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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】細菌芽胞を含む洗浄組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 7/18 20060101AFI20240705BHJP
   C11D 7/54 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
C11D7/18
C11D7/54
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502217
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 US2022072663
(87)【国際公開番号】W WO2023004213
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】21186295.8
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ラント、ニール・ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ラティマー、キャサリン・エスター
【テーマコード(参考)】
4H003
【Fターム(参考)】
4H003AB03
4H003AB19
4H003AB31
4H003AC08
4H003AE05
4H003DB01
4H003DC02
4H003EA12
4H003EA15
4H003EA16
4H003EA28
4H003EB08
4H003EB10
4H003EB13
4H003EB24
4H003EB30
4H003EB32
4H003EB42
4H003EC01
4H003EC02
4H003EE05
4H003FA04
4H003FA12
4H003FA21
4H003FA26
4H003FA28
4H003FA43
(57)【要約】
洗浄組成物であって、組成物の約5重量%~約25重量%の過酸化水素源と、組成物の1重量%~約10重量%の漂白活性化剤と、約1×10~約1×1011CFU/gの細菌芽胞と、含み、組成物が、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、約9.5~約11.5のpHを有する、洗浄組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄組成物であって、
i)前記組成物の約5重量%~約25重量%の過酸化水素源と、
ii)前記組成物の1重量%~約10重量%の漂白活性化剤と、
iii)約1×10~約1×1011CFU/gの細菌芽胞と、含み、
前記組成物が、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、9.5~11.5のpHを有する、洗浄組成物。
【請求項2】
前記過酸化水素源及び前記漂白活性化剤が、約2:1~約20:1の重量比である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、組成物の1%(w/v)溶液を20℃の蒸留水中の0.2M塩酸で滴定することによって決定したときに、約5~約20(g NaOH/100g組成物として表される)の、pH 7.5に対する予備アルカリ度を有する、請求項1又は2のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項4】
前記過酸化水素源が、過炭酸ナトリウムを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記細菌芽胞が、バチルス属由来の細菌を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記バチルスが、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記細菌芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、及びそれらの混合物からなる群から選択される細菌を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
洗浄性界面活性剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物の約1~約20重量%のビルダーを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物であって、
i)前記組成物の約10重量%~約20重量%の過炭酸塩と、
ii)前記組成物の2.0重量%~約5重量%のテトラアセチルエチレンジアミンと、
iii)バチルスを含む、約1×10~約1×10CFU/gの細菌芽胞と、
iv)前記組成物の約1重量%~20重量%の洗浄性界面活性剤と、
v)前記組成物の約1重量%~約20重量%のビルダーと、を含む、組成物。
【請求項11】
前記組成物が、固体形態である、請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、洗濯組成物、好ましくは洗濯粉末組成物である、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
表面を処理して、前記表面上で持続的な悪臭防止及び/又は悪臭低減を提供する方法であって、前記方法が、前記表面を、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物を含む水性液に供する工程を含む、方法。
【請求項14】
前記水性液が、約1×10~約1×10CFU/リットルの細菌芽胞、好ましくは約1×10~約1×10CFU/リットルの細菌芽胞を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記表面が、布地であり、前記表面を前記水性液に供する工程が、洗濯機中で行われる、請求項13又は14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漂白系及び細菌芽胞を含む洗浄組成物に関する。本発明の組成物を使用して、漂白可能な染みの良好な除去及び持続的な防臭効果を提供する方法も提供される。
【背景技術】
【0002】
洗浄製品における漂白剤の使用は公知である。漂白剤は、広い温度範囲にわたって、及び低温においてさえ、殺菌、殺真菌、殺生物、及び殺芽胞活性を含む広いスペクトルの生物学的活性を有する。国際公開第2017/15771(A1)号は、細菌芽胞を使用して悪臭を分解する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2017/15771(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、漂白可能な染みの良好な除去と同時に、長期持続性の悪臭低減及び/又は防止を提供する組成物及び方法を見出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、洗浄組成物が提供される。組成物は、漂白系及び細菌芽胞を含む。組成物は、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、約9.5~約11.5のpHを有する。驚くべきことに、本発明の組成物において、芽胞の安定性は漂白系によって影響されないことが見出された。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、表面を処理する方法が提供され、この方法は、本発明の組成物で表面を処理して、長時間持続する悪臭防止及び/又は悪臭除去を提供する処理工程を含む。好ましくは、本方法は、洗濯プロセスにおける布地の処理を含む。
【0007】
本発明の第1の態様に関連して説明される本発明の組成物の要素は、必要な変更を加えて、本発明の第2の態様に適用される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、洗浄組成物、及び本発明の組成物を使用して表面を処理する方法を包含する。表面は、硬質表面であっても軟質表面であってもよく、好ましくは、表面は布地である。
【0009】
本発明の組成物及び方法は、漂白可能な染み除去及び悪臭除去を提供し、また、持続期間中、特に表面が処理された後の表面の使用中に悪臭防止を提供する。
【0010】
本発明の組成物及び方法は、漂白可能な染みの除去、悪臭除去、及び/又は悪臭防止に関して持続期間にわたって相乗作用を提供することが予想外に見出された。布地の場合、例えば、布地が適切な水分及び栄養素条件に供されると、芽胞が発芽して細菌を活性化し、細菌が汚れを分解して悪臭を防止及び/又は低減するのを助ける酵素を順に分泌する。
【0011】
本発明はまた、持続的な悪臭防止及び/又は悪臭除去を提供するために、布地を処理する方法を包含する。「持続的な」とは、表面、好ましくは布地が処理された後、悪臭防止及び/又は除去が少なくとも24時間、好ましくは、少なくとも48時間行われることを意味する。理論に束縛されるものではないが、細菌芽胞は、使用者からの水分、熱、及び汗などの外部刺激で発芽し、それによって布地の着用中に悪臭除去及び/又は悪臭防止に貢献すると考えられている。
【0012】
本明細書で使用するとき、特許請求の範囲で使用される場合の「a」及び「an」という冠詞は、特許請求又は記載されているもののうちの1つ以上を意味すると理解される。本明細書で使用するとき、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」という用語とは、非限定的であることを意味する。本開示の組成物は、本開示の構成要素を含み得る、それらから本質的になり得る、又はそれらからなり得る。
【0013】
本明細書で使用される百分率、比率、及び割合は全て、別段の指定がない限り、組成物の重量%である。全ての平均値は、別段の明示的な指示がない限り、組成物の「重量により」計算される。別段の指定がない限り、全ての比率は重量/重量レベルとして計算される。
【0014】
別段の指定がない限り、全ての測定は、25℃で実施される。
【0015】
別途注記がない限り、全ての成分又は組成物の濃度は、その成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副産物は除外される。
【0016】
本発明の組成物は、
i)組成物の約5重量%~約25重量%、好ましくは約8重量%~約18重量%、より好ましくは約10~15重量%の過酸化水素源であって、好ましくは過酸化水素源が過炭酸塩を含む、過酸化水素源と、
ii)組成物の1.0重量%~約10重量%、好ましくは1.5重量%~約9重量%、より好ましくは2.0~8重量%の漂白活性化剤であって、好ましくは漂白活性化剤がTAEDを含む、漂白活性化剤と、
iii)約1×10~約1×1011CFU/g、約1×10~約1×10CFU/g、好ましくは約1×10~約1×10、より好ましくは約1×10~約1×10CFU/gの細菌芽胞であって、好ましくは細菌芽胞がバチルス(Bacillus)属からの細菌を含む、細菌芽胞と、を含む。
【0017】
本発明の組成物は、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、約9.5~約11.5、好ましくは約10.0~約11.0のpHを有する。
【0018】
本発明の組成物は、組成物の1%(w/v)溶液を20℃の蒸留水中の0.2M塩酸で滴定することによって決定したときに、好ましくは、約5~約20(g NaOH/100g組成物として表される)の、pH 7.5に対する予備アルカリ度を有する。予備アルカリ度は、以下のように測定することができる。
【0019】
完全に配合された洗剤組成物の試料10gを小数点第二位まで正確に量り取る。サンプルは、ダストキャビネット内でパスカルサンプラーを使用して取得する必要がある。10gの試料をプラスチック製ビーカーに加え、200mLの二酸化炭素フリーの脱イオン水を加える。撹拌用プレート上で磁性撹拌器を使用し完全に溶解するまで少なくとも15分間150rpmで撹拌する。ビーカーの内容物を、1リットルのメスフラスコに移動し、脱イオン水で1リットルにする。十分に混合し、100mLピペットを使用して、100mL±1mLのアリコートを直ちに取る。試料のpH及び温度を測定し、記録するには、±0.01のpH単位まで読み取り可能なpH計を使用し、撹拌しながら、温度を21℃+/-2℃として確保する。撹拌しながら、pHの測定値が正確に7.5になるまで0.2M塩酸で滴定する。使用した塩酸のミリリットル数を記録する。同様に3回繰り返した平均滴定量を取る。以下の計算を実施して、pH 7.5への予備アルカリ度を計算する。
