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特表2024-525971サイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】サイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240705BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240705BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240705BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W92/18
H04W72/0446
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504261
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2022108949
(87)【国際公開番号】W WO2023011347
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110882902.2
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322001587
【氏名又は名称】中信科智聯科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CICT Connected and Intelligent Technologies Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Office 505, 5th Floor, Building 2, No. 299, Scientific Research Avenue, Zengjia Town, High-tech Industrial Development Zone, Jiulongpo District, Chongqing, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鄭 石磊
(72)【発明者】
【氏名】李 晨▲しん▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 金玲
(72)【発明者】
【氏名】趙 鋭
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ51
(57)【要約】
本開示はサイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置を開示する。第1端末に適用される送信方法は、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを送信するか又はSL PRS及び第1指示情報を送信するステップと、を含み、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。本開示の実施例において、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいてSL PRSを第1リソースに搭載して送信及び受信を行い、加えて第1指示情報と配合可能であり、それによって、基地局がスケジューリングに参与せず且つ物理層チャネルの構造形態が従来の上りリンク及び下りリンクと異なる場合にSL PRSの伝送を実現するとともに、SL PRSに基づいてsidelinkに対してポジショニングすることを容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法であって、第1端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを送信するか、又は前記SL PRS及び第1指示情報を送信するステップと、を含み、
前記第1指示情報は前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とする送信方法。
【請求項2】
前記第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合において確定される
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項3】
前記時間-周波数リソース設定パラメータは、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、
前記SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、
前記SL PRSの周波数領域パターン設定情報、
前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、
前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、
前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、
前記SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、
前記SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項4】
前記第1指示情報は、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンクポジショニング情報SPI、
メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、
無線リソース制御RRCシグナリング、
サイドリンクデータパケット、
物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、
物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、
物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、
物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、
物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、
物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCH、のうちの少なくとも1つにより搭載される
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項5】
前記伝送パラメータ情報は、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数、
前記SL PRSの時間領域シンボル位置、
前記SL PRSの周波数領域パターン、
前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、
前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、
前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、
前記SL PRSの第1出現周期、
前記SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、
前記SL PRSの標識情報、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項6】
前記第1リソースが前記第1プリセット専用リソース集合において確定される場合、前記第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、
前記第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用するシンボル位置、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、
各周期における前記SL PRSの伝送回数、及び、
各周期において隣接する2つの前記SL PRSの間の時間領域リソース個数、を含み、
ここで、前記第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用すること、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項7】
複数の第1端末が前記第1プリセット専用リソース集合を共用する場合、
前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を、第1端末又は第2端末のユーザ標識に対応させることであって、前記符号分割多重化手段は直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであること、又は、
前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する前記符号分割多重化手段を、前記第2端末が送信するSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に対応させること、又は、
前記第1プリセット専用リソース集合において前記SL PRSと、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つと、を送信すること、又は、
前記第1プリセット専用リソース集合において前記SL PRSを送信し、且つ、前記SL PRSが所在するスロットslotにおける残りのリソース集合において、或いは前記第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotにおいて、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つを送信すること、を含み、
ここで、前記PSCCH、PSSCH又はPSPCHは、前記第1端末を指示するユーザ情報と、前記SL PRSの時間-周波数リソース情報とを搭載するために用いられ、前記PSSCH又はPSPCHはさらにポジショニング情報を搭載するために用いられる
ことを特徴とする請求項6に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項8】
前記第1リソースが前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合において確定される場合、前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅は、
前記第1周波数領域の帯域幅は前記PSSCHリソース集合の第3周波数領域の帯域幅と同一であること、
前記第1周波数領域の帯域幅は現在のリソースプールを完全に占用すること、
前記第1周波数領域の帯域幅は複数のリソースプールをカバーすること、
前記第1周波数領域の帯域幅はBWPを完全に占用すること、及び
前記第1周波数領域の帯域幅は搬送波を完全に占用すること、のうちの少なくとも1つの要件を満たす
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項9】
前記第1リソースにおいて前記SL PRSのみが伝送されるか、又は、
前記第1リソースにおいて、前記SL PRSと、
物理サイドリンク制御チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、前記PSSCHのデコードを指示するための第1SCI、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための第2SCI、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための専用情報、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのMAC CE、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのRRCシグナリング、及び、データ情報、のうちの少なくとも1つと、が伝送され、
前記データ情報はポジショニング情報を指示可能である
ことを特徴とする請求項8に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項10】
前記SL PRSの、前記第1リソースにおけるマッピング規則は、
前記SL PRSを搭載する直交周波数分割多重化OFDMシンボルへ前記SL PRSのみをマッピングさせること、
前記SL PRSが、第1信号を含むOFDMシンボルへマッピングしないことであって、前記第1信号は前記第1SCI、前記PSSCH DMRS、チャネル状態情報基準信号CSI RS、及び、位相追跡基準信号PTRSのうちの一部又はすべてを含むこと、
前記SL PRSが前記第1信号の一部又はすべてとリソース衝突が発生するとき、前記SL-PRSに対してパンクチャ処理を行うか又は前記第1信号に対してパンクチャ処理を行うこと、及び、
前記SL PRSが前記データ情報とリソース衝突が発生するとき、前記データ情報に対してパンクチャ処理又はレートマッチング処理を行うこと、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項9に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項11】
前記第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーする場合、対応する各リソースプールのいずれにおいてもPSCCH及び/又はPSSCHが設けられる
ことを特徴とする請求項9に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項12】
前記第1リソースにおいて前記SL PRS及び前記第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのいずれにおいても前記第1SCIが伝送され、
ここで、複数の前記第1SCIはそれぞれ、各自に対応するリソースプールにおける前記PSSCHリソース集合の伝送設定パラメータを指示する
ことを特徴とする請求項11に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項13】
前記第1リソースにおいて前記SL PRS及び前記第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのうちの少なくとも1つのリソースプールにおいて前記第1指示情報が伝送され、
ここで、1つより多くのリソースプールにおいて前記第1指示情報が伝送される場合、複数の前記第1指示情報により指示される伝送設定パラメータが同一である
