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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】半導体構造及びその形成方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240711BHJP
【FI】
H10B12/00 671Z
H10B12/00 621Z
H10B12/00 671
H10B12/00 681A
H10B12/00 681B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572160
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 CN2022103007
(87)【国際公開番号】W WO2023240704
(87)【国際公開日】2023-12-21
(31)【優先権主張番号】202210686849.3
(32)【優先日】2022-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100125922
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 章子
(72)【発明者】
【氏名】尤 康
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD01
5F083AD02
5F083AD03
5F083AD21
5F083GA10
5F083JA02
5F083JA05
5F083JA12
5F083JA32
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA51
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR23
(57)【要約】
本開示の実施例は、半導体構造及びその形成方法を提供し、前記半導体構造の形成方法は、基板を提供するステップであって、基板は第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、前記第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを含み、第1隔離溝によって第2方向において基板を第1領域と第2領域に分割し、アクティブ柱は支持構造によって支持され、第1方向、第2方向及び第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、第1方向及び第2方向は基板の上面に平行する、ステップと、アクティブ柱の間の空隙において、第1領域に位置するセミコンデンサ構造と第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造とを形成するステップと、第1領域のアクティブ柱及びセミコンデンサ構造を処理し、第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成するステップと、第1隔離溝においてゲートオールアラウンド構造とコンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造の形成方法であって、
基板を提供するステップであって、前記基板は第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、前記第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを含み、前記第1隔離溝によって第2方向において前記基板を第1領域と第2領域に分割し、前記アクティブ柱は支持構造によって支持され、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、ステップと、
前記アクティブ柱の間の空隙において、前記第1領域に位置するセミコンデンサ構造と前記第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造とを形成するステップと、
前記第1領域のアクティブ柱及び前記セミコンデンサ構造を処理し、前記第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成するステップと、
前記第1隔離溝において前記ゲートオールアラウンド構造と前記コンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成するステップと、を含む、半導体構造の形成方法。
【請求項2】
前記セミコンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とは、
前記第1領域及び前記第2領域におけるアクティブ柱の表面に誘電体層及び第1金属層を順次形成するステップによって形成され、前記第1領域に位置する前記第1金属層は前記セミコンデンサ構造を構成し、前記第2領域に位置する前記誘電体層及び前記第1金属層は前記ゲートオールアラウンド構造を構成する、
請求項1に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項3】
前記基板は半導体ベースをさらに含み、前記アクティブ柱及び前記支持構造は前記半導体ベースに形成され、前記第1領域のアクティブ柱及び前記セミコンデンサ構造を処理するステップは、
前記第1領域において前記第1方向に沿って延在する第1開口を形成するステップであって、前記第1開口によって前記半導体ベースを露出する、ステップと、
前記第1開口により、前記第1領域における前記アクティブ柱と前記誘電体層とを除去し、第1空隙を形成するステップと、
前記第1開口及び前記第1空隙において誘電体層と第2金属層とを順次形成するステップであって、前記第1領域に位置する前記第1金属層、前記誘電体層及び前記第2金属層は前記コンデンサ構造を構成する、ステップと、を含む、
請求項2に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項4】
前記第1金属層を形成した後、
前記第1金属層の間及び前記第1隔離溝において第1隔離層を形成するステップをさらに含む、
請求項3に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項5】
前記第1接続構造は、
前記第1隔離溝に位置する第1隔離層を除去し、前記第1隔離溝に位置する第2領域の側壁における誘電体層と第1金属層を除去し、前記第1方向に沿って延在する第2隔離溝を形成するステップであって、前記第2隔離溝によって前記第2領域におけるアクティブ柱と前記第1領域の側壁における第1金属層とを露出する、ステップと、
露出された前記アクティブ柱の表面に前記第1接続構造をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第1接続構造は前記第1領域における第1金属層と接触する、ステップと、によって形成される、
請求項4に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項6】
前記第1接続構造を形成した後、
前記第2隔離溝内と前記第1接続構造の間とに、第2隔離層を形成するステップであって、前記第2隔離層の表面は前記第1隔離層の表面と面一である、ステップをさらに含む、
請求項5に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項7】
前記半導体構造の形成方法は、
ビットライン構造と前記ゲートオールアラウンド構造に接続される段差状ワードライン構造とを形成するステップをさらに含む、
請求項6に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項8】
前記ビットライン構造は、
前記アクティブ柱の前記コンデンサ構造から離れる一端をエッチングし、前記第1方向に沿って延在するビットライン溝を形成するステップであって、前記ビットライン溝によって前記第2領域の半導体ベースを露出する、ステップと、
前記ビットライン溝にビットライン金属材料を充填し、前記ビットライン構造を形成するステップであって、前記ビットライン構造と前記ゲートオールアラウンド構造とは前記支持構造により隔離される、ステップと、によって形成される、
請求項7に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項9】
前記基板は、前記第2方向に沿って延在する第3隔離溝をさらに含み、前記第3隔離溝によって前記第1方向において前記ゲートオールアラウンド構造を第1部分と第2部分に分割し、前記段差状ワードライン構造は、
前記第2部分の表面に第2開口を有するフォトレジスト層を形成するステップであって、前記第2開口によって前記第2部分の前記第1部分から離れる一端を露出する、ステップと、
前記フォトレジスト層により前記第2部分を複数回エッチングし、前記段差状ワードライン構造を形成するステップであって、複数回のエッチングプロセスにおいて、前記第2開口の前記第1方向におけるサイズは順次増大する、ステップと、によって形成される、
請求項7に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項10】
前記段差状ワードライン構造を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記第3隔離溝に位置する第1隔離層を除去し、前記第3隔離溝に位置する第2部分の側壁における誘電体層及び第1金属層を除去し、前記第2方向に沿って延在する第4隔離溝を形成するステップであって、前記第4隔離溝によって前記第1部分の側壁における第1金属層と前記第2部分のアクティブ柱とを露出するステップと、
前記第4隔離溝において前記第2部分と前記ゲートオールアラウンド構造とを接続する第2接続構造を形成するステップと、をさらに含む、
請求項9に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項11】
前記第2接続構造は、
露出された前記第2部分のアクティブ柱の表面に前記第2接続構造をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第2接続構造は前記第1部分の側壁における第1金属層と接触するステップ、によって形成される、
請求項10に半導体構造の形成方法。
【請求項12】
前記第1接続構造の厚さは20Å~200Åであり、前記第2接続構造の厚さは20Å~200Åである、
請求項11に半導体構造の形成方法。
【請求項13】
前記第2接続構造を形成した後、前記半導体構造の形成方法は、
前記第2接続構造の表面に絶縁誘電体層を形成するステップであって、前記絶縁誘電体層の表面は前記誘電体層の表面と面一である、ステップと、
前記絶縁誘電体層の表面に第3金属層を形成するステップであって、前記第3金属層の表面は前記第1金属層の表面と面一である、ステップと、
前記第3金属層の表面と前記第3金属層の間とに第3隔離材料を充填し、第3隔離層を形成するステップであって、前記第3隔離層の表面は前記第1隔離層の表面と面一である、ステップと、をさらに含む、
請求項11に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項14】
前記第3隔離層を形成した後、前記半導体構造の形成方法は、
前記コンデンサ構造に接続される第1金属線、前記ビットライン構造に接続される第2金属線、及び前記段差状ワードライン構造に接続される第3金属線をそれぞれ形成するステップをさらに含む、
