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特表2024-526419配管装置及び該配管装置を備える冷房システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-18
(54)【発明の名称】配管装置及び該配管装置を備える冷房システム
(51)【国際特許分類】
   F25B 41/40 20210101AFI20240710BHJP
【FI】
F25B41/40 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572942
(86)(22)【出願日】2023-06-21
(85)【翻訳文提出日】2023-11-24
(86)【国際出願番号】 CN2023101757
(87)【国際公開番号】W WO2023246878
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202221615067.2
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517416385
【氏名又は名称】広東美的暖通設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA HEATING & VENTILATING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Penglai Industry Road,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ 瑞而
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 彦▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】王 心宝
(57)【要約】
配管装置及び該配管装置を備える冷房システムである。該配管装置は、第1の蓋体と第2の蓋体とを備え、第1の蓋体は第1の貼り合せ板を有し、第2の蓋体は第2の貼り合せ板を有し、第1の貼り合せ板と第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる第1の空洞及び第2の空洞と、第1の空洞と第2の空洞との間に位置する隔離部と、を形成し、隔離部の配置経路はそれぞれ両側の第1の空洞の延伸経路と第2の空洞の延伸経路とに横方向に対向し、隔離部は、少なくとも1つの第1の継ぎ目と少なくとも1つの第2の継ぎ目とを含み、第1の継ぎ目は第1の貼り合せ板に貫通して設けられ、第2の継ぎ目は第2の貼り合せ板に貫通して設けられ、1つの第1の継ぎ目は少なくとも1つの第2の継ぎ目の少なくとも一部に接続されて隔離部の少なくとも一部の配置経路を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる第1の空洞及び第2の空洞と、前記第1の空洞と前記第2の空洞との間に位置する隔離部と、を形成し、前記隔離部の配置経路はそれぞれ両側の前記第1の空洞の延伸経路と前記第2の空洞の延伸経路とに横方向に対向する第2の蓋体と、を備え、
前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられる少なくとも1つの第1の継ぎ目と、
前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられる少なくとも1つの第2の継ぎ目と、を含み、
且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、1つの前記第1の継ぎ目は少なくとも1つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に接続されて前記隔離部の少なくとも一部の配置経路を形成する配管装置。
【請求項2】
前記第1の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間は第1の仕切り部によって仕切られ、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間は第2の仕切り部によって仕切られ、前記第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である請求項1に記載の配管装置。
【請求項3】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項1または2に記載の配管装置。
【請求項4】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項3に記載の配管装置。
【請求項5】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項3または4に記載の配管装置。
【請求項6】
前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項1~5のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項7】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項1~6のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項8】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項1~7のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項9】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を含み、前記第1の貼り合せ板に第1の方向へ凹んだ複数の第1の凹陥部が設けられる第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を含み、前記第2の貼り合せ板に前記第1の方向の逆方向へ凹んだ複数の第2の凹陥部が設けられ、前記第2の凹陥部は前記第1の凹陥部に一々対応し、且つ各前記第2の凹陥部は対応する前記第1の凹陥部と組み合わせて完全な空洞を形成し、隣接する2つの前記空洞の間の前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とに隔離部が開けられ、前記隔離部の長さは隣接する2つの前記空洞の中のいずれかの長さ以上である第2の蓋体と、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間に設けられ且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とを溶接するために使用され、前記空洞を避ける半田層と、を備える配管装置。
【請求項10】
隣接する2つの前記空洞の間の前記隔離部は、前記第1の貼り合せ板に開けられる第1の隔離部及び前記第2の貼り合せ板に開けられる第2の隔離部を含み、前記第1の隔離部と前記第2の隔離部とは同じ配置経路を有する請求項9に記載の配管装置。
【請求項11】
前記第1の隔離部は複数の断続的な第1の継ぎ目を含み、前記第2の隔離部は複数の断続的な第2の継ぎ目を含み、前記第1の方向において、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間の第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間の第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である請求項10に記載の配管装置。
【請求項12】
前記第1の方向において、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項11に記載の配管装置。
【請求項13】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項12に記載の配管装置。
【請求項14】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項12または13に記載の配管装置。
【請求項15】
複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項11~14のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項16】
前記半田層は前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間の前記空洞以外の領域を敷き詰める請求項9~15のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項17】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項9~16のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項18】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる少なくとも1つの空洞と少なくとも1つの隔離部を形成し、前記少なくとも1つの隔離部は対応する前記少なくとも1つの空洞の周方向における少なくとも一側に位置し、且つ前記隔離部の配置経路は対応する前記空洞の延伸経路に横方向に対向する第2の蓋体と、を備え、
各前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第1の継ぎ目及び複数の第1の仕切り部と、
前記第2の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第2の継ぎ目及び複数の第2の仕切り部と、を含み、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に対向して且つ前記第1の継ぎ目は前記第2の仕切り部に対向する配管装置。
【請求項19】
前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上である請求項18に記載の配管装置。
【請求項20】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項18または19に記載の配管装置。
【請求項21】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項20に記載の配管装置。
【請求項22】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項20または21に記載の配管装置。
【請求項23】
前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項18~22のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項24】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項18~23のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項25】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項18~24のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項26】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板は前記第2の貼り合せ板と対面して貼り合せて冷媒が流れる空洞及び前記空洞の外周を取り囲むように配置される隔離部を形成する第2の蓋体と、を備え、
前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられて、且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造される複数の第1の継ぎ目と、
