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特表2024-526318流体制御ユニット及び熱管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】流体制御ユニット及び熱管理システム
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
F16K27/00 D
F16K27/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501171
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022125031
(87)【国際公開番号】W WO2023061428
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】202111191252.3
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、 ロンロン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、 ハオナン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、 チュンチアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、 シアンユー
(72)【発明者】
【氏名】タン、 ヨンシャン
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051CC01
3H051FF08
(57)【要約】
流体制御ユニット及び熱管理システムであって、流体制御ユニットは、弁部材(2)、接続ブロック(3)及び流路板(4)を含み、弁部材(2)の一部は、接続ブロック(3)の取付室(31~35)に位置し、弁部材(2)は、接続ブロック(3)に接続され、接続ブロック(3)は、流路板(4)に接続され、流路板(4)は、第1板(41)及び第2板(42)を含み、第1板(41)及び/又は第2板(42)は、流路板(4)の通路の溝又は、孔を形成し、第1板(41)と第2板(42)とは、組み合わせるように、流路板(4)の通路における少なくとも一部を形成し、弁部材(2)は、流路板(4)の通路のうちの1つ又は2つ、或いは、複数を連通・遮断可能にして、流体制御ユニットは、接続口を備え、接続口によって流体制御ユニットは、熱管理システムにおける他の素子と突き合わせて接続し、第1板(41)及び/又は第2板(42)を配置することで、流路板(4)の通路の溝又は孔を形成し、第1板(41)と第2板(42)とが組み合わせることで、流路板(4)の通路における少なくとも一部を形成し、加工過程を簡略化して軽量化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体制御ユニットであって、弁部材及び接続ブロックを含み、
前記接続ブロックは、取付室を備え、
前記弁部材の一部は、前記取付室に位置し、
前記弁部材は、前記接続ブロックに接続され、
前記流体制御ユニットは、流路板をさらに含み、
前記接続ブロックは、前記流路板に接続され、
前記流路板は、第1板及び第2板を含み、
前記第1板及び/又は前記第2板は、前記流路板の通路を形成する溝又は孔を備え、
前記第1板と前記第2板とは、組み合わせるように前記流路板の通路における少なくとも一部を形成し、
前記弁部材は、前記流路板の通路のうちの1つ又は2つ、或いは、複数を連通・遮断可能にする流体制御ユニット。
【請求項2】
前記第1板は、第1壁を含み、
前記第1板には、前記第1壁に垂直する方向に沿って前記第1壁から前記第1壁と離れた前記流路板の通路の一部が形成され、
前記第2板は、第2壁を含み、
前記第2板には、前記第2壁に垂直する方向に沿って前記第2壁から前記第2壁と離れた前記流路板の通路の別の一部が形成され、
前記第1壁と前記第2壁とは、貼り合わせるように設けられて接続され、
前記第1板と前記第2板とは、組み合わせるように前記流路板の通路を形成することを特徴とする請求項1に記載の流体制御ユニット。
【請求項3】
前記接続ブロックは、前記弁部材の中心軸線方向に沿って前記流路板よりも前記弁部材に接近するように設けられ、
前記弁部材の中心軸線は、前記第1壁及び/又は前記第2壁に平行し、又は、ほぼ平行し、
前記流路板と前記接続ブロックとは、当接され、又は、隙間を有するように設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体制御ユニット。
【請求項4】
前記接続ブロックは、突起部を含み、
前記突起部は、前記取付室の軸方向に沿って前記接続ブロックの底壁から当該底壁と離れた方向へ突起するように形成され、
前記流路板は、収容室を備え、
前記収容室は、前記流路板の通路のうちの一部の通路の一部であり、
前記突起部の少なくとも一部は、前記収容室に位置し、
前記突起部は、前記流路板に接続されており、連通口を備え、
前記連通口は、前記収容室を形成する通路に連通することを特徴とする請求項3に記載の流体制御ユニット。
【請求項5】
前記接続ブロックは、収容室を備え、
前記収容室は、前記取付室の軸方向に沿って前記接続ブロックの底壁から内部へ凹むように形成され、
前記流路板は、突起部を含み、前記突起部は、連通口を備え、
前記連通口は、前記流路板の通路のうちの一部の通路の一部として形成され、
前記突起部の少なくとも一部は、前記収容室に位置し、
前記突起部は、接続ブロックに接続され、
前記収容室は、前記連通口によって前記連通口を形成する通路に連通することを特徴とする請求項3に記載の流体制御ユニット。
【請求項6】
前記接続ブロックは、第1通路及び第2通路を備え、
前記流路板の通路は、第3通路、第4通路、第5通路、第6通路、第7通路、及び第8通路を含み、
前記弁部材は、第1弁部材、第2弁部材、第3弁部材、第4弁部材、及び第5弁部材を含み、
前記第1弁部材は、前記第1通路と前記第3通路とを連通・遮断可能にして、
前記第2弁部材は、前記第1通路と前記第4通路とを連通・遮断可能にして、
前記第3弁部材は、前記第4通路と前記第5通路とを連通・遮断可能にして、
前記第7通路と前記第2通路とは、連通し、
前記第4弁部材は、前記第2通路によって前記第7通路と前記第6通路とを連通・遮断可能にして、
前記第5弁部材は、前記第2通路によって前記第7通路と前記第8通路とを連通・遮断可能にすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の流体制御ユニット。
