(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】イメージャ及び武器システム照準器のデジタル焦点面整列のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
F41G 1/32 20060101AFI20240709BHJP
F41G 1/38 20060101ALI20240709BHJP
G02B 23/12 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
F41G1/32
F41G1/38
G02B23/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577924
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 US2022073028
(87)【国際公開番号】W WO2023015065
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522195921
【氏名又は名称】イオテック,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】EOTECH,LLC
【住所又は居所原語表記】46900 Port Street, Plymouth, Michigan 48170, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ロービッグ、ディーン
【テーマコード(参考)】
2H039
【Fターム(参考)】
2H039AA01
2H039AB62
2H039AB65
2H039AC06
(57)【要約】
武器システムは、武器に取り付けられた光学照準器と、照準窓を通して視認できるレチクルを第1の焦点面に重畳するように構成された照準窓を有するフレームとを有する。光電子装置が武器に取り付けられ、センサアレイを有するイメージャとディスプレイ装置とを含む。画像プロセッサは、センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、その画像データを処理して、センサアレイの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように構成される。センサアレイの選択領域は、第2の焦点面を画定する。コントローラは、オペレータからの入力を受信し、その入力に応答して、第2の焦点面を第1の焦点面と整列させるためにセンサアレイの選択領域を選択するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
武器に取り付けるように構成された本体及び、前記本体に結合され、照準窓を備えるフレームを有する光学照準器であって、前記照準窓は、前記照準窓を通して視認可能なレチクルを第1の焦点面に重畳させるように構成されている、光学照準器と、
光電子装置であって、前記武器に取り付けるように構成された取り付け特徴部と、前記光電子装置の対物端から光を受光するように構成されたセンサアレイを有するイメージャとを備え、前記対物端は、前記光電子装置が前記武器に取り付けられたときに、前記光学照準器に面するように構成されている、光電子装置と、
前記センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、前記画像データを処理して、前記センサアレイの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように構成された画像プロセッサであって、前記センサアレイの前記選択領域が第2の焦点面を画定する、画像プロセッサと、
オペレータからの入力を受信し、前記入力に応答して、前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるために前記センサアレイの前記選択領域を選択するように構成されたコントローラと、
前記サブセット画像を前記武器の前記オペレータに表示するように構成されたディスプレイ装置と
を備える武器システム。
【請求項2】
前記イメージャの前記センサアレイが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記センサアレイの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項1に記載の武器システム。
【請求項3】
前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項2に記載の武器システム。
【請求項4】
前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項2又は3に記載の武器システム。
【請求項5】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記照準窓の縁部で縁取られる、請求項1~4のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項6】
前記光電子装置が、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャのうちの少なくとも1つを備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項7】
前記イメージャがCMOSセンサ又はCCDセンサを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項8】
前記光学照準器が、前記本体に配置された光源と、前記光源によって照らされたレチクル画像を前記照準窓を通して前記第1の焦点面に投影するように構成された光学素子とを有するホログラフィック光学系を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項9】
前記ディスプレイ装置が、前記対物端とは反対側の前記光電子装置のアイピース端に配置される、請求項1~8のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項10】
前記オペレータに対して前記ディスプレイサブセット画像を拡大するために前記光電子装置の前記アイピース端に配置された光学拡大器をさらに備える、請求項9に記載の武器システム。
【請求項11】
