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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】ベース装置及び衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   F16M 13/00 20060101AFI20240711BHJP
   F16M 7/00 20060101ALI20240711BHJP
   D06F 39/12 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
F16M13/00 P
F16M7/00 A
F16M13/00 S
D06F39/12 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501236
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022070812
(87)【国際公開番号】W WO2023024403
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110996750.9
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.18,SOUTH CHANGJIANG ROAD,NEW DISTRICT,WUXI,JIANGSU 214028,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 涛
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲亜▼▲東▼
【テーマコード(参考)】
3B165
【Fターム(参考)】
3B165AE01
3B165BA88
3B165CA21
(57)【要約】
ベース装置及び衣類処理装置であって、ベース(2)、第1底脚及びレベリング機構(1)を含み、各第1底脚及びレベリング機構(1)は、ベース(2)を共同で担持し、レベリング機構(1)は、2つの第2底脚(12)と、2つの第2底脚(12)を接続する横梁(11)と、を含み、レベリング中に、横梁(11)は、水平面に対して傾斜して、各第2底脚(12)の支持高さを調整することができる。衣類処理装置は、レベリング機構により、人為的なレベリングを必要することなく、衣類処理装置の自動レベリングを実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース装置であって、
ベース(2)と、
前記ベース(2)の底部に設置された少なくとも1つの第1底脚と、
前記ベース(2)の底部に設置されたレベリング機構(1)であって、各前記第1底脚及び前記レベリング機構(1)は、前記ベース(2)を共同で担持し、前記レベリング機構(1)は、2つの第2底脚(12)と、2つの前記第2底脚(12)を接続する横梁(11)と、を含み、レベリング中に、前記横梁(11)は、水平面に対して傾斜して、各前記第2底脚(12)の支持高さを調整することができるレベリング機構(1)と、
を含むことを特徴とするベース装置。
【請求項2】
前記ベース(2)に、底側が開放された収容キャビティ(2a)が設置され、前記レベリング機構(1)は、前記収容キャビティ(2a)の開放箇所から前記収容キャビティ(2a)内に配置可能であることを特徴とする請求項1に記載のベース装置。
【請求項3】
前記ベース装置は、前記ベース(2)に取り外し可能に接続され且つ前記収容キャビティ(2a)内で前記横梁(11)を拘束する位置制限部材(3)を含むことを特徴とする請求項2に記載のベース装置。
【請求項4】
前記ベース(2)には、前記横梁(11)の長手方向に垂直な対向する両側に沿っていずれも係合溝(2c)が設置され、前記位置制限部材(3)は、前記係合溝(2c)内に係合する少なくとも2つの係合フック(31)を有し、前記位置制限部材(3)の少なくとも一部は前記横梁(11)の下方に位置することを特徴とする請求項3に記載のベース装置。
【請求項5】
前記レベリング機構(1)は、各前記第2底脚(12)を介して前記ベース(2)を担持し、前記横梁(11)は前記ベース(2)の重量を受けないことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のベース装置。
【請求項6】
前記レベリング機構(1)は、前記ベース(2)に対して少なくとも2つの支持点を形成し、レベリング中に、各前記支持点の位置は同期して変化することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のベース装置。
【請求項7】
前記横梁(11)は前記ベース(2)に回動接続され、レベリング中に、前記横梁(11)は回動接続箇所の周りを揺動し、各前記第2底脚を運動させることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のベース装置。