前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられ、且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造される複数の第2の継ぎ目と、を含み、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、複数の前記第1の継ぎ目と複数の前記第2の継ぎ目とは前記隔離部の配置経路に沿って交互に設けられ、且つそれぞれの前記第1の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に重なり、各前記第2の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第1の継ぎ目の少なくとも一部に重なる配管装置。
【請求項27】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項26に記載の配管装置。
【請求項28】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項26または27に記載の配管装置。
【請求項29】
複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項26~28のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項30】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項26~29のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項31】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項26~30のいずれか1項に記載の配管装置。
【請求項32】
冷房システムであって、請求項1~31のいずれか1項に記載の配管装置を備える冷房システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は冷房システム技術の分野に関し、具体的に、配管装置及び該配管装置を備える冷房システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンにおける配管装置は通常、上蓋と下蓋とを溶接して固定し、上蓋と下蓋とにいずれも複数の半分の空洞を有し、上蓋と下蓋とを固定した後、上蓋上及び下蓋上の半分の空洞は複数の完全な空洞を形成し、これらの空洞は冷媒を流れるために使用される。ろう材は上蓋と下蓋との間に敷設されて且つ上蓋と下蓋とを溶接して固定するために使用される。しかし、隣接する2つの空洞の間で内部漏れが発生するかどうかは外部から判断できず、配管装置内部の漏れ検出が困難であり、アフターメンテナンス時に内部漏れ箇所を判断することもできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、従来の技術における上記技術的問題の一つを少なくとも一定の程度で解決することを目的とする。このため、本願は、内部漏れの検出が容易である配管装置を提出する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、他の配管装置をさらに提出する。
【0005】
本願は、別の配管装置をさらに提出する。
【0006】
本願は、さらなる配管装置をさらに提出する。
【0007】
本願は、上記配管装置を備える冷房システムをさらに提出する。
【0008】
本願第1の態様の実施例による配管装置は、第1の蓋体と第2の蓋体とを備え、前記第1の蓋体は第1の貼り合せ板を有し、前記第2の蓋体は第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる第1の空洞及び第2の空洞と、前記第1の空洞と前記第2の空洞との間に位置する隔離部と、を形成し、前記隔離部の配置経路はそれぞれ両側の前記第1の空洞の延伸経路と前記第2の空洞の延伸経路とに横方向に対向し、前記隔離部は、少なくとも1つの第1の継ぎ目と少なくとも1つの第2の継ぎ目とを含み、前記第1の継ぎ目は前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられ、前記第2の継ぎ目は前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられ、且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、1つの前記第1の継ぎ目は少なくとも1つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に接続されて前記隔離部の少なくとも一部の配置経路を形成する。
【0009】
本願の実施例による配管装置は、隔離部を設けることによって、第1の空洞と第2の空洞との間に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、配管装置の使用安全性を向上させる。
【0010】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間は第1の仕切り部によって仕切られ、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間は第2の仕切り部によって仕切られ、前記第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である。
【0011】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる。
【0012】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない。
【0013】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である。
【0014】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい。
【0015】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される。
【0016】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である。
【0017】
本願の第2の態様の実施例による配管装置は、第1の貼り合せ板を含み、前記第1の貼り合せ板に第1の方向へ凹んだ複数の第1の凹陥部が設けられる第1の蓋体と、第2の貼り合せ板を含み、前記第2の貼り合せ板に前記第1の方向の逆方向へ凹んだ複数の第2の凹陥部が設けられ、前記第2の凹陥部は前記第1の凹陥部に一々対応し、且つ各前記第2の凹陥部は対応する前記第1の凹陥部に係合されて完全な空洞を形成し、隣接する2つの前記空洞の間の前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とに隔離部が開けられ、前記隔離部の長さは隣接する2つの前記空洞の中のいずれかの長さ以上である第2の蓋体と、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間に設けられて且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とを溶接するために使用され、前記空洞を避ける半田層と、を備える。
【0018】
本願の実施例による配管装置は、隔離部を設けることによって、隣接する2つの空洞の間に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、これにより、配管装置の使用安全性を向上させる。
【0019】
本願の幾つかの実施例によると、隣接する2つの前記空洞の間の前記隔離部は、前記第1の貼り合せ板に開けられる第1の隔離部及び前記第2の貼り合せ板に開けられる第2の隔離部を含み、前記第1の隔離部と前記第2の隔離部とは同じ配置経路を有する。
【0020】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の隔離部は複数の断続的な第1の継ぎ目を含み、前記第2の隔離部は複数の断続的な第2の継ぎ目を含み、前記第1の方向において、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間の第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間の第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である。
【0021】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の方向において、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる。
【0022】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない。
【0023】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である。
【0024】
本願の幾つかの実施例によると、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい。
【0025】
本願の幾つかの実施例によると、前記半田層は、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間の前記空洞以外の領域を敷き詰める。
【0026】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である。
【0027】
本願の第3の態様の実施例による配管装置は、第1の蓋体と第2の蓋体とを備え、前記第1の蓋体は第1の貼り合せ板を有し、前記第2の蓋体は第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる少なくとも1つの空洞と少なくとも1つの隔離部を形成し、前記少なくとも1つの隔離部は対応する前記少なくとも1つの空洞の周方向における少なくとも一側に位置し、且つ前記隔離部の配置経路は対応する前記空洞の延伸経路に横方向に対向し、それぞれの前記隔離部は、前記第1の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第1の継ぎ目及び複数の第1の仕切り部と、前記第2の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第2の継ぎ目及び複数の第2の仕切り部と、を含み、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に対向して且つ前記第1の継ぎ目は前記第2の仕切り部に対向する。
【0028】
本願の実施例による配管装置は、隔離部を設けることによって、該空洞の隔離部を設けた側に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、配管装置の使用安全性を向上させる。
【0029】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上である。
【0030】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる。
【0031】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない。
【0032】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である。
【0033】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい。
【0034】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される。
【0035】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である。
【0036】
