(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】ベースステーションおよび清掃ロボットシステム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L9/28 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502557
(86)(22)【出願日】2022-03-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2022082061
(87)【国際公開番号】W WO2023284326
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110805968.1
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122051444.6
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】李 行
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】楊 志敏
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA00
(57)【要約】
本開示は、ベースステーションおよび清掃ロボットシステムを開示する。前記ベースステーションは清掃ロボットを保守するように構成され、前記ベースステーションは、ベースステーション本体と、後方から前方に向かって上方に傾斜した斜面部を有するベースステーションベースプレートとを含み、ここで、ベースステーションベースプレートは、基板および延長板を含み、基板の前端はベースステーション本体に繋がり、基板の後端は延長板に接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ロボットを保守するためのベースステーションであって、前記ベースステーションは、
ベースステーション本体と、後方から前方に向かって上方に傾斜した斜面部を有するベースステーションベースプレートとを含み、
前記ベースステーションベースプレートは基板および延長板を含み、前記基板の前端は前記ベースステーション本体に繋がり、前記基板の後端は前記延長板に接続される、ベースステーション。
【請求項2】
前記延長板は前記基板に枢動接続され、前記延長板は前記基板に対して折畳状態および展開状態を有する、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項3】
前記基板の底部に収容槽が設けられ、前記延長板が折畳状態にあるときに前記収容槽内に収容される、請求項2に記載のベースステーション。
【請求項4】
前記延長板および前記基板上にそれぞれ前記清掃ロボットの走行装置が通過するための第1滑り止め部および第2滑り止め部が設けられる、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項5】
前記第1滑り止め部が前記延長板上に対称に設けられ、前記第2滑り止め部が前記基板上に対称に設けられる、請求項4に記載のベースステーション。
【請求項6】
前記基板上に退避溝が設けられ、前記退避溝は前記第2滑り止め部の間に設けられ、前記清掃ロボットが前記ベースステーションベースプレートを通過するときに一部の前記清掃ロボットを収容するように構成される、請求項5に記載のベースステーション。
【請求項7】
前記退避溝の両側に支持輪が設けられ、前記支持輪は前記清掃ロボットが前記ベースステーションベースプレートを通過またはベースステーションベースプレートで停止するときに前記清掃ロボットを支持するように構成される、請求項6に記載のベースステーション。
【請求項8】
前記延長板の後端に前記清掃ロボットの走行装置が通過するための凹部構造が設けられる、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項9】
前記凹部構造が前記延長板の後端の中間位置に位置する、請求項8に記載のベースステーション。
【請求項10】
前記凹部構造の周方向に沿って第1案内面が設けられ、前記第1案内面は内側から外側に向かって傾斜して設けられる、請求項8に記載のベースステーション。
【請求項11】
前記ベースステーション本体に、前記基板の上方に位置して前記清掃ロボットと接触するための案内部が設けられる、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項12】
前記ベースステーション本体に前記基板に対向する案内上面が設けられ、前記案内部は前記案内上面の中部および/または前記中部の両側に設けられる、請求項11に記載のベースステーション。
【請求項13】
前記案内部は前記案内上面の前端に設けられる、請求項12に記載のベースステーション。
【請求項14】
前記案内部は案内プレスブロックを含み、前記案内プレスブロックの前記基板に面する側が第1傾斜面として設けられ、前記第1傾斜面が後方から前方に向かって下向きに傾斜する、請求項12に記載のベースステーション。
【請求項15】
前記案内部は案内輪を含み、前記案内輪は前記ベースステーションの前後方向に垂直な軸線を中心に回転する、請求項12に記載のベースステーション。
【請求項16】
前記案内上面上に取付ブラケットが設けられ、前記案内輪は回転軸を介して前記取付ブラケットに取り付けられる、請求項15に記載のベースステーション。
【請求項17】
清掃ロボットと、
請求項1~16のいずれか1項に記載のベースステーションとを含み、前記清掃ロボットは前記ベースステーションで停止するように構成される、清掃ロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年7月16日に出願され、中国特許出願第202110805968.1号、および2021年8月27日に出願され、中国特許出願第202122051444.6号の優先権を主張し、これらの出願のすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、スマートホームの技術分野に関し、特にベースステーションおよび清掃ロボットシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、清掃ロボットは通常、ベースステーションから充電、水補充、洗浄などの保守操作を得るために、ベースステーションの適切な位置まで能動的に移動する必要がある。しかしながら、滑りやすい床面の場合、清掃ロボットの登坂操作に影響を与える可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
簡略化された形態の一連の概念が発明の概要のセクションで導入され、これらは具体的な実施形態のセクションでさらに詳細に説明される。本開示のこのセクションは、特許請求の範囲に記載された技術的解決策の主要な特徴および必要な技術的特徴を限定するために付記されたものではなく、ましてや、特許請求の範囲に記載された技術的解決策の保護範囲を決定しようとするものではない。
【0005】
