(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】拡開したセル保持構造体を繋止するための改良型接続デバイスおよびこれを行うための方法
(51)【国際特許分類】
E02D 17/20 20060101AFI20240711BHJP
E02D 29/02 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
E02D17/20 103G
E02D17/20 103H
E02D17/20 103Z
E02D29/02 308
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579815
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 US2022031273
(87)【国際公開番号】W WO2023278079
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515252949
【氏名又は名称】レイノルズ・プレスト・プロダクツ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ジェイ・ディッキー
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・スコット・ウェディン
(72)【発明者】
【氏名】コーリー・エス・シュナイダー
(72)【発明者】
【氏名】ケイティ・エル・ブシャード
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・ピー・ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ジェニファー・エー・ヴァンダー・リンデン
【テーマコード(参考)】
2D044
2D048
【Fターム(参考)】
2D044DB41
2D044DB52
2D048AA73
(57)【要約】
2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスは、挿入部材と、挿入部材から垂直に延びる一体型のシャンクと、挿入部材から離れてシャンクの端部でシャンクから垂直に延びている一体型のハンドル部材とを備えている。1つまたは複数の突起は、挿入部材から突出していてもよい。デバイスは、ハンドル部材と挿入部材との間にワッシャ部を有することができる。ハンドルは湾曲している、または多角形の形状である可能性がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスであって、
(a)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部と、前記第1の挿入端部と前記第2の挿入端部との間の挿入部材延長部と、を有する挿入部材と、
(b)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクと、
(c)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから延びている一体型のハンドル部材と、
(d)前記挿入部材から突出する複数の突起と、
を備えた、接続デバイス。
【請求項2】
前記複数の突起は、前記挿入部材から前記ハンドル部材に向けて突出している、請求項1に記載の接続デバイス。
【請求項3】
前記挿入部材延長部は、
(a)前記接続デバイスの残りの部分から離れる方向を向いた外部面と、
(b)前記ハンドル部材の方を向いた内部面と、
を含み、
前記複数の突起は、前記挿入部材延長部の前記内部面から前記ハンドル部材に向けて突出する、請求項1または2に記載の接続デバイス。
【請求項4】
(a)前記シャンクは前記内部面と交差し、
(b)前記複数の突起は、前記挿入部材延長部の両側に前記内部面から突出する少なくとも1つの突起を含む、請求項3に記載の接続デバイス。
【請求項5】
記複数の突起は、前記挿入部材延長部の両側に前記内部面から突出する少なくとも2つの突起を含む、請求項4に記載の接続デバイス。
【請求項6】
前記第1および第2の挿入端部は、前記外部面および前記内部面を結合する、請求項3に記載の接続デバイス。
【請求項7】
(a)前記第1の挿入端部は、第1の平面端部面を有し、
(b)前記第2の挿入端部は、第2の平面端部面を有する、請求項6に記載の接続デバイス。
【請求項8】
(a)前記外部面は、第1の角度付き部、第2の角度付き部、および前記第1の角度付き部と前記第2の角度付き部との間に延びている直線状の中間部を含み、
(i)前記第1の角度付き部は非ゼロ角度で前記第1の挿入端部から前記中間部まで延び、
(ii)前記第2の角度付き部は非ゼロ角度で前記第2の挿入端部から前記中間部まで延びている、請求項6に記載の接続デバイス。
【請求項9】
前記内部面は第1の部分および第2の部分を有し、
(a)前記第1の部分は、前記第1の挿入端部と前記シャンクとの間にあり、
(b)前記第2の部分は、前記第2の挿入端部と前記シャンクとの間にあり、
(c)前記複数の突起は、前記第1の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含み、
(d)前記複数の突起は、前記第2の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含む、請求項6に記載の接続デバイス。
【請求項10】
(a)前記複数の突起は、前記第1の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも2つの突起を含み、
(b)前記複数の突起は、前記第2の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも2つの突起を含む、請求項9に記載の接続デバイス。
【請求項11】
(a)前記第1の部分の前記突起のうちの第1の突起は、前記第1の挿入端部に隣接し、
(b)前記第2の部分の前記突起のうちの第1の突起は、前記第2の挿入端部に隣接する、請求項10に記載の接続デバイス。
【請求項12】
(a)前記第1の部分は、前記シャンクと前記第1の挿入端部との間の直線延長部であり、
(b)前記第2の部分は、前記シャンクと前記第2の挿入端部との間の直線延長部である、請求項10または11に記載の接続デバイス。
【請求項13】
(a)前記第1の部分は、前記シャンクから延びる第1の直線部と、非ゼロ角度で前記第1の挿入端部に対して下向きに前記第1の直線部から離れるように角度付けされた第1の面取り部とを含み、
(b)前記第2の部分は、前記シャンクから延びる第2の直線部と、非ゼロ角度で前記第2の挿入端部に対して下向きに前記第2の直線部から離れるように角度付けされた第2の面取り部と、を含む、請求項10に記載の接続デバイス。
【請求項14】
(a)前記第1の部分の前記突起のうちの第1の突起は、前記第1の挿入端部に隣接し、前記第1の部分の前記突起のうちの第2の突起は、前記第1の直線部と前記第1の面取り部との間にあり、
(b)前記第2の部分の前記突起のうちの第1の突起は、前記第2の挿入端部に隣接し、前記第2の部分の前記突起のうちの第2の突起は、前記第2の直線部と前記第2の面取り部との間にある、請求項13に記載の接続デバイス。
【請求項15】
前記シャンクは、前記挿入部材と前記ハンドル部材との間でシャンク長さを有し、前記シャンク長さは前記第1の直線部と前記第2の直線部の長さより大きい、請求項13または14に記載の接続デバイス。
【請求項16】
前記シャンク長さは、前記ハンドル部材および前記挿入部材の長さの半分より小さい、請求項15に記載の接続デバイス。
【請求項17】
前記挿入部材延長部の前記内部面および前記外部面の間の最大距離は、前記突起の高さの少なくとも5倍である、請求項3から16のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項18】
前記ハンドル部材、前記挿入部材、および前記シャンクは固体片である、請求項1から17のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項19】
(a)前記ハンドル部材は、第1および第2のハンドル端部と、前記第1および第2のハンドル端部の間のハンドル部材延長部と、を有し、前記シャンクは、前記第1および第2のハンドル端部それぞれから間隔をおいて配置されており、
(b)前記ハンドル部材延長部は、前記ハンドル部材延長部から突出する第1および第2の丸みを帯びた耳部を含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項20】
前記第1および第2の耳部は、前記第1および第2のハンドル端部で前記挿入部材から離れる方向に突出し、前記ハンドル部材延長部は、前記第1および第2の耳部の間で直線状である、請求項19に記載の接続デバイス。
【請求項21】
(a)前記接続デバイスは、前記接続デバイスを二等分し、前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクそれぞれを通って延びる長手軸を有し、
(b)前記複数の突起の各突起は端部点で終端する少なくとも1つの面取り表面を有する、請求項1に記載の接続デバイス。
【請求項22】
前記突起の各面取り表面は、前記長手軸と交差する平面に沿って延びている、請求項21に記載の接続デバイス。
【請求項23】
前記接続デバイスが、前記ハンドル部材を直立に、前記挿入部材を最低にして配向される場合、前記シャンクおよび前記ハンドル部材で、または前記ハンドル部材の上および前記挿入部材から離れた空間で前記長手軸と交差する平面に沿って、前記突起の各面取り表面が延びる、請求項21に記載の接続デバイス。
【請求項24】
前記接続デバイスは前記長手軸に関して対称である、請求項21に記載の接続デバイス。
【請求項25】
(a)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(b)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部とをさらに含み、
(i)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(ii)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(iii)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びている、請求項1に記載の接続デバイス。
【請求項26】
前記ワッシャ部の前記第1の表面および前記第2の表面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材と垂直である、請求項25に記載の接続デバイス。
【請求項27】
前記ワッシャ部の最外寸法は、前記ハンドル部材の最外寸法以上である、請求項25または26に記載の接続デバイス。
【請求項28】
