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特表2024-525707取り外し可能なハウジング部分を備えるエアロゾル発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】取り外し可能なハウジング部分を備えるエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240705BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/57 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/90 20200101ALI20240705BHJP
   A24F 40/70 20200101ALI20240705BHJP
   A24D 1/20 20200101ALN20240705BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
A24F40/57
A24F40/50
A24F40/465
A24F40/60
A24F40/90
A24F40/70
A24D1/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024501622
(86)(22)【出願日】2022-07-20
(85)【翻訳文提出日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2022070420
(87)【国際公開番号】W WO2023001925
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】21187008.4
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】カポ シルヴィア
(72)【発明者】
【氏名】カットーニ ミケーレ アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】キールナン エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ネイラー フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ティングストレーム トシュテン リカルド マティアス
(72)【発明者】
【氏名】バルデス ロハス エセキエル マルタン
(72)【発明者】
【氏名】オリアナ ヴァレリオ
(72)【発明者】
【氏名】チュン イウ チー
(72)【発明者】
【氏名】センイルマス フセイン エフェ
(72)【発明者】
【氏名】エサデ ステファーヌ
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC04
4B162AC12
4B162AC22
4B162AC32
4B162AC33
4B162AC34
4B162AC37
4B162AD06
4B162AD08
4B162AD12
4B162AD15
4B162AD16
4B162AD22
4B162AD23
4B162AD32
4B162AE01
(57)【要約】
第一のハウジング部分(14)および第二のハウジング部分(16)を備えるエアロゾル発生装置(10)が提供される。第一のハウジング部分(14)は、エアロゾル形成基体(82)を受容するためのチャンバー(32)を画定する。第二のハウジング部分(16)は、第一のハウジング部分(14)へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている。エアロゾル発生装置(10)はまた、第一のハウジング部分(14)内に位置付けられたヒーター(22、23;22、23、25)と、第二のハウジング部分(16)内に位置付けられた電源(20)とを備える。エアロゾル発生装置(10)はまた、第二のハウジング部分(16)が第一のハウジング部分(14)に取り付けられたときに、電源(20)からヒーター(22、23;22、23、25)への電力供給を制御するように構成された制御回路(38)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル形成基体を受けるためのチャンバーを画定する第一のハウジング部分および第二のハウジング部分であって、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている、第一のハウジング部分と、
前記第一のハウジング部分内に位置付けられたヒーターと、
前記第二のハウジング部分内に位置付けられた電源と、
前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記電源から前記ヒーターへの電力供給を制御するように構成された制御回路と、を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記第二のハウジング部分を前記第一のハウジング部分に取り付けるための境界面をさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記境界面が、前記第一のハウジング部分の少なくとも一部または前記第二のハウジング部分の少なくとも一部を受容するように配置されたスロットを備える、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記境界面が、前記第二のハウジング部分を前記第一のハウジング部分と取り外し可能に取り付けて保持するように配置されたラッチ要素を備える、請求項2または3に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記境界面が、前記ラッチ要素を係合解除するように配置された解放要素をさらに備える、請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記境界面が、前記第一のハウジング部分上に第一の磁性素子と、前記第二のハウジング部分上に第二の磁性素子とを備え、前記第二の磁性素子が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに前記第一の磁性素子と係合するように配置される、請求項2~5のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記チャンバーが、エアロゾル発生物品を受容するための空洞を画定し、前記第一のハウジング部分が、前記空洞の端に開口部を画定し、前記開口部が、前記第一のハウジング部分の第一の端に位置付けられる、請求項1~6のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記第一のハウジング部分が、前記第一の端と反対側の第二の端と、前記第一の端と前記第二の端の間に延びる少なくとも一つの側壁とを備え、前記第二のハウジング部分が前記少なくとも一つの側壁へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記第一のハウジング部分上に位置付けられた第一の電気接点と、前記第二のハウジング部分上に位置付けられた第二の電気接点とをさらに備え、前記第二の電気接点が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記第一の電気接点と係合するように構成され、任意で、制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点および第二の電気接点を介して電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成される、請求項1~8のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記電源が再充電可能電源であり、前記エアロゾル発生装置が前記第二のハウジング部分内に位置付けられ、かつ前記電源を再充電するために外部装置から受け取った電力の供給を制御するように構成された充電回路を備える、請求項1~9のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記電源が第一の電源であり、前記エアロゾル発生装置が、前記第一のハウジング部分内に位置付けられた第二の電源をさらに備える、請求項1~10のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記制御回路が、前記第二の電源から前記ヒーターへの電力供給を制御するようにさらに構成される、請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記制御回路が、予熱段階および主加熱段階のうちの少なくとも一方の間に前記第一の電源から前記ヒーターに電力を供給するように構成され、前記制御回路が、予熱段階および主加熱段階のうちの少なくとも一方の間に前記第二の電源から前記ヒーターに電力を供給するように構成される、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記制御回路が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、予熱段階中に前記第一の電源から前記ヒーターに電力を供給するように構成され、前記制御回路が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分から取り外されたときに、主加熱段階中に前記第二の電源から前記ヒーターに電力を供給するように構成される、請求項12または13に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記制御回路が、前記予熱段階中に前記第一のハウジング部分から前記第二のハウジング部分の取り外しの検出に呼応して、前記第二の電源から前記ヒーターに電力を供給して、前記予熱段階を完了するように構成される、請求項14に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記制御回路が、前記予熱段階中に前記第一の電源または前記第二の電源から前記ヒーターに電力を供給して、前記ヒーターまたはサセプタを動作温度に加熱するように構成される、請求項13、14または15に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記制御回路が、前記主加熱段階中に前記第一の電源または前記第二の電源から前記ヒーターに電力を供給して、前記ヒーターの温度を動作温度範囲内に維持するように構成される、請求項13~16のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
前記第二の電源が再充電可能電源であり、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記第二の電源を再充電するために、前記制御回路が前記第一の電源から前記第二の電源への電力供給を制御するように構成されている、請求項11~17のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項19】
前記エアロゾル発生装置が、前記第二の電源を再充電するために、前記第一の電源から前記第二の電源へ電力を無線伝達するように構成されている、請求項18に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項20】
前記第一の電源が第一の電荷蓄積容量を有し、前記第二の電源が第二の電荷蓄積容量を有し、前記第一の電荷蓄積容量が前記第二の電荷蓄積容量とは異なる、請求項11~19のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項21】
前記第一の電荷蓄積容量が前記第二の電荷蓄積容量よりも大きい、請求項20に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項22】
前記第一のハウジング部分が円筒形状を有する、請求項1~21のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項23】
前記第二のハウジング部分が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに前記第一のハウジング部分と係合するように配置された側壁を備え、前記第二のハウジング部分側壁が凹形状を有する、請求項1~22のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項24】
前記第二のハウジング部分側壁が半円形の凹形状を有する、請求項23に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項25】
ユーザーにフィードバックを提供するように配置されたフィードバック装置をさらに備える、請求項1~24のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項26】
前記フィードバック装置が、視覚的フィードバック装置を備える、請求項25に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項27】
前記視覚的フィードバック装置が、少なくとも一つの発光ダイオードを備える、請求項26に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項28】
前記少なくとも一つの発光ダイオードが、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを備える、請求項27に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項29】
一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイが、複数の発光ダイオードを含む、請求項28に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項30】
前記第一の発光ダイオードアレイが、チップオンボード(COB)発光ダイオードアレイを備える、請求項29に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項31】
前記第一のアレイの前記複数の発光ダイオードが、セグメント化されたディスプレイを形成する、請求項29または30に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項32】
一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイが環状形状を有する、請求項28~31のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項33】
前記第一のハウジング部分または前記第二のハウジング部分が、一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイの上にある第一の窓を画定する、請求項28~32のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項34】
前記第一の窓が環状形状を有する、請求項33に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項35】
前記第一の窓が透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、半透明(semi-translucent)である、請求項33または34に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項36】
前記環状形状が円形環状形状である、請求項32または34に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項37】
一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイが、前記環状形状の内側に位置付けられている、請求項32、34または35に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項38】
一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイが、前記環状形状と同心円状に位置付けられる、請求項37に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項39】
一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイが、単一の発光ダイオードである、請求項28~38のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項40】
一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイが円形形状を有する、請求項28~39のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項41】
前記第一のハウジング部分または前記第二のハウジング部分が、一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイの上にある第二の窓を画定する、請求項28~40のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項42】
前記第二の窓が透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、または半透明(semi-translucent)である、請求項41に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項43】
前記第二の窓が円形形状を有する、請求項41または42に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項44】
