(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】ALDH2モジュレーターの結晶形態
(51)【国際特許分類】
C07C 317/50 20060101AFI20240709BHJP
C07D 265/30 20060101ALI20240709BHJP
C07D 211/86 20060101ALI20240709BHJP
A61K 31/16 20060101ALI20240709BHJP
A61P 25/32 20060101ALI20240709BHJP
A61K 31/5375 20060101ALI20240709BHJP
A61K 31/4465 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
C07C317/50
C07D265/30
C07D211/86
A61K31/16
A61P25/32
A61K31/5375
A61K31/4465
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575799
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 US2022033012
(87)【国際公開番号】W WO2022261441
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523202819
【氏名又は名称】ソフロシネ・ファーマシューティカルズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【氏名又は名称】竹林 則幸
(74)【代理人】
【識別番号】100216105
【氏名又は名称】守安 智
(72)【発明者】
【氏名】ルイス・フェルトベルク
(72)【発明者】
【氏名】アクラム・サブウニ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・アール・ベイリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンセント・ウィン-ファイ・タイ
(72)【発明者】
【氏名】トム・リッセンス
【テーマコード(参考)】
4C086
4C206
4H006
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086BC21
4C086BC73
4C086GA15
4C086MA02
4C086MA05
4C086NA03
4C086ZC39
4C206AA01
4C206AA02
4C206AA03
4C206AA04
4C206JA19
4C206KA16
4C206KA17
4C206MA02
4C206MA05
4C206NA03
4C206ZC39
4H006AA01
4H006AB21
4H006TA01
(57)【要約】
本開示は、ALDH2エフェクターとして作用する化合物の新規の結晶形態と、コフォーマーを伴うまたは伴わない化合物の結晶形態を調製するための方法と、それらの使用とを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共結晶形態であって、
【化1-1】
【化1-2】
を有する化合物と、
コフォーマーとを含み、式中、nが0~6であり、
mが0~6であり、
pが0~6である、前記共結晶形態。
【請求項2】
前記化合物が、
【化2】
の式を有する、請求項1に記載の共結晶形態。
【請求項3】
前記化合物が、
【化3】
の式を有する、請求項1に記載の共結晶形態。
【請求項4】
前記化合物が
【化4】
(式中、nは0~6である)を有し、任意選択で、前記コンフォーマーがトリフルオロトリヨードベンゼン、4-アミノ安息香酸、L-アスパラギン酸、パラセタモール、エラグ酸、2-アミノ安息香酸、もしくは尿素、またはこれらの任意の組合せである、請求項1に記載の共結晶形態。
【請求項5】
【化5】
である、請求項4に記載の共結晶形態。
【請求項6】
前記コフォーマーが尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、MgCl
2、もしくはCaCl
2、またはこれらの任意の組合せである、請求項1~3のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項7】
前記化合物:前記コフォーマーのモル比が約1:5~約5:1である、請求項1~6のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項8】
前記コフォーマーが尿素である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項9】
前記化合物:前記尿素のモル比が約1:1である、請求項8に記載の共結晶形態。
【請求項10】
【化6】
の式を有する化合物と尿素との形態Iの共結晶形態であって、前記化合物:前記尿素のモル比が約1:1である、前記共結晶形態。
【請求項11】
前記共結晶形態Iが、約9.0±0.5度2θ、約11.7±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.0±0.5度2θ、約18.6±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、約21.7±0.5度2θ、約23.4±0.5度2θ、約24.8±0.5度2θ、約25.1±0.5度2θ、約25.3±0.5度2θ、約25.9±0.5度2θ、約26.2±0.5度2θ、約27.7±0.5度2θ、約28.2±0.5度2θ、約29.3±0.5度2θ、約29.8±0.5度2θ、約31.7±0.5度2θ、約32.1±0.5度2θ、及び約33.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項10に記載の共結晶形態I。
【請求項12】
図1に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項10に記載の共結晶形態I。
【請求項13】
約9.8±0.5度オングストローム、約7.6±0.5度オングストローム、約5.9±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、約3.0±0.5度オングストローム、約2.8±0.5度オングストローム、及び2.7±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項10に記載の共結晶形態I。
【請求項14】
前記コフォーマーがトリメシン酸である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項15】
前記化合物:前記トリメシン酸のモル比が約1:1である、請求項14に記載の共結晶形態。
【請求項16】
【化7】
の式を有する化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIであって、前記化合物:前記トリメシン酸のモル比が約1:1である、前記共結晶形態II。
【請求項17】
約5.3±0.5度2θ、約7.6±0.5度2θ、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約14.2±0.5度2θ、約14.5±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約15.7±0.5度2θ、約16.8±0.5度2θ、約17.1±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約20.0±0.5度2θ、約21.0±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約22.3±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約23.3±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約24.4±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項16に記載の共結晶形態II。
【請求項18】
図2に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項16に記載の共結晶形態II。
【請求項19】
約16.6±0.5度オングストローム、約11.6±0.5度オングストローム、約9.7±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約7.4±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約6.1±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約4.6±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び3.2度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項16に記載の共結晶形態II。
【請求項20】
前記コフォーマーが3,5-ジヒドロキシ安息香酸である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項21】
前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:2である、請求項20に記載の共結晶形態。
【請求項22】
【化8】
の式を有する化合物と、3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIであって、前記化合物:前記3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:2である、前記共結晶形態III。
【請求項23】
約13.0±0.5度2θ、約13.7±0.5度2θ、約14.3±0.5度2θ、約26.3±0.5度2θ、約27.2±0.5度2θ、及び約31.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22に記載の共結晶形態III。
【請求項24】
図3に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22に記載の共結晶形態III。
【請求項25】
約6.8±0.5度オングストローム、約6.5±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び約2.8度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項22に記載の共結晶形態III。
【請求項26】
前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:1である、請求項20に記載の共結晶形態。
【請求項27】
【化9】
の式を有する化合物と、3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVであって、前記化合物:前記3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:1である、前記共結晶形態IV。
【請求項28】
約7.6±0.5度2θ、約13.0±0.5度2θ、約13.3±0.5度2θ、約16.7±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約19.7±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約21.4±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、約26.5±0.5度2θ、及び約31.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項27に記載の共結晶形態IV。
【請求項29】
図4に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項27に記載の共結晶形態IV。
【請求項30】
約11.6±0.5度オングストローム、約6.8±0.5度オングストローム、約6.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.5±0.5度オングストローム、約4.3±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項27に記載の共結晶形態IV。
【請求項31】
前記コフォーマーがエラグ酸である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項32】
前記化合物:エラグ酸のモル比が約1:1である、請求項31に記載の共結晶形態。
【請求項33】
【化10】
の式を有する化合物とエラグ酸との共結晶形態Vであって、前記化合物:エラグ酸のモル比が約1:1である、前記共結晶形態V。
【請求項34】
約7.0±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約24.1±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約28.5±0.5度2θ、及び約29.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項33に記載の共結晶形態V。
【請求項35】
図5に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項33に記載の共結晶形態V。
【請求項36】
約12.6±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項33に記載の共結晶形態V。
【請求項37】
前記コフォーマーがMgCl
2である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項38】
【化11】
の式を有する化合物とMgCl
2との共結晶形態VI。
【請求項39】
約16.3±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、約24.7±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、約30.4±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項38に記載の共結晶形態VI。
【請求項40】
図6に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項38に記載の共結晶形態VI。
【請求項41】
約5.5±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約2.9±0.5度オングストローム、及び約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項38に記載の共結晶形態VI。
【請求項42】
前記コフォーマーがCaCl
2である、請求項1~7のいずれか1項に記載の共結晶形態。
【請求項43】
【化12】
の式を有する化合物とCaCl
2との共結晶形態VII。
【請求項44】
約7.6±0.5度2θ、約10.8±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項43に記載の共結晶形態VII。
【請求項45】
図7に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項43に記載の共結晶形態VII。
【請求項46】
約11.6±0.5度オングストローム、約8.2±0.5度オングストローム、約6.3±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項43に記載の共結晶形態VII。
【請求項47】
請求項1~9、14、15、20、21、26、31、32、37、及び42のいずれか1項に記載の共結晶形態を含む医薬組成物。
【請求項48】
請求項10~13のいずれか1項に記載の共結晶形態Iを含む医薬組成物。
【請求項49】
請求項16~19のいずれか1項に記載の共結晶形態IIを含む医薬組成物。
【請求項50】
請求項22~25のいずれか1項に記載の共結晶形態IIIを含む医薬組成物。
【請求項51】
請求項27~30のいずれか1項に記載の共結晶形態IVを含む医薬組成物。
【請求項52】
請求項33~36のいずれか1項に記載の共結晶形態Vを含む医薬組成物。
【請求項53】
請求項38~41のいずれか1項に記載の共結晶形態VIを含む医薬組成物。
【請求項54】
請求項43~46のいずれか1項に記載の共結晶形態VIIを含む医薬組成物。
【請求項55】
医薬的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項47~54のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項56】
アルコール関連障害を治療または予防するための追加の薬物をさらに含む、請求項47~55のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項57】
【化13】
(式中、nは0~6である)の式を有する化合物とコフォーマーとの共結晶形態を調製するための方法であって、前記化合物及び前記コフォーマーを共結晶化して前記化合物と前記コフォーマーとの前記共結晶形態を形成することと、任意選択で、前記化合物と前記コフォーマーとの前記共結晶形態を単離することとを含む、前記方法。
【請求項58】
前記方法が、前記化合物及び前記コフォーマーを乾式粉砕して、そこから前記共結晶形態を形成することを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記方法が、前記化合物及び前記コフォーマーを有機溶媒中でスラリー化して、そこから前記共結晶形態を形成することを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、酢酸エチル、シクロヘキサン、トルエン、メタノール、及びこれらの任意の組合せからなる群より選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記有機溶媒が酢酸エチルである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記コフォーマーが、尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、酸、MgCl
2、CaCl
2、またはこれらの任意の組合せである、請求項58~61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記共結晶形態が、
前記化合物と尿素との共結晶形態Iであり、前記化合物:尿素のモル比が約1:1である、
前記化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIであり、前記化合物:トリメシン酸のモル比が約1:1である、
前記化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIであり、前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:2である、
前記化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVであり、前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:1である、
化合物とエラグ酸との共結晶形態Vであり、前記化合物:エラグ酸のモル比が約1:1である、
前記化合物とMgCl
2との共結晶形態VIであり、前記化合物:MgCl
2のモル比が約1:1である、または
前記化合物とCaCl
2との共結晶形態VIIであり、前記化合物:CaCl
2のモル比が約1:1である、請求項57~62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
アルコール関連障害を治療または予防する方法であって、それを必要とする対象に、請求項1~9、14、15、20、21、26、31、32、37、及び42のいずれか1項に記載の共結晶、請求項10~13のいずれか1項に記載の共結晶形態I、請求項16~19のいずれか1項に記載の共結晶形態II、請求項22~25のいずれか1項に記載の共結晶形態III、請求項27~30のいずれか1項に記載の共結晶形態IV、請求項33~36のいずれか1項に記載の共結晶形態V、請求項38~41のいずれか1項に記載の共結晶形態VI、または請求項43~46のいずれか1項に記載の共結晶形態VII、もしくはそれらの医薬的に許容される塩、または請求項47~56のいずれか1項に記載の医薬組成物、または請求項57~63のいずれか1項に記載の方法に従って調製された共結晶形態、もしくはそれらの医薬的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
【請求項65】
前記共結晶形態が、
前記化合物と尿素との共結晶形態Iであり、前記化合物:尿素のモル比が約1:1である、
前記化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIであり、前記化合物:トリメシン酸のモル比が約1:1である、
前記化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIであり、前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:2である、
前記化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVであり、前記化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比が約1:1である、
化合物とエラグ酸との共結晶形態Vであり、前記化合物:エラグ酸のモル比が約1:1である、
前記化合物とMgCl
2との共結晶形態VIであり、前記化合物:MgCl
2のモル比が約1:1である、または
前記化合物とCaCl
2との共結晶形態VIIであり、前記化合物:CaCl
2のモル比が約1:1である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記アルコール関連障害がアルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱、またはこれらの任意の組合せである、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
前記対象がアルコール関連障害と診断される、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
【化14】
の式を有する化合物の結晶形態。
【請求項69】
式
【化15】
を有する化合物の結晶形態VIII。
【請求項70】
前記化合物が、
【化16】
またはこの両方の式を有する、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項71】
約10.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項72】
約11.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項73】
約14.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項74】
約15.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項75】
約17.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項76】
約17.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項77】
約18.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項78】
約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項79】
約22.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項80】
約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項81】
約25.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項82】
約26.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項83】
約26.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項84】
約27.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項85】
約28.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項86】
約10.5±0.5度2θ、約11.1±0.5度2θ、約14.6±0.5度2θ、約15.1±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約18.2±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、約23.5±0.5度2θ、約25.5±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約26.9±0.5度2θ、約27.8±0.5度2θ、及び約28.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項87】
約8.41±0.5度オングストローム、約7.99±0.5度オングストローム、約6.05±0.5度オングストローム、約5.86±0.5度オングストローム、約5.22±0.5度オングストローム、約4.96±0.5度オングストローム、約4.87±0.5度オングストローム、約4.21±0.5度オングストローム、約4.00±0.5度オングストローム、約3.78±0.5度オングストローム、約3.49±0.5度オングストローム、約3.35±0.5度オングストローム、約3.32±0.5度オングストローム、約3.21±0.5度オングストローム、約3.15±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態VIII。
【請求項88】
請求項68に記載の結晶形態を含む医薬組成物。
【請求項89】
請求項69~87のいずれか1項に記載の結晶形態VIIIを含む医薬組成物。
【請求項90】
医薬的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項88または89に記載の医薬組成物。
【請求項91】
アルコール関連障害を治療または予防するための追加の薬物をさらに含む、請求項88~90のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項92】
【化17】
の式を有する化合物の結晶形態を調製するための方法であって、
【化18】
を結晶化して形態VIIIを形成することと、任意選択で、前記形態VIIIを単離することとを含む、前記方法。
【請求項93】
前記化合物が、
【化19】
またはこの両方の式を有する、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記結晶化することが、前記化合物を有機溶媒に溶解することと、前記化合物を結晶化して、そこから形態VIIIを形成することとを含む、請求項92または93に記載の方法。
【請求項95】
前記有機溶媒が、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、2-プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトン、H
2O、エタノール、ニトロメタン、酢酸イソプロピル、n-ペンタン、n-ヘキサン、1-プロパノール、酢酸メチル、エチルエーテル、オクタン、及びこれらの任意の組合せからなる群より選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記溶媒がエタノールである、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
アルコール関連障害を治療または予防する方法であって、それを必要とする対象に、請求項68に記載の結晶、請求項69~87のいずれか1項に記載の結晶形態VIII、請求項88~91のいずれか1項に記載の医薬組成物、または請求項92~96のいずれか1項に記載の方法に従って調製された結晶形態を投与することを含む、前記方法。
【請求項98】
前記結晶形態が、
【化20】
の式を有する前記化合物の前記結晶形態VIIIである、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記アルコール関連障害がアルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱、またはこれらの任意の組合せである、請求項97または98に記載の方法。
【請求項100】
前記対象がアルコール関連障害と診断される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
アルコール使用障害を患うか、それと診断されるか、またはそれを有する疑いのある対象により消費されるアルコールの量を低減する方法であって、前記対象に、請求項1~46のいずれか1項に記載の共結晶形態または請求項68~80のいずれか1項に記載の結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項102】
アルコール使用障害を有する対象におけるアルコール渇望を低減する方法であって、前記対象に、請求項1~46のいずれか1項に記載の共結晶形態または請求項68~80のいずれか1項に記載の結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項103】
前記渇望が、渇望のビジュアルアナログスケールで測定される、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記対象が、前記医薬組成物で治療されてから2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13週間後に前記渇望のスケールの低減を有する、請求項102または103に記載の方法。
【請求項105】
前記渇望のビジュアルアナログスケールでの前記低減が、約または少なくとも5、10、15、20、30、40、50、60、70、または75ポイントである、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
アルコール使用障害を有する対象における非多量飲酒日のパーセンテージを増加させる方法であって、前記対象に、請求項1~46のいずれか1項に記載の共結晶形態または請求項68~80のいずれか1項に記載の結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項107】
前記非多量飲酒日のパーセンテージが、少なくともまたは約5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、または300%増加する、請求項106に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国仮出願第63/202,423号(2021年6月10日出願)の優先権を主張し、当該出願は、参照により全体として本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、ALDH2エフェクターとして作用するコフォーマーを伴うまたは伴わない化合物の新規の結晶形態と、このコフォーマーを伴うまたは伴わない化合物の結晶形態を調製するための方法と、その使用とについて記載する。
【背景技術】
【0003】
米国特許仮出願第63/119,211号は、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH2)のモジュレーターとして作用する化合物について開示している。例えば、ALDH2の活性を調節する(例えば、ALDH2阻害)化合物は、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)の治療に有益であり得る。ある特定の化合物は「S-メチル-N,N-ジエチルチオカルバメートスルホキシド」であり、これは
【化1】
の式を有し、そのエナンチオマーはそれぞれ
【化2】
の式を有する化合物である。別の例は、
【化3】
の式を有する化合物であり、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化4】
の式を有する化合物である。別の特定の例は「(メチルスルフィニル)(モルホリノ)メタノン」であり、これは
【化5】
の式を有し、そのエナンチオマーはそれぞれ
【化6】
の式を有する化合物である。
【0004】
本明細書で記載もしくは提供される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物、ALDH活性に影響を及ぼす化合物の能力、またはこのような活性の非存在、本明細書で記載もしくは提供される式のいずれか1つの化合物を調製するための方法、ならびに他の関連する化合物は米国特許仮出願第63/119,211号に開示されており、その内容は参照により全体として本明細書に援用される。
【0005】
当技術分野では、改善された特性を有する本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物の改善された形態が依然として必要とされている。また、当技術分野では、本明細書で記載または規定される式のいずれか1つの化合物(例えば、式I、式III、及び式IVの化合物)を調製するための改善された方法も依然として必要とされている。本明細書に記載の本発明の実施形態は、これらのニーズ及びその他を満たす。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、コフォーマーを伴うまたは伴わない本明細書で記載または規定される式I、式III、及び式IVのいずれか1つの化合物の新規の結晶形態と、この化合物の結晶形態を調製し、任意選択でこのような結晶形態の単離するための方法とを提供する。
【0007】
驚くべきことに、本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物はコフォーマーと共結晶化することができ、特性が優れている。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物とコフォーマーとの共結晶形態は、改善された安定性、処理可能性により先行技術と区別され、医薬製剤にも使用することができる。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、及び式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態は、改善された安定性、処理可能性によって先行技術と区別され、医薬製剤にも使用することができる。いくつかの実施形態において、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ibの化合物とコフォーマーとの共結晶形態は、改善された安定性、処理可能性によって先行技術と区別され、医薬製剤にも使用することができる。
【0008】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式I-a、または式I-b)のいずれか1つの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式Iの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I-aの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、または形態VIIが提供される。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、MgCl2、もしくはCaCl2、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは3,5-ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリメシン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸である。
