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特表2024-526389データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-18
(54)【発明の名称】データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/0175 20060101AFI20240710BHJP
【FI】
H03K19/0175 240
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562393
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 CN2022104757
(87)【国際公開番号】W WO2023245749
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210726628.4
(32)【優先日】2022-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】林 峰
【テーマコード(参考)】
5J056
【Fターム(参考)】
5J056AA01
5J056BB10
5J056BB17
5J056CC09
5J056DD13
5J056DD28
(57)【要約】
本開示の実施例はデータ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供し、データ受信回路は、第1増幅モジュール及び第2増幅モジュールを備え、第1増幅モジュールは、データ信号、第1参照信号及び第2参照信号を受信し、サンプリングクロック信号に応答してデータ信号及び第1参照信号に対して第1比較を実行して第1信号対を出力し、データ信号及び第2参照信号に対して第2比較を実行して第2信号対を出力し、前記第2増幅モジュールは、イネーブル信号及びフィードバック信号を受信し、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間に、前記フィードバック信号に基づいて、第1信号対又は第2信号対を入力信号対として選択して受信し、イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、第1信号対を受信し、第1信号対の電圧差を増幅処理し、第1出力信号及び第2出力信号を出力するように構成される。本開示の実施例は、少なくとも、データ受信回路の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路の消費電力を低減するのに少なくとも有益である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ受信回路であって、第1増幅モジュール及び第2増幅モジュールを備え、
前記第1増幅モジュールは、データ信号、第1参照信号及び第2参照信号を受信し、サンプリングクロック信号に応答して前記データ信号及び前記第1参照信号に対して第1比較を実行して、第1信号対を前記第1比較の結果として出力し、前記データ信号及び前記第2参照信号に対して第2比較を実行して、第2信号対を前記第2比較の結果として出力するように構成され、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値とは異なり、前記第1信号対は第1信号及び第2信号を含み、前記第2信号対は第3信号及び第4信号を含み、
前記第2増幅モジュールは、イネーブル信号及びフィードバック信号を受信し、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間に、前記フィードバック信号に基づいて、前記第1信号対又は前記第2信号対を入力信号対として選択して受信し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1信号対を前記入力信号対として受信し、前記入力信号対の電圧差を増幅処理し、第1出力信号及び第2出力信号を前記増幅処理の結果として出力するように構成され、前記フィードバック信号は、以前に受信されたデータに基づいて得られたものである、データ受信回路。
【請求項2】
前記第1増幅モジュールは更に、前記イネーブル信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第1比較及び前記第2比較を実行して、前記第1信号対及び前記第2信号対をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1比較のみを実行して前記第1信号対を出力するように構成され、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値より大きい、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項3】
前記サンプリングクロック信号は第1サンプリングクロック信号及び第2サンプリングクロック信号を含み、前記第1増幅モジュールは、第1比較回路、クロック生成回路及び第2比較回路を備え、
前記第1比較回路は、第1ノード及び第2ノードを備え、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1比較を実行して、前記第1ノード及び前記第2ノードを介して前記第1信号及び前記第2信号をそれぞれ出力するように構成され、
前記クロック生成回路は、前記イネーブル信号及びオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、前記第2サンプリングクロック信号を出力するように構成され、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号の位相は、前記オリジナルのサンプリングクロック信号の位相と逆であり、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号はロジックハイレベル信号であり、
前記第2比較回路は、第3ノード及び第4ノードを備え、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第2比較を実行して、前記第3ノード及び前記第4ノードを介して前記第3信号及び前記第4信号をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第3ノードと接地端子との間の接続経路を導通し、前記第4ノードと接地端子との間の接続経路を導通するように構成される、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項4】
前記第1比較回路は、第1電流源、第1比較ユニット及び第1リセットユニットを備え、
前記第1電流源は、電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を提供するように構成され、
前記第1比較ユニットは、前記第1ノード、前記第2ノード及び前記第5ノードを接続し、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1電流源が前記第5ノードに電流を提供するときに、前記第1比較を実行して、前記第1信号及び前記第2信号を出力するように構成され、
前記第1リセットユニットは、前記第1ノード及び前記第2ノードを接続し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成され、
前記第2比較回路は、第2電流源、第2比較ユニット及び第2リセットユニットを備え、
前記第2電流源は、電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を提供するように構成され、
前記第2比較ユニットは、前記第3ノード、前記第4ノード及び前記第6ノードを接続し、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記第2電流源が前記第6ノードに電流を提供するときに、前記第2比較を実行して、前記第3信号及び前記第4信号を出力するように構成され、
前記第2リセットユニットは、前記第3ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第3ノード及び前記第4ノードをリセットするように構成される、
請求項3に記載のデータ受信回路。
【請求項5】
前記第1電流源は、第1PMOSトランジスタを備え、
前記第1PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第1PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2電流源は、第2PMOSトランジスタを備え、
前記第2PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第2PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項6】
前記第1比較ユニットは、第3PMOSトランジスタ及び第4PMOSトランジスタを備え、
前記第3PMOSトランジスタは、前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第3PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、
前記第4PMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第4PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1参照信号を受信し、
前記第2比較ユニットは、第5PMOSトランジスタ及び第6PMOSトランジスタを備え、
前記第5PMOSトランジスタは、前記第3ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第5PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、
前記第6PMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第6PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2参照信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項7】
前記第1リセットユニットは、第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタを備え、
前記第1NMOSトランジスタは、前記第1ノードと接地端子との間に接続され、前記第1NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2NMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第2NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2リセットユニットは、第3NMOSトランジスタ及び第4NMOSトランジスタを備え、
前記第3NMOSトランジスタは、前記第3ノードと接地端子との間に接続され、前記第3NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信し、
前記第4NMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第4NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項8】
前記クロック生成回路は、第1NANDゲート回路を備え、
前記第1NANDゲート回路は、一方の入力端子が前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子が電源ノードに接続され、出力端子が前記第1サンプリングクロック信号を出力する、
請求項3に記載のデータ受信回路。
【請求項9】
前記クロック生成回路は、第2NANDゲート回路を備え、
前記第2NANDゲート回路は、一方の入力端子が前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子が前記イネーブル信号を受信し、出力端子が第2サンプリングクロック信号を出力する、
請求項3に記載のデータ受信回路。
【請求項10】
前記第2増幅モジュールは、
決定等化イネーブルユニット、第1入力ユニット、第2入力ユニット及びラッチユニットを備え、
前記決定等化イネーブルユニットは、前記フィードバック信号及びイネーブル信号を受信するように構成され、
前記第1入力ユニットは、第7ノード及び第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって、前記第1信号対を受信し、第3比較を実行して、前記第3比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、
前記第2入力ユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって前記第2信号対を受信し、第4比較を実行して、前記第4比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、
前記第1入力ユニットと前記第2入力ユニットは、前記決定等化イネーブルユニットの制御により一方だけ選択的に導通され、
前記ラッチユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記第7ノードの信号及び前記第8ノードの信号を増幅してラッチし、第1出力ノード及び第2出力ノードを介して前記第1出力信号及び前記第2出力信号を出力するように構成される、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項11】
前記フィードバック信号は、差動の第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記決定等化イネーブルユニットは、第1イネーブルユニット及び第2イネーブルユニットを備え、
前記第1イネーブルユニットは、接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、前記イネーブル信号、前記第1フィードバック信号及び前記第2フィードバック信号を受信することによって、前記第1入力ユニット又は前記第2入力ユニットのうちの1つが前記接地端子と接続するように制御するように構成され、
前記第2イネーブルユニットは、前記接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、相補イネーブル信号を受信することによって、前記第1入力ユニットと前記接地端子との接続を制御するように構成され、前記相補イネーブル信号のレベルは、前記イネーブル信号のレベルとは逆であり、
前記第1イネーブルユニットと前記第2イネーブルユニットは、一方だけ選択的に導通される、
請求項10に記載のデータ受信回路。
【請求項12】
前記第1入力ユニットは、第5NMOSトランジスタ及び第6NMOSトランジスタを備え、
前記第5NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第7ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第1信号を受信し、
前記第6NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第8ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第2信号を受信し、
前記第2入力ユニットは、第7NMOSトランジスタ及び第8NMOSトランジスタを備え、
前記第7NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第7ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第3信号を受信し、
前記第8NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第8ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第4信号を受信する、
請求項11に記載のデータ受信回路。
【請求項13】
前記第1イネーブルユニットは、第9NMOSトランジスタ、第10NMOSトランジスタ、第11NMOSトランジスタ及び第12NMOSトランジスタを備え、
前記第9NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのソース電極は、前記第10NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第1フィードバック信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続され、
前記第11NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのソース電極は、前記第12NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第2フィードバック信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続される、
請求項12に記載のデータ受信回路。
【請求項14】
前記第2イネーブルユニットは、
第13NMOSトランジスタ及び第14NMOSトランジスタを備え、
前記第13NMOSトランジスタは、ドレイン電極が、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極が前記接地端子に接続され、グリッド電極が前記相補イネーブル信号を受信し、
前記第14NMOSトランジスタは、ドレイン電極が、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極が前記接地端子に接続され、グリッド電極が前記相補イネーブル信号を受信する、
請求項12に記載のデータ受信回路。
【請求項15】
前記ラッチユニットは、
第15NMOSトランジスタ、第7PMOSトランジスタ、第16NMOSトランジスタ及び第8PMOSトランジスタを備え、
前記第15NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第7PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのソース電極は前記第7ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第7PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第7PMOSトランジスタのソース電極は電源ノードに接続され、
