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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】安全シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20240709BHJP
   A47D 1/00 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
B60N2/28
A47D1/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579008
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 EP2022066867
(87)【国際公開番号】W WO2022268804
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110686926.0
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】グオ、チェンウェン
(72)【発明者】
【氏名】モォ,シャオロン
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CE06
(57)【要約】
本発明は、ベースと、本体と、支持脚とを含む安全シートを開示する。前記ベース は、固定部を含み、前記ベースは、前記固定部を介して、自動車シートに選択的に固定され、前記本体は、前記ベースに取り付けられ、前記支持脚は、前記ベースにスライド可能且つ枢動可能に接続され、前記支持脚と前記固定部とは、前記ベースの反対側に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、本体と、支持脚とを含む安全シートであって、
前記ベースは、固定部を含み、前記ベースは、前記固定部を介して、自動車シートに選択的に固定され、
前記本体は、前記ベースに取り付けられ、
前記支持脚は、前記ベースにスライド可能かつ枢動可能に接続され、前記支持脚と前記固定部とは、前記ベースの反対側に配置されている
ことを特徴とする安全シート。
【請求項2】
スライド部材をさらに含み、
前記スライド部材は、前記ベースにスライド可能に配置され、前記支持脚は、前記スライド部材に枢動可能に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の安全シート。
【請求項3】
ラッチ部材をさらに含み、
前記ラッチ部材は、前記ベースに枢動可能に接続され又はスライド可能に配置され、前記スライド部材は、位置決め部を含み、前記ラッチ部材は、前記位置決め部に選択的にラッチされている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の安全シート。
【請求項4】
前記スライド部材は、前記ベースに対して縦方向にスライド可能であり、前記支持脚は、前記スライド部材の前記縦方向の前端に枢動可能に接続され、前記ラッチ部材と前記位置決め部とは、前記スライド部材の前記縦方向の後端に配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の安全シート。
【請求項5】
前記支持脚は、ラッチ解除部を含み、前記ラッチ部材は、前記ラッチ解除部の枢動経路に配置されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の安全シート。
【請求項6】
ラッチ弾性体をさらに含み、
前記ラッチ弾性体は、前記ラッチ部材と前記ベースとの間に配置されている
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項7】
保護部材をさらい含み、前記保護部材は、前記スライド部材に枢動可能に接続され、前記支持脚と前記スライド部材との間に配置されている
ことを特徴とする請求項2~6のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項8】
前記ベースは、少なくとも1つの制限部材を含み、前記スライド部材に少なくとも1つのスライドスロットが形成され、前記制限部材は、前記スライドスロットにスライド可能に配置されている
ことを特徴とする請求項2~7のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項9】
前記スライド部材に開口が形成され、前記支持脚の一部は、前記開口を介して前記スライド部材に選択的に収容されている
ことを特徴とする請求項2~8のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項10】
前記ベースは、さらに、ブラケットを含み、前記スライド部材は、前記ブラケットにスライド可能に配置されている
ことを特徴とする請求項2~9のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項11】
補助弾性体をさらに含み、
前記補助弾性体は、前記ベースと前記スライド部材に接続され、前記補助弾性体の延在方向は、前記ブラケットの延在方向と平行である
ことを特徴とする請求項10に記載の安全シート。
【請求項12】
ストッパ部材をさらに含み、前記ストッパ部材は、前記スライド部材にスライド可能に配置され、前記ブラケットに選択的に当接されている
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の安全シート。
【請求項13】
ストッパ弾性体をさらに含み、
前記ストッパ弾性体は、前記スライド部材と前記ストッパ部材に接続されている
ことを特徴とする請求項12に記載の安全シート。
【請求項14】
補強部材をさらに含み、
前記補強部材は、前記ブラケットと前記スライド部材の間に配置されている
ことを特徴とする請求項10~13のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項15】
位置決めロックをさらに含み、
前記位置決めロックは、前記ベースに配置され、ロックキング部を含み、前記支持脚は、ロック部を有し、前記ロックキング部と前記ロック部とは、選択的に互いにラッチされている
