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特表2024-526303青あざ形成及び充填剤の組成物並びに使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】青あざ形成及び充填剤の組成物並びに使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 38/06 20060101AFI20240709BHJP
   A61K 38/08 20190101ALI20240709BHJP
   A61K 31/728 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 31/685 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 38/40 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 9/127 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 8/14 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 8/64 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20240709BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
A61K38/06
A61K38/08
A61K31/728
A61K31/685
A61K38/40
A61K9/127
A61P17/02
A61K8/14
A61K8/64
A61K8/73
A61K8/55
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500175
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 US2022036363
(87)【国際公開番号】W WO2023283339
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/219,664
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GORE-TEX
(71)【出願人】
【識別番号】515344370
【氏名又は名称】アラスティン・スキンケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ALASTIN SKINCARE, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ウィッジロー アラン デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ガルート ジョン エイ.
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA19
4C076BB16
4C076CC18
4C076CC50
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA121
4C083AA122
4C083AC021
4C083AC022
4C083AC111
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC171
4C083AC172
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC211
4C083AC212
4C083AC271
4C083AC272
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC441
4C083AC442
4C083AC531
4C083AC532
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC711
4C083AC712
4C083AD021
4C083AD022
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD351
4C083AD352
4C083AD411
4C083AD412
4C083AD571
4C083AD572
4C083AD641
4C083AD642
4C083AD661
4C083AD662
4C083CC02
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD41
4C083DD45
4C083EE13
4C084AA02
4C084AA03
4C084BA01
4C084BA08
4C084BA15
4C084BA17
4C084BA23
4C084BA36
4C084CA59
4C084DC50
4C084MA02
4C084MA24
4C084MA66
4C084NA06
4C084ZA891
4C084ZA892
4C084ZC751
4C086AA01
4C086AA02
4C086DA41
4C086EA25
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA28
4C086MA66
4C086NA06
4C086ZA89
4C086ZC75
(57)【要約】
青あざ形成を改善する、エラスチン及び/又はコラーゲン生成を刺激する、内因性ヒアルロン酸生成を刺激する、脂肪生成を刺激する、炎症を低減する、又はこれらの組み合わせのための組成物及び方法が、本明細書に提供される。本明細書に記載される組成物及び方法は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の使用と併せて使用され得る。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象において青あざ形成(bruising)を改善するための方法であって、
前記対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、トリペプチド-1と、ヘキサペプチド-12とを含む局所用組成物を適用すること
を含み、前記局所用組成物が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、前記充填剤の前記注入後、前記充填剤の前記注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、前記方法。
【請求項2】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日前に投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日後に投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記身体領域が、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記身体領域が、上唇、下唇、又はその両方を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記標的範囲が、しわ、口角(oral commissure)、マリオネットライン、下顎のくぼみ(mandibular hollow)、隆起した頬(raise jowls)、しかめた口(frowning mouth)、突き出た下唇(pouty lower lip)、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ(chin dimpling)、頬骨のくぼみ(zygomatic hollow)、鼻唇溝、ティアトラフ(tear trough)、又はブロウリフトを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記対象が、ヒトである、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス(Streptococcus)種によって生成される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
テトラペプチドを更に含む、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項1~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ラクトフェリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
レダム・パルストレ(Ledum palustre)抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ(Arnica Montana)抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記局所用組成物が、水性である、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
対象において青あざ形成を改善するための方法であって、
前記対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分を含む局所用組成物を適用すること
を含み、前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12であり、前記局所用組成物が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、前記充填剤の前記注入後、前記充填剤の前記注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、方法。
【請求項35】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日前に投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日後に投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項40】
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、請求項34に記載の方法。
【請求項41】
前記身体領域が、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む、請求項34~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記身体領域が、上唇、下唇、又はその両方を含む、請求項34~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記標的範囲が、しわ、口角、マリオネットライン、下顎のくぼみ、隆起した頬、しかめた口、突き出た下唇、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ、頬骨のくぼみ、鼻唇溝、ティアトラフ、又はブロウリフトを含む、請求項34~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記対象が、ヒトである、請求項34~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、請求項34~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、請求項34~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、請求項34~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、請求項34~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、請求項34~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、請求項34~49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、請求項34~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、請求項34~51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、請求項34~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、請求項34~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
テトラペプチドを更に含む、請求項34~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記テトラペプチド-2が、アセチルテトラペプチド-2である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項34~58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、請求項34~61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記ラクトフェリンが、5.0重量以下で存在する、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項34~64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記局所用組成物が、水性である、請求項34~65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
以下を含む、キット:
a)i.リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、
ii.トリペプチド-1と、
iii.ヘキサペプチド-12と
を含む局所用組成物を含む第1の容器、
b)ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器、および
c)使用説明書。
【請求項68】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項70】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項71】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項72】
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項73】
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、請求項67に記載のキット。
【請求項74】
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、請求項67~73のいずれか一項に記載のキット。
【請求項75】
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、請求項67~74のいずれか一項に記載のキット。
【請求項76】
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、請求項67~74のいずれか一項に記載のキット。
【請求項77】
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、請求項67~74のいずれか一項に記載のキット。
【請求項78】
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、請求項67~77のいずれか一項に記載のキット。
【請求項79】
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、請求項67~77のいずれか一項に記載のキット。
【請求項80】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、請求項67~79のいずれか一項に記載のキット。
【請求項81】
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、請求項67~79のいずれか一項に記載のキット。
【請求項82】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、請求項67~81のいずれか一項に記載のキット。
【請求項83】
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、請求項82に記載のキット。
【請求項84】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、請求項82に記載のキット。
【請求項85】
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、請求項84に記載のキット。
【請求項86】
テトラペプチドを更に含む、請求項67~85のいずれか一項に記載のキット。
【請求項87】
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、請求項86に記載のキット。
【請求項88】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項67~87のいずれか一項に記載のキット。
【請求項89】
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項88に記載のキット。
【請求項90】
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項88に記載のキット。
【請求項91】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、請求項84に記載のキット。
【請求項92】
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項91に記載のキット。
【請求項93】
前記ラクトフェリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項91に記載のキット。
【請求項94】
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項67~93のいずれか一項に記載のキット。
【請求項95】
前記局所用組成物が、水性である、請求項67~94のいずれか一項に記載のキット。
【請求項96】
以下を含む、キット:
a)i.リポソーム中に封入された1つ以上の成分であって、前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、1つ以上の成分と、
ii.トリペプチド-1と、
iii.ヘキサペプチド-12と
を含む局所用組成物を含む第1の容器、
b)ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器、および
使用説明書。
【請求項97】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項98】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項99】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項100】
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項101】
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項102】
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、請求項96に記載のキット。
【請求項103】
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、請求項96~102のいずれか一項に記載のキット。
【請求項104】
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、請求項96~103のいずれか一項に記載のキット。
【請求項105】
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、請求項96~103のいずれか一項に記載のキット。
【請求項106】
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、請求項96~103のいずれか一項に記載のキット。
【請求項107】
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、請求項96~106のいずれか一項に記載のキット。
【請求項108】
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、請求項96~106のいずれか一項に記載のキット。
【請求項109】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、請求項96~108のいずれか一項に記載のキット。
【請求項110】
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、請求項96~108のいずれか一項に記載のキット。
【請求項111】
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、請求項96~110のいずれか一項に記載のキット。
【請求項112】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、請求項96~111のいずれか一項に記載のキット。
【請求項113】
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、請求項112に記載のキット。
【請求項114】
テトラペプチドを更に含む、請求項96~113のいずれか一項に記載のキット。
【請求項115】
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、請求項114に記載のキット。
【請求項116】
前記テトラペプチド-2が、アセチルテトラペプチド-2である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項96~116のいずれか一項に記載のキット。
【請求項118】
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項117に記載のキット。
【請求項119】
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、請求項117に記載のキット。
【請求項120】
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、請求項112~119のいずれか一項に記載のキット。
【請求項121】
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、請求項120に記載のキット。
【請求項122】
前記ラクトフェリンが、5.0重量以下で存在する、請求項120に記載のキット。
【請求項123】
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項96~122のいずれか一項に記載のキット。
【請求項124】
前記局所用組成物が、水性である、請求項96~123のいずれか一項に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年7月8日に出願された米国仮出願第63/219664号に対する米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張し、その全容は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
青あざ(bruise)は、皮膚の表面の下の組織への損傷の数時間後に現れることがあり、また場合によっては、注入プロセス中など、例えば充填剤の注入によって、血管が破れると即座に青あざが現れる。赤血球は周囲の組織に溢出し、マクロファージによってこれらの細胞が分解されると、酸素が失われ、赤血球は青みがかった色合いになる。ヘモグロビン分解の副産物(ヘム、ビリベルジン、ビリルビン、及びヘモジデリン)は様々な色を皮膚に伝達し、これらの色素がマクロファージに吸収されて消化されると、ゆっくりと分解する。複数日にわたって起こり得る皮膚変色のネガティブな美学のために、青あざ形成(bruising)プロセスをより迅速に解決する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
青あざ形成を改善するための組成物及び方法が本明細書に記載される。いくつかの場合において、青あざ形成は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入によって引き起こされる。本明細書に記載される組成物及び方法は、マクロファージ機能を改善することによって、青あざ形成を改善することができる。本明細書に記載される組成物及び方法は、更にエラスチン及び/又はコラーゲン生成、内因性ヒアルロン酸生成、脂質生成を刺激し得るか、あるいは炎症を低減し得る。
【0004】
