(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】層状の3D製品を製作する方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/147 20170101AFI20240709BHJP
B29C 64/223 20170101ALI20240709BHJP
B29C 64/393 20170101ALI20240709BHJP
B33Y 10/00 20150101ALI20240709BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20240709BHJP
【FI】
B29C64/147
B29C64/223
B29C64/393
B33Y10/00
B33Y30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578978
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 NL2022050358
(87)【国際公開番号】W WO2022271023
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511095850
【氏名又は名称】ネーデルランドセ・オルガニサティ・フォール・トゥーヘパスト-ナトゥールウェテンスハッペライク・オンデルズーク・テーエヌオー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ロプ・ヤーコプ・ヘンドリクス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルマン・ヘンドリクス・マールデリンク
(72)【発明者】
【氏名】ファビアン・ベルナール・ジャック・ブリュニング
【テーマコード(参考)】
4F213
【Fターム(参考)】
4F213AC03
4F213AR04
4F213AR12
4F213WA25
4F213WA67
4F213WB01
4F213WL02
4F213WL12
4F213WL27
4F213WL44
4F213WL74
4F213WL96
(57)【要約】
層状の3D製品を製作する方法は、樹脂層(6)を担持する放射透過性フィルム(5)を提供するステップ(S2)であって、樹脂層(6)は、フィルムの側における第1の副層(61)の少なくとも第1の側方領域(51)において、少なくとも実質的に硬化され、放射透過性フィルムから離れる方向を向いた樹脂層の側に自由表面(622)を有するその第2の副層(62)において、少なくとも実質的に未硬化である、ステップ(S2)を含む。フィルムは、ターゲットとラミネートされ(S3)、樹脂層は、ターゲットに面する。樹脂層は、少なくとも第3の側方領域(53)において完全に硬化される(S4)。次に、フィルムは、ターゲットから剥離される(S5)。それにより、少なくとも第3の側方領域に存在する樹脂層の完全に硬化した材料は、ターゲット上に残り、フィルム、およびその上の樹脂材料の残留物は、ターゲットから除去される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
層状の3D製品を製作する方法であって、
放射透過性フィルム(5)から離れる方向を向いた樹脂層(6)の側に自由表面(622)を有する前記樹脂層を担持する前記放射透過性フィルムを提供するステップ(S2)であって、前記放射透過性フィルムに面する側の前記樹脂層の第1の厚さ部分が、第1の副層(61)であり、前記樹脂層の前記自由表面を有する前記樹脂層の第2の厚さ部分が、第2の副層であり、前記第1の副層は、少なくとも第1の側方領域(51)において少なくとも実質的に硬化され、前記第2の副層(6)は、少なくとも実質的に未硬化である、ステップ(S2)と、
少なくとも隆起セクション(21)および窪んだセクション(22)を有する少なくとも第1のパターン層(2)を担持する基板を備えるターゲットと前記放射透過性フィルム(5)をラミネートするステップ(S3)であって、前記樹脂層(6)は、前記ターゲットの前記少なくとも第1のパターン層(2)に面する、ステップ(S3)と、
前記少なくとも隆起セクション(21)と一致する少なくとも第3の側方領域(53)における前記樹脂層(6)を完全に硬化させるステップ(S4)と、
前記放射透過性フィルム(5)を前記基板から剥離するステップ(S5)であって、それにより前記放射透過性フィルム(5)、および前記放射透過性フィルム(5)上の前記少なくとも第3の側方領域(53)の外側にある樹脂材料を、前記ターゲットから除去し、前記少なくとも第3の側方領域に存在する前記樹脂層の完全に硬化した材料を前記ターゲット上に残す、ステップ(S5)と、
を含む、層状の3D製品を製作する方法。
【請求項2】
前記第1の副層(61)は、1対の第1の側方領域の間に、少なくとも実質的に未硬化の第2の側方領域(52)を備え、前記1対の第1の側方領域の一方が、剥離中に前記放射透過性フィルムと共に除かれ、他方が、前記剥離の後に、前記ターゲットに留まる、請求項1に記載の層状の3D製品を製作する方法。
【請求項3】
前記第2の側方領域(52)は、前記基板(1)と前記放射透過性フィルム(5)をラミネートする前記ステップにおける所定の位置決め許容差の2倍を超える幅を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
樹脂層(6)を担持する透過性フィルム(5)を提供する前記ステップ(S2)は、
前記透過性フィルム(5)に未硬化樹脂の層(6)を提供するステップ(S2A)と、
前記第1の側方領域(51)において、前記未硬化樹脂の層に、前記透過性フィルムを介して光子放射を送るステップ(S2B)であって、前記光子放射の波長および強度は、前記第1の樹脂副層(61)が、前記第1の側方領域(51)において硬化され、前記第2の樹脂副層(62)における樹脂材料が未硬化のままであるであるように、前記樹脂層の厚さおよび伝達特性に関して選択される、ステップ(S2B)と、
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
光子放射を送る前記ステップ(S2B)は、酸素の存在下で実施される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記透過性フィルム(5)に未硬化樹脂層(6)を提供するステップの第1のサブステップは、相互に異なる硬化要件を備える未硬化樹脂材料の前記樹脂層(6)の前記第1の副層(61)および前記第2の副層(62)を提供することを含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の副層(61)および前記第2の副層(62)の前記相互に異なる硬化要件は、硬化を開始するために必要な相互に異なる光子放射波長を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
樹脂層(6)を担持する放射透過性フィルム(5)を提供する前記ステップ(S2)の次に、かつ、ラミネートする前記ステップ(S3)の前に、中間ステップを含み、前記中間ステップは、前記放射透過性フィルム(5)から前記未硬化の光硬化性樹脂を部分的に除去することを含む、請求項4から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記未硬化樹脂の表面張力の大きさは、前記未硬化樹脂が提供される前記放射透過性フィルムの表面エネルギーの大きさよりも低い、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記樹脂層(6)の少なくとも1つの側方セクションは、硬化された周囲壁を備え、前記周囲壁により囲まれたエリアの少なくとも1つの領域が、未硬化状態で残される、請求項1から9の1つまたは複数に記載の方法。
【請求項11】
前記周囲壁により囲まれた前記エリアは、未硬化樹脂により囲まれた少なくとも1つの硬化した副領域を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記樹脂層の前記第1の副層(61)の1つまたは複数の未硬化の第2の側方領域は、ラミネート方向に対応する方向に実質的に延びるチャネルとして提供される、請求項1から11の1つまたは複数に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットは、窪んだセクション内に、側方に分散された支柱形状の要素を有する第1のパターン層を担持する基板を備え、前記窪んだセクションに面する前記樹脂フィルムの側方セクションは、その全体が事前硬化されている、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
チップパッケージング方法であって、
少なくとも1つの電子構成要素を有し、パッケージ底部層(1)から離れる方向を向いている第1の側に電気端子(71)を有するチップ(7)を担持する前記パッケージ底部層を提供するステップであって、前記パッケージ底部層は、隆起セクション(21)および窪んだセクション(22)を有するパターン層(2)をさらに担持し、前記チップは、前記窪んだセクションに収容され、前記隆起セクションにより、周囲で囲まれる、ステップと、
前記チップの前記第1の側および前記パターン層(2)の前記隆起セクション(21)の上に延び、かつ、前記電気端子の各々へのアクセスを提供する開口部(81O)を画定する第1のコネクタ膜層(81)を提供するステップと、
前記第1のコネクタ膜層(81)上に導電性材料の導体線(82)を配置するステップであって、前記導体線は、前記電気端子(71)の各々をそれぞれのパッケージ端子(82T)と電気的に接続する、ステップと、
第2のコネクタ膜層(83)を、前記導体線(82)と共に前記第1のコネクタ膜層(81)上に配置し、それにより、前記導体線を、前記第1のコネクタ膜層と前記第2のコネクタ膜層との間で囲むステップと、
を含み、
