(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】調味料分配装置、システム、及び使用方法
(51)【国際特許分類】
B65D 83/76 20060101AFI20240711BHJP
A47G 19/12 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
B65D83/76 120
A47G19/12 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500428
(86)(22)【出願日】2022-07-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 US2022036168
(87)【国際公開番号】W WO2023283212
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518283481
【氏名又は名称】エッチ ジェー ハインツ カンパニー ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100170597
【氏名又は名称】松村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】アイヴィ カリヴィオッティ
(72)【発明者】
【氏名】グレッグ ティモシー フランシス リーチ
(72)【発明者】
【氏名】キム ベルテンス-ヴィレムス
(72)【発明者】
【氏名】ヨーゼフ エリザベス オーバードーフ
【テーマコード(参考)】
3B001
3E014
【Fターム(参考)】
3B001AA24
3B001CC06
3B001CC12
3B001DA01
3B001DB06
3E014PA01
3E014PB03
3E014PB08
3E014PC03
3E014PC07
3E014PC11
3E014PC19
3E014PD13
3E014PE09
3E014PE18
3E014PF06
(57)【要約】
一の態様では、調味料を収容するカートリッジが供される。当該カートリッジは、流体を収容する実質的に円筒形状の内面、及び開口部を画定する第1端部を有する本体部を備える。前記本体部は、開口部を画定する第1端部を有する。当該カートリッジは、前記本体部内部に設けられると共に前記本体部内部で軸方向に摺動することで前記本体部内部の流体を前記開口部へむけて流すように構成されるプランジャーを備える。当該カートリッジは、前記開口部内部に存在して前記本体部内部の前記流体を封止すると共に前記流体が前記本体部から流出することを可能にするバルブを備える。
【選択図】
図13D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調味料を収容するカートリッジであって、
流体を収容する実質的に円筒形状の内面、及び開口部を画定する第1端部を有する本体部と、
前記本体部内部に設けられると共に前記本体部内部で軸方向に摺動することで前記本体部内部の流体を前記開口部へむけて流すように構成されるプランジャーと、
前記開口部内部に存在して前記本体部内部の前記流体を封止すると共に前記流体が前記本体部から流出することを可能にするバルブと、
を備えるカートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のカートリッジであって、前記第1端部は、調味料分注装置のカートリッジ受け部に取り外し可能に固定されるように構成される、カートリッジ。
【請求項3】
請求項2に記載のカートリッジであって、前記第1端部は、少なくとも1つのロッキングスロットを含み、前記少なくとも1つのロッキングスロットは前記調味料分注装置の対応する突起を受けることで前記カートリッジを前記調味料分注装置に固定するように構成される、カートリッジ。
【請求項4】
請求項3に記載のカートリッジであって、前記少なくとも1つのロッキングスロットは2つ以上のロッキングスロットであり、当該カートリッジは、前記調味料分注装置に対して回転することで、前記2つ以上のロッキングスロット内部において前記調味料分注装置の対応する突起の位置を設定する、カートリッジ。
【請求項5】
請求項1に記載のカートリッジであって、前記プランジャーは、該プランジャーと前記本体部の前記実質的に円筒形状の内面との間で延在するように構成される少なくとも1つの封止体を含む、カートリッジ。
【請求項6】
請求項1に記載のカートリッジであって、前記プランジャーは、前記本体部の内部で軸方向に位置設定され、かつ、前記本体部内部で前記プランジャーの方位を維持するように軸方向に離間する第1封止体と第2封止体を有し、前記第1封止体と前記第2封止体は、前記プランジャーから、前記本体部の前記実質的に円筒形状の内面まで半径方向に延在する、カートリッジ。
【請求項7】
請求項1に記載のカートリッジであって、前記プランジャーは、前記第1端部の実質的に錐体面に対応する実質的に円錐台状の鼻部を有する、カートリッジ。
【請求項8】
請求項1に記載のカートリッジであって、前記バルブは封止フラップを有し、前記封止フラップは、前記本体部の前記開口部内部に設けられる前記本体部の封止柱と係合することで、前記封止柱との間で流体を漏らさない接続を構成し、前記封止フラップは、流体が前記バルブを介して引き込まれることが可能となるように前記封止柱から移動するように構成される、カートリッジ。
【請求項9】
調味料パウチを受けるカートリッジであって、
ヒンジを介して一体結合される第1部分と第2部分を有する本体部と、
前記開口部内部に位置設定されるように構成されるアダプタ、
を備え、
前記第1部分は、前記第2部分に固定されることで前記第1部分が前記ヒンジの周りで前記第2部分に対して実質的に移動するのを抑制し、かつ、前記本体部の第1端部に開口部を形成するように構成され、
前記アダプタは、調味料を収容するパウチへ挿入する貫通部を有する第1端部と、調味料分注装置の流体入口へ接続する第2端部と、前記第1端部から前記アダプタを介して前記第2端部へ延在するチャネルを含むアダプタとを有し、
前記アダプタは、該アダプタ内部に流体を封止するバルブを有すると共に流体が前記アダプタから引き出されることを可能にする、
を有するカートリッジ。
【請求項10】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記アダプタは、前記チャネルの利用を可能にする取り外し可能パネルを有する、カートリッジ。
【請求項11】
請求項10に記載のカートリッジであって、
前記アダプタは、側部開口部を有する本体部を備え、
前記パネルは、該パネルが前記本体部に取り付けられているときに前記本体部の前記側部開口部内部に設けられるように構成される挿入部を備える、
カートリッジ。
【請求項12】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記アダプタは本体部を有し、前記本体部は、当該カートリッジの前記本体部の中心軸に対して斜めに延在する、カートリッジ。
【請求項13】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記第1端部の反対に位置する第2端部に取り付けられると共に前記調味料パウチの少なくとも一部を懸架するように構成されるパウチホルダをさらに備える、カートリッジ。
【請求項14】
請求項13に記載のカートリッジであって、前記本体部は受け部を有し、前記パウチホルダは、該パウチホルダを前記本体部に可逆的に固定するように前記受け部に挿入可能なバックルを有する、カートリッジ。
【請求項15】
請求項14に記載のカートリッジであって、前記パウチホルダは第1板と第2板を有するクローを備え、前記第1板と前記第2板は、該第1板と該第2板との間で調味料パウチの一部を固定する、カートリッジ。
【請求項16】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記バルブは、流体が前記第2端部で前記アダプタへ入り込むことを抑制する使い捨てバルブである、カートリッジ。
【請求項17】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記アダプタは、前記第2端部に取付スカートを有する本体部を含み、前記バルブは、該バルブの本体部の前記取付スカートの内面に取り外し可能に取り付けられる、カートリッジ。
【請求項18】
請求項17に記載のカートリッジであって、前記バルブは封止フラップを有し、前記封止フラップは、前記バルブが前記アダプタの本体部に取り付けられるときに前記アダプタの本体部の封止突起と係合することで、前記封止突起の間で流体を漏らさない接続を構成し、前記封止フラップは、流体が前記アダプタを介して引き込まれることが可能となるように前記封止突起から移動するように構成される、カートリッジ。
【請求項19】
請求項9に記載のカートリッジであって、前記本体部の前記第1部分はフックを有するタブを備え、前記本体部の前記第2部分は隆起部を備え、前記タブの前記フックは、前記第1部分を前記第2部分に固定するように前記隆起部に音をさせて留められる、カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
(関連出願の相互参照) 本出願は、2021年7月6日に出願された米国仮出願第63/218,826号および2021年7月6日に出願された米国仮出願第63/218,838号の利益を主張し、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、流体分注装置に関し、特に、調味料分注装置に関する。
【背景技術】
【0003】
レストランは、多くの場合、顧客に、彼らの食品のための1つ以上の調味料を提供する。これらの調味料としては、例えば、ケチャップ、マスタード、マヨネーズ、及びバルベキューソース、並びに粒子状を含む他の調味料が挙げられる。いくつかのレストランは、1つ以上の調味料の大型コンテナを、その調味料をその食品と共に使用するためにユーザーに分注するように作動されるハンドポンプと共に提供する。
【0004】
調味料分注装置は、毎日清掃されることがよく要求される。現在のハンドポンプ溶液は、洗浄するのが困難である。これは、部分的には、ポンプ構成要素および容器内の多くの内部隙間および出っ張りと共に到達することが困難である長い通路に起因する。従業員は、そうすることが困難であるため、現在のハンドポンプソリューションを洗浄することに消極的であることが多い。さらに、ポンプを分解すると、洗浄中に、1つ以上の部品、特に小さな部品が失われる可能性がある。結果として、ポンプは、頻繁に洗浄されず、洗浄された場合でさえ、ポンプは、完全に洗浄されないことがある。したがって、現在のポンプ溶液は汚染されやすい。加えて、多くのレストランは、2つ以上の分注装置を使用し、必要とされる徹底的かつ手動の清掃のために、レストランは、それらの調味料分注装置を適切に維持するために追加の資源を必要とし得る。
【0005】
従業員は、調味料分注装置の容器からポンプを引き出し、ポンプを新しい調味料パウチに接続し、ポンプが調味料パウチから切り離されることなく、ポンプおよび調味料パウチを容器内に注意深く下ろさなければならないので、既存の調味料分注装置を補充することも面倒である。さらに、調味料分注装置が再充填される必要があるとき、調味料分注装置は、調味料が調味料分注装置に装填されているかなりの期間、顧客によって使用されないことがある。加えて、調味料が使用のために調味料分注装置内に配置されると、調味料は密閉されず、一定期間使用されない場合、汚染されやすい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】第1の実施形態による調味料分注装置およびカートリッジの上面斜視図である。
【
図1B】
図1Aの調味料分注装置およびカートリッジの右側面図である。
【
図1C】
図1Aの調味料分注装置およびカートリッジの底面斜視図である。
【
図1D】
図1Aの線1D-1Dに沿った
図1Aの調味料分注装置およびカートリッジの側面断面図である。
【
図3】
図1Aの調味料分注装置と様々なカートリッジタイプとの相溶性を示す側面斜視図である。
【
図4A】
図1Aの調味料分注装置のカートリッジと前面カバーおよび流体移送システムとの分離可能性を示す正面斜視図である。
【
図4B】取り外し可能なトレイとともに示される、
図1Aの調味料分注装置の背面斜視図である。
【
図5A】部分的に分解された構成で示される、
図1Aの調味料分注装置の左側斜視図である。
【
図5B】
図5Aと同様の部分的に分解された構成で示された
図1Aの調味料分注装置の右側斜視図である。
【
図6A】
図1Aの調味料分注装置のピストンの正面斜視図である。
【
図6D】
図6Aのピストンのための
図1Aの調味料分注装置の案内トラックおよび取り付けプレートである。
【
図7A】
図1Aの調味料分注装置のポンピングトレイの分解図である。
【
図7B】組み立てられた構成で示された
図7Aのポンピングトレイの断面図である。
【
図7C】
図7Bの断面と同様の
図7Aのポンピングトレイのバルブのクローズアップ断面図である。
【
図8A】
図1Aの調味料分注装置の噴出口の前方斜視図である。
【
図8B】
図1Aの調味料分注装置の噴出口の後方斜視図である。
【
図8C】側面カバーが取り外されて示されている、
図8Aの噴出口の前方斜視図である。
【
図8D】側面カバーが取り外されて示されている、
図8Aの噴出口の後方斜視図である。
【
図9A】ピストンおよび駆動アセンブリとともに示される、
図1Aの調味料分注装置の流体移送システムの上面斜視図である。
【
図9B】ピストンおよび駆動アセンブリとともに示される、
図1Aの調味料分注装置の流体移送システムの正面立面図である。
【
図10A】
図1Aの調味料分注装置のカートリッジ受けの前面斜視図である。
【
図10B】
図1Aの調味料分注装置のカートリッジ受けの背面斜視図である。
【
図11A】第1の実施の形態に係るカートリッジのそれぞれ正面図である。
【
図11B】第1の実施の形態に係るカートリッジのそれぞれ裏面図である。
【
図11E】代替のロックスロット構成を有する
図11Aの調味料カートリッジの底面斜視図である。
【
図12B】
図12Aの分注装置-パウチアダプタの斜視図であり、側面パネルが取り外されて示されている。
【
図12C】分解された構成で示される、
図12Aの分注装置パウチアダプタの側面斜視図である。
【
図12D】分解された構成で示される、
図12Aの分注装置-パウチアダプタの底部斜視図である。
【
図12F】閉鎖構成における
図12Aの分注装置-パウチアダプタのバルブの側面断面図である。
【
図12G】開いた構成における、
図12Aの分注装置-パウチアダプタのバルブの側面断面図である。
【
図13A】第2の実施形態によるカートリッジの底面斜視図である。
【
図14】
図12Aのカートリッジがその中に挿入された、第2の実施形態による調味料分注装置の上面斜視図である。
【
図16A】
図14の調味料分注装置の流体移送機構、ピストン、およびポンプハンドルの斜視図である。
【
図16B】
図14の調味料分注装置の流体移送機構、ピストン、およびポンプハンドルの側面図である。
【
図19A】別の実施形態による調味料分注装置の上面斜視図である。
【
図21A】
図19Aの調味料分注装置の背面斜視図であり、カートリッジ受けが取り外されて示されている。
【
図21C】駆動シャフトおよびピストンを示す、
図19Aの調味料分注装置の一部の正面斜視図である。
【
図22A】別の実施形態による調味料カートリッジの斜視図である。
【
図24A】
図22Aの調味料カートリッジの分注装置パウチアダプタの前方斜視図である。
【
図24B】
図22Aの調味料カートリッジの分注装置パウチアダプタの後方斜視図である。
【
図25A】別の実施形態による、分注装置-パウチアダプタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1A~
図2に関して、第1の実施形態による調味料分注装置100が示されている。調味料分注装置100は、取り外し可能なカートリッジ104が挿入され得るカートリッジ受け102を含む。カートリッジ104は、調味料分注装置100のポンプトレイ106などのポンプに流入する調味料などの流体を含むことができる。調味料分注装置100は、噴出口112の出口110に近接および/または近接した動きを検出するように配置されたセンサ108を含む。制御部114は、センサ108によって提供されるデータを監視し、出口110に近接および/または近接した動きを検出すると、制御部114は、モータ116を動作させることができる。モータ116の動作により、ポンプトレイ106は、以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104から流体を引き出し、噴出口112の出口110に向かって流体を圧送する。
【0008】
