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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】毛髪処理ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/48 20060101AFI20240705BHJP
   A45D 24/00 20060101ALI20240705BHJP
   A46B 11/00 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
A45D20/48
A45D24/00 P
A46B11/00 102
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503754
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 EP2022069055
(87)【国際公開番号】W WO2023001588
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2107947
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ギャバン・ヴィック
(72)【発明者】
【氏名】メリッサ・シャンポー
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス・オソラン
(72)【発明者】
【氏名】コンスタンス・マーニュ
(72)【発明者】
【氏名】ローラン・クラリスー
【テーマコード(参考)】
3B040
3B202
【Fターム(参考)】
3B040DF02
3B040DF08
3B202AA11
(57)【要約】
本発明は、特に縮毛矯正のための毛髪処理ブラシ(10)に関し、毛髪処理ブラシ(10)は、複数の歯(23、23a、23b)と、毛髪上に蒸気を放出するための少なくとも1つの蒸気出口(30)と、を備え、蒸気出口(30)を通して0.007m/s~15m/s、好ましくは0.01m/s~3m/s、より好ましくは0.1m/s~1m/sの速度で蒸気を放出するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に縮毛矯正のための毛髪処理ブラシ(10)であって、
複数の歯(23、23a、23b)と、
前記ブラシが使用されるときに前記毛髪上に蒸気を放出するように構成された少なくとも1つの蒸気出口(30)とを、備え、
前記蒸気出口(30)を通して0.007m/s~15m/s、好ましくは0.01m/s~3m/s、より好ましくは0.1m/s~1m/sの速度で前記蒸気を放出するように構成される、ブラシ。
【請求項2】
前記歯は、歯の少なくとも1つの列において延び、好ましくは、各列が前記ブラシの主軸に沿って延びる、歯の2つの列において延びる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記複数の歯のうちの少なくともいくつか、特に前記歯(23、23a)のうちの少なくとも2つ、好ましくは歯のいくつかの列を加熱するために前記歯を加熱するための手段(35)を備える、請求項1および2のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項4】
延長軸に沿って延び、特に、前記延長軸に沿った前記処理面の寸法の70%を超え、好ましくは80%を超えて延びる蒸気出口(30)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項5】
延長軸に沿って延び、特に好ましくは、前記延長軸に沿った前記処理面の寸法の70%を超え、好ましくは80%を超えて延びる複数の蒸気出口(30)、特に蒸気出口の少なくとも1つの列を備える、請求項1または2に記載のブラシ。
【請求項6】
前記蒸気出口の列の前記蒸気出口(30)は、歯の列の前記歯(23、23a、23b)と交互に配置される、請求項5に記載のブラシ。
【請求項7】
処理中に前記毛髪に接触するようになっている処理面(21)を備え、前記歯(23、23a、23b)は、前記処理面(21)から延び、前記蒸気出口(30)または各蒸気出口(30)は、前記ブラシの前記処理面(21)にわたって延びるか、または歯(23、23a、23b)の上を延びる、請求項1から6のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項8】
前記蒸気出口または各蒸気出口(30)は、20mm2以下、好ましくは10mm2以下であり、より好ましくは5mm2よりも小さく、さらに好ましくは2mm2よりも小さい開口を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項9】