本開示の第1側面の実施例によれば、清掃ロボットの保守のためのベースステーションを提供し、ベースステーションはベースステーション本体と、後方から前方に向かって上方に傾斜した斜面部を有するベースステーションベースプレートとを含み、ここで、ベースステーションベースプレートは基板および延長板を含み、基板の前端はベースステーション本体に繋がり、基板の後端は延長板に接続される。
【0006】
いくつかの実施例では、延長板は基板に枢動接続され、延長板は基板に対して折畳状態および展開状態を有する。
【0007】
いくつかの実施例では、基板の底部に収容槽が設けられ、延長板が折畳状態にあるときに収容槽内に収容される。
【0008】
いくつかの実施例では、延長板および基板上にそれぞれ清掃ロボットの走行装置が通過するための第1滑り止め部および第2滑り止め部が設けられる。
【0009】
いくつかの実施例では、第1滑り止め部が延長板上に対称に設けられ、第2滑り止め部が基板上に対称に設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、基板上に退避溝が設けられ、退避溝は第2滑り止め部の間に設けられ、清掃ロボットがベースステーションベースプレートを通過するときに一部の清掃ロボットを収容するように構成される。
【0011】
いくつかの実施例では、退避溝の両側に支持輪が設けられ、支持輪は清掃ロボットがベースステーションベースプレートを通過またはベースステーションベースプレートで停止するときに清掃ロボットを支持するように構成される。
【0012】
いくつかの実施例では、延長板の後端に清掃ロボットの走行装置が通過するための凹部構造が設けられる。
【0013】
いくつかの実施例では、凹部構造が延長板の後端の中間位置に設けられる。
【0014】
いくつかの実施例では、凹部構造の周方向に沿って第1案内面が設けられ、第1案内面は内側から外側に向かって傾斜して設けられる。
【0015】
いくつかの実施例では、ベースステーション本体上に、基板の上方に位置して清掃ロボットと接触するための案内部が設けられる。
【0016】
いくつかの実施例では、ベースステーション本体上に基板に対向する案内上面が設けられ、案内部は案内上面の中部および/または中部の両側に設けられる。
【0017】
いくつかの実施例では、案内部は案内上面の前端に設けられる。
【0018】
いくつかの実施例では、案内部は案内プレスブロックを含み、案内プレスブロックの基板に面する側が第1傾斜面として設けられ、第1傾斜面が後方から前方に向かって下向きに傾斜する。
【0019】
いくつかの実施例では、案内部は案内輪を含み、案内輪はベースステーションの前後方向に垂直な軸線を中心に回転する。
【0020】
いくつかの実施例では、案内上面上に取付ブラケットが設けられ、案内輪は回転軸を介して取付ブラケットに取り付けられる。
【0021】
本開示の第2側面の実施例によれば、清掃ロボット、および第1側面のいずれか1項に記載のベースステーションを含み、清掃ロボットがベースステーションで停止するように適合される、清掃ロボットシステムを提供する。
【0022】
本開示の以下の添付図面は、本開示を理解するために、本開示の実施例の一部として本明細書に取り込まれる。添付図面では、本開示の原理を解釈するために本開示の実施例およびその説明が図示される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の実施例による清掃ロボットシステムの構造概略図
【
図2】本開示の実施例による清掃ロボットの構造概略図
【
図5】本開示の実施例によるベースステーションの構造概略図
【
図6】本開示の実施例による基板に対する延長板の展開状態の構造概略図
【
図7】本開示の実施例による基板に対する延長板の折畳状態の構造概略図
【
図8】
図7に示す実施例のある視点の部分構造概略図
【
図9】
図7に示す実施例の別の視点の部分構造概略図
【
図10】
図6に示す実施例のある視点の部分構造概略図
【
図12】本開示の別の実施例による清掃ロボットの構造概略図
【
図13】本開示の実施例によるベースステーションの構造概略図
【符号の説明】
【0024】
10 清掃ロボット
110 機器本体
111 前方部分
112 後方部分
120 感知システム
121 位置決定装置
122 バッファ
130 制御モジュール
140 駆動システム
141 駆動輪モジュール
142 従動輪
150 清掃システム
151 乾式清掃システム
152 サイドブラシ
153 湿式清掃システム
1531 清掃ヘッド
1532 駆動ユニット
1533 駆動プラットフォーム
1534 支持プラットフォーム
160 エネルギーシステム
170 マンマシン相互作用システム
180 回転ホイール
20 ベースステーション
210 ベースステーションベースプレート
211 斜面部
2111 退避溝
2112 支持輪
212 凹部構造
2121 第1案内面
214 基板
2141 収容槽
2142 第2滑り止め部
2143 支持部
215 延長板
2151 第1滑り止め部
216 洗浄槽
217 平坦部
218 枢転軸
2191 第1軌道
2192 第2軌道
220 ベースステーション本体
221 案内部
222 案内プレスブロック
2221 第1傾斜面
223 案内輪
224 案内上面
225 案内側面
2251 側方表面
2252 中間表面
226 取付ブラケット
2261 第1ブラケット本体
2262 第2ブラケット本体
227 回転軸
30 清掃アセンブリ
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明では、本開示の技術的解決策のより完全な理解を提供するために、非常に多くの具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者には、本開示の技術的解決策が、これらの詳細のうちの1つ以上がなくても実施され得ることが明らかであろう。
【0026】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明することを意図したものであり、本開示による例示的な実施例を限定することを意図したものではないことに留意されたい。ここで使用されるように、単数形は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形を含むことも意図される。また、本明細書で使用される「含む」および/または「備える」という用語は、特徴、整数、ステップ、操作、構成要素および/またはアセンブリの存在を示す場合があり、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、構成要素、アセンブリおよび/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除するものではないことを理解されたい。
【0027】
本開示の例示的な実施例を、添付の図面を参照して本明細書でより詳細に説明する。しかしながら、これらの例示的な実施例は、様々な異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施例に限定されるものとして解釈されないものとする。これらの実施例は、本開示を徹底的かつ完全なものとし、これらの例示的な実施例のアイデアを当業者に十分に伝えるために提供されることを理解されたい。
【0028】
図1~
図14に示すように、本開示の実施例はベースステーション20および清掃ロボットシステムを提供し、ここで、