図3に関して、カートリッジ104は、再充填される、および/または別のカートリッジ104と交換されるために、カートリッジ受け器102から容易に取り外され得る。以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104を調味料分注装置100から取り外すために、ユーザは、カートリッジ104をカートリッジ受け102から持ち上げることができる。いくつかの形態では、カートリッジ104を調味料分注装置100からロック解除するために、カートリッジ104を回転させる必要があり得る。したがって、カートリッジ104が空であるか、または交換の準備ができているとき、古いカートリッジ104は、迅速に取り外され、新しいおよび/または完全なカートリッジ104と交換され得る。交換可能なカートリッジを有する調味料分注装置100を提供することによって、調味料分注装置100は、調味料分注装置を長期間使用停止することなく、容易に再充填することができる。これは、従業員が調味料分注装置100を補充する時間がより少なく、顧客が調味料分注装置100が空になった後に調味料を得るまで待つ必要がないので、顧客のトラフィックが高いレストラン及びフードコートにおいて特に有利である。以下でさらに詳細に説明されるように、調味料分注装置100はまた、
図13A~Eのカートリッジ400とともに同様に使用され得る。
【0009】
図4Aに関して、調味料分注装置100はまた、容易に洗浄可能である。以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104を取り外し、前方カバー118を調味料分注装置100の筐体120から前方に摺動させることができる。流体移送システム122はまた、調味料分注装置100の基部126内のトラック124に沿って調味料分注装置100の残りの部分から前方に摺動されてもよい。流体移送システム122は、流体がカートリッジを出た後に流体と接触する成分を含む。調味料分注装置100を洗浄するために、流体移送システム122は、取り外され、分解され、洗浄され、再組み立てされ、調味料分注装置100内に摺動して戻されてもよい。以下でさらに詳細に説明されるように、流体移送システム122の構成要素は、従業員が調味料分注装置100を迅速かつ効果的に洗浄することを可能にするために、容易に分解され、直感的に再組み立てされるように構成される。流体移送システム122の構成要素は、流体移送システム122が食器洗浄機で洗浄されることを可能にするために、食品安全材料および食器洗浄機安全材料から形成され得る。これは、レストランが調味料分注装置100を適切に洗浄するのを助ける一方で、調味料分注装置100を適切に洗浄するのに必要な資源を低減する。調味料分注装置100の他の表面は、その上に液体(例えば、調味料)が落ちたりこぼれたりすることがある。例えば、ユーザがカートリッジ104をカートリッジ受け器102から取り外すと、流体はカートリッジ受け器102のボウルまたはベイスン128上に滴り得る。別の実施例として、ユーザは、出口110で分注された流体を前方カバー118と接触させることができる。これらの表面は、平滑及び/又は平坦であり、これらの表面を素早く拭き取り、洗浄及び消毒することができる。
【0010】
カートリッジ受け102は、ボウルまたは円錐形状を有するものとして示されているが、カートリッジ受け102は、カートリッジを受けるために他の形状の表面を有してもよい。例えば、カートリッジ受け102は、カートリッジの底面に実質的に対応する任意の形状を有する、カートリッジに接触するための係合面を有してもよい。例として、カートリッジ受け102は、平坦、凹部、凸状、円錐状、および波状(例えば、滑らかまたは鋭い移行部を有する)である係合面を有してもよい。いくつかの実施形態では、カートリッジ104と係合するカートリッジ受け102の一部分は、清掃のために(例えば、食器洗浄機内で)調味料分注装置100の残りの部分から取り外し可能である。例えば、
図4Bを参照すると、カートリッジ104に係合するトレイ102Aを取り外すことができる。トレイ102Aは、カートリッジ104の挿入および取り外しの間に表面上に落ちる香辛料のために洗浄される必要がある場合があるので、取り外されてもよい。トレイ102Aは、着脱可能な部分が調味料分注装置100の残りの部分から不注意に外れるのを阻止しながら、クイック除去を可能にするために、摩擦嵌めまたはスナップ嵌め接続によってカートリッジ受け102の残りの部分に取り付けられ得る。
【0011】
図1Dに関して、調味料分注装置100を通る流体流路132が示されている。カートリッジ104は、調味料分注装置100のカートリッジ受け102に挿入されてもよい。カートリッジ104は、調味料で満たされたパウチを含むことができる。分注装置パウチアダプタ130は、調味料が調味料パウチから分注装置パウチアダプタ130内に流れることを可能にする調味料パウチを穿孔することができる。流体は、パウチアダプタ04からカートリッジ104の分注装置-パウパウチアダプタ0を通ってポンプトレイ106内に流れる。ポンプトレイ106は、ポンプトレイ106のポンピングチャンバ136内の容積を増減させるために往復運動で、または上下に移動されるダイヤフラム部分160を含む膜134を含む。膜134が上方に移動すると、ポンピング室136の体積が増加し、カートリッジ104からポンピング室136内に流体を引き込む。膜134が下方に移動すると、ポンプ室136の体積が減少し、ポンプ室内の流体を噴出口112の上方に押しやる。ポンプトレイ106は、噴出口112に沿って流体を押し出し、流体が噴出口112の長さを満たすときに、調味料分注装置100の出口110から流体を分配させる。以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104は、ポンプ室136の体積が膜134の下方への移動によって減少したときに、流体がカートリッジ内に戻ることを防止するための一方向バルブを含む。同様に、ポンプトレイ106の出口端部138は、膜134の上方への移動によってポンプ室136の体積が増加したときに、流体が噴出口112から引き出されるのを防止する三方バルブを含む。
【0012】
図5A~Bに関して、モータ116と膜134との間の連結または接続が示されている。モータ116は、第1の滑車142に結合されたシャフト(図示せず)を含む。モータ116は、滑車142を回転させるシャフトを回転させるように構成される。ベルト144は、第1の滑車142および往復動部材またはピストン154に近接して取り付けられた第2の滑車146の周りに延在する。ベルト144は、ゴム材料、例えば、補強ゴムから形成されてもよい。ベルト144は、モータ116による第1の滑車142の回転が第2の滑車146を回転させるように、第1の滑車142および第2の滑車146の周りに固定される。ベルトテンショナ149は、ベルト144に係合して、ベルト144が第1の滑車142および第2の滑車146に十分に係合して、滑車142、146に対するベルト144の滑りを緩和するように構成され得る。第2の滑車146は、それに結合されたピニオンギア150を含むシャフト148に結合される。第2の滑車146は、モータ116による第2の滑車146の回転がシャフト148を回転させるように、シャフト148に堅固に結合される。ピニオンギア150は、軸148に沿って配置され、往復動部材またはピストン154上のラックまたはリニアギア152と係合する(
図6A参照)。ピニオンギア150が回転すると、ピニオンギア150がラック152に係合して、ピストン154をラック152に沿って上下に移動させる。ポンプ動作中、制御部114は、モータ116を動作させて、正方向と逆方向との間で動作を循環させるように構成される。これにより、ピニオンギア150は、以下でさらに詳細に説明するように、ピストン154を周期的に上下に駆動させるか、または往復運動させる。
【0013】
図5A~
図6Cに示すように、ピストン154は、隔室156と、膜134のダイヤフラム160の頭部159を受け入れるためのチャネル158とを含む。頭部159は、首部162によって膜134のダイヤフラム160に取り付けられる(
図7B参照)。ピストン154を膜134に取り付けるために、膜134の頭部159は、首部162がピストン154のチャネル158に沿って摺動する状態で区画156内に摺動される。頭部159は、首部162およびチャネル158よりも大きい直径を有し、したがって、ピストン154が上下に移動するにつれて、ピストン154が膜134から外れることを防止する。
【0014】
ピストン154は、プラスチック(例えば、ABS)および/または金属材料から形成され得る。いくつかの形態では、ピストン154は単一部品である。他の形態では、ピストン154は、一緒に取り付けられた複数の部品から形成される。ピストン154は、ラック152および区画156から延びる本体164をさらに含む。本体164は、本体164内に凹部168を形成する壁166、167を含む。本体164は、噴出口112が凹部168内に少なくとも部分的に配置されるように配置されてもよい。ピストン154は、噴出口112を直立位置に支持するのを助ける。ピストン154は、ピストン154がモータ116によって上下に動かされるとき、噴出口112の側面に沿って転がるように配置された壁166、167に取り付けられたローラ170、171をさらに含むことができる。ローラ170、171は、ピストン154の移動中にそれらの間の摩擦抵抗を低減しながら、噴出口112およびピストン154が互いに接触したままであることを可能にする。ローラ170は、以下でさらに詳細に説明するように、噴出口112のベローズ234に係合するようにさらに配置される。ピストン154は、
図14~
図16Cに関して説明した第2の実施形態の調味料分注装置500に関連して使用される上部ローラ173をさらに含む。
【0015】
図6C-Dに関して、ピストン154の往復運動は、トラックによって案内される。ピストン154は、ピストン154の裏側の隆起部322に取り付けられた側板320を含む。側板320は、隆起部分322から互いに向かって延びて、ピストン154上にT字形チャネル324を形成する。調味料分注装置100は、取り付け板328に取り付けられたT字形トラック326を含む。取り付けプレート328は、取り付けプレートの取り付け穴330を通って背板256の具受け332内に延びる具を介して、カートリッジ受け102の背板256に取り付けることができる(
図10A参照)。T字形トラック326は、T字形トラック326を取り付けプレート328に固定するために、留め具を穴336内に延ばすことができる穴334を含む。
【0016】
ピストン154のT字形チャネル324は、T字形トラック326を受ける。ピストン154が、例えば、モータ116によって上下に移動すると、ピストン154は、トラック326によって上下に案内される。T字形チャネル324およびT字形トラック326は、ピストン154が傾いたり回転したりするのを防止するのに役立ち、主にトラック326の長手方向長さに沿ったピストンの動きを実質的に制限する。
【0017】
図7A~7Cに関して、ポンプトレイ106が示されている。ポンプトレイ106は、蓋180と、流路部材182と、基部184とを含む。膜134は、蓋180の一部を形成することができる。蓋180は、吸込口188および出口ポート190を有する本体186と、膜134が延在する中心開口とを含む。本体186および基部184は、プラスチック(例えば、ABS)などの剛性材料から形成されてもよい。膜134は、可撓性材料から形成されてもよく、好ましくは食品安全材料から形成される。例として、膜134は、ゴム、シリコン、またはポリウレタンから形成されてもよい。膜134は、膜134を偏向させるのに必要な力の量を低減するのに比較的容易に膜を偏向させるのに十分な可撓性を有するが、160のダイヤフラムが上下に移動するときに十分に安定するのに十分な剛性を有する。膜134は、約60~80の範囲のショア硬度を有することができる。一例では、膜134は、70Aのショア硬度を有する。膜134は、膜134が、上向きに引っ張られた(吸気)位置および下向きに引っ張られた(分配)位置において安定した一貫した形状を維持するように、実質的に一貫した厚さを有し得る。膜内の局所的に薄い領域を減少させることは、より一貫したポンプ性能のために位置間を移動するときに、ダイヤフラム160内により安定した形状を作り出すのを助けることができる。膜134は、膜134を本体186に成形することによって本体186に固定することができる。他の形成では、膜134は、洗浄のために膜134を分離することを可能にする本体186から分離可能である。膜134は、組み立て中に本体186とチャネル部材182との間に配置されてもよい。いくつかの形態では、膜のダイヤフラム部分160は、ポンピングチャンバ136内の容積を増加させるために、蓋180の開口部を通ってさらに上方に延びてもよい。例えば、ダイヤフラム160は、より高い高さを有する実質的に円筒形または円錐形であってもよく、ポンプ室136内の容積を増加および減少させるために、下方に圧縮され、上方に引き出されるように構成されてもよい。ポンピングチャンバ136の体積、ならびにダイヤフラムの高さ、形状、および/または構成は、ポンピングされる流体の粘度、および/または各ポンプサイクルでポンピングされるべき所望の用量の体積に基づき得る。蓋180の吸込口188は、カートリッジ受け102に挿入されたときにカートリッジ104(分注装置-パウチアダプタ130)とインターフェースし、蓋180とチャネル部材182との間に形成されたポンプチャンバ136内に流体が通過することを可能にする。図示の形態では、入口バルブ307は、カートリッジ104の一部を形成する。他の実施形態では、入口バルブ307は、吸込口188の一部であってもよい。
【0018】
ダイヤフラム160は、ダイヤフラム160内にキンク160Aまたは波を有して、ポンピング中にダイヤフラム160をより容易に撓ませることができる。図示の実施形態は、2つのキンク160Aを含む。いくつかの実施形態では、ダイヤフラム160は、1つまたは3つのキンク160Aを有することができる。他の実施形態では、ダイヤフラム160は、ねじれを有さなくてもよい。
【0019】
チャネル部材182は、剛性材料から形成されてもよい。チャネル部材182は、チャネル部材182が膜134と接触した状態で組み立てられたときに、蓋180と密閉接続を形成することができる。チャネル部材182は、チャネル部材182を清掃するために蓋180から分離されてもよい。図示の実施形態では、蓋180の底部側の膜134は、蓋の本体186からチャネル部材182のフランジ192まで延在し、チャネル部材182が蓋180と接触したときにそれらの間に密閉接続を形成する。チャネル部材182は、チャネル部材182の長さに沿って凹部または溝によって形成されたチャネル182Aを含む。チャネル182Aは、流体を蓋180の吸込口188からチャネル182Aに沿ってポンプチャンバ136に案内する。チャネル部材182は、膜134のダイヤフラム160に対応する増大した幅の領域を画定し、ポンピングチャンバ136を形成する。ポンピングチャンバ136のサイズは、調味料分注装置100から供給される調味料の投与サイズおよび体積に対応し得る。ポンピングチャンバ136および/またはポンプトレイ106のサイズは、各ポンプサイクルで所望の用量の調味料を分配するように調整され得る。ポンピングチャンバ136および/またはポンプトレイ106のサイズはまた、様々な調味料にわたる粘度および粒径の差に対応するために、カートリッジ104からポンピングされる調味料に基づいて調整されてもよい。チャネル182Aは、ポンプチャンバ136から出口ポート190まで延在する。したがって、チャネル182Aは、流体を吸込口188からポンプチャンバ136に、および出口ポート190に誘導する働きをする。ポンプ室136から出口バルブ196への流体の移動距離を低減することは、より長い距離にわたって生じ得るより少ない粘性摩擦およびソース圧縮に起因して、ポンプ室136内の流体を変位させることがより容易であるので、ポンプの効率を増加させる。
【0020】
ポンプチャンバ136は、ダイヤフラム160が完全に上向きの吸気位置にあるとき、約10~25mLの範囲の最大体積を有することができる。一例として、ポンプチャンバ136は、約17mLの体積を有することができる。ダイヤフラム160、ポンプチャンバ136、およびピストン154のストローク長さのサイズは、出口110に向かう流体の所望の流量、またはポンプサイクルあたりにポンピングされる流体の所望の体積を提供するように変更され得る。ダイヤフラム160およびポンプチャンバ136のサイズは、調味料分注装置100によってポンピングされる調味料に基づいて変更されてもよい。ピストン154は、約10~20mmの範囲、例えば15mmのストローク長さを有することができる。ピストン154のストローク長さは、ポンプトレイ106が流体を圧送しているときの圧送チャンバ136の体積変化を設定するように調整可能であってもよい。ダイヤフラム160は、約50~60mmの範囲、例えば53mmの直径を有することができる。ダイヤフラム160の高さとダイヤフラム160の半径との比は、ダイヤフラム160のたわみの容易さを決定する。ダイヤフラム160は、約7.5mmの高さおよび約26.5の半径を有することができる。ダイヤフラム160の錐体を形成する壁の傾斜が増大すると、ポンプサイクルにおいてより多くの容積が変位することになるが、ダイヤフラム160がより偏向しにくくなり、ポンプサイクルを実行するためにより多くの電力を必要とする。いくつかの形態では、ダイヤフラム160は、停止位置にあるとき、円錐形状またはダイヤフラム160の高さを有さないが、平坦である。