前記第16NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第8PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのソース電極は前記第8ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第8PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第8PMOSトランジスタのソース電極は前記電源ノードに接続される、
請求項10に記載のデータ受信回路。
【請求項16】
前記第2増幅モジュールは更に、第3リセットユニットを備え、
前記第3リセットユニットは、電源ノードと前記ラッチユニットの出力端子との間に接続され、前記ラッチユニットの出力端子をリセットするように構成される、
請求項15に記載のデータ受信回路。
【請求項17】
前記第3リセットユニットは、第9PMOSトランジスタ及び第10PMOSトランジスタを備え、
前記第9PMOSトランジスタは、前記第1出力ノードと電源ノードとの間に接続され、前記第9PMOSトランジスタのグリッド電極はオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、
前記第10PMOSトランジスタは、前記第2出力ノードと前記電源ノードとの間に接続され、前記第10PMOSトランジスタのグリッド電極は前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信する、
請求項16に記載のデータ受信回路。
【請求項18】
データ受信システムであって、複数の多段接続されたデータ伝送回路を備え、
各前記データ伝送回路は、請求項1ないし17のいずれか一項に記載のデータ受信回路、及び前記データ受信回路に接続されるラッチ回路を備え、
前段の前記データ伝送回路の出力信号は、次段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用され、
最終段の前記データ伝送回路の出力信号は、初段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用される、データ受信システム。
【請求項19】
前記データ受信回路は、サンプリングクロック信号に応答してデータを受信し、前記データ受信システムは、4つの多段接続された前記データ伝送回路を備え、隣接段の前記データ受信回路の前記サンプリングクロック信号の位相差は90°である、
請求項18に記載のデータ受信システム。
【請求項20】
前段の前記データ受信回路の前記第2増幅モジュールによって出力された前記第1出力信号及び前記第2出力信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用され、又は、前段の前記ラッチ回路によって出力された信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用される、
請求項18に記載のデータ受信システム。
【請求項21】
記憶装置であって、
複数のデータポートと、
複数の請求項18ないし20のいずれか一項に記載のデータ受信システムと、を備え、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する、記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年06月23日に中国特許局に提出された、出願番号が202210726628.4であり、発明の名称が「データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置」である中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、半導体技術分野に関し、特に、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置に関する。
【背景技術】
【0003】
メモリでは、信号の伝送速度の向上に伴い、チャネル損失が信号品質に与える影響が大きくなり、符号間干渉が発生しやすくなり、更に、メモリのデータ受信回路によって受信されるデータ信号と参照信号との間のレベル値の差異は、データ信号に対するデータ受信回路の判断に影響を与え、データ受信回路によって出力される信号の正確性に影響を与える。
【0004】
現在、チャネルを補償するために等化回路が使用されており、等化回路は、連続時間線形等化回路(CTLE:Continuous Time Linear Equalizer)又は判定帰還型等化回路(DFE:Decision Feedback Equalizer)を選択することができる。しかしながら、現在使用されている等化回路によって出力される信号の正確性を向上させ、等化回路の受信性能を向上させ、等化回路の消費電力を低減する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、データ受信回路の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路の消費電力を低減するのに少なくとも有益である、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供する。
【0006】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の1つの態様はデータ受信回路を提供し、前記データ受信回路は、第1増幅モジュール及び第2増幅モジュールを備え、前記第1増幅モジュールは、データ信号、第1参照信号及び第2参照信号を受信し、サンプリングクロック信号に応答して前記データ信号及び前記第1参照信号に対して第1比較を実行して、第1信号対を前記第1比較の結果として出力し、前記データ信号及び前記第2参照信号に対して第2比較を実行して、第2信号対を前記第2比較の結果として出力するように構成され、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値とは異なり、前記第1信号対は第1信号及び第2信号を含み、前記第2信号対は第3信号及び第4信号を含み、前記第2増幅モジュールは、イネーブル信号及びフィードバック信号を受信し、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間に、前記フィードバック信号に基づいて、前記第1信号対又は前記第2信号対を入力信号対として選択して受信し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1信号対を前記入力信号対として受信し、前記入力信号対の電圧差を増幅処理し、第1出力信号及び第2出力信号を前記増幅処理の結果として出力するように構成され、前記フィードバック信号は、以前に受信されたデータに基づいて得られたものである。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第1増幅モジュールは更に、前記イネーブル信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第1比較及び前記第2比較を実行して、前記第1信号対及び前記第2信号対をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1比較のみを実行して前記第1信号対を出力するように構成され、ここで、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値より大きい。
【0008】
いくつかの実施例では、前記サンプリングクロック信号は第1サンプリングクロック信号及び第2サンプリングクロック信号を含み、前記第1増幅モジュールは、第1比較回路、クロック生成回路及び第2比較回路を備え、前記第1比較回路は、第1ノード及び第2ノードを備え、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1比較を実行して、前記第1ノード及び前記第2ノードを介して前記第1信号及び前記第2信号をそれぞれ出力するように構成され、前記クロック生成回路は、前記イネーブル信号及びオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、前記第2サンプリングクロック信号を出力するように構成され、ここで、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号の位相は、前記オリジナルのサンプリングクロック信号の位相と逆であり、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号はロジックハイレベル信号であり、前記第2比較回路は、第3ノード及び第4ノードを備え、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第2比較を実行して、前記第3ノード及び前記第4ノードを介して前記第3信号及び前記第4信号をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第3ノードと接地端子との間の接続経路を導通し、前記第4ノードと接地端子との間の接続経路を導通するように構成される。
【0009】
いくつかの実施例では、前記第1比較回路は、第1電流源、第1比較ユニット及び第1リセットユニットを備え、前記第1電流源は、電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を提供するように構成され、前記第1比較ユニットは、前記第1ノード、前記第2ノード及び前記第5ノードを接続し、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1電流源が前記第5ノードに電流を提供するときに、前記第1比較を実行して、前記第1信号及び前記第2信号を出力するように構成され、前記第1リセットユニットは、前記第1ノード及び前記第2ノードを接続し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成され、前記第2比較回路は、第2電流源、第2比較ユニット及び第2リセットユニットを備え、前記第2電流源は、電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を提供するように構成され、前記第2比較ユニットは、前記第3ノード、前記第4ノード及び前記第6ノードを接続し、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記第2電流源が前記第6ノードに電流を提供するときに、前記第2比較を実行して、前記第3信号及び前記第4信号を出力するように構成され、前記第2リセットユニットは、前記第3ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第3ノード及び前記第4ノードをリセットするように構成される。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1電流源は、第1PMOSトランジスタを備え、前記第1PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第1PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、前記第2電流源は、第2PMOSトランジスタを備え、前記第2PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第2PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第1比較ユニットは、第3PMOSトランジスタ及び第4PMOSトランジスタを備え、前記第3PMOSトランジスタは、前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第3PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、前記第4PMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第4PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1参照信号を受信し、前記第2比較ユニットは、第5PMOSトランジスタ及び第6PMOSトランジスタを備え、前記第5PMOSトランジスタは、前記第3ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第5PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、前記第6PMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第6PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2参照信号を受信する。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第1リセットユニットは、第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタを備え、前記第1NMOSトランジスタは、前記第1ノードと接地端子との間に接続され、前記第1NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、前記第2NMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第2NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、前記第2リセットユニットは、第3NMOSトランジスタ及び第4NMOSトランジスタを備え、前記第3NMOSトランジスタは、前記第3ノードと接地端子との間に接続され、前記第3NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信し、前記第4NMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第4NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する。
【0013】
いくつかの実施例では、前記クロック生成回路は、第1NANDゲート回路を備え、前記第1NANDゲート回路の一方の入力端子は前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子は電源ノードに接続され、出力端子は前記第1サンプリングクロック信号を出力する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記クロック生成回路は、第2NANDゲート回路を備え、前記第2NANDゲート回路の一方の入力端子は前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子は前記イネーブル信号を受信し、出力端子は第2サンプリングクロック信号を出力する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記第2増幅モジュールは、決定等化イネーブルユニット、第1入力ユニット、第2入力ユニット及びラッチユニットを備え、前記決定等化イネーブルユニットは、前記フィードバック信号及びイネーブル信号を受信するように構成され、前記第1入力ユニットは、第7ノード及び第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって、前記第1信号対を受信し、第3比較を実行して、前記第3比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、前記第2入力ユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって前記第2信号対を受信し、第4比較を実行して、前記第4比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、ここで、前記第1入力ユニットと前記第2入力ユニットは、前記決定等化イネーブルユニットの制御により一方だけ選択的に導通され、前記ラッチユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記第7ノードの信号及び前記第8ノードの信号を増幅してラッチし、第1出力ノード及び第2出力ノードを介して前記第1出力信号及び前記第2出力信号を出力するように構成される。
【0016】
いくつかの実施例では、前記フィードバック信号は、差動の第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記決定等化イネーブルユニットは、第1イネーブルユニット及び第2イネーブルユニットを備え、前記第1イネーブルユニットは、接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、前記イネーブル信号、前記第1フィードバック信号及び前記第2フィードバック信号を受信することによって、前記第1入力ユニット又は前記第2入力ユニットのうちの1つが前記接地端子と接続するように制御するように構成され、前記第2イネーブルユニットは、前記接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、相補イネーブル信号を受信することによって、前記第1入力ユニットと前記接地端子との接続を制御するように構成され、前記相補イネーブル信号のレベルは、前記イネーブル信号のレベルとは逆であり、ここで、前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットは一方だけ選択的に導通される。
【0017】
いくつかの実施例では、前記第1入力ユニットは、第5NMOSトランジスタ及び第6NMOSトランジスタを備え、前記第5NMOSトランジスタのドレイン電極は前記第7ノードに接続され、ソース電極は、前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極は前記第1信号を受信し、前記第6NMOSトランジスタのドレイン電極は前記第8ノードに接続され、ソース電極は、前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極は前記第2信号を受信し、前記第2入力ユニットは、第7NMOSトランジスタ及び第8NMOSトランジスタを備え、前記第7NMOSトランジスタのドレイン電極は前記第7ノードに接続され、ソース電極は、前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極は前記第3信号を受信し、前記第8NMOSトランジスタのドレイン電極は前記第8ノードに接続され、ソース電極は、前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極は前記第4信号を受信する。
【0018】