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項16】
前記ロックキング部及び前記ロック部のうちの少なくとも1つにガイド部が形成され、前記ロックキング部と前記ロック部とは、前記ガイド部を介して互いに当接してラッチされている
ことを特徴とする請求項15に記載の安全シート。
【請求項17】
前記ベースは、収容シートを含み、切欠きは、前記収容シートに形成され、前記位置決めロックは、前記収容シートに配置され、位置決め突起を形成し、前記位置決め突起は、前記切欠きに選択的にラッチされている
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の安全シート。
【請求項18】
前記位置決め突起は、弾性体である
ことを特徴とする請求項17に記載の安全シート。
【請求項19】
位置決め部をさらに含み、
前記位置決め部は、前記スライド部材に配置され、前記スライド部材が前記ベースに対して展開位置にスライドすると、 前記スライド部材と前記ベースとの間にギャップが形成され、前記位置決め部は、選択的に、前記ギャップにラッチされ前記スライド部材及び/又は前記ベースに当接する
ことを特徴とする請求項2~18のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項20】
位置決め弾性体をさらに含み、
前記位置決め弾性体は、前記位置決め部と前記スライド部材との間に配置されている
ことを特徴とする請求項19に記載の安全シート。
【請求項21】
枢動弾性体をさらに含み、
前記枢動弾性体は、前記支持脚と前記スライド部材との間に配置されている
ことを特徴とする請求項2~20のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項22】
前記ベースに収容スペースが形成され、前記支持脚の少なくとも一部は、前記収容スペースに選択的に収容される
ことを特徴とする請求項1~21のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項23】
前記支持脚は、スリーブ部と延在部を含み、前記延在部の少なくとも一部は、前記スリーブ部に挿入される
ことを特徴とする請求項1~22のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項24】
前記支持脚は、前記ベースに着脱可能に接続されている
ことを特徴とする請求項1~23のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項25】
ケースと補助ブラケットとをさらに含み、
前記ケースは、前記ベースの外側に配置され、前記支持脚は、前記ケースに枢動可能に接続され、前記補助ブラケットは、前記ベースにスライド可能に配置され、前記ケースに接続され、前記補助ブラケットは、ラッチ操作部材を含み、前記ベースにラッチ孔が形成され、前記ラッチ操作部材は、前記ラッチ孔に選択的にラッチされている
ことを特徴とする請求項1~24のいずれか1項に記載の安全シート。
【請求項26】
シールド部材をさらに含み、
前記ベースに開口が形成され、前記補助ブラケットは、前記開口に挿入され、前記シールド部材は、前記ベースに枢動可能に接続され、前記開口に隣接する
ことを特徴とする請求項25に記載の安全シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビー用品に関し、より具体的には、様々な使用モードを提供することができる安全シートに関する。
【背景技術】
【0002】
安全シートは、赤ちゃんやベビーを持つ親が車で外出する際に必要なベビー用品の1つである。同一の家庭に幼い子供と年長の子供が同時にいる場合、ユーザーは異なる子供のために複数の安全シートを購入する必要があり、これには莫大な支出が発生し、幼い子供が成長していくと、年長の子供には適応しないため、支持脚を有する安全シートは捨てなければならなく、資源の浪費にもなる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的の1つは、複数の使用モードを提供する安全シートを提供することである。
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明は、ベースと、本体と、支持脚とを含む安全シートを提供する。前記ベースは、固定部を含み、前記ベースは、前記固定部を介して、自動車シートに選択的に固定され、前記本体は、前記ベースに取り付けられ、前記支持脚は、前記ベースにスライド可能且つ枢動可能に接続され、前記支持脚と前記固定部とは、前記ベースの反対側に配置されている。
【0005】
好ましくは、前記安全シートは、さらに、スライド部材を含み、ここで、前記スライド部材は、前記ベースにスライド可能に配置され、前記支持脚は、前記スライド部材に枢動可能に接続されている。
【0006】
好ましくは、前記安全シートは、ラッチ部材をさらに含み、ここで、前記ラッチ部材は、前記ベースに枢動可能に接続され又はスライド可能に配置され、前記スライド部材は、位置決め部を含み、前記ラッチ部材は、前記位置決め部に選択的にクランプされている。
【0007】
好ましくは、前記スライド部材は、前記ベースに対して縦方向にスライド可能であり、前記支持脚は、前記スライド部材の前記縦方向の前端に枢動可能に接続され、前記ラッチ部材と前記位置決め部とは、前記スライド部材の前記縦方向の後端に配置されている。
【0008】
好ましくは、前記支持脚は、ラッチ解除部を含み、前記ラッチ部材は、前記ラッチ解除部の枢動経路に配置されている。
【0009】
好ましくは、前記安全シートは、ラッチ弾性体をさらに含み、前記ラッチ弾性体は、前記ラッチ部材と前記ベースとの間に配置されている。
【0010】
好ましくは、前記スライド部材は、前記ベースに対して縦方向にスライド可能であり、前記ベースは、ストッパ部を含み、前記ストッパ部の縦方向の長さと前記支持脚の長さの和は、前記ベースの縦方向の長さよりも大きい。
【0011】
好ましくは、前記安全シートは、さらに、保護部材を含み、ここで、前記保護部材は、スライド部材に枢動可能に接続され、前記支持脚と前記スライド部材との間に配置されている。
【0012】
