(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】音発生装置制御方法、音発生システム及び車両
(51)【国際特許分類】
H04R 3/00 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
H04R3/00 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579623
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2022102818
(87)【国際公開番号】W WO2023274361
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110744208.4
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フアン、ティアンユ
(72)【発明者】
【氏名】ドン、チュンヘ
(72)【発明者】
【氏名】シエ、シャンウェイ
【テーマコード(参考)】
5D220
【Fターム(参考)】
5D220AA04
5D220AA05
5D220AA11
5D220AB08
(57)【要約】
本願は、音発生装置制御方法、音発生システム、及び車両を提供する。本方法は、以下を含む:第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。第1デバイスは、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御する。本願の実施形態において、ユーザは、音発生装置を手動で調整する必要がない。これは、ユーザの学習コストを低減し、ユーザの複雑な操作を低減することに役立つ。加えて、これは、複数のユーザが良いリスニング効果を享受することに役立ち、ユーザ体験を向上することに役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する段階;及び
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御する段階
を備える、音発生装置制御方法。
【請求項2】
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御する前記段階は:
音場最適化中心点を決定する段階、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに:
前記音場最適化中心点の位置情報を通知する段階
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の領域は、車両コックピットにおける領域である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに:
前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知する段階
を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の音発生装置を作動するように制御する前記段階は:
前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整する段階
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の音発生装置は第1音発生装置を含み、前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整する前記段階は:
前記第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御する段階
を含み、
前記方法はさらに:
前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの命令を取得する段階;及び
前記命令を取得したことに応答して、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整する段階
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する前記段階は:
検知情報を取得する段階;及び
前記検知情報に基づいて前記複数の領域の前記位置情報を決定する段階
を含み、ここで
前記検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
検知情報を受信するように構成された送受信ユニット;及び
前記検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得するように構成された処理ユニット
を備え、ここで
前記処理ユニットはさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成された、電子装置。
【請求項12】
前記処理ユニットがさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び前記複数の音発生装置の前記位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されていることは:
前記処理ユニットが:
音場最適化中心点を決定すること、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御すること
を行うように構成されていることを含む、請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記送受信ユニットはさらに、第1命令を第1プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第1命令は、前記第1プロンプトユニットに、前記音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する、請求項12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記複数の領域は、車両コックピットにおける領域である、請求項11から13のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項15】
前記複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む、請求項14に記載の電子装置。
【請求項16】
前記複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む、請求項14に記載の電子装置。
【請求項17】
前記送受信ユニットはさらに、第2命令を第2プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第2命令は、前記第2プロンプトユニットに、前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知するように命令する、請求項11から16のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項18】
前記処理ユニットは、前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている、請求項11から17のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項19】
前記複数の音発生装置は、第1音発生装置を含み、前記処理ユニットは、前記第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されており;
前記送受信ユニットはさらに、第3命令を受信するように構成されており、ここで、前記第3命令は、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するように命令する命令であり;
前記処理ユニットはさらに、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整するように構成されている、請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む、請求項11から19のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項21】
命令を格納するように構成されたメモリ;及び
前記命令を読み出して、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサ
を備える、電子装置。
【請求項22】
センサ及び電子装置を備え、前記電子装置は、請求項11から21のいずれか一項に記載の電子装置である、システム。
【請求項23】
前記システムはさらに、複数の音発生装置を備える、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納し、前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
車両であって、前記車両は、請求項11から21のいずれか一項に記載の電子装置を備えるか、又は、前記車両は、請求項22又は23に記載のシステムを備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年6月30日に中国国家知識産権局に出願された「音発生装置制御方法、音発生システム及び車両」と題する中国特許出願第202110744208.4に対する優先権を主張しており、当該出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願の実施形態は、インテリジェント車両の分野、より具体的には、音発生装置制御方法、音発生システム及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活水準の改善とともに、車両は、人々の移動のための重要な交通手段になっている。音楽とラジオを聴くことが好きな人々は、場合によっては映画を見て、走行又は待機中にショート映像を閲覧する。したがって、車両内の音場効果は、関心事項の重要な要素になっており、良い音響効果は人々に対して快適な体験を常にもたらすことができる。
【0004】
現在、ユーザは、ターゲット点位置において最適な音場を実現するべく、各スピーカーの再生強度を手動で調整する必要がある。ドライバが再生強度を手動で調整する必要がある場合、ドライバは、スクリーンに注意をシフトする必要がある。これは、走行にとって安全上の問題である。加えて、車両内の乗客が位置を変える又は乗客の数が増えるとき、スピーカーは、継続的に手動で調整される必要がある。これは、不満足なユーザ体験をもたらす。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、音発生装置制御方法、音発生システム及び車両を提供する。ユーザが位置する領域の位置情報は、音場最適化センターを適応的に調整するために取得され、ユーザのリスニング体験の向上に役立つ。
【0006】
第1態様によると、音発生装置制御方法が提供される。本方法は、以下を含む:第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。第1デバイスは、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御する。
【0007】
本願のこの実施形態において、第1デバイスは、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得し、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、ユーザが音発生装置を手動で調整することを必要とすることなく、複数の音発生装置を作動するように制御する。これは、ユーザの学習コストを低減し、ユーザの煩雑な操作を低減することに役立つ。加えて、これは、複数のユーザが良いリスニング効果を享受することにも役立ち、ユーザ体験を向上することに役立つ。
【0008】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスは、車両又はホームシアターにおける音発生システム、又はKTVにおける音発生システムであり得る。
【0009】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスが、複数のユーザが位置する領域の位置情報を取得する前に、本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、ユーザの第1操作を検出する。
【0010】
いくつかの可能な実装において、第1操作は、オーディオコンテンツを再生するように第1デバイスを制御するユーザの操作である;又は、第1操作は、第2デバイスを第1デバイスに接続し、第1デバイスを使用することによって第2デバイス上のオーディオコンテンツを再生するユーザの操作である;又は、第1デバイスは、音場適応スイッチを有効にするユーザの操作である。
【0011】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:第1デバイスが、収集した検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する領域の位置情報を決定する。検知情報は、画像情報、音声情報及び圧力情報のうちの1又は複数であり得る。画像情報は、イメージセンサ、例えば、カメラ装置又はレーダによって収集され得る。音声情報は、音響センサ、例えば、マイクロフォンアレイによって収集され得る。圧力情報は、圧力センサ、例えば、座席に取り付けられた圧力センサによって収集され得る。加えて、検知情報は、センサによって収集されたデータであってもよく、又は、センサによって収集されたデータに基づいて取得された情報であってもよい。
【0012】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:第1デバイスが、イメージセンサによって収集されたデータに基づいて複数の領域の位置情報を決定する;又は、第1デバイスが、圧力センサによって収集されたデータに基づいて複数の領域の位置情報を決定する;又は、第1デバイスが、音響センサによって収集されたデータに基づいて複数の領域の位置情報を決定する。
【0013】
本願のこの実施形態において、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置は作動するように制御される。このようにして、第1デバイスが複数の音発生装置を作動するように制御する計算プロセスを簡略化することができ、第1デバイスは、より便利に複数の音発生装置を制御することができる。
【0014】
いくつかの可能な実装において、イメージセンサは、カメラ及びライダ等を含み得る。
【0015】
いくつかの可能な実装において、イメージセンサは、領域内の画像情報を収集することによって領域内にユーザが存在するかどうかを決定すること、及び、画像情報に基づいて、画像情報が、顔輪郭情報、人間の耳の情報、及び虹彩情報等を含むかどうかを決定することを行い得る。
【0016】
いくつかの可能な実装において、音響センサは、マイクロフォンアレイを含み得る。
【0017】
センサは、1つのセンサであってもよく、又は、複数のセンサであってもよく、ここで、複数のセンサは、例えば全てのイメージセンサのような同じタイプのセンサであってよいことを理解されたい。代替的に、複数のタイプのセンサの検知情報、例えば、イメージセンサ及び音響センサによって収集された画像情報及び音声情報は、ユーザを決定するために使用され得る。
【0018】
いくつかの可能な実装において、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報は、複数の領域の各々の中心点、又は、複数の領域の各々の予め設定された点、又は、予め設定された規則に従って取得された各領域の点を含み得る。
【0019】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、第1デバイスが、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む:第1デバイスが、音場最適化中心点を決定し、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、第1デバイスが、前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御する。