前記光電子装置に無線接続され、前記センサアレイの前記選択領域を選択するための入力を前記コントローラに提供するように構成された遠隔装置をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項12】
前記遠隔装置が、前記サブセット画像のストリームを表示するように構成されたディスプレイを含む、請求項11に記載の武器システム。
【請求項13】
武器に取り付けられた光学照準器の第1の焦点面にホログラフィックレチクルを生成することと、
光電子装置を、前記光電子装置の対物端が前記光学照準器に面するように前記武器に取り付けることと、
前記光電子装置のイメージャで画像データをキャプチャすることと、
第2の焦点面を画定する前記イメージャの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように、前記画像データを前記光電子装置の画像プロセッサで処理することと、
前記サブセット画像を、前記光電子装置のアイピースで前記武器のオペレータに表示することと、
前記オペレータからの入力に応答して前記イメージャの前記選択領域の選択を変更することであって、前記選択領域の前記変更は前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるように構成される、前記選択領域の選択を変更することと
を含む方法。
【請求項14】
前記イメージャが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記イメージャの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記光学照準器の窓の縁部で縁取られる、請求項13~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記ホログラフィックレチクルが、前記武器の第2の照準器で共通に見られる、請求項13~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
武器システムであって、
第1の焦点面において武器の照準軸と光学的に整列されたマーカを有する照準器と、
前記照準器に面するように構成された対物端を有する光電子装置であって、
センサアレイを含むイメージャ、
オペレータからの入力を受信し、前記入力に応答して、前記センサアレイの選択領域を選択するように構成されたコントローラ、
前記センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、前記画像データを処理して、第2の焦点面を画定する前記センサアレイの前記選択領域から受信されたサブセット画像を生成するように構成された画像プロセッサ、及び
前記武器の前記オペレータが見るために前記サブセット画像を表示するように構成されたディスプレイ装置であって、前記オペレータからの前記入力は、前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるように作用する、ディスプレイ装置、
を備える光電子装置と
を備える武器システム。
【請求項20】
前記光電子装置が、前記コントローラに入力を提供するためのヒューマン-マシンインターフェースをさらに備える、請求項19に記載の武器システム。
【請求項21】
前記イメージャの前記センサアレイが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記センサアレイの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項19又は20に記載の武器システム。
【請求項22】
前記オペレータからの前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項19~21のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項23】
前記オペレータからの前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項19~21のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項24】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記照準器の窓の縁部で縁取られる、請求項19~23のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項25】
前記光電子装置が、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャのうちの少なくとも1つを備える、請求項19~24のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項26】
前記イメージャがCMOSセンサ又はCCDセンサを備える、請求項19~25のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項27】
前記照準器が、光源と、前記光源によって照らされたレチクル画像を前記照準器の窓を通して前記第1の焦点面に投影するように構成された光学素子とを有するホログラフィック光学系を備える、請求項19~26のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項28】
前記ディスプレイ装置が、前記対物端とは反対側の前記光電子装置のアイピース端に配置される、請求項19~27のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項29】
前記オペレータに対して前記ディスプレイサブセット画像を拡大するために前記光電子装置の前記アイピース端に配置された光学拡大器をさらに備える、請求項28に記載の武器システム。
【請求項30】
前記光電子装置に無線接続され、前記センサアレイの前記選択領域を選択するための入力を前記コントローラに提供するように構成された遠隔装置をさらに備える、請求項19~29のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項31】