好ましくは、前記ベースは、少なくとも1つの制限部材を含み、前記スライド部材は、少なくとも1つのスライドスロットを形成し、前記制限部材は、前記スライドスロットにスライド可能に配置されている。
【0013】
好ましくは、前記スライド部材に開口が形成され、前記支持脚の一部は、前記開口を介して前記スライド部材に選択的に収容されている。
【0014】
好ましくは、前記ベースは、さらに、ブラケットを含み、前記スライド部材は、前記ブラケットにスライド可能に配置されている。
【0015】
好ましくは、前記安全シートは、補助弾性体をさらに含み、ここで、前記補助弾性体は、前記ベースと前記スライド部材に接続され、前記補助弾性体の延在方向は、前記ブラケットの延在方向と平行である。
【0016】
好ましくは、前記安全シートは、ストッパ部材をさらに含み、前記ストッパ部材は、前記スライド部材にスライド可能に配置されて前記ブラケットに当接する。
【0017】
好ましくは、前記安全シートは、ストッパ弾性体をさらに含み、前記ストッパ弾性体は、前記スライド部材と前記ストッパ部材に接続されている。
【0018】
好ましくは、前記安全シートは、補強部材をさらに含み、前記補強部材は、前記ブラケットと前記スライド部材の間に配置されている。
【0019】
好ましくは、前記安全シートは、位置決めロックをさらに含み、ここで、前記位置決めロックは、前記ベースに配置され、ロックキング部を含み、前記支持脚は、ロック部を有し、前記ロック部と前記ロック部とは、選択的に互いにクランプされている。
【0020】
好ましくは、前記ロックキング部及び前記ロック部のうちの少なくとも1つにガイド部が形成され、前記ロックキング部と前記ロック部とは、前記ガイド部を介して互いに当接してラッチされている。
【0021】
好ましくは、前記ベースは、収容シートを含み、ここで、切欠きは、前記収容シートに形成され、前記位置決めロックは、前記収容シートに配置され、位置決め突起を形成し、前記位置決め突起は、前記切欠きに選択的にラッチされている。
【0022】
好ましくは、前記位置決め突起は、 弾性体である。
【0023】
好ましくは、前記安全シートは、位置決め部をさらに含み、ここで、前記位置決め部は、前記スライド部材に配置され、前記スライド部材が前記ベースに対して展開位置にスライドすると、 前記スライド部材と前記ベースとの間にギャップが形成され、前記位置決め部は、選択的に、前記ギャップにラッチされ前記スライド部材及び/又は前記ベースに当接する。
【0024】
好ましくは、前記安全シートは、位置決め弾性体をさらに含み、前記位置決め弾性体は、前記位置決め部と前記スライド部材との間に配置されている。
【0025】
好ましくは、前記安全シートは、枢動弾性体をさらに含み、前記枢動弾性体は、前記支持脚と前記スライド部材との間に配置されている。
【0026】
好ましくは、前記ベースに収容スペースが形成され、前記支持脚の少なくとも一部は、前記収容スペースに選択的に収容される。
【0027】
好ましくは、前記支持脚は、スリーブ部と延在部を含み、前記延在部の少なくとも一部は、前記スリーブ部に挿入される。
【0028】
好ましくは、前記支持脚は、前記ベースに着脱可能に接続されている。
【0029】
好ましくは、前記安全シートは、ケースと補助ブラケットとを含み、前記ケースは、前記ベースの外側に配置され、前記支持脚は、前記ケースに枢動可能に接続され、前記補助ブラケットは、前記ベースにスライド可能に配置され、前記ケースに接続され、前記補助ブラケットは、ラッチ操作部材を含み、前記ベースにラッチ孔が形成され、前記ラッチ操作部材は、前記ラッチ孔に選択的にラッチされている。
【0030】
好ましくは、前記安全シートは、シールド部材をさらに含み、前記ベースに開口が形成され、前記補助ブラケットは、前記開口に挿入され、 前記シールド部材は、前記ベースに枢動可能に接続され、前記開口に隣接する。
【0031】
以下の図面と関連した説明により、本発明はより明確になり、図面は本発明の実施形態を説明するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の第1の実施形態によるシート展開状態の概略斜視図である。
【0033】
図2図1の右側模式図である。
【0034】
図3図1における安全シートの固定部の展開時の右側模式図である。
【0035】
図4図1における安全シートの固定部と支持脚が完全に展開されたときの概略右側面図である。
【0036】
図5図1における安全シートの本体が他の方向に台座に組み付けられているときの右側概略図である。
【0037】
図6図1におけるシートの折り畳み状態における右側の模式図である。
【0038】
図7図1における安全シートの別の角度の概略斜視図である。
【0039】
図8図7のX-X断面に沿う概略断面図である。
【0040】
図9図8における安全シートの支持脚が折り畳まれている間の概略図である。
【0041】
図10図8における安全シートの支持脚が完全に折り畳まれたときの模式図である。
【0042】
図11図7における安全シートの支持脚が完全に折り畳まれたときの概略斜視図である。
【0043】
図12】本発明の第2の実施形態による安全シートの概略背面図である。
【0044】
図13図12のY-Y断面に沿う概略断面図である。
【0045】
図14】本発明の第3の実施形態に係る安全シートのY-Y断面に沿う概略断面図である。
図15】本発明の第4の実施形態による安全シートの下面模式図である。
【0046】
図16図15における安全シートの内部部材の概略斜視図である。
【0047】
図17図16の別の角度の概略斜視図である。
【0048】
図18図17のブラケットからラッチ解除されたストッパ部材の概略斜視図である。
【0049】
図19】本発明の第5の実施形態による安全シートの概略下面図である。
【0050】
図20図19における位置決めロックの概略斜視図である。
【0051】
図21図19の安全シートの位置決めロックがロック状態にあるときのZ-Z断面に沿う概略断面図である。
【0052】
図22図20の部分拡大模式図である。
【0053】
図23図19の安全シートの位置決めロックがロック解除状態にあるときのZ-Z断面に沿う概略断面図である。
【0054】
図24図22の部分拡大模式図である。
【0055】
図25図19の部分拡大模式図である。