【請求項7】
前記第1弁部材は、前記第1通路と前記第3通路とを絞り連通又は直接連通可能にして、
前記第2弁部材は、前記第1通路と前記第4通路とを絞り連通又は直接連通可能にして、
前記第3弁部材は、前記第4通路と前記第5通路とを絞り連通は又直接連通可能にして、
前記第4弁部材は、前記第7通路と前記第6通路とを絞り連通可能にして、
前記第5弁部材は、前記第7通路と前記第8通路とを絞り連通可能にすることを特徴とする請求項6に記載の流体制御ユニット。
【請求項8】
前記流路板の通路は、第9通路、第10通路、第11通路、第12通路、及び第13通路をさらに含み、
前記第9通路と前記第5通路とは、連通し、
前記第11通路と前記第7通路とは、連通し、
前記流体制御ユニットは、第1逆止弁、第2逆止弁、及び第3逆止弁をさらに含み、
前記第1逆止弁は、前記第9通路に位置しており、前記第10通路~前記第9通路を順方向に導通可能にして、
前記第2逆止弁は、前記第12通路に位置しており、前記第8通路~前記第12通路を順方向に導通可能にして、
前記第3逆止弁は、前記第13通路に位置しており、前記第13通路~前記第12通路を順方向に導通可能にすることを特徴とする請求項7に記載の流体制御ユニット。
【請求項9】
前記第10通路は、第1通路セグメントを含み、
前記第11通路は、第2通路セグメントを含み、
前記第2通路セグメントは、前記第1通路セグメントを取り囲むように形成され、
前記第1通路セグメントの形状は、前記第2通路セグメントの形状と同様又はほぼ同様であり、
前記第1通路セグメントは、前記第2通路セグメントに接近するように設けられ、
前記第1通路セグメント内の動作流体は、前記第2通路セグメント内の動作流体と熱交換を行うことを特徴とする請求項8に記載の流体制御ユニット。
【請求項10】
前記流路板は、第1溝をさらに含み、
前記第1溝は、前記流路板を貫通するように設けられ、
前記第3通路及び前記第4通路は、前記第1溝の一側に位置し、
前記第5通路の少なくとも一部及び前記第9通路の少なくとも一部は、前記第1溝の対向する他側に位置することを特徴とする請求項9に記載の流体制御ユニット。
【請求項11】
前記流体制御ユニットは、接続口を備え、
前記流体制御ユニットは、前記接続口によって熱管理システムにおける他の素子と突き合わせて接続し、
前記接続口は、第1接続口、第2接続口、第3接続口、第4接続口、第5接続口、第6接続口、第7接続口、第8接続口、第9接続口、第10接続口、第11接続口、及び第12接続口を含み、
前記第1接続口は、前記第1通路の一部として形成され、
前記第2接続口は、前記第3通路に連通し、
前記第3接続口は、前記第4通路に連通し、
前記第4接続口は、前記第5通路に連通し、
前記第5接続口は、前記第9通路に連通し、
前記第6接続口は、前記第6通路に連通し、
前記第7接続口は、前記第8通路に連通し、
前記第8接続口は、前記第10通路に連通し、
前記第9接続口は、前記第11通路に連通し、
前記第10接続口は、前記第13通路に連通し、
前記第11接続口は、前記第12通路に連通し、
前記第12接続口は、前記第7通路に連通することを特徴とする請求項8~請求項10の何れか1項に記載の流体制御ユニット。
【請求項12】
前記第1弁部材は、前記第1接続口と前記第2接続口とを絞り連通又は直接連通可能にして、
前記第2弁部材は、前記第1接続口と前記第3接続口とを絞り連通又は直接連通可能にして、
前記第3弁部材は、前記第3接続口と前記第4接続口とを絞り連通又は直接連通可能にして、
前記第4接続口と前記第5接続口とは、連通し、
前記第4弁部材は、前記第12接続口と前記第6接続口とを絞り連通可能にして、
前記第5弁部材は、前記第12接続口と前記第6接続口とを絞り連通可能にして、
前記第1逆止弁によって第8接続口~第5接続口を順方向に導通させ、前記第2逆止弁によって前記第7接続口~前記第11接続口を順方向に導通させ、前記第3逆止弁によって前記第10接続口~前記第11接続口を順方向に導通させることを特徴とする請求項11に記載の流体制御ユニット。
【請求項13】
前記流体制御ユニットは、第1動作モード及び第2動作モードを含むが、これらに限定されず、
前記第1動作モードでは、前記第1弁部材、前記第3弁部材、前記第5弁部材が閉じて、前記第2弁部材、前記第4弁部材が開いて、前記第2弁部材は、前記第1接続口と前記第3接続口とを直接的に連通し、前記第4弁部材は、前記第12接続口と前記第6接続口とを絞り連通し、
前記第2動作モードでは、前記第1弁部材、前記第3弁部材、前記第4弁部材、前記第5弁部材が開いて、前記第2弁部材が閉じて、前記第1弁部材は、前記第1接続口と前記第2接続口とを直接的に連通し、前記第3弁部材は、前記第3接続口と前記第5接続口とを直接的に連通し、前記第4弁部材は、前記第12接続口和と前記第6接続口とを絞り連通し、前記第5弁部材は、前記第12接続口と前記第7接続口とを絞り連通することを特徴とする請求項12に記載の流体制御ユニット。
【請求項14】
圧縮機、液体貯蔵器、室外熱交換器、凝縮器、蒸発器、膨張弁、及び熱交換素子を含む熱管理システムであって、
前記熱管理システムは、流体制御ユニットをさらに含み、
前記流体制御ユニットは、接続口を備え、
前記流体制御ユニットは、前記接続口によって前記圧縮機、前記液体貯蔵器、前記凝縮器、前記蒸発器、前記膨張弁、及び前記熱交換素子とそれぞれ突き合わせて連通し、
前記流体制御ユニットは、請求項1~請求項13の何れか1項に記載の流体制御ユニットであることを特徴とする熱管理システム。
【請求項15】
前記接続口は、第1接続口、第2接続口、第3接続口、第4接続口、第5接続口、第6接続口、第7接続口、第8接続口、第9接続口、第10接続口、第11接続口、及び第12接続口を含み、
前記圧縮機は、出口が前記第1接続口と突き合わせて連通し、入口が前記第5接続口と突き合わせて連通し、
前記液体貯蔵器は、入口が前記第11接続口と突き合わせて連通し、出口が前記第12接続口と突き合わせて連通し、
前記室外熱交換器は、一方の端口が前記第3接続口と突き合わせて連通し、他方の端口が前記第7接続口と突き合わせて連通し、
前記凝縮器は、入口が前記第2接続口と突き合わせて接続し、出口が前記第10接続口と突き合わせて連通し、
前記蒸発器は、出口が前記第8接続口と突き合わせて連通し、入口が前記膨張弁によって前記第9接続口と突き合わせて連通し、
