(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】トンネル型洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 29/00 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
D06F29/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575434
(86)(22)【出願日】2022-07-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 US2022037700
(87)【国際公開番号】W WO2023003946
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504060687
【氏名又は名称】ペレリン ミルナー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PELLERIN MILNOR CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001438
【氏名又は名称】弁理士法人 丸山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラコウスキ,クリストファー,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ポイ,ラッセル,エイチ.
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AA05
3B168AA31
3B168AE02
3B168BA82
(57)【要約】
【解決手段】本発明は、トンネル型洗濯装置を開示する。当該装置は、取入モジュール、排出モジュール、及び取入モジュールと排出モジュールの間の1つ以上のモジュールを含む複数のモジュールを提供する。複数のモジュールはシリンダを有する。各シリンダは、第1及び第2のシリンダ端部を有する。スクープは、洗浄される布製品をあるシリンダから別のシリンダに移送することを可能にする。第1のプレートはスクープに接続され、第1のプレートは凹状縁部及び凸状縁部を有する。第1のプレートは、好ましくは、凸状縁部に沿って延びる第1の溶接部によって第1のシリンダ端部に溶接される。第2のプレートはスクープに接続される。第2のプレートは、第1の凸状縁部及び第2の凸状縁部を有する。第2のプレートは、好ましくは、第2のプレートの凸状縁部の1つに沿って延びる第2の溶接部によって第2のシリンダ端部に溶接される。第1のシリンダ端部と第1の溶接部の間に第1の応力緩和ギャップがある。第2のシリンダ端部と第2の溶接部の間に第2の応力緩和ギャップが存在する。この構成は、スクープと両方のプレートが一緒に移動することを可能にすることで、スクープ端部に応力緩和環状部を提供し、これは、スクープとシリンダの接続部又は溶接部のうちの1つ又は複数にかかる応力又はその近傍にかかる応力を、疲労/亀裂がもたらされる閾値未満に低減する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル型洗濯装置であって、
a)取入モジュールと、排出モジュールと、前記取入モジュールと前記排出モジュールの間の1つ以上のモジュールとを含む複数のモジュールと、
b)第1のシリンダ端部及び第2のシリンダ端部があるシリンダを有する前記複数のモジュールのうちの複数と、
c)あるシリンダから別のシリンダへと、洗濯される布製品を移送することを可能にするスクープと、
d)前記スクープに接続された第1のプレートであって、前記第1のプレートは、凹状縁部及び凸状縁部を有し、前記第1のプレートは、前記凸状縁部に沿って延びる第1の溶接部によって前記第1のシリンダ端部に溶接されている、第1のプレートと、
e)前記スクープに接続された第2のプレートであって、前記第2のプレートは、第1の凸状縁部及び第2の凸状縁部を有し、前記第2のプレートの凸状縁部の一方に沿って延びる第2の溶接部によって前記第2のシリンダ端部に溶接される、第2のプレートと、
f)前記第1のシリンダ端部と前記第1のプレートの間の第1の応力緩和ギャップと、
g)前記第2のシリンダ端部と前記第2のプレートの間の第2の応力緩和ギャップと、
を備える、トンネル型洗濯装置。
【請求項2】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第1のプレートは、前記中心長手方向軸に対して180度を超えて延びる、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項3】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第1の溶接部は、前記第1のプレートと前記スクープの間の接合部よりも前記中心長手方向軸から離れている、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項4】
前記シリンダは、中心長手方向軸を有し、前記第2の溶接部は、前記第2のプレートと前記スクープの間の接合部よりも前記中心長手方向軸から離れている、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項5】
前記シリンダは、中心長手方向軸を有し、前記第2のプレートは、前記中心長手方向軸に対して180度未満で延びている、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項6】
