(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-18
(54)【発明の名称】データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置
(51)【国際特許分類】
H03K 5/08 20060101AFI20240710BHJP
H03K 19/0175 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
H03K5/08 Z
H03K19/0175 240
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562529
(86)(22)【出願日】2022-07-12
(85)【翻訳文提出日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 CN2022105291
(87)【国際公開番号】W WO2023245765
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210726556.3
(32)【優先日】2022-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】林 峰
【テーマコード(参考)】
5J056
【Fターム(参考)】
5J056AA01
5J056BB10
5J056BB17
5J056CC09
5J056DD13
5J056DD28
(57)【要約】
本開示の実施例は、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供し、データ受信回路は、データ信号及び基準信号を受信し、第1サンプリングクロック信号に応答してデータ信号及び基準信号を比較し、第1電圧信号及び第2電圧信号を出力するように構成される第1増幅モジュールと、イネーブル信号に応答して第2サンプリングクロック信号を生成するように構成される判定フィードバック制御モジュールと、イネーブル信号が第1レベル値を有する期間中に、第2サンプリングクロック信号及びフィードバック信号に応答して、判定フィードバック等化を実行し、イネーブル信号が第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化の実行を停止するように構成される判定フィードバック等化モジュールと、第1電圧信号及び第2電圧信号を処理し、第1出力信号及び第2出力信号を出力するように構成される第2増幅モジュールと、を含む。本開示の実施例は、少なくとも、データ受信回路の受信性能を改善しながら、データ受信回路の消費電力を削減するのに有利である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ受信回路であって、
データ信号及び基準信号を受信し、第1サンプリングクロック信号に応答してデータ信号及び基準信号を比較し、それぞれ第1ノード及び第2ノードを介して第1電圧信号及び第2電圧信号を出力するように構成される第1増幅モジュールと、
イネーブル信号に応答して第2サンプリングクロック信号を生成するように構成される判定フィードバック制御モジュールと、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間中に、前記第1電圧信号及び前記第2電圧信号を調整するように、前記第2サンプリングクロック信号に応答してフィードバック信号に基づいて判定フィードバック等化を実行し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化の実行を停止するように構成される判定フィードバック等化モジュールであって、前記フィードバック信号は、以前に受信したデータに基づいて取得される、判定フィードバック等化モジュールと、
前記第1電圧信号と前記第2電圧信号との電圧差に対して増幅処理を実行し、それぞれ第3ノード及び第4ノードを介して第1出力信号及び第2出力信号を出力するように構成される第2増幅モジュールと、を含む、データ受信回路。
【請求項2】
前記第1増幅モジュールは、
電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するように構成される第1電流源と、
前記第5ノード、前記第1ノード、及び前記第2ノードに接続され、前記データ信号及び前記基準信号を受信し、前記第1電流源が前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するとき、前記データ信号及び前記基準信号を比較し、前記第1ノードを介して前記第1電圧信号を出力し、前記第2ノードを介して前記第2電圧信号を出力するように構成される比較ユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項3】
前記第1電流源は、
前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続される第1PMOSトランジスタを含み、前記第1PMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項4】
前記比較ユニットは、
前記第5ノードと前記第1ノードとの間に接続される第3PMOSトランジスタであって、前記第3PMOSトランジスタのゲートは、前記データ信号を受信する、第3PMOSトランジスタと、
前記第5ノードと前記第2ノードとの間に接続される第4PMOSトランジスタと、を含み、前記第4PMOSトランジスタのゲートは、前記基準信号を受信する、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項5】
前記第1増幅モジュールはさらに、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成される第1リセットユニットを含む、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項6】
前記第1リセットユニットは、
前記第1ノードと接地端子との間に接続される第1NMOSトランジスタであって、前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、第1NMOSトランジスタと、
前記第2ノードと前記接地端子との間に接続される第2NMOSトランジスタと、を含み、前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、
請求項5に記載のデータ受信回路。
【請求項7】
前記フィードバック信号は、互いに差動信号である第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記判定フィードバック等化モジュールは、
電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するように構成される第2電流源と、
前記第1ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第1電圧信号を調整するように、前記第1フィードバック信号に基づいて前記第1ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第1判定フィードバックユニットと、
前記第2ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第2電圧信号を調整するように、前記第2フィードバック信号に基づいて前記第2ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第2判定フィードバックユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項8】
前記第2電流源は、
前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続される第2PMOSトランジスタを含み、前記第2PMOSトランジスタのゲートは、前記第2サンプリングクロック信号を受信する、
請求項7に記載のデータ受信回路。
【請求項9】
前記第1判定フィードバックユニット及び前記第2判定フィードバックユニットのいずれかは、
前記フィードバック信号に応答して前記第6ノードと第7ノードを導通するように構成されるスイッチユニットと、
前記第7ノードと出力ノードとの間に接続され、制御信号に応答して、前記第7ノードと前記出力ノードとの間の等価抵抗値の大きさを調整するように構成される調整ユニットと、を含み、前記出力ノードは、前記第1ノードと前記第2ノードのうちの1つであり、
前記第1判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第1フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第1ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第1フィードバック信号に応答し、前記第2判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第2フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第2ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第2フィードバック信号に応答する、
請求項7に記載のデータ受信回路。
【請求項10】
前記スイッチユニットは、
前記第6ノードと前記第7ノードとの間に接続される第5PMOSトランジスタを含み、前記第5PMOSトランジスタのゲートは、前記フィードバック信号を受信する、
請求項9に記載のデータ受信回路。
【請求項11】
前記調整ユニットは、
前記第7ノードと前記出力ノードとの間に並列に接続される複数のトランジスタグループを含み、異なる前記トランジスタグループの制御端子によって受信された前記制御信号は異なり、且つ異なる前記トランジスタグループの等価抵抗値は異なる、
請求項9に記載のデータ受信回路。
【請求項12】
異なる前記トランジスタグループは、以下を含む:
少なくとも1つの前記トランジスタグループは、単一のMOSトランジスタで構成され、
少なくとも1つの前記トランジスタグループは、直列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタを含む、
請求項11に記載のデータ受信回路。
【請求項13】
前記第2増幅モジュールは、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1電圧信号と前記第2電圧信号を比較し、第8ノードと第9ノードに第3電圧信号及び第4電圧信号をそれぞれ供給するように構成される入力ユニットと、
前記第3電圧信号及び前記第4電圧信号に対して増幅及びラッチを実行し、前記第3ノードに前記第1出力信号を出力し、前記第4ノードに前記第2出力信号を出力するように構成されるラッチユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項14】
前記入力ユニットは、第3NMOSトランジスタと、第4NMOSトランジスタと、を含み、
前記第3NMOSトランジスタは、前記第8ノードと接地端子との間に接続され、前記第3NMOSトランジスタのゲートは、前記第1電圧信号を受信し、
前記第4NMOSトランジスタは、前記第9ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第4NMOSトランジスタのゲートは、前記第2電圧信号を受信する、
請求項13に記載のデータ受信回路。
【請求項15】
前記ラッチユニットは、第5NMOSトランジスタと、第6NMOSトランジスタと、第6PMOSトランジスタと、第7PMOSトランジスタと、を含み、
前記第5NMOSトランジスタは、前記第8ノードと前記第3ノードとの間に接続され、前記第5NMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信し、
前記第6NMOSトランジスタは、前記第9ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第6NMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信し、
前記第6PMOSトランジスタは、電源ノードと前記第3ノードとの間に接続され、前記第6PMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信し、
前記第7PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第7PMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信する、
請求項13に記載のデータ受信回路。
【請求項16】
前記第2増幅モジュールはさらに、
前記ラッチユニットに接続され、前記ラッチユニットをリセットするように構成される第2リセットユニットを含む、
請求項13に記載のデータ受信回路。
【請求項17】
前記第2リセットユニットは、
電源ノードと前記第3ノードとの間に接続される第8PMOSトランジスタと、
前記電源ノードと第4ノードとの間に接続される第9PMOSトランジスタと、を含み、前記第8PMOSトランジスタのゲート及び前記第9PMOSトランジスタのゲートは、いずれも第3サンプリングクロック信号に応答する、
請求項16に記載のデータ受信回路。
【請求項18】
前記判定フィードバック制御モジュールは、