前記遠隔装置が、前記サブセット画像のストリームを表示するように構成されたディスプレイを含む、請求項30に記載の武器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年6月17日に提出された米国仮特許出願第63/211,758号に付与された米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張するものであり、この先願の開示内容は本願の一部とみなされ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、武器システム用のイメージャ及び光学系に関し、より詳細には、武器又は武器システムなどの光学照準器とともに使用される、又は光学照準器と一体化されたイメージャシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
小火器や弓などの他の手持ち武器には、一般に、武器の照準を補助するために視野内にレチクルを提供する光学照準器が設けられている。従来のスポーツ用/戦闘用光学照準器は、ガラスの光学窓を通して見た場合に、視野内に少し離れてレチクルのホログラム画像を重畳するホログラフィック光学系を使用することが多い。レチクルのホログラム画像は、ホログラフィック照準器内のレーザダイオードによって照らされ、照準器が取り付けられている小火器の銃身又は照準軸に平行に、及びそれから比較的短い垂直距離で投影される。
【0004】
低照度デジタルカメラ又はデジタル暗視光学系を光学照準器の前に位置決めして、投影されたレチクル画像が、そのカメラ又はデジタル光学装置によって画像化された視野に重畳されるようにすることが知られている。デジタル光学装置は、光学照準器の光学窓と概ね整列するために、シム、ライザ等で機械的に調整される固定具及び取り付け装置を用いて武器に取り付けることができる。このような取り付け技術及び機械的な調整は信頼性に欠け、武器に不安定さをもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、光学照準器と、所望の正確な視野フレームを武器のオペレータに表示するために光学照準器の焦点面とデジタル的に整列される光電子装置とを含む武器システムを提供する。本開示の一態様において、光学照準器は、武器に取り付けるように構成されたベースと、ベースに結合されたフレームとを含む。光学照準器のフレームは照準窓を有し、照準窓は、照準窓を通して視認できるレチクルを第1の焦点面に重畳するように構成される。光電子装置は、武器に取り付けるように構成された取り付け特徴部と、光電子装置の対物端から光を受光するように構成されたセンサアレイを有するイメージャとを有し、対物端は、光電子装置が武器に取り付けられたときに光学照準器に面するように構成されている。画像プロセッサは、センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、画像データを処理して、センサアレイの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように構成される。センサアレイの選択領域は、第2の焦点面を画定する。コントローラは、オペレータからの入力を受信し、入力に応答して、第2の焦点面を第1の焦点面と整列させるためにセンサアレイの選択領域を選択するように構成される。ディスプレイ装置は、サブセット画像を武器のオペレータに表示するように構成される。
【0006】
本開示の実施態様は、以下の任意選択の特徴のうちの1つ又は複数を含み得る。いくつかの実施態様において、イメージャのセンサアレイは、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、その結果、センサアレイの選択領域は、グリッド内の複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む。いくつかの例において、入力は、選択領域をグリッド内の複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示し得る。他の例では、入力は、選択領域のエリアを、グリッド内の複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示し得る。サブセット画像の境界は、第2の焦点面が第1の焦点面と整列されたときに、照準窓の縁部で縁取られてもよい。
【0007】
追加の実施態様において、光電子装置は、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの例において、イメージャはCMOSセンサ又はCCDセンサを含む。また、光学照準器の実施態様は、ベースに配置された光源と、光源によって照らされたレチクルを照準窓を通して第1の焦点面に投影するように構成された光学素子とを有するホログラフィック光学系を含む。
【0008】
さらなる実施態様において、ディスプレイ装置は、対物端とは反対側の光電子装置のアイピース端に配置される。いくつかの例において、オペレータに対してディスプレイサブセット画像を拡大するために、光学拡大器を光電子装置のアイピース端に配置することができる。
【0009】
他の実施態様において、武器システムは、光電子装置に無線接続され、センサアレイの選択領域を選択するための入力をコントローラに提供するように構成された遠隔装置を含む。いくつかの例において、遠隔装置は、サブセット画像のストリームを表示するように構成されたディスプレイを含む。
【0010】
本開示の別の態様は、武器に取り付けられた光学照準器の第1の焦点面にホログラフィックレチクルを生成することを含む方法を提供する。光電子装置は、光電子装置の対物端が光学照準器に面するように武器に取り付けられる。光電子装置のイメージャが画像データをキャプチャし、画像データを画像プロセッサに送信し、画像プロセッサは第2の焦点面を画定するイメージャの選択領域からサブセット画像を生成する。サブセット画像は、光電子装置のアイピースで武器のオペレータに表示される。イメージャの選択領域は、第2の焦点面を第1の焦点面と整列させるように、オペレータからの入力に応答して変更される。
【0011】
本開示の上記の独立した態様のそれぞれ、及び以下の詳細な記載に記載されている態様は、他の独立した態様の下にあるものを含め、本開示及び図に記載されている特徴、オプション、及び可能性のいずれかを含むことができ、また、本開示及び図に記載されている特徴、オプション、及び可能性のいずれかの任意の組み合わせを含むことができる。
【0012】
