(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-18
(54)【発明の名称】キッチン電気器具
(51)【国際特許分類】
A47J 43/07 20060101AFI20240710BHJP
A47J 19/00 20060101ALI20240710BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20240710BHJP
H01M 50/247 20210101ALI20240710BHJP
【FI】
A47J43/07
A47J19/00 Z
H01M50/244 A
H01M50/247
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579096
(86)(22)【出願日】2022-12-05
(85)【翻訳文提出日】2023-12-20
(86)【国際出願番号】 CN2022136549
(87)【国際公開番号】W WO2023221459
(87)【国際公開日】2023-11-23
(31)【優先権主張番号】202221198596.7
(32)【優先日】2022-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523479400
【氏名又は名称】莱克電気緑能科技(蘇州)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 氷
(72)【発明者】
【氏名】李 徳智
(72)【発明者】
【氏名】温 秀晶
【テーマコード(参考)】
4B053
5H040
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA11
4B053BA16
4B053BB01
4B053BK60
4B053BL02
5H040AA12
5H040AS22
5H040AY04
5H040CC12
(57)【要約】
本願はキッチン電気器具に関する。キッチン電気器具は本体と電池パックとを含み、前記本体の内部には取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは、前記本体の表面に位置する取付口を有し、前記電池パックは、前記本体に取外し可能に接続されており、前記電池パックは、取り付け状態及び取り外し状態を有し、前記取り外し状態において、前記電池パックは、前記取付口を介して前記取付キャビティに出入りすることができ、且つ前記電池パックが前記本体から分離された後、前記取付キャビティが前記本体の表面に露出する一方、前記取り付け状態において、前記電池パックは、前記取付キャビティ内に取り付けられ、且つ前記電池パックの一端が前記取付口を介して露出する。当該キッチン電気器具は、電池パックを交換することで駆動能力を向上させ、交換時により便利になり、電池パックを交換することで駆動時間を向上させるという操作を円滑に行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、電池パック(100)とを含むキッチン電気器具であって、
前記本体の内部には、取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは、前記本体の表面に位置する取付口を有し、
前記電池パック(100)は、前記本体に取外し可能に接続されており、
前記電池パック(100)は、取り付け状態及び取り外し状態を有し、前記取り外し状態において、前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記取付キャビティに出入りすることができ、且つ前記電池パック(100)が前記本体から分離された後、前記取付キャビティが前記本体の表面に露出する一方、前記取り付け状態において、前記電池パック(100)は、前記取付キャビティ内に取り付けられ、且つ前記電池パック(100)の一端が前記取付口を介して露出する、ことを特徴とするキッチン電気器具。
【請求項2】
前記本体は、第1係着部を含み、前記電池パック(100)は、第2係着部を含み、
前記取り付け状態において、前記第1係着部は、前記第2係着部に係着する、ことを特徴とする請求項1に記載のキッチン電気器具。
【請求項3】
前記電池パック(100)は、複数の前記第2係着部を含み、複数の前記第2係着部は、それぞれ異なるタイプの前記本体における前記第1係着部に適合するために用いられる、ことを特徴とする請求項2に記載のキッチン電気器具。
【請求項4】
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、複数の前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のキッチン電気器具。
【請求項5】
前記本体は、包丁切り機(200)、ジューサー又は肉挽き器であり、前記本体は、ベース(210)と第1胴体(220)とを含み、前記第1胴体(220)は、前記ベース(210)に取外し可能に接続され、前記ベース(210)内には、モータ(230)が取り付けられ、前記第1胴体(220)は、作動キャビティを含み、前記作動キャビティ内には、切断部材が取り付けられ、前記切断部材は、前記モータ(230)による駆動よって回転して切断を行うために用いられ、
前記取付キャビティは、前記ベース(210)内に位置し、前記取付口は、前記ベース(210)の底面に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載のキッチン電気器具。
【請求項6】
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において後端に位置する一方は、前記包丁切り機(200)、前記ジューサー又は前記肉挽き器における前記第1係着部に適合するために用いられる、ことを特徴とする請求項5に記載のキッチン電気器具。
【請求項7】
前記包丁切り機(200)は、第1ロック部材(240)、ボタン(250)及び第1弾性部材を含み、前記ボタン(250)は、前記ベース(210)の底面を介して露出し、前記ボタン(250)は、第1斜面(251)を含み、前記第1ロック部材(240)は、第2斜面(242)を含み、
前記第1弾性部材は、前記第2斜面(242)が前記第1斜面(251)に密着するように、前記第1ロック部材(240)に当接し、前記第1弾性部材は、自体の弾性力によって前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に接近するように駆動するように配置され、
前記ボタン(250)は、前記第1斜面(251)が前記第2斜面(242)に当接して前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間して駆動するように、前記第1ロック部材(240)に向かって移動することができ、前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間する方向は、前記ボタン(250)の移動方向に垂直である、ことを特徴とする請求項6に記載のキッチン電気器具。
【請求項8】
前記包丁切り機(200)は、取付フレーム(260)を含み、前記取付フレーム(260)は、前記ベース(210)に固定して取り付けられ、前記ボタン(250)と前記第1ロック部材(240)は、いずれも前記取付フレーム(260)にスライド可能に接続され、前記第1弾性部材は、前記第1ロック部材(240)と前記取付フレーム(260)との間に設けられている、ことを特徴とする請求項7に記載のキッチン電気器具。
【請求項9】
前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記取付キャビティに入る第1深さ及び第2深さを有し、前記第2深さは、第1深さよりも大きく、
前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記第1深さまで入ると、前記電池パック(100)は、前記取り付け状態にあり、前記電池パック(100)は、前記第1深さから前記第2深さまで移動すると、前記電池パック(100)は、前記取り外し状態に切り替えられる、ことを特徴とする請求項6に記載のキッチン電気器具。
【請求項10】
前記包丁切り機(200)は、第2ロック部材(270)と位置制限部材(290)とを含み、前記取り外し状態において、前記電池パック(100)は、前記電池パック(100)が前記第2ロック部材(270)に係着固定され、且つ前記第2ロック部材(270)が前記位置制限部材(290)に位置制限されて前記取り付け状態を維持するまで、前記取付キャビティ内に向かって移動して前記第2ロック部材(270)が同期して移動及び駆動するように配置され、前記取り付け状態において、前記電池パック(100)は、前記第2ロック部材(270)が前記位置制限部材(290)による位置制限から離脱して、前記電池パック(100)が前記第2ロック部材(270)から分離するように、前記取付キャビティ内に向かって移動し続けて前記第2ロック部材(270)が同期して移動及び駆動するように配置される、ことを特徴とする請求項9に記載のキッチン電気器具。
【請求項11】
前記包丁切り機(200)は、取付カバー(280)を含み、前記位置制限部材(290)は、前記取付カバー(280)に接続され、前記取付カバー(280)の内部には、第3スライド溝(281)が設けられ、前記第2ロック部材(270)は、前記第3スライド溝(281)中に入り、且つ前記第2ロック部材(270)と前記取付カバー(280)との間には、第2弾性部材(2100)が設けられ、前記第2ロック部材(270)には、位置制限部(276)が設けられ、前記電池パック(100)は、ロックブロック(140)を含み、
前記取り外し状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)による当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝(281)に滑り込み、且つ前記第3スライド溝(281)による位置制限で徐々に収縮し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記第2ロック部材(270)は、前記第2弾性部材(2100)による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝(281)から滑り出て、前記位置制限部材(290)が前記位置制限部(276)をロックするまでになると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)を抱き締め、
前記取り付け状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)による当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝(281)に滑り込んで、前記位置制限部材(290)を前記位置制限部(276)から分離させ、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記第2ロック部材(270)は、前記第2ロック部材(270)が前記ロックブロック(140)から分離するまで、前記第2弾性部材(2100)による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝(281)から滑り出て徐々に開く、ことを特徴とする請求項10に記載のキッチン電気器具。
【請求項12】
前記第2ロック部材(270)には、互いに連通する第1位置制限溝(274)と第2位置制限溝(275)が設けられ、前記第1位置制限溝(274)と前記第2位置制限溝(275)は、前記位置制限部(276)を囲むように設けられ、前記電池パック(100)が取り付けられる際に、前記位置制限部材(290)は、前記第1位置制限溝(274)内に移動し、前記電池パック(100)が取り外される際に、前記位置制限部材(290)は、前記第2位置制限溝(275)内に移動する、ことを特徴とする請求項11に記載のキッチン電気器具。
【請求項13】
前記位置制限部(276)は、V字形を呈してロック溝(2762)を形成し、前記位置制限部(276)には、第1位置制限面(2761)が設けられ、前記第2位置制限溝(275)は、第2位置制限面(2751)を含み、
前記取り外し状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記位置制限部材(290)は、前記第1位置制限面(2761)に密着して前記取付方向との逆方向に沿って相対的に移動し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記位置制限部材(290)は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記ロック溝(2762)に係止され、
前記取り付け状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記位置制限部材(290)は、前記ロック溝(2762)から分離し、前記取付方向との逆方法に沿って前記第2位置制限面(2751)に密着して相対的に移動し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記位置制限部材(290)は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記第2位置制限溝(275)の出口に到達する、ことを特徴とする請求項12に記載のキッチン電気器具。
【請求項14】
前記位置制限部材(290)は、弾性ロッドであり、前記弾性ロッドは、前記取付カバー(280)に固定接続され、前記弾性ロッドの自由端(292)は、前記弾性ロッドの本体部(291)に対して折り曲げられ、前記自由端(292)は、前記ロック溝(2762)に係止可能である、ことを特徴とする請求項13に記載のキッチン電気器具。
【請求項15】
前記ベース(210)、前記モータ(230)及び前記電池パック(100)は、前記取付方向に沿った投影の外輪郭がいずれも円形又は略円形であり、前記モータ(230)は、前記作動キャビティ内の前記ベース(210)の径方向に沿った中心位置に位置し、
前記ベース(210)の半径をRとし、前記電池パック(100)の直径をdとし、前記モータ(230)の半径をrとすると、R=K(d+r)を満たし、ただし、1≦K≦1.2である、ことを特徴とする請求項5に記載のキッチン電気器具。
【請求項16】
前記取り付け状態において、前記取付方向に垂直な平面内において、前記電池パック(100)の中心の投影を第1位置とし、前記モータ(230)の中心の投影を第2位置とし、前記キッチン電気器具の重心の投影を第3位置とすると、前記第3位置は、前記第1位置と前記第2位置との接続線を通る、ことを特徴とする請求項5に記載のキッチン電気器具。
【請求項17】
前記第2位置と前記第3位置との間隔をsとし、前記電池パック(100)の重量をmとすると、0.024≦s/m≦0.032を満たす、ことを特徴とする請求項16に記載のキッチン電気器具。
【請求項18】