【請求項8】
前記レベリング機構(1)は、前記ベース(2)に対して、前記横梁(11)と前記ベース(2)との回動接続箇所に位置する1つの支持点のみを形成することを特徴とする請求項7に記載のベース装置。
【請求項9】
前記第2底脚(12)の周面には支持突起(12a)が形成され、前記ベース(2)は、前記収容キャビティ(2a)の側壁面から突出する第1突出部(241)と第2突出部(242)とを有し、前記第1突出部(241)と前記第2突出部(242)とは前記横梁(11)の長手方向に沿って配置され、前記第1突出部(241)に斜め下向きの第1案内面(241a)が形成され、前記第2突出部(242)に斜め下向きの第2案内面(242a)が形成され、前記第1案内面(241a)の法線と前記第2案内面(242a)の法線とが前記ベース(2)の上方で交差し、その中の一方の前記第2底脚(12)の前記支持突起(12a)は前記第1案内面(241a)に摺動嵌合し、他方の前記第2底脚(12)の前記支持突起(12a)は前記第2案内面(242a)に摺動嵌合していることを特徴とする請求項2~8のいずれか一項に記載のベース装置。
【請求項10】
前記第2底脚(12)には、前記横梁(11)の長手方向に垂直な対向する両側に沿っていずれも支持突起(12a)が設置され、前記収容キャビティ(2a)には、前記横梁(11)の長手方向に垂直な対向する両側の側壁面に沿っていずれも前記第1突出部(241)及び前記第2突出部(242)が設置されることを特徴とする請求項9に記載のベース装置。
【請求項11】
前記第1突出部(241)及び前記第2突出部(242)は、少なくとも、前記ベース(2)の前記収容キャビティ(2a)の周囲に位置する構造と一体的に成形されていることを特徴とする請求項9または10に記載のベース装置。
【請求項12】
箱体組立体と、前記箱体組立体内に設置された筒状部材と、請求項1~11のいずれか一項に記載のベース装置と、を含み、前記箱体組立体は底側が開放され且つ前記ベースに覆設された衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が202110996750.9、出願日2021年8月27日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、レベリングの技術分野に関するものであり、特にベース装置及び衣類処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
洗濯機を例にすると、洗濯機の振動騒音の問題はメーカーおよびユーザーが注目している問題であり、底脚をレベリングするかどうかは全機の振動に対して極めて重要であり、もし洗濯機の底脚をレベリングしなければ、例えば、振動騒音が大きいこと、および振動の幅が大きいことによる洗濯機の変位、移行および洗濯機の上に放置された物品の落下など、全機の一連の問題を引き起こしやすい。現在、洗濯機は取付後に手動でレベリングする必要があり、手動でレベリングするのが難しく、時間と労力とが掛かり、水平でなく調整される現象が出現しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この点に鑑みて、本出願の実施例は、自動レベリングが可能なベース装置及び衣類処理装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例は、ベース装置を提供し、当該ベース装置は、
ベースと、
前記ベースの底部に設置された少なくとも1つの第1底脚と、
前記ベースの底部に設置されたレベリング機構であって、各前記第1底脚及び前記レベリング機構は、前記ベースを共同で担持し、前記レベリング機構は、2つの第2底脚と、2つの前記第2底脚を接続する横梁と、を含み、レベリング中に、前記横梁は、水平面に対して傾斜して、各前記第2底脚の支持高さを調整することができるレベリング機構と、
を含む。
【0006】
本出願の一例によれば、前記ベースに、底側が開放された収容キャビティが設置され、前記レベリング機構は、前記収容キャビティの開放箇所から前記収容キャビティ内に配置可能である。
【0007】
本出願の一例によれば、前記ベース装置は、前記ベースに取り外し可能に接続され且つ前記収容キャビティ内で前記横梁を拘束する位置制限部材を含む。
【0008】
本出願の一例によれば、前記ベースには、前記横梁の長手方向に垂直な対向する両側に沿っていずれも係合溝が設置され、前記位置制限部材は、前記係合溝内に係合する少なくとも2つの係合フックを有し、前記位置制限部材の少なくとも一部は前記横梁の下方に位置する。
【0009】
本出願の一例によれば、前記レベリング機構は、各前記第2底脚を介して前記ベースを担持し、前記横梁は前記ベースの重量を受けない。
【0010】
本出願の一例によれば、前記レベリング機構は、前記ベースに対して少なくとも2つの支持点を形成し、レベリング中に、各前記支持点の位置は同期して変化する。
【0011】