5ml.min-1以下、好ましくは0.2~4ml.min-1、より好ましくは0.4~2ml.min-1、好ましくは0.5~0.95ml.min-1の蒸気流量を蒸気出口(30)に供給する、請求項1から8のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項10】
容積が1ml~50mlの、気化される生成物、特に水の容器と、前記蒸気出口(30)に蒸気を供給する気化チャンバ(42)と、を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項11】
前記歯(30)は、高さが2mm~50mm、好ましくは5mm~20mmである、請求項1から10のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項12】
前記歯(23)は、表面突起を有さない、請求項1から11のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項13】
前記歯(23、23a)のうちの少なくとも2つ、好ましくは歯のいくつかの列、好ましくは前記歯(23、23a)のすべてを加熱するための手段(35)を備え、加熱手段(35)によって加熱される前記歯(23、23a)は、熱伝導材料、特に鉄、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、黒鉛、またはセラミックで作られ、セラミック、トルマリン、エラストマ、金属合金、および陽極酸化コーティング材料から選択されるコーティングを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項14】
前記歯のうちのいくつか(23b)は、低熱伝導率材料、特にエラストマまたはプラスチックで作られ、低熱伝導率材料で作られた前記歯(23b)は、好ましくは、熱伝導材料で作られた前記歯(23a)とは異なる高さを有し、特に前記歯(23a)よりも高い、請求項1から13のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載のブラシ(10)を用いて毛髪を処理するためのプロセスであって、毛髪の房に前記ブラシの前記歯(23、23a、23b)を通過させ、前記ブラシの蒸気出口(30)によって前記毛髪の房に蒸気をあてることによって、前記毛髪の房にコーミングを行うことを含む、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理ブラシおよび対応する毛髪処理プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアスタイリングの分野では、ヘアブラシを使用することが一般的である。従来のへアブラシに対する多数の改良が提案されている。これらの改良のうちで、蒸気の併用が多数の提案の主題となっている。特許出願DE19822718は、毛髪に接触する蒸気を放出するために歯が穿孔され得るコームについて述べている。代替的に、ブラシは、蒸気出口ノズルを有さず、歯は、蒸気をあてずに加熱抵抗器によって加熱される。蒸気によって加熱される有孔歯を有するそのようなブラシは、製造が比較的困難であり、毛髪に加えられる温度を制限する傾向がある。また、その場合、蒸気が局所的に毛髪の特定の部分に過度に集中することに起因して処理が不均一になる場合がある。
【0003】
処理中にブリッスルまた歯を保持するベースを通して蒸気を放出するヘアスタイリングブラシについて説明する文献も存在する。このベースは、加熱手段として働く。たとえば、文献米国特許第4936027号、特開昭5568318、特開平07213325、CN2061786、特開平01207001、特開平1033253、特開平07163416、特開2000175723、およびKR19990036306Uを引用し得る。このリスト内の文献のうちで、ブリッスルまたは歯自体が、蒸気の放出とは無関係に加熱され得ることを述べた文献はない。
【0004】
特許出願KR20030085159Aは、ベース内の加熱抵抗器によって加熱される複数の歯を有し、歯同士の間に蒸気出口を有するブラシについて説明している。この文献では、蒸気出口および歯が、ブラシの表面全体にわたって分散される。したがって、そのようなブラシでは、毛髪の限られた部分に蒸気をあてることはできず、蒸気の作用を乾熱の作用から分離することはできない。
【0005】
特にコーミングの点で改良された処理性能を実現し、比較的一様で耐久性がある一方で、安全なブラシが依然として必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開第19822718号明細書
【特許文献2】米国特許第4936027号明細書
【特許文献3】特開昭5568318号公報
【特許文献4】特開平07213325号公報
【特許文献5】中国特許第2061786号明細書
【特許文献6】特開平01207001号公報