前記本体は、撹拌機(300)であり、前記撹拌機(300)は、第2胴体(310)と、ハンドル(320)と、モータによる駆動によって撹拌可能な撹拌ヘッド(330)とを含み、前記第2胴体(310)は、一方側が前記ハンドル(320)に接続され、他方側が前記撹拌ヘッド(330)に接続され、且つ前記ハンドル(320)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ平行であり、前記撹拌ヘッド(330)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ垂直であり、
前記取付口は、前記ハンドル(320)における前記撹拌ヘッド(330)から離反する側壁に位置し、前記取付キャビティは、前記ハンドル(320)の内部から前記第2胴体(310)の内部まで延在する、ことを特徴とする請求項4に記載のキッチン電気器具。
【請求項19】
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記撹拌機(300)における前記第1係着部に適合するために用いられる、ことを特徴とする請求項18に記載のキッチン電気器具。
【請求項20】
前記ハンドル(320)と前記第2胴体(310)との間は、接続部(350)を介して接続され、前記接続部(350)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ垂直であり、前記取付キャビティは、少なくとも前記ハンドル(320)と前記接続部(350)に分布し、
前記電池パック(100)の径方向の寸法と、前記接続部(350)の前記電池パック(100)の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.63~0.96であり、前記電池パック(100)の軸方向の寸法と、前記ハンドル(320)、前記接続部(350)及び前記第2胴体(310)の三者の前記電池パック(100)の軸方向に沿った寸法の和との比の範囲は、0.5~0.7である、ことを特徴とする請求項18に記載のキッチン電気器具。
【請求項21】
前記本体は、手持ち調理機(400)であり、前記手持ち調理機(400)は、第3胴体(410)と、モータによる駆動によって研磨して破砕することができる研磨ヘッド(420)とを含み、
前記取付キャビティは、前記第3胴体(410)の内部に位置し、前記第3胴体(410)は、自体の延在方向における一端が、前記研磨ヘッド(420)に接続され、他端には、前記取付口が設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載のキッチン電気器具。
【請求項22】
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記手持ち調理機(400)における前記第1係着部に適合するために用いられる、ことを特徴とする請求項21に記載のキッチン電気器具。
【請求項23】
前記電池パック(100)の径方向の寸法と、前記第3胴体(410)の前記電池パック(100)の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.62~0.95であり、前記電池パック(100)の軸方向の寸法と、前記第3胴体(410)の前記電池パック(100)の軸方向に沿った寸法との比の範囲は、0.1~0.3である、ことを特徴とする請求項21に記載のキッチン電気器具。
【請求項24】
前記キッチン電気器具は、前記電池パック(100)の残量を表示するための表示画面を含み、前記表示画面は、前記本体に設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載のキッチン電気器具。
【請求項25】
前記電池パック(100)は、残量を表示するための表示画面を含み、前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記表示画面は、前記電池パック(100)における前記取付方向に沿った後端に位置する、ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載のキッチン電気器具。
【請求項26】
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記電池パック(100)における前記取付方向に沿った後端は、前記本体の表面から突出するか、又は前記本体の表面と面一である、ことを特徴とする請求項25に記載のキッチン電気器具。
【請求項27】
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記取付キャビティの前記取付方向に沿った投影の輪郭は、前記電池パック(100)の前記取付方向に沿った投影の外輪郭と重なる、ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載のキッチン電気器具。
【請求項28】
前記電池パック(100)は、密着部を含み、前記密着部は、前記電池パック(100)の側壁における前記取付方向に沿った少なくとも一部の領域に位置し、前記取り付け状態において、前記密着部は、前記取付キャビティのキャビティ壁に密着する、ことを特徴とする請求項27に記載のキッチン電気器具。
【請求項29】
前記電池パック(100)は、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられた3つの電池セル(130)とを含み、前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、3つの前記電池セル(130)の前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、三角形を形成する、ことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載のキッチン電気器具。
【請求項30】
3つの前記電池セル(130)の前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、正三角形を形成する、ことを特徴とする請求項29に記載のキッチン電気器具。
【請求項31】
前記ハウジングは、前記取付方向に沿って順に配列された第1ハウジング部(110)及び第2ハウジング部(120)を含み、前記第1ハウジング部(110)内には、回路板が取り付けられ、前記第2ハウジング部(120)内には、前記電池セル(130)が取り付けられ、
前記第1ハウジング部(110)の前記取付方向に沿った寸法をL1とし、前記第2ハウジング部(120)の前記取付方向に沿った寸法をL2とすると、0.2≦L1/L2≦0.4を満たす、ことを特徴とする請求項29に記載のキッチン電気器具。
【請求項32】
前記第1ハウジング部(110)と前記第2ハウジング部(120)は、ネジ締結部材によって接続され、及び/又は、前記第1ハウジング部(110)と前記第2ハウジング部(120)は、係着されている、ことを特徴とする請求項31に記載のキッチン電気器具。
【請求項33】
前記第1ハウジング部(110)には、前記電池パック(100)の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の係止フック(111)が設けられ、前記第2ハウジング部(120)には、前記電池パック(100)の周方向に間隔をあけて配列された複数の係止ブロック(121)が設けられ、複数の前記係止ブロック(121)は、複数の前記係止フック(111)に一対一で対応的に係止され、
前記第1ハウジング部(110)には、前記電池パック(100)の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の接続柱(112)が設けられ、前記接続柱(112)は、前記第2ハウジング部(120)に入り、且つ前記第2ハウジング部(120)に前記ネジ締結部材によって接続されている、ことを特徴とする請求項32に記載のキッチン電気器具。
【請求項34】
前記第2ハウジング部(120)の前記取付方向に沿った先端には、メス端子が設けられ、前記本体には、オス端子が設けられ、前記メス端子に前記オス端子が挿着されて前記電池パック(100)と前記本体との電気的な接続を実現する、ことを特徴とする請求項31に記載のキッチン電気器具。
【請求項35】
前記キッチン電気器具は、充電台(500)を含み、前記電池パック(100)は、前記充電台(500)に取外し可能に接続され、前記本体から分離された前記電池パック(100)は、前記充電台(500)に接続されて充電されることが可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のキッチン電気器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、家電の技術分野に関し、特にキッチン電気器具に関する。
【0002】
本願は、2022年5月18日に出願された「キッチン電気器具」という名称の第202221198596.7号である中国特許出願を引用し、その全ての内容が引用により本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
科学技術の継続的な発展に伴って、ジューサー、肉挽き器、調理機などのキッチン電気器具は、徐々に我々のキッチンに入り、日常の調理をより便利にする。関連技術において、このような電気機器の携帯性をより良くするために、通常、電池パックによる給電式に設計され、電池パックを介してモータなどの部材に給電してキッチン電気器具の正常な動作を保証する。しかしながら、関連技術において、いくつかのキッチン電気器具の駆動能力は弱く、いくつかのキッチン電気器具は、電池パックを交換することにより、駆動時間を向上させることができるが、電池を交換する時に手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づいて、本願は、電池パックを交換することで、駆動能力を向上させ、交換時により便利になり、電池パックを交換することで駆動時間を向上させるという操作を円滑に行うことができるキッチン電気器具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
キッチン電気器具は、本体と、電池パックとを含み、前記本体の内部には、取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは、前記本体の表面に位置する取付口を有し、電池パックは、前記本体に取外し可能に接続されており、前記電池パックは、取り付け状態及び取り外し状態を有し、前記取り外し状態において、前記電池パックは、前記取付口を介して前記取付キャビティに出入りすることができ、且つ前記電池パックが前記本体から分離された後、前記取付キャビティが前記本体の表面に露出する一方、前記取り付け状態において、前記電池パックは、前記取付キャビティ内に取り付けられ、且つ前記電池パックの一端が前記取付口を介して露出する。
【0006】
一実施例では、前記本体は、第1係着部を含み、前記電池パックは、第2係着部を含み、前記取り付け状態において、前記第1係着部は、前記第2係着部に係着する。
【0007】
一実施例では、前記電池パックは、複数の前記第2係着部を含み、複数の前記第2係着部は、それぞれ異なるタイプの前記本体における前記第1係着部に適合するために用いられる。
【0008】
一実施例では、前記電池パックが前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、複数の前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パックの側壁に設けられている。
【0009】
一実施例では、前記本体は、包丁切り機、ジューサー又は肉挽き器であり、前記本体は、ベースと第1胴体とを含み、前記第1胴体は、前記ベースに取外し可能に接続され、前記ベース内には、モータが取り付けられ、前記第1胴体は、作動キャビティを含み、前記作動キャビティ内には、切断部材が取り付けられ、前記切断部材は、前記モータによる駆動よって回転して切断を行うために用いられ、前記取付キャビティは、前記ベース内に位置し、前記取付口は、前記ベースの底面に位置する。
【0010】
一実施例では、2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パックの側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において後端に位置する一方は、前記包丁切り機、前記ジューサー又は前記肉挽き器における前記第1係着部に適合するために用いられる。
【0011】
一実施例では、前記包丁切り機は、第1ロック部材、ボタン及び第1弾性部材を含み、前記ボタンは、前記ベースの底面を介して露出し、前記ボタンは、第1斜面を含み、前記第1ロック部材は、第2斜面を含み、前記第1弾性部材は、前記第2斜面が前記第1斜面に密着するように、前記第1ロック部材に当接し、前記第1弾性部材は、自体の弾性力によって前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に接近するように駆動するように配置され、前記ボタンは、前記第1斜面が前記第2斜面に当接して前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間して駆動するように、前記第1ロック部材に向かって移動することができ、前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間する方向は、前記ボタンの移動方向に垂直である。
【0012】
一実施例では、前記包丁切り機は、取付フレームを含み、前記取付フレームは、前記ベースに固定して取り付けられ、前記ボタンと前記第1ロック部材は、いずれも前記取付フレームにスライド可能に接続され、前記第1弾性部材は、前記第1ロック部材と前記取付フレームとの間に設けられている。
【0013】
一実施例では、前記電池パックは、前記取付口を介して前記取付キャビティに入る第1深さ及び第2深さを有し、前記第2深さは、第1深さよりも大きく、前記電池パックは、前記取付口を介して前記第1深さまで入ると、前記電池パックは、前記取り付け状態にあり、前記電池パックは、前記第1深さから前記第2深さまで移動すると、前記電池パックは、前記取り外し状態に切り替えられる。
【0014】
一実施例では、前記包丁切り機は、第2ロック部材と位置制限部材とを含み、前記取り外し状態において、前記電池パックは、前記電池パックが前記第2ロック部材に係着固定され、且つ前記第2ロック部材が前記位置制限部材に位置制限されて前記取り付け状態を維持するまで、前記取付キャビティ内に向かって移動して前記第2ロック部材が同期して移動及び駆動するように配置され、前記取り付け状態において、前記電池パックは、前記第2ロック部材が前記位置制限部材による位置制限から離脱して、前記電池パックが前記第2ロック部材から分離するように、前記取付キャビティ内に向かって移動し続けて前記第2ロック部材が同期して移動及び駆動するように配置される。
【0015】