いくつかの実施例では、前記第1イネーブルユニットは、第9NMOSトランジスタ、第10NMOSトランジスタ、第11NMOSトランジスタ及び第12NMOSトランジスタを備え、前記第9NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのソース電極は、前記第10NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第1フィードバック信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続され、前記第11NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのソース電極は、前記第12NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第2フィードバック信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続される。
いくつかの実施例では、前記第2イネーブルユニットは、第13NMOSトランジスタ及び第14NMOSトランジスタを備え、前記第13NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極は前記接地端子に接続され、グリッド電極は前記相補イネーブル信号を受信し、前記第14NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極は前記接地端子に接続され、グリッド電極は前記相補イネーブル信号を受信する。
【0019】
いくつかの実施例では、前記ラッチユニットは、第15NMOSトランジスタ、第7PMOSトランジスタ、第16NMOSトランジスタ及び第8PMOSトランジスタを備え、前記第15NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第7PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのソース電極は前記第7ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第7PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第7PMOSトランジスタのソース電極は電源ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第8PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのソース電極は前記第8ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第8PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第8PMOSトランジスタのソース電極は前記電源ノードに接続される。
【0020】
いくつかの実施例では、前記第2増幅モジュールは更に、第3リセットユニットを備え、前記第3リセットユニットは、電源ノードと前記ラッチユニットの出力端子との間に接続され、前記ラッチユニットの出力端子をリセットするように構成される。
【0021】
いくつかの実施例では、前記第3リセットユニットは、第9PMOSトランジスタ及び第10PMOSトランジスタを備え、前記第9PMOSトランジスタは、前記第1出力ノードと電源ノードとの間に接続され、前記第9PMOSトランジスタのグリッド電極はオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、前記第10PMOSトランジスタは、前記第2出力ノードと前記電源ノードとの間に接続され、前記第10PMOSトランジスタのグリッド電極は前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信する。
【0022】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様はデータ受信システムを更に提供し、前記データ受信システムは、複数の多段接続されたデータ伝送回路を備え、各前記データ伝送回路は、上記の任意のデータ受信回路、及び前記データ受信回路に接続されるラッチ回路を備え、前段の前記データ伝送回路の出力信号は、次段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用され、最終段の前記データ伝送回路の出力信号は、初段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用される。
【0023】
いくつかの実施例では、前記データ受信回路は、サンプリングクロック信号に応答してデータを受信し、前記データ受信システムは、4つの多段接続された前記データ伝送回路を備え、隣接段の前記データ受信回路の前記サンプリングクロック信号の位相差は90°である。
【0024】
いくつかの実施例では、前段の前記データ受信回路の前記第2増幅モジュールによって出力された前記第1出力信号及び前記第2出力信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用され、又は、前段の前記ラッチ回路によって出力された信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用される。
【0025】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の更に別の態様は記憶装置を提供し、前記記憶装置は、複数のデータポートと、複数の上記の任意のデータ受信システムと、を備え、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する。
【0026】
本開示の実施例で提供される技術方案は、少なくとも以下の利点を有する。
【0027】
第2増幅モジュールは、フィードバック信号、第1信号対及び第2信号対を受信する同時に、イネーブル信号も受信することができ、イネーブル信号が第1レベル値期間にある場合、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号及びフィードバック信号に基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちの1つを選択して受信して、受信されたデータ信号の符号間干渉からデータ受信回路への影響を低減する。イネーブル信号が第2レベル値期間にある場合、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号及びフィードバック信号に基づいて、第1信号対を固定的に受信し、この場合、第2信号対を出力するための回路を非動作状態にさせることができ、これは、データ受信回路の消費電力を低減するのに役に立つ。
【0028】
このようにして、イネーブル信号によって第2増幅モジュールに対して更なる制御を実現することができ、これによって、データ受信回路によって受信されたデータの符号間干渉からデータ受信回路への影響を考慮するかどうかを選択することができる。例えば、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号は第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号及びフィードバック信号に基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちのレベル値の差異が大きい方を選択して受信し、これによって、第2増幅モジュールが信号レベル値の差異の大きい差動信号対を受信することを保証する。符号間干渉によるデータ受信回路への影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号は第2レベル値期間にあり、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号及びフィードバック信号に基づいて第1信号対を固定的に受信し、これによって、データ受信回路の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路の消費電力を低減する効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の機能のブロック図である。
図2】本開示の別の実施例で提供されるデータ受信システムの機能のブロック図である。
図3】本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の別の2つの機能のブロック図である。
図4】本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の別の2つの機能のブロック図である。
図5】本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の第1増幅モジュールの回路構造の概略図である。
図6】本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の第2増幅モジュールの回路構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
1つ又は複数の実施例は、それらに対応する図面によって例示的な説明されており、これらの例示的な説明は、実施例を限定するものではなく、図面における同じ参照番号を有する要素は同様の要素を表し、特に明記していない限り、図面は縮尺を限定するものではない。本開示の実施例又は先行技術の技術方案をより明確に説明するために、以下は、実施例で使用される図面について簡単に紹介する。以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者は、創造的な労力が払わなくても、これらの図面に従って他の図面を得ることもできることは自明である。
【0031】
背景技術から分かるように、信号に対する等化回路の調整能力を向上させ、等化回路の消費電力を低減する必要がある。
【0032】
本開示の実施例は、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供し、データ受信回路では、イネーブル信号を用いて第2増幅モジュールを更に制御することができ、これによって、データ受信回路によって受信されたデータの符号間干渉からデータ受信回路への影響を考慮するかどうかを選択する。例えば、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号は第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号及びフィードバック信号に基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちのレベル値の差異がより大きい方を選択して受信し、これによって、第2増幅モジュールが信号レベル値の差異が大きい差動信号対を受信することを保証する。符号間干渉によるデータ受信回路への影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号は第2レベル値期間にあり、第2増幅モジュールは、このときのイネーブル信号に基づいて第1信号対を固定的に受信し、これによって、データ受信回路の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路の消費電力を低減する効果を達成する。
【0033】
以下、図面を参照して本開示の各実施例を詳細に説明する。しかしながら、当業者なら理解できるように、本開示の各実施例において、読者に本開示の実施例をよりよく理解させるための多くの技術的詳細が開示されているが、これらの技術的詳細が記載されなくても、以下の各実施例における種々の変更及び修正に基づいて、本開示の実施例に記載されている技術的解決策を実現することができる。
【0034】
本開示の1つの実施例はデータ受信回路を提供し、以下、図面を参照して本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路を詳細に説明する。図1は、本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の機能のブロック図であり、図3図4は、本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の別の2つの機能のブロック図であり、図5は、本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の第1増幅モジュールの回路構造の概略図であり、図6は、本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路の第2増幅モジュールの回路構造の概略図である。
【0035】
図1及び図3を参照すると、データ受信回路100は、第1増幅モジュール101及び第2増幅モジュール102を備え、第1増幅モジュール101は、データ信号DQ、第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-を受信し、サンプリングクロック信号clkNに応答してデータ信号DQ及び第1参照信号VR+に対して第1比較を実行して、第1信号対を第1比較の結果として出力し、データ信号DQ及び第2参照信号VR-に対して第2比較を実行して、第2信号対を第2比較の結果として出力するように構成され、第1参照信号VR+のレベル値は第2参照信号VR-のレベル値とは異なり、第1信号対は第1信号Sn+及び第2信号Sp+を含み、第2信号対は第3信号Sn-及び第4信号Sp-を含み、第2増幅モジュール102は、イネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbを受信し、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値を有する期間に、フィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対を入力信号対として選択して受信し、イネーブル信号EnDfeが第2レベル値を有する期間に、第1信号対を入力信号対として受信し、入力信号対の電圧差を増幅処理し、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを増幅処理の結果として出力するように構成され、フィードバック信号fbは、以前に受信されたデータに基づいて得られたものである。
【0036】
理解できることとして、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値にある期間に、以前に受信されたフィードバック信号fbに基づいて、第2増幅モジュール102は、このときのフィードバック信号fbに基づいて第1信号対又は第2信号対のうち、レベル値の差異が大きい方を選択的に受信し、第2増幅モジュール102が信号レベル値の差異がより大きい差動信号対を受信することを保証し、データ受信回路100に対する受信されたデータ信号の符号間干渉の影響を低減する。説明すべきこととして、第1参照信号VR+のレベル値と第2参照信号VR-のレベル値は異なり、したがって、異なるレベル値に対するデータ信号DQは、データ信号DQのレベル値と第1参照信号VR+又は第2参照信号VR-のうちの1つのレベル値との差異を比較的に大きくさせることができ、これは、第1増幅モジュール101がそのレベル値の差異を増幅するのに有益であり、それによって、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対及び第2信号対のうちの少なくとも1つにおける信号のレベル値の差異を比較的に大きくさせることができ、したがって、データ受信回路100によって受信されたデータ信号DQに符号間干渉現象がある場合、後続で第2増幅モジュール102がイネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対及び第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方の信号対を受信するのに役に立つ。理解できることとして、データ受信回路100は、第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-を用いて、受信されたデータ信号DQに対するデータ受信回路100の調整能力を改善することができ、つまり、データ受信回路100によって受信されたデータ信号DQに符号間干渉現象がある場合、第2増幅モジュール102に、イネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて、第1増幅モジュール101からデータ信号DQ処理により好ましく信号対を受信することを行わせ、データ信号DQ処理により好ましく信号対は、第1信号対及び第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方の信号対であり、これにより、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減するという目的を達成する。
【0037】
更に、第2増幅モジュール102は、フィードバック信号fbに基づいて、第1信号対及び第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方を選択して受信することによって、第2増幅モジュール102が信号レベル値の差異がより大きい差動信号対を受信することを保証するのに有益であり、これにより、第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を向上させるのに役に立つ。したがって、第1増幅モジュール101と第2増幅モジュール102の協働は、データ受信回路100の受信性能を改善するのに役に立つ。
【0038】
また、イネーブル信号EnDfeが第2レベル値にある期間中、以前に受信されたフィードバック信号fbのレベル値がどのように変化しても、第2増幅モジュール102は、イネーブル信号EnDfeに基づいて固定的に第1信号対を受信し、この場合、第1増幅モジュール101の第2信号対を出力するための回路は非動作状態にあってもよく、データ受信回路100の消費電力を低減するのに役に立つ。
【0039】
上記の分析から分かるように、イネーブル信号EnDfeを用いて第2増幅モジュール102に対して更なる制御を実現することができ、これによって、データ受信回路100によって受信されたデータの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を考慮するかどうかを選択することができ、これによって、データ受信回路100の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路100の消費電力を低減する効果を達成することができる。説明すべきこととして、符号間干渉を考慮する必要がある場合というのは、通常、データ受信回路100によって受信されたデータ信号DQが高速データである場合(即ち、データ伝送速度が非常に速い場合)であり、符号間干渉を考慮する必要がない場合というのは、通常、データ受信回路100によって受信されたデータ信号DQが低速データである場合(即ち、データ伝送速度が比較的に遅い場合)である。
【0040】
データ受信回路100において、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響をどのように低減するかについては、以下、1つの具体的な例を参照して詳細に説明する。