図1に示すように、清掃ロボットシステムは清掃ロボット10およびベースステーション20を含み、すなわちベースステーション20は清掃ロボット10と協働して使用される。
【0029】
いくつかの実施例では、
図2および
図3に示すように、清掃ロボット10は機器本体110、感知システム120、制御モジュール130、駆動システム140、清掃システム150、エネルギーシステム160およびマンマシン相互作用システム170を含み得る。清掃ロボット10は自走式清掃ロボットまたは要件を満たす他の清掃ロボットであってもよい。自走式清掃ロボットは、ユーザの操作なしに、ある被清掃領域で自動的に清掃操作を行う装置である。ここで、自走式清掃ロボットが作業を開始すると、自走式清掃装置はベースステーション20から出発して清掃タスクを実行する。自走式清掃ロボット10が清掃タスクを完了し、または清掃タスクを中止する必要がある場合、自走式清掃ロボット10は充電または他の操作のためにベースステーション20に戻ることができる。
【0030】
図2に示すように、機器本体110は前方部分111および後方部分112を含み、ほぼ円形形状(前後円形)を有し、正方形の前方部分と円形の後方部分を有するほぼD字形や、正方形の前方部分と正方形の後方部分を有する矩形または正方形形状などの他の形状であってもよいが、これらに限定されない。
【0031】
図2に示すように、感知システム120は機器本体110上に位置する位置決定装置121、機器本体110の前方部分111のバッファ122上に設けられた衝突センサ、近接センサ、機器本体110の下部に設けられた崖センサ、および機器本体110の内部に設けられた磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置を含み、制御モジュール130に機器の様々な位置情報および移動状態情報を提供するために使用される。位置決定装置121はカメラ、レーザ距離センサ(LDS、Laser Distance Sensor)を含むが、これらに限定されない。
【0032】
図2に示すように、機器本体110の前方部分111はバッファ122を担持し、清掃過程中駆動輪モジュール141が清掃ロボット10を推進して床面を走行させるとき、バッファ122がその上に設けられたセンサシステム、例えば赤外線センサを介して、清掃ロボット10の走行経路中の1つまたは複数の事象を検出し、清掃ロボット10はバッファ122によって検出された事象、例えば障害物、壁に基づいて駆動輪モジュール141を制御し、清掃ロボット10に、例えば障害物から離れるように移動するなど、事象に応答させることができる。
【0033】
制御モジュール130は機器本体110内の主回路基板上に設けられ、ハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリなどの非一時的メモリと通信する計算プロセッサ、例えば中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサを含み、アプリケーションプロセッサはレーザ距離センサによってフィードバックされた障害物情報に基づいて位置決めアルゴリズム、例えば適時位置決めと地図構築(SLAM、Simultaneous Localization And Mapping)を使用して、清掃ロボット10が所在する環境の適時地図を描画する。また、バッファ122に設けられたセンサ、崖センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置によってフィードバックされた距離情報、速度情報に基づいて清掃ロボット10の現在作業状態、現在位置、および清掃ロボット10の現在姿勢など、例えば戸当たりを横切った、カーペットの上に乗った、崖のところにあり、上方または下方から動けなくなった、ダストボックスが満杯になった、ピックアップされたなどを総合的に判定し、清掃ロボット10がより良い清掃性能およびユーザ体験を有するように、異なる状況に対して具体的な次の動作戦略を提供することができる。
【0034】
図3に示すように、駆動システム140は距離および角度情報(例えばx、y及θ成分)含む駆動命令に従って機器本体110を操作して床面を横切って移動することができる。駆動システム140は駆動輪モジュール141を含み、駆動輪モジュール141は、より正確に機器移動を制御するために、左輪および右輪を同時に制御してもよく、駆動輪モジュール141はそれぞれ左駆動輪モジュールおよび右駆動輪モジュールを含む。左、右駆動輪モジュールは機器本体110によって限定された横軸に沿って設けられる。清掃ロボット10が床面上をより安定的に移動する、またはより強い移動能力を有するために、清掃ロボット10は1つまたは複数の従動輪142を含んでもよく、従動輪142は従動輪を含むが、これに限定されない。駆動輪モジュール141は走行輪および駆動モータおよび駆動モータを制御する制御回路を含み、駆動輪モジュール141は駆動電流を測定する回路および走行距離計に接続されてもよい。駆動輪はオフセット落下式サスペンションシステムを含んでもよく、移動可能に固定され、例えば回転可能に機器本体110に組み立てられ、機器本体110から下方に離れてオフセットされたバネオフセットを受ける。バネオフセットにより、駆動輪が一定の接地力で床面との接触および牽引を維持することができ、同時に清掃ロボット10の清掃要素も一定の圧力で床面と接触する。
【0035】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池やリチウム電池などの充電電池を含んでもよい。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧不足監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧不足監視回路はシングルチップマイクロコンピュータ制御回路に接続される。ホストは、充電のために機器側面または下方に設けられた充電電極は充電パイルに接続される。
【0036】
マンマシン相互作用システム170は、ユーザが機能を選択するためのホストパネル上のボタンを含んでもよく、表示画面および/または表示灯および/またはスピーカを含んでもよく、表示画面、表示灯およびスピーカはユーザに現在機器状態または機能選択肢を表示するために使用され、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。ルートナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントはユーザに装置所在環境の地図、および機器所在位置を表示することができ、より豊富でユーザにフレンドリーな機能項目を提供することができる。
【0037】
清掃システム150は乾式清掃システム151および/または湿式清掃システム153であってもよい。
【0038】
図3に示すように、本開示の実施例が提供する乾式清掃システム151は、ローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含み得る。床面との一定の干渉を有するローラブラシは、床面上のごみを掃き集め、ローラブラシとダストボックスとの間の吸塵口前方に巻き上げ、その後ファンによって発生したダストボックスを通過した抽出力を有する気体によってダストボックスに吸い込まれる。乾式清掃システム151は回転軸を有するサイドブラシ152をさらに含み、回転軸は床面に対して一定角度をなし、破片を清掃システム150のローラブラシ領域に移動する。