1つ又は複数の環状プレートを含む接続部で接合された2つのシリンダがあり、前記第1の溶接部は、前記1つ又は複数の環状プレートのうちの1つよりも前記シリンダの中心長手方向軸から離れている、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項7】
前記スクープは、屈曲部にて前記第1のプレートに接続する、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項8】
前記第2のプレートは、屈曲部にて前記スクープに接続する、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項9】
前記第1のプレート及び前記第2のプレートは、スクープ回転中に布製品及び液体が装填されると同時に曲がる、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項10】
トンネル型洗濯装置において、
a)取入モジュールと、排出モジュールと、前記取入モジュールと前記排出モジュールの間の1つ以上のモジュールとを含む複数のモジュールと、
b)第1の直径を有する環状接続部によって互いに接続された2つのシリンダを有する前記複数のモジュールのうちの2つの連続するモジュールであって、各シリンダは、前記第1の直径よりも大きいシリンダ外径を有するシリンダ外縁を有し、各シリンダは、上流側シリンダ端部及び下流側シリンダ端部を有する、前記複数のモジュールのうちの2つの連続するモジュールと、
c)あるシリンダから別のシリンダへと、洗濯される布製品を移送することを可能にするスクープと、
d)前記スクープに接続された第1のプレートであって、前記第1のプレートは、凹状縁部と凸状縁部とを有し、前記第1のプレートは、前記凸状縁部にて第1の溶接部によって第1のシリンダ端部に溶接される、第1のプレートと、
e)前記スクープに接続された第2のプレートであって、前記第2のプレートは、第1の及び第2の凸状縁部を有しており、前記第2のプレートの凸状縁部にて第2の溶接部によって第2のシリンダ端部に溶接される、第2のプレートと、
f)前記第1のシリンダ端部と前記第1のプレートの間の第1の応力緩和ギャップと、
g)前記第2のシリンダ端部と前記第2のプレートの間の第2の応力緩和ギャップと、
を備える、トンネル型洗濯装置。
【請求項11】
前記第1の溶接部は、前記第1のプレートの凸状縁部の大部分に沿って延びている、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項12】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第1の溶接部は、前記環状接続部の第1の直径よりも前記中心長手方向軸から離れている、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項13】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第2の溶接部は、前記環状接続部の第1の直径よりも前記中心長手方向軸から離れている、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項14】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第2のプレートは、前記中心長手方向軸に対して180度未満で延びている、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項15】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記環状接続部は、1つ又は複数の環状プレートを含み、前記第1の溶接部は、前記1つ又は複数の環状プレートのうちの1つよりも前記中心長手方向軸から離れている、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項16】
前記第1のプレートは、屈曲部で前記スクープに接続する、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項17】
前記第2のプレートは、屈曲部で前記スクープに接続する、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項18】
前記シリンダは中心長手方向軸を有し、前記第1のプレート及び前記第2のプレートは、前記中心長手方向軸回りのスクープ回転中に同時に曲がる、請求項10に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項19】
前記スクープは、スクープ回転中に前記中心軸に沿って長手方向に曲がり、前記第1のプレートと前記第2のプレートは共に前記シリンダに対して揺動する、請求項18に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項20】
トンネル型洗濯装置のドラムに取り付けられたトンネル型洗濯装置移送スクープにかかる応力を緩和する方法であって、前記トンネル型洗濯装置は、1つ又は複数の環状リングで互いに接続された複数のドラムを有し、
a)第1及び第2のプレートと第1及び第2の溶接部とを用いて前記スクープを前記トンネル型洗濯機ドラムに接続することであって、前記第1のプレートは上流側プレートであり、前記第2のプレートは下流側プレートである、接続する工程と、
