(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-18
(54)【発明の名称】ソーラーパネル
(51)【国際特許分類】
H02S 30/10 20140101AFI20240710BHJP
H01L 31/075 20120101ALI20240710BHJP
【FI】
H02S30/10
H01L31/06 500
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501596
(86)(22)【出願日】2023-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2023093553
(87)【国際公開番号】W WO2024001541
(87)【国際公開日】2024-01-04
(31)【優先権主張番号】202221779611.7
(32)【優先日】2022-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210775387.2
(32)【優先日】2022-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223301238.7
(32)【優先日】2022-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202320081870.0
(32)【優先日】2023-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520282568
【氏名又は名称】深▲セン▼市華宝新能源股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Hello Tech Energy Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】F2-3, Bldg. 7, Jia Anda Ind. Zn. Huafan Rd. (East), Tongsheng Comm., Dalang St., Longhua 518000 Shenzhen , Guangdong China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】于華君
(72)【発明者】
【氏名】朱彦君
(72)【発明者】
【氏名】陳鋒文
(72)【発明者】
【氏名】張民歡
(72)【発明者】
【氏名】孫中偉
【テーマコード(参考)】
5F251
【Fターム(参考)】
5F251AA02
5F251JA03
5F251JA05
5F251JA09
(57)【要約】
本出願は、ソーラーパネルに関する。ソーラーパネルは、収容孔が設けられた硬質フレームと、前記収容孔に配置された電池シートとを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーラーパネルであって、収容孔が設けられた硬質フレームと、前記収容孔に配置された電池シートとを備えることを特徴とするソーラーパネル。
【請求項2】
発電アセンブリ(1100)と、導線(1200)と、を含み、
前記発電アセンブリ(1100)は、
収容孔が設けられた硬質フレーム(11)と、
前記収容孔内に配置された電池シート(12)と、
前記収容孔内に配置され、前記電池シート(12)上に位置され、前記電池シート(12)との間に接着フィルム(1600)が設けられた背板(13)と、
前記硬質フレーム(11)の前記背板(13)に近い一端面を被せ、前記背板(13)との間に前記導線(1200)が設置される絶縁板(14)と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル。
【請求項3】
前記ソーラーパネルはさらにフロントフィルム(1300)およびバックフィルム(1400)を含み、少なくとも2つの前記発電アセンブリ(1100)は、前記フロントフィルム(1300)と前記バックフィルム(1400)との間に第1方向に間隔をおいて配置され、隣接した2つの前記発電アセンブリ(1100)の間の間隔は、前記フロントフィルム(1300)および前記バックフィルム(1400)に折曲領域(1700)を形成し、前記導線(1200)は隣接した2つの前記発電アセンブリ(1100)を電気的に接続するために使用されることを特徴とする請求項2に記載のソーラーパネル。
【請求項4】
前記ソーラーパネルはさらに絶縁フィルム(1500)を備えており、前記折曲領域(1700)に位置する前記導線(1200)の部分は前記絶縁フィルム(1500)で覆われており、前記絶縁フィルム(1500)の少なくとも一部は隣接した前記背板(13)と前記絶縁板(14)との間に延在していることを特徴とする請求項3に記載のソーラーパネル。
【請求項5】
前記導線(1200)は、前記折曲領域(1700)に位置する部分の両側がいずれも前記絶縁フィルム(1500)で覆われていることを特徴とする請求項4に記載のソーラーパネル。
【請求項6】
前記硬質フレーム(11)は、複数の辺を取り外し可能に接合し囲まれてなることを特徴とする請求項3に記載のソーラーパネル。
【請求項7】
前記ソーラーパネルは、第1方向における少なくとも2つの発電アセンブリ(1100)の両端に配置された2つの取手構造(1800)をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のソーラーパネル。
【請求項8】
前記取手構造(1800)とそれに隣接した硬質フレーム(11)とが固定的に接続され、または、
前記取手構造(1800)とそれに隣接した硬質フレーム(11)の一辺とは一体構造であることを特徴とする請求項7に記載のソーラーパネル。
【請求項9】
前記取手構造(1800)に取手溝を設け、前記フロントフィルム(1300)及び前記バックフィルム(1400)には前記取手溝に対応する位置に、いずれも前記取手溝の形状に適合した形状の貫通溝を設けることを特徴とする請求項8に記載のソーラーパネル。
【請求項10】
前記フロントフィルム(1300)は透明で柔軟な材料であり、及び/または、
前記バックフィルム(1400)は透明で柔軟な材料であることを特徴とする請求項3に記載のソーラーパネル。
【請求項11】
前記発電アセンブリ(1100)は、前記電池シート(12)に近接する前記硬質フレーム(11)の一端面を覆う前板(15)をさらに含み、
前記前板(15)と前記硬質フレーム(11)との間には接着フィルム(1600)が設けられ、
前記絶縁板(14)と前記硬質フレーム(11)との間には接着フィルム(1600)が設けられていることを特徴とする請求項2~10のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
【請求項12】
前記ソーラーパネルは、
収容孔(241)が設けられた硬質フレーム(24)と、
前記収容孔(241)に配置された電池シート(21)と、
電池シート層(21)の一側に位置する前板層(22)と、
前記電池シート層(21)の他側に位置する背板層(23)と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル。
【請求項13】
前記硬質フレーム(24)は、前記前板層(22)と前記背板層(23)との間に位置することを特徴とする請求項12に記載のソーラーパネル。
【請求項14】
前記前板層(22)と、前記電池シート層(21)と、前記背板層(23)とは、いずれも前記収容孔(241)に位置することを特徴とする請求項12に記載のソーラーパネル。
【請求項15】
前記電池シート層(21)は少なくとも2つの電池シート(211)を含み、前記前板層(22)は少なくとも二つの前板ユニット(221)を含み、前記背板層(23)は少なくとも二つの背板ユニット(231)を含み、前記硬質フレーム(24)には少なくとも2つの前記収容孔(241)が対応して設置され、各前記収容孔(241)には前記電池シート(211)、前記前板ユニット(221)及び前記背板ユニット(231)が対応して設けられていることを特徴とする請求項13又は14に記載のソーラーパネル。
