(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】拡張可能なマルチユーザオーディオシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
H04L27/26 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580527
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 US2022035777
(87)【国際公開番号】W WO2023278735
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504189151
【氏名又は名称】シュアー アクイジッション ホールディングス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SHURE ACQUISITION HOLDINGS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】マモラ、 ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ザンチョ、 ブライアン ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】チャン、 ジアン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、 ホンフイ
(72)【発明者】
【氏名】グッドソン、 マイケル ジョセフ
(57)【要約】
オーディオのための無線インイヤーモニタリング(IEM)のためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品が記載されている。システムは、デジタル信号の直交副搬送波を狭帯域受信機にマッピングして受信機によって割り当てられたオーディオチャネルを形成し、デジタル信号を変調し、直交副搬送波を含む超短波(UHF)アナログ搬送波として信号を近傍の受信機に送信するように構成された送信機を含む。狭帯域受信機は、受信機に割り当てられた副搬送波を復調およびサンプリングするように構成される。副搬送波は、周波数領域の隣接するサブバンドにおいて互いに直交するように配置することができ、ビーコンシンボルおよびパイロット信号は、各チャネルの周波数領域の同じ部分において繰り返し提供することができる。受信機は、割り当てられた副搬送波をサンプリングする前に、非データ支援アプローチおよびデータ支援アプローチを使用して、受信信号の時間領域および周波数領域波形を送信信号に同期させてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスであって、
1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された受信機であって、前記インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成された、受信機を含み、前記受信機は、
無線周波数帯域において、前記インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信し、前記搬送波は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記搬送波のそれぞれの前記副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、
前記搬送波の1つまたは複数の特性、または前記搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される、オーディオ管理デバイス。
【請求項2】
前記受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記狭帯域受信機は、前記インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する単一の狭帯域信号を受信して復調するように構成される、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記受信機はさらに、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信するように構成される、請求項1~3のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記搬送波の1つまたは複数の特性は、前記搬送波の最初または最後のポイントを識別するように動作可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記受信機はさらに、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるように構成される、請求項1~6のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成された音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記搬送波は、前記複数の副搬送波の復調のために動作可能な復調情報をさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記復調情報は、前記搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、前記受信機は、前記少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される、請求項1~10のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、前記受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記受信機が前記少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~12のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される、請求項1~13のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる、請求項1~14のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記搬送波は、前記受信機によって受信される前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される、請求項1~15のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項17】
干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法であって、
無線周波数帯域において、前記インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信機で受信するステップであって、前記搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、ステップと、
前記受信機によって、前記搬送波の1つまたは複数の特性、または前記搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するステップと、を含む、方法。
【請求項18】
前記受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記受信機は、アナログ周波数変調信号を受信するように構成され、かつ、さらに変調デジタル信号を受信するように構成される、請求項17~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記搬送波の1つまたは複数の特性は、前記搬送波の最初のポイントまたは最後のポイントを識別するように動作可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む、請求項17~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む、請求項17~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、
前記1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるステップをさらに含む、請求項17~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成された音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記搬送波は、前記複数の副搬送波の復調のために動作可能な復調情報をさらに含む、請求項17~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記復調情報は、前記搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、前記受信機は、前記少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される、請求項17~25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、前記受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される、請求項17~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む、請求項17~27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項29】
マルチユーザオーディオモニタリングのための装置であって、
プロセッサと、
コンピュータプログラム命令を記憶するメモリと、を含み、前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、
無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分し、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において複数の副搬送波割り当てのうちの他の副搬送波割り当てと直交するステップと、
それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを変調するステップと、
前記少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するための復調情報を生成するステップと、
前記複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する搬送波を、前記1つまたは複数の受信機に向けて送信させるステップと、を前記装置に実行させるように構成される、装置。
【請求項30】
前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、
ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルするステップを前記装置に実行させるように構成される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、
逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して、搬送波を変調するステップを前記装置に実行させるように構成される、請求項28~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、
狭帯域受信機を含み、前記狭帯域受信機は、
狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、かつ、
より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成される、オーディオモニタリングデバイス。
【請求項33】
前記狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である、請求項32に記載のデバイス。
【請求項34】
前記より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記狭帯域受信機は、各使用例の間に、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するようにプログラムされるように構成される、請求項32~34のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項36】
前記狭帯域受信機は、前記狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信することを期待していることを示す構成情報を受信するように構成される、請求項32~35のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項37】
前記狭帯域受信機は、前記狭帯域受信機が複数の狭いサブバンドを含む信号を受信した場合、前記複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するように構成される、請求項32~36のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項38】
前記複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める、請求項37に記載のデバイス。
【請求項39】
前記複数の狭いサブバンドの一部は、信号の周波数領域において直交して配置される、請求項37に記載のデバイス。
【請求項40】
前記信号は復調情報を含み、前記狭帯域受信機は、少なくとも前記復調情報を使用して前記複数の狭いサブバンドの一部を復調するように構成される、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む、請求項40に記載のデバイス。
【請求項42】
前記狭いスペクトル範囲を有する信号はデジタル信号であり、より広いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、請求項32~41のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項43】
前記狭いスペクトル範囲を有する信号はアナログ信号であり、より狭いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、請求項32~42のいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項44】
干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法であって、
インイヤーモニターと動作可能に通信する狭帯域受信機で、インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する信号を受信するステップを含み、前記狭帯域受信機は、
狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、かつ、
より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成される、方法。
【請求項45】
前記狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、
複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するように狭帯域受信機をプログラムするステップをさらに含む、請求項44~46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記狭帯域受信機が狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つまたは複数を受信することを期待しているか否かを示す構成情報を前記狭帯域受信機で受信するステップをさらに含む、
請求項44~47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記狭帯域受信機が複数の前記狭いサブバンドを含む信号を受信した場合、
前記複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するステップをさらに含む、請求項44~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記複数の狭いサブバンドの一部は、前記信号の周波数領域において直交して配置される、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記信号は復調情報を含み、
前記狭帯域受信機によって、少なくとも前記復調情報を使用して前記複数の狭いサブバンドの一部を復調するステップをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記狭いスペクトル範囲を有する信号はデジタル信号であり、前記より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、請求項44~53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記狭いスペクトル範囲を有する信号はアナログ信号であり、前記より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、請求項44~54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
干渉源の多い環境に配置されたオーディオデバイスによる低遅延オーディオ通信を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、
1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機であって、
前記1つまたは複数の外部受信機に、前記1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を提供するように構成された、送信機と、
1つまたは複数の外部送信機および1つまたは複数のオーディオデバイスと動作可能に通信するように構成された受信機であって、
無線周波数帯域において、前記1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信し、前記第2オーディオ信号は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、
前記第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または前記第2オーディオ信号と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成された、受信機と、を含む、オーディオモニタリングデバイス。
【請求項57】
干渉源の多い環境に配置されたオーディオデバイスによる低遅延オーディオ通信を可能にする方法であって、
1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機を介して、前記1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を前記1つまたは複数の外部受信機に提供するステップと、
無線周波数帯域において、前記1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信するステップであって、前記第2オーディオ信号は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、ステップと、
前記第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または前記第2オーディオ信号と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するステップと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年7月1日に提出された、発明の名称が「拡張可能なマルチユーザオーディオシステムおよび方法」の米国仮出願第63/217,477号の優先権および利益を主張しており、ここで、それぞれの開示の全ては参照により全体として本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示の実施形態は、概して、インイヤーモニターシステムに関し、より詳細には、インイヤーモニターシステムの受信機に超低遅延オーディオを送信するための搬送波の周波数時間領域における直交副搬送波間隔、並びにインイヤーモニター受信機による搬送波の同期および復調方法に関する。
【背景技術】
【0003】
オーディオ制作システムにおいて、オーディオは、多くの場合、マイクロフォンロホンまたはオーディオピックアップによって捕捉され、オーディオミキサによって混合または変調され、送信機またはマルチアンテナアレイと、1つまたは複数のインイヤーモニタリングシステムに接続合された1つまたは複数の受信機との間のエアインターフェースを介してユーザに提供される。無線オーディオ送信機、無線オーディオ受信機、無線マイクロフォンロホン、および他の無線通信デバイスは、デジタル信号またはアナログ信号(例えば、変調オーディオ信号、データ信号および/または制御信号)を含む無線周波数(RF)信号を送受信するためのアンテナを含む。無線通信デバイスのユーザには、舞台出演者、歌手、俳優、新聞記者などが含まれる。
【0004】
無線オーディオ受信機は、1つまたは複数のチャネルおよび対応する周波数を介して、1つまたは複数の無線オーディオ送信機からRF信号を受信することができる。例えば、無線オーディオ受信機は、対応する周波数で1つの無線オーディオ送信機と無線通信できるように、単一の受信機チャネルを備える場合がある。別の例として、無線オーディオ受信機は、複数の受信機チャネルを有してもよく、各チャネルは、それぞれの周波数で、それぞれの無線オーディオ送信機と無線通信することができる。
【0005】
無線オーディオ送信機は、通常、アナログオーディオ信号をインイヤーモニタリングシステムの受信機に送信し、無線オーディオ受信機は、通常、アナログオーディオ信号を受信するように構成される。アナログシステムは、送信中にノイズの影響を受けることが多く、柔軟性に欠け、より多くの電力を消費するハードウェアが必要になる。また、アナログシステムは、通常、専用周波数サブバンドを各受信機に割り当てる必要があり、サブバンドを異なる受信機に動的に再割り当てすることは、通常不可能であるか、そのサブバンドにおけるオーディオ送信に許容できない遅延をもたらす。さらに、アナログシステムは、通常、効率的にユーザ拡張可能ではなく、IEMシステムに追加のユーザが追加されると、追加のサブバンドが受信機に割り当てられなければならず、IEMシステムが動作する帯域幅が増加することを意味する。したがって、ユーザがより拡張しやすいオーディオインイヤーモニタリングシステムが必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
本明細書に示される様々な実施形態は、システム内の唯一のオーディオチャネルの数に比例して拡大するスペクトル使用および帯域幅使用の効率の向上を達成するための無線オーディオモニタリングシステム、受信機、送信機、および関連する方法を開示する。いくつかの実施形態では、システムは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の送信機からオーディオ信号を受信するように構成された1つまたは複数の受信機とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の受信機は、1つまたは複数のインイヤーモニター(IEM)と通信してもよい。IEMは、ユーザの耳の周囲、耳内、または耳の一部内に配置されるように構成でき、受信機から受信した情報に基づいて音声波を生成するように構成できる。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、干渉源が多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成された送信トランシーバ(「送信機」)などのトランシーバが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、信号、搬送波などを1つまたは複数の受信機に向けて送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、信号または搬送波は、狭帯域スペクトルにおける超高周波信号であってもよい。いくつかの実施形態では、搬送波は、時間領域および周波数領域、または時間領域および周波数領域にわたって細分され得る時間周波数領域を含む。受信機は、時間領域および/または周波数領域にわたって搬送波の1つまたは複数の副搬送波を割り当ててもよい。時間周波数領域の副搬送波は直交することができ、各オーディオチャネルのコンテンツは、スペクトルの狭帯域幅に信号とともに配置され、それによって狭帯域受信機を使用して復号されてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波の一部は、隣接する副搬送波の一部とオーバーラップしてもよい。いくつかの実施形態では、受信機がそれぞれの副搬送波を解釈し、時間領域および周波数領域で副搬送波をマッピングしてチャネル推定を実行できるように、それぞれの副搬送波にシンボルを割り当ててもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、送信機は、隣接する信号エネルギーからの干渉なしに受信機(例えば、狭帯域受信機)を使用して復号できるように、指定された信号と共にスペクトルの狭帯域幅内のオーディオチャネルを同じ位置に配置するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、一方向通信または双方向通信のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機とのみダウンリンク通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機とダウンリンク通信するように構成されてもよく、また、マイクロフォンまたは楽器からの生オーディオのような受信機からの通信を受信するように構成されてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、送信機は、アナログオーディオ信号、デジタルオーディオ信号、オーディオビットストリーム、オーディオパケットなどのオーディオ情報を、例えば楽器、マイクロフォン、オーディオミキサ、および/または類似のものから受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、1つまたは複数のインイヤーモニターユーザに関連付けられた1つまたは複数のマイクロフォンおよび/または1つまたは複数の楽器から生オーディオを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、プロセッサ、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリ、デジタルアナログ変換器(DAC)、結合モジュール、変調器、アンテナ、デジタル信号プロセッサなどの手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、干渉源の多い環境において1つまたは複数の受信機に向けて搬送波を送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、干渉源の多い環境境において搬送波の1つまたは複数の副搬送波を受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、例えば、干渉源の多い環境からの他のマイクロフォン(複数可および/または他の楽器(複数可からのオーディオの大きさに対する、ユーザのマイクロフォンおよび/またはユーザの楽器(複数可)からのオーディオの大きさなど、ユーザの好みに基づいてユーザカスタマイズオーディオミックスを生成するように構成されてもよい。言い換えれば、ユーザは、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオのみを聞くことを好む場合があり、または、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオをわずかに強調するなど、捕捉されたすべてのオーディオを聞くことを好む場合がある。
【0010】
送信機は、ユーザカスタマイズオーディオを受信したり、干渉源の多い環境において様々なマイクロフォンおよび/または楽器(複数可)からの生オーディオに基づいてユーザカスタマイズオーディオを生成したりすることができる。いくつかの実施形態では、送信機は、既知のおよび/または予め設定されたユーザの好みに基づいて、ユーザカスタマイズオーディオを生成してもよい。したがって、送信機は、ミキシングボードなどのオーディオミキシングシステムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、ユーザに関連付けられた(ユーザによって使用される)一対のインイヤーモニターの各々に固有のユーザカスタマイズオーディオを生成するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、ユーザのマイクロフォンによって捕捉された自分のボーカルだけを第1耳で聞き、ユーザの楽器の近くに配置されたマイクロフォンまたはユーザの楽器に接続または統合されたオーディオピックアップによって捕捉されたユーザの楽器のオーディオの混合を第2耳で聞くことを好むかもしれない。インイヤーモニターのオーディオ再生に対するユーザ設定のこの例を続けると、送信機はユーザの2つのインイヤーモニターに関連付けられた2つのオーディオストリームを送信できる。いくつかの実施形態では、送信機は、2つのオーディオストリームを、ユーザによって装着され、ユーザの2つのインイヤーモニターに接続された単一の受信機に送信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、第1インイヤーモニターに結合された第1受信機と、第2インイヤーモニターシステムに結合された第2受信機とを装着する必要がある場合がある。いくつかの実施形態では、送信機は、各受信機の異なる副搬送波割り当てに基づいて、各受信機が正しいオーディオを復調および再生できるように、各インイヤーモニターに関連付けられた各受信機に搬送波の一部を割り当てるように構成されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、送信機は、搬送波の様々な部分(例えば、副搬送波、リソースユニット、信号ブロックなど)を、異なるユーザに関連付けられたボディ装着型受信機などの異なる受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の副搬送波は、搬送波の時間領域および/または周波数領域のいずれかの点で単一の受信機に割り当てられるか、または、単一の受信機に関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、副搬送波割り当ては、受信機によって知られ、および/または、搬送波とともに受信機に伝達されてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波間隔を減少させ、スペクトル効率を向上させるために、副搬送波を周波数領域および時間領域内で直交して割り当ててもよい。
