(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】タッチ応答方法、装置、スマートインタラクティブパネル及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04883 20220101AFI20240711BHJP
G06F 3/03 20060101ALI20240711BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
G06F3/04883
G06F3/03 400B
G06F3/041 534
G06F3/041 595
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573503
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2022-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2022100098
(87)【国際公開番号】W WO2023245411
(87)【国際公開日】2023-12-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】522458572
【氏名又は名称】広州視源▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲詩▼▲楽▼
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA15
5E555AA54
5E555BA03
5E555BA13
5E555BA16
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5E555BA28
5E555BA29
5E555BB03
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5E555BB16
5E555BB19
5E555BB28
5E555BB29
5E555BC04
5E555BC19
5E555CA14
5E555CB10
5E555CB11
5E555CB12
5E555CC03
5E555CC19
5E555DB56
5E555DC11
5E555DC13
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
本発明の実施例はタッチ応答方法、装置、スマートインタラクティブパネル及び記憶媒体を開示し、該方法は、赤外線タッチ検出に基づいて描画インターフェースで現在の接触点に対応して生成したタッチ操作データを取得するステップであって、タッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、第1タッチ操作と第2タッチ操作はタッチ面積によって区別されるステップと、1つだけのタッチ操作の場合、タッチ操作に対応するタイプに応じて描画モードか消去モードに移行することを決定するステップと、複数のタッチ操作の場合、複数のタッチ操作の前後関係に基づいて、このうちの有効タッチ操作と無効タッチ操作を決定し、有効タッチ操作によって対応するモードを保持するか、又は対応するモードに切り替え、無効タッチ操作に対応して生成したタッチ操作データを無視するステップと,を含む。本解決手段は、描画過程における正確な応答を実現し、誤操作による描画過程の表示への干渉を低減させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ応答方法であって、
タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するステップであって、前記現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、前記タッチ操作データはタッチ面積を含み、前記第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、前記第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きいステップと、
先に前記第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行するステップと、
先に前記第1タッチ操作を受け付け、かつ前記第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持するステップと、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行するステップと、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、前記第2タッチ操作のタッチ中に前記第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付けた初期時刻から前記第1タッチ操作を受け付けた初期時刻まで、前記第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行するステップと、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、前記第2タッチ操作を受け付けるタッチ中に前記第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付けた初期時刻から前記第1タッチ操作を受け付けた初期時刻まで、前記第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持するステップと、を含む
タッチ応答方法。
【請求項2】
前記消去モードで、前記第2タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を消去し、前記第1タッチ操作を無視するステップ、をさらに含む
請求項1に記載のタッチ応答方法。
【請求項3】
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、前記第2タッチ操作のタッチ中に前記第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付けた初期時刻から前記第1タッチ操作を受け付けた初期時刻まで、前記第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する上記のステップは、
前記消去モードで消去された描画筆跡を回復するステップを含む
請求項2に記載のタッチ応答方法。
【請求項4】
前記描画モードで、前記第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、前記第2タッチ操作を無視するステップを、さらに含む
請求項1~3のいずれか1項に記載のタッチ応答方法。
【請求項5】
前記描画モードで、前記第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、前記第2タッチ操作を無視する上記のステップは、
前記描画モードで第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するステップであって、前記第3タッチ操作の初期時刻は現在の第1タッチ操作の初期時刻と第2タッチ操作の初期時刻よりも遅いステップと、