【0020】
本願のこの実施形態において、複数の音発生装置を作動するように制御する前に、第1デバイスはまず、現在の音場最適化中心点を決定し、音場最適化中心点及び複数の音発生装置の間の距離についての情報に基づいて、音発生装置を作動するように制御し得る。これは、複数のユーザが良いリスニング効果を享受することに役立ち、ユーザ体験を向上することに役立つ。
【0021】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスが、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む:複数の領域の位置情報及びマッピング関係に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御し、ここで、マッピング関係は、複数の領域の位置及び複数の音発生装置の再生強度の間のマッピング関係である。
【0022】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、前記音場最適化中心点の位置情報を通知する。
【0023】
本願のこの実施形態において、音場最適化中心点の位置情報はユーザに通知され、その結果、複数のユーザのリスニング効果が向上されるとともに、ユーザが現在の音場最適化中心点を決定することにも役立つ。
【0024】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスが、音場最適化中心点の位置情報を通知することは、以下を含む:第1デバイスが、人間-コンピュータ間相互作用インタフェースHMI又は音を使用することによって、音場最適化中心点の位置情報を通知する。
【0025】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスは車両であり得、第1デバイスが、音場最適化中心点の位置情報を通知することは、以下を含む:車両が、雰囲気光を使用することによって、音場最適化中心点の位置情報を通知する。
【0026】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、複数の領域は、車両のコックピットにおける領域である。
【0027】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、前記複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。
【0028】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、前記複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含み得る。
【0029】
いくつかの可能な実装において、複数の領域は、ドライバ領域、助手席領域、2行目左側領域及び2行目右側領域を含む。
【0030】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスは車両であり得、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:車両が、領域内の座席の下の圧力センサを使用することによって、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。
【0031】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスはマイクロフォンアレイを含み、第1デバイスが複数のユーザの位置情報を取得することは、以下を含む:第1デバイスが、マイクロフォンアレイを使用することによって環境内の音声信号を取得する;及び、音声信号に基づいて、環境内の複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を決定する。
【0032】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知する。
【0033】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知することは、以下を含む:第1デバイスが、人間-コンピュータ間相互作用インタフェースHMI又は音を使用することによって、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知する。
【0034】
いくつかの可能な実装において、第1デバイスは車両であり得、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知することは、以下を含む:車両が、雰囲気光を使用することによって、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知する。
【0035】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、前記複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む:前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整すること。
【0036】
いくつかの可能な実装において、複数の音発生装置の各々の再生強度は、各音発生装置及びユーザの間の距離に正比例する。
【0037】
第1態様を参照して、第1態様のいくつかの実装において、複数の音発生装置は第1音発生装置を含み、第1デバイスが、音発生装置の各々の再生強度を調整することは、以下を含む:第1デバイスが、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御する。本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの命令を取得する;及び、第1デバイスが、命令を取得したことに応答して、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整する。
【0038】
本願のこの実施形態において、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度に調整した後、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するユーザの操作を検出した場合、第1デバイスは、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整し得る。このように、ユーザは、第1音発生装置の再生強度を迅速に調整することができ、その結果、第1音発生装置は、ユーザのリスニング効果をより良く満たす。
【0039】
第2態様によると、音発生システムが提供されており、ここで、音発生システムは、センサ、コントローラ及び複数の音発生装置を含む。センサは、データを収集し、データをコントローラに送信するように構成されている。コントローラは、データに基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得すること;及び、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御することを行うように構成されている。
【0040】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、コントローラは:イメージセンサによって収集されたデータに基づいて複数の領域の位置情報を取得すること;圧力センサによって収集されたデータに基づいて、複数の領域の位置情報を取得すること;又は、音響センサによって収集されたデータに基づいて複数の領域の位置情報を取得することを行うように具体的に構成されている。
【0041】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、コントローラは:音場最適化中心点を決定すること、ここで、音場最適化中心点及び全ての複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、音場最適化中心点及び複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、複数の音発生装置の各々を作動するように制御することを行うように具体的に構成されている。
【0042】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、コントローラはさらに、第1命令を第1プロンプト装置に送信するように構成されており、ここで、第1命令は、第1プロンプト装置に、音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する。
【0043】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、前記複数の領域は、車両コックピットにおける領域である。
【0044】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。
【0045】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、前列領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む。
【0046】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、コントローラはさらに、第2命令を第2プロンプト装置に送信するように構成されており、ここで、第2命令は、第2プロンプト装置に、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知するように命令する。
【0047】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、コントローラは、複数の音発生装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている。
【0048】
第2態様を参照して、第2態様のいくつかの実装において、前記複数の音発生装置は、第1音発生装置を含む。コントローラは、前記第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されている。コントローラはさらに:前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの第3命令を取得すること;及び、前記第3命令を取得したことに応答して、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整することを行うように構成されている。
【0049】
第3態様によると、電子装置が提供されており、ここで、電子装置は:検知情報を受信するように構成された送受信ユニット;及び、前記検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得するように構成された処理ユニットを含む。前記処理ユニットはさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されている。
【0050】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、前記処理ユニットがさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び前記複数の音発生装置の前記位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されていることは、以下を含む:前記処理ユニットが:音場最適化中心点を決定すること、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御することを行うように構成されている。
【0051】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、前記送受信ユニットはさらに、第1命令を第1プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第1命令は、前記第1プロンプトユニットに、前記音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する。
【0052】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、複数の領域は、車両のコックピットにおける領域である。
【0053】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。
【0054】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む。
【0055】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、前記送受信ユニットはさらに、第2命令を第2プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第2命令は、前記第2プロンプトユニットに、前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知するように命令する。
【0056】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、前記処理ユニットは、前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている。
【0057】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、複数の音発生装置は、第1音発生装置を含む。処理ユニットは、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されている。送受信ユニットはさらに、第3命令を受信するように構成されており、ここで、第3命令は、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するように命令する命令である。処理ユニットはさらに、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整するように構成されている。
【0058】
第3態様を参照して、第3態様のいくつかの実装において、前記検知情報は、画像情報、圧力情報及び音声情報のうちの1又は複数を含む。
【0059】
いくつかの可能な実装において、電子装置は、チップ又は車載装置(例えば、コントローラ)であり得る。
【0060】
いくつかの可能な実装において、送受信ユニットは、インタフェース回路であり得る。
【0061】
いくつかの可能な実装において、処理ユニットは、プロセッサ、又は処理装置等であり得る。
【0062】
第4態様によると、装置が提供される。装置は、第1態様の任意の実装における方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0063】
第5態様によると、装置が提供される。装置は、処理ユニット及び記憶ユニットを含む。記憶ユニットは、命令を格納するように構成されており、処理ユニットは、記憶ユニットに格納された命令を実行し、その結果、装置は、第1態様の任意の可能な実装における方法を実行する。
【0064】
任意選択的に、処理ユニットはプロセッサであり得、記憶ユニットはメモリであり得る。メモリは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタ又はキャッシュ)であってもよく、又は、車両内のチップの外部に位置する記憶ユニット(例えば、リードオンリメモリ、又はランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0065】
第6態様によると、システムが提供される。システムは、センサ及び電子装置を含む。電子装置は、第3態様の任意の可能な実装に係る電子装置であり得る。
【0066】
第6態様を参照して、第6態様のいくつかの実装において、システムはさらに、複数の音発生装置を含む。
【0067】
第7態様によると、システムが提供される。システムは、複数の音発生装置、及び電子装置を含み、ここで、電子装置は、第3態様の任意の可能な実装に係る電子装置であり得る。
【0068】
第7態様を参照して、第7態様のいくつかの実装において、システムはさらに、センサを含む。
【0069】
