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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】接続装置および吊り下げアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16B 2/16 20060101AFI20240709BHJP
   F16B 2/14 20060101ALI20240709BHJP
   F16B 1/00 20060101ALI20240709BHJP
   E04B 9/18 20060101ALN20240709BHJP
【FI】
F16B2/16 A
F16B2/16 Z
F16B2/14 Z
F16B1/00 A
E04B9/18 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580412
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-06
(86)【国際出願番号】 IB2022055874
(87)【国際公開番号】W WO2023275689
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】2109262.2
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2109264.8
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2209226.6
(32)【優先日】2022-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2209230.8
(32)【優先日】2022-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイビス、サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ホワイト、サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】サンダーランド、オリバー
【テーマコード(参考)】
3J022
【Fターム(参考)】
3J022EA42
3J022EB14
3J022EC13
3J022FB04
3J022FB07
3J022FB12
3J022GA04
3J022GB01
3J022GB04
3J022GB05
(57)【要約】
接続装置は、支持部材(12)と、支持部材(12)を細長い部材(14)に固定するための固定構成(16)とを備える。固定構成(16)は、内部収束壁構成(42)を有する本体(36)を備えるクランプ構成を備える。収束壁構成(42)は、それを通して細長い部材(14)を受け入れるための通路(44)を規定する。クランプ構成は、通路(44)にクランプ部材(48)をさらに含んでいる。クランプ部材(48)は、細長い部材(14)をクランプするために、通路(44)に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続装置であって、
支持部材と、
前記支持部材に取り付けられたカートリッジとを備え、前記カートリッジは、細長い吊り下げ部材を前記支持部材に接続するための締結構成を備える、接続装置。
【請求項2】
前記締結構成は、内部収束壁構成を有する本体を備えるクランプ構成を備え、前記収束壁構成は、それを通して前記細長い部材を受け入れるための通路を規定し、
前記クランプ構成は、前記通路内にクランプ部材をさらに含み、
前記クランプ部材は、前記細長い部材をクランプするように前記通路に沿ってクランプ方向に移動可能である、請求項1に記載の接続装置。
【請求項3】
前記締結構成は、前記クランプ部材に前記通路内で前記細長い部材をクランプさせるように前記クランプ部材を前記壁構成の内側に収束する方向に付勢する付勢部材を備える、請求項2に記載の接続装置。
【請求項4】
前記締結構成は、複数の前記クランプ部材を備える、請求項3に記載の接続装置。
【請求項5】
前記締結構成は、単一のクランプ部材を備える、請求項3に記載の接続装置。
【請求項6】
前記付勢部材は、前記通路内で前記細長い部材をクランプするように、前記壁構成の前記内側に収束する方向に前記クランプ部材または各クランプ部材を付勢するように構成されている、請求項3、4または5に記載の接続装置。
【請求項7】
前記付勢部材に反力を加える反応部材をさらに含む、請求項3から6のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項8】
前記付勢部材は、前記反応部材と前記クランプ部材または各クランプ部材との間に配置されている、請求項7に記載の接続装置。
【請求項9】
前記締結構成は、前記クランプ部材または各クランプ部材が担持されるキャリッジを備え、前記キャリッジは、前記壁構成の前記内側に収束する方向に前記通路に沿って移動可能である、請求項7または8に記載の接続装置。
【請求項10】
前記キャリッジは貫通孔を規定し、それによって、前記細長い部材が前記通路を通して受け入れられるとき、前記細長い部材は前記孔を通って延びる、請求項9に記載の接続装置。
【請求項11】
前記締結構成は、前記クランプ部材または各クランプ部材を前記細長い部材のクランプから解放するための解放部分を含み、前記解放部分は、前記キャリッジに設けられる、請求項9または10に記載の接続装置。
【請求項12】
前記付勢部材は、弾性付勢部材を備える、請求項3から11のいずれかに記載の接続装置。
【請求項13】
前記締結構成は、前記支持部材に受け入れられる、請求項2から12のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項14】
前記クランプ部材または各クランプ部材は、ボール、ローラ、または楔を備えてもよい、請求項2から13のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項15】
前記本体は、主要部と、前記主要部上のフランジ部分とを有し、前記フランジ部分は、前記支持部材の端部を係合する、請求項2から14のいずれか1項に記載の接続装置。
【請求項16】
前記締結構成は、前記クランプ構成が収容されるハウジング構成を備え、前記ハウジング構成は、対向する第1および第2の開口を規定する、請求項2から15のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項17】
前記ハウジング構成は、第1および第2のハウジング部分を備え、前記第1のハウジング部分は、壁構成の第1の領域を受け入れ、前記第2のハウジング部分は、前記壁構成の第2の領域を受け入れる、請求項16に記載の接続装置。
【請求項18】
壁構成は、前記第2の開口に向かって収束し、前記壁構成は、前記クランプ部材または各クランプ部材が前記細長い部材をクランプするクランプ領域を有し、前記クランプ領域は、保持領域から前記第2の開口に向かって収束する、請求項16または17に記載の接続装置。
【請求項19】
壁構成は、対向するクランプ壁部分を有し、前記クランプ部材または各クランプ部材は、前記対向するクランプ壁部分の間で前記細長い部材をクランプするように配置される、請求項2から18のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項20】
前記対向するクランプ壁部分は、前記細長い部材と係合するための第1のクランプ壁部分と、前記クランプ部材を前記細長い部材とクランプ係合するよう付勢するための第2のクランプ壁部分とを備える、請求項19に記載の接続装置。
【請求項21】
前記支持部材は、互いに対して横方向に配置された中央支持部分および側部支持部分を有し、前記中央支持部分は、前記支持部材が第1の向きにあるときに前記細長い部材を挿入することができるアパーチャを規定する、請求項2から20のいずれか一項に記載の接続装置。
【請求項22】
前記側部支持部分は、支持体が第2の向きにあるときに前記細長い部材を挿入することができる第2のアパーチャを規定する、請求項21に記載の接続装置。
【請求項23】
前記支持部材は、前記側部支持部分のそれぞれの自由縁に戻り部分を有し、前記本体は、前記支持部材によって受け入れられたときに前記戻り部分に配置される、請求項21または22に記載の接続装置。
【請求項24】
前記支持部材は、端部領域を有し、前記端部領域は、前記締結構成を受け入れる空間を規定する、請求項21、22、または23に記載の接続装置。
【請求項25】
請求項1から24のうちのいずれか一項に記載の接続装置と、細長い部材とを備える吊り下げアセンブリ。
【請求項26】
内部収束壁構成を有する本体を備える、クランプ構成を備え、前記収束壁構成は、それを通して細長い部材を受け入れるための通路を規定し、
前記クランプ構成は、前記通路内にクランプ部材をさらに含み、
前記クランプ部材は、前記細長い部材をクランプするように、前記通路に沿ってクランプ方向に移動可能である、締結構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続装置に関する。本発明は吊り下げアセンブリに関する。排他的ではないが、より具体的には、本発明は、吊り下げアセンブリにおいて使用するための接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パイプおよびケーブルトレイを、滑らかなロッドまたはねじ付きロッドに締結されたブラケットまたは支柱等の支持部材によって、屋根または天井から吊り下げることが知られている。支持部材をロッドに取り付けるには、ナットをロッドにねじ込む必要がある。