b)工程「a」において、前記第1の溶接部は、前記第1のプレートを前記ドラムにドラム上流側端部にて接続する工程と、
c)工程「a」において、前記第2の溶接部は、前記第2のプレートをドラム下流側端部に接続する工程と、
d)前記第1及第2の溶接部の少なくとも一方を、中心長手方向軸とドラム外縁の間であって、且つ前記1つ又は複数の環状リングのうちの1つの外側に配置する工程と、
e)前記第1のプレート及び第2のプレートの各々が前記第1又は第2の溶接部に対して揺動することを可能にする工程と、
を含む、方法。
【請求項21】
前記第1のプレートは凸状縁部を有し、前記工程「b」は、前記凸状縁部に沿って延びる溶接部によって前記凸状縁部を前記ドラムの上流側端部に溶接する工程を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第2のプレートは凸状縁部を有し、前記工程「c」は、前記凸状縁部に沿って延びる溶接部で前記凸状縁部を前記ドラムの下流端部に溶接することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
工程「e」の揺動するプレートと共に前記スクープを長手方向に移動させる工程を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のプレートは凹状縁部を有し、前記凹状縁部を前記スクープに接続する、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記第2のプレートは凸状縁部を有し、前記凸状縁部を前記スクープに接続する、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記各プレートを屈曲部で前記スクープに接続する工程と、工程「e」において、前記溶接部と前記屈曲部との間で各プレートを揺動させる工程とを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記リングは、内側環状リング及び外側環状リングを含み、前記溶接部を前記中心長手方向軸と前記外側環状リングの間に配置する工程を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のプレートは、前記凹状部と前記凸状部の間で曲がる、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のプレートは、両方の凸状部の間で曲がる、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
2つの環状リングがあり、前記溶接部は、前記2つの環状リングの一方よりも前記中心長手方向軸に近く、前記2つの環状リングの他方よりも前記中心長手方向軸から遠くに配置される、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のプレートは第1の端部及び第2の端部を有し、一方の端部はノッチを含む、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項32】
前記第2のプレートは打ち抜き穴を含む、請求項1に記載のトンネル型洗濯装置。
【請求項33】
本明細書に実質的に示されている、及び/又は記載される発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2021年7月20日に出願された米国仮特許出願第63/223,729号の利益を主張し、この出願は引用を以て本明細書に組み込まれる。
2021年7月20日に出願された米国仮特許出願第63/223,729号の優先権が主張され、この出願は引用を以て本明細書に組み込まれる。
<連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載>
適用なし
<マイクロフィッシュアペンディックスの引用>
適用なし
【0002】
<技術分野>
本発明は、洗濯機に関する。より具体的には、本発明は、改良されたトンネル型洗濯機及び方法に関している。この洗濯機は、複数のモジュールを有しており、それらモジュールの1つ又は複数は、特別に構成されたスクープ機構を有しており、当該機構は、スクープを「実質的に」浮かせて、スクープがモジュールのシリンダに接続される溶接部付近の応力を低下させる。最も高い機械的応力は、モジュールの入口及び出口のシリンダ端部への移送スクープ接続部において、ユニット自体の質量と、リネン(又は布製品)の重量とによって発生する。本発明は、スクープ端部において、独自に構成された応力緩和環状部を提供して、スクープが曲がることを可能にすることで、疲労/亀裂をもたらす閾値未満に応力を低減するものである。
【背景技術】
【0003】
「トンネル型洗濯機」、「トンネル型バッチ式洗濯機」又は「連続バッチ式トンネル型洗濯機」と一般的に呼ばれている大型の商業用洗濯機に対して、特許が発行されている。例としては、米国特許第4,236,393号、第9,127,389号(米国特許出願公開第2010/0269267号)、及び第9,580,854号(米国特許出願公開第2013/0291314号)があり、それらの各々は、引用を以て本願に組み込まれる。こうしたトンネル型洗濯機は、複数のモジュールを有している。米国特許第4,236,393号では、各モジュールは、有孔領域がある周壁を有するシリンダ又はシリンダ型ケーシングである。‘393特許は、モジュール構造の連続トンネル型バッチ式洗濯機を提供し、モジュールの数は、設置要件に応じて変化する。各モジュールはドラムを含んでおり、当該ドラムは、回転可能に支持されており、洗濯サイクル中に所定の方法で振動し、あるモジュールから次のモジュールへと洗濯物を移すために、それらモジュール間に延びているシュート又はトラフ機構によって、あるモジュールから次のモジュールに洗濯物を移す間に一方向に回転するように駆動される。各モジュールのドラムは、ローラ支持されており、共通のシャフトで、ベルト駆動によってそのシャフトを駆動する複数の独立したモータを用いてチェーン駆動される。各モジュールは、そのシャフトで駆動される減速装置を含んでおり、ドラムを揺動且つ回転可能にするスプロケットチェーンを駆動するアウトプットを有する。プログラムされた制御装置は、洗濯物の各バッチの連続的な制御を、それらが洗濯機内で連続するモジュールに進む際に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