【0012】
別の実施形態によれば、マルチユーザオーディオモニタリングを容易にする装置が提供される。いくつかの実施形態では、装置は、少なくとも無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分するための、プロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリなどの手段を含み、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する。いくつかの実施形態では、装置はまた、装置に、複数の副搬送波割り当てを少なくとも複数の変調方式に従って変調させ、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調される手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、装置は、装置に、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するための復調情報を装置に生成させる手段をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、装置は、装置に、復調情報を含む搬送波送信を少なくとも生成させる手段をさらに含んでもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、装置は、装置に、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルさせるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段をさらに含んでもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、装置はまた、装置に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの少なくとも1つまたは複数を使用して搬送波を変調させるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段を含んでもよい。
【0015】
別の実施形態によれば、本明細書に記載される装置などによって、マルチユーザオーディオモニタリングを容易にする方法が実行され得る。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分することを含み、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する。いくつかの実施形態では、方法は、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを変調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するために、少なくとも複数の変調方式に基づいて復調情報を生成することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、復調情報を含む搬送波送信を引き起こすことをさらに含んでもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、方法は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルすることをさらに含んでもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、方法は、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して搬送波を変調することをさらに含んでもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、干渉源の多い環境は、コンサート会場、スタジアム、レコーディングスタジオなどであってもよい。しかしながら、説明した送信機および説明した受信機は、他の多くの環境でも使用することができる。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された受信トランシーバ(「受信機」)などのトランシーバを含んでもよく、受信トランシーバは、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機は、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。
【0020】
いくつかの実施形態では、受信機は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、受信機はさらに、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるように構成される。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約20ms、約19ms、約18ms、約17ms、約16ms、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約7ms、約6ms、または約5ms以下であり、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、搬送波が受信機に送信されてから、1つまたは複数の関連付けられたインイヤーモニターなどによってオーディオが再生されるまでの時間として定義されるエアインターフェース遅延を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアインターフェース遅延は、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約8ms、約7ms、約6ms、約5ms、約4ms、約3ms、約2ms、または約1ms以下であってもよく、それらの間のすべての値および範囲を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、搬送波は復調情報をさらに含み、復調情報は複数の副搬送波の復調のために動作可能である。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームに基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、受信機が、少なくとも1つの副搬送波上で実行するさる復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含むように構成される。いくつかの実施形態では、受信機は、搬送波を補正して、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態では、受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0026】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするための方法が、本明細書に記載されるようなデバイスによって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信することを含み、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、方法は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波と共に提供される復調情報を使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、方法は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させることをさらに含んでもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約20ms、約19ms、約18ms、約17ms、約16ms、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約7ms、約6ms、または約5ms以下であり、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、搬送波が受信機に送信されてから、1つまたは複数の関連付けられたインイヤーモニターなどによってオーディオが再生されるまでの時間として定義されるエアインターフェース遅延を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアインターフェース遅延は、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約8ms、約7ms、約6ms、約5ms、約4ms、約3ms、約2ms、または約1ms以下であってもよく、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、搬送波は復調情報をさらに含み、復調情報は複数の副搬送波の復調のために動作可能である。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームに基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された狭帯域受信機を含み、狭帯域受信機は、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成されており、狭帯域受信機は、約1MHz以下の帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成されている。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信し、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信し、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。
【0032】
いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用することができる復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機が少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、狭帯域受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0033】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を容易にまたは可能にする方法が実行され得る。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において、オーディオを搬送するアナログ周波数変調信号とオーディオおよび同期情報を搬送する変調デジタル信号とを受信するように構成された狭帯域受信機において、オーディオを搬送する搬送波を受信し、約1MHz以下の帯域幅の変調デジタル信号サブバンドを復調するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、無線周波数帯域において、1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のオーディオを搬送する搬送波を狭帯域受信機で受信することと、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を狭帯域受信機で復調することとを含んでもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、この方法は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用することができる復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0035】
別の実施形態によれば、マルチユーザオーディオモニタリングのための装置が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、装置は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリおよびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、装置に、無線周波数帯域における搬送波の少なくとも周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分させ、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交し、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って、複数の副搬送波割り当てを変調し、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルを復調するための複数の副搬送波割り当ての復調情報を生成し、搬送波を1つまたは複数の狭帯域受信機に送信するように構成され、搬送波は、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の狭帯域受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する。
【0036】
いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を装置にスクランブルさせるように構成される。いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を装置に変調させるように構成される。
【0037】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、狭いスペクトル範囲を有する信号および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つまたは複数を受信するように構成された狭帯域受信機をふくんでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号のうちの1つまたは複数を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、およびより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲を占める信号もより広いスペクトル範囲を占める信号も、デジタルであるかアナログであるかを問わず、並列または直列に受信してもよく、狭帯域受信機によって記憶、サンプリング、周波数復調、振幅復調、オフセット補正、位相シフト、デスクランブル、またはその他の方法で処理してもよい。いくつかの実施形態では、デジタル信号および/またはアナログ信号は、狭帯域受信機の1つまたは複数の処理回路によって並列または直列に処理されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、変調デジタル信号の周波数領域において直交して配置された副搬送波を含む変調デジタル信号を処理するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、周波数変調(FM)アナログ信号のようなアナログ信号を処理または周波数復調するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アナログ信号はオーディオ情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、変調デジタル信号は、オーディオペイロード副搬送波および復調情報、同期情報などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である。いくつかの実施形態では、より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、各使用例の間に、狭いスペクトル範囲を有する信号および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つまたは複数を受信するようにプログラムされるように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信することを期待していることを示す構成情報を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、複数の狭いサブバンドを含む信号が狭帯域受信機によって受信された場合、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するように構成される。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、信号の周波数領域において直交して配置される。いくつかの実施形態では、信号は復調情報を含み、狭帯域受信機は、少なくとも復調情報を使用して複数の狭いサブバンドの一部を復調するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む。
【0039】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法が実行されてもよく、この方法は、インイヤーモニターと動作可能に通信する狭帯域受信機で、インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する信号を受信することを含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有する信号および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、およびより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲を占める信号もより広いスペクトル範囲を占める信号も、デジタルであるかアナログであるかを問わず、並列または直列に受信してもよく、狭帯域受信機によって記憶、サンプリング、周波数復調、振幅復調、オフセット補正、位相シフト、デスクランブル、またはその他の方法で処理してもよい。いくつかの実施形態では、デジタル信号および/またはアナログ信号は、狭帯域受信機の1つまたは複数の処理回路によって並列または直列に処理されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、変調デジタル信号の周波数領域において直交して配置された副搬送波を含む変調デジタル信号を処理するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、周波数変調(FM)アナログ信号などの信号を処理または周波数復調するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、信号は、アナログであるかデジタルであるかにかかわらず、オーディオ情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、変調デジタル信号などの変調信号は、オーディオペイロード副搬送波および復調情報、同期情報などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である。いくつかの実施形態では、より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である。いくつかの実施形態では、方法は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信するように狭帯域受信機をプログラムすることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、狭帯域受信機において、狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、および/またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信することを期待していることを示す構成情報を受信することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、複数の狭いサブバンドを含む信号が狭帯域受信機によって受信された場合、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、信号の周波数領域において直交して配置される。いくつかの実施形態では、信号は復調情報を含む。いくつかの実施形態では、方法はまた、狭帯域受信機によって、少なくとも復調情報を使用して複数の狭いサブバンドの一部を復調することを含んでもよいいくつかの実施形態では、復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む。
【0041】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された受信機を含み、受信機は、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機としてもよい。例示的な実施形態の狭帯域受信機は、例えば、単一のサブバンドのみを有する信号のような、インイヤーモニターによって再生するためのオーディオを搬送する単一の狭帯域信号を受信し、復調するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機は、無線周波数帯域において、インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信し、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの特性または搬送波とともに受信された復調情報を使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。
【0042】
いくつかの実施形態では、受信機はさらに、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、受信機はまた、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるように構成される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用することができる復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含む。いくつかの実施形態では、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機が少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0043】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を実現するための方法が実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信機で受信することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有する変調デジタル信号サブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機であってもよく、または、狭帯域受信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた間隔の複数の副搬送波に細分されてもよい。いくつかの実施形態では、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波と共に提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、受信機によって複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することをさらに含んでもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、受信機は、アナログ周波数変調信号を受信するように構成され、また、変調デジタル信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のインイヤーモニターに、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて音波を生成させることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間)と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用することができる復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0045】
別の実施形態によれば、マルチユーザオーディオモニタリングのための装置が提供されてもよく、装置は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリとを含む。いくつかの実施形態では、メモリおよびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、装置に、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分させ、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交し、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って、複数の副搬送波割り当てを変調し、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルを復調するための複数の副搬送波割り当ての復調情報を生成し、搬送波を1つまたは複数の狭帯域受信機に送信するように構成され、搬送波は、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の狭帯域受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する。
【0046】
いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を装置にスクランブルさせるように構成される。いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して、搬送波を装置に変調させるように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたオーディオデバイス(例えば、インイヤーモニターまたはマイクロフォンロホンのような送信機)を介して低遅延オーディオ通信を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって取得されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を1つまたは複数の外部受信機に提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機および1つまたは複数のオーディオデバイスと動作可能に通信するように構成された受信機をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機は、無線周波数帯域において、1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2オーディオ信号は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた間隔の複数の副搬送波に細分されてもよい。いくつかの実施形態では、第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機は、第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性、または第2オーディオ信号とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成されてもよい。
【0048】
別の実施形態によれば、干渉の多い環境に配置されたオーディオデバイス(例えば、インイヤーモニターまたはマイクロフォンロホンのような送信機)による低遅延オーディオ通信を可能にする方法は、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機を介して1つまたは複数の外部受信機に第1オーディオ信号を提供することを含み、第1オーディオ信号は、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって取得されたオーディオおよび同期情報を搬送する。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において、1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2オーディオ信号は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた間隔の複数の副搬送波に細分されてもよい。いくつかの実施形態では、第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または第2オーディオ信号とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することをさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
例示的な実施形態の説明は、添付の図と併せて読むことができる。説明を簡単かつ明確にするために、図に示された要素は必ずしも縮尺で描かれているとは限らないことが理解されるべきである。例えば、一部の要素のサイズが他の要素に比べて大きくなっている。本開示に関連した教示の実施形態は、本明細書に記載された図面に関連して示され、説明される。
