(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】アトマイザを含まない消耗品を有する不燃性エアロゾル提供システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240711BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240711BHJP
A24F 40/485 20200101ALI20240711BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/10
A24F40/485
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501782
(86)(22)【出願日】2022-07-14
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 IB2022056510
(87)【国際公開番号】W WO2023286013
(87)【国際公開日】2023-01-19
(32)【優先日】2021-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】ショート,ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ノバック,チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】レットフーリナ,アラ
(72)【発明者】
【氏名】ファーガソン,ロイス
(72)【発明者】
【氏名】シャオ,マイク
(72)【発明者】
【氏名】ヘインズ,リチャード
(72)【発明者】
【氏名】バーチマン,ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】マッキーオン,トム
(72)【発明者】
【氏名】ネッテンストローム,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】シェンヌム,スティーブ
(72)【発明者】
【氏名】ベイリー,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ルート,ティー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ガッティ,ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ロソー,ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】マクニル,レイション
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB14
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC02
4B162AC16
4B162AC18
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC41
4B162AD02
4B162AD03
4B162AD16
4B162AD23
(57)【要約】
本開示は、不燃性エアロゾル提供システムならびに不燃性エアロゾル提供システム用の消耗品およびエアロゾル発生器を提供する。様々な実施態様では、不燃性エアロゾル提供システムは、収容チャンバを画定する外側ハウジングと、電源と、制御コンポーネントとを含む制御装置と、制御装置に結合されたエアロゾル発生器と、エアロゾル発生器と係合するための基材を含むアトマイザを含まない消耗品とを備える。消耗品は、制御装置およびエアロゾル発生器の一方または両方と取り外し可能に結合されるように構成される。エアロゾル発生器は、気化チャンバを画定し、エアロゾルを発生させるために基材を加熱するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃性エアロゾル提供システムであって、
電源を含む制御装置と、
電源から電力を受け取り、基材からエアロゾルを発生させるように、制御装置と取り外し可能に結合可能なエアロゾル発生器と、
エアロゾル発生器および制御装置の一方または両方に取り外し可能に結合可能な消耗品であって、基材を収容するように構成された貯蔵区画を含み、エアロゾル発生器に基材を供給するように構成された消耗品と、
を備える、不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項2】
制御装置は、近位端および遠位端を画定する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端は、エアロゾル発生器を少なくとも部分的に受容するための収容チャンバを画定し、電源は外側ハウジング内に配置され、
エアロゾル発生器は、ハウジングの近位端に結合され、
消耗品は、ユーザの口と係合するように構成された近位端と、貯蔵区画の近位端と係合するように構成された遠位端とを有するマウスピースをさらに備え、貯蔵区画は、エアロゾル発生器と係合するように構成された遠位端を有する、
請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項3】
エアロゾル発生器はヒータアセンブリと液体輸送要素とを備え、液体輸送要素は、基材内のエアロゾル前駆体と連通するように構成されている、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項4】
エアロゾル発生器は気化チャンバをさらに備える、請求項3に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項5】
貯蔵区画の遠位端は、漏れを防止するためにエアロゾル発生器と係合するように構成されたエラストマーシールを備える、請求項4に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項6】
貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、かつ貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁を備える、請求項5に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項7】
液体輸送要素は、貯蔵区画の分割弁に係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備える、請求項6に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項8】
貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された自己修復膜を備える、請求項5に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項9】
エアロゾル発生器は、自己修復膜を穿刺して貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された鋭利な流体送達装置を備える、請求項8に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項10】
貯蔵区画の遠位端はスリット弁を備え、スリット弁は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、請求項5に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項11】
液体輸送要素は、貯蔵区画のスリット弁と係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備える、請求項10に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項12】
エアロゾル発生器はヒータアセンブリを備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項13】
エアロゾル発生器は、ヒータアセンブリの周りに少なくとも部分的に配置されて、気化チャンバを画定するハウジングをさらに備え、ハウジングは、貯蔵区画がエアロゾル発生器と係合するときに貯蔵区画の遠位端の一部によって開放されるように構成されたアクセスドアを含む、請求項12に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項14】
貯蔵区画は、
少なくとも1つの側壁と、近位端壁と、遠位端壁とを有する内部キャビティを画定する外壁と、
リザーバであって、内部キャビティ内に配置されて、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁と、内部キャビティの近位端壁と、リザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリとによって画定されたリザーバと、
アクセスドアであって、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画がエアロゾル発生器と係合したときに、液体輸送アセンブリの少なくとも一部を気化チャンバ内に配置するように、ヒータアセンブリの一部によって開放されるように構成されたアクセスドアと、
を備える、請求項13に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項15】
エアロゾル発生器および貯蔵区画のアクセスドアはエラストマーバッフルを備える、請求項14に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項16】
エアロゾル発生器は、ハウジングの近位端に取り外し可能に結合されている、請求項2に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項17】
エアロゾル発生器は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定する、請求項16に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項18】
エアロゾル発生器は、エアロゾル発生器の外面に配置された第1の部分と、収容チャンバ内に配置された嵌合する第2の部分と、を備える第1のスナップ嵌め構造を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品は、消耗品の外面に配置された第1の部分と、エアロゾル発生器の内面に配置された嵌合する第2の部分と、を備える第2のスナップ嵌め構造を介してエアロゾル発生器に取り外し可能に結合される、請求項17に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項19】
第2のスナップ嵌め機構は、第1のスナップ嵌め構造を補強して、エアロゾル発生器がハウジングから不用意に取り外されるのを防止するように構成される、請求項18に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項20】
第2のスナップ嵌め機構の作動は、第1のスナップ嵌め構造の第1の部分を第1のスナップ嵌め構造の第2の部分にさらに展開するように構成される、請求項18に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項21】
エアロゾル発生器は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定する、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項22】
消耗品は、エアロゾル発生器の少なくとも一部を受容sるように構成されたレセプタクルを画定する、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項23】
エアロゾル発生器は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、またはラッチ機構を介してハウジングに取り外し可能に結合される、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項24】
消耗品は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、またはラッチ機構を介して制御装置またはエアロゾル発生器に取り外し可能に結合される、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項25】
消耗品の貯蔵区画はリザーバを備え、基材は液体組成物を含有する、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項26】
制御装置は、エアロゾル提供システムの少なくとも1つの機能を制御するためのコントローラをさらに備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項27】
エアロゾル発生器の気化チャンバは、マウスピースの近位端において合流する2つの別個の空気流チャネルを介して消耗品と流体連通する、請求項2に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項28】
空気流入口は、消耗品と、制御装置およびエアロゾル発生器の一方または両方との間のギャップによって画定され、空気流はエアロゾル発生器の気化チャンバに入り、エアロゾル流は第1の経路および第2の経路を経て気化チャンバを出て、エアロゾル流路は対称的である、請求項2に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項29】
不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するための消耗品であって、
基材を収容するように構成された貯蔵区画と、
消耗品が不燃性エアロゾル提供システムのエアロゾル発生器と係合するときに、基材を選択的に通過させるように構成されたポータルと、
を備える、消耗品。
【請求項30】
消耗品は、近位端および遠位端を有するマウスピースをさらに備え、近位端は、それを貫通して画定された出口ポータルを有し、遠位端は、貯蔵区画の近位端に係合するように構成され、貯蔵区画の遠位端はがポータルを少なくとも部分的に画定する、請求項29に記載の消耗品。
【請求項31】
ポータルは、エアロゾル発生器に係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁を備える、請求項30に記載の消耗品。
【請求項32】
ポータルは自己修復膜を備え、自己修復膜は、エアロゾル発生器に係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項33】
ポータルはスリット弁を備え、スリット弁は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器内に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項34】
ポータルはエラストマーシールを備え、エラストマーシールは、エアロゾル発生器と係合してそれらの間の漏れを防止するように構成されている、請求項30に記載の消耗品。
【請求項35】
貯蔵区画は、
少なくとも1つの側壁と、近位端壁と、遠位端壁と、を有する内部キャビティを画定する外壁と、
リザーバであって、内部キャビティ内に配置され、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁と、内部キャビティの近位端壁と、リザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリとによって画定され、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器に係合するときに、液体輸送アセンブリの少なくとも一部は、エアロゾル発生器内に配置された気化チャンバ内に配置される、リザーバと、
を備える、請求項29に記載の消耗品。
【請求項36】
貯蔵区画はアクセスドアをさらに備え、アクセスドアは、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器と係合するときにエアロゾル発生器の一部によって開放されるように構成されている、請求項35に記載の消耗品。
【請求項37】
リザーバは、エアロゾル前駆体を含有する液体組成物を保持するように構成されている、請求項35に記載の消耗品。
【請求項38】
ポータルに近接して配置され、エアロゾル発生器に取り外し可能に係合するように構成されたラッチ機構をさらに備える、請求項29に記載の消耗品。
【請求項39】
マウスピースの近位端において合流し、気化チャンバと流体連通するように構成された2つの別個の蒸気経路をさらに備える、請求項30に記載の消耗品。
【請求項40】
不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するためのエアロゾル発生器であって、
気化チャンバを画定する本体と、
気化チャンバと連通する本体内の気化器と、
気化器を電源に電気的に結合するように構成された1つ以上の電気接点と、
を備え、
本体は、不燃性エアロゾル提供システムの消耗品を受容するように構成された端部を有し、それにより、消耗品からの基材が気化器に送達可能であり、
本体は、不燃性エアロゾル提供システムの電源と係合するように構成された互いに反対側の端部を有する、エアロゾル発生器。
【請求項41】
気化チャンバと基材との間に流体連通を提供するように構成された液体輸送要素をさらに備える、請求項40に記載のエアロゾル発生器。
【請求項42】
液体輸送要素は、消耗品と係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備える、請求項41に記載のエアロゾル発生器。
【請求項43】
液体輸送要素は、消耗品を穿刺するように構成された鋭利な流体送達装置を備える、請求項41に記載のエアロゾル発生器。
【請求項44】
本体は、電源を備える制御装置のハウジング内に取り外し可能に固定されるように構成されている、請求項40に記載のエアロゾル発生器。
【請求項45】
消耗品を受容するように構成された端部は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを備える、請求項44に記載のエアロゾル発生器。
【請求項46】
エアロゾル発生器は、本体の外面に配置された第1の部分と、ハウジング内に配置された嵌合する第2の部分とを備える第1のスナップ嵌め構造を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品を受容するように構成された端部は、その中に配置され、第2のスナップ嵌め構造の第2の部分と嵌合するように構成された第2のスナップ嵌め構造の第1の部分を備える、請求項45に記載のエアロゾル発生器。
【請求項47】
本体の外面に配置され、ハウジング上またはハウジング内に配置された第1のラッチ機構の第2の嵌合部分と係合するように構成された第1のラッチ機構の第1の部分と、
レセプタクル内に配置され、消耗品上に配置された第2のラッチ機構の第2の嵌合部分と係合するように構成された第2のラッチ機構の第1の部分と、
を備える、請求項45に記載のエアロゾル発生器。
【請求項48】
消耗品を受容するように構成された端部はアクセスドアを備え、アクセスドアは、気化器を遮蔽し、エアロゾル発生器が消耗品と係合すると開放されるように構成されている、請求項40に記載のエアロゾル発生器。
【請求項49】
少なくとも、
請求項1~48のいずれか一項に記載の制御装置と、
請求項1~48のいずれか一項に記載のエアロゾル発生器と、
制御本体およびエアロゾル発生器の一方または両方に取り外し可能に係合するように構成されている、請求項1~48のいずれか一項に記載の消耗品と、
を含む、包装を備えるキット。
【請求項50】
エアロゾル発生器は緩衝機構をさらに備え、緩衝機構は、結合中の消耗品とエアロゾル発生器との間の衝撃を低減するように構成されている、請求項3に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項51】
液体輸送要素は、液体輸送要素と嵌合部品との間の衝撃を緩和するように構成された緩衝機構を備える、請求項35に記載の消耗品。
【請求項52】
レセプタクル内に配置され、気化器とレセプタクル内に受容可能な消耗品との間の衝撃を低減するように構成された緩衝機構をさらに備える、請求項45に記載のエアロゾル発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、喫煙品などの不燃性エアロゾル提供システムに関し、より詳細には、アトマイザを含まない消耗品および別個のエアロゾル発生器(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙品)を利用してエアロゾルの発生のための熱を発生させる不燃性エアロゾル提供システムに関する。喫煙品は、エアロゾル前駆体を加熱するように構成されることができ、これは、タバコから作られるか、もしくはタバコに由来する材料を組み込むかまたはタバコを組み込むことができ、前駆体は、人間が消費する吸入可能物質を形成することができる。
【背景技術】
【0002】
多くの喫煙装置は、使用のためにタバコを燃焼させることを必要とする喫煙製品の改良または代替として長年にわたって提案されている。これらの装置の多くは、タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する感覚を提供するが、タバコの燃焼に起因するかなりの量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達しないように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギを利用して揮発性物質を気化もしくは加熱するか、または大幅にタバコを燃焼させることなくタバコ、葉巻またはパイプ喫煙の感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器、および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれるRobinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、Griffith Jr.らによる米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、およびSearsらによる米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載された背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、不燃性エアロゾル提供システムおよび熱源を参照されたい。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらによる米国特許出願第14/170,838号明細書において商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙品、不燃性エアロゾル提供システムおよび電動熱源もまた参照されたい。有利な有用性特徴を有する不燃性エアロゾル提供システムを提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献4】米国特許出願第14/170,838号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不燃性エアロゾル提供システムは、電子タバコ、タバコ加熱製品および、エアロゾル発生材料の組み合わせを使用してエアロゾルを発生させるハイブリッドシステムなどの、エアロゾル発生材料を燃焼させることなくエアロゾル発生材料から化合物を放出するシステムを指す。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、「不燃性」エアロゾル提供システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル提供システムの構成エアロゾル発生材料(またはそのコンポーネント)が燃焼されないものである。
