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特表2024-526598データ検証方法およびシステム、ならびにエッジエンドデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】データ検証方法およびシステム、ならびにエッジエンドデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/65 20180101AFI20240711BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240711BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20240711BHJP
   G06Q 10/08 20240101ALN20240711BHJP
【FI】
G06F8/65
G06K7/10 244
G06K17/00 022
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579806
(86)(22)【出願日】2022-04-25
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2022089002
(87)【国際公開番号】W WO2023273563
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110737908.0
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲亞▼迷
(72)【発明者】
【氏名】▲榮▼ ▲賓▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲曉▼霞
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲堅▼
(72)【発明者】
【氏名】王 宏▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】者 文明
(72)【発明者】
【氏名】▲喬▼ ▲曉▼▲強▼
【テーマコード(参考)】
5B376
5L010
【Fターム(参考)】
5B376CA13
5B376CA43
5L010AA16
(57)【要約】
本開示は、データ検証方法およびシステム、ならびにエッジエンドデバイスに関し、また、コンピュータの技術分野に関する。データ検証方法は、エッジエンドデバイスにより、クラウドエンドデバイスによって発行されたクラウドエンドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップと、エッジエンドデバイスにより、サービス処理ロジックに従ってクラウドエンドデータおよび端末データを検証するステップと、エッジエンドデバイスにより、検証結果をクラウドエンドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップと、
前記エッジデバイスにより、ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証するステップと、
前記エッジデバイスにより、前記検証の結果を前記クラウドデバイスまたは前記端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップと
を含む、データ検証方法。
【請求項2】
クラウドデータおよび端末データを受信する前記ステップよりも前に、
前記エッジデバイスにより、検証アクティブ化要求を前記クラウドデバイスに送信するステップと、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスから返されたアクティブ化応答を受信するステップであって、前記アクティブ化応答が、前記ビジネスプロセスロジックについての関連情報を含む、ステップと
をさらに含む、請求項1に記載のデータ検証方法。
【請求項3】
前記検証アクティブ化要求が、前記エッジデバイス上に現在展開されているエッジソフトウェアのバージョン情報を含み、前記アクティブ化応答が、前記エッジソフトウェアの更新情報を含む、請求項2に記載のデータ検証方法。
【請求項4】
ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記端末データを前記クラウドデータと照合し、前記照合の結果に基づいて前記検証が合格したかどうかを判定するステップ、または、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデータに基づいて前記端末データを検証するステップ
を含む、請求項1に記載のデータ検証方法。
【請求項5】
ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記端末データが異常データを含むかどうかを判定するステップと、
前記エッジデバイスにより、前記判定の結果および前記照合の前記結果に基づいて前記検証が合格したかどうかを判定するステップと
を含む、請求項4に記載のデータ検証方法。
【請求項6】
前記クラウドデータが、物品タグデータを含むチェックリストデータであり、
前記端末データが異常データを含むかどうかを判定する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、物品ロケーション情報またはタグデータステータス情報のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末データが異常データを含むかどうかを判定するステップ
を含む、請求項5に記載のデータ検証方法。
【請求項7】
前記クラウドデータが物品タグデータを含み、
ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記端末データが前記端末デバイスの位置するロケーションと一致するかどうかを判定するステップと、
前記端末データが前記ロケーションと一致しない場合、前記エッジデバイスにより、前記端末データが異常データであるかどうかを前記クラウドデバイスが判定するために、前記端末データを前記クラウドデバイスに報告するステップと
を含む、請求項1に記載のデータ検証方法。
【請求項8】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信するステップであって、前記チェック要求が、前記クラウドデータとしてチェックされるべき無線周波数識別(RFID)データのリストを含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスによって収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項9】
前記検証の結果を前記クラウドデバイスまたは前記端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデータと一致しない前記端末データを前記クラウドデバイスに送信するステップと、
前記エッジデバイスにより、異常データのフィルタリングと、一致しない端末データに対して前記クラウドデバイスによって実施された検証との結果を前記端末デバイスに送信するステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから返されたチェック完了情報を受信するステップであって、前記チェック完了情報が、チェックリスト番号を含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、チェック完了情報を前記クラウドデバイスに送信するステップであって、前記チェック完了情報が、前記チェックリスト番号、チェックされたRFIDデータの前記リスト、および異常状況についての登録情報を含む、ステップと
を含む、請求項8に記載のデータ検証方法。
【請求項10】
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスによって収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行されたエッジロケーションアドレスに基づいて前記端末デバイスから送信された検証要求であって、検証シート番号を含む検証要求を受信するステップと、
前記エッジデバイスにより、検証確認情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記検証確認情報が、検証シート番号を含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスによって収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項8に記載のデータ検証方法。