【特許文献7】特開平1033253号公報
【特許文献8】特開平07163416号公報
【特許文献9】特開2000175723号公報
【特許文献10】韓国実用新案出願公開第19990036306号明細書
【特許文献11】韓国特許出願公開第20030085159号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、特に縮毛矯正を行なうための毛髪処理ブラシを用いてこの要件を満たし、このブラシは、
複数の歯と、
毛髪上に蒸気を放出するための少なくとも1つの蒸気出口と、を備え、
蒸気出口を通して0.007m/s~15m/s、好ましくは0.01m/s~3m/s、より好ましくは0.1m/s~1m/sの速度で蒸気を放出するように構成される。
【0008】
「ブラシ」という用語は、複数の歯を保持する単一のアームによって構成された毛髪処理デバイスを意味し、ブラシが毛髪を通過するときに毛髪が歯同士の間に受け入れられることを理解されたい。ブラシは、歯の単一の列を備えることも、または好ましくは、歯の複数の列を備えることもある。
【0009】
「歯」という用語は、ブラシから突出する要素を意味し、ブラシが毛髪を通過するときに毛髪が歯同士の間に受け入れられることを理解されたい。歯は、任意の形状を有してもよい。
【0010】
そのようなブラシは、毛髪をブラッシングして、ブラシを1回移動させて蒸気をあてることによって、毛髪を効果的に処理することを可能にする。蒸気の特定の速度範囲は、処理の間に蒸気を完全に毛髪に浸透させるのを可能にし、特に毛髪の房が厚い場合に処理を改善する一方、特に頭皮に不快感を感じる危険性を限定する。この不快感は、蒸気の速度が過度に高い場合に生じる可能性がある。
【0011】
好ましくは、ブラシは、主軸に沿って細長い形状を有する。
【0012】
変形形態として、ブラシは、異なる、細長くない形状を有する。
【0013】
好ましくは、ブラシは、ハンドルおよびヘッドを備える。ハンドルは、ブラシを保持することをより容易にし、ブラシに追加の要素、特にユーザインターフェース、水容器もしくは化粧品容器、および/または1つもしくは複数のセンサーを付加することを可能にする。
【0014】
ブラシのヘッドは、任意の断面形状を有してもよい。好ましくは、ブラシのヘッドは、実質的に多角形の断面を有し、特に実質的に矩形もしくは実質的に方形、実質的に楕円形、または実質的に円形の断面を有する。
【0015】
好ましくは、ブラシは処理面を備え、歯は処理面から延びる。好ましくは、この処理面は、平面であるか、または外部に向かって突き出ている。好ましくは、この処理面は、実質的に多角形の輪郭を有し、特に矩形もしくは方形、円形、または楕円形の輪郭を有する。
【0016】

歯は、歯の少なくとも1つの列において延び、好ましくは、各列がブラシの主軸に平行に延びる、歯の2つの列において延びてもよい。
【0017】
好ましくは、ブラシは、実質的に矩形であり、歯は、歯のいくつかの列において延び、各々が、実質的に矩形の輪郭を有する処理面を有するブラシの場合にはブラシの主軸に沿って延びる。
【0018】
好ましくは、歯の列は各々、少なくとも3つの歯、好ましくは10~40個の歯、より好ましくは15~40個の歯を備える。
【0019】
好ましくは、ブラシは、複数の歯のうちの少なくともいくつか、特に少なくとも2つの歯、好ましくは歯の少なくとも1つまたは複数の列を加熱するために歯を加熱する手段を備える。歯を加熱することと蒸気をあてることを組み合わせると、毛髪の処理を改善する助けになる。特に、これは、蒸気塗布空間、特に歯同士の間の空間に蒸気が射出されたときに、これらの空間により高い温度を維持することを可能にする。また、蒸気をあてる前および蒸気をあてた後に毛髪を乾熱で加熱することが可能になり、毛髪の蒸気処理が改善される。
【0020】
好ましくは、加熱手段は、熱伝導によって歯を加熱するためにブラシの本体内に少なくとも1つの加熱要素を備える。変形形態として、ブラシは、加熱される歯の各々に、特に対応する歯のコアを形成する加熱要素を備える。
【0021】
加熱コーミング領域の歯を加熱するための手段は、歯を加熱する少なくとも1つの能動要素を備えてもよく、この要素は、少なくとも部分的に加熱コーミング領域の処理面の下を延び、特に、加熱コーミング領域において歯および/または処理面に直接接触する。加熱手段は、抵抗ヒーターまたは任意の他の加熱手段であってもよい。
【0022】
好ましくは、歯は、高さが2mm~50mm、より好ましくは5mm~20mmである。
【0023】
加熱コーミング領域内に延び、加熱手段によって加熱される歯の、歯の断面における最大寸法は、0.5mm~25mm、好ましくは1mm~10mmである。
【0024】
歯の高さと歯の最大断面寸法との間の比は、1よりも大きく、好ましくは10よりも大きい。
【0025】
好ましくは、歯は、表面突起を有さない。
【0026】
