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特表2024-526458半導体構造及びその製造方法、メモリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】半導体構造及びその製造方法、メモリ
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240711BHJP
【FI】
H10B12/00 671A
H10B12/00 621
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553691
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2022101898
(87)【国際公開番号】W WO2023245697
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210708966.5
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】肖 徳元
(72)【発明者】
【氏名】邵 光速
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD06
5F083AD24
5F083GA06
5F083GA09
5F083HA06
5F083JA03
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA43
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
(57)【要約】
本発明の実施例において、半導体構造及びその製造方法、メモリを提供し、前記半導体構造は、基板と、複数の酸化柱と、複数の活性柱と、第1絶縁層と、メモリ構造と、を含み、前記複数の酸化柱は、前記基板上に位置し、且つ第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列され、前記第1方向及び前記第2方向はともに、前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向と前記第2方向が交差し、前記第1絶縁層は、複数の前記酸化柱の隙間に位置し、前記活性柱のそれぞれは、いずれも対応する1つの前記酸化柱の上面に位置し、前記メモリ構造は、少なくとも前記活性柱の側壁の一部を覆う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造であって、
基板と、複数の酸化柱と、複数の活性柱と、第1絶縁層と、メモリ構造と、を含み、
前記複数の酸化柱は、前記基板上に位置し、且つ第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列され、前記第1方向及び前記第2方向がともに前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向及び前記第2方向が交差し、
前記第1絶縁層は、複数の前記酸化柱の隙間に位置し、
前記活性柱のそれぞれは、いずれも対応する1つの前記酸化柱の上面に位置し、
前記メモリ構造は、少なくとも前記活性柱の側壁の一部を覆う、前記半導体構造。
【請求項2】
前記酸化柱の材料は、前記第1絶縁層の材料と同じかまたは異なる
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記活性柱のそれぞれは、第1サブ活性柱と、前記第1サブ活性柱上に位置する第2サブ活性柱を含み、前記基板上の前記第1サブ活性柱の正投影は、前記基板上の前記第2サブ活性柱の正投影内に位置する
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記メモリ構造は、
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層と、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層の上面を覆う誘電体層と、
前記誘電体層内に位置する第2導電層と、を含む
請求項3に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記半導体構造はさらに、複数のトランジスタを含み、各前記トランジスタのチャネル構造は、前記第2サブ活性柱内に位置し、前記チャネル構造の延長方向は、前記基板の表面に対して垂直な方向である
請求項3に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記トランジスタは、
前記第2サブ活性柱の周囲に設けられたゲート構造と、
前記第2サブ活性柱の対向する2つの端部にそれぞれ設けられるソースとドレインを含む
請求項5に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記半導体構造はさらに、前記トランジスタ上に位置し、前記第2サブ活性柱の頂部に電気的に接触する複数のビット線を含む
請求項6に記載の半導体構造。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体構造を含むメモリ。
【請求項9】
半導体構造の製造方法であって、
基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成することであって、各前記半導体柱は、第1部分及び前記第1部分上に位置する第2部分を含み、前記第1部分の最大径幅は、前記第2部分の最小径幅より小さく、前記第1方向及び前記第2方向は、いずれも前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向と前記第2方向とは交差することと、
前記半導体柱の頂部に支持層を形成し、前記支持層は、前記第2部分の上部の側壁を覆うことと、
前記第1部分が完全に酸化されて酸化柱になり、前記第2部分の露出した表面が酸化されて酸化層になるように、前記半導体柱を酸化することと、
前記複数の酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填して、前記基板の表面に第1絶縁層を形成することと、
前記酸化層を除去して第1サブ活性柱を得ることと、
少なくとも前記第1サブ活性柱の側壁にメモリ構造を形成することと、を含む、前記半導体構造の製造方法。
【請求項10】
前記基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成することは、
半導体ベースを提供することと、
前記ベースに、第1方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第1トレンチと、第2方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第2トレンチとを形成することと、
前記第1トレンチ及び/又は前記第2トレンチのそれぞれの底部を拡大処理して、前記複数の半導体柱を形成することと、を含む
請求項9に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項11】
前記支持層を形成することは、
複数の前記半導体柱間に前記第1絶縁材料を充填し、エッチングによって前記第1絶縁材料の一部を除去して、前記半導体柱の頂部を露出して第2サブ活性柱を得ることと、
第2絶縁材料を蒸着し、前記第2絶縁材料が前記第2サブ活性柱の表面を覆って、前記半導体柱の頂部に第2絶縁層を形成することと、を含む
請求項9に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項12】
前記第2絶縁層の一部を前記第2方向に沿って除去して第1浅トレンチを形成し、前記第1浅トレンチの底面は、前記第2サブ活性柱の底面と面一であり、前記第1浅トレンチに前記第1絶縁材料を充填することと、
前記第2絶縁層の一部を前記第1方向に沿って除去して第2浅トレンチを形成し、前記第2浅トレンチの底面は、前記第2サブ活性柱の上面と面一であり、前記第2浅トレンチに前記第2絶縁材料を充填することと、
