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特表2024-525769CD40を特異的に認識する抗体およびその使用
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】CD40を特異的に認識する抗体およびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20240705BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20240705BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240705BHJP
   C12P 21/08 20060101ALI20240705BHJP
   C12P 21/02 20060101ALI20240705BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20240705BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20240705BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20240705BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240705BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240705BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20240705BHJP
   A61K 35/12 20150101ALI20240705BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20240705BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240705BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240705BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20240705BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20240705BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C12N15/13
C12N15/63 Z
C12P21/08
C12P21/02 C
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61K39/395 V
A61K39/395 D
A61K31/7088
A61K35/12
A61P37/02
A61P29/00
A61P35/00
A61P37/06
A61K48/00
A61K9/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501936
(86)(22)【出願日】2022-07-12
(85)【翻訳文提出日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 CN2022105107
(87)【国際公開番号】W WO2023284714
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110793032.1
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521225823
【氏名又は名称】舒泰神(北京)生物製薬股フン有限公司
【氏名又は名称原語表記】STAIDSON (BEIJING) BIOPHARMACEUTICALS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.36, Jinghai Er Road, Beijing Economic-Technological Development Area Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100174001
【弁理士】
【氏名又は名称】結城 仁美
(72)【発明者】
【氏名】張 超
(72)【発明者】
【氏名】于 徳彬
(72)【発明者】
【氏名】李 平
(72)【発明者】
【氏名】晏 麗
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C076
4C084
4C085
4C086
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA19
4B064CC24
4B064DA01
4B065AA01X
4B065AA57X
4B065AA72X
4B065AA90X
4B065AB01
4B065BA02
4B065CA25
4B065CA44
4C076AA11
4C076BB11
4C076BB13
4C076BB14
4C076BB21
4C076CC05
4C076CC07
4C076CC27
4C076FF11
4C084AA13
4C084MA16
4C084MA55
4C084MA65
4C084MA66
4C084NA13
4C084NA14
4C084ZB07
4C084ZB08
4C084ZB11
4C084ZB26
4C085AA13
4C085AA33
4C085DD62
4C085EE01
4C085GG01
4C085GG02
4C085GG06
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA16
4C086MA55
4C086MA65
4C086MA66
4C086NA13
4C086NA14
4C086ZB07
4C086ZB08
4C086ZB11
4C086ZB26
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB65
4C087CA12
4C087CA20
4C087MA16
4C087MA55
4C087MA65
4C087MA66
4C087NA13
4C087NA14
4C087ZB07
4C087ZB08
4C087ZB11
4C087ZB26
4H045AA11
4H045AA20
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045DA76
4H045EA20
4H045FA72
4H045FA74
(57)【要約】
CD40を特異的に認識する、抗体または抗原結合フラグメント、ならびにその調製方法および使用を提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、
前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、GYXVN(SEQ ID NO:81)を含み、Xは、L、TまたはVであり、
前記HC-CDR2は、XIXPXGXTXYNQKFKG(SEQ ID NO:82)を含み、Xは、LまたはMであり、Xは、A、NまたはVであり、Xは、E、K、L、M、R、S、TまたはYであり、Xは、H、N、SまたはTであり、Xは、GまたはRであり、Xは、A、S、TまたはWであり、
前記HC-CDR3は、SXPYAXDY(SEQ ID NO:83)を含み、Xは、G、I、L、M、P、R、SまたはYであり、Xは、WまたはYであり、Xは、SまたはVであり、Xは、D、K、L、N、R、TまたはVであり、Xは、A、G、M、N、QまたはSであり、
前記Vは、軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1は、KASQNVHTXVA(SEQ ID NO:84)を含み、Xは、A、H、NまたはRであり、
前記LC-CDR2は、LXSDRRT(SEQ ID NO:85)を含み、Xは、AまたはRであり、
前記LC-CDR3は、LQXWXPLT(SEQ ID NO:86)を含み、Xは、AまたはHであり、Xは、N、SまたはTであり、Xは、A、Q、R、SまたはYである、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項2】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、
前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、
前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、
前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、
前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列、または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む、単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項3】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項4】
以下の(i)~(ix)のいずれかを含む単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、(i)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(ii)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(iii)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(iv)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(v)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(vi)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(vii)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(viii)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
(ix)Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項5】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項6】
以下の(i)~(x)のいずれかを含む単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、
(i)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(ii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(iii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(iv)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(v)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(vi)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(vii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(viii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(ix)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(x)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項5に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項7】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項8】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、請求項7に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項9】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項7または8に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項10】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項11】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項10に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項12】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項10または11に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項13】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項14】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項13に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項15】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項13または14に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項16】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項17】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項16に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項18】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項16または17に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項19】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項20】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項19に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項21】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項19または20に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項22】
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、
単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項23】
または前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、
前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、
前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、
前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、
請求項22に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項24】
およびVを含み、
前記Vは、SEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、SEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項22または23に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項25】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、Fcフラグメントを含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項26】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、全長のIgG抗体である、請求項25に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項27】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、全長のIgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、またはIgG4抗体である、請求項26に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項28】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項1~27のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項29】
前記抗原結合フラグメントは、Fab、Fab’、F(ab)’、Fab’-SH、一本鎖抗体(scFv)、Fvフラグメント、dAb、Fd、ナノボディ(nanobody)、ダイアボディ(diabody)、および直鎖状抗体から選択される、請求項1~24のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項30】
請求項1~29のいずれか一項に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメントをコードする、核酸分子。
【請求項31】
請求項30に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項32】
請求項1~29のいずれか一項に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメント、請求項30に記載の核酸分子、または請求項31に記載のベクターを含む、単離された宿主細胞。
【請求項33】
a)抗CD40抗体または抗原結合フラグメントを効果的に発現できる条件下で、請求項32に記載の宿主細胞を培養すること、および
b)発現された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントを宿主細胞から得ること、
を含む、抗CD40抗体または抗原結合フラグメントの調製方法。
【請求項34】
請求項1~29のいずれか一項に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメント、請求項30に記載の核酸分子、請求項31に記載のベクター、または請求項32に記載の単離された宿主細胞と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項35】
請求項1~29のいずれか一項に記載の抗CD40抗体もしくは抗原結合フラグメント、請求項30に記載の核酸分子、請求項31に記載のベクター、請求項32に記載の単離された宿主細胞、請求項33に記載の方法によって調製された抗体もしくは抗原結合フラグメント、または請求項34に記載の医薬組成物が、必要とする対象の疾患または病症を治療するための薬物の調製における、使用。
【請求項36】
疾患または病症の治療方法であって、有効量である、請求項1~29のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合フラグメント、請求項30に記載の核酸分子、請求項31に記載のベクター、請求項32に記載の単離された宿主細胞、請求項33に記載の方法によって調製された抗体または抗原結合フラグメント、または請求項34に記載の医薬組成物を、必要とする対象に投与することを含む、治療方法。
【請求項37】
前記疾患または病症は、自己免疫性疾患、炎性病症、癌および/または移植関連疾患である、請求項35に記載の使用または請求項36に記載の治療方法。
【請求項38】
前記疾患または病症は、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない、請求項35に記載の使用または請求項36に記載の治療方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本発明は、出願番号が202110793032.1であり、2021年7月14日に出願された中国特許出願「CD40を特異的に認識する抗体およびその使用」の優先権を主張し、かつ、その出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
電子配列表に対する引用
電子配列表(テキスト名:CN_202106295612_SEQLIST.xml、記録日:2022年7月12日、サイズ:141KB)の内容は、全体的に参照により本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0003】
本発明は、CD40を特異的に認識する、抗体または抗原結合フラグメント、ならびにその調製方法および使用を提供する。
【背景技術】
【0004】
CD40は、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)スーパーファミリーの共刺激メンバーの1つである(Croft,Michael et al.Nature reviews.Drug discovery vol.12,2(2013):147-68)。CD40は、機能が最初にヒトのBリンパ球で同定され、Bリンパ球では構成的に発現され、かつ、CD40シグナルは、B細胞の活性化と増殖を促進する(Clark,E A,and J A Ledbetter.Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America vol.83,12(1986):4494-8)。CD40は、他の造血細胞(例えば、単球細胞と樹状細胞(DC))で発現されるにより、細胞の生存とサイトカインの産生を促進することができ(Stout,R D,and J Suttles.Immunology today vol.17,10(1996):487-92)、かつ、シグナルを発信し、CD40Lを発現するCD4T細胞の活性化、増殖、およびサイトカインの産生を誘導できる(Grewal,I S,and R A Flavell.Immunology today vol.17,9(1996):410-4)ことが知られている。CD40シグナル伝達は、内皮細胞、上皮細胞、線維芽細胞、および神経細胞を含む非造血細胞の細胞応答にも影響を与えることができる(Hollenbaugh,D et al.The Journal of experimental medicine vol.182,1(1995):33-40;Karmann,K et al.Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America vol.92,10(1995):4342-6;and Tan,Jun et al.The EMBO journal vol.21,4(2002):643-52)。
【0005】
CD40Lは、最初に活性化されたCD4T細胞の表面で同定され(Hollenbaugh,D et al.The EMBO journal vol.11,12(1992):4313-21)、かつ、B細胞とT細胞との間のCD40-CD40L相互作用は、CD40Lが胚中心(GC)応答およびT依存性抗原に応答するアイソタイプクラススイッチにおいて重要であることを示す(Kawabe,T et al.Immunity vol.1,3(1994):167-78)。また、CD40Lは、肥満細胞、好塩基球、B細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、マクロファージ、巨核球、および血小板を含むさまざまな細胞で発現されることができると実証されており、これにより、細胞生物学におけるCD40経路の広範な役割が明らかになった(Schonbeck,U,and P Libby.Cellular and molecular life sciences:CMLS vol.58,1(2001):4-43;and van Kooten,C,and J Banchereau.Journal of leukocyte biology vol.67,1(2000):2-17)。
【0006】
多くの動物モデルにおいて、CD40L/CD40相互作用が、全身性エリテマトーデス(Davidson,Anne et al.Annals of the New York Academy of Sciences vol.987(2003):188-98)、実験的アレルギー性脳脊髄炎(Toubi,Elias and Yehuda Shoenfeld.Autoimmunity vol.37,6-7(2004):457-64)、コラーゲン誘導関節炎(Durie,F H et al.Science(New York,N.Y.)vol.261,5126(1993):1328-30)、免疫拒絶反応(Goldwater,R et al.American journal of transplantation vol.13,4(2013):1040-1046)、アテローム性動脈硬化介在性心臓血管疾患(Jansen,Matthijs F et al.Basic research in cardiology vol.111,4(2016):38)、シェーグレン症候群(Okimura,K et al.American journal of transplantation vol.14,6(2014):1290-9)、全身性硬化症(Boleto,Goncalo et al.Frontiers in immunology vol.9 2998.18Dec.2018)、免疫性血小板減少性紫斑病(Kuwana,Masataka et al.Blood vol.103,4(2004):1229-36)、炎症性腸疾患(Senhaji,Nezha et al.Frontiers in immunology vol.6 529.16Oct.2015)、糖尿病(Balasa,B et al.Journal of immunology(Baltimore,Md.:1950)vol.159,9(1997):4620-7)、関節リウマチ(RA)(Gotoh,Haruhiko et al.The Journal of rheumatology vol.31,8(2004):1506-12)、および癌(Li,Rui et al.Molecular biology reports vol.39,9(2012):8741-7;and Li,Rui et al.Immunology letters vol.131,2(2010):120-5)を含む多くの疾患と関連していることが実証されている。
【0007】
したがって、CD40とCD40Lの結合を中和することは、CD40/CD40L経路により媒介される疾患および症状の治療法となる可能性がある。特許出願WO200563981A1において、抗ヒトCD40抗体ASKP1240(本発明実施例の部分では、対照抗体として使用された)が開示されており、特許出願WO201265950A1において、抗ヒトCD40抗体CFZ533(本発明実施例の部分では、対照抗体として使用された)が開示されている。
【0008】
本明細書において言及されている全ての刊行物、特許、特許出願、および公開された特許出願に開示された内容は、全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【発明の概要】
【0009】
いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、GYXVN(SEQ ID NO:81)を含み、Xは、L、TまたはVであり、前記HC-CDR2は、XIXPXGXTXYNQKFKG(SEQ ID NO:82)を含み、Xは、LまたはMであり、Xは、A、NまたはVであり、Xは、E、K、L、M、R、S、TまたはYであり、Xは、H、N、SまたはTであり、Xは、GまたはRであり、Xは、A、S、TまたはWであり、前記HC-CDR3は、SXPYAXDY(SEQ ID NO:83)を含み、Xは、G、I、L、M、P、R、SまたはYであり、Xは、WまたはYであり、Xは、SまたはVであり、Xは、D、K、L、N、R、TまたはVであり、Xは、A、G、M、N、QまたはSであり、前記Vは、軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1は、KASQNVHTXVA(SEQ ID NO:84)を含み、Xは、A、H、NまたはRであり、前記LC-CDR2は、LXSDRRT(SEQ ID NO:85)を含み、Xは、AまたはRであり、前記LC-CDR3は、LQXWXPLT(SEQ ID NO:86)を含み、Xは、AまたはHであり、Xは、N、SまたはTであり、Xは、A、Q、R、SまたはYである、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0010】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0011】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0012】
いくつかの実施例において、(i)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(ii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(iii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(iv)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(v)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(vi)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(vii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(viii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;(ix)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み;または(x)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0013】
いくつかの実施例において、(i)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(ii)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(iii)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(iv)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(v)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(vi)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(vii)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;(viii)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み;または(ix)Vもしくは前記Vの変異体と、Vもしくは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0014】
いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0015】
いくつかの実施例において、(i)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(ii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(iii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(iv)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(v)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(vi)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、もしくは前記変異体は、アミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(vii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(viii)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;(ix)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み;または(x)VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、もしくはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0016】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0017】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0018】
いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0019】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0020】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0021】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0022】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0023】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0024】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0025】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0026】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0027】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0028】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0029】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0030】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0031】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0032】
いくつかの実施例において、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0033】
いくつかの実施例において、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0034】
いくつかの実施例において、単離された抗CD40抗体と、ヒトCD40との結合のKd値は、0.1pM~1nMである。
【0035】
いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体と競合的にCD40に特異的に結合する、単離された抗CD40抗体を提供する。いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体と同じエピトープに特異的に結合する、単離された抗CD40抗体を提供する。
【0036】
いくつかの実施例において、Fcフラグメントを含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、全長のIgG抗体である。いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、全長のIgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、キメラ抗体、完全ヒト抗体、またはヒト化抗体である。いくつかの実施例において、前記単離された抗CD40抗体は、抗原結合フラグメントであり、前記抗原結合フラグメントは、Fab、Fab’、F(ab)’、Fab’-SH、一本鎖抗体(scFv)、Fvフラグメント、dAb、Fd、ナノボディ(nanobody)、ダイアボディ(diabody)、および直鎖状抗体から選択される。