前記熱交換素子の第1流路は、入口が前記第6接続口と突き合わせて連通し、出口が前記第4接続口と突き合わせて連通することを特徴とする請求項14に記載の熱管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月13日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111191252.3であり、発明の名称が「流体制御ユニット及び熱管理システム」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は、本出願に援用されている。
【0002】
本発明は、流体制御の技術分野に関して、具体的に、流体制御ユニット及び熱管理システムに関している。
【背景技術】
【0003】
一般的に、流体制御ユニットの接続ブロックは、弁素子取付用の部分、及び流体流動用の通路部分を含み、両者は、機械加工によって接続ブロック内に一体形成され、通路の数が多いため、加工過程が複雑になり、且つ、接続ブロックの重量が重くなり、結果として、流体制御ユニットの重量が重くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、加工過程を簡略化して軽量化する流体制御ユニット及び熱管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、
流体制御ユニットであって、弁部材及び接続ブロックを含み、前記接続ブロックは、取付室を備え、前記弁部材の一部は、前記取付室に位置し、前記弁部材は、前記接続ブロックに接続され、前記流体制御ユニットは、流路板をさらに含み、前記接続ブロックは、前記流路板に接続され、前記流路板は、第1板及び第2板を含み、前記第1板及び/又は前記第2板は、前記流路板の通路を形成する溝又は孔を備え、前記第1板と前記第2板とは、組み合わせるように前記流路板の通路における少なくとも一部を形成し、前記弁部材は、前記流路板の通路のうちの1つ又は2つ、或いは、複数を連通・遮断可能にする。
【0006】
熱管理システムであって、圧縮機、液体貯蔵器、室外熱交換器、凝縮器、蒸発器、膨張弁、及び、熱交換素子を含み、前記熱管理システムは、流体制御ユニットをさらに含み、前記流体制御ユニットは、接続口を備え、前記流体制御ユニットは、前記接続口によって前記圧縮機、前記液体貯蔵器、前記凝縮器、前記蒸発器、前記膨張弁、及び、前記熱交換素子とそれぞれ突き合わせて連通し、前記流体制御ユニットは、上記の流体制御ユニットである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、流体制御ユニット及び熱管理システムを提供し、流体制御ユニットは、弁部材、接続ブロック及び流路板を含み、前記弁部材の一部は、接続ブロックの取付室に位置し、弁部材は、接続ブロックに接続され、接続ブロックは、流路板に接続され、流路板は、第1板及び第2板を含み、第1板及び/又は第2板は、流路板の通路の溝又は孔を形成し、第1板と第2板とは、、組み合わせるように流路板の通路における少なくとも一部を形成し、弁部材は、流路板の通路のうちの1つ又は2つ、或いは、複数を連通・遮断可能にして、流体制御ユニットは、接続口を備え、流体制御ユニットは、接続口によって熱管理システムにおける他の素子と突き合わせて接続し、第1板及び/又は第2板を配置することで流路板の通路の溝又は孔を形成し、第1板と第2板とが組み合わせることで、流路板の通路における少なくとも一部を形成する。
通路が機械加工によって接続ブロック内に一体形成されるという関連技術に対して、加工過程を簡略化して軽量化する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】流体制御ユニットの実施例の立体図である。
図2図1の流体制御ユニットの断面図である。
図3図2の接続ブロックの断面図である。
図4図2の駆動機構の立体図である。
図5図4の駆動機構の断面図である。
図6図2の外部ハウジングの立体図である。
図7図6のA部分の拡大図である。
図8図2の駆動部材の断面図である。
図9図1のB部分の拡大図である。
図10図1の流路板の分解図である。
図11図10の流路板の立体図である。
図12図1の流体制御ユニットが熱管理システムに適用される実施例の第1動作モードのシステム構造図である。
図13図12の熱管理システムの第2動作モードのシステム構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面及び実施例により、本発明をさらに説明する。
【0010】
図1及び図2を参照し、流体制御ユニットは、熱管理システムに適用可能であり、熱管理システムは、車両熱管理システム、例えば、新エネルギー車両熱管理システムであってもよい。
流体制御ユニット100は、駆動部材1、弁部材2、接続ブロック3及び流路板4を含む。
そして、この弁部材2は、接続ブロック3に接続され、駆動部材1は、弁部材2を動作させるように駆動でき、接続ブロック3に接続され、流路板4は、接続ブロック3に接続されている。
そして、流体制御ユニット100は、通路を備え、通路の数は、複数であってもよく、駆動部材1の作用で、弁部材2は、通路のうちの2つ又は複数を連通・遮断可能にするように制御し、さらに、通路のうちの2つ又は複数を連通させるように制御する時、弁部材2は、通路のうちの2つ又は複数を直接的に連通させ、又は、絞り連通させる。
直接連通は、動作流体が弁部材を流れる前後の圧力を変化しなく、又は、ほぼ変化しない(例えば、圧力損失範囲<1%)ように定義され、絞り連通は、動作流体が弁部材を流れる前の圧力が、弁部材を流れた後の圧力よりも大きいであるように定義され、接続は、固定接続又は位置制限的接続、或いは、取り外し可能な接続、若しくは、封止接続、又は、射出成形接続を含むように定義される。
【0011】
図2及び図3を参照し、弁部材2の数は、複数であってもよい。
本実施例において、弁部材2は、線形に沿って順に配列されており、第1弁部材21、第2弁部材22、第3弁部材23、第4弁部材24及び第5弁部材25を含む。
相応的に、接続ブロック3は、取付室を備え、取付室の数は、弁部材の数と同様であり、本実施例において、取付室は、同じように線形に沿って順に配列されており、第1取付室31、第2取付室32、第3取付室33、第4取付室34及び第5取付室35を含む。
弁部材の一部は、取付室に位置し、弁部材は、接続ブロック3に接続され、具体的に、本実施例において、第1弁部材21の一部は、第1取付室31に位置し、第2弁部材22の一部は、第2取付室32に位置し、第3弁部材23の一部は、第3取付室33に位置し、第4弁部材24の一部は、第4取付室34に位置し、第5弁部材25の一部は、第5取付室35に位置する。