前記第3タッチ操作が予め設定された描画応答条件を満たす場合、前記第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加するステップであって、前記描画応答条件は、前記第3タッチ操作のタッチ面積が予め設定された面積閾値以下であり、かつ初期時刻の前記第3タッチ操作と同一時刻の前記第2タッチ操作との距離が第2距離閾値よりも大きいことであるステップと、
前記第3タッチ操作が前記描画応答条件を満たさない場合、前記第3タッチ操作を無視するステップと、を含む
請求項4に記載のタッチ応答方法。
【請求項6】
前記描画モードで、前記第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、前記第2タッチ操作を無視する上記のステップの後、
前記タッチ操作が終了してから予め設定された時間内に第4タッチ操作を検出した場合、前記描画モードを保持するステップ、をさらに含む
請求項4に記載のタッチ応答方法。
【請求項7】
タッチ応答装置であって、
タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するタッチデータ取得部であって、前記現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、前記タッチ操作データはタッチ面積を含み、前記第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、前記第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きいタッチデータ取得部と、
先に前記第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行する描画モード移行部と、
先に前記第1タッチ操作を受け付け、かつ前記第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持する描画モード保持部と、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行する消去モード移行部と、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、前記第2タッチ操作のタッチ中に前記第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付けた初期時刻から前記第1タッチ操作を受け付けた初期時刻まで、前記第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する消去モード切り替え部と、
先に前記第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、前記第2タッチ操作を受け付けるタッチ中に前記第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付けた初期時刻から前記第1タッチ操作を受け付けた初期時刻まで、前記第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持する消去モード保持部と、を含む
タッチ応答装置。
【請求項8】
前記消去モードで、前記第2タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を消去し、前記第1タッチ操作を無視する筆跡消去部、をさらに含む
請求項7に記載のタッチ応答装置。
【請求項9】
スマートインタラクティブパネルであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を含み、
前記1つ又は複数のプログラムは前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記スマートインタラクティブパネルに請求項1~6のいずれか1項に記載のタッチ応答方法を実現させる、スマートインタラクティブパネル。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載のタッチ応答方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例はタッチの技術分野に関し、特にタッチ応答方法、装置、スマートインタラクティブパネル及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
赤外線タッチボックスを利用した端末機器への描画時に、一部のユーザは手のひらを端末機器の画面に支えて描画する癖があり、描画中、赤外線タッチボックスはタッチでタッチ操作データを検出することができ、さらに、端末機器は、タッチ操作データに基づいて、接触点の位置とタッチ面積を確認することができ、描画シーンのインタラクションニーズに対応し、タッチ面積によって、ペン描画か手のひらによる支持かを識別することができる。具体的にタッチ面積に基づいてペン描画と手のひらによる支持を区別する場合と、ペンで描画するときに硬いペン先の比較的固定された形状により安定的なタッチ面積が形成され、これに対して、手のひらによる支持の場合は、接触角度や接触力の違いにより変形が生じ、タッチ面積の変化をもたらす。一方、端末機器では、タッチ面積の違いは通常、小さなタッチ面積に対応する描画操作応答や、大きなタッチ面積に対応する消去操作応答など、異なる応答をトリガーする。
【0003】
手のひらを画面に支えて描画するというユーザの癖により、タッチ操作中に端末機器が複数種のタッチ領域を同時に検出し、タッチ領域に基づく端末機器の操作応答が乱れ、ユーザの実際の操作目的に正確に対応できなくなる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、タッチ面積に基づく操作応答が乱れ、ユーザの実際の操作目的に正確に応答できないという従来の技術的課題を解決するタッチ応答方法、装置、スマートインタラクティブパネル及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本発明の実施例は、タッチ応答方法であって、
タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するステップであって、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きいステップと、
先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行するステップと、
先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持するステップと、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行するステップと、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行するステップと、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持するステップと,を含むタッチ応答方法を提供する。
【0006】
第2態様では、本発明の実施例は、タッチ応答装置であって、
タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するタッチデータ取得部であって、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きいタッチデータ取得部と、
先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行する描画モード移行部と、