【0041】
いくつかの実施例では、第1参照信号VR+のレベル値は第2参照信号VR-のレベル値より高く、データ信号DQがローレベルであり、且つデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQに符号間干渉現象がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて第1信号対を受信し、この場合、データ信号DQと第1参照信号VR+との間のレベル値の差異は、データ信号DQと第2参照信号VR-との間のレベル値の差異より大きいため、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対における信号のレベル値の差異は、第2信号対における信号のレベル値の差異より大きい。したがって、第2増幅モジュール102が第1信号対を受信することは、要求を満たす第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力するのに有益であり、つまり、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を保証し、これにより、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減するのに役に立つ。
【0042】
更に、データ信号DQがハイレベルであり、且つデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQに符号間干渉現象がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて第2信号対を受信し、この場合、データ信号DQと第1参照信号VR+との間のレベル値の差異は、データ信号DQと第2参照信号VR-との間のレベル値の差異より小さいため、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対における信号のレベル値の差異は、第2信号対における信号のレベル値の差異より小さい。したがって、第2増幅モジュール102が第2信号対を受信することは、要求を満たす第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力するのに有益であり、つまり、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を保証し、これにより、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減するのに役に立つ。
【0043】
ここから分かるように、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値を有する期間に、第2増幅モジュール102は、レベル値の変化するフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方を選択的に受信し、これによって、第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を向上させ、これにより、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減する。
【0044】
いくつかの実施例では、図3図5を参照すると、第1増幅モジュール101は、イネーブル信号EnDfeを受信し、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値を有する期間に、第1比較及び第2比較を実行して第1信号対及び第2信号対をそれぞれ出力し、イネーブル信号EnDfeが第2レベル値を有する期間に、第1比較のみを実行して第1信号対を出力するように構成されてもよく、ここで、第1参照信号VR+のレベル値は、第2参照信号VR-のレベル値より大きい。
【0045】
理解できることとして、イネーブル信号EnDfeを用いて第1増幅モジュール101に対して更なる制御を実現して、第2比較を実行するか否かを選択する。例えば、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第1増幅モジュール101は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて第1比較及び第2比較を実行して第1信号対及び第2信号対をそれぞれ出力し、その後、第2増幅モジュール102は、イネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちレベル値の差異がより大きい方を選択して受信し、これによって、第2増幅モジュールで受信するのが信号レベル値の差異が大きい差動信号対であることを保証する。データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第1増幅モジュール101は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて第1比較のみを実行して、レベル値が異なる第1信号対を出力し、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて固定的に第1信号対を受信し、この場合、第1増幅モジュール101は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて、第2信号対を出力するための回路を非動作状態にして、データ受信回路100の消費電力を低減する。
【0046】
更に、他の実施例では、第1参照信号VR+のレベル値は、第2参照信号VR-のレベル値より小さくてもよい。
【0047】
いくつかの実施例では、図3を参照すると、サンプリングクロック信号clkNは、第1サンプリングクロック信号clkN1及び第2サンプリングクロック信号clkN2を含み得、第1増幅モジュール101は、第1比較回路111、クロック生成回路131及び第2比較回路121を備え、第1比較回路111は、第1ノードnet1及び第2ノードnet2を備え、データ信号DQ及び第1参照信号VR+を受信し、第1サンプリングクロック信号clkN1に応答して第1比較を実行して、第1ノードnet1及び第2ノードnet2を介して第1信号Sn+及び第2信号Sp+をそれぞれ出力し、クロック生成回路131は、イネーブル信号EnDfe及びオリジナルのサンプリングクロック信号clkを受信し、第2サンプリングクロック信号clkN2を出力するように構成され、ここで、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値を有する期間に、第2サンプリングクロック信号clkN2の位相は、オリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、イネーブル信号EnDfeが第2レベル値を有する期間に、第2サンプリングクロック信号clkN2はロジックハイレベル信号であり、第2比較回路121は、第3ノードnet3及び第4ノードnet4を備え、データ信号DをQ及び第2参照信号VR-受信し、イネーブル信号EnDfeが第1レベル値を有する期間に、第2サンプリングクロック信号clkN2に基づいて第2比較を実行して、第3ノードnet3及び第4ノードnet4を介して第3信号Sn-及び第4信号Sp-をそれぞれ出力し、イネーブル信号EnDfeが第2レベル値を有する期間に、第3ノードnet3と接地端子との間の接続経路を導通し、第4ノードnet4と接地端子との間の接続経路を導通する。
【0048】
理解できることとして、いくつかの実施例では、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要があるかどうかに関係なく、第1比較回路111は、第1サンプリングクロック信号clkN1に応答して第1比較を実行して、第1ノードnet1及び第2ノードnet2を介して第1信号Sn+及び第2信号Sp+をそれぞれ出力することができる。しかし、第2比較回路121の場合、第2比較回路121は、受信された第2サンプリングクロック信号clkN2に基づいて第2比較を実行する必要があるかどうかを判断し、例えば、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、このときの第2サンプリングクロック信号clkN2の位相は、オリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、第2比較回路121は、変化する第2サンプリングクロック信号clkN2に応答して第2比較を実行することができ、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、このときの第2サンプリングクロック信号clkN2はロジックハイレベル信号であり、第2比較回路121は、当該ロジックハイレベル信号に基づいて、第3ノードnet3と接地端子との間の接続経路を導通し、第4ノードnet4と接地端子との間の接続経路を導通することで、第2比較回路121により第3ノードnet3及び第4ノードnet4を介して出力される第3信号Sn-及び第4信号Sp-をロジックローレベル信号にし、第3信号Sn-のレベル値と第4信号Sp-のレベル値との間に差異はなく、しかも、この場合、第2比較回路121における電流はほぼ0であり、データ受信回路100全体の消費電力を低減するのに役に立つ。
【0049】
いくつかの実施例では、図3図5を参照すると、第1比較回路111は、第1電流源1111、第1比較ユニット1112及び第1リセットユニット1113を備えることができ、第1電流源1111は、電源ノードVccと第5ノードnet5との間に接続され、第1サンプリングクロック信号clkN1に応答して第5ノードnet5に電流を提供するように構成され、第1比較ユニット1112は、第1ノードnet1、第2ノードnet2及び第5ノードnet5を接続し、データ信号DQ及び第1参照信号VR+を受信し、第1電流源1111が第5ノードnet5に電流を提供するときに第1比較を実行して、第1信号Sn+及び第2信号Sp+を出力するように構成され、第1リセットユニット1113は、第1ノードnet1及び第2ノードnet2を接続し、第1サンプリングクロック信号clkN1に応答して第1ノードnet1及び第2ノードnet2をリセットするように構成される。
【0050】
第2比較回路121は、第2電流源1211、第2比較ユニット1212及び第2リセットユニット1213を備えることができ、第2電流源1211は、電源ノードVccと第6ノードnet6との間に接続され、第2サンプリングクロック信号clkN2に応答して第6ノードnet6に電流を提供するように構成され、第2比較ユニット1212は、第3ノードnet3、第4ノードnet4及び第6ノードnet6を接続し、データ信号DQ及び第2参照信号VR-を受信し、第2電流源1211が第6ノードnet6に電流を提供するときに、第2比較を実行して、第3信号Sn-及び第4信号Sp-を出力するように構成され、第2リセットユニット1213は、第3ノードnet3と第4ノードnet4との間に接続され、第2サンプリングクロック信号clkN2に応答して第3ノードnet3及び第4ノードnet4をリセットするように構成される。
【0051】
理解できることとして、第1比較ユニット1112は、データ信号DQと第1参照信号VR+との間の電圧差に基づいて、第1ノードnet1に提供される電流と第2ノードnet2に提供される電流との差を制御して、第1信号Sn+及び第2信号Sp+を出力することができ、第2比較ユニット1212は、データ信号DQと第2参照信号VR-との間の電圧差に基づいて、第3ノードnet3に提供される電流と第4ノードnet4に提供される電流との差を制御して、第3信号Sn-及び第4信号Sp-を出力することができる。更に、データ受信回路100がデータ信号DQ、第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-の受信、及び第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの出力を1回完了した後、第1リセットユニット1113を介して第1ノードnet1及び第2ノードnet2のレベル値を初期値に復元し、第2リセットユニット1213を介して第3ノードnet3及び第4ノードnet4のレベル値を初期値に復元することができ、これによって、後続のデータ受信回路100は次のデータ受信及び処理を容易に実行する。
【0052】
いくつかの実施例では、第1電流源1111の回路構造と第2電流源1211の回路構造は同じであり、第1比較ユニット1112の回路構造と第2比較ユニット1212の回路構造は同じである。このようにして、第1比較回路111によって出力された第1信号対と第2比較回路121によって出力された第2信号対との差異を主に、第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-によって影響させるのに有益であり、更に、データ受信回路100が第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-に基づいて、受信されたデータ信号DQの符号間干渉のデータ受信回路100への影響を低減して、第2増幅モジュール102によって出力される第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を更に向上させるのに役に立つ。
【0053】
いくつかの実施例では、図5を参照すると、第1電流源1111は、第1PMOSトランジスタMP1を備えることができ、第1PMOSトランジスタMP1は、電源ノードVccと第5ノードnet5との間に接続され、第1PMOSトランジスタMP1のグリッド電極は第1サンプリングクロック信号clkN1を受信し、第2電流源1211は、第2PMOSトランジスタMP2を備えることができ、電源ノードVccと第6ノードnet6との間に接続され、第2PMOSトランジスタMP2のグリッド電極は第2サンプリングクロック信号clkN2を受信する。
【0054】
このようにして、第1サンプリングクロック信号clkN1がローレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1のグリッド電極は第1サンプリングクロック信号clkN1を受信して、導通を行い、第5ノードnet5に電流を提供することで、第1比較ユニット1112を動作状態にし、つまり、受信されたデータ信号DQ及び第1参照信号VR+に対して第1比較を実行し、第2サンプリングクロック信号clkN2がローレベルである場合、第2PMOSトランジスタMP2のグリッド電極は第2サンプリングクロック信号clkN2を受信して、導通を行い、第6ノードnet6に電流を提供することで、第2比較ユニット1212を動作状態にし、受信されたデータ信号DQ及び第2参照信号VR-に対して第2比較を実行する。
【0055】
1つの例では、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2サンプリングクロック信号clkN2の位相もオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、この場合、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2が同時に導通するように、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相と第2サンプリングクロック信号clkN2の位相は同期されて、第1比較ユニット1112に第1比較を実行させ、第2比較ユニット1212に第2比較を実行させ、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対及び第2信号対は両方とも有効であり、つまり、第1信号対及び第2信号対における信号のレベル値の間に差異があり、後続で、第2増幅モジュール102は、変化したフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちの1つを選択的に受信して、受信されたデータ信号DQの符号間干渉のデータ受信回路100への影響を低減することができる。更に、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第2サンプリングクロック信号clkN2はロジックハイレベル信号であり、第2PMOSトランジスタMP2が常に切断されているため、第2比較ユニット1212における電流はほぼ0であり、これによって、データ受信回路100の消費電力を低減する。また、このときの第2比較ユニット1212は第2比較を実行することができず、有効な第2信号対を出力することができない。この場合、第1サンプリングクロック信号clkN1はクロック信号であり、第1PMOSトランジスタMP1は、当該クロック信号の立ち下がりエッジに基づいて導通され、これによって、第1比較ユニット1112に第1比較を実行させ、データ受信回路100全体が正常に動作するように、有効な第1信号対を出力する。
【0056】
いくつかの実施例では、図5を引き続き参照すると、第1比較ユニット1112は、第3PMOSトランジスタMP3及び第4PMOSトランジスタMP4を備えることができ、第3PMOSトランジスタMP3は、第1ノードnet1と第5ノードnet5との間に接続され、第3PMOSトランジスタMP3のグリッド電極はデータ信号DQを受信し、第4PMOSトランジスタMP4は、第2ノードnet2と第5ノードnet5との間に接続され、第4PMOSトランジスタMP4のグリッド電極は第1参照信号VR+を受信し、第2比較ユニット1212は、第5PMOSトランジスタMP5及び第6PMOSトランジスタMP6を備えることができ、第5PMOSトランジスタMP5は、第3ノードnet3と第6ノードnet6との間に接続され、第5PMOSトランジスタMP5のグリッド電極はデータ信号DQを受信し、第6PMOSトランジスタMP6は、第4ノードnet4と第6ノードnet6との間に接続され、第6PMOSトランジスタMP6のグリッド電極は第2参照信号VR-を受信する。
【0057】
説明すべきこととして、第1比較ユニット1112において、データ信号DQ及び第1参照信号VR+のレベル値の変化は同期しないため、データ信号DQを受信する第3PMOSトランジスタMP3の導通時点は第1参照信号VR+を受信する第4PMOSトランジスタMP4の導通時点とは異なり、同一時点で、第3PMOSトランジスタMP3の導通度合いは第4PMOSトランジスタMP4の導通度合いと異なる。理解できることとして、第3PMOSトランジスタMP3の導通度合いが第4PMOSトランジスタMP4の導通度合いと異なることによって、第5ノードnet5における電流に対する第3PMOSトランジスタMP3と第4PMOSトランジスタMP4の分流能力も異なるため、第1ノードnet1の電圧と第2ノードnet2の電圧は異なり、第1信号Sn+及び第2信号Sp+を、信号レベル値の差異が比較的に大きい第1信号対として出力するのに役に立つ。
【0058】