前記第1のコネクタ膜層(81)および前記第2のコネクタ膜層のうちの1つまたは複数は、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法により提供される、チップパッケージング方法。
【請求項15】
前記パッケージ底部層(1)に前記チップ(7)を提供する前記ステップは、
基板(1)上に、隆起セクション(21a)および窪んだセクション(22a)を有する前記パターン層の第1のパターン副層を提供するステップと、
第1の可撓性膜(90)を、前記第1のパターン層の前記隆起セクション(21a)上に提供するステップと、
前記第1の可撓性膜(90)上に、隆起セクション(21b)および窪んだセクション(22b)を有する第2のパターン副層を提供するステップであって、前記第2のパターン副層の前記隆起セクション(21b)は、前記第1の可撓性膜(90)を介して、前記第1のパターン副層の前記隆起セクション(21a)により支持される、ステップと、
前記チップ(7)を、前記基板から離れる方向を向く前記第1の可撓性膜(90)の表面に接着するステップと、
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のコネクタ膜層(81)および前記第2のコネクタ膜層(83)を介して、前記第2のパターン副層の前記隆起セクション(21b)により支持される隆起セクション(21c)を有するさらなるパターン層を提供するステップと、
前記さらなるパターン層の前記隆起セクション(21c)上にカバー層(25)を配置するステップと、
を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
製作装置(200、200A、200B)であって、
堆積デバイス(204)と、
制御可能な光源(206)と、
ラミネーション/剥離機構(205)と、
コントローラ(250)と、
を備え、
前記コントローラ(250)が次に、
フィルム(5)上に未硬化樹脂の層(6)を配置するように、前記堆積デバイス(204)を制御することと、
第1の側方領域(51)における前記未硬化樹脂層(6)に前記フィルム(5)を介して光子放射を送るために前記制御可能な光源(206)を制御することであって、前記光子放射の波長および強度は、前記樹脂層の厚さおよび伝達特性に関して選択されて、前記フィルムの側にある第1の樹脂副層(61)が、前記第1の側方領域(51)において硬化され、前記放射透過性フィルムから離れる方向を向いている前記樹脂層の側にある自由表面(622)を有する第2の樹脂副層(62)の樹脂材料が、未硬化のままであるようにする、制御することと、
前記ラミネーション/剥離機構(205)を制御して、前記フィルム(5)をターゲット(T)とラミネートすることであって、前記樹脂層(6)は、前記ターゲットに面している、ラミネートすることと、
前記制御可能な光源(206)を制御して、少なくとも第3の側方領域(53)における前記フィルム(5)を介して光子放射を前記樹脂層(6)に送って、前記少なくとも第3の側方領域(53)における前記樹脂層(6)を完全に硬化させることと、
前記ラミネーション/剥離機構(205)を制御して、前記フィルムを前記ターゲットから剥離し、それにより、前記フィルム(5)、および前記フィルム(5)の上にある、前記少なくとも第3の側方領域(53)の外側の樹脂材料を、前記ターゲットから除去し、前記ターゲット上に、前記少なくとも第3の側方領域に存在する前記樹脂層の完全に硬化した材料を残すことと、
を行うように構成される、製作装置(200、200A、200B)。
【請求項18】
製作構成(1000A、1000B)であって、
第1の方向(y)に沿って配置された複数の製作ゾーン(Z1、・・・、Z6)を備え、前記製作ゾーン間でターゲットを支持する少なくとも1つの構成プラットフォーム(214a、214b;214c、214d)を移動させるための少なくとも1つの軌道(222、222a、222b)を備え、請求項17に記載の製作装置(200、200A、200B)は、前記製作ゾーンのうちの1つに配置されており、前記第1の方向を横断する第2の方向(x)に沿って配置された、フィルム(5)を供給するための展開ローラ(201)と、前記堆積デバイス(204)を形成するスロットダイコーティングヘッド(204)と、前記フィルムを巻き戻すための巻戻しローラ(209)と、を有し、前記ラミネーション/剥離機構(205)は、ローラであり、制御可能な光源(206)および前記ローラ(205)の双方は、前記第2の方向に沿って移動可能に配置される、製作構成(1000A、1000B)。
【請求項19】
前記製作装置の前記第1の方向における各側に、少なくとも第1および第2の熱硬化および溶剤抽出ステーション(219a、219b;219a1、219a2、219b1、219b2)をさらに備える、請求項18に記載の製作構成。
【請求項20】
少なくとも第1の軌道(222a)および第2の軌道(222b)を備え、各軌道は、1対の第1の構成プラットフォーム(214a)および第2の構成プラットフォーム(214b)を、互いに独立して前記第1の方向に移動することができるようにし、前記堆積デバイス(204)は、単一サイクルにおいて、前記少なくとも第1の軌道(222a)および第2の軌道(222b)にわたって延びる前記フィルム(5)の長さにわたり、前記未硬化の樹脂層(6)を堆積するように構成される、請求項18または19に記載の製作構成(1000A)。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
特許文献1は、3次元オブジェクトを層ごとに形成するための方法を開示しており、固化性液体構成材料が、放射透過性構成材料キャリアの第1の側から、受入れ基板に移送される。その後に、放射源からの画像が、放射透過性構成材料キャリアを介して投射されて、第1の露光において画像平面における画素を選択的に照明し、液体構成材料を選択的に固化する。
【0002】
この知られているプロセスは、
図1Aから
図1Dに概略的に示されている。
図1Aに示される第1のステップでは、例えば、硬化性樹脂など固化性液体構成材料の層6を備える、例えば、透過性フィルム5などの放射透過性構成材料キャリアが、受入れ基板1の上に配置される。
図1Aの例で示されるように、受入れ基板は、隆起セクション21と、前記隆起セクション間の窪んだセクション22と、を形成する、先行するプロセスステップに置いて設けられた副層を有するパターン層2を備える。
【0003】
図1Bに示される第2のステップでは、硬化性樹脂層6を担持するフィルム5が、ラミネーションローラ7を用いて、基板1にラミネートされる。層6における矢印で示されるように、ラミネーション中に加えられる圧力が、まだ液体状態にある硬化性樹脂を、パターン層の窪んだセクションの方向に流れるようにする。それにより、硬化性樹脂の副層21aは、非一様な高さ輪郭で隆起セクション21上に留まり、その場合、副層21aの高さは、境界23の方向に減少する。
【0004】
図1Cに示される第3のステップでは、非一様な高さ輪郭を有する隆起セクション21の副層21aは、光子放射源8を用いて硬化される。
【0005】
図1Dに示される第4のステップでは、フィルム5は、基板1から剥離される。それに伴って、未硬化樹脂材料の部分6uは、基板から除かれる。しかし、未硬化樹脂材料の他の部分6urが、パターン層2の隆起セクションの境界に残っていることは不利である。さらに、前述したように、本方法で得られた隆起セクション21における副層21aが、非一様な高さ輪郭を有していることは不利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1719607号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記で述べた不利な点を少なくとも軽減する層状の3D製品を製作する改善された方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的によれば、改善された方法は、以下の後続するステップを層に追加することを含む。
【0009】
ターゲットが提供される。ターゲットは、例えば、構成プラットフォームであり、その上に層状の3D製品が構築される基板、または例えば、1つもしくは複数のすでに存在する製品層を含む3D製品の半完成バージョンである。基板は、例えば、ガラス、金属、またはポリマーで提供され得る。
【0010】
樹脂層を担持する放射透過性フィルムが提供され、その樹脂層は、第1の副層の少なくとも第1の側方領域において、少なくとも実質的に硬化されており、その樹脂層は、放射透過性フィルムから離れる方向を向く樹脂層の側に自由表面を有する、その第2の副層においては、少なくとも実質的に未硬化である。
【0011】
フィルムは、ターゲットとラミネートされ、樹脂層は、ターゲットに面する。
【0012】
ラミネーションの後に、樹脂層は、少なくとも第3の側方領域において完全に硬化される。
【0013】
次いで、フィルムは基板から剥離される。それに伴って、フィルムと、少なくとも第3の側方領域の外側にあるフィルム上の樹脂材料と、は、ターゲットから除去されて、少なくとも第3の側方領域に存在する樹脂層の完全に硬化された材料が、ターゲット上に残される。
【0014】
第1の副層は、ラミネーションが行われる前に、少なくとも第1の側方領域において少なくとも実質的に硬化されるので、ラミネーション中の液状樹脂の流れが制限される間に、比較的厚い樹脂層が適用され得る。その結果、ラミネートドラム/バーの圧力、および樹脂の湿潤挙動は、層の厚さに対して影響を与えないように制限される。ターゲット面が窪んだ部分を有する場合、ラミネーション中のその中への液状樹脂の流れもまた軽減される。
【0015】
通常、第1の硬化ステップは、層全体の厚さに応じて、層全体の厚さの約80%~95%の深さに液状樹脂を固化する。第1の硬化ステップの後、未硬化の層は、0.5μm~5μmの範囲にあることが理想である。この薄い層の粘性を高めるために、第1の硬化ステップの間に、第2の副層を部分的に硬化することも可能である。この薄い層の粘性が高くなればなるほど、その下の空気空洞部の中に材料が流れ込む機会を低下させる。
【0016】