本明細書に記載の態様は、対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、トリペプチド-1と、ヘキサペプチド-12とを含む局所用組成物を適用することを含む、対象の青あざ形成を改善するための方法であって、局所用組成物は、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、充填剤の注入後、充填剤の注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、方法である。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1日前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1日後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に4回投与又は適用される。1つの特徴において、身体領域は、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む。1つの特徴において、身体領域は、上唇、下唇、又はその両方を含む。1つの特徴において、標的範囲は、しわ、口角(oral commissure)、マリオネットライン、下顎のくぼみ(mandibular hollow)、隆起した頬(raise jowls)、しかめた口(frowning mouth)、突き出た下唇(pouty lower lip)、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ(chin dimpling)、頬骨のくぼみ(zygomatic hollow)、鼻唇溝、ティアトラフ(tear trough)、又はブロウリフトを含む。1つの特徴において、対象は、ヒトである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、ゲルである。1つの特徴において、ヒアルロン酸(HA)は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス(Streptococcus)種によって生成される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、BDDE(1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋される。1つの特徴において、トリペプチド-1は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第1の成分は、ヘキサペプチド-11である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、50~150ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第2の成分は、ヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-38は、アセチルヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、局所用組成物は、テトラペプチドを更に含む。1つの特徴において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。1つの特徴において、局所用組成物は、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第3の成分は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、本局所用組成物は、レダム・パルストレ(Ledum palustre)抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ(Arnica Montana)抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。
【0005】
本明細書に記載の態様は、対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分を含む局所用組成物を適用することを含む、対象の青あざ形成を改善するための方法であって、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12であり、局所用組成物が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、充填剤の注入後、充填剤の注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、方法である。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1日前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1日後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に4回投与又は適用される。1つの特徴において、身体領域は、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む。1つの特徴において、身体領域は、上唇、下唇、又はその両方を含む。1つの特徴において、標的範囲は、しわ、口角、マリオネットライン、下顎のくぼみ、隆起した頬、しかめた口、突き出た下唇、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ、頬骨のくぼみ、鼻唇溝、ティアトラフ、又はブロウリフトを含む。1つの特徴において、対象は、ヒトである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、ゲルである。1つの特徴において、ヒアルロン酸(HA)は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス種によって生成される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、BDDE(1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋される。1つの特徴において、トリペプチド-1は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、50~150ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第2の成分は、ヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-38は、アセチルヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、局所用組成物は、テトラペプチドを更に含む。1つの特徴において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。1つの特徴において、テトラペプチド-2は、アセチルテトラペプチド-2である。1つの特徴において、局所用組成物は、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第3の成分は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、5.0重量以下で存在する。1つの特徴において、局所用組成物は、レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。
【0006】
本明細書に記載される態様は、以下を含むキットである:リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、トリペプチド-1と、ヘキサペプチド-12とを含む局所用組成物を含む第1の容器、ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器、および、使用説明書。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に4回投与又は適用される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、ゲルである。1つの特徴において、ヒアルロン酸(HA)は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス種によって生成される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、BDDE(1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋される。1つの特徴において、トリペプチド-1は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第1の成分は、ヘキサペプチド-11である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、50~150ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第2の成分は、ヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-38は、アセチルヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、キットは、テトラペプチドを更に含む。1つの特徴において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。1つの特徴において、キットは、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第3の成分は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、キットは、レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。
【0007】
本明細書に記載される態様は、以下を含むキットである:局所用組成物が、リポソーム中に封入された1つ以上の成分を含み、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12である、局所用組成物を含む第1の容器と、ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器と、使用説明書。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される。1つの特徴において、局所用組成物は、1日に4回投与又は適用される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、ゲルである。1つの特徴において、ヒアルロン酸(HA)は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス種によって生成される。1つの特徴において、ヒアルロン酸は、BDDE(1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋される。1つの特徴において、トリペプチド-1は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、トリペプチド-1は、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、50~150ppmで存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第2の成分は、ヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、ヘキサペプチド-38は、アセチルヘキサペプチド-38である。1つの特徴において、キットは、テトラペプチドを更に含む。1つの特徴において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。1つの特徴において、テトラペプチド-2は、アセチルテトラペプチド-2である。1つの特徴において、キットは、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、5.0重量%以下で存在する。1つの特徴において、リポソーム中に封入された1つ以上の成分のうちの第3の成分は、ラクトフェリンである。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、5.0重量以下で存在する。1つの特徴において、キットは、レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、局所用組成物は、水性である。
【0008】
参照による組み込み
本出願において言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個々に示された場合と同じ程度まで、参照により本明細書に組み込まれる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
定義
本開示全体を通して、様々な実施形態が範囲形式で提示される。範囲形式の説明は、単に便宜上及び簡潔さのためであり、任意の実施形態の範囲に対して変更できない制限として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。したがって、範囲の説明は、文脈により明らかにそうではないと指示されない限り、下限の単位の10分の1までの範囲内の全ての可能な部分範囲及び個々の数値を具体的に開示したとみなされるべきである。例えば、1~6などの範囲の説明は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、並びにその範囲内の個々の値、例えば、1.1、2、2.3、5、及び5.9を具体的に開示したものとみなされるべきである。これは、範囲の幅に関係なく適用される。これらの介在する範囲の上限及び下限は、独立して、より小さな範囲に含まれてもよく、また、記載された範囲内の任意の具体的に除外された制限に従うことを条件として、本開示内に包含される。記載された範囲が制限の一方又は両方を含む場合、文脈が別途明確に指示しない限り、それらの含まれる制限の一方又は両方を除外する範囲も本開示に含まれる。
【0010】
本明細書で使用される専門用語は、単に特定の実施形態を説明することを目的とし、任意の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連して列挙された品目の1つ以上のもののありとあらゆる組み合わせを含む。
【0011】
本明細書で使用される場合、具体的に記載されない限り、又は文脈から明らかでない限り、数値又は数値の範囲に関して「約」という用語は、記載された数値及びその数値+/-10%を意味するか、又は範囲の列挙された値について列挙された下限を10%下回る及び列挙された上限を10%上回ることを意味すると理解される。
【0012】
青あざ形成を改善するための組成物
青あざは、皮膚下の毛細血管の外傷による皮下出血によって引き起こされる。外傷は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入などの美容処置によって引き起こされ得る。外傷の結果として、周囲の組織への血液の溢出があり得る。一般的に、青あざ形成は、目に見える変色を皮膚にもたらす。青あざ形成によって引き起こされる変色は、消失するのに数日かかることがあり、マクロファージの機能によって解決される。したがって、青あざ形成プロセスを改善するための組成物が必要とされている。
【0013】
青あざ形成を改善するための組成物及び方法が本明細書に記載される。本明細書に記載される組成物及び方法は、マクロファージ機能を改善することによって、青あざ形成を改善することができる。本明細書に記載される組成物及び方法は、更にエラスチン及び/又はコラーゲン生成、内因性ヒアルロン酸生成、脂質生成を刺激し得るか、あるいは炎症を低減し得る。
【0014】
リポソーム
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性のためのリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、送達及び組織(例えば、皮膚)浸透を改善することによって、活性成分の分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を改善し得る。いくつかの場合において、改善された送達及び皮膚浸透は、リポソーム中に組み込まれた(例えば、封入された)活性成分に起因する。いくつかの場合において、活性成分は、リポソーム中に封入されたペプチドである。
【0015】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、リポソーム中に封入されたペプチドを含み得る。いくつかの実施形態において、ペプチドは、トリペプチド-1である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-38である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、テトラペプチド-2である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、パルミトイル基で官能化される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能化される。例えば、ペプチドは、アセチルヘキサペプチド-38である。
【0016】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、リポソーム中に封入された様々な成分を含み得る。いくつかの実施形態において、成分は、ラクトフェリンである。いくつかの実施形態において、成分は、ホスファチジルセリンである。いくつかの実施形態において、成分は、レダム・パルストレ抽出物である。いくつかの実施形態において、成分は、アルニカ・モンタナ抽出物である。いくつかの実施形態において、成分は、ヒアルロン酸ナトリウムである。いくつかの実施形態において、成分は、50kDaより大きい。
【0017】
レシチン及び他のリン脂質を使用して、本明細書に記載されるペプチド組成物を含有するリポソームを調製してもよい。いくつかの実施形態において、リポソームは、1つ以上のペプチドを調製するために使用される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能化される。十分なエネルギーが供給されたら、脂質小胞の形成は、レシチンなどのリン脂質が水中に配置され結果として1つの二重層又は各々が水分子によって分離された一連の二重層を形成するときに、生じる。リポソームは、リン脂質を水中で超音波処理することによって作製することができる。剪断速度が低いと、多層リポソームが作製される。継続的な高剪断超音波処理は、より小さな単層リポソームを形成する傾向がある。疎水性化学物質は、リン脂質二重層膜に溶解することができる。リポソームの脂質二重層は、本明細書に記載されるペプチド組成物を送達する。
【0018】
本明細書に記載されるリポソーム組成物を調製するために使用されるリン脂質は、約10℃~約25℃の転移相温度を含み得る。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の転移相温度を含む。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の転移相温度を含む。
【0019】
局所用組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状の油滴を含有する。
【0020】
リポソーム組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる製剤は、ミセル、すなわち、水性溶媒中に分散された極性界面活性剤分子の膜に囲まれた球状の油滴を含有する。
【0021】
いくつかの実施形態において、リポソーム中に封入されたペプチドを含む組成物を調製する方法が本明細書に記載され、これは、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含む。いくつかの場合において、接触は、約10℃~約25℃の温度で生じる。いくつかの場合において、接触は、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の温度で生じる。いくつかの場合において、接触は、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の温度で生じる。
【0022】
リポソーム中に封入されたペプチドを含む組成物を調製するための方法は、溶媒の使用を含み得る。いくつかの場合において、溶媒は、水である。いくつかの場合において、溶媒は、有機溶媒である。例示的な有機溶媒としては、石油エーテル、シクロヘキサン、トルエン、四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル、ブタノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、及びピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの場合において、溶媒は、グリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、ブチレングリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、カプリリルグリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、プロパンジオール(プロピレングリコール)である。
【0023】
溶媒は、様々な割合で使用され得る。いくつかの場合において、溶媒は、少なくとも又は約0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、又は10%超で提供される。溶媒は、プロパンジオール、ブチレングリコール、又はカプリリルグリコールであり得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される方法は、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含み、水溶液は、一定の割合の水及び一定の割合のリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも又は約20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は90%超の水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約95%、約20%~約90%、約30%~約85%、約40%~約80%、又は約50%~約60%の範囲で水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも又は約20%、30%、40%、50%、60%、又は60%超のリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約80%、約20%~約70%、又は約30%~約60%の範囲でリポソームを含む。リポソームと水との比は、約1:9~約3:7の範囲内であり得る。いくつかの場合において、リポソームと水との比は、少なくとも又は約1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、又は1:2であり得る。
【0025】
本明細書に記載されるリポソーム組成物を生成するための方法は、100%以下の捕捉有効性をもたらし得る。いくつかの場合において、捕捉有効性は、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、又は99.5%以下である。
【0026】
リポソーム組成物が本明細書に記載され、ペプチドは、一定の割合の組成物を構成する。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも又は約0.0001%、0.0005%、0.00055%、0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、又は10%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも又は約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%又は30%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の約0.03%で提供される。
【0027】
リポソーム組成物が本明細書に記載され、リポソームは、一定の割合の組成物を構成する。いくつかの実施形態において、リポソームは、組成物の少なくとも又は約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%又は30%超で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、約5%~約90%、約10%~約80%、約20%~約70%、約30%~約60%、約10%~約30%、又は約20%~約40%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、約30%で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、27%で提供される。
【0028】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、いくつかの実施形態において、最大でも220ナノメートル(nm)の平均粒径で構成される。いくつかの場合において、平均粒径は、最大でも100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約50nm~約500nm、約100nm~約400nm、約150nm~約220nm、約180nm~約220nm、又は約190nm~約210nmの範囲である。
【0029】
いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約600ダルトン(Da)以下の分子量を有する活性剤を含む。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも又は約50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000、又は1000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも又は約1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、4000、5000、6000、又は6000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、約50~約1000、約100~約900、約200~約800、約300~約700、又は約400~約600ダルトン(Da)の範囲の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、ペプチドである。いくつかの場合において、活性剤は、リポソーム中に封入されたペプチドである。
【0030】
本明細書に記載されるリポソーム組成物の多分散指数(PdI)は、いくつかの実施形態において、0~約0.2の範囲である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01、0.025、0.05、0.1、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、又は0.8である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01~約0.8、約0.025~約0.75、約0.05~約0.6、又は約0.1~約0.3の範囲である。
【0031】
いくつかの場合において、本明細書に記載されるリポソーム組成物の切片は、約0.85~約0.95の範囲である。いくつかの場合において、切片は、振幅である。いくつかの場合において、切片は、少なくとも又は約0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、又は0.95である。
【0032】
いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール、レシチン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール及びレシチンを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.90重量%で提供される
【0033】
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を有するリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、リポソームを含まない組成物と比較して、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を有し得る。いくつかの場合において、分布は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、有効性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、生物学的利用能は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は90%超改善され得る。
【0034】
本明細書に記載されるリポソーム組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、局所用組成物である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、油を含まない。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、保存剤を含まない。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、水性製剤である。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、無水製剤である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約5~約8の範囲のpHを有する。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、少なくとも又は約2、3、4、5、6、7、8、9、又は10のpHを有する。
【0035】
本明細書に記載される方法及び組成物は、改善された小胞浸透(follicular penetration)をもたらし得る。いくつかの場合において、小胞浸透は、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。小胞浸透は、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は90%超改善され得る。いくつかの場合において、組成物は、少なくとも又は約0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、10、又は10ミリメートル超の深さの小胞浸透をもたらす。
【0036】
ペプチド
本明細書に記載されるペプチドは、いくつかの実施形態において、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激を改善し、炎症を低減し、又はこれらを組み合わせて行う。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるペプチドは、マクロファージ機能を改善する。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、細胞外マトリックス(ECM)リサイクル、抗炎症効果、又はこれらの組み合わせをもたらす。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、新たに生成されたエラスチンを引き込む。いくつかの実施形態において、アセチルテトラペプチド-2は、線維芽細胞を刺激してエラスチンを生成させる。
【0037】
本明細書に記載されるペプチドは、いくつかの実施形態において、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激を改善し、炎症を低減し、又はこれらを組み合わせて行う。例えば、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12は、マクロファージ機能を改善する。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-11は、マクロファージ機能を改善する。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-11、及びヘキサペプチド-12は、マクロファージ機能を改善する。例えば、ヘキサペプチド-11は、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせなどの1つ以上の異なるペプチドと組み合わせて、オートファジー及びマクロファージのクラスター形成の強力な刺激物質であり、青あざ形成及び出血と関連するヘモジデリン色素の除去を改善することができる。
【0038】
本明細書に記載される組成物は、様々な濃度のペプチドを含む。いくつかの場合において、ペプチドは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのペプチドで存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(重量%)で存在する。
【0039】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、複数のペプチドを含む。いくつかの場合において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのペプチド、又は任意の他の好適な量で存在する。いくつかの場合において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、複数のペプチドのあるペプチドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(重量%)で存在する。いくつかの実施形態において、複数のペプチドのあるペプチドは、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、複数のペプチドのうちのあるペプチドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、複数のペプチドのうちの各ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0040】
いくつかの実施形態において、ペプチドは、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-38、テトラペプチド-2、又はこれらの組み合わせである。
【0041】
いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0042】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0043】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、又は90重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.001%~約6%、約0.002%~約4%、約0.01%~約3%、又は約0.02%~約2%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.005重量%~約0.02重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、又は250ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約25~約250、約50~約200、又は約75~約150ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約10~約100ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、又は250マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり約25~約250、約50~約200、又は約75~約150マイクログラムの範囲で提供される。
【0044】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、又は90重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、約0.001%~約6%、約0.002%~約4%、約0.01%~約3%、又は約0.02%~約2%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、約0.005重量%~約0.02重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、10、20、25、50、75、100、150、200、250又は250ppm超提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、約25~約250、約50~約200、又は約75~約150ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、1ミリリットル当たり少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、又は250マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、1ミリリットル当たり約25~約250、約50~約200、又は約75~約150マイクログラムの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-38は、アセチルヘキサペプチド-38である。
【0045】
いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、少なくとも又は約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、1ミリリットル当たり少なくとも又は約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25マイクログラム(ug/mL)超提供される。いくつかの実施形態において、テトラペプチド-2は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0046】
例示的な実施形態において、局所用組成物中の第1のペプチド対第2のペプチドの重量比は、1部の第1のペプチド対0.2~10部の第2のペプチド、1~10部の第2のペプチド、1~8部の第2のペプチド、又は1~5.5部の第2のペプチドである。以下の命名法は、本明細書では、様々なアミノ酸を指すために用いられる:アラニン(本明細書では「Ala」又は「A」とも称される)、アルギニン(本明細書では「Arg」又は「R」とも称される)、アスパラギン(本明細書では「Asn」又は「N」とも称される)、アスパラギン酸(本明細書では「Asp」又は「D」とも称される)、システイン(本明細書では「Cys」又は「C」とも称される)、グルタミン酸(本明細書では「Glu」又は「E」とも称される)、グルタミン(本明細書では「Gln」又は「Q」とも称される)、グリシン(本明細書では「Gly」又は「G」とも称される)、ヒスチジン(本明細書では「His」又は「H」とも称される)、イソロイシン(本明細書では「Ile」又は「I」とも称される)、ロイシン(本明細書では「Leu」又は「L」とも称される)、リジン(本明細書では「Lys」又は「K」とも称される)、メチオニン(本明細書では「Met」又は「M」とも称される)、フェニルアラニン(本明細書では「Phe」又は「F」とも称される)、プロリン(本明細書では「Pro」又は「P」とも称される)、セリン(本明細書では「Ser」又は「S」とも称される)、スレオニン(本明細書では「Thr」又は「T」とも称される)、トリプトファン(本明細書では「Trp」又は「W」とも称される)、チロシン(本明細書では「Tyr」又は「Y」とも称される)、バリン(本明細書では「Val」又は「V」とも称される)。
【0047】
いくつかの実施形態において、第1のペプチドは、ジペプチドである。好適なジペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:KK、KP、CK、KC、KT、DF、NF、VW、YR、又はTT。いくつかの実施形態において、ジペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:KV。他の実施形態において、第1のペプチドは、トリペプチドである。好適なトリペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:HGG、RKR、GHK、GKH、GGH、GHG、KFK、又はKPK。いくつかの実施形態において、トリペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:KVK。いくつかの実施形態において、第1のペプチドは、テトラペプチドである。好適なテトラペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:GQPR、KTFK、AQTR、又はRSRK。いくつかの実施形態において、テトラペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:KDVY。いくつかの実施形態において、第2のペプチドは、ペンタペプチドである。好適なペンタペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:KTTKS、YGGFX、又はKLAAK。いくつかの実施形態において、第2のペプチドは、ヘキサペプチドである。好適なヘキサペプチドには、以下のアミノ酸の配列を有するものが含まれるが、これらに限定されない:VGVAPG又はGKTTKS。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する:FVAPFP。いくつかの実施形態において、第2のペプチドは、ヘプタペプチドである。好適なヘプタペプチドには、アミノ酸配列RGYYLLEを有するもの、又はヘプタペプチド-6(プロサーチュインペプチド)が含まれるが、これらに限定されない。組成物は、組成物が少なくとも1つのジペプチド、トリペプチド、又はテトラペプチドと、少なくとも1つのペンタペプチド、ヘキサペプチド、又はヘプタペプチドとを含有することを条件に、2つ以上のペプチド、例えば、2つのジペプチド及び1つのペンタペプチド、1つのトリペプチド及び1つのヘキサペプチド、1つのジペプチド、1つのトリペプチド、及び1つのヘプタペプチドなどを含み得る。いくつかの実施形態において、本組成物は、1つのトリペプチド及び1つ以上のヘキサペプチドを含む。いくつかの実施形態において、本組成物は、1つのトリペプチド、1つ以上のヘキサペプチド、及び1つのテトラペプチドを含む。いくつかの実施形態において、トリペプチドは、トリペプチド-1である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヘキサペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヘキサペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、1つ以上のヘキサペプチドは、ヘキサペプチド-38である。いくつかの実施形態において、本組成物は、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、及びヘキサペプチド-38を含む。いくつかの実施形態において、テトラペプチドは、テトラペプチド-2である。
【0048】
ペプチドは、官能化することができる。例えば、ペプチドは、脂肪酸、例えば、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸などで官能化することができる。例としては、パルミトイルヘキサペプチド-12(Pal-VGVAPG)、パルミトイルトリペプチド-1(Pal-GHK)、ミリストイルヘキサペプチド-12(Myr-VGVAPG)、及びミリストイルトリペプチド-1(Myr-GHK)が挙げられる。パルミトイル又はミリストイル官能化は、他の脂肪酸と比較した場合に増強された浸透を示すため、ある特定の実施形態において望ましい可能性がある。いくつかの実施形態において、ペプチドは、化学基で官能化される。例えば、ペプチドは、アセチルで官能化される。例としては、アセチルヘキサペプチド-38及びアセチルテトラペプチド-2が挙げられる。いくつかの場合において、ペプチドは、14個以下の炭素を含む官能基で官能化される。いくつかの場合において、ペプチドは、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個以下、又は20個以上の炭素を含む官能基で官能化される。いくつかの場合において、ペプチドは、非パルミトイル化される。特定の理論に限定されるものではないが、いくつかの実施形態において、ペプチドをリポソームに組み込むことにより、官能化されている又は官能化されていないペプチドの親油性が増加される。
【0049】
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、第1のペプチドとして、グリシン-ヒスチジン-リジン(GHK)を含む。GHKは、一般的なタンパク質のクラスにはほとんど見られないが、細胞外マトリックスタンパク質において頻繁に見られるペプチド配列である。GHKの小さなサイズは、より大きなペプチドよりもはるかに容易に膜受容体にアプローチすることを可能にする。更に、その独自の銅結合構造は、細胞内外への銅輸送を増強し、いくつか異なるが、関連する経路を通じて創傷治癒を促進する。強力な銅結合構造に起因して、GHKは、GHK-Cuの形態(銅結合GHK形態)で提供され得る。
【0050】
組成物において、トリペプチドは、典型的には、約50ppm以下~約100、200、300、400、又は500ppm以上、例えば、50ppm~150ppmの量で存在する。
【0051】
組成物において、ヘキサペプチドは、典型的には、約50ppm以下~約100、200、300、400、又は500ppm以上、例えば、50ppm~150ppmの量で存在する。
【0052】
組成物において、テトラペプチドは、典型的には、約50ppm以下~約100、200、300、400、又は500ppm以上、例えば、50ppm~150ppmの量で存在する。
【0053】
ペプチドは、リポソーム組成物の他の構成要素と組み合わせるのに好適な基剤中に有利に提供され得る。基剤は、増粘剤/結合剤(例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル)、軟化剤/分散剤(例えば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)、溶媒(例えば、炭酸プロピレン)、及び/又はレオロジー変性剤/抗沈降剤(例えば、ジステアジモニウムヘクトライト)などの1つ以上の構成要素を含み得る。
【0054】
ホスファチジルセリン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンを含む。赤血球の内側細胞膜からのホスファチジルセリンの露出は、赤血球の食作用を誘発する可能性がある。Chang CF,Goods BA,Askenase MH,et al.Erythrocyte efferocytosis modulates macrophages towards recovery after intracerebral hemorrhage.The Journal of clinical investigation.2018;128(2):607-624を参照されたい。
【0055】
いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.005重量%~約0.02重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.05重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.25重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約1重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、1ミリリットル当たり少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約30~約800、約50~約700、約60~約600、又は約100~約500マイクログラム(ug/mL)の範囲で提供される。
【0056】
アルニカ・モンタナ抽出物
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、抗炎症剤を含む。例示的な抗炎症剤には、アルニカ・モンタナ抽出物が含まれるが、これらに限定されない。アルニカ・モンタナ抽出物には、精油、脂肪酸、チモール、プソイドグアイアノリドセスキテルペンラクトン、フラバノングリコシド、フラボノイド、及びクマリンなどの構成要素が含まれる。これは、抗炎症効果を示し得る。いくつかの場合において、アルニカ・モンタナ抽出物は、治癒を加速させ、青あざ形成の可能性を低減し、炎症を調節し、顆粒組織を刺激し、治癒を加速させるか、又はこれらの組み合わせである。Rajasingh J,Marzotto M,Bonafini C,et al.Arnica montana Stimulates Extracellular Matrix Gene Expression in a Macrophage Cell Line Differentiated to Wound-Healing Phenotype.PloS One.2016:11-11を参照されたい。いくつかの場合において、アルニカ・モンタナは、血液生成物に関連する炎症を減少させることによって、青あざ形成を改善する。いくつかの場合において、アルニカ・モンタナは、M2マクロファージの機能を刺激し、創傷治癒を改善する。Rajasingh J,Marzotto M,Bonafini C,et al.Arnica montana Stimulates Extracellular Matrix Gene Expression in a Macrophage Cell Line Differentiated to Wound-Healing Phenotype.PloS One.2016:11-11を参照されたい。
【0057】
いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アルニカ・モンタナ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.1%~約2.5%の範囲で提供される。
【0058】
レダム・パルストレ
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物を含む。レダム・パルストレは、マーシュティー、ワイルドローズマリー、又はラブラドールティーとしても知られている。レダム・パルストレは、虫刺され、刺創、冷たい腫れ(cold swelling)又は青あざに使用されてきた。Kang JY,Tran KD,Seiff SR,Mack WP,Lee WW.Assessing the Effectiveness of Arnica montana and Rhododendron tomentosum(Ledum palustre)in the Reduction of Ecchymosis and Edema After Oculofacial Surgery: Preliminary Results.Ophthalmic Plast Reconstr Surg.2017;33(1):47-52を参照されたい。
【0059】
いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.1%~約2.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、約0.25%で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、約0.5%で提供される。いくつかの実施形態において、レダム・パルストレ抽出物は、約1.0%で提供される。
【0060】
レウコノストック(Leuconostoc)/ダイコン根発酵液
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液を含む。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.1%~約2.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、約0.25%で提供される。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、約0.5%で提供される。いくつかの実施形態において、レウコノストック/ダイコン根発酵液は、約1.0%で提供される。
【0061】
ラクトフェリン
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、トランスフェリンを含む。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、ラクトフェリンである。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、リポソーム中に封入される。ラクトフェリンは、創傷治癒の特性を有し、線維芽細胞の増殖を促進し、HA分泌を増加させる。Saito S,Takayama Y,Mizumachi K,Suzuki C.Lactoferrin promotes hyaluronan synthesis in human dermal fibroblasts.Biotechnology letters.2011;33(1):33-39、Takayama Y.Effects of Lactoferrin on Skin Wound Healing.In: Lactoferrin and its Role in Wound Healing.2012:87-100を参照されたい。
【0062】
いくつかの場合において、ラクトフェリンは、抗菌活性を有する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌、真菌、酵母、ウイルス、寄生虫、又はこれらの組み合わせに対する抗菌活性を有する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、抗バイオフィルム活性を含む。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌表面と相互作用し、微生物膜を不安定化する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、鉄をキレートして微生物膜を破壊する。