請求項13に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項15】
前記第1金属線、前記第2金属線及び前記第3金属線は、
前記段差状ワードライン構造の表面、前記第1隔離層、前記第2隔離層及び前記第3隔離層の表面にバリア層を形成するステップと、
前記バリア層をエッチングし、前記第2金属層を露出する第1通孔、前記ビットライン構造を露出する第2通孔、及び前記段差状ワードライン構造を露出する第3通孔を形成するステップと、
前記第1通孔に前記第1金属線を形成し、前記第2通孔に前記第2金属線を形成し、前記第3通孔に前記第3金属線を形成するステップと、によって形成される、
請求項14に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項16】
前記基板は、
前記半導体ベースを提供するステップと、
前記半導体ベースに積層構造を形成するステップであって、前記積層構造は交互に積み重ねられた第1半導体層と第2半導体層とを含む、ステップと、
前記積層構造をエッチングし、前記第1隔離溝を形成するステップと、
前記積層構造における第1半導体層を除去するステップと、によって形成される、
請求項9~15のいずれか一項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項17】
前記第1隔離溝を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記積層構造をエッチングし、前記第2方向に沿って延在する第5隔離溝を形成するステップであって、前記第5隔離溝によって前記第2半導体層を前記第1方向に沿って配列された複数のアクティブ柱に分割する、ステップと、
前記第5隔離溝において隔離構造を形成するステップと、をさらに含む、
請求項16に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項18】
前記第1隔離溝を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記隔離構造の一部と前記第1半導体層の一部をエッチングして除去し、前記第1方向に沿って延在する複数のエッチング孔を形成するステップであって、前記エッチング孔によって前記アクティブ柱を露出する、ステップと、
前記エッチング孔に支持材料を充填し、前記アクティブ柱を取り囲む前記支持構造を形成するステップと、をさらに含む、
請求項17に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項19】
前記第1隔離溝を形成した後、前記積層構造における前記第1半導体層を除去する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記第1隔離溝に犠牲材料を充填し、犠牲層を形成するステップをさらに含む、
請求項18に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項20】
半導体構造であって、前記半導体構造は請求項1~19のいずれか一項に記載の半導体構造の形成方法によって形成され、前記半導体構造は、
第2方向に沿って配列された第1領域及び第2領域を含む基板であって、前記第2領域は第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列されたアクティブ柱を含み、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、基板と、
前記第1領域に位置するコンデンサ構造と、
前記第2領域に位置して前記アクティブ柱の表面を取り囲むゲートオールアラウンド構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを接続する第1接続構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを支持する支持構造と、を含む、半導体構造。
【請求項21】
前記コンデンサ構造は、第1金属層と、誘電体層と、第2金属層とを含み、
前記ゲートオールアラウンド構造は、誘電体層と、前記第1金属層とを含む、
請求項20に記載の半導体構造。
【請求項22】
前記半導体構造は、前記第2領域に位置して前記第1方向に沿って延在するビットライン構造をさらに含む、
請求項21に記載の半導体構造。
【請求項23】
前記半導体構造は、第2接続構造と段差状ワードライン構造とをさらに含み、
前記ゲートオールアラウンド構造は前記段差状ワードライン構造と前記第2接続構造により接続される、
請求項22に記載の半導体構造。
【請求項24】
前記半導体構造は、第1金属線、第2金属線及び第3金属線をさらに含み、
前記第1金属線は、前記コンデンサ構造の表面に位置し、前記コンデンサ構造と電気的に接続され、
前記第2金属線は、前記ビットライン構造の表面に位置し、前記ビットライン構造と電気的に接続され、
前記第3金属線は、前記段差状ワードライン構造の表面に位置し、前記段差状ワードライン構造と電気的に接続される、
請求項23に記載の半導体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本開示は、出願番号が202210686849.3であり、出願日が2022年06月16日であり、発明名称が「半導体構造及びその形成方法」である中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願の優先権を主張し、該中国特許出願の全ての内容が参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、半導体技術分野に関し、半導体構造及びその形成方法に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
動的ランダムメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)は、コンピュータにおいて一般的に使用される半導体記憶装置であり、多くの重複したメモリセルによって構成され、各メモリセルは通常、コンデンサとトランジスタとを含む。
【0004】
関連技術におけるDRAMは、トランジスタが水平状であり、コンデンサがトランジスタに垂直であり、テクノロジーノードの継続的発展に伴い、DRAMの集積度が継続的に向上し、サイズが継続的に小型化され、コンデンサの縦横比がますます大きくなり、トランジスタのサイズがますます小さくなり、DRAMのプロセス複雑度と製造コストが徐々に増大する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
これを鑑みて、本開示の実施例は、半導体構造及びその形成方法を提供する。
【0006】
第1態様によれば、本開示の実施例は、半導体構造の形成方法を提供し、前記半導体構造の形成方法は、
基板を提供するステップであって、前記基板は第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、前記第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを含み、ここで、前記第1隔離溝によって第2方向において前記基板を第1領域と第2領域に分割し、前記アクティブ柱は支持構造によって支持され、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、ステップと、
前記アクティブ柱の間の空隙において、前記第1領域に位置するセミコンデンサ構造と前記第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造とを形成するステップと、
前記第1領域のアクティブ柱及び前記セミコンデンサ構造を処理し、前記第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成するステップと、
前記第1隔離溝において前記ゲートオールアラウンド構造と前記コンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成するステップと、を含む。
【0007】
第2態様によれば、本開示の実施例は、半導体構造を提供し、前記半導体構造は上述の半導体構造の形成方法によって形成され、前記半導体構造は、
基板であって、前記基板は第2方向に沿って配列された第1領域及び第2領域を含み、前記第2領域には第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列されたアクティブ柱を含み、ここで、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、基板と、
前記第1領域に位置するコンデンサ構造と、
前記アクティブ柱の表面を取り囲む、前記第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを接続する第1接続構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを支持する支持構造と、を含む。
【0008】
本開示の実施例で提供される半導体構造及びその形成方法では、コンデンサ構造が水平状であるため、高縦横比の垂直コンデンサ構造に比べて、水平状のコンデンサ構造は倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができ、また、複数のコンデンサ構造が第3方向において積み重ねられて形成された積み重ね構造は3次元の半導体構造を形成することができ、さらに半導体構造の集積度を向上させ、小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施例による半導体構造の形成方法の模式的フローチャートである。
図2a】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2b】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2c】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2d】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2e】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2f】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2g】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2h】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2i】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2j】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2k】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2l】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2m】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図2n】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3a】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3b】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3c】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3d】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3e】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3f】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3g】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3h】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3i】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3j】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3k】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3l】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図3m】本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図である。