ことを特徴とする請求項11に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項14】
前記SL PRSシーケンス初期化IDは、第1ステージSCIの巡回冗長検査CRC情報に基づいて確定されるか、又は、前記第1端末のポジショニング優先レベルに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項3に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項15】
前記第1周波数領域の開始PRB又は前記周波数領域の開始サブチャネルは、
リソースプールの開始PRB位置、帯域幅部分BWPの第3周波数領域の開始PRB位置、リソースブロックグリッド共通基準点Point Aの周波数領域位置、PSCCH又はPSSCHの開始PRB位置、及び、搬送波の開始PRB位置、のうちのいずれかに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項3又は5に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項16】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法であって、第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいて前記SL PRSを受信するか又はSL PRS及び第1指示情報を受信するステップと、を含み、
前記第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項17】
前記第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合に属する
ことを特徴とする請求項16に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項18】
前記時間-周波数リソース設定パラメータは、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、前記SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、前記SL PRSの周波数領域パターン設定情報、前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、前記SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、前記SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである
ことを特徴とする請求項16に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項19】
前記第1指示情報は、
サイドリンク制御情報SCI、サイドリンクポジショニング情報SPI、メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、無線リソース制御RRCシグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCH、のうちの少なくとも1つにより搭載される
ことを特徴とする請求項16に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項20】
前記伝送パラメータ情報は、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数、前記SL PRSの時間領域シンボル位置、前記SL PRSの周波数領域パターン、前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、前記SL PRSの第1出現周期、前記SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、前記SL PRSの標識情報、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項16に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項21】
前記第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、前記第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、
前記第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用するシンボル位置、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、
前記第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、
各周期における前記SL PRSの伝送回数、及び、
各周期において隣接する2つの前記SL PRSの間の時間領域リソース個数、を含み、
ここで、前記第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用すること、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項17に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項22】
前記第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、
第1端末又は第2端末のユーザ標識に基づいて、前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定することであって、前記符号分割多重化手段はOCC又はCSであること、又は、
前記第2端末により送信されたSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に基づいて、前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する前記符号分割多重化手段を確認すること、又は、
受信したPSCCH、PSSCH又はPSPCHに基づいて、前記第1端末のユーザ情報及び前記SL PRSの時間-周波数リソース情報を確定し、及び/又は、前記PSSCH又はPSPCHに基づいてポジショニング情報を確定すること、を更に含み、
ここで、前記PSCCH、前記PSSCH、前記PSPCHは、前記第1プリセット専用リソース集合、前記SL PRSが所在するスロットslotにおける残りのリソース、又は前記第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslot、により搭載される
ことを特徴とする請求項21に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項23】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置であって、第1端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第1処理モジュールと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを送信するか又は前記SL PRS及び第1指示情報を送信するように構成される第2処理モジュールと、を備え、
前記第1指示情報は、前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置。
【請求項24】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置であって、第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第3処理モジュールと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを受信するか又は前記SL PRS及び第1指示情報を受信するように構成される第4処理モジュールと、を備え、
前記第1指示情報、前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置。
【請求項25】
コンピュータ読取可能な記憶メディアであって、
コンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1ないし15のいずれ一項に記載の、第1端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法、又は、請求項16ないし22のいずれか一項に記載の、第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法が実現される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶メディア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は2021年8月2日に中国で出願された中国特許出願No.202110882902.2の優先権を主張し、その全ての内容を引用により組み込む。
【0002】
本開示は通信技術分野に関し、特にはサイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(登録商標) Release 16(3rd Generation Partnership Project Release 16,第3世代パートナーシッププロジェクトリリース16)は、NR Positioning(セルラーネットワークの上り・下りリンク)についての研究及び標準化を進めており、セルラーネットワークのカバー範囲内において、基地局はセル特定(cell-specific)の下りポジショニング基準信号(Positioning Reference Signal,PRSと略称)信号を送信し、端末は上りリンクにおいてポジショニングのための上り測定信号(sounding reference signal,SRSと略称)を送信して、対応するように、基準信号の時間差(Reference Signal Time Difference,RSTD)を測量するか、又は下りポジショニング基準信号(Downlink Positioning Reference Signal,DL PRS)の基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)を測量するか、又は端末の、DL PRSの受信とSRSの送信と間の時間差を測量する。基地局は上りの相対的到着時間(Relative Time of Arrival,RTOA)、SRSのRSRP、5G基地局(gNB)がSRSを受信する時点とgNBがDL PRSを送信する時点の間の時間差、及び、角度測定値などを測量することができる。測量した値を処理することによって、ユーザ機器(User Equipment,UE)の位置が算出される。
【0004】
Sidelink Positioning(サイドリンクポジショニング)に対する研究及び標準化関連の作業が積極的に進められているが、sidelinkは、Downlink及びUplink(上りリンク)と異なってgNBによりスケジューリングを行うシーンが存在しない可能性があるため、sidelink Positioning技術に適合するためには、自らのリソース選択及び物理層構造の特性などに基づいて、対応するsidelink-PRSを新たに設計する必要がある。しかし、Release-16/17 sidelinkにはポジショニング関連の特性が引き込まれておらず、且つsidelinkの物理層チャネル構造形態はDownlink及びUplinkと全く異なるため、従来のDL PRS及びSRS for positioningはsidelinkに直接適用されることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置を提供することを技術的目的とし、現在において基地局がスケジューリングに参与せず且つ物理層チャネルの構造形態が既知のチャネルと異なることに起因してポジショニングが実現できないとの課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法を開示する。該送信方法は第1端末に適用され、
サイドリンクポジショニング基準信号(Sidelink Positioning Reference Signal,SL PRSと略称)の時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを送信するか又はSL PRS及び第1指示情報を送信するステップであって、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられるステップと、を含む。
【0007】
本開示の別の選択可能な実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法を更に開示する。該受信方法は第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを受信するか又はSL PRS及び第1指示情報を受信するステップであって、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられるステップと、を含む。
【0008】
本開示の別の選択可能な実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置を更に開示し、該送信装置は第1端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第1処理モジュールと、
第1リソースを確定し且つ時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを送信するか又はSL PRS及び第1指示情報を送信するように構成される第2処理モジュールと、を備え、
第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するように用いられる。
【0009】
本開示の別の選択可能な実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置を更に開示し、該受信装置は第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第3処理モジュールと、
第1リソースを確定し且つ時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを受信するか又はSL PRS及び第1指示情報を受信するように構成される第4処理モジュールと、を備え、
第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。
【0010】