前記視覚的フィードバック装置が、第二のハウジング部分上に位置付けられる、請求項26~43のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項45】
前記視覚的フィードバック装置が、前記第二のハウジング部分の第一の端に位置付けられる、請求項44に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項46】
前記第二のハウジング部分が、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記第二のハウジング部分の前記第一の端および前記第一のハウジング部分の第一の端が一緒にエアロゾル発生装置の第一の端を画定するように配置される、請求項45に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項47】
前記制御回路が、前記視覚的フィードバック装置を制御して、前記エアロゾル発生装置の使用中にユーザーにフィードバックを提供するように構成されている、請求項26~46のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項48】
前記制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイを別々に制御するように構成される、請求項28と組み合わせた請求項47に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項49】
前記制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイの各々の色、輝度、照明した発光ダイオードの数、および照明のシーケンスのうちの少なくとも一つを制御するように構成される、請求項48に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項50】
前記制御回路が、前記セグメント化されたディスプレイを制御して、予熱段階における進行、主加熱段階における進行、現在の使用セッションにおける進行、および前記電源の残りの充電レベルのうちの少なくとも一つを表示するように構成される、請求項31と組み合わせた、請求項48または49に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項51】
前記制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイを制御して、前記エアロゾル発生装置の現在の動作モードを表示するように構成される、請求項48、49または50に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項52】
前記現在の動作モードが、スタンバイモード、装置電源オンモード、予熱段階、主加熱段階、通常の加熱モード、ブースト加熱モード、および使用セッション終了モードを含むモードのリストから選択可能である、請求項51に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項53】
ユーザー入力装置をさらに備え、前記ユーザー入力装置が前記フィードバック装置と一体化されている、請求項25~52のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項54】
前記ユーザー入力装置が、前記視覚的フィードバック装置とともに前記第一のハウジング部分または前記第二のハウジング部分上に位置付けられる、請求項26と組み合わせた、請求項53に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項55】
前記ユーザー入力装置が環状形状を有し、前記ユーザー入力装置が、一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイと一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイとの間に位置付けられる、請求項38と組み合わせた、請求項54に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項56】
前記ユーザー入力装置が、一つ以上の発光ダイオードの前記第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの前記第二のアレイと同心円状に位置付けられる、請求項55に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項57】
前記ユーザー入力装置が、光センサー、静電容量式タッチセンサー、および抵抗タッチセンサーのうちの少なくとも一つを備える、請求項53~56のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項58】
前記制御回路が、前記ユーザー入力装置から信号を受信するように構成され、前記信号がユーザー入力を示し、前記制御回路が、前記ユーザー入力装置から受信した信号に基づいて、前記エアロゾル発生装置の動作を制御するようにさらに構成される、請求項53~57のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項59】
前記制御回路が、前記第一のハウジング部分と前記第二のハウジング部分内の少なくともいずれか一方に位置付けられる、請求項1~58のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項60】
前記第二のハウジング部分が、ツールの使用を必要とせずに、ユーザーによって前記第一のハウジング部分から手で取り外し可能であるか、または前記第二のハウジング部分が、ツールを使用することによって前記第一のハウジング部分から取り外し可能である、請求項1~59のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項61】
前記ヒーターが誘導ヒーターである、請求項1~60のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項62】
前記誘導ヒーターが、単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備える、請求項61に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項63】
前記誘導ヒーターが第一の誘導ヒーターであり、前記エアロゾル発生装置が、エアロゾル形成基体を受容するためのチャンバーを画定する第三のハウジング部分と、前記第三のハウジング部分内に位置付けられた第二の誘導ヒーターとを備え、前記第二のハウジング部分が、前記第三のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されていて、前記第二の誘導ヒーターが、前記第一の誘導ヒーターとは異なる、誘導加熱装置請求項61に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項64】
前記第一の誘導ヒーターが、第一の巻き数を有する第一の誘導コイルを備え、前記第二の誘導ヒーターが、第二の巻き数を有する第二の誘導コイルを備え、前記第一の巻き数が前記第二の巻き数とは異なる、請求項63に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項65】
前記第一の誘導ヒーターが、第一の数の誘導コイルを備え、前記第二の誘導ヒーターが、第二の数の誘導コイルを備え、前記第一の数の誘導コイルが、前記第二の数の誘導コイルとは異なる、請求項63または64に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項66】
前記第一の誘導ヒーターが単一の誘導コイルを備え、前記第二の誘導ヒーターが二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備える、請求項65に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項67】
前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記第一のハウジング部分と前記第二のハウジング部分との間に位置付けられた材料の層をさらに備える、請求項1~66のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項68】
前記材料が磁性材料および導電性材料のうちの少なくとも一つである、請求項67に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項69】
前記材料の層が磁気シールドを形成する、請求項67または68に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項70】
前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記材料の層が、前記ヒーターと前記第二のハウジング部分との間に位置付けられる、請求項67~69のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項71】
前記第二のハウジング部分が、前記第二のハウジング部分の側壁に沿って前記第一のハウジング部分に取り付けるように構成され、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられたときに、前記材料の層が前記側壁の少なくとも25パーセントを覆う、請求項67~70のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項72】
前記材料の層が、前記第一のハウジング部分、前記第二のハウジング部分、または前記第一のハウジング部分および前記第二のハウジング部分の両方に取り付けられる、請求項67~71のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項73】
前記第一のハウジング部分が、前記チャンバーの中へのエアロゾル形成基体の挿入のための開口部を画定し、前記エアロゾル発生装置が、
エアロゾル形成基体が前記チャンバーの中に挿入されうる開位置と、前記チャンバーの中へのエアロゾル形成基体の挿入が防止される閉位置との間で移動可能なカバーと、
前記回転可能な部分の回転が前記開位置と前記閉位置との間で前記カバーを移動させるように構成された回転可能な部分を備えるカバーアクチュエータと、を備える、請求項1~72の何れかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項74】
前記回転可能な部分が、第一の方向に回転可能であり、前記カバーを前記開位置から前記閉位置に移動させる、請求項73に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項75】
前記回転可能な部分が、前記カバーを前記閉位置から前記開位置に移動させるために第二の方向に回転可能であり、前記第一の方向が前記第二の方向とは反対である、請求項74に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項76】
前記カバーが複数の移動可能な要素を備える、請求項73、74または75に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項77】
前記カバーが、虹彩機構を含む、請求項73~76のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項78】
エアロゾル形成基体が、前記チャンバー内に長軸方向に受容可能であり、前記回転可能部分が、前記長軸方向に平行な回転軸を中心に回転可能である、請求項73~77のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項79】
第二の開口部が、前記回転可能な部分によって画定され、エアロゾル発生物品が、前記第二の開口部を通して前記チャンバー内に受容可能である、請求項1~78のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項80】
前記第一のハウジング部分または前記第二のハウジング部分上の各位置の第一のボタンおよび第二のボタンをさらに備え、前記第一のボタンが、前記第二のボタンとは異なるサイズおよび異なる形状のうちの少なくとも一方を有し、前記第一のボタンが、前記エアロゾル発生装置の第一の機能を起動するように構成され、前記第二のボタンが、前記エアロゾル発生装置の第二の機能を起動するように構成され、前記第一の機能が前記第二の機能と異なる、請求項1~79のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項81】
前記第一の機能が第一の加熱プロファイルである、請求項80に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項82】
前記第二の機能が第二の加熱プロファイルである、請求項81に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項83】
前記第一の加熱プロファイルが前記第二の加熱プロファイルとは異なる、請求項82に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項84】
前記制御回路が、低電力モード、および前記低電力モードよりも多くの電力を使用する動作モードを有する、請求項80~83のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項85】
前記制御回路が、前記第一のボタンおよび前記第二のボタンのうちの少なくとも一方の起動を検出するのに呼応して、前記低電力モードから前記動作モードに移行するように構成される、請求項84に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項86】
前記制御回路が、所定の長さの時間にわたる前記第一のボタンの起動を検出するのに呼応して、前記第一の機能を起動するように構成される、請求項80~85のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項87】
前記制御回路が、所定の長さの時間にわたる前記第二のボタンの起動を検出するのに呼応して、前記第二の機能を起動するように構成される、請求項80~86のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項88】
前記エアロゾル発生装置が加熱非燃焼式装置である、請求項1~87のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項89】
前記ヒーターが、固体エアロゾル形成基体を加熱するように配置されている、請求項1~88のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項90】
前記ヒーターがたばこプラグを加熱するように配置されている、請求項1~89のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項91】
前記チャンバーが、固体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するように配置されている、請求項1~90のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項92】
前記チャンバーが、たばこプラグを備えるエアロゾル発生物品を受容するように配置されている、請求項1~91のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項93】
前記通気チャンバーが、管形状である請求項1~92のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項94】
中空の管形状は、約6.5ミリメートル~約7.0ミリメートルの直径を有する、請求項93のいずれか一つによるエアロゾル発生装置。
【請求項95】
エアロゾル発生システムであって、
請求項1~94のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置と、
エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品と、を備えるエアロゾル発生システム。
【請求項96】
前記エアロゾル形成基体が固体エアロゾル形成基体である、請求項95に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項97】
前記エアロゾル形成基体がたばこプラグである、請求項95または96に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項98】
前記エアロゾル発生物品が少なくとも一つのサセプタ素子をさらに含む、請求項95~97のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項99】
エアロゾル発生物品が円筒形状を有する、請求項95~98のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項100】
前記エアロゾル発生物品が6.5ミリメートル~7.0ミリメートルの直径を有する、請求項95~99のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項101】
前記エアロゾル発生物品が70ミリメートル~80ミリメートルの長さを有する、請求項95~100のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項102】
前記エアロゾル発生物品が570ミリグラム~630ミリグラムの質量を有する、請求項95~101のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項103】
前記エアロゾル発生物品が30水柱ミリメートル~45水柱ミリメートルの引き出し抵抗を有する、請求項95~102のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【請求項104】