【0020】
予備アルカリ度(g NaOH/100g)=(T×M×40×Vol)/(10×Wt×アリコート)
式中、
T=pH7.5までの滴定量(mL)
M=HClのモル濃度=0.2
40=NaOHの分子量
容量=全容量(すなわち、1000mL)
W=製品重量(10g)
アリコート=(100mL)
【0021】
好ましくは、本発明の組成物は、洗濯洗剤組成物であり、好ましくは、組成物は、アニオン性洗浄性界面活性剤、非イオン性洗浄性界面活性剤、カチオン性洗浄性界面活性剤、双性イオン洗浄性界面活性剤及び両性洗浄性界面活性剤などの洗浄性界面活性剤;カルボキシレートポリマー、汚れ放出ポリマー、再付着防止ポリマー、セルロース系ポリマー、及びケアポリマーなどのポリマー;プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼなどの酵素;ゼオライトビルダー;リン酸塩ビルダー;クエン酸及びクエン酸塩などの共ビルダー;炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムなどの炭酸塩;硫酸ナトリウムなどの流酸塩;ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩;塩化ナトリウムなどの塩化物;増白剤、キレート剤;色相剤;移染防止剤;染料固着剤;香料;シリコーン、粘土などの布地用柔軟剤;ポリエチレンオキシドなどの凝集剤;抑泡剤;及びこれらの任意の組み合わせから選択される洗剤成分を含む。
【0022】
細菌芽胞
本明細書で使用するための細菌芽胞は、i)洗濯処理で見られる条件を生き延びることができ、ii)布地持続性であり、iii)臭気を制御する能力を有し、iv)好ましくは、洗濯洗剤の浄化作用を支持する能力を有する。芽胞は、布地上で発芽し、栄養素として悪臭前駆体を使用して細胞を形成する能力を有する。芽胞は、液体又は固体形態で供給することができる。好ましくは、芽胞は、固体形態である。本明細書で特に好ましい組成物は、固体形態の芽胞を含む粉末形態の組成物である。
【0023】
いくつかのグラム陽性細菌は、2段階の生活環を有する。その生活環中、栄養不足状態に応答するなどの特定の条件下で成長している細菌は、芽胞又は内生芽胞形成につながる精巧な発生プログラムを実行され得る。細菌芽胞は、興味深い形態的及び機械的特性を有する、生化学的に複雑な構造として組み立てられた、約60個の異なるタンパク質からなるコートによって保護される。そのタンパク質コートは、強剛性を提供する静的構造とみなされ、溶菌酵素などの外因性の大きな毒性分子を除外するための篩として主に作用する。芽胞は、極端な環境条件に対して非常に耐性があるため、種の長期生存において重要な役割を果たす。芽胞はまた、長年にわたって、代謝的に休眠状態であり続けることができる。栄養細胞から細菌芽胞を得るための方法は、当該分野で周知である。いくつかの例では、栄養細菌細胞は液体培地で増殖させられる。後期対数増殖期又は初期定常期から、細菌は芽胞形成を開始し得る。細菌が芽胞形成を終了すると、例えば遠心分離を使用することにより、それらの芽胞を培地から得ることができる。任意の残りの栄養細胞を殺傷又は除去するために、様々な方法が使用され得る。様々な方法を使用して、細胞破片及び/又は他の材料又は物質から、芽胞を精製することができる。細菌芽胞は、例えば、様々な技術、相造影顕微鏡法、自動走査顕微鏡法、高解像度原子力顕微鏡法、又は耐熱性法を使用して、栄養細胞から分化され得る。細菌芽胞は、一般に、代謝的に不活性又は休止している、環境に耐性を有する構造であるため、市販の微生物製品で使用されるように容易に選択される。丈夫さ及び極端に長い寿命にも関わらず、芽胞は、栄養細菌へと戻ることで生活環を完了させるプロセスの初期段階である発芽によって休眠状態を中断するための好ましい状態を知らせる、発芽として知られている特定の小分子の存在に迅速に応答することができる。例えば、市販の微生物製品は、芽胞が環境内に存在する胚に遭遇する環境内に分散されて、栄養細胞内で発芽し、意図された機能を実施するように設計され得る。様々な異なる細菌が芽胞を形成し得る。これらの群のいずれかからの細菌は、本明細書に開示される組成物、方法、及びキットに使用され得る。例えば、以下の属:アセトネマ(Acetonema)、アルカリバチルス(Alkalibacillus)、アンモニフィラス(Ammoniphilus)、アムピバチルス(Amphibacillus)、アナエロバクター(Anaerobacter、アナエロスポラ(Anaerospora)、アネウリバチルス(Aneurinibacillus)、アノキシバチルス(Anoxybacillus)、バチルス(Bacillus)、ブレビバチルス(Brevibacillus)、カルダナエロバクタ-(Caldanaerobacter)、カロラマター(Caloramator)、カミニセラ(Caminicella)、セラシバチルス(Cerasibacillus)、クロストリジウム(Clostridium)、クロストリジイサリバクター(Clostridiisalibacter)、コーネラ(Cohnella)、デンドロスポロバクター(Dendrosporobacter)、デスルホトマクルム(Desulfotomaculum)、デスルホスポロムサ(Desulfosporomusa)、デスルホスポロシヌス(Desulfosporosinus)、デスルホビルグラ(Desulfovirgula)、デスルフニスポラ(Desulfunispora)、デスルフリスポラ(Desulfurispora)、フィリファクター(Filifactor)、フィロバチルス(Filobacillus)、ゲルリア(Gelria)、ゲオバチルス(Geobacillus)、ゲオスポロバクター(Geosporobacter)、グラシリバチルス(Gracilibacillus)、ハロナトローナム(Halonatronum)、ヘリオバクテリウム(Heliobacterium)、ヘリオフィラム(Heliophilum)、ラセエラ(Laceyella)、レンチバチルス(Lentibacillus)、ライシニバチルス(Lysinibacillus)、マヘラ(Mahella)、メタバクテリウム(Metabacterium)、モーレラ(Moorella)、ナトロニエラ(Natroniella)、オセアノバチルス(Oceanobacillus)、オレニア(Orenia)、オルニチンバチルス(Ornithinibacillus)、オキサロファーガス(Oxalophagus)、オキソバクター(Oxobacter)、パエニバチルス(Paenibacillus)、パラリオバチルス(Paraliobacillus)、ペロスポラ(Pelospora)、ペロトマクルム(Pelotomaculum)、ピスシバチルス(Piscibacillus)、プラニフィラム(Planifilum)、ポンチバチルス(Pontibacillus)、プロピオニスポラ(Propionispora)、サリニバチルス(Salinibacillus)、サルスギニバチルス(Salsuginibacillus)、セイノネラ(Seinonella)、シマズエラ(Shimazuella)、スポラセチゲニウム(Sporacetigenium)、スポロアナエロバクター(Sporoanaerobacter)、スポロバクター(Sporobacter)、スポロバクテリウム(Sporobacterium)、スポロハロバクター(Sporohalobacter)、スポロラクトバチルス(Sporolactobacillus)、スポロムサ(Sporomusa)、スポロサルチア(Sporosarcina)、スポロタレア(Sporotalea)、スポロトマキュラム(Sporotomaculum)、シントロフォモナス(Syntrophomonas)、シントロフォスポラ(Syntrophospora)、テヌイバチルス(Tenuibacillus)、テピディバクター(Tepidibacter)、テリバチルス(Terribacillus)、タラソバチルス(Thalassobacillus)、サーモアセトゲ二ウム(Thermoacetogenium)、サーモアクチノマイセス(Thermoactinomyces)、サーモアルカリバチルス(Thermoalkalibacillus)、サーモアナエロバクター(Thermoanaerobacter)、サーモアナエロモナス(Thermoanaeromonas)、サーモバチルス(Thermobacillus)、サーモフラビミクロビウム(Thermoflavimicrobium)、サーモベナブラム(Thermovenabulum)、チュベリバチルス(Tuberibacillus)、バルジバチルス(Virgibacillus)、及び/又はブルカノバチルス(Vulcanobacillus)のうちのいくつかの細菌は、芽胞を形成し得る。
【0024】
好ましくは、芽胞を形成し得る細菌は、バチラス科(Bacillaceae)、例えば、アエリバチルス(Aeribacillus)、アリイバチルス(Aliibacillus)、アルカリバチルス(Alkalibacillus)、アルカリコッカス(Alkalicoccus)、アルカリハロバチルス(Alkalihalobacillus)、アルカリラクチバチルス(Alkalilactibacillus)、アロバチルス(Allobacillus)、アルテリバチルス(Alteribacillus)、アルテリバクター(Alteribacter)、アムピバチルス(Amphibacillus)、アナエロバチルス(Anaerobacillus)、アノキシバチルス(Anoxybacillus)、アクイバチルス(Aquibacillus)、アクイサリバチルス(Aquisalibacillus)、アウレイバチルス(Aureibacillus)、バチルス(Bacillus)、カルダルカリバチルス(Caldalkalibacillus)、カルジバチルス(Caldibacillus)、カルディテリコラ(Calditerricola)、カリディフォンティスバチルス(Calidifontibacillus)、カメリイバチルス(Camelliibacillus)、セラシバチルス(Cerasibacillus)、コンポスティバチルス(Compostibacillus)、サイトバチルス(Cytobacillus)、デゼルティバチルス(Desertibacillus)、ドミバチルス(Domibacillus)、エクトバチルス(Ectobacillus)、エバンセラ(Evansella)、ファルシバチルス(Falsibacillus)、フェルディナンドコヒナ(Ferdinandcohnia)、フェルメンティバチルス(Fermentibacillus)、フィクチバチルス(Fictibacillus)、フィロバチルス(Filobacillus)、ゲオバチルス(Geobacillus)、ゲオミクロビウム(Geomicrobium)、ゴットフリーディア(Gottfriedia)、グラシリバチルス(Gracilibacillus)、ハルアルカリバチルス(Halalkalibacillus)、ハロバチルス(Halobacillus)、ハロラクチバチルス(Halolactibacillus)、ヘインドリクキシア(Heyndrickxia)、ヒドロゲニバチルス(Hydrogenibacillus)、レデルベルジア(Lederbergia)、レンチバチルス(Lentibacillus)、リッチフィエルディア(Litchfieldia)、ロッティデバチルス(Lottiidibacillus)、マルガリーチア(Margalitia)、マリノコッカス(Marinococcus)、メルギリバチルス(Melghiribacillus)、メソバチルス(Mesobacillus)、メタバチルス(Metabacillus)、ミクロアエロバクター(Microaerobacter)、ナトリバチルス(Natribacillus)、ナトロノバチルス(Natronobacillus)、ネオバチルス(Neobacillus)、ニアリア(Niallia)、オセアノバチルス(Oceanobacillus)