【0021】
ポンプトレイ106の出口端は、一方向バルブ196を含む。一方向バルブ196は、流体が出口ポート190を通ってチャネル182Aから出ることを可能にするが、流体が出口ポート190を通ってチャネル182Aに入ることを阻止する。
図7B~
図7Cに示されるように、チャネル182Aは、隆起部分または封止突起194を含む。膜134は、封止突起194と共に一方向バルブ196を形成する。膜134は、出口ポート190内および封止突起194の周りに延在する封止フラップ198を含む。封止フラップ198は、円形であり、封止突起194に向かって半径方向内向きに延びる。円形シーリングフラップ198の使用は、一貫して閉じる信頼性のある予測可能な封止体に有益である。フラップ198は、フラップ198が通常、封止突起194に対して静止または封止するように付勢される。フラップ198は、流体が出口ポート190を通ってチャネル182Aに入ることができないように、封止突起194上に載っている。出口ポート190に入る流体は、フラップ198を封止突起194に押し付けて出口ポート190を閉じる。ダイヤフラム160が、チャネル182Aに沿って出口ポート190に流体を押しやるように移動されると、流体の力は、フラップ198を上向きに押しやり、封止突起194から離して、バルブ196を開く。フラップ198が半径方向内側に延在する長さは、適切かつ十分な封止のために選択されてもよい。フラップ198が短すぎると、ポンプトレイ106が流体を押し通すにはフラップ198が剛すぎ、フラップ198が長すぎると、封止体が戻って封止体突起194に対して流体密封封止体を形成しなくなることがある。フラップ198は、約70Aのショア硬度を有することができ、力が除去されると、フラップ198を封止突起194に対して迅速に封止し、一貫して同じ位置および形状に戻るようにする。したがって、流体は、チャネル182Aを出ることができるが、出口ポート190を介してチャネル182Aに入ることはできない。他の実施形態では、出口バルブ196は、噴出口112内に配置することができる。
【0022】
ポンプトレイ106の基部184は、チャネル部材182および蓋180を受けるように構成される。基部184は、底部200と、区画を形成する側壁202とを含む。基部184は、ポンプトレイ106が分解されることを可能にするために、蓋180およびチャネル部材182に取り外し可能にロックされ得る。例えば、基部184および蓋180は、バヨネット接続によって互いに取り付けられてもよい。基部184の側壁202は、蓋180の周囲の対応するロックフック206と係合するように構成されたロックフック204を含む。係止フック204は、側壁202から内向きに延在する傾斜突起208を含む。傾斜突起208は、厚さがストップ212まで増加する薄い前縁を有する係合面210を含む。蓋180のロックフック206は、蓋180の周囲から外向きに延びる傾斜突起214を含む。傾斜突起214は、厚さがストップ218まで増加する薄い前縁を有する係合面216を含む。基部184の係止フック204の前縁は、時計回り方向または反時計回り方向のいずれかに面し、蓋180の係止フック206の前縁は、基部184の係止フック204の逆方向に面する。蓋180を基部184に接続するために、チャネル部材182は、基部184の区画内に配置され得る。蓋180は、チャネル部材182の上部に配置され、蓋180のロッキングフック206の前縁が基部184のロッキングフック204の前縁に隣接するように配向され得る。次いで、蓋180および基部184を互いに対して回転させて、蓋180の係止フック206の傾斜係合面216を基部184の係止フック204の傾斜係合面210と接触させることができる。蓋180が基部184に対して回転すると、係止フック204、206の傾斜した係合面は、蓋180を基部184の底部200に向かって付勢する。蓋180および/または蓋180が載っているチャネル部材182は、蓋180と基部184との間の摩擦抵抗がロックフック204、206で増加するように、基部184に押し付けられてもよい。これは、膜134をチャネル部材182に押し付け、それらの間に密封された接続を形成する。蓋180は、ロックフック204、206が対応する止め具212、218に接触するまで、基部184に対して回転され得る。言い換えると、蓋180は、部分的なねじ山(ロックフック)を含み、基部184は、蓋180を基部184にねじ込むことを可能にする相補的な部分的なねじ山(ロックフック)を含む。
【0023】
チャネル部材182は、蓋180がロックフック204、206によって固定されて、チャネル部材182および蓋180を基部184に対する回転からロックするときに、蓋180と共に回転され得る。基部184は、基部184の両端に偏向可能なタブ340を含むことができる。偏向可能なタブ340は、チャネル部材182がその中で回転するのをロックするために、チャネル部材182の対応する凹部346にスナップ嵌めされるように構成された突起342を含む。チャネル部材182は、両端に凹部346につながる傾斜面344を含む。チャネル部材182は、基部184に対して回転され、突起部342が凹部346と位置合わせされるまで、基部184の突起部342をチャネル部材182の傾斜面344に沿って摺動させることができる。偏向可能なタブ340は、チャネル部材182の凹部346内の突起342によってその元の位置に弾性的に戻り、したがって、チャネル部材182および蓋180が実質的に基部184内でロック位置から回転することを防止し、それによって、ロックフック204、206がロック位置からロック解除位置に向かって不注意に回転することを防止する。
【0024】
ポンプトレイ106を分解するために、蓋180を逆方向に回転させて、係止フック204、206を互いに係合させないようにすることができる。蓋180は、基部184の突起342をチャネル部材182の凹部346から除去するのに十分な力で回転させる必要があり得る。
【0025】
蓋180を基部184に保持するようなロック機構を含むことにより、ポンプトレイ106を迅速かつ容易に分解することができる。例えば、従業員が調味料分注装置100を洗浄しようとするとき、ポンプトレイ106を容易に分解して、ポンプトレイ106の内部を洗浄することができる。ポンプトレイ106の構成要素は、分解されたポンプトレイ106が洗浄のために食器洗浄機内に配置されることを可能にするために、食器洗浄機安全材料から形成されてもよい。洗浄されると、ポンプトレイ106は、チャネル部材182を基部184に挿入し、蓋180をチャネル部材182上に配置し、蓋180を基部184に対して回転させて、蓋180を基部184に固定することによって、迅速に再組み立てされ得る。
【0026】
図7Bに関して、流体は、チャネル182Aに沿って吸込口188内の経路153に沿って、ポンプチャンバ136を通って、出口ポート190から流出する。上述のように、ピストン154は、膜134のダイヤフラム160に連結され、往復運動してダイヤフラム160を上下に移動させる。ダイヤフラム160が上方に引かれると、ポンプ室136内の容積が増加する。
【0027】
ダイヤフラム160は、ダイヤフラム160の形状が急速に変化し、その結果、体積が急速に変化するように、十分な剛性を有する。この体積の増加は、ポンプトレイ106内に低圧領域を作り出す。出口ポート190は、一方向バルブを含むので、出口ポート190からポンプ室136に向かって流体を引き込むことができない。代わりに、流体は、吸込口188から引き出される。カートリッジ104が吸込口188に取り付けられる場合、流体は、カートリッジ104からチャネル182に沿ってポンプチャンバ136に向かって引き出される。ピストン154がダイヤフラム160を下向きに押すと、ポンプ室136内の容積が減少し、ポンプ室136内に高圧が生じる。ダイヤフラム160は、ポンプ室136を形成するチャネル部材182の部分と十分に一致する形状をとることができ、その結果、ダイヤフラム160が下向きに押し出されると、ポンプ室136内の実質的な量の流体がポンプ室136から押し出される。
図12A~Fに関して以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104は、流体がカートリッジ104から出ることを可能にするが、流体がカートリッジ104に再入することを阻止する一方向バルブを含む。したがって、ダイヤフラム160が下向きに押し出されると、流体は、ポンプ室136から出口ポート190に向かって押し出される。流体は、一方向バルブ196を強制的に開き、出口ポート190を通って移動する。噴出口112が出口ポート190に接続される場合、流体は、噴出口112内に、出口110に向かって押し込まれる。ダイヤフラム160は、ダイヤフラム160の形状が、ダイヤフラム160が流体を圧送するために上下に動かされるにつれて、一貫して予測可能であるような剛性を有する。
【0028】
図8A~Dに関して、噴出口112が示されている。噴出口112は、ABSまたは他の食品安全食器洗浄機安全材料などのプラスチック材料から形成されてもよい。噴出口112は、実質的に垂直な部分220と、傾斜または湾曲した部分で接続された実質的に水平な部分222とを含む。噴出口112は、基部225から出口110まで噴出口112の長さに沿って延びるチャネル224を含む。チャネル224は、所望の調味料の流量、例えば、約8mm~約16mmを可能にするように選択された断面積を有することができる。一例として、チャネル224は、12mmの断面積を有することができる。より小さい断面積は、チャネル224を通ってソースを移動させるために増大した力を必要とし、その結果、ソースは、より高い速度として出口110を通って押し出される。より大きな断面は、チャネル224を通ってソースを移動させるのに必要な力を低減するように選択されてもよい。より大きな断面積のチャネル224を選択することは、粘度が増加したソース(例えば、市町村)にとって特に有利である。出口110は、約4~10mmの範囲の直径を有することができ、様々な粘度の流体が調味料分注装置100から分配されることを可能にする。一例では、出口110の直径は8mmである。噴出口112は、調味料分注装置100が10~15mLのソースを約1~4秒で分配することを可能にするように構成されてもよい。
【0029】
基部225は、ポンプトレイ106の出口ポート190と連結するように構成される。基部225は、基部225がポンプトレイ106に取り付けられるように、出口ポート190に挿入可能である。基部225は、出口ポート190に挿入されると、ポンプトレイ106との密閉接続を形成することができる。いくつかの形態では、封止体(例えば、Oリング)が、噴出口112の基部225と出口ポート190との間に延在して、それらの間に封止体接続を形成してもよい。封止体は、基部225の周囲に形成された溝226内に配置されてもよい。噴出口112とポンプトレイ106との間に密閉接続を形成することは、噴出口112とポンプトレイ106との間の接続点において流体が流体移送システム122から漏出することを防止する。
【0030】
噴出口112は、本体112Bなどの噴出口の残りの部分から分離され得るサイドパネル112Aを含む。サイドパネル112Aは、スナップ嵌めまたは摩擦嵌め接続によって本体112Bに取り付けられ、噴出口112の開口部228に挿入されてもよい。サイドパネル112Aは、噴出口112の開口部228に挿入され得る挿入部分230と、開口部の周りで本体112Bの部分に当接する外側部分232とを含む。挿入部230は、サイドパネル112Aが取り付けられたときに開口部228が閉じられることを保証するために、噴出口112の開口部228の形状に対応する形状を有してもよい。封止体(例えば、Oリング)が、挿入部分230の周りに配置されて、一緒に接続されるとき、サイドパネル112Aと本体112Bとの間の密閉接続を形成し得る。サイドパネル112Aは、本体112Bからサイドパネル112Aを引っ張ることによって取り外すことができる。サイドパネル112Aは、サイドパネル112Aが本体112Bから不注意に取り外されないようにするために、ある量の力を加えることによって離れるように摺動することができるが、ユーザーは、著しい困難なくサイドパネル112Aを引っ張ることができる。取り外し可能なサイドパネル112Aを含むことによって、チャネル224のかなりの部分に直接かつ容易にアクセスすることができる。これは、噴出口112を洗浄するのに有利であるが、従来の設計では、長いチャネルは洗浄するのが困難であり、多くの場合、洗浄が不十分となる。例えば、多くの従来のポンプ設計は、調味料から出口まで延在する長い浸漬管を含み、この浸漬管は、管の長さに起因して適切に洗浄することが困難である。このようなチューブは、ブラシを用いた手動クリーニングを必要とし、一方、開示された噴出口112は、噴出口112が分解されて、クリーニングのために噴出口112の長さに沿ったアクセスを可能にすることを可能にする。これにより、噴出口112は、例えば食器洗浄機で洗浄されたときに、チャネルの長さを洗浄するために、水および洗剤がチャネル224に沿って流れることができるので、適切に洗浄されることが保証される。
【0031】
図示の実施形態では、サイドパネル112Aは、ベローズ234をさらに含む。ベローズ234は、サイドパネル112Aから気泡を形成するか、または外向きに延在する。ベローズ234は、ベローズ234がサイドパネル112Aに向かって内側に押圧または屈曲され得るが、力が除去されるとベローズ234から延びるその通常の形状に戻るように、ゴム、シリコン、またはポリウレタンなどの半可撓性材料から形成され得る。ベローズ234は、ピストン154が下向き位置にないときに流体が噴出口112の出口110から出るのを防ぎ、流体をポンプチャンバ136から噴出口112の上に押し出すのを助ける。上述のように、
図9A~Bに関して、ピストン154は、ベローズ234と係合するように配置されたローラ170を含む。ピストン154が(例えば、モータ116によって)下方に押し付けられて、ポンプトレイ106に流体を噴出口112から出口110に押し上げさせると、ローラ170はベロー234に係合し、これにより噴出口112内の容積が減少し、流体を噴出口112から出口110に向かって押し上げるのを助ける。他の実施形態では、ピストン154は、ローラまたは車輪を含まず、代わりに、ベローズに係合し、圧縮するように構成された突出部または他の部材を含む。
【0032】
ピストン154が上方に移動すると、ローラ170がベローズ234から取り外され、ベローズ234が膨張することが可能になる。これにより、噴出口112内の容積が増加し、ベローズ234に低圧領域が形成される。この低圧領域は、出口110で噴出口112内の流体をベローズ234に向かって引き込み、それによって、調味料分注装置100は、ピストン154が分配サイクルの終了時などに上方に移動しているときに、流体の分配を直ちに停止させる。出口110から流体を引き離すことはまた、例えば、ユーザの板またはソースカップが出口の下にないとき、分配サイクル後に流体が出口110の上に留まり、潜在的に出口110から滴り落ちる可能性を低減する。出口110から流体を引き離すことは、調味料分注装置100がきれいな外観を有することを確実にするために調味料分注装置100を維持するのに従業員が費やす時間をさらに最小限に抑える。なぜなら、分注装置100の表面または分注装置100が置かれる表面上の偶発的な滴下が低減されるからである。さらに、調味料を出口110から引き戻し、噴出口112内に引き戻すことにより、調味料が、調味料を乾燥させ得る空気と接触したままにならず、これにより、分注装置100が一定時間使用されない場合に、調味料に望ましくない外観および集合組織を与え得ることも確実になる。ベローズ234は、ローラ170がベローズ234に引っ掛かったり引っ掛かったりすることなくベローズ234に沿って移動し、ピストン154を噴出口112に対して上方に押し上げることを可能にする傾斜を有するように成形されてもよい。図示のように、ベローズ234は涙滴形状を有する。ベローズ234のサイズは、噴出口112に沿って流体を押しやり、出口110から流体を引き出すのを助けるために、ポンピングされる調味料タイプに基づいて調整されてもよい。
【0033】
他の実施形態では、ベローズ234は、噴出口112の本体112B上に配置される。いくつかの形態では、ベローズ234が、噴出口112の側部パネル112Aと本体112Bの両方に配置される。いくつかの形態では、ピストン154が往復運動するときに、ピストン154がベローズ234に係合する状態で、噴出口112の長さに沿って複数のベローズ234が存在し得る。いくつかの形態では、ベローズ234は、流体流路132に沿ってバルブ196の後に出口ポート190上に配置される。
【0034】