少なくとも第2の副層の樹脂は、光硬化性樹脂とすべきである。第1の側方領域の外側の第2の側方領域におけるまだ少なくとも実質的に未硬化である、第1の副層に使用される樹脂は、例えば、熱硬化性など、別タイプのものとすることができるが、これも光硬化性樹脂であることが好ましい。以下の例から明らかになるように、第1の副層および第2の副層は、同じ光硬化性樹脂から開始して提供することができる。光硬化性樹脂は、市販されている組成のものから選択することができる。通常、光硬化性樹脂は、モノマー、オリゴマー、および1つまたは複数の光重合開始剤の混合物を含む。光が存在する場合、混合物は、硬化と呼ばれるプロセスを行い、オリゴマーは、露光されると架橋されて、網状重合体を形成する。
【0017】
放射透過性フィルムは、例えば、PET、PEN、またはPIなどのポリマーからのものであり、例えば、約50ミクロンから約1mmの範囲の厚さを有することができる。
【0018】
硬化された部分から透過性のポリマーフィルムを容易に剥離するために、樹脂の表面張力は、フィルムの表面エネルギーと同じ桁数である、またはそれよりも低くすべきである。樹脂の表面張力が、フィルムの表面エネルギーよりもはるかに高い場合、滑らかな均一な層のままにするのは困難である。例えば、PETは、約42dyn/cmの表面エネルギーを有するが、それは、樹脂の表面張力が、同じ範囲にすべきであるが、より低い(30~35dyn/cm)ことが好ましいことを意味する。
【0019】
液体の表面張力、およびフィルムの表面エネルギーの次に、フィルムの粗さもまた、剥離力に影響を与える。粗い表面は、表面積を増加し、機械的な付着力を増加する。したがって、1nm~100nmの範囲の粗さ(Ra)を有するフィルムを使用することが望ましい。
【0020】
一実施形態では、第1の副層は、剥離中にフィルムで除かれる第1の側方領域と、前記剥離の後に、ターゲットに残ることになる別の第1の側方領域と、の間に、少なくとも実質的に未硬化の第2の側方領域を備える。それに伴って、ラミネーション中の剪断力が回避される。その例では、第2の側方領域は、フィルムを基板とラミネートするステップにおいて、位置決め許容差の2倍を超える幅を有する。ラミネーション中に、フィルムの側方シフトが生じた場合、第3の側方領域と、剥離中にフィルムで除かれる隣の第1の側方領域と、の間に、未硬化の樹脂材料が確実に残るようにしながら、第3の側方領域の境界を適合させることができる。それにより、剪断力が最小化される。こうすることは、ラミネート中に、フィルムまたは新しく付着された樹脂層が裂ける危険を軽減する。これはまた、新しく硬化した樹脂層の突出し部の堆積、および/または開口部を画定する新しく硬化した樹脂層の堆積を可能にする。
【0021】
改善された方法は、空洞部を囲む層状3D製品を製作するのに特に適している。この例では、改善された方法は、隆起セクションおよび窪んだセクションを有する少なくとも第1のパターン層を担持する基板により形成されたターゲット上に層を適用するステップを含む。樹脂層が、少なくとも実質的にその表面上で硬化される第1の副層を有することに起因して、窪んだセクションであっても、機械的に強度のある樹脂層で覆うことができ、ラミネートステップ中に、過度の量の未硬化樹脂が窪んだセクション内を流れないようにする。したがって、本方法を用いて得られる例示的な製品は、パターン層の窪んだセクション内に囲まれる空洞部により、および層の厚さを有する硬化した樹脂層のカバーによって特徴付けられ、硬化した樹脂層の硬化した樹脂材料は、層の厚さの0.2倍を超える隆起セクションからの距離において、窪んだセクションに存在しない。例として、400μmの断面を有する窪んだ面積は、たるみを回避するために、カバーの厚さは、最小で50μm必要になるはずである。実質的な厚さにかかわらず、本方法の改善された実施形態は、カバーに対して使用される樹脂の流れを、窪んだセクションの中へのせいぜい数ミクロンに低減することを可能にする。
【0022】
改善された方法の実施形態では、樹脂層を担持する透過性フィルムを提供するステップは、以下のように指定される第1のサブステップおよび第2のサブステップを含む。第1のサブステップでは、フィルムは未硬化の樹脂層を備える。第2のサブステップでは、光子放射が、フィルムを介して、未硬化の樹脂層における第1の側方領域に送られる。
【0023】
一例では、光子放射を送るサブステップは、酸素の存在下で行われる。酸素は、自由表面の側から樹脂層の中へと拡散し、それにより、樹脂層の自由表面における樹脂の薄い層の硬化を抑制し、したがって、樹脂層はその全体において、その自由表面付近では硬化されない。環境の酸素レベルおよび光の強度(硬化速度)に応じて、酸素抑制層の厚さを制御することができる。硬化が速くなればなるほど、層の中への酸素の拡散は低下する。したがって、システムの複雑さを低減するために、光強度は、標準の周囲条件へと理想的に調整される。より複雑なシステムは、酸素抑制層の厚さを制御するために、酸素の制御された環境を含むことになる。ラミネーションの後に、パターン層の隆起セクションの1つまたは複数と一致する第3の側方領域における樹脂層のセクションは、上記で参照された第2のサブステップ中に適用されたものと比較して、増加させた強度を有する光子放射を適用することによって、なお硬化可能である。
【0024】
一実施形態では、光子放射の波長および強度は、硬化された側方セクションが、第1の樹脂副層の第1の側方領域で形成され、第2の樹脂副層における樹脂材料が未硬化のまま残ることを達成するために、樹脂層の厚さおよび伝達特性に対して選択される。樹脂の臨界光エネルギー密度に少なくとも等しい光エネルギー密度を有する光子放射は、それにより、開始剤の光分解を介して樹脂の重合を開始し、遊離基、カチオン、またはカルベン様の種を形成する。樹脂層の吸収に起因して、光子放射の強度は、フィルムの側から樹脂層の自由表面の方向に指数的に減少する。それに伴い、一定の深さtを超える樹脂層の硬化は回避される。
【0025】
硬化深さtは、以下のように計算される、
t=log(E0/Ec)/ce
ここにおいて、
E0は、フィルムに面する樹脂の表面における光エネルギー密度であり、
Ecは、臨界光エネルギー密度であり、
ceは、吸収係数である。
【0026】
それにより、望ましい硬化深さt、ならびに使用される樹脂の臨界光エネルギー密度Ecおよび吸収係数ceに対する値が与えられると、必要な光エネルギー密度E0は、
E0=Ec*et*ec
を用いて計算することができる。
【0027】
樹脂の特性が、正確に知られていない場合であっても、必要な光エネルギー密度E0は、達成される硬化深さが光エネルギー密度E0の単調な増加関数であるので、いくつかの所定手順の測定を用いて決定することができる。望ましい場合、樹脂層における深さに応じて、光エネルギー密度のより強力な減衰を提供するための樹脂層における添加剤として、光子放射の吸収剤を提供することができる。それにより、硬化深さを、より高い精度で制御することができる。
【0028】
さらに別の実施形態では、硬化深さは、硬化深さを制限するための第1の処置として、光エネルギー密度E0を所定の値に設定すること、および第2の処置として、酸素の存在下で、光子放射を送るサブステップを実施することを含む、処置の組合せにより制御される。
【0029】
さらなる実施形態では、フィルムに未硬化の樹脂層を提供するステップの第1のサブステップは、相互に異なる硬化要件を備える第1の副層および第2の副層として、未硬化の樹脂層を提供することを含む。
【0030】
一例では、第1の副層および第2の副層の相互に異なる硬化要件は、硬化を開始するために必要な相互に異なる光子放射波長を含む。この例では、第1の側方領域における第1の副層を硬化するために、樹脂層を担持する透過性フィルムを提供するステップの第2のサブステップにおいて、第1の波長の光子放射が使用される。ラミネーションの後、第2の波長の光子放射が、パターン層の隆起セクションの1つまたは複数と一致する第3の側方領域における第2の副層を硬化するために使用される。
【0031】
別の例では、第1の副層および第2の副層の相互に異なる硬化要件は、光子放射の相互に異なる臨界光エネルギー密度を含み、第2の副層の臨界光エネルギー密度は、第1の副層のものよりも高い。この例では、樹脂層を担持する透過性フィルムを提供するステップの第2のサブステップにおいて、その深さ全体にわたって、第1の副層を硬化するのに適した第1の光エネルギー密度の光子放射が使用される。ラミネーションの後、パターン層の隆起セクションの1つまたは複数と一致する第3の側方領域におけるその深さ全体にわたって第2の副層を硬化させるのに適した、より高い光エネルギー密度の光子放射が使用される。
【0032】
さらに別の例では、第1の副層および第2の副層は、硬化を開始するのに必要な相互に異なる光子放射波長を有し、さらに第2の副層は、第1の副層のものよりも高い臨界光エネルギー密度を有する。
【0033】
任意選択で、中間ステップが実施され、その場合、未硬化の光硬化性樹脂が、ターゲットとフィルムをラミネートする前に、フィルムから部分的に除去される。未硬化樹脂は、洗浄することによって部分的に除去することができる。別の選択肢は、可撓性のあるドクターブレードでかき落とすことにより、未硬化樹脂を部分的に除くことである。こうすることは、ラミネーションステップ中に、未硬化材料の制御されない流れの軽減に寄与する。
【0034】
一実施形態では、第1の副層は、第2の副層のものよりも大きい厚さを有する。例示的な実施形態では、第1の副層の厚さは、第2の副層のものよりも5倍から10倍大きい。それにより、未硬化樹脂材料の厚さ全体は、実質的に減少する。それによりさらに、未硬化樹脂材料の望ましくない流れは、実質的に軽減される。そうではあるが、比較的薄い第2の副層は、ラミネーションの後の完全に硬化させるステップにより、パターン層の1つまたは複数の隆起セクションと一致する第3の側方領域における樹脂層と付着するのに十分である。
【0035】