先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持する描画モード保持部と、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行する消去モード移行部と、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する消去モード切り替え部と、
先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持する消去モード保持部と,を含むタッチ応答装置を提供する。
【0007】
第3態様では、本発明の実施例は、スマートインタラクティブパネルであって、
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を含み、
前記1つ又は複数のプログラムは前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記スマートインタラクティブパネルに第1態様に記載のタッチ応答方法を実現させる、スマートインタラクティブパネルを提供する。
【0008】
第4態様では、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、第1態様に記載のタッチ応答方法を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
上記タッチ応答方法、装置、スマートインタラクティブパネル及び記憶媒体では、タッチ操作の過程において、タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得し、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きい。先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行する先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持する。先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行する。先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する。先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持する。描画操作インターフェースは、赤外線タッチに基づいて第1タッチ操作及び第2タッチ操作を検出した場合、2つのタッチ操作の前後関係に基づいて、そのうちの有効タッチ操作と無効タッチ操作を決定し、有効タッチ操作によって対応するモードを保持するか、又は対応するモードに切り替え、無効タッチ操作に対応して生成したタッチ操作データを無視し、これにより、描画過程における正確な応答を実現し、誤操作による描画過程の表示への干渉を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施例によるタッチ応答方法のフローチャートである。
【
図3】描画するときに手のひらが接触した接触点の概略図である。
【
図6】本発明の実施例によるタッチ応答装置の構造概略図である。
【
図7】本発明の実施例によるスマートインタラクティブパネルの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面及び実施例を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は本発明を解釈するものではなく、本発明を限定するものではないことが理解される。また、なお、説明の便宜上、図面には、全ての構造ではなく、本発明に関連する部分のみが示されている。
【0011】
なお、紙幅の制約から、本願の明細書において全ての可能な実施形態が記載されておらず、当業者であれば、本願の明細書を閲覧した後、技術的特徴が互いに矛盾しない限り、技術特徴の任意の組み合わせも好適な実施形態とし得ることを想到し得る。
【0012】
以下、各実施例について詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の実施例によるタッチ応答方法のフローチャートであり、該タッチ応答方法は、スマートインタラクティブパネルに用いられ、図示した通り、該タッチ応答方法は、ステップS110~ステップS160を含む。
【0014】
ステップS110:タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得し、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きい。
【0015】
理解しやすくするために、実施例は、スマートインタラクティブパネルを端末機器の具体的な形態とし、スマートインタラクティブパネルを利用して本解決手段におけるタッチ応答の詳細な過程を例示的に説明する。スマートインタラクティブパネルは、タッチ技術によって、表示画面に表示された内容を制御して、ヒューマンコンピュータインタラクション操作を可能とする一体化機器であってもよく、プロジェクタ、電子ホワイトボード、カーテン、音響設備、テレビやビデオ会議端末などの1種又は複数種の機能を統合している。もちろん、スマートインタラクティブパネルについては、表示面の表面特徴が限定されず、例えばスマートインタラクティブパネルの表面特徴は平面、曲面又は複数の平面を突き合わせたものなどとしてもよい。
【0016】
スマートインタラクティブパネルの表示画面に表示されたグラフィックインターフェースにより覆われる範囲はユーザ操作を検出するタッチ検出領域であってもよく、即ち、グラフィックインターフェースとタッチ検出領域との範囲が実質的に重なるが、重なっていなくてもよい。該タッチ検出領域でタッチ操作を行う場合、例えば描画ペンや手がタッチ機能を有する表示画面に接近したり接触したりする場合、表示画面のタッチモジュールは赤外線光の変化、電流の変化、電圧の変化、磁束の変化又は圧力の変化(赤外線表示画面、静電容量式表示画面、抵抗式表示画面、電磁式表示画面又は感圧式表示画面という具体的な構成タイプに対応)を検知し、これらの変換を変換して、タッチ位置の座標を含むタッチ信号及び該タッチ信号のトリガー時間を取得し、タッチ位置の座標及びタッチ信号のトリガー時間に基づき、描画ペンやユーザの手が接触してから、離れて接触を停止するまでに生じたタッチデータを得て、タッチデータに従って表示画面で対応する応答を行い、例えばタッチデータに対して描画過程として応答してもよい。もちろん、描画過程は文字を書くのに限定されず、スマートインタラクティブパネルの表示画面で実施される操作軌跡を表示する入力過程であれば、描画過程とみなされる。また、タッチ操作の発生位置での表示要素の相違によって、タッチ操作はユーザのクリック、ドラッグなどの操作として応答してもよい。これらのさまざまな応答方式では、基本的な座標処理方式が異なる。タッチや表示などの基本的な機能のハードウェア実装に基づいて、スマートインタラクティブパネルの各種のインタラクティブディスプレイデザインが可能になる。なお、ユーザのインタラクションエクスペリエンスから、スマートインタラクティブパネルでは、表示インターフェースとタッチ検出領域は通常同一インターフェースであり、一方、ラップトップコンピュータでは、表示インターフェースとタッチ検出領域は、全体として互いに独立してもよく、一部が独立し、一部が重なるようにしてもよい。
【0017】