他の実施形態では、調味料分注装置100は、ポンプトレイ106が出口110に向かって流体を圧送しているときにベローズ234を圧縮するように構成された別の部材を含む。調味料分注装置100は、ポンプトレイ106が動作している間にベローズ234を圧縮するように構成されたクランプ機構またはソレノイドを含むことができる。例えば、制御回路270は、ポンピングサイクル中に、ソレノイドにプランジャを伸長させてベローズ234を係合させることができる。いくつかの形態では、ベローズ234は、調味料分注装置100がセンサ108からの入力に応答して(例えば、ピストン154のいくつかのポンプサイクルまたは往復運動のために)流体を分注している間、圧縮されたままであり、調味料分注装置100が分注装置を完了したとき(例えば、10mL用量が分注されたとき)、解放される。ベローズ234は、調味料分注装置100がセンサ108からの入力を受け取って別の用量を分注するまで、解放されたままであってもよい。
【0035】
再び
図4を参照すると、流体移送システム122は、ポンプトレイ106および噴出口112を含む。
図7Dに示すように、ポンプトレイ106の基部184は、調味料分注装置100の基部126内の対応する溝またはトラック124内で摺動するように寸法決めされた細長い突起238を含む(例えば、
図9A~B参照)。細長い突起238は、ポンプトレイ106が基部126上に配置されると、トラック124内に延びる。トラック124は、ポンプトレイ106が筐体120の基部126の内外に長手方向に摺動する際に、ポンプトレイ106を案内する。これは、流体移送システム122が、流体移送システム122と筐体120との間の具または接続を除去する必要なしに、筐体120から迅速に除去されることを可能にする。また、流体移送システム122は、容易かつ直感的に、基部126に再設置または挿入される。ポンプトレイ106の細長い突起238は、基部126のトラック124と位置合わせされ、それに沿って摺動して、流体移送システム122を筐体内に位置決めする。次いで、前方カバー118を筐体120に取り付けて、流体移送システム122を前方カバー118と筐体120との間に固定することができる。
【0036】
図10Dに関して、基部126は、流体移送システム122を受けるためのトラック124を含む。トラック124は、ポンプトレイ106を基部126内の所定の位置に保持し、吸込口188をカートリッジ受け102の開口部242と位置合わせするのを助けるための偏向可能なタブ350をさらに含むことができる。偏向可能なタブ350は、ポンプトレイ106を所定の位置に保持するために、ポンプトレイ106の基部184の底部側の凹部354に挿入されるように構成された突起352を含む。ポンプトレイ106の基部184がトラック124に沿って摺動すると、基部184は突起352と係合し、タブ350を下方に偏向させる。基部184がトラック124に沿って、凹部354が突起352の上方にある点まで摺動すると、突起352は、基部の凹部354内の突起352と共にその元の位置に弾性的に戻る。突起352は、ポンプトレイ106の吸込口188が適切な位置にあり、カートリッジ受け102の開口部242と位置合わせされる点で、基部184の凹部354内にスナップ嵌めされ得る。
【0037】
基部126は、電池272を受け入れるためのスロット280をさらに含むことができる。前面カバー118を取り外すと、電池272に容易にアクセスして、交換及び/又は再充電することができる。基部126は、基部126をカートリッジ受け102に固定するために、留め具によってカートリッジ受け102に固定されてもよい。
【0038】
カートリッジ104の先端部240は、カートリッジ受け102の開口部242に挿入され、ポンプトレイ106の吸込口188に取り付けられるように延在する(
図1D参照)。
図5A~Bに見られるように、カートリッジ本体244は示されておらず、分注装置-パウチアダプタ130は、吸込口188に取り付けられて示されている。吸込口188は、外側環状壁246と、カートリッジの先端部分240が取り付けられる内側円筒形入口チューブ248とを含む。図示の形態では、
図1Dおよび
図7A~Bに関して、カートリッジ104の分注装置パパウチアダプタ30は、入口チューブ248の上および外側環状壁246の内側に嵌合する円筒形出口250を含む。外側環状壁246は、カートリッジ104がカートリッジ受け102に挿入されるときに、円筒形出口250を案内して入口チューブ248に接続するのを助けることができる。外側環状壁246はまた、挿入または除去中にカートリッジ104から漏れ得る任意の流体が吸込口188から流れるのを防止するバリアとしても機能し得る。
【0039】
流体移送システム122は、カートリッジ104によって少なくとも部分的に適所に保持され得る。カートリッジ104は、筐体120のカートリッジ受け102の開口部242を通って延び、ポンプトレイ106の吸込口188に取り付けられるので、カートリッジ104が調味料分注装置100に挿入されるとき、流体移送システム122は、トラック124に沿って移動することができない。流体移送システム122はまた、基部126のトラック124内にある細長い突起238によって、吸込口188を中心に回転または旋回することが防止される。この構成の結果として、流体移送システム122は、カートリッジ104が調味料分注装置100に挿入されたときに実質的に移動することができない。(例えば、クリーニングのために)流体移送システム122を引き出すために、カートリッジ104は、まず、カートリッジ受け102から取り外され、ポンプトレイ106の吸込口188から取り外されなければならない。次いで、流体移送システム122は、基部126の突起352を撓ませ、ポンプトレイ106の基部184の凹部354から移動させるために、力を伴ってトラック124に沿って摺動させることができる。流体移送システム122を設置するために、流体移送システム122は、ポンプトレイ106の吸込口188がカートリッジ受け102の開口部242と実質的に位置合わせされ、基部126の突起352がポンプトレイ106の凹部354内にスナップ嵌めされるまで、基部126のトラック124に沿って摺動される。次いで、カートリッジ104の先端部分240は、注入口188に取り付けられた分注装置-パウチアダプタ130を用いて、カートリッジ受け102内に挿入され得る。
【0040】
調味料分注装置100の筐体120は、前方カバー118、前面板252、カートリッジ受け102、基部126、及び上部カバー254を含む(例えば、
図2参照)。前方カバー118、前面板252、カートリッジ受け102、基部126、および上部カバー254は、ABSなどのプラスチック材料から形成されてもよい。
図10A~Bに関して、カートリッジ受け102は、ボウルまたはボウル128と、背板256とを含む。容器128は、カートリッジ104の底部円錐面316を受けるように成形される。槽128は、カートリッジ104のロッキングスロット362が取り付けられて、以下でさらに詳細に説明するように、カートリッジ104を調味料分注装置100に固定することができるロッキング突起258(
図3参照)を含む。背板256は、背板256を前面板252に取り付けることを可能にする複数の締結部材260を含む。締結具部材260は、前面板252の締結具部材262の対応する磁石または強磁性材料と相互作用するように構成された磁石を含むことができる。別の実施形態では、締結具部材260は、前面板252を通って延在し、前面板252を背板256に固定する締結具を受ける。上部カバー254は、背板256の上端部に取り付けられ、前面板252から背板256まで延在する調味料分注装置100の上部を形成する。上部カバー254はまた、前面板252の締結部材262に対応する複数の締結部材260を含んでもよい。例えば、上カバー254の締結部材260は、上で説明したように、上カバー254を前面板252に磁気的に取り付けるために使用され得る。他の形成では、締結具は、前面板252を上部カバー254に固定するために、前面板252の締結具部材262を通って締結具部材260内に延在してもよい。
【0041】
図10Cに関して、前面板252の後側が示されている。前面板252は、前面板252を背板256に磁気的に取り付けるための磁石または強磁性金属を含む複数の円筒管または具部材262を含む。前面板252は、細長い開口部264をさらに含み、ピストン154のローラ170、171は、ピストン154が上下に移動するときに、それを通って延在し、噴出口112のベローズ234と係合することができる。前面板252はまた、流体移送システム122が筐体120内に挿入されたときに噴出口112を受け入れるための凹部266を含む。凹部266は、噴出口112が凹部266内に受け入れられるように、噴出口112の輪郭に従うように成形される。凹部266は、調味料分注装置100に挿入されたときに、噴出口112が実質的に移動するのを防止するのに役立つ。例えば、凹部266の壁は、噴出口112に係合し、流体移送システム122が、例えばピストン154のローラ170が噴出口112のベロー234に係合するときに、基部126のトラック124内の細長い突起238の周りで揺動または旋回することを防止する。これは、ローラー170が下方または圧縮状態にあるときにベローズ234を変形または押し下げることを確実にし、ローラー170がベローズ234と係合するときに、噴出口112および/またはベローズ234が実質的に撓むのを阻止する。
【0042】
カートリッジ受け102の前面プレート252、上部カバー254、および背面プレート256は、キャビティを形成し、1つまたは複数の回路基板(
図2)上にあり得る制御回路270を収容する。制御回路270は、マイクロコントローラまたはプロセッサ、メモリ、および場合によっては通信回路を含み得る。制御回路270は、1つ以上の回路基板に実装され、前面板252の後面に実装されてもよい。制御回路270は、調味料分注装置100が自動的に動作することを可能にする。プロセッサは、メモリ、通信回路、センサ108、および電池272に通信可能かつ電気的に結合される。
【0043】
制御回路270、センサ108、および/またはモータ116は、電池272から電力を受け取ることができる。電池272は、リチウムイオン電池などの充電式電池であってもよい。他の実施形態では、他の種類の電池、例えば、標準的な家庭用電池セル(例えば、単3、C、D電池)を使用することができる。制御回路270は、ワイヤまたはリボンを介してセンサ108に電気的に結合され得る。センサ108は、出口110付近の運動および/または近接を感知するために、噴出口112の出口110付近の凹部266に沿って前面板252(
図1C参照)の開口部276に取り付けられてもよい。制御回路270は、ワイヤを介してセンサ108に電力を供給することができる。センサ108はまた、ワイヤを介して制御回路270と通信し得る。例えば、センサ108は、動きが検出されたかどうか、または物体がセンサ108の近位にあるかどうかを示す信号を制御回路270に提供することができる。センサ108は、処理および分析のために制御回路270にセンサデータを連続的に提供することができる。別の実施例では、センサ108は、動きが検出されたとき、または物体がセンサ108の近位にあると検出されたときにのみ、信号を制御回路270に提供する。
【0044】
動きが検出されるか、または物体がセンサ108の近位にあることを示す信号をセンサ108から受信すると、制御回路270のコントローラは、調味料を分配するためにモータ116を作動させるかどうかを決定し得る。一例では、制御部は、動きが検出されたことを示すセンサ108からの通信を受信すると、または物体がセンサ108の近位にあると、モータ116を作動させる。別の実施例では、制御部は、動きが検出される、または物体がセンサ108に近接している時間の長さを決定するために、通信を処理する。例えば、制御部は、調味料を分配する前のある期間、例えば、1秒または2秒間、運動信号を監視するように構成されてもよい。特定の最小期間の間、動きの検出を必要とすることは、ユーザが準備できていないとき、またはセンサ108が、流体が分配されることを要求することを意味しない動きを検出したときに、調味料が分配される尤度を低減し得る。同様に、センサ108が近接センサである場合、制御部は、物体が最小期間にわたってセンサ108に近接した後にのみ、調味料を分配するように構成されてもよい。
【0045】
制御回路270は、ユーザが調味料を分注することを望んでいる(例えば、ユーザの動きまたは近接)と判断した後、特定の期間、流体の分注を遅延させるように構成され得る。制御部は、例えば、調味料を分配するためにモータ116を動作させる前に、1秒または2秒待ってもよい。これにより、ユーザは、調味料が分配される前に、出口110の下に容器、プレート、または食品を配置することができる。これは、ユーザーが準備できていないときに流体の分配を低減することができ、その結果、容器が置かれている表面またはユーザーが望まない場所に調味料が分配されることがある。調味料分注装置100は、調味料がいつ分配されることになるかをユーザに示すことができる。これは、例えば、調味料分注装置100上に配置されたインジケータライトを使用することによって行うことができる。インジケータライトは、例えば、調味料分注装置100が、ユーザが調味料を望み、分配しようとしていることを検出したときに緑色になり、それに応じて、ユーザがその容器または食品を位置決めすることを可能にし得る。
【0046】
制御回路がモータ116を動作させるとき、制御回路270は、動作させるために電動モータ116に信号を送ることができる。制御回路270は、ピストン154を往復運動させるために、モータ116をある期間またはある回転数の間、前進方向に動作させ、次いである期間またはある回転数の間、逆方向に動作させることができ、またはポンプトレイ106のダイヤフラム160をポンプ流体のために上下に移動させるために、上下運動の所定のサイクルに従って動作させることができる。例えば、モータ116は、滑車142を、初期位置から正転方向に半回転させた後、逆転方向に半回転させて、初期位置に戻してもよい。モータ116は、
図5A-Bに関して上述した方法で、ポンプトレイ106のピストン154およびダイヤフラム160を駆動し、流体移送システム122を、カートリッジ104からスパウト112の出口110へ流体をポンプする。制御回路270は、ピストン154が異なる長さのストロークを有するように構成され、ダイヤフラム160の体積を様々な程度まで増加および減少させることができる。ピストン154のストロークの長さは、ポンプトレイ106を通してポンピングされる流体および/または出口110で分配される用量の所望のサイズに基づいて調整され得る。いくつかの形態では、モータ116はサーボモータであり、制御回路270は、モータ116にパルス幅変調信号を送り、モータ116を正確な位置間で回転させて、ピストン154が所定の範囲内で移動することを確実にする。制御回路270は、モータ116を各分配サイクル後の初期開始位置に戻して、モータ116がピストン154を適切な運動範囲内で駆動することを確実にし、ピストン154のローラ170が噴出口112のベローズ234から取り外されて、噴出口112の出口110から流体を引き出して、滴下または流体漏れを防止するようにすることができる。
【0047】
制御回路270は、所定の長さの時間、または所定の数のポンプサイクル(ピストン154の上方/下方サイクル)の間、所望の量の調味料が分配されるまで、モータ116に制御信号を提供することができる。制御部は、分配されている調味料に基づいて電動モータ116を動作させるようにプログラムすることができる。制御部は、調味料ごとに異なる設定でプログラムすることができる。例えば、制御部は、適切な流量を提供するために、調味料ごとに異なる速度でモータ116を動作させることができる。別の実施例として、モータ116は、異なるタイプの調味料に対して、異なる期間、または異なる数のポンプサイクルの間、動作され得る。これは、調味料の様々な粘度および密度に対応するために行うことができる。これはまた、ある一定量の調味料を一定期間に分配するために行われてもよい。例えば、調味料分注装置100は、5秒間にわたって30グラムの調味料を分配することができる。モータ116は、調味料の流体特性に基づいて、この分配速度を達成するように動作することができる。
【0048】
いくつかの形態では、調味料分注装置100は、その上に配置された1つ以上のボタンなどのユーザインターフェースを含み、ユーザは、カートリッジ受け102に挿入されたカートリッジ104の調味料タイプを入力することができる。ユーザインターフェースは、制御回路270と通信し、調味料の種類を示す信号を制御回路270に提供することができる。次いで、モータ116は、それに応じて制御部によって動作され得る。いくつかの形態では、カートリッジ104は、カートリッジ104がその中に受けられたときに調味料分注装置100によって読み取り可能である、RFIDタグなどのタグをそれらに取り付けることができる。制御回路270は、調味料分注装置100のタグリーダから調味料タイプを受信または決定し、それに応じて調味料分注装置100の設定を調整することができる。