好ましい実施形態では、未硬化樹脂の表面張力の大きさは、その上に提供されるフィルムの表面エネルギーの大きさよりも低い。フィルムの表面エネルギーの大きさと比較して未硬化樹脂の表面張力が比較的低いことは、樹脂層の良好な均一性に寄与する。基板上に存在するすでに硬化した層は、高い表面エネルギーを有することがさらに好ましい。これは、ラミネーション速度の増加を容易にし、かつラミネーション中に、より容易に空気を排除できるようにする。
【0036】
一実施形態では、樹脂層の少なくとも1つの側方セクションは、硬化される周囲壁を備えるが、周囲壁により囲まれるエリアの少なくとも1つの領域は、未硬化のまま残される。その例において、周囲壁により囲まれるエリアは、未硬化樹脂により囲まれる少なくとも1つの硬化された副領域を備える。未硬化樹脂により囲まれる硬化された副領域は、層の厚さを制御するために使用できるが、未硬化樹脂が流れる余地を残す支柱を形成する。これは、酸素の抑制が使用されて、その自由表面付近の樹脂層の硬化を抑制する実施形態に対して、特に有利である。周囲壁により囲まれたに未硬化樹脂における光重合開始剤は、樹脂層の自由表面の方向に拡散し、ラミネーションの後のさらなる硬化を容易にすることができる。
【0037】
方法の実施形態において、樹脂層の未硬化の第2の側方領域の1つまたは複数は、ラミネート方向に対応する方向に実質的に延びるチャネルとして提供される。このようなチャネルは、ラミネーション中に未硬化樹脂の制御された流れに寄与する。例えば、3D製品において、空気の空洞部が望ましい場合、未硬化樹脂は、何もない空洞部の中に流入すべきではない。チャネルを導入することにより、液状樹脂は、さらに容易に空気の空洞部の周りで流れることができる。最も好ましい実施形態では、チャネル内の未硬化樹脂に対する流れ抵抗が、パターン層の隆起セクション、樹脂層の第2の副層における未硬化樹脂、および樹脂層の第1の側方領域における少なくとも実質的に硬化した樹脂の間に存在する、樹脂層の第2の副層における未硬化樹脂に対する流れ抵抗と比較して低い。
【0038】
一実施形態では、第1のパターン層は、窪んだセクション内に、側方に分散された支柱形状の要素を有し、窪んだセクションに面する樹脂フィルムの側方セクションは、その全体が事前硬化される。
【0039】
この実施形態は、3D製品に空気の空洞部を提供するのに特に適している。広い面積の空気の空洞部は、例えば、RFアンテナの性能に対して有益である。側方に分散された支柱形状の要素が存在することは、樹脂フィルムの側方セクションにより形成される膜に対して支持を提供する。それにより、剥離中に膜が破断する、または後の段階につぶれる危険を軽減しながら、比較的薄い膜を用いて比較的大きな出っ張りを形成することを可能にする。
【0040】
改善された方法の実施形態は、チップパッケージング方法の一部として使用するのに特に適している。改善された方法を用いるチップパッケージング方法の実施形態は、以下の後続するステップを含む。
【0041】
少なくとも1つの電子構成要素を有し、パッケージ底部層から離れる方向を向いている第1の側に電気端子を有するチップを担持する底部層が提供される。パッケージ底部層は、隆起セクションおよび窪んだセクションを有するパターン層をさらに担持し、チップは、窪んだセクションに収容され、隆起セクションによって周囲方向に囲まれる。
【0042】
チップの第1の側およびパターン層の隆起セクションの上を延び、チップの電気端子のそれぞれ1つへのアクセスを与える開口部を画定する第1のコネクタ膜層が提供される。
【0043】
導電性材料の導体線は、第1のコネクタ膜層上に設けられる。導体線は、電気端子の各々をそれぞれのパッケージ端子と電気的に接続する。
【0044】
第2のコネクタ膜層は、導体線を用いて第1のコネクタ膜層に配置される。それにより、導体線は、第1のコネクタ膜層と第2の膜層との間で囲まれる。
【0045】
第1のコネクタ膜層および第2のコネクタ膜層のうちの1つまたは複数は、改善された製作法の一実施形態により提供される。
【0046】
この関連において、光硬化性ポリマーは、概して、硬化後に、残留応力を受けやすい傾向があり、それは、パッケージングされた製品が損傷を受ける危険を含む可能性のあることに留意されたい。さらに悪いことに、光硬化性ポリマーは、シリコンチップと比較して、概して、比較的高いCTEを有しており、それは、温度が増加した場合に損傷する危険を高めることにもなる。
【0047】
この観察を考慮すると、チップパッケージング方法の実施形態の第1の例において、パッケージ底部層にチップを提供するステップは、以下の後続するサブステップを含む。
【0048】
隆起セクションおよび窪んだセクションを有するパターン層の第1のパターン副層が、基板に提供される。
【0049】
第1の可撓性膜が、第1のパターン層の隆起セクションに提供される。
【0050】
隆起セクションおよび窪んだセクションを有する第2のパターン副層が、第1の可撓性膜上に形成される。第2のパターン副層の隆起セクションは、第1の可撓性膜を介して、第1のパターン副層の隆起セクションにより支持される。
【0051】
チップは、基板から離れる方向に面する第1の可撓性膜の表面に付着される。
【0052】
窪んだセクションの上に配置された可撓性膜は、パッケージ内でチップの応力のない懸架を提供する。
【0053】
さらにコネクタ膜は、チップに加えられる機械的な応力をさらに軽減するために可撓性があり得る。チップを、2つの可撓性膜の間で挟むことにより、チップは、3D印刷部分の空気の空洞部内で自由に動く。
【0054】
チップパッケージング方法の実施形態の第1の例の1つまたは複数の、またはすべてのステップを任意選択で含むチップパッケージング方法の第2の例では、以下のステップをさらに含む。
【0055】
コネクタ膜層を介して、第2のパターン副層の隆起セクションにより支持された隆起セクションを有するさらなるパターン層が提供される。
【0056】
カバー層が、さらなるパターン層の隆起セクションに設けられる。
【0057】
カバー層は、ガスおよび液体がチップと接触できるようにする貫通孔を備えることができる。これは、センサチップのパッケージングに対して、および液体冷却が望ましい用途に対して有用であり得る。
【0058】
本開示は、改善された製作装置、および改善された製作構成をさらに提供する。
【0059】
これらのおよび他の態様は、図面を参照して、さらに詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【
図1A】従来技術の製作方法のステップを示す図である。
【
図1B】従来技術の製作方法の次のステップを示す図である。
【
図1C】従来技術の製作方法の次のステップを示す図である。
【
図1D】従来技術の製作方法の次のステップを示す図である。
【
図2】改善された製作方法の一実施形態のステップを概略的に示す図であり、第1のステップおよび第2のステップを示す図である。
【
図3】改善された製作方法の一実施形態のステップを概略的に示す図であり、第3のステップを示す図である。
【
図4】改善された製作方法の一実施形態のステップを概略的に示す図であり、第4のステップを示す図である。
【
図5】改善された製作方法の一実施形態のステップを概略的に示す図であり、第5のステップを示す図である。
【
図6A】一実施形態のステップをより詳細に示す図である。
【
図6B】適用された光放射のエネルギー密度と、樹脂材料が硬化された厚さと、の対数関係を概略的に示す図である。
【
図7A】硬化される厚さが、様々な手法によりどのように制御され得るかを示す図である。
【
図7B】硬化される厚さが、様々な手法によりどのように制御され得るかを示す図である。
【
図7C】硬化される厚さが、様々な手法によりどのように制御され得るかを示す図である。
【
図7D】硬化される厚さが、様々な手法によりどのように制御され得るかを示す図である。
【
図8A】改善された方法の他の実施形態によるステップのサブステップを示す図である。
【
図8B】改善された方法の他の実施形態によるステップのサブステップを示す図である。
【
図8C】改善された方法の他の実施形態によるステップのサブステップを示す図である。
【
図9A】改善された方法のステップにおいて得られた中間製品の例を示す図である。
【
図9B】改善された方法のステップにおいて得られた中間製品の例を示す図であり、
図9AのIXB-IXBによる横断面図である。
【
図10A】前記ステップS2で得られた中間製品の別の例を示す図である。
【
図10B】前記ステップS2で得られた中間製品の別の例を示す図であり、
図10AにおけるXB-XBによる横断面図である。
【
図10C】前記ステップS2で得られた中間製品の別の例を示す図であり、
図10AにおけるXC-XCによる横断面図である。
【
図11A】
図9A、
図9Bの中間製品の特徴が、例示的な次の製作ステップをどのようにして容易にするかを示す図であり、
図9A、
図9Bの中間製品の特徴を有しない、例示的な次の製作ステップを示す図である。
【
図11B】
図9A、
図9Bの中間製品の特徴が、例示的な次の製作ステップをどのようにして容易にするかを示す図であり、
図9A、
図9Bの中間製品の特徴を有しない、例示的な次の製作ステップを示す図である。
【
図12A】
図9A、
図9Bの中間製品の特徴が、例示的な次の製作ステップをどのようにして容易にするかを示しており、中間製品の特徴が存在する、例示的な次の製作ステップを示す図である。
【
図12B】
図9A、
図9Bの中間製品の特徴が、例示的な次の製作ステップをどのようにして容易にするかを示しており、中間製品の特徴が存在する、例示的な次の製作ステップを示す図である。
【
図13A】改善された方法の一実施形態における次のステップを示す図である。
【
図13B】改善された方法の一実施形態における次のステップを示す図である。
【
図13C】改善された方法の一実施形態における次のステップを示す図である。
【
図14B】チップパッケージを示す図であり、いくつかの隠れた要素が破線で示された、
図14AのXIVBによる上面図である。
【
図17】製作ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図18】次の製作ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図19】次の製作ステップを実施する製作装置の第2の実施形態を示す図である。