NANDゲート回路を含み、一方の入力端子は、第4サンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子は、前記イネーブル信号を受信し、出力端子は、前記第2サンプリングクロック信号を出力する、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項19】
データ受信システムであって、
複数のカスケード接続されたデータ伝送回路を含み、各前記データ伝送回路は、請求項1~18のいずれか一項に記載のデータ受信回路と、前記データ受信回路に接続されたラッチ回路と、を含み、各前記データ受信回路は、データポートに接続されて、前記データ信号を受信し、前段の前記データ伝送回路は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、前段の前記データ伝送回路の出力は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用され、
最終段の前記データ伝送回路は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、最終段の前記データ伝送回路の出力は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用される、データ受信システム。
【請求項20】
記憶装置であって、
複数のデータポートと、
請求項19に記載の複数のデータ受信システムと、を含み、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する、記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年06月23日に中国特許局に提出された、出願番号が202210726556.3であり、発明の名称が「データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、半導体の技術分野に関し、特に、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置に関する。
【背景技術】
【0003】
メモリアプリケーションでは、信号伝送速度がますます速くなるにつれて、チャネル損失が信号品質に与える影響がますます大きくなり、シンボル間干渉が発生しやすくなる。現在、チャネルを補償するために等化回路が通常使用されており、等化回路は、連続時間線形イコライザ(CTLE:Continuous Time Linear Equalizer)又は判定帰還型イコライザ(DFE:Decision Feedback Equalizer)を選択できる。
【0004】
しかし、等化回路を追加することで信号を補償することはできるが、データ受信回路に等化回路を追加すると、データ受信回路全体の消費電力が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、少なくとも、データ受信回路の受信性能を改善しながら、データ受信回路の消費電力を削減するのに有利であるデータ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の一態様は、データ受信回路を提供し、前記データ受信回路は、データ信号及び基準信号を受信し、第1サンプリングクロック信号に応答してデータ信号及び基準信号を比較し、それぞれ第1ノード及び第2ノードを介して第1電圧信号及び第2電圧信号を出力するように構成される第1増幅モジュールと、イネーブル信号に応答して第2サンプリングクロック信号を生成するように構成される判定フィードバック制御モジュールと、前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間中に、前記第1電圧信号及び前記第2電圧信号を調整するように、前記第2サンプリングクロック信号に応答してフィードバック信号に基づいて判定フィードバック等化を実行し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化の実行を停止するように構成される判定フィードバック等化モジュールであって、前記フィードバック信号は、以前に受信したデータに基づいて取得される、判定フィードバック等化モジュールと、前記第1電圧信号と前記第2電圧信号との電圧差に対して増幅処理を実行し、それぞれ第3ノード及び第4ノードを介して第1出力信号及び第2出力信号を出力するように構成される第2増幅モジュールと、を含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記第1増幅モジュールは、電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するように構成される第1電流源と、前記第5ノード、前記第1ノード、及び前記第2ノードに接続され、前記データ信号及び前記基準信号を受信し、前記第1電流源が前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するとき、前記データ信号及び前記基準信号を比較し、前記第1ノードを介して前記第1電圧信号を出力し、前記第2ノードを介して前記第2電圧信号を出力するように構成される比較ユニットと、を含む。
【0008】
いくつかの実施例では、前記第1電流源は、前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続される第1PMOSトランジスタを含み、前記第1PMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記比較ユニットは、前記第5ノードと前記第1ノードとの間に接続される第3PMOSトランジスタであって、前記第3PMOSトランジスタのゲートは、前記データ信号を受信する、第3PMOSトランジスタと、前記第5ノードと前記第2ノードとの間に接続される第4PMOSトランジスタと、を含み、前記第4PMOSトランジスタのゲートは、前記基準信号を受信する。
【0010】
いくつかの実施例では、前記第1増幅モジュールはさらに、前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成される第1リセットユニットを含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第1リセットユニットは、前記第1ノードと接地端子との間に接続される第1NMOSトランジスタであって、前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、第1NMOSトランジスタと、前記第2ノードと前記接地端子との間に接続される第2NMOSトランジスタと、を含み、前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する。
【0012】
いくつかの実施例では、前記フィードバック信号は、互いに差動信号である第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記判定フィードバック等化モジュールは、電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するように構成される第2電流源と、前記第1ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第1電圧信号を調整するように、前記第1フィードバック信号に基づいて前記第1ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第1判定フィードバックユニットと、前記第2ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第2電圧信号を調整するように、前記第2フィードバック信号に基づいて前記第2ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第2判定フィードバックユニットと、を含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第2電流源は、前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続される第2PMOSトランジスタを含み、前記第2PMOSトランジスタのゲートは、前記第2サンプリングクロック信号を受信する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第1判定フィードバックユニット及び前記第2判定フィードバックユニットのいずれかは、前記フィードバック信号に応答して前記第6ノードと第7ノードを導通するように構成されるスイッチユニットと、前記第7ノードと出力ノードとの間に接続され、制御信号に応答して、前記第7ノードと前記出力ノードとの間の等価抵抗値の大きさを調整するように構成される調整ユニットと、を含み、前記出力ノードは、前記第1ノードと前記第2ノードのうちの1つであり、前記第1判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第1フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第1ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第1フィードバック信号に応答し、前記第2判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第2フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第2ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第2フィードバック信号に応答する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記スイッチユニットは、前記第6ノードと前記第7ノードとの間に接続される第5PMOSトランジスタを含み、前記第5PMOSトランジスタのゲートは、前記フィードバック信号を受信する。
【0016】
いくつかの実施例では、前記調整ユニットは、前記第7ノードと前記出力ノードとの間に並列に接続される複数のトランジスタグループを含み、異なる前記トランジスタグループの制御端子によって受信された前記制御信号は異なり、且つ異なる前記トランジスタグループの等価抵抗値は異なる。
【0017】
いくつかの実施例では、異なる前記トランジスタグループは、以下を含む:少なくとも1つの前記トランジスタグループは、単一のMOSトランジスタで構成され、少なくとも1つの前記トランジスタグループは、直列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタを含む。
【0018】
いくつかの実施例では、前記第2増幅モジュールは、前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1電圧信号と前記第2電圧信号を比較し、第8ノードと第9ノードに第3電圧信号及び第4電圧信号をそれぞれ供給するように構成される入力ユニットと、前記第3電圧信号及び前記第4電圧信号に対して増幅及びラッチを実行し、前記第3ノードに前記第1出力信号を出力し、前記第4ノードに前記第2出力信号を出力するように構成されるラッチユニットと、を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、前記入力ユニットは、前記第8ノードと接地端子との間に接続される第3NMOSトランジスタであって、前記第3NMOSトランジスタのゲートは、前記第1電圧信号を受信する、第3NMOSトランジスタと、前記第9ノードと前記接地端子との間に接続される第4NMOSトランジスタと、を含み、前記第4NMOSトランジスタのゲートは、前記第2電圧信号を受信する。
【0020】
いくつかの実施例では、前記ラッチユニットは、前記第8ノードと前記第3ノードとの間に接続される第5NMOSトランジスタであって、前記第5NMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信する、第5NMOSトランジスタと、前記第9ノードと前記第4ノードとの間に接続される第6NMOSトランジスタであって、前記第6NMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信する、第6NMOSトランジスタと、電源ノードと前記第3ノードとの間に接続される第6PMOSトランジスタであって、前記第6PMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信する、第6PMOSトランジスタと、前記電源ノードと前記第4ノードとの間に接続される第7PMOSトランジスタと、を含み、前記第7PMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信する。
【0021】
いくつかの実施例では、前記第2増幅モジュールはさらに、前記ラッチユニットに接続され、前記ラッチユニットをリセットするように構成される第2リセットユニットを含む。
【0022】
いくつかの実施例では、前記第2リセットユニットは、電源ノードと前記第3ノードとの間に接続される第8PMOSトランジスタと、前記電源ノードと第4ノードとの間に接続される第9PMOSトランジスタと、を含み、前記第8PMOSトランジスタのゲート及び前記第9PMOSトランジスタのゲートは、いずれも第3サンプリングクロック信号に応答する。
【0023】
