(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】ベースステーションおよび清掃ロボットシステム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20240705BHJP
A47L 7/00 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L7/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502559
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2021137566
(87)【国際公開番号】W WO2023284238
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110805968.1
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】李 行
(72)【発明者】
【氏名】段 伝林
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲パン▼
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA00
(57)【要約】
本開示は、スマートホームの技術分野に関し、ベースステーションおよび清掃ロボットシステムを提供する。ベースステーションは、清掃ロボットの清掃システムを洗浄するように構成され、ベースステーションは、ベースステーション本体と洗浄アセンブリを含み、洗浄アセンブリはベースステーション本体上に移動可能に設けられ、洗浄アセンブリは第1洗浄部材および第1洗浄部材と異なる第2洗浄部材を含み、ここで、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃システムとの干渉により、清掃システム上のごみを除去する。洗浄アセンブリが清掃機構の位置に対向した後、洗浄アセンブリと清掃機構の相対的移動を通じて、第1洗浄部材および第2洗浄部材が清掃ロボットの清掃機構に接触し、清掃機構上のごみを除去することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ロボットの清掃システムを洗浄するように構成されたベースステーションであって、
ベースステーション本体と、
前記ベースステーション本体上に移動可能に設けられた洗浄アセンブリとを含み、
前記洗浄アセンブリは第1洗浄部材および前記第1洗浄部材と異なる第2洗浄部材を含み、
前記第1洗浄部材および第2洗浄部材は、前記清掃システムとの干渉により、前記清掃システムのごみを除去する、ベースステーション。
【請求項2】
前記洗浄アセンブリは、洗浄アセンブリブラケットをさらに含み、
前記第1洗浄部材および前記第2洗浄部材は前記洗浄アセンブリブラケットに平行に設けられる、請求項1に記載のベースステーション。
【請求項3】
前記第1洗浄部材は洗浄ローラを含み、前記洗浄ローラは前記洗浄アセンブリブラケットに対して回転可能に設けられる、請求項2に記載のベースステーション。
【請求項4】
前記洗浄ローラの外面にブラシおよび/または羽根が設けられる、請求項3に記載のベースステーション。
【請求項5】
前記第2洗浄部材は洗浄ワイパーを含む、請求項4に記載のベースステーション。
【請求項6】
前記清掃ロボットが前記ベースステーション本体に移動すると、前記洗浄アセンブリは前記ベースステーション本体に対して移動するように構成され、
前記洗浄ローラは、回転過程中、外面に設けられたブラシおよび/または羽根を使用して前記清掃ロボットの清掃システムと干渉するように構成され、
前記洗浄ワイパーは、前記ベースステーション本体に対して移動する過程中、前記清掃ロボットの清掃システムと干渉するように構成される、請求項5に記載のベースステーション。
【請求項7】
前記洗浄アセンブリは駆動部をさらに含み、前記駆動部はそれぞれ前記ベースステーション本体および前記洗浄アセンブリブラケットに接続され、前記洗浄アセンブリブラケットをベースステーション本体に対して移動させるように駆動する、請求項2~6のいずれか1項に記載のベースステーション。
【請求項8】
前記駆動部はさらに前記第1洗浄部材に駆動可能に接続され、前記第1洗浄部材を前記洗浄アセンブリブラケットに対して回転させるように駆動する、請求項7に記載のベースステーション。
【請求項9】
前記駆動部は、前記洗浄アセンブリブラケットを前記ベースステーション本体に対して移動させ、および前記第1洗浄部材を前記洗浄アセンブリブラケットに対して回転させるように同時に駆動する、請求項8に記載のベースステーション。
【請求項10】
前記駆動部は、前記洗浄アセンブリブラケットを前記ベースステーション本体に対して左方向に移動させるように駆動する同時に、前記第1洗浄部材を前記洗浄アセンブリブラケットに対して時計回りに回転させるように駆動し、
前記駆動部は、前記洗浄アセンブリブラケットを前記ベースステーション本体に対して右方向に移動させるように駆動する同時に、前記第1洗浄部材を前記洗浄アセンブリブラケットに対して反時計回りに回転させるように駆動する、請求項9に記載のベースステーション。
【請求項11】
前記洗浄アセンブリは複数の第1洗浄部材を含み、前記複数の第1洗浄部材は前記第2洗浄部材の両側に設けられる、請求項8に記載のベースステーション。
【請求項12】
前記洗浄アセンブリは、液体吐出装置をさらに含み、
前記液体吐出装置から排出された洗浄液は前記清掃ロボットの清掃システムを洗浄するために使用される、請求項1~6のいずれか1項に記載のベースステーション。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載のベースステーション、および清掃ロボットを含む、清掃ロボットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年7月16日に出願された中国特許出願第202110805968.1号の優先権を主張し、この中国特許出願のすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、スマートホームの技術分野に関し、特にベースステーションおよび清掃ロボットシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の清掃ロボットについて、清掃ロボットが清掃タスクを実行した後、通常清掃部を清掃する必要があり、現在、手動で清掃されるか、または直接新しい清掃部と交換されることがほとんどであり、その結果、使用に非常に不便である。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、清掃機構の自動洗浄のためのベースステーションおよび清掃ロボットシステムを提供する。
【0005】
本開示の一態様によれば、清掃ロボットの清掃システムを洗浄するためのベースステーションを提供し、ベースステーションは、
ベースステーション本体と、
ベースステーション本体上に移動可能に設けられた洗浄アセンブリとを含み、洗浄アセンブリは第1洗浄部材および第1洗浄部材と異なる第2洗浄部材を含み、
ここで、第1洗浄部材および第2洗浄部材は、清掃システムとの干渉により、清掃システム上のごみを除去する。
【0006】
本開示の一実施例では、洗浄アセンブリは、洗浄アセンブリブラケットをさらに含み、
第1洗浄部材および第2洗浄部材は洗浄アセンブリブラケット上に平行に設けられる。
【0007】
本開示の一実施例では、第1洗浄部材は洗浄ローラを含み、洗浄ローラは洗浄アセンブリブラケットに対して回転可能に設けられる。
【0008】
本開示の一実施例では、洗浄ローラの外面にブラシおよび/または羽根が設けられる。
【0009】
本開示の一実施例では、第2洗浄部材は洗浄ワイパーを含む。
【0010】
本開示の一実施例では、清掃ロボットがベースステーション本体に移動すると、洗浄アセンブリはベースステーション本体に対して移動するように構成され、ここで、
洗浄ローラは、回転過程中、外面に設けられたブラシおよび/または羽根を使用して、清掃ロボットの清掃システムと干渉するように構成され、
洗浄ワイパーは、ベースステーション本体に対して移動する過程中、清掃ロボットの清掃システムと干渉するように構成される。
【0011】
本開示の一実施例では、洗浄アセンブリは駆動部をさらに含み、駆動部はそれぞれベースステーション本体および洗浄アセンブリブラケットに接続され、洗浄アセンブリブラケットをベースステーション本体に対して移動させるように駆動する。
【0012】
本開示の一実施例では、駆動部は第1洗浄部材に駆動可能に接続され、第1洗浄部材を洗浄アセンブリブラケットに対して回転させるように駆動し、
ここで、洗浄アセンブリブラケットがベースステーション本体に対して移動すると、第1洗浄部材は洗浄アセンブリブラケットに対して回転する。
【0013】
本開示の一実施例では、洗浄アセンブリは液体吐出装置をさらに含み、
液体吐出装置から排出された洗浄液は清掃ロボットの清掃システムを洗浄するために使用される。
【0014】
本開示の一実施例では、ベースステーション本体は洗浄槽を含み、洗浄アセンブリは洗浄槽の上方に位置し、
ここで、液体吐出装置から排出された洗浄液が洗浄槽に入る。
【0015】
本開示の一実施例では、洗浄槽に液体抽出口が設けられ、洗浄槽内の洗浄液が液体抽出口から排出され得る。
【0016】
本開示の一実施例では、ベースステーション本体は案内底面をさらに含み、案内底面に滑り止め突起が設けられ、清掃ロボットが滑り止め突起に沿って案内底面上に移動し、
ここで、洗浄アセンブリは滑り止め突起と間隔を置いて設けられる。
【0017】
本開示の一実施例では、ベースステーション本体は案内上面をさらに含み、案内上面に清掃ロボットと接触する案内部が設けられ、
ここで、案内部は洗浄アセンブリの上方に位置する。
【0018】
本開示の一実施例では、ベースステーションは水補充コネクタをさらに含み、
水補充コネクタはベースステーション本体上に設けられ、水補充コネクタは、清掃ロボットの液体貯蔵タンクに接続され、ベースステーションが水補充コネクタを介して液体貯蔵タンクに液体を供給するように構成される。
【0019】
本開示の一態様によれば、上記のベースステーションおよび清掃ロボットを備える清掃ロボットシステムを提供する。
【0020】
本実施例中のベースステーションは、洗浄アセンブリが清掃機構の位置に対向した後、洗浄アセンブリと清掃機構の相対的移動により、第1洗浄部材および第2洗浄部材が清掃ロボットの清掃機構に接触し、清掃機構上のごみを除去し、すなわち、清掃ロボットは洗浄アセンブリ上で自動的に清掃され得る。
【0021】