【0006】
或る実施形態では、送達システムは、電力式の不燃性エアロゾル提供システムなどの不燃性エアロゾル提供システムである。
【0007】
或る実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、気化器または電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル発生材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0008】
或る実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、非燃焼システムとしても知られるエアロゾル発生材料加熱システムである。そのようなシステムの例は、タバコ加熱システムである。
【0009】
或る実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、1つまたは複数が加熱され得るエアロゾル発生材料の組み合わせを使用してエアロゾルを発生させるハイブリッドシステムである。エアロゾル発生材料のそれぞれは、例えば、固体、液体またはゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。或る実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル発生材料および固体エアロゾル発生材料を含有する。固体エアロゾル発生材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含有してもよい。
【0010】
典型的には、不燃性エアロゾル提供システムは、不燃性エアロゾル提供装置と、不燃性エアロゾル提供装置とともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0011】
或る実施形態では、本開示は、エアロゾル発生材料を含有し、不燃性エアロゾル提供装置とともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して物品と呼ばれることがある。
【0012】
或る実施形態では、その不燃性エアロゾル提供装置などの不燃性エアロゾル提供システムは、電源およびコントローラを備えてもよい。駆動源は、例えば、電源または発熱電源であってもよい。或る実施形態では、発熱電源は、発熱電源に近接するエアロゾル発生材料または熱伝達材料に、熱の形態で電力を分配するように通電され得る炭素基材を備える。
【0013】
或る実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムは、消耗品を受け入れるための領域、エアロゾル発生器、エアロゾル発生領域、ハウジング、マウスピース、フィルタおよび/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0014】
或る実施形態では、不燃性エアロゾル提供装置とともに使用するための消耗品は、エアロゾル発生材料、エアロゾル発生材料貯蔵領域、エアロゾル発生材料移送コンポーネント、エアロゾル発生領域、ハウジング、包装紙、フィルタ、マウスピース、エアロゾル改質剤および/またはエアロゾル発生器と係合するための構造を備えてもよい。
【0015】
本開示は、不燃性エアロゾル提供システム、そのような装置を形成する方法、およびそのような装置の要素に関する。本開示は、特に、不燃性エアロゾル提供システム、ならびに不燃性エアロゾル提供システムにおいて使用するためのエアロゾル発生器および消耗品に関する。これに関して、本開示の様々な実施形態は、有利な有用性特徴を有する不燃性エアロゾル提供システムおよび/または消耗品を提供する。本開示は、限定されるものではないが、以下の例示的な実施態様を含む。
【0016】
実施形態1:不燃性エアロゾル提供システムは、電源を含む制御装置と、電源から電力を受け取り、基材からエアロゾルを発生させるように制御装置と取り外し可能に結合されたエアロゾル発生器と、エアロゾル発生器および制御装置の一方または両方に取り外し可能に結合された消耗品とを備える。消耗品は、基材を収容するように構成された貯蔵区画を含み、基材をエアロゾル発生器に供給するように構成される。
【0017】
実施形態2:不燃性エアロゾル提供システムは、電源を含む制御装置と、電源から電力を受け取り、基材からエアロゾルを発生させるように、制御装置に部分的または完全に(取り外し可能または取り外し不能に)埋め込まれたエアロゾル発生器と、エアロゾル発生器および制御装置の一方または両方に取り外し可能に結合された消耗品とを備える。消耗品は、基材を収容するように構成された貯蔵区画を含み、基材をエアロゾル発生器に供給するように構成される。
【0018】
実施形態3:制御装置は、近位端および遠位端を画定する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端が、エアロゾル発生器を少なくとも部分的に受け入れるための収容チャンバを画定し、電源が外側ハウジング内に配置され、エアロゾル発生器は、ハウジングの近位端に結合され、消耗品は、ユーザの口と係合するように構成された近位端と、貯蔵区画の近位端と係合するように構成された遠位端とを有するマウスピースをさらに備え、貯蔵区画は、エアロゾル発生器と係合するように構成された遠位端を有する、実施形態1および2のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0019】
実施形態4:エアロゾル発生器はヒータアセンブリおよび液体輸送要素を備え、液体輸送要素は基材内のエアロゾル前駆体と連通するように構成されている、実施形態1~3のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0020】
実施形態5:エアロゾル発生器は気化チャンバおよび蒸気輸送要素をさらに備える、実施形態1~4のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0021】
実施形態6:貯蔵区画の遠位端は、例えば周囲空気、液体、および/またはエアロゾルの漏れを防止するためにエアロゾル発生器と係合するように構成されたエラストマーシールを備える、実施形態1~5のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0022】
実施形態7:貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、かつ貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁(例えば、分割膜または隔壁)を備える、実施形態1~6のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。液体輸送要素は、貯蔵区画の分割弁と係合するように構成された流体送達チャネルを含んでもよい。流体送達チャネルは、例えばチューブまたはカニューレなどの剛性または半剛性構造を含んでもよい。
【0023】
実施形態8:貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された自己修復膜を備える、実施形態1~7のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。エアロゾル発生器は、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するために、自己修復膜を穿刺するように構成された鋭利な流体送達装置(例えば、チューブ、チャネル、またはカニューレ)を含んでもよい。
【0024】
実施形態9:貯蔵区画の遠位端はスリット弁を備え、スリット弁は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、実施形態1~8のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。液体輸送要素は、貯蔵区画のスリット弁と係合するように構成された流体送達チャネルを含んでもよい。流体送達チャネルは、例えばチューブまたはカニューレなどの剛性または半剛性構造を含んでもよい。
【0025】
実施形態10:エアロゾル発生器は、ヒータアセンブリと、ヒータアセンブリの周りに少なくとも部分的に配置されて、気化チャンバを画定するハウジングとを備え、ハウジングは、貯蔵区画がエアロゾル発生器と係合するときに貯蔵区画の遠位端の一部によって開放されるように構成されたアクセスドアを含む、実施形態1~9のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0026】
実施形態11:貯蔵区画は、少なくとも1つの側壁、近位端壁、および遠位端壁を有する内部キャビティを画定する外壁と、リザーバであって、内部キャビティ内に配置されて、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁と、内部キャビティの近位端壁と、リザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリとによって画定されるリザーバと、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画が気化チャンバ内に液体輸送アセンブリの少なくとも一部を、例えばヒータアセンブリに近接または接触して配置するようにエアロゾル発生器と係合するときにヒータアセンブリの一部によって開くように構成されたアクセスドアとを備える、実施形態1~10のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0027】
実施形態12:エアロゾル発生器および貯蔵区画のアクセスドアはエラストマーバッフルを備える、実施形態1~11のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0028】
実施形態13:エアロゾル発生器は、ハウジングの近位端に取り外し可能に結合され、および/または消耗品の少なくとも一部を受け入れるように構成されたレセプタクルを画定する、実施形態1~12のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0029】
実施形態14:エアロゾル発生器は、エアロゾル発生器の外面に配置された第1の部分と、収容チャンバ内に配置された嵌合する第2の部分と、を備える第1のスナップ嵌め構造(または他のタイプのラッチ機構)を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品は、消耗品の外面に配置された第1の部分と、エアロゾル発生器の内面に配置された嵌合する第2の部分とを備える第2のスナップ嵌め構造(または他のタイプのラッチ機構)を介してエアロゾル発生器に取り外し可能に結合される、実施形態1~13のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0030】
実施形態15:第2のスナップ嵌め機構は、第1のスナップ嵌め構造を補強して、例えば、エアロゾル発生器本体の壁を補強することによって、ハウジングからのエアロゾル発生器の不用意な取り外しを防止するように構成される、実施形態1~14のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0031】
実施形態16:第2のスナップ嵌め機構の作動は、第1のスナップ嵌め構造の第1の部分を第1のスナップ嵌め構造の第2の部分にさらに展開するように構成される、実施形態1~15のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0032】
実施形態17:エアロゾル発生器は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定する、実施形態1~16のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0033】
実施形態18:消耗品は、エアロゾル発生器の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定する、実施形態1~17のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0034】
実施形態19:エアロゾル発生器は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、またはラッチ機構を介してハウジングに取り外し可能に結合される、実施形態1~18のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0035】
実施形態20:消耗品は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、またはラッチ機構を介して制御装置またはエアロゾル発生器に取り外し可能に結合される、実施形態1~19のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0036】
実施形態21:消耗品の貯蔵区画はリザーバを備え、基材が液体組成物を含有する、実施形態1~20のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0037】
実施形態22:制御装置は、エアロゾル提供システムの少なくとも1つの機能を制御するためのコントローラをさらに備える、実施形態1~21のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0038】
実施形態23:エアロゾル発生器の気化チャンバは、マウスピースの近位端において合流する2つの別個の空気流チャネルを介して消耗品と流体連通する、実施形態1~22のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0039】
実施形態24:空気流入口は、消耗品と、制御装置およびエアロゾル発生器の一方または両方との間のギャップによって画定され、空気流はエアロゾル発生器の気化チャンバに入り、エアロゾル流は第1の経路および第2の経路を介して気化チャンバを出て、第1の経路および第2の経路が対称的に配向され得る、実施形態1~23のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。第1および第2のエアロゾル流路は、消耗品または少なくとも部分的に消耗品の周りを通って延在してもよく、場合によっては、消耗品を出る前に合流してもよい。
【0040】
実施形態25:エアロゾル発生器は、結合中の消耗品とエアロゾル発生器との間の衝撃を低減するように構成された、例えばばね板、成形および/または変形可能要素などの緩衝機構をさらに備える、実施形態1~24のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【0041】
実施形態26:不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するための消耗品は、基材を収容するように構成された貯蔵区画と、消耗品が不燃性エアロゾル提供システムのエアロゾル発生器と係合するときに基材を選択的に通過させるように構成されたポータルとを備える。
【0042】
実施形態27:消耗品は、近位端および遠位端を有するマウスピースをさらに備え、近位端は、それを通って画定された出口ポータルを有し、遠位端は、貯蔵区画の近位端と係合するように構成され、貯蔵区画の遠位端は、ポータルを少なくとも部分的に画定する、先行する実施形態に記載の消耗品。
【0043】
実施形態28:ポータルは、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁を備える、実施形態26~27のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0044】
実施形態29:ポータルは自己修復膜を備え、自己修復膜は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、実施形態26~28のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0045】
実施形態30:ポータルはスリット弁を備え、スリット弁は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されている、実施形態26~29のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0046】
実施形態31:ポータルはエラストマーシールを備え、エラストマーシールは、エアロゾル発生器と係合してそれらの間の漏れを防止するように構成されている、実施形態26~30のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0047】
実施形態32:貯蔵区画は、少なくとも1つの側壁、近位端壁および遠位端壁を有する内部キャビティを画定する外壁と、リザーバであって、内部キャビティ内に配置され、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁、内部キャビティの近位端壁、およびリザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリによって画定されたリザーバと、を備え、液体輸送アセンブリの少なくとも一部が、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器に係合すると、エアロゾル発生器内に配置された気化チャンバ内に配置される、実施形態26~31のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0048】
実施形態33:貯蔵区画はアクセスドアをさらに備え、アクセスドアは、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器と係合するときにエアロゾル発生器の一部によって開放されるように構成される、実施形態26~32のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0049】
実施形態34:リザーバは、エアロゾル前駆体を含有する液体組成物を保持するように構成されている、実施形態26~33のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0050】
実施形態35:消耗品は、ポータルに近接して配置され、エアロゾル発生器に取り外し可能に係合するように構成されているラッチ機構をさらに備える、実施形態26~34のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0051】
実施形態36:消耗品は、マウスピースの近位端において合流し、気化チャンバと流体連通するように構成された2つの別個の蒸気経路をさらに備える、実施形態26~35のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0052】
実施形態37:液体輸送要素は、液体輸送要素と嵌合部品との間の衝撃を緩和するように構成された緩衝機構を備える、実施形態26~36のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の消耗品。
【0053】
実施形態38:不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するためのエアロゾル発生器であって、気化チャンバを画定する本体と、気化チャンバと連通する本体内の気化器と、気化器を電源に電気的に結合するように構成された1つ以上の電気接点とを備え、本体は、消耗品からの基材が気化器に送達可能であるように不燃性エアロゾル提供システムの消耗品を受容するように構成された端部と、不燃性エアロゾル提供システムの電源と係合するように構成された互いに向かい合う端部とを有する、エアロゾル発生器。
【0054】
実施形態39:気化チャンバと基材との間の流体連通を提供するように構成された液体輸送要素をさらに備える、先行する実施形態に記載のエアロゾル発生器。
【0055】
実施形態40:液体輸送要素は、消耗品と係合するように構成された流体送達チャネルを備える、実施形態38~39のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。流体送達チャネルは、例えばチューブまたはカニューレなどの剛性または半剛性構造を含んでもよい。
【0056】
実施形態41:液体輸送要素は、消耗品を穿刺するように構成された鋭利な流体送達装置(例えば、チューブ、チャネル、またはカニューレ)を備える、実施形態38~40のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0057】
実施形態42:本体は、電源を備える制御装置のハウジング内に取り外し可能に固定されるように構成される、実施形態38~41のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0058】
実施形態43:消耗品を受容するように構成された端部は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを備える、実施形態38~42のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0059】
実施形態44:エアロゾル発生器は、本体の外面に配置された第1の部分と、ハウジング内に配置された嵌合する第2の部分とを備える第1のスナップ嵌め構造(または他のタイプのラッチ機構)を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品を受容するように構成された端部は、内部に配置され、第2のスナップ嵌め構造の第2の部分と嵌合するように構成された第2のスナップ嵌め構造の第1の部分を備える、実施形態38~43のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0060】
実施形態45:本体の外面に配置され、ハウジング上またはハウジング内に配置された第1のラッチ機構の第2の嵌合部分に係合するように構成された第1のラッチ機構の第1の部分と、レセプタクル内に配置され、消耗品に配置された第2のラッチ機構の第2の嵌合部分に係合するように構成された第2のラッチ機構の第1の部分とを備える、実施形態38~44のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0061】
実施形態46:消耗品を受容するように構成された端部はアクセスドアを備え、アクセスドアは、気化器を遮蔽し、エアロゾル発生器が消耗品と係合するときに開放されるように構成されていえる、実施形態38~45のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0062】
実施形態47:レセプタクル内に配置され、気化器とレセプタクル内に受け入れ可能な消耗品との間の衝撃を低減するように構成された緩衝機構をさらに備える、実施形態38~46のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0063】
実施形態48:蒸気輸送要素をさらに備える、実施形態38~47のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせに記載のエアロゾル発生器。
【0064】