【
図20】さらなる次の製作ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図21】またさらなる次の製作ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図22】なおさらなる次の製作ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図23】中間ステップを実施する製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図24】第1の前述の製作ステップを再度完了させた製作装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図25】製作装置の第1の実施形態を備える製作構成の第1の実施形態を示す図である。
【
図26】
図25の製作構成に対する例示的な処理スケジュールを示す図である。
【
図27】製作ステップを実施する製作装置の第2の実施形態を示す図である。
【
図28】製作装置の第2の実施形態を備える製作構成の第2の実施形態を示す図である。
【
図29】
図28の製作構成に対する例示的な処理スケジュールを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
様々な図面における同様の参照記号は、特段の指定がない限り同様の要素を示す。
【0062】
図2から
図5は、層状の3D製品を製作する改善された方法を概略的に示す。改善された方法は、以下のステップを用いて層を加えることを含む。
【0063】
図2の部分cおよびdで示されるように、放射透過性フィルム5が、ステップS2で提供される。フィルム5は、樹脂層6を担持しており、樹脂層6は、第1の副層61において、少なくとも第1の側方領域51で、少なくとも実質的に硬化され、放射透過性フィルムから離れる方向を向いている樹脂層の側に自由表面622を有する第2の副層62において少なくとも実質的に未硬化である。
【0064】
図3に示されるようにステップS3では、フィルム5は、ターゲットとラミネートされ、樹脂層6は、ターゲットに面している。
【0065】
その後に続いて、
図4に示されるように、樹脂層62は、少なくとも第3の側方領域53において、完全に硬化される(S4)。それにより、第3の側方領域53における完全に硬化した材料は、ターゲットに付着する。
【0066】
最後にステップS5で、
図5に示されるように、フィルム5は、基板から剥離される。樹脂層の少なくとも第3の側方領域53は、それにより、ターゲット上の新しく硬化した樹脂層として残る。ターゲットに付着しない残りの樹脂材料は、ラミネーション中に、フィルム5と共に除かれる。
【0067】
方法のこの例では、ターゲットは、半完成品であり、それは、
図2の部分(a)および(b)で概略的に示されるように、方法の先行するステップS1において提供されることが仮定されている。この例では、ターゲットは、隆起セクション21および窪んだセクション22を有する少なくとも第1のパターン層2を担持する基板1である。境界23は、隆起セクションと窪んだセクションとの間に画定される。部分(b)は、第1のパターン層2を担持する側からの基板1を示す。部分(a)は、部分(b)における1B-1Bによる横断面図を示す。基板は、第1のパターン層2、および任意の他の層、ならびに/または他の機能に対するキャリアとして適する、例えば、金属、ガラス、またはポリマーなど、任意の材料とすることができる。基板は、例えば、必要な剛性または可撓性に応じて、100ミクロンから10mmの範囲の厚さを有する。さらに、第1のパターン層2に対して、例えば、金属、または硬化樹脂などのポリマーなど、任意の材料を使用することができ、それは、例えば、改善された方法の先行するステップにおいて適用される。いくつかの実施形態では、少なくとも第1のパターン層2は、複数のパターン層のうちの1つである。
【0068】
図3は、ステップS2の次のラミネートステップS3を示しており、フィルム5は、基板1とラミネートされる。
図3の部分(a)は、上面図を示しており、透過性フィルム5が点線で示される。部分(b)は、部分(a)の3T-3Tによる横断面図を示す。フィルム上の樹脂の実質的な部分が硬化されることにより、樹脂の望ましくない側方の流れは、大幅に軽減される。
【0069】
ラミネートステップにおいて、樹脂層6は、基板上のパターン層2に面する。
図3に示されるように、放射透過性フィルムに最も近い樹脂層6の第1の副層61は、ほとんど完全に硬化されている。しかし、第1の副層61は、隣接する硬化した第1の側方領域51の間の実質的に未硬化の第2の側方領域52を有する。
【0070】
基板の平面を横断する放射において、パターン層2の隆起セクション21と窪んだセクション22との間の境界23は、第2の側方領域52内に囲まれる。ステップS2において提供される第1の副層61はまた、パターン層の窪んだセクション22に面する硬化した第1の側方領域51を有することに留意されたい。それにより、フィルム5の安定性は向上され、ラミネーション中の液状樹脂の流れはさらに最小化される。
【0071】
図4の部分(a)は、透過性フィルム5が点線で示されている上面図を示す。部分(b)は、部分(a)の4T-4Tによる横断面図を示す。ステップS4において、パターン層2の1つまたは複数の隆起セクション21と一致する第3の側方領域53における樹脂層6のセクションは、完全に硬化される。それに関して、第3の側方領域53において樹脂層を完全に硬化させる光子エネルギー密度および波長を有する光子放射源8を使用して、フィルム5を介して第3の側方領域53における樹脂層6を照射する。それにより、硬化された樹脂材料は、第1のパターン層2の隆起セクション21に付着する。
【0072】
図5は、剥離ステップS5を示しており、フィルム5は基板から剥離される。それにより、フィルム5、およびその上の、第3の側方領域53の外側にある樹脂材料は、基板から除去される。第3の側方領域に存在する樹脂層の完全に硬化した材料は、パターン層2の隆起セクション21に残る。ターゲットと共に残る第3の側方領域53、およびフィルム5と共に除かれる第1の側方領域は、第2の側方領域52にある未硬化樹脂により相互に分離されることにより、これに剪断力が含まれることが回避される。
【0073】
前に記載したように、樹脂層6を担持する放射透過性フィルム5を提供するためにS2様々な手法が可能であり、樹脂層6は、放射透過性フィルムに最も近いその第1の副層61が、第1の側方領域51で少なくとも実質的に硬化されること、および放射透過性フィルムから離れる方向に面する樹脂層の側における自由表面622を有する第2の副層62において少なくとも実質的に未硬化であるという意味において、部分的に硬化される。これらの手法の例は、次により詳細に述べられる。
【0074】
図6Aは、樹脂層6を担持する透過性フィルム5を提供するステップ(S5)が、第1のサブステップS2Aおよび第2のサブステップS2Bを含む一実施形態を示す。点線の囲みS2Aで概略的に示される第1のサブステップにおいて、フィルム5は、未硬化樹脂層6を備える。点線の囲みS2Bで示される第2のサブステップで、光子放射が、フィルムを介して、第1の側方領域51における未硬化樹脂層に送られる。
【0075】
図6Bは、光子放射源8により、フィルムを介して樹脂層に適用された光放射のエネルギー密度(J・m
-2)と、それにより硬化されて得られた厚さと、の間の対数関係を概略的に示す。それにおいて、厚さの比(fraction)が、樹脂層が光放射により硬化された樹脂層6の合計厚さのパーセンテージとして示されている。
【0076】
図7Aに示されるように、樹脂層6の合計厚さの一部である厚さを有する、樹脂層6の第1の副層61は、第1の側方領域51において硬化され、残りの第2の副層62は、フィルムを介して樹脂層に適用される光子放射のエネルギー密度の適切な設定E1を用いて未硬化のまま残されるように達成される。それにより硬化される厚さは、エネルギー密度の単調に増加する関数である、すなわち、パワー密度と露光時間との積の単調増加関数である。示された例では、エネルギー密度は、樹脂層の厚さの80%が硬化される値E1に選択される。
【0077】
いくつかの例では、エネルギー密度に対する厚さの依存性は減少することが望ましい可能性がある。
図7Bに示されるように、これは、光子放射を吸収する作用物質を未硬化樹脂に加えることによって達成することができる。所定の硬化厚さは、次に、
図7Aの場合のものよりも高いエネルギー密度E2で達成される。しかし曲線の傾斜は、この設定に対して減少し、したがって、エネルギー密度の何らかの変動も、硬化厚さに対して影響を与えないようにする。
【0078】
図7Cは、硬化する厚さを制御する代替的なおよび/またはさらなる手法を示す。この手法では、樹脂層6に対して選択された樹脂は、光分解に対して遊離基を形成する開始剤を有する光硬化性ポリマーである。この場合、酸素を、樹脂層6の自由表面、すなわち、フィルムを介して光子放射が投射される側の反対側に、拡散させることができる。その自由表面の近くの樹脂層の第2の副層の中に拡散される酸素は、遊離基と反応し、したがって、重合連鎖反応を停止させる。エネルギー密度と、そのように得られた硬化した厚さ比と、の間で得られた関係は、曲線bにより示される。比較するために、曲線aは、プロセスが酸素なしに行われた場合の関係を示す。
【0079】
図7Dは、さらなる手法を示す。この場合、フィルム5上の未硬化樹脂層6は、相互に異なる硬化要件を有する第1の副層611および第2の副層612として提供される。この例では、第2の副層612の臨界光エネルギー密度は、第1の副層611のものよりも高い。
図7Dに示されるように、フィルム5の側におけるエネルギー密度E3を用いる露光は、第1の側方領域における第1の副層611の完全な硬化を生ずるが、第2の副層612は、未硬化のまま残される。ステップS3におけるラミネーションの後に、パターン層2の1つまたは複数の隆起セクション21と一致する第3の側方領域53は、フィルムを介してより高いエネルギー密度E4を有する光子放射で露光されて、これらの側方領域53における樹脂層6のセクションを完全に硬化させる(S4)。
