(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】受水トレイ及び室内機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/22 20060101AFI20240709BHJP
F24F 1/0018 20190101ALI20240709BHJP
F24F 1/0047 20190101ALI20240709BHJP
【FI】
F24F1/0007 361D
F24F1/0018
F24F1/0047
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502183
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2022126249
(87)【国際公開番号】W WO2023093384
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111395087.3
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122893392.7
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122888483.1
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122891287.X
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122877787.8
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517416385
【氏名又は名称】広東美的暖通設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA HEATING & VENTILATING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Penglai Industry Road,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,China
(71)【出願人】
【識別番号】523296704
【氏名又は名称】合肥美的暖通▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA HEATING & VENTILATING EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 88, Chuangxin Avenue, Boyan Science Park, High-Tech Zone, Hefei City, Anhui 230088, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】周 柏松
(72)【発明者】
【氏名】▲尭▼ ▲瀟▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲偉▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 慧▲敏▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲艷▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼ 文滔
(72)【発明者】
【氏名】▲ウェイ▼ 善蒙
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 志超
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ ▲暁▼峰
【テーマコード(参考)】
3L049
3L050
【Fターム(参考)】
3L049BB08
3L050BD05
3L050BE00
3L050BF02
(57)【要約】
受水トレイ及び室内機であって、前記受水トレイは、環状の側壁と取付溝体を含むフレームと、ウォータートレイであって、前記取付溝体に嵌設され、前記環状の側壁と前記ウォータートレイとの間に前記ウォータートレイを囲む環状の吹出口を構成するウォータートレイとを備える。環状の吹出口を連続的に設置することによって、吹出口の仕切りでの送風死角を減らし、送風範囲を拡大し、該受水トレイを使用した室内機はひいては360°の送風を実現することができ、使用の快適さを向上させることである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受水トレイであって、前記受水トレイは、
環状の側壁と取付溝体を含むフレームと、
ウォータートレイであって、前記取付溝体に嵌設され、前記環状の側壁と前記ウォータートレイとの間に前記ウォータートレイを囲む環状の吹出口を構成するウォータートレイとを備える受水トレイ。
【請求項2】
前記ウォータートレイはウォータートレイ側壁を含み、前記環状の側壁と前記ウォータートレイ側壁との間は前記環状の吹出口を構成し、前記ウォータートレイ側壁の外周に接続リブが設けられ、前記接続リブは前記ウォータートレイ側壁と前記環状の側壁との間に接続される請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項3】
前記接続リブは、プラスチック材料、発泡材料または発泡被覆プラスチック材料から形成される請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項4】
前記接続リブの風上端及び/又は風下端に導風角が設けられる請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項5】
前記接続リブの風下端に鋸歯状構造が形成される請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項6】
前記環状の側壁部分は前記取付溝体に接続され、または前記環状の側壁は前記取付溝体に間隔をあけて設置されて前記環状の吹出口を形成する請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項7】
前記受水トレイに受水タンクと入風口が形成され、前記受水タンクは前記入風口を取り囲み、前記受水トレイにおける前記入風口と前記受水タンクとの間の風下面に前記受水タンクに連通される切り欠き溝が形成される請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項8】
前記環状の吹出口は直線部、円弧部または斜角部からなる請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項9】
前記受水トレイは受水タンク底面を含み、前記受水タンク底面に凹溝と排水路が形成され、前記凹溝は前記排水路と間隔をあけて設置され、前記凹溝は排水ポンプの吸水口を配置するために使用され、前記排水路に排水栓が設けられる請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項10】
前記凹溝の底部の厚さは10mm~18mmである請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項11】
前記排水路の深さは前記凹溝の底部の厚さ以上である請求項10に記載の受水トレイ。
【請求項12】
前記凹溝の凹溝底面の表面積は前記排水ポンプの前記凹溝底面における垂直投影面積より大きい請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項13】
前記排水路の上端は前記受水タンク底面に接続され、且つ前記排水路の上端は前記受水タンク底面に斜めに過渡的に接続される請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項14】
前記排水路の下端に前記排水栓を設置し、前記排水栓は覆い部と塞ぎ部を含み、前記覆い部のサイズは前記塞ぎ部のサイズより大きく、前記塞ぎ部は前記排水路に塞がれ、前記覆い部は前記排水路の下端に覆われる請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項15】
前記排水路の下端に沈み台が設けられ、前記覆い部は前記沈み台内に位置する請求項14に記載の受水トレイ。
【請求項16】
導風リングアセンブリであって、受水トレイ、導風リング及び接続装置を備え、前記接続装置は本体とロック部を備え、前記受水トレイに前記本体が設けられ、前記本体の一端に接続孔が設けられ、前記受水トレイには請求項1~15のいずれかに記載の受水トレイを採用し、前記導風リングに前記ロック部が設けられ、前記ロック部は前記本体の一端に嵌め込まれ、且つ前記接続孔の円周方向において、前記ロック部は前記本体の少なくとも一部の側壁に当接される導風リングアセンブリ。
【請求項17】
前記ロック部にカウンターボアが設けられ、前記カウンターボアは前記本体の一端に嵌め込まれ、前記本体の側壁は前記カウンターボアの孔壁に当接される請求項16に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項18】
前記ロック部にさらに逃げ穴が設けられ、前記逃げ穴は前記カウンターボアの底壁を貫通する請求項17に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項19】
前記本体は、
ベースと、
一端に前記接続孔が開けられ、他端が前記ベースに接続され、前記カウンターボアが嵌め込まれる突出柱と、を備える請求項18に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項20】
前記突出柱が前記ベースに近い方向に沿って傾斜し、前記突出柱の外壁は前記接続孔から遠い方向へ傾斜し、前記カウンターボアの形状は前記突出柱の形状に適合する請求項19に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項21】
前記突出柱は多角形の突出柱または錐形の突出柱を含む請求項20に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項22】
前記逃げ穴を突き通して前記接続孔に接続される接続部材をさらに備える請求項18~21のいずれか1項に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項23】
室内機であって、請求項1~15のいずれか1項に記載の受水トレイ、または請求項16~22のいずれか1項に記載の導風リングアセンブリを備える室内機。
【請求項24】
前記受水トレイに設けられ、第1のバッフル、第2のバッフル、第1のシール板及び第2のシール板を含み、前記第1のシール板と前記第2のシール板はいずれも前記第1のバッフルと前記第2のバッフルとの間に位置し、前記第1のシール板の一端は前記第1のバッフルに接続され、前記第1のシール板の他端は前記第2のバッフルに接続され、前記第1のシール板は前記第2のシール板に接続され、前記第1のシール板の一部と前記第2のシール板の一部との間に取付穴が画定されるバッフルアセンブリと、
シャーシであって、前記バッフルアセンブリが取り付けられ、前記バッフルアセンブリのうち前記受水トレイから遠い一側に位置し、前記第1のシール板と前記シャーシのうちの一方に挿入バックルが設けられ、前記第1のシール板と前記シャーシのうちの他方に挿通孔が設けられ、前記挿入バックルは前記挿通孔内に嵌合されるシャーシと、を備える請求項23に記載の室内機。
【請求項25】
前記第1のシール板と前記第2のシール板の少なくとも一部は前記第1のバッフルの高さ方向において対向して配置され、且つ前記第1のシール板のうち前記第1のバッフルの高さ方向における前記第2のシール板に近い一側と、第2のシール板のうち前記第1のバッフルの高さ方向における前記第1のシール板に近い一側と、の間に前記取付穴を形成する請求項24に記載の室内機。
【請求項26】
前記第1のシール板は第1の板体と第2の板体を含み、前記第1の板体の厚さ方向は前記第2のシール板の厚さ方向に平行であり、前記第1の板体の厚さ方向と前記第2の板体の厚さ方向は角度をなし、前記第1の板体は前記第1のバッフルに接続され、前記第2の板体は前記第2のバッフルに接続され、前記第1のシール板の一部と前記第1の板体と一部との間に前記取付穴が画定される請求項24または25に記載の室内機。
【請求項27】
前記第1のシール板と前記第2のシール板のうちの一方にスロットが設けられ、前記第1のシール板と前記第2のシール板のうちの他方に挿入部が設けられ、前記挿入部は前記スロット内に嵌合される請求項26に記載の室内機。
【請求項28】
前記第2のシール板に挿入部が設けられ、前記第1の板体に前記スロットが設けられ、前記スロットの開口は前記第1のシール板に向かう請求項27に記載の室内機。
【請求項29】
前記第1のシール板は第1のシール板フランジングを更に有し、前記第1のシール板フランジングは前記第1のシール板に互いに密着し、前記第1のシール板フランジングは前記取付穴の壁面に接続され、
前記第2のシール板は第2のシール板フランジングを更に有し、前記第2のシール板フランジングは前記第2のシール板に互いに密着し、前記第2のシール板フランジングは前記取付穴の壁面に接続される請求項26に記載の室内機。
【請求項30】
前記第1のシール板の厚さは前記第1のバッフルの厚さ以上であり、及び/又は、前記第1のシール板の厚さは前記第2のバッフルの厚さ以上である請求項24に記載の室内機。
【請求項31】
前記第1のシール板は、第1の接続縁部、第2の接続縁部、第1の折り曲げ部及び第2の折り曲げ部をさらに含み、前記第1の接続縁部、前記第1の折り曲げ部、前記第1の板体、前記第2の板体、前記第2の折り曲げ部及び前記第2の接続縁部は、順次接続され、前記第1の接続縁部は前記第1のバッフルに接続され、前記第2の接続縁部は前記第2のバッフルに接続され、前記第1の折り曲げ部は、前記第1の接続縁部の厚さ方向において第1の予め設定されたサイズになされており、前記第2の折り曲げ部は前記第2の接続縁部の厚さ方向において第2の予め設定されたサイズになされている、請求項26に記載の室内機。
【請求項32】
第1の締め付け部材と第2の締め付け部材をさらに備え、前記第1のバッフルは第1の基体と第1のフランジングをさらに含み、前記第1のフランジングは第1の基体に互いに密着し、前記第1のフランジングは前記第1の基体の一端に接続され、前記第1のバッフルは第1の締め付け穴と第2の締め付け穴を更に有し、前記第1の締め付け穴と第2の締め付け穴はいずれも前記第1のフランジングと前記第1の基体を貫通し、前記第1の締め付け部材は前記第1の締め付け穴を突き通して前記第1のシール板に接続され、前記第2の締め付け部材は前記第2の締め付け穴を突き通して前記第2のシール板に接続される請求項31に記載の室内機。
【請求項33】
第3の締め付け部材をさらに備え、前記第2のバッフルは第2の基体と第2のフランジングをさらに含み、前記第2のフランジングは第2の基体に互いに密着し、前記第2のフランジングは前記第2の基体の一端に接続され、前記第2のバッフルは第3の締め付け穴を更に有し、前記第3の締め付け穴は前記第2のフランジングと前記第2の基体を貫通し、前記第3の締め付け部材は前記第3の締め付け穴を突き通して前記第1のシール板に接続される請求項31に記載の室内機。
【請求項34】
前記受水トレイは受水トレイ支持ラグを備え、前記室内機はケーシングアセンブリをさらに備え、前記ケーシングアセンブリは、
側板を含むケーシングと、
吊り上げラグフックと吊り上げラグ支持ラグを含む吊り上げラグと、を備え、
前記吊り上げラグ支持ラグは順次に接続された受水トレイ接続部と側板接続部を含み、前記吊り上げラグフックは前記受水トレイ接続部に接続され、前記側板は前記側板接続部に接続され、前記吊り上げラグフックは前記吊り上げラグ支持ラグに一体成形され、前記受水トレイ支持ラグは前記受水トレイ接続部に接続される請求項23に記載の室内機。
【請求項35】
前記吊り上げラグフックはU形フックであり、前記吊り上げラグフックは、
第1の部分および第2の部分であって、それぞれ上下方向に沿って延び、前記第1の部分の下端は前記受水トレイ接続部に接続される第1の部分および第2の部分と、
第1の水平方向に沿って延び、一端が前記第1の部分の上端に接続され、他端が前記第2の部分の上端に接続されて、開口が下向きのリミット溝が画定される中央部分と、を含む請求項34に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項36】
前記第1の部分と前記中央部分との間の角度は90°より大きく、及び/又は
前記第2の部分と前記中央部分との間の角度は90°より大きい請求項35に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項37】
前記第1の部分の幅は前記受水トレイ接続部に近い方向に沿って次第に大きくなる請求項35に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項38】
前記吊り上げラグは第1の補強リブを含み、前記第1の補強リブは順次に接続された第1セグメント、第2セグメント及び第3セグメントを含み、前記第1セグメントは前記第1の部分に設けられ、前記第2セグメントは前記中央部分に設けられ、前記第3セグメントは前記第2の部分に設けられる請求項35に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項39】
前記側板の上端に受水トレイを避けるための逃げ口が設けられる請求項35~38のいずれか1項に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項40】
前記逃げ口の下辺縁は前記受水トレイ接続部の上表面より低く、及び/又は
前記逃げ口の上辺縁は前記受水トレイ接続部の上表面より高い請求項39に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項41】
前記側板接続部と前記側板のうちの一方に第1の位置決め突起が設けられ、前記側板接続部と前記側板のうちの他方に第1の位置決め孔が設けられ、前記第1の位置決め突起は前記第1の位置決め孔内に挿着され、前記第1の位置決め突起は前記第1の位置決め孔に嵌合される請求項34~38のいずれか1項に記載のケーシングアセンブリ。
【請求項42】
前記受水トレイ接続部は前記第1の水平方向に沿って延び、前記側板接続部は上下方向に沿って延びるため、前記受水トレイ接続部と前記側板接続部はL字状に配置され、前記受水トレイ支持ラグは前記受水トレイ接続部に掛け渡され、前記受水トレイ支持ラグの少なくとも一部は前記第1の水平方向に沿って前記逃げ口を突き通して前記受水トレイ接続部に接続される請求項39に記載のエアコン室内機。
【請求項43】
前記逃げ口は、それぞれ上下方向に沿って延びる第1の側壁と第2の側壁、及び
第2の水平方向に沿って延び、一端が前記第1の側壁の下端に接続され、他端が前記第2の側壁の下端に接続される底壁を備え、
前記受水トレイ支持ラグは前記底壁の上方に位置し、及び/又は
前記受水トレイ支持ラグは前記第2の水平方向において前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に位置する請求項42に記載のエアコン室内機。
【請求項44】
前記受水トレイ支持ラグ全体はブロック状であり、前記受水トレイは水収納皿を備え、前記受水トレイ支持ラグは前記水収納皿に一体成形される請求項43に記載のエアコン室内機。
【請求項45】
前記中央部分の上表面は前記受水トレイの上表面より低く、または前記中央部分の上表面は前記受水トレイの上表面に面一である請求項42に記載のエアコン室内機。
【請求項46】
前記受水トレイ接続部と前記受水トレイ支持ラグのうちの一方に第2の位置決め突起が設けられ、前記受水トレイ接続部と前記受水トレイ支持ラグのうちの他方に第2の位置決め孔が設けられ、前記第2の位置決め突起は前記第2の位置決め孔内に挿着され、前記第2の位置決め突起は前記第2の位置決め孔に挿着されて合わせ、及び/又は
前記受水トレイ支持ラグは第1の接続孔を有し、前記受水トレイ接続部は第2の接続孔を有し、前記受水トレイ支持ラグは前記第1の接続孔と前記第2の接続孔を突き通した締め付け部材によって接続される請求項42に記載のエアコン室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は冷房設備技術の分野に属し、具体的に受水トレイ及び室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の4面吹き出し埋め込み型エアコン室内機の吹出口のレイアウトは4つの長尺状吹出口、または4つの長尺状吹出口(主風口)に2つの補助吹出口を加えたものであり、4つの長尺状吹出口の間は連通しなく、または4つの主風口と補助風口との間は連通しなく、仕切りに材料があるため、エアコンの吹出口が不連続であり、エアコン室内機の四隅方向の局所に送風死角が存在しやすく、使い勝手が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、従来の室内機に送風死角があるという技術的問題を解決するために、受水トレイ及び室内機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本開示で用いられる一つの技術的解決手段は、受水トレイであって、環状の側壁と取付溝体を含むフレームと、ウォータートレイであって、前記取付溝体に嵌設され、前記環状の側壁と前記ウォータートレイとの間は前記ウォータートレイを囲む環状の吹出口を構成するウォータートレイと、を備える受水トレイを提供する。
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本開示で用いられるもう1つの技術的解決手段は、上記受水トレイを備える室内機を提供する。
【0006】
本開示の有益な効果は、環状の吹出口を連続的に設置することによって、吹出口の仕切りでの送風死角を減らし、送風範囲を拡大し、ひいては該受水トレイを使用した室内機は360°の送風を実現することができ、使用の快適さを向上させることである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確的に説明するために、以下、本開示の実施例に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかで、以下で説明する図面はただ本開示のある実施例だけであり、当業者にとって、創造的な作業なしに更にこれらの図面に基づいてその他の図面を取得することができる。
【0008】
【
図1】本開示の受水トレイの幾つかの実施例による部分構造模式図である。
【
図2】本開示の受水トレイの幾つかの実施例による他の部分構造模式図である。
【
図3】本開示の受水トレイの幾つかの実施例による殺菌ケースを置く構造模式図である。
【
図4】本開示の受水トレイの幾つかの実施例による排水ポンプを置く構造模式図である。
【
図5】本開示的受水トレイの幾つかの実施例による水位スイッチを置く構造模式図である。
【
図6】本開示の受水トレイの幾つかの実施例による殺菌ケースを示す構造模式図である。
【
図7】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による全体構造模式図である。
【