前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から延びる壁面を有し、前記壁面は内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項25から27のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項29】
前記ハンドル部材の前記壁面は、正多角形の形状を有する、請求項28に記載の接続デバイス。
【請求項30】
前記ハンドル部材は、1つまたは複数の湾曲表面を有する前記ワッシャ部の壁面の前記第1の表面から延びる壁面を有する、請求項25に記載の接続デバイス。
【請求項31】
前記壁面はS字形状を有する、請求項30に記載の接続デバイス。
【請求項32】
前記壁面の互いに反対向きの側部から突出する複数のリブをさらに含む、請求項30または31に記載の接続デバイス。
【請求項33】
2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスであって、
(a)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1の挿入端部と前記第2の挿入端部との間の挿入部材延長部を有する挿入部材と、
(b)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクと、
(c)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから延びている一体型のハンドル部材と、
(d)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(e)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部とを備え、
(i)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(ii)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(iii)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びている、接続デバイス。
【請求項34】
前記ワッシャ部の前記第1の表面および前記第2の表面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材と垂直である、請求項33に記載の接続デバイス。
【請求項35】
前記ワッシャ部の最外寸法は、前記ハンドル部材の最外寸法以上である、請求項33または34に記載の接続デバイス。
【請求項36】
前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から延びる壁面を有し、前記壁面は内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項33から35のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項37】
前記ハンドル部材の前記壁面は、正多角形の形状を有する、請求項36に記載の接続デバイス。
【請求項38】
(a)前記ワッシャ部は、前記長手軸と垂直な直径を有する円筒形であり、
(b)前記直径は、前記ハンドル部材の最外寸法より大きい、請求項33に記載の接続デバイス。
【請求項39】
前記ワッシャ部の前記第1の表面および前記第2の表面は、平行な平面部を有する、請求項33に記載の接続デバイス。
【請求項40】
前記接続デバイスは前記長手軸に関して対称である、請求項33から39のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項41】
前記ハンドル部材の前記壁面は六角形の形状を有する、請求項37に記載の接続デバイス。
【請求項42】
前記ワッシャ部の前記第1の表面は前記内部の中心に挿入物を含む、請求項41に記載の接続デバイス。
【請求項43】
前記挿入物は、正多角形の形状を有する、請求項42に記載の接続デバイス。
【請求項44】
前記挿入部材から前記ハンドル部材に向けて突出する複数の突起をさらに備えた、請求項33から43のいずれか一項に記載の接続デバイス。
【請求項45】
前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から延びる壁面を有する、請求項33に記載の接続デバイス。
【請求項46】
前記壁面は、1つまたは複数の湾曲表面を有する、請求項45に記載の接続デバイス。
【請求項47】
前記壁面はS字形状を有する、請求項46に記載の接続デバイス。
【請求項48】
前記壁面の互いに反対向きの側部から突出する複数のリブをさらに含む、請求項46または47に記載の接続デバイス。
【請求項49】
(a)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第1の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定する、セルの第1の単位ウェブと、
(b)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第2の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定し、
(i)前記セルの第1の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットが、セル重畳領域を形成するように前記セルの第2の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットに整列し、前記セル重畳領域は互いに反対側にある第1および第2の側部を有する、セルの第2の単位ウェブと、
(c)前記セルの第1の単位ウェブおよび前記セルの第2の単位ウェブを互いに繋止する少なくとも1つの接続デバイスであって、
(i)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1の挿入端部と前記第2の挿入端部との間の挿入部材延長部を有する挿入部材であって、
(A)前記挿入部材は前記セル重畳領域の前記第2の側部に置かれ、
(B)複数の突起が前記セル重畳領域の前記第1の側部に向けて前記挿入部材から突出している、挿入部材と、
(ii)前記挿入部材延長部から延びている一体型のシャンクであって、
(A)前記セルの第1の単位ウェブの1つの整列された前記開口スロットおよび前記セルの第2の単位ウェブの1つの前記開口スロットの両方を通って延びることによって、前記セル重畳領域を通って延びる、シャンクと、
(iii)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから延びている一体型のハンドル部材であって、
(A)前記セル重畳領域の前記第1の側部に置かれている、ハンドル部材とを含む接続デバイスとを備えた、セル状保持システム。
【請求項50】
前記接続デバイスは複数の接続デバイスを含み、各接続デバイスは、前記セルの第1の単位ウェブおよび前記セルの第2の単位ウェブを互いに繋止する、請求項49に記載のセル状保持システム。
【請求項51】
前記挿入部材延長部は、
(a)前記接続デバイスの残りの部分から離れる方向を向いた外部面と、
(b)前記ハンドル部材の方を向いた内部面とを含み、
前記複数の突起は前記挿入部材延長部の前記内部面から前記ハンドル部材に向けて突出する、請求項49または50に記載のセル状保持システム。
【請求項52】
前記内部面は第1の部分および第2の部分を有し、
(a)前記第1の部分は前記第1の挿入端部と前記シャンクとの間にあり、
(b)前記第2の部分は前記第2の挿入端部と前記シャンクとの間にあり、
(c)前記複数の突起は前記第1の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含み、
(d)前記複数の突起は前記第2の部分から前記ハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含む、請求項51に記載のセル状保持システム。
【請求項53】
前記接続デバイスはさらに、
(a)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(b)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部であって、
(i)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(ii)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(iii)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びている、ワッシャ部とを含み、
前記ワッシャ部は、前記セル重畳領域の前記第1の側部で前記開口スロットに接してこれをカバーする、請求項49に記載のセル状保持システム。
【請求項54】
(a)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第1の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定する、セルの第1の単位ウェブと、
(b)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第2の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定し、
(i)前記セルの第1の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットが、セル重畳領域を形成するように前記セルの第2の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットに整列し、前記セル重畳領域は互いに反対側にある第1および第2の側部を有する、セルの第2の単位ウェブと、
(c)前記セルの第1の単位ウェブおよび前記セルの第2の単位ウェブを互いに繋止する少なくとも1つの接続デバイスであって、
(i)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1の挿入端部と前記第2の挿入端部との間の挿入部材延長部を有する挿入部材であって、
(A)前記挿入部材は前記セル重畳領域の前記第2の側部に置かれた、挿入部材と、
(ii)前記挿入部材延長部から延びている一体型のシャンクであって、
(A)前記セルの第1の単位ウェブの1つの整列された前記開口スロットおよび前記セルの第2の単位ウェブの1つの前記開口スロットの両方を通って延びることによって、前記セル重畳領域を通って延びる、シャンクと、
(iii)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから延びている一体型のハンドル部材であって、
(A)前記セル重畳領域の前記第1の側部に置かれている、ハンドル部材と、
(iv)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(v)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部であって、