本開示の別の選択可能な実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読取可能な記憶メディアを更に開示する。コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上述した、第1端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法、又は上述した、第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法が実現される。
【発明の効果】
【0011】
関連技術に比べて、本開示の実施例に係るサイドリンクポジショニング基準信号の送信方法、受信方法及び装置は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0012】
本開示の実施例においては、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいてSL PRSを第1リソースに搭載して送信及び受信を行うとともに、第1指示情報を合わせて利用することによって、基地局がスケジューリングを参与せず且つ物理層チャネルの構造形態が従来の上りリンク及び下りリンクと異なる場合においてSL PRSの伝送を実現することに有利であり、並びにSL PRSに基づいてsidelinkに対してポジショニングを行うことを容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示に係るサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法のフローチャートである。
図2】重複マッピング時の周波数領域パターンの模式図である。
図3】第1プリセット専用リソース集合の設定模式図である。
図4】第1プリセット専用リソース集合においてPSCCH、PSSCH及びSL PRSを送信することの構造模式図である。
図5】複数のユーザ端末が同一の第1プリセット専用リソース集合において多重通信する模式図の一である。
図6】複数のユーザ端末が同一の第1プリセット専用リソース集合において多重通信する模式図の二である。
図7】第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーすることを示す模式図である。
図8】第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSのみをマッピングすることを示す模式図である。
図9】SL PRSがPSCCH、データ情報Data及びPSSCH DMRSのいずれとも多重通信しない場合を示す模式図である。
図10】SL PRSとPSSCH DMRSとが多重通信することを示す模式図である。
図11】第1周波数領域の帯域幅によりカバーされる複数のリソースプールのいずれにもPSCCH及び/又はPSSCHが配置されていることを示す模式図の一である。
図12】第1周波数領域の帯域幅によりカバーされる複数のリソースプールのいずれにもPSCCH及び/又はPSSCHが配置されていることを示す模式図の二である。
図13】本開示に係るサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法のフローチャートである。
図14】本開示に係るサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置の構造模式図である。
図15】本開示に係るサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示が解決しようとする技術的課題、技術的手段及び長所をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら詳しく説明する。以下の説明において提供される具体的な配置及びコンポーネントの特定の細部などは、本開示の実施例に対する全面的な理解に寄与するためのものに過ぎない。よって、当業者であればわかるように、ここに記載の実施例は、本開示の範囲及び思想から逸脱しない前提で様々な変更や修正が行われることが可能である。また、明確性及び簡潔性のために、周知の機能及び構造についての記載は省略されている。
【0015】
なお、明細書全体において言及される「1つの実施例」又は「一実施例」とは、実施例に関連する特定の構成、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。そこで、明細書全体の所々に現れる「1つの実施例において」又は「一実施例において」は必ずしも同一の実施例を指すわけではない。また、これらの特定の構成、構造又は特性は、任意の適切な形態で1つ又は複数の実施例に組み込まれることができる。
【0016】
なお、本開示の各実施例において、後述の各プロセスにおける番号の大小は実行順の前後を意味するわけではなく、各プロセスの実行順はその機能及び内在的なロジックにより決められるべきであり、本開示の実施例の実行過程に対して如何な限定になってもいけない。
【0017】
なお、本文における「及び/又は」との用語は、関連する対象の関連関係を記述するものに過ぎず、3種類の関係が存在可能と表す。例えば、A及び/又はBとは、Aのみが存在、AとBが同時に存在、Bのみが存在、との3種類の状況を表すことができる。また、本文における「/」との符号は一般に、その前後の関連する対象が「又は」の関係になることを表す。
【0018】
なお、本開示による実施例において、「Aに対応するB」とは、BがAに関連することを表して、BはAに基づいて確定されることができる。しかし、Aに基づいてBを確定することは、Aのみに基づいてBを確定することを意味するだけでなく、A及び/又は他の情報に基づいてBを確定することもできる点、理解されるべきである。
【0019】
図1に示すように、本開示の選択可能な一実施例は、サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法を提供する。該送信方法は第1端末に適用され、以下の内容を含む。
【0020】
ステップS101において、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得する。
【0021】
ステップS102において、第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを送信するか又はSL PRS及び第1指示情報を送信し、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。
【0022】
本開示の選択可能な一実施例においては、第1端末に適用される、SL PRSに用いられる送信方法が開示される。それは具体的に、送信する前にSL PRSのリソース設定パラメータを取得して、リソース設定パラメータに基づいて対応するリソースで配置を行うことができ、それによって対応するリソースにSL PRSを搭載し、リソースを送信するときに対応する第2端末にSL PRSを送信する。さらに、SL PRSを送信するために用いられる第1リソースを確定して、SL PRSが第1リソースに搭載されて送信されるようにして、SL PRSを送信することの実施可能性を保証する。ここで、第1リソースにおいてSL PRSを送信するとき、SL PRSのみを送信してもよく、又は、SL PRSと、第1リソースの伝送パラメータ情報を指示する第1指示情報とを送信してもよい。1つの具体的な実施例において、時間-周波数リソース設定情報がすべて第1端末及び第2端末により共同で確定された場合には、SL PRSのみを送信することによってsidelinkに対してポジショニングを行うことができる。SL PRSの時間-周波数リソース設定情報のうちに第1端末のみにより確定された情報が存在する場合には、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を送信することによってsidelinkに対してポジショニングを行う必要があり、それによって第2端末は該第1指示情報に基づいてSL PRSのすべての時間-周波数リソース設定情報を正確的に把握することができ、ひいてはSL PRSの正確な伝送が保証される。
【0023】
以上をまとめると、本開示の実施例においては、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて、予め確定された第1リソースにSL PRSを搭載して送信し、加えて第1指示情報と配合可能であり、このように、基地局がスケジューリングに参与せず且つ物理層チャネルの構造形態が従来の上りリンク及び下りリンクと異なる場合にSL PRSの伝送を実現することに有利であり、且つSL PRSに基づいてsidelinkに対してポジショニングを行うことを容易にする。
【0024】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1種類のリソース集合において確定される。
【0025】
本開示の選択可能な一実施例において、第1リソースは単一のリソース集合において確定されてもよく、複数のリソース集合において確定されてもよい。ここで、リソース集合は第1プリセット専用リソース集合及びPSSCHリソース集合などを含むがこれらに限られない。1つの具体的な実施例において、第1プリセット専用リソース集合とPSSCHリソース集合との両方によって共同で第1リソースを確定する場合、SL PRSは第1プリセット専用リソース集合のリソースに搭載され、第1指示情報はPSSCHリソース集合のリソースに搭載されるようにすることができる。
【0026】
選択的に、第1プリセット専用リソース集合を配置することによって、従来端末への影響を避けるとともに、SL PRSへの他の信号による妨害を軽減することができ、さらにSL PRSのためにより大きな周波数領域の帯域幅を割り当てることができ、ポジショニング精度の確保に有利である。
【0027】
なお、ここのリソース集合はリソースプールなどで表されてもよい。
【0028】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、時間-周波数リソース設定パラメータは、SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、SL PRSの周波数領域パターン設定情報、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。
【0029】
本開示の具体的な一実施例においてはSL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータに対して例を挙げて説明しており、実際に設定するとき、時間-周波数リソース設定パラメータは上述した少なくとも1つを含むことができる。
【0030】
なお、上述した時間-周波数リソース設定パラメータはいずれもRRCシグナリングにより設定されるか又は予め設定されることができ、或いは第1端末の自身情報に基づいて確定されることができる。第1端末の自身情報に基づいて確定される場合には、第1指示情報を用いて指示を行う必要があり、それによって受信側はSL PRSを受信するときに第1指示情報によってSL PRSを正確に把握できる。
【0031】
また、本開示の具体的な一実施例において、SL PRSの周波数領域パターン設定情報はコーム状サイズであり、コームサイズ(comb size)、開始シンボルの各PRBのリソース要素(Resource Element,REと略称)、及び、各シンボルにおけるRE粒度のマッピングオフセットを含むがこれらに限られない。なお、いずれのシンボルにおいても重複マッピングである場合では、周波数領域における各PRB内のREマッピング位置のみがあればよい。図2を参照すると、その中、左側図面は右側図面の周波数領域パターンがオフセットした場合を示す模式図である。ユーザ端末(UE1)にとって、コームサイズは4であり、開始シンボル(1st symbol)のPRB(又はRB(Resource Block,リソースブロック))における開始マッピングRE位置(RE0)はindex=0であり、4つのシンボルにおけるREマッピングオフセットは{0,2,1,3}である。
【0032】
なお、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報において第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。時間-周波数リソース設定パラメータはSL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報を含むが、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報を含まなくてもよい。又は、時間-周波数リソース設定パラメータはSL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報を含むが、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報を含まなくてもよい。
【0033】
さらに、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1指示情報は、サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information,SCI)、サイドリンクポジショニング情報(Sidelink Positioning Information,SPI)、メディアアクセス制御層制御ユニット(Media Access Control Control Element,MAC CE)、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel,PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel,PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast Channel,PSBCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel,PSFCH)、物理サイドリンク発見チャネル(Physical Sidelink Discover Channel,PSDCH)、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネル(Physical Sidelink Positioning Channel,PSPCH)のうちの少なくとも1つにより搭載される。
【0034】
なお、ここで、「SPI」はサイドリンクにおいてポジショニング関連情報を指示するための指示情報タイプを指す。ただし、ポジショニング関連情報を指示する指示情報タイプの名称はSPIに限られない。
