(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】下りリンク制御情報指示方法、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240705BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240705BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W16/28 110
H04W72/232
H04W72/1268
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505101
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022109020
(87)【国際公開番号】W WO2023011352
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110893416.0
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】孫 榮榮
(72)【発明者】
【氏名】劉 昊
(72)【発明者】
【氏名】宋 揚
(72)【発明者】
【氏名】ラケシュ タムラカー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本出願は、下りリンク制御情報指示方法、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法及び装置を開示し、この下りリンク制御情報指示方法は、端末が、PUSCHをスケジューリングするDCIを受信することと、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することとを含み、ターゲットフィールドは、少なくとも一つのSRIフィールドと、少なくとも一つのTPMIフィールドと、PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。この上りリンクチャネル伝送ランク決定方法は、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンク制御情報指示方法であって、
端末が、物理上りリンク共有チャネルPUSCHをスケジューリングする下りリンク制御情報DCIを受信することと、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することとを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのチャネルサウンディング用参照信号リソース指示SRIフィールドと、
少なくとも一つのブロードバンドプリコーディングマトリックス指示TPMIフィールドと、
位相トラッキング参照信号-復調参照信号PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む、下りリンク制御情報指示方法。
【請求項2】
前記DCIには、N個のTMPIフィールドが含まれ、前記N個のTMPIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のチャネルサウンディング用参照信号SRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第一のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するTPMIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビットのXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1ビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIには、N個のSRIフィールドが含まれ、前記N個のSRIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第一のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第二の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第二の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するSRIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最初のZ個のコードポイントが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記端末には、N個のSRSリソースセットが構成されており、Nは、2以上の整数であり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さを決定することは、
各前記SRSリソースセットに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がいずれも1であれば、前記端末が、前記DCIのPTRS-DMRSフィールドが0ビットであると決定し、そうでなければ、2ビットであると決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記端末が、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信することをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報がN個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報が、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nが2以上の整数であることと、
前記端末が前記第一の構成情報に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記端末が前記第一の構成情報に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信することと、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することと、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
上りリンクチャネル伝送ランク決定方法であって、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法。
【請求項23】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信することをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記端末が、前記端末に対応するSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
下りリンク制御情報解読装置であって、
PUSCHをスケジューリングするDCIを受信するための第一の受信モジュールと、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定するための第一の決定モジュールとを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む、下りリンク制御情報解読装置。
【請求項33】
上りリンクチャネル伝送ランク決定装置であって、
PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための決定モジュールを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む、上りリンクチャネル伝送ランク決定装置。
【請求項34】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から21のいずれか1項に記載の方法のステップを実現し、又は、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項22から31のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、端末。
【請求項35】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から21のいずれか1項に記載の方法のステップを実現し、又は請求項22から31のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年08月04日に中国で提出された中国特許出願No.202110893416.0の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的には下りリンク制御情報指示方法、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
上りリンクデータ伝送の信頼性を向上させるために、Rel-17は、複数の送受信点(Transmit Receive Point、TRP)の物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)伝送方法を導入し、即ち一つのPUSCHの異なる繰り返しは、異なるビームを採用して複数のTRPに発して、リンクブロッキングビーム遮断による影響に対抗することができる。
【0004】
現在、マルチTRPシナリオでは、二つのTRPにそれぞれ対応する二つのチャネルサウンディング用参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)リソースセットを端末のために構成することが決定されている。PUSCHをスケジューリングする下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)には、それぞれ2セットのパラメータを指示するために用いられ且つPUSCH伝送に用いられる二つのSRSリソース指示(SRS resource indicator、SRI)フィールドと二つのブロードバンドプリコーディングマトリックス指示(Transmitted Precoding Matrix Indicator、TPMI)フィールドとが含まれる。ここで、二つのSRIフィールドは、対応して二つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースを指示し、各SRSリソースは、一つのビームに対応し、このようにPUSCHは、二つのビーム送信を同時に採用し、データ伝送の信頼性を向上させることができる。しかしながら、どのように上記マルチTRPシナリオにおけるPUSCHをスケジューリングするためのDCIを解読するかについては、まだ明確な定説がない。
【0005】
また、受信端がPUSCHの異なる繰り返し伝送を統合してデータ伝送の信頼性を向上させることができることを保証するために、複数のTRPに発される繰り返しがいずれも同じ伝送ランク数(又は伝送レイヤ数と呼ばれる)に対応することを要求する。なお、シングルTRP伝送とマルチTRP伝送との切り替えを動的に指示する新たなフィールドも導入される。現在、最大伝送ランク情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングによって構成され、且つ一度構成されると、二つのTRPに発されるPUSCHの最大伝送ランクは、いずれもこの構成によって制限される。二つのTRP能力が異なり、例えば一つのTRPが端末による4層のデータの伝送をサポートするが、別のTRPが2層のデータの伝送のみをサポートする場合、ネットワーク側は、最大伝送ランク数が2層であるように構成することを選択し、このように下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)がシングルTRP伝送への切り替え、例えば4層のデータの伝送をサポートするTRPへの切り替えを指示しても、この時にも最大伝送ランクが2層よりも大きいスケジューリングを実現することはできない。そのため、従来の技術は、シングルTRP伝送時のスループット性能を制限している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、どのようにマルチTRPシナリオにおけるPUSCHをスケジューリングするためのDCIを解読するかという問題を解決でき、又は、マルチTRPシナリオにおけるシングルTRP伝送時のスループット性能が制限されるという問題を解決できる下りリンク制御情報指示方法、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の態様によれば、下りリンク制御情報指示方法を提供し、この方法は、