【0009】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式(例えば、式IV-I、式IV-I-a、または式IV-I-b)のいずれか1つの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-I、式IV-I-a、または式IV-I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-Iの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-I-aの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼン、4-アミノ安息香酸、L-アスパラギン酸、パラセタモール、エラグ酸、2-アミノ安息香酸、もしくは尿素、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼンである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは4-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはL-アスパラギン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはパラセタモールである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸、2-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。
【0010】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態I(以下「共結晶形態I」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約11.7±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.0±0.5度2θ、約18.6±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、約21.7±0.5度2θ、約23.4±0.5度2θ、約24.8±0.5度2θ、約25.1±0.5度2θ、約25.3±0.5度2θ、約25.9±0.5度2θ、約26.2±0.5度2θ、約27.7±0.5度2θ、約28.2±0.5度2θ、約29.3±0.5度2θ、約29.8±0.5度2θ、約31.7±0.5度2θ、約32.1±0.5度2θ、及び約33.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.8±0.5度オングストローム、約7.6±0.5度オングストローム、約5.9±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、約3.0±0.5度オングストローム、約2.8±0.5度オングストローム、及び2.7±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0011】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態II(以下「共結晶形態II」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.3±0.5度2θ、約7.6±0.5度2θ、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約14.2±0.5度2θ、約14.5±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約15.7±0.5度2θ、約16.8±0.5度2θ、約17.1±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約20.0±0.5度2θ、約21.0±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約22.3±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約23.3±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約24.4±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約16.6±0.5度オングストローム、約11.6±0.5度オングストローム、約9.7±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約7.4±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約6.1±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約4.6±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び3.2度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0012】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態III(以下「共結晶形態III」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.0±0.5度2θ、約13.7±0.5度2θ、約14.3±0.5度2θ、約26.3±0.5度2θ、約27.2±0.5度2θ、及び約31.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約6.8±0.5度オングストローム、約6.5±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び約2.8度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0013】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態IV(以下「共結晶形態IV」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約7.6±0.5度2θ、約13.0±0.5度2θ、約13.3±0.5度2θ、約16.7±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約19.7±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約21.4±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、約26.5±0.5度2θ、及び約31.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約11.6±0.5度オングストローム、約6.8±0.5度オングストローム、約6.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.5±0.5度オングストローム、約4.3±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0014】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態V(以下「共結晶形態V」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約24.1±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約28.5±0.5度2θ、及び約29.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約12.6±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0015】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態VI(以下「共結晶形態VI」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約16.3±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、約24.7±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、約30.4±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約5.5±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約2.9±0.5度オングストローム、及び約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0016】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態VII(以下「共結晶形態VII」)が提供される。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約10.8±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約11.6±0.5度オングストローム、約8.2±0.5度オングストローム、約6.3±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0017】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式の化合物(例えば、式I、式I-a、及び式I-b)のいずれか1つの共結晶形態を含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、または形態VIIを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態Iを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態IIを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態IIIを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態VIを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態Vを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態VIを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態VIIを含む医薬組成物が提供される。
【0018】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式(例えば、式IV、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ib)のいずれか1つの化合物は、コフォーマーを伴わずに結晶化することができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ibの化合物の結晶形態VIII(以下「結晶形態VIII」)が提供される。
【0020】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約10.5±0.5度2θ、約11.1±0.5度2θ、約14.6±0.5度2θ、約15.1±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約18.2±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、約23.5±0.5度2θ、約25.5±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約26.9±0.5度2θ、約27.8±0.5度2θ、及び約28.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約8.41±0.5度オングストローム、約7.99±0.5度オングストローム、約6.05±0.5度オングストローム、約5.86±0.5度オングストローム、約5.22±0.5度オングストローム、約4.96±0.5度オングストローム、約4.87±0.5度オングストローム、約4.21±0.5度オングストローム、約4.00±0.5度オングストローム、約3.78±0.5度オングストローム、約3.49±0.5度オングストローム、約3.35±0.5度オングストローム、約3.32±0.5度オングストローム、約3.21±0.5度オングストローム、及び約3.15±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0021】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は本明細書で記載または提供される形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、または結晶形態VIIIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は結晶形態VIIIを含み、さらに、様々なアルコール関連障害の治療のためのさらなる薬物、例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱などを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態Iを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態IIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態IIIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態VIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態Vを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態VIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は共結晶形態VIIを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は式IV-Iの化合物の共結晶形態を含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は結晶形態VIIIを含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、コフォーマーを伴うまたは伴わない本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物の結晶形態を調製するための方法であって、化合物を結晶化して共結晶形態を形成することと、任意選択で結晶形態を単離することとを含む、方法が提供される。
【0023】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の状態を治療及び/または予防する方法が提供される。いくつかの実施形態において、状態はアルコール関連障害、例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱などであり、本明細書で記載または規定される式(例えば、式I、式III、及び式IV)のいずれか1つの化合物の結晶形態を、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象はアルコール関連障害と診断される。
【0024】
いくつかの実施形態において、アルコール使用障害を有する対象における消費アルコールの量を低減する方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。
【0025】
いくつかの実施形態において、アルコール使用障害を有する対象におけるアルコール渇望を低減する方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、アルコール使用障害を有する対象における非多量飲酒日のパーセンテージを増加させる方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。
【0027】
1つ以上の実施形態の詳細については、以下の説明に記載する。本教示の他の特徴、目的、及び利点は、実施例の説明から、また添付の特許請求の範囲からも明らかになるであろう。
【0028】
本特許または出願ファイルには、カラーで制作された図面が少なくとも1点含まれている。カラー図面(複数可)を伴った本特許または特許出願公開のコピーは、要請し必要料金を支払えば特許商標庁から提供される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】式Iの化合物と尿素との共結晶形態IのX線粉末回折パターンを示している。
【
図2】式Iの化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIのX線粉末回折パターンを示している。
【
図3】モル比1:2における式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIのX線粉末回折パターンを示している。
【
図4】モル比1:1における式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVのX線粉末回折パターンを示している。
【
図5】式Iの化合物とエラグ酸との共結晶形態VのX線粉末回折パターンを示している。
【
図6】式Iの化合物とMgCl
2との共結晶形態VIのX線粉末回折パターンを示している。
【
図7】式Iの化合物とCaCl
2との共結晶形態VIIのX線粉末回折パターンを示している。
【
図8】式Iの化合物のプロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H NMR)分析を示している。
【
図9】共結晶形態Iのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。
【
図10】共結晶形態I(赤)及び尿素(青)のXRPDパターンの比較を示している。
【
図11】式Iの化合物及びエラグ酸(非乾燥)を酢酸エチル中で1:1のモル比でスラリー化して得られた結晶のXRPDパターン(褐色)と、エラグ酸水和物の模擬XRPDパターン(ピンク色)と、式Iの化合物及び乾燥エラグ酸(100℃で1時間)を酢酸エチル中で1:1のモル比でスラリー化して得られた結晶のXRPDパターン(赤色)と、式Iの化合物及び乾燥エラグ酸(100℃で1時間)を酢酸エチル中で1:2のモル比でスラリー化して得られた結晶のXRPDパターン(青)と、式Iの化合物及び乾燥エラグ酸(100℃で1時間)をシクロヘキサン中で1:1のモル比でスラリー化して得られた結晶のXRPDパターン(緑)との比較を示している。
【
図12】乾燥エラグ酸(180℃で3時間)(赤)及び非乾燥エラグ酸(緑)を用いて、式Iの化合物及びエラグ酸(非乾燥)を酢酸エチル中で1:1のモル比でスラリー化して得られた結晶のXRPDパターンと、エラグ酸水和物の模擬XRPDパターン(青)との比較を示している。
【
図13】トルエン(青)及び酢酸エチル(赤)から調製した共結晶形態IのXRPDパターンの比較を示している。
【
図14】共結晶形態VI(青)と、MgCl
2(赤)と、MgCl
2六水和物(緑)とのXRPDパターンの比較を示している。
【
図15】共結晶形態VIIのXRPDパターン(赤)と、CaCl
2のXRPDパターン(青)と、CaCl
2無水和物の模擬XRPDパターン(緑)と、二水和物のXRPDパターン(紫)との比較を示している。
【
図16】共結晶形態Iの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示している。
【
図17】3,5-ジヒドロキシ安息香酸のプロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H NMR)分析を示している。
【
図18】結晶形態IIIのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。
【
図19】トリメシン酸のプロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H NMR)分析を示している。
【
図20】結晶形態IIのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。
【
図19】トリメシン酸のプロトン核磁気共鳴スペクトル(
1H NMR)分析を示している。
【
図20】結晶形態IIのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。
【
図21】共結晶形態IIの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示している。
【
図22】結晶形態IVのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。
【
図23】共結晶形態IIIの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示している。
【
図26】式IV-Iの化合物の結晶形態VIIIのX線粉末回折パターンを示している。
【
図27】結晶形態VIIIのTGA分析を示している。
【
図28】式IV-Iの化合物とトリフルオロトリヨードベンゼンとの共結晶の算出XRPDパターン(青)と実験XRPDパターン(赤)との比較を示している。
【
図29】式IV-Iの化合物と4-アミノ安息香酸との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに4-アミノ安息香酸のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図30】式IV-Iの化合物とL-アスパラギン酸との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびにL-アスパラギン酸のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図31】式IV-Iの化合物とパラセタモールとの共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびにパラセタモールのXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図32】式IV-Iの化合物とエラグ酸との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびにエラグ酸のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図33】式IV-Iの化合物と2-アミノ安息香酸との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに2-アミノ安息香酸のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図34】式IV-Iの化合物と尿素との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに尿素のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図35】式IV-Iaの化合物と(+)-カテキンとの共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに(+)-カテキンのXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図36】式IV-Iaの化合物と尿素との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに尿素のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図37】式IV-Iaの化合物と1,3,5-トリフルオロ-2,4,6-トリヨードベンゼンとの共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに1,3,5-トリフルオロ-2,4,6-トリヨードベンゼンのXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【
図34】式IV-Iの化合物と尿素との共結晶の算出XRPDパターン(青)及び実験XRPDパターン(赤)、ならびに尿素のXRPDパターン(緑)の比較を示している。
【発明を実施するための形態】
【0030】
「塩(salt)」または「塩(salts)」という用語は、遊離酸の付加塩または遊離塩基の付加塩を含む任意の酸付加塩を指し得る。これらの塩(または他の類似の塩)は全て、従来の手段によって調製することができる。全てのこのような塩は、無毒性で所望の薬理活性を実質的に阻害しないならば許容される。
【0031】
「治療有効量」という用語は、状態、障害、または状態を治療するために哺乳類に投与する際に、治療(以下で定義)を達成するのに十分な化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、疾患及びその重症度、治療対象となる哺乳類の年齢、体重、健康状態、及び応答性に応じて変動する。
【0032】
「医薬的に許容される」という用語は、動物またはヒトにおけるin vivoの使用向けに生物学的または薬理学的に適合性であることを意味し、好ましくは、動物における使用、より詳細にはヒトにおける使用向けに、連邦政府もしくは州政府の規制機関による承認を受けていること、または米国薬局方もしくは他の広く認識された薬局方に収載されていることを意味する。
【0033】
本明細書で使用する場合、「治療する」、「治療される」、または「治療すること」という用語は、望ましくない生理的状態、障害、もしくは疾患をスローダウン(軽減)するか、または有益もしくは望ましい臨床的結果を得ることを目的とする、療法的治療及び予防的措置の両方を意味する。本発明の目的において、有益なまたは望ましい臨床的結果としては、限定されるものではないが、症状の緩和;状態、障害、または疾患の程度の減少;状態、障害、または疾患の安定化した(すなわち、悪化していない)状態;状態、障害、または疾患の進行の発生遅延または減速;状態、障害、もしくは疾患の状態の改善、または検出可能か検出不能かにかかわらず寛解(部分的か全体的かにかかわらず);患者によって必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な物理的パラメーターの改善;あるいは状態、障害、または疾患の強化または改善が挙げられる。治療には、過剰なレベルの副作用を伴わない臨床的に重要な応答を引き出すことが含まれる。また、治療には、治療を受けなかった場合に予想される生存期間に比べた生存期間の延長も含まれる。したがって、「疼痛の治療」または「疼痛を治療すること」とは、本明細書に記載されている疼痛または他の状態に関連する一次的現象または二次的症状のいずれかを緩和または改善する活動を意味する。
【0034】
「相加的」という用語は、2つ以上の薬剤を合わせた効果がそれらの個別の効果と同じであるような2つ以上の薬剤の相互作用として定義される。例えば、薬物A単独のある疾患を治療する効果が25%であり、薬物B単独のある疾患を治療する効果が25%であり、この2つの薬物を合わせたときにその疾患を治療する効果が50%となる場合、A及びBの効果は相加的である。
【0035】
「医薬的に許容される」または「治療的に許容される」という用語は、生理的に許容でき、好ましくは、ヒトに投与したときに典型的にはアレルギー性または同様の不利な反応(例えば、胃の不調、めまいなど)を生じない、分子実体及び組成物を指す。好ましくは、本明細書で使用する場合、「医薬的に許容される」という用語は、動物、より詳細にはヒトにおける使用向けに連邦もしくは州の政府の規制機関の承認を受けているか、または米国薬局方もしくは他の広く認識された薬局方(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.(A.R.Gennaro edit.1985))に収載されていることを意味する。
【0036】
「約(about)」、「およそ(ca.)」、または「およそ(approximately)」という用語はプラスまたはマイナス5%を意味する。いくつかの実施形態において、「約」、「およそ」、または「およそ」はプラスまたはマイナス10%を意味する。
【0037】
本発明の実施形態は、コフォーマーを伴うまたは伴わない本明細書で記載または規定される式のいずれか1つの化合物を結晶化する方法を提供する。
【0038】
いくつかの実施形態において、
【化7】
(式中、nは0~6である)の式を有する化合物と本明細書で記載または提供されるコフォーマーとの共結晶形態を調製するための方法である。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを共結晶化して化合物とコフォーマーとの共結晶形態を形成することと、任意選択で、化合物とコフォーマーとの共結晶形態を単離することとを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを乾式粉砕して、そこから共結晶形態を形成することを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを有機溶媒中でスラリー化して、そこから共結晶形態を形成することを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、スラリーを有機溶媒で洗浄することをさらに含む。
【0039】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化8】
の式を有する化合物を共結晶化する方法を提供する。いくつかの実施形態において、nは0~6である。いくつかの実施形態において、nは0~5である。いくつかの実施形態において、nは0~4である。いくつかの実施形態において、nは0~3である。いくつかの実施形態において、nは0~2である。いくつかの実施形態において、nは0または1である。いくつかの実施形態において、nは1~6である。いくつかの実施形態において、nは1~5である。いくつかの実施形態において、nは1~4である。いくつかの実施形態において、nは1~3である。いくつかの実施形態において、nは1または2である。いくつかの実施形態において、nは2~6である。いくつかの実施形態において、nは2~5である。いくつかの実施形態において、nは2~4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは3~6である。いくつかの実施形態において、nは3~5である。いくつかの実施形態において、nは3または4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは4~6である。いくつかの実施形態において、nは4または5である。いくつかの実施形態において、nは5または6である。いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、nは4である。いくつかの実施形態において、nは5である。いくつかの実施形態において、nは6である。いくつかの実施形態において、mは0~6である。いくつかの実施形態において、mは0~5である。いくつかの実施形態において、mは0~4である。いくつかの実施形態において、mは0~3である。いくつかの実施形態において、mは0~2である。いくつかの実施形態において、mは0または1である。いくつかの実施形態において、mは1~6である。いくつかの実施形態において、mは1~5である。いくつかの実施形態において、mは1~4である。いくつかの実施形態において、mは1~3である。いくつかの実施形態において、mは1または2である。いくつかの実施形態において、mは2~6である。いくつかの実施形態において、mは2~5である。いくつかの実施形態において、mは2~4である。いくつかの実施形態において、mは2または3である。いくつかの実施形態において、mは3~6である。いくつかの実施形態において、mは3~5である。いくつかの実施形態において、mは3または4である。いくつかの実施形態において、mは2または3である。いくつかの実施形態において、mは4~6である。いくつかの実施形態において、mは4または5である。いくつかの実施形態において、mは5または6である。いくつかの実施形態において、mは0である。いくつかの実施形態において、mは1である。いくつかの実施形態において、mは2である。いくつかの実施形態において、mは3である。いくつかの実施形態において、mは4である。いくつかの実施形態において、mは5である。いくつかの実施形態において、mは6である。いくつかの実施形態において、pは0~6である。いくつかの実施形態において、pは0~5である。いくつかの実施形態において、pは0~4である。いくつかの実施形態において、pは0~3である。いくつかの実施形態において、pは0~2である。いくつかの実施形態において、pは0または1である。いくつかの実施形態において、pは1~6である。いくつかの実施形態において、pは1~5である。いくつかの実施形態において、pは1~4である。いくつかの実施形態において、pは1~3である。いくつかの実施形態において、pは1または2である。いくつかの実施形態において、pは2~6である。いくつかの実施形態において、pは2~5である。いくつかの実施形態において、pは2~4である。いくつかの実施形態において、pは2または3である。いくつかの実施形態において、pは3~6である。いくつかの実施形態において、pは3~5である。いくつかの実施形態において、pは3または4である。いくつかの実施形態において、pは2または3である。いくつかの実施形態において、pは4~6である。いくつかの実施形態において、pは4または5である。いくつかの実施形態において、pは5または6である。いくつかの実施形態において、pは0である。いくつかの実施形態において、pは1である。いくつかの実施形態において、pは2である。いくつかの実施形態において、pは3である。いくつかの実施形態において、pは4である。いくつかの実施形態において、pは5である。いくつかの実施形態において、pは6である。
【0040】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化9】
の式を有する化合物を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化10】
の式を有する化合物である。いくつかの実施形態において、nは0~6である。いくつかの実施形態において、nは0~5である。いくつかの実施形態において、nは0~4である。いくつかの実施形態において、nは0~3である。いくつかの実施形態において、nは0~2である。いくつかの実施形態において、nは0または1である。いくつかの実施形態において、nは1~6である。いくつかの実施形態において、nは1~5である。いくつかの実施形態において、nは1~4である。いくつかの実施形態において、nは1~3である。いくつかの実施形態において、nは1または2である。いくつかの実施形態において、nは2~6である。いくつかの実施形態において、nは2~5である。いくつかの実施形態において、nは2~4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは3~6である。いくつかの実施形態において、nは3~5である。いくつかの実施形態において、nは3または4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは4~6である。いくつかの実施形態において、nは4または5である。いくつかの実施形態において、nは5または6である。いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、nは4である。いくつかの実施形態において、nは5である。いくつかの実施形態において、nは6である。