図4】本開示の実施例による半導体構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面(必ずしも比例で描かれているわけではない)では、類似した符号は異なる図において類似した部品を示すことができる。異なるアルファベット接尾辞を有する類似した符号は、類似した部品の異なる例を表すことができる。図面は、限定ではなく、本明細書に記載される各実施例を例示的に示す。
【0011】
以下に図面を参照しながら本開示に開示された例示的な実施形態をより詳細に説明する。本開示の例示的な実施形態が図面に示されているが、本開示は様々な形態で実現されてもよく、本明細書に記載の具体的な実施形態に限定されるべきではないことを理解されたい。逆に、これらの実施形態は、本開示をより完全に理解し、本開示の範囲を当業者に十分に伝えることができるように提供される。
【0012】
以下の説明では、本開示のより完全な理解を提供するために、多くの細部が記載される。しかしながら、当業者にとっては、本開示がこれらの1つ又は複数の細部が記載されなくても実施され得ることが明らかである。他の例では、当技術分野におけるいくつかの公知の技術的特徴は、本開示を紛らわしくならないように割愛している。即ち、本明細書では、実際の実施例のすべての特徴を記載することがなく、公知の機能及び構造を詳しく説明しない。
【0013】
明確にするために、図面において、層、領域、素子のサイズ及びそれらの相対的なサイズは、大げさに表現されている可能性がある。すべての図面における同じ符号は同じ素子を表す。
【0014】
素子又は層が、「…上にある」、「…に隣接する」、他の素子又は層「に接続される」又は「に結合される」と記載される場合、それは直接的に他の素子又は層上にあってもよく、他の素子又は層に隣接してもよく、他の素子又は層に接続され又は結合されてもよく、又は介在する素子又は層が存在し得ることを理解すべきである。逆に、素子が「直接…上にある」、「…に直接隣接する」、他の素子又は層「に直接接続される」又は「に直接結合される」と記載される場合、介在する素子又は層は存在しないと意味する。第1、第2、第3などの用語を使用してさまざまな素子、部品、領域、層、及び/又はセクションを表現する場合があるが、これらの素子、部品、領域、層、及び/又はセクションは、これらの用語によって制限されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、一つの素子、部品、領域、層、又はセクションを別の素子、部品、領域、層、又はセクションと区別するためにのみ使用される。したがって、本開示の教示から逸脱することなく、下記に記載される第1素子、部品、領域、層又はセクションは、第2素子、部品、領域、層又はセクションとして表すことができる。第2素子、部品、領域、層又はセクションと記載されても、第1素子、部品、領域、層又はセクションが本開示に必ず存在することを意味しているわけではない。
【0015】
本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明することだけを目的としており、本開示を限定するためのものではない。本明細書に明記されない限り、単数形の「1」、「1つ」、及び「前記/該」は、複数形も含むことを意図している。本明細書に記載される「構成する」及び/又は「含む」という用語は、前記特大げさに徴、整数、ステップ、操作、素子及び/又は部品の存在を明確化するための記載であり、1つ又はより多くの他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、部品、及び/又は組の存在又は追加を排除しないことも理解されたい。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0016】
本開示の実施例を紹介する前に、まず、以下の実施例で使用する可能性がある立体構造を表す3つの方向を定義し、デカルト座標系を例として、3つの方向はX軸、Y軸及びZ軸方向を含むことができる。基板は、正面にある上面と、正面と対向する背面にある底面とを含むことができる。上面と底面の平坦度を無視する場合、基板の上面と底面に垂直な方向を第3方向として定義する。基板の上面及び底面(即ち、基板の所在平面)の方向において、互いに交差する(例えば、互いに直交する)2つの方向が定義され、例えば、第1隔離溝の延在する方向を第1方向として定義し、第3隔離溝の延在する方向を第2方向として定義することができ、第1方向と第2方向によって半導体ベースの平面方向を決定することができる。ここで、第1方向、第2方向及び第3方向のいずれか2つは互いに垂直である。本開示の実施例では、第1方向をX軸方向として定義し、第2方向をY軸方向として定義し、第3方向をZ軸方向として定義する。
【0017】
本開示の実施例は、半導体構造の形成方法を提供し、図1は本開示の実施例による半導体構造の形成方法の模式的フローチャートであり、図1に示すように、半導体構造の形成方法は以下のステップを含む。
【0018】
ステップS101において、基板を提供し、基板は、第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを含み、ここで、第1隔離溝によって第2方向において基板を第1領域と第2領域に分割し、アクティブ柱は支持構造によって支持される。
【0019】
本開示の実施例では、基板は少なくとも半導体ベースを含み、半導体ベースはシリコンベースであってもよく、半導体ベースは、他の半導体元素、例えばゲルマニウム(Ge)を含むこともでき、又は半導体化合物、例えば、炭化ケイ素(SiC)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化ガリウム(GaP)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)又はアンチモン化インジウム(InSb)を含み、又は他の半導体合金、例えば、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素リン(GaAsP)、ヒ化アルミニウムインジウム(AlInAs)、ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、ヒ化インジウムガリウム(GaInAs)、リン化インジウムガリウム(GaInP)、及び/又はインジウムガリウム砒素リン(GaInAsP)、又はそれらの組み合わせを含む。
【0020】
本開示の実施例では、第1隔離溝によって第2方向において基板を第1領域と第2領域に分割し、第1領域と第2領域はそれぞれ異なる機能構造を形成するために用いられてもよく、例えば、第1領域はコンデンサ構造を形成するために用いられてもよく、第2領域はゲートオールアラウンド構造、ビットライン構造、段差状ワードライン構造を形成するために用いられてもよい。
【0021】
本開示の実施例では、基板は、第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱と支持構造を含み、複数のアクティブ柱の間は支持構造によって支持され、各アクティブ柱は、1つのトランジスタを形成するために用いられる。
【0022】
支持構造は第1方向と第3方向に沿って延在し、支持構造は半導体ベースの表面に位置してもよく、半導体ベースの内部に延在しもよく、これによりより良い支持効果を実現する。
【0023】
本開示の実施例では、アクティブ柱は四角形角柱(例えば、四角柱、六角柱、八角柱)又は円柱であってもよい。
【0024】
ステップS102において、アクティブ柱の間の空隙において、第1領域に位置するセミコンデンサ構造と第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造とを形成する。
【0025】
本開示の実施例では、第1領域はコンデンサ構造を形成するために用いられ、第2領域はゲートオールアラウンド構造を形成するために用いられる。セミコンデンサ構造は完全なコンデンサ構造ではなく、コンデンサ構造の一部であり、例えば、1つの電極層のみを含むコンデンサ構造、又は誘電体層と1つの電極層のみを含むコンデンサ構造である。
【0026】
本開示の実施例では、形成されたゲートオールアラウンド構造は広いチャネル領域を有し、それによって短チャネル効果を低減させ、ゲートの制御能力を向上させることができ、さらに形成された半導体構造の性能を向上させることができる。
【0027】
ステップS103において、第1領域のアクティブ柱及びセミコンデンサ構造を処理し、第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成する。
【0028】
本開示の実施例では、第1領域におけるアクティブ柱を処理することで、例えば、第1領域において電極層を形成し、又は第1領域において誘電体層と電極層を形成してセミコンデンサ構造を完全なコンデンサ構造に変えることができる。
【0029】
本開示の実施例では、形成されたコンデンサ構造は、第1方向と第3方向に沿って間隔を空けて配列され、且つ第2方向に沿って延在し、即ち、本開示の実施例で形成されたコンデンサ構造は水平状に配列され、水平状のコンデンサ構造は、倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができる。
【0030】
ステップS104において、第1隔離溝においてゲートオールアラウンド構造とコンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成する。
【0031】
実施する時、ゲートオールアラウンド構造におけるチャネル表面にエピタキシャル技術によりワイヤを第1接続構造として成長させることができ、第1接続構造は第2方向に沿って延在し、且つコンデンサ構造の電極層に電気的に接続される。
【0032】