前記半導体柱間に充填された第1絶縁材料を全て除去し、前記半導体柱の頂部に格子状の支持層を形成することと、を含む
請求項11に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項13】
前記支持層を形成した後、前記半導体柱を酸化し、前記半導体柱の前記第1部分が完全に酸化されて酸化柱になり、露出した前記半導体柱の前記第2部分の表面が酸化されて酸化層になることと、
前記半導体柱間に第1絶縁材料を再びに充填し、エッチングによって前記第1絶縁材料の一部及び前記酸化層を除去し、残った前記第1絶縁材料及び前記酸化柱により、前記基板の表面に位置する第1絶縁層が形成されることと、を含む
請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項14】
前記少なくとも前記第1サブ活性柱の側壁にメモリ構造を形成することは、
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することと、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層の上面を覆う誘電体層を形成することと、
前記誘電体層中に第2導電層を形成することと、を含む
請求項11に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項15】
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することは、
選択的な蒸着工程により、前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することを含む
請求項14に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項16】
前記半導体構造の製造方法は、
前記第2サブ活性柱を露出するために、前記支持層を除去することと、
前記第2サブ活性柱の少なくとも片側を覆うゲート構造を形成することと、
前記第2サブ活性柱の対向する両端にソースとドレインをそれぞれ形成することと、を含む
請求項15に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項17】
前記第1方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第1方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さく、
及び/又は、
前記第2方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第2方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さい
請求項10に記載の半導体構造の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2022年06月21日に中国特許局に提出された、出願番号が202210708966.5であり、発明の名称が「半導体構造及びその製造方法、メモリ」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが引用により本発明に組み込まれる。
【0002】
本発明は、半導体技術分野に関し、具体的に、半導体構造及びその製造方法、メモリに関する。
【背景技術】
【0003】
DRAM(Dynamic Random Access Memory)のメモリアレイのアーキテクチャは、トランジスタ及びメモリセルであるキャパシタ(即ち、1T1Cのメモリセル)からなるアレイである。トランジスタのゲートは、ワード線に接続され、ドレインは、ビット線に接続され、ソースは、キャパシタに接続されている。
【0004】
DRAMの小型化に伴い、キャパシタのサイズも小さくなっている。DRAMに搭載されるキャパシタの性能をいかに確保するかが、早急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを鑑みて、本発明の実施例は、半導体構造及びその製造方法、メモリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、半導体構造を提供し、前記半導体構造は、
基板と、複数の酸化柱と、複数の活性柱と、第1絶縁層と、メモリ構造と、を含み、
前記複数の酸化柱は、前記基板上に位置し、且つ第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列され、前記第1方向及び前記第2方向がともに前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向及び前記第2方向が交差し、
前記第1絶縁層は、複数の前記酸化柱の隙間に位置し、
前記活性柱のそれぞれは、いずれも対応する1つの前記酸化柱の上面に位置し、
前記メモリ構造は、少なくとも前記活性柱の側壁の一部を覆う。
【0007】
上記の技術案において、前記酸化柱の材料は、前記第1絶縁層の材料と同じかまたは異なる。
【0008】
上記の技術案において、前記活性柱のそれぞれは、第1サブ活性柱と、前記第1サブ活性柱上に位置する第2サブ活性柱を含み、前記基板上の前記第1サブ活性柱の正投影は、前記基板上の前記第2サブ活性柱の正投影内に位置する。
【0009】
上記の技術案において、前記メモリ構造は、
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層と、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層の上面を覆う誘電体層と、
前記誘電体層内に位置する第2導電層と、を含む。
【0010】
上記の技術案において、前記半導体構造はさらに、複数のトランジスタを含み、各前記トランジスタのチャネル構造は、前記第2サブ活性柱内に位置し、前記チャネル構造の延長方向は、前記基板の表面に対して垂直な方向である。
【0011】
上記の技術案において、前記トランジスタは、
前記第2サブ活性柱の周囲に設けられたゲート構造と、
前記第2サブ活性柱の対向する2つの端部にそれぞれ設けられるソースとドレインを含む。
【0012】
上記の技術案において、前記半導体構造はさらに、前記トランジスタ上に位置し、前記第2サブ活性柱の頂部に電気的に接触する複数のビット線を含む。
【0013】
本発明の別の一態様によれば、前述の本発明の実施例のいずれか一項に記載の半導体構造を含むメモリを提供する。
【0014】
本発明のさらに別の一態様によれば、半導体構造の製造方法を提供し、前記方法は、
基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成することであって、各前記半導体柱は、第1部分及び前記第1部分上に位置する第2部分を含み、前記第1部分の最大径幅は、前記第2部分の最小径幅より小さく、前記第1方向及び前記第2方向は、いずれも前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向と前記第2方向とは交差することと、
前記半導体柱の頂部に支持層を形成し、前記支持層は、前記第2部分の上部の側壁を覆うことと、
前記第1部分が完全に酸化されて酸化柱になり、前記第2部分の露出した表面が酸化されて酸化層になるように、前記半導体柱を酸化することと、
前記複数の酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填して、前記基板の表面に第1絶縁層を形成することと、
前記酸化層を除去して第1サブ活性柱を得ることと、
少なくとも前記第1サブ活性柱の側壁にメモリ構造を形成することと、を含む。
【0015】
上記の技術案において、前記基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成することは、
半導体ベースを提供することと、
前記ベースに、第1方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第1トレンチと、第2方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第2トレンチとを形成することと、