【0063】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.025%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.05%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.10%で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約30~約800、約50~約700、約60~約600、又は約100~約500マイクログラム(ug/mL)の範囲で提供される。
【0064】
ディル抽出物
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ディル抽出物を含む。ディル抽出物は、いくつかの実施形態において、LOXL再誘導及びエラスチン形成を刺激する。いくつかの実施形態において、ディル抽出物は、イノンド(Anethum graveolens)抽出物である。いくつかの実施形態において、ディル抽出物は、イノンド(Peucedanum graveolens)抽出物である。
【0065】
いくつかの実施形態において、ディル抽出物は、少なくとも又は約0.01重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ディル抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.025重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ディル抽出物は、約1.0重量%で提供される。
【0066】
ヒドロキシメトキシフェニルデカノン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンを含む。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、強力な内因性ヒアルロン酸ブースター、抗酸化剤、抗刺激剤、又はこれらの組み合わせである。
【0067】
いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0068】
シロキクラゲ
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、食用キノコに由来する。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、水分及び抗酸化特性を提供する。
【0069】
いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0070】
ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーを含む。ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、高い水結合能力及び保湿能力を有する高分子量の合成ヒアルロン酸である。
【0071】
いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、少なくとも又は約0.0001重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4.0重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、約0.0001重量%~約4.0重量%、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。
【0072】
フィトエン及びフィトフルエン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせを含む。フィトエン及びフィトフルエンは、プロスタグランジンE-2(PGE-2)を調節する海水微細藻類に由来する無色のカロテノイドである。
【0073】
いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はこれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0074】
キシリトール
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、又はこれらの組み合わせを含む。キシリトールは糖アルコールであり、抗バイオフィルム及び抗炎症効果を含む。いくつかの実施形態において、キシリトール及びラクトフェリンの組み合わせは、抗バイオフィルム効果を含む。いくつかの実施形態において、キシリトール及びラクトフェリンは、相乗的に作用する。例えば、ラクトフェリンは、細菌膜を不安定化し、キシリトールが細菌膜を通過してバイオフィルムの発達及び成長を阻害することを可能にする。
【0075】
いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、又はこれらの組み合わせは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、又はこれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、又はこれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0076】
イソステアリン酸ソルビタン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、イソステアリン酸ソルビタンを含む。いくつかの実施形態において、イソステアリン酸ソルビタンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、イソステアリン酸ソルビタンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、イソステアリン酸ソルビタンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、イソステアリン酸ソルビタンは、約0.10重量%で提供される。
【0077】
グルコース
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、グルコースを含む。いくつかの実施形態において、グルコースは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、グルコースは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、グルコースは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、グルコースは、約0.01重量%で提供される。
【0078】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、種子油を含む。いくつかの実施形態において、種子油は、ヒマワリ(Helianthus annuus)(ヒマワリ)種子油である。いくつかの実施形態において、種子油は、少なくとも又は約0.001重量%、0.003重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、種子油は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、種子油は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、種子油は、約0.003重量%で提供される。
【0079】
他の構成要素
他の構成要素には、抗炎症剤、抗酸化物質、及び溶解性向上剤(solubility enhancer)が含まれ得る。例示的な抗刺激剤には、パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンが含まれるが、これらに限定されない。パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンは、皮膚の発赤及び皮膚からの水分喪失を軽減する天然植物抽出物である。組成物に用いる場合の抗刺激剤の典型的な量は、1重量%~4重量%(重量%)である。
【0080】
例示的な抗酸化剤には、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランが含まれるが、これらに限定されない。ドナリエラ・サリナ抽出物には、ベータカロテンなどの構成要素が含まれる。これは、抗酸化作用を示し得る。組成物に用いる場合の抗炎症剤の典型的な量は、0.1重量%~2.5重量%(重量%)である。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物は、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、スクアランは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、スクアランは、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ドナリエラ・サリナ抽出物及びスクアランは、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。
【0081】
いくつかの実施形態において、組成物は、シロキサンポリマーを含む。いくつかの実施形態において、シロキサンポリマーは、カプリリルメチコンである。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4.0重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.25重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約1重量%で提供される。
【0082】
ベントナイト粘土をペプチドと併用して、組成物に浸透及び吸着特性を付与することができ、エマルジョンの安定化を補助することができる。ヘクトライト及びケイ酸アルミニウムマグネシウムなどの他の粘土も用いることができる。ベントナイト又は他の粘土を修飾して、有機修飾粘土化合物を得ることができる。脂肪酸(例えば、水素化脂肪酸)の塩(例えば、四級アンモニウム塩)は、ヘクトライト又は他の粘土と反応させることができる。本明細書で提供されるように、脂肪酸は、当業者によって用いられるような従来の命名法を使用して参照及び説明される。飽和脂肪酸は、炭素-炭素二重結合を含まない。不飽和脂肪酸は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む。一価不飽和脂肪酸は、1つの炭素-炭素二重結合のみを含む。多価不飽和脂肪酸は、2つ以上の炭素-炭素二重結合を含む。脂肪酸における二重結合は一般にシスであるが、トランス二重結合も可能である。二重結合の位置は、Δnで示され得、nは、二重結合炭素原子の各対のより低い番号の炭素を示す。総炭素数:二重結合数、Δ二重結合位置 を明記する簡略表記を用いることができる。例えば、20:4Δ5,8,11,14は、20個の炭素原子及び4つの二重結合を有する脂肪酸を指し、二重結合は、5と6の炭素原子、8と9の炭素原子、11と12の炭素原子、及び14と15の炭素原子との間に位置し、炭素原子1は、カルボン酸基の炭素である。ステアレート(オクタデカノエート)は、飽和脂肪酸である。オレエート(シス-Δ9-オクタデカノエート)は、一価不飽和脂肪酸であり、リノレエート(全シス-Δ9,12,15-オクタデカノエート)は、多価不飽和脂肪酸である。使用に好適な脂肪酸は、5~30個の炭素原子、例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30個の炭素原子を含むことができる。脂肪酸は、完全に飽和し得るか、又は鎖長に対して実行可能な限り多くの二重結合を含むことができる。ヘクトライト又は他の粘土を官能化するのに好適な脂肪酸としては、パルミチン酸及びステアリン酸が挙げられる。ジアルキル四級カチオン性変性剤としては、ジパルモイルジモニウムクロリド及びジステアリルジモニウムクロリドが挙げられる。アミドアミン四級カチオン性変性剤としては、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリドセテアリルアルコール及びパルミタミドプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
【0083】
いくつかの実施形態において、ペプチドは、好適な担体、希釈剤、又は賦形剤と混合されており、投与経路及び所望の調製物に応じて、湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝剤、ゲル化又は粘度増強添加剤、保存剤、香味剤、着色剤などの補助物質を含有し得る。例えば、“Remington: The Science and Practice of Pharmacy”,Lippincott Williams & Wilkins;20th edition(June 1,2003)及び“Remington’s Pharmaceutical Sciences,”Mack Pub.Co.;18th and 19th editions(それぞれ、1985年12月、及び1990年6月)を参照されたい。そのような調製物は、錯化剤、金属イオン、ポリ酢酸、ポリグリコール酸、ヒドロゲル、デキストランなどの高分子化合物、リポソーム、マイクロエマルジョン、ミセル、単層若しくは多層小胞、赤血球ゴースト、又はスフェロブラストを含むことができる。組成物に好適な脂質としては、モノグリセリド、ジグリセリド、スルファチド、リゾレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁酸などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の組成物は、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はこれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、添加剤は、ベタインである。ベタインは、いくつかの実施形態において、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリリルグリコールを含む。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリルヒドロキサム酸を含む。いくつかの実施形態において、カプリルヒドロキサム酸は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。そのような追加の構成要素の存在は、活性成分の物理的状態、溶解性、安定性、放出速度、クリアランス速度、及び浸透に影響を及ぼし得る。
【0084】
局所投与又は適用のための組成物は、本明細書に記載されるペプチド組成物と、皮膚科的に許容されるビヒクルとを含む。ビヒクルは、水性であっても非水性であってもよい。局所用組成物で使用される皮膚科的に許容されるビヒクルは、ローション、ゲル、軟膏、液体、クリーム、又はエマルジョンの形態であり得る。ビヒクルがエマルジョンである場合、エマルジョンは、連続水相及び不連続非水相若しくは油相(水中油型エマルジョン)、又は連続非水相若しくは油相及び不連続水相(油中水型エマルジョン)を有し得る。液体又はゲル形態で局所投与又は適用される場合、水、石油、動物又は植物由来の油、例えば、ピーナッツ油、鉱油、大豆油、若しくはゴマ油、又は合成油などの液体担体を活性成分(複数可)に添加することができる。生理食塩水、デキストロース、若しくは他の糖溶液、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、若しくはポリエチレングリコールなどのグリコールもまた、好適な液体担体である。薬学的組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくはラッカセイ油、鉱油、例えば、液体パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、天然に存在するガム、例えば、アラビアガム及びトラガカントガム、天然に存在するリン脂質、例えば、大豆レシチン、脂肪酸及びヘキシトール無水物に由来するエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、並びにこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートが挙げられる。エマルジョンはまた、着色剤及び香味剤を含有することもできる。
【0085】
ある特定の実施形態において、ペプチドの皮膚への送達及び浸透を増加させるために、シリコーンエラストマー(例えば、ジメチコンクロスポリマー)が用いられる。分子量を増加させる(シリコーンガムのように)か、又は充填剤を添加する(シリコーン化合物のように)ことに対する代替案は、シロキサンポリマーを部分的に架橋し、適切なシリコーン担持流体にこの材料を分散させることである。得られるジメチコンクロスポリマー(パーソナルケア業界ではシリコーンエラストマーとしても知られる)は、直鎖状ポリマー間の架橋のため、塩基性ポリジメチルシロキサン(PDMS)とは異なる。これらの材料は、ペプチド組成物に用いることができ、また、瘢痕治療、創傷周囲保護、及び酵素送達における利点を提供する。スキンケア用途において、シリコーンエラストマー(官能基を有するものを含む)の審美性及び様々な油を吸収する(例えば、Dow Corning(登録商標)9506 Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーにより)それらの能力は、エラストマーの望ましい特性のうちの2つである。シリコーンエラストマーは、「滑らか」、「柔らか」、及び「さらりとした」と説明されるシリコーン流体のいずれとも異なる肌触りを有する。これは、配合における液相の量、したがって、膨潤度を制御することにより変更することができる。ジメチコンクロスポリマーは、それらのフィルム形成特性により、本明細書に記載のペプチドなどの活性成分、又は油溶性ビタミン及び日焼け止めなどの他の組成物構成要素の送達系として使用することができる。オクチルメトキシシンナメートなどの日焼け止めは、シリコーンエラストマーを含有する組成物からより効率的に送達され、より高い日焼け止め指数(SPF)をもたらし得る。有機日焼け止めを含有する水中油型組成物におけるSPFを増強するために、シリコーンエラストマーブレンドを使用することができる。例えば、SPFに関して実施された試験において、有機日焼け止めを含有するサンケア組成物に4%シリコーンエラストマーブレンドを添加すると、SPFが5.7から18に増加した。シリコーンエラストマーのこの特性は、所望のSPFを達成するために必要な量を低減しながら、組成物中の日焼け止め剤の有効性を最大にすることを可能にする。結果として、組成物のコストは、日焼け止め活性剤によって引き起こされる潜在的な刺激とともに低減することができる。したがって、同じ量の紫外線吸収剤でより高いSPFを達成することができ、結果として、組成物のコストを加えることなく、性能を向上させることができる。シリコーンエラストマーは、様々な架橋反応によって、例えば、ビニル基が水素化ケイ素と反応するヒドロシリル化反応によって、直鎖状シリコーンポリマーから製造することができる。一般的なプロセスは、架橋剤と反応するポリマー鎖に沿った反応部位を有する直鎖状シリコーンポリマーを伴う。ジメチコンクロスポリマーは、担体流体中で膨潤したエラストマー粒子の懸濁液(例えば、Dow Corning(登録商標)9040 Silicone Elastomer Blendなどのシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物)から作製されたゲルとして、又は噴霧乾燥粉末(Dow Corning(登録商標)9506 Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー)としてのいずれかとして製造することができる。望ましい特性を有するゲル形態は、シクロメチコンであるが、低粘度ジメチコン及び有機流体も使用することができる。懸濁液又はゲル形態のジメチコンクロスポリマーの例は、デカメチルシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマー(12%)(例えば、Dow Corning(登録商標)ST-Elastomer 10)、及びシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物(例えば、Dow Corning(登録商標)9040 Silicone Elastomer Blend)であり、これは、典型的には、10重量%~20重量%の範囲のエラストマー含有量を有する。
【0086】
ペプチド組成物の局所用調製物に使用される薬学的賦形剤は、溶媒、軟化剤及び/又は乳化剤、油基剤、保存剤、抗酸化物質、張力調整剤、浸透促進剤及び可溶化剤、キレート剤、緩衝剤、界面活性剤、1つ以上のポリマー、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0087】
水性又は親水性リポソーム組成物に好適な溶媒としては、水;エチルアルコール;イソプロピルアルコール;水とエチル及び/又はイソプロピルアルコールとの混合物;グリセリン、エチレン、プロピレン又はブチレングリコール;DMSO;ペンチレングリコール;並びにこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも又は約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも又は約7%で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、少なくとも又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、約0.01重量%~約10重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペンチレングリコールは、少なくとも又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペンチレングリコールは、約0.01重量%~約10重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。疎水性組成物に好適な溶媒としては、鉱油、植物油、及びシリコーン油が挙げられる。必要に応じて、本明細書に記載されるペプチド組成物を疎水性油相に溶解又は分散させてもよく、次いで油相を、水を含む水相中で、単独で又は低級アルコール、グリセリン、及び/又はグリコールと組み合わせて乳化してもよい。いくつかの実施形態において、水の存在が、レーザー治療、化学的剥離、皮膚切除などを受ける皮膚組織への投与時に刺激をもたらす可能性があるため、無水組成物が適用される。無水組成物はまた、(発疹及び皮膚刺激をもたらし、創傷の治癒及び皮膚の質の改善を遅延させる可能性がある)損傷した又は敏感な皮膚における水性刺激性接触性皮膚炎の発生を防止するように作用し得る。Tsai,T.F.,Maibach,H.I.How irritant is water? An overview.Contact Dermatitis 41(6)(1999): 311-314(水が刺激物として引き起こす接触性皮膚炎を説明している)。しかしながら、ある特定の実施形態において、水性組成物を提供すること、又は限られた量の水が存在することを可能にすることが容認され得る。例えば、水が存在してもよいが、損傷した皮膚に適用したときに刺激感が生じる可能性がある閾値未満の量で存在する。浸透圧ショック又は浸透圧ストレスとは、細胞の周囲の溶質濃度の突然の変化であり、細胞膜を介した水の移動に急激な変化を引き起こす。上清における高濃度の塩、基質、又は任意の溶質のいずれかの条件下で、水は、浸透によって細胞から引き出される。これはまた、基質及び補因子の細胞への輸送を阻害し、したがって、細胞に「ショックを与える」。代替的に、低濃度の溶質では、水が大量に細胞に侵入し、細胞が膨らみ、破裂するか、又はアポトーシスを受けるかのいずれかを引き起こす。本明細書に記載される組成物のうちのある特定のものは、浸透圧ショックを最小限に抑えることが望ましい場合に有利に用いることができる。
【0088】
本明細書に記載される組成物は、様々な量の溶媒を含み得る。いくつかの実施形態において、溶媒は、水である。いくつかの実施形態において、溶媒は、少なくとも又は約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、又は95重量%(重量%)超である。いくつかの実施形態において、溶媒は、約10重量%~約95重量%、約20重量%~約90重量%、約30重量%~約85重量%、約40重量%~約80重量%、又は約50重量%~約75重量%の範囲である。
【0089】
組成物の粘度は、薬学的に許容される増粘剤を使用して、選択されたレベルで維持することができる。水性基剤を用いて粘性ゲル又はクリームを調製するために使用することができる好適な粘度向上剤又は増粘剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルピロリドン、アクリル酸ポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエトキシル化ポリアクリルアミド、ポリエトキシル化アクリレート、及びポリエトキシル化アルカンチオールが挙げられる。メチルセルロースは、容易かつ経済的に入手可能であり、取り扱いが容易であるため、好ましい。他の好適な増粘剤として、例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボマーなどが挙げられる。増粘剤の好ましい濃度は、選択された増粘剤に依存する。選択した粘度を達成する量が好ましくは使用される。粘性組成物は、そのような増粘剤の添加によって、又は許容レベルの粘度を有する基剤を用いることによって、通常、溶液から調製される。
【0090】
本明細書に記載される組成物の粘度は、いくつかの実施形態において、約8,000センチポアズ(cps)~約30,000cpsの範囲である。いくつかの実施形態において、粘度は、少なくとも又は約4,000、5,000、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、11,000、12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、20,000、21,000、22,000、23,000、24,000、25,000、26,000、27,000、28,000、29,000、30,000、31,000、32,000、33,000、34,000、35,000、36,000、37,000、38,000、39,000、40,000、又は40,000cps超である。いくつかの実施形態において、組成物は、約4,000~約40,000、約6,000~約38,000、約8,000~約36,000、約10,000~約34,000cps、約12,000~約32,000cps、又は約14,000~約30,000cpsの範囲の粘度を有する。