第8態様によると、車両が提供されており、ここで、車両は、第2態様の可能な実装のいずれか1つに係る音発生システムを含む、又は、車両は、第3態様の可能な実装のいずれか1つに係る電子装置を含む、又は、車両は、第4態様の任意の可能な実装に係る装置を含む、又は、車両は、第5態様の任意の可能な実装に係る装置を含む、又は、車両は、第6態様の任意の可能な実装に係るシステムを含む、又は、車両は、第7態様の任意の可能な実装に係るシステムを含む。
【0070】
第9態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様に係る方法を実行することが可能となる。
【0071】
コンピュータプログラムコードの全部又は一部は第1記憶媒体に格納され得ることに留意されたい。第1記憶媒体は、プロセッサと共にカプセル化されてもよく、又は、プロセッサとは別にカプセル化されてもよい。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。
【0072】
第10態様によると、コンピュータ可読媒体が提供される。前記コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納し、前記コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、第1態様に係る方法を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【
図1】本願の実施形態に係る車両の概略機能ブロック図である。
【0074】
【
図2】本願の実施形態に係る音発生システムの構造の概略図である。
【0075】
【
図3】本願の実施形態に係る音発生システムの別の構造の概略図である。
【0076】
【0077】
【
図5】本願の実施形態に係る音発生装置制御方法の概略フローチャートである。
【0078】
【
図6】車両コックピットにおける4つのスピーカーの位置の概略図である。
【0079】
【
図7】本願の実施形態に係る、運転席、助手席、2行目左側領域及び2行目右側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。
【0080】
【
図8】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。
【0081】
【
図9】本願の実施形態に係る、運転席、助手席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。
【0082】
【
図10】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0083】
【
図11】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0084】
【
図12】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0085】
【
図13】本願の実施形態に係る、運転席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。
【0086】
【
図14】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0087】
【
図15】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0088】
【
図16】本願の実施形態に係る、運転席及び助手席にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。
【0089】
【
図17】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0090】
【
図18】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0091】
【
図19】本願の実施形態に係る、運転席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。
【0092】
【
図20】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0093】
【
図21】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0094】
【
図22】本願の実施形態に係る運転席にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。
【0095】
【
図23】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0096】
【
図24】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0097】
【
図25】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0098】
【
図26】本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する別の概略図である。
【0099】
【
図27】本願の実施形態に係るグラフィックユーザインタフェースGUIのグループを示す。
【0100】
【
図28】本願の実施形態に係るGUIの別のグループを示す。
【0101】
【
図29】本願の実施形態に係る音発生装置制御方法がホームシアターに適用された概略図である。
【0102】
【
図30】本願の実施形態に係るホームシアターにおける音場最適化センターの概略図である。
【0103】
【
図31】本願の実施形態に係る音発生装置制御方法の別の概略フローチャートである。
【0104】
【
図32】本願の実施形態に係る音発生システムの構造の概略図である。
【0105】
【
図33】本願の実施形態に係る装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0106】
以下、添付図面を参照して、本願の技術的解決手段を説明する。
【0107】
図1は、本願の実施形態に係る車両100の概略機能ブロック図である。車両100は、完全又は部分自動運転モードにあるように構成され得る。例えば、車両100は、検知システム120を使用することによって車両100の周辺の環境情報を取得し、周囲環境情報の分析に基づいて自律運転ポリシーを取得することで、完全自律運転を実装すること、又は、分析結果をユーザに提示することで、部分自律運転を実装することを行い得る。
【0108】
車両100は、様々なサブシステム、例えば、インフォテインメントシステム110、検知システム120、決定制御システム130、推進システム140、及びコンピューティングプラットフォーム150などを含み得る。任意選択的に、車両100は、より多い又はより少ないサブシステムを含み得、各サブシステムは、複数のコンポーネントを含み得る。加えて、車両100の各サブシステム及びコンポーネントは、有線又は無線方式で相互接続され得る。
【0109】
いくつかの実施形態において、インフォテインメントシステム110は、通信システム111、エンターテイメントシステム112、及びナビゲーションシステム113を含み得る。
【0110】
通信システム111は、無線通信システムを含み得、無線通信システムは、1又は複数のデバイスと、無線方式で直接、又は通信ネットワークを使用することによって、通信し得る。例えば、無線通信システム146は、第3世代(3rd generation、3G)セルラ通信、例えば、符号分割多重接続(code division multiple access、CDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(evolution data optimized、EVDO)、移動体通信用グローバルシステム(global system for mobile communication、GSM(登録商標))、又は汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS);又は、第4世代(4th generation、4G)セルラ通信、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE);又は、第5世代(5th generation、5G)セルラ通信を使用し得る。無線通信システムは、Wi-Fi(登録商標)を介して無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信し得る。いくつかの実施形態において、無線通信システム146は、赤外線リンク、ブルートゥース(登録商標)、又はZigBee(登録商標)を使用することによって、デバイスと直接通信し得る。他の無線プロトコルにおける様々な車両通信システムに関しては、例えば、無線通信システムは、1又は複数の専用狭域通信(dedicated short range communications、DSRC)デバイスを含み得、これらのデバイスは、車両間及び/又は路側ステーション間のパブリック及び/又はプライベートデータ通信を含み得る。
【0111】
エンターテイメントシステム112は、中央制御スクリーン、マイク、及びサウンドボックスを含み得る。ユーザは、エンターテイメントシステムを介して、車両においてラジオを聴くこと及び音楽を再生することを行い得る。代替的に、携帯電話が車両に接続されて、中央制御スクリーン上に携帯電話のスクリーン投影を実現する。中央制御スクリーンは、タッチスクリーンであり得、ユーザは、スクリーンをタッチすることによって操作を実行し得る。いくつかの場合において、ユーザの音声信号はマイクを使用することによって取得され得、ユーザによって車両100に対して実行されるいくつかの制御は、ユーザの音声信号の分析に基づいて実装され、例えば、車両の内部の温度が調整される。他の場合において、音楽は、サウンドボックスを使用することによってユーザのために再生され得る。
【0112】
ナビゲーションシステム113は、マップ供給業者によって提供されるマップサービスを含むことで、車両100に対して、走行ルートのナビゲーションを提供し得る。ナビゲーションシステム113は、車両の全地球測位システム121及び慣性測定ユニット122と共に使用され得る。マッププロバイダによって提供されるマップサービスは、2次元マップ又は高精度マップであり得る。
【0113】
検知システム120は、車両100の周囲環境情報を検知するいくつかのタイプのセンサを含み得る。例えば、検知システム120は、全地球測位システム121(全地球測位システムは、GPSシステムであり得、又は、BeiDouシステム又は別の測位システムであり得る)、慣性測定ユニット(inertial measurement unit、IMU)122、ライダ123、ミリ波レーダ124、超音波レーダ125及びカメラ装置126を含み得る。検知システム120はさらに、モニタリングされている車両100の内部システムのセンサ(例えば、車載空気質モニタ、燃料計、及び油温計)を含み得る。これらのセンサのうちの1又は複数からのセンサデータは、オブジェクト、及びオブジェクトの対応する特徴(位置、形状、方向、及び速度等)を検出するために使用されることができる。そのような検出及び認識は、車両100の安全な操作の重要な機能である。
【0114】
全地球測位システム121は、車両100の地理的位置を推定するように構成され得る。
【0115】
慣性測定ユニット122は、慣性加速度に基づいて、車両100の位置及び向きの変化を検知するように構成されている。いくつかの実施形態において、慣性測定ユニット122は、加速度計及びジャイロスコープの組み合わせであり得る。
【0116】
ライダ123は、レーザを使用することによって、車両100が位置する環境におけるオブジェクトを検知し得る。いくつかの実施形態において、ライダ123は、1又は複数のレーザ源、レーザスキャナ、1又は複数の検出器、及び他のシステムコンポーネントを含み得る。
【0117】
ミリ波レーダ124は、電波信号を使用することによって、車両100の周囲環境におけるオブジェクトを検知し得る。いくつかの実施形態において、オブジェクトを検知することに加えて、レーダ126はさらに、オブジェクトの速度及び/又は移動方向を検知するように構成され得る。
【0118】
超音波レーダ125は、超音波信号を使用することによって、車両100の周辺のオブジェクトを検知し得る。
【0119】
カメラ装置126は、車両100の周囲環境の画像情報を撮像するように構成され得る。カメラ装置126は、単眼カメラデバイス、双眼カメラデバイス、構造光カメラデバイス、及びパノラマカメラデバイス等を含み得る。カメラ装置126を使用することによって取得された画像情報は、静止画像を含んでもよく、又は、ビデオストリーム情報を含んでもよい。
【0120】
決定制御システム130は、検知システム120によって取得された情報に基づいて分析及び決定を実行するコンピューティングシステム131を含む。決定制御システム130はさらに、車両100の電力システムを制御する車両制御ユニット132、及び車両100を制御するように構成されたステアリングシステム133、スロットル134及びブレーキシステム135を含む。
【0121】
コンピューティングシステム131は、検知システム120によって取得された様々な情報を処理及び分析して、車両100の周囲環境におけるターゲット、オブジェクト及び/又は特徴を識別するように動作し得る。ターゲットは、歩行者又は動物を含み得、オブジェクト及び/又は特徴は、交通信号、道路境界、及び障害物を含み得る。コンピューティングシステム131は、オブジェクト認識アルゴリズム、ストラクチャーフロムモーション(structure from motion、SFM)アルゴリズム、及びビデオトラッキングなどの技術を使用し得る。いくつかの実施形態において、コンピューティングシステム131は、環境をマッピングすること、オブジェクトをトラッキングすること、及びオブジェクトの速度を推定すること等を行うように構成され得る。コンピューティングシステム131は、取得した様々な情報を分析し、車両の制御ポリシーを取得し得る。
【0122】
車両制御ユニット132は、車両の電力バッテリー及びエンジン141を協働させるとともに制御して、車両100の電力性能を向上させるように構成され得る。
【0123】
ステアリングシステム133は、車両100の移動方向を調整するように操作され得る。例えば、実施形態において、ステアリングシステム133はステアリングホイールシステムであり得る。
【0124】
スロットル134は、エンジン141の動作速度を制御し、車両100の速度を制御するように構成されている。
【0125】
ブレーキシステム135は、車両100を減速するように制御するように構成されている。ブレーキシステム135は、摩擦力を使用することによって、車輪144の速度を落とし得る。いくつかの実施形態において、ブレーキシステム135は、車輪144の運動エネルギーを電流に変換し得る。ブレーキシステム135は、他の形態を使用することによって車輪144の回転速度を落として、車両100の速度を制御してもよい。
【0126】
推進システム140は、車両100が移動するように電力を提供するコンポーネントを含み得る。実施形態において、推進システム140は、エンジン141、エネルギー源142、駆動システム143、及び車輪144を含み得る。エンジン141は、内燃エンジン、電気モータ、空気圧縮エンジン、又は、他のタイプのエンジンの組み合わせ、例えば、ガソリンエンジン及び電気モータによって形成されたハイブリッドエンジン、又は、内燃エンジン及び空気圧縮エンジンによって形成されたハイブリッドエンジンであり得る。エンジン141は、エネルギー源142を機械的エネルギーに変換する。
【0127】
エネルギー源142の例は、ガソリン、ディーゼル、他の油系燃料、プロパン、他の圧縮ガス系燃料、エチルアルコール、太陽電池パネル、バッテリー、及び他の動力源を含む。エネルギー源142は、車両100の別のシステムにもエネルギーを提供し得る。
【0128】
駆動装置143は、エンジン141から車輪144に機械動力を伝達し得る。駆動装置143は、ギアボックス、ディファレンシャル及び駆動シャフトを含み得る。実施形態において、駆動装置143はさらに、別のコンポーネント、例えば、クラッチを含み得る。駆動シャフトは、1又は複数の車輪121に結合され得る1又は複数のシャフトを含み得る。
【0129】