【0049】
モータ116が、噴出口112の出口110からある量の調味料を押し出し、ポンピングサイクルを終了し、および/またはセンサ108が、ユーザがもはや存在しないことを発明と、制御回路270および/またはモータ116は動作を停止し、流体がもはや分配されなくなる。制御回路270は、モータ116を動作させ続けて、モータ116を、ピストン154のローラ170が噴出口112のベローズ234に係合していない初期位置又は位置に戻すことができる。これは、調味料が分配されるのを速やかに停止させ、調味料を噴出口112の内部にさらに引き込み、出口110から遠ざけることができ、これにより、出口110からの調味料の滴下を低減することができる。
【0050】
制御回路270は、分注サイクルの後、ある期間分注を遅延させるように構成されてもよい。これは、ユーザが、調味料の別の用量を分注する前に、それらのプレート、容器、または食品をセンサ108の範囲外に移動させることを可能にする。センサ108が、ユーザがより多くの調味料を望み続ける(例えば、そのプレート、容器、または食品の時間がセンサ108の下にとどまる)ことを検出した場合、制御部は、ユーザがセンサ108から離れるための時間を有していることを確実にするために、ある期間にわたって調味料の分配を遅らせることができる。制御部は、調味料の別の用量を分注する前に、ある期間、例えば、1、2、または3秒間、遅延してもよい。これは、ユーザが追加の調味料をもはや望まない場合、ユーザがそのプレート、容器、または食品をセンサ108の範囲から引き出すのに十分な時間を提供する。これは、制御回路270が、ユーザがプレート、容器、または食品を出口110から引き離した後に調味料を分配させる尤度を低減する。
【0051】
他の実施形態では、制御回路270は、センサが、センサ108の下のユーザの存在(例えば、ユーザのプレート、容器、または食品)をもはや検出しなくなるまで、調味料を分配し続けるように構成される。制御部は、ユーザがプレート、容器、または食品を出口110から引き離していると判断すると、直ちに分配を停止するように構成され得る。
【0052】
調味料分注装置100は、分注するためのユーザの口頭コマンドを受信するために、制御回路270に結合されたマイクロフォンを含み得る。調味料分注装置100は、例えば「分注」のようなトリガーワードをユーザが有するという判定に応じて、ユーザに調味料をディスペンスすることができる。調味料分注装置100は、調味料を分配するのを止める前に、調味料の用量を分配することができる。別の例では、調味料分注装置100は、ユーザが、トリガーワードなどの別のトリガーワードを言うまで、調味料を分配することができる。ユーザが「停止」と言ったことを、例えば制御回路270が決定すると、制御回路270は、調味料の分配を停止することができる。
【0053】
図2に関して、電池272は、基部126内のスロット280内で摺動することができる。電池272は、調味料分注装置100の電気部品に電力を供給する。電池272は、ワイヤによって他の電気部品に電気的に結合され得る。バッテリ272は、バッテリ272を基部126から引き出し、バッテリを充電器上に配置することによって再充電され得る充電池であり得る。電池272は、電池272へのアクセスを得るために前面カバー118を取り外すことによって、電池272が低または非充電であるときに、別の電池272と交換または交換され得る。電池272は、スロット280に沿って電池272を摺動させることによって、基部126から引き出され得る。次いで、電池272は、再充電されるか、または別の電池272と交換され、スロット280に沿って挿入され得る。いくつかの形態では、電池272は、電池272を調味料分注装置100に電気的に接続するために、ワイヤに差し込まれる必要があり得る。他の形成では、電池272は、電池272をスロット内に摺動させると、電池272の端末装置が調味料分注装置100の対応する端末装置と係合するまで、電気的に接続され得る。いくつかの形態では、電池272は、所定の位置にスナップ留めされ、所定の位置にスナップ留めされると調味料分注装置に電気的に接続される。いくつかの形態では、電池272は、調味料分注装置100内に留まりながら再充電されてもよい。例えば、調味料分注装置100の他の部分の基部126は、調味料分注装置100から電池272を取り外すことなく電池272を再充電するための電源に接続するための再充電ポートを含むことができる。他の実施形態では、電池272は、1つ以上の交換可能な標準電池(例えば、4つの単3電池)を有する。交換可能なバッテリーは取り外して新しいバッテリーと交換することができる。一部の形態では、取り外し可能なバッテリーは、バッテリー充電器を介して再充電され得る。さらに他の実施形態では、調味料分注装置100は、調味料分注装置100に電力を供給するために、標準的な壁コンセントに取り付けられ、または挿入され得る電源コードを含む。調味料分注装置100は、調味料分注装置100の電子機器に適切な電力を供給するための電力調整回路を含むことができる。
【0054】
調味料分注装置100は、調味料分注装置をオン及びオフにするために、上部カバー254の裏側にオン/オフスイッチ360を含むことができる。調味料分注装置100は、センサ108がトリガされたときに調味料分注装置100が流体を分配するのを防止するために、オフにされてもよい。調味料分注装置100は、例えば、洗浄のために調味料分注装置100を分解する前にオフにされてもよい。調味料分注装置100は、センサ108によって検出された入力に応答して流体が分配されることを可能にするために、調味料分注装置100の電子機器に電力を供給するためにオンにされ得る。
【0055】
上部カバー254は、表示灯372が制御回路(
図1A、
図3)から延びることができる開口部370を上面にさらに含む。インジケータライト372は、1つまたは複数のLEDであってもよく、様々な状態をユーザに示すために様々な色および/または点滅パターンで点灯するように構成されてもよい。制御回路270は、インジケータ光372に通信可能に結合され、分注装置100の状態を決定し、決定された状態に基づいてインジケータ光372を制御する。制御回路270は、調味料分注装置100が使用されていないが、調味料分注装置が使用可能であることをユーザに表示するために使用可能であるとき、インジケータライト372に色(例えば、緑色)を表示させてもよい。制御回路270は、分注装置100がセンサ108を介して近接/運動を感知したときに、インジケータライトに異なる色(例えば、黄色)および/またはフラッシュを表示させ、調味料分注装置100が流体を分配することになることをユーザに警告することができる。制御回路270は、電池272が低いか、または交換が必要なときに、光をさらに別の色(例えば、赤)にし、および/またはフラッシュさせてもよい。
【0056】
前方カバー118は、前面板/カートリッジ受け102に取り付けられ得る。いくつかの形態では、前部カバー118は、前面板252およびカートリッジ受け102に磁気的に取り付けられる。前面カバー118は、カートリッジ受け102と接触または近接させられたときに前面板252の磁気ファスナー部材262と相互作用する磁石または強磁性金属を含むことができる。加えて、または代替として、前面カバー118は、前面カバー118が摩擦嵌めによって筐体120の残りの部分に取り付けられたままであるが、容易に取り外し可能であるように、前面板252/カートリッジ受け102(
図5B、10A参照)の受容スロット374内に摺動するように構成される挿入突起(例えば、T字形突起)を含み得る。前面カバー118はまた、前面板252/カートリッジ受け102とのスナップ嵌め接続によって取り付けられてもよい。前方カバー118を(磁気、スナップ嵌め、または摩擦嵌め取付部材によって)容易に取り外し可能なような取付部材とすることは、調味料分注装置100のメンテナンスを迅速に行うのに有利である。例えば、調味料分注装置100が洗浄されるか、または電池272が交換されるとき、前面カバー118は、流体移送システム122および/または電池272にアクセスするために、迅速かつ容易に取り外され得る。
【0057】
動作中、カートリッジ104は、分注装置-パウチアダプターをポンプトレイ106の吸込口188に接続するために、カートリッジ受け102の容器128内に挿入され得る。ユーザは、調味料分注装置100の出口110の下に自分のプレート、食品、または他の調味料容器を配置することができる。制御回路270は、センサ108からのデータを介して出口110におけるユーザの近接および/または運動を検出し、ユーザが調味料を分配することを望むと決定する(例えば、ある期間にわたってユーザの存在を検出することに基づいて)。制御回路270は、ポンプサイクルでモータ116を動作させてピストン154を上下に駆動し、ポンプトレイ106のダイヤフラム160にポンプトレイ106を通して流体を圧送させる。流体は、カートリッジ104から引き出され、ポンプトレイ106のチャネルに沿ってポンプ輸送され、出口ポート190から排出口112まで出て、出口110に至り、そこで流体がユーザーに分配される。制御回路270は、ユーザが依然としてセンサ108のデータを用いて出口110に存在するかどうかをチェックする前に、特定の期間または特定の数のポンプサイクルの間、流体をポンピングするように構成され得る。いくつかの形態では、制御回路270は、ポンプサイクルを通してセンサ108からのデータを監視し続け、ユーザがもはや出口110に存在しないとき(例えば、ユーザが出口110から調味料容器を引き出す)、ポンプサイクルを停止させる。
【0058】
カートリッジ104が調味料分注装置100によって空にされたとき、またはカートリッジ104を交換することが望まれるとき、カートリッジ104は、カートリッジ受け102から取り外され、ポンプトレイ106の吸込口188から取り外されてもよい。カートリッジ104は、再充填されてもよく、カートリッジ104または新しいカートリッジ104は、上述のようにカートリッジ受け102に挿入されて、ユーザーに流体を分配し続けてもよい。
【0059】
調味料分注装置100を洗浄するために、カートリッジ104が取り外される。前方カバー118は、前方カバー118を前面板から外すことによって、基部から取り外すことができる。次いで、流体移送システム122は、基部126のトラック124に沿って筐体120から引き出され得る。流体移送システム122は、分解され、洗浄され得る。噴出口112の側部パネル112Aを噴出口112から取り外して、調味料が捕捉され得る領域を最小限に抑え、クリーニングを回避する噴出口112のチャネル224へのアクセスを提供することができる。ポンプトレイ106はまた、蓋180およびチャネル部材182を基部184からロック解除するために、蓋180が基部184に対して回転された状態で分解されてもよい。次いで、蓋180、チャネル部材182、および基部184を別々に洗浄して、ポンプトレイを完全に洗浄し、流体がポンプトレイ106内に捕捉され得る領域を最小限に抑え、洗浄を回避することができる。流体移送システム122の構成要素は、手で洗浄されてもよく、または食器洗浄機の安全な材料から形成される食器洗浄機で洗浄されてもよい。流体移送システム122の全ての構成要素は、洗浄のために分離可能であるので、調味料分注装置100は、到達及び洗浄が困難な長いチャネル又は囲まれた領域を有しない。これは、従来技術の分注装置のように調味料分注装置を適切かつ完全に洗浄するための、長いハケまたは洗浄器具などの特殊な洗浄ツールの必要性をなくす。代わりに、流体が接触している調味料分注装置100の全ての領域は、洗浄のために容易にアクセス可能である。筐体120の構成要素は、必要に応じて拭き取ることもできる。
【0060】
洗浄されると、流体移送システム122は、次いで、再組み立てされ、筐体120内に挿入され得る。噴出口112の側面カバー112Aは、噴出口112を形成するために噴出口本体112Bに挿入されてもよい。チャネル部材182は、ポンプトレイ106の基部内に配置され得、蓋180は、チャネル部材182上に配置され得る。蓋180を基部184に対して回転させて、蓋180およびチャネル部材182を基部184に固定して、ポンプトレイ106を形成することができる。噴出口112は、ポンプトレイ106の出口ポート190に取り付けられ、基部126のトラック124に沿って挿入されてもよい。前方カバー118は、筐体120に再び取り付けることができる。次に、調味料分注装置100は、カートリッジ104を受け取り、ユーザーへの流体の圧送を再開する準備ができている。
【0061】
図11A-Dおよび12A-Gに関して、カートリッジ104は、調味料分注装置100と適合するカートリッジの第1の実施形態に従って示される。カートリッジ104は、本体244内に調味料パウチを格納するように構成された再充填可能カートリッジである。調味料は、例えば、ケチャップ、マスタード、バーベキュー、マヨネーズ、レリッシュ、及び粒子状を有する又は有さない他のソースを含む任意の調味料であってもよい。図示のように、本体244は、ヒンジ282によって接続された2つの半体244A、244Bからなる。ヒンジ282の反対側の半体244A、244Bのそれぞれの側面は、スナップ接続によって一緒に固定されるように構成される。半体244Aは、半体244B(
図11C参照)の隆起部288に取り付けるための棘付きフック286を有する2つのスナップ部材284を含む。スナップ部材284は、棘付きフック286を隆起部288から取り外して、半体244A、244Bがヒンジ282の周りで互いに対して回転することを可能にするように、弾性的に偏向可能である。半体244A、244Bは、スナップ部材284を半体244Bの隆起部288に移動させることによって閉じることができる。スナップ部材284の有刺フック286は、カートリッジ104が閉じられているときにリッジ288と係合する傾斜面286Aを含むことができる。棘付きフック286が隆起部288に押し付けられると、傾斜面286Aは、棘付きフック286が隆起部288の上を通過するまで、スナップ部材284を隆起部288から離れるように偏向させる。この時点で、棘付きフック286は、弾性的にその元の位置に跳ね返り、隆起部288を引っ掛け、半体244A、244Bがヒンジ282の周りで互いに対して回転するのを阻止する。半体244A、244Bは、スナップ部材284を手動で偏向させ、棘付きフック286を隆起部288の上に通すことによって開くことができる。
【0062】
調味料パウチは、開放位置(
図11D参照)にあるとき、カートリッジ本体244内に挿入され、分注装置-パウチアダプタ130のパウチ穿孔器290に接続され得る。次いで、カートリッジ本体244は、調味料パウチをカートリッジ本体244内に入れて、閉鎖位置に移動され得る。次に、カートリッジ104を調味料分注装置100のカートリッジ受け102に挿入して、調味料パウチ内の流体を分配する準備ができる。
【0063】
カートリッジ104は、分注装置パウチアダプタ130が接続され得る先端部分240をさらに含む。分注装置パウチアダプタ130は、パウチ穿孔具290を有する第1の端部と、ポンプトレイ106の吸込口188に取り付けるためのバルブ307を有する第2の端部とを含む。チャネル291(
図12E参照)は、パウチ穿孔具290から分注装置-パウチアダプタ130内のバルブ307まで延在する。分注装置パウチアダプタ130は、本体292と、本体292に取り外し可能に取り付けられるように構成されたサイドパネル294とを含む。サイドパネル294は、スナップ嵌めまたは摩擦嵌め接続によって本体292に取り付けられ、本体292の開口部293に挿入されてもよい。他の実施形態では、サイドパネル294は、1つまたは複数のストラップまたはクリップによって本体292に接続される。サイドパネル294は、本体292の開口部293に挿入され得る挿入部分296と、開口部の周りで本体292の部分に当接する外側部分298とを含む。挿入部296は、サイドパネル294が取り付けられたときに開口部が閉じられることを保証するために、本体292の開口部の形状に対応する形状を有してもよい。封止体(例えば、Oリング)が、挿入部分296の周りに配置されて、一緒に接続されたときに、サイドパネル294と本体292との間に封止体された接続を形成することができる。本体292は、サイドパネル294が本体292に取り付けられたときにサイドパネル294の突起295を引っ掛けるように構成されたフック300を含むことができる。サイドパネル294を本体292に取り付けるために、サイドパネル294の突起295は、フック300の下に配置され、サイドパネル294の両端部は、フック300を中心に旋回して、挿入部分296を本体292の開口部に押し込むことができる。側部パネル294は、突起部295とは反対側の端部にタブ302を含み、突起部304は、本体292の対応する凹部に嵌合する。サイドパネル294は、サイドパネル294の挿入部分296を本体292から引き出すためにフック300の周りでサイドパネル294を旋回させるために、サイドパネル294のタブ302端部に力を加えることによって除去されてもよい。側部パネル294は、側部パネル294が本体292から不注意で外れることがないようにするためにある量の力を加えることによって摺動して離れることができるが、ユーザが側部パネル294を著しく困難なく引き離すことを可能にする。取り外し可能なサイドパネル294を含むことによって、チャネル291のかなりの部分は、例えば、クリーニング(例えば、食器クリーニング機内)のために、直接かつ容易にアクセスすることができる。