、オルニチニバチルス(Ornithinibacillus)、パラゲオバチルス(Parageobacillus)、パラリオバチルス(Paraliobacillus)、パラルカリバチルス(Paralkalibacillus)、パウシサリバチルス(Paucisalibacillus)、ペラギラブドス(Pelagirhabdus)、ペリバチルス(Peribacillus)、ピスシバチルス(Piscibacillus)、ポリゴニバチルス(Polygonibacillus)、ポンチバチルス(Pontibacillus)、プラドシア(Pradoshia)、プリエスチア(Priestia)、シュードグラシリバチルス(Pseudogracilibacillus)、プエリバチルス(Pueribacillus)、ラディオバチルス(Radiobacillus)、ロベルトムラヤ(Robertmurraya)、ロゼルロモレア(Rossellomorea)、サッカロコッカス(Saccharococcus)、サリバクテリウム(Salibacterium)、サリミクロビウム(Salimicrobium)、サリニバチルス(Salinibacillus)、サリパルディバチルス(Salipaludibacillus)、サリラブダス(Salirhabdus)、サリセディミニバクテリウム(Salisediminibacterium)、サリテリバチルス(Saliterribacillus)、サルシューギニバチルス(Salsuginibacillus)、セディミニバチルス(Sediminibacillus)、シミノビチア(Siminovitchia)、シニバチルス(Sinibacillus)、シノバカ(Sinobaca)、ストレプトハロバチルス(Streptohalobacillus)、サクリフィエラ(Sutcliffiella)、スウィオニバチルス(Swionibacillus)、テニューイバチルス(Tenuibacillus)、テピディバチルス(Tepidibacillus)、テルリバチルス(Terribacillus)、テルリラクチバチルス(Terrilactibacillus)、テクスココニバチルス(Texcoconibacillus)、タラソバチルス(Thalassobacillus)、タラソラブドス(Thalassorhabdus)、サーモロンギバチルス(Thermolongibacillus)、バルジバチルス(Virgibacillus)、バルディバシル(Viridibacillu)、ブルカニバチルス(Vulcanibacillus)、ヴァイツマニア(Weizmannia)属の種由来である。様々な例では、細菌は、バチルス バチルス・アキディコラ、バチルス・アエオリウス、バチルス・アエリウス、バチルス・アエロフィルウス、バチルス・アルブス、バチルス・アルティチュジニス、バチルス・アルベアユエンシス、バチルス・アミロリクエファシエンセクス、バチルス・アンスラシス、バチルス・アクイフラビ、バチルス・アトロファエウス、バチルス・アウストラリマリス、バチルス・バディウス、バチルス・ベンゾエボランス、バチルス・カブリアレシイ、バチルス・カナベラリウス、バチルス・カッパリディス、バチルス・カルボニフィルス、バチルス・セレウス、バチルス・チャガンゲンシス、バチルス・コアフイレンシス、バチルス・サイトトキシクス、バチルス・デシシフロンディス、バチルス・エクトイニフォルマンス、バチルス・エンクレンシス、バチルス・フェングクゥエンシス、バチルス・フンゴルム、バチルス・グリチニフェルメンタンス、バチルス・ゴビエンシス、バチルス・ハロトレランス、バチルス・ハイネシイ、バチルス・ホルティ、バチルス・イナクォソルム、バチルス・インファンチス、バチルス・インフェルナス、バチルス・イサベリアエ、バチルス・ケクェアエ、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・ルティ、バチルス・マヌセンシス、バチルス・マリニセディメントーラム、バチルス・メソフィルス、バチルス・メタノリカス、バチルス・モビリス、バチルス・モジャベンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・ナカムライ、バチルス・ヌジオピクス、バチルス・ニトラチレデゥセンス、バチルス・オレイボランス、バチルス・パシフィクス、バチルス・パキスタネンシス、バチルス・パラリケニフォルミス、バチルス・パラミコイデス、バチルス・パランスラシス、バチルス・ペルバグス、バチルス・ピスチコラ、バチルス・プロテオリティクス、バチルス・シュードミコイデス、バチルス・プミルス、バチルス・サフェンシス、バチルス・サラセティス、バチルス・サリナス、バチルス・サリトレランス、バチルス・セオハエアネンシス、バチルス・シバジイ、バチルス・シアメンシス、バチルス・スミティ、バチルス・ソリマングロビ、バチルス・ソングクレンシス、バチルス・ソノレンシス、バチルス・スピジゼニイ、バチルス・スポンギアエ、バチルス・ステアルコリス、バチルス・ストラトスフェリクス、バチルス・サブチリス、バチルス・スウェヅェイ、バチルス・タエアネンシス、バチルス・タマリシス、バチルス・テキレンシス、バチルス・サーモクロアカエ、バチルス・サーモトレランス、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・チアンシェニイ、バチルス・トヨネンシス、バチルス・トロピカス、バチルス・バリスモルティス、バチルス・ベレズエンシス、バチルス・ヴィエドマンニイ、バチルス・ヴダリアンキエンシス、バチルス・キアメネンシス、バチルス・キアプエンシス、バチルス・ザングゾウエンシス、又はそれらの組み合わせの株であり得る。
【0025】
一部の例では、芽胞を形成する細菌株は、バチルス(Bacillus)株であってよく、例としては、バチルス種(Bacillus sp.)株SD-6991、バチルス種(Bacillus sp.)株SD-6992、バチルス種(Bacillus sp.)株NRRL B-50606、バチルス種(Bacillus sp.)株NRRL B-50887、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)株NRRL B-50016、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50017、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7792(以前はバチルス・アトロファエウス(Bacillus atrophaeus)と分類されていたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウス(Bacillus atrophaeus)と分類されていたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50018、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7541、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7544、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7545、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7546、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)株PTA-7547、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7549、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7793、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7790、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7791、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)株NRRL B-50136(DA-33R、ATCC受入番号55406としても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50141、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50399、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)株NRRL B-50014、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)株NRRL B-50015、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50607、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilisstrain)株NRRL B-50147(300Rとしても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50150、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50154、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)PTA-3142、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株ATCC受入番号55405(300としても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株ATCC受入番号55407(PMXとしても知られているもの)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-50398(ATCC 700385、PMX-1、及びNRRL B-50255としても知られているもの)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)ATCC受入番号700386、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)ATCC受入番号700387(上記の全ての株は、Novozymes,Inc.,USAから入手可能である)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24(例えば、Novozymesからの分離株NRRL B-50304及びNRRL B-50349 TAEGRO(登録商標))、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)(例えば、Bayer CropScienceからの分離株NRRL B-50349)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TrigoCor(「TrigoCor 1448」としても知られている、例えば、Cornell University,USAから入手可能なEmbrapa Trigo受入番号144/88.4Lev、Cornell受入番号Pma007BR-97、及びATCC受入番号202152の分離株)、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0026】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株であり得る。例えば、株は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7543(以前は、バチルス・アトロファエウス(Bacillus atrophaeus)と分類されたもの)、及び/又はバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50154、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウス(Bacillus atrophaeus)と分類されたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株NRRL B-50154、又は他のバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)微生物からのものであり得る。