【請求項16】
前記収容孔(241)は、縦方向または横方向に延びる帯状の構造として設置され、隣接した2つの前記収容孔(241)が並設されていることを特徴とする請求項15に記載のソーラーパネル。
【請求項17】
前記収容孔(241)は少なくとも4つ設けられ、前記収容孔(241)はマトリックス状に分布していることを特徴とする請求項15に記載のソーラーパネル。
【請求項18】
前記ソーラーパネルは、前記電池シート層(21)から離れた前記前板層(22)の一側に配置されたフロントフィルム層(25)と、前記電池シート層(21)から離れた前記背板層(23)の一側に配置されたバックフィルム層(26)とをさらに含むことを特徴とする請求項13または14に記載のソーラーパネル。
【請求項19】
前記フロントフィルム層(25)及び前記バックフィルム層(26)には、トラップ構造を形成するために、高温物理的エンボス加工により成形された凹凸面が設置されており、前記凹凸面は内層構造を保護し、前記電池シート層(21)の位置制限を補助することができることを特徴とする請求項18に記載のソーラーパネル。
【請求項20】
前記硬質フレーム(24)の厚さが前記電池シート層(21)の厚さ以上であることを特徴とする請求項13又は14に記載のソーラーパネル。
【請求項21】
前記硬質フレーム(24)は、耐高温高分子材料又は金属材料で製造されていることを特徴とする請求項20に記載のソーラーパネル。
【請求項22】
前記電池シート層(21)は、複数の両面結晶シリコンチップを含み、前記前板層(22)、前記背板層(23)、前記フロントフィルム層(25)及び前記バックフィルム層(26)は、いずれも透明構造であることを特徴とする請求項18に記載のソーラーパネル。
【請求項23】
積層配置された電池シート層(31)と、ガラス繊維補強層(32)と、前記電池シート層(31)の両側にそれぞれ配置された2つの保護層(33)とを含み、前記ガラス繊維補強層(32)は前記電池シート層(31)と前記保護層(33)との間に配置され、前記ガラス繊維補強層(32)は、ガラス繊維と含浸接着剤とを混合して製造され、前記ガラス繊維補強層(32)と前記保護層(33)は、いずれも透明構造とされていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル。
【請求項24】
前記ガラス繊維補強層(32)の数は2つであり、2つの前記ガラス繊維補強層(32)は、前記電池シート層(31)の両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項23に記載のソーラーパネル。
【請求項25】
前記ガラス繊維補強層(32)は、一体型網状構造であり、及び/または、
前記ガラス繊維補強層(32)は、横方向または縦方向に延びる帯状の網状構造として配置された、並設された少なくとも2つのガラス繊維補強ユニット(321)を含むことを特徴とする請求項24に記載のソーラーパネル。
【請求項26】
前記含浸接着剤が、EVAプラスチック、POEプラスチック、ポリエステル樹脂の中の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項23に記載のソーラーパネル。
【請求項27】
前記ソーラーパネルは、さらに、前記電池シート層(31)と前記保護層(33)との間に配置された、及び/又は前記ガラス繊維補強層(32)と前記保護層(33)との間に配置された、透明高分子材料を用いて作られたキャリア層(34)を含むことを特徴とする請求項23に記載のソーラーパネル。
【請求項28】
前記電池シート層(31)は、複数の電池シート(311)を含み、前記硬質フレーム(35)は、フレーム構造として設けられていることを特徴とする請求項23に記載のソーラーパネル。
【請求項29】
前記硬質フレーム(35)の厚さが前記電池シート(311)の厚さ以上であることを特徴とする請求項28に記載のソーラーパネル。
【請求項30】
前記保護層(33)には、トラップ構造を形成するために、高温物理的エンボス加工により成形された凹凸面が設置されており、前記凹凸面は内層構造を保護し、前記電池シート層(31)の位置制限を補助することができることを特徴とする請求項23~29のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
【請求項31】
前記電池シート層(31)は、表裏両側から光を受けて発電することが可能な複数の両面結晶シリコンチップを含むことを特徴とする請求項23~29のいずれか1項に記載のソーラーパネル。
【請求項32】
前記ガラス繊維補強層(32)と前記保護層(33)との間は、封着接着フィルム(36)を用いて接着されていることを特徴とする請求項23~29のいずれか1項に記載のソーラーパネル。
【請求項33】
前記電池層と、前記電池層の表裏両側にそれぞれ積層配置された前板(4300)及び背板(4400)とを含み、前記電池層は、硬質フレーム(4100)と電池列(4200)とを含み、前記硬質フレーム(4100)が、十字に交差して接続されて複数の収容孔(4130)を構成する複数の縦枠帯(4110)及び複数の横枠帯(4120)を含み、前記電池列(4200)は、前記収容孔(4130)に配置された複数の電池シート(4201)を含み、前記縦枠帯(4110)と前記横枠帯(4120)との間は取り外し可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル。
【請求項34】
前記縦枠帯(4110)は、横方向に並設された複数の縦内枠帯(4111)と、前記縦内枠帯(4111)の左右両側に並設された2つの縦辺枠帯(4112)と、を含み、および/または、
前記横枠帯(4120)は、縦方向に並設された複数の横内枠帯(4121)と、前記横内枠帯(4121)の上下両側に並設された少なくとも2つの横辺枠帯(4122)とを含むことを特徴とする請求項33に記載のソーラーパネル。
【請求項35】
複数の前記電池シート(4201)がマトリクス状に分布しており、縦方向に隣接した前記収容孔(4130)に分布する前記電池シート(4201)の間には横隙間(4204)が設けられており、前記横内枠帯(4121)が前記横隙間(4204)に配置され、
横方向に隣接した前記収容孔(4130)に分布する前記電池シート(4201)の間には縦隙間(4203)が設けられており、前記縦内枠帯(4111)が前記縦隙間(4203)に配置されることを特徴とする請求項34に記載のソーラーパネル。
【請求項36】
前記電池列(4200)は、縦方向に沿って隣接した前記電池シート(4201)を電気的に接続する溶接テープ(4202)をさらに含み、前記溶接テープ(4202)は前記横隙間(4204)に貫設されていることを特徴とする請求項35に記載のソーラーパネル。
【請求項37】
前記横隙間(4204)には、2つの前記横内枠帯(4121)が設けられ、2つの前記横内枠帯(4121)は、積層配置され、2つの前記横内枠帯(4121)は、間隔をおいて配置され、2つの前記横内枠帯(4121)の間の隙間には、前記溶接テープ(4202)が縦方向に貫通して配置されていることを特徴とする請求項36に記載のソーラーパネル。
【請求項38】
前記縦枠帯(4110)には第1ほぞ穴部(4141)が設けられ、前記横枠帯(4120)には第2ほぞ穴部(4142)が設けられ、および/または、
前記縦枠帯(4110)には前記第2ほぞ穴部(4142)が設けられ、前記横枠帯(4120)には前記第1ほぞ穴部(4141)が設けられ、
前記第1ほぞ穴部(4141)は、前記第2ほぞ穴部(4142)とほぞ穴結合されていることを特徴とする請求項33に記載のソーラーパネル。
【請求項39】
前記第1ほぞ穴部(4141)は、長底辺が外向きに配置された台形凸部として設置され、前記第2ほぞ穴部(4142)は、適合する台形凹溝として対応設置され、前記台形凹溝の長底辺は内向きに配置されていることを特徴とする請求項38に記載のソーラーパネル。
【請求項40】
前記縦枠帯(4110)及び前記横枠帯(4120)の厚さは、いずれも前記電池列(4200)の厚さ以上であることを特徴とする請求項33~39のいずれか1項に記載のソーラーパネル。