これは時間がかかる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一般的な態様によると、接続装置が設けられ、
支持部材と、
支持部材に取り付けられたカートリッジとを備え、カートリッジは、細長い吊り下げ部材を支持部材に接続するための締結構成を備えている。
【0004】
カートリッジは、締結構成のためのハウジングを含んでいてもよい。
【0005】
本発明の一態様によれば、締結構成が設けられ、
内部収束壁構成を有する本体を備えるクランプ構成を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ構成は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0006】
本発明のまた別の態様によると、接続装置が提供され、
支持部材と、
支持部材を細長い吊り下げ部材に締結するための締結構成とを備え、
締結構成は、内部収束壁構成を有する本体を備えるクランプ構成を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ構成は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0007】
本発明のさらに別の態様にしたがうと、上記で説明したような接続装置と、細長い吊り下げ部材とを備える吊り下げアセンブリが提供される。
【0008】
支持部材は、物品を支持するためのものであってもよい。締結構成は、支持部材に受け入れられてもよい。締結機構は、支持部材の端部領域を受け入れてもよい。
【0009】
接続装置はまた、カートリッジを含んでもよい。吊り下げアセンブリは、カートリッジを含んでもよい。カートリッジは、締結構成を備えてもよい。カートリッジは、クランプ構成が収容されるハウジングを含んでもよい。
【0010】
接続装置は、締結構成の2つを備えてもよい。締結構成のそれぞれは、支持部材のそれぞれの対向する端部領域に受け入れられてもよい。あるいは、接続装置は、吊り下げアセンブリを提供するために、さらなる支持部材に受け入れ可能であってもよい。接続装置は、さらなる支持部材の1つの端部領域に収容可能であってもよい。さらなる接続装置は、さらなる支持部材の対向する端部領域に受け入れ可能であってもよい。
【0011】
本発明の別の態様によれば、吊り下げアセンブリが提供され、
物品を支持するための支持部材と、
細長い吊り下げ部材と、
支持部材を細長い吊り下げ部材に締結するための締結構成とを備え、
締結構成は、収束壁構成を有する本体を備えるクランプ構成を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ構成は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0012】
支持部材は、支柱、棒、梁、またはブラケットなどの支持体であってもよい。クランプ構成は、クランプ機構であってもよい。接続装置は、コネクタであってもよい。締結構成は、締結具であってもよい。
【0013】
本発明の別の態様によれば、締結具が提供され、
内部収束壁構成を有する本体を備えるクランプ機構を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ機構装置は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0014】
本発明の別の態様によれば、コネクタが提供され、
支持体と、
支持体を細長い吊り下げ部材に締結するための締結具とを備え、
締結具は、内部収束壁構成を有する本体を備えるクランプ機構を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ機構は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0015】
本発明の別の態様によれば、吊り下げアセンブリが提供され、
物品を支持するための支持体と、
細長い吊り下げ部材と、
支持体を細長い吊り下げ部材に締結するための締結具とを備え、
締結具は、収束壁構成を有する本体を備えるクランプ機構を備え、収束壁構成は、それを通して細長い吊り下げ部材を受け入れるための通路を規定し、
クランプ機構は、通路内にクランプ部材をさらに含み、
クランプ部材は、細長い吊り下げ部材をクランプするために、通路に沿ってクランプ方向に移動可能である。
【0016】
支持部材は、物品を支持するように構成されてもよい。締結構成は、細長い吊り下げ部材をそこに締結してもよい。吊り下げアセンブリは、締結構成の2つを備えてもよい。各締結構成は、支持部材のそれぞれの端部領域に受け入れられてもよい。
【0017】
クランプ方向は、壁構成の内部収束に向かう方向であってもよい。締結構成は、壁構成の内側に収束する方向にクランプ部材を付勢する付勢部材を備えてもよい。壁構成の内側に収束する方向へのクランプ部材の移動は、クランプ部材に、通路内の細長い吊り下げ部材をクランプさせてもよい。
【0018】
締結機構は、2つまたは3つのような複数のクランプ部材を備えてもよい。あるいは、締結構成は、単一のクランプ部材を備えてもよい。付勢部材は、壁構成の内側に収束する方向にそのクランプ部材または各クランプ部材を付勢することができる。壁構成の内側に収束する方向への複数のクランプ部材の移動は、そのクランプ部材または各クランプ部材に、通路内の細長い吊り下げ部材をクランプさせてもよい。
【0019】
そのクランプ部材または各クランプ部材は、ボール、ローラ、楔等を備えてもよい。例えば、第1の実施形態では、クランプ部材はボールを備えてもよく、第2の実施形態では、クランプ部材はローラを備えてもよい。第3の実施形態では、クランプ部材は、楔を備えてもよい。
【0020】
締結構成は、前記クランプ部材または各クランプ部材が担持されるキャリッジを備えてもよい。
【0021】
キャリッジは、壁構成の内側に収束する方向に通路に沿って移動可能であってもよい。付勢部材は、壁構成の内側に収束する方向にキャリッジを付勢してもよい。
【0022】
締結構成は、キャリッジを含んでもよい。
【0023】
複数のクランプ部材のそれぞれは、キャリッジによって担持されてもよい。第2の実施形態では、クランプ部材は、キャリッジによって担持されてもよい。第2の実施形態が2つ以上のクランプ部材を有する場合、キャリッジは、クランプ部材のそれぞれを担持してもよい。
【0024】
クランプ構成は、本体に収容されてもよい。キャリッジは、本体に収容されてもよい。付勢部材は、本体に収容されてもよい。締結構成は、カートリッジを備えてもよい。本体は、壁構成を備えてもよい。
【0025】
キャリッジは、クランプ部材を保持する保持部材を含んでもよい。保持部材は、クランプ部材を受け入れるための凹部を規定してもよい。キャリッジは、複数の凹部を規定してもよく、各凹部は、それぞれのクランプ部材を保持する。保持部材は、実質的にC字形状であり、前記凹部を規定してもよい。
【0026】
締結構成は、クランプ構成が収容されるハウジングを備えてもよい。キャリッジは、ハウジングに収容されてもよい。付勢部材は、ハウジングに収容されてもよい。締結構成は、カートリッジを備えてもよい。
【0027】
付勢部材に反力を与えるために、反応部材が設けられてもよい。反応部材は、通路の一端に配置されてもよい。
【0028】
キャリッジは、貫通孔を規定してもよい。細長い吊り下げ部材が通路を通して受け入れられるとき、細長い吊り下げ部材は、孔を通して伸張してもよい。
【0029】
本体は、主要部と、主要部上のフランジ部分とを有してもよい。フランジ部分は、支持部材の端部を係合してもよい。第1の実施形態の本体は、主要部とフランジ部分とを備えてもよい。
【0030】
締結構成は、キャリッジに反力を与えるための反応部材を含むことができる。反応部材は、通路の一端における本体に配置されてもよい。
【0031】
反応部材は、支持部材の反応構造であってもよい。反応部材の2つが提供されてもよい。反応部材のそれぞれは、反応構造のうちの1つであってもよい。
【0032】
本体は、通路と本体の外部の領域との間の連通を提供するために、実質的に対向する第1および第2の開口を規定してもよい。反応部材は、第1の開口を横切って伸張してもよい。
【0033】
通路は、反応部材を保持するための保持領域を有してもよい。保持領域は円筒形であってもよい。
【0034】
クランプ構成は、クランプコンポーネントを備えてもよい。クランプコンポーネントは、壁構成を含んでいてもよい。クランプコンポーネントは、クランプ部材をさらに含んでもよい。クランプコンポーネントは、付勢部材をさらに含んでもよい。本体は、クランプコンポーネントを収容するためのハウジングを備えてもよい。
【0035】
本体の主要部は、クランプコンポーネントおよびハウジングを備えてもよい。
【0036】
ハウジングは、第1および第2のハウジング部分を備えてもよい。第1のハウジング部分は、壁構成の第1の領域を受け入れることができる。第2のハウジング部分は、壁構成の第2の領域を受け入れることができる。第1のハウジング部分は、上側ハウジング部分を備えてもよい。第2のハウジング部分は、下側ハウジング部分を備えてもよい。
【0037】
ハウジングは、対向する第1および第2の開口を規定してもよい。第1のハウジング部分は、第1の開口を規定してもよい。第2のハウジング部分は、第2の開口を規定してもよい。通路は、第1および第2の開口と整列されてもよい。
【0038】
第1開口は、第2の開口からオフセットしてもよい。第1のクランプ壁部分は、第1の内面を有してもよい。第2のクランプ壁部分は、第2の内面を有してもよい。
【0039】