そして、駆動部材1は、駆動機構を含み、駆動機構の数は、複数であってもよく、本実施例において、駆動機構は、第1駆動機構11、第2駆動機構12、第3駆動機構13、第4駆動機構14及び第5駆動機構15を含む。
駆動部材1は、外部ハウジング16及び回路基板17をさらに含む。
そして、この外部ハウジング16は、収容室160又は収容室160の少なくとも一部を形成し、駆動機構及び回路基板17は、収容室160に位置し、回路基板17は、外部ハウジング16に接続され、本実施例において、回路基板17と外部ハウジング16とは、ネジによって取り外し可能に接続される。
弁部材の他の一部は、収容室160に位置し、駆動機構は、弁部材の、収容室160に位置する部分の外周にあり、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続されている。
具体的には、本実施例において、第1駆動機構11は、第1弁部材21の、収容室160に位置する部分の外周に外嵌され、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続され、第2駆動機構12は、第2弁部材22の、収容室160に位置する部分の外周に外嵌され、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続され、第3駆動機構13は、第3弁部材23の、収容室160に位置する部分の外周に外嵌され、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続され、第4駆動機構14は、第4弁部材24の、収容室160に位置する部分の外周に外嵌され、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続され、第5駆動機構15は、第5弁部材25の、収容室160に位置する部分の外周に外嵌され、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続される。
【0012】
図2図4及び図5を参照し、駆動機構の構造について、明らかな差がなく、贅言しないために、第1駆動機構11を例として説明し、第1駆動機構11は、コイルユニット111、プラスチック被覆ハウジング112及び接続ピン113を含む。
そして、このコイルユニット111、接続ピン113などを射出成形インサートとして、一体的に射出成形することで、プラスチック被覆ハウジング112を形成し、プラスチック被覆ハウジング112は、コイルユニット111の少なくとも一部を被覆し、接続ピン113の一端は、プラスチック被覆ハウジング112内に位置して、コイルユニット111に電気的及び/又は信号的に接続され、他端は、プラスチック被覆ハウジング112外部に位置して、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続される。
これによって、第1駆動機構11と回路基板17との電気的及び/又は信号的な接続を実現する。
ここで、他の実施形態として、弁部材及び駆動機構の数は、他であってもよく、具体的に、実際の応用ニーズに応じて決定すればよい。
【0013】
図2図5を参照し、上記構造において、駆動部材1の駆動機構は、同一の回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続され、弁部材2は、同一の接続ブロック3に接続され、駆動機構及び弁部材の数は、複数である場合、このように配置することで、流体制御ユニット100の構造がコンパクトになるとともに、材料コストを節約する。
ところが、このように配置すれば、外部ハウジング16の長さ方向でのサイズ、及び接続ブロック3の長さ方向でのサイズが長くなり、長さ方向を弁部材2の線形分布の方向として定義し、外部ハウジング16は、プラスチック材質であり、接続ブロック3は、金属材質であり、両者の間の線膨張係数が異なるため、流体制御ユニット100が熱管理システムにおいて運転することに連れて温度が変化する時、両者の長さ方向に沿う伸縮量が異なり、このように、サイズが累積している場合、外部ハウジング16の長さ方向に沿う伸縮量は、接続ブロック3の長さ方向に沿う伸縮量より大きく、回路基板17は、外部ハウジング16に接続される(例えば、本実施例においてネジによって取り外し可能に接続される)。
即ち、回路基板17は、外部ハウジング16の伸縮量に従って従動し、駆動機構は、弁部材2の外周に外嵌され、弁部材2は、接続ブロック3の伸縮量に従って従動し、このように、駆動機構は、弁部材2によって位置制限され、つまり、駆動機構の、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続される接続ピンは、弁部材2によって位置制限され、弁部材2が、駆動機構から生じた励起磁場をよりよく感知することを保証する。
このために、駆動機構の内周壁と弁部材2の外周壁とは、貼り合わせるように設けられ、又は、わずかな隙間を有するように設けられ、これによって、従動過程で回路基板17は、接続ピンに対して変位偏差を形成し、接続ピンと回路基板17との接続点(例えば、本実施例において溶接によって固定されて接続される)の応力集中を招致して、接続点の接続が堅固ではなくなり、駆動機構と回路基板17との電気的及び/又は信号的な接続の安定性及び確実性に影響する。
ここで、長さ方向の定義は、、単に理解を容易にするための方向の定義であり、また、外部ウジング16の他の方向上のサイズが短く、線形膨張による累積偏差が小さいため、ここで、特に配慮していない。
【0014】
上記問題を解決するために、図2図4図6を参照し、第1駆動機構11を例として、第1駆動機構11は、支持ブロック114をさらに含む。
そして、この支持ブロック114は、接続ピン113に接続され、本実施例において、接続ピン113を射出成形インサートとして、一体的に射出成形することで、支持ブロック114を形成し、接続ピン113は、支持ブロック114を貫通するように設けられ、弁部材2の軸方向に沿って、支持ブロック114は、回路基板17よりも駆動機構に接近するように設けられる。
本実施例において、支持ブロック114は、、接続ピン113の、回路基板17に電気的及び/又は信号的に接続される一端に接近する。
支持ブロック114は、外部ハウジング16に接続され、具体的に、第1駆動機構11の支持ブロック114が外部ハウジング16に接続されることを例として、本実施例において、外部ハウジング16は、凸リブ161をさらに含む。
