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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】PV端子ユニット及び電気機器
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20240705BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20240705BHJP
   H05K 7/12 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H05K5/00 C
H05K7/12 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503665
(86)(22)【出願日】2022-05-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2022094952
(87)【国際公開番号】W WO2023065664
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202122507851.3
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515249628
【氏名又は名称】サングロー パワー サプライ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】シェン チャンリャン
(72)【発明者】
【氏名】ユー ヤンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン ペン
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオシュン
【テーマコード(参考)】
4E353
4E360
5H770
【Fターム(参考)】
4E353AA05
4E353BB06
4E353CC32
4E353DD05
4E353DD15
4E353DR13
4E353DR19
4E353DR57
4E353EE03
4E353GG35
4E360AC03
4E360BD03
4E360EC15
4E360ED23
4E360EE02
4E360GA50
4E360GA53
4E360GB94
5H770AA21
5H770CA05
5H770HA02Z
5H770HA03Z
5H770HA06Z
5H770QA01
5H770QA27
5H770QA33
5H770QA40
(57)【要約】
本発明はPV端子ユニット及び電気機器を開示し、PV端子ユニットは取付フレーム及び少なくとも1つのPV端子を含み、取付フレームはPV端子を固定する取付位置を有し、取付位置は少なくとも2つである。本発明が開示したPV端子ユニットにおいて、取付フレームはPV端子を固定する取付位置を有し、取付位置は少なくとも2つであり、そうすれば、少なくとも2つのPV端子を取付フレームに集積することを実現し、取付フレーム上のPV端子の数を調節することで、PV端子ユニット全体のPV端子の数を調整でき、これによって、拡張可能性及び互換性を向上して、電気機器全体は多種の入力配置と互換性があり、開発効率を向上し、また、全てのPV端子の占有空間を小さくして、さらに、電気機器全体の体積を小さくし、また、PV端子の取付を簡略化して、取付効率を向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PV端子ユニットであって、取付フレーム(100)及び少なくとも1つのPV端子(200)を含み、前記取付フレーム(100)は、前記PV端子(200)を固定する取付位置を有し、前記取付位置は少なくとも2つであることを特徴とするPV端子ユニット。
【請求項2】
前記取付フレーム(100)はストリップ状を呈し、何れか2つの前記取付位置は前記取付フレーム(100)の長さ方向に沿って順に分布されていることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項3】
前記PV端子(200)は前記取付フレーム(100)に取り外し可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項4】
前記取付フレーム(100)はガイドレールであり、前記PV端子(200)は前記ガイドレール(100)に係止され、
又は、前記取付フレーム(100)は取付孔を有する構造部材であり、前記PV端子(200)は締結部材によって前記取付孔に固定されることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項5】