いくつかの実施例では、前記判定フィードバック制御モジュールは、NANDゲート回路を含み、一方の入力端子は、第4サンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子は、前記イネーブル信号を受信し、出力端子は、前記第2サンプリングクロック信号を出力する。
【0024】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様は、データ受信システムを更に提供し、前記データ受信システムは、複数のカスケード接続されたデータ伝送回路を含み、各前記データ伝送回路は、上記のいずれかに記載のデータ受信回路及び前記データ受信回路に接続されたラッチ回路と、を含み、各前記データ受信回路は、データポートに接続されて、前記データ信号を受信し、前段の前記データ伝送回路は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、前段の前記データ伝送回路の出力は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用され、最終段の前記データ伝送回路は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、最終段の前記データ伝送回路の出力は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用される。
【0025】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例のさらに別の態様は、記憶装置を更に提供し、前記記憶装置は、複数のデータポートと、前述のいずれか1つに記載の複数のデータ受信システムと、を含み、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する。
【0026】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策は、少なくとも以下の利点を有する。
【0027】
判定フィードバック制御モジュール及び判定フィードバック等化モジュールをデータ受信回路に統合し、判定フィードバック制御モジュールを使用して、判定フィードバック等化モジュールを制御するための第2サンプリングクロック信号を生成して、判定フィードバック等化モジュールが動作状態にあるかどうかを柔軟に制御する。例えば、イネーブル信号が第1レベル値期間にある場合にのみ、判定フィードバック等化モジュールは、判定フィードバック等化を実行して、データ受信回路の受信性能を改善し、イネーブル信号が第2レベル値期間にある場合に、判定フィードバック等化モジュールは、判定フィードバック等化の実行を停止し、即ち、判定フィードバック等化モジュールは、非動作状態になり、データ受信回路全体の消費電力を削減する。
【0028】
ここで、判定フィードバック等化モジュールによって第1出力信号及び第2出力信号を調整して、データ受信へのシンボル間干渉の影響を低減し、記憶装置が判定フィードバック等化イコライザを個別に設置することによりシンボル間干渉を低減する、関連技術と比べて、本開示の実施例は、より小さい回路レイアウト面積及びより低い消費電力を使用してデータ受信回路によって出力される信号に対する調整を実現するのに有利であり、第1出力信号及び第2出力信号に対する判定フィードバック等化モジュールの調整能力を柔軟に制御することにより、データ受信回路が受信したデータのシンボル間干渉のデータ受信回路への影響を低減して、データ受信回路の受信性能を改善し、及びデータ受信回路が出力する信号の精度へのシンボル間干渉の影響を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の一実施例によるデータ受信回路の機能ブロック図である。
【
図2】本開示の別の実施例によるデータ受信システムの機能ブロック図である。
【
図3】本開示の一実施例によるデータ受信回路の他の2つの機能ブロック図である。
【
図4】本開示の一実施例によるデータ受信回路の他の2つの機能ブロック図である。
【
図5】本開示の一実施例によるデータ受信回路の回路構造の概略図である。
【
図6】本開示の一実施例によるデータ受信回路における第1判定フィードバックユニットの2つの回路構造の概略図である。
【
図7】本開示の一実施例によるデータ受信回路における第1判定フィードバックユニットの2つの回路構造の概略図である。
【
図8】本開示の一実施例によるデータ受信回路の別の回路構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
1つ又は複数の実施例は、その対応する図面によって例示され、これらは、実施例を限定するものではなく、図面で同じ参照番号を持つ要素は同様の要素として示され、特に明記しない限り、図面は縮尺の制限を構成するものではなく、本開示の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明で使用される図面について簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な作業なしに、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることもできる。
【0031】
本開示の実施例は、データ受信回路、データ受信システム及び記憶装置を提供し、データ受信回路では、判定フィードバック制御モジュール及び判定フィードバック等化モジュールをデータ受信回路に統合し、判定フィードバック制御モジュールを使用して、判定フィードバック等化モジュールを制御するための第2サンプリングクロック信号を生成して、判定フィードバック等化モジュールが動作状態にあるかどうかを柔軟に制御する。例えば、データ受信回路へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、即ち、イネーブル信号が第1レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュールによって出力された第2サンプリングクロック信号に基づいて、判定フィードバック等化を実行するように、判定フィードバック等化モジュールを制御して、データ受信回路の受信性能を改善し、データ受信回路へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、即ち、イネーブル信号が第2レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュールによって出力された第2サンプリングクロック信号に基づいて、判定フィードバック等化を停止するように、判定フィードバック等化モジュールを制御して、データ受信回路全体の消費電力を削減し、このようにして、データ受信回路の受信性能を改善しながら、データ受信回路の消費電力を削減するのに有利である。
【0032】
以下では、図面を参照して本開示の各実施例について詳細に説明する。しかしながら、当業者は、本発明の各実施例において、読者が本開示をよりよく理解するために多くの技術的詳細が示されることを理解することができる。しかしながら、これらの技術的詳細及び以下の各実施例に基づく様々な変更及び修正がなくても、本開示に請求された技術的解決策を実施することができる。
【0033】
本開示の一実施例は、データ受信回路を提供し、以下では、図面を参照して、本開示の一実施例によって提供されるデータ受信回路について詳細に説明する。
図1は、本開示の一実施例によるデータ受信回路の機能ブロック図であり、
図3~
図4は、本開示の一実施例によるデータ受信回路の他の2つの機能ブロック図であり、
図5は、本開示の一実施例によるデータ受信回路の回路構造の概略図であり、
図6~
図7は、本開示の一実施例によるデータ受信回路における第1判定フィードバックユニットの2つの回路構造の概略図であり、
図8は、本開示の一実施例によるデータ受信回路の別の回路構造の概略図である。
【0034】
図1を参照すると、データ受信回路100は、データ信号DQ及び基準信号Vrefを受信し、第1サンプリングクロック信号CLK1に応答してデータ信号DQと基準信号Vrefを比較し、それぞれ第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1を介して第1電圧信号及び第2電圧信号を出力するように構成される第1増幅モジュール101と、イネーブル信号DfeEnに応答して第2サンプリングクロック信号CLK2を生成するように構成される判定フィードバック制御モジュール104と、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1に接続され、前記イネーブル信号DfeEnが第1レベル値を有する期間中に、第1電圧信号及び第2電圧信号を調整するように、第2サンプリングクロック信号CLK2に応答してフィードバック信号fbに基づいて判定フィードバック等化を実行し、イネーブル信号DfeEnが第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化の実行を停止するように構成される判定フィードバック等化モジュール103であって、フィードバック信号fbは、以前に受信したデータに基づいて取得される、判定フィードバック等化モジュール103と、第1電圧信号と前記第2電圧信号との電圧差に対して増幅処理を実行し、それぞれ第3ノードnet3(
図5を参照)及び第4ノードnet4(
図5を参照)を介して第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力するように構成される第2増幅モジュール102と、を含む。
【0035】
データ受信回路100は、2段の増幅モジュールを採用し、即ち、第1増幅モジュール101及び第2増幅モジュール102は、データ信号DQ及び基準信号Vrefを処理し、これは、データ受信回路100の増幅能力を高め、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの電圧振幅を大きくするのに有利であり、後続の回路の処理を容易にすることに留意されたい。
【0036】
さらに、判定フィードバック制御モジュール104を使用して、判定フィードバック等化モジュール103を制御するための第2サンプリングクロック信号CLK2を生成して、判定フィードバック等化モジュール103が動作状態にあるかどうかを柔軟に制御する。例えば、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、即ち、イネーブル信号DfeEnが第1レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュール104は、このときのイネーブル信号DfeEnに応答して、第2サンプリングクロック信号CLK2を生成し、判定フィードバック等化モジュール103は、当該第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化を実行して、データ受信回路100の受信性能を改善し、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、即ち、イネーブル信号DfeEnが第2レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュール104は、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化を停止して、データ受信回路100全体の消費電力を削減し、このようにして、データ受信回路100の受信性能を改善しながら、データ受信回路100の消費電力を削減するのに有利である。
【0037】
ここで、判定フィードバック等化モジュール103をデータ受信回路100に統合することは、より小さい回路レイアウト面積及びより低い消費電力を使用してデータ受信回路によって出力される信号の調整を実現するのに有利である。更に、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNに対する本開示の一実施例によって提供される判定フィードバック等化モジュール103の調整能力は、調整することができ、データ受信回路100によって受信されるデータ信号DQ及び/又は基準信号Vrefが変化する場合、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNに対する判定フィードバック等化モジュール103の調整能力を柔軟に制御して、データ受信回路100が受信したデータのシンボル間干渉のデータ受信回路100への影響を低減して、データ受信回路100の受信性能を改善し、及びデータ受信回路100によって出力される信号の精度へのシンボル間干渉の影響を低減できることが理解できる。
【0038】
いくつかの実施例では、
図3を参照すると、第1増幅モジュール101は、電源ノードVcc(
図5を参照)と第5ノードnet5との間に接続され、第1サンプリングクロック信号CLK1に応答して第5ノードnet5に電流を供給するように構成される第1電流源111と、第5ノードnet5、第1ノードn_stg1、及び第2ノードp_stg1に接続され、データ信号DQ及び基準信号Vrefを受信し、第1電流源111が第1サンプリングクロック信号CLK1に応答して第5ノードnet5に電流を供給するとき、データ信号DQと基準信号Vrefを比較し、第1ノードn_stg1を介して第1電圧信号を出力し、第2ノードp_stg1を介して第2電圧信号を出力するように構成される比較ユニット121と、を含む。
【0039】
比較ユニット121は、データ信号DQと基準信号Vrefとの差に基づいて、第1ノードn_stg1に供給する電流と、第2ノードp_stg1に供給する電流との差を制御して、第1電圧信号及び第2電圧信号を出力することが理解できる。