添付図面を参照しながら、本開示の好ましい実施形態を詳細に説明することにより、本開示の様々な目標、特徴および利点がより明らかになるであろう。添付図面は本開示の例示的な図示のために使用され、必ずしも縮尺通りに描かれていない。添付図面において、同一の符号は、常に同一または類似の構成要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】例示的な実施形態による清掃ロボットシステムの清掃ロボットが第1姿勢における構造概略図
【
図2】例示的な実施形態による清掃ロボットシステムの清掃ロボットが第2姿勢における構造概略図
【
図3】例示的な実施形態による清掃ロボットの第1視点の構造概略図
【
図4】例示的な実施形態による清掃ロボットの第2視点の構造概略図
【
図5】例示的な実施形態による清掃ロボットの部分分解構造を示す概略図
【
図6】例示的な実施形態による清掃ロボットの第3視点の構造概略図
【
図7】例示的な実施形態による清掃ロボットの液体貯蔵タンクの構造概略図
【
図8】例示的な実施形態による清掃ロボットの液体貯蔵タンクの断面構造概略図
【
図9】例示的な実施形態による清掃ロボットの第4視点の構造概略図
【
図10】例示的な実施形態による清掃ロボットの支持プラットフォームの構造概略図
【
図11】例示的な実施形態によるベースステーションの部分構造概略図
【
図12】例示的な実施形態によるベースステーションの部分構造概略図
【
図13】例示的な実施形態によるベースステーションの第1視点の内部構造概略図
【
図14】例示的な実施形態によるベースステーションの第2視点の構造概略図
【
図15A】例示的な実施形態によるベースステーションの洗浄アセンブリの部分構造概略図
【
図15B】例示的な実施形態によるベースステーションの洗浄アセンブリの部分構造概略図
【
図15C】別の例示的な実施形態によるベースステーションの洗浄アセンブリの部分構造概略図
【
図15D】別の例示的な実施形態によるベースステーションの洗浄アセンブリの部分構造概略図
【
図16】例示的な実施形態によるベースステーションの洗浄アセンブリの断面構造概略図
【
図17】例示的な実施形態による清掃ロボットシステムの液体貯蔵タンクおよび水補充コネクタおよび第1位置決め部の分離構造概略図
【
図18】例示的な実施形態によるベースステーションの水補充コネクタおよび第1位置決め部の構造概略図
【
図19】別の例示的な実施形態によるベースステーションの一状態の構造概略図
【
図20】別の例示的な実施形態によるベースステーションの別の状態の構造概略図
【
図21】例示的な実施形態による清掃ロボットシステムの清掃ロボットおよびベースステーションの協働構造概略図
【
図22】例示的な実施形態による清掃ロボットシステムの清掃ロボットおよびベースステーションの局所協働構造概略図
【
図23】例示的な実施形態によるベースステーションの局所構造概略図
【符号の説明】
【0023】
10 清掃ロボット
110 機器本体
111 前方部分
112 後方部分
120 感知システム
121 位置決定装置
122 バッファ
1221 貫通孔
130 制御モジュール
140 駆動システム
141 駆動輪モジュール
142 従動輪
150 清掃システム
151 乾式清掃システム
152 サイドブラシ
160 エネルギーシステム
170 マンマシン相互作用システム
400 湿式清掃システム
410 清掃ヘッド
420 駆動ユニット
421 駆動プラットフォーム
422 支持プラットフォーム
4217 吐水装置
4218 清浄水ポンプ管
4219 清浄水ポンプ
12 第1充電接触極片
13 液体貯蔵タンク
14 第2位置決め部
16 水補充口
17 バルブ
18 管路
19 回転ホイール
20 ベースステーション本体
21 洗浄槽
211 液体抽出口
22 案内底面
221 滑り止め突起
222 延長板
23 案内側面
231 側方表面
232 中間表面
24 案内上面
25 案内プレスブロック
26 案内輪
27 案内ブリッジ
30 洗浄アセンブリ
31 第1洗浄部材
311 第1回転軸
32 第2洗浄部材
33 洗浄アセンブリブラケット
34 駆動部
341 歯車
342 ラック
343 第2回転軸
35 液体出口
36 液体吐出装置
371 第1歯車
372 第2歯車
373 第3歯車
374 第4歯車
375 第5歯車
376 第6歯車
377 第7歯車
378 第8歯車
379 第9歯車
40 第2充電接触極片
50 水補充コネクタ
51 本体部
52 封止部
53 コネクタ部
60 第1位置決め部
61 収容空間
70 液体供給部
71 収集ボックス
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の特徴および利点を具体化する代表的な実施例を、以下の説明において詳細に説明する。なお、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる実施例に関する様々な変形を有し得、その中の説明及添付図面は実質的に説明の目的でのみ使用され、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0025】
以下、本開示の異なる例示的な実施形態を、添付図面を参照して説明し、添付図面は本開示の一部を構成し、本開示の複数の態様を実現する異なる例示的な構造、システムおよびステップを示す。なお、部材、構造、例示的な装置、システムおよびステップの他の特定の解決策が利用可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく、構造および機能的な変更がなされ得ることを理解されたい。さらに、本明細書において、「上」、「間」、「内」などの用語を使用して本開示の異なる例示的な特徴およびデバイスを説明するが、これらの用語は便宜上のみ、例えば添付図面における例示方向を示すために使用されることを理解されたい。本明細書における任意の内容は、本開示の範囲内に入るために構造を持つ特定の3次元配向を要求するものとして理解されるべきではない。
【0026】
図1~
図23に示すように、本開示の実施例の清掃ロボットシステムは、清掃ロボット10およびベースステーションを含み得る。
【0027】
本開示の実施例では、
図3および
図4に示すように、清掃ロボット10は機器本体110、感知システム120、制御モジュール130、駆動システム140、清掃システム150、エネルギーシステム160およびマンマシン相互作用システム170を含み得る。
【0028】
図3に示すように、機器本体110は前方部分111および後方部分112を含み、ほぼ円形形状(前後円形)であり、他の形状であってもよく、正方形の前方部分と円形の後方部分を有するほぼD字形、正方形の前方部分と正方形の後方部分を有する矩形または正方形形状を含むが、これらに限定されない。
【0029】
図3に示すように、感知システム120は、機器本体110上に位置する位置決定装置121、機器本体110の前方部分111のバッファ122上に設けられた衝突センサ、近接センサ、機器本体下部に設けられた崖センサ、および機器本体内部に設けられた磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置を含み、制御モジュール130に機器の様々な位置情報および移動状態情報を提供するために使用される。位置決定装置121は、カメラ、レーザ距離センサ(LDS、Laser Distance Sensor)を含むが、これに限定されない。
【0030】
図3に示すように、機器本体110の前方部分111はバッファ122を担持し、清掃過程中、駆動輪モジュール141が清掃ロボット10を推進させて床面を走行させるとき、バッファ122はその上に設けられたセンサシステム、例えば赤外線センサを介して、清掃ロボット10の走行経路における1つまたは複数の事象を検出し、清掃ロボット10は、バッファ122によって検出された事象、例えば障害物、壁に基づいて、駆動輪モジュール141を制御し、清掃ロボット10に事象に応答させ、例えば障害物から離れるように移動する。
【0031】
制御モジュール130は、機器本体110内の主回路基板上に設けられ、非一時的メモリ、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリと通信する計算プロセッサ、例えば中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、レーザ距離センサによってフィードバックされた障害物情報に基づいて、位置決めアルゴリズム、例えば適時位置決めと地図構築(SLAM、Simultaneous Localization And Mapping)を使用して、清掃ロボット10が所在する環境の適時地図を描画する。さらに、バッファ122に設けられたセンサ、崖センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置によってフィードバックされた距離情報、速度情報に基づいて、清掃ロボット10の現在作業状態、現在位置、および清掃ロボット10の現在姿勢、例えば戸当たりを横切った、カーペットの上に乗った、崖のところにあり、上方または下方から動けなくなった、ダストボックスが満杯になった、ピックアップされたなどを総合的に判定し、異なる状況に対して、清掃ロボット10がより良い清掃性能およびユーザ体験を有するように、具体的な次の動作戦略を提供する。
【0032】
図4に示すように、駆動システム140は、距離および角度情報(例えばx、yおよびθ成分)を有する駆動指令に基づいて、機器本体110が床面を横切って走行するように操作する。駆動システム140は駆動輪モジュール141を含み、駆動輪モジュール141は左輪および右輪を同時に制御でき、機器の移動をより正確に制御するために、駆動輪モジュール141はそれぞれ左駆動輪モジュールおよび右駆動輪モジュールを含んでもよい。左、右駆動輪モジュールは機器本体110によって限定された横方向軸に沿って設けられる。清掃ロボット10が床面上をより安定的に移動し、またはより高い移動能力を有するために、清掃ロボット10は1つまたは複数の従動輪142を含んでもよく、従動輪はユニバーサルホイールを含むが、これに限定されない。駆動輪モジュールは、走行輪、駆動モータおよび駆動モータを制御する制御回路を含み、駆動輪モジュールには、駆動電流を測定するための回路および走行距離計がさらに接続されてもよい。駆動輪モジュール141は、分解、組立およびメンテナンスを容易にするために、機器本体110に着脱可能に接続されてもよい。駆動輪はオフセット落下式サスペンションシステムを含んでもよく、移動可能に固定され、例えば回転可能に機器本体110に組み立てられ、機器本体110から下方に離れてオフセットされたバネオフセットを受ける。バネオフセットにより、駆動輪が一定の接地力で床面との接触および牽引を維持することができ、同時に清掃ロボット10の清掃要素も一定の圧力で床面と接触する。
【0033】
エネルギーシステムは、ニッケル水素電池やリチウム電池などの充電電池を含んでもよい。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧不足監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧不足監視回路はシングルチップマイクロコンピュータ制御回路に接続される。ホストは、充電のために機器側面または下方に設けられた充電電極は充電パイルに接続される。
