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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】バッテリパック
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/204 20210101AFI20240711BHJP
   H01M 10/6561 20140101ALI20240711BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240711BHJP
   H01M 10/6235 20140101ALI20240711BHJP
   H01M 50/291 20210101ALI20240711BHJP
   H01M 50/284 20210101ALI20240711BHJP
   H01M 10/6557 20140101ALI20240711BHJP
   H01M 10/6563 20140101ALI20240711BHJP
   H01M 50/543 20210101ALI20240711BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20240711BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20240711BHJP
【FI】
H01M50/204 401H
H01M10/6561
H01M10/613
H01M10/6235
H01M50/291
H01M50/284
H01M50/204 401D
H01M10/6557
H01M10/6563
H01M50/543
H01M50/591
H01M50/588 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501823
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2022074023
(87)【国際公開番号】W WO2023004395
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】63/224,175
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598073073
【氏名又は名称】ミルウォーキー エレクトリック ツール コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シルハ、ワイアット、アール.
(72)【発明者】
【氏名】マルクス、ジョン、ジー.
(72)【発明者】
【氏名】メイヤー、ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】シュヴァルバッハ、デイヴィッド、エム.
(72)【発明者】
【氏名】スナイダー、ジョエル、ディー.
(72)【発明者】
【氏名】サミンズ、フランシス、エックス.
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ、キャメロン、アール.
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031HH08
5H031KK01
5H031KK08
5H040AA28
5H040AS19
5H040AS25
5H040AY04
5H040CC13
5H040CC46
5H040DD05
5H040DD07
5H040DD10
5H040DD15
5H040DD28
5H040NN01
5H040NN03
5H043AA09
5H043AA12
5H043CA03
5H043DA06
5H043DA08
5H043GA23
5H043GA25
(57)【要約】
第1の部分と、第1の部分に結合された第2の部分とを有するハウジングを備えるバッテリパック。第1の部分は第1の壁を有し、第1の壁からインターフェースが延びる。インターフェースは、ハウジング内の電気端子にアクセスできるようにする複数の端子開口部を備える。第2の部分は第2の壁を有し、第2の壁は第1の壁とは反対側に配置される。第1の複数の通気口が第1の壁を通って延び、第2の複数の通気口が第2の壁を通って延びる。第1の複数の通気口の積算表面積は、第2の複数の通気口の積算表面積とは異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部分と、前記第1の部分に結合された第2の部分とを有するハウジングであって、前記第1の部分が、第1の壁と、前記第1の壁から延びるインターフェースとを有し、前記インターフェースが、前記ハウジング内の電気端子にアクセスできるようにする複数の端子開口部を備え、前記第2の部分が第2の壁を有し、前記第2の壁が前記第1の壁とは反対側に配置される、ハウジングと、