本出願の一例によれば、前記横梁は前記ベースに回動接続され、レベリング中に、前記横梁は回動接続箇所の周りを揺動し、各前記第2底脚を運動させる。
【0012】
本出願の一例によれば、前記レベリング機構は、前記ベースに対して、前記横梁と前記ベースとの回動接続箇所に位置する1つの支持点のみを形成する。
【0013】
本出願の一例によれば、前記第2底脚の周面には支持突起が形成され、前記ベースは、前記収容キャビティの側壁面から突出する第1突出部と第2突出部とを有し、前記第1突出部と前記第2突出部とは前記横梁の長手方向に沿って配置され、前記第1突出部に斜め下向きの第1案内面が形成され、前記第2突出部に斜め下向きの第2案内面が形成され、前記第1案内面の法線と前記第2案内面の法線とが前記ベースの上方で交差し、その中の一方の前記第2底脚の前記支持突起は前記第1案内面に摺動嵌合し、他方の前記第2底脚の前記支持突起は前記第2案内面に摺動嵌合している。
【0014】
本出願の一例によれば、前記第2底脚には、前記横梁の長手方向に垂直な対向する両側に沿っていずれも支持突起が設置され、前記収容キャビティには、前記横梁の長手方向に垂直な対向する両側の側壁面に沿っていずれも前記第1突出部及び前記第2突出部が設置される。
【0015】
本出願の一例によれば、前記第1突出部及び前記第2突出部は、少なくとも、前記ベースの前記収容キャビティの周囲に位置する構造と一体的に成形されている。
【0016】
本出願の実施例は、箱体組立体と、前記箱体組立体内に設置された筒状部材と、本出願の任意の実施例に記載されたベース装置と、を含み、前記箱体組立体は底側が開放され且つ前記ベースに覆設された衣類処理装置を提供する。
【0017】
ベース装置を衣類処理装置に適用したことを例として、衣類処理装置が平坦な床面に配置されたとき、2つの第2底脚の支持高さは同じであり、2つの第2底脚が受ける力はほぼ均一である。衣類処理装置が不平坦な床面に配置されたとき、ベースが作用力をレベリング機構に伝達し、その中の一方の第2底脚が先に接地し、他方の第2底脚がまだ接地していない。ベースが伝達する作用力及び地面からの反作用力の作用下で、先に接地した一方の第2底脚はレベリング機構全体をベースに対してスライドさせ、横梁が徐々に傾斜し、横梁が傾斜する過程で、第2底脚と接続するための横梁の接続位置の高さが変化し、先に接地した第2底脚の支持高さが徐々に減少し、横梁がまだ接地していない第2底脚を徐々に下方に移動させ、すなわち、まだ接地していない第2底脚の支持高さは当該第2底脚が接地するまで徐々に高くなり、この時、2つの第2底脚がいずれも接地し、2つの第2底脚が受ける力はほぼ一致し、衣類処理装置がレベリングされた状態にあり、不平坦な床面に自動適応する。
【0018】
本出願の実施例に係る衣類処理装置によれば、レベリング機構により、人為的なレベリングを必要することなく、衣類処理装置の自動レベリングを実現する。自動レベリング後、衣類処理装置に振動が発生しても、ベースと各第2底脚とが上下に相対移動することなく、衣類処理装置の振幅及び振動騒音を効果的に低減することができる。また、レベリングした後、第2底脚とベースとを人為的にロックする必要がなく、ユーザーやアフターセールス担当者の操作要求を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本出願の一実施例によるベース装置の構造を示す概略図である。
図2図1に示す構造の別の視点における分解概略図である。
図3図2におけるA箇所の一部拡大概略図である。
図4図2におけるB箇所の一部拡大概略図である。
図5図2に示す構造の組立後の別の視点における概略図である。
図6図5のC-C方向における断面図である。
図7図5のD-D方向における断面図であり且つ図7の紙面で時計回りに90°回転した概略図である。
図8図7におけるE箇所の一部拡大概略図である。
図9図5のF-F方向における断面図であり且つ図9の紙面で180°回転した分解概略図である。
図10図9に示す構造の組立後のレベリングの概略図である。
図11】本出願の一実施例によるレベリング機構の構造を示す概略図である。
図12】本出願の一実施例による位置制限部材の構造を示す概略図である。
図13】本出願の別の一実施例によるレベリング機構の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面および実施例に関連して、本出願の実施例についてさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本出願を説明するために使用されるが、本出願の範囲を限定するためには使用されない。
【0021】
