(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】携帯型の充電式発熱暖炉
(51)【国際特許分類】
F24C 7/10 20210101AFI20240709BHJP
H05B 3/00 20060101ALI20240709BHJP
F21L 4/00 20060101ALI20240709BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20240709BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240709BHJP
F21V 25/04 20060101ALI20240709BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240709BHJP
【FI】
F24C7/10
H05B3/00 365B
H05B3/00 330Z
F21L4/00 410
F21V33/00 400
F21V23/00 117
F21V25/04
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577789
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 KR2022008433
(87)【国際公開番号】W WO2022265369
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077245
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523471057
【氏名又は名称】ミ ソン カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リー,ギュ ハン
【テーマコード(参考)】
3K014
3K058
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014JA02
3K014RB05
3K058AA62
3K058AA95
3K058BA01
3K058CA54
3K058CB07
3K058CE16
3K058CE17
3K058CE32
(57)【要約】
【課題】熱伝導率の良い円形パイプの内部に発熱装置を配設して円筒の表面に熱を伝えて寒い季節に野外キャンプ場や家庭において温かく体温を保持できるようにする携帯型の充電式発熱暖炉を提供すること。
【解決手段】発熱筒と、前記発熱筒の一方の側に配設され、電源の供給を受けて熱を発するものであって、照明ランプ又は電熱ヒーターのうちのどちらか一方以上から構成される加熱体と、前記加熱体に電源を供給する電源供給部と、前記発熱筒の他方の側に取り外し可能なように螺着される遮蔽キャップと、を備えることにより、前記遮蔽キャップを前記発熱筒に固定するときには前記加熱体から発せられる熱を用いて暖房手段として使用することが可能になることを特徴とする携帯型の充電式発熱暖炉。本発明による携帯型の充電式発熱暖炉は、照明手段としても使用可能であり、必要に応じて暖房手段としても使用可能なカイロの機能を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱筒と、前記発熱筒の一方の側に配設され、電源の供給を受けて熱を発するものであって、照明ランプ又は電熱ヒーターのうちのどちらか一方以上から構成される加熱体と、前記加熱体に電源を供給する電源供給部と、前記発熱筒の他方の側に取り外し可能なように螺着される遮蔽キャップと、を備えることにより、
前記遮蔽キャップを前記発熱筒に固定するときには前記加熱体から発せられる熱を用いて暖房手段として使用することが可能になることを特徴とする、携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項2】
前記加熱体は照明ランプを備え、
前記発熱筒の他方の側には光の直進性のためにレンズがさらに配設され、
ランプの光が反射可能なように前記発熱筒の内面にはクロム反射板が配設され、
前記発熱筒の内部において生じる熱から内部の装置を保護するための遮熱装置が配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項3】
前記加熱体は、ハロゲンランプ、近赤外線ランプ又は発光ダイオード(LED)ランプのうちのいずれか一つから構成された照明ランプを備え、
前記発熱筒の他方の側には前記照明ランプを保護するための保護網が配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項4】
前記発熱筒には温度センサーがさらに配設され、
前記温度センサーにより設定値以上の温度が感知される場合には、前記加熱体に供給される電源を遮断する制御部をさらに備え、
前記制御部には、充電に際して放電が行えないようにインターロックスイッチが配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項5】
前記発熱筒の内部の空気を外部に送風可能なように前記発熱筒の内部又は遮蔽キャップには送風ファンがさらに配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項6】
前記加熱体はフィルム状の面状発熱体を備え、
前記面状発熱体は、前記発熱筒の内面に密着するように配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【請求項7】
