(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】ジェネレータ及び流体伝達カートリッジを有する処置システム
(51)【国際特許分類】
A61B 17/00 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
A61B17/00 700
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571675
(86)(22)【出願日】2022-07-15
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 IB2022056519
(87)【国際公開番号】W WO2023002317
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512046383
【氏名又は名称】大塚メディカルデバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マッツォーネ、ジェイムス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】デイリー、エリック
(72)【発明者】
【氏名】ベック、ロビン
(72)【発明者】
【氏名】イースターデイ、クリスティン
(72)【発明者】
【氏名】ヘンドリクス、オースティン
(72)【発明者】
【氏名】ガメルスキー、ジェフ
(72)【発明者】
【氏名】グナセカラン、ヴェンマティ
(72)【発明者】
【氏名】ドノヴァン、ライアン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ヒラマン、ライアン ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ11
4C160JJ50
4C160MM33
(57)【要約】
処置システム100は、ジェネレータ202及び流体伝達カートリッジ204を含む。流体伝達カートリッジ204は、前面402と後面404との間のカートリッジ・キャビティ402を画定するカートリッジ・シェル306を含む。前面402は、開口406を含み、カートリッジ・キャビティ402は、開口406を通じて可視的に露出される。流体伝達カートリッジ204は、カートリッジ・キャビティ402内に配置されたシリンジ・バレル408と、開口406にわたって前面404から延在するハンドル307とを含む。シリンジ・バレル408は、ハンドル307の側面410上で可視的に露出されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面(404)と後面(407)との間のカートリッジ・キャビティ(402)を画定するカートリッジ・シェル(306)であって、前記前面(404)は、開口(406)を含む、カートリッジ・シェル(306)と、
前記開口(406)にわたって前記カートリッジ・シェル(306)の前記前面(404)から延在するハンドル(307)と、
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に配置され、前記ハンドル(307)の第1の側面(410)上で前記開口(406)を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレル(408)と、
を備えた、流体伝達カートリッジ(204)。
【請求項2】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に配置され、前記ハンドル(307)の第2の側面(414)上で前記開口(406)を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレル(412)を更に備えた、請求項1に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項3】
前記ハンドル(307)は、前記開口(406)の上端(416)から前記開口(406)の下端(418)に垂直に延在する、請求項1又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項4】
前記シリンジ・バレル(408)は、前記カートリッジ・キャビティ(402)内で垂直に延在するシリンジ軸(420)を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項5】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内で光源(602)を更に備え、前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)を通じて方向付けられる、請求項1から4までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項6】
前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)の端面(604)を通じて方向付けられる、請求項5に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項7】
前記光源(602)は、青色光を放出する、請求項5又は6に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項8】
前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)が第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出し、前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)が第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する、請求項5から7までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に搭載されたシリンジ・ホルダ(513)を更に備え、前記シリンジ・ホルダ(513)は、前記カートリッジ・シェル(306)に対する前記シリンジ・バレル(408)の回転が制限されるように、前記シリンジ・バレル(408)を保持する、請求項1から8までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項10】
前記カートリッジ・キャビティ(402)は、前記前面(404)、前記後面(407)、上面(506)、及び底面(510)の間に画定され、前記シリンジ・バレル(408)内に配置されたシリンジ・ピストン(702)を更に備え、前記シリンジ・ピストン(702)は、ストッパ(608)と、前記ストッパ(608)からシャフト端(706)に延在するシャフト(704)とを含み、前記シャフト端(706)は、前記ストッパ(608)が前記シリンジ・バレル(408)内でホーム位置にあるときに前記底面(510)と同じの高さであり、前記シャフト端(706)は、前記ストッパ(608)が前記シリンジ・バレル(408)内で終位置にあるときに前記底面(510)の下にある、請求項1から9までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項11】
前記シャフト(704)は、外ネジ(802)を含み、前記カートリッジ・シェル(306)上に搭載されたギア(804)を更に備え、前記ギア(804)は、前記外ネジ(802)に係合する内ネジを含む、請求項10に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項12】
前記外ネジ(802)及び前記内ネジは、異なる作用高さを有する、請求項11に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項13】
前記シャフト(704)は、前記ストッパ(608)と前記シャフト端(706)との間で長手方向に延在するノッチ(806)を含む、請求項10から12までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項14】
前記シリンジ・ピストン(702)は、前記シャフト端(706)において前記シャフト(704)上に配置された光学タブ(3302)を含む、請求項10から13までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項15】
前記後面(407)は、隆起(1202)を含み、前記隆起(1202)の上端の近くで前記後面(407)を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッド(1208)を更に備えた、請求項1から14までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項16】
前記隆起(1202)は、前記隆起(1202)の隆起周長(1204)の周りで分散された4つ以上の窪み(1210)を含む、請求項15に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項17】
前記カートリッジ・シェル(306)が、縁(1004)に沿って前記前面(404)に係合するコンジット経路指定プレート(1002)を含み、前記コンジット経路指定プレート(1002)及び前記前面(404)は、前記縁(1004)においてそれぞれのノッチ(1006)を含み、前記それぞれのノッチ(1006)は、それを通じて流体コンジット(206)が経路指定されるコンジット経路指定ポート(1008)を形成するように組み合わされる、請求項1から16までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項18】
請求項1から17までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ(204)と、
前記流体伝達カートリッジ(204)を受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクル(302)を含むジェネレータ筐体を有するジェネレータ(202)と、
を備えた、処置システム(100)。
【請求項19】
前記流体伝達カートリッジ(204)は、請求項10から14までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ(204)であり、前記ジェネレータ(202)は、光学スイッチを含み、前記シャフト(704)は、前記光学スイッチを遮断して前記シャフト(704)の位置を示すための光学タブ(3302)を含む、請求項18に記載の処置システム。
【請求項20】
前記流体伝達カートリッジ(204)は、請求項10から14までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ(204)であり、前記ジェネレータ(202)は、前記シャフト(704)の前記位置に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む、請求項18又は19に記載の処置システム。
【請求項21】
前記1つ又は複数のシリンジの前記走行は、前記シリンジ・ピストン(702)が前記1つ又は複数のシリンジから泡を取り除く前記シリンジ・ピストン(702)のホーム位置を含む、請求項20に記載の処置システム。
【請求項22】
前記ジェネレータ(202)は、前記シャフト(704)に動作可能に結合されたモータ(1108)を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための前記シリンジの準備の間に、前記シリンジ・ピストン(702)を移動させるために前記モータ(1108)を作動させるように構成される、請求項20又は21に記載の処置システム。
【請求項23】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
冷却流体により前記シリンジを充填するように前記モータ(1108)を駆動し、
前記シリンジが所定の量の前記冷却流体により充填されると判定し、
前記シリンジから前記冷却流体を空にするように前記モータ(1108)を駆動し、
前記シリンジが空であると判定する、
ように構成される、請求項22に記載の処置システム。
【請求項24】
前面周長(511)と、開口(406)にわたって延在するハンドル(307)とを有する前面(404)と、
後面周長(512)を有する後面(407)と、を備え、前記前面周長(511)が前記後面周長(512)に係合されるとき、カートリッジ・キャビティ(402)が前記ハンドル(307)の第1の側面上で前記開口(406)を通じて可視的に露出されるように、前記カートリッジ・キャビティ(402)が前記前面(404)と前記後面(407)との間に画定される、流体伝達カートリッジ・シェル(306)。
【請求項25】
前記ハンドル(307)は、前記開口(406)の上端(416)から前記開口(406)の下端(418)に垂直に延在する、請求項24に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項26】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内で光源(602)を更に備え、前記光源(602)は、青色光を放出する、請求項24又は25に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項27】
前記後面(407)は、隆起(1202)を含み、前記隆起(1202)の上端の近くで前記後面(407)を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッド(1208)を更に備えた、請求項24から26までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項28】
前記隆起(1202)は、前記隆起(1202)の隆起周長(1204)の周りで分散された4つ以上の窪み(1210)を含む、請求項27に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項29】
前記カートリッジ・シェル(306)は、縁(1004)に沿って前記前面(404)に係合するコンジット経路指定プレート(1002)を含み、前記コンジット経路指定プレート(1002)及び前記前面(404)は、前記縁(1004)においてそれぞれのノッチ(1006)を含み、前記それぞれのノッチ(1006)は、それを通じて流体コンジット(206)が経路指定されるコンジット経路指定ポート(1008)を形成するように組み合わされる、請求項24から28までのいずれか一項に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は概して、デバイスにエネルギー及び流体を配送するために使用される医療システムに関し、より詳細には、カテーテル方式管腔内デバイスにエネルギーを配送するためのジェネレータ及びカテーテル方式管腔内デバイスに冷却流体を配送するための流体伝達カートリッジを有する処置システムに関する。
【背景技術】
【0002】
高血圧症としても知られる高血圧は、一般的に成人に影響を及ぼす。処置されないままの高血圧症は、腎疾患、不整脈、及び心不全を結果としてもたらす場合がある。近年では、高血圧症の処置は、腎動脈の周囲の腎神経を不活性化するための介入的アプローチに焦点を当ててきた。自律神経は、それらが神経支配する器官に血管を従わせる傾向がある。カテーテルなどの管腔内デバイスは、カテーテルが走行するルーメンに近接した腎神経などの特定の構造に到達し得る。したがって、カテーテル方式システムは、血管壁内で腎神経を不活性化するようにルーメン内からエネルギーを配送することができる。
【0003】
腎神経不活性化に対する1つのアプローチは、無線周波数(RF:radio frequency)エネルギーを使用する。RFエネルギーは、血管壁及び周囲の組織内で電界を生成するように、腎動脈の内膜に対して置かれた複数の電極を有するカテーテルに配送される。電界は、組織及びその組織を通過する腎神経を切除するための、組織の抵抗(オーム)加熱を結果としてもたらす。腎動脈の周囲の全ての腎神経を処置するために、RF電極は、腎動脈の内側の周りで複数回再位置付けられる。
【0004】
腎神経不活性化に対する別のアプローチは、高密度集束式超音波(HIFU:high-intensity focused ultrasound)を使用する。HIFUは、組織の摩擦加熱及び破壊を生じさせるため、カテーテルへの振動エネルギーの配送に依拠する。次に、組織の温度は、腎神経を包含する組織の切除又はリモデリングを生じさせるのに十分に上昇する。しかしながら、血管内でのHIFUの使用は、最大で、管及び周囲の組織内の薄い集束リングの形成を結果としてもたらし得る。腎臓の神経除去に適用される場合、腎神経が腎動脈の長さに沿って異なる半径距離にあることを理由に、この薄いリングを腎神経と位置合わせすることが困難である。また、問題となるのは、薄い集束リングが管の軸に対する処置ゾーンが縦方向に短くなることを結果としてもたらすことである。
【0005】
RF及びHIFUシステムと関連付けられた問題の多くは、1つ又は複数の治療用量の集束されていない超音波エネルギーを放出する超音波トランスデューサを有するシステムによって解決される。超音波トランスデューサは、カテーテルの遠位端に搭載され得、集束されていない超音波エネルギーは、カテーテル(及び、トランスデューサ)が配置されたボディ・ルーメンに隣接した組織を加熱することができる。そのような集束されていない超音波エネルギーは、例えば、ボディ・ルーメンの内張り又はボディ・ルーメンの外側の意図しない器官など、ターゲットでない組織を損傷させることなく、ボディ・ルーメンの周囲のターゲットの神経を切除し得る。集束されていない超音波エネルギー・システムも、超音波トランスデューサの周りでカテーテルの遠位端に搭載されたバルーンを含み得る。冷却流体は、超音波エネルギー配送の間にボディ・ルーメンを冷却するように、バルーンを通じて循環されることができる。そのような設計は、血管の周辺の周りで異なる位置での長期間の神経不活性化を達成するのに十分な1つ又は複数の切除ソーンの生成を有効にする。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、独立請求項において定義される。発明の更なる実施例は、従属請求項において定義される。
【0007】
カテーテル方式管腔内デバイスにエネルギー及び/又は流体を配送するためのジェネレータ及び流体伝達カートリッジを有する処置システムが本明細書で提供される。一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。カートリッジ・キャビティは、前面と後面との間の内部容積であることができ、流体伝達カートリッジのコンポーネントを包含することができる。例えば、シリンジ・バレルがカートリッジ・キャビティ内に配置されることができる。カートリッジ・シェルは、前面内に開口を有することができる。ハンドルは、開口にわたって前面から延在し得る。シリンジ・バレルは、例えば、ハンドルの第1の側面上で、開口を通じて可視的に露出されることができる。したがって、ユーザは、流体伝達カートリッジを容易に把持及び担持し得る。
【0008】
上記概要は、本発明の全ての態様の包括的リストを含まない。発明は、上記で要約される様々な態様と共に、以下の発明を実施するための形態において議論され、特許請求の範囲において特に指摘されるものの全ての適切な組み合わせから実施されることができることが企図されよう。そのような組み合わせは、上記の概要において特に記載されていない特定の利点を有する。
【0009】
発明の新規な特徴は、以下の特許請求の範囲において特に示される。本発明の特徴及び利点のより良好な理解は、発明の原理が利用される例示的な実施例を示す以下の発明を実施するための形態と、添付図面とを参照することによって得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施例に係る、処置システムのカテーテルの斜視図である。
【
図2】一実施例に係る、処置システムのジェネレータ及び流体伝達カートリッジの正面斜視図である。
【
図3】一実施例に係る、処置システムのジェネレータ及び流体伝達カートリッジの背面斜視図である。
【
図4】一実施例に係る、処置システムのジェネレータのカートリッジ受け部分及び流体伝達カートリッジの斜視図である。
【
図5】一実施例に係る、流体伝達カートリッジのカートリッジ・シェルの拡大図である。
【
図6】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの端照(end lit)シリンジの断面図である。
【
図7】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの正面斜視図である。
【
図8】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの背面斜視図である。
【
図9】一実施例に係る、流体伝達カートリッジのコンジット経路指定ポートの斜視図である。
【
図10】一実施例に係る、流体伝達カートリッジのコンジット経路指定開口内に搭載されたコンジット経路指定プレートの斜視図である。
【
図11】一実施例に係る、処置システムのジェネレータのカートリッジ・レセプタクル内に搭載された流体伝達カートリッジの断面図である。
【
図12】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの背面斜視図である。
【
図13】一実施例に係る、ジェネレータのカートリッジ受け部分の正面斜視図である。
【
図14】一実施例に係る、流体伝達カートリッジのカートリッジ・シェルの拡大図である。
【
図15A】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの斜視図である。
【
図15B】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの斜視図である。
【
図16】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの拡大図である。
【
図17】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの流体伝達プレートの正面図である。
【
図18】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの流体伝達プレートの背面図である。
【
図19】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドのピストンの斜視図である。
【
図20】一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドのピストンの斜視図である。
【
図21】一実施例に係る、開位置内でのカートリッジ・マニフォールドのピストンの、
図18の線A-Aについてとられた断面図である。
【
図22】一実施例に係る、閉位置内でのカートリッジ・マニフォールドのピストンの、
図18の線A-Aについてとられた断面図である。
【
図23】一実施例に係る、超音波方式処置システムのジェネレータの側面図である。
【
図24】一実施例に係る、超音波方式処置システムに対するジェネレータの、
図23の線A-Aについてとられた断面図である。
【
図25】一実施例に係る、非侵略的センサの斜視図である。
【
図26】一実施例に係る、非侵略的センサの斜視図である。
【
図27】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの内部部分の正面図である。
【
図28】一実施例に係る、空気圧駆動シリンジを有する流体伝達カートリッジの内部部分の断面図である。
【
図29】一実施例に係る、非接触位置センサを有する流体伝達カートリッジの内部部分の断面図である。
【
図30】一実施例に係る、超音波方式処置システムの斜視図である。
【
図31】一実施例に係る、流体伝達カートリッジの駆動機構の断面図である。
【
図32】一実施例に係る、処置システムのコントローラのブロック図である。
【
図33】一実施例に係る、光学タブを有するシャフト端の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例は、ジェネレータ及び流体伝達カートリッジを有する処置システムと、処置システムを使用する方法とを説明する。処置システムは、腎動脈内の腎神経など、ターゲットの解剖学的領域内の組織を処置するために、外向きに放射状に集束されていない超音波エネルギーを配送するために使用される、超音波方式組織処置システムであり得る。代わりに、組織処置システムは、肝動脈内の肝神経叢の交感神経を処置することなど、他の用途において使用され得る。よって、腎臓の神経除去システムであるとして、又は、処置することにおいて、例えば、腎神経組織を神経調節することにおいて使用されるとしてのシステムへの言及は限定されない。
【0012】
様々な実施例では、図面を参照して説明が行われる。しかしながら、或る実施例は、それらの特定の詳細の1つ又は複数なしに、又は他の既知の方法及び構成との組み合わせで実施され得る。以下の説明では、実施例の完全な理解をもたらすために、特定の構成、寸法、及び工程などの多数の特定の詳細が示される。他のインスタンスでは、公知の工程及び製造技術は、説明を不必要に曖昧にしないために、特に詳細に説明されない。本明細書の全体を通じた「一実施例」又は「実施例」などへの言及は、説明される特定の特徴、構造、構成、又は特性が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。よって、本明細書の全体を通じて様々な場所での、「一実施例」又は「実施例」などというフレーズの出現は、同一の実施例を必ずしも指さない。更に、特定の特徴、構造、構成、又は特性は、1つ又は複数の実施例においていずれかの適切な方式で組み合わされ得る。
【0013】
説明の全体を通じた相対的な用語の使用は、相対的な位置及び方向を表し得る。例えば、「上の(above)」は、コンポーネントに対する第1の方向を示し得る。同様に、「下の(below)」は、第1の方向とは反対の、コンポーネントに対する第2の方向を示し得る。そのような用語は、参照の相対的なフレームを確立するために提供されるが、処置システムのコンポーネント、例えば、流体伝達カートリッジ又はジェネレータの、以下で様々な実施例において説明される特定の構成に対する使用又は方位を限定することを意図していない。
【0014】
既存の高血圧症処置システムは、エネルギー、例えば、RFエネルギー又は超音波エネルギーを生成し、カテーテル方式管腔内デバイスに配送するためのジェネレータを含む。処置システムはまた、処置を促進するようにジェネレータと関与するコンポーネントを含み得る。例えば、カートリッジは、カテーテルの端上に塔体されたバルーンに膨張流体又は冷却流体を配送するように、ジェネレータ上に搭載され得る。ジェネレータ及び/又はカートリッジは、殊に組み合わせで大きく且つ嵩張り得る。更に、ジェネレータとカートリッジとの間の機械及び電気接続は、動作の間にコンポーネントの間で起こる不完全な搭載、許容誤差の積み重ね、又は移動に起因して信頼できるものになり得ない。流体を配送するカートリッジのケースでは、流体伝達は、手順ルーム内の照明が不足すること、及び/又はジェネレータとカートリッジとの間のセンサの接続が不安定であることに起因して、可視的に又は自動でのいずれかで正確に監視され得ない。システムはまた、機器の全体的なフォーム・ファクタを増大させる内部チュービングの長い丈を統合し得る。したがって、カテーテル方式管腔内デバイスにエネルギー及び流体を配送するために使用される処置システムは、より小型であり、機械的に安定し、電気的に安定し、且つ人間工学に基づいた設計から利点を有する。
【0015】
一態様では、医療手順、例えば、腎臓切除カテーテル治療を実行する処置システムが提供される。処置システムは、カテーテルに流体を配送するための流体伝達カートリッジと、カテーテルにエネルギーを配送するためのジェネレータとを含む。流体伝達カートリッジ及びジェネレータは、処置システムの制御ユニットを形成するように組み合わされる。制御ユニットは、小型である。より具体的に、流体伝達カートリッジは、制御ユニットの清潔且つ小型の輪郭を形成するように、ジェネレータのカートリッジ・レセプタクル内で適合する。更に、流体伝達カートリッジは、制御ユニットの全体的なフォーム・ファクタを低減させるようにカートリッジ筐体内に完全に包含されることができるシリンジ・コンポーネントを有する。制御ユニットは、機械的に安定する。流体伝達カートリッジは、固定機構によって、ジェネレータに固定されることができ、固定機構は、カートリッジ筐体の周りで保持力を均等に分散し、コンポーネントの係合及び離脱を高速且つ信頼できるものにするための即時解放機構を有する。制御ユニットは、電気的に安定する。流体伝達カートリッジとジェネレータとの間の電気接続は、ポゴ・ピンと一般的に称される、バネ懸架式電気接点ピンを介し得る。バネ懸架式ピンは、コンポーネントの間の電気接点のポイントにおいて圧力を維持することができ、その結果、動作の間に起こる場合がある相対的な移動に対して接続が弾力的である。更に、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストンなどのシステム・コンポーネントの移動を検出するために使用されるセンサは、例えば、機械的スイッチよりも安定し、且つ位置ずれの影響を受けにくい、磁気スイッチ又は光学センサなどの位置センサを含み得る。制御ユニットは、ユーザ・フレンドリである。制御ユニットは、システムの準備完了状態を判定し、例えば、様々な電気接続又はコンポーネント接続が行われたかどうかを判定し、ユーザにフィードバックを提供するように動作する、1つ又は複数のプロセッサ及び様々なセンサを含むことができる。一実例として、システムは、流体伝達カートリッジがジェネレータのカートリッジ・レセプタクル内に搭載されているかどうかを検出することができ、シリンジを照射して、ユーザにその状態に関するフィードバックを提供するように流体伝達カートリッジ内で照明を活性化することができる。したがって、小型であり、機械的に安定し、電気的に安定し、且つ人間工学に基づいた設計を有する処置システムが提供される。