本出願の実施例の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」等の用語が示す方位または位置関係は、図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本出願の実施例の記述を容易して記述を簡単化するためだけのものであり、言及された装置または要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成され、操作されなければならないことを示すまたは暗示するものでもなく、したがって、本出願の実施例を限定するものとして理解できない。なお、「第1」、「第2」、「第3」という用語は説明の目的のためだけに使用され、相対的重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0022】
本出願の実施例は、図2を参照して、ベース2と、ベース2の底部に設置された少なくとも1つの第1底脚と、ベース2の底部に設置されたレベリング機構1と、を含むベース装置を提供する。
【0023】
レベリング機構1及び各第1底脚は、ベース2を共同で担持し、即ち、レベリング機構1及び各第1底脚は、いずれもベース2及びベース2に作用する荷重の重量を負担する必要がある。
【0024】
なお、各第1底脚及びレベリング機構1は、ベース2に対して少なくとも3つの支持点を形成し、各支持点は、ベース2を安定的に支持するように安定的な支持面を共通に画定し、この支持面は、略水平面内に位置している。
【0025】
例えば、レベリング機構1がベース2に対して1つの支持点を形成する場合、第1底脚の数は少なくとも2つであり、各第1底脚はベース2に対して1つの支持点を形成する。レベリング機構1がベース2に対して2つの支持点を形成する場合、第1底脚の数は1本でも2本でもよいし、それ以上でもよい。
【0026】
本出願の実施例における支持点とは、特に数学的な意味での一つの点を指すのではなく、力学的原理計算の過程で1つの力を受ける支持点として簡略化することができることを意味する。
【0027】
図11及び図13を参照して、レベリング機構1は、2つの第2底脚12と、2つの第2底脚12を接続する横梁11と、を備え、即ち、横梁11を介して2つの第2底脚12が接続されている。レベリングの過程において、横梁11を水平面に対して傾斜させることができ、各第2底脚12の支持高さを調整することができる。
【0028】
本出願の実施例では、横梁11は剛性部材であり、すなわち、横梁11のいずれの部位間でも相対運動をしない。
【0029】
なお、前記支持高さは、第2底脚12の最底端からベース2の底縁における基準水平面までの距離を指す。例えば、ベース装置が平坦な床面に配置された場合、図6を参照して、2つの第2底脚12の支持高さはいずれもH1であり、ここで、L1は床面を表し、L2はベース2の底縁における基準水平面を表す。図10を参照し、ベース装置を不平坦な床面に配置する場合、図10の右方の第2底脚12の支持高さはH3であり、図10の左方の第2底脚12の支持高さはH2である。
【0030】
なお、上記基準水平面は模式的に例示したものであり、基準水平面は、ベース2上のある特定位置を通る水平面を選択してもよい。
【0031】
なお、横梁11の具体的な構造形状は限定されず、1本の直棒であってもよいし、1本の湾曲された梁や棒であってもよい。
【0032】
前記横梁11が水平面に対して傾斜することができることとは、横梁11と2つの第2底脚12との接続点の接続線が水平面に対して傾斜することを意味する。すなわち、横梁11が傾斜しているか否かは、2つの接続点の接続線を基準とする。その中で、接続点とは、力学的原理の計算過程において1つの接続点に簡略化することができることを指しており、特に数学的な意味での1つの点を指すのではない。
【0033】
ベース装置の適用場面が限定されず、例えば、家電製品に用いることができる。ベース装置は、家電製品の構造の一部であってもよく、すなわち、ベース装置は、家電製品の不可欠な部分を構成する。ベース2は、家電製品とは独立した付属品であってもよく、例えば、実際の使用ニーズに応じて、家電製品をベース2の上に直接載置したり、家電製品をベース2から取り外したりすることができる。
【0034】
本出願の実施例では、家電製品として衣類処理装置を例に挙げて説明し、ベース装置は衣類処理装置の構成に不可欠な一部である。
【0035】
本出願の実施例は、底側が開放され且つベース2に覆設された箱体組立体と、箱体組立体内に設置された筒状部材と、本出願の任意の実施例に記載されたベース装置と、を含む衣類処理装置を提供する。
【0036】
この実施例では、ベース2は、筒状部材、箱体組立体、および衣類処理装置のすべての荷重の重量を担持する。ベース2に対して、筒状部材、箱体組立体、および衣類処理装置のすべての荷重を共同でベース2に負荷する荷重とする。
【0037】
衣類処理装置の具体的なタイプは限定されず、洗濯機、衣類乾燥機、洗濯乾燥一体型機などであってもよい。
【0038】
レベリング機構1の動作原理は以下のとおりである。
【0039】
衣類処理装置が平坦な床面に配置されたとき、図6を参照し、横梁11は水平面内に位置している。すなわち、横梁11は傾斜せず、2つの第2底脚12の支持高さは同じであり、いずれもH1であり、2つの第2底脚12が受ける力はほぼ均等である。
【0040】