【0034】
マンマシン相互作用システム170は、ユーザが機能を選択するためのホストパネル上のボタンを含んでもよく、表示画面および/または表示灯および/またはスピーカを含んでもよく、表示画面、表示灯およびスピーカはユーザに現在機器状態または機能選択肢を表示するために使用され、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。ルートナビゲーション型自動清掃装置の場合、携帯電話クライアントはユーザに装置所在環境の地図、および機器所在位置を表示することができ、より豊富でユーザにフレンドリーな機能項目を提供することができる。
【0035】
清掃システムは、乾式清掃システム151および/または湿式清掃システム400であってもよい。
【0036】
図4に示すように、本開示の実施例が提供する乾式清掃システム151は、ローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含み得る。床面との一定の干渉を有するローラブラシは、床面上のごみを掃き集め、ローラブラシとダストボックスとの間の吸塵口前方に巻き上げ、その後ファンによって発生したダストボックスを通過した抽出力を有する気体によってダストボックスに吸い込まれる。清掃ロボット10の除塵能力は、ごみの清掃効率(DPU、Dust pickup efficiency)によって特徴付けることができ、清掃効率DPUはローラブラシの構造および材料、吸塵口、ダストボックス、ファン、空気出口およびそれらの間の接続部材によって形成された空気通路の風力利用率、ファンの種類および出力に影響され、複雑なシステム設計問題である。通常のプラグイン吸塵器よりも、除塵能力の向上はエネルギー制限型の自動清掃装置にとって大きな意味を持つ。除塵能力の向上はエネルギー要求を大幅に低減させ、すなわち、1回充電で80平方メートル床面を清掃できる機器は、1回充電で180平方メートル以上清掃できるように改良され得る。充電回数が減少した電池の使用寿命も大幅に延長され、ユーザの電池交換頻度も減少する可能性がある。より直感的かつ重要なことは、除塵能力の向上は最も明らかかつ重要なユーザ体験であり、ユーザは徹底的な清掃/モップ掛けが達成されたかどうかについて直接結論を下すことができる。乾式清掃モジュールは回転軸を有するサイドブラシ152をさらに含み、回転軸は床面に対して一定角度をなし、破片を清掃システム150のローラブラシ領域に移動する。
【0037】
図4~
図8に示すように、本開示の実施例が提供する湿式清掃システム400は、清掃ヘッド410、駆動ユニット420、送水機構、液体貯蔵タンク13などを含んでもよい。ここで、清掃ヘッド410は液体貯蔵タンク13の下方に配置されてもよく、液体貯蔵タンク13の内部の清掃液は送水機構を介して清掃ヘッド410に送出され、清掃ヘッド410は被清掃平坦面に対して湿式清掃を行う。本開示の他の実施例では、液体貯蔵タンク13の内部の清掃液はまた被清掃平坦面に直接噴霧されてもよく、清掃ヘッド410は清掃液を均一に塗布して平坦面を清掃する。
【0038】
ここで、清掃ヘッド410は被清掃面を清掃するために使用され、駆動ユニット420は清掃ヘッド410を目標面に沿って実質的に往復移動させるように駆動し、目標面は被清掃面の一部である。清掃ヘッド410は被清掃面に沿って往復移動し、清掃ヘッド410の被清掃面と接触する面に清掃布または清掃板が設けられ、往復移動により被清掃面と高周波数摩擦を発生させ、被清掃面上の汚れを除去する。
【0039】
摩擦周波数が高いほど、単位時間当たりの摩擦回数が多くなり、往復振動とも呼ばれる高周波数往復移動は、清掃能力が通常の往復移動、例えば回転、摩擦洗浄よりもはるかに高く、選択可能に、摩擦周波数は音波に近似しており、清掃効果は数十ターン/分の回転摩擦洗浄よりもはるかに高い。他方、清掃ヘッド410の表面のタフトは高周波数振動によって、より整列されて同一方向に広がるため、全体としてより均一な清掃効果が得られ、低周波数回転の状態で下向きの圧力だけで摩擦力を高めて清掃効果を向上させることではなく、下向きの圧力だけでタフトが同一方向に広がらなく、効果上、高周波数振動の清掃後の被清掃面の水跡がより均一で混沌した水垢が残らない。
【0040】
往復移動は、被清掃面内の任意1つまたは複数の方向に沿った繰り返し移動であってもよく、被清掃面に垂直な振動であってもよく、厳密に限定されない。選択可能に、清掃モジュールの往復移動方向は機器進行方向に対して実質的に垂直であり、機器進行方向に平行な往復移動方向は、進行中の機器自体の不安定をもたらし、進行方向上の推力および抵抗により駆動輪が横滑りしやすく、湿式清掃モジュールが含まれる場合に横滑りの影響はより顕著であり、被清掃面の湿潤により横滑り可能性が増加し、横滑りは機器の安定した清掃に影響を与えるだけでなく、走行距離計、ジャイロスコープなどのセンサによる距離測定が不正確になり、ナビゲーション型自動清掃装置が正確に位置確認や地図描画ができなくなり、横滑りが頻発する場合、SLAMへの影響も無視できないため、機器の横滑りを極力防止する必要がある。横滑り以外に、機器進行方向上の清掃ヘッド410の移動成分により、機器が進行時に常に前後に押され、その結果、機器の走行が不安定になる場合がある。
【0041】
本開示の実施例では、
図5に示すように、駆動ユニット420は、機器本体110の底面に接続され、駆動力を提供するための駆動プラットフォーム421と、駆動プラットフォーム421に着脱可能に接続され、清掃ヘッド410を支持し、駆動プラットフォーム421の駆動下で昇降するための支持プラットフォーム422と、をさらに含む。
【0042】
本開示の選択可能な実施例として、湿式清掃システム400は能動式昇降モジュールを介して機器本体110に接続されてもよい。湿式清掃システム400が一時的に作業に関与せず、例えば、湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を洗浄し、液体貯蔵タンク13に水を注入するために清掃ロボット10がベースステーションで停止するとき、または湿式清掃システム400で清掃できない被清掃面に遭遇するとき、能動式昇降モジュールにより湿式清掃システム400を持ち上げる。
【0043】
本開示の実施例が提供する湿式清掃システム400において、清掃ヘッド410、駆動プラットフォーム421、支持プラットフォーム422、送水機構および液体貯蔵タンク13などは1つのモータまたは複数のモータによって動力を提供されてもよい。エネルギーシステム160は当該モータに動力およびエネルギーを提供し、全体として制御モジュール130によって制御される。
【0044】
ここで、本開示の実施例における送水機構は吐水装置を含んでもよく、吐水装置は液体貯蔵タンク13の液体出口に直接または間接に接続されてもよく、ここで、
図10に示すように、清掃液は液体貯蔵タンクの清掃液出口を介して吐水装置4217に向かって流れ、吐水装置によって被清掃面に均一に塗布されてもよい。吐水装置上に接続部材が設けられてもよく、吐水装置は接続部材を介して液体貯蔵タンクの清掃液出口に接続される。吐水装置上に分配口が設けられ、分配口は連続した開口であってもよく、複数の小開口を組み合わせて形成されてもよく、分配口に複数のノズルが設けられてもよい。清掃液が液体貯蔵タンクの清掃液出口および吐水装置の接続部材を介して分配口に向かって流れ、分配口を介して被清掃面に均一に塗布される。
【0045】
図5および
図10に示すように、送水機構は清浄水ポンプ4219および/または清浄水ポンプ管4218をさらに含み、清浄水ポンプ4219は液体貯蔵タンクの清掃液出口と直接、または清浄水ポンプ管4218によって連通することができる。
【0046】
清浄水ポンプ4219は吐水装置の接続部材に接続され、液体貯蔵タンクから清掃液を吐水装置に抽出する。清浄水ポンプは歯車ポンプ、羽根ポンプ、プランジャポンプ、蠕動ポンプなどであってもよい。
【0047】
送水機構は、清浄水ポンプ4219および清浄水ポンプ管4218を介して液体貯蔵タンク中の清掃液を抽出して吐水装置に送水し、吐水装置4217は散水ヘッド、点滴孔、濡れ布巾などであってもよく、水を清掃ヘッド410に均一に分散させ、清掃ヘッド410および被清掃面を濡らす。湿潤後の被清掃面上の汚れがより容易に清掃することができる。湿式清掃システム400において、清浄水ポンプの出力/流量が調整されてもよい。
【0048】
本開示の実施例では、液体貯蔵タンク13は水補充口16をさらに含んでもよく、
図7~
図9に示すように、水補充口16は水タンクの側壁に配置されてもよく、清掃ロボット10がベースステーションで停止したとき、ベースステーションは当該水補充口16を介して清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13に水を注入してもよい。
【0049】
本開示の実施例では、
図7に示すように、液体貯蔵タンク13に第2位置決め部14が設けられてもよく、第2位置決め部14はベースステーションに接続され、ベースステーションは当該水補充口16を通じて清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13に水を注入してもよい。
【0050】
本開示の実施例では、
図8に示すように、液体貯蔵タンク13の水補充口16にバルブ17が設けられてもよく、バルブ17は、水補充口16と液体貯蔵タンク13との連通および切断を制御するために開閉されてもよい。液体貯蔵タンク13内に管路18が設けられ、管路18の一端にバルブ17が設けられる。
【0051】
本開示の実施例では、バルブ17は電子弁や手動弁であってもよく、対応する制御によって開閉されてもよい。本開示の他の実施例では、バルブ17は逆止弁であってもよく、液体貯蔵タンク13の液体補充が完了し、水補充口16と液体貯蔵タンク13の接続が切断された後、バルブ17が自動的に閉じられ、液体貯蔵タンク13中の清掃液の漏れを防止する。例えば、バルブ17は十字弁、昇降式逆止弁、スイング式逆止弁などであってもよい。
【0052】
本開示の実施例では、清掃ロボット10は第1充電接触極片12をさらに含み、第1充電接触極片12は機器本体110に設けられてもよく、清掃ロボット10のエネルギーシステムに接続され、清掃ロボット10がベースステーションで停止したとき、ベースステーションは第1充電接触極片12を通じて清掃ロボット10のエネルギーシステムを充電してもよい。本開示の実施例では、第1充電接触極片12は清掃ロボット10の本体の側面に設けられてもよく、これにより、床面の水たまりによって第1充電接触極片12が汚染されることを防止することができ、清掃ロボット10がベースステーションで停止して液体貯蔵タンク13に水を注入する、または清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄するときに、充電接触極片が水に接触して清掃ロボット10に損傷を与えることを回避することができる。