第2の内面は、中央支持部分に対して実質的に垂直に伸張してもよい。第1の内面は、第1の開口から第2の開口まで伸張してもよい。第1の内面は、中央支持部分に対して傾斜していてもよい。
【0040】
第3の実施形態では、ハウジングは、反応部材を備えてもよい。第2のハウジング部分は、反応部材を備えてもよい。反応部材は、ハウジングの第2の開口に隣接して配置されてもよい。
【0041】
ハウジングは、第1および第2のハウジング部分を壁構成に固定するための協働する固定構造を更に含むことができる。固定構造は、スナップ嵌め構造を備えてもよい。
【0042】
スナップ嵌め構造は、第1および第2のハウジング部分のそれぞれに設けられてもよい弾性フック部材を備えることができる。壁構成は、凹部を規定してもよい。弾性フック部材は、凹部によって受け入れられてもよい。
【0043】
壁構成は、対向する縁部を備えてもよい。対向する縁部は、凹部を規定してもよい。第1および第2のハウジング部分は、対向する縁部を規定することができる。弾性フック部材は、第1および第2の部分から突出してもよい。弾性フック部材は、壁構成が第1および第2のハウジング部分に受け入れられるときに、凹部に受け入れられてもよい。
【0044】
主要部は、クランプコンポーネントを受け入れることができる。主要部は、クランプコンポーネントを受け入れるための凹部を規定してもよい。望ましくは、主要部は、クランプコンポーネントがハウジングによって収容されるときにクランプコンポーネントを受け入れることができる。
【0045】
主要部は、下方に伸張できる区画を有してもよい。主要部は、細長い吊り下げ部材が通路を通して受け入れられるときに細長い吊り下げ部材が通って伸張できる外側開口を規定してもよい。外側開口は、区画によって規定されてもよい。外側開口は、第1の開口と整列されてもよい。外側開口を規定するレセプタクルの領域は、第1の開口を規定する第1のハウジング部分の領域と連続していてもよい。
【0046】
第3の実施形態の本体は、主要部上にフランジ部分を備えてもよい。本体および支持部材は、本体を支持部材にロックするためのロック構成をさらに含むことができる。ロック構成は、スナップ嵌め部材を備えてもよく、スナップ嵌め部材は、穴または凹部に受け入れ可能であり、それによって本体を支持部材にロックしてもよい。本体は、スナップ嵌め部材を備えていてよい。穴または凹部は、支持部材に形成されてもよい。
【0047】
付勢部材は、反応部材とクランプ部材との間に配置されてもよい。付勢部材は、反応部材とそのクランプ部材または各クランプ部材との間に配置されてもよい。
【0048】
付勢部材は、反応部材とキャリッジとの間に配置されてもよい。付勢部材とキャリッジとは互いに一体であってもよい。
【0049】
第3の実施形態では、付勢部材は、反応部材から伸張してもよい。付勢部材は、クランプ部材に伸長してもよい。
【0050】
ハウジングは、付勢部材を反応部材上に位置付けるための位置決め部材を含むことができる。位置決め部材は、反応部材上にラグを備えてもよい。付勢部材は、ラグの上に係合することができる。
【0051】
付勢部材は、コイルばねであってもよいばね、または板ばねなどの任意の他の適切なタイプのばねを備えてもよい。ラグは、ばねによって受け入れられて、ばねを反応部材上に位置付けることができる。
【0052】
壁構成は、第2の開口に向かって収束してもよい。壁構成は、クランプ部材が細長い吊り下げ部材をクランプすることができるクランプ領域を有することができる。クランプ領域は、保持領域から第2の開口に向かって収束してもよい。付勢部材は、キャリッジを第2開口に向けて付勢してもよい。
【0053】
壁構成は、対向するクランプ壁部分を有してもよい。クランプ部材は、対向するクランプ壁部分の間で細長い吊り下げ部材をクランプしてもよい。
【0054】
対向するクランプ壁部分は、細長い吊り下げ部材を係合するための第1のクランプ壁部分と、クランプ部材を細長い吊り下げ部材とクランプ係合するように付勢するための第2のクランプ壁部分とを備えてもよい。
【0055】
第2の実施形態では、第2のクランプ壁部分は、クランプ部材による細長い吊り下げ部材のクランプをもたらすために、キャリッジの保持部分を係合してもよい。
【0056】
第1および第2のクランプ壁部分は、第1の開口から第2の開口へと互いに向かって収束してもよい。第2のクランプ壁部分は、第1のクランプ壁部分に向かって収束してもよい。第2のクランプ壁部分は、第1のクランプ壁部分に対して鋭角に伸張してもよい。
【0057】
第3の実施形態では、壁構成は、第1のクランプ壁部分と第2のクランプ壁部分との間に伸張する接続壁部分を備えてもよい。
【0058】
キャリッジは、付勢部材から延びる取付部分を備えてもよい。取付部分は、付勢部材から保持部材まで伸長してもよい。取付部分は、実質的に平坦であってもよい。
【0059】
取付部分は、第2のクランプ壁部分を係合してもよい。取付部分は、第2のクランプ壁部分に沿って延びてもよい。取付部分は、取付部分の長さに沿って第2のクランプ壁部分と係合してもよい。
【0060】
締結構成は、細長い吊り下げ部材をクランプすることからそのクランプ部材または各クランプ部材を解放するための解放部分を含んでいてもよい。
【0061】
解放部分は、解放ボタンを備えていてもよい。解放部分は、キャリッジから突出してもよい。解放部分は、取付部分から伸張してもよい。
【0062】
第1の実施形態では、解放部分は、第2の開口を通って伸張するキャリッジの一部分を備えてもよい。ユーザは、解放部分を本体に向かって押し、それによってキャリッジをクランプ方向とは反対の方向に移動させることができる。
【0063】
第2の実施形態では、解放部分は、第2のクランプ壁部分に沿って摺動可能であってもよい摺動可能ボタンを備えてもよい。解放部分は、対向するクランプ壁部分の一方を貫通して伸張してもよい。
【0064】
第2のクランプ壁部分は、解放部分が伸張してもよいスロットを規定してもよい。ユーザは、クランプ壁部分に沿って解放部分を押し、それによって、キャリッジをクランプ方向とは反対の方向に移動させることができる。
【0065】
付勢部材は、弾性付勢部材であってもよい。弾性付勢部材は、弾性部分と足部分とを備えてもよい。足部分は反応部材を係合してもよい。弾性部分は、足部分とキャリッジとの間に伸張してもよい。弾性部分は、取付部分に伸張してもよい。
【0066】
細長い吊り下げ部材は、ロッドを備えてもよい。ロッドは円筒形のロッドであってもよい。ロッドは、平滑であっても、ねじ山付きであってもよい。代替的に、第1の実施形態において、細長い吊り下げ部材は、ワイヤ、ワイヤロープ、ケーブルまたはこれに類するものを備えてもよい。あるいは、細長い吊り下げ部材は、ストラップなどの実質的に平坦な細長い吊り下げ部材であってもよい。
【0067】
細長い吊り下げ部材は、クランプ部材によってクランプされる吊り下げ部分を有してもよい。吊り下げ物分は、実質的に平坦であってもよい。細長い吊り下げ部材は、ストラップを備えてもよい。
【0068】
吊り下げ部分は、長手方向主要軸を有してもよい。第1のクランプ壁部分は、吊り下げ部分の主軸に実質的に平行に伸張してもよい。第2の壁部分は、細長い吊り下げ部材の吊り下げ部分に向かって収束してもよい。
【0069】
細長い吊り下げ部材は、細長い吊り下げ部材の一端に締結部分を有してもよい。
【0070】
第3の実施形態では、細長い吊り下げ部材は、ワイヤ、ワイヤロープストランド、ケーブルなどの可撓性の細長い吊り下げ部材を備えることができる。あるいは、細長い吊り下げ部材は、ロッドを備えてもよく、ロッドは、平滑なロッドまたはねじ山付きロッドであってもよい。あるいは、第3の実施形態の細長い吊り下げ部材は、ストラップなどの実質的に平坦な部材を備えてもよい。
【0071】
第1の実施形態では、締結部分はねじ山を備えてもよい。締結構成は、細長い吊り下げ部材を天井または屋根部材などの上部部材に締結することができる。
【0072】
第2の実施形態では、締結部分は、吊り下げ部分に対して横方向に伸張してもよい。締結部分は、細長い吊り下げ部材が天井や屋根部材等の上部部材に締結することができるように設けられてもよい。締結部分は、ねじまたは釘などの適切な締結具と協働して、細長い吊り下げ部材を上部部材に締結することができる。
【0073】
細長い吊り下げ部材の反対側の端部は、細長い吊り下げ部材が通路内に挿入されることを可能にするようにテーパ状になっていてもよい。
【0074】
第3の実施形態では、細長い吊り下げ部材の上部領域は、例えば、GB2492203Aに開示されているような天井アンカーを使用することによって、上部部材に締結されてもよい。あるいは、細長い吊り下げ部材は、上部部材の周りにループ状にされてもよく、そしてループ部分は、クランプデバイスによって主要部に締結される。
【0075】
各実施形態の吊り下げアセンブリは、細長い吊り下げ部材の2つと、締結構成の2つと、単一の支持部材とを備えてもよい。
【0076】
支持部材は、互いに交差して配置された中央支持部と側部支持部分とを有してもよい。中央支持部分は、支持部材が第1の方位にあるときに、細長い吊り下げ部材が挿入できるアパーチャを規定してもよい。
【0077】
側部支持部分は、支持体が第2の方位にあるときに、細長い吊り下げ部品が挿入できる第2のアパーチャを規定してもよい。
【0078】
支持部材は、側部支持部分のそれぞれの自由縁に戻り部分を有することができる。各反応構造は、戻り部分を備えてもよい。第2の実施形態では、各反応構造は、側部支持部分のそれぞれの上の戻り部分であってもよい。戻り部分は、自由縁のそれぞれに沿って伸張してもよい。戻り部分は、自由縁のそれぞれの全長に沿って伸張してもよい。
【0079】
本体は、支持部材が本体を受け入れるときに、戻り部分上に載ってもよい。第3の実施形態では、区画は、戻り部分の間に配置されてもよい。