【0035】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、伝送パラメータ情報は、SL PRSの時間領域シンボル個数、SL PRSの時間領域シンボル位置、SL PRSの周波数領域パターン、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、SL PRSの第1出現周期、SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、SL PRS標識情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
なお、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられるため、伝送パラメータ情報のタイプはリソース設定パラメータのタイプに対応し、且つ、実際の伝送中に伝送パラメータ情報のタイプの数は、第1端末の自身情報に基づいて確定されたリソース設定パラメータのタイプの数に対応する。このように、第1指示情報が指示を行うときの完全性を保証する。
【0037】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合において確定される場合、第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用したシンボル位置、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数、及び、各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数を含む。
【0038】
ここで、第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用することのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
本開示の選択可能な一実施例において、第1リソースを第1プリセット専用リソース集合において確定する必要がある場合、まずは第1プリセット専用リソース集合に対して設定を行い、すなわちRRCシグナリングの設定又はプリセット設定によって、該第1プリセット専用リソース集合に対応する、スロット中のシンボル位置、第2周波数領域の開始PRB、第2周波数領域の帯域幅、第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数及び各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数を先に取得する。図3に示すように、その中、periodは第1プリセット専用リソースが現れる周期であり、slotはスロットであり、PRSはSL PRSであり、BWは帯域幅Bandwidthである。上述した設定パラメータが設定される間、スロットの構造には変化が発生して、伝送ブロックサイズ(Transport block Size,TBSと略称)の計算がある程度の影響を受ける。そのため、第1ステージSCIに新しい情報フィールドを組み込む必要があり、それを用いて、現在のスロットにおいてTBSを計算するときにSL PRSにより占用されるシンボル数又は詳しいオーバーヘッドを指示する。
【0040】
具体的に、本実施例においてはさらに、第2周波数領域の帯域幅の占用形態に対して例を挙げて説明する。ここで、第2周波数領域の帯域幅は現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び/又は、プリセットした個数のPRBを占用することができる。実際に適用される際には、SL PRSが実際に占用した帯域幅に基づいて該第2周波数領域の帯域幅を確定することができる。
【0041】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、複数の第1端末が第1プリセット専用リソース集合を共用する場合、該方法は、
SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を第1端末又は第2端末のユーザ標識に対応させることであって、符号分割多重化手段は直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであること、
又は、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を、第2端末により送信されるSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に対応させること、
又は、第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSと、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つとを送信すること、
又は、第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSを送信し、且つ、SL PRSが位置するスロットslotにおける残りのリソース集合において、又は、第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotにおいて、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つを送信すること、を含む。
【0042】
ここで、PSCCH、PSSCH又はPSPCHは、第1端末を指示するユーザ情報と、SL PRSの時間-周波数リソース情報とを搭載するために用いられ、PSSCH又はPSPCHはさらにポジショニング情報を搭載するように用いられる。
【0043】
本開示の別の選択可能な一実施例において、複数の第1端末は第1プリセット専用リソース集合(PRS Dedicated Resource Pool)において同じ専用リソースにより多重通信(マルチプレクシング)することができる。この場合、ポジショニングの精度を保証するために、異なる第1端末に対応するリソースを直交させることができる。例えば、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用される符号分割多重化手段と、端末或いはSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置との対応関係を構築する。又は、同じスロットにおける残りのリソース集合或いはプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットにおいて、ユーザ情報及び時間-周波数リソース情報を搭載するPSCCH、PSSCH及び/又はPSPCHを送信する。ここで、PSSCH又はPSPCHはさらにポジショニング情報(図4に示す)を搭載するように用いられる。以上の操作によって、複数のユーザ端末により占用されるリソースを直交させることができる(図5に示す)。ここで、ユーザ情報はユーザ端末のソースIDを含むがこれに限られない。
【0044】
なお、上述した符号分割多重化手段は、直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであり、SL PRSにより採用されるシーケンス種類に関わる。ここで、Goldシーケンス式が採用される場合、符号分割多重化手段はOCCであり、ZCシーケンス式が採用される場合、符号分割多重化手段はCSである。
【0045】
具体的に、PSCCH、PSSCH、PSPCHは、図6に示すように、第1プリセット専用リソース集合、SL PRSの所在スロットslotにおける残りのリソース、又は、第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotに搭載されることができる。
【0046】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースがサイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合において確定される場合、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅は、第1周波数領域の帯域幅がPSSCHリソース集合の第3周波数領域の帯域幅と同じであること、第1周波数領域の帯域幅が現在のリソースプールを完全に占用すること、第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーすること、第1周波数領域の帯域幅がBWPを完全に占用すること、及び、第1周波数領域の帯域幅が搬送波を完全に占用すること、のうちの少なくとも1つの要件を満足する。
【0047】
本開示の別の選択可能な一実施例において、第1リソースがPSSCHリソース集合において確定される場合、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅は限定される。ここで、該第1周波数領域の帯域幅は必要に応じて、PSSCHリソース集合の第3周波数領域の帯域幅と同じになること、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、BWPを完全に占用すること、又は、搬送波を完全に占用すること、から選ばれることができ、それによって伝送ニーズを満足するとともにリソース浪費の軽減に寄与する。第1周波数領域の帯域幅が現在のリソースプールを完全に占用するか、複数のリソースプールをカバーするか、BWPを完全に占用するか、又は、搬送波を完全に占用するとき(図7に示す通りであり、図7における第1周波数領域の帯域幅は複数のリソースプール(Resource pool)をカバーしており、GPはguard period(保護周期)であり、AGCはautomatic gain control(自動ゲイン制御)を指す)、SL-PRSにより占用される帯域幅は制限されることがなく、それによってポジショニング精度がある程度保証される。
【0048】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースにおいてはSL PRSのみが伝送されるか、又は、第1リソースにおいてはSL PRSと、物理サイドリンク制御チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、PSSCHのデコードを指示するための第1SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための第2SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための専用情報、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのMAC CE、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのRRCシグナリング、及び、ポジショニング情報を指示することができるデータ情報のうちの少なくとも1つと、が伝送される。
【0049】
選択的に、第1リソースがPSSCHリソース集合において確定される場合、第1リソースはSL PRSの伝送を行うとともに、それに関連する他の情報の伝送も同時に行う。例えば、PSSCH DMRSと、PSSCHのデコードを指示するための第1SCIと、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための第2SCI、専用情報、MAC CE及び/又はRRCシグナリングと、ポジショニング情報を指示するためのデータ情報と、等々のうちの少なくとも1つを含む。これによって、該第1リソースを受信する第2端末は該SL PRSの位置及びポジショニング情報を正確に把握することができる。
【0050】
なお、上述した第1SCI、第2SCI及び専用情報は第1ステージSCI、第2ステージSCI、又は、パラメータ及び/又はポジショニング情報を専用的に指示するための第3ステージSCIのうちの少なくとも1つである。
【0051】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、SL PRSの、第1リソースにおけるマッピング規則は、SL PRSを搭載するOFDMシンボルへSL PRSのみをマッピングさせること、SL PRSが、第1信号を含むOFDMシンボルへマッピングされないことであって、第1信号は第1SCI、PSSCH DMRS、チャネル状態情報基準信号CSI RS、及び、位相追跡基準信号PTRSのうちの一部又はすべてを含むこと、SL PRSが第1信号の一部又はすべてとリソース衝突が発生するとき、SL-PRSに対してパンクチャ処理を行うか又は第1信号に対してパンクチャ処理を行うこと、及び、SL PRSがデータ情報とリソース衝突が発生するとき、データ情報に対してパンクチャ処理又はレートマッチング処理を行うこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
本開示の具体的な一実施例において、第1リソースがPSSCHリソース集合において確定される場合、SL PRSの、第1リソースにおけるマッピングは、予め設定されたマッピング規則に従ってマッピングされるべきであり、ここで前記マッピング規則は以下を含む。
【0053】
SL PRSと他の情報の間にリソース衝突が発生することを避けるとともにSL PRSのパワースペクトル密度(Power Spectral Density,PSDと略称)を降下させないために、SL PRSを搭載するOFDMシンボルにおいてはSL PRSのみをマッピングして、他の情報をマッピングしない。図8に示されるのは、第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSのみがマッピングされることの模式図である。
【0054】
また、SL PRSは第1信号とリソース衝突が発生しやすいため、第1信号を含むOFDMシンボルへSL PRSをマッピングすることは、できる限り避けるべきである。ここで、第1信号は第1SCI、PSSCH DMRS、チャネル状態情報基準信号(Channel state information reference signal,CSI RSと略称)、及び、位相追跡基準信号(Phase tracking reference signal,PTRSと略称)のうちの一部又はすべてを含むがこれらに限られない。
【0055】
リソース制限などの要因に起因してSL PRSを搭載するOFDMシンボルにおいて不可避に他の情報をマッピングする必要がある場合、もしSL PRSが他の情報とリソース衝突が発生すると、他の情報の詳しいタイプによってSL PRS又は他の情報に対して処理を行う。具体的には、SL PRSが第1信号の一部又はすべてとリソース衝突が発生する場合、SL-PRSに対してパンクチャ処理を行うか又は第1信号に対してパンクチャ処理を行い、SL PRSがデータ情報とリソース衝突が発生する場合、データ情報に対してパンクチャ処理又はレートマッチング処理を行う。
【0056】