【請求項11】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから送信されたチェック要求を前記クラウドデバイスに送信するステップであって、前記チェック要求が、チェックされるべき物品データのロケーションについての情報を含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスから返されたチェック応答を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記チェック応答が、前記クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスによって収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項12】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行されたカウント要求を受信するステップであって、前記カウント要求が、前記クラウドデータとしてチェックされるべきデータのリストを含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスによって収集されたカウントデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項13】
前記検証の結果を前記クラウドデバイスまたは前記端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記検証の前記結果を前記端末デバイスに送信するステップと、
前記端末デバイスから返されたカウント完了情報を受信した後に、前記エッジデバイスにより、カウント結果データを前記クラウドデバイスに送信するステップと
を含む、請求項12に記載のデータ検証方法。
【請求項14】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから送信されたチェック要求を前記クラウドデバイスに送信するステップであって、前記チェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスから返されたチェック応答を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記チェック応答が、前記クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから返された、収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項15】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信するステップであって、前記クラウドデバイスによって発行された前記チェック要求が、前記クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから送信されたチェック要求を受信するステップであって、前記端末デバイスから送信された前記チェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、ステップと、
前記エッジデバイスにより、チェック応答を前記端末デバイスに送信するステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから返された、収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項16】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行され、前記端末デバイスによって転送された、チェックされるべきRFIDデータのリストを前記クラウドデータとして受信するステップであって、前記クラウドデータが、前記端末デバイスから送信されたチェック要求に応答して、前記クラウドデバイスから前記端末デバイスへ発行される、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから送信された、収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項17】
エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、前記クラウドデバイスによって発行され、前記端末デバイスによって転送された、棚に乗せられるべき物品のRFIDデータのリストを前記クラウドデータとして受信するステップであって、前記クラウドデータが、前記端末デバイスから送信された棚乗せ要求に応答して、前記クラウドデバイスから前記端末デバイスへ発行される、ステップと、
前記エッジデバイスにより、前記端末デバイスから送信された、収集されたRFIDデータを前記端末データとして受信するステップと
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項18】
前記端末デバイスがポータルフレームハードウェアデバイスであり、前記クラウドデバイスが物品管理システムであり、前記クラウドデータがチェックリストデータであり、前記端末データがRFIDデータであり、
ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証する前記ステップが、
前記エッジデバイスにより、チェックデータを検証するステップ
を含み、
前記検証の結果を前記クラウドデバイスまたは前記端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信する前記ステップが、
前記チェックデータの前記検証の結果を前記物品管理システム上のアプリケーションに送信し、チェックステータスをディスプレイデバイスに送信するステップ
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ検証方法。
【請求項19】
クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するためのレシーバと、
ビジネスプロセスロジックに基づいて前記クラウドデータおよび前記端末データを検証するためのプロセッサと、
前記検証の結果を前記クラウドデバイスまたは前記端末デバイスのうちの少なくとも1つに伝送するためのトランスミッタと
を備える、エッジデバイス。
【請求項20】
請求項1から18のいずれか一項に記載のデータ検証方法を実施するためのエッジデバイスと、
クラウドデータを発行するためのクラウドデバイスと、
端末データを収集するための端末デバイスと
を備える、データ検証システム。
【請求項21】
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサが、前記メモリに記憶された命令に基づいて、請求項1から18のいずれか一項に記載のデータ検証方法を実行するように構成される、
エッジデバイス。
【請求項22】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1から18のいずれか一項に記載のデータ検証方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶した、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年6月30日に出願された中国特許出願第202110737908.0号に基づき、その優先権を主張するものであり、その出願の開示はその全体が参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、データ検証方法、データ検証システム、エッジデバイス、および不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、無線周波数識別(RFID)は、非接触型、バッチ読取りおよび容易な棚卸し(カウント)などのその利点により、様々なビジネスおよび倉庫によって広く採用されている。
【0004】
関連する技術では、検証計算は、RFIDリーダ/ライタなどの端末に基づいてまたはクラウドデバイスに基づいて実施され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のいくつかの実施形態によれば、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップと、エッジデバイスにより、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するステップと、エッジデバイスにより、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップとを含むデータ検証方法が提供される。
【0006】