【0091】
好適な軟化剤としては、炭化水素油及びワックス、例えば、鉱油、ワセリン、パラフィン、セレシン、オゾケライト、微結晶ワックス、ポリエチレン、スクアラン、ペルヒドロスクアレン、シリコーン油、トリグリセリドエステル、アセトグリセリドエステル、例えば、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化グリセリド、例えば、エトキシル化グリセリルモノステアレート、脂肪酸又はジカルボン酸のアルキルエステルが挙げられる。いくつかの実施形態において、軟化剤は、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルである。
【0092】
いくつかの実施形態において、軟化剤は、少なくとも又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、軟化剤は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドは、少なくとも又は約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。
【0093】
軟化剤として使用するのに好適なシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチル(フェニル)ポリシロキサン、並びに水溶性及びアルコール可溶性シリコーングリコールコポリマーが挙げられる。軟化剤として使用するのに好適なトリグリセリドエステルとしては、ヒマシ油、紅花油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、肝油、アーモンド油、アボカド油、ヤシ油、ゴマ油、及び大豆油を含む、植物性及び動物性脂肪及び油が挙げられる。
【0094】
軟化剤として使用するのに好適なカルボン酸又は二酸のエステルとしては、脂肪酸のメチル、イソプロピル、及びブチルエステルが挙げられる。アルキルエステルの具体的な例としては、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、乳酸ジラウリル、乳酸ミリスチル、及び乳酸セチル、並びに脂肪酸のアルケニルエステル、例えば、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、及びオレイン酸オレイルが挙げられる。二塩基酸アルキルエステルの具体的な例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ビス(ヘキシルデシル)、及びセバシン酸ジイソプロピルが挙げられる。
【0095】
組成物に使用され得る他の好適な軟化剤又は乳化剤のクラスとしては、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アルコールエーテル、エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステル、及びワックスが挙げられる。
【0096】
軟化剤として使用するための脂肪酸の具体的な例としては、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸が挙げられる。軟化剤として使用するための脂肪アルコールの具体的な例としては、ラウリル、ミリスチル、セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステアリル、ヒドロキシステアリル、オレイル、リシノレイル、ベヘニル、及びエルシルアルコール、並びに2-オクチルドデカノールが挙げられる。
【0097】
軟化剤としての使用に好適なワックスの具体的な例としては、ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート、エトキシル化ラノリン、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシル化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレート、ラノリンアルコールレシノレート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、エトキシル化アルコールエステルのアセテート、ラノリンの水素化溶解物(hydrogenolysates)、水素化ラノリン、エトキシル化水素化ラノリン、エトキシル化ソルビトールラノリン、並びに液体及び半固体ラノリンを含む、ラノリン及びその誘導体が挙げられる。また、ワックスとしても使用可能であるものには、炭化水素ワックス、エステルワックス、及びアミドワックスが含まれる。有用なワックスには、蜜蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、及びステアリン酸ステアリルなどのワックスエステル、蜜蝋誘導体、例えば、ポリオキシエチレンソルビトール蜜蝋、並びにカルナウバ及びカンデラワックスを含む植物性ワックスが含まれる。
【0098】
多価アルコール及びポリエーテル誘導体は、組成物において溶媒及び/又は界面活性剤として使用され得る。好適な多価アルコール及びポリエーテルとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール2000及び4000、ポリ(オキシエチレン-co-オキシプロピレン)グリコール、グリセロール、ソルビトール、エトキシル化ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ポリエチレングリコール200~6000、メトキシポリエチレングリコール350、550、750、2000、及び5000、ポリ[エチレンオキシド]ホモポリマー(100,000~5,000,000)、ポリアルキレングリコール及び誘導体、ヘキシレングリコール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、15~18個の炭素原子を有する隣接グリコール、並びにトリメチルプロパンのポリオキシプロピレン誘導体が挙げられる。
【0099】
多価アルコールエステルを乳化剤又は軟化剤として使用してもよい。好適な多価アルコールエステルとしては、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200~6000)モノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ脂肪エステル及びジ脂肪エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ脂肪酸エステル及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3-ブチレングリコールモノステアレート、1,3-ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、並びにポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0100】
組成物における使用に好適な乳化剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び双性イオン性界面活性剤が挙げられる。好ましいイオン乳化剤としては、レシチン及び誘導体などのリン脂質が挙げられる。
【0101】
例えば、コレステロール及びコレステロール脂肪酸エステルを含むステロール、脂肪酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、及び脂肪酸アルカノールアミドなどのアミドもまた、軟化剤及び/又は浸透促進剤として使用され得る。
【0102】
薬学的に許容される保存剤を用いて、組成物の保存期間を増加させることができる。組成物に使用するための他の好適な保存剤及び/又は酸化防止剤としては、塩化ベンザルコニウム、ベンジルアルコール、フェノール、尿素、パラベン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、チメロサール、クロロブタノールなど、並びにこれらの混合物が挙げられ、用いることができる。抗酸化物質などの保存剤が用いられる場合、濃度は、典型的には、組成物の総重量に基づいて約0.02%~約2%であるが、選択される剤に応じて、より大きい量又はより小さい量が望ましい場合がある。本明細書に記載される還元剤は、組成物の良好な保存期間を維持するために有利に使用することができる。一般に、実施形態の無水組成物は、十分な安定性を示すことが観察されるため、保存剤を組成物から省略することができる。
【0103】
組成物における使用に好適なキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、そのアルカリ金属塩、そのアルカリ土類金属塩、そのアンモニウム塩、及びそのテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。いくつかの実施形態において、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)である。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0104】
担体は、好ましくは、約4.0~10.0、より好ましくは、約4.8~約7.8、より好ましくは、約5.0~約6.5のpHを有する。pHは、緩衝液又は他のpH調整剤を使用して制御することができる。好適なpH調整剤としては、リン酸及び/又はリン酸塩、クエン酸及び/又はクエン酸塩、水酸化物塩(すなわち、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、並びにトリエタノールアミンなどのアミンが挙げられる。好適な緩衝液としては、リン酸一カリウム及びリン酸二カリウムの溶液を含み、5.8~8のpHを維持する緩衝液、及びリン酸一ナトリウム及びリン酸二ナトリウムの溶液を含み、6~7.5のpHを維持する緩衝液が挙げられる。他の緩衝液としては、クエン酸/クエン酸ナトリウム、及び二塩基性リン酸ナトリウム/クエン酸が挙げられる。実施形態のペプチド組成物は、レシピエントの血液又は他の体液と等張であることが好ましい。組成物の等張性は、酒石酸ナトリウム、プロピレングリコール、又は他の無機若しくは有機溶質を使用して達成することができる。塩化ナトリウムが特に好ましい。緩衝剤、例えば、酢酸及び塩、クエン酸及び塩、ホウ酸及び塩、並びにリン酸及び塩を用いることができる。ビタミンC、ビタミンE、又は医薬分野で既知の他の還元剤などの還元剤を組成物に含むことが望ましい場合がある。
【0105】
界面活性剤、例えば、アニオン性洗剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホン酸ジオクチルナトリウム、カチオン性洗剤、例えば、塩化ベンザルコニウム若しくは塩化ベンゼトニウム、又は非イオン性洗剤、例えば、ポリオキシエチレン水素化ヒマシ油、グリセロールモノステアレート、ポリソルベート、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロースを賦形剤として用いることができる。
【0106】
ある特定の実施形態において、薬理活性を有する追加の剤を含むことが有利であり得る。抗感染薬としては、駆虫剤(メベンダゾール)、アミノグリコシドを含む抗生物質(ゲンタマイシン、ネオマイシン、トブラマイシン)、抗真菌抗生物質(アンホテリシンb、フルコナゾール、グリセオフルビン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ニスタチン、ミカチン、トルナフテート)、セファロスポリン(セファクロル、セファゾリン、セフォタキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファレキシン)、ベータ-ラクタム抗生物質(セフォテタン、メロペネム)、クロラムフェニコール、マクロライド(アジスロマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン)、ペニシリン(ペニシリンGナトリウム塩、アモキシリン、アンピシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、ピペラシリン、チカルシリン)、テトラサイクリン(ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン)、バシトラシン、クリンダマイシン、コリスチメタートナトリウム、ポリミキシンb硫酸塩、バンコマイシン、抗菌剤(アシクロビル、アマンタジン、ジダノシン、エファビレンツ、ホスカルネット、ガンシクロビル、インジナビル、ラミブジン、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、スタブジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ジドブジンを含む)、キノロン(シプロフロキサシン、レボフロキサシン)、スルホンアミド(スルファジアジン、スルフイソキサゾール)、スルホン(ダプソン)、フラゾリドン、メトロニダゾール、ペンタミジン、スルファニルアミダムクリスタリナム(sulfanilamidum crystallinum)、ガチフロキサシン、及びスルファメトキサゾール/トリメトプリムが挙げられるが、これらに限定されない。麻酔薬としては、エタノール、ブピバカイン、クロロプロカイン、レボブピバカイン、リドカイン、メピバカイン、プロカイン、ロピバカイン、テトラカイン、デスフルラン、イソフルラン、ケタミン、プロポフォール、セボフルラン、コデイン、フェンタニル、ヒドロモルホン、マーカイン、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、レミフェンタニル、スフェンタニル、ブトルファノール、ナルブフィン、トラマドール、ベンゾカイン、ジブカイン、塩化エチル、キシロカイン、及びフェナゾピリジンが挙げられ得るが、これらに限定されない。抗炎症剤としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリン、セレコキシブ、トリサリチル酸コリンマグネシウム、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェン、フルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、メレナム酸、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、ロフェコキシブ、サルサレート、スリンダク、及びトルメチン、並びにコルチコステロイド、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン、ベタメテゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、リン酸デキサメタゾンナトリウム、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、フルオシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、デソニド、デスオキシメタゾン、フルオシノロン、トリアムシノロン、プロピオン酸クロベタゾール、及びデキサメタゾンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0107】
ある特定の実施形態において、軟化剤、エマルジョン安定剤、保湿剤、賦形剤、及び他の化合物の添加は、限定されないが、皮膚感触(絹のような柔らかさ、軽さ、クリーミーさなど)、吸収性(製品が湿潤感を失い、皮膚上で感知されなくなるのに必要な時間)、一貫性、硬さ、拡散性(例えば、粘度、流動開始、剪断速度)、粘着性、形状の完全性、光沢、親水性又は疎水性などを含む、局所用組成物の感覚特性を増強するように変更され得る。好ましくは、組成物は、高い拡散性及び低い粘度特性を有する。そのような特性を有する組成物は、増強された「絹のような」又は「軽い」皮膚感触評価を有することが示されている(例えば、Bekker,M.Webber,G.,Louw,N.Relating rheological measurements to primary and secondary skin feeling when mineral-based and Fischer-Tropsch wax-based cosmetic emulsions and jellies are applied to the skin,International Journal of Cosmetic Science 2013,35(4),pp.354-61を参照されたい)。
【0108】
いくつかの実施形態において、組成物は、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノールは、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、エチルヘキシルグリセリンは、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、エチルヘキシルグリセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンは、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。
【0109】
いくつかの実施形態において、組成物は、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、及びポリソルベート20は、少なくとも又は約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、及びポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(重量%)の範囲で提供される。
【0110】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、ソルビン酸カリウムを含む。いくつかの実施形態において、ソルビン酸カリウムは、少なくとも又は約0.001重量%、0.00175重量%、0.0025重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超提供される。いくつかの実施形態において、ソルビン酸カリウムは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0111】
いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール、レシチン、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール及びレシチンを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、少なくとも又は約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(重量%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.90重量%で提供される。
【0112】
局所用組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤の濃度は臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状の油滴を含有する。
【0113】
浸透促進剤
脂肪酸及びアルコールを用いて、ペプチドの浸透を増強し、組成物、例えば、メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、イソ酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ミリストレイン酸、イソ吉草酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレイド酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、中鎖脂肪酸、例えば、C6-12脂肪酸などを提供することができる。組成物に用いられる場合の典型的な量は、1重量%~4重量%である。
【0114】
抗菌有効性
本明細書に記載されるのは、いくつかの実施形態において、生理学的pHにおける化学的及び物理的に安定な組成物である。いくつかの実施形態において、本組成物は、無菌であり、ヒト投与又は適用に対して安全である。いくつかの実施形態において、本組成物は、Antimicrobial Effectiveness Testなどの必要な抗菌有効性試験に準拠するか、又は合格する。いくつかの実施形態において、本組成物は、細菌、酵母、カビ、又はこれらの組み合わせの完全な、又は実質的に完全な根絶をもたらす。
【0115】
ヒアルロン酸を含む組成物
本明細書に記載されるのは、青あざ形成を改善するために本明細書に記載される組成物と併せて使用されるヒアルロン酸を含む組成物である。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸を含む組成物は、青あざ形成を改善するために、本明細書に記載の組成物とともに、投与又は適用の前に、同時に、又は後に、投与又は適用される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸を含む組成物は、充填剤の形態である。
【0116】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸を含む。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸(HA)は、ゲルである。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。
【0117】
いくつかの実施形態において、組成物は、架橋生体適合性多糖(例えば、ヒアルロン酸)ゲル組成物である。いくつかの実施形態において、組成物は、水溶性の架橋性多糖の水溶液を形成することと、多官能性架橋剤の存在下で当該多糖の架橋を開始することと、ゲル化が起こる前に架橋反応が終了するのを立体的に妨げ、それによって活性化多糖が得られることと、当該活性化多糖のための立体的に妨げられない条件を再導入して、その架橋を粘弾性ゲルまで継続することと、によって形成される。
【0118】
いくつかの実施形態において、組成物は、様々な架橋度を含む架橋生体適合性ヒアルロン酸ゲル組成物である。いくつかの実施形態において、架橋度は、少なくとも又は約0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、又は15%超である。いくつかの実施形態において、架橋度は、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約5%~約20%、約5%~約15%、又は約5%~約10%の範囲である。
【0119】
いくつかの実施形態において、組成物は、高弾性率又はG’を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、少なくとも又は約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、又は800パスカル超のG’を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、約5~約800、約5~約700、約5~約600、約5~約500、約5~約400、約5~約300、約5~約200、約5~約100、約5~約50、約25~約800、約25~約700、約25~約600、約25~約500、約25~約400、約25~約300、約25~約200、約25~約100、約25~約50、約50~約800、約50~約700、約50~約600、約50~約500、約50~約400、約50~約300、約50~約200、約50~約100、又は約50~約75パスカルの範囲のG’を含む。
【0120】
いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス種によって生成される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、安定化され、例えば、非動物的に安定化される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、BDDE (1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋され、安定化され、pH7及び20mg/mLの濃度でリン酸緩衝生理食塩水中に懸濁される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、動物性タンパク質を含まない。例えば、いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、ストレプトコッカス種の細菌によって生成され、BDDEと化学的に架橋され、安定化され、pH7で生理食塩水中に懸濁されるゲルである(例えば、RESTYLANE(登録商標)皮膚充填剤、RESTYLANE TOUCH(商標)皮膚充填剤、RESTYLANE FINE LINES(商標)皮膚充填剤、RESTYLANE VITAL(商標)皮膚充填剤、及びRESTYLANE LIPP(商標)皮膚充填剤のように)。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、20mg/mLの濃度で、pH7で緩衝されたリン酸で、及び/又は動物性タンパク質を含まないで提供される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、コラーゲン合成を刺激するように作用する皮膚の位置への注入に適したものである。
【0121】
いくつかの実施形態では、ヒアルロン酸は、ゲル粒子の形態である。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、約940ミクロン~約1090ミクロンの範囲のサイズを有するゲル粒子の形態である。いくつかの実施形態において、ゲル粒径の最大分画は、940ミクロン~1090ミクロンである。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ゲル粒子は、1200ミクロン未満の粒径を有する。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ゲル粒子は、約400ミクロンの粒径を有する。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ゲル粒子は、400ミクロン未満の粒径を有する。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ゲル粒子は、400ミクロン超の粒径を有する。いくつかの実施形態では、ヒアルロン酸ゲル粒子は、約400~約1200ミクロンの範囲の粒径を有する。