(A)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(B)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(C)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びている、ワッシャ部とを含む、接続デバイスとを備え、
前記ワッシャ部は、前記セル重畳領域の前記第1の側部で前記開口スロットに接してこれをカバーする、セル状保持システム。
【請求項55】
前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から延びる壁面を有する、請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
前記壁面は1つまたは複数の湾曲表面を有する、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記壁面は、内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項55に記載のシステム。
【請求項58】
前記接続デバイスは、前記挿入部材から前記セル重畳領域の前記第1の側部に向けて突出する複数の突起を含む、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
2つの拡開したセル保持構造体を互いに繋止する方法であって、
(a)セルの第1の単位ウェブによって画定される少なくとも1つの開口スロットが、セルの第2の単位ウェブによって画定された少なくとも1つの開口スロットと整列して、互いに反対側にある第1および第2の側部を有する重畳領域を形成するように、2つの拡開したセル保持構造体を整列させるステップと、
(b)前記重畳領域の前記整列した開口スロットを通して前記重畳領域の前記第1の側部から接続デバイスの挿入部材を挿入して、
(i)前記挿入部材が、複数の突起が前記重畳領域の前記第1の側部に向けて前記挿入部材から突出した状態で、前記重畳領域の前記第2の側部にあり、
(ii)前記接続デバイスのハンドル部材が前記重畳領域の前記第1の側部にあり、
(iii)前記挿入部材と前記ハンドル部材との間のシャンクが前記重畳領域を通って延びるようにするステップと、
(c)前記ハンドル部材を回転させて、前記重畳領域内で前記接続デバイスを回転させるステップとを含む、方法。
【請求項60】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材を約90°回転させるステップを含む、請求項59に記載の繋止する方法。
【請求項61】
前記挿入するステップは、ワッシャ部を前記重畳領域の前記第1の側部に対して押しつけるステップを含み、前記ワッシャ部は前記シャンクと前記ハンドル部材との間にある、請求項59または60に記載の繋止する方法。
【請求項62】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材を回転させるステップを含み、前記ハンドル部材は前記ワッシャ部から突出する壁面を備えている、請求項61に記載の繋止する方法。
【請求項63】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材を回転させるステップを含み、前記ハンドル部材は内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項62に記載の繋止する方法。
【請求項64】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材を回転させるステップを含み、前記ハンドル部材は1つまたは複数の湾曲表面を有する、請求項62に記載の繋止する方法。
【請求項65】
2つの拡開したセル保持構造体を互いに繋止する方法であって、
(a)セルの第1の単位ウェブによって画定される少なくとも1つの開口スロットが、セルの第2の単位ウェブによって画定された少なくとも1つの開口スロットと整列して、互いに反対側にある第1および第2の側部を有する重畳領域を形成するように、2つの拡開したセル保持構造体を整列させるステップと、
(b)前記重畳領域の前記整列した開口スロットを通して前記重畳領域の前記第1の側部から接続デバイスの挿入部材を挿入して、
(i)前記挿入部材が前記重畳領域の前記第2の側部にあり、
(ii)前記接続デバイスのハンドル部材が前記重畳領域の前記第1の側部にあり、
(iii)前記挿入部材と前記ハンドル部材との間のシャンク前記重畳領域を通って延び、
(iv)前記シャンクと前記ハンドル部材との間にあり、前記ハンドル部材の全ての部分の径方向外向きに延びている最外径方向部分を有するワッシャ部が、前記重畳領域の前記第1の側部に接するようにするステップと、
(c)前記ハンドル部材を回転させて、前記重畳領域内で前記接続デバイスを回転させるステップとを含む、方法。
【請求項66】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材を回転させるステップを含み、前記ハンドル部材は前記ワッシャ部から突出する壁面を備えている、請求項65に記載の繋止する方法。
【請求項67】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材の前記壁面を回転させるステップを含み、前記壁面は内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項66に記載の繋止する方法。
【請求項68】
前記挿入するステップは、前記重畳領域の前記第2の側部において、複数の突起が前記挿入部材から前記重畳領域の前記第1の側部に向けて突出した状態となるように、前記挿入部材を挿入するステップを含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記回転させるステップは、前記ハンドル部材の前記壁面を回転させるステップを含み、前記壁面は1つまたは複数の湾曲表面を有する、請求項66に記載の繋止する方法。
【請求項70】
(a)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの複数の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが、セル重畳領域で隣接して位置決めされたセルの単位ウェブの開口スロットと整列可能な開口スロットを画定し、前記セル重畳領域は互いに反対側にある第1の側部および第2の側部を有する、セルの複数の単位ウェブと、
(b)前記セル重畳領域で前記開口スロットを通って隣接して位置決めされたセルの単位ウェブを互いに繋止するために使用可能な複数の接続デバイスであって、それぞれ
(i)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1の挿入端部および前記第2の挿入端部の間の挿入部材延長部を有し、前記セル重畳領域の前記第2の側部に位置決め可能な挿入部材であって、
(A)複数の突起が、前記挿入部材から突出し、前記セル重畳領域の前記第1の側部に向けて位置決め可能である、挿入部材、
(ii)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクであって、
(A)整列したスロットを通って延びることによって、前記セル重畳領域を通って位置決め可能であるシャンク、および
(iii)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから略垂直に延びている一体型のハンドル部材であって、
(A)前記セル重畳領域の前記第1の側部に位置決め可能であるハンドル部材を含む、接続デバイスとを備えた、キット。
【請求項71】
前記接続デバイスはさらに、
(a)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(b)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部とをさらに含み、
(i)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(ii)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(iii)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びており、
前記ワッシャ部は、前記セル重畳領域の前記第1の側部で前記開口スロットに接してこれをカバーする、請求項70に記載のキット。
【請求項72】
(a)間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの複数の単位ウェブであって、前記プラスチックストリップが前記セルの壁面を形成し、前記セルの少なくともいくつかが、セル重畳領域で隣接して位置決めされたセルの単位ウェブの開口スロットと整列可能な開口スロットを画定し、前記セル重畳領域は互いに反対側にある第1の側部および第2の側部を有する、セルの複数の単位ウェブと、
(b)前記セル重畳領域で前記開口スロットを通って隣接して位置決めされたセルの単位ウェブを互いに繋止するために使用可能な複数の接続デバイスであって、それぞれ
(i)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1および第2の挿入端部の間の挿入部材延長部を有し、前記セル重畳領域の前記第2の側部に位置決め可能な挿入部材と、
(ii)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクであって、
(A)整列したスロットを通って延びることによって、前記セル重畳領域を通って位置決め可能である、シャンク、
(iii)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから略垂直に延びている一体型のハンドル部材であって、
(A)前記セル重畳領域の前記第1の側部に位置決め可能である、ハンドル部材、
(iv)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸、および
(v)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部であって、
(A)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側の第2の表面を有し、
(B)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(C)前記外周面の少なくとも一部は、前記ハンドル部材の径方向最外部以上に径方向に前記長手軸から延びている、ワッシャ部を含む接続デバイスとを備え、
前記ワッシャ部は、前記セル重畳領域の前記第1の側部で前記開口スロットに接して配置され、これをカバーするように設けられている、キット。
【請求項73】
前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から延びる壁面を有する、請求項72に記載のキット。