いくつかの実施形態では、データ検証方法は、クラウドデータおよび端末データを受信する前に、エッジデバイスにより、検証アクティブ化要求をクラウドデバイスに送信するステップと、エッジデバイスにより、クラウドデバイスから返されたアクティブ化応答を受信するステップであって、アクティブ化応答が、ビジネスプロセスロジックについての関連情報を含む、ステップとをさらに含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、検証アクティブ化要求は、エッジデバイス上に現在展開されているエッジソフトウェアのバージョン情報を含み、アクティブ化応答は、エッジソフトウェアの更新情報を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するステップは、エッジデバイスにより、端末データをクラウドデータと照合し、照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定するステップ、または、エッジデバイスにより、クラウドデータに基づいて端末データを検証するステップを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するステップは、エッジデバイスにより、端末データが異常データを含むかどうかを判定するステップと、エッジデバイスにより、判定の結果および照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定するステップとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは、物品タグデータを含むチェックリストデータであり、端末データが異常データを含むかどうかを判定するステップは、エッジデバイスにより、物品ロケーション情報またはタグデータステータス情報のうちの少なくとも1つに基づいて端末データが異常データを含むかどうかを判定するステップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは物品タグデータを含み、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するステップは、エッジデバイスにより、端末データが端末デバイスの位置するロケーションと一致するかどうかを判定するステップと、端末データがロケーションと一致しない場合、エッジデバイスにより、端末データが異常データであるかどうかをクラウドデバイスが判定するために、端末データをクラウドデバイスに報告するステップとを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信するステップであって、チェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべき無線周波数識別(RFID)データのリストを含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデータと一致しない端末データをクラウドデバイスに送信するステップと、エッジデバイスにより、異常データのフィルタリングと、一致しない端末データに対してクラウドデバイスによって実施された検証との結果を端末デバイスに送信するステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから返されたチェック完了情報を受信するステップであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号を含む、ステップと、エッジデバイスにより、チェック完了情報をクラウドデバイスに送信するステップであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号、チェックされたRFIDデータのリスト、および異常状況についての登録情報を含む、ステップとを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたエッジロケーションアドレスに基づいて端末デバイスから送信された検証要求であって、検証シート番号を含む検証要求を受信するステップと、エッジデバイスにより、検証確認情報を端末デバイスに送信するステップであって、検証確認情報が、検証シート番号を含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、端末デバイスから送信されたチェック要求をクラウドデバイスに送信するステップであって、チェック要求が、チェックされるべき物品データのロケーションについての情報を含む、ステップと、エッジデバイスにより、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信するステップであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたカウント要求を受信するステップであって、カウント要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきデータのリストを含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスによって収集されたカウントデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップは、エッジデバイスにより、検証の結果を端末デバイスに送信するステップと、端末デバイスから返されたカウント完了情報を受信した後に、エッジデバイスにより、カウント結果データをクラウドデバイスに送信するステップとを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、端末デバイスから送信されたチェック要求をクラウドデバイスに送信するステップであって、チェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、ステップと、エッジデバイスにより、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信するステップであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信するステップであって、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから送信されたチェック要求を受信するステップであって、端末デバイスから送信されたチェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、ステップと、エッジデバイスにより、チェック応答を端末デバイスに送信するステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、チェックされるべきRFIDデータのリストをクラウドデータとして受信するステップであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信されたチェック要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するステップは、エッジデバイスにより、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、棚に乗せられるべき物品のRFIDデータのリストをクラウドデータとして受信するステップであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信された棚乗せ要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、ステップと、エッジデバイスにより、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信するステップとを含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、端末デバイスはポータルフレームハードウェアデバイスであり、クラウドデバイスは物品管理システムであり、クラウドデータはチェックリストデータであり、端末データはRFIDデータであり、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するステップは、エッジデバイスによってチェックデータを検証するステップを含み、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信するステップは、チェックデータの検証の結果を物品管理システム上のアプリケーションに送信し、チェックステータスをディスプレイデバイスに送信するステップを含む。
【0023】
本開示のさらなる実施形態によれば、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するためのレシーバと、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するためのプロセッサと、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに伝送するためのトランスミッタとを備えるエッジデバイスが提供される。
【0024】
本開示のいくつかの他の実施形態によれば、上記の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実施するためのエッジデバイスと、クラウドデータを発行するためのクラウドデバイスと、端末データを収集するための端末デバイスとを備えるデータ検証システムが提供される。
【0025】
本開示のさらなる実施形態によれば、メモリと、メモリに結合されたプロセッサとを備え、プロセッサが、メモリに記憶された命令に基づいて、上記の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実行するように構成される、エッジデバイスが提供される。
【0026】
本開示のさらに他の実施形態によれば、プロセッサによって実行されると、上記の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実行するコンピュータプログラムを記憶した不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0027】
上記の実施形態では、検証計算タスクがエッジデバイスに分散され、その結果として端末コストおよび電力消費が低減され得、加えて、検証がクラウドデバイスではなくエッジデバイス上で実施され得、このことは、処理効率を改善し、ネットワーク負荷を低減し、したがって、検証効率を改善することができる。