【0056】
図26】本発明の第6の実施形態による安全シートの概略斜視図である。
【0057】
図27図26における安全シートのベースと本体の概略斜視図である。
【0058】
図28図26における安全シートの支持脚、ケース及び補助ブラケットの概略斜視図である。
【0059】
図29図28の部分拡大模式図である。
【0060】
図30図26における安全シートの右側断面模式図である。
【0061】
図31図30の安全シートの補助ブラケットがラッチ位置にあるときの部分拡大模式図である。
【0062】
図32図31の安全シートの補助ブラケットがベースからロック解除されたときの概略図である。
【0063】
図33図27の安全シートのシールド部材がシールド位置に移動したときの概略斜視図である。
【0064】
図34図33における安全シートの内部部材の模式図である。
【0065】
図35】本発明の第7の実施形態による安全シートの一部の部材の概略斜視図である。
【0066】
図36図35の右側断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここで、同様の符号は同様の構成要素を表す。
【0068】
図1及び図2を参照して、図1は本発明の第1の実施形態の安全シートの展開状態の概略斜視図であり、図2図1の概略右側面図である。この実施形態における安全シート1は、ベビーを搬送するのに適し、ベース100、本体200、及び支持脚300を含む。ここで、ベース100は、固定部110を含み、本体200は、ベース100に組み付けられ、支持脚300は、ベース100にスライド可能かつ枢動可能に接続され、前記支持脚300と前記固定部110とは、ベース100の反対側に縦方向Lに沿って配置されている。
【0069】
また、図3を参照し、図3は、図1における安全シートの固定部の展開時の右側模式図である。詳細には、安全シート1は、自動車シートに取り付けられるように構成され、ここで、ベース100の左側及び右側の底部にそれぞれ縦方向Lに沿って延びるレールが設けられ、固定部110は、例えば、自動車シートの固定部材の形状に対応する中空部材である。この実施形態では、固定部110の数は2つであり、2つの固定部110はそれぞれ左側と右側のレールにスライド可能に設けられている。これにより、ユーザーは、自動車用シートの固定部材に固定部110を組み付けて、安全シート1を固定することができる。使用後、ユーザーは固定部110を固定部材からラッチ解除するだけで、安全シート1を自動車から取り外すことができる。言い換えれば、安全シート1のベース100は、固定部110を介して自動車シートに選択的に固定することができる。
【0070】
図2及び図4を参照し、ここで、図4図1の安全シートの固定部と支持脚が完全に展開されたときの概略右側面図である。好ましくは、支持脚300は、支持部310と、スリーブ部330と、延在部340とを含む。ここで、支持部310は支持脚300の端部に配置され、延在部340の少なくとも一部がスリーブ部330に挿入されている。支持部310は、支持脚300の延在方向に沿って伸縮することができる。ユーザーは、延在部340をスリーブ部330に挿入したり、スリーブ部330から延在部340を突出したりすることができ、支持部310を自動車の後部座席ペダルに当てたりすることができ、安全シート1を自動車シートに安定して固定することができる。
【0071】
また、この実施形態における本体200は、ベース100に異なる方法で組み付けることができる。図5を参照し、これは、図1における安全シートの本体がベース上に別の方向に配置されているときの右側の模式図である。具体的には、ベース100には、縦方向Lに組み立てるための複数の孔が形成されており、本体200は、底部に孔の形状に対応する凸柱を有している。乗客が大きい子供である場合、ユーザーは本体200の凸柱をベース100の孔からラッチ解除し、凸柱が別の孔に係合されるように本体200を回転させ、本体200をベース100に元の組み立て方向とは反対の方向に取り付け直すことができる。好ましくは、ベース100と本体200との接触面は円弧状の表面であり、制限溝を形成し、本体200がベース100に組み付けられている場合には、制限溝に沿って縦方向Lに小範囲でスライドして乗り角を調整することができる。この部分は本願の核心技術の重点ではないので、ここでは詳しく述べない。
【0072】
図6を参照し、これは図1の安全シートの折り畳み状態の右側の模式図である。この実施形態における安全シート1は、展開状態と折り畳み状態とを切り替えることができる。子供が安全シート1を使用する必要がある場合、ユーザーは、図1~5に示すように、支持脚をベース100に対して展開することができる。安全シート1が使用後に収納される場合、支持脚300は、図6に示すように、ベース100に対して折り畳むことができる。したがって、安全シート1が占める全体積を小さくすることができるだけでなく、安全シート1の寸法に関する仕様を満たすことができるので、使用がより便利になる。
【0073】
次に、支持脚300がベース100に対してどのように折り畳まれるかについて詳細に説明する。図7図8を参照し、ここで、図7図1の安全シートの別の角度の概略斜視図であり、図8図7のX-X断面に沿った概略断面図である。図示するように、この実施形態における安全シート1は、スライド部材400をさらに含み、スライド部材400は、ベース100の底部にスライド可能に設けられ、支持脚300がスライド部材400に枢動可能に接続されている。詳細には、ベース100は底部に収容スペースSを形成し、支持脚300の少なくとも一部及びスライド部材400は収容スペースSに選択的に収容される。また、スライド部材400は、本体部410を含み、本体部410に開口Oが形成され、スライド部材400に支持脚300の一部が開口Oを介して選択的に収容されている。そのため、ユーザーが安全シート1の支持脚300を使用する必要がある場合には、スライド部材400をベース100に対して収容スペースSから出してスライド可能であり、支持脚300はスライド部材400に対して図1に示すような展開状態に枢動可能である。ユーザーが支持脚300を使用する必要がない場合、支持脚300は開口Oを介してスライド部材400内に回転することができ、スライド部材400は収容スペースSにスライドすることができ、図6に示すような折り畳み状態を形成することができる。