以下では、幾つかのトンネル型洗濯機を含む洗濯機に関する、関連する可能性のある特許(各特許は引用を以て本願に組み込まれる)を列挙する。
【特許文献1】米国特許第10450688号:CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER AND METHOD;2019年10月22日発行。
【特許文献2】米国特許第9580854号:CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER AND METHOD;2017年2月28日発行。
【特許文献3】米国特許第9200398号:CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER AND METHOD;2015年12月1日発行。
【特許文献4】米国特許第9127389号:CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER AND METHOD;2015年9月8日発行。
【特許文献5】米国特許第8635890号:PEDESTAL WASHING MACHINE;2014年1月28日発行。
【特許文献6】米国特許第8370981号:INTEGRATED CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER;2013年2月12日発行。
【特許文献7】米国特許第8336144号:CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER AND METHOD;2012年12月25日発行。
【特許文献8】米国特許第7971302号:INTEGRATED CONTINUOUS BATCH TUNNEL WASHER;2011年7月5日発行。
【特許文献9】米国特許第7197901号:WASHING MACHINE;2007年4月3日発行。
【特許文献10】米国特許第6796150号:INSTALLATION FOR THE WET-TREATMENT OF LAUNDRY, AND SEAL FOR SUCH AN INSTALLATION;2004年9月28日発行。
【特許文献11】米国特許第6238516号:SYSTEM AND METHOD FOR CLEANING, PROCESSING, AND RECYCLING MATERIALS;2001年5月29日発行。
【特許文献12】米国特許第5564595号:CHEMICAL DISPENSING SYSTEM;1996年10月15日発行。
【特許文献13】米国特許第5564292号:WASHING MACHINE;1996年10月15日発行。
【特許文献14】米国特許第5454237号:CONTINUOUS BATCH TYPE WASHING MACHINE;1995年10月3日発行。
【特許文献15】米国特許第5392480号:WASHING METHOD BY A CONTINUOUS WASHING MACHINE;1995年2月28日発行。
【特許文献16】米国特許第5211039号:CONTINUOUS BATCH TYPE WASHING MACHINE;1993年5月18日発行。
【特許文献17】米国特許第4984438号:PROCESSING OF DENIM GARMENTS;1991年1月15日発行。
【特許文献18】米国特許第4829792号:DOUBLE DRUM BATCH WASHING MACHINE;1989年5月16日発行。
【特許文献19】米国特許第4522046号:CONTINUOUS BATCH LAUNDRY SYSTEM;1985年6月11日発行。
【特許文献20】米国特許第4485509号:CONTINUOUS BATCH TYPE WASHING MACHINE AND METHOD FOR OPERATING SAME;1984年12月4日発行。
【特許文献21】米国特許第4363090号:PROCESS CONTROL METHOD AND APPARATUS;1982年12月7日発行。
【特許文献22】米国特許第4236393号:CONTINOUS TUNNEL BATCH WASHER;1980年12月2日発行。
【発明の概要】
【0005】
本発明の装置及び方法は、トンネル型洗濯機のスクープ部とトンネル型洗濯機のシリンダへのスクープ部の接続とを改良するものである。本発明の連続式バッチトンネル洗濯機は、内部と、取入口と、排出口と、内部を分割する複数のモジュールとを有する。布製品(例えば、リネン)は、取入口から排出口へと移動し、それらモジュールを順次通過する。
【0006】