【0050】
【
図1A】本開示の一実施形態による例示的なオーディオモニタリングシステムを示す。
【
図1B】本開示の一実施形態による例示的なオーディオモニタリングシステムを示す。
【
図1C】本開示の一実施形態による例示的なオーディオモニタリングシステムを示す。
【
図2】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図6】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図7】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図8】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図9】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図10】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図11】本開示の一実施形態による搬送波の周波数領域および時間領域における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図12】本開示の一実施形態による双方向オーディオ送信のための搬送波の周波数における副搬送波の割り当て例を示す。
【
図13】本明細書に記載された1つまたは複数の態様をサポートおよび容易にすることができる例示的なコンピューティングデバイスの概略図を示す。
【
図14】本明細書に記載された1つまたは複数の態様をサポートおよび容易にすることができる例示的な外部コンピューティングデバイスの概略図を示す。
【
図15】本明細書に記載された1つまたは複数の態様をサポートおよび容易にすることができる例示的なオーディオ送信デバイスの概略ブロック図を示す。
【
図16】本明細書に記載された1つまたは複数の態様をサポートおよび容易にすることができる例示的なオーディオ送信デバイスの概略ブロック図を示す。
【
図17】本明細書に記載された1つまたは複数の態様をサポートおよび容易にすることができる例示的なオーディオ受信デバイスの概略ブロック図を示す。
【
図18】本開示の一実施形態によるインイヤーモニタリングシステムにおける低遅延オーディオ再生を容易にするための方法の概略ブロック図を示す。
【
図19】本開示の一実施形態によるインイヤーモニタリングシステムにおける低遅延オーディオ再生を容易にするための方法の概略ブロック図を示す。
【
図20】本開示の実施形態によるインイヤーモニタリングシステムにおける低遅延オーディオ再生を容易にするための方法の概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示のいくつかの実施形態は、本開示のいくつかの実施形態が示されているが、すべてではない添付図面を参照して、以下でより完全に説明される。実際、これらの開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の番号は、全体を通じて同様の要素を指す。本特許で使用される用語は、本明細書で説明されるデバイスまたはその部分が他の方向で接続または使用されることを制限することを意味しない。
【0052】
1つまたは複数の実施形態の例示的な実装が以下に示されるが、開示されるシステムおよび方法は、現在知られているかまたはまだ存在していないかにかかわらず、任意の数の技術を使用して実装され得ることを最初に理解されたい。本開示は、以下に示す例示的な実施形態、図面、および技術に如何なる態様でも限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物のすべての範囲内で修正され得る。
【0053】
以下の用語の簡単な定義は、アプリケーション全体に適用される。
【0054】
「含む」という用語は、これを含むが限定されないことを意味し、特許文脈において一般的に使用される方法で解釈されるものとする。
【0055】
「一実施形態では」、「一実施形態による」などの語句は、一般に、語句に続く特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも一実施形態に含まれ得ることを意味し、また、本発明の複数の実施形態に含まれ得ることを意味する(重要なことは、これらの語句が必ずしも同じ実施形態を指すわけではないことである)。
【0056】
細書で何かを「例示的」または「例」として説明する場合、それは非限定的な例を指すものであると理解されるべきである。
【0057】
構成要素または特徴が「でもよい」、「ことができる」、「であり得る」、「べきである」、「ことになる」、「好ましくは」、「可能性がある」、「通常」、「任意に」、「例えば」、「しばしば」、または「ことがある」(またはそのような他の言語)が含まれるかまたは特徴を有することが明細書で規定されている場合、その特定の構成要素または特徴は、含まれるかまたは特徴を有する必要はない。このような構成要素または特徴は、いくつかの実施形態にオプションで含まれてもよく、または除外されてもよい。
【0058】
本明細書で使用されるように、本発明のいくつかの例示的な実施形態によれば、「データ」、「コンテンツ」、「情報」、および同様の用語は、送信、受信、操作、表示、および/または記憶可能なデータを指すように交換的に使用されてもよい。したがって、このような用語の使用は、開示の精神および範囲を制限するものとはみなされない。さらに、コンピューティングデバイスが別のコンピューティングデバイスからデータを受信することが本明細書で説明されている場合、データは、別のコンピューティングデバイスから直接、または1つまたは複数のコンピューティングデバイス、例えば1つまたは複数のサーバ、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局などを介して間接的に受信することができることが理解されるべきである。
【0059】
本明細書で使用されるように、本明細書で使用される用語「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、実行のための命令を含む、プロセッサへの情報の提供に関与するように構成された任意の媒体を意味する。このような媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、不揮発性媒体、揮発性媒体)および送信媒体を含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。送信媒体は、例えば、同軸ケーブル、銅線、光ファイバケーブル、電波、光波、赤外線を含む音波、電磁波等の搬送波を、電線やケーブルを介さずに空間を通過する搬送波で構成される。信号は、送信媒体を介して送信される振幅、周波数、位相、偏波、または他の物理的性質の人為的過渡的変化を含む。非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体の例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の非一時的な磁気媒体、光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ディスク書き換え可能(CD-RW)、デジタル多用途光ディスク(DVD)、ブルーレイ、任意の他の非一時的な光学媒体、パンチカード、紙テープ、光学マーキングページ、穴パターンまたは他の光学的に識別可能なマークを有する任意の他の物理媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリEPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、または他のコンピュータ読み取り可能な任意の非一時的な媒体が挙げられる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体という用語は、ここでは、送信媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体を指すために使用される。しかしながら、本実施形態がコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を使用するように説明された場合、本実施形態におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の代替に加えて、他のタイプのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が代替または使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0060】
本明細書で使用されるように、「コンピューティングデバイス」という用語は、少なくともプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む記憶デバイスとを含み、1つまたは複数の有料ネットワークにおいて実行される有料取引に関連付けられたガイダンスまたは指示を提供するように構成された、専用の集中型デバイス、ネットワークまたはシステムを意味する。
【0061】
本明細書で使用されるように、用語「約」、「実質的に」、および「およそ」は、一般に、値のプラス10%およびマイナス10%を意味し、例えば、約250mは225m~275mを含み、約1,000mは900m~1,100mを含む。
【0062】
音楽家、歌手、演奏者、会議のスポークスマン、およびその他の人は、自分のマイクロフォン、楽器などによって取り込まれたオーディオをリアルタイムまたはほぼリアルタイムで聞くために、しばしばインイヤーモニター(IEM)システムを使用する。IEMを使用している間、そのようなIEMのユーザは通常、そのような環境で移動しているので、オーディオはIEMシステムで無線受信されなければならない。ユーザがマイクロフォンに向かって話したり歌ったりすることにより、例えば、オーディオを生成し、オーディオカード等に送信してから、ユーザのIEMに送り返さなければならないので、マイクロフォンからのオーディオをユーザのIEMで再生することができ、ここではディレイまたはオーディオディレイとして記述されるように、オーディオ捕捉とオーディオ再生との間に遅延が生じる。本明細書で説明されるように、用語「低遅延」は、約15ms以下の遅延を意味することができる。本明細書で説明するように、「超低遅延」という用語は、約5ms以下の遅延を意味することができる。
【0063】
IEMが一般的に使用される環境(ステージ、コンベンションセンター、屋外パビリオンなど)干渉が充満する傾向があり、これは、ユーザのIEMによって再生されるために使用されるオーディオが、IEMに関連付けられた受信機に送信される間に、周囲のこのような干渉からノイズおよび歪みを拾うことを意味する。IEMのユーザは通常、干渉の多い環境で移動しているので、オーディオは通常、ユーザのIEMシステムに無線で送信されなければならず、これは、干渉の多い環境で送信される搬送波上の信号干渉のタイプおよびサイズが通常、静的ではないことを意味する。したがって、出願人は、アナログオーディオ再生システムは、一般に、
図2に示すように、各ユーザが周波数帯域またはサブバンド内の異なる周波数に関連付けられ、そのユーザのオーディオミキシングに関連付けられたアナログ信号のみがユーザのIEM受信機に送り返されることを要求することを発見した。しかしながら、隣接する副搬送波から副搬送波への干渉または相互変調を回避するために、出願人は、このようなIEMシステムは、一般的に、搬送波内の副搬送波の十分な間隔を必要とし、スペクトル効率の低下をもたらすことを発見した。
【0064】
デジタルオーディオ再生システムは、周波数領域内の同一の副搬送波間隔を必要としないことによってスペクトル効率を向上させてもよいが、例えば、時間領域および周波数領域におけるスペクトルを占め、搬送波時間領域におけるオーディオペイロードユニットのレートを低下させ、および/または利用可能なスペクトルを減少させるために、オーディオと共に送信される追加の同期および復調情報が必要とされるために、デジタルオーディオ再生システムは許容できない遅延を示す傾向があることが、出願人によって決定された。
【0065】
したがって、十分なスペクトル効率を有し、スペクトル利用可能性の減少を考慮してユーザが拡張可能であり、ユーザのIEMにおいてオーディオ捕捉とオーディオ再生との間の十分に短い遅延を達成するデジタルIEMオーディオ再生システムが必要である。
【0066】
本明細書では、無線オーディオモニタリングシステム、受信機、送信機および関連する方法が提供され、システム内の固有のオーディオチャネルの数に比例してスペクトル利用および帯域幅利用の増大した効率化を達成する。いくつかの実施形態では、システムは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の送信機からオーディオ信号を受信するように構成された1つまたは複数の受信機とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の受信機は、1つまたは複数のIEMと通信してもよい。IEMは、ユーザの耳の周囲、耳内、または耳の一部内に配置されるように構成され、受信機から受信された情報に基づいてオーディオ波を生成するように構成されてもよい。1つまたは複数の送信機は、信号または搬送波の周波数領域のサブバンドにおいて直交して配置された副搬送波を搬送する信号または搬送波を送信するように構成されてもよい。1つまたは複数の送信機によって送信される信号または搬送波は、オーディオペイロード副搬送波、同期情報副搬送波、ビーコンシンボル、パイロット副搬送波などが直交して配置されたサブバンドで送信される、比較的広い周波数領域範囲を占める比較的広帯域の信号としてもよい。1つまたは複数の受信機は、広帯域信号または搬送波の一部のみを「リスニング」または復調して処理するように構成されてもよく、これは、1つまたは複数の受信機が、信号または搬送波によって占められるスペクトルの特定のサブバンドに同調するように構成されていることを意味する。したがって、1つまたは複数の送信機は、特定の受信機に関連付けられたオーディオチャネルを、特定の受信機が同調するスペクトルの特定のサブバンド内の個々の副搬送波にマッピングすることができる。任意の特定の理論に拘束されることは望ましくないが、このような狭帯域アプローチの拡張性は、少なくとも周波数領域における副搬送波の直交性に起因する可能性があり、これは、信号または搬送波の総帯域幅を増加させることなく、単位時間当たりにより多くの副搬送波を送信することができることを意味する。いくつかの実施形態では、単位時間当たりの副搬送波の増加は、より多くのユーザまたはオーディオの混合物を受信機に送信する結果となり得るが、受信機は、全体的な信号帯域幅の同一または類似の狭帯域サブセットを捕捉、聴取、またはサンプリングするように構成されてもよい。しかしながら、このようなユーザ拡張可能狭帯域アプローチの影響は、非ペイロードオーバーヘッドが狭帯域受信機間で共有されることができないか、または共有されるべきではない場合がある。したがって、いくつかの実施形態によれば、特定の受信機が同調する信号または搬送波の各狭帯域部分は、時間領域においてそれ自身のオーバーヘッドを割り当てなければならない。任意の特定の理論に拘束されることは望ましくないが、サブバンドを個々の受信機に静的に割り当てること、および周波数領域における副搬送波の直交性は、ユーザ拡張性を高めることができるが、オーバーヘッドの増加は、遅延の減少をもたらす可能性がある。したがって、本明細書では、遅延にかかるオーバーヘッドの負担を低減する、非データ支援同期およびデータ支援同期のための様々な方法が記載される。
【0067】
図1Aは、一実施形態例による無線オーディオモニタリングのためのシステム100を示す。いくつかの実施形態では、システム100は、オーディオ、発声、歌唱、楽器によって生成された音波など、ユーザによって生成された音波を捕捉するように構成された音波捕捉デバイス101aを含んでもよい。いくつかの実施形態では、音波捕捉デバイス101aは、マイクロフォンロホンなどであってもよい。
【0068】
システム100はまた、音波捕捉デバイス101aと動作可能に通信する第1アップリンク送信機102aを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1アップリンク送信機102aは、音波捕捉デバイス101aと有線通信してもよい。いくつかの実施形態では、第1アップリンク送信機102aは、音波捕捉デバイス101aと無線通信してもよい。いくつかの実施形態では、第1アップリンク送信機102aは、音波捕捉デバイス101aからアナログオーディオ信号を受信し、そこからデジタルオーディオを生成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1アップリンク送信機102aは、アナログオーディオ信号を受信し、オーディオミキシングに沿ってアナログオーディオ信号を送信するように構成されてもよい。
【0069】
システム100はまた、第1アップリンク送信機102aからアナログオーディオ信号またはデジタルオーディオを受信するように構成されたオーディオプロセッサ103を含んでもよい。オーディオプロセッサ103は、サウンドボード、ミキシングコンソール、オーディオミキサ、ミキシングデスク、サウンドミキサ、サウンドボードなどなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、音波捕捉デバイス101aからのオーディオを、他の音波捕捉デバイス等からのオーディオと組み合わせて、ユーザカスタマイズオーディオミックスを生成することができる。オーディオ信号をユーザカスタマイズオーディオミックスに組み合わせる前に、各オーディオ信号(デジタルまたはアナログ)を変更して、各オーディオ信号の大きさ、周波数内容、ダイナミック、パノラマ位置、および他のオーディオ特性を制御または強化することによって、ミキシングオーディオを生成してもよい。
【0070】
システム100はまた、内蔵または装着されたピックアップを有する楽器101bなどの他のオーディオソースと、楽器101bからアナログまたはデジタルオーディオ信号を受信するように構成された第2アップリンク送信機102bとを含んでもよい。第2アップリンク送信機102bは、アナログまたはデジタルオーディオ信号をオーディオプロセッサ103に送信するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、第2アップリンク送信機102bは、デジタルオーディオ信号をオーディオプロセッサ103に送信する前に、アナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換するように構成されてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、音波捕捉デバイス101aおよび/または楽器101bからオーディオ信号を直接受信するように構成されてもよく、この場合、システム100は、第1および/または第2アップリンク送信機102a、102bを含まなくてもよく、または含まなくてもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、システム100の複数のユーザに関連付けられた複数のオーディオチャネルを生成し、搬送波をオーディオチャネルによって割り当てられた副搬送波に細分して、オーディオ再生のためのユーザカスタマイズオーディオを搬送するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のオーディオチャネルは、オーディオを搬送する1つまたは複数の同じ副搬送波を含んでもよく、またはマッピングされてもよく、これにより、副搬送波へのマッピングは、オーディオ再生のためのユーザカスタマイズオーディオを作成してもよい。
【0073】
しかしながら、他の実施形態では、システム100は、システム100の複数のユーザに関連付けられた複数のオーディオチャネルをオーディオプロセッサ103から受信するように構成されたダウンリンク送信機104をさらに含み、ダウンリンク送信機104は、オーディオ再生のためのユーザカスタマイズオーディオを搬送するために、オーディオチャネルによって割り当てられた副搬送波に搬送波を細分するように構成されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、アンテナ結合器、無線モニター送信機、無線送信機、デュアル無線送信機、固定RF送信機、デジタルIEM/IFB無線送信機、AW+帯域送信機、超高周波(UHF)送信機などを含んでもよい。本明細書に記載され、国際電気通信連合によって定義されているように、「低周波」信号または搬送波は、30kHzと300kHzの間の周波数を有する信号または搬送波を指すことができ、「中間周波」信号または搬送波は、300kHzと3MHzの間の周波数を有する信号または搬送波を指すことができ、「高周波」信号または搬送波は、3MHzと30MHzの間の周波数を有する信号または搬送波を指すことができ、「VHF」信号または搬送波は、30MHzと300MHzの間の周波数を有する信号または搬送波を指すことができ、「超高周波」信号または搬送波は、300MHzの間の周波数を有する信号または搬送波を指すことができる。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、IEM受信機、無線ウエストパック受信機、マルチバンドIFB受信機、ハードワイヤードパーソナルモニターウエストパック受信機、無線RF受信機などのような受信機105に搬送波を送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザカスタマイズオーディオミックスは、音波捕捉デバイス101aによって捕捉されたオーディオと、楽器101bから捕捉されたオーディオとを含んでもよく、これにより、ユーザカスタマイズオーディオミックスは、搬送波によって搬送され、受信機105のみに割り当てられてもよい。しかし、いくつかの実施形態では、例えば、ユーザが各耳で異なるオーディオを聞くことを好む場合、各耳で異なるオーディオミックスを聞く場合、または異なるユーザが音波捕捉デバイス101aによって捕捉されたオーディオと楽器101bによって捕捉されたオーディオを聞くことを望む場合、例えば、搬送波の周波数および時間領域の1つまたは複数の部分を受信機105に割り当て、搬送波の周波数および時間領域の他の部分を他の受信機(図示せず)に割り当ててもよい。
【0075】
オーディオプロセッサ103によって実行されるかダウンリンク送信機104によって実行されるかにかかわらず、いくつかの実施形態によれば、受信機105に関連付けられたオーディオチャネルは、チャネルに割り当てられ、搬送波の周波数領域および時間領域内で他の受信機に関連付けられた他のオーディオチャネルに直交して位置する1つまたは複数の副搬送波によって形成される。ある実施形態では、副搬送波の異なるリソースユニットは、異なるユーザおよび対応する受信機に割り当てられてもよいし、または、異なるユーザおよび対応する受信機に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、周波数領域の直交分割は、ペイロードオーディオの同じ送信のスペクトル使用効率を増大させ、それにより、システム100のボトルネックを排除し、追加の副搬送波またはリソースユニットを追加のオーディオチャネルに割り当てることを可能にし、システム100は、現在使用されているサブバンド以外の追加のスペクトルを必要とせずに、追加のユーザを含むように拡張してもよい。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、ダウンリンク送信機104は、干渉の多い環境に配置されたインイヤーモニターによって低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、1つまたは複数の受信機に信号、搬送波などを送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、信号または搬送波は、狭帯域スペクトルにおける超高周波信号であってもよい。いくつかの実施形態では、信号または搬送波は、オーディオチャネルが信号または搬送波全体に対して相対的に狭いスペクトルサブバンドの副搬送波にマッピングされる、相対的に広い周波数領域帯域幅を占める超高周波信号であってもよい。いくつかの実施形態では、搬送波は、時間領域および周波数領域、または時間領域および周波数領域にわたって細分され得る時間周波数領域を含む。受信機105は、時間領域および/または周波数領域にわたって搬送波の1つまたは複数の副搬送波を割り当ててもよい。時間周波数領域の副搬送波は直交することができ、各オーディオチャネルのコンテンツは、狭帯域スペクトル帯域幅内の信号と並置され、それによって狭帯域受信機を使用して復号されてもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、スペクトルの1つまたは複数の隣接するサブバンドにおいて、オーディオチャネルの位置を共通に特定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、比較的広いスペクトル周波数帯域(例えば、約1MHzよりも大きい、約2MHzよりも大きい、約3MHzよりも大きい、約4MHzよりも大きい、約5MHzよりも大きい、または約6MHzよりも大きい。これらの間のすべての値および範囲を含む)にわたって、1つまたは複数のオーディオチャネルをスペクトルの1つまたは複数の直交サブ周波数帯域内の1つまたは複数の副搬送波にマッピングするように構成してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、比較的狭い周波数帯域(例えば、約1MHz未満、約900kHz未満、約800kHz未満、約700kHz未満、約600kHz未満、約500kHz未満、約400kHz未満、約300kHz未満、約200kHz未満、または約100kHz未満、これらの間のすべての値および範囲を含む)にわたって、1つまたは複数のオーディオチャネルをスペクトルの1つまたは複数の直交サブ周波数帯域内の1つまたは複数の副搬送波にマッピングするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、オーディオチャネルを第1サブバンドからの1つまたは複数の副搬送波と第2サブバンドからの1つまたは複数の副搬送波とにマッピングするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、スペクトルの比較的狭い帯域(例えば、約400kHz未満、約400kHz未満、約300kHz未満、または約200kHz未満。これらの間のすべての値および範囲を含む)内の1つまたは複数のサブバンドから複数の副搬送波にオーディオチャネルをマッピングするように構成されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、隣接する信号エネルギーからの干渉なしに、狭帯域の受信機などの受信機105を使用して復号してもよいように、狭帯域のスペクトル帯域幅におけるオーディオチャネルを特定の信号とともに位置づけるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、一方向通信または双方向通信のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、受信機とのダウンリンク通信のみのために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、受信機105とのダウンリンク通信のために構成されてもよく、また、オーディオソース(例えば、101a、101b)またはアップリンク送信機(例えば、102a、102b)から生オーディオのような通信を受信するように構成されてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、アナログオーディオ信号、デジタルオーディオ、オーディオビットストリーム、オーディオパケットなどのオーディオ情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、1つまたは複数のマイクロフォンおよび/または1つまたは複数の楽器から生オーディオを受信するように構成されてもよく、1つまたは複数のインイヤーモニターユーザに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、プロセッサ、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリ、デジタルアナログ変換器(DAC)、結合モジュール、変調器、アンテナ、デジタル信号プロセッサなどの手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、干渉源の多い環境において、受信機105および他の受信機に搬送波を送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、干渉源の多い環境において、搬送波の1つまたは複数の副搬送波を受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、干渉源の多い環境において、ユーザのマイクロフォンおよび/またはユーザの楽器からのオーディオの大きさが、他のマイクロフォンおよび/または他の楽器からのオーディオの大きさに対して相対的であるなどのユーザの嗜好に基づいて、ユーザカスタマイズオーディオミックスを生成するように構成されてもよい。言い換えれば、ユーザは、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオのみを聞くことを好む場合があり、または、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオをわずかに強調するなど、取り込まれたすべてのオーディオを聞くことを好む場合がある。