【0037】
いくつかの実施例において、核酸分子が上記通りのいずれかの抗CD40抗体をコードする、単離された核酸分子を提供する。いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの核酸分子を含む、ベクターを提供する。いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの抗CD40抗体、上記通りのいずれかの核酸分子、または上記通りのいずれかのベクターを含む、宿主細胞を提供する。いくつかの実施例において、a)抗CD40抗体を効果的に発現できる条件下で、上記通りのいずれかの宿主細胞を培養すること;およびb)発現された抗CD40抗体を前記宿主細胞から得ること、を含む、抗CD40抗体の調製方法を提供する。
【0038】
いくつかの実施例において、有効量である、上記通りのいずれかの抗CD40抗体を、必要とする対象に投与することを含む、必要とする対象の疾患または病症の治療方法を提供する。いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの抗CD40抗体が、必要とする対象の疾患または病症を治療するための薬物組成物の調製における、使用を提供する。いくつかの実施例において、上記通りのいずれかの抗CD40抗体または抗CD40抗体を含む薬物組成物が、疾患または病症を治療するための薬物の調製における、使用を提供する。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、CD40シグナル経路と関連しており、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患もしくは症状を含む。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、バセドウ病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、グレーブス病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。
【0039】
同時に、上記通りのいずれかの抗CD40抗体を含む、医薬組成物、試薬キット、および製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1図1Aに示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、抗CD40抗体D1、D6、またはD7がRamos細胞においてヒトCD40Lに誘導されたCD95の発現を阻害したことを示す。図1Bに示す結果は、抗免疫グロブリン抗体によって架橋した後、抗CD40抗体D1、D7、および対照抗体ASKP1240は、CD40経路を活性化する副作用がほとんどなかったが、対照抗体CFZ533がある程度のアゴニスト活性を示したことを示す。
図2図2に示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、抗CD40抗体D1、D6、またはD7がPBMCsにおいてCD40Lに誘導されたCD23の発現を阻害したことを示す。
図3図3A~3Bに示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、抗CD40抗体D1、D6、またはD7がiDCsにおいてCD40Lに誘導されたサイトカインの分泌を阻害したことを示す。図3Aに示す結果は、抗CD40抗体D1、D6、またはD7がiDCsにおいてCD40Lに誘導されたIL12p40の分泌を阻害したことを示す。図3Bに示す結果は、抗CD40抗体D1、D6、またはD7がiDCsにおいてCD40Lに誘導されたTNF-αの分泌を阻害したことを示す。
図4図4に示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49が、ヒトCD40Lに誘導されたNF-κBシグナル経路の活性化を阻害したことを示す。
図5図5A~5Bに示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、最適化された抗CD40抗体と異なる種のCD40との結合親和性を示す。図5Aは、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49と、ヒトCD40との結合曲線を示す。図5Bは、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49とアカゲザルCD40との結合曲線を示す。
図6図6に示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49がRamos細胞においてヒトCD40Lに誘導されるCD95の発現を阻害したことを示す。
図7図7に示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、最適化された抗CD40抗体D33、D42、およびD47がPBMCsでCD40Lに誘導されるCD23の発現を阻害したことを示す。
図8図8A~8Dに示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、T細胞依存性抗体応答に対する抗CD40抗体の遮断作用である。図8Aに示される結果は、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47が3mpkの投与量でMASP2抗原に特異的なIgGの産生をほぼ完全に遮断したことを示す。図8Bに示される結果は、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47が3mpkの投与量でMASP2抗原に特異的なIgMの産生をほぼ完全に遮断したことを示す。図8Cに示される結果は、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47が1mpkの投与量でKLH抗原に特異的なIgGの産生をほぼ完全に遮断したことを示す。図8Dに示される結果は、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47が1mpkの投与量でKLH抗原に特異的なIgMの産生をほぼ完全に遮断したことを示す。
図9図9に示す結果は、対照抗体ASKP1240と比較して、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47のラット体内における薬物血清濃度曲線である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の一態様によれば、抗CD40抗体分子を提供する。ハイブリドーマ技術、scFvファージライブラリスクリーニング、ヒト化技術、親和性成熟、ならびに適切に設計された生化学および生物学の実験を組み合わせることで、ヒトCD40に結合してヒトCD40とその受容体との作用を阻害することができる、効果的な抗体分子が同定された。本明細書の結果より、既知の抗CD40抗体ASKP1240と比較して、本明細書に記載の抗体が高い親和性でヒトCD40および/またはサルCD40に結合し、かつ驚くべきことに、さまざまな生物学的実験で本明細書に記載の抗体がASKP1240よりさえも効果的であることが証明されていることが分かった。
【0042】
本発明が提供する抗CD40抗体は、例えば、全長抗CD40抗体、抗CD40一本鎖抗体(scFvs)、抗CD40Fc融合タンパク質、多重特異性(例えば、二重特異性)抗CD40抗体、および抗CD40免疫結合体などを含む。
【0043】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、GYXVN(SEQ ID NO:81)を含み、Xは、L、T、またはVであり、前記HC-CDR2は、XIXPXGXTXYNQKFKG(SEQ ID NO:82)を含み、Xは、L、またはMであり、Xは、A、N、またはVであり、Xは、E、K、L、M、R、S、T、またはYであり、Xは、H、N、S、またはTであり、Xは、G、またはRであり、Xは、A、S、T、またはWであり、前記HC-CDR3は、SXPYAXDY(SEQ ID NO:83)を含み、Xは、G、I、L、M、P、R、S、またはYであり、Xは、W、またはYであり、Xは、S、またはVであり、Xは、D、K、L、N、R、T、またはVであり、Xは、A、G、M、N、Q、またはSであり、前記Vは、軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記軽鎖相補性決定領域(LC-CDR)1は、KASQNVHTXVA(SEQ ID NO:84)を含み、Xは、A、H、N、またはRであり、前記LC-CDR2は、LXSDRRT(SEQ ID NO:85)を含み、Xは、A、またはRであり、前記LC-CDR3は、LQXWXPLT(SEQ ID NO:86)を含み、Xは、A、またはHであり、Xは、N、S、またはTであり、Xは、A、Q、R、S、またはYである。
【0044】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DAYMH(SEQ ID NO:4)を含み、前記HC-CDR2は、RIDPANGNTKYDPKFQG(SEQ ID NO:27)を含み、前記HC-CDR3は、NYYGSRYPFAY(SEQ ID NO:53)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SASSSVSYMH(SEQ ID NO:62)を含み、前記LC-CDR2は、STSNLAS(SEQ ID NO:67)を含み、前記LC-CDR3は、QQGSSYPLT(SEQ ID NO:78)を含む。
【0045】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DSYMH(SEQ ID NO:5)を含み、前記HC-CDR2は、RIDPANGNTKYDPKFQG(SEQ ID NO:27)を含み、前記HC-CDR3は、NYYGAAYPFAY(SEQ ID NO:54)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SASSSVSYMH(SEQ ID NO:62)を含み、前記LC-CDR2は、STSNLAS(SEQ ID NO:67)を含み、前記LC-CDR3は、QQGSSYPLT(SEQ ID NO:78)を含む。
【0046】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DSYIH(SEQ ID NO:6)を含み、前記HC-CDR2は、RIDPTNGNTNFDPKFRG(SEQ ID NO:28)を含み、前記HC-CDR3は、NYYGSRYPFSY(SEQ ID NO:55)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SGSSSVSYMH(SEQ ID NO:63)を含み、前記LC-CDR2は、FTSNLAS(SEQ ID NO:68)を含み、前記LC-CDR3は、QQGSTYPLT(SEQ ID NO:79)を含む。
【0047】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DHGMH(SEQ ID NO:7)を含み、前記HC-CDR2は、VISTSYGVATYNQKFKG(SEQ ID NO:29)を含み、前記HC-CDR3は、RDSKSPFDY(SEQ ID NO:56)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SASSSISSNYLH(SEQ ID NO:64)を含み、前記LC-CDR2は、RTSNLAS(SEQ ID NO:69)を含み、前記LC-CDR3は、HQYHRSPLT(SEQ ID NO:80)を含む。
【0048】
一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DHAIH(SEQ ID NO:8)を含み、前記HC-CDR2は、AISTNYGAATYNQKFKG(SEQ ID NO:30)を含み、前記HC-CDR3は、RGSHGDWFAY(SEQ ID NO:57)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SASSSVSYMH(SEQ ID NO:62)を含み、前記LC-CDR2は、STSNLAS(SEQ ID NO:67)を含み、前記LC-CDR3は、HQYHRSPLT(SEQ ID NO:80)を含む。
【0049】
別の一態様によれば、本発明は、抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、DAYMH(SEQ ID NO:4)を含み、前記HC-CDR2は、RIDPANGYTKSDPKFQG(SEQ ID NO:31)を含み、前記HC-CDR3は、NYYGSRYPFAY(SEQ ID NO:53)を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SASSSVSYMH(SEQ ID NO:62)を含み、前記LC-CDR2は、FTSNLAS(SEQ ID NO:68)を含み、前記LC-CDR3は、QQGSTYPLT(SEQ ID NO:79)を含む。
【0050】
同時に、抗CD40抗体をコードする核酸、抗CD40抗体を含む組成物、ならびに抗CD40抗体の製造方法および使用方法も提供する。
【0051】
定義
本明細書に記載されるように、「治療(treatment)」または「治療(treating)」は、臨床結果を含む、有利的または所望的な結果を得る方法である。本発明の目的に鑑み、前記有利的または所望的な臨床結果は、疾患による1つまたは複数の症状の緩和、疾患の程度の軽減、疾患の安定化(例えば、疾患の悪化の予防または遅延)、疾患の拡散(例えば、転移)の予防または遅延、疾患の再発の予防または遅延、疾患の進行の遅延または減速、疾患の状態の改善、疾患の緩和(一部または全部)、疾患の治療に必要な他の1つまたは複数の薬剤の用量の減少、疾患の進行の遅延、生活の質の改善または向上、体重の増加、および/または生存期間の延長の1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。また、「治療」には、疾患の病理学的結果の減少(例えば、癌の場合、腫瘍の体積である)も含まれている。本発明の方法は、これらの治療のいずれかまたは複数の態様を考慮している。
【0052】
「抗体」という用語は、全長抗体およびその抗原結合フラグメントを含む。全長抗体は、2本の重鎖と2本の軽鎖を含む。軽鎖と重鎖の可変領域は、抗原の結合を担う。二本の鎖における可変領域は、一般に、相補性決定領域(CDRs)(軽鎖(LC)CDRsは、LC-CDR1、LC-CDR2、およびLC-CDR3を含み、重鎖(HC)CDRsは、HC-CDR1、HC-CDR2、およびHC-CDR3を含む)と呼ばれる3つの超可変ループを含む。本明細書で開示される抗体または抗原結合フラグメントのCDR境界は、Kabat,ChothiaまたはAl-Lazikaniの慣例により、定義または認識できる(Al-Lazikani 1997;Chothia 1985;Chothia 1987;Chothia 1989;Kabat 1987;Kabat 1991)。重鎖または軽鎖の3つのCDR領域は、フレームワーク領域(FRs)と呼ばれるフランキング領域の間に挿入され、前記フレームワーク領域は、CDR領域よりも保存性が高く、超可変ループを支持する足場を形成する。重鎖と軽鎖の定常領域は、抗原結合には関与しないが、さまざまな効果と機能を示している。抗体は、それらの重鎖定常領域のアミノ酸配列に基づいて分類される。抗体の5つの主要なクラスまたはアイソタイプは、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMであり、それぞれα、δ、ε、γ、およびμ型の重鎖を持っていることを特徴とする。複数の主要な抗体クラスは、例えば、IgG1(γ1重鎖)、IgG2(γ2重鎖)、IgG3(γ3重鎖)、IgG4(γ4重鎖)、IgA1(α1重鎖)、またはIgA2(α2重鎖)のサブクラスに分けられる。
【0053】
本明細書に記載されるように、「抗原結合フラグメント」という用語は、例えば、ダイアボディ(diabody)、Fab、Fab’、F(ab’)、Fvフラグメント、ジスルフィド安定化Fvフラグメント(dsFv)、(dsFv)、二重特異性dsFv(dsFv-dsFv’)、ジスルフィド安定化ダイアボディ(dsダイアボディ)、一本鎖Fv(scFv)、scFv二量体(二価ダイアボディ)などの抗体フラグメント、1つまたは複数のCDRsを含む抗体フラグメントからなる多特異性抗体、単一ドメイン抗体、ナノボディ(nanobody)、ドメイン抗体、二価ドメイン抗体、または抗原に結合できるが完全な抗体構造を含まない他の任意の抗体フラグメントを含む。抗原結合フラグメントは、親抗体または親抗体フラグメント(例えば、親scFv)と同じ抗原に結合することができる。抗原結合フラグメントには、上記抗体フラグメントを含む融合タンパク質も含まれる。いくつかの実施例において、抗原結合フラグメントは、特定のヒト抗体由来の1つまたは複数のCDRsを含んでもよく、当該CDRsは1つまたは複数の異なるヒト抗体由来のフレームワーク領域に移植された。
【0054】
本明細書に記載されるように、「エピトープ」という用語は、抗体または抗体部分が結合する、抗原の特定の原子またはアミノ酸のグループを意味する。2つの抗体または抗体部分がある抗原に競合的に結合することを示す場合、それらは抗原の同じエピトープに結合する可能性がある。
【0055】
本明細書で使用されているように、第一抗体が等モル濃度で第二抗体とCD40標的との結合を少なくとも50%以上(例えば、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%)阻害する場合、第一抗体が第二抗体と「競合」してCD40標的に結合し、その逆も同様である。PCT刊行物WO03/48731は、交差競合に基づく高スループット抗体の「エピトープ分類」方法を記載している。
【0056】
本明細書に記載されるように、「特異的に結合する」、「特異的に認識する」、または「...に対して特異的である」という用語は、測定可能で再現可能な相互作用を意味し、例えば、抗体と標的との結合は、生物分子を含む不均一な細胞集団中にその標的が存在することを確定することができる。例えば、抗体がある標的(エピトープであってもよい)を特異的に認識できることは、ほかの標的結合に比べて、当該抗体と当該標的の結合がより高い親和性、結合力を有し、より容易および/またはより持続的であることを意味する。いくつかの実施例において、抗原を特異的に認識する抗体は、抗原の1つまたは複数の抗原決定基と反応し、その結合親和性は、他の標的との結合親和性の少なくとも10倍である。
【0057】
本明細書で述べるように、「単離された」抗CD40抗体は、(1)天然に存在するタンパク質とは無関係であり、(2)同じ由来の他のタンパク質を含まず、(3)異なる種の細胞によって発現され、または(4)自然界に存在しない、抗CD40抗体を意味する。
【0058】
本明細書で述べるように、「単離された核酸」という用語は、ゲノム、cDNA、もしくは合成由来の核酸またはその組み合わせを意味する。その由来に応じて、前記「単離された核酸」は、(1)自然界で発見された「単離された核酸」中のポリヌクレオチドの全部または一部とは無関係であり、(2)自然状態ではそれと接続されていないポリヌクレオチドと作動可能に連結でき、または(3)自然界では長い配列の一部として存在しないものを意味する。
【0059】
本明細書で使用されているように、「CDR」、または「相補性決定領域」という用語は、重鎖ポリペプチドおよび軽鎖ポリペプチドの可変ドメイン内で見出された非連続抗原結合部位を意味する。文献Kabat et al.,J.Biol.Chem.252:6609-6616(1977)、Kabat et al.,U.S.Dept.of Health and Human Services,“Sequences of proteins of immunological interest”(1991);Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901-917(1987);Al-Lazikani B.et al.,J.Mol.Biol.,273:927-948(1997); MacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732-745(1996);Abhinandan and Martin,Mol.Immunol.,45:3832-3839(2008);Lefranc M.P.et al.,Dev.Comp.Immunol.,27:55-77(2003);およびHonegger and Pluckthun、J.Mol.Biol.、309:657-670(2001)には、これらの特定の領域が記載されており、これらの特定の領域を互いに比較すると、これらの定義は、アミノ酸残基のオーバーラッピングまたはサブセットを含む。しかし、いずれの定義を使用して抗体またはグラフト化抗体またはその変異体のCDRを指しても、いずれも本明細書で定義および使用される用語の範囲内に含まれる。表1には、比較のために、上記引用された各参考文献によって定義されたCDRに含まれるアミノ酸残基の位置が示されている。CDRの予測アルゴリズムおよび結合界面は、この技術分野において既知であり、例えば、Abhinandan and Martin,Mol.Immunol.,45:3832-3839(2008);Ehrenmann F.et al.,Nucleic Acids Res.,38:D301-D307(2010);およびAdolf-Bryfogle J.et al.,Nucleic Acids Res.,43:D432-D438(2015)に記載されていることを含む。この段落で引用された参考文献の内容は、本発明および本明細書に含まれる1つまたは複数の請求項に用いられるために、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0060】
【表1】
【0061】
「キメラ抗体」という用語は、重鎖および/または軽鎖の一部が特定の種に由来する抗体、または特定の抗体種類もしくはサブクラスに属する抗体における対応する配列と一致し、または相同性を有し、これ(ら)の鎖の残り部分が、他の種に由来する抗体、または他の抗体種類もしくはサブクラスに属する抗体における対応する配列と一致し、または相同性を有する抗体、ならびに本発明における生物学的活性がある限り(U.S.Patent No.4816567;and Morrison et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,81:6851-6855(1984)参照)そのような抗体のフラグメントを意味する。
【0062】
「Fv」は、完全な抗原認識および結合部位を含む最小の抗体フラグメントである。このフラグメントは、1つの重鎖可変ドメインおよび1つの軽鎖可変ドメインが緊密な非共有結合によって形成された二量体である。これら2つのドメインの折りたたみにより、抗原を結合するためのアミノ酸残基を抗体に提供し、かつ抗体に抗原結合の特異性を付与する6つの超可変ループ(軽鎖および重鎖においてそれぞれ3つの環)が誘導される。しかし、親和性が完全な結合部位よりも低いにもかかわらず、単一の可変ドメイン(またはFvフラグメントの半分であり、抗原に特異性を持つ3つのCDRsのみを含むもの)でも、抗原を認識して結合する能力を持っている。
【0063】
「一本鎖Fv」は、「sFv」または「scFv」とも略称され、単一のポリペプチド鎖に結合されたV抗体ドメインおよびV抗体ドメインを含む抗体フラグメントである。いくつかの実施例において、scFvポリペプチドは、さらにVドメインとVドメインとの間の結合ポリペプチドを含み、前記結合ペプチドによってscFvは、理想的な抗原結合構造を形成できる。scFvの概要については、Pluckthun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies,vol.113,Rosenburg and Moore eds.,Springer-Verlag,New York,pp.269-315(1994)を参照する。
【0064】
「ダイアボディ(diabodies)」という用語は、VドメインとVドメインの間に短いリンカー(例えば、5~10個の残基)を用いてscFvフラグメント(前述参照)を構築して作製された小さな抗体フラグメントであり、これにより可変ドメインを鎖内ではなく鎖間で対合を形成させ、二価フラグメント、即ち、2つの抗原結合部位を有するフラグメントが生成される。二重特異性のダイアボディは、2つの「交差」するscFvフラグメントのヘテロ二量体であり、2つの抗体のVドメインとVドメインは、異なるポリペプチド鎖に位置している。ダイアボディについては、EP 404,097;WO 93/11161;Hollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993)で詳細に説明されている。
【0065】
非ヒト(例えば、齧歯類)抗体の「ヒト化」形態は、非ヒト抗体由来の配列を最小限含むキメラ抗体である。ほとんどの場合、ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(受容体抗体)であり、受容体抗体の超可変領域(HVR)残基は、例えば、マウス、ラット、ウサギ、または非ヒトの哺乳動物などの非ヒト種に由来し、かつ理想的な抗体特異性、親和性、および性能を有する超可変領域残基に置換される(ドナー抗体)。一部の場合、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域における残基は、対応する非ヒト残基に置換される。なお、ヒト化抗体は、受容体抗体、またはドナー抗体のいずれにおいても存在しない残基を含むことができる。これらの修飾は、抗体の性能をさらに改善することができる。一般に、ヒト化抗体は、ほぼすべて、少なくとも1つ、通常2つの可変ドメインを含み、そのすべてまたはほぼすべての超可変ループは、非ヒト免疫グロブリンの超可変ループに対応し、およびすべてまたはほぼすべてのフレームワーク領域は、ヒト免疫グロブリン配列である。ヒト抗体は、任意に免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部も含み、前記一部は、通常、ヒト免疫グロブリンの定常領域である。詳細は、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988);およびPresta,Curr.Op.Struct.Biol.2:593-596(1992)を参照する。
【0066】
本明細書で同定されたポリペプチドおよび抗体配列の「アミノ酸配列同一性のパーセント(%)」または「相同性」は、保存的置換が配列同一性の一部に属すると考えられる場合に、配列比較を行い、候補配列と比較されるポリペプチド配列中の同じアミノ酸残基が占めるパーセントであると定義されている。アミノ酸配列同一性のパーセントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、Megalign(DNASTAR)、またはMUSCLEソフトウェアなどの公衆に利用可能なコンピュータソフトウェアを使用して、当技術分野における複数の比較方法で決定することができる。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大化の比較を達成するために必要な任意のアルゴリズムを含む、測定および比較のための適切なパラメータを決定することができる。しかしながら、本明細書の目的のために、アミノ酸配列同一性のパーセントの数値は、配列比較コンピュータプログラムMUSCLE(Edgar,R.C.,Nucleic Acids Research 32(5):1792-1797,2004;Edgar,R.C.,BMC Bioinformatics 5(1):113,2004)によって生成された。
【0067】
「Fc受容体」または「FcR」という用語は、抗体のFc領域に結合する受容体を記述するために使用される。いくつかの実施例において、本明細書に記載されているFcRは、IgG抗体(1つの種類のγ受容体)に結合するFcRであり、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIサブクラスの受容体を含み、これらの受容体の対立遺伝子変異体および選択的スプライス型を含む。FcγRII受容体は、FcγRIIA(「活性化受容体」)とFcγRIIB(「阻害受容体」を含み、それらは、類似のアミノ酸配列を持ち、主に細胞質ドメインが異なる。活性化受容体FcγRIIAの細胞質ドメインには、免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)が含まれている。阻害受容体FcγRIIBの細胞質ドメインには、免疫受容体チロシン依存性抑制モチーフ(ITIM)が含まれている(M.in Daeron Annu.Rev.Immunol.15:203-234(1997)参照)。前記用語は、アロタイプも含み、例えば、FcγRIIIAのアロタイプ:FcγRIIIA-Phe158、FcγRIIIA-Val158、FcγRIIA-R131および/またはFcγRIIA-H131である。FcRsについては、Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol 9:457-92(1991)およびCapel et al.,Immunomethods 4:25-34(1994);およびde Haas et al.,J.Lab.Clin.Med.126:330-41(1995)で説明されている。本明細書において、FcRという用語は、将来同定されるFcRsを含む他のタイプのFcRsを含む。FcRという用語は、新生児への母体IgGsの導入を担う新生児受容体FcRnも含む(Guyer et al.,J.Immunol.117:587(1976)およびKim et al.,J.Immunol.24:249(1994))。
【0068】
「FcRn」という用語は、新生児Fc受容体(FcRn)を意味する。FcRnは、主要組織適合性複合体(MHC)と構造的に類似しており、α鎖が非共有結合でβ2ミクログロブリンに結合してなる。新生児Fc受容体FcRnの様々な機能は、Ghetie and Ward(2000)Annu.Rev.Immunol.18,739-766.で総説されている。FcRnは、母体から新生児への免疫グロブリIgGの受動輸送および血清IgGレベルの調節に重要な役割を果たしている。FcRnは、サルベージ受容体として、細胞内と細胞間でエンドサイトーシスIgGを完全な形で結合および輸送し、それらをデフォルトの分解経路から保護することができる。
【0069】
ヒトIgGのFc領域の「CH1ドメイン」は、一般に118位のアミノ酸から215位のアミノ酸まで延びる(EUナンバーリングシステム)。
【0070】
「ヒンジ領域」は、通常、ヒトIgG1の216位であるGluから230位であるProまで延びると定義されている(Burton,Molec.Immunol.22:161-206(1985))。重鎖間ジスルフィド結合を形成する最初と最後のシステイン残基をIgG 1と同じ位置に配置することにより、他のIgGのアイソタイプのヒンジ領域をIgG1の配列と比較することができる。
【0071】
ヒトIgGのFc領域の「CH2ドメイン」は、一般に231位のアミノ酸から340位のアミノ酸まで延びる。CH2ドメインのユニークな点は、他の領域と密接に対合することなく、完全な天然IgG分子の2つのCH2ドメインの間に2つのN末端結合の分岐糖鎖が挿入されていることである。糖類は、ドメインとドメインの間の対合の代替として、CH2ドメインの安定性を維持するのに役立つ可能性があると推測されている。Burton,Molec.Immunol.22:161-206(1985)。
【0072】
「CH3」ドメインは、Fc領域におけるC末端残基からCH2ドメインまで(341位のアミノ酸から抗体配列のC末端まで、通常はIgGの446位または447位のアミノ酸残基である)延びる領域を含む。
【0073】
「機能的Fcフラグメント」は、天然Fc領域配列が有する「エフェクター機能」を有する。例示的な「エフェクター機能」には、C1q結合、補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)、食作用、細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体、BCR)の下方調節などが含まれている。このようなエフェクター機能は、通常、Fc領域と結合ドメイン(例えば、抗体可変領域)との結合を必要とし、かつ当技術分野における公知の様々な実験方法を用いて評価することができる。
【0074】
「改変された」FcR結合親和性またはADCC活性を有するIgG Fc変異体の抗体は、親ポリペプチド、または天然Fc配列を含むポリペプチドと比較して、そのFcR結合活性および/またはADCC活性が、増強または減弱された。FcRとの「結合が増強された」ことを示すFc変異体は、親ポリペプチド、または天然IgG Fc配列を含むポリペプチドと比較して、少なくとも1つのFcRとより高い結合親和性(例えば、より低い見かけのKd値またはIC50値)を有する。いくつかの実施例において、親ポリペプチドと比較して、結合能力が3倍、例えば5倍、10倍、25倍、50倍、60倍、100倍、150倍、200倍、さらには500倍まで増強され、または結合力が25%~1000%増加する。FcRとの「結合が減弱された」ことを示すFc変異体は、親ポリペプチドと比較して、少なくとも1つのFcRとより低い親和性(例えば、より高い見かけのKd値またはIC50値)を有する。親ポリペプチドと比較して、その結合能力が、40%または40%より多く低下する。
【0075】
「抗体依存性細胞介在性細胞傷害」または「ADCC」は、細胞毒性の形態の一つであり、分泌型のIgがいくつかの細胞毒性の細胞(例えば、ナチュラルキラー細胞(NK)、好中球、およびマクロファージ)上に存在するFc受容体(FcRs)と結合し、これらの細胞毒性のエフェクター細胞が抗原を持つ標的細胞に特異的に結合させることができ、その後、細胞毒素を用いて標的細胞を殺す。抗体は、細胞毒性の細胞を「武装」させ、これは、このような殺傷に必要なものである。ADCCを媒介する主な細胞のタイプにおいて、NK細胞は、FcγRIIIのみを発現し、一方、単球は、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIを発現する。Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol 9:457-92(1991)の464ページ目のTable3には、造血細胞上のFcRの発現がまとめられている。標的分子のADCC活性を評価するためには、インビトロADCC実験を行うことができ、米国特許No.5,500,362または5,821,337に記載されている。このような実験に適したエフェクター細胞には、末梢血単核細胞(PBMC)、およびナチュラルキラー細胞(NK)が含まれている。任意に、またはさらに、標的分子のADCC活性は、インビボで評価することもでき、例えば、Clynes et al.PNAS(USA)95:652-656(1998)に開示されている動物モデルに記載されている。
【0076】
Fc領域変異体を含むポリペプチドは、野生型IgG Fcを含むポリペプチドまたは親ポリペプチドと比較して、ヒトエフェクター細胞の存在下で「増強されたADCC活性」、またはADCCエフェクターをより効果的に媒介できることを示し、前記Fc領域変異体を含むポリペプチドは、実験時に野生型IgG Fcを含むポリペプチド(または親ポリペプチド)と数量がほぼ同じである場合、インビボでもインビトロでもADCCをより効果的に媒介することができる。一般的に、このような変異体を同定するために、当該技術分野で知られている任意のインビトロADCC実験方法が使用され、例えば、ADCC活性を同定するための実験または方法であり、例えば、動物モデルなどである。いくつかの実施例において、このような変異体は、野生型Fc(または親ポリペプチド)と比較して、ADCCを媒介する効率が5~100倍、例えば25~50倍増加する。
【0077】
「補体依存性細胞傷害」または「CDC」は、補体の存在下で標的細胞を溶解することを意味する。古典的な補体経路の活性化は、補体系の最初の成分(C1q)が、同族抗原に結合する抗体(適切な構造を有するサブクラス)との結合によって開始される。補体活性化を評価するために、CDC実験を行うことができ、例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996)に記載されているようにする。改変されたFc領域のアミノ酸配列、および増加または低下されたC1q結合能力を有するポリペプチド変異体が、米国特許No.6,194,551B1およびWO99/51642に記載されている。これらの特許刊行物の内容は、参照によって明確に本明細書に組み込まれている。Idusougie et al.J.Immunol.164:4178-4184(2000)も参照。
【0078】
別に断らない限り、「アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列」の1つは、互いに縮退形態であり、かつ同じアミノ酸配列をコードするすべてのヌクレオチド配列を含む。タンパク質またはRNAをコードするヌクレオチド配列は、イントロンを含んでもよいが、例えば、タンパク質をコードするヌクレオチド配列は、いくつかの形態においてイントロンを含む。
【0079】
「作動可能に連結されている」という用語は、配列と異種ヌクレオチド配列との間の機能的連結を調節することによって後者を発現させることを意味する。例えば、第1のヌクレオチド配列と第2のヌクレオチド配列が機能的な関係にある場合、第1のヌクレオチド配列と第2のヌクレオチド配列は、作動可能に連結されている。例えば、プロモーターがコード配列の転写または発現に影響を与える場合、当該プロモーターとコード配列作動可能に連結されるは、作動可能に連結されている。一般に、作動可能に連結されているDNA配列は、連続的であり、かつ必要に応じて、2つのタンパク質コード領域を同じリーディングフレームに連結することができる。