【請求項74】
前記壁面は1つまたは複数の湾曲表面を有する、請求項73に記載のキット。
【請求項75】
前記壁面は、内部を囲む複数の接続された直線部を有する、請求項73に記載のキット。
【請求項76】
前記接続デバイスは、前記挿入部材から前記セル重畳領域の前記第1の側部に向けて突出する複数の突起を含む、請求項75に記載のキット。
【請求項77】
2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスであって、
(a)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1および第2の挿入端部の間の挿入部材延長部を有する挿入部材と、
(b)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクと、
(c)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから延びている一体型のハンドル部材と、
(d)前記挿入部材、前記ハンドル部材、および前記シャンクのそれぞれを通って延びる長手軸と、
(e)前記ハンドル部材と前記挿入部材との間のワッシャ部であって、
(i)前記ワッシャ部は第1の表面および反対側にある第2の表面を有し、
(ii)側部表面は前記第1および第2の表面の間に延び、外周面に沿っており、
(iii)前記ハンドル部材は、前記ワッシャ部の前記第1の表面から突出し、前記第1の表面と前記ハンドル部材との間には前記シャンクの部分がない、ワッシャ部とを備えた、接続デバイス。
【請求項78】
前記ワッシャ部の最外寸法は、前記ハンドル部材の中心長手軸から平行および垂直の方向の両方で、前記ハンドル部材の最外寸法以上である、請求項77に記載の接続デバイス。
【請求項79】
2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスであって、
(a)第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびに前記第1および第2の挿入端部の間の挿入部材延長部を有する挿入部材と、
(b)前記挿入部材延長部から略垂直に延び、前記第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクと、
(c)前記挿入部材から離れて前記シャンクの端部で前記シャンクから略垂直に延び、第1および第2のハンドル端部ならびに前記第1および第2のハンドル端部の間のハンドル部材延長部を有する、一体型のハンドル部材であって、
(i)前記シャンクは、前記第1および第2のハンドル端部それぞれから間隔をおいて配置されている、ハンドル部材とを備え、
(d)前記接続デバイスは、
図20に示した検査システムに関して記載したように、ASTM D4885の修正バージョンを使用して測定する場合に、少なくとも296lbsの引き抜き抵抗を有する、接続デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2021年6月30日に出願した米国特許出願第17/364,037号の優先権および特典を主張する、PCT国際特許出願として2022年5月27日に出願されている。
【0002】
本開示は、充填材料を保持するための拡開したセル状保持構造体用の接続デバイスに関する。より詳細には、本開示は、突起を有する改良型コネクタ、および少なくとも2つの拡開したセル状保持構造体を互いに繋止するために使用される方法に関する。
【背景技術】
【0003】
セル状保持構造体は、システムのセル内に置かれた充填材料の耐荷重能力、安定性、および耐浸食性を増加させるように働く。市販のシステムは、Wisconsin州、AppletonのReynolds Presto Products, Inc.によって販売されているGeoweb(登録商標)プラスチックウェブ保持構造体である。Geoweb(登録商標)セルは、交互にスペースを空けて隣り合った関係にある互いの面が溶接によって結合された高密度ポリエチレンストリップから作られ、したがって、ストリップの溶接された面に対して垂直な方向にストリップを伸ばすと、得られるウェブ部の外観は、正弦曲線または波状形状セルを備えたハニカム状である。Geoweb(登録商標)部は、取扱および設置が容易なように、軽量であり、折りたたんだ形状で出荷される。Geoweb(登録商標)システムは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4に記載され、それぞれ参照として本明細書に組み込まれている。
【0004】
セル状保持構造体は典型的には、互いに隣接して配置され、その後、互いに接続される。過去には、これらの部分は、ホチキス、ワイヤ、ケーブルタイなどを使用することによって互いに接続されていた。これらのデバイスは、たくさんの人手を要し、過度の構築時間を消費する。多くの実施形態において、これらのタイプの接続は、特定の状況または地域により使用することが難しい。ほとんどの場合、これらのタイプの接続システムは、発電機からの電力、およびコンプレッサからの空気作動を必要とする。このようなセル状保持システムが典型的に置かれるような特定の環境または地域を考慮すると、電力が必要な場合には難度を高める可能性がある。発電機および空気コンプレッサの供給のための固定費用は、小さな設備であっても大きな設備に必要とされるものと同等なので、接続毎の単位原価は、より小さなプロジェクトでかなり高くなる可能性がある。さらに、これらの接続デバイスのいくつかは、比較的弱い構造的接続をもたらし、非耐久的である。いくつかの実施形態では、これらは問題ではない。しかし、多くの応用例では、速度が重要であり、電力設備の利用が困難である。
【0005】
Reynolds Presto Productsは、参照として本明細書に組み込まれている、特許文献5に記載のセル状保持構造体用接続デバイスを開発した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,395,372号公報
【特許文献2】米国特許第4,778,309号公報
【特許文献3】米国特許第4,965,097号公報
【特許文献4】米国特許第5,449,543号公報
【特許文献5】米国特許第8,092,122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この接続デバイスは上に記載した問題の多くを解決しているが、改良が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様では、2つの拡開したセル状保持構造体を繋止するための接続デバイスが提供される。接続デバイスは、第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびにそれらの間の挿入部材延長部を有する挿入部材と、挿入部材延長部から略垂直に延び、第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクと、挿入部材から離れてシャンクの端部でシャンクから略垂直に延びている一体型のハンドル部材と、挿入部材から突出する複数の突起とを備え、ハンドル部材は第1および第2のハンドル端部ならびにそれらの間のハンドル部材延長部を有し、シャンクは第1および第2のハンドル端部それぞれから間隔をおいて配置されている。
【0009】
多くの例では、複数の突起は、挿入部材からハンドル部材に向けて突出している。
【0010】
挿入部材延長部は、多くの実施形態では、接続デバイスの残りの部分から離れる方向を向いた外部面と、ハンドル部材の方を向いた内部面とを備え、複数の突起は、挿入部材延長部の内部面からハンドル部材に向けて突出する
【0011】
多くの例示的実施形態では、シャンクは内部面と交差し、複数の突起は、挿入部材延長部の両側に内部面から突出する少なくとも1つの突起を含む。
【0012】
1つまたは複数の実施形態では、複数の突起は、挿入部材延長部の両側に内部面から突出する少なくとも2つの突起を含む。
【0013】
多くの例では、第1および第2の挿入端部は、外部面および内部面を結合する。
【0014】
例示的実施形態では、第1の挿入端部は第1の平面端部面を有し、第2の挿入端部は第2の平面端部面を有する。
【0015】
いくつかの実施形態は、第1の角度付き部を有する外部面、第2の角度付き部、および第1の角度付き部と第2の角度付き部との間に延びている直線状の中間部を有し、第1の角度付き部は非ゼロ角度で第1の挿入端部から中間部まで延び、第2の角度付き部は非ゼロ角度で第2の挿入端部から中間部まで延びている。
【0016】
例示的実施形態では、内部面は第1の部分および第2の部分を有し、第1の部分は第1の挿入端部とシャンクとの間にあり、第2の部分は第2の挿入端部とシャンクとの間にあり、複数の突起は第1の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含み、複数の突起は第2の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含む。
【0017】
多くの実施形態では、複数の突起は第1の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも2つの突起を含み、複数の突起は第2の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも2つの突起を含む。
【0018】
例示的実施形態は、第1の部分の突起のうちの第1の突起が第1の挿入端部に隣接することと、第2の部分の突起のうちの第1の突起が第2の挿入端部に隣接することとを含むことができる。
【0019】
いくつかの例では、第1の部分はシャンクと第1の挿入端部との間の直線延長部であり、第2の部分はシャンクと第2の挿入端部との間の直線延長部である。
【0020】
1つまたは複数の実施形態は、第1の部分が、シャンクから延びる第1の直線部と、非ゼロ角度で第1の挿入端部に対して下向きに第1の直線部から離れるように角度付けされている第1の面取り部とを含むことと、第2の部分はシャンクから延びる第2の直線部と、非ゼロ角度で第2の挿入端部に対して下向きに第2の直線部から離れるように角度付けされた面取り部とを含むこととを有してもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1の部分の突起のうちの第1の突起は、第1の挿入端部に隣接し、第1の部分の突起のうちの第2の突起は、第1の直線部と第1の面取り部との間にあり、第2の部分の突起のうちの第1の突起は、第2の挿入端部に隣接し、第2の部分の突起のうちの第2の突起は、第2の直線部と第2の面取り部との間にある。
【0022】
多くの例は、シャンクが挿入部材とハンドル部材との間でシャンク長さを有することを含み、シャンク長さは第1の直線部と第2の直線部の長さより大きい。
【0023】
いくつかの例では、シャンク長さは、ハンドル部材および挿入部材の長さの半分より小さい。
【0024】
多くの例は、挿入部材延長部の内部面および外部面の間の最大距離が、突起の高さの少なくとも5倍であることを含む。