エアロゾル発生装置の製造方法であって、
制御回路および電源を備える電源モジュールを製造することと、
誘導ヒーターを備えるヒーターモジュールを製造することと、
前記電源モジュールを前記ヒーターモジュールに取り付けることと、
前記電源モジュールに取り付けられる、または取り付けられたヒーターモジュールの前記タイプに応じて、前記電源モジュールをプログラムすることと、を含む、方法。
【請求項105】
前記ヒーターモジュールが、単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備える、請求項104に記載の製造方法。
【請求項106】
請求項104に記載の製造方法であって、前記ヒーターモジュールが第一のヒーターモジュールであり、前記誘導ヒーターが単一の誘導コイルを備える第一の誘導ヒーターであり、前記方法が、
第二の誘導ヒーターを備える第二のヒーターモジュールを製造することであって、前記第二の誘導ヒーターが、二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備え、前記電源モジュールを前記ヒーターモジュールに取り付ける前記工程が、前記第一のヒーターモジュールまたは前記第二のヒーターモジュールのいずれかを前記電源モジュールに取り付けることを含む、製造することをさらに含む、方法。
【請求項107】
前記電力モジュールが、データ格納装置と、前記データ格納装置上に格納された複数の制御プログラムとをさらに備え、前記プログラミング工程が、前記電力モジュールに取り付けられた前記ヒーターモジュールのタイプに応じて、前記制御回路が前記制御プログラムのうちの一つを選択することを含む、請求項106に記載の製造方法。
【請求項108】
前記エアロゾル発生装置が、請求項1~94のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置である、請求項104~107のいずれか1項に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を備えるエアロゾル発生装置に関し、第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムの一つのタイプは、電気的に作動する喫煙システムである。公知の手持ち式の電気的に作動する喫煙システムは一般に、再充電可能電池と、制御電子回路と、エアロゾル発生装置で使用するために特別に設計されたエアロゾル発生物品を加熱するためのヒーターとを備えるエアロゾル発生装置を備える。一部の実施例において、エアロゾル発生物品は、たばこロッドまたはたばこプラグなどのエアロゾル形成基体を備え、またエアロゾル発生装置の中に収容されたヒーターは、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中へと挿入されたときに、エアロゾル形成基体の中へと挿入される、またはその周りに配置される。代替的な電気的に作動する喫煙システムでは、エアロゾル発生物品は、容器に入っていないたばこなどのエアロゾル形成基体を収容するカプセルを備えてもよい。
【0003】
周知の電気的に作動する喫煙システムでは、システムを操作し得る方法は通常、システムの構成、特に電池、制御電子回路およびヒーターの配設によって制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアロゾル発生装置がどのように構成または動作され得るかにおいて、より大きな柔軟性を提供することができるエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によると、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を備えるエアロゾル発生装置が提供される。第一のハウジング部分は、エアロゾル形成基体を受容するためのチャンバーを画定してもよい。第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けられるように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は第一のハウジング部分内に位置するヒーターを備えてもよい。エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分内に位置する電源を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、制御回路を備えてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成されてもよい。
【0006】
本発明の実施形態によると、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分を備えるエアロゾル発生装置が提供される。第一のハウジング部分は、エアロゾル形成基体を受容するためのチャンバーを画定する。第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けるように構成されている。エアロゾル発生装置はまた、第一のハウジング部分内に位置付けられたヒーターと、第二のハウジング部分内に位置付けられた電源とを備える。エアロゾル発生装置はまた、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成された制御回路を備える。
【0007】
有利なことに、第一のハウジング部分から取り外し可能である第二のハウジング部分に電源を設けることにより、複数の異なる電源を有する単一の第一のハウジング部分が使用し易くなる可能性がある。例えば、電源が完全に放電された時、ユーザーは、第二のハウジング部分を、異なる、完全に充電された電源を含むさらなるハウジング部分と置き換えてもよい。有利なことに、これにより、電源の再充電を待つことなく、ユーザーがエアロゾル発生装置の使用を継続できるようにすることができる。別の実施例では、ユーザーは、異なるサイズを有し、かつ異なる貯蔵容量を有する電源を備えるハウジング部分の範囲から第二のハウジング部分を選択してもよい。有利なことに、これにより、ユーザーは、電源貯蔵容量とエアロゾル発生装置の物理的サイズとの間の好ましい妥協点を選択することが可能になり得る。
【0008】
有利なことに、第一のハウジング部分から取り外し可能である第二のハウジング部分に電源を設けることにより、複数の第一のハウジング部分を有する単一の第二のハウジング部分を使用し易くなる可能性がある。例えば、第二のハウジング部分は、異なるタイプのエアロゾル形成基体または異なるタイプのエアロゾル発生物品を加熱するのに適した異なるヒーター配設を有する異なる第一のハウジング部分とともに使用することができる。
【0009】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分は協働して、エアロゾル発生装置のハウジングを画定してもよい。
【0010】
エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り付けるための境界面を備えることが好ましい。
【0011】
境界面は、締まり嵌めによって、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り外し可能に取り付けて保持するように構成されてもよい。有利なことに、締まり嵌めは、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り付けるための単純かつ費用効果の高い配置を提供しうる。
【0012】
境界面は、バヨネット接続およびねじ接続のうちの少なくとも一方を備えてもよい。境界面は、第一のハウジング部分上にメスバヨネットコネクターを、また、第二のハウジング部分上にオスバヨネットコネクターを備えてもよい。境界面は、第一のハウジング部分上にオスバヨネットコネクターを、また、第二のハウジング部分上にメスバヨネットコネクターを備えてもよい。境界面は、第一のハウジング部分上に雌ねじを、また、第二のハウジング部分上に雄ねじを備えてもよい。境界面は、第一のハウジング部分上に雄ねじ山を、また、第二のハウジング部分上に雌ねじ山を備えてもよい。
【0013】
境界面は、第一のハウジング部分の少なくとも一部または第二のハウジング部分の少なくとも一部を受容するように配置されたスロットを備えてもよい。スロットは、第一のハウジングの少なくとも一部または第二のハウジング部分の少なくとも一部を摺動可能に受容するように配置されてもよい。スロットは、第一のハウジング部分上に設けてもよく、第二のハウジング部分の少なくとも一部分を受容するように配置されてもよい。スロットは、第二のハウジング部分上に設けてもよく、第一のハウジング部分の少なくとも一部分を受容するように配置されてもよい。
【0014】
境界面は、スロット内に受容されるように配置された突出部を備えてもよい。スロットは、突出部を摺動可能に受容するように配置されてもよい。スロットは、第一のハウジング部分上に設けてもよく、突出部は、第二のハウジング部分上に設けてもよい。スロットは第二のハウジング部分上に設けてもよく、突出部は第一のハウジング部分上に設けてもよい。
【0015】
境界面は、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分と取り外し可能に取り付けて保持するように配置されたラッチ要素を備えてもよい。有利なことに、ラッチ要素は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から偶発的に取り外されるリスクを低減することができる。ラッチ要素は戻り止めを備えてもよい。戻り止めは、第一のハウジング上に設けてもよく、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二のハウジング部分の一部と係合するように配置されてもよい。戻り止めは、第二のハウジング部分上に設けてもよく、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一のハウジング部分の一部と係合するように配置されてもよい。
【0016】
境界面は、ラッチ要素を係合解除するように配置された解放要素を備えてもよい。解放要素は、ラッチ要素を第一のハウジング部分から係合解除するように配置されてもよい。解放要素は、ラッチ要素を第二のハウジング部分から係合解除するように配置されてもよい。解放機構は、ボタンおよびレバーのうちの少なくとも一つを備えてもよい。ラッチ要素が第一のハウジング部分上に戻り止めを含む実施形態では、解放要素は、ラッチ要素を第二のハウジング部分の一部から係合解除するように配置されてもよい。ラッチ要素が第二のハウジング部分上に戻り止めを含む実施形態では、解放要素は、戻り止めを第一のハウジング部分の一部から係合解除するように配置されてもよい。
【0017】
境界面は、第一のハウジング部分上の第一の磁性素子を、また、第二のハウジング部分上の第二の磁性素子を含んでもよく、第二の磁性素子は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の磁性素子と係合するように配置される。
【0018】
本明細書で使用される場合、磁性素子という用語は、磁石および強磁性材料などの磁化可能な材料を指すために使用される。第一の磁性素子は磁石を含んでもよく、第二の磁性素子は磁化可能な材料を含んでもよい。第一の磁性素子は磁化可能な材料を含んでもよく、第二の磁性素子は磁石を含んでもよい。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、各々磁石を含んでもよい。
【0019】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分上に位置付けられた第一の電気接点と、第二のハウジング部分上に位置付けられた第二の電気接点とを備えてもよく、第二の電気接点は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点と係合するように構成されている。有利なことに、第一の電気接点および第二の電気接点により、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間の電力およびデータのうちの少なくとも一つを転送し易くなる可能性がある。
【0020】
制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点および第二の電気接点を介した電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成されることが好ましい。
【0021】
第一の電気接点および第二の電気接点のうちの少なくとも一方は、ばね式ピンを備えてもよい。有利なことに、ばね式ピンにより、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点と第二の電気接点との間を確実に電気的に接続し易くなる可能性がある。
【0022】
電源は、再充電可能な電源であってもよい。エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分内に位置付けられ、かつ電源を再充電するために外部装置から受信した電力の供給を制御するように構成された充電回路を備えてもよい。有利なことに、第二のハウジング部分内に充電回路を設けることにより、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分から取り外したときに、電源が再充電し易くなる可能性がある。
【0023】
エアロゾル発生装置は、電源を再充電するために外部装置から電力供給を受けるための第二のハウジング部分上に位置付けられた充電電気接点を備えてもよい。
【0024】
充電電気接点は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、充電電気接点がユーザーにアクセス可能であるように、第二のハウジング部分上に位置付けられてもよい。有利なことに、この配置により、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、電源を再充電し易くする可能性がある。第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに電源を再充電することは、ユーザーにとって便利な場合がある。
【0025】
充電電気接点は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに充電電気接点にユーザーがアクセスできないように、第二のハウジング部分上に位置付けられてもよい。有利なことに、この配置により、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、電源を再充電することを防止することができる。第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに電源の再充電を防止することにより、エアロゾル発生装置の使用中に電源の再充電を防止するのに役立つ場合がある。
【0026】
エアロゾル発生装置が第二のハウジング部分上に第二の電気接点を備える実施形態において、充電電気接点は第二の電気接点を備えてもよい。
【0027】
第二のハウジング部分は、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端とを備えてもよい。第二の電気接点は、第二のハウジング部分の第一の端に位置付けられてもよい。充電電気接点は、第二のハウジング部分の第二の端に位置付けられてもよい。
【0028】
充電電気接点は、第二のハウジング部分上に外部プラグまたはソケットの一部を形成してもよい。充電電気接点は、USB-Aコネクター、USB-Bコネクター、USB-Cコネクター、またはマイクロUSBコネクターの一部を形成することができる。例えば、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置を別のUSB使用可能装置に接続することを可能にする、USBプラグまたはUSBソケットを備えてもよい。USBプラグまたはソケットは、エアロゾル発生装置をUSB充電装置に接続して、電源を再充電できるようにすることができる。USBプラグまたはソケットは、エアロゾル発生装置へのデータ転送、若しくはエアロゾル発生装置からのデータ転送、またはその両方を支持することができる。エアロゾル発生装置は、新しい加熱プロファイルなどのデータをエアロゾル発生装置に転送するために、コンピュータに接続可能であってもよい。
【0029】
エアロゾル発生装置がUSBプラグまたはソケットを備える実施形態において、エアロゾル発生装置は、使用されていないときにUSBプラグまたはソケットを覆う取り外し可能なカバーをさらに備えてもよい。USBプラグまたはソケットがUSBプラグである実施形態において、USBプラグは追加的に、または別の方法として、装置内に選択的に格納可能であってもよい。
【0030】
充電回路は、電源を再充電するために外部装置から電力供給を無線で受信するように構成された無線充電回路を備えてもよい。無線充電回路は、充電電気接点の代替として設けてもよい。エアロゾル発生装置は、充電電気接点および無線充電回路の両方を備えて、充電電気接点および無線充電回路を介した電源の再充電を可能とすることができる。
【0031】
エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分上に位置付けられた充電インジケータを備えてもよく、充電インジケータは、電源内に貯蔵された電荷の量の視覚的表示をユーザーに提供するように構成されている。有利なことに、充電インジケータは、いつ電源を再充電するかを計画する際にユーザーを支援することができる。
【0032】
充電インジケータは、セグメント化されたディスプレイを備えてもよい。例えば、充電インジケータは、一連の発光ダイオード(LED)を備えてもよく、充電インジケータは、電源内に貯蔵された電荷の量を表すために、いくつかのLEDを照射するように構成されている。
【0033】