前記第1トレンチ及び/又は前記第2トレンチのそれぞれの底部を拡大処理して、前記複数の半導体柱を形成することと、を含む。
【0016】
上記の技術案において、前記支持層を形成することは、
複数の前記半導体柱間に前記第1絶縁材料を充填し、エッチングによって前記第1絶縁材料の一部を除去して、前記半導体柱の頂部を露出して第2サブ活性柱を得ることと、
第2絶縁材料を蒸着し、前記第2絶縁材料が前記第2サブ活性柱の表面を覆って、前記半導体柱の頂部に第2絶縁層を形成することと、を含む。
【0017】
上記の技術案において、前記第2絶縁層の一部を前記第2方向に沿って除去して第1浅トレンチを形成し、前記第1浅トレンチの底面は、前記第2サブ活性柱の底面と面一であり、前記第1浅トレンチに前記第1絶縁材料を充填することと、
前記第2絶縁層の一部を前記第1方向に沿って除去して第2浅トレンチを形成し、前記第2浅トレンチの底面は、前記第2サブ活性柱の上面と面一であり、前記第2浅トレンチに前記第2絶縁材料を充填することと、
前記半導体柱間に充填された第1絶縁材料を全て除去し、前記半導体柱の頂部に格子状の支持層を形成することと、を含む。
【0018】
上記の技術案において、前記支持層を形成した後、前記半導体柱を酸化し、前記半導体柱の前記第1部分が完全に酸化されて酸化柱になり、露出した前記半導体柱の前記第2部分の表面が酸化されて酸化層になることと、
前記半導体柱間に第1絶縁材料を再びに充填し、エッチングによって前記第1絶縁材料の一部及び前記酸化層を除去し、残った前記第1絶縁材料及び前記酸化柱により、前記基板の表面に位置する第1絶縁層が形成されることと、を含む。
【0019】
上記の技術案において、前記少なくとも前記第1サブ活性柱の側壁にメモリ構造を形成することは、
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することと、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層の上面を覆う誘電体層を形成することと、
前記誘電体層中に第2導電層を形成することと、を含む。
【0020】
上記の技術案において、前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することは、
選択的な蒸着工程により、前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層を形成することを含む。
【0021】
上記の技術案において、前記方法は、
前記第2サブ活性柱を露出するために、前記支持層を除去することと、
前記第2サブ活性柱の少なくとも片側を覆うゲート構造を形成することと、
前記第2サブ活性柱の対向する両端にソースとドレインをそれぞれ形成することと、を含む。
【0022】
上記の技術案において、前記第1方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第1方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さく、
及び/又は、
前記第2方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第2方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の実施例において、基板上に複数の半導体柱を形成し、各前記半導体柱は、第1部分と、前記第1部分上に位置する第2部分とを含むことにより、前記第1部分の最大径幅が前記第2部分の最小径幅より小さくなる。次に、酸化処理により、複数の半導体柱の第1部分をすべて酸化柱に酸化し、複数の酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填する。最後に、各酸化柱の上面に、対応する活性柱を形成することにより、活性柱を基板から絶縁させる。さらに、活性柱の側壁の一部に形成されたメモリ構造を基板から絶縁させ、それにより、メモリ構造のリーク問題を改善し、さらに、メモリの信頼性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1a】本発明の実施例によって提供されるDRAMトランジスタの回路接続の概略図である。
図1b】本発明の実施例によって提供されるメモリの構造概略図である。
図2】本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造方法のフローチャートである。
図3a】本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造するプロセスの断面概略図である。
図3b】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3c】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3d】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3e】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3f】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3g】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3h】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3i】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3j】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3k】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3l】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3m】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3n】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3o】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3p】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
図3q】本発明の実施例によって提供される半導体構造を製造するプロセスの断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
上記添付図面(必ずしも比例して描かれているわけではない)において、類似した図面マークは、異なるビューで類似した部品を描いている場合がある。類似した図面マークでも、文字のサフィックスが異なると、類似した部品の異なる例を示す場合がある。添付の図面は、例示であって限定ではなく、本明細書で議論される実施例を大体示している。
【0026】
本発明の実施例の技術案と利点をより明確にするために、以下では、図面と実施例を参照して本発明の技術案をさらに詳細に説明する。本発明の例示的な実施方法が添付図面に示されているが、本発明は様々な形態で実施することができ、本明細書に示される実施形態によって限定されるべきではない。むしろ、より徹底して本発明を理解でき、本発明の範囲を完全に当業者に伝達できるために、これらの実施例を提供することを理解されたい。
【0027】
本発明は、添付の図面を参照して、例を挙げて以下の段落でより具体的に説明する。以下の説明及び特許請求の範囲に照らして、本発明の利点及び特徴はより明確になる。添付の図面は、非常に簡略化された形態であり、非精密な比例であり、便利で明確で補助として本発明の実施例を説明するのみに使用することを理解されたい。
【0028】
本発明における「...上に」、「...の上方に」、「...の上部に」の意味は、可能な限り広い意味で解釈されるべきであり、「...上に」は、何かの「上にあり」且つ介在する特徴や層がない(つまり直接に何かの上にある)ことを意味するだけでなく、何かの「上にあり」且つ介在する特徴や層があることも意味する。