本願の第4の態様の実施例による配管装置は、第1の蓋体と第2の蓋体とを備え、前記第1の蓋体は第1の貼り合せ板を有し、前記第2の蓋体は第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる空洞及び前記空洞の外周を取り囲むように配置される隔離部を形成し、前記隔離部は、複数の第1の継ぎ目と複数の第2の継ぎ目とを含み、複数の第1の継ぎ目は前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられて且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造され、複数の第2の継ぎ目は前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられて且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造され、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、複数の前記第1の継ぎ目と複数の前記第2の継ぎ目とは前記隔離部の配置経路に沿って交互に設けられ、且つそれぞれの前記第1の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に重なり、各前記第2の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第1の継ぎ目の少なくとも一部に重なる。
【0037】
本願の実施例による配管装置は、空洞の外周を取り囲む隔離部を設けることによって、該空洞に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、配管装置の使用安全性を向上させる。
【0038】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない。
【0039】
本願の幾つかの実施例によると、各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である。
【0040】
本願の幾つかの実施例によると、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい。
【0041】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される。
【0042】
本願の幾つかの実施例によると、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である。
【0043】
本願の第5の態様の実施例による冷房システムは、上記配管装置を備える。
【0044】
従来の技術と比較して、前記冷房システムと上記配管装置が備える利点は同様であり、ここで繰り返して説明しない。
【0045】
本開示の付加的な態様と利点とを以下の説明から部分的に示し、部分的に以下の説明から明らかになり、または本開示の実践を通じて了解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本願の一実施例による配管装置を示す組立模式図である。
図2図1に示す配管装置を示す分解模式図である。
図3】第1の蓋体を示す斜視模式図である。
図4】第2の蓋体を示す斜視模式図である。
図5】第1の継ぎ目、第2の継ぎ目の相対位置関係を示す模式図である。
図6】本願の他の実施例による配管装置を示す組立模式図である。
図7図6に示す配管装置を示す分解模式図である。
図8図6に示す配管装置を示す正面図である。
図9図8のA-A部の断面図である。
図10図8のB-B部の断面図である。
図11】本願の別の実施例による配管装置を示す正面図である。
図12】本願のさらなる実施例による配管装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は図面に示され、図面全体では同様または類似の符号は同様または類似の素子または同様または類似の機能を備える素子を示す。以下、図面を参照して説明する実施例は例だけであり、本願を解釈するために使用されることを意図し、本願を限定するものとして理解されることができない。
【0048】
本願の説明において、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」など方向および位置関係を示す用語は図面に示す方向または位置関係に基づき、本願の説明をしやすくするとともに記述を簡素化するためのものにすぎず、指している装置または素子が特定の方向、特定の方向での構成および操作を有しなければならないことを示すまたは暗に示すものではなく、本願を限定するものとみなすことはできないということを理解できる。
【0049】
なお、「第1の」、「第2の」といった用語は目的を説明するためのものにすぎず、相対的に重要性を示す若しくは暗に示す、または技術的特徴を明示する数を暗に示すとみなすことはできない。したがって、「第1の」、「第2の」と限定している特徴は少なくとも1つの該特徴を含むことを明示するまたは暗に示すことができ、本願の説明において、特に明確かつ具体的に限定している場合を除き、「複数」の概念は少なくとも2つ、例えば2つまたは3つである。
【0050】
本願において、特に明確に規定および限定する場合を除き、「取り付ける」、「互いに連結する」、「連結する」、「固定する」などの用語は、例えば固接するでもよく、取り外し可能に連結するまたは一体に連結するでもよく、機械的に連結するでもよく、電気的に連結するまたは互いに通信するでもよく、直接互いに連結するでもよく、中間の媒介するものを介して互いに連結するでもよく、2つの素子の内部を互いに連通するまたは2つの素子の相互作用関係でもよく、広義に理解されるべきである。当事者は、具体的な状況に応じて、前記の技術的用語の本願における具体的概念を理解できる。
【0051】
以下、図1図12を組み合わせて本願の第1の態様の実施例による配管装置10を詳細に説明する。
【0052】
図1図7図8に示すように、本願の第1の態様の実施例による配管装置10は第1の蓋体1と第2の蓋体2とを備えることができ、第1の蓋体1は第1の貼り合せ板11を有し、第2の蓋体2は第2の貼り合せ板21を有し、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは対面して貼り合せて第1の空洞51、第2の空洞52及び隔離部4を形成し、第1の空洞51と第2の空洞52とは冷媒が流れるために使用され、隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間に位置し、隔離部4の配置経路はそれぞれ両側の第1の空洞51の延伸経路と第2の空洞52の延伸経路とに横方向に対向し、つまり、第1の空洞51と第2の空洞52との間の任意の2点間を結ぶ線はいずれも隔離部4を通過し、このように、隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間の領域を完全に覆うことを確保し、第1の空洞51と第2の空洞52との中の1つの空洞5の任意の位置が他の空洞5に内部漏れが発生すると、隔離部4はいずれも内部漏れ現象を正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0053】
図2図4図6に示すように、第1の貼り合せ板11に複数の第1の凹陥部12が設けられ、複数の第1の凹陥部12は第1の方向(即ちM方向)へ凹む。第2の貼り合せ板21に複数の第2の凹陥部22が設けられ、複数の第2の凹陥部22は第1の方向の逆方向(即ちN方向)へ凹み、言い換えると、第1の凹陥部12は第2の貼り合せ板21から離れる方向へ凹み、第2の凹陥部22は第1の貼り合せ板11から離れる方向へ凹む。第2の凹陥部22は第1の凹陥部12に一々対応し、具体的に、第2の凹陥部22と第1の凹陥部12との数が同様で且つ位置が一々対応し、各第2の凹陥部22は対応する第1の凹陥部12と組み合わせて完全な空洞5を形成し、複数の第2の凹陥部22は対応する第1の凹陥部12と組み合わせて複数の完全な空洞5を形成し、複数の空洞5は互いに分離し、空洞5内に通常冷媒が流れ、配管装置10がエアコン、冷蔵庫などの冷房設備の冷房システムに使用されると、冷媒は対応する冷房機能を発揮することができる。
【0054】
複数の空洞5は第1の空洞51と第2の空洞52とを含み、隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間の第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とに開けられる。隔離部4の配置経路は、両側の第1の空洞51と第2の空洞52とを隔離できることを確保し、このように、隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間の領域を完全に覆うことができ、第1の空洞51と第2の空洞52との中の1つの空洞5の任意の位置が他の空洞5に内部漏れが発生すると、隔離部4はいずれも内部漏れ現象を正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0055】
説明する必要がある点として、第1の空洞51は1つまたは複数であってもよく、第2の空洞52は1つまたは複数であってもよい。任意の隣接する2つの空洞5の間の第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とにいずれも隔離部4が設けられる。
【0056】
例えば、図7図8に示すような実施例において、第1の空洞51は複数であり、第2の空洞52は複数であり、隣接する第1の空洞51と第2の空洞52との間は隔離部4によって仕切られる。
【0057】
また、図1に示すような実施例において、第1の空洞51は1つであり、第2の空洞52は1つであり、第1の空洞51と第2の空洞52との間は隔離部4によって仕切られる。
【0058】
図2図4図6に示すように、隔離部4は少なくとも1つの第1の継ぎ目41と少なくとも1つの第2の継ぎ目42とを備えることができ、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11に貫通して設けられ、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21に貫通して設けられ、具体的に、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11に開けられ、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11の厚さ方向(即ちMN方向)において第1の貼り合せ板11を貫通し、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21に開けられ、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21の厚さ方向(即ちMN方向)において第2の貼り合せ板21を貫通し、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは同じ配置経路を有し、即ち第1の継ぎ目41の配置経路と第2の継ぎ目42との配置経路はいずれも隔離部4の配置経路と同じである。
【0059】
第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との貼り合せ面に平行な平面投影において、即ち直線MNに垂直な平面において、1つの第1の継ぎ目41は少なくとも1つの第2の継ぎ目42の少なくとも一部に接続されて隔離部4の少なくとも一部の配置経路を形成する。言い換えると、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは隔離部4の配置経路に一定の交差距離が存在し、このように、第1の継ぎ目41が第2の継ぎ目42に交差しないとき、内部漏れ検出死角がある場合を回避でき、即ち内部漏れ検出死角がなく、第1の空洞51と第2の空洞52との間が連通し、第1の空洞51内及び第2の空洞52内の冷媒に内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒は第1の継ぎ目41または第2の継ぎ目42から溢れて外部に漏れることができ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさないことを確保することができる。
【0060】