エアロゾル発生装置は、充電インジケータを起動するためのユーザー入力を備えてもよい。例えば、エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分上に位置付けられ、充電インジケータを起動するように構成された押しボタンを備えてもよい。
【0034】
電源はDC電圧供給源であってもよい。好ましい実施形態において、電源は電池である。例えば、電源は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池、例えばリチウムコバルト(LCO)、リン酸リチウム鉄(LFP)、リチウムニッケルマンガンコバルト(NMC)、リチウムニッケルコバルトアルミニウム(NCA)、またはリチウムポリマー電池(LiPo)であってもよい。別の方法として、電源はコンデンサーなど別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源は再充電可能であることが好ましい。電源は、エアロゾル発生装置の複数回の使用のために十分なエネルギーの蓄積を可能にする容量を有してもよい。
【0035】
電源は第一の電源であってもよく、エアロゾル発生装置は第一のハウジング部分内に位置付けられた第二の電源をさらに備える。有利なことに、第二の電源により、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、ヒーターを加熱し易くなる可能性がある。
【0036】
制御回路は、第二の電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成されることが好ましい。
【0037】
制御回路は、予熱段階および主加熱段階のうちの少なくとも一方の間に、第一の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。制御回路は、予熱段階および通常の加熱段階のうちの少なくとも一方の間に、第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、予熱段階および通常の加熱段階のうちの少なくとも一方の間に、第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、予熱段階および通常の加熱段階のうちの少なくとも一方の間に、第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときにのみ、予熱段階および通常の加熱段階のうちの少なくとも一方の間に、第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。
【0038】
制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、予熱段階および主加熱段階の間に第一の電源からヒーターに電力を供給するように構成されることが好ましい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、予熱段階および主加熱段階の間に第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されることが好ましい。有利なことに、これにより、第一のハウジング部分を第二のハウジング部分に取り付けを維持することなく、ユーザーがチャンバー内に受容されたエアロゾル発生物品を使用することが可能になる場合がある。
【0039】
制御回路は、予熱段階中の第一のハウジング部分からの第二のハウジング部分の取り外しを検出するのに呼応して、第二の電源からヒーターに電力を供給して予熱段階を完了するように構成されることが好ましい。有利なことに、これにより、予熱段階が完了する前にユーザーが第一のハウジング部分を第二のハウジング部分から取り外す場合に、予熱段階が完了し易くなる可能性がある。
【0040】
制御回路は、予熱段階中に第一の電源からヒーターに電力を供給し、主加熱段階中に第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成されてもよい。
【0041】
制御回路は、予熱段階中に第一の電源または第二の電源からヒーターに電力を供給して、ヒーターまたはサセプタを動作温度に加熱するように構成されることが好ましい。
【0042】
制御回路は、主加熱段階中に第一の電源または第二の電源からヒーターに電力を供給して、ヒーターの温度を動作温度範囲内に維持するように構成されることが好ましい。
【0043】
第二の電源は再充電可能電源であることが好ましい。制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二の電源を再充電するために、第一の電源から第二の電源への電力供給を制御するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置が充電回路を備える実施形態において、充電回路は第二の電源の再充電を制御するように構成されてもよい。
【0044】
エアロゾル発生装置が第一および第二の電気接点を備える実施形態では、第二の電源は、第一および第二の電気接点によって電力を受けるように構成されてもよい。
【0045】
エアロゾル発生装置は、第二の電源を再充電するために、第一の電源から第二の電源へ電力を無線伝達するように構成されてもよい。
【0046】
第一の電源は第一の電荷蓄積容量を有してもよく、第二の電源は第二の電荷蓄積容量を有してもよい。第一の電荷蓄積容量は、第二の電荷蓄積容量と異なってもよい。
【0047】
第一の電荷蓄積容量は、第二の電荷蓄積容量よりも大きいことが好ましい。有利なことに、第二の電源に小さな充電貯蔵容量を設けることにより、第二のハウジング部分よりも小さなサイズの第一のハウジング部分を設け易くなる可能性がある。有利なことに、これにより、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、第一のハウジング部分を使用し易くなる可能性がある。第二の電荷蓄積容量は、喫煙の体験の総数に対し、ヒーターまたはサセプタを加熱するのに十分であることが好ましい。例えば、第二の電荷蓄積容量は、1、2、3、4、5、または6回の喫煙体験のためにヒーターまたはサセプタを加熱するのに十分である可能性がある。
【0048】
第一のハウジング部分は、中空円筒形状を有していてもよい。有利なことに、円筒形状は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、第一のハウジング部分を使用し易くなる可能性がある。円筒形状は人間工学的な形状であってもよい。円筒形状は、従来的な点火端のある紙巻たばこまたは葉巻たばこの保持を模倣してもよい。
【0049】
第二のハウジング部分は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに第一のハウジング部分と係合するように配置された側壁を備えることが好ましい。第一のハウジング部分が円筒形状を有する実施形態では、第二のハウジング部分側壁は凹形状を有することが好ましい。第一のハウジング部分の円筒形状の一部は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二のハウジング部分側壁の凹形状内に受容されることが好ましい。第二のハウジング部分側壁は、半円形の凹形状を有してもよい。第二のハウジング部分側壁は、V字形状、三角形形状、または長方形形状を有してもよい。
【0050】
エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り外し可能に取り付けるように配置された磁気接続部を備えてもよい。
【0051】
磁気接続部は、少なくとも一つの磁性素子を備えてもよい。磁気接続部は、複数の磁性素子を備えることが好ましい。有利なことに、複数の磁性素子は、ユーザーが第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り付けるときに、第一のハウジング部分に対して第二のハウジング部分を正しく配向し易くなる可能性がある。
【0052】
磁気接続部は、第一のハウジング部分上に位置付けられた少なくとも一つの第一の磁性素子および第二のハウジング部分上に位置付けられた少なくとも一つの第二の磁性素子を備え、少なくとも一つの第二の磁性素子は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、少なくとも一つの第一の磁性素子と係合するように配置されることが好ましい。
【0053】
磁気接続部は、複数の第一の磁性素子および複数の第二の磁性素子を備えることが好ましい。
【0054】
各第一の磁性素子は、一つ以上の磁石を備えてもよい。各第二の磁性素子は、一つ以上の磁石を備えてもよい。
【0055】
各第一の磁性素子は、第一のハウジング部分の側壁上に位置付けられることが好ましい。磁気接続部は、第一のハウジング部分側壁の上端および下端に位置付けられた第一の磁性素子を備えることが好ましい。一部の実施形態では、磁気接続部は、第一のハウジング側壁の上端に位置付けられた二つの第一の磁性素子と、第一のハウジング部分側壁の下端に位置付けられた二つの第一の磁性素子とを備える。
【0056】
各第二の磁性素子は、第二のハウジング部分の側壁上に位置付けられることが好ましい。磁気接続部は、第二のハウジング部分側壁の上端および下端に位置付けられた第二の磁性素子を備えることが好ましい。一部の実施形態では、磁気接続部は、第二のハウジング側壁の上端に位置付けられた二つの第二の磁性素子と、第二のハウジング部分側壁の下端に位置付けられた二つの第二の磁性素子とを備える。
【0057】
第一および第二のハウジング部分側壁の上端での磁性素子の極性の整列は、第一および第二のハウジング部分側壁の下端での磁性素子の極性の整列とは異なることが好ましい。有利なことに、これにより、ユーザーが第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に対して不正確な配向で取り付けることを防止することができる。
【0058】
エアロゾル発生装置は、ユーザーにフィードバックを提供するように配置されたフィードバック装置を備えてもよい。
フィードバック装置は、音声フィードバック装置を備えてもよい。フィードバック装置は、触覚フィードバック装置を備えてもよい。
フィードバック装置は、視覚的フィードバック装置を備えてもよい。
【0059】
視覚的フィードバック装置は、少なくとも一つの発光ダイオードを備えてもよい。
少なくとも一つの発光ダイオードは、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを備えてもよい。
一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイは、複数の発光ダイオードを備えてもよい。発光ダイオードの第一のアレイは、発光ダイオードのチップオンボード(COB)アレイを備えてもよい。
【0060】
第一のアレイの複数の発光ダイオードは、セグメント化されたディスプレイを形成する。
一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイは、環状形状を有してもよい。環状形状は円形環状形状であることが好ましい。
【0061】
第一のハウジング部分または第二のハウジング部分は、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイの上にある第一の窓を画定することが好ましい。第一の窓は環状形状を有してもよい。環状形状は円形環状形状であることが好ましい。
【0062】
第一の窓は、透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、半透明(semi-translucent)であってもよい。透明という用語は、本明細書では、実質的に散乱しない光の一つ以上の波長の透過を指すのに使用される。半透明という用語は、本明細書では、散乱を伴う光の一つ以上の波長の透過を指すために使用する。
【0063】
一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイが環状形状を有する実施形態では、一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイは、環状形状の内側に位置付けられてもよい。一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイは、環状形状と同心円状に位置付けられていることが好ましい。
一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイは、単一の発光ダイオードであってもよい。
一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイは、円形形状を有してもよい。
【0064】
第一のハウジング部分または第二のハウジング部分は、一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイの上にある第二の窓を画定することが好ましい。
【0065】
第二の窓は、透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、または半透明(semi-translucent)であってもよい。第二のウィンドウは、円形の形状を有してもよい。
【0066】
視覚的フィードバック装置は、第二のハウジング部分上に位置付けられてもよい。視覚的フィードバック装置は、第二のハウジング部分の第一の端に位置付けられてもよい。第二のハウジング部分は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二のハウジング部分の第一の端および第一のハウジング部分の第一の端が一緒にエアロゾル発生装置の第一の端を画定するように配置されることが好ましい。第一のハウジング部分の第一の端は、エアロゾル形成基体をチャンバーの中に挿入するための開口部を画定することが好ましい。
【0067】
制御回路は、視覚的フィードバック装置を制御して、エアロゾル発生装置の使用中にユーザーにフィードバックを提供するように構成されることが好ましい。制御回路は、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを別々に制御するように構成されることが好ましい。
【0068】
制御回路は、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイの各々の色、輝度、照明した発光ダイオードの数、および照明のシーケンスのうちの少なくとも一つを制御するように構成されてもよい。
【0069】
一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイがセグメント化されたディスプレイである実施形態では、制御回路は、セグメント化されたディスプレイを制御して、予熱段階における進行、現在の使用セッションにおける進行、および電源の残りの充電レベルのうちの少なくとも一つを表示するように構成されてもよい。
【0070】
制御回路は、一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを制御して、エアロゾル発生装置の現在の動作モードを表示するように構成されてもよい。現在の動作モードは、スタンバイモード、オンモードに電力供給された装置、予熱段階、主加熱段階、通常の加熱モード、ブースト加熱モード、および使用セッション終了モードを含むモードのリストから選択可能であってもよい。
【0071】
エアロゾル発生装置は、ユーザー入力装置を備えてもよい。ユーザー入力装置は、フィードバック装置と一体化されてもよい。ユーザー入力装置は、視覚的フィードバック装置を用いて、第一のハウジング部分または第二のハウジング部分上に位置付けられてもよい。
【0072】
ユーザー入力装置は、環状形状を有してもよい。視覚的フィードバック装置が環状形状を有する一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイを備える実施形態では、ユーザー入力装置が、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイと一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイとの間に位置付けられてもよい。ユーザー入力装置は、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイと同心に位置付けられることが好ましい。
【0073】
ユーザー入力装置は、光センサー、静電容量式タッチセンサー、および抵抗タッチセンサーのうちの少なくとも一つを備えてもよい。
【0074】
制御回路は、ユーザー入力装置から信号を受信するように構成されていて、信号はユーザー入力を示すことが好ましい。制御回路は、ユーザー入力装置から受信した信号に基づいて、エアロゾル発生装置の動作を制御するようにさらに構成されていることが好ましい。
【0075】
制御回路は、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの少なくとも一つ内に位置付けられてもよい。制御回路は、第一のハウジング部分内に位置付けられてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分内に位置付けられてもよい。エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分内に位置付けられた制御回路と、第二のハウジング部分内に位置付けられた制御回路とを備えてもよい。
【0076】
第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分から手によって取り外し可能でもよい。言い換えれば、第二のハウジング部分は、ツールの使用を必要とすることなく、ユーザーによって第一のハウジング部分から取り外し可能であってもよい。
【0077】
第二のハウジング部分は、ツールを使用することによって第一のハウジング部分から取り外し可能であってもよい。
【0078】
ヒーターは電動ヒーターであることが好ましい。
【0079】