前記PV端子(200)のPV入力端(210)は正極PV入力端(210a)又は負極PV入力端(210b)であり、前記PV端子(200)は偶数であり、少なくとも1つの前記PV端子(200)は正極PV端子(200a)であり、少なくとも1つの前記PV端子(200)は負極PV端子(200b)であり、
前記正極PV端子(200a)と前記負極PV端子(200b)とは交互に分布され、又は前記正極PV端子(200a)は前記取付フレーム(100)の一端に分布され、前記負極PV端子(200b)は前記取付フレーム(100)の他端に分布されることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項6】
前記PV端子(200)のPV入力端(210)は正極PV入力端(210a)及び負極PV入力端(210b)を含むことを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項7】
前記PV端子(200)にはセンサーが集積され、前記PV端子(200)は、前記センサーが収集した信号を出力するセンサー信号出力端を有し、
前記PV端子(200)は、前記センサーに給電する電源を入力する電源入力端を有し、又は、前記PV端子(200)には電源回路が集積され、前記電源回路は、前記PV端子(200)に接続されるPV入力ケーブル(500)から電力を取得するとともに、前記センサーに給電することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のPV端子ユニット。
【請求項8】
前記PV端子(200)には端子用プリント回路基板が集積され、
前記PV端子(200)が前記電源入力端を有すると、前記端子用プリント回路基板には前記センサーが搭載され、
前記PV端子(200)には前記電源回路が集積されると、前記端子用プリント回路基板には前記センサー及び前記電源回路が搭載されることを特徴とする請求項7に記載のPV端子ユニット。
【請求項9】
前記センサーは温度センサー、及び/又は電流センサー、及び/又は電圧センサーを含むことを特徴とする請求項7に記載のPV端子ユニット。
【請求項10】
電気機器であって、請求項1~9の何れか1項に記載のPV端子ユニットを含むことを特徴とする電気機器。
【請求項11】
ケース(300)、及び前記ケース(300)内に固定される電子部品をさらに含み、前記取付フレーム(100)は前記ケース(300)又は前記電子部品に固定されることを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
【請求項12】
前記ケース(300)には、前記PV端子(200)のPV入力端(210)が露出するための逃げ貫通孔(310)が設けられ、前記PV端子ユニットと前記逃げ貫通孔(310)とは密閉接続されることを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【請求項13】
前記ケース(300)には、前記PV端子(200)のPV入力端(210)が露出するための逃げ貫通孔(310)が設けられ、
前記電気機器は、前記ケース(300)の外側に位置するとともに、前記逃げ貫通孔(310)をカバーする保護カバー(400)をさらに含み、前記保護カバー(400)は、前記ケース(300)と密閉接続されており、PV入力ケーブル(500)が挿入するための糸通過孔を有することを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【請求項14】
前記保護カバー(400)には、前記糸通過孔に固定される防水リング(600)が設けられ、前記防水リング(600)は前記糸通過孔と前記PV入力ケーブル(500)とを密閉接続することを特徴とする請求項13に記載の電気機器。
【請求項15】
前記防水リング(600)は前記糸通過孔を閉鎖可能にして、前記PV入力ケーブル(500)によって前記防水リング(600)は破過されて貫通されることを特徴とする請求項14に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年10月18日にて中国特許庁に提出され、出願号番号が202122507851.3であり、発明名称が「PV端子ユニット及び電気機器」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本発明は太陽光発電の技術分野に関して、より具体的に、PV端子ユニット及び電気機器に関している。
【背景技術】
【0003】
太陽光発電の分野において、インバータ、コンバイナーボックスなどの電気機器は主にケース、PV端子、電流検出基板、直流スイッチ及びプリント回路基板などを含み、PVケーブルはPV端子に接続され、PV端子はケーブルによって電流検出基板に接続され、電流検出基板はケーブルによって直流スイッチの1側に接続され、直流スイッチの他側はケーブルによってプリント回路基板に接続される。