【0040】
以下では、
図5及び
図8を参照しながら、第1増幅モジュール101について詳細に説明する。
【0041】
いくつかの実施例では、
図5及び
図8を参照すると、第1電流源111は、電源ノードVccと第5ノードnet5との間に接続される第1PMOSトランジスタMP1を含み得、第1PMOSトランジスタMP1のゲートは、第1サンプリングクロック信号CLK1を受信する。第1サンプリングクロック信号CLK1がローレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1のゲートは、導通のために第1サンプリングクロック信号CLK1を受信し、第5ノードnet5に電流を供給することにより、比較ユニット121は、動作状態になり、受信されたデータ信号DQと基準信号Vrefを比較する。
【0042】
いくつかの実施例では、引き続き
図5及び
図8を参照すると、比較ユニット121は、第5ノードnet5と第1ノードn_stg1との間に接続される第3PMOSトランジスタMP3であって、第3PMOSトランジスタMP3のゲートは、データ信号DQを受信する第3PMOSトランジスタMP3と、第5ノードnet5と第2ノードp_stg1との間に接続される第4PMOSトランジスタMP4と、を含み、第4PMOSトランジスタMP4のゲートは、基準信号Vrefを受信する。
【0043】
データ信号DQ及び基準信号Vrefのレベル値の変化は同期しないため、データ信号DQを受信する第3PMOSトランジスタMP3の導通時刻は、基準信号Vrefを受信する第4PMOSトランジスタMP4の導通時刻と異なり、且つ同じ時刻では、第3PMOSトランジスタMP3の導通度は、第4PMOSトランジスタMP4の導通度と異なることに留意されたい。第3PMOSトランジスタMP3の導通度が第4PMOSトランジスタMP4の導通度と異なることに基づいて、第3PMOSトランジスタMP3及び第4PMOSトランジスタMP4の第5ノードnet5での電流に対するシャント能力も異なることにより、第1ノードn_stg1での電圧は、第2ノードp_stg1での電圧と異なることが理解できる。
【0044】
一例では、データ信号DQのレベル値が基準信号Vrefのレベル値より低い場合、第3PMOSトランジスタMP3の導通度は、第4PMOSトランジスタMP4の導通度より大きいため、第5ノードnet5での電流が、第3PMOSトランジスタMP3所在のパスにより多く流れて、第1ノードn_stg1での電流が、第2ノードp_stg1での電流より大きくなり、それにより、第1ノードn_stg1によって出力された第1電圧信号のレベル値は高く、第2ノードp_stg1によって出力された第2電圧信号のレベル値は低い。
【0045】
いくつかの実施例では、
図3及び
図4を参照すると、第1増幅モジュール101はさらに、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1に接続され、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1をリセットするように構成される第1リセットユニット131を含む。このようにして、データ受信回路がデータ信号DQ及び基準信号Vrefの受信、及び第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの出力を一回完了した後、第1リセットユニット131によって、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1でのレベル値を初期値に復元し、後続のデータ受信回路の次のデータ受信及び処理を容易にすることができる。
【0046】
いくつかの実施例では、
図5及び
図8を参照すると、第1リセットユニット131は、第1ノードn_stg1と接地端子との間に接続される第1NMOSトランジスタMN1であって、第1NMOSトランジスタMN1のゲートは、第1サンプリングクロック信号CLK1を受信する、第1NMOSトランジスタMN1と、第2ノードp_stg1と接地端子との間に接続される第2NMOSトランジスタMN2と、を含み、第2NMOSトランジスタMN2のゲートは、第1サンプリングクロック信号CLK1を受信する。
【0047】
一例では、第1サンプリングクロック信号CLK1がローレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1は導通され、このとき、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2はいずれもオフされて、データ受信回路の正常な動作を保証し、同時に、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2は、第1増幅モジュール101の負荷として使用されて、第1増幅モジュール101の増幅利得を増加させることができ、第1サンプリングクロック信号CLK1がハイレベルである場合、第1PMOSトランジスタMP1はオフされ、このとき、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2はいずれも導通されて、第1ノードn_stg1での電圧及び第2ノードp_stg1での電圧をプルダウンし、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1のリセットを実現することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、
図3及び
図4を参照すると、フィードバック信号fbは、互いに差動信号である第1フィードバック信号fbn及び第2フィードバック信号fbpを含み、判定フィードバック等化モジュール103は、電源ノードVcc(
図5を参照)と第6ノードnet6との間に接続され、第2サンプリングクロック信号CLK2に応答して第6ノードnet6に電流を供給するように構成される第2電流源133と、第1ノードn_stg1及び第6ノードnet6に接続され、第2電流源133が第2サンプリングクロック信号CLK2に応答して第6ノードnet6に電流を供給するとき、第1電圧信号を調整するように、第1フィードバック信号fbnに基づいて第1ノードn_stg1に対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第1判定フィードバックユニット113と、第2ノードp_stg1及び第6ノードnet6に接続され、第2電流源133が第2サンプリングクロック信号CLK2に応答して第6ノードnet6に電流を供給するとき、第2電圧信号を調整するように、第2フィードバック信号fbpに基づいて第2ノードp_stg1に対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第2判定フィードバックユニット123と、を含み得る。
【0049】
第1増幅モジュール101における電流源は、第1電流源111であり、判定フィードバック等化モジュール103における電流源は、第2電流源133であることが理解でき、このように、異なる電流源を使用して、第1増幅モジュール101及び判定フィードバック等化モジュール103に電流をそれぞれ供給することにより、判定フィードバック等化モジュール103は、独立した第2電流源133を有し、判定フィードバック等化モジュール103が動作状態にあるかどうかの独立した制御を実現する。
【0050】
ここで、第2サンプリングクロック信号CLK2は、イネーブル信号DfeEnによって制御され、イネーブル信号DfeEnが第1レベル値期間にある場合に、第2電流源133は、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2に応答して、第6ノードnet6に電流を供給することにより、このとき、第1判定フィードバックユニット113は、第1電圧信号を調整するように、受信された1フィードバック信号fbnに基づいて第1ノードn_stg1に対して判定フィードバック等化を実行し、及び、このとき、第2判定フィードバックユニット123は、第2電圧信号を調整するように、受信された第2フィードバック信号fbpに基づいて第2ノードp_stg1に対して判定フィードバック等化を実行することができる。このようにして、イネーブル信号DfeEnが第1レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化モジュール103は、第1電圧信号及び第2電圧信号を調整するように、第2サンプリングロック信号CLK2に応答してフィードバック信号fbに基づいて、判定フィードバック等化を実行することができる。
【0051】
イネーブル信号DfeEnが第2レベル値を有する期間中に、第2電流源133は、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2に応答してオフ状態にあり、即ち、第6ノードnet6に電流を供給せず、更に、電流が第1判定フィードバックユニット113及び第2判定フィードバックユニット123を通過しないようにして、判定フィードバック等化モジュール103が判定フィードバック等化の実行を停止する目的を実現し、データ受信回路100全体の消費電力を削減するのにも有利である。
【0052】
ここで、第1判定フィードバックユニット113は、第3PMOSトランジスタMP3内の電流を調整して、第1ノードn_stg1での電圧を調整するために使用され、データ信号DQを調整することと等価であり、第2判定フィードバックユニット123は、第4PMOSトランジスタMP4内の電流を調整して、第2ノードp_stg1での電圧を調整するために使用され、基準信号Vrefを調整することと等価である。
【0053】
第2増幅モジュール102は、第1電圧信号及び第2電圧信号を受信し、第1電圧信号と第2電圧信号との電圧差に対して増幅処理を実行して、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを出力し、即ち、第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNは、第1電圧信号及び第2電圧信号の影響を受け、判定フィードバック等化モジュール103は、フィードバック信号fbに基づいて第1電圧信号及び第2電圧信号を調整することも、更に第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの調整を実現することができることに留意されたい。更に、判定フィードバック等化モジュール103による第1電圧信号及び第2電圧信号の調整については、具体的な回路図を参照しながら後で詳細に説明する。
【0054】
いくつかの実施例では、
図5及び
図8を参照すると、第2電流源133は、電源ノードVccと第6ノードnet6との間に接続される第2PMOSトランジスタMP2を含み得、第2PMOSトランジスタMP2のゲートは、第2サンプリングクロック信号CLK2を受信する。
【0055】
一例では、イネーブル信号DfeEnが第1レベル値を有する期間中に、判定フィードバック制御モジュール104は、イネーブル信号DfeEnに応答して第2サンプリングクロック信号CLK2を生成し、第2サンプリングクロック信号CLK2がローレベルである場合、第2PMOSトランジスタMP2のゲートは、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2を受信して導通して、第6ノードnet6に電流を供給し、更に判定フィードバック等化モジュール103が、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2に応答してフィードバック信号fbに基づいて判定フィードバック等化を実行して、第1電圧信号及び第2電圧信号を調整し、イネーブル信号DfeEnが第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック制御モジュール104がこのときのイネーブル信号DfeEnに応答して生成された第2サンプリングクロック信号CLK2は始終ハイレベルであり、第2PMOSトランジスタMP2のゲートは、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2を受信してオフになり、第6ノードnet6に電流を供給せず、更に判定フィードバック等化モジュール103は、判定フィードバック等化の実行を停止して、データ受信回路100全体の消費電力を削減する。
【0056】
いくつかの実施例では、引き続き
図5及び
図8を参照すると、判定フィードバック制御モジュール104は、NANDゲート回路114を含み得、一方の入力端子は、第4サンプリングクロック信号CLK4を受信し、他方の入力端子は、イネーブル信号DfeEnを受信し、出力端子は、第2サンプリングクロック信号CLK2を出力する。
【0057】
一例では、イネーブル信号DfeEnの第1レベル値期間は、判定フィードバック制御モジュール104にイネーブル信号DfeEnが論理レベル1、即ちハイレベルであると判断させるレベル値範囲を指し、イネーブル信号DfeEnの第2レベル値期間は、判定フィードバック制御モジュール104にイネーブル信号DfeEnが論理レベル0、即ちローレベルであると判断させるレベル値範囲を指すことに留意されたい。
【0058】