【0016】
図1を参照して、一実施例に係る、処置システムのカテーテル方式管腔内デバイスの斜視図が示される。処置システム100のカテーテル方式管腔内デバイスは、カテーテル101を含むことができ、カテーテル101は、近位カテーテル端102から遠位カテーテル端104まで延在する細長カテーテル・ボディを有する。バルーンなどの拡大可能部材106は、遠位カテーテル端104においてカテーテル101上に搭載され得る。超音波トランスデューサなどの1つ又は複数のエネルギー・トランスデューサ108は、拡大可能部材106内で位置付けられ得る。拡大可能部材106は、ターゲットの解剖学的構造、例えば、腎動脈内で膨張するように適合されることができ、エネルギー・トランスデューサ108は、医療手順、例えば、腎臓の神経除去手順の間にターゲットの解剖学的構造に切除エネルギー、例えば、超音波エネルギーを配送するように適合されることができる。
【0017】
カテーテル101は、拡大可能部材106に膨張/冷却流体を配送するための流体ルーメンなどの1つ又は複数のルーメンと、トランスデューサ108にエネルギーを配送するための電気ケーブルを包含する電気ケーブル通路と、ガイドワイヤを交換するためのガイドワイヤ・ルーメンと、などを含むことができる。ルーメンは、近位カテーテル端102において対応するコネクタに接続され得る。例えば、以下で説明されるように、流体ルーメンは、1つ又は複数の流体ポート110に接続し得、1つ又は複数の流体ポート110は、処置システム100の流体伝達カートリッジから膨張/冷却流体を受ける。同様に、以下で説明されるように、電気ケーブルは、外部コネクタ112に接続することができ、外部コネクタ112は、処置システム100のジェネレータからエネルギーを受ける。
【0018】
図2を参照して、一実施例に係る、処置システムのジェネレータ及び流体伝達カートリッジの正面斜視図が示される。処置システム100は、制御ユニットを含み、制御ユニットは、膨張/冷却流体によるバルーン106の膨張を規制し、トランスデューサ108への超音波エネルギーの配送を管理するように、カテーテル101に接続する。一実施例では、制御ユニットは、超音波エネルギーを生成するためのジェネレータ202と、1つ又は複数の流体コンジット206を通じてバルーン106に及びバルーン106から冷却流体を伝達するための流体伝達カートリッジ204とを含む。例えば、流体コンジット206Aは、流体リザーバ、例えば、血管内流体バッグと、流体伝達カートリッジ204との間で冷却流体を伝達し得る。同様に、流体コンジット206Bは、流体伝達カートリッジ204とカテーテル101との間で冷却流体を伝達することができる。制御ユニットは、エネルギー及び流体伝達機能を促進するための、その一部が以下で説明される、幾つかの他のコンポーネントを含む。そのようなコンポーネントは、ユーザに手順の情報を提示するためのディスプレイ208を含むことができる。更に、制御ユニットは、1つ又は複数のプロセッサ(図示せず)を含むことができ、1つ又は複数のプロセッサは、処置システム100に、以下で説明されるような、医療手順の様々な動作を実行させるように、メモリ・デバイス(図示せず)に記憶された命令を実行するように構成される。
【0019】
図3を参照して、一実施例に係る、処置システムのジェネレータ及び流体伝達カートリッジの背面斜視図が示される。処置システム100のジェネレータ202は、流体伝達カートリッジ204を受けるような形状及びサイズにされたカートリッジ・レセプタクル302を有することができる。より具体的に、ジェネレータ202は、ジェネレータ筐体304を含むことができ、ジェネレータ筐体304は、流体伝達カートリッジ204を受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクル302を有する。ジェネレータ筐体304は、形状、例えば、ボックス状エンベロープを有する外壁を含むことができ、カートリッジ・レセプタクル302は、形状内に延在する窪み領域であり得る。流体伝達カートリッジ204は、カートリッジ・シェル306を含むことができ、カートリッジ・シェル306は、ジェネレータ202のカートリッジ・レセプタクル302を適合させ得る。より具体的に、カートリッジ・シェル306は、ジェネレータ筐体壁と円滑に統合して、ジェネレータ202のエンベロープを完成させる形状を有する外壁を含むことができる。例えば、流体伝達カートリッジ204及びジェネレータ202は、ボックス状エンベロープを形成するように組み合わされることができる。そのようなケースでは、ジェネレータ壁と流体伝達カートリッジ壁との間での遷移において、組み合わされたコンポーネントのフォーム・ファクタが円滑に、例えば、段差なしに遷移するようにコンポーネントが合致する縫い目において、流体伝達カートリッジ204及びジェネレータ202の外部の、外向きに面した表面は平行及び同一平面であり得る。
【0020】
一実施例では、流体伝達カートリッジ204は、ジェネレータ202にカートリッジを搭載し、又はジェネレータ202からカートリッジを外すときにユーザが保持することができるハンドル307を含む。ハンドル307は、容易に握られる、湾曲した、人間工学に基づいた形状を含むことができる。したがって、ユーザは、ハンドル307によって流体伝達カートリッジ204を担持することができ、ジェネレータ筐体304及びカートリッジ・シェル306にわたって絶えず延在する外壁を有する小型のフォーム・ファクタにおいてコンポーネントに係合するために、カートリッジ・レセプタクル302の中に流体伝達カートリッジ204を挿入することができる。
【0021】
ジェネレータ202との組み合わせで、流体伝達カートリッジ204は、1つ又は複数のシリンジを使用して、カテーテル101の中に流体を追いやるために使用されることができる。より具体的に、流体伝達カートリッジ204は、バルーン106に及びバルーン106から流体をポンプでくみ上げる1つ又は複数のシリンジを含むことができる。以下で説明されるように、各々のシリンジは、それぞれのシリンジ・バレル内に配置されたそれぞれのシリンジ・ピストンを含むことができる。シリンジ・バレルに対するシリンジ・ピストンの移動は、シリンジの中に冷却流体を引き入れることができ、又はシリンジの外へ冷却流体を追放することができる。流体は、カテーテル101、流体リザーバ、又は流体伝達カートリッジ204から外の別の流体容器に接続され得る流体コンジット206を通じて、流体伝達カートリッジ204に及び流体伝達カートリッジ204から伝達されることができる。
【0022】
図4を参照して、一実施例に係る、処置システムのジェネレータのカートリッジ受け部分及び流体伝達カートリッジの斜視図が示される。流体伝達カートリッジ204のカートリッジ・シェル306は、1つ又は複数のシリンジが配置されたカートリッジ・キャビティ402を画定することができる。より具体的に、カートリッジ・シェル306は、カートリッジ・シェル306の前面404とカートリッジ・シェル306の後面407(
図8)との間でカートリッジ・キャビティ402を画定することができる。カートリッジ・シェル306の前面404と後面407との間の空間は、シリンジを包含することができる。したがって、シリンジ(シリンジのシリンジ・シャフトを含む)は、シェルから外向きに露出されるのではなく、カートリッジ・シェル306の内部に補間され得る。よって、流体伝達カートリッジ204の全体的なフォーム・ファクタは、小型になり得る。カートリッジ・キャビティ402は更に、カートリッジ・シェル306の上面と底面との間に画定され得る。
【0023】
流体伝達カートリッジ204の1つ又は複数のシリンジは、ハンドル307に平行なカートリッジ・キャビティ402内に配置されることができる。例えば、ハンドル307は、カートリッジ・キャビティ402の中に開く開口にわたって、カートリッジ・シェル306の前面404から延在することができる。開口は、周囲環境から視認するために、カートリッジ・キャビティ402の内部容積を露出する窓406又は入口であることができる。より具体的に、前面404は、ユーザによって視認するために、カートリッジ・キャビティ402を可視的に露出する開口を含むことができる。ハンドル307は、開口の上端416から開口の下端418に垂直に延在することができる。したがって、ハンドル307は、開口の上で前面404から外向きに湾曲することができ、開口の下で前面404において終端するように、開口にわたって下向きに垂直に湾曲することができる。同様に、シリンジは、カートリッジ・キャビティ402を通じて垂直に延在することができ、その結果、シリンジ・バレルは、開口を通じて可視的に露出される。
【0024】
一実施例では、流体伝達カートリッジ204は、第1のシリンジ・バレル408を含み、第1のシリンジ・バレル408は、カートリッジ・キャビティ402内にあり、ハンドル307の第1の側面410上で開口を通じて可視的に露出される。同様に、流体伝達カートリッジ204は、第2のシリンジ・バレル412を含むことができ、第2のシリンジ・バレル412は、カートリッジ・キャビティ402内に配置され、ハンドル307の第2の側面414上で開口を通じて可視的に露出される。ハンドル307のようなシリンジは、例えば、カートリッジ・キャビティ402内で、垂直に延在し得る。より具体的に、第1のシリンジ・バレル408及び第2のシリンジ・バレル412は、例えば、カートリッジ・キャビティ402内で垂直に延在するそれぞれのシリンジ軸420を有することができる。シリンジ軸420は、シリンジ・バレルの中心軸であることができる。例えば、シリンジ・バレルは、円筒形であり得、垂直方向にシリンジ軸420に沿って延在し得る。したがって、ハンドル307は、流体伝達カートリッジ204の前方から容易に握られ得るが、シリンジは、前面404内で開口を通じて視認するように露出されたままであり得る。よって、流体伝達カートリッジ204は、操縦するのに容易であり、視認するのに容易であり、ジェネレータ202とかみ合う小型のフォーム・ファクタを有する。
【0025】
図5を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジのカートリッジ・シェルの拡大図が示される。カートリッジ・シェル306は、流体伝達カートリッジ204の外部エンベロープを提供し、様々なジオメトリを有することができる。
【0026】
流体伝達カートリッジ204は、スナップ・フィットであり、又はそうでなければ、共に固定される幾つかの部分を含むことができる。カートリッジ・シェル306は、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504を含み得る。ハンドル前方プレート502は、ハンドル307と、シェルの前面4047と、シェルの上面506とを含むことができる。同様に、背面プレート504は、シェルの後面407と、カートリッジ・キャビティ402から側面に沿って外向きの幾つかの側壁508と、シェルの底面510とを含むことができる。組み合わされるとき、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504は、様々な壁と面との間で中心に位置するカートリッジ・キャビティ402を画定することができる。上記説明されたように、カートリッジ・キャビティ402は、それにも関わらず、ハンドル前方プレート502内で開口406を通じて可視的に露出され得る。
【0027】
前面404は、前面周長511を含むことができる。前面周長511は、前面404の外側縁であることができる。前面周長511は、前面404の外形を形成するように組み合わされる湾曲縁及び直線縁を有することができる。同様に、後面407は、後面周長512を含むことができる。後面周長512は、後面407の外形を形成するように組み合わされる湾曲縁及び直線縁を有することができる。一実施例では、前面周長511は、後面周長512と同一の輪郭を有する。より具体的に、前面周長511の外形は、後面周長512の外形に準拠することができ、その結果、前面周長511が後面周長512に係合するとき、周長は、相互に効果的に封止又は接触する。周長が接触するとき、カートリッジ・キャビティ402は、カートリッジ・シェル306内に取り囲まれ得る。取り囲まれたカートリッジ・キャビティ402は、前面404と後面407との間に画定される。
【0028】
共に、スナップされ、又は他にフィットされるとき、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504は、カートリッジ・キャビティ402内に、流体伝達機能性をもたらすための1つ又は複数のコンポーネントを包含することができる。例えば、流体伝達カートリッジ204は、カートリッジ・キャビティ402内でシリンジを保持するためのシリンジ・ホルダ513を含むことができる。シリンジ・ホルダ513は、以下で説明されるように、流体配送の間にシリンジを安定化することができる。流体伝達カートリッジ204も、シリンジから流体コンジット206及びカテーテル101への流体の移動を促進する、マニフォールド、チュービング、電子機器など(図示せず)を含むことができる。流体伝達カートリッジ204の内部コンポーネントは、カートリッジ・シェル306の内部空間内で制約されることができ、カテーテル101の流体ポート110に膨張/冷却流体を配送する流体伝達機能を実行するために、相互に及びジェネレータ202と機械的に及び/又は電気的に相互作用することができる。
【0029】
一実施例では、カートリッジ・キャビティ402内に搭載されたシリンジ・ホルダ513は、シリンジの移動を制限する。シリンジは、動作の間にシリンジ・バレル408内で軸方向に駆動されるプランジャを有し得る。プランジャは、シリンジ軸420の周りで回転し得、よって、シリンジに何らかの回転荷重を与え得る。シリンジ・ホルダ513は、プランジャによって他に生じ得るバレルの回転に抵抗することができる。シリンジ・ホルダ513は、1つ又は複数の停止特徴を含むことができる。停止特徴は、シリンジ・ホルダ513内で形成されたリブ、突起、又は他の特徴であることができる。停止特徴は、カートリッジが組み立てられるとき、流体伝達カートリッジ204の前面404及び後面407に対して固定されたままであり得る。更に、組み立てられるとき、円筒形シリンジ・バレル408から側面に沿って外向きに延在するタブなど、シリンジ・バレル408の部分は、停止特徴に係合することができる。例えば、シリンジ・バレル408は、シリンジ・ホルダ513の対応する窪みの中に適合するフィンガ・タブを有することができる。フィンガ・タブは、幾つかのリッジの間で窪み内で包囲され得その結果、シリンジ・ホルダ513は、タブの移動と機械的に相互作用する。したがって、停止特徴は、シリンジ・バレル408の干渉特徴に係合し、その結果、カートリッジ・シェル306に対するシリンジ・バレル408の回転が制限される。
【0030】
図6を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの端照シリンジの断面図が示される。流体伝達カートリッジ204は、カートリッジ・キャビティ402内に1つ又は複数の光源602を含むことができる。例えば、光源602は、発光ダイオードであることができる。例示されるように、2つの光源602は、シリンジ軸420の各々の側上に対称に位置し得る。代わりに、3つ以上の光源602は、シリンジ軸420の周りで対称に配置され得る。より具体的に、上から視認されるとき、光源602の間の角度は、光源602の数によって分割される360°であり得る(例えば、シリンジ軸420に沿って視認されるとき、3つの光源602の各々の間で120°)。
【0031】
光源602は、シリンジのうちの1つ又は複数を照射することができ、その結果、シリンジ内のシリンジ・バレル408及び/又は冷却流体603は、ユーザによって見られることができる。より具体的に、光源602は、カートリッジ・キャビティ402内にあることができ、シリンジ・バレル408の中身及び/又はシリンジ・バレル408の壁を照射するように、シリンジ・バレル408を通じて方向付けられることができる。光源602が活性化されるとき、ユーザは、シリンジ及び冷却流体動作を見るように、流体伝達カートリッジ204内で開口/窓406を見通し得る。殊に暗い手順ルーム内で視認されるとき、光源602は、流体伝達の監視及び冷却流体問題のトラブルシューティングをより簡易にすることを可能にすることを認識されよう。
【0032】
一実施例では、光源602は、シリンジ・バレル408を通じて方向付けられる。例えば、シリンジは、光源602によって端が照らされることができる。1つ又は複数の光源602の各々は、それぞれの光ガイド605の中に光606を方向付けることができる。光ガイド605は、円筒形透明カラムを含むことができ、円筒形透明カラムは、光源602からシリンジの遠位(上位)端に光606を移送する光パイプとして作用する。より具体的に、光源602は、シリンジ・バレル408の端面604を通じて方向付けられ得る。端面604は、シリンジ・バレル408の実質的に円筒形の側壁からシリンジ軸420に向かって角度付けられ又は先細ったバレルの区画であることができる。したがって、端面604の外側表面に垂直に方向付けられた軸は、シリンジ軸420とバレル側壁に垂直な軸との間で形成された角度未満である、シリンジ軸420との角度を形成し得る。
【0033】
シリンジは、光源602によって側面が照らされ得る。例えば、シリンジの中に縦方向に光るのではなく、光源602は、シリンジ軸420に対して横方向又は放射方向に方向付けられ得る。したがって、光606は、カートリッジ・キャビティ402の端、側面、又は後方からシリンジ・バレル408及びその中身を照射することができる。
【0034】
特定の実施例では、光源602は、組み立てを補助するために、シリンジ・バレル408を通じて方向付けられ得る。
【0035】
光606は、シリンジ軸420の方向に放出されることができる。したがって、光606の一部は、シリンジ・バレル408及びその中に包含された流体の中に端面604を通じて透過することができる。更に、光606の一部は、シリンジ・バレル408の壁の中に透過することができる。光606は、壁に沿って伝播することができ、光パイプ効果を生み出す。したがって、端照シリンジ・バレル408は、シリンジの流体及び機械的コンポーネント、例えば、ストッパ608に対する良好なコントラストをもたらすことができる。したがって、光源602は、医療手順の間にシリンジ移動を見ることと、他に、シリンジの機能を視覚化することとを容易にする。
【0036】
光源602は、人間工学に基づいた可視特性を有し得る。一実施例では、光源602は、青色光を放出する。より具体的に、光源602によって放出された光606の波長は、可視青色範囲にあることができる。暗い手順ルームでは、青色光は、涼しく且つ鎮静効果を有することができる。更に、青色光は、ユーザの気を逸らさない輝度を有することができ、正確な監視のために冷却流体603をなおも適切に照らす。
【0037】
シリンジ・コンポーネントを照射することに加えて、光源602は、ユーザにキュー及び視覚的フィードバックを提供する可視特性を有し得る。制御ユニットは、1つ又は複数のセンサからの入力に基づいて、光源602を活性化するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。一実施例では、シリンジ・バレル408が第1の体積の流体により満たされるとき、光源602は、第1の色の光606を放出する。第1の体積の流体は、流量センサ又は他の流体センサを使用して検出されることができる。1つ又は複数のプロセッサは、第1の体積の流体がシリンジ・バレル408内に包含されることを示す体積信号をセンサから受信し得る。体積信号に応答して、1つ又は複数のプロセッサは、光源602に、第1の色の光606、例えば、オレンジ色を放出させ得る。制御ユニットは、シリンジ・バレル408が第2の体積の流体により充填されているとき、光源602が第2の色の光606を放出するように構成され得る。例えば、第2の体積の流体を検出したことに応答して、1つ又は複数のプロセッサは、光源602に、第2の色の光、例えば、青色を放出させ得る。したがって、ユーザは、オレンジ色光の存在に基づいて、シリンジが部分的に充填されているかどうか、青色光の存在に基づいて、シリンジが完全に充填されているかどうかを容易に認識し得る。もちろん、光の色は、シリンジ・バレル408内の流体の異なるレベルの充填又は量を示し得、この実例は限定されない。同様に、強度特性又は別の光特性(色以外の)は、充填レベルに基づいて変わり得、よって、変化する色の実例は限定されない。
【0038】
図7を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの正面斜視図が示される。上記説明されたように、流体伝達カートリッジ204の各々のシリンジは、シリンジ・バレル408内に配置されたシリンジ・ピストン702を含むことができる。左側のシリンジ・バレルは、不透明であるとして例示され、右側のシリンジ・バレルは、シリンジ・キャビティ内のストッパ608を露出するために透明であるとして例示される。シリンジ・バレルの不透明度は、可変であり得る。
【0039】
シリンジ・ピストン702は、ストッパ608を含むことができ、ストッパ608は、摩擦を与えること、及び、シリンジ・ホルダ513によって他に抵抗されない場合にシリンジ・バレル408を転回させることが可能なラバー・ストッパであり得る。シリンジ・ピストン702はまた、シリンジ・バレル408内のストッパ608からシリンジ・バレル408の外側のシャフト端706に延在するシャフト704を含み得る。以下で説明されるように、シャフト端706は、位置センサをトリガするための要素を含むことができる。例えば、要素は、磁気センサをトリガするための磁石、又は、光学センサをトリガするための光学特徴、例えば、タブ、プロング、フラグなどを含むことができる。シリンジ・バレル408内のストッパ608の位置に関わらず、シャフト端706は、シリンジ・バレル408の外側であり得る。しかしながら、シャフト端706は、幾つかの位置を有し得、位置のうちの少なくとも1つは、カートリッジ・キャビティ402の内側であり得る。例えば、シャフト端706の底表面は、カートリッジ・シェル306の底面510と同じ高さであることができる。
【0040】
一実施例では、ストッパ608がシリンジ・バレル408のホーム位置にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・キャビティ402内に配置される。代わりに、ストッパ608がホーム位置にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・シェル306の底面510と同じ高さであり得る。いずれかのケースでは、ストッパ608がホーム位置にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・シェル306によって画定されたエンベロープの外側にあり得ない。ホーム位置は、ストッパ608の最上位位置、又はシリンジの端面604に最も近い位置であり得る。ホーム位置では、シャフト端706は、近くであり得るが、シリンジ・バレル408の外側であり得る。より具体的に、シャフト端706は、シリンジ・バレル408の近位端と流体伝達カートリッジ204の底面510との間の垂直位置を有し得る。ホーム位置では、シリンジ・コンポーネントは、カートリッジ・キャビティ402内に全体的に包含される。したがって、流体伝達カートリッジ204は、シリンジ又はシリンジ・コンポーネントによって追加のクリアランスが必要とされることなく、カートリッジ・シェル306の外部表面によって画定された小型のフォーム・ファクタを有することができる。
【0041】
流体伝達カートリッジ204は、ホーム位置内でシリンジ・ピストン702と共に送り出されることができる。より具体的に、冷却流体603によりシリンジを充填する前に(流体伝達カートリッジ204の送り出しの間、又はジェネレータ202への流体伝達カートリッジ204の初期の搭載があると)、ストッパ608は、ホーム位置にあることができる。したがって、カートリッジ・シェル306から露出されたシリンジ・シャフト704と共に流体伝達カートリッジ204を送り出すことと比較して、パッケージ・サイズは、パッケージング要件を低減させるように最小にされ得る。更に、シリンジ及びシリンジ・コンポーネントがカートリッジから外向きに露出されないことを理由に、流体伝達カートリッジ204は、手順ルーム内であまり空間を占有し得ない。すなわち、流体伝達カートリッジ204内にシリンジを全体的に包含するために、カートリッジ・キャビティ402の中にシャフト704を全体的に移動させる能力は、流体伝達カートリッジ204の全体的なフォーム・ファクタを低減させることができる。低減したフォーム・ファクタは、送り出し及び/又は使用のためにカートリッジをより小型にする。
【0042】
ホーム位置とは対照的に、ストッパ608がシリンジ・バレル408内で終位置にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・キャビティ402の外側に配置され得る。終位置は、最下位位置、又はシリンジ・バレル内でシリンジの端面604から最も遠い位置であり得る。終位置では、シャフト端706は、シリンジ・バレル408及びカートリッジ・キャビティ402の外側であり得る。より具体的に、シャフト端706は、
図7に示されるように、流体伝達カートリッジ204の底面510の下で露出されることができる。
【0043】
図8を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの背面斜視図が示される。流体伝達カートリッジ204は、シリンジ・バレル408に対してシリンジ・ピストン702を進展させるための駆動機構を含む。一実施例では、シリンジ・ピストン702のシャフト704は、ストッパ608とシャフト端706との間でシャフト704の外部表面に沿って延在する外ネジ802を含む。流体伝達カートリッジ204はまた、カートリッジ・シェル306上に搭載されたギア804を含むことができる。ギア804は、シリンジ・シャフト704の外ネジ802に係合する内ネジを含むことができる。したがって、ギア804が回転するにつれて、例えば、ジェネレータ202のモータによって駆動されるとき、ギア804の内ネジは、軸方向にシャフト704の外ネジ802を駆動することができる。よって、シャフト704は、ホーム位置に向かって上向きに、及び/又は終位置に向かって下向きに駆動されることができる。シャフト704が下向きに駆動されるにつれて、ストッパ608は、シリンジの中に流体を引き入れるように、シリンジ・バレル408の端面604から離れて移動することができる。対照的に、シャフト704が上向きに駆動されるにつれて、ストッパ608は、シリンジ・バレル408から流体を追放するように、端面604に向かって移動することができる。
【0044】
ギア804がシリンジ軸420の方向にシリンジ・ピストン702を駆動するにつれて、回転摩擦荷重がギア804によってシリンジ・シャフト704に加わることができる。シリンジ・バレル408上でのシリンジ・ホルダ513が有する安定化効果と同様に、流体伝達カートリッジ204はまた、シリンジ・ピストン702を安定化するための特徴を含み得る。一実施例では、シリンジ・ピストン702のシャフト704は、ストッパ608とシャフト端706との間で長手方向に延在するノッチ806を含む。長手方向ノッチ806は、カートリッジ・シェル306及び/又はシリンジ・ホルダ513から延在するプロング(図示せず)を受けることができる。例えば、プロングは、カートリッジ筐体に対してプロングを固定するように、カートリッジのシャーシの中に構築され得る。ギア804がシャフト704に対して回転するにつれて、それは、シャフト704の外ネジ802に摩擦荷重を与え得る。シャフト704がギア804に対して回転しないことを保証するために、プロングは、ギア804に対するシャフト704の回転に抵抗及び制限するように、ノッチ806内で摺動することができ、ノッチ壁と干渉することができる。それによって、回転移動がシリンジ軸420に沿った並進移動に変換される。より具体的に、プロングは、最小の回転により、シリンジ・ピストン702の回転を制限することができ、ストッパ608の移動を軸方向に制約することができる。
【0045】
図9を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジのコンジット経路指定ポートの斜視図が示される。上記説明されたように、流体伝達カートリッジ204のコンポーネントは、スナップ・フィット接続を含む、様々な方式において固定され得る。一実施例では、カートリッジ・エンクロージャは、コンジット経路指定領域を含み得、コンジット経路指定領域を通じて、流体コンジット206が経路指定され得る。より具体的に、カートリッジ・シェル306は、前面404内にカートリッジ経路指定開口902を含むことができる。カートリッジ経路指定開口902は、カットアウトを設けることによって、流体伝達カートリッジ204の製作可能性を改善することができ、カットアウトを通じて、相当な長さを有し得る流体コンジット206は、流体伝達カートリッジ204の中に止まり得、及び/又は流体伝達カートリッジ204を通じて経路指定され得る。カートリッジ経路指定開口902は、カートリッジの下縁に沿って前面404内で形成されたカットアウトであることができる。より具体的に、開口は、流体伝達カートリッジ204の前面404と底面510との間のカートリッジの角に沿って延在する下縁を有することができる。
【0046】