本開示の実施例では、まず、基板に第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを形成し、第1隔離溝によって基板を第1方向において第1領域と第2領域に分割し、これにより異なる領域に異なる機能デバイスを製造することを実現することができ、次に、アクティブ柱の間の空隙において、第1領域に位置するセミコンデンサ構造と第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造を形成し、さらに、第1領域のアクティブ柱及びセミコンデンサ構造を処理し、第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成し、コンデンサ構造はセミコンデンサ構造を含み、最後に、第1隔離溝においてゲートオールアラウンド構造とコンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成する。ゲートオールアラウンド構造とコンデンサ構造を構成するセミコンデンサ構造とが同時に形成されるため、半導体構造の製造プロセスフローを簡略化し、半導体構造の製造コストを低減させることができる。また、本開示の実施例におけるコンデンサ構造は、第2方向に沿って延在し、即ち、本開示の実施例におけるコンデンサ構造は水平状であり、高縦横比の垂直コンデンサ構造に比べて、水平状のコンデンサ構造は倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができ、また、複数のコンデンサ構造が第3方向において積み重ねられて形成された積み重ね構造は3次元の半導体構造を形成することができ、さらに半導体構造の集積度を向上させ、小型化を実現することができる。
【0033】
図2a~2n、図3a~3mは、本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスにおける構造的模式図であり、ここで、図2aは3次元の構造的模式図であり、図2bは、図2aにおける積層構造のa-a’及びb-b’に沿った断面図であり、形成された半導体構造の内部構造の詳細な説明を容易にするために、後続の形成プロセスにおける図2c~2n及び図3a~3mはいずれもa-a’及びb-b’の断面図の視角で示される。次に、図2a~2n、図3a~3mを参照しながら本開示の実施例による半導体構造の形成プロセスについて詳細に説明する。
【0034】
まず、図2a~2nを参照して、ステップS101を実行することができる。ステップS101において、基板を提供し、基板は、第1方向に沿って延在する第1隔離溝12と、第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱110とを含み、ここで、第1隔離溝12によって第2方向において基板を第1領域Aと第2領域Bに分割し、アクティブ柱110は支持構造14によって支持される。
【0035】
いくつかの実施例では、半導体ベース10を提供し、半導体ベース10に積層構造11を形成するステップであって、積層構造11は交互に積み重ねられた第1半導体層111と第2半導体層112とを含むステップと、積層構造11をエッチングし、第1隔離溝12を形成するステップと、積層構造11における第1半導体層111を除去するステップと、によって基板を形成することができる。
【0036】
図2a~図2bに示すように、半導体ベース10に第1半導体層111と第2半導体層112とによって交互に積み重ねられた積層構造11が形成される。第1半導体層111の材料は、ゲルマニウム、又はシリコンゲルマニウム、炭化ケイ素であってもよく、絶縁体上のシリコン(SOI:Silicon-on-lnsulator)又は絶縁体上のゲルマニウム(GOI:Germanium-on-Insulator)であってもよい。第2半導体層112は、シリコン層であってもよく、他の半導体元素、例えばゲルマニウムを含むこともでき、又は半導体化合物、例えば、炭化ケイ素、ヒ化ガリウム、リン化ガリウム、リン化インジウム、ヒ化インジウム又はアンチモン化インジウムを含み、又は他の半導体合金、例えば、シリコンゲルマニウム、ガリウム砒素リン、ヒ化アルミニウムインジウム、ヒ化アルミニウムガリウム、ヒ化インジウムガリウム、リン化インジウムガリウム、及び/又はインジウムガリウム砒素リン、又はそれらの組み合わせを含む。
【0037】
本開示の実施例では、後続で第1半導体層111をエッチングして除去し、第2半導体層112を残す必要があるため、第1半導体層111は第2半導体層112に対して高いエッチング選択比を有し、即ち、同じエッチング条件では、第1半導体層111は、第2半導体層112に対してエッチングして除去されやすい。例えば、第1半導体層111はシリコンゲルマニウム層であってもよく、第2半導体層112はシリコン層であってもよい。
【0038】
本開示の実施例では、第1半導体層111及び第2半導体層112をエピタキシャルプロセスにより形成することができる。第1半導体層111と第2半導体層112とを交互に積み重ねることで、半導体超格子を形成することができ、各層の半導体層の厚さは数原子から数十原子層までまちまちであり、各層の主な半導体性質、例えばバンドギャップとドーピングレベルは独立して制御することができる。積層構造11における第1半導体層111及び第2半導体層112の層数は、必要なコンデンサ密度(又は記憶密度)に応じて設定されてもよく、第1半導体層111及び第2半導体層112の層数が多いほど、形成された3次元メモリは、集積度がより高く、且つコンデンサ密度が大きい。例えば、第1半導体層111及び第2半導体層112の層数は、2~2000層であってもよい。
【0039】
いくつかの実施例では、第1隔離溝12を形成する前に、半導体構造の形成方法は、積層構造11と半導体ベース10の一部とをエッチングし、第3隔離溝13を形成するステップをさらに含む。
【0040】
図2c及び図2dに示すように、第3隔離溝13は以下のステップによって形成され得る。まず、積層構造11の表面に第1マスク層151、第1抗反射層311、及び特定のパターンHを有する第1フォトレジスト層161を順次形成し、次に、第1フォトレジスト層161により第1抗反射層311と第1マスク層151を順次エッチングして、特定のパターンHを第1マスク層151に転写し、最後に、特定のパターンHを有する第1マスク層により積層構造11と半導体ベース10の一部とをエッチングし、第3隔離溝13を形成する。本開示の実施例では、形成された第3隔離溝13の底部は半導体ベース10内に位置し、他の実施例では、第3隔離溝13は半導体ベース10内に延在せず、積層構造11内にのみ位置してもよい。
【0041】
本開示の実施例では、第1抗反射層311は、積層構造11の表面の反射光線を吸収するために用いられ、反射光線と入射光線との干渉の発生を回避する。第1抗反射層311の材料は、酸窒化ケイ素又はスピンコーティング炭素層であってもよい。第1マスク層151に用いられる材料は、シリカ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素のうちの1つ又は複数であってもよい。第1マスク層151及び第1抗反射層311は、任意の1つの適切な堆積プロセスによって形成することができる。
【0042】
本開示の実施例では、第3隔離溝13によって第1方向において第2領域Bを第1部分B-1と第2部分B-2に分割する、ここで、第1部分B-1はゲートオールアラウンド構造を形成するために用いられてもよく、第2部分B-2は段差状ワードライン構造を形成するために用いられてもよい。
【0043】
いくつかの実施例では、第3隔離溝13を形成した後、半導体構造の形成方法は、第1フォトレジスト層161、第1抗反射層311、及び第1マスク層151を除去するステップをさらに含む。本開示の実施例では、ドライエッチング技術(例えばプラズマエッチング技術、反応性イオンエッチング技術又はイオンミリング技術)又はウェットエッチング技術を用いて第1フォトレジスト層161、第1抗反射層311及び第1マスク層151を除去し、積層構造11の表面(図2dに示すように)を露出することができる。
【0044】
図2eは第1領域の俯瞰図であり、図2eに示すように、第3隔離溝13を形成した後、第1隔離溝12を形成する前に、半導体構造の方法は、積層構造をエッチングし、第2方向に沿って延在する第5隔離溝31を形成するステップであって、第5隔離溝31によって第2半導体層112を第1方向に沿って配列された複数のアクティブ柱110に分割するステップと、第5隔離溝31において隔離構造311を形成するステップと、をさらに含む。
【0045】
本開示の実施例では、隔離構造311を形成する材料は、シリカ、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素であってもよい。隔離構造311は、隣接するアクティブ柱110の間の空隙に満杯に充填するために用いられ、後続でアクティブ柱110と隔離構造311との間に他の構造を形成するのを容易にする。
【0046】
いくつかの実施例では、隔離構造311を形成した後、第1隔離溝12を形成する前に、半導体構造の形成方法は、隔離構造311の一部と第1半導体層111の一部をエッチングして除去し、第1方向に沿って延在する複数のエッチング孔141を形成するステップであって、エッチング孔141によってアクティブ柱110を露出する、ステップと、エッチング孔141に支持材料を充填し、アクティブ柱110を取り囲む支持構造14を形成するステップと、をさらに含む。
【0047】
本開示の実施例では、図2f~2hに示すように、支持構造14は以下のステップによって形成され得る。まず、積層構造11の表面に第2マスク層152、第2抗反射層312、及び特定のパターンIを有する第2フォトレジスト層162を順次形成し、特定のパターンIはX軸方向に沿って延在する複数の開口であってもよく、次に、第2フォトレジスト層162により第2抗反射層312と第2マスク層152を順次エッチングして、特定のパターンIを第2マスク層152に転写し、さらに、特定のパターンIを有する第2マスク層により隔離構造311の一部と第1半導体層111の一部とをエッチングして除去し、X軸方向に沿って延在する複数のエッチング孔141を形成し、最後に、エッチング孔141に支持材料を充填し、アクティブ柱110を取り囲む支持構造14を形成する。第2マスク層152に用いられる材料は、シリカ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素のうちの1つ又は複数であってもよい。第2抗反射層312の材料は、酸窒化ケイ素又はスピンコーティング炭素であってもよい。支持材料は、窒化ケイ素又は炭窒化ケイ素であってもよい。
【0048】
本開示の実施例では、支持構造14は、より安定した支持効果を実現するために、半導体ベース10内に延在してもよい。
【0049】
本開示の実施例では、支持構造14はアクティブ柱110を支持するために用いられてもよく、後続で隣接するアクティブ柱110の間にコンデンサ構造とゲートオールアラウンド構造を形成するため、支持構造14はさらに、コンデンサ構造とゲートオールアラウンド構造を支持するために用いられてもよく、それによって形成された半導体構造の安定性を向上させる。
【0050】
いくつかの実施例では、エッチング孔141を形成した後、半導体構造の形成方法は、第2フォトレジスト層162、第2抗反射層312、及び第2マスク層152を除去するステップをさらに含む。実施する時、ドライエッチング技術又はウェットエッチング技術を用いて第2フォトレジスト層162、第2抗反射層312及び第2マスク層152を除去し、積層構造11の表面(図2hに示すように)を露出することができる。
【0051】