本開示の1つ又は複数の実施態様の詳細は、添付の図面及び以下の記載に記載されている。他の態様、利点、目的、及び特徴は、図面と併せて以下の明細書を検討すれば明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】武器システムに取り付けられたイメージャシステム及び光学照準器の斜視図である。
【
図2】イメージャシステムと光学照準器の側面概略図である。
【
図3】イメージャシステムと光学照準器の背面概略図である。
【
図4】感知領域を示すイメージャシステム画素アレイの図である。
【
図5】感知領域の移動を示すイメージャシステム画素アレイの図である。
【
図6】感知領域の拡大を示すイメージャシステム画素アレイの図である。
【
図7】イメージャシステム及び光学照準器のためのデジタル焦点面整列の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
同様の参照数字は、図面全体を通して同様の部品を示す。
【0015】
ここで図面及びそこに描かれている説明に役立つ例を参照すると、
図1に部分的に示されているものなどの武器システム10は、発射体を発射することができる手持ち式武器など、オペレータによる照準が必要なスポーツ又は戦闘に使用される武器12を含む。武器に関して使用される場合、「手持ち式」という用語は、例えば、ライフル銃、散弾銃、拳銃、ピストル、弓、又は手持ち方式で一般的に使用される他の武器を含む。武器12は、銃身14又は発射体軸を規定する他の発射体収容機構を含む。標的における発射体軸の照準を補助するために、武器は、武器の発射体軸と光学的に整列したマーカを有する鉄製照準器などの固定照準器を含み得る。また、武器12は、他の武器付属品の中でもとりわけ、光学照準器や光学装置を取り付けるために、銃身14の上面に少なくとも部分的に沿って延びるウィーバー(Weaver)レール又はピカティニー(Picatinny)レールなどのレール16を含み得る。レール16は、さらに、レシーバ、フレーム、グリップ、又は武器12の他の部分の上面に沿って延びることもある。
図1に示すように、武器12は、ピカティニーレール16を有する銃身14を有するライフル(すなわち、アーマライト(ArmaLite)ライフル)である。
【0016】
図1に示すものなどの武器システム10は、武器12の照準を補助するために、視野内にマーカ又はレチクル20(
図3)を重畳表示する光学照準器18も含む。光学照準器18は、レール16に取り付けられた取り付け機構24などで、武器に取り付けるように構成されたベース22を含む。武器やレールシステムの種類に応じて、様々なタイプの取り付け機構を採用することができる。光学照準器18はまた、光学照準器の他の光学的又は電子的構成要素の中でもとりわけ、光源、電源、制御装置、及び光学素子を収容する本体26を含む。光学照準器18のフレーム28(
図3)は、本体26から上方に延び、照準窓30を占める少なくとも1つのガラスパネル又はレンズを有する照準窓30を画定するように、本体26と一体的又は別個に結合される。
図1~3に同じく示されるように、光学照準器18は、光学照準器の本体及びその中に収容された構成要素が損傷したり又は衝撃を受けたりするのを防止するように、間隔をあけた距離などでフレーム28を覆って延びる保護シュラウド又はフード32を含み得る。
【0017】
例えば
図1~3に示すように、光学照準器18は、照準窓30を通して見たときに、レチクル20のホログラフィック画像を標的シーンの直視図に重畳するために、コリメータや反射格子などの光学素子と組み合わせてレーザダイオードを使用するホログラフィック照準器である。これにより、照準窓30を通した視界は、標的シーンの焦点面を画定し、この焦点面は、第1の焦点面F1(
図2)として武器システムの一部として参照される。光学照準器18は、レチクル20を、照準器が搭載された武器12の銃身14又は発射体軸に平行に、且つ、銃身14又は発射体軸から比較的短い垂直距離で投影する。追加の実施態様において、武器システムは、照準窓内にレチクルを生成するための光源としてLEDを使用する赤色ドット照準器などの他のタイプ及び構成の光学照準器を含み得る。
【0018】
図1及び2にさらに示すように、武器システム10は、例えばレール16において武器12に取り付けるように構成された取り付け特徴部38を有する光電子装置36を含む。取り付け特徴部38は、武器12のレール16とインターフェースする対応する取り付け装置に加えて、又はそれに代えて、光電子装置のハウジングにねじ穴を含み得る。取り付け特徴部38は、アダプタ、ライザ、及び振動減衰材で構成することができる。光電子装置36は、光学照準器18に近接して武器12に取り付けられ、光電子装置36の対物端が光学照準器18及び武器12の遠位端又は銃口端に向くように向けられることがある。
【0019】
光電子装置36は、光電子装置36の対物端からの光を受光するように構成されたセンサアレイ42(
図4)を有するイメージャ40を含む。イメージャ40は、CMOSセンサであり、追加的な例では、低照度及び/又は赤外(IR)波長を感知するように構成された画像センサなど、CCDセンサ又は他のタイプのMOSセンサ等などの様々なタイプのイメージャであり得る。したがって、いくつかの例において、光電子装置は、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャであり得る。イメージャ40のセンサアレイ42は、暗所又は低照度の条件下で光学照準器18によって生成されたレチクル20をキャプチャするように構成されている。イメージャ40は、画像プロセッサ44で処理可能なセンサアレイ42からの1つ又は複数の信号の形で画像データを生成する。
【0020】
センサアレイ42(
図4)は、センサ素子のマトリクスを有するプリント回路基板アセンブリ(PCBA)を含み得る。各センサ素子は、センサアレイ42のPCBA上のアドレス指定可能な位置に応じて一意に識別可能であり得る。例えば、センサ素子は、センサPCBA上のセンサ素子の行数及び列数内での個々のセンサ素子の配置に従って、x座標及びy座標の対で識別可能であり得る。具体的には、1,000行及び1,000列の個々のセンサ素子を有するセンサの場合、任意選択の左下隅の第1のセンサ素子は、素子(1,1)としてアドレス指定可能であり、反対側の右上隅の第2のセンサ素子は、素子(1000,1000)としてアドレス指定可能であり得る。この例では、イメージャ40は、したがって、100万個のアクティブセンサ素子を有する1メガピクセル(1MP)光学センサとして特徴付けられ得る。