本開示の具体的な一実施例においては、PSSCHがSL PRSを搭載し且つSL PRSがPSSCHと同じ帯域幅を占用する場合の送信方法を例として説明する。ここで、図9はSL PRSが、PSCCH、データ情報Data及びPSSCH DMRSのいずれとも多重通信されない場合の模式図であり、図10はSL PRSがPSSCH DMRSと多重通信される場合の模式図である。具体的に、PSSCH DMRSとSL PRSとが多重通信されるとき、該PSSCH DMRSを直接利用するか又はPSSCH DMRS及びSL PRSを利用することによって、ポジショニングを行うことができる。さらに、PSSCH DMRSとSL PRSが同一のOFDMシンボルへマッピングされる場合、PSSCH DMRSを該シンボルにおけるSL PRSとすることができる。
【0057】
以上のようにSL PRSを設定すると、R16、R17のユーザ端末に対する互換性に寄与することができ、従来のリソースセンシングメカニズムを破壊しないとともに、第1ステージSCIを変更する必要もなく、特別にR16、R17のリソースセンシング基準信号をPSSCH DMRSに設定する必要もない。
【0058】
なお、時間領域においてSL PRSは連続的なものであってもよく、非連続的なものであってもよい。また、SL PRSはポジショニングに用いられる以外にも、補助チャネルの予測に用いられることができる。具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーする場合、それぞれの対応するリソースプール内にはいずれもPSCCH及び/又はPSSCHが配置されている。
【0059】
なお、ここで、第1リソースがPSSCHリソース集合において確定される場合、第1周波数領域の帯域幅によりカバーされる複数のリソースプール内にはいずれもPSCCH及び/又はPSSCHが配置されて(図11又は図12に示す通り)おり、これによって完全なSL PRSを正確に把握することができる。
【0060】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法においては、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのいずれにおいても第1SCIが伝送される。ここで、複数の第1SCIはそれぞれ、各自の対応するリソースプール中のPSSCHリソース集合の伝送設定パラメータを指示する。
【0061】
なお、ここで、第1周波数領域の帯域幅は複数のリソースプールをカバーし且つ第1リソースは第1指示情報の送信にも用いられる場合、いずれのリソースプールにおいても第1SCIが伝送される。ここで、複数の第1SCIはそれぞれ、各自の対応するリソースプールにおけるPSSCHリソース集合の伝送設定パラメータを指示し、これによって、PSSCHをデコードすることで完全なSL PRSを正確に把握することができる。
【0062】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのうちの少なくとも1つのリソースプールにおいて第1指示情報を伝送する。ここで、1つより多くのリソースプールにおいて第1指示情報を伝送する場合、複数の第1指示情報により指示される伝送設定パラメータは同一である。
【0063】
なお、ここで、第1周波数領域の帯域幅は複数のリソースプールをカバーし且つ第1リソースは第1指示情報の送信にも用いられる場合、カバーされる複数のリソースプールのいずれにおいても該第1指示情報を伝送する。ここで、複数の第1指示情報により指示される伝送設定パラメータを同一にすることによって、完全なSL PRSを正確に把握することができる。
【0064】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、SL PRSシーケンス初期化IDは第1ステージSCIの巡回冗長検査CRC情報によって確定されるか、又は第1端末のポジショニング優先レベルによって確定される。
【0065】
本開示の具体的な一実施例においては、時間-周波数リソース設定パラメータ中のSL PRSシーケンス初期化IDの取得手段について限定する。ここで、SL PRSシーケンス初期化IDは、第1ステージSCIの巡回冗長検査CRC情報に基づいて確定され且つそれに対応する情報ビットにより生成されるか、又は、第1端末のポジショニング優先レベルに基づいて確定されることができる。
【0066】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルは、リソースプールの開始PRB位置、帯域幅部分BWPの第3周波数領域の開始PRB位置、リソースブロックグリッド共通基準点Point Aの周波数領域位置、PSCCH或いはPSSCHの開始PRB位置、及び、搬送波の開始PRB位置のうちのいずれか1つに基づいて確定される。
【0067】
本開示の他の選択可能な一実施例においては、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータ中の第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルの取得手段について限定する。ここで、リソースプールの開始PRB位置、帯域幅部分BWPの第3周波数領域の開始PRB位置、リソースブロックグリッド共通基準点Point Aの周波数領域位置、PSCCH或いはPSSCHの開始PRB位置、搬送波の開始PRB位置は、いずれも第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルの参考情報とされることができ、第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルを確定するとき、直接以上の参考情報を第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルとするか、又は、以上の参考情報に基づいてプリセットのオフセットを加えることによって取得する。
【0068】
図13に示すように、本開示の別の選択可能な一実施例はサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法を更に開示する。該受信方法は第2端末に適用され、以下のステップを含む。
【0069】
ステップS1301において、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得する。
【0070】
ステップS1302において、第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて、第1リソースにおいてSL PRSを受信するか又はSL PRS及び第1指示情報を受信し、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。
【0071】
本開示の選択可能な一実施例は、第2端末に適用される、SL PRSに用いられる受信方法を提供する。それは具体的に、SL PRSを受信するとき、まずはSL PRSのリソース設定パラメータを取得し、SL PRSの送信に用いられる第1リソースを確定したあと、リソース設定パラメータに基づいて、対応する第1リソースにおいてSL PRSを受信することができる。第1リソースにおいてSL PRSを受信するとき、送信リソースのタイプに従って、SL PRSのみを受信するか、又は、SL PRSと、第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するための第1指示情報とを受信する。1つの具体的な実施例において、時間-周波数リソース設定情報がいずれも第1端末及び第2端末の両方により共同で確定される場合には、SL PRSのみを受信してsidelinkに対してポジショニングを行うことができる。SL PRSの時間-周波数リソース設定情報に第1端末のみにより確定された情報が存在する場合には、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を受信してsidelinkに対してポジショニングを行う必要があり、それによって第2端末は該第1指示情報に基づいてSL PRSのすべての時間-周波数リソース設定情報を正確に把握することができ、SL PRSの高精度伝送が保証される。
【0072】
以上をまとめると、本開示の実施例においては、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースからSL PRSを受信し、加えて第1指示情報と配合可能であり、このように、基地局がスケジューリングに参与せず且つ物理層チャネルの構造形態が従来の上りリンク及び下りリンクと異なる場合にSL PRSの伝送を実現することに有利であり、且つSL PRSに基づいてsidelinkに対してポジショニングを行うことを容易にする。
【0073】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1種類のリソース集合に属する。
【0074】
本開示の選択可能な一実施例において、第1リソースは単一のリソース集合において確定されてもよく、複数のリソース集合において確定されてもよい。ここで、リソース集合は第1プリセット専用リソース集合及びPSSCHリソース集合などを含むがこれらに限られない。1つの具体的な実施例において、第1プリセット専用リソース集合とPSSCHリソース集合との両方によって共同で第1リソースを確定する場合、SL PRSが第1プリセット専用リソース集合のリソースに搭載され、第1指示情報がPSSCHリソース集合のリソースに搭載されるようにすることができる。
【0075】
選択的に、第1プリセット専用リソース集合を配置することによって、従来端末への影響を避けるとともに、SL PRSへの他の信号による妨害を軽減することができ、さらにSL PRSのためにより大きな周波数領域の帯域幅を割り当てることができ、ポジショニング精度の確保に有利である。
【0076】
なお、ここのリソース集合はリソースプールなどで表されてもよい。
【0077】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、時間-周波数リソース設定パラメータは、SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、SL PRSの周波数領域パターン設定情報、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報のうちの少なくとも1つを含む。ここで、第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。
【0078】
本開示の具体的な一実施例においてはSL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータに対して例を挙げて説明しており、実際に設定するとき、時間-周波数リソース設定パラメータは上述した少なくとも1つを含むことができる。
【0079】
なお、上述した時間-周波数リソース設定パラメータはいずれもRRCシグナリングにより設定されるか又は予め設定されることができ、或いは第1指示情報の指示に基づいて確定されることができる。第1指示情報の指示に基づいて確定される場合、該部分の情報は第1端末の自身情報に基づいて確定されたものと考えられればよい。
【0080】
また、本開示の具体的な一実施例において、SL PRSの周波数領域パターン設定情報はコーム状サイズであり、コームサイズ(comb size)、開始シンボルの各PRBのリソース要素(Resource Element,REと略称)、及び、各シンボルにおけるRE粒度のマッピングオフセットを含むがこれらに限られない。なお、いずれのシンボルにおいても重複マッピングである場合では、周波数領域における各PRB内のREマッピング位置のみがあればよい。図2を参照すると、ユーザ端末にとって、コームサイズは4であり、開始シンボルの各PRBにおける開始マッピングRE位置はindex=0であり、各シンボルにおけるREマッピングオフセットは{0,2,1,3}である。
【0081】
なお、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報において第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。時間-周波数リソース設定パラメータはSL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報を含むが、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報を含まなくてもよい。又は、時間-周波数リソース設定パラメータはSL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報を含むが、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報を含まなくてもよい。
【0082】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、第1指示情報は、サイドリンク制御情報SCI、サイドリンクポジショニング情報SPI、メディアアクセス制御ユニットMAC CE、無線リソース制御RRCシグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCHのうちの少なくとも1つにより搭載される。
【0083】
なお、ここで、「SPI」はサイドリンクにおいてポジショニング関連情報を指示するための指示情報タイプを指す。ただし、ポジショニング関連情報を指示する指示情報タイプの名称はSPIに限られない。
【0084】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、伝送パラメータ情報は、SL PRSの時間領域シンボル個数、SL PRSの時間領域シンボル位置、SL PRSの周波数領域パターン、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、SL PRSの第1出現周期、SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、SL PRS標識情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
なお、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられるため、伝送パラメータ情報のタイプはリソース設定パラメータのタイプに対応し、且つ、実際の伝送中に伝送パラメータ情報のタイプの数は、第1端末の自身情報に基づいて確定されたリソース設定パラメータのタイプの数に対応する。このように、第1指示情報が指示を行うときの完全性を保証する。
【0086】
さらに、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用するシンボル位置、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数、及び、各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数を含む。
【0087】