【0080】
中央支持部分は、アパーチャの2つを規定してもよい。中央支持部分は、両端を有してもよい。2つのアパーチャは、中央支持部分のそれぞれの対向する端部に規定されてもよい。
【0081】
あるいは、支持部材は管状であってもよい。支持部材は、互いに対向する第1および第2の中央支持体を有してもよい。反応構造は、第2の中心支持体であってもよい。第2の中央支持体は、第1の中央支持体によって規定されたアパーチャの反対側に2つのアパーチャを規定してもよい。
【0082】
側部支持部分は、第2のアパーチャの2つを規定してもよい。側部支持部分は、両端を有してもよい。2つの第2のアパーチャは、側部支持部分のそれぞれの両端に規定されてもよい。
【0083】
支持部材は、側部支持部分の2つを有してもよく、各側部支持部分は、中央支持部分のそれぞれの対向する縁部から伸張する。各側部支持部分は、それぞれの第2のアパーチャを規定してもよい。
【0084】
中央および側部支持部分のそれぞれは、実質的に平面状であってもよい。各側部支持部分は、第2のアパーチャの2つを規定してもよい。第2のアパーチャは、それぞれの側部支持部分の両端に規定されてもよい。
【0085】
支持部材は、端部領域を有してもよい。端部領域は、締結構成を受け入れるための空間を規定してもよい。支持部材は、対向する端部領域を有してもよい。吊り下げアセンブリまたは接続装置が締結構成の2つを有する場合、各端部領域は、締結構成のそれぞれ1つを受け入れるための空間を規定してもよい。
【0086】
キャリッジが貫通孔を備える代替実施形態では、締結構成は、キャリッジによって保持されるクランプ部材を含むことができる。締結構成は、複数のクランプ部材を含んでいてもよい。そのまたは各クランプ部材は、ボールであってもよい。
【0087】
キャリッジは、貫通孔を規定してもよい。締結構成は、バレル部材を含むことができる。バレル部材は、内部収束壁構成を有してもよい。
【0088】
壁構成は、狭くなる間隙を規定してもよい。ばねは、キャリッジを狭くなる間隙内に付勢してもよい。
【0089】
バレル部材は、キャリッジが受け入れられる空間を規定してもよい。バレル部材は、孔と整列させられた穴を規定してもよい。
【0090】
クランプ部材は、キャリッジ内の孔の周りに配置されてもよい。クランプ部材は、バレル部材によって適所に保持されてもよい。クランプ部材は、キャリッジの周りに等間隔のアレイで配置されてもよい。
【0091】
ハウジングは、外側部分および内ソケットを有してもよい。キャリッジは、ソケット内に受け入れられてもよい。バレル部材は、ソケット内に受け入れられてもよい。ソケットは、穴および孔と整列させられたアパーチャを規定してもよい。
【0092】
反応部材が設けられてもよい。反応部材は、ハウジング内にキャリッジを固定してもよい。付勢部材は、反応部材とキャリッジとの間で反応部材に配置されてもよい。反応部材は、付勢部材が配置されるプラットフォームを備えてもよい。
【0093】
反応部材は、反応部材をハウジングに固定する固定部材を備えてもよい。固定部材は、クリップであってもよい。クリップは、スナップ嵌めクリップであってもよい。クリップは、ハウジングによって規定されたスロット内に受け入れられてもよい。
【0094】
細長い吊り下げ部材は、孔を通してキャリッジによって受け入れられてもよい。細長い吊り下げ部材は、ワイヤ、ワイヤロープ、ケーブルなどの可撓性の細長い吊り下げ部材であってもよい。あるいは、細長い吊り下げ部材は、滑らかなロッドまたはねじ山付きロッドなどのロッドであってもよい。
【0095】
細長い吊り下げ部材は、キャリッジの孔を通して、および穴およびアパーチャを通して受け入れられてもよい。
【0096】
キャリッジを狭くなる間隙内へ付勢することは、そのクランプ部材または各クランプ部材を細長い吊り下げ部材とのクランプ係合状態に押し込むことができる。
【0097】
キャリッジは、細長い吊り下げ部材をクランプすることからそのクランプ部材または各クランプ部材を解放するように構成された解放部分を有してもよい。解放部分は、キャリッジの端部領域を備えてもよい。解放部分は、アパーチャから突出してもよい。解放部分は円筒形であってもよい。
【0098】
解放部分は、細長い吊り下げ部材がそのクランプ部材または各クランプ部材によってクランプされるときに、バレル部材の穴を通って伸張してもよい。
【0099】
締結構成は、解放部分を押すための作動要素をさらに含むことができる。作動要素は、ハウジングの開口を通してハウジング内に受け入れられてもよい。
【0100】
作動要素は、作動要素の対向する側部のそれぞれに突起を備えてもよい。ハウジングは、ハウジングの対向する側部のそれぞれにスロットを規定してもよい。作動要素は、ハウジング内に摺動可能に受け入れられてもよい。作動要素は、スロットのそれぞれの1つに各突起を受け入れることによって、ハウジング内に固定されてもよい。作動要素がハウジング内で摺動するとき、突起はスロット内で摺動してもよい。
【0101】
作動要素は、ボタンの形態であってもよいプッシュ部材を備えてもよい。作動要素は、支持体をさらに含むことができる。支持体は、実質的に平坦であってもよい。支持体は、プッシュ部材に対して横断方向に伸張してもよい。使用時には、支持体は実質的に水平に配置されてもよく、プッシュ部材は実質的に垂直に伸張してもよい。
【0102】
傾斜部分は、支持体から下方に伸張してもよい。一対の傾斜部分は、支持部から下方に伸張してもよい。その傾斜部分または各傾斜部分は、解放部分を係合してもよい。プッシュ部材は、非作動位置から作動位置へ移動可能であってもよい。
【0103】
作動要素は、作動位置と非作動位置との間でハウジングに対して摺動可能であってもよい。その傾斜部分または各傾斜部分は、解放部分を係合するための下部傾斜縁を有してもよい。その傾斜部分または各傾斜部分は、解放部分を横切って摺動し、そのクランプ部材または各クランプ部材が細長い吊り下げ部材から係合解放される位置へとキャリッジを押圧することができる。
【0104】
ばねが、ハウジングとプッシュ部材との間に伸張してもよい。ばねは、ソケットとプッシュ部材との間に伸張してもよい。ばねは、作動要素を作動位置から離して非作動位置へと付勢することができる。
【0105】
支持体は、作動要素の移動方向に沿って延びるスロットを規定することができる。スロットは、細長い吊り下げ部材に面する開放端を規定してもよい。作動要素が作動位置に移動するように押されるとき、細長い吊り下げ部材はスロット内に受け入れられてもよい。
【0106】
締結構成は、ロック部材を含んでもよい。ロック部材は、支持部材のアパーチャに受け入れられてもよい。ロック部材は、ハウジングの反対側上に設けられてもよい。ロック部材は、スナップ嵌めクリップを備えてもよい。アパーチャは、支持部材の側壁に規定されてもよい。
【0107】
次に、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、単なる例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0108】
図1図1は、第1の吊り下げアセンブリの上方からの斜視図である。
図2図2は、第1の吊り下げアセンブリの分解図である。
図3図3は、第1の吊り下げアセンブリの下方からの斜視図である。
図4図4は、締結構成を示す、第1の吊り下げアセンブリの1つの端部領域の断面図である。
図5図5は、締結構成を示す、図4に示された端部領域の分解部分断面図である。
図6図6は、図1に類似しているが、別の方向に支持部材を有する斜視図である。
図7図7は、第2の吊り下げアセンブリの上方からの斜視図である。
図8図8は、第2の吊り下げアセンブリの分解図である。
図9図9は、締結構成を示す、第2の吊り下げアセンブリの1つの端部領域の側断面図である。
図10図10は、締結構成を示す、図9に示す端部領域の斜視断面図である。
図11図11は、第3の吊り下げアセンブリの上方からの斜視図である。
図12図12は、第3の吊り下げアセンブリの分解図である。
図13図13は、第3の吊り下げアセンブリの接続装置構造分の側断面図である。
図14図14は、図13においてXIVと記された領域の拡大図である。
図15図15は、第1の吊り下げアセンブリの締結構成構造分の斜視図である。
図16図16は、図15に示される締結構成の分解図である。
図17図17は、図15に示される締結構成の側断面図である。
図18図18は、第4の吊り下げアセンブリの上方からの斜視図である。
図19図19は、第4の吊り下げアセンブリの分解図である。
図20図20は、第4の吊り下げアセンブリの一部を形成する、締結構成の斜視図である。
図21図21は、図20に示される締結構成の分解斜視図である。
図22図22は、図20に示される締結構成の分解側面図である。
図23図23は、第4の吊り下げアセンブリの1つの端部領域の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0109】
図面の図1から図6は、支持部材12と、2つの細長い吊り下げ部材14と、2つの締結構成16とを備える吊り下げアセンブリ10の第1の実施形態を示す。各細長い吊り下げ部材14は、締結構成16のそれぞれ1つによって支持部材12に締結される。支持部材12と締結構成16のうちの1つ以上との組み合わせは、接続装置を構成する。
【0110】
支持部材12は、対向する側縁20と対向する端部22とを有する細長い平坦な中央支持部分18を備える。支持部材12は、2つの側部支持部分24をさらに含み、各側部支持部分24は、対向する端部26を有する。
【0111】
細長い平面側部支持部分24は、中央支持部分18から伸張する。各側部支持部分24は、中央支持部18の側縁部20のそれぞれに取り付けられている。両側支持部24は、中央支持部18の側縁部20から同じ方向に延びており、これにより、支持部材12に略U字状の端部形状を与えている。