衣類処理装置が不平坦な床面に配置されたとき、図10を参照し、ベース2が作用力をレベリング機構1に伝達し、その中の一方の第2底脚12が先に接地し、他方の第2底脚12がまだ接地していない。例えば、図10において、右の第2底脚12が先に接地し、ベース2が伝達する作用力及び地面からの反作用力の作用下で、先に接地した一方の第2底脚12はレベリング機構1全体をベース2に対してスライドさせ、横梁11が徐々に傾斜し、横梁11が傾斜する過程で、第2底脚12と接続するための横梁11の接続位置の高さが変化し、先に接地した第2底脚12の支持高さが徐々に減少し、横梁11がまだ接地していない第2底脚12を徐々に下方に移動させ、すなわち、まだ接地していない第2底脚12の支持高さは当該第2底脚12が接地するまで徐々に高くなり、この時、2つの第2底脚がいずれも接地し、レベリングされた状態については図10を参照する。2つの第2底脚が受ける力はほぼ一致し、衣類処理装置がレベリングされた状態にあり、不平坦な床面に自動適応する。
【0041】
本出願の実施例に係る衣類処理装置によれば、レベリング機構により、人為的にレベリングをする必要なく、衣類処理装置の自動レベリングを実現する。
【0042】
関連技術では、底脚にバネを設置し、バネの変形により衣類処理装置を自動的にレベリングするが、衣類処理装置の振動過程において、機体と底脚との間に相対的な運動があり、バネが機体の共振を起こしやすく、衣類処理装置の振動振幅を大きくする一方、振動過程において、機体が底脚に対して下向きに移動することができ、機体の振幅が大きくなる。
【0043】
本出願の実施例に係る衣類処理装置は、自動レベリング後、衣類処理装置に振動が発生しても、ベース2と各第2底脚12とが上下に相対移動することなく、衣類処理装置の振幅及び振動騒音を効果的に低減することができる。また、レベリングした後、第2底脚12とベース2とを人為的にロックする必要がなく、ユーザーやアフターセールス担当者の操作要求を軽減することができる。
【0044】
なお、第1底脚は、固定底脚であってもよいし、伸縮バネを配置した底脚等であってもよい。第1底脚の数が複数である実施例では、第1底脚の各々は互いに独立し、互いに干渉しないことができる。あるいは、少なくとも2つの第1底脚が、本出願の実施例のレベリング機構1を形成するように連動している。すなわち、ベース装置には、少なくとも2つの本出願の実施例のレベリング機構1が配置されている。
【0045】
横梁11と各第2底脚12との接続方法は限定されず、例えば、いくつかの実施例では、横梁11が傾斜状態にあった後、各第2底脚12が依然として垂直に支持された状態にあるように、横梁11と各第2底脚12とが枢着されている。
【0046】
他の実施例では、横梁11は第2底脚12に固定的に接続されており、ここで、前記固定的に接続されることとは、横梁11と第2底脚12との間に相対的な移動がないようにする接続方式、例えば、溶接、係合、リベット接合、ボルト接合等を意味する。
【0047】
例示的に、図2図3図4を参照すると、ベース2には、横梁11の長手方向に略沿って延び、底側が開放された収容キャビティ2aが設けられている。図6及び図10を参照し、レベリング機構1は、収容キャビティ2aの開放箇所から収容キャビティ2a内に配置されている。すなわち、横梁11は、収容キャビティ2a内に位置している。
【0048】
組立工程では、先に横梁11と2つの第2底脚12とを組立して一つの予備組立体とした後、予備組立体を収容キャビティ2aの開放箇所から収容キャビティ2a内に配置することができる。すなわち、組立工程において、同一のワーク位置上でベース2を何度も反転させることなく、レベリング機構1とベース2との組立を実現することができる。
【0049】
収容キャビティ2aは、横梁11及び第2底脚12の取付スペースを提供し、一定の保護作用も果たすことができる一方、横梁11が衣類処理装置の外観面に露出することを回避し、他の物が横梁11を引っ掻くことを回避し、横梁11が衣類処理装置の外観に影響を及ぼすことを回避することもできる。
【0050】
ベース2に収容キャビティ2aが設けられている実施例では、例示的に、横梁11が第2底脚12に固定的に接続されていることで、ベース2において第2底脚12に対して案内位置制限構造を設ける必要がない。なお、第2底脚12が横梁11に枢着されている実施例では、第2底脚12は、第2底脚12が任意に偏って振れることを防止するために案内制限される必要がある。
【0051】
例示的に、収容キャビティ2aは、底側の以外の他の部分がいずれも閉鎖されており、すなわち、収容キャビティ2aの周囲の構造は連続構造であり、ベース2の構造的強度を向上させる一方で、ベース2の製造・成形を容易にする。
【0052】
ベース2の材質は限定されず、金属、プラスチック等であってもよい。
【0053】
例示的に、ベース2は、一体成形された射出成形品であり、すなわち、ベース2の材質はプラスチックであり、ベース2のコストを低減するのに有利であり、また、ベース2を複雑なプロセス形状に製造するのにも有利である。
【0054】