図4に示されるように、センサアレイ42は、16列16行に配列された256個のセンサ素子のマトリクスを備える。1つのセンサ素子から抽出された情報は、画像データの1つの画像素子(画素)に対応する。
【0021】
次に
図2を参照すると、画像プロセッサ44は、光電子装置36に収容された低照度デジタルカメラなどのイメージャ40に電気的に接続されている。追加の例において、画像プロセッサ44は、遠隔ディスプレイ装置になど、遠隔装置に配置されてもよい。別の例において、画像プロセッサ44は、光電子装置36内に局所的に配置されてもよく、遠隔ディスプレイ装置(例えば、携帯電子装置、ヘルメット装着デバイス、戦闘用ゴーグル、又はヘッドアップディスプレイ等)などの遠隔装置に信号を通信し得る。
図2に示す構成要素概略図に示すように、画像プロセッサ44は、イメージャ40のセンサアレイ42によってキャプチャされ送信された画像データを受信し、受信した画像データを処理する。画像プロセッサ44は、受信した画像データを用いて、対応するメモリ46に記憶された処理ルーチンを実行し、ディスプレイ装置上に出力するための画像を生成する。
【0022】
画像プロセッサ44は、サブセット画像と呼ばれる、イメージャ40によって生成されたデータの全体よりも少ないデータをディスプレイ装置上に表すように画像データを処理し得る。サブセット画像は単に、イメージャ40によって生成された画像データのサブセット、すなわち全部未満から生成された画像を指す。サブセット画像は、
図4に示すものなどのセンサアレイ42の選択領域54に対応し、そこから受信される。例示的な態様で上述したように、イメージャ40がセンサアレイ42を含む場合、選択領域54は、左下隅のセンサ素子(3,3)と右上のセンサ素子(14,14)との間に広がり得る。選択領域54は、
図4に示されているよりもセンサアレイ42を多く又は少なく包含してもよい。選択領域54はセンサアレイ42の範囲内でサイズ調整可能且つ移動可能であり得る。
【0023】
センサアレイ42の選択領域54は、第2の焦点面F2を画定する。ディスプレイ装置48は、武器12のオペレータ50にサブセット画像を表示するように構成される。ディスプレイ装置48は、対物端とは反対側の光電子装置36のアイピース端に配置される。ディスプレイ装置48は、ビューファインダー窓を通して見ることができる。
【0024】
いくつかの例において、表示されたサブセット画像をオペレータに拡大表示するために、光学拡大器が光電子装置のアイピース端に配置されてもよい。他の例において、ディスプレイ装置48は、オペレータの頭部装着型装置又はコンピュータ若しくはスマートフォンなどの携帯電子デバイスなど、武器12から切り離された遠隔位置に配置されてもよい。遠隔装置は、光電子装置36に無線接続され、センサアレイ42の選択領域54を選択する入力をコントローラ52に提供するように構成されてもよい。光電子装置36は、コントローラ52内で、又は別の構成要素を用いて、Wi-Fi、ブルートゥース、セルラー、又は他の従来のプロトコルなどの無線通信技術を一体化し得る。例えば、遠隔装置は、サブセット画像の比較的ライブなストリームを表示するように構成されたディスプレイ48を含み得る。
【0025】
図2をさらに参照すると、ヒューマン-マシンインターフェース(HMI)、例えば、ボタン、スイッチ、又はタッチスクリーン等の作動に応答するなどして、オペレータ50からの入力を受信するように構成されたコントローラ52が光電子装置36に設けられている。例えば、HMIは、光電子装置36上の座標ボタンのセットであり得る。入力に応答して、コントローラ52は、第2の焦点面F2を第1の焦点面F1と整列するためにセンサアレイ42の選択領域54を調整又は他の方法で選択するように動作する。第2の焦点面F2を第1の焦点面F1と整列させることは、ディスプレイ48に表示される画像を、
図2に示されるパースペクティブ、又はオペレータ50によって選択される別のパースペクティブから、光電子装置36がない場合にオペレータ50が光学照準器18を通して見るであろうものに整合させることを意味する。
【0026】
図3に示されるように、第1の焦点面F1を取り囲む又はそれに縁をつける照準窓30は、光電子装置36のイメージャ40によってキャプチャされる画像領域内に包含される。例えば、
図4に示すように、イメージャ40のセンサアレイ42は、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含む。画像プロセッサ44は、メモリ46に保存された領域化操作を使用するなどして、センサアレイ42の選択領域54を使用又は処理し得る。領域化操作とは、センサアレイ42全体の画像データを処理して選択領域54の画像データを分離し、選択領域54の画像データからサブセット画像を生成することをいう。
図3に示されるように、選択領域54ひいてはサブセット画像は、照準窓30に対応するように制限することができ、イメージャ40の全画像エリアはディスプレイ48に表示されない。選択領域54は、センサアレイ42のグリッド内の複数の感光性画素のグループ化されたサブセットに対応する。
【0027】
図4に示すように、選択領域54は、センサアレイ42の下部中央エリアにおける感光性画素の矩形のグループ化である。武器12、光電子装置36及び光学照準器18の特定の構成により、イメージャ40の異なる選択領域54がもたらされ得る。光電子装置36を武器に取り付けるとき、新しい光学照準器18を武器に取り付けるとき、新しいオペレータ50に対して武器を調整するとき、オペレータの好みが変わるため、又はその他の理由により、新しい選択領域54を決定することが必要な場合がある。
【0028】
画像プロセッサ44において領域化操作が処理されると、ディスプレイ装置48は、選択領域54に対応するサブセット画像を表示する。武器のオペレータは、光電子装置又は遠隔装置のいずれかでディスプレイ装置48を見ることができ、選択領域54を調整するための入力を提供することができる。武器を携帯又は操作する際に偶発的な調整を防止するためなど、選択領域54を調整するための受信した入力を選択的に許可又は制限する設定ルーチンを作動させることも同様に又は代替的に可能であることが考えられる。入力は、選択領域の方向調整又はサイズ調整を示すことができる。追加的な例において、入力はサブセット画像の知覚される傾斜角度(例えば、ヨー、ピッチ及びロール)も調整し得ることが考えられる。