実施形態49:結合中の消耗品とエアロゾル発生器との間の衝撃を低減するように構成された緩衝機構(例えば、成形された芯、ばね)をさらに備える、実施形態1~48のいずれか、またはそれらの任意の組み合わせに記載の不燃性エアロゾル提供システム、消耗品、またはエアロゾル発生器。
【0065】
実施形態50:制御装置、消耗品、およびエアロゾル発生器のうちの1つまたは複数を収容する包装を備えるキット。
【0066】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に記載される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになろう。本発明は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の上述した実施形態の任意の組み合わせ、ならびにそのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるかどうかにかかわらず、本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り組み合わせ可能であることが意図されるものとしてみなされるべきであるように、全体的に読まれるように意図される。
【0067】
上記の一般用語で本開示をそのように説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの斜視図を示している。
【
図2】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図1の不燃性エアロゾル提供システムの分解斜視図を示している。
【
図3】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図1の不燃性エアロゾル提供システムの断面正面図を示している。
【
図4A】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの消耗品およびエアロゾル発生器の分解断面正面図を示している。
【
図4B】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図4Aの消耗品の分解斜視図を示している。
【
図5】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の斜視図を示している。
【
図6】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の分解斜視図を示している。
【
図7A】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の正面図を示している。
【
図7B】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図7Aの制御装置の対応する断面図を示している。
【
図8A】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の側面図を示している。
【
図8B】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図8Aの制御装置の対応する断面図を示している。
【
図9】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の斜視部分断面図を示している。
【
図10A】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの近位端の拡大斜視図を示している。
【
図10B】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図10Aの不燃性エアロゾル提供システムの分解斜視図を示している。
【
図11】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図10Aおよび
図10Bの不燃性エアロゾル提供システムの近位端の拡大分解断面図を示している。
【
図12A】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムにおいて使用するための液体輸送要素の斜視図を示している。
【
図12B】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムにおいて使用するための液体輸送要素の分解斜視図を示している。
【
図13】本開示の例示的な実施態様にかかる、別の不燃性エアロゾル提供システムの近位端の拡大分解部分断面図を示している。
【
図14】本開示の例示的な実施態様にかかる、さらに別の不燃性エアロゾル提供システムの近位端の拡大分解部分断面図を示している。
【
図15】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの斜視図を示している。
【
図16】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図15の不燃性エアロゾル提供システムの分解斜視図を示している。
【
図17】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの消耗品の斜視図を示している。
【
図18】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図17の消耗品の分解斜視図を示している。
【
図19】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図17の消耗品の断面正面図を示している。
【
図20】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムのエアロゾル発生器の斜視図を示している。
【
図21】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図20のエアロゾル発生器の分解斜視図を示している。
【
図22】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図20のエアロゾル発生器の断面正面図を示している。
【
図23】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図20のエアロゾル発生器と係合した
図17の消耗品の断面正面図を示している。
【
図24】本開示の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの別の制御装置の分解斜視図を示している。
【
図25】本開示の例示的な実施態様にかかる、
図24の制御装置の断面正面図を示している。
【
図26】本開示の例示的な実施態様にかかる、エンドキャップアセンブリの斜視図を示している。
【
図27A】例示的な実施態様にかかる
図24の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図27B】例示的な実施態様にかかる
図24の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図27C】例示的な実施態様にかかる、
図24の制御装置のサブアセンブリを示している。
【
図28A】例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの近位端の断面斜視図を示している。
【
図28B】例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの近位端の断面斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本開示の或る実施態様を、本開示の全てではないが或る実施態様が示されている添付の図面を参照して、以下により完全に説明する。実際に、本開示の様々な実施態様は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施態様に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの例示的な実施態様は、本開示が徹底的且つ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0070】
別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、第1、第2などへの言及は、特定の順序を意味すると解釈されるべきではない。別の特徴の上にあると記載されている特徴(特に明記しない限り、または文脈から明らかでない限り)は、代わりに下にあってもよく、逆もまた同様である。同様に、別の特徴の左側にあると説明されている特徴は、代わりに右側にあってもよく、その逆であってもよい。また、本明細書では、量的尺度、値、幾何学的関係などに言及する場合があるが、特に明記しない限り、任意の1つ以上は、これらの全てではないにしても、技術公差などに起因するものなど、発生する可能性のある許容可能な変動を説明するために絶対的または近似的であることがある。
【0071】
本明細書で使用される場合、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、オペランドのセットの「論理和」は「包含的論理和」であり、それによって、オペランドの全てが真である場合に偽である「排他的論理和」とは対照的に、オペランドの1つ以上が真である場合およびその場合にのみ真である。したがって、例えば、「[A]または[B]」は、[A]が真である場合、または[B]が真である場合、または[A]および[B]の双方が真である場合に真である。さらに、冠詞「a」および「an」は、別段の指定がない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つ以上」を意味する。さらにまた、別段の指定がない限り、「データ」、「コンテンツ」、「デジタルコンテンツ」、「情報」、および同様の用語は、時々互換的に使用されることがあることを理解されたい。さらに、同じコンポーネントの倍数が記載されている場合、倍数は、個別に(例えば、##a、##b、##cなど)または集合的に(##)参照され得る。
【0072】
以下に説明するように、本開示の実施形態は、不燃性エアロゾル提供システム、エアロゾル送達装置、または気化器に関し、前記用語は、本明細書では交換可能に使用される。本開示にかかる不燃性エアロゾル提供システムは、電気エネルギを使用して材料を加熱し(好ましくは材料を有意な程度まで燃焼させることなく、および/または材料を大幅に化学的に変化させることなく)、吸入可能物質を形成し、そのような装置のコンポーネントは、最も好ましくはハンドヘルド装置とみなすのに十分にコンパクトである物品の形態を有する。すなわち、好ましい不燃性エアロゾル提供システムのコンポーネントの使用は、煙の生成-すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物からの生成をもたらさないが、むしろ、それらの好ましいシステムの使用は、内部に組み込まれている特定の成分の揮発または気化から結果として生じる蒸気の生成をもたらす。好ましい実施形態では、不燃性エアロゾル提供システムのコンポーネントは、電子タバコとして特徴付けることができ、それらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込み、したがって、エアロゾル形態のタバコ誘導成分を送達する。
【0073】
不燃性エアロゾル提供システムは、そのいずれかの成分のかなりの程度の燃焼を何ら伴わずにタバコを点火して燃焼させることによって(したがって、タバコの煙を吸い込むことによって)使用されるタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の多くの感覚(例えば、吸入および呼気行為、味または風味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用行為、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的合図など)を提供することができる。例えば、本開示のエアロゾル発生装置のユーザは、喫煙者が伝統的な種類の喫煙品を使用するように、その部品を保持して使用し、その部品によって生成されるエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸引し、選択された時間間隔でタバコを吸うまたは吸引するなどすることができる。
【0074】
本開示の不燃性エアロゾル提供システムはまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられることができる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で1つ以上の物質(例えば、香味料および/または医薬品有効成分)を提供するように適合されることができる。例えば、吸入可能物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度で気相にある物質)とすることができる。あるいは、吸入可能物質は、エアロゾル(すなわち、気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態とすることができる。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうか、および煙のようにみなすことができる形態であるかどうかにかかわらず、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、ガス、およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0075】
本開示の不燃性エアロゾル提供システムは、最も好ましくは、駆動源(すなわち、電気的駆動源)、少なくとも1つの制御コンポーネント(例えば、電源から物品の他のコンポーネントへの電流を制御することなどにより、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段-例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ)、ヒータまたは発熱部材(例えば、単独で、または「アトマイザ」もしくは「気化器」と一般に呼ばれることがある1つ以上のさらなる要素と組み合わせた、電気抵抗加熱要素または他のコンポーネント)、基材(例えば、「スモークジュース」、「e-リキッド」および「e-ジュース」と一般に呼ばれる成分など、一般に十分な熱の印加によってエアロゾルを発生させることができるエアロゾル前駆体組成物液体)、およびエアロゾル吸入のための不燃性エアロゾル提供システムによる引き込みを可能にするマウスピースまたは口領域(例えば、生成されたエアロゾルなどの物品が吸引時にそこから回収されることができる画定された空気流路)のいくつかの組み合わせを備える。
【0076】
或る実施態様では、基材材料は、エアロゾル前駆体組成物を含む液体および/またはエアロゾル前駆体組成物を含むゲルを含有することができる。液体組成物の或る例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年10月26日に出願された、Aerosol Delivery Device with Visible Indicatorと題する米国特許出願第16/171,920号に見出すことができる。
【0077】
上述したように、様々な実施態様では、基材材料のうちの1つ以上は、それに関連するエアロゾル前駆体組成物を有してもよい。例えば、或る実施態様では、エアロゾル前駆体組成物は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)などの1つ以上の異なる成分を含有してもよい。さらなるエアロゾル前駆体組成物の代表的なタイプは、Sensabaugh,Jr.らによる米国特許第4,793,365号明細書、Jakobらによる米国特許第5,101,839号明細書、Biggsらによる国際公開第98/57556号、およびChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988年)に記載されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。或る態様では、基材材料は、それに十分な熱を加えると(そして必要に応じて空気で冷却すると)目に見えるエアロゾルを発生させることができ、基材材料は、「煙のような」エアロゾルを発生させることができる。他の態様では、基材材料は、実質的に見えないが、香料またはテクスチャなどの他の特性によって存在すると認識されるエアロゾルを発生させることができる。したがって、生成されるエアロゾルの性質は、エアロゾル送達コンポーネントの特定のコンポーネントに応じて変動することができる。基材材料は、タバコを燃焼させることによって生成される煙の化学的性質に対して化学的に単純とすることができる。
【0078】
或る実施態様では、エアロゾル前駆体組成物は、様々な濃度で存在することができるニコチンを組み込んでもよい。ニコチンの供給源は、様々なものとすることができ、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、単一の供給源または2つ以上の供給源の組み合わせに由来するものであってもよい。例えば、或る実施態様では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ由来のニコチンを含んでもよい。他の実施態様では、エアロゾル前駆体組成物は、例えばナス科の植物を含む非タバコ植物源などの他の有機植物源に由来するニコチンを含んでもよい。他の実施態様では、エアロゾル前駆体組成物は、合成ニコチンを含んでもよい。或る実施態様では、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、ナス科の他のメンバーなどの非タバコ植物源に由来してもよい。エアロゾル前駆体組成物は、追加的または代替的に、植物成分(例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、生姜、大麻、朝鮮人参、マカおよびチサン)、刺激剤(例えば、カフェインおよびガラナ)、アミノ酸(例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン)および/または医薬、栄養補助食品および薬用成分(例えば、ビタミン、例えばB6、B12およびCならびにカンナビノイド、例えばテトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD))を含むがこれらに限定されない他の活性成分を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物は、上記のいずれかの任意の成分、誘導体、または組み合わせを含んでもよいことに留意されたい。
【0079】
本明細書で述べるように、エアロゾル前駆体組成物は、1つ以上の植物またはその成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよく、またはそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、「植物性」という用語は、限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、殻などを含む植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、植物に天然に存在し、合成的に得られた活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。植物の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹の葉、甘草(リコリス)、抹茶、マテ茶、オレンジの皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、紫蘇、クルフマ科植物、ウコン、白檀、コリアンダー、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マルジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、ベルベナ、タラゴン、ゼラニウム、桑、朝鮮人参、テアニン、シアクリン、マカ、シュワガンダ、ダミアナ、グアラナ、クロロフィル、バオバブまたはそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種から選択されることができる:ハッカ属(Mentha Arventis)、ハッカ属(Mentha c.v.)、ハッカ属(Mentha niliaca)、ハッカ属(Mentha piperita)、ハッカ属(Mentha piperita citrata c.v.)、ハッカ属(Mentha piperita c.v.)、ハッカ属(Mentha spicata crispa)、ハッカ属(Mentha cardifolia)、ハッカ属(Mentha longifolia)、ハッカ属(Mentha suaveolens variegata)、ハッカ属(Mentha pulegium)、ハッカ属(Mentha spicata c.v.)およびハッカ属(Mentha suaveolens)。
【0080】
喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または官能的特性または性質を変える多種多様なタイプの香味料または材料が、使用されるのに適している場合がある。或る実施態様では、そのような香味料は、タバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってもよい。例えば、いくつかの香味料は、基材材料および/またはエアロゾルが生成される喫煙品のそれらの領域に適用されるか、またはそれらの中に組み込まれることができる。或る実施態様では、そのような薬剤は、熱源に最も近い加熱キャビティまたは領域に直接供給されてもよく、または基材材料とともに提供されてもよい。香味料の例は、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果物(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、桃、ライムとレモンを含む柑橘類の香味料)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、生姜、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、白檀、ジャスミン、カスカリーラ、ココア、甘草、ならびに紙巻きタバコ、葉巻、およびパイプタバコの香味料に伝統的に使用されているタイプおよび特性の香味料および香味料パッケージを含んでもよい。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用するのに適し得る。
【0081】