ヒーターは誘導ヒーターであってもよい。使用中、誘導ヒーターは少なくとも一つのサセプタ材料を誘導加熱して、チャンバー内に受容されたエアロゾル形成基体を加熱する。少なくとも一つのサセプタ材料は、エアロゾル発生装置の一部を形成してもよい。少なくとも一つのサセプタ材料は、エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品の一部を形成してもよい。
【0080】
誘導ヒーターは、エアロゾル発生基体がチャンバーの中に挿入されたときに、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分が少なくとも一つの誘導コイル内に受容されるように、チャンバーの少なくとも一部分の周りに延びる少なくとも一つの誘導コイルを備えてもよい。
【0081】
誘導ヒーターは、単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備えてもよい。
誘導ヒーターは、第一の誘導ヒーターであってもよく、エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を受容するためのチャンバーを画定する第三のハウジング部分と、第三のハウジング部分内に位置付けられた第二の誘導ヒーターとを備え、第二のハウジング部分は、第三のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けるように構成されていて、第二の誘導ヒーターは第一の誘導ヒーターとは異なる。
【0082】
有利なことに、異なる誘導ヒーターを備える第三のハウジング部分を提供することにより、エアロゾル発生装置をより広範なエアロゾル発生物品とともに使用するし易くなる可能性がある。有利なことに、第一のハウジング部分および第三のハウジング部分に異なる誘導ヒーターを設けることにより、共通の第二のハウジング部分を使用し易くする。
【0083】
第一の誘導ヒーターは、第一の巻数を有する第一の誘導コイルを備えてもよく、第二の誘導ヒーターは、第二の巻数を有する第二の誘導コイルを備えてもよく、第一の巻数は第二の巻数とは異なる。
【0084】
第一の誘導ヒーターは、第一の数の誘導コイルを備えてもよく、第二の誘導ヒーターは、第二の数の誘導コイルを備えてもよく、第一の数の誘導コイルは、第二の数の誘導コイルとは異なる。第一の誘導ヒーターは単一の誘導コイルを備えてもよく、また第二の誘導ヒーターは二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備えてもよい。
【0085】
エアロゾル発生装置は、データ格納装置と、データ格納装置上に格納された複数の制御プログラムとを備えてもよい。制御回路は、第二のハウジング部分に接続されたヒーターのタイプに依存して、制御プログラムのうちの一つを選択および実行するように構成されてもよい。例えば、制御回路は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分に取り付けられたときに第一の制御プログラムを選択および実行してもよく、制御回路は、第三のハウジング部分が第二のハウジング部分に取り付けられたときに第二の制御プログラムを選択および実行してもよく、第二の制御プログラムは第一の制御プログラムとは異なる。
【0086】
第三のハウジング部分は、第一のハウジング部分に関して本明細書に記載の任意のまたは好ましい構成要素または特徴のうちのいずれかを備えてもよい。
【0087】
エアロゾル発生装置は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分との間に位置付けられた材料の層を備えてもよい。
【0088】
材料の層は、磁性材料および導電性材料のうちの少なくとも一方であってもよい。材料の層は磁気シールドを形成することが好ましい。
【0089】
有利なことに、ヒーターが誘導ヒーターを備える実施形態では、磁気シールドは、第二のハウジング部分内の一つ以上の電気構成要素を、使用中に誘導ヒーターによって生成される電磁場から保護することができる。
【0090】
有利なことに、ヒーターが誘導ヒーターを備え、エアロゾル発生装置が第一の電源および第二の電源のうちの少なくとも一つの無線再充電のために構成されている実施形態では、磁気シールドは、無線再充電配設による誘導ヒーター内の電流の誘導を減少させるまたは防止することができる。
【0091】
材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、ヒーターと第二のハウジング部分との間に位置付けられることが好ましい。
【0092】
第二のハウジング部分は、第二のハウジング部分の側壁に沿って第一のハウジング部分に取り付けるように構成されてもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約25パーセントを覆うことが好ましい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約30パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約40パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約50パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約60パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約70パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約75パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約80パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも約90パーセントを覆ってもよい。材料の層は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、実質的に側壁全体を覆ってもよい。
【0093】
材料の層は、第一のハウジング部分、第二のハウジング部分、または第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の両方に取り付けられてもよい。
【0094】
材料の層は、第一のハウジング部分内のヒーターに取り付けられてもよい。
【0095】
第一のハウジング部分は、チャンバーの中へエアロゾル形成基体を挿入するための開口部を画定することが好ましい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体がチャンバーの中に挿入されてもよい開位置と、チャンバーの中へのエアロゾル形成基体の挿入が防止される閉位置との間で移動可能なカバーを備えてもよい。エアロゾル発生装置は、回転可能な部分の回転が開位置と閉位置との間でカバーを移動させるように構成された回転可能な部分を備えるカバーアクチュエータを備えてもよい。
【0096】
回転可能な部分は、カバーを開位置から閉位置に移動させるために第一の方向に回転可能であることが好ましい。回転可能な部分は、カバーを閉位置から開位置に移動させるために第二の方向に回転可能であることが好ましい。好ましくは、第一の方向は、第二の方向とは反対側である。
【0097】
カバーは、複数の移動可能な要素を含んでもよい。カバーは、虹彩機構を含んでもよい。有利なことに、虹彩機構は、部分的に閉じて、チャンバーの中に挿入されたエアロゾル発生物品と係合して、エアロゾル発生物品をチャンバー内に把持および保持するようにしてもよい。
【0098】
エアロゾル形成基体は、長軸方向にチャンバー内に受容可能であり、回転可能な部分は、長軸方向に平行な回転軸を中心に回転可能であることが好ましい。
【0099】
第二の開口部は、回転可能な部分によって画定されてもよく、エアロゾル発生物品は、第二の開口部を通してチャンバー内に受容可能である。
【0100】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分または第二のハウジング部分上の各位置に第一のボタンおよび第二のボタンを備えてもよい。第一のボタンは、第二のボタンとは異なるサイズおよび異なる形状のうちの少なくとも一つを有してもよい。有利なことに、第一および第二のボタンに異なるサイズおよび異なる形状のうちの少なくとも一つを備えることは、ユーザーがボタンを触覚的識別し易くなる可能性がある。
【0101】
第一のボタンは、エアロゾル発生装置の第一の機能を起動するように構成されてもよい。第二のボタンは、エアロゾル発生装置の第二の機能を起動するように構成されてもよく、第一の機能は第二の機能とは異なる。
【0102】
第一の機能は、第一の加熱プロファイルであってもよい。第二の機能は第二の加熱プロファイルであってもよい。第一の加熱プロファイルは、第二の加熱プロファイルとは異なってもよい。第一の機能は、通常の加熱モードであってもよい。第二の機能は、ブースト加熱モードであってもよい。第一の加熱プロファイルは、第一のタイプのエアロゾル発生物品と関連付けられてもよい。第二の加熱プロファイルは、第二のタイプのエアロゾル発生物品と関連付けられてもよい。
【0103】
制御回路は、低電力モード、および低電力モードよりも多くの電力を使用する動作モードを有してもよい。制御回路は、第一のボタンおよび第二のボタンのうちの少なくとも一つの起動を検出するのに呼応して、低電力モードから動作モードに移行するように構成されてもよい。
制御回路は、所定の時間にわたる第一のボタンの起動を検出するのに呼応して、第一の機能を起動するように構成されてもよい。
制御回路は、所定の時間にわたる第二のボタンの起動を検出するのに呼応して、第二の機能を起動するように構成されてもよい。
【0104】
エアロゾル発生装置は加熱非燃焼式装置であってもよい。
ヒーターは、固体のエアロゾル形成基体を加熱するように配置されていることが好ましい。ヒーターは、たばこプラグを加熱するように配置されることが好ましい。
【0105】
チャンバーは、固体のエアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受容するように配置されていることが好ましい。チャンバーは、たばこプラグを備えるエアロゾル発生物品を受容するように配置されていることが好ましい。
チャンバーは管形状を有することが好ましい。管形状は、約6.5ミリメートル~約8.0ミリメートルの直径を有してもよい。
【0106】
ヒーターはチャンバーの外側に位置付けられてもよい。
ヒーターはチャンバー内に位置付けられてもよい。
ヒーターはコイル形状であってもよい。
ヒーターは、チャンバー内に受容されたエアロゾル発生物品の外表面の周りに延びるように配置されてもよい。ヒーターはチャンバー内に延びてもよい。ヒーターは、エアロゾル発生物品がチャンバーの中に挿入されたときに、エアロゾル発生物品内に受けられるように配置されてもよい。ヒーターは細長いヒーターであってもよい。ヒーターはブレード形状であってもよい。ヒーターはピン形状であってもよい。ヒーターは円錐形状であってもよい。
ヒーターは、本明細書に記載の通り、誘導ヒーターを備えてもよい。
ヒーターは抵抗ヒーター要素を備えていてもよい。使用中、抵抗加熱によって熱を発生させるために、電流が抵抗ヒーター要素に供給される。
【0107】
抵抗ヒーター要素を形成するための適切な材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」セラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、金属合金、ならびにセラミック材料および金属材料で作製された複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミックまたはドープされていないセラミックを含んでもよい。適切なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族の金属が挙げられる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、ならびに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。
【0108】
一部の実施形態において、抵抗ヒーター要素は、電気抵抗性材料(ステンレス鋼など)の一つ以上のスタンプ加工された部分を含む。別の方法として、抵抗ヒーター要素は、加熱ワイヤまたはフィラメント(例えばNi-Cr(ニッケル-クロム)、白金、タングステンもしくは合金のワイヤ)を含んでもよい。
【0109】
ヒーターは電気的に絶縁された基体を備えてもよく、抵抗ヒーター要素は電気的に絶縁された基体の上に提供されている。電気的に絶縁された基体は、ジルコニアまたはアルミナなどのセラミック材料であってもよい。電気的に絶縁された基体は、約2ワット毎メートル毎ケルビン以下の熱伝導率を有することが好ましい。
【0110】
制御回路は、エアロゾル発生装置がチャンバー内に受けられたエアロゾル発生物品を加熱するのに使用されたときに、所定の加熱サイクルに応じてヒーターに電力を供給するように配置されることが好ましい。加熱サイクルは、本明細書で説明した通り、予熱段階とそれに続く主加熱段階を含んでもよい。
【0111】
ヒーターが抵抗ヒーター要素を備える実施形態において、制御回路は、チャンバー内に受容されたエアロゾル発生物品が存在しないときに、所定の熱分解サイクルに応じて抵抗ヒーター要素に電力を供給してヒーターをクリーニングするように配置されてもよい。熱分解サイクルは、エアロゾル発生装置を使用した後に、ヒーター上に残る残留物の熱分解によってヒーターを洗浄して一つ以上のエアロゾル発生物品を加熱してもよい。一般的に、熱分解サイクル中にヒーターが加熱される最大温度は、エアロゾル発生物品を加熱するための加熱サイクル中にヒーターが加熱される最大温度よりも高い。一般的に、熱分解サイクルの総持続時間は、加熱サイクルの総持続時間よりも短い。
【0112】
第一のハウジング部分、第二のハウジング部分、第三のハウジング部分のそれぞれは、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。好適な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含む複合材料、または食品もしくは医薬品用途に好適な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。材料は軽く、かつ脆くないことが好ましい。
【0113】
エアロゾル発生装置は、少なくとも一つの空気吸込み口を備えることが好ましい。少なくとも一つの空気吸込み口は、チャンバーと流体連通していることが好ましい。
エアロゾル発生装置は、ユーザーが吸煙していることを示す気流を検出するためのセンサーを備えてもよい。気流センサーは電気機械装置であってもよい。気流センサーは、機械装置、光学装置、光学機械装置、および微小電気機械システム(MEMS)ベースのセンサーのうちのいずれかであってもよい。エアロゾル発生装置は、ユーザーが吸煙を開始するための手動操作可能なスイッチを備えてもよい。
【0114】
エアロゾル発生装置は温度センサーを備えてもよい。温度センサーは、ヒーターの温度、またはチャンバーの中に受容されたエアロゾル発生物品の温度を検出してもよい。温度センサーはサーミスタであってもよい。温度センサーは、ヒーターの抵抗率を測定するように、かつ測定された抵抗率を温度に対する抵抗率の較正曲線と比較することによって、ヒーターの温度を導出するように構成された回路を備えてもよい。
【0115】
有利なことに、ヒーターの温度を導出することにより、使用中にヒーターが加熱される温度を制御し易くなる可能性がある。制御回路は、ヒーターの測定された抵抗率の変化に呼応して、ヒーターへの電力の供給を調整するように構成されてもよい。
【0116】
有利なことに、ヒーターの温度を導出することにより、吸煙を検出し易くなる可能性がある。例えば、ヒーターの温度の測定された低下は、エアロゾル発生装置でのユーザーの吸煙または吸引に対応しうる。
【0117】
本開示によると、本明細書で記載のエアロゾル発生装置と、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システムがまた提供される。
【0118】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、加熱されたときに、エアロゾルを形成しうる揮発性化合物を放出するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。
【0119】
エアロゾル形成基体は固体エアロゾル形成基体であることが好ましい。エアロゾル形成基体は、たばこプラグであってもよい。
【0120】
エアロゾル発生物品は、少なくとも一つのサセプタ素子を備えてもよい。サセプタ素子の少なくとも一つはエアロゾル形成基体と直接接触することが好ましい。少なくとも一つのサセプタ素子は、エアロゾル形成基体内に埋め込まれたサセプタ材料の一つ以上の細片を備えてもよい。サセプタ素子の少なくとも一つは、エアロゾル形成基体内に埋め込まれた一つ以上のサセプタ材料の粒子を含んでもよい。
【0121】
エアロゾル発生物品は、円筒形状を有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、約6.5ミリメートル~約7.0ミリメートルの直径を有してもよい。
エアロゾル発生物品は、約70ミリメートル~約80ミリメートルの長さを有することが好ましい。
エアロゾル発生物品は、約570ミリグラム~約630ミリグラムの質量を有することが好ましい。
エアロゾル発生物品は、約30水柱ミリメートル~約45水柱ミリメートルの引き出し抵抗を有することが好ましい。
【0122】
エアロゾル形成基体は、たばこのプラグを備えてもよい。たばこプラグは、たばこ葉、たばこの茎の破片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、および膨化たばこのうちの一つ以上を含有する、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つ以上を含んでもよい。任意で、たばこプラグは、たばこプラグの加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含有してもよい。任意で、たばこプラグはまた、例えば追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含むカプセルを包含してもよい。こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱中に溶融してもよい。別の方法として、または追加的に、こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱前、加熱中、または加熱後に押しつぶされてもよい。