そして、この外部ハウジング16の幅方向に沿って、凸リブ161は、外部ハウジング16の内壁面162から、内壁面162と離れた方向へ突起するように形成され、幅方向を、長さ方向と同一水平面に位置するとともに、長さ方向に垂直する方向として定義し、凸リブ161は、対称するように配置されており、位置制限溝1611が形成され、外部ハウジング16の高さ方向に沿って、位置制限溝1611は、凸リブ161の上端面から内部へ凹むように形成され、高さ方向を、長さ方向及び幅方向が所在する水平面に垂直する方向として定義し、高さ方向に沿って、凸リブ161の、回路基板17に接近する端面を上端面として定義する。
支持ブロック114の一部は、位置制限溝1611から形成された溝室に位置し、外部ハウジング16の長さ方向に沿って、支持ブロック114は、位置制限溝1611によって位置制限される。
支持ブロックを配置して、支持ブロック114を外部ハウジング16に接続する(例えば、本実施例において、位置制限溝1611による位置制限的接続)ことで、支持ブロックは、外部ハウジング16の伸縮量に従って従動でき、弁部材2の軸方向に沿って、支持ブロックと接続ピンとの接続点は、接続ピンと回路基板17との接続点よりも、駆動機構に接近するように設けられる。
これによって、接続ピンと回路基板17との接続点の応力、又は、その一部を支持ブロック114と接続ピン113との射出成形接続点に転移して、接続ピンと回路基板17との接続点の応力集中を低減し、接続ピン113と回路基板17との電気的及び/又は信号的な接続の安定性及び確実性を向上する。
また、本実施例において、支持ブロック114は、さらに回路基板17に当接されることで、回路基板17を支持し、接続ピンと回路基板との接続点の応力集中を低減する一方、回路基板117の強度を強化する。
【0015】
図4図6図8を参照し、駆動機構は、外部ハウジング16に接続され、具体的に、第1駆動機構11が外部ハウジング16に接続されることを例として、本実施例において、第1駆動機構のプラスチック被覆ハウジング112は、段部1121をさらに含む。
そして、この段部1121は、非回転体であり、図4、8に示すように、プラスチック被覆ハウジング112の幅方向に沿う断面は、矩形であり、段部1121の幅方向に沿う断面も矩形であり、取り付けられた後、段部1121は、プラスチック被覆ハウジング112の内室に対して回転できず、相応的に、外部ハウジング16は、内側バックル165をさらに含む。
そして、この内側バックル165は、同じように、外部ハウジング16の幅方向に沿って、外部ハウジング16の内壁面162から、内壁面162と離れた方向へ突起するように形成され、内側バックル165は、対称するように設けられる。
外部ハウジング16の高さ方向に沿って、段部1121は、内側バックル165のバックル部と外部ハウジング16の底壁163との間に位置し、内側バックル165のバックル部は、段部1121に当接され、段部1121は、外部ハウジング16の底壁163に当接され、第1駆動機構11は、段部1121によって内側バックル165のバックル部と係合して、外部ハウジング16との位置制限的接続を実現する。
段部1121を非回転体として配置して、外部ハウジング16に接続することで、駆動機構の組立・位置決めを容易にする一方、弁部材2との隙間範囲内で駆動機構が外部ハウジング16に連れて長さ方向に沿って従動し、接続ピンと回路基板17との接続点の応力集中をある程度で低減して、接続ピンと回路基板17との電気的及び/又は信号的な接続の安定性及び確実性を向上する。
【0016】
図1及び図9を参照し、駆動部材1は、さらに外部ハウジング16によって接続ブロック3に接続され、具体的に、本実施例において、外部ハウジング16は、外側バックル164をさらに含む。
外部ハウジング16の高さ方向に沿って、外側バックル164は、底壁163の外壁面から当該外壁面と離れた方向へ突起するように形成され、外側バックル164の数は、複数であり、且つ対称するように設けられ、相応的に、接続ブロック3は、バックル溝36をさらに含む。
そして、この外部ハウジング16の幅方向に沿って、バックル溝36は、接続ブロック3の側壁面から内部へ凹むように形成され、駆動部材1が接続ブロック3に接続された場合、外部ハウジング16の底壁163は、接続ブロック3に当接され、外側バックル164のバックル部は、バックル溝36に当接され、外側バックル164のバックル部の少なくとも一部は、バックル溝36から形成された溝室に位置する。
駆動部材1が接続ブロック3にバックル接続されることで、接続空間を小さくして、構造がコンパクト及び小型化になる一方、外部ハウジング16が線形膨張・伸縮を行う時、バックル溝36によって長さ方向に従動する。
外部ハウジング16と接続ブロック3とがネジ又は他の方式によって固定されて接続されることに対して、線形膨張による外部ハウジング16の応力集中を低減して、外部ハウジング16の使用寿命を延長する。
【0017】
図2及び図3を参照し、接続ブロック3は、突起部37をさらに含み、本実施例において、取付室の軸方向に沿って、突起部37は、接続ブロック3の底壁から離れた方向へ突起するように形成され、取付室の軸方向に沿って、接続ブロック3の、流路板4に接近する壁を底壁として定義する。
突起部37の数は、複数であってもよく、本実施例において、突起部37は、第1突起部371、第2突起部372、第3突起部373、第4突起部374、第5突起部375、第6突起部376、及び第7突起部377を含み、突起部37は、線形に沿って順に配列されており、連通口を備え、接続ブロック3は、第1通路38及び第2通路39をさらに備え、第1通路38は、第1接続口381を含み、接続ブロック3という単一の部品について、第1取付室31は、第1通路38によって第1接続口381と第1突起部371の連通口とを連通させ、第2取付室32は、第1通路38によって第1接続口381と第2突起部372の連通口を連通させ、第3取付室33は、第3突起部373の連通口と第4突起部374の連通口とを連通させ、第4取付室34は、第2通路39によって第5突起部375の連通口と第6突起部376の連通口とを連通させ、第5取付室35は、第2通路39によって第6突起部376の連通口と第7突起部377の連通口とを連通させる。
【0018】
図2図3図10及び図11を参照し、流路板4は、通路を備えるとともに、第1板41及び第2板42を含む。
そして、この第1板41及び/又は第2板42には、流路板4の通路の溝又は孔が形成され、第1板41と第2板42とは、組み合わせるように、流路板4の完全な通路を形成する。
本実施例において、第1板41及び/又は第2板42は、板材をプレスすることで形成され、第1板41は、第1壁411を含み、第1壁411に垂直する方向に沿って、プレスによって、第1板41には、第1壁411から離れた流路板4の通路の一部が形成される。