本願の実施例による配管装置10は、隔離部4を設けることによって、第1の空洞51と第2の空洞52との間に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、ことにより、第1の空洞51内及び第2の空洞52内の流路が構造上の欠陥により貫通されて内部漏れが発生すると、隔離部4から外部に漏れ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備性能に影響を及ぼさないことを確保することができ、配管装置10の内部の漏れを検出する際に内部漏れとともに一度に漏れ検出を完成することができ、各第1の空洞51と第2の空洞52との流路を個別に検出する必要がないことも確保することができ、配管装置10の漏れ検出効率を大幅に向上させ、且つ後続のメンテナンス時の内部漏れ箇所の判断が容易になる。
【0061】
本願の幾つかの実施例において、図3図5に示すように、第1の継ぎ目41は複数であり、2つの隣接する第1の継ぎ目41の間は第1の仕切り部13により仕切られ、このように、第1の蓋体1が良好な強度を有することを確保することができ、第1の継ぎ目41は第1の蓋体1の強度を過度に弱めないようにするとともに、第1の継ぎ目41の構造が簡単で、加工が容易である。第1の仕切り部13は第2の継ぎ目42に位置合わせ、且つ第2の継ぎ目42の長さは第1の仕切り部13の長さ以上である。同様に、第2の継ぎ目42は複数であり、2つの隣接する第2の継ぎ目42の間は第2の仕切り部23により仕切られ、このように、第2の蓋体2が良好な強度を有することを確保することができ、第2の隔離部は第2の蓋体2を過度に弱めないようにするとともに、第2の隔離部の構造が簡単で、加工が容易である。第2の仕切り部23は第1の継ぎ目41に位置合わせ、且つ第1の継ぎ目41の長さは第2の仕切り部23の長さ以上である。例えば、図5のサイズ関係を参照し、第1の継ぎ目41の長さはL1であり、第2の継ぎ目42の長さはL2であり、第1の仕切り部13の長さはL3であり、第2の仕切り部23の長さはL4であり、L1、L4は関係式:L1≧L4を満たし、L2、L3は関係式:L2≧L3を満たす。このように、第1の空洞51と第2の空洞52との間に隔離部4が完全に覆われることを確保することができ、内部漏れ検出死角がなく、1つの空洞5の任意の位置と他の空洞5との間は連通して、内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒は隔離部4から溢れることができ、ユーザが迅速に内部漏れ箇所を特定することを容易にする。
【0062】
選択可能に、図6を参照し、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは円弧状のスリットとして構成することができ、且つ複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とはいずれも同じ弧状経路に沿って配置され、即ち隔離部4は同じ弧形経路に沿って配置される。
【0063】
または選択可能に、図5を参照し、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは長い直線状のスリットとして構成することができ、且つ複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とはいずれも同じ直線形経路に沿って配置され、即ち隔離部4は同じ直線形経路に沿って配置される。
【0064】
また選択可能に、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは折れ線状のスリットとして構成することができ、且つ複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とはいずれも同じ折れ線状経路に沿って配置され、即ち隔離部4は同じ折れ線状経路に沿って配置される。
【0065】
本願の幾つかの実施例において、図5図6図8図10に示すように、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、即ち直線MNの方向において、各第1の継ぎ目41は隣接する第2の継ぎ目42の一部に位置合わせ、他の部分にずれる。同様に、各第2の継ぎ目42は隣接する第1の継ぎ目41の一部に位置合わせ、各第2の継ぎ目42は隣接する第1の継ぎ目41の他の部分にずれる。言い換えると、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは互いにずれ、且つ第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは長さ方向において一定の交差距離が存在するため、内部漏れ検出死角がなく、第1の空洞51と第2の空洞52との間が連通し、第1の空洞51内及び第2の空洞52内の冷媒に内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒は第1の継ぎ目41または第2の継ぎ目42から溢れて外部に漏れることができ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさないことを確保することができる。
【0066】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/2を超えなく、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/2を超えない。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≦L1/2を満たし、L2、L5は関係式:L5≦L2/2を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とが長すぎて第1の蓋体1と第2の蓋体2との強度を過度に弱めることを回避することができる。
【0067】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/6以上であり、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/6以上である。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≧L1/6を満たし、L2、L5は関係式:L5≧L2/6を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42との間の検出の連続性を確保することができ、内部漏れ検出死角がない。
【0068】
本願の幾つかの実施例において、第1の継ぎ目41は複数であり、複数の第1の継ぎ目41の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の距離は等しく、第2の継ぎ目42は複数であり、複数の第2の継ぎ目42の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の距離は等しい。言い換えると、図5を参照し、複数の第1の継ぎ目41の長さはいずれもL1であり、任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の第1の仕切り部13の長さはいずれもL3であり、複数の第2の継ぎ目42の長さはいずれもL2であり、任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の第2の仕切り部23の長さはいずれもL4であり、このように、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42との距離が均一になり、加工しやすく、加工プロセスの簡素化に有利であり、これにより、製造コストの節約に有利である。
【0069】
本願の幾つかの実施例において、隔離部4は空洞5を取り囲むリング状構造であってもよく、図7図8に示すように、第1の空洞51aは隔離部4aのリングによって取り囲まれ、このように、取り囲まれた第1の空洞51aはその他の空洞5に内部漏れまたはその他の空洞5が該第1の空洞51aに内部漏れが発生すると、内部漏れによる液体は該第1の空洞51aを取り囲む隔離部4aから溢れる。
【0070】
本願の他の幾つかの実施例において、隔離部4は非リング状構造であってもよく、例えば図8に示すような例において、隔離部4bは長いセグメントであり、隔離部4bの延伸方向は少なくとも隔離された1つの空洞5の延伸方向とほぼ同じである。また、図11図12に示すような例において、隔離部4は短いセグメントであり、第1の空洞51と第2の空洞52とが互いに近づく一端のみに隔離部4を設ければよく、隔離部4の配置経路に、隣接する2つの空洞5は隔離部4を設けない領域に内部漏れが発生するリスクが小さいため、該領域に隔離部4を設けなくてもよい。
【0071】
本願の幾つかの実施例において、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは溶接により固定される。例えば、図2に示すように、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間は半田層3によって溶接して固定されることができる。半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の空洞5以外の領域を敷き詰め、内部漏れのリスクを減少する。半田層3は空洞5を避けることによって、半田層3が空洞5内に入って空洞5の冷媒の流通量に影響を及ぼすことを防止し、半田層3が空洞5内の冷媒を汚染することを防止することもできる。
【0072】
半田層3はろう材であってもよい。第1の蓋体1と第2の蓋体2とを溶接して固定する必要がある場合、第1の蓋体1、第2の蓋体2及び半田層3を一緒に炉ろう付けし、高温でろう材を溶融して流動させて第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隙間を埋め、ろう材が冷却凝固した後に第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の溶接固定を完了することができる。ろう材の流動が不均一である場合、第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隣接する2つの空洞5の間に内部漏れが発生しやすく、1つの空洞5内の冷媒が他の空洞5に流れ、設備の正常な使用に影響を及ぼす。本願の実施例による配管装置10は隔離部4を設けたため、ろう材内部漏れが発生する場合、ろう材は隔離部4から溢れて外部に漏れることができ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさない。
【0073】
選択可能に、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とはいずれも平板であってもよく、これにより、半田層3が溶融時に第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間に流動する均一性を向上させ、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の溶接固定効果を向上させ、且つ平板の製造プロセスが簡単で、製造コストの節約に有利である。
【0074】
本願の他の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2とはボルト、リベットなどの締結具で接続固定を実現し、例えば図6図8の例では、第1の蓋体1に第1の取付穴14が設けられ、第2の蓋体2に第2の取付穴24が設けられ、ボルトを使用して第1の取付穴14と第2の取付穴24とを突き通してナットに螺着することによって、第1の蓋体1と第2の蓋体2との接続を実現する。具体的に、第1の取付穴14は第1の貼り合せ板11に開けられ、第2の取付穴24は第2の貼り合せ板21に開けられ、このように、締結具で第1の蓋体1と第2の蓋体2とを締め付けた後、第1の貼り合せ板11は第2の貼り合せ板21に密着できる。
【0075】
本願の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2との材料はステンレス鋼であり、即ち第1の蓋体1と第2の蓋体2とはステンレス鋼製の蓋である。紫銅、銅と比べて、ステンレス鋼の強度が強く且つコストが低く、配管装置10の全体のコストの低減に有利である。
【0076】
以下、図1図5図11図12を組み合わせて本願の第2の態様の実施例による配管装置10を詳細的に説明する。