ここで、第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用することのうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
本開示の選択可能な一実施例において、第1リソースを第1プリセット専用リソース集合において確定する必要がある場合、図3に示すように、まずは第1プリセット専用リソース集合に対して設定を行い、すなわちRRCシグナリングの設定又はプリセットの設定によって、該第1プリセット専用リソース集合に対応するスロット中のシンボル位置、第2周波数領域の開始PRB、第2周波数領域の帯域幅、第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数及び各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数を先に取得する。上述した設定パラメータが設定される間、スロットの構造には変化が発生して、TBSの計算がある程度の影響を受ける。そのため、第1ステージSCIに新しい情報フィールドを組み込む必要があり、それを用いて、現在のスロットがTBSを計算するときにSL PRSにより占用されるシンボル数又は詳しいオーバーヘッドを指示する。
【0089】
具体的に、本実施例においてはさらに、第2周波数領域の帯域幅の占用形態に対して例を挙げて説明する。ここで、第2周波数領域の帯域幅は現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び/又は、プリセットした個数のPRBを占用することができる。実際に適用される際には、SL PRSが実際に占用した帯域幅に基づいて該第2周波数領域の帯域幅を確定することができる。
【0090】
具体的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法において、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、該方法は、
第1端末又は第2端末のユーザ標識に基づいてSL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定することであって、符号分割多重化手段はOCC又はCSであること、
又は、第2端末により送信されるSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に基づいて、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定すること、
又は、受信したPSCCH、PSSCH或いはPSPCHに基づいて第1端末のユーザ情報及びSL PRSの時間-周波数リソース情報を確定し、及び/又は、PSSCH或いはPSPCHに基づいてポジショニング情報を確定すること、を含む。
【0091】
ここで、PSCCH、PSSCH及びPSPCHは、第1プリセット専用リソース集合、SL PRSの所在スロットslotにおける残りのリソース、又は、第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotに搭載される。
【0092】
本開示の別の選択可能な一実施例において、複数の第1端末は第1プリセット専用リソース集合において同じ専用リソースにより多重通信することができる。この場合、ポジショニングの精度を保証するために、異なる第1端末に対応するリソースを直交させることができる。そのため、送信時には予め設定された規則に従って複数のリソースを直交させる。そのため、受信時には、対応する第1リソースを、予め設定された規則に従って再び確定する必要がある。ここで、リソースを受信する方式はリソースを送信する方式に対応する。例えば、ユーザ標識によってマッピングを行う場合(図4に示す)には、第1端末又は第2端末のユーザ標識に基づいてSL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定し、ひいては対応するSL PRSを確定する。PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つによって指示する(図5に示す)場合、プリセットの位置で該PSCCH、PSSCH及び/又はPSPCHを取得し、さらに、PSCCH、PSSCH或いはPSPCHに基づいて第1端末のユーザ情報及びSL PRSの時間-周波数リソース情報を確定し、及び/又は、PSSCH或いはPSPCHに基づいてポジショニング情報を確定する。ここで、ユーザ情報はユーザ端末のソースIDを含むがこれに限られない。
【0093】
具体的に、図6に示すように、PSCCH、PSSCH、PSPCHは第1プリセット専用リソース集合、SL PRSの所在スロットslotにおける残りのリソース(Nomal Resource Poolに対応するリソース)、又は、第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotに搭載されることができる。
【0094】
なお、上述した符号分割多重化手段は直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであり、SL PRSが採用するシーケンスの種類に関わる。ここで、Goldシーケンス式が採用される場合、符号分割多重化手段はOCCであり、ZCシーケンス式が採用される場合、符号分割多重化手段はCSである。
【0095】
図14に示すように、本開示のもう1つの選択可能な実施例はサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置を提供する。該送信装置は第1端末に適用され、第1処理モジュール1401及び第2処理モジュール1402を備える。
【0096】
第1処理モジュール1401は、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される。
【0097】
第2処理モジュール1402は、第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを送信するか又はSL PRS及び第1指示情報を送信するように構成される。ここで、第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。
【0098】
選択的に、上述した送信装置において、第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合において確定される。
【0099】
具体的に、上述した送信装置において、時間-周波数リソース設定パラメータは、SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、SL PRSの周波数領域パターン設定情報、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報、のうちの少なくとも1つを含む。ここで、第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。
【0100】
さらに、上述した送信装置において、第1指示情報は、サイドリンク制御情報SCI、サイドリンクポジショニング情報SPI、メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、無線リソース制御RRCシグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCHのうちの少なくとも1つにより搭載される。
【0101】
具体的に、上述した送信装置において、伝送パラメータ情報は、SL PRSの時間領域シンボル個数、SL PRSの時間領域シンボル位置、SL PRSの周波数領域パターン、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、SL PRSの第1出現周期、SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、SL PRS標識情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
選択的に、上述した送信装置において、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合において確定される場合、第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用するシンボル位置、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数、及び、各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数を含む。ここで、第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在リソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
選択的に、上述した送信装置は、複数の第1端末が第1プリセット専用リソース集合を共用する場合、第5処理モジュールを更に備える。
【0104】
第5処理モジュールは、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を第1端末又は第2端末のユーザ標識に対応させるか、又は、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を、第2端末により送信されたSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に対応させるか、又は、第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSと、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つとを送信するか、又は、第1プリセット専用リソース集合においてSL PRSを送信し、且つSL PRSが所在するスロットslotにおける残りのリソース集合又は第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotにおいてPSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つを送信する、ように構成される。
【0105】
ここで、符号分割多重化手段は直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであり、PSCCH、PSSCH又はPSPCHは、第1端末を指示するユーザ情報とSL PRSの時間-周波数リソース情報とを搭載するように用いられ、PSSCH又はPSPCHはさらにポジショニング情報を搭載するように用いられる。
【0106】
具体的に、上述した送信装置において、第1リソースがサイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合において確定される場合、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅は、第1周波数領域の帯域幅がPSSCHリソース集合の第3周波数領域の帯域幅と同一であること、第1周波数領域の帯域幅が現在のリソースプールを完全に占用すること、第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーすること、第1周波数領域の帯域幅がBWPを完全に占用すること、及び、第1周波数領域の帯域幅が搬送波を完全に占用すること、のうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0107】
選択的に、上述した送信装置において、第1リソースではSL PRSのみを伝送するか、又は、第1リソースではSL PRSと、物理サイドリンク制御チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、PSSCHのデコードを指示する第1SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示する第2SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示する専用情報、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するMAC CE、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するRRCシグナリング、及び、データ情報のうちの少なくとも1つとを伝送する。ここで、データ情報はポジショニング情報を指示するために用いられることができる。
【0108】
選択的に、上述した送信装置において、SL PRSの、第1リソースにおけるマッピング規則は、
SL PRSを搭載するOFDMシンボルへSL PRSのみをマッピングさせること、
第1信号を含むOFDMシンボルにおいてSL PRSをマッピングしないこと、
SL PRSと、第1信号のうちの一部又はすべてとリソース衝突が発生する場合、SL-PRSに対してパンクチャ処理を行うか又は第1信号に対してパンクチャ処理を行うこと、及び、
SL PRSとデータ情報とがリソース衝突が発生する場合、データ情報に対してパンクチャ処理又はレートマッチング処理を行うこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
ここで、第1信号は第1SCI、PSSCH DMRS、チャネル状態情報基準信号CSI RS、及び、位相追跡基準信号PTRSの一部又はすべてを含む。
【0110】
具体的に、上述した送信装置において、第1周波数領域の帯域幅が複数のリソースプールをカバーする場合、対応するいずれのリソースプールにおいてもPSCCH及び/又はPSSCHが設けられている。
【0111】
選択的に、上述した送信装置では、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのいずれにおいても第1SCIを伝送する。ここで、複数の第1SCIはそれぞれ、各自に対応するリソースプールにおけるPSSCHリソース集合の伝送設定パラメータを指示する。
【0112】
選択的に、上述した送信装置では、第1リソースにおいてSL PRS及び第1指示情報を送信する場合、カバーされる複数のリソースプールのうちの少なくとも1つのリソースプールにおいて第1指示情報を伝送する。ここで、1つより多くのリソースプールにおいて第1指示情報を伝送するとき、複数の第1指示情報により指示される伝送設定パラメータは同一である。
【0113】
具体的に、上述した送信装置において、SL PRSシーケンス初期化IDは第1ステージSCIの巡回冗長検査CRC情報に基づいて確定されるか、又は、第1端末のポジショニング優先レベルに基づいて確定される。
【0114】