第2比較ユニット1212において、データ信号DQ及び第2参照信号VR-のレベル値の変化は同期しないため、データ信号DQを受信する第5PMOSトランジスタMP5の導通時点は第2参照信号VR-を受信する第6PMOSトランジスタMP6の導通時点とは異なり、同一時点で、第5PMOSトランジスタMP5の導通度合いは第6PMOSトランジスタMP6の導通度合いと異なる。理解できることとして、第5PMOSトランジスタMP5の導通度合いが第6PMOSトランジスタMP6の導通度合いと異なることによって、第6ノードnet6に対する第5PMOSトランジスタMP5と第6PMOSトランジスタMP6の分流能力も異なるため、第3ノードnet3の電圧と第4ノードnet4の電圧は異なり、第3信号Sn-及び第4信号Sp-を、信号レベル値の差異が比較的に大きい第2信号対として出力するのに役に立つ。
【0059】
1つの例では、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より低い場合、第3PMOSトランジスタMP3の導通度合いは第4PMOSトランジスタMP4の導通度合いより大きいため、第5ノードnet5における電流は第3PMOSトランジスタMP3が所在する経路により多く流れ、第1ノードnet1における電流が第2ノードnet2における電流より大きくなり、これにより、第1ノードnet1によって出力された第1信号Sn+のレベル値は高く、第2ノードnet2によって出力された第2信号Sp+のレベル値は低い。データ信号DQのレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より低い場合、第5PMOSトランジスタMP5の導通度合いは第6PMOSトランジスタMP6の導通度合いより大きく、第6ノードnet6における電流は第5PMOSトランジスタMP5が所在する経路により多く流れ、第3ノードnet3における電流が第4ノードnet4における電流より大きくなり、これにより、第3ノードnet3によって出力された第3信号Sn-のレベル値は高く、第4ノードnet4によって出力された第4信号Sp-のレベル値は低い。
【0060】
同様に、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より高い場合、第3PMOSトランジスタMP3の導通度合いは第4PMOSトランジスタMP4の導通度合いより小さく、第1ノードnet1によって出力された第1信号Sn+のレベル値は低く、第2ノードnet2によって出力された第2信号Sp+のレベル値は高い。データ信号DQのレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より高い場合、第5PMOSトランジスタMP5の導通度合いは第6PMOSトランジスタMP6の導通度合いより小さく、第3ノードnet3によって出力された第3信号Sn-のレベル値は低く、第4ノードnet4によって出力された第4信号Sp-のレベル値は高い。
【0061】
いくつかの実施例では、図5を引き続き参照すると、第1リセットユニット1113は、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2を備えることができ、第1NMOSトランジスタMN1は、第1ノードnet1と接地端子との間に接続され、第1NMOSトランジスタMN1のグリッド電極は第1サンプリングクロック信号clkN1を受信し、第2NMOSトランジスタMN2は、第2ノードnet2と接地端子との間に接続され、第2NMOSトランジスタMN2のグリッド電極は第1サンプリングクロック信号clkN1を受信し、第2リセットユニット1213は、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4を備えることができ、第3NMOSトランジスタMN3は、第3ノードnet3と接地端子との間に接続され、第3NMOSトランジスタMN3のグリッド電極は第2サンプリングクロック信号clkN2を受信し、第4NMOSトランジスタMN4は、第4ノードnet4と接地端子との間に接続され、第4NMOSトランジスタMN4のグリッド電極は第2サンプリングクロック信号clkN2を受信する。
【0062】
1つの例では、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2サンプリングクロック信号clkN2の位相もオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、この場合、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相と第2サンプリングクロック信号clkN2の位相は同期される。第1サンプリングクロック信号clkN1及び第2サンプリングクロック信号clkN2が両方ともローレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2は両方とも導通され、この場合、第1NMOSトランジスタMN1、第2NMOSトランジスタMN2、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は全て切断され、これにより、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対及び第2信号対が両方とも有効であることを保証し、同時に、第1比較ユニット1112の増幅利得を増加させるために、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2は、第1比較ユニット1112の負荷として使用されてもよく、第2比較ユニット1212の増幅利得を増加させるために、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は、第2比較ユニット1212の負荷として使用されてもよい。第1サンプリングクロック信号clkN1及び第2サンプリングクロック信号clkN2が両方ともハイレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2は両方とも切断され、第1比較ユニット1112及び第2比較ユニット1212に電流が流れず、この場合、第1NMOSトランジスタMN1、第2NMOSトランジスタMN2、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は全て導通され、これにより、第1ノードnet1の電圧、第2ノードnet2の電圧、第3ノードnet3の電圧及び第4ノードnet4の電圧をプルダウンし、第1ノードnet1、第2ノードnet2、第3ノードnet3及び第4ノードnet4のリセットを実現し、これによって、後続でデータ受信回路100における次のデータの受信及び処理を容易に実行する。
【0063】
更に、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第2サンプリングクロック信号clkN2はロジックハイレベル信号であり、第2PMOSトランジスタMP2は常に切断され、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は両方とも導通され、第3ノードnet3と接地端子との間の接続経路をプルダウンし、第4ノードnet4と接地端子との間の接続経路を導通し、第3ノードnet3及び第4ノードnet4のリセットを実現し、この場合、第2比較ユニット1212における電流はほぼ0であり、データ受信回路100の消費電力を低減するのに役に立つ。この時に、第1サンプリングクロック信号clkN1がローレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1は導通され、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2は両方とも切断され、それによって、第1比較回路111が第1比較を実行して有効な第1信号対を出力することを保証し、後続で第2増幅モジュール102に第1信号対を固定的に受信させ、或いは、第1サンプリングクロック信号clkN1がハイレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1は切断され、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2は両方とも導通され、それによって、第1ノードnet1の電圧及び第2ノードnet2の電圧をプルダウンし、第1ノードnet1及び第2ノードnet2のリセットを実現し、これによって、後続でデータ受信回路100における次のデータ受信及び処理を容易に実行する。
【0064】
いくつかの実施例では、図5を引き続き参照すると、クロック生成回路131は、第1NANDゲート回路1311を備えることができ、第1NANDゲート回路1311は、一方の入力端子がオリジナルのサンプリングクロック信号clkを受信し、他方の入力端子が電源ノードVccに接続され、出力端子が第1サンプリングクロック信号clkN1を出力する。
【0065】
理解できることとして、第1NANDゲート回路1311の一方の入力端子は電源ノードVccに接続されているため、当該入力端子はハイレベルを受信する。この場合、第1NANDゲート回路1311の他方の入力端子によって受信されるオリジナルのサンプリングクロック信号clkがハイレベルである場合、第1サンプリングクロック信号clkN1はローレベルであり、第1NANDゲート回路1311の他方の入力端子によって受信されるオリジナルのサンプリングクロック信号clkがローレベルである場合、第1サンプリングクロック信号clkN1はハイレベルである。このようにして、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆となり、したがって、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相と第2サンプリングクロック信号clkN2の位相を同期させることで、第1増幅モジュール101は第1比較及び第2比較を同時に実行することができる。
【0066】
いくつかの実施例では、図5を引き続き参照すると、クロック生成回路131は、第2NANDゲート回路1312を備えることができ、第2NANDゲート回路1312は、一方の入力端子がオリジナルのサンプリングクロック信号clkを受信し、他方の入力端子がイネーブル信号EnDfeを受信し、出力端子が第2サンプリングクロック信号clkN2を出力する。
【0067】
説明すべきこととして、1つの例では、イネーブル信号EnDfeの第1レベル値期間とは、イネーブル信号EnDfeがロジックレベル1であると第2NANDゲート回路1312に判断させるレベル値範囲(即ち、ハイレベル)を指し、イネーブル信号EnDfeの第2レベル値期間とは、イネーブル信号EnDfeがロジックレベル0であると第2NANDゲート回路1312に判断させるレベル値範囲(即ち、ローレベル)を指す。
【0068】
理解できることとして、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeはハイレベルである。オリジナルのサンプリングクロック信号clkがハイレベルである場合、第2NANDゲート回路1312の2つの入力端子は両方とも、ハイレベルを受信することにより、出力端子によって出力される第2サンプリングクロック信号clkN2をローレベルにし、この場合、第1サンプリングクロック信号clkN1もローレベルであるため、第1増幅モジュール101は第1比較及び第2比較を同時に実行することができ、後続の第2増幅モジュール102は、変化したフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうちの1つを選択的に受信して、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減する。オリジナルのサンプリングクロック信号clkがローレベルである場合、第2NANDゲート回路1312によって出力される第2サンプリングクロック信号clkN2はハイレベルであり、この場合、第1サンプリングクロック信号clkN1もハイレベルであるため、このときの第1比較ユニット1112及びイ第2比較ユニット1212は両方とも、非動作状態にあり、第1リセットユニット1113を介して第1ノードnet1及び第2ノードnet2のレベル値を初期値に復元し、第2リセットユニット1213を介して第3ノードnet3及び第4ノードnet4のレベル値を初期値に復元することができ、これによって、後続のデータ受信回路100は次のデータ受信及び処理を容易に実行する。
【0069】
データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeはローレベルであり、この場合、オリジナルのサンプリングクロック信号clkがハイレベルであるかそれともローレベルであるかに関係なく、第2NANDゲート回路1312によって出力される第2サンプリングクロック信号clkN2はハイレベルであり、したがって、第1サンプリングクロック信号clkN1がハイレベルであるかそれともローレベルであるかに関係なく、つまり、第1比較ユニット1112が第1比較を実行するかどうかに関係なく、第2比較回路121の第3ノードnet3と接地端子との間の接続経路及び第4ノードnet4と接地端子との間の接続経路は両方とも導通され、これにより、この場合の第2比較回路121が第3ノードnet3及び第4ノードnet4によってそれぞれ出力される第3信号Sn-及び第4信号Sp-をロジックローレベル信号にし、第3信号Sn-のレベル値と第4信号Sp-のレベル値とは差異がない。
【0070】
説明すべきこととして、図5では、第1NANDゲート回路1311及び第2NANDゲート回路1312がいずれも1つだけのNANDゲートを含むことを例示しているが、実際の応用では、第1NANDゲート回路1311及び第2NANDゲート回路1312の具体的な構造は限定されず、NANDゲートロジックを実現できる全ての回路は、第1NANDゲート回路1311及び第2NANDゲート回路1312であり得る。
【0071】
いくつかの実施例では、図4を参照すると、第2増幅モジュール102は、決定等化イネーブルユニット152、第1入力ユニット112、第2入力ユニット122及びラッチユニット132を備えることができ、決定等化イネーブルユニット152は、フィードバック信号fb(図1を参照)及びイネーブル信号EnDfeを受信するように構成され、第1入力ユニット112は、第7ノードnet7及び第8ノードnet8に接続され、決定等化イネーブルユニット152に接続され、決定等化イネーブルユニット152の制御により導通されることによって第1信号対を受信し、第3比較を実行して、前記第3比較の結果として第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号をそれぞれ提供するように構成され、第2入力ユニット122は、第7ノードnet7及び第8ノードnet8に接続され、決定等化イネーブルユニット152に接続され、決定等化イネーブルユニット152の制御により導通されることによって第2信号対を受信し、第4比較を実行して、第4比較の結果として第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号をそれぞれ提供するように構成され、ここで、第1入力ユニット112と第2入力ユニット122は、決定等化イネーブルユニット152の制御により、一方だけ選択的に導通され、ラッチユニット132は、第7ノードnet7及び第8ノードnet8に接続され、第7ノードnet7の信号及び第8ノードnet8の信号を増幅してラッチし、第1出力ノードnet9及び第2出力ノードnet10を介して第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNをそれぞれ出力するように構成される。
【0072】
理解できることとして、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第1増幅モジュール101によって出力された第1信号対及び第2信号対は両方とも有効であり、第1入力ユニット112及び第2入力ユニット122は決定等化イネーブルユニット152によって制御され、この場合、導通される入力ユニットは、受信された信号対のうちの信号レベル値の差異がより大きい方の信号対であり、これによって、第2増幅モジュール102は、第1信号対及び第2信号対のうちのレベル値の差異がより大きい方を受信し、これにより、第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を向上させるのに役に立つ。データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第1入力ユニット112及び第2入力ユニット122は決定等化イネーブルユニット152によって制御されず、第1入力ユニット112は、受信される第1信号対の制御により導通又は切断され、第2入力ユニット122は、受信される第2信号対の制御により導通又は切断される。
【0073】
更に、決定等化イネーブルユニット152は第2増幅モジュール102に集積され、これは、データ受信回路100全体のレイアウト面積を更に削減するのに役に立つ。
【0074】
ここで、ラッチユニット132は、第7ノードnet7の信号及び第8ノードnet8の信号に基づいて第1出力ノードnet9にハイレベル信号を出力し、第2出力ノードnet10にローレベル信号を出力し、又は第1出力ノードnet9にローレベル信号を出力し、第2出力ノードnet10にハイレベル信号を出力するように構成される。
【0075】
いくつかの実施例では、図4を引き続き参照すると、フィードバック信号fb(図1を参照)は、差動の第1フィードバック信号fbp及び第2フィードバック信号fbnを含み得、決定等化イネーブルユニット152は、第1イネーブルユニット1521及び第2イネーブルユニット1522を備えることができ、第1イネーブルユニット1521は、接地端子と第1入力ユニット112との間、及び接地端子と第2入力ユニット122の間に接続され、イネーブル信号EnDfe、第1フィードバック信号fbp及び第2フィードバック信号fbnを受信することによって、第1入力ユニット112又は第2入力ユニット122のうちの1つが接地端子と接続するように制御するように構成され、第2イネーブルユニット1522は、接地端子と第1入力ユニット112との間、及び接地端子と第2入力ユニット122との間に接続され、相補イネーブル信号EnDfeNを受信することによって、第1入力ユニット112が接地端子と接続するように制御するように構成され、ここで、相補イネーブル信号EnDfeNのレベルはイネーブル信号EnDfeのレベルとは逆であり、ここで、第1イネーブルユニット1521と第2イネーブルユニット1522は一方だけ選択的に導通される。
【0076】
説明すべきこととして、相補イネーブル信号EnDfeNのレベルがイネーブル信号EnDfeのレベルとは逆であることは、相補イネーブル信号EnDfeNとイネーブル信号EnDfeのうちの一方がハイレベルである場合、他方がローレベルであることを意味する。
【0077】