【0039】
図3および
図4に示すように、本開示の実施例が提供する湿式清掃システム153は、清掃ヘッド1531、駆動ユニット1532、送水機構、液体貯蔵タンクなどを含んでもよい。ここで、清掃ヘッド1531は液体貯蔵タンクの下方に設けられ、液体貯蔵タンクの内部の清掃液が送水機構を介して清掃ヘッド1531に輸送され、清掃ヘッド1531が被清掃平坦面を湿式清掃する。本開示の他の実施例では、液体貯蔵タンクの内部の清掃液が被清掃平坦面に直接噴霧されてもよく、清掃ヘッド1531が清掃液を均一に塗布することで平坦面の清掃を実現する。
【0040】
ここで、清掃ヘッド1531は被清掃面を清掃し、駆動ユニット1532は清掃ヘッド1531を目標面に沿って実質的に往復移動させるように駆動するために使用され、目標面は被清掃面の一部である。清掃ヘッド1531は被清掃面に沿って往復移動し、清掃ヘッド1531の被清掃面との接触面に清掃布または清掃板が設けられ、往復移動により被清掃面と高周波数摩擦を発生させ、被清掃面上の汚れを除去する。
【0041】
本開示の実施例では、
図4に示すように、駆動ユニット1532は駆動プラットフォーム1533および支持プラットフォーム1534をさらに含んでもよく、駆動プラットフォーム1533は機器本体110の底面に接続され、駆動力を提供するために使用され、支持プラットフォーム1534は駆動プラットフォーム1533に着脱可能に接続され、清掃ヘッド1531を支持し、駆動プラットフォーム1533の駆動下で昇降を実現するように構成される。
【0042】
本開示の実施例として、湿式清掃システム153は能動式昇降モジュールを介して機器本体110に接続される。湿式清掃システム153が一時的に作業に関与せず、例えば、湿式清掃システム153の清掃ヘッド1531を洗浄し、液体貯蔵タンクに水を注入するために清掃ロボット10がベースステーション20で停止するとき、または湿式清掃システム153で清掃できない被清掃面に遭遇するとき、能動式昇降モジュールにより湿式清掃システム153を持ち上げる。
【0043】
本開示の実施例が提供する湿式清掃システム153において、清掃ヘッド1531、駆動プラットフォーム1533、支持プラットフォーム1534、送水機構および液体貯蔵タンクなどは1つのモータまたは複数のモータによって動力を提供されてもよい。エネルギーシステム160は当該モータに動力およびエネルギーを提供し、全体として制御モジュール130によって制御される。
【0044】
ここで、本開示の実施例における送水機構は吐水装置を含んでもよく、吐水装置は液体貯蔵タンク13の液体出口に直接または間接に接続されてもよく、ここで、清掃液は液体貯蔵タンクの清掃液出口を介して吐水装置に向かって流れ、吐水装置によって被清掃面に均一に塗布されてもよい。吐水装置上に接続部材が設けられてもよく、吐水装置は接続部材を介して液体貯蔵タンクの清掃液出口に接続される。吐水装置上に分配口が設けられ、分配口は連続した開口であってもよく、複数の小開口を組み合わせて形成されてもよく、分配口に複数のノズルが設けられてもよい。清掃液が液体貯蔵タンクの清掃液出口および吐水装置の接続部材を介して分配口に向かって流れ、分配口を介して被清掃面に均一に塗布される。
【0045】
本開示の実施例では、液体貯蔵タンクは水補充口をさらに含み、水補充口は水タンク側壁に設けられてもよく、清掃ロボット10がベースステーション20で停止したとき、ベースステーション20は当該水補充口を介して清掃ロボット10の液体貯蔵タンクに水を注入する。
【0046】
本開示提供の実施例では、
図5~
図10に示すように、ベースステーション20はベースステーション本体220およびベースステーションベースプレート210を含み、ベースステーションベースプレート210は基板214および延長板215を含み、ここで、基板214の前端はベースステーション本体220に接続され、基板214の後端は延長板215に接続され、ベースステーションベースプレート210は後方から前方に傾斜して上方に設けられた斜面部211を含み、ここで、ベースステーションの前後方向は
図5中の矢印に示すように、斜面部211は、充電などの他の操作のために清掃ロボット10をベースステーション20の適切な位置に移動させるように案内する。すなわち、清掃ロボット10の走行装置、例えば駆動輪およびユニバーサルホイールは、当該斜面部211の助けを借りてベースステーション20の適切な位置に移動する必要があり、いくつかの実施例では、清掃ロボット10はベースステーション20の後方から前方に向かって斜面部の助けを借りてベースステーションの適切な位置に停止して対応の操作を実現し、例えば清掃ロボットがベースステーションで停止して充電され、すなわち清掃ロボット10の前進方向はベースステーション20の前方に向かっていることを意味する。
【0047】
基板214の後端に延長板215が接続され、例えば、基板214の後端に延長板215が着脱可能にまたは可動に設けられ、滑りやすい床などの特殊状況がある場合、延長板215と基板214を接続して基板214の後方に配置し、清掃ロボット10がベースステーション20に近接する過程中、延長板215を通過した後基板214の上面の斜面部211に到達し、清掃ロボット10の登坂を支援することができ、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する際の効率および信頼性を向上させることができ、普及および応用に好適である。
【0048】
いくつかの実施例では、一方、延長板215は基板214に着脱可能に接続され、延長板215を使用する必要がある場合、延長板215と基板214の後方の端部を接続して清掃ロボット10の登坂を容易にし、延長板215を使用する必要がない場合、延長板215を基板214から取り外して保管することができ、操作が簡単である。
【0049】
他方、
図6および
図7に示すように、延長板215は基板214に可動に接続され、例えば延長板215は基板214に移動可能であり、延長板215を使用する必要がある場合、延長板215を基板214に対して移動可能に基板214の後方に接続し、清掃ロボット10の登坂を容易にし、延長板215を使用する必要がない場合、延長板215を基板214に対して移動可能に要件を満たす他の位置に移動して収納することができ、操作が簡単である。
【0050】
すなわち、延長板215と基板214の可動接続または着脱可能な接続により、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中、延長板215が必要または不要の異なる状況の要求を満たすことができ、すなわち特殊要求がある場合、例えば床面が滑りやすい場合、延長板215および基板214がベースステーションベースプレート210を形成し、清掃ロボット10がベースステーション20で停止できるようにし、特殊要求がない場合、例えば床面が乾燥している場合、基板214のみで清掃ロボット10がベースステーション20で停止できるようにし、このとき不要な延長板215が適切な位置に収納され、製品の使用範囲が広がり、普及および応用に好適である。
【0051】
ここで、基板214の前端がベースステーション本体220に繋がり、いくつかの実施例では、基板214の前端は、溶接、一体成形、または要件を満たす他の手段によってベースステーション本体220に繋がってもよいが、本開示では特に限定されない。