【0080】
「相同」とは、2つのポリペプチドの間、または2つの核酸分子の間の配列類似性、または配列同一性を意味する。2つの比較配列の同じ位置が同じ塩基またはアミノ酸モノマーサブユニットである場合、例えば、2つのDNA分子の同じ位置がいずれもアデニンである場合、この2つのDNA分子は、その位置で相同である。2つの配列の間の相同性のパーセントは、2つの配列に共通する一致または相同の位置の数と位置の総数との比に100を乗じた関数を意味する。例えば、2つの配列に10つの位置のうち6つの位置が一致または相同である場合、この2つの配列の相同性は、60%でなる。例えば、DNA配列ATTGCCとTATGGCとは、50%の相同性を有する。通常、2つの配列を比較する際には、最大の相同性を得るように比較する。
【0081】
本明細書に開示される抗CD40抗体または組成物の「有効量」は、特定の目的を達成するのに十分な量を意味する。「有効量」は、経験および既知の目的に関連する方法によって決定することができる。
【0082】
「治療有効量」という用語は、本明細書に開示される抗CD40抗体またはその組成物が個体の疾患または病症を効果的に治療することができる量を意味する。即ち、疾患またはその1つもしくは複数の症状の重症度および/または持続時間を軽減または改善するのに十分な量、疾患の進行を予防し、疾患の消失を引き起こし、疾患に関連する1つまたは複数の症状の再発、発展、発作、または進行を予防し、疾患を検出し、あるいは別の治療法(例えば、予防剤または治療剤)の予防または治療効果を増強/改善する量を意味する。
【0083】
本明細書で使用されるように、「薬学的に許容される」または「薬理学的に相容な」は、生物学的活性、または他の望ましくない性質のない材料を意味し、例えば、前記材料は、顕著な有害な生物学的反応を起こすことなく、または組成物に含まれる任意の他の成分と有害な方式で相互作用することなく、患者に投与される医薬組成物に添加されることができる。薬学的に許容される担体または賦形剤は、好ましくは、毒性学的または製造試験に必要な基準を満たし、および/または米国食品医薬品局が作成した不活性成分ガイドラインに含まれるものである。
【0084】
本明細書に記載の本発明の実施例は、「…からなる」および/または「ほぼ…からなる」を含む実施例と理解されるべきである。
【0085】
本明細書に言及される「約」は、数値またはパラメータであり、当該数値またはパラメータ自体の変形も含む(および説明する)。例えば、「約X」に関する説明は、「X」に対する説明を含む。
【0086】
ある数値またはパラメータでは「ない(not)」に関する説明は、通常、当該数値またはパラメータ「以外(other than)」を意味して説明する。例えば、当該方法はX型癌の治療には使用できないとは、当該方法が通常、X型癌以外の種類の癌の治療に使用されると意味する。
【0087】
別の段落で明確に説明しない限り、本明細書および請求の範囲に使用される単数形「1」、「1つ」および「当該」は、複数の対象を含む。
【0088】
抗CD40抗体
一態様によれば、本発明は、CD40に特異的に結合する抗CD40抗体を提供する。前記抗CD40抗体は、ヒト化抗体、キメラ抗体、マウス抗体、ヒト抗体、ならびに本明細書に記載の重鎖および/または軽鎖CDRsを含む抗体分子を含むが、これらに限定されない。一態様によれば、本発明は、CD40に結合する単離された抗体を提供する。予想される抗CD40抗体は、例えば、全長抗CD40抗体(例えば、全長IgG1または全長IgG4)、抗CD40一本鎖抗体、抗CD40Fc融合タンパク質、多特異性(例えば、二重特異性)抗CD40抗体、および抗CD40免疫結合体などを含む。いくつかの実施例において、抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する、全長抗体(例えば、全長IgG1もしくは全長IgG4)またはその抗原結合フラグメントである。いくつかの実施例において、抗CD40抗体は、Fab、Fab’、F(ab)’、Fab’-SH、一本鎖Fv(scFv)、Fvフラグメント、dAb、Fd、ナノボディ(nanobody)、ダイアボディ(diabody)、または直鎖状抗体である。いくつかの実施例において、CD40に特異的に結合する抗体は、抗体とCD40との結合親和性が、抗体と非標的との結合親和性の少なくとも10倍以上(例えば、10、10、10、10、10、10、または10倍を含む)であることを意味する。いくつかの実施例において、非標的は、CD40ではない抗原を意味する。結合親和性は、例えば、ELISA、蛍光活性化細胞選別(FACS)分析、または放射免疫測定(RIA)などの当技術分野で知られている方法によって測定することができる。Kd値は、例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)技術、またはバイオ層干渉技術(BLI)などの当技術分野で知られている方法によって測定することができる。
【0089】
本明細書では、ヒト配列を含む抗CD40抗体(例えば、ヒトCDR配列を含むヒト重鎖および軽鎖可変ドメイン)を広く議論したが、同時に非ヒト抗CD40抗体も考慮した。いくつかの実施例において、非ヒト抗CD40抗体は、本明細書に記載の抗CD40抗体のヒトCDR配列および非ヒトフレームワーク領域配列を含み、いくつかの実施例において、非ヒトフレームワーク領域配列は、本明細書に記載の1つまたは複数のヒトCDR配列を用いて重鎖および/または軽鎖可変ドメインを生成するための任意の配列を含み、例えば、マウス、ラット、ウサギ、ブタ、ウシ(例えば、ウシ、ヤク、スイギュウ)、シカ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、ネコ、イヌ、フェレット、霊長類(例えば、マーモセット、マカク)などの哺乳類動物を含む。いくつかの実施例において、非ヒト抗CD40抗体は、本明細書に記載の1つまたは複数のヒトCDR配列を非ヒトフレームワーク領域(例えば、マウスまたはニワトリのフレームワーク領域配列)に移植することによって生成された抗CD40抗体を含む。
【0090】
例示的なヒトCD40の完全なアミノ酸配列は、SEQ ID NO:149に示されるアミノ酸配列を含み、またはSEQ ID NO:149に示されるアミノ酸配列からなる。
【0091】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、ヒトCD40におけるエピトープを特異的に認識する。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、ヒト以外の他の種のCD40と交差反応する。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、ヒトCD40に対して完全に特異的であり、他の非ヒト種とは交差反応しない。
【0092】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、CD40タンパク質(またはそのフラグメント)の少なくとも1つの対立遺伝子変異体と交差反応する。いくつかの実施例において、対立遺伝子変異体は、天然に存在するCD40タンパク質(またはそのフラグメント)と比較して、多くとも30個(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、または30個)のアミノ酸置換(例えば、保存的置換)を有する。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、CD40タンパク質(またはそのフラグメント)の任意の対立遺伝子変異体と交差反応しない。
【0093】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、CD40タンパク質の少なくとも1つの種間変異体と交差反応する。いくつかの実施例において、例えば、CD40タンパク質(またはそのフラグメント)は、ヒトCD40であり、かつCD40タンパク質(またはそのフラグメント)の種間変異体は、カニクイザル中の変異体である。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、CD40タンパク質の任意の種間変異体と交差反応しない。
【0094】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の任意の抗CD40抗体は、抗体重鎖定常領域と抗体軽鎖定常領域とを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、IgG1型の重鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、IgG2型の重鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、IgG3型の重鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、IgG4型の重鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含む(…からなる、またはほぼ…からなることを含む)。いくつかの実施例において、前記重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含む(…からなる、またはほぼ…からなることを含む)。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、κ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含む(…からなる、またはほぼ…からなることを含む)。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、λ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含む(…からなる、またはほぼ…からなることを含む)。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、抗体重鎖可変ドメインと抗体軽鎖可変ドメインとを含む。
【0095】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、GYXVN(SEQ ID NO:81)を含み、Xは、L、T、またはVであり、前記HC-CDR2は、XIXPXGXTXYNQKFKG(SEQ ID NO:82)を含み、Xは、L、またはMであり、Xは、A、N、またはVであり、Xは、E、K、L、M、R、S、T、またはYであり、Xは、H、N、S、またはTであり、Xは、G、またはRであり、Xは、A、S、T、またはWであり、前記HC-CDR3は、SXPYAXDY(SEQ ID NO:83)を含み、Xは、G、I、L、M、P、R、S、またはYであり、Xは、W、またはYであり、Xは、S、またはVであり、Xは、D、K、L、N、R、T、またはVであり、Xは、A、G、M、N、Q、またはSであり、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、KASQNVTXVA(SEQ ID NO:84)を含み、Xは、A、H、N、またはRであり、前記LC-CDR2は、LXSDRRT(SEQ ID NO:85)を含み、Xは、A、またはRであり、前記LC-CDR3は、LQXWXPLT(SEQ ID NO:86)を含み、Xは、A、またはHであり、Xは、N、S、またはTであり、Xは、A、Q、R、S、またはYである。
【0096】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。
【0097】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0098】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。
【0099】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0100】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。
【0101】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0102】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0103】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0104】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0105】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0106】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0107】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0108】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0109】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含む。
【0110】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0111】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0112】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0113】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0114】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0115】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。
【0116】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0117】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。
【0118】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0119】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。
【0120】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:1-3、9-26、および32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約5つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-3、9-26、および32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:58-61、65-66、および70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約5つのアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-61、65-66、および70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:1-3、9-26、および32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:58-61、65-66、および70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0121】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、9、および32を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:58、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、9、および32を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:58、65、および70を含む。
【0122】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、10、および32を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、10、および32を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含む。
【0123】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、13、および34を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、13、および34を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含む。
【0124】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、15、および37を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および73を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、15、および37を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および73を含む。
【0125】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、20、および42を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、20、および42を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含む。
【0126】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、14、および43を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、14、および43を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含む。
【0127】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、15、および51を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、15、および51を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および70を含む。
【0128】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、11、および48を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および71を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、11、および48を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および71を含む。
【0129】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、18、および47を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および71を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:1、18、および47を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:59、65、および71を含む。
【0130】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかのアミノ酸配列に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0131】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0132】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0133】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0134】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0135】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0136】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0137】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0138】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0139】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0140】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0141】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0142】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0143】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0144】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126を含む。
【0145】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127を含む。
【0146】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128を含む。
【0147】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128を含む。
【0148】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132を含む。
【0149】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128を含む。
【0150】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128を含む。
【0151】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128を含む。
【0152】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129を含む。
【0153】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129を含む。
【0154】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0155】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。
【0156】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:4、27、および53を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および78を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:4、27、および53を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および78を含む。
【0157】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0158】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0159】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0160】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120またはアミノ酸配列SEQ ID NO:120と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139またはアミノ酸配列SEQ ID NO:139と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139を含む。
【0161】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0162】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。
【0163】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:5、27、および54を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および78を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:5、27、および54を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および78を含む。
【0164】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0165】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0166】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0167】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121またはアミノ酸配列SEQ ID NO:121と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140またはアミノ酸配列SEQ ID NO:140と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140を含む。
【0168】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0169】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。
【0170】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:6、28、および55を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:63、68、および79を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:6、28、および55を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:63、68、および79を含む。
【0171】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0172】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0173】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0174】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122またはアミノ酸配列SEQ ID NO:122と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141またはアミノ酸配列SEQ ID NO:141と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141を含む。
【0175】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0176】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。
【0177】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:7、29、および56を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:64、69、および80を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:7、29、および56を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:64、69、および80を含む。
【0178】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0179】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0180】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0181】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123またはアミノ酸配列SEQ ID NO:123と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142またはアミノ酸配列SEQ ID NO:142と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142を含む。
【0182】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0183】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。
【0184】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:8、30、および57を含み、または前記Vの変異体を含み、前記変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および80を含み、または前記Vの変異体を含み、前記変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:8、30、および57を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、67、および80を含む。
【0185】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0186】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0187】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0188】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124またはアミノ酸配列SEQ ID NO:124と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143またはアミノ酸配列SEQ ID NO:143と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143を含む。
【0189】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0190】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。
【0191】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:4、31、および53を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、68、および79を含み、前記Vの変異体は、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:4、31、および53を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NOs:62、68、および79を含む。
【0192】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125における、1つ、2つ、または3つのHC-CDRsを含む。
【0193】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、Vを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144における、1つ、2つ、または3つのLC-CDRsを含む。
【0194】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125に示されるVに含まれるHC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144に示されるVに含まれるLC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含む。
【0195】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125またはアミノ酸配列SEQ ID NO:125と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144またはアミノ酸配列SEQ ID NO:144と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144を含む。
【0196】
いくつかの実施例において、上記アミノ酸置換は、本明細書の表4に示す「例示的な置換」に限定される。いくつかの実施例において、アミノ酸置換は、本明細書の表4に示す「好ましい置換」に限定される。
【0197】
いくつかの実施例において、機能的エピトープは、複合アラニンスキャンによって解析することができる。このプロセスでは、複合アラニンスキャン技術は、CD40タンパク質における、抗CD40抗体との相互作用に必要なアミノ酸を同定することに用いられる。いくつかの実施例において、当該エピトープは、立体構造であり、同時に、CD40タンパク質に結合した抗CD40抗体の結晶構造を用いてエピトープを同定することができる。
【0198】
いくつかの実施例において、本発明は、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体と競合的にCD40に結合する抗体を提供する。いくつかの実施例において、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体と競合的にCD40上のエピトープに結合することができる抗体を提供する。いくつかの実施例において、VおよびVを含む抗CD40抗体分子と同じエピトープに結合する抗CD40抗体を提供し、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施例において、VおよびVを含む抗CD40抗体と競合的にCD40に結合する抗CD40抗体を提供し、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。
【0199】
いくつかの実施例において、競合実験によって本明細書に記載の抗CD40抗体と競合的にCD40に結合するモノクローナル抗体を同定することができる。競合試験は、同じもしくは空間的に重なるエピトープを認識すること、または1つの抗体が別の抗体と抗原との結合を競合的に阻害することにより、2つの抗体が同じエピトープに結合しているかどうかを決定することができる。いくつかの実施例において、この競合的抗体は、本明細書に記載の抗体と同じエピトープに結合する。いくつかの例示的な競争実験には、Harlow and Lane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ch.14(Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.)に記載されている従来の実験が含まれているが、これらに限定されない。抗体が結合するエピトープを解析するための詳細な例示的方法は、Morris(1996)「Epitope Mapping Protocols,」in Methods in Molecular Biology vol.66(Humana Press、Totowa、N.J.)に記載されている通りである。いくつかの実施例において、各抗体が他一つの抗体結合の50%以上を遮断する場合、同じエピトープに結合すると呼ばれる。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体と競合する抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である。
【0200】