好ましくは、歯のうちの少なくともいくつか、好ましくはすべての歯は、ブラシに取り付けられ、特に処理面の穴の中に固着される。変形形態として、歯のうちの少なくともいくつか、好ましくはすべての歯は、処理面を有する歯として形成される。
【0027】
歯は、処理面に垂直に延びてもよく、または前記処理面に対して傾斜してもよい。
【0028】
好ましくは、1つの列の歯は、互いに1mm~30mm、より好ましくは2mm~15mmの距離だけ離間されている。この間隔は、歯の縦軸間で測定される。
【0029】
好ましくは、歯のうちの少なくともいくつか、好ましくはすべての歯は、熱伝導材料、特に鉄、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、黒鉛、またはセラミックで作られる。導電材料で作られた歯は、好ましくは加熱手段によって加熱される。歯は、セラミック、トルマリン、エラストマ、金属合金、および陽極酸化コーティング材料から選択されるコーティングを備える。これによって、歯を加熱手段によって容易に加熱することが可能になり、毛髪を加熱コーミング領域において高温面に接触させることが可能になる。前記歯は、頭皮に接触する熱を制限するために断熱材料で作られた熱シールドを歯の端部に有してもよい。この場合、動作中には、前記歯の端部における最高温度は、100℃以下、好ましくは60℃以下、より好ましくは45℃以下であってもよい。ブラシは、動作中には、前記歯の長さに沿った中間における温度は、110℃~230℃、好ましくは110℃~210℃、より好ましくは180℃~210℃である。
【0030】
好ましくは、熱伝導材料は、熱伝導率が10Wm-1K-1よりも高く、より良好には50Wm-1K-1よりも高く、さらに良好には100Wm-1K-1よりも高い。好ましくは、熱伝導材料は、金属、特に銅、アルミニウム、および鉄鋼から選択される。代替的に、熱伝導材料はセラミック製であってもよい。
【0031】
歯のうちのいくつかは、低熱伝導率材料、たとえば、エラストマまたはプラスチックで作られてもよい。
【0032】
好ましくは、低熱伝導率材料は、熱伝導率が0.2~0.5Wm-1K-1を含む。
【0033】
ブラシには、熱伝導材料で作られた歯の列および低熱伝導率材料で作られた歯の列がブラシの主軸に垂直な軸に沿って交互に配置されてもよい。
【0034】
低熱伝導率材料で作られた歯は、異なる高さを有してもよく、特に熱伝導材料で作られた歯よりも高くてもよい。熱伝導歯よりも高い低熱伝導率歯を有すると、頭皮と熱伝導歯との間の接触を制限する助けになり、低熱伝導率歯は、熱伝導歯よりも前に頭皮に接触する。
【0035】
蒸気出口
ブラシは、いくつかの蒸気出口を備えてもよい。
【0036】
好ましくは、蒸気出口は、蒸気出口の周囲外縁部によって区画されたブラシの蒸気出口領域において延び、蒸気出口領域は、延長軸に沿った処理面の寸法の70%を超え、好ましくは80%を超えて、延長軸に沿って延びる。
【0037】
好ましくは、延長軸は、ブラシの主軸に平行である。
【0038】
ブラシは、延長軸に沿って延び、特に蒸気出口領域の全長に沿って延びる蒸気出口、特に単一の蒸気出口を備えてもよい。この場合、蒸気出口は、5mm2以上の開口を有してもよい。蒸気出口は、延長軸に沿った処理面の寸法の70%を超え、好ましくは80%を超えて延びてもよい。
【0039】
ブラシは、延長軸に沿って延びる蒸気出口の少なくとも1つの列に沿って延び、特に蒸気出口領域の全長に沿って延びる複数の蒸気出口を備えてもよい。蒸気出口の列は、延長軸に沿った処理面の寸法の70%を超え、好ましくは80%を超えて延びてもよい。
【0040】
好ましくは、蒸気出口は、ブラシ内部の共通蒸気分配チャンバ内に開口してもよい。
【0041】
前述のように、蒸気出口の列の蒸気出口は、歯の列の歯、特に熱伝導材料で作られた歯と交互に配置されてもよい。
【0042】
変形形態として、蒸気出口は、歯を有さないブラシの領域内にある。
【0043】
好ましくは、ブラシは、蒸気出口に蒸気を供給する蒸気射出システムを備える。
【0044】
好ましくは、蒸気出口または各蒸気出口は、ブラシの処理面にわたって延びるか、または歯の上を延びる。
【0045】
蒸気出口は、ブラシの処理面の1つまたは複数の周囲領域内に延びてもよい。
【0046】
変形形態として、蒸気出口は、ブラシの処理面の1つまたは複数の内側領域内に延び、蒸気出口には、特に側方において歯が隣接し、特に歯の列が隣接し、特に熱伝導材料で作られた歯が隣接する。
【0047】
蒸気出口または少なくとも1つの蒸気出口は、熱伝導材料で作られた少なくとも1つの歯から5cm以下、好ましくは2cm以下の距離に位置してもよい。
【0048】
好ましくは、ブラシ、特に蒸気射出システムは、5ml.min-1以下、好ましくは0.2~4ml.min-1、より好ましくは0.4~2ml.min-1、さらに好ましくは0.5~0.95ml.min-1の蒸気流量を蒸気出口に供給する。