図8】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による分解構造模式図である。
【
図9】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による部分構造模式図である。
【
図10】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図12】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例によるボスの構造模式図である。
【
図13】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図15】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図17】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による面取りが複数の面取り部を含む構造模式図である。
【
図18】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による全体構造模式図である。
【
図19】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による接続リブの構造模式図である。
【
図20】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による全体構造模式図である。
【
図21】本開示の受水トレイのさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図22】本開示の室内機の幾つかの実施例による全体構造模式図である。
【
図23】本開示の室内機の幾つかの実施例による殺菌ケースの取付構造模式図である。
【
図24】本開示の室内機の幾つかの実施例による殺菌ケースの他の取付構造模式図である。
【
図25】本開示の室内機のさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図27】本開示の室内機のさらに他の幾つかの実施例による断面構造模式図である。
【
図29】本開示の室内機のさらに他の幾つかの実施例による支持部材の斜視構造模式図である。
【
図30】本開示の室内機のさらに他の幾つかの実施例による弾性クッション層の構造模式図である。
【
図31】本開示の幾つかの実施例による接続装置の構造模式図である。
【
図33】本開示の他の幾つかの実施例による接続装置を示す構造模式図である。
【
図35】本開示のさらなる幾つかの実施例による接続装置を示す構造模式図である。
【
図37】本開示のさらに他の幾つかの実施例による接続装置を示す構造模式図である。
【
図39】本開示の幾つかの実施例による導風リングアセンブリを示す構造模式図である。
【
図40】
図39の導風リングアセンブリの他の角度での構造模式図である。
【
図41】
図40の導風リングアセンブリのA-Aとは逆方向の断面図である。
【
図43】本開示の幾つかの実施例によるバッフルアセンブリの模式図である。
【
図44】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機の模式図である。
【
図45】本開示の幾つかの実施例による第2のシール板を示す模式図である。
【
図46】本開示の幾つかの実施例による第1のシール板を示す正面図である。
【
図47】本開示の幾つかの実施例による第1のシール板を示す上面図である。
【
図48】本開示の幾つかの実施例による第1のシール板を示す斜視図である。
【
図49】本開示の幾つかの実施例による第1のシール板を示す模式図である。
【
図50】本開示の幾つかの実施例による吊り上げラグを示す構造模式図である。
【
図51】本開示の幾つかの実施例による吊り上げラグを示す他の角度での構造模式図である。
【
図52】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機を示す部分構造模式図である。
【
図53】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機を示す他の角度での部分構造模式図である。
【
図54】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機を示す部分断面図である。
【
図56】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機の受水トレイを示す構造模式図である。
【
図58】本開示の幾つかの実施例によるエアコン室内機の受水トレイの水収納皿を示す構造模式図である。
【
図60】関連技術におけるエアコン室内機を示す部分構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決手段を明らかで、完全に説明し、無論、説明された実施例は全部の実施例ではなく、本開示の一部の実施例だけである。本開示における実施例に基づいて、当業者は創造的な労働なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。
【0010】
以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決手段を明らかで、完全に説明する。ここで説明される具体的な実施例は限定ではなく、本開示を解釈するためのものだけである。また、説明する必要があるものとして、説明の簡便のため、図面には、全ての構造ではなく、本開示に関連する部分のみが示される。本開示における実施例に基づいて、当業者は創造的な労働なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。
【0011】
以下、本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術的解決手段を明らかで、完全に説明し、無論、説明された実施例は全部の実施例ではなく、本開示の一部の実施例だけである。本開示における実施例に基づいて、当業者は創造的な労働なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。
【0012】
本明細書において、「実施例」と言及することは、実施例を組み合わせて説明した特定の特徴、構造または特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれることができることを意味する。明細書中の各箇所にこの単語が現れると、必ずしも同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と相互排他的な独立した、または代替的な実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例は他の実施例と組み合わせることができることが明示的かつ暗黙的に理解される。
【0013】
本開示の幾つかの実施例は受水トレイ100を提供し、
図1に示すように、受水トレイ100は受水タンク底面101を備え、受水タンク底面101に凹溝1011が形成される。理解できる点として、凹溝1011の底面は受水タンク底面101より低く、受水トレイ100に受けられている水溜りは重力によりより低い位置の凹溝1011内に流れる。
【0014】
幾つかの実施例において、
図3に示すように、凹溝1011内に殺菌ケース102が設けられ、殺菌ケース102は水溜まりと接触した後、水溜まりの中のカビを破壊し、カビ臭いを改善することができ、これにより、水溜まりによる衛生問題を解決する。従来技術における殺菌ケース102の設置は相対的に高く、受水トレイ100内の低レベルの水溜まりが小さい場合、殺菌ケース102内の有効殺菌位置は水溜まりに接触できず、効率的な殺菌効果が得られず、水溜まりによるカビと臭いの問題が残る。本開示の実施例における殺菌ケース102は凹溝1011内に設けられ、受水トレイ100内に水溜まりがあれば、特に水溜まりが小さい場合、水溜まりが凹溝1011内に集まり、凹溝1011内に設けられる殺菌ケース102は水溜まりと効果的に接触して、殺菌脱臭でき、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0015】
幾つかの実施例において、
図4に示すように、凹溝1011内に排水ポンプ103が設けられ、水溜まりの高さが排水ポンプ103のポンプ体1031より高く、排水ポンプ103の動作状態を満たすと、排水ポンプ103は揚水を行い、徹底的に排水する目的を達成することができる。従来技術と比べて、本開示の実施例における受水トレイ100に水溜まりがあり、特に水溜まりが小さい場合に、水溜まりが流入して凹溝1011内に溜まり、排水ポンプ103の動作状態をより満たしやすくなり、水溜まりが小さい場合に、排水ポンプ103は徹底的に排水する目的を達成することができ、これにより、水溜まり量と水溜まり時間を削減し、水溜まりによるカビと臭いを避け、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0016】
幾つかの実施例において、
図5に示すように、凹溝1011内に水位スイッチ104が設けられ、水溜まり高さが水位スイッチ104のフロート構造1041より高く、フロート構造1041が水位スイッチ104を作動させて早期警報し、徹底的に排水する目的を達成する。従来技術と比べて、本本開示の実施例における受水トレイ100に水溜まりがあり、特に水溜まりが小さい場合に、水溜まりが流入して凹溝1011内に溜まり、水位スイッチ104の動作状態をより満たしやすくなり、水溜まりが小さい場合に、水位スイッチ104が早期警報の目的を達成することができ、水溜まり問題を早期に発見して解決し、水溜まり量と水溜まり時間を削減し、水溜まりによるカビと臭いを避け、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0017】
説明する必要がある点として、凹溝1011内に排水ポンプ10、殺菌ケース102または水位スイッチ104のうちのいずれか1つのみが設けられてよく、それぞれに少なくとも1つが設けられてもよい。凹溝1011内にさらに排水ポンプ103、殺菌ケース102または水位スイッチ104のうちの2種または3種が設けられてよく、それぞれに少なくとも1つが設けられてもよい。
【0018】
図3に示すように、凹溝1011内に殺菌ケース102が設けられる場合
幾つかの実施例において、凹溝1011は凹溝底面1012と凹溝側面1013を含み、凹溝側面1013は受水タンク底面101と凹溝底面1012に接続され、且つ凹溝側面1013は傾斜面であり、傾斜面を呈する凹溝側面1013は受水タンク底面101から凹溝底面1012に水流を導き、また、傾斜面に設定された凹溝側面1013は、大きな粒子の不純物が殺菌ケース102を塞がないように緩衝する役割も果たす。
【0019】
具体的に、凹溝側面1013は殺菌ケース102の一側のみに設けられてよく、無論、水溜まりが受水タンク底面101から凹溝1011内にスムーズに流入するように、凹溝側面1013は殺菌ケース102の複数側に設けられることができ、受水トレイ100と凹溝1011の位置関係に応じてレイアウトすることができ、ここで制限しない。凹溝底面1012は円形、楕円形、方形などの様々な形状に設定してもよい。
【0020】
幾つかの実施例において、凹溝1011の凹溝底面1012に殺菌ケース102が設けられ、これにより、殺菌ケース102が最下位置に取り付けられ、最も早く水溜まりと効果的に接触し、殺菌脱臭を行い、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0021】
殺菌ケース102にガイド穴1021が設けられ、ガイド穴1021は殺菌ケース102の側面と底面に設けられることができ、外側の水流が流入して有効成分と接触するために使用され、その結果、水溜まりを殺菌ケース102に効果的に接触させるのに役に立つ。
【0022】
殺菌ケース102と水溜まりとの効率的な接触を容易にするために、殺菌ケース102は凹溝1011の少なくとも1つの凹溝側面1013と間隔をあけて設けられ、水溜まりが凹溝1011に流入して、殺菌ケース102と効果的に接触しやすく、これにより、効率的な殺菌効果を達成し、受水トレイ100内の水溜まりにカビと臭いが発生しないようにする。同時に、殺菌ケース102は凹溝側面1013に間隔をあけて設けられるため、不純物が凹溝1011に流入してから殺菌ケース102に直接接触することを防止し、不純物が殺菌ケース102の周囲を塞ぐのを回避し、これにより、殺菌ケース102の効率的な殺菌効果を維持する。
【0023】
殺菌ケース102の取付と位置決めを容易にするために、
図1、
図3及び
図6に示すように、凹溝底面1012に位置決め突起1014が設けられ、殺菌ケース102に対応して位置決め凹溝1022が設けられる。殺菌ケース102を取り付ける際に、殺菌ケース102を凹溝1011内に入れ、位置決め突起1014を位置決め凹溝1022内に引っ掛けるだけで、殺菌ケース102が凹溝1011内に位置決めされる。凹溝底面1012の厚さが十分であると、凹溝底面1012に位置決め凹溝1022が設けられてもよく、殺菌ケース102に対応して位置決め突起1014が設けられ、位置決め突起1014を位置決め凹溝1022内に引っ掛け、殺菌ケース102が凹溝1011内に位置決めされる。
【0024】
殺菌ケース102の固定を容易にするために、
図1に示すように、凹溝1011内に取付バックル1025が設けられ、取付バックル1025は殺菌ケース102を凹溝1011内に固定する。取付バックル1025は殺菌ケース102の反対側に設けられ、殺菌ケース102を取付バックル1025内に入れると、取付バックル1025がわずかに変形し、殺菌ケース102の取付が完了した後、取付バックル1025によって殺菌ケース102が固定され、殺菌ケース102の取付が便利である。具体的に、取付バックル1025が複数組設けられてよく、凹溝1011と殺菌ケース102のレイアウトに応じて、殺菌ケース102の任意の反対側に設けられることができ、殺菌ケース102を安定的に固定させるようにする。
【0025】
幾つかの実施例において、水溜まりに大きな粒子の不純物がある可能性があり、大きな粒子の不純物が凹溝1011内に流入した後、殺菌ユニットの周囲に塞ぐ恐れがある。上記状況を避けるために、凹溝底面1012に隔離リブ(図示せず)が設けられ、隔離リブは凹溝側面1013と殺菌ケース102との間に位置する。隔離リブは垂直に設けられ、大きな不純物、糸状物などを隔離し、流路を塞ぐのを回避し、これにより、殺菌ケース102の殺菌効果を維持し、カビと臭いの発生を抑制し、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0026】
図4に示すように、凹溝1011内に排水ポンプ103を設置する場合、受水トレイ100の設計は上記実施例における凹溝1011内に殺菌ケース102を設置する場合とほぼ同じであり、ここで、一々に具体的に説明しなく、以下、凹溝1011に排水ポンプ103を設置する際の受水トレイ100の構造を簡単に説明する。
【0027】
幾つかの実施例において、凹溝1011内に排水ポンプ103のポンプ体1031が設けられ、ポンプ体1031を凹溝1011に設けるだけで、凹溝1011内の水溜まりの深さはポンプ体1031の動作条件を満たすと、排水ポンプ103の排水動作を行うことができる。
【0028】
凹溝1011の深さはポンプ体1031の凹溝底面1012からの高さより大きくすべきであり、これにより、受水トレイ100内の水溜まりの水位が低い場合、水溜まりが凹溝1011内に流入し、凹溝1011の水溜まりの高さはポンプ体1031を超えてもよく、排水ポンプ103の動作状態を満たし、排水ポンプ103は揚水を行うことができ、徹底的に排水する目的を達成し、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を徹底的に解決する。
【0029】
具体的に、凹溝1011の直径は、排水ポンプ103のポンプ体1031が凹溝1011の奥深くまで貫通できるように、排水ポンプ103のポンプ体1031の直径より大きくすべきである。
【0030】
具体的に、凹溝底面1012は円形、楕円形、方形などの様々な形状に設置してもよい。
【0031】
幾つかの実施例において、凹溝1011は凹溝底面1012と凹溝側面1013を含み、凹溝側面1013は受水タンク底面101と凹溝底面1012に接続され、且つ凹溝側面1013は傾斜面であり、傾斜面を呈する凹溝側面1013は受水タンク底面101から凹溝底面1012に水流を導き、また、傾斜面に設定された凹溝側面1013は、大きな粒子の不純物が排水ポンプ103のポンプ体1031の正常な動作に与えないように緩衝する役割も果たす。
【0032】
具体的に、凹溝側面1013は排水ポンプ103の一側に設けられてもよく、無論、水溜まりが受水タンク底面101から凹溝1011内にスムーズに流入するのを容易にするために、凹溝側面1013は排水ポンプ103の複数側に設けられることができ、受水トレイ100と凹溝1011の位置関係に応じてレイアウトすることができ、ここで制限しない。
【0033】
幾つかの実施例において、水溜まりに大きな粒子の不純物がある可能性があり、大きな粒子の不純物が凹溝1011内に流入した後、排水ポンプ103の動作に影響を与える恐れがある。上記状況を避けるために、凹溝底面1012に隔離リブが設けられ、隔離リブは凹溝側面1013と排水ポンプ103との間に位置する。隔離リブは垂直に設けられ、大きな不純物、糸状物などを隔離し、流路を塞ぐのを回避し、これにより、排水ポンプ103の効果を維持し、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0034】
図5に示すように、凹溝1011内に水位スイッチ104を設置する場合、受水トレイ100の設計は上記実施例における凹溝1011内に殺菌ケース102を設置する場合とほぼ同じであり、ここで、一々に具体的に説明しない、以下、凹溝1011に水位スイッチ104を設置する際の受水トレイ100を簡単に説明する。
【0035】
幾つかの実施例において、凹溝1011内に水位スイッチ104のフロート構造1041が設けられ、フロート構造1041を凹溝1011内に設けるだけで、凹溝1011内の水溜まりの深さがフロート構造1041の動作条件を満たすと、水位スイッチ104の早期警報動作を行うことができる。
【0036】
凹溝1011の深さはフロート構造1041の凹溝底面1012からの高さより大きくすべきであり、これにより、受水トレイ100内の水溜まりの水位が低い場合に、水溜まりが凹溝1011内に流入し、凹溝1011の水溜まりの高さもフロート構造1041に接触して浮くことができ、フロート構造1041の動作状態を満たし、水位スイッチ104は早期警報し、水位スイッチ104の警報水位を下げることができる。水位スイッチ104の警報水位を下げることによって、水溜まり問題を早期に発見して解決し、水溜まり量と水溜まり時間を削減し、水溜まりによるカビと臭いを避け、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決することができる。
【0037】
その他、室内機200が斜めに取り付けられると、受水トレイ100の水溜まりの水位が片側で高低くなると、従来技術における水位スイッチ104は水位異常を識別することができず、本開示の実施例における水位スイッチ104は水位異常を識別して、早期警報を行うことができ、溢水状況の発生を防止する。
【0038】
具体的に、凹溝1011の直径はフロート構造1041の直径より大きくすべきであり、その結果、フロート構造1041は凹溝1011の奥深くまで貫通できる。
【0039】
具体的に、凹溝底面1012は円形、楕円形、方形などの様々な形状に設置してもよい。
【0040】
幾つかの実施例において、凹溝1011は凹溝底面1012と凹溝側面1013を含み、凹溝側面1013は受水タンク底面101と凹溝底面1012に接続され、且つ凹溝側面1013は傾斜面であり、傾斜面を呈する凹溝側面1013は受水タンク底面101から凹溝底面1012に水流を導き、また、傾斜面に設定された凹溝側面1013は、大きな粒子の不純物が水位スイッチ104のフロート構造1041の正常な動作に与えないように緩衝する役割も果たす。
【0041】
具体的に、凹溝側面1013は排水ポンプ103の一側に設けられてもよく、無論、水溜まりが受水タンク底面101から凹溝1011内にスムーズに流入するのを容易にするために、凹溝側面1013は水位スイッチ104の複数側に設けられることができ、受水トレイ100と凹溝1011の位置関係に応じてレイアウトすることができ、ここで制限しない。
【0042】
幾つかの実施例において、水溜まりに大きな粒子の不純物がある可能性があり、大きな粒子の不純物が凹溝1011内に流入した後、水位スイッチ104の動作に影響を与える恐れがある。上記状況を避けるために、凹溝底面1012に隔離リブが設けられ、隔離リブは凹溝側面1013と水位スイッチ104との間に位置する。隔離リブは垂直に設けられ、大きな不純物、糸状物などを隔離し、流路を塞ぐのを回避し、これにより、水位スイッチ104の効果を維持し、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0043】
研究によると、通常、排水ポンプ103の吸水台は排水路105と同一の位置にレイアウトし、排水路105は吸水台の下方にあるため、以下のような問題がありやすい。
1、排水路105の排水栓106は一定の厚さを占めており、基本的な排水栓106の厚さを確保するために、吸水台の深さが足りず、排水ポンプ103の揚水液面が高くなり、受水トレイ100に水が溜まりやすく、受水トレイ100の低温結露、カビ、錆による不純物の受水トレイ100への詰まり、及び熱交換器204の浸水による出力低下などの問題を引き起こしやすく、
2、排水路105の位置レイアウトが良くなく、排水路105の位置が受水トレイ100の縁部位置に位置する場合、排水路105及び排水栓106が、取り付けられたパネルによって遮られやすく、排水が必要な場合にパネルを取り外さなければならず、メンテナンスに不便である問題、排水栓106の位置に漏水故障がある場合、パネルスポンジが排水栓106を押し付け、水が他の領域に拡散して滴下し、問題点を発見しにくく、メンテナンスや判断に不便である問題を引き起こしやすく、
3、排水路105内の排水栓106は構造によって制限され、有効なシール深さが不足しており、経年劣化やシーリング材の故障による漏水障害を起こしやすくなる。
【0044】
本開示のさらに幾つかの実施例は受水トレイ100を提供し、
図7~
図9に示すように、受水トレイ100は受水タンク底面101を含み、受水タンク底面101に凹溝1011と排水路105が形成され、凹溝1011と排水路105は間隔をあけて設置され、凹溝1011は排水ポンプ103の吸水口を置くために使用され、即ち排水ポンプ103の吸水口は凹溝1011内に設けられ、排水路105に排水栓106が設けられる。
【0045】
排水路105と凹溝1011を離間して設置することによって、受水トレイ100の厚さが同じ条件で、凹溝1011内に排水路105を設置する必要がないため、排水栓106の厚さを考慮する必要がなく、凹溝1011の深さがより深く、排水ポンプ103の揚水液面はより低くなりやすく、受水トレイ100の凝縮水をより効果的に吸引することができ、受水トレイ100に水が溜まりやすく、ひいては受水トレイ100の低温結露、カビ、錆による不純物の受水トレイ100への詰まり、及び熱交換器204の浸水による出力低下などの問題を引き起こしやすいのを回避する。同時に、凹溝1011と排水路105を離間して設置し、排水路105はパネルの遮られない位置に配置でき、パネルを取り外すことなく排水すること、排水栓106の故障判断及びメンテナンス作業に便利である。また、凹溝1011と排水路105を離間して設置するため、排水路105はシール深さを増加し、構造的にシールしやすく、排水栓106の位置が故障して漏水する可能性を減らす。