ベース2の具体的な構造形状は限定されない。
【0055】
例示的に、ベース2は、略フレーム構造である。図1図2および図5を参照し、ベース2は、中空領域2bを画定するように頭尾を接続した複数の支持アーム21を備えている。各支持アーム21は、いずれも構造的受力部材としている。このような構造形態によれば、中空領域2bは、ベース2の材料の削減やベース2の重量の減少に有利である。
【0056】
例示的に、図1を参照し、ベース2は、その中の一つの支持アーム21の中空領域2bに向かう一側に設置された第1ストッパ壁22と、対応する支持アーム21および第1ストッパ壁22によって囲まれた空間の頂部に設置された第2ストッパ壁23と、をさらに含み、第1ストッパ壁22、第2ストッパ壁23、および対応する支持アーム21は、上記収容キャビティ2aに共通して画定される。この実施例では、第1ストッパ壁22及び第2ストッパ壁23は、ベース2の外観形状に影響を与えず、周縁に沿ったベース2の外観寸法を変化させず、ベース2の高さ寸法にも影響を与えない。
【0057】
なお、第2ストッパ壁23は、いずれか一つの支持アーム21の頂表面を超えなく、ベース2と箱体組立体及び筒状部材との取り付けに影響を与えないようにする。
【0058】
なお、レベリング機構1は、収容キャビティ2aの底側の開放箇所から収容キャビティ2a内に配置された後、組立や運搬等の過程において収容キャビティ2aからレベリング機構1が容易に脱落しないようにする必要がある。
【0059】
例示的に、いくつかの実施例では、ベース2上には、一端がベース2に固定され、他端が収容キャビティ2aの開放箇所に伸入する弾性シートが形成されており、横梁11が収容キャビティ2aに配置される過程において、横梁11は弾性シートに弾性変形を生じさせ、横梁11が弾性シートを越えた後、弾性シートは自身の弾性力によって回復し、弾性シートは横梁11に対してリミットストッパとして機能し、横梁11が収容キャビティ2aの開放箇所から脱落するのを防止する。なお、ベースを地面に載置した後、弾性シートは横梁11の作用力を受けず、弾性シートは力を受けない状態となる。
【0060】
別のいくつかの実施例では、図2図6、および図9を参照し、ベース装置は、ベース2に取り外し可能に接続され、収容キャビティ2a内で横梁11を拘束するための位置制限部材3を含む。
【0061】
具体的には、組立過程において、レベリング機構1を収容キャビティ2a内に配置した後、位置制限部材3をベース2に接続することにより、位置制限部材3がレベリング機構1の組立に影響を与えないようにし、さらに、レベリング機構1を取り外す必要がある場合には、位置制限部材3を取り外し、その後、レベリング機構1を取り出すようにすればよい。また、位置制限部材3が横梁11の組み付けに影響を与えないので、需要に応じて位置制限部材3を任意の形状に設計することができ、位置制限部材3の設計柔軟性を向上させることができ、横梁11に対する位置制限部材3の位置制限の信頼性を向上させることができる。
【0062】
位置制限部材3の具体的な構造形態は、横梁11に対する良好な位置制限作用が容易であれば限定されない。
【0063】
例示的に、図3及び図4を参照し、ベース2には、横梁11の長手方向に垂直な対向する両側に沿っていずれも係合溝2cが設けられており、即ち、係合溝2cの数は少なくとも2つである。図12を参照し、位置制限部材3は、係合溝2c内に係合する少なくとも2つの係合フック31を有し、位置制限部材3の少なくとも一部は横梁11の下方に位置している。
【0064】
具体的には、位置制限部材3は、一定の長さを有し、位置制限部材3は、長手方向の対向する両端部にそれぞれ係合フック31が設けられ、各係合フック31は、対応する一方の係合溝2c内に係合され、位置制限部材3は、横梁11の下方から迂回されている。この実施例では、位置制限部材3の組立工程が簡単で便利である。
【0065】
なお、係合溝2cの具体的な位置は、位置制限部材3の係合フック31の係合を容易にすることができれば限定されない。
【0066】
例示的に、図3及び図4を参照し、ベース2の底端面には、係合溝2cが形成されている。組立時に、作業者が直接係合フック31を係合溝2c内に押し込むことが容易になり、片手でも操作することができ、組立工程をより簡素化することができる。
【0067】
なお、係合フック31には、構造的に優れた強度が必要であり、組立や運搬の途中で、横梁11が自重により位置制限部材3に当接し、係合フック31が係合溝2cから外れにくい。
【0068】
位置制限部材3の具体的な構成は限定されない。例えば、いくつかの実施例では、図12を参照し、位置制限部材3は一体成形されたプラスチック部品である。
【0069】
別の実施例では、位置制限部材3は分離型構造であり、具体的には、位置制限部材3は、可撓性部材と、可撓性部材の両端に接続された係合フック31と、を含み、可撓性部材は、板金テープ、金属糸束、編成テープ、ゴムテープ等であってもよく、係合フック31の材質は、プラスチック、金属等であってもよい。
【0070】