車両100のいくつかの又は全ての機能は、コンピューティングプラットフォーム150によって制御される。コンピューティングプラットフォーム150は、少なくとも1つのプロセッサ151を含み得、プロセッサ151は、メモリ152などの非一時的コンピュータ可読媒体に格納された命令153を実行し得る。いくつかの実施形態において、コンピューティングプラットフォーム150は、代替的に、車両100の個別のコンポーネント又はサブシステムを分散方式で制御する複数のコンピューティングデバイスであり得る。
【0130】
プロセッサ151は、市販のCPUなどの、任意の従来のプロセッサであり得る。代替的に、プロセッサ151はさらに、画像プロセッサ(graphic process unit、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、システムオンチップ(system on chip、SOC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又はそれらの組み合わせを含み得る。
図1は、プロセッサ、メモリ、及び同じブロックにおけるコンピュータ110の他のコンポーネントを機能的に示しているが、当業者であれば、プロセッサ、コンピュータ、又はメモリが、実際には同じ物理ハウジングに格納されていてもいなくてもよい複数のプロセッサ、コンピュータ、又はメモリを含み得ることを理解すべきである。例えば、メモリは、コンピュータ110のものとは異なるハウジング内に位置するハードディスクドライブ又は別の記憶媒体であってよい。従って、プロセッサ又はコンピュータへの参照は、並列に動作してもしなくてもよいプロセッサ又はコンピュータ又はメモリのセットへの参照を含むことが理解される。単一のプロセッサを用いて、本明細書において説明される段階を実行するのとは異なり、ステアリングコンポーネント及び減速コンポーネントなどのいくつかのコンポーネントは、それぞれのプロセッサを含み得る。プロセッサは、コンポーネント固有の機能に関連する計算のみを実行する。
【0131】
本明細書において説明される様々な態様において、プロセッサは、車両から遠く離れて位置してよく、車両と無線通信してよい。別の態様において、本明細書に説明されるいくつかのプロセスは、車両内に配置されたプロセッサ上で実行され、一方、他のプロセスは、リモートプロセッサによって実行される(単一操作に必要な段階を実行することを含む)。
【0132】
いくつかの実施形態において、メモリ152は、命令153(例えば、プログラムロジック)を含み得、命令153は、プロセッサ151によって実行されることで、車両100の様々な機能を実行し得る。メモリ152は、インフォテインメントシステム110、検知システム120、決定制御システム130、及び推進システム140のうちの1又は複数に、データを送信すること、そこからデータを受信すること、それと相互作用すること、及び/又はそれを制御することを行うために使用される命令を含む追加の命令を含んでもよい。
【0133】
命令153に加えて、メモリ152はさらに、ロードマップ、ルート情報、車両の位置、方向、速度、及び他の車両データ、及び他の情報などのデータを格納し得る。この情報は、自律、半自律及び/又は手動モードにおける車両100の動作中に車両100及びコンピューティングプラットフォーム150によって使用され得る。
【0134】
コンピューティングプラットフォーム150は、様々なサブシステム(例えば、推進システム140、検知システム120、及び決定制御システム130)から受信された入力に基づいて、車両100の機能を制御し得る。例えば、コンピューティングプラットフォーム150は、決定制御システム130からの入力を利用して、ステアリングシステム133を制御して、検知システム120によって検出された障害物を回避し得る。いくつかの実施形態において、コンピューティングプラットフォーム150は、車両100及び車両100のサブシステムの多くの態様に制御を提供するように動作し得る。
【0135】
任意選択的に、前述のコンポーネントのうちの1又は複数が、車両100とは別に設置されてもよく、又は車両100と関連付けられてもよい。例えば、メモリ152は、車両100から部分的に又は完全に分離され得る。前述のコンポーネントは、有線及び/又は無線方式で一緒に通信可能に結合されてよい。
【0136】
任意選択的に、前述のコンポーネントは単なる例である。実際の応用中に、前述のモジュールにおけるコンポーネントは、実際の要件に基づいて追加又は除去され得る。
図1は、本願のこの実施形態に対する限定と解釈されるべきではない。
【0137】
道路を走行する自律運転車両、例えば、車両100は、自律運転車両の周囲環境におけるオブジェクトを識別して、現在の速度を調整することを決定し得る。このオブジェクトは、別の車両、交通制御デバイス、又は別のタイプのオブジェクトであってもよい。いくつかの例において、各識別されたオブジェクトは独立して考慮され得、オブジェクトの現在の速度、オブジェクトの加速度、及びオブジェクト及び車両の間の間隔などの各オブジェクトの特徴は、自律運転車両によって調整される速度を決定するために使用され得る。
【0138】
任意選択的に、車両100又は車両100に関連付けられた検知及びコンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングシステム131及びコンピューティングプラットフォーム150)は、識別されたオブジェクトの特徴及び周囲環境の状態(例えば、道路上の交通量、雨及び氷)に基づいて、識別されたオブジェクトの挙動を予測し得る。任意選択的に、全ての識別されたオブジェクトは、互いの挙動に依存しており、従って、全ての識別されたオブジェクトを一緒に考慮して、単一の識別されたオブジェクトの挙動を予測し得る。車両100は、識別されたオブジェクトの予測された挙動に基づいて、車両100の速度を調整できる。換言すると、自律運転車両は、オブジェクトの予測された挙動に基づいて、車両がその状態に調整される必要がある安定した状態(例えば、加速、減速又は停止)を決定することができる。このプロセスにおいて、車両100の速度を決定するために、別の要因、例えば、車両が運転する道路上の車両100の水平位置、道路の曲率、及び静的オブジェクト及び動的オブジェクトの間の近接度なども考慮され得る。
【0139】
自律運転車両の速度を調整するための命令の提供に加えて、コンピューティングデバイスはさらに、車両100のステアリング角を変更するための命令を提供して、その結果、自律運転車両は、所定のトラックをたどる及び/又は自律運転車両及び自律運転車両の近くのオブジェクト(例えば、道路上の隣接したレーンにおける自動車)の間で安全な横方向及び長手方向の距離を維持し得る。
【0140】
車両100は、自動車、トラック、オートバイ、バス、ボート、飛行機、ヘリコプタ、芝刈機、レジャー用車両、遊び場の車両、建設デバイス、トロリー、ゴルフカート、又は電車等であり得る。これは、本願の実施形態において具体的に限定されるものではない。
【0141】
人々の生活水準の改善とともに、車両は、人々の移動のための重要な交通手段になっている。音楽とラジオを聴くことが好きな人々は、場合によっては映画を見て、運転又は待機中にショート映像を閲覧する。したがって、車両内の音場効果は、関心事項の重要な要素になっており、良い音響効果は人々に対して快適な体験を常にもたらすことができる。
【0142】
現在、ユーザは、ターゲット点位置において最適な音場を実現し、これにより、各スピーカーの再生強度を手動で調整する必要がある。ドライバが再生強度を手動で調整する必要がある場合、ドライバは、スクリーンにフォーカスをシフトする必要がある。これは、走行にとって安全上の問題である。加えて、車両内の乗客が位置を変える又は乗客の数が増えるとき、スピーカーの再生強度は、継続的に手動で調整される必要がある。これは、不満足なユーザ体験をもたらす。
【0143】
本願の実施形態は、音発生装置制御方法、音発生システム及び車両を提供する。ユーザが位置する領域の位置情報が識別され、音場最適化センターが自動的に調整され、その結果、各ユーザは、良いリスニング効果を実現することができる。
【0144】
以下では、本願の実施形態に提供された車載音発生システムを、
図2及び
図3を使用することによって説明する。
図2は、本願の実施形態に係る音発生システムの構造の概略図である。音発生システムは、コントローラエリアネットワーク(controller area network、CAN)制御システムであり得る。CAN制御システムは、複数のセンサ(センサ1及びセンサ2など)、複数の電子制御ユニット(electronic control unit、ECU)、車載エンターテインメントホスト、スピーカーコントローラー、及びスピーカーを含み得る。センサは、限定されないが、カメラ、マイク、超音波レーダ、ミリ波レーダ、ライダ、車速センサ、モータ電力センサ、及びエンジン速度センサを含む。ECUは、センサによって収集されたデータを受信し、対応するコマンドを実行し、対応するコマンドを実行した後に周期的な信号又はイベント信号を取得するように構成されている。次いで、ECUは、パブリックCANネットワークにこれらの信号を送信し得、ここで、ECUは、限定されないが、完全な車両コントローラ、ハイブリッドコントローラ、自動変速機コントローラ、及び自動運転コントローラを含む。車載エンターテインメントホストは、パブリックCANネットワーク上で各ECUによって送信された周期的な信号又はイベント信号を捕捉すること、及び、対応する信号が認識されたときに対応する操作を実行する又は信号をスピーカーコントローラーに転送することを行うように構成されている。スピーカーコントローラーは、プライベートCANネットワーク上の車載エンターテインメントホストからのコマンド信号を受信して、スピーカーを調整するために使用される。例えば、本願のこの実施形態において、車載エンターテインメントホストは、CANバスから、カメラによって収集された画像情報を捕捉し得る。車載エンターテインメントホストは、画像情報に基づいて、車両内の複数の領域にユーザが存在するかどうかを決定し、ユーザの位置情報をスピーカーコントローラーに送信し得る。スピーカーコントローラーは、ユーザの位置情報に基づいて各スピーカーの再生強度を制御し得る。
【0145】
図3は、本願の実施形態に係る車載音発生システムの別の構造の概略図である。音発生システムは、リングネットワーク通信アーキテクチャであり得る。全てのセンサ及びアクチュエータ(スピーカー、雰囲気光、エアコン、及びコマンドを取得及び実行するモータのようなコンポーネントなど)は、近傍の車両統合ユニット(vehicle integration unit、VIU)に接続され得る。通信インタフェースユニットとして、VIUは、車両のセンサ及びアクチュエータが密集している位置に展開され得、その結果、車両のセンサ及びアクチュエータは、近傍の接続を実行することができる。加えて、VIUは、特定の計算及び運転能力を有し得る(例えば、VIUは、いくつかのアクチュエータの運転コンピューティング機能を吸収し得る)。センサは、限定されないが、カメラ、マイク、超音波レーダ、ミリ波レーダ、ライダ、車速センサ、モータ電力センサ、及びエンジン回転速度センサ等を含む。
【0146】
VIUは、ネットワークを介して互いに通信する。インテリジェント運転コンピューティングプラットフォーム/モバイルデータセンター(mobile data center、MDC)、車両ドメインコントローラ(vehicle domain controller、VDC)、及びインテリジェントコックピットドメインコントローラ(cockpit domain controller、CDC)は、VIUによって形成されたリングネットワーク通信ネットワークに、個別に且つ冗長的に接続されている。センサ(例えば、カメラ)がデータを収集した後、センサは、収集されたデータをVIUに送信し得る。VIUは、リングネットワークにデータを公開することができる。MDC、VDC及びCDCは、リングネットワーク上の関連データを収集し、データを計算し、データをユーザの位置情報を含む信号に変換し、信号をリングネットワークに公開する。スピーカーの再生強度は、VIUにおける対応する計算能力及び運転能力を介して制御される。
【0147】
図3に示されるように、異なるVIU及び異なる位置におけるスピーカーの間における対応関係が存在し得ることを理解されたい。例えば、VIU1はスピーカー1を駆動するように構成されており、VIU2はスピーカー2を駆動するように構成されており、VIU3はスピーカー3を駆動するように構成されており、VIU4はスピーカー4を駆動するように構成されている。VIUの配置は、スピーカーから独立していてよい。例えば、VIU1は車両の左側後方に配置され得るが、スピーカー1は、ドライバ側のドアの近くに配置され得る。センサ又はアクチュエータは、近傍のVIUに接続され、これにより、ケーブル束を低減することができる。MDC、VDC及びCDCのインタフェースの数が限定されているため、VIUは、複数のセンサ及び複数のアクチュエータに接続されて、インタフェース及び通信機能を実装することができる。
【0148】
本願のこの実施形態において、センサ又はコントローラが接続されているVIU及び接続を制御しているコントローラは、音発生システムの出荷前に設定されてもよく、又は、ユーザによって定義されてもよく、音発生システムのハードウェアは置換及びアップグレードされ得ることをさらに理解されたい。
【0149】
VIUは、いくつかのセンサ及びアクチュエータの運転コンピューティング機能を吸収し得ることをさらに理解されたい。このように、いくつかのアクチュエータ(例えば、CDC又はVDC)が故障しているとき、VIUは、センサによって収集されたデータを直接処理して、アクチュエータをさらに制御し得る。
【0150】
実施形態において、
図3に示された通信アーキテクチャは、インテリジェントデジタル車両プラットフォーム(intelligent digital vehicle platform、IDVP)リングネットワーク通信アーキテクチャであり得る。
【0151】
図4は、車両の上面図である。
図4に示されるように、位置1は運転席であり、位置2は助手席であり、位置3から5は後列領域であり、位置6aから6dは車両内の4つのスピーカーの位置であり、位置7は車載カメラの位置であり、位置8はCDC及び車載中央制御スクリーンが位置する位置である。スピーカーは、車両内でメディアサウンドを再生するように構成され得る。車載カメラは、車両内の乗客の位置を検出するために使用され得る。車載中央制御スクリーンは、画像情報、及びアプリケーションのインタフェースを表示するために使用され得る。CDCは、周辺機器を接続し、データ分析及び処理能力を提供するために使用される。
【0152】
図4において、位置6aから6dに示されたスピーカーが、運転席のドアの近く、助手席のドアの近く、2行目左側領域のドアの近く、及び2行目右側領域のドアの近くに位置する例のみが説明のために使用されていることを理解されたい。本願のこの実施形態において、スピーカーの位置は具体的に限定されるものではない。スピーカーは代替的に、車両のドアの近く、大きな中央制御スクリーンの近く、天井、床、又は座席(例えば、座席の枕元)に位置することができる。
【0153】
図5は、本願の実施形態に係る音発生装置制御方法500の概略フローチャートである。方法500は、車両に適用され得、車両は、複数の音発生装置(例えば、スピーカー)を含み、方法500は、以下の段階を含む。
【0154】
S501:車両は、ユーザの位置情報を取得する。
【0155】
実施形態において、車両は、車載カメラを起動することによって、車両内の各領域(例えば、運転席、助手席、及び後列領域)の画像情報を取得し、各領域の画像情報に基づいて、領域にユーザが存在するかどうかを決定し得る。例えば、車両は、カメラによって収集された画像情報に基づいて、画像情報が人の顔の輪郭を含むかどうかを分析し得、その結果、車両は、領域にユーザが存在するかどうかを決定し得る。別の例の場合、車両は、カメラによって収集された画像情報に基づいて、画像情報が人の目の虹彩情報を含むかどうかを分析し得、その結果、車両は、領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0156】
実施形態において、ユーザによる音場適応スイッチをオンにする操作を車両が検出したとき、車両は、カメラを起動して、車両内の各領域の画像情報を取得し得る。
【0157】
例えば、ユーザは、大きな中央制御スクリーン上の設定オプションを選択して、音響効果機能インタフェースに入り得、音響効果機能インタフェース上の音場適応スイッチを有効にすることを選び得る。
【0158】