【請求項41】
前記縦枠帯(4110)及び/又は前記横枠帯(4120)には取付孔が設けられ、前記取付孔を通過したファスナーにより前記前板(4300)、前記背板(4400)及び/又は外部部品が接続されていることを特徴とする請求項33~39のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
【請求項42】
接着フィルム(4500)をさらに含み、前記電池層と前記前板(4300)との間及び/又は前記電池層と前記背板(4400)との間が前記接着フィルム(4500)を介して接着固定されていることを特徴とする請求項33~39のいずれか一項に記載のソーラーパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年7月11日に中国国家知識産権局に提出された、特許出願番号が「202221779611.7」である特許出願の優先権と権益、2022年7月1日に中国国家知識産権局に提出された、特許出願番号が「202210775387.2」である特許出願の優先権と権益、2022年12月9日に中国国家知識産権局に提出された、特許出願番号が「202223301238.7」である特許出願の優先権と権益、2023年1月13日に中国国家知識産権局に提出された、特許出願番号が「202320081870.0」である特許出願の優先権と権益を主張するものであり、その全内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、太陽エネルギー技術の分野、特にソーラーパネルに関する。
【背景技術】
【0003】
ソーラーパネルとは太陽電池パネルの略称で、太陽熱発電システムの中核部分である。ソーラーパネルの作動原理は、太陽光を吸収して発電し、応用製品に直接電力を供給するか、蓄電池に充電して蓄電池から応用製品に電力を供給する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施形態は、ソーラーパネルを提供する。
【0005】
本出願の実施形態に係るソーラーパネルは、光を受けて発電するための電池シートを含む。
本実施形態のソーラーパネルは、収容孔が設けられた硬質フレームと、前記収容孔に配置された電池シートとを備える。
【0006】
本実施形態のソーラーパネルには、硬質フレームと、電池シートからなる発電モジュールとが内蔵されており、そのうち、電池シートからなる発電モジュールは光を受けて発電するためのものであり、硬質フレームの収容孔に電池シートが配置されており、硬質フレームは電池シートを封着断面方向から保護することができ、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度を向上させることができるとともに、従来の外付け金属フレームに比べて軽量であり、エッジ部の遮蔽を減少させることができ、電池シートの作業を遮ることがない。
【0007】
いくつかの実施形態では、ソーラーパネルは、硬質フレーム、電池シート、背板、および絶縁板を含む発電アセンブリと導線とを含む。前記硬質フレームには、収容孔が設けられ、前記電池シートは、前記収容孔内に配置され、前記背板は、前記収容孔内に配置され、前記電池シート上に配置され、前記背板と前記電池シートとの間に接着フィルムが配置され、前記絶縁板は、前記硬質フレームの前記背板に近い一端面に被覆され、前記導線は、前記背板と前記絶縁板との間に配置されている。
【0008】
本実施形態のソーラーパネルは発電アセンブリと導線とを含み、発電アセンブリは、硬質フレームと、電池シートと、背板と、絶縁板とを含み、硬質フレームには、収容孔が設けられ、電池シートと背板とは、いずれも収容孔内に配置され、背板は、電池シートのバックフィルムに近い一側に配置され、絶縁板は、背板に近い硬質フレームの一端面を覆い、導線は背板と絶縁板との間に配置される。前記ソーラーパネルは、絶縁板を増設し、背板と絶縁板との間に導線を配置することにより、導線をより保護することができ、導線の露出による漏電の問題を回避し、ソーラーパネルの安全性を向上させることができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記ソーラーパネルは、硬質フレーム、電池シート層、前板層、および背板層を含む。前記硬質フレームには、収容孔が設けられ、前記電池シート層は、前記収容孔内に配置され、前記前板層は、前記電池シート層の一側に位置し、前記背板層は、前記電池シート層の他の側に位置する。
【0010】
本実施形態のソーラーパネルには、電池シート層と前板層と背板層とからなる発電モジュールと、硬質フレームとが内蔵されており、そのうち、電池シート層は光を受けて発電するためのものであり、前板層と背板層とは電池シート層を正面と背面からそれぞれ保護する役割を果たし、電池シート層の発電モジュールは硬質フレームの収容孔に配置され、硬質フレームは電池シート層の発電モジュールを封着断面方向から保護し、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度の能力を向上させることができると同時に、従来の外付け金属フレームよりも軽量であり、エッジ部の遮蔽を減少させることができ、電池シートの作業を遮ることがない。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記ソーラーパネルは、積層配置された電池シート層、ガラス繊維補強層、および前記電池シート層の両側にそれぞれ配置された2つの保護層を含み、前記電池シート層と前記保護層との間に配置された前記ガラス繊維補強層は、ガラス繊維と含浸接着剤とを混合して製造され、前記ガラス繊維補強層および前記保護層はいずれも透明構造とされている。
【0012】
本実施形態では、保護層と電池シート層との間にガラス繊維補強層を設け、電池シート層は光を受けて発電するために使用され、保護層は内層構造を保護するために使用され、ガラス繊維補強層と保護層はいずれも透明構造であり、電池シート層の作動に影響を与えず、ガラス繊維補強層はガラス繊維と含浸接着剤とを混合して製造され、一方で、ガラス繊維補強層は電池シート層の耐衝撃性を向上させ、ソーラーパネルの耐屈曲性を向上させることができ、他方で、ガラス繊維補強層を構成するガラス繊維と含浸接着剤の密度が小さく、ソーラーパネルの自重に与える影響が小さく、ソーラーパネルの携帯性を保証する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記ソーラーパネルは、電池層と、前記電池層の表裏両側にそれぞれ積層配置された前板および背板とを含み、前記電池層は硬質フレームと電池列とを含み、前記硬質フレームは複数の縦枠帯と複数の横枠帯とを含み、前記縦枠帯と横枠帯とは十字に交差して接続されて複数の収容孔を構成し、前記電池列は複数の電池シートを含み、前記電池シートは前記収容孔に位置し、前記縦枠帯と前記横枠帯とは取り外し可能に接続されている。
【0014】
本実施形態のソーラーパネルは、前板と背板との間に剛性のある硬質フレームを配置し、硬質フレームの収容孔に電池列を配置すし、硬質フレームが高い支持強度を有することにより、ソーラーパネルの折曲変形による電池列の損傷を低減して電池列を保護し、機械的強度を向上させ、層数の増加やガラス繊維材の添加を不要とし、全体の質量を低減し、設備コストを低減する。硬質フレームは、複数の取り外し可能に接続された縦枠帯と横枠帯とから構成され、一体型のフレーム構造に比べて製造コストが安価であるだけでなく、形状、寸法、厚さの異なる組立て組み合わせが容易であり、使用の柔軟性がより高い。
【0015】
本出願の実施形態の追加の態様および利点は、以下の説明において部分的に示され、以下の説明から部分的に明らかになるか、または本出願の実施形態の実践を通して理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の実施形態の上述および/または追加の態様および利点は、以下の添付図面に関連した実施形態の説明から明らかであり、理解しやすい。ここで、
【
図1】本出願の実施例で提供されるソーラーパネルの断面分解図である。
【
図2】本出願の実施例で提供されるソーラーパネルの平面図である。