【0112】
側部支持部分24のそれぞれは、中央支持部18の側縁部20から離間した自由縁28を有する。各自由縁28には、自由縁28の長さに沿って内側に延びる折り返し構造30(図2参照)が設けられている。戻り構造30は、以下に説明するように、支持部材12内に締結構成16を保持する。
【0113】
中央支持部18は、図1に示す支持部材12の一方向において、それを通して細長い吊り下げ部材14を受け入れるための2つのアパーチャ32を規定する。アパーチャ32のそれぞれ1つは、中央支持部18の各端部22に隣接して規定される。
【0114】
各側部支持部分24はまた、2つのアパーチャ34を規定し、各アパーチャ34は、側部支持部分24のそれぞれの対向する端部26に隣接する側部支持部分によって規定される。側部支持部分24のアパーチャ34は、図6に示され、以下により詳細に説明される支持部材12の別の向きで、それを通して細長い吊り下げ部材14を受け入れる。
【0115】
締結構成16のうちの1つは、図4および図5において示されている。他の締結構成16は、これらの図に示されているものと同じである。
【0116】
各締結構成16は、ハウジングの形態の本体36を有し、それによってカートリッジを提供する。本体36は、主要部38と、主要部38の周りに伸張するフランジ40とを備える。本体36は、支持部材12の一方の端部領域41に受け入れられる。そのように受け入れられるとき、主要部38は、戻り構造30上に載り、フランジ40は、中央支持部分18および側部支持部分24の端部22、26に係合し、それによって、締結構成16を支持部材12の端部領域41に取り付ける。
【0117】
図4および図5を参照すると、主要部38は、通路44を規定する内部壁構成42を有する。主要部38の対向して整列された第1および第2の開口44A、44Bは、通路44と本体36の外側の領域との間の連通を提供する。第1および第2の開口44A、44Bは、細長い吊り下げ部材14が通路44を通して受け入れられることを可能にする。
【0118】
締結構成16は、本体36の通路44内に配置されたキャリッジ46と、キャリッジ46によって凹部50内に担持された3つのクランプ部材48とを含む。クランプ部材48は、細長い吊り下げ部材14をクランプし、それによって、細長い吊り下げ部材14を締結構成16に固定する。
【0119】
図に示される吊り下げアセンブリ10において、クランプ部材48はボールの形態である。あるいは、それらはローラまたは楔であってもよい。
【0120】
キャリッジ46は、貫通孔52を規定する。細長い吊り下げ部材14が通路44を通して受け入れられるとき、細長い吊り下げ部材14は、孔52を通って延びる。
【0121】
締結構成16はまた、反応部材54と、ばね56の形態の付勢部材とを含む。反応部材54は、第1の開口44Aを横切って通路44内に設けられている。反応部材54は、細長い吊り下げ部材14が通路44内に延びる穴58を形成する。ばね56は、反応部材54とキャリッジ46との間の通路44に設けられ、キャリッジ46を第2の開口44Bに向かって付勢する。
【0122】
キャリッジ46は、クランプ部材48が細長い吊り下げ部材14をクランプするのを解放するための解放部分60を有する。解放部分60は、キャリッジ46の円筒部を含む。解放部分60は、細長い吊り下げ部材14がクランプ部材48によってクランプされたときに、本体36の第2の開口44Bを通って延びるボタンの形態である。クランプ部材48を細長い吊り下げ部材14のクランプから解放するために、ユーザは、解放部分60を本体36に向かって押し、それによってキャリッジ46をクランプ方向とは反対の方向に移動させる。
【0123】
壁構成42は、反応部材54を保持するための円筒状の保持領域62を有する。保持領域62は、第1の開口44Aに隣接して配置される。反応部材54は、保持領域62において通路44内に保持される。
【0124】
壁構成42は、保持領域62から第2の開口44Bに向かって収束するクランプ領域64を有する。キャリッジ46は、クランプ領域64において通路44内に保持される。
【0125】
各細長い吊り下げ部材14は、ロッドを備え、一端に締結構成68を有する。図面では、締結構成68は、ねじの形態であるものとして示されているが、別のタイプの締結構成であってもよい。締結構成68は、細長い吊り下げ部材14を天井または屋根部材などの上部部材に締結する。
【0126】
あるいは、各細長い吊り下げ部材14は、ワイヤ、ワイヤロープ、ストランド、ケーブルなどの可撓性の細長い吊り下げ部材の形態である。
【0127】
細長い吊り下げ部材14の反対側の端部70は、内側にテーパ状になっており、それによって、細長い吊り下げ部材14の通路44への挿入を容易にする。
【0128】
使用時には、本体36は、支持部材12の端部領域41内に受け入れられる。図1から図3に示される1つの向きでは、支持部材12は、中央支持部分18が上方に面するように向けられる。図6に示される別の向きでは、中央支持部分18は、側面に面し、側面部材のうちの1つは、上向きに面する。
【0129】
図1から図3に示す向きでは、本体36は、各第2の開口44Bがそれぞれの端部領域41において中央支持部分18のアパーチャ32と位置合わせされるように、支持部材12の端部領域41に挿入される。各本体36の第1および第2の開口44A、44Bは、互いに位置合わせされ、これは、第1の開口44Aが中央支持部分18のそれぞれのアパーチャ32とも位置合わせされることを意味する。
【0130】
2つの細長い吊り下げ部材14が、支持部材12の中央支持部分18のアパーチャ32と整列して天井または屋根支持体に取り付けられている。支持部材12は、細長い吊り下げ部材14のテーパ状端部70が、中央支持部18のそれぞれのアパーチャ32を通って図4の矢印Aの方向に挿入されるように、細長い吊り下げ部材14に対して提示される。細長い吊り下げ部材14は、本体36の第2の開口44Bを介して通路44内に受け入れられる。
【0131】
細長い吊り下げ部材14のテーパ状端部70は、キャリッジ46によって保持されたクランプ部材48と係合し、キャリッジ46を第1の開口44Aに向かって、収束壁構成42の狭い領域から収束壁構成42のより広い領域へと押す。その結果、クランプ部材48は、テーパ状端部70によって外側に移動され、細長い吊り下げ部材14がキャリッジ46の孔52を通過することを可能にし、その結果、細長い吊り下げ部材14は、図1および図3に示されるように、本体36の第1の開口44Aから外に延びる。
【0132】
ばね56は、キャリッジ46を第2の開口44Bに向かって付勢し、収束壁構成42は、クランプ部材48を付勢して細長い吊り下げ部材14と係合させる。クランプ部材48と細長い吊り下げ部材14との緊密な係合を達成するために、細長い吊り下げ部材14は、矢印Aによって示される方向と反対の方向に引っ張られることができる。これは、キャリッジ46を同じ方向に引っ張り、その結果、収束壁構成42は、クランプ部材48を細長い吊り下げ部材14と緊密に係合させる。
【0133】
キャリッジ46のこの位置では、解放部分60は、中央部材から突出し、ユーザによって押圧されて、キャリッジ46を本体36の第1の開口44Aに向かって移動させることができる。これにより、クランプ部材48が細長い吊り下げ部材14から解放され、支持部材12が細長い吊り下げ部材14に沿って移動することが可能になり、それによって、支持部材12が細長い吊り下げ部材14に沿って所望のように位置決めされる。
【0134】
上記のプロセスは、支持部材12の両方の対向する端部領域41の締結構成16に対して実質的に同時に実行することができる。
【0135】
図6に示される支持部材12の向きでは、各本体36は、各第2の開口44Bがそれぞれの端部に隣接する上向きの側部支持部分24のアパーチャ34と位置合わせされるように、支持部材12のそれぞれの端部領域41に挿入される。各本体36の第1の開口44Aは、このようにして、他方の側部支持部分24のアパーチャ34と位置合わせされる。その結果、支持部材12が図6に示すように細長い吊り下げ部材14上に位置決めされるとき、細長い吊り下げ部材14は、両側支持部分24を貫通して延びる。
【0136】
このように、支持部材12を天井または屋根支持体に締結された細長い吊り下げ部材14に締結することを可能にする吊り下げアセンブリ10が記載されている。吊り下げアセンブリ10は、支持部材12を細長い吊り下げ部材14に迅速かつ容易に固定することを可能にする締結構成16を有する。
【0137】
図7から図10は、一般的に110で示されている、吊り下げアセンブリの第2の実施形態を示している。吊り下げアセンブリ110は、支持部材112と、2つの細長い吊り下げ部材114と、クランプ構成の形態の2つの締結構成116とを備える。各細長い吊り下げ部材114は、ストラップの形態である。
【0138】
各細長い吊り下げ部材114は、締結構成116のそれぞれ1つによって支持部材112に締結される。支持部材112と1つ以上の締結構成116との組み合わせは、接続装置を構成する。
【0139】
支持部材112は、対向する側縁部120および対向する端部122を有する細長い平面の中央支持部分118を備える。支持部材112は、2つの側部支持部分124をさらに含み、各側部支持部分124は、対向する端部126を有する。
【0140】
細長い平面側部支持部分124は、中央支持部分118から伸張する。各側部支持部分124は、中央支持部118の側縁部120のそれぞれ1つに取り付けられる。両側支持部124は、中央支持部118の側縁部120から同じ方向に延び、それによって、支持部材112に略U字状の端部形状を提供する。