理解できることとして、符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、相補イネーブル信号EnDfeNは第2レベル値期間にあり、この場合、第1イネーブルユニット1521は、第1フィードバック信号fbp及び第2フィードバック信号fbnのうちの1つに基づいて第1入力ユニット112又は第2入力ユニット122を導通し、これによって、第2増幅モジュール102は、第1信号対及び第2信号対のうちレベル値の差異がより大きい方を受信し、この場合、第2イネーブルユニット1522は切断される。データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、相補イネーブル信号EnDfeNは第1レベル値期間にあり、第2イネーブルユニット1522は導通され、それによって、第1入力ユニット112が第1信号対の制御により導通又は切断される。この場合、第2比較回路121によって出力された第3信号Sn-及び第4信号Sp-は両方ともロジックローレベル信号であり、これにより、第3信号Sn-及び第4信号Sp-を受信する第2入力ユニット122が切断され、この場合、第1イネーブルユニット1521も切断され、データ受信回路100の消費電力を更に低減するのに役に立つ。
【0078】
説明すべきこととして、1つの例では、相補イネーブル信号EnDfeNの第1レベル値期間とは、相補イネーブル信号EnDfeNがロジックレベル1であると第2イネーブルユニット1522に判断させるレベル値範囲(即ち、ハイレベル)を指し、相補イネーブル信号EnDfeNの第2レベル値期間とは、相補イネーブル信号EnDfeNがロジックレベル0であると第2イネーブルユニット1522に判断させるレベル値範囲(即ち、ローレベル)を指す。更に、決定等化イネーブルユニット152は、受信されたイネーブル信号EnDfeに基づいて相補イネーブル信号EnDfeNを自身に提供することができ、実際の応用では、相補イネーブル信号EnDfeNは、他のモジュールによって決定等化イネーブルユニット152に提供されてもよい。
【0079】
いくつかの実施例では、図6を参照すると、第1入力ユニット112は、第5NMOSトランジスタMN5及び第6NMOSトランジスタMN6を備えることができ、第5NMOSトランジスタMN5のドレイン電極は第7ノードnet7に接続され、ソース電極は第1イネーブルユニット1521及び第2イネーブルユニット1522に接続され、グリッド電極は第1信号Sn+を受信し、第6NMOSトランジスタMN6は、ドレイン電極は第8ノードnet8に接続され、ソース電極は第1イネーブルユニット1521及び第2イネーブルユニット1522に接続され、グリッド電極は第2信号Sp+を受信し、第2入力ユニット122は、第7NMOSトランジスタMN7及び第8NMOSトランジスタMN8を備えることができ、第7NMOSトランジスタMN7のドレイン電極は第7ノードnet7に接続され、ソース電極は第1イネーブルユニット1521及び第2イネーブルユニット1522に接続され、グリッド電極は第3信号Sn-を受信し、第8NMOSトランジスタMN8のドレイン電極は第8ノードnet8に接続され、ソース電極は第1イネーブルユニット1521及び第2イネーブルユニット1522に接続され、グリッド電極は第4信号Sp-を受信する。
【0080】
1つの例では、第1入力ユニット112が決定等化イネーブルユニット152の制御により導通されるときに、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より高い場合、第1信号Sn+のレベル値は低く、第2信号Sp+のレベル値は高く、第5NMOSトランジスタMN5のグリッド電極は第1信号Sn+を受信し、第6NMOSトランジスタMN6のグリッド電極は第2信号Sp+を受信し、第6NMOSトランジスタMN6の導通度合いは第5NMOSトランジスタMN5の導通度合いより大きく、これにより、第8ノードnet8の電圧は第7ノードnet7の電圧より小さい。同様に、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より小さい場合、第1信号Sn+のレベル値は高く、第2信号Sp+のレベル値は低く、第5NMOSトランジスタMN5の導通度合いは第6NMOSトランジスタMN6の導通度合いより大きく、これにより、第7ノードnet7の電圧は第8ノードnet8の電圧より小さい。
【0081】
別の例では、第2入力ユニット122が決定等化イネーブルユニット152の制御により導通されるときに、データ信号DQのレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より高い場合、第3信号Sn-のレベル値は低く、第4信号Sp-のレベル値は高く、第7NMOSトランジスタMN7のグリッド電極は第3信号Sn-を受信し、第8NMOSトランジスタMN8のグリッド電極は第4信号Sp-を受信し、第8NMOSトランジスタMN8の導通度合いは第7NMOSトランジスタMN7の導通度合いより大きく、これにより、第8ノードnet8の電圧は第7ノードnet7の電圧より小さい。同様に、データ信号DQのレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より小さい場合、第3信号Sn-のレベル値は高く、第4信号Sp-のレベル値は低く、第7NMOSトランジスタMN7の導通度合いは第8NMOSトランジスタMN8の導通度合いより大きく、これにより、第7ノードnet7の電圧は第8ノードnet8の電圧より小さい。
【0082】
いくつかの実施例では、図6を引き続き参照すると、第1イネーブルユニット1521は、第9NMOSトランジスタMN9、第10NMOSトランジスタMN10、第11NMOSトランジスタMN11及び第12NMOSトランジスタMN12を備えることができ、第9NMOSトランジスタMN9のドレイン電極は第5NMOSトランジスタMN5のソース電極及び第6NMOSトランジスタMN6のソース電極に接続され、第9NMOSトランジスタMN9のソース電極は第10NMOSトランジスタMN10のドレイン電極に接続され、第9NMOSトランジスタMN9のグリッド電極は第1フィードバック信号fbpを受信し、第10NMOSトランジスタMN10のグリッド電極はイネーブル信号EnDfeを受信し、第10NMOSトランジスタMN10のソース電極は接地端子に接続され、第11NMOSトランジスタMN11のドレイン電極は第7NMOSトランジスタMN7のソース電極及び第8NMOSトランジスタMN8のソース電極に接続され、第11NMOSトランジスタMN11のソース電極は第12NMOSトランジスタMN12のドレイン電極に接続され、第11NMOSトランジスタMN11のグリッド電極は第2フィードバック信号fbnを受信し、第12NMOSトランジスタMN12のグリッド電極はイネーブル信号EnDfeを受信し、第12NMOSトランジスタMN12のソース電極は接地端子に接続される。
【0083】
説明すべきこととして、第1イネーブルユニット1521が第1入力ユニット112を接地端子と接続するように制御することは、接地端子と間接的に接続するように、第1イネーブルユニット1521がイネーブル信号EnDfe及び第1フィードバック信号fbpに基づいて第9NMOSトランジスタMN9及び第10NMOSトランジスタMN10の導通を制御することによって、第1入力ユニット112が第1信号対を受信して導通できることを意味し、第1イネーブルユニット1521が第2入力ユニット122を接地端子と接続するように制御することは、第1イネーブルユニット1521がイネーブル信号EnDfe及び第2フィードバック信号fbnに基づいて第11NMOSトランジスタMN11及び第12NMOSトランジスタMN12の導通を制御することによって、第2入力ユニット122が第2信号対を受信して導通でき、これにより、接地端子と間接的に接続することを意味する。
【0084】
いくつかの実施例では、図6を引き続き参照すると、第2イネーブルユニット1522は、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14を備えることができ、第13NMOSトランジスタMN13は、ドレイン電極が第5NMOSトランジスタMN5のソース電極及び第6NMOSトランジスタMN6のソース電極に接続され、ソース電極が接地端子に接続され、グリッド電極が相補イネーブル信号EnDfeNを受信し、第14NMOSトランジスタMN14は、ドレイン電極が第7NMOSトランジスタMN7のソース電極及び第8NMOSトランジスタMN8のソース電極に接続され、ソース電極が接地端子に接続され、グリッド電極が相補イネーブル信号EnDfeNを受信する。
【0085】
説明すべきこととして、複数のデータ受信回路100が多段接続された場合、フィードバック信号fbが以前に受信されたデータに基づいて得られたものであることは、前段のデータ受信回路100によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNが次段のデータ受信回路100のフィードバック信号fbとして使用され、最終段のデータ受信回路100によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNが初段のデータ受信回路100のフィードバック信号fbとして使用されることを意味する。具体的には、前段のデータ受信回路100の第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutは次段のデータ受信回路100の第1フィードバック信号fbpとして使用され、前段のデータ受信回路100の第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNは次段のデータ受信回路100の第2フィードバック信号fbnとして使用され、最終段のデータ受信回路100の第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutは初段のデータ受信回路100の第1フィードバック信号fbpとして使用され、最終段のデータ受信回路100の第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNは初段のデータ受信回路100の第2フィードバック信号fbnとして使用される。
【0086】
理解できることとして、前段のデータ受信回路100の第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutがハイレベルであり、第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNがローレベルである場合、次段のデータ受信回路100によって受信される第1フィードバック信号fbpはハイレベルであり、第2フィードバック信号fbnはローレベルであり、この場合、第9NMOSトランジスタMN9は導通され、第11NMOSトランジスタMN11は切断される。符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeはロジックレベル1であり、相補イネーブル信号EnDfeNはロジックレベル0であり、この場合、第10NMOSトランジスタMN10は導通され、これによって第1入力ユニット112を接地端子に接続させ、第3比較の結果として第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号を提供し、この場合、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14は切断される。
【0087】
前段のデータ受信回路100の第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutがローレベルであり、第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNがハイレベルである場合、次段のデータ受信回路100によって受信される第1フィードバック信号fbpはローレベルであり、第2フィードバック信号fbnはハイレベルであり、この場合、第9NMOSトランジスタMN9は切断され、第11NMOSトランジスタMN11は導通される。符号間干渉によるデータ受信回路への影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeはロジックレベル1であり、相補イネーブル信号EnDfeNはロジックレベル0であり、この場合、第12NMOSトランジスタMN12は導通され、これによって第2入力ユニット122を接地端子に接続させ、第4比較の結果として第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号を提供し、この場合、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14は切断される。
【0088】
データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeはロジックレベル0であり、相補イネーブル信号EnDfeNはロジックレベル1であり、第10NMOSトランジスタMN10及び第12NMOSトランジスタMN12は両方とも切断され、つまり、第1イネーブルユニット1521は切断され、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14は両方とも導通され、この場合、第1入力ユニット112は、受信された第1信号Sn+及び第2信号Sp+の制御により導通又は切断され、例えば、第1比較回路111が第1比較を実行して、差動信号として第1信号Sn+及び第2信号Sp+を出力する場合、第5NMOSトランジスタMN5及び第6NMOSトランジスタMN6は、受信された信号の異なるレベル値に応じて導通度合いが異なり、これによって、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を確保する。この場合、第2比較回路121によって出力された第3信号Sn-及び第4信号Sp-は両方ともロジックローレベル信号であり、これにより、第3信号Sn-を受信した第7NMOSトランジスタMN7及び第4信号Sp-を受信した第8NMOSトランジスタMN8を両方とも切断させ、データ受信回路100の消費電力を更に低減するのに役に立つ。
【0089】
いくつかの実施例では、図6を引き続き参照すると、ラッチユニット132は、第15NMOSトランジスタMN15、第7PMOSトランジスタMP7、第16NMOSトランジスタMN16及び第8PMOSトランジスタMP8を備えることができ、第15NMOSトランジスタMN15のグリッド電極及び第7PMOSトランジスタMP7のグリッド電極は両方とも第2出力ノードnet10に接続され、第15NMOSトランジスタMN15のソース電極は第7ノードnet7に接続され、第15NMOSトランジスタMN15のドレイン電極及び第7PMOSトランジスタMP7のドレイン電極は両方とも第1出力ノードnet9に接続され、第7PMOSトランジスタMP7のソース電極は電源ノードVccに接続され、第16NMOSトランジスタMN16のグリッド電極及び第8PMOSトランジスタMP8のグリッド電極は両方とも第1出力ノードnet9に接続され、第16NMOSトランジスタMN16のソース電極は第8ノードnet8に接続され、第16NMOSトランジスタMN16のドレイン電極及び第8PMOSトランジスタMP8のドレイン電極は両方とも第2出力ノードnet10に接続され、第8PMOSトランジスタMP8のソース電極は電源ノードVccに接続される。
【0090】
1つの例では、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より高い場合、つまり、第8ノードnet8の電圧が第7ノードnet7の電圧より小さい場合、第16NMOSトランジスタMN16の導通度合いは第15NMOSトランジスタMN15の導通度合いより大きく、第2出力ノードnet10の電圧は第1出力ノードnet9の電圧より小さく、この場合、第8PMOSトランジスタMP8の導通度合いは第7PMOSトランジスタMP7の導通度合いより小さく、ラッチユニット132は正帰還増幅になり、更に、第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutをハイレベルにし、第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNをローレベルにする。同様に、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より低い場合、つまり、第7ノードnet7の電圧が第8ノードnet8の電圧より小さい場合、第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutはローレベルであり、第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNはハイレベルである。いくつかの実施例では、図6を引き続き参照すると、第2増幅モジュール102は更に、第3リセットユニット142を備えることができ、第3リセットユニット142は、電源ノードVccとラッチユニット132の出力端子との間に接続され、ラッチユニット132の出力端子をリセットするように構成される。このようにして、データ受信回路100がデータ信号DQ、第1参照信号VR+及び第2参照信号VR-の受信、及び第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの出力を1回完了した後、第3リセットユニット142を介して第1出力ノードnet9及び第2出力ノードnet10のレベル値を初期値に復元し、これによって、後続のデータ受信回路100は次のデータ受信及び処理を容易に実行する。
【0091】
いくつかの実施例では、図6を引き続き参照すると、第3リセットユニット142は、第9PMOSトランジスタMP9及び第10PMOSトランジスタMP10を備えることができ、第9PMOSトランジスタMP9は、第1出力ノードnet9と電源ノードVccとの間に接続され、第9PMOSトランジスタMP9のグリッド電極はオリジナルのサンプリングクロック信号clkを受信し、第10PMOSトランジスタMP10は、第2出力ノードnet10と電源ノードVccとの間に接続され、第10PMOSトランジスタMP10のグリッド電極はオリジナルのサンプリングクロック信号clkを受信する。
【0092】
1つの例では、第1サンプリングクロック信号clkN1の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、図5及び図6を参照すると、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeはロジックレベル1であり、相補イネーブル信号EnDfeNはロジックレベル0であり、第2サンプリングクロック信号clkN2の位相はオリジナルのサンプリングクロック信号clkの位相と逆であり、オリジナルのサンプリングクロック信号clkがハイレベルである場合、第1サンプリングクロック信号clkN1及び第2サンプリングクロック信号clkN2は両方ともローレベルであり、この場合、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2は両方とも導通され、第1NMOSトランジスタMN1、第2NMOSトランジスタMN2、第3NMOSトランジスタMN3、第4NMOSトランジスタMN4、第9PMOSトランジスタMP9及び第10PMOSトランジスタMP10が全て切断される。オリジナルのサンプリングクロック信号clkがローレベルである場合、第1サンプリングクロック信号clkN1及び第2サンプリングクロック信号clkN2は両方ともハイレベルであり、この場合、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2は両方とも切断され、この場合、第1NMOSトランジスタMN1、第2NMOSトランジスタMN2、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は全て導通され、これにより、第1ノードnet1の電圧、第2ノードnet2の電圧、第3ノードnet3の電圧及び第4ノードnet4の電圧をプルダウンし、第1ノードnet1、第2ノードnet2、第3ノードnet3及び第4ノードnet4をリセットし、第9PMOSトランジスタMP9及び第10PMOSトランジスタMP10も導通され、これによって、第1出力ノードnet9の電圧及び第2出力ノードnet10の電圧をプルアップし、第1出力ノードnet9及び第2出力ノードnet10をリセットする。