図10を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジのコンジット経路指定開口内に搭載されたコンジット経路指定プレートの斜視図が示される。カートリッジ・シェル306は、縁1004に沿って前面404に係合するコンジット経路指定プレート1002を含むことができる。縁1004は、コンジット経路指定開口の周長であることができる。一実施例では、コンジット経路指定プレート1002及びコンジット経路指定開口に沿って延在する前面404の一部は、縁1004においてそれぞれのノッチ1006を含むことができる。例えば、前面404内のノッチ1006は、半円形ノッチ1006であることができ、コンジット経路指定プレート1002内のノッチ1006も、半円形ノッチ1006であり得る。コンジット経路指定プレート1002は、開口を塞ぎ、流体コンジット206が経路指定され得る孔を形成するように、コンジット経路指定開口の中にスナップ・フィットされ得る(又はそうでなければ、固定される)。例えば、エンクロージャ内の部分的カットアウトは、流体コンジット206に対するコンジット・ポートを形成するように組み合わされることができる。半円形ノッチ1006のケースでは、ノッチは、組み立てられた流体伝達カートリッジ204の前面404内で円形コンジット経路指定ポート1008を形成するように組み合わされることができる。開口の中にコンジット経路指定プレート1002をスナップする前に、流体コンジット206の所定の長さは、カートリッジの外側で露出されたままであり得る。コンジット経路指定プレート1002が開口の中にスナップされるとき、プレートの縁1004及びカートリッジ・シェル306は、流体コンジット206を適切な場所に保持するように、流体コンジット206の周りで留めることができる。開口を通じてキャビティの中に挿入するコンジットの長さ、及び開口の外側で延在するコンジットの長さ(長さは、コンジットを適切な場所で留めるように開口の中にスナップ・フィットされるプレートによって分離される)を容易に判定する能力は、製造の間の、効率的な経路指定及びコンジットを即時的且つ効果的に経路指定する能力をもたらすことができる。
【0047】
図11を参照して、一実施例に係る、処置システムのジェネレータのカートリッジ・レセプタクル内に搭載された流体伝達カートリッジの断面図が示される。断面では、流体伝達カートリッジ204とジェネレータ202との間の相互作用が認識されることができる。例えば、流体伝達カートリッジ204がカートリッジ・レセプタクル302内で受けられるとき、流体伝達カートリッジ204の背面プレート504は、ジェネレータ202と並置し、ジェネレータ202に準拠すると見える。流体伝達カートリッジ204とジェネレータ202との間の分離は、
図11では点線によって表される。受けられるとき、流体伝達カートリッジ204は、ホーム位置1102から終位置1104にシリンジ・シャフト704を駆動するように作動されることができる。より具体的に、ジェネレータ202のモータ1108によって駆動される、ジェネレータ・ギア1106(又は、ギア・トレーン)は、シリンジ軸420に沿ってシリンジ・ピストン702を同時に移動させるように、流体伝達カートリッジ204のギア804とかみ合うことができ、流体伝達カートリッジ204のギア804を駆動することができる。例えば、モータ1108は、シリンジによる流体伝達の間、ギア804の内ネジ1109にシャフト704の外ネジ802(及び、シリンジ・ピストン702)を移動させるように、シャフト704に動作可能に結合されることができ、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサによって作動されることができる。
【0048】
ストッパ608が終位置1104にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・キャビティ402の外側にある。一実施例では、ジェネレータ筐体304は、カートリッジ・レセプタクル302の下でウエル1110を含む。ストッパ608が終位置1104にあるとき、ウエル1110は、シャフト端706が存在する空間の周囲の外部壁を有することができる。したがって、ウエル1110は、シリンジによる流体伝達の間に、流体伝達カートリッジ204のシリンジ・ピストン702を受けることができる。シリンジ・ピストン702がウエル1110内に包含されるとき、シャフト704は、損傷から保護されることができる。より具体的に、ウエル1110は、シャフト704を包むことができ、その結果、それは、シリンジ・コンポーネントを張り得る外部表面と接触しない。同様に、ウエル1110は、ユーザからシャフト704を遮蔽し、それによって、他にユーザを傷付け得るピンチ・ポイントを低減させる。最終的に、制御ユニットの外向きにシャフト704を延在させるのではなく、ジェネレータ202内でシャフト704を制約することによって、制御ユニットの全体的なフォーム・ファクタが小型になり得る。
【0049】
ウエル1110は、幾つかの機能を収容するような寸法にされ得る。最初に、ウエル1110の空間のサイズは、例えば、ウエル1110の内部表面を拭き取ることによって、ユーザがウエル1110を容易に掃除することを可能にすることができる。更に、ウエル1110の高さは、ストッパ608が終位置1104に到達するときにシャフト端706がウエル1110の内部表面と直接接触しないことを保証するように、シリンジ・スローの長さよりも大きくなり得る。加えて、ウエル1110の深度は、ストッパ608が原点に復帰する(home)必要なしに、流体伝達カートリッジ204がジェネレータ202から取り除かれることを可能にすることができる。より具体的に、完全に延在したシャフト704と共にカートリッジを取り除くとき、カートリッジは、前向きに傾けられ得、シャフト704がウエル・キャビティから上向きに傾けられ及び取り除かれることを可能にするために、ウエル1110内で十分な空間が存在し得る。
【0050】
上記説明されたように、シリンジは、シリンジ・バレル408内でホーム位置1102と終位置1104との間でストッパ608を移動させるように動作することができる。ストッパ608は、例えば、手順ルームへの送り出しの間に、ホーム位置1102に置かれ得る。ホーム位置1102は、ホーム位置1102と終位置1104との間で1又は複数回、ストッパ608が循環した後、シリンジ・バレル408が気泡をパージする位置にもあり得る。より具体的に、シリンジの走行は、シリンジ・ピストン702がシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストン702のホーム位置1102を含むことができる。同様に、ストッパ608が終位置1104にあるとき、冷却流体603は、シリンジを充填するように、シリンジ・バレル408の中に引き入れられ得る。シリンジ・バレル408をパージした後にストッパ608が終位置1104に移動するとき、シリンジ内の冷却流体603は、泡がないことになり得る。シリンジをパージする方法が、以下で更に詳細に説明されるが、この段階において、シリンジ・ピストン702の移動は、モータ1108によって影響を及ぼされ、モータ1108は、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサによって制御され得ることを認識されよう。
【0051】
シリンジ・ピストン702の移動は、モータ1108の制御を通じて、1つ又は複数のプロセッサによって制御されることができる。例えば、モータ1108は、ステッピング・モータ1108であり得、プロセッサは、ジェネレータ・ギア1106(又は、ギア・トレーン)とカートリッジのギア804との間のギアリング比率を考慮するとき、シャフト704の所定の軸移動を結果としてもたらす所定の軸回転を通じて、ステッピング・モータ1108を駆動することができる。加えて、制御ユニットは、シリンジ・ピストン702の位置、例えば、シャフト端706を検出するためのセンサを組み込み得る。シャフト位置を検知することによって、1つ又は複数のプロセッサは、シリンジ・バレル408内でのストッパ608の位置を判定することができ、よって、シリンジ内に包含される流体の量を判定することができる。
【0052】
シャフト位置を検出するために使用されるセンサは、磁気的、光学的、機械的などであり得る。一実施例では、センサは、1つ又は複数の位置スイッチ1120を含む。例えば、処置システム100は、位置スイッチ1120、例えば、ストッパ608がホーム位置1102にあるときにシリンジ・ピストン702を検出するように構成された光学センサなどの光学スイッチを含み得る。光学センサは、磁気スイッチよりも良好な分解能を提供し得る。他方で、磁気センサは、光学センサよりもメンテナンスを必要としないことがある。したがって、位置スイッチ1120は、設計の必要性に基づいて選択されることができる。
【0053】
任意選択で、第2の位置スイッチ1120(図示せず)は、ストッパ608が終位置1104にあるときにシリンジ・ピストン702を検出するように構成され得る。位置スイッチ1120は、ジェネレータウエル1110の壁内に又は壁に沿って搭載され得る。例えば、位置スイッチ1120は、ウエル1110の後壁に沿って搭載されることができる。1つよりも多いスイッチが組み込まれるとき、スイッチが、シリンジ軸420に平行し、シリンジ軸420に隣接して走る垂直軸に沿って直列に位置合わせされることができる。
【0054】
一実施例では、シャフト端706は、位置スイッチ1120をトリガすることができる要素を含む。例えば、要素は、光学センサをトリガするための光学タブを含むことができる。光学タブは、
図33に関して更に説明され、シャフト端706において搭載され得る。光学タブは、垂直軸に沿って走行することができ、シリンジ・ピストンがシリンジ軸420に沿って垂直に走行するにつれて、光学スイッチを通り過ぎることができる。ジェネレータ202の光学スイッチは、シリンジ・ピストン702上に搭載された光学タブと相互作用することができる。例えば、光学タブは、シャフト端706においてシャフト704上に配置され得る。光学タブが光学スイッチに近接するとき、例えば、光学スイッチに隣接するとき、光学タブは、光学スイッチを遮断することができる。例えば、光学センサは、光信号を放出するための発光ダイオードを有することができ、タブは、光学センサの光信号を妨害又は反射することができる。したがって、光学スイッチの状態が変化するとき、それは、光学タブと光学スイッチとの間の近接度を示す。光学タブと光学スイッチとの間のそのような近接度は、流体伝達カートリッジ204の1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサによって検出及び使用されることができる。より具体的に、1つ又は複数のプロセッサは、シリンジ・ピストン702がシリンジ・バレル408に対して位置する場所、より具体的に、シャフト704の位置を識別し、及び/又はストッパ608がホーム位置1102、終位置1104にあるかどうか、若しくは走行の開始と終了との間の中間位置に位置するかどうかを識別するように、光学スイッチの状態を監視することができる。
【0055】
一実施例では、シャフト端706は、位置スイッチ1120をトリガすることができる要素を含む。例えば、要素は、磁石を含むことができ、磁石は、シャフト端706に搭載され得、シリンジ・ピストン702がシリンジ軸420に沿って垂直に走行するにつれて、垂直軸に沿って走行することができ、スイッチを通り過ぎることができる。ジェネレータ202の磁気スイッチは、シリンジ・ピストン702上に搭載された磁石と相互作用することができる。例えば、磁石は、シャフト端706においてシャフト704上に配置され得る。磁石が磁気スイッチに近接するとき、例えば、磁気スイッチに隣接するとき、磁石は、磁気スイッチの接点を移動させる。したがって、磁気スイッチの状態が変化するとき、それは、磁石と磁気スイッチとの間の近接度を示す。磁石と磁気スイッチとの間のそのような近接度は、流体伝達カートリッジ204の1つ又は複数のシリンジの走行を判定するために、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサによって検出及び使用されることができる。より具体的に、1つ又は複数のプロセッサは、シリンジ・ピストン702がシリンジ・バレル408に対して位置する場所、より具体的に、ストッパ608がホーム位置1102、終位置1104にあるかどうか、若しくは走行の開始と終了との間の中間位置に位置するかどうかを識別するように、磁気スイッチの状態を監視することができる。
【0056】
位置スイッチ1120は、流体配送のためにシリンジを準備するために使用され得る情報を制御ユニットに提供するためのリミット・スイッチとして作用し得る。磁気スイッチが磁石と磁気スイッチとの間の正確な位置合わせを必要としないと仮定して、磁気スイッチは、例えば、機械的に活性化されるスイッチよりも信頼できるリミット・スイッチを提供し得る。したがって、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサは、シリンジの準備サイクルを制御するために、磁気スイッチからの切り替え信号を使用することができる。
【0057】
準備サイクルでは、制御ユニットは、シリンジが冷却流体603により適切に充填されているかどうか、流体伝達カートリッジ204の流体コンジット206及びマニフォールドが冷却流体603により充填されているかどうかを検出し、流体コンジット206、マニフォールド、及びシリンジから気泡が取り除かれることを保証するように、リミット・スイッチを使用してシリンジを循環させる。制御ユニットは、それらの目標を達成するように、準備サイクルの間にシリンジをパージする。
【0058】
流体伝達カートリッジ204は、ホーム位置1102においてストッパ608によりジェネレータ202上で取り付けられることができる。ホーム位置1102にあるとき、シャフト端706は、カートリッジ・キャビティ402内にあることができ、よって、ウエル1110の上及び外側にあることができる。ホーム位置1102では、シリンジは空である。準備サイクルを始めるために、制御ユニットの1つ又は複数のプロセッサは、シリンジ・ピストン702を作動させるように、下向き方向にモータ1108を駆動することができる。ストッパ608の移動は、シリンジ・バレル408内で真空を生じさせ、シリンジの中に冷却流体603を引き入れる。したがって、準備サイクルの初期段階は、冷却流体603によりシリンジを充填する。
【0059】
シリンジが流体により充填するにつれて、シャフト端706は、カートリッジ・キャビティ402の外側でウエル1110の中に移動する。1つ又は複数のプロセッサは、シリンジの充填のレベル又は量を判定することができる。例えば、ストッパ608がシリンジ・バレル408内で終位置1104にあるとき、シャフト端706は、ジェネレータ202の最低の位置スイッチ1120に隣接して配置されることができる。位置スイッチへのシャフト端の近接度は、1つ又は複数のプロセッサに送信される切り替え信号を生成するために、例えば、スイッチの接点の閉鎖(又は、開放)をトリガすることができる。プロセッサは、切り替え信号に基づいて、シリンジが所定の量の冷却流体603により充填されると判定することができる。例えば、所定の量の冷却流体603は、シリンジ・バレル408の容積であり得る。
【0060】
所定の量の冷却流体603は、ストッパ608が終位置1104にあるとの判定に対応し得ると共に、1つ又は複数のプロセッサは、他の充填レベルを判定するように構成され得る。例えば、1つ又は複数の中間位置スイッチ1120は、ホーム位置1102に対応する最上位の位置スイッチと終位置1104に対応する最下位の位置スイッチとの間に置かれ得る。位置スイッチの配置は、シリンジ内の流体の既知の体積に対応するように選択され得る。例えば、位置スイッチは、シリンジ充填レベルの10mLの増分に対応する位置に置かれ得る。
【0061】
シリンジが充填されているとき、準備サイクルが進行することができる。1つ又は複数のプロセッサは、シリンジ・ピストン702に、上向きに移動して、シリンジから冷却流体603を追放するように、モータ1108を駆動し得る。冷却流体603は、カートリッジの流体経路の中に追放される。例えば、冷却流体603は、シリンジから流体コンジット206の中に流れることができ、流体コンジット206は、カテーテル101に流体伝達カートリッジ204を接続する。一実施例では、シリンジは、冷却流体603を全体的に空にする。1つ又は複数のプロセッサは、位置スイッチによって生成された切り替え信号に基づいて、1つ又は複数のシリンジが空であると判定し得る。切り替え信号は、ストッパ608がホーム位置1102にあり、よって、シリンジが空であることを示すことができる。
【0062】
シリンジから冷却流体603を追いやることは、流体伝達カートリッジ204のシリンジ又は流体経路のうちの1つ又は複数から泡を取り除くことができる。より具体的に、ストッパ608がホーム位置1102から終位置1104に最初に移動するときにシリンジの中に引き入れられる空気は、ストッパ608が次いでホーム位置1102に向かって戻って駆動されるとき、流体ネットワークから追放されることができる。流体ネットワークから空気をパージすることは、流体ネットワークが圧縮不能流体、例えば、滅菌水により充填され、流体ネットワークが安定することを保証するように、システムをプライミング(prime)ことができる。
【0063】
準備サイクルの動作では、シリンジから空気をパージした後、シリンジは、冷却流体603により充填され得る。1つ又は複数のプロセッサは、ホーム位置1102から終位置1104にストッパ608を移動させるように、モータ1108を駆動することができる。したがって、冷却流体603は、シリンジ・バレル408の中に引き入れられることができる。パージする動作の後、シリンジ・バレル408の中に引き入れられた流体は、ほとんど又は全体的に泡がないことが可能である。一実施例では、シリンジ内の冷却流体603は全体的に泡がなくなるまで、パージする動作が1又は複数回繰り返され得る。
【0064】
磁気スイッチは、1つのタイプのリミット・スイッチを提供し、他のタイプのリミット・スイッチが処置システム100の中に組み込まれ得ることが認識されよう。一実施例では、リミット・スイッチは、光学スイッチ、例えば、光学近接センサ2910である。したがって、シャフト端706は、処置システム100の光センサに、例えば、ジェネレータ202内に位置する光センサに光を放出又は反射するように構成され得る。
【0065】
光学リミット・スイッチは、シャフト端706上に搭載された光源を含み得る。光源は、シャフト軸420から外向きに、例えば、ジェネレータ202のウエル1110の後壁に向かって放射状に光ることができる。後壁は、シャフト端706から放出された光を受信するための1つ又は複数の光センサを含み得る。代わりに、後壁は、シャフト端706に向かって光を放出し、シャフト端706から戻る反射した光を受信する近接光センサを含み得る。したがって、光センサは、検出された光に基づいて、シャフト端706が光センサに近接するときを検出することができ、処置システム100の1つ又は複数のプロセッサに、対応する切り替え信号を送信することができる。プロセッサは、上記説明されたように、シャフト位置を検出及び制御するために、切り替え信号を使用し得る。したがって、磁気スイッチは、処置システム100に統合され得るリミット・スイッチの非限定的な実例であり、光学スイッチ又は機械的スイッチも、シャフト位置を検出するために使用され得る。
【0066】
図12を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの背面斜視図が示される。流体伝達カートリッジ204の後面407は、カートリッジがジェネレータ202上に搭載されるとき、カートリッジ・レセプタクル302を画定するジェネレータ202の表面と並置し得る。後面407は、周囲の基底面から外向きに突起する隆起1202を含むことができる。一実施例では、隆起1202は、隆起1202上で後面407の一部の周りで延在する隆起周長1204を有する。隆起周長1204は、後面407の外側周長の側面に沿って内向きであり得る。より具体的に、後面周長1206は、カートリッジの上面、側面、及び底面から後面407を分離する縁を画定することができる。したがって、後面407は、隆起1202を覆う部分の側面に沿って外向きの基底面を覆う部分を有することができる。後面部分は、相互から、例えば、後向き方向に異なる位置においてオフセットされ得る。したがって、後表面は、側面から視認されるときに段差のある輪郭を有する。
【0067】
一実施例では、流体伝達カートリッジ204は、ジェネレータ202の対応する回路に接続するための1つ又は複数の電気接点パッド1208又はピンを含む。より具体的に、電気接点パッド1208又はピンは、電気回路基板に接続することができる。例えば、電気回路基板は、制御ユニットの流体通路に沿った圧力を検出及び/又は判定するように構成されたセンサ及び/又はプロセッサを有する圧力センサ・ボードであることができる。電気接点パッド1208又はピンは、隆起1202の上端の近くでカートリッジの後面407を通じて露出されたバネ懸架式電気接点ピンを含み得る。電気接点パッド1208は、隆起1202の上端の近くで後面407を通じて露出され、ジェネレータ202から延在するバネ懸架式電気接点ピンと接触するように位置する導電性接点パッドを含み得る。このケースでは、上端は、床から最も遠い隆起周長1204の側面を指し得る。電気接点パッド又はピン、及びカートリッジの上位領域におけるそれらの配置は、幾つかの利点を提供することができる。1つ目に、接点ピンのケースでは、バネ懸架式構造は、ジェネレータ202と接触して置かれるときをピンが歪むことを可能にする。よって、ピンは、動作の間にコンポーネントの間の位置ずれ又は移動のイベントにおいてジェネレータ202に準拠することができる。そのような利点は、流体伝達カートリッジ204の接点パッドがジェネレータ202の接点ピンに係合するときに同様に実現される。したがって、撓み可能なピンは、動作の間にジェネレータ202とカートリッジとの間のより良好な接続を可能にする。2つ目に、カートリッジの最上部に沿ったパッド又はピンの配置は、コンジット漏れのイベントにおける電気短絡の尤度を低減させることができる。より具体的に、パッド又はピンは、カートリッジ・シェル306の内側である流体経路の上で垂直に置かれることができ、その結果、流体経路からのいずれかの漏れは、電気接続に接触する(且つ潜在的に短絡する)ことなく、床に下向きに降下する。
【0068】
図13を参照して、一実施例に係る、ジェネレータのカートリッジ受け部分の正面斜視図が示される。流体伝達カートリッジ204の隆起1202は、ジェネレータ202内の対応する特徴に係合し得る。一実施例では、カートリッジ・レセプタクル302は、隆起1202を受けるための背面窪み1302を含む。背面窪み1302は、窪んだジェネレータ202の表面の周りに延在する窪み周長1304を有することができる。背面窪み1302の窪み周長1304は、隆起周長1204の輪郭と合致する輪郭を有することができる。例えば、隆起1202は、矩形の突起であり得、背面窪み1302は、矩形の凹部であり得る。したがって、隆起1202は、背面窪み1302に係合し得、及び背面窪み1302を充填し得、その結果、隆起1202の側面に沿った側壁は、背面窪み1302の側面に沿った側壁と並置し、背面窪み1302の側面に沿った側壁に準拠する。同様に、流体伝達カートリッジ204の後表面は、ジェネレータ筐体304の前表面と並置し、ジェネレータ筐体304の前表面に準拠する。コンポーネントの準拠する表面は、ジェネレータ202に対して流体伝達カートリッジ204を安定化することができ、動作の間のコンポーネントの間の移動を最小にすることができる。
【0069】
流体伝達カートリッジ204の接点パッド又はピンは、背面窪み1302の上位領域に位置するスロットに向かって延在することができ、又はスロットに対向することができる。スロットは、カートリッジがジェネレータ202上に搭載されるときに流体伝達カートリッジ204の接点が係合することができる1つ又は複数の電気接点を露出することができる。したがって、切り替え信号、光活性化信号などを含む信号を通信するために、カートリッジとジェネレータ202との間で電気接続が行われることができる。
【0070】
制御ユニット・コンポーネントを更に安定化し、ジェネレータ202に流体伝達カートリッジ204を定着させるために、処置システム100は、カートリッジ・レセプタクル302内で流体伝達カートリッジ204をラッチするための固定機構1310を含むことができる。固定機構1310は、流体伝達カートリッジ204及びジェネレータ202上で配列された対応する留め具1312及び窪み121を含むことができる。
図12を再度参照して、隆起1202は、隆起1202の隆起周長1204の周りで分散された幾つかの窪み1210を含み得る。一実例として、隆起1202は、矩形の輪郭を有することができ、4つ以上の窪み1210は、隆起周長1204の周りで隆起1202の側面に沿った側壁内に位置し得る。一実施例では、4つの窪み1210の各々は、矩形の輪郭のそれぞれの角に隣接して位置することができる。隆起周長1204の周りで窪み1210を分散させることは、ジェネレータ202によって流体伝達カートリッジ204に加えられた保持荷重を分散させることができ、よって、ジェネレータ筐体304に対してカートリッジを最適に安定化し得る。
【0071】
図13を再度参照して、固定機構1310は、窪み周長1304の周りで分散された幾つかの留め具1312を含むことができる。一実例として、背面窪み1302は、矩形の輪郭を有することができ、4つのラッチは、窪み周長1304の周りで背面窪み1302の側面に沿った側壁に沿って位置し得る。一実施例では、隆起1202内の窪み1210の位置に対応する位置に4つのラッチが存在する。より具体的に、留め具1312は、ジェネレータ202に流体伝達カートリッジ204を定着させるように、隆起1202の窪み1210に係合するように構成され得る。
【0072】
一実施例では、各々の留め具1312は、固定機構1310の解放ボタン1314に動作可能に結合されたバネ懸架式留め具1312である。解放ボタン1314は、ラッチされた位置とラッチされていない位置との間で移動可能であり得る。例えば、解放ボタン1314は、それが完全に伸長するとき(圧迫されない)にラッチされた位置にあり得る。解放ボタン1314を押下することは、ラッチされた位置からラッチされていない位置にボタンを移動させることができる。解放ボタン1314は、留め具に動作可能に結合されることができ、その結果、ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタン1314を移動させることによって、留め具1312がカートリッジ・レセプタクル302から外に移動する。より具体的に、解放ボタン1314の移動によって、カートリッジの窪み1210内の伸長した位置から隆起窪み1210の外側の窪んだ位置に留め具1312が移動することができる。留め具1312が隆起窪み1210と係合されるとき、カートリッジは、ジェネレータ202に定着される。対照的に、留め具1312が隆起窪み1210から後退するとき、カートリッジは、ジェネレータ202から解放され得る。したがって、固定機構1310は、ジェネレータ202に流体伝達カートリッジ204を取り付け、及びジェネレータ202から流体伝達カートリッジ204を取り除くための即時解放機構を提供する。
【0073】
即時解放機構を提供することに加えて、固定機構1310は、カートリッジ204とジェネレータ202との間の安全且つ安定した機械的接続を促進する。隆起1202及び背面窪み1302の周りの分散されたラッチは、動作の間のカートリッジの機械的荷重が均等に分散され、よって、ラッチが荷重を共有することができ、カートリッジの周りのいずれかの所与の位置における撓みを最小にすることができることを保証する。留め具1312が窪み1210に係合する4つ以上の摩擦ポイントを固定機構1310が有することができるが、カートリッジは、バネ懸架式ラッチを作動させる解放ボタン1314を使用して円滑に離脱されることができる。一実施例では、留め具1312は、連結システム、カム機構を有するプレート、又は解放ボタン1314と留め具1312との間の別の中間構造によって駆動される。そのような機構は、円滑に、及び、ユーザに好ましい程度の触知フィードバックを提供する方式において動作することができる。したがって、固定機構1310は、ユーザ・フレンドリな方式においてジェネレータ202にカートリッジを有利に定着させ得る。
【0074】
固定機構1310は、1つ又は複数の留め具1312を含み得、1つ又は複数の留め具1312は、ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタン1314を移動させることによって、1つ又は複数の留め具1312がカートリッジ・レセプタクル302から外に移動するように、解放ボタン1314に動作可能に結合される。留め具1312は、直接バネで懸架される必要がないが、むしろ、解放ボタン1314に関して付勢され得る。より具体的に、解放ボタン1314は、ラッチされた位置からラッチされていない位置に移動可能であることができ、解放ボタン1314は、ラッチされた位置に向かって解放ボタン1314を付勢するように、1つ又は複数のバネに動作可能に結合され得る。したがって、1つ又は複数のバネは、カートリッジ・レセプタクル302の中に留め具1312を付勢することができる。
【0075】
一実施例では、解放ボタン1314を付勢する1つ又は複数のバネは、単一のバネである。より具体的に、解放ボタン1314は、単一のバネによってラッチされた位置に駆動されることができる。対照的に、1つ又は複数の留め具1312は、連結部によって相互接続された幾つかの留め具1312を含むことができる。より具体的に、連結部は、留め具1312を相互接続することができ、その結果、解放ボタン1314の移動は、連結部の移動を生じさせるための入力として作用し、連結移動は次いで、カートリッジ・レセプタクル302の中へ及びカートリッジ・レセプタクル302から外に留め具1312を駆動する。解放ボタン1314がラッチされた位置からラッチされていない位置に移動するとき、1つ又は複数の留め具1312は、カートリッジ・レセプタクル302から外に移動することができる。