例示的な抗CD40抗体配列は、表2、および表3に示し、Kabat定義方式にしたがってCDR番号を付けた。当業者は、CDRの位置を予測し、抗体の軽、重鎖可変領域を定めるために、複数の既知のアルゴリズム(Kabat定義方式)があることを認識するであろう。本明細書に記載の抗体のCDRs、V、および/またはV配列を含むが、予測アルゴリズムに基づき、下表に例示されている抗体ではないものも本発明の範囲内にある。
【0201】
【表2】
【0202】
【表3】
【0203】
CD40
CD40は、45-50kDであるI型膜タンパク質であり、TNFRスーパーファミリーのメンバーの1つでもある。CD40は、抗原提示細胞(例えば、B細胞、樹状細胞(DC)、マクロファージ、および単球)だけでなく、例えば、上皮、内皮、および間質細胞(線維芽細胞、筋線維芽細胞、滑膜細胞、星状細胞など)、血小板、ならびに腫瘍細胞などの非免疫細胞で発現される(Schonbeck,U,and P Libby.Cellular and molecular life sciences:CMLS vol.58,1(2001):4-43)。CD40分子は、膜貫通シグナル伝達因子として、細胞内で細胞内キナーゼと転写因子の活性化を引き起こし、細胞と体液適応免疫の開始および発展を含む広範な分子および細胞プロセスの調節に関与している。CD40の細胞内ドメインに固有のキナーゼ活性が欠如しているため、そのシグナルは、主にTNF受容体関連因子(TRAF)ファミリーのアダプタータンパク質のリガンド依存性動員により伝達される。TRAFは、CD40を細胞内シグナル伝達成分にカップリングさせるだけでなく、このシグナル複合体をCD40から分離し、細胞質に放出し、E3ユビキチンリガーゼとして近位タンパク質キナーゼを活性化させる。TRAFは、細胞外シグナル調節タンパク質キナーゼ(ERK)、c-Junアミノ末端キナーゼ(JNK)、およびp38 MAPK、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)カスケード、転写因子核因子-kB(NF-kB)、ならびにシグナル伝達兼転写活性化因子(STAT)を含むマイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路を活性化することができる(Loskog,Angelica S I,and Aristides G Eliopoulos.Seminars in immunology vol.21,5(2009):301-7;and Matsuzawa,Atsushi et al.Science(New York,N.Y.)vol.321,5889(2008):663-8)。これらの経路は、相乗的に作用し、細胞タイプおよび微小環境依存性の形態でCD40活性を調節する。
【0204】
CD40とCD40Lとの相互作用は、細胞ストレス関連遺伝子の発現、ならびにB細胞の活性化(免疫グロブリンのクラススイッチ、胚中心の形成、およびサイトカインの産生)を含む複数の免疫応答を引き起こす(Belkhir,R et al.Scandinavian journal of immunology vol.79,1(2014):37-42;and Bensinger,William et al.British journal of haematology vol.159,1(2012):58-66)。CD40-CD40Lの相互作用は、T細胞の活性化、慢性炎性病症における炎症反応関連の表面分子およびサイトカインの発現の上方調節においても重要な役割を果たしている。これらのサイトカインには、インターロイキン(IL)-2、IL-12、TNF-α、インターフェロン(IFN)-α、ならびにIL-1、およびIL-6が含まれている(Sidiropoulos,P I,and D T Boumpas.Lupus vol.13,5(2004):391-7)。
【0205】
B細胞とT細胞との間の共刺激分子としてのCD40-CD40Lの重要な役割を考慮して、炎症または自己免疫疾患(例えば、乾癬、ループス腎炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、ならびに関節リウマチ(RA)、糖尿病、および免疫拒絶反応)におけるCD40-CD40Lアンタゴニストの役割に関心が寄せられている。
【0206】
CD40L
CD40Lは、32-39kDaであるII型膜貫通タンパク質であり、TNFリガンドスーパーファミリー(TNF、リンパ毒素、CD27L、CD30L、およびFasLを含むTNFSF)のメンバーの1つでもある。CD40Lは、活性化CD4T細胞、ならびに活性化B細胞および血小板によって発現されるが、炎症条件下では、単球、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、および好塩基球の可変発現も誘導できる(Elgueta,Raul et al.Immunological reviews vol.229、1(2009):152-72)。可溶形態のCD40L(sCD40L)は、膜貫通形態に類似した生物活性を示し、CD40L/CD40シグナルカスケード反応をトリガーすることが報告されている。
【0207】
したがって、CD40とCD40Lの結合を中和することは、CD40-CD40L経路によって媒介される疾患および症状の治療法となる可能性がある。
【0208】
全長抗CD40抗体
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgA、IgD、IgE、IgG、またはIgMである。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、またはその変異体の定常領域であるIgG定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、λ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、κ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、全長のヒト抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、マウス免疫グロブリンFc配列を含む。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、改変された、または他の方法で改変されたFc配列を含むことにより、増強された抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)と補体依存性細胞傷害(CDC)のエフェクター機能を有する。
【0209】
そのため、例えば、いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0210】
いくつかの実施例において、IgG2定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する。いくつかの実施例において、前記IgG2は、ヒトIgG2である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0211】
いくつかの実施例において、IgG3定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する。いくつかの実施例において、前記IgG3は、ヒトIgG3である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0212】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0213】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0214】
いくつかの実施例において、IgG2定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG2は、ヒトIgG2である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0215】
いくつかの実施例において、IgG3定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG3は、ヒトIgG3である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0216】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列または多くとも約3つ(例えば、1つ、2つ、または3つ)のアミノ酸の置換を含むSEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列の変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0217】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、もしくは前記重鎖可変ドメインの変異体を含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記重鎖可変ドメインの変異体のHC-CDR配列は、多くとも約5つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ)のアミノ酸の置換を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、もしくは前記軽鎖可変ドメインの変異体を含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変ドメインの変異体のLC-CDR配列は、多くとも約5つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ)のアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0218】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、もしくは前記重鎖可変ドメインの変異体を含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記重鎖可変ドメインの変異体のHC-CDR配列は、多くとも約5つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ)のアミノ酸の置換を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、もしくは前記軽鎖可変ドメインの変異体を含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変ドメインの変異体のLC-CDR配列は、多くとも約5つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ)のアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0219】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0220】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-8のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-31のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-57のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-64のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-69のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-80のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0221】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0222】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0223】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0224】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0225】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0226】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0227】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0228】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0229】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0230】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0231】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0232】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0233】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0234】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0235】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0236】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0237】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0238】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0239】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0240】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0241】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0242】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0243】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0244】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0245】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。
【0246】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0247】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0248】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0249】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0250】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、a)重鎖可変ドメインおよびb)軽鎖可変ドメインを含み、前記重鎖可変ドメインは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記軽鎖可変ドメインは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0251】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0252】
いくつかの実施例において、IgG2定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG2は、ヒトIgG2である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0253】
いくつかの実施例において、IgG3定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG3は、ヒトIgG3である。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0254】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0255】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0256】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-125のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-144のいずれかに示されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0257】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0258】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0259】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0260】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0261】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0262】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0263】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0264】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0265】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0266】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0267】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120またはアミノ酸配列SEQ ID NO:120と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139またはアミノ酸配列SEQ ID NO:139と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0268】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121またはアミノ酸配列SEQ ID NO:121と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140またはアミノ酸配列SEQ ID NO:140と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0269】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122またはアミノ酸配列SEQ ID NO:122と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141またはアミノ酸配列SEQ ID NO:141と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0270】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123またはアミノ酸配列SEQ ID NO:123と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142またはアミノ酸配列SEQ ID NO:142と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0271】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124またはアミノ酸配列SEQ ID NO:124と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143またはアミノ酸配列SEQ ID NO:143と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0272】
いくつかの実施例において、IgG1定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125またはアミノ酸配列SEQ ID NO:125と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144またはアミノ酸配列SEQ ID NO:144と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0273】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0274】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0275】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0276】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0277】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0278】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0279】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0280】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0281】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0282】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0283】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:120またはアミノ酸配列SEQ ID NO:120と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:139またはアミノ酸配列SEQ ID NO:139と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0284】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:121またはアミノ酸配列SEQ ID NO:121と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:140またはアミノ酸配列SEQ ID NO:140と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0285】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:122またはアミノ酸配列SEQ ID NO:122と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:141またはアミノ酸配列SEQ ID NO:141と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0286】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:123またはアミノ酸配列SEQ ID NO:123と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:142またはアミノ酸配列SEQ ID NO:142と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0287】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:124またはアミノ酸配列SEQ ID NO:124と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:143またはアミノ酸配列SEQ ID NO:143と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0288】
いくつかの実施例において、IgG4定常領域を含む全長抗CD40抗体を提供し、前記抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:125またはアミノ酸配列SEQ ID NO:125と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:144またはアミノ酸配列SEQ ID NO:144と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなり、および、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0289】
結合親和性
結合親和性は、Kd、Koff、Kon、またはKaで表される。本明細書で使用されているように、Koffという用語は、抗体が抗原/抗体複合体から解離する速度定数を指し、動力学的選別装置によって測定される。Konという用語は、抗体が抗原に結合して抗原/抗体複合体を形成する結合速度定数を指す。本明細書で用いられる平衡解離定数Kdは、特定の抗体と抗原の相互作用時の解離定数を指し、抗体分子溶液中で抗原がすべての抗体結合部位の半分を占め、かつ平衡状態に達するのに必要な抗原濃度を指し、Koff/Konに等しい。Kdの測定では、すべての結合分子が溶液中に存在すると仮定される。抗体が細胞壁に結合する場合、例えば酵母の表現型において、対応する平衡解離速度定数は、Kdの良好な近似値であるEC50で表される。親和結合定数Kaは、解離定数Kdの逆数である。
【0290】
解離定数(Kd)は、抗体部分と抗原との親和性を示す指標として使用される。例えば、Scatchard法により各種の標識物が標識された抗体、およびBiacore機器(Amershm Biosciences製)を用いて簡易分析を行い、ユーザーマニュアルまたは付属の試薬キットにしたがって、表面プラズモン共鳴により生体分子間の相互作用を分析することができる。これらの方法を用いて得られたKd値は、単位Mで表される。標的に特異的に結合する抗体は、例えば、≦10-7M、≦10-8M、≦10-9M、≦10-10M、≦10-11M、≦10-12M、または≦10-13MのKd値を有する可能性がある。
【0291】
抗体の結合特異性は、当技術分野で知られている方法で実験を行って測定することができる。これらの方法は、Western blots、ELISA-、RIA-、ECL-、IRMA-、EIA-、BIAcoreテスト、およびペプチドスキャニングなどを含むが、これらに限定されない。
【0292】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、CD40標的に特異的に結合し、そのKd値は、10-7M~10-13M(例えば、10-7M~10-13M、10-8M~10-13M、10-9M~10-13M、または10-10M~10-12M)である。したがって、いくつかの実施例において、抗CD40抗体とCD40との間の結合のKd値は、10-7M~10-13M、1×10-7M~5×10-13M、10-7M~10-12M、10-7M~10-11M、10-7M~10-10M、10-7M~10-9M、10-8M~10-13M、1×10-8M~5×10-13M、10-8M~10-12M、10-8M~10-11M、10-8M~10-10M、10-8M~10-9M、5×10-9M~1×10-13M、5×10-9M~1×10-12M、5×10-9M~1×10-11M、5×10-9M~1×10-10M、10-9M~10-13M、10-9M~10-12M、10-9M~10-11M、10-9M~10-10M、5×10-10M~1×10-13M、5×10-10M~1×10-12M、5×10-10M~1×10-11M、10-10M~10-13M、1×10-10M~5×10-13M、1×10-10M~1×10-12M、1×10-10M~5×10-12M、1×10-10M~1×10-11M、10-11M~10-13M、1×10-11M~5×10-13M、10-11M~10-12M、または10-12M~10-13Mである。いくつかの実施例において、抗CD40抗体とCD40との間の結合のKd値は、10-7M~10-13Mである。
【0293】
いくつかの実施例において、抗CD40抗体と非標的との間の結合のKd値は、抗CD40抗体と標的とのKd値よりも高く、また、本明細書で引用されるいくつかの実施例において、抗CD40抗体と標的(例えば、CD40)との結合親和性は、抗CD40抗体と非標的との結合親和性よりも高い。いくつかの実施例において、非標的は、非CD40抗原を指す。いくつかの実施例において、抗CD40抗体(CD40に対して)と非CD40標的との結合のKd値の間には、少なくとも10倍、例えば10~100倍、100~1000倍、10~10倍、10~10倍、10~10倍、10~10倍、10~10倍、10~10倍、10~1010倍、1010~1011倍、または1011~1012倍の差がある。
【0294】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体と非標的との結合のKd値は、10-1M~10-6M(例えば、10-1M~10-6M、10-1M~10-5M、または10-2M~10-4M)である。いくつかの実施例において、前記非標的は、非CD40抗原を指す。したがって、いくつかの実施例において、抗CD40抗体と非CD40標的との間の結合のKd値は、10-1M~10-6M、1×10-1M~5×10-6M、10-1M~10-5M、1×10-1M~5×10-5M、10-1M~10-4M、1×10-1M~5×10-4M、10-1M~10-3M、1×10-1M~5×10-3M、10-1M~10-2M、10-2M~10-6M、1×10-2M~5×10-6M、10-2M~10-5M、1×10-2M~5×10-5M、10-2M~10-4M、1×10-2M~5×10-4M、10-2M~10-3M、10-3M~10-6M、1×10-3M~5×10-6M、10-3M~10-5M、1×10-3M~5×10-5M、10-3M~10-4M、10-4M~10-6M、1×10-4M~5×10-6M、10-4M~10-5M、または10-5M~10-6Mである。
【0295】
いくつかの実施例において、抗CD40抗体が高い結合親和性でCD40標的を特異的に認識し、低い結合親和性で非標的に結合することに言及すると、前記抗CD40抗体とCD40標的との結合のKd値は、10-7M~10-13M(例えば、10-7M~10-13M、10-8M~10-13M、10-9M~10-13M、または10-10M~10-12M)であり、かつ非標的との結合のKd値は、10-1M~10-6M(例えば、10-1M~10-6M、10-1M~10-5M、または10-2M~10-4M)である。
【0296】
いくつかの実施例において、抗CD40抗体がCD40を特異的に認識することに言及すると、前記抗CD40抗体の結合親和性を、対照抗CD40抗体(例えば、ASKP1240)の結合親和性と比較する。いくつかの実施例において、対照抗CD40抗体とCD40との間の結合のKd値は、本明細書に記載されている抗CD40抗体とCD40との間の結合のKd値の少なくとも2倍、例えば2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、10~100倍、100~100倍、10~10倍であり得る。
【0297】
核酸
抗CD40抗体をコードする核酸分子も本発明の検討対象である。いくつかの実施例において、本明細書に記載の全長抗CD40抗体のいずれかを含む全長抗CD40抗体をコードする1種類の核酸(または1セットの核酸)が提供される。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体の核酸(または1セットの核酸)は、ポリペプチドタグをコードする核酸配列(例えば、タンパク質精製タグ、Hisタグ、HAタグ)を含むこともできる。
【0298】
同時に、本明細書では、抗CD40抗体を含む単離された宿主細胞、抗CD40抗体ポリペプチド成分をコードする単離された核酸、または本明細書に記載の抗CD40抗体ポリペプチド成分をコードする核酸を含むベクターも考慮される。
【0299】
本発明には、これらの核酸配列の変異体も含まれている。例えば、変異体は、少なくとも中程度のストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で本発明の抗CD40抗体をコードする核酸配列とハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む。
【0300】
本発明は、同時に、本発明における核酸配列を挿入することができるベクターも提供する。
【0301】
簡単に言えば、抗CD40抗体をコードする天然または合成の核酸を適切な発現ベクターに挿入することにより、核酸を例えばプロモーター(例えば、リンパ球特異的プロモーター)および3’非翻訳領域(UTR)を含む5’および3’末端調節エレメント(regulatory elements)に作動可能に連結させ、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を発現できる。前記ベクターは、真核宿主細胞における複製および組み込みに適用することができる。典型的なクローニングおよび発現ベクターは、標的核酸配列の発現を調節する転写および翻訳ターミネーター、開始配列およびプロモーターを含む。
【0302】
本明細書に記載の核酸は、標準的な遺伝子送達案を使用することにより、核酸免疫および遺伝子治療に用いられる。核酸送達方法は、当技術分野で知られている。例えば、U.S.Pat.Nos.5,399,346、5,580,859、および5,589,466を参照し、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。いくつかの実施例において、本発明は、遺伝子治療ベクターも提供する。
【0303】
核酸は、多くのタイプのベクターにクローニングすることができる。例えば、ベクターに核酸をクローニングすることができ、前記ベクターは、プラスミド、ファージ、ファージ誘導体、動物ウイルス、およびコスミドを含むが、これらに限定されない。特に興味深いベクターには、発現ベクター、複製ベクター、プローブ生成ベクター、および配列決定ベクターが含まれている。
【0304】
また、発現ベクターは、ウイルスベクターの形態で細胞に提供することができる。ウイルスベクター技術は、当技術分野で周知であり、例えば、Green and Sambrook(2013,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New York)、およびその他のウイルス学または分子生物学のハンドブックに記載されている。ベクターとして用いられるウイルスは、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、およびレンチウイルスを含むが、これらに限定されない。一般的に、適切なベクターは、少なくとも1つの生物において作用する複製起点、プロモーター配列、便利な制限エンドヌクレアーゼ部位、および1つまたは複数の選択マーカーを含む(例えば、WO 01/96584;WO 01/29058;およびU.S.Pat.No.6,326,193参照)。
【0305】
哺乳動物細胞に遺伝子を導入するめに、ウイルスに基づく多くのシステムが開発されてきた。例えば、レトロウイルスは、遺伝子送達システムに便利なプラットフォームを提供する。当技術分野で公知の技術を適用して、選択された遺伝子をベクターに挿入し、レトロウイルス粒子にパッケージングすることができる。その後、組換えウイルスを単離し、被験者の細胞にインビボまたはインビトロで送達する。多くのレトロウイルスシステムは、当技術分野で知られている。いくつかの実施例において、アデノウイルスベクターが使用される。多くのアデノウイルスベクターは、当技術分野で知られている。いくつかの実施例において、レンチウイルスベクターが使用される。例えば、レンチウイルスなどのレトロウイルスに由来するベクターは、それらが導入された遺伝子の長期的で安定な組み込みおよび次の世代の細胞中での増殖を可能にするため、長期的な遺伝子導入を達成するための適切なツールである。レンチウイルスベクターは、例えば、肝細胞などの非分裂細胞に形質導入することができるため、例えば、マウス白血病ウイルスなどの腫瘍に由来するレトロウイルスに比べて、さらなる利点を有する。同時に、低免疫原性というさらなるの利点もある。
【0306】
例えば、エンハンサーなどの他のプロモーターエレメントは、転写開始周波数を調節する。一般的に、これらは、開始位置の上流30~110bpに位置するが、最近では多くのプロモーターが開始位置の下流の機能エレメントも含むことが分かっている。プロモーターエレメント間の間隔は、通常柔軟であるため、エレメント同士の位置が入れ替わりまたは移動しても、プロモーターの機能は維持される。チミジンキナーゼ(tk)プロモーターにおいて、プロモーターエレメント間の間隔が50bpまで増加した場合にのみ、活性が低下し始める。