端末が、PUSCHをスケジューリングするDCIを受信することと、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することとを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
TRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0008】
第二の態様によれば、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法を提供し、この方法は、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0009】
第三の態様によれば、下りリンク制御情報解読装置を提供し、この装置は、
PUSCHをスケジューリングするDCIを受信するための第一の受信モジュールと、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定するための第一の決定モジュールとを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0010】
第四の態様によれば、上りリンクチャネル伝送ランク決定装置を提供し、この装置は、
PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための決定モジュールを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0011】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第六の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、PUSCHをスケジューリングするDCIを受信するために用いられ、前記プロセッサはさらに、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定するために用いられ、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0013】
第七の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記プロセッサは、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するために用いられ、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0014】
第八の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第九の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、PUSCHをスケジューリングするためのDCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを明確にしており、端末がDCIのターゲットフィールドを正しく解読できるようになり、それによって正しいPUSCH伝送を行う。
【0018】
又は、本出願の実施例では、マルチTRPシナリオにおいて、異なるTRPに対して異なる最大伝送ランクを構成することで、シングルTRP伝送に切り替える時、端末が現在のTRP構成に基づいてより大きいレイヤ数を伝送し、比較的に良いスループット性能を得ることができることを確保する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】マルチTRP PUSCH伝送のパラメータ指示概略図である。
【
図3】本出願の実施例の下りリンク制御情報指示方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例の上りリンクチャネル伝送ランク決定方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例の下りリンク制御情報解読装置の構造概略図である。
【
図6】本出願の実施例の上りリンクチャネル伝送ランク決定装置の構造概略図である。
【
図8】本出願の実施例の端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0021】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0022】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0023】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマートブレスレット、スマートハンドチェーン、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足首ブレスレット、スマートアンクレットなど)、スマートバンド、スマート衣類、ゲーム機などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(Evolved Node B、eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0024】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例による下りリンク制御情報指示方法、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法及び装置を詳細に説明する。
【0025】
以下、まず本出願に関連する通信用語について説明する。
【0026】
1、コードブックに基づくPUSCH伝送モード:
ネットワーク側は、ユーザ機器(User Equipment、UE、端末とも呼ばれる)のためにコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットを構成し、各リソースセットは、少なくとも一つのSRSリソースを含む。UEは、構成される少なくとも一つのSRSリソースに基づいてSRSを送信し、ネットワーク側は、SRSを受信して上りリンクチャネルを得、これに基づいてUE上りリンクデータベアラチャネルPUSCH伝送のビーム、プリコーディングマトリックスと変調符号化方式(Modulation and coding scheme、MCS)などを決定し、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を介してUEに通知する。
【0027】
UEは、PUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、DCIにおけるTPMIフィールドは、予め定義される一つのコードブックからスケジューリングされたPUSCH伝送に用いられる一つのプリコーディングマトリックスを選択し、指示は、例えば表1に示すとおりである。UEは、指示されたTPMIに基づいて上りリンクデータをプリコーディングした後にPUSCHリソースにマッピングし、伝送する。
【0028】
【0029】
2、非コードブックに基づくPUSCH伝送モード:
ネットワーク側は、UEのために非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットを構成し、各リソースセットは、少なくとも一つのSRSリソースを含む。まず、UEは、ネットワーク側により構成されるノンゼロパワーチャネル状態情報参照信号(Non-Zero Power Channel State Information Reference Signal、NZP CSI-RS)リソースにおいてネットワーク側により送信されたNZP CSI-RSを検出して、下りリンクチャネル状態情報を得る。チャネル相反性に応じて、この下りリンクチャネル情報は、上りリンクチャネル情報とほぼ等価であってもよい。UEは、上りリンクチャネル情報に基づいて上りリンク伝送に用いられる候補のプリコーディングマトリックスを計算し、SRSをプリコーディングして送信し、ネットワーク側は、測定されたプリコーディング後のSRSに基づいてPUSCH伝送に使用されるプリコーディングマトリックスをさらに決定し、PUSCHをスケジューリングするDCIを介してUEに通知する。
【0030】
DCIのSRIフィールドは、予め定義される一つのSRIインデックステーブルから一つのSRSリソースインデックスの一つのサブセット、即ちSRIグループを選択して、PUSCHのプリコーディングに採用されるプリコーディングマトリックスをUEに通知し、指示は、例えば表2に示すとおりである。
【0031】
【0032】
3、マルチTRP PUSCH伝送のパラメータ指示
現在、マルチTRPシナリオでは、二つのTRPにそれぞれ対応する二つのSRSリソースセットを端末のために構成することが決定されている。PUSCHをスケジューリングするDCIには、二つのSRIフィールドと二つのTPMIフィールドとが含まれ、それぞれ2セットのパラメータを指示するために用いられるとともに、PUSCH伝送に用いられる。ここで、二つのSRIフィールドは、対応して二つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースを指示し、各SRSリソースは、一つのビームに対応し、このようにPUSCHは、二つのビーム送信を同時に採用することができ、データ伝送の信頼性を向上させる。
【0033】
同時に、マルチTRP伝送の柔軟性を向上させるために、DCIには、現在の二つのTRPのどちらか、それともどれらの二つのTRPをPUSCH伝送のターゲットTRPとするかを指示するための一つの指示フィールドが導入されている。具体的な指示は、
図2を参照されたい。
【0034】
(1)指示フィールドが「00」をとる場合:SRIフィールド1とTPMIフィールド1のみを使用し、且つSRIフィールド1は、SRSリソースセット1に対応し、即ち二つの繰り返し(繰り返し1と繰り返し2)は、すべてTRP1に送信される。
【0035】
(2)指示フィールドが「01」をとる場合:SRIフィールド1とTPMIフィールド1のみを使用し、且つSRIフィールド1は、SRSリソースセット2に対応し、即ち二つの繰り返し(繰り返し1と繰り返し2)は、すべてTRP2に送信される。
【0036】
(3)指示フィールドが「10」をとる場合:SRIフィールド1とTPMIフィールド1は、SRSリソースセット1に対応し、SRIフィールド2とTPMIフィールド2は、SRSリソースセット2に対応し、即ち繰り返し1は、TRP1に送信され、繰り返し2は、TRP2に送信される。
【0037】
上記内容から分かるように、TRP1をPUSCH伝送のターゲットTRPとする場合、SRIフィールド1とTPMIフィールド1を使用してTRP1に関連するPUSCHの情報を指示し、TRP2をPUSCH伝送のターゲットTRPとする場合、SRIフィールド1とTPMIフィールド1も使用してTRP2に関連するPUSCHの情報を指示し、SRIフィールド1とTPMIフィールド1とを使用してTRP2に関連するPUSCHの情報を指示する場合、端末がどのようにSRIフィールド1とTPMIフィールド1とを読み取るかは、早急な解決が待たれる問題である。
【0038】
図3を参照すると、本出願の実施例は、下りリンク制御情報指示方法を提供し、以下を含む。
【0039】
ステップ31:端末は、PUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、
ステップ32:前記端末は、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定し、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
位相トラッキング参照信号-復調参照信号(Phase-tracking reference signal-Demodulation Reference Signal、PTRS-DMRS)フィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0040】