【0080】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、ユーザカスタマイズオーディオを受信してもよく、または干渉の多い環境において様々なマイクロフォンおよび/または楽器からの生オーディオに基づいてユーザカスタマイズオーディオを生成してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、既知のおよび/または予め設定されたユーザの好みに基づいて、ユーザカスタマイズオーディオを生成してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、したがって、ミキシングボードなどのオーディオミキシングシステムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、ユーザに関連付けられた(ユーザによって使用される)一対のインイヤーモニターのそれぞれに固有のユーザカスタマイズオーディオを生成するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、ユーザのマイクロフォンロホンによって取り込まれた人間の声および/またはユーザの楽器の近くに位置するマイクロフォンロホンによって取り込まれたユーザの楽器オーディオ、またはモノラルミックスまたはステレオミックスの一部としてユーザの楽器に結合または統合されたオーディオピックアップを聞くことをより好む可能性がある。ユーザが耳に入るリスニングオーディオ再生を好むこの例を続けると、モニターエンジニアまたはオーディオエンジニアは、ユーザのためにモノラルミックスまたはステレオミックスを作成し、ダウンリンク送信機104によって、2つ以上のモノラルミックス(例えば、ミックス1はバンドまたは他のオーディオであってもよく、ミックス2は人間の声または楽器のオーディオであってもよく、ミックス3は、必要に応じて人間の声または楽器のオーディオのうちのもう1つであってもよい)として、ユーザが装着する受信機105に送信してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、ユーザによって装着され、ユーザに結合された1つまたは複数のインイヤーモニター106の単一の受信機(105)にオーディオのモノラルミックスを送信してもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、次に、1つまたは複数のミックス(例えば、ミックス1、ミックス2、および任意のミックス3)を組み合わせて、ユーザ好みのステレオミックスを実現するか、または、インイヤーモニター106で再生するためにモノラルミックスを選択してもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、各受信機の異なる副搬送波割り当てに基づいて、各受信機が正しいオーディオを復調および再生してもよいように、各受信機に対応するインイヤーモニターに関連付けられた各受信機に搬送波の一部を割り当てるように構成されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、搬送波の様々な部分(副搬送波)を、異なるユーザによって装着される異なる受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の副搬送波は、搬送波の時間領域および/または周波数領域のいずれかの点で単一の受信機に割り当てられるか、または、単一の受信機に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波割り当ては、受信機によって知られ、および/または、搬送波とともに受信機に送信されてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波間隔を減少させ、スペクトル効率を向上させるために、副搬送波を周波数領域および時間領域で直交的に割り当ててもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、少なくとも無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分するための、プロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリなどの手段を備えてもよく、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104はまた、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、少なくとも複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを装置に変調させる手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104はまた、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するために、少なくとも複数の変調方式に基づいてダウンリンク送信機104に復調情報を生成させる手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104はまた、ダウンリンク送信機104に、復調情報を含む少なくとも搬送波を送信させる手段を含んでもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、畳み込み符号化、選択マッピング、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルさせるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段をさらに含んでもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を変調させるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段をさらに含んでもよい。
【0085】
いくつかの実施形態では、干渉源の多い環境は、コンサート会場、スタジアム、レコーディングスタジオなどであってもよい。しかしながら、ダウンリンク送信機104および受信機105は、多くの他の環境で使用してもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、受信機105は、1つまたは複数の外部送信機(例えば、ダウンリンク送信機104)と近距離無線通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、インイヤーモニター106と動作可能に通信するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機105は、無線周波数帯域において、インイヤーモニター106による再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、受信機105は、搬送波の1つまたは複数の特性、または搬送波とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、受信機105はまた、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるように構成されている。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約20ms、約19ms、約18ms、約17ms、約16ms、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約7ms、約6ms、または約5ms以下であり、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、搬送波が受信機105に送信されてから1つまたは複数の関連するインイヤーモニター106によってオーディオが再生されるまでの時間として定義されるエアインターフェース遅延を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアインターフェース遅延は、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約8ms、約7ms、約6ms、約5ms、約4ms、約3ms、約2ms、または約1ms以下であってもよく、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームを含み、受信機105は、少なくとも1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームに基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機105は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機105は、少なくとも1つの副搬送波上で実行される復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含むように構成される。いくつかの実施形態では、受信機105は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。
【0089】
いくつかの実施形態では、受信機105によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、受信機105が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0090】
IEM 106は、通常、ユーザの耳に装着されるか、またはユーザの耳の中に部分的に配置される。IEM106は通常、バランスドアーマチュアドライバ、平面磁気ドライバ、静電ドライバ、マイクロ電磁システム(MEMS)ドライバなどを備える。いくつかの実施形態では、IEMは、ユーザが装着する受信機105に有線接続される。
【0091】
いくつかの実施形態では、システムは、ダウンリンク送信機104がアナログFM信号を送信し、受信機105がアナログデジタル変換のために構成されている間、デジタルIEM 106を含んでもよい。いくつかの実施形態では、信号または搬送波は超高周波(UHF)信号である。
【0092】
いくつかの実施形態では、ユーザが装着する受信機105は、変調オーディオ信号(例えば、直交周波数分割多重または直交周波数分割多元接続変調信号)を受信して処理するように構成されてもよく、アナログFM信号を受信して処理するように構成されてもよく、同じ受信機105がデジタル信号、変調信号、アナログ信号などを受信して処理するように構成されてもよい。これらの信号のいずれかまたは全ては、UHF信号であってもよい。
【0093】
ここで
図1Bを参照すると、無線オーディオモニタリングのためのシステム100の代替実施形態が示されている。実施形態によれば、システム100は、オーディオプロセッサ103と動作可能に通信するダウンリンク送信機104を含む。いくつかの実施形態では、システム100はまた、ダウンリンク送信機104と無線通信する複数の受信機105a、105b、105cを含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数の受信機105a、105b、105cのうちの1つまたは複数を第1ユーザに関連付けることができ、複数の受信機105a、105b、105cのうちの1つまたは複数の他の受信機を第2ユーザに関連付けてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、同期情報、復調情報、パイロット副搬送波、ビーコンシンボルなどを、複数の受信機105a、105b、105cのうちの1つまたは複数と送信および/または受信してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103および/またはダウンリンク送信機は、信号または搬送波の周波数領域において、信号または搬送波の副搬送波を直交的に割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、同期副搬送波、パイロット副搬送波、ビーコンフレームなどのような第1ダウンリンク同期情報は、第1期間中、第2期間中のガードインターバルに続き、第3期間中の1つまたは複数のアップリンクまたはダウンリンクオーディオペイロード副搬送波に続き、第4期間中のガードインターバルに続き、第5期間中の第2ダウンリンク同期情報に続き、第6期間中のガードインターバルに続き、第7の期間中の1つまたは複数のアップリンクまたはダウンリンクオーディオペイロード副搬送波に続く、特定の副搬送波で送信してもよい。他の実施形態によれば、システム100の割り当て方式は、同期情報副搬送波、ガードインターバル、アップリンクオーディオペイロード副搬送波、および/またはダウンリンクオーディオペイロード副搬送波などの任意の他の適切な順序、数、可変性、比率、指向性、または継続時間を含んでもよい。そのような割り当て方式の選択された例は、
図6~12、特に
図11および12の双方向割り当て方式に見出すことができる。
【0094】
いくつかの実施形態では、複数の受信機105a、105b、105cの各々は、複数のインイヤーモニター106a、106b、106cのうちの1つまたは複数と有線または無線で通信してもよい。いくつかの実施形態では、複数の受信機105a、10b、105cのうちの1つまたは複数は、オーディオプロセッサ103と直接通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、複数の受信機105a、105b、105cのそれぞれの異なるオーディオチャネルにマッピングされた複数のオーディオペイロード副搬送波を含む広帯域信号を生成するように構成されてもよい。
【0095】
ここで
図1Cを参照すると、無線オーディオモニタリングのためのシステム100の代替実施形態が示されている。本実施形態によれば、受信機105はまた、送信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、音波捕捉デバイス101aおよび/または楽器101bからオーディオを受信してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオは、アナログ信号中で搬送または送信された元のオーディオとして、またはデジタル信号中で搬送されたデジタル化されたオーディオ情報などとして、音波捕捉デバイス101aおよび/または楽器101bなどから受信してもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、アナログオーディオ信号を受信し、アナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、新しいオーディオ信号、例えば、新しいオーディオ信号の周波数領域の特定のサブバンド内の副搬送波を含むデジタルオーディオ信号を生成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波は周波数領域において直交して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、周波数領域のサブバンドは、時間領域の異なる点に位置する2つ以上の直交して配置された副搬送波を含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、周波数領域において直交して配置されたオーディオペイロード副搬送波としてオーディオ情報を符号化することによって、新しいオーディオ信号を形成してもよく、同期情報(例えば、ビーコンシンボル、パイロット副搬送波など)は、時間領域において規則的または不規則な間隔で送信される。
【0096】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、受信機または複数の受信機を含む受信機アレイをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104の受信機は、受信機105から新しいオーディオ信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104の受信機は、デジタルかアナログかを問わず、他のマイクロフォンまたは楽器のような他のオーディオ生成器具(図示せず)に関連付けられた1つまたは複数の他の受信機(図示せず)からオーディオ信号を受信するように構成されてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信機104は、デジタルまたはアナログのいずれであるかにかかわらず、オーディオプロセッサ103に新しいオーディオ信号を送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、新しいオーディオ信号を復調し、ユーザ固有のモノラルまたはステレオミックスを作成し、本明細書の他で説明したように、モノラルまたはステレオミックスを、ダウンリンク方向送信のために、オーディオまたはデジタルのいずれかにかかわらず、オーディオ信号に符号化するように構成されてもよい。このような双方向デジタルオーディオ信号処理の一例を
図11に示し、以下により詳細に説明する。
【0098】
いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、サウンドボード、ミキシングコンソール、オーディオミキサ、ミキシングデスク、サウンドミキサ、サウンドボードなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、音波捕捉デバイス101aからのオーディオを、他の音波捕捉デバイス等からのオーディオと組み合わせて、ユーザカスタマイズオーディオミックスを生成してもよい。オーディオ信号をユーザカスタマイズオーディオミックスに組み合わせる前に、各オーディオ信号(デジタルまたはアナログ)を変更して、各オーディオ信号の大きさ、周波数内容、ダイナミック、パノラマ位置、および他のオーディオ特性を制御または強化することによって、ミキシングオーディオを生成してもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、受信機105からオーディオ信号を直接受信するように、または音波捕捉デバイス101aおよび/または楽器101bからオーディオ信号を直接受信するように構成されてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103は、システム100の複数のユーザに関連付けられた複数のオーディオチャネルを生成し、搬送波をオーディオチャネルによって割り当てられた副搬送波に細分して、オーディオ再生のためのユーザカスタマイズオーディオを搬送するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のオーディオチャネルは、オーディオを搬送する1つまたは複数の同じ副搬送波を含んでもよく、またはマッピングされてもよく、これにより、副搬送波へのマッピングは、オーディオ再生のためのユーザカスタマイズオーディオを作成してもよい。いくつかの実施形態では、受信機105は、同期情報を上流のオーディオプロセッサ103および/またはダウンリンク送信機104の受信機に送信してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオプロセッサ103および/またはダウンリンク送信機104は、モノラルまたはステレオオーディオミックスを含む変調デジタル信号のオーディオチャネルにマッピングされたオーディオペイロード副搬送波などの同期情報に基づいてオーディオ情報を送信してもよい。
【0101】
ここで
図2を参照すると、複数のユーザ(ユーザ
0、ユーザ
1、ユーザ
2、およびユーザ
3)のオーディオチャネルを、搬送波の周波数領域内で対応する副搬送波に割り当てる1つの可能な方法が示されている。このようなオーディオチャネル割り当てを使用するオーディオモニタリングシステムは、隣接するユーザからの干渉を回避するために、単一のユーザの信号を周波数領域で分離することを必要とする可能性があることを出願人は決定した。出願人は、
図2に示すようなシステムが有効であると判断した。これは、副搬送波間隔が比較的大きいため、時間領域の単位当たりの搬送波で搬送されるペイロード音声が少ないことを意味する。出願人も同様に、ブロードバンドシステムは通常、固定帯域幅周波数-時間資源-をユーザに任意に割り当てる必要があることを発見した。したがって、広帯域システムは、アクティブなオーディオデバイスの数に関係なく、一般に同じまたは類似の帯域幅を必要とする。
【0102】
図3は、本開示の一実施形態による、複数のユーザ(ユーザ
0およびユーザr
1)のオーディオチャネルを、搬送波の周波数領域内の対応する副搬送波に割り当てる例を示す。図示されるように、スペクトルは、周波数領域において1つまたは複数の他の副搬送波に直交する複数の副搬送波に細分される。いくつかの実施形態では、それぞれの副搬送波は個別に変調される。副搬送波は周波数領域および/または時間領域において直交して間隔をあけられたので、送信機(例えば、ダウンリンク送信機104)と時間的および周波数的に同期した受信機(例えば、受信機105)は、副搬送波間干渉および副搬送波相互変調を回避することによって、特定の受信機に関連付けられた副搬送波およびその変調データを回復し、隣接する副搬送波が互いに干渉しないようにしてもよい、特定の理論に拘束されることは望ましくない。
【0103】
図4および5は、副搬送波を搬送波の周波数領域において直交して割り当てることによって、スペクトルの同じ部分により多くのオーディオチャネルを収容してもよいことを示している。このようなオーディオチャネル割り当てアプローチの他の利点は、システムがユーザに拡張可能であり、改善されたスペクトル効率を有し、他のデジタルオーディオモニタリングシステムと比較して低い遅延を実現し、オーディオチャネル間のシステム干渉および相互変調に対して耐性を有し、内部デジタル結合を実現することによってユーザがカスタマイズしたステレオオーディオミックスを実現するために結合送信のための外部ハードウェア(ラックギア)を削減することである。
【0104】
これまでは、主に搬送波の周波数領域について議論してきた。しかしながら、本明細書に記載されるいくつかの実施形態によれば、IEMシステムにおけるオーディオ再生送信のためのスペクトルリソースは、周波数領域および時間領域にわたって割り当てられてもよい。一般的に、受信機が、チャネル間干渉を回避するために間隔をあけてアナログ信号の特定の周波数範囲に割り当てられる場合、このような必要な間隔は、利用可能なスペクトルが減少した場合に、非効率なスペクトル利用とIEMシステムの十分なユーザ拡張性をもたらすことを出願人は発見した。
【0105】
ここで
図6を参照すると、複数のユーザ(ユーザ
0、ユーザ
1、ユーザ
2、ユーザ
3)のオーディオチャネルが、搬送波の時間周波数領域内のそれぞれの副搬送波に割り当てられる例が示されている。出願人は、オーディオモニタリングシステムのためのオーディオチャネルのこのような割り当ては、一般に、隣接するユーザからの干渉を回避するために、単一のユーザの信号を時間領域および/または周波数領域で分離することを必要とし、それにより、相対的に悪いリソース使用量(例えば、スペクトル効率の低下)をもたらすことを発見した。
図6に示されるように、この割り当てアプローチは、一般に、IEMシステムが時間領域および周波数領域におけるスペクトルを比較的疎な方法で使用することを必要とし、これは、時間領域および周波数領域における副搬送波間隔が比較的大きいので、周波数領域の各部分の搬送波上で搬送されるペイロードオーディオが、単位時間領域あたりで低いことを意味する。出願人は、このようなブロードバンドシステムは、通常、固定帯域幅周波数、すなわち時間リソースをユーザに任意に割り当てることを必要とし、このようなブロードバンドシステムは、通常、アクティブなオーディオデバイスの数に関係なく、同じまたは類似の帯域幅を使用することを発見した。これは、
図6にBW
rxとして示されており、受信機が時間周波数領域にわたって正しい副搬送波を識別して復調するためには、各受信機が全帯域幅を受信しなければならないことを示している。言い換えれば、第1ユーザ(u
1)に関連付けられた受信機は、時間周波数領域にわたって割り当てられたすべての副搬送波が正しく識別され復調され、第1ユーザのオーディオチャネル全体が受信され、第1ユーザのために再生されることを保証するために、より大きな帯域幅、例えば約6MHzを受信する必要がある。出願人も同様に、この割り当てアプローチは、より大きな帯域幅に適応するために広帯域受信機を使用する必要があり、例えば、第1ユーザのオーディオチャネルがこの副搬送波上で割り当てられることを発見した。
【0106】
逆に、
図7は、本開示の実施形態に従って、複数のユーザ(ユーザ
0、ユーザ
1、ユーザ
2、およびユーザ
3)のオーディオチャネルを、搬送波の周波数領域内の対応する副搬送波に割り当てる例を示している。図示されるように、スペクトルは、周波数領域において1つまたは複数の他の副搬送波に直交し、時間領域において安定したままである複数の副搬送波に細分される。いくつかの実施形態では、それぞれの副搬送波は個別に変調される。いくつかの実施形態では、各受信機は、搬送波の時間領域において同じまたは同様の周波数領域の部分を占める安定化された副搬送波を割り当てられるので、移動受信機は、狭帯域ポータブル受信機、例えば、
図6に示される割り当てアプローチによる、約6MHzを超える帯域幅を受信して処理するように構成された受信機の代わりに、スペクトルの比較的小さいサブバンド(例えば、帯域幅の約6MHz未満、約5MHz未満、約4MHz未満、約3MHz未満、約2MHz未満、約1MHz未満、約900kHz未満、約800kHz未満、約700kHz未満、約600kHz未満、約500kHz未満、約400kHz未満、約300kHz未満、または約200kHz未満。すべての値とその範囲を含む)を受信し、サンプリングするか、さもなければ処理するように構成された受信機であってもよい。副搬送波は周波数領域および/または時間領域において直交して間隔をあけられたので、送信機(例えば、ダウンリンク送信機104)と時間的および周波数的に同期した受信機(例えば、受信機105)は、副搬送波間干渉および副搬送波相互変調を回避することによって、特定の受信機に関連付けられた副搬送波およびその変調データを回復し、隣接する副搬送波が互いに干渉しないようにしてもよい、特定の理論に拘束されることは望ましくない。
【0107】
さらに、
図7に示されるように、周波数領域上で副搬送波を直交的に割り当てることにより、IEMシステムに割り当てられたサブバンドのより小さな部分を使用して、同じオーディオリソースを送信することができ、これは、周波数領域の未使用部分上で、追加の副搬送波を直交的に割り当てることができ、追加の周波数スペクトルを必要とせずに、追加のユーザをIEMシステムに追加してもよいことを意味する。
【0108】
図8および9は、搬送波の周波数領域の例示的な副搬送波割り当てを示しており、ここで、スペクトルリソースの一部は、オーディオペイロード以外の他の情報を搬送するために使用されてもよい。副搬送波が周波数領域の同じ部分にまだ割り当てられているとき、時間領域は、様々な他の情報、ガードインターバルなどに割り当ててもよい。
【0109】
例えば、時間領域の第1部分の間に、同期情報、復調情報等を、u1に割り当てられた周波数領域部分で送信することができ、その後、第1部分の後の時間領域の第2部分で、ユーザu1のオーディオペイロードを、u1に割り当てられた搬送波の周波数領域部分で搬送することができ、その後、第2部分の後の時間領域の第3部分で、さらなる同期情報または復調情報をu1に割り当てられた周波数領域部分で提供してもよい。
【0110】
図8は、例えば、その時間中にオーディオ再生を必要とするのは2人のユーザだけであるため、スペクトルの一部が2人のユーザのみに割り当てられる例を示す。
図9は、2人の追加ユーザがオーディオ再生を要求し、したがってスペクトルの追加部分が2人の追加ユーザに割り当てられる例を示している。周波数領域の特定の安定した部分をu
1に割り当てることにより、例えば、u
1のオーディオチャネルに関連付けられたスペクトル部分(副搬送波)は、u
2及びu
3がIEMシステムに追加された場合には変更されない可能性があり、これは、u
1受信機が新しいまたは変更された副搬送波割り当て方式に再同期する必要がないことを意味する。同様に、1人以上のユーザがオーディオ再生をもはや必要としない場合、これらのユーザに割り当てられた周波数領域部分は使用されないことができ、残りのユーザに関連付けられた周波数領域部分は、副搬送波割り当てに関して変更されないままであることができる。
【0111】
図10は、時間領域間で双方向に割り当てられてもよい周波数領域間の副搬送波割り当て例を示す。言い換えれば、時間領域の第1部分の間に、周波数領域の一部は、サウンドボードトランシーバとユーザが装着するIEMトランシーバとの間のダウンリンク方向オーディオ送信のために使用され、例えば、1つまたは複数のIEMによるユーザへの再生のためのステレオオーディオミックスを提供してもよい。その後、時間領域の後続部分の間に、周波数領域の同じ部分を、ユーザが装着しているIEMトランシーバとサウンドボードトランシーバとの間のアップリンク方向オーディオ送信、例えば、ユーザの無線マイクロフォンによって捕捉されたオーディオを提供するために使用してもよい。しかしながら、周波数領域の同じ部分を占める副搬送波にオーディオチャネルを直交的に割り当てる場合、IEM再生のためのステレオオーディオミックスが、著しい干渉、ノイズ、または補正されていない信号変形なしに送信、受信、復調されることを確実にすることが重要である。同様に、アップリンク方向オーディオが例えばサウンドボードトランシーバでユーザのマイクロフォンから受信される場合、干渉、ノイズ、および補正されていない信号変形を補正または回避することも重要である。
【0112】
図11に示すように、
図9および10と同じユーザオーディオチャネル割り当てが示されているが、送信機と受信機の間の同期に適応し、時間領域で必要なガードインターバルを残すために、時間領域が細分されている。図示されるように、各チャネルの帯域幅は、
図9および10の帯域幅と同様であってもよく、これは、
図6に示すアプローチのものよりも大幅に小さく、しかしながら、時間領域を細分し、ガードインターバルに続き、アップリンク副搬送波または副搬送波のアップリンクセットなどのダウンリンク同期副搬送波を送信することを可能にすることによって、時間領域における方向切替からノイズを導入することなく、また、周波数領域においてアップリンク方向副搬送波をダウンリンク方向副搬送波から分離する必要なしに、双方向方法を実行してもよい。
【0113】
ここで
図12を参照すると、周波数領域が、搬送波または信号の総帯域幅よりも小さい帯域幅
rxを有する複数のサブバンドに細分されるユーザオーディオチャネル割り当ての例が示されている。いくつかの実施形態では、搬送波または信号の時間領域は、ダウンリンク方向における送信機と受信機との間の同期に適合するように細分され、時間領域において必要な場所にガードインターバルを残し、アップリンク方向オーディオペイロード副搬送波またはダウンリンク方向オーディオペイロード副搬送波の一方または両方に適合してもよい。図示されるように、各チャネルの帯域幅は、
図9および
図10の帯域幅と同様であってもよい。これは、
図6に示すアプローチのものよりも大幅に小さく、しかしながら、時間領域を細分し、次にガードインターバル、次にアップリンク副搬送波または副搬送波のアップリンクセット、次にさらなる同期化副搬送波、次にオーディオペイロードを搬送するアップリンク副搬送波または副搬送波のアップリンクセットなどを送信することを可能にすることによって、時間領域において方向切替からノイズを導入することなく、また、周波数領域においてアップリンク方向副搬送波をダウンリンク方向副搬送波から分離する必要なしに、双方向方法を実行してもよい。
【0114】