本明細書で使用される場合、「香味」、「香料」、「香味料」などの用語は、地域の規制が許可する場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用されることができる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、カンナビス、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、朴の木葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯果実、パパイヤ、大黄、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、ベテル、シーシャ、松、蜂蜜、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、桜の花、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、山葵、ピメンタ、生姜、コリアンダー、コーヒー、大麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、トウシキミ、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹の葉、マテ茶、オレンジの皮、ローズ、緑茶や紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、紫蘇、クルクマ、コリアンダー、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容部位遮断剤、感覚受容部位活性化剤または刺激剤、糖および/または糖置換剤(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの他の添加剤を含むことができ。それらは、模倣、合成もしくは天然成分またはそれらのブレンドとすることができる。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0082】
或る実施態様では、香味は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。或る実施形態では、香味は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香味成分を含む。或る実施形態では、香味は、オイゲノールを含む。或る実施形態では、香味は、タバコから抽出された香味成分を含む。或る実施形態では、香味は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0083】
或る実施態様では、香味は、香りまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、通常化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体性感覚を達成することを意図した感覚を含むことができ、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻痺効果を提供する薬剤を含むことができる。適切な熱作用剤は、これらに限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、これらに限定されるものではないが、ユーコリプトール、WS-3であってもよい。
【0084】
香味料はまた、酸性または塩基性の特性(例えば、レブリン酸、コハク酸、ピルビン酸、および安息香酸などの有機酸)を含んでもよい。或る実施態様では、香味料は、必要に応じて、基材材料の要素と組み合わせ可能とすることができる。好適な例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるような官能特性を含む、タバコ材料と組み合わせてその感覚特性に影響を与えるのに有用とすることができる香料、ケーシングなどの任意の材料は、基材材料と組み合わせることができる。有機酸は、特に、基材材料に組み込むことができ、基材材料と組み合わせることができる可能性があるニコチンなどの薬剤の風味、感覚、または官能特性に影響を与えることができる可能性がある。例えば、レブリン酸、乳酸、ピルビン酸、および安息香酸などの有機酸は、ニコチンと等モル(総有機酸含有量に基づく)までの量でニコチンを含む基材材料に含まれてもよい。有機酸の任意の組み合わせが適切とすることができる。例えば、或る実施態様では、基材材料は、存在する有機酸の総量が基材材料に存在するニコチンの総量と等モルである濃度まで、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルのレブリン酸、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルのピルビン酸、ニコチン1モルあたり約0.1~約0.5モルの乳酸、またはそれらの組み合わせを含むことができる。基材材料を製造するために使用される有機酸の様々な追加の例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Dullらによる米国特許出願公開第2015/0344456号明細書に記載されている。
【0085】
そのようなさらなるコンポーネントの選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかであるそのようなさらなるコンポーネントを包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972年)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972年)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0086】
他の実施態様では、基材材料は、様々な固有の特徴または特性を有する他の材料を含んでもよい。例えば、基材材料は、レーヨンの形態の可塑化材料または再生セルロースを含まれてもよい。別の例として、シリカを組み込んだ再生セルロース製品であるビスコース(VISIL(R)として市販されている)が適している場合がある。一部の炭素繊維は、少なくとも95%以上の炭素を含むことがある。同様に、綿などの天然セルロース繊維が適していることがあり、難燃性を高め、オフガス、風味への悪影響を有するであろう特に望ましくないオフガス成分の発生を最小限に抑える(特にいかなる有毒なオフガス製品の可能性も最小限に抑える)ために、シリカ、カーボン、または金属粒子が注入またはその他の方法で処理されることができる。綿は、例えばホウ酸または様々な有機リン酸塩化合物で処理可能であり、浸漬、噴霧、または当該技術分野において知られている他の技術によって望ましい難燃特性を提供することができる。これらの繊維はまた、望ましくないオフガスや溶融タイプの動作なしに、難燃性の望ましい特性を付与するために、有機または金属ナノ粒子によって処理可能(コーティング、注入、またはその双方など)とすることができる。
【0087】
本開示の不燃性エアロゾル提供システム内のコンポーネントのより具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかであろう。さらに、様々な不燃性エアロゾル提供システムコンポーネントの選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子不燃性エアロゾル提供システムを考慮して理解することができる。
【0088】
様々な実施態様では、本開示は、不燃性エアロゾル提供システム、エアロゾル発生器、消耗品、および制御装置に関し、これらは共に不燃性エアロゾル提供システムを備える。以下により詳細に記載されるように、様々な実施態様では、不燃性エアロゾル提供システムは、装置を通る改善された接続性、空気流および/またはエアロゾル経路を有することができる。
【0089】
本開示の不燃性エアロゾル提供システム100の例示的な実施態様が
図1~
図3に示されている。図示のように、不燃性エアロゾル提供システム100は、制御装置200と、エアロゾル発生器350と、取り外し可能な消耗品300とを含む。図示の実施態様では、ただ1つのエアロゾル発生器およびただ1つの消耗品が示されているが、様々な実施態様では、不燃性エアロゾル提供システム100は、交換可能なシステムを備えてもよいことを理解されたい。例えば、1つ以上の実施態様では、単一の制御装置が複数の異なるエアロゾル発生器および/または消耗品とともに使用可能であってもよい。同様に、1つ以上の実施態様では、単一の消耗品が複数の異なる制御装置および/またはエアロゾル発生器とともに使用可能であってもよい。
【0090】
具体的には、
図1はシステムの斜視図を示し、
図2はシステム100の分解斜視図を示し、
図3はシステム100の断面正面図を示している。図に示すように、制御装置200は電源216を含み、エアロゾル発生器350は、電源216から電力を受け取り、消耗品300内に配置された基材からエアロゾルを発生させるように、制御装置200に取り外し可能に結合される。消耗品300は、エアロゾル発生器350および制御装置200の一方または両方に取り外し可能に結合される。消耗品300は、基材を収容するように構成された貯蔵区画310を含み、消耗品は、エアロゾル発生器350に供給するように構成される。制御装置200は、
図5~
図9を参照してより詳細に説明される。エアロゾル発生器350は、
図4A、
図11、
図13、
図14、および
図20~
図22に関してより詳細に説明され、消耗品300は、
図4A、
図4B、
図11~
図14、および
図17~
図19に関してより詳細に説明される。
【0091】
再び
図1~
図3を参照すると、制御装置200は、近位端200Aおよび遠位端200Bを画定する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端は、エアロゾル発生器350および/または消耗品300を少なくとも部分的に受容するように構成されたチャンバ230またはキャビティを画定する。遠位端200Bは、電源216を再充電するためのポートおよび回路を含むエンドキャップ224を含む。図示の実施態様では、エアロゾル発生器350は、実質的にチャンバ230内に完全に収容される。一般に、エアロゾル発生器350は、気化器318と、液体輸送要素316と、気化器を電源に結合するための電気接続とを含む。エアロゾル発生器はまた、気化チャンバ332を画定する。消耗品300は、ユーザの口と係合するように構成された消耗品300の近位端に結合されたマウスピース302を含むことができる。消耗品貯蔵区画310は、基材を保持するように構成され、消耗品300の遠位端は、基材を気化器に提供するためにエアロゾル発生器350と係合するように構成される。
【0092】
様々な実施態様では、気化器という用語は、液体、ゲル、または半固体基材を空気と混合してエアロゾルを形成するのに適した蒸気に変換するのに有効な任意のコンポーネントを包含することを意図しており、例えば、抵抗ヒータ、誘導ヒータ、放射ヒータ、セラミックヒータ、厚膜ヒータ、圧電気化器、噴射ネブライザ、超音波ネブライザ、振動メッシュ技術(VMT)ネブライザ、表面弾性波(SAW)ネブライザ、超音波気化器などを含むことができる。抵抗型ヒータは、例えば、ワイヤコイルまたはリボン、平板、プロング、マイクロヒータ、フィラメント、焼結金属繊維、フラットヒータ、金属トレースの形態の加熱要素を含んでもよい。
【0093】
図4Aは、消耗品300およびエアロゾル発生器350の分解断面図を示している。
図4Bは、消耗品300の分解斜視図を示している。他の構成も可能であるが、図示の実施態様の消耗品300は、一般に、マウスピース302と、マウスピースインサート304と、貯蔵区画壁311によって画定された貯蔵区画310(本明細書ではタンクまたはリザーバとも呼ばれる)と、エアロゾル発生器と係合するためのインターフェースまたはポータル308と、エアロゾル発生器350を少なくとも部分的に受容するように構成された凹部317とを含むことができるベース部材314とを含む。エアロゾル発生器350は、一般に、液体輸送要素(例えば、芯)316と、加熱部材318と、一対のヒータコネクタ320A、320Bと、消耗品とエアロゾル発生器との界面からの漏れを防止するためのシール322と、底部キャップ326と、制御装置200と係合するためのラッチ機構325とを含む。これらのコンポーネントの配置の変形例が
図11~
図23に示されている。
【0094】
図に示すように、図示の実施態様のマウスピース302は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース302の近位端は、その中に出口ポータル315を画定する。図示の実施態様では、マウスピースインサート304は、マウスピース302の出口ポータル315を通って延在するように、マウスピースの近位端に近接して配置されるように構成されている。図示の実施態様では、マウスピース302およびマウスピースインサート304は、例えば成形プラスチック材料(例えば、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されてもよいが、他の材料も可能である。図示の実施態様のマウスピースインサート304は、マウスピースインサート304がマウスピース302の内側から設置されることができ且つ出口ポータル315とのプレスまたはスナップ嵌め接続のために構成されることができるように、その下部にフランジ機構を含む。他の実施態様では、他の取付方法(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などによる)が可能である。さらに他の実施態様では、マウスピースおよびマウスピースインサートは、マウスピース302およびマウスピースインサート304が単一部品を備えるように、インサート成形またはオーバーモールドプロセスを使用して構築されてもよい。図示の実施態様のマウスピース302は、マウスピース302および貯蔵区画310の一方または両方に含まれるスナップ機構323を介して貯蔵区画310に固定されるように構成される。しかしながら、(例えば、接着剤、熱かしめ/溶接、超音波溶接などによる)他の取り付け方法も可能である。
【0095】
他の構成も可能であるが、図示の実施態様では、消耗品300は、気化チャンバ332内に形成されたエアロゾルからの堆積および/または凝縮によって形成された液体を吸収するように構成された上部エアロゾルチャネルインサート306をさらに含み、剛性または半剛性特性を有するように構成される。したがって、図示の実施態様の上部エアロゾルチャネルインサート306は、繊維、焼結ビーズ、または連続気泡フォーム材料から作製されてもよい。そのようにして、上部エアロゾルチャネルインサート306は、マウスピース302とのプレスまたはスナップ嵌め取付のために構成されてもよい。上部エアロゾルチャネルインサート306はまた、液体の蓄積がマウスピース302を通って消耗品300から出るのを防ぐのを助けるように構成される。さらに、上部エアロゾルチャネルインサート306は、気化チャンバ332内で生成されたエアロゾルが消耗品300を出る直前にインサート306を通過するように配置される。図示の実施態様では、上部エアロゾルチャネルインサート306の内側キャビティはまた、出口ポータル315を通過する前に形成されたエアロゾルをその中で膨張および/または冷却させることができる冷却チャンバとして機能することができる。或る実施態様では、気化チャンバ332および冷却チャンバは、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。
【0096】
或る実施態様では、マウスピースインサートは、消耗品の特有の特性に関連する色を呈してもよい。例えば、或る実施態様では、本開示の消耗品は、例えば、特定の香味料(後述する)、またはニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、消耗品の任意の特性は、特有の特性とみなされてもよい。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。或る実施態様では、特定の色は、特定の特有の特性に一般に関連付けられることができる(例えば、緑色はミント風味料と関連付けられることができ、赤色はリンゴ風味料と関連付けられることができる)ことにも留意されたい。しかしながら、他の実施態様では、特定の色は、ユーザに提供されるまたは利用可能とすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられてもよい。特有の特性の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Aerosol Delivery Device with Visible Indicatorと題された米国特許出願第16/171,920号に記載されている。
【0097】
図示の実施態様の貯蔵区画310は、近位端および遠位端を画定し、マウスピース302は、貯蔵区画310の近位端に係合するように構成され、エアロゾル発生器の底部キャップ326は、貯蔵区画310の遠位端に係合するように構成される。或る実施態様では、貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器に基材を提供するためのポータル308またはその少なくとも一部を画定する。図示の実施態様では、貯蔵区画310はまた、閉じた近位端および開いた遠位端を含むリザーバキャビティ328を画定する。したがって、貯蔵区画310のリザーバキャビティ328は、その中に液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成される。リザーバキャビティ328の閉鎖近位端は、キャビティが液体組成物カラムの上面に信頼性の高いシールを形成することを可能にする。これは、消耗品が直立に保持されているときに、上端からリザーバキャビティ内への空気の染み出し/侵入を防止することができる。これはまた、液体組成物カラムの上部から空気が入るのを防ぐことができ、これは、真空を形成することができ、液体輸送要素または他の通路を通って貯蔵区画の底部から漏れる液体組成物の可能性を低減することができる。
【0098】
他の構成も可能であるが、図示の実施態様では、一対の内部エアロゾル流管333A、333Bが貯蔵区画310のリザーバキャビティ328の両側に画定される。射出成形貯蔵区画310の場合、内部エアロゾル流管333A、333Bは、その中に成形されるように構成されている。以下により詳細に記載されるように、エアロゾル発生器350の気化チャンバ332において生成されたエアロゾルは、ユーザに送達するためにエアロゾル流管333A、333Bを通って移動するように構成されている。流路333は、消耗品300を通って対称的に配向され、ポータル315を出る前に合流することができる。
【0099】
図示の実施態様では、貯蔵区画壁311は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、透明または半透明であるように構成されている。したがって、図示の実施態様では、貯蔵区画壁311の全体が透明または半透明であるように構成されている。あるいは、或る実施態様では、貯蔵区画壁の一部のみ、または貯蔵区画壁の片側のみが透明または半透明であってもよく、一方、貯蔵区画壁の残りの部分は実質的に不透明であってもよい。他の実施態様では、貯蔵区画壁は実質的に不透明であってもよく、貯蔵区画の近位端から貯蔵区画の遠位端まで延在するストリップは透明または半透明であってもよい。さらなる実施態様では、貯蔵区画壁は着色されてもよい。或る実施態様形態では、色は、透明または半透明の外側貯蔵区画壁を使用することなどによって、貯蔵区画内の液体組成物が依然として見えるように構成されることができる。他の実施態様では、貯蔵区画壁は、外側貯蔵区画壁が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。図示の実施態様では、貯蔵区画310は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、Tritan(TM)コポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせなどのコポリエステル材料)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。
【0100】
特定の実施態様では、貯蔵区画310の少なくとも一部は、消耗品300が制御装置200および/またはエアロゾル発生器350と係合したときに見ることができる。上述したように、或る実施態様では、貯蔵区画壁311の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、貯蔵区画310内に存在する任意の液体組成物の相対量は、消耗品300が制御装置200および/またはエアロゾル発生器350と係合したときに指標窓を通して見ることができる。
【0101】
図4Aに戻って参照すると、エアロゾル発生器350の液体輸送要素316は、気化チャンバ332内に配置され、インターフェース/ポータル308を介して貯蔵区画310と係合するように構成された、剛性または半剛性の流体送達チャネル309を介して基材(すなわち、リザーバ328内に保持された液体組成物)と流体連通する。流体送達チャネルは、チューブ、カニューレ、または同様の器具であってもよい。図示の実施態様では、インターフェース/ポータル308は、弾性分割弁、例えば分割隔壁などであり、流体送達チャネル309が密封して通過する。流体送達チャネルのサイズ、形状、および材料は、特定の用途に適合するように変えてもよい。消耗品300/貯蔵区画310のベースまたは底面314は、シール322および気化チャンバ332の隆起部分を介してエアロゾル発生器350と密封係合するように構成された凹部317を含む。係合されると、リザーバからの液体組成物は、ヒータ318による気化のために流体送達チャネル309を通って液体輸送要素316に移動する。
【0102】
エアロゾル発生器350は、制御装置に結合されたときにヒータ318を電源に電気的に結合するための一対のヒータ接点320をさらに含む。エアロゾル発生器350は、ベース部材326に結合され、収容チャンバ(例えば、
図9を参照されたい)内に配置された嵌合構造に係合する一対の保持スナップ327を備えるラッチ機構325を介して制御装置に結合される。保持スナップ327は、収容チャンバ230内に挿入するために内側に屈曲する。或る実施態様では、エアロゾル発生器350は、例えば、保持スナップをそれらの嵌合構造から十分に係合解除して、装置を圧迫して、および/または外部アクチュエータを介して取り外し可能であってもよい。
【0103】
ヒータ接点320は、収容チャンバ230内に配置された相手方の電気接点と係合して電気回路を完成することが可能であるように、ベース326およびラッチ機構325を少なくとも部分的に貫通して延在する。ベース326は、底部キャップ326の底面のほぼ中央に位置する空気入口チャネル330を含む。他の構成も可能であるが、図示の実施態様では、空気入口チャネル330は、ノズル状の形状を有する。特に、図示の実施態様の空気入口チャネル330は、実質的に円筒形の形状を有する(底部キャップ326の底面に近接する)第1の部分と、実質的に円錐形の形状を有し且つ気化チャンバ332に通じる第2の部分とを含む。このようにして、消耗空気入口チャネル330の内径は、気化チャンバ332に通じる前に減少する。この構成は、気化チャンバ332につながる液体の蓄積を空気入口チャネル330から比較的遠ざけるのに役立ち得る。ラッチ機構は、空気入口チャネル330の閉塞を防止するためのクリアランス孔を含んでもよい。
【0104】
図5は、制御装置200の一実施態様の斜視図を示し、
図6は、制御装置200の一実施態様の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実施態様の制御装置200は、一般に、外壁204を画定するハウジング202と、上部フレーム206と、上部フレームシール208と、圧力センサシール210と、下部フレーム212と、制御コンポーネント214と、バッテリ216と、振動モータ218と、モータハウジング220と、ピンシール222と、エンドキャップ224と、光拡散器226とを含む。これらのコンポーネントの配置は、
図7Aおよび
図7B、ならびに
図8Aおよび
図8Bに示されている。特に、
図7Aは、制御装置200の正面図を示し、
図7Bは、制御装置200の対応する断面図を示している。同様に、
図8Aは、制御装置200の側面図を示し、