一実施例では、前記包丁切り機は、取付カバーを含み、前記位置制限部材は、前記取付カバーに接続され、前記取付カバーの内部には、第3スライド溝が設けられ、前記第2ロック部材は、前記第3スライド溝中に入り、且つ前記第2ロック部材と前記取付カバーとの間には、第2弾性部材が設けられ、前記第2ロック部材には、位置制限部が設けられ、前記電池パックは、ロックブロックを含み、前記取り外し状態において、前記電池パックが押圧されると、前記第2ロック部材は、前記ロックブロックによる当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝に滑り込み、且つ前記第3スライド溝による位置制限で徐々に収縮し、前記電池パックへの押圧が停止すると、前記第2ロック部材は、前記第2弾性部材による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝から滑り出て、前記位置制限部材が前記位置制限部をロックするまでになると、前記第2ロック部材は、前記ロックブロックを抱き締め、前記取り付け状態において、前記電池パックが押圧されると、前記第2ロック部材は、前記ロックブロックによる当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝に滑り込んで、前記位置制限部材を前記位置制限部から分離させ、前記電池パックへの押圧が停止すると、前記第2ロック部材は、前記第2ロック部材が前記ロックブロックから分離するまで、前記第2弾性部材による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝から滑り出て徐々に開く。
【0016】
一実施例では、前記第2ロック部材には、互いに連通する第1位置制限溝と第2位置制限溝が設けられ、前記第1位置制限溝と前記第2位置制限溝は、前記位置制限部を囲むように設けられ、前記電池パックが取り付けられる際に、前記位置制限部材は、前記第1位置制限溝内に移動し、前記電池パックが取り外される際に、前記位置制限部材は、前記第2位置制限溝内に移動する。
【0017】
一実施例では、前記位置制限部は、V字形を呈してロック溝を形成し、前記位置制限部には、第1位置制限面が設けられ、前記第2位置制限溝は、第2位置制限面を含み、前記取り外し状態において、前記電池パックが押圧されると、前記位置制限部材は、前記第1位置制限面に密着して前記取付方向との逆方向に沿って相対的に移動し、前記電池パックへの押圧が停止すると、前記位置制限部材は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記ロック溝に係止され、前記取り付け状態において、前記電池パックが押圧されると、前記位置制限部材は、前記ロック溝から分離し、前記取付方向との逆方法に沿って前記第2位置制限面に密着して相対的に移動し、前記電池パックへの押圧が停止すると、前記位置制限部材は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記第2位置制限溝の出口に到達する。
【0018】
一実施例では、前記位置制限部材は、弾性ロッドであり、前記弾性ロッドは、前記取付カバーに固定接続され、前記弾性ロッドの自由端は、前記弾性ロッドの本体部に対して折り曲げられ、前記自由端は、前記ロック溝に係止可能である。
【0019】
一実施例では、前記ベース、前記モータ及び前記電池パックは、前記取付方向に沿った投影の外輪郭がいずれも円形又は略円形であり、前記モータは、前記作動キャビティ内の前記ベースの径方向に沿った中心位置に位置し、前記ベースの半径をRとし、前記電池パックの直径をdとし、前記モータの半径をrとすると、R=K(d+r)を満たし、ただし、1≦K≦1.2である。
【0020】
一実施例では、前記取り付け状態において、前記取付方向に垂直な平面内において、前記電池パックの中心の投影を第1位置とし、前記モータの中心の投影を第2位置とし、前記キッチン電気器具の重心の投影を第3位置とすると、前記第3位置は、前記第1位置と前記第2位置との接続線を通る。
【0021】
一実施例では、前記第2位置と前記第3位置との間隔をsとし、前記電池パックの重量をmとすると、0.024≦s/m≦0.032を満たす。
【0022】
一実施例では、前記本体は、撹拌機であり、前記撹拌機は、第2胴体と、ハンドルと、モータによる駆動によって撹拌可能な撹拌ヘッドとを含み、前記第2胴体は、一方側が前記ハンドルに接続され、他方側が前記撹拌ヘッドに接続され、且つ前記ハンドルの延在方向は、前記第2胴体の延在方向にほぼ平行であり、前記撹拌ヘッドの延在方向は、前記第2胴体の延在方向にほぼ垂直であり、前記取付口は、前記ハンドルにおける前記撹拌ヘッドから離反する側壁に位置し、前記取付キャビティは、前記ハンドルの内部から前記第2胴体の内部まで延在する。
【0023】
一実施例では、2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パックの側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記撹拌機における前記第1係着部に適合するために用いられる。
【0024】
一実施例では、前記ハンドルと前記第2胴体との間は、接続部を介して接続され、前記接続部の延在方向は、前記第2胴体の延在方向にほぼ垂直であり、前記取付キャビティは、少なくとも前記ハンドルと前記接続部に分布し、前記電池パックの径方向の寸法と、前記接続部の前記電池パックの径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.63~0.96であり、前記電池パックの軸方向の寸法と、前記ハンドル、前記接続部及び前記第2胴体の三者の前記電池パックの軸方向に沿った寸法の和との比の範囲は、0.5~0.7である。
【0025】
一実施例では、前記本体は、手持ち調理機であり、前記手持ち調理機は、第3胴体と、モータによる駆動によって研磨して破砕することができる研磨ヘッドとを含み、前記取付キャビティは、前記第3胴体の内部に位置し、前記第3胴体は、自体の延在方向における一端が、前記研磨ヘッドに接続され、他端には、前記取付口が設けられている。
【0026】
一実施例では、2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パックの側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記手持ち調理機における前記第1係着部に適合するために用いられる。
【0027】
一実施例では、前記電池パックの径方向の寸法と、前記第3胴体の前記電池パックの径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.62~0.95であり、前記電池パックの軸方向の寸法と、前記第3胴体の前記電池パックの軸方向に沿った寸法との比の範囲は、0.1~0.3である。
【0028】
一実施例では、前記キッチン電気器具は、前記電池パックの残量を表示するための表示画面を含み、前記表示画面は、前記本体に設けられている。
【0029】
一実施例では、前記電池パックは、残量を表示するための表示画面を含み、前記電池パックが前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記表示画面は、前記電池パックにおける前記取付方向に沿った後端に位置する。
【0030】
一実施例では、前記電池パックが前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記電池パックにおける前記取付方向に沿った後端は、前記本体の表面から突出するか、又は前記本体の表面と面一である。
【0031】
一実施例では、前記電池パックが前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記取付キャビティの前記取付方向に沿った投影の輪郭は、前記電池パックの前記取付方向に沿った投影の外輪郭と重なる。
【0032】
一実施例では、前記電池パックは、密着部を含み、前記密着部は、前記電池パックの側壁における前記取付方向に沿った少なくとも一部の領域に位置し、前記取り付け状態において、前記密着部は、前記取付キャビティのキャビティ壁に密着する。
【0033】
一実施例では、前記電池パックは、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられた3つの電池セルとを含み、前記電池パックが前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、3つの前記電池セルの前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、三角形を形成する。
【0034】
一実施例では、3つの前記電池セルの前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、正三角形を形成する。
【0035】
一実施例では、前記ハウジングは、前記取付方向に沿って順に配列された第1ハウジング部及び第2ハウジング部を含み、前記第1ハウジング部内には、回路板が取り付けられ、前記第2ハウジング部内には、前記電池セルが取り付けられ、前記第1ハウジング部の前記取付方向に沿った寸法をL1とし、前記第2ハウジング部の前記取付方向に沿った寸法をL2とすると、0.2≦L1/L2≦0.4を満たす。
【0036】
一実施例では、前記第1ハウジング部と前記第2ハウジング部は、ネジ締結部材によって接続され、及び/又は、前記第1ハウジング部と前記第2ハウジング部は、係着されている。
【0037】
一実施例では、前記第1ハウジング部には、前記電池パックの周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の係止フックが設けられ、前記第2ハウジング部には、前記電池パックの周方向に間隔をあけて配列された複数の係止ブロックが設けられ、複数の前記係止ブロックは、複数の前記係止フックに一対一で対応的に係止され、前記第1ハウジング部には、前記電池パックの周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の接続柱が設けられ、前記接続柱は、前記第2ハウジング部に入り、且つ前記第2ハウジング部に前記ネジ締結部材によって接続されている。
【0038】
一実施例では、前記第2ハウジング部の前記取付方向に沿った先端には、メス端子が設けられ、前記本体には、オス端子が設けられ、前記メス端子に前記オス端子が挿着されて前記電池パックと前記本体との電気的な接続を実現する。
【0039】
一実施例では、前記キッチン電気器具は、充電台を含み、前記電池パックは、前記充電台に取外し可能に接続され、前記本体から分離された前記電池パックは、前記充電台に接続されて充電されることが可能である。
【0040】
上記キッチン電気器具によれば、電池パックは本体に取外し可能に接続されているため、電池パックの電量が不足すると、ユーザは、電池パックを取外して満充電の電池パックに交換することができ、それにより、キッチン電気器具の駆動能力を向上させ、且つ、電池パックが取外し可能であるため、電池パックは異なる本体に適用することが可能であり、汎用性が高い。取り外し状態において、電池パックが本体から分離された後、取付キャビティが本体の表面に露出する一方、取り付け状態において、電池パックの一端は、取付口を介して露出し、それにより、電池パックが本体に取り付けられた後、その取付口に近い一端に遮蔽するための別途の蓋体などの部材が取り付けられていないため、キッチン電気器具全体の構造をより簡単になり、電池パックを着脱する際に蓋体を取り外すステップも省略され、電池パックを交換する必要があるときに操作がより便利になり、さらに電池パックを交換することにより駆動能力を向上させるという操作を円滑に行えることも保証される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本願の一実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は包丁切り機)である。
【
図2】本願の別の実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は撹拌機)である。
【
図3】本願のさらに別の実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は手持ち調理機)である。
【
図4】本願の一実施例における電池パックの構造模式図である。
【
図5】
図4における電池パックの別の角度の構造模式図である。
【
図6】
図4における本願の一実施例における電池パックの正面図である。
【
図7】
図4における本願の一実施例における電池パックの平面図である。
【
図8】
図1におけるキッチン電気器具内のモータと電池パックの位置分布図(上面視)である。
【
図9】
図1におけるキッチン電気器具内のモータと電池パックの位置分布図(上面視)である。
【
図11】
図4における電池パックの第2ハウジング部の構造模式図である。
【
図12】本願の一実施例における充電台の構造模式図である。
【
図13】本願の一実施例における電池パックと包丁切り機におけるロック構造の模式図である。
【
図14】
図13における電池パックと包丁切り機におけるロック構造の別の画角の模式図である。
【
図15】
図13における包丁切り機におけるロック構造の断面図である。
【
図16】本願の別の実施例における電池パックと包丁切り機におけるロック構造の模式図である。
【
図17】
図16における電池パックと第2ロック部材の構造模式図である。
【
図18】
図16における取付カバーの内部構造の模式図である。
【
図19】
図16における位置制限部材と第2ロック部材の構造模式図である。
【
図20】
図16における電池パックが取り付けられていない場合の位置制限部材と第2ロック部材の位置模式図である。
【
図21】
図16における電池パックが所定位置に取り付けられた場合の位置制限部材と第2ロック部材の位置模式図である。
【
図22】
図16における電池パックが取り外されていない場合の位置制限部材と第2ロック部材の位置模式図である。
【
図23】
図16における電池パックが取り外された場合の位置制限部材と第2ロック部材の位置模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解しやすくするために、以下、図面を参照しながら本願の具体的な実施形態を詳細に説明する。本願を十分に理解するために、多くの特定の詳細が以下の説明において説明される。しかしながら、本願は、本明細書に記載されたものとは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者は、本願の趣旨を逸脱することなく同様の改良を行うことができるため、本願は、以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0043】
本願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語で示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本願の説明の便宜及び説明の簡略化のためだけであり、指定された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本願に対する制限として理解されるべきではない。
【0044】
また、用語「第1」、「第2」は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」に限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、「複数」は、特に限定されない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0045】