図13は、本開示の少なくともいくつかの実施形態による、本明細書に記載された方法、経路、ステップ、プロセス、アプローチ、および/またはアルゴリズムの少なくともいくつかの一部または全部を実行するためのコンピューティングデバイス200の概略図を提供する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス200は、アップリンク送信機102a、102b、ダウンリンク送信機104、または受信機105のうちの1つまたは複数と同様であってもよい。いくつかの実施形態では、アップリンク送信機102a、102b、ダウンリンク送信機104、または受信機105のうちの1つまたは複数は、コンピューティングデバイス200を含んでもよく、その逆も同様である。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス200は、本明細書に記載された任意のアプローチ、アルゴリズム、プロセス、または経路の全部または一部を、命令群に従って、またはコンピュータプログラムコードに従って実行するように構成されてもよい。一般に、本明細書で交換可能に使用されるコンピューティングエンティティ、コンピュータ、エンティティ、デバイス、システム、および/または類似の用語は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、サウンドボード、オーディオミキサ、オーディオ信号送信システム、インイヤーモニタリングシステム、オーディオエンジニアリングラック、コンピューティングエンティティ、デスクトップ、携帯電話、タブレット、タブレット、ラップトップ、ラップトップ、分散システム、キオスク、入力端末、サーバまたはサーバネットワーク、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、処理エンティティ、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局など、および/または本明細書で説明される機能、動作、および/またはプロセスを実行するように適合されたデバイスまたはエンティティの任意の組み合わせを指してもよい。そのような機能、動作、および/またはプロセスは、例えば、送信、受信、動作、処理、表示、記憶、決定、作成/生成、モニタリング、評価、比較、および/またはここでは交換可能に使用される類似の用語を含んでもよい。一実施形態では、これらの機能、動作、および/またはプロセスは、本明細書で交換可能に使用されるデータ、コンテンツ、情報、および/または類似の用語に関して実行されてもよい。
【0115】
図示されるように、少なくとも1つの実施形態では、コンピューティングデバイス200は、例えば、バスを介してコンピューティングデバイス200内の他の要素と通信する1つまたは複数の処理要素205(プロセッサ、処理回路、および/または本明細書で交換可能に使用される同様の用語としても知られる)を含むか、または通信してもよい処理要素205を含んでもよい。理解されるように、処理要素205は、様々な異なる方法で実装されてもよい。例えば、処理要素205は、1つまたは複数の複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)、マイクロフォンロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセシングエンティティ、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロフォンロコントローラ、および/またはコントローラとして実現してもよい。さらに、処理要素205は、1つまたは複数の他の処理デバイスまたは回路として実現してもよい。回路という用語は、完全なハードウェア実施形態、またはハードウェアおよびコンピュータプログラム製品の組み合わせを意味してもよい。したがって、処理要素205は、集積回路、特定用途向け集積回路(ASICs)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGAs)、プログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)、ハードウェア・アクセラレータ、その他の回路などとして実現してもよい。したがって、処理要素205は、特定の目的のために、または揮発性媒体または不揮発性媒体に記憶された命令、または処理要素205が他の方法でアクセスしてもよい命令を実行するように構成されてもよいことが理解される。したがって、処理要素205は、ハードウェアまたはコンピュータプログラム製品によって構成されているか、またはそれらの組み合わせによって構成されているかにかかわらず、それに応じて構成されている場合に、本発明の実施形態によるステップまたは動作を実行してもよい。
【0116】
一実施形態では、コンピューティングデバイス200は、不揮発性媒体(不揮発性メモリ、メモリ、メモリメモリ、メモリ回路、および/または、本明細書で交換可能に使用される同様の用語とも呼ばれる)を含むか、または不揮発性媒体と通信することもできる。一実施形態では、不揮発性メモリまたはメモリは、ハードディスク、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、NVRAM、MRAM、RRAM、SONOS、FJG RAM、ミリピードメモリ、レーストラックメモリなどを含むが、これらに限定されない1つまたは複数の不揮発性メモリまたは記憶媒体210を含んでもよい。認識されるように、不揮発性メモリまたは記憶媒体は、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイルコード、解釈コード、マシンコード、実行可能命令などを記憶してもよい。本明細書で交換可能に使用されるデータベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、および/または類似の用語は、階層データベースモデル、ネットワークモデル、関係モデル、エンティティ関係モデル、オブジェクトモデル、ドキュメントモデル、意味モデル、グラフィックモデルなどの1つまたは複数のデータベースモデルを使用してコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるレコードまたはデータの集合を指してもよい。
【0117】
一実施形態では、コンピューティングデバイス200は、揮発性媒体(揮発性メモリ、メモリ、メモリ記憶装置、メモリ回路、および/または、本明細書で交換可能に使用される同様の用語としても知られる)を含むことができ、または揮発性媒体と通信してもよい。一実施形態では、揮発性メモリまたはメモリは、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、TTRAM、T-RAM、Z-RAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリなどを含むがこれらに限定されない1つまたは複数の揮発性メモリまたはメモリ媒体215をさらに含んでもよい。認識されるように、揮発性メモリまたは記憶媒体は、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクコード、バイトコード、コンパイルコード、解釈コード、マシンコード、実行可能命令、および/または、例えば処理要素205によって実行されるものの少なくとも一部を記憶するために使用されてもよい。したがって、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイルコード、解釈コード、マシンコード、実行可能命令などは、処理要素205およびオペレーティングシステムの助けを借りて、コンピューティングデバイス200の動作のある態様を制御するために使用してもよい。
【0118】
少なくとも1つの実施形態では、コンピューティングデバイス200は、例えば、送信、受信、操作、処理、表示、記憶等してもよいデータ、コンテンツ、情報、および/または本明細書で交換可能に使用される類似の用語を通信することによって、様々なコンピューティングエンティティと通信するための1つまたは複数の通信インターフェース220をさらに含んでもよい。このような通信は、ファイバー分散データインターフェイス(FDDI)、デジタル加入者回線(DSL)、イーサネット、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、データオーバーケーブルサービスインターフェイス仕様(DOCSIS)などの有線データ送信プロトコル、またはその他の有線送信プロトコルを使用して実行される場合がある。同様に、コンピューティングデバイス200は、UHFアナログ信号送信、周波数変調、無線周波数送信、または他のこのようなプロトコルまたはアプローチのような様々なプロトコルのいずれかを使用して、無線外部通信ネットワークを介して通信するように構成されてもよい。
【0119】
図示していないが、コンピューティングデバイス200は、キーボード入力、マウス入力、タッチスクリーン/ディスプレイ入力、モーション入力、モバイル入力、オーディオ入力、ポインティングデバイス入力、ジョイスティック入力、キーパッド入力などのような、1つまたは複数の入力要素(図示していない)を含むか、またはそれらと通信してもよい。コンピューティングデバイス200は、オーディオ出力、ビデオ出力、スクリーン/ディスプレイ出力、モーション出力、モバイル出力などのような、1つまたは複数の出力要素(図示せず)を含むか、またはそれらと通信してもよい。このような出力要素は、例えば、コンピューティングデバイス200またはその構成要素(例えば、処理要素205)と有線または無線で通信する1つまたは複数のインイヤーモニター(IEM)などを含んでもよい。
【0120】
図14は、本開示の実施形態に関連して使用してもよい外部コンピューティングエンティティ300の例示的な概略図を提供する。一般に、本明細書で交換可能に使用される、デバイス、システム、コンピューティングエンティティ、エンティティ、および/または類似の用語は、例えば、1つまたは複数のコンピュータ、コンピューティングエンティティ、デスクトップ、携帯電話、タブレット、ファブレット、ノートブック、ラップトップ、分散システム、キオスク、入力端末、サーバまたはサーバネットワーク、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、処理エンティティ、セットトップボックス、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局など、および/または本明細書で説明される機能、動作、および/またはプロセスを実行するように適合されたデバイスまたはエンティティの任意の組み合わせを指すことができる。外部コンピューティングエンティティ300は、複数の当事者によって動作可能である。
図14に示すように、外部コンピューティングエンティティ300は、アンテナ312と、送信機304(例えば、無線)と、受信機306(例えば、無線)と、処理要素308(例えば、CPLD、マイクロフォンロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、DSP、ADC、コプロセシングエンティティ、ASIP、マイクロフォンロコントローラ、コントローラ、および/または同様)とを含み、処理要素308は、送信機304および受信機306との間で信号を提供および受信してもよい。いくつかの実施形態では、外部コンピューティングエンティティ300は、受信機306を含んでもよいが、送信機304を含んでもよい。
【0121】
したがって、送信機304および受信機306に提供され、送信機304および受信機306から受信される信号は、エアインターフェースにおいて、および/または、他の適切な無線手段を介して、シグナリング情報/オーディオデータを含んでもよい。この点で、外部コンピューティングエンティティ300は、任意の適切な変調アプローチを使用して、1つまたは複数のエアインターフェースを介して、および1つまたは複数の他のそのようなデバイスを使用して動作してもよい。
【0122】
一実施形態によれば、外部コンピューティングエンティティ300は、位置決定態様、デバイス、モジュール、機能、および/または、本明細書で交換可能に使用される類似の語を含んでもよい。例えば、外部コンピューティングエンティティ300は、例えば、緯度、経度、高度、地理的符号化、針路、方向、針路、速度、世界時(UTC)、日付、および/または様々な他の情報/データを取得するように適合された位置モジュールのような屋外測位態様を含んでもよい。いくつかの実施形態では、外部コンピューティングエンティティ300は、温度計などの環境気象判定態様を含んでもよい。いくつかの実施形態では、測位モジュールは、(例えば、全地球測位システム(GPS)を使用して)ビュー内の衛星の数およびこれらの衛星の相対位置を識別することによって、天体暦表データと呼ばれることもあるデータを取得してもよい。いくつかの実施形態では、位置情報/データは、セルラータワー、コンピューティングデバイス200のアンテナ等、Wi-Fiアクセスポイント等を含む様々な他のシステムと組み合わせて、外部コンピューティングエンティティ300の位置を三角測量することによって決定してもよい。同様に、外部コンピューティングエンティティ300は、例えば、緯度、経度、高さ、地理的符号化、針路、方向、針路、速度、時間、日付、および/または様々な他の情報/データを取得するように適合された位置モジュールなどの屋内測位態様を含んでもよい。いくつかの屋内システムは、無線周波数識別(RFID)タグ、屋内ビーコンまたは送信機、Wi-Fiアクセスポイント、セルラータワー、近隣のコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、ノートパソコン)、および/または類似のものを含む様々な位置または測位技術を使用してもよい。このような技術は、例えば、iBeacons(登録商標)、ジンバル近接ビーコン、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(BLE)送信機、NFC送信機、および/または類似のものを含んでもよい。これらの屋内測位の態様は、インチまたはセンチメートルの範囲内の人または何かの位置を決定するために、様々な設定で使用してもよい。
【0123】
外部コンピューティングエンティティ300は、ユーザインタフェース(処理要素308に結合されたディスプレイ316を含んでもよい)および/またはユーザ入力インタフェース(処理要素308に結合された)をさらに含んでもよい。例えば、ユーザインタフェースは、本明細書で説明するように、コンピューティングデバイス200と対話し、および/またはコンピューティングデバイス200からの情報/データの表示をもたらすために、外部コンピューティングエンティティ300上で交換可能に実行され、および/または外部コンピューティングエンティティ300を介してアクセス可能なユーザアプリケーション、ユーザインタフェース、および/または同様のリテラルであり得る。ユーザ入力インターフェースは、任意のキーパッド318(ハードまたはソフト)、タッチディスプレイ、オーディオ/オーディオまたはモーションインターフェース、または他の入力デバイスなど、外部コンピューティングエンティティ300がデータを受信することを可能にする複数のデバイスまたはインターフェースのいずれかを含んでもよい。キーパッド318を含む実施形態では、キーパッド318は、従来の数字(0~9)および位相キー(#、*)、ならびに外部コンピューティングエンティティ300を操作するための他のキーを含む(または表示させる)ことができ、アルファベットキーの完全なセット、または英数字キーの完全なセットを提供するために起動されてもよいキーのセットを含んでもよい。キーパッド318を含むいくつかの実施形態では、キーパッド318は、適切な場合に一時的にディスプレイ316上に提示されてもよい。入力を提供することに加えて、ユーザ入力インターフェースは、例えばスリープモードのような特定の機能をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されてもよい。
【0124】
外部コンピューティングエンティティ300はまた、揮発性メモリまたはメモリ322および/または不揮発性メモリまたはメモリ324を含むことができ、これらは、埋め込み可能であってもよく、および/または、取り外し可能であってもよい。例えば、不揮発性メモリは、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMCs、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、NVRAM、MRAM、RRAM、SONOS、FJG RAM、ミリピードメモリ、レーストラックメモリ、および/または類似のものであり得る。揮発性メモリは、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、TTRAM、T-RAM、Z-RAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリ等であってもよい。揮発性および不揮発性のメモリまたはメモリは、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイルコード、解釈コード、マシンコード、実行可能命令などを記憶して、外部コンピューティングエンティティ300の機能を実現してもよい。示されるように、これは、コンピューティングデバイス200および/または他の様々なコンピューティングエンティティと通信するために、エンティティ上に存在する、またはブラウザまたは他のユーザインタフェースを介してアクセス可能なユーザアプリケーションを含んでもよい。
【0125】
別の実施形態では、外部コンピューティングエンティティ300は、上記でより詳細に説明されたように、コンピューティングデバイス200の構成要素または機能と同一または類似の1つまたは複数の構成要素または機能を含んでもよい。認識されるように、これらのアーキテクチャおよび説明は、例示的な目的のためにのみ使用され、様々な実施形態に限定されない。
【0126】
次に、
図15および16に示すうように、ダウンリンク送信機104に少なくとも類似してもよい送信機404、504の一例を示す概略ブロック図を提供する。
【0127】
図15では、送信機404は、第1ユーザのためのオーディオ403a(デジタルまたはアナログ)と、1人または複数の他のユーザのための他のオーディオ403n(デジタルまたはアナログ)とを受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、送信機404は、オーディオ403aを処理するための送信ビットプロセッサ406aと、他のオーディオ403nを処理するための1つまたは複数の他の送信ビットプロセッサ406nとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機404は、オーディオ403aの少なくとも一部を他のオーディオ403nの少なくとも一部と結合して、それぞれの受信機に割り当てられた信号中の副搬送波のチャネルを形成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機404は、例えば、逆高速フーリエ変換408アルゴリズムを適用することによって、信号の逆離散フーリエ変換を決定するように、信号をスクランブルするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機404は、例えばアップサンプリング、ピークウィンドウ処理などによって信号を変調410するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機404は、デジタルアナログ(DAC)によってアナログ信号に変換されたような、スクランブルされた変調信号を送信412し、アナログFM信号を受信機(例えば105)に送信するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、送信機404は、代替的にまたは追加的に、アナログ周波数変調(FM)信号を受信機(例えば105)に送信するように構成されてもよい。
【0128】
図16では、送信機504は、第1ユーザのためのオーディオ503a(デジタルまたはアナログ)と、1人以上の他のユーザのための他のオーディオ503n(デジタルまたはアナログ)とを受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、送信機504は、デジタル信号プロセッサ505(DSP505)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、DSP505は、オーディオ503aをフレーム506aとし、他のオーディオ信号503nをフレーム506nとするように構成してもよい。いくつかの実施形態では、DSP505は、オーディオ503aおよび他のオーディオ503nのそれぞれについて順方向誤り訂正507aおよび507nを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、DSP505は、オーディオ503aおよび他のオーディオ503nを搬送波の直交副搬送波に結合するように構成された結合モジュール508を含んでもよい。いくつかの実施形態では、結合モジュール508は、信号の周波数領域内で副搬送波割り当てを実行するように構成された直交周波数分割多重(OFDM)変調器509を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機504は、変調およびスクランブルされたデジタル信号を受信し、アナログ信号に変換するように構成されたDAC510をさらに含んでもよい。送信機504はまた、アナログFM信号(例えば、超高周波(UHF)信号)を受信機(例えば、105)に送信するように構成されたアンテナ512(例えば、単一のアンテナまたはアンテナのアレイ)を含んでもよい。
【0129】
図17は、本明細書で説明される受信機105と少なくとも同様でありうる受信機605の概略ブロック図である。いくつかの実施形態では、受信機605は、周波数領域において直交する複数の副搬送波を含む狭帯域アナログ信号などのアナログ信号を送信機(例えば、104、404、504)から受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、信号を受信するように構成された受信トランスデューサ612と、受信トランスデューサ612が信号を中継してもよいアナログデジタル変換器610(ADC610)とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、ADC610から受信したデジタル信号をデスクランブルし、復調し、正規化し、およびサンプリングするように構成されたデジタル信号プロセッサ608(DSP608)をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、DSP608は、デジタル信号を復調するように構成されたODFM復調器609aを含んでもよい。いくつかの実施形態では、DSP608はまた、干渉源の多い環境において受信信号中のノイズおよび歪みを補正するために、非データ支援および/またはデータ支援同期技術を適用するように構成された同期化および正規化モジュール609bを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、ボディ装着型IEM受信機であってもよく、インイヤーモニターのような1つまたは複数のオーディオリスニングデバイス606を含むか、またはそれらと通信してもよい。
【0130】
受信機605は、同期を実行するために様々な非データ支援方法を使用してもよい。受信機605は、例えば、搬送波自体を解釈することによって、時間領域および周波数領域において送信機404、504と同期してもよい。他の実施形態では、送信機404、504は、受信機605がデータ支援同期方法を実行してもよいように、送信フレーム構造中のオーバーヘッドとして同期情報を含んでもよい。
【0131】
同期アプローチの一例は、フレーム同期を含み、受信機605は、副搬送波の直交性を維持するために、信号の時間領域を適切な時間にサンプリングする。いくつかの実施形態では、受信機605は、搬送波を最初に受信するときに、初期同期としてフレーム同期を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、搬送波の継続的な受信中にフレーム同期を実行するように構成されてもよい。言い換えれば、フレーム同期は、受信機605が高速フーリエ変換(FFT)のために信号をサンプリングする必要がある時間領域のポイントを確立する。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機605と送信機404、504との同期を容易にする、搬送波時間領域におけるシンボル、フレーム、信号、または値を反復的に含んでもよい。フレーム同期中に、またはフレーム同期後に、受信機605は、信号からCPsを除去し、FFTを実行する同期をとることができる。
【0132】
いくつかの実施形態では、時間領域におけるフレーム同期の後に、受信機605は、搬送波周波数オフセット推定および周波数領域におけるオフセット補正を実行するように構成されてもよい。例として、副搬送波間隔が例えば10kHzと推定される場合、粗い搬送波周波数オフセットは、副搬送波間隔の増分とすることができ、受信機605は、その増分によって周波数領域を上または下に移動して、FFT中のオーディオチャネルデータを移動させてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態では、粗搬送波周波数オフセット推定および補正の一部として、受信機605はまた、特定の副搬送波に関連付けられたビーコンシンボルを探すように構成されてもよい。受信機605が特定の副搬送波上でオーディオペイロードを受信することを望む場合、受信機605は、特定の副搬送波に関連付けられたビーコンシンボルを識別し、時間領域または周波数領域におけるビーコンシンボルの予想される位置およびどこで発見されたかに基づいて周波数または時間領域オフセットを決定し、その後、時間領域および/または周波数領域において副搬送波を移動することによって補正してもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、CPに基づく時間領域におけるフレーム同期および周波数領域における搬送波オフセット同期の後、受信機605は、FFTのビンを見て、受信機605が所望する副搬送波を見るために、信号をサンプリングしてもよい。例えば、送信機404、504は、1つまたは複数のパイロット、パイロット副搬送波、パイロット信号、またはパイロットフレームを、特定の所定の副搬送波において、または特定の所定の副搬送波において期待されていることを、受信機605は知ることができ、この場合、受信機605は、パイロット、パイロット副搬送波、パイロット信号、またはパイロットフレームが発見されたかどうかを識別するために、所定の副搬送波に関連付けられた時間領域および周波数領域の部分において信号をサンプリングしてもよい。受信機605が、特定の所定の副搬送波が位置する時間領域および周波数領域における点において、予想されるパイロット、パイロット副搬送波、パイロット信号、またはパイロットフレームを見ていない場合、受信機605は、例えば、副搬送波間隔に基づいてさらなる副搬送波オフセット補正を実行し、受信機がパイロット補助同期を完了するまで、予想されるパイロット、パイロット副搬送波、パイロット信号、またはパイロットフレームの有無を決定し続けてもよい。初期同期の後、温度変化、受信機を装着しているユーザの動き、環境中の干渉源からの干渉などにより、微妙な周波数またはタイミングのずれが生じる可能性がある。このように、受信機605は、受信機605が時間領域波形を正しい時間にサンプリングしたことを確認するために、タイミングオフセットを追跡することによって微小タイミングオフセット補正を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、受信機605に関連付けられた副搬送波のパイロット、パイロット副搬送波、パイロット信号、またはパイロットフレームを使用して微小タイミングオフセット補正を実行するように構成されてもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、受信機605は、時間領域および周波数領域における粗いオフセットおよび/または細かいオフセット補正の後、非データ支援またはビーコン/ビーコンシンボルおよび/またはパイロット信号/パイロットフレームによる支援のいずれかにかかわらず、所定の搬送波および副搬送波周波数からチャネル推定を実行するように構成されてもよい。言い換えれば、受信機605は、まず、IEMシステムにおいて所望の搬送波の搬送波周波数に設定されてもよく、次に、受信機605は、搬送波周波数に関して、受信機605がリスニング(サンプリング)すべき副搬送波を知るように構成されてもよい。次に、受信機605は、同期情報およびガードインターバルに基づいてオーディオペイロードを解釈するために、副搬送波のサンプリングを開始してもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、ユーザが環境内を移動すると、信号の振幅は信号経路距離の変化に伴って変化することができ、それによって異なる周波数が減衰されるマルチパス伝搬が存在してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、受信機605は、チャネル推定を実行して、時間変化する損傷を補正するように構成されてもよく、これにより、受信機605は、副搬送波データ情報の歪みまたは不正確な位相を有するデータに起因する問題なしに、副搬送波を正常に復調してもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、チャネル推定は、例えば5ミリ秒毎など、わずかに頻繁に送信されない副搬送波におけるビーコンシンボルを使用して、それぞれの副搬送波における信号を標準化してもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンシンボルを比較的頻繁に送信しないことによって、信号のオーバーヘッドを節約し、遅延を減少させてもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、送信されたそれぞれの副搬送波に関連付けられたビーコンシンボルに基づいて、それぞれの副搬送波について、周波数領域および時間領域の特定の点において、オーディオチャネルに関連付けられたオーディオチャネルを推定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、このようなチャネル推定アプローチに基づいて、受信機605は、副搬送波にわたってチャネルの形状および位相を決定してもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、受信機605は、1つまたは複数のデータ支援アプローチに基づいてチャネル推定を実行するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、受信機605は、ビーコンシンボル、パイロット、パイロット信号、パイロットフレーム、パイロット副搬送波などに基づいてチャネル推定を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信機605は、チャネル推定に基づいて、時間領域および/または周波数領域の異なる点における信号または信号のサブバンドの属性を決定することができ、これは、振幅オフセット、位相オフセット、タイミングオフセット、時間領域波形変形、周波数領域波形変形などのような1つまたは複数のオフセットまたは変形を補正するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、受信機605は、オーディオペイロード副搬送波の信号をサンプリングする前に、信号の1つまたは複数のオフセットまたは変形を補正するように構成されてもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、受信機605は、例えば、約1~約100副搬送波、約5~約90副搬送波、約5~約80副搬送波、約5~約70副搬送波、約5~約60副搬送波、約5~約50副搬送波、約5~約40副搬送波、約5~約30副搬送波、約5~約20副搬送波、約10超副搬送波、約15超副搬送波、約20超副搬送波、約25超副搬送波、約30超副搬送波、約35超副搬送波、約40超副搬送波、約45超副搬送波、約50超副搬送波、約55超副搬送波、約60超副搬送波、約65超副搬送波、約70超副搬送波、約75超副搬送波、約80超副搬送波、約85超副搬送波、約90超副搬送波、約95超副搬送波、または約100超副搬送波など、特定の数の副搬送波に関連付けられ、それらの間のすべての値および範囲を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、受信機605に関連付けられた副搬送波の一部は、ビーコンまたはビーコンシンボルであってもよく、または、ビーコンまたはビーコンシンボルであってもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波の一部はペイロード副搬送波とすることができ、ペイロードシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンシンボルは、ペイロードシンボルの前に続き、ビットストリーム中の後続のビーコンシンボルが続く。