本出願の実施例では、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、PUSCHをスケジューリングするためのDCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを明確にしており、端末がDCIのターゲットフィールドを正しく解読できるようになり、それによって正しいPUSCH伝送を行う。
【0041】
1、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット
本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記DCIには、N個のTMPIフィールドが含まれ、前記N個のTMPIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む。
【0042】
例を挙げると、本出願のいくつかの実施例では、前記DCIには、2つのTMPIフィールドが含まれ、前記2つのTMPIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つのコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記端末は、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記2つのTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する。
【0043】
1)TPMIフィールドのビット長さの決定方法
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するTPMIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0044】
例を挙げると、本出願のいくつかの実施例では、前記DCIには、2つのTMPIフィールドが含まれ、前記2つのTMPIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つのコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、一番目のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記一番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数と、前記一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、
二番目のSRSリソースセットに関連する二番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記二番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、
ここで、前記第一の情報は、
前記一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0045】
2)TPMIフィールドの前記ターゲットフィールドにおける有効ビットの決定方法
21)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビット(Least Significant Bit、LSB)のXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1個のビット(Most Significant Bit、MSB)がゼロであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記X又はX1は、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0046】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
例を挙げると、前記DCIには、2つのTMPIフィールドが含まれ、前記2つのTMPIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つのコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビットのXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1個のビットがゼロであると決定する。
【0048】
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記X又はX1は、前記二番目のSRSリソースセットのSRSポート数と、前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とによって決定される。
【0049】
22)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Yは、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0050】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0051】
例を挙げると、前記DCIには、2つのTMPIフィールドが含まれ、前記2つのTMPIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つのコードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定し、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記Yは、前記二番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数と、前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とによって決定される。
【0052】
2、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット
本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記DCIには、N個のSRIフィールドが含まれ、前記N個のSRIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個の非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む。
【0053】
例を挙げると、前記DCIには、2つのSRIフィールドが含まれ、前記2つのSRIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つの非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記端末は、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記2つのSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する。
【0054】
1)SRIフィールドのビット長さの決定方法
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第二の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第二の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するSRIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0055】
例を挙げると、前記DCIには、2つのSRIフィールドが含まれ、前記2つのSRIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つの非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、一番目のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記一番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と、前記一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、
二番目のSRSリソースセットに関連する二番目のSRIフィールドのビット長さは、前記二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、
ここで、前記第一の情報は、
前記一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0056】
2)SRIフィールドの前記ターゲットフィールドにおける有効ビットの決定方法
21)選択的に、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記W又はW1は、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0057】
例を挙げると、前記DCIには、2つのSRIフィールドが含まれ、前記2つのSRIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つの非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであると決定する。ここで、前記第一のPUSCHリソースは、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、前記W又はW1は、前記二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と、前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とによって決定される。
【0058】
22)選択的に、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最初のZ個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Zは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0059】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0060】
例を挙げると、前記DCIには、2つのSRIフィールドが含まれ、前記2つのSRIフィールドは、それぞれ前記端末のために構成される2つの非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットに1対1で関連し、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最初のZ個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定し、ここで、前記第一のPUSCHリソースは、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、前記Zは、前記二番目のSRSリソースセットにおけるSRSの個数と、前記二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とによって決定される。
【0061】
本出願の実施例では、選択的に、前記端末には、N個のSRSリソースセットが構成されており、Nは、2以上の整数であり、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
各前記SRSリソースセットに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がいずれも1であれば、前記端末が、前記DCIのPTRS-DMRSフィールドが0ビットであると決定し、そうでなければ、2ビットであると決定することを含む。上記実施例では、端末によって決定されたPUSCHの最大伝送ランク情報は、一つであってもよく、複数であってもよく、複数の場合は、マルチTRPシナリオに対応する。
【0062】
以下、どのようにPUSCHの最大伝送ランク情報を決定するかについて説明する。
【0063】