【0027】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、ブレビバチルス種(Brevibacillus spp.)であってよく、例えば、ブレビバチルス・ブレビス(Brevibacillus brevis)、ブレビバチルス・フォーモサス(Brevibacillus formosus)、ブレビバチルス・ラテロスポラス(Brevibacillus laterosporus)、若しくはブレビバチルス・パラブレービス(Brevibacillus parabrevis)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0028】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、パエニバチルス種(Paenibacillus spp.)であってよく、例えば、パエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、パエバチルス・アミロリティカス(Paenibacillus amylolyticus)、パエバチルス・アゾトフィクサンス(Paenibacillus azotofixans)、パエニバチルス・クッキイ(Paenibacillus cookii)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、若しくはパエニバチルス・バリダス(Paenibacillus validus)、又はそれらの組み合わせであり得る。細菌芽胞は、約2~50ミクロン、好適には約10~45ミクロンの平均粒径を有し得る。バチルス芽胞は、水性担体中のブレンドで市販されており、この水性担体には不溶である。他の市販のバチルス芽胞ブレンドとしては、以下のものに限定されるわけではないが、Novozymes Biologicals,Inc.から入手可能な、Fenshen Free(商標)CAN(10X)、Genesis Biosciences,Inc.から入手可能なEvogen(登録商標)Renew Plus(10X)、及びGenesis Biosciences,Inc.から全て入手可能なEvogen(登録商標)GT(10X、20X、及び110X)が挙げられる。前述のリストでは、括弧内の表記(10X、20X、及び110X)は、バチルス芽胞の相対濃度を示す。
【0029】
本発明の組成物及び方法で使用される細菌芽胞は、熱活性化されていても、熱活性化されていなくてもよい。いくつかの例では、細菌芽胞は熱活性化されている。いくつかの例では、細菌芽胞は熱不活性化されていない。好ましくは、本明細書で使用される芽胞は、熱活性化される。熱活性化は、室温(15~25℃)から25~120℃、好ましくは40C~100℃の最適温度まで細菌芽胞を加熱し、最適温度を2時間以下、好ましくは70~80℃で30分間保持することを含み得る。
【0030】
本明細書に開示される組成物及び方法について、細菌芽胞の集団が一般に使用される。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、細菌の単一株からの細菌芽胞を含み得る。好ましくは、細菌芽胞の集団は、2、3、4、5、又はそれ以上の細菌株の細菌芽胞を含み得る。一般に、細菌芽胞の集団は、大多数の芽胞と、少数の栄養細胞とを含有する。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、栄養細胞を含まない。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、又は50%未満の栄養細胞を含有してもよく、細菌芽胞のパーセンテージは、((栄養細胞数/(集団中の芽胞数+集団中の栄養細胞数))×100)として計算される。一般に、開示された方法、組成物、製品中で使用される細菌芽胞の集団は、安定しており(すなわち、発芽中ではない)、集団中の少なくともいくつかの個々の芽胞は、発芽できる状態にある。
【0031】
本開示で使用される細菌芽胞の集団は、異なる濃度で細菌芽胞を含み得る。様々な例では、細菌芽胞の集団は、少なくとも1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10、5×10、1×1010、5×1010、1×1011、5×1011、1×1012、5×1012、1×1013、5×1013、1×1014、又は5×1014個/mL、個/グラム、又は個/cmの芽胞を含み得るが、それらに限定されない。
【0032】
好ましくは、細菌芽胞は、バチルス芽胞を含み、より好ましくは、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択され、更に好ましくは、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、及びそれらの混合物からなる群から選択されるバチルスを含む。
【0033】
過酸化水素源
本発明の組成物は、組成物の約5重量%~約25重量%、好ましくは約8重量%~約22重量%、より好ましくは約10~20重量%の過酸化水素源を含む。
【0034】
本明細書で使用するのに好適な過酸化水素源としては、溶解時に過酸化水素を放出する固体材料が挙げられ、例えば、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過酸化水素-尿素付加物、過酸化水素とポリビニルピロリドン又は架橋ポリビニルピロリドンとの錯体、例えば、AshlandによってPeroxydone(登録商標)ブランドで販売されているものなどがある。
【0035】
無機過水和塩は、通常、アルカリ金属塩である。無機過水和塩は、追加の保護なしの結晶性固体として含まれ得る。代替的に、塩はコーティングされていてもよい。好適なコーティングには、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム及びこれらの混合物が挙げられる。当該コーティングは、表面に塗布される混合物として塗布されるか、又は順次積層して塗布され得る。
【0036】
アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウムは、本明細書における使用に好ましい漂白剤である。過炭酸塩は、最も好ましくは、製品内安定性を提供するコーティングされた形態で製品に組み込まれる。
【0037】
漂白活性化剤
本発明の組成物は、組成物の1.0重量%~約10重量%、好ましくは1.5重量%~約9重量%、より好ましくは約2.0~8重量%の漂白活性化剤を含む。本発明の組成物に好ましい漂白活性化剤は、テトラアセチルエチレンジアミンである。
【0038】
漂白活性化剤は、典型的には、60℃以下の温度での洗浄の過程で漂白作用を強化する有機過酸前駆体である。本明細書での使用に好適な漂白活性化剤には、過加水分解条件下で、好ましくは1~12個の炭素原子、特に2~10個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキソカルボン酸(peroxoycarboxylic acid)、及び/又は任意に置換された過安息香酸を与える化合物が含まれる。好適な物質は、炭素原子の数が指定されているO-アシル基及び/若しくはN-アシル基並びに/又は任意に置換されたベンゾイル基を有する。ポリアシル化アルキレンジアミン、具体的にはテトラアセチルエチレンジアミン(tetraacetylethylenediamine、TAED)、アシル化トリアジン誘導体、具体的には1,5-ジアセチル-2,4-ジオキソヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン(1,5-diacetyl-2,4-dioxohexahydro-1,3,5-triazine、DADHT)、アシル化グリコールウリル、具体的にはテトラアセチルグリコールウリル(tetraacetylglycoluril、TAGU)、N-アシルイミド、具体的にはN-ノナノイルスクシンイミド(N-nonanoylsuccinimide、NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、具体的にはn-ノナノイル-又はイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n-又はイソ-NOBS)、デカノイルオキシ安息香酸(decanoyloxybenzoic acid、DOBA)、無水カルボン酸、具体的には無水フタル酸、アシル化多価アルコール、具体的にはトリアセチン、二酢酸エチレングリコール及び2,5-ジアセトキシ-2,5-ジヒドロフラン、並びにクエン酸トリエチルアセチル(triethylacetyl citrate、TEAC)も好まれる。TAEDは、本明細書で使用するのに好ましい漂白活性化剤である。
【0039】
洗浄性界面活性剤:好適な洗浄性界面活性剤としては、アニオン性洗浄性界面活性剤、非イオン性洗浄性界面活性剤、カチオン性洗浄性界面活性剤、双性イオン洗浄性界面活性剤、及び両性洗浄性界面活性剤が挙げられる。好適な洗浄性界面活性剤は、直鎖であっても分枝鎖であってもよく、置換されていても非置換であってもよく、石油化学物質由来であっても生体物質由来であってもよい。
【0040】
アニオン性洗浄性界面活性剤:好適なアニオン性洗浄性界面活性剤としては、スルホネート洗浄性界面活性剤及びサルフェート洗浄性界面活性剤が挙げられる。好ましくは、本発明の組成物は、組成物の約1重量%~約30重量%のアニオン性界面活性剤を含む。
【0041】
好適なスルホネート洗浄性界面活性剤としては、メチルエステルスルホネート、アルファオレフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、特にアルキルベンゼンスルホネート(alkyl benzene sulphonates, especially alkyl benzene sulphonates)、好ましくはC10~13アルキルベンゼンスルホネートが挙げられる。好適なアルキルベンゼンスルホネート(LAS)は、市販の直鎖アルキルベンゼン(LAB)をスルホン化することによって得ることができ、好ましくは得られ;好適なLABとしては低2-フェニルLABが挙げられ、他の好適なLABとしては、高2-フェニルLAB、例えばSasolにより商標名Hyblene(登録商標)で供給されているものが挙げられる。
【0042】
好適なサルフェート洗浄性界面活性剤としては、アルキルサルフェート、好ましくは、C8~18アルキルサルフェート、又は主にはC12アルキルサルフェートが挙げられる。
【0043】
好ましいサルフェート洗浄性界面活性剤は、アルキルアルコキシル化サルフェート、好ましくはアルキルエトキシル化サルフェート、好ましくはC8~18アルキルアルコキシル化サルフェート、好ましくはC8~18アルキルエトキシル化サルフェートであり、好ましくはアルキルアルコキシル化サルフェートは、0.5~20、好ましくは0.5~10の平均アルコキシル化度を有し、好ましくはアルキルアルコキシル化サルフェートは、0.5~10、好ましくは0.5~5、より好ましくは0.5~3、及び最も好ましくは0.5~1.5の平均エトキシル化度を有するC8~18アルキルエトキシル化サルフェートである。
【0044】
アルキルサルフェート、アルキルアルコキシル化サルフェート、及びアルキルベンゼンスルホネートは、直鎖であっても分枝鎖であってもよく、置換されていても非置換であってもよく、石油化学物質由来であっても生体物質由来であってもよい。
【0045】
他の好適なアニオン性洗浄性界面活性剤としては、アルキルエーテルカルボキシレートが挙げられる。
【0046】
好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、塩形態であってよく、好適な対イオンとしては、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アミノアルコール、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。好ましい対イオンはナトリウムである。
【0047】