【
図4】本出願の実施例一で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図5】本出願の実施例二で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図6】本出願の実施例三で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図7】本出願の実施例四で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図8】本出願の実施例五で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図9】本出願の実施例六で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図10】本出願の実施例七で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図11】本出願の実施例八で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図12】本出願の実施例九で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図13】本出願の実施例十で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図14】本出願で提供されるソーラーパネルの分解構造を示す模式図である。
【
図15】本出願で提供される電池層の構造を示す模式図である。
【
図16】本出願で提供される硬質フレームの構造を示す模式図である。
【
図18】本出願で提供される電池列の構造を示す模式図である。
【
図19】本出願で提供される電池層の分解構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面と関連して、本出願の実施形態をさらに説明する。図面中の同一又は類似の符号は、最初から最後まで同一又は類似の要素又は同一又は類似の機能を有する要素を示す。
【0018】
さらに、添付の図面に関連して以下に説明する本出願の実施形態は例示的なものであり、本出願の実施形態を説明するためにのみ使用され、本出願を限定するものとは理解されない。
【0019】
図1は本出願で提供されるソーラーパネルの断面分解図を示している。
図1に示すように、このソーラーパネルは、硬質フレーム11と電池シート12とを備えている。硬質フレーム11に収容孔が設けられ、電池シート12が収容孔に配置されている。
【0020】
本出願のソーラーパネルの電池シート12が硬質フレーム11の収容孔に配置されており、硬質フレーム11は電池シート12を封着断面方向から保護することができ、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度を向上させることができるとともに、従来の外付け金属フレームに比べて軽量であり、エッジ部の遮蔽を減少させることができ、電池シート12の作業を遮ることがない。
【0021】
図1は本出願で提供されるソーラーパネルの断面分解図を示している。
図1に示すように、ソーラーパネルは、発電アセンブリ1100と、発電アセンブリ1100を電気的に接続する導線1200とを備えている。発電アセンブリ1100は、硬質フレーム11と、電池シート12と、背板13と、絶縁板14と、前板15とを備えている。硬質フレーム11に収容孔を設け、収容孔内に電池シート12及び背板13を配置し、背板13を電池シート12のバックフィルム1400に近い一側に配置し、背板13と電池シート12との間に接着フィルム1600を配置する。背板13に近い硬質フレーム11の一端面に絶縁板14を被せ、電池シート12に近い硬質フレーム11の一端面に前板15を被せ、背板13と絶縁板14との間に電線1200を配設する。当該ソーラーパネルは、絶縁板14を添設し、背板13と絶縁板14の間に導線1200を配置することにより、導線1200をより保護することができ、導線1200の露出による漏電の問題を回避し、ソーラーパネルの安全性を向上させることができる。
【0022】
前板15には、機械的靭性を備えた絶縁性透明材料を選択することができ、PETとPETの複合材料、薄いガラス等を選択することができる。このように設定することで、発電アセンブリ1100の太陽エネルギー変換率を高め、ユーザーの電力需要を満たすことができる。
背板13には、ガラス繊維板、PETとPETの複合材料、薄いガラス等の機械的靭性を備えた支持材料を選択することができる。このように設定することにより、電池シート12をよりよく保護するために電池シート12を支持することができる。
【0023】
絶縁板14には、ガラス繊維板、PETとPETの複合材料等の機械的強度を備えた突き刺し防止材料を選択することができる。このように設定することで、断線後の導線1200の絶縁板14への突き刺しを防止することができ、ソーラーパネルからの漏電を回避することができる。
【0024】
図2は本出願の実施で提供されるソーラーパネルの平面図を示している。
図1と
図2とを組み合わせて示すように、ソーラーパネルはさらにフロントフィルム1300およびバックフィルム1400を含み、少なくとも2つの発電アセンブリ1100は、フロントフィルム1300とバックフィルム1400との間に第1方向に間隔をおいて配置され、隣接した2つの発電アセンブリ1100の間隔は、フロントフィルム1300およびバックフィルム1400上に折曲領域1700を形成し、導線1200は隣接した2つの発電アセンブリ1100を電気的に接続するために使用される。隣接した2つの発電アセンブリ1100の間に形成された折曲領域1700でソーラーパネルを折りたたむことにより、ソーラーパネルの折り畳み収納を容易にし、ソーラーパネルの携帯や運搬を容易にし、人々の野外旅行のニーズを満足させることができる。
【0025】
フロントフィルム1300には透明で柔軟な材料が採用されており、ETFE、PVDF、PVF、ECTFE等のフッ素含有材料を選択的に使用することができ、これらの材料は耐老化性を有し、ソーラーパネルの使用寿命を延長することができる。更に、バックフィルム1400には透明で柔軟な材料が採用されており、ETFE、PVDF、PVF、ECTFE等のフッ素含有材料を選択的に使用することができ、これらの材料は耐老化性を有し、ソーラーパネルの使用寿命を延長することができる。また、バックフィルム1400は、不透明な布地材料を選択することもできる。
【0026】
フロントフィルム1300と前板15との間に接着フィルム1600を設け、フロントフィルム1300と前板15との接合強度を高める。バックフィルム1400と絶縁板14との間に接着フィルム1600を設け、バックフィルム1400と絶縁板14との接合強度を高める。
図2を参照すると、電池シート12は、矩形状に配列設置された複数の電池ユニットである。電池ユニット間及び電池シート12間は導線1200により電気的に接続されており、各電池シート12間の直並列設計は導線1200を用いて行われている。
【0027】
図2を続けて参照すると、ソーラーパネルは、第1方向における少なくとも2つの発電アセンブリ1100の両端に配置された2つの取手構造1800をさらに含む。この取手構造1800は、ソーラーパネルを折り畳んだ後に、取手構造1800を設けることにより、ユーザーがソーラーパネルを携帯しやすくし、ユーザー体験を向上させるためのものである。
【0028】
さらに、取手構造1800に取手溝を設け、フロントフィルム1300及びバックフィルム1400で取手溝に対応する位置に貫通溝を設け、貫通溝の形状は取手溝の形状に適合する。ユーザーは、取手溝を介してソーラーパネルを直接持ち上げることができる。
【0029】