【0029】
図5に示すように、1つ又は複数の入力は、選択領域54をグリッド内の複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動し、その結果、隣接するグループ化が上書きされて新しい選択領域54’になるように構成される方向調整を示すことができる。方向調整において、選択領域54を構成するセンサ素子の数は同じままであり、センサ素子の範囲はそれぞれセンサ40の範囲内で等しい量を割り出す。
図5に示すように、入力は選択領域を上方向に2単位、右方向に1単位移動させるが、これは2回の上座標ボタンクリック、1回の右座標ボタンクリックとして入力されてもよい。他の例では、入力は、ユーザが遠隔装置のタッチスクリーン上でスワイプタッチイベントを用いて選択領域を仮想的に位置決めし直すことによって定められる入力であり得る。
【0030】
また、
図6に示すように、1つ又は複数の入力は、選択領域54のエリアを、グリッド内の複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットまで拡大又は縮小し、その結果、隣接するグループ化が上書きされて新しい選択領域54’になるように構成されたサイズ調整を示すことができる。このようなサイズ調整は、光電子装置と光学照準器との間の距離が焦点面のより大きいエリア又はより小さいエリアをもたらす場合など、第1及び第2の焦点面を整列させるためにサブセット画像を適切なサイズに効果的にズームすることができる。サイズ調整において、選択領域54を構成するセンサ素子の数は、ズームアウトすることによってセンサ素子の数を増加させ、又はズームインすることによってセンサ素子の数を減少させる。選択領域54を構成するセンサ素子の数を減少させると、ディスプレイ48上の各センサ素子の相対的な表現がそれぞれ向上する。
【0031】
他の入力も考えられる。例えば、方向調整とサイズ調整の組み合わせにより、オペレータは、選択領域54の各境界を独立して選択的に調整し、イメージャ40の範囲内で所望の正確な領域をより正確に整列させることが可能になる。具体的には、オペレータ50は、選択領域54の上部境界と底部境界を個別に上方又は下方に調整し、左境界と右境界を個別に左右に調整する入力オプションを提供されてもよい。他の代替案では、上部境界と底部境界を組み合わせて一緒に調整することができ、左境界と右境界を組み合わせて一緒に調整することができる。
【0032】
照準窓30に対するイメージャ40のスキュー、すなわち相対的な回転も調整可能であり得る。製造、磨耗、又は取り付けのばらつきにより、イメージャ40と照準窓30の回転が不一致になり、その結果、例えば、選択領域54の境界が照準窓30の境界と平行にならないことがある。したがって、選択領域54のスキューを調整することによって、ディスプレイ48に出力されるサブセット画像を調整することが望ましい場合がある。オペレータは、この調整を実行するために手動入力を提供し得る。他の代替案において、オペレータは、台形補正を考慮するために、各境界の回転を個別に、又は上下及び左右の組で選択的に調整する入力を提供し得る。
【0033】
センサアレイ42の新しい選択領域を選択するように操作するとき、第2の焦点面F2は、第1の焦点面F1と望ましくは整列される。例えば、第2の焦点面が第1の焦点面と整列されるとき、サブセット画像の境界は、照準窓の縁部で縁取られることがある。
【0034】
例えば
図7に示されるものなど、武器システム用のイメージャ及び照準器のためのデジタル焦点面整列の方法を参照すると、ステップ56において、ホログラフィックレチクルが、武器に取り付けられる光学照準器の第1の焦点面に生成され得る。ステップ58で、光電子装置が、光電子装置の対物端が光学照準器に面するように武器に取り付けられる。ステップ60で、光電子装置のイメージャが画像データをキャプチャし、ステップ62で、画像データを画像プロセッサに送信する。画像プロセッサは、ステップ64で、第2の焦点面を画定するイメージャの選択領域からサブセット画像を生成する。ステップ66で、サブセット画像は、光電子装置のアイピースで武器のオペレータに表示される。ステップ68で、イメージャの選択領域の選択は、オペレータからの入力に応答して変更され、第2の焦点面を第1の焦点面と整列させる。選択が変更された後、選択領域を調整できる新たな入力が受信されるまで、ステップ64で新しい選択が表示され続ける。例えば、選択領域がセンサアレイの縁部にある場合など、選択によっては新しい選択が行われないことがある。
【0035】
図7に示された方法のステップ64は、画像プロセッサによって自動化されて実行されてもよい。ステップ64は、光電子装置の武器への取り付け後の初期動作として、又は自動的に実行するようにオペレータのコマンドに応答して実行することができる。例えば、画像プロセッサは、実行されると、従来の光学認識方法を用いて画像データ内のレチクルの存在を認識するように画像プロセッサに画像データを処理させる動作を記憶し得る。画像プロセッサは、メモリ46に記憶された処理ルーティングを実行して、画像データ内のレチクルの存在を認識する際に使用するレチクルの形状又は形態のライブラリを検索するように構成されてもよい。画像プロセッサは、画像データ内の照準窓又はフレームの境界を認識するように構成されてもよい。画像プロセッサは、画像データ内のレチクル、照準窓、フレーム、又はそれらの組み合わせのうちの1つ又は複数を認識することに基づいて、選択領域を決定し得る。例えば、画像プロセッサは、レチクルを中心とする定義されたサイズの選択領域を決定し得る。
【0036】
画像プロセッサは、照準窓の縁部、又はフレームによって画定される選択領域を決定し得る。画像プロセッサは、照準窓の縁部、又はフレームに加え、周辺センサ素子の追加マージンを含むように選択領域を決定し得る。周辺センサ素子の追加マージンは、サブセット画像のパーセンテージとして定義されてもよい。例えば、選択領域は、画像プロセッサによって、照準窓の縁部に加えて、マージンが全サブセット画像の5%を超えないようなマージンに基づいて決定されてもよい。画像プロセッサは、選択領域を、選択領域を構成するセンサ素子の範囲のアドレス座標によって定義されるセンサ素子のマトリクスとして、光電子装置のメモリに記憶し得る。
【0037】
冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、先行する記載における要素の1つ又は複数が存在することを意味することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は、包括的であることを意図しており、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。さらに、本開示の「一実施形態(one embodiment)」又は「一実施形態(an embodiment)」への言及は、言及された特徴を同様に組み込んだ追加の実施態様の存在を排除すると解釈されることを意図していないことを理解されたい。本明細書に記載される数値、パーセンテージ、比率、又は他の値は、本開示の実施態様によって包含される技術分野の熟達者によって理解され得るように、その値と、「約」又は「およそ」記載された値である他の値とを含むことが意図される。したがって、記載された値は、所望の機能を実行するため、又は所望の結果を達成するために、少なくとも記載された値に十分に近い値を包含するように十分に広く解釈されるべきである。記載された値には、好適な製造工程又は生産工程で予想される変動が少なくとも含まれ、記載された値の5%以内、1%以内、0.1%以内、又は0.01%以内の値が含まれ得る。
【0038】
また、本開示の目的のために、本明細書で使用される際「およそ」、「約」、及び「実質的に」という用語は、依然として所望の機能を実行するか、又は所望の結果を達成する、記載された量に近い量を表す。例えば、「およそ」、「約」、及び「実質的に」という用語は、記載された量の5%未満、1%未満、0.1%未満、及び0.01%未満の範囲内にある量を指し得る。さらに、先の記載におけるあらゆる方向又は基準枠は、単に相対的な方向又は動きであることを理解すべきである。例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「後」、「前」、「垂直」、「水平」、「遠位」、「近位」という用語及びそれらの派生語は、
図1に示される方向に関するものとする。しかしながら、それとは反対に明示的に指定されている場合を除き、様々な代替的な向きが提供され得ることを理解されたい。添付の図面に示され、本明細書に記載された特定の装置及びプロセスは、添付の特許請求の範囲に定義された発明概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示された実施形態に関連する特定の寸法及び他の物理的特性は、特許請求の範囲に明示的に別段の記載がない限り、限定的なものとはみなされない。
【0039】
具体的に記載した実施形態における変更及び修正は、特許法の原則に従って解釈される添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図する本発明の原理から逸脱することなく実施することができる。本開示は、説明に役立つように記載されており、使用された用語は、限定ではなく説明の言葉の性質であるように意図されていることを理解されたい。本開示の多くの修正及び変形が上記の教示に照らして可能であり、本開示は、具体的に記載された以外の方法で実施されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
武器に取り付けるように構成された本体及び、前記本体に結合され、照準窓を備えるフレームを有する光学照準器であって、前記照準窓は、前記照準窓を通して視認可能なレチクルを第1の焦点面に重畳させるように構成されている、光学照準器と、
光電子装置であって、前記武器に取り付けるように構成された取り付け特徴部と、前記光電子装置の対物端から光を受光するように構成されたセンサアレイを有するイメージャとを備え、前記対物端は、前記光電子装置が前記武器に取り付けられたときに、前記光学照準器に面するように構成されている、光電子装置と、
前記センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、前記画像データを処理して、前記センサアレイの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように構成された画像プロセッサであって、前記センサアレイの前記選択領域が第2の焦点面を画定する、画像プロセッサと、
オペレータからの入力を受信し、前記入力に応答して、前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるために前記センサアレイの前記選択領域を選択するように構成されたコントローラと、
前記サブセット画像を前記武器の前記オペレータに表示するように構成されたディスプレイ装置と
を備える武器システム。
【請求項2】
前記イメージャの前記センサアレイが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記センサアレイの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項1に記載の武器システム。
【請求項3】
前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項2に記載の武器システム。
【請求項4】
前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項2又は3に記載の武器システム。
【請求項5】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記照準窓の縁部で縁取られる、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項6】
前記光電子装置が、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャのうちの少なくとも1つを備える、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項7】
前記イメージャがCMOSセンサ又はCCDセンサを備える、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項8】
前記光学照準器が、前記本体に配置された光源と、前記光源によって照らされたレチクル画像を前記照準窓を通して前記第1の焦点面に投影するように構成された光学素子とを有するホログラフィック光学系を備える、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項9】