【0307】
適切なプロモーターの一例は、前初期サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター配列である。このプロモーター配列は、とても強い構成的プロモーター配列であり、任意の作動可能に連結されているポリヌクレオチド配列の高レベル発現を駆動することができる。適切なプロモーターの別の例は、伸長因子1α(EF-1α)プロモーターである。しかしながら、他の構成的プロモーターを用いることができ、前記他の構成的プロモーターは、シミアンウイルス40(SV40)初期プロモーター、マウス乳癌ウイルス(MMTV)、ヒト免疫不全ウイルス長末端反復配列(HIV-LTR)プロモーター、MoMLVプロモーター、鳥類白血病ウイルスプロモーター、Epstein-Barrウイルス前初期プロモーター、ラウス肉腫ウイルスプロモーター、およびヒト遺伝子プロモーターを含むが、これらに限定されなく、前記ヒト遺伝子プロモーターは、例えば、アクチンプロモーター、ミオシンプロモーター、ヘモグロビンプロモーター、およびクレアチンキナーゼプロモーターを含むが、これらに限定されない。また、本発明を構成的プロモーターのみの使用に限定すべきではなく、誘導型プロモーターも本発明が考慮している部分である。誘導型プロモーターの使用は、1種の分子スイッチを提供し、この発現が必要となる場合、作動可能に連結されているポリヌクレオチド配列の発現を開始し、必要でない場合、発現を停止することができる。誘導型プロモーターは、メタロチオネインプロモーター、グルココルチコイドプロモーター、プロゲステロンプロモーター、およびテトラサイクリンプロモーターを含むが、これらに限定されない。
【0308】
いくつかの実施例において、抗CD40抗体の発現は、誘導可能である。いくつかの実施例において、抗CD40抗体をコードする核酸配列は、本明細書に記載のいずれかの誘導型プロモーターを含む誘導型プロモーターに作動可能に連結されている。
【0309】
誘導型プロモーター
誘導型プロモーターの使用は、分子スイッチを提供し、発現が必要となる場合、作動可能に連結されているポリヌクレオチド配列の発現を開始し、必要でない場合、発現を停止することができる。真核細胞に適した例示的な誘導型プロモーターは、ホルモン調節エレメント(hormone-regulated element、例えば、Mader,S.and White,J.H.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5603-5607参照)、合成リガンド調節エレメント(synthetic ligand-regulated element、Spencer,D.M.et al(1993)Science 262:1019-1024参照)、および電離放射制御エレメント(ionizing radiation-regulated element、Manome,Y.et al.(1993)Biochemistry 32:10607-10613;Datta,R.et al.(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:1014-10153参照)を含むが、これらに限定されない。他のインビボまたはインビトロ哺乳類システムに適した例示的な誘導型プロモーターは、Gingrich et al.(1998)Annual Rev.Neurosci 21:377-405を参照する。いくつかの実施例において、抗CD40抗体を発現するための誘導型プロモーターシステムは、Tetシステムである。いくつかの実施例において、抗CD40抗体を発現するための誘導型プロモーターシステムは、大腸菌のlacリプレッサーシステムである。
【0310】
本発明で用いられる例示的な誘導型プロモーターシステムは、Tetシステムである。このシステムは、Gossenら(1993)が記述されたTetシステムに基づいている。例示的な実施例において、標的ポリヌクレオチドは、1つまたは複数のTetオペレータ(TetO)部位を含むプロモーターによって制御される。非活性状態では、Tetリプレッサー(TetR)は、TetO部位に結合し、プロモーターの転写を阻害する。活性化状態では、例えば、テトラサイクリン(Tc)、無水テトラサイクリン、ドキシサイクリン(Dox)、またはその活性類似体などの誘導剤が存在する場合、誘導剤は、TetOからTetRを放出させるにより、転写の発生を引き起こす。ドキシサイクリンは、テトラサイクリン抗生物質ファミリーの一種であり、その化学名は、1-ジメチルアミノ-2,4a,5,7-ペンタヒドロキシ-11-メチル-4,6-ジオキシ-1,4a,11,11a,12,12a-ヘキサヒドロテトラエン-3-ホルムアミドである。
【0311】
1つの実施例において、TetRは、コドンに最適化され、例えば、マウス、またはヒト細胞などの哺乳動物細胞における発現に適している。遺伝暗号の縮退性のため、ほとんどのアミノ酸が複数のコドンによってコードされており、特定の核酸の配列は、多くの変異体があるが、コードされたアミノ酸配列には何の変化もない。しかし、多くの生体は、コドンの使用に差があり、これは、「コドンバイアス(codon bias)」とも呼ばれる(即ち、特定のアミノ酸が特定のコドンを用いる偏り)。コドンバイアスは、通常、特定のコドンの優性tRNA種類の存在と関係があり、逆にmRNA翻訳の効率を高める。したがって、異なる種(例えば、真核生物)における発現を高めるために、コドンの最適化によって特定の種に由来するコード配列(例えば、原核生物)をカスタマイズすることができる。
【0312】
Tetシステムの他の具体的な変異体は、以下の「Tet-Off」、および「Tet-On」システムを含む。Tet-offシステムにおいて、転写は、Tc、またはDoxの存在下で不活性化される。このシステムにおいて、TetRと単純ヘルペスウイルスVP16の強転写活性化ドメインとの融合からなる、テトラサイクリン制御転写活性化タンパク質(tTA)が、テトラサイクリン応答性プロモーターエレメント(TRE)の転写制御下で標的核酸の発現を調節する。TREエレメントは、TetO配列直列とプロモーター(通常は、ヒトサイトメガロウイルス前初期プロモーターに由来する最小プロモーター配列)との融合からなる。Tc、またはDoxが存在しない場合、tTAは、TREに結合し、標的遺伝子の転写を活性化する。Tc、またはDoxが存在する場合、tTAは、TREに結合できず、標的遺伝子は発現できない。
【0313】
対照的に、Tet-Onシステムにおいて、転写は、Tc、またはDoxの存在下で活性化される。Tet-Onシステムは、逆テトラサイクリン制御転写活性化因子rtTAに基づくものである。tTAと同様に、rtTAは、TetRリプレッサーとVP16転写活性化ドメインとからなる融合タンパク質である。しかし、TetRのDNA結合領域における4つのアミノ酸の変化は、rtTAの結合特性を変化させ、Doxが存在する場合に標的導入遺伝子のTREのtetO配列のみを認識できるようになる。したがって、Tet-Onシステムにおいて、TREによって調節された標的遺伝子の転写を活性化することができるのは、Doxが存在する場合のみである。
【0314】
別の誘導型プロモーターシステムは、大腸菌のlacリプレッサーシステムである(Brown et al.,Cell 49:603-612(1987)参照)。Lacリプレッサーシステムは、lacオペレータ(lacO)を含むプロモーターに作動可能に連結されている標的ポリヌクレオチドの転写を調節することによって機能する。Lacリプレッサー(lacR)はLacOに結合することで、標的ポリヌクレオチドの転写を阻止する。例えば、イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)などの適切な誘導剤により、標的ポリヌクレオチドの発現を誘導する。
【0315】
ポリペプチドまたはその一部の発現を評価するために、細胞に導入される発現ベクターは、ウイルスベクターからトランスフェクションまたは感染された細胞集団から発見の細胞を認識して選択するために、選択マーカー遺伝子、もしくはレポーター遺伝子、またはその両方を含んでもよい。他の態様では、選択マーカーは、単独のDNAフラグメントに担持され、コトランスフェクション実験に用いられる。選択マーカー遺伝子、またはレポーター遺伝子は、いずれも、宿主細胞中で発現できるように、適切な調節配列に隣接することができる。有用な選択マーカーは、例えば、neoおよびそれに類似した遺伝子などの抗生物質耐性遺伝子を含む。
【0316】
レポーター遺伝子は、潜在的なトランスフェクション細胞の同定、および調節配列の機能の評価に用いられる。通常、レポーター遺伝子は、受容体生体もしくは組織に存在しない、または受容体生体または組織によって発現されない遺伝子であり、酵素活性などの検出しやすい特性として発見するポリペプチドをコードする。DNAが受容体細胞に導入されると、レポーター遺伝子の発現を適切な時間に検出する。適切なレポーター遺伝子には、コードルシフェラーゼ、β-ガラクトシダーゼ、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ、塩基性ホスファターゼまたは緑色蛍光タンパク質を分泌する遺伝子(Ui-Tel et al.,2000 FEBS Letters 479:79-82参照)が含まれている。適切な発現システムは、公知であり、公知の技術によって製造することができ、または商業的に得ることができる。一般に、レポーター遺伝子の最高発現レベルを示すことができる最小5’フランキング領域の構築物をプロモーターとして認定する。そのようなプロモーター領域は、レポーター遺伝子と結合することができ、ある物質がプロモーター駆動の転写を調節する能力を評価するために使用される。
【0317】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の全長抗CD40抗体のいずれかをコードする核酸が提供される。いくつかの実施例において、前記核酸は、全長抗CD40抗体の重鎖および軽鎖をコードする1つまたは複数の核酸配列を含む。いくつかの実施例において、前記1つまたは複数の核酸配列の各々は、単独のベクターに含まれる。いくつかの実施例において、少なくともいくつかの核酸配列が、同じベクターに含まれる。いくつかの実施例において、すべての核酸配列は、同じベクターに含まれる。ベクターは、例えば、哺乳動物発現ベクターおよびウイルスベクター(例えば、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、ヘルペスウイルス、およびレンチウイルスに由来するベクター)から選択することができる。
【0318】
遺伝子を細胞に導入して発現する方法は、当技術分野で知られている。発現ベクターの場合では、哺乳動物細胞、細菌、酵母、または昆虫細胞などの宿主細胞に、当技術分野の任意の方法によってベクターを容易に導入することができる。例えば、発現ベクターは、物理的、化学的、または生物的な方法によって宿主細胞に導入することができる。
【0319】
ポリヌクレオチドを宿主細胞に導入する物理的な方法は、リン酸カルシウム沈殿、リポフェクション、パーティクルガン、マイクロインジェクション、電気穿孔法などを含む。ベクター、および/または外因性核酸を含む細胞を調製する方法は、当技術分野で周知である。例えば、Green and Sambrook(2013,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New York)を参照する。いくつかの実施例において、ポリヌクレオチドは、リン酸カルシウムトランスフェクション法によって宿主細胞に導入される。
【0320】
標的ポリヌクレオチドを宿主細胞に導入する生物学的な方法は、DNA、およびRNAベクターの使用を含む。ウイルスベクター、特にレトロウイルスベクターは、例えばヒト細胞などの哺乳動物細胞に遺伝子を挿入する、最も広く用いられている方法となっている。他のウイルスベクターは、レンチウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス1型、アデノウイルス、およびアデノ随伴ウイルスなどに由来することができる。U.S.Pat.Nos.5,350,674、および5,585,362を参照する。
【0321】
ポリヌクレオチドを宿主細胞に導入する化学的な方法は、高分子複合体、ナノカプセル、微小球、および磁石ビーズなどのコロイド分散系、ならびに水中油エマルジョン、コロイド、混合コロイド、およびリポソームを含む脂質ベースのシステムを含む。インビボおよびインビトロで送達ベクターとして使用される例示的なコロイド系は、リポソーム(例えば、人工膜嚢)である。
【0322】
非ウイルス送達システムを使用する場合、例示的な送達ベクターは、リポソームである。脂質製剤を用いた宿主細胞(インビトロ、エクスビボ、もしくはインビボ)への核酸導入を考慮する。別の一態様において、前記核酸は、脂質に結合することができる。脂質に結合した核酸は、リポソームの水性内部に包まれること、リポソームの脂質二重層内に分散すること、リポソームとオリゴヌクレオチドと結合した連結分子を介してリポソームに結合すること、リポソーム中に埋め込まれること、リポソームと複合体を形成すること、脂質を含む溶液中に分散すること、脂質と混合すること、脂質に結合すること、脂質中に懸濁すること、ミセルに含まれ、もしくはミセルと混合すること、または他の方法で脂質に結合することができる。脂質、脂質/DNA、または脂質/発現ベクターに関連する組成物は、溶液中で特定の構造に限定されない。例えば、それらは、二重分子層構造、ミセル、または「陥没」構造で存在することができる。それらは、溶液中に簡単に分散することもでき、大きさや形状が不均一な凝集体を形成する可能性がある。脂質は、脂肪物質であり、天然に存在し、または合成された脂質であってもよい。例えば、脂質には、細胞質中に天然に存在する脂肪滴、ならびに脂肪酸、アルコール、アミン、アミノアルコール、およびアルデヒドなどの長鎖脂肪族炭化水素およびその誘導体を含む化合物が含まれている。
【0323】
どのような方法で外因性核酸を宿主細胞に導入しても、あるいは他の方法で細胞を本発明の阻害剤に曝露しても、組換えDNA配列が宿主細胞に存在することを確認するために、様々な実験を行うことができる。このような実験には、例えば、当業者によく知られている「分子生物学」実験が含まれている。例えば、SouthernおよびNorthern blotting,RT-PCRおよびPCR;「生化学」実験、例えば、特定のポリペプチドが存在するかどうかを検出すること、ならびに免疫学的方法(ELISAsおよびWestern blots)または本明細書に記載の実験によって同定を行うことは、いずれも本発明の範囲内に入る。
【0324】
抗CD40抗体の調製
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、モノクローナル抗体であり、またはモノクローナル抗体に由来するものである。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、モノクローナル抗体に由来するVおよびV、またはその変異体を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、モノクローナル抗体に由来するCH1およびCL領域、またはその変異体をさらに含む。モノクローナル抗体は、例えば、ハイブリドーマ細胞法、ファージディスプレイ法、または組換えDNA法を適用することを含む、当技術分野で知られている方法を用いて調製することができる。また、例示的なファージディスプレイ法は、本明細書および以下の実施例において説明される。
【0325】
ハイブリドーマ細胞法では、一般に、ハムスター、マウス、または他の適切な宿主動物を免疫剤で免疫して、免疫剤に特異的に結合する抗体を産生し、または産生することができるリンパ球を誘発する。あるいは、リンパ球をインビトロで免疫することができる。免疫剤は、標的タンパク質のポリペプチド、または融合タンパク質を含むことができる。通常、ヒト細胞が必要な場合には、末梢血リンパ球(PBLs)を用い、一方、非ヒト哺乳類由来細胞が必要な場合には、脾細胞、またはリンパ節細胞を用いる。ハイブリドーマ細胞を形成するために、例えば、ポリエチレングリコールなどの適切な融合剤を用いてリンパ球を不死化細胞株と融合させる。不死化細胞株は、通常、形質転換された哺乳動物細胞、特に齧歯類、ウシ科、およびヒト由来の骨髄腫細胞である。通常、ラット、またはマウス骨髄腫細胞株が用いられる。ハイブリドーマ細胞は、適切な培地で培養することができ、前記培地は、未融合不死化細胞の成長または生存を阻害する1つまたは複数の物質を含むことが好ましい。例えば、親細胞は、ヒポキサンチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT or HPRT)が欠乏している場合、ハイブリドーマ細胞培地は、一般に、ヒポキサンチン、アミノプテリン、およびチミジン(HAT培地)を含み、この培地は、HGPRT 欠陥セルの成長を阻止することができる。
【0326】
いくつかの実施例において、不死化細胞株は、有効に融合し、選択された抗体産生細胞を介して抗体の高レベルの安定的な発現を確保し、HAT培地などの特定の培地に敏感である。いくつかの実施例において、不死化細胞株は、マウス骨髄腫細胞株であり、例えば、カリフォルニア州サンディエゴのソーク(Salk)細胞保存センター、およびバージニアマナサスのアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)から得ることができる。同時に、ヒト骨髄腫、およびマウス-ヒトハイブリッド骨髄腫細胞株を用いたヒト源モノクローナル抗体の製造についても記述した。
【0327】
次いで、ハイブリドーマ細胞を培養する培地中には、ポリペプチドに対するモノクローナル抗体が存在するかどうかを測定することができる。ハイブリドーマ細胞から産生されるモノクローナル抗体の結合特異性は、免疫沈殿法、またはインビトロ結合実験、例えば、放射免疫測定法(RIA)、または酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)などによって決定することができる。このような技術、または分析方法は、当技術分野で知られている。モノクローナル抗体の結合親和性は、例えばMunson and Pollard,Anal.Biochem.,107:220(1980)に記載のスキャッチャード(Scatchard)解析によって決定することができる。
【0328】
必要なハイブリドーマ細胞を同定した後、限界希釈法によって標的クローンに対してサブクローニングを行い、標準的な方法で培養することができる。この目的に基づいた適切な培地は、例えば、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、およびRPMI-1640培地を含む。あるいは、ハイブリドーマ細胞は、哺乳動物インビボで腹水の形で成長することができる。
【0329】
サブクローンが分泌するモノクローナル抗体は、例えば、プロテインA-セファロース、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、またはアフィニティークロマトグラフィーなどの従来の免疫グロブリン精製法によって培地または腹水から単離または精製することができる。
【0330】
いくつかの実施例において、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体によれば、前記抗CD40抗体は、抗体ライブラリー(例えば、scFv、またはFabフラグメントをディスプレイするファージライブラリー)から選択されるクローンの配列を含む。前記クローンは、所望の活性を有する抗体フラグメントコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングする方法によって同定することができる。例えば、技術分野では、ファージディスプレイライブラリーを生成し、およびこれらのライブラリーをスクリーニングして所望の結合特性のある抗体を得るための、当様々な方法が知られている。これらの方法は、例えば、Hoogenboom et al.,Methods in Molecular Biology 178:1-37(O’Brien et al.,ed.,Human Press,Totowa,N.J.,2001)にまとめられ、かつ、例えば、McCafferty et al.,Nature 348:552-554;Clackson et al.,Nature 352:624-628(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992);Marks and Bradbury,Methods in Molecular Biology 248:161-175(Lo,ed.,Human Press,Totowa,N.J.,2003);Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-310(2004);Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004);Fellouse,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004);and Lee et al.,J.Immunol.Methods 284(1-2):119-132(2004)にさらに記述されている。
【0331】
いくつかのファージディスプレイ方法において、Winter et al.,Ann.Rev.Immunol.,12:433-455(1994)に記載されている通り、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によってVとV遺伝子のすべての構成成分をそれぞれクローニングし、ファージライブラリー中でランダムに組換えた後、抗原を結合できるファージをスクリーニングする。ファージは、通常、scFvフラグメント、またはFabフラグメントの形で抗体フラグメントをディスプレイする。免疫源のライブラリーファージは、ハイブリドーマ細胞の構築を必要とせずに免疫原に対する高親和性抗体を提供する。あるいは、Griffiths et al.,EMBO J,12:725-734(1993)に記載されている通り、複数の非自己抗原および自己抗原に対する単一抗体源を提供するために、免疫を必要とせずに天然ライブラリ(例えば、ヒト由来)をクローニングすることができる。最後に、天然ライブラリーは、Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381-388(1992)に記載されている通り、幹細胞由来の非再構成V-geneフラグメントをクローニングし、ランダム配列を含むPCRプライマーを用いてCDR3超可変領域をコードし、インビトロで再構成を完了する方法によって調製することもできる。ヒト抗体ファージライブラリーを記述する特許文献は、例えば、U.S.Pat.No.5,750,373、ならびにUS Patent Publication Nos.2005/0079574、2005/0119455、2005/0266000、2007/0117126、2007/0160598、2007/0237764、2007/0292936、および2009/0002360を含む。
【0332】
ファージディスプレイによってライブラリーにおける標的CD40に特異的に結合することができる抗CD40抗体部分をスクリーニングする方法により、前記抗CD40抗体を調製する。このライブラリーは、ヒトscFvファージディスプレイライブラリーであってもよく、少なくとも1×10(例えば、少なくとも1×10、2.5×10、5×10、7.5×10、1×1010、2.5×1010、5×1010、7.5×1010、または1×1011)種類の多様性を有するユニークなヒト抗体フラグメントを含む。いくつかの実施例において、前記ライブラリーは、ヒト天然ライブラリーであり、健康な被験者のPMBCsおよび脾臓から抽出されたDNAによって構築され、すべてのヒト重鎖および軽鎖サブファミリーを含む。いくつかの実施例において、前記ライブラリーは、ヒト天然ライブラリーであり、例えば、自己免疫疾患の患者、癌患者、および感染性疾患の患者など、様々な疾患の患者の体内から単離されたPMBCsから抽出されたDNAによって構築される。いくつかの実施例において、前記ライブラリーは、半合成のヒトライブラリーであり、重鎖CDR3は、完全にランダムであり、すべてのアミノ酸(システインを除く)は、同じ確率で任意の所与の位置に存在する。(例えば、Hoet,R.M.et al.,Nat.Biotechnol.23(3):344-348,2005参照)。いくつかの実施例において、半合成のヒトライブラリーの重鎖CDR3は、長さが5~24個(例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個)のアミノ酸である。いくつかの実施例において、前記ライブラリーは、全合成のファージディスプレイライブラリーである。いくつかの実施例において、前記ライブラリーは、非ヒトファージディスプレイライブラリーである。
【0333】
標的CD40と高い親和性を有するファージクローンは、ファージと標的CD40との反復結合によってスクリーニングすることができ、前記標的CD40は、固相支持体(例えば、溶液パンニング用ビーズ、または細胞パンニング用哺乳動物細胞)に結合した後、結合していないファージを除去し、特異的に結合するファージを溶出する。その後、結合しているファージクローンを溶出し、例えば、E.coli XL1-Blueなどの適切な宿主細胞の感染に用い、発現および精製を行う。CD40に特異的に結合するファージクローンを富化するために、複数回(例えば、2、3、4、5、6、またはそれ以上の回数)のパンニング、例えば、溶液パンニング、細胞パンニング、または両者の組み合わせを行ってもよい。富化されたファージクローンと標的CD40との特異的な結合は、例えば、ELISA、およびFACSを含む当技術分野で知られている任意の方法によって検出することができる。
【0334】
抗体ライブラリーをスクリーニングする別の方法は、酵母細胞の表面にタンパク質をディスプレイすることである。Wittrupら(米国特許6,699,658、および6,696,251)は、酵母細胞ディスプレイライブラリーの方法を開発した。この酵母ディスプレイシステムにおいて、1つの成分は、酵母細胞壁に固定された酵母凝集素タンパク質(Aga1)を含み、もう1つの成分は,凝集素タンパク質Aga2の第2のサブユニットを含み、このサブユニットは、ジスルフィド結合を介してAga1タンパク質に結合して酵母細胞の表面にディスプレイされることができる。Aga1タンパク質は、Aga1遺伝子を酵母染色体に組み込むことによって発現される。一本鎖可変フラグメント(scFv)ライブラリーを酵母ディスプレイプラスミド中のAga2遺伝子と融合させ、形質転換した後、当該ライブラリーは、追加の栄養マーカーの存在により、酵母中に保持されることができる。Aga1、およびAga2タンパク質は、いずれも、ガラクトース誘導型プロモーターの制御下で発現される。
【0335】
ヒト抗体V遺伝子バンク(V、およびVフラグメント)は、PCR法により、1セットの縮退プライマーを用いて得られたものである(Sblattero,D.and Bradbury,A.Immunotechnology 3,271-278 1998)。PCRテンプレートは、PBMC、脾臓、リンパ節、骨髄、および扁桃体を含む市販可能なRNA、またはcDNAから得られる。独立したVおよびVとPCRライブラリーを統合した後、オーバーラップエクステンションPCRにより、scFv形式に組み立てる(Sheets,M.D.et al,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 95,6157-6162 1998)。酵母scFvディスプレイライブラリーを構築するために、得られたscFv PCR産物を相同組換えにより酵母中の酵母ディスプレイプラスミドにクローニングする。(Chao,G,et al,Nat Protoc.2006;1(2):755-68.Miller KD,et al.Current Protocols in Cytometry 4.7.1-4.7.30,2008)。
【0336】
抗CD40抗体は、哺乳動物細胞ディスプレイシステムを用いてスクリーニングすることができ、抗体部分が細胞表面にディスプレイされ、かつ、抗原指向性であるスクリーニング方法により、特異的にCD40を標的とする抗体が分離される(U.S.patent No.7,732,195B2に記載されている通り)。大量のヒトIgG抗体遺伝子をディスプレイするチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞ライブラリーを作成し、高親和性抗体遺伝子を発現するクローンの発見に用いられる。別のディスプレイシステムが開発されており、このシステムは、選択的スプライシングにより、同じタンパク質を細胞表面に同時にディスプレイおよび分泌し、ディスプレイされたタンパク質表現型と遺伝子型との相関が維持され、これにより、当該分泌された可溶性抗体が、生物物理および細胞機能に基づく分析において同時に特徴づけられることを可能にする。この方法は、従来哺乳動物細胞ディスプレイの多くの制限を克服し、全長であり、グリコシル化されたIgGs形式の抗体を直接にスクリーニングし、および成熟化させることができる(Peter M.Bowers,et al,Methods 2014,65:44-56)。一過性発現システムは、抗体遺伝子が回復する前に行われる単回の抗原選択に適しているため、小さなライブラリーから抗体を選択するのに最も有用である。安定したエピソーマルベクターは、魅力的な選択を提供する。エピソーマルベクターは、効率的にトランスフェクトし、かつ低コピー数に安定的に維持することができ、これにより、複数回のパンニング、およびより複雑な抗体ライブラリーの解析を可能にする。
【0337】
IgGライブラリーは、ヒトドナーの群れから単離された生殖系列配列V遺伝子フラグメントと再構成された(D)J領域との連結に基づいて構築される。2000個の人血サンプルから採取されたRNAをcDNAに逆転写し、VおよびV特異的プライマーを用いてVとVフラグメントを増幅し、ゲル抽出により精製する。VおよびVフラグメントを、IgG1またはK定常領域を含むディスプレイベクターにそれぞれサブクローニングした後、電気穿孔または293T細胞に形質導入を行い、これにより、IgGライブラリーを調製する。scFv抗体ディスプレイライブラリーを調製するために、VとVを連結してscFvを産生し、その後、ディスプレイベクターにサブクローニングし、電気穿孔または293T細胞に形質導入を行う。よく知られているように、IgGライブラリーは、ドナーの群れから単離された生殖系列配列V遺伝子フラグメントおよび再構成された(D)J領域に基づいて構築され、ドナーは、マウス、ラット、ウサギ、またはサルであってもよい。
【0338】
モノクローナル抗体は、例えば、U.S.Patent No.4,816,567に記載されているような組換えDNA法によっても製造することができる。本発明に記載のモノクローナル抗体をコードするDNAは、常法により(例えば、マウス由来抗体の軽鎖および重鎖をコードする遺伝子に特異的に結合できるオリゴヌクレオチドプローブにより)、容易に単離、および配列決定することができる。上述のようなハイブリドーマ細胞、または本発明のCD40特異的ファージクローンは、このDNAの源とすることができる。分離後、DNAを発現ベクターに配置し、次いでこのベクターを、例えば、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣癌(CHO)細胞、または免疫グロブリンを産生しない骨髄腫細胞などの宿主細胞にトランスフェクトし、組換え宿主細胞中で合成されたモノクローナル抗体を得ることができる。前記DNAは、例えば、ヒト重鎖および軽鎖定常領域をコード配列で置換すること、および/または相同な非ヒト配列をフレームワーク領域で置換すること(U.S.Patent No.4,816,567;Morrison et al.,supra)、あるいは免疫グロブリンのコード配列の全部または一部の非免疫グロブリンポリペプチドのコード配列を共有結合によって連結することにより、修飾してもよい。このような非免疫グロブリンポリペプチドは、本発明の抗体の定常領域を置換することができ、または本発明の抗体可変ドメイン中の抗原結合部位の1つを置換し、キメラ二価抗体を形成することができる。
【0339】
前記抗体は、一価抗体であってもよい。一価抗体を調製する方法は、当技術分野で知られている。例えば、免疫グロブリン軽鎖、および修飾された重鎖に関する組換え発現方法である。通常、重鎖が相互に架橋するのを阻止するために、Fc領域の任意の位置で重鎖を短く切断する。あるいは、架橋を防止するために、関連するシステイン残基が他のアミノ酸残基に置換され、または欠失される。
【0340】
インビトロ方法は、一価抗体の調製にも適している。抗体を消化して抗体フラグメント、特にFabフラグメントを生成するには、当技術分野で知られている任意の方法を用いて行うことができる。
【0341】
所望の結合特異性(抗体-抗原結合部位)を有する抗体可変ドメインは、免疫グロブリン定常領域と融合することができる。少なくとも一部のヒンジ、CH2、およびCH3領域を含む免疫グロブリン重鎖定常領域と融合することが好ましい。いくつかの実施例において、軽鎖結合に必要な部位を含む第1重鎖定常領域(CH1)は、少なくとも一種の融合体に存在する。免疫グロブリン重鎖融合体をコードするDNAは、必要であれば、免疫グロブリン軽鎖をコードするDNAを含み、独立した発現ベクターに挿入され、適切な宿主生物にコトランスフェクトされてもよい。
【0342】
完全ヒト抗体およびヒト化抗体
前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)は、完全ヒト抗体、またはヒト化抗体であってもよい。非ヒト(例えば、マウス)抗体部分のヒト化形態は、キメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖またはそのフラグメント(例えば、Fv、Fab、Fab’、F(ab’)、scFv、または抗体の他の抗原結合部分配列)であり、通常、非ヒト免疫グロブリン由来の最小の配列を含む。ヒト化抗体には、ヒト免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖またはそのフラグメント(受容体抗体)が含まれ、受容体CDRの残基は、所望の特異性、親和性、および特性を有する、例えば、マウス、ラット、またはウサギのCDRなどの非ヒト(ドナー抗体)CDR残基に置換される。いくつかの実施例において、ヒト免疫グロブリンFvフレームワーク領域残基は、対応する非ヒト残基に置換される。ヒト化抗体は、受容体抗体にも該当せず、導入されたCDRまたはフレームワーク領域配列にも存在しないアミノ酸残基を含むこともできる。一般に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、通常は2つの可変ドメインを含み、すべてまたはほぼすべてのCDR領域は、非ヒト免疫グロブリンのCDR領域に対応し、すべてまたはほぼすべてのフレームワーク領域は、ヒト免疫グロブリンのコンセンサス配列である。
【0343】
一般に、ヒト化抗体は、1つまたは複数の、非ヒト源から導入されたアミノ酸残基を含む。それらの非ヒトアミノ酸残基は、一般に「移入」残基と呼ばれ、通常、「移入」可変ドメインに由来する。いくつかの実施例によれば、ヒト化は、たいてい、Winterおよびその同僚の以下の方法で行うことができ(Jones et al.,Nature,321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature,332:323-327(1988);Verhoeyen et al.,Science,239:1534-1536(1988))、ヒト抗体の対応する配列を齧歯動物CDRsまたはCDR配列で置換する。したがって、この「ヒト化」抗体部分(U.S.Patent No.4,816,567)は、通常、完全なヒト抗体よりも少なく、その可変ドメインが、非ヒト由来の対応する配列によって置換された。実際には、ヒト化抗体部分は、典型的なヒト抗体部分であり、いくつかのCDR残基およびいくつかの可能なフレームワーク領域残基は、齧歯類抗体中の類似した部位からの残基に置換されている。
【0344】
完全ヒト抗体は、ヒト化の代替方法である。例えば、現在、免疫後に内因性免疫グロブリンを産生せずに、完全な完全ヒト抗体ライブラリーを産生することができるトランスジェニック動物(例えば、マウス)を調製することができる。例えば、キメラおよび生殖系列突然変異マウスにおける抗体重鎖結合領域(JH)遺伝子のホモ接合体の欠失は、内因性抗体の産生を完全に阻害することが報告されている。ヒト生殖系列免疫グロブリン遺伝子配列をこの種の生殖系列突然変異マウスの体内に転移することにより、抗原刺激下でヒト抗体を産生することができ、例えば、akobovits et al.,PNAS USA,90:2551(1993);Jakobovits et al.,Nature,362:255-258(1993);Bruggemann et al.,Year in Immunol.,7:33(1993);U.S.Patent Nos.5,545,806,5,569,825,5,591,669,5,545,807;およびWO 97/17852を参照する。あるいは、完全ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン遺伝子座をトランスジェニック動物(例えば、内因性免疫グロブリン遺伝子が部分的または完全に不活性化されたマウス)に導入することによって調製することができる。抗原刺激後、完全ヒト抗体の産生は、遺伝子再構成、組立て、および抗体ライブラリーを含む様々な面でヒトにおける産生と非常に類似していることが見出された。この方法は、例えば、U.S.Patent Nos.5,545,807;5,545,806;5,569,825;5,625,126;5,633,425;and 5,661,016,and Marks et al.,Bio/Technology,10:779-783(1992);Lonberg et al.,Nature,368:856-859(1994);Morrison,Nature,368:812-813(1994);Fishwild et al.,Nature Biotechnology,14:845-851(1996);Neuberger,Nature Biotechnology,14:826(1996);Lonberg and Huszar,Intern.Rev.Immunol.,13:65-93(1995)に記載されている。