【0041】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化11】
の式を有する化合物を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化12】
の式を有する化合物である。いくつかの実施形態において、nは0~6である。いくつかの実施形態において、nは0~5である。いくつかの実施形態において、nは0~4である。いくつかの実施形態において、nは0~3である。いくつかの実施形態において、nは0~2である。いくつかの実施形態において、nは0または1である。いくつかの実施形態において、nは1~6である。いくつかの実施形態において、nは1~5である。いくつかの実施形態において、nは1~4である。いくつかの実施形態において、nは1~3である。いくつかの実施形態において、nは1または2である。いくつかの実施形態において、nは2~6である。いくつかの実施形態において、nは2~5である。いくつかの実施形態において、nは2~4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは3~6である。いくつかの実施形態において、nは3~5である。いくつかの実施形態において、nは3または4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは4~6である。いくつかの実施形態において、nは4または5である。いくつかの実施形態において、nは5または6である。いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、nは4である。いくつかの実施形態において、nは5である。いくつかの実施形態において、nは6である。
【0042】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化13】
の式を有する化合物を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化14】
の式を有する化合物である。いくつかの実施形態において、nは0~6である。いくつかの実施形態において、nは0~5である。いくつかの実施形態において、nは0~4である。いくつかの実施形態において、nは0~3である。いくつかの実施形態において、nは0~2である。いくつかの実施形態において、nは0または1である。いくつかの実施形態において、nは1~6である。いくつかの実施形態において、nは1~5である。いくつかの実施形態において、nは1~4である。いくつかの実施形態において、nは1~3である。いくつかの実施形態において、nは1または2である。いくつかの実施形態において、nは2~6である。いくつかの実施形態において、nは2~5である。いくつかの実施形態において、nは2~4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは3~6である。いくつかの実施形態において、nは3~5である。いくつかの実施形態において、nは3または4である。いくつかの実施形態において、nは2または3である。いくつかの実施形態において、nは4~6である。いくつかの実施形態において、nは4または5である。いくつかの実施形態において、nは5または6である。いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、nは4である。いくつかの実施形態において、nは5である。いくつかの実施形態において、nは6である。
【0043】
いくつかの実施形態において、式IV、式IV-a、または式IV-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IVの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-aの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。
【0044】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化15】
の式を有する化合物を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化16】
の式を有する化合物である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼン、4-アミノ安息香酸、L-アスパラギン酸、パラセタモール、エラグ酸、2-アミノ安息香酸、もしくは尿素、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼンである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは4-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはL-アスパラギン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはパラセタモールである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸、2-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。
【0045】
いくつかの実施形態において、式III、式III-a、または式III-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IIIの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式III-aの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式III-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。
【0046】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化17】
の式を有する「(メチルスルフィニル)(モルホリノ)メタン」を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化18】
の式を有する化合物である。
【0047】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化19】
の式を有する「(メチルスルフィニル)(モルホリノ)メタン」を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化20】
の式を有する化合物である。
【0048】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化21】
の式を有する「(メチルスルフィニル)(モルホリノ)メタノン」を共結晶化する方法を提供し、そのエナンチオマーは、それぞれ
【化22】
の式を有する化合物である。
【0049】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、
【化23】
の式を有する「S-メチル-N,N-ジエチルチオカルバメートスルホキシド」とも称され得る化合物、ならびに
【化24】
のそれぞれの式を有する化合物と称され得る式I-aまたは式I-bの化合物を共結晶化する方法を提供する。
【0050】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式Iの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I-aの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式I-bの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、MgCl2、もしくはCaCl2、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは3,5-ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリメシン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはMgCl2である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはCaCl2である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、MgCl2、及びCaCl2のうちの2つ以上の組合せである。
【0051】
本明細書で記載または規定される式のいずれか1つの化合物またはその医薬的に許容される塩は、米国特許仮出願第63/119,211号(参照により全体として本明細書に援用される)に記載の合成に従って、または本明細書で記載もしくは規定される合成に従って調製することができる。例えば、いくつかの実施形態において、式I、式III、または式IVの化合物またはその医薬的に許容される塩は、米国特許仮出願第63/119,211号(参照により全体として本明細書に援用される)に記載の合成に従って調製することができる。別の例として、いくつかの実施形態において、式IV、式IV-a、または式IV-bの化合物、またはその医薬的に許容される塩は、本明細書で記載または規定される合成に従って調製することができる。
【0052】
式I、式I-a、または式I-bの化合物、またはその医薬的に許容される塩の油形態は、米国特許仮出願第63/119,211号(参照により全体として本明細書に援用される)に記載の合成に従って調製することができる。次いで式I、式I-a、または式I-bの化合物またはその医薬的に許容される塩の油形態は、シリカゲルクロマトグラフを用いて単離することができる。シリカゲルクロマトグラフは、化合物を商業生産向けに大規模製造するには適さない可能性がある。さらに、式I、式I-a、または式I-bの化合物または油形態は作業を行うのが困難であり、医薬調製に使用するのに有利ではない。したがって、医薬組成物の製造及び使用でより良好に使用され得る共結晶形態が必要とされている。場合によっては、化合物の結晶形態の調製は簡単であり得るものの、式I、式I-a、または式I-bの化合物の場合は簡単ではなかった。本発明の実施形態は、式I、式I-a、または式I-bの共結晶形態の驚くべき予想外の結果を提供する。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、または形態VIIである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態Iである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態IIである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態IIIである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態VIである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態Vである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態VIである。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、本明細書で規定する形態VIIである。
【0053】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態I(以下「共結晶形態I」)が提供される。
【0054】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、実質的に
図1に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、表4に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、表4に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0055】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0056】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約11.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0057】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約14.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0058】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約17.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0059】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約17.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0060】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約17.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0061】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約18.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0062】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約18.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0063】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0064】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約21.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0065】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約21.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0066】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約23.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0067】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約24.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0068】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約25.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0069】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約25.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0070】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約25.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0071】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約26.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0072】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約27.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0073】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約28.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0074】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約29.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0075】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0076】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約31.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0077】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約32.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0078】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約33.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0079】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ及び約14.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0080】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ及び約21.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0081】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約14.9±0.5度2θ及び約21.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0082】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、及び約21.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0083】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、及び約21.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0084】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、約21.7±0.5度2θ、及び約25.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0085】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約11.7±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.0±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、約21.7±0.5度2θ、約23.4±0.5度2θ、約25.1±0.5度2θ、約25.3±0.5度2θ、約25.9±0.5度2θ、約27.7±0.5度2θ、約29.8±0.5度2θ、及び33.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0086】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.0±0.5度2θ、約11.7±0.5度2θ、約14.9±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.0±0.5度2θ、約18.6±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約21.5±0.5度2θ、約21.7±0.5度2θ、約23.4±0.5度2θ、約24.8±0.5度2θ、約25.1±0.5度2θ、約25.3±0.5度2θ、約25.9±0.5度2θ、約26.2±0.5度2θ、約27.7±0.5度2θ、約28.2±0.5度2θ、約29.3±0.5度2θ、約29.8±0.5度2θ、約31.7±0.5度2θ、約32.1±0.5度2θ、及び約33.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0087】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、実質的に
図2に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、表5に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、表5に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0088】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約9.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0089】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約10.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0090】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0091】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約15.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0092】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約17.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0093】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約17.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0094】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約18.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0095】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約18.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0096】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約18.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0097】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約19.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0098】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約22.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0099】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約23.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0100】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約24.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0101】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約25.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0102】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約27.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0103】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0104】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約27.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0105】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ及び約15.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0106】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ及び約17.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0107】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0108】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約15.2±0.5度2θ及び約17.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0109】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約15.2±0.5度2θ及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0110】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約17.8±0.5度2θ及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0111】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、及び約17.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0112】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0113】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0114】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約15.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0115】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0116】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約12.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、及び約27.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0117】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0118】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約7.6±0.5度2θ、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約14.5±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約15.7±0.5度2θ、約16.8±0.5度2θ、約17.1±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約20.0±0.5度2θ、約21.0±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約22.3±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0119】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.3±0.5度2θ、約7.6±0.5度2θ、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約14.2±0.5度2θ、約14.5±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約15.7±0.5度2θ、約16.8±0.5度2θ、約17.1±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約20.0±0.5度2θ、約21.0±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約22.3±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約23.3±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約24.4±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0120】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.3±0.5度2θ、約7.6±0.5度2θ、約9.1±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約12.0±0.5度2θ、約14.2±0.5度2θ、約14.5±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約15.7±0.5度2θ、約16.8±0.5度2θ、約17.1±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約17.6±0.5度2θ、約17.8±0.5度2θ、約18.3±0.5度2θ、約18.4±0.5度2θ、約18.7±0.5度2θ、約19.5±0.5度2θ、約20.0±0.5度2θ、約21.0±0.5度2θ、約22.1±0.5度2θ、約22.3±0.5度2θ、約23.0±0.5度2θ、約23.3±0.5度2θ、約24.0±0.5度2θ、約24.4±0.5度2θ、約25.4±0.5度2θ、約26.0±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約27.1±0.5度2θ、約27.3±0.5度2θ、及び約27.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0121】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、実質的に
図3に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、表6に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、表6に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0122】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0123】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0124】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約14.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0125】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約26.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0126】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約27.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0127】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約31.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0128】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.0±0.5度2θ及び約26.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0129】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.0±0.5度2θ、約14.3±0.5度2θ、約26.3±0.5度2θ、及び約27.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0130】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約13.0±0.5度2θ、約13.7±0.5度2θ、約14.3±0.5度2θ、約26.3±0.5度2θ、約27.2±0.5度2θ、及び約31.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0131】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、実質的に