【0028】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0029】
本開示は、添付の図面を参照しながら、以下の詳細な説明からより明確に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示によるデータ検証方法のいくつかの実施形態のフローチャートである。
図2】本開示によるエッジデバイスの初期化構成のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図3a】本開示によるエッジデバイス-クラウドデバイス協同検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図3b】本開示によるエッジデバイス-クラウドデバイス協同検証のいくつかの他の実施形態を示す概略図である。
図3c】本開示によるインベントリ検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図3d】本開示によるチェック検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図3e】本開示によるチェック検証のいくつかの他の実施形態を示す概略図である。
図3f】本開示によるチェック検証のさらに他の実施形態を示す概略図である。
図3g】本開示によるチェック検証のさらなる実施形態を示す概略図である。
図3h】本開示による入庫および受領検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図3i】本開示によるデータ検証方法のいくつかの実施形態を示す概略図である。
図4】本開示によるエッジデバイスのいくつかの実施形態を示すブロック図である。
図5】本開示によるエッジデバイスのいくつかの他の実施形態を示すブロック図である。
図6】本開示によるエッジデバイスのさらに他の実施形態を示すブロック図である。
図7】本開示によるデータ検証システムのいくつかの実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、添付の図面を参照しながら、本開示の様々な例示的な実施形態について詳細に説明する。別段に指定されていない限り、これらの例に記載されているコンポーネントおよびステップの相対配置、数式、および数値は、本発明の範囲を限定しないことに留意されたい。
【0032】
同時に、説明を容易にするために、図面に示す様々な部品の寸法は実際の比率で描かれていないことを理解されたい。
【0033】
少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、実際には例示的なものにすぎず、本発明、その適用または使用を限定するものとしてはまったく意図されていない。
【0034】
関連技術の当業者に知られている技法、方法、および装置は詳細に論じられないことがあるが、適切な場合には、これらの技法、方法、および装置は本明細書の一部と見なされるべきである。
【0035】
本明細書で示され、論じられるすべての例のうち、任意の特定の値は例示的なものにすぎず、限定ではないと解釈されるべきである。したがって、例示的な実施形態の他の例は、異なる値を有してもよい。
【0036】
同様の参照番号および参照文字は、添付の図面において同様のものによって示され、したがって、一度図面において物品が定義されれば、添付の図面においてさらに論じられる必要はないことに留意されたい。
【0037】
上述したように、RFIDベースの倉庫保管作業は、いくつかの新しい課題に直面する。すなわち、倉庫保管作業はしばしば、物品の整合性を確保するために、入庫、インベントリカウント、出庫チェックなどを含む、タグまたはバーコードの検証を伴い、RFIDバッチ認識に基づく倉庫保管作業は、検証のための膨大な同時プロセスを必要とし、端末ベースの検証とクラウドベースの検証の両方に対する課題を生み出す。
【0038】
たとえば、RFIDリーダ/ライタ端末検証計算に基づくRFID倉庫管理システムの場合、オンサイトネットワークの制御不可能な要因を考慮して、多くの検証計算がRFID固定リーダ/ライタなどの形態でのいくつかのサイトを含む端末に分散されることになる。
【0039】
この検証方法は、以下の問題を有する。すなわち、この検証方法は、強力な記憶および計算の能力を有する端末を必要とし、このことは、端末および個々のノードの電力消費およびコストを増大させる。不十分な能力を有する端末またはノードは、システムラグ、遅い応答、ならびにユーザ経験および生産効率に影響を及ぼし得る他の現象を引き起こすことがあり、完全に分散された端末への大量の検証データの伝送は、潜在的なデータセキュリティリスクをもたらすことがある。
【0040】
たとえば、クラウド検証計算に基づくRFID倉庫管理システムの場合、クラウドは膨大な記憶および計算の能力を有し、このことは端末にかかる計算および記憶の負荷を低減することができる。しかしながら、長いクラウドチェーンは、システム応答の大きい遅延を引き起こす可能性があり、ネットワークが不安定である場合、応答失敗が発生することがある。大量のデータのリアルタイムのアップロードも、ネットワークに対するより大きい課題を提示する。
【0041】
すなわち、倉庫管理の場合、端末またはクラウドに基づくバッチRFIDデータ収集および検証は、端末コスト、データセキュリティ、および迅速なタスク応答の間の効果的なバランスを達成することができない。
【0042】
倉庫管理の入庫段階、インベントリカウント段階、および出庫段階のすべては、バッチRFIDデータ収集および検証を伴う。これらの段階におけるRFIDの使用から得られる経験およびコスト低減は、端末コストを低減すること、作業の経験および効率を改善することを含む、RFIDの適用のROI(投資利益率(Return On Investment))を直接改善することになる。
【0043】
本開示の発明者らは、関連技術に存在していた以下の問題、すなわち、機器コスト、検証効率、および他の事項の間のバランスを実現することができず、その結果として検証効果の低減につながることを見出した。
【0044】
これを鑑みて、本開示は、機器コストを低減し、検証効率を改善し、それによって検証効果を改善することができる、データ検証のための技術的解決策を提案する。上記の技術的問題について、本開示の技術的解決策は以下の実施形態によって実現され得る。
【0045】
図1は、本開示によるデータ検証方法のいくつかの実施形態のフローチャートを示す。
【0046】
図1に示すように、ステップ110において、エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信する。
【0047】
たとえば、端末デバイスは、ハンドヘルドリーダ/ライタを含むRFIDリーダ/ライタ、RFID収集をサポートするPDA(携帯情報端末)、固定の取り付けられたRFIDリーダ/ライタ(アクセスドアなどを含む)、読取り専用RFID収集デバイス、別個のRFID励起および収集データ受信を行うRFID収集デバイスなどであってもよい。
【0048】
たとえば、RFIDリーダ/ライタは、Wi-Fi(ワイヤレスフィデリティ)、ワイヤード、USB(ユニバーサルシリアルバス)接続などのローカルエリア接続を通じて、またはセルラーネットワークを介してエッジデバイスに接続され得る。
【0049】
たとえば、エッジデバイスおよびRFIDリーダ/ライタは、1対1の関係または1対多の関係を有することができる。ジョブスケジューリングの観点では、エッジデバイスおよびRFIDリーダ/ライタは多対多の関係も有することができ、複数のエッジデバイスにわたって負荷バランシングスケジューリングが達成され得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、クラウドデバイスは、適切なイベントのトリガリングに応答して、検証されるべきデータ(クラウドデータ)をエッジデバイスにアクティブにプッシュしてもよい。たとえば、ピッキングタスクまたはコンバージング(組合せ)プロセスが完了した後に、WMS(倉庫管理システム)は、クラウドデバイスとして、RFIDリストを含むチェックリストをピッキングタスクに対応する倉庫のエッジデバイスに送信してもよい。
【0051】
たとえば、クラウドデバイスは物品管理システムであってもよい。物品管理システムは、WMS、店舗システム、資産管理システムなどであってもよく、物品は、パレット、ビン、倉庫に入れられた商品などを含んでもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、タスク端末デバイスがチェック要求を開始するとき、クラウドデバイスが検証されるべきデータをエッジデバイスにプッシュするか、または検証されるべきデータが端末デバイスを介してエッジデバイスに転送され得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、ステップ110の前に、検証方法は、エッジデバイスにより、検証アクティブ化要求をクラウドデバイスに送信するステップと、エッジデバイスにより、クラウドデバイスから返されたアクティブ化応答を受信するステップであって、アクティブ化応答が、ビジネスプロセスロジックについての関連情報を含む、ステップとをさらに含む。