【0004】
上記電気機器において、ケースの側板には、PV端子を取り付ける固定孔が開けられ、上記PV端子はケースの外部から固定孔に取り付けられ、固定孔とPV端子とは一々対応し、そうすれば、PV端子の数は決定され、調整不能であるため、PV端子の拡張可能性及び互換性が悪くなり、電気機器全体の適用範囲が小さくなる。
【0005】
また、各PV端子はケースと密閉接続され、一般的に、PV端子は密閉部材によってケースと密閉接続される。各PV端子の取付を保証するために、隣り合う2つの固定孔の間の距離を大きくし、これによって、全てのPV端子の占有空間が大きくなり、さらに、電気機器全体の体積が大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、PV端子の数を調整可能にして、拡張可能性及び互換性を向上するために、如何にPV端子を設計するかということは、当業者にとって解決しようとする問題である。
【0007】
これに鑑みると、本発明は、PV端子の数を調整可能にして、拡張可能性及び互換性を向上するPV端子ユニットを提供することを、目的とする。本発明は、上記PV端子ユニットを含む電気機器を提供することを別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術案を提供し、
PV端子ユニットであって、取付フレーム及び少なくとも1つのPV端子を含み、前記取付フレームは、前記PV端子を固定する取付位置を有し、前記取付位置は少なくとも2つである。
【0009】
好ましくは、前記取付フレームはストリップ状を呈し、何れか2つの前記取付位置は前記取付フレームの長さ方向に沿って順に分布されている。
【0010】
好ましくは、前記PV端子は前記取付フレームに取り外し可能に固定されている。
【0011】
好ましくは、前記取付フレームはガイドレールであり、前記PV端子は前記ガイドレールに係止され、
又は、前記取付フレームは取付孔を有する構造部材であり、前記PV端子は締結部材によって前記取付孔に固定される。
【0012】
好ましくは、前記PV端子のPV入力端は正極PV入力端又は負極PV入力端であり、前記PV端子は偶数であり、少なくとも1つの前記PV端子は正極PV端子であり、少なくとも1つの前記PV端子は負極PV端子であり、
前記正極PV端子と前記負極PV端子とは交互に分布され、又は前記正極PV端子は前記取付フレームの一端に分布され、前記負極PV端子は前記取付フレームの他端に分布される。
【0013】
好ましくは、前記PV端子のPV入力端は正極PV入力端及び負極PV入力端を含む。
【0014】
好ましくは、前記PV端子にはセンサーが集積され、前記PV端子は、前記センサーが収集した信号を出力するセンサー信号出力端を有し、
前記PV端子は、前記センサーに給電する電源を入力する電源入力端を有し、又は、前記PV端子には電源回路が集積され、前記電源回路は、前記PV端子に接続されるPV入力ケーブルから電力を取得するとともに、前記センサーに給電する。
【0015】
好ましくは、前記PV端子には端子用プリント回路基板が集積され、
前記PV端子が前記電源入力端を有すると、前記端子用プリント回路基板には前記センサーが搭載され、
前記PV端子には前記電源回路が集積されると、前記端子用プリント回路基板には前記センサー及び前記電源回路が搭載される。
【0016】
好ましくは、前記センサーは温度センサー、及び/又は電流センサー、及び/又は電圧センサーを含む。
【0017】
本発明が提供するPV端子ユニットにおいて、取付フレームはPV端子を固定する取付位置を有し、取付位置は少なくとも2つであり、そうすれば、少なくとも2つのPV端子を取付フレームに集積することを実現し、取付フレーム上のPV端子の数を調節することで、PV端子ユニット全体のPV端子の数を調整でき、これによって、拡張可能性及び互換性を向上して、電気機器全体は多種の入力配置と互換性があり、開発効率を向上する。
【0018】
また、本発明が提供するPV端子ユニットによれば、少なくとも2つのPV端子を取付フレームに集積でき、実際の使用過程で、取付フレームをケースに直接的に固定すればよく、従来技術において各PV端子がケースに個別に固定されることに対して、全てのPV端子の占有空間を小さくして、さらに、電気機器全体の体積を小さくし、また、PV端子の取付を簡略化して、取付効率を向上する。
【0019】
以上のPV端子ユニットに基づいて、本発明は電気機器をさらに提供し、当該電気機器は上記何れか1項に記載のPV端子ユニットを含む。
【0020】
好ましくは、前記電気機器はケース、及び前記ケース内に固定される電子部品をさらに含み、前記取付フレームは前記ケース又は前記電子部品に固定される。
【0021】
好ましくは、前記ケースには、前記PV端子のPV入力端が露出するための逃げ貫通孔が設けられ、前記PV端子ユニットと前記逃げ貫通孔とは密閉接続される。