【0046】
図9に示すように、
図9では方向Xを示しており、方向Xの矢印が指す方向は下方を示し、即ち下端、底部及び底面等の方向であり、同様に、方向Xの逆方向は上方を示し、即ち上端、頂部である頂面等の方向である。凹溝1011の底部の厚さは10mm~18mmであり、例えば10mm、12mm、16mmまたは18mm等である。凹溝1011の底部の厚さが適切であり、凹溝1011の底部が厚過ぎて、受水トレイ100全体が厚過ぎて、機械全体の厚さに影響を与えないようにし、同時に、凹溝1011の底部が薄過ぎて、その保温効果に影響を与えてエネルギーの無駄をもたらすとともに、凹溝1011の強度需要に影響を与えないようにする。説明する必要がある点として、受水トレイ100の厚さ方向において、基本的な保温と強度需要を満たした後、凹溝1011はできるだけ深くして、できるだけ排水ポンプ103の位置を低くし、排水ポンプ103の揚水液面を効果的に下げることができる。
【0047】
図9に示すように、排水路105の深さは凹溝1011の底部の厚さ以上であり、排水路105の深さは凹溝1011の底部の厚さ以上であり、排水路105内の排水栓106のシール性能を確保し、シール深さを確保し、排水栓106の経年劣化やシーリング材の故障による漏水障害を回避する。また、本開示における排水路105と凹溝1011を間隔をあけて設置し、排水路105の深さは凹溝1011底部の厚さ以上であるという要求を満たす。
【0048】
図9に示すように、排水ポンプ103の揚水による不純物ができるだけ分散し、凹溝1011のサイズが小さすぎて不純物が排水ポンプ103に集めて塞ぐのを回避するために、凹溝1011の凹溝底面1012の表面積は排水ポンプ103の凹溝底面1012における垂直投影面積より大きくすべきであり、且つ凹溝底面1012の表面積はできるだけ排水ポンプ103の凹溝底面1012における垂直投影面積より大きくすべきであり、不純物が排水ポンプ103を塞ぐのを回避する。具体的に、凹溝底面1012は、凹溝1011の周囲構造に適する形状を基準として、円形、矩形または他の異常形状であってもよい。
【0049】
凹溝1011の漏れを避けるために、凹溝底面1012には一般的に腐食、割れにくいプラスチックや薄膜の材料を採用することで、凹溝底面1012の強度を向上させ、その易経年劣化を避けるとともに、経年劣化による腐食、割れの問題を避ける。
【0050】
受水タンク107内の水溜まりの排出を容易にするために、排水路105の上端は受水タンク底面101に接続され、且つ排水路105の上端は受水タンク底面101と斜めに過渡的に接続され、ガイドの役割を果たす。これにより、受水タンク107内の水溜まりは排水路105の上端の傾斜面に沿って排水路105内に流れ、受水タンク107内の水溜まりを排水路105から排出するのに便利である。
【0051】
排水路105の下端に排水栓106を設置し、排水栓106は覆い部1061と塞ぎ部1062を備え、覆い部1061は塞ぎ部1062よりもサイズが大きく、塞ぎ部1062は排水路105に塞がれ、覆い部1061は排水路105の下端に覆われる。これにより、塞ぎ部1062は排水路105を塞ぐことができ、覆い部1061が排水路105の下端を覆うことでさらにシールする役割を果たす。覆い部1061はユーザによって排水栓106を予め設定された位置に塞ぐこともでき、覆い部1061が排水路105の下端に当接されたと、排水栓106が排水路105中で予め設定された位置にあることを示す。且つ、覆い部1061はユーザが手持ちやすく、ユーザは覆い部1061を手に持って排水栓106を予め設定された位置に塞ぎ、及び覆い部1061を手に持って排水栓106を排水路105から取り出すことができる。
【0052】
具体的に、排水路105の孔口の下端に沈み台を設置することができ、排水栓106の端部の沈みに便利であり、覆い部1061は沈み台内に位置する。
【0053】
無論、排水路105の孔口の下端に沈み台を設計しなくてもよく、排水栓106が取り付けられた後、排水栓106の端部の突起部分は排水栓106のメンテナンスや取り外しに便利である。
【0054】
排水路105の下端にガイド角が設けられ、ガイド角は排水栓106を排水路105に設けるようにガイドするために使用される。
【0055】
排水路105の強度と耐摩耗性を向上させるように、排水路105の内部及び穴口には一般的にプラスチック材料を採用し、これにより、排水路105と排水栓106がマッチする強度を向上させる。
【0056】
幾つかの実施例において、凹溝1011の底部に不純物が堆積しやすく、凹溝1011の底部と排水路105との間にガイドチャネル(図示せず)が設けられ、受水トレイ100に水溜まりがあり、排水栓106が開いて放水すると、凹溝1011内の不純物がガイドチャネルに沿って流出しやすくなり、凹溝1011内の不純物が蓄積しないようにする。幾つかの実施例において、排水路105は排水ポンプ103の位置の付近に設けられ、排水ポンプ103の位置が受水トレイ100の下位にあり、排水路105は排水ポンプ103の位置の付近に設けられるため、排水路105が受水トレイ100の下位にあることを確保し、水溜まりをきれいに排出することができる。
【0057】
本開示のさらに幾つかの実施例は、受水トレイ100を提供し、
図10と
図11に示すように、受水トレイ100に受水タンク107が形成され、受水タンク107の底面にボス108が設けられ、ボス108は熱交換器204を取り付けるために使用される。受水タンク107の底面にボス108を設置することによって、熱交換器204の底部の高さが高くなり、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、熱交換器204の底部の風上に有利である。従来技術と比べて、熱交換器204とボス108が接触する端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。また、受水トレイ100の熱交換器204を支持する部分はボス108の構造を呈するため、熱交換器204の底部が受水タンク107の底面より高く、凝縮水が重力によりボス108から流下して受水タンク107に集め、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。
【0058】
幾つかの実施例において、
図11に示すように、ボス108は受水タンク107の両側面の間に位置し、受水タンク107の少なくとも一側の側面に間隔をあけて設置され、これにより、ボス108が受水タンク107を占める空間は小さい。幾つかの実施例において、ボス108は受水タンク107の両側の側面にいずれも間隔をあけて設置され、ボス108と受水タンク107の両側面との間にいずれも低い受水空間が形成することができ、熱交換器204の凝縮水を受けるのに有利であり、且つ、熱交換器204の凝縮水はボス108の両側から受水タンク107に排出することができるため、凝縮水の排出速度を向上させる。無論、他の幾つかの実施例において、ボス108はさらに受水タンク107の一側の側面に間隔をあけて設置されて、受水タンク107の他側の側面に密着することができる。
【0059】
ボス108は受水タンク107の長さ方向に沿って連続的に設置され、熱交換器204との接触面積を増加でき、ボス108は熱交換器204を安定的に支持する役割を果たすことができる。
【0060】
一部のエアコン風が受水タンク107を通過して、ボス108に接触する可能性があるため、風抵抗と風切り音を低下させるために、
図11に示すように、ボス108の頂部に受水タンク107の長さ方向の両側辺に沿ってボス面取りが形成され、エアコン風は円滑な平面であるボス108の頂部に接触し、風抵抗が小さく、風切り音が低く、室内機200全体の性能を効果的に向上させ、ユーザの体験を改善する。
【0061】
具体的に、ボス面取りは傾斜面状面取りまたは円弧状面取りであり、ボス面取りは風抵抗と風切り音を低下させることができる一方で、ボス108と受水タンク107の両側面との間の受水空間を増加することができる。
図12に示すように、ボス108のボス面取りは様々な形状であってもよい。
【0062】
幾つかの実施例において、
図11に示すように、受水タンク107の幅方向において、ボス108のサイズは熱交換器204のサイズ以下であり、これにより、熱交換器204の風上面積を増加し、熱交換器204の熱交換効率を向上させることができる。また、受水タンク107の幅方向におけるボス108のサイズを小さくすることによって、ボス108と受水タンク107の両側面との間の受水空間を増加することができ、熱交換器204の凝縮水を受けるのに有利であり、凝縮水の溢れを避ける。
【0063】
具体的に、受水タンク107の幅方向において、ボス108の幅と受水タンク107の幅との比は、1:3~2:3、例えば1:3、1:2または2:3等である。ボス108の幅が熱交換器204を効果的に支持する役割を果たすのを確保する一方で、ボス108と受水タンク107との間の間隔の幅を確保し、熱交換器204の凝縮水を受けるための十分な受水空間があり、凝縮水の溢れを避ける。
【0064】
具体的に、ボス108の高さと受水タンク107の深さの比は1:3~1:2、例えば1:3または1:2などである。一方で、ボス108の高さが低く過ぎるのを回避し、ボス108の高さが熱交換器204を効果的に支持する役割を果たすのを確保でき、熱交換器204の底部の高さが高くなり、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、熱交換器204の底部の風上に有利であり、熱交換器204とボス108が接触する端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。また、熱交換器204の底部が受水タンク107の底面より高く、凝縮水が重力によりボス108から流下して受水タンク107に集め、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。他方で、ボス108の高さが高過ぎるのを回避できるため、受水トレイ100全体の高さが高過ぎるのを回避し、機械全体の高さが合理的に制御される。
【0065】
具体的に、受水タンク107の深さは8mm~12mm、例えば8mm、10mmまたは12mm等である。ボス108の高さは4mm、4.5mmまたは5mm等である。
【0066】
本開示の幾つかの実施例は、受水トレイ100を提供し、
図13と
図14に示すように、受水トレイ100に受水タンク107と入風口109が形成され、受水タンク107は入風口109を回って設置され、入風口109はブロワを設置するために使用され、受水タンク107は熱交換器204を取り付けるために使用され、受水タンク107の入風口109に近い内側壁に導風斜角が形成される。これにより、ブロワは風を入風口109に吸い込み、導風斜角によってガイドされた後に熱交換器204の底部を通過し、熱交換器204が受水タンク107に取り付けられる一側の端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。従来技術における受水タンク107内側壁の風防面構造と比べて、受水タンク107の入風口109に近い内側壁に導風斜角を形成することによって、受水トレイ100の仕様、熱交換器204の高さを同等にする場合、熱交換器204の有効風上面積を向上させることができ、熱交換器204の底部風上に有利であり、熱交換器204の熱交換効率を向上させ、導風斜角は風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。
【0067】
幾つかの実施例において、
図14に示すように、内側壁は水槽部110と導風部111を含み、導風部111は水槽部110から入風口109に斜めに延びて設置され、導風部111は導風斜角を構成する。内側壁を分割して水槽部110と導風部111に設置することによって、水槽部110は、熱交換器204の風上面積を確保する一方で、受水タンク107内に十分な受水空間があるのを確保し、導風部111は風を導風部111に向かい合う熱交換器204にガイドし、風を水槽部110にガイドし、水槽部110によって水槽部110に向かい合う熱交換器204にガイドし、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、風抵抗を効果的に低下させ、風切り音を軽減する。導風部111と水槽部110の合わせにより、熱交換器204の有効風上面積を十分に向上させ、熱交換器204の底部風上に有利であり、熱交換器204の熱交換効率を向上させ、風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。
【0068】
図14に示すように、導風部111は第1の導風部1111と第2の導風部1112を含み、第1の導風部1111は水槽部110と第2の導風部1112との間に接続され、第1の導風部1111は受水タンク107に向かって突出する凸弧面、受水タンク107に対して凹んだ凹弧面、または傾斜面である。第1の導風部1111は第2の導風部1112から導入する入風を受け、入風を熱交換器204及び水槽部110にガイドし、第2の導風部1112を、受水タンク107に向かって突出する凸弧面、受水タンク107に対して凹んだ凹弧面または傾斜面に設定してもよく、実際の構造設計に応じて選択することができ、効率的な導風役割を果たすことができ、熱交換器204の有効風上面積を十分に向上させ、熱交換器204の底部風上に有利であり、熱交換器204の熱交換効率を向上させ、且つ、風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。幾つかの実施例において、第2の導風部1112は受水タンク107に向かって突出する凸弧面に設定してもよく、風抵抗と風切り音の低下に有利である。
【0069】
図14に示すように、水槽部110の受水タンク107の底面に対する角度aは80°~90°、例えば80°、85°または90°等である。水槽部110はこの角度範囲内にあると、熱交換器204の風上面積を確保する一方で、受水タンク107内に十分な受水空間があるのを確保することができる。第2の導風部1112の受水タンク107の底面に対する角度bは80°~90°、例えば80°、85°または90°等であり、第2の導風部1112は先に入風に接触するため、第2の導風部1112の角度が滑らかであり、風抵抗を低下させ、風切り音を軽減した上で、入風に効果的にガイド作用を発揮し、熱交換器204の風上面積を向上させる。
【0070】
図14に示すように、第1の導風部1111の両端の接続面の断面の角度cは90°~135°、例えば90°、100°または135°等である。この範囲内で、第1の導風部1111の一端と水槽部110との遷移がスムーズであり、第1の導風部1111の他端と第2の導風部1112との遷移がスムーズであり、風抵抗と風切り音の低下に有利である。
【0071】
水槽部110が十分な受水空間を有するのを確保するために、水槽部110は受水タンク107の底面に対する垂直高さが8mm~17mm、例えば8mm、12mm、15mmまたは17mm等である。これにより、水槽部110の深さが適切であり、凝縮水を受けるのに便利であり、水溜まりの溢れを回避し、且つ、受水タンク107が深過ぎて熱交換器204の底部の風上面積に影響を与えるのを回避し、水槽部110は熱交換器204の風上面積を確保できるとともに、受水タンク107内に十分な受水空間を有するのを確保する。
【0072】
内側壁から熱交換器204までの最大距離は20mm~40mm、例えば20mm、30mmまたは40mm等である。これにより、内側壁から熱交換器204までの最大距離範囲は、内側壁と熱交換器204との間に十分な風上隙間を有するのを確保し、同時に、内側壁と熱交換器204との間の隙間が大き過ぎることで受水トレイ100全体のサイズが大き過ぎて、または内側壁と熱交換器204との間の隙間が大き過ぎて入風口109のサイズに影響を与えるのを回避する。
【0073】
幾つかの実施例において、
図11に示すように、水槽107の底面にボス108が設けられてもよく、熱交換器204はボス108に取り付けられる。受水タンク107の底面にボス108を設置することによって、熱交換器204の底部の高さが高くなり、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、熱交換器204の底部の風上に有利であり、熱交換器204とボス108が接触する端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。また、受水トレイ100の熱交換器204を支持する部分はボス108の構造を呈するため、熱交換器204の底部が受水タンク107の底面より高く、凝縮水が重力によりボス108から流下して受水タンク107に集め、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。
【0074】
ボス108は受水タンク107の両側面の間に位置し、受水タンク107の両側面にいずれも間隔をあけて設置され、これにより、ボス108が受水タンク107を占める空間は小さく、ボス108と受水タンク107の両側面との間にいずれも低い受水空間を形成することができ、熱交換器204の凝縮水を受けるのに有利であり、且つ、熱交換器204の凝縮水はボス108の両側から受水タンク107内に排出することができ、凝縮水の排出速度を向上させる。
【0075】
本開示の幾つかの実施例は受水トレイ100を提供し、
図15と
図16に示すように、受水トレイ100は風上面112と風下面113を備え、風上面112に入風口109が形成され、風下面113に受水タンク107が形成される。ブロワは入風口109を介して空気を吸い込み、受水タンク107は熱交換器204を取り付けるために使用され、入風口109の底端にいずれも面取り115が形成される。入風口109の内側に取り付けられるブロワは風を吸引し、風を入風口109に吸い込んで熱交換器204(
図13参照)へガイドし、入風口109が受水トレイ100の風上面112に設けられ、且つ底端に面取り115が形成され、風上の風抵抗を低下させることができ、風車の回転数を変えずに風量を上げ、さらに風車の回転数を上げる必要がなく、風上の風切り音を下げる。
【0076】
ここで、面取り115は円弧状面取りまたは傾斜面状面取りであり、円弧状面取りまたは傾斜面状面取りは入風口109の風上風抵抗と風切り音を低下させることができ、実際の状況に応じて選択することができる。円弧状面取りの弧度、または傾斜面状面取りの傾きは実際の状況に応じて調整することができる。
【0077】
幾つかの実施例において、
図17に示すように、面取り115は複数の面取り部を含み、面取り部は円弧状面取りまたは傾斜面状面取りであり、複数の面取り部が接続されて波形を構成する。具体的に、複数の面取り部は複数の円弧状面取りにより波形を構成するか、複数の円弧状面取りと複数の傾斜面状面取りにより波形を構成するか、複数の傾斜面状面取りにより波形を構成し、ここで制限されない。複数の面取り部を設置して連続的に導風することによって、受水トレイ100の風上側の風上の風抵抗を効果的に低下させることができ、風車の回転数を変えずに風量を上げ、さらに風車の回転数を上げる必要がなく、風上の風切り音を効果的に軽減する。
【0078】
入風口109の内側に設けられるブロワの電力が大きいほど、その風抵抗と風切り音が大きくなり、これにより、面取り115の角度を大きく設定し、入風口109の底端の風上面を滑らかにし、風上の風抵抗を効果的に低下させ、風上の風切り音を軽減する。
【0079】
幾つかの実施例において、
図15に示すように、ブロワは入風口109の裏側に設けられ、ブロワを起動してから入風が入風口109の底端の面取り115によってガイドされて入風口109に入り、入風口109の底端の面取り115は風上の風抵抗を効果的に低下させ、風上の風切り音を軽減する。
【0080】
受水タンク107の入風口109に近い内壁側に導風斜角1071が形成され、これにより、ブロワは風を入風口109に吸い込み、導風斜角1071によってガイドされて熱交換器204の底部を通過し、熱交換器204が受水タンク107の一側に取り付けられる端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。従来技術における受水タンク107の内側壁の風防面構造と比べて、受水タンク107の入風口109に近い内側壁に導風斜角を形成することによって、受水トレイ100の仕様、熱交換器204の高さを同等にする場合、熱交換器204の有効風上面積を向上させることができ、熱交換器204の底部風上に有利であり、熱交換器204の熱交換効率を向上させ、導風斜角は風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。
【0081】
幾つかの実施例において、
図14に示すように、内側壁は水槽部110と導風部111を含み、導風部111は水槽部110から入風口109に斜めに延びて設置され、導風部111は導風斜角1071を構成する。内側壁を分割して水槽部110と導風部111に設置することによって、水槽部110は、熱交換器204の風上面積を確保する一方で、受水タンク107内に十分な受水空間があるのを確保し、導風部111は風を導風部111に向かい合う熱交換器204にガイドし、風を水槽部110にガイドし、水槽部110によって水槽部110に向かい合う熱交換器204にガイドし、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、風抵抗を効果的に低下させ、風切り音を軽減する。導風部111と水槽部110の合わせにより、熱交換器204の有効風上面積を十分に向上させ、熱交換器204の底部風上に有利であり、熱交換器204の熱交換効率を向上させ、風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。
【0082】
受水タンク107の底面にボス108(
図11参照)が設けられ、熱交換器204はボス108に取り付けられる。受水タンク107の底面にボス108を設置することによって、熱交換器204の底部の高さが高くなり、熱交換器204の有効風上面積を向上させ、熱交換器204の底部の風上に有利である。熱交換器204とボス108が接触する端部の風速が大きく、風量が十分であり、熱交換器204の風場が均一であり、熱交換効率が高い。また、受水トレイ100の熱交換器204を支持する部分はボス108の構造を呈するため、熱交換器204の底部が受水タンク107の底面より高く、凝縮水が重力によりボス108から流下して受水タンク107に集め、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。
【0083】
ボス108は受水タンク107の両側面の間に位置し、受水タンク107の両側面に間隔をあけて設置され、これにより、ボス108が受水タンク107を占める空間は小さく、ボス108と受水タンク107の両側面との間にいずれも低い受水空間が形成することができ、熱交換器204の凝縮水を受けるのに有利であり、且つ、熱交換器204の凝縮水はボス108の両側から受水タンク107に排出することができるため、凝縮水の排出速度を向上させる。無論、他の幾つかの実施例において、ボス108は受水タンク107の一側の側面に間隔をあけて設置されて、受水タンク107の他側の側面に密着するように設置される。