本願において、特に明記しない限り、用語「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能に接続されてもよいし、一体化されてもよいし、機械的に接続されてもよいし、電気的に接続されてもよいし、直接接続されてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されてもよいし、2つの素子の内部における連通または2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0046】
本願では、明確な規定や、限定がない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」または「下」にあることは、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触すること、または第1の特徴と第2の特徴とが中間媒体を介して間接的に接触することであり得る。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上方にあること、又は第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことのみを示すことができる。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下方」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下方にあること、又は第1の特徴の水平高さが第2の特徴より小さいことのみを表すことであってもよい。
【0047】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」又は「設けられる」と呼ばれる場合、他の素子に直接に位置してもよいし、介在の素子が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続」されていると見なされる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在素子が同時に存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は、説明のためのものに過ぎず、唯一の実施形態を示すものではない。
【0048】
図1は、本願の一実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は包丁切り機)であり、
図2は、本願の別の実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は撹拌機)であり、
図3は、本願のさらに別の実施例におけるキッチン電気器具の構造模式図(本体は手持ち調理機)であり、
図4は、本願の一実施例における電池パックの構造模式図である。
【0049】
図1乃至
図4を参照すると、本願の一実施例の提供するキッチン電気器具は、本体及び電池パック100を含み、本体の内部には、取付キャビティが設けられ、取付キャビティは、本体の表面に位置する取付口を有する。電池パック100は、本体に取外し可能に接続されている。電池パック100は、取り付け状態及び取り外し状態を有し、取り外し状態において、電池パック100は、取付口を介して取付キャビティに出入りすることができ、且つ電池パック100が本体から分離された後、取付キャビティが本体の表面に露出する一方、取り付け状態において、電池パック100は、取付キャビティ内に取り付けられ、且つ電池パック100の一端が取付口を介して露出する。
図1において、本体は、包丁切り機200であり、取付キャビティは、第1取付キャビティ211であり、取付口は、第1取付口である。
図2において、本体は、撹拌機300であり、取付キャビティは、第2取付キャビティ340であり、取付口は、第2取付口である。
図3において、本体は、手持ち調理機400であり、取付キャビティは、第3取付キャビティ411であり、取付口は、第3取付口である。
【0050】
本願では、電池パック100は、本体に取外し可能に接続されているため、電池パック100の電量が不足すると、ユーザは、電池パック100を取外して満充電の電池パック100に交換することができ、それにより、キッチン電気器具の駆動能力を向上させ、且つ、電池パック100は取外し可能であるため、電池パック100は異なるタイプの本体に適合する可能性があり、汎用性が高い。例えば、電池パック100は、
図1に示す包丁切り機200、又は
図2に示す撹拌機300、又は
図3に示す手持ち調理機400に取り付けることができる。取り外し状態において、電池パック100が本体から分離された後、取付キャビティは、本体の表面に露出する一方、取り付け状態において、電池パック100の一端は、取付口を介して露出する。それにより、電池パック100が本体に取り付けられた後、その取付口に近い一端に遮蔽するための別途の蓋体などの部材が取り付けられていないため、キッチン電気器具全体の構造がより簡単になり、電池パック100を着脱する際に蓋体を着脱するステップも省略され、電池パック100を交換する必要があるときに操作がより便利になり、さらに電池パック100を交換することにより駆動能力を向上させるという操作を円滑に行えることが保証される。
【0051】
具体的には、本体は、上述した包丁切り機200、撹拌機300又は手持ち調理機400であってもよく、ジューサー又は肉挽き器などであってもよい。電池パック100は、上記のいずれかの本体内に取り付けられてもよく、即ち、複数種の本体は、1つの電池パック100を共用することができ、汎用性が高い。電池パック100が上記各種類の本体上に取り付けられる位置は異なり、具体的な位置は後述の実施例で詳細に説明する。
【0052】
いくつかの実施例において、本体は、第1係着部を含み、電池パック100は、第2係着部を含む。取り付け状態において、第1係着部は、第2係着部に係着する。具体的には、第1係着部と第2係着部のうち、一方が突起ブロックであり、他方が凹溝又は係止フックであり、突起ブロックが凹溝又は係止フックに係止することにより、電池パック100と本体との間の位置ロックを実現し、或いは、第1係着部と第2係着部のうち、両者が突起ブロックであり、2つの突起ブロックが互いに係合することにより、電池パック100と本体との間の位置ロックを実現する。第1係着部と第2係着部の具体的な構造は、限定されず、一般的な係着構造は、いずれも本願に適用することができる。
【0053】
図4を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、電池パック100は、複数の第2係着部を含み、複数の第2係着部は、それぞれ異なるタイプの本体における第1係着部に適合するために用いられる。各タイプの本体の形状や寸法が異なり、電池パック100が各タイプの本体に取り付けられる位置もそれに応じて異なり、各タイプの本体に設けられる第1係着部の位置も異なる。そのため、電池パック100に複数の第2係着部を設けることで、異なる本体における第1係着部に適合させることにより、複数種の本体は、1つの電池パック100を共用することができる。
【0054】
引き続き
図4を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、電池パック100が取付口を介して取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、複数の第2係着部は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられている。具体的には、電池パック100は、図面に示すように後ろから前に向かう方向で本体における取付キャビティ内に入って取り付けられ、即ち、取付方向は、後ろから前に向かう方向であり、電池パック100は、前から後ろに向かう方向で本体における取付キャビティを出て取り外される。図面に示す実施例では、第2係着部は、突起ブロックの形態に設けられ、電池パック100は、取付方向に沿って間隔をあけて設けられた第1突起ブロック125及び第2突起ブロック126を含む。第1突起ブロック125と第2突起ブロック126は、いずれも電池パック100の外側壁に位置する。当然ながら、他の実施例では、第1突起ブロック125と第2突起ブロック126は、電池パック100における他の位置に設けられてもよく、例えば先端壁に設けられてもよい。他の実施例では、より多くの突起ブロックが設けられてもよく、例えば、3つ又は4つが設けられ、それぞれの突起ブロックは、1種類又は複数種の本体における第1係着部に係着するために用いられる。
【0055】
他のいくつかの実施例では、電池パック100と本体は、磁気吸着による固定又はネジ締結部材による固定などの方式で取外し可能に接続されてもよい。当然ながら、他の一般的な取外し可能な接続構造であってもよい。
【0056】
図8は、
図1におけるキッチン電気器具内のモータと電池パックの位置分布図(上面視)である。
【0057】
図1、
図4及び
図8を参照すると、いくつかの実施例において、本体は、包丁切り機200、ジューサー又は肉挽き器であり、本体は、ベース210及び第1胴体220を含み、第1胴体220は、ベース210に取外し可能に接続され、ベース210内には、モータ230が取り付けられ、第1胴体220は、作動キャビティを含み、作動キャビティ内には、切断部材が取り付けられ、切断部材は、モータ230による駆動で回転して切断するために用いられる。第1取付キャビティ211は、ベース210内に位置し、第1取付口は、ベース210の底面に位置する。具体的には、電池パック100は、第1取付キャビティ211に取り付けられると、モータ230に給電することができ、それにより、モータ230が切断部材の回転を駆動することができる。
図1に示す実施例では、包丁切り機200は、使用状態において、第1胴体220がベース210の上方に位置する角度で配置され、取付方向(後ろから前に向かう方向)は、下から上への方向であり、電池パック100は、取付方向における寸法が最も大きい。第1取付キャビティ211は、ベース210の底面から上へ延在し、第1取付キャビティ211の底端には、第1取付口が形成される。電池パック100は、下から上へ第1取付キャビティ211に入って取り付けられ、且つ、上から下へ第1取付キャビティ211を出て取り外される。ジューサー又は肉挽き器の構造は、包丁切り機200に類似するため、ここで繰り返し述べない。
【0058】
本実施例では、電池パック100がベース210の底面の第1取付口を介して第1取付キャビティ211に入って取り付けられるため、キッチン電気器具の使用状態において、第1取付口はキッチン電気器具を載置するための載置面に向かう。電池パック100が所定の位置に取り付けられた後、キッチン電気器具の使用過程において、第1取付口及び第1取付口を介して装入された電池パック100は露出しないので安全性及び美観性がより高い。そのため、蓋体を別途設けて電池パック100を遮蔽する必要がなく、コストが低減されるとともに、構造の複雑性が低減され、電池パック100の交換時の操作もより簡単になる。また、電池パック100の取付方向における寸法が最も大きく、取付方向がベース210の軸方向に平行であるため、電池パック100が占めるベース210の径方向の寸法が小さく、電池パック100を収容するためにベース210の径方向の寸法を過度に大きくする必要がなく、当該キッチン電気器具の小型化設計に有利であり、当該キッチン電気器具の配置空間に対する要求が低くなる。
【0059】
図1及び
図4を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、上述した2つの第2係着部は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、2つの第2係着部のうち、取付方向において後端に位置する1つは、包丁切り機200、ジューサー又は肉挽き器における第1係着部に適合するために用いられる。具体的には、第1突起ブロック125及び第2突起ブロック126は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、第1突起ブロック125は、包丁切り機200、ジューサー又は肉挽き器における第1係着部に適合するために用いられる。
【0060】
図13は、本願の一実施例における電池パックと包丁切り機におけるロック構造の模式図であり、
図14は、
図13における電池パックと包丁切り機におけるロック構造の別の画角の模式図であり、
図15は、
図13における包丁切り機におけるロック構造の断面図である。
【0061】
図13乃至
図15を参照すると、いくつかの実施例において、本体が包丁切り機200である場合、第1係着部は、係着ブロック241であり、係着ブロック241と第1突起ブロック125との係着により、電池パック100と包丁切り機200との着脱を実現する。
【0062】
図1、
図13乃至
図15を参照すると、いくつかの実施例において、包丁切り機200は、第1ロック部材240、ボタン250及び第1弾性部材を含み、ボタン250は、ベース210の底面を介して露出し、ボタン250は、第1斜面251を含み、第1ロック部材240は、第2斜面242を含む。第1弾性部材は、第2斜面242が第1斜面251に密着するように、第1ロック部材240に当接し、第1弾性部材は、自体の弾性力によって2つの第2係着部のうち取付方向において後端に位置する1つが第1係着部に相対的に近接するように駆動するように配置され、具体的には、係着ブロック241と第1突起ブロック125が相対的に近接するように駆動する。ボタン250は、第1ロック部材240に向かって移動することができ、それにより、第1斜面251が第2斜面242に当接して2つの第2係着部のうち取付方向において後端に位置する1つが第1係着部から相対的に離間するように駆動し、具体的には、係着ブロック241が第1突起ブロック125から相対的に離間するように駆動する。また、係着ブロック241が第1突起ブロック125から相対的に離間する方向は、ボタン250の移動方向に垂直である。
【0063】
具体的には、
図13及び
図15の画角では、係着ブロック241は、第1ロック部材240の左端に位置し、第1突起ブロック125は、電池パック100における右側の外側壁に位置する。ボタン250は、ベース210の底面を介して露出し、第2斜面242は、第1斜面251の形状や寸法に合わせて、両者が密着できるようにする。第1弾性部材は、一端が第1ロック部材240に接続され、他端がベース210に直接又は間接に接続されている。第1弾性部材は、位置が限定されず、自体の弾性力によって第1ロック部材240に当接して電池パック100に近づく移動する傾向になるとともに、第1弾性部材が自体の弾性力によって第1ロック部材240に当接してそれに設けられた第2斜面242が第1斜面251に向かって移動して密着する傾向になることを満たせばよい。ボタン250が上向きに押されると、第1斜面251は、第2斜面242に当接して、第1ロック部材240が第1突起ブロック125から離れる方向(即ち、右向き)に移動するように駆動し、それにより、係着ブロック241は、第1突起ブロック125から分離してアンロックを実現する。ボタン250が離されると、第1弾性部材の反発力による駆動で、第1ロック部材240は、第1突起ブロック125に近づく方向(即ち、左向き)に移動して、係着ブロック241と第1突起ブロック125が係着してロックを実現する。なお、第1ロック部材240が左向きに移動すると、第2斜面242は、第1斜面251に当接してボタン250が下向きに移動して復帰するように駆動する。本実施例では、斜面の協働により、ボタン250の垂直方向に沿った移動を係着ブロック241の水平移動に変換して、アンロック又はロックを実現する。この構造により、ボタン250をベース210に設置することができ、使用過程において、ボタン250が露出することなく、作動状態でボタン250を誤って接触して電池パック100が離脱して電気を切断することを回避することができる。