本出願の実施例では、選択的に、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0064】
例を挙げると、前記端末のために二つのSRSリソースセットを構成する場合、前記端末によって決定されたPUSCHの最大伝送ランク情報は、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0065】
本出願の実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信することをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0066】
1、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0067】
1)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0068】
つまり、N個のSRSリソースから、PUSCHの伝送を同時に行うために、M個のSRSリソースセットを選択してもよく、Mは、Nよりも小さくてもよく、Nに等しくてもよい。
【0069】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0070】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0071】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、2つの最大伝送ランク情報m1とm2とを構成し、前記2つの最大伝送ランク情報は、それぞれ端末のために構成される2つのSRSリソースセットに1対1で関連し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さく、一番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクm1は、二番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクm2以上である。
【0072】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がm1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がm2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(m1,m2)又はm3(m3がmin(m1,m2)以下である)であることとを含む。
【0073】
選択的に、m3は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0074】
2)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Sを含む第二の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0075】
選択的に、前記端末が前記指示値Sと前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0076】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、1つの最大伝送ランク情報Sを構成し、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数がs1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数がs2であると決定する。
【0077】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(s1,S)又はSであることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(s2,S)又はSであることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(S,s1,s2)又はmin(s2,S)であることとを含む。
【0078】
2、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0079】
1)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0080】
選択的に前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0081】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0082】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、2つの最大伝送ランク情報n1とn2とを構成し、前記2つの最大伝送ランク情報は、それぞれ端末のために構成される2つのSRSリソースセットに1対1で関連し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さく、一番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクn1は、二番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクn2以上である。
【0083】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がn1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がn2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(n1,n2)又はn3(n3がmin(n1,n2)以下である)であることとを含む。
【0084】
選択的に、n3は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0085】
2)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0086】
選択的に、前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0087】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、1つの指示値を構成し、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu2であると決定する。
【0088】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u1,U)又はUであることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u2,U)又はUであることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(U,u1,u2)又はmin(u2,U)であることとを含む。
【0089】
3)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0090】
選択的に、前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0091】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、最大伝送ランク情報を構成しておらず、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu2であると決定する。
【0092】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がu1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がu2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u1,u2)又はu2であることとを含む。
【0093】
図4を参照すると、本出願の実施例は、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法を提供し、以下を含む。
【0094】
ステップ41:端末は、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定し、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0095】
本出願の実施例では、マルチTRPシナリオにおいて、異なるTRPに対して異なる最大伝送ランクを構成することで、シングルTRP伝送に切り替える時、端末が現在のTRP構成に基づいてより大きいレイヤ数を伝送し、比較的に良いスループット性能を得ることができることを確保する。
【0096】
例を挙げると、前記端末のために二つのSRSリソースセットを構成する場合、前記端末によって決定されたPUSCHの最大伝送ランク情報は、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0097】
本出願の実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信することをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0098】
1、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである
1)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0099】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0100】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0101】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、2つの最大伝送ランク情報m1とm2とを構成し、前記2つの最大伝送ランク情報は、それぞれ端末のために構成される2つのSRSリソースセットに1対1で関連し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さく、一番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクm1は、二番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクm2以上である。
【0102】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がm1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がm2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(m1,m2)又はm3(m3がmin(m1,m2)以下である)であることとを含む。
【0103】
選択的に、m3は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0104】
2)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Sを含む第二の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が前記指示値Sと前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0105】
選択的に、前記端末が前記指示値Sと前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0106】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、1つの最大伝送ランク情報Sを構成し、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数がs1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットの最大SRSポート数がs2であると決定する。