図2を続けて参照すると、硬質フレーム11は、複数の辺を取り外し可能に接合し囲まれてなる。これにより、硬質フレーム11を取り外し可能に接続することができる。具体例として、硬質フレーム11は、第1辺111と、第2辺112と、第3辺113と、第4辺114とを含み、第1辺111と第3辺113とは第1方向に沿って平行に間隔をあけて配置され、第2辺112と第4辺114とは平行に間隔をあけて配置され、第1辺111の両端は第2辺112及び第4辺114にそれぞれ取り外し可能に接続され、第3辺113の両端は第2辺112及び第4辺114にそれぞれ取り外し可能に接続されている。好ましくは、硬質フレーム11が正方形であれば、第1辺111、第2辺112、第3辺113、第4辺114の長さが同じであり、部品の汎用性を高めつつロット生産が可能である。
【0030】
図2において、第1方向端部に位置する発電アセンブリ1100の硬質フレーム11は、取手構造1800と一体構造となっている。一例として、取手構造1800は硬質フレーム11の一方の辺と一体構造である。もちろん、他の実施形態では、取手構造1800は、それに隣接した硬質フレーム11の一方の辺に固定的に接続されていてもよい。
【0031】
折曲領域1700でソーラーパネルを繰り返し折り畳んで展開すると、導線1200は折曲領域1700の部分で容易に折れたり、割れたりすることが避けられない。この問題を解決するために、
図3は
図2のAの拡大図を示しており、
図3に
図2を結合して示すように、ソーラーパネルはさらに絶縁フィルム1500を備えており、折曲領域1700に位置する導線1200の部分は絶縁フィルム1500で覆われており、絶縁フィルム1500の少なくとも一部は隣接した背板13と絶縁板14との間に延在している。このように設定することで、配線1200の断線による漏電の問題を回避することができる。絶縁フィルム1500としては、PETフィルムまたは絶縁層を塗布した布地を選択することができる。
好ましくは、導線1200は、折曲領域1700に位置する部分の両側が絶縁膜1500で覆われている。これにより、導線1200の両側をより良好に保護することができ、導線1200が断線した後にフロントフィルム1300及びバックフィル1400を突き破ることを回避することができ、ソーラーパネルの漏電を防止することができる。
【0032】
導線1200は、折曲領域1700の部分に打散らした編み込み銅線を採用することにより、導線1200が折曲領域1700で受ける折曲作用力を低減し、導線1200の使用寿命を延長し、導線1200が断線してフロントフィルム1300またはバックフィルム1400を突き破ることによる漏電の問題を回避することができる。
【0033】
実施例1:
図4に示すように、本実施形態では、発電モジュールと、フレーム構造に設置される硬質フレーム24とを備えたソーラーパネルを提供し、硬質フレーム24に収容孔241を設け、収容孔241に発電モジュールを設け、発電モジュールは、積層配置された電池シート層21、前板層22及び背板層23を含み、前板層22と背板層23との間に電池シート層21が配置され、前板層22及び背板層23はいずれも透明構造に設置される。
【0034】
具体的には、本実施例で提供されるソーラーパネルには、硬質フレーム24と、電池シート層21、前板層22、背板層23からなる発電モジュールとが内蔵されており、そのうち、電池シート層21は光を受けて発電するためのものであり、前板層22と背板層23とは電池シート層21を正面と背面からそれぞれ保護する役割を果たし、電池シート層21は硬質フレーム24の収容孔241に配置され、硬質フレーム24は電池シート層21を封着断面方向から保護し、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度の能力を向上させることができると同時に、従来の外付け金属フレームよりも軽量であり、エッジ部の遮蔽を減少させることができ、電池シート層21の作業を遮ることがない。
【0035】
選択的に、発電モジュール全体を収容孔241に位置させ、すなわち、前板層22、電池シート層21および背板層23をいずれも収容孔241に位置させる。
【0036】
選択的に、電池シート層21は少なくとも2つの電池シート211を含み、前板層22は前板ユニット221を含み、背板層23は背板ユニット231を含み、硬質フレーム24には1つの収容孔241が設けられ、サブ発電モジュールは積層配置された電池シート211、前板ユニット221及び背板ユニット231を含み、各収容孔241には少なくとも1つのサブ発電モジュールが対応して配置される。本実施形態では、電池シート層21は、マトリックス状に配列された4つの電池シート211を含み、4つの電池シート211の表裏両面には、一体型の前板ユニット221および一体型の背板ユニット231がそれぞれ配置されている。具体的には、ソーラーパネルのサイズが小さい場合(一般的に0.1m2未満)には、硬質フレーム24を単窓構造に設計し、サブ発電モジュールを硬質フレーム24の同一の収容孔241内に配置する。
【0037】
好ましくは、電池シート層21は複数の両面結晶シリコンチップを含み、各電池シート211にはいずれも表裏両側から光を受けて発電することができる両面結晶シリコンチップが設置され、電池シート層21の単位重量当たりの発電量を向上させる。
【0038】
好ましくは、硬質フレーム24は、耐高温高分子材料又は金属材料、例えば、ポリイミドポリマー、芳香族ポリアミドポリマー又はアルミニウム合金等の材料を用いて作られ、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度を向上させると同時に、従来の外付け金属フレームに比べて軽量であり、電池シート211の両面作業を遮ることがない。ソーラーパネルを取付する際には、電池シート211を収容孔241に対応配置した後に積層することができるので、全体のフレームを不要とし、簡単に製作することができる。
【0039】
好ましくは、硬質フレーム24の厚さが電池シート層21の厚さ以上であり、保護の信頼性を向上させる。
【0040】
さらに好ましくは、硬質フレーム24の厚さを発電モジュールの厚さ以上とすることで、保護の信頼性をさらに向上させる。
【0041】
好ましくは、硬質フレーム24の厚さは0.5~3mmであり、幅は5~30mmである。
【0042】
好ましくは、前板層22及び背板層23は、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエステル樹脂)又はコーティング層を含むPET薄膜材料等の透明高分子材料又は超薄ガラスを使用し、前板層22及び背板層23は、EPE(発泡性ポリエチレン)、FPF(複合フェノールフォーム)、KPK(両面フッ素含有背板)等の機械的強度に優れた透明で柔軟な材料を用いてもよい。
【0043】
好ましくは、前板層22及び背板層23の厚さは、0.2~1mmである。
【0044】
選択的に、ソーラーパネルは、発電モジュールの正面及び背面にそれぞれ貼着されるフロントフィルム層25およびバックフィルム層26をさらに備え、具体的には、フロントフィルム層25が電池シート層21から離れた前板層22の一側に配置され、バックフィルム層26が電池シート層21から離れた背板層23の一側に配置されている。フロントフィルム層25及びバックフィルム層26は、いずれも透明構造に設置され、内層の発電モジュールを保護するために使用される。
【0045】
好ましくは、フロントフィルム層25及びバックフィルム層26は、ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体)、ECTFE(エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体)等のフッ素含有薄膜材料で製造される。
【0046】
選択的に、フロントフィルム層25とバックフィルム層26とは同一材質で製造される。より好ましくは、バックフィルム層26は、一定の機械的強度を有するPET(ポリエステル樹脂)を用いて作られ、硬質フレーム24内のサブ発電モジュールをより良く一体に接着し、支持力及びより優れたエッジ保護を提供することができる。
【0047】
選択的に、前板層22および背板層23と電池シート層21との間は、いずれも第1封着接着フィルム27で接着し、フロントフィルム層25及びバックフィルム層26と発電モジュールとの間は、いずれも第2封着接着フィルム28を用いて接着されている。
【0048】