図8Bは、制御装置200の対応する断面図を示している。図に示すように、制御装置200の上部フレーム206は、エアロゾル発生器および/または消耗品が結合され得る収容チャンバ230を画定する。制御装置200はまた、ハウジング202の外壁204、ならびに上部フレーム206を貫通して画定された一対の対向する指標窓232を含む。以下により詳細に記載されるように、様々な実施態様では、指標窓232は、設置された消耗品の1つ以上のコンポーネント(および/またはその状態)を見る能力をユーザに提供することができる。しかしながら、図示された指標窓232は、限定ではなく例として提供されることが理解されよう。例えば、代替実施態様は、図示されたものとは異なる形状を有する指標窓を含んでもよい。別の例として、或る実施態様は、単一の指標窓のみを含んでもよい。さらに他の実施態様では、指標窓が存在する必要はない。図示の実施態様では、上部フレーム206およびハウジング202は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実施態様では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0105】
図示の実施態様では、ハウジング202は、例えばアルミニウムなどの金属材料を具備する。しかしながら、他の実施態様では、ハウジングは、金属合金材料を具備してももよく、さらに他の実施態様では、ハウジングは、成形プラスチック材料を具備してもよい。図示の実施態様では、ハウジング202、上部フレーム206、下部フレーム212、およびエンドキャップ224のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されてもよい。他の実施態様では、これらのコンポーネントの1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0106】
図示の実施態様では、下部フレーム212は、その内部領域にバッテリ216を収容するように構成されている。図示の実施態様では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを具備することができるが、様々な他のバッテリを好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリの或る他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。或る実施態様では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実施態様では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBケーブルまたはコネクタ(例えば、USB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)などを介したコンピュータへの接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実施態様されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/011216号明細書に記載されている。さらなる実施態様では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、スーパーキャパシタ-例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)-は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用する前に再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器コンポーネントを含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/0011211号明細書に記載されている。
【0107】
図示の実施態様の不燃性エアロゾル提供システム100は、エアロゾル発生器の加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された制御コンポーネント214の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実施態様の制御コンポーネント214は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板234(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実施態様の回路基板234は、剛性中央セクション215と、近位端セクション217および遠位端セクション21を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション217、219は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション215に接続されている。そのようにして、下部フレーム212、バッテリ216、および回路基板234が制御装置200に組み立てられると、回路基板234の中央セクション215は、バッテリ216の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション217、219は、中央セクション215に対して略垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板234の近位端セクション217は、下部フレーム212の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション219は、下部フレーム212の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置200の下部フレーム212はまた、振動モータ218を受容することができるモータハウジング220を収容するように構成されてもよい。様々な実施態様では、振動モータ218は、装置100の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供するものとしてよい。
【0108】
図示の実施態様の中央セクション215はまた、光源221の形態のインジケータを含む。或る実施態様では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実施態様では、光源は、1つの色のみで照明するように構成されてもよく、他の実施態様では、光源は、様々な異なる色で照明するように構成されてもよい。さらに他の実施態様では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実施態様では、光源221は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板234の中央セクション215はまた、回路基板234を振動モータ218に動作可能に接続するように構成された電気接点223を含む。他のタイプの電子コンポーネント、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示の不燃性エアロゾル提供システムに組み込まれることができるさらに他の特徴、制御またはコンポーネントは、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0012623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0109】
図示の実施態様では、光源221は、光拡散器226によって覆われており、その一部は、エンドキャップ224によって受容されるように構成されている。そのようにして、組み立てられると、光拡散器226は、ハウジング202の外壁204に画定された開口部225内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実施態様では、開口部225は、狭く細長い開口を備える。しかしながら、他の実施態様では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置200上の任意の位置に配置されてもよい。或る実施態様では、光拡散器226は、ユーザがハウジング202の外側から光源221を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えてもよい。図示の実施態様では、光拡散器226は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実施態様では、図示の実施態様に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバックコンポーネント、音声フィードバックコンポーネントなど)が含められることができる。LEDコンポーネントなどの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプのコンポーネント、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,12号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0110】
他の構成も可能であるが、図示の実施態様の回路基板234の近位端セクション217は、一対の導電性ピン236A、236B、ならびに圧力センサ240を含む。図示の実施態様では、導電性ピン236A、236Bは、ピン236A、236Bの端部の一部が収容チャンバ230内に延在し且つ導電性ピン236A、236Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム206を通って延在するバネ付ピン(例えば、電気ポゴピン)を備える。このようにして、エアロゾル発生器が制御装置200に結合されると、導電性ピン236A、236Bは、(消耗品の有無にかかわらず)エアロゾル発生器の対応する機構(例えば、ヒータ接点320)に接触し、ばねの力に抗して下方に(例えば、下部フレーム212に向かって)撓むように構成され、したがって、設置されたエアロゾル発生器を制御コンポーネント214およびバッテリ216と動作可能に接続する。図示の実施態様では、導電性ピン236A、236Bは、金メッキされた金属ピンを具備する。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実施態様の導電性ピン236A、236Bの端部は、エアロゾル発生器が収容チャンバ230に挿入されたときに導電性ピン236A、236Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実施態様では、導電性ピンは、例えば、収容チャンバ230の上部に近接するなど、収容チャンバ230の他の位置に配置されてもよい。他の実施態様では、導電性ピンは、外側ハウジング202の近位端と上部フレーム206の底壁との間の上部フレーム206の側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実施態様では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジング202の近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実施態様では、導電性ピンは、上部フレーム206の任意の位置に存在してもよい。
【0111】
様々な実施態様では、不燃性エアロゾル提供システム100は、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実施態様の制御コンポーネント214は、収容チャンバ230に近接して下方に配置された圧力センサ240を含む。図示の実施態様の圧力センサ240の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実施態様では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、それによってバッテリ216に消耗品300の加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置200内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどが存在しない場合、制御装置、エアロゾル発生器、および/または消耗品に配置され得る押しボタンなどを介して、不燃性エアロゾル提供システムを手動で作動させることができる。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、不燃性エアロゾル提供システムの指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合したコンポーネントを入力として使用されることができる。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0112】
図示の実施態様には含まれていないが、或る実施態様は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる他のタイプの入力要素を含んでもよい。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれてもよい。装置の機能を制御するための入力として、任意のコンポーネントまたはコンポーネントの組み合わせが利用されてもよい。或る実施態様では、入力は、コンピュータ、あるいはスマートフォンまたはタブレットなどのコンピューティング装置を備えてもよい。特に、不燃性エアロゾル提供システムは、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。不燃性エアロゾル提供システムはまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムは、コンピュータまたは他のコンピューティング装置に関連して使用されて、不燃性エアロゾル提供システムに制御命令を入力し得て、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香味の含有量を選択することによって、特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、そのコンポーネント、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0113】
図示の実施態様では、圧力センサシール210は、圧力センサ240を覆って、設置された消耗品からの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。さらに、図示の実施態様の圧力センサシール210は、導電性ピン236A、236Bをシールするように構成されている。そのようにして、図示の実施態様の圧力センサシール210は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実施態様では、上部フレームシール208の一対の上部フレームシールチューブ209A、209B(
図9を参照)が上部フレーム206を通って収容チャンバ230内に延在するように、上部フレームシール208は、圧力センサシール210に近接してその上方に配置されるように構成されている。図示の実施態様の上部フレームシール208はまた、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されてもよい。
【0114】
他の構成も可能であるが、回路基板234の遠位端セクション219は、外部接続要素238を含む。様々な実施態様では、外部接続要素238は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、或る実施態様では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。或る実施態様では、第1のコネクタ端部は、装置(100、200)との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実施態様では、ピンシール222は、外部接続要素238とエンドキャップ224との間のインターフェースをシールするように構成されている。そのようにして、図示の実施態様のピンシール222は、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。図示の実施態様では、外部接続要素238の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ224を通って延在することができる。
【0115】
様々な実施態様では、制御装置は、UL8139に基づくバッテリガス放出要件を満たすように構成された1つ以上のコンポーネントを含んでもよい。例えば、制御装置は、制御装置エンクロージャ内で突然の加圧が発生した場合に排出するように構成されたエンドキャップを含んでもよい。一実施態様では、エンドキャップは、エンドキャップの壁から実質的に垂直に延在する保持ピンを含むことができる。保持ピンは、制御装置ハウジング内の内圧が規定の内圧を超える場合に解消されることができる摩擦嵌めまたは圧入を確立するために、制御装置のフレーム内の受容機構(例えば、孔)と嵌合するように構成されることができる。
【0116】
制御装置200の図示された実施態様形態の指標窓232は、消耗品300が直接またはエアロゾル発生器350を介して制御装置200と係合したときに、貯蔵区画310の少なくとも一部が見えるように構成される。上述したように、或る実施態様では、貯蔵区画壁311の少なくとも一部は、その中に含まれる液体組成物が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよい。したがって、貯蔵区画310内に存在する任意の液体組成物の相対量は、消耗品300が制御装置200およびエアロゾル発生器350と係合したときに、指標窓232を通して視認可能とすることとしてもよい。
【0117】
図5~
図8Bに示すように、図示の実施態様の指標窓232は、制御装置200の近位端の近くに配置され、ハウジング202の外壁204および制御装置200の上部フレーム206の細長い楕円形の切り欠きとして構成されている。他の実施態様では、指標窓は、任意の他の形状および/または位置を有することができることを理解されたい。例えば、或る実施態様では、指標窓は、制御装置の外壁の近位端から装置の遠位端に向かってある距離だけ延在するノッチとして構成されてもよい。さらに他の実施態様では、指標窓は、いかなる開放境界も有しないように構成されてもよく、したがって、上述したようにノッチ構成を明示的に除外してもよい。或る実施態様では、指標窓は、完全に開いていてもよく、他の実施態様では、指標窓は、指標窓によって画定された開口内に配置されるかまたは制御装置の外壁の内面および外面の一方または双方の指標窓を覆う透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)を有してもよい。或る実施態様では、指標窓は、部分的に消耗品によって、および部分的に制御装置によって形成されてもよいことを理解されたい。例えば、或る実施態様では、消耗品は、指標窓の一部(例えば、指標窓の上部)を含んでもよく、制御装置は、指標窓の別個の部分(例えば、指標窓の底部)を含んでもよい。
【0118】
図9は、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の斜視部分断面図を示している。特に、
図9は、制御装置200のハウジング202、上部フレーム206、上部フレームシール208、圧力センサシール210、圧力センサ240、および下部フレーム212の部分断面図を示している。図に示すように、制御コンポーネント214の導電性ピン236A、236Bの一部は、上部フレーム206を通って延在している。特に、上述したようにバネ付接点を備える図示の実施態様の導電性ピン236A、236Bの一部は、上部フレーム206の凹面244を通って収容チャンバ230内に延在している。さらに、上部フレームシール208の上部フレームシールチューブ209A、209B(それぞれのシールチューブチャネル211A、211Bを画定する)の一部は、上部フレーム206を通って延在し、収容チャンバ230内に露出している。以下により詳細に記載されるように、設置されたエアロゾル発生器の向きにかかわらず、導電性ピン236A、236Bおよび上部フレームシールチューブ209A、209Bの1つは、設置されたエアロゾル発生器の対応する機構と実質的に位置合わせするように構成されている。
【0119】
同じく図に示すように、上部フレーム206は、やはり収容チャンバ230内に露出している任意の一対の磁石246A、246Bを含むことができる。様々な実施態様では、磁石246A、246Bは、希土類磁石を含む任意の種類の磁石を備えることができる。例えば、或る実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、ネオジム磁石(NdFeB、NIB、またはNeo磁石としても知られている)を備えることができる。様々な実施態様では、例えば、N35、N38、N40、N42、N45、N48、N50、および/またはN52グレードを含む、異なるグレードのネオジム磁石が使用されることができる。他の実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、サマリウムコバルト磁石(SmCo磁石としても知られる)を含むことができる。さらに他の実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、セラミック/フェライト磁石を含むことができる。他の実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、アルミニウム-ニッケル-コバルト(AlNiCo)磁石を含むことができる。前述の実施態様のいずれにおいても、磁石のうちの1つ以上は、メッキおよび/またはコーティングされることができる。例えば、或る実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケルによってコーティングされることができる。他の実施態様では、1つ以上の磁石は、亜鉛、スズ、銅、エポキシ、銀および/または金のうちの1つ以上によってコーティングされてもよい。或る実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、これらの材料の組み合わせによってコーティングされてもよい。例えば、一実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、およびニッケルによって再度コーティングされてもよい。別の実施態様では、磁石のうちの1つ以上は、ニッケル、銅、ニッケル、および金の上部コーティングによってコーティングされてもよい。
【0120】
図示の実施態様では、各磁石246A、246Bは、上部フレーム206のそれぞれの位置決め機構248A、248Bによって実質的に囲まれており、位置決め機構248A、248Bもまた、収容チャンバ230内に延在している。同様に、上部フレームシール208の各上部フレームシールチューブ209A、209Bは、それぞれの位置決め機構250A、250Bによって実質的に囲まれている。以下により詳細に記載されるように、上部フレーム206の位置決め機構248A、248B、250A、250Bのうちの1つ以上は、設置されたエアロゾル発生器および/または消耗品のための停止または垂直位置決め機構として構成され、したがって、制御装置200の上部フレーム206の凹面244に対してエアロゾル発生器350を位置決めするように構成されている。
【0121】
代替的な実施態様では、収容チャンバ230は、
図23に関してより詳細に示すように、エアロゾル発生器ラッチ機構325の保持スナップ327を収容して、その中にエアロゾル発生器350を取り外し可能に収容するように構成された保持構造(例えば、窪みまたは戻り止め)231を含む。
【0122】