【0141】
側部支持部分124のそれぞれは、中央支持部118の側縁部120から離間した自由縁128を有する。各自由縁128には、自由縁128の長さに沿って内側に延びる戻り部分130(図7および図8参照)が設けられる。戻り部分130は、以下に説明するように、締結構成116を支持部材112に取り付ける。
【0142】
中央支持部118は、それを通して細長い吊り下げ部材114を受け入れるための2つのアパーチャ132を規定する。アパーチャ132のそれぞれ1つは、中央支持部分118の各端部122に隣接して規定される。
【0143】
締結構成116のうちの1つが、図9および10に示されている。他の締結機構116も同様である。
【0144】
各締結構成116は、ハウジングの形態の本体136を有し、それによってカートリッジを提供する。本体136は、支持部材112の一方の端部領域140に受け入れられる。そのように受け入れられるとき、本体136は、戻り部分130上に載り、それによって、締結構成116を支持部材112の端部領域140に取り付ける。
【0145】
図9および図10を参照すると、本体136は、対向する第1および第2のクランプ壁部分142、143を有する壁構成141を備える。第1および第2のクランプ壁部分142、143は、それらの間に通路144を規定する。
【0146】
本体136によって規定された対向して整列された第1および第2の開口144A、144Bは、通路144と本体136の外側の領域との間の連通を提供する。
【0147】
第1の開口144Aは、戻り部分130に隣接して配置される。第2の開口144Bは、中央支持部118に隣接して配置される。第1の開口144Aおよび第2の開口144Bは、中央支持部分118のアパーチャ132のうちの1つと整列され、細長い吊り下げ部材114が通路144を通して受け入れられることを可能にする。第1および第2のクランプ壁部分142、143は、互いに鋭角に延び、第1の開口144Aから第2の開口144Bに向かって互いに収束する。
【0148】
図9および図10を参照すると、締結構成116は、通路144内に配置されたキャリッジ146を含む。ばね148の形態の弾性付勢部材が、キャリッジ146から伸張する。弾性ばね148は、弾性部分150と足部分152とを備えている。弾性部分150は、キャリッジ146から足部分152へ伸張する。弾性部分150の弾性は、主に、弾性部分をキャリッジ146に接続し、弾性部分150を足部152に接続する領域によって提供されることが理解されよう。
【0149】
足部152は、弾性部分150から戻り部分130に沿って延び、戻り部分と係合する。戻り部分130は、スプリング148に反力を加えて、スプリング148がキャリッジ146を第2の開口144Bに向かって付勢することを可能にするための、反応構造として作用する。
【0150】
キャリッジ146は、凹部156を規定するC字状の保持部材154を備える。キャリッジ146は保持部材150をばね148に取り付けるための取り付け部分160をさらに含む。
【0151】
締結構成116は、C字状保持部材154によって保持されるクランプ部材162をさらに含む。以下でより詳細に説明するように、クランプ部材162は、細長い吊り下げ部材114をクランプし、それによって、細長い吊り下げ部材114を締結構成116に固定する。
【0152】
各細長い吊り下げ部材114は、細長い実質的に平坦な吊り下げ部分164と、吊り下げ部分164の一端にある実質的に平坦な締結部分168とを備える。締結部分168は、吊り下げ部分164に対して横方向に伸張する。細長い吊り下げ部材114の反対側の端部169は、内側にテーパ状になっており、それによって、細長い吊り下げ部材114を通路144内に挿入することを容易にする。
【0153】
締結部分168は、細長い吊り下げ部材114を天井または屋根部材などの上部部材に締結するために、ねじまたは釘などの締結具を挿入することができる締結アパーチャ170を規定する。
【0154】
吊り下げ部分164は、長手方向の主軸Yを有する。第1のクランプ壁部分142は、吊り下げ部分の主軸Yに実質的に平行に伸張する。第2のクランプ壁部分143は、細長い吊り下げ部材114の吊り下げ部164に向かって収束する。
【0155】
キャリッジ146は、クランプ部材162を細長い吊り下げ部材114のクランプから解放するための解放部分172を有する。解放部分172は、摺動可能ボタンの形態である。解放部分172は、キャリッジ146の取付部分160から突出する。
【0156】
第2のクランプ壁部分143は、スロット174を規定し、それを通って解放部分172が伸張する。クランプ部材162を細長い吊り下げ部材114のクランプから解放するために、ユーザは、解放部分172をスロット174に沿って下方に押し、それによってキャリッジ146をクランプ方向とは反対の方向に移動させる。
【0157】
使用時には、本体136は、支持部材112の端部領域140内に受け入れられる。図7および図8に示すように、支持部材112は、中央支持部118が上方を向くように配向される。
【0158】
本体136は、各第2の開口144Bがそれぞれの端部領域140において中央支持部分118のアパーチャ132と位置合わせされるように、支持部材112の両端部領域140に挿入される。各本体136の第1および第2の開口144A、144Bは、互いに位置合わせされ、これは、第1の開口144Aが、中央支持部分118のそれぞれのアパーチャ132とも位置合わせされることを意味する。
【0159】
2つの細長い吊り下げ部材114が、支持部材112の中央支持部分118のアパーチャ132と整列して天井または屋根支持体に締結されている。支持部材112は、細長い吊り下げ部材114のテーパ状端部169が中央支持部分118のそれぞれのアパーチャ132を通って図9および図10の矢印Bの方向に挿入されるように、細長い吊り下げ部材114に対して提示される。細長い吊り下げ部材114は、第2の開口144Bを介して通路144内に受け入れられる。
【0160】
細長い吊り下げ部材114のテーパ状端部169は、キャリッジ146によって保持されたクランプ部材162を係合し、キャリッジ146を、収束する第1のクランプ壁部分142と第2のクランプ壁部分143との間の狭い領域から、収束する第1のクランプ壁部分142と第2のクランプ壁部分143との間のより広い領域へと、第1の開口144Aに向かって押す。
【0161】
その結果、保持部材154およびクランプ部材162は、細長い吊り下げ部材114のテーパ状端部170によって第1のクランプ壁部分142から離れるように移動され、細長い吊り下げ部材114が本体136内の通路を通過することを可能にし、その結果、図7図9および図10に示すように、細長い吊り下げ部材114は、本体136の第1の開口144Aから外に延びる。
【0162】
ばね148は、キャリッジ146を第2の開口144Bに向かって付勢し、第2のクランプ壁部分143が第1のクランプ壁部分142に向かって収束することにより、キャリッジを細長い吊り下げ部材114に向かって付勢する。これにより、クランプ部材162が細長い吊り下げ部材114と係合するように付勢される。
【0163】
クランプ部材162と細長い吊り下げ部材114との緊密な係合をもたらすために、細長い吊り下げ部材114は、矢印Bによって示される方向と反対の方向に引っ張られることができる。これは、キャリッジ146を同じ方向に引っ張り、その結果、第2のクランプ壁部分143に向かって収束する第1のクランプ壁部分142は、クランプ部材162を細長い吊り下げ部材114と緊密に係合するように付勢する。
【0164】
解放部分172は、スロット174を通って突出し、ユーザによって押されて、キャリッジ146を本体136の第1の開口144Aに向かって移動させることができる。これにより、クランプ部材162が細長い吊り下げ部材114から解放され、支持部材112が細長い吊り下げ部材114に沿って移動することが可能になり、それによって、支持部材112が細長い吊り下げ部材114に沿って所望のように位置決めされる。
【0165】
上記のプロセスは、支持部材112の両方の対向する端部領域140の締結構成116に対して実質的に同時に実行することができる。
【0166】
このように、支持部材12、112を天井または屋根支持体に締結された細長い吊り下げ部材14、114に締結することを可能にする吊り下げアセンブリ10、110が説明されている。各吊り下げアセンブリ10、110は、支持部材12、112を細長い吊り下げ部材14、114に迅速かつ容易に固定することを可能にする締結構成16、116を有する。
【0167】
上述の吊り下げアセンブリ110の実施形態は、電気、HVAC、または配管システムの設置のための、迅速かつ容易に設置することができる組立式アセンブリを、細長い吊り下げ部材114に沿って無限に調整して、ユーザに提供する。上記の実施形態は、ナットおよびワッシャをねじ付きロッドに締結する必要性を回避する。細長い吊り下げ部材114は、支持部材112の下に折り畳むこともでき、それらを切断する必要がなくなる。
【0168】
吊り下げアセンブリは、締結構成を容易に解放することができるように解放部分を有し、それによって、支持部材12、112を細長い吊り下げ部材14、114に沿って容易に調整することができる。
【0169】
締結構成16、116は、設置を容易にするために支持部材12、112内に予め組み込むことができる。
【0170】
様々な修正が、本発明の範囲から逸脱することなく行われることができる。例えば、側部支持部分124は、側部支持部分124が最上部および最下部に配置される向きで支持部材112を使用することを可能にするために、アパーチャ132を規定してもよい。この向きでは、細長い吊り下げ部材114は、側部支持部分124を貫通して延びる。