非イオン性洗浄性界面活性剤:好適な非イオン性洗浄性界面活性剤は、C~C18アルキルエトキシレート、例えば、ShellからのNEODOL(登録商標);C~C12アルキルフェノールアルコキシレート(好ましくは、このアルコキシレート単位は、エチレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位又はこれらの混合物である);エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーとの、C12~C18アルコール及びC~C12アルキルフェノール縮合物(例えば、BASFから販売されるPluronic(登録商標);アルキル多糖類、好ましくはアルキルポリグリコシド;メチルエステルエトキシレート;ポリヒドロキシ脂肪酸アミド;エーテルでキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0048】
好適な非イオン性洗浄性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド及び/又はアルキルアルコキシル化アルコールである。
【0049】
好適な非イオン性洗浄性界面活性剤としては、アルキルアルコキシル化アルコール、好ましくはC8~18アルキルアルコキシル化アルコール、好ましくはC8~18アルキルエトキシル化アルコールが挙げられ、好ましくはアルキルアルコキシル化アルコールは、1~50、好ましくは1~30、又は1~20、又は1~10の平均アルコキシル化度を有し、好ましくは、アルキルアルコキシル化アルコールは、1~10、好ましくは1~7、より好ましくは1~5、及び最も好ましくは3~7の平均エトキシル化度を有するC8~18アルキルエトキシル化アルコールである。アルキルアルコキシル化アルコールは、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていても非置換であってもよい。
【0050】
好適な非イオン性洗浄性界面活性剤としては、二級アルコール系洗浄性界面活性剤が挙げられる。
【0051】
カチオン性洗浄性界面活性剤:好適なカチオン性洗浄性界面活性剤としては、アルキルピリジニウム化合物、アルキル四級アンモニウム化合物、アルキル四級ホスホニウム化合物、アルキル三級スルホニウム化合物、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0052】
好適なカチオン性洗浄性界面活性剤は、次の一般式を有する第四級アンモニウム化合物である
(R)(R)(R)(R)N
式中、Rは直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換C6~18アルキル又はアルケニル部分であり、R及びRは、互いに独立して、メチル又はエチル部分から選択され、Rはヒドロキシル、ヒドロキシメチル、又はヒドロキシエチル部分であり、Xは電荷の中性を提供するアニオンであり、好ましいアニオンとしては、ハライド、好ましくはクロリド、サルフェート、及びスルホネートが挙げられる。
【0053】
双性イオン洗浄性界面活性剤:好適な双性イオン洗浄性界面活性剤としては、アミンオキシド及び/又はベタインが挙げられる。
【0054】
ポリマー:好適なポリマーとしては、カルボキシレートポリマー、汚れ放出ポリマー、再付着防止ポリマー、セルロース系ポリマー、ケアポリマー、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0055】
カルボキシレートポリマー:当該組成物は、マレエート/アクリレートランダムコポリマー又はポリアクリレートホモポリマーなどのカルボキシレートポリマーを含んでもよい。好適なカルボキシレートポリマーとしては、4,000Da~9,000Daの分子量を有するポリアクリレートホモポリマー、50,000Da~100,000Da、又は60,000Da~80,000Daの分子量を有するマレエート/アクリレートランダムコポリマーを含む。
【0056】
別の好適なカルボキシレートポリマーは、(i)カルボキシル基を含む1つ以上のモノマーから誘導される50~98重量%未満の構造単位;(ii)スルホネート部分を含む1つ以上のモノマーから誘導される1~49重量%未満の構造単位;並びに(iii)式(I)及び(II)によって表されるエーテル結合含有モノマーから選択される1種類以上のモノマーから誘導される1~49重量%の構造単位、を含む、コポリマーである:
【0057】
【化1】
式(I)中、Rは、水素原子又はCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基又は単結合を表し、Xは、0~5の数を表し、但し、Xは、Rが単結合である場合、1~5の数を表し、Rは、水素原子又はC~C20有機基であり、
【0058】
【化2】
式(II)中、Rは、水素原子又はCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基又は単結合を表し、Xは、0~5の数を表し、Rは、水素原子又はC~C20有機基である。
【0059】
ポリマーは、少なくとも50kDa、又は更には少なくとも70kDaの重量平均分子量を有することが好ましい場合がある。
【0060】
汚れ放出ポリマー:本組成物は、汚れ放出ポリマーを含んでもよい。好適な汚れ放出ポリマーは、次の構造(I)、(II)又は(III)のうちの1つによって特定される構造を有する:
(I) -[(OCHR-CHR-O-OC-Ar-CO-]
(II) -[(OCHR-CHR-O-OC-sAr-CO-]
(III) -[(OCHR-CHR-OR
式中、
a、b及びcは、1~200であり、
d、e及びfは、1~50であり、
Arは、1,4-置換フェニレンであり、
sArは、5位がSOMeで置換されている1,3-置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ-、ジ-、トリ-、若しくはテトラ-アルキルアンモニウム(アルキル基は、C~C18アルキル又はC~C10ヒドロキシアルキルである)、又はこれらの混合物であり、
、R、R、R、R、及びRは、独立して、H又はC~C18n-若しくはイソ-アルキルから選択され、
は、直鎖若しくは分岐C~C18アルキル、又は直鎖若しくは分岐C~C30アルケニル、又は5~9個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又はC~C30アリール基、又はC~C30アリールアルキル基である。
【0061】
好適な汚れ放出ポリマーは、Clariantにより、TexCare(登録商標)シリーズのポリマー、例えば、TexCare(登録商標)SRN240及びTexCare(登録商標)SRA300として販売されている。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Solvayにより、Repel-o-Tex(登録商標)シリーズのポリマー、例えば、Repel-o-Tex(登録商標)SF2及びRepel-o-Tex(登録商標)Crystalとして販売されている。
【0062】
再付着防止ポリマー:好適な再付着防止ポリマーとしては、ポリエチレングリコールポリマー及び/又はポリエチレンイミンポリマーが挙げられる。
【0063】
好適なポリエチレングリコールポリマーとしては、(i)ポリエチレングリコールを含む親水性主鎖、並びに(ii)C~C25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C~Cモノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸のC~Cアルキルエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される疎水性側鎖(複数可)、を含む、ランダムグラフトコポリマーが挙げられる。好適なポリエチレングリコールポリマーは、ランダムグラフト化ポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリエチレングリコール骨格を有する。ポリエチレングリコール骨格の平均分子量は、2,000Da~20,000Da、又は4,000Da~8,000Daの範囲であり得る。ポリエチレングリコール骨格とポリ酢酸ビニル側鎖との分子量比は、1:1~1:5又は1:1.2~1:2の範囲であり得る。エチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、0.02未満、又は0.016未満であってもよく、エチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、0.010~0.018の範囲であってもよく、又はエチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、0.010未満、又は0.004~0.008の範囲であってもよい。
【0064】
好適なポリエチレングリコールポリマーについては、国際公開第08/007320号に記載されている。
【0065】
好適なポリエチレングリコールポリマーは、Sokalan HP22である。
【0066】
セルロース系ポリマー:好適なセルロース系ポリマーは、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシルアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロース、スルホアルキルセルロースから選択され、より好ましくはカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物から選択される。
【0067】
好適なカルボキシメチルセルロースは、0.5~0.9のカルボキシメチル置換度、及び100,000Da~300,000Daの分子量を有する。
【0068】
好適なカルボキシメチルセルロースは、例えば、国際公開第09/154933号に記載されているように、0.65超の置換度及び0.45超のブロック性度を有する。
【0069】
ケアポリマー:好適なケアポリマーとしては、カチオン変性又は疎水変性セルロース系ポリマーが挙げられる。かかる変性されたセルロース系ポリマーは、洗濯サイクル中に布地に抗摩擦効果及び染料ロック効果をもたらし得る。好適なセルロース系ポリマーとしては、カチオン変性ヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。
【0070】
他の好適なケアポリマーとしては、染料ロックポリマー、例えば、イミダゾール及びエピクロロヒドリンの縮合によって、好ましくは1:4:1の比率で生成される縮合オリゴマーが挙げられる。好適な市販の染料ロックポリマーは、Polyquart(登録商標)FDI(Cognis)である。
【0071】
他の好適なケアポリマーとしては、アミノシリコーンが挙げられ、アミノシリコーンは、布地感触効果及び布地形状維持効果をもたらし得る。
【0072】
漂白触媒:本組成物は、漂白触媒を含んでいてよい。好適な漂白触媒としては、オキサジリジニウム系漂白触媒、遷移金属漂白触媒、特にマンガン及び鉄漂白触媒が挙げられる。好適な漂白触媒は、以下の一般式:
【0073】
【化3】
[式中、R13は、2-エチルヘキシル、2-プロピルへプチル、2-ブチルオクチル、2-ペンチルノニル、2-ヘキシルデシル、n-ドデシル、n-テトラデシル、n-ヘキサデシル、n-オクタデシル、イソ-ノニル、イソ-デシル、イソ-トリデシル及びイソ-ペンタデシルからなる群から選択される]に対応する構造を有する。
【0074】
予形成過酸:好適な予形成過酸としては、フタルイミドペルオキシカプロン酸が挙げられる。
【0075】
酵素:好適な酵素としては、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0076】
プロテアーゼ:好適なプロテアーゼとしては、メタロプロテアーゼ及び/又はセリンプロテアーゼが挙げられる。好適な中性又はアルカリ性プロテアーゼの例としては、サブチリシン(EC3.4.21.62)、トリプシン型又はキモトリプシン型プロテアーゼ、及びメタロプロテアーゼが挙げられる。好適なプロテアーゼとしては、前述の好適なプロテアーゼの化学的又は遺伝的に修飾された変異体が挙げられる。
【0077】