一例では、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号DfeEnは、第1レベル値期間中にあり、即ち、イネーブル信号DfeEnは、ハイレベルであり、この場合、NANDゲート回路114によって出力された第2サンプリングクロック信号CLK2の位相は、第4サンプリングクロック信号CLK4の位相と逆であり、第2サンプリングクロック信号CLK2がローレベルである場合、第2PMOSトランジスタMP2のゲートは、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2を受信して導通して、第6ノードnet6に電流を供給し、更に、第1サンプリングクロック信号CLK1の位相は、第2サンプリングクロック信号CLK2の位相と同期され、第1サンプリングクロック信号CLK1及び第2サンプリングクロック信号CLK2がいずれもローレベルである場合、判定フィードバック等化モジュール103及び第1増幅モジュール101はいずれも動作状態にあり、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減し、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号DfeEnは、第2レベル値期間中に、即ち、イネーブル信号DfeEnはローレベルであり、この場合、第4サンプリングクロック信号CLK4がハイレベルであってもローレベルであっても、NANDゲート回路114によって出力された第2サンプリングクロック信号CLK2はすべてハイレベルであり、第2PMOSトランジスタMP2のゲートは、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2を受信してオフになり、第6ノードnet6に電流を供給せず、即ち、判定フィードバック等化モジュール103は非動作状態にある。
【0059】
図5及び
図8において、NANDゲート回路114が1つのNANDのみ含む場合を例にとると、実際の応用では、NANDゲート論理を実現できる全ての回路がNANDゲート回路114であり得ることに留意されたい。
【0060】
いくつかの実施例では、
図6及び
図7を参照すると、第1判定フィードバックユニット113及び第2判定フィードバックユニット123のいずれかは、フィードバック信号fbに応答して第6ノードnet6と第7ノードnet7を導通するように構成されるスイッチユニット1131と、第7ノードnet7と出力ノードとの間に接続され、制御信号に応答して、第7ノードnet7と出力ノードとの間の等価抵抗値の大きさを調整するように構成される調整ユニット1132と、を含み、出力ノードは、第1ノードn_stg1と第2ノードp_stg1のうちの1つであり、ここで、第1判定フィードバックユニット113において、フィードバック信号は、第1フィードバック信号fbnであり、出力ノードは、第1ノードn_stg1であり、スイッチユニット1131は、第1フィードバック信号fbnに応答し、第2判定フィードバックユニット123において、フィードバック信号は、第2フィードバック信号fbpであり、出力ノードは、第2ノードp_stg1であり、スイッチユニット1131は、第2フィードバック信号fbpに応答する。
【0061】
ここで、第1判定フィードバックユニット113におけるスイッチユニット1131は、第1フィードバック信号fbnに基づいてオン又はオフになり、第2判定フィードバックユニット123におけるスイッチユニット1131は、第2フィードバック信号fbpに基づいてオン又はオフになる。第1判定フィードバックユニット113又は第2判定フィードバックユニット123のいずれかであっても、スイッチユニット1131がオンになってこそ、調整ユニット1132は動作状態になり、第1ノードn_stg1又は第2ノードp_stg1での電圧を調整する。
【0062】
いくつかの実施例では、引き続き
図6及び
図7を参照すると、スイッチユニット1131は、第6ノードnet6と第7ノードnet7との間に接続される第5PMOSトランジスタMP5を含み得、第5PMOSトランジスタMP5のゲートは、フィードバック信号fbを受信する。
【0063】
図6及び
図7において、第5PMOSトランジスタMP5のゲートが受信したのが第1フィードバック信号fbnであり、出力ノードが第1ノードn_stg1である場合のみを例にとると、
図6及び
図7に示されるのは、第1判定フィードバックユニット113の具体的な構造であり、実際の応用では、第2判定フィードバックユニット123の具体的な構造は、第1判定フィードバックユニット113の具体的な構造と類似し、区別としては、第2判定フィードバックユニット123における第5PMOSトランジスタMP5のゲートは、第2フィードバック信号fbpを受信し、出力ノードは、第2ノードp_stg1であることであり、他はすべて同じであることに留意されたい。
【0064】
一例では、第1判定フィードバックユニット113におけるスイッチユニット1131によって受信された第1フィードバック信号fbnがローレベルである場合、第5PMOSトランジスタMP5は、オンになり、この場合、調整ユニット1132は、制御信号に基づいて第1ノードn_stg1での電圧を調整する。別の例では、第2判定フィードバックユニット123におけるスイッチユニット1131によって受信された第2フィードバック信号fbpがローレベルである場合、第5PMOSトランジスタMP5は、オンになり、この場合、調整ユニット1132は、制御信号に基づいて第2ノードp_stg1での電圧を調整する。
【0065】
いくつかの実施例では、引き続き
図6及び
図7を参照すると、調整ユニット1132は、第7ノードnet7と出力ノードとの間に並列に接続される複数のトランジスタグループを含み、異なるトランジスタグループの制御端子によって受信された制御信号は異なり、且つ異なるトランジスタグループの等価抵抗値は異なる。異なるトランジスタグループの等価抵抗値の違いは、調整ユニット1132全体の等価抵抗を柔軟で制御可能にし、異なるトランジスタグループの制御端子によって受信された制御信号は異なり、制御信号によってオン状態のトランジスタグループの数を選択することにより、調整ユニット1132全体の等価抵抗の調整を実現し、それにより、第1ノードn_stg1での電圧の柔軟な制御を実現できることが理解できる。
【0066】
一例では、
図6を参照すると、調整ユニット1132は、第7ノードnet7及び第1ノードn_stg1との間に並列に接続された3つの単一のMOSトランジスタを含み得、これらは順に、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02及び第3MOSトランジスタM03であり、ここで、第1MOSトランジスタM01のゲートは、第1制御信号DfeTrim<2>を受信し、第2MOSトランジスタM02のゲートは、第2制御信号DfeTrim<1>を受信し、第3MOSトランジスタM03のゲートは、第3制御信号DfeTrim<0>を受信する。
【0067】
いくつかの実施例では、
図7を参照すると、異なるトランジスタグループは、以下を含む:少なくとも1つのトランジスタグループは、単一のMOSトランジスタで構成され、少なくとも1つのトランジスタグループは、直列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタを含む。このように、互いに直列に接続された、チャネルアスペクト比が同じであるいくつかの単一のMOSトランジスタを使用して、1つのトランジスタグループを構成して、当該トランジスタグループの等価チャネルアスペクト比を調整して、調整ユニット1132の様々な設計を実現することができる。トランジスタグループ等価チャネルアスペクト比の違いにより、トランジスタグループの等価抵抗は異なる可能性があることが理解できる。
【0068】
一例では、調整ユニットは、第7ノードと第1ノードとの間に並列に接続された3つの第1トランジスタグループ、第2トランジスタグループ及び第3トランジスタグループを含み得、ここで、第1トランジスタグループは、第1MOSトランジスタを含み、第1MOSトランジスタのゲートは、第1制御信号を受信し、第2トランジスタグループは、第2MOSトランジスタを含み、第2MOSトランジスタのゲートは、第2制御信号を受信し、第3トランジスタグループは、互いに直列に接続された第3MOSトランジスタ及び第4MOSトランジスタを含み、第4MOSトランジスタの第1端子は、第7ノードに接続され、第4MOSトランジスタの第2端子は、第3MOSトランジスタの第1端子に接続され、第3MOSトランジスタの第2端子は、第1ノードに接続され、第3MOSトランジスタのゲート及び第4MOSトランジスタのゲートは、いずれも第3制御信号を受信する。
【0069】
別の例では、
図7を参照すると、調整ユニット1132は、上述した例の第1トランジスタグループ13、第2トランジスタグループ23及び第3トランジスタグループ33に加えて、更に、第7ノードnet7と第1ノードn_stg1との間に並列に接続された第4トランジスタグループ43及び第5トランジスタグループ53を含み得、ここで、第1トランジスタグループ13は、第1MOSトランジスタM01を含み、第1MOSトランジスタM01のゲートは、第1制御信号DfeTrim<2>を受信し、第2トランジスタグループ23は、第2MOSトランジスタM02を含み、第2MOSトランジスタM02のゲートは、第2制御信号DfeTrim<1>を受信し、第3トランジスタグループ33は、互に直列に接続された第3MOSトランジスタM03及び第4MOSトランジスタM04を含み、第4MOSトランジスタM04の第1端子は、第7ノードnet7に接続され、第4MOSトランジスタM04の第2端子は、第3MOSトランジスタM03の第1端子に接続され、第3MOSトランジスタM03の第2端子は、第1ノードn_stg1に接続され、第3MOSトランジスタM03のゲート及び第4MOSトランジスタM04のゲートは、いずれも第3制御信号DfeTrim<0>を受信し、第4トランジスタグループ43は、第5MOSトランジスタM05を含み、第5MOSトランジスタM05のゲートは、第4制御信号DfePerPin<1>を受信し、第5トランジスタグループ53は、互に直列に接続された第6MOSトランジスタM06及び第7MOSトランジスタM07を含み、第7MOSトランジスタM07の第1端子は、第7ノードnet7に接続され、第7MOSトランジスタM07の第2端子は、第6MOSトランジスタM06の第1端子に接続され、第6MOSトランジスタM06の第2端子は、第1ノードn_stg1に接続され、第6MOSトランジスタM06及び第7MOSトランジスタM07のゲートは、いずれも第5制御信号DfePerPin<0>を受信する。
【0070】
上記の3つの例において、第1制御信号DfeTrim<2>、第2制御信号DfeTrim<1>及び第3制御信号DfeTrim<0>は、すべてのデータ受信回路100に共通であってもよく、即ち、異なるDQポートに接続された異なるデータ受信回路100の場合、異なるデータ受信回路100に提供される第1制御信号DfeTrim<2>、第2制御信号DfeTrim<1>及び第3制御信号DfeTrim<0>は、同じであることに留意されたい。更に、
図7に示す例では、第4制御信号DfePerPin<1>及び第5制御信号DfePerPin<0>は、各DQポートに基づいて個別に設計されたものであり、各DQポートの異なるデータ受信回路の場合、例えば、ポートDQ1に接続された第1データ受信回路及びポートDQ2に接続された第2データ受信回路の場合、第1データ受信回路における第4制御信号DfePerPin<1>及び第5制御信号DfePerPin<0>は、ポートDQ1に基づいて設計され、第2データ受信回路における第4制御信号DfePerPin<1>及び第5制御信号DfePerPin<0>は、ポートDQ2に基づいて設計されることが理解できる。異なるDQポートによって受信されたデータは、異なるシンボル間干渉を受けるため、伝送経路において各データ信号DQが受ける干渉も異なり、各DQポートによって受信されたデータ信号DQが第4制御信号DfePerPin<1>及び第5制御信号DfePerPin<0>に対して個別に設計され、調整ユニット1132を介して、各DQポートに対して具体的に調整して、データ受信回路の受信性能を更に改善するのに有利である。ここで、DQポートは、データ受信回路がデータ信号DQを受信するためのポートである。
【0071】
上記の実施例において、
図6及び
図7を参照すると、異なるトランジスタグループは、互いに並列に接続された第1トランジスタグループ13、第2トランジスタグループ23及び第3トランジスタグループ33を含み得、第1トランジスタグループ13のチャネルの等価アスペクト比は、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比の2倍であり、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比は、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比の2倍である。このように、第1トランジスタグループ13の等価抵抗、第2トランジスタグループ23の等価抵抗及び第3トランジスタグループ33の等価抵抗の比は、1:2:4であるので、それによって、調整ユニット1132の総等価抵抗が線形に調整され、それにより、第1ノードn_stg1での電圧及び第2ノードp_stg1での電圧の線形調整が実現される。
【0072】