【0049】
ブラシは、蒸気閉じ込め溝を備えてもよく、蒸気閉じ込め溝によって蒸気出口が連通する。これによって、ブラシを毛髪に接触させて使用するときに実質的に密閉された空間に蒸気を閉じ込めることが可能になり、それによって、蒸気をあてることが容易になり得る。
【0050】
ブラシ、特に蒸気射出システムは、好ましくは、蒸気出口に蒸気を供給する少なくとも1つの気化システムを備える。気化チャンバは、ブラシのヘッドまたはハンドル内に位置してもよい。
【0051】
蒸気出口の断面は、任意の形状、特に実質的な方形形状、実質的な矩形形状、実質的な丸形もしくは卵形を有してもよい。
【0052】
蒸気出口または各蒸気出口は、20mm2以下、好ましくは10mm2以下であり、より好ましくは5mm2よりも小さく、さらに好ましくは2mm2よりも小さい開口を有する。
【0053】
ブラシは、気化される生成物、特に、特に容積が1mL~50mLの水の容器を備えてもよい。容器は、ハンドルまたはヘッド内に位置してもよい。
【0054】
ブラシ、特に蒸気射出システムは、水容器と蒸気出口との間、特に容器と気化チャンバとの間にポンプを備えてもよい。
【0055】
蒸気出口は、蒸気出口領域の縦軸に沿って歯と交互に配置され得る。
【0056】
ブラシは、単一の蒸気出口領域を備えてもよく、ブラシは、蒸気出口領域の縦軸に沿って互いに整列された蒸気出口の単一の列を蒸気出口領域内に備える。
【0057】
化粧品の塗布
ブラシは、少なくとも1つの化粧品塗布部材を備えてもよい。塗布部材は、細長くてもよく、延長軸に沿って、特に主軸に平行に延びてもよい。
【0058】
塗布部材は、ブラシの処理面の1つまたは複数の周囲領域内に延びてもよい。
【0059】
変形形態として、塗布部材は、ブラシの処理面の1つまたは複数の内側領域内に延びてもよく、塗布部材には、特に側方において歯が隣接し、特に歯の列が隣接し、特に熱伝導材料で作られた歯が隣接する。
【0060】
化粧品塗布部材は、毛髪に接触するように配置されてもよい。化粧品塗布部材は、好ましくは多孔性を有し、弾性的に圧縮可能であり、有利には、たとえばPE(ポリエチレン)フォームなどの連続気泡セルラー材料から作られてもよい。塗布部材は、化粧品を放出または拡散させることのできる任意の材料から作られてもよい。
【0061】
塗布部材は、取外し可能であってもよい。
【0062】
ブラシは、化粧品容器を備えてもよい。
【0063】
好ましくは、給送される化粧品は流動状態である。「流動状態」という表現は、室温(25℃)またはそれよりも高い温度、たとえば25~50℃および大気圧における液体を意味すると理解されるべきである。この場合、化粧品は最初、容器内で室温では固体またはペースト状態であってもよく、アプリケータ部材に化粧品を供給するように設けられた分配機構によって分配されるように十分に流動するように容器内で加熱されてもよい。したがって、化粧品は、塗布時に容器内で流動する。
【0064】
容器は、電気抵抗器、たとえば、ファインスクリーン印刷抵抗器を備えてもよく、それによって、容器の内容物の温度をたとえば50℃よりも高くすることが可能になる。
【0065】
化粧品は、毛髪を洗浄するか、染色するか、脱色するか、調整するか、または整形するための組成物であってもよい。好ましくは、化粧品は、毛髪整形組成物、特に、毛髪をカールするか、セットするか、または好ましくは弛緩させるかもしくは縮毛矯正するための組成物である。
【0066】
化粧品は、還元剤および特にチオール、酸化剤および特に過酸化水素または過硫酸塩などの過酸塩、着色剤および特に顔料、直接染料または酸化染料、一時整形剤、および特に、好ましくはアニオン性、両性、または非イオン性を有するスタイリングポリマー、コンディショニング剤、および特にシリコーン、鉱物油もしくは植物油、植物ワックス、陽イオン表面活性剤もしくは陽イオンポリマー、アルカリ剤もしくは酸から選択される1つまたは複数の活性薬剤を含んでもよい。
【0067】
なお一層好ましくは、化粧品は、水酸化物タイプの酸化剤、還元剤、またはアルカリ剤から選択される1つまたは複数の薬剤を含む。
【0068】
プロセス
本発明はまた、ブラシ、特に前述のようなブラシを用いて毛髪を処理するためのプロセスによってこの要件を満たし、このプロセスは、毛髪の房にブラシの歯同士の間を通過させ、ブラシの少なくとも1つの蒸気出口によって毛髪の房に蒸気をあてることによって、毛髪の房のコーミングを行なうことを含む。
【0069】
上記で説明されたデバイスの機能は、互いに組み合わされるかまたは別々にプロセスに適用される。
【0070】
好ましくは、プロセスは、ブラシの歯のうちの少なくともいくつか、特に熱伝導材料で作られた歯を加熱することを含む。
【0071】
プロセスは、毛髪の一部またはすべてを完全に処理するために数回繰り返されてもよい。
【0072】
好ましくは、ブラシは、0.5cm/s~50cm/sの速度で毛髪を通過して移動させられる。