上述したように、エアロゾル発生器350の一部は、エアロゾル発生器350と制御装置200との間に機械的および電気的接続が形成されるように、制御装置200の内側フレーム206の収容チャンバ230と結合されるように構成されている。特に、図示の実施態様のエアロゾル発生器350が、例えばラッチ機構(保持スナップ327、戻り止め231)を介して制御装置200の上部フレーム206と結合されると、上部フレーム206に配置された磁石246A、246Bとエアロゾル発生器350の対応する特徴との間に任意の磁気接続が形成されてもよい。さらに、図示の実施態様のエアロゾル発生器350が内側フレーム206と結合されると、制御装置200の一対の導電性ピン236A、236Bとエアロゾル発生器350の対応する機構との間に電気接続が形成される。したがって、消耗品300を有するエアロゾル発生器350が制御装置200の収容チャンバ230に収容されると、エアロゾル発生器350および消耗品300は、制御装置200の制御コンポーネント214およびバッテリ216に動作可能に接続され得る。したがって、図示の実施態様のエアロゾル発生器350が制御装置200と結合されると、エアロゾル発生器350は、エアロゾル発生器と制御装置との間の電気的接続が維持されるように、制御装置200と接続するように機械的に付勢されてもよい。本開示の目的のために、「動作可能に接続された」という用語およびその他の関連する形態は、1つ以上の追加のコンポーネントを介して直接接続されたおよび/または接続されたコンポーネントを包含するように広く解釈されるべきであることを理解されたい。
【0123】
図10A、
図10B、および
図11は、本開示の別の例示的な実施態様にかかる不燃性エアロゾル提供システム100を示している。図に示すように、本明細書に記載の制御装置のいずれかにかかる制御装置200は、その中にエアロゾル発生器650および消耗品600を受容するように構成される。図示のように、エアロゾル発生器650は、恒久的にまたは取り外し可能にチャンバ230内に圧入される。しかしながら、エアロゾル発生器650は、前述のように、ラッチ機構を介して制御装置に結合されてもよい。エアロゾル発生器650は、本明細書で上述したものと同様のヒータ接点620および気化チャンバ632とともに、ヒータアセンブリ618が配置されるキャビティ672を画定するハウジングまたは本体670を含む。ハウジング670は、制御装置200の遠位端に載置されたリップ674を含み、これは、交換のためにエアロゾル発生器の取り外しを容易にするための凹部646または同様の構造を含むことができる。ハウジング670の近位端またはリップに近接して配置されているのは、ハウジング670の内壁に結合され、ヒータアセンブリ618にバリアを提供するアクセスドア641である。アクセスドア641は、消耗品600の遠位端との接触を介して開放されることができる。
【0124】
図10Bに示すように、消耗品600は、エアロゾル発生器ハウジング670内に摺動され、摩擦嵌めまたはラッチ機構を介して定位置に保持されてもよい。消耗品600は、貯蔵タンク610と、それに結合されたマウスピース602とを含む限り、本明細書で上述したものと同様である。貯蔵区画610は、少なくとも1つの側壁(外壁611)、近位端壁613、および遠位端壁614(または基部)を有する内部キャビティを画定する外壁611を含む。リザーバ628は、内部キャビティ内に配置され、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁、内部キャビティの近位端壁613、およびリザーバ628の遠位端に配置された液体輸送アセンブリ616(
図12Aおよび
図12Bを参照)によって画定される。リザーバ628と外壁との間の空間は、消耗品600を通る1つまたは複数の流路633を画定することができる。流路633は、消耗品に関して対称的に配向されてもよい。遠位端壁614は、エアロゾル発生器650の一部との接触を介して開放されることができるアクセスドア640が内部に配置された開口部(すなわち、ポータル)を画定する。
【0125】
図11に示すように、液体輸送アセンブリ616は、貯蔵区画610内に配置され、リザーバ628の遠位端を形成する。
図12Bに示すアセンブリは、リザーバに密封結合されたベース部材680と、その上に配置された液体輸送要素682と、アセンブリを一緒に固定し(例えば、基部680とのスナップ嵌め)、液体輸送要素682を基材と接触した(例えば、液体組成物と流体連通している)状態に維持する上部部材684とを含む。図示の実施態様では、液体輸送要素682は、綿材料から形成され、消耗品600に設置されると僅かに湾曲した形状を有する。特定の実施態様では、液体輸送要素は、ヒータアセンブリまたはエアロゾル発生器内の他の構造と接触したときに、その形状に適合する変形可能な材料を含む。液体輸送要素682は、結合時に消耗品とエアロゾル発生器との間の衝撃を吸収するように構成されてもよい。しかしながら、他の実施態様では、液体輸送要素682は、他の形状を有してもよく、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された様々な材料から形成されてもよい。例えば、或る実施態様では、液体輸送要素は、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。他の実施態様では、液体輸送要素は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料であってもよい。
【0126】
本明細書においてさらに説明されるように、本開示の或る実施態様は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他のコンポーネントは、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。或る実施態様では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。ベース部材6870および上部部材684は、本明細書に開示される材料のいずれかから製造されることができる。
【0127】
再び
図11を参照すると、エアロゾル発生器650は、制御装置200の収容チャンバ632内に配置され、消耗品600は、消耗品を摺動させるか、そうでなければエアロゾル発生器のアクセスドア641を通過させることによってエアロゾル発生器のキャビティ672に導入され、アクセスドアは、貯蔵区画が最初にエアロゾル発生器と係合するときに貯蔵区画610の遠位端の一部が接触すると強制的に開放される(
図11の下向き矢印)。ユーザは、液体輸送アセンブリ616がヒータアセンブリ618に接触するまで、消耗品をキャビティ672内に摺動させ続ける。貯蔵区画610のアクセスドア640は、消耗品600がエアロゾル発生器にさらに係合する(
図11の上矢印)と、ヒータアセンブリの一部との接触によって強制的に開放される。
【0128】
図28Aおよび
図28Bは、消耗品とエアロゾル発生器との結合が、結合されたときにそれらの間の衝撃のさらなる緩衝を提供するための代替構成を示している。具体的には、エアロゾル発生器650は、ばね板の形態の緩衝機構662を組み込んでもよい。しかしながら、他の弾性機構も本発明の範囲内で企図され、考慮される。緩衝機構662は、本明細書に記載のエアロゾル発生器のいずれかに組み込まれてもよい。一般に、緩衝機構662は、消耗品およびエアロゾル発生器が互いに接合されるときにヒータ変形を低減または排除し、2つのコンポーネント間の適切な嵌合を確実にすることができる。
【0129】
図28Aに示すように、緩衝機構662は、エアロゾル発生器本体670(例えば、その中に配置された凹部)内に摺動可能に配置され、ヒータアセンブリ618、ヒータ接点620、および気化チャンバ632のうちの1つまたは複数と係合するように構成されたプレートまたは固定具663を含む。ばね要素665は、プレート663の下方に配置され、プレート663、本体670、またはその両方に動作可能に結合される。
図28Aは、本質的に中立位置にある、例えば、ヒータアセンブリ618に力が加えられていない緩衝機構662を示している。
図28Bは、消耗品600がエアロゾル発生器に結合され、液体輸送要素がヒータアセンブリと接触し、ばね要素665が圧縮されているアクティブまたは僅かに圧縮された位置にある緩衝機構662を示している。ばね要素の特定のタイプ、サイズ、および特性は、特定の用途に適するように選択される。
【0130】
様々なシールおよびアクセスドアは、それらの間に実質的に気密および/または液密シールを形成するように様々なコンポーネントと係合するように構成されたエラストマー材料を含む。様々な実施態様では、エラストマー材料は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料を含むことができる。図示の実施態様では、ベース部材614は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、他の材料も可能である。
【0131】
図13および
図14は、本開示の代替の例示的な実施態様にかかる不燃性エアロゾル提供システムを示している。具体的には、
図13および
図14は、代替の消耗品700、800およびエアロゾル発生器750、850の構成を示している。
図13に示すように、エアロゾル発生器750は、制御装置の収容チャンバ内に配置され、消耗品700を収容するように構成される。制御装置は、エアロゾル発生器およびその中の消耗品を受け取り、エアロゾル発生器に電力を供給するように構成された、本明細書に記載の制御装置のいずれかにかかるものであってもよい。図示のように、エアロゾル発生器750は、ヒータ接点および本明細書で上述したものと同様の気化チャンバとともに、ヒータアセンブリ718および液体輸送アセンブリ716が配置されるキャビティ772を画定するハウジングまたは本体770を含む。ハウジング770は、制御装置の遠位端とインターフェースするラッチ機構727(またはその一部)を含むことができる。本明細書において以下に説明するように消耗品を穿刺するように構成された1つまたは複数の鋭利な流体送達装置709(例えば、安定性のためにプレートに結合された針)もハウジングに含まれる。
【0132】
図13の消耗品700は、エアロゾル発生器ハウジング772内に摺動され、ラッチ機構725を介してその中に取り外し可能に固定されてもよい。消耗品700は、貯蔵タンク710と、それに結合されたマウスピース702とを含む限り、本明細書で上述したものと同様である。貯蔵区画710は、ラッチ機構725を提供し、エアロゾル発生器に基材を提供するためのポータルを画定するベース部材714を含む。図示の実施態様では、ポータルは、ベース部材714の遠位端に配置された1つ以上の開口部743と、ベース部材を介して貯蔵区画内に配置され、貯蔵区画710に結合された自己修復膜790とを含む。ベース部材714の遠位端に配置された1つ以上の開口部743は、エアロゾル発生器750とインターフェースするために自己修復膜の一部を露出させるように構成される。
【0133】
具体的には、消耗品がエアロゾル発生器に完全に挿入されると、ベース部材714の開口部743に対応するようにエアロゾル発生器内に配向された1つ以上の鋭利な流体送達装置709は、貯蔵区画710と液体輸送要素716/気化チャンバ734との間の流体連通を提供するために、1つまたは複数の位置において膜790を貫通する。鋭利な流体送達チャネル709の具体的な数、サイズ、断面形状、および配置は、特定の用途に適合するように変化する。消耗品を取り外すと、鋭利な流体送達装置によって形成された膜790の開口部が「修復」する(すなわち、バックアップを閉じる)。
【0134】
図14に示すように、エアロゾル発生器850は、制御装置の収容チャンバ内に配置され、消耗品800を収容するように構成される。制御装置は、エアロゾル発生器およびその中の消耗品を受け取り、エアロゾル発生器に電力を供給するように構成された、本明細書に記載の制御装置のいずれかにかかるものであってもよい。図示のように、エアロゾル発生器850は、ヒータ接点820および本明細書で上述したものと同様の気化チャンバ832とともに、ヒータアセンブリ818および液体輸送アセンブリ816が配置されるキャビティ872を画定するハウジングまたは本体870を含む。エアロゾル発生器は、本明細書に記載のように、収容チャンバ内に取り外し可能にまたは固定して配置されてもよい。液体輸送要素818は、本明細書において以下に説明するように、消耗品800とインターフェースするためにそこから上方に延在する比較的剛性または半剛性の部分817を含む。或る実施態様では、部分817は、剛性または半剛性の流体送達チャネルであるか、それを含むことができる。ヒータアセンブリ818および液体輸送要素816は、
図14にオフセットして示されている。しかしながら、正確な位置は、サイズとともに、特定の用途に適するように変化し得る。
【0135】
図14の消耗品800は、エアロゾル発生器ハウジング870内に摺動され、本明細書に記載の任意の方法を介してその中に取り外し可能に固定されてもよい。消耗品800は、貯蔵タンク810と、それに結合されたマウスピース802とを含む限り、本明細書で上述したものと同様である。貯蔵区画810は、液体輸送要素816の剛性部分817との接触を介して開くように構成されたスリット弁894が内部に配置されたポータルを有するベース部材814を含む。
図14にはスリット弁が1つしか示されていない。しかしながら、特定の用途に適するように複数のスリット弁が含まれてもよい。具体的には、消耗品800がエアロゾル発生器850に完全に挿入されると、基部814内のスリット弁の位置に対応するようにエアロゾル発生器内に配向された剛性部分817は、スリット弁を通って延在し、貯蔵区画810と気化チャンバ834との間の流体連通を提供する。剛性部分817の具体的な数、サイズ、断面形状、および配置は、特定の用途に適合するように変化する。さらに、液体輸送要素816の一部は、スリット弁894への熱伝達を防止するためにある程度の耐熱性を提供する必要があり、これは、過剰な熱にさらされた場合に損傷する可能性がある(例えば、もはやリザーバをシールしないように反る)。液体輸送要素816は、消耗品とエアロゾル発生器との結合に対する過剰な衝撃からヒータアセンブリ818を保護するために、特定のレベルの耐衝撃性をさらに含んでもよい。
【0136】
図15および
図16は、本開示の別の例示的な実施態様にかかる不燃性エアロゾル提供システム100を示している。図に示すように、本明細書に記載の制御装置のいずれかにかかる制御装置200は、その中にエアロゾル発生器950および消耗品900を受容するように構成される。示されるように、エアロゾル発生器950は、制御装置200に摺動可能に係合し、ラッチ機構927(またはその第1の部分927A)を介してその中に取り外し可能に固定される。或る実施態様では、エアロゾル発生器950は、制御装置に対してエアロゾル発生器を配置および/または除去するのを補助するように構成されたリップ974を含んでもよい。エアロゾル発生器950については、
図20~
図22を参照してより詳細に説明する。消耗品900は、エアロゾル発生器950に摺動可能に係合するように構成され、ラッチ機構925(またはその第1の部分925A)を介してその中に取り外し可能に固定される。消耗品900については、
図17~
図19を参照してより詳細に説明する。
【0137】
図17~
図19に示すように、消耗品900は、本明細書で上述したものと同様であり、マウスピース902に結合された貯蔵タンク910を含み、ここで、消耗品は、基材(すなわち、液体組成物)を受容するように構成されたリザーバ928を画定する。貯蔵区画の遠位端は、液体組成物(流体ポート949)およびそこから形成されたエアロゾル(蒸気ポート930)の通過を提供するための複数の開口部を画定する基部924を有する。貯蔵区画内に配置され、ポート949、930をそれぞれの界面と密封結合するように構成されたプレナムアセンブリ945が基部924に密封結合される。具体的には、プレナムアセンブリ945の中央ポートは、マウスピース902内に形成され、エアロゾルをユーザに送達するように構成された上部流管933Aに結合される(
図19を参照)。
【0138】
直接示されていないが、マウスピース902および/または貯蔵区画910は、例えば内壁および外壁を介して画定され、消耗品900を通って延びる1つまたは複数の追加の空気流路を含むことができる。一般に、エアロゾル発生器の気化チャンバは、これらの追加の空気流路およびマウスピースの近位端において合流する中央空気流管933Aを介して消耗品と流体連通してもよい。例えば、空気は、消耗品と制御装置およびエアロゾル発生器の一方または両方との間のギャップを通ってシステム100に入ることができ、空気流は、エアロゾル発生器の気化チャンバに入り、消耗品を通って延在する第1の経路と、第1の経路と合流する前に消耗品の周りに少なくとも部分的に延在する第2の経路とに沿ってエアロゾルを運ぶ。
【0139】
図18に示すように、貯蔵区画910の近位端は、プレナムアセンブリ945の端部ポートが貯蔵区画の遠位端の開口部930、949と密封係合するようにマウスピースの遠位端内に固定される。箔シール947(または同様の材料)が貯蔵区画の遠位端の外面に接着されて流体ポート949をシールし、それにより、液体組成物は、本明細書において以下に説明するようにエアロゾル発生器950と係合するまでリザーバ928から出ない。さらに、第2のラッチ機構925、具体的には第2のラッチ機構の2つの第1の半体または部分925Aが貯蔵区画の外面に配置され、エアロゾル発生器950内に配置され、以下により詳細に説明する第2のラッチ機構の嵌合する第2の半体または部分925Bに取り外し可能に係合するように構成される。
【0140】
図20~
図22に示すように、本明細書に記載のものと同様のエアロゾル発生器950は、ヒータ接点920および気化チャンバ932とともに、ヒータアセンブリ918および液体輸送アセンブリ916が配置されるキャビティ972を画定するハウジングまたは本体970を含む。具体的には、制御装置内の電源と電気的に結合するためにヒータ接点920が貫通して配置された基部926は、ヒータアセンブリ918の下方に配置された気化チャンバ932を少なくとも部分的に画定するシールアセンブリ922を介してハウジング970の遠位端に密封結合される。シールアセンブリ922の上方でキャビティ972内には、ヒータアセンブリ918、液体輸送要素916、気化チャネル932、および一対の流管959を相互接続する固定具943が配置されている。流管959は、プレナムアセンブリ949のポート949を介して貯蔵区画910と係合し、液体組成物を液体輸送要素916に輸送するように構成される。エアロゾル発生器アセンブリは、気化チャンバ932と流体連通し、プレナムアセンブリ945の蒸気ポート930と接続するように構成された下部流管933Bをさらに含む。
【0141】
エアロゾル発生器950は、第1のラッチ機構927、具体的にはエアロゾル発生器ハウジング970の外面に配置され、制御装置の収容チャンバ内に配置された嵌合する第2の半体または部分927Bに取り外し可能に係合するように構成された第1のラッチ機構の2つの第1の半体または部分927Aを含む(
図23を参照)。第1のラッチ機構927は、スナップ嵌めを介してエアロゾル発生器を制御装置ハウジングに取り外し可能に結合するように構成されている。消耗品とエアロゾル発生器との間にスナップ嵌めを提供する第2のラッチ機構の嵌合する第2の半体925Bが、エアロゾル発生器キャビティ972内、具体的にはハウジング970の内壁(
図22を参照)に配置される。第2のラッチ機構の嵌合する第2の半体925Bは、第1のラッチ機構の第1の半体927Aに近接して配置される。この構成は、消耗品900が既に制御装置と係合しているエアロゾル発生器950と係合すると、第2のラッチ機構925のラッチが第1のラッチ機構927のラッチ構造を補強して、消耗品を取り外すときにエアロゾル発生器がハウジングから不用意に取り外されるのを防止する。或る実施態様形態では、第2のラッチ機構925の第1の半体と第2の半体との間の係合および係合解除の作用は、第1のラッチ機構の第1の半体を、収容チャンバ内に配置されたその嵌合半体のより深くにさらに展開することができる。
【0142】
図23は、エアロゾル発生器950と制御装置ハウジング202との係合、およびそれに対する消耗品900の係合を示している。図示のように、エアロゾル発生器は、ヒータ接点920が制御装置の導電性ピン236に電気的に結合されてヒータアセンブリ918に電力を供給するように、第1のラッチ機構927を介して制御装置収容チャンバ内にスナップ嵌めする。消耗品900は、流管959が箔シール947を穿刺し、流体ポート949を介してリザーバ928に流体係合するように、エアロゾル発生器と摺動可能に係合する。第2のラッチ機構925を介して完全に係合されると、消耗品900は、エアロゾル発生器950のキャビティ972内にスナップ嵌めされる。一般に、第2のラッチ機構は、ハウジングからのエアロゾル発生器の不用意な取り外しを防止するように第1のラッチ機構を補強するように構成される。一実施態様では、機構の第1の部分は、それぞれのコンポーネント/ハウジングに柔軟に結合された突起を含み、第2の部分は、突起に相補的に成形され、その中に突起を受容するように構成された凹部を含む。消耗品がエアロゾル発生器に挿入されると、消耗品がキャビティ972に入ることができるように突起が内側に撓み、嵌合凹部に達すると、突起と消耗品との間の可撓性結合のばね力を介して突起がそれぞれの凹部内に外側に付勢される。消耗品を挿入または除去する間、このばね力はエアロゾル発生器本体の壁に作用し、本体970に半径方向外側の力をもたらし、その結果、この力は本体670の外面に配置された第1のラッチ機構の第1の部分の隆起部に作用する。この力は、隆起部のエアロゾル発生器本体への可撓性結合のばね力に加えられ、その結果、収容チャンバの嵌合凹部内の隆起部に追加の力が加えられる。したがって、消耗品を取り外すときに、エアロゾル発生器と収容キャビティとの間の取り外し可能な結合が強化される。ユーザにエアロゾルを送達するエアロゾル流路933に加えて、矢印964によって示されるように、ヒータアセンブリ918および液体輸送要素916の下方に配置され、ヒータシステムの上方および周囲を移動する気化チャンバ932から出る1つまたは複数の追加のまたは代替の流路964A、964Bがある。エアロゾル流路964A、964Bは、ヒータアセンブリの上方で合流し、流管933に入り、消耗品を通ってユーザまで移動する。エアロゾルは、ヒータアセンブリとエアロゾル発生器本体970の内壁との間に画定された1つ以上の通路を通って移動してもよい。
【0143】
図1に戻って参照すると、本明細書に記載の不燃性エアロゾル提供システム100のうちの1つのマウスピース302をユーザが吸引すると、入口空気流は、消耗品300(
図10Aの601)とエアロゾル発生器350または制御装置200(例えば、消耗品300の外壁)との間のギャップ301(例えば、その収容チャンバ230を画定する制御装置200の内壁)を介して装置100内に導かれる。ギャップ301は、消耗品300のほぼ全周にわたって延在する周辺ギャップを含む。他の実施態様では、ギャップは、消耗品の全周の周りに延在している必要はなく、例えば、或る実施態様では、ギャップは、全周ではなく消耗品の外周の一部の周りに延在している1つ以上のギャップを備えてもよく、或る実施態様では、ギャップは、1つ以上の個々の孔を備えてもよいことを理解されたい。ギャップ301は、消耗品300の外面とエアロゾル発生器350および/または制御装置200の内面との間の界面を起点とする。特に、ギャップ301は、消耗品300のマウスピース302の外面と制御装置200のハウジング202の外壁204の上縁とのインターフェースを起点とする。しかしながら、他の実施態様では、ギャップは、消耗品とエアロゾル発生器および/または制御装置との間の別の界面を起点としてもよい。
【0144】
或る実施態様では、消耗品300とエアロゾル発生器350および/または制御装置200との間のギャップ301は、制御装置200の特徴によって確立および維持される。他の構成も可能であるが、図示の実施態様の上部フレーム206は、上部フレーム206の内面の周りに間隔を置いて配置され且つ消耗品300を横方向に位置決めするように構成された複数の突起260(