前記第1の壁を通って延びる第1の複数の通気口と、
前記第2の壁を通って延びる第2の複数の通気口と
を備える、バッテリパックであって、
前記第1の複数の通気口の積算表面積が、前記第2の複数の通気口の積算表面積とは異なる、バッテリパック。
【請求項2】
前記第1の複数の通気口の前記積算表面積と、前記第2の複数の通気口の前記積算表面積との和が、前記ハウジングの全表面積の2パーセントよりも大きい、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項3】
前記第1の複数の通気口の前記積算表面積が、前記ハウジングの全表面積の少なくとも2パーセントである、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項4】
前記第1の複数の通気口が、前記ハウジング内に空気流を導き、前記ハウジング内への流体及び固体の閉塞物の侵入を阻止する1つ以上のルーバーを備える、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項5】
前記インターフェースが、1対のレール及び1対の溝であって、前記1対のレールのそれぞれが、前記第1の壁から間隔を空けて配置され、前記1対の溝のそれぞれが、前記レールのうちの1つと前記第1の壁との間に少なくとも部分的に画定される、1対のレール及び1対の溝と、前記レールのうちの対応する1つと前記第1の壁との間に延びる溝壁とを更に備え、前記インターフェースが、前記溝壁のそれぞれを通って延びる複数の通気口と、前記複数の端子開口部とは反対側に配置された複数の通気口とを更に備える、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項6】
前記インターフェースが、1対のレール及び1対の溝であって、前記1対のレールのそれぞれが、前記第1の壁から間隔を空けて配置され、前記1対の溝のそれぞれが、前記レールのうちの1つと前記第1の壁との間に少なくとも部分的に画定される、1対のレール及び1対の溝と、前記レールのうちの対応する1つと前記第1の壁と間に延びる溝壁とを更に備え、前記インターフェースが、前記複数の端子開口部とは反対側に配置された複数の通気口を更に備える、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項7】
前記第1の壁、前記第2の壁、及び前記インターフェースにある前記複数の通気口のそれぞれと前記複数の端子開口部とによって画定される積算表面積が、前記ハウジングの全表面積の2%よりも大きい、請求項6に記載のバッテリパック。
【請求項8】
前記ハウジング内に封入され、複数のバッテリセルを受け入れて固定するように構成されたバッテリセルホルダであって、前記バッテリセルホルダが、第1の壁と、前記第1の壁とは反対側にある第2の壁とを備え、前記第1の壁が第1の複数の通気口を備え、前記第2の壁が第2の複数の通気口を備え、前記バッテリセルホルダの前記第1の複数の通気口のそれぞれが、前記ハウジングの前記第1の壁にある前記第1の複数の通気口のうちの1つ以上に隣接して配置され、前記バッテリセルホルダの前記第2の複数の通気口のそれぞれが、前記ハウジングの前記第2の壁にある前記第2の複数の通気口のうちの1つ以上に隣接して配置される、バッテリセルホルダを更に備える、請求項1に記載のバッテリパック。
【請求項9】
前記バッテリセルのそれぞれが、前記バッテリセルホルダ内で軸方向に圧縮される、請求項8に記載のバッテリパック。
【請求項10】
前記バッテリセルホルダにある前記第1の複数の通気口及び前記第2の複数の通気口のそれぞれが、前記ハウジングに対して空気流を導き、前記ハウジング内への流体及び固体の閉塞物の侵入を阻止するルーバーを備える、請求項8に記載のバッテリパック。
【請求項11】
前記バッテリセルホルダによって支持されたプリント回路基板であって、前記バッテリセルホルダが、前記プリント回路基板の開口部を受け入れる少なくとも1つのピンを備える、プリント回路基板を更に備える、請求項8に記載のバッテリパック。
【請求項12】
前記インターフェース内に少なくとも部分的に配置され、前記電気端子を少なくとも部分的に囲む端子台であって、前記端子台が、前記インターフェースにある前記複数の端子開口部と整列するように構成された複数の端子開口部を備え、前記端子台が、前記プリント回路基板にある前記開口部と整列するように構成され、前記少なくとも1つのピンを内部に受け入れるように構成された少なくとも1つの開口部を更に備える、端子台を更に備える、請求項11に記載のバッテリパック。