【0064】
いくつかの実施例において、ボタン250が上下に移動するストロークは2.5mmであり、第1ロック部材240が左右に移動するストロークは3mmであり、第1ロック部材240の移動方向における係着ブロック241と第1突起ブロック125との干渉量は2mmである。
【0065】
引き続き
図13乃至
図15を参照すると、いくつかの実施例において、包丁切り機200は、取付フレーム260を含み、取付フレーム260は、ベース210に固定して取り付けられ、ボタン250と第1ロック部材240は、いずれも取付フレーム260にスライド可能に接続され、第1弾性部材は、第1ロック部材240と取付フレーム260との間に取り付けられている。具体的には、取付フレーム260には、水平に延在する第1スライド溝261が設けられ、第1ロック部材240は、第1スライド溝261内に取り付けられている。ボタン250が上向きに押されると、第1ロック部材240は、第1スライド溝261内において右向きにスライドし、ボタン250が離されると、第1弾性部材の反発力による駆動で、第1ロック部材240は、第1スライド溝261内において左向きにスライドする。第1スライド溝261により、第1ロック部材240のスライドをガイドすることができ、その移動をより安定的にするとともに、適切なスライドストロークを持つように第1ロック部材240のスライドに対して位置制限を行うことができる。取付フレーム260には、鉛直に延在する第2スライド溝262がさらに設けられ、ボタン250上の押圧される主体部分は、取付フレーム260のキャビティ中に取り付けられ、ボタン250における主体部分の側壁に接続された延在アーム252は、第2スライド溝262に入る。押圧ボタン250が上向きに押されると、延在アーム252は、第2スライド溝262内において上向きにスライドする。ボタン250が離されると、第1弾性部材の反発力による駆動で、ボタン250は、下向きに移動して復帰し、延在アーム252は、第2スライド溝262内において下向きにスライドする。第2スライド溝262により、ボタン250のスライドをガイドすることができ、その移動をより安定的にすることができる。さらに、ボタン250のスライドに対して位置制限することができ、それにより、それが第2スライド溝262の頂壁に阻止されて上限位置に到達するまで上向きにスライドすることができる。
【0066】
図16を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100は、第1取付口を介して第1取付キャビティ211に入る第1深さ及び第2深さを有し、第2深さは、第1深さよりも大きい。電池パック100が第1取付口を介して第1深さまで入ると、電池パック100は、取り付け状態にあり、電池パック100が第1深さから第2深さまで移動すると、電池パック100は、取り外し状態に切り替えられる。具体的には、電池パック100が取り付けられていない場合、電池パック100を上向きに第1取付キャビティ211内に押し込んで、第1深さまで押し込むと、電池パック100は自動的にロックされ、取り付け状態に切り替えられる。取り付け状態において、電池パック100を引き続き上向きに押し、第2深さまで押すと、電池パック100は、取り外し状態に切り替えられ、第1取付キャビティ211から下向きに退出することができる。
【0067】
図17及び
図18を参照すると、いくつかの実施例において、包丁切り機200は、第2ロック部材270及び位置制限部材290を含む。取り外し状態において、電池パック100は、電池パック100が第2ロック部材270に係着固定され、且つ第2ロック部材270が位置制限部材290に位置制限されて取り付け状態を維持するまで、第1取付キャビティ211内に向かって移動して第2ロック部材270が同期して移動及び駆動するように配置される。取り付け状態において、電池パック100は、第2ロック部材270が位置制限部材290による位置制限から離脱して、電池パック100が第2ロック部材270から分離するように、第1取付キャビティ211内に向かって移動し続けて第2ロック部材270が同期して移動及び駆動するように配置される。具体的には、電池パック100が取り付けられていない場合、電池パック100を上向きに第1取付キャビティ211内に押し込むと、第2ロック部材270は、それに伴って同期して移動し、電池パック100が一定の位置まで押されると、第2ロック部材270は、電池パック100の位置をロックするとともに、第2ロック部材270は、位置制限部材290によって現在の位置に制限されて、電池パック100に対するロックを維持する。取り付け状態において、電池パック100を上向きに押し続けると、第2ロック部材270は、それに伴って同期して移動し、一定の位置まで押されると、第2ロック部材270は、位置制限部材290から分離し、電池パック100と第2ロック部材270は、逆方向に移動することができ、一定の位置まで移動すると、電池パック100は、第2ロック部材270から分離して、アンロックを実現する。
【0068】
図16乃至
図19を参照すると、具体的には、いくつかの実施例において、包丁切り機200は、取付カバー280を含み、位置制限部材290は、取付カバー280に接続され、取付カバー280の内部には、第3スライド溝281が設けられ、第2ロック部材270は、第3スライド溝281中に入り、且つ第2ロック部材270と取付カバー280との間に、第2弾性部材2100が設けられ、第2ロック部材270には、位置制限部276が設けられ、電池パック100は、ロックブロック140を含む。取り外し状態において、電池パック100が押圧されると、第2ロック部材270は、ロックブロック140による当接で取付方向に沿って第3スライド溝281に滑り込み、且つ第3スライド溝281による位置制限で徐々に収縮する。電池パック100への押圧が停止すると、第2ロック部材270は、第2弾性部材2100による駆動で取付方向との逆方向に沿って第3スライド溝281から滑り出て、位置制限部材290が位置制限部276をロックするまでになると、第2ロック部材270は、ロックブロック140を抱き締めて、電池パック100の取り付けが完了する。取り付け状態において、電池パック100が押圧されると、第2ロック部材270は、ロックブロック140による当接で取付方向に沿って第3スライド溝281に滑り込んで、位置制限部材290を位置制限部276から分離させる。電池パック100への押圧が停止すると、第2ロック部材270は、第2弾性部材2100による駆動で取付方向との逆方向に沿って第3スライド溝281から滑り出て徐々に開き、ロックブロック140を抱き締めなくなり、第2ロック部材270がロックブロック140から分離するまでになると、電池パック100の取外しが完了する。
【0069】
図17乃至
図23を参照すると、具体的には、取付カバー280は、ベース210に固定して取り付けられ、且つ第1取付キャビティ211内に入る。第2ロック部材270は、第3係着部271及び第4係着部272を含み、第3係着部271と第4係着部272との間に係合溝273が画定される。ロックブロック140は、電池パック100の頂端に接続されている。第3係着部271と第4係着部272は、一定の弾性を有する材質で製造され、第3係着部271と第4係着部272が取付カバー280の第3スライド溝281の外に位置する場合、開いた状態にあり、形成された係合溝273の寸法は、ロックブロック140よりも遥かに大きく、ロックブロック140を係止することができない。電池パック100が上向きに押圧されると、ロックブロック140は、係合溝273の溝壁に当接して、第2ロック部材270を上向きに第3スライド溝281に滑り込ませて、第3係着部271と第4係着部272は、第3スライド溝281による位置制限の作用で徐々に収縮して、係合溝273は、徐々にロックブロック140を抱き締め、それにより、電池パック100を第2ロック部材270に固定接続する。第2ロック部材270が下向きにスライドし、第3係着部271と第4係着部272が第3スライド溝281から離脱するまでスライドすると、第3係着部271と第4係着部272が、第3スライド溝281によって位置制限されなくなり、自身の反発力の作用で開いて復帰し、それにより、電池パック100に対するロックを解除する。好ましくは、取付方向に沿って、第3係着部271と第4係着部272の幅が徐々に減少し、第3係着部271と第4係着部272の両者と第2ロック部材270の主体部分との接続箇所の幅を小さくすることができ、第3係着部271と第4係着部272の開放及び収縮に有利である。
【0070】
上述したように、第3係着部271と第4係着部272は、第3スライド溝281による位置制限の作用で徐々に収縮して、係合溝273が徐々にロックブロック140を抱き締め、それにより、電池パック100が第2ロック部材270に固定接続される。この過程において、係合溝273がロックブロック140を抱き締めることに加え、第2ロック部材270を位置制限して、現在の位置に保持させ、第3スライド溝281から退出しないようにする必要がある。上述したように、位置制限部材290により、第2ロック部材270の位置制限部276が位置制限される。具体的には、いくつかの実施例において、第2ロック部材270には、互いに連通する第1位置制限溝274と第2位置制限溝275が設けられ、第1位置制限溝274と第2位置制限溝275は、位置制限部276を囲むように設けられ、電池パック100が取り付けられる際に、位置制限部材290は、第1位置制限溝274内に移動し、電池パック100が取り外される際に、位置制限部材290は、第2位置制限溝275内に移動する。具体的には、第1位置制限溝274の入口は、第2位置制限溝275の出口に連通し、第1位置制限溝274の出口は、第2位置制限溝275の入口に連通する。電池パック100が取り付けられる際に、位置制限部材290は、位置制限部276が位置制限部材290にロックされ、第2ロック部材270が現在の位置に固定されるまで、第1位置制限溝274内に移動する。電池パック100が取り外される際に、位置制限部材290は、位置制限部276と位置制限部材290との間のロックが解除され、第2ロック部材270が第2弾性部材2100の駆動で第3スライド溝281から退出するように、第2位置制限溝275内に移動する。このように、位置制限部材290の取り付け時と取外し時の移動経路が異なり、取り付けと取外しを互いに独立させることができ、より安定的に行うことができる。
【0071】
さらに、いくつかの実施例において、上記の位置制限部276は、「V」字形を呈して、ロック溝2762を形成し、位置制限部276には、第1位置制限面2761が設けられ、電池パック100が取り付けられてない状態(
図20に示す状態)にある場合、電池パック100が押圧されると、位置制限部材290は、第1位置制限面2761の端部を超えるまで、第1位置制限面2761に密着して取付方向との逆方向に沿って相対的に移動する。電池パック100への押圧が停止すると、第2弾性部材2100による駆動で、位置制限部材290は、取付方向に沿って相対的に移動してロック溝2762内に係止して(
図21に示す状態)、第2ロック部材270に対する位置制限が完了する。当然ながら、位置制限部276は、「U」字状、又は他の類似する形状を呈してもよい。このような形状にすることにより、位置制限部材290がロック溝2762に係止したらロック溝2762から分離しにくくなり、安定性がよりよい。第2位置制限溝275は、第2位置制限面2751をさらに含み、電池パック100が取り付け状態(
図22に示す状態)にある場合、電池パック100が押圧されると、位置制限部材290は、取付方向との逆方向に沿って相対的に移動し、ロック溝2762から分離し、第2ロック部材270に対する位置制限を解除する。次に、位置制限部材290は、第2位置制限面2751に当接し、取付方向との逆方向に沿って第2位置制限面2751に密着して相対的に移動する。電池パック100への押圧が停止すると、第2弾性部材2100による駆動で、位置制限部材290は、取付方向に沿って相対的に移動して第2位置制限溝275の出口まで到達する(
図23に示す状態)。
【0072】
なお、上述した過程では、位置制限部材290が第2ロック部材270に対して移動するという説明を採用した。実際には、絶対的に移動する部材は、第2ロック部材270である。しかし、位置制限部材290は、第1位置制限溝274と第2位置制限溝275の幅方向(
図19の画角での水平方向)における経路の変化に適応するように、揺動可能な必要である。
【0073】
図17乃至
図18を参照すると、具体的には、いくつかの実施例において、位置制限部材290は、弾性ロッドであり、本体部291及び自由端292を含み、この両者は、一体接続されている。本体部291は、取付カバー280の溝壁に固定接続されている。自由端292は、本体部291に対して折り曲げられ、自由端292がロック溝2762に係止することにより、第2ロック部材270に対する位置制限を実現する。弾性ロッド自体は、一定の弾性を有し、
図20乃至
図21に示す移動過程では、自由端292は、第1位置制限面2761の端部を超えるまで、第1位置制限面2761に沿って取付方向との逆方向に相対的に移動すると、電池パック100への押圧が停止し、第2弾性部材2100による駆動で、自由端292は、取付方向に沿って相対的に移動し、弾性ロッドの弾性力の作用で、自由端292は、右向きに揺動して、ロック溝2762内に係止する。
図22乃至
図23の移動過程では、自由端292は、第2位置制限面2751に当接して相対的に移動すると、電池パック100への押圧が停止し、第2弾性部材2100による駆動で、自由端292は、取付方向に沿って相対的に移動し、弾性ロッドの弾性力の作用で、自由端292は、左向きに揺動して、第2位置制限溝275に沿ってスライドして第2位置制限溝275の出口まで到達する。当然ながら、弾性ロッドを位置制限部材290として使用する以外、他の類似の揺動可能な材質であってもよく、例えば、ワイヤロープを位置制限部材290として選択してもよい。
【0074】
上記過程において、電池パック100を押圧する際の触覚によって自由端292の現在の位置状態を判断することができる。例えば、
図20乃至
図21の移動過程では、自由端292が第1位置制限面2761に沿って取付方向との逆方向に相対的に移動する場合、第1位置制限面2761との摩擦が生じ、押圧時に一定の抵抗力を感じることができる。自由端292が第1位置制限面2761の端部を超えると、第1位置制限面2761との摩擦がなくなり、抵抗感が減少し、ひいてはなくなり、このとき、電池パック100を離すことができる。