【0053】
本開示の実施例では、
図11および
図12に示すように、ベースステーションはベースステーション本体20および洗浄アセンブリ30を含んでもよく、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体20に移動可能に設けられ、洗浄アセンブリ30は第1洗浄部材31および第1洗浄部材31と異なる第2洗浄部材32を含み、ここで、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は清掃システム150との干渉により、清掃システム150上のごみを除去する。
【0054】
本開示の実施例では、清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動すると、洗浄アセンブリ30が清掃システム150に面し、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体20に対して移動し、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は清掃システム150との干渉により、清掃システム150上のごみを除去し、すなわち清掃ロボット10は洗浄アセンブリ30上で自動的に清掃され得る。
【0055】
本開示の実施例では、
図11および
図12に示すように、洗浄アセンブリ30は洗浄アセンブリブラケット33をさらに含んでもよく、洗浄アセンブリブラケット33はベースステーション本体20に移動可能に設けられ、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、すなわち洗浄アセンブリブラケット33は可動部として機能し、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32がそれとともに移動し得ることを保証し、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が清掃システム150の異なる位置と干渉し、良い清掃効果を保証する。
【0056】
本開示の実施例では、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は洗浄アセンブリブラケット33に平行に設けられる。第2洗浄部材32は第1洗浄部材31の両側に平行に設けられてもよく、例えば複数の第2洗浄部材32が存在する場合、第2洗浄部材32は第1洗浄部材31の任意側または両側に平行に分布してもよい。
【0057】
本開示の実施例では、第1洗浄部材31は洗浄ローラを含み、洗浄ローラは洗浄アセンブリブラケット33に対して回転可能に設けられる。洗浄ローラの外面にブラシおよび/または羽根が設けられる。第2洗浄部材32は洗浄ワイパーを含む。
【0058】
本開示の実施例では、清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動すると、洗浄アセンブリ30はベースステーション本体20に対して移動するように構成され、ここで、洗浄ローラは、回転過程中、外面に設けられたブラシおよび/または羽根を使用して清掃ロボット10の清掃システム150と干渉するように構成され、洗浄ワイパーは、ベースステーション本体20に対して移動する過程中、清掃ロボット10の清掃システム150と干渉するように構成される。
【0059】
本開示の実施例では、上記のように、清掃ロボット10の清掃システム150は乾式清掃システム151および湿式清掃システム400を含んでもよい。以下、ベースステーションの洗浄アセンブリ30により清掃ロボット10の湿式清掃システム400を洗浄する過程を具体的に説明する。
【0060】
図1に示すように、清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動すると、清掃ロボット10の湿式清掃システム400がベースステーション本体20に対して固定的に設けられる。ベースステーションの洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410に接触する。本開示の他の実施例では、清掃ロボット10の湿式清掃システム400は能動昇降モジュールによって上下に移動することができる。したがって、清掃ロボット10がベースステーションで停止して洗浄操作を行うとき、ベースステーションの洗浄アセンブリ30と掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410の良い接触を達成するように能動昇降モジュールを調整する。例えば、本開示の一実施例では、清掃ロボット10の湿式清掃システム400が完全持ち上げられるときそれを洗浄する。本開示の他の実施例では、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の他の昇降状態でそれを洗浄してもよい。ここで、湿式清掃システム400の昇降状態は湿式清掃システム400の清掃ヘッド410の材質に応じて調整してもよく、例えば、洗浄される清掃ヘッド410の摩擦係数が小さいとき、清掃ヘッド410と洗浄アセンブリ30との間の接触がより密接となり、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体20に対して移動するとき、清掃ヘッド410と洗浄アセンブリ30との間の摩擦力が一定範囲内に収まり、洗浄作業を容易にすることが保証され、その逆も同様である。さらに、湿式清掃システム400の昇降状態は湿式清掃システム400の清掃ヘッド410の汚れ程度に応じて調整され得、例えば、洗浄される清掃ヘッド410が比較的汚れている場合、清掃ヘッド410と洗浄アセンブリ30との間の接触をより密接にし、清掃ヘッド410と洗浄アセンブリ30との間に大きな摩擦力を発生させ、清掃ヘッド410上のごみの効果的な除去を保証し、その逆も同様である。本開示の実施例では、湿式清掃システム400の昇降状態はユーザによって実際状況に応じて調整してもよく、特定位置、例えば湿式清掃システム400の清掃ヘッド410などにセンサを設け、センサから特定信号を清掃ロボット10の制御モジュール130に送信し、制御モジュール130はセンサのフィードバック結果に応じて湿式清掃システム400の昇降状態を自動的に調整してもよい。本開示の他の実施例では、他の方法で湿式清掃システム400の昇降状態を調整してもよく、本開示では特に限定されない。本開示の他の実施例では、洗浄アセンブリ30の昇降状態を調整して洗浄アセンブリ30と清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410の良い接触を達成してもよく、本開示では特に限定されない。
【0061】
清掃ロボット10がベースステーション本体20に固定され、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410とベースステーションの洗浄アセンブリ30の良い接触が達成されるとき、洗浄アセンブリ30は清掃ロボット10の湿式清掃システム400に対する洗浄を実行することができる。本開示の実施例では、
図15Aに示すように、洗浄アセンブリ30はローラとして構成された第1洗浄部材31およびスキージとして構成された第2洗浄部材32を含む。本開示の他の実施例では、洗浄アセンブリは液体吐出装置36をさらに含んでもよく、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の湿式清掃システム400を洗浄する過程中、洗浄アセンブリ30の液体吐出装置は同時に作業し、洗浄液を第1洗浄部材31に噴霧し、第1洗浄部材31は清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410との接触および自体の回転により、清掃液を湿式清掃システム400の清掃ヘッド410に均一に塗布する。さらに、第1洗浄部材31はブラシローラまたは羽根を持つ軟質ゴムローラであってもよく、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410は繊維材質または綿製の軟質布、またはスポンジなどであってもよい。洗浄の実行過程中、第1洗浄部材31のブラシ毛または羽根が清掃ヘッド410の内部に伸びて十分に接触し、湿式清掃システム400の清掃ヘッド410内のごみを取り出すことができる。さらに、第1洗浄部材31は左右移動しながら回転し、そのブラシ毛または羽根が回転過程中湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を撫でる効果を生じ、撫でる効果による振動の下で清掃ヘッド410内のごみが振り出されて掻き除かれる。同時に、第1洗浄部材31の作業と協働して、第2洗浄部材32のスキージは湿式清掃システム400の清掃ヘッド410から取り出されたまたは振り出されたごみ、および清掃ヘッド410上の汚水を掻き除かれる。本開示の他の実施例では、第1洗浄部材31は左右移動しながら異なる方向に回転することができる。例えば、第1洗浄部材31がベースステーション本体20に対して左方に移動しながら時計回りに回転してもよく、第1洗浄部材31がベースステーション本体20に対して右方に移動しながら反時計回りに回転してもよい。
【0062】
上記のように、清掃システム150の湿式清掃システム400はベースステーション本体20に対して往復移動することができる。本開示の実施例では、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体20に対して移動する過程中、清掃ロボット10の湿式清掃システム400は固定されてもよく、または湿式清掃システム400は対応して往復移動し、洗浄アセンブリ30の移動と協働して、湿式清掃システム400の迅速な洗浄を保証してもよい。例えば、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体20に対して左方に移動するとき、清掃ロボット10の湿式清掃システム400がベースステーション本体20に対して右方に移動し、洗浄アセンブリ30と湿式清掃システム400との間の相対的移動速度を高め、清掃効率を向上させることができる。その逆も同様である。
【0063】
本開示の実施例では、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は同期して移動可能に設けられる。
【0064】