【0093】
データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeはロジックレベル0であり、相補イネーブル信号EnDfeNはロジックレベル1であり、この場合、オリジナルのサンプリングクロック信号clkがハイレベルであるかそれともローレベルであるかに関係なく、第2サンプリングクロック信号clkN2は常にハイレベルであり、この場合、第2PMOSトランジスタMP2は常に切断され、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4は両方とも導通され、これにより、第2比較回路121における電流を低減させ、データ受信回路100の消費電力を降低する。
【0094】
以下、図6及び表1を参照して本開示の1つの実施例で提供されるデータ受信回路100の具体的な動作原理を詳細に説明する。
【0095】
1つの例では、複数のデータ受信回路100が多段接続された場合、前段のデータ受信回路100の第1出力ノードnet9によって出力された第1出力信号Voutは次段のデータ受信回路100の第1フィードバック信号fbpとして使用され、前段のデータ受信回路100の第2出力ノードnet10によって出力された第2出力信号VoutNは次段のデータ受信回路100の第2フィードバック信号fbnとして使用される。
【0096】
以下、受信された第1参照信号VR+のレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より大きいことを例として説明する。データ信号DQがロジックレベル1である場合、データ信号DQのレベル値が第1参照信号VR+のレベル値より大きいことを意味し、データ信号DQがロジックレベル0である場合、データ信号DQのレベル値が第2参照信号VR-のレベル値より小さいことを意味する。説明すべきこととして、表1では、1でハイレベルを表し、0でローレベルを表す。
【0097】
データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeはハイレベルであり、相補イネーブル信号EnDfeNはローレベルであり、この場合、第10NMOSトランジスタMN10及び第12NMOSトランジスタMN12は導通され、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14は切断される。
【0098】
表1を参照すると、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1がロジックレベル1である場合、前段のデータ受信回路100によって出力された第1出力信号Vout(即ち、次段のデータ受信回路100の第1フィードバック信号fbp)はハイレベルであり、前段のデータ受信回路100によって出力された第2出力信号VoutN(即ち、次段のデータ受信回路100の第2フィードバック信号fbn)はローレベルであり、この場合、第9NMOSトランジスタMN9のグリッド電極は第1フィードバック信号fbpを受信して導通され、第11NMOSトランジスタMN11のグリッド電極は第2フィードバック信号fbnを受信して切断され、第1入力ユニット112は、第1信号Sn+及び第2信号Sp+に対して第3比較を実行して、第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号を提供するために使用され、第2入力ユニット122には電流が流れていない。
【0099】
前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1がロジックレベル1である場合、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2はそれぞれ、以下の2つの状況にある。
【0100】
状況1:表1を参照すると、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2がロジックレベル0である場合、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1とのレベル値の差異は比較的に大きく、比較的に大きい符号間干渉が生じる。この場合、次段のデータ受信回路100の第1入力ユニット112は導通され、つまり、次段のデータ受信回路100の第2増幅モジュール102は、第1信号Sn+及び第2信号Sp+を受信し、次段のデータ受信回路100の第1比較回路111によって出力された第1信号対は第2増幅モジュール102によって受信される。この場合、次段のデータ受信回路100では、データ信号DQ2はロジックレベル0であり、データ信号DQ2と第1参照信号VR+との間の電圧差はデータ信号DQ2と第2参照信号VR-との間の電圧差より大きく、この場合、第1比較回路111によって処理されて得られた第1信号対における信号のレベル値の差異はより大きくなり、この場合、第2増幅モジュール102は第1信号対を受信することは、正確性がより高い第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力するのに有益であり、それによって、受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減する目的を達成する。
【0101】
状況2:表1を参照すると、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2がロジックレベル1である場合、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1とのレベル値の差異は小さく、小さい符号間干渉が存在するか、又は符号間干渉が存在しない。この場合、次段のデータ受信回路100の第1入力ユニット112は導通され、次段のデータ受信回路100の第1比較回路111によって出力された第1信号対は第2増幅モジュール102によって受信される。
【0102】
表1を参照すると、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1がロジックレベル0である場合、前段のデータ受信回路100によって出力された第1出力信号Vout(即ち、次段のデータ受信回路100の第1フィードバック信号fbp)はローレベルであり、前段のデータ受信回路100によって出力された第2出力信号VoutN(即ち、次段のデータ受信回路100の第2フィードバック信号fbn)はハイレベルであり、この場合、第9NMOSトランジスタMN9のグリッド電極は第1フィードバック信号fbpを受信することによって切断され、第11NMOSトランジスタMN11のグリッド電極は第2フィードバック信号fbnを受信することによって導通され、第2入力ユニット122は、第7ノードnet7及び第8ノードnet8に信号を提供するために、第3信号Sn-及び第4信号Sp-に対して第4比較を実行して、第1入力ユニット112には電流が流れていない。
【0103】
前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1がロジックレベル0である場合、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2はそれぞれ、以下の2つの状況にある。
【0104】
状況3:表1を参照すると、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2がロジックレベル0である場合、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1とのレベル値の差異が小さく、小さい符号間干渉が存在するか、又は符号間干渉が存在しない。この場合、次段のデータ受信回路100の第2入力ユニット122は導通され、次段のデータ受信回路100の第2比較回路121によって出力された第2信号対は第2増幅モジュール102によって受信される。
【0105】
状況4:表1を参照すると、次段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ2がロジックレベル1である場合、前段のデータ受信回路100によって受信されたデータ信号DQ1とのレベル値の差異は比較的に大きく、比較的に大きい符号間干渉が生じる。この場合、次段のデータ受信回路100の第2入力ユニット122は導通され、つまり、次段のデータ受信回路100の第2増幅モジュール102は、第3信号Sn-及び第4信号Sp-を受信し、次段のデータ受信回路100の第2比較回路121によって出力された第2信号対は第2増幅モジュール102によって受信される。この場合、次段のデータ受信回路100では、データ信号DQ2はロジックレベル1であり、データ信号DQ2と第1参照信号VR+との間の電圧差はデータ信号DQ2と第1参照信号VR+との間の電圧差より大きく、この場合、第2比較回路121によって処理されて得られた第2信号対における信号のレベル値の差異はより大きくなる。この場合、第2増幅モジュール102は第2信号対を受信することによって、正確性がより高い第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力するのに有益であり、これによって受信されたデータ信号DQの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を低減する目的を達成する。
【表1】
【0106】
データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeはローレベルであり、相補イネーブル信号EnDfeNはハイレベルであり、この場合、第10NMOSトランジスタMN10及び第12NMOSトランジスタMN12は切断され、第13NMOSトランジスタMN13及び第14NMOSトランジスタMN14は導通され、第1入力ユニット112は、受信された第1信号対の制御により導通又は切断され、この場合、第2比較回路121によって出力された第3信号Sn-及び第4信号Sp-は両方ともロジックローレベル信号であり、これにより、第3信号Sn-及び第4信号Sp-の第2入力ユニット122を切断させる。
【0107】
説明すべきこととして、ハイレベル及びローレベルに関する上記の説明では、ハイレベルは、電源電圧のレベル値より大きいか又は等しくてもよく、ローレベルは、接地電圧のレベル値より小さいか又は等しくてもよい。更に、ハイレベルとローレベルは相対的なものであり、ハイレベル及びローレベルに含まれる具体的なレベル値範囲は、特定のデバイスに応じて決定でき、例えば、NMOSトランジスタの場合、ハイレベルは、当該NMOSトランジスタを導通させることができるグリッド電極電圧のレベル値範囲を指し、ローレベルは、当該NMOSトランジスタを切断させることができるグリッド電極電圧のレベル値範囲を指し、PMOSトランジスタの場合、ローレベルは、当該PMOSトランジスタを導通させることができるグリッド電極電圧のレベル値範囲を指し、ハイレベルは、当該PMOSトランジスタを切断させることができるグリッド電極電圧のレベル値範囲を指す。更に、ハイレベルは、上記のロジックレベル1であってもよく、ローレベルは、上記のロジックレベル0であってもよい。
【0108】
上記に記載されるように、イネーブル信号EnDfeを用いて第2増幅モジュール102に対して更なる制御を実現することができ、これによって、データ受信回路100によって受信されたデータの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を考慮するかどうかを選択する。例えば、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方を選択して受信し、これによって、第2増幅モジュール102が信号レベル値の差異が大きい差動信号対を受信することを保証する。データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて第1信号対を固定的に受信し、これによって、データ受信回路100の受信性能を向上させるとともに、データ受信回路100の消費電力を低減する効果を達成する。
【0109】
本開示の別の実施例はデータ受信システムを更に提供し、以下、図面を参照して本開示の別の実施例で提供されるデータ受信システムを詳細に説明する。図2は、本開示の別の実施例で提供されるデータ受信システムの機能のブロック図である。
【0110】
図2を参照すると、データ受信システムは、複数の多段接続されたデータ伝送回路120を備え、各データ伝送回路120は、本開示の1つの実施例におけるデータ受信回路100、及びデータ受信回路100に接続されるラッチ回路110を備え、前段のデータ伝送回路120の出力信号は次段のデータ伝送回路120のフィードバック信号fbとして使用され、最終段のデータ伝送回路120の出力信号は初段のデータ伝送回路120のフィードバック信号fbとして使用される。
【0111】
ここで、ラッチ回路110とデータ受信回路100は1対1に対応して設けられ、ラッチ回路110は、当該ラッチ回路110に対応するデータ受信回路100によって出力された信号をラッチして出力するために使用される。
【0112】
いくつかの実施例では、データ受信回路100はサンプリングクロック信号に応答してデータを受信し、データ受信システムは、4つの多段接続されたデータ受信回路100を備え、隣接段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号clkNの位相差は90°である。このようにして、サンプリングクロック信号clkNの周期はデータポートによって受信されたデータ信号DQの周期の2倍であり、これは、クロックルーティングに有益であり、電力消費を節約するのに役に立つ。
【0113】
説明すべきこととして、図2では、データ受信システムが4つの多段接続されたデータ受信回路100を備え、隣接段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号の位相差が90°であることを例として説明し、実際の応用では、データ受信システムに含まれる多段接続されたデータ受信回路100の数は限定されず、隣接段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号の位相差は、多段接続されたデータ受信回路100の数に基づいて合理的に設定することができる。
【0114】
いくつかの実施例では、前段のデータ受信回路100の第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNは後段のデータ受信回路100のフィードバック信号fbとして使用され、このようにして、ラッチ回路110を経過することなく、データ受信回路100の出力を次段のデータ伝送回路120に直接伝送し、データの伝送遅延を低減するのに役に立ち、或いは、前段のラッチ回路110によって出力された信号は後段のデータ受信回路100の前記フィードバック信号fbとして使用される。
【0115】
要するに、本開示の別の実施例で提供されるデータ受信システムは、イネーブル信号EnDfeを用いて第2増幅モジュール102を更に制御することができ、これによって、データ受信回路100によって受信されたデータの符号間干渉からデータ受信回路100への影響を考慮するかどうかを選択することができる。例えば、データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号EnDfeは第1レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfe及びフィードバック信号fbに基づいて、第1信号対又は第2信号対のうち、レベル値の差異がより大きい方を選択して受信し、これによって、第2増幅モジュール102が信号レベル値の差異が大きい差動信号対を受信することを保証して、第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの正確性を向上させ、したがって、データ受信システムの受信性能を向上させるのに役に立つ。データ受信回路100に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて第1信号対を固定的に受信し、これによって、データ受信システムの消費電力を低減する。
【0116】
本開示の別の実施例は記憶装置を更に提供し、記憶装置は、複数のデータポートと、複数の本開示の別の実施例で提供されるデータ受信システムと、を備え、各データ受信システムは、1つのデータポートに対応する。このようにして、記憶装置に対する符号間干渉の影響を低減する必要がある場合、記憶装置の各データポートは、データ受信システムを介して、受信されたデータ信号DQを柔軟に調整し、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの調整能力を向上させ、これにより、記憶装置の受信性能を向上させることができ、記憶装置に対する符号間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号EnDfeは第2レベル値期間にあり、第2増幅モジュール102は、このときのイネーブル信号EnDfeに基づいて第1信号対を固定的に受信し、これによって、記憶装置の消費電力を低減する。
【0117】
当業者なら理解できるように、上記の各実施形態は、本願を実現するための特定の実施例であり、実際の応用では、本開示の実施例の趣旨及び範囲から逸脱することなく、その形式と詳細に種々な変更を加えることができる。当業者であれば、本開示の実施例の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々な変更及び修正を加えることができるため、本開示の実施例の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-10-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ受信回路であって、第1増幅モジュール及び第2増幅モジュールを備え、