【0025】
1つまたは複数の実施形態では、ハンドル部材、挿入部材、およびシャンクは固体片である。
【0026】
1つまたは複数の実施形態では、ハンドル部材延長部は、ハンドル部材延長部から突出する第1および第2の丸みを帯びた耳部を含む。
【0027】
1つまたは複数の実施形態では、第1および第2の耳部は、第1および第2のハンドル端部で挿入部材から離れる方向に突出し、ハンドル部材延長部は第1および第2の耳部間で直線状である。
【0028】
例示的実施形態では、接続デバイスはデバイスを二等分し、挿入部材、ハンドル部材、およびシャンクそれぞれを通って延びる長手軸を有し、複数の突起の各突起は端部点で終端する少なくとも1つの面取り表面を有する。
【0029】
1つまたは複数の実施形態では、突起の各面取り表面は、長手軸と交差する平面に沿って延びている。
【0030】
多くの実施形態は、接続デバイスが、ハンドル部材を直立に、挿入部材を最低にして配向される場合、シャンクおよびハンドル部材で、またはハンドル部材の上および挿入部材から離れた空間で長手軸と交差する平面に沿って、突起の各面取り表面が延びることを含む。
【0031】
例示的実施形態では、接続デバイスは長手軸に関して対称である。
【0032】
別の態様では、間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第1の単位ウェブであって、ストリップがセルの壁面を形成し、セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定する、セルの第1の単位ウェブと、間隔をおいて配置されている領域で共に結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの第2の単位ウェブであって、ストリップがセルの壁面を形成し、セルの少なくともいくつかが開口スロットを画定し、セルの第1の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットが、セル重畳領域を形成するようにセルの第2の単位ウェブの少なくとも1つの開口スロットに整列し、セル重畳領域は互いに反対側にある第1および第2の側部を有する、セルの第2の単位ウェブと、セルの第1の単位ウェブおよびセルの第2の単位ウェブを互いに繋止する少なくとも1つの接続デバイスとを備えた、セル状保持システムが提供され、接続デバイスは、第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびにそれらの間の挿入部材延長部を有する挿入部材であって、挿入部材はセル重畳領域の第2の側部に置かれ、複数の突起がセル重畳領域の第1の側部に向けて挿入部材から突出している、挿入部材と、挿入部材延長部から略垂直に延び、第1のおよび第2の挿入端部それぞれから間隔を置いて配置されている一体型のシャンクであって、セルの第1の単位ウェブの1つの整列された開口スロットおよびセルの第2の単位ウェブの1つの開口スロット両方を通って延びることによって、セル重畳領域を通って延びる、シャンクと、挿入部材から離れてシャンクの端部でシャンクから略垂直に延びている一体型のハンドル部材であって、第1および第2のハンドル端部ならびにそれらの間のハンドル部材延長部を有するハンドル部材とを備え、シャンクは第1および第2のハンドル端部それぞれから間隔をおいて配置され、ハンドル部材はセル重畳領域の第1の側部に置かれている。
【0033】
1つまたは複数の実施形態では、少なくとも1つの接続デバイスは複数の接続デバイスを含み、各接続デバイスは、セルの第1の単位ウェブおよびセルの第2の単位ウェブを互いに繋止する。
【0034】
多くの例示的実施形態では、挿入部材延長部は、接続デバイスの残りの部分から離れる方向を向いた外部面と、ハンドル部材の方を向いた内部面とを有し、複数の突起は、挿入部材延長部の内部面からハンドル部材に向けて突出する。
【0035】
例示的実施形態は、内部面が第1の部分および第2の部分を有することを含むことができ、第1の部分は第1の挿入端部とシャンクとの間にあり、第2の部分は第2の挿入端部とシャンクとの間にあり、複数の突起は、第1の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含み、複数の突起は、第2の部分からハンドル部材に向けて延びる少なくとも1つの突起を含んでいる。
【0036】
別の態様では、2つの拡開したセル状保持構造体を互いに繋止する方法が提供される。方法は、セルの第1の単位ウェブによって画定される少なくとも1つの開口スロットが、セルの第2の単位ウェブによって画定された少なくとも1つの開口スロットと整列して、互いに反対側にある第1および第2の側部を有する重畳領域を形成するように、2つの拡開したセル保持構造体を整列させるステップと、重畳領域の整列した開口スロットを通して重畳領域の第1の側部から接続デバイスの挿入部材を挿入して、挿入部材が、複数の突起が重畳領域の第1の側部に向けて挿入部材から突出した状態で、重畳領域の第2の側部にあり、接続デバイスのハンドル部材が重畳領域の第1の側部にあり、挿入部材とハンドル部材との間のシャンクが重畳領域を通って延びるようにするステップと、ハンドル部材を回転させて、重畳領域内で接続デバイスを回転させるステップとを含んでいる。
【0037】
回転させるステップは、ハンドル部材を約90°回転させるステップを含むことができる。
【0038】
別の態様では、キットが提供される。キットは、間隔をおいて配置された領域内で互いに結合された細長いプラスチックストリップで作られたセルの複数の単位ウェブであって、ストリップがセルの壁面を形成し、セルの少なくともいくつかが、セル重畳領域で隣接して位置決めされたセルの単位ウェブの開口スロットと整列可能な開口スロットを画定し、セル重畳領域は互いに反対側にある第1の側部および第2の側部を有する、セルの複数の単位ウェブと、セル重畳領域でスロットを通って隣接して位置決めされたセルの単位ウェブを互いに繋止するために使用可能な複数の接続デバイスとを備え、複数の接続デバイスはそれぞれ、第1の挿入端部および反対側の第2の挿入端部ならびにそれらの間の挿入部材延長部を有し、セル重畳領域の第2の側部に位置決め可能な挿入部材であって、複数の突起が、挿入部材から突出し、セル重畳領域の第1の側部に向けて位置決め可能である、挿入部材、挿入部材延長部から略垂直に延び、第1および第2の挿入端部それぞれから間隔をおいて配置されている一体型のシャンクであって、整列したスロットを通って延びることによってセル重畳領域を通って位置決め可能であるシャンクと、挿入部材から離れてシャンクの端部でシャンクから略垂直に延びる一体型のハンドル部材であって、第1および第2のハンドル端部ならびにそれらの間のハンドル部材延長部を有するハンドル部材とを含み、シャンクは第1および第2のハンドル端部それぞれから間隔をおいて配置され、ハンドル部材はセル重畳領域の第1の側部に位置決め可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本開示による原理を利用した、組立端部間の前の、セル状保持システムおよび接続デバイスの展開斜視略図である。
【
図1A】本開示による原理を利用した、横組立前の、セル状保持システムおよび接続デバイスの展開斜視略図である。
【
図2】互いに接続される前の拡開したセル状保持構造体の部分である2つのセルの斜視図である。
【
図3】本開示の原理により構成された接続デバイスを利用して互いに接続された2つの拡開したセル状保持構造体の斜視図である。
【
図4】本開示の原理により構成された接続デバイスの一実施形態の斜視図である。
【
図8】
図7に示されたものと反対の端部を示す、
図6の接続デバイスの別の端面図である。
【
図9】本開示の原理により構築された接続デバイスの第2の実施形態の斜視図である。
【
図13】
図12に示されたものと反対の端部を示す、
図9の接続デバイスの別の端面図である。
【
図14】緊張材と共に接続デバイスを使用するステップの斜視略図である。
【
図15】緊張材と接続デバイスを使用する別のステップの斜視略図である。
【
図16】緊張材と接続デバイスを使用する別のステップの斜視略図である。
【
図17】
図6の接続デバイスの部分Aの輪郭の拡大図である。
【
図18】
図6の接続デバイスの部分Bの輪郭の拡大図である。
【
図19】
図4の接続デバイスの一部の拡大図である。
【
図20】張力検査機械内の性能に対して検査される2つの拡開したセル状保持構造体を共に接続する、
図4の接続デバイスを示す斜視略図である。
【
図21】本開示の原理により構築された接続デバイスの別の実施形態の斜視図である。
【
図25】
図21の接続デバイスの正面図であるが、挿入部材の変更形態を示す図である。
【
図27】本開示の原理により構築された接続デバイスの別の実施形態の斜視図である。
【
図31】
図27の接続デバイスの正面図であるが、挿入部材の変更形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1および
図1Aには、セル状保持システム14が示されている。示した特定の実施形態では、セル状保持システム14はセル18の第1および第2の単位ウェブを含む。セルの第1のウェブは20で示され、セルの第2のウェブは22で示される。図示した実施形態では、セル状保持システム14はさらに、第1のウェブ20および第2のウェブ22を互いに繋止するための少なくとも1つの接続デバイス24を含む。
【0041】
図1は、第1および第2のウェブ20、22が端部間で互いに接続される前のシステム14を示している。
図1Aは、第1および第2のウェブ20、22が隣り合って(横方向で)互いに接続される前のシステム14を示している。各拡開したセル状保持構造体18は、互いに結合された複数のプラスチックのストリップ26を有し、1つのストリップが交互に等間隔で配置された結合領域28で隣り合って、個別のセル32のセル壁面30を形成する。複数のストリップ26がストリップの面と垂直な方向に伸ばされる場合、ストリップ26は正弦曲線で屈曲し、繰返しセルパターンでセル32のウェブ20、22を形成する。各セル32は、1つのストリップ26から作られたセル壁面30、および異なるストリップ26で作られたセル壁面30を有する。
【0042】
本実施形態では、ストリップ26は開口部34を画定する。開口部34は、ウェブ20、22を補強し、連続一体型アンカ部材として作用してウェブ20、22の望まない変位を防ぐことによってウェブ設置の安定性を改良するように緊張材を収納するために使用することができる。開口部34はまた、工事現場充填のための十分な壁面剛性を維持しながら、骨材連結を可能にするのを助ける。最適化された開口部サイズおよびパターンが、特許文献1に記載され、本明細書に参照として組み込まれている。
【0043】
図2は、2つのセル32を示している。
図2のセル32は、ストリップ26が
図1に示すように開口部34の全てを含んでいないという点において、
図1に示すものといくらか異なる。実施形態によっては、開口部34を任意選択で使用することができる。