図22乃至
図23の移動過程では、自由端292は、ロック溝2762から分離し、自由端292が第2位置制限面2751に当接して相対的に移動する場合、第2位置制限面2751との摩擦が生じ、押圧時に一定の抵抗力を感じることができ、このとき、電池パック100を離すことができる。
【0075】
図22を参照すると、いくつかの実施例において、弾性ロッドの自由端292がロック溝2762に係止する場合、第2位置制限面2751の始端は、位置制限部材290の第1位置制限溝274に近い一方側に位置する。即ち、
図22の画角で、第2位置制限面2751の始端は、自由端292の左側に位置し、両者間の間隔は、aである。このように、電池パック100が取り付け状態(
図22に示す状態)にある場合、電池パック100が押圧されると、自由端292が取付方向との逆方向に相対的に移動するときに、第2位置制限面2751にスムーズに当接し、第2位置制限溝275内に相対的に移動し、さらに電池パック100の取外しがスムーズに完了することを保証することができる。自由端292が円柱状である場合、その半径をbとすると、好ましくは、a>1.5bを満たし、それにより、自由端292が再び第1位置制限溝274に戻って、再びロック溝2762に係止することを回避する。
【0076】
図18を参照すると、いくつかの実施例において、弾性ロッドは、2つの自由端292を有し、第2ロック部材270の正面と裏面には、いずれも1組の上記位置制限部276、第1位置制限溝274及び第2位置制限溝275が設けられ、各組は、1つの自由端292と協働して位置制限を行う。このように、第2ロック部材270をより安定的に位置制限することができる。
【0077】
図17を参照すると、いくつかの実施例において、第2ロック部材270には、収容溝277が設けられ、第2弾性部材2100は、収容溝277内に設けられ、第2弾性部材2100は、一端が収容溝277の溝壁に固定接続され、他端が第3スライド溝281に固定接続されて当接する。第2ロック部材270が第2弾性部材2100の反発力による駆動で外向きに弾き出す時、第2弾性部材2100が収容溝277の溝壁に固定接続されているため、第2弾性部材2100が第3スライド溝281から完全に脱出することを防止することができる。収容溝277内にガイド柱を設け、第2弾性部材2100をガイド柱に嵌設して、第2弾性部材2100をガイドしてもよい。
【0078】
図1及び
図8を参照すると、いくつかの実施例において、ベース210、モータ230及び電池パック100は、取付方向に沿った投影の外輪郭がいずれも円形又は略円形であり、モータ230は、作動キャビティ内のベース210の径方向に沿った中心位置に位置し、ベース210の半径をRとし、電池パック100の直径をdとし、モータ230の半径をrとすると、R=K(d+r)を満たし、ただし、1≦K≦1.2である。具体的には、略円形は、円形に類似する形状、例えば多角形又は楕円形などであってもよい。取付方向に垂直な平面内において、モータ230の投影は、ベース210の投影の中心位置に位置する。モータ230と電池パック100は、モータ230の出力軸の軸線上にずれて設けられ、即ち、電池パック100は、ベース210の径方向に沿ってモータ230の外側に位置する。K=1を満たす場合、即ち、R=d+rを満たす場合、ベース210の径方向の寸法は、最も小さい値を取ることができ、これは、当該キッチン電気器具の小型化の設計に有利であり、これにより、当該キッチン電気器具の配置空間に対する要求が低くなる。
【0079】
図9は、
図1におけるキッチン電気器具内のモータと電池パックの位置分布図(上面視)である。
【0080】
図1及び
図9を参照すると、いくつかの実施例において、取り付け状態において、取付方向に垂直な平面内において、電池パック100の中心の投影を第1位置Aとし、モータ230の中心の投影を第2位置Bとし、キッチン電気器具の重心の投影を第3位置Cとすると、第3位置Cは、第1位置Aと第2位置Bとの接続線を通る。電池パック100とモータ230の取付位置の投影が上記条件を満たす場合、電池パック100の重量とモータ230の重量とのバランスをより良好に取ることができ、それにより、キッチン電気器具全体の取付完成後の安定性をより良好にし、揺動又は倒れが生じにくくなる。
【0081】
引き続き
図1及び
図9を参照すると、好ましくは、いくつかの実施例において、第2位置Bと第3位置Cとの間隔をsとし、電池パック100の重量をmとすると、0.024≦s/m≦0.032を満たす。上記範囲を満たす場合、電池パック100の重量とモータ230の重量とのバランスをより良く取ることができ、キッチン電気器具全体の取付完成後の安定性をより良好にし、揺動又は倒れが生じにくくなる。具体的には、いくつかの実施例において、電池パック100の重量mは、100gであり、キッチン電気器具に電池パック100が取り付けられる前の重量の範囲は、1100g~1500gである。第2位置Bと第3位置Cとの間隔sの範囲は、4.89mm~6.39mmである。好ましくは、第1位置Aと第2位置Bとの間隔の範囲は、40mm~45mmである。
【0082】
図2を参照すると、いくつかの実施例において、本体は、撹拌機300であり、撹拌機300は、第2胴体310、ハンドル320、及びモータによる駆動によって撹拌可能な撹拌ヘッド330を含み、第2胴体310は、一方側がハンドル320に接続され、他方側が撹拌ヘッド330に接続され、且つハンドル320の延在方向は、第2胴体310の延在方向にほぼ平行であり、撹拌ヘッド330の延在方向は、第2胴体310の延在方向にほぼ垂直である。第2取付口は、ハンドル320における撹拌ヘッド330から離反する側壁に位置し、第2取付キャビティ340は、ハンドル320の内部から第2胴体310の内部まで延在する。具体的には、ほぼ垂直とは、なす角の範囲が80度~90度であることを示し、ほぼ平行とは、なす角が10度未満であることを示す。ハンドル320、第2胴体310及び撹拌ヘッド330は、取付方向に沿って配列され、ハンドル320は、第2胴体310の後側に接続され、撹拌ヘッド330は、第2胴体310の前側に接続されている。第2取付口は、ハンドル320の後側壁に位置する。第2取付キャビティ340は、取付方向に沿ってハンドル320の内部から第2胴体310の内部まで延在し、電池パック100は、所定の位置に取り付けられると、一部がハンドル320内に位置し、一部が第2胴体310内に位置する。
【0083】
図2及び
図4を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、2つの第2係着部は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、2つの第2係着部のうち取付方向において先端に位置する一方は、撹拌機300における第1係着部に適合するために用いられる。具体的には、第1突起ブロック125と第2突起ブロック126は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、第2突起ブロック126は、撹拌機300における第1係着部に適合するために用いられる。当然ながら、他の実施例では、設計時に撹拌機300における第1係着部の位置を調整して、第1突起ブロック125が撹拌機300における第1係着部に適合するようにしてもよい。
【0084】
引き続き
図2及び
図4を参照すると、いくつかの実施例において、ハンドル320と第2胴体310との間は、接続部350を介して接続され、接続部350の延在方向は、第2胴体310の延在方向にほぼ垂直であり、第2取付キャビティ340は、少なくともハンドル320と接続部350に分布する。電池パック100の径方向の寸法と、接続部350の電池パック100の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.63~0.96であり、電池パック100の軸方向の寸法と、ハンドル320、接続部350、第2胴体310の三者の電池パック100の軸方向に沿った寸法の和との比の範囲は、0.5~0.7である。具体的には、ハンドル320、接続部350、第2胴体310及び撹拌ヘッド330は、取付方向に沿って配列され、ハンドル320は、接続部350を介して第2胴体310の後側に接続されている。第2取付キャビティ340は、ハンドル320の後側壁から接続部350を通って前向きに第2胴体310の内部まで延在し、即ち、取付方向において、第2取付キャビティ340のうち、一部がハンドル320に位置し、一部が接続部350に位置し、一部が第2胴体310に位置する。電池パック100の軸方向は、取付方向に平行であり、電池パック100の径方向の寸法とは、その取付方向に垂直な寸法を指す。上記実施例に記載の形態に従って第2取付キャビティ340を設ける場合、接続部350の電池パック100の径方向における寸法をできる限り小さくし、構造をよりコンパクトにすることができる。それと同時に、ハンドル320、接続部350、第2胴体310の三者の電池パック100の軸方向に沿った内部空間をよく利用することができるだけでなく、構造をよりコンパクトにすることもできる。
【0085】
図3を参照すると、いくつかの実施例において、本体は、手持ち調理機400であり、手持ち調理機400は、第3胴体410と、モータによる駆動によって研磨して破砕することができる研磨ヘッド420とを含み、第3取付キャビティ411は、第3胴体410の内部に位置し、第3胴体410は、自体の延在方向における一端が研磨ヘッド420に接続され、他端には、第3取付口が設けられている。具体的には、手持ち調理機400全体は、円柱状又は略円柱状を呈する。第3胴体410と研磨ヘッド420は、取付方向に沿って配列され、研磨ヘッド420は、第3胴体410の先端に接続されている。第3胴体410の後端壁には、第3取付口が設けられ、第3取付キャビティ411は、第3胴体410の後端壁から前向きに延在する。
【0086】
図3及び
図4を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、2つの第2係着部は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、2つの第2係着部のうち取付方向において先端に位置する一方は、手持ち調理機400における第1係着部に適合するために用いられる。具体的には、第1突起ブロック125と第2突起ブロック126は、取付方向に沿って間隔をあけて電池パック100の側壁に設けられ、第2突起ブロック126は、手持ち調理機400における第1係着部に適合するために用いられる。
【0087】
図3及び
図4を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100の径方向の寸法と第3胴体410の電池パック100の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.62~0.95であり、電池パック100の軸方向の寸法と、第3胴体410の電池パック100の軸方向に沿った寸法との比の範囲は、0.1~0.3である。具体的には、電池パック100の軸方向は、取付方向及び第3胴体410の軸方向に平行であり、電池パック100の径方向とは、その取付方向に垂直な方向を指し、第3胴体410の径方向とは、その軸方向に垂直な方向を指す。取付方向が第3胴体410の軸方向に垂直である取付形態に比べて、
図3に示すように第3取付キャビティ411を設けて電池パック100を取り付ける場合、第3胴体410の自体の軸方向における寸法が大きいため、電池パック100をこの方向に取り付けることで、第3胴体410の内部空間を十分に利用することができ、第3胴体410の径方向の寸法をできる限り小さくして、装置の小型化を実現することに有利であり、且つユーザがより持ちやすくなる。
【0088】
図5は、
図4における電池パックの別の画角の構造模式図である。
【0089】
図4及び
図5を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100は、残量を表示するための表示画面を含み、電池パック100が取付口を介して取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、表示画面は、電池パック100における取付方向に沿った後端に位置する。電池パック100が本体に取り付けられた後、電池パック100の後端が取付口を介して露出することにより、その後端に設けられた表示画面は、直接取付口を介して露出することができ、ユーザは、電池パック100を取り外すことなく直接電池パック100の電量を視認することができる。また、表示画面150が取付口を介して露出するため、ユーザは、電池パック100の現在の電量をタイムリーに知ることができ、それにより、電量不足の電池パック100を取り外して満充電の電池パック100に交換することができ、キッチン電気器具を携帯して外出した後、使用時に電量不足に気づくことが生じにくくなる。さらに、ユーザがタイムリーに電池パック100の現在の電量を知ることができるため、電量不足の電池パック100をタイムリーに取り外して満充電の電池パック100に交換して、キッチン電気器具の電池パック100は、常に電量が十分な状態にあり、キッチン電気器具を携帯して外出する場合にはすぐに持ち歩くことができ、時間的に急いでいる場合には、電量が十分であるかどうかをチェックし、チェックして電量不足をわかったら電池パック100を交換する必要がない。当然ながら、他の実施例では、表示画面は、電池パック100の側壁から電池パック100の径方向に沿って外へ突出して延在してもよい。電池パック100の取付方向に沿った投影の輪郭は、円形又は略円形を呈し、その径方向は、取付方向に垂直な方向である。
【0090】
図4及び
図5を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100が取付口を介して取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、電池パック100における取付方向に沿った後端は、本体の表面から突出するか、又は本体の表面と面一である。具体的には、
図2に示す実施例では、電池パック100における取付方向に沿った後端は、撹拌機300におけるハンドル320の後側壁から突出し、それにより、ユーザがその電量を視認するのに便利である。同様に、
図3に示す実施例では、電池パック100における取付方向に沿った後端は、手持ち調理機400における第3胴体410の後端壁から突出する。しかし、
図1に示す実施例では、電池パック100における取付方向に沿った後端は、包丁切り機200が載置面に載置されることに影響を与えないように、包丁切り機200におけるベース210の底面から突出してはならない。好ましくは、電池パック100における取付方向に沿った後端は、包丁切り機200におけるベース210の底面と面一であってもよい。これにより、電池パック100も載置面に支持され、電池パック100を持ち上げる。包丁切り機200における第1係着部が機能しなくなったとしても、電池パック100が載置面に支持されるため、電池パック100が依然として第1取付キャビティ211内に位置して脱出しないようにすることができる。
【0091】