前記第1増幅モジュールは、データ信号、第1参照信号及び第2参照信号を受信し、サンプリングクロック信号に応答して前記データ信号及び前記第1参照信号に対して第1比較を実行して、第1信号対を前記第1比較の結果として出力し、前記データ信号及び前記第2参照信号に対して第2比較を実行して、第2信号対を前記第2比較の結果として出力するように構成され、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値とは異なり、前記第1信号対は第1信号及び第2信号を含み、前記第2信号対は第3信号及び第4信号を含み、
前記第2増幅モジュールは、イネーブル信号及びフィードバック信号を受信し、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間に、前記フィードバック信号に基づいて、前記第1信号対又は前記第2信号対を入力信号対として選択して受信し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1信号対を前記入力信号対として受信し、前記入力信号対の電圧差を増幅処理し、第1出力信号及び第2出力信号を前記増幅処理の結果として出力するように構成され、前記フィードバック信号は、以前に受信されたデータに基づいて得られたものである、データ受信回路。
【請求項2】
前記第1増幅モジュールは更に、前記イネーブル信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第1比較及び前記第2比較を実行して、前記第1信号対及び前記第2信号対をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間に、前記第1比較のみを実行して前記第1信号対を出力するように構成され、前記第1参照信号のレベル値は前記第2参照信号のレベル値より大きい、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項3】
前記サンプリングクロック信号は第1サンプリングクロック信号及び第2サンプリングクロック信号を含み、前記第1増幅モジュールは、第1比較回路、クロック生成回路及び第2比較回路を備え、
前記第1比較回路は、第1ノード及び第2ノードを備え、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1比較を実行して、前記第1ノード及び前記第2ノードを介して前記第1信号及び前記第2信号をそれぞれ出力するように構成され、
前記クロック生成回路は、前記イネーブル信号及びオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、前記第2サンプリングクロック信号を出力するように構成され、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号の位相は、前記オリジナルのサンプリングクロック信号の位相と逆であり、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号はロジックハイレベル信号であり、
前記第2比較回路は、第3ノード及び第4ノードを備え、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記イネーブル信号が前記第1レベル値を有する期間に、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第2比較を実行して、前記第3ノード及び前記第4ノードを介して前記第3信号及び前記第4信号をそれぞれ出力し、前記イネーブル信号が前記第2レベル値を有する期間に、前記第3ノードと接地端子との間の接続経路を導通し、前記第4ノードと接地端子との間の接続経路を導通するように構成される、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項4】
前記第1比較回路は、第1電流源、第1比較ユニット及び第1リセットユニットを備え、
前記第1電流源は、電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を提供するように構成され、
前記第1比較ユニットは、前記第1ノード、前記第2ノード及び前記第5ノードを接続し、前記データ信号及び前記第1参照信号を受信し、前記第1電流源が前記第5ノードに電流を提供するときに、前記第1比較を実行して、前記第1信号及び前記第2信号を出力するように構成され、
前記第1リセットユニットは、前記第1ノード及び前記第2ノードを接続し、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成され、
前記第2比較回路は、第2電流源、第2比較ユニット及び第2リセットユニットを備え、
前記第2電流源は、電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を提供するように構成され、
前記第2比較ユニットは、前記第3ノード、前記第4ノード及び前記第6ノードを接続し、前記データ信号及び前記第2参照信号を受信し、前記第2電流源が前記第6ノードに電流を提供するときに、前記第2比較を実行して、前記第3信号及び前記第4信号を出力するように構成され、
前記第2リセットユニットは、前記第3ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第3ノード及び前記第4ノードをリセットするように構成される、
請求項3に記載のデータ受信回路。
【請求項5】
前記第1電流源は、第1PMOSトランジスタを備え、
前記第1PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第1PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2電流源は、第2PMOSトランジスタを備え、
前記第2PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第2PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項6】
前記第1比較ユニットは、第3PMOSトランジスタ及び第4PMOSトランジスタを備え、
前記第3PMOSトランジスタは、前記第1ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第3PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、
前記第4PMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記第5ノードとの間に接続され、前記第4PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1参照信号を受信し、
前記第2比較ユニットは、第5PMOSトランジスタ及び第6PMOSトランジスタを備え、
前記第5PMOSトランジスタは、前記第3ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第5PMOSトランジスタのグリッド電極は前記データ信号を受信し、
前記第6PMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記第6ノードとの間に接続され、前記第6PMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2参照信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項7】
前記第1リセットユニットは、第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタを備え、
前記第1NMOSトランジスタは、前記第1ノードと接地端子との間に接続され、前記第1NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2NMOSトランジスタは、前記第2ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第2NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第1サンプリングクロック信号を受信し、
前記第2リセットユニットは、第3NMOSトランジスタ及び第4NMOSトランジスタを備え、
前記第3NMOSトランジスタは、前記第3ノードと接地端子との間に接続され、前記第3NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信し、
前記第4NMOSトランジスタは、前記第4ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第4NMOSトランジスタのグリッド電極は前記第2サンプリングクロック信号を受信する、
請求項4に記載のデータ受信回路。
【請求項8】
前記クロック生成回路は、第1NANDゲート回路を備え、
前記第1NANDゲート回路は、一方の入力端子が前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子が電源ノードに接続され、出力端子が前記第1サンプリングクロック信号を出力し、
又は、
前記クロック生成回路は、第2NANDゲート回路を備え、
前記第2NANDゲート回路は、一方の入力端子が前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子が前記イネーブル信号を受信し、出力端子が第2サンプリングクロック信号を出力する、
請求項3に記載のデータ受信回路。
【請求項9】
前記第2増幅モジュールは、
決定等化イネーブルユニット、第1入力ユニット、第2入力ユニット及びラッチユニットを備え、
前記決定等化イネーブルユニットは、前記フィードバック信号及びイネーブル信号を受信するように構成され、
前記第1入力ユニットは、第7ノード及び第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって、前記第1信号対を受信し、第3比較を実行して、前記第3比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、
前記第2入力ユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記決定等化イネーブルユニットに接続され、前記決定等化イネーブルユニットの制御により導通されることによって前記第2信号対を受信し、第4比較を実行して、前記第4比較の結果として前記第7ノード及び前記第8ノードに信号をそれぞれ提供するように構成され、
前記第1入力ユニットと前記第2入力ユニットは、前記決定等化イネーブルユニットの制御により一方だけ選択的に導通され、
前記ラッチユニットは、前記第7ノード及び前記第8ノードに接続され、前記第7ノードの信号及び前記第8ノードの信号を増幅してラッチし、第1出力ノード及び第2出力ノードを介して前記第1出力信号及び前記第2出力信号を出力するように構成される、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項10】
前記フィードバック信号は、差動の第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記決定等化イネーブルユニットは、第1イネーブルユニット及び第2イネーブルユニットを備え、
前記第1イネーブルユニットは、接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、前記イネーブル信号、前記第1フィードバック信号及び前記第2フィードバック信号を受信することによって、前記第1入力ユニット又は前記第2入力ユニットのうちの1つが前記接地端子と接続するように制御するように構成され、
前記第2イネーブルユニットは、前記接地端子と前記第1入力ユニットとの間、及び前記接地端子と前記第2入力ユニットとの間に接続され、相補イネーブル信号を受信することによって、前記第1入力ユニットと前記接地端子との接続を制御するように構成され、前記相補イネーブル信号のレベルは、前記イネーブル信号のレベルとは逆であり、
前記第1イネーブルユニットと前記第2イネーブルユニットは、一方だけ選択的に導通され
記第1入力ユニットは、第5NMOSトランジスタ及び第6NMOSトランジスタを備え、
前記第5NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第7ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第1信号を受信し、
前記第6NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第8ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第2信号を受信し、
前記第2入力ユニットは、第7NMOSトランジスタ及び第8NMOSトランジスタを備え、
前記第7NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第7ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第3信号を受信し、
前記第8NMOSトランジスタは、ドレイン電極が前記第8ノードに接続され、ソース電極が前記第1イネーブルユニット及び前記第2イネーブルユニットに接続され、グリッド電極が前記第4信号を受信する、
請求項に記載のデータ受信回路。
【請求項11】
前記第1イネーブルユニットは、第9NMOSトランジスタ、第10NMOSトランジスタ、第11NMOSトランジスタ及び第12NMOSトランジスタを備え、
前記第9NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのソース電極は、前記第10NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第9NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第1フィードバック信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第10NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続され、
前記第11NMOSトランジスタのドレイン電極は、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのソース電極は、前記第12NMOSトランジスタのドレイン電極に接続され、前記第11NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記第2フィードバック信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのグリッド電極は、前記イネーブル信号を受信し、前記第12NMOSトランジスタのソース電極は前記接地端子に接続され
又は、
前記第2イネーブルユニットは、
第13NMOSトランジスタ及び第14NMOSトランジスタを備え、
前記第13NMOSトランジスタは、ドレイン電極が、前記第5NMOSトランジスタのソース電極及び前記第6NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極が前記接地端子に接続され、グリッド電極が前記相補イネーブル信号を受信し、
前記第14NMOSトランジスタは、ドレイン電極が、前記第7NMOSトランジスタのソース電極及び前記第8NMOSトランジスタのソース電極に接続され、ソース電極が前記接地端子に接続され、グリッド電極が前記相補イネーブル信号を受信する、
請求項10に記載のデータ受信回路。
【請求項12】
前記ラッチユニットは、
第15NMOSトランジスタ、第7PMOSトランジスタ、第16NMOSトランジスタ及び第8PMOSトランジスタを備え、
前記第15NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第7PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのソース電極は前記第7ノードに接続され、前記第15NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第7PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第7PMOSトランジスタのソース電極は電源ノードに接続され、
前記第16NMOSトランジスタのグリッド電極及び前記第8PMOSトランジスタのグリッド電極は両方とも前記第1出力ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのソース電極は前記第8ノードに接続され、前記第16NMOSトランジスタのドレイン電極及び前記第8PMOSトランジスタのドレイン電極は両方とも前記第2出力ノードに接続され、前記第8PMOSトランジスタのソース電極は前記電源ノードに接続され
記第2増幅モジュールは更に、第3リセットユニットを備え、
前記第3リセットユニットは、電源ノードと前記ラッチユニットの出力端子との間に接続され、前記ラッチユニットの出力端子をリセットするように構成され
記第3リセットユニットは、第9PMOSトランジスタ及び第10PMOSトランジスタを備え、
前記第9PMOSトランジスタは、前記第1出力ノードと電源ノードとの間に接続され、前記第9PMOSトランジスタのグリッド電極はオリジナルのサンプリングクロック信号を受信し、
前記第10PMOSトランジスタは、前記第2出力ノードと前記電源ノードとの間に接続され、前記第10PMOSトランジスタのグリッド電極は前記オリジナルのサンプリングクロック信号を受信する、
請求項に記載のデータ受信回路。
【請求項13】
データ受信システムであって、複数の多段接続されたデータ伝送回路を備え、
各前記データ伝送回路は、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のデータ受信回路、及び前記データ受信回路に接続されるラッチ回路を備え、
前段の前記データ伝送回路の出力信号は、次段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用され、
最終段の前記データ伝送回路の出力信号は、初段の前記データ伝送回路の前記フィードバック信号として使用される、データ受信システム。
【請求項14】
前記データ受信回路は、サンプリングクロック信号に応答してデータを受信し、前記データ受信システムは、4つの多段接続された前記データ伝送回路を備え、隣接段の前記データ受信回路の前記サンプリングクロック信号の位相差は90°であり、
段の前記データ受信回路の前記第2増幅モジュールによって出力された前記第1出力信号及び前記第2出力信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用され、又は、前段の前記ラッチ回路によって出力された信号は、次段の前記データ受信回路の前記フィードバック信号として使用される、
請求項13に記載のデータ受信システム。
【請求項15】
記憶装置であって、
複数のデータポートと、
複数の請求項13又は14に記載のデータ受信システムと、を備え、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する、記憶装置。
【国際調査報告】