具体的に、プレスによって、第1板41には、第1壁411から第1壁411と離れた流路板4の通路の半分が形成され、第2板42は、第2壁421を含み、第2壁421に垂直する方向に沿って、プレスによって、第2板42には、第2壁421から第2壁421と離れた流路板4の通路の別の一部が形成され、具体的に、プレスによって、第2板42には、第2壁421から第2壁421と離れた流路板4の通路の別の半分が形成され、第1壁411と第2壁421とは、貼り合わせるように設けられるとともに、接続され、例えば、本実施例において、第1壁411と第2壁421とは、溶接されることで固定されて接続される。
流路板4は、収容室43を備え、収容室43は、流路板4の通路のうちの一部の通路から形成され、接続ブロック3の突起部37の少なくとも一部は、収容室43に位置し、突起部37の連通口は、収容室43を形成する通路に連通し、突起部37は、流路板4に接続されることで、接続ブロック3と流路板4との接続を実現し、例えば、本実施例において、突起部37は、溶接されることで流路板4に固定されて接続される。
弁部材2の中心軸線が所在する方向に沿って、接続ブロック3は、流路板4よりも、弁部材2に接近するように設けられ、弁部材2の中心軸線は、第1壁及び/又は第2壁に平行し、又は、ほぼ平行し、流路板4と接続ブロック3とは、当接され、又は、隙間を有するように設けられる。
収容室43の数は、突起部37の数と同様であり、具体的に、本実施例において、収容室43は、第1収容室431、第2収容室432、第3収容室433、第4収容室434、第5収容室435、第6収容室436、及び第7収容室437を含む。
そして、この第1突起部371の少なくとも一部は、第1収容室431に位置し、第2突起部372の少なくとも一部は、第2収容室432に位置し、第3突起部373の少なくとも一部は、第3収容室433に位置し、第4突起部374の少なくとも一部は、第4収容室434に位置し、第5突起部375の少なくとも一部は、第5収容室435に位置し、第6突起部376の少なくとも一部は、第6収容室436に位置し、第7突起部377の少なくとも一部は、第7収容室437に位置する。
板材をプレスすることで、第1板41及び/又は第2板42を形成して、第1板41と第2板42とが組み合わせることで流路板4の通路を形成する。
関連技術において通路が機械加工によって接続ブロック内に一体形成されることに対して、通路の加工過程を簡略化して、流体制御ユニット100の軽量化に寄与する。
無論、他の実施形態として、流路板は、第3板をさらに含んでもよいが、これに限定されず、例えば、第2板は、第1板と第3板との間に位置し、第1板と第2板とは、組み合わせるように、流路板の通路のうちの一部を形成し、第2板と第3板とは、組み合わせるように、流路板の通路のうちの他の一部を形成する。
また、他の実施形態として、容易に想到し得るように、突起部は、さらに流路板に形成され、その連通口は、、流路板の通路のうちの一部の通路の一部として形成され、接続ブロックは、収容室を備え、取付室の軸方向に沿って、収容室は、接続ブロックの底壁から内部へ凹むように形成され、接続ブロックという単一の部品について、収容室は、取付室に連通する。
突起部の少なくとも一部は、収容室に位置し、流路板は、突起部によって接続ブロックに接続され、収容室は、連通口によって、連通口を形成する通路に連通する。
【0019】
図1及び図2を参照し、本実施例において、流路板4の通路は、第3通路400、第4通路401、第5通路402、第6通路403、第7通路404、及び第8通路405を含む。
そして、この第3通路400は、第1収容室431を形成し、第1突起部371の連通口は、第3通路400に連通する。
これによって、第1弁部材21は、第1通路38と第3通路400とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第1通路38と第3通路400とを絞り連通し、又は、直接的に連通でき、同じように、第4通路401には、第2収容室432が形成され、第2突起部372の連通口は、第4通路401に連通し、第2弁部材22は、第1通路38と第4通路401とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第1通路38と第4通路401とを絞り連通し、又は、直接的に連通でき、第4通路401には、第3収容室433がさらに形成され、第3突起部373の連通口は、第4通路401に連通し、第5通路402には、第4収容室434が形成され、第4突起部374の連通口は、第5通路402に連通する。
これによって、第3弁部材23は、第4通路401と第5通路402とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第4通路401と第5通路402とを絞り連通し、又は、直接的に連通でき、第6通路403には、第5収容室435が形成され、第5突起部375の連通口は、第6通路403に連通し、第7通路404には、第6収容室436が形成され、第6突起部376の連通口は、第7通路404に連通し、第4弁部材24は、第2通路39によって第6通路403と第7通路404とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第6通路403と第7通路404とを絞り連通し、第8通路405には、第7収容室437が形成され、第7突起部377の連通口は、第8通路405に連通し、第5弁部材25は、第2通路39によって第7通路404と第8通路405とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第7通路404と第8通路405とを絞り連通する。
【0020】
図1及び図2を参照し、本実施例において、流路板4の通路は、第9通路406、第10通路407、第11通路408、第12通路409及び第13通路410をさらに含む。
そして、この流路板4という単一の部品について、第9通路406と第5通路402とは連通し、第10通路407と第9通路406とは連通し、第11通路408と第7通路404とは連通し、第12通路409と第8通路405とは連通し、第13通路410と第12通路409とは連通する。
流体制御ユニット100は、逆止弁6をさらに含む。
そして、この流体の差圧作用で逆止弁6は、順方向導通、逆方向遮断という機能を具備している。