最も高い機械的応力は、リネン又は布製品と、トンネル型洗濯機のモジュールの入口及び出口のシリンダ端部へのシリンダアセンブリ移送スクープ接続部の内力とによって発生する。本発明は、スクープの端部接続部の各々における独自の応力緩和環状部を特徴としており、これによってスクープが曲がることが可能になって疲労亀裂をもたらす閾値未満に応力を低減する。応力緩和環状部によって、好ましくは約6000psiが得られて、無限寿命と考えられる1000万サイクルが達成される。
【0007】
本発明では、特別に構成されたスクープが、一方の端部において、好ましくは凸状縁部と凹状縁部とを有する第1の湾曲した三日月形プレート(又は「ムーン」)に取り付けられる。第1のプレート(「ムーン」)の下流側には、好ましくは、湾曲した凸状縁部を有する2つの第2のプレート(「魚」形状)がある。第1の溶接部は、好ましくは、第1のプレート(「ムーン」)を、その凸状縁部に沿ってトンネル型洗濯機のモジュールの円筒形部分に接合する。第2の溶接部は、好ましくは、第2のプレート(「フィッシュ」)を、その凸状縁部のうちの1つに沿ってシリンダの下流側部分にてシリンダに接合する。
【0008】
1つ又は複数の好ましい実施形態では、特別に構成されたスクープが、一方の端部において、好ましくは凸状縁部及び凹状縁部を有する第1の湾曲した三日月形状のプレート(又は「ムーン」)に取り付けられる。第1のプレート(「ムーン」)の下流側には、好ましくは、湾曲した凸状縁部を有する2つの第2のプレート(「魚」形状)がある。第1の接続部は、好ましくは、第1のプレート(「ムーン」)を、その凸状縁部に沿ってトンネル型洗濯機のモジュールの円筒形部分に接合する。第2の接続部は、好ましくは、第2のプレート(「フィッシュ」)を、その凸状縁部のうちの1つに沿ってシリンダの下流側部分にてシリンダに接合する。第1の接続部及び第2の接続部は、例えば、溶接、溶接接合、又は溶接接続等の接合であってよい。
【0009】
1つ又は複数の好ましい実施形態では、三日月形状のプレート(又は「ムーン」)は、好ましくは、凸状縁部、凹状の縁部、及びノッチを有する。ノッチは、応力緩和部であることが好ましい。
【0010】
1つ又は複数の好ましい実施形態において、第2のプレート(「魚」形状)は、好ましくは、2つの湾曲した凸状縁部及び打ち抜き穴を有する。
【0011】
好ましい実施形態では、トンネル型洗濯装置は、取入モジュールと、排出モジュールと、取入モジュールと排出モジュールの間の1つ以上のモジュールとを含む複数のモジュールを有する。
【0012】
複数のモジュールの各々は、第1シリンダ端部及び第2のシリンダ端部と中心長手方向軸とを有するシリンダを有してよい。
【0013】
スクープは、好ましくは、あるシリンダから別のシリンダに処理される布製品を移送することを可能にする。第1のプレートは、好ましくはスクープに接続される。第1のプレートは、凹状縁部、凸状縁部、及びノッチを有する。第1のプレートは、好ましくは、凸状縁部に沿って延びる第1の溶接部によって第1のシリンダ端部に溶接される。第1のプレートは、一方の端部にノッチを有することができる。
【0014】
第2のプレートは、好ましくは、スクープに接続される。第2のプレートは、好ましくは、第1の凸状縁部及び第2の凸状縁部を有する。好ましくは、第2のプレートの凸状縁部のうちの一方に沿って延びる第2の溶接部によって第2のシリンダ端部に溶接される。
【0015】
第1の応力緩和ギャップは、好ましくは、第1のシリンダ端部と第1のプレートの間にある。
【0016】
第2の応力緩和ギャップは、好ましくは、第2のシリンダ端部と第2のプレートの間にある。
【0017】
第1の溶接部は、シリンダの中心長手方向軸に対して180度を超えて延びてよい。
【0018】
好ましい実施形態では、第1の接合部、接続部又は溶接部は、シリンダの中心長手方向軸に対して180度を超えて延びてよい。
【0019】
第1のプレートは、シリンダの中心長手方向軸に対して180度を超えて延びてよい。
【0020】
シリンダは、中心長手方向軸を有しており、第1の溶接部は、好ましくは、第1のプレートとスクープの間の接合部よりも中心長手方向軸から離れている。
【0021】
好ましい実施形態では、シリンダは中心長手方向軸を有し、第2の溶接部は、第2のプレートとスクープの間の接合部よりも中心長手方向軸から離れていてよい。
【0022】
好ましい実施形態では、第2の溶接部は、中心長手方向軸に対して180度未満で延びる。
【0023】
好ましい実施形態では、第2の接続部、接合部又は溶接部は、中心長手方向軸に対して180度未満で延びる。
【0024】
好ましい実施形態では、第2のプレートは、中心長手方向軸に対して180度未満で延びる。
【0025】
好ましい実施形態では、1つ又は複数の環状プレートを含み得る接続部で接合された2つのシリンダがあり、第1の溶接部は、それら環状プレートのうちの1つよりも中心長手方向軸から離れていてよい。
【0026】
好ましい実施形態では、スクープは、好ましくは、屈曲部で第1のプレートに接続する。
【0027】
好ましい実施形態では、スクープは、好ましくは、屈曲部で第2のプレートに接続する。
【0028】
好ましい実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、スクープがユニットの質量、布製品、及び液体によって負荷を受けると、スクープの回転中に曲がってよい。
【0029】
好ましい実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、スクープがユニットの質量、布製品、及び液体によって負荷を受けると、スクープの回転中に、同時に曲がってよい。
【0030】