【0073】
このプロセスは、本発明のブラシを使用する前または後、好ましくは前に、毛髪の房に化粧品を塗布することを含んでもよい。
【0074】
このプロセスは、毛髪をリンスする1つまたは複数のステップを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】ブラシの一例を概略的に示す図である。
図2図1のブラシのIIに沿った図である。
図3図1および図2のブラシの一例のIII-IIIに沿った断面図である。
図4図1および図2におけるブラシの一例のIV-IVに沿った断面図である。
図5】ブラシの変形形態の断面図である。
図6】ブラシの変形形態の断面図である。
図7】ブラシの変形形態の上面図である。
図8】ブラシの変形形態の上面図である。
図9】ブラシの変形形態の上面図である。
図10】ブラシの変形形態の上面図である。
図11】ブラシの変形形態の上面図である。
図12】ブラシの変形形態の上面図である。
図13】ブラシの変形形態の上面図である。
図14】ブラシの変形形態の上面図である。
図15】ブラシの変形形態の上面図である。
図16】ブラシの変形形態の上面図である。
図17】ブラシの変形形態のIII-IIIに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1図4は、本発明によるブラシ10の一例を示す。
【0077】
ブラシ10は、把持ハンドル15および処理ヘッド20を備える。上から見ると、ヘッド20は、丸い角部を有する実質的な矩形形状を有するが、異なる形状を有してもよい。ヘッドは、特に、上から見ると実質的に多角形、楕円形、または丸形であり得る。
【0078】
ヘッド20は、処理面21を形成する。
【0079】
ヘッド20は、複数の列に配置され、処理面21から延びる歯23を備える。歯23の列は、ブラシの主軸Xに沿って延びる。歯の列は、8~40個の歯を備えてもよく、ここでは説明のために8つの歯が示されている。歯は、ブラシに取り付けられてもよく、特に、処理面を画定する材料とは異なる材料で作られる。
【0080】
ヘッド20はまた、歯の列のうちの1つ、この場合は中央列の歯23と交互に配置され得る複数の蒸気出口30を備える。
【0081】
図示の実施形態では、すべての歯が同一であるが、変形形態として、歯は、異なる材料、高さ、形状、および/または向きを有してもよい。
【0082】
好ましくは、歯23は各々、縦軸Yに沿って延びる。各歯23の縦軸Yは、処理面21に対して60~120°、たとえば、実質的に90°に等しい角度αを形成してもよい。
【0083】
歯23は、歯の縦軸Y同士の間において測定され、40mm以下であり、好ましくは1mm~10mmである距離dだけ互いに離間される。
【0084】
好ましくは、歯23の高さhは、50mm以下であり、より好ましくは2~50mmであり、さらに好ましくは5~35mmである。
【0085】
図3に示されるように、歯25は、加熱手段によって加熱される。たとえば、ブラシ10は、1つまたは複数の加熱抵抗器35を備え、特にヘッド内に備え、歯25は、ヘッドから歯25の遠位端までの熱伝導によって加熱される。好ましくは、歯は、熱伝導材料、特に鉄、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、黒鉛、またはセラミックで作られ、場合によっては、コーティングを備える。
【0086】
好ましくは、電気抵抗器35は、示されるように、ブラシのヘッド内に位置する。
【0087】
ブラシ10は、加熱抵抗器の近傍に配設されるか、またはブラシに接触してかつ/もしくは歯のうちの少なくとも1つの端部に配置された、1つまたは複数のセンサーによって温度を制御するための、ここには示されていないシステムを備えてもよい。
【0088】
変形形態では、図5に示されるように、抵抗ヒーター35は、加熱コア37の形で歯25内に延びる。
【0089】
蒸気出口は、図示の例では、細長いレール45によって蒸気が供給され、細長いレール45は、主軸Xに平行な方向に延び、ブラシのヘッド内に配置される。
【0090】
蒸気出口30は、レールに出現する、たとえば、6個~10個のポートであり、好ましくはレール45に沿って均等に離間され、各々が中央処理面に実質的に垂直に向けられた軸を有し、それによって、蒸気は、軸Wに沿って処理面に垂直に放出される。
【0091】
蒸気出口30は、任意の形状、特に方形、矩形、丸形もしくは楕円形を有してもよい。
【0092】
蒸気出口30は、ブラシの中央の蒸気出口領域にわたって延び、蒸気出口領域は、周囲蒸気出口の側方縁部によって区画され、特に主軸Xに平行な延長軸Eに沿って延びる。蒸気出口領域は、この軸に沿った処理面の寸法sの80%以上の長さeにわたって延びる。
【0093】