実施形態において、車両は代替的に、座席の下の圧力センサを使用することによって、現在の領域にユーザが存在するかどうかを検出し得る。例えば、領域内の座席の下の圧力センサによって検出された圧力値が予め設定された値より大きい又はそれに等しいとき、領域にユーザが存在すると決定され得る。
【0159】
実施形態において、車両は代替的に、マイクロフォンアレイによって取得されたオーディオ情報を使用することによって音源の位置情報を決定して、ユーザが存在する特定の領域を決定し得る。
【0160】
実施形態において、車両は代替的に、車載カメラ、圧力センサ及びマイクロフォンアレイのうち1つ又は組み合わせを使用することによって車両内のユーザの位置情報を取得し得る。
【0161】
本願のこの実施形態において、センサ(例えば、車載カメラ、圧力センサ、又はマイクロフォンアレイ)によって収集されたデータはCDCに伝達され得、CDCはデータを処理して、ユーザが存在する特定の領域を決定し得ることを理解されたい。
【0162】
例えば、データを処理した後、CDCは、データをフラグビットに変換し得る。例えば、CDCは、運転席にのみユーザが存在するとき、1000を出力し得る。CDCは、助手席にのみユーザが存在するとき、0100を出力し得る。CDCは、2行目左側領域にのみユーザが存在するとき、0010を出力し得る。CDCは、運転席及び助手席の両方にユーザが存在するとき、1100を出力し得る。CDCは、運転席、助手席及び2行目左側領域にユーザが存在するとき。1110を出力し得る。
【0163】
CDCによって位置情報を出力する方式は、一例としてフラグビットを使用することによって単に説明されていることを理解されたい。本願のこの実施形態は、これに限定されるものではない。
【0164】
前述の説明は、車両内のユーザの座る領域が、運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域に分割されている例を使用していることをさらに理解されたい。本願のこの実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、車両内の領域は代替的に、運転席、助手席、2行目左側領域、2行目中間領域、及び2行目右側領域に分割され得る。別の例の場合、座席が7つのSUVの場合、車両内の領域は代替的に、運転席、助手席、2行目左側領域、2行目右側領域、3行目左側領域、及び3行目右側領域に分割され得る。別の例の場合、乗用車の場合、車両内の領域は、前列領域及び後列領域に分割され得る。代替的に、マルチ乗用車の場合、車両内の領域は、運転領域、及び乗客領域等に分割され得る。
【0165】
S502:車両は、ユーザの位置情報に基づいて音発生装置を調整する。
【0166】
例えば、音発生装置がスピーカーである例は、
図2におけるスピーカー6aから6dを参照した説明のために使用される。
図6は、4つのスピーカーの位置を示す。例えば、4つのスピーカーが位置する点の接続線によって形成されたグラフは、長方形ABCDである。スピーカー1は、長方形ABCD上の点Aに配置されており、スピーカー2は点Bに配置されており、スピーカー3は点Cに配置されており、スピーカー4は点Dに配置されている。点Oは、長方形ABCDの中心点である(点O及び4つの点A、B、C、及びDの間の距離は等しい)。異なる自動車は異なる位置及び異なる数のスピーカーを有することを理解されたい。特定の実装プロセスにおいて、特定の調整方式が、自動車のモデル又は自動車内のスピーカーの設定に基づいて設計され得る。これは、本願において限定されるものではない。
【0167】
図7は、本願の実施形態に係る、運転席、助手席、2行目左側領域及び2行目右側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。全ての領域の中心点は長方形EFGHを形成し得、長方形EFGHの中心点は点Qであり得る。点Qは、車両内の現在の音場最適化中心点であり得る。
【0168】
例えば、点Qは、点Oと一致し得る。長方形EFGHの中心点Q及び4つのスピーカーの間の距離が等しいので、車両は、4つのスピーカーの再生強度を同じ(例えば、4つのスピーカーの再生強度は全てpである)になるように制御することができる。
【0169】
例えば、点Q及び点Oが重ならない場合、車両は、点Q及び4つのスピーカーの間の距離に基づいて、4つのスピーカーの再生強度を制御し得る。
【0170】
例えば、スピーカー1(点Aに位置する)の場合、車両は、スピーカー1の再生強度を
【数1】
になるように制御し得る。
【0171】
別の例の場合、スピーカー2(点Bに位置する)の場合、車両は、スピーカー2の再生強度を
【数2】
になるように制御し得る。
【0172】
別の例の場合、スピーカー3(点Cに位置する)の場合、車両は、スピーカー3の再生強度を
【数3】
になるように制御し得る。
【0173】
別の例の場合、スピーカー4(点Dに位置する)の場合、車両は、スピーカー4の再生強度を
【数4】
になるように制御し得る。
【0174】
図8は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点、助手席が位置する領域の中心点、2行目左側領域の中心点、及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0175】
図9は、本願の実施形態に係る、運転席、助手席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。運転席、助手席、及び2行目左側領域の中心点は、三角形EFGを形成し得、ここで、三角形EFGの外心は点Qであり得る。点Qは、車両内の現在の音場最適化中心点であり得る。
【0176】
例えば、点Qは、点Oと一致し得る。長方形EFGHの中心点Q及び4つのスピーカーの間の距離が等しいので、車両は、4つのスピーカーの再生強度を同じ(例えば、4つのスピーカーの再生強度は全てpである)になるように制御することができる。
【0177】
例えば、点Q及び点Oは重ならない場合がある。この場合、車両が4つのスピーカーの再生強度を制御する方式については、前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0178】
図10は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席、助手席、及び2行目左側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席、助手席、及び2行目左側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点、助手席が位置する領域の中心点、及び2行目左側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0179】
図11は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席、助手席、及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席、助手席、及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点、助手席が位置する領域の中心点、及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0180】
図12は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席、2行目左側領域、及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点、2行目左側領域の中心点、及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0181】
運転席、助手席、及び2行目右側領域にユーザが存在するとき、又は、運転席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在するとき、車両が4つのスピーカーの再生強度を制御する方式については、運転席、助手席、及び2行目左側領域にユーザが存在するときに車両が4つのスピーカーの再生強度を制御する前述の方式を参照し得ることを理解されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0182】
図13は、本願の実施形態に係る、運転席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両におけるスピーカーの音場最適化センターの概略図である。運転席の中心点及び2行目左側領域の中心点の間の接続線はEGであり、ここで、EGの中間点は点Qであり得る。点Qは、車両内の現在の音場最適化中心点であり得る。
【0183】
例えば、点Qは、点Oと一致し得る。線分EHの中間点及び4つのスピーカーの間の距離が等しいので、車両は、4つのスピーカーの再生強度を同じ(例えば、4つのスピーカーの再生強度は全てpである)になるように制御することができる。
【0184】
例えば、点Q及び点Oが重ならない場合、車両は、点Q及び4つのスピーカーの間の距離に基づいて、4つのスピーカーの再生強度を制御し得る。具体的な制御プロセスについては、前述の実施形態の説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0185】
図14は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0186】
図15は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の助手席及び2行目左側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「助手席及び2行目左側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、助手席が位置する領域の中心点及び2行目左側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0187】
図16は、本願の実施形態に係る、運転席及び助手席にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。運転席及び助手席が位置する領域の中心点間の接続線はEFであり、ここで、EFの中間点は点Pであり得る。点Pは、車両内の現在の音場最適化センターであり得る。
【0188】
図17は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席及び助手席にユーザが存在すると車両が検出したとき、中央制御スクリーンは、「運転席及び助手席に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点及び助手席が位置する領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0189】
例えば、車両は、点P及び4つのスピーカーの間の距離に基づいて、4つのスピーカーの再生強度を制御し得る。
【0190】
例えば、スピーカー1(点Aに位置する)の場合、車両は、スピーカー1の再生強度を
【数5】
になるように制御し得る。
【0191】
別の例の場合、スピーカー2(点Bに位置する)の場合、車両は、スピーカー2の再生強度を
【数6】
になるように制御し得る。
【0192】
別の例の場合、スピーカー3(点Cに位置する)の場合、車両は、スピーカー3の再生強度を
【数7】
になるように制御し得る。
【0193】
別の例の場合、スピーカー4(点Dに位置する)の場合、車両は、スピーカー4の再生強度を
【数8】
になるように制御し得る。
【0194】
図18は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の2行目左側領域及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「2行目左側領域及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、2行目左側領域の中心点及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0195】
図19は、本願の実施形態に係る、運転席及び2行目左側領域にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。運転席の中心点及び2行目左側領域の中心点の間の接続線はEHであり、ここで、EHの中間点は点Rであり得る。点Rは、車両内の現在の音場最適化センターであり得る。
【0196】
図20は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席及び2行目左側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席及び2行目左側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点及び2行目左側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0197】
例えば、車両は、点R及び4つのスピーカーの間の距離に基づいて、4つのスピーカーの再生強度を制御し得る。
【0198】
例えば、スピーカー1(点Aに位置する)の場合、車両は、スピーカー1の再生強度を
【数9】
になるように制御し得る。
【0199】
別の例の場合、スピーカー2(点Bに位置する)の場合、車両は、スピーカー2の再生強度を
【数10】
になるように制御し得る。
【0200】
別の例の場合、スピーカー3(点Cに位置する)の場合、車両は、スピーカー3の再生強度を
【数11】
になるように制御し得る。
【0201】
別の例の場合、スピーカー4(点Dに位置する)の場合、車両は、スピーカー4の再生強度を
【数12】
になるように制御し得る。
【0202】
図21は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の助手席及び2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「助手席及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、助手席が位置する領域の中心点及び2行目右側領域の中心点と等距離を有する点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0203】
図22は、本願の実施形態に係る運転席にユーザが存在するときの車両における音場最適化センターの概略図である。運転席が位置する領域の中心点は点Eであり、ここで、点Eは、車両内の現在の音場最適化中心点であり得る。
【0204】
図23は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の運転席にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「運転席に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、運転席が位置する領域の中心点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0205】
例えば、車両は、点E及び4つのスピーカーの間の距離に基づいて、4つのスピーカーの再生強度を制御し得る。
【0206】
例えば、スピーカー1(点Aに位置する)の場合、車両は、スピーカー1の再生強度を
【数13】
になるように制御し得る。
【0207】
別の例の場合、スピーカー2(点Bに位置する)の場合、車両は、スピーカー2の再生強度を
【数14】
になるように制御し得る。
【0208】
別の例の場合、スピーカー3(点Cに位置する)の場合、車両は、スピーカー3の再生強度を
【数15】
になるように制御し得る。
【0209】
別の例の場合、スピーカー4(点Dに位置する)の場合、車両は、スピーカー4の再生強度を
【数16】
になるように制御し得る。
【0210】
図24は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の助手席にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「助手席に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、助手席が位置する領域の中心点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0211】