好ましい実施形態では、2つの連続するモジュールは、好ましくは、第1の直径を有する環状接続部で互いに接続された2つのシリンダを有する。各シリンダは、好ましくは、第1の直径よりも大きいシリンダ外径を有するシリンダ外縁を有してよく、各シリンダは、上流側シリンダ端部及び下流側シリンダ端部を有する。
【0031】
好ましい実施形態では、スクープが、洗濯される布製品を上記の1つのシリンダから別のシリンダに移送することを可能にする。第1のプレートは、好ましくは、スクープに接続されており、第1のプレートは、凹状縁部及び凸状縁部を有する。第1のプレートは、好ましくは、凸状縁部において、第1の溶接部によって第1のシリンダ端部に溶接される。
【0032】
好ましい実施形態では、第2のプレートが好ましくはスクープに接続され、第2のプレートは第1の凸状縁部及び第2の凸状縁部を有する。第2のプレートは、好ましくは、第2のプレートの凸状縁部において、第2の溶接部によって第2のシリンダ端部に溶接される。
【0033】
好ましい実施形態では、第1の応力緩和ギャップが、第1のシリンダ端部と第1のプレートの間に配置され得る。
【0034】
好ましい実施形態では、第2の応力緩和ギャップが、第2のシリンダ端部と第2のプレートの間に配置され得る。
【0035】
好ましい実施形態では、第1の溶接部は、第1のプレートの凸状縁部の大部分に沿って延びてよい。
【0036】
好ましい実施形態では、シリンダは、好ましくは、中心長手方向軸を有する。第1の溶接部は、好ましくは、環状接続部よりも中心長手方向軸から離れている。
【0037】
好ましい実施形態では、シリンダは、好ましくは、中心長手方向軸を有しており、第2の溶接部は、好ましくは、環状接続部よりも中心長手方向軸から離れている。
【0038】
好ましい実施形態では、第2の溶接部は、中心長手方向軸に対して180度未満で延びてよい。
【0039】
好ましい実施形態では、第2のプレートは、中心長手方向軸に対して180度未満で延びてよい。
【0040】
好ましい実施形態では、環状接続部は、1つ又は複数の環状プレートを含んでよい。第1の溶接部は、好ましくは、それら環状プレートの1つよりも中心長手方向軸から離れている。
【0041】
好ましい実施形態では、第1のプレートは、好ましくは、屈曲部でスクープに接続する。好ましい実施形態では、第2のプレートは、好ましくは、屈曲部でスクープに接続する。
【0042】
好ましい実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、好ましくは、洗濯中又は中心長手方向軸回りでのスクープ回転中に同時に曲がる。
【0043】
好ましい実施形態では、スクープは、スクープの回転中に中心軸に沿って長手方向に曲がることが好ましく、第1のプレートと第2のプレートの両方が、シリンダに対して揺動することが好ましい。
【0044】
好ましい実施形態では、トンネル型洗濯機の移送スクープにかかる応力を緩和する方法が提供され、スクープは、トンネル型洗濯機のドラムに取り付けることができる。洗濯機は、好ましくは、複数のドラムを有しており、そのうちの幾つかは、1つ又は複数の環状リングで互いに接続される。
【0045】
好ましい実施形態では、スクープは、第1のプレート及び第2のプレートと、第1の溶接部及び第2の溶接部とを有しており、第1のプレートは、好ましくは上流側プレートであり、第2のプレートは、好ましくは下流側プレートである。
【0046】
好ましい実施形態では、第1の溶接部が、ドラムの上流側端部に第1のプレートを接続する。
【0047】
好ましい実施形態では、第2の溶接部が、ドラムの下流側端部に第2のプレートを接続する。
【0048】
好ましい実施形態では、溶接部の少なくとも1つは、中心長手方向軸とドラム外縁の間で、環状プレートのうちの1つの外側に配置される。
【0049】
好ましい実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートの各々は、第1又は第2の溶接部に対して揺動する。
【0050】
好ましい実施形態では、第1のプレートは、凸状縁部を有し、方法は、凸状縁部に沿って延びる溶接部で凸状縁部をシリンダ上流側端部に溶接することを含む。
【0051】
好ましい実施形態では、第2のプレートは、凸状縁部を有し、方法は、凸状縁部に沿って延びる溶接部で凸状縁部をシリンダ下流側端部に溶接することを含む。
【0052】
好ましい実施形態では、スクープは、揺動プレートと共に長手方向に移動してよい。
【0053】
好ましい実施形態では、第1のプレートは、凹状縁部をスクープに接続する凹状縁部を有する。
【0054】
好ましい実施形態では、第2のプレートは、凸状縁部を有しており、凸状縁部はスクープに接続される。
【0055】
好ましい実施形態では、各プレートは、屈曲部でスクープに接続されて、溶接部と屈曲部の間で揺動されてよい。
【0056】
好ましい実施形態では、リングは、好ましくは、内側環状リング及び外側環状リングを含む。溶接部は、中心長手方向軸と外側環状リングとの間に配置されてよい。
【0057】
好ましい実施形態において、第1のプレートは、好ましくは、凹状部と凸状部の間で曲がる。
【0058】
好ましい実施形態において、第2のプレートは、好ましくは、両方の凸状部の間で曲がる。
【0059】
好ましい実施形態では、2つの環状リング及び溶接部は、好ましくは、一方のリングよりも中心長手方向軸の近くに、且つ他方のリングよりも中心長手方向軸から遠くに配置される。
【0060】
好ましい実施形態では、三日月形状又は第1のプレート(又は「ムーン」)は、好ましくは、凸状縁部、凹状縁部、及びノッチを有する。
【0061】