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、Novozymes A/S(Denmark)より、Alcalase(登録商標)、Savinase(登録商標)、Primase(登録商標)、Durazym(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase Ultra(登録商標)、Savinase Ultra(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)及びEsperase(登録商標)の商品名で販売されているもの、DuPontより、Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Preferenz(登録商標)P280、Preferenz(登録商標)P281、Preferenz(登録商標)P2018-C、Preferenz(登録商標)P2081-WE、Preferenz(登録商標)P2082-EE及びPreferenz(登録商標)P2083-A/Jを含む、Preferenz(登録商標)シリーズのプロテアーゼ、Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)及びPurafect OXP(登録商標)の商品名で販売されているもの、Solvay Enzymesより、Opticlean(登録商標)及びOptimase(登録商標)の商品名で販売されているもの、Henkel/Kemiraより入手可能なもの、すなわちBLAP(以下の変異S99D+S101R+S103A+V104I+G159Sを有する、米国特許第5,352,604号の図29で示される配列、以下BLAPという)、BLAP R(S3T+V4I+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)、BLAP X(S3T+V4I+V205Iを有するBLAP)及びBLAP F49(S3T+V4I+A194P+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)(全てHenkel/Kemiraより入手可能);並びにKaoのKAP(変異A230V+S256G+S259Nを有するバチルス・アルカロフィルス(Bacillus licheniformis)由来のサブチリシン)が挙げられる。
【0078】
好適なプロテアーゼについては、国際公開第11/140316号及び同第11/072117号に記載されている。
【0079】
アミラーゼ:好適なアミラーゼは、AA560α-アミラーゼ内因性から、好ましくは以下の変異R118K、D183、G184、N195F、R320K、及び/又はR458Kを有するバチルス種DSM 12649へ誘導される。好適な市販のアミラーゼとしては、Stainzyme(登録商標)、Stainzyme(登録商標)Plus、Natalase、Termamyl(登録商標)、Termamyl(登録商標)Ultra、Liquezyme(登録商標)SZ、Duramyl(登録商標)、Everest(登録商標)(全てNovozymes)及びSpezyme(登録商標)AA、Preferenz S(登録商標)シリーズのアミラーゼ、Purastar(登録商標)及びPurastar(登録商標)Ox Am、Optisize(登録商標)HT Plus(全てDu Pont)が挙げられる。
【0080】
好適なアミラーゼについては、国際公開第06/002643号に記載されている。
【0081】
セルラーゼ:好適なセルラーゼとしては、細菌由来又は真菌由来のセルラーゼが挙げられる。化学的に改変された又はタンパク質操作された変異体も適している。好適なセルラーゼとしては、バチルス(Bacillus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、フミコーラ(Humicola)属、フサリウム(Fusarium)属、チエラビア(Thielavia)属、アクレモニウム(Acremonium)属由来のセルラーゼ、例えば、フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)、及びフサリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)から生成される、真菌セルラーゼが挙げられる。
【0082】
市販のセルラーゼとしては、Celluzyme(登録商標)、Carezyme(登録商標)、及びCarezyme(登録商標)Premium、Celluclean(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S)、Revitalenz(登録商標)シリーズの酵素(Du Pont)、並びにBiotouch(登録商標)シリーズの酵素(AB Enzymes)が挙げられる。好適な市販のセルラーゼとしては、Carezyme(登録商標)Premium、Celluclean(登録商標)Classicが挙げられる。好適なセルラーゼについては、国際公開第07/144857号及び同第10/056652号に記載されている。
【0083】
リパーゼ:好適なリパーゼとしては、細菌由来、真菌由来、又は合成由来、及びこれらの変異体が挙げられる。化学的に改変された又はタンパク質操作された変異体も適している。好適なリパーゼの例としては、フミコーラ(Humicola)(同意語サーモマイセル(Thermomyces))由来、例えば、H.ラヌギノサ(H. lanuginosa)(T.ラヌギノサス(T. lanuginosus))由来のリパーゼが挙げられる。
【0084】
リパーゼは、例えば、国際公開第06/090335号、及び国際公開第13/116261号に記載のリパーゼなどの「第1のサイクルリパーゼ」であってもよい。一態様では、リパーゼは、第1の洗浄用リパーゼであり、好ましくは、T231R及び/又はN233R変異を含む、サーモマイセス・ラヌギノサス由来の野生型リパーゼの変異体である。好ましいリパーゼとしては、Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)によりLipex(登録商標)、Lipolex(登録商標)、及びLipoclean(登録商標)の商品名で販売されているリパーゼが挙げられる。
【0085】
他の好適なリパーゼとしては、Liprl 139(例えば、国際公開第2013/171241号に記載)及びTfulLip2(例えば、国際公開第2011/084412号及び国際公開第2013/033318号に記載)が挙げられる。
【0086】
他の酵素:他の好適な酵素は、植物、細菌又は真菌起源のものを含む、ペルオキシダーゼ/オキシダーゼなどの漂白酵素、及びその変異体である。市販のペルオキシダーゼとしては、Guardzyme(登録商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。他の好適な酵素としては、Gentle Power Bleach(商標)に使用されるものなどのコリンオキシダーゼ及びペルヒドロラーゼが挙げられる。
【0087】
他の好適な酵素としては、X-Pect(登録商標)、Pctaway(登録商標)(Novozymes A/S,Bagsvaerd,Denmark)及びPrimaGreen(登録商標)(DuPont)の商品名で販売されるペクチン酸リアーゼと、Mannaway(登録商標)(Novozymes A/S,Bagsvaerd,Denmark)及びMannastar(登録商標)(Du Pont)の商品名で販売されるマンナナーゼが挙げられる。
【0088】
ゼオライトビルダー:組成物は、ゼオライトビルダーを含んでもよい。組成物は、好ましくは、0重量%~5重量%のゼオライトビルダー、又は3重量%のゼオライトビルダーを含んでもよい。組成物は、更には、ゼオライトビルダーを実質的に含んでいなくてもよい。「実質的に含まない」とは、「意図的に添加されたものがない」ことを意味する。典型的なゼオライトビルダーとしては、ゼオライトA、ゼオライトP及びゼオライトMAPが挙げられる。
【0089】
リン酸塩ビルダー:組成物は、リン酸塩ビルダーを含んでもよい。組成物は、0重量%~5重量%のリン酸塩ビルダー、又は3重量%までのリン酸塩ビルダーを含んでもよい。組成物は、更には、リン酸塩ビルダーを実質的に含んでいなくてもよい。「実質的に含まない」とは、「意図的に添加されたものがない」ことを意味する。典型的なリン酸塩ビルダーは、トリポリリン酸ナトリウムである。
【0090】
炭酸塩:組成物は、炭酸塩を含んでもよい。組成物は、0重量%~10重量%の炭酸塩、又は5重量%の炭酸塩を含んでもよい。組成物は、更には、炭酸塩を実質的に含んでいなくてもよい。「実質的に含まない」とは、「意図的に添加されたものがない」ことを意味する。好適な炭酸塩としては、炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0091】
ケイ酸塩:組成物は、ケイ酸塩を含んでもよい。組成物は、0重量%~10重量%のケイ酸塩、又は5重量%のケイ酸塩を含んでもよい。好ましいケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウムであり、特に好ましいのは、NaOを有するケイ酸ナトリウムであり、SiO比は、1.0~2.8、好ましくは1.6~2.0である。
【0092】
硫酸塩:好適な硫酸塩は、硫酸ナトリウムである。
【0093】
光沢剤:好適な光沢剤としては、ジ-スチリルビフェニル化合物(例えばTinopal(登録商標)CBS-X)、ジ-アミノスチルベンジ-スルホン酸化合物(例えばTinopal(登録商標)DMS pure Xtra及びBlankophor(登録商標)HRH)、並びにピラゾリン化合物(例えばBlankophor(登録商標)SN)、並びにクマリン化合物(例えばTinopal(登録商標)SWN)が挙げられる。
【0094】
好ましい光沢剤には、ナトリウム2-(4-スチリル-3-スルフォフェニル)-2H-ナフトール[1,2-d]トリアゾール、ジナトリウム4,4’-ビス{[(4-アニリノ-6-(Nメチル-N-2-ヒドロキシエチル)アミノ1,3,5-トリアジン-2-イル)]アミノ}スチルベン-2-2’ジスルホネート、ジナトリウム4,4’-ビス{[(4-アニリノ-6-モルホリノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)]アミノ}スチルベン-2-2’ジスルホネート、及びジナトリウム4,4’-ビス(2-スルホスチリル)ビフェニルがある。好適な蛍光光沢剤は、C.I.蛍光光沢剤260であり、これは、そのβ若しくはα結晶形態で使用しても、又はこれらの形態の混合物で使用してもよい。
【0095】
キレート剤:組成物はまた、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジエチレントリアミンペンタ(メチルホスホン酸)、エチレンジアミン-N’N’-二コハク酸、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びヒドロキシエタンジ(メチレンホスホン酸)から選択されるキレート剤を含んでもよい。好ましいキレート剤は、エチレンジアミン-N’N’-二コハク酸(EDDS)及び/又はヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)である。組成物は、好ましくは、エチレンジアミン-N’N’-二コハク酸、又はその塩を含む。好ましくは、エチレンジアミン-N’N’-二コハク酸は、S,Sエナンチオマ型である。好ましくは、組成物は、4,5-ジヒドロキシ-m-ベンゼンジスルホン酸二ナトリウム塩を含む。好ましいキレート剤はまた、1-ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩、N,N-ジカルボキシメチル-2-アミノペンタン-1,5-二酸及びその塩、2-ホスホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸、及びその塩、並びにこれらの組み合わせなどの、炭酸カルシウム結晶成長阻害剤として機能することができる。
【0096】
色相剤:好適な色相剤としては、ブルー、バイオレット、レッド、グリーン又はブラックとして分類され、単独で又は組み合わせてのいずれかで所望の色合いをもたらす、例えば、典型的には、アシッド染料、ダイレクト染料、ベーシック染料、リアクティブ染料(その加水分解した形態を含む)又は溶剤染料又は分散染料のカラーインデックス(C.I.)分類に入る、小分子染料が挙げられる。好ましいかかる色相剤としては、アシッドバイオレット50、ダイレクトバイオレット9、66、及び99、溶剤バイオレット13、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0097】