【0107】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(s1,S)又はSであることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(s2,S)又はSであることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(S,s1,s2)又はmin(s2,S)であることとを含む。
【0108】
2、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである
1)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0109】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0110】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0111】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、2つの最大伝送ランク情報n1とn2とを構成し、前記2つの最大伝送ランク情報は、それぞれ端末のために構成される2つのSRSリソースセットに1対1で関連し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さく、一番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクn1は、二番目のSRSリソースセットに関連する最大伝送ランクn2以上である。
【0112】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がn1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がn2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(n1,n2)又はn3(n3がmin(n1,n2)以下である)であることとを含む。
【0113】
選択的に、n3は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0114】
2)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0115】
選択的に、前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0116】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、1つの指示値を構成し、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu2であると決定する。
【0117】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u1,U)又はUであることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u2,U))又はU)であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(U,u1,u2)又はmin(u2,U))であることとを含む。
【0118】
3)本出願のいくつかの実施例では、選択的に、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0119】
選択的に、前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0120】
例を挙げると、ネットワーク側機器は、最大伝送ランク情報を構成しておらず、ネットワーク側機器は、端末のために2つのSRSリソースセットを構成し、ここで、一番目のSRSリソースセットの識別子は、二番目のSRSリソースセットの識別子よりも小さい。端末は、一番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、一番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu1であると決定し、二番目のSRSリソースセットの構成に基づいて、二番目のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数がu2であると決定する。
【0121】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
一番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がu1であることと、
二番目のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がu2であることと、
一番目のSRSリソースセットと二番目のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がmin(u1,u2)又はu2であることとを含む。
【0122】
説明すべきこととして、本出願の実施例による下りリンク制御情報指示方法は、実行本体が下りリンク制御情報解読装置、又は、この下りリンク制御情報解読装置における下りリンク制御情報指示方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、下りリンク制御情報解読装置が下りリンク制御情報指示方法を実行することを例にして、本出願の実施例による下りリンク制御情報解読装置を説明する。
【0123】
図5を参照すると、
図5は、本出願の実施例の下りリンク制御情報解読装置の構造概略図であり、この装置は、
スケジューリングPUSCHのDCIを受信するための第一の受信モジュール51と、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づき、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットを決定するための第一の決定モジュール52とを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0124】
本出願の実施例では、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、PUSCHをスケジューリングするためのDCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを明確にしており、端末がDCIのターゲットフィールドを正しく解読できるようになり、それによって正しいPUSCH伝送を行う。
【0125】
選択的に、前記DCIには、N個のTMPIフィールドが含まれ、前記N個のTMPIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のチャネルサウンディング用参照信号SRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、前記第一の決定モジュール52は、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定するために用いられる。
【0126】
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するTPMIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0127】
選択的に、前記第一の決定モジュール52は、前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビットのXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1ビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定するために用いられ、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記X又はX1は、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0128】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0129】
選択的に、前記第一の決定モジュール52は、前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであると決定するために用いられ、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Yは、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0130】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
選択的に、前記DCIには、N個のSRIフィールドが含まれ、前記N個のSRIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
選択的に、前記第一の決定モジュール52は、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定するために用いられる。
【0132】
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第二の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第二の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するSRIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0133】
選択的に、前記第一の決定モジュール52は、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定するために用いられ、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記W又はW1は、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0134】
選択的に、前記第一の決定モジュール52は、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最初のZ個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定するために用いられ、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Zは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0135】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0136】
選択的に、前記端末には、N個のSRSリソースセットが構成されており、Nは、2以上の整数であり、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
各前記SRSリソースセットに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がいずれも1であれば、前記端末が、前記DCIのPTRS-DMRSフィールドが0ビットであると決定し、そうでなければ、2ビットであると決定することを含む。
【0137】
選択的に、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0138】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0139】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信するための第三の受信モジュールであって、前記第一の構成情報がN個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報がそれぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nが2以上の整数である第三の受信モジュールと、