図25は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の2行目左側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「2行目左側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、2行目左側領域の中心点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0212】
図26は、本願の実施形態に係る車両の大きな中央制御スクリーン上の音場最適化センターを表示する概略図である。車両内の2行目右側領域にユーザが存在すると車両が検出したとき、大きな中央制御スクリーンは、「2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザに通知し、現在の音場最適化中心点が、2行目右側領域の中心点であり得ることをユーザに通知し得る。
【0213】
S501におけるユーザの位置情報が、ユーザが位置する領域の中心点である例が説明のために使用されていることを理解されたい。本願のこの実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、ユーザの位置情報は代替的に、ユーザが位置する領域の別の予め設定された点であり得、又は、ユーザの位置情報は代替的に、予め設定された規則(例えば、予め設定されたアルゴリズム)に従った計算を介して取得された領域の点であり得る。
【0214】
実施形態において、ユーザの位置情報は代替的に、ユーザの人間の耳の位置情報に基づいて決定され得る。ユーザの人間の耳の位置情報は、カメラ装置によって収集された画像情報に基づいて決定され得る。例えば、ユーザの人間の耳の位置情報は、第1点及び第2点の間の接続線の中間点であり、ここで、第1点は、ユーザの左耳上の点であり、第2点はユーザの右耳上の点である。別の例の場合、ユーザの人間の耳の耳介の位置情報は、カメラ装置によって収集された画像情報に基づいて決定され得る。領域の位置情報は、ユーザの人間の耳の位置情報又は人間の耳の耳介の位置情報に基づいて決定され得る。
図27及び
図28を参照して、以下では、車両がユーザの位置情報を使用することによって複数の音発生装置の再生強度を調整した後、特定のスピーカーの再生強度をユーザが手動で調整するプロセスについて説明する。
【0215】
図27は、本願の実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface、GUI)のグループを示す。
【0216】
図27における(a)に示されるように、運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在するとき、車両は、HMI上で「運転席、助手席、2行目左側領域及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザの通知し、現在の音場最適化センターをユーザに通知し得る。
図27における(a)に示されるように、運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右上領域における笑顔は、領域内にユーザが存在することを示す。ユーザによる2行目左側領域内の笑顔をタッチしてホールドする操作を検出したとき、車両は、HMI上にアイコン2701(例えば、ゴミ箱アイコン)を表示し得る。ユーザが2行目左側領域内の笑顔をアイコン2701にドラッグすることを車両が検出したとき、車両は、
図27における(b)に示されたGUIを、HMI上に表示し得る。
【0217】
図27における(b)に示されるように、ユーザが2行目左側領域内の笑顔をアイコン2701にドラッグする検出された操作に応答して、車両は、HMI上で、「2行目左側領域におけるスピーカーの音量は0に下がりました」とユーザに通知し得る。
【0218】
実施形態において、運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在する場合、現在の4つのスピーカーの再生強度はpであり得る。ユーザによる2行目左側領域内の笑顔をアイコン2701にドラッグする操作を車両が検出したとき、車両は、2行目左側領域のスピーカーの再生強度を0に下げるか、又は、2行目左側領域のスピーカー再生強度をpから0.1pに下げる場合がある。これは、本願のこの実施形態において限定されるものではない。
【0219】
図28は、本願の実施形態に係るGUIのグループを示す。
【0220】
図28における(a)に示されるように、運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在するとき、車両は、HMI上で「運転席、助手席、2行目左側領域及び2行目右側領域に人がいることを検出」とユーザの通知し、現在の音場最適化センターをユーザに通知し得る。車両が、ユーザの指が2行目左側領域内で上に向かってスライドする操作を、HMI上で検出したとき、再生強度のスクロールバー2801が表示され得る。再生強度のスクロールバー2801は、スクロールブロック2802を含み得る。
【0221】
図28の(b)に示されるように、ユーザの指が2行目左側領域内で上に向かってスライドする検出された操作に応答して、車両は、2行目左側領域の近くのスピーカーの再生強度を上げ、HMI上のスクロールブロック2802が上に向かって移動することを表示し得る。例えば、2行目左側領域の近くのスピーカーの再生強度は、pから1.5pに上がり得る。同時に、車両は、HMI上で、「2行目左側領域内のスピーカーの音量が上がりました」とユーザに通知することができる。
【0222】
本願のこの実施形態において、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度に調整した後、ユーザがスピーカーの再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整する操作を検出した場合、車両は、スピーカーの再生強度を第2再生強度に調整し得る。このように、ユーザは、領域内のスピーカーの再生強度を迅速に調整することができ、その結果、領域内のスピーカーは、ユーザのリスニング効果をより良く満たす。
【0223】
実施形態において、車両はさらに、カメラによって収集された画像情報に基づいて、領域内のユーザの状態を決定して、これにより、領域の位置情報及びユーザの状態を参照して領域の近くのスピーカーの再生強度を調整し得る。例えば、2行目左側領域内にユーザが存在し且つ当該ユーザが休憩中であることを車両が検出したとき、車両は、2行目左側領域の近くのスピーカーの再生強度を0又は別の値に制御し得る。
【0224】
実施形態において、第2再生強度は代替的に、デフォルトの再生強度であり得る(例えば、第2再生強度は0である)。大きな中央制御スクリーン上の領域(例えば、2行目左側領域)内のユーザの予め設定された操作を車両が検出したとき、車両は、領域内のスピーカーの再生強度を、第1再生強度からデフォルトの再生強度に調整し得る。
【0225】
実施形態において、予め設定された操作は、限定されないが、領域内で検出されたユーザのタッチしてホールドする操作(例えば、2行目左側領域内の座席をタッチしてホールドする)、及び、領域内のスライド又はタップ操作を含む。
【0226】
図6から
図28を参照して、前述では、本願の実施形態において提供された音発生装置制御方法が車載シナリオに適用された場合について説明しており、当該制御方法はさらに、別のシナリオ、例えば、ホームシアターシナリオ又はKTVシナリオに適用され得ることを理解されたい。
図29は、本願の実施形態に係る、ホームシアターに適用されたときの音発生装置制御方法の概略図である。
図29に示されるように、ホームシアターは、サウンドボックス1、サウンドボックス2、及びサウンドボックス3を含み得る。ホームシアターにおける音発生システムは、ユーザ及び3つのサウンドボックスの間の位置関係を検出することによって、3つのサウンドボックスを調整することができる。
【0227】
図30は、本願の実施形態に係るホームシアターにおける音場最適化センターの概略図である。例えば、3つのサウンドボックスが位置する点の接続線を含むグラフは三角形ABCであり、ここで、サウンドボックス1は三角形ABC上の点Aに配置されており、サウンドボックス2は点Bに配置されており、サウンドボックス3は点Cに配置されている。点Oは、三角形ABCの外心である。
【0228】
ユーザが位置する領域の中心点が点Oと一致するとき、又は、ユーザが位置する領域内に点Oが位置するとき、音発生システムは、サウンドボックス1、サウンドボックス2、及びサウンドボックス3を、同じ再生強度を有するように制御し得る。(例えば、3つのサウンドボックスの全ての再生強度はpである)。
【0229】
ユーザが位置する領域の中心点が点Oと一致しないとき、又は、ユーザが位置する領域に点Oが位置していないとき、音発生システムは、ユーザが位置する領域及び3つのサウンドボックスの間の位置関係に基づいて、3つのサウンドボックスの再生強度を調整し得る。
【0230】
例えば、ユーザが位置する領域の中心点は点Qである、サウンドボックス1(点Aに位置する)の場合、音発生システムは、サウンドボックス1の再生強度を
【数17】
になるように制御し得る。
【0231】
別の例の場合、サウンドボックス2(点Bに位置する)の場合、音発生システムは、サウンドボックス2の再生強度を
【数18】
になるように制御し得る。
【0232】
別の例の場合、サウンドボックス3(点Cに位置する)の場合、音発生システムは、サウンドボックス3の再生強度を
【数19】
になるように制御し得る。
【0233】
図31は、本願の実施形態に係る音発生装置制御方法3100の概略フローチャートである。方法3100は、第1デバイスに適用され得る。
図31に示されるように、方法3100は、以下の段階を含む。
【0234】
S3101:第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。
【0235】
任意選択的に、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:検知情報を取得すること;及び、前記検知情報に基づいて前記複数の領域の前記位置情報を決定すること、ここで、前記検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む。
【0236】
例えば、検知情報は、画像情報を含み得る。第1デバイスは、イメージセンサを使用することによって画像情報を取得し得る。
【0237】
例えば、第1デバイスは車両である。車両は、撮像装置によって収集された画像情報に基づいて、画像情報が、顔輪郭情報、人間の耳の情報、又は虹彩情報等を含むかどうかを決定し得る。ドライバ領域にユーザが存在するかどうかを車両が決定する必要があるとき、車両は、ドライバカメラによって収集されたドライバ領域の画像情報を取得し得る。画像情報が、顔輪郭情報、人間の耳の情報、又は虹彩情報のうちの1又は複数を含むと車両が決定し得る場合、第1デバイスは、ドライバ領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0238】
画像情報が、顔輪郭情報、人間の耳の情報、又は虹彩情報のうちの1又は複数を含むと決定する実装プロセスは、本願のこの実施形態において限定されるものではないことを理解されたい。例えば、車両は、ニューラルネットワークに画像情報を入力して、領域がユーザの顔を含むという分類結果を取得し得る。
【0239】
別の例の場合、車両はさらに、ドライバ領域のための座標系を確立し得る。ドライバ領域に人がいるかどうかを車両が決定する必要があるとき、車両は、ドライバカメラを使用することによって座標系内の複数の座標点の画像情報を収集し、さらに、複数の座標点における人の特徴情報が存在するかどうかを分析し得る。人の特徴情報が存在する場合、車両は、ドライバ領域内にユーザが存在すると決定し得る。
【0240】
任意選択的に、第1デバイスは車両であり、検知情報は圧力情報であり得る。例えば、圧力センサは車両内の各座席の下に含まれており、第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:第1デバイスが、圧力センサによって収集された圧力情報(例えば、圧力値)に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。
【0241】
任意選択的に、圧力センサによって収集された圧力値が第1閾値より大きい又はそれに等しいとき、車両は、圧力センサに対応する領域にユーザが存在すると決定する。例えば、ドライバ領域における座席の下の圧力センサによって検出された圧力値が予め設定された圧力値より大きい又はそれに等しいとき、車両は、ドライバ領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0242】
任意選択的に、検知情報は音声情報であり得る。第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得することは、以下を含む:第1デバイスが、マイクロフォンアレイによって収集された音信号を使用することによって、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する。例えば、第1デバイスは、マイクロフォンアレイによって収集された音信号に基づいてユーザを位置付けし得る。第1デバイスが、音信号に基づいて、ユーザが領域に位置するように位置した場合、第1デバイスは、領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0243】
任意選択的に、第1デバイスはさらに、少なくとも2つのタイプの画像情報、圧力情報、及び音声情報を参照して、領域にユーザが存在するかどうかを決定し得る。
【0244】
例えば、第1デバイスは車両である。ドライバ領域にユーザが存在するかどうかを車両が決定する必要があるとき、車両は、ドライバカメラによって収集された画像情報及び運転席における圧力センサによって収集された圧力情報を取得し得る。ドライバカメラによって収集された画像情報に基づいて、画像情報が顔情報を含み且つ運転席における圧力センサによって収集された圧力値が第1閾値より大きい又はそれに等しいと決定した場合。車両は、ドライバ領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0245】
別の例の場合、領域にユーザが存在するかどうかを第1デバイスが決定する必要があるとき、第1デバイスは、カメラによって収集された領域内の画像情報を取得し、マイクロフォンアレイを使用することによって環境内の音声情報をピックアップし得る。カメラによって収集された領域の画像情報に基づいて、画像情報が顔情報を含むと決定し、マイクロフォンアレイによって収集された音声情報に基づいて、音が当該領域から来ていると決定した場合、車両は、当該領域にユーザが存在すると決定し得る。
【0246】
S3102:第1デバイスは、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御する。
【0247】
任意選択的に、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報は、複数の領域の各々の中心点、又は、複数の領域の各々の予め設定された点、又は、予め設定された規則(例えば、予め設定されたアルゴリズム)に従って取得された各領域の点を含み得る。
【0248】
任意選択的に、第1デバイスが、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む:複数の領域の位置情報及びマッピング関係に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御し、ここで、マッピング関係は、複数の領域の位置及び複数の音発生装置の再生強度の間のマッピング関係である。
【0249】
例えば、
図4に示された車両が一例として使用されている。表1は、複数の領域の位置、及び、複数の音発生装置の再生強度の間のマッピング関係を示す。
[表1]
【表1】
【0250】
表1に示された位置及び複数の音発生装置の再生強度の間のマッピング関係は単なる例であることを理解されたい。領域分割方式及びスピーカーの再生強度は、本願のこの実施形態において限定されるものではない。
【0251】