国際公開第2014/089386号に記載されている色相剤など、本発明に好適であり得る、多くの色相剤が当該技術分野において既知であり、記載されている。
【0098】
好適な色相剤としては、国際公開第2009/069077号に記載されているような、フタロシアニン及びアゾ染料結合体が挙げられる。
【0099】
好適な色相剤は、アルコキシル化されていてもよい。かかるアルコキシル化化合物は、異なるアルコキシル化度を有する分子の混合物を製造することができる、有機合成によって製造され得る。このような混合物は、色相剤を提供するために直接、使用されてもよく、又は標的分子の割合を増加させるために精製工程を受けてもよい。好適な色相剤としては、国際公開第2012/054835号に記載されているように、アルコキシル化ビスアゾ染料及び/又は国際公開第2008/087497号及び同第2012/166768号に記載されているように、アルコキシル化チオフェンアゾ染料が挙げられる。
【0100】
色相剤は、任意による精製工程での染料分子の有機合成の結果である反応混合物の一部として、洗剤組成物に組み込んでもよい。このような反応混合物は、一般的に、染料分子自体を含み、更に、未反応の出発原料及び/又は有機合成経路の副産物を含むことができる。好適な色相剤は、国際公開第2009/069077号に記載されているように、色相染料粒子に組み込まれ得る。
【0101】
移染阻害剤:好適な移染阻害剤としては、ポリアミンN-酸化物ポリマー、N-ビニルピロリドン及びN-ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルオキサゾリドン、ポリビニルイミダゾール、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルピリジンベタイン)、ポリ(ビニルピリジンN-オキシド)、ポリ(ビニルピロリドンービニルイミダゾール)、及びこれらの混合物である。好適な市販の移染防止剤としては、PVP-K15及びK30(Ashland)、Sokalan(登録商標)HP165、HP50、HP53、HP59、HP56K、HP56、HP66(BASF)、Chromabond(登録商標)S-400、S403E、及びS-100(Ashland)が挙げられる。
【0102】
香料:好適な香料は、以下の群から選択される香料材料を含む:(a)3.0未満のClogP及び250℃未満の沸点を有する香料物質(象限1の香料物質)、(b)3.0未満のClogP及び250℃以上の沸点を有する香料材料(象限2香料材料)、(c)3.0以上のClogP及び250℃未満の沸点を有する香料材料(象限3香料材料)、(d)3.0以上のClogP及び250℃以上の沸点を有する香料材料(象限4香料材料)、並びに(e)これらの混合物。
【0103】
香料は、香料送達技術の形態にあることが好ましい場合がある。このような送達技術は、更に、洗濯された布地からの香料の付着及び放出を安定させ、強化する。このような香料送達技術を使用して、洗濯された布地から香料が放出する寿命を更に延長することもできる。好適な香料送達技術としては、香料マイクロカプセル、ポリマー支援型送達、分子支援型送達、繊維支援型送達、アミン支援型送達、澱粉封入アコード、ゼオライト及び他の無機担体、並びにこれらの任意の組み合わせが挙げられる。好適な香料マイクロカプセルは、国際公開第2009/101593号に記載されている。
【0104】
シリコーン:好適なシリコーンとしては、ポリジメチルシロキサン及びアミノシリコーンが挙げられる。好適なシリコーンについては、国際公開第05075616号に記載されている。
【0105】
好ましくは、本発明の組成物は、固体形態、より好ましくは粉末形態である。
【0106】
固体組成物を作製するためのプロセス:典型的には、組成物は、任意の好適な方法によって調製することができる。例えば:噴霧乾燥、凝集、押出、及びそれらの任意の組み合わせ。
【0107】
典型的には、好適な噴霧乾燥プロセスは、水性スラリー混合物を形成し、それを少なくとも1つのポンプ、好ましくは2つのポンプを通して圧力ノズルに移す工程を含む。水性スラリー混合物を噴霧乾燥塔中に噴霧し、水性スラリー混合物を乾燥させて、噴霧乾燥粒子を形成する。好ましくは、噴霧乾燥塔は、向流噴霧乾燥塔であるが、並流噴霧乾燥塔も、好適であり得る。
【0108】
典型的には、噴霧乾燥粉末は、冷却、例えば、エアリフトに供される。典型的には、噴霧乾燥粉末は、所望の粒径分布を得るために、粒径分級、例えば、篩にかけられる。好ましくは、噴霧乾燥粉末は、重量平均粒径が300マイクロメートル~500マイクロメートルの範囲であり、噴霧乾燥粒子の10重量%未満が2360マイクロメートルを超える粒径を有するような粒径分布を有する。
【0109】
国際公開第2009/158162号に記載されているように、噴霧乾燥塔への噴霧前に水性スラリー混合物を高温に加熱することが好ましい場合がある。
【0110】
アニオン性界面活性剤、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、水性スラリー混合物を形成する工程の後に噴霧乾燥プロセスに導入されることが好ましい場合がある:例えば、国際公開第09/158449号に記載されているように、ポンプの後に水性スラリー混合物に酸前駆体を導入する。
【0111】
国際公開第2013/181205号に記載されているように、水性スラリーを形成する工程の後に、空気などのガスを噴霧乾燥プロセスに導入することが好ましい場合がある。
【0112】
硫酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムなどの任意の無機成分は、水性スラリー混合物中に存在する場合、国際公開第2012/134969号に記載されているように小さい粒径に微粉化されることが好ましい場合がある。
【0113】
典型的には、好適な凝集プロセスは、洗浄性界面活性剤などの洗浄性成分、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(linear alkyl benzene sulphonate、LAS)及び/又はアルキルアルコキシル化サルフェートを、炭酸ナトリウム及び/又はシリカなどの無機材料と、ミキサー中で接触させる工程を含む。凝集プロセスは、LASなどの洗浄性界面活性剤の酸前駆体を、炭酸ナトリウム及び/又は水酸化ナトリウムなどのアルカリ性物質とミキサー中で接触させ、洗浄性界面活性剤の酸前駆体をアルカリ性物質によって中和して凝集プロセス中に洗浄性界面活性剤を形成する、原位置中和凝集プロセスであってもよい。
【0114】
凝集され得る他の好適な洗剤成分としては、ポリマー、キレート剤、漂白活性化剤、シリコーン、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0115】
凝集プロセスは、高、中、又は低剪断凝集プロセスであってもよく、高剪断、中剪断、又は低剪断ミキサーがそれに応じて使用される。凝集プロセスは、2つ以上のミキサー、例えば、中剪断ミキサー又は低剪断ミキサーと組み合わせた高剪断ミキサーが使用される多段階凝集プロセスであってもよい。凝集プロセスは、連続プロセス又はバッチプロセスであり得る。
【0116】
凝集体を乾燥工程、例えば、流動床乾燥工程に供することが好ましい場合がある。また、凝集体を冷却工程、例えば、流動床冷却工程に供することが好ましい場合もある。
【0117】
典型的には、凝集体は、所望の粒径分布を得るために、粒径分級、例えば、流動床水簸及び/又は篩にかけられる。好ましくは、凝集体は、重量平均粒径が300マイクロメートル~800マイクロメートルの範囲であり、凝集体の10重量%未満が150マイクロメートル未満の粒径を有し、凝集体の10重量%未満が1200マイクロメートルを超える粒径を有するような粒径分布を有する。
【0118】
微粉及び過大サイズの凝集物を凝集プロセスに再循環して戻すことが好ましい場合がある。典型的には、過大サイズの粒子は、粉砕などのサイズ低減工程に供され、ミキサーなどの凝集プロセスにおける適切な場所に再循環して戻される。典型的には、微粉は、ミキサーなどの凝集プロセスにおける適切な場所に再循環して戻される。
【0119】
ポリマー及び/又は非イオン性洗浄性界面活性剤及び/又は香料などの成分が、噴霧乾燥ベース洗剤粒子及び/又は凝集ベース洗剤粒子などのベース洗剤粒子上に噴霧されることが好ましい場合がある。典型的には、この噴霧工程は、回転ドラムミキサー中で実施される。
【0120】
表面を処理する方法
本開示は、表面を処理する方法に関し、表面は、硬質表面であっても軟質表面であってもよく、好ましくは、表面は軟質表面であり、より好ましくは、表面は布地である。表面は、本発明の組成物で処理される。
【0121】
例えば、本開示の方法は、布地を本開示による組成物と接触させることを含んでよい。接触は、全体的に又は部分的に、水の存在下で生じてよい。製品又はその一部は、水に希釈及び/又は溶解されて、処理液を形成してよい。
【0122】
本開示の方法は、表面、好ましくは布地を、水性処理液と接触させることを含んでよい。水性処理液は、液の約1×10コロニー形成単位(Colony forming units、CFU)/リットル~約1×10CFU/リットル、好ましくは約1×10CFU~約1×10CFU/リットルの細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞を含んでもよい。
【0123】
本発明の方法は、好ましくは布地の洗濯を伴う。
【0124】
布地の洗濯方法:布地の洗濯方法は、固体組成物を水に接触させて、洗浄液を形成する工程と、上記洗浄液中で布地を洗濯する工程と、を含む。固体組成物を水と接触させる前、又は後、又はそれと同時に、布地を水に接触させてもよい。典型的には、洗浄液は、洗浄液中の洗濯洗剤組成物の濃度が0.2g/l~20g/l、又は0.5g/l~10g/l、又は5.0g/lとなるような量で、洗濯洗剤を水に接触させることによって形成される。布地を洗濯する方法は、フロントローディング式自動洗濯機、高効率自動洗濯機を含むトップローディング式自動洗濯機、又は好適な手洗い容器で実施することができる。典型的には、洗浄液は、90リットル以下、又は60リットル以下、又は15リットル以下、又は10リットル以下の水を含む。典型的には、200g以下、又は150g以下、又は100g以下、又は50g以下の洗濯洗剤組成物を水と接触させて、洗浄液を形成する。
【実施例
【0125】
試験の目的は、染み除去性能及びバチルス芽胞との適合性について異なる製品を比較することであった。製品1、2、4、及び5は比較製品である。製品3は、本発明による組成物である。
【0126】
染み除去試験
5cm×5cmに切断した染み見本(紅茶C-S-47、ワインE-114、ブラックベリーC-S-21、チェリーC-S-14、Center for Testmaterials BV,Vlaardingen,Netherlands)を、5つの異なる製品(製品1、2、3、4、及び5)で洗浄した。ベース洗剤及び追加の材料の洗浄濃度は、百万分率(ppm)w/vで示され、例えば、1000ppmは、1Lの水中の1gの溶解を伴う。ベース洗剤は、Procter & Gamble UKによって供給されるような漂白剤を含まないアリエルパウダーである。過炭酸ナトリウムは、Solvay(Brussels,Belgium)によって供給され、13.46%の有効酸素であり、すなわち、28.60%の過酸化水素を含有する。N,N,N’,N’-テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)は、Warwick Chemicals(Mostyn,United Kingdom)によって供給された。それは、92.3%活性顆粒として製剤化され、表に示されるレベルは、その酸形態、この活性含有量及び完全な過加水分解に基づいて計算された理論的過酢酸収率を有する「現状」基準である。過酸化水素溶液は、Supelco(30% 1.072209.1000)によって供給され、活性基準で表された。過酢酸は、Merck(107222)によって供給され、活性基準で表された。
【0127】
【表1】