前記ディスプレイ装置が、前記対物端とは反対側の前記光電子装置のアイピース端に配置される、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項10】
前記オペレータに対して前記ディスプレイサブセット画像を拡大するために前記光電子装置の前記アイピース端に配置された光学拡大器をさらに備える、請求項9に記載の武器システム。
【請求項11】
前記光電子装置に無線接続され、前記センサアレイの前記選択領域を選択するための入力を前記コントローラに提供するように構成された遠隔装置をさらに備える、請求項1~
3のいずれか一項に記載の武器システム。
【請求項12】
前記遠隔装置が、前記サブセット画像のストリームを表示するように構成されたディスプレイを含む、請求項11に記載の武器システム。
【請求項13】
武器に取り付けられた光学照準器の第1の焦点面にホログラフィックレチクルを生成することと、
光電子装置を、前記光電子装置の対物端が前記光学照準器に面するように前記武器に取り付けることと、
前記光電子装置のイメージャで画像データをキャプチャすることと、
第2の焦点面を画定する前記イメージャの選択領域から受信されるサブセット画像を生成するように、前記画像データを前記光電子装置の画像プロセッサで処理することと、
前記サブセット画像を、前記光電子装置のアイピースで前記武器のオペレータに表示することと、
前記オペレータからの入力に応答して前記イメージャの前記選択領域の選択を変更することであって、前記選択領域の前記変更は前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるように構成される、前記選択領域の選択を変更することと
を含む方法。
【請求項14】
前記イメージャが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記イメージャの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記光学照準器の窓の縁部で縁取られる、請求項13~
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記ホログラフィックレチクルが、前記武器の第2の照準器で共通に見られる、請求項13~
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
武器システムであって、
第1の焦点面において武器の照準軸と光学的に整列されたマーカを有する照準器と、
前記照準器に面するように構成された対物端を有する光電子装置であって、
センサアレイを含むイメージャ、
オペレータからの入力を受信し、前記入力に応答して、前記センサアレイの選択領域を選択するように構成されたコントローラ、
前記センサアレイによってキャプチャされた画像データを受信し、前記画像データを処理して、第2の焦点面を画定する前記センサアレイの前記選択領域から受信されたサブセット画像を生成するように構成された画像プロセッサ、及び
前記武器の前記オペレータが見るために前記サブセット画像を表示するように構成されたディスプレイ装置であって、前記オペレータからの前記入力は、前記第2の焦点面を前記第1の焦点面と整列させるように作用する、ディスプレイ装置、
を備える光電子装置と
を備える武器システム。
【請求項20】
前記光電子装置が、前記コントローラに入力を提供するためのヒューマン-マシンインターフェースをさらに備える、請求項19に記載の武器システム。
【請求項21】
前記イメージャの前記センサアレイが、グリッド状に配置された複数の感光性画素を含み、
前記センサアレイの前記選択領域が、前記グリッド内の前記複数の感光性画素のグループ化されたサブセットを含む、請求項19又は20に記載の武器システム。
【請求項22】
前記オペレータからの前記入力が、前記選択領域を前記グリッド内の前記複数の感光性画素の隣接するグループ化されたサブセットに移動させるように構成された方向調整を示す、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項23】
前記オペレータからの前記入力が、前記選択領域のエリアを、前記グリッド内の前記複数の感光性画素の対応する、より大きい又は小さいグループ化されたサブセットに、拡大又は縮小するように構成されたサイズ調整を示す、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項24】
前記サブセット画像の境界が、前記第2の焦点面が前記第1の焦点面と整列されたときに、前記照準器の窓の縁部で縁取られる、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項25】
前記光電子装置が、低照度デジタルカメラ又はサーマルイメージャのうちの少なくとも1つを備える、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項26】
前記イメージャがCMOSセンサ又はCCDセンサを備える、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項27】
前記照準器が、光源と、前記光源によって照らされたレチクル画像を前記照準器の窓を通して前記第1の焦点面に投影するように構成された光学素子とを有するホログラフィック光学系を備える、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項28】
前記ディスプレイ装置が、前記対物端とは反対側の前記光電子装置のアイピース端に配置される、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項29】
前記オペレータに対して前記ディスプレイサブセット画像を拡大するために前記光電子装置の前記アイピース端に配置された光学拡大器をさらに備える、請求項28に記載の武器システム。
【請求項30】
前記光電子装置に無線接続され、前記センサアレイの前記選択領域を選択するための入力を前記コントローラに提供するように構成された遠隔装置をさらに備える、請求項19
又は20に記載の武器システム。
【請求項31】
前記遠隔装置が、前記サブセット画像のストリームを表示するように構成されたディスプレイを含む、請求項30に記載の武器システム。
【国際調査報告】