いくつかの実施形態では、副搬送波の一部は、パイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームであってもよい。いくつかの実施形態では、パイロット信号/フレームは、ビーコンシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ペイロード副搬送波は、ビーコンシンボルを含んでもよい。例えば、ビットストリームは、ビーコンシンボルを含む複数の副搬送波、ペイロードシンボルを含み、オーディオペイロードを搬送する複数の副搬送波、および1つまたは複数のパイロット信号/フレームを含む複数の副搬送波を含んでもよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、ビットストリームは、周波数領域では他の副搬送波と直交するが、時間領域ではそれらの間に副搬送波間隔を有する副搬送波を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ビットストリームは、時間領域では他の副搬送波と直交するが、周波数領域では副搬送波間隔を有する副搬送波を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ビットストリームは、時間領域と周波数領域との間に副搬送波間隔を有する副搬送波を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ビットストリームは、先行または後続のビーコン副搬送波に直交するオーディオペイロード副搬送波など、他の副搬送波に直交するいくつかのタイプの副搬送波を含んでもよく、他のタイプの副搬送波は、時間領域および/または周波数領域で分離されていてもよい。いくつかの実施形態では、特定のタイプの副搬送波は、同じタイプの他の副搬送波と直交するが、時間領域および/または周波数領域において異なるタイプの副搬送波から離間していてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態では、搬送波の複数の副搬送波のための上述のようなオーディオビットストリームは、約20kHz~約500kHz、約30kHz~約450kHz、約35kHz~約400kHz、約40kHz~約375kHz、約45kHz~約350kHz、約50kHz~約325kHz、約55kHz~約300kHz、約60kHz~約275kHz、約65kHz~約250kHz、約70kHz~約225kHz、約75kHz~約200kHz、約80kHz~約175kHz、約85kHz~約170kHz、約90kHz~約165kHz、約95kHz~約170kHz、約100kHz~約165kHz、約105kHz~約160kHz、約110kHz~約155kHz、約115kHz~約150kHz、約500kHz未満、約450kHz未満、約400kHz未満、約375kHz未満、約350kHz未満、約325kHz未満、約300kHz未満、約275kHz未満、約250kHz未満、約225kHz未満、約200kHz未満、約190kHz未満、約180kHz未満、約170kHz未満、約160kHz未満、約150kHz未満、約140kHz未満、約130kHz未満、約120kHz未満、約110kHz未満、約100kHz未満、または約50kHz未満の信号帯域幅をもたらしてもよく、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、受信機605に関連付けられたオーディオビットストリームの部分の信号帯域幅は、例えば周波数領域における副搬送波間隔に少なくとも部分的に依存してもよい。ある実施形態では、副搬送波間隔は、約1kHzと約50kHzの間、約2kHzと約50kHzの間、約5kHzと約50kHzの間、約10kHzと約50kHzの間、約15kHzと約50kHzの間、約20kHzと約50kHzの間、約30kHzと約50kHzの間、約1kHzと約45kHzの間、約1kHzと約40kHzの間、約1kHzと約35kHzの間、約1kHzと約30kHzの間、約1kHzと約25kHzの間、約1kHzと約20kHzの間、約1kHzと約15kHzの間、約1kHzと約10kHzの間、約1kHzと約5kHzの間、約1kHzよりも大きく、約5kHzよりも大きく、約10kHzよりも大きく、約100kHz未満、約75kHz未満、約50kHz未満、約45kHz未満、約40kHz未満、約35kHz未満、約30kHz未満、約25kHz未満、約20kHz未満、約15kHz未満、約10kHz未満、または約5kHz未満であり、すべての値とその間の範囲を含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、受信機605に関連付けられたオーディオビットストリーム部分の信号帯域幅は、例えば時間領域における副搬送波間隔に少なくとも部分的に依存してもよい。いくつかの実施形態では、時間領域の副搬送波間の副搬送波間隔は、1μs~約100ms、約1μs~約75ms、約1μs~約50ms、約1μs~約25ms、約1μs~約1ms、約1μs~約750μs、約1μs~約500μs、約1μs~約250μs、約1μs~約100μs、約1μs~約95μs、約1μs~約90μs、約1μs~約85μs、約1μs~約80μs、約1μs~約75μs、約1μs~約70μs、約1μs~約65μs、約1μs~約60μs、約1μs~約55μs、約1μs~約50μs、約1μs~約45μs、約1μs~約40μs、約1μs~約35μs、約1μs~約30μs、約1μs~約25μs、約1μs~約20μs、約1μs~約15μs、約1μs~約10μs、約1μs~約5μs、約1μs超、約5μs超、約10μs超、約50μs超、約100μs超、約250μs超、約500μs超、約750μs超、約1ms超、約10ms超、約25ms超、約50ms超、約75ms超、約100ms超、約100ms未満、約75ms未満、約50ms未満、約25ms未満、約10ms未満、約1ms未満、約750μs未満、約500μs未満、約250μs未満、約100μs未満、約90μs未満、約80μs未満、約70μs未満、約60μs未満、約50μs未満、約40μs未満、約30μs未満、約20μs未満、約10μs未満、または約5μs未満であってもよく、すべての値とその間の範囲を含む。
【0145】
前述したように、ビットストリームは、ビーコンシンボルを含む副搬送波を含んでもよい。これらのビーコンシンボルは、反復されてもよく、時間領域内に規則的な間隔で、例えば周波数領域の特定の部分に規則的な間隔で出現する。いくつかの実施形態では、ビーコンシンボルは、約50μs毎~約100ms毎、約100μs毎~約75ms毎、約200μs毎~約50ms毎、約300μs毎~約45ms毎、約400μs毎~約40ms毎、約500μs毎~約35ms毎、約600μs毎~約30ms毎、約700μs毎~約25ms毎、約800μs毎~約20ms毎、約900μs毎~約15ms毎、約1ms毎~約15ms毎、約1ms毎~約10ms毎、約2ms毎~約9ms毎、約3ms毎~約8ms毎、約4ms毎~約7ms毎、約5ms毎~約6ms毎、約50μ超s毎、約100μs超毎、約200μs超毎、約300μs超毎、約400μs超毎、約500μs超毎、約600μs超毎、約700μs超毎、約800μs超毎、約900μs超毎、約1ms超毎、約2ms超毎、約3ms超毎、約4ms超毎、約5ms超毎、約6ms超毎、約7ms超毎、約8ms超毎、約9ms超毎、約10ms超毎、約15ms超毎、約20ms超毎、約25ms超毎、約30ms超毎、約40ms毎超、または約50ms超毎の時間領域で受信機に提供され得、すべての値および範囲を含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、受信機605は、十分な量のビーコン情報を蓄積するために、周波数領域および/または時間領域にわたってビットストリーム中のビーコンシンボルを見るように構成されてもよく、それによって、本明細書の他で説明されたような様々なデータ支援同期技術を容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、上述した時間領域ビーコンシンボル周波数を使用するなど、時間領域でビーコンのスパースを維持することによって、オーバーヘッドの割合(ビーコンシンボル、パイロット信号/フレームなどの同期情報)は、例えば
図6に示される割り当てアプローチを使用して動作するシステムよりも低く維持されてもよい。関連して、受信機のチャネル推定能力を犠牲にすることなく、ビットストリームにおけるオーディオペイロードの割合は増加し、遅延は比例して減少する。
【0147】
増加したスペクトル効率、ユーザ拡張性、減少したノイズおよび減少した遅延をもたらすことができる受信機605の構成および能力に加えて、本明細書では、増加したスペクトル効率、ユーザ拡張性、減少したノイズおよび減少した遅延をもたらす送信機404、504の様々な構成および能力が説明される。
【0148】
さらに、1つの副搬送波をデジタル形式の複数のチャネルに結合することは、一般に(混合ボードなどで)比較的高いPAPRをもたらすので、PAPRは、PAの後で、複数の受信機605に信号を送信する前に、例えば、ロッシーRFコンバイナなどを使用して、アナログ信号部分を結合することによって低減され、それによって、複数の受信機605のための複数のチャネルに副搬送波を結合してもよい。しかし、PAの後にアナログ信号部分を結合することにより、通常は別個の機器が必要となり、送信と結合の過程によりエンドツーエンドの遅延が増大する。デジタル信号におけるチャネル形成のために副搬送波を合成することにより、キャビティや混合コンバイナを必要とせずに、様々なアナログ成分を除去してもよい。しかしながら、チャネル形成のための副搬送波のデジタル結合を、PAPRを低減するために有効にするためには、信号はクリッピングされる必要があるかもしれない。いくつかの実施形態では、送信機404、504は、時間領域波形を制限するためにピークウィンドウ処理を実行するように構成されてもよく、これは、PAPRを低減することができ、チャネル形成のためのデジタル組合せを、IEMシステム(例えば、本明細書に記載されたもの)のPAPRの観点からより効果的にしてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波は、デジタル中間周波数(IF)領域または高周波(HF)領域のチャネル形成のために組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、デジタル副搬送波合成の後に、ピークウィンドウ処理などのクリッピング処理を実行してもよい。いくつかの実施形態では、信号歪みを達成するために、自己干渉を導入することによってピークウィンドウ処理を実行してもよい。いくつかの実施形態では、ピークウィンドウ処理を実行するために、送信機404、504は、比較的大きな信号ピークに、ガウス形状のウィンドウ、コサインウィンドウ、カイザーウィンドウ、ハミングウィンドウなどの特定のウィンドウ関数を乗算してもよい。いくつかの実施形態では、信号は次にこれらのウィンドウと乗算され、結果として得られるスペクトルは、適用されたウィンドウのスペクトルに対する元のスペクトルの畳み込みである。
【0149】
いくつかの実施形態では、オーディオペイロード副搬送波は、副搬送波の複素点コンステレーションにマッピングされた複数のビットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機404、504は、変調された副搬送波をスクランブルするために、パケット符号、畳み込み符号などを使用して順方向誤り訂正を実行してもよい。いくつかの実施形態では、送信機404、504のこのような変調は、送信されるビットシーケンスを制約してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオペイロード副搬送波の復調中に、受信機605は、ビットスクランブリングを反転するために、予め定められたスクランブリングシーケンスのセットまたは複数のセットを使用してもよい。
【0150】
送信機404、504と受信機605との間のデータアシスト時間および周波数同期を容易にするために、または双方向システムの場合にはその逆を容易にするために、時間領域の一部を同期のために割り当ててもよい。いくつかの実施形態では、これらの同期副搬送波は、ガードインターバルによって時間領域においてオーディオペイロード副搬送波から分離されてもよい。いくつかの実施形態では、同期副搬送波は、アップリンク同期副搬送波および/またはダウンリンク同期副搬送波を含んでもよい。
【0151】
次に、
図18に示すように、概略ブロック図は、受信機105、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300、受信機605、またはプロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリを含む手段などによって実行されてもよい例示的な方法70を示している。いくつかの実施形態では、方法70は、1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のために、無線周波数帯域においてオーディオを搬送する搬送波を受信することを含み、ブロック71において、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、ブロック72において、方法70は、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、ブロック73において、方法70は、任意に、1つまたは複数のインイヤーモニターに、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて音波を生成させることをさらに含んでもよい。方法70の一部またはすべての要素は、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300などのような、回路によって実行されてもよいし、回路によって実行されてもよい。
【0152】
ここで
図19を参照すると、概略ブロック図は、受信機105、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300、受信機605、またはプロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリを含む装置などの手段によって実行されてもよい例示的な方法80を示している。いくつかの実施形態では、方法80は、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのアナログ周波数変調信号および変調デジタル信号を受信するように構成された狭帯域受信機において、オーディオを搬送する搬送波を受信することを含み、狭帯域受信機は、オーディオを搬送するアナログ周波数変調信号およびオーディオおよび同期情報を搬送する変調デジタル信号を受信するように構成され、約1MHz以下の帯域幅を有する変調デジタル信号のサブバンドを復調するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔を開けられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、ブロック81における複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、方法80は、ブロック82において、搬送波の1つまたは複数の特性、または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、狭帯域受信機によって複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、ブロック83において、方法80は、任意に、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させることをさらに含んでもよい。方法80の一部またはすべての要素は、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300などのような、回路によって実行されてもよいし、回路によって実行されてもよい。
【0153】
次に、
図20に示すように、概略ブロック図は、受信機105、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300、受信機605、またはプロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリを含む手段などによって実行されてもよい例示的な方法90を示している。いくつかの実施形態では、方法90は、ブロック91において、単一のサブバンドのみを有する信号のような狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成された、インイヤーモニターと動作可能に通信する狭帯域受信機において、オーディオを搬送する信号を受信し、インイヤーモニターによって再生することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法90は、任意に、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するように狭帯域受信機をプログラムする、あるいは、ブロック92において、狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つまたは複数を受信することを望むか否かを示す構成情報を狭帯域受信機で受信することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、ブロック93において、方法90は、複数の狭いサブバンドを含む信号が狭帯域受信機によって受信された場合、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調することを、任意に、代替的にまたは追加的に含んでもよい。方法90の一部またはすべての要素は、コンピューティングデバイス200、外部コンピューティングエンティティ300などのような、回路によって実行されてもよいし、回路によって実行されてもよい。
【0154】
本明細書に示される様々な実施形態は、無線オーディオモニタリングシステム、受信機、送信機、およびシステム内の唯一のオーディオチャネルの数に比例してスペクトル使用および帯域幅使用の増加した効率を達成する関連する方法を開示する。いくつかの実施形態では、システムは、1つまたは複数の送信機と、1つまたは複数の送信機からオーディオ信号を受信するように構成された1つまたは複数の受信機とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の受信機は、1つまたは複数のインイヤーモニター(IEM)と通信してもよい。IEMは、ユーザの耳の周囲、耳内、または耳の一部内に配置されるように構成され、受信機から受信された情報に基づいてオーディオ波を生成するように構成されてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによって低遅延オーディオ再生を可能にするように構成された送信トランシーバ(例えば、送信機404、504)のようなトランシーバが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、信号、搬送波などを1つまたは複数の受信機に送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、信号または搬送波は、狭帯域スペクトルにおける超高周波信号であってもよい。いくつかの実施形態では、搬送波は、時間領域および周波数領域、または時間領域および周波数領域にわたって細分され得る時間周波数領域を含む。受信機(例えば、受信機605)は、時間領域および/または周波数領域にわたって搬送波の1つまたは複数の副搬送波を割り当ててもよい。時間周波数領域の副搬送波は直交することができ、各オーディオチャネルのコンテンツは、狭帯域スペクトル帯域幅内の信号と並置され、それによって狭帯域受信機を使用して復号されてもよい。
【0156】
いくつかの実施形態では、送信機は、隣接する信号エネルギーからの干渉なしに受信機(例えば、狭帯域受信機)を使用して復号してもよいように、指定された信号と共に狭帯域スペクトル帯域幅内のオーディオチャネルを位置決めするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、一方向通信または双方向通信のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機とのダウンリンク通信のみのために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機とダウンリンク通信するように構成されてもよく、また、マイクロフォンまたは楽器からの生オーディオのような受信機からの通信を受信するように構成されてもよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、送信機は、アナログオーディオ信号、デジタルオーディオ、オーディオビットストリーム、オーディオパケットなどのオーディオ情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、1つまたは複数のマイクロフォンおよび/または1つまたは複数の楽器から生オーディオを受信するように構成されてもよく、1つまたは複数のインイヤーモニターユーザに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、プロセッサ、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリ、デジタルアナログ変換器(DAC)、結合モジュール、変調器、アンテナ、デジタル信号プロセッサ、および/または類似のものなどの手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、干渉源の多い環境において1つまたは複数の受信機に搬送波を送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、干渉源の多い環境境において、搬送波の1つまたは複数の副搬送波を受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、ユーザの好みに基づいて、例えば、ユーザのマイクロフォンおよび/またはユーザの楽器からのオーディオの大きさが、干渉源の多い環境からの他のマイクロフォンおよび/または他の楽器からのオーディオの大きさに対して相対的に、ユーザのカスタマイズされたオーディオミックスを生成するように構成されてもよい。言い換えれば、ユーザは、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオのみを聞くことを好む場合があり、または、自分のマイクロフォンおよび/または楽器からのオーディオをわずかに強調するなど、取り込まれたすべてのオーディオを聞くことを好む場合がある。
【0158】
送信機は、ユーザカスタマイズされたオーディオを受信することができ、または干渉源の多い環境において様々なマイクロフォンおよび/または楽器からの生オーディオに基づいてユーザカスタマイズされたオーディオを生成してもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、既知のおよび/または予め設定されたユーザ好みに基づいて、ユーザカスタマイズオーディオを生成してもよい。したがって、送信機は、ミキシングボード等のオーディオミキシングシステムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、ユーザに関連付けられた(ユーザによって使用される)一対のインイヤーモニターの各々に固有のユーザカスタマイズオーディオを生成するように構成されてもよい。例えば、ユーザは、ユーザのマイクロフォンによって捕捉された人間の声のみを第1耳で聞き、ユーザの楽器の近くに配置されたマイクロフォンまたはユーザの楽器に結合または統合されたオーディオピックアップによって捕捉されたユーザの楽器のオーディオの混合を第2耳で聞くことを好む場合がある。ユーザがインイヤーリスニングオーディオ再生を好むこの例を続けると、送信機は、ユーザの2つのインイヤーリスニングに関連付けられた2つのオーディオストリームを送信してもよい。いくつかの実施形態では、送信機は、2つのオーディオストリームを、ユーザによって装着され、ユーザに結合された2つのインイヤーモニターの1つの受信機に送信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、第1インイヤーモニターシステムに結合された第1受信機と、第2インイヤーモニターシステムに結合された第2受信機とを装着する必要があるかもしれない。いくつかの実施形態では、送信機は、各受信機の異なる副搬送波割り当てに基づいて、各受信機が正しいオーディオを復調および再生してもよいように、各インイヤーモニターに関連付けられた各受信機に搬送波の一部を割り当てるように構成されてもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、送信機は、搬送波の様々な部分(副搬送波)を、異なるユーザによって装着される異なる受信機に関連付けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の副搬送波は、搬送波の時間領域および/または周波数領域のいずれかの点で単一の受信機に割り当てられるか、または、単一の受信機に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波割り当ては、受信機によって知られ、および/または、搬送波とともに受信機に送信されてもよい。いくつかの実施形態では、副搬送波間隔を減少させ、スペクトル効率を向上させるために、副搬送波を周波数領域および時間領域で直交的に割り当ててもよい。
【0160】
別の実施形態によれば、マルチユーザオーディオモニタリングを容易にする装置が提供される。いくつかの実施形態では、装置は、装置に少なくとも無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分させるための、プロセッサおよびコンピュータプログラム命令を記憶するメモリなどの手段を含み、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する。いくつかの実施形態では、装置はまた、装置に、複数の副搬送波割り当てを少なくとも複数の変調方式に従って変調させ、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるための手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、装置は、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するための復調情報を装置に生成させるための手段をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、装置は、装置に復調情報を含む搬送波送信を少なくとも発生させるための手段をさらに含んでもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、装置は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して搬送波を装置にスクランブルさせるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段をさらに含んでもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、装置はまた、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの少なくとも1つまたは複数を使用して搬送波を装置に変調させるための、コンピュータプログラム命令を記憶するプロセッサおよびメモリなどの手段を含んでもよい。
【0163】
別の実施形態によれば、方法は、マルチユーザオーディオモニタリングを容易にするために、例えば、本明細書に記載された装置によって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分することを含み、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する。いくつかの実施形態では、方法は、複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを変調することをさらに含み、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも複数の変調方式に基づいて復調情報を生成し、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調することも含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、復調情報を含む搬送波の送信を引き起こすことをさらに含んでもよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、方法は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルすることをさらに含んでもよい。