前記第一の構成情報に基づいて、前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための第二の決定モジュールとをさらに含み、ここで、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報は、第一の数値であり、前記第一の数値は、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであり、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報は、第二の数値又は第三の数値であり、前記第二の数値は、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって構成され、Mは、N以下の整数である。
【0140】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0141】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0142】
選択的に、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信するための第四の受信モジュールと、
前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための第三の決定モジュールとをさらに含む。
【0143】
選択的に、第三の決定モジュールは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0144】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Uを含む第三の構成情報を受信するための第五の受信モジュールと、
前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための第四の決定モジュールとをさらに含む。
【0145】
選択的に、前記第四の決定モジュールは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0146】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記装置は、
前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための第五の決定モジュールをさらに含む。
【0147】
選択的に、前記第五の決定モジュールは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0148】
本出願の実施例における下りリンク制御情報解読装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0149】
本出願の実施例による下りリンク制御情報解読装置は、
図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0150】
説明すべきこととして、本出願の実施例による上りリンクチャネル伝送ランク決定方法は、実行本体が上りリンクチャネル伝送ランク決定装置、又は、この上りリンクチャネル伝送ランク決定装置における上りリンクチャネル伝送ランク決定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、上りリンクチャネル伝送ランク決定装置が上りリンクチャネル伝送ランク決定方法を実行することを例にして、本出願の実施例による上りリンクチャネル伝送ランク決定装置を説明する。
【0151】
図6を参照すると、本出願の実施例は、上りリンクチャネル伝送ランク決定装置60をさらに提供し、この装置は、
PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための決定モジュール61を含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0152】
本出願の実施例では、マルチTRPシナリオにおいて、異なるTRPに対して異なる最大伝送ランクを構成することで、シングルTRP伝送に切り替える時、端末が現在のTRP構成に基づいてより大きいレイヤ数を伝送し、比較的に良いスループット性能を得ることができることを確保する。
【0153】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信するための第一の受信モジュールをさらに含み、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0154】
選択的に、前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記決定モジュール61は、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0155】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0156】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0157】
選択的に、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信するための第三の受信モジュールと、
前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための前記決定モジュール61とをさらに含む。
【0158】
選択的に、前記決定モジュール61は、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0159】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記装置は、
ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信するための第四の受信モジュールと、
前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するための前記決定モジュール61とをさらに含む。
【0160】
前記決定モジュール61は、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0161】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、前記決定モジュール61は、端前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するために用いられる。
【0162】
選択的に、前記決定モジュール61は、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることに用いられる。
【0163】
本出願の実施例における上りリンクチャネル伝送ランク決定装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0164】
本出願の実施例による上りリンクチャネル伝送ランク決定装置は、
図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0165】
図7に示すように、本出願の実施例は、端末70をさらに提供し、プロセッサ71と、メモリ72と、メモリ72に記憶されており、且つ前記プロセッサ71上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ71により実行される時、上記下りリンク制御情報指示方法又は上りリンクチャネル伝送ランク決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0166】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、スケジューリングPUSCHのDCIを受信するために用いられ、前記プロセッサは、さらに前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づき、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットを決定するために用いられ、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0167】
この端末の実施例は、上記下りリンク制御情報指示方法の実施例に対応し、上記下りリンク制御情報指示方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0168】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するために用いられ、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0169】
この端末の実施例は、上記上りリンクチャネル伝送ランク決定方法の実施例に対応し、上記上りリンクチャネル伝送ランク決定方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0170】
具体的には、
図8は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0171】
この端末80は、無線周波数ユニット81、ネットワークモジュール82、オーディオ出力ユニット83、入力ユニット84、センサ85、表示ユニット86、ユーザ入力ユニット87、インターフェースユニット88、メモリ89、及びプロセッサ810などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0172】
当業者であれば理解できるように、端末80は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0173】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット84は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)841とマイクロホン842を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ841は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット86は、表示パネル861を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル861が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット87は、タッチパネル871及び他の入力機器872を含む。タッチパネル871は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル871は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器872は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0174】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット81は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ810に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット81は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0175】
メモリ89は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ89は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ89は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0176】
プロセッサ810は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に統合されなくてもよい。
【0177】
ここで、いくつかの実施例では、無線周波数ユニット81は、スケジューリングPUSCHのDCIを受信するために用いられ、
前記プロセッサ810は、さらに前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づき、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットを決定するために用いられ、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのSRIフィールドと、