【0171】
さらなる変形例では、吊り下げアセンブリ10、110のそれぞれは、単一の細長い吊り下げ部材14、114を備えてもよい。このような変形例では、支持部材12、112は、細長い吊り下げ部材14、114から片持ち梁状に支持され、または細長い吊り下げ部材14、114によって中央で支持される。
【0172】
図11から図17は、全体を210で示す吊り下げアセンブリの第2の実施形態を備える別の変形例を示す。吊り下げアセンブリ210は、支持部材212と、2つの細長い吊り下げ部材214と、クランプ構成の形態の2つの締結構成216とを備える。各細長い吊り下げ部材214は、ワイヤ、ワイヤロープ、ストランド、ケーブル等の可撓性の細長い吊り下げ部材の形態である。
【0173】
各細長い吊り下げ部材214は、締結構成216のそれぞれ1つによって支持部材212に締結される。支持部材212と締結構成216の1つ以上との組み合わせは、接続装置を構成する。
【0174】
支持部材212は、対向する側縁部220および対向する端部222を有する細長い平面の中央支持部分218を備える。支持部材212は、2つの細長い平面側部支持部分224をさらに含み、各側部支持部分224は、対向する端部226を有する。
【0175】
側部支持部分224は、中央支持部分218から延びている。各側部支持部分224は、中央支持部分218の側縁部220のそれぞれ1つに取り付けられる。両側支持部分224は、中央支持部分218の側縁部220から同じ方向に延び、それによって、支持部材212に略U字状の端部形状を提供する。
【0176】
側部支持部分224のそれぞれは、中央支持部分218の側縁部220から離間した自由縁228を有する。各自由縁228は、自由縁228の長さに沿って内側に延びる戻り部分230(図12参照)を備える。戻り部分230は、以下に説明するように、締結構成216を支持部材212に取り付ける。
【0177】
中央支持部分218は、それを通して細長い吊り下げ部材214を受け入れるための2つのアパーチャ232を規定する。支持部材212は、両端部222に隣接する対向する端部領域240を有する。アパーチャ232のそれぞれ1つは、中央支持部分218の各端部領域240の各端部222に隣接して規定される。
【0178】
締結構成216のうちの1つは、図14から17に示す。他の締結機構216も同様である。
【0179】
各締結構成216は、支持部材212の一方の端部領域240に受け入れられる本体236を有する。そのように受け入れられるとき、本体236は、戻り部分230上に載り、それによって、締結構成216を支持部材212の端部領域240に取り付ける。
【0180】
本体236は、クランプコンポーネント238の領域を受け入れるための下方に延びる区画237を有する。本体236が戻り部分230上に載置されるとき、区画237は戻り部分230間に配置される。
【0181】
図16および図17を参照すると、締結構成216は、細長い吊り下げ部材214をクランプするためのクランプコンポーネント238を備える。クランプコンポーネント238は、対向する第1のクランプ壁部分242および第2のクランプ壁部分243を有する壁構成239と、第1のクランプ壁部分242と第2のクランプ壁部分243との間に伸張する接続壁構成245とを備える。クランプコンポーネント238は、対向する第1のクランプ壁部分242と第2のクランプ壁部分243との間に通路241を規定する。
【0182】
クランプコンポーネント238は、ハウジング244をさらに含み、それによってカートリッジを提供する。ハウジング244は、壁構成239を受け入れる。ハウジング244は、第1および第2のハウジング部分246、248を備える。第1のハウジング部分246は、壁構成の第1の領域238Aを受け入れる。第2のハウジング部分248は、クランプコンポーネント238の第2の領域238Bを受け入れる。
【0183】
第1および第2のハウジング部分246、248は、壁構成239の中央領域で交わり、協働する固定構造250によってクランプコンポーネント238に固定される。固定構造250は、第1および第2のハウジング部分246、248のそれぞれの対向する縁部254上の弾性フック部材252の形態のスナップ嵌め構造を備える。弾性フック部材252は、壁構成239の対向する縁部258によって規定される凹部256によって受け入れられる。
【0184】
ハウジング244は、対向する第1の開口241Aおよび第2の開口241Bを規定する。第1の開口241Aおよび第2の開口241Bは、通路241と本体236の外側の領域との間の連通を提供する。
【0185】
第1のハウジング部分246は、第1の開口241Aを規定する。第2ハウジング部248は、第2の開口241Bを規定する。各第1の開口241Aは、それぞれの第2の開口241Bからオフセットされる。
【0186】
第1のクランプ壁部分242は、第1の内面242Aを有する。第2のクランプ壁部分243は、第2内面243Aを有する。第2内面243Aは、中央支持部218に対して垂直に延びている。第1の内面242Aは、第1の開口241Aから第2の開口241Bまで伸張し、したがって、中央支持部分218に対して傾斜している。
【0187】
第2の開口241A、241Bのそれぞれは、支持構成216のそれぞれの中央支持部分218内のアパーチャ232のそれぞれの1つと位置合わせされて、細長い吊り下げ部材214が通路241を通して受け入れられることを可能にする。第1および第2のクランプ壁部分242、243は、互いに鋭角に延び、第2の開口241Bに向かって互いに向かって収束する。
【0188】
示された実施形態において、第2のクランプ壁部分243は、中央支持部218に対して垂直に伸張する。
【0189】
クランプコンポーネント238は、通路241にわたって配置されたクランプ部材260を含む。クランプ部材260は、楔の形態であるが、ボールまたはローラであってもよい。クランプ部材260は、第1の壁部分242の第1の表面242Aに対して細長い吊り下げ部材214をクランプする。
【0190】
ばね262の形態の弾性付勢部材が、クランプ部材260を付勢して細長い吊り下げ部材214と係合させ、それによって細長い吊り下げ部材214を締結構成216に固定するために設けられる。ばね262は、反応部材264とクランプ部材260との間に配置される。第2ハウジング部248は、反応部材264を含む。
【0191】
反応部材264は、ばね262に反力を加えて、ばね262がクランプ部材260の前述の付勢を行うことを可能にする。ラグ263が、その上にばね262を位置づけるために、反応部材264上に設けられる。ばね262は、ラグ263を受け入れて、ばね262を反応部材264上に位置付ける。
【0192】
反応部材264は、第1のハウジング部分246の壁の形態であり、第1のハウジング部分246によって規定された第1の開口241Aに隣接して配置される。
【0193】
本体236は、凹部268を規定する主要部266を含む。クランプコンポーネント238がハウジング244内に収容されるとき、クランプコンポーネント238は凹部268内に受け入れられてもよい。
【0194】
レセプタクル266は、凹部268の外側開口269を規定する。外側開口269を規定するレセプタクル266の領域は、第1の開口241Aを規定する第1のハウジング部分246の領域と連続している。外側開口269は、第1の開口241Aと位置合わせされる。
【0195】
細長い吊り下げ部材214は、細長い吊り下げ部材214が通路241を通して受け入れられ、第1および第2の開口241A、241Bを通して延びるときに、外側開口269を通して延びる。
【0196】
本体236は、主要部266上にフランジ部分270を含む。本体236が支持部材214の端部領域240に受け入れられるとき、主要部266は端部領域240内に設けられ、フランジ270は支持部材214のそれぞれの端部222に係合する。
【0197】
本体236および支持部材214は、本体236を支持部材214にロックするためのロック構成272をさらに含む。ロック構成272は、本体236の主要部266上に一対のスナップ嵌め部材274を備える。ロック構成272は、支持部材214の端部領域240のそれぞれに規定された一対の穴276をさらに備える。
【0198】
使用時には、本体236は、支持部材212の端部領域240内に受け入れられる。図12に示すように、支持部材112は、中央支持部218が上方を向くように配向される。
【0199】
締結構成のそれぞれの本体236は、支持部材212のそれぞれの端部領域240に挿入される。そのように挿入されるとき、各第2の開口241Bは、それぞれの端部領域240において中央支持部分218のアパーチャ232のそれぞれの1つと位置合わせされる。
【0200】
2つの細長い吊り下げ部材214は、支持部材112の中央支持部分118のアパーチャ232と位置合わせされて天井または屋根支持体に締結される。支持部材212は、細長い吊り下げ部材214が中央支持部分218のそれぞれのアパーチャ232を通して挿入されるように、細長い吊り下げ部材214に対して提示される。したがって、各細長い吊り下げ部材214は、第2の開口241Bを介して通路241内に受け入れられる。
【0201】
細長い吊り下げ部材214の下端は、クランプ部材260を係合し、収束する第1のクランプ壁部分242と第2のクランプ壁部分243との間の狭い領域から収束する第1のクランプ壁部分242と第2のクランプ壁部分243との間のより広い領域へと、クランプ部材260を第1の開口241Aに向かって押す。
【0202】