【0064】
本体292は、基部305と、取り付けねじ山、部分ねじ山、または突起308を有する環状スカート306とを含む取り付け端部を含む。環状スカート306は、バルブ307を分注装置パウチアダプタ130の本体292に取り付けるためのものである。バルブ307は、実質的に円筒形であってもよく、バルブ307を本体292に取り付けるために、本体292の環状スカート306のねじ山308に係合する対応するねじ山310を含んでもよい。本体292は、基部305を通って延びる開口部309と、基部305からチャネル291内に延びる封止後312とを含む。開口部309は、流体がチャネル291に沿って基部305を通ってバルブ307に流れることを可能にする。バルブ307は、チャネル291内の封止後312の周りに延びる封止フラップ314を含む。封止フラップ314は、約40Aのショア硬度を有することができ、ポンプトレイ106からの吸引がバルブ307を開くことを可能にするのに十分に可撓性であるが、閉鎖位置に戻るのに十分に剛性である。他の実施形態では、ショア硬度は、例えば、約70Aに増加させることができる。バルブ307は、分注装置パウチアダプタ130の本体292と一方向バルブを形成する。
図12Fを参照すると、密封フラップ314は、密封フラップ314が本体292の密封ポスト312と係合して密封接続を形成する状態で、常閉位置に向かって付勢されてもよい。この付勢は、カートリッジ104が調味料分注装置100から取り外されるとき(例えば、カートリッジ受けからの挿入または除去の間)、カートリッジ104から流体が漏れたり、カートリッジ104から滴り落ちたりすることを防止する。したがって、バルブ307は、滴下防止バルブとして機能することができる。
図12Gを参照すると、バルブ307が吸込口188に接続されると、ポンプトレイ106は、吸込口188において、封止フラップ314を封止後312から引き出し、流体がチャネル291からポンプトレイ106の吸込口188に流れることを可能にする負圧を生成することができる。ポンプトレイ106が出口ポート190から流体を押し出すときなど、ポンプトレイ106から正圧があるとき、流体は、
図12Eに示されるように、封止フラップ314を封止後312に押し付け、それによって、流体がバルブ307を通って、分注装置パウチアダプタ130のチャネル291に戻るのを阻止する。流体がカートリッジ104から引き出されていないとき、バルブ307は、カートリッジ内の調味料の鮮度を維持するのを助け、したがって、分注装置パウチアダプタ130および/または調味料パウチ内の空気から封止されたままである調味料の腐敗を抑制するのを助ける、閉じた封止位置に留まる。
【0065】
バルブ307は、バルブ307の円筒形本体から半径方向内向きに延びる封止部材318をさらに含む。これらの封止部材318は、カートリッジ104が調味料分注装置100に取り付けられたときに、吸込口188の内側円筒形入口チューブ248に接触することができる。これらの封止体部材318は、バルブ307と吸込口188との間に封止体された接続を形成して、流体が接続を通過するのを防止するのに役立つ。これは、ポンプトレイ106が流体を圧送しているとき、空気が吸込口188に入るのを防ぎ、したがって、カートリッジ104から流体を引き出すのを助ける。封止された接続部はまた、ポンプトレイ106内の流体または調味料の鮮度を維持するためにも役立つ。
[00129] 再び
図11A~Bを参照すると、カートリッジ104の底面316は、実質的に円錐形状である。底面316は、カートリッジ受け102の容器128の形状に実質的に対応する形状を有し、その結果、底面316が容器128上に載ったとき、カートリッジ104は直立位置で支持される。カートリッジ104の底面316は、カートリッジ受け102の槽128内に係止突起258を引っ掛けるように構成された3つの係止スロット362を含む。
図11Eに示す別の実施形態では、カートリッジ104は、2つの係止スロット362を含むことができる。他の実施形態では、カートリッジ受け102の係止突起258に対応する任意の数の係止スロット362を使用することができる。例えば、2つの係止スロット362を有する
図11Eのカートリッジ104は、2つの係止突起258を有する
図4Bのトレイ102Aに取り付けられてもよい。ロッキングスロット362およびロッキング突起258は、カートリッジ104が、バヨネット接続によってカートリッジ受け102に取り付けられることを可能にする。係止スロット362は、L字形スロットであり、それぞれ、係止突起258が係止スロット362に挿入され得る口364を有する。次いで、カートリッジ104をカートリッジ受け102に対して回転させて、係止突起258を係止スロット362の脚部366に沿って移動させることができる。ロック突起258がスロットの脚部366内に配置されると、ロック突起258は、カートリッジ104がカートリッジ受け102に対してその軸に沿って移動するのを防止するロックスロット362のレッジ368に引っ掛かる。次いで、カートリッジ104は、カートリッジ受け102に固定され、例えば、ダイヤフラムが流体を出口110に向かわせるために圧縮されるとき、ポンプトレイ106の吸込口188における流体の圧力に起因して、カートリッジ受け102に対して実質的に移動することが防止される。
【0066】
カートリッジ104を調味料分注装置100に挿入するために、カートリッジ104の底面316は、カートリッジ受け器102の槽128に運ばれる。カートリッジ受け102のロック突起258は、カートリッジ104のロックスロット362の口364と位置合わせされる。係止突起258は、係止スロット362内に摺動され、カートリッジ104は、カートリッジ受け102に対して回転され、係止突起258を係止スロット362の脚部366に沿って摺動させる。次いで、カートリッジ104は、調味料分注装置100に固定される。
[00131] カートリッジ104を調味料分注装置100から取り外すには、カートリッジ104をカートリッジ受け102に対して回転させて、係止突起258を係止スロット362の口364に向かって移動させる。係止突起258が係止スロット362の口部364と位置合わせされると、カートリッジ104は、カートリッジ受け102から持ち上げられ得る。
[00132] 使用時に、分注装置パウチアダプタ130のパウチ穿孔器290は、調味料パウチからの調味料がチャネル291を通ってバルブ307に流れることを可能にするために、調味料パウチ(ここでは示される)を穿孔するために使用され得る。調味料パウチは、開放構成にあるとき、カートリッジ本体244内に配置され得る。バルブ307は、先端部分240内に配置されてもよく、カートリッジ本体244は、カートリッジ本体244内の調味料パウチと共に閉じた構成に移動されてもよい。カートリッジ本体244の半分244A、244Bは、第1の半分244Aのスナップ部材284が第2の半分244Bの隆起288に引っ掛かってカートリッジ本体244を閉鎖構成に固定するまで、ヒンジ282の周りで互いに対して移動され得る。次に、カートリッジ104を調味料分注装置100の調味料受け102に挿入して、調味料パウチから流体を分配することができる。
【0067】
図13A~Eに関して、調味料分注装置100と適合する第2の実施形態によるカートリッジ400が示されている。カートリッジ400は、前述の実施形態のカートリッジ104と多くの点で同様であり、相違点は、以下の説明において強調される。カートリッジ400は、調味料パウチを含まず、むしろ、調味料は、カートリッジの内部に直接配置される。カートリッジ400は、カートリッジ400が空にされるたびに、香辛料で再充填され得る。いくつかの形態では、カートリッジ400は、補充されるために供給者に戻される必要があり得る。カートリッジ400は、洗浄および再充填のために供給者によって特別な工具で開封され、そうでなければ、カートリッジ400を購入する者がカートリッジ400自体を開封または再充填することを防止するように、密封および構成されてもよい。
【0068】
カートリッジ400は、カートリッジ本体402と、プランジャー404と、蓋406と、バルブ408とを含む。カートリッジ本体402は、プランジャー404を受け、それに沿ってプランジャー404が摺動してカートリッジ400を空にするのを助ける円筒形内面を有する。カートリッジ本体402の底面410は、カートリッジ104の底面316と同様の円錐形状を有し、カートリッジ受け102の容器128内に配置されるように構成される。底面410は、上述のカートリッジ104のロッキングスロット362と同様に、調味料分注装置100のカートリッジ受け102にカートリッジ400を取り付けるためのロッキングスロット412を有する。バルブ408は、カートリッジ本体402の先端部分414内に配置され、カートリッジ400がカートリッジ受け102内に挿入されると、ポンプトレイ106の吸込口188に取り付けられるように構成される。
【0069】
図13Dに関して、プランジャー404は、カートリッジ本体402内にあり、シリンジのプランジャーと同様に、バルブ408に向かって流体を駆動するのを助けるために、カートリッジ本体402の長さに沿って摺動するように構成される。新しい完全なカートリッジ400がカートリッジ受け102に挿入されると、プランジャー404はカートリッジ400内の流体の上部に載る。プランジャー404は、カートリッジ本体402の底面410の円錐形状に実質的に対応する形状を有する円錐形ノーズ418を有する円筒形本体416を有する。プランジャー404は、プランジャー本体416から半径方向外向きに延びる少なくとも2つの封止体420を含み、プランジャー本体416とカートリッジ400のカートリッジ本体402の内壁との間に液密封止体を形成する。封止体420は、プランジャ本体416からプランジャ本体416の周囲に延びる可撓性フラップであってもよい。他の実施形態では、ガスケットまたはOリングは、プランジャ本体416とカートリッジ本体402との間に流体密封封止体を形成するために、プランジャ本体416の周囲に延在するように配置され得る。ポンプトレイ106がカートリッジ400から流体を引き込むとき、プランジャー404は、流体をカートリッジから押し出すために流体に対する圧力を維持するために、流体の上部に載ったままである。プランジャー404は、カートリッジ400内の流体のレベルが下がるにつれて、流体に力を加え、流体から離間したままにすることができないように重み付けされてもよい。封止体420は、カートリッジ本体402の内面に沿って引きずられ、カートリッジ本体402の壁に接着された流体を、カートリッジ本体402の底面410の開口部に向かって壁から押し出す。したがって、封止体420は、封止体420が調味料をカートリッジ本体402の内壁からこすり落とし、それを開口部に向かって押しやるのを助けるので、カートリッジ400を完全に空にするのを助ける。封止体420はさらに、外気から調味料を密封し、それによって調味料の新鮮さを維持し、調味料が腐敗するのを防止する。
【0070】
プランジャ本体416は、プランジャ404がカートリッジ本体402に沿って移動するとき、プランジャ404が傾いたりねじれたりするのを防止するために、カートリッジ本体402の長手方向長さに沿って延びる長さを有してもよい。言い換えれば、プランジャー404の封止体420は、プランジャー404の移動方向に互いに離間されて、プランジャー404をカートリッジ本体402内で適切に配向された状態に維持するのを助けることができる。プランジャー404は、塑性および/またはゴム材料で形成されてもよい。一形態では、プランジャ本体416は、プラスチック材料から形成され、封止体420は、ゴムから形成され、プランジャ本体416に取り付けられる。
【0071】
蓋406は、カートリッジ本体402の底面410とは反対側の端部に取り付けられる。蓋406は、ツールを使用せずに取り外すことができないように、カートリッジ本体402に固定することができる。いくつかの形態では、蓋406は、接着剤でカートリッジ本体402に固定される。蓋406は、プランジャー404がカートリッジ本体402に沿って移動するときにカートリッジ本体402内に真空が形成されることを防止するために、空気がプランジャー404の上方でカートリッジ本体402に入ることを可能にすることができる。カートリッジ400内の流体は、空気から密封されたままであり、カートリッジ本体402の内面と密封を形成するプランジャー404によって、蓋406から漏出することが防止される(例えば、蓋406上に静止している間に貯蔵される場合)。蓋406は、例えば、プラスチックまたはゴム材料で形成されてもよい。
【0072】
図13C、13Fに関して、カートリッジ本体402の底面410は、流体がカートリッジ400を出ることができる開口部422を含む。底面410は、上述のカートリッジ104の分注装置パウチアダプタ130の封止後312および封止フラップ314と同様に、バルブ408の封止フラップ426と相互作用する封止後424を含む。図示のように、封止後424は、開口部422内に配置され、支持アーム428によって適所に保持される。封止後424は、流体を半径方向外側に向けて封止後424の半径方向外側縁部の周りを流れるように成形される。上述のカートリッジ104と同様に、封止フラップ426は、通常、封止後424と接触して、カートリッジ400の含有量を封止する。吸込口188に取り付けられると、ポンプトレイ106は、バルブに負圧を生成し、密封フラップ426を密封ポスト424から外れさせ、流体がカートリッジ400から出て吸込口188内に移動することを可能にすることができる。封止フラップ426は、圧力が等しくなると、封止後424との封止係合に戻るように付勢されてもよい。この付勢は、カートリッジ400が調味料分注装置100から取り外されるとき(例えば、カートリッジ受けからの挿入または除去の間)、カートリッジ400から流体が漏れたり、カートリッジ400から滴り落ちたりすることを防止する。したがって、バルブ408は、滴下防止バルブとして機能することができる。ポンプトレイ106が、ポンプトレイ106内の流体を出口ポート190から押し出すために正圧を生成すると、流体は、封止体後424と封止体を形成する封止体フラップ426に押し付けられ、それによって、流体がカートリッジ400に再び入ることを防止する。
【0073】
図13Eに関して、バルブ408は、カートリッジ400の先端部分414に挿入されるように構成される円筒形本体430を有してもよい。封止フラップ426は、円筒形本体430から半径方向内側かつ上方に延びて、カートリッジ本体402の封止後424に係合する。バルブ408は、塑性および/またはゴム材料で形成されてもよい。
図13C~Dに示すように、バルブ408の下部は、カートリッジ400が吸込口188に取り付けられたときに、カートリッジ400と吸込口188との間に密封接続を形成するように吸込口188と係合するように構成された、バルブ408の円筒形本体430から半径方向内向きに延びる追加の封止体部材432を含むことができる。
【0074】
他の実施形態では、カートリッジ400(およびカートリッジ104)の底面410は、カートリッジ400の内部を、例えば食器洗浄機によって迅速かつ容易に洗浄することができるように、滑らかであってもよい。カートリッジ本体402の内面は、調味料がそれに沿って集まり、洗浄中に到達することが困難であり得る、割れ目または隆起を有さなくてもよい。さらに、カートリッジ400の内部に滑らかな表面を提供することは、プランジャーが調味料をバルブ408の開口部に押しやるので、ロッキングスロット412を形成する折り目または隙間がないように、調味料のカートリッジ400を完全に空にすることをさらに助ける。いくつかの実施形態では、カートリッジの実施形態のロッキングスロット362、412は、カートリッジの内面が滑らかであるように、カートリッジ本体の外面から延びるリッジによって形成されてもよい。
【0075】
他の実施形態では、カートリッジ104、400は、2つ(
図11Eと同様)または4つのロックスロットなど、他の数のロックスロット362、412を含んでもよい。調味料分注装置100のカートリッジ受け102は、カートリッジ104,400をカートリッジ受け102に固定するために、係止スロット362、412に沿って挿入するための対応する数の係止突起258を有することができる。例えば、
図4Bに示すように、トレイ102Aは、カートリッジ底面上に互いに対向して配置された少なくとも2つのロックスロット362、414を有するカートリッジ104、400にロックするための2つのロック突起258を含む。
【0076】