スマートインタラクティブパネルは少なくとも1つの表示画面を含む。例えば、スマートインタラクティブパネルでは、タッチ機能を備えた表示画面が1つ配置されており、このタッチ機能を備えた表示画面は、赤外線表示画面、静電容量式表示画面、抵抗式表示画面、電磁式表示画面又は感圧式表示画面などであってもよい。タッチ機能を備えた表示画面では、ユーザは手や描画ペンで表示画面にタッチすることによりタッチ操作を行ってもよく、このような場合、スマートインタラクティブパネルはタッチ位置を検出し、タッチ位置に応じて応答を行い、これにより、タッチ機能が実現される。タッチ機能を備えた表示画面に使用されるタッチセンシングモジュールが異なると、タッチセンシングモジュールにより収集される生の触覚信号が異なり、変換されたタッチ信号もまったく異なる。
【0018】
赤外線表示画面では、タッチモジュールは赤外線タッチボックスであり、収集した触覚信号には赤外線が遮断されたことを表す信号が含まれていてもよく、変換されたタッチ信号にはタッチ位置信号が含まれていてもよく、該タッチ位置信号はタッチ位置のX座標とY座標を含んでもよい。静電容量式表示画面では、タッチモジュールは静電容量式タッチパネルであり、収集した触覚信号にはタッチ画面を流れる各電極の電流が含まれていてもよく、変換されたタッチ信号にはタッチ位置信号が含まれていてもよく、該タッチ位置信号はタッチ位置のX座標とY座標を含んでもよい。抵抗式表示画面では、タッチモジュールは抵抗式タッチパネルであり、収集した触覚信号にはタッチ位置の電圧が含まれていてもよく、変換されたタッチ信号にはタッチ位置信号が含まれていてもよく、該タッチ位置信号はタッチ位置のX座標とY座標を含んでもよい。電磁式表示画面では、タッチモジュールは電磁パネルであり、収集した触覚信号には磁束の変化量及び受信した電磁信号の周波数が含まれていてもよく、変換されたタッチ信号には磁束変化量に対応するタッチ位置信号、周波数に対応する感圧式信号が含まれておいてもよく、該タッチ位置信号はタッチ位置のX座標とY座標を含んでもよく、感圧式信号は圧力値を含んでもよい。感圧式表示画面では、タッチモジュールは圧力センサであり、収集した触覚信号には圧力信号が含まれていてもよく、変換されたタッチ信号にはタッチ位置信号が含まれていてもよく、該タッチ位置信号はタッチ位置のX座標とY座標を含んでもよい。
【0019】
本解決手段は主に赤外線表示画面に対するものであり、即ち、赤外線の遮断状態を検出することによりタッチ操作データを得る。赤外線表示画面では、赤外線の遮断の状況から、タッチ位置に加えて、遮断領域のサイズ、即ち接触点の面積が決定され得る。本解決手段では、連続しているタッチ操作データは同一のタッチ操作に由来するものとして定義され、1つのタッチ操作に対応するタッチ操作データには、当該タッチ操作が発生してから消えるまでの過程に亘る位置の情報が記録されている。赤外線タッチにより検出されたタッチ操作データに基づいて本解決手段を実施する場合、現在取得しているタッチ操作データのみに基づいて応答するのではなく、タッチ操作に対応する連続的なタッチ操作データに基づいて総合的な応答を行うのである。赤外線タッチに基づいて検出される形態では、先に検出された赤外線遮断領域が連続的に存在していれば、この遮断領域の形状に関わらず、該遮断領域は接触点であり、該接触点のサイズはタッチ面積で表される。例えば描画ペンが表示画面に接触した場合、遮断領域が小さく、対応するタッチ面積が小さく、手のひらが表示画面に接触した場合、遮断領域が大きく、対応するタッチ面積が大きい。
【0020】
タッチデータを描画過程の応答に用いるシーンでは、まず、全体として表示画面を覆う描画インターフェースが表示画面に表示され、描画インターフェースの表示画面での表示範囲がローミング、ズームなどの操作を通じて調整されてもよく、描画インターフェースは全体として表示画面を覆い、かつサイズ及び表示画面に対する位置が一定に保持されてもよい。描画インターフェースにおいては、描画過程で描画内容や描画インターフェースに対するインタラクティブコントロールのための表示コントロールが表示されてもよい。描画インターフェースは、描画類アプリケーションに対応するアプリケーションアイコンが検出された後にトリガーされて表示されてもよく、例えばスマートインタラクティブパネルには、「電子ホワイトボード」に対応するアプリケーションアイコンを含む複数のアプリケーションアイコンが表示されており、該アプリケーションアイコンに作用するトリガー操作が検出されると、「電子ホワイトボード」のアプリケーションウィンドウが表示され、該アプリケーションウィンドウは描画インターフェースとなり、該描画インターフェースの表示範囲は操作に応じて動的に調整されてもよい。また、例えば、現在スマートインタラクティブパネルにドキュメントが表示されているとともに、アノテーションコントロール、デスクトップリターンコントロールなど、システムレベルのインタラクティブ制御コントロールが先頭に固定表示されており、アノテーションコントロールに作用するトリガー操作が検出されると、現在表示されているドキュメントの上にアノテーションページが先頭に固定表示され、該アノテーションページは描画インターフェースとなり、該描画インターフェースの表示範囲及び表示比率は静的に固定されていてもよい。
【0021】
「電子ホワイトボード」に対応する描画インターフェースを例とすれば、応答し得るタッチ操作としては、描画インターフェースの表示コントロールに対するトリガー、及び描画インターフェースの描画内容に対する操作が考えられる。表示コントロールに対するトリガー、例えばページの新規作成、ページを閉じることなどは、通常正確に操作することが可能であり、スマートインタラクティブパネルは正確なコントロールトリガー情報を受信し、コントロールのトリガーに応答して画面を切り替えてもよい。描画内容に対する操作は主に描画操作と消去操作であり、描画操作は、描画インターフェースで描画操作に対応するタッチ操作データに従って描画筆跡を追加することに対応し、消去操作は、描画インターフェースで消去操作に対応するタッチ操作データに従って既存の描画筆跡を削除することに対応する。実物黒板への描画の場合、描画する際にチョークと黒板との接触面積が小さく、消去する際にはイレイザーと黒板との接触面積が大きく、実物黒板への描画するときの癖に合わせて、スマートインタラクティブパネルでは、描画操作と消去操作は一般にはタッチ面積によって区別され、即ち、スマートインタラクティブパネルは、描画インターフェースでタッチ面積が小さい接触点を検出すると、該接触点を描画接触点(本願の実施例では、対応するタッチ操作を第1タッチ操作として定義する)として決定し、タッチ面積が大きい接触点を検出すると、該接触点を消去接触点(本願の実施例では、対応するタッチ操作を第2タッチ操作として定義する)として決定する。具体的に描画する際には、描画接触点の移動に追従して、対応するタッチ位置で描画筆跡を生成し、具体的に消去する際には、接触点を消去したことを検出すると、消しゴムのグラフィックマークを表示し、該グラフィックマークは消去接触点の移動に追従して移動し、移動中の該グラフィックマークによる被覆領域内の描画筆跡を削除する。
【0022】
誤接触がない限り、タッチ面積によって描画モードか消去モードに移行し、対応する描画操作か消去操作を行うことができるが、実際の操作では、ユーザの衣物や描画姿勢などのいずれも誤接触を引き起こし得る。
図2に示す描画の手部状態の概略図のように、この姿勢でスマートインタラクティブパネルにおいて描画を行う際には、描画ペン21によって筆跡を入力し、筆跡を入力するときに手のひら22がスマートインタラクティブパネルに接近したり接触したりして、新しい接触点を生成することがあり、即ち、