図2は、ストリップ26内でセル壁面30によって画定される開口スロット36を示している。スロット36は、隣接するウェブ20、22を互いに繋止するために、接続デバイス24と協働するように利用される。
【0044】
図3は、接続デバイス24によって互いに繋止された第1のウェブ20および第2のウェブ22を備えたセル状保持システム14を示している。
図3の実施形態では、少なくとも1つの接続デバイス24が使用され、図示するように、複数の接続デバイス24が使用される。
図3は特に、2つの接続デバイス24を示している。開口部34は、簡潔にする目的で
図3では省略されている。
【0045】
さらに
図3を参照すると、セル重畳領域38が示されている。より詳細には、2つのセル重畳領域38が示されている。図示するようにセル重畳領域は、セルの第2の単位ウェブ22の開口スロット36と整列したセルの第1の単位ウェブ20の開口スロット36を含む。セル重畳領域38は、第1の側部40および反対側の第2の側部42を画定する。接続デバイス24は、重畳領域38の第1の側部で接続デバイス24の一部で重畳領域38を通って貫通または通過して見えるが、接続デバイス24の別の部分は重畳領域38の第2の側部42上で透視して見える。この例が以下にさらに記載されている。
【0046】
図4から
図8に注目する。
図4から
図8は、接続デバイス24の一例示的実施形態を示している。図示した実施形態では、接続デバイス24は挿入部材44を含んでいる。挿入部材44は、第1の挿入端部46および反対側の第2の挿入端部47、ならびに第1の挿入部材端部46と第2の挿入物体端部47との間の挿入部材延長部48を有する。第1の長さは、第1の挿入部材端部46と第2の挿入部材端部47との間の距離によって画定される。
【0047】
挿入部材延長部48は、接続デバイス24の残りの部分から離れる方向を向いた外部面54を含む。多くの実施形態が可能であるが、図示したものでは、外部面54は、シャンク64の略中心にある真っ直ぐで略平面の中間部55を有する。外部面54はさらに、第1の角度付き部56および第2の角度付き部57を含む。中間部55は、第1の角度付き部56と第2の角度付き部57との間に延びている。第1の角度付き部56は、非ゼロ角度α(
図6)で第1の挿入端部46から中間部55まで延び、非ゼロ角度は60°以下、45°以下、30°以下、例えば、15から25°、または約20°である可能性がある。第2の角度付き部57は、非ゼロ角度β(
図6)で第2の挿入端部47から中間部55まで延び、非ゼロ角度は60°以下、45°以下、30°以下、例えば、15から25°、または約20°である可能性がある。好ましい配置では、第1の角度付き部56および第2の角度付き部57の角度は同じである。
【0048】
挿入部材延長部48は、ハンドル部材70の方を向いた内部面66を含む。挿入部材延長部48は、外部面54と反対側にある。
図5および
図6で分かるように、シャンク64は内部面66と交差する。第1および第2の挿入端部46、47は、本実施形態では、外部面54および内部面66を結合する。
【0049】
多くの異なる形状が可能であるが、図示した実施形態では、第1の挿入端部46は平面の第1の端部面67を有し、第2の挿入端部47は平面の第2の端部面68を有する。
【0050】
図4から
図8をさらに参照すると、1つの例示的接続デバイス24は、上に記載したように、挿入部材延長部材48から延び、第1および第2の挿入部材端部46、47それぞれから間隔をおいて配置された一体型のシャンク64を備えている。様々な実施形態が可能である。図示した実施形態では、シャンク64は、挿入部材延長部48から略垂直に延びている。
【0051】
シャンク64は、以下に記載する、挿入部材44とハンドル部材70との間として画定された長さを有する。シャンク64の長さは、一例では、挿入部材44の長さより小さい。
【0052】
図示した実施形態では、接続デバイス24は、前に記載したように、ハンドル部材70を備えている。ハンドル部材70は、シャンク64と一体であることが好ましい。ハンドル部材70は、挿入部材44から離れて、シャンク64の端部でシャンク64から延びている。
【0053】
図示した例では、ハンドル部材70は、第1および第2のハンドル端部72、73を有する。第1のハンドル端部72と第2のハンドル端部73との間に、ハンドル部材延長部74がある。
【0054】
図示した実施形態では、シャンク64は、第1および第2のハンドル端部72、73それぞれから間隔をおいて配置されている。
【0055】
ハンドル部材70は、第1のハンドル端部72と第2のハンドル端部73との間に画定された長さを有する。多くの設計が考えられるが、例示した特定の実施形態では、ハンドル部材70の長さは挿入部材44の長さより大きい。一例では、シャンク64の長さは、ハンドル部材70および挿入部材44の長さの半分より小さい。これらの相対的寸法は、スロット36と協働し、第1および第2のウェブ20、22の迅速および便利な繋止を可能にする。
【0056】
例示的実施形態では、ハンドル部材70の長さは、100mm以下である、典型的には30から80mmの間、例えば45から55mmの間である。
【0057】
図示した実施形態では、ハンドル部材70の長さは、挿入部材44の長さより少なくとも10%大きい。この相対的幾何形状は、接続デバイス24がスロット36内の定位置に留まり、外れて作動しないことを保証するのを助ける。
【0058】
図示した実施形態では、ハンドル部材延長部74は、ハンドル部材延長部74から突出する第1および第2のローブまたは耳部76、77を含む。ローブまたは耳部76、77は、挿入部材44から離れる方向に突出している。図示した実施形態では、第1および第2の耳部76、77は、丸みを帯びており、第1および第2のハンドル端部72、73と平らである。ハンドル部材延長部74は、第1および第2の耳部76、77間で直線で示されている。
【0059】
本開示の原理によると、接続デバイス24は複数の突起200を備えている。突起200は、挿入部材44からハンドル部材70に向けて突出している。
【0060】
多くの異なる配置が可能であるが、図示した例では、複数の突起200が、挿入部材延長部48の内部面66からハンドル部材70に向けて突出している。
【0061】
図6の部AおよびBでの挿入部材44の拡大部分を示す、
図17および
図18に注目する。複数の突起200は、挿入部材延長部48の両側で内部面66から突出する少なくとも1つの突起204、205を含む。「挿入部材延長部の両側」という用語によって、シャンク64が交差部48と交差する箇所からの延長部48の両側を意味している。
【0062】
多くの好ましい実施形態では、複数の突起200は、挿入部材延長部48の内部面66から突出する、シャンク64の一方側では少なくとも2つの突起204、206(
図17)、およびシャンク64の反対側では2つの突起205、207(
図18)を含む。
【0063】
内部面66は、第1の部分211および第2の部分212を有する。第1の部分211は、第1の挿入端部46とシャンク64との間にある。第2の部分212は、第2の挿入端部47とシャンク64との間にある。複数の突起200は、第1の部分211からハンドル部材70に向けて延びる、少なくとも1つの突起204、この例では、2つの突起204、206を含む。複数の突起200は、第2の部分212からハンドル部材70に向けて延びる、少なくとも1つの突起205、この例では、2つの突起205、207を含む。
【0064】
図17および
図18で分かるように、第1の部分211上の第1の突起204は、第1の挿入端部46に隣接している。同様に、第2の部分212上の第1の突起205は、第2の挿入端部47に隣接している。
【0065】
第1の部分211は、シャンク64から延びる直線部214を含む。同様に、第2の部分はシャンク64から延びる直線部215を含む。
図4から
図8、
図17および
図18の実施形態では、第1の部分211は、非ゼロ角度260(
図17)で第1の直線部214から離れて、第1の挿入端部46に下向きに角度付けられた第1の面取り部218を含む。角度260は、例えば、60°未満、45°未満、30°未満、約10から25°、好ましくは約20°である可能性がある。
【0066】
図18では、第2の部分212は、非ゼロ角度262で、第2の直線部215から離れて、第2の挿入端部47に下向きに角度付けられた第2の面取り部219を含む。非ゼロ角度262は、60°未満、45°未満、30°未満、約10から25°、好ましくは約20°である可能性がある。角度262は、第1の面取り部218の角度260とほぼ同じである。
【0067】
図11から
図13の実施形態と併せてさらに記載するように、他の実施形態では、第1の部分211および第2の部分212は、シャンク64と第1の挿入端部46との間で直線状である可能性がある。同様に、第2の部分212は、シャンク64と第2の挿入端部47との間で直線状である可能性がある。すなわち、
図11から
図13の実施形態では、面取り部218、219がない。
【0068】
シャンク64は、挿入部材44とハンドル部材70との間のシャンク長さを有する。この例では、シャンク長さは、第1の直線部214および第2の直線部215の長さより大きい。
【0069】
第1の部分211上の第1の突起204は、第1の挿入端部46に隣接し、第2の突起206は、第1の直線部214と第1の面取り部218との間にある。
【0070】
第2の部分212上の突起のうちの第1の突起205は、第2の挿入端部47に隣接し、第2の部分212上の第2の突起207は、第2の直線部215と第2の面取り部219との間にある。
【0071】
突起200は、様々な形状およびサイズを有することができる。典型的には、
図17の寸法222で示される内部面66と外部面54との間の最大距離は、突起204の高さh1および突起206の高さh2の少なくとも5倍である。突起205、207も、高さh1、h2を有する。図示した例では、突起204および突起205の高さh1は同じであり、突起206および突起207の高さh2は同じである。多くの例示的実施形態では、高さh1、h2は互いに等しいが、多くの異なる幾何形状を使用することができる。この例では、各高さh1、h2は0.1インチ未満、0.02インチより大きい、典型的には0.05から0.09インチ、好ましくは0.075インチである。いくつかの例では、高さh1、h2は、挿入部材44の全長の約3から10%、典型的には約4から6%、または約5%である。
【0072】
図示した例示的実施形態では、突起204、205は形状が同様であり、突起206、207は形状が同様である。これらの突起200に対する例示的な使用可能な寸法は以下の通りである。
【0073】
端部面46、47に隣接して置かれた突起204、205では、突起204、205は、少なくとも1つの面取り表面230(突起204)および面取り表面231(突起205)を有する。面取り表面230、231は、直立表面232、233と交差する。図示した例では、直立表面232、233は、それぞれの面取り部218、219に対して略垂直である。面取り表面230、231は、端部点234、235で直立表面232、233と交差する。
【0074】
面取り表面230、231はそれぞれ、斜面を形成し、端部面46、27に対して角度付けされている。各面取り表面230、231は、本実施形態では、長手軸240(