いくつかの実施例では、ベース2は、レベリング機構1の横梁11に直接当接してもよく、すなわち、ベース2の作用力は、まず横梁11に伝達され、次いで横梁11を介して第2底脚12に伝達される。例えば、横梁11はベースに回動接続し、例えば枢着し、横梁11が回動接続箇所の周りを揺動することにより、各第2底脚12の支持高さの調整を実現する。
【0071】
別のいくつかの実施例では、レベリング機構1は、各第2底脚12を介してベース2を担持し、横梁11はベース2の重量を受けない。すなわち、横梁11は、引張応力のみを基本的に有し、せん断力を基本的に受けないので、横梁11に要求される構造的強度及び抵抗曲げ剛性を低減することができる。
【0072】
例示的に、いくつかの実施例では、レベリング機構1がベース2に対して少なくとも2つの支持点を形成し、例えば、各第2底脚12はベース2に対して1つの支持点を形成し、2つの第2底脚12は、ベース2に対して2つの支持点を形成する。レベリング中に、各支持点の位置は同期して変化する。
【0073】
なお、本出願の実施例における同期とは、時間的な同期を意味し、即ち、各支持点の位置が同時に変化を開始し、同時に変化を終了する。
【0074】
例示的に、別のいくつかの実施例では、横梁11はベース2に回動接続され、レベリング中に、横梁11は回動接続箇所の周りを揺動し、各第2底脚12を運動させる。当該実施例では、レベリング機構1は、ベースに対して、横梁11とベース2との回動接続箇所に位置する1つの支持点のみを形成する。例えば、図13を参照すると、横梁11には軸孔11aが設けられており、回動軸が軸孔11aを貫通して横梁11とベース2とを回動接続している。すなわち、横梁11の揺動中に、全ての第2底脚12の支持高さを同期して調整することができる。
【0075】
以下、添付の図面とともに、本出願のうちの二つの実施例について説明する。
【0076】
実施例1
図1図11を参照し、レベリング機構1は、各第2底脚12を介してベース2を担持し、横梁11はベース2の重量を受けない。
【0077】
レベリング機構1がベース2に対して2つの支持点を形成し、そのうち、各第2底脚12はベース2に対して1つの支持点を形成する。横梁11は、位置制限部材3によって収容キャビティ2a内に拘束されている。
【0078】
例示的に、図11を参照し、第2底脚12の周面には、ベース2が当接する支持突起12aが形成されている。
【0079】
図3及び図4を参照し、ベース2は、収容キャビティ2aの側壁面2a’から突出する第1突出部241及び第2突出部242を有し、第1突出部241及び第2突出部242は、横梁11の長手方向に沿って配置されている。ベース2は、第1突出部241を介してその中の一方の第2底脚12の支持突起12aに当接し、第2突出部242を介して他方の第2底脚12の支持突起12aに当接する。
【0080】
図3図4図9図10を参照し、第1突出部241には斜め下向きの第1案内面241aが形成され、第2突出部242には斜め下向きの第2案内面242aが形成され、第1案内面241aの法線と第2案内面242aの法線とがベース2の上方で交差する。すなわち、第1案内面241aと第2案内面242aとは、略背中合わせに傾斜して配置されている。
【0081】
図6及び図10を参照し、その中の一方の第2底脚12の支持突起12aが第1案内面241aに摺動嵌合し、他方の第2底脚12の支持突起12aが第2案内面242aに摺動嵌合している。
【0082】
なお、第1突出部241及び第2突出部242は、いずれも横梁11と干渉できない。
【0083】
なお、その中の一方の第2底脚12の支持突起12aが第1案内面241aに沿って斜め上方にスライドすると、他方の第2底脚12の支持突起12aが第2案内面242aに沿って斜め下方にスライドするように横梁11と他方の第2底脚12とが同期して移動する。その中の一方の第2底脚12の支持突起12aが第1案内面241aに沿って斜め下方にスライドすると、他方の第2底脚12の支持突起12aが第2案内面242aに沿って斜め上方にスライドするように横梁11と他方の第2底脚12とが同期して移動する。
【0084】
なお、第1案内面241aは、平坦で連続した面であってもよいし、複数の突起によって画定される抽象的な面であってもよい。第2案内面242aは、平坦で連続した面であってもよく、複数の突起によって画定された抽象的な面であってもよい。
【0085】
例示的に、図11を参照し、第2底脚12には、横梁11の長手方向に直交する対向する両側に沿っていずれも支持突起12aが設けられている。図3及び図4を参照し、収容キャビティ2aには、横梁11の長手方向に直交する対向する両側の側壁面2a’に沿っていずれも第1突出部241及び第2突出部242が設けられており、横梁11は、2つの第1突出部241の間及び2つの第2突出部242の間に貫通設置されている。
【0086】