【0052】
上記実施例では、
図6および
図7に示すように、延長板215は基板214に枢動接続され、延長板215は基板214に対して折畳状態および展開状態を有する。ベースステーション20は枢転軸218をさらに含み、延長板215は基板214と枢転軸218を介して接続され、延長板215を使用する必要がない場合、延長板215を基板214に対して基板214の後方に回転させ、すなわち清掃ロボット10の登坂操作を容易にし、延長板215を使用する必要がない場合、延長板215が基板214と重なるように枢動され、延長板215が基板214に対して折り畳まれ、これにより、延長板215の収納が容易になり、前後方向に沿った基板214のサイズに影響を与えず、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中延長板215が不要という状況の要求を満たすことができる。なお、延長板215と基板214は要件を満たす他の構造で接続されてもよいが、本開示では特に限定されない。
【0053】
いくつかの実施例では、延長板215は折畳構造であり、すなわち延長板215自体を折りたたむことができ、これにより、延長板215の長さの増加に役立ち、延長板215の収納を容易にし、普及および応用に好適である。
【0054】
上記実施例では、
図8および
図10に示すように、
図8は
図7のある視点の底面図であり、
図10は
図6のある視点の底面図であり、ここで、
図10に示すように、基板214の底部に収容槽2141が設けられ、収容槽2141は収容空間を有する他の構造であってもよく、収容槽2141が基板214の後端部と連通し、すなわち収容槽2141が開口溝であり、
図8に示すように、延長板215が基板214に対して折畳状態にあるとき、延長板215が収容槽2141内に収容され、収容槽2141の設置により、延長板215を収納する空間を提供し、収容槽2141が基板214の底部に位置しているので、基板214の美観に影響を与えず、同時に基板214の上面の構造および基板214の高さに影響を与えず、さらに清掃ロボット10が基板214の上面に沿ってベースステーション20で円滑に停止することができる。
【0055】
一例では、
図8および
図10に示すように、基板214の底部の前端に近い部分に下方に突出する支持部2143が設けられ、支持部2143と基板214の後端との間に延長板215の収容空間が形成され、すなわち収容槽2141が形成される。ここで、支持部2143は支持板、支持リブまたは要件を満たす他の構造であってもよい。
【0056】
上記実施例では、
図6に示すように、延長板215および基板214上にそれぞれ清掃ロボット10の走行装置が通過するための第1滑り止め部2151および第2滑り止め部2142が設けられ、ここで、延長板215上に前後方向に沿って延伸する第1滑り止め部2151が設けられ、基板214上に第2滑り止め部2142が設けられ、延長板215が展開状態にあるとき、第1滑り止め部2151の延伸方向は第2滑り止め部2142の延伸方向と重なり、清掃ロボット10がベースステーション20に近接する過程中、清掃ロボット10の走行装置が第1滑り止め部2151、第2滑り止め部2142を順次通過してベースステーション20で停止する。ここで、第1滑り止め部2151および第2滑り止め部2142は清掃ロボット10の駆動輪と接触し、第1滑り止め部2151、第2滑り止め部2142の設置により、清掃ロボット10の駆動輪と一定の摩擦力を発生させ、清掃ロボット10が延長板215、基板214に沿ってベースステーション20の適切な位置に確実に移動し、清掃ロボット10がベースステーション20で停止することが保証される。
【0057】
いくつかの実施例では、第1滑り止め部2151および/または第2滑り止め部2142は滑り止め凹凸パターン、または要件を満たす他の滑り止め構造であってもよく、本開示では特に限定されない。ここで、滑り止め凹凸パターンは走行装置のタイヤパターンと合致してもよく、例えば、滑り止め凹凸パターンは走行装置のタイヤパターンと同じであり、第1滑り止め部2151および/または第2滑り止め部2142がタイヤと十分な摩擦力を発生させ、清掃ロボット10が迅速かつ円滑にベースステーション20の適切な位置で停止することが保証される。
【0058】
ここで、斜面部211上に第2滑り止め部2142が設けられ、清掃ロボット10の登坂円滑性を確保するのに役立つ。なお、第2滑り止め部2142は、基板214上の清掃ロボット10の動作信頼性を向上させるために、斜面部211上に設けられ、斜面部211と延長板215との間の基板214上に設けられてもよい。
【0059】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、清掃ロボット10の走行装置は清掃ロボット10の動作方向に沿って対称に分布する第2走行装置を含み、
図3に示すように、第2走行装置は駆動輪であってもよい。第1滑り止め部2151は延長板215上に対称に設けられ、第2滑り止め部2142は基板214上に対称に設けられ、すなわち第2滑り止め部2142の数は2つであり、基板214の前後方向の中心線に沿った両側に対称に設けられ、第1滑り止め部2151の数も2つであり、延長板215の前後方向の中心線に沿った両側に対称に設けられ、2つの第1滑り止め部2151は2つの第2滑り止め部2142に対応して設けられる。このように、清掃ロボット10がベースステーションベースプレート210に近接するとき、対称に分布する2つの駆動輪は順次、対称に分布する第1滑り止め部、対称に分布する第2滑り止め部を通過して、2つの第1滑り止め部2151、2つの第2滑り止め部2142がそれぞれ2つの駆動輪に対応して接触し、これにより、清掃ロボットがベースステーションで停止する場合の安定性および信頼性を向上させる。
【0060】
いくつかの実施例では、
図6に示すように、延長板215に前後方向に沿って延伸する第1軌道2191が設けられ、第1滑り止め部2151は第1軌道2191内に設けられ、基板214に前後方向に沿って延伸する第2軌道2192が設けられ、第2滑り止め部2142は第2軌道2192内に設けられ、延長板215が基板214に対して展開状態にあるとき、第1軌道2191の延伸方向は第2軌道2192の延伸方向と重なり、清掃ロボット10がベースステーション20に近接する過程中、順次、第1軌道2191、第2軌道2192を通過してベースステーション20で停止する。ここで、第1軌道2191および第2軌道2192は清掃ロボット10の第2走行装置のタイヤに対して一定の案内作用を果たし、第2走行装置を第1軌道2191および第2軌道2192に沿って円滑、迅速かつ正確にベースステーション20の適切な位置で停止し、ベースステーション20に対する清掃ロボット10の停止効率および停止精度を向上させる。