その結果、クランプ部材260は、細長い吊り下げ部材214の端部によって第1のクランプ壁部分242から離れるように移動され、細長い吊り下げ部材214が通路241を通過することを可能にする。細長い吊り下げ部材214の経路は、図17に破線で示されている。図17に示すように、細長い吊り下げ部材214は、ハウジング244の第2の開口241Bを通し、通路241に沿って、第1の開口241Aから出るように延びる。
【0203】
ばね262は、クランプ部材260を第2の開口241Bに向かって、さらに、収束する第1のクランプ壁部分242と第2のクランプ壁部分243との間の狭くなる間隙の中へ付勢する。
【0204】
クランプ部材260と細長い吊り下げ部材214との緊密な係合を達成するために、細長い吊り下げ部材114は、図17の矢印Cによって示される方向に引っ張られることができる。これにより、クランプ部材260が同じ方向に引っ張られ、クランプ部材260と細長い吊り下げ部材214の両方が、第1のクランプ壁部分142と第2のクランプ壁部分243との間にクランプされる。
【0205】
上記のステップは、支持部材212の両方の対向する端部領域240における締結構成216に対して実質的に同時に実行することができる。
【0206】
このように、支持部材12、112、212を、天井または屋根支持体に締結された細長い吊り下げ部材14、114、214に締結することを可能にする吊り下げアセンブリ10、110、210が記載されている。各吊り下げアセンブリ10、110、210は、支持部材12、112、212を細長い吊り下げ部材14、114、214に迅速かつ容易に固定することを可能にする締結構成16、116、216を有する。
【0207】
上述の吊り下げアセンブリ10、110、210の実施形態は、細長い吊り下げ部材14、114、214に沿って無限に調整しながら、電気、HVAC、または配管システムを設置するための迅速かつ容易に設置することができる組立式アセンブリをユーザに提供する。
上記の実施形態は、ナットおよびワッシャをねじ付きロッドに締結する必要性を回避する。
細長い吊り下げ部材14、114、214は、支持部材112の下に折り畳むこともでき、それらを切断する必要がなくなる。
【0208】
吊り下げアセンブリ10、110、210のそれぞれは、締結構成を容易に解放することができるように解放部分を有し、それによって、支持部材12、112を細長い吊り下げ部材14、114に沿って容易に調整することが可能になる。
【0209】
締結構成16、116、216は、設置を容易にするために支持部材12、112、212内に予め組み立てられることができる。
【0210】
様々な修正が、本発明の範囲から逸脱することなく行われることができる。例えば、側部支持部分124は、側部支持部分124が最上部および最下部に配置される向きで支持部材112を使用することを可能にするために、アパーチャ132を規定してもよい。この向きでは、細長い吊り下げ部材114は、側部支持部分124を貫通して延びる。
【0211】
さらなる修正例では、吊り下げアセンブリ10、110、210のそれぞれは、単一の細長い吊り下げ部材14、114、214を備えてもよい。このような変形例では、支持部材12、112、212は、細長い吊り下げ部材14、114、214から片持ちされ、または細長い吊り下げ部材14、114、116によって中央で支持される。
【0212】
図18から図23に示される代替的な実施形態では、支持部材302と、2つの細長い吊り下げ部材304と、2つの締結構成306とを備える吊り下げアセンブリ300が示される。それぞれの締結構成306は、支持部材302の端部領域308のそれぞれに受け入れられる。吊り下げ部材304は、締結構成306によってクランプされる。支持部材は、中央壁310と2つの側壁311とを有する。
【0213】
締結構成306は、キャリッジ314によって保持されたボールの形態の3つのクランプ部材312を有する。キャリッジ314は、貫通孔316を規定する。
【0214】
バレル部材318は、キャリッジ314が受け入れられる空間320を規定している。
バレル部材318は、孔316と整列した穴322を規定する。ボール312は、孔316の周りに等間隔の配列でキャリッジ314に配置され、バレル部材318によって所定の位置に保持される。
【0215】
締結構成306は、ハウジング324をさらに含み、それによってカートリッジを提供する。ハウジング324は、外側部分326および内ソケット328を備える。外側部分326は、吊り下げ物品304がそれを通って伸張する開口327を規定する。
【0216】
支持部材302の中央壁310の対向する端部領域308のそれぞれは、吊り下げ部材304が貫通して延びるアパーチャ332を規定する。
【0217】
キャリッジ314およびバレル部材318は、ソケット328内に受け入れられる。キャリッジ314は、空間320内に移動可能に取り付けられている。ソケット328は、吊り下げ物品304がそれを通って伸張するアパーチャ329を規定する。
【0218】
反応部材330は、ハウジング324内にキャリッジ314を固定する。反応部材330はプラットフォーム335を備える。ばね331の形態の付勢部材がプラットフォーム335上に配置され、反応部材330とキャリッジ314との間に伸張する。反応部材330は、吊り下げ部材304が伸長するアパーチャ333を規定する。
【0219】
バレル部材318の穴322、キャリッジ314を通る孔316(図23参照)、ソケット328の開口327、外側部分326の開口327、および支持部材302のアパーチャ332のうちの1つは、それによって、吊り下げ部材304が締結構成306および支持部材302を通って延びることを可能にする。
【0220】
反応部材330は、ソケット328によって規定されたスロット336内に受け入れられるスナップ嵌めクリップ334によってハウジング324に固定される。
【0221】
バレル部材318は、狭くなる間隙340を規定する内部収束壁構成338を有する。ばね331は、キャリッジ314を狭くなる間隙340内に付勢する。
【0222】
細長い吊り下げ部材304は、孔316を通してキャリッジ314によって受け入れられることができる。図18から図23に示す実施形態では、細長い吊り下げ部材304は、ワイヤ、ワイヤロープ、ケーブルなどの可撓性の細長い吊り下げ部材である。
【0223】
使用時には、細長い吊り下げ部材304は、キャリッジ314の孔316を通して、および位置合わせされた穴322およびアパーチャ329を通して受け入れられる。
【0224】
キャリッジ314が狭くなる間隙340内に押し込まれると、ボール312は、壁構成228によって内側に押されて細長い吊り下げ部材304とクランプ係合し、それによって細長い吊り下げ部材304を締結構成306にクランプする。
【0225】
キャリッジ314は、クランプ部材312を細長い吊り下げ部材304のクランプから解放するための解放部分344を有する。解放部分344は、アパーチャ329から突出するキャリッジ314の端部領域を備える。解放部分344は、円筒形であってもよい。
【0226】
解放部分344は、細長い吊り下げ部材304がクランプ部材312によってクランプされるときに、バレル部材318の穴322を通って延びる。
【0227】
締結構成306は、解放部分344を押すための作動要素346をさらに含む。作動要素346は、ハウジング324の開口347を通ってハウジング324内に受け入れられる。
【0228】
作動要素346は、作動要素346の両側にスナップ嵌め突起348を備える。ハウジング324は、ハウジング324の対向する側部のそれぞれにスロット352を規定する。作動要素346は、ハウジング324内に摺動可能に受け入れられ、スロット352のそれぞれの1つに各突起348を受け入れることによって、ハウジング210内に固定される。作動要素346がハウジング324内で摺動するとき、突起348はスロット352内で摺動する。
【0229】
作動要素346は、ボタンの形態のプッシュ部材354を備える。作動要素346は、支持体356を更に備える。支持体356は、実質的に平坦であり、プッシュ部材354に対して横方向に伸張する。使用時には、支持体356は実質的に水平に配置され、プッシュ部材354は実質的に垂直に伸張する。
【0230】
1対の傾斜部分358は、支持体356から下方に伸長する。各傾斜部分358は、その両側で解放部分344と係合する下部傾斜縁359(図22参照)を有する。ユーザは、プッシュ部材354を非作動位置から作動位置に押す。そのように押されるとき、作動要素346は、非作動位置からハウジング324の内側に摺動する。
【0231】
傾斜部分スライド358は、解放部分344を横切ってスライドし、キャリッジを下方に押す。したがって、作動要素346が作動位置にあるとき、クランプ部材312は、細長い吊り下げ部材304から係合解放される。図18図20、および図23は、非作動位置にある作動要素346を示す。
【0232】
ばね360は、内ソケット322とプッシュ部材354との間に伸長する。ばね360は、作動要素346を作動位置から離して非作動位置へと付勢する。
【0233】
支持体356は、作動要素346の移動方向に沿って延びるスロット362を規定する。
スロット362は、細長い吊り下げ部材304に面する開放端364を規定する。作動要素346が作動位置に移動するように押されるとき、細長い吊り下げ部材304はスロット362内に受け入れられる。
【0234】
締結構成306は、ハウジング324の外側部分326の両側に設けられたスナップ嵌めクリップ364によって、それぞれの端部領域308に固定される。クリップ364は、支持部材の端部領域308において側壁311に規定されたアパーチャ366に受け入れられる。
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【国際調査報告】