好ましい実施形態では、第1のプレートは、第1の端部及び第2の端部を有してよく、一方の端部は、好ましくは、ノッチを含む。
【0062】
好ましい実施形態では、第2のプレート(「魚」形状)は、打ち抜き穴を含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【
図1】
図1は、本発明の改良されたスクープ装置を利用するトンネル型洗濯機の立面図である。
【
図2】
図2は、リネン製品又は他の布製品をあるモジュールから別のモジュールに移送する様子を示す図である。
【
図3】
図3は、リネン製品又は他の布製品をあるモジュールから別のモジュールに移送する様子を示す図である。
【
図4】
図4は、リネン製品又は他の布製品をあるモジュールから別のモジュールに移送する様子を示す図である。
【
図5】
図5は、リネン製品又は他の布製品をあるモジュールから別のモジュールに移送する様子を示す図である。
【
図6】
図6は、リネン製品又は他の布製品をあるモジュールから別のモジュールに移送する様子を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の装置の好ましい実施形態の立面図である。
【
図10】
図10は、
図7においてCで示された本発明の装置の好ましい実施形態の部分の拡大図である。
【
図11】
図7においてDとして示された本発明の装置の好ましい実施形態の部分の拡大図である。
【
図12】
図12は、本発明の装置の好ましい実施例の部分図であり、互いに溶接された2つのシリンダを示す。
【
図13】
図13は、本発明の装置の好ましい実施例の部分図であり、互いに溶接された2つのシリンダを示す。
【
図14】
図13は、本発明の装置の好ましい実施例の部分図であり、互いに溶接された2つのシリンダを示す。
【
図15】
図15は、本発明の装置の好ましい実施例の部分図であり、互いに溶接された2つのシリンダを示す。
【
図16】
図16は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、第2のプレート、即ち「フィッシュ」を示す。
【
図17】
図17は、本発明の装置の好ましい実施例の部分図であり、スクープを示す。
【
図18】
図18は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、第1のプレート、即ち「ムーン」を示す。
【
図19】
図19は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、スクープ、第1のプレート、及び第2のプレートを示す。
【
図20】
図20は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、スクープ、第1のプレート、及び第2のプレートを示す。
【
図21】
図21は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、スクープ、第1のプレート、及び第2のプレートを示す。
【
図22】
図22は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、スクープ、第1のプレート、及び第2のプレートを示す。
【
図23】
図23は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、スクープ、第1のプレート、及び第2のプレートを示す。
【
図24】
図24は、本発明の装置の別の好ましい実施形態の部分図であり、第2のプレート、即ち「フィッシュ」を示す。
【
図25】
図25は、本発明の装置の好ましい実施形態の部分図であり、第1のプレート、即ち「ムーン」を示す。
【発明を実施するための形態】
【0064】
図1~25は、本発明の装置の好ましい実施形態を示しており、符号10は全体を指している。トンネル型洗濯機10は、好ましくは、取入端部11と、排出端部12と、取入端部11と排出端部12の間の複数のモジュール13~20とを有する。モジュール13~20の1つ又は複数は、リネン(又は他の布製品)をあるモジュールから別のモジュールに移送するスクープ34を有することが好ましい。各モジュール13~20は、好ましくは、シリンダ又はドラム21、22を有する。
図7では、2つのモジュールが好ましくは溶接されて、好ましくは最内部又は内面52を有する環状接続部51で接合されたシリンダ21、22を提供する。
【0065】
図2~
図6は、あるシリンダ21から次のシリンダ22へのリネン製品又は布製品50の移送を示す。
図2において、リネン製品50は下側の洗濯位置にあって、ドラム21は、好ましくは、例えば約4時の位置と8時の位置との間で、時計回りに一部の距離だけ回転し、次に反時計回りに回転する。所定の時間の洗濯後、シリンダ21、22は360度回転する。スクープ34の端部46は、好ましくは、リネン(又は布製品)50(
図3参照)を取り込み、リネン又は布製品50を上方に持ち上げる(
図4~5参照)。スクープ34は、好ましくは、その後、リネン50を次の連続するシリンダ22に放出する(
図6参照)。
図2~
図6に示されたトンネル型洗濯機構は、公知であり、上記に列挙した特許のうちの1つ又は複数に示されて、説明されている。このようなトンネル型洗濯機構は、スクープに応力を発生させ、金属疲労/破損/亀裂をもたらす可能性がある。
【0066】
図7~
図23において、シリンダ21、22は夫々、上流側シリンダ端部及び下流側シリンダ端部を有し得る。シリンダ21、22は、中心長手方向軸48を共有する。シリンダ21は、上流側端部23及び下流側端部24を有する。シリンダ22は、上流側端部25及び下流側端部26を有する。