【0080】
この手法を用いる別の実施形態では、第1の副層611および第2の副層612は、第1および第2の相互に異なる光子放射波長に感度のある光硬化性ポリマーのものである。この実施形態では、ステップS2Bは、第1の側方領域51において第1の波長を有する光子放射を、フィルムを介して未硬化樹脂層に送ることにより実施される。それにより、第1の副層611は、第1の副層611において硬化されるが、第2の副層612は、未硬化のままである。ステップS3のラミネーションステップの後に、パターン層2の1つまたは複数の隆起セクション21と一致する第3の側方領域53は、第2の波長を有する光子放射を用いてフィルムを介して露光されて、これらの側方領域53における樹脂層6のセクションを完全に硬化させる(S4)。
【0081】
またさらなる実施形態が、
図8Aから
図8Cを参照して述べられる。
図8Aに示されるように、ステップS2の第1のサブステップS2AAでは、未硬化樹脂の第1の副層61を担持する放射透過性フィルム5が提供される。
図8Bに示されるように、ステップS2の第2のサブステップS2BBでは、光子放射源8の光子放射が、第1の副層61の第1の側方領域51に送られる。それにより、第1の副層61は、第1の側方領域51において硬化される。
図8Bに示されるように、この実施形態では、光子放射が、必ずしもフィルム5を介して送られる必要はない。次に、ステップS2CCにおいて、未硬化樹脂の第2の副層62が、第1の副層61の自由表面上に設けられる。それにより、樹脂層6を担持する放射透過性フィルム5が得られ、樹脂層6は、放射透過性フィルムに最も近いその第1の副層61において、第1の側方領域51で少なくとも実質的に硬化されており、第1の側方領域の外側の第2の側方領域52において少なくとも実質的に未硬化であり、その樹脂層6はまた、放射透過性フィルムから離れる方向に面する樹脂層の側に自由表面622を有するその第2の副層62において少なくとも実質的に未硬化である。ステップS1で得られた基板と共に、このフィルムは、
図3から
図5を参照して述べられたさらなるステップS3~S5において使用され得る。
【0082】
図9Aおよび
図9Bは、ステップS2で得られたフィルム5の例を示す。
図9Bは、
図9AにおけるIXB-IXBによる横断面図である。硬化された第1の副層61における材料は、明るいクロスハッチが行われた61Cにより示され、(まだ)硬化されていない材料は、暗いクロスハッチ61Uで示される。この例では、フィルム5上の樹脂層の第1の副層61は、側方セクション613、614、および615において少なくとも実質的に硬化されている。第2の副層62は、まだ硬化されていない。側方セクション613および614はそれぞれ、周囲壁を形成する。周囲壁613は周囲壁614を囲み、周囲壁614は、第1の副層61にある未硬化樹脂の少なくとも1つの領域を有するエリアを囲む。周囲壁614により囲まれたエリアは、未硬化領域により囲まれた硬化した副領域615を含む。硬化した副領域615は支柱を形成する。支柱615は、層の厚さを制御するために使用することができる。支柱615は、次のラミネーション中に、未硬化樹脂の流れを軽減するが、樹脂層の自由表面の方向に、周囲壁により囲まれた未硬化樹脂における光重合開始剤の拡散を可能にして、ラミネーションの後のさらなる硬化を容易にする。これは、酸素の抑制が、その自由表面の近くの樹脂層の固化を抑制するために使用される実施形態に対して特に有利である。次の製作段階において、支柱615はまた、
図11A、
図11B、および
図12A、
図12Bにおける例で明らかになるように、膜を支持するためにも適切なものであり得る。
【0083】
図10A、
図10B、および
図10Cは、ステップS2で得られるフィルム5の別の例を示す。
図10Bは、
図10AのXB-XBによる横断面図であり、
図10Cは、
図10AのXC-XCによる横断面図である。この例では、側方領域617は、空洞部を形成する前に配置された層における窪んだ領域(点線の円220で示される)と重複する第1の副層61における硬化した領域である。さらに第1のチャネル618および第2のチャネル619は、側方領域617の各側においてそれぞれ、次のラミネーションステップS3におけるラミネート方向DLに対応する方向に、実質的に延びるように形成される。チャネル618、619はそれぞれ、第1の副層61における硬化樹脂材料により形成される1対の壁616により境界が作られている。
【0084】
次のラミネーションステップS3におけるラミネーション中に、チャネル618、619は、ラミネーション中の未硬化樹脂の制御された流れに寄与する。液状樹脂は、空洞部を形成するように重複された前の層における窪んだ領域220から離れる方向に向かう。それにより、窪んだ領域の中への液状樹脂の流れは軽減される。液状樹脂の流れは、ラミネーション中になお未硬化である第2の副層62においてなお可能であるが、チャネル内の未硬化樹脂に対する流れ抵抗は、第2の副層62が、第1の副層61のものと比較して、比較的薄い厚さを有することに起因して、第2の副層62における未硬化樹脂に対する流れ抵抗と比較して低い。
【0085】
図11A、
図11Bに示されるように、いくつかの例では、硬化した樹脂の薄膜63が重なる空洞部220が望ましい可能性がある。
図11Aの例では、膜63が、フィルム5から剥離されるステップが示されている。そこで示されるように、膜63は、比較的薄い場合、このステップ中に変形する危険がある。さらに、導電性材料10が、ドクターブレード9を用いて適用されるステップなど、他の後続するステップを実施することが複雑になり得る。さらに膜63の変形が、ブレード9により加えられる圧力により生ずる可能性がある。
【0086】
前に示したように、膜63の変形は、要素27などの支柱を用いて前の層を補強することにより回避され得る。これは、
図12Aおよび
図12Bにおいて示される。支柱27は、
図9Aおよび
図9Bに示された前のステップにおいて形成され、その要素615に対応する。
図12Aおよび
図12Bは、支柱27が、剥離中に、および他の処理ステップ中に、膜63に対する支持を提供することを示す。
【0087】
図13A、
図13B、および
図13Cは、貫通孔を有する層を設けるために使用される改善された方法の一実施形態の後続するステップを示す。
【0088】
図13Aは、例えば、
図3を参照して述べられた、ステップS3の結果を示しており、樹脂層6を担持するフィルム5は、基板1に提供された第1のパターン層2上にラミネートされている。樹脂層6は、硬化された側方セクション6c1、6c2、6c3、および硬化された側方セクション6c2を囲む未硬化の側方セクション6uを備える第1の副層61を有する。比較的薄い第2の副層62は、まだ硬化されていない。
図13Aに示されるように、共に参照数字2で示される、前に配置された層は、幅wを有する窪んだセクション22の周りに壁を形成する隆起セクション21a、21bを有する。樹脂層の第1の副層61の硬化した側方セクション6c1および6c3は、窪んだセクション22の上にカバーを形成することになる。硬化した側方セクション6c2は、貫通孔を形成するために、次の剥離ステップで除去される。
図13Aで分かるように、硬化した側方セクション6c2は、隆起セクション21aの側部から距離dにある。
【0089】
次のステップでは、
図13Bに示されるように、第1のパターン層2の隆起セクション21a、21bと一致する樹脂層6の第3の側方セクション6cc1、6cc2が完全に硬化される。すなわち、第3の側方セクションにおいて、第2の副層62も硬化される。第3の側方セクションのエリアは、実質的に、硬化した側方セクション6c1および6c3のエリアに対応する。しかし、
図13Aの側方セクション6c1、6c3は、
図13Bの完全に硬化した第3の側方セクション6cc1、6cc3よりもわずかに小さく、ラミネーションステップ中に生ずる可能性のある側方シフトを考慮に入れている。ラミネーションが完了すると、例えば、
図4で明らかになるさらなる硬化ステップS4が適用されて、ターゲットと共に残る樹脂層(6)の第3の側方セクションを完全に硬化させる。
【0090】
次に
図13Cに示されるように、フィルム5は、第1のパターン層2から剥離される。それにより、樹脂層6の完全に硬化した側方セクション6cc1、6cc3は、前の繰り返しで配置された第1のパターン2の隆起セクション21a、21b上のさらなる隆起セクション21cとして残る。しかし硬化した側方セクション6c2は、半完成品から、フィルム5と共に容易に剥離される。これは、周囲の未硬化材料6uが、製品と共に残る硬化部分21cと、フィルム5と共に除去される硬化した側方セクション6c2と、の間の摩擦を回避することで達成される。それにより、空洞部22が、開口部21oを画定するカバー層21cを用いて形成される。
【0091】
図14Aおよび
図14Bは、チップパッケージ100を示す。その
図14Bは、
図14AのXIVBによる上面図であり、いくつかの隠れた要素は、破線で示される。以下で明らかになるように、チップパッケージ100は、改善された方法のステップを使用するチップパッケージング方法を用いて得られた。
【0092】
チップパッケージ100は、本方法のステップS1の基板1に対応するパッケージ底部層1を備える。パッケージ底部層1は、底部層から離れる方向を向いた第1の側に、少なくとも1つの電子構成要素および電気端子71を有するチップ70を担持する。パッケージ底部層は、隆起セクション21および窪んだセクション22を有するパターン層をさらに担持する。チップ70は、窪んだセクション22に収容され、隆起セクション21により周辺方向に囲まれている。
【0093】
チップパッケージ100は、チップ70の第1の側の上にかつパターン層の隆起セクション21の上に延びる第1のコネクタ膜層81および第2のコネクタ膜層83を備える。導電性材料の導体線82は、第1のコネクタ膜81と第2のコネクタ膜83との間に挟まれる。導体線は、各パッケージ端子82Tと、電気端子71の各々を電気的に接続する。そのために、開口部81Oが、第1のコネクタ膜層81に設けられ、導体線82は、チップの電気端子71の各々に電気的に接続される。