図14A~16Cに関して、第2の実施形態による調味料分注装置500が示されている。調味料分注装置500は、多くの点で、上述の調味料分注装置100と同様であり、相違点は、以下の説明において強調される。簡潔さおよび明瞭さのために、調味料分注装置100に関して上述した構成要素および特徴に使用される参照番号は、調味料分注装置500に関して同様の構成要素および特徴に使用される。第2の実施形態の調味料分注装置500と上述の調味料分注装置100との間の中心的な差は、調味料分注装置500が自動分注装置ではなく手動分注装置であることである。調味料分注装置500は、センサ、コントローラ、モータを使用するのではなく、ユーザによって押圧またはポンピングされたときに流体を分注させるポンピングハンドル502を含む。
【0077】
図14を参照すると、調味料分注装置500は、図示のカートリッジ400などのカートリッジが調味料分注装置100に関して説明したように挿入され得るカートリッジ受け102を含む。調味料分注装置500は、上記の調味料分注装置100に関して説明した流体移送システム122を含む。カートリッジ400は、カートリッジ400のバルブ408が流体移送システム122のポンプトレイ106の吸込口188に接続されるように、カートリッジ受け102に挿入される。
図15を参照すると、流体移送システム122(ポンプトレイ106および噴出口112)は、調味料分注装置100に関して上述したように動作し、ポンプトレイ106のダイヤフラム160は、カートリッジ400から流体を引き出すために上下に移動され、流体を噴出口112から出口110にポンプで送って流体を分配する。
【0078】
この第2の実施形態の調味料分注装置500では、流体は、カートリッジ400から噴出口112の出口110に手動で圧送される。流体移送システム122のポンプトレイ106のダイヤフラム160は、ユーザがハンドル502を押して流体を出口110に向かって押しやることによって、下方に押しやられる。以下でさらに詳細に説明するように、ハンドル502は、付勢部材によってその元の位置に戻るように付勢され、その結果、ダイヤフラム160が上方に引っ張られて、流体をカートリッジ400からポンプトレイ106内に引き込む。ハンドル502は、調味料分注装置500の流体出口110に向かって流体を圧送するために再び押されてもよい。調味料分注装置500は、ピストン154および/またはハンドル502の経路に沿って停止部を含み、ピストン154の動作範囲を設定するためにピストン154のストロークの長さを制限することができる。これは、ピストン154がダイヤフラム160を移動させて、単一ストロークで出口110から分配される流体の量を設定する範囲を設定するために行われてもよい。ピストン154の動作範囲は、調味料の種類(例えば、粘度、微粒子の含有など)に基づいて調整されてもよい。
【0079】
図16A~Cを参照すると、ハンドル502は、係合部分504と、係合部分504から延びるアーム506とを含む。アーム506は、調味料分注装置500の上部カバー254に取り付けられる取り付け部材508にヒンジ式に取り付けられる。上部カバー254は、ハンドル502のアーム506がそこを通って延びるスロットまたは開口部521を有することができる。ハンドル502の係合部分504は、取付部材508へのヒンジ接続の周りで回転または旋回されてもよい。ハンドル502は、ピストン154と係合するアーム506間に延在するクロスバー510をさらに含む。クロスバー510は、クロスバー510を通ってアーム506内に延びる締結具によってアーム506に堅固に固定されてもよい。クロスバー510は、示されるように、強度を増大させ、ハンドル502のより大きな部分と係合して、クロスバー510がハンドル502に対してねじれるか、さもなければ実質的に移動することを防止するための角度(例えば、ほぼ直角)を有してもよい。クロスバー510は、例えば、プラスチックまたは金属で形成されてもよい。
【0080】
ハンドル502が、例えば、ユーザがハンドル502に下向きの力を加えることによって下向きに押されると、クロスバー510は、ピストン154に係合し、往復部材514を下向きに押す。図示の実施形態では、クロスバー510は、クロスバー510がアーム506を中心に回転し、ピストン154が下方に移動するにつれて回転するピストン154の上部ローラ173と係合する。ローラ173の使用は、クロスバー510が回転してピストン154を移動させるとき、クロスバー510がピストン154に沿って摺動するとき、クロスバー510とピストン154との間の摩擦抵抗を低減する。ローラ173の使用は、クロスバー510およびピストン154の摩耗が低減されるにつれて、調味料分注装置500の寿命をさらに増大させる。調味料分注装置100に関して上述したように、ピストン154は、ポンプトレイ106のダイヤフラム160の頭159に結合される。ピストン154が、ユーザーによって加えられる力から下向きに押されると、ピストン154は、ダイヤフラム160を下向きに押す。ダイヤフラム160が下方に移動すると、ポンプトレイ106のポンプチャンバ内の容積が減少し、流体が出口ポート190から排出口112に押し出される。
【0081】
ハンドル502は、ハンドル502への下向きの力が取り除かれたとき、ハンドル502を上向きの位置に向かって付勢する付勢部材によって、その元の上向きの位置に戻ることができる。
図16Cに示すように、調味料分注装置500は、付勢部材として機能するバネ516を含む。他の形成では、付勢部材は、例えば、ゴムまたは弾性バンドであってもよい。ばね516は、カートリッジ受け102の背板256とピストン154とに結合され、それらの間に延在する。調味料分注装置500のカートリッジ受け102の背板256は、締結具520を受けるための締結具受け518を含む。バネ516の端部は、具520によって背板256に固定される。ピストン154が、ハンドル502に加えられる下向きの力によって下向きに押されると、ばね516は、ピストン154が締結具520またはばね516が背板256に結合される点に対して下向きに移動するにつれて伸張される。ばね516が伸張されているため、ばね516は、ピストン154に付勢力を加えて、ピストン154をその元の、通常は上向きの位置まで上向きに引き上げる。ばね516の付勢力がピストン154に加えられる下向きの力に打ち勝つと(例えば、ユーザがハンドル502を放出すると)、ばね516はピストン154を上方に引っ張る。これにより、ピストン154がクロスバー510に上向きの力を加え、その結果、ハンドル502がアーム506を中心としてその元の上向きの位置に旋回する。したがって、出口110から調味料を分配するために、ユーザは、ハンドル502を下方に押し、ハンドル502を放出して、ハンドル502がばね516の付勢力によってその上方位置に戻ることを可能にし、次いで、ハンドル502を再び押すことができる。ユーザーは、ハンドル502を繰り返し押して放出し、カートリッジ400から噴出口112までポンプトレイ106を介して流体を圧送することができる。
【0082】
図17A~Bを参照すると、別の実施形態によるバルブ600が示されている。バルブ600は、カートリッジ104、400のバルブ307、408の代替として使用することができるが、カートリッジ104に関して以下に説明する。バルブ600は、カートリッジ104が調味料分注装置100、500のカートリッジ受け102に挿入されていないとき、閉じた構成に向かって付勢されるように構成される。閉構成では、バルブ600は、流体がカートリッジ104、400に出入りするのを阻止する流体密封接続を形成する。したがって、バルブ600は、カートリッジ104が調味料分注装置から引き出されるときに、流体がカートリッジ104から漏出するのを防止するのに役立つ。したがって、バルブ600は、滴下防止バルブとして機能し、カートリッジ104が香辛料分注装置100から挿入または引き抜かれるときに、流体がカートリッジから出るのを防止する。これは、取り外し及び挿入中に調味料が調味料分注装置(例えば、カートリッジ受け102)上に滴下するのを防止し、調味料の不注意な滴下による表面の洗浄及び拭き取りの必要性を低減する。
【0083】
バルブ600は、カートリッジ104の先端部分240内に配置される。バルブ600は、カートリッジ104を出るチャネル604の一部を形成する開口部を有する円筒形本体602を含むことができる。弾性バルブ封止体部材606は、チャネル604内に配置される。封止体部材606は、細長いコネクタアーム612によって接続された基部608および封止部610を含むことができる。バルブ封止体部材606は、力が加えられたときに圧縮され、その元の位置に弾性的に戻るように構成される可撓性材料で形成されてもよい。基部608は、チャネル604の細い部分または段部614と係合し、封止部材606がチャネル604の段部614を越えてチャネル604に沿ってバルブ600から滑り出るのを防止するように配置されてもよい。基部608は、調味料分注装置100への挿入時に封止部材606が圧縮されるときに、段部614に押し付けられ得る。基部608は、流体がチャネル604に沿って基部608を通過することを可能にする複数の穴616を含むことができる。
【0084】
封止部材606は、チャネル604内のバルブ600の両端部に配置される。封止体部材606は、
図17Aに示されるように、チャネル604の端部に配置されたバルブ600のリップ618と係合するように付勢される、実質的にドーム形状または凹状のフラップであってもよい。調味料分注装置100に挿入されると、
図17Bに関して、吸込口188は、封止部610と係合し、封止部610をバルブの縁部618から押し離し、細長いコネクタアーム612を圧縮する。次いで、流体は、封止部610の周囲の流路620に沿って流れ得、封止部610の縁部をリップ618に向かってわずかに偏向させ、チャネル604を形成するバルブ600の内壁から離れる。吸込口188は、流体が吸込口188に流入することを可能にするために、封止部610と係合する、吸込口188の端面にノッチまたは凹部を含むことができる。吸込口188の端面は、封止部610と吸込口188の端面との間の空間または間隙に流体が吸込口188に入ることを可能にする波状または波状であってもよい。カートリッジ104がカートリッジ受け102から取り外され、吸込口188がもはや封止部610と係合していないとき、封止部610は、リップ618と封止係合しているその元の位置に弾性的に戻る。細長いコネクタアーム612は、封止部610に(例えば、吸込口188から)加えられる力に打ち勝つときに、封止部610をリップ618と係合するように付勢するばねとして働くことができる。したがって、カートリッジ104がカートリッジ受け102に挿入されていないとき、流体がカートリッジ104に出入りすることが阻止される。
【0085】
図18A~Bを参照すると、別の実施形態によるバルブ600が示されている。
図18A~Bのバルブ600は、多くの点で
図17A~Bのバルブ600と類似特徴を説明するために同じ参照番号が使用され、差が以下の説明で強調される。
図18Aに関して、バルブ600は、カートリッジ104の先端部分240内に配置される。バルブ600は、カートリッジ104からの流体がカートリッジ104を出るときにそれに沿って流れるチャネル604の一部を形成する開口部を含む。
【0086】
バルブ封止体部材606は、バルブ600のチャネル604内に配置される。バルブ封止体部材606は、基部608が実質的にチャネル604の長さに沿って動くことができないように、バルブ600の上端に固定されるように構成された基部608を含む。細長いコネクタアーム612は、基部から封止部610まで延在し、封止部610を付勢してバルブ600のリップ618と係合させる。封止部610は、可撓性材料(例えば、ゴム)から形成されてもよく、封止部610がリップ618と強制的に係合するとき、封止部610とリップ618との間に流体密接続を形成する。
【0087】
バルブ600は、調味料分注装置100の吸込口188の上に配置され、カートリッジ104を調味料分注装置100に接続する。
図18Bを参照すると、カートリッジ104がカートリッジ受け102内に挿入されると、吸込口188が封止部610に係合し、封止部610がリップ618から離れるか、またはそれから持ち上げられる。これは、封止部610とリップ618との間に間隙を作り出し、流体がカートリッジ104から出ることを可能にする。
図17A~
図17Bに関して説明したように、吸込口188の端面188Aは、端面と封止部610との間および吸込口188内への流体の流れを可能にするように、波状またはノッチ状であってもよい。カートリッジ104がカートリッジ受け102から取り外され、吸込口188がもはや封止部610と係合していないとき、細長いコネクタアーム612は、封止部610をその元の位置に押しやり、リップ618と封止係合する。したがって、カートリッジ104がカートリッジ受け102に挿入されていないときに、流体がカートリッジ104に入る、あるいはそこから出るすることが阻止され、カートリッジからの滴下または漏れが防止される。
【0088】
上述の調味料分注装置およびカートリッジの様々な実施形態は、交換可能であり、互いに互換性がある。例えば、第1の実施形態の調味料分注装置100は、カートリッジ104およびカートリッジ400の両方とともに使用され得、それらと互換性がある。同様に、第2の実施形態の調味料分注装置500は、カートリッジ104およびカートリッジ400の両方とともに使用され得、それらと適合する。したがって、調味料分注装置100とともに使用されるカートリッジ104、400は、除去され、再充填され、調味料分注装置500とともに使用され得る。
【0089】
本明細書に記載される調味料分注装置およびカートリッジは、洗浄可能であるように構成される。調味料分注装置は、迅速かつ直感的に分解され、洗浄されて、洗浄時に調味料分注装置が適切かつ完全に清浄であることを確実にすることができる。上述のように、調味料分注装置の構成要素は、到達することが困難な流体流路に沿った到達不能な長いチャネルまたは場所がないように分解され得る。構成要素は、洗浄のために特殊なツール(例えば、長いブラシ)を使用する追加のステップを必要とすることなく、完全な洗浄のために、分解され、食器洗浄機内に配置されてもよい。さらに、調味料分注装置の迅速かつ直観的な分解および清掃性のために、調味料分注装置の清掃は、従業員がそうすることの困難な性質のために清掃を遅らせる可能性がある従来技術の分注装置とは異なり、調味料分注装置がより規則的に清掃される結果となり得るほど煩雑ではない。
【0090】
図19A~19Cに関して、さらに別の実施形態による調味料分注装置700が示されている。調味料分注装置700は、多くの点で、上述の調味料分注装置100の実施形態と同様であり、以下の説明において差が強調される。調味料分注装置700は、本明細書で論じるカートリッジ104、400、800などのカートリッジを受けるためのカートリッジ受け702を含む。
【0091】
調味料分注装置700は、カートリッジ受け702に取り付けられ、そこから取り外され得る、容器トレイ704を含む。容器トレイ704は、バヨネット接続によってカートリッジ受け702に接続されてもよい。
図19Cに示されるように、水槽トレイ704は、カートリッジ受け器702の対応するロックスロット708に挿入され得るフック706を含む(
図19B参照)。カートリッジ受けの係止スロット708は、受け部710および係止部712を含む。水槽トレイ704をカートリッジ受け702に取り付けるために、水槽トレイ704のフック706は、ロックスロット708の受け部分710と位置合わせされ、その中に挿入され得る。次いで、水槽トレイ704を回転させて、水槽トレイ704のフック706をロックスロット702の係止部712の下に摺動させて、水槽トレイ704をカートリッジ受け702に固定し、水槽トレイ704がカートリッジ受け702から取り外されるのを阻止することができる。容器トレイ704は、容器トレイ704を回転させて、容器トレイ704をカートリッジ受け702に取り付けおよび/または取り外すために使用され得るタブ705を含み得る。タブ705は、ベイスントレイ704の回転を補助するために、ユーザが係合するための傾斜面または湾曲面を提供することができる凹部またはディボット707を含むことができる。例えば、ユーザは、ディボット707内に指を置き、ベイスントレイ704に力を加えることができる。ベイスントレイ704は、洗浄のために除去されてもよい。例えば、容器トレイ704は、カートリッジ受け702から分離されてもよく、洗浄のために食器洗浄機内に配置されてもよい。容器トレイ704の上面714は、上述の実施形態と同様に、カートリッジを容器トレイに固定するための突起716を含むことができる。
【0092】
調味料分注装置700は、カートリッジ受け702を前部支持体718に固定するための偏向可能なフック720を含む前部支持体718を含む。