【0165】
いくつかの実施形態では、方法は、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して搬送波を変調することをさらに含んでもよい。
【0166】
いくつかの実施形態では、干渉源の多い環境は、コンサート会場、スタジアム、レコーディングスタジオなどであってもよい。しかしながら、説明された送信機および受信機は、多くの他の環境で使用してもよい。
【0167】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された受信トランシーバ(「受信機」)などのトランシーバを含むことができ、受信トランシーバは、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成されている。いくつかの実施形態では、受信機は、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、受信機は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、受信機はまた、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるように構成される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約20ms、約19ms、約18ms、約17ms、約16ms、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約7ms、約6ms、または約5ms以下であり、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、搬送波が受信機に送信されてから、1つまたは複数の関連するインイヤーモニタリングなどによってオーディオが再生されるまでの時間として定義されるエアインターフェース遅延を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアインターフェース遅延は、それらの間のすべての値および範囲を含めて、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約8ms、約7ms、約6ms、約5ms、約4ms、約3ms、約2ms、または約1ms以下であってもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームに基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、受信機は、少なくとも1つの副搬送波上で実行される復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含むように構成される。いくつかの実施形態では、受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。
【0170】
いくつかの実施形態では、受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0171】
別の実施形態によれば、本明細書などのデバイスによって、干渉の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法を実行してもよい。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信することを含み、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた間隔を有する複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される。いくつかの実施形態では、本方法は、搬送波の1つまたは複数の特性のうちの少なくとも1つ、または搬送波と共に提供される復調情報を使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、方法は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させることをさらに含んでもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約20ms、約19ms、約18ms、約17ms、約16ms、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約7ms、約6ms、または約5ms以下であり、これらの間のすべての値および範囲を含む。
【0174】
いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、搬送波が受信機に送信されてから、1つまたは複数の関連するインイヤーモニターなどによってオーディオが再生されるまでの時間として定義されるエアインターフェース遅延を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアインターフェース遅延は、それらの間のすべての値および範囲を含めて、約15ms、約14ms、約13ms、約12ms、約11ms、約10ms、約9ms、約8ms、約7ms、約6ms、約5ms、約4ms、約3ms、約2ms、または約1ms以下であってもよい。
【0175】
いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット、パイロット信号、パイロット副搬送波、またはパイロットフレームに基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0176】
いくつかの実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された狭帯域受信機を含み、狭帯域受信機は、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成されており、狭帯域受信機は、約1MHz以下の帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成されている。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信し、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためにオーディオを搬送する搬送波を受信し、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。
【0177】
いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機が少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、狭帯域受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0178】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を容易にまたは可能にする方法が実行され得る。いくつかの実施形態では、方法は、アナログ周波数変調信号および変調デジタル信号を受信するように構成された狭帯域受信機において、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信するステップであって、狭帯域受信機は、オーディオを搬送するアナログ周波数変調信号およびオーディオおよび同期情報を搬送する変調デジタル信号を受信するように構成され、約1MHz以下の帯域幅の変調デジタル信号サブバンドを復調するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、ステップと、狭帯域受信機によって、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するステップと、を含む。
【0179】
いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、方法は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0180】
別の実施形態によれば、マルチユーザオーディオモニタリングのための装置が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、装置は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリとを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリおよびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、装置に、無線周波数帯域における搬送波の少なくとも周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分させ、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交し、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って、複数の副搬送波割り当てを変調し、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルを復調するための複数の副搬送波割り当ての復調情報を生成し、搬送波を1つまたは複数の狭帯域受信機に送信するように構成され、搬送波は、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の狭帯域受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する。
【0181】
いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を装置にスクランブルさせるように構成される。いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの少なくとも1つまたは複数を使用して、搬送波を装置に変調させるように構成される。
【0182】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスを提供してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信するように構成された狭帯域受信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、およびより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号と、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号と、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号と、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号とを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲を占める信号もより広いスペクトル範囲を占める信号も、デジタルであるかアナログであるかを問わず、並列または直列に受信することができ、狭帯域受信機によって記憶、サンプリング、周波数復調、振幅復調、オフセット補正、位相シフト、デスクランブル、またはその他の方法で処理してもよい。いくつかの実施形態では、デジタル信号およびアナログ信号は、狭帯域受信機の1つまたは複数の処理回路によって並列または直列に処理されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、変調デジタル信号の周波数領域において直交して配置された副搬送波を含む変調デジタル信号を処理するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、周波数変調(FM)アナログ信号のようなアナログ信号を処理または周波数復調するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アナログ信号はオーディオ情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、変調デジタル信号は、オーディオペイロード副搬送波および復調情報、同期情報などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0183】
いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である。いくつかの実施形態では、より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信するように各使用例の間にプログラムされるように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信することを望むかどうかを示す構成情報を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号が狭帯域受信機によって受信された場合に、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するように構成される。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、デジタル信号の周波数領域において直交して配置される。いくつかの実施形態では、デジタル信号は復調情報を含み、狭帯域受信機は、少なくとも復調情報を使用して複数の狭いサブバンドの一部を復調するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む。
【0184】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を達成するための方法が実行されてもよく、この方法は、インイヤーモニターと動作可能に通信する狭帯域受信機において、インイヤーモニターによる再生のためにオーディオを搬送する信号を受信することを含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、およびより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号と、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号と、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号と、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号とを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲を占める信号もより広いスペクトル範囲を占める信号も、デジタルであるかアナログであるかを問わず、並列または直列に受信することができ、狭帯域受信機によって記憶、サンプリング、周波数復調、振幅復調、オフセット補正、位相シフト、デスクランブル、またはその他の方法で処理してもよい。いくつかの実施形態では、デジタル信号およびアナログ信号は、狭帯域受信機の1つまたは複数の処理回路によって並列または直列に処理されてもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、変調デジタル信号の周波数領域において直交して配置された副搬送波を含む変調デジタル信号を処理するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、周波数変調(FM)アナログ信号のようなアナログ信号を処理または周波数復調するように構成された処理回路を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アナログ信号はオーディオ情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、変調デジタル信号は、オーディオペイロード副搬送波および復調情報、同期情報などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0185】
いくつかの実施形態では、狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である。いくつかの実施形態では、より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である。いくつかの実施形態では、方法は、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信するように狭帯域受信機をプログラムすることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、方法は、狭帯域受信機において、狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有するデジタル信号、狭いスペクトル範囲を有するアナログ信号、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号、またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含むアナログ信号のうちの1つまたは複数を受信することを望むかどうかを示す構成情報を受信することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、この方法は、複数の狭いサブバンドを含むデジタル信号が狭帯域受信機によって受信された場合に、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める。いくつかの実施形態では、複数の狭いサブバンドの一部は、デジタル信号の周波数領域において直交して配置される。いくつかの実施形態では、デジタル信号は復調情報を含む。いくつかの実施形態では、方法はまた、狭帯域受信機を使用して、少なくとも復調情報を使用して複数の狭いサブバンドの一部を復調することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む。
【0186】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスを提供してもよい。いくつかの実施形態では、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機と近距離無線通信するように構成された狭帯域受信機を含み、狭帯域受信機は、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成され、狭帯域受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成され、狭帯域受信機は、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信し、搬送波は、搬送波の周波数時間領域内で直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、そして、は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。
【0187】
いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信するようにも構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、狭帯域受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機が少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される。いくつかの実施形態では、狭帯域受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる。いくつかの実施形態では、搬送波は、狭帯域受信機が搬送波を受信する前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される。
【0188】
別の実施形態によれば、干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を実現するための方法が実施されてもよい。いくつかの実施形態では、方法は、無線周波数帯域において1つまたは複数のインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を狭帯域受信機で受信することであって、狭帯域受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有する変調デジタル信号サブバンドを復調するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔を開けられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調されることと、狭帯域受信機によって、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調することと、を含んでもよい。
【0189】
いくつかの実施形態では、狭帯域受信機は、アナログ周波数変調信号を受信するように構成され、変調デジタル信号も受信するように構成される。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む。いくつかの実施形態では、搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む。いくつかの実施形態では、この方法は、1つまたは複数のインイヤーモニターに、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて音波を生成させることをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である。いくつかの実施形態では、遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である。いくつかの実施形態では、搬送波は、複数の副搬送波を復調するために使用してもよい復調情報も含む。いくつかの実施形態では、復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む。
【0190】
別の実施形態によれば、プロセッサとコンピュータプログラム命令を記憶するメモリとを含む、マルチユーザオーディオモニタリングのための装置が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリおよびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分し、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交し、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って、複数の副搬送波割り当てを変調し、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルを復調するための複数の副搬送波割り当ての復調情報を生成し、搬送波を1つまたは複数の狭帯域受信機に送信するように構成され、搬送波は、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の狭帯域受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する。
【0191】
いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入の少なくとも1つまたは複数を使用して、装置に搬送波をスクランブルさせるように構成される。いくつかの実施形態では、メモリ命令およびコンピュータプログラム命令は、プロセッサと共に、少なくとも、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して、搬送波を装置に変調させるように構成される。
【0192】
以下、番号が付けられた一連の節または段落のさまざまな特徴が強調表示される。これらの特徴は、発明または発明の概念を限定するものとして解釈されるべきではなく、本明細書に記載された特徴の一部を強調表示するものとしてのみ提供されるべきであり、これらの特徴の重要性または関連性の特定の順序を推奨するものではない。
【0193】
項1.干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスであって、オーディオモニタリングデバイスは、1つまたは複数の外部送信機との近距離無線通信するように構成された受信機を含み、受信機は、インイヤーモニターと動作可能に通信するように構成され、受信機は、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信するように構成され、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分し、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、受信機は、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成される。
【0194】
項2.受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機を含む、項1に記載のデバイス。
【0195】
項3.狭帯域受信機は、インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する単一の狭帯域信号を受信および復調するように構成される項2に記載のデバイス。
【0196】
項4.受信機はさらに、オーディオ情報を含む周波数変調アナログ信号を受信するように構成される、項1~3のいずれか1項に記載のデバイス。
【0197】
項5.搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む、項1~4のいずれか1項に記載のデバイス。
【0198】
項6.搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む、項1~5のいずれか1項に記載のデバイス。
【0199】
項7.受信機はさらに、に、復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニター音波を生成させるように構成される、項1~6のいずれか1項に記載のデバイス。
【0200】
項8.1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である、項7に記載のデバイス。
【0201】
項9.オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である、項8に記載のデバイス。
【0202】
項10.搬送波は、複数の副搬送波の復調のために動作可能な復調情報をさらに含む、項1~9のいずれか1項に記載のデバイス。
【0203】
項11.復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される、項1~10のいずれか1項に記載のデバイス。
【0204】
項12.復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される、項1~11のいずれか1項に記載のデバイス。
【0205】
項13.受信機が少なくとも1つの副搬送波上で実行するように構成された復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つを含む、項1~12のいずれか1項に記載のデバイス。
【0206】
項14.受信機は、サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するように搬送波を補正するように構成される、項1~13のいずれか1項に記載のデバイス。
【0207】
項15.受信機によって受信された搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる、項1~14のいずれか1項に記載のデバイス。
【0208】
項16.搬送波は、受信機によって受信される前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して変調される、項1~15のいずれか1項に記載のデバイス。
【0209】
項17.干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオ管理デバイスであって、オーディオモニタリングデバイスは、無線周波数帯域においてインイヤーモニターによる再生のための搬送波を受信する手段であって、搬送波は、周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、それぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、手段と、搬送波の1つまたは複数の特性または搬送波と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調する手段と、を含む。
【0210】
項18.約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調する手段をさらに含む、項17に記載のデバイス。
【0211】
項19.インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する単一の狭帯域信号を受信する手段をさらに含む、項18に記載のデバイス。
【0212】
項20.インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する単一の狭帯域信号を復調する手段をさらに含む、項18または19に記載のデバイス。
【0213】
項21.オーディオ情報を含むFMアナログ信号を受信する手段をさらに含む、項17~20のいずれか1項に記載のデバイス。
【0214】
項22.搬送波の1つまたは複数の特性は、搬送波の最初または最後のポイントを識別するように作動可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む、項17~21のいずれか1項に記載のデバイス。