図3に示すように、描画インターフェース10では第1タッチ操作に対応する描画接触点11と第2タッチ操作に対応する消去接触点12とが検出に検出され、複数の接触点の存在により描画操作の応答が乱れる。よって、本解決手段では、描画接触点又は消去接触点が検出されると、対応する描画操作又は消去操作が行われるのではなく、ユーザの描画するときの癖を考慮して、後続のステップによって接触点に対応するタッチ操作データについて総合的な判断が行われることにより、正確な応答が実現され、描画過程における誤操作により描画インターフェース内の内容に所望の実際入力以外の変化が生じることが回避される。なお、
図3では、円形の描画接触点11及び消去接触点12は例示的な形状及びサイズの比例関係に過ぎず、接触点の実際の形状を説明するものではない。
【0023】
一般には、タッチ面積が予め設定された面積閾値以下のタッチ操は第1タッチ操作、タッチ面積が予め設定された面積閾値よりも大きいタッチ操作は第2タッチ操作とする。もちろん、例えば大面積のカラーグラフィティ、太字の入力など、特別な描画が求められる場合は、設定が異なり、この場合、スマートインタラクティブパネルは、操作に応じて大きな描画接触点を設定し、対応するサイズの接触点を受信するとこれを描画接触点として認識し、描画操作を行う。
【0024】
タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得すると、タッチ操作の順番及び各タッチ操作が先である場合の移動距離に基づいて、描画モード下又は消去モードで対応する応答を行い、具体的な応答過程はステップS120~ステップ160を参照する。
【0025】
本解決手段は、具体的に実施されるときに、接触点が現れてから全ての接触点が消えるまでを1つの処理周期としてもよく、例えば「人」字の描画過程では、連続描画がない場合、2つの筆画には2回の操作が必要とされ、筆画ごとに本解決手段の処理過程が1回実行され得る。
【0026】
ステップS120:先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行する。
【0027】
スマートインタラクティブパネルでは、タッチ操作データが1つのタッチ操作に基づいて生成される場合、この唯一なタッチ操作に対応して応答が行われる。この唯一なタッチ操作がタッチ面積によって第1タッチ操作(即ち描画操作)と決定される場合、描画モードに移行する。
【0028】
ステップS130:先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持する。
【0029】
タッチ操作データが第1タッチ操作と第2タッチ操作に基づいて生成され、かつ複数のタッチ操作のうち第1タッチ操作(即ち描画操作)が最初に検出された場合、該第1タッチ操作が存在する周期内に、該第1タッチ操作は最高優先度を有し、応答しなければならない有効タッチ操作であり、それが存在する周期内に他のタッチ操作が検出されていても、描画モードを保持しながら第1タッチ操作に応答しなければならず、即ち、第1タッチ操作に対応するタッチ操作データに従って描画インターフェースに対応する描画筆跡を追加することを保持する。
【0030】
ステップS140:先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行する。
【0031】
スマートインタラクティブパネルでは、タッチ操作を受け付ける過程において、最初に1つのタッチ操作が対応するタッチ操作データを生成することがあり、この場合は、この唯一なタッチ操作に対応して応答が行われる。この唯一なタッチ操作がタッチ面積によって第2タッチ操作(即ち消去操作)として決定される場合、消去モードに移行する。
【0032】
ステップS150:先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する。
【0033】
最初に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、直ぐ第1タッチ操作を受け付けること、即ち、第2タッチ操作が第1タッチ操作の初期時刻よりも先であり、移動距離が第1距離閾値以下であることがあり、この場合、実際のタッチ操作は描画ではなく消去を意図し、最初の第2タッチ操作はユーザの袖や個人的な描画するときの癖による誤操作に過ぎないと判定し、対応するモード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する。
【0034】
ステップS160:先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持する。
【0035】
最初に第2タッチ操作のみを受け付け、消去モードに移行した後に、第1タッチ操作を受け付けるまでに第2タッチ操作がある程度行われること、即ち、第2タッチ操作が第1タッチ操作の初期時刻よりも先であり、移動距離が第1距離閾値よりも大きいことがあり、この場合、実際のタッチ操作は消去を意図し、後で受け付けた第2タッチ操作は消去過程における誤操作であると判定し、消去モードを持続する。
【0036】
実現過程では、消去モードの場合、消去モードでの画面を更新するステップS170をさらに含んでもよい。
【0037】
ステップS170:消去モードで、第2タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を消去し、第1タッチ操作を無視する。
【0038】
消去モードでは、第2タッチ操作のみが存在することも、第2タッチ操作と第1タッチ操作の両方が存在することもあるものの、第1タッチ操作に応答しないとし、このモードでは、第2タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を消去し、また、他のタッチ操作に応答しないとし、具体的な消去過程について以上で記載している。
【0039】
ステップS170に対応し、ステップS150は誤操作により消去された画面を復元するステップS151を含んでもよい。
【0040】
ステップS151:消去モードで消去された描画筆跡を回復する。
【0041】
ステップS150に記載のタッチ操作状態に対応し、第2タッチ操作が先であるときに誤操作により消去された描画筆跡は、消去モードから描画モードに切り替えられたときに、回復される。
【0042】
実現過程では、描画モードの場合、描画モードでの画面を更新するステップS180をさらに含んでもよい。
【0043】
ステップS180:描画モードで、第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、第2タッチ操作を無視する。
【0044】
描画モードでは、第1タッチ操作のみが存在することも、第1タッチ操作と第2タッチ操作の両方が存在することもあるものの、第2タッチ操作に応答しないとし、このモードでは、第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を追加し、また、他のタッチ操作に応答しないとし、具体的な描画過程について以上で記載している。
【0045】
具体的な描画過程では、第2タッチ操作に加えて第3タッチ操作が存在することもあり、第3タッチ操作に対しては、ステップS180は、描画過程で第3タッチ操作に応答するためのステップS181~S183をさらに含む。
【0046】
ステップS181:描画モードで第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得し、第3タッチ操作の初期時刻は現在の第1タッチ操作の初期時刻と第2タッチ操作の初期時刻よりも遅い。
【0047】