図2i及び2jに示すように、第1隔離溝12は以下のステップによって形成され得る。まず、積層構造11の表面に第3マスク層153及び特定のパターンCを有する第3フォトレジスト層163を順次形成し、特定のパターンCはX軸方向に沿って延在する1つの開口であってもよく、特定のパターンCの半導体ベース10への投影は特定のパターンIの半導体ベース10への投影のうちの1つとY軸方向において隣接する。次に、第3フォトレジスト層163により第3マスク層153をエッチングして、特定のパターンCを第3マスク層153に転写し、特定のパターンCを有する第3マスク層により積層構造11と隔離構造311をエッチングし、第1隔離溝12を形成し、第1隔離溝12によって隣接する支持構造14を露出する。本開示の実施例では、第1隔離溝12は、より良い隔離効果を実現するために、半導体ベース10内に延在する。
【0052】
本開示の実施例では、第1隔離溝12によって基板をY軸方向において第1領域Aと第2領域Bに分割する、ここで、第1領域Aはコンデンサ構造を形成するために用いられ、第2領域Bはゲートオールアラウンド構造、ビットライン構造及び段差状ワードライン構造を形成するために用いられる。
【0053】
他の実施例では、第1隔離溝12はさらに、半導体ベース10の表面のみに位置してもよい。
【0054】
本開示の実施例では、第1隔離溝12を形成した後、半導体構造の形成方法は、第3マスク層153と第3フォトレジスト層163を除去するステップをさらに含む。実施する時、ドライエッチング技術又はウェットエッチング技術を用いて第3マスク層153及び第3フォトレジスト層163を除去することができる。
【0055】
いくつかの実施例では、図2kに示すように、第1隔離溝12を形成した後、半導体構造の形成方法は、第1隔離溝12に犠牲材料を充填し、犠牲層121を形成するステップをさらに含む。
【0056】
本開示の実施例では、犠牲層121は酸窒化ケイ素であってもよい。犠牲層121は、第1半導体層111を後続で除去するときに、第2半導体層112の断面を損傷から保護するために用いられ、後続で第2半導体層112の断面にゲートオールアラウンド構造と段差状ワードライン構造を接続する接続構造をエピタキシャルで形成するのに便利である。
【0057】
図2lに示すように、積層構造11における第1半導体層111を除去する。
【0058】
本開示の実施例では、ウェットエッチング(例えば、濃硫酸、弗化水素酸、濃硝酸等の強酸を採用してエッチングする)又はドライエッチング技術により、積層構造11における第1半導体層111を除去してもよい。第1半導体層111は第2半導体層112に対して高いエッチング選択比を有するため、第1半導体層111を除去する時に第2半導体層112を損傷することがない。
【0059】
いくつかの実施例では、引き続き図2lを参照して、第1半導体層111を除去した後、半導体構造の形成方法は、犠牲層121、保護層131、及び隔離構造311を除去するステップをさらに含む。例えば、ウェットエッチング技術を用いて犠牲層121、保護層131及び隔離構造311を除去することができる。
【0060】
いくつかの実施例では、図2mに示すように、半導体構造の形成方法は、アクティブ柱110に対して薄化処理を行うステップをさらに含む。本開示の実施例では、アクティブ柱110に対して薄化処理を行い、隣接する2つのアクティブ柱110の間の空隙が大きくなり、一方では、コンデンサ構造の有効面積を向上させることでコンデンサ構造の容量を向上させることができる。もう一方では、後続のコンデンサ構造とゲートオールアラウンド構造の形成により大きな空間を事前に確保することができ、プロセスの複雑さを低減させる。
【0061】
本開示の実施例では、以下の2つの方式でアクティブ柱110に対して薄化処理を行うことができる。
【0062】
方式1において、アクティブ柱110に対してドライエッチングを直接行い、必要な厚さを形成した後に、エッチングを停止する。
【0063】
方式2において、アクティブ柱110を原位置酸化処理し、アクティブ柱110の一部をシリカ層に酸化し、ウェットエッチング又はドライエッチング技術によりシリカ層を除去する。
【0064】
説明すべきこととして、他の実施例では、アクティブ柱110に対して薄化処理を行わなくてもよい。
【0065】
次に、図2nを参照して、ステップS102を実行することができ、ステップS102において、アクティブ柱110の間の空隙において、第1領域Aに位置するセミコンデンサ構造18と第2領域Bに位置するゲートオールアラウンド構造17を形成する。
【0066】
いくつかの実施例では、セミコンデンサ構造18及びゲートオールアラウンド構造17は、第1領域A及び第2領域Bのアクティブ柱110の表面に誘電体層171及び第1金属層173を順次形成するステップによって形成され得る。
【0067】
いくつかの実施例では、誘電体層171は1層であってもよく、多層であってもよく、例えば、本開示の実施例における誘電体層171は、第1誘電体層1711と第2誘電体層1712とを含む。ここで、第1誘電体層1711の材料は、シリカ又は他の適切な材料であってもよい。第2誘電体層1712の材料は、High-k材料、例えば、酸化ランタン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸窒化ハフニウム、酸化ニオブ、ケイ酸ハフニウム、又は酸化ジルコニウムのうちの1つ又は任意の組み合わせであってもよく、第1金属層の材料は、例えば窒化チタンなどの任意の1つの導電性の良い材料であってもよい。
【0068】
本開示の実施例では、第2誘電体層1712がコンデンサ構造の誘電体層とすることができる場合、第1領域Aに位置する第2誘電体層1712と第1金属層173はセミコンデンサ構造18を構成する。他の実施例では、第2誘電体層1712がコンデンサ構造の誘電体層とすることができない場合、セミコンデンサ構造18は、第1金属層173を含む。第2領域Bに位置する第1誘電体層1711、第2誘電体層1712及び第1金属層173は、ゲートオールアラウンド構造を構成する。
【0069】
本開示の実施例では、第1誘電体層1711、第2誘電体層1712及び第1金属層173は、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)プロセス、物理気相堆積(PVD:Physical Vapor Deposition)プロセス、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)プロセス、スピンコーティングプロセス、コーティングプロセス又は薄膜プロセスなどのうちのいずれかによって形成することができる。
【0070】
本開示の実施例では、第1領域Aに位置する第1金属層173は、コンデンサ構造の下部電極層を構成し、第2領域に位置する誘電体層171及び第1金属層173は、それぞれゲートオールアラウンド構造17のゲート誘電体層及びゲート金属層を構成する。本開示の実施例ではゲートオールアラウンド構造17とコンデンサ構造の下部電極層を同時に形成するため、半導体構造の製造プロセスフローを簡略化し、半導体構造の製造コストを低減させることができる。
【0071】
本開示の実施形態では、ゲートオールアラウンド構造17は広いチャネル領域を有するため、短チャネル効果を低減させ、ゲートの制御能力を向上させることができ、さらに形成された半導体構造の性能を向上させることができる。
【0072】
説明すべきこととして、ゲートオールアラウンド構造17及びセミコンデンサ構造18を形成すると同時に、第1隔離溝12及び第3隔離溝13の内壁にも誘電体層171及び第1金属層173が形成される。
【0073】
引き続き図2nを参照して、第1金属層173を形成した後、半導体構造の形成方法は、第1金属層173の表面と第1金属層173の間の空隙とに第1隔離材料を充填し、第1隔離層19を形成するステップをさらに含む。
【0074】
本開示の実施例では、第1隔離層19は、隣接する第1金属層173を隔離し、第1金属層173の漏電を防止するために用いられてもよい。第1隔離材料は、シリカ、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は他の適切な材料であってもよい。
【0075】
次に、図3a~3cを参照して、ステップS103を実行することができ、ステップS103において、第1領域Aのアクティブ柱110及びセミコンデンサ構造を処理し、第2方向に沿って延在するコンデンサ構造20を形成する。
【0076】
いくつかの実施例では、第2誘電体層1712がコンデンサ構造20の誘電体層とすることができる場合、ステップS103は以下のステップによって形成され得る。図3a~3cに示すように、第1領域AにおいてX軸方向に沿って延在する第1開口21を形成し、第1開口21によって半導体ベース10を露出し、第1開口21により、第1領域Aにおけるアクティブ柱110と第1誘電体層1711とを除去し、第1空隙22を形成し、第1開口21及び第1空隙22において第2金属材料を堆積し、第2金属層174を形成する。
【0077】
他の実施例では、第2誘電体層1712がコンデンサ構造20の誘電体層とすることができない場合、ステップS103はさらに以下のステップによって形成され得る。第1領域AにおいてX軸方向に沿って延在する第1開口21を形成し、第1開口21によって半導体ベース10を露出し、第1開口21により、第1領域Aにおけるアクティブ柱110と誘電体層171とを除去し、第1空隙22を形成し、第1開口21及び第1空隙22において、誘電体材料及び第2金属材料を順次堆積し、誘電体層172及び第2金属層174を形成する。このとき、第2金属層174はコンデンサ構造20の上部電極を構成し、第1領域Aに位置する第1金属層173、誘電体層172及び第2金属層174はコンデンサ構造20を構成する。
【0078】
いくつかの実施例では、引き続き図3a及び図3bを参照して、第1開口21は以下のステップによって形成され得る。第1隔離層19の表面に特定のパターンDを有する第4フォトレジスト層164を形成し、このとき、第1隔離層19を、第1開口21を形成するマスク層とすることができ、第4フォトレジスト層164により第1隔離層19をエッチングし、特定のパターンDを第1隔離層19に転写し、特定のパターンDを有する第1隔離層19により積層構造11を半導体ベース10が露出されるまでエッチングし、第1開口21を形成する。
【0079】
本開示の実施例では、誘電体層の材料は、High-k誘電体、例えば、酸化ランタン(La)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)、酸窒化ハフニウム(HfON)、酸化ニオブ(NbO)、ケイ酸ハフニウム(HfSiO)又は酸化ジルコニウム(ZrO)のうちの1つ又は任意の組み合わせであってもよい。第2金属材料は、チタン、タングステン、モリブデン、金属窒化物、又は金属シリサイドを含むことができる。誘電体材料及び第2金属材料は、任意の1つの堆積プロセスによって形成することができる。
【0080】
最後に、図3d~3fを参照して、ステップS104を実行することができ、ステップS104において、第1隔離溝12においてゲートオールアラウンド構造17とコンデンサ構造20とを接続する第1接続構造23を形成する
【0081】
いくつかの実施形態では、第1接続構造23は、以下のステップによって形成され得る。第1隔離溝12に位置する第1隔離層19を除去し、第1隔離溝12に位置する第2領域Bの側壁における誘電体層171と第1金属層173を除去し、第1方向に沿って延在する第2隔離溝12aを形成し、ここで、第2隔離溝12aによって第2領域Bにおけるアクティブ柱110と第1領域Aの側壁における第1金属層173とを露出し、露出されたアクティブ柱110の表面に第1接続構造23をエピタキシャル成長させ、ここで、第1接続構造23は、第1領域における第1金属層173と接触する。
【0082】