レール45には、気化チャンバ42によって蒸気が供給され、気化チャンバ42は、加熱要素によって加熱され、加熱要素自体は、容器48によって気化された生成物が供給される。容器は、ブラシ内、特に、図4に示されているようにハンドルまたはヘッド内に位置してもよく、または図6に示されているように、外部ベース50内でオフセットされてもよく、外部ベース50には、ブラシは、気化される生成物を供給する配管52によって接続される。
【0094】
気化される生成物、特に水の容器は、ブラシのハンドルまたはヘッド内にあるときは、容積が1mL~50mLであってもよい。
【0095】
好ましくは、蒸気出口は、流量が0.5~0.95ml.min-1であり、蒸気は、蒸気出口の口部において30cm/s~5m/sの速度で放出される。
【0096】
ブラシは、使用されるときは、0.5cm/s~50cm/sの速度で毛髪を通過して移動させられる。毛髪は、ブラシを使用する前にコーミングされてもまたはコーミングされなくてもよい。
【0097】
図7図12における実施形態は、蒸気出口領域30の形状および位置決めの点で前述の実施形態とは異なる。
【0098】
変形形態では、特に図7に示されるように、ブラシは、歯の列に平行な、蒸気出口領域の実質的に全長にわたって延びる単一の蒸気出口30を備えてもよい。好ましくは、この蒸気出口は、5mm2以上の開口を画定する。
【0099】
蒸気出口領域は、ブラシ上の異なる場所に位置決めされてもよい。蒸気出口領域は、毛髪を通過するブラシの移動方向に対して、図8に示されるようにコーミング領域の上流であっても、または図9に示されるようにコーミング領域の下流であってもよい。
【0100】
デバイスは、図10および図13に示されるように、歯23によって互いに分離された複数の蒸気出口領域、特に2つの蒸気出口領域を備えてもよい。
【0101】
図13に示されるように、2つの蒸気出口領域は、単一のコーミング領域の両側で処理面21の周囲に位置決めされてもよい。
【0102】
図11に示されるように、蒸気出口領域または蒸気出口領域のうちの少なくとも1つは、蒸気閉じ込め溝50を備えてもよく、蒸気出口は、蒸気閉じ込め溝50内へ通じる。
【0103】
図12に示されるように、蒸気出口領域は、加熱コーミング領域の長さの一部のみにわたって延びてもよい。
【0104】
図14に示される例では、歯23は、処理面21に対して45°~90°の角度αだけ傾斜している。蒸気出口30は、処理面21に対して90°とは異なる角度、特に45°~90°であり、たとえば、歯23の角度αに実質的に等しい角度で蒸気を放出してもよい。
【0105】
図15および図16に示される変形形態では、ブラシは、少なくとも1つの追加の処理を備える。
【0106】
追加の処理部は、ブラシの動作中に温度が50℃以下である、コーム60を形成する非熱伝導材料で作られた歯の列であってもよい。好ましくは、コーム60は、蒸気出口30の上流に配置される。
【0107】
追加の処理部は、化粧品塗布部材65であってもよい。
【0108】
化粧品塗布部材65は、毛髪に接触するように配置されてもよい。化粧品塗布部材65は、好ましくは多孔性を有し、弾性的に圧縮可能であり、有利には、たとえばPE(ポリエチレン)フォームなどの連続気泡セルラー材料から作られてもよい。塗布部材は、化粧品を放出または拡散させることのできる任意の材料から作られてもよい。
【0109】
塗布部材は、取外し可能であってもよい。
【0110】
ブラシは、化粧品容器を備えてもよい。化粧品容器はここには示されていない。
【0111】
好ましくは、化粧品は、使用時には流動状態にある。
【0112】
化粧品容器は、電気抵抗器、たとえば、ファインスクリーン印刷抵抗器を備えてもよく、それによって、容器の内容物を液化するためにその温度をたとえば40~50℃にすることが可能になる。
【0113】
好ましくは、化粧品は、毛髪整形組成物、特に、毛髪をカールまたはセットし、好ましくは弛緩させるかもしくは縮毛矯正するための組成物である。
【0114】
化粧品は、還元剤および特にチオール、酸化剤および特に過酸化水素または過硫酸塩などの過酸塩、顔料、直接染料、または酸化染料などの着色剤、好ましくはアニオン性、両性、または非イオン性を有するスタイリングポリマーなどの一時整形剤、シリコーン、鉱物油、または植物油などのコンディショニング剤、植物ワックス、陽イオン表面活性剤および陽イオンポリマー、アルカリ剤または酸から選択される1つまたは複数の活性薬剤を含んでもよい。
【0115】
なお一層好ましくは、化粧品は、水酸化物タイプの酸化剤、還元剤、またはアルカリ剤から選択される1つまたは複数の薬剤を含む。
【0116】
図17に示される例では、ブラシは、熱伝導材料で作られた歯23aと、それよりも長い、低熱伝導率材料で作られた歯23bとを備える。図17に示されるように、歯23aおよび歯23bは、所与の列内に交互に配置されてもよい。変形形態として、ブラシには、熱伝導材料で作られた歯23aの列および低熱伝導率材料で作られた歯23bの列が、主軸Xに垂直に交互に配置されてもよい。