【0076】
処置システム100は、処置システム100に、上記説明された準備サイクルなどの様々な方法を実行させるように、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含むことができる。方法は、処置システム100のコンポーネントの間で、又は処置システムと外部コンポーネントとの間で電気接続が行われたことを示す視覚的フィードバックをユーザに提供する方法を含むことができる。幾つかのそのような方法が以下で説明される。
【0077】
一実施例では、処置システム100は、ジェネレータ202上に流体伝達カートリッジ204を搭載すると、シリンジを照射することができる。動作中、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達カートリッジ204がカートリッジ・レセプタクル302内で受けられるかどうかを判定するように構成される。搭載するカートリッジの検出は、様々なセンサによって行われ得る。例えば、カートリッジがカートリッジ・レセプタクル302内で受けられるとき、電気接点パッド1208のうちの1つ又は複数は、ジェネレータ202の対応する電気接点に係合し得る。電気接点は、1つ又は複数のプロセッサに入力信号を送信させることができる。入力信号を検出したことに応答して、よって、流体伝達カートリッジ204がカートリッジ・レセプタクル302内で受けられると判定したことに応答して、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達カートリッジ204の光源602を活性化することができる。光源602は、上記説明されたように、シリンジに向かって方向付けられ得る。したがって、シリンジが端を照らされるようになるとき、ユーザは、処置システム100のコンポーネントが係合され、動作の準備ができたことを確認する視覚的フィードバックが提供される。
【0078】
一実施例では、処置システム100は、ジェネレータ202と1つ又は複数の外部コンポーネントとの間の接続が行われたことを示すための1つ又は複数のインジケータ・ライト452を含む。
図4を再度参照して、ジェネレータ202は、対応する外部コンポーネントの外部コネクタに接続するように構成された1つ又は複数の電気コネクタ450を含み得る。例えば、ジェネレータ202の電気コネクタ450は、カテーテル101の外部コネクタ112を受けるための電気ソケットであり得る。追加の電気コネクタ450は、リモート制御デバイスなどの他のコンポーネントの外部コネクタを受けるためのプラグを含み得る。外部コネクタは、外部コネクタのソケットに係合し、又はその逆であるプラグであることができる。
【0079】
ジェネレータ202は、電気コネクタ450の近くに位置するインジケータ・ライト452を含むことができる。例えば、インジケータ・ライト452は、電気ソケットに隣接する単一の発光ダイオード(LED:light-emitting diode)、又はソケットの周りに位置付けられた幾つかのLEDであることができる。一実施例では、インジケータ・ライト452は、電気コネクタ450の周りで延在するインジケータ・ライト・リング454を含む。より具体的に、
図4に示されるように、インジケータ・ライト・リング454は、電気コネクタ450を周辺に囲む環状ベゼルを含むことができる。1つ又は複数のLEDは、ベゼルの背後に搭載されることができ、その結果、光の照射によって、ベゼルが固体ライト・リングとして見える。ライト・リングは、例えば、ケーブル又はカテーテル101によって、視野が遮断されることなく、いずれかの方向から光が視認されることを可能にすることができる。
【0080】
インジケータ・ライト452は、ユーザに視覚的フィードバックを提供する照明状態又は照明モードを有することができる。例えば、処置システム100の1つ又は複数のプロセッサは、電気コネクタ450が外部コネクタ112に電気的に接続されているかどうかを判定するように構成され得る。一実例として、外部コネクタ112が電気コネクタ450にプラグ・インされるとき、接続が行われたことを示し、接続が行われたことをプロセッサが判定することを可能にする信号が1つ又は複数のプロセッサに送信され得る。動作中、電気コネクタ450が外部コネクタ112に接続されると判定したことに応答して、インジケータ・ライト452の照明モードが変化することができる。一実施例では、インジケータ・ライト452は、非活性の照らされていない状態から活性の照らされた状態に変化する。したがって、ユーザは、外部コンポーネントがジェネレータ202に電気的に接続されることを確認するために、インジケータ・ライト452が照らされるようになったことを見ることができる。
【0081】
照らされていない状態から照らされた状態への照明モードにおける変化は、非限定的な実例として提供される。代わりに、照明モードにおける変化は、インジケータ・ライト452が光を放出する、例えば、点滅する第1の照明モードから、インジケータ・ライト452が継続して光を放出する、例えば、照明が固体であるとして視認される第2の照明モードまでであり得る。別の代替例では、照明モードにおける変化は、インジケータ・ライト452が第1の色の光、例えば、赤色を放出する第1の照明モードから、インジケータ・ライト452が第2の色の光、例えば、青色を放出する第2の照明モードまでであり得る。いずれかのケースでは、照明モードにおける変化は、外部コンポーネントがジェネレータ202に接続され、それにしたがって、使用の準備ができたという視覚的フィードバックをユーザに提供する。
【0082】
図14を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジのカートリッジ・シェルの拡大図が示される。上記説明されたように、流体伝達カートリッジ204のカートリッジ・シェル306は、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504を含むことができる。組み合わされるとき、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504は、様々な壁と面との間で中心に位置するカートリッジ・キャビティ402を画定することができる。
【0083】
共に、スナップされ、又は他にフィットされるとき、ハンドル前方プレート502及び背面プレート504は、カートリッジ・キャビティ402内に、流体伝達機能性をもたらすための1つ又は複数のコンポーネントを包含することができる。例えば、流体伝達カートリッジ204は、カートリッジ・キャビティ402内でシリンジ・バレル408、412を保持するためのシリンジ・ホルダ513を含むことができる。シリンジ・ホルダ513は、流体配送の間にシリンジを安定化することができる。流体伝達カートリッジ204はまた、シリンジからカテーテル101への流体の移動を促進するためのチュービング1406を含むことができる。
【0084】
流体伝達カートリッジ204の全体を通じて流体を伝達するためのチュービングの使用は、流体伝達のために必要な流体通路及び相互接続を達成するために、コンジット・ライン及び多くの接着継目を必要とし得る。例えば、チュービングの排他的な使用は、流体ネットワークを生成するために、1.524メートル(5フィート)よりも長いチュービング及び40個よりも多くの接着継目を必要とし得る。しかしながら、そのような流体ネットワークは、相当な容積を占有し得、接着された継目における漏れ及び/又は流れの不一致につながり得、製造の間に組み立てることに課題を生じ得る。一実施例では、カートリッジ・マニフォールド1402は、チュービングの長さ及び継目のほとんどを置き換えるために使用され得、それによって、より小型で、信頼できる、且つ製造が容易な流体ネットワークを提供する。流体ネットワークのサイズ及び重量が低減したことに起因して、流体伝達カートリッジ204の対応するサイズ及び重量も低減し得、より多くのカートリッジが一度に減菌されることを可能にし、より多くのカートリッジが単位容積ごとに送り出されることを可能にする。
【0085】
カートリッジ・マニフォールド1402は、流体伝達カートリッジ204内で、流体チュービングの全てではないが一部を置き換え得る。一実例として、シリンジ・バレル408は、シリンジ・キャビティ1404を有し得、シリンジ・キャビティ1404は、1つ又は複数のコンジット1406によって、カートリッジ・マニフォールド1402の流体チャネルに接続される。例えば、カートリッジ・マニフォールド1402及び第2のシリンジ・バレル412、バルーン・カテーテル101、流体リザーバなどの間の他のコンジット1406も、カートリッジ・キャビティ402と通じて経路指定され得る。そのようなコンジット1406は、例示を乱雑にすることを回避するために、
図14には示されない。
【0086】
図15Aを参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの斜視図が示される。カートリッジ・マニフォールド1402は、相互に組み立てられた幾つかのプレートを含むことができる。一実施例では、カートリッジ・マニフォールド1402は、船尾プレート1504に組み立てられた船首プレート1502を含む。船首プレート1502及び船尾プレート1504は、相互に定着されることができる。例えば、船首プレート1502は、船尾プレート1504にスナップ・フィットされ得、例えば、スナップ・クロージャによって定着され得る。以下で説明されるように、船首プレート1502及び船尾プレート1504は、中間プレートを定着することができ、中間プレートは、カートリッジ・マニフォールド1402の全体を通じて冷却流体を移動させ、バルーン・カテーテル101及び流体リザーバなどの外部コンポーネントで冷却流体を交換するためのチャネル及びポートを有する。船首プレート1502は、中間プレートが
図15Aにおいて視認されることを可能にするように透明にされる。
【0087】
図15Bを参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの斜視図が示される。代わりに、船首プレート1502及び船尾プレート1504は、スクリューによって固定され得、又はそうでなければ、相互に定着され得る。より具体的に、幾つかのマニフォールド・ファスナ1508は、船尾プレート1504内の貫通孔を通じて延在することができ、船首プレート1502内で形成されたネジ孔の中にねじ込むことができる。ファスナ1508は、以下で説明されるように、中間プレートを挟むように、共にプレートを保持することができる。
【0088】
図16を参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの拡大図が示される。カートリッジ・キャビティ402内のカートリッジ・マニフォールド1402は、船首プレート1502と船尾プレート1504との間で挟まれた流体伝達プレート1602を含むことができる。流体伝達プレート1602は、プレート内の様々なポートを通じて接続された前表面及び後表面上でチャネルを含むことができる。より具体的に、前プレート表面1606内の1つ又は複数の前流体チャネル1604は、外部コンポーネントに伝達するために、後表面上のチャネルを介して、1つ又は複数の出口ポート1608に冷却流体を搬送することができる。
【0089】
一実施例では、船首プレート1502の出口ポート1608は、外部コンポーネントに接続する。より具体的に、出口ポート1608は、流体コンジット1406に接続するフィッティング、例えば、バーブ・フィッティングを含むことができ、それらのコンジットは、シリンジ、流体リザーバ、バルーン・カテーテル101、又は圧力センサなどの外部コンポーネントに接続するように延在することができる。したがって、船首プレート出口ポート1608は、外部コンポーネントへの流体インタフェースとして機能することができる。出口ポート1608を通じて、流体は、カートリッジ・マニフォールド1402の中に及びカートリッジ・マニフォールド1402から外に伝達されることができる。一実施例では、船首プレート1502は、上縁1004に沿って4つの出口ポート1608、及び下縁1004に沿って5つの出口ポート1608を含むが、それらの出口ポート1608の数及び位置は、外部コンポーネント及び流体伝達カートリッジ204のレイアウトによって可変であることができる。
【0090】
カートリッジ・マニフォールド1402のチャネル及びポートと通じた流体の移動は、1つ又は複数のピストン1610によって制御されることができる。各々のピストン1610は、バネ1612と関連付けられ得、又はバネ1612を含み得る。より具体的に、ピストン1610は、所与の位置にピストン1610を付勢するようにバネで懸架され得る。例えば、以下で説明されるように、バネ1612は、開位置にピストン1610を付勢し得、ソレノイドは、閉位置にピストン1610を移動させるために、ピストン1610を作動させることができる。特に、ピストン1610は、流体チャネルを通じた冷却流体603の流れを開始又は停止するために、流体伝達プレート1602内で流体ポートを封止又は開封する位置の間で移動することができる。
【0091】
図17を参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの流体伝達プレートの正面図が示される。流体伝達プレート1602の前プレート表面1606は、幾つかの前流体チャネル1604を含むことができる。一実施例では、前流体チャネル1604は、それぞれの流体回路に属する。より具体的に、一部のチャネル及びポートは、上流体回路1702に属し得、他のチャネル及びポートは、下流体回路1704に属し得る。流体回路の各々は、それぞれの前流体チャネル1604及び1つ又は複数の出口を含むことができる。流体チャネル及び出口は、以下で説明されるように、外部コンポーネントに及び外部コンポーネントから流体を伝達するように、船首プレート1502の出口ポート1608と相互接続されることができる。更に、流体伝達プレート1602は、1つ又は複数の流体ポート1706を含むことができる。各々の流体ポート1706は、前プレート表面1606内の前流体チャネル1604から、後プレート表面内の後流体チャネル(
図18)に流体伝達プレート1602を通じて延在することができる。したがって、冷却流体603は、流体ポート1706を通じて、流体伝達プレート1602の前方にあるチャネルから、流体伝達プレート1602の背後のチャネルに移動することができる。
【0092】
一実施例では、流体伝達プレート1602の流体チャネルは、それぞれのチャネル封止部1710によって囲まれ得る。チャネル封止部1710は、流体チャネルの外側周長に沿って置かれた、ガスケット、例えば、Oリング、又は、円形、矩形、十字形状、若しくは断面輪郭を有する弾性材料のストライプであることができる。封止部は、溝の中に適合されることができ、プレートの中に外側被覆されることができ、又はそうでなければ、流体伝達プレート1602に取り付けられることができる。流体伝達カートリッジ204が組み立てられるとき、チャネル封止部1710は、流体伝達プレート1602と隣接する船首プレート1502又は船尾プレート1504との間で挟まれることができる。挟まれた封止部は、チャネル内で冷却流体603を隔離するように、流体チャネルの周りで機密封止部を形成することができる。
【0093】
下流体回路1704は、バルーン・カテーテル101に流体を配送するために使用されるシリンジ・バレル408と関連付けられ得る。より具体的に、冷却流体603は、下流体回路1704を通じて、外部流体リザーバ、例えば、流体充填バッグからシリンジ・バレル408に伝達され得る。船首プレート1502のそれぞれの出口ポート1608に接続する前プレート表面1606の出口は、参照を容易にするためにラベル付けられることができる。例えば、下流体回路1704は、L1出口1712、L2出口1714、L3出口1716、L4出口1718、及びL5出口1720を有することができる。L1~L5出口1720の各々は、船首プレート1502上でフィッティングに接続することができ、フィッティングは次いで、コンジット1406に接続される。より具体的に、L1~L5出口は、船首プレート1502の下縁1004に沿って出口ポート1608と流体連通することができる。それらのコンジット1406は、流体リザーバ、シリンジ・バレル408、バルーン・カテーテル101の入口ライン、及び/又は1つ又は複数の圧力センサなどの外部コンポーネントに接続し得る。
【0094】
上流体回路1702は、バルーン・カテーテル101から流体を引き入れるために使用される第2のシリンジ・バレル412と関連付けられ得る。より具体的に、冷却流体603は、外部流体リザーバに流体を伝達するように、上流体回路1702を通じてバルーン・カテーテル101から伝達され得る。船首プレート1502のそれぞれの出口ポート1608に相互接続する、前プレート表面1606の出口は、参照を容易にするためにラベル付けられることができる。例えば、上流体回路1702は、U1出口1722、U2出口1724、U3出口1726、及びU4出口1728を有することができる。U1~U4出口の各々は、船首プレート1502上でフィッティングに接続することができ、フィッティングは次いで、コンジット1406に接続される。より具体的に、U1~U4出口は、船首プレート1502の上縁1004に沿って出口ポート1608と流体連通することができる。それらのコンジット1406は、バルーン・カテーテル101の出口ライン、第2のシリンジ・バレル412、流体リザーバ、及び/又は1つ又は複数の圧力センサなどの外部コンポーネントに接続し得る。
【0095】
出口の一部は、流体チャネルを通じて相互に流体連通することが明白である。例えば、U3出口1726及びU4出口1728は、上流体回路1702の前流体チャネル1604を通じて相互に流体連通する。同様に、L2出口1714及びL3出口1716は、下流体回路1704の前流体チャネル1604を通じて相互に流体連通する。以下で説明されるように、流体伝達プレート1602の前側面上で隔離された出口、例えば、U1、U2、L1、L4、及びL5出口1720も、流体伝達プレート1602の背側面上で流体チャネルを通じて他の出口と流体連通し得る。より具体的に、各々の出口及び/又はチャネルは、流体伝達プレート1602の背側面上で対応するチャネルに接続するように流体伝達プレート1602を通じて延在するそれぞれの流体ポート1706を含むことができる。
【0096】
図18を参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドの流体伝達プレートの背面図が示される。カートリッジ・マニフォールド1402は、1つ又は複数の後流体チャネル1804を有する後プレート表面1802を含む。前流体チャネル1604のように、後流体チャネル1804は、流体チャネル内で流体を隔離するように、チャネル封止部1710によって囲まれることができる。例えば、船尾プレート1504は、後プレート表面1802と並置されることができ、その結果、チャネル封止部1710は、後プレート表面1802と船尾プレート1504との間で挟まれる。後流体チャネル1804の周りで延在することによって、チャネル封止部は、それにしたがって、冷却流体603を伝達するための流体通路を画定することができる。
【0097】
後流体チャネル1804は、それぞれの流体回路に属する。より具体的に、一部のチャネル及びポートは、上流体回路1702に属し得、他のチャネル及びポートは、下流体回路1704に属し得る。後プレート表面1802上の流体チャネル及び出口は、流体ポート1706を通じて、前プレート表面1606上の流体チャネル及び出口と相互接続することができる。より具体的に、各々の流体ポート1706は、後流体チャネル1804及びポートに前流体チャネル1604及びポートを相互接続するように、流体伝達プレート1602を通じて延在することができる。同様に、流体伝達プレート1602の流体チャネル及びポートが船首プレート1502上のフィッティングに接続され、フィッティングは次いで、コンジット1406を通じてシリンジ・バレル408に接続されることを仮定して、前流体チャネル1604、後流体チャネル1804、及び流体ポート1706は、シリンジ・キャビティ1404と流体連通する。したがって、冷却流体603は、シリンジ・キャビティ1404と流体伝達プレート1602内のチャネルとの間で移動することができる。同様に、冷却流体603は、他の外部コンポーネントと流体伝達プレート1602内のチャネルとの間で移動することができる。
【0098】
後プレート表面1802内の出口は、
図17の前プレート表面1606内の出口との対応関係を示すように、
図18ではラベル付けられる。したがって、ラベル付けられた出口は、プレートを通じて前プレート表面1606から後プレート表面1802に延在することが明白である。より具体的に、上流体回路1702では、U1出口1722及びU2出口1724は、プレートを通じて延在する貫通孔である。同様に、下流体回路1704では、L1出口1712、L4出口1718、及びL5出口1720は、プレートを通じて延在する貫通孔である。したがって、前プレート表面1606上で相互に隔離された出口は、後プレート表面1802を通じて相互接続され得る。例えば、U1出口1722及びU2出口1724は、前プレート表面1606上で物理的に隔離されるが、それらの出口は、後プレート表面1802上で後流体チャネル1804を通じて相互接続される。同様に、L1出口1712及びL5出口1720は、前プレート表面1606上で物理的に隔離されるが、それらの出口は、後プレート表面1802上で後流体チャネル1804を通じて相互接続される。
【0099】
流体チャネルは、プレートの一方の側面上で出口を相互接続することができ、プレートは、プレートの他方の側面上で相互から隔離されるのに対し、流体ポート1706は、プレートの一方の側面上で流体チャネルを、プレートの他方の側面上の流体チャネルと可逆的に相互接続するために使用されることができる。一実施例では、各々の流体ポート1706は、後プレート表面1802上で対応するバルブ・シート内に位置することができる。バルブ・シートは、以下で説明されるバルブ作動ロジックにおいて参照を容易にするためにラベル付けられる。上流体回路1702は、V1バルブ・シート1730を含むことができる。V1バルブ・シート1730は、その位置で上流体回路1702の前流体チャネル1604を上流体回路1702の後流体チャネル1804と相互接続する流体ポート1706を開放及び閉鎖するために、対応するピストン1610を受けることができる。したがって、V1バルブ・シート1730に対応する流体ポート1706は、上流体回路1702の前流体チャネル1604と後流体チャネル1804との間の流体伝達を可能にすることができ、又は流体伝達を停止することができる。よって、V1バルブ・シート1730に対応する流体ポート1706は、U1及びU2出口1724を、U3及びU4出口1728から隔離させることができ、又はU3及びU4出口1728と相互接続させることができる。
【0100】
一実施例では、下流体回路1704は、幾つかのバルブ・シートを含む。V2バルブ・シート1732は、下流体回路1704の前流体チャネル1604を下流体回路1704の第1の後流体チャネル1804と相互接続する流体ポート1706を開放及び閉鎖するために、対応するピストン1610を受けることができる。第1の後流体チャネル1804は、L1出口1712をL5出口1720に相互接続することができる。したがって、V1バルブ・シート1730に対応する流体ポート1706は、下流体回路1704の前流体チャネル1604と第1の後流体チャネル1804との間の流体伝達を可能にすることができ、又は流体伝達を停止することができる。よって、V2バルブ・シート1732に対応する流体ポート1706は、L2及びL3出口1716を、L1及びL5出口1720から隔離させることができ、又はL1及びL5出口1720と相互接続させることができる。
【0101】
一実施例では、V3バルブ・シート1734は、下流体回路1704の前流体チャネル1604を下流体回路1704の第2の後流体チャネル1804と相互接続する流体ポート1706を開放及び閉鎖するために、対応するピストン1610を受けることができる。第2の後流体チャネル1804は、V3バルブ・シート1734において流体ポート1706をL4出口1718に相互接続することができる。したがって、V3バルブ・シート1734に対応する流体ポート1706は、下流体回路1704の前流体チャネル1604と第2の後流体チャネル1804との間の流体伝達を可能にすることができ、又は流体伝達を停止することができる。よって、V3バルブ・シート1734に対応する流体ポート1706は、L2及びL3出口1716を、L4出口1718から隔離させることができ、又はL4出口1718と相互接続させることができる。例示される流体ネットワークの検査によって、V2バルブ・シート1732及びV3バルブ・シート1734において流体ポート1706を同時に開放するようにピストン1610を作動させることで、それにしたがって、前流体チャネル1604、第1の後流体チャネル1804、及び第2の後流体チャネル1804を通じて相互と流体連通する下流体回路1704の出口の全てが設置されることもまた認識されよう。
【0102】
上記説明されたように、流体伝達プレート1602の様々なチャネル及びポートによって形成された流体ネットワークは、カートリッジ・マニフォールド1402の外側の様々なコンポーネントを相互接続するために使用されることができる。外部コンポーネント接続の実施例がここで説明される。上流体回路1702から開始して、U1出口1722は、第2のシリンジ・バレル412に接続することができる。したがって、U1出口1722を通じて流体を伝達することは、第2のシリンジ・バレル412に又は第2のシリンジ・バレル412から流体を伝達することができる。U2出口1724は、流体リザーバに接続することができる。したがって、U2出口1724を通じて流体を伝達することは、流体リザーバに又は流体リザーバから流体を伝達することができる。U3出口1726は、圧力センサに接続することができる。したがって、U3出口1726は、前流体チャネル1604(又は、対応するバルブが開放されるときの上流体回路1702の後流体チャネル1804)内の流体圧力が検知されることを可能にすることができる。U4出口1728は、バルーン・カテーテル101の出口ラインに接続することができる。したがって、U4出口1728を通じて流体を伝達することは、バルーン・カテーテル101の出口ラインに又は出口ラインから流体を伝達することができる。
【0103】
下流体回路1704に関して、L1出口1712は、バルーン・カテーテル101の入口ラインに接続することができる。したがって、L1出口1712を通じて流体を伝達することは、バルーン・カテーテル101の入口ラインに又は入口ラインから流体を伝達することができる。L2出口1714は、シリンジ・バレル408に接続することができる。したがって、L2出口1714を通じて流体を伝達することは、シリンジ・バレル408に又はシリンジ・バレル408から流体を伝達することができる。L3出口1716は、圧力センサに接続することができる。したがって、L3出口1716は、前流体チャネル1604(又は、対応するバルブが開放されるときの下流体回路1704の後流体チャネル1804の1つ若しくは両方)内の流体圧力が検知されることを可能にすることができる。L4出口1718は、流体リザーバに接続することができる。したがって、L4出口1718を通じて流体を伝達することは、流体リザーバに又は流体リザーバから流体を伝達することができる。L5出口1720は、圧力センサに接続することができる。したがって、L5出口1720は、下流体回路1704の第1の後流体チャネル1804(又は、対応するバルブが開放されるときの下流体回路1704の前流体チャネル1604若しくは第2の後流体チャネル1804の1つ若しくは両方)内の流体圧力が検知されることを可能にすることができる。
【0104】
流体ネットワークを、及び、一実施例での、流体ネットワークに接続された外部コンポーネントを説明してきたが、流体リザーバからバルーン・カテーテル101へ、次いで、流体リザーバに戻る冷却流体603を循環させる方法を説明することがここでは可能である。第1の動作では、V2バルブ・シート1732における流体ポート1706が閉鎖され得、V3バルブ・シート1734における流体ポート1706が開放され得る。この閉鎖/開放アクションは、以下で説明されるように、ピストン1610の作動によって生じされ得る。代わりに、それぞれの流体ポート1706を開放及び閉鎖するように、他のバルブ設計が流体伝達プレート1602と統合され得る。
【0105】
開放されたV3バルブによる第1の動作において、L2、L3、及びL4出口は、相互に流体連通し得、L1及びL5出口は、下流体回路1704内の他の出口から隔離され得る。したがって、シリンジ・バレル408のシリンジ・ピストン702は、流体リザーバからシリンジ・キャビティ1404の中に流体を引き入れるように後退され得る。より具体的に、冷却流体603は、流体リザーバからL4出口1718の中に、V3バルブ・シート1734における流体ポート1706を通じて、前流体チャネル1604の中に、及びL2出口1714から外へとシリンジ・バレル408に接続されたコンジット1406の中に通ることができる。この段階において、L3出口1716に接続された圧力センサは、例えば、シリンジ・キャビティ1404内で、伝達された冷却流体603の圧力を検知することができる。
【0106】
第2の動作において、V3バルブが閉鎖され、V2バルブが開放される。この段階において、L1、L2、L3、及びL5出口は、相互と流体連通し得、L4出口1718は、下流体回路1704内の他の出口から隔離され得る。したがって、シリンジ・バレル408のシリンジ・ピストン702は、バルーン・カテーテル101の入口ラインの中にシリンジ・キャビティ1404の流体を押し出すように進展することができる。より具体的に、冷却流体603は、シリンジ・キャビティ1404からL2出口1714の中に、V2バルブ・シート1732における流体ポート1706を通じて、及びL1出口1712から外へとバルーン・カテーテル101の入口ラインの中に通ることができる。この段階において、L5出口1720に接続された圧力センサは、例えば、バルーン・カテーテル101内で、伝達された冷却流体603の圧力を検知することができる。