前記電源供給部はバッテリーパックを備え、
前記バッテリーパックは、前記発熱筒から取り外し可能なように配設されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型の充電式発熱暖炉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型の充電式発熱暖炉に関し、より詳細には、熱伝導率の良い円形パイプの内部に発熱装置を配設して円筒の表面に熱を伝えて寒い季節に野外キャンプ場や家庭において温かく体温を保持できるようにする携帯型の充電式発熱暖炉に関する。
【背景技術】
【0002】
寒い日に個人的に携帯しながら使用可能な保温手段として使い捨てカイロが挙げられる。使い捨てカイロは、使い勝手がよいという長所があるとはいえ、使用後に廃棄することを余儀なくされるため、環境に対する負担がある。使い捨てカイロは、手を温めるほどの機能しか行わないため、使用用途に限界がある。
【0003】
電気式にて身体を温めるための発熱手段が種々の形態にて提供されてはいるものの、発熱体は電力の消耗が激しいため、一般に、暖房器具として取り扱われ、有線にて電力の供給を受けて作動するようになっている。
【0004】
従来より、キャンプ場などにおいて使用可能な携帯型の暖房器具についての数多くの提案が行われてきている。
【0005】
例えば、大韓民国登録特許第10-0700313号公報の携帯型のスチーム暖房装置がその一例である。これは、熱源として携帯型のガスバーナーを用いるものであり、寝床を温めるためのものである。
【0006】
また、大韓民国登録実用新案第20-0216403号公報の携帯型暖房器もまた電気ではなく、ガスを熱源として用いるものである。
【0007】
このような方式により、従来より携帯型の暖房器具に関する多種多様な提案が行われてきており、本発明は、その一環として提案されたものである。特に、本発明は、充電式により提供される電気エネルギーを様々な方式により活用する方案を提案しようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-0700313号公報
【特許文献2】大韓民国登録実用新案第20-0216403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発熱という基本的な機能に加えて、他の付加機能を有する携帯型の発熱暖炉を提供することである。より具体的には、本発明の目的は、備えている電源供給手段を用いて、暖房以外の機能まで行うことのできる多用途の携帯型の発熱暖炉を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的は、発熱筒と、前記発熱筒の一方の側に配設され、電源の供給を受けて熱を発するものであって、照明ランプ又は電熱ヒーターのうちのどちらか一方以上から構成される加熱体と、前記加熱体に電源を供給する電源供給部と、前記発熱筒の他方の側に取り外し可能なように螺着される遮蔽キャップと、を備えることにより、前記遮蔽キャップを前記発熱筒に固定するときには前記加熱体から発せられる熱を用いて暖房手段として使用することが可能になることを特徴とする携帯型の充電式発熱暖炉によって達成される。
【0011】
本発明の他の特徴によれば、前記加熱体は、近赤外線ランプ、ハロゲンランプ又は照明ランプのうちのいずれか一つ以上を備え、発熱筒の他方の側には光の直進性のためにレンズがさらに配設されてもよい。
【0012】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記加熱体は、ハロゲンランプ、近赤外線ランプ又は照明ランプのうちのいずれか一つ以上を備え、前記発熱筒の他方の側には前記照明ランプ又は照明ランプを保護するための保護網が配設されてもよい。
【0013】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記発熱筒には温度センサーがさらに配設され、前記温度センサーにより設定値以上の温度が感知される場合には、前記加熱体に供給される電源を遮断する制御部をさらに備えていてもよい。
【0014】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記発熱筒の内部の空気を外部に送風可能なように前記発熱筒の内部には送風ファンがさらに配設されてもよい。
【0015】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記遮蔽キャップには他の遮蔽キャップを連結可能な連結手段が設けられることにより、両方を直線状に連結して用いることができる。
【0016】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電源供給部はバッテリーパックを備え、前記バッテリーパックは、前記発熱筒から取り外し可能なように配設されてもよい。
【発明の効果】
【0017】
上記のような構成によれば、個人的に携帯して身体を温かく保護できるようにし、充電式であるため廃棄物を排出しない発熱暖炉が提供される。加熱体にハロゲンランプ、近赤外線ランプ又は照明ランプを備えさせる場合、闇を照らせるという基本的な照明機能に加えて、熱を発することにより小型の暖房器具としても使用可能な携帯型発熱暖炉が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉の使用状態図である。