【0054】
たとえば、検証アクティブ化要求は、エッジデバイス上に現在展開されているエッジソフトウェアのバージョン情報を含み、アクティブ化応答は、エッジソフトウェアの更新情報を含む。エッジソフトウェアは、ビジネスプロセスロジックに関連付けられてもよい。
【0055】
たとえば、検証アクティブ化要求は、検証アクティブ化更新要求を含んでもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、クラウドデバイスは、検証アクティブ化要求または検証アクティブ化更新をエッジデバイスに送信し、クラウドデバイスは、エッジデバイスから返されたアクティブ化応答を受信することであって、アクティブ化応答が、検証アクティブ化または検証アクティブ化更新の確認を含む、受信することを行う。
【0057】
たとえば、検証アクティブ化更新は、クラウドデバイスによって現在サポートされているビジネスプロセスロジックに関係するエッジソフトウェアのバージョン情報を含む。アクティブ化応答は、エッジソフトウェアのダウンロード確認およびリンク要求を含んでもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、検証用のソフトウェアであって、ビジネスプロセスロジックを含むソフトウェアが、エッジデバイス上に前もって展開され得る。たとえば、ビジネスプロセスロジックは、検証シート番号パース方法、検証ルールおよびアルゴリズム、ならびに検証入力データフォーマット、検証出力データフォーマット、イベント駆動型対話方法などを含む。
【0059】
たとえば、ビジネスプロセスロジックは以下の表に示され得る。
【0060】
【表1】
【0061】
たとえば、タグデータのステータス情報は、紐付けされた倉庫の中の商品のステータスを含み、商品のステータスは、初期化(Initialization)(印刷された、棚に乗せられていない)、入庫(Inbound)(首尾よく棚に乗せられた)、出庫(Outbound)(配送のために精算された)、ピッキングされた(Picked)(チェックされるべき)などであり得る。
【0062】
たとえば、異常データ検出は、チェックプロセス中に、チェックリスト中のある特定の保管ロケーションの多数のタグを識別すること、(保管ロケーションのマップなどの)補助情報に基づいて、これらのタグのうちのいくつかがチェックエリアの近くに保管された商品用のものであり、倉庫のチェックプラットフォームにプルされなかったことを認識すること、タグデータのこの部分が異常データであり、異常データがチェックエリアの近くの保管ドリフト(誤認)によって生じたタグデータであると判定することを含んでもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、図2に示す実施形態に従って、エッジデバイスに対して初期化構成が実施され得る。
【0064】
図2は、本開示によるエッジデバイスの初期化構成のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0065】
図2に示すように、エッジデバイス登録のプロセスにおいて、エッジデバイスは、エッジSDK(ソフトウェア開発キット)および前もって展開されるべき証明書をダウンロードし、エッジデバイスは、登録要求をクラウドデバイスに送信することであって、登録要求が証明書を含む、送信することを行い、クラウドデバイスは、認証およびアクティブ化処理を実施し、クラウドデバイスは、登録応答をエッジデバイスに返すことであって、登録応答がエッジデバイスのシリアル番号およびトークンを含む、返すことを行う。
【0066】
エッジデバイス更新プロセス中に、クラウドデバイスは、デバイス更新要求をエッジデバイスに送信し、クラウドデバイスは、エッジデバイス用の新しいトークンを生成し、エッジデバイスは、デバイス更新確認情報を返す。
【0067】
ソフトウェア同期プロセス中に、エッジデバイスは、現在展開されているソフトウェアのバージョン情報を含むRFID検証アクティブ化要求をクラウドデバイスに送信し、クラウドデバイスは、アクティブ化応答を返す。
【0068】
たとえば、アクティブ化応答は、(検証シート番号ルール、検証ルール、検証アルゴリズム、検証入力データフォーマット、検証出力データフォーマット、イベント駆動型対話方法などの)ビジネスプロセスロジックを含む、アクティブ化確認情報またはソフトウェア更新情報を含む。
【0069】
長期接続プロセス中に、エッジデバイスおよびクラウドデバイスは、連続的なハートビート信号を送信することによって応答レイテンシを低減することができる。
【0070】
クラウドデバイスおよび端末デバイスからデータを受信した後に、処理は図1の残りのステップに続くことができる。
【0071】
ステップ120において、エッジデバイスは、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証する。
【0072】
いくつかの実施形態では、倉庫保管環境において、検証は、倉庫商品のバッチ倉庫保管のためのRFID正当性検証、倉庫に入れられた商品のためのRFIDインベントリカウント検証、商品のバッチ配送のためのRFID検証、RFIDチェック検証などを含んでもよい。
【0073】
たとえば、倉庫資産のシナリオでは、上記の検証プロセスは、パレットなどのRFID資産をカウントするために使用されてもよい。上記の検証プロセスは、店舗におけるバッチ受領およびバッチ精算検証などのシナリオにおいても使用され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスは、端末データをクラウドデータと照合し、エッジデバイスは、照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定する。たとえば、エッジデバイスは、端末データが異常データを含むかどうかを判定し、エッジデバイスは、判定の結果および照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定する。
【0075】
たとえば、端末データが異常であるかどうかを判定した後に、物品位置が異常であるかどうかがさらに判定され得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは、物品タグデータを含むチェックリストデータである。エッジデバイスは、物品ロケーション情報またはタグデータステータス情報のうちの少なくとも1つに基づいて端末データが異常データを含むかどうかを判定する。たとえば、物品は、倉庫に入れられた商品であり得る。たとえば、物品ロケーション情報は、倉庫内の物品保管ロケーション情報であり得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは物品タグデータを含む。エッジデバイスは、端末データが端末デバイスの位置する倉庫エリアと一致するかどうかを判定し、端末データが倉庫エリアと一致しない場合、エッジデバイスは、端末データをクラウドデバイスに報告し、その結果として、クラウドデバイスは、端末データが異常データであるかどうかを判定することができる。
【0078】
たとえば、倉庫エリア情報を照合することに加えて、店舗シナリオの場合には物品のロケーション情報も照合され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信することであって、チェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、受信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0080】
ステップ130において、エッジデバイスは、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに送信する。
【0081】
いくつかの実施形態では、エッジデバイスは、検証の結果を(RFIDリーダ/ライタと一体化され得る)タスク端末、クラウド、または利用可能なディスプレイと直接または間接的に同期させ、それによって、ビジネスステータスの同期を実現する。
【0082】
たとえば、エッジデバイスにおいて検証が完了した後に、タスク端末がタスク端末とクラウドデバイスとの間の対話を完了させることを通知され得るか、または、エッジデバイスにおいて検証が完了した後に、クラウドデバイスがタスク端末もしくは関連するディスプレイと同期することを担うことを知らされ得るか、または、エッジデバイスが検証の結果をタスク端末、クラウドデバイス、および他のディスプレイと直接同期させることができる。
【0083】
上記の実施形態では、クラウドデバイスは、RFIDリーダ/ライタ(端末デバイス)によって検証される必要があるビジネスデータをエッジデバイスに送信し、RFIDリーダ/ライタがRFIDデータを収集した後に、RFIDデータがエッジデバイスによって検証され、エッジデバイスは、検証の結果を(RFIDリーダ/ライタと一体化され得る)タスク端末、クラウドデバイス、または利用可能なディスプレイと直接または間接的に同期させ、それによって、ビジネスステータスの同期を実現する。
【0084】
このようにして、検証計算がRFIDエッジ側に導入され、一般的な記憶および計算デバイスが近くのロケーションにあるRFIDリーダ/ライタ(端末デバイス)に提供される。結果として、リーダ/ライタの電力消費およびコストが低減され、リアルタイムの計算応答が提供される。