【0107】
開放されたV1バルブによる第3の動作において、U1、U2、U3、及びU4出口は、相互に流体連通し得る。したがって、第2のシリンジ・バレル412のシリンジ・ピストン702は、バルーン・カテーテル101の出口ラインからシリンジ・キャビティ1404の中に流体を引き入れるように後退され得る。より具体的に、冷却流体603は、バルーン・カテーテル101の出口ラインからU4出口1728の中に、V1バルブ・シート1730における前流体チャネル1604及び流体ポート1706を通じて、後流体チャネル1804の中に、並びにU1出口1722から外へと第2のシリンジ・バレル412に接続されたコンジット1406の中に通ることができる。流体リザーバにU2出口1724を接続するコンジット1406は、逆流を防止する片方向チェック・バルブを有し得、よって、U2出口1724において流体リザーバに吸引が加えられ得ない。この段階において、U3出口1726に接続された圧力センサは、例えば、シリンジ・キャビティ1404内で、伝達された冷却流体603の圧力を検知することができる。
【0108】
第4の動作において、V1バルブが閉鎖される。この段階において、U1及びU2出口1724は、相互と流体連通することができ、U3及びU4出口1728は、上流体回路1702内の他の出口から隔離され得る。したがって、第2のシリンジ・バレル412のシリンジ・ピストン702は、シリンジ・キャビティ1404から外へと流体リザーバの中に流体を押し出すように進展することができる。より具体的に、冷却流体603は、流体リザーバを充填するように、シリンジ・キャビティ1404からU1出口1722の中に、上流体回路1702の後流体チャネル1804を通じて、及びコンジット1406(及び、チェック・バルブ)を通じてU2出口1724から外へ通ることができる。
【0109】
上記説明された動作は、バルーン・カテーテル101を通じて冷却流体603を循環させるように、直列に及び/又は並列に実行されることができる。例えば、第2の動作においてバルーンに流体を追加することは、バルーン内の正の圧力及び負の圧力を均衡させるように、第3の動作においてバルーンから流体を取り除くのと同時に実行されることができ、その結果、バルーン直径は、一定のままであると共に、バルーン内の冷却流体603の温度を維持する。動作の制御は、カートリッジ・マニフォールド1402に接続された圧力センサによって1つ又は複数のプロセッサにフィードされ戻る圧力データに部分的に基づいて提供されることができる。
【0110】
図19を参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドのピストンの斜視図が示される。流体ポート1706を開放及び閉鎖するために使用されるバルブは、ピストン1610を含むことができる。より具体的に、ピストン1610は、流体ポート1706を封止及び開封するように、流体伝達プレート1602を相互作用することができる。一実施例では、ピストン1610は、端封止部1902を含む。以下で説明されるように、ピストン1610は、冷却流体603が流体ポート1706を通過することを可能にするように、端封止部1902が対応する流体ポート1706を開封する(塞がない)開位置に置かれることができる。ピストン1610は、開位置から閉位置へ移動することができ、閉位置では、冷却流体603が流体ポート1706を通過するのを停止するように、対応する流体ポート1706を端封止部1902が封止する(塞ぐ)。したがって、ピストン1610は、その間の流体の流れを制御するように流体ポート1706を覆い又は曝露することによって、バルブとして作用する。
【0111】
一実施例では、端封止部1902は、円形遠位表面を有する。遠位表面は、平坦であることができる。封止部は、ピストン1610のボディの中に止まる弾性の、円筒形プラグを含むことができる。プラグの面は、対抗する表面に対して封止するように、ボディから遠位に延在することができる。例えば、端封止部1902は、流体伝達プレート1602の後プレート表面1802に対して圧迫することができる。より具体的に、端封止部1902の面は、バルブを閉鎖するように、対応する流体ポート1706の周囲の対応するバルブ・シートにおいて後プレート表面1802に対して封止することができる。したがって、端封止部1902は、流体ポート1706よりも大きいサイズにされることができる。例えば、端封止部1902の面の直径は、流体ポート1706の直径よりも大きい、例えば、2倍程度であり得る。
【0112】
上記説明されたように、ピストン1610は、バネで懸架されることができる。ピストン1610は、バネ溝1904を含み得る。バネ溝1904は、バネ1612の近位端を受けるようなサイズ及び形状とされた環状溝を含むことができる。バネ1612は、らせん状圧迫バネ1612であることができる。バネ1612の遠位端は、バルブ・シートにおいて対応するバネ溝1904に同様に係合されることができる。バネ溝1904は、バネ1612を安定化することができ、バネ1612が後プレート表面1802及びピストン1610の両方に対して作用することを可能にすることができる。したがって、バネ1612は、流体ポート1706を通じた流体の流れを可能にするように、端封止部1902が後プレート表面1802からオフセットされた通常の開位置内でピストン1610を維持するように、外向きにピストン1610を付勢することができる。
【0113】
ピストン1610は、マニフォールド・プレートの1つに対して封止するための側面封止部1906を含むことができる。例えば、側面封止部1906は、船尾プレート1504に対して封止することができる。したがって、ピストン1610は、流体伝達プレート1602の後プレート表面1802に対して圧迫するための端封止部1902と、船尾プレート1504に対して封止するための側面封止部1906とを含むことができる。一実施例では、側面封止部1906は、ピストン1610のボディの溝内で適合するOリングを含むことができる。よって、端封止部1902は、環状遠位表面を有し得る。Oリングは、ボディの円筒形壁を越えて側面に沿って延在することができ、よって、ピストン・ボディが船尾プレート1504の受け孔に挿入されるとき、側面封止部1906は、船尾プレート1504に対して圧迫することができ、船尾プレート1504に封止することができる。側面封止部1906は、封止を維持することができると共に、船尾プレート1504に対して摺動し、よって、ピストン1610は、船尾プレート1504内で軸方向に移動され得る。したがって、ピストン1610は、対応する流体ポート1706を塞ぐように進展することができ、又は対応する流体ポート1706を開放するように後退されることができる。
【0114】
図20を参照して、一実施例に係る、カートリッジ・マニフォールドのピストンの斜視図が示される。端封止部1902は、Oリングを含み得る。Oリングは、ピストン1610の端内の溝内で設定され得る。例えば、溝は、機械加工されることができ、Oリングは、溝の中に圧迫され得る。代わりに、Oリングのより安全な保持を生じさせるために、ピストン1610のボディは、Oリングの周りで外側被覆され得る。したがって、端封止部1902は、ピストン1610のボディ内で固く定着され得る。いずれかのケースでは、端封止部1902は、ピストン1610のボディから遠位に延在することができ、その結果、ピストン1610が閉位置に移動するとき、封止部は、後プレート表面1802に対して圧迫することができる。環状端封止部1902の外側直径は、流体ポート1706よりも大きいサイズにされることができる。例えば、Oリング端封止部1902の外側直径は、流体ポート1706の直径よりも大きい、例えば、2倍であり得る。
【0115】
図21を参照して、一実施例に係る、開位置内でのカートリッジ・マニフォールドのピストンの、
図18の線A-Aについてとられた断面図が示される。ピストン1610は、上記説明されたように、船尾プレート1504に対して放射状に封止するための、側面封止部1906を有する自由浮遊ピストン1610であることができる。更に、端封止部1902は、流体伝達プレート1602内で流体ポート1706に対向することができる。しかしながら、開位置では、バネ1612は、流体ポート1706から間隔を空けられた端封止部1902を維持することができる。更に、端面604の前方の流体チャネル内の流体圧力は、端面604に対して圧迫することができ、開位置にピストン1610を付勢する。したがって、冷却流体603は、前流体チャネル1604及び流体ポート1706を通じて後流体チャネル1804の中に流れ得る。
【0116】
図22を参照して、一実施例に係る、閉位置内でのカートリッジ・マニフォールドのピストンの、
図18の線A-Aについてとられた断面図が示される。ソレノイド2202(力ベクトルが示されるが、ソレノイド2202が省略される)は、ピストン1610を前向きに圧迫するように作動されることができる。ソレノイド2202の力は、ピストン1610を閉位置に移動させるように、反対方向にピストン1610に対して作用するバネ1612及び流体圧力を克服することができる。閉位置では、端封止部1902は、流体ポート1706を通じる流体の流れの経路を妨害する。より具体的に、冷却流体603は、流体ポート1706を通じて前流体チャネル1604に又は前流体チャネル1604から流れることを停止される。
【0117】
特に、ソレノイド2202は、4.536kgf(10lbf)未満、例えば、2.268kgf(5lbf)以下の力を使用してバルブを閉鎖することができる。そのような閉鎖する力は、コンジット1406のチュービングを圧搾するピンチ・バルブなどの代替的なバルブ設計に対して好ましく比較される。結果として、カートリッジ・マニフォールド1402も、低位の圧迫力を耐えるように設計されることができ、設計において使用される材料を少なくすることを可能にし、より小型のフォーム・ファクタが達成されることを可能にする。
【0118】
バルブは、ソレノイド2202への電気供給を停止することによって、
図22の閉位置から
図21の開位置に可逆的に移動することができる。ソレノイド2202がこれ以上電気供給がされないとき、圧迫バネ1612は、開位置にピストン1610を戻すようにピストン1610上で作用することができる。
【0119】
図21~22に例示されるように、ピストン1610の後表面2102は、開位置(
図21)及び閉位置(
図22)の両方内で、船尾プレート1504の背表面2104の後方であることができる。両方のピストン1610の位置内で背表面2104を重視して後表面2102を維持することによって、ソレノイド2202とピストン1610との間の接触が促進される。より具体的に、後表面2102が背表面2104の下で船尾プレート1504内の孔の中への窪み1210がないことを理由に、ソレノイド2202が後表面2102との接触を失う尤度が低減される。
【0120】
非侵略的圧力/流量センサ
上記説明されたように、バルーン膨張を監視するために使用される圧力センサは、システムの配置、例えば、流体伝達カートリッジ204内に直接統合され得る。圧力センサは、侵略的であるが、圧力センサが膨張流体に直接接触することを意味する。直接の接触の結果として、圧力センサは、各々の手順の後に破棄されるべきである。圧力センサは高価であるが、そのため非侵略的圧力検知を使用する現在の慣習は、手順ごとのコストを吊り上げる。
【0121】
図23を参照して、一実施例に係る、超音波方式処置システムのジェネレータの側面図が示される。圧力センサ及び/又は流量センサは、流体伝達カートリッジ204に組み込まれるのではなく、ジェネレータ202内に統合されることができる。更に、ジェネレータに位置する圧力センサ及び/又は流量センサは、非侵略的であることができ、バルーンを膨張させるために使用される膨張流体にそれらが直接接触しないことを意味する。非侵略的センサは、複数の手順のために使用されることができ、よって、カートリッジの設計からコストがかかるセンサを取り除くことによって、消耗品のコストを低減させることができる。
【0122】
一実施例では、圧力フィッティング2302は、ジェネレータ筐体304上に搭載される。上記説明されたように、ジェネレータ筐体304は、流体伝達カートリッジ204を受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクル302を有する。したがって、流体伝達カートリッジ204がジェネレータ202のカートリッジ・レセプタクル302の中に装填されるとき、圧力フィッティング2302は、カートリッジの背後にあることができる。圧力フィッティング2302は、流体伝達カートリッジ204の1つ又は複数のコンジット1406に接続するように構成され得る。例えば、流体伝達カートリッジ204がジェネレータ202の中に装填されるとき、コンジット1406に接続された流体伝達カートリッジ204のフィッティングは、ジェネレータ202の圧力フィッティング2302に係合することができる。一実施例では、圧力フィッティング2302は、コンジット1406を通じて、カートリッジ・マニフォールド1402に、例えば、マニフォールドの出口に接続され得る。よって、圧力フィッティング2302は、カートリッジ・マニフォールド1402からジェネレータ202に圧力を伝達するために使用され得る。
【0123】
図24を参照して、一実施例に係る、超音波方式処置システムに対するジェネレータの、
図23の線A-Aについてとられた断面図が示される。一態様では、ジェネレータ202は、流体伝達カートリッジ204を通じて伝達される、例えば、バルーンに配送される流体を監視及び測定するための非侵略的圧力センサ2402を組み込む。一実施例では、ジェネレータ202は、ジェネレータ筐体304内に圧力センサ2402を含む。ジェネレータ202内に統合された圧力センサ2402は、流体伝達カートリッジ204から分離される。圧力センサ2402は、圧力フィッティング2302において圧力を検知するように構成され得る。よって、圧力センサ2402は、流体伝達カートリッジ204を通じてバルーンに配送される流体圧力を測定するために使用され得る。それにも関わらず、カートリッジが取り除かれ、及び破棄されるとき、圧力センサ2402は、ジェネレータ202内に残り得る(及び、再使用される)。
【0124】
上記説明されたカートリッジに位置する圧力センサを置き換え得る、ジェネレータに位置する圧力センサ2402は、膨張流体を非侵略的に検知することができる。例えば、圧力フィッティング2302は、冷却流体603に接触するが、ジェネレータ・キャビティから冷却流体603を分離するダイヤフラムを有し得る。したがって、圧力センサ2402は、流体ラインに接続し得、流体ラインは、例えば、カートリッジ内の流体ラインの中に流体的に接続するが、ジェネレータ202内の圧力センサ及び/又は流量センサは、カートリッジ内の流体から隔離され得る。したがって、バルーンにフィードされる冷却流体603は、圧力センサ2402によって接触されることなく検知され得る。ジェネレータ202内のセンサは、汚染されることなくバルーンにフィードされる流体を効果的に監視することができる。したがって、圧力センサ2402は非侵略的且つ再使用可能であり、よって、処置システム100の消耗品部分のコストを低減させることができる。
【0125】
一実施例では、圧力フィッティング2302のダイヤフラムは、圧力フィッティング2302と圧力センサ2402との間のラインにある空気などの流体に対して作用する。例えば、チャンバ、例えば、空気チャンバ2404は、圧力フィッティング2302(よって、カートリッジ内の流体ライン)とジェネレータ202内の流体ラインとの間で介入することができる。チャンバは、圧力フィッティング2302に接続されたチャンバ入口2406と、圧力センサ2402に接続されたチャンバ出口2408とを有することができる。チャンバ内の空気は、ダイヤフラムがカートリッジ内の流体に対して作用するときに圧縮することができ、よって、バルーン膨張圧力における変化と共に空気圧力が変化することができる。変化は、圧力センサ2402によって検知され得る。
【0126】
以下で更に説明されるように、幾つかのタイプの非侵略的センサが考慮される。代替的な実施例では、チャンバは、空気により充填されるのではなく、液体により充填され得る流体チャンバである。より具体的に圧力フィッティング2302のダイヤフラムと圧力センサ2402との間のチャンバ及び/又はラインは、圧縮不能流体により充填され得る。そのような圧縮不能流体は、非侵略的検知のために流体伝達カートリッジ204からジェネレータ202に圧力を中継するようにダイヤフラムによって作用され得る。
【0127】
図25を参照して、一実施例に係る、非侵略的センサの斜視図が示される。圧力センサ2402は代わりに、流量センサであり得る。ジェネレータ202内の非侵略的圧力センサ及び/又は流量センサは、超音波センサであり得る。そのようなセンサは、反射した信号のドップラー・シフトを検出するために、ジェネレータ202内の流体ラインに方向付けられた超音波信号を使用することができる。ジェネレータ202のプロセッサは、検知された信号を受信することができ、ドップラー・シフトに基づいて、流体ライン内の流体の流れを判定することができる。超音波センサがバルーンにフィードされる流体に接触せず、情報がプラスチック・チューブを通じて通信されることを理由に、センサは非侵略的である。
【0128】
図26を参照して、一実施例に係る、非侵略的センサの斜視図が示される。非侵略的流体センサは、入口及び出口を有する筐体内に搭載された回転可能要素を含むことができる。入口及び出口は、ジェネレータ202内の流体ラインに接続されることができ、流体ラインは、次いで、カートリッジ内の流体ラインと流体連通する。流体が筐体を通じて流れるにつれて、回転可能要素の羽根が駆動される。筐体の外側に搭載された光学センサは、筐体壁を通じて、羽根の速度を検出することができる。検知された信号は、羽根の移動に基づいて、流体ライン内の流体の圧力及び/又は流れを判定するように、ジェネレータ202のプロセッサに提供され得る。
【0129】
他の非侵略的センサ・タイプが使用され得ることを認識されよう。例えば、モータ1108は、バルーンに流体を配送し、及びバルーンから流体を取り出すように、カートリッジのプランジャを駆動し得る。モータ1108を駆動するために必要とされる力、又はモータ1108のトルク出力が検知され得る。検知されたモータ・パラメータ(入力パラメータ又は出力パラメータのいずれか)は、センサが流体に実際に接触する必要なく、バルーンに伝達される流体の圧力及び/又は流れを判定するために、ジェネレータ202のプロセッサによって使用されることができる。
【0130】
一実施例では、力センサは、流体ラインによってセンサに加えられた力を検出することができる。例えば、流体ラインは、力センサに対して配置されることができる準拠するチュービング部分を含むことができる。準拠するチュービング内で圧力が増加又は減少するにつれて、チュービング壁が拡張又は収縮することを理由に、センサに加えられた力が増加又は減少する。検知された力は、力に基づいて、流体ライン内の流体の圧力又は流れを判定するように、ジェネレータのプロセッサに提供されることができる。力センサは、流体に直接接触せず、よって、複数の手順において使用されることができる非侵略的センサである。
【0131】
流体伝達カートリッジ204内の侵略的センサを使用するのではなく、バルーンへの/からの流体配送を監視するためのジェネレータ202内の非侵略的センサの使用は、カートリッジを製造するコストが低減されること、流体監視センサが複数の手順のために使用されること、よって、手順ごとのコストにおける低減を可能にする。
【0132】
空気圧シリンジ駆動
上記説明されたように、流体駆動システムは、機械的に駆動され得る。より具体的に、駆動システムは、ステッピング・モータと、幾つかのギア及びウォーム・スクリューを有するトランスミッションとを含むことができる。しかしながら、機械的システム・コンポーネントは、システムのコスト及び空間要件を増大させる場合がある。更に、駆動システムは、複雑であり得る。
【0133】
機械的に駆動される流体駆動システムは、空気圧で駆動される流体駆動システムと置き換えられ得る。より具体的に、スクリュー駆動は、空気圧力ラインと置き換えられることができる。スクリュー駆動は、ウォーム・スクリューを前進させるギアリングによってシリンジのシャフトを移動させるのに対し、空気圧力ラインは、正の圧力及び負の圧力を使用して、ストッパ608を前進させることができ/後退することができる。
【0134】
図24を再度参照して、システムは、バルーンに膨張流体をフィードするシリンジのストッパ608を前進させ及び/又は後退するように、空気圧駆動システム2410を統合することができる。ジェネレータ202は、空気圧駆動システム2410に接続された空気圧フィッティング2304(
図23)を含むことができる。より具体的に、空気圧フィッティング2304は、ジェネレータ筐体304上に搭載されることができる。
【0135】
空気圧フィッティング2304は、空気圧駆動システム2410に接続されることができる。空気圧駆動システム2410は、ジェネレータ筐体304内にあることができる。空気圧駆動システム2410は、空気圧フィッティング2304に、正の圧力又は負の圧力のうちの1つ又は複数を加えるように構成され得る。例えば、空気圧駆動システム2410は、空気圧フィッティング2304において圧力を増大又は減少させる、空気圧ポンプ及び/又は真空ポンプを含むことができる。
【0136】
図27を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの内部部分の正面図が示される。空気圧駆動システム2410は、シリンジに接続する圧力ライン2702に接続することができる。圧力ライン2702は、例えば、空気圧フィッティング2304からシリンジ・コネクタに延在するチュービングの区画であることができ、シリンジ・コネクタは、シリンジ・バレル408の基部に取り付ける。圧力ライン2702に正の圧力及び負の圧力を加えることによって、シリンジのストッパ608は、シリンジ・バレル408内で前後に駆動されることができる。より具体的に、空気圧フィッティング2304を通じて圧力ライン2702に配送された正の圧力は、遠位流体ラインの中に冷却流体603を前進させるように、ストッパ608を上向きに駆動することができ、空気圧フィッティング2304を通じて圧力ライン2702に加えられた負の圧力は、流体ラインからの膨張流体を後退するように、ストッパ608を下向きに駆動することができる。したがって、膨張流体は、手順の間にバルーンに配送されることができ、バルーンから取り出されることができる。
【0137】
図28を参照して、一実施例に係る、空気圧駆動シリンジを有する流体伝達カートリッジの内部部分の断面図が示される。シリンジは、それぞれのストッパ608を含むことができる。ストッパ608は、遠位シリンジ・キャビティ2802と近位シリンジ・キャビティ2804との間でシリンジ・バレル408内に配置されることができる。近位シリンジ・キャビティ2804は、空気圧フィッティング2304と流体連通し、遠位シリンジ・キャビティ2802は、シリンジに遠位の流体ネットワークと流体連通する。上記説明されたように、流体ネットワークは、流体リザーバを含むことができる。よって、遠位シリンジ・キャビティ2802は、例えば、カートリッジ・マニフォールド1402を介して、流体リザーバと流体連通することができる。空気圧フィッティング2304が近位シリンジ・キャビティ2804に正の圧力を配送するとき、ストッパ608は、遠位シリンジ・キャビティ2802から冷却流体603を追放するように前進する。空気圧フィッティング2304が近位シリンジ・キャビティ2804から真空を引き入れるとき、ストッパ608は、シリンジ・バレル408の中に冷却流体603を引き入れるように後退する。
【0138】
空気圧駆動システム2410の使用は、流体駆動設計を簡易化する。空気圧システムは、ギア及びウォーム・スクリューを単純な圧力ライン2702と置き換えることを理由に、消耗品のうちの必要とされる部分を少なくする。したがって、システムの複雑度及びコストが低減されることができる。
【0139】
一実施例では、シリンジは、全体的に、カートリッジから取り除かれ得、流体リザーバの隣に移転され得る。代わりに、シリンジは、シリンジ及び流体リザーバを含むアセンブリの部分として提供され得、アセンブリは次いで、ジェネレータ202に接続されることができる。いずれかのケースでは、流体伝達機能がジェネレータ202によって直接実行されることができるので、カートリッジを全体的に除去することが可能であり得る。そのようなケースでは、ジェネレータ202は、入口/出口流体ラインを有し得、入口/出口流体ラインは、カートリッジを通じて伝達されることなく、流体リザーバからバルーンに流体を直接伝達する。ジェネレータ202は、シリンジに接続する圧力ライン2702を含むことができ、シリンジは、流体を受けることができ/リザーバに流体を直接出力することができる。ジェネレータ202は、シリンジに接続するピンチ・バルブを含むことができ、シリンジは、流体を受けることができ/リザーバに流体を直接出力することができる。したがって、機械的駆動パラダイムから空気圧駆動パラダイムに遷移することは、処置システム100の複雑度及びコストを実質的に低減させる見込みを有する。
【0140】
非接触シリンジ位置検知
シリンジ・ピストン702の位置付けは、上記説明されたように、スイッチによって検知されることができる。より具体的に、ピストン端の位置を検出するために、機械的スイッチ及び/又は磁気スイッチが使用され得る。シリンジが空又は満杯であるときを検出及び/又は判定するために、位置フィードバックがジェネレータ202の1つ又は複数のプロセッサによって使用され得る。機械的スイッチは、故障しやすいことがある。更に、そのようなスイッチは、正確なデータを提供するために、ジェネレータ202内で精密な配置を必要とする。磁気スイッチは、低い位置解像度を提供する傾向にある。したがって、そのようなスイッチの精度が求められる。したがって、処置システム100は、ロバストであり、耐久性があり、且つ正確である、位置検知コンポーネントからの利点を有し得る。システムはまた、空の位置又は満杯の位置においてのみではなく、全体的なストロークにわたってシリンジ・ピストン702の位置に関する情報からの利点を有し得る。
【0141】
図29を参照して、一実施例に係る、非接触位置センサを有する流体伝達カートリッジの内部部分の断面図が示される。ジェネレータ202は、ジェネレータ筐体304内に搭載された非接触位置センサ2904を含むことができる。非接触位置センサ2904は、シリンジ・ピストン702 1610の位置を検出するように構成され得る。より具体的に、非接触位置センサ2904は、センサの見通し線2906がストッパ608に接続されたシリンジの部分に方向付けられるように位置付けられることができ及び方位付けられることができる。例えば、センサは、ピストンに向かって放射、例えば、光を方向付けることができ、ピストン端2902の位置を示す反射された放射を検知することができる。
【0142】
一実施例では、非接触位置センサ2904は、飛行時間センサ2908を含む。飛行時間センサ2908は、シリンジ及び/又はシリンジ・ピストン702の中心軸に平行に方向付けられ得る。例えば、飛行時間センサ2908は、シリンジに向かって上向きに対向するジェネレータ筐体304の底壁上に搭載され得る。したがって、センサは、シャフト移動の方向である、長手方向に方向付けられることができる。
【0143】
飛行時間センサ2908は、ピストン端2902に向かって放射を放出することができ、幾つかの量の放射は、ピストン1610によって飛行時間センサ2908に戻って反射され得る。反射された信号は、飛行時間センサ2908とピストン端2902との間の距離を判定するように、ジェネレータ202の1つ又は複数のプロセッサによって処理されることができる。より具体的に、ピストン端2902に移動し、センサに戻って跳ね返るのに放射が要する時間は、距離を判定するために測定及び使用されることができる。ピストン端2902とシリンジのストッパ608との間の既知の幾何学的関係に基づいて、シリンジ内の冷却流体603の体積に関する情報が判定されることができる。
【0144】
一実施例では、非接触位置センサ2904は、近接センサ2910を含む。近接センサ2910は、上記説明されたように、シャフト移動の方向に平行に方向付けられ得る。しかしながら、一実施例では、近接センサ2910は、シャフト移動の方向に直交する見通し線2906を有する。例えば、非接触位置センサ2904は、ジェネレータ筐体304の側壁上に搭載されることができ、シリンジの動作の間にシリンジ・ピストン702を受けるキャビティを通じて放射状に方向付けられ得る。
【0145】
近接センサ2910は、移動の方向に沿ってピストン端2902が所定の位置に到達したかどうかの継続か中止かのインジケーションを提供することができる。ピストン端2902がキャビティ内の位置に下向きに移動するにつれて、近接センサ2910は、ピストン端2902の存在を検出する。より具体的に、近接センサ2910によって検知された反射された放射の強度は、ピストン端2902が見通し線2906を通過するときに変化する。よって、近接センサ2910は、ピストン端2902の位置を検出することができる。幾つかの近接センサ2910は、シリンジの流体レベルに対応するピストン端2902の異なる位置を検出するように、側壁に沿って置かれることができる。例えば、幾つかの近接センサ2910は、冷却流体で満杯である、半分である、及び空であるシリンジに対応するピストン位置を検知する。
【0146】