任意選択的に、第1デバイスが、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む:第1デバイスが、音場最適化中心点を決定し、ここで、音場最適化中心点及び全ての複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、第1デバイスが、音場最適化中心点及び複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、複数の音発生装置の各々を作動するように制御する。
【0252】
任意選択的に、本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、音場最適化中心点の位置情報を通知する。
【0253】
任意選択的に、第1デバイスは、HMI、音、又は雰囲気光を使用することによって、現在の音場最適化センターの位置情報を通知する。
【0254】
任意選択的に、複数の領域は、車両コックピットの領域である。
【0255】
任意選択的に、複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。任意選択的に、複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含み得る。
【0256】
任意選択的に、本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知する。
【0257】
任意選択的に、第1デバイスが複数の音発生装置を作動するように制御することは、以下を含む。
【0258】
第1デバイスは、複数の音発生装置の各々の再生強度を調整する。
【0259】
任意選択的に、複数の音発生装置は第1音発生装置を含み、第1デバイスが、音発生装置の各々の再生強度を調整することは、以下を含む:第1デバイスが、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御する。本方法はさらに、以下を含む:第1デバイスが、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの命令を取得する;及び、第1デバイスが、命令を取得したことに応答して、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整する。
【0260】
例えば、
図27における(b)に示されるように、車両内の運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在する。この場合、車両は、4つのスピーカーの再生強度をpになるように制御し得る。ユーザがHMI上の2行目左側領域内の笑顔をアイコン2701にドラッグすることを車両が検出したとき、車両は、2行目左側領域の近くのスピーカーの再生強度をpから0に調整し得る。
【0261】
例えば、
図28における(b)に示されるように、車両内の運転席、助手席、2行目左側領域、及び2行目右側領域にユーザが存在する。この場合、車両は、4つのスピーカーの再生強度をpになるように制御し得る。HMI上の2行目左側領域においてユーザによる上に向かってスライドする操作を車両が検出したとき、車両は、2行目左側領域の近くのスピーカーの再生強度をpから1.5pに調整し得る。
【0262】
本願のこの実施形態において、第1デバイスは、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得し、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、ユーザが音発生装置を手動で調整することを必要とすることなく、複数の音発生装置を作動するように制御する。これは、ユーザの学習コストを低減し、ユーザの煩雑な操作を低減することに役立つ。加えて、これは、複数のユーザが良いリスニング効果を享受することにも役立ち、ユーザ体験を向上することに役立つ。
【0263】
図32は、本願の実施形態に係る音発生システム3200の構造の概略図である。音発生システムは、センサ3201、コントローラ3202、及び複数の音発生装置3203を含み得る。音発生システムは、センサ、コントローラ、及び複数の音発生装置を含む。
【0264】
センサ3201は、データを収集し、データをコントローラに送信するように構成されている。
【0265】
コントローラ3202は、データに基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得すること;及び、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置3203を作動するように制御することを行うように構成されている。任意選択的に、データは、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうち少なくとも1つを含む。
【0266】
任意選択的に、コントローラ3202は:音場最適化中心点を決定すること、ここで、音場最適化中心点及び全ての複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、音場最適化中心点及び複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、複数の音発生装置の各々を作動するように制御することを行うように具体的に構成されている。
【0267】
任意選択的に、コントローラ3202はさらに、第1命令を第1プロンプト装置に送信するように構成されており、ここで、第1命令は、第1プロンプト装置に、音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する。
【0268】
任意選択的に、複数の領域は、車両コックピットの領域である。
【0269】
任意選択的に、複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。
【0270】
任意選択的に、複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含み得る。
【0271】
任意選択的に、コントローラ3202はさらに、第2命令を第2プロンプト装置に送信するように構成されており、ここで、第2命令は、第2プロンプト装置に、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知するように命令する。
【0272】
任意選択的に、コントローラ3202は、複数の音発生装置3203の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている。
【0273】
任意選択的に、複数の音発生装置3203は、第1音発生装置を含む。コントローラ3202は、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されている。コントローラ3202はさらに:第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの第3命令を取得すること;及び、第3命令を取得したことに応答して、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整することを行うように構成されている。
【0274】
図33は、本願の実施形態に係る装置3300の概略ブロック図である。装置3300は、送受信ユニット3301及び処理ユニット3302を含む。送受信ユニット3301は、検知情報を受信するように構成されている。処理ユニット3302は、検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得するように構成されている。処理ユニット3302はさらに、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されている。
【0275】
任意選択的に、処理ユニット3302がさらに、複数の領域の位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されていることは、以下を含む:処理ユニット3302が:音場最適化中心点を決定すること、ここで、音場最適化中心点及び全ての複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び、音場最適化中心点及び複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、複数の音発生装置の各々を作動するように制御することを行うように構成されている。
【0276】
任意選択的に、送受信ユニット3301はさらに、第1命令を第1プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、第1命令は、第1プロンプトユニットに、音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する。
【0277】
任意選択的に、複数の領域は、車両コックピットの領域である。
【0278】
任意選択的に、複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む。
【0279】
任意選択的に、複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む。
【0280】
任意選択的に、送受信ユニット3301はさらに、第2命令を第2プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、第2命令は、第2プロンプトユニットに、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を通知するように命令する。
【0281】
任意選択的に、処理ユニット3302は、複数の音発生装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている。
【0282】
任意選択的に、複数の音発生装置は、第1音発生装置を含む。処理ユニット3302は、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されている。送受信ユニット3301はさらに、第3命令を受信するように構成されており、ここで、第3命令は、第1音発生装置の再生強度を第1再生強度から第2再生強度に調整するように命令する命令である。処理ユニット3302はさらに、第1音発生装置の再生強度を第2再生強度に調整するように構成されている。
【0283】
任意選択的に、検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む。
【0284】
本願の実施形態がさらに、装置を提供する。装置は、処理ユニット及び記憶ユニットを含む。記憶ユニットは、命令を格納するように構成されており、処理ユニットは、記憶ユニットに格納された命令を実行し、その結果、装置は、音発生装置制御方法を実行する。
【0285】
任意選択的に、処理ユニットは、
図1に示されたプロセッサ151であり得、記憶ユニットは、
図1に示されたメモリ152であり得る。メモリ152は、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタ又はキャッシュ)であってもよく、又は、車両内のチップの外部に位置する記憶ユニット(例えば、リードオンリメモリ、又はランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0286】
本願の実施形態はさらに、音発生システム3200又は装置3300を含む車両を提供する。
【0287】
本願の実施形態がさらにコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本方法を実行することが可能となる。
【0288】
本願の実施形態はコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納し、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本方法を実行することが可能となる。
【0289】
実装プロセスにおいて、本方法における段階は、プロセッサ151内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、又は、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって、実装され得る。本願の実施形態を参照して開示された方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、又は、プロセッサ151内のハードウェア、及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールが、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなど、当技術分野の成熟した記憶媒体に位置してよい。記憶媒体はメモリに位置しており、プロセッサ151は、メモリ152内の情報を読み出し、プロセッサ151のハードウェアと組み合わせて本方法における段階を完了する。繰り返しを回避するために、本明細書では詳細を再度説明されない。
【0290】
本願の実施形態におけるプロセッサ151は、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、又は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、又は、別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又は、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
【0291】
本願の実施形態において、メモリ152は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含み、命令及びデータをプロセッサに提供し得ることも理解されたい。
【0292】
本願の実施形態において、「第1(first)」、「第2(second)」及び様々な数字番号は、説明を容易にするための区別のために使用されているものに過ぎず、本願の実施形態の範囲を限定することを意図するものではない。例えば、「第1」、「第2」及び様々な数字番号は、異なるパイプ、及び貫通孔等を区別するために使用されている。
【0293】
本明細書における「及び/又は」という用語は、関連する対象間の対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在する、という3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における記号「/」は、一般に、関連する対象間の「又は」の関係を示している。
【0294】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する任意の限定として解釈されるべきではない。
【0295】
当業者であれば、本明細書で開示した実施形態で説明した例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム段階が電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせにより実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、又はソフトウェアにより実行されるかは、特定の応用及び技術的解決手段の設計上の制約条件によって決まる。当業者であれば、説明された機能を特定の応用ごとに実装するのに異なる方法を用い得るが、当該実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0296】
簡便で簡単な説明を目的として、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理について、前述の方法の実施形態における対応する処理を参照することが、当業者によって明確に理解され得る。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0297】
本願で提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は、単なる一例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、別のシステムへ組み合わされ、又は統合されてよく、又は、一部の機能が、無視されてよく、又は実行されなくてよい。加えて、表示又は論述されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0298】