【0029】
また、説明を容易にするため、本説明書では「...上に」、「...の上方に」、「...の上部に」、「上」、「上部」などの空間的に相対的な用語を使用して、図面に示されるような要素または特徴と、他の要素または特徴との関係を説明する。添付図面に示される向きに加えて、空間的に相対的な用語は、使用中または動作中のデバイスの異なる向きを包含することを意図する。装置は、他の方法で(90度回転、または他の向き)方向付けされてもよく、本説明書で使用される空間的に相対的な用語も同様に、それに応じて解釈されうる。
【0030】
本発明の実施例において、「基板」という用語は、その上に後続の材料層が追加される材料を指す。基板自体は、パターン化されることができる。基板の上部に加えられる材料は、パターン化されていてもよいし、パターン化されていないままでもよい。さらに、基板は、シリコン、シリコン-ゲルマニウム、ゲルマニウム、ガリウム砒素、リン化インジウムなど、様々な半導体材料を含んでもよい。代わりに、基板はガラス、プラスチック、サファイアウェハなどの非導電性の材料で作られでもよい。
【0031】
本発明の実施例において、用語「層」は、厚さを有する領域を含む材料部を指す。層は、下の構造または上の構造の全体にわたって広がっていてもよいし、下の構造または上の構造の範囲よりも小さい範囲を有していてもよい。さらに、層は、連続構造の厚さより小さい厚さを有する均質または非均質な連続構造の領域であってもよい。例えば、層は、連続構造の上面と底面の間に位置してもよく、あるいは、連続構造の上面と底面における任意の水平面ペアの間に位置してもよい。層は、水平方向、垂直方向、及び/又は傾斜した表面に沿って延在してもよい。層は、複数のサブ層を含んでもよい。例えば、相互接続層は、1つ以上の導体、コンタクトサブ層(相互接続線及び/又はビアコンタクトを形成する)、及び1つ以上の誘電体サブ層を含んでもよい。
【0032】
本発明の実施例において、用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するために使用され、特定の順序またはシーケンスを説明するために使用される必要はない。
【0033】
本発明の実施例における半導体構造は、最終的なデバイス構造の少なくとも一部を形成するための後続のプロセスで使用されるものである。ここで、前記最終的なデバイスは、メモリを含んでもよく、前記メモリは、DRAMを含むが、これには限定されない。以下はDRAMを一例として説明する。
【0034】
ただし、以下の実施例のDRAMに関する説明は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の範囲を限定しないことを理解されたい。
【0035】
DRAM技術の進化に伴い、メモリセルのサイズはますます小さくなり、そのアレイアーキテクチャは、8Fから6Fまで、さらに4Fまでとなっている。さらに、DRAMのイオンとリーク電流に対する要求に基づいて、メモリのアーキテクチャは、プレーナアレイトランジスタ(Planar Array Transistor)からリセスゲートアレイトランジスタ(Recess Gate Array Transistor)へ、リセスゲートアレイトランジスタから埋込型チャンネルアレイトランジスタ(Buried Channel Array Transistor)へ、埋込型チャンネルアレイトランジスタから垂直チャンネルアレイトランジスタ(Vertical Channel Array Transistor)へ変化する。
【0036】
本発明のいくつかの実施例において、プレーナアレイトランジスタであっても、垂直チャネルアレイトランジスタであっても、DRAMは、複数のメモリセル構造からなり、各メモリセル構造は、主に1つのトランジスタと1つのトランジスタによって制御されるメモリセル(キャパシタ)によって構成され、すなわち、DRAMは、1つのトランジスタ(T:Transistor)と、1つのキャパシタ(C:Capacitor)(1T1C)を含む。その主な動作原理は、キャパシタに蓄積された電荷の量で、バイナリビットが1か0かを表すことである。
【0037】
図1aは、本発明の実施例によって提供される1T1Cのアーキテクチャを用いた制御回路の概略図であり、図1bは、本発明の実施例によって提供される1T1C構造を用いたトランジスタでDRAMメモリアレイを形成する構造概略図である。図1a及び図1bに示すように、トランジスタTのドレインは、ビット線(BL:Bit Line)と電気的に接続され、トランジスタTのソース領域は、キャパシタCの電極板の1つと電気的に接続され、キャパシタCの電極板のもう1つは、基準電圧に接続され得、前記基準電圧は、接地電圧または他の電圧であり得る。トランジスタTのゲートは、ワード線(WL:Word Line)に接続される。ワード線WLを介して電圧を印加することによりトランジスタTをオンまたはオフに制御し、ビット線BLは、トランジスタTがオン状態のときに前記トランジスタTに対して読み取りまたは書き込み動作を行うために使用される。
【0038】
しかしながら、メモリの小型化を実現するために、DRAMのサイズは絶えず小さくなり、キャパシタのサイズも小さくなり、キャパシタの形成工程がますます難しくなり、その結果、使用時に形成されたキャパシタにリークの問題が発生する。
【0039】
これに基づき、上記の課題の1つ以上を解決するために、本発明の実施例は、キャパシタの高さを高くして、メモリの記憶容量を増加することができ、同時に、工程の難易度を下げることができる、半導体構造の製造方法を提供する。図2は、本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造方法のフローチャートである。図2に示すように、本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造方法は、以下のステップを含む。
【0040】
S100において、基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成し、各前記半導体柱は、第1部分及び前記第1部分上に位置する第2部分を含み、前記第1部分の最大径幅は、前記第2部分の最小径幅より小さく、前記第1方向及び前記第2方向は、いずれも前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向と前記第2方向とは交差する。
【0041】
S200において、前記半導体柱の頂部に支持層を形成し、前記支持層は、前記第2部分の上部の側壁を覆う。
【0042】
S300において、前記第1部分が完全に酸化されて酸化柱になり、前記第2部分の露出した表面が酸化されて酸化層になるように、前記半導体柱を酸化する。
【0043】
S400において、複数の前記酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填して、前記基板の表面に第1絶縁層を形成する。
【0044】
S500において、前記酸化層を除去して第1サブ活性柱を得る。
【0045】
S600において、少なくとも前記第1サブ活性柱の側壁にメモリ構造を形成する。
【0046】
図2に示すステップは排他的ではなく、示された動作の任意のステップの前、ステップの後、またはステップの間で他のステップを行うこともできることを理解するべきである。図2に示すステップは、実際のニーズに応じて、順序を変わることができる。図3a~図3qは、本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造プロセスの断面概略図である。以下、図2及び図3a~図3qを参照して、本発明の実施例によって提供される半導体構造の製造方法を詳細に説明する。
【0047】
ステップS100において、図3a、図3b、図3c、図3dを参照して、複数の半導体柱を形成する。
【0048】
前記複数の半導体柱は、基板上に位置し、且つ第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列される。
【0049】