本実施例では、ベース2は、2つの第1突出部241によってその中の一方の第2底脚12の2つの支持突起12aに均等に作用し、ベース2は、2つの第2突出部242によって他方の第2底脚12の2つの支持突起12aに均等に作用するため、レベリング機構1の受力条件を改善させることができ、レベリング機構1の信頼性を向上させることができる。
【0087】
なお、第1突出部241は、独立した部品であってベース2に取り付けられてもよい。第2突出部242は、独立した部品であってベース2に取り付けられてもよい。
【0088】
例示的に、第1突出部241及び第2突出部242は、少なくとも、ベース2の収容キャビティ2aの周囲に位置する構造と一体的に成形されている。これにより、組立工程を削減することができるとともに、第1突出部241とベース2との接続箇所の構造的な信頼性を向上させることができ、第2突出部242とベース2との接続箇所の構造的な信頼性を向上させることができる。
【0089】
第1突出部241の具体的な形状は限定されず、例えば、ブロック状やリブ状であってもよい。第2突出部242の具体的な形状は限定されず、例えば、ブロック状やリブ状であってもよい。
【0090】
支持突起12aの具体的な形状は限定されない。例示的に、支持突起12aは、円筒状であってもよく、2つの支持突起12aは同軸配置されている。
【0091】
本出願の実施例のレベリング機構1の自動レベリングの原理は以下のとおりである。
【0092】
ベース装置が平坦な床面に配置されたとき、横梁11は水平面内に位置している。図6を参照し、2つの第2底脚12の支持高さは同じであり、いずれもH1である。
【0093】
ベース装置が不平坦な床面に配置されたとき、図10を参照し、ベース2及びそれが負荷する重量が先に接地した一つの第2底脚12に伝達し、図10の右の第2底脚12が先に接地し、レベリング中に、図10の左の第2底脚12がまだ接地していないとき、底脚2から伝達される作用力と地面からの反作用力により、図10の右の第2底脚12が第2案内面242aに沿って右上にスライドし、横梁11を右の第2底脚12の支持突起12aを揺動中心として図10の反時計方向に沿って揺動させ、横梁11を徐々に傾斜させ、横梁11が傾斜する過程で、横梁11がまだ接地していない第2底脚12を接地するまで下へ徐々に移動させ、このとき、二つの第2底脚12がいずれも接地し、且つ二つの底脚12が受ける力はほぼ一致しており、これにより、衣類処理装置がレベリングされた状態となり、自動的に不平坦な床面に適応する。
【0094】
実施例2
図12を参照し、横梁11はベース2に回動接続されており、例えば枢着されている。レベリング機構1は、ベース2に対して、横梁11とベース2との回動接続箇所に位置する1つの支持点のみを形成する。レベリング中に、横梁11は回動接続箇所の周りを揺動し、各第2底脚12を運動させる。
【0095】
当該実施例では、横梁11がベース2に回動接続されているので、回動接続箇所がすでに横梁11に対して位置制限作用を果たし、横梁11がベース2から外れることを防止することができるので、当該実施例では、上記のような位置制限部材3を設ける必要がない。
【0096】
ベース装置が不平坦な床面に配置されたとき、ベース2及びそれが負荷する重量が横梁11を介して先に接地された一方の第2底脚12に伝達され、ベース2の作用力と先に接地された一方の第2底脚12との共同作用で、横梁11が回動接続箇所を揺動中心として適応的に揺動し、まだ接地されていない他方の第2底脚12が接地するまで徐々に下方に移動する。
【0097】
本出願において、参照用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの説明は、当該実施例または例に説明された特定の特徴、構造、材料、または特点が本願実施例の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本出願では、上述の用語の概略的な表現は、同じ実施例または例を対象としていなければならないものではない。さらに、記述された特定の特徴、構造、材料、または特点は、任意の1つまたは複数の実施例または例において、適切な方法で組み合わされてもよい。さらに、当業者は、互いに矛盾することなく、本出願に記述された異なる実施例または例、及び異なる実施例または例の特徴を結合することができる。
【0098】
以上は、本出願の好ましい実施例に過ぎず、本出願を限定するものではなく、本出願は、当業者にとって様々な変更および変更が可能である。本出願の精神及び原則において行われたいずれかの補正、均等置換、改良等も本出願の保護の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0099】
レベリング機構1、横梁11、軸孔11a、第2底脚12、支持突起12a、
ベース2、収容キャビティ2a、中空領域2b、支持アーム21、第1ストッパ壁22、第2ストッパ壁23、係合溝2c、第1突出部241、第1案内面241a、第2突出部242、第2案内面242a、
位置制限部材3、係合フック31。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】