【0022】
好ましくは、前記ケースには、前記PV端子のPV入力端が露出するための逃げ貫通孔が設けられ、
前記電気機器は、前記ケースの外側に位置するとともに、前記逃げ貫通孔をカバーする保護カバーをさらに含み、前記保護カバーは、前記ケースと密閉接続されており、PV入力ケーブルが挿入するための糸通過孔を有する。
【0023】
好ましくは、前記保護カバーには、前記糸通過孔に固定される防水リングが設けられ、前記防水リングは前記糸通過孔と前記PV入力ケーブルとを密閉接続する。
【0024】
好ましくは、前記防水リングは前記糸通過孔を閉鎖可能にして、前記PV入力ケーブルによって前記防水リングは破過されて貫通される。
【0025】
本発明の実施例又は従来技術の技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載の必要な図面を簡単に紹介し、以下に記載の図面は本発明の実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、提供される図面に基づいて他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットの構造模式図である。
図2】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットの側面図である。
図3】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットの平面図である。
図4】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットにおけるPV端子の1つの分布図である。
図5】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットにおけるPV端子の別の分布図である。
図6】本発明の実施例が提供するPV端子ユニットにおけるPV端子の別の分布図である。
図7】本発明の実施例が提供する電気機器の構造模式図である。
図8図7の局所拡大図である。
図9】本発明の実施例が提供する電気機器の側面図である。
図10図9のA―A方向の断面図である。
図11図10の局所拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、記載される実施例は本発明の全ての実施例ではなく、一部の実施例に過ぎない。本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本発明の保護範囲に属する。
【0028】
図1~6に示すように、本発明の実施例が提供するPV端子ユニットは取付フレーム100及び少なくとも1つのPV端子200を含み、取付フレーム100はPV端子200を固定する取付位置を有し、取付位置は少なくとも2つである。
【0029】
ここで、1つの取付位置は1つのPV端子200を取り付け、即ち、取付位置はPV端子200に一々対応する。上記PV端子200の数に対して実際ニーズに基づいて選択すればよく、即ち、全ての取付位置には何れもPV端子200が固定されてもよいし、一部の取付位置のみにはPV端子200が固定され、他の一部の取付位置にはPV端子200が固定されなくてもよい。
【0030】
上記実施例が提供するPV端子ユニットにおいて、取付フレーム100はPV端子200を固定する取付位置を有し、取付位置は少なくとも2つであり、そうすれば、少なくとも2つのPV端子200を取付フレーム100に集積することを実現し、取付フレーム100上のPV端子200の数を調節することでPV端子ユニット全体の数を調整し、これによって、拡張可能性及び互換性を向上して、電気機器全体は多種の入力配置と互換性があり、開発効率を向上する。
【0031】
また、上記実施例が提供するPV端子ユニットによれば、少なくとも2つのPV端子200を取付フレーム100に集積でき、実際の使用過程で、取付フレーム100をケース300に直接的に固定すればよく、従来技術において各PV端子がケースに個別に固定されることに対して、全てのPV端子200の占有空間を小さくして、さらに、電気機器全体の体積を小さくし、また、PV端子200の取付を簡略化して、取付効率を向上する。
【0032】
PV端子ユニットの占有空間を最大限に小さくするために、PV端子200は少なくとも2つであると、隣り合う2つのPV端子200は接触している。
【0033】
実際の適用過程で、隣り合う2つのPV端子200の間には隙間があるように配置されてもよく、当該隙間のサイズに対して、実際ニーズに基づいて選択すればよく、これに対して本実施例は限定していなく、無論、上記隣り合う2つのPV端子200の間には仕切り部材があるように配置されてもよく、当該仕切り部材は取付フレーム100に固定され、PV端子200は仕切り部材と接触し、又は仕切り部材との間には隙間があり、実際ニーズに基づいて選択すればよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0034】