【0122】
皮膚充填剤中のヒアルロン酸ゲル粒子の濃度は、例えば、1ml当たり約500~200,000個の粒子、1ml当たり約500~5000個の粒子、1ml当たり約5,000~50,000個の粒子、1ml当たり約50,000~150,000個の粒子、又は1ml当たり約150,000~200,000個の粒子など、広範囲にわたって変化し得る。例えば、いくつかの実施形態では、皮膚充填剤は、1mL当たり約200,000個のヒアルロン酸ゲル粒子を含む。いくつかの実施形態において、皮膚充填剤は、1mL当たり約100,000個のヒアルロン酸ゲル粒子を含む。いくつかの実施形態において、皮膚充填剤は、1mL当たり約10,000個のヒアルロン酸ゲル粒子を含む。いくつかの実施形態において、皮膚充填剤は、1mL当たり約1,000個のヒアルロン酸ゲル粒子を含む。
【0123】
代替的に、又は組み合わせて、追加の生物学的、生分解性充填剤が使用される。生物学的、生分解性充填剤としては、生物、ヒト、及び/又は動物組織及び/又は生成物に由来する材料が挙げられる。そのような充填剤の例としては、以下が挙げられる:ヒアルロン酸(例えば以下、トリHA、ウシHA、及び非動物安定化HA(「NASHA」、例えば、RESTYLANE(登録商標)(注入用充填剤))、コラーゲン(例えば、コラーゲンI、コラーゲンII、コラーゲンIII、架橋及び/又は非架橋、ウシ、ブタ、ヒト、及び自己由来コラーゲン)。コラーゲン系充填剤の追加の例としては、ZYPLAST(登録商標)(ウシ組織由来のコラーゲン)、ZYDERM(登録商標)I(ウシ組織由来のコラーゲン)、ZYDERM(登録商標)II(ウシ組織由来のコラーゲン)、EVOLENCE(商標)(ブタ由来のコラーゲン)、及びFIBREL(商標)(ブタ由来のコラーゲン)が挙げられる。いくつかの実施形態において、注入可能な充填剤は、自己複製性であり、生細胞(コラーゲン生成細胞又は線維芽細胞など)を含むことができる。いくつかの実施形態において、注入可能な充填剤は、生体刺激充填剤又は組織誘導充填剤である。生体刺激充填剤又は組織誘導充填剤は、天然コラーゲンの細胞生成を刺激し、RADIESSE(商標)(少なくともカルシウム及びリン酸イオンのミクロスフェア)、SCULPTRA(登録商標)(ポリ-L-乳酸(PLLA))、BELLAFILL(登録商標)(PMMAのミクロスフェア)、SOFREGEN SILK VOICE(登録商標)(少なくともシルクタンパク質マイクロ粒子)、並びに同様の充填剤を含むが、これらに限定されない。
【0124】
注入可能な充填剤の例としては、コラーゲン、脂肪、ヒト又は動物由来のコラーゲン、ウシコラーゲン、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、グルタルアルデヒドによって架橋されて格子を形成する3.5%ウシ皮膚コラーゲン、天然ヒトコラーゲン、自家コラーゲン、ポリメチルメタクリレートミクロスフェア(任意選択でウシコラーゲンに懸濁している)、対象の組織から調製されたコラーゲン繊維の懸濁液、死体真皮に由来するヒト組織コラーゲンマトリックス、ポリ酸、ポリエーテル(例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びポリエチレンオキシド)、凍結乾燥された無細胞ヒトヒト死体真皮、凍結乾燥された微粒子化無細胞ヒトヒト死体真皮、培養された自家線維芽細胞、ヒアルロン酸、非動物安定化ヒアルロン酸誘導体、水性ゲル担体中に懸濁されたカルシウムヒドロキシルアペタイト(appetite)のミクロスフェア、非動物由来のハイラン(hylan)ゲル中に懸濁されたデキストランビーズ(例えば、直径40μm~60μm)、ウシコラーゲンとともに可溶化されたエラスチンペプチド、シリコーン、ウシコラーゲンとともに可溶化されたエラスチンペプチド、ポリL乳酸、Gore-Tex(PTFE)、グリコシル化コラーゲン、PMMA、骨形成カルシウムアパタイト、培養されたヒト細胞、延伸ポリテトラフルオロエチレン(e-PTFE)、ePTFEのSOFTFORM(登録商標)、並びにこれらのいくつかの組み合わせから選択される物質が挙げられる。注入可能な充填剤の更なる例としては、以下が挙げられる:AQUAMID(登録商標)(水及び架橋ポリマーを含む)、ARTEFIL(登録商標)(ウシコラーゲン中に懸濁されたポリメチルメタクリレート(PMMA)ミクロスフェア)、LARESSE(登録商標)ダーマルフィラー(合成、生体適合性ポリマー、吸収性医療用ポリマーを含む非HAゲル)、ARTECOLL(登録商標)(ウシコラーゲン中に懸濁されたポリメチルメタクリレート(PMMA)ミクロスフェア)、BELOTERO(登録商標)、BIO-ALCAMID(商標)(合成網状ポリマー(ポリアルキルイミド)、CAPTIQUE(商標)(非動物性ヒアルロン酸)、COSMODERM(商標)(ヒトコラーゲン皮膚充填剤)、COMOPLAST(商標)、CYMETRA(登録商標)、autologen、DERMALOGEN(登録商標)、FASCIAN(商標)(筋膜)、筋膜、脂肪、Hylaform(商標)(トリヒアルロン酸)、JUVEDERM(登録商標)(生合成の非動物性ヒアルロン酸)、RADIESSE(商標)(少なくともカルシウム及びリン酸イオンのミクロスフェア)、SCULPTRA(登録商標)(ポリL乳酸(PLLA))、コラーゲン、ヒアルロン酸、RESTYLANE(登録商標)、PERLANE(登録商標)、ZYDERM(登録商標)、ZYPLAST(登録商標)(ウシ組織由来のコラーゲン)、DERMALIVE(登録商標)(ヒアルロン酸及びアクリルヒドロゲル粒子)、DERMADEEP(登録商標)(ヒアルロン酸及びアクリルヒドロゲル粒子)、HYDRAFILL(登録商標)、ISOLAGEN(登録商標)(培養自家ヒト線維芽細胞)、LARESSE(登録商標)(カルボキシメチルセルロース(CMC)及びポリエチレンオキシド(PEO)充填剤)、PURAGEN(商標)(二重結合ヒアルロン分子を含む充填剤)、REVIDERM(登録商標)INTRA(スーパーコイルされた安定化されたヒアルロン酸に懸濁された柔軟性デキストランマイクロベッドを含む充填剤)、SCULPTRA(商標)(以前はNEW-FILL(商標)、ポリL乳酸殻の充填剤)、Teosyal、SURGIDERM(登録商標)(3Dヒアルロン酸マトリックス技術を含むヒアルロン酸充填剤)、OUTLINE(登録商標)、ANIKA(登録商標)、美容用組織補填材(CTA、Anika製)、及びこれらの組み合わせ。
【0125】
使用方法
青あざ形成を改善するための組成物及び方法が本明細書に記載される。青あざ形成は、様々な原因によって引き起こされる可能性がある。いくつかの実施形態において、青あざ形成は、美容処置の結果である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物及び方法は、美容処置の前又は後の青あざ形成を改善する。いくつかの実施形態において、美容処置は、充填剤の注入を含む。いくつかの実施形態において、美容処置は、ヒアルロン酸充填剤の注入を含む。
【0126】
また、本明細書では、増加したコラーゲン、エラスチン、脂肪、又はヒアルロン酸の刺激のための組成物及び方法も記載される。いくつかの実施形態において、刺激は、軟組織充填剤の注入に付属する。
【0127】
いくつかの実施形態において、美容処置は、充填剤の注入を含む。いくつかの実施形態において、充填剤は、軟組織充填剤製品である。例えば、軟組織充填剤は、注射可能な皮膚又は皮下充填剤である。いくつかの実施形態において、充填剤は、豊胸若しくは乳房再建充填剤、口唇充填剤、又は他の軟組織の回復若しくは増強に好適な充填剤である。いくつかの実施形態において、充填剤は、皮膚充填剤である。いくつかの場合において、皮膚充填剤は、対象の皮膚の中又は下への注入を通して投与又は適用される。
【0128】
いくつかの実施形態において、充填剤は、ヒアルロン酸を含む。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸(HA)は、ゲルである。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである。
【0129】
いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、細菌のストレプトコッカス種によって生成される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、安定化され、例えば、非動物的に安定化される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、BDDE (1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学的に架橋され、安定化され、pH7及び20mg/mLの濃度でリン酸緩衝生理食塩水中に懸濁される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、動物性タンパク質を含まない。例えば、いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、ストレプトコッカス種の細菌によって生成され、BDDEと化学的に架橋され、安定化され、pH7で生理食塩水中に懸濁されるゲルである(例えば、RESTYLANE(登録商標)皮膚充填剤、RESTYLANE TOUCH(商標)皮膚充填剤、RESTYLANE FINE LINES(商標)皮膚充填剤、RESTYLANE VITAL(商標)皮膚充填剤、及びRESTYLANE LIPP(商標)皮膚充填剤のように)。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、20mg/mLの濃度で、pH7でリン酸緩衝されて、かつ/又は動物性タンパク質を含まないで、提供される。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸は、コラーゲン合成を刺激するように作用する皮膚位置への注入に適したものである。
【0130】
いくつかの実施形態において、充填剤(例えば、ヒアルロン酸を含む)は、身体の様々な部分に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、顔面に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、顔のしわ及びくぼみを滑らかにするために投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、唇に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、下唇、上唇、又はその両方に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、唇を増強するために口唇に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、口の周り又は口の近くに投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、口の周り又は口の近くに投与又は適用され、口の周り又は口の近くに滑らかな線を形成する。いくつかの実施形態において、充填剤は、頬に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、顎に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、手に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、こめかみに投与される。いくつかの実施形態において、充填剤は、眼周囲領域に投与される。いくつかの実施形態において、充填剤は、ヒアルロン酸を含む。
【0131】
いくつかの実施形態において、充填剤(例えば、ヒアルロン酸を含む)は、身体の標的範囲に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、標的範囲は、しわ、口角、マリオネットライン、下顎のくぼみ、隆起した頬、しかめた口、突き出た下唇、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ、頬骨のくぼみ、鼻唇溝、ティアトラフ、又はブロウリフトを含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、充填剤(例えば、ヒアルロン酸を含む)は、様々な注入深さにおいて投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、表面注入として投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、中間部注入として投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、深部注入として投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、中間部から深部注入として投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、中間部から深部の真皮(皮下及び/又は骨膜上)に投与又は適用される。いくつかの実施形態では、充填剤は、中等度又は重度のしわ(例えば、口腔周囲のしわ)又はくぼみ(例えば、鼻唇溝)を補正するために、又は頬の増強のために、加齢に伴う中顔の輪郭欠陥を補正するために、又はそれらの組み合わせを補正するために、深部で投与又は適用される。いくつかの実施形態において、充填剤は、ヒアルロン酸を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、投与又は適用される充填剤の量は、約0.01cc~約1ccの範囲、例えば、0.01~0.05、0.05~0.1、0.1~0.15、0.15~0.2、0.2~0.3、0.3~0.4、0.4~0.5、0.5~0.6、0.6~0.7、0.7~0.8、0.8~0.9、又は0.9~1ccである。
【0134】
本明細書に記載される方法及び組成物は、美容処置後の青あざ形成を改善し得る。いくつかの実施形態において、方法及び組成物は、美容処置の前に青あざ形成を改善する。いくつかの場合において、青あざ形成は、赤血球によって引き起こされる。一般に、赤血球は、大気から酸素を効率的に結合させ、組織に送達し、二酸化炭素を除去するのに役立つ。いくつかの場合において、赤血球は、出血及びこれらの細胞の組織への溢出を伴う病態生理学的問題に関与する。血管系外に出ると、赤血球は遊離ヘモグロビン(Hb)を放出するバーストを急激に起こし得る。そのHbは、自発的な酸化を起こしやすく、強力な炎症誘発及び酸化誘発作用を有するferrylHbなどのより高い酸化状態に変換され得る。Jeney V,Eaton JW,Balla G,Balla J.Natural history of the bruise:formation,elimination,and biological effects of oxidized hemoglobin.Oxidative medicine and cellular longevity.2013;2013:703571を参照されたい。放出されるヘムは、マクロファージによって貪食され得る。マクロファージによる内在化後、ヘムは、ビリバジン、一酸化炭素、及び鉄に切断される。このメカニズムは、Hbの効果的な除去を提供することができるが、通常の状況下で、新しい赤血球生成(新しい赤血球形成)のための鉄リサイクルを保証する。Jeney V,Eaton JW,Balla G,Balla J.Natural history of the bruise:formation,elimination,and biological effects of oxidized hemoglobin.Oxidative medicine and cellular longevity.2013;2013:703571を参照されたい。いくつかの場合において、出血の副産物を長時間放置しすぎると、炎症誘発作用のリスクがある。いくつかの場合において、これらの作用は、創傷治癒を妨げるか、色素沈着を促進するか、又は見苦しい。いくつかの場合において、遅発性青あざ形成をもたらす。Sadeghpour M,Dover JS.Understanding Delayed Bruising After Hyaluronic Acid Injections:Why the Molecule and Not Just the Injection Matters-letters and communications.Dermatol Surg.2019;45(3):471-473を参照されたい。本明細書に記載されるリポソーム組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、赤血球の溢出の副産物をより効率的に除去することによって、青あざ形成を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、マクロファージの機能を改善する。
【0135】
ラクトフェリン、ホスファチジルセリン、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、アルニカ・モンタナ抽出物、レダム・パルストレ、又はこれらの組み合わせを含む本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、青あざ形成を改善する。ラクトフェリンは、高い鉄結合能を有するプラスミン阻害剤であり、溶解した赤血球及びその成分の除去を補助することができる。ラクトフェリンは、ヒトプラスミノーゲンへの直接結合によって細胞表面上のプラスミノーゲンの活性化をブロックし、プラスミンへの変換を低下させることができる。ラクトフェリンはまた、抗菌活性を有する。Zwirzitz A,Reiter M,Skrabana R,et al.Lactoferrin is a natural inhibitor of plasminogen activation.Journal of Biological Chemistry.2018;293(22):8600-8613を参照されたい。
【0136】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、青あざの治癒又は外観を改善することによって青あざ形成を改善する。いくつかの実施形態において、本組成物は、青あざの解消を加速させることによって、青あざ形成を改善する。例えば、本組成物は、青あざの青色着色から赤色着色への移行を促進する。いくつかの実施形態において、青あざの外観の改善には、青あざのサイズの低減が含まれる。いくつかの実施形態において、青あざの外観の改善には、皮膚の変色の低減が含まれる。いくつかの実施形態において、青あざの外観の改善には、腫脹の低減が含まれる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超改善する。
【0137】
本明細書に記載される組成物は、マクロファージ機能を改善することによって青あざ形成を改善し得る。いくつかの実施形態において、マクロファージ機能は、貪食作用を含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、マクロファージ貪食作用を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、マクロファージ貪食作用を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超改善する。
【0138】
本明細書に記載される組成物及び方法は、エラスチン及び/又はコラーゲン刺激をもたらし得る。エラスチンは、マイクロフィブリルとトロポエラスチン(又は可溶性エラスチン)とのアセンブリである。エラスチン繊維は、最初にフィブリリンマイクロファイバーの合成によって形成され、フィブリリンマイクロファイバーは絡み合い、次にトロポエラスチン(TE)タンパク質分子と会合する。TE分子は、一緒に結合され、リシルオキシダーゼ様酵素1(LOXL1)によってフィブリリン繊維と交差結合される。次いで、生成された複合体は、複合体を線維芽細胞に接続するインテグリンに接続するフィブリン5(FBLN5)によって線維芽細胞に提示される。Ashcroft,G.et al.Age-related Changes in the Temporal and Spatial Distributions of Fibrillin and Elastin mRNAs and Protein in Acute Cutaneous Wounds of Healthy Humans,Journal of Pathology.1997;183:80-89、Cenizo V, Andre V, Reymermier C, Sommer P, Damour O, E.P.LOXL as a target to increase the elastin content in adult skin:a dill extract induces the LOXL gene expression. Experimental dermatology. 2006;15:574-581、Noblesse E,Cenizo V,Bouez C,et al.Lysyl oxidase-like and lysyl oxidase are present in the dermis and epidermis of a skin equivalent and in human skin and are associated to elastic fibers. The Journal of investigative dermatology. 2004;122(3):621-630を参照されたい。
【0139】
いくつかの実施形態において、エラスチン及び/又はコラーゲン刺激は、本明細書に記載される組成物の結果である。いくつかの実施形態において、パルミトイルトリペプチド-1及びパルミトイルヘキサペプチド-12は、凝集及び断片化されたコラーゲン及びエラスチンの細胞外マトリックスを除去し、次いで、新たなコラーゲン及びエラスチン生成の増加を刺激する。Widgerow AD,Fabi SG,Palestine RF,et al.Extracellular Matrix Modulation: Optimizing Skin Care and Rejuvenation Procedures.journal of drugs in dermatology.2016;15(4s):S63-S71、Widgerow A.TOPICAL SKIN RESTORATION TECHNOLOGY - ADVANCES IN AGE MANAGEMENT STRATEGIES. MODERN AESTHETICS. 2016(May/June):1-8を参照されたい。いくつかの実施形態において、アセチルテトラペプチド-2は、FBLN5及びLOXL1タンパク質レベルを増加させ、エラスチン合成の増加をもたらす。いくつかの場合において、アセチルテトラペプチド-2は、コラーゲン1合成に関連する遺伝子を上方制御する。アセチルテトラペチド-2は、生体内での皮膚の弛緩及び皮膚の混乱に関連するパラメータを低減することができる。製品モノグラフ:Uplevity(商標). Lipotec. June 2013を参照されたい。
【0140】
いくつかの実施形態において、イノンド(Anethum graveolens)(ディル抽出物)は、LOXL合成の再誘導を生じさせることによって、エラスチン及び/又はコラーゲン刺激を改善する。Cenizo V,Andre V,Reymermier C,Sommer P,Damour O,E.P.LOXL as a target to increase the elastin content in adult skin:a dill extract induces the LOXL gene expression.Experimental dermatology.2006;15:574-581を参照されたい。ミクロフィブリルと可溶性エラスチンは生涯にわたって合成され続けるが、LOXLは18歳から劇的に減少する。皮膚内のLOXLレベルの上昇は、ミクロフィブリル及びトロポエラスチンの組み立てを引き起こし、皮膚の機械的特性の改善をもたらす。同上。弾性線維形成は主に10代の終わりまで起こるが、その後、皮膚エラスチンの全体的な含有量は増加し得、このエラスチンタンパク質の性質はしばしば最適ではなく、機能不全である。Ashcroft,G.et al.Age-related Changes in the Temporal and Spatial Distributions of Fibrillin and Elastin mRNAs and Protein in Acute Cutaneous Wounds of Healthy Humans,Journal of Pathology.1997;183:80-89を参照されたい。この期間の後、エラスチン遺伝子及びフィブリリン-1遺伝子は、弾性線維形成が低い又は非効率的になるが、生涯にわたって依然として活性である。Cenizo V,Andre V,Reymermier C,Sommer P,Damour O,E.P.LOXL as a target to increase the elastin content in adult skin:a dill extract induces the LOXL gene expression.Experimental dermatology.2006;15:574-581を参照されたい。10歳を超えると低下するLOXLは、弾性線維形成を刺激し、弾性線維の恒常性を維持することが示されている。同上、Noblesse E,Cenizo V,Bouez C,et al.Lysyl oxidase-like and lysyl oxidase are present in the dermis and epidermis of a skin equivalent and in human skin and are associated to elastic fibers.The Journal of investigative dermatology.2004;122(3):621-630、Liu X,Zhao Y,Gao J,et al.Elastic fiber homeostasis requires lysyl oxidase-like 1 protein.Nat Genet.2004;36(2):178-182。いくつかの場合において、ディル抽出物は、線維芽細胞中及び皮膚工学モデル中におけるLOXLの発現を増加させ、インビボでの新規弾性線維形成を増加させる。Cenizo V,Andre V,Reymermier C,Sommer P,Damour O,E.P.LOXL as a target to increase the elastin content in adult skin:a dill extract induces the LOXL gene expression.Experimental dermatology.2006;15:574-581を参照されたい。