【0345】
完全ヒト抗体は、B細胞をインビトロで活性化すること(U.S.Patents 5,567,610and 5,229,275参照)、またはファージディスプレイライブラリーを含む、当技術分野で知られている様々な技術によって産生することもできる。Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.,222:581(1991).Cole et al.、およびBoerner et al.らの技術も、完全ヒトモノクローナル抗体の調製に用いられる。Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985)and Boerner et al.,J.Immunol.,147(1):86-95(1991)を参照する。
【0346】
抗CD40抗体の変異体
いくつかの実施例において、本明細書で提供される抗CD40抗体変異体(例えば、全長抗CD40抗体)のアミノ酸配列も考慮されている。例えば、抗体の結合親和性および/または他の生物学的活性を改善する必要がある可能性がある。抗体変異体のアミノ酸配列は、抗体をコードするヌクレオチド配列に適切な修飾を導入すること、またはペプチド合成により、製造することができる。そのような修飾には、例えば、抗体アミノ酸配列における残基の欠失および/または挿入および/または置換が含まれている。最終的な構築は、所望の特徴を有するように、アミノ酸残基の欠失、挿入、および置換のいずれかの組み合わせによって達成することができる。例えば、抗原結合性である。
【0347】
いくつかの実施例において、1つまたは複数のアミノ酸置換を有する抗CD40抗体変異体が提供される。置換突然変異の標的部位には、超可変領域(HVRs)とフレームワーク領域(FRs)が含まれている。標的抗体に、アミノ酸置換を導入することで、例えば、改善された生物活性、維持/改善された抗原結合能、減少された免疫原性、または改善されたADCCもしくはCDCを有する所望の活性産物をスクリーニングすることができる。
【0348】
保存的置換を表4に示す。
【0349】
【表4】
【0350】
アミノ酸は、側鎖の性質により、異なる種類に分類されている:
a、疎水性アミノ酸:ノルロイシンNorleucine、メチオニンMet、アラニンAla、バリンVal、ロイシンLeu、イソロイシンIle;
b、中性親水性アミノ酸:システインCys、セリンSer、トレオニンThr、アスパラギンAsn、グルタミンGln;
c、酸性アミノ酸:アスパラギン酸Asp、グルタミン酸Glu;
d、塩基性アミノ酸:ヒスチジンHis、リジンLys、アルギニンArg;
e、鎖の方向に影響を与えるアミノ酸:グリシンGly、プロリンPro;
f、芳香族アミノ酸:トリプトファンTrp、チロシンTyr、フェニルアラニンPhe。
【0351】
非保存的アミノ酸の置換は、上記の1つの類別を別の類別に置換することを含む。
【0352】
1つの例示的な置換変異体は、親和性成熟抗体であり、例えば、ファージディスプレイに基づく親和性成熟技術を用いて容易に産生することができる。簡単に言えば、1つまたは複数のCDR残基を突然変異させ、変異体抗体部分をファージにディスプレイし、特定の生物活性(例えば、HEK-BlueTMCD40L NF-κB活性化試験に基づく生物学的活性または結合親和性)を有する変異体をスクリーニングする。HVRs領域での変更(例えば、置換)により、改善されたHEK-BlueTMCD40L NF-κB活性化試験に基づく生物学的活性または抗体親和性を得ることができる。HVRの「ホットスポット」(hotspots)で変更が起こることができ、即ち、体細胞成熟中に高周波突然変異が起こった、コドンがコードする残基(例えば、Chowdhury,Methods Mol.Biol.207:179-196(2008)参照)、および/または特異性決定残基(SDRs)において、得られた変異体VとVの結合親和性を検出することができる。二次ライブラリーから親和性成熟を構築および再選択する方法は、例えば、Hoogenboom et al.in Methods in Molecular Biology 178:1-37(O’Brien et al.,ed.,Human Press,Totowa,NJ,(2001))など、いくつかの文献に記載されている。
【0353】
いくつかの親和性成熟の実施例において、複数の方法のいずれか(例えば、エラープローンPCR、鎖シャッフリング、またはオリゴヌクレオチド指向性突然変異誘発)により、選択された親和性成熟のための可変遺伝子に多様性を導入する。次に、二次ライブラリーを作成する。このライブラリーをスクリーニングし、所望の親和性を有する抗体変異体を同定する。別の多様性を導入する方法は、いくつかのHVR残基(例えば、1回に4~6個の残基)がランダム化されたHVR媒介性の態様を含む。抗原結合に関するHVR残基は、例えば、アラニンスキャンによる変異誘発、またはモデリングで特異的に認識される。通常、CDR-H3、およびCDR-L3領域は、特に重点標的である。
【0354】
いくつかの実施例において、置換、挿入、または欠失は、こんな変更によって抗体が抗原に結合する能力がほぼ低下しない限り、1つまたは複数のHVRs内で発生できる。例えば、HVRsにおいて、結合親和性をほぼ低下させない保存的変更(例えば、本明細書で提供される保存的置換)を生じることができる。これらの変更は、HVR「ホットスポット」、またはSDRs領域以外で発生できる。いくつかの実施例において、上記で提供される変異体VおよびV配列は、それぞれのHVRが変化していないか、または1個、2個、または3個以下のアミノ酸置換を含む。
【0355】
抗体中の標的突然変異可能なアミノ酸残基、または領域を同定できる、有用な方法の1つは、例えば、Cunningham and Wells(1989)Science,244:1081-1085に記載されているように、「アラニンスキャニング突然変異誘発」と呼ばれる。この方法において、抗体と抗原の相互作用が影響を受けるかどうかを確定するために、1つまたは1セットの標的残基(例えば、アルギニン、アスパラギン酸、ヒスチジン、リジン、およびグルタミン酸などの荷電残基)が中性または負電荷を持つアミノ酸(例えば、アラニン、またはグルタミン酸)に置換される。アミノ酸の位置に置換をさらに導入することにより、その位置が初期置換に対して機能的感度を有することを証明することができる。あるいは/また、抗体と抗原との接触部位は、抗原-抗体複合体の結晶構造によって同定される。これらの接触部位の残基、および近接残基は、置換候補として標的されてもよいし、除去されてもよい。変異体をスクリーニングし、必要な性質を持っているかどうかを確定する。
【0356】
アミノ酸配列の挿入は、アミノ基末端、および/またはカルボキシ基末端での融合を含み、長さ範囲が1つの残基から100個または100個以上の残基を含むポリペプチドまでであり、配列内に1つまたは複数のアミノ酸残基の挿入も含む。末端挿入の例は、N末端にメチオニル残基を有する抗体を含む。抗体分子の他の挿入変異体は、抗体分子のN-末端、またはC-末端に、1つの酵素(例えば、ADEPT)、または抗体血清半減期を増加するポリペプチドを融合させるものを含む。
【0357】
FC領域変異体
いくつかの実施例において、1つまたは複数のアミノ酸修飾を、本明細書に記載の抗体(例えば、全長抗CD40抗体、または抗CD40抗体融合タンパク質)のFc領域に導入し、Fc領域変異体を生成する。いくつかの実施例において、Fc領域変異体は、増強されたADCC効力を有し、通常、Fcに結合する受容体(FcRs)に関連する。いくつかの実施例において、Fc領域変異体は、低下されたADCC効力を有する。Fc配列の変更、または突然変異がその効力に影響を与えることに関する例は多く、例えば、WO 00/42072、およびShields et al.J Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)において、FcRsとの結合が増強または低下された抗体変異体が記載されている。これらの出版物の内容は、参照によって本明細書に組み込まれている。
【0358】
抗体依存性細胞介在性細胞傷害(ADCC)は、腫瘍細胞に対する治療抗体の作用機序である。ADCCは、細胞介在性免疫防御であり、標的細胞膜の表面の抗原が特異的抗体(例えば、抗CD40抗体)によって結合されると、免疫系のエフェクター細胞が標的細胞(例えば、癌細胞)を能動的に溶解する。一般的に、ADCCエフェクターは、抗体によって活性化されるNK細胞に関連する。NK細胞は、Fc受容体CD16を発現する。この受容体は、標的細胞の表面に結合する抗体分子のFc部分を認識して結合する。NK細胞の表面の最も一般的なFc受容体は、CD16、またはFcγRIIIである。Fc受容体と抗体Fc領域の結合は、NK細胞の活性化をもたらし、NK細胞が細胞溶解粒子を放出し、その後、標的細胞のアポトーシスが生じる。腫瘍細胞に対するADCCの殺傷作用は、高親和性FcRをトランスフェクトするNK-92細胞の特異的実験によって測定することができる。その結果をFcRを発現しない野生型NK-92と比較する。
【0359】
いくつかの実施例において、本発明は、さらに、抗CD40抗体変異体(例えば、全長抗CD40抗体変異体)を提供し、前記抗CD40抗体変異体は、すべてではなく一部のエフェクター機能を有するFc領域を含むことより、インビボで延長された半減期を有するが、特定のエフェクター機能(例えば、CDCまたはADCC)には、非必要または有害であり、このような抗CD40抗体は、本発明の理想的な候補となる。インビトロ、および/またはインビボで細胞毒性検知を行うことにより、CDC、および/またはADCCの活性の減少/除去を確認する。例えば、Fc受容体(FcR)結合試験により、抗体はFcγR結合能(したがって、ADCC活性が欠如している可能性がある)が欠如しているが、依然としてFcRn結合能を保持することを確認する。ADCCを媒介する主な細胞において、NK細胞は、FcγRIIIのみを発現し、一方、単球は、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIを発現する。Ravetch and Kinet Annu.Rev.Immunol.9:457-492(1991)の464ページの表3には、造血細胞上のFcRの発現がまとめられている。標的分子のADCC活性をインビトロで評価する非限定的な例は、U.S.Pat.No.5,500,362に記載されている(例えば、Hellstrom,I.et al.Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 83:7059-7063(1986)and Hellstrom,I et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 82:1499-1502(1985);U.S.Pat.No.5,821,337(see Bruggemann,M.et al.,J.Exp.Med.166:1351-1361(1987)参照)。あるいは、非放射性検知方法(例えば、ACTITMフローサイトメトリー非放射性細胞毒性検知(CellTechnology,Inc.Mountain View,Calif.)、およびCYTOX 96TM非放射性細胞毒性検知(Promega,Madison,Wis.)参照)を採用することができる。このような検知実験に用いられるエフェクター細胞には、末梢血単核細胞(PBMC)、およびナチュラルキラー細胞(NK)が含まれる。あるいは、また、標的分子のADCC活性は、インビボで検出を行い、例えば、動物モデルにおいて、Clynes et al.Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 95:652-656(1998)に記載されている通りである。同時に、C1q結合試験を行うことで、抗体がC1qに結合できないことによってCDC活性が不足していることを確認することもできる。例えば、WO 2006/029879、およびWO 2005/100402における、C1q、およびC3cが結合するELISAを参照する。補体活性化を評価するために、CDC検知を行うことができる(例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996);Cragg,M.S.et al.,Blood 101:1045-1052(2003);およびCragg,M.S.and M.J.Glennie,Blood 103:2738-2743(2004)参照)。FcRn結合、およびインビボ除去/半減期を測定するために、当技術分野で知られている方法を使用する(例えば、Petkova,S.B.etal.,Int’l.Immunol.18(12):1759-1769(2006)参照)。
【0360】
低下されたエフェクター機能を有する抗体は、Fc領域の残基238、265、269、270、297、327、および329位で行われた1つまたは複数の残基の置換を含む(U.S.Pat.No.6,737,056)。これらのFc変異体は、265、269、270、297、および327位で2つまたは複数の残基の置換を行ったFc変異体を含み、前記Fc変異体は、265、および297位で残基がアラニンに置換された、「DANA」と呼ばれるFc変異体を含む(U.S.Pat.No.7,332,581)。
【0361】
このようなFcRs結合能が増加または低下した抗体変異体は、既に記載されている(例えば、U.S.Pat.No.6,737,056;WO 2004/056312,およびShields et al.,J.Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)参照)。
【0362】
いくつかの実施例において、ADCCエフェクターを増強できるアミノ酸置換を1つまたは複数有するFc領域変異体を含む、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)変異体が提供される。いくつかの実施例において、Fc領域変異体は、ADCCエフェクターを増強できるアミノ置換を1つまたは複数含み、これらの置換は、Fc領域の298、333、および/または334位(EU残基番号)に位置する。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)変異体は、Fc領域におけるS298A、E333A、およびK334A位のアミノ酸置換を含む。
【0363】
いくつかの実施例において、Fc領域の変更は、C1q結合、および/または補体依存性細胞傷害(CDC)の変更(即ち、増強または減弱)をもたらし、U.S.Pat.No.6,194,551,WO 99/51642,、およびIdusogie et al.,J.Immunol.164:4178-4184(2000)に記載されているものを参照する。
【0364】
いくつかの実施例において、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)変異体が提供され、前記抗CD40抗体は、アミノ酸置換を1つまたは複数有するFc領域変異体を含み、半減期を延長し、またはFc受容体(FcRn)との結合を増強することができる。延長された半減期および改善されたFcRnとの結合を有する抗体は、US 2005/0014934A1(Hintonら)に記載されている。これらの抗体Fc領域は、アミノ酸置換を1つまたは複数含み、Fc領域とFcRnの結合を増強する。これらのFc変異体は、Fc領域で238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424、または434位の残基のうちの1つまたは複数の置換を含み、例えば、Fc領域の434位の残基の置換(U.S.Pat.No.7,371,826)を含む。
【0365】
同時に、Duncan&Winter,Nature 322:738-40(1988);U.S.Pat.No.5,648,260;U.S.Pat.No.5,624,821、およびWO 94/29351に提供された他のFc領域変異体の例を参照する。
【0366】
本発明は、本明細書に記載のFc変異体またはその組合せのいずれかを含む抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)を考慮する。
【0367】
グリコシル化変異体
いくつかの実施例において、抗NGF抗体のグリコシル化の程度を増加または低下させるために、本明細書で提供される抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)に対して変更を行う。抗NGF抗体、またはそのポリペプチド部分のアミノ酸配列を変更して1つまたは複数のグリコシル化部位を追加または除去することにより、抗CD40抗体上のグリコシル化部位の追加または削除を容易に実現することができる。
【0368】
ここで、抗CD40抗体は、Fc領域を含み、それに結合する糖を変更できる。哺乳動物細胞から産生される天然抗体は、通常、分岐の二分岐オリゴ糖を含み、前記オリゴ糖は、通常、N-結合によってFc領域CH2ドメインAsn297に結合し、例えば、Wright et al.,TIBTECH 15:26-32(1997)を参照する。前記オリゴ糖は、例えば、マンノース、N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース、およびシアル酸、ならびに二分岐オリゴ糖構造の「茎」部のGlcNAcに結合するトレハロースなどの多種の糖類を含むことができる。いくつかの実施例において、本発明の抗CD40抗体をオリゴ糖修飾して、いくつかの改良された特性を有する抗CD40抗体変異体を生成することができる。
【0369】
Fc領域のCH2ドメインに結合するN-グリカンは、異質である。CHO細胞中で産生された抗体、またはFc融合タンパク質は、フコシル転移酵素活性によってフコシル化され、Shoji-Hosaka et al.,J.Biochem.2006,140:777-83を参照する。一般に、ヒト血清中に天然に存在する非フコシル化IgGsをごく一部検出することができる。Fc領域のN-グリコシル化は、FcγRとの結合に対して重要であり、非フコシル化のN-グリカンは、FcとFcγRIIIaの結合能を増強する。FcRIIIaとの結合能の増強によってADCCエフェクターが増強され、これは、細胞毒性を必要とするいくつかの抗体治療使用において有利である。
【0370】
いくつかの実施例において、Fc介在性細胞毒作用が必要とされない場合、増強されたエフェクター機能は有害である可能性がある。いくつかの実施例において、Fcフラグメント、またはCH2ドメインは、非グリコシル化である。いくつかの実施例において、CH2ドメインにおけるN-グリコシル化部位を突然変異させることにより、グリコシル化を阻止する。
【0371】
いくつかの実施例において、Fc領域を含む抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)変異体が提供され、前記Fc領域に連結された糖類構造はフコースが減少しているか、またはフコースを欠いているため、ADCC機能を改善する可能性がある。具体的には、本明細書では、野生型CHO細胞から産生される同じ抗CD40抗体に比べてフコースが減少した抗CD40抗体を提供する。即ち、天然CHO細胞(例えば、天然グリコシル化形態を生じるCHO細胞、および天然FUT8遺伝子を含むCHO細胞)から産生される抗体に比べ、より少ないフコースを有することを特徴とする。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体のN-結合型糖鎖は、50%、40%、30%、20%、10%、または5%未満のフコースを有する。例えば、当該抗CD40抗体のフコース含有量は、1%~80%、1%~65%、5%~65%、または20%~40%である可能性がある。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体のN-結合型糖鎖は、フコースを含まず、即ち、抗CD40抗体は、フコースを全く含ず、フコースを持たず、または脱フコシル化された。フコースの含有量は、MALDI-TO質量スペクトルによって測定されたAsn297に結合されたすべての糖構造(例えば、複合、ハイブリダイゼーション、またはマンノース構造)の総量に対する、Asn297に結合された糖鎖内のフコースの平均含有量を計算することによって決定され、WO 2008/077546に記載されている通りである。Asn297は、Fc領域の297位に位置するアスパラギン残基(EU Fc領域残基番号系)を指す。しかし、抗体のわずかな配列変更により、Asn297は、297位の上流、または下流の±3個のアミノ酸、即ち、294と300位の間に位置することもできる。これらのフコシル化変異体は、ADCC機能を増強する可能性がある。例えば、US Patent Publication Nos.US 2003/0157108(Presta,L.)、およびUS 2004/0093621(Kyowa Hakko Kogyo Co.,Ltd)を参照する。「脱フコシル化」、または「フコース欠乏」である抗体変異体に関連する出版物の例は、US 2003/0157108;WO 2000/61739;WO 2001/29246;US 2003/0115614;US 2002/0164328;US 2004/0093621;US 2004/0132140;US 2004/0110704;US 2004/0110282;US 2004/0109865;WO 2003/085119;WO 2003/084570;WO 2005/035586;WO 2005/035778;WO 2005/053742;WO 2002/031140;Okazaki et al.J.Mol.Biol.336:1239-1249(2004);Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)を含む。脱フコシル化抗体を産生できる細胞株には、タンパク質フコシル化機能が欠如しているLec13CHO細胞(Ripka et al.Arch.Biochem.Biophys.249:533-545(1986);US Pat Appl No US 2003/0157108A1,Presta,L;およびWO 2004/056312 A1,Adams et al.,特に実施例11)、および例えば、α-1,6-フコシル転移酵素遺伝子、FUT8遺伝子がノックアウトされたCHO細胞などの遺伝子ノックアウト細胞株(Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004);Kanda,Y.et al.,Biotechnol.Bioeng.,94(4):680-688(2006);およびWO 2003/085107参照)が含まれている。
【0372】
抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)変異体は、さらに二等分されたオリゴ糖を提供し、例えば、抗CD40抗体Fc領域に結合された二分岐のオリゴ糖がGlcNAcに等分される。このような抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)変異体は、減少されたフコシル化、および/または増強されたADCC機能を有することができる。このような抗体変異体の例は、WO 2003/011878(Jean-Mairet et al.);U.S.Pat.No.6,602,684(Umana et al.);US 2005/0123546(Umana et al.)、およびFerrara et al.,Biotechnology and Bioengineering,93(5):851-861(2006)に記載されている。Fc領域に結合されたオリゴ糖中に少なくとも1つのガラクトース残基を有する抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)変異体も提供される。このような抗CD40抗体変異体は、増強されたCDC機能を有することができる。このような変異体は、例えば、WO 1997/30087(Patel et al.);WO 1998/58964(Raju,S.);およびWO 1999/22764(Raju,S.)に記載されている。
【0373】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)変異体は、FcγRIIIと結合可能なFc領域を含む。いくつかの実施例において、Fc領域を含む前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)変異体は、ヒトエフェクター細胞(例えば、T細胞)の存在下でADCC活性を有し、またはヒト野生型IgG1Fc領域を有する他の同じ抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)と比較して、ヒトエフェクター細胞の存在下で、増強されたADCC活性を有する。
【0374】
システインの操作された変異体
いくつかの実施例において、1つまたは複数のアミノ酸残基がシステイン残基に置換されたシステインの操作された抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)を調製する必要がある。いくつかの実施例において、置換残基は、抗CD40抗体のアクセス可能な部位に存在する。これらの残基をシステインで置換することにより、活性を有するメルカプト基は、抗CD40抗体の接近可能部位に位置し、本明細書でさらに説明されるような抗CD40免疫結合体を調製するために、当該抗CD40抗体を他の部分、例えば、薬物部分、またはリンカー-薬物部分とカップリングさせることに用いられる。システイン操作抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)は、例えば、U.S.Pat.No.7,521,541に記載している通りに調製できる。
【0375】
誘導体
いくつかの実施例において、本明細書で提供される抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)は、当技術分野で知られておりかつ容易に入手できる他の非タンパク質部分を含むように、さらに修飾されてもよい。抗CD40抗体を誘導体化するのに適切な部分は、水溶性ポリマーを含むが、これらに限定されない。水溶性ポリマーの非限定的な例は、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコール共重合体、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソペンタン、ポリ-1,3,6-トリオキソシクロヘキサン、エチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアミノ酸(単独重合体、またはランダム共重合体)、デキストランまたはポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール単独重合体、プロピレンオキシド/エチレンオキシド共重合体、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセリン)、ポリビニルアルコール、およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは、水中での安定性のため、製造において有利である。ポリマーは、任意の分子量を有してもよく、分岐鎖であっても非分岐鎖であってもよい。抗CD40抗体に結合されるポリマーの数は、変化してもよく、1つより多いポリマーが結合されている場合、それらは、同じまたは異なる分子であってもよい。一般に、誘導体化に使用されるポリマーの数、および/または種類は、以下の考慮事項に基づいて決定することができ、前記考慮事項は、抗CD40抗体の特性または機能を改善する必要があること、および抗CD40抗体誘導体が特定の条件下での治療に使用されるか否かなどを含むが、これらに限定されない。
【0376】
医薬組成物
本明細書では、いずれかの抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)、抗体をコードする核酸、抗体をコードする核酸を含むベクター、または本明細書に記載の核酸もしくはベクターの宿主細胞を含む組成物(例えば、医薬組成物、ここでは製剤ともいう)も提供される。いくつかの実施例において、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物が提供される。
【0377】
適切な抗CD40抗体製剤は、必要とする純度を有する抗CD40抗体と、任意選択の薬学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences 16 th edition、Osol、A.Ed.(1980))とを混合することにより得られ、凍結乾燥製剤、または液剤の形態に調製することができる。許容されるベクター、賦形剤、または安定剤は、使用される用量および濃度で被験者に対して無毒であり、例えば、リン酸塩、クエン酸、および他の有機酸などの緩衝剤;アスコルビン酸、およびメチオニンなどの酸化防止剤;防腐剤(例えば、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;ヘキサメチルアンモニウムクロリド;ベンザルコニウムクロリド;ベンゼトニウムクロリド;フェノール;ブタノール、またはベンジルアルコール;p-ヒドロキシ安息香酸メチル、またはp-ヒドロキシ安息香酸プロピルなどのp-ヒドロキシ安息香酸アルキル;カテコール;レゾルシン;シクロヘキサノール;3-ペンタノール、およびm-クレゾール);低分子量(10個残基未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリジンなどのアミノ酸;単糖、二糖、ならびにグルコース、マンノース、またはデキストリン含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;ショ糖、マンニトール、トレハロース、またはソルビトールなどの糖類;ナトリウムなどの塩を形成する対イオン;金属複合体(例えば、亜鉛-タンパク質複合体);および/またはTWEENTM、PLURONICSTM、またはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン界面活性剤;参照によって明確に本明細書に組み込まれている、WO 98/56418に記載されている例示的な製剤;を含む。皮下投与に適した凍結乾燥製剤は、WO97/04801に記載されている。このような凍結乾燥製剤は、適切な希釈剤によって高タンパク質濃度である製剤に再構成することができ、かつ再構成された製剤は、本明細書における治療対象個体に皮下投与によって投与することができる。カチオンリポソーム、またはリポソームは、本発明における抗CD40抗体を細胞に送達することに用いられる。
【0378】
本明細書に記載の製剤は、抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)に加えて、特定の症状の治療に必要な1つまたは複数の他の活性物質、好ましくは活性的な相補を有し、かつ互いに副作用のない物質を含むことができる。例えば、抗CD40抗体に加えて、免疫阻害剤、免疫調節剤、または抗炎症剤をさらに含む必要がある可能性がある。これらの分子は、所望の目的に有効な量で組み合わせて存在する。他の物質の有効量は、製剤中の抗CD40抗体の含有量、疾患または病症または治療の種類、および前記他の要因に依存する。これらの薬剤は、通常、本明細書に記載されているものと同じ用量および投与経路で使用され、または現在使用されている用量の1%~99%で使用される。
【0379】
前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)は、例えば、凝集技術、および界面重合により調製されたマイクロカプセルに埋め込まれてもよく、前記マイクロカプセルは例えば、コロイド薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミン微小球、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、およびナノカプセル)、または粗エマルジョンのそれぞれにおけるヒドロキシメチルセルロース、またはゼラチン-マイクロカプセル、およびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセルである。徐放性製剤を調製することができる。
【0380】
抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)の徐放性製剤を調製することができる。徐放性製剤の適切な例は、抗体(またはそのフラグメント)を含む固体疎水性ポリマー半透過性マトリックスを含み、これらのマトリックスは、成形品の形態、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルである。徐放性マトリックスの例は、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリ乳酸(U.S.Pat.No.3,773,919)、L-グルタミン酸とL-グルタミン酸エチルとの共重合体、非分解性のエチレン-酢酸ビニル、例えば、LUPRON DEPOTTM(乳酸-グリコール酸共重合体と酢酸ロイプロリドからなる注射可能なマイクロスフェア)などの分解性の乳酸-グリコール酸共重合体、およびポリ-D(-)-3-ヒドロキシ酪酸を含む。エチレン-酢酸ビニル、および乳酸-グリコール酸などのポリマーは、100日以上かけて分子を放出することができるが、いくつかのヒドロゲルは、より短時間でタンパク質を放出することができる。カプセル化された抗体が体内に長期間滞留すると、37℃の湿潤環境にさらされることにより、変性、または凝集が起こり、生物活性の損失、または免疫原性の変化を引き起こす可能性がある。対応するメカニズムに基づいて抗CD40抗体を安定化するための合理的な戦略を設計できる。例えば、凝集メカニズムがチオジスルフィド交換による分子間S-S結合の形成であることが判明した場合、メルカプト基残基の修飾、酸性溶液中での凍結乾燥、水分含有量の制御、適切な添加剤の使用、および特定のポリマーマトリックス組成物の開発によって安定化を達成することができる。
【0381】
いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)は、クエン酸塩、塩化ナトリウム、酢酸塩、コハク酸塩、グリシン、ポリソルベート80(tween-80)、または上記の任意の組み合わせを含む緩衝液に配合される。
【0382】
インビボ投与に用いられる製剤は、無菌でなければならない。これは、例えば、無菌ろ過膜を用いた濾過によって容易に実現することができる。
【0383】
抗CD40抗体を用いた治療方法
抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)および/または本明細書に記載されている組成物は、CD40シグナル経路の障害による疾患および/または症状(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療のために個体(例えば、ヒトなどの哺乳動物)に投与することができ、これらの疾患は、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。そのため、本発明は、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路の障害による疾患および/または症状(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療方法を提供し、前記治療方法は、例えば、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)など、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量の組成物(例えば、医薬組成物)を個体に投与することを含み、いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0384】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、ヒトCD40のエピトープに特異的に結合するCD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量の医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記エピトープは、ヒトCD40のアミノ酸残基を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0385】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)および軽鎖可変ドメイン(V)を含み、前記Vは、重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記重鎖相補性決定領域(HC-CDR)1は、GYXVN(SEQ ID NO:81)を含み、Xは、L、T、またはVであり、前記HC-CDR2は、XIXPXGXTXYNQKFKG(SEQ ID NO:82)を含み、Xは、L、またはMであり、Xは、A、N、またはVであり、Xは、E、K、L、M、R、S、T、またはYであり、Xは、H、N、S、またはTであり、Xは、G、またはRであり、Xは、A、S、T、またはWであり、前記HC-CDR3は、SXPYAXDY(SEQ ID NO:83)を含み、Xは、G、I、L、M、P、R、S、またはYであり、Xは、W、またはYであり、Xは、S、またはVであり、Xは、D、K、L、N、R、T、またはVであり、Xは、A、G、M、N、Q、またはSであり、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、KASQNVHTXVA(SEQ ID NO:84)を含み、Xは、A、H、N、またはRであり、前記LC-CDR2は、LXSDRRT(SEQ ID NO:85)を含み、Xは、A、またはRであり、前記LC-CDR3は、LQXWXPLT(SEQ ID NO:86)を含み、Xは、A、またはHであり、Xは、N、S、またはTであり、Xは、A、Q、R、S、またはYである。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0386】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、SEQ ID NOs:1-3のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR2は、SEQ ID NOs:9-26のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記HC-CDR3は、SEQ ID NOs:32-52のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、SEQ ID NOs:58-61のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR2は、SEQ ID NOs:65-66のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記LC-CDR3は、SEQ ID NOs:70-77のいずれかに示されるアミノ酸配列を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0387】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:87-119のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NOs:126-138のいずれかに示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。