【0061】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、基板214上に退避溝が設けられ、例えば、退避溝2111が斜面部211上に設けられ、退避溝2111が2つの第2滑り止め部2142の間に位置し、清掃ロボット10がベースステーションベースプレート210を通過するとき一部の清掃ロボット10を収容するために使用される。通常の状況下で、従動輪142および駆動輪が清掃ロボット10の底部に設けられ、すなわち第2走行装置が清掃ロボット10の底部に設けられるため、斜面部211上に退避溝2111を設けることで、退避溝2111の設置により、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中、従動輪142、または一部の清掃ロボット10の機器本体110などを収容し、これにより、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中、清掃ロボット10の機器本体110が早期に持ち上げられ、機器本体110の尾部がベースステーションベースプレート210に接触し、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する難易度を高めることが防止される。
【0062】
図5、
図6および
図7に示すように、退避溝2111の両側に支持輪2112が設けられ、例えば支持輪2112が斜面部211上に設けられ、退避溝2111の両側に位置し、例えば退避溝2111と第2滑り止め部2142との間に位置し、支持輪2112により清掃ロボット10の底部を支持することにより、駆動輪の登坂難易度を低減することができ、登坂の円滑性を向上させることができる。ここで、支持輪2112の軸線は前後方向に対して垂直に設けられる。
【0063】
いくつかの実施例では、基板214は斜面部211に接続された平坦部217をさらに含み、平坦部217は斜面部211と延長板215との間に位置し、すなわち平坦部217は斜面部211の前方に位置し、平坦部217の設置により、床面から斜面部211までの清掃ロボット10の距離が増加し、清掃ロボット10の登坂操に一定の緩衝距離を提供し、清掃ロボット10の登坂を助けることができる。
【0064】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図6に示すように、清掃ロボット10の走行装置は第1走行装置をさらに含み、例えば第1走行装置は清掃ロボット10の前部に設けられ、第2走行装置は清掃ロボット10の後部に設けられ、ここで、清掃ロボット10の移動方向を前方とすると、清掃ロボット10の移動方向において、第1走行装置は第2走行装置の前方に位置し、
図3に示す実施例を例にすると、清掃ロボット10が前方に移動してベースステーション20で停止する過程中、従動輪142が駆動輪の前方に位置し、すなわち第1走行装置は従動輪142であり、第2走行装置は駆動輪である。なお、他の実施例では、第1走行装置は駆動輪であり、第2走行装置は従動輪142であってもよい。以下、第1走行装置が従動輪142であり、第2走行装置が駆動輪である場合を例にして本開示が提供する実施例を説明する。
【0065】
清掃ロボット10の第1走行装置が第2走行装置の前方に設けられるため、清掃ロボット10が前進してベースステーション20で停止する必要がある場合、第1走行装置(例えば従動輪142)が第2走行装置(例えば駆動輪)よりも早くベースステーション20に近接する。延長板215の後端に清掃ロボットの走行装置中の第1走行装置が通過するための凹部構造212が設けられ、ここで、凹部構造212は上方に開口しており、清掃ロボット10の従動輪142の形状に合致し、これにより、清掃ロボット10が前進してベースステーションベースプレート210に近接するとき、延長板215が基板214に対して展開状態にあるとき、従動輪142が最初に凹部構造212に適合され、すなわち従動輪142がベースステーションベースプレート210に近接した後、まず凹部構造212に沿って移動し、清掃ロボット10がベースステーションベースプレート210に接触した後の持ち上げ時間を延長することができ、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する効率をさらに向上させることができる。
【0066】
いくつかの実施例では、第1走行装置は清掃ロボット10の本体前部の中間位置に設けられ、ここで、本体は清掃ロボット10の機器本体110であってもよく、例えば従動輪142は通常状況下で清掃ロボット10の前後方向に沿った幾何学的中心線上に設けられるため、凹部構造212を延長板215の後端の中間位置に設けることで、凹部構造212が延長板215の後端の中間位置から遠位に設けられ、清掃ロボット10がベースステーションベースプレート210を介してベースステーション20に停止できるため延長板215が前後方向に垂直な方向に大きなサイズを有するという問題を軽減することができる。すなわち、凹部構造212を延長板215の後端の中間位置に設けることで、延長板215の前後方向に垂直な方向上のサイズを小さくすることができ、ベースステーションベースプレート210の占有空間を小さくすることができ、ベースステーション20がコンパクトな構造を有するという設計要件を満たすことができる。ここで、凹部構造212が基板214の方向に延伸しているため、清掃ロボット10が凹部構造212を通過して斜面部211に移動する距離を短縮することができ、さらに清掃ロボット10の登坂過程中の持ち上げ時間を延長することができる。
【0067】
上記実施例では、
図5に示すように、凹部構造212は切欠きおよび溝中の少なくとも1つであり、すなわち凹部構造212は切欠きであってもよく、または凹部構造212は溝であってもよく、または、凹部構造212は切欠きおよび溝の組み合わせであってもよく、例えば切欠きが溝の前方に位置して互いに連通し、切欠きおよび溝が組み合わされて凹部構造が形成される。凹部構造212の異なる種類は、ベースステーションベースプレート210の異なる構造、異なる加工方法の要件を満たすことができ、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0068】
いくつかの実施例では、凹部構造212は切欠きであり、すなわち延長板215の後端に切欠きが設けられ、切欠きは斜面部211の方向に延伸し、従動輪142が切欠きを通過した後ベースステーションベースプレート210の上面に移動し、斜面部211を通過した後ベースステーション20の適切な位置で停止することができる。ここで、切欠きは加工が容易であり、普及および応用に好適である。
【0069】
いくつかの実施例では、凹部構造212は延長板215の後端に設けられた後方に開口する溝を含み、すなわち延長板215の後端に溝が設けられ、溝が斜面部211の方向に延伸し、溝が開口溝であり、すなわち溝の開口が延長板215の後端部と連通し、このように、従動輪142が延長板215の後端に移動するとき、順次、溝、延長板215の上面、基板214の上面、斜面部211を通過した後ベースステーション20の適切な位置で停止する。ここで、溝の溝底部から延長板215の下面までの距離が小さいため、清掃ロボット10を持ち上げるには小さすぎるか、または持ち上げ高さが小さくて無視できる。よって、清掃ロボット10がベースステーションベースプレート210に接触した後の持ち上げ時間を延長する効果も同様に達成できる。同時に、溝の設計により、溝の溝底部から延長板215の上面までの距離が適切に低減され、従動輪142が溝から延長板215の上面に移動する難易度を低減させ、さらに従動輪142が溝からベースステーションベースプレート210の上面に移動する円滑性および成功率を向上させ、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する効率を向上させることができる。