【0215】
項23.搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波フレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む、項17~22のいずれか1項に記載のデバイス。
【0216】
項24.復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させる手段をさらに含む、項17~23のいずれか1項に記載のデバイス。
【0217】
項25.1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成される音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である、項24に記載のデバイス。
【0218】
項26.オーディオ再生遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である、項25に記載のデバイス
【0219】
項27.搬送波は、複数の副搬送波の復調のために動作可能な復調情報をさらに含む、項17~26のいずれか1項に記載のデバイス。
【0220】
項28.復調情報は、搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される、項17~27のいずれか1項に記載のデバイス。
【0221】
項29.復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される、項17~28のいずれか1項に記載のデバイス。
【0222】
項30.最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの少なくとも1つによって、少なくとも1つの副搬送波を復調する手段をさらに含む、項17~29のいずれか1項に記載のデバイス。
【0223】
項31.サンプリングクロックオフセット、搬送波の同相信号経路と搬送波の直交信号経路との間の不一致による不平衡、電力変動、位相ノイズ、整数副搬送波周波数オフセット、分数副搬送波周波数オフセット、または搬送波周波数オフセット非線形性のうちの1つまたは複数を補償するために搬送波を補正する手段をさらに含む、項17~30のいずれか1項に記載のデバイス。
【0224】
項32.搬送波は、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して信号をスクランブルされる、項17~31のいずれか1項に記載のデバイス。
【0225】
項33.搬送波は、デバイスによって受信される前に、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングの1つまたは複数を使用して変調される、項17~32のいずれか1項に記載のデバイス。
【0226】
項34.干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法であって、無線周波数帯域において、前記インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する搬送波を受信機で受信するステップであって、搬送波は、搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、搬送波のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、ステップと、前記受信機によって、搬送波の1つまたは複数の特性、または搬送波とともに提供される復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するステップと、を含む。
【0227】
項35.前記受信機は、約1MHz以下の総帯域幅を有するサブバンドを復調するように構成された狭帯域受信機を含む、項34に記載の方法。
【0228】
項36.前記受信機は、アナログ周波数変調信号を受信するように構成され、かつ、さらに変調デジタル信号を受信するように構成される、項34または35のいずれか1項に記載の方法。
【0229】
項37.前記搬送波の1つまたは複数の特性は、前記搬送波の最初のポイントまたは最後のポイントを識別するように動作可能な1つまたは複数のサイクリックプレフィックスを含む、項34~36のいずれか1項に記載の方法。
【0230】
項38.前記搬送波の1つまたは複数の特性は、フレーミングビット、搬送波のフレーム内のタイムスロット、同期ワード、位相、波形形状、周波数、または振幅を含む、項34~37のいずれか1項に記載の方法。
【0231】
項39.復調された少なくとも1つの副搬送波に少なくとも基づいて、前記1つまたは複数のインイヤーモニターに音波を生成させるステップをさらに含む、項34~38のいずれか1項に記載の方法。
【0232】
項40.前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって生成された音波のオーディオ再生遅延は、少なくとも1つの副搬送波内で符号化される元の音波がオーディオ捕捉デバイスによって捕捉される捕捉時間と、前記1つまたは複数のインイヤーモニターによって音波が生成される再生時間との差である、項39に記載の方法。
【0233】
項41.前記遅延は、約15ms以下、約10ms以下、または約5ms以下である、項40に記載の方法。
【0234】
項42.前記搬送波は、前記複数の副搬送波の復調のために動作可能な復調情報をさらに含む、項34~41のいずれか1項に記載の方法。
【0235】
項43.前記復調情報は、前記搬送波の周波数時間領域における既知の位置にある1つまたは複数のパイロット信号を含み、前記受信機は、前記少なくとも1つまたは複数のパイロット信号に基づいて波形変形を決定するように構成される、項34~42のいずれか1項に記載の方法。
【0236】
項44.前記復調情報は、波形形状情報、ビーコン間隔情報、または競合ウィンドウ値を搬送する1つまたは複数のビーコンフレームを含み、前記受信機は、少なくとも1つまたは複数のビーコンフレームに基づいて周波数歪みを決定するように構成される、項34~43のいずれか1項に記載の方法。
【0237】
項45.前記復調は、最小二乗(LS)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、最小二乗平均誤差(MMSE)に基づく周波数領域パイロット支援チャネル推定、チャネル周波数応答チャネル推定、またはパラメータモデルに基づくチャネル推定のうちの1つまたは複数を含む、項34~44のいずれか1項に記載の方法。
【0238】
項46.マルチユーザオーディオモニタリングのための装置であって、プロセッサと、コンピュータプログラム命令を記憶するメモリと、を含み、前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分し、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において複数の副搬送波割り当てのうちの他の副搬送波割り当てと直交するステップと、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを変調するステップと、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するための復調情報を生成するステップと、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する搬送波を、前記1つまたは複数の受信機に向けて送信させるステップと、を前記装置に実行させるように構成される。
【0239】
項47.前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して搬送波をスクランブルするステップを前記装置に実行させるように構成される、項46に記載の装置。
【0240】
項48.前記メモリおよび前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサとともに、少なくとも、逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して、搬送波を変調するステップを前記装置に実行させるように構成される、項46~47のいずれか1項に記載の装置。
【0241】
項49.マルチユーザオーディオモニタリングのための装置であって、無線周波数帯域における搬送波の周波数時間領域を、複数のインイヤーモニターに関連付けられた複数の副搬送波割り当てに細分する手段であって、それぞれの副搬送波割り当ては、周波数時間領域において、複数の副搬送波割り当ての他の副搬送波割り当てと直交する、手段と、それぞれの副搬送波割り当てが個別に変調されるように、複数の変調方式に従って複数の副搬送波割り当てを変調する、手段と、少なくとも複数の変調方式に基づいて、周波数領域スペクトルの複数の副搬送波割り当てを復調するための復調情報を生成する手段と、複数のインイヤーモニターのうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数の受信機のための復調情報およびオーディオを搬送する搬送波を1つまたは複数の受信機に送信させる手段と、を含む。
【0242】
項50.ブロック符号化、誤り訂正付きブロック符号化、選択マッピング、畳み込み符号化、選択リストマッピング、部分送信シーケンス、インターリービング、トーン予約、またはトーン注入のうちの1つまたは複数を使用して搬送波をスペクトラム拡散する手段をさらに含む、項49に記載の装置。
【0243】
項51.逆高速フーリエ変換、アップサンプリング、ピークウィンドウ処理、エンベロープスケーリング、またはクリッピングおよびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して搬送波を変調する手段をさらに含む、項49~50のいずれか1項に記載の装置。
【0244】
項52.干渉の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、かつ、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成される。
【0245】
項53.狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である、項52に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0246】
項54.前記より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である、項53に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0247】
項55.前記狭帯域受信機は、各使用例の間に、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するようにプログラムされるように構成される、項52~54のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0248】
項56.前記狭帯域受信機は、前記狭帯域受信機が、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信することを期待していることを示す構成情報を受信するように構成される、項52~55のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0249】
項57.前記狭帯域受信機は、前記狭帯域受信機が複数の狭いサブバンドを含む信号を受信した場合、前記複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するように構成される、項52~56のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0250】
項58.前記複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める、項57に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0251】
項59.前記複数の狭いサブバンドの一部は、信号の周波数領域において直交して配置される、項57に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0252】
項60.前記信号は復調情報を含み、前記狭帯域受信機は、少なくとも前記復調情報を使用して前記複数の狭いサブバンドの一部を復調するように構成される、項59に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0253】
項61.前記復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む、項60に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0254】
項62.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はデジタル信号であり、より広いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項52~61のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0255】
項63.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はアナログ信号であり、より狭いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項52~62のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0256】
項64.干渉の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、かつ、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成された狭帯域受信機を含む。
【0257】
項65.狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である、項64に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0258】
項66.前記より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である、項65に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0259】
項67.前記狭帯域受信機は、各使用例の間に、狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するようにプログラムされるように構成される、項64~66のいずれかのオーディオモニタリングデバイス。
【0260】
項68.狭帯域受信機は、狭帯域受信機が狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信することを期待していることを示す構成情報を受信するように構成される、項64~67のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0261】
項69.狭帯域受信機は、狭帯域受信機が複数の狭いサブバンドを含む信号を受信した場合、複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するように構成される、項64~68のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0262】
項70.複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下のスペクトル範囲全体を占める、項69に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0263】
項71.複数の狭いサブバンドの一部が信号の周波数領域において直交して配置される、項69に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0264】
項72.前記信号は復調情報を含み、前記狭帯域受信機は、少なくとも前記復調情報を使用して前記複数の狭いサブバンドの一部を復調するように構成される、項71に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0265】
項73.前記復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む、項72に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0266】
項74.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はデジタル信号であり、より広いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項64~73のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0267】
項75.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はアナログ信号であり、より狭いスペクトル範囲を有し、前記複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項64~74のいずれか1項に記載のオーディオモニタリングデバイス。
【0268】
項76.干渉源の多い環境に配置されたインイヤーモニターによる低遅延オーディオ再生を可能にする方法であって、インイヤーモニターと動作可能に通信する狭帯域受信機で、インイヤーモニターによる再生のためのオーディオを搬送する信号を受信するステップを含み、前記狭帯域受信機は、狭いスペクトル範囲を有する信号を受信し、より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号を受信するように構成される。
【0269】
項77.狭いスペクトル範囲は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下である、項76に記載の方法。
【0270】
項78.より広いスペクトル範囲は、約600kHz以上、約800kHz以上、約1MHz以上、約2MHz以上、約3MHz以上、約4MHz以上、または約5MHz以上である、項77に記載の方法。
【0271】
項79.狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つを受信するように狭帯域受信機をプログラムするステップをさらに含む、項76~78のいずれか1項に記載の方法。
【0272】
項80.狭帯域受信機が狭いスペクトル範囲を有する信号またはより広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号のうちの1つまたは複数を受信することを期待しているか否かを示す構成情報を狭帯域受信機で受信するステップをさらに含む、項76~79のいずれか1項に記載の方法。
【0273】
項81.前記狭帯域受信機が複数の前記狭いサブバンドを含む信号を受信した場合、前記複数の狭いサブバンドの一部のみを復調するステップをさらに含む、項76~80のいずれか1項に記載の方法。
【0274】
項82.複数の狭いサブバンドの一部は、約1MHz以下、約800kHz以下、約600kHz以下、約400kHz以下、または約200kHz以下の合計スペクトル範囲を占める、項81に記載の方法。
【0275】
項83.複数の狭いサブバンドの一部は、信号の周波数領域において直交して配置される、項81または82に記載の方法。
【0276】
項84.前記信号は復調情報を含み、前記狭帯域受信機によって、少なくとも前記復調情報を使用して前記複数の狭いサブバンドの一部を復調するステップをさらに含む、項83に記載の方法。
【0277】
項85.復調情報は、1つまたは複数のビーコン信号または1つまたは複数のパイロット副搬送波を含む、項84に記載の方法。
【0278】
項86.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はデジタル信号であり、前記より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項76~85のいずれか1項に記載の方法。
【0279】
項87.前記狭いスペクトル範囲を有する信号はアナログ信号であり、前記より広いスペクトル範囲を有し、複数の狭いサブバンドを含む信号はデジタル信号である、項76~86のいずれか1項に記載の方法。
【0280】
項88.干渉源の多い環境に配置されたオーディオデバイスによる低遅延オーディオ通信を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機であって、前記1つまたは複数の外部受信機に、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を提供するように構成された、送信機と、1つまたは複数の外部送信機および1つまたは複数のオーディオデバイスと動作可能に通信するように構成された受信機であって、無線周波数帯域において、前記1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信し、前記第2オーディオ信号は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調され、前記第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または前記第2オーディオ信号と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するように構成された、受信機と、を含む。
【0281】
項89.干渉の多い環境に配置されたオーディオデバイスによる低遅延オーディオ通信を可能にするように構成されたオーディオモニタリングデバイスであって、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を1つまたは複数の外部受信機に提供する手段と、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を1つまたは複数の外部受信機に提供する手段と、1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する無線周波数帯域における第2オーディオ信号を受信するための手段であって、前記第2オーディオ信号は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、前記複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、手段と、第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または第2オーディオ信号と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調する手段と、を含む。
【0282】
項90.干渉源の多い環境にあるオーディオデバイスによる低遅延オーディオ通信を可能にする方法であって、1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスおよび1つまたは複数の外部受信機と動作可能に通信するように構成された送信機を介して、前記1つまたは複数のオーディオ捕捉デバイスによって捕捉されたオーディオおよび同期情報を搬送する第1オーディオ信号を前記1つまたは複数の外部受信機に提供するステップと、無線周波数帯域において、1つまたは複数のオーディオデバイスによる通信のためのオーディオを搬送する第2オーディオ信号を受信するステップであって、前記第2オーディオ信号は、前記搬送波の周波数時間領域において直交して間隔をあけられた複数の副搬送波に細分され、前記第2オーディオ信号のそれぞれの副搬送波は、複数の変調方式のそれぞれの変調方式に従って個別に変調される、ステップと、前記第2オーディオ信号の1つまたは複数の特性または前記第2オーディオ信号と共に受信された復調情報のうちの少なくとも1つを使用して、前記複数の副搬送波のうちの少なくとも1つの副搬送波を復調するステップと、を含む。
【0283】
いくつかの実施形態では、以下に説明するように、本明細書に記載された1つまたは複数の動作、ステップ、またはプロセスを修正またはさらに拡大してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、例えばフローチャート70の方法に、追加の任意の動作も含めることができる。本明細書で説明される修正、任意の追加、および/または増幅のそれぞれは、単独で、または本明細書で説明される特徴のうちの他の機能と組み合わせて、本明細書で以前に説明された操作に含まれてもよいことが理解されるべきである。
【0284】
提供される方法の説明、図、およびプロセスフロー図は、単に例示的な例として提供されるものであり、さまざまな実施形態のステップがそれぞれまたはすべて実行されなければならないこと、および/または提示または説明された順序で実行されるべきであることを要求または示唆することを意図したものではない。当業者に理解されるように、説明されたいくつかまたはすべての実施形態におけるステップの順序は、任意の順序で実行されてもよい。「その後」、「次に」、「続いて」などの言葉は、ステップの順序を限定することを意図したものではない。これらの単語は、単にメソッドの説明を読者に案内するために使用されている。さらに、例えば冠詞「a」、「an」または「the」を使用して、単数形の請求項の要素を引用することは、要素を単数形に限定するものと解釈してはならない。
【0285】
本明細書に記載された発明の多くの修正および他の実施形態は、前述の説明および関連する図面に示された教示から利益を得る、これらの発明が関係する分野の技術者を想起する。添付の図面は、本明細書に記載された装置およびシステムのいくつかの構成要素のみを示しているが、他の様々な構成要素が、システムと組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されず、修正および他の実施形態は、添付の請求項の範囲内に含まれることが意図されていることが理解されるべきである。さらに、上述の方法におけるステップは、必ずしも図面に記載された順序で発生するとは限らず、場合によっては、記載された1つまたは複数のステップが実質的に同時に発生するか、または追加のステップを伴うことがある。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、制限の目的ではない。
【0286】
本明細書に開示された原理に従った様々な実施形態が上記で示され、説明されたが、当業者は、本開示の精神および教示を逸脱することなく、これらを修正してもよい。本明細書に記載された実施形態は、代表的なものにすぎず、限定的なものではない。多くの変更、組み合わせ、および修正が可能であり、本開示の範囲内である。実施形態の特徴を組み合わせ、統合し、および/または省略することによって生じる代替の実施形態も、本開示の範囲内である。したがって、保護の範囲は、上記の説明によって限定されるものではなく、後続の請求項によって限定され、その範囲は、請求項の主題のすべての均等物を含む。各請求項はさらなる開示として本明細書に組み込まれており、請求項は本発明の実施形態である。さらに、上記のいずれかの利点および特徴は、特定の実施形態に関連付けられたことができるが、このような公開された特許請求の範囲の適用は、上記の利点のいずれかまたはすべてを実現する、または上記の特徴のいずれかまたはすべてを有するプロセスおよび構造に限定されるべきではない。
【0287】
さらに、ここで使用されているセクションの見出しは、37 C.F.R.1.77に基づく提案との一貫性を保つまたは組織的な合図を提供するためである。これらの名称は、本開示により公開される可能性のある請求項に記載された発明を限定しまたは特徴付けるものではない。具体的にかつ例として、見出しは「分野」に言及しているかもしれないが、特許請求の範囲は、いわゆる分野を説明するためにこの見出しの下で選択された言語によって制限されるべきではない。さらに、「技術背景」における技術の説明は、ある技術が本開示における発明の先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。また、「発明の概要」は、公開された請求項に記載された発明の限定的特徴とはみなされない。さらに、本開示における単数形の「発明」へのいかなる引用も、本開示における1つの新規性の点のみを論証するためには適用されない。本開示から発行された複数の請求項の制限に従って、複数の発明を説明することができ、これらの請求項は、それに応じて保護される発明およびその均等物を定義する。すべての場合において、請求項の範囲は、本開示に基づいてそれ自体の是非に基づいて考慮されるべきであるが、本明細書に記載された見出しに拘束されるべきではない。
【0288】
「含む(comprises)」、「含有する(includes)」および「有する(having)」のようなより広い用語の使用は、「からなる」、「実質的にからなる」および「基本的にからなる」のようなより狭い用語をサポートするものとして理解されるべきである。実施形態のいずれかの要素について、「任意に」、「可能性がある」などの用語の使用は、その要素が必須ではないこと、またはその代わりに必須であることを意味し、これらの代替はいずれも実施形態の範囲内である。また、例への参照は説明目的のみであり、排他的なものではない。
【0289】
本開示においていくつかの実施形態が提供されてきたが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形態で実施されてもよいことを理解されたい。本実施形態は、限定的ではなく例示的であると考えられ、本明細書に記載された詳細に限定されるものではないことを意図している。例えば、様々な構成要素または構成要素は、別のシステムに結合または統合されていてもよく、いくつかの特徴は省略されていてもよく、または実装されていなくてもよい。
【0290】
さらに、様々な実施形態において別個または別個のものとして説明および説明された技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲を逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わせまたは統合することができる。互いに直接結合または通信するように図示または議論された他の項目は、電気的、機械的またはその他のいずれかのインターフェース、デバイスまたは中間構成要素を介して間接的に結合または通信することができる。当業者は、変更、代替、および変更の他の例を特定することができ、本明細書に開示された精神および範囲から逸脱することなく実施することができる。
【国際調査報告】