描画モードでは、同時に受け付けられたタッチ操作には、第1タッチ操作と第2タッチ操作に加えて、両方よりも受け付けが遅くなった第3タッチ操作が含まれることもあり、第3タッチ操作の異なるタッチ操作データに対応する応答過程が異なる可能性がある。
【0048】
ステップS182:第3タッチ操作が予め設定された描画応答条件を満たす場合、第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、描画応答条件は、第3タッチ操作のタッチ面積が予め設定された面積閾値以下であり、かつ初期時刻の第3タッチ操作と同一時刻の第2タッチ操作との距離が第2距離閾値よりも大きいことである。
【0049】
スマートインタラクティブパネルによる描画過程では、1人のユーザの場合、通常、同一時間に1つだけのタッチターゲットがあるが、実際のタッチ検出過程では、個人的な描画するときの癖や衣物などにより、スマートインタラクティブパネルと不意に接触したりすることで、スマートインタラクティブパネルは複数のタッチ操作を検出し、即ち、正常で安定的な第1タッチ操作に加えて、安定的ではない余分なタッチ操作もあり、このようなタッチ操作については、複数人による描画の場合の別の描画操作が有効タッチ操作であるとみなし、この有効タッチ操作は予め設定された描画応答条件を満たす第3タッチ操作であり、そのタッチ面積が予め設定された面積閾値以下でなければならず、一方、複数人による描画の場合、第2人による描画操作と他方の人による描画過程で検出された第2タッチ操作との距離が十分であり、即ち、同一時刻の第2タッチ操作との距離が第2距離閾値よりも大きく、面積及び距離の両方が満たされると、描画応答条件が満たされると決定し、該第3タッチ操作に応答し、対応する描画筆跡を追加する。
【0050】
ステップS183:第3タッチ操作が描画応答条件を満たさない場合、第3タッチ操作を無視する。
【0051】
第3タッチ操作のタッチ面積が予め設定された面積閾値よりも大きく、即ち、第3タッチ操作が消去操作に相当するか、又は初期時刻の第3タッチ操作と同一時刻の第2タッチ操作との距離が第2距離閾値以下であり、つまり、第3タッチ操作が描画操作であるが、第2タッチ操作との距離が近い場合、誤操作とみなし、応答しないとし、このような場合、第3タッチ操作を無視する。
【0052】
もちろん、描画モードで第1タッチ操作だけが検出されるか、又は第1タッチ操作と第2タッチ操作とが検出される場合、第1タッチ操作にのみ応答し、即ち、ステップS180の記載のように実行すればよい。
【0053】
前記した高速描画過程に関しては、ステップS190によって高速描画に対するクリック応答が行える。
【0054】
ステップS190:タッチ操作が終了してから予め設定された時間内に第4タッチ操作が検出された場合、描画モードを保持する。
【0055】
高速連続描画過程の場合は、ペンアップ/ペンダウンが頻繁に行われるが、このような場合、ペンダウンしたときに誤操作の回数が多くなり、このとき、次の文字や図形を入力するときにペンダウンする場合が多く、ペンダウンごとに描画操作タイプを判断すれば、手のひらがペン先よりも先に表示画面に接触する場合、消去接触点が検出されると消しゴムのグラフィックマークが表示され、次に、ペン先の接触に対応する描画接触点が検出されるとグラフィックマークの表示が停止され、描画筆跡が更新され、これにより、高速描画中に筆画を切り替えるときに消しゴムが明滅して表示され、ユーザによる高速描画へ干渉を与える。ステップS190において時間判断を行った結果、現在のタッチ操作の初期時刻と直近の描画終了時刻との時間間隔が短い(即ち、タッチ操作が終了してから予め設定された時間内に第4タッチ操作が検出された)場合、現在のタッチ操作のタイプに関わらず、描画モードを保持する。第4タッチ操作が描画操作である場合、描画モードで描画筆跡を追加し、第4タッチ操作が消去操作である場合、描画モードで該タッチ操作を無視し、このようなデータ処理メカニズムは描画するときの実際の描画操作ターゲットに対応し、即ち、時間間隔の要件を満たす高頻度描画操作に対しては直接筆跡入力として応答する。具体的には、予め設定された時間長さは描画するときの癖について統計した経験値であり、例えば、連続描画過程では、隣接する2つの筆画の間の時間間隔が0.5秒以内である場合、予め設定された時間長さは0.5秒に設定され、具体的には、統計により、例えば0.45秒又は0.55秒のようにより正確にしてもよい。
【0056】
図4には、1回の描画操作において検出された複数の接触点の組み合わせの概略図が示されている。ここで、接触点12aはタッチ面積S1によって第2タッチ操作に対応する接触点として決定され、最初に検出された接触点であり、即ち、最初に検出されたタッチ操作は第2タッチ操作であり、この場合、ステップS140が実行され、第2タッチ操作持続中に検出された第1タッチ操作の応答状態は、第2タッチ操作に対応する接触点12aの、第1タッチ操作が検出されるまでの移動距離によって決定される。本解決手段では、接触点12aが明らかに変化していない(即ち、移動距離が第1距離閾値以下である)ときに、新しいタッチ操作が検出され、接触点11aに対応する新しいタッチ操作はタッチ面積S2によって第1タッチ操作として決定された場合、ステップS150が実行され、接触点12aが接触点12bまで移動しており、即ち、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値を超えるR1に達したときに、接触点11aが検出され、接触点11aに対応する新しいタッチ操作は接触点11aのタッチ面積S2によって第1タッチ操作として決定された場合、ステップS160が実行される。
【0057】
図5に示すように、接触点11はタッチ操作を受け付ける過程で検出された最初の接触点であり、第1タッチ操作に対応し、この場合、ステップS120が実行され、第1タッチ操作持続中に検出された接触点12cから、第2タッチ操作の存在が確認されるが、第1タッチ操作の応答状態は影響を受けず、この場合、ステップS130が実行される。接触点11及び接触点12cが順次検出された後に、接触点11cが検出された場合、第3タッチ操作の存在が確認され、接触点11cによって、第3タッチ操作に対応するタッチ面積が予め設定された面積閾値以下であり、かつ第3タッチ操作と第2タッチ操作との距離R2が第2距離閾値未満であると判定され、即ち、接触点11cに対応する第3タッチ操作は描画応答条件を満たさず、この場合、ステップS183が実行される。接触点11及び接触点12cが順次検出された後に、接触点11dが検出された場合、第3タッチ操作の存在が確認され、接触点11dによって、第3タッチ操作に対応するタッチ面積が予め設定された面積閾値以下であり、かつ第3タッチ操作と第2タッチ操作との距離R3が第2距離閾値よりも大きいと判定され、即ち、接触点11dに対応する第3タッチ操作は描画応答条件を満たし、この場合、ステップS182が実行される。
【0058】
本解決手段では、第1距離閾値、第2距離閾値及び予め設定された面積閾値は、描画インターフェースにおいて画素単位で表されてもよく、具体的には、接触点同士の距離は整数の個で記述されるが、もちろん、小数として定義されてもよく、このようにすると、実際の距離が対応する閾値に等しくなることが回避される。もちろん、各閾値は具体的に1つの状態として定義されてもよく、距離が該閾値に等しい場合、対応する状態とする。
【0059】