【
図3】本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉の使用状態図である。
【
図4】本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉の断面構成図である。
【
図5】本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、明細書に添付されている図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1から
図5を同時に参照して本発明の実施形態について説明する。
【0020】
本発明の実施形態による携帯型の充電式発熱暖炉(以下、「発熱暖炉」と称する)は、暖房機能を基本的な機能として有し、これに加えて照明機能をさらに有することができる。本発明による発熱暖炉は、
図1から
図2に示されるように、同一の構成を有する2つの単位発熱暖炉1、1’が互いに結合されて一体をなすことができる。そして、
図2に示されるように、互いに分離してそれぞれ別々に使用可能なように構成されることもできる。2つの単位発熱暖炉1、1’は、ねじ式により互いに結合されてもよいし、磁石によって互いに結合されてもよい。
【0021】
このような構成によれば、二人が各自で単位発熱暖炉1、1’を使用することが可能になる。いうまでもなく、
図3に示されるように、単一の構成要素として用いることもできる。2つの単位発熱暖炉1、1’は互いに同一の構成であるため、以下では一方のみを代表例にとって説明する。
【0022】
発熱暖炉1は、
図3から
図4に示されるように、発熱筒10と、発熱筒10の一方の側に配設される加熱体、例えば、照明ランプ11、13と、前記照明ランプ11、13に電源を供給する電源供給部20と、を基本的に備える。電気力を熱エネルギーに変換可能なあらゆる手段が加熱体として使用可能である。但し、本実施形態においては、照明ランプ11、13を用いることを例示する。したがって、加熱体は、フィルム状の面状発熱体になり得る。場合によって、2種以上の加熱体が複合的に使用されることも可能である。面状発熱体が用いられる場合には、丸く巻かれた状態で発熱筒10の内面に密着するようにすればよい。
【0023】
以下では、加熱体として照明ランプ11、13を代表例にとって説明する。
【0024】
照明ランプ11、13は、電源の供給を受けて光を発する構成要素である。照明ランプ11、13としては、ハロゲンランプが好適に使用可能である。しかしながら、場合によっては、LEDランプが用いられてもよいし、近赤外線ランプが用いられてもよい。照明ランプがLEDランプである場合に、最大限に発熱筒10に熱を伝えられるように発熱筒10の内部に円筒状に配置されてもよい。また、照明ランプがLEDランプである場合に、発光回路とLED素子11が実装されている基板13を備えていてもよい。そして、後述する制御部をさらに備えていてもよい。前記制御部は、充電に際して放電が行えないようにインターロックスイッチを備えていてもよい。
【0025】
照明ランプ11、13から送出される光の直進性のために放物線の形状の曲面を有する反射鏡12が発熱筒10の一方の側の内部に設けられてもよい。図示はしないが、照明ランプ11、13の前方には透明なレンズが配設されてもよい。レンズは、平らなガラスであってもよいが、光を屈折させることが可能な曲面ガラスであってもよい。
【0026】
ランプの光が反射可能なように、前記発熱筒10の内面にはクロム反射板が配設されてもよい。なお、発熱筒10の内部において生じる熱から内部回路又は装置を保護するための遮熱装置ないしアルミニウムホルダーが配設されてもよい。
【0027】
発熱筒10は、照明ランプ11、13から発せられる熱を収容し、これを外部に放熱するための手段である。発熱筒10は、円筒状のものであって、熱伝達率の高いアルミニウム合金から作製されていてもよい。熱を外部に放熱可能なように放熱フィン(図示せず)が発熱筒10の外面の全体又は一部に設けられてもよい。放熱フィンは、種々の形状に設けられてもよい。例えば、セレーション状(鋸歯状)に設けられてもよい。
【0028】
発熱筒10は、蛇腹式のものであってもよく、大きさを調節可能なように構成されてもよい。
【0029】
発熱筒10の他方の側には遮蔽キャップ30が取り外し可能なように配設される。遮蔽キャップ30は、光が出てくる発熱筒10の開口部に配設されるものである。遮蔽キャップ30は、ねじ式により発熱筒に結合できるように雄ねじ部31を有する。遮蔽キャップ30は、光を全部又は部分的に遮断して、照明ランプ11、13から発せられる熱を吸収するものである。遮蔽キャップ30を発熱筒10に固定した状態で、電源をオン(on)にすれば、発熱筒10の内部に熱が生じ、この熱は、発熱筒10及び遮蔽キャップ30を介して輻射もしくは伝導の形で外部に伝えられる。したがって、カイロの機能を行うことができるのである。
【0030】
発熱筒10の一方の側には電源供給部20が配設されるが、この電源供給部20には、充電式バッテリー23が備えられてもよい。電源供給部20には充電用端子が配設されてもよい。
【0031】
場合によっては、パワーバンクや自動車のシガーソケットから電源の供給を受けることができ、発熱筒10の内部に充電用バッテリーパックを配設して携帯型の充電方式のものとして用いることができる。
【0032】