【0074】
また、展開状態において、スライド部材400が赤ちゃんの足の内側からの押圧力によって収容スペースSに引っ込むのを防止するために、好ましくは、安全シート1は、ベース100に枢動接続するラッチ部材500をさらに備え、スライド部材400は、位置決め部420を含み、そして、ラッチ部材500は、位置決め部420に選択的にラッチされる。図8に示すように、スライド部材400は、ベース100に対して縦方向Lに沿ってスライド可能であり、支持脚300は、縦方向Lにおいてスライド部材400の前端に枢動接続され、ラッチ部材500及び位置決め部420は、縦方向Lにおいてスライド部材400の後端に設けられている。したがって、スライド部材400がベース100に対してスライドし、支持脚300がベース100に対して展開されると、ラッチ部材500はスライド部材400の縦方向Lにおける後端に位置決め部420と互いにラッチし、スライド部材400を展開状態の位置に固定する。好ましくは、ベースは、少なくとも1つの制限部材130をさらに含み、ここで、制限部材130は、例えば、位置決めピン又は凸柱であり、スライド部材400の本体部410には、少なくとも1つのスライドスロット412が形成されている。スライドスロット412の数と位置は、制限部材130に対応し、制限部材130はスライドスロット412にスライド可能に設けられ、これにより、スライド部材400のスライド方向を案内し、スライドストロークを制限する。
【0075】
また、この実施形態における安全シート1は、支持脚300がベース100に対して折り畳まれたときにスライド部材400を自動的にラッチ解除する機能も有する。図9及び図10を参照し、ここで、図9図8の支持脚の折り畳み中の安全シートの概略図であり、図10図8の安全シートの支持脚が完全に折り畳まれたときの概略図である。図示するように、支持脚300は、ラッチ解除部320を含み、ラッチ解除部320は、例えば、支持脚300の外周に位置する環状フランジであり、前記ラッチ解除部320の枢動経路にラッチ部材500が配置されている。このような構成により、支持脚300が図8に示す展開状態の位置から図9の位置を時計回りに通過してスライド部材400の本体部410に最終的に回転すると、ラッチ解除部320がラッチ部材500に当接し、これにより、ラッチ部材500が位置決め部420の縦方向Lの後端からに一時的にずれることにより、ラッチ部材500とスライド部材400とが互いにラッチすることがなくなり、スライド部材400が収容スペースS内にスライド可能となり、他の実施形態では、ラッチ解除部320は、支持部310と一体化されていてもよく、つまり、支持脚300がスライド部材400内に回動するときに、支持部310を介してラッチ部材500に当接させてラッチ解除を実行し、同様の効果を実現することもできる。
【0076】
なお、支持脚300がスライド部材400内に回転する際にユーザーの指や他の部分が支持脚300とスライド部材400に挟まれるのを防止するために、好ましくは、安全シート1は、保護部材600をさらに含み、保護部材600は、例えば、円弧状の表面610を有する円弧状の中空筐体、そして、スライド部材400に枢動接続され、支持脚300とスライド部材400との間に配置されている。したがって、支持脚300がスライド部材400内に時計回りに回転すると、保護部材600は重力の作用により、スライド部材400の内縁に沿って支持脚300とスライド部材400との間のギャップに枢動し、そして、ユーザーの指や他の部分がギャップに突き出たときに挟まれるのを防止する。また、支持脚300がスライド部材400から回転すると、支持脚300の上端(支持部310に対して端部)が自動的に保護部材600を図8及び図9に示す位置に押し戻す。
【0077】
一方、この実施形態では、ベース100はさらにストッパ部120を備え、ストッパ部120は、例えばバッフル、ベース100の縦方向Lの後端に配置され、支持脚300の前端からベース100の後端までの距離は、例えば、365mm~535mmの間、また、支持脚300が折り畳まれると、ベース100の底部から本体200の頂部までの距離は、例えば、715mm~752mmの間であり、ベース100の高さは、例えば155mm~325mmの間である。このようなサイズにより、安全シート1は各種の乗用車に適している。一方、安全シート1が折り畳み状態にある場合、支持脚300の支持部310及びラッチ解除部320近い一端は、ストッパ部120によって遮られ、ベース100に対して枢動することなく、安全シート1は折り畳み状態に保持され、ベース100の底部は平坦に保持される。
【0078】
次に、安全シート1の操作手順の完全な説明を行う。図7図11も参照し、ここで、図11図7の安全シートの支持脚が完全に折り畳まれたときの概略斜視図である。まず、安全シート1が展開状態にあるときには、スライド部材400の縦方向Lの後端に位置する位置決め部420がラッチ部材500によって制限され、そして、ベース100に対して突出した位置に保持される。ユーザーが安全シート1を折り畳もうとすると、支持脚300はスライド部材400内に回転することができる。このとき、ラッチ解除部320は、ラッチ部材500に当接して、それがスライド部材400の縦方向Lの後端からにずれて、スライド部材400とラッチされない。このとき、ユーザーは、制限部材130がスライドスロット412の縦方向Lの前端に突き当たるまで、支持脚300が収容されたスライド部材400を縦方向Lとは反対方向に沿って収容スペースS内にさらにスライドさせることができると同時に、支持足300の支持部310に近い一端がストッパ部120によって遮られて収容スペースSに残され、図11に示すような状態が形成される。
【0079】
ユーザーが支持脚300をベース100に対して再び展開させたい場合には、スライド部材400をベース100に対して縦方向Lに沿ってスライドさせ、支持脚300を本体部410から回転すればよい。 このとき、ラッチ部材500は、ラッチ解除部320と本体部410に当接されないので、ラッチ部材500は、再び、位置決め部420の縦方向Lの後端に回動され、支持脚300とスライド部材400とを展開された状態の位置に維持する。
【0080】