【請求項13】
インターフェースを備えるハウジングと、
前記ハウジング内に封入されたバッテリセルホルダであって、前記バッテリセルホルダが、複数のバッテリセルを受け入れて固定するように構成され、前記バッテリセルホルダが、前記バッテリセルホルダを貫通して延び、前記複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つにアクセスできるようにする開口部を備える、バッテリセルホルダと、
前記バッテリセルホルダによって支持されたバッテリパック回路と、
前記バッテリセルホルダによって支持され、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つの温度を測定するために前記バッテリパック回路と電気的に連絡する温度測定アセンブリであって、前記温度測定アセンブリが、
前記バッテリパック回路と電気的に連絡する第1の端部と、前記バッテリセルホルダにある前記開口部を通って延びる第2の端部とを有するセンサであって、前記第2の端部が、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つに直接接触するように構成される、センサと、
前記開口部と共に少なくとも部分的に配置され、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つに対して前記センサの前記第2の端部を押圧するように構成される押圧部材と、
前記バッテリセルホルダに固定され、前記押圧部材が前記センサの前記第2の端部に前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つとの接触を維持させるように、前記バッテリセルホルダに対して前記押圧部材を固定するように構成されるクランプと
を備える、温度測定アセンブリと
を備える、バッテリパック。
【請求項14】
前記バッテリパック回路が、前記バッテリセルホルダによって支持される支持部材に固定され、前記バッテリセルホルダが、前記支持部材の開口部を受け入れる少なくとも1つのピンを備える、請求項13に記載のバッテリパック。
【請求項15】
前記バッテリセルホルダが複数の通気口を備え、前記バッテリセルホルダの前記複数の通気口のそれぞれが、前記ハウジングにある複数の通気口のうちの1つ以上に隣接して配置される、請求項13に記載のバッテリパック。
【請求項16】
前記バッテリセルホルダにある前記複数の通気口のそれぞれが、空気流を導くルーバーを備え、前記ハウジングにある前記複数の通気口のそれぞれが、空気流を導くルーバーを備える、請求項14に記載のバッテリパック。
【請求項17】
前記温度測定アセンブリが前記インターフェースに隣接して配置される、請求項13に記載のバッテリパック。
【請求項18】
第1の部分と、前記第1の部分に結合された第2の部分とを有するハウジングであって、前記第1の部分が、第1の壁と、前記第1の壁から延びるインターフェースとを有し、前記インターフェースが、前記ハウジング内の電気端子にアクセスできるようにする複数の端子開口部を備え、前記第2の部分が第2の壁を有し、前記第2の壁が前記第1の壁とは反対側に配置される、ハウジングと、
前記第1の壁を通って延びる第1の複数のハウジング通気口と、
前記第2の壁を通って延びる第2の複数のハウジング通気口と、
前記ハウジング内に封入され、複数のバッテリセルを受け入れて固定するように構成されるバッテリセルホルダであって、前記バッテリセルホルダが、第1の壁と、前記第1の壁とは反対側にある第2の壁とを備え、前記バッテリセルホルダの前記第1の壁が前記ハウジングの前記第1の壁に隣接して配置され、前記バッテリセルホルダの前記第2の壁が前記ハウジングの前記第2の壁に隣接して配置され、前記バッテリセルホルダの前記第1の壁及び前記第2の壁の少なくとも一方が、対応する第1の複数のハウジング通気口又は第2の複数のハウジング通気口のうちの1つ以上に隣接して配置された複数のバッテリセルホルダ通気口を備える、バッテリセルホルダと
を備える、バッテリパック。
【請求項19】
前記複数のバッテリセルホルダ通気口が、前記バッテリセルホルダの前記第1の壁を通って延び、前記第1の複数のハウジング通気口に隣接して配置された第1の複数のバッテリセルホルダ通気口であり、前記バッテリセルホルダの前記第2の壁を通って延び、前記第2の複数のハウジング通気口に隣接して配置された第2の複数のバッテリセルホルダ通気口を更に備える、請求項18に記載のバッテリパック。
【請求項20】
前記第1の複数のハウジング通気口の少なくとも一部がルーバーを備え、複数のバッテリセルホルダ通気口の一部がルーバーを備える、請求項18に記載のバッテリパック。