上記実施例では、表示画面は、電池パック100における取付方向に沿った後端に位置する。他のいくつかの実施例では、表示画面は、本体に設けられてもよい。具体的には、表示画面は、本体に取り付けられ、且つそのスクリーンは、本体の表面に露出する。電池パック100が本体に取り付けられて電気的な接続された後、表示画面は、電池パック100の残量を表示することができる。電池パック100が本体から取り外された後、表示画面は、電池パック100が取り付けられていない状態にある旨を表示する。
【0092】
図1乃至
図4を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100が取付口を介して取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、取付キャビティの取付方向に沿った投影の輪郭は、電池パック100の取付方向に沿った投影の外輪郭と重なる。具体的には、取付キャビティの電池パック100の径方向における最大寸法は、電池パック100の径方向における最大寸法と等しい。このように、電池パック100が取付キャビティに取り付けられた後、電池パック100の側壁における少なくとも一部の領域は、取付キャビティのキャビティ壁に密着することができ、それにより、埃や液体が電池パック100と取付キャビティのキャビティ壁との間を通って取付キャビティに入りにくく、防水防塵性を向上させることができる。
【0093】
【0094】
図4、
図5及び
図10を参照すると、さらに、いくつかの実施例において、電池パック100は、密着部を含み、密着部は、電池パック100の側壁における取付方向に沿った少なくとも一部の領域に位置する。取り付け状態において、密着部は、取付キャビティのキャビティ壁に密着する。具体的には、電池パック100の外側壁上の一部の領域は、電池パック100の径方向に沿って外向きに突出して延在し、それにより、密着部が形成される。電池パック100の径方向に沿って、密着部の寸法は、取付キャビティの寸法とほぼ等しい。さらに、電池パック100の外側壁における後端に近い領域は、電池パック100の径方向に沿って外向きに突出して延在し、それにより、密着部が形成される。このように、取付口に近い箇所で取付キャビティを閉鎖することができ、埃や液体が取付キャビティ内に基本的にまったく侵入することができず、防水防塵性がより良い。
【0095】
図6は、
図4の本願の一実施例における電池パックの正面図であり、
図7は、
図4の本願の一実施例における電池パックの平面図である。
【0096】
図4、
図5及び
図10を参照すると、いくつかの実施例において、電池パック100は、ハウジングと、ハウジング内に設けられた3つの電池セル130とを含み、電池パック100が取付口を介して取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、3つの電池セル130の取付方向に沿った投影の中心の接続線は、三角形を形成する。3つの電池セル130が三角形に分布することで、それらを電池パック100の径方向においてよりコンパクトに分布させることができ、それによって、電池パック100の径方向における寸法をより小さくして、
図1に示す包丁切り機200におけるベース210の径方向の寸法を小さくし、
図3に示す手持ち調理機400の第3胴体410の径方向の寸法を小さくすることができる。
図5乃至
図7を参照すると、電池パック100は、円柱状又は略円柱状であり、その径方向が取付方向に垂直な方向である。3つの電池セル130の取付方向に沿った投影の中心の接続線が三角形を形成する場合、電池パック100の径方向の寸法の範囲は、38mm~55mmである。好ましくは、電池パック100全体の長さL4は、47mmであり、幅L3は、42mmであり、高さL1+L2の和は、96mmであり、ハウジングの肉厚は、1.5mmである。
【0097】
理解できるように、いくつかの実施例において、3つの電池セル130の取付方向に沿った投影の中心の接続線が正三角形を形成する場合、3つの電池セル130は、電池パック100の径方向においてよりコンパクトに分布し、電池パック100の径方向における寸法がより小さくなる。
【0098】
図11は、
図4における電池パックの第2ハウジング部の構造模式図である。
【0099】
図4、
図10及び
図11を参照すると、いくつかの実施例において、ハウジングは、取付方向に沿って順に配列された第1ハウジング部110及び第2ハウジング部120を含み、第1ハウジング部110内には、回路板が取り付けられ、第2ハウジング部120内には、電池セル130が取り付けられている。
図6を参照すると、第1ハウジング部110の取付方向に沿った寸法をL1とし、第2ハウジング部120の取付方向に沿った寸法をL2とすると、0.2≦L1/L2≦0.4を満たす。第1ハウジング部110と第2ハウジング部120との取付方向に沿った寸法の比が上記条件を満たす場合、電池セル130及び回路板を取り付けるのに十分な空間を有する前提で電池パック100全体の取付方向に沿った寸法を小さくすることができる。
【0100】
具体的には、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、取外し可能に接続されている。第2ハウジング部120の外側壁における第1ハウジング部110に近接する領域は、外向きに突出して凸リング124を形成し、凸リング124の外側壁の径方向における寸法は、第1ハウジング部110の外側壁の径方向における寸法と等しい。凸リング124の外側壁と第1ハウジング部110の外側壁は、共に上述した密着部を形成する。
【0101】
図4、
図10及び
図11を参照すると、いくつかの実施例において、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、ネジ締結部材により接続され、及び/又は、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、係着されている。具体的には、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、ネジなどのネジ締結部材により接続されてもよい。或いは、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、係着により固定して取り付けられる。或いは、第1ハウジング部110と第2ハウジング部120は、同時に上記2種類の形態により固定して取り付けられる。
【0102】
図4、
図10及び
図11を参照すると、具体的には、いくつかの実施例において、第1ハウジング部110には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の係止フック111が設けられ、第2ハウジング部120には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の係止ブロック121が設けられ、複数の係止ブロック121は、複数の係止フック111に一対一で対応して係止され、第1ハウジング部110には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の接続柱112が設けられ、接続柱112は、第2ハウジング部120に入り、且つ第2ハウジング部120にネジ締結部材により接続されている。
【0103】
具体的には、第1ハウジング部110には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された3つの係止フック111が設けられ、対応的に、第2ハウジング部12には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された3つの係止ブロック121が設けられ、それぞれの係止ブロック121は、対応的にそれぞれの係止フック111に係止される。なお、第1ハウジング部110には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された2つの接続柱112が設けられ、対応的に、第2ハウジング部120には、電池パック100の周方向に沿って間隔をあけて配列された2つの接続スリーブ122が設けられ、それぞれの接続柱112は、対応的にそれぞれの接続スリーブ122内に入り、且つネジにより接続されている。本実施例では、同時に係着とネジ締結部材による接続の形態で第1ハウジング部110と第2ハウジング部120との固定取付を実現することで、両者の取付の強固性を向上させることができる。
【0104】
図4、
図10及び
図11を参照すると、いくつかの実施例において、第2ハウジング部120の取付方向に沿った先端には、メス端子が設けられ、本体には、オス端子が設けられ、メス端子にオス端子が挿着されて電池パック100と本体との電気的な接続を実現する。具体的には、メス端子は、スロット131であり、スロット131は、電池セル130に電気的に接続されている。第2ハウジング部120の先端面には、貫通溝123が設けられ、スロット131は、貫通溝123を介して露出する。オス端子は、本体に設けられたピンであり、ピンはスロット131に挿入されて、両者の電気的な接続を実現し、電池パック100と本体との電気的な接続を実現する。他のいくつかの実施例では、スロットとピンとの位置を入れ替えてもよい。
【0105】
図12は、本願の一実施例における充電台の構造模式図である。
【0106】
図12を参照すると、いくつかの実施例において、キッチン電気器具は、充電台500を含み、電池パック100は、充電台500に取外し可能に接続され、本体から分離された電池パック100は、充電台500に接続されて充電されることが可能である。具体的には、充電台500には、充電ポート510が設けられ、電池パック100は本体から取り外された後、充電ポート510に挿着されることにより、充電台500と電気的な接続を実現して、充電が可能になる。電池パック100は、交互に使用されたり充電されたりすることができ、それにより、各タイプの本体の駆動能力を向上させる。
【0107】
上述した実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上述した実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲と見なされるべきである。
【0108】
以上の実施例は、本発明のいくつかの実施形態のみを示し、その説明は、具体的かつ詳細であるが、本発明の範囲を限定するものではない。なお、当業者であれば、本発明の思想を逸脱することなく、若干の変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。したがって、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従う。
【符号の説明】
【0109】
電池パック100、第1ハウジング部110、係止フック111、接続柱112、第2ハウジング部120、係止ブロック121、接続スリーブ122、貫通溝123、凸リング124、第1突起ブロック125、第2突起ブロック126、電池セル130、スロット131、ロックブロック140;
包丁切り機200、ベース210、第1取付キャビティ211、第1胴体220、モータ230、第1ロック部材240、係着ブロック241、第2斜面242、ボタン250、第1斜面251、延在アーム252、取付フレーム260、第1スライド溝261、第2スライド溝262、第2ロック部材270、第3係着部271、第4係着部272、係合溝273、第1位置制限溝274、第2位置制限溝275、第2位置制限面2751、位置制限部276、第1位置制限面2761、ロック溝2762、収容溝277、取付カバー280、第3スライド溝281、位置制限部材290、本体部291、自由端292、第2弾性部材2100;
撹拌機300、第2胴体310、ハンドル320、撹拌ヘッド330、第2取付キャビティ340、接続部350;
手持ち調理機400、第3胴体410、第3取付キャビティ411、研磨ヘッド420;
充電台500、充電ポート510。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、電池パック(100)とを含むキッチン電気器具であって、
前記本体の内部には、取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは、前記本体の表面に位置する取付口を有し、
前記電池パック(100)は、前記本体に取外し可能に接続されており、
前記電池パック(100)は、取り付け状態及び取り外し状態を有し、前記取り外し状態において、前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記取付キャビティに出入りすることができ、且つ前記電池パック(100)が前記本体から分離された後、前記取付キャビティが前記本体の表面に露出する一方、前記取り付け状態において、前記電池パック(100)は、前記取付キャビティ内に取り付けられ、且つ前記電池パック(100)の一端が前記取付口を介して露出する、ことを特徴とするキッチン電気器具。
【請求項2】
前記本体は、第1係着部を含み、前記電池パック(100)は、第2係着部を含み、
前記取り付け状態において、前記第1係着部は、前記第2係着部に係着
し、
前記電池パック(100)は、複数の前記第2係着部を含み、複数の前記第2係着部は、それぞれ異なるタイプの前記本体における前記第1係着部に適合するために用いられ、
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、複数の前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のキッチン電気器具。
【請求項3】
前記本体は、包丁切り機(200)、ジューサー又は肉挽き器であり、前記本体は、ベース(210)と第1胴体(220)とを含み、前記第1胴体(220)は、前記ベース(210)に取外し可能に接続され、前記ベース(210)内には、モータ(230)が取り付けられ、前記第1胴体(220)は、作動キャビティを含み、前記作動キャビティ内には、切断部材が取り付けられ、前記切断部材は、前記モータ(230)による駆動よって回転して切断を行うために用いられ、
前記取付キャビティは、前記ベース(210)内に位置し、前記取付口は、前記ベース(210)の底面に位置し、
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において後端に位置する一方は、前記包丁切り機(200)、前記ジューサー又は前記肉挽き器における前記第1係着部に適合するために用いられる、ことを特徴とする請求項2に記載のキッチン電気器具。
【請求項4】
前記包丁切り機(200)は、第1ロック部材(240)、ボタン(250)及び第1弾性部材を含み、前記ボタン(250)は、前記ベース(210)の底面を介して露出し、前記ボタン(250)は、第1斜面(251)を含み、前記第1ロック部材(240)は、第2斜面(242)を含み、
前記第1弾性部材は、前記第2斜面(242)が前記第1斜面(251)に密着するように、前記第1ロック部材(240)に当接し、前記第1弾性部材は、自体の弾性力によって前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に接近するように駆動するように配置され、