上記は、第1トランジスタグループ13のチャネルの等価アスペクト比と、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比との比が2であり、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比と、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比との比が2である場合の例示のみであり、実際の応用では、第1トランジスタグループ13のチャネルの等価アスペクト比と、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比との比、又は第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比と、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比との比は、3又は4などの他の値であってもよいことに留意されたい。
【0073】
図6において、第1MOSトランジスタM01のチャンネルアスペクト比が第2MOSトランジスタM02のチャネルアスペクト比の2倍になるように制御することにより、第1トランジスタグループ13のチャネルの等価アスペクト比は、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比の2倍になり、第2MOSトランジスタM02のチャンネルアスペクト比が第3MOSトランジスタM03のチャンネルアスペクト比の2倍になるように制御することにより、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比は、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比の2倍になり、
図7において、第1MOSトランジスタM01のチャンネルアスペクト比が第2MOSトランジスタM02のチャネル幅と長さの2倍になるように制御することにより、第1トランジスタグループ13のチャネルの等価アスペクト比は、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比の2倍になり、第2MOSトランジスタM02のチャンネルアスペクト比、第3MOSトランジスタM03のチャンネルアスペクト比及び第4MOSトランジスタM04のチャンネルアスペクト比が等しくなるように制御することにより、第2MOSトランジスタM02のチャンネルアスペクト比は、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比の2倍になり、即ち、第2トランジスタグループ23のチャネルの等価アスペクト比は、第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比の2倍になることに留意されたい。
【0074】
さらに、
図7において、第5MOSトランジスタM05のチャンネルアスペクト比、第6MOSトランジスタM06のチャンネルアスペクト比及び第7MOSトランジスタM07のチャンネルアスペクト比が等しくなるように制御することにより、第5MOSトランジスタM05のチャンネルアスペクト比は、第5トランジスタグループ53のチャネルの等価アスペクト比の2倍になり、即ち、第4トランジスタグループ43のチャネルの等価アスペクト比は、第5トランジスタグループ53のチャネルの等価アスペクト比の2倍になる。いくつかの実施例では、第5MOSトランジスタM05のチャンネルアスペクト比はさらに、第2MOSトランジスタM02のチャンネルアスペクト比に等しくてもよい。
【0075】
一例では、
図6を参照すると、第1MOSトランジスタM01のチャネルの長さ、第2MOSトランジスタM02のチャネルの長さ及び第3MOSトランジスタM03のチャネルの長さは、等しくてもよく、第1MOSトランジスタM01のチャネルの幅は、第2MOSトランジスタM02チャネルの幅の2倍であり得、第2MOSトランジスタM02チャネルの幅は、第3MOSトランジスタM03チャネルの幅の2倍であり得る。実際の応用では、また、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02及び第3MOSトランジスタM03のチャネルの幅が同じであることを維持する場合、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02及び第3MOSトランジスタM03のチャネルの長さの比率関係を調整すること、又は、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02及び第3MOSトランジスタM03のチャネルの幅の比率関係を調整するだけでなく、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02及び第3MOSトランジスタM03のチャネルの長さの比率関係も調整することにより、第1トランジスタグループ13、第2トランジスタグループ23及び第3トランジスタグループ33のチャネルの等価アスペクト比の間の比率関係を実現できることに留意されたい。
【0076】
第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02、第3MOSトランジスタM03、第4MOSトランジスタM04、第5MOSトランジスタM05、第6MOSトランジスタM06及び第7MOSトランジスタM07はすべて、PMOSトランジスタ又はNMOSトランジスタであり得、第1MOSトランジスタM01、第2MOSトランジスタM02、第3MOSトランジスタM03、第4MOSトランジスタM04、第5MOSトランジスタM05、第6MOSトランジスタM06及び第7MOSトランジスタM07のいずれか1つがPMOSトランジスタである場合、当該PMOSトランジスタが導通状態にあるときの制御信号の位相は、第1位相であり、当該MOSトランジスタがNMOSトランジスタである場合、当該NMOSトランジスタが導通状態にあるときの制御信号の位相は、第2位相であり、第1位相は、第2位相と逆であることに留意されたい。
【0077】
いくつかの実施例では、
図3及び
図4を参照すると、第2増幅モジュール102は、第1ノードn_stg1及び第2ノードp_stg1に接続され、第1電圧信号と第2電圧信号を比較し、第8ノードn_stg2及び第9ノードp_stg2に第3電圧信号及び第4電圧信号をそれぞれ供給するように構成される入力ユニット112と、第3電圧信号及び第4電圧信号に対して増幅及びラッチを実行し、第3ノードnet3に第1出力信号Voutを出力し、第4ノードnet4に第2出力信号VoutNを出力するように構成されるラッチユニット122と、を含む。
【0078】
ここで、入力ユニット112は、第1電圧信号と第2電圧信号を比較して、第3電圧信号及び第4電圧信号を出力するために使用され、ラッチユニット122は、第3電圧信号及び第4電圧信号に基づいて、ハイレベル信号を第3ノードnet3に出力し、ローレベル信号を第4ノードnet4に出力し、又はローレベル信号を第3ノードnet3に出力し、ハイレベル信号を第4ノードnet4に出力するために使用される。
【0079】
いくつかの実施例では、
図5及び
図8を参照すると、入力ユニット112は、第8ノードn_stg2と接地端子との間に接続される第3NMOSトランジスタMN3であって、第3NMOSトランジスタMN3のゲートは、第1電圧信号を受信する、第3NMOSトランジスタMN3と、第9ノードp_stg2と接地端子との間に接続される第4NMOSトランジスタMN4とを含み得、第4NMOSトランジスタMN4のゲートは、第2電圧信号を受信する。
【0080】
一例では、第1ノードn_stg1によって出力された第1電圧信号のレベル値が、第2ノードp_stg1によって出力された第2電圧信号のレベル値より高い場合、第3NMOSトランジスタMN3の導通度は、第4NMOSトランジスタMN4の導通度より大きいので、第8ノードn_stg2での電圧は、第9ノードp_stg2での電圧より小さくなり、それにより、第5NMOSトランジスタMN5の導通度は、第6NMOSトランジスタMN6の導通度より大きく、第3ノードnet3での電圧は、第4ノードnet4での電圧より小さくなり、第7PMOSトランジスタMP7の導通度は、第6PMOSトランジスタMP6の導通度より大きく、ラッチユニット122は、正帰還増幅を形成し、第3ノードnet3によって出力された第1出力信号Voutは、ローレベルであり、第4ノードnet4によって出力された第2出力信号VoutNは、ハイレベルである。
【0081】
いくつかの実施例では、引き続き
図5及び
図8を参照すると、ラッチユニット122は、第8ノードn_stg2と第3ノードnet3との間に接続される第5NMOSトランジスタMN5であって、第5NMOSトランジスタMN5のゲートは、第2出力信号VoutNを受信する、第5NMOSトランジスタMN5と、第9ノードp_stg2と第4ノードnet4との間に接続される第6NMOSトランジスタMN6であって、第6NMOSトランジスタMN6のゲートは、第1出力信号Voutを受信する、第6NMOSトランジスタMN6と、電源ノードVccと第3ノードnet3との間に接続される第6PMOSトランジスタMP6であって、第6PMOSトランジスタMP6のゲートは、第2出力信号VoutNを受信する、第6PMOSトランジスタMP6と、電源ノードVccと第4ノードnet4との間に接続される第7PMOSトランジスタMP7と、を含み得、第7PMOSトランジスタMP7のゲートは、第1出力信号Voutを受信する。
【0082】
いくつかの実施例では、
図3及び
図4を参照すると、第2増幅モジュール102はさらに、ラッチユニット122に接続され、ラッチユニット122をリセットするように構成される第2リセットユニット142を含む。このように、データ受信回路がデータ信号DQ及び基準信号Vrefの受信、及び第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの出力を一回完了した後、第2リセットユニット142によって、第3ノードnet3及び第4ノードnet4でのレベル値を初期値に復元し、後続のデータ受信回路の次のデータ受信及び処理を容易にすることができる。
【0083】
いくつかの実施例では、
図5及び
図8を参照すると、第2リセットユニット142は、電源ノードVccと第3ノードnet3との間に接続される第8PMOSトランジスタMP8と、電源ノードVccと第4ノードnet4との間に接続される第9PMOSトランジスタMP9と、を含み得、第8PMOSトランジスタMP8のゲート及び第9PMOSトランジスタMP9のゲートは、いずれも第3サンプリングクロック信号CLK3に応答する。
【0084】
一例では、第3サンプリングクロック信号CLK3と第1サンプリングクロック信号CLK1の位相は逆であり、第3サンプリングクロック信号CLK3及び第4サンプリングクロック信号CLK4は、同じクロック信号であってもよいし、同じ位相であるが異なる振幅の異なるクロック信号であってもよい。このように、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、イネーブル信号DfeEnは、第1レベル値期間中にあり、即ち、イネーブル信号DfeEnはハイレベルであり、第1サンプリングクロック信号CLK1がローレベルである場合、第4サンプリングクロック信号CLK4はハイレベルであり、それによって、第2サンプリングクロック信号CLK2はローレベルであり、第1PMOSトランジスタMP1及び第2PMOSトランジスタMP2はいずれも導通され、この場合、第1NMOSトランジスタMN1、第2NMOSトランジスタMN2はいずれもオフされ、第3サンプリングクロック信号CLK3はハイレベルであり、第8PMOSトランジスタMP8及び第9PMOSトランジスタMP9はいずれもオフされて、データ受信回路100の正常な動作を保証する。データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、イネーブル信号DfeEnは、第2レベル値期間中にあり、即ち、イネーブル信号DfeEnはローレベルであり、この場合、第1サンプリングクロック信号CLK1ハイレベルであってもローレベルであっても、第2サンプリングクロック信号CLK2は固定のハイレベルであり、第2PMOSトランジスタMP2はすべてオフになり、第6ノードnet6に電流を供給せず、即ち、判定フィードバック等化モジュール103は、判定フィードバック等化の実行を停止して、データ受信回路100全体の消費電力を削減する。更に、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要の有無に関わらず、第1サンプリングクロック信号CLK1がハイレベルである場合、第3サンプリングクロック信号CLK3はローレベルであり、第1PMOSトランジスタMP1はオフされ、この場合、第1NMOSトランジスタMN1及び第2NMOSトランジスタMN2はいずれも導通され、第8PMOSトランジスタMP8及び第9PMOSトランジスタMP9はいずれも導通されて、第1ノードn_stg1での電圧、第2ノードp_stg1での電圧をプルダウンし、第3ノードnet3での電圧及び第4ノードnet4での電圧をプルアップし、第1ノードn_stg1、第2ノードp_stg1、第3ノードnet3及び第4ノードnet4のリセットを実現する。
【0085】
いくつかの実施例では、第2リセットユニット142が第8PMOSトランジスタMP8及び第9PMOSトランジスタMP9を含むことに基づいて、第2リセットユニット142はさらに、電源ノードVccと第8ノードn_stg2との間に接続される第10PMOSトランジスタ(図示せず)と、電源ノードVcc及び第9ノードp_stg2との間に接続され第11PMOSトランジスタ(図示せず)と、を含み得、第10PMOSトランジスタのゲート及び第11PMOSトランジスタのゲートは、いずれも第3サンプリングクロック信号CLK3に応答する。このように、データ受信回路100がデータ信号DQ及び基準信号Vrefを受信する必要がない場合、第3サンプリングクロック信号CLK3はローレベルであり、第10PMOSトランジスタ及び第11PMOSトランジスタはいずれも導通され、それによって、第8ノードn_stg2での電圧及び第9ノードp_stg2での電圧はプルアップされて、第8ノードn_stg2及び第9ノードp_stg2のリセットを実現する。