図15Aに示すように、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32はいずれも洗浄アセンブリ30の洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、洗浄アセンブリブラケット33は第1洗浄部材31および第2洗浄部材32を同期して移動させるように駆動し、移動方向が一致であり、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が清掃システム150を順次清掃することができる。本開示の他の実施例では、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32はそれぞれ異なるブラケットに設けられてもよく、このように、ブラケットの移動をそれぞれ制御することにより、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の移動をそれぞれ制御し、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の非同期移動を実現する。例えば、第1洗浄部材31または第2洗浄部材32が単独で作業してもよく、または、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が清掃ヘッド410の同一位置を洗浄するとき実際状況に応じて時間差を生成してもよい。本開示では特に限定されない。
【0065】
上記のように、洗浄アセンブリ30は1つまたは複数の第1洗浄部材31および第2洗浄部材32を含んでもよい。例えば、本開示の一実施例では、
図15Cに示すように、洗浄アセンブリ30は2つの第1洗浄部材31および第2洗浄部材32を含んでもよく、第1洗浄部材31はそれぞれ第2洗浄部材32の両側に設けられる。本実施例では、洗浄アセンブリ30が往復して移動する過程中、第1洗浄部材31は常に第2洗浄部材32の前方に位置してもよい。当該設置により、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を清掃する過程中、第1洗浄部材31がまず清掃ヘッド410の被洗浄箇所を洗浄し、すなわち第1洗浄部材31のブラシ毛または羽根が第1洗浄部材31の回転過程中清掃ヘッド410を撫でる効果を生じ、撫でる効果による振動の下で清掃ヘッド410内のごみが振り出されて掻き除かれ、その後、第2洗浄部材32のスキージが清掃ヘッド410から取り出されたまたは振り出されたごみ、および清掃ヘッド410上の汚水を掻き除き、清掃ヘッド410が比較的徹底的に洗浄される。
【0066】
本開示の実施例では、
図15Aおよび
図16に示すように、洗浄アセンブリ30は駆動部34をさらに含み、駆動部34は洗浄アセンブリブラケット33に接続され、駆動部34はベースステーション本体20に接続され、洗浄アセンブリブラケット33をベースステーション本体20に対して移動させるように駆動する。
【0067】
選択可能に、
図15Aおよび
図15Bに示すように、駆動部34および洗浄アセンブリブラケット33は同期してベースステーション本体20に対して移動し、すなわち駆動部34はモータおよび歯車341を含んでもよく、モータは歯車341を回転させるように駆動し、ベースステーション本体20にラック342が設けられ、歯車341がラック342の延伸方向に沿って移動し、駆動部34および洗浄アセンブリブラケット33が同期してベースステーション本体20上を移動する。選択可能に、洗浄アセンブリブラケット33の両端側にそれぞれラック342が設けられ、対応して、歯車341は少なくとも2つであり、当該少なくとも2つの歯車341はそれぞれ2つのラック342と噛み合っている。
【0068】
さらに、上記のように、洗浄アセンブリ30がベースステーション本体20に対して移動するとき、洗浄アセンブリ30の第1洗浄部材31は自転移動し、駆動部34は第1洗浄部材31に駆動可能に接続され、第1洗浄部材31を洗浄アセンブリブラケット33に対して回転させるように駆動し、ここで、洗浄アセンブリブラケット33がベースステーション本体20に対して移動するとき、第1洗浄部材31は洗浄アセンブリブラケット33に対して回転する。本開示の一実施例では、1つのモータによって洗浄アセンブリ30のベースステーション本体20に対する移動および第1洗浄部材31の自転移動を同時に駆動してもよい。具体的に、モータの出力軸は歯車伝達アセンブリを介して前記歯車341および第1洗浄部材31に接続され、モータが動作すると、モータは歯車341および第1洗浄部材31を回転させるように同時に駆動し、このとき、歯車341がラックの延伸方向に沿って移動し、第1洗浄部材31が自転する。歯車伝達アセンブリは実際の回転数要件に応じて配置されてもよく、ここで限定されない。歯車伝達アセンブリは歯車および接続軸を含み、さらに、歯車伝達アセンブリはベルトまたはチェーンなどをさらに含んでもよく、ここで限定されなく、モータが歯車341および第1洗浄部材31を回転させるように同時に駆動できればよい。本開示のいくつかの実施例では、2つのモータによって洗浄アセンブリ30のベースステーション本体20に対する移動および第1洗浄部材31の自転移動をそれぞれ駆動することは排除されない。
【0069】
選択可能に、駆動部34はベースステーション本体20に固定されてもよく、駆動部34はエアシリンダまたはオイルシリンダであってもよく、駆動部34の伸縮ロッドが洗浄アセンブリブラケット33に接続され、伸縮ロッドの伸縮によって洗浄アセンブリブラケット33がベースステーション本体20上を移動するように駆動する。本開示の他の実施例では、駆動部34は電動シリンダ、またはモータとベルトの組み合わせであってもよく、洗浄アセンブリブラケット33を移動させるように駆動できればよく、本開示では特に限定されない。上記のように、本開示の実施例の第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は異なるブラケットに配置されて両者の非同期移動を実現してもよく、そのため、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が設けられたブラケットに対して独立した駆動部を設けてもよい。本開示では特に限定されない。
【0070】
本開示の一実施例では、
図15Dに示すように、洗浄アセンブリ30のベースステーション本体20に対する左右移動および第1洗浄部材31の回転は同一駆動部によって駆動されてもよい。本実施例では、洗浄アセンブリ30の左右移動および第1洗浄部材31の回転は、多段歯車と協働する駆動部34によって実現される。本実施例では、駆動部34はモータであってもよく、洗浄アセンブリ30は歯車伝達アセンブリをさらに含んでもよく、モータは歯車伝達アセンブリを介して洗浄アセンブリブラケット33を移動させるように駆動する同時に第1洗浄部材31を回転させ、すなわち歯車341および第1洗浄部材31を同期して回転させるように駆動する。
【0071】
図15Dに示すように、歯車伝達アセンブリは第1歯車371、第2歯車372、第3歯車373、第4歯車374、第5歯車375、第6歯車376、第7歯車377、第8歯車378および第9歯車379を含む。モータは第1歯車371に接続され、第1歯車371は第2歯車372と噛み合って、第2歯車372は第3歯車373と噛み合って、第2歯車372は第1歯車371と第3歯車373との間に位置し、モータが第1歯車371を回転させるように駆動するとき、第1歯車371は第2歯車372によって第3歯車373を回転させるように駆動する。第4歯車374は第3歯車373に接続され、第4歯車374は第3歯車373と同軸に設けられ、第3歯車373は第4歯車374を同期して回転させるように駆動する。第4歯車374は第5歯車375と噛み合って、第5歯車375を回転させるように駆動する。第6歯車376は第5歯車375に接続され、第6歯車376は第5歯車375と同軸に設けられ、第5歯車375は第6歯車376同期して回転させるように駆動し、第6歯車376および第5歯車375に接続された第1回転軸311は第1洗浄部材31を回転させるように駆動する。第6歯車376は第7歯車377と噛み合って、第7歯車377を回転させるように駆動する。第8歯車378は第7歯車377に接続され、第8歯車378は第7歯車377と同軸に設けられ、第7歯車377は第8歯車378と同軸に回転する。第8歯車378は第9歯車379と噛み合って、第9歯車379を回転させるように駆動し、第9歯車379に接続された第2回転軸343はそれに設けられた歯車341を回転させるように駆動し、歯車341をラック342に沿って移動させる。
【0072】
本実施例では、モータは正逆回転することができるので、洗浄アセンブリブラケット33を2つの反対方向に沿って移動させるように駆動し、同時に第1洗浄部材31を2つの方向に沿って回転(すなわち時計回りに回転および反時計回りに回転)させるように駆動する。例えば、モータは、洗浄アセンブリブラケット33をベースステーション本体20に対して左方向に移動させる同時に、第1洗浄部材31を時計回りに回転させるように駆動し、モータは洗浄アセンブリ33をベースステーション本体20に対して右方向に移動させる同時に、第1洗浄アセンブリ31を反時計回りに回転させるように駆動する。なお、上記各歯車の種類および大きさについてはここで限定されなく、実際要件に応じて相応に選択してもよい。
【0073】
本開示の他の実施例では、洗浄アセンブリ30は被洗浄物の形状に応じて設定されてもよい。
図5に示すように、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410は扇のような形状であり、清掃効率を高めるために、洗浄アセンブリ30の移動態様をワイパーブラシのような移動態様に設定してもよく、すなわち、洗浄アセンブリ30の一端がベースステーション本体20に固定され、他端が固定端を中心に往復移動してもよい。本開示の実施例では特に限定されない。
【0074】
ベースステーション本体20は洗浄槽21を含み、洗浄アセンブリ30は液体吐出装置36を含み、液体吐出装置36から排出された洗浄液は清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄するために使用され、洗浄槽21に入る。洗浄アセンブリ30は洗浄槽21の上方に位置する。
【0075】
本開示の実施例では、ベースステーションの液体吐出装置36は移動可能に設けられ、洗浄液を清掃ロボット10の清掃システム150により均一に噴霧または塗布し、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄するとき、清掃システム150が洗浄液によって適時に濡らされることが保証され得る。
【0076】
さらに、清掃システム150が洗浄される間、洗浄液が外部環境に溢れるか、または清掃ロボット10の関連動力部材に流入して安全上問題が生じるという事態が回避される。
【0077】
本開示の実施例では、清掃ロボット10がベースステーション本体20で停止して固定されるとき、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の清掃システム150に接触し、ベースステーション本体20および清掃ロボット10に対して移動し、液体吐出装置36から排出された洗浄液が清掃ロボット10の清掃システム150を濡らすので、清掃ロボット10の清掃システム150を効果的に洗浄することができる。