図9を参照)を含む。図示の実施態様では、複数の突起260は、上部フレーム206のおおよその上部からその凹面244まで延在する複数の隆起した細長いボスを備える。図示の実施態様の消耗品300がエアロゾル発生器350および/または制御装置200と結合されると、上部フレーム206の複数の突起260は、消耗品300の外面(特に、マウスピース302の外面および/または貯蔵区画310の外面および/または底部キャップ326の外面)に接触する。このようにして、突起260は、消耗品300および/またはエアロゾル発生器350を上部フレーム206に対して横方向に位置決めし、したがってギャップ301を確立および維持する。他の実施態様では、突起は、他の形態(例えば、1つ以上のバンプを含む)をとることができ、制御装置ではなく(またはそれに加えて)消耗品の1つ以上のコンポーネントに配置されてもよいことを理解されたい。
【0145】
空気が入口チャネルを通ってエアロゾル発生器350に引き込まれると、制御装置200の圧力センサ240は、その引き込みを検出する。図示の実施態様では、圧力センサ240は、消耗品300またはエアロゾル発生器350の圧力降下を検知することによって吸引を検出することができる。圧力センサ240によって吸引が検出されると、制御コンポーネント214は、加熱部材318を加熱するために加熱部材318に電流を流す。加熱部材318が加熱すると、気化チャンバ332内では、液体輸送要素316に収容された液体組成物の少なくとも一部が気化される。したがって、気化チャンバ332内で発生されたエアロゾルは、次いでユーザに向けられることができる。特に、空気が空気入口チャネルを介してシステム100に入ると、空気は、気化チャンバ332を通って移動し、そこで加熱部材318に実質的に垂直に衝突し、気化した液体組成物と混合してエアロゾルになる。気化チャンバ332およびエアロゾル発生器の幾何学的形状により、エアロゾルは、それを通って、次いで1つまたは複数のエアロゾル流管333A、333Bを通って延在する2つの別個の経路に分割される。この比較的曲がりくねった構成は、ヒートシンクのための有効な流路長および面積を増加させることができ、したがって、ユーザに到達する前にエアロゾルストリームの冷却を増加させる。図に示すように、2つのエアロゾル経路は、貯蔵区画310の近位端および上部エアロゾルチャネルインサート306の下方で収束する。次いで、再結合されたエアロゾルは、上部エアロゾルチャネルインサート306を通ってマウスピース300の出口ポータル315からユーザに流れる。空気入口チャネルの入口から下流のエアロゾル通路は、これらの通路によって形成されるいかなる追加のシステム圧力降下も最小限に抑えるために、特大になるように構成されることを理解されたい。そのようにして、装置は、圧力センサ240に利用可能な圧力「信号」を最大にするために、システム圧力降下の大部分が圧力チャネルの位置に存在するように構成されている。
【0146】
図に示すように、様々な加熱部材318は、消耗品300と係合するように構成されたハウジングまたは本体内に配置されるように構成される。特に、図示の実施態様の加熱部材318は、略平坦な輪郭(例えば、最初は略平坦な要素として形成される)を有する加熱要素を備える。他の実施態様は異なることができるが、或る図示の実施態様では、加熱部材318は、第1の端部、第2の端部および、第1の端部と第2の端部とを接続するヒータループを含む。特に、図示の実施態様のヒータループは、ヒータトレースの蛇行パターンを含み、ヒータトレースは、そのそれぞれの端部に接続され、第1の端部を第2の端部に接続するために加熱部材の長手方向軸線を実質的に横断して延在する。或る実施態様では、ヒータトレースは、中実であってもよいが、図示の実施態様のヒータトレースは、複数の分割トレースを備える。図示の実施態様では、加熱部材の縁部は、実質的に中実であり、複数の分割トレースは、加熱部材の中央領域に配置されている。そのようにして、図示の実施態様のヒータループは、液体輸送要素316と接触するように構成された加熱要素の領域に熱を集中させるように構成されてもよい。
【0147】
或る実施態様では、加熱部材は、エアロゾル発生器に設置されたときには略平坦な外形を維持することができるが、加熱部材318はまた、液体輸送要素の湾曲形状に対応する湾曲形状または弓形形状を有するように設置されてもよい。そのようにして、設置位置にある加熱部材318は、液体輸送要素316の底面に接触する。図示の実施態様では、平坦な加熱部材318の湾曲した形態は、液体輸送要素316を通る流路長に対する流れ断面積の大きな比を提供することができる。これは、液体輸送要素316への液体組成物の送達に関して向上した性能を提供することができる。設置されると、加熱部材318の縁部は、加熱部材318がその湾曲形状を維持するようにエアロゾル発生器と係合するように構成されている。そのようにして、加熱部材318の湾曲はまた、液体輸送要素316に対して圧縮力を与えrことができる。加熱部材318の設置された湾曲はまた、液体輸送要素316に向かって熱膨張とともに起こることができる加熱部材318の撓みを付勢し、したがって加熱部材318と液体輸送要素316との間の熱接触を維持するのに役立つ。或る図示の実施態様では、液体輸送要素316および加熱部材318は、気化チャンバ332を画定する加熱アセンブリを備える。
【0148】
或る実施態様は、加熱アセンブリを含む必要はなく、むしろ、別の方法でエアロゾルを発生させるように構成された霧化アセンブリを含んでもよいことに留意されたい。他の方法でエアロゾルを発生させる霧化アセンブリの或る例は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2019年8月19日に出願された「Detachable Atomization Assembly for Aerosol Delivery Device」と題する、米国特許出願第16/544,326号に見出すことができる。
【0149】
図示の実施態様では、加熱部材318は、316L、316、304、または304Lステンレス鋼を含むがこれらに限定されないステンレス鋼材料などの金属材料から作製されることができる。他の実施態様では、加熱部材は、例えば、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)2)、チタン、白金、銀、パラジウム、銀とパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースのフォームや糸)などの異なる材料から作製されてもよい。さらなる実施態様では、加熱部材は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基材に塗布されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。他のヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0150】
他の実施態様では、追加のおよび/または異なる接触機構が設けられてもよいが、図示の実施態様の加熱部材318は、加熱部材318をヒータコネクタ320A、320Bに接続するように構成された一対のコンタクトホールを含む。或る図示の実施態様では、ヒータコネクタ320A、320Bは、導電性材料から作製され、ニッケルおよび/または金によってメッキされる。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。図示の実施態様では、コンタクトホールは、ヒータコネクタ320A、320Bの嵌合部分の外径よりも小さい内径を有するように構成されてもよい。或る実施態様では、コンタクトホールは、ヒータコネクタ320A、320Bの嵌合部分の外径よりも小さい有効内径を形成する1つ以上の機構(例えば、1つ以上のフィンガまたは延長部)を含むことができる。そのようにして、加熱部材318のコンタクトホールは、加熱部材318がヒータコネクタ320A、320Bとの電気接点を維持することができるように、ヒータコネクタ320A、320Bの上端との締まり嵌めを形成することができる。図示の実施態様では、ヒータコネクタ320A、320Bの下端は、ヒータコネクタ320A、320Bとエアロゾル発生器キャビティとの間に実質的に気密且つ液密のシールを形成するように構成された一対のOリングによってそれぞれの周面の周りにシールされる。Oリングは、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
【0151】
図24は、本開示の別の例示的な実施態様にかかる、不燃性エアロゾル提供システムの制御装置の分解斜視図を示している。図に示すように、図示の実施態様の制御装置400は、一般に、外壁404を画定するハウジング402と、上部フレーム406と、圧力センサシール410と、下部フレーム412と、制御コンポーネント414と、バッテリ416と、振動モータ418と、モータハウジング420と、ピンシール422と、エンドキャップ424と、光拡散器426(エンドキャップ424に組み立てられて示されている)と、通気口439とを含む。図示の実施態様の制御装置400はまた、前面発泡体パッド431と、背面発泡体パッド433と、上部シャーシシール435と、ベースシール437とを含む。図示の実施態様では、前面発泡体パッドは、バッテリ416と制御コンポーネント414との間に配置されるように構成され、背面発泡体パッド433は、バッテリ416と下部フレーム412との間に配置されるように構成されている。上部シャーシシール435は、上部フレーム406の周りをシールするように構成され、ベースシール437は、エンドキャップ424の周りをシールするように構成されている。制御装置400のコンポーネントの配置が
図25に示されている。特に、
図25は、制御装置400の正面断面図を示している。図に示すように、制御装置400の上部フレーム406は、エアロゾル発生器と消耗品とが結合されることができる収容チャンバ430を画定する。制御装置400はまた、ハウジング402の外壁404、ならびに上部フレーム406を貫通して画定された一対の対向する指標窓432を含む。以下により詳細に記載されるように、様々な実施態様では、指標窓432は、設置された消耗品の1つ以上のコンポーネント(および/またはその状態)を見る能力をユーザに提供することができる。しかしながら、図示された指標窓432は、限定ではなく例として提供されることが理解されよう。例えば、代替実施態様は、図示されたものとは異なる形状を有する指標窓432を含むことができる。別の例として、或る実施態様は、単一の指標窓432のみを含んでもよく、または指標窓432を完全に省略してもよい。図示の実施態様では、上部フレーム406およびハウジング402は、異なる部品を表す。しかしながら、他の実施態様では、上部フレームおよびハウジングは、それらが同じ部品を備えるように連続的に形成されてもよい。
【0152】
図示の実施態様では、ハウジング402は、例えばアルミニウムなどの金属材料を含む。しかしながら、他の実施態様では、ハウジングは、金属合金材料を含んでもよく、さらに他の実施態様では、ハウジングは、成形ポリマー材料を含んでもよい。図示の実施態様では、上部フレーム406、下部フレーム412、およびエンドキャップ424のうちの1つ以上は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができる。他の実施態様では、これらのコンポーネントの1つ以上は、例えば、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、金属合金など)、ガラス材料、セラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど)、複合材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む他の材料から作製されてもよい。
【0153】
図示の実施態様では、下部フレーム412は、その内部領域にバッテリ416を収容するように構成されている。図示の実施態様では、バッテリは、リチウムポリマー(LiPo)バッテリを含むことができる。しかしながら、様々な他のバッテリが好適とすることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリの或る他の例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。或る実施態様では、他のタイプの電源が利用されてもよい。例えば、様々な実施態様では、電源は、交換式電池または充電式電池、固体電池、薄膜固体電池、充電式スーパーキャパシタなどを備えることができ、したがって、壁充電器への接続、自動車充電器(例えば、シガーソケット、USBポートなど)への接続、USBケーブルまたはコネクタ(例えば、USB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)などを介したコンピュータへの接続、USBコネクタ(例えば、壁コンセント、電子機器、車両などに実施態様されることができるUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプ-C)への接続、光電池(太陽電池と呼ばれることもある)または太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)からのQi無線充電規格にかかる無線充電を含む)を使用する充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器などの無線充電器、およびUSBコネクタまたは無線充電器を介して装置を充電するためのパワーバンクなどの外部セルのアレイへの接続を含む、任意のタイプの充電技術と組み合わせられることができる。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/011216号明細書に記載されている。さらなる実施態様では、電源はまた、キャパシタを含むことができる。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、パフ間で充電されることができるため、加熱部材に直接電力を供給するために使用された場合よりも低い速度で電池をキャパシタに放電することができる。例えば、超キャパシタ例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)-は、電池とは別に、または電池と組み合わせて使用されることができる。単独で使用される場合、スーパーキャパシタは、物品を使用する前に再充電されることができる。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の間に喫煙品に取り付けられることができる充電器コンポーネントを含むことができる。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Surらによる米国特許出願公開第2017/011211号明細書に記載されている。
【0154】
図示の実施態様の不燃性エアロゾル提供システム400は、消耗品の加熱部材に供給される電力量を制御するように部分的に構成された制御コンポーネント414の形態の制御機構を含む。他の構成も可能であるが、図示の実施態様の制御コンポーネント414は、剛性部分および可撓性部分の双方を含む回路基板434(例えば、プリント回路基板(PCB))を備える。特に、図示の実施態様の回路基板434は、剛性中央セクション415と、近位端セクション417および遠位端セクション419を備える2つの剛性端セクションとを含み、各端セクション417、419は、それぞれの可撓性接続によって中央セクション415に接続されている。そのようにして、下部フレーム412、バッテリ416、および回路基板434が制御装置400に組み立てられると、回路基板434の中央セクション415は、バッテリ416の主面に近接して配置されるように構成され、2つの端セクション417、41は、中央セクション415に対して実質的に垂直に配置されるように構成されている。特に、回路基板434の近位端セクション417は、下部フレーム412の上部にわたって延在するように構成され、遠位端セクション41は、下部フレーム412の底部にわたって延在するように構成されている。制御装置400の下部フレーム412はまた、振動モータ418が受容されるモータハウジング420を収容するように構成されている。様々な実施態様では、振動モータ418は、装置の様々な動作に関する触覚フィードバックを提供することができる。
【0155】
図示の実施態様の中央セクション415はまた、光源421の形態のインジケータを含む。或る実施態様では、光源は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。他の実施態様では、光源は、1つの色のみで照明するように構成されてもよく、他の実施態様では、光源は、様々な異なる色で照明するように構成されてもよい。さらに他の実施態様では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図示の実施態様では、光源421は、白色光を含む様々な色の光を提供するように構成されたRGB(赤、緑、青)LEDを備える。図示の回路基板434の中央セクション415はまた、回路基板434を振動モータ418に動作可能に接続するように構成された電気接点423を含む。他のタイプの電子コンポーネント、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。本開示の不燃性エアロゾル提供システムに組み込まれることができるさらに他の特徴、制御またはコンポーネントは、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/012623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0156】
図示の実施態様では、通気口439は、開口部425を覆うようにハウジング402の内側に設置されるように構成されている。したがって、図示の実施態様では、通気口439の片側は、感圧接着剤を含むことができる。図示の実施態様では、通気口439は、例えば、Gore-Tex(R)材料などの通気性膜材料を含む。しかしながら、他の適切な材料も可能である。図示の実施態様では、光源421は、光拡散器426によって覆われており、その一部は、エンドキャップ424によって受容されるように構成されている。そのようにして、組み立てられると、光拡散器426は、ハウジング402の外壁404に画定された開口部425内に、またはその遠位端に近接して配置される。図示の実施態様では、開口部425は、狭く細長い開口を含む。しかしながら、他の実施態様では、開口部は、任意の所望の形状で設けられてもよく、制御装置400上の任意の位置に配置されてもよい。或る実施態様では、光拡散器426は、ユーザがハウジング402の外側から光源421を見ることを可能にするように構成された透明または半透明の部材を備えることができる。図示の実施態様では、光拡散器426は、例えば、成形プラスチック材料(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、およびそれらの組み合わせ)などの成形ポリマー材料から作製されることができるが、ガラスを含む他の材料も可能である。様々な実施態様では、図示の実施態様に含まれるインジケータに加えて、またはその代わりとして、さらなるインジケータ(例えば、他の触覚フィードバックコンポーネント、音声フィードバックコンポーネントなど)が含められることができる。LEDコンポーネントなどの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプのコンポーネント、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,12号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。
【0157】
他の構成も可能であるが、図示の実施態様の回路基板434の近位端セクション417は、一対の導電性ピン436A、436B、ならびに圧力センサ440を含む。図示の実施態様では、導電性ピン436A、436Bはバネ付ピン(例えば、電気ポゴピン)を備え、バネ付ピンは、ピン436A、436Bの端部の一部が収容チャンバ430内に延在し且つ導電性ピン436A、436Bの内部バネの力によってその位置に付勢されるように、上部フレーム406を通って延在する。そのようにして、エアロゾル発生器(消耗品の有無にかかわらず)が制御装置400に結合されると、導電性ピン436A、436Bは、エアロゾル発生器の対応する機構に接触し、ばねの力に抗して(例えば、下部フレーム412に向かって)下方に撓むように構成され、したがって、設置されたエアロゾル発生器を制御コンポーネント414およびバッテリ416と動作可能に接続する。図示の実施態様では、導電性ピン436A、436Bは、金メッキされた金属ピンを含む。しかしながら、導電性材料のコーティングおよび/またはメッキも含むことができる他の材料または材料の組み合わせも可能である。導電性材料の例は、これらに限定されないが、銅、アルミニウム、白金、金、銀、鉄、鋼、真鍮、青銅、グラファイト、導電性セラミック材料、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の輪郭も可能であるが、図示の実施態様の導電性ピン436A、436Bの端部は、エアロゾル発生器が収容チャンバ430に挿入されたときに導電性ピン436A、436Bの撓みが容易になるように丸みを帯びた輪郭を有する。他の実施態様では、導電性ピンは、例えば、収容チャンバ430の上部に近接するなど、収容チャンバ430の他の位置に配置されてもよい。他の実施態様では、導電性ピンは、外側ハウジング402の近位端と上部フレーム406の底壁との間の上部フレーム406の側面上の地点に配置されてもよい。さらに、さらに他の実施態様では、導電性ピンは、側壁の中点と外側ハウジング402の近位端との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、導電性ピンは、側壁の中点と内側フレーム壁の底壁との間に(例えば、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実施態様では、導電性ピンは、上部フレーム406の任意の位置に存在してもよい。
【0158】
様々な実施態様では、不燃性エアロゾル提供システムは、空気流センサ、圧力センサなどを含んでもよい。上述したように、図示の実施態様の制御コンポーネント414は、収容チャンバ430に近接して下方に配置された圧力センサ440を含む。図示の実施態様の圧力センサ440の位置および機能が以下に記載される。しかしながら、他の実施態様では、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ416に消耗品の加熱部材に電力を供給させるように、空気流または圧力センサは、制御装置400内のどこにでも配置されてもよい。プリント回路基板および圧力センサの様々な構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。空気流センサ、圧力センサなどがない場合、制御装置および/または消耗品に配置され得る押しボタンなどを介して、不燃性エアロゾル提供システムを手動で作動させることができる。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、不燃性エアロゾル提供システムの指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合したコンポーネントを入力として使用されることができる。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0159】