いくつかの実施例において、基板上に、第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の半導体柱を形成することは、
半導体ベースを提供することと、
前記ベースに、第1方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第1トレンチと、第2方向に沿って間隔をあけて配列された複数の第2トレンチとを形成することと、
前記第1トレンチ及び/又は前記第2トレンチのそれぞれの底部を拡大処理し、前記複数の半導体柱を形成することと、を含む。
【0050】
ここで、図3aに示すように、前記半導体ベース300の材料は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)などを含み得る。
【0051】
図3aを参照して、前記半導体ベース300の表面に対して第1エッチングを実行し、前記半導体ベースに第1方向に沿って間隔をあけた複数の第1トレンチ301を形成する。ここで、各前記第1トレンチ301は、第2方向に沿って延びる。
【0052】
なお、前記第1トレンチ301は、半導体ベース内に位置し、すなわち、第3方向に沿った第1トレンチ301の深さは、第3方向に沿った前記半導体ベース300の厚さより小さいことである。
【0053】
前記第1方向は、前記半導体ベース300の表面に対して平行であり、前記第2方向は、前記第1方向と交差し、且つ前記半導体ベース300の表面に対して平行である。前記第3方向は、前記半導体ベース300の表面と垂直であり、ここでの第3方向は、半導体ベース300の延在方向とも理解され得る。
【0054】
つまり、第1方向と第2方向とが交差し、すなわち、前記第1方向と前記第2方向間の角度は、0~90度の任意の角度である。ここで、前記第1方向も前記第2方向も、前記第3の方向と垂直である。
【0055】
本発明を明確に説明するために、以下の実施例において、第1方向と第2方向は垂直であることを例として説明する。例示的に、前記第1方向は、図3aに図示されたX軸方向であり、前記第2方向は、図3aに図示されたY軸方向であり、前記第3の方向は、図3aに図示されたZ軸方向である。ただし、以下の実施例における方向に関する説明は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0056】
いくつかの実施例において、前記第1トレンチ301は、浅トレンチ隔離(STI:Shallow Trench Isolation)構造を含むが、これには限定されない。
【0057】
前記第1エッチングは、ドライプラズマエッチング工程を含むが、これには限定されない。
【0058】
図3bを参照して、前記第1トレンチ301に第1絶縁材料302を形成し、ここで、前記第1絶縁材料302の上面は、前記半導体ベース300の上面と実質的に面一であり、ここで、前記第1絶縁材料302は支持体として使用される。
【0059】
いくつかの実施例において、前記第1絶縁材料302の構成材料は、酸化ケイ素(SiO)を含むが、これには限定されない。
【0060】
前記第1絶縁材料302を形成する方法は、物理気相蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)、化学気相蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)などの工程を含むが、これらには限定されない。
【0061】
図3cを参照して、前記第1絶縁材料302が形成された前記半導体ベース300に対して第2エッチングを実行して、前記半導体ベース300に複数の第2トレンチ303を形成する。ここで、複数の前記第2トレンチ303は第2方向に沿って間隔をあけて配列され、且つ各前記第2トレンチ303は、第1方向に沿って延びる。すなわち、前記第1トレンチ301と前記第2トレンチ303が交差する。
【0062】
例示的に、第1方向が第2方向に対して垂直であるとき、前記第1トレンチ301と前記第2トレンチ303はお互いに垂直である。
【0063】
ここで、前記第2トレンチ303は、半導体ベース300に位置する。すなわち、第3方向に沿った前記第2トレンチ303の深さは、第3方向に沿った前記半導体ベース300の厚さより小さいことである。
【0064】
例示的に、複数の前記第2トレンチ303は、Y軸方向に沿って間隔をあけて配列され、且つ各前記第2トレンチ303は、X軸方向に沿って延び、Z軸方向に沿った各前記第2トレンチ303の深さが、Z軸方向に沿った前記半導体層の厚さより小さい。
【0065】
ここで、前記第2エッチングは、ドライプラズマエッチング工程を含むが、これには限定されない。
【0066】
いくつかの実施例において、前記第2トレンチ303は、浅トレンチ隔離(STI)構造を含むが、これには限定されない。
【0067】
いくつかの実施例において、第3の方向に沿った第1トレンチ301の深さは、第3の方向に沿った第2トレンチ303の深さと同じであってもよいし、異なってもよい。
【0068】
好ましくは、第3方向に沿った第1トレンチ301の深さは、第3方向に沿った第2トレンチ303の深さと同じである。このようにして、製造プロセスにおける工程パラメータの調整を減らすことができ、工程の難易度を下げることができる。
【0069】
ここで、第1トレンチ301及び第2トレンチ303は、前記半導体ベースを第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の立方体柱に分割し、複数の前記立方体柱の下方に基板304を形成する。
【0070】
別の実施例において、半導体ベースの表面に格子状のマスク層を形成し、当該格子状のマスク層をマスクとして使用して半導体ベースをエッチングすることにより、半導体ベースに第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列された複数の立方体柱を形成してもよい。
【0071】
次に、図3cを参照して、前記第1トレンチ301及び/又は前記第2トレンチ303のそれぞれの底部を拡大処理する。ここで、前記拡大処理は、第1トレンチ301の底部を第1方向に沿ってエッチングすること、及び/又は、第2トレンチ303の底部を第2方向に沿ってエッチングすることにより、第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部の前記第1方向に沿った径幅が、対応するトレンチの頂部の前記第1方向に沿った径幅よりも大きくなり、
及び/又は、
第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部の前記第2方向に沿った径幅が、対応するトレンチの頂部の前記第2方向に沿った径幅よりも大きくなる、こととして理解することができる。
【0072】
ここで、使用されるエッチング工程は、ウェットエッチング工程、ドライエッチング工程などを含んでもよい。
【0073】
例示的には、前記ウェットエッチング工程において、第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部にエッチング剤を通過させ、エッチング剤の異方性エッチングにより第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部のX軸方向に沿った径幅を大きくし、及び/又は、第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部のY軸方向に沿った径幅を大きくする。
【0074】
例示的に、前記ドライエッチング工程は、プラズマを制御して横方向エッチングを行って、第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303の底部に径幅を拡大処理したトレンチ構造を形成する。
【0075】
本発明の実施例において、図3cを参照して、前記第1トレンチ301及び/又は前記第2トレンチ303のそれぞれの底部を拡大処理した後、エッチング工程によって、基板上に位置する複数の立方体柱の底部領域がエッチングされて、立方体柱の底部領域のサイズが小さくなり、それにより、前記半導体柱305を形成する。
【0076】