【0141】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、エラスチン生成を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、エラスチン生成を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、コラーゲン生成を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、コラーゲン生成を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超刺激する。
【0142】
本明細書に記載される組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、内因性ヒアルロン酸(HA)生成をシミュレートする。本明細書に記載される組成物及び方法は、真皮への皮膚の高分子量HA浸透を改善することができる。いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、シロキクラゲ抽出物、ラクトフェリン、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、ホスファチジルセリン、又はこれらの組み合わせを含む組成物は、内因性ヒアルロン酸生成を刺激する。
【0143】
いくつかの実施形態において、ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、内因性ヒアルロン酸生成を刺激する。ヒドロキシメトキシフェニルデカノンは、強力なヒアルロン酸ブースター、抗酸化剤、及び抗刺激剤であり、エクスビボヒト皮膚モデルにおいて、それぞれ、プラセボと比較して、皮膚及び上皮ヒアルロン酸レベルを259%及び198%刺激することが実証されている。製品モノグラフ:Symdecanox,Symrise June 2015を参照されたい。
【0144】
いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、内因性ヒアルロン酸生成を刺激する。いくつかの実施形態において、シロキクラゲは、高レベルの水分及び抗酸化特性を提供する。Li H,Lee HS,Kim SH,Moon B,Lee C.Antioxidant and anti-inflammatory activities of methanol extracts of Tremella fuciformis and its major phenolic acids.J Food Sci.2014;79(4):C460-468、Liao WC,Hsueh CY,Chan CF.Antioxidative activity,moisture retention,film formation,and viscosity stability of Auricularia fuscosuccinea,white strain water extract.Biosci Biotechnol Biochem.2014;78(6):1029-1036を参照されたい。
【0145】
いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、内因性ヒアルロン酸生成を刺激する。ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、高い水結合能力を有する非動物源に由来する化学的に架橋されたヒアルロン酸である。ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、有害なフリーラジカルのスカベンジャーとして機能することができる。ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、緊密に結合した水を保持するゲルドメインを有するゲル構造を含み、これは、皮膚上に膜を形成し、経時的に水を送達することができる。いくつかの実施形態において、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマーは、ヒアルロン酸の水結合能の50倍を含む。
【0146】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、内因性ヒアルロン酸生成を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、内因性ヒアルロン酸生成を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超刺激する。
【0147】
脂肪生成を刺激するための組成物及び方法が本明細書に開示される。いくつかの実施形態において、充填剤は、真皮白色脂肪組織層中の脂肪幹細胞の機械的刺激によって、新しい脂肪の形成を刺激する。Kruglikov IL,Wollina U.Soft tissue fillers as non-specific modulators of adipogenesis:change of the paradigm? Experimental dermatology.2015;24(12):912-915を参照されたい。いくつかの実施形態において、アセチルヘキサペプチド-38を含む組成物は、脂肪生成を刺激する。ヘキサペプチド-38は、PGC1a刺激剤(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体-ガンマ-PPARγ-コアクチベーター1アルファ)である。PGC1aは、脂肪生成活性において中心的な役割を果たす。Liang H,Ward WF.PGC-1alpha:a key regulator of energy metabolism. Adv Physiol Educ. 2006;30(4):145-151を参照されたい。本明細書に記載される組成物及び方法は、角質層を通る材料の浸透及び吸収を容易にするために、リン脂質送達系を含み得る。PGC1aは、PPARγの影響下で、前脂肪細胞の白色脂肪細胞への分化を強く誘導する。これらの条件下で形成される若い脂肪細胞は、小さくかつ活性であるように見え、このサイズ及び活性は、相乗的であり、良好なエラスチン形成に沿っていることが見られている。Ezure T,Amano S.Increment of subcutaneous adipose tissue is associated with decrease of elastic fibres in the dermal layer.Exp Dermatol.2015;24(12):924-929を参照されたい。したがって、大きな、成熟した脂肪細胞はエラスチンの減少に関連し、これは、老化したたるんだ皮膚として現れるが、一方、より若く、より小さく、新しく合成された脂肪細胞は、エラスチンレベルの増加を伴う。
【0148】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪生成を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超刺激する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、脂肪生成を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超刺激する。
【0149】
本明細書では、炎症の低減をもたらす組成物及び方法が記載される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、キシリトール、又はこれらの組み合わせを含む組成物及び方法は、抗炎症作用を含む。
【0150】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、炎症を、少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超低減する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、炎症を、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超低減する。
【0151】
青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせにおける改善は、対照と比較することによって決定され得る。いくつかの実施形態において、対照は、処置なしである。いくつかの実施形態において、対照は、ビヒクル処置である。いくつかの実施形態において、身体の第1の部分において本明細書に記載の組成物及びビヒクルによる処置を受けた、又は身体の第2の部分において処置を受けなかった対象において、改善が測定される。例えば、本明細書に記載される組成物で処置される右腕と、ビヒクル処置を受けた左腕との間で改善が比較される。
【0152】
治療レジメン
本明細書に記載される組成物は、様々な治療レジメンとともに使用され得る。いくつかの場合において、本明細書に記載される局所用組成物は、1日1回、1日2回、1日3回以上投与又は適用される。いくつかの場合において、本明細書に記載の局所用組成物は、1日2回投与又は適用される。本明細書に記載の局所用組成物は、いくつかの実施形態において、毎日(daily)、毎日(every day)、隔日、週に5日間、週に1回、隔週、月に2週間、月に3週間、月に1回、月に2回、月に3回以上投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、1日2回、例えば、朝及び夕方に投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、7カ月、8カ月、9カ月、10カ月、11カ月、12カ月、18カ月、2年、3年、4年、5年、10年以上にわたって投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月以上にわたって、1日2回投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月以上にわたって、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、又は1日4回超投与又は適用される。
【0153】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、美容処置と併せて使用される。いくつかの実施形態において、美容処置は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入を含む。
【0154】
充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入前、注入中、注入後に本明細書に記載される組成物は、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを改善し得る。いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを、対照と比較して、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の使用から1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、1週間後、2週間後、3週間後、1カ月後、2カ月後、又は2カ月より後に、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを改善する。
【0155】
充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入と併せて本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、充填剤の注入後に、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを改善する。いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを少なくとも又は約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、青あざ形成、エラスチン及び/若しくはコラーゲン刺激、ヒアルロン酸刺激、脂肪細胞刺激、抗炎症作用、又はこれらの組み合わせを、少なくとも又は約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超改善する。
【0156】
いくつかの場合において、本明細書に記載の組成物は、充填剤の注入の1日前までに、2日前までに、3日前までに、5日前までに、6日前までに、1週間前までに、2週間前までに、3週間前までに、又は3週間前よりも前に、投与又は適用される。いくつかの場合において、本明細書に記載の組成物は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入直前に、充填剤の注入の1時間前までに、2時間前までに、3時間前までに、5時間前までに、6時間前までに、7時間前までに、8時間前までに、12時間前までに、16時間前までに、20時間前までに、又は24時間前までに投与又は適用される。場合によっては、本明細書に記載される組成物は、充填剤の注入前に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより少ない頻度などの時間経過にわたって投与又は適用される。いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、充填剤の注入前に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより多い頻度などの時間経過にわたって投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本組成物は、局所用組成物である。いくつかの場合において、局所用組成物は、充填剤の注入前に、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上の間、1日2回投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、充填剤の注入前に、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月以上にわたって、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、又は1日4回超投与又は適用される。
【0157】
いくつかの場合において、本明細書に記載の組成物は、充填剤(例えば、ヒアルロン酸充填剤)の注入の1日後までに、2日後までに、3日後までに、5日後までに、6日後までに、1週間後までに、2週間後までに、3週間後までに、又は3週間後よりも後に、投与又は適用される。いくつかの場合において、本明細書に記載の組成物は、充填剤の注入の直後に、充填剤の注入の1時間後までに、2時間後までに、3時間後までに、5時間後までに、6時間後までに、7時間後までに、8時間後までに、12時間後までに、16時間後までに、20時間後までに、又は24時間後よりも後に、投与又は適用される。場合によっては、本明細書に記載される組成物は、充填剤の注入後に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより少ない頻度などの時間経過にわたって投与又は適用される。いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、充填剤の注入後に、単回で、又は毎日、週に複数回、毎週、隔週、毎月、若しくはより多い頻度などの時間経過にわたって投与される。いくつかの実施形態において、本組成物は、局所用組成物である。いくつかの場合において、局所用組成物は、充填剤の注入後に、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月、又はそれ以上の間、1日2回投与又は適用される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の局所用組成物は、充填剤の注入後に、少なくとも又は約1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月以上にわたって、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、又は1日4回超投与又は適用される。
【0158】
安定性試験
組成物の安定性試験は、以下のように実施することができる。
【0159】
高温試験は現在、長期的な安定性の予測因子として一般的に使用されている。高温試験は、37℃(98°F)及び45℃(113°F)で実施することができる。製品が45℃で3カ月間保存される場合(及び許容される安定性を示す場合)、室温で2年間安定しているはずである。良好な制御温度は、4℃(39°F)であり、ほとんどの製品は、優れた安定性を示す。場合によっては、製品はまた、3カ月間、-10℃(14°F)に供される。
【0160】
いくつかの場合において、製品の安定性は、-10℃(14°F)~25℃(77°F)の3サイクルの温度試験を経ることによって評価される。そのような場合において、製品を、24時間-10℃に置き、次いで、24時間室温(25℃)に置く。これで1サイクルが完了する。更により厳しい試験が、-10℃~45℃の5サイクル試験である。これはエマルジョンに大きなストレスを与える。
【0161】
(水中油型エマルジョンの)分散相は、分離してエマルジョンの上部まで上昇し、油滴の層を形成する傾向がある。この現象をクリーミングと呼ぶ。クリーミングは、エマルジョンの不安定が近いことの最初の兆候のうちの1つである。クリーミングを予測するための試験方法は、遠心分離である。エマルジョンを50℃(122°F)まで加熱し、それを3000rpmで30分間遠心分離する。次いで、結果として生じる製品にクリーミングの兆候がないか検査する。
【0162】
調合物及びパッケージの両方が紫外線に敏感である可能性がある。製品をグラスに入れ、実際のパッケージを広域スペクトル出力のライトボックスに入れる。アルミ箔で完全に覆われた別のガラス瓶は対照の役割を果たす。製品の変色が観察され得る。
【0163】
上記の全ての試験について、色、臭い/香り、粘度、pH値、並びに利用可能であれば、顕微鏡下での粒径均一性及び/又は粒子の凝集が観察され得る。
【0164】
非侵襲的使用及び侵襲的手技との使用のためのキット
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、本明細書に提供されるペプチドを含むキットを含む。いくつかの実施形態において、キットは、投与する医師、他の医療従事者、患者、又は介護者に提供され得る。いくつかの実施形態において、キットは、好適な局所用組成物中にペプチド組成物を含む容器と、ペプチド組成物を対象に投与するための説明書とを含む。キットは、任意選択で、1つ以上の追加の治療薬又は他の剤も含み得る。例えば、局所形態のペプチド組成物を含むキットは、クレンジング剤(cleanser)、閉塞性保湿剤、浸透性保湿剤、日焼け止め、日焼け防止剤などの他のスキンケア剤とともに提供され得る。キットは、ペプチド組成物をバルク形態で含み得るか、又は連続若しくは逐次投与若しくは適用のために用量を分けたペプチド組成物を含み得る。キットは、任意選択で、1つ以上の診断ツール、投与ツール、及び/又は使用説明書を含み得る。キットは、ペプチド組成物及び任意の他の治療薬又は有益な剤を投与するための説明書とともに、シリンジ、ポンプディスペンサー、単回投与パケットなどの好適な送達デバイスを含み得る。キットは、任意選択で、含まれる任意の又は全ての治療薬又は有益な剤の保存、再構築(該当する場合)、及び投与若しくは適用のための説明書を含み得る。キットは、対象に与えられる投与若しくは適用の回数、又は対象に投与若しくは適用される異なる製品を反映する複数の容器を含み得る。
【0165】
いくつかの実施形態において、組成物は、美容処置の前、間、及び後に皮膚を支持するように構成され、また、皮膚の独自の自然再生プロセスと連動し、皮膚の外観及び皮膚のツッパリ感の改善を補助する。局所用組成物は、より迅速な回復のために、又は一般的により健康的に見える皮膚のために、手技の直後に適用することができる。本組成物は、皮膚におけるエラスチンの天然レベルを増加させ、既存のエラスチンの品質を改善し、コラーゲン生成の増加を刺激し、炎症、赤み及び刺激を低減する高い抗酸化活性を示すことができる。局所用組成物は、全ての皮膚タイプ及び術後皮膚に好適である。局所用組成物は、好適な量のペプチドが患者によって自己投与されることを可能にするために、バルク形態で患者に提供され得る。例えば、患者は、患部を均一に覆うのに十分な量の組成物を、又は医師によって別途指示されたとおりに適用することができる。ある特定の実施形態において、追加の治療薬又は活性剤を局所用組成物に組み込むことが望ましい可能性がある。あるいは、補助療法又は剤は、別個に投与又は適用することができる。例えば、クレンジング剤、日焼け防止剤、日焼け止め、浸透性保湿剤、及び/又は閉塞性保湿剤は、実施形態の局所用組成物の前又は後に投与又は適用するために提供され得る。
【0166】
一実施形態では、本明細書に記載されるように、美容皮膚処置に関連して使用するためのキットが提供される。キットは、局所用ペプチド組成物、閉塞性保湿剤、穏やかなクレンジング剤、浸透性保湿剤、及び広域スペクトルのSPF30+日焼け止めを含み得る。
【0167】
クリーム、軟膏、ローション、溶液、ゲル、スプレー、及びパッチの様々な例は、創傷治癒若しくは創傷閉鎖の促進、又は慢性皮膚創傷の治療のために皮膚に相乗的に作用する浸透促進剤及び他の活性剤と組み合わせて、活性成分として本明細書に記載されるペプチド組成物を組み得る。
【実施例
【0168】
以下の実施例は、本開示の様々な実施形態を例示することを目的として与えられるものであり、いかなる方法においても本開示を限定することを意味するものではない。本実施例は、本明細書に記載の方法とともに、現在、好ましい実施形態を代表するものであり、例示的なものであり、本開示の範囲に対する限定であるものとして意図されない。特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨に包含される変更及び他の用途が、当業者に生じるであろう。
【0169】
実施例1:例示的組成物
例示的な組成物が、表1及び表2に示される。
【0170】
(表1)
【0171】
(表2)
【0172】
実施例2.ヒアルロン酸を含む充填剤の注入と併用される青あざの治療のための局所用製品の有効性の臨床評価
この試験の目的は、表1又は表2に記載されている処方を含む局所用製品が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、充填剤の注入後、充填剤の注入中、又はそれらの組み合わせ中に投与又は適用されたときの青あざの外観を改善する効果を評価することである。
【0173】
試験の期間は3カ月である。約50名の対象が登録される。対象には、18歳以上の健康な男性対象及び女性対象が含まれる。選択基準及び除外基準を、表3に列挙する。
【0174】
(表3)選択基準及び除外基準
【0175】
本試験は、1日目の治療来院及び2日目、4日目、6日目、8日目、10日目及び14日目のフォローアップ来院で構成される。対象は、1日目の30日前までに本試験に同意することができる。
【0176】
1日目の手順は、以下のもので構成される。ICF、対象背景、医療/皮膚科の既往歴の完成。対象は、ヒアルロン酸を含む充填剤を注入される。第1セットの対象は、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入の前に、局所用製品の投与又は適用を受けた。第2セットの対象は、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入中に局所用製品を投与する。第3セットの対象は、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入後に局所用製品を投与する。規格写真撮影は、青あざの形成後に行う。対象を無作為化し、顔面の左側又は右側のいずれかに局所用青あざ製品(topical bruise product)を適用する。対象は、指定された青あざに局所用製品を1日2回使用する。
【0177】
フォローアップ2日目、4日目、6日目、8日目、10日目、14日目:対象は、再診を受け、前回の来院以降の健康状態の変化を尋ねられる。青あざの標準的な写真撮影が完了する。
【0178】
試験測定値には、有効性及び安全性測定値が含まれる。有効性は、標準化された写真及び対象満足度アンケートを使用して決定される。規格写真は、来院時及び処置後に毎回撮影される。これらの写真は、青あざの比較評価に使用される。対象満足度アンケートを使用して、対象は製品と納品に対する満足度を評価する。安全性測定には、事象のスケジュールに従って有害事象(AE)を記録することが含まれる。
【0179】
試験の有効性は、主要有効性エンドポイント及び副次的有効性エンドポイントを使用して決定される。主要な有効性エンドポイントには、非治療と比較した治療された青あざの全体的な改善が含まれる。副次的有効性エンドポイントには、試験終了時の対象満足度アンケートが含まれる。安全性評価項目は、任意の局所及び全身有害事象(AE)の発生率(重症度及び因果関係)としても測定される。
【0180】
本開示の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されているが、そのような実施形態が例としてのみ提供されることは、当業者には明白であろう。本開示から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換がここで当業者に想起されるであろう。本明細書に記載される本開示の実施形態に対する様々な代替案が、本開示の実施において用いられ得ることは理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、本開示の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内の方法及び構造が、それらによって包含されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における青あざ形成(bruising)改善、ヒアルロン酸生成の刺激、エラスチン生成の刺激、コラーゲン生成の刺激、または脂質生成の刺激に使用するための局所用組成物であって、
ポソーム中に封入された1つ以上の成分と、
トリペプチド-1と、
ヘキサペプチド-12
とを含み、
前記対象の身体領域又は標的範囲に適用され、
美容処置の美容処置の美容処置、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、
前記局所用組成物
【請求項2】
前記美容処置の少なくとも1日前に投与又は適用される、請求項1に記載の組成物
【請求項3】
前記美容処置の少なくとも1日後に投与又は適用される、請求項1または2に記載の組成物
【請求項4】
前記美容処置が、充填剤の注入を含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項5】
前記充填剤が、ヒアルロン酸を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記身体領域が、唇、下唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む、請求項1または2に記載の組成物