上記方法によれば、タッチ操作を行う過程には、タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得するステップであって、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きいステップと、先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行するステップと、先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持するステップと、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行するステップと、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行するステップと、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持するステップが含まれる。描画操作インターフェースにおいて赤外線タッチに基づいて2つの接触点への第1タッチ操作及び第2タッチ操作を検出した場合、タッチ操作データに従って2つの接触点のうちの有効接触点を決定し、無効接触点に対応するタッチ操作データを捨て、有効接触点に対応するタッチ操作データに従って描画インターフェースで表示画面の2つのタッチ操作の前後関係を更新し、このうちの有効タッチ操作及び無効タッチ操作を決定し、有効タッチ操作に応じて、対応するモードを保持するか、又は対応するモードに切り替え、無効タッチ操作に対応して生成したタッチ操作データを無視し、これによって、描画過程における正確な応答を実現し、誤操作による描画過程の表示への干渉を低減させる。
【0060】
図6は本発明の実施例によるタッチ応答装置の構造概略図である。
図6に示すように、該タッチ応答装置は端末機器に適用され、タッチデータ取得部210、描画モード移行部220、描画モード保持部230、消去モード移行部240、消去モード切り替え部250、及び消去モード保持部260を含む。
【0061】
タッチデータ取得部210は、タッチ操作を受け付け、現在のタッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得し、現在のタッチ操作は第1タッチ操作と第2タッチ操作を含み、タッチ操作データはタッチ面積を含み、第1タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値以下であり、第2タッチ操作のタッチ面積は予め設定された面積閾値よりも大きい。描画モード移行部220は、先に第1タッチ操作を受け付ける場合、描画モードに移行する。描画モード保持部230は、先に第1タッチ操作を受け付け、かつ第1タッチ操作のタッチ中に第2タッチ操作を受け付け始める場合、描画モードを保持する。消去モード移行部240は、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行する。消去モード切り替え部250は、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値以下である場合、モード切り替えを行い、消去モードから描画モードに移行する。消去モード保持部260は、先に第2タッチ操作を受け付け、消去モードに移行した後に、第2タッチ操作のタッチ中に第1タッチ操作を受け付け始め、かつ第2タッチ操作を受け付ける初期時刻から第1タッチ操作を受け付ける初期時刻まで、第2タッチ操作の移動距離が第1距離閾値よりも大きい場合、消去モードを保持する。
【0062】
上記実施例に基づいて、タッチ応答装置は、消去モードで、第2タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って対応する描画筆跡を消去し、第1タッチ操作を無視する描画筆跡消去部をさらに含む。
【0063】
上記実施例に基づいて、消去モード切り替え部250は、消去モードで消去された描画筆跡を回復する描画筆跡回復モジュールを含む。
【0064】
上記実施例に基づいて、タッチ応答装置は、描画モードで、第1タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加し、第2タッチ操作を無視する描画筆跡追加部をさらに含む。
【0065】
上記実施例に基づいて、描画筆跡追加部は、描画モードで第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データを取得する第3操作取得モジュールであって、第3タッチ操作の初期時刻は現在の第1タッチ操作の初期時刻と第2タッチ操作の初期時刻よりも遅い第3操作取得モジュールと、第3タッチ操作が予め設定された描画応答条件を満たす場合、第3タッチ操作に基づいて生成したタッチ操作データに従って描画筆跡を追加する第3操作応答モジュールであって、描画応答条件は、第3タッチ操作のタッチ面積が予め設定された面積閾値以下であり、かつ初期時刻の第3タッチ操作と同一時刻の第2タッチ操作との距離が第2距離閾値よりも大きいことである第3操作応答モジュールと、第3タッチ操作が描画応答条件を満たさない場合、第3タッチ操作を無視する第3操作クリアモジュールと,を含む。
【0066】
上記実施例に基づいて、タッチ応答装置は、タッチ操作が終了してから予め設定された時間内に第4タッチ操作を検出した場合、描画モードを保持する連続描画保持部を、さらに含む。
【0067】
本発明の実施例によるタッチ応答装置は端末機器に配置され、かつ上記実施例によるいずれかのタッチ応答方法を実行してもよく、対応する機能及び有益な効果を有する。
【0068】
なお、上記タッチ応答装置の実施例では、装置に含まれる各部及びモジュールは機能に応じて論理的に分割されたものに過ぎず、これらに限定されるものではなく、所望の機能を実現できればよく、また、各機能部の具体的な名称も互いに区別するためのものに過ぎず、本発明の特許範囲を限定するものではない。
【0069】
図7は本発明の実施例によるスマートインタラクティブパネルの構造概略図である。
図7に示すように、該スマートインタラクティブパネルは、プロセッサ310、メモリ320、入力装置330、出力装置340及び通信装置350を含み、スマートインタラクティブパネルでは、プロセッサ310の数は1つ又は複数であってもよく、
図7では、1つのプロセッサ310が例示されており、スマートインタラクティブパネルのプロセッサ310、メモリ320、入力装置330、出力装置340及び通信装置350はバス又は他の方式によって接続されてもよいが、
図7では、バスを介した接続が例示されている。
【0070】
メモリ320はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラム及びモジュール、例えば本発明の実施例におけるタッチ応答方法に対応するプログラム指令/モジュール(例えば、タッチ応答装置のタッチデータ取得部210、描画モード移行部220、描画モード保持部230、消去モード移行部240、消去モード切り替え部250、及び消去モード保持部260)を記憶することができる。プロセッサ310は、メモリ320に記憶されたソフトウェアプログラム、指令及びモジュールを実行することで、スマートインタラクティブパネルの各種の機能アプリケーションやデータ処理を実行し、つまり、上記のタッチ応答方法を実現する。
【0071】
メモリ320はプログラム記憶エリアとデータ記憶エリアとを含んでもよく、これらのうち、プログラム記憶エリアはオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶し、データ記憶エリアはプロセッサにより作成されるデータなどを記憶してもよい。また、メモリ320は高速ランダムアクセスメモリ、非一時的メモリ、例えば少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイス、又は他の非一時的な固体記憶デバイスをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ320は、プロセッサ310に対して遠隔で配置されたメモリを含んでもよく、これらの遠隔メモリはネットワークを介してスマートインタラクティブパネルに接続されてもよい。上記のネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0072】