【0085】
いくつかの実施形態では、協同検証は、エッジデバイスおよびクラウドデバイスによって実施され得る。これは、本来であればエッジデバイスに高負荷をかけることになる、大量のデータをエッジデバイスに送信する必要を回避することができ、データセキュリティを改善することもできる。
【0086】
たとえば、インベントリカウントプロセス中に、エッジデバイスは、検証されるべきデータを隣接する2つのトンネルから受信することができ、3つ以上のトンネルの端末によって収集されたRFIDデータがある場合、この状況がクラウドデバイスに報告される。クラウドデバイスは、作業データが異常であるかどうかを判定する。異常データは、長距離にわたってドリフトするタグによってまたは在庫にないタグによって生じ得る。このようにして、エッジデバイスは異常タグのステータスを考慮する必要がなく、その結果として、その処理負荷が低減され得る。
【0087】
たとえば、チェックプロセス中に、エッジデバイスは、チェックされるべきデータのリストに基づいて検証し、同じ保管ロケーションからの異常インベントリデータのバッチがフィルタリングされ、異常RFIDタグデータがクラウドデバイスに報告され、データフィルタリングは、より多量のデータに基づいてクラウドデバイスによって確認される。
【0088】
エッジデバイスとクラウドデバイスとの間のこの協同検証は、非常に大量のデータがローカルで検証されるインベントリカウントシナリオに、ならびに周囲の環境がクリーンではない場合にクラウド支援型異常データフィルタリングが必要とされるチェックシナリオに適している。
【0089】
このようにして、クラウドデバイスは、より大量のデータに基づいて、異常検出においてエッジデバイスを支援することができる。
【0090】
図3aは、本開示によるエッジデバイス-クラウドデバイス協同検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0091】
図3aに示すように、エッジデバイスは、(RFIDエンジンサーバまたはWMSなどの)クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信することであって、チェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリスト、ならびにチェックリスト番号などを含む、受信することを行い、エッジデバイスは、要求確認情報を返す。
【0092】
エッジデバイスは、(PDAなどの)端末デバイスから送信されたチェック要求を受信することであって、チェック要求が、チェックされるべきカーゴエリアのプラットフォーム番号を含む、受信することを行い、エッジデバイスは、チェック応答を返す。エッジデバイスは、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信し、リアルタイムの検証フィードバックを提供する。
【0093】
エッジデバイスは、RFID検証フィードバックを端末デバイスに返し、認識されていないRFID収集データ(クラウドデータと一致しない端末データ)をクラウドデバイスに返し、この収集データをフィルタリングおよび検証した後に、クラウドデバイスは、RFID検証フィードバックを返す。
【0094】
エッジデバイスは、異常データのフィルタリングと、(より多くの商品をピッキングしたことによって生じたデータなどの)一致しない端末データに対してクラウドデバイスによって実施された検証との結果を端末デバイスに送信し、エッジデバイスは、端末デバイスから返されたチェック完了情報を受信することであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号を含む、受信することを行い、エッジデバイスは、チェック完了情報をクラウドデバイスに送信することであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号、チェックされたRFIDデータのリスト、および異常状況についての登録情報を含む、送信することを行う。
【0095】
図3bは、本開示によるエッジデバイス-クラウドデバイス協同検証のいくつかの他の実施形態を示す概略図である。
【0096】
図3bに示すように、エッジデバイスは、端末デバイスからのチェック要求をクラウドデバイスに送信することであって、チェック要求が、(プラットフォーム番号などの)チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、送信することを行い、エッジデバイスは、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信することであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、送信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0097】
図3cは、本開示によるインベントリ検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0098】
図3cに示すように、エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行されたカウント要求を受信することであって、カウント要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきデータのリストを含む、受信することを行い、カウントタスク応答を返す。たとえば、カウントエリア識別情報も返され得る。
【0099】
エッジデバイスは、カウントタスクを端末デバイスに割り当て、端末デバイスによって収集されたカウントデータを検証用の端末データとして受信する。たとえば、インベントリデータは、RFIDデータのリストを含み得る。
【0100】
エッジデバイスは、検証の結果を、視覚化表示を実施し得る端末デバイスに送信し、端末デバイスから返されたカウント完了情報を受信した後に、エッジデバイスは、カウント結果データをクラウドデバイスに送信する。
【0101】
たとえば、カウント結果データは、カウントデータリストまたは検証の結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
図3dは、本開示によるチェック検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0103】
図3dに示すように、端末デバイスは、(プラットフォーム番号、チェックを待機している保管ロケーションの識別情報などの)チェックリスト番号を含むチェック要求をサーバデバイスに送信し、サーバデバイスは、チェックリスト番号に対応するエッジデバイスを指すエッジロケーションアドレスならびに検証シート番号を含むチェック確認情報を返す。
【0104】
エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行されたエッジロケーションアドレスに基づいて端末デバイスから送信された検証要求であって、検証シート番号を含む検証要求を受信し、エッジデバイスは、検証確認情報を端末デバイスに送信することであって、検証確認情報が、検証シート番号を含む、送信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0105】
図3eは、本開示によるチェック検証のいくつかの他の実施形態を示す概略図である。
【0106】
図3eに示すように、エッジデバイスは、端末デバイスからのチェック要求をクラウドデバイスに送信することであって、チェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、送信することを行い、エッジデバイスは、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信することであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、送信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0107】
図3fは、本開示によるチェック検証のさらに他の実施形態を示す概略図である。
【0108】
図3fに示すように、エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信することであって、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、受信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスから送信されたチェック要求を受信することであって、端末デバイスから送信されたチェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、受信することを行い、エッジデバイスは、チェック応答を端末デバイスに送信し、エッジデバイスは、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0109】
端末デバイスは、異常登録情報およびチェック完了情報をエッジデバイスに送信してもよく、エッジデバイスは、異常登録情報およびチェック完了情報をクラウドデバイスに送信する。
【0110】
図3gは、本開示によるチェック検証のさらなる実施形態を示す概略図である。
【0111】