図4に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、表7に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、表7に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0132】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0133】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0134】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約17.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0135】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約18.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0136】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約20.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0137】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約22.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0138】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0139】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約31.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0140】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ及び約20.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0141】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ及び約22.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0142】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0143】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約20.6±0.5度2θ及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0144】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0145】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0146】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約20.6±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0147】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、及び約22.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0148】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、及び約26.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0149】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、約26.5±0.5度2θ、及び約31.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0150】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約13.0±0.5度2θ、約13.3±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、約26.5±0.5度2θ、及び約31.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0151】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約7.6±0.5度2θ、約13.0±0.5度2θ、約13.3±0.5度2θ、約16.7±0.5度2θ、約17.2±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約19.7±0.5度2θ、約20.6±0.5度2θ、約21.4±0.5度2θ、約22.5±0.5度2θ、約26.5±0.5度2θ、及び約31.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0152】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、実質的に
図5に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、表8に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、表8に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0153】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0154】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約10.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0155】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約14.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0156】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約21.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0157】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約24.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0158】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約26.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0159】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約26.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0160】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0161】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約29.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0162】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ及び約14.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0163】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ及び約21.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0164】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ及び約26.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0165】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0166】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0167】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約14.4±0.5度2θ及び約21.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0168】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約14.4±0.5度2θ及び約26.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0169】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約14.4±0.5度2θ及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0170】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約21.3±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0171】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約21.3±0.5度2θ及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0172】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約26.1±0.5度2θ及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0173】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0174】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約24.1±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、及び約28.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0175】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約7.0±0.5度2θ、約10.7±0.5度2θ、約14.4±0.5度2θ、約21.3±0.5度2θ、約24.1±0.5度2θ、約26.1±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約28.5±0.5度2θ、及び約29.6±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0176】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、実質的に
図6に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、表9に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、表9に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0177】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約16.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0178】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0179】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約20.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0180】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約24.7±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0181】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約25.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0182】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約30.4±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0183】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約30.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0184】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ及び約20.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0185】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ及び約25.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0186】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ及び約30.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0187】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIは、約20.2±0.5度2θ及び約25.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0188】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIは、約20.2±0.5度2θ及び約30.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0189】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIは、約25.2±0.5度2θ及び約30.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0190】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0191】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0192】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約20.2±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0193】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、及び約25.2±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0194】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0195】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、約24.7±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、約30.4±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0196】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約16.3±0.5度2θ、約18.1±0.5度2θ、約20.2±0.5度2θ、約24.7±0.5度2θ、約25.2±0.5度2θ、約30.4±0.5度2θ、及び約30.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0197】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、実質的に
図7に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、表10に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、表10に示されるようなピークの実質的に全て、またはその全てを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0198】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0199】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約10.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0200】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約14.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0201】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約15.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0202】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約21.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0203】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約22.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0204】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0205】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0206】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ及び約14.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0207】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ及び約21.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0208】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ及び約22.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0209】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0210】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約14.0±0.5度2θ及び約21.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0211】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約14.0±0.5度2θ及び約22.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0212】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約14.0±0.5度2θ及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0213】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約21.9±0.5度2θ及び約22.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0214】
いくつかの実施形態において、そして共結晶形態VIIは、約21.9±0.5度2θ及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0215】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約22.8±0.5度2θ及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0216】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0217】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0218】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0219】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、及び約22.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0220】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約14.0±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0221】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0222】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約7.6±0.5度2θ、約10.8±0.5度2θ、約14.0±0.5度2θ、約15.2±0.5度2θ、約21.9±0.5度2θ、約22.8±0.5度2θ、及び約29.8±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0223】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または規定される式(例えば、式IV-I、式IV-I-a、または式IV-I-b)のいずれか1つの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-I、式IV-Ia、または式IV-Ibの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-Iの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-Iaの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、式IV-Ibの化合物とコフォーマーとの共結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼン、4-アミノ安息香酸、L-アスパラギン酸、パラセタモール、エラグ酸、2-アミノ安息香酸、もしくは尿素、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリフルオロトリヨードベンゼンである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは4-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはL-アスパラギン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはパラセタモールである。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸、2-アミノ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。
【0224】
いくつかの実施形態において、本発明の実施形態は、本明細書で記載または規定される式(例えば、式IV、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ib)のいずれか1つの化合物を、コフォーマーを伴わずに結晶化する方法を提供する。
【0225】
いくつかの実施形態において、コフォーマーを伴わない本明細書で記載または規定される式(例えば、式IV、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ib)のいずれか1つの化合物の結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、コフォーマーを伴わない本明細書で記載または規定される式IVの化合物の結晶形態が提供される。いくつかの実施形態において、例えばコフォーマーを伴わない、本明細書で記載または規定される式IV、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ibの化合物の結晶形態が提供される。
【0226】
いくつかの実施形態において、式IV-I、式IV-Ia、及び式IV-Ibの化合物の結晶形態VIII(以下「結晶形態VIII」)が提供される。
【0227】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、実質的に
図26に示されるようなX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、表11に示されるような1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0228】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約10.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0229】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約11.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0230】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約14.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0231】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0232】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約17.0±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0233】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約17.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0234】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約18.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0235】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0236】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約22.2±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0237】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0238】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約25.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0239】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約26.6±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0240】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約26.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0241】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約27.8±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0242】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約28.3±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0243】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ及び約17.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0244】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ及び約17.9±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0245】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ及び約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0246】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0247】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約17.9±0.5度2θ及び約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0248】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約17.9±0.5度2θ及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0249】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約21.1±0.5度2θ及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0250】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0251】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0252】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約17.9±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0253】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、及び約21.1±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0254】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0255】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、及び約23.5±0.5度2θにおけるピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0256】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、約23.5±0.5度2θ、約25.5±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、及び約26.9±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0257】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約10.5±0.5度2θ、約11.1±0.5度2θ、約15.1±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、約23.5±0.5度2θ、約25.5±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約26.9±0.5度2θ、約27.8±0.5度2θ、及び約28.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0258】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約10.5±0.5度2θ、約11.1±0.5度2θ、約14.6±0.5度2θ、約15.1±0.5度2θ、約17.0±0.5度2θ、約17.9±0.5度2θ、約18.2±0.5度2θ、約21.1±0.5度2θ、約22.2±0.5度2θ、約23.5±0.5度2θ、約25.5±0.5度2θ、約26.6±0.5度2θ、約26.9±0.5度2θ、約27.8±0.5度2θ、及び約28.3±0.5度2θにおける1つ以上のピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0259】
本明細書で使用する場合、別段の指示がない限り、「1つ以上のピーク」という表現は、(i)この表現の後に挙げられるあらゆるピーク値においてXRDピークを有する結晶及び共結晶形態、(ii)この表現の後に挙げられるピーク値のうちの1つのみにXRDピークを有する結晶及び共結晶形態、ならびに(iii)この表現の後に挙げられるピーク値のうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、または7つ以上)においてXRDピークを有する結晶及び共結晶形態を含むものと理解されたい。
【0260】
いくつかの実施形態において、共結晶形態I~VIIはDSCサーモグラムによって特徴付けられる。例えば、共結晶形態I~形態IIIは、
図16、21、及び23にそれぞれ示されるようなDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
【0261】
いくつかの実施形態において、共結晶形態I~VII及び結晶形態VIIIは、上記のデータの任意の組合せによって特徴付けられる。
【0262】
いくつかの実施形態において、特定の実施形態について本明細書に挙げられるX線粉末回折ピークは、±0.4度2θ、±0.3度2θ、±0.2度2θ、または±0.1度2θだけ変動し得る。