上記取付フレーム100の形状に対して、実際ニーズに基づいて選択すればよい。好ましくは、上記取付フレーム100はストリップ状を呈し、何れか2つの取付位置は取付フレーム100の長さ方向に沿って順に分布される。ここで、上記取付フレーム100上のPV端子200は少なくとも2つであると、何れか2つのPV端子200は取付フレーム100の長さ方向に沿って順に分布される。
【0035】
具体的に、上記取付フレーム100は長方形を呈している。実際の適用過程で、上記取付フレーム100は他の形状、例えば角形などであってもよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0036】
拡張可能性及び互換性をさらに向上するために、上記PV端子200は取付フレーム100に取り外し可能に固定される。このように、取付フレーム100上のPV端子200の数は小さくても大きくても調整可能であり、調節範囲を拡大する。
【0037】
実際の適用過程で、上記PV端子200はネジ付きチェーンによって取付フレーム100に取り外し可能に固定されてもよいし、係止構造によって取付フレーム100に取り外し可能に固定されてもよく、実際ニーズに基づいて選択すればよい。
【0038】
具体的に、上記取付フレーム100はガイドレールであれば、PV端子200はガイドレール100に係止されるように配置されてもよく、取付フレーム100は取付孔を有する構造部材であれば、PV端子200は締結部材によって取付孔に固定されるように配置されてもよい。ここで、上記PV端子200は締結部材によって取付孔に取り外し可能に固定されるように配置される。
【0039】
上記PV端子ユニットにおいて、PV端子200の具体的な構造に対して、実際ニーズに基づいて選択すればよい。具体的に、上記PV端子200はPV入力端210及びPV出力端220を有し、PV入力ケーブル500はPV入力端210に接続される。取付を容易にするために、PV入力ケーブル500の接続端にはPV連結ピンが設けられ、PV連結ピンはPV入力端210に接続される。
【0040】
好ましくは、上記PV端子200のPV入力端210は正極PV入力端210a又は負極PV入力端210bであり、この場合、PV端子200は偶数であり、少なくとも1つのPV端子200は正極PV端子200aであり、少なくとも1つのPV端子200は負極PV端子200bである。
【0041】
ここで、正極PV端子200aのPV入力端210は正極PV入力端210aであり、負極PV端子200bのPV入力端210は負極PV入力端210bである。
【0042】
上記PV端子200において、図4に示すように、正極PV端子200aと負極PV端子200bとは交互に分布され、又は、図5に示すように、正極PV端子200aは取付フレーム100の一端に分布され、負極PV端子200bは取付フレーム100の他端に分布され、又は、正極PV端子200aと負極PV端子200bとは他の方式で分布され、これに対して本実施例は限定していない。
【0043】
上記PV端子200において、正極PV端子200aが取付フレーム100の一端に分布され、負極PV端子200bが取付フレーム100の他端に分布されると、隣り合う正極PV端子200aと負極PV端子200bとが接触し、又は隣り合う正極PV端子200aと負極PV端子200bとの間には隙間があるように配置されてもよい。ここで、正極PV端子200aと負極PV端子200bとは同一方向に沿って分布される。接続を容易にするために、正極PV端子200aと負極PV端子200bとは同一行に分布されるように配置されてもよい。
【0044】
実際の適用過程で、図6に示すように、上記PV端子200のPV入力端210は正極PV入力端210a及び負極PV入力端210bを含んでもよい。各PV端子200において、図6に示すように、正極PV入力端210aと負極PV入力端210bとはPV端子200の高さ方向に沿って順に分布されてもよいし、各PV端子200において、正極PV入力端210aと負極PV入力端210bとはPV端子200の幅方向に沿って順に分布されてもよい。
【0045】
ここで、正極PV入力端210aと負極PV入力端210bとはPV端子200の同一側に位置する。
【0046】
電気機器において、一般的に、必要な信号、例えば温度信号、電流信号及び電圧信号などを収集する必要がある。構造を簡略化するために、上記PV端子200にはセンサーが集積され、PV端子200は、センサーが収集した信号を出力するセンサー信号出力端を有するように配置される。
【0047】