【0128】
処理は、水道水(Northumbrian Water、9gpg(US)水硬度)とともに、5cm×5cmの正方形に切断された8gのWfK SBL2004(注文コード10996 WfK Testgewebe GmbH,Bruggen,Germany)、及び5cm×5cmの編み綿バラスト(GMT糊抜き編み綿、Warwick Equest Ltd,Consett,UK)を含有する1Lターゴトメーター中でスワッチを洗浄して、総負荷重量を60gにすることを伴った。布地を35℃、208rpmで30分間洗浄し、15℃で5分間2回すすいだ。各処理は、各染みタイプの8つのレプリケートを伴っていた。これらを4回の外部レプリケート及び2回の内部レプリケートとして洗浄した。すなわち、各染みのうちの2つを4つの別個のターゴトメーターポット内で洗浄した。
【0129】
染みを乾燥させ、使用前に較正したシャッター速度1/2、開口部8でDigiEye(VeriVide Ltd,Leicester,UK)を使用して得られたL読み取り値を使用して、染み除去について評価した。L測定値を、未洗浄染み、洗浄染み、及び未汚れ布地について取り、ΔE計算を行って、以下の式を用いて、未洗浄染み及び洗浄染みの両方についての染みのレベルを、未汚れ布地と比較して決定した。式中、接尾辞1は、未汚れの値を示し、接尾辞2は、未洗浄又は洗浄染みの値を示す。
【0130】
【数1】
【0131】
染み除去指数(Stain Removal Index、SRI)は、以下のように百分率として計算される染み除去のレベルである。
SRI=100×(A-B)/A
式中、
A=未洗浄布地染み付き領域のΔE
B=洗浄した布地の染み付き領域のΔE
【0132】
以下の表は、染み除去結果を示し、製品3、4、及び5は、処理1及び2と比較して、試験した全ての染みに対して有意により高い染み除去効果を示す。
【0133】
【表2】
【0134】
バチルス芽胞生存率試験
3×10cfu/mlのバチルス芽胞(Evozyme(登録商標)P500 BS7粉末、Genesis Biosciences,Cardiff,UK)を有する染み除去試験に使用したのと同じ濃度の製品を1Lの滅菌脱イオン水中に溶解し、磁性撹拌器で撹拌して、渦を生成することによって、製品を洗浄中の芽胞生存について評価した。試料を0、20、40、60、90、及び120分の時間間隔で採取し、中和溶液(20g/Lチオ硫酸ナトリウム(製品コード31543.293、VWR)及び500U/mlカタラーゼ(製品コード60634、Sigma Aldrich)中で1:10に希釈し、室温で最低10分間インキュベートした。中和したアリコートを滅菌生理食塩水(製品コード:BM0380-9ML 0.85%、Trafalgar)中に1:10で連続希釈し、トリプシン大豆寒天(製品コード:8084、Trafalgar)上にプレーティングし、コロニーを計数する前に35℃で24時間インキュベートした。製品1、2、3、4、及び5の組成物は、上記の染み除去試験と同じであった。
【0135】
以下の表は、経時的な芽胞数を示し、そのうち製品4及び5は、20分後に完全な芽胞死滅を示す。製品1、2、及び3は、試験した時間にわたって芽胞生存率の損失を示さない。
【0136】
【表3】
【0137】
合わせた結果は、本発明による製品3が、優れた染み除去及び優れた芽胞生存率の両方を達成することを示す。過酸化水素などの漂白剤、及びそれがTAEDと反応することを通して精製されるTAEDとの反応によって生成される過酢酸は、殺芽胞性であると報告されているので、これは驚くべきことである。
【0138】
実施例2~7
以下は、手洗い用又はトップローディング式洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物である。
【0139】
【表4】
【0140】
実施例8~14
以下は、フロントローディング式自動洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物である。
【0141】
【表5】
【0142】
注記:
全ての酵素は、Novozymesによって供給される。
AE3Sは、C12~15アルキルエトキシ(3)サルフェートである。
AE7は、平均エトキシル化度が7のC12~13アルコールエトキシレートである。
汚れ放出剤は、Clariantによって供給されるTexcare(登録商標)SRA300である。
ランダムグラフトコポリマーは、BASFによって提供されている、酢酸ビニル側鎖でグラフト化されたポリエチレングリコールポリマーである。
過炭酸ナトリウムは、13.46%有効酸素であり、Solvayによって供給される。
NOBSは、FutureFuelによって供給されるノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
TAEDは、Warwickによって供給されるN,N,N’,N’-テトラアセチルエチレンジアミンである。
蛍光増白剤1は、二ナトリウム4,4’-ビス{[4-アニリノ-6-モルホリノ-s-トリアジン-2-イル]-アミノ}-2,-2’-スチルベンジスルホネートである。
蛍光増白剤2は、二ナトリウム4,4’-ビス-(2-スルホスチリル)ビフェニル(ナトリウム塩)である
バチルス芽胞粉末(Evozyme(登録商標)P500 BS7)は、Genesis Biosciencesによって供給され、5.0E+10CFU/gの活性含有量を有する。
【0143】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0143】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本明細書は以下の発明を開示する。
[1]
洗浄組成物であって、
i)前記組成物の約5重量%~約25重量%の過酸化水素源と、
ii)前記組成物の1重量%~約10重量%の漂白活性化剤と、
iii)約1×10 ~約1×10 11 CFU/gの細菌芽胞と、含み、
前記組成物が、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、9.5~11.5のpHを有する、洗浄組成物。
[2]
前記過酸化水素源及び前記漂白活性化剤が、約2:1~約20:1の重量比である、[1]に記載の組成物。
[3]
前記組成物が、組成物の1%(w/v)溶液を20℃の蒸留水中の0.2M塩酸で滴定することによって決定したときに、約5~約20(g NaOH/100g組成物として表される)の、pH 7.5に対する予備アルカリ度を有する、[1]又は[2]のいずれかに記載の組成物。
[4]
前記過酸化水素源が、過炭酸ナトリウムを含む、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
前記細菌芽胞が、バチルス属由来の細菌を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]
前記バチルスが、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択される、[5]に記載の組成物。
[7]
前記細菌芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、及びそれらの混合物からなる群から選択される細菌を含む、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]
洗浄性界面活性剤を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9]
前記組成物の約1~約20重量%のビルダーを含む、[1]~[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]
[1]~[9]のいずれかに記載の組成物であって、
i)前記組成物の約10重量%~約20重量%の過炭酸塩と、
ii)前記組成物の2.0重量%~約5重量%のテトラアセチルエチレンジアミンと、
iii)バチルスを含む、約1×10 ~約1×10 CFU/gの細菌芽胞と、
iv)前記組成物の約1重量%~20重量%の洗浄性界面活性剤と、
v)前記組成物の約1重量%~約20重量%のビルダーと、を含む、組成物。
[11]
前記組成物が、固体形態である、[1]~[10]のいずれか一項に記載の組成物。
[12]
前記組成物が、洗濯組成物、好ましくは洗濯粉末組成物である、[1]~[11]のいずれかに記載の組成物。
[13]
表面を処理して、前記表面上で持続的な悪臭防止及び/又は悪臭低減を提供する方法であって、前記方法が、前記表面を、[1]~[12]のいずれかに記載の組成物を含む水性液に供する工程を含む、方法。
[14]
前記水性液が、約1×10 ~約1×10 CFU/リットルの細菌芽胞、好ましくは約1×10 ~約1×10 CFU/リットルの細菌芽胞を含む、[13]に記載の方法。
[15]
前記表面が、布地であり、前記表面を前記水性液に供する工程が、洗濯機中で行われる、[13]又は[14]のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄組成物であって、
i)前記組成物の約5重量%~約25重量%の過酸化水素源と、
ii)前記組成物の1重量%~約10重量%の漂白活性化剤と、
iii)約1×10~約1×1011CFU/gの細菌芽胞と、含み、
前記組成物が、20℃の蒸留水における1%重量/体積の水溶液で測定したときに、9.5~11.5のpHを有する、洗浄組成物。
【請求項2】
前記過酸化水素源及び前記漂白活性化剤が、約2:1~約20:1の重量比である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が、組成物の1%(w/v)溶液を20℃の蒸留水中の0.2M塩酸で滴定することによって決定したときに、約5~約20(g NaOH/100g組成物として表される)の、pH 7.5に対する予備アルカリ度を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記過酸化水素源が、過炭酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記細菌芽胞が、バチルス属由来の細菌を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記バチルスが、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記細菌芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、及びそれらの混合物からなる群から選択される細菌を含む、請求項に記載の組成物。
【請求項8】
洗浄性界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物の約1~約20重量%のビルダーを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の組成物であって、
i)前記組成物の約10重量%~約20重量%の過炭酸塩と、
ii)前記組成物の2.0重量%~約5重量%のテトラアセチルエチレンジアミンと、
iii)バチルスを含む、約1×10~約1×10CFU/gの細菌芽胞と、
iv)前記組成物の約1重量%~20重量%の洗浄性界面活性剤と、
v)前記組成物の約1重量%~約20重量%のビルダーと、を含む、組成物。
【請求項11】
前記組成物が、固体形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、洗濯組成物、好ましくは洗濯粉末組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
表面を処理して、前記表面上で持続的な悪臭防止及び/又は悪臭低減を提供する方法であって、前記方法が、前記表面を、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物を含む水性液に供する工程を含む、方法。
【請求項14】
前記水性液が、約1×10~約1×10CFU/リットルの細菌芽胞、好ましくは約1×10~約1×10CFU/リットルの細菌芽胞を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記表面が、布地であり、前記表面を前記水性液に供する工程が、洗濯機中で行われる、請求項13に記載の方法。
【国際調査報告】