【0263】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、実質的に表4に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0264】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0265】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約7.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0266】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約5.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0267】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約5.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0268】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約5.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0269】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約5.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0270】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約4.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0271】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約4.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0272】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約4.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0273】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約4.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0274】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約4.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0275】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0276】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0277】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0278】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0279】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0280】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0281】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0282】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0283】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0284】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約3.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0285】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約2.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0286】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約2.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0287】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは、約9.8±0.5度オングストローム、約7.6±0.5度オングストローム、約5.9±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.2±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、約3.0±0.5度オングストローム、約2.8±0.5度オングストローム、及び2.7±0.5度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0288】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、実質的に表5に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0289】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約16.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0290】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約11.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0291】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約9.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0292】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約8.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0293】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約7.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0294】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約6.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0295】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約6.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0296】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0297】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0298】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0299】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0300】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0301】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0302】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約5.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0303】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0304】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0305】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0306】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0307】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0308】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0309】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0310】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約4.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0311】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0312】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0313】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0314】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0315】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0316】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0317】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0318】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0319】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0320】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約3.2度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0321】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIは、約16.6±0.5度オングストローム、約11.6±0.5度オングストローム、約9.7±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約7.4±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約6.1±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約5.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.2±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約5.0±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.8±0.5度オングストローム、約4.7±0.5度オングストローム、約4.6±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、約3.8±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び3.2度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0322】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、実質的に表6に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0323】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約6.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0324】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約6.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0325】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約6.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0326】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0327】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約3.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0328】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約2.8度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0329】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IIIは、約6.8±0.5度オングストローム、約6.5±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.3±0.5度オングストローム、及び約2.8度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0330】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、実質的に表7に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0331】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約11.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0332】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約6.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0333】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約6.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0334】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約5.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0335】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約5.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0336】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約4.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0337】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約4.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0338】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約4.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0339】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約4.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0340】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約4.0±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0341】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0342】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約2.9度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0343】
いくつかの実施形態において、共結晶形態IVは、約11.6±0.5度オングストローム、約6.8±0.5度オングストローム、約6.6±0.5度オングストローム、約5.3±0.5度オングストローム、約5.1±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.5±0.5度オングストローム、約4.3±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約4.0±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0344】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、実質的に表8に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0345】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約12.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0346】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約8.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0347】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約6.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0348】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約4.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0349】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約3.7±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0350】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0351】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約3.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0352】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約3.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0353】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約3.0度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0354】
いくつかの実施形態において、共結晶形態Vは、約12.6±0.5度オングストローム、約8.3±0.5度オングストローム、約6.2±0.5度オングストローム、約4.2±0.5度オングストローム、約3.7±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.4±0.5度オングストローム、約3.1±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0355】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、実質的に表9に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0356】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約5.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0357】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約4.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0358】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約4.4±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0359】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約3.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0360】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約3.5±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0361】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約2.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0362】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約2.9度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0363】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIは、約5.5±0.5度オングストローム、約4.9±0.5度オングストローム、約4.4±0.5度オングストローム、約3.6±0.5度オングストローム、約3.5±0.5度オングストローム、約2.9±0.5度オングストローム、及び約2.9度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0364】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、実質的に表10に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0365】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約11.6±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0366】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約8.2±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0367】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約6.3±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0368】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約5.8±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0369】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約4.1±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0370】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約3.9±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0371】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約3.0度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0372】
いくつかの実施形態において、共結晶形態VIIは、約11.6±0.5度オングストローム、約8.2±0.5度オングストローム、約6.3±0.5度オングストローム、約5.8±0.5度オングストローム、約4.1±0.5度オングストローム、約3.9±0.5度オングストローム、及び約3.0度オングストロームにおける1つ以上の面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0373】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、実質的に表11に示されるような面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0374】
いくつかの実施形態において、結晶形態VIIIは、約8.41±0.5度オングストローム、約7.99±0.5度オングストローム、約6.05±0.5度オングストローム、約5.86±0.5度オングストローム、約5.22±0.5度オングストローム、約4.96±0.5度オングストローム、約4.87±0.5度オングストローム、約4.21±0.5度オングストローム、約4.00±0.5度オングストローム、約3.78±0.5度オングストローム、約3.49±0.5度オングストローム、約3.35±0.5度オングストローム、約3.32±0.5度オングストローム、約3.21±0.5度オングストローム、及び約3.15±0.5度オングストロームにおける面間隔値を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる。
【0375】
いくつかの実施形態において、面間隔値を有する特定の実施形態について本明細書で挙げられるX線粉末回折ピークは、±4%nm、±3%nm、±2%nm、もしくは±1%nm、または±4%オングストローム、±3%オングストローム、±2%オングストローム、もしくは±1%オングストロームだけ変化し得る。
【0376】
当業者であれば、X線粉末回折によって得られるピークの相対的な強度及び位置が、とりわけ試料調製技法、試料マウント手順、及び用いる特定の装置によって変化し得ることを理解するであろう。例えば、いくつかの実施形態において、共結晶形態I~VIIのいずれかまたは結晶形態VIIIの収載されたX線粉末回折パターンのピークは、約±0.2度2θである。
【0377】
いくつかの実施形態において、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIIIは、プロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)を用いて特性評価される。例えば、
図9、20、18、及び22は、それぞれ共結晶形態I、形態II、形態III、及び形態IVのプロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)分析を示している。共結晶形態I~VII及び結晶形態VIIIを特性評価するための他の方法も使用され得る。
【0378】
共結晶形態I~VII及び結晶形態VIIIは、調製物中の他の物質または構成要素に対し任意の所望の純度を有することができる。いくつかの実施形態において、共結晶形態I~VIIの任意の形態は、実質的に純粋であるように、例えば、調製物中の他の物質または構成要素に対し30%超、40%超、50%超、60%超、70%超、80%超、85%超、90%超、95%超、96%超、97%超、98%超、99%超、99.2%超、99.4%超、99.5%超、99.6%超、99.7%超、または99.9%超の純度を有するように提供される。
【0379】
例示的な実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つは、調製物中の他の物質または構成要素に対し約45%~95%の純度、例えば、約50%~95%の純度、約55%~90%の純度、約60%~95%の純度、または約70%~99%の純度である。いくつかの実施形態において、共結晶形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、または形態VIIは約95%~99%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約90%~95%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約85%~90%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約80%~85%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約75%~80%の純度である。いくつかの実施形態において、共結晶形態Iは約70%~75%の純度である。ある特定の実施形態において、結晶形態は約65%~70%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約60%~65%の純度である。他の実施形態において、結晶形態は約55%~60%の純度である。また他の実施形態において、共結晶形態Iは約50%~55%の純度である。いくつかの実施形態において、結晶形態は約45%~50%の純度である。
【0380】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つは、1つ以上の不純物及び/または分解生成物、例えば、加水分解生成物、アセチル化生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物を含むことができる。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含む組成物は、1つ以上の不純物及び/または分解生成物、例えば、加水分解生成物、アセチル化生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物を含むことができる。いくつかの実施形態において、1つ以上の不純物は生物学的に活性であり得る。
【0381】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、加水分解生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、組成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の総重量に対し約10重量%未満の加水分解生成物(複数可)、例えば、約7.5wt.%未満、約5wt.%未満、または約2wt.%未満の加水分解生成物(複数可)を含む。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物は、約0.05重量%~約5重量%の加水分解生成物(複数可)を含む。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物は、約0.05重量%~約2重量%の加水分解生成物(複数可)を含む。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物は、約0.1重量%~約2重量%の加水分解生成物(複数可)を含む。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物は、約0.01重量%~約2重量%の加水分解生成物(複数可)を含む。
【0382】
代替的に、または追加として、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、アセチル化生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物の10重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物の7.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物の5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物の2重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ及び/またはその組成物の1重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の0.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約5重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.1重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、アセチル化生成物は、組成物の約0.01重量%~約2重量%を構成することができる。
【0383】
代替的に、または追加として、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、ホルミル化生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の10重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の7.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の2重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約5重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、ホルミル化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.1重量%~約2重量%を構成することができる。
【0384】
代替的に、または追加として、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、酸化生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の10重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の7.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の2重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約5重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.1重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、酸化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.01重量%~約2重量%を構成することができる。