すなわち、前記半導体柱305は、第1部分3051(図3cで破線枠の図面を参照する)と、前記第1部分3051上に位置する第2部分3052を含む。ここで、前記半導体柱の第1部分3051は、前記半導体柱の第2部分3052と前記基板304の間に位置する。
【0077】
いくつかの実施例において、前記第1方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第1方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さく、
及び/又は、
前記第2方向に沿った前記第1部分の最大径幅は、前記第2方向に沿った前記第2部分の最小径幅より小さい。
【0078】
例示的に、第1トレンチ301のみを拡大処理する場合、前記半導体柱の第1部分3051のX軸方向に沿った最大径幅は、前記半導体柱の第2部分3052のX軸方向に沿った最小径幅より小さい。
【0079】
例示的に、第2トレンチ303のみを拡大処理する場合、前記半導体柱の第1部分3051のY軸方向に沿った最大径幅は、前記半導体柱の第2部分3052のY軸方向に沿った最小径幅より小さい。
【0080】
例示的に、第1トレンチ301及び第2トレンチ303の両方を拡大処理する場合、前記半導体柱の第1部分3051のX軸方向に沿った最大径幅は、前記半導体柱の第2部分3052のX軸方向に沿った最小径幅より小さく、前記半導体柱の第1部分3051のY軸方向に沿った最大径幅は、前記半導体柱の第2部分3052のY軸方向に沿った最小径幅より小さい。
【0081】
好ましくは、前記半導体柱の第1部分のサイズが小さくなるように、第1トレンチ301及び第2トレンチ303の両方を拡大処理する。
【0082】
例示的に、第1部分の最大径幅は、図3cの半導体柱の第1部分3051と半導体柱の第2部分3052との接触位置の径幅として理解することができ、第2部分の最小径幅は、半導体柱の第2部分3052の最小寸法を有する領域として理解することができる。図3cを参照して、半導体柱の第2部分3052の上部と下部の寸法は同じであり、すなわち半導体柱の第2部分の最小径幅と最大径幅が同じである。
【0083】
図3dを参照して、前記第2トレンチ303には第1絶縁材料302を形成する。前記第1絶縁材料302の上面は、前記半導体柱305の上面と実質的に面一である。前記第1絶縁材料は、支持体として使用される。
【0084】
例示的に、前記第1絶縁材料302を構成する材料は、酸化ケイ素を含むが、これには限定されない。
【0085】
ここで、前記第1絶縁材料302を形成する方法は、PVD、CVDなどの工程を含むが、これらには限定されない。
【0086】
なお、第1トレンチ301、第2トレンチ303を形成することと、第1トレンチ301、第2トレンチ303に第1絶縁材料302を充填することの順序は、実際の状況に応じて選択することが可能である。他の具体的な実施例において、第1トレンチ301及び第2トレンチ303を形成した後、第1トレンチ301と第2トレンチ303に第1絶縁材料302を充填するができる。ここで、前記第1絶縁材料は、複数の前記半導体柱の上面と実質的に面一である。
【0087】
ステップS200において、図3e~図3kを参照して、支持層を形成する。
【0088】
いくつかの実施例において、前記支持層を形成することは、エッチングにより、前記第1絶縁材料の一部を除去して、前記半導体柱の頂部を露出して第2サブ活性柱を得ることと、
第2絶縁材料を蒸着し、前記第2絶縁材料が前記第2サブ活性柱の表面を覆って、前記半導体柱の頂部に第2絶縁層を形成することと、を含む。
【0089】
図3eを参照して、第1トレンチ301及び第2トレンチ303に位置する第1絶縁材料302の一部をエッチングして第1隙間306を形成し、この場合、前記半導体柱の頂部、すなわち第2サブ活性柱3052bを露出する。ここで、前記第2サブ活性柱3052bは、前記第1部分3051から離れた側の前記半導体柱の第2部分の端部である。
【0090】
図3fを参照して、蒸着工程によって、前記第1隙間に第2絶縁材料を形成し、その後、前記第2絶縁材料を平坦化処理して、前記半導体柱の頂部に第2絶縁層308を形成する。前記第2絶縁層308は、前記第2サブ活性柱の表面を覆い、且つ前記第2絶縁層308の上面が前記半導体柱の上面より高い。
【0091】
ここで、前記蒸着工程には、PVD、CVDなどの工程を含むが、これらには限定されない。
【0092】
前記平坦化処理には、化学機械研磨技術(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を含むが、これらには限定されない。
【0093】
前記第2絶縁層308の構成材料は、窒化物、炭化物などを含むが、これらには限定されない。
【0094】
いくつかの実施例において、図3gを参照して、前記第2方向に沿って前記第2絶縁層308の一部を除去して第1浅トレンチ309を形成し、前記第1浅トレンチ309の底面は、前記第2サブ活性柱の底面と面一であり、前記第1浅トレンチ309に前記第1絶縁材料302を充填し、
前記第1方向に沿って前記第2絶縁層308の一部を除去して、第2浅トレンチ310を形成し、前記第2浅トレンチ310の底面は、前記第2サブ活性柱の上面と面一であり、第2浅トレンチ310は第2サブ活性柱の真上に位置し、且つ第2サブ活性柱の上面を露出し、前記第2浅トレンチ310に前記第2絶縁材料を充填し、
前記半導体柱間に充填された第1絶縁材料302を全て除去し、前記半導体柱の頂部に格子状の支持層311を形成する。
【0095】
例示的に、図3gを参照して、エッチング工程によって、第2絶縁層308をエッチングして、第2絶縁層308の一部を除去し、前記第1絶縁材料302の頂部の一部を露出し、半導体柱の頂部に複数の第1浅トレンチ309を形成する。前記複数の第1浅トレンチ309はX軸方向に沿って間隔をあけて配列され、且つ各第1浅トレンチ309はY軸方向に沿って延びる。
【0096】
ここで、第1浅トレンチ309の底面は、第2サブ活性柱3052bの底面と実質的に面一である。
【0097】
図3hを参照して、第1浅トレンチ309に位置する第1絶縁材料302の上面が前記半導体柱の上面より高くなるように、前記第1浅トレンチ309に第1絶縁材料302を充填する。ここで、第1浅トレンチ309に位置する第1絶縁材料302の上面は、残った第2絶縁層308の上面と実質的に面一である。
【0098】
図3iを参照して、エッチング工程によって、第2絶縁層308及び第1浅トレンチ309に位置する第1絶縁材料302をエッチングして、第2絶縁層308の一部と第1絶縁材料302の一部を除去し、前記半導体柱の上面の一部を露出し、半導体柱の上面に複数の第2浅トレンチ310を形成する。前記複数の第2浅トレンチ310はY軸方向に沿って間隔をあけて配列され、各第2浅トレンチ溝310はX軸方向に沿って延びる。
【0099】
ここで、第2浅トレンチ310の底面は、第2サブ活性柱の上面3052bと実質的に面一であり、第2浅トレンチ310は、第2サブ活性柱の真上に位置し、且つ第2サブ活性柱の上面を露出する。
【0100】
本発明の実施例に関する「実質的に面一」は、大体面一であることとして理解され得る。メモリの製造プロセスでの工程誤差によるミスアラインメントまたはノンレベリングも、「実質的に面一」の範囲に含まれることを理解されたい。
【0101】
図3jを参照して、前記第2浅トレンチ310に前記第2絶縁材料を充填する。ここで、第2浅トレンチ310に位置する第2絶縁材料の上面は、前記第2絶縁層308の上面と実質的に面一である。
【0102】
図3kを参照して、半導体柱間の第1絶縁材料302を除去し、前記半導体柱の頂部に格子状の支持層311を形成する。
【0103】
ここで、前記支持層311の構成材料は、窒化物、カーボンを含むが、これには限定されない。
【0104】
好ましくは、前記支持層311の構成材料は、窒化ケイ素を含む。
【0105】
ステップS300において、図3l及び図3mを参照して、半導体柱305を酸化処理する。
【0106】
いくつかの実施例において、図3lを参照して、前記支持層311を形成した後、前記半導体柱を酸化し、前記半導体柱の前記第1部分はすべて酸化されて酸化柱312になり、露出した前記半導体柱の前記第2部分の表面は酸化されて酸化層313になる。