例えば、本実施例において、逆止弁6は、第1逆止弁61、第2逆止弁62、及び第3逆止弁63を含み、第1逆止弁61は、第9通路406に位置し、第1逆止弁61の軸方向に沿って、第1逆止弁61の弁口は、第9通路406と第10通路407との接続口よりも、第9通路406の加工開口4061から離れるように設けられ、加工開口4061は、封止栓5によって封止されて閉鎖され、加工開口4061を配置することで、第1逆止弁4061を容易に取り付け、第1逆止弁61によって第10通路407~第9通路406を順方向に導通させ、同じように、第2逆止弁62は、第12通路409に位置し、第2逆止弁62の軸方向に沿って、第2逆止弁62の弁口は、第12通路409と第8通路405との接続口よりも、第12通路409の加工開口から離れるように設けられ、第12通路409の加工開口は、同じように封止栓5によって封止されて閉鎖され、第2逆止弁62によって第8通路405~第12通路409を順方向に導通させ、第3逆止弁63は、第13通路410に位置し、第3逆止弁63の軸方向に沿って、第3逆止弁62の弁口は、第13通路410と第12通路409との接続口よりも、第13通路410の加工開口に接近するように設けられ、第13通路410の加工開口は、同じように、封止栓5によって封止されて閉鎖され、第3逆止弁63によって第13通路410~第12通路409を順方向に導通させる。
【0021】
図2を参照し、本実施例において、第10通路407の少なくとも一部は、第11通路408に接近するように設けられる。
具体的に、第10通路407は、第1通路セグメント4071を含み、相応的に、第11通路408は、第1通路セグメント4071を取り囲むように形成される第2通路セグメント4081を含み、第1通路セグメント4071は、第2通路セグメント4081に接近するように設けられ、第1通路セグメント4071内の動作流体は、第2通路セグメント4081内の動作流体と熱交換を行うことができる。
本実施例において、第1通路セグメント4071は、略U字状を呈し、相応的に、第1通路セグメント4071を取り囲むように形成される第2通路セグメント4081もU字状であり、第1通路セグメント4071及び第2通路セグメント4081をU字状に配置することで、熱交換面積を大きくして、通路構造をコンパクトにすることができ、無論、他の実施形態として、第1通路セグメント4071及び第2通路セグメント4081は、他の形状であってもよい。
第1通路セグメント4071を第2通路セグメント4081に接近させることで、通路の間の有益な熱交換を増やし、このように、流体制御ユニット100がシステムに適用される場合、省エネに寄与する。
いくつかの通路の間の有害な熱交換を回避するために、いくつかの通路の間には、断熱措置が行われ、例えば、本実施例において、流路板4は、第1溝44をさらに含む。
そして、この第1溝44は、流路板4を貫通するように設けられ、弁部材2の軸方向に沿って、第3通路400及び第4通路401は、第1溝44の一側に位置し、第5通路402の少なくとも一部及び第9通路406の少なくとも一部は、第1溝44の対向する他側に位置する。
図2を参照し、本実施例において、流路板4は、第2溝45をさらに含む。
そして、この第2溝45は、同じように流路板4を貫通するように設けられ、第2溝45を配置することで、流路板4の重量を低減する。
【0022】
図1及び図2を参照し、流体制御ユニット100は、接続口を備え、接続口によって流体制御ユニット100は、熱管理システムにおける他の素子との突き合わせ・連通を実現している。
、本実施例において、上記の第1接続口381以外、接続口は、第2接続口462、第3接続口463、第4接続口464、第5接続口465、第6接続口466、第7接続口467、第8接続口468、第9接続口469、第10接続口470、第11接続口471、及び第12接続口472をさらに含む。
そして、この第2接続口462は、第3通路400に連通し、第3接続口463は、第4通路401に連通し、第4接続口464は、第5通路402に連通し、第5接続口465は、第9通路406に連通し、第6接続口466は、第6通路403に連通し、第7接続口467は、第8通路405に連通し、第8接続口468は、第10通路407に連通し、第9接続口469は、第11通路408に連通し、第10接続口470は、第13通路410に連通し、第11接続口471は、第12通路409に連通し、第12接続口472は、第7通路404に連通する。
このように、第1弁部材21は、第1接続口381と第2接続口462とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第1接続口381と第2接続口462とを直接的に連通し、又は、絞り連通し、第2弁部材22は、第1接続口381と第3接続口463とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第1接続口381と第3接続口463とを直接的に連通し、又は、絞り連通し、第3弁部材23は、第3接続口463と第4接続口464とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第3接続口463と第4接続口464とを直接的に連通し、又は、絞り連通し、第4接続口464と第5接続口465とは、連通し、第4弁部材24は、第12接続口472と第6接続口466とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第12接続口472と第6接続口466とを絞り連通し、第5弁部材25は、第12接続口472と第7接続口467とを連通・遮断可能にして、連通した場合、第12接続口472と第7接続口467とを絞り連通し、第1逆止弁61によって第8接続口468~第5接続口465を順方向に導通させ、第9接続口469と第12接続口472とは、連通し、第2逆止弁62によって第7接続口467~第11接続口471を順方向に導通させ、第3逆止弁63によって第10接続口470~第11接続口471を順方向に導通させる。
本実施例において、第2接続口462~第12接続口472は、何れも流路板4の同一側に位置し、第1接続口381は、接続ブロック3の一側に位置し、これによって、接続口と熱管理システムにおける他の素子との突き合わせを容易にして、無論、他の実施形態として、接続口は、流路板4の異なる側に位置してもよい。
【0023】
図1図2及び図12を参照し、流体制御ユニット100が熱管理システムに適用される実施例であり、本実施例において、熱管理システムは、圧縮機201、液体貯蔵器202、室外熱交換器203、凝縮器204、蒸発器205、及び膨張弁206を含む。