【0385】
代替的に、または追加として、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、水媒介性分解生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態及び/またはその組成物のいずれか1つの10重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の7.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の5重量%未満を構成することができる。他の実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の2重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約5重量%を構成することができる。例示的な実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.1重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、水媒介性分解生成物(複数可)は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.01重量%~約2重量%を構成することができる。
【0386】
代替的に、または追加として、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つ、及び/または本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV-Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つを含むその組成物は、脱アミド化生成物(複数可)に対する任意の所望の純度を含むことができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の10重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の7.5重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の5重量%未満を構成することができる。他の実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の2重量%未満を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約5重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.05重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.1重量%~約2重量%を構成することができる。いくつかの実施形態において、脱アミド化生成物は、本明細書で記載または提供される結晶形態のいずれか1つ及び/またはその組成物の約0.01重量%~約2重量%を構成することができる。
【0387】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つと、10wt.%未満(例えば、8wt.%未満、6wt.%未満、5wt.%未満、4wt.%未満、3wt.%未満、2wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、または0.25wt.%未満)の分解生成物(例えば、加水分解生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物)の合計とを含む、組成物が提供される。
【0388】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つと、20wt.%未満(例えば、18wt.%未満、16wt.%未満、14wt.%未満、12wt.%未満、10wt.%未満、8wt.%未満、6wt.%未満、5wt.%未満、4wt.%未満、3wt.%未満、2wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、または0.25wt.%未満)の分解生成物(例えば、加水分解生成物、アセチル化生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物)の合計とを含む、組成物が提供される。
【0389】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つと、10wt.%未満(例えば、8wt.%未満、6wt.%未満、5wt.%未満、4wt.%未満、3wt.%未満、2wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、または0.25wt.%未満)の1つ以上の不純物及び/または分解生成物(例えば、加水分解生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物)の合計とを含む、組成物が提供される。
【0390】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つと、20wt.%未満(例えば、18wt.%未満、16wt.%未満、14wt.%未満、12wt.%未満、10wt.%未満、8wt.%未満、6wt%未満、5wt.%未満、4wt.%未満、3wt.%未満、2wt.%未満、1wt.%未満、0.5wt.%未満、または0.25wt.%未満)の1つ以上の不純物及び/または分解生成物(例えば、加水分解生成物、アセチル化生成物、ホルミル化生成物、酸化生成物、水媒介性分解生成物、及び/または脱アミド化生成物)の合計とを含む、組成物が提供される。
【0391】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれか1つと、約40wt.%未満(例えば、約30wt.%未満、約20wt.%未満、約15wt.%未満、約10wt.%未満、約8wt.%未満、約6wt.%未満、約5wt.%未満、約4wt.%未満、約3wt.%未満、約2wt.%未満、約1wt.%未満、約0.5wt.%未満、約0.1wt.%未満、または約0.01wt.%未満)のアモルファス形態の式I、式I-a、または式I-bの化合物とを含む組成物が提供される。
【0392】
いくつかの実施形態において、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態を調製するための方法が提供される。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶は、式I、式I-a、または式I-bの化合物を沈殿及び結晶化させ、任意選択で、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶を単離することにより、生成される。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶は、式I、式I-a、または式I-bの化合物を有機溶媒中でスラリー化し、任意選択で、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶を単離することにより、調製される。いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶は、式I、式I-a、または式I-bの化合物を超飽和有機溶媒中でスラリー化及び結晶化し、任意選択で、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶を単離することにより、調製される。
【0393】
この点において、任意の好適な溶媒(例えば、アセトニトリル、酢酸エチル、シクロヘキサン、トルエン、メタノール、及びこれらの任意の組合せ)を様々な強度または濃度で使用することができる。このような溶媒としては、限定されるものではないが、アセトニトリル、酢酸エチル、シクロヘキサン、トルエン、メタノール、及びこれらの組合せが挙げられる。いくつかの実施形態において、有機溶媒はアセトニトリルを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒は酢酸エチルを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒はシクロヘキサンを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒はトルエンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノールである。
【0394】
式I、式I-a、または式I-bの化合物の本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶は、任意の好適な方法を用いて同定、特性評価、及びアモルファスまたは油形態からの区別を行うことができる。当業者であれば、本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶を同定及び特性評価する多くの種々の方法を知っているであろう。例えば、式I、式I-a、または式I-bの化合物の本明細書で記載または提供されるいずれか1つの結晶形態の共結晶は、アモルファス及び共結晶形態の回折、熱、強度、及び/または分光学の特性の相違に基づいて特定及び特性評価することができる。好適な方法としては、限定されるものではないが、X線回折法、プロトン核磁気共鳴分光法(
1H NMR)、熱重量分析法(TGA)、及び示差走査熱量測定法(DSC)が挙げられる。
いくつかの実施形態において、
【化25】
(式中、nは0~6である)の式を有する化合物と本明細書で記載または提供されるコフォーマーとの共結晶形態を調製するための方法である。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを共結晶化して化合物とコフォーマーとの共結晶形態を形成することと、任意選択で、化合物とコフォーマーとの共結晶形態を単離することとを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを乾式粉砕して、そこから共結晶形態を形成することを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物及びコフォーマーを有機溶媒中でスラリー化して、そこから共結晶形態を形成することを含む。いくつかの実施形態において、この方法は、スラリーを有機溶媒で洗浄することをさらに含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒は、アセトニトリル、酢酸エチル、シクロヘキサン、トルエン、メタノール、及びこれらの任意の組合せからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、有機溶媒はアセトニトリルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は酢酸エチルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はシクロヘキサンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はトルエンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノールである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は、アセトニトリル、酢酸エチル、シクロヘキサン、トルエン、メタノールの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは本明細書で提供及び記載されるコフォーマーである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、エラグ酸、MgCl
2、もしくはCaCl
2、またはこれらの任意の組合せである。いくつかの実施形態において、コフォーマーは尿素である。いくつかの実施形態において、コフォーマーは3,5-ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはトリメシン酸である。いくつかの実施形態において、コフォーマーはエラグ酸である。いくつかの実施形態において、共結晶形態は、化合物と尿素との共結晶形態I(化合物:尿素のモル比約1:1)、化合物とトリメシン酸との共結晶形態II(化合物:トリメシン酸のモル比約1:1)、化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態III(化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比約1:2)、化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IV(化合物:3,5-ジヒドロキシ安息香酸のモル比約1:1)、化合物とエラグ酸との共結晶形態V(化合物:エラグ酸のモル比約1:1)、化合物とMgCl
2との共結晶形態VI(化合物:MgCl
2のモル比約1:1)、または化合物とCaCl
2との共結晶形態VII(化合物:CaCl
2のモル比約1:1)である。いくつかの実施形態において、この方法はスラリーを濾過することをさらに含む。いくつかの実施形態において、この方法は、スラリーを有機溶媒で洗浄することをさらに含む。さらに、この点において、任意の好適な有機溶媒(例えば、水、DMSO、酸、及び極性または非極性溶媒)を様々な強度または濃度で使用することができる。このような溶媒としては、限定されるものではないが、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、2-プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトン、H
2O、エタノール、ニトロメタン、酢酸イソプロピル、n-ペンタン、n-ヘキサン、1-プロパノール、酢酸メチル、エチルエーテル、オクタン、及びこれらの任意の組合せが挙げられる。
【0395】
いくつかの実施形態において、
【化26】
の式を有する化合物の結晶形態を調製するための方法は、
【化27】
を結晶化して形態VIIIを形成することと、任意選択で、形態VIIIを単離することとを含む。いくつかの実施形態において、化合物は、
【化28】
またはこの両方の式を有する。いくつかの実施形態において、結晶化は、化合物を有機溶媒に溶解することと、化合物を結晶化して、そこから形態VIIIを形成することとを含む。いくつかの実施形態において、有機溶媒は、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、2-プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトン、H
2O、エタノール、ニトロメタン、酢酸イソプロピル、n-ペンタン、n-ヘキサン、1-プロパノール、酢酸メチル、エチルエーテル、オクタン、及びこれらの任意の組合せからなる群より選択される。いくつかの実施形態において、有機溶媒はアセトニトリルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は酢酸エチルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はトルエンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はシクロヘキサンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はジクロロメタンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はクロロホルムである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はメタノールである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は2-プロパノールである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はテトラヒドロフランである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はアセトンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はH
2Oである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はエタノールである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はニトロメタンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は酢酸イソプロピルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はn-ペンタンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はn-ヘキサンである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は1-プロパノールである。いくつかの実施形態において、有機溶媒は酢酸メチルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はエチルエーテルである。いくつかの実施形態において、有機溶媒はオクタンである。
医薬組成物/製剤
【0396】
本明細書に記載の実施形態は、医薬組成物に使用することができ、1つ以上の生理的に許容される担体または賦形剤を用いて標準的な技法により製剤化することができる。いくつかの実施形態において、製剤は緩衝剤及び/または保存剤を含むことができる。本明細書で記載または提供される任意の結晶形態、例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII、ならびにこれらの生理的に許容される塩、無水物、水和物、及び/または溶媒和物は、任意の好適な経路(吸入、局所、経鼻、経口、非経口(例えば、静脈内、腹腔内、膀胱内、もしくは髄腔内)、または経直腸を含む)による投与のために、1つ以上の医薬的に許容される担体を含むビヒクルにおいて製剤化することができ、その割合は、投与経路及び標準的な生物学的慣行によって決定される。他の投与経路も本明細書に記載されており、同様に使用することができる。
【0397】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される任意の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)の有効量と、例えば、医薬的に許容される希釈剤、防腐剤、可溶化剤、乳化剤、アジュバント、及び/または他の担体とを含む医薬組成物が提供される。このような組成物は当業者に知られており、組成物は標準的な技法を用いて製剤化することができる。例えば、様々な緩衝剤内容物の希釈剤(例えば、限定されるものではないが、TRISもしくは他のアミン、炭酸塩、リン酸塩、アミノ酸、例えばグリシンアミド塩酸塩(特に、生理的pH範囲内のもの)、N-グリシルグリシン、リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウム(二塩基性、三塩基性)など、またはTRIS-HClもしくは酢酸塩)、pH及びイオン強度、添加剤(例えば、洗浄剤及び可溶化剤(例えば、Pluronics、Tween 20、Tween 80(ポリソルベート80)、クレモフォール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのポリオール)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム)、防腐剤(例えば、Thimersol、ベンジルアルコール、パラベンなど)、増量物質(例えば、スクロース、ラクトース、マンニトールなどの糖、ポリビニルピロリドンもしくはデキストランなどのポリマーなど)、及び/またはポリ乳酸、ポリグリコール酸などのポリマー化合物の粒子状調製物への組込み、もしくはリポソームへの組込みを使用することができる。ヒアルロン酸も使用することができる。このような組成物は、本明細書に記載の形態I~VIIのいずれか1つの共結晶または結晶形態VIIIを含む組成物の物理的状態、安定性、in vivo放出速度、及びin vivoクリアランス速度に影響を及ぼすように用いることができる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.(1990,Mack Publishing Co.,Easton,Pa.18042)の1435~1712ページ(参照により本明細書に援用される)を参照。緩衝剤が製剤に含まれる場合、緩衝剤は、例えば、限定されるものではないが、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸塩、グリシルグリシン、ヒスチジン、グリシン、リジン、アルギニン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸ナトリウム、及びトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、またはこれらの混合物であり得る。各緩衝剤は独立して使用することも、別の緩衝剤と組み合わせて使用することもできる。いくつかの実施形態において、緩衝剤はグリシルグリシン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸ナトリウム、またはこれらの混合物である。
【0398】
製剤中に医薬的に許容される防腐剤を含める場合、防腐剤は、限定されるものではないが、フェノール、m-クレゾール、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、p-ヒドロキシ安息香酸プロピル、2-フェノキシエタノール、p-ヒドロキシ安息香酸ブチル、2-フェニルエタノール、ベンジルアルコール、クロロブタノール、及びチオメロサール、またはこれらの混合物であり得る。いくつかの実施形態において、防腐剤はフェノール及び/またはm-クレゾールである。
【0399】
いくつかの実施形態において、防腐剤は約0.1mg/ml~約100mg/mlの濃度、より好ましくは約0.1mg/ml~約50mg/ml、約0.1mg/ml~約25mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、防腐剤は約0.1mg/ml~約10mg/mlの濃度で存在する。
【0400】
医薬組成物における防腐剤の使用は当業者に周知されている。便宜のため、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,19th edition,1995に言及する。
【0401】
いくつかの実施形態において、製剤はキレート化剤をさらに含むことができ、ここでキレート化剤はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸、及びアスパラギン酸の塩、ならびにこれらの混合物であり得る。
【0402】
いくつかの実施形態において、キレート剤は、0.1mg/ml~10mg/mlの濃度、詳細には0.1mg/ml~5mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、キレート剤は0.1mg/ml~2mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、キレート剤は2mg/ml~5mg/mlの濃度で存在する。
【0403】
医薬組成物におけるキレート剤の使用は当業者に周知されている。便宜のため、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,19th edition,1995に言及する。
【0404】
いくつかの実施形態において、製剤は高分子量ポリマーまたは低分子化合物の群から選択される安定剤をさらに含むことができ、ここでこのような安定剤としては、限定されるものではないが、ポリエチレングリコール(例えば、PEG 3350)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、種々の塩(例えば、塩化ナトリウム)、L-グリシン、L-ヒスチジン、イミダゾール、アルギニン、リジン、イソロイシン、アスパラギン酸、トリプトファン、トレオニン、及びこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態において、安定剤はL-ヒスチジン、イミダゾール、アルギニン、またはこれらの任意の組合せである。
【0405】
いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは0.1mg/ml~100mg/mlの濃度、0.1mg/ml~50mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは0.1mg/ml~5mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは5mg/ml~10mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは10mg/ml~20mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは20mg/ml~30mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、高分子量ポリマーは30mg/ml~50mg/mlの濃度で存在する。
【0406】
いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは0.1mg/ml~100mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは0.1mg/ml~50mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは0.1mg/ml~5mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマー化合物は5mg/ml~10mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは10mg/ml~20mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは20mg/ml~30mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは30mg/ml~50mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは50mg/ml~60mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは60mg/ml~80mg/mlの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、低分子量ポリマーは80mg/ml~100mg/mlの濃度で存在する。
【0407】
医薬組成物における安定剤の使用は当業者に周知されている。便宜のため、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,19th edition,1995に言及する。
【0408】
いくつかの実施形態において、製剤は界面活性剤を含むことができ、ここで、界面活性剤は洗浄剤、エトキシル化ヒマシ油、ポリグリコール化グリセリド、アセチル化モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポロキサマー、例えば188及び407、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン誘導体、例えばアルキル化及びアルコキシル化誘導体(Tweens、例えばTween-20またはTween-80)、モノグリセリドまたはそのエトキシル化誘導体、ジグリセリドまたはそのポリオキシエチレン誘導体、グリセロール、コール酸またはその誘導体、レシチン、アルコール及びリン脂質、グリセロリン脂質(レシチン、ケファリン、ホスファチジルセリン)、グリセロ糖脂質(ガラクトピラノシド)、スフィンゴリン脂質(スフィンゴミエリン)及びスフィンゴ糖脂質(セラミド、ガングリオシド)、DSS(ドキュセートナトリウム、ドキュセートカルシウム、ドキュセートカリウム)、SDS(ドデシル硫酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウム)、ジパルミトイルホスファチジン酸、カプリル酸ナトリウム、胆汁酸及びその塩ならびにグリシンまたはタウリン抱合体、ウルソデオキシコール酸、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、N-ヘキサデシル-N,N-ジメチル-3-アンモニオ-1-プロパンスルホネート、アニオン性(アルキル-アリール-スルホネート)一価界面活性剤、パルミトイルリゾホスファチジル-L-セリン、リゾリン脂質(例えばエタノールアミン、コリン、セリン、またはトレオニンの1-アシル-sn-グリセロ-3-リン酸エステル)、リゾホスファチジル及びホスファチジルコリンのアルキル、アルコキシル(アルキルエステル)、アルコキシ(アルキルエーテル)-誘導体、例えばリゾホスファチジルコリンのラウロイル誘導体及びミリストイル誘導体、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ならびに極性頭部基の修飾物、すなわちコリン、エタノールアミン、ホスファチジン酸、セリン、トレオニン、グリセロール、イノシトール、ならびに正に荷電したDODAC、DOTMA、DCP、BISHOP、リゾホスファチジルセリン、及びリゾホスファチジルトレオニン、双性イオン性界面活性剤(例えばN-アルキル-N,N-ジメチルアンモニオ-1-プロパンスルホネート、3-コラミド-1-プロピルジメチルアンモニオ-1-プロパンスルホネート、ドデシルホスホコリン、ミリストイルリゾホスファチジルコリン、鶏卵リゾレシチン)、カチオン性界面活性剤(四級アンモニウム塩基)(例えばセチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルピリジニウムクロリド)、非イオン性界面活性剤、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー(Pluronics/Tetronics、Triton X-100、ドデシルβ-D-グルコピラノシド)またはポリマー性界面活性剤(Tween-40、Tween-80、Brij-35)、フシジン酸誘導体(例えば、タウロ-ジヒドロフシジン酸ナトリウムなど)、長鎖脂肪酸及びその塩C6~C12(例えばオレイン酸及びカプリル酸)、アシルカルニチン及びその誘導体、リジン、アルギニン、もしくはヒスチジンのNα-アシル化誘導体、またはリジンもしくはアルギニンの側鎖アシル化誘導体、リジン、アルギニン、もしくはヒスチジンの任意の組合せを含むジペプチドのNα-アシル化誘導体、アルギニンもしくはヒスチジンと中性もしくは酸性アミノ酸との任意の組合せを含むジペプチドのNα-アシル化誘導体、中性アミノ酸と2つの荷電アミノ酸との任意の組合せを含むトリペプチドのNα-アシル化誘導体、イミダゾリン誘導体、あるいはこれらの任意の混合物であり得る。
【0409】
医薬組成物における界面活性剤の使用は、当業者に周知されている。便宜のため、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,19th edition,1995に言及する。
【0410】
また、製剤は医薬的に許容される甘味料も含むことができる。いくつかの実施形態において、甘味料は少なくとも1つの強力な甘味料を含み、例えば、限定されるものではないが、サッカリン、サッカリンナトリウムもしくはカルシウム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸ナトリウム、アリテーム、ジヒドロカルコン甘味料、モネリン、ステビオシドまたはスクラロース(4、1’,6’-トリクロロ-4,1’,6’-トリデオキシガラクトスクロース)、好ましくはサッカリン、サッカリンナトリウムもしくはカルシウム、及び任意選択でバルク甘味料、例えば、ソルビトール、マンニトール、フルクトース、スクロース、マルトース、イソマルト、グルコース、水素化グルコースシロップ、キシリトール、カラメル、または蜂蜜を含む。
【0411】
強力な甘味料は、低濃度で用いるのが好都合である。例えば、サッカリンナトリウムの場合、その濃度は最終製剤の全体積を基準にして0.04%~0.1%(w/v)を範囲とすることができ、または低投与量製剤では約0.06%、高投与量製剤では約0.08%とすることができる。バルク甘味料は、より大量に約10%~約35%、または約10%~約15%(w/v)の範囲で有効に使用することができる。
【0412】
製剤は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,1985またはRemington:The Science and Practice of Pharmacy,19th edition,1995に記載のように従来の技法によって調製することができ、このような製薬産業における従来の技法は、成分を適宜溶解及び混合して所望の最終製品を得ることを伴う。
【0413】
本明細書に記載の化合物または製剤の投与は、当技術分野で知られている任意の方法を用いて行うことができる。例えば、投与は、経皮、非経口、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内、頭蓋内、眼窩内、経眼、心室内、嚢内、脊髄内、大槽内、腹腔内、脳室内、髄腔内、鼻腔内、エアロゾル、坐薬、吸入、または経口による投与であり得る。いくつかの実施形態において、化合物または製剤は静脈内にまたは注射により投与される。
【0414】
経口投与用に、形態I~VIIのいずれか1つの共結晶もしくは結晶形態VIII、またはその治療的に許容される塩は、ゲルキャップ、カプレット、顆粒剤、ロゼンジ、バルク粉末、カプセル、または錠剤などの単位投与形態に製剤化することができる。錠剤またはカプセルは従来の手段により、医薬的に許容される賦形剤(結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、もしくはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロース、もしくはリン酸水素カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、もしくはシリカ)、崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンもしくはデンプングリコール酸ナトリウム)、または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を含む)を用いて調製することができる。錠剤は、当業者に周知されている方法によりコーティングすることができる。
【0415】
経口投与用の液体調製物は、例えば、溶液、シロップ、または懸濁液の形態をとることができ、または使用前に水もしくは他の好適なビヒクルで構成するための乾燥製品として提供することもできる。このような液体調製物は従来の手段により、医薬的に許容される添加剤、例えば、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体、または水素化食用油脂)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアラビアゴム)、非水性ビヒクル(例えば、アーモンド油、油性エステル、エチルアルコール、または分留植物油)、及び防腐剤(例えば、メチルもしくはプロピル-p-ヒドロキシベンゾエートまたはソルビン酸)を用いて調製することができる。また調製物は、緩衝塩、香味料、着色料、及び/または甘味剤も適宜含むことができる。所望に応じて、経口投与用の調製物は、活性化合物の制御放出をもたらすように好適に製剤化することができる。
【0416】