さらに、フロントフィルム層25およびバックフィルム層26においてそれに対応する第2封着接着フィルム28は、高温下で物理的にエンボス加工され、フロントフィルム層25およびバックフィルム層26上に凹凸面が形成され、一方では、光トラップ構造を形成し、他方では、凹凸面は内層構造を保護でき、ソーラーパネル内の構造がスクラッチしないようにし、さらに、電池シート層21の位置制限を補助し、電池シート211を硬質フレーム24の収容孔241に位置制限することができる。
【0049】
好ましくは、第1封着接着フィルム27及び第2封着接着フィルム28は、EVAプラスチック、POEプラスチック、PVB(ポリビニルブチラールエステル)、TPO(熱可塑性ポリオレフィン系)又はBPO(ベンゾイルパーオキサイド)で製造され、第1封着接着フィルム27及び第2封着接着フィルム28は、いずれも無色透明構造である。
【0050】
実施例2:
図5に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、発電モジュールが少なくとも2つのサブ発電モジュールを含み、前板層22が少なくとも2つの前板ユニット221を含み、背板層23が少なくとも2つの背板ユニット231を含み、サブ発電モジュールが横方向に延びる帯状に設置され、各サブ発電モジュールに複数の電池シート211が設置され、前板ユニット221と背板ユニット231が帯状構造に対応設置され、隣接した2つのサブ発電モジュールの間に並設され、並列した帯状構造に対応設置された収容孔241がサブ発電モジュールの数と等しい数で配置されている点で、実施例1と異なる。本実施形態では、サブ発電モジュール及び収容孔241の数は3個である。
【0051】
具体的には、発電モジュールを複数のサブ発電モジュールに分解して硬質フレーム24の複数の収容孔241に1対1で対応して配置することにより、単一の前板ユニット221及び背板ユニット231を縮小することができ、大きな寸法の前板ユニット221及び背板ユニット231を容易に折曲変形させるという課題を解決することができ、前板ユニット221及び背板ユニット231は超薄ガラスのようなより多くの材料を兼ねることができ、小さな寸法の超薄ガラスは平坦度が高く、ガラス自体の剛性により電池シートの表裏面の耐衝撃性が向上し、製品の耐折曲性が向上する。
【0052】
他の実施例では、硬質フレーム24の収容孔241に2つ以上の自己発電モジュールを配置することもできる。
【0053】
選択的に、第1封着接着フィルム27は、前板ユニット221および背板ユニット231に適合する長い帯状構造に設けられた複数のサブ封着接着フィルム271を含む。電池シート211と前板ユニット221との間及び電池シート211と背板ユニット231との間は、いずれも対応するサブ封着接着フィルム271を介して接着されている。
【0054】
実施例3:
図6に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、サブ発電モジュールが縦方向に延びる帯状構造に設けられており、収容孔241が縦方向に延びる帯状構造に並んで設けられている点で、実施例2と異なる。
【0055】
実施例4:
図7に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、サブ発電モジュールが少なくとも4つ設けられており、電池シート211の数、前板ユニット221の数、背板ユニット231の数がいずれも自己発電モジュールの数と等しく、サブ発電モジュールがマトリクス状に分布しており、収容孔241がマトリクス状の分布形態に対応設置されている点で、実施例2と異なる。本実施例では、サブ発電モジュールは15個設けられている。
【0056】
具体的には、各サブ発電モジュールは、いずれも1つの電池シート211と、前板ユニット221と、背板ユニット231とを備えており、単一の前板ユニット221と背板ユニット231の寸法をさらに縮小することができる。
【0057】
第1封着接着フィルム27は、マトリクス状に分布された複数のサブ封着接着フィルム271を含み、電池シート211と前板ユニット221との間および電池シート211と背板ユニット231との間は、いずれも対応するサブ封着接着フィルム271を介して接着されている。
【0058】
実施例5:
図8に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、硬質フレーム24が硬質フレーム24の表裏両側にそれぞれ全面板構造で設置された前板層22と背板層23との間に配置されている点、すなわち、電池シート層21のみが収容孔241に配置されており、前板層22と背板層23は収容孔241に配置されていないことで、同様に電池シート層21に対する保護作用を実現することができる点で、実施例1とは異なる。
【0059】
実施例6:
図9に示すように、本実施例は、積層配置された電池シート層31と、電池シート層31の両側にそれぞれ設けられた2つの保護層33と、電池シート層31と保護層33との間に設けられたガラス繊維補強層32とを含むソーラーパネルであって、ガラス繊維と含浸接着剤とを混合してなるガラス繊維補強層32と保護層33とがいずれも透明構造に設置されているソーラーパネルを提供する。
【0060】
具体的には、本実施例で提供されるソーラーパネルは、保護層33と電池シート層31との間にガラス繊維補強層32が設けられている。電池シート層31は光を受けて発電するためのものであり、保護層33は内層構造を保護するためのものであり、ガラス繊維補強層32は高温熱圧後に透明となり、保護層33も透明な構造であり、光が透過することが保証され、電池シート層31の動作に影響を与えない。ガラス繊維補強層32は、ガラス繊維と含浸接着剤とを混合して製造され、電池シート層31の耐衝撃性を向上させ、ソーラーパネルの耐屈曲性を向上させる一方、ガラス繊維補強層32を構成するガラス繊維と含浸接着剤との密度が小さく、ソーラーパネルの自重に与える影響が小さく、ソーラーパネルの携帯性を保証する。また、ガラス繊維補強層32は一定の粘着性を有しているので、電池シート層31を初期固定することができ、材料の積層作業および積層時の電池シート層31の移動を回避することができる。
【0061】
選択的に、ガラス繊維補強層32の数を2層とし、2層のガラス繊維補強層32を電池シート層31の両側にそれぞれ設け、2層のガラス繊維補強層32が電池シート層31の耐衝撃性を両側からそれぞれ補強し、耐衝撃強度をさらに向上させる。
【0062】
選択的に、ガラス繊維補強層32は、一体型の網状構造とする。
【0063】
好ましくは、含浸接着剤は、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合体、Ethylene Vinyl Acetate Copolymer)プラスチック、POE(エチレンとブテンの高分子、またはエチレンとオクテンの高分子)プラスチック、およびポリエステル樹脂の中の少なくとも1種を含む。
【0064】
好ましくは、電池シート層31は複数の両面結晶シリコンチップを含み、両面結晶シリコンチップは表裏両側から光を受けて発電することができ、電池シート層31の単位重量当たりの発電量を向上させる。
【0065】
選択的に、電池シート層31は、両面結晶シリコンチップを含む複数の電池シート311を含み、ソーラーパネルは、フレーム構造として設けられた硬質フレーム35をさらに含み、硬質フレーム35には、マトリックス状に配列され且つ電池シート311を収容するための複数の収容孔351が設けられ、硬質フレーム35は、耐高温高分子材料または金属材料、例えば、ポリイミドポリマー、芳香族ポリアミドポリマーまたはアルミニウム合金などの材料を用いて形成されている。硬質フレーム35は、電池シート層31を保護し、電池シート311を封着断面方向から保護することができ、耐衝撃性、耐屈曲性及び機械的強度の能力を向上させることができると同時に、従来の外付け金属フレームに比べて軽量であり、エッジ部の遮蔽を減少させることができ、電池シート311の両面作業を遮ることがない。ソーラーパネルを取付する際には、電池シート311を収容孔351に対応配置した後に積層することができるので、全体のフレームを不要とし、簡単に製作することができる。