そして、この圧縮機201の出口は、第1接続口381と突き合わせて連通し、その入口は、第5接続口465と突き合わせて連通し、液体貯蔵器202の入口は、第11接続口471と突き合わせて連通し、その出口は、第12接続口472と突き合わせて連通し、室外熱交換器203の一方の端口は、第3接続口463と突き合わせて連通し、他方の端口は、第7接続口467と突き合わせて連通し、凝縮器204の入口は、第2接続口462と突き合わせて連通し、その出口は、第10接続口470と突き合わせて連通し、蒸発器205の出口は、第8接続口468と突き合わせて連通し、その入口は、膨張弁206によって第9接続口469と突き合わせて連通し、膨張弁206は、流れた動作流体を絞ることができる。
本実施例において、熱管理システムは、熱交換素子207をさらに含む。
そして、この熱交換素子207は、、間接的に連通していない第1流路と第2流路とを備えており、第1流路内の動作流体(例えば冷媒)と第2流路内の動作流体(例えば冷却液)との間の熱交換に係わり、熱交換素子207の第1流路の入口と第6接続口466とは、突き合わせて連通して、第1流路の出口と第4接続口464とは、突き合わせて連通するように設けられる。
【0024】
本実施例において、流体制御ユニット100は、熱管理システムに適用されることは、、2つの動作モードを含むが、これらに限定されていない。
【0025】
図1図2及び図12を参照し、図12の実線は、第1動作モードを示し、第1弁部材21、第3弁部材23、第5弁部材25が閉じて、第2弁部材22、第4弁部材24が開いて、第2弁部材22は、第1接続口381と第3接続口463とを直接的に連通し、第4弁部材24は、第12接続口472と第6接続口466とを絞り連通し、この場合、膨張弁206が開いた。
【0026】
具体的な動作フローは、以下の通り、圧縮機201の出口側の高温高圧の気相動作流体(例えば、冷媒)は、第1接続口381から流体制御ユニットの第1通路38に入って、第2弁部材22を介して第3接続口463から室外熱交換器203へ流れ、この室外熱交換器203によって凝縮されて放熱された後、気液二相の動作流体になり、第7接続口467から流体制御ユニットの第8通路405に流入し、第2逆止弁62の順方向導通という作用で、第11接続口371を介して液体貯蔵器202へ流れ、この液体貯蔵器202によって気液分離が行われた後、液体動作流体は、第12接続口472から流体制御ユニットの第7通路404に流入し、一部は、第11通路408を介して第9接続口469から膨張弁206へ流れ、この膨張弁206によって絞り膨張が行われた後、低温低圧の気液二相動作流体になり、蒸発器205へ流れ、この蒸発器205によって蒸発されて吸熱された後、気体飽和の動作流体になり、第8接続口468から流体制御ユニットの第10通路407に流入し、この第10通路407内の低温の動作流体と、第11通路408内の高温の動作流体とは、有益な熱交換を行うことができる。
具体的に、第10通路407の第1通路セグメント4071にある動作流体と、第11通路408の第2通路セグメント4081にある動作流体とは、有益な熱交換を行うことで、第10通路407にある動作流体は、飽和の気体動作流体であることを保証し、第1逆止弁61の順方向導通という作用で第10通路407内の飽和の気体動作流体は、第9通路406へ流れて、第5接続口465を介して圧縮機201の入口へ流れて再循環を行って、第7通路404にある別の一部の液体動作流体は、第4弁部材24によって絞られた後、低温低圧の気液二相動作流体になり、第6通路403に流入して、第6接続口466から熱交換素子207の第1流路へ流れ、第2流路内の動作流体と熱交換を行って、吸熱された後、気体飽和の動作流体になり、第4接続口464から流体制御ユニットの第5通路402に流入して、同じように、第5接続口465を介して圧縮機201の入口へ流れて再循環を行う。
【0027】
図1図2及び図13を参照し、図13の実線は、第2動作モードを示し、第1弁部材21、第3弁部材23、第4弁部材24、第5弁部材25が開いて、第2弁部材22が閉じ、第1弁部材21は、第1接続口381と第2接続口462とを直接的に連通し、第3弁部材23は、第3接続口463と第5接続口465とを直接的に連通し、第4弁部材24は、第12接続口472と第6接続口466とを絞り連通し、第5弁部材25は、第12接続口472と第7接続口467とを絞り連通し、この場合、膨張弁206が閉じた。
【0028】
具体的な動作フローは、以下の通り、圧縮機201の出口側の高温高圧の気相動作流体は、第1接続口381から流体制御ユニットの第1通路38に入って、第1弁部材21を介して第2接続口462から凝縮器204へ流れ、凝縮器204によって凝縮されて放熱された後、気液二相の動作流体になり、第10接続口470から流体制御ユニットの第13通路410へ流れ、第3逆止弁62の順方向導通という作用で、第12通路409に流入して、第11接続口471から液体貯蔵器202へ流れる。
この場合、第2逆止弁62は、逆方向遮断の状態にあり、液体貯蔵器202によって気液分離が行われた後、液体動作流体は、第12接続口472から流体制御ユニットの第7通路404に流入し、膨張弁206が閉じたため、この際、第7通路404にある液体動作流体の一部は、第5弁部材25によって絞られた後、低温低圧の気液二相動作流体になり、第7接続口467から室外熱交換器203へ流れ、この室外熱交換器203によって蒸発されて吸熱された後、気体飽和の動作流体になり、第3接続口463から流体制御ユニットの第4通路401へ流れて、第3弁部材23を介して第5通路402に流入し、第5接続口465を介して圧縮機201の入口へ流れて再循環を行って、第7通路404にある液体動作流体の別の一部は、第4弁部材24によって絞られた後、低温低圧の気液二相動作流体になり、第6通路403に流入して、第6接続口466から熱交換素子207の第1流路へ流れ、第2流路内の動作流体と熱交換を行って、吸熱された後、気体飽和の動作流体になり、第4接続口464から流体制御ユニットの第5通路402に流入して、同じように第5接続口465を介して圧縮機201の入口へ流れて再循環を行う。
【0029】
ここで、以上の実施例は、本出願に記載の発明を限定していなく、本発明を説明するためのものであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向の定義を参照すればよく、本明細書において上記実施例を参照して本発明を説明したが、当業者であれば理解できるように、当業者は、発明に対して補正又は等価置換を行うことができ、本発明の精神及び範囲から逸脱しない改良であれば、何れも本出願の請求項の範囲内に該当すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図13
【国際調査報告】