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に別個である場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1つの位置に位置する場合もあるし、又は、複数のネットワークユニットに分散されている場合もある。ユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づき選択され得る。
【0299】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットのそれぞれが物理的に孤立して存在してもよく、又は、2又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
【0300】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式において実装され、かつ独立した製品として販売又は使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、又はこれらの技術的解決手段のうちのいくつかが、ソフトウェア製品の形式において実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納されており、本願の実施形態において説明された方法の段階の全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを格納し得る任意の媒体を含む。
【0301】
前述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願で開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到する任意の変形又は置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する段階;及び
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御する段階
を備える、音発生装置制御方法。
【請求項2】
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御する前記段階は:
音場最適化中心点を決定する段階、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに:
前記音場最適化中心点の位置情報を通知する段階
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに:
前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知する段階
を備える、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の音発生装置を作動するように制御する前記段階は:
前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整する段階
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の音発生装置は第1音発生装置を含み、前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整する前記段階は:
前記第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御する段階
を含み、
前記方法はさらに:
前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの命令を取得する段階;及び
前記命令を取得したことに応答して、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整する段階
を備える、請求
項5に記載の方法。
【請求項7】
検知情報を受信するように構成された送受信ユニット;及び
前記検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得するように構成された処理ユニット
を備え、ここで
前記処理ユニットはさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発生装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成された、電子装置。
【請求項8】
前記処理ユニットがさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び前記複数の音発生装置の前記位置情報に基づいて、前記複数の音発生装置を作動するように制御するように構成されていることは:
前記処理ユニットが:
音場最適化中心点を決定すること、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発生装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発生装置の各々を作動するように制御すること
を行うように構成されていることを含む、請求
項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記送受信ユニットはさらに、第1命令を第1プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第1命令は、前記第1プロンプトユニットに、前記音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する、請求
項8に記載の電子装置。
【請求項10】
前記送受信ユニットはさらに、第2命令を第2プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第2命令は、前記第2プロンプトユニットに、前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知するように命令する、請求
項7に記載の電子装置。
【請求項11】
前記処理ユニットは、前記複数の音発生装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている、請求
項7に記載の電子装置。
【請求項12】
前記複数の音発生装置は、第1音発生装置を含み、前記処理ユニットは、前記第1音発生装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されており;
前記送受信ユニットはさらに、第3命令を受信するように構成されており、ここで、前記第3命令は、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するように命令する命令であり;
前記処理ユニットはさらに、前記第1音発生装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整するように構成されている、請求
項11に記載の電子装置。
【請求項13】
命令を格納するように構成されたメモリ;及び
前記命令を読み出して、請求項1か
ら6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサ
を備える、電子装置。
【請求項14】
センサ及び電子装置を備え、前記電子装置は
、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、システム。
【請求項15】
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法をコンピューティングデバイスに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項16】
車両であって、前記車両は、請求項7から12のいずれか一項に記載の電子装置を備える、車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
いくつかの可能な実装において、第1操作は、オーディオコンテンツを再生するように第1デバイスを制御するユーザの操作である;又は、第1操作は、第2デバイスを第1デバイスに接続し、第1デバイスを使用することによって第2デバイス上のオーディオコンテンツを再生するユーザの操作である;又は、第1操作は、音場適応スイッチを有効にするユーザの操作である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0301
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0301】
前述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願で開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到する任意の変形又は置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の可能な項目]
[項目1]
複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する段階;及び
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発声装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発声装置を作動するように制御する段階
を備える、音発声装置制御方法。
[項目2]
前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発声装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発声装置を作動するように制御する前記段階は:
音場最適化中心点を決定する段階、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発声装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発声装置の各々を作動するように制御する段階
を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記方法はさらに:
前記音場最適化中心点の位置情報を通知する段階
を備える、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記複数の領域は、車両コックピットにおける領域である、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む、項目4に記載の方法。
[項目6]
前記複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む、項目4に記載の方法。
[項目7]
前記方法はさらに:
前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知する段階
を備える、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
前記複数の音発声装置を作動するように制御する前記段階は:
前記複数の音発声装置の各々の再生強度を調整する段階
を含む、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記複数の音発声装置は第1音発声装置を含み、前記複数の音発声装置の各々の再生強度を調整する前記段階は:
前記第1音発声装置の再生強度を第1再生強度になるように制御する段階
を含み、
前記方法はさらに:
前記第1音発声装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するためのユーザの命令を取得する段階;及び
前記命令を取得したことに応答して、前記第1音発声装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整する段階
を備える、項目8に記載の方法。
[項目10]
複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得する前記段階は:
検知情報を取得する段階;及び
前記検知情報に基づいて前記複数の領域の前記位置情報を決定する段階
を含み、ここで
前記検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
検知情報を受信するように構成された送受信ユニット;及び
前記検知情報に基づいて、複数のユーザが位置する複数の領域の位置情報を取得するように構成された処理ユニット
を備え、ここで
前記処理ユニットはさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び複数の音発声装置の位置情報に基づいて、前記複数の音発声装置を作動するように制御するように構成された、電子装置。
[項目12]
前記処理ユニットがさらに、前記複数の領域の前記位置情報及び前記複数の音発声装置の前記位置情報に基づいて、前記複数の音発声装置を作動するように制御するように構成されていることは:
前記処理ユニットが:
音場最適化中心点を決定すること、ここで、前記音場最適化中心点及び全ての前記複数の領域の中心点の間の距離は等しい;及び
前記音場最適化中心点及び前記複数の音発声装置の各々の間の距離に基づいて、前記複数の音発声装置の各々を作動するように制御すること
を行うように構成されていることを含む、項目11に記載の電子装置。
[項目13]
前記送受信ユニットはさらに、第1命令を第1プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第1命令は、前記第1プロンプトユニットに、前記音場最適化中心点の位置情報を通知するように命令する、項目12に記載の電子装置。
[項目14]
前記複数の領域は、車両コックピットにおける領域である、項目11から13のいずれか一項に記載の電子装置。
[項目15]
前記複数の領域は、前列領域及び後列領域を含む、項目14に記載の電子装置。
[項目16]
前記複数の領域は、ドライバ領域及び助手席領域を含む、項目14に記載の電子装置。
[項目17]
前記送受信ユニットはさらに、第2命令を第2プロンプトユニットに送信するように構成されており、ここで、前記第2命令は、前記第2プロンプトユニットに、前記複数のユーザが位置する前記複数の領域の前記位置情報を通知するように命令する、項目11から16のいずれか一項に記載の電子装置。
[項目18]
前記処理ユニットは、前記複数の音発声装置の各々の再生強度を調整するように具体的に構成されている、項目11から17のいずれか一項に記載の電子装置。
[項目19]
前記複数の音発声装置は、第1音発声装置を含み、前記処理ユニットは、前記第1音発声装置の再生強度を第1再生強度になるように制御するように具体的に構成されており;
前記送受信ユニットはさらに、第3命令を受信するように構成されており、ここで、前記第3命令は、前記第1音発声装置の前記再生強度を前記第1再生強度から第2再生強度に調整するように命令する命令であり;
前記処理ユニットはさらに、前記第1音発声装置の前記再生強度を前記第2再生強度に調整するように構成されている、項目18に記載の電子装置。
[項目20]
前記検知情報は、画像情報、圧力情報、及び音声情報のうちの1又は複数を含む、項目11から19のいずれか一項に記載の電子装置。
[項目21]
命令を格納するように構成されたメモリ;及び
前記命令を読み出して、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたプロセッサ
を備える、電子装置。
[項目22]
センサ及び電子装置を備え、前記電子装置は、項目11から21のいずれか一項に記載の電子装置である、システム。
[項目23]
前記システムはさらに、複数の音発声装置を備える、項目22に記載のシステム。
[項目24]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納し、前記プログラムコードがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
[項目25]
車両であって、前記車両は、項目11から21のいずれか一項に記載の電子装置を備えるか、又は、前記車両は、項目22又は23に記載のシステムを備える、車両。
【国際調査報告】