局所投与用に、本明細書で提供または記載される共結晶または結晶形態(例えば、共結晶形態I~VII、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)のいずれかは、0.1~10パーセント、好ましくは0.5~5パーセントの活性化合物(複数可)を含む医薬的に許容されるビヒクルにおいて製剤化することができる。このような製剤は、クリーム、ローション、舌下錠、エアロゾル、及び/またはエマルションの形態をとることができ、この目的において当技術分野で従来的であるようなマトリックスまたはリザーバータイプの経皮または頬側パッチに含めることができる。
【0417】
非経口投与用に、本明細書で記載または提供される任意の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)は、医薬的に許容されるビヒクルまたは担体を含む組成物において静脈内、皮下、または筋肉内注射のいずれかにより投与することができる。本明細書で記載及び提供される結晶形態は、注射による(例えば、ボーラス注射または持続注入による)非経口投与用に製剤化することができる。注射用製剤は、防腐剤を加えた単位投与形態(例えば、アンプル及び多用量容器)で提供することができる。組成物は、油性または水性ビヒクル中で懸濁液、溶液、またはエマルションなどの形態をとることができ、また調合剤(例えば、懸濁剤、安定剤、及び/または分散剤)を含むことができる。さらに、化合物は、沈殿させアンプルなどの容器に保存し、次いで対象に投与する前に溶液に溶解することもできる。
【0418】
注射による投与用に、化合物は溶液で使用することができ、例えば、緩衝剤または防腐剤などの他の溶質、及び溶液を等張にするのに十分な量の医薬的に許容される塩またはグルコースも含む無菌水性ビヒクル中で使用することができる。いくつかの実施形態において、医薬組成物を医薬的に許容される担体とともに製剤化して、注射投与用の無菌溶液または懸濁液を得ることができる。詳細には、注射液は、溶液もしくは懸濁液、注射前の液体中の溶液もしくは懸濁液に適した固体形態、またはエマルションとして従来の形態で調製することができる。好適な賦形剤としては、例えば、水、食塩水、デキストロース、マンニトール、ラクトース、レシチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウム、システイン塩酸塩などがある。さらに、所望に応じて、注射用医薬組成物は少量の無毒性の補助物質(例えば、湿潤剤、pH緩衝剤など)を含むことができる。所望に応じて、吸収増強調製物(例えば、リポソーム)も利用することができる。好適な医薬担体はE.W.Martinによる「Remington’s Pharmaceutical Sciences」に記載されている。
【0419】
吸入による投与用に、化合物は、好適な噴射剤(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の好適な気体)を使用して、加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー提示の形態で好都合に送達することができる。加圧エアロゾルの場合、投与単位は、計量された量を送達するためのバルブを提供することにより決定することができる。吸入器または通気器で使用するための、例えばゼラチンのカプセル及びカートリッジは、化合物の粉末ミックスと好適な粉末ベース(例えば、ラクトースまたはデンプン)を含んで製剤化することができる。経鼻投与用に、化合物は、例えば、液体スプレーとして、粉末として、または液滴の形態で使用することができる。
【0420】
また化合物は、従来の坐剤基剤(例えば、カカオバターまたは他のグリセリド)を含む直腸用組成物(例えば、坐剤または停留浣腸)において製剤化することもできる。
【0421】
さらに、化合物はデポー調製物として製剤化することができる。このような長期作用型製剤は、植込み(例えば、皮下もしくは筋肉内)または筋肉内注射により投与することができる。したがって、例えば、化合物は、好適なポリマー材料もしくは疎水性材料(例えば、許容される油中の乳剤として)またはイオン交換樹脂を用いて製剤化することができ、あるいはやや難溶の誘導体として、例えば、やや難溶の塩として製剤化することができる。
【0422】
組成物は、所望の場合、活性成分を含む1つ以上の単位投与形態を収容することができるパックまたはディスペンサーデバイスで提供することができる。パックは、金属またはプラスチック箔(例えば、ブリスターパック)を含むことができる。パックには、個々のバイアルまたは他の容器も含めることができる。パックまたはディスペンサーデバイスは、投与用の説明書が付随してもよい。
投与量
【0423】
本明細書で記載または提供される任意の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)は、治療有効量で患者に投与して、本明細書に記載のGPCR-リガンド相互作用により全体的または部分的に媒介される疾患及び障害を予防、治療、または制御することができる。本明細書で記載または提供される任意の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む医薬組成物は、患者に有効な保護応答または治療応答を引き出すのに十分な量で患者に投与することができる。用量は、用いる特定の化合物の有効性及び対象の状態、ならびに体重または治療対象となる部位の表面積により決定される。また用量のサイズは、特定の対象における特定の化合物またはベクターの投与に付随する副作用の存在、性質、及び程度によっても決定される。
【0424】
本明細書に記載される方法に従って調製される本明細書で記載または提供される任意の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む化合物及び/またはその医薬的に許容される塩を投与する量及び頻度は、患者の年齢、状態、及びサイズ、ならびに治療対象となる症状の重症度などの因子を考慮した主治医の判断に従って調節することができる。通常の技量の医師または獣医師は、状態の予防、対策、またはその進行の阻止に必要な薬物の有効量を容易に判断し処方することができる。概して、有効量は0.001mg/kg~10mg/kg体重、詳細には0.01mg/kg~1mg/kg体重であることが企図されている。より具体的には、有効量は、12時間~14日の期間にわたる静脈内投与による0.01マイクログラム/kg体重/分~100マイクログラム/kg体重/分の持続注入であることが企図されている。必要な用量を2回、3回、4回、またはそれ以上のサブ用量として、1日全体で適切な間隔で投与することが適切と考えられる。サブ用量は、例えば、単位投与形態当たり0.01~500mg、詳細には0.1mg~200mgの有効成分を含む単位投与形態として製剤化することができる。
【0425】
いくつかの実施形態において、医薬調製物は単位投与形態をとる。このような形態において、調製物は、適切な量の活性構成要素、例えば、所望の目的を達成するのに有効な量を含む好適なサイズの単位用量に再分割される。単位用量の調製物中の活性化合物の量は、特定の用途に応じて約0.01mg~約1000mg、約0.01mg~約750mg、約0.01mg~約500mg、または約0.01mg~約250mgに変化または調整することができる。用いる実際の投与量は、患者の要求及び治療する症状の重症度に応じて変えることができる。特定の状況に対する適切な投与量レジメンの決定は当業者の技量範囲内にある。便宜のため、総投与量を必要に応じて分割して日中に少しずつ投与してもよい。
医療的使用
【0426】
本明細書に記載の方法に従って調製された本明細書で記載または提供される任意の結晶形態の共結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む組成物は、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)を治療または予防するために使用することができる。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール使用障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール誘発性障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール乱用である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール依存症である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール中毒である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール離脱である。
【0427】
本明細書で記載または提供される1つ以上の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む組成物は、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)を治療または予防するために使用することができる。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール使用障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール誘発性障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール乱用である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール依存症である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール中毒である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール離脱である。
【0428】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される1つ以上の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む組成物が提供され、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)の治療に使用することができる。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール使用障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール誘発性障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール乱用である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール依存症である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール中毒である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール離脱である。
【0429】
いくつかの実施形態において、本明細書で記載または提供される1つ以上の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)を含む組成物が提供され、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)の予防に使用することができる。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール使用障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール誘発性障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール乱用である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール依存症である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール中毒である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール離脱である。
【0430】
いくつかの実施形態において、対象はアルコール関連障害と診断される。
【0431】
いくつかの実施形態において、対象により消費されるアルコールの量を低減する方法が提供される。いくつかの実施形態において、対象はアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害)と診断されるか、それを患っているか、またはそれを有する疑いがある。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、医薬組成物で治療される前の90日間の期間と比較して、90日の期間にわたって飲酒量が少ない、または全く飲酒しないことが認められる。
【0432】
いくつかの実施形態において、アルコール使用障害を有する対象におけるアルコール渇望を低減する方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、渇望のビジュアルアナログスケールでの測定において渇望の低減を有することが認められる。渇望のビジュアルアナログスケールは、アルコール渇望のドメインを評価する4つの質問:飲酒の意図、制御不能、渇望の軽減、及び衝動の強さを有し、各項目ごとに0~20ポイントのビジュアルアナログスケールを伴い、0は渇望なしを示し、20は重度の渇望を示す。いくつかの実施形態において、対象は、医薬組成物で治療されてから2週間後に渇望スケールの低減を有する。いくつかの実施形態において、渇望の低減は3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13週間後に生じる。いくつかの実施形態において、スケールの低減は、約または少なくとも5、10、15、20、30、40、50、60、70、または75ポイントである。
【0433】
いくつかの実施形態において、飲酒を低減する方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、アルコール消費の低減がもたらされ、ここで自然環境下で消費されたドリンク数がある期間にわたって測定され、治療中の同じ期間と比較される。いくつかの実施形態において、この期間は治療が提供される前後の1~14日である。いくつかの実施形態において、タイムラインフォローバックインタビュー中に情報が得られる。
【0434】
いくつかの実施形態において、アルコール使用障害を有する対象における非多量飲酒日のパーセンテージを増加させる方法が提供される。いくつかの実施形態において、この方法は、本明細書で規定される化合物、結晶形態、または共結晶形態を含む医薬組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、非多量飲酒日のパーセンテージは、少なくともまたは約5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、または300%増加する。いくつかの実施形態において、測定する期間は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13週、またはそれ以上である。いくつかの実施形態において、この期間は26週間以上である。本明細書で使用する場合、「多量飲酒日」という用語は、女性の場合は1日当たり3ドリンク超、男性の場合は1日当たり4ドリンク超として定義される。
併用療法
【0435】
また、本明細書に記載の方法に従って調製された本明細書で記載または提供される1つ以上の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)、及び/またはその医薬的に許容される塩を、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)を治療するための他の薬物と組み合わせて投与することにより、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)を治療または予防するための方法も提供される。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール使用障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール誘発性障害である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール乱用である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール依存症である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール中毒である。いくつかの実施形態において、アルコール関連障害はアルコール離脱である。
【0436】
併用療法において、本明細書で記載または提供される1つ以上の結晶形態(例えば、形態I~VIIの共結晶形態、式IV~Iの化合物の共結晶形態、及び結晶形態VIII)は、様々なアルコール関連障害(例えば、アルコール使用障害、アルコール誘発性障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール中毒、アルコール離脱など)を治療するための1つ以上の薬物と同時投与して、これらの治療薬の有効性を高め、高用量に関連する副作用を低減する。
【0437】
上述の併用療法は、相乗的及び相加的な治療効果を有する。薬物治療レジメンの改善とは、2つ以上の薬剤の併用効果により、併用療法に使用される一方または両方の薬剤の有害事象(AE)が低減されるような、2つ以上の薬剤の相互作用として説明することができる。このような有害作用の発生率の低減は、例えば、併用療法に使用する薬剤の一方または両方の投与量が少なくなった結果であり得る。例えば、薬物A単独の効果が25%、表示用量における有害事象の発生率が45%であり、薬物B単独の効果が25%、表示用量における有害事象の発生率が30%である場合、この2つの薬物を各々表示用量より低い用量で合わせたとき、全体の効果が35%(改善しているが相乗的でも相加的でもない)、有害事象の発生率が20%となる場合、薬物治療レジメンは改善している。
【0438】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物が単剤療法として投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は併用療法の一部として投与される。例えば、化合物は、化合物が有用である疾患または状態の治療/予防/抑制及び/または改善に使用される他の薬物または療法と組み合わせて使用することができる。
【0439】
そのため、このような他の薬物(複数可)は、本明細書に記載の化合物と同時にまたは連続して、一般的に使用される経路及び量で投与することができる。本明細書に記載の化合物を1つ以上の他の薬物と同時に使用するときに、本明細書に記載の化合物に加えてこのような他の薬物を含む医薬単位投与形態を用いることができる。したがって、医薬組成物には、本明細書に記載の化合物に加えて、1つ以上の他の有効成分を含むものも含まれる。
【0440】
治療化合物の投与が疾患または障害に対する有効な治療レジメンとなる対象または患者は、多くの場合はヒトであるが、臨床試験またはスクリーニングもしくは活性実験の文脈における実験動物を含めた任意の動物である場合もある。したがって、当業者が容易に理解し得るように、この方法、化合物、及び組成物は、哺乳類などの任意の動物への投与に特に適しており、このような動物としては、いかなる場合にも限定されるものではないが、ヒト、飼育動物(例えば、ネコまたはイヌ対象)、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、及びブタ対象)、野生動物(野生か動物園にいるかは問わない)、研究用動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコなど)、鳥類(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、鳴禽類など)、すなわち獣医医療使用のための動物が挙げられる。
【0441】
以下の実施例は単なる例示であり、これらの実施形態によって包含される多くの変形形態及び等価物は、本開示を読むことで当業者には明らかになるため、いかなる形でも実施形態の範囲は限定的と解釈されるべきではない。
【0442】
いくつかの実施形態において、対象はアルコール関連障害と診断される。
【実施例】
【0443】
実施例1
共結晶スクリーニング:式Iの化合物の粉砕実験
式Iの化合物とコフォーマーとの共結晶スクリーニングを乾式粉砕手順により行った。式I、式I-a、または式I-bの化合物とコフォーマーとの等モル混合物を、RETSCH Mixer Mill MM 400(式Iの化合物の±22.8mg)を用いて30Hzのビート周波数で30分間、ステンレス鋼粉砕ビーズを用いて粉砕した。得られた粉末を、X線粉末回折法を用いて特性評価した。
【0444】
コフォーマーを試験した。表1に示されるような共結晶形成剤(「コフォーマー」)の一覧を試験した。コフォーマーは、限定されるものではないが、Pharmaceutical Salts and Co-crystals,Johan Wouters and Luc Quere,RSC publishing,2011に記載のコフォーマーを含む最も一般的な共結晶形成剤から選択した。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【0445】
実施例2A
式Iの化合物及び尿素に対する共結晶スクリーニング
式Iの化合物と尿素との共結晶を調製するため、表1に示されるような様々なスラリー化実験を実施した。典型的な実験は、撹拌棒を備えたバイアルに溶媒及び出発材料を加えることを含む。次いでバイアルを室温で48時間撹拌する。スラリーを濾過し、回収した固体を純粋な溶媒で洗浄するか、または洗浄しない。式Iの化合物のNMR(
図8)は、2.63ppmでSO-CH
3基の明瞭なピークを示している。尿素:式Iの化合物の比を決定するため、5.4ppmにおけるNMRシグナル(尿素のN-H)及び2.63ppmにおけるNMRシグナル(DETC-MesoのSO-CH
3基)を使用する。表2はスラリー化実験に関する詳細及び結果を示している。
【表2-1】
【表2-2】
【0446】
メタノール中で5:1及び3:1のモル比の式Iの化合物及び尿素の混合物をスラリー化すると純粋な尿素が出現し、これに対し1:1及び1:3のモル比の尿素及び式Iの化合物の混合物をスラリー化すると完全に溶解したことから、メタノールは共結晶化に適さない溶媒である。
【0447】
また、アセトニトリル中で5:1のモル比の式Iの化合物及び尿素の混合物をスラリー化すると純粋な尿素が出現し、これに対し3:1及び1:1のモル比の式Iの化合物及び尿素の混合物をアセトニトリル中でスラリー化すると共結晶の痕跡が示されるものの、共結晶の量が非常に少なく、NMRでは式Iの化合物がバックグラウンド内に消失することから、アセトニトリルも共結晶化に適さない溶媒である。共結晶のピークは尿素よりもはるかに回折する可能性が高く、XRPDを使用して過剰量の尿素を確認することが難しいため、これは既にXRPDの解釈の難しさを強調するものである。式Iの化合物及び尿素の1:3の比における混合物をスラリー化すると、共結晶が尿素と一緒に結晶化し、全体の数字は6尿素当量となった。そのため、尿素の量は共結晶に対しはるかに過剰である。
【0448】
トルエン中では、式Iの化合物及び尿素の5:1のモル比における混合物をスラリー化用に使用すると、共結晶形態の痕跡が認められる。3:1のモル比の式Iの化合物及び尿素を使用すると、共結晶形態の量が明らかに増加し、1:1のモル比の式Iの化合物及び尿素を使用すると、XRPDデータによると非常に少量の尿素が認められた。ただし、尿素の特徴的な2θ=22.4及び24.8におけるピークはいずれも(低強度であるものの)依然として存在する。1:2及び1:3のモル比を用いたスラリーの場合、これらのピークは完全に消失している。さらに、得られた材料の結晶性は非常に高い。また、この形態は、上述したように全ての実験でも認められるため、共結晶形態Iと命名する。
【0449】
酢酸エチルを用いた結果は、トルエンを使用したときに観察された結果に追従するものであり、5:1、3:1、及び1:1のモル比における式Iの化合物及び尿素のスラリーからはそれぞれ尿素及び共結晶の混合物が得られ、この後者は比率が高いほど少ない量で存在する。1:2及び1:3のモル比における式Iの化合物及び尿素のスラリーからは、1:3のトルエンスラリーから得られたXRPDパターンと一致する共結晶形態Iが再び得られた(
図13)。
【0450】
シクロヘキサンは、共結晶化の代替溶媒として使用することができる。トルエン及びシクロヘキサンで洗浄しないと、表面に黄色い粉末(式Iの化合物)が吸着した(これは、1:2のモル比における式Iの化合物及び尿素のスラリーの場合、0.73の比率であることも説明するものである)。予想外かつ驚くべきことに、酢酸エチルを使用すると常に(洗浄しない場合ですらも)白い結晶が得られる。
【0451】
実施例2B
式Iの化合物及び3,5-ジヒドロキシ安息香酸における共結晶スクリーニング
式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶を調製するため、表2に示されるような様々なスラリー化実験を実施した。典型的な実験は、撹拌棒を備えたバイアルに溶媒及び出発物材料を加えることを含む。次いでバイアルを室温で48時間撹拌する。スラリーを濾過し、回収した固体を純粋な溶媒で洗浄するか、または洗浄しない。3,5-ジヒドロキシ安息香酸:式Iの化合物の比を決定するため、6.8ppmにおけるNMRシグナル(3,5-DHBの2 C-H)(
図17)及び2.63ppmにおけるNMRシグナル(DETC-MesoのSO-CH
3基)を使用する。表3はスラリー化実験に関する詳細及び結果を示している。
【表3】
【0452】
実施例3
式Iの化合物と尿素との共結晶形態Iの調製
酢酸エチルを溶媒として用いてゆっくり蒸発させることにより式Iの化合物と尿素との共結晶形態Iを得た。22.8mgの式Iの化合物及び16.8mgの尿素をバイアルに加え、これに溶媒を完全に溶解するまで加えて溶液を形成した。次いで、共結晶形態Iが出現するまで、溶液を室温でゆっくりと蒸発させた。単結晶を150Kの温度で測定した。MAR345検出器においてIncoatecマイクロフォーカスビームにより生成される単色Mo Kα放射線(λ=0.71073Å)を用いて単結晶X線回折を実施した。
図1は結晶形態IのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置は表4に示している。
【表4】
【0453】
データ画像をCrysAlisPROにより統合され、実装されたマルチスキャン吸収を適用した。構造はSHELXTで解析し、次いでSHELXL-2018/7またはSHELXL-2018/3を用いて|F2|で精緻化した。非水素原子を異方的に精緻化した。水素原子は、典型的には、親原子のU(eq)の1.2倍(メチル基は1.5倍)に固定した等方性温度因子を伴ったライディングモードで配置した。尿素及び式Iの化合物を、C2/C空間群において1:1の比で共結晶化した。
【0454】
この試料のDSC分析は、
図16に示されるように約77℃で融解が開始することを示している。1:3試料におけるTGAは、
図25に示されるように80℃で分解が開始することを示している。
【0455】
1:2及び1:3のモル比の式Iの化合物及び尿素のスラリーを用いて、粉砕実験を3回繰り返した。全ての繰返しにおいて同じ結晶形態の共結晶が得られ、1:2及び1:3の実験では過剰量の尿素も示された。
【0456】
実施例4
式Iの化合物と尿素との共結晶形態Iの大規模調製
以下の手順を使用することにより、式Iの化合物と尿素との共結晶形態Iを大規模に得た。1mlの酢酸エチルに58.44mgの尿素及び420μlの式Iの化合物を加えて懸濁液を形成する。懸濁液を室温で48時間撹拌してスラリーを形成する。次いでスラリーを濾過して共結晶形態Iを生成する。尿素:式Iの化合物の比を決定するため、5.4ppm(尿素のN-H)及び2.63ppm(式Iの化合物のSO-CH
3基)におけるNMRシグナルを使用する。NMRは、
図9に示されるように1:1の共結晶を示している。共結晶形態Iは、
図10に示されるように、尿素と比較して明瞭なXRPDスペクトルを示している。
【0457】
実施例5
1:1の比における式Iの化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIの調製
式Iの化合物とトリメシン酸との共結晶形態IIを以下の手順で調製した。1mlの酢酸エチルに146mgのトリメシン酸及び342μlの式Iの化合物を加えて懸濁液を形成する。懸濁液を室温で48時間撹拌してスラリーを形成する。スラリーを濾過して共結晶形態IIを生成する。尿素:式Iの化合物のモル比を決定するため、8.6(トリメシン酸)(
図19)及び2.63ppm(式Iの化合物のSO-CH
3基)におけるNMRシグナルを使用する。NMRは、
図20に示されるように1:1のモル比を示している。
図2は結晶形IIのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置を表5に示す。
【表5】
【0458】
この試料のDSC分析は、
図21に示されるように約103℃における発熱ピークを示している。
【0459】
実施例6
1:2の比における式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIの調製
式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IIIを以下の手順で調製した。1mlの酢酸エチルに246.19mgの3,5-ジヒドロキシ安息香酸及び230μlの式Iの化合物を加えて懸濁液を形成する。懸濁液を室温で48時間撹拌してスラリーを形成する。スラリーを濾過して共結晶形態IIIを生成する。尿素:式Iの化合物の比を決定するため、6.8ppm(3,5-DHBの2C-H)(
図17)及び2.63ppm(式Iの化合物のSO-CH
3基)におけるNMRシグナルを使用する。NMRは、
図18に示されるように2:1の共結晶(2分子の3,5-ジヒドロキシ安息香酸:1当量の式Iの化合物)を示している。
図3は結晶形IIIのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置を表6に示す。
【表6】
【0460】
実施例7
1:1の比における式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVの調製
式Iの化合物と3,5-ジヒドロキシ安息香酸との共結晶形態IVを以下の手順で調製した。1mlのトルエンに128.34mgの3,5-ジヒドロキシ安息香酸及び360μlの式Iの化合物を加えて懸濁液を形成する。懸濁液を室温で48時間撹拌してスラリーを形成する。スラリーを濾過して共結晶形態IVを生成する。3,5-ジヒドロキシ安息香酸:式Iの化合物の比を決定するため、6.8ppm(3,5-DHBの2C-H)及び2.63ppm(式Iの化合物のSO-CH
3基)におけるNMRシグナルを使用する。NMRは0.73の比率(3,5-DHB:式Iの化合物)を示しており、これは
図22に示されるような粉末中の式Iの化合物:尿素の1:1のモル比を示すものであった。
図4は結晶形IVのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置を表7に示す。
【表7】
【0461】
この試料のDSC分析は、
図23に示されるような81℃における発熱ピークを示している。この試料のTGA分析結果を
図24に示す。
【0462】
実施例8
式Iの化合物とエラグ酸との共結晶形態Vの大規模調製
式Iの化合物とエラグ酸との共結晶形態Vを以下の手順で調製した。最初にエラグ酸を180℃で3時間乾燥する。次いで、酢酸エチルに1:1のモル比の乾燥エラグ酸及び式Iの化合物を加えて懸濁液を形成する。懸濁液を室温で48時間撹拌してスラリーを形成する。スラリーを濾過して共結晶形態Vを生成する。共結晶形態VのTGAは、
図13に示されるように140℃以降に分解が生じることを示している。
図5は、結晶形態VのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置を表8に示す。
【表8】
【0463】
実施例9
式Iの化合物とMgCl
2との共結晶形態VI及び式Iの化合物とCaCl
2との共結晶形態VIIの調製
式Iの化合物とMgCl
2との共結晶形態VI及び式Iの化合物とCaCl
2との共結晶形態VIIを実施例1に記載の手順に従って調製した。式Iの化合物をCaCl
2及びMgCl
2とともに1:1のモル比で粉砕すると、それぞれの粘着性固体が得られたが、XRPDパターンは、
図14及び15に示されるような双方の塩の既知の形態と重ならないピークを示した。
図6は結晶形態VIのX線粉末回折パターンを示しており、ピーク位置は表9に示されている。
図7は結晶形態VIIのX線粉末回折パターンを示しており、ピーク位置は表10に示されている。
【表9】
【0464】
エラグ酸を様々な溶媒に様々な比率を用いてスラリー化すると、常に共結晶及び残存するエラグ酸水和物の混合物が得られた。最初に使用したエラグ酸は、エラグ酸の水和物及び無水和物の混合物であった。エラグ酸水和物の使用は共結晶形成に好ましいものではなく、共結晶形成のΔGはもはや好ましいものではない。そのため、水和物を除去することにより実験を実施した。最初の一連の実験では、酢酸エチルとシクロヘキサンとの1:1スラリー実験及び酢酸エチルにおける1:2スラリー実験に使用する前に、エラグ酸を100℃で保持した。
図11に示されるように、エラグ酸水和物の残留ピークは強力に低減されたが、痕跡は残存している。エラグ酸を180℃で3時間乾燥すると、酢酸エチル中1:1のモル比における乾燥エラグ酸及び式Iの化合物のスラリーから、
図12に示されるような水和物の痕跡が残存しない純粋な共結晶が得られる。そのため、エラグ酸を180℃で3時間乾燥する手順を、共結晶形態Vに対し本明細書の上記で論じた手順に組み込んだ。
【0465】
実施例10
式IV-Iの化合物の調製
式IV-Iの化合物は、米国特許仮出願第63/119,211号(参照により全体として本明細書に援用される)に記載されるような調製方法に従って調製し、処理することができる。式IV-Iの化合物も本明細書に記載の方法により調製することができる。
S-メチル4-ヒドロキシ-1-ピペリジンカルボチオエートの合成
【0466】
S,S’-ジメチルジチオカーボネート(50g;410mmol)(DMDTC)を、50mLのメタノール中で4-ヒドロキシピペリジン(62g;613mmol)と合わせた。メチルメルカプタンを排気させるためのラインを備えた密閉した反応容器に少量の窒素流を導入し、これを市販の漂白剤(8.25%水性次亜塩素酸ナトリウム)によりバブリングした。反応混合物を45℃で4時間撹拌し、室温で一晩撹拌しながら熱を止めた。翌日に反応混合物の試料をHPLCで分析すると、およそ90%のDMDTCの消費が示された。4-ヒドロキシピペリジン(10g;99mmol)を加え、温度を45℃に上昇させた。4時間後、HPLC分析は反応の完了を示した。メタノールを回転蒸発により除去し、残渣を500mLのクロロホルムに溶解した。溶液を水(500mL)、1N HCl(500mL)、及び市販の漂白剤(8.25%水性次亜塩素酸ナトリウム200mLを水200mLで希釈)で連続的に洗浄した。溶液をNa2SO4で乾燥し蒸発させて琥珀色の油を得た。これをシリカゲル(100g)のカラムによりMTBEを溶出液として用いて精製した。シリカゲルクロマトグラフィーからの精製により、58g(収率81%)のS-メチル4-ヒドロキシ-1-ピペリジンカルボチオエートを粘性の油として得た。FTIR(KBr): cm-1 1620 (s, C=O);1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 3.7-4.1 (br s, 2H), 3.8 (m, 1H), 3.2 (m, 2H), 2.3 (s, 3H, S-Me), 1.85 (m, 2H), 1.4 (m, 2H);13C NMR (100 MHz, CD3OD): δ 168.1 (CO), 66.27 (CH), 41.98 (CH2), 35.5 (CH2), 11.57 (SCH3).