選択的に、上述した送信装置において、第1周波数領域の開始PRB又は周波数領域の開始サブチャネルは、リソースプールの開始PRB位置、帯域幅部分BWPの第3周波数領域の開始PRB位置、リソースブロックグリッド共通基準点Point Aの周波数領域位置、PSCCH或いはPSSCHの開始PRB位置、及び、搬送波の開始PRB位置のうちのいずれかに基づいて確定される。
【0115】
本開示における送信装置の実施例は、上述した第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法の実施例に対応する送信装置であり、上述した第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法の実施例に係る実施手段はすべて該送信装置の実施例に適用されることができ、同じ技術的効果を果たすこともできる。
【0116】
図15に示すように、本開示のもう1つの選択可能な実施例はサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置を提供する。該受信装置は第2端末に適用され、第3処理モジュール1501及び第4処理モジュール1502を備える。
【0117】
第3処理モジュール1501は、SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される。
【0118】
第4処理モジュール1502は、第1リソースを確定し、時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいてSL PRSを受信するか、又はSL PRS及び第1指示情報を受信するように構成される。第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる。
【0119】
選択的に、上述した受信装置において、第1リソースは、第1プリセット専用リソース集合と、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合に属する。
【0120】
具体的に、上述した受信装置において、時間-周波数リソース設定パラメータは、SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、SL PRSの周波数領域パターン設定情報、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報、のうちの少なくとも1つを含む。ここで、第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである。
【0121】
選択的に、上述した受信装置において、第1指示情報は、サイドリンク制御情報SCI、サイドリンクポジショニング情報SPI、メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、無線リソース制御RRCシグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCH、のうちの少なくとも1つにより搭載される。
【0122】
具体的に、上述した受信装置において、伝送パラメータ情報は、SL PRSの時間領域シンボル個数、SL PRSの時間領域シンボル位置、SL PRSの周波数領域パターン、SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、SL PRSの第1出現周期、SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、SL PRS標識情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
さらに、上述した受信装置において、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、第1プリセット専用リソース集合の設定パラメータは、第1プリセット専用リソース集合が各スロットslotにおいて占用するシンボル位置、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の開始PRB、第1プリセット専用リソース集合の第2周波数領域の帯域幅、第1プリセット専用リソース集合の第2出現周期、各周期におけるSL PRSの伝送回数、及び、各周期において隣接する2つのSL PRSの間の時間領域リソース個数、を含む。ここで、第2周波数領域の帯域幅の占用形態は、現在のリソースプールを完全に占用すること、複数のリソースプールをカバーすること、部分帯域幅BWPを完全に占用すること、搬送波を完全に占用すること、及び、プリセットした個数のPRBを占用すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
具体的に、上述した受信装置は、第1リソースが第1プリセット専用リソース集合に属する場合、第6処理モジュールを更に備える。第6処理モジュールは、
第1端末又は第2端末のユーザ標識に基づいて、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定するか、又は、
第2端末により送信されたSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に基づいて、SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を確定するか、又は、
受信したPSCCH、PSSCH又はPSPCHに基づいて第1端末のユーザ情報及びSL PRSの時間-周波数リソース情報を確定し、及び/又は、PSSCH或いはPSPCHに基づいてポジショニング情報を確定する、ように構成される。
【0125】
ここで、符号分割多重化手段はOCC又はCSであり、PSCCH、PSSCH、PSPCHは第1プリセット専用リソース集合、SL PRSが所在するスロットslotの残りのリソース、又は、第1プリセット専用リソース集合からプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotにより搭載される。
【0126】
本開示における受信装置の実施例は、上述した第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法の実施例に対応する受信装置であり、上述した第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法の実施例における実施手段はすべて該受信装置の実施例に適用されることができ、同じ技術的効果を果たすこともできる。
【0127】
本開示のもう1つの選択可能な実施例はコンピュータ読取可能な記憶メディアを提供する。該記憶メディアにはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上述した第1端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法が実現されるか、又は上述した第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法が実現される。
【0128】
また、本開示は異なる例において参考用の数字及び/又はアルファベットを繰り返して使うことができる。このような繰り返しは簡潔性及び明確性を図るためであり、記述された各実施例及び/又は設定の間の関係を指示しない。
【0129】
さらに、本文において、第1や第2などのような関係を示す用語は、1つの実体又は操作を、別の実体又は操作から区別させるために用いられるものに過ぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間にそのような関係又は順序が実際に存在することを限定又は示唆するものではない。並びに、「備える」、「含む」又はこれらの任意の他の変形は、非排他的に含むことを意味する。
【0130】
なお、以上での各モジュールの区切り方は論理的機能による区切りに過ぎず、実際に実現する際にはそれらのモジュールのすべて又は一部を1つの物理的実体に集積してもよく、物理的にそれぞれ独立させてもよい。また、これらのモジュールはすべてソフトウェアがプロセス素子により呼び出される形で実現されてもよく、又はすべてハードウェアの形で実現されてもよく、さらに一部のモジュールがプロセス素子により呼び出される形で実現され且つ一部のモジュールがハードウェアの形で実現されてもよい。例えば、確定モジュールは独立で設けられるプロセス素子であってもよく、上述した装置のある1つのチップに集積されて実現されてもよく、他に、プログラムコードの形で上述した装置のメモリに記憶されて上述した装置のある1つのプロセス素子により呼び出されて以上の確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現もそれと類似する。また、これらのモジュールはすべて又は一部が集積されてもよく、それぞれ独立で実現されてもよい。ここに記載のプロセス素子は信号を処理する能力を有する集積回路であってもよい。実現される場合、上述した方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ素子におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形の命令により遂行されることができる。
【0131】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、以上の方法を実施するように構成される1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、或いは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、或いは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)などとして設定されることができる。また、例えば、以上のあるモジュールが、プロセス素子により調度されるプログラムコードの形で実現される場合、該プロセス素子は汎用プロセッサ、例えばセントラルプロセッサ(Central Processing Unit,CPU)や他の、プログラムコードを調度可能なプロセッサであってもよい。また、例えば、これらのモジュールは集積されてオンチップシステム(system-on-a-chip,SOC)の形で実現されることができる。
【0132】
本開示の明細書及び特許請求の範囲に記載の「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序や前後順序を記述するために用いられる必要はない。なお、このように使用されるデータは、ここで記述された本開示の実施例が、例えばここで図示又は記載の順序以外の順序で実施されることができるように、場合によって互いに入れ替えられてもよい。また、「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的に含むことを意味しており、例えば、一連のステップやユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的にリストアップされたステップ又はユニットに限られず、明示的にリストアップされていないステップやユニット、或いは、これらのプロセス、方法、製品又はデバイスの固有の他のステップやユニットを含むことができる。また、明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」は、それに接続される対象らのうちの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCとは、Aのみを含むこと、Bのみを含むこと、Cのみを含むこと、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、A、B及びCがすべて存在すること、の7種類の状況を含む。類似するように、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」とは、「Aのみ、Bのみ、又は、A及びBの両方」として理解されるべきである。
【0133】
以上の記載は本開示の選択的な実施形態に過ぎず、当業者であれば、本開示に記載の原理を逸脱せずに様々な改善や付加を実現することが可能であろうが、これらの改善や付加も本開示の保護範囲に属するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法であって、第1端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを送信するか、又は前記SL PRS及び第1指示情報を送信するステップと、を含み、
前記第1指示情報は前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とする送信方法。
【請求項2】
前記第1リソースは、第1プリセット専用リソースプールと、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合において確定される
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項3】
前記時間-周波数リソース設定パラメータは、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数設定情報、
前記SL PRSの時間領域シンボル位置設定情報、
前記SL PRSの周波数領域パターン設定情報、
前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB設定情報、
前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル設定情報、
前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅設定情報、
前記SL PRSの第1出現周期設定情報、及び、
前記SL PRSのシーケンス初期化ID設定情報、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1周波数領域の帯域幅の粒度はサブチャネル又はPRBである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項4】
前記第1指示情報は、
サイドリンク制御情報SCI、
サイドリンクポジショニング情報SPI、
メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、
無線リソース制御RRCシグナリング、
サイドリンクデータパケット、
物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、
物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、
物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、
物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、