非接触位置センサ2904によって生成されたシリンジ位置データは、バルーン・カテーテル101に配送された流体の体積を判定するために使用されることができる。データは、例えば、シリンジの全体的なストロークにわたって連続的であり得、したがって、ストロークに沿った位置ごとにシリンジの位置のインジケーションを提供し得る。更に、非接触位置センサ2904は、ジェネレータ筐体304上に安定して搭載されることができ、それらの位置が較正されることができ、よって、位置データが正確であることができる。飛行時間センサ、近接センサ、及び他のタイプの非接触位置センサ2904は高価でなく、よって、低コストにおいて実装されることができる。
【0147】
代替的なセンサ及びセンサ配置が使用され得ることを認識されよう。例えば、非接触位置センサ2904は、光センサではなく、音響センサを含むことができる。音響センサは、存在及び表面(ピストン端2902など)への距離を判定するための音信号を放出及び受信する。
【0148】
センサの位置も、ジェネレータ202内のいずれかの位置に移動し得る。例えば、ジェネレータ筐体304以外の構造は、非接触位置センサ2904に対する搭載位置を提供し得る。一実施例では、非接触位置センサ2904は、ジェネレータ202以外の構造上に搭載されることができる。例えば、センサは、シリンジ・シャフト704上に置かれ得る。そのようなケースでは、飛行時間センサ2908は、シャフト端706上に搭載され得る。センサは、センサと、隣接する表面、例えば、ジェネレータ筐体304との間の変化する距離に基づいて、シャフト704の移動を検知するように、シャフト移動の方向に方向付けられ得る。
【0149】
センサの位置も、カートリッジ内のいずれかの位置に移動し得る。例えば、カートリッジ筐体以外の構造は、非接触位置センサ2904に対する搭載位置を提供し得る。一実施例では、非接触位置センサ2904は、カートリッジ以外の構造上に搭載されることができる。例えば、センサは、シリンジ・シャフト704上に置かれる。そのようなケースでは、飛行時間センサ2908は、シャフト端706上に搭載され得る。センサは、センサと、隣接する表面、例えば、カートリッジ筐体との間の変化する距離に基づいて、シャフト704の移動を検知するように、シャフト移動の方向に方向付けられ得る。
【0150】
流体リザーバ検出
処置システム100は、バルーン・カテーテル101を通じて循環された冷却流体603を包含する流体リザーバを含む。流体リザーバは、冷却流体603を保持するコンテナであることができる。例えば、コンテナは、冷却流体603を包含するバッグであることができる。冷却流体603は、使用されている手順及び/又はデバイスに基づいて選択され得る。例えば、一部のバルーン・カテーテル101は、減菌された水により最適に働き得ると共に、その他は、生理食塩水を使用して機能し得る。したがって、流体リザーバの存在及びタイプ、例えば、その容積及び中身は、適切なシステム性能に対して重要である。一実施例では、処置システム100は、手順の間に使用されている流体リザーバの存在及び/又はタイプを検出する能力を有する。
【0151】
図30を参照して、一実施例に係る、超音波方式処置システムの斜視図が示される。処置システム100は、流体リザーバ3002を保持するための流体リザーバ・ホルダ3004を含むことができる。流体リザーバ・ホルダ3004は、リザーバを保持するためのアタッチメント3006、例えば、フックを有し得る。例えば、流体リザーバ3002は、ループを有する減菌された水が充填されたバッグであることができ、ループは、流体リザーバ・ホルダ3004からバッグを吊るすようにアタッチメント3006上に置かれることができる。
【0152】
一実施例では、システムは、流体リザーバ3002の存在及び/又は特性を検知するためのセンサを含む。特性は、流体リザーバ3002の重量であり得る。例えば、重量センサ3008は、流体リザーバ3002の重量に基づいて重量データを生成するように、アタッチメント3006に結合され得る。重量センサ3008は、ジェネレータ筐体304内又は上に搭載されることができる。代わりに、重量センサ3008は、流体リザーバ・ホルダ3004と統合されることができる。例えば、重量センサ3008は、撓みゲージを含むことができ、撓みゲージは、アタッチメント3006に接続された端と、クロスバーに接続された又はバッグ・サスペンション構造3004の直立の端とを有する。したがって、撓みゲージは、流体リザーバ重量の結果として、張力、圧迫、又は曲げモーメントの影響を受けるいずれかの位置に位置することができる。したがって、重量センサ3008は、流体リザーバ3002の重量に対応するデータを生成するように、そのような荷重から結果として生じる物理的歪みを検出及び/又は測定することができる。
【0153】
生成されたデータは、流体リザーバ3002に関する情報を判定するために1つ又は複数のプロセッサによって使用され得る。より具体的に、1つ又は複数のプロセッサは、重量センサ3008から重量データを受信することができ、重量データに基づいて、流体リザーバ3002に対応する情報を判定することができる。
【0154】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体リザーバ3002が存在するかどうかを判定する。流体リザーバ3002が手順内の正しい時間内に利用可能であることを検証するために(又は、それが取り除かれるかどうかを判定する)、存在検出が使用されることができる。流体リザーバ3002は、バルーン・カテーテル101を準備し、膨張させることなどの1つ又は複数の手順の動作に必須であり得る。流体リザーバ3002が存在しないとき、例えば、流体バッグがバッグ・スタンド上に吊るされていないとき、それらの手順的動作は失敗する場合があり、手順を望ましくなく長くする場合がある。
【0155】
1つ又は複数のプロセッサは、重量データが所定の重量閾値を上回ること、又は重量の所定の範囲内にあることに基づいて、流体リザーバ3002の存在を判定することができる。1つ又は複数のプロセッサは、重量に基づいて、存在信号を生成することができる。存在信号は、手順における論理シーケンスへのゲートとして使用され得る。例えば、存在信号は、ユーザ・インタフェースが、準備手順において後続の動作に進むこと、又は他に、流体リザーバ3002を充填し若しくは置き換えるようにユーザを促すエラー・メッセージを生成することを可能にすることができる。
【0156】
論理ゲートであることに加えて、重量データは、他のシステム・コンポーネントへのインタロックとして使用されることができる。例えば、流体リザーバ3002が存在しないとき、シリンジ駆動システムは、シリンジ・バレル408を充填するのに利用可能な冷却流体603が存在しないときの動作を防止するように無効化され得る。存在は、上記決定を駆動することができる1つの特性にすぎない。検知されることができる他の特性は、流体リザーバ・タイプ(冷却流体タイプを含む)及び/又は漏れ検出を含む。
【0157】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体リザーバが所定の流体リザーバであるかどうかを判定する。流体リザーバ3002の重量は、リザーバに貯蔵された冷却流体603の体積及び密度に基づいて知られ得る。例えば、生理食塩水の特定の体積は、減菌された水の同一の体積とは異なる重量を有し得る。更に、流体リザーバは、流体リザーバ3002の所定の重量にも影響を及ぼし得る、異なる材料、例えば、ビニル又はシリコーンから成り得る。処置システム100は、特定の流体リザーバの既知の重量により較正又はプログラムされ得る。したがって、重量データは、特定の流体リザーバが規定された冷却流体体積及び/又はタイプを有する特定の流体リザーバが流体リザーバ・ホルダ3004上に搭載されるかどうかを判定するために、1つ又は複数のプロセッサによって使用され得る。
【0158】
或るバルーン・カテーテル101は、冷却流体603としての滅菌水により最適に働くトランスデューサ108を使用し得る。例えば、そのようなトランスデューサと共に滅菌水ではなく生理食塩水を使用することによって、トランスデューサは、誤作動し得る。したがって、1つ又は複数のプロセッサは、バッグの重量に基づいて、流体リザーバ3002が滅菌水を包含するか又は生理食塩水を包含するかを判定することができる。流体リザーバ3002が滅菌水を包含すると1つ又は複数のプロセッサが判定するとき、手順が進行することが可能になり得る。代わりに、バッグが生理食塩水を包含する場合、1つ又は複数のプロセッサは、トランスデューサ108への損傷を防止するために、エラー信号及び/又は他のシステム・コンポーネントのロックアウト動作を生成し得る。例えば、特定の重量が検出されない場合、システムは、滅菌水(又は、グルコースなど)が使用されていることを検証するようにユーザを促すことができる。したがって、重量センサ3008は、特定の重量及び一意な重量を有するバッグに基づいて、正しい流体が使用されているかどうかを検出するために使用されることができる。
【0159】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体リザーバ3002内に漏れがあるかどうかを判定する。重量データは、手順の間にバッグ重量が変化していることを検出するために使用され得る。より具体的に、1つ又は複数のプロセッサは、手順の間の流体リザーバ3002の重量における変化を検出することができ、それは、漏れに起因した流体の損失を示し得る。漏れ検出に応答して、システムは、エラー・メッセージを生成することができ、及び/又は流体リザーバ3002が漏れてないことを検証し、若しくは別の補正的アクションをとるようにユーザを促すことができる。
【0160】
図31を参照して、一実施例に係る、流体伝達カートリッジの駆動機構の断面図が示される。
図8に関して上記説明されたように、駆動機構は、外ネジ802を有するシリンジ・ピストン702のシャフト704と、外ネジ802に係合する内ネジ1109を有するギア804とを含む。一実施例では、外ネジ802及び内ネジ1109は、ネジの間のバインディングを回避するように構成される。ネジの間のバインディングは、例えば、係合したネジのクレストとルートとの間の十分なクリアランスを可能にしない標準的なネジ設計が使用されるときに発生する場合がある。より具体的に、バインディングは、外ネジ802及び内ネジ1109の作用高さが等しいときにより頻繁に発生する場合がある。一実施例では、外ネジ802及び内ネジ1109は、異なる作用高さを有する。例えば、外ネジ802は、外作用高さ3102を有することができ、内ネジ1109は、内作用高さ3104を有することができる。外作用高さ3102は、内作用高さ3104よりも大きくなり得る。例えば、外作用高さ3102は、内作用高さ3104よりも、少なくとも25%、例えば、50%大きくなることができる。異なる作用高さは、シャフト704がギア804によって駆動されるにつれて、バインディングなしにネジがしっかりと係合することを可能にする。
【0161】
図32を参照して、一実施例に係る、処置システムのコントローラのブロック図が示される。ブロック図は、上記に導入された、コントローラの実例の実装態様を表す。コントローラ3200は、1つ又は複数のプロセッサ3202、メモリ3204、ユーザ・インタフェース3206、及び超音波励起源3208を含むが、追加のコンポーネント及び/又は代替的なコンポーネントを含むことができるとして示される。特別に示されないが、プロセッサ3202は、コントローラ3200の追加の回路と共に、制御ボード、又は、より全体的に、プリント回路基板(PCB:printed circuit board)上に位置することができる。プロセッサ3202は、メモリ3204を通信することができ、メモリ3204は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。プロセッサ3202は、本明細書で説明される方法を処置システム100に実行させるための命令を実行することができる。ユーザ・インタフェース3206は、接続ケーブルのワイヤ及びカテーテル・シャフト704を通じて伸長するケーブル配線を介して、選択された作動周波数における超音波トランスデューサ108への電気信号の伝送を生じさせるように、プロセッサ3202と相互作用する。それらのワイヤは、トランスデューサ108にコントローラ3200を電気的に結合し、その結果、コントローラ3200は、トランスデューサ108に電気信号を送信することができ、トランスデューサ108から電気信号を受信することができる。プロセッサ3202は、電気信号の振幅及びタイミングを制御して、トランスデューサ108によって放出された超音波信号の電力レベル及び持続時間を制御するように、超音波励起源3208を制御することができる。より一般的に、コントローラ3200は、超音波処理を実行するために使用される1つ又は複数の超音波処理パラメータを制御することができる。特定の実施例では、励起源も、トランスデューサ108によって生成された電気信号を検出することができ、制御ボードのプロセッサ3202及び/又は回路にそのような信号を通信することができる。
図32における超音波励起源3208は、コントローラ3200の一部であるとして示されるが、超音波励起源3208は、コントローラ3200の外側にあると共に、コントローラ3200によって、より具体的に、コントローラ3200のプロセッサ3202によってなおも制御されることも可能である。
【0162】
ユーザ・インタフェース3206は、オペレータ(ユーザ)が、患者データを入力すること、処理パラメータを選択すること、記憶/取り出しユニット(図示せず)に記憶されたレコードを視認すること、及び/又はそうでなければ、プロセッサ3202と通信することを可能にするための、タッチスクリーン及び/又はボタン、スイッチなどを含むことができる。ユーザ・インタフェース3206は、患者データを入力するための音声活性化機構を含むことができ、又は追加の機器と通信することが可能であり得、その結果コントローラ3200の制御は、有線リモート制御又は無線リモート制御など、別々のユーザ・インタフェース3206を通じる。幾つかの実施例では、ユーザ・インタフェース3206は、オペレータにより定義された入力を受信するように構成され、オペレータにより定義された入力は、例えば、エネルギー配送の持続時間、エネルギー配送パルスの1つ若しくは複数の他のタイミング態様(例えば、頻度、デューティ・サイクルなど)、電力、ボディ・ルーメン長、動作のモード、動脈の直径の高さ及び重量、並びに/又は検証などの患者パラメータ、或いはそれらの組み合わせを含むことができる。動作の実例のモードは(それらに限定されないが)、システム初期化及びセットアップ、カテーテル準備、バルーンを膨張させること、バルーン並置の検証、事前冷却、超音波処理、事後冷却、バルーンを収縮させること、及びカテーテルの取り除きを含むことができるが、それらに限定されない。特定の実施例では、ユーザ・インタフェース3206は、処置システム100を適切に動作させる方法をユーザに指示するグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI:graphical user interface)を提供する。ユーザ・インタフェース3206は、レビュー及び/又はダウンロードのために処理データを表示するために、また、ソフトウェア更新を可能にするために、及び/又は同様のもののためにも使用されることができる。
【0163】
コントローラ3200も、冷却流体供給サブシステム3210を制御することができ、冷却流体供給サブシステム3210は、上記説明された、流体伝達カートリッジ204及び流体リザーバ3002を含むことができるが、代替的なタイプの流体ポンプ及び/又は同等のものを含むことができる。冷却流体供給サブシステム3210は、カテーテル・シャフト内で1つ又は複数の流体ルーメン(例えば、110)に流体的に結合され、カテーテル・シャフトは次いで、バルーンに流体的に結合される。冷却流体供給サブシステム3210は、カテーテル101を通じてバルーン内のトランスデューサ108に冷却液体を循環させるように構成されることができる。冷却流体供給サブシステム3210は、冷却流体603を保持するための流体リザーバ3002、ポンプ(例えば、シリンジ)、冷凍コイル(図示せず)、又は制御された温度で、望ましくは、体温で若しくは体温未満で、バルーンの内部空間に冷却流体603の供給をもたらすための同様のものなどの要素を含み得る。プロセッサ3202は、バルーンの中への及びバルーンから外への冷却流体603の流れを制御するように、冷却流体供給サブシステム3210とインタフェースをとる。例えば、プロセッサ3202は、ポンプ(例えば、シリンジ)の動作の速度を制御するためのポンプと関連付けられたモータ1108を駆動するように連結されたモータ制御デバイスを制御することができる。そのようなモータ制御デバイスは、例えば、ポンプがペリスタルティック・ポンプなどの容積式ポンプである場合に使用されることができる。代わりに、又は加えて、制御回路は、流体の流れ(図示せず)への回路の抵抗を可変にするための流体回路内で接続された制御可能バルブなどの構造を含み得る。プロセッサ3202は、カテーテル101及びバルーンを通じた冷却流体603を監視及び制御するように、圧力センサ(例えば、P1、P2、及びP3)によって取得された圧力測定値を監視することができる。カテーテル101内で遮断及び/又は漏れが存在するかどうかを判定するために、圧力センサも使用されることができる。バルーンが膨張状態にある間、圧力センサは、例えば、限定されないが、68.95kPa(10psi)~206.85kPa(30psi)の圧力において、バルーン内の所望の圧力を維持するために使用されることができる。以下で追加の詳細において説明されるように、プロセッサ3202は、バルーンがボディ・ルーメンと並置するときを判定すると共に、ボディ・ルーメンの周囲の組織を扱うように配送されることになる超音波エネルギーの適切な容量を選択するために、ボディ・ルーメンの内部直径を推定するように、圧力センサ2402及び/又は他のセンサのうちの1つ又は複数からのセンサ測定値を使用することができる。
【0164】
コントローラ3200は、介入的手順の前又は間にバルーンの膨張を駆動するように、ジェネレータ202及び流体伝達カートリッジ204のコンポーネントの動作を制御することができる。例えば、コントローラ3200は、プライミング工程を制御することができる。プライミング工程は、処置システム100のシリンジ、流体マニフォールド、流体コンジット・ライン、及びバルーンのうちの1つ又は複数を流体により充填することができ、システムから泡を取り除くことができる。より具体的に、プライミング工程は、流体システムから空気をパージすることができ、患者の中への配送のために処置システム100を準備することができる。プライミング工程は、以下で説明されるように、インジェクション・シリンジの中に空気を送り込むことを回避するように、インジェクション・シリンジを充填する前に、リターン・シリンジから流体を追放することを含み得る。コントローラ3200はまた、シリンジ内のストッパ608を移動させ、よって、シリンジの中に流体を引き入れ、又はシリンジから外に流体を追放するようにシリンジ・ピストン702を垂直に駆動することによって、上記説明されたような、膨張手順を制御し得る。
【0165】
シリンジ内のストッパ608の位置は、幾つかのセンサ入力に基づいてコントローラ3200によって判定されることができる。コントローラ3200は、モータ1108からフィードバックを受信することができ、モータ1108は、ストッパ位置を判定するように、シリンジ・ピストン702を駆動する。例えば、モータ1108は、ギア804の回転の数に対応するデータを提供することができ、コントローラ3200は、回転及び既知のネジ・ピッチ情報に基づいて、シリンジ内でストッパ608が移動した距離を判定することができる。更に、上記説明されたように、磁気センサ又は光学センサは、シャフト端706の位置、例えば、ホーム位置1102を検出することができる。シャフト端706がホーム位置1102にあるとき、ストッパ608は、シリンジ内で既知の位置にあることができる。
【0166】
モータ1108のフィードバック及びホーム位置センサは、ホーム位置1102の精密な判定を提供することができるが、ギア歯内のシステム・スリッページ又はモータ1108は、各々の膨張/縮小サイクルの後にストッパ608が同一のホーム位置1102に正確に位置するかについての何らかの不正確さにつながる場合がある。より具体的に、ピストンが幾つかのサイクルにわたってシリンジ内で上向き及び下向きに駆動されるにつれて、シャフト端706は、モータ1108の回転に基づいて、原点復帰センサがトリガされない異なるホーム位置1102に駆動され得る。これが発生するとき、システムによってエラーが生じ得る。しかしながら、ストッパ608が元のホーム位置1102にあったときと比較して、エラーがトリガされるとき、シリンジ内に残るわずかに異なる量の流体のみが存在し得、それは、システム効能に実際の影響がないときでさえ、ユーザがシステムを再度原点に復帰する(rehome)ことを必要とする厄介さを生じさせ得る。
【0167】
そのような厄介さを回避するために、原点復帰(homing)工程が使用されることができ、原点復帰工程は、ホーム位置内での変化がシステム動作に悪影響を及ぼさないときにホーム位置を動的に調節し、変化がシステム動作に悪影響を及ぼし得るときにエラーを生成する。
【0168】
動作中、流体伝達カートリッジ204は、ジェネレータ202の中に装填される。動作が開始するとき、流体伝達カートリッジ204のシャフト端706は、原点復帰センサによって検出されるか又はされないかのいずれかである。シャフト端706が検出されない場合、コントローラ3200は、流体プライミング及び/又はバルーン膨張/収縮を進行させる前に、シリンジが原点に復帰するべきであると判定することができる。シャフト端706が検出される場合、シリンジは、原点に復帰されると既に判定されることができる。
【0169】
1つ目のケースでは、シャフト端706が最初に検出されないとき、コントローラ3200は、シャフト端706が位置センサによって検出されるまで、シリンジ・ピストン702を上昇させるようにモータ1108を駆動することができる。これは、初期のホーム位置である。コントローラ3200は、初期のホーム位置においてエンコーダ・ボリュームをゼロに設定することができる。より具体的に、コントローラ3200は、モータ1108のエンコーダの位置値を判定することができ、位置値は、初期のホーム位置(シャフト端706のホーム位置に対応する)として設定されることができる。
【0170】
スイッチは、常にオンの位置、常にオフの位置、中間(常にオンと常にオフとの間)の位置を含む。一実施例では、シャフト端706は、初期のホーム位置に到達すると、常にオンの位置又は中間の位置のいずれかであることができる。初期のホーム位置が常にオンの位置にある場合、シャフト端706を初期のホーム位置に下降及び上昇させることは、ホーム位置センサをトリガするはずである。初期のホーム位置が中間の位置にある場合、シャフト端706を初期のホーム位置に下降及び上昇させることは、ホーム位置センサをトリガし得る、又はトリガし得ない。
【0171】
シャフト端の位置及びモータ・エンコーダを監視することによって、シャフト端706の位置及び残りの流体体積の比較が実行されることができることを認識されよう。例えば、いずれかの位置において、モータ1108のエンコーダ情報は、ストッパ位置を判定し、よって、シリンジ内にどの程度の冷却流体603が残っているかを判定するために使用されることができる。一実施例では、ホーム位置センサがトリガされるとき、コントローラ3200は、シリンジ内の残りの流体体積を判定することができる。残りの流体体積が所定の体積、例えば、3~5mL未満であるとき、シャフト端706が位置センサによって検出されるとき、モータ・エンコーダが初期のホーム位置と同一の位置にない場合でさえ、コントローラ3200は、新たなホーム位置としてモータ位置を設定し得る。代わりに、残りの体積が所定の体積よりも大きい、例えば、5mLよりも大きい場合、コントローラ3200は、ユーザがシステムを修繕し、システムを原点に再度復帰させることを必要とするようにエラーを生成し得る。いずれかのケースでは、モータ・エンコーダは、プライミング工程及び/又は膨張/収縮工程の全ての状態においてシリンジ内の冷却流体体積を判定するために使用されることができる。
【0172】
2つ目のケースでは、シャフト端706が最初に検出されるとき、コントローラ3200は、シリンジ・ピストン702を下降させて、シリンジの中に、所定の体積の冷却流体603、例えば、3~5mLを引き入れるように、モータ1108を駆動することができる。ホーム位置センサは、下降工程の間に監視されることができる。ホーム位置センサが下降する移動の間にオフになる場合、モータ・エンコーダ位置は、コントローラ3200によって新たなホーム位置として設定されることができる。コントローラ3200は、プライミング工程及び/又は膨張/収縮工程を実行するようにシステムを制御することを続行し得る。代わりに、ホーム位置センサが、シリンジを下降させて、シリンジの中に所定の体積の冷却流体603を引き入れた後にまだオンである場合、コントローラ3200は、ユーザがシステムを修繕し、システムを原点に再度復帰させることを必要とするようにエラーを生成し得る。より具体的に、シリンジを下降させた後にオンのままであるセンサは、おそらく、センサが誤作動しており、それにしたがって、ユーザが通知され得ることを示す。いずれかのケースでは、モータ・エンコーダは、プライミング工程及び/又は膨張/収縮工程を実行するように駆動されることができる。
【0173】
図33を参照して、一実施例に係る、光学タブを有するシャフト端の斜視図が示される。上記説明されたように、シャフト端706は、位置センサをトリガするための特徴を含むことができる。例えば、特徴は、光学特徴とも称される、光学タブ3302であることができる。光学タブ3302は、光学センサをトリガするためのタブ、プロング、フラグなどを含むことができる。一実施例では、光学タブ3302は、シャフト軸3304から外向きに放射状に延在する。シャフト軸3304は、シャフト704の長手方向の軸であることができる。放射状に延在することは、外向きに突起することができ、その結果、シャフト端706が光学センサに隣接するとき、シャフト軸3304を横断する方向に光学センサによって放出された光は、光学タブ3302から反射することができる。したがって、光学タブ3302は、センサをトリガするように光学センサを遮断することができ、シャフト704及びストッパ608が特定の位置にあることをコントローラ3200に示すことができる。
【0174】
処置システムの実施例が上記説明されている。より具体的に、処置システムの実施例は、明示的に又は暗黙的のいずれかで説明されている。以下の段落は、説明された実施例の一部を要約する。
【0175】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、開口を含む。流体伝達カートリッジは、開口にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。
【0176】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第2の側面上で開口を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレルを含む。
【0177】
一実施例では、ハンドルは、開口の上端から開口の下端に垂直に延在する。
【0178】
一実施例では、シリンジ・バレルは、カートリッジ・キャビティ内で垂直に延在するシリンジ軸を有する。
【0179】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、シリンジ・バレルを通じて方向付けられる。
【0180】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルの端面を通じて方向付けられる。
【0181】
一実施例では、光源は、青色光を放出する。
【0182】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルが第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出する。光源は、シリンジ・バレルが第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する。
【0183】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に搭載されたシリンジ・ホルダを含む。シリンジ・ホルダは、シリンジ・バレルを保持し、その結果、カートリッジ・シェルに対するシリンジ・バレルの回転が制限される。
【0184】
一実施例では、カートリッジ・キャビティは、前面、後面、上面、及び底面の間に画定され、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを更に含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに底面と同じ高さである。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときに底面の下にある。
【0185】
一実施例では、シャフトは、外ネジを含み、カートリッジ・シェル上に搭載されたギアを更に含む。ギアは、外ネジに係合する内ネジを含む。
【0186】
一実施例では、外ネジ及び内ネジは、異なる作用高さを有する。
【0187】
一実施例では、シャフトは、ストッパとシャフト端との間で長手方向に延在するノッチを含む。
【0188】
一実施例では、シリンジ・ピストンは、シャフト端においてシャフト上に配置された光学タブを含む。
【0189】
一実施例では、後面は、隆起を含む。流体伝達カートリッジは、隆起の上端の近くで後面を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッドを含む。
【0190】
一実施例では、隆起は、隆起の隆起周長の周りで分散された4つ以上の窪みを含む。