図12及び図13を参照して説明すると、図12は本発明の第2の実施形態に係る安全シートの概略背面図であり、図13図12のY-Y断面に沿った概略断面図である。この実施形態に係る安全シート1は、第1の実施形態に係る安全シート1と同様であり、両者の主な相違点は、この実施形態に係るラッチ部材500aがベース100にスライド可能に配置されていることである。
【0081】
詳細には、この実施形態におけるラッチ部材500aの数は、例えば2つであり、2つのラッチ部材500aは、スライド部材400の左右両側にそれぞれ配置されている。さらに、安全シート1は、ラッチ弾性体510aをさらに含み、ラッチ弾性体510aは、例えば、線形特性ばねであり、ラッチ部材500aとベース100との間に配置されている。支持脚300がスライド部材400に対して折り畳まれると、支持脚300の一部がラッチ部材500aに当接して、ラッチ部材500がそれぞれベース100の左側と右側に向かって図12に破線で示す位置に後退し、スライド部材400を妨げることはない。また、ラッチ部材500aの後退過程において、ラッチ弾性体510aも同時に変形し弾性力が蓄積される。従って、支持脚300がスライド部材400から回転すると、ラッチ部材500aは直ちにリセットされ、スライド部材400を展開位置に再度に制限することができる。
【0082】
図14を参照し、図14は本発明の第3の実施形態の安全シートのY-Y断面に沿った概略断面図である。この実施形態における安全シート1は、第2の実施形態の安全シートと同様であり、両者の相違点は、この実施形態のラッチ部材500bがベース100に枢動接続され、ラッチ部材500の枢動方向がベース100の底面に平行であることである。
【0083】
詳細には、この実施形態におけるラッチ部材500bは、ラッチ部材500bがベース100に対して回転可能になるように、それぞれピボット520bを介してベース100に枢動可能に接続されている。また、この実施形態における安全シート1は、例えばねじりばねであるラッチ弾性体510bを備え、ラッチ部材500bが図14に破線で示す位置に枢動すると、このねじりばねは変形して弾性を蓄積することができる。このような構成により、第2の実施形態における安全シート1と同様の効果を奏することもできる。
【0084】
図15図18を参照し、ここで、図15は本発明の第4の実施形態の安全シートの底面図、図16図15の安全シート内部部品の斜視図、図17図16の別の角度の概略斜視図、図18図17のストッパ部材とブラケットのラッチ解除の概略斜視図である。この実施形態における安全シート1は、第1の実施形態における安全シート1とほぼ同様であり、これらの主な違いは、この実施形態における安全シート1が位置決めロック800をさらに含み、ベース100は、ブラケット140をさらに含み、スライド部材400aがブラケット140にスライド可能に設けられている。
【0085】
詳しくは、ユーザーが支持脚300をベース100から引き出したり展開したりする際の利便性を向上させるために、この実施形態の安全シート1は、位置決めロック800によって支持脚300をロック状態に制限し、位置決めロック800が支持脚300のロック状態を解除すると、支持脚300をスライド部材400aによって自動的にラッチ解除位置までスライドさせ、使用状態まで回動させて展開させることができる。 図15及び図16に示すように、この実施形態におけるブラケット140の数は、例えば2つであり、2つのブラケット140がベース100上に固定され、スライド部材400aは、安全シート1の前端部に近いブラケット140の延在部分に沿ってスライド可能である。好ましくは、ブラケット140及びスライド部材400aはそれぞれ金属から選択された材料からなり、支持脚300の使用時にブラケット140及びスライド部材400aによって提供される支持強度を向上させるために、安全シート1は補強部材150をさらに含み、補強部材150は、例えば、ブラケット140の形状と協働するアルミ押し出し部材であり、ブラケット140とスライド部材400aとの間に配置され、支持脚300が繰り返し使用されることによりスライド部材400aがブラケット140を摩耗したり、ブラケット140から脱落したりすることを防止するようになっている。
【0086】
また、上述した支持脚300の自動スライド機能を実現するために、この実施形態の支持脚300は、ピボット360を介してスライド部材400aに枢動可能に接続されており、安全シート1は、補助弾性体160をさらに含み、補助弾性体160は、例えば、一端がベース100に接続され、他端がスライド部材400aに接続された線形特性ばねであり、補助弾性体160の延在方向は、ブラケット140の延在方向(すなわち、縦方向L)と平行である。従って、支持脚300が位置決めロック800によってロックされると、補助弾性体160は伸長状態となって弾性力を蓄積し、位置決めロック800によって支持脚300のロックが解除されると、補助弾性体160は、蓄積された弾性力によってスライド部材400aをブラケット140の延在方向に沿って展開位置までスライドさせ、支持脚300が自重によってピボット360に対して展開状態まで回動するようになっている。
【0087】
図17に示すように、好ましくは、ブラケット140上にストッパピン142が配置され、スライド部材400a上にスライドスロット412aが配置され、ストッパピン142がスライドスロット412a内にスライド可能に配置される。 このような構成により、スライド部材400aのスライドストロークが制限されることができ、補助弾性体160の弾性力によってスライド部材400aがブラケット140から完全にスライドすることを防止することができる。 さらに、使用中にスライド部材400aがブラケット140に沿って再びスライドするのを防止するために、好ましくは、安全シート1は、ストッパ部材700をさらに含み、ストッパ部材700は、スライド部材400a上にスライド可能に配置され、ブラケット140に対して選択的に当接する。
【0088】