【0467】
式IV-Iの化合物:1-S-メチル1-S-オキソ4-ヒドロキシ-1-ピペリジンカルボチオエート
S-メチル4-ヒドロキシ-1-ピペリジンカルボチオエート(22.6g;130mmol)を500mLのジクロロメタンに溶解し、この溶液をサーモウェル温度計及び添加漏斗を備えた1L丸底フラスコに入れた。反応容器を氷/メタノール浴に設置し、ドライアイスを少しずつ加えて-25℃~-40℃の温度を維持した。この低温の溶液に、24mL(156mmol)の過酢酸の酢酸中33%溶液を、反応温度が-25℃を上回らないような速度で加えた。反応物を一晩室温に温めた。KI/デンプンペーパーからは過酸が存在しないことが示された。HPLCによりおよそ40%の生成物及び40%の出発材料が示された。反応物を-40℃に冷却し、追加の30mol%(7mL;47mmol)の過酢酸溶液を加え、反応は2時間後に完了した。反応混合物を1L丸底フラスコに移し、ロータリーエバポレーターでDCMを除去した。ヘプタン(200mL)を残渣に加えて共沸的に酢酸を除去した。200mLのMTBEを用いて得られたスラリーを超音波で十分にトリチュレートして、式IV-Iの化合物を白色の粉末(21.0g;84.5%)、mp 129.6~130.6℃として得た。FTIR(KBr): cm-1 1696 (s, C=O), 1085 (s, S=O);1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 4.82 (s, 1H, OH), 3.6-3.95 (m, 3H), 3.3-3.5 (m, 1H), 3.25 (m, 1H), 2.64 (s, 3H, S-CH3), 2.5 (m, 2H), 1.85 (m, 2H);13C NMR (100 MHz, CD3OD): δ 167.3 (CO), 65.5 (CH), 41.5 (CH2), 35.7 (S-CH3), 33.0 (CH2).
【0468】
実施例11
式IV-Iの化合物の結晶形態VIIIの調製
式IV-1の化合物の結晶形態VIIIを本明細書に記載の手順に従って調製した。50mgの式IV-1の化合物を1.5mLのMeOHに溶解することにより、式IV-Iの化合物の単結晶形態VIを得た。この溶液を室温で蒸発させて、単結晶分析に十分なサイズの結晶を生成した。共結晶形態VのTGA分析は、
図27に示されるように140℃以降に分解が生じることを示している。TGA分析は、分解が100℃~120℃で開始することを示している。
図26は結晶形VIIIのX線粉末回折パターンを示している。ピーク位置を表11に示す。
【表10】
【0469】
実施例12
式IV-Iの化合物に対する多形スクリーニング
式IV-Iの化合物の多形スクリーニングは、別々のバイアルに入った表12に記載の各溶媒(水(1mL)以外は全て1.5mLの体積)に50mgの式IV-Iの化合物を懸濁させることにより実施した。バイアルを密閉し、懸濁液を一晩放置した。次の日、式IV-Iの化合物が溶解しているバイアルを開封し、溶液を室温で蒸発させた。溶媒を完全に蒸発させた後に固体材料を収集した。式IV-Iの化合物が完全に溶解していないバイアルの場合、混合物をさらに96時間放置してスラリー化させた。スラリーを濾過し、得られた固体を分析した。
【表11】
【0470】
驚くべきことに、本明細書で記載されているジクロロメタン以外の全ての場合で同じ式IV-Iの化合物の結晶形態が得られた。この結晶形態は実施例11に記載の結晶形態VIIIである。また、ジクロロメタンから蒸発させた後にはアモルファス粉末も得られた。式IV-Iの化合物の多形形態または溶媒和物は、表12に記載の溶媒では特定されなかった。
【0471】
実施例13
共結晶スクリーニング:式IV-Iの化合物の粉砕実験
式IV-Iの化合物とコフォーマーとの共結晶スクリーニングを乾式粉砕手順により行った。共結晶化実験は、「IST 400」を用い、2つのステンレスボール(直径3mm)を用いて、等モル量の式IV-Iの化合物及び対応するコフォーマー(1:1の比)を液体支援粉砕し、溶媒としてメタノールを1滴加え、30Hzで30分間粉砕することにより実施した。得られた粉末をXRPD分析に供して、コフォーマーの各々における算出XRPDと比較した。その結果、
図28~34及び表13に示されるような対応する模擬XRPDパターンと重なる実験XRPDパターンを示す結果に基づけば、共結晶は、式IV-Iの化合物とコフォーマー(トリフルオロトリヨードベンゼン、4-アミノ安息香酸、L-アスパラギン酸、パラセタモール、エラグ酸、2-アミノ安息香酸、または尿素)との間で形成される傾向があることが示された。式IV-Iの化合物との1:1共結晶を示すトリフルオロトリヨードベンゼン共結晶において、及び式IV-Iの化合物との3:1共結晶を示す尿素共結晶において単結晶が認められた。
【0472】
コフォーマーを試験した。表13に示されるようなコフォーマーの一覧を試験した。コフォーマーは、最も一般的な共結晶形成剤の一覧(限定されるものではないが、Pharmaceutical Salts and Co-crystals,Johan Wouters and Luc Quere,RSC publishing,2011に記載のコフォーマーを含む)から選択した。
【表12-1】
【表12-2】
【表12-3】
【表12-4】
【表12-5】
【0473】
実施例14
XRPD分析
X線粉末回折(XRPD)測定を、40kV及び40mAで動作するCu X線源と、CuのKα放射線(λ=1.5418Å)が選択可能な二次モノクロメーターとを備えたSiemens D5000回折計で実施した。0.6°min-1の走査レートにおいて2°~50°の2θ値の走査範囲を適用した。
【0474】
代替的に、PANalytical Bragg-Brentano-geometry回折計において、40kV、40mAのNiフィルター済みCu Kα放射線(λ=1.54179Å)をX’Celerator検出器とともに用いてX線粉末回折データを収集した。各試料を、2θにおいて4~50°、およそ0.0167°のステップサイズ、3分48秒の合計走査時間で分析した。
【0475】
実施例15
示差走査熱量測定分析(DSC)
示差走査熱量測定を用いて、式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態(共結晶形態I-VIIを含む)を分析した。DSC測定は、50mL/分の連続窒素フロー下で、インジウムで較正したTzeroテクノロジーを備えたTA DSC2500で実施した。穴をあけた密閉蓋を備えたアルミニウムTzeroパンで試料を調製した。適用した温度プロファイルは20℃から開始し、10℃/分の速度で200℃まで上昇する。
【0476】
実施例16
核磁気共鳴分光法(NMR)
1H NMR分光学実験(300MHzの分光計で実施)を用いて式I、式I-a、または式I-bの化合物の共結晶形態(共結晶形態I~VIIを含む)を解析した。化学シフトは百万分の一(ppm)で報告し、使用した重水素化溶媒のピークの化学シフトに対し正規化した。
【0477】
実施例17
共結晶形態がアルコール関連障害を治療した
【化29】
の式を有する化合物の共結晶形態と、トリフルオロトリヨードベンゼンとを含む医薬組成物を、アルコール使用障害を患う対象に投与する。対象はアルコール使用障害の治療を受け、飲酒量が減少するか、または全く飲酒しないことが認められる。例えば、対象は、90日間にわたるアルコール消費が、医薬組成物で治療される前の90日間と比較して少ないことが認められる。また、対象は、渇望のビジュアルアナログスケールにおいて渇望が減少していることも認められる。このスケールは、アルコール渇望のドメインを評価する4つの質問:飲酒の意図、制御不能、渇望の軽減、及び衝動の強さを有し、各項目ごとに0~20ポイントのビジュアルアナログスケールを伴い、0は渇望なしを示し、20は重度の渇望を示す。対象は、医薬組成物で治療されてから2週間後に渇望尺度の低減を有することが認められる。
【0478】
代替として、自然環境下で消費されたドリンク数を測定し[時間枠:投薬期間の最初の13日]、対象は、タイムラインフォローバックインタビューでの報告において、投薬期間の最初の13日の間にドリンク数の低減を有することが認められる。
【0479】
代替的に、対象は、治療期間(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13週間)の間に非多量飲酒日のパーセンテージが増加することが認められる。
【0480】
実施例18
共結晶形態がアルコール関連障害を治療した
【化30】
の式を有する化合物の形態VIIIの共結晶形態を含む医薬組成物を、アルコール使用障害を患う対象に投与する。対象はアルコール使用障害の治療を受け、飲酒量が減少するか、または全く飲酒しないことが認められる。例えば、対象は、90日間にわたるアルコール消費が、医薬組成物で治療される前の90日間と比較して少ないことが認められる。また、対象は、渇望のビジュアルアナログスケールにおいて渇望が減少していることも認められる。このスケールは、アルコール渇望のドメインを評価する4つの質問:飲酒の意図、制御不能、渇望の軽減、及び衝動の強さを有し、各項目ごとに0~20ポイントのビジュアルアナログスケールを伴い、0は渇望なしを示し、20は重度の渇望を示す。対象は、医薬組成物で治療されてから2週間後に渇望尺度の低減を有することが認められる。
【0481】
代替として、自然環境下で消費されたドリンク数を測定し[時間枠:投薬期間の最初の13日]、対象は、タイムラインフォローバックインタビューでの報告において、投薬期間の最初の13日の間にドリンク数の低減を有することが認められる。
【0482】
代替的に、対象は、治療期間(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13週間)の間に非多量飲酒日のパーセンテージが増加することが認められる。
【0483】
実施例は、アルコール使用障害を治療するために共結晶コフォーマーを使用した際の驚くべき予想外の結果を示している。
【0484】
実施例19
共結晶スクリーニング:式IV-Iaの化合物の粉砕実験
式IV-Iaの化合物とコフォーマーとの共結晶スクリーニングを乾式粉砕手順により行った。共結晶化実験は、「IST 400」を用い、2つのステンレスボール(直径3mm)を用いて、等モル量の式IV-Iaの化合物及び対応するコフォーマー(1:1の比)を液体支援粉砕し、溶媒としてメタノールを1滴加え、30Hzで30分間粉砕することにより実施した。得られた粉末をXRPD分析に供して、各コフォーマーにおける算出XRPDと比較した。その結果、
図35~37及び表14に示されるような対応する模擬XRPDパターンと重なる実験XRPDパターンを示す結果に基づけば、共結晶は、式IV-Iaの化合物とコフォーマー(カテキン、尿素、及びトリヨードトリフルオロベンゼン)との間で形成される傾向があることが示された。尿素共結晶における単結晶が認められた。これは式IV-Iaの化合物との1:2共結晶を示している。
【0485】
コフォーマーを試験した。表14に示されるようなコフォーマーの一覧を試験した。コフォーマーは、最も一般的な共結晶形成剤の一覧(限定されるものではないが、Pharmaceutical Salts and Co-crystals,Johan Wouters and Luc Quere,RSC publishing,2011に記載のコフォーマーを含む)から選択した。
【表13】
【国際調査報告】