【0070】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図6に示すように、凹部構造212の周方向に沿って第1案内面2121が設けられ、第1案内面2121は内側から外側に向かって傾斜して設けられ、いくつかの実施例では、第1案内面2121は下から上へ開口内部から離れた方向に傾斜し、第1案内面2121の設置により、従動輪142が凹部構造212から延長板215の上面に移動する過程中、良好な案内作用を果たし、従動輪142が凹部構造212から延長板215上面に移動する難易度を低減させ、従動輪142が凹部構造212からベースステーションベースプレート210の上面に移動する円滑性および成功率を向上させることができ、さらに清掃ロボット10がベースステーション20で停止する効率を向上させることができる。
【0071】
ここで、凹部構造212の延長板215の後端から離れた側が円弧状であり、円弧状が従動輪142の一部の形状に合致する。
【0072】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図1、
図11、および
図13に示すように、ベースステーション本体220上に、基板214の上方に位置して清掃ロボット10と接触する案内部221が設けられる。案内部221と清掃ロボット10の接触により、清掃ロボット10がベースステーション本体220に近接する方向に移動するのを案内し、清掃ロボット10が垂直方向に沿って移動するのを制限することができ、さらに清掃ロボット10がベースステーション本体220で停止する円滑性および精度を向上させ、ロボットがベースステーション本体220で停止する効率を向上させることができる。
【0073】
いくつかの実施例では、
図6に示すように、ベースステーション本体220上に清掃ロボット10のための清掃アセンブリ30がさらに設けられ、いくつかの実施例では、清掃アセンブリ30は、清掃ロボット10の清掃システム150を清掃するために使用され、垂直方向に沿って、案内部221が清掃アセンブリ30の上方に位置し、すなわち清掃アセンブリ30がベースステーション本体220のベースステーションベースプレート210に近い側に位置し、清掃ロボット10の底部にある清掃システム150を清掃する。なお、基板214に清掃アセンブリ30の下方にある洗浄槽216が設けられる場合、洗浄槽216は清掃アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を清掃する過程で発生するごみおよび汚水を収容するように構成され、このとき、垂直方向に沿って、清掃アセンブリ30が洗浄槽216の上方に位置し、案内部221が清掃アセンブリ30の上方に位置する。なお、洗浄槽216は斜面部211の溝構造212から離れた側に位置することを理解されたい。
【0074】
上記実施例では、
図13、
図14に示すように、ベースステーション本体220上に基板214に対向する案内上面224が設けられ、案内部221は案内上面224上に設けられ、清掃ロボット10の頂部と接触し、すなわち、清掃ロボット10がベースステーション本体220で停止する過程中、案内部221が上方から清掃ロボット10の頂部と接触して清掃ロボット10の移動を案内および制限して、水平方向におけるベースステーション20のサイズを小さくすることができ、ベースステーション20の配置空間の水平方向サイズが小さいという要件に応え、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0075】
ここで、一方、案内部221は案内上面224の中部に設けられてもよく、1つの案内部221によってのみ清掃ロボット10の移動を案内および制限することが可能となり、構造が簡単であり、コストが低い。
【0076】
他方、案内部221は案内上面224の中部の両側に設けられてもよく、2つの案内部221によって清掃ロボット10の移動を案内および制限することが可能となり、清掃ロボット10の移動精度および円滑性を向上させるのに役たち、位置制限の信頼性および精度を向上させることができ、普及および応用に好適である。
【0077】
さらに、案内部221は案内上面224の中部および中部の両側に設けられてもよく、3つの案内部221によって清掃ロボット10の移動を案内および制限することが可能となり、清掃ロボット10の移動精度および円滑性を大幅に向上させ、位置制限の信頼性および精度を向上させることができる。
【0078】
なお、案内部221の数は1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは要件を満たす他の数であってもよく、案内部221の異なる数は、案内部221の異なる構造の要求を満たす同時に、案内および制限の異なる精度の要求を満たすことができ、製品の使用範囲を拡大することができる。
【0079】
ここで、案内部221は案内プレスブロック222および案内輪223中の少なくとも1つであってもよう、例えば案内部221はすべて案内プレスブロック222であってもよく、または、案内部221はすべて案内輪223であってもよく、または、案内部221は案内プレスブロック222および案内輪223を含んでもよく、このとき、案内部221の数は少なくとも2つである。
【0080】
いくつかの実施例では、案内上面224上に、中間位置にある1つの案内部221が設けられ、案内部221は案内プレスブロック222または案内輪223であってもよい。または、案内上面224上に、中間位置の両側にある2つの案内部221が設けられ、2つの案内部221は同時に案内プレスブロック222または案内輪223であってもよく、または一方が案内プレスブロック222であり、他方が案内輪223であってもよい。または、案内上面224上に3つの案内部221が設けられ、ここで、中間位置にある案内プレスブロック222または案内輪223、および中間位置の両側にある案内プレスブロック222または案内輪223を含み、例えば中間位置に案内プレスブロック222が設けられ、中間位置の両側に案内輪223が設けられる。
【0081】
上記実施例では、案内部221は案内上面224の前端に設けられ、清掃ロボット10がベースステーション20の前後方向に沿って移動して前方のベースステーション本体220で停止するため、案内部221を案内上面224の前方に近い側に設けることで、清掃ロボット10がベースステーション20の前後方向に沿ってベースステーション本体220の停止点に移動するのを案内することができ、清掃ロボット10がベースステーション本体220の停止点にうまく移動できないという問題を減少し、さらに清掃ロボット10がベースステーション20で停止する精度および信頼性を向上させることができる。
【0082】
ここで、
図13および
図14に示すように、ベースステーション本体220に後方に向く案内側面225がさらに設けられ、案内側面225は基板214と案内上面224との間に設けられ、いくつかの実施例では、案内側面225は清掃アセンブリ30の上方に設けられ、案内側面225は2つの対向する側方表面2251および2つの側方表面2251の間にある中間表面2252を含み、中間表面2252は、清掃ロボット10がベースステーション20に近接して移動する前進方向とは反対である。
【0083】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図1および