【0077】
図1図2に示すように、本願の第2の態様の実施例による配管装置10は第1の蓋体1、第2の蓋体2及び半田層3を備えることができる。
【0078】
第1の蓋体1は第1の貼り合せ板11を含み、第1の貼り合せ板11に複数の第1の凹陥部12が設けられ、複数の第1の凹陥部12は第1の方向(即ちM方向)へ凹む。第2の蓋体2は第2の貼り合せ板21を含み、第2の貼り合せ板21に複数の第2の凹陥部22が設けられ、複数の第2の凹陥部22は第1の方向の逆方向(即ちN方向)へ凹み、言い換えると、第1の凹陥部12は第2の貼り合せ板21から離れる方向へ凹み、第2の凹陥部22は第1の貼り合せ板11から離れる方向へ凹む。第2の凹陥部22は第1の凹陥部12に一々対応し、具体的に、第2の凹陥部22と第1の凹陥部12との数が同様で且つ位置が一々対応し、各第2の凹陥部22は対応する第1の凹陥部12と組み合わせて完全な空洞5を形成し、複数の第2の凹陥部22は対応する第1の凹陥部12と組み合わせて複数の完全な空洞5を形成し、複数の空洞5は互いに分離し、空洞5内に通常冷媒が流れ、配管装置10がエアコン、冷蔵庫などの冷房設備の冷房システムに使用されると、冷媒は対応する冷房機能を発揮することができる。
【0079】
隣接する2つの空洞5の間の第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とに隔離部4が開けられ、隔離部4の長さは隣接する2つの空洞5の中のいずれかの空洞5の長さ以上であり、このように、隔離部4は隣接する2つの空洞5の間の領域を完全に覆うことができ、隣接する2つの空洞5の中の1つの空洞5の任意の位置が他の空洞5に内部漏れが発生する場合、隔離部4はいずれも内部漏れ現象を正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0080】
半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間に設けられ、且つ半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とを溶接するために使用される。半田層3はろう材であってもよく、第1の蓋体1と第2の蓋体2とを溶接して固定する必要がある場合、第1の蓋体1、第2の蓋体2及び半田層3を一緒に炉ろう付けし、高温でろう材を溶融して流動させて第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隙間を埋め、ろう材が冷却凝固した後に第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の溶接固定を完了することができる。ろう材の流動が不均一である場合、第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隣接する2つの空洞5の間に内部漏れが発生しやすく、1つの空洞5内の冷媒が他の空洞5に流れ、設備の正常な使用に影響を及ぼす。本願の実施例による配管装置10は隔離部4を設けたため、ろう材内部漏れが発生する場合、ろう材は隔離部4から溢れて外部に漏れることができ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさない。
【0081】
第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とはいずれも平板であってもよく、これにより、半田層3が溶融時に第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間に流動する均一性を向上させ、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の溶接固定効果を向上させ、且つ平板の製造プロセスが簡単で、製造コストの節約に有利である。
【0082】
さらに、半田層3は空洞5を避け、これにより、半田層3が空洞5内に入って空洞5の冷媒の流通量に影響を及ぼすことを防止し、半田層3が空洞5内の冷媒を汚染することを防止することもできる。
【0083】
図1図4に示すような具体的な例において、第1の凹陥部12は第1の凹型キャビティ121と第1の凹溝122とを含み、第2の凹陥部22は第2の凹型キャビティ221と第2の凹溝222とを含み、第2の凹型キャビティ221は第1の凹型キャビティ121と組み合わせて第1の空洞51を形成し、第2の凹溝222は第1の凹溝122と組み合わせて第2の空洞52を形成する。図2に示すように、半田層3に第1の逃げ孔31と第2の逃げ孔32とが開けられ、第1の逃げ孔31は第1の空洞51を避けるために使用され、第2の逃げ孔32は第2の空洞52を避けるために使用される。第2の空洞52は直線AB方向に沿った貫通室である場合、第2の逃げ孔32は半田層3を2部分に分け、一部は第2の空洞52の第1の空洞51に近い一側に位置し、他の部分は第2の空洞52の第1の空洞51から遠い一側に位置する。隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間に位置し、且つ隔離部4の長さは第1の空洞51の長さより大きく、それと同時に、隔離部4の長さは第2の空洞52の長さより大きい。これにより、第1の空洞51と第2の空洞52との間の任意の2点間を結ぶ線は隔離部4を通過し、このように、隔離部4は第1の空洞51と第2の空洞52との間の領域を完全に覆うことができることを確保し、第1の空洞51と第2の空洞52との中の1つの空洞5の任意の位置が他の空洞5に内部漏れが発生すると、隔離部4はいずれも内部漏れ現象を正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。図1図2に示すように、ここで言われた「長さ」とは、直線ABに平行な方向におけるサイズを指す。
【0084】
本願の他の幾つかの実施例において、隔離部4は短いセグメントであり、図11図12に示すように、第1の空洞51と第2の空洞52とが互いに近づく一端のみに隔離部4を設ければよく、隔離部4の配置経路に、隣接する2つの空洞5は隔離部4を設けない領域に内部漏れが発生するリスクが小さいため、該領域に隔離部4を設けなくてもよい。
【0085】
本願の実施例による配管装置10は、隔離部4を設けることによって、隣接する2つの空洞5の間に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、これにより、隣接する2つの空洞5内の流路は溶接欠陥により貫通して内部漏れが発生する場合に隔離部4から外部に漏れ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさないことを確保することができ、配管装置10の内部の漏れを検出する際に内部漏れとともに一度に漏れ検出を完成することができ、各空洞5の流路を個別に検出する必要がないことも確保することができ、配管装置10の漏れ検出効率を大幅に向上させ、且つ後続のメンテナンス時の内部漏れ箇所の判断が容易になる。
【0086】
本願の幾つかの実施例において、隣接する2つの空洞5の間の隔離部4は第1の隔離部及び第2の隔離部を含み、第1の隔離部は第1の貼り合せ板11に開けられ、第1の隔離部は第1の貼り合せ板11の厚さ方向(即ちMN方向)において第1の貼り合せ板11を貫通し、第2の隔離部は第2の貼り合せ板21に開けられ、第2の隔離部は第2の貼り合せ板21の厚さ方向(即ちMN方向)において第2の貼り合せ板21を貫通し、第1の隔離部と第2の隔離部とは同じ配置経路を有し、即ち第1の隔離部の配置経路と第2の隔離部の配置経路とはいずれも隔離部4の配置経路と同じである。図1図2に示すように、第1の隔離部と第2の隔離部との配置経路はいずれも直線AB方向に沿って延びる。言い換えると、第1の隔離部と第2の隔離部とは共に隔離部4を構成し、第1の隔離部と第2の隔離部との中のA端に最も近い一点と第1の隔離部と第2の隔離部との中のB端に最も近い一点との間の距離は隔離部4の長さである。図1に示すように、配管装置10の直線AB方向に沿ったサイズは隔離部4の長さである。
【0087】
本願の幾つかの実施例において、図3図5に示すように、第1の隔離部は複数の断続的な第1の継ぎ目41を含むことができ、第1の継ぎ目41は長い帯状のスリットであり、且つ第1の継ぎ目41の長さ方向は直線AB方向に沿って延び、複数の第1の継ぎ目41は直線AB方向に沿って間隔をあけて配置され、隣接する2つの第1の継ぎ目41の間は第1の仕切り部13であり、このように、第1の蓋体1が良好な強度を有することを確保することができ、第1の隔離部は第1の蓋体1の強度を過度に弱めなく、同時に、第1の隔離部の構造が簡単で、加工が容易である。同様に、第2の隔離部は複数の断続的な第2の継ぎ目42を含むことができ、第2の継ぎ目42は長い帯状のスリットであり、且つ第2の継ぎ目42の長さ方向は直線AB方向に沿って延び、複数の第2の継ぎ目42は直線AB方向に沿って間隔をあけて配置され、隣接する2つの第2の継ぎ目42の間は第2の仕切り部23であり、このように、第2の蓋体2が良好な強度を有することを確保することができ、第2の隔離部は第2の蓋体2の強度を過度に弱めなく、同時に、第2の隔離部の構造が簡単で、加工が容易である。
【0088】
図5に示すように、第1の方向において、即ち直線MNの方向において、2つの隣接する第1の継ぎ目41の間の第1の仕切り部13は第2の継ぎ目42に位置合わせ、且つ第2の継ぎ目42の長さは第1の仕切り部13の長さ以上であり、2つの隣接する第2の継ぎ目42の間の第2の仕切り部23は第1の継ぎ目41に位置合わせ、且つ第1の継ぎ目41の長さは第2の仕切り部23の長さ以上である。図5に示すような具体的な例において、第1の継ぎ目41の長さはL1であり、第2の継ぎ目42の長さはL2であり、第1の仕切り部13の長さはL3であり、第2の仕切り部23の長さはL4であり、L1、L4は関係式:L1≧L4を満たし、L2、L3は関係式:L2≧L3を満たす。このように、隣接する2つの空洞5の間に隔離部4が完全に覆われることを確保することができ、内部漏れ検出死角がなく、1つの空洞5の任意の位置と他の空洞5との間は連通して、内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒は隔離部4から溢れることができ、ユーザが迅速に内部漏れ箇所を特定することを容易にする。
【0089】
本願の幾つかの実施例において、図1図2図5に示すように、第1の方向において、即ち直線MNの方向において、各第1の継ぎ目41は隣接する第2の継ぎ目42の一部に位置合わせ、各第1の継ぎ目41は隣接する第2の継ぎ目42の他の部分にずれる。同様に、各第2の継ぎ目42は隣接する第1の継ぎ目41の一部に位置合わせ、各第2の継ぎ目42は隣接する第1の継ぎ目41の他の部分にずれる。このように、直線AB方向全体にいずれも隔離部4があり、内部漏れ検出死角がない。言い換えると、第1の継ぎ目41は第2の継ぎ目42に互いにずれ、且つ第1の継ぎ目41は第2の継ぎ目42と長さ方向において一定の交差距離が存在するため、これにより、隣接する2つの空洞5内の流路がろう付け溶接欠陥により貫通して内部漏れが発生する際に第1の継ぎ目41または第2の継ぎ目42から外部に漏れ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさないことを確保することができる。このように、第1の継ぎ目41が第2の継ぎ目42に交差しない際に内部漏れ検出死角がある場合を避けることができ、例えば内部漏れ検出死角位置に内部漏れが発生する可能がある。
【0090】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/2を超えなく、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/2を超えない。各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≦L1/2を満たし、L2、L5は関係式:L5≦L2/2を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とが長すぎて第1の蓋体1と第2の蓋体2との強度を過度に弱めることを避けることができる。