【請求項21】
前記バッテリセルホルダによって支持されたプリント回路基板と、
前記バッテリセルホルダによって支持され、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つの温度を測定するために前記プリント回路基板と電気的に連絡する温度測定アセンブリであって、前記温度測定アセンブリが、
前記プリント回路基板に結合された第1の端部と、前記バッテリセルホルダにある前記開口部を通って延びる第2の端部とを有するセンサであって、前記第2の端部が、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つに直接接触するように構成される、センサと、
前記開口部と共に少なくとも部分的に配置されるように配置され、前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つに対して前記センサの前記第2の端部を押圧するように構成される押圧部材と、
前記バッテリセルホルダに固定され、前記押圧部材が前記センサの前記第2の端部に前記複数のバッテリセルのうちの前記少なくとも1つとの接触を維持させるように、前記バッテリセルホルダに対して前記押圧部材を固定するように構成されるクランプと
を備える、温度測定アセンブリと
を更に備える、請求項18に記載のバッテリパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年7月21日に出願された、米国仮特許出願第63/224,175号の優先権を主張するものであり、同米国仮特許出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示はバッテリパックに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様では、本開示は、第1の部分と、第1の部分に結合された第2の部分とを有するハウジングを備えるバッテリパックを提供する。第1の部分は第1の壁を有し、第1の壁からインターフェースが延びる。インターフェースは、ハウジング内の電気端子にアクセスできるようにする複数の端子開口部を備える。第2の部分は第2の壁を有し、第2の壁は第1の壁とは反対側に配置される。第1の複数の通気口が第1の壁を通って延び、第2の複数の通気口が第2の壁を通って延びる。第1の複数の通気口の積算表面積は、第2の複数の通気口の積算表面積とは異なる。
【0004】
別の態様では、本開示は、インターフェースを備えるハウジングと、ハウジング内に封入されたバッテリセルホルダとを備えるバッテリパックを提供する。バッテリセルホルダは、複数のバッテリセルを受け入れて固定するように構成され、バッテリセルホルダを貫通して延び、複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つにアクセスできるようにする開口部を備える。バッテリパックはまた、バッテリセルホルダによって支持されたバッテリパック回路と、バッテリセルホルダによって支持され、複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つの温度を測定するためにバッテリパック回路と電気的に連絡する温度測定アセンブリとを有する。温度測定アセンブリは、バッテリパック回路と電気的に連絡する第1の端部と、バッテリセルホルダにある開口部を通って延びる第2の端部とを有するセンサを備える。第2の端部は、複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つに直接接触するように構成される。押圧部材が、開口部と共に少なくとも部分的に配置され、複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つに対してセンサの第2の端部を押圧するように構成される。クランプが、バッテリセルホルダに固定され、押圧部材がセンサの第2の端部に複数のバッテリセルのうちの少なくとも1つとの接触を維持させるように、バッテリセルホルダに対して押圧部材を固定するように構成される。
【0005】