図3d~3fに示すように、第1接続構造23は以下のステップによって形成され得る。第1隔離層19の表面に特定のパターンEを有する第5フォトレジスト層165を形成し、このとき、第1隔離層19を、第2隔離溝12aを形成するマスク層とすることができ、第5フォトレジスト層165により第1隔離層19をエッチングし、特定のパターンEを第1隔離層19に転写し、特定のパターンEを有する第1隔離層により第1隔離溝12に位置する第1隔離層19、誘電体層171及び第1金属層173をエッチングして除去し、X軸方向に沿って延在する第2隔離溝12aを形成し、第2隔離溝12aによって第2領域Bにおけるアクティブ柱110と第1領域Aの側壁における第1金属層173とを露出し、露出されたアクティブ柱110の表面に第1半導体材料をエピタキシャル成長させ、第1接続構造23を形成し、第1接続構造23は第1領域Aにおける第1金属層173と接触する。
【0083】
本開示の実施例では、第1接続構造23はヘテロエピタキシャル層であり得るため、第1半導体材料はシリコンゲルマニウムであってもよく、シリコンゲルマニウムにおけるゲルマニウムの含有量は5%~50%であってもよい。第1接続構造23の厚さは20オングストローム(Å)~200Åである。
【0084】
本開示の実施例では、エピタキシャル成長は、気相エピタキシャル、液相エピタキシャル、分子ビームエピタキシャル、又は金属有機化学気相堆積であってもよい。エピタキシャル成長プロセスの選択性を利用して、ゲートオールアラウンド構造17とコンデンサ構造20のセルフアライメント接続を実現することができる。
引き続き図3fを参照すると、第1接続構造23を形成した後、半導体構造の形成方法は、第2隔離溝12a内及び第1接続構造23の間の空隙に第2隔離材料を充填し、第2隔離層24を形成するステップをさらに含み、ここで、第2隔離層24の表面は第1隔離層19の表面と面一である。
【0085】
本開示の実施例では、第2隔離層24は、隣接する第1接続構造23を隔離するために用いられてもよい。第2隔離層24の材料は、シリカ、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は他の適切な材料であってもよい。
【0086】
いくつかの実施例では、図3g~3mを参照して、第2隔離層24を形成した後、半導体構造の形成方法は、ビットライン構造25とゲートオールアラウンド構造17に接続される段差状ワードライン構造26とを形成するステップをさらに含む。
【0087】
いくつかの実施例では、ビットライン構造25は以下のステップによって形成され得る。アクティブ柱110のコンデンサ構造20から離れる一端をエッチングし、第1方向に沿って延在するビットライン溝を形成し、ビットライン溝によって第2領域の半導体ベース10を露出し、ビットライン溝にビットライン金属材料を充填し、ビットライン構造25を形成する。
【0088】
図3g及び図3hに示すように、第1隔離層19の表面に特定のパターンFを有する第6フォトレジスト層166を形成し、このとき、第1隔離層19及び第2隔離層24を、ビットライン溝を形成するマスク層とすることができ、第6フォトレジスト層166により第1隔離層19をエッチングし、特定のパターンEを第1隔離層19に転写し、特定のパターンFを有する第1隔離層19によりアクティブ柱110のコンデンサ構造20から離れる一端をエッチングし、X軸方向に沿って延在するビットライン溝(図示せず)を形成し、ビットライン溝によって第2領域Bの半導体ベース10を露出し、ビットライン溝にビットライン金属材料を充填し、ビットライン構造25を形成する。
【0089】
本開示の実施例では、ビットライン金属材料は、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、窒化チタン(TiN)、チタン含有金属層、多結晶シリコン、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0090】
いくつかの実施例では、ビットライン構造25、ゲートオールアラウンド構造17及び支持構造14の間の関係は以下の2つを含む。一つ目では、図3hに示すように、支持構造14がゲートオールアラウンド構造17の中間に位置し、ゲートオールアラウンド構造17がビットライン構造25と接触する。2つ目では、支持構造14がゲートオールアラウンド構造のコンデンサ構造から離れる一端に位置し(即ちゲートオールアラウンド構造17の最右端に位置する)、このとき、支持構造はビットライン構造25と接触し、ビットライン構造25とゲートオールアラウンド構造17は支持構造14により隔離される。
【0091】
いくつかの実施例では、段差状ワードライン構造26を形成する前に、半導体構造の形成方法は、第3隔離溝13に位置する第1隔離層19、誘電体層171及び第1金属層173を除去し、第2方向に沿って延在する第4隔離溝13aを形成するステップであって、第4隔離溝13aによって第1部分の第1金属層173と第2部分のアクティブ柱110とを露出するステップと、第4隔離溝13aにおいて第2部分とゲートオールアラウンド構造17とを接続する第2接続構造27を形成するステップと、をさらに含む。
【0092】
いくつかの実施例では、図3i~3jに示すように、第4隔離溝13aは以下のステップによって形成され得る。第1隔離層19の表面に特定のパターンGを有する第7フォトレジスト層167を形成し、このとき、第1隔離層19と第2隔離層24を、第4隔離溝13aを形成するマスク層とすることができ、第7フォトレジスト層167により第1隔離層19をエッチングし、特定のパターンGを第1隔離層19に転写し、特定のパターンGを有する第1隔離層19により第3隔離溝13に位置する第1隔離層19をエッチングして除去し、第3隔離溝13に位置する第2部分B-2の側壁における誘電体層171及び第1金属層173を除去し、Y軸方向に沿って延在する第4隔離溝13aを形成し、ここで、第4隔離溝13aによって第1部分B-1の側壁における第1金属層173と第2部分B-2のアクティブ柱110とを露出する。
【0093】
本開示の実施例では、第4隔離溝13aは、第2部分B-2とゲートオールアラウンド構造17とを接続する第2接続構造27を形成するために用いられる。図3kに示すように、第2接続構造27は以下のステップによって形成される。露出された第2部分B-2のアクティブ柱110の表面に第2半導体材料をエピタキシャル成長させ、第2接続構造27を形成し、ここで、第2接続構造27は、第1部分B-1における第1金属層173と接触する。
【0094】
本開示の実施例では、第2接続構造27はホモエピタキシャル層であり得るため、第2半導体材料はシリコンであってもよく、第2接続構造27の厚さは20Å~200Åである。
【0095】
本開示の実施形例では、エピタキシャル成長は、気相エピタキシャル、液相エピタキシャル、分子ビームエピタキシャル、又は金属有機化学気相堆積であってもよい。
【0096】
いくつかの実施例では、引き続き図3kを参照して、第2接続構造27を形成した後、半導体構造の形成方法は、第2接続構造27の表面に絶縁誘電体層175を形成するステップであって、絶縁誘電体層175の表面は誘電体層171の表面と面一であるステップと、絶縁誘電体層175の表面に第3金属層176を形成するステップであって、第3金属層176の表面は第1金属層173の表面と面一であるステップと、第3金属層176の表面と第3金属層176の間の空隙とに第3隔離材料を充填し、第3隔離層28を形成するステップであって、第3隔離層28の表面は第1隔離層19の表面と面一であるステップと、をさらに含む。
【0097】
本開示の実施例では、絶縁誘電体層175の材料は、シリカ、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素であってもよく、例えばシリカである。第3隔離層28は、隣接する第3金属層176を隔離し、第3金属層176の漏電を防止するために用いられてもよい。第3隔離層28の材料は、シリカ、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は他の適切な材料であってもよい。第3金属層176の材料は、タングステンなどの任意の1つの導電性の良い材料であってもよい。
【0098】
いくつかの実施例では、第3隔離溝13によってX軸方向においてゲートオールアラウンド構造17を第1部分B-1と第2部分B-2に分割し、段差状ワードライン構造26は以下のステップによって形成される。第2部分の表面に第2開口を有するフォトレジスト層を形成し、第2開口によって第2部分の第1部分から離れる一端を露出し、フォトレジスト層により第2部分を複数回エッチングし、段差状ワードライン構造26を形成し、ここで、複数回のエッチングプロセスにおいて、第2開口の第1方向におけるサイズは順次増大する。
【0099】
いくつかの実施例では、段差状ワードライン構造26は以下のステップによって形成され得る。まず、第2部分B-2の表面に第2開口を有するフォトレジスト層を形成し、第2開口によって第2部分の第1部分から離れる一端を露出し、第2開口を有するフォトレジスト層により第2部分B-2をエッチングし、第1段差構造を形成し、ここで、第1段差構造は1段を含み、次に、第1段差構造の表面に第3開口を有するフォトレジスト層を形成し、第3開口によって第1段差構造の一部を露出し、第3開口を有するフォトレジスト層により第1段差構造をエッチングして第2段差構造を形成し、ここで、第2段差構造は2段を含み、第3開口のX軸方向におけるサイズは第2開口のサイズより大きく、さらに、第2段差構造の表面に第4開口を有するフォトレジスト層を形成し、第4開口によって第2段差構造の一部を露出し、第4開口のフォトレジスト層により第2段差構造をエッチングして第3段差構造を形成し、ここで、第3段差構造は3段を含み、第4開口のX軸方向におけるサイズは第3開口のサイズより大きい。上記のステップを繰り返し、複数回のエッチングプロセスを経て、最終的に段差状ワードライン構造26を形成する。
【0100】
図3lに示すように、本開示の実施例では、半導体ベース10にX軸方向に沿って延在する段差状ワードライン構造26が形成され、段差状ワードライン構造26はZ軸方向に沿って下から上に向かって層ごとに減少する長さを有する。
【0101】
他の実施例では、段差状ワードライン構造26はさらに、以下のステップによって形成され得る。まず、第2部分B-2のベース表面に第1長さを有する第1ワードラインを形成し、ここで、第1ワードラインは第3方向における最下層の第1層のゲートオールアラウンド構造17に電気的に接続され、次に、第1ワードラインの表面に第2長さを有する第1隔離ユニットを形成し、第1隔離ユニットの表面に第2長さを有する第2ワードラインを形成し、第2ワードラインは第3方向における下から2番目である第2層のゲートオールアラウンド構造17に電気的に接続され、ここで、第1長さは第2長さよりも大きく、第1隔離ユニットは、隣接する第1ワードラインと第2ワードラインを隔離するように設けられ、さらに、第2ワードラインの表面に第3長さを有する第2隔離ユニットを形成し、第2隔離ユニットの表面に第3長さを有する第3ワードラインを形成し、ここで、第3ワードラインは第3方向に沿って下からの第3層のゲートオールアラウンド構造17に電気的に接続され、ここで、第2長さは第3長さよりも大きく、第2隔離ユニットは、隣接する第2ワードラインと第3ワードラインを隔離するように設けられ、上記のステップを繰り返し、複数回の形成プロセスを経て、複数のワードラインからなる段差状ワードライン構造26が形成される。
【0102】