【0091】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/6以上であり、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/6以上である。各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≧L1/6を満たし、L2、L5は関係式:L5≧L2/6を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42との間の検出連続性を確保することができ、内部漏れ検出死角がない。
【0092】
本願の幾つかの実施例において、複数の第1の継ぎ目41の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の距離は等しく、複数の第2の継ぎ目42の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の距離は等しい。言い換えると、図5を参照し、複数の第1の継ぎ目41の長さはいずれもL1であり、任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の第1の仕切り部13の長さはいずれもL3であり、複数の第2の継ぎ目42の長さはいずれもL2であり、任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の第2の仕切り部23の長さはいずれもL4であり、このように、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42との間隔が均一であり、加工しやすく、加工プロセスの簡素化に有利であり、これにより、製造コストの節約に有利である。
【0093】
本願の幾つかの実施例において、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは円弧状のスリットとして構成することができ、且つ複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とはいずれも同じ弧形経路に沿って配置される。
【0094】
本願の幾つかの実施例において、半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の空洞5以外の領域を敷き詰める。図2に示すように、半田層3は第1の逃げ孔31、第2の逃げ孔32を開けることに加えて、他の部分はいずれも第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間を敷き詰め、このように、半田層3が溶融すると、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の空洞5以外の領域を十分に埋めることができ、内部漏れのリスクを低下させる。
【0095】
本願の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2との材料は鉄を含む。理解できる点として、第1の蓋体1と第2の蓋体2との主な材料は鉄を含み、炭素などの他の材料を含んでもよく、第1の蓋体1と第2の蓋体2とを鋼製蓋にするようにし、選択可能に、第1の蓋体1と第2の蓋体2との材料はステンレス鋼であり、即ち第1の蓋体1と第2の蓋体2とはステンレス鋼製の蓋である。無論、幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2とは純鉄製の蓋であってもよい。紫銅、銅と比べて、鉄の強度が強く且つコストが低く、配管装置10の全体のコストの低減に有利である。
【0096】
以下、図1図10を組み合わせて、本願の第3の態様の実施例による配管装置10を詳細的に説明する。
【0097】
図1図7図8に示すように、本願の第3の態様の実施例による配管装置10は第1の蓋体1及び第2の蓋体2を備えることができ、第1の蓋体1は第1の貼り合せ板11を有し、第2の蓋体2は第2の貼り合せ板21を有し、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは対面して貼り合せて少なくとも1つの空洞5と少なくとも1つの隔離部4を形成し、空洞5は冷媒が流れるために使用され、少なくとも1つの隔離部4は対応する少なくとも1つの空洞5の周方向における少なくとも一側に位置し、且つ隔離部4の配置経路は対応する空洞5の延伸経路に横方向に対向する。例えば、図1図7図8に示すような例において、空洞5は第1の空洞51を含み、第1の空洞51の周方向の一側に隔離部4が設けられる。第1の空洞51は他の空洞5に内部漏れが発生するか、または他の空洞5が該第1の空洞51内に漏れが発生すると、内部漏れによる液体は該第1の空洞51の一側の該隔離部4から溢れる。
【0098】
図3図5に示すように、各隔離部4は、第1の貼り合せ板11に交互に貫通して設けられる複数の第1の継ぎ目41及び複数の第1の仕切り部13と、第2の貼り合せ板21に交互に貫通して設けられる複数の第2の継ぎ目42及び複数の第2の仕切り部23と、を含む。具体的に、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11に開けられ、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11の厚さ方向(即ちMN方向)において第1の貼り合せ板11を貫通し、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21に開けられ、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21の厚さ方向(即ちMN方向)において第2の貼り合せ板21を貫通し、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは同じ配置経路を有し、即ち第1の継ぎ目41の配置経路と第2の継ぎ目42の配置経路とはいずれも隔離部4の配置経路に同じである。第1の継ぎ目41は複数であり、2つの隣接する第1の継ぎ目41の間は第1の仕切り部13によって仕切られ、このように、第1の蓋体1が良好な強度を有することを確保することができ、第1の継ぎ目41は第1の蓋体1の強度を過度に弱めなく、同時に、第1の継ぎ目41の構造が簡単で、加工が容易である。第1の仕切り部13は第2の継ぎ目42に位置合わせ、且つ第2の継ぎ目42の長さは第1の仕切り部13の長さ以上である。第2の継ぎ目42は複数であり、2つの隣接する第2の継ぎ目42の間は第2の仕切り部23によって仕切られ、このように、第2の蓋体2が良好な強度を有することを確保することができ、第2の隔離部は第2の蓋体2の強度を過度に弱めなく、同時に、第2の隔離部の構造が簡単で、加工が容易である。
【0099】
本願の幾つかの実施例において、図5に示すように、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との貼り合せ面に垂直な方向において、つまり直線MNの方向において、第1の仕切り部13は第2の継ぎ目42に対向し、且つ第1の継ぎ目41は第2の仕切り部23に対向する。例えば、第1の仕切り部13は第2の継ぎ目42に位置合わせ、第2の仕切り部23は第1の継ぎ目41に位置合わせる。該空洞5の任意の位置は隔離部4を設ける一側に内部漏れが発生すると、内部漏れによる液体は第1の継ぎ目41または第2の継ぎ目42から溢れ、隔離部4はいずれも内部漏れ現象を正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0100】
本願の実施例による配管装置10は、隔離部4を設けることによって、該空洞5の隔離部4が設置された一側に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0101】
本願の幾つかの実施例において、第1の継ぎ目41の長さは第2の仕切り部23の長さ以上であり、第2の継ぎ目42の長さは第1の仕切り部13の長さ以上である。例えば、図5のサイズ関係を参照し、第1の継ぎ目41の長さはL1であり、第2の継ぎ目42の長さはL2であり、第1の仕切り部13の長さはL3であり、第2の仕切り部23の長さはL4であり、L1、L4は関係式:L1≧L4を満たし、L2、L3は関係式:L2≧L3を満たす。このように、空洞5の周方向における一側に隔離部4が完全に覆われることを確保することができ、内部漏れ検出死角がなく、該空洞5の任意の位置が隔離部4を設ける一側に内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒はいずれも隔離部4から溢れることができ、ユーザが迅速に内部漏れ箇所を特定しやすい。
【0102】
本願の幾つかの実施例において、図5図6図8図10に示すように、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、即ち直線MNの方向において、各第1の継ぎ目41は隣接する第2の継ぎ目42の一部に位置合わせ、他の部分にずれる。言い換えると、第1の継ぎ目41は第2の継ぎ目42と互いにずれ、且つ第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは長さ方向において一定の交差距離が存在するため、内部漏れ検出死角がなく、該空洞5の任意の位置が隔離部4を設ける一側に内部漏れが発生すると、内部漏れによる冷媒は第1の継ぎ目41または第2の継ぎ目42から外部に溢れることができ、内部漏れにより隔離部4の他側の隣接する空洞5に流れて冷房設備性能に影響を及ぼさないことを確保することができる。
【0103】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/2を超えなく、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/2を超えない。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≦L1/2を満たし、L2、L5は関係式:L5≦L2/2を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とが長すぎて第1の蓋体1と第2の蓋体2との強度を過度に弱めることを避けることができる。
【0104】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さは第1の継ぎ目41の長さの1/6以上であり、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/6以上である。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≧L1/6を満たし、L2、L5は関係式:L5≧L2/6を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42との間の検出連続性を確保することができ、内部漏れ検出死角がない。
【0105】
本願の幾つかの実施例において、第1の継ぎ目41は複数であり、複数の第1の継ぎ目41の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の距離は等しく、第2の継ぎ目42は複数であり、複数の第2の継ぎ目42の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の距離は等しい。言い換えると、図5を参照し、複数の第1の継ぎ目41の長さはL1であり、任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の第1の仕切り部13の長さはいずれもL3であり、複数の第2の継ぎ目42の長さはいずれもL2であり、任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の第2の仕切り部23の長さはいずれもL4であり、このように、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42との間隔が均一であり、加工しやすく、加工プロセスの簡素化に有利であり、これにより、製造コストの節約に有利である。
【0106】