別の態様では、本開示は、第1の部分と、第1の部分に結合された第2の部分とを有するハウジングを備えるバッテリパックを提供する。第1の部分は、第1の壁と、第1の壁から延びるインターフェースとを有する。インターフェースは、ハウジング内の電気端子にアクセスできるようにする複数の端子開口部を備える。第2の部分は第2の壁を有し、第2の壁は第1の壁とは反対側に配置される。第1の複数のハウジング通気口が第1の壁を通って延び、第2の複数のハウジング通気口が第2の壁を通って延びる。バッテリホルダが、ハウジング内に封入され、複数のバッテリセルを受け入れて固定するように構成される。バッテリセルホルダは、第1の壁と、第1の壁とは反対側にある第2の壁とを備える。バッテリセルホルダの第1の壁はハウジングの第1の壁に隣接して配置され、バッテリセルホルダの第2の壁はハウジングの第2の壁に隣接して配置される。バッテリセルホルダの第1の壁及び第2の壁の少なくとも一方が、対応する第1の複数のハウジング通気口又は第2の複数のハウジング通気口のうちの1つ以上に隣接して配置された複数のバッテリセルホルダ通気口を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一構造によるバッテリパックの斜視図である。
図2図1のバッテリパックの側面図である。
図2B図1のバッテリパックの一部の詳細斜視図である。
図3図1のバッテリパックの別の斜視図である。
図4図1のバッテリパックの別の斜視図である。
図5図1の線5-5に沿った図1のバッテリパックの断面図である。
図6図5の一部の詳細図である。
図7図1の線7-7に沿った図1のバッテリパックの断面図である。
図8図7の一部の詳細図である。
図9図1の線9-9に沿った図1のバッテリパックの断面図である。
図10図9の一部の詳細図である。
図11図1の一部の詳細図である。
図12図1の一部の詳細図である。
図13】バッテリパックのハウジングを外した状態にあり、他の特徴の中でも、プリント回路基板、バッテリセルホルダ、及び端子台を示す、図1のバッテリパックの斜視図である。
図14】バッテリパックのハウジングを外した状態にあり、他の特徴の中でも、プリント回路基板、バッテリセルホルダ、及び端子台を示す、図1のバッテリパックの別の斜視図である。
図15】バッテリセルホルダに対する端子台の詳細斜視図である。
図16】バッテリセルホルダの斜視図である。
図17】バッテリセルホルダの別の斜視図である。
図18A】プリント回路基板の一部とクランプを備えるセル温度測定アセンブリとの詳細斜視図である。
図18B】プリント回路基板の別の詳細斜視図である。
図19】セル温度測定アセンブリのクランプの斜視図である。
図20】セル温度測定アセンブリの斜視図である。
図21図1のバッテリパックの一部とセル温度測定アセンブリとの概略図である。
図22A】セル温度測定アセンブリを組み立てる一工程を示す。
図22B】セル温度測定アセンブリを組み立てる一工程を示す。
図22C】セル温度測定アセンブリを組み立てる一工程を示す。
図22D】セル温度測定アセンブリを組み立てる一工程を示す。
図23】別の構造によるバッテリパックの斜視図である。
図24図23のバッテリパックの一部の詳細斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の独立構造を詳細に説明する前に、本開示は、その適用において、以下の記述で説明されるか又は以下の図面に図示される構造の詳細及び構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の独立構造が可能であり、様々な仕方で実践又は実行することが可能である。
【0008】
「~を備える(including、comprising)」及びそれらの変化形の使用は、本明細書で使用される場合、それに続いて列挙された項目及びその均等物並びに追加の項目を包含することを意味する。本明細書で使用される場合、「からなる(consisting of)」及びその変化形の使用は、その後に列挙される項目及びその均等物のみを包含することを意味する。
【0009】
図1図4に示すように、バッテリパック10は、長手方向軸Aと、第1の部分24と、第1の部分24に結合された第2の部分28とを備えるバッテリパックハウジング20を備え得る。バッテリパックハウジング20は、第1の壁32と、第1の壁32とは反対側にある第2の壁36と、第1の側壁40と、第1の側壁40とは反対側にある第2の側壁44と、第3の側壁48と、第3の側壁48とは反対側にある第4の側壁52とを備える。側壁40、44、48、52は、第1の壁32と第2の壁36とを結合する。図示の実施形態では、第3の側壁48は前壁であり、第4の側壁52は後壁である。
【0010】