図3gに示すように、端末デバイスは、チェック要求をクラウドデバイスに送信することであって、チェック要求が、チェックされるべき物品が位置するプラットフォーム番号を含む、送信することを行い、クラウドデバイスは、チェックされるべきRFIDデータのリストを含むチェック応答を返す。
【0112】
エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、チェックされるべきRFIDデータのリストをクラウドデータとして受信することであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信されたチェック要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、受信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0113】
図3hは、本開示による入庫および受領検証のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0114】
図3hに示すように、端末デバイスは、棚乗せ要求をクラウドデバイスに送信することであって、棚乗せ要求が、棚に乗せられるべき商品のコンテナ番号を含む、送信することを行い、クラウドデバイスは、棚に乗せられるべき(物品の)RFIDデータのリストを含む棚乗せ応答を返す。
【0115】
エッジデバイスは、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、棚に乗せられるべき(物品の)RFIDデータのリストをクラウドデータとして受信することであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信された棚乗せ要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、受信することを行い、エッジデバイスは、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0116】
エッジデバイスは、収集完了情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、棚に乗せられるべき(物品の)RFIDデータのリストをクラウドデバイスに送信する。
【0117】
図3iは、本開示によるデータ検証方法のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【0118】
図3iに示すように、端末デバイスはポータルフレームハードウェアデバイスであり、クラウドデバイスはWMSであり、クラウドデータはチェックリストデータであり、端末データはRFIDデータである。
【0119】
エッジデバイスは、WMSから送信されたチェックリスト(チェックタスク)およびポータルフレームハードウェアデバイスから送信されたRFIDデータ(読取りおよび書込みデータ)を受信し、エッジデバイスは、チェックデータ検証を実施する。
【0120】
エッジデバイスは、チェックデータ検証の結果をWMSのアプリケーションに送信し、チェックステータスを端末デバイスのディスプレイデバイスに送信する。
【0121】
たとえば、チェックステータスはまた、クラウドデバイスに、または倉庫ロケーションにおけるディスプレイデバイスに送信され得る。
【0122】
上記の実施形態では、RFID収集デバイスのコストおよび電力消費が低減され、RFID検証応答が加速され得るとともにビジネス経験が改善され得、端末デバイスとクラウドデバイスの協同および端末デバイスとエッジデバイスの協同、ならびに検証データの分散のオンデマンド制御を通じて、システムセキュリティが改善され得る。
【0123】
図4は、本開示によるエッジデバイスのいくつかの実施形態を示すブロック図である。
【0124】
図4に示すように、エッジデバイス4は、クラウドデバイスによって発行されたクラウドデータおよび端末デバイスによって収集された端末データを受信するためのレシーバ41と、ビジネスプロセスロジックに基づいてクラウドデータおよび端末データを検証するためのプロセッサ42と、検証の結果をクラウドデバイスまたは端末デバイスのうちの少なくとも1つに伝送するためのトランスミッタ43とを備える。
【0125】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ43は、検証アクティブ化要求をクラウドデバイスに送信し、レシーバ41は、クラウドデバイスから返されたアクティブ化応答を受信することであって、アクティブ化応答が、ビジネスプロセスロジックについての関連情報を含む、受信することを行う。
【0126】
いくつかの実施形態では、検証アクティブ化要求は、エッジデバイス上に現在展開されているエッジソフトウェアのバージョン情報を含み、アクティブ化応答は、エッジソフトウェアの更新情報を含む。
【0127】
いくつかの実施形態では、プロセッサ42は、端末データをクラウドデータと照合し、プロセッサ42は、照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定する。
【0128】
いくつかの実施形態では、プロセッサ42は、端末データが異常データを含むかどうかを判定し、プロセッサ42は、判定の結果および照合の結果に基づいて検証が合格したかどうかを判定する。
【0129】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは、物品タグデータを含むチェックリストデータであり、プロセッサ42は、物品ロケーション情報またはタグデータステータス情報のうちの少なくとも1つに基づいて端末データが異常データを含むかどうかを判定する。
【0130】
いくつかの実施形態では、クラウドデータは物品タグデータを含み、プロセッサ42は、端末データが端末デバイスの位置するロケーションと一致するかどうかを判定し、端末データとロケーションとの間に不一致がある場合、トランスミッタ43は、端末データが異常データであるかどうかをクラウドデバイスが判定するために、端末データをクラウドデバイスに報告する。
【0131】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信することであって、チェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、受信することと、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信することとを行う。
【0132】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ43は、クラウドデータと一致しない端末データをクラウドデバイスに送信することと、異常データのフィルタリングと、一致しない端末データに対してクラウドデバイスによって実施された検証との結果を端末デバイスに送信することと、端末デバイスから返されたチェック完了情報を受信することであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号を含む、受信することと、チェック完了情報をクラウドデバイスに送信することであって、チェック完了情報が、チェックリスト番号、チェックされたRFIDデータのリスト、および異常状況登録情報を含む、送信することとを行う。
【0133】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行されたエッジロケーションアドレスに基づいて端末デバイスから送信された検証要求であって、検証シート番号を含む検証要求を受信し、トランスミッタ43は、検証確認情報を端末デバイスに送信することであって、検証確認情報が、検証シート番号を含む、送信することを行い、レシーバ41は、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0134】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ43は、端末デバイスから送信されたチェック要求をクラウドデバイスに送信することであって、チェック要求が、チェックされるべき物品データのロケーションについての情報を含む、送信することと、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信することであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、送信することとを行い、レシーバ41は、端末デバイスによって収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0135】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行されたカウント要求を受信することであって、カウント要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきデータのリストを含む、受信することを行い、レシーバ41は、端末デバイスによって収集されたカウントデータを端末データとして受信する。
【0136】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ43は、検証の結果を端末デバイスに送信し、レシーバ41が端末デバイスから返されたカウント完了情報を受信した後に、トランスミッタ43は、カウント結果データをクラウドデバイスに送信する。