本願の幾つかの実施例において、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは、溶接により固定される。例えば、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間は半田層3によって溶接して固定されることができる。半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の空洞5以外の領域を敷き詰め、内部漏れのリスクを低下させる。半田層3は空洞5を避け、これにより、半田層3が空洞5内に入って空洞5の冷媒の流通量に影響を及ぼすことを防止し、半田層3が空洞5内の冷媒を汚染することを防止することもできる。
【0107】
半田層3はろう材であってよく、第1の蓋体1と第2の蓋体2とを溶接して固定する必要がある場合、第1の蓋体1、第2の蓋体2及び半田層3を一緒に炉ろう付けし、高温でろう材を溶融して流動させて第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隙間を埋め、ろう材が冷却凝固した後に第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の溶接固定を完了することができる。ろう材の流動が不均一である場合、第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隣接する2つの空洞5の間に内部漏れが発生しやすく、1つの空洞5内の冷媒が他の空洞5に流れ、設備の正常な使用に影響を及ぼす。
【0108】
選択可能に、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とはいずれも平板であってもよく、これにより、半田層3が溶融時に第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間に流動する均一性を向上させ、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の溶接固定効果を向上させ、且つ平板の製造プロセスが簡単で、製造コストの節約に有利である。
【0109】
本願の他の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2とはボルト、リベットなどの締結具で接続固定を実現する。
【0110】
本願の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2との材料はステンレス鋼であり、即ち第1の蓋体1と第2の蓋体2とはステンレス鋼製の蓋である。紫銅、銅と比べて、ステンレス鋼の強度が強く且つコストが低く、配管装置10の全体のコストの低減に有利である。
【0111】
以下、図6図10を組み合わせて、本願の第4の態様の実施例による配管装置10を詳細的に説明する。
【0112】
図6図8に示すように、本願の第4の態様の実施例による配管装置10は第1の蓋体1と第2の蓋体2とを備えることができ、第1の蓋体1は第1の貼り合せ板11を有し、第2の蓋体2は第2の貼り合せ板21を有し、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは対面して密着して空洞5及び隔離部4を形成し、空洞5は冷媒が流れるために使用され、隔離部4は空洞5の外周を取り囲むように配置され、このように、取り囲まれた空洞5は他の空洞に内部漏れが発生するか、または他の空洞が該空洞5内に漏れると、内部漏れによる液体は該空洞5を取り囲む隔離部4から溢れる。図8に示すように、空洞5は第1の空洞51aを含み、第1の空洞51aは隔離部4aのリングによって取り囲まれ、このように、取り囲まれた第1の空洞51aは他の空洞5に内部漏れが発生するか、または他の空洞5が該第1の空洞51aに内部漏れが発生すると、内部漏れによる液体は該第1の空洞51aを取り囲む隔離部4aから溢れる。
【0113】
隔離部4は複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とを含むことができ、複数の第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11に貫通して設けられ、且つ複数の第1の継ぎ目41は隔離部4の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造され、複数の第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21に貫通して設けられ、且つ複数の第2の継ぎ目42は隔離部4の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造される。具体的に、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11に開けられ、第1の継ぎ目41は第1の貼り合せ板11の厚さ方向(即ちMN方向)において第1の貼り合せ板11を貫通し、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21に開けられ、第2の継ぎ目42は第2の貼り合せ板21の厚さ方向(即ちMN方向)において第2の貼り合せ板21を貫通し、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは同じ配置経路を有し、即ち第1の継ぎ目41の配置経路と第2の継ぎ目42の配置経路とはいずれも隔離部4の配置経路と同じである。
【0114】
第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との貼り合せ面に平行な平面投影において、即ち直線MNに垂直な平面において、複数の第1の継ぎ目41と複数の第2の継ぎ目42とは隔離部4の配置経路に沿って交互に設けられ、且つそれぞれの第1の継ぎ目41の首尾の両端は隣接する2つの第2の継ぎ目42の少なくとも一部に重なり、各第2の継ぎ目42の首尾の両端は隣接する2つの第1の継ぎ目41の少なくとも一部に重なる。言い換えると、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42とは隔離部4の配置経路に一定の交差距離が存在し、このように、第1の継ぎ目41が第2の継ぎ目42に交差しない際に内部漏れ検出死角がある場合を避けることができ、即ち内部漏れ検出死角がなく、取り囲まれた第1の空洞51aは他の空洞5に内部漏れが発生するか、または他の空洞5が該第1の空洞51aに内部漏れが発生すると、内部漏れによる液体は該第1の空洞51aを取り囲む隔離部4aから外部に溢れ、内部漏れにより隣接する空洞5に流れて冷房設備の性能に影響を及ぼさないことを確保することができる。
【0115】
本願の実施例による配管装置10は、空洞5の外周に取り囲まれる隔離部4を設置することによって、該空洞5に内部漏れが発生するかどうかを正確に検出することができ、これにより、配管装置10の使用安全性を向上させる。
【0116】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の重なり長さは第1の継ぎ目41の長さの1/2を超えなく、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/2を超えない。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≦L1/2を満たし、L2、L5は関係式:L5≦L2/2を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42が長すぎて第1の蓋体1と第2の蓋体2との強度を過度に弱めることを回避することができる。
【0117】
本願の幾つかの実施例において、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の重なり長さは第1の継ぎ目41の長さの1/6以上であり、且つ第2の継ぎ目42の長さの1/6以上である。図5のサイズ関係を参照し、各第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42の位置合わせ長さはL5であり、L1、L5は関係式:L5≧L1/6を満たし、L2、L5は関係式:L5≧L2/6を満たす。これにより、第1の継ぎ目41と隣接する第2の継ぎ目42との間の検出連続性を確保することができ、内部漏れ検出死角がない。
【0118】
本願の幾つかの実施例において、複数の第1の継ぎ目41の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の距離は等しく、複数の第2の継ぎ目42の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の距離は等しい。言い換えると、図5を参照し、複数の第1の継ぎ目41の長さはいずれもL1であり、任意の隣接する2つの第1の継ぎ目41の間の第1の仕切り部13の長さはいずれもL3であり、複数の第2の継ぎ目42の長さはいずれもL2であり、任意の隣接する2つの第2の継ぎ目42の間の第2の仕切り部23の長さはいずれもL4であり、このように第1の継ぎ目41と第2の継ぎ目42との間隔を均一にすることができ、加工しやすく、加工プロセスの簡素化に有利であり、これにより、製造コストの節約に有利である。
【0119】
本願の幾つかの実施例において、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とは溶接により固定される。例えば、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間は半田層3によって溶接して固定することができる。半田層3は第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の空洞5以外の領域を敷き詰め、内部漏れのリスクを低下させる。半田層3は空洞5を避け、これにより、半田層3が空洞5内に入って空洞5の冷媒の流通量に影響を及ぼすことを防止し、半田層3が空洞5内の冷媒を汚染することを防止することもできる。
【0120】
半田層3はろう材であってよく、第1の蓋体1と第2の蓋体2とを溶接して固定する必要がある場合、第1の蓋体1、第2の蓋体2及び半田層3を一緒に炉ろう付けし、高温でろう材を溶融して流動させて第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隙間を埋め、ろう材が冷却凝固した後に第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の溶接固定を完了することができる。ろう材の流動が不均一である場合、第1の蓋体1と第2の蓋体2との間の隣接する2つの空洞5の間に内部漏れが発生しやすく、1つの空洞5内の冷媒が他の空洞5に流れ、設備の正常な使用に影響を及ぼす。
【0121】
選択可能に、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21とはいずれも平板であってもよく、これにより、半田層3が溶融時に第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間に流動する均一性を向上させ、第1の貼り合せ板11と第2の貼り合せ板21との間の溶接固定効果を向上させ、且つ平板の製造プロセスが簡単で、製造コストの節約に有利である。
【0122】
本願の他の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2とはボルト、リベットなどの締結具で接続固定を実現する。
【0123】
本願の幾つかの実施例において、第1の蓋体1と第2の蓋体2との材料はステンレス鋼であり、即ち第1の蓋体1と第2の蓋体2とはステンレス鋼製の蓋である。紫銅、銅と比べて、ステンレス鋼の強度が強く且つコストが低く、配管装置10の全体のコストの低減に有利である。
【0124】
本願の第5態様の実施例による冷房システムは、上記実施例の配管装置10を備える。冷房システムはエアコンの冷房システムでも、冷蔵庫の冷房システムでも、冷房機能を持つ設備の他の冷房システムでもよい。
【0125】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、または「いくつかの例」という参考用語などの説明は、該実施例または例を組み合わせて説明する具体的な特徴、構造、材料または特点は本発明の少なくとも1つの実施例または例に含まれる。本明細書では、上記用語の例示的な叙述は必ずしも同じ実施例または例を対象とする必要がない。また、説明する具体的な特徴、構造、材料または特点はいずれかまたは複数の実施例または例では適切な方式で結合することができる。なお、互いに衝突しない場合、当業者は本明細書に説明される異なる実施例または例以及び異なる実施例または例の特徴を結合と組み合わせることができる。