【0388】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0389】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0390】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0391】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0392】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0393】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0394】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0395】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0396】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0397】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0398】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0399】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0400】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0401】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0402】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0403】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0404】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0405】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0406】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、Vまたは前記Vの変異体と、Vまたは前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。
【0407】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む。いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0408】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0409】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:120に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:139に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0410】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0411】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:5を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:27を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:78を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0412】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:121に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:140に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0413】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0414】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:6を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:28を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:63を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0415】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:122に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:141に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0416】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0417】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:7を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:29を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:56を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:64を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:69を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0418】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:123に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:142に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0419】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0420】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:8を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:30を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:57を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:67を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:80を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0421】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、前記Vは、SEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:124に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:143に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0422】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0423】
例えば、いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む有効量である医薬組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗CD40抗体は、重鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体と、軽鎖可変ドメイン(V)または前記Vの変異体とを含み、前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:4を含み、前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:31を含み、前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:53を含み、前記Vの変異体のHC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含み、前記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:62を含み、前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:68を含み、前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:79を含み、前記Vの変異体のLC-CDRsは、多くとも約5つのアミノ酸の置換を含む。いくつかの実施例において、前記抗CD40抗体は、全長抗体である。いくつかの実施例において、前記全長抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4抗体である。いくつかの実施例において、前記疾患または病症は、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。
【0424】
いくつかの実施例において、CD40シグナル経路関連の疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の個体を治療するための方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む有効量の組成物を前記個体に投与することを含み、前記抗体は、VおよびVを含み、
【0425】
前記Vは、SEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:125に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、前記Vは、SEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:144に示されるアミノ酸配列と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、上記通りのいずれかの単離された抗CD40抗体である。
【0426】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体は、IgG1またはIgG4の定常領域を含む全長抗CD40抗体である。いくつかの実施例において、前記IgG1は、ヒトIgG1である。いくつかの実施例において、前記IgG4は、ヒトIgG4である。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:145を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:145からなる。いくつかの実施例において、重鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:146を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:146からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:147を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:147からなる。いくつかの実施例において、軽鎖定常領域は、アミノ酸配列SEQ ID NO:148を含み、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:148からなる。
【0427】
いくつかの実施例において、前記個体は、哺乳動物(例えば、ヒト、非ヒト霊長類、ラット、マウス、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコなど)である。いくつかの実施例において、前記個体は、ヒトである。いくつかの実施例において、前記個体は、臨床患者、臨床試験ボランティア、実験動物などである。いくつかの実施例において、前記個体の年齢は、60歳未満(例えば、50歳未満、40歳未満、30歳未満、25歳未満、20歳未満、15歳未満、または10歳未満を含む)である。いくつかの実施例において、前記個体の年齢は、60歳より大きい(例えば、70歳より大きい、80歳より大きい、90歳より大きい、または100歳より大きいを含む)。いくつかの実施例において、前記個体は、本明細書に記載の1つまたは複数の疾患または病症(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)と診断され、または遺伝的に罹患しやすい。いくつかの実施例において、前記個体は、本明細書に記載の1つまたは複数の疾患または病症に関連する1つまたは複数のリスク因子を有する。
【0428】
いくつかの実施例において、本発明は、個体に対してCD40を表面に発現する細胞に抗CD40抗体(例えば、本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体、例えば、単離された抗CD40抗体)を送達する方法を提供し、前記方法は、抗CD40抗体を含む組成物を当該個体に投与することを含む。
【0429】
自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患、またはCD40の異常な発現を示すその他の任意の疾患の多くの診断方法、およびこれらの疾患の臨床的記述は、当技術分野で知られている。このような方法は、例えば、免疫組織化学、PCR、および蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)を含むが、これらに限定されない。
【0430】
いくつかの実施例において、本明細書に記載の抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)、および/または組成物は、CD40シグナル経路に関連する疾患を治療するために、第2、第3、または第4の薬剤(例えば、免疫阻害剤、および/または免疫調節剤、および/または抗炎症剤を含む)と併用される。
【0431】
抗CD40抗体の免疫阻害活性を評価する方法は、当技術分野で知られている。例えば、薬物介入のある/ない場合、免疫反応を阻害する効果を体内移植器官の生存時間で定量的に評価する。インビトロアッセイ、例えば、混合リンパ細胞反応(MLR)アッセイ(例えば、Fathmanら、J.Immunol.118:1232-8,1977参照);CD3アッセイ(抗CD3抗体(例えば、OKT 3)による免疫細胞の特異的活性化)(例えば、Khannaら、移植67:882-9,1999年;Khannaら(1999)移植67:S58参照);およびIL-2Rアッセイ(外因性添加サイトカインIL-2による免疫細胞の特異的活性化)(例えば、Farrarら、J.Immunol.126:1120-5,1981参照)を使用することもできる。
【0432】
抗CD40抗体による自己免疫疾患および/または炎性病症の治療効果を評価する方法は、当技術分野で知られている。有益な治療効果としては、治療を受ける受験者の中に、炎症性サイトカイン、接着分子、プロテアーゼ、免疫グロブリン、それらの組み合わせのレベルの低下、抗炎症性タンパク質の産生の増加、自己反応性細胞の数の減少、免疫耐性の増大、自己反応性細胞の生存の阻害、および/またはCD154がCD40を発現する細胞に刺激することによって媒介される1つまたは複数の症状の軽減が含まれる。抗CD40抗体の投与は、投与経路に限定されず、かつドナー、ドナー組織(例えば、臓器潅流)、宿主、およびそれらの任意の組み合わせなどへの投与を含むことができる。
【0433】
磁気共鳴イメージング(MRI)走査、X線写真イメージング、コンピュータ断層撮影(CT)走査、フローサイトメトリーまたは蛍光活性化セルソーティング(FACS)分析、組織学、マクロ病理学、および血液化学などのスクリーニング技術で臨床反応を評価することができき、ELISA、RIA、クロマトグラフィーなどによって検出される変化を含むが、これらに限定されない。
【0434】
抗CD40抗体の投与量および方法
個体(例えば、ヒト)に投与される抗CD40抗体(例えば、単離された抗CD40抗体)組成物の用量は、特定の組成物、投与方法、および治療される疾患のタイプによって異なる可能性がある。いくつかの実施例において、組成物(例えば、抗CD40抗体を含む組成物)の量は、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患の治療において、客観的応答(response、例えば、部分応答または完全応答)を効果的に生成することができる。いくつかの実施例において、抗CD40抗体組成物の量は、個体において完全応答を引き起こすのに十分である。いくつかの実施例において、抗CD40抗体組成物の量は、個体において部分応答を引き起こすのに十分である。いくつかの実施例において、抗CD40抗体組成物の投与量(例えば、単独で投与される場合)は、抗CD40抗体組成物を使用して治療される個体群において、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、64%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%を超える全応答率を引き起こすのに十分である。本明細書に記載の治療方法に対する個体の応答は、例えば、炎症性サイトカインの低下によって決定することができる。
【0435】
いくつかの実施例において、組成物(例えば、単離された抗CD40抗体を含む組成物)の量は、個体の無増悪生存期間を延長するのに十分である。いくつかの実施例において、組成物の量は、個体の全生存期間を延長するのに十分である。いくつかの実施例において、抗CD40抗体組成物を使用して治療する個体群において、組成物の量(例えば、単独で投与される場合)は、50%、60%、70%または77%より高い臨床的有益性を引き起こすのに十分である。
【0436】
いくつかの実施例において、組成物(例えば、単離された抗CD40抗体を含む組成物)の量は、単独で使用される場合、または、第二の薬剤、第三の薬剤、および/または第四の薬剤と併用される場合、治療前の同じ受験者、または治療されない他の受験者の対応する疾患のパラメータと比較して、症状の重症度、症状の数または再発の頻度を緩和または軽減する度合いは、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%である。標準的な方法、例えば、インビトロ検出、細胞に基づく検出、動物モデル、またはヒト試験で治療効果を測定することができる。
【0437】
いくつかの実施例において、組成物が個体に投与される場合、組成物中の抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)の量は、毒性効果(即ち、臨床的に許容されるレベルよりも高い効果)を引き起こすレベルより低く、または潜在的な副作用が制御または許容されるレベルにある。
【0438】
いくつかの実施例において、同じ投与計画にしたがって、組成物の量は、組成物の最大耐量(MTD)に近い。いくつかの実施例において、組成物の量は、MTDの80%、90%、95%または98%より高い。
【0439】
いくつかの実施例において、組成物における抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)の含有量は、0.001μg~1000μgの範囲内にある。
【0440】
上記のいずれかの実施例において、組成物における抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)の有効量は、体重基準で計算すると、0.1μg/kg~100mg/kgの範囲内にある。
【0441】
抗CD40抗体組成物は、例えば、静脈内注射、動脈内投与、腹腔注射、肺内投与、経口投与、吸入投与、血管内投与、筋肉注射、気管内投与、皮下注射、眼内投与、髄腔内投与、粘膜投与、または経皮投与を含む様々な経路を通じて、個体(例えば、ヒト)に投与することができる。いくつかの実施例において、組成物の徐放性製剤を使用する。いくつかの実施例において、組成物は、静脈内投与される。いくつかの実施例において、組成物は、動脈内投与される。いくつかの実施例において、組成物は、腹腔内投与されるいくつかの実施例において、組成物は、肝内投与される。いくつかの実施例において、組成物は、肝動脈注入によって投与される。いくつかの実施例において、組成物は、第1の病変部位から離れた部位に投与される。
【0442】
製品および試薬キット
本発明のいくつかの実施例において、製品が提供され、前記製品は一種の物質を含み、前記物質は、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療に使用され、または抗CD40抗体(例えば、一種の全長抗CD40抗体)を表面に送達してCD40を発現する細胞に使用されることができる。前記製品は、一種の容器と、容器にある、または容器に付属するラベル、または添付文書を含んでもよい。適切な容器は、例えば、ボトル、バイアル、注射器などを含む。容器は、様々な材料で制作でき、例えば、ガラス、プラスチックである。通常、当該容器内は、本明細書に記載の疾患または病症を効果的に治療することができる組成物を含み、そして、無菌ポートを有する(例えば、当該容器は、静脈輸液バッグまたは皮下注射針によって突き刺すことができるキャップを有するバイアルであってもよい。)ものである。組成物中の少なくとも1つの活性物質が本発明に記載の抗CD40抗体である。ラベルまたは添付文書には、当該組成物を使用して治療できる特定の病症を示している。ラベルまたは添付文書には、抗CD40抗体組成物を患者に投与するための説明書がさらに含まれている。併用療法を含む製品および試薬キットのいずれも、本明細書の範囲内にある。
【0443】
添付文書とは、通常、治療用製品の市販パッケージ内の説明書であり、これらの治療用製品の使用に関する適応症、使用法、投与量、投与、禁忌症および/または警告情報を含む。いくつかの実施例において、添付文書は、当該組成物が、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療に用いられることを示している。いくつかの実施例において、添付文書には、当該組成物が、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない。
【0444】
また、前記製品は、第2の容器をさらに含んでもよく、当該第2の容器が、注射用静菌性水(BWFI)、リン酸塩緩衝液、グリーン溶液、またはグルコース溶液などの薬学的に許容される緩衝液を含む。また、当該第2の容器が、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、注射針、および注射器などの商業的およびユーザーの観点から必要な他の材料も含んでもよい。
【0445】
同時に、本発明は、任意で製品と組み合わせて、例えば、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療に使用され、または抗CD40抗体(例えば、全長抗CD40抗体)を表面に送達してCD40を発現する細胞に使用されることなどの様々な目的に用いる試薬キットを提供する。本発明の試薬キットは、1つまたは複数の容器を含み、当該容器は、抗CD40抗体組成物(または単回剤形および/または製品)を含み、いくつかの実施例において、さらに他の薬剤(例えば、本明細書に記載の薬剤)および/または本明細書に記載のいずれかの方法と一致する取扱説明書を含む。当該試薬キットは、さらに、適切な治療個体を選択することに対する説明を含んでもよい。本発明の試薬キットに含まれる取扱説明書は、通常、ラベルまたは添付文書(例えば、試薬キットに含まれる紙)に書かれた説明であり、機械読取可能な説明(例えば、磁気または光学ストレージディスクにおける説明)も許容される。
【0446】
例えば、いくつかの実施例において、試薬キットは、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む組成物を含有する。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体を含む組成物、およびb)抗CD40抗体の効果(例えば、治療効果、検出効果)を増強することができる少なくとも一種の有効量の他の薬剤を含む。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体を含む組成物、およびb)個体に抗CD40抗体組成物を投与し、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療に用いられる取扱説明書を含む。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)本明細書に記載のいずれかの抗CD40抗体を含む組成物、b)抗CD40抗体の効果(例えば、治療効果、検出効果)を増強することができる少なくとも一種の有効量の他の薬剤、およびc)個体に抗CD40抗体組成物および他の物質を投与し、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)の治療に用いられる取扱説明書を含む。前記抗CD40抗体および他の物質は、別々の容器または同じ容器に存在することができる。例えば、当該試薬キットは、一種の特定の組成物または二種以上の組成物を含んでもよく、そのうちの一種の組成物が、抗CD40抗体を含み、他の一種の組成物が他の薬剤を含む。
【0447】
いくつかの実施例において、試薬キットは、抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)をコードする一種の核酸(または1セットの核酸)を含む。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)をコードする一種の核酸(または1セットの核酸)、およびb)核酸(または1セットの核酸)を発現する一種の宿主細胞を含む。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)をコードする一種の核酸(または1セットの核酸)、およびb)使用説明書を含み、i)宿主細胞に抗CD40抗体を発現すること、ii)抗CD40抗体を含む組成物を調製すること、およびiii)個体に抗CD40抗体を含む組成物を投与し、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)を治療することに適している。いくつかの実施例において、試薬キットは、a)抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)をコードする一種の核酸(または1セットの核酸)、b)核酸(または1セットの核酸)を発現する一種の宿主細胞、およびc)使用説明書を含み、i)宿主細胞に抗CD40抗体を発現すること、ii)抗CD40抗体を含む組成物を調製すること、およびiii)個体に抗CD40抗体を含む組成物を投与し、CD40シグナル経路に関連する疾患(例えば、自己免疫性疾患および/または炎性病症および/または癌および/または移植関連疾患)を治療することに適している。
【0448】
本発明に記載の試薬キットは、適切な形式でパッケージされる。適切なパッケージとして、バイアル、ボトル、ジャー、軟包装(例えば、密封のポリエステルフィルム、またはビニール袋)などが含まれるが、これらに限定されない。試薬キットは、例えば、緩衝液および説明情報のような他の成分を任意的に提供しうる。したがって、本発明は、バイアル、ボトル、ジャー、軟包装(密封のポリエステルフィルム、またはビニール袋)などを含む製品をさらに提供する。
【0449】
抗CD40抗体組成物の取扱説明書に関して、通常、投与量、投与期間および投与経路のような情報を含む。容器は、単位用量、バルク(例えば、複数回用量の包装)またはサブ単位用量であってもよい。例えば、個体に対して長期間で効果的な治療を行うために、例えば、1週間、8日間、9日間、10日間、11日間、12日間、13日間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、またはより長い時間、十分な用量の本明細書に記載の抗CD40抗体(例えば、全長の抗CD40抗体)を含む試薬キットを提供する。試薬キットは、さらに複数の単位用量の抗CD40抗体、医薬組成物、および取扱説明書を含み、十分な量でパッケージし、病院薬局、調剤薬局などの薬局での保管および使用してもよい。
【0450】
当業者は、本発明の範囲および趣旨における若干の実施例を認識できる。次に、以下の非限定的な実施例を参照して、本出願をより詳細に説明する。以下の実施例は、本発明をさらに説明するものであり、本発明の範囲に対するいずれかの方式で制限するものとして解釈されるべきではない。
【0451】
発明を実施するための形態
以下に開示される実施例において、CD40(Clusters of differentiation 40、分化抗原群40);Bavih-hCD40(Biotin-hCD40-Avi-10His)という略語を使用する。
【0452】
実施例1:組換えCD40/CD40Lの調製および抗CD40の一本鎖抗体(scFv)のスクリーニング
組換えCD40細胞外領域/CD40L抗原の調製
ヒトCD40(human CD40、hCD40)細胞外領域(上海捷瑞生物工程有限公司に合成された)をサブクローニングにより哺乳動物細胞発現ベクターに構築し、293F細胞で発現した。ヒトCD40細胞外領域に、Hisタグ、マウスFcタグ、ヒトFcタグ、Aviタグ、または他の当業者の常用のタグをそれぞれ添加し、CD40-His、CD40-Avi-His、CD40-mFc、およびCD40-hFcを含む、以上のような形態の組換えCD40細胞外領域抗原を含む融合タンパク質を構築して発現した。ここで、「his、またはHis」は、Hisタグを表し、「mFc」は、マウスFcタグを表し、「hFc」は、ヒトFcタグを表し、「Avi」は、アビジンタグを表した。
【0453】
上述の方法と同様に、アカゲザルCD40(Rhesus monkey CD40、RheCD40)の細胞外領域を組換え発現するベクターを構築し、293F細胞で発現した。
【0454】
なお、ヒト全長CD40L(南京金斯瑞生物科技有限公司に合成された)をサブクローニングにより哺乳動物細胞発現ベクターに構築し、293F細胞で発現した。ヒトCD40LにFcタグ、またはその他の当業者の常用のタグを添加した。二量体形態を産生する組換えFc-CD40L融合タンパク質(ここで、Fc-3*G4S-CD40Lと命名された)を構築した。
【0455】
メーカーの取扱説明書にしたがって、ヒトもしくはアカゲザルCD40-His、CD40-Avi-His、CD40-mFc、CD40-hFc、およびFc-3*G4S-CD40Lを含む組換えCD40細胞外領域、またはCD40L融合タンパク質を発現および精製した。簡単に言えば、前記融合タンパク質遺伝子を含む発現ベクターをそれぞれ293F細胞にトランスフェクトし、前記細胞を37℃、5%CO、120rpmの条件下で5日培養した。細胞培養液を別々に採取した。
【0456】
メーカーの操作説明にしたがって、ニッケルカラム(Ni)を用いてHisタグを有する組換えタンパク質を精製した。具体的な操作は以下の通りである:QIAGEN社のNi-NTAを用いて固定化金属アフィニティークロマトグラフィー(IMAC)を行った。まず、緩衝液A1(50mM NaPO、0.15M NaCl、pH7.2)を用いてニッケルカラムを平衡させ、流速150cm/h、培養液の上清液のpHを7.2に調整し、室温、流速150cm/hでサンプルを入れた。その後、カラムの体積の6倍のA1緩衝液を用いて流速150cm/hでカラムを再平衡化した。最後に、カラムの体積の10倍のPB溶液50mM(0.15M NaClおよび0.2M イミダゾールを含み、pH7.2)により溶出させ、溶出液を採取した。
【0457】
取扱説明書にしたがって、タンパク質A樹脂を用いてFcタグを有する融合タンパク質を精製した。具体的な操作は以下の通りである:まず、カラムの体積の6倍のPBS緩衝液(50mM PBSおよび0.15M NaClを含み、pH7.2)を用いてプロテインAカラムを流速150cm/hで平衡させた。培養液の上清液のpHを7.2に調整し、室温、流速150cm/hでサンプルを入れた。完全に平衡になった後、クエン酸ナトリウム50mM(pH3.5)を加え、溶出させ、溶出液を採取した。
【0458】
ビオチン化されたCD40細胞外領域抗原の調製
取扱説明書にしたがって、ビオチンリガーゼB0101A(GeneCopoeia)を使用してhCD40-Avi-Hisにビオチン化を行った。簡単に言えば、hCD40-Avi-HisにBufferA/BおよびBirAリガーゼを添加した後、30℃で2時間インキュベートした。ビオチン化されたhCD40-Avi-Hisは、Bavih-hCD40と命名された。ELISA法によりビオチン化効率を検出し、ビオチン化効率が少なくとも70%であると判明した。
【0459】
抗CD40一本鎖抗体(scFv)のスクリーニング
scFv抗体ファージディスプレイライブラリーの構築:ヒトCD40細胞外領域を抗原として使用し、アジュバントと共にBalb/cマウスを免疫し、免疫後の動物血清を採取し、ELISAでIgG力価を測定した。数回の免疫後、末梢血、リンパ節、および脾臓を用いてファージディスプレイライブラリーを構築した。簡単に言えば、免疫後のマウスの末梢血、リンパ節、および脾臓を採取し、RNAを抽出し、逆転写によってcDNAを得た。VおよびV特異的プライマーを使用してVおよびVフラグメントを増幅し、ゲル抽出および精製した後、VおよびVを連結し、scFvを構築してファージディスプレイプラスミドpDAN5にクローニングした。scFvを発現するプラスミドをエレクトロポレーションでTG1コンピテント細胞に導入し、scFv抗体ファージディスプレイライブラリーを得た。
【0460】
抗CD40一本鎖抗体(scFv)のスクリーニング:一連のスクリーニングステップを繰り返した後、ファージディスプレイライブラリーからヒトCD40に特異的に結合するscFv抗体を分離して得た。簡単に言えば、ファージscFvライブラリーを2×1011PFU採取してBavih-hCD40に添加し、37℃で2時間インキュベートした。hCD40に結合したファージは、ストレプトアビジン被覆磁気ビーズに捕捉され、結合していないファージは、洗い流された。TBST溶液で8~15回(スクリーニング回数の増加につれて洗浄回数が増加した)洗浄した後、Glycine-HCl溶液(pH2.2)でhCD40に特異的に結合したファージを溶出した。これらのファージで指数増殖期のTG1細胞を感染し、アンピシリンを加えて1時間培養した後、ヘルパーファージを加え、28℃、200rpmで振とう機で一晩培養した。翌日、培養液を採取し、遠心分離した後、上清を得て、陽性のscFv抗体ライブラリーが得られるまでスクリーニングを繰り返した。
【0461】