【0107】
図3mを参照して、次に、前記半導体柱間に第1絶縁材料302を充填し、エッチングにより前記第1絶縁材料302の一部及び前記酸化層313を除去し、残った前記第1絶縁材料302と前記酸化柱312は前記基板の表面に位置する第1絶縁層314を形成する。
【0108】
例示的に、図3lを参照して、酸化工程で前記半導体柱を酸化することにより、半導体柱の第1部分3051がすべて酸化されて酸化柱312になり、露出した半導体柱の第2部分の表面が酸化されて酸化層313になり、同時に基板304の表面が酸化されて酸化層を形成する。
【0109】
ここで、酸化柱312と酸化層313の材料は同じである。
【0110】
例示的に、前記酸化柱312と前記酸化層313の構成材料は、酸化ケイ素を含むが、これには限定されない。
【0111】
いくつかの実施例において、前記酸化柱312の材料は、前記第1絶縁層314の材料と同じであるか、または異なる。
【0112】
例示的に、第1絶縁層314の構成材料は、酸化ケイ素を含むが、これには限定されない。
【0113】
ここで、前述の実施例において、第1トレンチ301及び/又は第2トレンチ303を拡大処理した後に、半導体柱の第1部分のサイズが小さくて、完全酸化され易く、さらに、半導体柱の第1部分がすべて酸化される場合、前記半導体柱の第2部分は表面のみが酸化されることを理解されたい。
【0114】
また、半導体柱の第2部分における第2サブ活性柱が支持層311によって囲まれるため、半導体柱の第1部分と第2部分を酸化するとき、支持層311は、半導体柱の頂部(すなわち第2サブ活性柱)での支持層311によって覆われた部分が酸化されたり損傷されたりしないように保護することができることを理解されたい。
【0115】
図3m及び図3nを参照して、ステップS400において、第1絶縁層314を形成し、ステップS500において、第1サブ活性柱を得る。
【0116】
図3mを参照して、第1絶縁材料302が前記支持層311の上面と実質的に面一であるように、酸化層313を形成した複数の前記半導体柱の間に第1絶縁材料302を充填する。
【0117】
ここで、第1絶縁材料302の充填方法は、PVD、CVDなどの工程を含むが、これらには限定されない。
【0118】
図3nを参照して、エッチング工程によって、複数の前記半導体柱の間に位置する前記第1絶縁材料302の一部と、前記半導体柱の第2部分の表面に位置する酸化層313とを除去して、第1サブ活性柱3052aを得る。
【0119】
第1サブ活性柱3052a及び第2サブ活性柱3052bが半導体柱の第2部分3052を形成し、第2サブ活性柱3052bは、第1サブ活性柱3052a上に位置することを理解されたい。
【0120】
ここで、残った前記第1絶縁材料302と前記酸化柱312は、第1絶縁層314を形成する。ここで、第1絶縁層314は、第1サブ活性柱3052aと前記基板304との間に位置する。
【0121】
前記エッチング工程は、ドライプラズマエッチング工程を含むが、これらには限定されない。
【0122】
いくつかの実施例において、前記基板上の前記第1サブ活性柱3052aの正投影は、前記基板上の前記第2サブ活性柱3052bの正投影内に位置する。
【0123】
ステップS600において、図3o、図3p、図3qを参照して、メモリ構造315を形成する。
【0124】
ここで、前記メモリ構造315は、データを記憶するために使用される。例示的に、前記メモリ構造315はキャパシタを含む。
【0125】
いくつかの実施例において、前記少なくとも前記第1サブ活性柱3052aの側壁にメモリ構造を形成することは、
前記第1サブ活性柱3052aの側壁を覆う第1導電層3151を形成することと、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層314の上面を覆う誘電体層3152を形成することと、
前記誘電体層3152中に第2導電層3153を形成することと、を含む。
【0126】
ここで、第1導電層は、キャパシタの下部電極として、誘電体層は、キャパシタの誘電体として、第2導電層は、キャパシタの上部電極として使用される。
【0127】
いくつかの具体的な実施例において、前記第1導電層3151の構成材料は、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)、窒化チタン(TiN)などを含むが、これらには限定されない。
【0128】
本発明の実施例において、第1導電層は、選択的な蒸着工程によって前記第1サブ活性柱の側壁に形成してもよく、または他の蒸着工程によって形成してもよい。
【0129】
前記選択的な蒸着工程は、第1サブ活性柱の側壁に第1導電層を選択的に蒸着することを意味する。ここで、前記他の蒸着工程は、PVD、CVD、原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition)などの工程を含むが、これらには限定されない。
【0130】
いくつかの具体的な実施例において、前記第1サブ活性柱3052aの側壁を覆う第1導電層を形成することは、
選択的な蒸着工程により、前記第1サブ活性柱3052aの側壁を覆う第1導電層を形成することを含む。
【0131】
本発明の実施例において、図3oを参照して、選択的な蒸着工程によって第1導電層を形成するプロセスは、第1絶縁層314の上面には形成することなく、第1導電層を形成する材料が前記第1サブ活性柱3052aの側壁にのみ、または他の選択された材料上に形成するように実施できることを理解されたい。このようにして、一方で、より高いアスペクト比を有する隙間に第1導電層を形成することを避け、工程の難易度を下げ、工程ウィンドウを改善し、もう一方では、他の工程によって第1導電層を形成する時に起こるボイドの問題を避け、ひいては半導体構造の信頼性を向上することができる。
【0132】
図3oを参照して、蒸着工程によって前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層314の上面の誘電体層上に、誘電体層3152を形成する。
【0133】
前記誘電体層の構成材料は、高誘電率(High-K)材料を含み、ここで、高誘電率材料とは、一般的に、誘電率が3.9を超える材料を指し、且つ通常この値よりもかなり高い。いくつかの具体例において、前記誘電体層の材料は、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ハフニウム(HfO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)などを含むが、これらには限定されない。
【0134】
図3oを参照して、前記誘電体層には、第2導電層3153を形成する。
【0135】
いくつかの具体的な実施例において、前記第2導電層の構成材料は、ルテニウム、酸化ルテニウム、窒化チタンを含むが、これらには限定されない。
【0136】
ここで、第2導電層の形成方法は、PVD、CVDなどの工程を含むが、これらには限定されない。
【0137】
なお、上記の実施例において、第1導電層と第2導電層の形成方法は、選択的な蒸着工程で導電層・オン・導電層(CoC:Conductive on Conductive)を形成することとしても理解できる。ここで、選択的な蒸着工程には、ALD工程などを含むが、これには限定されない。
【0138】
いくつかの実施例において、前記方法は、
前記支持層311を除去して前記第2サブ活性柱3052bを露出することと、
前記第2サブ活性柱の少なくとも片側を覆うゲート構造を形成することと、
前記第2サブ活性柱の対向する両端にソースとドレインをそれぞれ形成することと、をさらに含む。
【0139】
例示的に、図3p、図3qを参照して、エッチング工程によって、前記支持層311を除去して、第2サブ活性柱3052bを露出する。
【0140】
いくつかの他の具体的な実施例において、前記誘電体層を支持層311の底面にも形成する場合に、前記支持層311を除去することは、前記支持層311の底面に位置する誘電体層を除去することをさらに含むことを理解されたい。
【0141】
ここで、前記支持層311の底部は、前記第2サブ活性柱3052bの底面に対して平行である。
【0142】