【0123】
エアロゾル発生物品は、たばこプラグの下流に位置付けられたマウスピースを備えてもよい。マウスピースは、エアロゾル発生物品の下流端に位置してもよい。マウスピースは、セルロースアセテートフィルタープラグを備えてもよい。
【0124】
本開示によると、エアロゾル発生装置の製造方法が提供される。エアロゾル発生装置はまた、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置でもよい。この方法は、制御回路および電源を備える電源モジュールを製造することを含む。この方法はまた、誘導ヒーターを備えるヒーターモジュールを製造することを含む。この方法はまた、電源モジュールをヒーターモジュールに取り付けることを含む。この方法はまた、電源モジュールに取り付けられる、または取り付けられるヒーターモジュールのタイプに応じて、電源モジュールをプログラミングすることを含む。プログラミング工程は、取り付け工程の前または取り付け工程の後に実行されてもよい。
【0125】
ヒーターモジュールは単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備えうる。
ヒーターモジュールは、第一のヒーターモジュールであってもよく、誘導ヒーターは、単一の誘導コイルを備える第一の誘導ヒーターである。方法は、第二の誘導ヒーターを備える第二のヒーターモジュールを製造することをさらに含んでもよく、第二の誘導ヒーターは、二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備える。電源モジュールをヒーターモジュールに取り付ける工程は、第一のヒーターモジュールまたは第二のヒーターモジュールのいずれかを電源モジュールに取り付けることを含んでもよい。
【0126】
電源モジュールは、データ格納装置と、データ格納装置上に格納された複数の制御プログラムとを備えてもよい。プログラミング工程は、電源モジュールに取り付けられたヒーターモジュールのタイプに応じて、制御回路が制御プログラムのうちの一つを選択することを含んでもよい。
【0127】
本発明は、特許請求の範囲に定義される。しかしながら、以下に、非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0128】
例証としてのみであるが、添付図面を参照しながら本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0129】
図1図1は、閉位置にあるカバーを有する本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生装置の断面図である。
図2図2は、図1のエアロゾル発生装置において、カバーが開位置にある状態を示す斜視図である。
図3図3は、図1のエアロゾル発生装置において、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分に取り付けられた状態を示す上面図である。
図4図4は、図1のエアロゾル発生装置において、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分から取り外された状態を示す上面図である。
図5図5は、図1のエアロゾル発生装置において、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分に取り付けられた状態であり、エアロゾル発生物品がチャンバー内に受容されている状態を示す斜視図である。
図6図6は、図1のエアロゾル発生装置において、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分から取り外され、エアロゾル発生物品がチャンバー内に受容された状態の斜視図である。
図7図7は、図1のエアロゾル発生装置において、第一のハウジング部分が第三のハウジング部分によって置き換えられた状態断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0130】
実施例1:エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル形成基体を受けるためのチャンバーを画定する第一のハウジング部分および第二のハウジング部分であって、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分と、
第一のハウジング部分内に位置付けられたヒーターと、
第二のハウジング部分内に位置付けられた電源と、
第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成された制御回路と、を備える、エアロゾル発生装置。
【0131】
実施例2:第二のハウジング部分を第一のハウジング部分に取り付けるための境界面をさらに備える、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
【0132】
実施例3:境界面が、第一のハウジング部分の少なくとも一部または第二のハウジング部分の少なくとも一部を受容するように配置されたスロットを備える、実施例2に記載のエアロゾル発生装置。
【0133】
実施例4:境界面が、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分と取り外し可能に取り付けて保持するように配置されたラッチ要素を備える、実施例2または3に記載のエアロゾル発生装置。
【0134】
実施例5:境界面が、ラッチ要素を係合解除するように配置された解放要素をさらに備える、実施例4に記載のエアロゾル発生装置。
【0135】
実施例6:境界面が、第一のハウジング部分上に第一の磁性素子および第二のハウジング部分上に第二の磁性素子を備え、第二の磁性素子が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに第一の磁性素子と係合するように配置される、実施例2~5のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0136】
実施例7:チャンバーが、エアロゾル発生物品を受容するための空洞を画定し、第一のハウジング部分が、空洞の端に開口部を画定し、開口部が、第一のハウジング部分の第一の端に位置付けられる、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0137】
実施例88:第一のハウジング部分が、第一の端の反対側の第二の端と、第一の端と第二の端の間に延びる少なくとも一つの側壁とを備え、第二のハウジング部分が少なくとも一つの側壁への取り外し可能な取り付けのために構成されている、実施例7に記載のエアロゾル発生装置。
【0138】
実施例9:第一のハウジング部分上に位置付けられた第一の電気接点と、第二のハウジング部分上に位置付けられた第二の電気接点とをさらに備え、第二の電気接点が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点と係合するように構成され、任意で、制御回路は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第一の電気接点および第二の電気接点を介して電源からヒーターへの電力供給を制御するように構成される、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0139】
実施例10:電源が再充電可能電源であり、エアロゾル発生装置が、第二のハウジング部分内に位置付けられ、かつ電源を再充電するために外部装置から受容された電力の供給を制御するように構成された充電回路を備える、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0140】
実施例11:電源が第一の電源であり、エアロゾル発生装置が、第一のハウジング部分内に位置付けられた第二の電源をさらに備える、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0141】
実施例12:エアロゾル発生装置が、第二の電源からヒーターへ電力供給を制御するように構成された制御回路を備える、実施例11に記載のシステム。
【0142】
実施例13:制御回路が、予熱段階および主加熱段階のうちの少なくとも一方の間に第一の電源からヒーターに電力を供給するように構成され、制御回路が、予熱段階および主加熱段階のうちの少なくとも一方の間に第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成される、実施例12に記載のエアロゾル発生装置。
【0143】
実施例14:制御回路が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、予熱段階中に第一の電源からヒーターに電力を供給するように構成され、制御回路が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されたときに、主加熱段階中に第二の電源からヒーターに電力を供給するように構成される、実施例12または実施例13に記載のエアロゾル発生装置。
【0144】
実施例15:制御回路が、予熱段階中の第一のハウジング部分からの第二のハウジング部分の取り外しを検出するのに呼応して、第二の電源からヒーターに電力を供給して、予熱段階を完了するように構成される、実施例14に記載のエアロゾル発生装置。
【0145】
実施例16:制御回路が、予熱段階中に第一の電源または第二の電源からヒーターに電力を供給して、ヒーターまたはサセプタを動作温度に加熱するように構成される、実施例13、14または15に記載のエアロゾル発生装置。
【0146】
実施例17:制御回路が、主加熱段階中に第一の電源または第二の電源からヒーターに電力を供給して、ヒーターの温度を動作温度範囲内に維持するように構成される、実施例13~16のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0147】
実施例18:第二の電源が再充電可能電源であり、制御回路が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二の電源を再充電するための第一の電源から第二の電源への電力供給を制御するように構成される、実施例11~17のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0148】
実施例19:エアロゾル発生装置が、第二の電源を再充電するために、第一の電源から第二の電源へ電力を無線伝達するように構成されている、実施例18に記載のエアロゾル発生装置。
【0149】
実施例20:第一の電源が第一の電荷蓄積容量を有し、第二の電源が第二の電荷蓄積容量を有し、第一の電荷蓄積容量が第二の電荷蓄積容量とは異なる、実施例11~実施例19のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0150】
実施例21:第一の電荷蓄積容量が第二の電荷蓄積容量よりも大きい、実施例20に記載のエアロゾル発生装置。
【0151】
実施例22:第一のハウジング部分が円筒形状を有する、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0152】
実施例23:第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分と係合するように配置された側壁を備え、第二のハウジング部分側壁が凹形状を有する、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0153】
実施例24:第二のハウジング部分側壁が半円形の凹形状を有する、実施例23に記載のエアロゾル発生装置。
【0154】
実施例25:ユーザーにフィードバックを提供するように配置されたフィードバック装置をさらに備える、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0155】
実施例26:フィードバック装置が視覚的フィードバック装置を備える、実施例25に記載のエアロゾル発生装置。
【0156】
実施例27:視覚的フィードバック装置が、少なくとも一つの発光ダイオードを備える、実施例26に記載のエアロゾル発生装置。
【0157】
実施例28:少なくとも一つの発光ダイオードが、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを備える、実施例27に記載のエアロゾル発生装置。
【0158】
実施例29:一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイが、複数の発光ダイオードを含む、実施例28に記載のエアロゾル発生装置。
【0159】
実施例30:発光ダイオードの第一のアレイが、発光ダイオードのチップオンボード(COB)アレイを備える、実施例29に記載のエアロゾル発生装置。
【0160】
実施例31:第一のアレイの複数の発光ダイオードが、セグメント化されたディスプレイを形成する、実施例29または実施例30に記載のエアロゾル発生装置。
【0161】
実施例32:一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイが環状形状を有する、実施例28~実施例31のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0162】
実施例33:第一のハウジング部分または第二のハウジング部分が、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイの上にある第一の窓を画定する、実施例28~実施例32のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0163】
実施例34:第一の窓が環状形状を有する、実施例33に記載のエアロゾル発生装置。
【0164】
実施例35:第一の窓が透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、または半透明(semi-translucent)である、実施例33または実施例34に記載のエアロゾル発生装置。
【0165】
実施例36:環状形状が円形環状形状である、実施例32または実施例34に記載のエアロゾル発生装置。
【0166】
実施例37:一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイが環状形状の内側に位置付けられている、実施例32、実施例34または実施例35に記載のエアロゾル発生装置。
【0167】
実施例38:一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイが、環状形状と同心に位置付けられる、実施例37に記載のエアロゾル発生装置。
【0168】
実施例39:一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイが、単一の発光ダイオードである、実施例28~実施例38のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0169】
実施例40:一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイが円形形状を有する、実施例28~実施例39のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0170】
実施例41:第一のハウジング部分または第二のハウジング部分が、一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイの上にある第二の窓を画定する、実施例28~実施例40のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0171】
実施例42:第二の窓が透明(transparent)、半透明(semi-transparent)、半透明(translucent)、半透明(semi-translucent)である、実施例41に記載のエアロゾル発生装置。
【0172】
実施例43:第二の窓が円形形状を有する、実施例41または42に記載のエアロゾル発生装置。
【0173】
実施例44:視覚的フィードバック装置が、第二のハウジング部分上に位置付けられる、実施例26~実施例43のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0174】
実施例45:視覚的フィードバック装置が、第二のハウジング部分の第一の端に位置付けられる、実施例44に記載のエアロゾル発生装置。
【0175】
実施例46:第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、第二のハウジング部分の第一の端および第一のハウジング部分の第一の端が一緒にエアロゾル発生装置の第一の端を画定するように第二のハウジング部分が配置される、実施例45に記載のエアロゾル発生装置。
【0176】
実施例47:制御回路が、視覚的フィードバック装置を制御して、エアロゾル発生装置の使用中にユーザーにフィードバックを提供するように構成されている、実施例26~実施例46のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0177】
実施例48:制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを別々に制御するように構成される、実施例28と組み合わせた実施例47に記載のエアロゾル発生装置。
【0178】