センサーへの給電を保証するために、上記PV端子200は、センサーに給電する電源を入力する電源入力端を有する。ここで、電圧入力端はセンサーに接続される。ケーブル接続を容易にするために、上記電源入力端とPV入力端210とはPV端子200の同一側に位置する。
【0048】
実際の適用過程で、上記PV端子200には電源回路が集積され、電源回路は、PV端子200に接続されるPV入力ケーブル500から電力を取得するとともに、センサーに給電する。
【0049】
上記PV端子ユニットによれば、センサーと電源回路とを容易に組み立てるために、上記PV端子200には端子用プリント回路基板が集積され、PV端子200は電源入力端を有ると、端子用プリント回路基板にはセンサーが搭載され、PV端子200には電源回路が集積されると、端子用プリント回路基板にはセンサー及び電源回路が搭載される。
【0050】
上記センサーのタイプに対して、実際ニーズに基づいて選択すればよく、例えば、上記センサーは温度センサー、及び/又は電流センサー、及び/又は電圧センサーなどを含み、これに対して本実施例は限定していない。
【0051】
上記実施例が提供するPV端子ユニットに基づいて、本実施例は電気機器をさらに提供し、図7~11に示すように、当該電気機器は上記実施例に記載のPV端子ユニットを含む。
【0052】
上記実施例が提供するPV端子ユニットは上記技術効果を有し、上記電気機器は上記PV端子ユニットを含むため、上記電気機器も相応的な技術効果を有し、本明細書において贅言していない。
【0053】
上記電気機器はケース300、及びケース300内に固定される電子部品を含み、取付フレーム100はケース300又は電子部品に固定される。具体的に、上記取付フレーム100はケース300の側板を貫通してもよいし、ケース300の内部に位置してもよく、実際ニーズに基づいて選択すればよい。
【0054】
上記電子部品はプリント回路基板又は電流検出基板であってもよく、実際ニーズに基づいて選択すればよく、これに対して本実施例は限定していない。
【0055】
ケーブル接続を保証するために、上記ケース300には、PV端子200のPV入力端210が露出するための逃げ貫通孔310が設けられる。保護要求を保証するために、上記PV端子ユニットと逃げ貫通孔310とは密閉接続されるように配置されてもよいし、上記電気機器はケース300の外側に位置するとともに、逃げ貫通孔310をカバーする保護カバー400をさらに含み、当該保護カバー400は、ケース300と密閉接続されており、PV入力ケーブル500が挿入するための糸通過孔を有するように配置されてもよい。
【0056】
実際の適用過程で、密閉を容易にするために、上記電気機器は上記保護カバー400を含む。構造を簡略化するために、上記逃げ貫通孔310は1つであり、即ち、1つの逃げ貫通孔310だけで、全てのPV端子200のPV入力端210を露出させることができる。
【0057】
PV入力ケーブル500と糸通過孔との密閉を容易にするために、上記保護カバー400には、糸通過孔に固定される防水リング600が設けられ、防水リング600は糸通過孔とPV入力ケーブル500とを密閉接続する。
【0058】
防水リング600のタイプについて、実際ニーズに基づいて選択すればよい。密閉及びケーブル接続を容易にするために、上記防水リング600は糸通過孔を閉鎖可能にして、PV入力ケーブル500によって防水リング600は破過されて貫通される。具体的に、PV入力ケーブル500を取り付けていない時、防水リング600は糸通過孔を閉鎖し、PV入力ケーブル500を取り付ける必要がある時、PV入力ケーブル500は防水リング600を破過するとともに、貫通する。このように、PV入力ケーブル500を取り付ける必要がない時、糸通過孔を閉鎖するための別の部品を必要とせず、部品を減少して、構造を簡略化するとともに、コストを低減する。
【0059】
実際の適用過程で、上記防水リング600は単に、糸通過孔とPV入力ケーブル500とを密閉接続し、他の部品を使用して糸通過孔を個別に閉鎖してもよく、上記実施例に限定されていない。
【0060】
開示される実施例の上記説明によって、当業者は本発明を実現又は使用できる。これらの実施例に対する多種の補正は当業者にとって自明であり、本明細書に定義される一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱しない場合、他の実施例において実現できる。従って、本発明は本明細書に記載のこれらの実施例に限定されず、本明細書が開示した原理及び新規特点と一致する最も幅広い範囲に合う。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PV端子ユニットであって、取付フレーム(100)及び少なくとも1つのPV端子(200)を含み、前記取付フレーム(100)は、前記PV端子(200)を固定する取付位置を有し、前記取付位置は少なくとも2つであることを特徴とするPV端子ユニット。
【請求項2】