少なくとも一つのTPMIフィールドと、
PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0178】
本出願の実施例では、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、PUSCHをスケジューリングするためのDCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを明確にしており、端末がDCIのターゲットフィールドを正しく解読できるようになり、それによって正しいPUSCH伝送を行う。
【0179】
選択的に、前記DCIには、N個のTMPIフィールドが含まれ、前記N個のTMPIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のチャネルサウンディング用参照信号SRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む。
【0180】
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するTPMIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0181】
選択的に、前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビットのXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1ビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記X又はX1は、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0182】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0183】
選択的に、前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Yは、前記第二のSRSリソースセットのSRSポート数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0184】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0185】
選択的に、前記DCIには、N個のSRIフィールドが含まれ、前記N個のSRIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む。
【0186】
選択的に、第一のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するSRIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む。
【0187】
選択的に、前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記W又はW1は、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0188】
選択的に、前記の、前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最初のZ個のコードポイントが有効ビットであり、他のコードポイントがリザーブされると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
前記Zは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数及び/又は第二の情報によって決定される。
【0189】
選択的に、前記第二の情報は、前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、ネットワーク側により構成される最大伝送ランク情報と、端末によりサポートされる最大伝送ランクとのうちの少なくとも一つを含む。
【0190】
選択的に、前記端末には、N個のSRSリソースセットが構成されており、Nは、2以上の整数であり、前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
各前記SRSリソースセットに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報がいずれも1であれば、前記端末が、前記DCIのPTRS-DMRSフィールドが0ビットであると決定し、そうでなければ、2ビットであると決定することを含む。
【0191】
選択的に、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0192】
選択的に、前記無線周波数ユニット81はさらに、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信するために用いられ、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0193】
選択的に、前記無線周波数ユニット81はさらに、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信するために用いられ、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0194】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0195】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0196】
選択的に、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記無線周波数ユニット81はさらに、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信するために用いられ、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0197】
選択的に、前記の、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0198】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記無線周波数ユニット81はさらに、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Uを含む第三の構成情報を受信するために用いられ、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0199】
選択的に、前記の、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0200】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0201】
選択的に、前記の、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0202】
ここで、いくつかの実施例では、プロセッサ810は、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定するために用いられ、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む。
【0203】
選択的に、前記無線周波数ユニット81は、ネットワーク側機器により送信されたN個のSRSリソースセットの構成情報を受信するために用いられ、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセット又は非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットである。
【0204】
選択的に、前記無線周波数ユニット81は、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信するために用いられ、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記N個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む。
【0205】
選択的に、前記第三の数値は、前記ネットワーク側機器によって上位層シグナリングを介して構成される。
【0206】
選択的に、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセットに対応する最大伝送ランクは、最大であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである。
【0207】
選択的に、前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記無線周波数ユニット81は、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Sを含む第二の構成情報を受信するために用いられ、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記指示値が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0208】
選択的に、前記の、前記指示値が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記指示値であり、又は前記ターゲットSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットの最大SRSポート数と前記指示値とのうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0209】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
選択的に、前記無線周波数ユニット81は、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値Uを含む第三の構成情報を受信するために用いられ、
前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0210】
選択的に、前記の、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記指示値であり、又は、前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と前記指示値のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0211】
選択的に、前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、前記PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む。
【0212】
選択的に、前記の、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が前記ターゲットSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数であると決定することであって、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が、前記M個のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であり、又は識別子が最も小さいSRSリソースセット以外の他の各前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数のうちの最小値であると決定することであって、MがN以下の整数であることを含む。