前記ボタン(250)は、前記第1斜面(251)が前記第2斜面(242)に当接して前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間するように駆動するように、前記第1ロック部材(240)に向かって移動することができ、前記第1係着部と前記第2係着部が相対的に離間する方向は、前記ボタン(250)の移動方向に垂直である、ことを特徴とする請求項3に記載のキッチン電気器具。
【請求項5】
前記包丁切り機(200)は、取付フレーム(260)を含み、前記取付フレーム(260)は、前記ベース(210)に固定して取り付けられ、前記ボタン(250)と前記第1ロック部材(240)は、いずれも前記取付フレーム(260)にスライド可能に接続され、前記第1弾性部材は、前記第1ロック部材(240)と前記取付フレーム(260)との間に設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載のキッチン電気器具。
【請求項6】
前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記取付キャビティに入る第1深さ及び第2深さを有し、前記第2深さは、第1深さよりも大きく、
前記電池パック(100)は、前記取付口を介して前記第1深さまで入ると、前記電池パック(100)は、前記取り付け状態にあり、前記電池パック(100)は、前記第1深さから前記第2深さまで移動すると、前記電池パック(100)は、前記取り外し状態に切り替えられる、ことを特徴とする請求項5に記載のキッチン電気器具。
【請求項7】
前記包丁切り機(200)は、第2ロック部材(270)と位置制限部材(290)とを含み、前記取り外し状態において、前記電池パック(100)は、前記電池パック(100)が前記第2ロック部材(270)に係着固定され、且つ前記第2ロック部材(270)が前記位置制限部材(290)に位置制限されて前記取り付け状態を維持するまで、前記取付キャビティ内に向かって移動して前記第2ロック部材(270)が同期して移動するように駆動するように配置され、前記取り付け状態において、前記電池パック(100)は、前記第2ロック部材(270)が前記位置制限部材(290)による位置制限から離脱して、前記電池パック(100)が前記第2ロック部材(270)から分離するように、前記取付キャビティ内に向かって移動し続けて前記第2ロック部材(270)が同期して移動するように駆動するように配置される、ことを特徴とする請求項6に記載のキッチン電気器具。
【請求項8】
前記包丁切り機(200)は、取付カバー(280)を含み、前記位置制限部材(290)は、前記取付カバー(280)に接続され、前記取付カバー(280)の内部には、第3スライド溝(281)が設けられ、前記第2ロック部材(270)は、前記第3スライド溝(281)中に入り、且つ前記第2ロック部材(270)と前記取付カバー(280)との間には、第2弾性部材(2100)が設けられ、前記第2ロック部材(270)には、位置制限部(276)が設けられ、前記電池パック(100)は、ロックブロック(140)を含み、
前記取り外し状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)による当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝(281)に滑り込み、且つ前記第3スライド溝(281)による位置制限で徐々に収縮し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記第2ロック部材(270)は、前記第2弾性部材(2100)による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝(281)から滑り出て、前記位置制限部材(290)が前記位置制限部(276)をロックするまでになると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)を抱き締め、
前記取り付け状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記第2ロック部材(270)は、前記ロックブロック(140)による当接で前記取付方向に沿って前記第3スライド溝(281)に滑り込んで、前記位置制限部材(290)を前記位置制限部(276)から分離させ、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記第2ロック部材(270)は、前記第2ロック部材(270)が前記ロックブロック(140)から分離するまで、前記第2弾性部材(2100)による駆動で前記取付方向との逆方向に沿って前記第3スライド溝(281)から滑り出て徐々に開く、ことを特徴とする請求項7に記載のキッチン電気器具。
【請求項9】
前記第2ロック部材(270)には、互いに連通する第1位置制限溝(274)と第2位置制限溝(275)が設けられ、前記第1位置制限溝(274)と前記第2位置制限溝(275)は、前記位置制限部(276)を囲むように設けられ、前記電池パック(100)が取り付けられる際に、前記位置制限部材(290)は、前記第1位置制限溝(274)内に移動し、前記電池パック(100)が取り外される際に、前記位置制限部材(290)は、前記第2位置制限溝(275)内に移動し、
前記位置制限部(276)は、V字形を呈してロック溝(2762)を形成し、前記位置制限部(276)には、第1位置制限面(2761)が設けられ、前記第2位置制限溝(275)は、第2位置制限面(2751)を含み、
前記取り外し状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記位置制限部材(290)は、前記第1位置制限面(2761)に密着して前記取付方向との逆方向に沿って相対的に移動し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記位置制限部材(290)は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記ロック溝(2762)に係止され、
前記取り付け状態において、前記電池パック(100)が押圧されると、前記位置制限部材(290)は、前記ロック溝(2762)から分離し、前記取付方向との逆方法に沿って前記第2位置制限面(2751)に密着して相対的に移動し、前記電池パック(100)への押圧が停止すると、前記位置制限部材(290)は、前記取付方向に沿って相対的に移動して前記第2位置制限溝(275)の出口に到達し、前記位置制限部材(290)は、弾性ロッドであり、前記弾性ロッドは、前記取付カバー(280)に固定接続され、前記弾性ロッドの自由端(292)は、前記弾性ロッドの本体部(291)に対して折り曲げられ、前記自由端(292)は、前記ロック溝(2762)に係止可能である、ことを特徴とする請求項8に記載のキッチン電気器具。
【請求項10】
前記ベース(210)、前記モータ(230)及び前記電池パック(100)は、前記取付方向に沿った投影の外輪郭がいずれも円形又は略円形であり、前記モータ(230)は、前記作動キャビティ内の前記ベース(210)の径方向に沿った中心位置に位置し、
前記ベース(210)の半径をRとし、前記電池パック(100)の直径をdとし、前記モータ(230)の半径をrとすると、R=K(d+r)を満たし、ただし、1≦K≦1.2である、ことを特徴とする請求項
3に記載のキッチン電気器具。
【請求項11】
前記取り付け状態において、前記取付方向に垂直な平面内において、前記電池パック(100)の中心の投影を第1位置とし、前記モータ(230)の中心の投影を第2位置とし、前記キッチン電気器具の重心の投影を第3位置とすると、前記第3位置は、前記第1位置と前記第2位置との接続線を通り、
前記第2位置と前記第3位置との間隔をsとし、前記電池パック(100)の重量をmとすると、0.024≦s/m≦0.032を満たす、ことを特徴とする請求項
3に記載のキッチン電気器具。
【請求項12】
前記本体は、撹拌機(300)であり、前記撹拌機(300)は、第2胴体(310)と、ハンドル(320)と、モータによる駆動によって撹拌可能な撹拌ヘッド(330)とを含み、前記第2胴体(310)は、一方側が前記ハンドル(320)に接続され、他方側が前記撹拌ヘッド(330)に接続され、且つ前記ハンドル(320)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ平行であり、前記撹拌ヘッド(330)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ垂直であり、
前記取付口は、前記ハンドル(320)における前記撹拌ヘッド(330)から離反する側壁に位置し、前記取付キャビティは、前記ハンドル(320)の内部から前記第2胴体(310)の内部まで延在する、ことを特徴とする請求項
2に記載のキッチン電気器具。
【請求項13】
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記撹拌機(300)における前記第1係着部に適合するために用いられ、
あるいは、前記ハンドル(320)と前記第2胴体(310)との間は、接続部(350)を介して接続され、前記接続部(350)の延在方向は、前記第2胴体(310)の延在方向にほぼ垂直であり、前記取付キャビティは、少なくとも前記ハンドル(320)と前記接続部(350)に分布し、
前記電池パック(100)の径方向の寸法と、前記接続部(350)の前記電池パック(100)の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.63~0.96であり、前記電池パック(100)の軸方向の寸法と、前記ハンドル(320)、前記接続部(350)及び前記第2胴体(310)の三者の前記電池パック(100)の軸方向に沿った寸法の和との比の範囲は、0.5~0.7である、ことを特徴とする請求項12に記載のキッチン電気器具。
【請求項14】
前記本体は、手持ち調理機(400)であり、前記手持ち調理機(400)は、第3胴体(410)と、モータによる駆動によって研磨して破砕することができる研磨ヘッド(420)とを含み、
前記取付キャビティは、前記第3胴体(410)の内部に位置し、前記第3胴体(410)は、自体の延在方向における一端が、前記研磨ヘッド(420)に接続され、他端には、前記取付口が設けられている、ことを特徴とする請求項
2に記載のキッチン電気器具。
【請求項15】
2つの前記第2係着部は、前記取付方向に沿って間隔をあけて前記電池パック(100)の側壁に設けられ、2つの前記第2係着部のうち前記取付方向において先端に位置する一方は、前記手持ち調理機(400)における前記第1係着部に適合するために用いられ、
前記電池パック(100)の径方向の寸法と、前記第3胴体(410)の前記電池パック(100)の径方向に沿った寸法との比の範囲は、0.62~0.95であり、前記電池パック(100)の軸方向の寸法と、前記第3胴体(410)の前記電池パック(100)の軸方向に沿った寸法との比の範囲は、0.1~0.3である、ことを特徴とする請求項
14に記載のキッチン電気器具。
【請求項16】
前記キッチン電気器具は、前記電池パック(100)の残量を表示するための表示画面を含み、前記表示画面は、前記本体に設けられており、
前記電池パック(100)は、残量を表示するための表示画面を含み、前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記表示画面は、前記電池パック(100)における前記取付方向に沿った後端に位置し、
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記電池パック(100)における前記取付方向に沿った後端は、前記本体の表面から突出するか、又は前記本体の表面と面一である、ことを特徴とする請求項
1に記載のキッチン電気器具。
【請求項17】
前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、前記取付キャビティの前記取付方向に沿った投影の輪郭は、前記電池パック(100)の前記取付方向に沿った投影の外輪郭と重なり、
前記電池パック(100)は、密着部を含み、前記密着部は、前記電池パック(100)の側壁における前記取付方向に沿った少なくとも一部の領域に位置し、前記取り付け状態において、前記密着部は、前記取付キャビティのキャビティ壁に密着する、ことを特徴とする請求項
1に記載のキッチン電気器具。
【請求項18】
前記電池パック(100)は、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられた3つの電池セル(130)とを含み、前記電池パック(100)が前記取付口を介して前記取付キャビティに入る方向を取付方向とすると、3つの前記電池セル(130)の前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、三角形を形成し、
3つの前記電池セル(130)の前記取付方向に沿った投影の中心の接続線は、正三角形を形成する、ことを特徴とする請求項
1に記載のキッチン電気器具。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記取付方向に沿って順に配列された第1ハウジング部(110)及び第2ハウジング部(120)を含み、前記第1ハウジング部(110)内には、回路板が取り付けられ、前記第2ハウジング部(120)内には、前記電池セル(130)が取り付けられ、
前記第1ハウジング部(110)の前記取付方向に沿った寸法をL1とし、前記第2ハウジング部(120)の前記取付方向に沿った寸法をL2とすると、0.2≦L1/L2≦0.4を満たし、
前記第1ハウジング部(110)と前記第2ハウジング部(120)は、ネジ締結部材によって接続され、及び/又は、前記第1ハウジング部(110)と前記第2ハウジング部(120)は、係着されており、
前記第1ハウジング部(110)には、前記電池パック(100)の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の係止フック(111)が設けられ、前記第2ハウジング部(120)には、前記電池パック(100)の周方向に間隔をあけて配列された複数の係止ブロック(121)が設けられ、複数の前記係止ブロック(121)は、複数の前記係止フック(111)に一対一で対応的に係止され、
前記第1ハウジング部(110)には、前記電池パック(100)の周方向に沿って間隔をあけて配列された複数の接続柱(112)が設けられ、前記接続柱(112)は、前記第2ハウジング部(120)に入り、且つ前記第2ハウジング部(120)に前記ネジ締結部材によって接続されており、
前記第2ハウジング部(120)の前記取付方向に沿った先端には、メス端子が設けられ、前記本体には、オス端子が設けられ、前記メス端子に前記オス端子が挿着されて前記電池パック(100)と前記本体との電気的な接続を実現する、ことを特徴とする請求項18に記載のキッチン電気器具。
【請求項20】
前記キッチン電気器具は、充電台(500)を含み、前記電池パック(100)は、前記充電台(500)に取外し可能に接続され、前記本体から分離された前記電池パック(100)は、前記充電台(500)に接続されて充電されることが可能である、ことを特徴とする請求項
1に記載のキッチン電気器具。
【国際調査報告】