図11に示すように、案内部221が案内プレスブロック222を含む場合、案内プレスブロック222の基板214に面する側が第1傾斜面2221として機能し、第1傾斜面2221が後方から前方に向かって下方に傾斜し、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中、清掃ロボット10の頂部が案内プレスブロック222の第1傾斜面2221に接触し、案内プレスブロック222の第1傾斜面2221に沿って、停止点に到達するまで、ベースステーション本体220に近接する方向に移動する。同時に、清掃ロボット10がベースステーション20の停止点に到達するとき、例えば、清掃ロボット10がベースステーション20で停止した後その清掃システム150を洗浄し、洗浄過程中、ベースステーション20の清掃アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150に接触し、清掃ロボット10に直進押上力を加え、案内プレスブロック222の設置により、当該直進押上力を一部または全部に相殺し、清掃ロボット10が上方に移動するのを防止することができる。
【0084】
いくつかの実施例では、
図11および
図12に示すように、清掃ロボット10がより容易にベースステーション20で停止するために、清掃ロボット10の上側縁に案内プレスブロック222に適合する回転ホイール180が設けられてもよく、
図12に示すように、当該回転ホイール180はベースステーション20の前後方向に垂直な軸線に沿って回転することができ、このように、清掃ロボット10がベースステーション20の停止点に移動する必要がある場合、回転ホイール180が案内プレスブロック222と協働することができ、清掃ロボット10がより円滑にベースステーション20の停止点に移動することができる。なお、回転ホイール180は案内プレスブロック222の数および位置に応じて清掃ロボット10の上側縁に対応して設けられてもよいことを理解されたい。
【0085】
いくつかの実施例では、清掃ロボット10がベースステーション20で停止して異なる操作を行うとき、その姿勢が異なる可能性があり、例えば清掃ロボット10がベースステーション20で停止して充電するとき、第1充電接触極片が清掃ロボット10の前方部分111に設けられているため、前方部分111がベースステーション本体220に近接し、すなわち清掃ロボット10がベースステーション20で停止するために前方に前進する必要がある。
【0086】
清掃ロボット10がベースステーション20で停止して清掃システム150を清掃するとき、清掃システム150が清掃ロボット10の前方部分111に近接して設けられてもよく、または前方部分111から離れて設けられてもよい。清掃システム150が清掃ロボット10の前方部分111に近接して設けられる場合、清掃ロボット10は前方部分111をベースステーション本体220に近接させてベースステーション20により清掃システムを清掃することができ、すなわちこの状態下で、充電および清掃操作時、清掃ロボット10のベースステーション20に対する姿勢は同じであり、すなわち清掃ロボット10はベースステーション20で停止するために前方に前進する必要がある。
【0087】
清掃システム150が前方部分111から離れて設けられる場合、清掃ロボット10の後方部分112をベースステーション本体220に近接させて清掃する可能性があり、すなわちこの状態下で、充電および清掃操作時、清掃ロボット10のベースステーション20に対する姿勢が反対であり、すなわち清掃ロボット10が逆方向に後退してベースステーション20で停止して清掃操作を行う必要がある。したがって、清掃ロボット10の上側縁の異なる位置に複数の回転ホイール180を設け、清掃ロボット10が異なる姿勢でベースステーション20で停止するとき、回転ホイール180が案内プレスブロック222と協働して、停止効率を向上させることができる。
【0088】
本開示が提供するいくつかの実現可能な実施例では、
図13および
図14に示すように、案内部221が案内輪223を含む場合、案内輪223がベースステーション20の前後方向に垂直な軸線に沿って回転し、すなわち案内輪223が前後方向に沿って往復回転し、案内輪223は、清掃ロボット10がベースステーション本体220に近接する、またはベースステーション本体220から離れた方向に移動するのを案内することができ、清掃ロボット10がより円滑にベースステーション20の停止点に移動することができる。
【0089】
ここで、案内輪223の設置により、清掃ロボット10がベースステーション20で停止した後その垂直方向上の移動を制限することができる。例えば、清掃ロボット10がベースステーション20で停止して洗浄を行うとき、ベースステーション20の清掃アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150に接触し、清掃ロボット10に直進押上力を加え、案内輪223の設置により、当該直進押上力を一部または全部に相殺し、清掃ロボット10が上方に移動するのを防止することができる。
【0090】
本実施例では、案内上面224上に取付ブラケット226が設けられ、案内輪223は回転軸227を介して取付ブラケット226に取り付けられ、取付ブラケット226および回転軸227の設置により、案内輪223が案内上面224に確実かつ強固に固定され、回転軸227を中心にベースステーション20の前後方向に垂直な方向に回転することができ、ここで、回転軸227はベースステーション20の前後方向に垂直な方向に配置される。
【0091】
いくつかの実施例では、取付ブラケット226は対向する第1ブラケット本体2261および第2ブラケット本体2262を含み、回転軸227は第1ブラケット本体2261および第2ブラケット本体2262に接続され、すなわち第1ブラケット本体2261および第2ブラケット本体2262はベースステーション20の前後方向に垂直な方向に沿って間隔を置いて分布し、案内輪223は回転軸227に嵌設されて第1ブラケット本体2261と第2ブラケット本体2262との間に位置し、清掃ロボット10がベースステーション20で停止する過程中、案内輪223が清掃ロボット10の頂部と接触し、回転軸227に沿って回転して清掃ロボット10がベースステーション本体220に近接する方向に移動するのを案内することができ、清掃ロボット10がより円滑にベースステーション20の停止点に移動することができる。ここで、第1ブラケット本体2261および第2ブラケット本体2262の設置により、案内輪223と案内上面224の接続信頼性および安定性を向上させることができる。
【0092】
本開示のすべての実施例は、単独でまたは他の実施例と組み合わせて実行する可能であり、これらはすべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【0093】
本開示は、上記実施例によって説明されたが、上記実施例は例示および説明の目的でのみ使用され、本開示を説明された実施例の範囲内に限定することを意図するものではない。さらに、当業者には、本開示が上記実施例に限定されず、本開示の教示に従ってより多くの変更や修正がなされ得、これらの変更や修正はすべて本開示の保護範囲内に含まれる。本開示の保護範囲は添付の特許請求の範囲及びその等価範囲によって定義されるものとする。
【国際調査報告】