図6)と交差する平面(
図17および
図18において破線264、266で示されている平面の縁部)に沿って延びている。長手軸240は、デバイス24を二等分し、挿入部材44およびハンドル部材70それぞれを通ってシャンク64に沿って延びている。図示した例示的実施形態では、各面取り表面230、231は、接続デバイス24がハンドル部材70を最も直立した位置に、挿入部材を最低位置にして配向される場合、シャンク64およびハンドル部材70のいずれかに近接して、またはハンドル部材70に隣接した(その上の)空間内で、挿入部材44から離れて長手軸240と交差する平面に沿って延びている。
【0075】
面取り表面230、231は、角度242、243で端部表面46、47を含む平面に対して角度付けされている。角度242、243は、様々な角度であってもよく、図示した実施形態では、20から80°、例えば25から45°の間であり、30°で示されている。
【0076】
突起206、207は同様に、端部点248、249で直立表面246、247と交差する面取り表面244、245を有する。面取り表面244、245は、長手軸240と交差する平面(
図17および
図18において破線268、270で示されている平面の縁部)に沿って延びている。図示した好ましい実施形態では、面取り表面244、245は、接続デバイス24がハンドル部材70を直立に、挿入部材44を最低にして配向される場合、シャンク64およびハンドル部材70の1つに近接して、またはハンドル部材70(の上)の空間内で、挿入部材44から離れて長手軸240と交差する。面取り表面244、245は、様々な異なる角度である可能性があり、角度は面取り部218、219に対して250、251で示されている。角度250、251は、非直線であり、180°より大きい、270°未満、120から150°の範囲、好ましくは約135°である。
【0077】
次に
図19を参照すると、各突起204、205、206、207は、それぞれ、270、271、272、273で示された、挿入部材44に対する内径を有する。様々なサイズが可能であり、それぞれの間で変更可能であるが、この例では、内径270、271、272、273は、ほぼ同じ、0.010インチから0.030インチの範囲、典型的には約0.015から0.025インチ、または約0.020インチである。挿入部材44の長さに対して、内径270、271、272、273の測定は、挿入部材44の長さの0.75%より大きい、5%未満、典型的には約1から1.5%、または約1.3%である。
【0078】
再び
図6を参照すると、接続デバイス24は、様々な技術を使用して作ることができる。接続デバイス24は、高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンを含む射出成形プラスチックなどによって、単一固体片で作られていることが好ましい。他の実施形態では、接続デバイス24は、単一片として成形された、または多数の部品を一緒に取り付けることによるいずれかで、金属材料から作ることができる。
【0079】
さらに
図6を参照すると、本実施形態では、接続デバイス24は、長手軸240に関して対称である。他の配置が可能である。
【0080】
次に
図9から
図13の実施形態を参照すると、代替接続デバイスが24’で示されている。接続デバイス24’は、第1の部分211’および第2の部分212’(
図11)を除いて、上に記載したデバイス24と同じである(したがって、同じ参照番号を使用する)。第1の部分211’は、シャンク64と第1の挿入端部46との間で直線である。同様に、第2の部分212’は、シャンク64と第2の挿入端部47との間で直線である。すなわち、
図11から
図13の実施形態では、面取り部218、219がない。
【0081】
再び
図3を参照すると、使用の際、接続デバイス24は、重畳領域の一方の側部40にハンドル部材70、および重畳領域38の第2の側部42に挿入部材44を有することが分かる。シャンク64は、重畳領域38を通って延びている。接続デバイス24を使用する方法を、以下にさらに記載する。
【0082】
使用の際、接続デバイス24(24’を含む)は、2つの拡開したセル保持構造体を互いに繋止するために利用することができる。方法は、第1のウェブ20によって画定された少なくとも1つの開口スロット36を第2のウェブ22によって画定された少なくとも1つのスロット36と整列させて、重畳領域38を形成するように、2つの拡開したセル保持構造体18を整列させるステップを含む。
【0083】
接続デバイス24(または24’)が提供される。接続デバイス24(または24’)は、挿入部材44を重畳領域38の第1の側部40から重畳領域38の整列した開口スロット36を通して挿入することによって使用される。これにより、重畳領域38の第2の側部42の挿入部材44に挿入部材44から重畳領域38の第2の側部42に向けて突出する複数の突起200を備えさせる。重畳領域38の第1の側部40にハンドル部材70を提供する。重畳領域38を通って延びるシャンク64を提供する。
【0084】
方法はまた、ハンドル部材70を回転させて、重畳領域38内で接続デバイス24を回転させるステップを含む。これは、接続デバイス24をスロット36内に係止するのを助ける。
【0085】
緊張材110の使用の例が、
図14から
図16に示すように、
図4から
図8の接続デバイス24に関して示されている。
図14では、緊張材110は、ラップ112においてハンドル部材70周りで包まれているように示されている。緊張材110は、ハンドル部材70の下に位置決めされ、ハンドル部材70の片側に巻き付けられている。緊張材110は、ハンドル部材70の上部周りを包み続けて、クロスラップを形成する。
図14では、どのように挿入部材44が2つの隣接するウェブ20、22のスロット36に挿入されるまたは係合されるか、端部間または縁部間のいずれかであるか分かる。緊張材110はまた、ウェブ20、22のスロット36を通って延びることが分かるが、スロット36は
図14では見えない。
図15は、スロット36を通した接続デバイス24の完全係合を示している。突起200がウェブ22に対して押し付けられているのを見ることができる。
図16では、接続デバイス24を回転させて、接続デバイス24をスロット36内に係止する最終ステップが図示されている。
図15および
図16を比較することによって、接続デバイス24は約90度回転されることが分かる。
【0086】
接続デバイス24、24’は、複数の拡開したセル保持構造体18、およびセル保持構造体を接続するために使用可能な複数の接続デバイス24、24’を含むキット内で使用可能である。
【0087】
使用の際、スロット36は非円形、例えば、楕円形、または細長い円形、またはトラック形である。一実施形態では、スロット36は、矩形の一辺が半円の直径と等しい矩形によって分離される2つの半円状の形をしている。使用される場合、この形状は長軸および短軸を有する。長軸と比較した短軸の比率としての使用可能なスロット36のアスペクト比は、約3:11である。接続デバイス24の寸法と比較すると、スロット36の長軸は、挿入部材44、90の長さの85から95%、例えば92%である長さを有する。スロット36の短軸は、挿入部材44の長さの20から30%、例えば約25%である。さらに、スロット36の短軸は、接続デバイス24の幅または厚さの約101%である。
【0088】
実験
接続デバイス24(
図4から
図8)を、接続デバイス24’(
図9から
図13)および特許文献5に記載された従来技術の接続デバイス(突起なし)と共に検査した。デバイスは、セル保持構造体18のスロット36内に置き、張力負荷、すなわち引張力下に置いた。
【0089】
検査方法は、検査試料をCurtis「Sure-Grip」張力検査機械を使用して張力負荷に曝すことによって、接続デバイスの性能を評価するために、ASTM D4885の修正バージョンを使用した。試料は、2片のセル保持材料のスロットを通してコネクタを挿入することによって準備され、その後、セル保持材料の片は畳まれ、張力検査機械の対向するクランプ内に挿入された。検査の実行毎に、新しいコネクタおよびセル保持材料の新しい片が使用された。
【0090】
図20は、張力検査機械300内の、
図4の接続デバイス24などの組み立てられた試験試料を示している。試料は、所定の拡張速度で運転される延長タイプ張力検査機械の一定の速度のクランプ内で全幅にわたって把持されて、試料が機能しなくなるまで試料に一軸方向の負荷を加えた。機械は、±2%の精度でグリップの張力および分離量を記録するためのデバイスを備えていた。張力および分離に加えて、機能しなくなるタイプ、特にコネクタが破断、スロットを通って滑り落ちる、または保持材料を引き裂いたかどうかも記録された。
【0091】
以下の結果が得られた。
【0092】
【0093】
結果で示されているように、接続デバイス24(
図4から
図8)は、最良の結果を得て、318.6lbsの抵抗で機能しなくなり、従来技術の接続デバイスより良かった。デバイス24は、デバイス24’より性能が良かった。デバイス24および24’はいずれも、従来技術の接続デバイスよりとても性能が良かった。接続デバイス24’(
図9から
図13)は、301.6lbsの抵抗で機能しなくなった。
【0094】
上に示したように、本発明の実施形態は、接続デバイスの共通の不良モード、すなわち、スロットを通した滑り落ちに対処する。多くの従来技術デバイスでは、コネクタは、例えば劣った設計により、折れることがある。加えて、多くの従来技術デバイスは損傷を受けないが、セル構造との係合から外れる。本発明の実施形態は、コネクタの引き抜き抵抗を増加することによってセル構造との係合の損失に対処する。いくつかの実施形態では、本発明は、
図20に示した検査システムと合わせて上に記載したように、ASTM D4885の修正バージョンを使用して測定した場合、296lbs.より大きい引き抜き抵抗を有するコネクタである。
【0095】
追加の実施形態、
図21から
図31
図21から
図31は、接続デバイス24に対する追加の実施形態を示している。
図21から
図26の実施形態は424で示され、
図27から
図31の実施形態は624で示されている。接続デバイス424、624は、接続デバイス24と共通して多くの機構を有し、これらは共通の参照番号を使用するが、各機構の記載はここでは再び繰り返さない。むしろ、これらの共通の機構の記載はここに参照として組み込まれている。
【0096】
接続デバイス424、624は挿入部材44を有する。
図25および
図27から
図30の実施形態では、挿入部材44は、上に
図4から
図19を参照して図示および記載したように、突起200を含む。
図21から
図24および
図31の実施形態では、挿入部材44は内部面66に沿って突起を含んでいない。むしろ、内部面66は突起がなく、466で示されている。
【0097】