【0084】
ボス108の頂端の側辺にボス面取りが形成され、エアコン風は滑らかな平面であるボス108の頂部に接触され、風抵抗が小さく、風切り音が低く、室内機200の全体的な性能を効果的に向上させ、ユーザの体験を改善する。
【0085】
本開示の幾つかの実施例は受水トレイ100を提供し、
図18に示すように、受水トレイ100はフレーム116とウォータートレイ117を備え、フレーム116は環状の側壁1162と取付溝体1161を含み、ウォータートレイ117は取付溝体1161に嵌設され、環状の側壁1162とウォータートレイ117との間はウォータートレイ117を囲む環状の吹出口118を構成する。従来技術における仕切りで設置された4つの長尺状吹出口と比べて、本開示の実施例における環状の吹出口118を連続的に設置することによって、吹出口の仕切りでの送風死角を減らし、送風範囲を拡大し、該受水トレイを使用した室内機はひいては360°の送風を実現することができ、使用の快適さを向上させることである。
【0086】
幾つかの実施例において、ウォータートレイ117はウォータートレイ117の側壁を含み、環状の側壁1162とウォータートレイ117の側壁との間は囲んで環状の吹出口118を形成する。ウォータートレイ117の側壁の外周に接続リブ119が設けられ、接続リブ119はウォータートレイ117の側壁と環状の側壁1162との間に接続され、これにより、フレーム116とウォータートレイ117を一体に接続し、フレーム116とウォータートレイ117の側壁の接続強度を向上させると同時に、環状の吹出口118を分割する役割を果たし、これにより、風量を環状の吹出口118の中で均一に分割して送り出す。
【0087】
具体的に、接続リブ119は環状の吹出口118に沿って間隔を置いて複数設けられ、且つ接続リブ119はウォータートレイ117の側壁と環状の側壁1162に垂直に接続され、接続リブ119が位置する平面はエアコン風の流れ方向に平行であり、これにより、接続リブ119の風上面積を減少し、風抵抗を低下させ、送風範囲を拡大する。
【0088】
通常、接続リブ119の厚さが小さく、風抵抗を低下させることができる。幾つかの実施例において、接続リブ119はプラスチック材料、発泡材料または発泡被覆プラスチック材料から形成される。接続リブ119の材料の質量が軽く、受水トレイ100の全体重量を減少させ、製造成形に有利であり、材料と製作コストを削減させる。その他、プラスチック材料、発泡材料または発泡被覆プラスチック材料の接続リブ119の形態が安定し、表面が湿気で錆びにくく、全体的に美しい。
【0089】
接続リブ119の風抵抗と風切り音を低下するために、
図19に示すように、接続リブ119の風上端1191及び/又は風下端1192に導風角(図示せず)が設けられる。導風角はエアコン風を通過する抵抗を低下させ、送風死角を回避し、同時に、エアコン風の通過による雑音を軽減することができる。
【0090】
導風角は導風円角または導風斜角であり、実際の状況に応じて選択することができる。具体的に、接続リブ119の風上端1191と風下端1192は片側のみに導風角を設けることができ、導風角は導風円角または導風斜角であってよく、導風円角の弧度は複数種設けられ、導風斜角の角度は複数種であってもよく、1つの斜角または連続的な複数の斜角を含む。無論、接続リブ119の風上端1191と風下端1192にいずれも導風角を設置することができ、風上端1191と風下端1192の導風角はいずれも導風円角または導風斜角であってもよく、風上端1191と風下端1192の導風角は一方が導風円角で、他方が導風斜角であってもよく、導風円角の弧度は複数種であってもよく、導風斜角の角度は複数種であってもよく、1つの斜角または連続的な複数の斜角を含み、具体的な実際の状況に応じて調整することができ、ここで制限されない。
【0091】
幾つかの実施例において、
図19に示すように、接続リブ119の風下端1192は鋸歯状構造を有し、鋸歯状構造はさらに風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善する。
【0092】
幾つかの実施例において、環状の側壁1162は部分的に取付溝体1161に接続されるため、環状の側壁1162は取付溝体1161との安定した接続を維持し、その他、環状の側壁1162と取付溝体1161との接続部分は取付溝体1161の空間を拡大するために使用されてもよく、ウォータートレイ117の占有空間を増加するようにし、ウォータートレイ117内の設計とレイアウトに便利である。無論、他の幾つかの実施例において、環状の側壁1162は取付溝体1161に間隔をあけて設置されてもよく、環状の吹出口118を形成するようにし、これにより、送風範囲を拡大し、送風死角を減らし、360°の送風を本当に実現し、使用の快適さを向上させる。
【0093】
図18に示すように、環状の吹出口118は直線部1181と円弧部1182から構成され、または環状の吹出口118は直線部1181と斜角部から構成される。これにより、環状の吹出口118全体のラインがスムーズになり、直角接続部を有さないため、風抵抗を低下させ、風切り音を軽減し、ユーザの体験を改善することができる。
【0094】
ウォータートレイ117に受水タンク107と入風口109が形成され、受水タンク107は入風口109を取り囲み、受水タンク107は熱交換器204を取り付けるために使用され、これにより、受水タンク107は熱交換器204上の凝縮水を受けることができる。受水トレイ100上の入風口109と受水タンク107との間の風下面113に受水タンク107に連通される切り欠き溝121が形成され、受水タンク107内に熱交換器204を左右にリミットするリミット面123が設けられ、切り欠き溝121はリミット面123にずれて設置され、且つ切り欠き溝121は沈み込むように設計され、切り欠き溝121の受水トレイ100の軸線方向における表面はリミット面123の表面より低く、且つ切り欠き溝121は受水タンク107に連通されるため、入風は切り欠き溝121によって熱交換器204に直接接触することができるため、熱交換器204の有効風上面積を向上させる。切り欠き溝121は実際の状況に応じて複数設けられ、切り欠き溝121は様々な形状を有してもよく、切り欠き溝121の縁部が滑らかでスムーズであり、風抵抗と風切り音を低下させることができる。
【0095】
本開示のさらに幾つかの実施例は受水トレイ100を提供し、
図20と
図21に示すように、受水トレイ100はプラスチック製ウォータートレイ117と発泡フレーム116を備え、プラスチック製ウォータートレイ117は風上面112と風下面113を含み、プラスチック製ウォータートレイ117は風下面113に受水タンク107が形成される。発泡フレーム116はプラスチック製ウォータートレイ117に発泡して成形され、且つ風上面112に覆われる。本開示では、プラスチック製ウォータートレイ117を射出成形し、発泡フレーム116をプラスチック製ウォータートレイ117に発泡成形し、受水トレイ100の製造を完了することができる。取付部122はプラスチック製ウォータートレイ117に設けられ、且つプラスチック製ウォータートレイ117に一体に成形される。射出成形と発泡成形により受水トレイ100の製造を完了することによって、受水トレイ100の部品の数を減らすことができ、且つ取付部122をプラスチック製ウォータートレイ117に設け、成形前の物料の運転コストと材料コストを低減し、また、受水トレイ100は一次発泡成形により、生産効率を向上させ、生産エネルギーの消耗を低減し、一体に成形した構造は受水トレイ100の強度を向上させ、ブリスターモールドは材料が薄いため割れやすく、漏水の問題を解決し、受水トレイ100の防水性能を向上させる。
【0096】
幾つかの実施例において、
図20と
図21に示すように、発泡フレーム116は環状の側壁1162と取付溝体1161を備え、取付溝体1161は風上面112に覆われ、プラスチック製ウォータートレイ117はウォータートレイ117の側壁を含み、ウォータートレイ117の側壁の外周に接続リブ119が設けられ、接続リブ119はウォータートレイ117の側壁と環状の側壁1162に接続される。ウォータートレイ117の側壁の外周に接続リブ119が設けられ、接続リブ119はウォータートレイ117の側壁と環状の側壁1162との間に接続され、これにより、発泡フレーム116とウォータートレイ117を一体に接続し、発泡フレーム116とウォータートレイ117の側壁との接続強度を向上させる。
【0097】
具体的に、接続リブ119は環状の吹出口118に沿って間隔をあけて複数設けられ、且つ接続リブ119はウォータートレイ117の側壁と環状の側壁1162に垂直に接続され、接続リブ119が位置する平面はエアコン風の流れ方向に平行であり、これにより、接続リブ119の風上面積を減少し、風抵抗を低下させ、送風範囲を拡大する。
【0098】
図20に示すように、プラスチック製ウォータートレイであるウォータートレイ117の側壁の外周にさらに取付フレーム(図示せず)が設けられ、取付フレームに取付部122が設けられ、発泡フレーム116は取付フレームに覆われ、且つ取付部122は環状の側壁1162から突出し、取付部122は室内機200のケーシング上の吊り上げラグなどの接続部材に接続するために使用され、受水トレイ100を室内機200に固定するようにする。
【0099】
ウォータートレイ117の側壁は方形に囲んでおり、取付部122の数は4つであり、ウォータートレイ117の側壁の4つの隅に1つの取付部122をそれぞれ設置し、金属部品で取付部122に合わせることによって、受水トレイ100を室内機200に安定的に固定することができ、取付部122はウォータートレイ117に一体に射出成形される。接続リブ119はウォータートレイ117の側壁の4つの辺に設けられ、ウォータートレイ117に一体に射出成形され、環状の側壁1162とウォータートレイ117の側壁との接続強度を向上させるようにする。
【0100】
具体的に、
図20に示すように、取付部122は取付穴1221と位置決め柱(図示せず)を備え、取付部122は受水トレイ100を機体の部位に締め付けるために使用され、取付穴1221は取付部122に設計された金属部品の所定位置であり、金属部品は止めねじである。取付穴1221は金属部品を突き通した後に取付部122を室内機200に固定し、さらに受水トレイ100を室内機200に固定するために使用される。位置決め柱は取付部122を室内機200上に予め位置決めするために使用される。
【0101】
プラスチック製ウォータートレイ117に排水路105が形成され、排水路105は受水タンク107内の水溜まりを排出するために使用され、排水路105は排水栓106を取り付けるために使用される。排水路105の深さは4mm以上であり、排水栓106を、プラスチック製ウォータートレイ117の射出成形品上の排水路105に直接組み立てることができる。
【0102】
具体的に、プラスチック製ウォータートレイ117に凹溝1011が形成され、凹溝1011は受水タンク107に連通され、凹溝1011内に排水ポンプ103(
図8参照)を設置する。水溜まりの高さが排水ポンプ103のポンプ体1031より高く、排水ポンプ103の動作状態を満たすと、排水ポンプ103は揚水を行うことができ、徹底的に排水する目的を達成する。本開示の実施例における受水トレイ100に水溜まりがあり、特に水溜まりが小さい場合に、水溜まりが流入して凹溝1011内に溜まり、排水ポンプ103の動作状態をより満たしやすくなり、水溜まりが小さい場合に、排水ポンプ103は徹底的に排水する目的を達成することができ、さらに、水溜まり量と水溜まり時間を削減し、水溜まりによるカビと臭いを避け、受水トレイ100の水溜まりによる衛生問題を効果的に解決する。
【0103】
図20に示すように、凹溝1011は排水路105に間隔をあけて設置され、排水路105と凹溝1011を離間して設置することによって、受水トレイ100の厚さが同じ条件で、凹溝1011内に排水路105を設置する必要がないため、排水栓106の厚さを考慮する必要がなく、凹溝1011の深さがより深く、排水ポンプ103の揚水液面はより低くなりやすく、受水トレイ100の凝縮水をより効果的に吸引することができ、受水トレイ100に水が溜まりやすく、ひいては受水トレイ100の低温結露、カビ、錆による不純物の受水トレイ100への詰まり、及び熱交換器204の浸水による出力低下などの問題を引き起こしやすいのを回避する。同時に、凹溝1011と排水路105を離間して設置し、排水路105はパネルの遮られない位置に配置でき、パネルを取り外すことなく排水すること、排水栓106の故障判断及びメンテナンス作業に便利である。また、凹溝1011と排水路105を離間して設置するため、排水路105はシール深さを増加し、構造的にシールしやすく、排水栓106の位置が故障して漏水する可能性を減らす。
【0104】
本開示の幾つかの実施例は室内機200を提供し、上記いずれかの実施例における受水トレイ100を備える。室内機200はエアコン室内機、または冷却ファン室内機などの様々な冷房設備の室内機である。
【0105】
図22と
図23に示すように、幾つかの実施例において、室内機200は室内機筐体201と殺菌ケース102を備える。室内機筐体201内に対向するバックル構造202が設けられる。殺菌ケース102は室内機筐体201内に設けられ、且つ対向するバックル構造202の間に係止される。対向するバックル構造202は殺菌ケース102の反対側に設けられ、殺菌ケース102をバックル構造202内に入れ、対向するバックル構造202は背離方向に向かってわずかに変形し、殺菌ケース102の取付が完了した後、対向するバックル構造202が変形を回復して殺菌ケース102を固定し、殺菌ケース102の取付が便利である。
【0106】
殺菌ケース102は第1の方向に沿って対向して設置された2つの第1の側壁を含み、各バックル構造202はそのうちの一方の第1の側壁に係止される。対向するバックル構造202によって殺菌ケース102の2つの対向する第1の側壁に係止されることで、殺菌ケース102を安定的に固定することができ、構造が簡単で、取付が便利である。
【0107】
具体的に、バックル構造202が2つ設けられ、2つのバックル構造202は対向して設置され、無論、バックル構造202がより複数設けられてもよく、対向する両側に位置するバックル構造202の数は同じでも異なってもよい。
【0108】
幾つかの実施例において、
図23に示すように、バックル構造202は接続部2021と係止部2022を備え、接続部2021の一端は室内機筐体201に接続され、他端は係止部2022に設置され、2つのバックル構造202の係止部2022は2つの第1の側壁の頂部に係止される。これにより、殺菌ケース102が2つのバックル構造202の間に係止される場合、2つの係止部2022は殺菌ケース102の頂部に当接され、さらに殺菌ケース102を安定的に固定する役割を果たす。
【0109】
その他、2つの係止部2022の反対側は傾斜面として設置され、殺菌ケース102をガイドする作用を発揮し、殺菌ケース102が係止部2022に接触されてから、傾斜面から2つのバックル構造202の間にガイドするのに便利である。
【0110】
幾つかの実施例において、
図23に示すように、殺菌ケース102は2つの第1の側壁を接続する第2の側壁を含み、室内機筐体201内に位置決めピン203がさらに設けられ、位置決めピン203は第2の側壁に当接される。2つのバックル構造202は殺菌ケース102の2つの第1の側壁を固定するため、殺菌ケース102の一面での一直線方向における移動が制限され、位置決めピン203を第2の側壁に当接するように設置することによって、殺菌ケース102の他面での一直線方向における移動が位置決めピン203によって制限され、殺菌ケース102が安定的に固定される。且つ、位置決めピン203を1つのみ設置することができ、殺菌ケース102は位置決めピン203に対向する第2の側壁方向に移動することができ、バックル構造202からの取り出しを容易にするようにし、同時に、2つの第2の側壁の間の殺菌ケース102の長さが調整でき、2つのバックル構造202は1つの位置決めピン203と合わせて、より多くの仕様の殺菌ケース102を組み立てることができる。無論、位置決めピン203が2つ設けられてもよく、各位置決めピン203は1つの第2の側壁に当接され、殺菌ケース102はしっかりと固定されることができ、その脱落を防止する。
【0111】
他の幾つかの実施例において、殺菌ケース102に位置決めピン203が設けられ、室内機筐体201にさらに位置決め孔が設けられ、位置決めピンは位置決め孔に合わせて、殺菌ケース102を室内機筐体201に位置決めする。
【0112】
具体的に、位置決めピン203の形状は正方形状、円柱状等であってもよい。
【0113】
幾つかの実施例において、位置決めピン203の高さは殺菌ケース102の高さの1/3~2/3であり、これにより、位置決めピン203の高さが高過ぎず、殺菌ケース102を2つのバックル構造202の間に係止するのに便利であり、位置決めピン203の高さが低く過ぎず、殺菌ケース102を効果的にリミットする役割を果たすことができる。具体的に、位置決めピン203の高さは殺菌ケース102の高さの1/3、1/2または2/3等であってよく、ここで制限されない。
【0114】
図24に示すように、殺菌ケース102はトップカバー1023とチャンバ1024を備え、トップカバー1023はチャンバ1024にカバーされ、トップカバー1023とチャンバ1024との接続部に係止リブが設けられる。トップカバー1023をチャンバ1024にカバーし、押圧して付勢した後、トップカバー1023が係止リブ外に引っ掛けられ、係止リブはトップカバー1023とチャンバ1024との間の摩擦力を増加し、トップカバー1023とチャンバ1024との安定した接続を確保する。トップカバー1023とチャンバ1024を脱離する必要がある際に、トップカバー1023と係止リブを脱離させるための一定の力を印加する必要があり、これにより、トップカバー1023がチャンバ1024から脱離する。具体的に、係止リブはチャンバ1024の4つの側壁に設置されることができ、または1つまたはいくつかの側壁のみに設置されてもよく、係止リブは1つの長尺状であってもよいし、間隔をあけて設置された複数の点状、棒状の係止リブ構造であってもよい。
【0115】
幾つかの実施例において、トップカバー1023の頂部に外側フック部1026が設けられ、2つの外側フック部1026は、ユーザが殺菌ケース102のトップカバー1023への付勢に有利であり、ユーザが把持してトップカバー1023をチャンバ1024から脱離させるのに便利である。
【0116】
具体的に、殺菌ケース102は2つの第2の側壁を備え、第2の側壁は2つの第1の側壁に接続され、外側フック部1026は2つの第2の側壁の頂部に設けられる。
【0117】
説明する必要がある点として、殺菌ケース102内の有効成分は水溶性、または揮発性等であってもよい。殺菌ケース102内の水溶性の有効成分は水溜まりと接触して機能する必要がある。
【0118】
図24に示すように、殺菌ケース102にガイド穴1021が設けられ、ガイド穴1021は殺菌ケース102の側面と底面に設けられることができ、外側の水流が流入して有効成分と接触するために使用され、これにより、水溜まりと殺菌ケース102との効率よい接触に便利であり、またはガイド穴1021は殺菌ケース102内部の殺菌成分が外部に揮発するのに便利である。
【0119】
幾つかの実施例において、ガイド穴1021は殺菌ケース102の底壁から側壁に延び、ガイド穴1021の覆い範囲が広く、水溜まりと効果的に接触することができ、または有効殺菌成分を効果的に揮発し、これにより、殺菌ケース102内の有効成分は殺菌や異臭除去の役割を果たすことができる。
【0120】
殺菌ケース102の底壁と側壁との間は円弧接続であり、ガイド穴1021と水溜まりとの接触面積を増加し、水溜まりが円弧部から殺菌ケース102の底壁と側壁のガイド穴1021に流入するのに有利であり、これにより、殺菌ケース102内の有効成分は殺菌や異臭除去の役割を果たすことができる。且つ、殺菌ケース102の底壁と側壁との間は円弧接続であり、殺菌ケース102の2つのバックル構造202の間への係止に有利であり、殺菌ケース102の底部はバックル構造202を押し広げやすくなり、且つバックル構造202に損壊を与えにくい。
【0121】
幾つかの実施例において、
図1に示すように、室内機筐体201は受水トレイ100を備え、2つのバックル構造202は受水トレイ100に設けられ、殺菌ケース102は2つのバックル構造202(取付バックル1025)の間に固定され、受水トレイ100内に位置し、室内機200で発生する凝縮水は通常受水トレイ100に集まり、殺菌ケース102を受水トレイ100内に設けることで、殺菌ケース102と受水トレイ100内の水溜まりを十分に接触しやすくなり、殺菌や異臭除去の役割を効果的に果たすことができる。
【0122】
本開示の幾つかの実施例は室内機200を提供し、
図25と
図26に示すように、室内機200は受水トレイ100と熱交換器204を備え、受水トレイ100内に受水タンク107が形成され、熱交換器204は受水タンク107内に設けられる。弾性支持部材205は受水トレイ100と熱交換器204との間に敷設される。熱交換器204を受水トレイ100内に組み立てる場合、弾性支持部材205を受水トレイ100と熱交換器204との間に設置することによって、同一の仕様の受水トレイ100は異なる高さの弾性支持部材205を交換することによって、異なる高さの熱交換器204を支持する。これにより、熱交換器204の仕様の種類を減らし、型開きコストを削減し、組立効率を向上させる。
【0123】
また、弾性支持部材205は、支持作用に加えて、弾性を有する特性を利用して、エアコン風が熱交換器204と受水トレイ100の取付隙間から漏れないようにシールの役割を果たし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。
【0124】
幾つかの実施例において、弾性支持部材205はゴムまたはスポンジ等であり、ゴムまたはスポンジ等は優れた弾性を有し、効果的なシール作用を発揮し、エアコン風が熱交換器204と受水トレイ100の取付隙間から漏れないようにし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。弾性支持部材205は硬質材料と弾性材料の組合わせであってもよく、硬質材料はプラスチックまたは板金等であり、弾性材料はゴムまたはスポンジ等である。弾性材料は、受水トレイ100のうち蒸発器に向かう一側に位置する。
【0125】
幾つかの実施例において、弾性支持部材205は長尺状、または円条形等であり、または、他の不規則な棒形であってもよく、異なる高さの熱交換器204を支持することができ、熱交換器204との間に効果的なシールを形成すればよい。
【0126】
弾性支持部材205と熱交換器204との間の迅速かつ効率的な取り付けを容易にするために、弾性支持部材205の熱交換器204に向かう一端に係止溝(図示せず)が形成され、熱交換器204を係止溝内に係止することによって、熱交換器204を受水トレイ100に組み立てる場合に、熱交換器204を係止溝に位置合わせ、係止溝内に係止するだけで、熱交換器204の迅速な組立を実現し、便利で迅速である。
【0127】
幾つかの実施例において、弾性支持部材205の厚さは8mm以上である。これにより、弾性支持部材205は弾性支持部材205を安定的に支持することができ、且つ、この厚さ範囲内で、弾性支持部材205は十分なシールの作用を果たすこともできる。
【0128】
具体的に、弾性支持部材205の数は2層であり、2層の弾性支持部材205は積層して設置され、2層の弾性支持部材205の硬さが異なる。受水トレイ100側に当接される弾性支持部材205は支持作用を果たし、熱交換器204に当接される弾性支持部材205の厚さは5mm以上であり、十分なシール作用を発揮する。