【0137】
いくつかの実施形態では、トランスミッタ43は、端末デバイスから送信されたチェック要求をクラウドデバイスに送信することであって、チェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、送信することと、クラウドデバイスから返されたチェック応答を端末デバイスに送信することであって、チェック応答が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、送信することとを行い、レシーバ41は、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0138】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求を受信することであって、クラウドデバイスによって発行されたチェック要求が、クラウドデータとしてチェックされるべきRFIDデータのリストを含む、受信することと、端末デバイスから送信されたチェック要求を受信することであって、端末デバイスから送信されたチェック要求が、チェックされるべき物品データが位置する倉庫エリアについての情報を含む、受信することとを行い、トランスミッタ43は、チェック応答を端末デバイスに送信し、エッジデバイスは、端末デバイスから返された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0139】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、チェックされるべきRFIDデータのリストをクラウドデータとして受信することであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信されたチェック要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、受信することを行い、レシーバ41は、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0140】
いくつかの実施形態では、レシーバ41は、クラウドデバイスによって発行され、端末デバイスによって転送された、棚に乗せられるべき物品のRFIDデータのリストをクラウドデータとして受信することであって、クラウドデータが、端末デバイスから送信された棚乗せ要求に応答して、クラウドデバイスから端末デバイスへ発行される、受信することを行い、レシーバ41は、端末デバイスから送信された収集されたRFIDデータを端末データとして受信する。
【0141】
いくつかの実施形態では、端末デバイスはポータルフレームハードウェアデバイスであり、クラウドデバイスは物品管理システムであり、クラウドデータはチェックリストデータであり、端末データはRFIDデータであり、プロセッサ42は、チェックデータ検証を実施し、トランスミッタ43は、チェックデータ検証結果を物品管理システム上のアプリケーションに送信し、チェックステータスをディスプレイデバイスに送信する。
【0142】
図5は、本開示によるエッジデバイスのいくつかの他の実施形態を示すブロック図である。
【0143】
図5に示すように、本実施形態のエッジデバイス5は、メモリ51と、メモリ51に結合されたプロセッサ52とを備え、プロセッサ52は、メモリ51に記憶された命令に基づいて、本開示の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実行するように構成される。
【0144】
メモリ51は、たとえば、システムメモリ、固定の不揮発性記憶媒体などを含み得る。システムメモリは、たとえば、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ、データベース、および他のプログラムを記憶する。
【0145】
図6は、本開示によるエッジデバイスのさらに他の実施形態を示すブロック図である。
【0146】
図6に示すように、本実施形態のエッジデバイス6は、メモリ610と、メモリ610に結合されたプロセッサ620とを備え、プロセッサ620は、メモリ610に記憶された命令に基づいて、本開示の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実行するように構成される。
【0147】
メモリ610は、たとえば、システムメモリ、固定の不揮発性記憶媒体などを含み得る。システムメモリは、たとえば、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、ブートローダ、および他のプログラムを記憶する。
【0148】
エッジデバイス6は、入力出力インターフェース630、ネットワークインターフェース640、ストレージインターフェース650などをさらに備え得る。これらのインターフェース630、640、650、メモリ610、およびプロセッサ620は、たとえば、バス660を通じて接続され得る。入力出力インターフェース630は、ディスプレイ、マウス、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、ラウドスピーカなどの入力出力デバイスのための接続インターフェースを提供する。ネットワークインターフェース640は、様々なネットワーク化されたデバイスのための接続インターフェースを提供する。ストレージインターフェース650は、SDカードおよびUSBフラッシュディスクなどの外部ストレージデバイスのための接続インターフェースを提供する。
【0149】
図7は、本開示によるデータ検証システムのいくつかの実施形態を示すブロック図である。
【0150】
図7に示すように、データ検証システム7は、上記の実施形態のうちのいずれか1つによるデータ検証方法を実施するためのエッジデバイス71と、クラウドデータを発行するためのクラウドデバイス72と、端末データを収集するための端末デバイス73とを備える。
【0151】
当業者は、本開示の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解されよう。したがって、本開示の実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェア実施形態、またはハードウェア要素とソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形態を取ることができる。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能なプログラムコードがその中で具現化される1つまたは複数のコンピュータ使用可能な非一時的記憶媒体(限定はしないが、ディスクストレージ、CD-ROM、光学メモリなどを含む)上で具現化されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
【0152】
これまで、本開示によるデータ検証方法、データ検証システム、エッジデバイス、および不揮発性コンピュータ可読記憶媒体について詳細に説明してきた。本開示の概念を不明瞭にするのを避けるために、当技術分野で知られている一部の詳細については説明しない。上記の説明に基づいて、当業者は本明細書で開示する技術的解決策をどのように実装するかを理解することができる。
【0153】
本開示の方法およびシステムは、多くの方法で実装され得る。たとえば、本開示の方法およびシステムは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、ハードウェア、およびファームウェアの任意の組合せによって実装され得る。方法のステップの上記のシーケンスは例示のためのものにすぎず、本開示の方法のステップは、別段に指定されない限り、上記で説明した特定の順序に限定されない。加えて、いくつかの実施形態では、本開示はまた、本開示による方法を実装するための機械可読命令を含む、記録媒体に記録されたプログラムとして実装され得る。したがって、本開示は、本開示による方法を実行するためのプログラムを記憶する記録媒体もカバーする。
【0154】
例として本開示のいくつかの特定の実施形態について詳細に説明してきたが、当業者は、上記の例は例示のためのものにすぎず、本開示の範囲を限定することは意図されていないことを理解されよう。本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、上記の実施形態が修正され得ることが当業者によって理解されよう。本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。
【符号の説明】
【0155】
4 エッジデバイス
41 レシーバ
42 プロセッサ
43 トランスミッタ
5 エッジデバイス
51 メモリ
52 プロセッサ
6 エッジデバイス
610 メモリ
620 プロセッサ
630 入力出力インターフェース
640 ネットワークインターフェース
650 ストレージインターフェース
660 バス
7 データ検証システム
71 エッジデバイス
72 クラウドデバイス
73 端末デバイス
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図3g
図3h
図3i
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】