【0094】
示された実施形態では、チップ70は、接着手段92を用いてそれに接着される可撓性膜90により懸架される。それにより、チップ70は、パッケージにおける要素の硬化中に潜在的に生ずるおそれのある機械的な応力に対して保護される。可撓性膜90は、基板1上の第1のパターン層の隆起セクション21aに設けられる。隆起セクション21bおよび窪んだセクション22bを有する第2のパターン副層は、第1の可撓性膜90の上に形成される。第2のパターン副層の隆起セクション21bは、第1の可撓性膜90を介して、第1のパターン副層の隆起セクション21aにより支持される。チップパッケージ100は、第2のコネクタ膜層83上に形成された隆起セクション21cにより支持されるカバー層25をさらに備える。
図14A、
図14Bに示されるように、この実施形態では、カバー層25、第1のコネクタ膜層81、および第2のコネクタ膜層83は、チップ70の上にセンサ要素72へのアクセスを提供する開口部を画定する。センサ要素72は、例えば、音の信号を感知するための音響センサ、または環境内の化学物質を感知するための化学センサである。
【0095】
本開示による改善された方法は、以下で記載するように、
図14A、14Bのチップパッケージ100を製作するのに非常に適している。
【0096】
まず第1のパターン層2を備える基板1は、例えば、
図2を参照して述べられたステップS1による側壁の周囲を画定する隆起セクション21aを有して提供される。次いで、
図2から
図5を参照して述べられたステップS2~S5を用いて、膜層90がそこに提供される。
【0097】
次に、さらなるパターン層が、可撓性膜90上に設けられる。隆起セクション21bは、チップパッケージ100の側壁のさらなる延長を提供する。次に、チップ70は、接着手段92を用いて可撓性膜90に接着される。
【0098】
図2から
図5に示されるステップS2~S5は、チップの第1の側およびパターン層2の隆起セクション21bの上で延び、チップ70の各電気端子71へのアクセスを提供する開口部81Oを画定する第1のコネクタ膜層81を設けるために使用される。次いで、導電性材料の導体線82が、各パッケージ端子82Tと電気端子71のそれぞれを電気的に接続するために、第1のコネクタ膜層81上に配置される。その目的のために、その配置に続いて硬化される導電性ペーストまたはインクを使用することができる。
【0099】
次に、
図2から
図5に示されるステップS2~S5が使用されて、導体線82を備える第1のコネクタ膜層81上に、第2のコネクタ膜層83を配置する。それにより、導体線は、第1のコネクタ膜層と第2のコネクタ膜層との間に挟まれる。
【0100】
最後に、コネクタ膜層81、83を介して第2のパターン副層の隆起セクション21bにより支持される隆起セクション21cを有するさらなるパターン層と、カバー層25と、が、
図2から
図5に示されたステップS2~S5を用いて適用される。
【0101】
図15Aから
図15Dは、例示的な用途を示す。
図15Aは、チップ70の各電気端子71への導体線82を備える高解像度のチップ端末増設構造を示す。
図15B、
図15C、および
図15Dは、15ミクロン厚の膜2mでカバーされた空洞部への25ミクロン幅の微小流体チャネル2cの例を示す。
【0102】
図16は、支柱2pにより支持され、RFアンテナを収容するカバー2rを有する空洞部を示す。
【0103】
製作する装置が、次に、
図17から
図29を参照してより詳細に述べられる。通常、その様々な手段の動作は、コントローラ250により制御される。コントローラ250は、専用のハードウェア、適切にプログラムされた汎用プロセッサ、PLL、またはそれらの組合せとして提供され得る。
【0104】
図17は、特に、展開ローラ201、ウェブ張力制御ドラム202、スロットダイコーティングヘッド204に沿ってフィルム5をガイドするカウンタドラム203を備える製作装置200を概略的に示す。示された例では、展開ローラ201、ウェブ張力制御ドラム202、カウンタドラム203、およびスロットダイコーティングヘッド204は、静止フレーム212に収容される、すなわち、ベースプレート211上に静止して配置される。
図17はまた、製作装置200が、巻戻しローラ209、かき落としブレード207、および収集貯蔵器208を収容する可変高さフレーム213を備えることを示す。可変高さフレーム213は、高さz1に制御可能に位置するように構成される。さらに、製作装置200は、静止フレーム212と可変高さフレーム213との間で、高さz2に制御可能に位置する構成プラットフォーム214を備える。示された例では、構成プラットフォーム214は、ターゲットTを担持する。この場合、ターゲットTは、前に設けられた層21a、21bを備え、チップ70が埋め込まれている。さらに、チップ70に電気接続を行うために、硬化可能な導電性材料82のパターンが設けられる。静止フレーム212、可変高さフレーム213、および制御可能に位置決め可能な構成プラットフォーム214が、固定されたベースプレート211に配置される。
図17は、どのようにして、コーティングヘッド204を、ターゲットTに面するフィルム5の表面に硬化性樹脂の層6を付着させるかについてさらに示す。
【0105】
図18は、制御可能な光源206を用いて、さらなるステップである、事前硬化ステップを実施する動作における製作装置200を示す。光源206は、フィルムを介して光子放射を、第1の側方領域51における未硬化樹脂層に送るように制御される。放射の波長および強度は、硬化した側方セクション61aが、樹脂層6の照射された第1の側方領域51に形成されるのを達成するように、樹脂層の厚さおよび伝達特性に関して選択される。硬化した側方セクション61aは、樹脂層の全体深さにわたって延びてはおらず、フィルム5の側における樹脂層6の第1の樹脂副層内で延びるだけである。フィルム5から離れる側の樹脂層の第2の残っている副層は未硬化のままである。樹脂層6が、制御可能な光源206により照射されない第2の側方領域52において、樹脂層6は、その深さ全体にわたって未硬化のままである。
【0106】
図19は、製作装置の別の実施形態200Aの例を示す。この場合、
図17、
図18の装置200の可変高さフレーム213は、固定高さフレーム212Aと置き換えられる。それに代えて、高さz3が制御可能な、制御可能な高さガイドローラ217が提供される。示された例では、製作装置200Aの別の実施形態は、
図18に示されたものと同様に事前硬化ステップを実施する。
【0107】
図20は、ターゲットTと部分的に硬化した樹脂層6を担持するフィルム5をラミネートするステップを実施する動作段階における
図17、
図18の装置200を示す。それにより、可変高さフレーム213は、高さz11へと持ち上げられて、フィルム5が、可変高さフレーム213の側において、わずかに上方に引っ張られる。さらに、構成プラットフォーム214は、高さz21へと持ち上げられ、ラミネーション/剥離ローラ205は、フィルムをターゲットTとラミネートするために、フィルム5の自由表面54の上を回転する。
【0108】
図21は、さらなる動作段階における装置200を示しており、ここで、制御可能な光源206は、その樹脂層6を完全に硬化させるために、第3の側方領域53bを照射する。第3の側方領域53aにおいて、樹脂層は、すでに完全に硬化しており、制御可能な光源206は、第3の側方領域53cにおける樹脂層6も完全に硬化するように、x方向に移動する。
【0109】
図22は、ターゲットTからフィルム5を隔離するステップS5を実施する間の製作装置200を示す。そのために、可変高さフレーム213は、位置z11へと持ち上げられ、ラミネーション/剥離ローラ205は、x方向へと回転する。剥離の結果、フィルム5、および完全に硬化した第3の側方領域53a、53b、53cの外側にある樹脂材料6rは、ターゲットから除去される。第3の側方領域53a、53b、53cに存在する完全に硬化した樹脂材料は、ターゲットT上に留まり、さらなるパターン層を形成する。
【0110】
図23は、剥離が完了した後の製作装置200を示す。フィルム5は、次にx方向に移送され、かき落としブレード207は、収集貯蔵器208に収集するために、残った樹脂材料6rをその表面から除去する。フィルム5を移送する間に、硬化樹脂の新しい層6が、展開ローラ201から供給されたフィルム5に付着される。プラットフォーム214が下げられて、フィルム5から、T’として次に示されるターゲットを完全に分離する。ターゲットT’を有する構成プラットフォーム214は、次に、さらなる処理ステップを適用するために、方向yに移送され得る。
【0111】
図24は、適用されるさらなる処理ステップが、ターゲットT’におけるパターン層21cによって画定される溝に、硬化性の導電性材料82を配置し、それによりターゲットT”が提供される状況を例として示す。その間に、フィルム5は、硬化性樹脂材料の連続する層6で完全に覆われ、装置200は、ターゲットに1つまたは複数のさらなるパターン層を追加するために、
図18、
図20、
図21、
図22、および
図23を参照して述べられたステップを反復するように進むことができる。
【0112】
図25は、装置200が製作構成1000Aに組み込まれた例を示す。製作構成1000Aは、6個のゾーンZ1、・・・、Z6を有し、製作装置200は、ゾーンZ4に配置される。製作構成1000Aは、方向yに、共通の軌道222に沿って移動可能な1対の第1の構成プラットフォーム214aおよび第2の構成プラットフォーム214bを備える。製作構成1000Aは、第2の製作ゾーンZ2および第6の製作ゾーンZ6をさらに有し、そのそれぞれには、各熱硬化および溶剤抽出ステーション219a、219bが配置される。