いくつかの実施例では、段差状ワードライン構造26を形成した後、半導体構造の形成方法は、それぞれコンデンサ構造20に接続される第1金属線291、ビットライン構造25に接続される第2金属線292、及び段差状ワードライン構造26に接続される第3金属線293を形成するステップをさらに含む。
【0103】
いくつかの実施例では、図3mに示すように、第1金属線291、第2金属線292、第3金属線293は以下のステップによって形成される。段差状ワードライン構造26の表面、第1隔離層19、第2隔離層24及び第3隔離層28の表面にバリア層30を形成し、バリア層30をエッチングし、第2金属層174を露出する第1通孔(図示せず)、ビットライン構造25を露出する第2通孔(図示せず)、段差状ワードライン構造26を露出する第3通孔(図示せず)を形成し、第1通孔にコンデンサ構造20に接続される第1金属線291を形成し、第2通孔にビットライン構造25に接続される第2金属線292を形成し、第3通孔に段差状ワードライン構造26に接続される第3金属線293を形成する。
【0104】
本開示の実施例では、第1金属線291、第2金属線292及び第3金属線293の材料は、任意の1つの導電性金属材料によって形成されてもよく、例えば窒化チタンであってもよい。他の実施例では、第1金属線291、第2金属線292及び第3金属線293の材料はさらに、銅、アルミニウム、銅アルミニウム合金、タングステン、又は他の導電性金属であってもよい。
【0105】
本開示の実施例では、ゲートオールアラウンド構造とセミコンデンサ構造が同時に形成されるため、半導体構造の製造プロセスフローを簡略化し、半導体構造の製造コストを低減させることができる。また、本開示の実施例におけるコンデンサ構造が第2方向に沿って延在し、即ち本開示の実施例におけるコンデンサ構造が水平状であるため、高縦横比の垂直コンデンサ構造に比べて、水平状のコンデンサ構造は倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができ、また、複数のコンデンサ構造が第3方向において積み重ねられて形成された積み重ね構造は3次元の半導体構造を形成することができ、さらに半導体構造の集積度を向上させ、小型化を実現することができる。
【0106】
また、本開示の実施例は、半導体構造をさらに提供し、図4は本開示の実施例による半導体構造の断面図であり、図4に示すように、半導体構造100は、基板を含み、基板はY軸方向に沿って配列された第1領域A及び第2領域Bを含み、第2領域BはX軸方向に沿って配列された第1部分B-1及び第2部分B-2を含み、第2領域BにはX軸方向及びZ軸方向に沿ってアレイ状に配列されたアクティブ柱110を含み、半導体構造100はさらに、第1領域Aに位置してY軸方向に沿って延在するコンデンサ構造20と、第2領域Bに位置するゲートオールアラウンド構造17と、を含み、ここで、ゲートオールアラウンド構造17は、アクティブ柱110の表面を取り囲む。
【0107】
いくつかの実施例では、コンデンサ構造20は、第1金属層173と、第2誘電体層1712と、第2金属層174とを含み、ゲートオールアラウンド構造17は、誘電体層171と、第1金属層173とを含み、ここで、誘電体層171は第1誘電体層1711と、第2誘電体層1712とを含む。
【0108】
本開示の実施例では、ゲートオールアラウンド構造17は広いチャネル領域を有し、それによって短チャネル効果を低減させ、ゲートの制御能力を向上させることができ、さらに形成された半導体構造の性能を向上させることができる。
【0109】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、隣接する第1金属層173の間に位置し、しかも第1金属層173の表面に位置する第1隔離層19をさらに含み、第1隔離層19は、隣接する第1金属層173を隔離し、第1金属層173の漏電を防止するために用いられる。
【0110】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、コンデンサ構造20とゲートオールアラウンド構造17とを接続する第1接続構造23と、コンデンサ構造20とゲートオールアラウンド構造17とを支持する支持構造14とをさらに含む。支持構造14を半導体ベース10に埋め込むことで、より安定した支持効果を実現することができる。
【0111】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第2領域Bに位置して第1方向に沿って延在するビットライン構造25をさらに含む。
【0112】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第2接続構造27と段差状ワードライン構造26とをさらに含み、ここで、ゲートオールアラウンド構造17と段差状ワードライン構造26とは、第2接続構造27により接続される。
【0113】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第1金属層173の間及び第1金属層173の表面に位置する第1隔離層19をさらに含み、ここで、第1隔離層19は、隣接する第1金属層173を隔離するために用いられる。
【0114】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、隣接する第1接続構造23の間に位置する第2隔離層24をさらに含み、第2隔離層24は隣接する第1接続構造23を隔離するために用いられる。
【0115】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、隣接する第2接続構造27の間に位置する第2隔離層24をさらに含み、第2隔離層24は隣接する第2接続構造27を隔離するために用いられる。
【0116】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第2接続構造27の表面に位置する絶縁誘電体層175をさらに含み、ここで、絶縁誘電体層175の表面は誘電体層171の表面と面一である。
【0117】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、絶縁誘電体層175の表面に位置する第3金属層176をさらに含み、ここで、第3金属層176の表面は第1金属層173の表面と面一である。
【0118】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第3金属層176の間及び第3金属層176の表面に位置する第3隔離層28をさらに含み、ここで、第3隔離層28は隣接する第3金属層176を隔離するために用いられる。
【0119】
いくつかの実施例では、半導体構造100は、第1金属線291、第2金属線292、及び第3金属線293をさらに含み、ここで、第1金属線291は、コンデンサ構造20の表面に位置し、コンデンサ構造20と電気的に接続される。第2金属線292は、ビットライン構造25の表面に位置し、ビットライン構造25と電気的に接続される。第3金属線293は、段差状ワードライン構造26の表面に位置し、段差状ワードライン構造26と電気的に接続される。
【0120】
本開示の実施例では、半導体構造100は、バリア層30をさらに含み、ここで、第1金属線291、第2金属線292及び第3金属線293はバリア層30内に位置する。
【0121】
本開示の実施例による半導体構造は、上述の実施例による半導体構造の形成方法と類似しており、本開示の実施例で詳細に開示されない技術的特徴については、上述の実施例を参照して理解され、ここでは説明を省略する。
【0122】
本開示の実施例による半導体構造は、コンデンサ構造が第2方向に沿って延在し、つまり、コンデンサ構造が水平状に配列されるため、水平状のコンデンサ構造は、倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができる。また、コンデンサ構造が第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列され、複数のコンデンサ構造が第3方向において積み重ねられて形成された積み重ね構造は3次元の半導体構造を形成することができ、さらに半導体構造の集積度を向上させ、小型化を実現することができる。
【0123】
本開示で提供されるいくつかの実施例では、開示される装置及び方法は、非目標の方式により実現されてもよいことを理解すべきである。上記説明された装置の実施例は例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの区分は、論理機能的区分だけであり、実際に実現するときに他の区分モードもあり得て、例えば複数のユニット又は構成要素は組み合わせられてもよく、又は別のシステムに統合されてもよく、又は一部の特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。
【0124】
本開示で提供されるいくつかの方法又は装置の実施例で開示される特徴は、矛盾することなく任意に組み合わせられて、新しい方法の実施例又は装置の実施例を得ることができる。
【0125】
以上に記載されるのは、本開示のいくつかの実施形態に過ぎないが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、いかなる当業者は、本開示で開示される技術範囲で、変化又は入れ替えを容易に想到することができ、これらの変化又は入れ替えが全て本開示の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本開示の実施例で提供される半導体構造及びその形成方法では、コンデンサ構造が水平状であるため、高縦横比の垂直コンデンサ構造に比べて、水平状のコンデンサ構造は倒れる又は折れる可能性を減少させることができ、それによってコンデンサ構造の安定性を向上させることができ、また、複数のコンデンサ構造が第3方向において積み重ねられて形成された積み重ね構造は3次元の半導体構造を形成することができ、さらに半導体構造の集積度を向上させ、小型化を実現することができる。
【符号の説明】
【0127】
10 半導体ベース
11 積層構造
111 第1半導体層
112 第2半導体層
110 アクティブ柱
12 第1隔離溝
12a 第2隔離溝
121 犠牲層
13 第3隔離溝
13a 第4隔離溝
131 保護層
14 支持構造
151 第1マスク層
152 第2マスク層
153 第3マスク層
161 第1フォトレジスト層
162 第2フォトレジスト層
163 第3フォトレジスト層
164 第4フォトレジスト層
165 第5フォトレジスト層
166 第6フォトレジスト層
167 第7フォトレジスト層
17 ゲートオールアラウンド構造
171 誘電体層
1711 第1誘電体層
1712 第2誘電体層
172 誘電体層
173 第1金属層
174 第2金属層
175 絶縁誘電体層
176 第3金属層
18 セミコンデンサ構造
19 第1隔離層
20 コンデンサ構造
21 第1開口
22 第1空隙
23 第1接続構造
24 第2隔離層
25 ビットライン構造
26 段差状ワードライン構造
27 第2接続構造
28 第3隔離層
291 第1金属線
292 第2金属線
293 第3金属線
30 バリア層
31 第5隔離溝
311 隔離構造
100 半導体構造
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図2h
図2i
図2j
図2k
図2l
図2m
図2n
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図3g
図3h
図3i
図3j
図3k
図3l
図3m
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造の形成方法であって、