【0078】
なお、ベースステーションの洗浄アセンブリ30が移動するとき、液体吐出装置36から排出された清掃液が清掃ロボット10の清掃システム150を清掃し、すなわち清掃ロボット10の清掃システム150上のごみが清掃液の助けを借りて除去され、液体吐出装置36の移動過程中、清掃システム150が均一に濡らされる。
【0079】
本開示の実施例では、
図12に示すように、液体吐出装置36は洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、すなわち洗浄アセンブリブラケット33は可動部として機能し、液体吐出装置36がそれとともに移動し、清掃液が異なる位置から排出され、被洗浄物を均一に濡らすことが保証される。本開示の実施例では、ベースステーションは送液流路をさらに含んでもよく、送液流路の一端が液体供給部70と連通し、送液流路の他端が液体吐出装置36と連通し、液体供給部70が送液流路を通じて洗浄液を液体吐出装置36に供給し、ここで、送液流路の少なくとも一部が洗浄アセンブリブラケット33とともに移動可能に設けられる。液体供給部70は洗浄液の貯蔵を実現し、送液流路は輸送部材として機能し、洗浄アセンブリブラケット33とともに移動する。
【0080】
本開示の実施例では、送液流路は送液管であり、送液管が洗浄アセンブリブラケット33に接続され、すなわち洗浄アセンブリブラケット33に液体吐出装置36が設けられ、送液管の両端がそれぞれ液体供給部70および液体吐出装置36と連通し、液体供給を実現する。
【0081】
選択可能に、送液流路にポンプ本体が設けられ、液体供給部70内の洗浄液がポンプ本体の作用下で液体吐出装置36に輸送され、洗浄液が一定の衝撃力を有し、洗浄能力を向上させることができる。本開示の実施例では、ベースステーションに設けられたコントローラはポンプ本体の吐水頻度、吐水量、吐水時間などのパラメータを制御することができる。さらに、コントローラはベースステーションの通信装置に接続され、通信装置が清掃ロボット10または遠隔コントローラ、例えばコンピュータ端末、携帯電話appなどからの指令を受信したとき、ベースステーション上の1つまたは複数の要素の動作を制御することができる。
【0082】
本開示の実施例では、液体吐出装置36に間隔を置いて複数の液体出口35が設けられ、洗浄液が液体出口35を介して排出され、複数の位置から排出され、洗浄効率を向上させることができる。
【0083】
選択可能に、液体吐出装置36は洗浄アセンブリブラケット33に統合され、複数の液体出口35は間隔を置いて洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、複数の位置からの液体排出を実現する。本開示の他の実施例では、液体吐出装置36は、吐水装置36のメンテナンス、交換などのために、洗浄アセンブリブラケット33に別々に設けられてもよい。
【0084】
本開示の他の実施例では、液体吐出装置36はベースステーション本体20に固定されてもよく、例えば、液体吐出装置は複数の液体出口35を含み、液体出口35はベースステーション本体20に沿って左から右へ配置されてもよい。洗浄アセンブリ30がベースステーション本体20に対して左右に移動するとき、液体出口35の液体排出順序および液体排出頻度は、洗浄アセンブリ30の移動方向および移動速度に応じて設定されてもよく、洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の湿式清掃システム400を洗浄するとき、被清掃部分が早期に濡らされ、清掃効率を向上させることができる。これに加えて、液体出口35に水圧調整装置および/または水温調整装置を設けてもよく、被清掃物の汚れ程度などの要因に応じて液体出口35の水圧および/または水温を調整し、清掃効率をさらに向上させる。
【0085】
本開示の他の実施例では、清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13から洗浄アセンブリ13に洗浄液を供給してもよい。例えば、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を洗浄する過程中、清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13に設けられた水ポンプを制御することで、液体貯蔵タンク13から清掃ヘッド410へ輸送された水量および洗浄液の輸送タイミングを制御することができる。本実施例では、洗浄アセンブリ30に吐水装置を設ける必要がない。
【0086】
本開示の実施例では、
図13に示すように、洗浄アセンブリ30の下方に設けられた洗浄槽21には液体抽出口211が設けられ、洗浄槽21内の洗浄液が液体抽出口211から排出され、洗浄槽21内の洗浄液の適時の交換が保証される。
【0087】
本開示の実施例では、
図14を参照すると、ベースステーションは収集ボックス71をさらに含み、収集ボックス71は液体抽出口211を介して洗浄槽21と連通し、洗浄槽21内の汚水が収集ボックス71内に流入し得る。
【0088】
具体的に、
図14に示すように、ベースステーションは液体供給部70をさらに含み、液体供給部70は液体出口35と送液管道を介して連通し、清掃ロボット10の清掃システム150を洗浄する清掃液を供給するように構成される。
【0089】
本開示の実施例では、ベースステーションは第1ポンプ本体および第2ポンプ本体をさらに含み、第1ポンプ本体は洗浄槽21内に洗浄液を送り出すように構成され、第2ポンプ本体は洗浄槽21内の洗浄液を抽出するように構成される。第1ポンプ本体および第2ポンプ本体はそれぞれ洗浄液の送出および抽出を実現し、浄槽21内の洗浄液の交換が確実に行われ、洗浄効果が保証される。
【0090】
第1ポンプ本体は液体供給部70と連通し、液体出口35を介して液体供給部70内の洗浄液を洗浄槽21内に送り出す。第2ポンプ本体は収集ボックス71と連通し、液体抽出口211を介して洗浄槽21内の洗浄液を収集ボックス71内に抽出する。
【0091】
本開示の実施例では、第1ポンプ本体および第2ポンプ本体は同時に作業してもよく、第1ポンプ本体は洗浄液を洗浄槽21に噴霧し、第2ポンプ本体は洗浄液を洗浄槽21から抽出し、すなわち洗浄液が洗浄槽21内で迅速に流れる。
【0092】
本開示の実施例では、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は清掃部材を構成する。清掃部材は液体吐出装置36に対して平行であり、当該設置により、洗浄アセンブリ30の構造がコンパクトとなり、当該コンパクト構造により、洗浄部材が洗浄操作を実行する時、清掃ロボット10の清掃システム150が液体吐出装置36から排出された清掃液によって適時に濡らされ、清掃部材が清掃ロボット10の清掃システム150を清掃するのを助ける。
【0093】
なお、清掃部材は液体吐出装置36に対して平行であり、すなわち清掃部材の延伸方向は、液体吐出装置36の複数の液体出口35の中心点を結ぶ直線に対して平行である。
【0094】
本開示の実施例では、
図15Aに示すように、第1洗浄部材31は洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、第1洗浄部材31は清掃システム150との接触および相対的移動により、清掃ロボット10の清掃システム150のごみを除去する。さらに、液体吐出装置36上の液体出口35は第1洗浄部材31に向かって配置されてもよく、当該設置により、液体出口35から排出された洗浄液はまず第1洗浄部材31に噴霧され、第1洗浄部材31は洗浄液を清掃ロボット10の清掃システム150に均一に塗布する。本開示の他の実施例では、液体出口35から排出された清掃液も清掃ロボット10の清掃システム150に直接に噴霧され、本開示では特に限定されない。本開示の実施例では、第1洗浄部材31は、液体吐出装置36の軸線に平行に自転する洗浄ローラなど、例えばブラシローラまたは軟質ゴムローラなどであってもよい。
【0095】
本開示の実施例では、
図15Aに示すように、第2洗浄部材32は洗浄アセンブリブラケット33に設けられ、第2洗浄部材32は清掃システム150との接触および相対的移動により、第1洗浄部材31と協働して清掃システム150上のごみを除去する。
図15Aに示すように、第2洗浄部材32は第1洗浄部材31の一側に設けられ、液体吐出装置36の上方に位置する。本開示の実施例では、第2洗浄部材32は軟質ゴムスキージなどであってもよい。
【0096】
本開示のいくつかの実施例では、洗浄槽21内の液面の高さを制御することにより、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は、その一部が洗浄槽21内の洗浄液に浸漬され、洗浄液に完全に浸漬され、または洗浄液に全く浸漬されていなくてもよい。
【0097】
ここで、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32の一部が洗浄槽21内の洗浄液に浸漬されると、第1洗浄部材31は往復移動過程中回転し、第1洗浄部材31は回転過程中洗浄槽21内の洗浄液を取り出して清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410に塗布し、ベースステーションの吐水装置が作業しない状況下で清掃ヘッド410を洗浄することができる。さらに、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が往復移動過程中、その上のごみが水流のフラッシングによって除去される。
【0098】
第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が洗浄槽21内の洗浄液に完全に浸漬され、すなわち清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410が洗浄槽21内の洗浄液に浸漬されると、清掃ヘッド410はベースステーションの吐水装置が作業しない状況下で、洗浄槽21内の洗浄液によって洗浄を実現することができる。さらに、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が往復移動過程中、その上のごみが水流のフラッシングによって除去される。
【0099】
第1洗浄部材31および第2洗浄部材32が洗浄槽21内の洗浄液に全く浸漬されていない場合、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410はベースステーションの吐水装置から噴霧された洗浄液によって完全に洗浄されるため、清掃ヘッド410が洗浄槽21内のごみによって二次汚染されることがない。よって、清掃ヘッド410が非常に汚れている場合や、洗浄槽21内の洗浄液が何度も使用されているのに交換されない場合に適用できる。
【0100】