図25に示される例では、第1の構成プラットフォーム214aは、熱硬化および溶剤抽出ステーション219a内に一時的に配置され、第2の構成プラットフォーム214bは、製作装置200が、第2のプラットフォームにより担持されたターゲット上に新しいパターン層を配置できるようにするために、ゾーンZ4に一時的に配置される。加えて、製作構成1000Aは、第3の製作ゾーンZ3内にx方向に移動可能に配置されたクリーニングおよび充填ステーション220と、これもx方向に移動可能に配置される第5の製作ゾーンZ5に配置されるピックアンドプレースデバイス221と、を有する。クリーニングおよび充填ステーション220は、例えば、そこからゴミまたは未硬化材料の残留物を除去するために、構成プラットフォーム214a、214b上のターゲットを清浄化するように構成される。クリーニングおよび充填ステーション220はまた、ターゲット上に、例えば、そのパターン層により画定される溝の中に、例えば、導電性の物質、電気的な絶縁物質、熱伝導物質、または熱隔離物質を含む硬化性の液状物質を配置するようにも構成される。配置された物質は、次に、熱硬化および溶剤抽出ステーション219a、219bの一方において硬化させることができる。
【0113】
製作構成1000Aにより実施される様々な処理ステップの例示的なスケジューリングが、
図26に示される。そこで示されるように、第1の構成プラットフォーム214aは、ゾーンZ4に位置し、続いて、コーティング(
図17を参照)、事前硬化(
図18を参照)、ラミネート(
図20を参照)、完全な硬化(
図21を参照)、および剥離(
図22を参照)を実施する。次いで、第1のプラットフォーム214aは、ゾーンZ3におけるクリーニングおよび充填ステーション220へとy軸に沿って移送されて、例えば、硬化樹脂の残留物を除去するためのクリーニング、および導電性物質を配置するための充填など、クリーニングおよび充填を実施する。次いで、第1の構成プラットフォーム214aは、y軸に沿ってゾーンZ5に移送されて、ピックアンドプレースデバイス221が、ターゲットに一体化される構成要素(例えば、チップ)を配置できるようにする。次に、第1の構成プラットフォーム214aは、y軸に沿ってゾーンZ2へと移送されて、熱硬化および溶剤抽出ステーション219aが、ゾーンZ3において付着された物質を硬化できるようにする。第1の構成プラットフォーム214aがゾーンZ2に留まっている間に、第2の構成プラットフォーム214bは、y軸に沿って、ゾーンZ4へと移動し、続いて、このプラットフォーム上のターゲットに、コーティング、事前硬化、ラミネート、完全な硬化、および剥離を実施する。同様に、クリーニングおよび充填のステップが、ゾーンZ3において実施され、ゾーンZ5で、ピックアンドプレースが行われる。これらのステップに続いて、第2の構成プラットフォーム214bは、第6の製作ゾーンZ6に移送されて、熱硬化および溶剤抽出ステーション219bが、ゾーンZ3で付着された物質を硬化させることができる。第2の構成プラットフォーム214bが、適正な熱硬化および溶剤抽出ステーション219bに割り当てられたということは、第1の構成プラットフォーム214aを同じ軸に沿って、第4の製作ゾーンZ4に向けて移送することを可能にして、製作装置200が、新しいパターン層を第1の構成プラットフォーム214aのターゲット上に配置できるようにする。
図26に示されるように、ゾーンZ3、Z4、およびZ5で実施される処理ステップは、プラットフォーム214a、214bの最初のものにおけるターゲットに対して繰り返すことができ、その間に、214b、214aの他方のものにおけるターゲットは、熱硬化および溶剤抽出プロセスを行うようにする。
【0114】
図27は、製作装置のさらなる実施形態200Bを示す。
図17、
図18の製作装置200と比較すると、静止フレーム212は、高さz4に制御可能に位置するように構成された可変高さフレーム213Bと置き換えられている。さらに、製作装置200Bは、製作される製品を表す各ターゲットTa、Tbをそれぞれが担持する1対の第1の構成プラットフォーム214aおよび第2の構成プラットフォーム214bを備える。
図20で示す動作段階では、制御可能な光源206は、第3の側方領域53bを照射して、その樹脂層6を完全に硬化する。第3の側方領域53aでは、樹脂層はすでに硬化しており、制御可能な光源206は、第3の側方領域53cにおける樹脂層6も完全に硬化するようにx方向に移動する。さらなるガイドローラ218が固定位置に設けられる。
【0115】
図28は、
図27の装置200Bが、製作構成1000Bに組み込まれる例を示す。製作構成は、
図25の構成1000Aにおけるものに対応する6個の製作ゾーンZ1、・・・、Z6を有する。構成1000Aとは異なり、共にy方向に延びる1対の第1の軌道222aおよび第2の軌道222bを有する。構成1000Aにおけるように、第1の構成プラットフォーム214aおよび第2の構成プラットフォーム214bは、第1の軌道222aに沿って、互いに独立して動くことができる。同様に、1対の第3の構成プラットフォーム214c、および第4の構成プラットフォーム214dが、第2の軌道222bに沿って、互いに独立して動くことができるように提供される。
【0116】
ゾーンZ2において、製作構成1000Bは、第1の軌道222aに沿って配置された第1の熱硬化および溶剤抽出ステーション219a1と、第2の軌道222bに沿った第2の熱硬化および溶剤抽出ステーション219a2と、を有する。同様にゾーンZ6において、製作構成1000Bは、第1の軌道222aに沿って配置された第3の熱硬化および溶剤抽出ステーション219b1と、第2の軌道222bに沿って配置された第4の熱硬化および溶剤抽出ステーション219b2と、を有する。
図27に示された製作装置200Bは、第4のゾーンZ4に配置される。
【0117】
図29に示されるように、この製作構成1000Bは、生産プロセスのさらにより効率的なスケジューリングを可能にする。それにおいて、硬化性樹脂の共通のコーティングプロセスは、プラットフォーム1+3で使用するために、およびプラットフォーム2+4で使用するために、ソーンZ4で実施される。言い換えると、またその場合、堆積デバイス204は、単一サイクルで、第1の軌道および第2の軌道にわたって延びるフィルム5の長さにわたり未硬化の樹脂層6を堆積するように構成される。各プラットフォームに対して個々に、スケジュールは、実質的に、
図26に示されたスケジュールによる
図25の構成1000Aにおけるプラットフォームのものに対応する。しかし、4つのプラットフォームに対する組み合わされたスケジュールはこの場合、コーティングステップが、プラットフォーム214a、214cにおけるターゲットの生産プロセスに対して、およびプラットフォーム214b、214dに対しても同様に、組み合わされることによってより効率的になる。製作構成1000Bを用いると、製作装置200Bを使用することは、シングルスロットのダイコーティングデバイスの単位時間当たり、完了する堆積サイクルの数が2倍になる。
【符号の説明】
【0118】
1 受入れ基板、パッケージ底部層
2 第1のパターン層
2c 微小流体チャネル
2m 膜
2p 支柱
2r カバー
5 放射透過性フィルム
6 樹脂層
6c1~c3 硬化した側方セクション
6cc1 第3の側方セクション
6cc2 第3の側方セクション
6r 樹脂材料
6u 未硬化の側方セクション
6ur 未硬化樹脂材料の他の部分
7 ラミネーションローラ
8 光子放射源
9 ドクターブレード
10 導電性材料
21 隆起セクション
21a 隆起セクション
21b 隆起セクション
21c 隆起セクション
21o 開口部
22 窪んだセクション、空洞部
22b 窪んだセクション
23 境界
25 カバー層
27 要素、支柱
51 第1の側方領域
52 第2の側方領域
53 第3の側方領域
53a 第3の側方領域
53b 第3の側方領域
53c 第3の側方領域
54 自由表面
61 第1の副層
61a 硬化した側方セクション
61C 明るいクロスハッチ
61U 暗いクロスハッチ
62 第2の副層
63 膜
70 チップ
71 電気端子
72 センサ要素
81 第1のコネクタ膜層
82 硬化可能な導電性材料
81O 開口部
82 導体線
82T パッケージ端子
83 第2のコネクタ膜層
90 可撓性膜
92 接着手段
100 チップパッケージ
200 製作装置
200A 別の実施形態
201 展開ローラ
202 ウェブ張力制御ドラム
203 カウンタドラム
204 スロットダイコーティングヘッド、堆積デバイス
205 ラミネーション/剥離ローラ
206 光源
207 かき落としブレード
208 収集貯蔵器
209 巻戻しローラ
211 ベースプレート
212 静止フレーム
212A 固定高さフレーム
213 可変高さフレーム
213B 可変高さフレーム
214 構成プラットフォーム
214a 第1の構成プラットフォーム
214b 第2の構成プラットフォーム
214c 第3の構成プラットフォーム
214d 第4の構成プラットフォーム
217 制御可能な高さガイドローラ
218 ガイドローラ
219a 熱硬化および溶剤抽出ステーション
219a1 第1の熱硬化および溶剤抽出ステーション
219a2 第2の熱硬化および溶剤抽出ステーション
219b 熱硬化および溶剤抽出ステーション
219b1 第3の熱硬化および溶剤抽出ステーション
219b2 第4の熱硬化および溶剤抽出ステーション
220 窪んだ領域、空洞部、クリーニングおよび充填ステーション
221 ピックアンドプレースデバイス
222 共通の軌道
222a 第1の軌道
222b 第2の軌道
250 コントローラ
611 第1の副層
612 第2の副層
613 側方セクション
614 側方セクション
615 側方セクション、支柱
616 壁
617 側方領域
618 第1のチャネル
619 第2のチャネル
622 自由表面
1000A 製作構成
1000B 製作構成
ce 吸収係数
d 距離
DL ラミネート方向
E0 光エネルギー密度
Ec 臨界光エネルギー密度
t 硬化深さ
T ターゲット
Ta ターゲット
TB ターゲット
T’、T” ターゲット
w 幅
z1、2、3、11、21 高さ
Z1~Z6 ゾーン
Z14 高さ
【国際調査報告】