【0086】
いくつかの実施例では、
図8を参照すると、データ受信回路100(
図1を参照)はさらに、第2増幅モジュール102(
図1を参照)に接続され、第2増幅モジュール102のオフセット電圧を補償するように構成されるオフセット補償モジュール105を含み得る。具体的には、オフセット補償モジュール105は、第8ノードn_stg2及び第9ノードp_stg2に接続され得る。
【0087】
いくつかの実施例では、引き続き
図8を参照すると、オフセット補償モジュール105は、第8ノードn_stg2と接地端子との間に接続される第1オフセット補償ユニット115と、第9ノードp_stg2と接地端子との間に接続される第2オフセット補償ユニット125と、を含み得る。ここで、第1オフセット補償ユニット115は、第3NMOSトランジスタMN3のパラーメータを補償するために使用され、第2オフセット補償ユニット125は、第4NMOSトランジスタMN4のパラーメータを補償するために使用され、第1オフセット補償ユニット115及び第2オフセット補償ユニット125は、第3NMOSトランジスタMN3及び第4NMOSトランジスタMN4のパラーメータを補償することにより、データ受信回路のオフセット電圧を調整することができる。
【0088】
いくつかの実施例では、引き続き
図8を参照すると、第1オフセット補償ユニット115は、並列に接続された少なくとも2グループのトランジスタグループを含み得、各トランジスタグループは、第7NMOSトランジスタMN7と、第7MOSトランジスタM7と、を含み、前記第7NMOSトランジスタMN7の第1端子は、第8ノードn_stg2に接続され、第7NMOSトランジスタMN7のゲートは、第1ノードn_stg1に接続され、第7MOSトランジスタM7及び第7NMOSトランジスタMN7は、1対1に対応して設置され、前記第7MOSトランジスタM7は、第7NMOSトランジスタMN7の第2端子と接地端子との間に接続され、第7MOSトランジスタM7のゲートは、第1オフセット信号Offset_1を受信する。説明を簡単にするために、
図8は、第1オフセット補償ユニット115における1グループのトランジスタグループのみを示すことに留意されたい。
【0089】
このように、第1オフセット信号Offset_1によって第7NMOSトランジスタMN7の導通度を制御することにより、第1オフセット補償ユニット115全体の等価抵抗を調整して、第8ノードn_stg2での電圧を更に調整することができる。
【0090】
いくつかの実施例では、第1オフセット補償ユニット115は、並列に接続された2グループのトランジスタグループを含み、1グループのトランジスタグループは、第71NMOSトランジスタ(図示せず)及び第71MOSトランジスタ(図示せず)によって構成され、もう1グループのトランジスタグループは、第72NMOSトランジスタ(図示せず)及び第72MOSトランジスタ(図示せず)によって構成される。ここで、第1オフセット信号Offset_1は、第3オフセット信号(図示せず)及び第4オフセット信号(図示せず)を含み、第71NMOSトランジスタのゲート及び第72NMOSトランジスタのゲートは、第1ノードn_stg1に接続され、第71MOSトランジスタのゲートは、第3オフセット信号を受信し、第72MOSトランジスタのゲートは、第4オフセット信号を受信する。
【0091】
ここで、第3オフセット信号と第4オフセット信号は、異なってもよく、このように、第3オフセット信号及び第4オフセット信号に基づいて、第71NMOSトランジスタ及び/又は第72MOSトランジスタの導通度を制御して、第1オフセット補償ユニット115全体の等価抵抗を柔軟に調整して、第8ノードn_stg2での電圧の調整効果を更に向上させることができる。
【0092】
いくつかの実施例では、
図5を参照すると、第2オフセット補償ユニット125は、並列に接続された少なくとも2グループのトランジスタグループを含み得、各トランジスタグループは、第8NMOSトランジスタMN8と、第8MOSトランジスタM8と、を含み、前記第8NMOSトランジスタMN8の第1端子は、第9ノードp_stg2に接続され、第8NMOSトランジスタMN8のゲートは、第2ノードp_stg1に接続され、前記第8MOSトランジスタM8は、第8NMOSトランジスタM8に1対1に対応して設置され、第8MOSトランジスタM8は、第8NMOSトランジスタMN8の第2端子と接地端子との間に接続され、第8MOSトランジスタM8のゲートは、第2オフセット信号Offset_2を受信する。説明を簡単にするために、
図5は、第2オフセット補償ユニット125における1グループのトランジスタグループのみを示すことに留意されたい。
【0093】
このように、第2オフセット信号Offset_2によって第8NMOSトランジスタMN8の導通度を制御することにより、第2オフセット補償ユニット125全体の等価抵抗を調整して、第9ノードp_stg2での電圧を更に調整することができる。
【0094】
いくつかの実施例では、第2オフセット補償ユニット125は、並列に接続された2グループのトランジスタグループを含み、1グループのトランジスタグループは、第81NMOSトランジスタ(図示せず)及び第81MOSトランジスタ(図示せず)によって構成され、もう1グループのトランジスタグループは、第82NMOSトランジスタ(図示せず)及び第82MOSトランジスタ(図示せず)によって構成される。ここで、第2オフセット信号Offset_2は、第5オフセット信号(図示せず)及び第6オフセット信号(図示せず)を含み、第81NMOSトランジスタのゲート及び第82NMOSトランジスタのゲートは、第1ノードn_stg1に接続され、第81MOSトランジスタのゲートは、第5オフセット信号を受信し、第82MOSトランジスタのゲートは、第6オフセット信号を受信する。
【0095】
ここで、第5オフセット信号及び第6オフセット信号は、異なってもよく、このように、第5オフセット信号及び第6オフセット信号に基づいて、第81NMOSトランジスタ及び/又は第82MOSトランジスタの導通度を制御して、第2オフセット補償ユニット125全体の等価抵抗を柔軟に調整して、第9ノードp_stg2での電圧の調整効果を更に向上させることができる。
【0096】
第7MOSトランジスタM7、第71MOSトランジスタ、第72MOSトランジスタ、第8MOSトランジスタM8、第81MOSトランジスタ及び第82MOSトランジスタは、すべてPMOSトランジスタ又はNMOSトランジスタであり得ることに留意されたい。上記のいずれかのMOSトランジスタがPMOSトランジスタである場合、当該PMOSトランジスタがオンに制御されるときの第1オフセット信号Offset_1の位相は、第3位相であり、当該MOSトランジスタがNMOSトランジスタである場合、当該NMOSトランジスタがオンに制御されるときの第2オフセット信号Offset_2の位相は、第4位相であり、第3位相は、第4位相と逆であることに留意されたい。
【0097】
上記のハイレベル及びローレベルの説明において、ハイレベルは、電源電圧以上のレベル値であり、ローレベルは、接地電圧以下のレベル値であってもよいことに留意されたい。更に、ハイレベルとローレベルは相対的であり、ハイレベルとローレベルに含まれる特定のレベル値の範囲は、特定のデバイスに応じて決定でき、例えば、NMOSトランジスタの場合、ハイレベルは、当該NMOSトランジスタをオンにできるゲート電圧のレベル値の範囲を指し、ローレベルは、当該NMOSトランジスタをオフにできるゲート電圧のレベル値の範囲を指し、PMOSトランジスタの場合、ローレベルは、当該PMOSトランジスタをオンにできるゲート電圧のレベル値の範囲を指し、ハイレベルは、当該PMOSトランジスタをオフにできるゲート電圧のレベル値の範囲を指す。
【0098】
要約すると、判定フィードバック制御モジュール104を使用して、判定フィードバック等化モジュール103を制御するための第2サンプリングクロック信号CLK2を生成して、判定フィードバック等化モジュール103が動作状態にあるかどうかを柔軟に制御する。例えば、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、即ち、イネーブル信号DfeEnが第1レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュール104は、このときのイネーブル信号DfeEnに応答して、第2サンプリングクロック信号CLK2を生成し、判定フィードバック等化モジュール103は、当該第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化を実行して、データ受信回路100の受信性能を改善し、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、即ち、イネーブル信号DfeEnが第2レベル値期間にある場合に、判定フィードバック制御モジュール104は、このときの第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化を停止して、データ受信回路100全体の消費電力を削減し、このようにして、データ受信回路100の受信性能を改善しながら、データ受信回路100の消費電力を削減するのに有利である。
【0099】
本開示の別の実施例は、データ受信システムを更に提供し、以下では、図面を参照して、本開示の別の実施例によって提供されるデータ受信システムについて詳細に説明する。
図2は、本開示の別の実施例によるデータ受信システムの機能ブロック図である。
【0100】
図2を参照すると、データ受信システムは、複数のカスケード接続されたデータ伝送回路120を含み、各データ伝送回路120は、本開示の一実施例によるデータ受信回路100及びデータ受信回路100に接続されたラッチ回路110を含み、各データ受信回路100は、データポートに接続され、データ信号DQを受信し、前段のデータ伝送回路120は、次段のデータ伝送回路120の判定フィードバック等化モジュール103(
図1を参照)に接続され、前段のデータ伝送回路120の出力を、次段のデータ伝送回路120の判定フィードバック等化モジュール130のフィードバック信号fbとして使用し、最終段のデータ伝送回路120は、最初段のデータ伝送回路120の判定フィードバック等化モジュール103に接続され、最終段のデータ伝送回路120の出力を、最初段のデータ伝送回路120の判定フィードバック等化モジュール103のフィードバック信号fbとして使用する。
【0101】
ここで、ラッチ回路110とデータ受信回路100は、1対1に対応して設置され、ラッチ回路110は、当該ラッチ回路110に対応するデータ受信回路100によって出力された信号をラッチして出力するために使用される。
【0102】
いくつかの実施例では、データ受信回路100は、サンプリングクロック信号に応答してデータを受信し、且つデータ受信システムは、カスケード接続された4つのデータ受信回路100を含み、隣接する段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号の位相差は90°である。このように、サンプリングクロック信号の周期は、データポートによって受信されたデータ信号DQの周期の2倍であり、これは、クロック配線を容易にし、電力を節約するのに有利である。
【0103】
図2において、データ受信システムは、カスケード接続された4つのデータ受信回路1000を含み、隣接する段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号の位相差が90°である場合を例にとると、実際の応用では、データ受信システムに含まれるカスケード接続されたデータ受信回路100の数は限定されず、隣接する段のデータ受信回路100のサンプリングクロック信号の位相差は、カスケード接続されたデータ受信回路100の数に基づいて適切に設定することができることに留意されたい。
【0104】
いくつかの実施例では、現段のデータ受信回路100の判定フィードバック等化モジュール103は、前段のデータ受信回路100の第2増幅モジュール102の出力端子に接続され、前段のデータ受信回路100の第2増幅モジュール102によって出力された第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNを、後段のデータ受信回路100のフィードバック信号fbとして使用する。このように、データ受信回路100の出力は、ラッチ回路110を経由する必要がなく、次段のデータ伝送回路120に直接伝送されるので、データの伝送遅延を低減するのに有利である。
【0105】
別のいくつかの実施例では、現段のデータ受信回路100の判定フィードバック等化モジュール103は、前段のラッチ回路110の出力端子に接続され、前段のラッチ回路110によって出力された信号を、後段のデータ受信回路100のフィードバック信号fbとして使用する。
【0106】