基板を提供するステップであって、前記基板は第1方向に沿って延在する第1隔離溝と、前記第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列された複数のアクティブ柱とを含み、前記第1隔離溝によって第2方向において前記基板を第1領域と第2領域に分割し、前記アクティブ柱は支持構造によって支持され、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、ステップと、
前記アクティブ柱の間の空隙において、前記第1領域に位置するセミコンデンサ構造と前記第2領域に位置するゲートオールアラウンド構造とを形成するステップと、
前記第1領域のアクティブ柱及び前記セミコンデンサ構造を処理し、前記第2方向に沿って延在するコンデンサ構造を形成するステップと、
前記第1隔離溝において前記ゲートオールアラウンド構造と前記コンデンサ構造とを接続する第1接続構造を形成するステップと、を含む、半導体構造の形成方法。
【請求項2】
前記セミコンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とは、
前記第1領域及び前記第2領域におけるアクティブ柱の表面に誘電体層及び第1金属層を順次形成するステップによって形成され、前記第1領域に位置する前記第1金属層は前記セミコンデンサ構造を構成し、前記第2領域に位置する前記誘電体層及び前記第1金属層は前記ゲートオールアラウンド構造を構成する、
請求項1に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項3】
前記基板は半導体ベースをさらに含み、前記アクティブ柱及び前記支持構造は前記半導体ベースに形成され、前記第1領域のアクティブ柱及び前記セミコンデンサ構造を処理するステップは、
前記第1領域において前記第1方向に沿って延在する第1開口を形成するステップであって、前記第1開口によって前記半導体ベースを露出する、ステップと、
前記第1開口により、前記第1領域における前記アクティブ柱と前記誘電体層とを除去し、第1空隙を形成するステップと、
前記第1開口及び前記第1空隙において誘電体層と第2金属層とを順次形成するステップであって、前記第1領域に位置する前記第1金属層、前記誘電体層及び前記第2金属層は前記コンデンサ構造を構成する、ステップと、を含み、
前記第1金属層を形成した後、
前記第1金属層の間及び前記第1隔離溝において第1隔離層を形成するステップをさらに含む
請求項2に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項4】
前記第1接続構造は、
前記第1隔離溝に位置する第1隔離層を除去し、前記第1隔離溝に位置する第2領域の側壁における誘電体層と第1金属層を除去し、前記第1方向に沿って延在する第2隔離溝を形成するステップであって、前記第2隔離溝によって前記第2領域におけるアクティブ柱と前記第1領域の側壁における第1金属層とを露出する、ステップと、
露出された前記アクティブ柱の表面に前記第1接続構造をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第1接続構造は前記第1領域における第1金属層と接触する、ステップと、によって形成され
前記第1接続構造を形成した後、
前記第2隔離溝内と前記第1接続構造の間とに、第2隔離層を形成するステップであって、前記第2隔離層の表面は前記第1隔離層の表面と面一である、ステップをさらに含む
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項5】
前記半導体構造の形成方法は、
ビットライン構造と前記ゲートオールアラウンド構造に接続される段差状ワードライン構造とを形成するステップをさらに含み、
前記ビットライン構造は、
前記アクティブ柱の前記コンデンサ構造から離れる一端をエッチングし、前記第1方向に沿って延在するビットライン溝を形成するステップであって、前記ビットライン溝によって前記第2領域の半導体ベースを露出する、ステップと、
前記ビットライン溝にビットライン金属材料を充填し、前記ビットライン構造を形成するステップであって、前記ビットライン構造と前記ゲートオールアラウンド構造とは前記支持構造により隔離される、ステップと、によって形成される
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項6】
前記基板は、前記第2方向に沿って延在する第3隔離溝をさらに含み、前記第3隔離溝によって前記第1方向において前記ゲートオールアラウンド構造を第1部分と第2部分に分割し、前記段差状ワードライン構造は、
前記第2部分の表面に第2開口を有するフォトレジスト層を形成するステップであって、前記第2開口によって前記第2部分の前記第1部分から離れる一端を露出する、ステップと、
前記フォトレジスト層により前記第2部分を複数回エッチングし、前記段差状ワードライン構造を形成するステップであって、複数回のエッチングプロセスにおいて、前記第2開口の前記第1方向におけるサイズは順次増大する、ステップと、によって形成される、
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項7】
前記段差状ワードライン構造を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記第3隔離溝に位置する第1隔離層を除去し、前記第3隔離溝に位置する第2部分の側壁における誘電体層及び第1金属層を除去し、前記第2方向に沿って延在する第4隔離溝を形成するステップであって、前記第4隔離溝によって前記第1部分の側壁における第1金属層と前記第2部分のアクティブ柱とを露出するステップと、
前記第4隔離溝において前記第2部分と前記ゲートオールアラウンド構造とを接続する第2接続構造を形成するステップと、をさらに含み、
前記第2接続構造は、
露出された前記第2部分のアクティブ柱の表面に前記第2接続構造をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第2接続構造は前記第1部分の側壁における第1金属層と接触するステップ、によって形成される
請求項に半導体構造の形成方法。
【請求項8】
前記第2接続構造を形成した後、前記半導体構造の形成方法は、
前記第2接続構造の表面に絶縁誘電体層を形成するステップであって、前記絶縁誘電体層の表面は前記誘電体層の表面と面一である、ステップと、
前記絶縁誘電体層の表面に第3金属層を形成するステップであって、前記第3金属層の表面は前記第1金属層の表面と面一である、ステップと、
前記第3金属層の表面と前記第3金属層の間とに第3隔離材料を充填し、第3隔離層を形成するステップであって、前記第3隔離層の表面は前記第1隔離層の表面と面一である、ステップと、をさらに含む、
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項9】
前記第3隔離層を形成した後、前記半導体構造の形成方法は、
前記コンデンサ構造に接続される第1金属線、前記ビットライン構造に接続される第2金属線、及び前記段差状ワードライン構造に接続される第3金属線をそれぞれ形成するステップをさらに含み、
前記第1金属線、前記第2金属線及び前記第3金属線は、
前記段差状ワードライン構造の表面、前記第1隔離層、前記第2隔離層及び前記第3隔離層の表面にバリア層を形成するステップと、
前記バリア層をエッチングし、前記第2金属層を露出する第1通孔、前記ビットライン構造を露出する第2通孔、及び前記段差状ワードライン構造を露出する第3通孔を形成するステップと、
前記第1通孔に前記第1金属線を形成し、前記第2通孔に前記第2金属線を形成し、前記第3通孔に前記第3金属線を形成するステップと、によって形成される
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項10】
前記基板は、
前記半導体ベースを提供するステップと、
前記半導体ベースに積層構造を形成するステップであって、前記積層構造は交互に積み重ねられた第1半導体層と第2半導体層とを含む、ステップと、
前記積層構造をエッチングし、前記第1隔離溝を形成するステップと、
前記積層構造における第1半導体層を除去するステップと、によって形成される、
請求項に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項11】
前記第1隔離溝を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記積層構造をエッチングし、前記第2方向に沿って延在する第5隔離溝を形成するステップであって、前記第5隔離溝によって前記第2半導体層を前記第1方向に沿って配列された複数のアクティブ柱に分割する、ステップと、
前記第5隔離溝において隔離構造を形成するステップと、をさらに含み、
前記第1隔離溝を形成する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記隔離構造の一部と前記第1半導体層の一部をエッチングして除去し、前記第1方向に沿って延在する複数のエッチング孔を形成するステップであって、前記エッチング孔によって前記アクティブ柱を露出する、ステップと、
前記エッチング孔に支持材料を充填し、前記アクティブ柱を取り囲む前記支持構造を形成するステップと、をさらに含み、
前記第1隔離溝を形成した後、前記積層構造における前記第1半導体層を除去する前に、前記半導体構造の形成方法は、
前記第1隔離溝に犠牲材料を充填し、犠牲層を形成するステップをさらに含む
請求項10に記載の半導体構造の形成方法。
【請求項12】
半導体構造であって、前記半導体構造は請求項1~11のいずれか一項に記載の半導体構造の形成方法によって形成され、前記半導体構造は、
第2方向に沿って配列された第1領域及び第2領域を含む基板であって、前記第2領域は第1方向及び第3方向に沿ってアレイ状に配列されたアクティブ柱を含み、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のいずれか2つは互いに垂直であり、前記第1方向及び前記第2方向は前記基板の上面に平行する、基板と、
前記第1領域に位置するコンデンサ構造と、
前記第2領域に位置して前記アクティブ柱の表面を取り囲むゲートオールアラウンド構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを接続する第1接続構造と、
前記コンデンサ構造と前記ゲートオールアラウンド構造とを支持する支持構造と、を含む、半導体構造。
【請求項13】
前記コンデンサ構造は、第1金属層と、誘電体層と、第2金属層とを含み、
前記ゲートオールアラウンド構造は、誘電体層と、前記第1金属層とを含む、
請求項12に記載の半導体構造。
【請求項14】
前記半導体構造は、前記第2領域に位置して前記第1方向に沿って延在するビットライン構造をさらに含み、
前記半導体構造は、第2接続構造と段差状ワードライン構造とをさらに含み、
前記ゲートオールアラウンド構造は前記段差状ワードライン構造と前記第2接続構造により接続される
請求項13に記載の半導体構造。
【請求項15】
前記半導体構造は、第1金属線、第2金属線及び第3金属線をさらに含み、
前記第1金属線は、前記コンデンサ構造の表面に位置し、前記コンデンサ構造と電気的に接続され、
前記第2金属線は、前記ビットライン構造の表面に位置し、前記ビットライン構造と電気的に接続され、
前記第3金属線は、前記段差状ワードライン構造の表面に位置し、前記段差状ワードライン構造と電気的に接続される、
請求項14に記載の半導体構造。
【国際調査報告】