具体的には、安全シート1は、さらに、ストッパ弾性体710を含み、ストッパ弾性体710は、例えば線形特性ばねであり、スライド部材400aとストッパ部材700とに接続されている。一方、ストッパピン430はスライド部材400aに設けられ、長孔720はストッパ部材700に形成され、ストッパピン430は長孔720にスライド可能に設けられている。したがって、スライド部材400aが補助弾性体160によって動かされてストッパ部材700が配置する部分がブラケット140に対してスライドすると、ストッパ部材700はストッパ弾性体710の弾性力によって下方向にスライドし、その後、スライド部材400aがブラケット140に沿って再び滑り込むのを防止するために、ブラケット140と補強部材150の端部Eの前部に当接する。ユーザーが支持脚300とスライド部材400aをベース100に収容したい場合、図18に示すように、ロック解除方向Rに沿ってストッパ部材700を押し上げるだけで、ストッパ部材700がブラケット140と補強部材150の端部Eに当接することがなくなり、その後、支持脚300とスライド部材400aとをブラケット140に沿って押し込むことができる。
【0089】
図19~24を参照し、図19は本発明の第5の実施形態に係る安全シートの下面模式図、図20図19における位置決めロックの斜視模式図、図21及び図23はそれぞれ図19に示す安全シートのロック状態及びロック解除状態におけるZ-Z断面の模式断面図、図22及び図24は、それぞれ図20及び図22の部分拡大模式図である。この実施形態における安全シート1は、第4の実施形態の安全シートと同様であり、両者の相違点として、この実施形態の位置決めロック800はロックキング部810を含み、位置決めロック800と支持脚300とはロックキング部810を介して互いにラッチされ、また、支持脚300は、折り畳み位置から使用位置に直接枢動可能である。
【0090】
図20図24に示すように、安全シート1は、位置決めロック800をさらに含み、位置決めロック800は、ベース100に設けられ、ロックキング部810を含み、支持脚300の底端にロック部350を有する。この実施形態では、ロックキング部810は、例えばロックピンであり、ロック部350は、ロックピンに対応するロック孔であるが、本発明はこれに限定されない。実際の必要に応じて、ロック孔は位置決めロック800に設けられてもよく、ロックピンは支持脚300に設けられてもよく、また、ロックキング部810とロック部350は選択的に互いにロックすることができる。
【0091】
詳細には、位置決めロック800がロック位置にある場合、ユーザーは、ロックキング部810とロック部350とが互いにラッチされて支持脚300をロックするように、支持脚300をピボット360に沿って折り畳み位置に枢動することができる。好ましくは、ロックキング部810及びロック部350の少なくとも1つには、ガイド部が形成されている。この実施形態では、例えば、ロックキング部810はガイド部812を有し、ガイド部812は、ガイド傾斜面であり、また、ロックキング部810とロック部350とは、ガイド部812を介して互いに当接してラッチされる。ユーザーが支持脚300を折り畳み位置に押し込むと、ロック部350の上端がガイド部812に当接してロックキング部810を越え、ロックキング部810にラッチすることができる。ユーザーが支持脚300のロック状態を解放しようとする場合、ロックキング部810がロック部350に互いにラッチされなくなり、支持脚300がベース100に対して展開できるように、縦方向Lとは反対方向に位置決めロック800をロック解除位置に移動するだけでよく、そして、支持脚300は、スライド部材400aを介して使用状態の位置までスライド可能である。
【0092】
また、位置決めロック800が現在にロック位置又はロック解除位置にあることをユーザーに確信させるために、この実施形態における位置決めロック800は、ユーザーが異なる位置間の切り替えを実行する際にタッチフィードバックを提供することができる。図20図25を同時に参照し、ここで、図25図19の部分拡大模式図である。図20に示すように、位置決めロック800は、例えば弾性体である位置決め突起820をさらに含み、ベース100は、収容シート170をさらに含み、収容シート170に切欠き172が形成され、そして、位置決めロック800は、収容シート170に配置され、位置決め突起820は、切欠き172に選択的にラッチされる。
【0093】
具体的には、この実施形態では、切欠き172の数は例えば4個であり、4個の切欠き172はそれぞれ収容シート170の両側に形成されている。ユーザーが位置決めロック800をロック位置からロック解除位置に移動するか、ロック解除位置からロック位置に移動しようとすると、位置決め突起820が収容シート170の壁面に当接し、その際、ユーザーは移動時に強力に力を加える必要があり、位置決め突起820が壁面を越えて他の切欠き172にラッチされるようにする。このような構成により、外力の干渉により位置決めロック800が容易にロック又はロック解除されることがなく、ユーザーは操作中にタッチフィードバックを通じて位置決めロック800の現在位置を知ることができ、使用の利便性が向上する。
【0094】
図26図28を参照し、ここで、図26は本発明の第6の実施形態に係る安全シートの概略斜視図、図27図26における安全シートのベースと本体の概略斜視図、図28図26に示す安全シートの支持脚、ケースと補助ブラケットの概略斜視図である。この実施形態における安全シート1は、第4の実施形態における安全シート1と同様であり、相違点として、この実施形態における支持脚300がベース100に対して取り外すことができる。
【0095】
詳細には、ユーザーが支持脚300を使用しない場合に支持脚300を安全シート1から取り外す柔軟性を提供するために、この実施形態におけるベース100と支持脚300とは、選択的に互いにラッチすることができる。図28図32を併せて参照し、ここで、図29図28の部分拡大模式図、図30図26の安全シートの概略右側断面図、図31図30の安全シートの補助ブラケットがロック位置にあるときの部分拡大原理図、図32図31の安全シートのベースからの補助ブラケットのロック解除時の概略図である。この実施形態の安全シート1は、第4の実施形態の安全シート1とは異なり、スライド部材400aを有さず、ケース400bと補助ブラケット140aとを含み、ケース400bがベース100の外側に配置され、支持脚300がケース400bに回動可能に接続される一方、補助ブラケット140aがベース100上にスライド可能に配置され、ケース400bに接続されている。したがって、ケース400b及びケース400bに回動可能に接続された支持脚300は、補助ブラケット140aを介してベース100にスライド可能に配置することができる。