【0191】
一実施例では、カートリッジ・シェルは、縁に沿って前面に係合するコンジット経路指定プレートを含む。コンジット経路指定プレート及び前面は、縁においてそれぞれのノッチを含む。それぞれのノッチは、コンジット経路指定ポートを形成するように組み合わされ、コンジット経路指定ポートを通じて流体コンジットが経路指定される。
【0192】
一実施例では、処置システムは、流体伝達カートリッジを含み、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、開口と、開口にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルと、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルとを含む。処置システムは、ジェネレータ筐体を有するジェネレータを含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを含む。
【0193】
一実施例では、カートリッジ・キャビティは、前面、後面、上面、及び底面の間に画定され、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを更に含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに底面と同じ高さである。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときに底面の下にある。
【0194】
一実施例では、ジェネレータは、光学スイッチを含む。シャフトは、シャフトの位置を示すように光学スイッチを遮断するための光学タブを含む。
【0195】
一実施例では、ジェネレータは、シャフトの位置に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0196】
一実施例では、1つ又は複数のシリンジの走行は、シリンジ・ピストンが1つ又は複数のシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストンのホーム位置を含む。
【0197】
一実施例では、ジェネレータは、シャフトに動作可能に結合されたモータを含む。1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のためのシリンジの準備の間に、シリンジ・ピストンを移動させるようにモータを作動させるように構成される。
【0198】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、冷却流体によりシリンジを充填するようにモータを駆動するように構成される。1つ又は複数のプロセッサは、シリンジが所定の量の冷却流体により充填されると判定するように構成される。1つ又は複数のプロセッサは、シリンジから冷却流体を空にするようにモータを駆動するように構成される。1つ又は複数のプロセッサは、シリンジが空であると判定するように構成される。
【0199】
一実施例では、流体伝達カートリッジ・シェルは、前面周長を有する前面と、開口にわたって延在するハンドルとを含む。流体伝達カートリッジ・シェルは、後面周長を有する後面を含む。前面周長が後面周長に係合されるとき、カートリッジ・キャビティは、前面と後面との間に画定され、その結果、カートリッジ・キャビティは、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出される。
【0200】
一実施例では、ハンドルは、開口の上端から開口の下端に垂直に延在する。
【0201】
一実施例では、流体伝達カートリッジ・シェルは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、青色光を放出する。
【0202】
一実施例では、後面は、隆起を含む。ジェネレータは、隆起の上端の近くで後面を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッドを含む。
【0203】
一実施例では、隆起は、隆起の隆起周長の周りで分散された4つ以上の窪みを含む。
【0204】
一実施例では、カートリッジ・シェルは、縁に沿って前面に係合するコンジット経路指定プレートを含む。コンジット経路指定プレート及び前面は、縁においてそれぞれのノッチを含み、それぞれのノッチは、コンジット経路指定ポートを形成するように組み合わされ、コンジット経路指定ポートを通じて流体コンジットが経路指定される。
【0205】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを有するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、シリンジ・キャビティを有するシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内にカートリッジ・マニフォールドを含む。カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートを含み、流体伝達プレートは、前プレート表面内の前流体チャネルと、後プレート表面内の後流体チャネルと、流体伝達プレートを通じて前流体チャネルから後流体チャネルに延在する流体ポートとを有する。前流体チャネル、後流体チャネル、及び流体ポートは、シリンジ・キャビティと流体連通する。
【0206】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、端封止部を有するピストンを含む。ピストンは、開位置から移動可能であり、開位置では、端封止部は、冷却流体が閉位置まで流体ポートを通過することを可能にするように流体ポートを開封し、閉位置では、端封止部は、冷却流体が流体ポートを通過することを停止するように流体ポートを封止する。
【0207】
一実施例では、端封止部は、円形遠位表面を有する。
【0208】
一実施例では、端封止部は、Oリングを含む。
【0209】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートの後プレート表面と並置した船尾プレートを含む。カートリッジ・マニフォールドは、後流体チャネルの周りで延在するチャネル封止部を含む。チャネル封止部は、後プレート表面と船尾プレートとの間で挟まれる。
【0210】
一実施例では、ピストンの後表面は、閉位置及び開位置内で船尾プレートの背表面の後方である。
【0211】
一実施例では、端封止部は、船尾プレートに対して封止するように、流体伝達プレートの後プレート表面及び側面封止部に対して圧迫する。
【0212】
一実施例では、ピストンは、開位置から閉位置にピストンを移動させるように、バネで懸架される。
【0213】
一実施例では、ピストンは、ピストンをバネで懸架するようにバネを受けるための環状溝を含む。
【0214】
一実施例では、流体伝達プレートは、船首プレートと船尾プレートとの間で挟まれる。船首プレートは、船尾プレートにスナップ・フィットされる。
【0215】
一実施例では、処置システムは、前面と後面との間でカートリッジ・キャビティを有するカートリッジ・シェルを含む流体伝達カートリッジと、カートリッジ・キャビティ内に配置され、シリンジ・キャビティを有するシリンジ・バレルと、カートリッジ・キャビティ内のカートリッジ・マニフォールドとを含む。カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートを含み、流体伝達プレートは、前プレート表面内の前流体チャネルと、後プレート表面内の後流体チャネルと、流体伝達プレートを通じて前流体チャネルから後流体チャネルに延在する流体ポートとを有する。前流体チャネル、後流体チャネル、及び流体ポートは、シリンジ・キャビティと流体連通し、ジェネレータ筐体を有するジェネレータは、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを含む。
【0216】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、端封止部を有するピストンを含む。ピストンは、開位置から移動可能であり、開位置では、端封止部は、冷却流体が閉位置まで流体ポートを通過することを可能にするように流体ポートを開封し、閉位置では、端封止部は、冷却流体が流体ポートを通過することを停止するように流体ポートを封止する。
【0217】
一実施例では、端封止部は、円形遠位表面を有する。
【0218】
一実施例では、端封止部は、Oリングを含む。
【0219】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートの後プレート表面と並置した船尾プレートを含む。カートリッジ・マニフォールドは、後流体チャネルの周りで延在するチャネル封止部を含む。チャネル封止部は、後プレート表面と船尾プレートとの間で挟まれる。
【0220】
一実施例では、ピストンの後表面は、閉位置及び開位置内で船尾プレートの背表面の後方である。
【0221】
一実施例では、端封止部は、船尾プレートに対して封止するように、流体伝達プレートの後プレート表面及び側面封止部に対して圧迫する。
【0222】
一実施例では、ピストンは、開位置から閉位置にピストンを移動させるように、バネで懸架される。
【0223】
一実施例では、ピストンは、ピストンをバネで懸架するようにバネを受けるための環状溝を含む。
【0224】
一実施例では、流体伝達プレートは、船首プレートと船尾プレートとの間で挟まれる。船首プレートは、船尾プレートにスナップ・フィットされる。
【0225】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートを含み、流体伝達プレートは、前プレート表面内の前流体チャネルと、後プレート表面内の後流体チャネルと、流体伝達プレートを通じて前流体チャネルから後流体チャネルに延在する流体ポートとを有する。カートリッジ・マニフォールドは、端封止部を有するピストンを含む。ピストンは、開位置から移動可能であり、開位置では、端封止部は、冷却流体が閉位置まで流体ポートを通過することを可能にするように流体ポートを開封し、閉位置では、端封止部は、冷却流体が流体ポートを通過することを停止するように流体ポートを封止する。
【0226】
一実施例では、端封止部は、円形遠位表面を有する。
【0227】
一実施例では、端封止部は、Oリングを含む。
【0228】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートの後プレート表面と並置した船尾プレートを含む。カートリッジ・マニフォールドは、後流体チャネルの周りで延在するチャネル封止部を含む。チャネル封止部は、後プレート表面と船尾プレートとの間で挟まれる。
【0229】
一実施例では、ピストンの後表面は、閉位置及び開位置内で船尾プレートの背表面の後方である。
【0230】
一実施例では、端封止部は、船尾プレートに対して封止するように、流体伝達プレートの後プレート表面及び側面封止部に対して圧迫する。
【0231】
一実施例では、ピストンは、開位置から閉位置にピストンを移動させるように、バネで懸架される。
【0232】
一実施例では、ピストンは、ピストンをバネで懸架するようにバネを受けるための環状溝を含む。
【0233】
一実施例では、流体伝達プレートは、船首プレートと船尾プレートとの間で挟まれる。船首プレートは、船尾プレートにスナップ・フィットされる。
【0234】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、開口を含む。流体伝達カートリッジは、開口にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。
【0235】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第2の側面上で開口を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレルを含む。
【0236】
一実施例では、ハンドルは、開口の上端から開口の下端に垂直に延在する。
【0237】
一実施例では、シリンジ・バレルは、カートリッジ・キャビティ内で垂直に延在するシリンジ軸を有する。
【0238】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、窓を含む。流体伝達カートリッジは、窓にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。
【0239】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第2の側面上で窓を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレルを含む。
【0240】
一実施例では、ハンドルは、窓の上端から窓の下端に垂直に延在する。
【0241】
一実施例では、シリンジ・バレルは、カートリッジ・キャビティ内で垂直に延在するシリンジ軸を有する。
【0242】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、シリンジ・バレルの端面を通じて方向付けられる。
【0243】
一実施例では、光源は、青色光を放出する。
【0244】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルが第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出する。光源は、シリンジ・バレルが第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する。
【0245】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、シリンジ・バレルを通じて方向付けられる。
【0246】
一実施例では、光源は、青色光を放出する。
【0247】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルが第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出する。光源は、シリンジ・バレルが第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する。
【0248】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に搭載されたシリンジ・ホルダを含む。シリンジ・ホルダは、シリンジ・バレルを保持し、その結果、カートリッジ・シェルに対するシリンジ・バレルの回転が制限される。
【0249】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときにカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。
【0250】
一実施例では、シャフトは、外ネジを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・シェル上に搭載されたギアを含む。ギアは、外ネジに係合する内ネジを含む。
【0251】
一実施例では、シャフトは、ストッパとシャフト端との間で長手方向に延在するノッチを含む。
【0252】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シリンジ・ピストンは、シャフト端においてシャフト上に配置された磁石を含む。
【0253】
一実施例では、磁石は、磁石と磁気スイッチとの間の近接度を示すように、処置システムの磁気スイッチの接点を移動させる。
【0254】
一実施例では、処置システムは、磁石と磁気スイッチとの間の近接度に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0255】
一実施例では、1つ又は複数のシリンジの走行は、シリンジ・ピストンが1つ又は複数のシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストンのホーム位置を含む。
【0256】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための1つ又は複数のシリンジの準備の間に、シリンジ・ピストンを移動させるように、シャフトに動作可能に結合されたモータを作動させるように構成される。
【0257】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、冷却流体により1つ又は複数のシリンジを充填するようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが所定の量の冷却流体により充填されると判定し、1つ又は複数のシリンジから冷却流体を空にするようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが空であると判定するように構成される。
【0258】
一実施例では、方法は、冷却流体により流体伝達カートリッジの幾つかのシリンジを充填することを含む。幾つかのシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに流体伝達カートリッジのカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。方法は、1つ又は複数のプロセッサによって、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されているときを判定することを含む。方法は、冷却流体によりカートリッジの流体経路を充填することを含む。方法は、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことを含む。
【0259】
一実施例では、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されるかどうかを判定することは、ストッパが終位置にあるかどうかを検出することを含む。
【0260】
一実施例では、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことは、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することと、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが冷却流体により充填されると判定することと、幾つかのシリンジから冷却流体を空にすることと、ストッパがホーム位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが空であると判定することと、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することとを含む。
【0261】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、光を放射又は反射するように構成される。
【0262】
一実施例では、シャフト端は、シャフト端と光センサとの間の近接度を示すように、処置システムの光センサに光を放射又は反射する。
【0263】
一実施例では、処置システムは、シャフト端と光センサとの間の近接度に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0264】
一実施例では、1つ又は複数のシリンジの走行は、シリンジ・ピストンが1つ又は複数のシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストンのホーム位置を含む。
【0265】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための1つ又は複数のシリンジの準備の間に、シリンジ・ピストンを移動させるように、シャフトに動作可能に結合されたモータを作動させるように構成される。
【0266】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、冷却流体により1つ又は複数のシリンジを充填するようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが所定の量の冷却流体により充填されると判定し、1つ又は複数のシリンジから冷却流体を空にするようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが空であると判定するように構成される。
【0267】
一実施例では、方法は、冷却流体により流体伝達カートリッジの幾つかのシリンジを充填することを含む。幾つかのシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに流体伝達カートリッジのカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。方法は、1つ又は複数のプロセッサによって、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されているときを判定することを含む。方法は、冷却流体によりカートリッジの流体経路を充填することを含む。方法は、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことを含む。
【0268】
一実施例では、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されるかどうかを判定することは、ストッパが終位置にあるかどうかを検出することを含む。
【0269】
一実施例では、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことは、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することと、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが冷却流体により充填されると判定することと、幾つかのシリンジから冷却流体を空にすることと、ストッパがホーム位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが空であると判定することと、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することとを含む。
【0270】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。後面は、隆起を含む。流体伝達カートリッジは、隆起の上端の近くで後面を通じて露出された1つ又は複数のバネ懸架式電気接点ピンを含む。
【0271】
一実施例では、隆起は、隆起の隆起周長の周りで分散された4つ以上の窪みを含む。
【0272】
一実施例では、カートリッジ・シェルは、縁に沿って前面に係合するコンジット経路指定プレートを含む。コンジット経路指定プレート及び前面は、縁においてそれぞれのノッチを含む。それぞれのノッチは、コンジット経路指定ポートを形成するように組み合わされ、コンジット経路指定ポートを通じて流体コンジットが経路指定される。
【0273】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、固定機構を含み、固定機構は、ラッチされた位置とラッチされていない位置との間で移動可能な解放ボタンを含む。ジェネレータは、解放ボタンに動作可能に結合された幾つかのバネ懸架式留め具を含み、その結果、ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタンを移動させることによって、幾つかのバネ懸架式留め具は、カートリッジ・レセプタクルから外に移動する。
【0274】
一実施例では、カートリッジ・レセプタクルは、流体伝達カートリッジの隆起を受けるための背面窪みを含む。背面窪みは、窪み周長を有する。幾つかのバネ懸架式留め具は、窪み周長の周りで分散された4つ以上のバネ懸架式留め具を含む。
【0275】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、固定機構を含み、固定機構は、ラッチされた位置とラッチされていない位置との間で移動可能な解放ボタンを含む。ジェネレータは、解放ボタンに動作可能に結合された1つ又は複数の留め具を含み、その結果、ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタンを移動させることによって、1つ又は複数の留め具は、カートリッジ・レセプタクルから外に移動する。
【0276】
一実施例では、ジェネレータは、ラッチされた位置に向かって解放ボタンを付勢するための、解放ボタンに動作可能に結合された1つ又は複数のバネを含む。
【0277】
一実施例では、1つ又は複数のバネは、単一のバネを含む。1つ又は複数の留め具は、幾つかの留め具を含む。解放ボタンは、連結部に動作可能に結合され、連結部は、カートリッジ・レセプタクルの中に幾つかの留め具を付勢するように、単一のバネに幾つかの留め具を相互接続する。
【0278】
一実施例では、カートリッジ・レセプタクルは、流体伝達カートリッジの隆起を受けるための背面窪みを含む。背面窪みは、窪み周長を有する。1つ又は複数の留め具は、窪み周長の周りで分散された4つ以上のバネ懸架式留め具を含む。
【0279】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストンを受けるためのカートリッジ・レセプタクルの下にあるウエルを含む。
【0280】
一実施例では、ジェネレータは、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストン上に配置された磁石を検出するための、ウエル内に搭載された1つ又は複数の磁気スイッチを含む。
【0281】
一実施例では、超音波方式処置システムは、カートリッジ・レセプタクルを有するジェネレータを含む。超音波方式処置システムは、流体伝達カートリッジを含む。超音波方式処置システムは、流体伝達カートリッジがカートリッジ・レセプタクル内で受けられるかどうかを判定し、流体伝達カートリッジがカートリッジ・レセプタクル内で受けられると判定したことに応答して、流体伝達カートリッジの光源を作動させるように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。光源は、流体伝達カートリッジのシリンジに向かって方向付けられる。
【0282】
一実施例では、ジェネレータは、電気コネクタ、及びインジケータ・ライトを含む。1つ又は複数のプロセッサは、電気コネクタが外部コネクタに電気的に接続されているかどうかを判定し、電気コネクタが外部コネクタに接続されていると判定したことに応答して、インジケータ・ライトの照明モードを変更するように構成される。
【0283】
一実施例では、照明モードにおける変更は、インジケータ・ライトが断続的に光を放出する第1の照明モードから、インジケータ・ライトが継続的に光を放出する第2の照明モードまでである。
【0284】
一実施例では、照明モードにおける変更は、インジケータ・ライトが第1の色の光を放出する第1の照明モードから、インジケータ・ライトが第2の色の光を放出する第2照明モードまでである。
【0285】
一実施例では、インジケータ・ライトは、電気コネクタの周りで延在するインジケータ・ライト・リングを含む。
【0286】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、開口を含む。流体伝達カートリッジは、開口にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。
【0287】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第2の側面上で開口を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレルを含む。
【0288】
一実施例では、ハンドルは、開口の上端から開口の下端に垂直に延在する。
【0289】
一実施例では、シリンジ・バレルは、カートリッジ・キャビティ内で垂直に延在するシリンジ軸を有する。
【0290】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。前面は、窓を含む。流体伝達カートリッジは窓にわたってカートリッジ・シェルの前面から延在するハンドルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第1の側面上で開口を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。
【0291】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、ハンドルの第2の側面上で窓を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレルを含む。
【0292】
一実施例では、ハンドルは、窓の上端から窓の下端に垂直に延在する。
【0293】
一実施例では、シリンジ・バレルは、カートリッジ・キャビティ内で垂直に延在するシリンジ軸を有する。
【0294】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、シリンジ・バレルの端面を通じて方向付けられる。
【0295】
一実施例では、光源は、青色光を放出する。
【0296】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルが第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出する。光源は、シリンジ・バレルが第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する。