バッテリーパックの内部には、バッテリーの温度が上昇したときにバッテリーの電源を遮断できるように温度センサー付きバッテリー保護装置が備えられる。なお、バッテリーパックは、発熱筒10の内部に取り外し可能なように構成して、パワーバンクや家庭において用いるときには発熱筒10から取り外して重量を減量するようにしてもよい。
【0033】
そして、家庭用の電源や車両の電源を用いて充電可能なように充電手段40が設けられてもよい。
図5には、車両のシガーソケットに接続するためのシガーソケットコネクター41が一方の側に配設され、他方の側には接続端子42が配設された充電手段が示されている。
【0034】
図示はしないが、パワーバンクから電源の供給を受けるケーブルには、ケーブルの撚りを防ぐためにスリップリングが採用されてもよい。
【0035】
電源供給部20は、照明ランプ11、13と一体形に配設されてもよい。電源供給部20の背面には、電源ボタン21と、光量又は温度を調節可能な調節ボタン22と、が設けられてもよい。家庭において用いる場合、アダプターを用いることにより、AC 220Vの電源を利用できるように電源供給部を構成してもよい。
【0036】
遮蔽キャップ30には、
図1に示されるような方式により2つのランタン1、1’を直線状に連結可能なように所定の連結手段32が設けられてもよい。この連結手段32としては、ねじが採用されてもよいし、磁石が採用されてもよいし、ワンタッチ方式の結合具が採用されてもよい。
【0037】
一方、遮蔽キャップ30を発熱筒10に固定するときには、前記照明ランプ11、13から発せられる熱を用いて携帯型のカイロなどの暖房手段として用いることができ、遮蔽キャップ30を発熱筒10から取り外したときには照明手段として用いることが可能になる。紛失の防止のために、遮蔽キャップ30と発熱筒10とは、チェーン又はワイヤーにより連結されていてもよい。場合によって、遮蔽キャップ30は、手軽に開閉可能なようにヒンジ式により発熱筒10の端部に連結されてもよい。
【0038】
本発明の他の実施形態によれば、発熱筒10の他方の側には、前記照明ランプ11、13を保護するためのメッシュ状の保護網33が配設されてもよい。これは、発熱筒の内部に異物が流れ込んで発火してしまう虞もあれば、照明ランプ11、13を傷つけてしまう虞もあるため、これを防ぐ必要があるからである。保護網33は、照明ランプ11、13と遮蔽キャップ30との間に配設される。
【0039】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記発熱筒10には温度センサーがさらに配設されてもよい。そして、温度センサーにより設定値以上の温度が感知される場合には、照明ランプ11、13に供給される電源を遮断する制御部をさらに備えていてもよい。この制御部は、叙上のように、照明ランプの基板13の上に配設されてもよいし、別途の基板に設けられてもよい。制御方式としては、温度センサーによる制御方式及びプリント回路基板(PCB)(タッチ方式)とパルス幅変調(PWM)方式の制御方式を利用することができる。
【0040】
本発明のさらに他の特徴によれば、発熱筒10の内部の空気を外部に送風可能なように、発熱筒10の内部又は遮蔽キャップ30には送風ファン(図示せず)がさらに配設されてもよい。遮蔽キャップ10には、風が排出可能なように排気孔が設けられてもよい。これは、排気孔を介して熱気を外部に強制的に排出するためである。
【0041】
未説明の図面符号10’、20’、30’は、それぞれ発熱筒、電源供給部、遮蔽キャップを示すものであって、上述した10、20、30と同一のものである。
【0042】
本発明の携帯型の充電式発熱暖炉は、熱伝導率の良い円筒の内部に発熱電球又は発熱フィルムを配設して内部において生じた熱を表面に伝えて寒い季節に野外キャンプ場や家庭において身体に抱いたり、布団や寝袋(スリーピングバッグ)の中で身体に抱いたりできる構造にして体温を保持してくれる暖炉の補助手段として使用することが可能である。
【0043】
また、発熱筒10の遮蔽キャップ30を開いて釣りをするときに集魚灯として用いることができ、寝袋の中で寝袋中の全体を温められるという効果を発揮することができる。そして、遮蔽キャップ30を活用して発熱筒10の受け台として用いることもでき、発熱筒10から出てくるハロゲンランプの熱気を関節痛や筋肉痛などを和らげるためのホットパック温熱療法に用いることもできる。場合によっては、肌のヤケドを防ぐ目的で、発熱筒10の表面にシリコンカバーを重ねて被せたりコーティングを施したりすることができる。
【0044】
本発明の携帯型の充電式発熱暖炉は、このように非常に様々な用途に活用可能である。
【0045】
以上述べたものは、本発明の技術的思想に基づくいくつかの例に過ぎない。当業者であれば、特許請求の範囲を通じて表わされる本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない限度において例示された事項を活用して種々に変形実施を行うことができる筈である。例えば、上述したすべての実施形態は、当業者により自由に組み合わせられて実施可能であり、いかなる組み合わせによるものであるにせよ、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0046】
1、1' 本発明の発熱暖炉
10 発熱筒
11 照明ランプ
12 反射鏡
13 基板(照明ランプ)
20 電源供給部
21 電源ボタン
22 調節ボタン
23 バッテリー
30 遮蔽キャップ
31 雄ねじ部
32 連結手段
33 保護網
40 充電手段
41 シガーソケットコネクター
42 接続端子
【国際調査報告】