実施例49:制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイの各々の色、輝度、照明した発光ダイオードの数、、および照明のシーケンスのうちの少なくとも一つを制御するように構成される、実施例48に記載のエアロゾル発生装置。
【0179】
実施例50:制御回路が、セグメント化されたディスプレイを制御して、予熱段階における進行、主加熱段階における進行、現在の使用セッションにおける進行、および電源の残りの充電レベルのうちの少なくとも一つを表示するように構成される、実施例31と組み合わせた、実施例48または実施例49に記載のエアロゾル発生装置。
【0180】
実施例51:制御回路が、一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイを制御して、エアロゾル発生装置の現在の動作モードを表示するように構成される、実施例48、実施例49または実施例50に記載のエアロゾル発生装置。
【0181】
実施例52:現在の動作モードが、スタンバイモード、装置電源オンモード、予熱段階、主加熱段階、通常の加熱モード、ブースト加熱モード、および使用セッション終了モードを含むモードのリストから選択可能である、実施例51に記載のエアロゾル発生装置。
【0182】
実施例53:ユーザー入力装置をさらに備え、ユーザー入力装置がフィードバック装置と一体化されている、実施例25~実施例52のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0183】
実施例54:ユーザー入力装置が、視覚的フィードバック装置を用いて第一のハウジング部分または第二のハウジング部分上に位置付けられる、実施例26と組み合わせた、実施例53に記載のエアロゾル発生装置。
【0184】
実施例55:ユーザー入力装置が環状形状を有し、ユーザー入力装置が一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイと一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイとの間に位置付けられている、実施例38と組み合わせた、実施例54に記載のエアロゾル発生装置。
【0185】
実施例56:ユーザー入力装置が、一つ以上の発光ダイオードの第一のアレイおよび一つ以上の発光ダイオードの第二のアレイと同心に位置付けられる、実施例55に記載のエアロゾル発生装置。
【0186】
実施例57:ユーザー入力装置が、光センサー、静電容量式タッチセンサー、および抵抗式タッチセンサーのうちの少なくとも一つを備える、実施例53~56のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0187】
実施例58:制御回路が、ユーザー入力装置から信号を受信するように構成され、信号が、ユーザー入力を示し、制御回路が、ユーザー入力装置から受信した信号に基づいて、エアロゾル発生装置の動作を制御するようにさらに構成される、実施例53~実施例57のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0188】
実施例59:制御回路が、第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの少なくとも一つ内に位置付けられる、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0189】
実施例60:第二のハウジング部分が、ツールの使用を必要とせずに、ユーザーによって第一のハウジング部分から手で取り外し可能であるか、または第二のハウジング部分が、ツールを使用することによって第一のハウジング部分から取り外し可能である、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0190】
実施例61:ヒーターが誘導ヒーターである、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0191】
実施例62:誘導ヒーターが、単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備える、実施例61に記載のエアロゾル発生装置。
【0192】
実施例63:誘導ヒーターが第一の誘導ヒーターであり、エアロゾル発生装置が、エアロゾル形成基体を受容するためのチャンバーを画定する第三のハウジング部分と、第三のハウジング部分内に位置付けられた第二の誘導ヒーターとを備え、第二のハウジング部分が、第三のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されており、第二の誘導ヒーターが、第一の誘導ヒーターとは異なる、実施例61に記載のエアロゾル発生装置。
【0193】
実施例64:第一の誘導ヒーターが、第一の巻き数を有する第一の誘導コイルを備え、第二の誘導ヒーターが、第二の巻き数を有する第二の誘導コイルを備え、第一の巻き数が第二の巻き数とは異なる、実施例63に記載のエアロゾル発生装置。
【0194】
実施例65:第一の誘導ヒーターが、第一の数の誘導コイルを備え、第二の誘導ヒーターが、第二の数の誘導コイルを備え、第一の数の誘導コイルが、第二の数の誘導コイルとは異なる、実施例63または実施例64に記載のエアロゾル発生装置。
【0195】
実施例66:第一の誘導ヒーターが単一の誘導コイルを備え、第二の誘導ヒーターが二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備える、実施例65に記載のエアロゾル発生装置。
【0196】
実施例67:第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたとき、第一のハウジング部分と第二のハウジング部分の間に位置決めされた材料の層をさらに含む、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0197】
実施例67A:層が、第一のハウジングおよび/または第二のハウジングの材料とは異なる材料で形成される、実施例67に記載のエアロゾル発生装置。
【0198】
実施例67B:層が、第一のハウジングまたは第二のハウジングの外表面よりも軟質の材料で形成される、実施例67または実施例67Aに記載のエアロゾル発生装置。
【0199】
実施例67C:層が、熱可塑性エラストマー(TPE)、スチレンエチレンブチレンスチレン(SEBS)、ポリエーテルスルホン(PESU)、ゴム、シリコーン、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、コポリエステル、ポリスルホン(PSU)、熱可塑性ポリウレタン、ソフトゴム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)、ニトリルから形成される、実施例67~67Bのいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0200】
実施例67D:層が熱可塑性ポリウレタンまたはニトリル、シリコーンから形成される、実施例67~実施例67Cのいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0201】
実施例67E:層が20~80の範囲のショアA硬度を有する、実施例67~67Dのいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0202】
実施例67F:層の厚さが、約0.3ミリメートル~3ミリメートル、0.3ミリメートル~1.5ミリメートル、または0.3ミリメートル~1ミリメートルである、実施例67~67Eのいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
【0203】
実施例68:材料が、磁性材料および導電性材料のうちの少なくとも一方である、実施例67に記載のエアロゾル発生装置。
【0204】
実施例69:材料の層が磁気シールドを形成する、実施例67または68に記載のエアロゾル発生装置。
【0205】
実施例70:材料の層が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、ヒーターと第二のハウジング部分との間に位置付けられる、実施例67~69のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0206】
実施例71:第二のハウジング部分が、第二のハウジング部分の側壁に沿って第一のハウジング部分に取り付けるように構成され、材料の層が、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられたときに、側壁の少なくとも25パーセントを覆う、実施例67~70のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0207】
実施例72:材料の層が、第一のハウジング部分、第二のハウジング部分、または第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の両方に取り付けられる、実施例67~71のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0208】
実施例73:第一のハウジング部分が、チャンバーの中へのエアロゾル形成基体の挿入のための開口部を画定し、エアロゾル発生装置が、
エアロゾル形成基体がチャンバーの中に挿入されうる開位置と、チャンバーの中へのエアロゾル形成基体の挿入が防止される閉位置との間で移動可能なカバーと、
回転可能な部分の回転が開位置と閉位置との間でカバーを移動させるように構成された回転可能な部分をさらに備えるカバーアクチュエータと、を備える、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0209】
実施例74:回転可能な部分が、カバーを開位置から閉位置へと移動させるために第一の方向に回転可能である、実施例73に記載のエアロゾル発生装置。
【0210】
実施例75:回転可能な部分が、カバーを閉位置から開位置へと移動させるために第二の方向に回転可能であり、第一の方向が第二の方向とは反対である、実施例74に記載のエアロゾル発生装置。
【0211】
実施例76:カバーが複数の移動可能な要素を備える、実施例73、74または75に記載のエアロゾル発生装置。
【0212】
実施例77:カバーが虹彩機構を備える、実施例73~76のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0213】
実施例78:エアロゾル形成基体が、長軸方向にチャンバー内に受容可能であり、回転可能な部分が、長軸方向に平行な回転軸を中心に回転可能である、実施例73~77のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0214】
実施例79:第二の開口部が、回転可能な部分によって画定され、エアロゾル発生物品が、第二の開口部を通してチャンバー内に受容可能である、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0215】
実施例80:第一のハウジング部分または第二のハウジング部分上の各位置の第一のボタンおよび第二のボタンをさらに備え、第一のボタンが、第二のボタンとは異なるサイズおよび異なる形状のうちの少なくとも一方を有し、第一のボタンが、エアロゾル発生装置の第一の機能を起動するように構成され、第二のボタンが、エアロゾル発生装置の第二の機能を起動するように構成され、第一の関数が前記第二の関数と異なる、先行する実施例のいずれか1項に記載の計算システム。
【0216】
実施例81:第一の機能が第一の加熱プロファイルである、実施例80に記載のエアロゾル発生装置。
【0217】
実施例82:第二の機能が第二の加熱プロファイルである、実施例81に記載のエアロゾル発生装置。
【0218】
実施例83:第一の加熱プロファイルが第二の加熱プロファイルとは異なる、実施例82に記載のエアロゾル発生装置。
【0219】
実施例84:制御回路が、低電力モード、および低電力モードよりも多くの電力を使用する動作モードを有する、実施例80~83のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0220】
実施例85:制御回路が、第一のボタンおよび第二のボタンのうちの少なくとも一方の起動を検出するのに呼応して、低電力モードから動作モードに移行するように構成される、実施例84に記載のエアロゾル発生装置。
【0221】
実施例86:制御回路が、所定の長さの時間にわたる第一のボタンの起動を検出するのに呼応して、第一の機能を起動するように構成される、実施例80~85のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0222】
実施例87:制御回路が、所定の長さの時間にわたる第二のボタンの起動を検出するのに呼応して、第二の機能を起動するように構成される、実施例80~86のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0223】
実施例88:エアロゾル発生装置が加熱非燃焼式装置である、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0224】
実施例89:ヒーターが、固体のエアロゾル形成基体を加熱するように配置されている、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0225】
実施例90:ヒーターが、たばこプラグを加熱するように配置されている、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0226】
実施例91:チャンバーが固体のエアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品を受容するように配置された、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0227】
実施例92:チャンバーが、たばこプラグを備えるエアロゾル発生物品を受容するように配置された、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0228】
実施例93:チャンバーが管形状である、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0229】
実施例94:管形状が6.5ミリメートル~8.0ミリメートルの直径を有する、実施例93に記載のエアロゾル発生装置。
【0230】
実施例94A:第一のハウジング部分が電池を備える、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0231】
実施例94B:電池がヒーターの下に位置する、実施例94Aに記載のエアロゾル発生装置。
【0232】
実施例94C:電池が第一のハウジング部分の長軸方向軸と整列している、実施例94Aまたは94Bに記載のエアロゾル発生装置。
【0233】
実施例94D:電池が第一のハウジング部分の長軸方向軸からオフセットされている、実施例94Aまたは94Bに記載のエアロゾル発生装置。
【0234】
実施例94D:気流チャネルが電池の一方の側面に沿って延びる、実施例94A~94Dのいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0235】
実施例94E:複数の気流チャネルが電池の側面の周りに延びる、実施例94A~94Eのいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0236】
実施例94F:気流チャネルまたは複数の気流チャネルが漏斗に供給し、任意で気流チャネルまたは複数の気流チャネルが漏斗の第二の出口よりも広い漏斗の第一の入口に供給する、実施例94Dまたは実施例94Eに記載のエアロゾル発生装置。
【0237】
実施例94G:第一のハウジング部分が、エアロゾル形成基体を受容するエアロゾル発生装置の端に対向する第一のハウジング部分の基部における空気取込みを含む、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0238】
実施例94H:第一のハウジング部分が、エアロゾル形成基体を受容するエアロゾル発生装置の端面と直角を成す第一のハウジング部分の側壁に空気取込を含む、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0239】
実施例94I:第一のハウジング部分内に磁気シールドをさらに備え、磁気シールドが、ヒーターと第二のハウジング部分との間に位置する、先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置。
【0240】
実施例95:エアロゾル発生システムであって、
先行する実施例のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置と、
エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品と、を備える、エアロゾル発生システム。
【0241】
実施例96:エアロゾル形成基体が固体エアロゾル形成基体である、実施例95に記載のエアロゾル発生システム。
【0242】
実施例97:エアロゾル形成基体がたばこプラグである、実施例95または実施例96に記載のエアロゾル発生システム。
【0243】
実施例98:エアロゾル発生システムが、少なくとも一つのサセプタ素子を含む、実施例95~実施例97のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。
【0244】
実施例99:エアロゾル発生物品が実質的に円筒形状を有する、実施例95~実施例98のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【0245】
実施例100:エアロゾル発生物品が、6.5ミリメートル~7.0ミリメートルの直径を有する、実施例95~実施例99のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【0246】