【0129】
図26に示すように、熱交換器204と受水タンク107内の凝縮水を分離し、熱交換器204が受水タンク107内の凝縮水に浸かすのを避けるために、受水タンク107の底面にボス108が設けられ、ボス108は熱交換器204に対応して設置され、弾性支持部材205はボス108と熱交換器204との間に敷設され、ボス108は弾性支持部材205が受水タンク107内の凝縮水に接触するのをできるだけ回避することができ、弾性支持部材205のシール性能を確保する。その他、ボス108は弾性支持部材205に合わせて、熱交換器204が受水タンク107内の凝縮水に接触するのを効果的に確保し、熱交換器204を保護する役割を果たす。
【0130】
ボス108は受水タンク107の両側面にいずれも間隔をあけて設置され、これにより、ボス108が受水タンク107を占める空間は小さく、ボス108と受水タンク107の両側面との間にいずれも低い受水空間を形成することができ、熱交換器204の凝縮水を受けるのに有利である。
【0131】
ボス108は弾性支持部材205を効果的に支持する役割を果たすために、受水タンク107の幅方向に沿って、弾性支持部材205のサイズが前記ボス108のサイズより小さく、弾性支持部材205はボス108に十分に接触され、これにより、ボス108は弾性支持部材205を安定的に支持することができ、且つ弾性支持部材205は十分なシールする役割を果たすこともでき、エアコン風が熱交換器204と受水トレイ100の取付隙間から漏れるのを避ける。
【0132】
一部のエアコン風は受水タンク107を通り、ボス108に接触するため、風抵抗と風切り音を低下させるために、ボス108の頂部にボス面取りが形成され、エアコン風は滑らかな平面であるボス108の頂部と接触し、風抵抗が小さく、風切り音が低く、効果的に室内機200の全体的な性能を向上させ、ユーザの体験を改善する。
【0133】
本開示の幾つかの実施例は室内機200を提供し、
図27~
図29に示すように、室内機200は受水トレイ100、熱交換器204及び支持部材206を備え、受水トレイ100内に受水タンク107が形成され、熱交換器204は受水タンク107内に設けられ、支持部材206は支持板207とガイド板208を備え、支持板207はガイド板208よりも受水タンク107の底面から遠く、ガイド板208が受水タンク107内に設けられ、支持板207は熱交換器204を置くために使用される。
【0134】
これにより、室内機200のフッ素機と給水機が一般的に1つの内部機械プラットフォーム、即ち受水トレイ100を共有し、且つ両方の熱交換器204の形状と高さ要求が一致する際に、支持部材206の支持板207によってフッ素機の熱交換器204を受け、フッ素機には高さがより小さい熱交換器204を使用することができ、熱交換器204のコストを削減し、無駄を避ける。その他、支持板207はガイド板208よりも受水タンク107の底面から遠く、凝縮水は重力により支持板207に沿って流下し、且つガイド板208によってガイドされてから受水タンク107に集まり、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。
【0135】
従って、同一の内部機械プラットフォームに対して、支持部材206を組み立てるか、組み立てないか、及び異なる仕様の支持部材206を組み立てることによって、異なる高さの熱交換器204を兼ねて組み立てることができ、プラットフォーム材料の共通化、及びフッ素機の熱交換器204の小型化を実現し、アルミ箔と銅管の使用量を減らし、最終的に材料の共通化及びコストの削減を実現する。
【0136】
支持部材206の強度を向上させるために、
図28に示すように、支持部材206は支持板207の一側辺に接続される接続板209、及び支持板207の他の側辺に接続される第1のフランジング板210をさらに備え、ガイド板208の一側辺は接続板209に接続され、他の側辺に第2のフランジング板211が設けられる。ガイド板208は接続板209によって支持板207に接続され、ガイド板208と接続板209との間に大きな受水空間を形成することができる。第1のフランジング板210は支持板207の一側の側辺に接続され、接続板209は支持板207の他側の側辺に接続され、支持板207の強度を向上させ、支持板207の熱交換器204に対する支持安定性を向上させ、接続板209は受水タンク107の底面に当接でき、載置力を上げる役割を果たす。第2のフランジング板211はガイド板208の強度を向上させ、支持部材206全体の強度と支持安定性を向上させることができる。
【0137】
支持部材206は締まり嵌めにより受水タンク107に係止され、支持部材206と受水タンク107との締まり嵌めにより、支持部材206を受水タンク107内に安定的に係止することができる。且つ、第1のフランジング板210と第2のフランジング板211は受水タンク107の側面に当接され、第1のフランジング板210と第2のフランジング板211は支持板207と接続板209をリミットする作用を発揮し、支持部材206が受水タンク107の側面方向に垂直である安定性を確保し、支持部材206が受水タンク107に安定的に組み立てられるようにする。
【0138】
支持部材206を受水タンク107にさらに安定的に固定するために、
図28に示すように、支持部材206は係止板213をさらに備え、係止板213は支持板207に接続され、且つ接続板209に平行であり、接続板209と係止板213との間に係止溝が形成され、受水タンク107に係止して位置決めするために使用される。係止板213は支持板207の強度を向上させ、支持板207の熱交換器204に対する支持の安定性を向上させることができる一方で、係止板213と接続板209は係止溝を形成することができ、受水タンク107に係止して位置決めされ、他の固定素子を必要せずに、支持部材206と受水タンク107との安定した固定を実現することができる。具体的に、受水タンク107内に係止溝に対応する係止ブロックが設けられることができ、これにより、支持部材206が受水タンク107に置かれ、且つ係止溝と係止ブロックを係合し、第1のフランジング板210、第2のフランジング板211は受水タンク107の側面に当接され、支持部材206は受水タンク107に安定的に固定されることができる。
【0139】
幾つかの実施例において、ガイド板208は接続板209に接続され、且つ接続板209とガイド板208は段階構造を構成し、凝縮水が重力により接続板209に沿って流下し、ガイド板208によってガイドされてから受水タンク107に集まり、熱交換器204が運転中または待機中に水に浸かることを防止し、凝縮水の排出速度が速く、熱交換器204の熱交換効率に影響を与えない。接続板209とガイド板208は凝縮水をガイドする役割を果たし、且つガイド板208と接続板209との間に大きな受水空間を形成し、大量の凝縮水を受けて、凝縮水の溢れを避けるようにする。
【0140】
接続板209は斜めに設置され、凝縮水は重力により斜めに設置された接続板209に沿って流下し、ガイド板208によってガイドされてから受水タンク107内に集まる。
【0141】
支持部材206の強度を向上させ、熱交換器204を安定的に受けるために、支持部材206はプラスチック材料または板金材料から形成される。プラスチック材料または板金材料の支持部材206の強度は高く、支持部材206の支持の安定性を確保する。
【0142】
熱交換器204と支持部材206との間のシール性を向上させるために、幾つかの実施例において、
図30に示すように、室内機200は弾性クッション層212をさらに備える。弾性クッション層212は支持板207に設けられ、熱交換器204は弾性クッション層212に設けられる。弾性クッション層212はエアコン風が熱交換器204と支持部材206の取付隙間から漏れないようにし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。弾性クッション層212はゴムまたはスポンジ等であり、弾性クッション層212は支持板207の熱交換器204を支持する側の表面に貼り付けられることができ、ゴムまたはスポンジ等は優れた弾性を有し、効果的なシール作用を発揮することができ、エアコン風が熱交換器204と支持部材206の取付隙間から漏れないようにし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。
【0143】
熱交換器204と支持部材206との間のシール性を向上させるために、他の幾つかの実施例において、
図30に示すように、室内機200は弾性クッション層212をさらに備え、弾性クッション層212はエアコン風が熱交換器204と支持部材206の取付隙間から漏れないようにし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。弾性クッション層212は一部の受水タンク107に設けられ、一部の熱交換器204は弾性クッション層212に直接設けられる。
【0144】
具体的に、弾性クッション層212は単層であり、単層の弾性クッション層212の厚さは8mm以上、例えば8mm、10mmまたは12mm等である。これにより、弾性クッション層212は熱交換器204を安定的に支持することができ、且つ、この厚さ範囲内で、弾性クッション層212は十分なシールの役割を果たすことができる。
【0145】
または、弾性クッション層212の数は2層であり、2層の弾性クッション層212は積層して設置され、2層の弾性クッション層212の硬さが異なる。受水トレイ100側に当接される弾性クッション層212は支持作用を果たし、熱交換器204に当接される弾性クッション層212の厚さは5mm以上、例えば5mm、6mmまたは7mm等であり、十分なシール作用を発揮する。
【0146】
弾性クッション層212を設置して熱交換器204を支持することによって、支持作用を発揮すると同時に、良好なシール作用を発揮することもでき、エアコン風が熱交換器204と支持部材206の取付隙間から漏れないようにし、エアコン風がすべて熱交換器204を通り、その後、すべて吹出口から流出することを確保し、室内機200の熱交換効率を向上させる。
【0147】
本開示のさらに幾つかの実施例は接続装置、導風リングアセンブリ及びエアコンを提供し、以下、
図31~
図42を参照して本開示の幾つかの実施例による接続装置、導風リングアセンブリ及びエアコンを説明する。
【0148】
図31、
図32、
図33、
図34、
図35、
図36、
図37及び
図38に示すように、本開示は接続装置32を提供し、本体3206とロック部3104を備え、本体3206の一端に接続孔3106が設けられ、ロック部3104は本体3206の一端に嵌め込まれ、且つ接続孔3106の円周方向において、ロック部3104は本体3206の少なくとも一部の側壁に当接される。
【0149】
本開示による接続装置32は、本体3206とロック部3104を備え、本体3206の一端に、接続部材に接続するための接続孔3106を設置することによって、接続装置32の接続作用を実現し、具体的に、接続部材は接続孔3106内に挿設することができ、これにより、接続部材の外壁によって接続孔3106の内壁に接続され、接続部材の外壁はピン、バックル、締まり嵌めまたは螺合等の方式によって接続孔3106の内壁に接続することができる。
【0150】
接続装置32はロック部3104をさらに備え、ロック部3104は本体3206の一端に嵌め込まれ、且つ接続孔3106の円周方向において、ロック部3104は本体の少なくとも一部の側壁に当接され、つまり、接続孔3106の円周方向において、ロック部3104は全面的に本体3206の外壁を包むことができ、接続部材の径方向の強度を強化する効果を達成する。具体的に、ロック部3104は本体3206の少なくとも一部の側壁に当接されるため、ロック部3104と本体3206がより緊密に接続されることができ、接続孔3106が力を受ける場合、ロック部3104が本体3206に緊密に接続しないので移動し、ロック部3104が接続孔3106を固定する作用を失うのを防止し、これにより、本体3206が接続孔3106の径方向において耐えられる圧力を効果的に増加し、接続部材が接続孔3106に接続される過程において接続孔3106の孔壁に割れる現象を回避し、接続装置32の強度を確保する。
【0151】
具体的に、接続部材を第1の端の接続孔3106に取り付ける過程において、接続部材が接続孔3106の内部で接続孔3106の内壁に圧力を印加し、即ち接続孔3106の内部で本体3206に径方向に圧力を印加し、本体3206の接続部材が接続孔3106の内壁に印加される径方向圧力は本体3206が耐えられる最大径方向の圧力を超える場合、接続孔3106の孔壁に割れが発生し、これにより、接続装置32が損壊され、接続作用を実現することができなく、ロック部3104を本体3206の一端に嵌め込むことによって、接続部材が接続孔3106に接続される過程では、ロック部3104は本体3206に当たることができ、本体3206の過度な変形による割れを回避し、本体3206の耐圧能力を向上させ、これによって本体3206の径方向構造の強度を向上させ、接続装置32の強度を確保する。
【0152】
本開示による接続装置32は、本体3206に接続孔3106を設置することによって、接続装置32は本体3206上の接続孔3106によって接続部材に接続することができ、接続装置32の接続作用を実現する。ロック部3104を本体3206の一端に嵌め込んで、接続孔3106の円周方向において本体3206の側壁に当接することによって、接続部材が接続孔3106に接続される過程では、ロック部3104は本体3206に当たることができ、本体3206の過度な変形による割れを回避し、本体3206の耐圧能力を向上させ、これによって本体3206の径方向構造の強度を向上させ、本体3206が過度な径方向圧力を受ける際に径方向に割れる現象を回避し、接続装置32の強度を確保する。
【0153】
図32、
図34、
図36及び
図38に示すように、ロック部3104にカウンターボアが設けられ、カウンターボアは本体3206の一端に嵌め込まれ、本体3206の側壁はカウンターボアの孔壁に当接される。
【0154】
ロック部3104にカウンターボアが設けられるため、本体3206の一端をカウンターボアに嵌め込むことができ、本体3206とロック部3104との間の接続過程はより簡単であり、且つ、カウンターボアの内壁は本体3206の側壁に当接することができるため、接続孔3106の円周方向において、ロック部3104は本体3206の側壁に当接できるのを確保し、さらに、ロック部3104の接続孔3106の円周方向におけるロック作用を確保し、接続孔3106が接続部材に接続される過程で過度な径方向圧力を受けることによる割れが発生しないようにする。
【0155】
カウンターボアの深さを接続孔3106の深さと同様に設置してもよく、ロック部3104が本体3206に嵌め込まれる場合、本体3206の一端はカウンターボアの底壁に当接されるため、接続孔3106の軸方向において、カウンターボアの内壁は接続孔3106が位置する範囲を完全に覆うのを確保し、さらに軸方向における接続孔3106の任意の深さにもかかわらず、ロック部3104によって径方向の耐圧力を向上させることができ、割れを避ける。
【0156】
接続孔3106は、本体3206の一端と他端との間を貫通するように設置してもよく、これにより、接続孔3106は実際の需要に応じて異なる仕様の接続部材に接続することができ、接続部材を選択する柔軟性を向上させ、これにより、接続装置32が異なる場合の接続需要を満たし、接続装置32の汎用性を向上させるようにする。カウンターボアの深さを本体3206の一端から他端までの長さと同様に設置することができ、接続孔3106の軸方向において、カウンターボアの内壁は接続孔3106が位置する範囲を完全に覆うのを確保し、さらに軸方向における接続孔3106の任意の深さにもかかわらず、ロック部3104によって径方向の耐圧力を向上させることができ、割れを避ける。
【0157】
上記いずれかの実施例において、
図32、
図34、
図36及び
図38に示すように、ロック部3104に逃げ穴3208がさらに設けられ、逃げ穴3208はカウンターボアの底壁を貫通する。
【0158】
ロック部3104に逃げ穴3208が設けられてもよく、逃げ穴3208は接続孔3106が接続部材に接続される過程で接続部材を避けるために使用され、ロック部3104が接続部材に干渉して、接続部材と接続孔3106をスムーズに接続することができないのを回避する。具体的に、逃げ穴3208がカウンターボアの底壁に設けられてカウンターボアの底壁を貫通し、接続部材が接続孔3106に接続される過程では、まず、ロック部3104を本体3206の一端に嵌め込むことで、本体3206の一端とカウンターボアの底壁を当接させ、このとき、逃げ穴3208は本体3206上の接続孔3106に向かい合い、接続部材は逃げ穴3208を通して本体3206の一端に到達することができ、これにより、接続孔3106に接続され、接続部材による他の装置と本体3206の接続を実現する。
【0159】
具体的に、逃げ穴3208の直径は接続孔3106の直径より大きいため、逃げ穴3208は接続部材を予め位置決めする役割を果たすこともでき、接続部材と接続孔3106との間の接続に便利であり、さらに組立効率を向上させる。本体3206の一端の端面面積の大きさに応じて、逃げ穴3208の直径の大きさを設置することができ、本体3206の一端の端面を十分に利用することで、逃げ穴3208の予め位置決め作用を確保し、さらにユーザの操作に便利である。無論、逃げ穴3208の直径と接続孔3106の直径との差は、予め設定された値より小さくすべきであり、これにより、逃げ穴3208が大きすぎたり、接続孔3106が小さすぎたりして、逃げ穴3208の予め位置決め作用が明らかではないのを回避する。
【0160】
具体的に、逃げ穴3208の内壁は逃げ穴3208の中心に向かって傾斜する傾斜面に設置されてもよく、これにより、逃げ穴3208の内壁は略漏斗の形状になり、接続部材は逃げ穴3208の傾斜した側壁に沿って接続孔3106の開口に摺動することができ、これにより、ガイド接続部が接続孔3106に固定して取り付けられ、逃げ穴3208のガイド作用をさらに強化し、取付の利便性を増加し、さらにユーザの操作に便利であり、接続装置32の組立効率を向上させる。
【0161】
逃げ穴3208は接続孔3106に同軸に設置される。
【0162】
具体的に、逃げ穴3208と接続孔3106は同軸に設置され、即ち逃げ穴3208と接続孔3106の円心を重り合わせ、これにより、接続部材は逃げ穴3208によって接続孔3106に容易に接続することができ、さらにユーザの操作に便利であり、接続装置32の使用の利便性を向上させる。
【0163】
上記いずれかの実施例において、
図31~
図38に示すように、本体3206は、ベース3202と突出柱3204を備え、突出柱3204の一端に接続孔3106が開けられ、突出柱3204の他端はベース3202に接続され、カウンターボアは突出柱3204に嵌め込まれる。
【0164】
本体3206はベース3202と突出柱3204を備えることができ、ベース3202は他の部材に接続するために使用されるため、接続装置32と他の部材との間の接続時の接続強度を確保し、具体的に、ベース3202の面積は突出柱3204の面積より大きく設置されることができ、これにより、接続装置32と他の部材との間の接続面積を増加し、接続強度を確保する。突出柱3204の設置により、接続孔3106の円周方向における占有空間を減少することができ、接続装置32の小型化設計に有利であり、接続装置32の配置に便利であり、接続装置32の汎用性を向上させる。
【0165】
具体的に、ベース3202と突出柱3204は一体成形構造として設置されてもよく、ベース3202と突出柱3204を一体成形構造に設置することによって、ベース3202と突出柱3204との間に隙間がなく、さらにベース3202と突出柱3204との間の構造安定性を最大限に確保し、本体3206の構造強度を強化する。
【0166】
具体的に、本体3206は金属材料から形成されてもよく、鋳造によって製作することができ、ベース3202と突出柱3204の一体成形設計を実現する。本体3206はプラスチック材料から形成されてもよく、射出成形によって製作することができ、ベース3202と突出柱3204との一体成形設計を実現する。
【0167】
突出柱3204の外壁とカウンターボアの内壁は締まり嵌めである。
【0168】
具体的に、突出柱3204の外壁とカウンターボアの内壁との間の締まり嵌めにより、カウンターボアの内壁と突出柱3204の外壁をより緊密に接続させ、カウンターボアの内壁が突出柱3204の外壁に作用する径方向圧力を増加し、さらに、突出柱3204に耐えられる接続孔3106の内部からの径方向圧力を向上させ、接続孔3106が接続部材に接続される過程で過度な径方向圧力を受けることによる割れが発生しないようにする。
【0169】
上記いずれかの実施例において、
図31、
図35及び
図37に示すように、突出柱3204がベース3202に近い方向に沿って、突出柱3204の外壁は接続孔3106から遠い方向に傾斜し、カウンターボアの形状は突出柱3204の形状に適合する。
【0170】
突出柱3204の外壁は傾斜面であり、接続孔3106から遠い方向に傾斜し、即ち突出柱3204がベース3202に接続される部分の横断面積が他端の横断面積より大きいため、突出柱3204とベース3202がより安定的に接続され、突出柱3204とベース3202との間の構造安定性を確保し、さらに本体3206の構造強度を強化する。
【0171】
カウンターボアの形状を突出柱3204の形状に適合するように設置することによって、ロック部3104が突出柱3204に嵌め込まれる場合、カウンターボアの内壁は完全に突出柱3204の外壁に当接されることができ、これにより、接続孔3106の円周方向における各位置の突出柱3204がロック部3104によってロックされることができ、これにより接続部材に接続される過程で突出柱3204の任意の部位にも割れが発生しないようにする。
【0172】
突出柱3204は多角形の突出柱または錐形の突出柱を含む。
【0173】
具体的に、突出柱3204は多角形の突出柱を含むことができ、突出柱3204を多角形に設置することによって、ロック部3104が突出柱3204に嵌め込まれる場合、ロック部3104が突出柱3204に対して回転することを防止でき、さらにカウンターボアの内壁と突出柱3204の外壁との摩擦を避け、カウンターボアの内壁と突出柱3204の外壁との間の接続の緊密さを確保し、さらにロック部3104の突出柱3204に対するロック作用を確保し、突出柱3204の割れを防止する。
【0174】
具体的に、多角形の突出柱の側壁は傾斜して設置されてもよく、突出柱3204がベース3202に接続される部分の横断面積が頂部の横断面積より大きいのを確保し、さらに突出柱3204とベース3202との間の接続の緊密さを確保する。
【0175】
具体的に、突出柱3204の形状は円柱形または円錐形に設置されてもよく、突出柱3204の加工難易度を下げ、接続装置32の加工効率を向上させる。
【0176】
具体的に、突出柱3204の形状は実際な取付需要に応じて、十字形の突出柱または他の形状に設置してもよい。
【0177】
上記いずれかの実施例において、接続装置32は接続部材をさらに備え、接続部材は逃げ穴3208を突き通して接続孔3106に接続される。
【0178】
接続装置32は接続部材をさらに備えてもよく、接続部材が逃げ穴3208を突き通して接続孔3106に接続されるため、接続装置32の接続作用を実現する。具体的に、接続部材は接続孔3106内に挿設されることができるため、接続部材の外壁によって接続孔3106の内壁に接続され、接続部材の外壁はピン、バックル、締まり嵌めまたは螺合等の方式によって接続孔3106の内壁に接続されることができる。