図19Bに示されるように、偏向可能フック720は、前部支持体718の本体から突起724まで延在するアーム722を有する。カートリッジ受け702は、スロットまたはチャネル726を含み、それに沿って前支持体718の偏向可能フック720が摺動して、前支持体718をカートリッジ受け702に取り付けることができる。偏向可能フック720は、突起部724がチャネル726の開口部728と位置合わせされるまで、チャネル726に沿って摺動されたときに静止位置から弾性的に偏向され得、その時点で、偏向可能フック720は、突起部724が開口部728内に延在する状態で、それらの静止位置に向かって弾性的に戻る。前部支持体718の突起724がカートリッジ受け702の開口部728内に延びる状態で、カートリッジ受け702は前部支持体718に取り付けられる。カートリッジ受け702は、偏向可能フック720を偏向させて突起724を開口部728から引き抜き、偏向可能フック720をカートリッジ受け702のチャネル726に沿って摺動させることによって、前部支持体718から取り外すことができる。
【0093】
図20A~
図20Bに関して、差異が強調されるように、上述の流体移送システム122と多くの点で同様である流体移送システム730が提供される。流体移送システム730は、ポンプトレイ732および噴出口734を含む。上述の噴出口112と同様に、噴出口734は、噴出口734の本体734Bから分離され得るサイドパネル734Aを含む。噴出口734はまた、ピストン738が往復運動して流体が噴出口734を通って噴出口734の分配開口部739に送り出すのを補助するときに、調味料分注装置700のピストン738のローラ737(
図21C)によって押圧され得るベローズ736を含んでもよい。ローラ737はまた、ベローズ736から外れてベローズ736を解放し、分注開口部739から流体を引き出して、分注開口部739からの流体の滴下を阻止することができる。噴出口734において、ベローズ736は、噴出口734の本体734Bに含まれる。ベローズ736の下方の本体734Bの下部740は、ベローズ736の上方の本体734Bの上部742に対して増加した幅を有することができる。本体734Bの下側部分740の増大した幅は、ピストン738が下向きに移動してベローズ736を押圧するとき、ピストン738のローラ737の移動を制限することができる。例えば、ローラー737は、ローラー737が本体734Bの停止縁740Aに当接し、ローラー737が本体734Bの下部740に通過するのを阻止するまで、ベローズ736に沿って転がることができる。
【0094】
噴出口734の側部パネル734Aは、フック744を含むことができる。フック744は、食器洗浄機内にサイドパネル734Aを固定するために使用されてもよい。例えば、噴出口734が食器洗浄機内の洗浄のために分解されるとき、フック744は、側部パネル734Aを食器洗浄機のラックに固定するために使用され得る。フック744は、洗浄サイクル中に食器洗浄機によってサイドパネル734Aに水が噴霧されるときに、サイドパネル734Aが実質的に移動するのを阻止することができ、これは、例えば、洗浄サイクル中にサイドパネル734Aが食器洗浄機の周りを移動し、潜在的に失われるのを阻止することができる。
【0095】
図21A~
図21Bに関して、前部支持体718は、調味料分注装置700のポンプ駆動システム750の軸748を支持し得るアーム746を含む。取り付けブラケット752は、軸748がその中で回転することを可能にする軸748の端部に固定されてもよい。取り付けブラケット752は、軸748を支持し、ポンプ駆動システム750によって軸748を回転させてピストン738を上下に移動させるように、アーム746に取り付けられてもよい。
図21Cに関して、軸748は、軸748の長さに沿って延在し、ピストン738の幅に及ぶことができるギア歯754を含むことができる。ピストン738は、ピストン738の幅または幅の実質的な部分に及ぶ歯758Aを有するラックまたはリニアギア758を含む。軸748のギア歯754は、軸748の回転がピストン738を上方および/または下方に移動させ、それによって調味料分注装置700に流体を分配させることができるように、ピストン738の歯758Aに係合する。軸748のギア歯754をピストン738の幅に沿ってピストン738の歯758Aに沿って延在させることは、軸748とピストン738との間の接触面積の増大に起因して、動作中に軸748とピストン738との間に生じ得る滑りの量を低減することができる。
【0096】
図22A~22Cに関して、上述の実施形態の調味料分注装置と共に使用され得る別の実施形態による調味料カートリッジ800が示されている。調味料カートリッジ800は、上述の調味料カートリッジ104と多くの点で類似しており、その差が強調される。調味料カートリッジ800は、開いた構成と閉じた構成との間で動かすことができる、ヒンジで連結された第1の半体802Aと第2の半体802Bとを有するカートリッジ本体802を含む。調味料カートリッジ800は、カートリッジ本体802の第1および第2の半体802A、802Bを閉じた構成で一緒に固定して、ヒンジ連結部の周りの第2の半体802Bに対する第1の半体802Aの実質的な移動を阻止するために使用され得る上側および下側留め具804、806を含む。上側及び下側留め金804、806は、上側及び下側留め金804、806が回動する上側及び下側ヒンジ808、810によって第1の半体802Aに接続されてもよい。上部留め金804および下部留め金806は、カートリッジ本体802を閉鎖構成に固定するために、第2の半体802Bの対応するレッジまたはフックにスナップ留めされてもよい。上側および下側留め具804、806は、上側および下側留め具804、806をアンスナップするために、第2の半分802Bから離れてプリングされ、第1および第2の半分802A、802Bが、例えば、調味料パウチを除去および/または負荷するために、開いた構成に向かって、ヒンジ接続の周りで移動されることを可能にし得る。
【0097】
図22Bに関して、カートリッジ800は、カートリッジ本体802の内部の上部に取り付けられたパウチホルダ812を含む。パウチホルダ812は、カートリッジ800に挿入された調味料パウチにクランプされて、カートリッジ800が調味料分注装置に挿入されたときに、カートリッジ内の調味料パウチを吊り下げることができる。カートリッジ800内の調味料パウチの懸濁は、調味料パウチから調味料を排出し、調味料を分注装置パウチアダプター814に向けるのを助けることができる。例えば、調味料パウチをカートリッジ本体802の上部にクリップすることは、調味料パウチが分注装置パウチアダプター814の周りで潰れるのを阻止し、調味料パウチからの調味料の流れを制限し、調味料が調味料パウチから排出されるのを阻止することができる。
【0098】
図23A~23Bに関して、パウチホルダ812は、爪815およびバックル816を含む。爪815は、対向する板またはアーム817、818を含み、これらは、互いに押し付けられて、それらの間に物体を保持することができる。例えば、調味料パウチの一部は、アーム817、818がその間に調味料パウチの一部をクランプして調味料パウチを保持するように、アーム817、818の間に保持されてもよい。アーム817、818はそれぞれ、調味料パウチをその間に保持するのを助けることができるリブ付きクランプ面820、822を含むことができる。例えば、締め付け表面820、822のリブは、調味料パウチが締め付け表面820、822に沿って摺動し、爪815から出るのを阻止する(
図23B参照)かみ合い得る。爪815のアーム817、818は、ねじ824によって一緒に引っ張られてもよい。ねじ824は、ねじ824を回転させるためにユーザによって把持され得る頭部826を含む。ねじ824は、第2のアーム818を通って、第1のアーム817のねじ穴内に延在してもよい。ねじ824の頭部826を第1の方向に回転させると、第1のアーム817が第2のアーム818に向かって引かれる。ねじ824の頭部826は、アーム817、818のクランプ面820、822が互いに接触するまで、第1の方向に回転されてもよい。調味料パウチの部分は、アーム817、818を互いに向かって引っ張り、アーム817、818のクランプ表面820、822の間で調味料パウチをクランプする前に、アーム817、818のクランプ表面820、822の間に配置されてもよい。ねじ824の頭部826は、アーム817、818を互いに離れるように移動させるために、逆方向に回転され得る。調味料パウチの一部がアーム817、818の間にクランプされる場合、頭部826は、例えば、調味料パウチを交換するために、調味料パウチを解放するために回転されてもよい。
【0099】
パウチホルダ812の座屈816は、パウチホルダ812をカートリッジ本体802に取り付けるために、カートリッジ本体802の座屈受け828(
図22B~22C)に挿入されてもよい。
図23A~23Bに示すように、座屈816は、爪815から延びる偏向可能なアーム832を含む。接続部分830は、偏向可能アーム832間に延在して、偏向可能アーム832を元の位置または静止位置に向かって付勢することができる。偏向可能アーム832は、その端部に傾斜突起834を含む。
図22Cに関して、座屈受け828は、パウチホルダ812をカートリッジ本体802に固定するためにパウチホルダ812の座屈816が挿入され得る、上部スロット836および下部スロット838を含む。バックル受け部828は、カートリッジ本体802から垂れ下がる側壁839、840を含む。上壁842、中間壁844、および下部壁846は、側壁から内側に延びて、上部スロット836および下部スロット838を形成する。図示のバックル受け部828は、上部スロットと下部スロットの両方を含むが、バックル受け部828は、カートリッジ本体802内の異なる高さにパウチホルダ812を取り付けるための任意の数のスロットを含むことができる。いくつかの実施形態では、バックル受け部828は、パウチホルダ812を取り付けるための単一のスロットを含む。
【0100】
側壁839、840は、上壁842と中間壁844との間の上側スロット836に隣接する上側開口部848と、中間壁844と下壁846との間の下側スロット838に隣接する下側開口部852とを含む。座屈816は、パウチホルダ812を座屈受け828に取り付けるために、上側スロット836または下側スロット838に挿入され得る。座屈816を上側スロット836に挿入するために、例えば、偏向可能アーム832の傾斜突起834は、上側スロット836と整列され、上壁842と中間壁844との間に挿入されてもよい。座屈816が挿入されると、傾斜突起834は側壁839、840と接触し、偏向可能アームを内側に偏向させる。座屈816は、傾斜突起834が上部開口部848と位置合わせされるまで上部スロット836に挿入されてもよく、その時点で、偏向可能アーム832は、傾斜突起部834が上部開口部848内に延在する状態で、それらの元の位置に弾性的に戻る。傾斜突起834は、座屈816が上部スロット836から引き抜かれるのを阻止する上部開口848を引っ掛ける。角度の付いた突起834に(例えば、指またはツールを用いて)力を加えて、角度の付いた突起834がもはや上側開口部848内になくなるまで、偏向可能なアーム832を内側に偏向させ、座屈816を上側スロット836から引き抜くことができる。座屈816は、同様に、下部スロット838に挿入され、そこから取り外されてもよい。ユーザは、上側スロット836または下側スロット838のどちらを座屈816に挿入して、調味料パウチが吊り下げられる高さを設定するかを選択することができる。例えば、より小さい調味料パウチサイズの場合、ユーザーは、バックル816を下側スロット838に挿入して、調味料パウチをカートリッジ800の下端で分注装置パウチアダプター814まで延ばすことができるようにすることができる。
【0101】
図24A~
図24Bに関して、分注装置-パウチアダプター814は、
図12A~
図12Cの分注装置-パウチアダプター130と多くの点で類似しており、その差が強調される。分注装置パウチアダプター814は、本体860と、サイドパネル862と、入口バルブ864とを含む。サイドパネル862は、例えば、洗浄のために、分注装置パウチアダプター814の内部へのアクセスを提供するために、本体860から取り外されてもよい。サイドパネル862は、フック866を含むことができる。フック866は、サイドパネル862を食器洗浄機のラックに取り付けるために使用され得る。例えば、分注装置-パウチアダプター814が食器洗浄機内で洗浄するために分解されるとき、フック866は、サイドパネル862を食器洗浄機のラックに固定するために使用され得る。フック866は、洗浄サイクル中に食器洗浄機によってサイドパネル862上に水が噴霧されるときに、サイドパネル862が実質的に移動することを阻止することができ、これは、例えば、洗浄サイクル中にサイドパネル862が食器洗浄機の周りを移動し、潜在的に失われることを阻止することができる。
【0102】
分注装置パウチアダプター814は、サイドパネル862を本体860に固定するためのストラップ868を含むことができる。ストラップ868は、サイドパネル862が本体860に取り付けられると、サイドパネル862を本体860に固定するために、本体860およびサイドパネル862の周りに巻き付けられてもよい。ストラップ868は、ストラップ868がサイドパネル862から取り外し可能でないように、サイドパネル862に取り付けられてもよい。例えば、ストラップ868は、接着剤によってサイドパネル862に固定されてもよい。他の形成では、ストラップ868は、本体860に固定される。ストラップ868は、ゴムなどの可撓性材料で形成されてもよい。ストラップ868は、開口部870および突起872を含むことができる。突起部872は、ストラップ868を固定するために、ストラップ868の開口部870を通って延びることができる。突起872は、首部と、首部よりも大きい幅を有する頭部とを有してもよい。頭部分は、ストラップ868の開口部870を通して頭部分を通過させるために力が必要とされるようなサイズにされてもよい。使用時、ユーザーは、サイドパネル862を分注装置-パウチアダプター814の本体860に挿入することができる。ストラップ868の端部は、開口部870が突起872と位置合わせされるまで、本体860の周りに巻かれてもよい。突起872の頭部は、ストラップを側部パネル862および本体860の周りに固定するために、ストラップ868の開口部870を通って押し進められてもよい。したがって、ストラップ868は、サイドパネル862を本体860に保持し、例えば、調味料が分注装置-パウチアダプター814を通って圧送されるときに、サイドパネル862の本体860からの分離を阻止する。
【0103】
入口バルブ864は、カートリッジ800が閉鎖構成にあるとき、カートリッジ本体802の下側部分によってクランプされる円筒形本体を有してもよい。入口バルブ864の外面878は、閉鎖構成にあるときに入口バルブ864がカートリッジ本体802に対して回転するのを阻止するのを助けることができる複数のリブ880を含むことができる。リブ880は、例えば、分注装置-パウチアダプター814を組み立てるかまたは分解するときに、本体860に対して入口バルブ864を回転させるためのグリップをユーザにさらに提供する。
【0104】
図25A~
図25Bに関して、別の実施形態による分注装置-パウチアダプター900が示されている。分注装置-パウチアダプター900は、上述の実施形態の分注装置-パウチアダプターと同様であり、その差が強調される。
図25Aに示されるように、分注装置パウチアダプター900の本体902は、基部904から、入口バルブ906に対して斜めに、またはある角度で延在する。
図25Bに示されるように、カートリッジ800に設置されると、分注装置パウチアダプター900は、垂直に延在せず、代わりに、上方に延在するにつれてカートリッジ本体802に向かって外向きに延在する。分注装置パウチアダプター900のこの角度のついた構成は、調味料パウチが挿入され得るカートリッジ800内の追加の空間を可能にする。したがって、分注装置パウチアダプター900の角度付き構成を使用することにより、より大きなサイズの調味料パウチを調味料カートリッジ800に装填することが可能になる。
【0105】
不定冠詞(「a」、「an」)などの単数形の用語の使用は、本明細書で別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方を包含することを意図する。「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」および「含む(containing)」という用語は、限定されない(open-ended)の用語として解釈されるべきである。本明細書で使用される「のうちの少なくとも1つ」という語句は、選言的感知で解釈されることが意図される。例えば、語句「AおよびBの少なくとも1つ」は、A、B、またはAおよびBの両方を包含することが意図される。
【0106】
本発明の特定の実施形態が例示され、説明されてきたが、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に関して多種多様な修正、変更、および組合せを行うことができ、そのような修正、変更、および組合せは、本発明の概念の範囲内にあると見なされるべきであることを認識するであろう。
【国際調査報告】