【0066】
好ましくは、硬質フレーム35の厚さが電池シート層311の厚さ以上である。
【0067】
好ましくは、硬質フレーム35の厚さは0.5~3mmであり、幅は5~30mmである。
【0068】
選択的に、ガラス繊維補強層32と保護層33との間を封着接着フィルム36を用いて接着する。
【0069】
さらに、保護層33とそれに対応する封着接着フィルム36は、高温下で物理的にエンボス加工され、保護層33上に凹凸面が形成され、一方では、光トラップ構造を形成し、他方では、凹凸面は内層構造を保護でき、ソーラーパネル内の構造がスクラッチしないようにし、さらに、電池シート層31の位置制限を補助し、電池シート311を硬質フレーム35の収容孔351に位置制限することができる。
【0070】
好ましくは、保護層33は、ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体)、ECTFE(エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体)等のフッ素含有薄膜材料を用いる。
【0071】
好ましくは、封着接着フィルム36は、EVAプラスチック、POEプラスチック、PVB(ポリビニルブチラールエステル)、TPO(熱可塑性ポリオレフィン系)又はBPO(ベンゾイルパーオキサイド)で製造され、封着接着フィルム36は、無色透明構造である。
【0072】
実施例7:
図10に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、ガラス繊維補強層32が、並設した少なくとも2つのガラス繊維補強ユニット321を含み、ガラス繊維補強ユニット321が横方向に延在する帯状の網状構造に設置され、ガラス繊維補強層32の成形の困難性を低減している点で、実施例1とは異なる。本実施例では、ガラス繊維補強ユニット321の数が3つである。
【0073】
実施例8:
図11に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、ガラス繊維補強層32が、並設した少なくとも2つのガラス繊維補強ユニット321を含み、ガラス繊維補強ユニット321が縦方向に延在する帯状の網状構造に設置され、ガラス繊維補強層32の成形の困難性を低減している点で、実施例1とは異なる。本実施例では、ガラス繊維補強ユニット321の数が3つである。
【0074】
実施例9:
図12に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、透明高分子材料で製造された2つのキャリア層34をさらに含み、2つのキャリア層34は、それぞれ2つのガラス繊維補強層32と保護層33との間に配置され、キャリア層34とガラス繊維補強層32および保護層33とは、いずれも封着接着フィルム36によって接着されており、キャリア層34を配置することにより、ソーラーパネルの機械的強度をさらに補強することができる点で、実施例1とは異なる。
【0075】
好ましくは、キャリア層34は、PC(ポリカーボネート)、PET、またはコーティング層を含むPET薄膜材料で作られ、または、キャリア層34は、EPE(発泡性ポリエチレン)、FPF(複合フェノールフォーム)、KPK(両面フッ素含有背板)などの機械的強度に優れた透明で柔軟な材料で作られていてもよい。
【0076】
好ましくは、キャリア層34の厚さは、0.2~1mmである。
【0077】
実施例10:
図13に示すように、本実施例で提供されるソーラーパネルは、ソーラーパネルにおけるガラス繊維補強層32およびキャリア層34はいずれも一つしか設けられておらず、電池シート層31の表裏両側にそれぞれガラス繊維補強層32およびキャリア層34が設けられており、電池シート層31と保護層33との間にキャリア層34が設けられており、キャリア層34と硬質フレーム35および保護層33とがいずれも封着接着フィルム36によって接着されている点で、実施例2と異なる。
【0078】
本実施例は、
図14~
図19に示されるように、電池層と、電池層の表裏両側にそれぞれ積層配置された前板4300及び背板4400とを含むソーラーパネルを提供し、電池層は、複数の収容孔4130を構成するように十字に交差して接続された複数の縦枠帯4110及び複数の横枠帯4120を含む硬質フレーム4100と、収容孔4130に配置された複数の電池シート4201を含む電池列4200と、を含み、縦枠帯4110と横枠帯4120との間は取り外し可能に接続されている。
【0079】
具体的には、本実施例で提供されるソーラーパネルは、前板4300と背板4400との間に剛性のある硬質フレーム4100を配置し、硬質フレーム4100の収容孔4130に電池列4200を配置し、硬質フレーム4100が高い支持強度を有することにより、ソーラーパネルの折曲変形による電池列4200の損傷を低減して電池列4200を保護し、機械的強度を向上させ、層数の増加やガラス繊維材の添加を不要とし、全体の質量を低減し、設備コストを低減することができる。硬質フレーム4100は、複数の取り外し可能に接続された縦枠帯4110と横枠帯4120とから構成されており、一体型のフレーム構造に比べて製造コストが安価であるだけでなく、形状、寸法、厚さの異なる組立て組み合わせが容易であり、使用の柔軟性がより高い。
【0080】
例示的には、縦枠帯4110および横枠帯4120の厚さは、ソーラーパネルの面強度を向上させるために、電池列4200の厚さ以上である。本実施例では、縦枠帯4110および横枠帯4120の厚さは、電池列4200が法線方向の作用力を受けないために、いずれも電池列4200の厚さよりも大きい。
【0081】
例示的に、
図15および
図18に示すように、複数の電池シート4201はマトリクス状に分布し、縦方向に隣接した収容孔4130に分布する電池シート4201間には横隙間4204が設けられ、横方向に隣接した収容孔4130に分布する電池シート4201間には縦隙間4203が設けられる。本実施例では、縦方向に配列された3つの電池シート4201が各収容孔4130に配置され、同じ収容孔4130の3つの電池シート4201が1つのサブ電池列を構成し、収容孔4130の数を10個とし、10個の収容孔4130が上下2層に均等に分布している。すなわち、横隙間4204を1個とし、縦隙間4203を8個とする。
【0082】
例示的に、
図15および
図18に示すように、電池列4200は、縦方向に隣接した電池シート4201を電気的に接続する溶接テープ4202をさらに含み、溶接テープ4202は横隙間4204に貫設されている。
【0083】
例示的には、縦枠帯4110は、横方向に並設されたいくつかの縦内枠帯4111と二つの縦辺枠帯4112とを含み、縦内枠帯4111は縦隙間4203に位置し、二つの縦辺枠帯4112は縦内枠帯4111の左右両側に並設され、縦辺枠帯4112は電池列4200の左右両側に位置され、電池列4200の左右側辺を包み込み、ソーラーパネルの左右側辺を保護する。
【0084】
例示的には、横枠帯4120は、縦方向に並設されたいくつかの横内枠帯4121と少なくとも二つの横辺枠帯4122とを含み、横内枠帯4121は横隙間4204に位置し、二つの横辺枠帯4122は横内枠帯4121の上下両側に並設され、横辺枠帯4122は電池列4200の上下両側に位置され、電池列4200の上下側辺を包み込み、ソーラーパネルの上下側辺を保護する。
【0085】
本実施例では、
図16および
図19に示すように、縦内枠帯の数も縦隙間の数に対応して8本に設定されており、各縦隙間には縦内枠帯が1本ずつ設けられている。
【0086】
例えば、
図19に示されるように、横隙間4204には、2つの横内枠帯4121が設けられ、2つの横内枠帯4121は、互いに間隔をおいて積層配置され、溶接テープ4202は、2つの横内枠帯4121の間の隙間に縦方向に貫設される。溶接テープ4202は、2つの横内枠帯4121の間の隙間を通過することにより、溶接テープ4202が横内枠帯4121を通過する際に電池シート4201を這い上がって引っ張ることによるエッジの破損や溶接テープ4202の溶接外れを低減することができ、同時に横内枠帯4121は、溶接テープ4202が接続する合流導線を遮蔽することができ、製品を整然とした外観にすることができる。