【0179】
接続孔3106に雌ねじが設けられ、接続部材に雌ねじに適合する雄ねじが設けられる。
【0180】
具体的に、該技術的解決手段において、接続部材は接続孔3106に螺合の方式によって接続されることができ、具体的に、在続孔3106の内壁に雌ねじを設置し、且つ接続部材の外壁に雌ねじに適合する雄ねじを設置し、接続部材を締めることによって、接続部材の外壁の雄ねじと接続孔3106の内壁の雌ねじを接続することができ、接続孔3106と接続部材の螺合取付を実現し、取付構造がより簡単であり、取付過程がより容易である。
【0181】
接続部材は接続孔3106に螺合の方式によって接続されることに加えて、接続孔3106の内壁の雌ねじで覆われる範囲内で、接続部材による径方向の圧力を受けるため、カウンターボアの深さを接続孔3106の雌ねじの長さ以上に設置すべきであり、突出柱3204の外壁に位置するロック部3104が雌ねじを覆うことができるのを確保でき、さらに、ロック部3104は接続部材が接続孔3106の内壁に対する径方向力に効果的に抵抗することができ、本体3206の径方向の強度を効果的に強化することができる。
【0182】
接続孔3106は本体3206の第1の端と第2の端との間を貫通するように設置されてもよく、且つ、接続孔3106内の雌ねじは接続孔3106の第1の端から第2の端に延び、即ち接続孔3106内の雌ねじは接続孔3106の内壁全体を覆い、これにより、接続部材と接続孔3106との間の接続強度を確保することができ、接続装置32が異なる動作状態で異なる接続強度の需要を満たすようにする。それに対応して、ロック部3104は本体3206の側壁に完全に嵌め込まれることができるため、接続孔3106の内壁上の任意の部分で、ロック部3104は接続部材が接続孔3106の内壁に対する径方向力を効果的に抵抗し、本体3206の径方向強度を効果的に強化することができる。
【0183】
接続部材はネジを備え、ネジのナットは接続孔3106の縁部に当接される。
【0184】
具体的に、接続部材はネジであってもよく、ネジの雄ねじと接続孔3106内の雌ねじの合わせ接続により、接続部材と接続孔3106との間の螺合を実現し、取付を簡素化し、接続部材をネジとして設置することによって、接続部材のコストを効果的に削減することができ、また、ネジが損壊した後に交換が容易になり、後続のメンテナンスが容易になる。ネジのねじ棒は完全に接続孔3106に挿入することができ、ねじ棒上の雄ねじと接続孔3106内の雌ねじを完全に接続するのを確保し、接続部材と接続孔3106の接続強度を確保することができる一方で、ネジのねじキャップが接続孔3106に当たり、さらにねじ棒の雄ねじと接続孔3106の雌ねじを固定接続する信頼性を向上させる。
【0185】
具体的に、ネジは、必要に応じて異なる仕様を選択して、異なる長さのネジで固定して取り付けることができ、ねじ棒の長さは接続孔3106の深さより小さくしてよく、ネジを接続孔3106内に完全に取り付けるのを確保し、ナットが接続孔3106の縁部に互いに密着することができ、ネジによる固定効果を確保する。接続孔3106が本体3206の一端と他端を貫通することに加えて、ねじ棒の長さを本体3206の長さよりも長くして、ねじ棒上のねじ山が接続孔3106内の雌ねじの全体に接続できるようにし、さらに接続部材と接続孔3106との間の接続強度を向上させる。
【0186】
本開示の第2の態様によれば、
図39、
図40、
図41及び
図42に示すように、導風リングアセンブリ31を更に提供し、上記実施例のいずれか1項に記載の接続装置32を備える。
【0187】
本開示による導風リングアセンブリ31は、上記技術的解決手段のいずれか1項に記載の接続装置32を備えるため、該接続装置32の全部の有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0188】
導風リングアセンブリ31は、ロック部3104が設けられる導風リング3100と、本体3206が設けられる受水トレイ3102と、を備える。さらに幾つかの実施例における受水トレイ3102には上記いずれかの実施例における受水トレイ100を採用することができる。
【0189】
具体的に、導風リング3100にロック部3104を設置し、受水トレイ3102に本体3206を設置することによって、導風リング3100を受水トレイ3102に接続する際に、導風リング3100上のロック部3104を受水トレイ3102上の本体3206の一端に嵌め込むことができ、これにより、導風リング3100が受水トレイ3102に接続される過程で、ロック部3104は本体3206の側壁に当たることができ、本体3206の過度な変形による割れを避け、本体3206の耐圧能力を向上させ、これによって本体3206の径方向構造強度を向上させ、接続過程における接続装置32の強度を確保し、接続故障を避ける。
【0190】
接続装置32の数は複数である。
【0191】
具体的に、複数の接続装置32の設置により、導風リング3100と受水トレイ3102の異なる位置で導風リング3100と受水トレイ3102を接続することができ、これにより、導風リング3100と受水トレイ3102との間の相互作用力が均一に分布し、さらに導風リング3100と受水トレイ3102との間の接続の安定性を向上させる。
【0192】
本開示の第3の態様によれば、エアコンを更に提供し、上記実施例のいずれか1項に記載の接続装置32、または上記実施例のいずれか1項に記載の導風リングアセンブリ31を備える。
【0193】
本開示によるエアコンは、上記実施例のいずれか1項に記載の接続装置32、または上記実施例のいずれか1項に記載の導風リングアセンブリ31を備えるため、該接続装置32または該導風リングアセンブリ31の全部の有益な効果を有し、ここで繰り返して説明しない。
【0194】
本開示のさらに幾つかの実施例はバッフルアセンブリを提供する。以下、図面43~49を参照して本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100を説明する。
図43~
図49に示すように、本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100は第1のバッフル41、第2のバッフル42、第1のシール板43及び第2のシール板44を備える。
【0195】
第1のシール板43と第2のシール板44はいずれも第1のバッフル41と第2のバッフル42との間に位置する。第1のシール板43の一端は第1のバッフル41に接続され、第1のシール板43の他端は第2のバッフル42に接続される。つまり、第1のバッフル41と第2のバッフル42は第1のシール板43によって接続され、例えば、第1のシール板43の左端部は第1のバッフル41に接続され、第1のシール板43の右端部は第2のバッフル42に接続され、左右方向を図に示す。
【0196】
第1のシール板43は第2のシール板44に接続され、第1のシール板43の一部と第2のシール板44の一部との間に取付穴45が画定される。取付穴45は排水部材の銅管を取り付けるために使用される。バッフルの一部とシール板により取付穴45が画定される場合と比べて、第1のバッフル41と第2のバッフル42を第1のシール板43によって接続することによって、シール板(取付穴45)での部材の柔軟性を向上させることができ、排水部材の部品をメンテナンス、交換する必要がある場合、または排水部材に接続されるシール板が変形する場合、第1のシール板43または第2のシール板44を交換すればよく、第1のシール板43と第2のシール板44との着脱は第1のバッフル41と第2のバッフル42に影響を与えなく、バッフルアセンブリ4100の着脱の利便性を向上させる。
【0197】
したがって、本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100は交換、メンテナンスが容易である利点を有する。
【0198】
幾つかの実施例において、第1のシール板43と第2のシール板44の少なくとも一部は、第1のバッフル41の高さ方向において対向して配置され、且つ第1のシール板43のうち第1のバッフル41の高さ方向における第2のシール板44に近い一側と、第2のシール板44のうち第1のバッフル41の高さ方向における第1のシール板43に近い一側と、の間に取付穴45が形成される。理解を容易にするために、以下、第1のバッフル41の高さ方向を上下方向として具体的に説明し、上下方向を図に示す。例えば、第1のバッフル41と第2のバッフル42の高さ方向はいずれも上下方向であり、第1のシール板43と第2のシール板44の少なくとも一部は上下方向において対向して設置され、第2のシール板44は第1のシール板43の少なくとも一部の上方に位置する。第1のシール板43の該少なくとも一部の上側と第2のシール板44の下側により取付穴45を構成する。第2のシール板44の左端部は第1のバッフル41に接続され、第2のシール板44の右端部は第1のシール板43に接続される。
【0199】
幾つかの実施例において、第2のシール板44にさらに配線孔442が設けられ、配線孔442にパイプラインを取り付けることができる。
【0200】
図46~
図49に示すように、幾つかの実施例において、第1のシール板43は第1の板体431と第2の板体432を備える。
【0201】
第1の板体431の厚さ方向は第2のシール板44の厚さ方向に平行であるため、第1のシール板43と第2のシール板44の接続が容易になり、且つ第1のシール板43の一部と第1の板体431の一部との間に取付穴45が画定されるのに便利である。取付穴45の数は複数であってもよい。第1の板体431にさらに排水貫通孔を有し、排水貫通孔4314は排水接続管の取り付けを容易にする。例えば、第1のシール板43の下辺縁の一部は第1の板体431の上辺縁の一部分との間に2つの取付穴45が画定される。
【0202】
第1の板体431の厚さ方向と第2の板体432の厚さ方向は角度をなすことによって、第1のバッフル41の厚さ方向が第2のバッフル42の厚さ方向と異なる場合に、第1の板体431は第1のバッフル41に接続され、第2の板体432は第2のバッフル42に接続され、第1のバッフル41と第2のバッフル42は第1のシール板43によって接続されるのに便利である。
【0203】
図46~
図49に示すように、幾つかの実施例において、第1のシール板43と第2のシール板44のうちの一方にスロット4313が設けられ、第1のシール板43と第2のシール板44のうちの他方に挿入部441が設けられ、挿入部441はスロット4313内に嵌合される。具体的に、挿入部441をスロット4313内に挿入することによって、第1のシール板43と第2のシール板44を接続する際に第2のシール板44を位置決めするのに便利であり、これにより、第1のシール板43と第2のシール板44の接続時の接続難易度と接続時間を低下させる。
【0204】
幾つかの実施例において、第2のシール板44に挿入部441が設けられ、第1の板体431にスロット4313が設けられ、スロット4313の開口は第1のシール板43に向かう。具体的に、挿入部441は挿入板であり、第1の板体431上の一部を第2のシール板44の厚さ方向に沿って外へ引っ張ってスロット4313を構成し、挿入板をスロット4313内に挿入して第2のシール板44を位置決めする。挿入部441とスロット4313の両方とも複数設置してもよい。例えば、第2のシール板44の下端部に左右方向に間隔をあけて設置された2つの挿入部441が設けられ、第1の板体431上の一部を前へ引っ張って左右方向に間隔をあけて設置された2つのスロット4313を構成し、スロット4313の開口が上側に向かう。前後方向を図に示す。
【0205】
幾つかの実施例において、第1のシール板43は第1のシール板フランジングを更に有し、第1のシール板フランジングは第1のシール板43に互いに密着し、取付穴45の壁面に接続される。第1のシール板フランジングは第1のシール板43の取付穴45に近い構造強度を向上させることができ、これにより、第1のシール板43の取付穴45に近い部分が変形しにくい。例えば、第1のシール板フランジングは第1のシール板43の上辺縁に接続され、第1のシール板フランジングは前後方向において第1のシール板43に互いに密着し、第1のシール板フランジングは第1のシール板43の後側に位置する。
【0206】
第2のシール板44は第2のシール板フランジングを更に有し、第2のシール板フランジングは第2のシール板44に互いに密着し、取付穴45の壁面に接続される。第2のシール板フランジングは第2のシール板44の取付穴45に近い構造強度を向上させることができ、これにより、第2のシール板44の取付穴45に近い部分が変形しにくい。例えば、第2のシール板フランジングは第2のシール板44の下辺縁に接続され、第2のシール板フランジングは前後方向において第2のシール板44に互いに密着し、第2のシール板フランジングは第2のシール板44の後側に位置する。
【0207】
幾つかの実施例において、第1のシール板43の厚さは第1のバッフル41の厚さ以上であり、及び/又は、第1のシール板43の厚さは第2のバッフル42の厚さ以上である。第1のシール板43の厚さは第1のバッフル41以上であり、及び/又は、第1のシール板43の厚さは第2のバッフル42の厚さ以上であるのは、a.第1のシール板43の厚さが第1のバッフル41の厚さ以上であること、b.第1のシール板43の厚さが第2のバッフル42の厚さ以上であること、c.第1のシール板43の厚さが第1のバッフル41と第2のバッフル42の厚さ以上であること、を含む。第1のシール板43の厚さが大きいと、第1のシール板43の構造強度を向上させ、第2のシール板44との接合強度を向上させることができる。
【0208】
幾つかの実施例において、第1のシール板43の厚さは0.4mm~4mmである。第1のバッフル41の厚さと第2のバッフル42の厚さは0.35mm~1.2mmである。例えば、第1のシール板43の厚さは0.8mmであり、第2のシール板44の厚さは0.4mmであり、第1のバッフル41の厚さと第2のバッフル42の厚さはいずれも0.4mmである。
【0209】
図46~
図49に示すように、幾つかの実施例において、第1のシール板43は第1の接続縁部4311、第2の接続縁部4321、第1の折り曲げ部4312及び第2の折り曲げ部4323をさらに備える。
【0210】
第1の接続縁部4311、第1の折り曲げ部4312、第1の板体431、第2の板体432、第2の折り曲げ部4323及び第2の接続縁部4321は順次接続され、第1の接続縁部4311は第1のバッフル41に接続され、第2の接続縁部4321は第2のバッフル42に接続され、これにより、第1のバッフル41と第2のバッフル42が第1のシール板43によって接続される。例えば、第1の接続縁部4311、第1の折り曲げ部4312、第1の板体431、第2の板体432、第2の折り曲げ部4323及び第2の接続縁部4321は左から右に順次接続される。
【0211】
第1の折り曲げ部4312は第1の接続縁部4311の厚さ方向において第1の予め設定されたサイズを有するため、第1の接続縁部4311と第1の板体431は第1の接続縁部4311の厚さ方向において第1の予め設定されたサイズだけずれ、これにより、第1の板体431の外表面が第1のバッフル41の外表面に面一し、且つ第1の接続縁部4311が第1のバッフル41の接続縁部に容易に接続するようにする。
【0212】
第2の折り曲げ部4323は第2の接続縁部4321の厚さ方向において第2の予め設定されたサイズを有するため、第2の接続縁部4321と第2の板体432は第2の接続縁部4321の厚さ方向において第2の予め設定されたサイズだけすれ、これにより、第2の板体432の外表面が第2のバッフル42の外表面に面一し、且つ第2の接続縁部4321が第2のバッフル42の接続縁部に容易に接続するようにする。例えば、第1の折り曲げ部4312は前後方向において第1の予め設定されたサイズを有する。
【0213】
本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100は第1の締め付け部材471と第2の締め付け部材472をさらに備える。第1のバッフル41は第1の基体411と第1のフランジングをさらに備え、第1のフランジングは第1の基体411に互いに密着し、第1の基体411の一端に接続される。第1のバッフル41は第1の締め付け穴と第2の締め付け穴を更に有し、第1の締め付け穴と第2の締め付け穴の両方とも第1のフランジングと第1の基体411を貫通し、第1の締め付け部材471は第1の締め付け穴を貫通して第1のシール板43に接続され、第2の締め付け部材472は第2の締め付け穴を貫通して第2のシール板44に接続される。第1のフランジングは第1のバッフル41と、第1のシール板43及び第2のシール板44との接続部での厚さを向上させることができ、これにより、第1のバッフル41の構造強度を向上させる。例えば、第1のフランジングは第1の基体411の右端に接続され、第1の基体411の後側に位置し、第1の締め付け穴は第2の締め付け穴の下方に位置する。
【0214】
本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100は第3の締め付け部材473をさらに備える。第2のバッフル42は第2の基体421と第2のフランジングをさらに備え、第2のフランジングは第2の基体421に互いに密着し、第2の基体421の一端に接続される。第2のバッフル42は第3の締め付け穴を更に有し、第3の締め付け穴は第2のフランジングと第2の基体421を貫通し、第3の締め付け穴を貫通した第3の締め付け部材473は第1のシール板43に接続される。第2のフランジングは第2のバッフル42と第1のシール板43との接続部での厚さを向上させることができ、これにより、第2のバッフル42の構造強度を向上させる。例えば、第2のフランジングは第2の基体421の左端に接続され、第2のフランジングは第2の基体421の後側に位置する。
【0215】
本開示は、本開示の実施例によるバッフルアセンブリ4100を備えるエアコン室内機を更に提供する。
【0216】
したがって、本開示の実施例によるエアコン室内機はバッフルアセンブリ4100の交換、メンテナンスが容易である利点を有する。
【0217】
本開示の実施例によるエアコン室内機はシャーシ46をさらに備える。
【0218】
バッフルアセンブリ4100はシャーシ46に取り付けられ、受水トレイはバッフルアセンブリ4100のうちシャーシ46から遠い一側に設けられ、受水トレイには上記いずれかの実施例における受水トレイを採用することができる。第1のシール板43とシャーシ46のうちの一方に挿入バックル433が設けられ、第1のシール板43とシャーシのうちの他方に挿通孔が設けられ、挿入バックル433は挿通孔内に嵌合されることで、第1のシール板43をシャーシ46に容易に取り付ける。具体的に、挿入バックル433は板状であり、挿入バックル433は第1の接続縁部4311と第2の接続縁部4321に設けられる。
【0219】
本開示のさらに幾つかの実施例は室内機を提供し、以下、
図50~
図59を参照して本開示の実施例のエアコン室内機510を説明する。
【0220】
図52~
図55に示すように、本開示の実施例によるエアコン室内機510はケーシングアセンブリと受水トレイ52を備える。受水トレイ52には上記いずれかの実施例における受水トレイを採用することができる。
【0221】
図52~
図55に示すように、ケーシングアセンブリはケーシングと吊り上げラグ53を備え、ケーシングは側板51を含み、
図50と
図51に示すように、吊り上げラグ53は吊り上げラグフック531と吊り上げラグ支持ラグ532を含み、
図56~
図59に示すように、受水トレイ52は受水トレイ支持ラグ521を含む。吊り上げラグ支持ラグ532は順次接続された受水トレイ接続部5321と側板接続部5322を含む。吊り上げラグフック531は受水トレイ接続部5321に接続され、受水トレイ支持ラグ521は受水トレイ接続部5321に接続され、側板51は側板接続部5322に接続され、吊り上げラグフック531は吊り上げラグ支持ラグ532に一体成形される。
【0222】
関連技術において、
図60に示すように、吊り上げラグ530の吊り上げラグフック5301は吊り上げラグ支持ラグ5302に掛け渡され、吊り上げラグフック5301と吊り上げラグ支持ラグ5302との確実な接続を確保するために、吊り上げラグフック5301に長い吊り上げラグカンチレバー5303を設置する必要がある。吊り上げラグフック5301は吊り上げラグカンチレバー5303によって吊り上げラグ支持ラグ5302に接続され、受水トレイの受水トレイ支持ラグ540は吊り上げラグ支持ラグ5302に接続される。吊り上げラグフック5301上の長い吊り上げラグカンチレバー5303によって吊り上げラグ530の全体強度が悪く、且つ受力すると変形しやすく、エアコン室内機の性能に影響を及ぼす。
【0223】
本開示の実施例によるエアコン室内機510の吊り上げラグフック531は吊り上げラグ支持ラグ532に一体成形されるため、吊り上げラグ53の全体強度が良く、受力すると変形しにくい。なお、関連技術と比べて、吊り上げラグカンチレバーの長さを長くすることによって吊り上げラグの全体強度を向上させる必要がなく、吊り上げラグフック531と吊り上げラグ支持ラグ532との間のカンチレバーを短く設置することができ、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、吊り上げラグ53の受力による変形を回避し、エアコン室内機の組立信頼性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0224】
したがって、本開示の実施例によるエアコン室内機は信頼性が良いなどの利点を有する。
【0225】
選択可能に、エアコン室内機510は天井機械である。
【0226】
選択可能に、吊り上げラグ53はブーム接続部5323を備え、ブーム接続部5323は側板接続部5322に接続され、ブーム接続部5323は側板接続部5322の一側に位置し、受水トレイ接続部5321は側板接続部5322の反対する他側に位置する。ブーム接続部5323は天井機械のブームに接続するために使用され、エアコン室内機510の吊り上げと取り付けを実現するようにする。
【0227】
幾つかの実施例において、側板接続部5322と側板51のうちの一方に第1の位置決め突起が設けられ、側板接続部5322と側板51のうちの他方に第1の位置決め孔が設けられ、第1の位置決め突起は第1の位置決め孔内に挿着され、第1の位置決め孔に嵌合される。
【0228】
例えば、側板接続部5322に第1の位置決め孔が設けられ、側板51に第1の位置決め突起が設けられる。吊り上げラグ53と側板51を接続する場合、第1の位置決め突起は第1の位置決め孔内に挿着され、且つ第1の位置決め孔に嵌合され、側板51への吊り上げラグ53の取り付けと予め位置決めを実現し、これにより、吊り上げラグ53と側板51の固定接続が容易になる。
【0229】
幾つかの実施例において、吊り上げラグフック531はU形フックであり、吊り上げラグフック531は第1の部分5311、第2の部分5312及び中央部分5313を含む。第1の部分5311と第2の部分5312のそれぞれは上下方向に沿って延び、第1の部分5311の下端は受水トレイ接続部5321に接続される。中央部分5313は第1の水平方向に沿って延び、中央部分5313の一端は第1の部分5311の上端に接続され、中央部分5313の他端は第2の部分5312の上端に接続され、開口が下向きのリミット溝5314が画定される。
【0230】