図示の実施態様には含まれていないが、或る実施態様は、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる他のタイプの入力要素を含むことができる。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置の機能を制御するための入力として、任意のコンポーネントまたはコンポーネントの組み合わせが利用されることができる。或る実施態様では、入力は、コンピュータ、あるいはスマートフォンまたはタブレットなどのコンピューティング装置を備えることができる。特に、不燃性エアロゾル提供システムは、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。不燃性エアロゾル提供システムはまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムは、コンピュータまたは他のコンピューティング装置に関連して使用されて、不燃性エアロゾル提供システムに制御命令を入力し得て、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香味の含有量を選択することによって特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、そのコンポーネント、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0160】
図示の実施態様では、圧力センサシール410は、圧力センサ440を覆って、設置された消耗品からの液体および/またはエアロゾルからそれを保護するように構成されている。そのようにして、図示の実施態様の圧力センサシール410(ならびに上部シャーシシール435、下部シャーシシール437、モータハウジング420、およびピンシール422を含む他のシール部材)は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。
【0161】
他の構成も可能であるが、回路基板434の遠位端セクション419は、外部接続要素438を含む。様々な実施態様では、外部接続要素438は、外部コネクタおよび/またはドッキングステーションまたは他の電源もしくはデータ源に接続するように構成されてもよい。例えば、或る実施態様では、外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続されることができる第1および第2のコネクタ端部を備えてもよい。或る実施態様では、第1のコネクタ端部は、装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されてもよく、第2のコネクタ端部は、コンピュータもしくは同様の電子装置への接続のために、または電源への接続のために構成されてもよい。一端にUSBコネクタを、反対端にパワーユニットコネクタを含むアダプタが、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。図示の実施態様では、ピンシール422は、外部接続要素438とエンドキャップ424との間のインターフェースをシールするように構成されている。図示の実施態様では、外部接続要素438の1つ以上のピンは、上述したように制御装置のエンドキャップ424を通って延在することができる。図示の実施態様では、エンドキャップ424はまた、エンドキャップ424に固定されることができる一対のエンドキャップピン441A、441Bを含む。例えば、或る実施態様では、エンドキャップピン441A、441Bは、エンドキャップ424にインサート成形されることができる。或る実施態様では、エンドキャップピン441A、441Bの底面(或る実施態様では、平坦とすることができる)は、外部充電器アセンブリに含まれる磁石に引力を提供するように構成されてもよい。そのようにして、エンドキャップピン441A、441Bは、限定されないが、鋼、鉄、ニッケル、コバルト、他の合金、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む様々な強磁性材料などの磁石によって引き付けられるように構成された任意の材料から作製されることができる。エンドキャップアセンブリの詳細図が
図25に示されている。
【0162】
図26は、本開示の例示的な実施態様にかかるエンドキャップアセンブリの斜視図を示している。特に、
図26は、エンドキャップ424、光拡散器426、およびエンドキャップピン441A、441Bの斜視図を示している。図に示すように、エンドキャップ424はまた、エンドキャップ424の遠位周囲の周りに延在するシール溝442を含む。エンドキャップ424のシール溝442は、エンドキャップ424とハウジング402、特に外壁404の内面との間のシールインターフェースを提供するエンドキャップシール443を受容するように構成されている。様々な実施態様では、エンドキャップシール443は、シリコーンゴム、窒化ホウ素(BN)ゴム、天然ゴム、熱可塑性ポリウレタン、または別の弾性材料から作製されることができる。様々な実施態様では、エンドキャップピン441A、441Bの上部は、下部フレーム412と係合するように構成されている。例えば、図示の実施態様では、エンドキャップピン441A、441Bの上部は、下部フレーム412の対応するスロット付き開口との締まりまたは圧入係合を形成するように構成されている。様々な実施態様では、エンドキャップ424とハウジング402との間のインターフェース(例えば、エンドキャップシール443と外側ハウジング壁404の内面および/またはエンドキャップピン441A、441Bおよび下部フレーム412の上部との間のインターフェースを介して)は、エンドキャップ424(またはエンドキャップアセンブリ)が取り外し可能であり得るように解放可能に構成されたハウジング402との圧入係合を形成することができる。追加的または代替的に、ハウジング202、402、エンドキャップ224、424、上部フレームおよび下部フレーム206、406、212、412は、1つまたは複数のスナップ嵌め機構または同様の機械的構造を介して係合されることができる。
【0163】
図27A~
図27Cは、ともに制御装置400を構成する複数のサブアセンブリを示している。特に、
図27Aは、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445を示し、
図27Bは、内側サブアセンブリ451およびハウジングサブアセンブリ449を示し、
図27Cは、メインサブアセンブリ453およびエンドキャップサブアセンブリ455を示している。図示の実施態様では、上部内側サブアセンブリ445は、上部フレーム406の受容ポケットに接着剤を塗布し、磁石446A、446Bを上部フレーム406に圧入することによって組み立てられる。さらに、センサシール410は、上部フレーム406の受容ポケットに押し込まれ、上部シャーシシール435は、上部フレーム406の受容溝の上に伸ばされる。図示の実施態様では、下部内側サブアセンブリ447は、バッテリ416を回路基板434にはんだ付けすることによって組み立てられる(図示の実施態様では、振動モータ418は、回路基板434に予めはんだ付けされている)。次いで、回路基板434は、その両側に接着材料を有することができる前面発泡体パッド431を使用してバッテリ416と結合される。次いで、モータハウジング420は、締まり嵌めなどによって振動モータ418に押し付けられることができる。次いで、コンポーネントが取り付けられた回路基板434は、背面発泡体パッド433を間に配置した状態で、下部フレーム412に挿入されることができる(組み立てを助けるために、背面発泡体パッド433の片側または両側に接着剤が存在してもよい)。
図27Aに示すように、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445は、その後、上部内側サブアセンブリ445および/または下部内側サブアセンブリ447に含まれることができる1つ以上のスナップ機構を介して互いに組み立てられることができる。
図27Bに示すように、下部内側サブアセンブリ447および上部内側サブアセンブリ445から構成される内側サブアセンブリ451は、その後、その開口部425に近接してハウジング406の内側に通気口439を接着することによって組み立てられるハウジングサブアセンブリ449内に挿入されることができる。或る実施態様では、接着剤が使用されて(例えば、下部フレーム412の1つ以上の孔を通して接着剤を塗布することによって)部品を互いに固定することができる。
【0164】
或る実施態様では、消耗品、エアロゾル発生器、および制御装置は、一般に完全な不燃性エアロゾル提供システムとして一緒に提供されてもよいが、これらのコンポーネントは別々に提供されてもよい。例えば、本開示はまた、再使用可能ユニットとともに使用するための使い捨てユニットも包含する。特定の実施態様では、そのような使い捨てユニット(添付の図に示すように消耗品であってもよい)は、再使用可能ユニット(添付の図に示すように制御装置および/またはエアロゾル発生器であってもよい)と係合するように構成されることができる。さらに他の構成では、消耗品は、再使用可能ユニットを備えてもよく、制御装置は、使い捨てユニットを備えてもよい。
【0165】
本明細書に記載のいくつかの図は、消耗品、エアロゾル発生器、および制御装置を動作関係で示しているが、消耗品、エアロゾル発生器、および制御装置は、個々のコンポーネントとして存在してもよいことが理解される。したがって、組み合わせたコンポーネントに関して本明細書で他に提供されたいかなる議論もまた、個別且つ別個のコンポーネントとして制御装置および消耗品に適用されるものとして理解されるべきである。
【0166】
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されるような様々なコンポーネントを提供するキットを対象とすることができる。例えば、キットは、1つ以上のエアロゾル発生器および/または消耗品を備えた制御装置を備えてもよい。キットは、さらに、1つ以上の充電コンポーネントを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。キットは、さらに、1つ以上の消耗品および1つ以上の充電コンポーネントおよび/または1つ以上のバッテリを有する制御装置を備えることができる。さらなる実施態様では、キットは、複数の消耗品を備えてもよい。キットは、さらに、複数の消耗品および1つ以上のバッテリおよび/または1つ以上の充電コンポーネントを備えることができる。上記の実施態様では、消耗品または制御装置には、それを含む加熱部材が設けられてもよい。本発明のキットは、さらに、さらなるキットコンポーネントの1つ以上を収容するケース(または他のパッケージング、運搬、または保管コンポーネント)を含むことができる。ケースは、再使用可能な固いまたは柔らかい容器とすることができる。さらに、ケースは、単なる箱または他のパッケージ構造とすることができる。
【0167】
本開示の多くの変更および他の実施態様が、前述の説明および関連する図に示された教示の利益を有することを本開示が関する当業者が思い付くであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示された特定の実施態様に限定されるものではなく、変更および他の実施態様は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定のためではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃性エアロゾル提供システムであって、
電源を含む制御装置と、
電源から電力を受け取り、基材からエアロゾルを発生させるように、制御装置と取り外し可能に結合可能なエアロゾル発生器と、
エアロゾル発生器および制御装置の一方または両方に取り外し可能に結合可能な消耗品であって、基材を収容するように構成された貯蔵区画を含み、エアロゾル発生器に基材を供給するように構成された消耗品と、
を備える、不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項2】
制御装置は、近位端および遠位端を画定する外側ハウジングを含み、制御装置の近位端が、エアロゾル発生器を少なくとも部分的に受容するための収容チャンバを画定し、電源は外側ハウジング内に配置され、
エアロゾル発生器は、ハウジングの近位端に結合され、
消耗品は、ユーザの口と係合するように構成された近位端と、貯蔵区画の近位端と係合するように構成された遠位端とを有するマウスピースをさらに備え、貯蔵区画は、エアロゾル発生器と係合するように構成された遠位端を有し、任意に、
エアロゾル発生器が、ハウジングの近位端に取り外し可能に結合され、任意に、
エアロゾル発生器は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定し、任意に、
エアロゾル発生器は、エアロゾル発生器の外面に配置された第1の部分と、収容チャンバ内に配置された嵌合する第2の部分とを備える第1のスナップ嵌め構造を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品は、消耗品の外面に配置された第1の部分と、エアロゾル発生器の内面に配置された嵌合する第2の部分とを備える第2のスナップ嵌め構造を介してエアロゾル発生器に取り外し可能に結合され、任意に、
第2のスナップ嵌め機構は、第1のスナップ嵌め構造を補強して、ハウジングからのエアロゾル発生器の不用意な取り外しを防止するように構成され、任意に、
第2のスナップ嵌め機構の作動は、第1のスナップ嵌め構造の第1の部分を第1のスナップ嵌め構造の第2の部分にさらに展開するように構成されている、
請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項3】
エアロゾル発生器はヒータアセンブリと液体輸送要素とを備え、液体輸送要素は、基材内のエアロゾル前駆体と連通するように構成され、任意に、
エアロゾル発生器は、結合中に消耗品とエアロゾル発生器との間の衝撃を低減するように構成された緩衝機構をさらに備え、任意に、
エアロゾル発生器は、気化チャンバをさらに備え、任意に、
貯蔵区画の遠位端は、漏れを防止するためにエアロゾル発生器と係合するように構成されたエラストマーシールを備え、任意に、
貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、かつ貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁を備え、任意に、
液体輸送要素は、貯蔵区画の分割弁と係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項4】
貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された自己修復膜を備え、任意に、
エアロゾル発生器は、自己修復膜をを穿刺して貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された鋭利な流体送達装置を備える、請求項3に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項5】
貯蔵区画の遠位端は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画と気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成されたスリット弁を備え、任意に、
液体輸送要素は、貯蔵区画のスリット弁と係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備える、請求項3に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項6】
エアロゾル発生器は、
ヒータアセンブリと、
ヒータアセンブリの周りに少なくとも部分的に配置されて、気化チャンバを画定するハウジングであって、貯蔵区画がエアロゾル発生器と係合するときに貯蔵区画の遠位端の一部によって開放されるように構成されたアクセスドアを含むハウジングと、
を備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項7】
貯蔵区画は、
少なくとも1つの側壁と、近位端壁と、遠位端壁とを有する内部キャビティを画定する外壁と、
リザーバであって、内部キャビティ内に配置されて、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁と、内部キャビティの近位端壁と、リザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリとによって画定されたリザーバと、
アクセスドアであって、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画がエアロゾル発生器と係合するときに、液体輸送アセンブリの少なくとも一部を気化チャンバ内に配置するように、ヒータアセンブリの一部によって開放されるように構成されたアクセスドアと、
を備え、任意に、
エアロゾル発生器および貯蔵区画のアクセスドアは、エラストマーバッフルを備える、請求項6に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項8】
エアロゾル発生器は、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを画定し、または任意に、
消耗品は、エアロゾル発生器の少なくとも一部を受受容するように構成されたレセプタクルを画定し、任意に、
消耗品は、スナップ嵌め、摩擦嵌め、またはラッチ機構を介して制御装置またはエアロゾル発生器に取り外し可能に結合され、任意に、
消耗品の貯蔵区画はリザーバを備え、基材は液体組成物を含有し、任意に、
制御装置は、エアロゾル提供システムの少なくとも1つの機能を制御するためのコントローラをさらに備える、請求項1に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項9】
エアロゾル発生器の気化チャンバは、マウスピースの近位端において合流する2つの別個の空気流チャネルを介して消耗品と流体連通する、請求項2に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項10】
空気流入口は、消耗品と、制御装置およびエアロゾル発生器の一方または両方との間のギャップによって画定され、空気流はエアロゾル発生器の気化チャンバに入り、エアロゾル流は第1の経路および第2の経路を経て気化チャンバを出て、エアロゾル流路は対称的である、請求項2に記載の不燃性エアロゾル提供システム。
【請求項11】
不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するための消耗品であって、
基材を収容するように構成された貯蔵区画と、
消耗品が不燃性エアロゾル提供システムのエアロゾル発生器と係合するときに、基材を選択的に通過させるように構成されたポータルと、
を備える、消耗品。
【請求項12】
消耗品は、近位端および遠位端を有するマウスピースをさらに備え、近位端は、それを貫通して画定された出口ポータルを有し、遠位端は、貯蔵区画の近位端に係合するように構成され、貯蔵区画の遠位端は、ポータルを少なくとも部分的に画定し、任意に、
ポータルは、エアロゾル発生器に係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器内に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成された分割弁を備え、または任意に、
ポータルは自己修復膜を備え、自己修復膜は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器内に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成され、または任意に、
ポータルはスリット弁を備え、スリット弁は、エアロゾル発生器と係合し、貯蔵区画とエアロゾル発生器内に配置された気化チャンバとの間の流体連通を提供するように構成され、または任意に、
ポータルはエラストマーシールを備え、エラストマーシールは、エアロゾル発生器と係合してそれらの間の漏れを防止するように構成され、任意に、
マウスピースの近位端において合流し、気化チャンバと流体連通するように構成された2つの別個の蒸気経路をさらに備える、請求項11に記載の消耗品。
【請求項13】
貯蔵区画は、
少なくとも1つの側壁と、近位端壁と、遠位端壁と、を有する内部キャビティを画定する外壁と、
リザーバであって、内部キャビティ内に配置され、外壁から内側に離間した少なくとも1つの側壁と、内部キャビティの近位端壁と、リザーバの遠位端に配置された液体輸送アセンブリとによって画定され、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器に係合するときに、液体輸送アセンブリの少なくとも一部は、エアロゾル発生器内に配置された気化チャンバ内に配置される、リザーバと、
を備え、任意に、
貯蔵区画はアクセスドアをさらに備え、アクセスドアは、遠位端壁内に配置され、貯蔵区画の遠位端がエアロゾル発生器に係合したときにエアロゾル発生器の一部によって開放されるように構成され、任意に、
リザーバは、エアロゾル前駆体を含有する液体組成物を保持するように構成され、任意に、
ポータルに近接して配置され、エアロゾル発生器に取り外し可能に係合するように構成されたラッチ機構をさらに備え、任意に、
液体輸送要素は、液体輸送要素と嵌合部品との間の衝撃を緩和するように構成された緩衝機構を備える、請求項11に記載の消耗品。
【請求項14】
不燃性エアロゾル提供システムとともに使用するためのエアロゾル発生器であって、
気化チャンバを画定する本体と、
気化チャンバと連通する本体内の気化器と、
気化器を電源に電気的に結合するように構成された1つ以上の電気接点と、
を備え、
本体は、不燃性エアロゾル提供システムの消耗品を受容するように構成された端部を有し、それにより、消耗品からの基材が気化器に送達可能であり、
本体は、不燃性エアロゾル提供システムの電源と係合するように構成された互いに反対側の端部を有し、任意に、
エアロゾル発生器は、気化チャンバと基材との間の流体連通を提供するように構成された液体輸送要素をさらに備え、任意に、
液体輸送要素は、消耗品と係合するように構成された剛性または半剛性の流体送達チャネルを備え、任意に、
液体輸送要素は、消耗品を穿刺するように構成された鋭利な流体送達装置を備え、任意に、
本体は、電源を備える制御装置のハウジング内に取り外し可能に固定されるように構成され、任意に、
消耗品を受容するように構成された端部が、消耗品の少なくとも一部を受容するように構成されたレセプタクルを備え、任意に、
エアロゾル発生器は、本体の外面に配置された第1の部分と、ハウジング内に配置された嵌合する第2の部分とを備える第1のスナップ嵌め構造を介してハウジングに取り外し可能に結合され、消耗品を受容するように構成された端部は、その中に配置され、第2のスナップ嵌め構造の第2の部分と嵌合するように構成された第2のスナップ嵌め構造の第1の部分を備え、任意に、
エアロゾル発生器は、
本体の外面に配置され、ハウジング上またはハウジング内に配置された第1のラッチ機構の第2の嵌合部分と係合するように構成された第1のラッチ機構の第1の部分と、
レセプタクル内に配置され、消耗品に配置された第2のラッチ機構の第2の嵌合部分と係合するように構成された第2のラッチ機構の第1の部分と、
をさらに備え、任意に、
消耗品を受容するように構成された端部はアクセスドアをさらに備え、アクセスドアは、気化器を遮蔽し、エアロゾル発生器が消耗品と係合するときに開放されるように構成され、任意に、
エアロゾル発生器は緩衝機構をさらに備え、緩衝機構は、レセプタクル内に配置されて、気化装置とレセプタクル内に受け入れ可能な消耗品との間の衝撃を低減するように構成されている、エアロゾル発生器。
【請求項15】
少なくとも、
請求項1~14のいずれか一項に記載の制御装置と、
請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生器と、
制御本体およびエアロゾル発生器の一方または両方に取り外し可能に係合するように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の消耗品と、
を含む、包装を備えるキット。
【国際調査報告】