【0096】
さらに、補助ブラケット140aはラッチ操作部材144を含み、ラッチ操作部材144は、例えば、ボタンであり、ベース100にはラッチ孔180と開口が形成されている。そして、補助ブラケット140aは開口に挿入される。ユーザーが補助ブラケット140と共に支持脚300を使用位置までスライドさせると、ラッチ操作部材144がラッチ孔180にラッチされるので、支持脚300は使用位置に固定され、自由にスライドすることができない。さらに、ユーザーが支持脚300を使用する必要がないときには、ラッチ操作部材144を押してラッチ孔180から離間させ、同時に補助ブラケット140aとケース400bとをベース100の前端の開口に向けてスライドさせることができる。このとき、補助ブラケット140aとケース400bはベース100から完全に分離することができる。換言すれば、ラッチ操作部材144を介してラッチ孔180に選択的にラッチされることで、支持脚300をベース100から取り外すことができ、ユーザーに使用の自由度を提供することができる。
【0097】
図33及び図34を参照し、図33は、図27の安全シートのシールド部材がシールド位置に移動されたときの概略透視図であり、図34は、図33の安全シートの内部部材の概略斜視図である。なお、この実施形態の安全シート1は、シールド部材190をさらに含み、シールド部材190は、ベース100に回動可能に接続され、開口に隣接している。例えば、この実施形態では、シールド部材190は、ベース100に直接枢動可能に接続されている。ユーザーは、支持脚300をベース100から取り外した後、開口の露出による安全シート1の外観の不具合を回避したり、幼児が誤って開口に指を挿入して挟まれたりすることを防止したりするために、ユーザーがシールド部材190をシールド位置に回動させて開口を覆うようにすることができ、ベース100の外観上の一体性を向上させることができるとともに、幼児の怪我を防止することができる。
【0098】
図35及び図36を参照し、図35は、本発明の第7の実施形態に係る安全シートの内部構成を示す概略透視図であり、図36は、図35の概略右側断面図である。 この実施形態に係る安全シート1は、第1の実施形態に係る安全シート1と同様であり、両者の主な相違点は、この実施形態に係る安全シート1が、スライド部材400と支持脚300とを展開位置でロックするための位置決め部420aをさらに含むことである。
【0099】
詳細には、この実施形態における位置決め部420aは、スライド部材400上に配置され、ベース100に対してスライド部材400とともにスライド可能である。 図36に示すように、安全シート1は、位置決め弾性体422をさらに含み、位置決め弾性体422は、例えば、バネであり、位置決め部420aとスライド部材400との間に配置される。従って、スライド部材400のスライド過程において、位置決め部420aは、位置決め弾性体422の弾性力を受けて、ベース100の上壁面の下縁に当接する。スライド部材400がベース100に対して展開位置までスライドすると、スライド部材400とベース100との間にギャップCが形成され、位置決め部420aは、位置決め弾性体422の弾性力によってギャップCに跳ね返りギャップCにラッチする同時に、スライド部材400とベース100と当接し、スライド部材400と支持脚300とが展開位置でロックされる。しかしながら、他の可能な実施形態においても、位置決め部420aは、第6の実施形態のようにケース400bに配置されてもよく、あるいは、位置決め部420aは、スライド部材400及びベース100の一方に対してのみ当接していてもよく、さらに、安全シート1は、位置決め弾性体422を含まず、代わりに、選択的なラッチ効果を達成するために、位置決め部420aを作るために弾性材料を使用してもよく、これは、本発明において限定されない。
【0100】
なお、この実施形態において、安全シート1は、枢動弾性体424をさらに含み、枢動弾性体424は、例えば、ねじりばねであり、支持脚300とスライド部材400との間に配置されている。したがって、スライド部材400がベース100に対して展開位置までスライドすると、支持脚300は、枢動弾性体424の弾性力によってスライド部材400から展開状態に自動的に遷移することになり、ユーザーにとって安全シート1の使用がより便利になる。
【0101】
また、従来技術と比較して、支持脚300がベース100に対してスライド可能かつ回動可能に接続されているので、安全シート1を使用しない又は支持脚300を使用する必要がないときには、支持脚300をベース100に対して回動自在かつスライド自在に折り畳むことができ、使用の自由度の向上、サイズ関連仕様への適合、占有体積の低減といった効果を奏することができる。
【0102】
以上、本発明を最良の実施形態に即して説明した。 しかしながら、本発明は、上記に開示された実施形態に限定されるものでは決してなく、本発明の要旨に基づく種々の変形例や均等な組み合わせを包含するものであればよい。
【符号の説明】
【0103】
安全シート1
ベース100
固定部110
ストッパ部120
制限部材130
ブラケット140
補助ブラケット140a
ストッパピン142
ラッチ操作部材144
補強部材150
補助弾性体160
収容シート170
切欠き172
ラッチ孔180
シールド部材190
本体200
支持脚300
支持部310
ラッチ解除部320
スリーブ部330
延在部340
当接部342
ロック部350
ピボット360
スライド部材400、400a
ケース400b
本体部410
スライドスロット412、412a
位置決め部420、420a
位置決め弾性体422
枢動弾性体424
ストッパピン430
ラッチ部材500、500a、500b
ラッチ弾性体510 、510b
ピボット520b
保護部材600
円弧面610
ストッパ部材700
ストッパ弾性体710
長孔720
位置決めロック800
ロックキング部810
ガイド部812
位置決め突起820
ギャップC
端部E
縦方向L
開口O
ロック解除方向R
収容スペースS
断面X-X、Y-Y、Z-Z
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
【国際調査報告】