【0126】
本願の実施例を示して記述したが、上記実施例は例示的なものであり、本願を制限するためのものとして理解することができなく、当業者であれば、本願の範囲で上記実施例について様々な変化、修正、置換および変形が可能であることが理解できる。
【0127】
[関連出願の相互参照]
本願は、出願日が2022年06月24日で、出願番号が202221615067.2で、特許出願の名称は「配管装置及び該配管装置を備える冷房システム」の優先権を主張し、その全内容は援用により本願に組み込まれる。
【符号の説明】
【0128】
配管装置10、第1の蓋体1、第1の貼り合せ板11、第1の凹陥部12、第1の凹型キャビティ121、第1の凹溝122、第1の仕切り部13、第1の取付穴14、第2の蓋体2、第2の貼り合せ板21、第2の凹陥部22、第2の凹型キャビティ221、第2の凹溝222、第2の仕切り部23、第2の取付穴24、半田層3、第1の逃げ孔31、第2の逃げ孔32、隔離部4、第1の継ぎ目41、第2の継ぎ目42、空洞5、第1の空洞51、第2の空洞52。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる第1の空洞及び第2の空洞と、前記第1の空洞と前記第2の空洞との間に位置する隔離部と、を形成し、前記隔離部の配置経路はそれぞれ両側の前記第1の空洞の延伸経路と前記第2の空洞の延伸経路とに横方向に対向する第2の蓋体と、を備え、
前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられる少なくとも1つの第1の継ぎ目と、
前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられる少なくとも1つの第2の継ぎ目と、を含み、
且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、1つの前記第1の継ぎ目は少なくとも1つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に接続されて前記隔離部の少なくとも一部の配置経路を形成する配管装置。
【請求項2】
前記第1の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間は第1の仕切り部によって仕切られ、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目は複数であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間は第2の仕切り部によって仕切られ、前記第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である請求項1に記載の配管装置。
【請求項3】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項1に記載の配管装置。
【請求項4】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項3に記載の配管装置。
【請求項5】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項3に記載の配管装置。
【請求項6】
前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項1に記載の配管装置。
【請求項7】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項1に記載の配管装置。
【請求項8】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項1に記載の配管装置。
【請求項9】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を含み、前記第1の貼り合せ板に第1の方向へ凹んだ複数の第1の凹陥部が設けられる第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を含み、前記第2の貼り合せ板に前記第1の方向の逆方向へ凹んだ複数の第2の凹陥部が設けられ、前記第2の凹陥部は前記第1の凹陥部に一々対応し、且つ各前記第2の凹陥部は対応する前記第1の凹陥部と組み合わせて完全な空洞を形成し、隣接する2つの前記空洞の間の前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とに隔離部が開けられ、前記隔離部の長さは隣接する2つの前記空洞の中のいずれかの長さ以上である第2の蓋体と、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間に設けられ且つ前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とを溶接するために使用され、前記空洞を避ける半田層と、を備える配管装置。
【請求項10】
隣接する2つの前記空洞の間の前記隔離部は、前記第1の貼り合せ板に開けられる第1の隔離部及び前記第2の貼り合せ板に開けられる第2の隔離部を含み、前記第1の隔離部と前記第2の隔離部とは同じ配置経路を有する請求項9に記載の配管装置。
【請求項11】
前記第1の隔離部は複数の断続的な第1の継ぎ目を含み、前記第2の隔離部は複数の断続的な第2の継ぎ目を含み、前記第1の方向において、2つの隣接する前記第1の継ぎ目の間の第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上であり、2つの隣接する前記第2の継ぎ目の間の第2の仕切り部は前記第1の継ぎ目に位置合わせ、且つ前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上である請求項10に記載の配管装置。
【請求項12】
前記第1の方向において、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項11に記載の配管装置。
【請求項13】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項12に記載の配管装置。
【請求項14】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項12に記載の配管装置。
【請求項15】
複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項11に記載の配管装置。
【請求項16】
前記半田層は前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との間の前記空洞以外の領域を敷き詰める請求項9に記載の配管装置。
【請求項17】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項9に記載の配管装置。
【請求項18】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは対面して貼り合せて冷媒が流れる少なくとも1つの空洞と少なくとも1つの隔離部を形成し、前記少なくとも1つの隔離部は対応する前記少なくとも1つの空洞の周方向における少なくとも一側に位置し、且つ前記隔離部の配置経路は対応する前記空洞の延伸経路に横方向に対向する第2の蓋体と、を備え、
各前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第1の継ぎ目と複数の第1の仕切り部、及び
前記第2の貼り合せ板に交互に貫通して設けられる複数の第2の継ぎ目と複数の第2の仕切り部を含み、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、前記第1の仕切り部は前記第2の継ぎ目に対向して且つ前記第1の継ぎ目は前記第2の仕切り部に対向する配管装置。
【請求項19】
前記第1の継ぎ目の長さは前記第2の仕切り部の長さ以上であり、前記第2の継ぎ目の長さは前記第1の仕切り部の長さ以上である請求項18に記載の配管装置。
【請求項20】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に垂直な方向に沿って、各前記第1の継ぎ目は隣接する前記第2の継ぎ目の一部に位置合わせ、他の部分にずれる請求項18に記載の配管装置。
【請求項21】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項20に記載の配管装置。
【請求項22】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の位置合わせ長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項20に記載の配管装置。
【請求項23】
前記第1の継ぎ目は複数であり、複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、前記第2の継ぎ目は複数であり、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項18に記載の配管装置。
【請求項24】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項18に記載の配管装置。
【請求項25】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項18に記載の配管装置。
【請求項26】
配管装置であって、
第1の貼り合せ板を有する第1の蓋体と、
第2の貼り合せ板を有し、前記第1の貼り合せ板は前記第2の貼り合せ板と対面して貼り合せて冷媒が流れる空洞及び前記空洞の外周を取り囲むように配置される隔離部を形成する第2の蓋体と、を備え、
前記隔離部は、
前記第1の貼り合せ板に貫通して設けられて、且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造される複数の第1の継ぎ目と、
前記第2の貼り合せ板に貫通して設けられ、且つ前記隔離部の配置経路に沿って間隔をあけて設けるように構造される複数の第2の継ぎ目と、を含み、
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板との貼り合せ面に平行な平面投影において、複数の前記第1の継ぎ目と複数の前記第2の継ぎ目とは前記隔離部の配置経路に沿って交互に設けられ、且つそれぞれの前記第1の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第2の継ぎ目の少なくとも一部に重なり、各前記第2の継ぎ目の首尾の両端は隣接する2つの前記第1の継ぎ目の少なくとも一部に重なる配管装置。
【請求項27】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/2を超えなく、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/2を超えない請求項26に記載の配管装置。
【請求項28】
各前記第1の継ぎ目と隣接する前記第2の継ぎ目の重なり長さは前記第1の継ぎ目の長さの1/6以上であり、且つ前記第2の継ぎ目の長さの1/6以上である請求項26に記載の配管装置。
【請求項29】
複数の前記第1の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第1の継ぎ目の間の距離は等しく、複数の前記第2の継ぎ目の長さは等しく、且つ任意の隣接する2つの前記第2の継ぎ目の間の距離は等しい請求項26に記載の配管装置。
【請求項30】
前記第1の貼り合せ板と前記第2の貼り合せ板とは、溶接により固定されるか、または締結具により接続される請求項26に記載の配管装置。
【請求項31】
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との材料はステンレス鋼である請求項26に記載の配管装置。
【請求項32】
冷房システムであって、請求項1~31のいずれか1項に記載の配管装置を備える冷房システム。
【国際調査報告】