物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、
物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCH、のうちの少なくとも1つにより搭載される
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項5】
前記伝送パラメータ情報は、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数、
前記SL PRSの時間領域シンボル位置、
前記SL PRSの周波数領域パターン、
前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、
前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、
前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、
前記SL PRSの第1出現周期、
前記SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、
前記SL PRSの標識情報、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項6】
前記第1リソースが前記第1プリセット専用リソースプールにおいて確定され且つ複数の第1端末が前記第1プリセット専用リソースプールを共用する場合、
前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する符号分割多重化手段を、第1端末又は第2端末のユーザ標識に対応させることであって、前記符号分割多重化手段は直交カバー符号OCC又は巡回シフトCSであること、又は、
前記SL PRSのマッピング位置及び/又は使用する前記符号分割多重化手段を、前記第2端末が送信するSL PRSリクエストシグナリングのリソースマッピング位置に対応させること、又は、
前記第1プリセット専用リソースプールにおいて前記SL PRSと、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つと、を送信すること、又は、
前記第1プリセット専用リソースプールにおいて前記SL PRSを送信し、且つ、前記SL PRSが所在するスロットslotにおける残りのリソース集合において、或いは前記第1プリセット専用リソースプールからプリセットの時間領域リソース個数離れた第1スロットslotにおいて、PSCCH、PSSCH及びPSPCHのうちの少なくとも1つを送信すること、を含み、
ここで、前記PSCCH、PSSCH又はPSPCHは、前記第1端末を指示するユーザ情報と、前記SL PRSの時間-周波数リソース情報とを搭載するために用いられ、前記PSSCH又はPSPCHはさらにポジショニング情報を搭載するために用いられる
ことを特徴とする請求項に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項7】
前記第1リソースが前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合において確定される場合、前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅は、
前記第1周波数領域の帯域幅は前記PSSCHリソース集合の第3周波数領域の帯域幅と同一であること、
前記第1周波数領域の帯域幅は現在のリソースプールを完全に占用すること、
前記第1周波数領域の帯域幅は複数のリソースプールをカバーすること、
前記第1周波数領域の帯域幅はBWPを完全に占用すること、及び
前記第1周波数領域の帯域幅は搬送波を完全に占用すること、のうちの少なくとも1つの要件を満たす
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項8】
前記第1リソースにおいて前記SL PRSのみが伝送されるか、又は、
前記第1リソースにおいて、前記SL PRSと、
物理サイドリンク共有チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、SSCHのデコードを指示するための第1SCI、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための第2SCI、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための専用情報、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのMAC CE、前記SL PRSの伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのRRCシグナリング、及び、データ情報、のうちの少なくとも1つと、が伝送され、
前記データ情報はポジショニング情報を指示可能である
ことを特徴とする請求項に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項9】
前記SL PRSの、前記第1リソースにおけるマッピング規則は、
前記SL PRSを搭載する直交周波数分割多重化OFDMシンボルへ前記SL PRSのみをマッピングさせること、
前記SL PRSが、第1信号を含むOFDMシンボルへマッピングしないことであって、前記第1信号は前記第1SCI、前記PSSCH DMRS、チャネル状態情報基準信号CSI RS、及び、位相追跡基準信号PTRSのうちの一部又はすべてを含むこと、
前記SL PRSが前記第1信号の一部又はすべてとリソース衝突が発生するとき、前記SL-PRSに対して時間領域及び/又は周波数領域におけるパンクチャ処理を行うか又は前記第1信号に対して時間領域及び/又は周波数領域におけるパンクチャ処理を行うこと
前記SL PRSが前記データ情報とリソース衝突が発生するとき、前記データ情報に対して時間領域及び/又は周波数領域におけるパンクチャ処理又はレートマッチング処理を行うこと、及び、
前記SL PRSを搭載するOFDMシンボルは時間領域において連続的であること、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項10】
前記SL PRSシーケンス初期化IDは、第1ステージSCIの巡回冗長検査CRC情報に基づいて確定されるか、又は、前記第1端末のポジショニング優先レベルに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項3に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項11】
前記第1周波数領域の開始PRB又は前記周波数領域の開始サブチャネルは、
リソースプールの開始PRB位置、帯域幅部分BWPの第3周波数領域の開始PRB位置、リソースブロックグリッド共通基準点Point Aの周波数領域位置、PSCCH又はPSSCHの開始PRB位置、及び、搬送波の開始PRB位置、のうちのいずれかに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項3又は5に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法。
【請求項12】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法であって、第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するステップと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて第1リソースにおいて前記SL PRSを受信するか又はSL PRS及び第1指示情報を受信するステップと、を含み、
前記第1指示情報は第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項13】
前記第1リソースは、第1プリセット専用リソースプールと、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHリソース集合とのうちの少なくとも1つのリソース集合に属する
ことを特徴とする請求項12に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項14】
前記第1指示情報は、
サイドリンク制御情報SCI、サイドリンクポジショニング情報SPI、メディアアクセス制御層制御ユニットMAC CE、無線リソース制御RRCシグナリング、サイドリンクデータパケット、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH、物理サイドリンク共有チャネルPSSCH、物理サイドリンクブロードキャストチャネルPSBCH、物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCH、物理サイドリンク発見チャネルPSDCH、及び、物理サイドリンクポジショニングチャネルPSPCH、のうちの少なくとも1つにより搭載される
ことを特徴とする請求項12に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項15】
前記伝送パラメータ情報は、
前記SL PRSの時間領域シンボル個数、前記SL PRSの時間領域シンボル位置、前記SL PRSの周波数領域パターン、前記SL PRSの第1周波数領域の開始PRB、前記SL PRSの周波数領域の開始サブチャネル、前記SL PRSの第1周波数領域の帯域幅、前記SL PRSの第1出現周期、前記SL PRSのシーケンス初期化ID、及び、前記SL PRSの標識情報、のうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項12に記載のサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法。
【請求項16】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置であって、第1端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第1処理モジュールと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを送信するか又は前記SL PRS及び第1指示情報を送信するように構成される第2処理モジュールと、を備え、
前記第1指示情報は、前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信装置。
【請求項17】
サイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置であって、第2端末に適用され、
SL PRSの時間-周波数リソース設定パラメータを取得するように構成される第3処理モジュールと、
第1リソースを確定し、前記時間-周波数リソース設定パラメータに基づいて前記第1リソースにおいて前記SL PRSを受信するか又は前記SL PRS及び第1指示情報を受信するように構成される第4処理モジュールと、を備え、
前記第1指示情報、前記第1リソースの伝送パラメータ情報を指示するために用いられる
ことを特徴とするサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信装置。
【請求項18】
コンピュータ読取可能な記憶メディアであって、
コンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1ないし10のいずれ一項に記載の、第1端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法、又は、請求項12ないし15のいずれか一項に記載の、第2端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの受信方法が実現される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶メディア。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
選択的に、上述したサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法において、第1リソースにおいてはSL PRSのみが伝送されるか、又は、第1リソースにおいてはSL PRSと、物理サイドリンク共有チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、PSSCHのデコードを指示するための第1SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための第2SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するための専用情報、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのMAC CE、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するためのRRCシグナリング、及び、ポジショニング情報を指示することができるデータ情報のうちの少なくとも1つと、が伝送される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】
選択的に、上述した送信装置において、第1リソースではSL PRSのみを伝送するか、又は、第1リソースではSL PRSと、物理サイドリンク共有チャネルの復調基準信号PSSCH DMRS、PSSCHのデコードを指示する第1SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示する第2SCI、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示する専用情報、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するMAC CE、SL PRS伝送パラメータ及び/又はポジショニング情報を指示するRRCシグナリング、及び、データ情報のうちの少なくとも1つとを伝送する。ここで、データ情報はポジショニング情報を指示するために用いられることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
本開示における送信装置の実施例は、上述した第端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法の実施例に対応する送信装置であり、上述した第端末に適用されるサイドリンクポジショニング基準信号SL PRSの送信方法の実施例に係る実施手段はすべて該送信装置の実施例に適用されることができ、同じ技術的効果を果たすこともできる。
【国際調査報告】