【0297】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で光源を含む。光源は、シリンジ・バレルを通じて方向付けられる。
【0298】
一実施例では、光源は、青色光を放出する。
【0299】
一実施例では、光源は、シリンジ・バレルが第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出する。光源は、シリンジ・バレルが第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する。
【0300】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内で可視的に露出されたシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に搭載されたシリンジ・ホルダを含む。シリンジ・ホルダは、シリンジ・バレルを保持し、その結果、カートリッジ・シェルに対するシリンジ・バレルの回転が制限される。
【0301】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときにカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。
【0302】
一実施例では、シャフトは、外ネジを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・シェル上に搭載されたギアを含む。ギアは、外ネジに係合する内ネジを含む。
【0303】
一実施例では、シャフトは、ストッパとシャフト端との間で長手方向に延在するノッチを含む。
【0304】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シリンジ・ピストンは、シャフト端においてシャフト上に配置された磁石を含む。
【0305】
一実施例では、磁石は、磁石と磁気スイッチとの間の近接度を示すように、処置システムの磁気スイッチの接点を移動させる。
【0306】
一実施例では、処置システムは、磁石と磁気スイッチとの間の近接度に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0307】
一実施例では、1つ又は複数のシリンジの走行は、シリンジ・ピストンが1つ又は複数のシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストンのホーム位置を含む。
【0308】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための1つ又は複数のシリンジの準備の間に、シリンジ・ピストンを移動させるように、シャフトに動作可能に結合されたモータを作動させるように構成される。
【0309】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、冷却流体により1つ又は複数のシリンジを充填するようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが所定の量の冷却流体により充填されると判定し、1つ又は複数のシリンジから冷却流体を空にするようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが空であると判定するように構成される。
【0310】
一実施例では、方法は、冷却流体により流体伝達カートリッジの幾つかのシリンジを充填することを含む。幾つかのシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに流体伝達カートリッジのカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。方法は、1つ又は複数のプロセッサによって、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されているときを判定することを含む。方法は、冷却流体によりカートリッジの流体経路を充填することを含む。方法は、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことを含む。
【0311】
一実施例では、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されるかどうかを判定することは、ストッパが終位置にあるかどうかを検出することを含む。
【0312】
一実施例では、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことは、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することと、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが冷却流体により充填されると判定することと、幾つかのシリンジから冷却流体を空にすることと、ストッパがホーム位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが空であると判定することと、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することとを含む。
【0313】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルと、カートリッジ・キャビティ内に配置された1つ又は複数のシリンジとを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、光を放射又は反射するように構成される。
【0314】
一実施例では、シャフト端は、シャフト端と光センサとの間の近接度を示すように、処置システムの光センサに光を放射又は反射する。
【0315】
一実施例では、処置システムは、シャフト端と光センサとの間の近接度に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0316】
一実施例では、1つ又は複数のシリンジの走行は、シリンジ・ピストンが1つ又は複数のシリンジから泡を取り除くシリンジ・ピストンのホーム位置を含む。
【0317】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための1つ又は複数のシリンジの準備の間に、シリンジ・ピストンを移動させるように、シャフトに動作可能に結合されたモータを作動させるように構成される。
【0318】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、冷却流体により1つ又は複数のシリンジを充填するようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが所定の量の冷却流体により充填されると判定し、1つ又は複数のシリンジから冷却流体を空にするようにモータを駆動し、1つ又は複数のシリンジが空であると判定するように構成される。
【0319】
一実施例では、方法は、冷却流体により流体伝達カートリッジの幾つかのシリンジを充填することを含む。幾つかのシリンジの各々は、シリンジ・バレル内に配置されたシリンジ・ピストンを含む。シリンジ・ピストンは、ストッパと、ストッパからシャフト端に延在するシャフトとを含む。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内でホーム位置にあるときに流体伝達カートリッジのカートリッジ・キャビティ内に配置される。シャフト端は、ストッパがシリンジ・バレル内で終位置にあるときにカートリッジ・キャビティの外側に配置される。方法は、1つ又は複数のプロセッサによって、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されているときを判定することを含む。方法は、冷却流体によりカートリッジの流体経路を充填することを含む。方法は、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことを含む。
【0320】
一実施例では、幾つかのシリンジが所定の量の冷却流体により充填されるかどうかを判定することは、ストッパが終位置にあるかどうかを検出することを含む。
【0321】
一実施例では、流体経路及び幾つかのシリンジから泡を取り除くことは、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することと、ストッパが終位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが冷却流体により充填されると判定することと、幾つかのシリンジから冷却流体を空にすることと、ストッパがホーム位置にあることに基づいて、幾つかのシリンジが空であると判定することと、冷却流体により幾つかのシリンジを充填することとを含む。
【0322】
一実施例では、流体伝達カートリッジは、前面と後面との間のカートリッジ・キャビティを画定するカートリッジ・シェルを含む。後面は、隆起を含む。流体伝達カートリッジは、隆起の上端の近くで後面を通じて露出された1つ又は複数のバネ懸架式電気接点ピンを含む。
【0323】
一実施例では、隆起は、隆起の隆起周長の周りで分散された4つ以上の窪みを含む。
【0324】
一実施例では、カートリッジ・シェルは、縁に沿って前面に係合するコンジット経路指定プレートを含む。コンジット経路指定プレート及び前面は、縁においてそれぞれのノッチを含み、それぞれのノッチは、コンジット経路指定ポートを形成するように組み合わされ、コンジット経路指定ポートを通じて流体コンジットが経路指定される。
【0325】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、ラッチされた位置とラッチされていない位置との間で移動可能な解放ボタンを含む固定機構と、ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタンを移動させることによって、幾つかのバネ懸架式留め具がカートリッジ・レセプタクルから外に移動するように、解放ボタンに動作可能に結合された幾つかのバネ懸架式留め具とを含む。
【0326】
一実施例では、カートリッジ・レセプタクルは、流体伝達カートリッジの隆起を受けるための背面窪みを含む。背面窪みは、窪み周長を有する。幾つかのバネ懸架式留め具は、窪み周長の周りで分散された4つ以上のバネ懸架式留め具を含む。
【0327】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、ラッチされた位置とラッチされていない位置との間で移動可能な解放ボタンを含む固定機構と、解放ボタンに動作可能に結合された1つ又は複数の留め具とを含み、その結果ラッチされた位置からラッチされていない位置に解放ボタンを移動させることによって、1つ又は複数の留め具がカートリッジ・レセプタクルから外に移動する。
【0328】
一実施例では、ジェネレータは、ラッチされた位置に向かって解放ボタンを付勢するための、解放ボタンに動作可能に結合された1つ又は複数のバネを含む。
【0329】
一実施例では、1つ又は複数のバネは、単一のバネを含む。1つ又は複数の留め具は、幾つかの留め具を含む。解放ボタンは、連結部に動作可能に結合され、連結部は、カートリッジ・レセプタクルの中に幾つかの留め具を付勢するように、単一のバネに幾つかの留め具と相互接続する。
【0330】
一実施例では、カートリッジ・レセプタクルは、流体伝達カートリッジの隆起を受けるための背面窪みを含む。背面窪みは、窪み周長を有する。1つ又は複数の留め具は、窪み周長の周りで分散された4つ以上のバネ懸架式留め具を含む。
【0331】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストンを受けるための、カートリッジ・レセプタクルの下にあるウエルを含む。
【0332】
一実施例では、ジェネレータは、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストン上に配置された磁石を検出するための、ウエル内に搭載された1つ又は複数の磁気スイッチを含む。
【0333】
一実施例では、超音波方式処置システムは、カートリッジ・レセプタクルを有するジェネレータを含む。超音波方式処置システムは、流体伝達カートリッジを含む。超音波方式処置システムは、流体伝達カートリッジがカートリッジ・レセプタクル内で受けられるかどうかを判定し、流体伝達カートリッジがカートリッジ・レセプタクル内で受けられると判定したことに応答して、流体伝達カートリッジの光源を作動させるように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む。光源は、流体伝達カートリッジのシリンジに向かって方向付けられる。
【0334】
一実施例では、ジェネレータは、電気コネクタ、及びインジケータ・ライトを含む。1つ又は複数のプロセッサは、電気コネクタが外部コネクタに電気的に接続されているかどうかを判定し、電気コネクタが外部コネクタに接続されていると判定したことに応答して、インジケータ・ライトの照明モードを変更するように構成される。
【0335】
一実施例では、照明モードにおける変更は、インジケータ・ライトが断続的に光を放出する第1の照明モードから、インジケータ・ライトが継続的に光を放出する第2の照明モードまでである。
【0336】
一実施例では、照明モードにおける変更は、インジケータ・ライトが第1の色の光を放出する第1の照明モードから、インジケータ・ライトが第2の色の光を放出する第2照明モードまでである。
【0337】
一実施例では、インジケータ・ライトは、電気コネクタの周りで延在するインジケータ・ライト・リングを含む。
【0338】
一実施例では、超音波方式処置システムに対する流体伝達カートリッジは、前面と後面との間にカートリッジ・キャビティを有するカートリッジ・シェルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内に配置され、シリンジ・キャビティを有するシリンジ・バレルを含む。流体伝達カートリッジは、カートリッジ・キャビティ内でカートリッジ・マニフォールドを含む。カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートを含み、流体伝達プレートは、前プレート表面内の前流体チャネルと、後プレート表面内の後流体チャネルと、流体伝達プレートを通じて前流体チャネルから後流体チャネルに延在する流体ポートとを有する。前流体チャネル、後流体チャネル、及び流体ポートは、シリンジ・キャビティと流体連通する。
【0339】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、端封止部を有するピストンを含む。ピストンは、開位置から移動可能であり、開位置では、端封止部は、冷却流体が閉位置まで流体ポートを通過することを可能にするように流体ポートを開封し、閉位置では、端封止部は、冷却流体が流体ポートを通過することを停止するように流体ポートを封止する。
【0340】
一実施例では、カートリッジ・マニフォールドは、流体伝達プレートの後プレート表面と並置した船尾プレートを含む。カートリッジ・マニフォールドは、後流体チャネルの周りで延在するチャネル封止部を含む。チャネル封止部は、後プレート表面と船尾プレートとの間で挟まれる。
【0341】
一実施例では、端封止部は、船尾プレートに対して封止するように、流体伝達プレートの後プレート表面及び側面封止部に対して圧迫する。
【0342】
一実施例では、ピストンは、開位置から閉位置にピストンを移動させるように、バネで懸架される。
【0343】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、ジェネレータ筐体上に搭載された圧力フィッティングを含む。圧力フィッティングは、流体伝達カートリッジのコンジットに接続するように構成される。ジェネレータは、ジェネレータ筐体内で圧力センサを含む。圧力センサは、圧力フィッティングにおいて圧力を検知するように構成される。
【0344】
一実施例では、ジェネレータは、チャンバを含み、チャンバは、圧力フィッティングに接続されたチャンバ入口と、圧力センサに接続されたチャンバ出口とを有する。
【0345】
一実施例では、超音波方式処置システムは、ジェネレータを含み、ジェネレータは、ジェネレータ筐体を含む。超音波方式処置システムは、ジェネレータ筐体上に搭載された空気圧フィッティングを含む。超音波方式処置システムは、ジェネレータ筐体内で空気圧駆動システムを含む。空気圧駆動システムは、空気圧フィッティングに接続される。空気圧駆動システムは、空気圧フィッティングに、正の圧力又は負の圧力のうちの1つ又は複数を加えるように構成される。
【0346】
一実施例では、超音波方式処置システムは1つ又は複数のシリンジを含む。1つ又は複数のシリンジの各々は、遠位シリンジ・キャビティと近位シリンジ・キャビティとの間でシリンジ・バレル内に配置されたストッパを含む。近位シリンジ・キャビティは、空気圧フィッティングと流体連通する。遠位シリンジ・キャビティは、流体リザーバと流体連通する。
【0347】
一実施例では、超音波方式処置システムに対するジェネレータは、ジェネレータ筐体を含み、ジェネレータ筐体は、流体伝達カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクルを有する。ジェネレータは、ジェネレータ筐体内に搭載された非接触位置センサを含む。非接触位置センサは、流体伝達カートリッジのシリンジ・ピストンの位置を検出するように構成される。
【0348】
一実施例では、非接触位置センサは、1つ又は複数の飛行時間センサを含む。
【0349】
一実施例では、非接触位置センサは、1つ又は複数の近接センサを含む。
【0350】
一実施例では、超音波方式処置システムは、流体リザーバ・ホルダを含み、流体リザーバ・ホルダは、流体リザーバを保持するためのアタッチメントを有する。超音波方式処置システムは、流体リザーバの重量に基づいて、重量データを生成するための、アタッチメントに結合された重量センサを含む。超音波方式処置システムは、重量センサから重量データを受信し、重量データに基づいて、流体リザーバが所定の流体リザーバであるかどうかを判定するように構成される1つ又は複数のプロセッサを含む。
【0351】
一実施例では、1つ又は複数のプロセッサは、重量データに基づいて、流体リザーバ内の漏れを検出するように更に構成される。
【0352】
先述の明細書では、その特定の例示的な実施例を参照して発明が説明されてきた。以下の特許請求の範囲に示される発明の範囲から逸脱することなく、それらに様々な修正が行われ得ることが明白である。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で考慮されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面(404)と後面(407)との間のカートリッジ・キャビティ(402)を画定するカートリッジ・シェル(306)であって、前記前面(404)は、開口(406)を含む、カートリッジ・シェル(306)と、
前記開口(406)にわたって前記カートリッジ・シェル(306)の前記前面(404)から延在するハンドル(307)と、
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に配置され、前記ハンドル(307)の第1の側面(410)上で前記開口(406)を通じて可視的に露出されたシリンジ・バレル(408)と、
を備えた、流体伝達カートリッジ(204)。
【請求項2】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に配置され、前記ハンドル(307)の第2の側面(414)上で前記開口(406)を通じて可視的に露出された第2のシリンジ・バレル(412)を更に備えた、請求項1に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項3】
前記ハンドル(307)は、前記開口(406)の上端(416)から前記開口(406)の下端(418)に垂直に延在する、請求項1又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項4】
前記シリンジ・バレル(408)は、前記カートリッジ・キャビティ(402)内で垂直に延在するシリンジ軸(420)を有する、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項5】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内で光源(602)を更に備え、前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)を通じて方向付けられる、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項6】
前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)の端面(604)を通じて方向付けられる、請求項5に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項7】
前記光源(602)は、青色光を放出する、請求項
5に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項8】
前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)が第1の体積の流体により充填されているときに第1の色の光を放出し、前記光源(602)は、前記シリンジ・バレル(408)が第2の体積の流体により充填されているときに第2の色の光を放出する、請求項
5に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内に搭載されたシリンジ・ホルダ(513)を更に備え、前記シリンジ・ホルダ(513)は、前記カートリッジ・シェル(306)に対する前記シリンジ・バレル(408)の回転が制限されるように、前記シリンジ・バレル(408)を保持する、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項10】
前記カートリッジ・キャビティ(402)は、前記前面(404)、前記後面(407)、上面(506)、及び底面(510)の間に画定され、前記シリンジ・バレル(408)内に配置されたシリンジ・ピストン(702)を更に備え、前記シリンジ・ピストン(702)は、ストッパ(608)と、前記ストッパ(608)からシャフト端(706)に延在するシャフト(704)とを含み、前記シャフト端(706)は、前記ストッパ(608)が前記シリンジ・バレル(408)内でホーム位置にあるときに前記底面(510)と同じの高さであり、前記シャフト端(706)は、前記ストッパ(608)が前記シリンジ・バレル(408)内で終位置にあるときに前記底面(510)の下にある、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項11】
前記シャフト(704)は、外ネジ(802)を含み、前記カートリッジ・シェル(306)上に搭載されたギア(804)を更に備え、前記ギア(804)は、前記外ネジ(802)に係合する内ネジを含む、請求項10に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項12】
前記外ネジ(802)及び前記内ネジは、異なる作用高さを有する、請求項11に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項13】
前記シャフト(704)は、前記ストッパ(608)と前記シャフト端(706)との間で長手方向に延在するノッチ(806)を含む、請求項
10に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項14】
前記シリンジ・ピストン(702)は、前記シャフト端(706)において前記シャフト(704)上に配置された光学タブ(3302)を含む、請求項
10に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項15】
前記後面(407)は、隆起(1202)を含み、前記隆起(1202)の上端の近くで前記後面(407)を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッド(1208)を更に備えた、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項16】
前記隆起(1202)は、前記隆起(1202)の隆起周長(1204)の周りで分散された4つ以上の窪み(1210)を含む、請求項15に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項17】
前記カートリッジ・シェル(306)が、縁(1004)に沿って前記前面(404)に係合するコンジット経路指定プレート(1002)を含み、前記コンジット経路指定プレート(1002)及び前記前面(404)は、前記縁(1004)においてそれぞれのノッチ(1006)を含み、前記それぞれのノッチ(1006)は、それを通じて流体コンジット(206)が経路指定されるコンジット経路指定ポート(1008)を形成するように組み合わされる、請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ。
【請求項18】
請求項1
又は2に記載の流体伝達カートリッジ(204)と、
前記流体伝達カートリッジ(204)を受けるように構成されたカートリッジ・レセプタクル(302)を含むジェネレータ筐体を有するジェネレータ(202)と、
を備えた、処置システム(100)。
【請求項19】
前記流体伝達カートリッジ(204)は、請求項
10に記載の流体伝達カートリッジ(204)であり、前記ジェネレータ(202)は、光学スイッチを含み、前記シャフト(704)は、前記光学スイッチを遮断して前記シャフト(704)の位置を示すための光学タブ(3302)を含む、請求項18に記載の処置システム。
【請求項20】
前記流体伝達カートリッジ(204)は、請求項
10に記載の流体伝達カートリッジ(204)であり、前記ジェネレータ(202)は、前記シャフト(704)の前記位置に基づいて、1つ又は複数のシリンジの走行を判定するように構成された1つ又は複数のプロセッサを含む、請求項
18に記載の処置システム。
【請求項21】
前記1つ又は複数のシリンジの前記走行は、前記シリンジ・ピストン(702)が前記1つ又は複数のシリンジから泡を取り除く前記シリンジ・ピストン(702)のホーム位置を含む、請求項20に記載の処置システム。
【請求項22】
前記ジェネレータ(202)は、前記シャフト(704)に動作可能に結合されたモータ(1108)を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、流体伝達のための前記シリンジの準備の間に、前記シリンジ・ピストン(702)を移動させるために前記モータ(1108)を作動させるように構成される、請求項
20に記載の処置システム。
【請求項23】
前記1つ又は複数のプロセッサは、
冷却流体により前記シリンジを充填するように前記モータ(1108)を駆動し、
前記シリンジが所定の量の前記冷却流体により充填されると判定し、
前記シリンジから前記冷却流体を空にするように前記モータ(1108)を駆動し、
前記シリンジが空であると判定する、
ように構成される、請求項22に記載の処置システム。
【請求項24】
前面周長(511)と、開口(406)にわたって延在するハンドル(307)とを有する前面(404)と、
後面周長(512)を有する後面(407)と、を備え、前記前面周長(511)が前記後面周長(512)に係合されるとき、カートリッジ・キャビティ(402)が前記ハンドル(307)の第1の側面上で前記開口(406)を通じて可視的に露出されるように、前記カートリッジ・キャビティ(402)が前記前面(404)と前記後面(407)との間に画定される、流体伝達カートリッジ・シェル(306)。
【請求項25】
前記ハンドル(307)は、前記開口(406)の上端(416)から前記開口(406)の下端(418)に垂直に延在する、請求項24に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項26】
前記カートリッジ・キャビティ(402)内で光源(602)を更に備え、前記光源(602)は、青色光を放出する、請求項24又は25に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項27】
前記後面(407)は、隆起(1202)を含み、前記隆起(1202)の上端の近くで前記後面(407)を通じて露出された1つ又は複数の電気接点パッド(1208)を更に備えた、請求項24
又は25に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項28】
前記隆起(1202)は、前記隆起(1202)の隆起周長(1204)の周りで分散された4つ以上の窪み(1210)を含む、請求項27に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【請求項29】
前記カートリッジ・シェル(306)は、縁(1004)に沿って前記前面(404)に係合するコンジット経路指定プレート(1002)を含み、前記コンジット経路指定プレート(1002)及び前記前面(404)は、前記縁(1004)においてそれぞれのノッチ(1006)を含み、前記それぞれのノッチ(1006)は、それを通じて流体コンジット(206)が経路指定されるコンジット経路指定ポート(1008)を形成するように組み合わされる、請求項24
又は25に記載の流体伝達カートリッジ・シェル。
【国際調査報告】