要約すると、本開示の別の実施例によって提供されるデータ受信システムは、判定フィードバック制御モジュール104を使用して、判定フィードバック等化モジュール103を制御するための第2サンプリングクロック信号CLK2を生成して、判定フィードバック等化モジュール103が動作状態にあるかどうかを柔軟に制御することができる。例えば、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、判定フィードバック等化モジュール103は、第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化を実行して、データ受信回路100の受信性能を改善し、データ受信回路100へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、判定フィードバック等化モジュール103は、第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化の実行を停止して、データ受信回路100全体の消費電力を削減する。
【0107】
本開示の別の実施例は、記憶装置を更に提供し、前記記憶装置は、複数のデータポートと、本開示の別の実施例によって提供される複数のデータ受信システムと、を含み、各データ受信システムは、1つのデータポートに対応する。
【0108】
このように、記憶装置へのシンボル間干渉の影響を低減する必要がある場合、記憶装置の各データポートは、すべてデータ受信システムを介して受信されたデータ信号DQを柔軟に調整し、及び第1出力信号Vout及び第2出力信号VoutNの調整能力を向上させ、それにより、記憶装置の受信性能を改善し、記憶装置へのシンボル間干渉の影響を考慮する必要がない場合、判定フィードバック等化モジュール103は、第2サンプリングクロック信号CLK2に基づいて、判定フィードバック等化の実行を停止して、記憶装置の消費電力を削減する。
【0109】
いくつかの実施例では、記憶装置は、DDR4メモリ、DDR5メモリ、DDR6メモリ、LPDDR4メモリ、LPDDR5メモリ又はLPDDR6メモリなどのDDRメモリであり得る。
【0110】
当業者は、上記の実施形態が本開示を実現するための特定の例であり、実際の応用では、本開示の実施例の精神及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることを理解することができる。当業者なら、本開示の実施例の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができ、本開示の実施例の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ受信回路であって、
データ信号及び基準信号を受信し、第1サンプリングクロック信号に応答してデータ信号及び基準信号を比較し、それぞれ第1ノード及び第2ノードを介して第1電圧信号及び第2電圧信号を出力するように構成される第1増幅モジュールと、
イネーブル信号に応答して第2サンプリングクロック信号を生成するように構成される判定フィードバック制御モジュールと、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記イネーブル信号が第1レベル値を有する期間中に、前記第1電圧信号及び前記第2電圧信号を調整するように、前記第2サンプリングクロック信号に応答してフィードバック信号に基づいて判定フィードバック等化を実行し、前記イネーブル信号が第2レベル値を有する期間中に、判定フィードバック等化の実行を停止するように構成される判定フィードバック等化モジュールであって、前記フィードバック信号は、以前に受信したデータに基づいて取得される、判定フィードバック等化モジュールと、
前記第1電圧信号と前記第2電圧信号との電圧差に対して増幅処理を実行し、それぞれ第3ノード及び第4ノードを介して第1出力信号及び第2出力信号を出力するように構成される第2増幅モジュールと、を含む、データ受信回路。
【請求項2】
前記第1増幅モジュールは、
電源ノードと第5ノードとの間に接続され、前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するように構成される第1電流源と、
前記第5ノード、前記第1ノード、及び前記第2ノードに接続され、前記データ信号及び前記基準信号を受信し、前記第1電流源が前記第1サンプリングクロック信号に応答して前記第5ノードに電流を供給するとき、前記データ信号及び前記基準信号を比較し、前記第1ノードを介して前記第1電圧信号を出力し、前記第2ノードを介して前記第2電圧信号を出力するように構成される比較ユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項3】
前記第1電流源は、
前記電源ノードと前記第5ノードとの間に接続される第1PMOSトランジスタを含み、前記第1PMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信
し、
前記比較ユニットは、
前記第5ノードと前記第1ノードとの間に接続される第3PMOSトランジスタであって、前記第3PMOSトランジスタのゲートは、前記データ信号を受信する、第3PMOSトランジスタと、
前記第5ノードと前記第2ノードとの間に接続される第4PMOSトランジスタと、を含み、前記第4PMOSトランジスタのゲートは、前記基準信号を受信
し、
前記第1増幅モジュールはさらに、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1ノード及び前記第2ノードをリセットするように構成される第1リセットユニットを含む、
請求項2に記載のデータ受信回路。
【請求項4】
前記第1リセットユニットは、
前記第1ノードと接地端子との間に接続される第1NMOSトランジスタであって、前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、第1NMOSトランジスタと、
前記第2ノードと前記接地端子との間に接続される第2NMOSトランジスタと、を含み、前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1サンプリングクロック信号を受信する、
請求項
3に記載のデータ受信回路。
【請求項5】
前記フィードバック信号は、互いに差動信号である第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を含み、前記判定フィードバック等化モジュールは、
電源ノードと第6ノードとの間に接続され、前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するように構成される第2電流源と、
前記第1ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第1電圧信号を調整するように、前記第1フィードバック信号に基づいて前記第1ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第1判定フィードバックユニットと、
前記第2ノード及び前記第6ノードに接続され、前記第2電流源が前記第2サンプリングクロック信号に応答して前記第6ノードに電流を供給するとき、前記第2電圧信号を調整するように、前記第2フィードバック信号に基づいて前記第2ノードに対して判定フィードバック等化を実行するように構成される第2判定フィードバックユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項6】
前記第2電流源は、
前記電源ノードと前記第6ノードとの間に接続される第2PMOSトランジスタを含み、前記第2PMOSトランジスタのゲートは、前記第2サンプリングクロック信号を受信
し、
前記第1判定フィードバックユニット及び前記第2判定フィードバックユニットのいずれかは、
前記フィードバック信号に応答して前記第6ノードと第7ノードを導通するように構成されるスイッチユニットと、
前記第7ノードと出力ノードとの間に接続され、制御信号に応答して、前記第7ノードと前記出力ノードとの間の等価抵抗値の大きさを調整するように構成される調整ユニットと、を含み、前記出力ノードは、前記第1ノードと前記第2ノードのうちの1つであり、
前記第1判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第1フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第1ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第1フィードバック信号に応答し、前記第2判定フィードバックユニットにおいて、前記フィードバック信号は、前記第2フィードバック信号であり、前記出力ノードは、前記第2ノードであり、前記スイッチユニットは、前記第2フィードバック信号に応答する、
請求項
5に記載のデータ受信回路。
【請求項7】
前記スイッチユニットは、
前記第6ノードと前記第7ノードとの間に接続される第5PMOSトランジスタを含み、前記第5PMOSトランジスタのゲートは、前記フィードバック信号を受信する、
請求項
6に記載のデータ受信回路。
【請求項8】
前記調整ユニットは、
前記第7ノードと前記出力ノードとの間に並列に接続される複数のトランジスタグループを含み、異なる前記トランジスタグループの制御端子によって受信された前記制御信号は異なり、且つ異なる前記トランジスタグループの等価抵抗値は異なる、
請求項
6に記載のデータ受信回路。
【請求項9】
異なる前記トランジスタグループは、以下を含む:
少なくとも1つの前記トランジスタグループは、単一のMOSトランジスタで構成され、
少なくとも1つの前記トランジスタグループは、直列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタを含む、
請求項
8に記載のデータ受信回路。
【請求項10】
前記第2増幅モジュールは、
前記第1ノード及び前記第2ノードに接続され、前記第1電圧信号と前記第2電圧信号を比較し、第8ノードと第9ノードに第3電圧信号及び第4電圧信号をそれぞれ供給するように構成される入力ユニットと、
前記第3電圧信号及び前記第4電圧信号に対して増幅及びラッチを実行し、前記第3ノードに前記第1出力信号を出力し、前記第4ノードに前記第2出力信号を出力するように構成されるラッチユニットと、を含む、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項11】
前記入力ユニットは、第3NMOSトランジスタと、第4NMOSトランジスタと、を含み、
前記第3NMOSトランジスタは、前記第8ノードと接地端子との間に接続され、前記第3NMOSトランジスタのゲートは、前記第1電圧信号を受信し、
前記第4NMOSトランジスタは、前記第9ノードと前記接地端子との間に接続され、前記第4NMOSトランジスタのゲートは、前記第2電圧信号を受信
し、
前記ラッチユニットは、第5NMOSトランジスタと、第6NMOSトランジスタと、第6PMOSトランジスタと、第7PMOSトランジスタと、を含み、
前記第5NMOSトランジスタは、前記第8ノードと前記第3ノードとの間に接続され、前記第5NMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信し、
前記第6NMOSトランジスタは、前記第9ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第6NMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信し、
前記第6PMOSトランジスタは、電源ノードと前記第3ノードとの間に接続され、前記第6PMOSトランジスタのゲートは、前記第2出力信号を受信し、
前記第7PMOSトランジスタは、前記電源ノードと前記第4ノードとの間に接続され、前記第7PMOSトランジスタのゲートは、前記第1出力信号を受信
し、
前記第2増幅モジュールはさらに、
前記ラッチユニットに接続され、前記ラッチユニットをリセットするように構成される第2リセットユニットを含む、
請求項
10に記載のデータ受信回路。
【請求項12】
前記第2リセットユニットは、
電源ノードと前記第3ノードとの間に接続される第8PMOSトランジスタと、
前記電源ノードと第4ノードとの間に接続される第9PMOSトランジスタと、を含み、前記第8PMOSトランジスタのゲート及び前記第9PMOSトランジスタのゲートは、いずれも第3サンプリングクロック信号に応答する、
請求項
11に記載のデータ受信回路。
【請求項13】
前記判定フィードバック制御モジュールは、
NANDゲート回路を含み、一方の入力端子は、第4サンプリングクロック信号を受信し、他方の入力端子は、前記イネーブル信号を受信し、出力端子は、前記第2サンプリングクロック信号を出力する、
請求項1に記載のデータ受信回路。
【請求項14】
データ受信システムであって、
複数のカスケード接続されたデータ伝送回路を含み、各前記データ伝送回路は、請求項1~
13のいずれか一項に記載のデータ受信回路と、前記データ受信回路に接続されたラッチ回路と、を含み、各前記データ受信回路は、データポートに接続されて、前記データ信号を受信し、前段の前記データ伝送回路は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、前段の前記データ伝送回路の出力は、次段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用され、
最終段の前記データ伝送回路は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールに接続され、最終段の前記データ伝送回路の出力は、最初段の前記データ伝送回路の前記判定フィードバック等化モジュールの前記フィードバック信号として使用される、データ受信システム。
【請求項15】
記憶装置であって、
複数のデータポートと、
請求項
14に記載の複数のデータ受信システムと、を含み、各前記データ受信システムは、1つの前記データポートに対応する、記憶装置。
【国際調査報告】