【0213】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記下りリンク制御情報指示方法又は上りリンクチャネル伝送ランク決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0214】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0215】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記下りリンク制御情報指示方法又は上りリンクチャネル伝送ランク決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0216】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0217】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0218】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0219】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンク制御情報指示方法であって、
端末が、物理上りリンク共有チャネルPUSCHをスケジューリングする下りリンク制御情報DCIを受信することと、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することとを含み、前記ターゲットフィールドは、
少なくとも一つのチャネルサウンディング用参照信号リソース指示SRIフィールドと、
少なくとも一つのブロードバンドプリコーディングマトリックス指示TPMIフィールドと、
位相トラッキング参照信号-復調参照信号PTRS-DMRSフィールドとのうちの少なくとも一つを含む、下りリンク制御情報指示方法。
【請求項2】
前記DCIには、N個のTMPIフィールドが含まれ、前記N個のTMPIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のチャネルサウンディング用参照信号SRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第一のSRSリソースセットに関連する一番目のTPMIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第一の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するTPMIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットの最大SRSポート数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最下位有効ビットのXビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のTPMIフィールドの最上位X1ビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであ
り、
又は、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のTPMIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のTPMIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるプリコーディングマトリックスを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のTPMIフィールドの最初のY個のコードポイントが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記DCIには、N個のSRIフィールドが含まれ、前記N個のSRIフィールドは、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第一のSRSリソースセットに関連する一番目のSRIフィールドのビット長さは、前記第一のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第二の伝送ランク情報との両方に基づいて決定され、前記第二の伝送ランク情報は、前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報であり、前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットであり、
及び/又は、
第二のSRSリソースセットに関連するSRIフィールドのビット長さは、前記第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数と第一の情報との両方に基づいて決定され、前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの前記第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
ここで、前記第一の情報は、
前記第一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記第二のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記N個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とのうちの一つを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記N個のSRIフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定することは、
前記DCIが、一番目のSRIフィールドが第一のPUSCHリソース伝送に使用されるSRSリソースグループを指示するために用いられることを指示する場合、前記一番目のSRIフィールドの最下位有効ビットのWビットが有効ビットであり、又は、前記一番目のSRIフィールドの最上位W1個のビットがゼロであり、残りが有効ビットであると決定することを含み、
ここで、前記第一のPUSCHリソースは、第二のSRSリソースセットにおけるSRSリソースのPUSCH伝送オケージョンに関連し、
前記第二のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの第一のSRSリソースセット以外の他のSRSリソースセットであり、
前記第一のSRSリソースセットは、前記N個のSRSリソースセットのうちの識別子が最も小さいSRSリソースセット又は一番目のSRSリソースセットである、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む、請求項1
に記載の方法。
【請求項9】
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報がN個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報が、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nが2以上の整数であることと、
前記端末が前記第一の構成情報に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信することと、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含
み、
又は、
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することと、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することとをさらに含み、
又は、
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
前記端末が前記PUSCHの最大伝送ランク情報に基づいて、前記DCIのターゲットフィールドのビット長さと前記ターゲットフィールドにおける有効ビットとを決定する前に、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することをさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
上りリンクチャネル伝送ランク決定方法であって、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含み、前記PUSCHの最大伝送ランク情報は、
前記端末のために構成される単一のSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報と、
前記端末のために構成される複数のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報とを含む、上りリンクチャネル伝送ランク決定方法。
【請求項12】
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された第一の構成情報を受信することをさらに含み、前記第一の構成情報は、N個の最大伝送ランク情報を含み、前記N個の最大伝送ランク情報は、それぞれ前記端末に対応するN個のSRSリソースセットに1対1で関連し、Nは、2以上の整数であり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
ターゲットSRSリソースセットのみに関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第一の数値であると決定することであって、前記第一の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記ターゲットSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクであり、前記ターゲットSRSリソースセットが前記N個のSRSリソースセットのうちのいずれか一つのSRSリソースセットであること、
及び/又は、
M個のSRSリソースセットに同時に関連するPUSCHの最大伝送ランク情報が第二の数値又は第三の数値であると決定することであって、前記第二の数値が、前記ネットワーク側機器によって前記M個のSRSリソースセットのために構成される最大伝送ランクのうちの最小値であり、前記第三の数値が前記ネットワーク側機器によって構成され、MがN以下の整数であることを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記SRSリソースセットは、コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第二の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットの最大SRSポート数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含
み、
又は、
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定する前に、
前記端末が、ネットワーク側機器により送信された、最大伝送ランク情報を指示するための一つの指示値を含む第三の構成情報を受信することをさらに含み、
端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記指示値と前記SRSリソースセットにおけるSRSリソース個数とに基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含み、
又は、
前記SRSリソースセットは、非コードブック伝送に用いられるSRSリソースセットであり、端末がPUSCHの最大伝送ランク情報を決定することは、
前記端末が、前記SRSリソースセットにおけるSRSリソースの個数に基づいて、PUSCHの最大伝送ランク情報を決定することを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から
10のいずれか1項に記載の方法のステップを実現し、又は、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項
11から
13のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から
10のいずれか1項に記載の方法のステップを実現し、又は請求項
11から
13のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】