【0117】
以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、上記で説明された例に多数の修正を施すことができる。
【0118】
たとえば、ブラシは、ハンドルを備えなくてもよく、その場合、ブラシの裏面は、ブラシを把持するために使用される。
【0119】
ブラシの歯のうちのいくつかは、低熱伝導率材料、特にエラストマまたはプラスチックで作られてもよい。
【0120】
ブラシは、加熱手段を備えなくてもよく、その場合、歯は加熱されない。
【0121】
歯のうちの少なくともいくつかは、低熱伝導率材料、特にエラストマまたはポリマーで作られてもよい。
【0122】
ブラシは、いくつかの異なる処理部を備えてもよく、これらの処理部は、互いに分離されても分離されなくてもよい。
【0123】
蒸気出口領域は、加熱手段によって加熱される歯を備えても備えなくてもよい。
【0124】
蒸気出口は、処理面から延びるが、処理面の突起、特に歯から延びることができる。
【符号の説明】
【0125】
10 ブラシ
15 把持ハンドル
20 処理ヘッド
21 処理面
23、25 歯
30 蒸気出口
35 加熱抵抗器
37 加熱コア
42 気化チャンバ
45 レール
48 容器
50 蒸気閉じ込め溝
60 コーム
e 長さ
E 延長軸
s 寸法
X 主軸
W 軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪処理ブラシ(10)であって、
複数の歯(23、23a、23b)と、
前記ブラシが使用されるときに毛髪上に蒸気を放出するように構成された少なくとも1つの蒸気出口(30)とを、備え、
前記蒸気出口(30)を通して0.007m/s~15m/sの速度で前記蒸気を放出するように構成される、ブラシ。
【請求項2】
前記歯は、歯の少なくとも1つの列において延びる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記複数の歯のうちの少なくともいくつかを加熱するために前記歯を加熱するための手段(35)を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項4】
延長軸に沿った処理面の寸法の前記延長軸に沿って延びる蒸気出口(30)を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項5】
延長軸に沿って延びる蒸気出口の少なくとも1つの列を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項6】
前記延長軸に沿った処理面の寸法の70%を超えて延びる前記蒸気出口(30)または前記蒸気出口の少なくとも1つの列を備える、請求項4または5に記載のブラシ。
【請求項7】
前記蒸気出口の列の前記蒸気出口(30)は、歯の列の前記歯(23、23a、23b)と交互に配置される、請求項5に記載のブラシ。
【請求項8】
処理中に前記毛髪に接触するようになっている処理面(21)を備え、前記歯(23、23a、23b)は、前記処理面(21)から延び、前記蒸気出口(30)または各蒸気出口(30)は、前記ブラシの前記処理面(21)にわたって延びるか、または歯(23、23a、23b)の上を延びる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項9】
前記蒸気出口または各蒸気出口(30)は、20mm 2 以下の開口を有する、請求項1に記載のブラシ。
【請求項10】
5ml.min -1 以下の蒸気流量を蒸気出口(30)に供給する、請求項1に記載のブラシ。
【請求項11】
気化される生成物の容器と、前記蒸気出口(30)に蒸気を供給する気化チャンバ(42)と、を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項12】
前記歯(30)は、高さが2mm~50mmである、請求項1に記載のブラシ。
【請求項13】
前記歯(23)は、表面突起を有さない、請求項1に記載のブラシ。
【請求項14】
前記歯(23、23a)のうちの少なくとも2つを加熱するための手段(35)を備え、加熱手段(35)によって加熱される前記歯(23、23a)は、熱伝導材料で作られる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項15】
前記歯のうちのいくつか(23b)は、低熱伝導率材料で作られる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項16】
請求項1に記載のブラシ(10)を用いて毛髪を処理するためのプロセスであって、毛髪の房に前記ブラシの前記歯(23、23a、23b)を通過させ、前記ブラシの蒸気出口(30)によって前記毛髪の房に蒸気をあてることによって、前記毛髪の房にコーミングを行うことを含む、プロセス。
【国際調査報告】