本開示の実施例では、液体吐出装置36の液体出口35は第1洗浄部材31および第2洗浄部材32中の少なくとも1つに対向し、液体出口35から排出された洗浄液が第1洗浄部材31および第2洗浄部材32中の少なくとも1つに衝撃する。すなわち、液体出口35は洗浄液が洗浄槽21に入るための流路として機能するだけでなく、水流が液体出口35を介して第1洗浄部材31、第2洗浄部材32および清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410中の少なくとも1つに衝撃してそれらを清掃することができる。
【0101】
本開示の実施例では、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32は並列に配置され、液体吐出装置36の液体出口35は第2洗浄部材32の下方に位置して第1洗浄部材31に面し、液体出口35は液体供給部70中の洗浄液を第1洗浄部材31に噴霧し、第1洗浄部材31の自転を介して清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410と干渉し、洗浄液を清掃ヘッド410に塗布する。本開示の他の実施例では、液体吐出装置36の液体出口35の液体排出方向は清掃ヘッド410に面してもよく、洗浄液を清掃ヘッド410に直接に噴霧し、洗浄液の清掃ヘッド410への衝撃により、第1洗浄部材31および第2洗浄部材32と協働して、清掃ヘッド410を洗浄する。
【0102】
さらに、本開示の他の実施例では、液体吐出装置36は洗浄アセンブリ30、すなわち第1洗浄部材31および第2洗浄部材32とそれぞれ独立して設けられてもよい。当該設置により、ある部材が作業できない状況下で他の部材の作業に影響を与えないようにすることができる。例えば、ベースステーションは、液体吐出装置36を使用することによってのみ清掃ヘッド410を洗浄し、すなわち洗浄液の清掃ヘッド410への衝撃だけで清掃ヘッド410の洗浄を実現してもよい。
【0103】
本開示の実施例では、液体吐出装置36に複数の液体出口35がもうけられてもよく、当該複数の液体出口35は同時に作業してもよく、予め設定された規則に従って洗浄液を排出してもよく、すなわち複数の液体出口35が洗浄液を同時に排出しなくてもよい。例えば、異なる水ポンプまたはバルブによって、異なる液体出口35の吐水時間および頻度を制御することができる。当該設置により、ベースステーションは異なる形状および大きさの清掃ヘッド410に適合し、例えば清掃ヘッド410洗浄面積が小さいとき、複数の液体出口35の一部を作業させ、洗浄液の浪費を避けるようにしてもよい。
【0104】
以上、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410の洗浄に焦点を当て、本開示の他の実施例では、ベースステーションは清掃ロボット10の他の要素を洗浄してもよく、本開示では特に限定されない。
【0105】
本開示の実施例では、
図11および
図12に示すように、ベースステーションは水補充コネクタ50をさらに含み、水補充コネクタ50はベースステーション本体20に設けられ、水補充コネクタ50は清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13の水補充口16に接続され、清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13に水を注入するように構成される。
【0106】
本開示の実施例では、
図1に示すように、後続の液体補充を行うために、清掃ロボット10はベースステーション本体20に移動して停止することができる。
【0107】
本実施例のベースステーションは清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動すると、ベースステーションの水補充コネクタ50は清掃ロボット10の水補充口16に接続され、ベースステーションは水補充コネクタ50を介して液体貯蔵タンク13に液体を供給する。
【0108】
本開示の実施例では、清掃ロボット10がベースステーションに停止する過程中、左右にわずかに揺動することがあるので、ベースステーションの水補充コネクタ50を清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13の水補充口16により良好に整列させるために、ベースステーションの水補充コネクタ50の少なくとも一部が可動に設けられ、例えば、水補充コネクタ50は可撓性材料から作られ、または水補充コネクタ50を可撓性材料の上に配置してもよい。
【0109】
本開示の実施例では、
図17および
図18に示すように、水補充コネクタ50は、ベースステーション本体20に接続された本体部51と、一端が本体部51に接続された封止部52と、封止部52の本体部51から離れた他端に接続されたコネクタ部53とを含み、コネクタ部53は液体貯蔵タンク13に接続され、ここで、封止部52は可撓性材料から形成される。
【0110】
具体的に、本体部51は液体の主流路であり、コネクタ部53は硬質の界面部であり、清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13の水補充口16に接続され、封止部52が軟質構造であり、軟質の封止部52を設けることで、水補充コネクタ50は、液体貯蔵タンク13の水補充口16との位置合わせを容易にするために、径方向および軸方向に移動することができる。
【0111】
本開示の実施例では、
図17に示すように、水補充口16は水補充コネクタ50に適合するように構成され、すなわち水補充コネクタ50の一端が水補充口16内に挿入され、さらに、水補充コネクタ50のコネクタ部53が水補充口16内に挿入され得る。上記のように、清掃ロボット10の水補充口16にバルブが設けられ、例えば水補充口16に十字弁が設けられ、ベースステーションの水補充コネクタ50が清掃ロボット10の水補充口16に位置合わせされた後、ベースステーションは水補充口16を介して液体貯蔵タンクに水を補充し始め、十字弁が水補充コネクタ50の方向からの水圧の作用下で開き、水補充口16が液体貯蔵タンク13と連通し、清掃液が液体貯蔵タンク13に流入し、水補充が完了した後、水補充口16における水補充コネクタ50の方向からの水圧がなくなり、十字弁が閉じ、水補充口16が液体貯蔵タンク13から切断され、液体貯蔵タンク13中の清掃液の漏れを防止する。
【0112】
本開示の実施例では、清掃ロボット10がベースステーションで停止して液体貯蔵タンク13に水を補充するとき、清掃ロボット10の駆動輪に前方向の駆動力を加えてもよい。液体貯蔵タンク13に水を補充する過程中、ベースステーションの水補充コネクタ50が吐水過程中清掃ロボット10に後方向の推力を加え、清掃ロボット10が後方向に移動する傾向がある。駆動輪に加えられた前方向の駆動力が少なくとも一部の当該推力を相殺し、清掃ロボット10が液体貯蔵タンク13に水を補充するときにより安定になる。本開示の他の実施例では、当該前方向の駆動力が増加されるかどうか、および駆動力の大きさは、水補充コネクタ50の吐水速度、清掃ロボット10自体の質量、または清掃ロボット10がベースステーションで停止したとき駆動輪とベースステーションの停止面間の摩擦力などの要因によって決定され得、本開示では特に限定されない。
【0113】
清掃ロボット10の液体貯蔵タンク13に適時に清掃液を補充するために、液体貯蔵タンク13中の液面変化を検出するために、清掃ロボット10にセンサを設けてもよい。例えば、液体貯蔵タンク13に磁性素子を含むフロートを設け、液体貯蔵タンク13または清掃ロボット10の本体に、液体貯蔵タンク13中の液面変化を検出するために、1つまたは複数の磁気誘導素子を設けてもよい。液体貯蔵タンク13中の液面が予め設定された閾値よりも低い場合、清掃ロボット10はベースステーションに自動的に戻って水を補充し、または清掃ロボット10はappまたは音声などを介してユーザに思い出させ、ユーザは清掃ロボット10を制御してベースステーションに戻って水を補充してもよい。本開示の他の実施例では、他の手段、例えば赤外線センサなどによって液体貯蔵タンク13中の液面変化を検出してもよい。本開示の他の実施例では、他の制御方法によって清掃ロボット10を制御してベースステーションに戻って水を補充してもよく、例えば清掃ロボット10が指定された清掃面積のタスクまたは指定された領域のタスクを完了した後、ベースステーションに自動的に戻って水を補充してもよい。本開示では特に限定されない。さらに、上記によれば、清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を洗浄する同時に液体貯蔵タンク13に水を補充してもよい。
【0114】
本開示の実施例では、
図17および
図18に示すように、ベースステーションは、ベースステーション本体20に設けられた第1位置決め部60をさらに含む。第1位置決め部60は液体貯蔵タンク13上の第2位置決め部14に接続されるように構成される。
【0115】
具体的に、清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動した後、第1位置決め部60は第2位置決め部14に接続されると、水補充コネクタ50が液体貯蔵タンク13に接続され、このとき水補充コネクタ50を介して液体貯蔵タンク13に液体を補充する。
【0116】
本開示の実施例では、
図18に示すように、第1位置決め部60に収容空間61が設けられ、水補充コネクタ50の液体貯蔵タンク13に接続された一端が収容空間61内に位置する。第1位置決め部60が第2位置決め部14に接続されると、収容空間61内に位置する水補充コネクタ50が液体貯蔵タンク13の水補充口16に確実に接続され得る。
【0117】
本開示の実施例では、
図17に示すように、第2位置決め部14は、第1位置決め部60に適合する溝である。すなわち、第1位置決め部60が溝に挿入され、水補充コネクタ50が水補充口16に確実に接続される。第1位置決め部60の外面は、溝への挿入を容易にするために傾斜面であってもよく、第1位置決め部60は、清掃ロボット10およびベースステーション本体20が完全に位置合わせされていない場合にも、第2位置決め部14に導入され得る。
【0118】
本開示の実施例では、液体供給部70は水補充コネクタ50と連通し、液体供給部70は水補充コネクタ50を介して液体貯蔵タンク13に液体を供給する。液体供給部70は洗浄液を収容するように構成され、液体供給部70内の液体は水補充コネクタ50を介して液体貯蔵タンク13内に送り出される。
【0119】
選択可能に、液体供給部70は選択的に水補充コネクタ50または液体出口35と連通し、すなわち液体供給部70は水補充コネクタ50を介して液体貯蔵タンク13に液体を補充し、または液体供給部70は液体吐出装置36の液体出口35を介して洗浄液を洗浄槽21内に送り出してもよい。第1ポンプ本体は洗浄槽21に洗浄液を送り出すように構成され、または第1ポンプ本体は水補充コネクタ50に送液するように構成され、液体貯蔵タンク13に液体を補充するように構成されてもよい。
【0120】