実施例101:エアロゾル発生物品が、70ミリメートル~80ミリメートルの長さを有する、実施例95~実施例100のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【0247】
実施例102:エアロゾル発生物品が570ミリグラム~630ミリグラムの質量を有する、実施例95~実施例101のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【0248】
実施例103:エアロゾル発生物品が、30水柱ミリメートル~45水柱ミリメートルの引き出し抵抗を有する、実施例95~102のいずれか1項に記載のエアロゾル発生システム。
【0249】
実施例104:エアロゾル発生装置用の製造方法であって、
制御回路および電源を備える電源モジュールを製造することと、
誘導ヒーターを備えるヒーターモジュールを製造することと、
電源モジュールをヒーターモジュールに取り付けることと、
電源モジュールに取り付けられる、または取り付けられたヒーターモジュールのタイプに応じて、電源モジュールをプログラムすることと、を含む、方法。
【0250】
実施例105:ヒーターモジュールが、単一の誘導コイル、二つの誘導コイルのみ、または複数の誘導コイルを備える、実施例104に記載の製造方法。
【0251】
実施例106:実施例104に記載の製造方法であって、ヒーターモジュールが第一のヒーターモジュールであり、誘導ヒーターが単一の誘導コイルを備える第一の誘導ヒーターであり、方法が、
第二の誘導ヒーターを備える第二のヒーターモジュールを製造することであって、第二の誘導ヒーターが、二つの誘導コイルのみまたは複数の誘導コイルを備え、電源モジュールをヒーターモジュールに取り付ける工程が、第一のヒーターモジュールまたは第二のヒーターモジュールのいずれかを電源モジュールに取り付けることを含む、製造することをさらに含む、方法。
【0252】
実施例107:電源モジュールが、データ格納装置と、データ格納装置上に格納された複数の制御プログラムとをさらに備え、プログラミング工程が、電源モジュールに取り付けられたヒーターモジュールのタイプに応じて、制御回路が制御プログラムのうちの一つを選択することを含む、実施例106に記載の製造方法。
【0253】
実施例108:エアロゾル発生装置が、実施例1~94のいずれか1項に記載のエアロゾル発生装置である、実施例104~107のいずれか1項に記載の製造方法。
【0254】
図1図7は、本開示の一実施形態によるエアロゾル発生装置10を示す。エアロゾル発生装置10は、第一のハウジング部分14および第二のハウジング部分16を備えるハウジング12を備える。第二のハウジング部分16は、第一のハウジング部分14へ取り外し可能に取り付けられるように構成されている。第一の電気接点52は第一のハウジング部分14上に位置付けられ、第二の電気接点62は第二のハウジング部分16上に位置付けられる。第一の電気接点52および第二の電気接点62は、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14に取り付けられたときに、相互に接触するように配置される。第一の電気接点52および第二の電気接点62はそれぞれ、正電力接続、負電力接続、および一つ以上のデータ接続などの複数の電気接点を備えてもよい。
【0255】
エアロゾル発生装置10はまた、充電回路19と、第二のハウジング部分16内に位置付けられた第一の電源20とを備える。第一の電源20は、再充電可能電池を含む電力供給源である。第一の電源20は、主電源と呼ばれてもよい。USB-Cコネクターの形態の充電電気接点49は、第二のハウジング部分16の端に含まれ、外部装置から電力供給を受けるように構成される。充電回路19は、第一の電源20を再充電するために外部装置から受信した電力の供給を制御するように構成されている。
【0256】
第一のハウジング部分14は、エアロゾル発生物品80を受容するための空洞の形態のチャンバー32と、空洞の端に位置付けられた開口部34とを画定する。開口部34は、第一のハウジング部分14の第一の端に位置付けられる。エアロゾル発生物品80が空洞内に受容されると、エアロゾル発生物品80およびエアロゾル発生装置10は一緒にエアロゾル発生システムを形成する。
【0257】
エアロゾル発生装置10は、管状サセプタ素子22および誘導コイル23の形態のヒーターをさらに備える。管状サセプタ素子22は、ニッケル被覆を有する鉄材料で形成されている。サセプタ素子22はチャンバー32内に位置付けられていて、サセプタホルダー35によってチャンバー32内の定位置に支持および保持されている。誘導コイル23は、チャンバー32を包囲する。サセプタ素子22および誘導コイル23は、第一のハウジング部分14内に位置する。
【0258】
エアロゾル発生装置10は、第一のハウジング部分14内に位置決めされた第一のコントローラ18および第二の電源30を含む制御回路をさらに備える。第二の電源30は補助電源と呼ばれてもよい。
【0259】
制御回路はまた、第二のハウジング部分14内に位置付けられた第二のコントローラ38を備える。
【0260】
第一および第二のボタン27、28は、第二のハウジング部分14の側壁上に位置付けられる。第一のボタン27は、第二のボタン28よりも大きい。
【0261】
エアロゾル発生装置10は、カバー100と、回転可能な部分102を備えるカバーアクチュエータとをさらに備える。
【0262】
カバー100は、開位置と閉位置との間で移動可能である。図2において、カバー100は開位置で示されている。開位置では、チャンバー32は開いており、エアロゾル発生物品80は、第一の開口部34を通してチャンバー32内に受容可能である。図1では、カバー100が閉位置にある状態が示されている。閉位置では、カバー100はチャンバー32を閉じている。これにより、チャンバー32内へのダストおよび汚れの侵入が防止される。カバー100が閉位置にあるときに、エアロゾル発生物品80を第一の開口部34を通してチャンバー32内に受容することは不可能である。
【0263】
図3および図4に示すように、カバー100は、虹彩機構の形態の複数の移動可能な要素116を備える。回転可能な部分102が回転することにより、移動可能な要素116が移動し、虹彩機構が開閉する。
【0264】
エアロゾル発生物品80は、固体たばこ含有基体の形態のエアロゾル形成基体82を備える。エアロゾル発生物品80は、開口部34を通してチャンバー32から突出する口側端84をさらに備える。
【0265】
回転可能な部分102はリング形状であり、第一の開口部34と同心の第二の開口部104を備える。エアロゾル発生物品80が空洞内に受容されると、エアロゾル発生物品80は、第二の開口部104、次いで第一の開口部34を通して受容される。エアロゾル発生物品80は、図2の破線101によって表される長軸方向軸に沿ってチャンバー32内に受容可能である。
【0266】
カバーアクチュエータは、回転可能な部分102の回転がカバー100を閉位置と開位置との間で移動させるように構成されている。特に、回転可能な部分102は、長軸方向軸101に対応する回転軸を中心に回転可能である。回転可能な部分102は、カバーが閉位置にある第一の位置とカバーが開位置にある第二の位置との間で約90度回転可能である。第一の位置からの回転可能な部分102の回転により、カバーが閉位置から開位置に移動し、その逆も可能である。回転可能な部分102は、隆起部分またはへこみ部分を備えてもよい。これは、図1および図2において隆起部分103として示されている。隆起部分またはへこみ部分は、ユーザーが回転可能な部分102を自身の指で把持するのを支援することができる。隆起部分またはへこみ部分は、長軸方向軸101と平行な方向に延びてもよい。隆起部分またはへこみ部分は、回転可能な部分102の外部側壁上に位置してもよい。隆起部分またはへこみ部分は、回転可能な部分の下端から上端まで、好ましくは長軸方向軸101と平行な方向に延びてもよい。
【0267】
図3、および図4は、エアロゾル発生装置10の上面図を示す。図5及び図6のエアロゾル発生装置10の斜視図を示す。第一のハウジング部分14は、円筒形状を画定する。エアロゾル発生物品80は、エアロゾル発生物品80の口側端84がチャンバー32から突出して、チャンバー32内に部分的に受容される。エアロゾル発生物品80がチャンバー32内に受容されている間、カバー100は開位置にある。
【0268】
図4および図6は、第一のハウジング部分14が第二のハウジング部分16から取り外された構成を示す。側壁17の第二のハウジング部分16は、半円形の凹形状110を画定する。半円形の凹形状110の直径は、円筒形の第一のハウジング部分14の直径よりもほんの少しだけ大きい。このように、第一のハウジング部分14は、半円形の凹形状110に受容されて、第一のハウジング部分14を第二のハウジング部分16と係合することができる。
【0269】
第一のハウジング部分14と第二のハウジング部分16(図示せず)との間の境界面を使用して、二つの部分を一緒に取り外し可能に取り付けることができる。境界面は、締まり嵌めまたは磁気接続部に依存する。
【0270】
主電源20および補助電源30の両方は、再充電可能電池の形態をとる。主電源20は電気エネルギーを貯蔵するための容量は、補助電源30より大きい。特に、主電源20は、複数の使用セッションのために十分なエネルギーを貯蔵する一方で、補助電源30は、1回、2回、3回、4回、5回、または6回の使用セッションなど、1回以上の使用セッションの主加熱段階のために十分なエネルギーを貯蔵する。
【0271】
第二のコントローラ38は、ユーザーが第一のボタン27を押すときに、使用セッションを開始するように構成されている。第二のハウジング部分16は、ユーザーが使用セッションを開始するときに第一のハウジング部分14に取り付けられるべきである。
【0272】
第二のコントローラ38は、主電源20の電力の供給を制御するように構成されている。使用セッションの開始後、第二のコントローラ38は、第一の電気接点52および第二の電気接点62を介した高周波変動電流として、主電源から誘導コイル23への電力供給を制御するように構成されている。使用中、インダクタの誘導コイルに供給される電力は、管状サセプタ素子22を誘導加熱する変化する磁界を発生する。
【0273】
使用セッションは、初期予熱段階に分割され、その後に主加熱段階が続く。第二のコントローラ38は、予熱段階中に誘導コイル23への電力を制御するように構成されている。予熱段階は、サセプタ素子22(および受容されたエアロゾル発生物品80)が、予熱段階中にエアロゾルが発生する目標温度まで急速に上昇する必要があるため、高い電力要件を有する。
【0274】
第二のコントローラ38は、所定の期間後、またはサセプタ素子が所定の温度に達したことが検出されたときに、予熱段階を終了するように構成されている。予熱段階の終了時に、第二のコントローラ38は、主電源20から誘導コイル23への電力の供給を停止するように構成されている。次に、主加熱段階が始まる。
【0275】
第一のコントローラ18は、主加熱段階中に補助電源30から誘導コイル23への電力の供給を開始するように構成されている。
【0276】
次いで、ユーザーは、変化する電流を誘導コイル23に供給し続け、サセプタ素子22の温度を目標動作温度に維持するために、補助電源30からの電力に応じて、第一のハウジング部分14を第二のハウジング部分16から取り外し、第一のハウジング部分14を第二のハウジング部分16とは切り離して使用することが可能である。
【0277】
第二のコントローラ38は、第一のハウジング部分が第二のハウジング部分に接続されたときに、使用セッション(予熱段階および主加熱段階も含む)中に誘導コイル23への電力を制御するように構成されている。主電源は、主電源がヒーターに電力を供給するのと同時に補助電源を再充電してもよい。
【0278】
一部の実施形態では、主電源の残りの充電レベルが一回の使用セッションに対して不十分である場合、第一または第二のコントローラは補助電源の充電レベル情報を要求する。補助電源の残りの充電レベルが1回の使用セッション以上である場合、予熱および主加熱段階のための電力は補助電源から引き出される。主電源または補助電源の残りの充電レベルがいずれも1つの使用セッションを単独でサポートできない場合、コントローラは両方の電源の合計の残りの充電レベルが1つの使用セッションをサポートするのに十分かどうかを判定する。残りの総充電レベルが1回の使用セッションに十分である場合、予熱および主加熱段階のための電力は両方の電源から引き出される。
【0279】
サセプタ素子22は、チャンバー32内に受容されたエアロゾル発生物品80内に含有されたエアロゾル形成基体82を加熱する。これにより蒸気が生成される。蒸気は凝縮してエアロゾルを形成し、これをユーザーは、エアロゾル発生物品80の口側端84で一吸い吸引することによって吸入することができる。
【0280】
このように主電源20および補助電源30を提供する利点は、補助電源30を小型で軽量の電池とすることができることである。これは、第一のハウジング部分14(補助電源30を含む)を小さく軽量にすることができることを意味する。
【0281】
装置10が使用されていない時、第二のコントローラ38は、補助電源30を充電するために主電源20からの電力供給を制御するように構成されている。このようにして、補助電源30は、次の使用セッションの準備が整って充電される。エアロゾル発生装置10は、補助電源30を主電源20でワイヤレス充電するためのワイヤレス充電装置(図示せず)を備える。誘導コイル23およびサセプタ素子22内の変動する電流の誘導を低減または防止するために、材料の層117が第二のハウジング部分16の側壁17上に提供されている。材料の層117は、磁気シールドを形成する。
【0282】
視覚的フィードバック装置60は、外側照明領域61と、エアロゾル発生装置10の第二のハウジング部分16に組み込まれた内側照明領域62とを備える。外側照明領域61は、360度の弧の周りに延び、内側照明領域62を囲む閉じた環状部を画定する。内側照明アレイ62は、略楕円形状である。外側照明アレイ61および内側照明アレイ62のそれぞれは、ハウジング20の外部表面の一部を形成し、光透過性である、それぞれの表示窓を有する。
【0283】
第二のコントローラ38は外側照明領域61および内側照明領域62に結合され、i)外側照明領域61を選択的に照明してエアロゾル発生装置の状態を示す第一のデータを伝達する第一の所定の光放射を発生させ、またii)内側照明領域62を選択的に照明してエアロゾル発生装置の状態を示す第二のデータを伝達する第二の所定の光放射を発生させるように構成される。第一のデータと第二のデータは、互いに異なる。具体的には、第一のデータは、エアロゾル発生装置の動作段階の進行の状態に関連し、第二のデータは、エアロゾル発生装置の状態に関連する。
【0284】
第一のデータは、使用セッションが進行するにつれて、環状部の周りに外側照明領域61を漸進的に照明することによって伝達される。特に、外側照明領域61は、外側照明領域の周りに位置付けられた複数の発光ダイオード(LED)によって照明される。第二のコントローラ38は、連続LEDを漸進的に起動して、使用セッションを通じて、使用セッションの持続時間の割合が経過したことを示す。別の実施例では、第二のコントローラ38は、使用セッション全体を通して外側照明領域61の輝度を増加させるように構成されてもよい。
【0285】
第二のデータは、異なる色で照明される内側照明領域62によって伝達される。一実施例では、第二のコントローラは、予熱段階中に、内側光領域62を青色光で照射するように構成される。第二のコントローラは、主加熱段階中に、内側光領域62を緑色光で照射するように構成される。ユーザーは、インジケータとして青色から緑色への色の変化を使用して、第一のハウジング部分14を第二のハウジング部分16から分離し、第一のハウジング部分14のチャンバー32内に受容されたエアロゾル発生物品80をふかすことによって、その使用セッションを継続してもよい。
【0286】
エアロゾル発生装置10はまた、内側照明領域62と外側照明領域61との間に位置付けられたユーザー入力装置63を備える。ユーザー入力装置63は、光センサー、または静電容量センサーもしくは抵抗センサーなどのタッチセンサーを備えてもよい。ユーザー入力装置63を使用して、エアロゾル発生装置10の一つ以上の機能を制御してもよい。
【0287】
図1および図2に示すように、装置はボタン27、28を備える。第二のコントローラ38は、第一のボタン27および第二のボタン28に接続されている。ボタン27の押下を検出すると、第二のコントローラ38が予熱段階を開始するように構成されていることは既に説明した。ボタン27の押下を検出する第二のコントローラ38の代わりに、またはそれに加えて、第二のコントローラ38がボタン28の押下を検出する場合、第二のコントローラ38はブースト加熱モードを開始するように構成される。ブースト加熱モードでは、主電源20および補助電源30の両方によって誘導コイルに供給される電力は、通常の加熱モードに比較して増加する。予熱段階および主加熱段階の両方の間にサセプタ素子22が到達する温度は、ブースト加熱モードにおいて通常の加熱モードよりも高い。そのため、ブースト加熱モードでは、発生するエアロゾルの量が増加する。よって、ユーザーは、通常の体験とは異なる体験を望む場合には、ブースト加熱モードを選択してもよい。
【0288】
ブースト加熱モードでは、第二のコントローラ38は、主加熱段階にある赤色光で内側光領域62を照射して、ブースト加熱モードが選択されたことをユーザーに示すように構成される。
【0289】
図7は、第一のハウジング部分14が第三のハウジング部分114と置き換えられたエアロゾル発生装置10の代替的な構成を示す。第三のハウジング部分114は、ヒーターの構成を除いて、第一のハウジング部分14と同一である。特に、第三のハウジング部分114は、第一の誘導コイル23および第二の誘導コイル25を備える。主加熱段階の間、第一のコントローラ18は、サセプタ素子22の異なる部分の独立した加熱を容易にするために、補助電源30から第一の誘導コイル23および第二の誘導コイル25の各々に相互に独立して電力を供給してもよい。それ以外は、図7に示すエアロゾル発生装置10の構成の動作は、図1に示す構成の動作と同一である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】