ELISAでCD40一本鎖抗体(scFv)をスクリーニングした:MACSパンニング後の濃縮されたファージをELISAでスクリーニングした。簡単に言えば、ヒトCD40抗原をPBS溶液に溶解させ、0.1μg/ウェルで96ウェルプレートを被覆し、4℃で一晩を過ごした。抗体を添加する前に、96ウェルプレートをPBST溶液で洗浄した。各ウェルに4%脱脂粉乳を含むPBSを90μL入れた後、対応するウェルにphage-scFv発現上清を10μL入れ、37℃で1~2時間インキュベートした。PBST溶液で洗浄した後、100μL/ウェルでHRP標識の抗M13モノクローナル抗体(Sino Biological、11973-MM05T-H)、37℃で1時間インキュベートした。PBSTでプレートを3回洗浄し、100μL/ウェルでTMB発色液を加え、室温で光を避けて10分間インキュベートした。2MのHSOを用いて発色反応を停止し、マイクロプレートリーダーで450nmにおける吸光度値を読み取った。陽性クローン菌を選んで配列決定を行い、配列決定が正しい陽性クローン菌を拡大培養した後、ファージディスプレイプラスミドを抽出し、待機させた。スクリーニングプロセスが終了した後、一連の陽性scFv抗体が得られた。
【0462】
実施例2:全長のCD40キメラ抗体の製造および特徴づけ
全長の抗CD40キメラ抗体の製造
得られた陽性scFv抗体を、ヒトIgG1またはIgG4の重鎖定常領域と、ヒトkappa軽鎖定常領域とを有するキメラ抗体分子に再構成した。ファージ発現ベクターからVとVを増幅し、それぞれ真核発現ベクターpTT5-L(kappa軽鎖定常領域を含む)と、pTT5-H1(IgG1重鎖定常領域を含む)またはpTT5-H4(IgG4重鎖定常領域を含む)とに構築した。それぞれ抽出した軽鎖または重鎖を発現するプラスミドを293F細胞にコトランスフェクトさせ、37℃、8%CO、120rpmで5日培養し、プロテインAアフィニティークロマトグラフィーカラムで培養液を精製した。簡単に言えば、まず、カラム体積の6倍の50mM PBS緩衝液(0.15M NaClを含み、pH7.2)を使用して、150cm/hの流速でプロテインAカラムを平衡化した。培養液上清(pHを7.2に調整した)は、150cm/hの流速でカラムに通した。更にこのカラムを平衡化した後、50mMのクエン酸ナトリウム緩衝液(pH3.5)を使用して溶出し、溶出液を採取した。得られた全長抗体についてさらに生化学分析、および生物活性分析を行った。
【0463】
HEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験:HEK-BlueTM CD40L細胞株(InvivoGen)は、ヒトCD40とNF-κB誘導分泌性胎盤アルカリホスファターゼ(SEAP)を安定的に発見した。HEKBlueTM CD40L細胞上のCD40の活性化は、下流シグナルの伝達を誘導することで、NF-κBの活性化により、QUANTI-BLueTM基質転化率で測定できるSEAPが分泌された。簡単に言えば、メーカーの取扱説明書にしたがって、HEK-BlueTM CD40L細胞を培養し、96ウェルプレートに接種し、各ウェルに100μL(1×10細胞/mL)接種した。その後、50μLのFc-3*G4S-CD40L(0.32μg/mL)と開始濃度1.2μg/mLのCD40抗体勾配希釈液を予め混合し、96ウェルプレートに加え、37℃、5%COで24時間インキュベートした。そして、40μLの上清と160μLの予熱したQUANTI-BLueTM(Invivogen)溶液を混合し、60~90分間インキュベートし、650nmにおける吸光度値を読み取った。PRISMによってIC50の値を算出した。
【0464】
その結果は、表5に示され、最も有望な抗CD40抗体D1~D7は、スクリーニングされ、ヒトCD40Lによって誘導されるNF-κB活性化を阻害することができ、かつその阻害効果は、対照抗体ASKP1240(抗CD40抗体、協和キリン)よりも優れているか、または同等である。
【0465】
【表5】
【0466】
ELISA結合試験:スクリーニングして得られた全長モノクローナル抗体D1、D2、D3、D5、D6、D7をそれぞれ異なる種のCD40細胞外領域抗原と結合試験を行い、この試験は、抗体と異なる種のCD40の交差反応を同定することに使用された。簡単に言えば、実施例1で調製したヒトまたはアカゲザルCD40細胞外領域抗原をPBS溶液に溶解させ、0.1μg/ウェルで96ウェルプレートを被覆し、4℃で一晩を過ごした。抗体を入れる前に、96ウェルプレートをTBST溶液で洗浄し、5%牛乳、37℃で1~2時間密封し、その後TBST溶液で洗浄した。まず、各抗体サンプルを10μg/mLに希釈し、続いて1:3の割合で勾配希釈を行った。勾配希釈後のサンプルを各ウェルに100μLで96ウェルプレートにそれぞれ添加し、37℃で1時間インキュベートした。その後、TBST溶液で6回洗浄した。各ウェルに二次抗体(ヤギ抗ヒトIgG-HRP(Sigma社、A8667))を100μL入れ、37℃で1時間インキュベートした。TBST溶液で3回洗浄した。各ウェルにTMBを100μL入れ、37℃で10-20分間インキュベートし、2M HSOを用いて反応を停止し、450nmにおける吸光度値を読み取った。ELISA結果を解析し、PRISMによって結合曲線を生成した。
【0467】
その結果は、表6に示され、選択された抗CD40抗体と対照抗体ASKP1240は、いずれもヒトCD40とアカゲザルCD40と良好に結合することができる。
【0468】
【表6】
【0469】
Ramos細胞におけるCD95の発現に対する抗CD40抗体の阻害:
Ramos細胞は、ヒトバーキットリンパ腫由来の細胞株であり、その細胞表面にCD40とCD95(Fas)を発現する。CD40Lは、Ramos細胞表面のCD95の発現量の増加を誘導できる。以下の案にしたがって、抗CD40抗体D1、D6、D7、または対照抗体ASKP1240が、Ramos細胞において、Fc-3*G4S-CD40Lによって誘導されたCD95発現を阻害する能力を決定した。
【0470】
濃度が1.0×10細胞/mLであるRamos細胞懸濁液を各ウェル100μLで96ウェルプレートに接種した。50μLのFc-3*G4S-CD40L(4μg/mL)、および1μg/mLを開始濃度とするCD40抗体勾配希釈液をそれぞれ予め混合し、細胞を含む96ウェルプレートに加え、37℃、5%COで24時間インキュベートした。そして、細胞を採取した。APC標識抗CD95抗体(BioLegend、305612)を用いて採取した細胞を標識し、その後FACS分析を行い、異なる抗体濃度に対応する平均蛍光強度(MFI)を得た。
【0471】
その結果は、図1Aに示され、抗CD40抗体D1、D6、およびD7は、ヒトCD40Lによって誘導されるCD95発現を阻害することができ、かつ、その阻害効果は、対照抗体ASKP1240よりも優れているか、または同等である。
【0472】
抗免疫グロブリン抗体架橋の効果:
CD40は、TNF受容体スーパーファミリーの1つのメンバーであり、細胞表面での多量体化がCD40経路の活性化をもたらす可能性がある。本発明における抗体が抗体架橋活性化の副作用を生じるかどうかを検出するために、抗ヒトIgG抗体処理を用いて抗CD40抗体を架橋した。ヒトIgG抗体と本発明の抗CD40抗体の共同処理後に、Ramos細胞表面のCD95発現量の増加が起こると、細胞中のCD40経路が活性化されていることを示し、即ち、抗CD40抗体に抗体架橋活性化の副作用があることを示している。以下の案にしたがって、Ramos細胞中のCD95の発現を決定した。
【0473】
濃度が1.0×10細胞/mLであるRamos細胞懸濁液を各ウェル100μLで96ウェルプレートに接種した。50μLの抗ヒトIgG抗体(4μg/mL)(Sigma、A8667)、および10μg/mLを開始濃度とするCD40抗体(D1、D7、ASKP1240、またはCFZ533)勾配希釈液をそれぞれ予め混合し、細胞を含む96ウェルプレートに加え、37℃、5%COで24時間インキュベートした。そして、細胞を採取した。APC標識抗CD95抗体(BioLegend、305612)を用いて採取した細胞を標識し、その後FACS分析を行い、異なる抗体濃度に対応する平均蛍光強度(MFI)を得た。
【0474】
その結果は、図1Bに示され、架橋後であっても、抗CD40抗体D1、D7、またはASKP1240は、CD40アゴニスト活性をほとんど示さなかったが、対照抗体CFZ533は、ある程度のアゴニスト活性を示した。
【0475】
PBMCsにおけるCD23の発現に対する抗CD40抗体の阻害:
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)には、B細胞が含まれており、B細胞の活性化に対する抗CD40抗体の影響の特徴づけに用いられる。CD40Lは、CD23の発現を誘導することができ、かつCD23の発現は、B細胞活性化の指標と考えられる。以下の案にしたがって、抗CD40抗体D1、D6、D7、およびASKP1240が、B細胞において、Fc-3*G4S-CD40Lによって誘導されたCD23発現を阻害する能力を決定した。
【0476】
濃度が8.0×10細胞/mLであるPBMCs細胞を各ウェル100μLで96ウェルプレートに接種した。50μLのFc-3*G4S-CD40L(4μg/mL)、および1.2μg/mLを開始濃度とする抗CD40抗体D1、D6、D7、またはASKP1240勾配希釈液をそれぞれ予め混合し、細胞を含む96ウェルプレートに加えた。37℃、5%COで48時間インキュベートした。その後、細胞を採取し、APC標識抗CD19抗体(Biolegend、302212)、およびFITC標識抗CD23抗体(Biolegend、338506)を用いてそれぞれ採取した細胞を標識し、その後FACS分析を行い、異なる抗体濃度に対応する平均蛍光強度(MFI)を得た。
【0477】
その結果は、図2に示され、CD40抗体D1、D6、およびD7は、B細胞においてCD40Lによって誘導されたCD23発現を阻害する面では、対照抗体ASKP1240に相当する効果を示した。
【0478】
ELISA法によるIL12p40、およびTNF-αの測定:
Manual EasySepTM(STEMCELL、カナダ・バンクーバー)の取扱説明書にしたがって、PBMCから単球を単離した。分離した単球をIL-4(100ng/mL)およびGM-CSF(50ng/mL)を含む完全培地に入れ、37℃、5%COで6日間培養し、1日おきに培地を交換し、新鮮な培地に同じ濃度のサイトカインが含まれていた。6日目に、iDCs(未成熟樹状細胞)を得た。CD40Lで24時間刺激した後、iDC細胞は、IL12p40、およびTNF-αを分泌できた。以下の案にしたがって、抗CD40抗体D1、D6、D7、またはASKP1240がiDCsにおいて、Fc-3*G4S-CD40Lによって誘導されたIL12p40分泌およびTNF-α分泌を阻害する能力を決定した。
【0479】
濃度が1.0×10/mLであるiDC細胞懸濁液を各ウェル100μLで96ウェルプレートに接種した。50μLのFc-3*G4S-CD40L(4μg/mL)、および40μg/mLを開始濃度とする抗CD40抗体勾配希釈液をそれぞれ予め混合し、細胞を含む96ウェルプレートに加えた。37℃、5%COで24時間インキュベートした。そして、上清を採取した。ヒトIL-12(p40)ELISA試薬キット(biolegend、430704)、およびヒトTNF-αELISA試薬キット(biolegend、430204)を用いてそれぞれELISA検出を行い、その後OD450における吸光度値を読み取った。ここで、無関係な抗体AMG157(TSLP抗体、Amgen)を陰性対照とし、ASKP1240を陽性対照とした。
【0480】
その結果から、抗CD40抗体D1、D6、およびD7は、いずれもIL12p40(図3A)とTNF-α(図3B)の産生を阻害でき、かつ阻害効果は、対照抗体ASKP1240の阻害効果と同等であるが、陰性対照抗体AMG157には関連する阻害活性はないことが明らかになった。
【0481】
実施例3:抗CD40抗体のヒト化
得られたマウス抗体D1のV/VCDR典型的な構造に基づいて、重鎖および軽鎖可変領域配列と、抗体生殖系列データベースの配列とを比較し、相同性の高いヒト生殖系列テンプレートを得た。マウス抗体のCDR領域を選択された人生殖系列テンプレートに移植してヒト化可変領域を生成し、対応するヒトIgG定常領域(好ましくはIgG4重鎖およびκ軽鎖)と組換えた。その後、マウス抗体の三次元構造に基づいて、埋め込まれた残基、CDR領域と直接な相互作用のある残基、およびVとVの立体構造に重要な影響を与える残基に対して復帰突然変異を行い、かつCDR領域の化学的に不安定なアミノ酸残基を最適化し、最終的なヒト化分子D11を得た。D11の重鎖可変領域配列は、SEQ ID NO:88に示され、軽鎖可変領域配列は、SEQ ID NO:127に示される。
【0482】
実施例4:ヒト化抗体の特徴づけ
実施例2における対応する試験計画を用いて、HEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験、抗CD40抗体がRamos細胞においてCD95の発現を阻害する試験を含むヒト化抗CD40抗体D11の生物活性を検出した。
【0483】
その結果から、ヒト化抗CD40抗体D11は、その親抗体D1に比べ、生物活性、親和性、および解離定数がわずかに低下した(結果は示さず)ことが明らかになった。
【0484】
実施例5:抗体の親和性および生物学的活性の増加
ヒト化後の抗CD40抗体の親和性と活性を高めるために、D11を開始抗体として選択し、親和性成熟を行った。D11のscFvを用い、そのCDR領域で突然変異を行い、対応するファージscFvディスプレイライブラリーを産生し、スクリーニングにより高親和性と低解離速度でヒトCD40に結合した抗体を得て、かつHEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験によりその生物活性を評価した。実施例2に記載の方法にしたがって、高親和性または良好な生物活性を示すscFv抗体を全長抗体に再構成し、HEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験により全長抗体をスクリーニングし、最適化された抗体(D21-D51)を選出し、さらに生化学分析、および生物活性分析を行った。
【0485】
HEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験:
実施例2に記載の案を用いてヒト化抗体の親和性成熟後の全長抗体に対してHEK-BlueTM CD40L NF-κB活性化試験を行い、最適化された抗体(ヒトIgG4の形態に再構築された)がNF-κB活性化を阻害する能力を検出した。
【0486】
その結果は、表7、および図4に示され、最適化された抗体は、いずれもCD40Lによって誘導されたNF-κB活性化を阻害する良好な能力を示し、かつその阻害効果は、対照抗体ASKP1240よりも優れているか、または同等である。
【0487】
【表7】
【0488】
抗CD40抗体の親和性
最適化された抗CD40抗体の結合親和性と解離定数(Kd)の特徴づけ:
最適化された抗CD40抗体とヒトCD40との結合親和性をBiacore 8K(GE)で特徴づけた。抗CD40抗体をセンサーチップCM5に固定し、異なる濃度での抗体とヒトCD40との親和性を検出し、SPR技術を用いて抗体の結合速度と解離速度を測定し、結合親和性を決定した。
【0489】
その結果は、表8に示され、最適化された抗CD40抗体の解離速度は、著しく低下し、かつD21、D26、D33、D42、D47、およびD49と、ヒトCD40との結合親和力は、対照抗体ASKP1240より優れているか、または対照抗体ASKP1240と同等である。
【0490】
【表8】
【0491】
CD40ELISA結合試験:
実施例2に記載の案にしたがって、ASKP1240を対照として、ELISA試験を用いて最適化された全長抗CD40抗体とヒトまたはアカゲザルCD40との親和性を評価した。
【0492】
その結果は、図5A-5Bに示され、ヒト化抗体D11の親和性成熟後に産生された最適化された抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49(ヒトIgG4形態に再構成された)と、ヒトCD40(図5A)またはアカゲザルCD40(図5B)との親和性は、対照抗体ASKP1240と同等である。
【0493】
Ramos細胞におけるCD95の発現に対する抗CD40抗体の阻害:
実施例2に記載の案にしたがって、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、およびD49、または対照抗体ASKP1240(ヒトIgG4形態に再構成された)がRamos細胞においてFc-3*G4S-CD40Lによって誘導されたCD95発現を阻害する能力をFACSで決定した。
【0494】
その結果は、図6に示され、最適化された抗CD40抗体D21、D26、D33、D42、D47、またはD49は、ヒトCD40Lによって誘導されたCD95発現を阻害する面では、対照抗体ASKP1240より優れた効果を示した。
【0495】
抗免疫グロブリン抗体の架橋の効果:
実施例2に記載の案にしたがって、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47(ヒトIgG4形態に再構成された)が抗体架橋活性化の副作用を生じるかどうかをFACSで決定した。
【0496】
その結果から、抗ヒトIgG抗体架橋後、最適化された抗CD40抗体D33、D42、D47、またはASKP1240は、CD40アゴニスト活性を示さなかった(結果は示さず)ことが明らかになった。
【0497】
抗CD40抗体の交差反応性:
抗CD40抗体とCD40相同タンパク質との交差反応性:周知のように、TNFRスーパーファミリーのメンバー間の相同性が高く、CD40配列と相同性を比較した結果、相同性が最も高いのは、TNFRSF11A(相同性38.95%)とTNFR2(相同性37.20%)である。ELISA法を用いて抗CD40抗体とそれらの間の交差反応性を検出した。簡単に言えば、ヒトTNFRSF11A(Sino Biological、16078-H08H)、ヒトTNFR2(Sino Biological、10417-H08H)、または実施例1で調製したヒトCD40細胞外領域タンパク質をELISAプレートに被覆し、4℃で一晩を過ごした。最適化された全長抗CD40抗体を勾配希釈した後、それぞれ96ウェルプレートに加えてインキュベートし、TBSTで洗浄した後、抗ヒトIgG-HRP抗体を加えた。室温でインキュベートし、TBSTで洗浄した後、ウェルにTMBを入れて発色させ、その後450nmにおける吸光度値を読み取った。
【0498】
その結果から、10μg/mLの高濃度であっても、最適化された抗体D33、D42、またはD47(ヒトIgG4形態に再構成された)は、TNFRSF11A、またはTNFR2と交差反応しないことが明らかになった。(結果は示さず)
【0499】
PBMCsにおけるCD23の発現に対する抗CD40抗体の阻害:
実施例2に記載の案にしたがって、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD49(ヒトIgG4形態に再構成された)がPBMCsにおいてFc-3*G4S-CD40Lによって誘導されたCD23発現を阻害する能力をFACSで決定した。
【0500】
その結果は、図7に示され、最適化された抗CD40抗体D33、D42、またはD47は、ヒトCD40Lによって誘導されたB細胞CD23発現を阻害する面では、対照抗体ASKP1240に相当する効果を示した。
【0501】
実施例6:ヒトCD40トランスジェニックマウスにおけるT細胞依存性抗体応答
ヒトCD40トランスジェニックマウスにおいてT細胞依存性抗体応答(TDAR)分析を実行した。0日目に、マンナン結合レクチン関連セリンプロテアーゼ2(MASP2)をフロイント完全アジュバントの中で乳化し、動物1匹当たり100μgを投与した。0、7、および14日目に、各試験群のマウスに抗CD40抗体(例えば、D33、D42、またはD47)を3mpkの用量で静脈内注射し、対照群のマウスにPBSを等体積注射した。7、14、および21日目(MASP2の投与に対して)に、各動物の血清サンプルを採取し、ELISA試験により抗MASP2IgMとIgG抗体の抗体力価を分析し、血清力価で表した。
【0502】
その結果から、最適化された抗CD40抗体D33、D42、およびD47が、3mpkの用量で抗MASP2 IgG(図8A)およびIgM(図8B)抗体の産生をほぼ完全に遮断したことが明らかになった。
【0503】
抗CD40抗体D33、D42、またはD47が、1mpkの用量でもT細胞依存性抗体応答を阻害できるかどうかをさらに評価するために、以下の実験を行った。0日目に、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)をフロイント完全アジュバントの中で乳化し、動物1匹当たり100μgを投与した。0、7、および14日目に、各試験群のマウスに抗CD40抗体(例えば、D33、D42、D47、またはASKP1240)を1mpkの用量で静脈内注射し、対照群のマウスにPBSを等体積注射した。7、14、および21日目(KLHの投与に対して)に、各動物の血清サンプルを採取し、ELISAにより抗KLH IgMとIgG抗体の抗体力価を分析し、血清力価で表した。
【0504】
その結果から、最適化された抗CD40抗体D33、D42、およびD47が、 1mpkの用量で抗KLH IgG(図8C)およびIgM(図8D)抗体の産生を遮断し、かつその遮断効果が対照抗体ASKP1240に相当することが明らかになった。
【0505】
実施例7:抗CD40抗体の薬物動態学
SDラット体内のPK値:12匹のメスのSDラットを無作為に1群当たり3匹で4群に分けた。各群のラットにそれぞれ10mpkのD33、D42、D47、またはASKP1240を静脈内注射した。まず、注射前に血液を採取し、その後、注射後の5min、1h、5h、1d、3d、7d、10d、14d、および17dに順次血液を採取し、遠心分離して血漿を得た。ELISA法を用いて抗体濃度を分析した。WinNonlin(登録商標)ソフトウェアバージョン6.0を用いてノンコンパートメントモデル(NCA)により薬物動態パラメータを決定した。各抗体のそれぞれの平均濃度値を用いて線形台形法、および線形補間法と均一重み付けを使用することで、血清最大濃度(Cmax)、半減期(T1/2)、見かけ分布容積(Vd)、クリアランス(Cl)、平均滞留時間(MRTlast)、および投与時間から最後の測定可能な濃度までの曲線下面積(AUClast)を含む、すべてのPKパラメータを測定した。
【0506】
その結果、試験期間中、投与に関する異常な臨床症状は、観察されなかった。最適化された抗CD40抗体D33、D42、D47、およびASKP1240は、動物体内で類似の薬物血清濃度曲線を示した(図9)。その他の薬物動態学のパラメータには、いずれも、統計的に有意な差がなかった(結果は示さず)。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
【配列表】
2024525769000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の(i)~(ix)のいずれかを含む単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、
(i) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:9を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:58を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
ii) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:10を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:32を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
iii) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:13を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:34を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
iv) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:37を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:73を含み
v) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:20を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:42を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
vi) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:14を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:43を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
vii) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:15を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:51を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:70を含み
viii) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:11を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:48を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含み
ix) およびV を含み、
前記Vは、HC-CDR1と、HC-CDR2と、HC-CDR3とを含み、
前記HC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:1を含み、
前記HC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:18を含み、
前記HC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:47を含み
記Vは、LC-CDR1と、LC-CDR2と、LC-CDR3とを含み、
前記LC-CDR1は、アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含み、
前記LC-CDR2は、アミノ酸配列SEQ ID NO:65を含み、
前記LC-CDR3は、アミノ酸配列SEQ ID NO:71を含む、
離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項2】
以下の(i)~(x)のいずれかを含む単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントであって、
(i)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:87、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:87と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:126、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:126と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(ii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:88、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:88と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:127、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:127と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(iii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:89、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:89と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(iv)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:94、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:94と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(v)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:96、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:96と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:132、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:132と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(vi)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:101、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:101と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(vii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:110、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:110と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(viii)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:114、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:114と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:128、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:128と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(ix)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:115、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:115と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
(x)VおよびVを含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:117、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:117と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含み、
前記Vは、アミノ酸配列SEQ ID NO:129、またはアミノ酸配列SEQ ID NO:129と少なくとも約90%の配列同一性を有する変異体を含む、
請求項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項3】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、Fcフラグメントを含む、請求項1に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項4】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、全長のIgG抗体である、請求項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項5】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、全長のIgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体、またはIgG4抗体である、請求項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項6】
前記抗CD40抗体または抗原結合フラグメントは、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項1~のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項7】
前記抗原結合フラグメントは、Fab、Fab’、F(ab)’、Fab’-SH、一本鎖抗体(scFv)、Fvフラグメント、dAb、Fd、ナノボディ(nanobody)、ダイアボディ(diabody)、および直鎖状抗体から選択される、請求項1に記載の単離された抗CD40抗体または抗原結合フラグメント。
【請求項8】
請求項1に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメントをコードする、核酸分子。
【請求項9】
請求項に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項10】
請求項1に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメント、請求項に記載の核酸分子、または請求項に記載のベクターを含む、単離された宿主細胞。
【請求項11】
a)抗CD40抗体または抗原結合フラグメントを効果的に発現できる条件下で、請求項10に記載の宿主細胞を培養すること、および
b)発現された抗CD40抗体または抗原結合フラグメントを宿主細胞から得ること、
を含む、抗CD40抗体または抗原結合フラグメントの調製方法。
【請求項12】
請求項に記載の抗CD40抗体または抗原結合フラグメント、請求項に記載の核酸分子、または請求項に記載のベクターと、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項13】
請求項1に記載の抗CD40抗体もしくは抗原結合フラグメント、請求項に記載の核酸分子、または請求項に記載のベクターが、必要とする対象の疾患または病症を治療するための薬物の調製における、使用。
【請求項14】
前記疾患または病症は、自己免疫性疾患、炎性病症、癌および/または移植関連疾患である、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
前記疾患または病症は、全身性エリテマトーデス(SLE)、円板状エリテマトーデス、ループス腎炎、炎症性関節炎、超急性拒絶反応、急性拒絶反応もしくは慢性拒絶反応および/または移植片対宿主病である臓器または組織の移植の拒絶反応、多発性硬化症、高IgE症候群、結節性多発性動脈炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病(グルテン過敏性腸症)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性溶血性貧血、強皮症、重症筋無力症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性甲状腺炎、バセドウ病(Grave’s disease)、橋本甲状腺炎(Hasimoto’s thyroiditis)、免疫複合体病、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、多発性筋炎、皮膚筋炎、クリオグロブリン血症、血栓溶解、心筋症、尋常性天疱瘡、間質性肺線維症、1型糖尿病および2型糖尿病、1型、2型、3型および4型遅延型過敏症、アレルギーまたはアレルギー疾患、治療用タンパク質に対する不必要な/意図しない免疫応答(例えば、血友病の因子VII)、喘息、Rich-Strauss症候群(アレルギー性肉芽腫症)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎および刺激性接触皮膚炎、蕁麻疹、IgE媒介アレルギー、アテローム性動脈硬化症、血管炎、特発性炎症性筋疾患、溶血性疾患、アルツハイマー病、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シェーグレン症候群(Sjogren’s disease)、乾癬、化膿性汗腺炎、化膿性尿道炎、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、腫瘍、腎炎、呼吸窮迫症候群、精巣上体炎、糸球体腎炎、ならびに甲状腺機能亢進症から選択され、前記炎症性関節炎は、若年性関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、ライター症候群(Reiter’s syndrome)、強直性脊椎炎、および痛風性関節炎を含むがこれらに限定されなく、前記腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、高悪性度/中悪性度/低悪性度B細胞リンパ腫、急性B細胞リンパ芽球性白血病、顆粒球性白血病、およびホジキン病を含むがこれらに限定されない、請求項13に記載の使用。
【国際調査報告】