図7において、シリンダ21、22は、環状接続部51によって互いに接合されている。環状接続部51は、2つの環状プレート又はリング27、28を含んでよい(
図7、
図10、及び
図13~
図14を参照)。
【0067】
スクープ34は、好ましくは、スクープの上流側端部53にて第1のプレート33に(例えば、角度35を有する屈曲部29で)接続される(
図7及び
図10参照)。角度35は、好ましくは28度以上であり、最も好ましくは鈍角である。プレート33は、好ましくは、三日月形又はムーン形のプレートである(
図8、
図18~
図23及び
図25参照)。プレート33は、本明細書では、ムーン33と呼ばれることもある。プレート33は、好ましくは、凹状縁部38及び凸状縁部39を有する。プレート33は、
図25に示されているように、一端部にノッチ58を含むことが好ましい。ノッチ58は、プレート33の応力緩和部であり得る。スクープ34は、スクープの下流側端部54において、好ましくは2つの凸状縁部41、42を有する第2のプレート40に(例えば、角度55を有する屈曲部30において)接続されることが好ましい(
図9、
図11、
図16、及び
図19~
図23を参照)。角度55は、好ましくは28度以上であり、最も好ましくは鈍角である。プレート40は、魚の形状を有すると言えて、本明細書ではフィッシュ40と呼ばれることもある。プレート33は、好ましくは、屈曲部29にてスクープ34に接続される(
図10参照)。プレート40は、好ましくは、屈曲部30にてスクープ34に接続される(
図11参照)。代替的な実施形態では、プレート40は、
図24に示されているように、液体が貫流することを可能にする打ち抜き穴又は孔57を含んでよい。プレート33及びプレート40は、304L、316又は二相ステンレス鋼で作製されてよい。トンネル型洗濯機10にプレート33、40を使用すると、好ましくは、約6000psiの圧力が生じ、無限寿命と考えられる1000万サイクルを達成する。
【0068】
プレート33は、好ましくは、シリンダ22の上流側端部25に縁部39を接合する溶接部37(
図7~
図8及び
図10参照)によってシリンダ22に接続する。溶接部37は、
図7、
図8、及び
図10に見られるように、環状接続部51の最内部/内面52とシリンダ外縁49との間に配置できる。故に、
図10の矢印36によって、そして、接続部51に対する第1のプレート又はムーン33の曲がり位置(点線)によって概略的に示されるように、揺動接合部32が形成される。
図7に示すように、スクープ34は、
図10に点線で示す曲がり位置に移動することが好ましい。応力緩和アパーチャ又はギャップ31は、好ましくは、第1のプレート又はムーン33とシリンダ端部25との間に形成される(
図10参照)。このような2モジュールサブシステムに(リネン50及び洗浄液/水などの流体で満たされて)負荷がかかると、スクープ34/ムーン33/フィッシュ40の領域は、高い応力を受ける。したがって、本発明は、スクープ34とプレート33(ムーン又は三日月形プレート)の接続部(矢印36参照)における応力を好ましくは緩和する接続部(
図7~
図11参照)を提供する。同様に、シリンダ端部26での接続により、プレート40(魚形状)及びスクープ34は、好ましくは、
図11の破線で示されるように曲がって、応力を緩和する(矢印47を参照)。
【0069】
図11の揺動接合部56、プレート40(魚形状プレート)は、好ましくは、溶接部43周りで揺動する。溶接部43は、好ましくは、プレート40をシリンダ端部26に接合し、応力緩和アパーチャ又はギャップ44を形成する。
図11において、プレート40及びスクープ34は、好ましくは、溶接部43周りで揺動する(
図11の矢印47を参照)。
【0070】
本明細書に開示される全ての測定値は、特に指定しない限り、地球の海面位における標準温度及び気圧での値である。ヒトにおいて使用されるか、又は使用されることが意図される全ての材料は、特に指定しない限り、生体適合性を有する。
【0071】
前述の実施形態は、例示のみを目的として提供されるものであり、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0072】
以下は、本発明で使用するのに適した部品及び部材のリストである。
10 トンネル型洗濯装置
11 入口端部/取入端部
12 排出端部
13 モジュール
14 モジュール
15 モジュール
16 モジュール
17 モジュール
18 モジュール
19 モジュール
20 モジュール
21 シリンダ/ドラム
22 シリンダ/ドラム
23 シリンダ端部/上流側端部
24 シリンダ端部/下流側端部
25 シリンダ端部/上流側端部
26 シリンダ端部/下流側端部
27 内側環状プレート/リング
28 外側環状プレート/リング
29 屈曲部
30 屈曲部
31 応力緩和アパーチャ/ギャップ
32 揺動接合部
33 三日月形状プレート/ムーン/第1のプレート
34 スクープ
35 角度
36 矢印
37 溶接/ムーン溶接/溶接継目
38 凹状縁部
39 凸状縁部
40 プレート/魚形状部材/フィッシュ/第2プレート
41 凸状縁部
42 凸状縁部
43 溶接/溶接継目/フィッシュ溶接部
44 応力緩和アパーチャ/ギャップ
46 スクープ端部
47 矢印
48 中心長手方向軸
49 シリンダ外縁
50 布製品/リネン/衣類
51 環状接続部
52 最内部/内面
53 スクープ上流側端部
54 スクープ下流側端部
55 角度
56 揺動接合部
57 孔/打ち抜き穴
58 ノッチ
【国際調査報告】