なお、液体供給部70から排出された液体は2つの流路に流れ込み、一方の流路が水補充コネクタ50と連通し、他方の流路が液体出口35と連通する。液体供給部70は、水補充コネクタ50または液体出口35への送液を制御するように、選択的に2つの流路と連通する。ここで、2つの流路にそれぞれバルブが設けられ、バルブの開閉を制御することで2つの流路の切断と連通を制御してもよい。または、三方弁、例えば電磁弁を設け、すなわち電磁弁を設けて液体供給部70と対応する流路の連通を制御してもよい。
【0121】
図11および
図12に示すように、ベースステーションは第2充電接触極片40をさらに含み、第2充電接触極片40は、ベースステーションは清掃ロボット10を充電するように、清掃ロボット10の第1充電接触極片12に電気的に接続される。
図2に示すように、清掃ロボット10がベースステーションで停止した後、第2充電接触極片40は第1充電接触極片12に電気的に接続される。
【0122】
いくつかの実施例では、
図12に示すように、ベースステーション本体20は案内側面23をさらに含み、第2充電接触極片40は案内側面23に設けられ、第1充電接触極片12は清掃ロボット10の側方表面に設けられ、第2充電接触極片40は第1充電接触極片12に電気的に接続される。
【0123】
いくつかの実施例では、
図12に示すように、案内側面23は2つの対向する側方表面231および2つの側方表面231の間に位置する中間表面232を含み、中間表面232はベースステーション上を移動する清掃ロボット10の前進方向に対向し、ここで、第2充電接触極片40は中間表面232に設けられ、すなわち第1充電接触極片12は清掃ロボット10の端部側方表面に設けられる。
【0124】
本開示の実施例では、複数の第2充電接触極片40および複数の第1充電接触極片12は対で設けられる。選択可能に、第2充電接触極片40は側方表面231に設けられ、すなわち対をなす2つの第2充電接触極片40はそれぞれ2つの側方表面231に位置してもよい。
【0125】
これに対応して、本開示の実施例では、清掃ロボット10上の第1充電接触極片12は清掃ロボット10の前方側面に位置してもよい。
図21に示すように、清掃ロボット10の前方部分にバッファ122が設けられ、当該バッファ122は清掃ロボット10の本体に移動可能に設けられ、清掃ロボット10が移動過程中前方に障害物に遭遇すると、バッファ122は障害物と衝突して清掃ロボット10の本体方向に移動し、清掃ロボット10が障害物から離れた後、バッファ122は清掃ロボット10の本体から離れた方向に移動する。したがって、清掃ロボット10の作業過程中、バッファ122が繰り返して圧縮および伸長する状態にあり得る。本開示の実施例では、清掃ロボット10の第1充電接触極片12はバッファ122の後方の清掃ロボット10本体に設けられ、バッファ122の対応部分に貫通孔1221が設けられ、清掃ロボット10の充電過程中、第1充電接触極片12は第2充電接触極片40に接触する。第1充電接触極片12がバッファ122の後部に設けられ、本体外部に直接露出することを防止し、清掃ロボット10が硬質障害物に衝突したときに引き起こされる第1充電接触極片12の摩擦損傷を回避することができる。
【0126】
本開示の実施例では、第1充電接触極片12および清掃ロボット10の湿式清掃システム400はそれぞれ清掃ロボット10の対向する両側、すなわち清掃ロボット10の動作方向の前後両端に配置される。具体的に、第1充電接触極片12は清掃ロボット10の前側に位置し、湿式清掃システム400は清掃ロボット10の後側に位置する。したがって、本開示の実施例では、清掃ロボット10は2つの姿勢でベースステーションに停止してもよく、清掃ロボット10がベースステーションに戻って充電するとき、清掃ロボット10が前進してベースステーションで停止し、清掃ロボット10が湿式清掃システム400を洗浄する、または液体貯蔵タンク13に水を補充するとき、清掃ロボット10が後退してベースステーションで停止する。この2つの動作モードと協働するために、清掃ロボット10の前後方向にベースステーションと通信する要素を設けてもよく、例えば、清掃ロボット10の前後方向にベースステーションの信号を受信するための赤外線装置などを設けてもよく、本開示では特に限定されない。
【0127】
本開示の実施例では、
図19に示すように、ベースステーションは案内ブリッジ27をさらに含んでもよく、当該案内ブリッジ27は洗浄槽21の上方に設けられ、清掃ロボット10の従動輪142を支持するように構成される。
図4に示すように、清掃ロボット10の底部の前方に従動輪142が設けられる。清掃ロボット10がベースステーションで停止して充電するとき、清掃ロボット10の安定を確保するために、従動輪142の下方に支持体、すなわち案内ブリッジ27を設けてもよい。
図19に示すように、本実施例の案内ブリッジ27は洗浄槽21の前後両端にまたがり、従動輪142の通過を案内して清掃ロボット10が停止した後に支持作用を果たす。本開示の他の実施例では、水タンクの前端部分のみに前方延伸の破断ブリッジが設けられ、その延伸長さは清掃ロボット10の停止位置、従動輪142の設置位置などの要因に基づいて決定されてもよく、本開示では特に限定されない。本開示の実施例では、洗浄槽の上方に左右に往復移動する洗浄アセンブリ30が設けられているため、案内ブリッジ27が洗浄アセンブリ30の移動を妨げることを防止するために、案内ブリッジ27を洗浄槽21の上方に移動可能に設けてもよい。例えば、清掃ロボット10がベースステーションで停止して充電するとき、清掃ロボット10の従動輪142を案内および支持するために案内ブリッジ27を洗浄槽21の中央に移動してもよく、清掃ロボット10がベースステーションで停止して湿式清掃システム400の清掃ヘッド410を洗浄するとき、洗浄アセンブリ30が左右に移動するように、案内ブリッジ27を洗浄槽21の一方側に移動してもよい。本開示の実施例では、
図19に示すように、案内ブリッジ27と洗浄アセンブリ30を同一ブラケットに設け、同一駆動部によって駆動されて左右に移動してもよい。当該設置により、各部材間の配置がよりコンパクトになり、ベースステーションの空間を効果的に活用することができる。
【0128】
本開示の実施例では、
図19に示すように、ベースステーション本体20は案内底面22をさらに含み、案内底面22に滑り止め突起221が設けられ、清掃ロボット10は滑り止め突起221に沿って案内底面22に移動し、滑り止め突起221は清掃ロボット10と一定の摩擦力を生じさせ、清掃ロボット10がベースステーション本体20に確実に移動し、清掃過程中清掃ロボット10の位置決めを補助することができる。
【0129】
本開示の実施例では、洗浄アセンブリ30は案内底面22の上方に位置し、洗浄アセンブリ30は滑り止め突起221と間隔を置いて設けられ、清掃ロボット10が案内底面22上を一定距離だけ移動した後、洗浄アセンブリ30は後続の洗浄過程のために清掃システム150に対向して設けられる。
【0130】
選択可能に、洗浄槽21は案内底面22に設けられ、案内底面22は傾斜面および平坦面を含み、滑り止め突起221は傾斜面に設けられ、洗浄槽21は平坦面に設けられてもよい。
【0131】
なお、滑り止め突起221によって形成された滑り止め構造は清掃ロボット10の走行輪アセンブリに対応して、走行輪アセンブリが2つである場合、滑り止め構造も2つである。
【0132】
本開示の実施例では、
図19および
図20に示すように、ベースステーション本体20に延長板222が設けられ、延長板222はベースステーション本体20の端部に接続され、清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動するのを補助し、延長板222は折畳可能に設けられ、すなわち案内底面22に積み重ねることができる。特別な状況下で、例えば滑りやすい床では、清掃ロボット10の坂登りのために延長板222を展開してもよい。
【0133】
本開示の実施例では、ベースステーション本体20は案内上面24をさらに含み、案内上面24に、清掃ロボット10と接触する案内部が設けられ、ここで、案内部が洗浄アセンブリ30の上方に位置する。案内部は清掃ロボット10を制限することができ、清掃ロボット10を適切な位置に移動することを保証することができる。
【0134】
具体的に、案内部が洗浄アセンブリ30の上方に位置し、すなわち洗浄アセンブリ30が案内底面22に位置し、案内部が案内上面24に位置し、高さ方向から見ると、案内部が洗浄アセンブリ30の上方に位置する。
【0135】
本開示の実施例では、
図21および
図22に示すように、案内部は案内プレスブロック25を含んでもよく、清掃ロボット10の上側縁に回転ホイール19が設けられ、
図9に示すように、当該回転ホイール19は清掃ロボット10の移動方向に垂直な軸線の周りに回転してもよい。清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動する必要があるとき、回転ホイール19が案内プレスブロック25と協働して、清掃ロボット10がベースステーション本体20により円滑に移動することができる。
【0136】
本開示の実施例では、
図23に示すように、案内部は案内輪26を含んでもよく、案内輪26は清掃ロボット10がベースステーション本体20に移動するのを補助することに加えて、清掃ロボット10がベースステーション本体20で停止した後その垂直方向の移動を制限することもできる。例えば、清掃ロボット10がベースステーション本体20で停止して洗浄するとき、ベースステーションの洗浄アセンブリ30が清掃ロボット10の湿式清掃システム400の清掃ヘッド410に接触し、清掃ロボット10に垂直方向上向きの推力を加え、案内輪26の設置により、当該垂直方向の上向きの推力の一部または全部を相殺し、清掃ロボット10が上方に移動するのを防止することができる。選択可能に、案内輪26は、ベースステーションの左右両側に対称的に設けられた少なくとも2つであってもよい。
【0137】
本実施例のベースステーションは、清掃ロボットを洗浄し、清掃ロボットの液体貯蔵タンクに液体を補充し、および清掃ロボットを充電することができる。
【0138】
当業者であれば、本明細書およびここでの開示内容を考慮して、本開示の他の実施形態を容易に想到することができる。本開示は、本開示の任意の変形、用途または適応変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応変化は本開示の一般的な原理に従い、本開示で開示されていない本分野の公知常識または慣用技術手段を含む。本明細書および例示的な実施形態は例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲および精神は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0139】
なお、本開示は、上述し、添付図面に図示した特定の構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって限定される。
【国際調査報告】