【0087】
例えば、
図19に示されるように、電池列4200の上下両側に配置された横辺枠帯4122はそれぞれ2つ設けられ、同じ側に配置された2つの横辺枠帯4122は積層設置され、2つの横辺枠帯4122は間隔をおいて配置され、溶接テープ4202は、2つの横辺枠帯4122の間の隙間に縦方向に貫設される。溶接テープ4202は、2つの横辺枠帯4122の間の隙間を通過することにより、溶接テープ4202が横内枠帯4122を通過する際に電池シート4201を這い上がって引っ張ることによるエッジの破損や溶接テープ4202の溶接外れを低減することができ、同時に横辺枠帯4122は、溶接テープ4202が接続する合流導線を遮蔽することができ、製品を整然とした外観にすることができる。
【0088】
本出願の他の実施例では、横隙間4204には、単層の横内枠帯4121が配置されてもよく、電池列4200の上下両側の横辺枠帯4122にも単層のみが設置されてもよく、横内枠帯4121および横辺枠帯4122の厚さは、溶接テープ4202の上昇を容易にし、合流導線に回避空間を提供するために、縦内枠帯4111および縦辺枠帯4112の厚さよりも小さい。
【0089】
例示的には、横内枠帯4121および横辺枠帯4122は、いずれも縦内枠帯4111および縦辺枠帯4112よりも薄い厚さを有する長尺薄板構造とされているものである。
【0090】
例示的には、横内枠帯4121は、横辺枠帯4122と同じ厚さであり、縦内枠帯4111と縦辺枠帯4112の厚さは等しい。
【0091】
例示的には、横内枠帯4121、横辺枠帯4122、縦内枠帯4111、および縦辺枠帯4112の厚さはすべて同じとは限らない。
【0092】
本実施例では、縦隙間4203の幅は25~35mmであり、横隙間4204の幅は35~45mmであり、縦辺枠帯4112の厚さは3mm、幅は30mmであり、縦内枠帯4111の厚さは3mmであり、幅は25~35mmであり、溶接テープ4202の下方に位置する横辺枠帯4122の厚さは1.2mmであり、溶接テープ4202の上方に位置する横辺枠帯4122の厚さは1.6mmであり、横辺枠帯4122の幅はいずれも30mmであり、溶接テープ4202の下方に位置する横内枠帯4121の厚さは1.2mmであり、溶接テープ4202の上方に位置する横内枠帯4121の厚さは1.6mmであり、横内枠帯4121の幅はいずれも35~45mmである。
【0093】
例示的には、サブ電池列は、縦枠帯4110及び横枠帯4120と間隔をおいて配置され、積層圧着過程における高度差による局所的な圧力の不均一により、電池シート4201の破片又は積層不良を引き起こす不良の危険性を低減する。
【0094】
例えば、
図17に示すように、縦枠帯4110には第1ほぞ穴部4141が設けられ、横枠帯4120には第2ほぞ穴部4142が設けられており、および/または、縦枠帯4110に第2ほぞ穴部4142が設けられ、横枠帯4120に第1ほぞ穴部4141が設けられ、第1ほぞ穴部4141と第2ほぞ穴部4142とはほぞ穴結合されているので、取り付けが容易であり、結合の信頼性を確保することができる。他の実施例では、縦枠帯4110と横枠帯4120との間に、スナップなどの他の構造を用いて取り外し可能に接続することもできる。
【0095】
本実施例では、
図17に示すように、第1ほぞ穴部4141は、二等辺の台形凸部として設けられ、台形凸部の長底辺は外向きに配置され、第2ほぞ穴部4142は、適合する二等辺の台形凹溝として対応設置され、台形凹溝の長底辺は内向きに配置されている。
【0096】
例えば、縦辺枠帯4112及び横辺枠帯4122の外周部には、外力の衝撃時にエッジ部及びコーナ部が受ける力を低減するための面取りが設けられている。
【0097】
例示的には、縦枠帯4110および/または横枠帯4120には取付孔が設けられ、前板4300、背板4400および/または外部部品は、取付孔を通過したファスナーを介して接続される。一方では、フレキシブル基板の背面接着構造に取って代わることができ、ソーラーパネルの下方に空気流路を形成し、ソーラーパネルの放熱性能を高め、それによって発電効率を高めることができる。他の一方で、取手やブラケット等の外部部品の接続を容易にし、構造のコンパクト性を向上させる。
【0098】
例示的には、
図14に示されるように、ソーラーパネルは接着フィルム4500を更に含み、電池層と前板4300との間および/または電池層と背板4400との間は接着フィルム4500によって接着固定される。
【0099】
例示的には、硬質フレーム4100は、機械的強度の高い繊維板または表面絶縁処理された金属板で製造されたものを選択する。
【0100】
例示的には、前板4300の材料は、PET(ポリエチレンテレフタレート)およびPETの複合材料のような、機械的靭性の高い透明な絶縁材料を選択する。
【0101】
例示的には、背板4400の材料は、ガラス繊維板、PET、およびPETの複合材料のような、より高い機械的靭性を有する支持材料を選択する。
【0102】
例示的には、接着フィルム4500の材料は、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合体)、POE(ポリビニルオクテン共重合エラストマー)、PO(プロピレンオキサイド)、PVB(ポリビニルブチラールエステル)などの光起電力の一般材料が選択される。
【0103】
本願の実施例が上述して示され、説明されているが、上記の実施例は例示的なものであり、本願を限定するものとは理解されず、当業者であれば、本願の範囲内で上記の実施例を変更、修正、置換、及び変形することができ、本願の範囲が請求の範囲及びその同等物によって定義されることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0104】
1100 発電アセンブリ
1200 導線
1300 フロントフィルム
1400 バックフィルム
1500 絶縁フィルム
1600 接着フィルム
1700 折曲領域
1800 取手構造
11 硬質フレーム
111 第1辺
112 第2辺
113 第3辺
114 第4辺
12 電池シート
13 背板
14 絶縁板
15 前板
21 電池シート層
211 電池シート
22 前板層
221 前板ユニット
23 背板層
231 背板ユニット
24 硬質フレーム
241 収容孔
25 フロントフィルム層
26 バックフィルム層
27 第1封着接着フィルム
271 サブ封着接着フィルム
28 第2封着接着フィルム
31 電池シート層
311 電池シート
32 ガラス繊維補強層
321 ガラス繊維補強ユニット
33 保護層
34 キャリア層
35 硬質フレーム
351 収容孔
36 封着接着フィルム
4100 硬質フレーム
4110 縦枠帯
4111 縦内枠帯
4112 縦辺枠帯
4120 横枠帯
4121 横内枠帯
4122 横辺枠帯
4130 収容孔
4141 第1ほぞ穴部
4142 第2ほぞ穴部
4200 電池列
4201 電池シート
4202 溶接テープ
4203 縦隙間
4204 横隙間
4300 前板
4400 背板
4500 接着フィルム
【手続補正書】
【提出日】2024-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本出願の実施形態に係るソーラーパネルは、フレーム、前板、背板、および電池シートを含み、前記フレームには収容孔が設けられ、前記前板は前記フレームの一側に配置され、前記背板は前記フレームの他側に配置され、前記前板、前記背板、および前記フレームは前記収容孔を囲んで密閉空間を形成し、前記電池シートは前記密閉空間内に設置されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
フレーム、前板、背板、および電池シートを含むソーラーパネルであって、前記フレームには収容孔が設けられ、前記前板は前記フレームの一側に配置され、前記背板は前記フレームの他側に配置され、前記前板、前記背板、および前記フレームは前記収容孔を囲んで密閉空間を形成し、前記電池シートは前記密閉空間内に設置されていることを特徴とするソーラーパネル。
【国際調査報告】