前記エッチング工程は、ドライプラズマエッチング工程を含むが、これらには限定されない。
【0143】
次に、図3qを参照して、工程によって、前記第2サブ活性柱の少なくとも片側にゲート構造(図3qに未図示)を形成する。
【0144】
ここで、ゲートの形状は、トランジスタのタイプによって異なる。例示的に、柱型ゲートトランジスタでは、ゲートがトレンチ領域の片側に柱状に形成され、半周型ゲートトランジスタでは、ゲートがトレンチ領域を半分に取り囲んで形成され、全周(GAA:Gate All Around)型ゲートトランジスタでは、ゲートがトレンチ領域を完全に取り囲んで形成される。
【0145】
本発明の実施例におけるトランジスタのタイプは、上述した様々なタイプを含むことができるが、これには限定されない。好ましくは、前記トランジスタのタイプは、全周型ゲートトランジスタである。
【0146】
ここで、ゲート構造は、ゲート(G:Gate)及びゲート酸化層(Gate oxide layer)を含む。ここで、ゲート酸化層は、ゲートとトレンチ領域との間に位置し、トレンチ領域をゲートから電気的に隔離し、トランジスタのホットキャリア効果を低減するために使用されることを理解されたい。
【0147】
ここで、ゲート材料は、金属や多結晶シリコン(Poly)などを含むことができる。ゲート酸化層の材料は、酸化ケイ素を含むことができるが、これには限定されない。
【0148】
いくつかの実施例において、ゲートの形成方法は、PVD、CVD、ALDなどを含むが、これらには限定されない。ゲート酸化層の形成方法は、原位酸化を含むが、これには限定されない。
【0149】
前記第2サブ活性柱の対向する両端にソースとドレインをそれぞれ形成する(図3qには未図示)。
【0150】
いくつかの具体的な実施例において、ソース、ドレインの形成方法は、ドーピング工程と拡散工程などを含むが、これらには限定されない。
【0151】
第2サブ活性柱の対向する両端に位置するソースとドレインは入れ替えてもよく、実際には、実際のニーズに応じて選択して設定することができることを理解されたい。
【0152】
上記の実施例におけるメモリは、トランジスタ-キャパシタ(TOC:Transistor on Capacitor)構造であり、前記構造は、前記トランジスタ上に位置し、前記第2サブ活性柱の頂部と電気的に接触する、複数のビット線をさらに含むことが理解されたい。
【0153】
したがって、いくつかの実施例において、前記方法は、トランジスタ上にビット線BLを形成することをさらに含む。
【0154】
ビット線BLは、トランジスタがオンのときに、前記トランジスタに読み取りまたは書き込みの動作を実行するために用いられることが理解されたい。
【0155】
ここで、ビット線BLをトランジスタの上方に設け、ビット線BLをメタルビット線(Metal BL)として使用することにより、抵抗を減らし、工程の難易度を下げ、メモリの回路設計案とのマッチングをより良くなる。
【0156】
これに基づき、本発明の実施例において、基板上に複数の半導体柱を形成し、各前記半導体柱は、第1部分と、前記第1部分上に位置する第2部分とを含むことにより、前記第1部分の最大径幅が前記第2部分の最小径幅よりも小さくする。次に、酸化処理によって、複数の半導体柱の第1部分をすべて酸化柱に酸化し、複数の酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填する。最後に、各酸化柱の上面に、対応する活性柱を形成することにより、活性柱が基板から絶縁される。さらに、活性柱の側壁の一部に形成したメモリ構造が基板から絶縁され、それにより、メモリ構造のリーク問題を改善し、さらにメモリの信頼性を向上する。
【0157】
本発明の別の態様によれば、本発明の実施例はさらに、半導体構造を提供し、該半導体構造は、基板と、複数の酸化柱と、複数の活性柱と、第1絶縁層と、メモリ構造と、を含む。
【0158】
前記複数の酸化柱は、前記基板上に位置し、且つ第1方向及び第2方向に沿ってアレイ状に配列され、前記第1方向及び前記第2方向がともに前記基板の表面に対して平行であり、且つ前記第1方向及び前記第2方向が交差し、
前記第1絶縁層は、複数の前記酸化柱の隙間に位置し、
各前記活性柱は、いずれも対応する1つの前記酸化柱の上面に位置し、
前記メモリ構造は、少なくとも前記活性柱の側壁の一部を覆う。
【0159】
いくつかの実施例において、前記酸化柱の材料は、前記第1絶縁層の材料と同じかまたは異なる。
【0160】
いくつかの実施例において、各前記活性柱は、第1サブ活性柱と、前記第1サブ活性柱上に位置する第2サブ活性柱を含み、前記基板上の前記第1サブ活性柱の正投影は、前記基板上の前記第2サブ活性柱の正投影内に位置する。
【0161】
いくつかの実施例において、前記メモリ構造は、
前記第1サブ活性柱の側壁を覆う第1導電層と、
前記第1導電層の表面及び前記第1絶縁層の上面を覆う誘電体層と、
前記誘電体層内に位置する第2導電層と、を含む。
【0162】
いくつかの実施例において、前記半導体構造はさらに、複数のトランジスタを含み、各前記トランジスタのチャネル構造は、前記第2サブ活性柱内に位置し、前記チャネル構造は前記基板の表面に垂直な方向に沿って延びる。
【0163】
いくつかの実施例において、前記トランジスタは、
前記第2サブ活性柱の周囲に設けられたゲート構造と、
前記第2サブ活性柱の、対向する2つの端部にそれぞれ設けられるソースとドレインを含む。
【0164】
いくつかの実施例において、前記半導体構造はさらに、前記トランジスタ上に位置し、前記第2サブ活性柱の頂部に電気的に接触する、複数のビット線を含む。
【0165】
本発明のさらに別の態様によれば、本発明の実施例はさらに、メモリを提供し、該メモリは、本発明の上記の実施例のいずれか一項に記載の1つまたは複数の半導体構造を含む。
【0166】
それに基づき、本発明の実施例において、各活性柱と基板との間に、対応する酸化柱を設置することによって、活性柱の側壁の一部に形成したメモリ構造(例えば、キャパシタ)を隔離することが可能になり、さらに、メモリ構造(例えば、キャパシタ)を使用中のリーク問題を減らすことができる。
【0167】
本発明によって提供されたいくつかの方法または機器の実施例において開示される特徴は、競合することなく任意に組み合わせて、新しい方法の実施例または機器の実施例を取得することができる。
【0168】
上記の内容は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれには限定されない。本発明で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る変形または置換はすべて、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明の実施例において、基板上に複数の半導体柱を形成し、各前記半導体柱は、第1部分と、前記第1部分上に位置する第2部分とを含むことにより、前記第1部分の最大径幅が前記第2部分の最小径幅よりも小さくし、次に、酸化処理によって、複数の半導体柱の第1部分をすべて酸化柱に酸化し、複数の酸化柱の隙間に第1絶縁材料を充填し、最後に、各酸化柱の上面に、対応する活性柱を形成することにより、活性柱を基板から絶縁し、さらに、活性柱の側壁の一部に形成したメモリ構造を基板から絶縁し、それにより、メモリ構造のリーク問題を改善し、さらに、メモリの信頼性を向上する。
【符号の説明】
【0170】
300 半導体ベース
301 第1トレンチ
302 第1絶縁材料
303 第2トレンチ
304 基板
305 半導体柱
3051 半導体柱の第1部分
3052 半導体柱の第2部分
3052a 第1サブ活性柱
3052b 第2サブ活性柱
306 第1隙間
308 第2絶縁層
309 第1浅トレンチ
310 第2浅トレンチ
311 支持層
312 酸化柱
313 酸化層
314 第1絶縁層
315 メモリ構造
3151 第1導電層
3152 誘電体層
3153 第2導電層。
図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図3g
図3h
図3i
図3j
図3k
図3l
図3m
図3n
図3o
図3p
図3q
【国際調査報告】