【請求項7】
前記標的範囲が、しわ、口角(oral commissure)、マリオネットライン、下顎のくぼみ(mandibular hollow)、隆起した頬(raised jowls)、しかめた口(frowning mouth)、突き出た下唇(pouty lower lip)、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ(chin dimpling)、頬骨のくぼみ(zygomatic hollow)、鼻唇溝、ティアトラフ(tear trough)、又はブロウリフトを含む、請求項1または2に記載の組成物
【請求項8】
前記トリペプチド-1が、前記組成物中に1~10ppmで存在する、請求項1または2に記載の組成物
【請求項9】
前記ヘキサペプチド-12が、前記組成物中に1~10ppmで存在する、請求項1または2に記載の組成物
【請求項10】
前記リポソーム中に封入されたつ以上の成分、ヘキサペプチド-11を含み、前記ヘキサペプチド-11が、前記組成物中に50~150ppmで存在する、請求項1または2に記載の組成物
【請求項11】
テトラペプチド-2、ホスファチジルセリン、ラクトフェリン、ヘキサペプチド-38、またはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項12】
前記組成物が、ヘキサペプチド-11、テトラペプチド-2、ヘキサペプチド-38、およびラクトフェリンを含み、前記ヘキサペプチド-11、前記ヘキサペプチド-38、および前記ラクトフェリンがリポソーム中に封入されている、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
以下:
貪食作用の改善による、マクロファージ機能の増強、
LOXL遺伝子発現の誘導による、エラスチン生成、コラーゲン生成、もしくはその両方の増強、または
内因性ヒアルロン酸生成の増強
のうち少なくとも1つをもたらす、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項14】
以下を含む、キット:
ポソーム中に封入された1つ以上の成分と、
リペプチド-1と、
キサペプチド-12と
を含む局所用組成物
アルロン酸を含む充填剤および
前記局所用組成物、前記充填剤、または前記局所用組成物と前記充填剤の両方の、使用説明書。
【請求項15】
前記リポソーム中に封入されたつ以上の成分、ヘキサペプチド-11、ならびに、ヘキサペプチド-38とラクトフェリンのうち1つ以上を含む、請求項14に記載のキット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
[本発明1001]
対象において青あざ形成(bruising)を改善するための方法であって、
前記対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、トリペプチド-1と、ヘキサペプチド-12とを含む局所用組成物を適用すること
を含み、前記局所用組成物が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、前記充填剤の前記注入後、前記充填剤の前記注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、前記方法。
[本発明1002]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日前に投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1003]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1004]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日後に投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1005]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1006]
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1007]
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、本発明1001の方法。
[本発明1008]
前記身体領域が、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む、本発明1001~1007のいずれかの方法。
[本発明1009]
前記身体領域が、上唇、下唇、又はその両方を含む、本発明1001~1007のいずれかの方法。
[本発明1010]
前記標的範囲が、しわ、口角(oral commissure)、マリオネットライン、下顎のくぼみ(mandibular hollow)、隆起した頬(raise jowls)、しかめた口(frowning mouth)、突き出た下唇(pouty lower lip)、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ(chin dimpling)、頬骨のくぼみ(zygomatic hollow)、鼻唇溝、ティアトラフ(tear trough)、又はブロウリフトを含む、本発明1001~1007のいずれかの方法。
[本発明1011]
前記対象が、ヒトである、本発明1001~1010のいずれかの方法。
[本発明1012]
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、本発明1001~1011のいずれかの方法。
[本発明1013]
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、本発明1001~1012のいずれかの方法。
[本発明1014]
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス(Streptococcus)種によって生成される、本発明1001~1012のいずれかの方法。
[本発明1015]
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、本発明1001~1012のいずれかの方法。
[本発明1016]
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、本発明1001~1015のいずれかの方法。
[本発明1017]
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1001~1015のいずれかの方法。
[本発明1018]
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1001~1017のいずれかの方法。
[本発明1019]
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、本発明1001~1017のいずれかの方法。
[本発明1020]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、本発明1001~1019のいずれかの方法。
[本発明1021]
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、本発明1020の方法。
[本発明1022]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、本発明1020の方法。
[本発明1023]
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、本発明1022の方法。
[本発明1024]
テトラペプチドを更に含む、本発明1001~1023のいずれかの方法。
[本発明1025]
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、本発明1024の方法。
[本発明1026]
ホスファチジルセリンを更に含む、本発明1001~1025のいずれかの方法。
[本発明1027]
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1026の方法。
[本発明1028]
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1026の方法。
[本発明1029]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、本発明1020の方法。
[本発明1030]
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記ラクトフェリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1029の方法。
[本発明1032]
レダム・パルストレ(Ledum palustre)抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ(Dunaliella salina)抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ(Arnica Montana)抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、本発明1001~1031のいずれかの方法。
[本発明1033]
前記局所用組成物が、水性である、本発明1001~1032のいずれかの方法。
[本発明1034]
対象において青あざ形成を改善するための方法であって、
前記対象の身体領域又は標的範囲に、リポソーム中に封入された1つ以上の成分を含む局所用組成物を適用すること
を含み、前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12であり、前記局所用組成物が、ヒアルロン酸を含む充填剤の注入前、前記充填剤の前記注入後、前記充填剤の前記注入中、又はこれらの組み合わせで投与又は適用される、方法。
[本発明1035]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日前に投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1036]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間前に投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1037]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1日後に投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1038]
前記局所用組成物が、前記充填剤の前記注入の少なくとも1週間後に投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1039]
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1040]
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、本発明1034の方法。
[本発明1041]
前記身体領域が、唇、口、頬、顎、手、こめかみ、又は眼周囲領域を含む、本発明1034~1040のいずれかの方法。
[本発明1042]
前記身体領域が、上唇、下唇、又はその両方を含む、本発明1034~1040のいずれかの方法。
[本発明1043]
前記標的範囲が、しわ、口角、マリオネットライン、下顎のくぼみ、隆起した頬、しかめた口、突き出た下唇、横方向表情線、オトガイのしわ、梅干しじわ、頬骨のくぼみ、鼻唇溝、ティアトラフ、又はブロウリフトを含む、本発明1034~1040のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記対象が、ヒトである、本発明1034~1043のいずれかの方法。
[本発明1045]
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、本発明1034~1044のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、本発明1034~1045のいずれかの方法。
[本発明1047]
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、本発明1034~1045のいずれかの方法。
[本発明1048]
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、本発明1034~1045のいずれかの方法。
[本発明1049]
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、本発明1034~1048のいずれかの方法。
[本発明1050]
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1034~1049のいずれかの方法。
[本発明1051]
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1034~1050のいずれかの方法。
[本発明1052]
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、本発明1034~1051のいずれかの方法。
[本発明1053]
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、本発明1034~1052のいずれかの方法。
[本発明1054]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、本発明1034~1053のいずれかの方法。
[本発明1055]
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、本発明1054の方法。
[本発明1056]
テトラペプチドを更に含む、本発明1034~1055のいずれかの方法。
[本発明1057]
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、本発明1056の方法。
[本発明1058]
前記テトラペプチド-2が、アセチルテトラペプチド-2である、本発明1057の方法。
[本発明1059]
ホスファチジルセリンを更に含む、本発明1034~1058のいずれかの方法。
[本発明1060]
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1059の方法。
[本発明1061]
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1059の方法。
[本発明1062]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、本発明1034~1061のいずれかの方法。
[本発明1063]
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1062の方法。
[本発明1064]
前記ラクトフェリンが、5.0重量以下で存在する、本発明1062の方法。
[本発明1065]
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、本発明1034~1064のいずれかの方法。
[本発明1066]
前記局所用組成物が、水性である、本発明1034~1065のいずれかの方法。
[本発明1067]
以下を含む、キット:
a)i.リポソーム中に封入された1つ以上の成分と、
ii.トリペプチド-1と、
iii.ヘキサペプチド-12と
を含む局所用組成物を含む第1の容器、
b)ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器、および
c)使用説明書。
[本発明1068]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1069]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1070]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1071]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1072]
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1073]
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、本発明1067のキット。
[本発明1074]
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、本発明1067~1073のいずれかのキット。
[本発明1075]
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、本発明1067~1074のいずれかのキット。
[本発明1076]
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、本発明1067~1074のいずれかのキット。
[本発明1077]
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、本発明1067~1074のいずれかのキット。
[本発明1078]
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、本発明1067~1077のいずれかのキット。
[本発明1079]
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1067~1077のいずれかのキット。
[本発明1080]
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1067~1079のいずれかのキット。
[本発明1081]
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、本発明1067~1079のいずれかのキット。
[本発明1082]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、本発明1067~1081のいずれかのキット。
[本発明1083]
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、本発明1082のキット。
[本発明1084]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、本発明1082のキット。
[本発明1085]
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、本発明1084のキット。
[本発明1086]
テトラペプチドを更に含む、本発明1067~1085のいずれかのキット。
[本発明1087]
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、本発明1086のキット。
[本発明1088]
ホスファチジルセリンを更に含む、本発明1067~1087のいずれかのキット。
[本発明1089]
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1088のキット。
[本発明1090]
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1088のキット。
[本発明1091]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、本発明1084のキット。
[本発明1092]
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1091のキット。
[本発明1093]
前記ラクトフェリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1091のキット。
[本発明1094]
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、本発明1067~1093のいずれかのキット。
[本発明1095]
前記局所用組成物が、水性である、本発明1067~1094のいずれかのキット。
[本発明1096]
以下を含む、キット:
a)i.リポソーム中に封入された1つ以上の成分であって、前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第1の成分が、ヘキサペプチド-11である、1つ以上の成分と、
ii.トリペプチド-1と、
iii.ヘキサペプチド-12と
を含む局所用組成物を含む第1の容器、
b)ヒアルロン酸を含む充填剤を含む第2の容器、および
使用説明書。
[本発明1097]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日前に投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1098]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間前に投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1099]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1日後に投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1100]
前記局所用組成物が、前記充填剤の投与又は適用の少なくとも1週間後に投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1101]
前記局所用組成物が、1日に1、2、3、4、5、6、7、又は8回投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1102]
前記局所用組成物が、1日に4回投与又は適用される、本発明1096のキット。
[本発明1103]
前記ヒアルロン酸が、ゲルである、本発明1096~1102のいずれかのキット。
[本発明1104]
前記ヒアルロン酸(HA)が、トリHA、ウシHA、非動物安定化HA、又はこれらの組み合わせである、本発明1096~1103のいずれかのキット。
[本発明1105]
前記ヒアルロン酸が、細菌のストレプトコッカス種によって生成される、本発明1096~1103のいずれかのキット。
[本発明1106]
前記ヒアルロン酸が、BDDE(1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル)と化学架橋される、本発明1096~1103のいずれかのキット。
[本発明1107]
前記トリペプチド-1が、1~10ppmで存在する、本発明1096~1106のいずれかのキット。
[本発明1108]
前記トリペプチド-1が、パルミトイルトリペプチド-1、ミリストイルトリペプチド-1、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1096~1106のいずれかのキット。
[本発明1109]
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はこれらの組み合わせを含む、本発明1096~1108のいずれかのキット。
[本発明1110]
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、本発明1096~1108のいずれかのキット。
[本発明1111]
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、本発明1096~1110のいずれかのキット。
[本発明1112]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第2の成分が、ヘキサペプチド-38である、本発明1096~1111のいずれかのキット。
[本発明1113]
前記ヘキサペプチド-38が、アセチルヘキサペプチド-38である、本発明1112のキット。
[本発明1114]
テトラペプチドを更に含む、本発明1096~1113のいずれかのキット。
[本発明1115]
前記テトラペプチドが、テトラペプチド-2である、本発明1114のキット。
[本発明1116]
前記テトラペプチド-2が、アセチルテトラペプチド-2である、本発明1115の方法。
[本発明1117]
ホスファチジルセリンを更に含む、本発明1096~1116のいずれかのキット。
[本発明1118]
前記ホスファチジルセリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1117のキット。
[本発明1119]
前記ホスファチジルセリンが、5.0重量%以下で存在する、本発明1117のキット。
[本発明1120]
前記リポソーム中に封入された前記1つ以上の成分のうちの第3の成分が、ラクトフェリンである、本発明1112~1119のいずれかのキット。
[本発明1121]
前記ラクトフェリンが、約0.005重量%~約0.1重量%の範囲で存在する、本発明1120のキット。
[本発明1122]
前記ラクトフェリンが、5.0重量以下で存在する、本発明1120のキット。
[本発明1123]
レダム・パルストレ抽出物、ディル抽出物、シロキクラゲ抽出物、ブチレングリコール、グリセリン、スクアラン、ドナリエラ・サリナ抽出物、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、キサンタンガム、ベタイン、プロパンジオール、レシチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリリルグリコール、カプリリルメチコン、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、カプリルヒドロキサム酸、EDTA二ナトリウム、アルニカ・モンタナ抽出物、イソステアリン酸ソルビタン、ペンチレングリコール、グルコース、ヒマワリ種子油、ダイコン根発酵液、ソルビン酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、キシリチルグルコシド、アンヒドロキシリトール、キシリトール、ヒドロキシメトキシフェニルデカノン、又はこれらの組み合わせを更に含む、本発明1096~1122のいずれかのキット。
[本発明1124]
前記局所用組成物が、水性である、本発明1096~1123のいずれかのキット。
参照による組み込み
本出願において言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個々に示された場合と同じ程度まで、参照により本明細書に組み込まれる。
【国際調査報告】