本開示の技術的解決手段はより容易に理解されるために、以下、第1の水平方向が左右方向に一致し、側板51の高さ方向が上下方向に一致する場合を例とし、本開示の技術的解決手段を更に説明する。左右方向と上下方向を
図50~
図5に示す。
【0231】
当業者が理解できる点として、
図52~
図5に示すような上下方向はエアコン室内機510の組立過程における上下方向であり、このときの上下方向はエアコン室内機の使用中の上下方向と逆である。
【0232】
第1の部分5311と第2の部分5312はいずれも上下方向に沿って延び、第1の部分5311が第2の部分5312の右側に設けられる。中央部分5313は左右方向に沿って延び、中央部分5313の左端は第2の部分5312の上端に接続され、中央部分5313の右端は第1の部分5311の上端に接続される。第1の部分5311、第2の部分5312及び中央部分5313の間に開口が下向きのリミット溝5314が画定される。
【0233】
関連技術において、
図60に示すように、吊り上げラグフック5301のリミット深さが浅いため、それと組み立てられた吊りフックが外れやすく、エアコン室内機の組立安定性が悪い。
【0234】
第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離より小さい場合、吊り上げラグフック531のリミット深さは第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しく、第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離(
図5に示す)より大きいと、吊り上げラグフック531のリミット深さは第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離Lと等しく、第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しい場合、吊り上げラグフック531のリミット深さは第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しく、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しい。これにより、吊り上げラグフックのリミット深さが深くなり、吊り上げラグフック531と組み立てられた吊りフックが外れにくく、エアコン室内機の組立安定性の向上に有利である。
【0235】
選択可能に、吊り上げラグフック531と組み立てられた吊りフックはエアコン室内機510のパネルの吊りフック(図示せず)である。これにより、パネルの吊りフックと吊り上げラグフック531の吊り掛けにより、パネルの取り付けと固定を実現することができる。
【0236】
選択可能に、
図5に示すように、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は5mm~15mmである。
【0237】
例えば、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離はLであり、Lは5mm以上15mm以下である。
【0238】
これにより、吊り上げラグフック531のリミット深さが深くて且つ第2の部分5312のサイズが大過ぎず、吊り上げラグフック531と組み立てられた吊りフックが外れにくいと同時に、材料コストをできるだけ節約する。
【0239】
選択可能に、
図50に示すように、第1の部分5311の幅は前記受水トレイの接続部5321に近い方向に沿って次第に大きくなる。
【0240】
例えば、
図50に示すように、第1の部分5311の幅は左から右への方向に沿って次第に大きくなる。
【0241】
これにより、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0242】
無論、他の幾つかの実施例において、第1の部分の幅は前記受水トレイの接続部から遠い方向に沿ってどこでも等しくてもよい。
【0243】
選択可能に、第1の部分5311と中央部分5313との間の角度は90°より大きく、及び/又は第2の部分5312と中央部分5313との間の角度は90°より大きい。
【0244】
例えば、
図5に示すように、第1の部分5311と中央部分5313との間の角度はαであり、第2の部分5312と中央部分5313との間の角度はβであり、αとβはいずれも90°よりも大きい。
【0245】
これにより、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0246】
無論、他の幾つかの実施例において、αとβは90°と等しくなり、または、αとβのうちの一方は90°未満であってもよい。
【0247】
幾つかの実施例において、吊り上げラグ53は第1の補強リブ303を備え、第1の補強リブ303は順次に接続された第1セグメント、第2セグメント及び第3セグメントを含み、第1セグメントは第1の部分に設けられ、第2セグメントは中央部分に設けられ、第3セグメントは第2の部分に設けられる。
【0248】
例えば、
図50と
図51に示すように、第2セグメントは左右方向において第1セグメントと第3セグメントとの間に位置し、且つ第1セグメントは第3セグメントの左側に設けられ、第1の部分に設けられ、第2セグメントは中央部分に設けられ、第3セグメントは第2の部分に設けられる。
【0249】
選択可能に、
図50に示すように、第1の補強リブ303はリミット溝5314内に位置する。無論、他の幾つかの実施例において、第1の補強リブはリミット溝外に位置してもよい。
【0250】
これにより、第1の補強リブ303を利用することによって吊り上げラグ支持ラグ532の構造強度を効果的に向上させることができ、これにより、吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させることができる。
【0251】
選択可能に、第1の補強リブ303は吊り上げラグフック531の一部によって上下方向に沿って打ち抜き形成される。
【0252】
例えば、
図50に示すように、第1の補強リブ303は吊り上げラグフック531の一部によって上から下へ打ち抜き形成される。
【0253】
これにより、吊り上げラグ53の加工が容易になる。
【0254】
無論、他の幾つかの実施例において、吊り上げラグフックに第1の補強リブを設置せずに、フランジングを設置することができ、フランジングを利用して吊り上げラグの全体強度を向上させる。
【0255】
幾つかの実施例において、受水トレイ接続部5321は第1の水平方向に沿って延び、側板接続部5322は上下方向に沿って延び、受水トレイ接続部5321は側板接続部5322にL字状に配置される。受水トレイ支持ラグ521は受水トレイ接続部5321に掛け渡され、側板51の上端に受水トレイ52を避けるための逃げ口511が設けられ、受水トレイ支持ラグ521の少なくとも一部は第1の水平方向に沿って逃げ口511を貫通して受水トレイ接続部5321に接続される。
【0256】
吊り上げラグフック531はU形フックである、且つ吊り上げラグフック531の第1の部分5311の下端は受水トレイ接続部5321に接続されるため、吊り上げラグフック531が上へ突出して受水トレイ接続部5321に設置される。側板51に逃げ口511を設置することによって、吊り上げラグフック531の上表面が受水トレイ52の上表面を超えるのを避けることができ、エアコン室内機が取り付け要求をより良く満たす。
【0257】
選択可能に、
図53に示すように、逃げ口511の辺縁にフランジング5114を有する。
【0258】
選択可能に、フランジング5114は平板状であってもよく、且つフランジング5114は側板51に平行である。無論、他の幾つかの実施例において、フランジングはカーリングであってもよい。フランジング5114は複数の部分を含んでよく、複数の部分のフランジングは間隔をあけて配置され、フランジング5114は一体構造であってもよい。
【0259】
これにより、フランジング5114の設置により、逃げ口511での構造強度を効果的に向上させることができ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させる。
【0260】
なお、フランジング5114の設置により、逃げ口511の辺縁が鋭利な辺になることを回避し、これにより、エアコン室内機510の組立安全性を向上させる。
【0261】
選択可能に、逃げ口511は第1の側壁5111、第2の側壁5112及び底壁5113を有し、第1の側壁5111と第2の側壁5112のそれぞれは上下方向に沿って延び、底壁5113は第2の水平方向に沿って延びる。底壁5113の一端は第1の側壁5111の下端に接続され、底壁5113の他端は第2の側壁5112の下端に接続される。
【0262】
受水トレイ支持ラグ521は底壁5113の上方に位置し、及び/又は受水トレイ支持ラグ521は第2の水平方向において第1の側壁5111と第2の側壁5112との間に位置する。
【0263】
本開示の技術的解決手段がより容易に理解されるために、以下、第2の水平方向と前後方向が一致する場合を例とし、このとき、第1の水平方向、第2の水平方向及び第3の水平方向は直交し、さらに本開示の技術的解決手段を説明し、前後方向を
図52、
図53及び
図55に示す。
【0264】
第1の側壁5111は第2の側壁5112の前側に位置し、底壁5113は前後方向に沿って延び、底壁5113の前端は第1の側壁5111の下端に接続され、底壁5113の後端は第2の側壁5112の下端に接続される。
【0265】
図52と
図53に示すように、受水トレイ支持ラグ521は底壁5113の上方に位置し、且つ受水トレイ支持ラグ521の前端面は第1の側壁5111の後側に位置し、受水トレイ支持ラグ521の後端面は第2の側壁5112の前側に位置する。
【0266】
例えば、受水トレイ支持ラグ521は第2の水平方向において対向する第1の側面5211と第2の側面5212を有する。底壁5113と受水トレイ支持ラグ521の下縁部との間に隙間があり、第1の側壁5111と受水トレイ支持ラグ521の第1の側面5211との間に隙間があり、第2の側壁5112と受水トレイ支持ラグ521の第2の側面5212との間に隙間がある。これにより、受水トレイ支持ラグ521が逃げ口511に接触せず、受水トレイ支持ラグ521と逃げ口511との間に相互作用力が存在するのを回避することができる。または、底壁5113は受水トレイ支持ラグ521の下縁部に密着し、第1の側壁5111は受水トレイ支持ラグ521の第1の側面5211に密着し、第2の側壁5112は受水トレイ支持ラグ521の第2の側面5212に密着し、且つ受水トレイ支持ラグ521と逃げ口511との間に相互作用力が存在しない。受水トレイ支持ラグ521が側板51を潰すことを回避し、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させる。
【0267】
選択可能に、逃げ口511の下辺縁は受水トレイ接続部5321の上表面より低く、及び/又は逃げ口511の上辺縁は受水トレイ接続部5321の上表面より高い。
【0268】
例えば、逃げ口511の底壁5113は受水トレイ接続部5321の上表面より低い。
【0269】
これにより、受水トレイ支持ラグ521は逃げ口511の底壁5113に接触しなく、且つ受水トレイ接続部5321に当接され、受水トレイ支持ラグ521と受水トレイ接続部5321との間に相互作用力が存在するのを確保し、吊り上げラグ53を利用して受水トレイ52を側板51に安定的に固定するようにする。さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0270】
逃げ口511の上辺縁は受水トレイ接続部5321の上表面より高く、吊り上げラグフック531の上表面が受水トレイ52の上表面より高いのを効果的に回避することができ、エアコン室内機510が取り付け要求をよりよく満たす。
【0271】
選択可能に、中央部分5313の上表面は受水トレイ52の上表面より低く、または中央部分5313の上表面は受水トレイ52の上表面に面一である。
【0272】
これにより、エアコン室内機510が取り付け要求をよりよく満たす。
【0273】
当業者は、受水トレイ52の上表面は平面または傾斜面であってよいことを理解できる。
【0274】
選択可能に、中央部分5313の上表面は受水トレイ52の上表面よりも5mm以上低い。
【0275】
選択可能に、
図56と
図57に示すように、受水トレイ52は水収納皿522と発泡本体523を備え、受水トレイ支持ラグ521全体はブロック状であり、受水トレイ支持ラグ521は水収納皿に一体成形される。
【0276】
上記逃げ口511の設置により、受水トレイ支持ラグ521の構造の拡張を容易にし、受水トレイ支持ラグ521は元のフラット板構造からブロック状の立体構造に拡張することができ、該立体構造は材料の選択、部品レイアウトの設計、プロセス成形において、改善の余地が大きい。
【0277】
例えば、受水トレイ支持ラグ521にはプラスチック材料を採用することができる。一方で、プラスチック材料の熱抵抗は板金部材より高く、冷風流が受水トレイ52のエアダクトを流れる際に、その冷熱伝達が相対的に阻害され、受水トレイ支持ラグ521が結露しにくく、他方で、発泡本体523が発泡時に金型内の部品が1つ(水収納皿522と受水トレイ支持ラグ521により形成される一体式構造)しかないように、受水トレイ支持ラグ521は水収納皿522に一体に設計して成形されることができ、受水トレイ支持ラグが板金部材であり、発泡本体が発泡時に金型内の部品が少なくとも5つである場合に対して、部品の点数とプロセスの複雑さを低下させ、受水トレイ52の加工が容易になる。
【0278】
選択可能に、
図58と
図59に示すように、受水トレイ52は第2の補強リブ5215を備え、第2の補強リブ5215は受水トレイ支持ラグ521に設けられる。
【0279】
これにより、第2の補強リブ5215を利用することによって受水トレイ支持ラグ521の構造強度を向上させることができ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0280】
上記第2の補強リブの数は必要に応じて1本または複数本に設置してもよく、第2の補強リブは複数である場合、複数本の第2の補強リブは互いに平行または交差してもよい。
【0281】
幾つかの実施例において、
図50、
図51及び
図59に示すように、受水トレイ接続部5321と受水トレイ支持ラグ521のうちの一方に第2の位置決め突起5213が設けられ、受水トレイ接続部5321と受水トレイ支持ラグ521のうちの他方に第2の位置決め孔53211が設けられる。第2の位置決め突起5213は第2の位置決め孔53211内に挿着され、第2の位置決め突起5213は第2の位置決め孔53211に挿着されて合わせる。
【0282】
受水トレイ支持ラグ521は第1の接続孔5214を有し、受水トレイ接続部5321は第2の接続孔53212を有し、受水トレイ支持ラグ521は第1の接続孔5214と第2の接続孔53212を突き通した締め付け部材によって接続される。
【0283】
例えば、受水トレイ接続部5321に第2の位置決め孔53211を設置し、受水トレイ支持ラグ521に第2の位置決め突起5213を設置する。
【0284】
これにより、受水トレイ支持ラグ521と吊り上げラグ53を接続する際に、まず、第2の位置決め突起5213よって第2の位置決め孔53211内に挿着され、吊り上げラグ53の受水トレイ接続部5321への受水トレイ支持ラグ521の予め位置決めを実現し、次に、締め付け部材を第1の接続孔5214と第2の接続孔53212に突き通すことで締め付けて接続し、受水トレイ支持ラグ521と吊り上げラグ53との接続を実現する。これにより、受水トレイ52を吊り上げラグ53に固定するのに容易であり、エアコン室内機510の組立効率を向上させるのに役に立つ。
【0285】
上記締め付け部材はネジまたはボルトであってもよい。
【0286】
選択可能に、第2の位置決め突起は第2の補強リブ5215により構成されてもよい。無論、第2の位置決め突起は円柱状、円錐状の位置決め柱であってもよい。
【0287】
選択可能に、第2の位置決め突起と第2の位置決め孔の数は1つでも、複数でもよい。第2の位置決め突起と第2の位置決め孔は複数である場合、複数の第2の位置決め突起は複数の第2の位置決め孔に一々対応する。例えば、
図50と
図51に示すように、第2の位置決め孔53211が2つ設けられ、第2の接続孔53212は前後方向において2つの第2の位置決め孔53211の間に位置する。
【0288】
選択可能に、第1の接続孔はカウンターボアである。
【0289】
選択可能に、第1の接続孔はフランジング孔またはリベット留めのネジ孔である。
【0290】
選択可能に、受水トレイ支持ラグ521は水収納皿522と直角または鈍角をなし、または受水トレイ支持ラグ521は水収納皿522に曲面で遷移する。
【0291】
本開示の実施例によるエアコンは上記いずれかの実施例に記載のエアコン室内機を備える。
【0292】
図50と
図51に示すように、本開示の実施例による吊り上げラグ53は吊り上げラグフック531と吊り上げラグ支持ラグ532を備える。吊り上げラグ支持ラグ532は順次に接続された受水トレイ接続部5321と側板接続部5322を含み、吊り上げラグフック531は受水トレイ接続部5321に接続され、吊り上げラグ支持ラグ532に一体成形される。
【0293】
関連技術において、
図60に示すように、吊り上げラグ530の吊り上げラグフック5301は吊り上げラグ支持ラグ5302に掛け渡され、吊り上げラグフック5301と吊り上げラグ支持ラグ5302との確実な接続を確保するために、吊り上げラグフック5301に長い吊り上げラグカンチレバー5303を設置する必要がある。吊り上げラグフック5301は吊り上げラグカンチレバー5303によって吊り上げラグ支持ラグ5302に接続され、受水トレイの受水トレイ支持ラグ540は吊り上げラグ支持ラグ5302に接続される。吊り上げラグフック5301上の長い吊り上げラグカンチレバー5303によって吊り上げラグ530の全体強度が悪く、且つ受力すると変形しやすく、エアコン室内機の性能に影響を及ぼす。
【0294】
本開示の実施例による吊り上げラグ53を有するエアコン室内機は、その吊り上げラグフック531は吊り上げラグ支持ラグ532に一体成形されるため、吊り上げラグ53の全体強度が良く、受力すると変形しにくい。なお、関連技術と比べて、吊り上げラグカンチレバーの長さを長くすることによって吊り上げラグの全体強度を向上させる必要がなく、吊り上げラグフック531と吊り上げラグ支持ラグ532との間のカンチレバーを短く設置することができ、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、吊り上げラグ53の受力による変形を回避し、エアコン室内機の組立信頼性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0295】
したがって、本開示の実施例による吊り上げラグ53を有するエアコン室内機は信頼性が良いなどの利点を有する。
【0296】
選択可能に、エアコン室内機は天井機械である。
【0297】
選択可能に、吊り上げラグ53はブーム接続部5323を備え、ブーム接続部5323は側板接続部5322に接続され、ブーム接続部5323と受水トレイ接続部5321は側板接続部5322の対向する両側に位置する。ブーム接続部5323は天井機械のブームに接続するために使用され、エアコン室内機510の吊り上げと取り付けを実現するようにする。
【0298】
吊り上げラグフック531はU形フックであり、吊り上げラグフック531は第1の部分5311、第2の部分5312及び中央部分5313を含む。第1の部分5311と第2の部分5312のそれぞれは上下方向に沿って延び、第1の部分5311の下端は受水トレイ接続部5321に接続される。中央部分5313は第1の水平方向に沿って延び、中央部分5313の一端は第1の部分5311の上端に接続され、中央部分5313の他端は第2の部分5312の上端に接続され、開口が下向きのリミット溝5314が画定される。
【0299】
本開示の技術的解決手段がより容易に理解されるために、以下、第1の水平方向が左右方向に一致し、側板51の高さ方向が上下方向に一致する場合を例とし、本開示の技術的解決手段を更に説明する。左右方向と上下方向を
図50~
図54に示す。
【0300】
当業者が理解できる点として、
図52~
図54に示すような上下方向はエアコン室内機510の組立過程における上下方向であり、このときの上下方向はエアコン室内機の使用中の上下方向と逆である。
【0301】
第1の部分5311と第2の部分5312はいずれも上下方向に沿って延び、第1の部分5311が第2の部分5312の右側に設けられる。中央部分5313は左右方向に沿って延び、中央部分5313の左端は第2の部分5312の上端に接続され、中央部分5313の右端は第1の部分5311の上端に接続される。第1の部分5311、第2の部分5312及び中央部分5313の間に開口が下向きのリミット溝5314が画定される。
【0302】
関連技術において、
図60に示すように、吊り上げラグフック5301のリミット深さが浅いため、それと組み立てられた吊りフックが外れやすく、エアコン室内機の組立安定性が悪い。
【0303】
第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離より小さい場合、吊り上げラグフック531のリミット深さは第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しく、第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離(
図54に示す)より大きいと、吊り上げラグフック531のリミット深さは第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離Lと等しく、第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しい場合、吊り上げラグフック531のリミット深さは第1の部分5311の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しく、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離と等しい。これにより、吊り上げラグフックのリミット深さが深くなり、吊り上げラグフック531と組み立てられた吊りフックが外れにくく、エアコン室内機の組立安定性の向上に有利である。
【0304】
選択可能に、
図54に示すように、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離は5mm~15mmである。
【0305】
例えば、第2の部分5312の下端とリミット溝5314の溝底との間の距離はLであり、Lは5mm以上15mm以下である。
【0306】
これにより、吊り上げラグフック531のリミット深さが深くて且つ第2の部分5312のサイズが大過ぎず、吊り上げラグフック531と組み立てられた吊りフックが外れにくいと同時に、材料コストをできるだけ節約する。
【0307】
選択可能に、
図50に示すように、第1の部分5311の幅は前記受水トレイの接続部5321に近い方向に沿って次第に大きくなる。
【0308】
例えば、
図50に示すように、第1の部分5311の幅は左から右への方向に沿って次第に大きくなる。
【0309】
これにより、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0310】