入力装置330は入力される数字や文字の情報を受信したり、スマートインタラクティブパネルのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成したりするものである。出力装置340は表示画面などの表示機器を含んでもよい。
【0073】
上記スマートインタラクティブパネルはタッチ応答装置を含み、いずれかのタッチ応答方法を実行することができ、対応する機能及び有益な効果を有する。
【0074】
本発明の実施例はまた、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、本願のいずれかの実施例によるタッチ応答方法の関連操作を実行し、かつ対応する機能及び有益な効果を有するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0075】
当業者にとって明らかなように、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
【0076】
したがって、本願は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態としてもよい。さらに、本願は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含むコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されるものではない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。本願は、本願の実施例に係る方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明されている。なお、フローチャート及び/又はブロック図のそれぞれの工程及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図の工程及び/又はブロックの組み合わせはコンピュータプログラム指令によって実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム指令は汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサや他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに供給されて1つのマシンを構成し、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサで実行される指令はフローチャートの1つの工程又は複数の工程及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおける特定機能を実現する装置を作成してもよい。これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を案内して特定の方式で作動させ得るコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されてもよく、これにより、該コンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された指令は指令装置を含む製品を作成し、該指令装置は、フローチャートの1つの工程又は複数の工程及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおける特定機能を実現する。これらのコンピュータプログラム指令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にローディングされてもよく、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器上で一例の操作ステップが実行されてコンピュータで実現される処理が行われ、コンピュータ又は他のプログラマブル機器上で実行される指令はフローチャートの1つの工程又は複数の工程及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおける特定の機能を実現するステップを提供する。
【0077】
配置の代表例として、計算機器は1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インターフェース、ネットワークインターフェース及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体のうちの非永続メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は不揮発性メモリなどの形態、例えば読み取り専用メモリ(ROM)又はフラッシュ(flash RAM)を含んでもよい。メモリはコンピュータ読み取り可能な媒体の一例である。
【0078】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永続性媒体と非永続性媒体、リムーバブル媒体と非リムーバブル媒体を含み、任意の方法又は技術によって情報を記憶してもよい。情報はコンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例としては、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)や、他の光学記憶、磁気カセット、磁気テープメモリ又は他の磁気記憶装置、計算機器によりアクセス可能な情報を記憶し得る任意の非伝送メディアが含まれるが、これらに限定されるものではない。本明細書での定義によれば、コンピュータ読み取り可能な媒体は一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)、例えば変調データ信号と搬送波を含まない。
【0079】
なお、「含む」、「包含」という用語又はこれらの任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図しており、このため、一連の要素を含む過程、方法、商品又は機器は、これらの要素に加えて、明確にリストされていない他の要素、又はこのような過程、方法、商品又は機器に固有の要素を含んでもよい。さらなる制限がない限り、「1つ…を含む」という表現により限定された要素は、要素を含む過程、方法、商品又は機器が別の同じ要素を含むことを排除しない。
【0080】
なお、以上は本発明の好適な実施例及び使用する技術原理である。当業者によって自明なように、本発明はここでの特定の実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の特許範囲を逸脱することなく各種の明らかな変化、再調整や置換を行うことができる。このため、本発明は以上の実施例によって詳細に説明されたが、本発明は以上の実施例に限定されず、本発明の構想を逸脱することなく、他の等価実施例を多く含んでもよく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲により定められる。
【国際調査報告】