前記取付フレーム(100)はストリップ状を呈し、何れか2つの前記取付位置は前記取付フレーム(100)の長さ方向に沿って順に分布されていることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項3】
前記PV端子(200)は前記取付フレーム(100)に取り外し可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項4】
前記取付フレーム(100)はガイドレールであり、前記PV端子(200)は前記ガイドレール(100)に係止され、
又は、前記取付フレーム(100)は取付孔を有する構造部材であり、前記PV端子(200)は締結部材によって前記取付孔に固定されることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項5】
前記PV端子(200)のPV入力端(210)は正極PV入力端(210a)又は負極PV入力端(210b)であり、前記PV端子(200)は偶数であり、少なくとも1つの前記PV端子(200)は正極PV端子(200a)であり、少なくとも1つの前記PV端子(200)は負極PV端子(200b)であり、
前記正極PV端子(200a)と前記負極PV端子(200b)とは交互に分布され、又は前記正極PV端子(200a)は前記取付フレーム(100)の一端に分布され、前記負極PV端子(200b)は前記取付フレーム(100)の他端に分布されることを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項6】
前記PV端子(200)のPV入力端(210)は正極PV入力端(210a)及び負極PV入力端(210b)を含むことを特徴とする請求項1に記載のPV端子ユニット。
【請求項7】
前記PV端子(200)にはセンサーが集積され、前記PV端子(200)は、前記センサーが収集した信号を出力するセンサー信号出力端を有し、
前記PV端子(200)は、前記センサーに給電する電源を入力する電源入力端を有し、又は、前記PV端子(200)には電源回路が集積され、前記電源回路は、前記PV端子(200)に接続されるPV入力ケーブル(500)から電力を取得するとともに、前記センサーに給電することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のPV端子ユニット。
【請求項8】
前記PV端子(200)には端子用プリント回路基板が集積され、
前記PV端子(200)が前記電源入力端を有すると、前記端子用プリント回路基板には前記センサーが搭載され、
前記PV端子(200)には前記電源回路が集積されると、前記端子用プリント回路基板には前記センサー及び前記電源回路が搭載されることを特徴とする請求項7に記載のPV端子ユニット。
【請求項9】
前記センサーは温度センサー、及び/又は電流センサー、及び/又は電圧センサーを含むことを特徴とする請求項7に記載のPV端子ユニット。
【請求項10】
電気機器であって、請求項1~の何れか1項に記載のPV端子ユニットを含むことを特徴とする電気機器。
【請求項11】
ケース(300)、及び前記ケース(300)内に固定される電子部品をさらに含み、前記取付フレーム(100)は前記ケース(300)又は前記電子部品に固定されることを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
【請求項12】
前記ケース(300)には、前記PV端子(200)のPV入力端(210)が露出するための逃げ貫通孔(310)が設けられ、前記PV端子ユニットと前記逃げ貫通孔(310)とは密閉接続されることを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【請求項13】
前記ケース(300)には、前記PV端子(200)のPV入力端(210)が露出するための逃げ貫通孔(310)が設けられ、
前記電気機器は、前記ケース(300)の外側に位置するとともに、前記逃げ貫通孔(310)をカバーする保護カバー(400)をさらに含み、前記保護カバー(400)は、前記ケース(300)と密閉接続されており、PV入力ケーブル(500)が挿入するための糸通過孔を有することを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
【請求項14】
前記保護カバー(400)には、前記糸通過孔に固定される防水リング(600)が設けられ、前記防水リング(600)は前記糸通過孔と前記PV入力ケーブル(500)とを密閉接続することを特徴とする請求項13に記載の電気機器。
【請求項15】
前記防水リング(600)は前記糸通過孔を閉鎖可能にして、前記PV入力ケーブル(500)によって前記防水リング(600)は破過されて貫通されることを特徴とする請求項14に記載の電気機器。
【国際調査報告】