無論、他の幾つかの実施例において、第1の部分の幅は前記受水トレイの接続部から遠い方向に沿ってどこでも等しくてもよい。
【0311】
選択可能に、第1の部分5311と中央部分5313との間の角度は90°より大きく、及び/又は第2の部分5312と中央部分5313との間の角度は90°より大きい。
【0312】
例えば、
図54に示すように、第1の部分5311と中央部分5313との間の角度はαであり、第2の部分5312と中央部分5313との間の角度はβであり、αとβはいずれも90°よりも大きい。
【0313】
これにより、さらに吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させるのに役に立つ。
【0314】
無論、他の幾つかの実施例において、αとβは90°と等しくなり、または、αとβのうちの一方は90°未満であってもよい。
【0315】
幾つかの実施例において、吊り上げラグ53は第1の補強リブ303を備え、第1の補強リブ303は順次に接続された第1セグメント、第2セグメント及び第3セグメントを含み、第1セグメントは第1の部分に設けられ、第2セグメントは中央部分に設けられ、第3セグメントは第2の部分に設けられる。
【0316】
例えば、
図50と
図51に示すように、第2セグメントは左右方向において第1セグメントと第3セグメントとの間に位置し、且つ第1セグメントは第3セグメントの左側に設けられ、第1の部分に設けられ、第2セグメントは中央部分に設けられ、第3セグメントは第2の部分に設けられる。
【0317】
選択可能に、
図50に示すように、第1の補強リブ303はリミット溝5314内に位置する。無論、他の幾つかの実施例において、第1の補強リブはリミット溝外に位置してもよい。
【0318】
これにより、第1の補強リブ303を利用することによって吊り上げラグ支持ラグ532の構造強度を効果的に向上させることができ、これにより、吊り上げラグ53の全体強度を向上させ、さらにエアコン室内機の組立安定性を向上させ、エアコン室内機の使用信頼性を向上させることができる。
【0319】
選択可能に、第1の補強リブ303は吊り上げラグフック531の一部によって上下方向に沿って打ち抜き形成される。
【0320】
例えば、
図50に示すように、第1の補強リブ303は吊り上げラグフック531の一部によって上から下へ打ち抜き形成される。
【0321】
これにより、吊り上げラグ53の加工が容易になる。
【0322】
無論、他の幾つかの実施例において、吊り上げラグフックに第1の補強リブを設置せずに、フランジングを設置することができ、フランジングを利用して吊り上げラグの全体強度を向上させる。
【0323】
選択可能に、受水トレイ接続部5321は第1の水平方向に沿って延び、側板接続部5322は上下方向に沿って延び、受水トレイ接続部5321と側板接続部5322とはL字状に配置される。
【0324】
以上のように、本開示の実施例による吊り上げラグ53は強度がよく、変形しにくい利点を有し、なお、吊り上げラグフックリミットの深さが深く、それと組み立てられた吊りフックが外れにくい。
【0325】
本開示における用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は目的を説明するためのものにすぎず、示される技術的特徴の数を明示することを理解できない。これにより、したがって、「第1の」、「第2の」、「第3の」と限定している特徴は少なくとも1つの該特徴を含むことを明示するまたは暗に示すことができる。本開示の実施例における方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後……)はすべてある特定の姿勢(図に示す)で各部材の間の相対位置関係、移動状況などを説明するためのものであり、該特定姿勢が変化すると、該方向性指示もそれに応じて変化する。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらのいずれかの変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップまたはユニットを含む過程、方法、システム、製品または装置は、必ずしも明確にリスクされたものに限定されなく、明確にリストされていない、またはこれらの過程、方法、製品または装置に固有の他のステップまたはユニットを含んでもよい。
【0326】
以上は本開示の実施例に過ぎず、これによって本開示の特許範囲を制限することではなく、本開示の明細書及び図面の内容を利用して行った等価構造または等価フロー変換、直接または間接的なその他の関連技術分野への適用も、同様に本開示の特許保護範囲内に含む。
【0327】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年11月23日に提出された出願番号が2021113950873で、発明名称が「受水トレイ及び室内機」である中国特許出願の優先権を主張し、2021年11月23日に提出された出願番号が2021228884831で、発明名称が「受水トレイ及び室内機」である中国特許出願の優先権を主張し、2021年11月23日に提出された出願番号が2021228777878で、発明名称が「接続装置、導風リングアセンブリ及びエアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、2021年11月23日に提出された出願番号が202122891287X、発明名称が「吊り上げラグ、ケーシングアセンブリ、エアコン室内機及びエアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、2021年11月23日に提出された出願番号が202122893392.7、発明名称が「バッフルアセンブリ及び該バッフルアセンブリを備えるエアコン室内機」である中国特許出願の優先権を主張する。
【符号の説明】
【0328】
10 排水ポンプ
31 導風リングアセンブリ
32 接続装置
41 第1のバッフル
42 第2のバッフル
43 第1のシール板
44 第2のシール板
45 取付穴
46 シャーシ
51 側板
52 受水トレイ
53 ラグ
100 受水トレイ
101 受水タンク底面
102 殺菌ケース
103 排水ポンプ
104 水位スイッチ
105 排水路
106 排水栓
107 受水タンク
108 ボス
109 入風口
110 水槽部
111 導風部
112 風上面
113 風下面
116 発泡フレーム
117 ウォータートレイ
118 吹出口
119 接続リブ
121 溝
122 取付部
123 リミット面
200 室内機
201 室内機筐体
202 バックル構造
203 ピン
204 熱交換器
205 弾性支持部材
206 支持部材
207 支持板
208 ガイド板
209 接続板
210 第1のフランジング板
211 第2のフランジング板
212 弾性クッション層
213 係止板
303 第1の補強リブ
411 第1の基体
421 第2の基体
431 第1の板体
432 第2の板体
433 挿入バックル
441 挿入部
442 配線孔
471 部材
472 部材
473 部材
510 エアコン室内機
511 逃げ口
521 受水トレイ支持ラグ
522 水収納皿
523 発泡本体
530 ラグ
531 ラグフック
532 ラグ支持ラグ
540 受水トレイ支持ラグ
1011 凹溝
1012 凹溝底面
1013 凹溝側面
1014 突起
1021 ガイド穴
1022 凹溝
1023 トップカバー
1024 チャンバ
1025 取付バックル
1026 外側フック部
1031 ポンプ体
1041 フロート構造
1061 覆い部
1062 塞ぎ部
1071 導風斜角
1111 第1の導風部
1112 第2の導風部
1161 取付溝体
1162 側壁
1181 直線部
1182 円弧部
1191 風上端
1192 風下端
1221 取付穴
2021 接続部
2022 係止部
3100 導風リング
3102 受水トレイ
3104 ロック部
3106 接続孔
3106 在続孔
3202 ベース
3204 突出柱
3206 本体
3208 穴
4100 バッフルアセンブリ
4311 第1の接続縁部
4312 曲げ部
4313 スロット
4314 排水貫通孔
4321 第2の接続縁部
4323 曲げ部
5111 第1の側壁
5112 第2の側壁
5113 底壁
5114 フランジング
5211 第1の側面
5212 第2の側面
5213 突起
5214 第1の接続孔
5215 第2の補強リブ
5301 ラグフック
5302 ラグ支持ラグ
5303 ラグカンチレバー
5311 第1の部分
5312 第2の部分
5313 中央部分
5314 リミット溝
5321 受水トレイ接続部
5322 側板接続部
5323 ブーム接続部
53211 孔
53212 第2の接続孔
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受水トレイであって、前記受水トレイは、
環状の側壁と取付溝体を含むフレームと、
ウォータートレイであって、前記取付溝体に嵌設され、前記環状の側壁と前記ウォータートレイとの間に前記ウォータートレイを囲む環状の吹出口を構成するウォータートレイとを備える受水トレイ。
【請求項2】
前記ウォータートレイはウォータートレイ側壁を含み、前記環状の側壁と前記ウォータートレイ側壁との間は前記環状の吹出口を構成し、前記ウォータートレイ側壁の外周に接続リブが設けられ、前記接続リブは前記ウォータートレイ側壁と前記環状の側壁との間に接続される請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項3】
前記接続リブは、プラスチック材料、発泡材料または発泡被覆プラスチック材料から形成される請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項4】
前記接続リブの風上端及び/又は風下端に導風角が設けられる請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項5】
前記接続リブの風下端に鋸歯状構造が形成される請求項2に記載の受水トレイ。
【請求項6】
前記環状の側壁部分は前記取付溝体に接続され、または前記環状の側壁は前記取付溝体に間隔をあけて設置されて前記環状の吹出口を形成する請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項7】
前記受水トレイに受水タンクと入風口が形成され、前記受水タンクは前記入風口を取り囲み、前記受水トレイにおける前記入風口と前記受水タンクとの間の風下面に前記受水タンクに連通される切り欠き溝が形成される請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項8】
前記環状の吹出口は直線部、円弧部または斜角部からなる請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項9】
前記受水トレイは受水タンク底面を含み、前記受水タンク底面に凹溝と排水路が形成され、前記凹溝は前記排水路と間隔をあけて設置され、前記凹溝は排水ポンプの吸水口を配置するために使用され、前記排水路に排水栓が設けられる請求項1に記載の受水トレイ。
【請求項10】
前記凹溝の底部の厚さは10mm~18mmである請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項11】
前記排水路の深さは前記凹溝の底部の厚さ以上である請求項10に記載の受水トレイ。
【請求項12】
前記凹溝の凹溝底面の表面積は前記排水ポンプの前記凹溝底面における垂直投影面積より大きい請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項13】
前記排水路の上端は前記受水タンク底面に接続され、且つ前記排水路の上端は前記受水タンク底面に斜めに過渡的に接続される請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項14】
前記排水路の下端に前記排水栓を設置し、前記排水栓は覆い部と塞ぎ部を含み、前記覆い部のサイズは前記塞ぎ部のサイズより大きく、前記塞ぎ部は前記排水路に塞がれ、前記覆い部は前記排水路の下端に覆われる請求項9に記載の受水トレイ。
【請求項15】
前記排水路の下端に沈み台が設けられ、前記覆い部は前記沈み台内に位置する請求項14に記載の受水トレイ。
【請求項16】
導風リングアセンブリであって、受水トレイ、導風リング及び接続装置を備え、前記接続装置は本体とロック部を備え、前記受水トレイに前記本体が設けられ、前記本体の一端に接続孔が設けられ、前記受水トレイには請求項
1に記載の受水トレイを採用し、前記導風リングに前記ロック部が設けられ、前記ロック部は前記本体の一端に嵌め込まれ、且つ前記接続孔の円周方向において、前記ロック部は前記本体の少なくとも一部の側壁に当接される導風リングアセンブリ。
【請求項17】
前記ロック部にカウンターボアが設けられ、前記カウンターボアは前記本体の一端に嵌め込まれ、前記本体の側壁は前記カウンターボアの孔壁に当接される請求項16に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項18】
前記ロック部にさらに逃げ穴が設けられ、前記逃げ穴は前記カウンターボアの底壁を貫通する請求項17に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項19】
前記本体は、
ベースと、
一端に前記接続孔が開けられ、他端が前記ベースに接続され、前記カウンターボアが嵌め込まれる突出柱と、を備える請求項18に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項20】
前記突出柱が前記ベースに近い方向に沿って傾斜し、前記突出柱の外壁は前記接続孔から遠い方向へ傾斜し、前記カウンターボアの形状は前記突出柱の形状に適合する請求項19に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項21】
前記突出柱は多角形の突出柱または錐形の突出柱を含む請求項20に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項22】
前記逃げ穴を突き通して前記接続孔に接続される接続部材をさらに備える請求項
18に記載の導風リングアセンブリ。
【請求項23】
室内機であって、請求項1~15のいずれか1項に記載の受水トレイ、または請求項16~22のいずれか1項に記載の導風リングアセンブリを備える室内機。
【請求項24】
前記受水トレイに設けられ、第1のバッフル、第2のバッフル、第1のシール板及び第2のシール板を含み、前記第1のシール板と前記第2のシール板はいずれも前記第1のバッフルと前記第2のバッフルとの間に位置し、前記第1のシール板の一端は前記第1のバッフルに接続され、前記第1のシール板の他端は前記第2のバッフルに接続され、前記第1のシール板は前記第2のシール板に接続され、前記第1のシール板の一部と前記第2のシール板の一部との間に取付穴が画定されるバッフルアセンブリと、
シャーシであって、前記バッフルアセンブリが取り付けられ、前記バッフルアセンブリのうち前記受水トレイから遠い一側に位置し、前記第1のシール板と前記シャーシのうちの一方に挿入バックルが設けられ、前記第1のシール板と前記シャーシのうちの他方に挿通孔が設けられ、前記挿入バックルは前記挿通孔内に嵌合されるシャーシと、を備える請求項23に記載の室内機。
【請求項25】
前記第1のシール板と前記第2のシール板の少なくとも一部は前記第1のバッフルの高さ方向において対向して配置され、且つ前記第1のシール板のうち前記第1のバッフルの高さ方向における前記第2のシール板に近い一側と、第2のシール板のうち前記第1のバッフルの高さ方向における前記第1のシール板に近い一側と、の間に前記取付穴を形成する請求項24に記載の室内機。
【請求項26】
前記第1のシール板は第1の板体と第2の板体を含み、前記第1の板体の厚さ方向は前記第2のシール板の厚さ方向に平行であり、前記第1の板体の厚さ方向と前記第2の板体の厚さ方向は角度をなし、前記第1の板体は前記第1のバッフルに接続され、前記第2の板体は前記第2のバッフルに接続され、前記第1のシール板の一部と前記第1の板体と一部との間に前記取付穴が画定される請求項
24に記載の室内機。
【請求項27】
前記第1のシール板と前記第2のシール板のうちの一方にスロットが設けられ、前記第1のシール板と前記第2のシール板のうちの他方に挿入部が設けられ、前記挿入部は前記スロット内に嵌合される請求項26に記載の室内機。
【請求項28】
前記第2のシール板に挿入部が設けられ、前記第1の板体に前記スロットが設けられ、前記スロットの開口は前記第1のシール板に向かう請求項27に記載の室内機。
【請求項29】
前記第1のシール板は第1のシール板フランジングを更に有し、前記第1のシール板フランジングは前記第1のシール板に互いに密着し、前記第1のシール板フランジングは前記取付穴の壁面に接続され、
前記第2のシール板は第2のシール板フランジングを更に有し、前記第2のシール板フランジングは前記第2のシール板に互いに密着し、前記第2のシール板フランジングは前記取付穴の壁面に接続される請求項26に記載の室内機。
【請求項30】
前記第1のシール板の厚さは前記第1のバッフルの厚さ以上であり、及び/又は、前記第1のシール板の厚さは前記第2のバッフルの厚さ以上である請求項24に記載の室内機。
【請求項31】
前記第1のシール板は、第1の接続縁部、第2の接続縁部、第1の折り曲げ部及び第2の折り曲げ部をさらに含み、前記第1の接続縁部、前記第1の折り曲げ部、前記第1の板体、前記第2の板体、前記第2の折り曲げ部及び前記第2の接続縁部は、順次接続され、前記第1の接続縁部は前記第1のバッフルに接続され、前記第2の接続縁部は前記第2のバッフルに接続され、前記第1の折り曲げ部は、前記第1の接続縁部の厚さ方向において第1の予め設定されたサイズになされており、前記第2の折り曲げ部は前記第2の接続縁部の厚さ方向において第2の予め設定されたサイズになされている、請求項26に記載の室内機。
【請求項32】
第1の締め付け部材と第2の締め付け部材をさらに備え、前記第1のバッフルは第1の基体と第1のフランジングをさらに含み、前記第1のフランジングは第1の基体に互いに密着し、前記第1のフランジングは前記第1の基体の一端に接続され、前記第1のバッフルは第1の締め付け穴と第2の締め付け穴を更に有し、前記第1の締め付け穴と第2の締め付け穴はいずれも前記第1のフランジングと前記第1の基体を貫通し、前記第1の締め付け部材は前記第1の締め付け穴を突き通して前記第1のシール板に接続され、前記第2の締め付け部材は前記第2の締め付け穴を突き通して前記第2のシール板に接続される請求項31に記載の室内機。
【請求項33】
第3の締め付け部材をさらに備え、前記第2のバッフルは第2の基体と第2のフランジングをさらに含み、前記第2のフランジングは第2の基体に互いに密着し、前記第2のフランジングは前記第2の基体の一端に接続され、前記第2のバッフルは第3の締め付け穴を更に有し、前記第3の締め付け穴は前記第2のフランジングと前記第2の基体を貫通し、前記第3の締め付け部材は前記第3の締め付け穴を突き通して前記第1のシール板に接続される請求項31に記載の室内機。
【請求項34】
前記受水トレイは受水トレイ支持ラグを備え、前記室内機はケーシングアセンブリをさらに備え、前記ケーシングアセンブリは、
側板を含むケーシングと、
吊り上げラグフックと吊り上げラグ支持ラグを含む吊り上げラグと、を備え、
前記吊り上げラグ支持ラグは順次に接続された受水トレイ接続部と側板接続部を含み、前記吊り上げラグフックは前記受水トレイ接続部に接続され、前記側板は前記側板接続部に接続され、前記吊り上げラグフックは前記吊り上げラグ支持ラグに一体成形され、前記受水トレイ支持ラグは前記受水トレイ接続部に接続される請求項23に記載の室内機。
【請求項35】
前記吊り上げラグフックはU形フックであり、前記吊り上げラグフックは、
第1の部分および第2の部分であって、それぞれ上下方向に沿って延び、前記第1の部分の下端は前記受水トレイ接続部に接続される第1の部分および第2の部分と、
第1の水平方向に沿って延び、一端が前記第1の部分の上端に接続され、他端が前記第2の部分の上端に接続されて、開口が下向きのリミット溝が画定される中央部分と、を含む請求項34に記載の
室内機。
【請求項36】
前記第1の部分と前記中央部分との間の角度は90°より大きく、及び/又は
前記第2の部分と前記中央部分との間の角度は90°より大きい請求項35に記載の
室内機。
【請求項37】
前記第1の部分の幅は前記受水トレイ接続部に近い方向に沿って次第に大きくなる請求項35に記載の
室内機。
【請求項38】
前記吊り上げラグは第1の補強リブを含み、前記第1の補強リブは順次に接続された第1セグメント、第2セグメント及び第3セグメントを含み、前記第1セグメントは前記第1の部分に設けられ、前記第2セグメントは前記中央部分に設けられ、前記第3セグメントは前記第2の部分に設けられる請求項35に記載の
室内機。
【請求項39】
前記側板の上端に受水トレイを避けるための逃げ口が設けられる請求項
35に記載の
室内機。
【請求項40】
前記逃げ口の下辺縁は前記受水トレイ接続部の上表面より低く、及び/又は
前記逃げ口の上辺縁は前記受水トレイ接続部の上表面より高い請求項39に記載の
室内機。
【請求項41】
前記側板接続部と前記側板のうちの一方に第1の位置決め突起が設けられ、前記側板接続部と前記側板のうちの他方に第1の位置決め孔が設けられ、前記第1の位置決め突起は前記第1の位置決め孔内に挿着され、前記第1の位置決め突起は前記第1の位置決め孔に嵌合される請求項
34に記載の
室内機。
【請求項42】
前記受水トレイ接続部は前記第1の水平方向に沿って延び、前記側板接続部は上下方向に沿って延びるため、前記受水トレイ接続部と前記側板接続部はL字状に配置され、前記受水トレイ支持ラグは前記受水トレイ接続部に掛け渡され、前記受水トレイ支持ラグの少なくとも一部は前記第1の水平方向に沿って前記逃げ口を突き通して前記受水トレイ接続部に接続される請求項39に記載
の室内機。
【請求項43】
前記逃げ口は、それぞれ上下方向に沿って延びる第1の側壁と第2の側壁、及び
第2の水平方向に沿って延び、一端が前記第1の側壁の下端に接続され、他端が前記第2の側壁の下端に接続される底壁を備え、
前記受水トレイ支持ラグは前記底壁の上方に位置し、及び/又は
前記受水トレイ支持ラグは前記第2の水平方向において前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に位置する請求項42に記載
の室内機。
【請求項44】
前記受水トレイ支持ラグ全体はブロック状であり、前記受水トレイは水収納皿を備え、前記受水トレイ支持ラグは前記水収納皿に一体成形される請求項43に記載
の室内機。
【請求項45】
前記中央部分の上表面は前記受水トレイの上表面より低く、または前記中央部分の上表面は前記受水トレイの上表面に面一である請求項42に記載
の室内機。
【請求項46】
前記受水トレイ接続部と前記受水トレイ支持ラグのうちの一方に第2の位置決め突起が設けられ、前記受水トレイ接続部と前記受水トレイ支持ラグのうちの他方に第2の位置決め孔が設けられ、前記第2の位置決め突起は前記第2の位置決め孔内に挿着され、前記第2の位置決め突起は前記第2の位置決め孔に挿着されて合わせ、及び/又は
前記受水トレイ支持ラグは第1の接続孔を有し、前記受水トレイ接続部は第2の接続孔を有し、前記受水トレイ支持ラグは前記第1の接続孔と前記第2の接続孔を突き通した締め付け部材によって接続される請求項42に記載
の室内機。
【国際調査報告】