本実施形態では、内部面466は第1の角度付き部474、および第2の角度付き部476を有する。第1の中間部478は、第1の角度付き部474とシャンク64との間に延びている。第2の中間部480は、第2の角度付き部476とシャンク64との間に延びている。中間部478、480は、略平面であり、外部面54上で中間部55と平行に示されている。第1の角度付き部474は、60°以下、45°以下、30°以下、例えば、15から25°、または約20°である可能性がある非ゼロ角度で、第1の挿入端部467から第1の中間部478まで延びている。第2の角度付き部476は、60°以下、45°以下、30°以下、例えば、15から25°、または約20°である可能性がある非ゼロ角度で、第2の挿入端部468から第2の中間部480まで延びている。好ましい配置では、第1の角度付き部474および第2の角度付き部476の角度は同じである。
【0098】
内部面466はハンドル部材70の方を向いている。シャンク64は内部面466と交差する。第1および第2の挿入端部467、468は、本実施形態では、間にかかって、外部面54および内部面466を結合する。
【0099】
接続デバイス424、624は、シャンク64およびハンドル部材70を有する。ハンドル部材70は、デバイス24からの変更形態を有し、以下にさらに記載する。
【0100】
図23は、挿入部材44、シャンク64、およびハンドル部材70を通って接続デバイス424を略二等分する中心長手軸482を備えた接続デバイス424を示している。同様に、
図29は、挿入部材44、シャンク64、およびハンドル部材70を通って接続デバイス624を略二等分する中心長手軸682を備えた接続デバイス624を示している。接続デバイス424、624は、長手軸482、682に関して対称である。
【0101】
接続デバイス424、624はさらに、ワッシャ部490を含む。ワッシャ部490は、ハンドル部材70と挿入部材44との間にある。ワッシャ部490は、セル状保持システム14内に第1の材料を含め、材料が開口スロット36を通って最初に移動するのを防止するのを助ける。加えて、ワッシャ部490は、魅力的で目立つ。ワッシャ部490は、示されているものとは多くの異なる外観を有するように作ることができるが、示されたものは魅力的であることが分かった。図示した例示的実施形態では、ワッシャ部490は、長手軸482、682と垂直な直径で円筒形として図示されている。
【0102】
ワッシャ部490は、第1の表面492および反対側の第2の表面494を有する。第1の表面492および第2の表面494と略垂直であり、第1および第2の表面492、494間に延びる側部表面496がある。第2の表面496は外周面498を形成する。この例では、外周面498は円の形状をしている。第1の表面492および第2の表面494は、多くの例では、平行であり、略平面(変形あり)である可能性がある。第1および第2の表面492、494は、シャンク64と垂直である可能性がある。
【0103】
外周面498の少なくとも一部は、ハンドル部材70の径方向最外部よりさらに径方向に長手軸482、682から延びている。多くの場合、ワッシャ部490の最外寸法は、ハンドル部材70の最外寸法以上である。図示した例では、ワッシャ部490の最外寸法は、ハンドル部材70の最外寸法より大きい。
【0104】
ハンドル部材70が、第1の表面492から延びている。本実施形態では、ハンドル部材70は、ワッシャ部490の第1の表面492から延びる壁面500を有する。壁面500は、第1の表面492から略垂直に延びることができる。図示した例では、壁面500を備えたハンドル部材70は、ワッシャ部490の第1の表面492から突出し、第1の表面492とハンドル部材70との間にはシャンク64の部分がない。
【0105】
壁面500は、多くの異なる形状を有することができる。
図21から
図26に示された例では、壁面500は、ワッシャ部490の第1の表面492の反対側に終端自由端510を備えた単一の直立部材512である。直立部材512は、第1の表面492と垂直な、互いに反対側にある壁面側端部514、516間に延びている。自由端510は、側端部514、516間に延びている。
【0106】
図21から
図26に示した例示的実施形態では、壁面500は、1つまたは複数の湾曲表面を有し、
図27から
図31の実施形態では、壁面500は、直線部分(以下にさらに記載する)を有することができる。
【0107】
図24では、壁面500は、湾曲表面502および湾曲表面503を有する。これらの湾曲表面502、503は、端部514、516の間のS形状を壁面500に与えるのを助ける。多くの変更形態を、壁面500の形状で行うことができる。この例では、湾曲表面502、503の曲率半径は、人間の手によって便利に把持および回転させるのを可能にするようにされる。加えて、壁面500は、外観における多くの変更形態が可能である点において、魅力的および目立つように設計されている。多くの変更形態が可能であるが、湾曲表面502、503の曲率半径は、1.05から1.2インチの範囲である可能性がある。例えば、この範囲内のサイズである場合、湾曲表面502、503の1つはほとんどの人間の親指を快適に収納し、設置者の右手による使用のために設置プロセス中に特に良い効果を奏する。
【0108】
図21から
図26のハンドル部材70はさらに、壁面500の互いに反対向きの側部508、509から突出する複数のリブ506を含む。リブ506は、長手軸482と略平行に長手方向に延びている。リブ506は、壁面500の終端部510の隣接部からワッシャ部490の第1の表面492まで延びている。多くの変更形態が可能であるが、この例では、壁面500の各側部508、509上で互いに間隔をおいて配置された、8から15(例えば、約12)のリブ506がある。リブ506は、ハンドル部材470上で人間の手の把持を改善および改良するのを助ける。
【0109】
壁面500の高さは、第1の表面492から終端部510まで延びている。高さは多くの変更形態が可能であり、この例では、シャンク64の長さより大きいが、挿入部材44の長さの半分より小さい可能性がある。
【0110】
例示的実施形態では、ワッシャ部490の最外寸法は、ハンドル部材70の中心長手軸482から平行および垂直方向両方に、ハンドル部材70の最外寸法以上である。実際、これにより、デバイス424、624が挿入され、0から90度の間で回転されて、2つの隣接するウェブ20、22の間の接続を行う場合に、受けるI-スロット36の完全な範囲を保証する。
【0111】
図27から
図31の実施形態では、壁面500は、内部632を囲む略平坦な平面を有する複数の接続された直線部630を有する。多くの変更形態が可能であり、図示した例では、直線部630は、矩形多角形を含む、多角形634を形成する。図示された例示的多角形634は六角形636である。直線部630は、ハンドル部材70を回転させるために使用することができる、レンチまたは適当な形状の六角ソケットなどの工具を受けることができる。
【0112】
多角形634の内部632では、第1の表面492の平面から窪んだ、追加の挿入物638(
図30)がある可能性がある。挿入物638は、内部632で中心にあり、多角形状を有することができる。変更形態が可能であるが、この例では、挿入物638は壁面500と同じ形状を有する。図示した例では、挿入物638は六角形640の形をしている。工具を挿入物638内に挿入して、ハンドル部材70を回転させることができる。
【0113】
接続デバイス424、624は、
図3に記載したのと同様に、
図26のシステム内で使用することができる。分かるように、ワッシャ部490は、セル重畳領域38の第1の側部40上の開口スロット36に接してこれをカバーする。これは、土壌または他の材料の移動がスロット36を通ることを防ぐのを助ける。保持壁面での使用などのいくつかの応用例では、ワッシャ部490を有する接続デバイス424、624は、保持壁面の魅力および美しさに貢献するので、外部から見える保持壁面の部分に使用されるだけである。これらの場合、見えない部分は、特許文献5による、または別の方法では、
図4から
図19による従来技術の接続デバイスを使用することができる。
【0114】
接続デバイス424は、接続デバイス24に関して上に記載したように、拡開したセル状保持構造体を繋止する方法で使用することができる。この場合、挿入するステップは、ワッシャ部490を重畳領域38の第1の側部40に対して押し付けるステップを含む。また、ハンドル部材70がワッシャ部490から突出する壁面500を含む、ハンドル部材70を回転させるステップがある。ハンドル部材70はまた、多角形634または挿入物638に作用する工具を使用することによって回転させることができる。
【0115】
接続デバイス424、624は、
図26のシステム用のキットの一部である可能性がある。接続デバイス424、624は、ワッシャ部490がセル重畳領域38の第1の側部40で開口スロット36に接して配置され、これをカバーするように設けられているように、提供される。
【0116】
接続デバイス424、624は、プラスチック(HDPE、ポリプロピレンなど)などの非金属材料を含む、様々な材料で作ることができる。デバイス424、624は、射出成型などの成形によって作ることができる。
【0117】
上記は、完全な説明を提供する。多くの実施形態を行うことができる。
【符号の説明】
【0118】
14 セル状保持システム
18 セル
20 第1のウェブ
22 第2のウェブ
24 接続デバイス
26 ストリップ
28 結合領域
30 セル壁面
32 セル
34 開口部
36 開口スロット
38 セル重畳領域
40 第1の側部
42 第2の側部
44 挿入部材
46 第1の挿入端部
47 第2の挿入端部
48 挿入部材延長部
54 外部面
55 中間部
56 第1の角度付き部
57 第2の角度付き部
64 シャンク
66 内部面
67 第1の端部面
68 第2の端部面
70 ハンドル部材
72 第1のハンドル端部
73 第2のハンドル端部
74 ハンドル部材延長部
76 ローブまたは耳部
77 ローブまたは耳部
90 挿入部材
110 緊張材
112 ラップ
200 突起
204 突起
205 突起
206 突起
207 突起
211 第1の部分
212 第2の部分
214 直線部
218 第1の面取り部
219 第2の面取り部
230 面取り表面
231 面取り表面
232 直立表面
233 直立表面
234 端部点
235 端部点
240 長手軸
242 角度
243 角度
250 角度
251 角度
260 非ゼロ角度
262 非ゼロ角度
264 破線
266 破線
270 内径
271 内径
272 内径
273 内径
300 張力検査機械
424 接続デバイス
466 内部面
467 第1の挿入端部
468 第2の挿入端部
474 第1の角度付き部
476 第2の角度付き部
478 第1の中間部
480 第2の中間部
482 中心長手軸
490 ワッシャ部
492 第1の表面
494 第2の表面
496 側部表面
498 外周面
500 壁面
502 湾曲表面
503 湾曲表面
506 リブ
508 側部
509 側部
510 自由端
512 直立部材
514 壁面側端部
516 壁面側端部
624 接続デバイス
630 直線部
632 内部
634 多角形
636 六角形
638 挿入物
640 六角形
682 中心長手軸
【国際調査報告】