図1を参照すると、バッテリパックインターフェース60が第1の壁32から突出する。バッテリパックインターフェース60は、電動工具又は充電器のバッテリパックレセプタクル(図示せず)内に受け入れ可能である。バッテリパックインターフェース60は、バッテリパックハウジング20内に配置された電気端子68(図15)へのアクセスを可能にする、バッテリパックインターフェース60を貫通して延びる複数の端子開口部(aperture)64(例えば、開口部(opening))を備える。複数の端子開口部64は、バッテリパックハウジング20の前壁48に隣接して配置される。バッテリパックインターフェース60は、ラッチ受入凹部72を更に備える。図示の実施形態では、ラッチ受入凹部72は、バッテリパックハウジング20の後壁52に隣接する。バッテリパックインターフェース60の両側には、レール76と、対応するレール76と第1の壁32との間に画定される溝80とがある。各溝80は、対応するレール76と第1の壁32との間に延びる溝壁84によって少なくとも部分的に画定される。レール76及び溝80は、長手方向軸Aに平行に前壁48から後壁52まで延びる。
【0011】
引き続き図1を参照すると、図示の実施形態では、第1の壁32、前壁48の一部、及びバッテリパックインターフェース60が第1の部分24を構成し、第2の壁36、第1の側壁40、第2の側壁44、前壁48の一部、及び後壁52が第2の部分28を構成する。第1の部分24及び第2の部分28は、例えば、締結具によって互いに結合される。他の実施形態では、壁の他の組み合わせが、対応する第1の部分24及び第2の部分28を構成し得る。更に他の実施形態では、バッテリパックハウジング20全体が、単一のピースとして、一体的に形成され得る。バッテリパックハウジング20は、プラスチックなどの任意の適切な材料から構築され得る。図示の実施形態では、保護部材88がバッテリパックハウジング20に結合される。保護部材88は、エラストマ材料又は他の適切な衝撃吸収材料から形成され得る。ハンドル92(図2A)が後壁52から延びる。
【0012】
図1図5図8、及び図11図12に関連して、第1の壁32は、バッテリパックインターフェース60の両側に配置された複数の凹部100(図6図8図12)を備える。図6及び図8を特に参照すると、凹部100のそれぞれが陥凹壁104を画定し、隔壁108によって隣接する凹部100から分離される。1つ以上の開口部112が隔壁108を通って延びる。開口部112のそれぞれが、長手方向軸Aに平行な軸B(図8)に沿って配向される。隔壁にある開口部112は、隣接する隔壁の開口部112と整列されてもよいし、隣接する隔壁の開口部112に対してずらされてもよい。例えば、いくつかの場合では、隔壁108は、隣接する隔壁108の開口部112(例えば、2つの開口部)と整列される開口部112(例えば、2つの開口部)を有する。いくつかの場合では、隔壁108は、隣接する隔壁108の開口部112(例えば、2つの開口部)に対してずらされる開口部112(例えば、3つの開口部)を備える。いくつかの場合では、隔壁108は単一の開口部112を有し得る。隔壁108にある開口部112は、バッテリパックハウジング20の外部とバッテリパックハウジング20の内部との間の流体連通を可能にする第1の複数の通気口120を画定する。陥凹壁104及び隔壁108は空気流案内部材(例えば、ルーバー)を画定する。ルーバーは、空気流を導き、流体侵入防護、固体侵入防護(例えば、釘、鋸の粉塵などに対する防護)、又はこれらの両方のための迷路を形成する。
【0013】
図4に関連して、第2の壁36は、バッテリパックハウジング20の外部とバッテリパックハウジング20の内部との間の流体連通を可能にする第2の複数の通気口130を備える。図示の実施形態では、第2の壁36にある第2の複数の通気口130のそれぞれが、長手方向軸Aに実質的に垂直な軸Cに沿って配向される開口部134を画定する。更に、図示の実施形態の開口部134は、第2の壁36の長さ方向よりも第2の壁36の幅方向に長い。他の実施形態では、開口部134は、第2の壁36の幅方向よりも第2の壁36の長さ方向に長くてもよい。開口部134の向きは、後述するように、バッテリパックハウジング20内に配置されたバッテリセルの向きによって決定され得る。図示の実施形態では、第3の複数の通気口140が、第2の壁36及び第1の側壁40の両方に配置される。つまり、第3の複数の通気口140のそれぞれが、第2の壁36と第1の側壁40との間に延びる。同様に、第4の複数の通気口150が、第2の壁36及び第2の側壁44の両方に配置される。つまり、第4の複数の通気口150のそれぞれが、第2の壁36と第2の側壁44との間に延びる。第3の複数の通気口140及び第4の複数の通気口150のそれぞれが、長手方向軸Aに垂直な軸Dに沿って配向される第1の部分と、長手方向軸Aに垂直な軸Eに沿って配向される第2の部分とを有する開口部144、154を画定する。開口部144、154の第1の部分のそれぞれの軸Dは、開口部144、154の第2の部分のそれぞれの軸Eに垂直である。保護部材88は複数の開口部160を有し、それぞれがバッテリパックハウジング20の第2の壁36及び側壁40、44にある複数の通気口130、140、150のうちの1つを収容する。いくつかの実施形態では、第3の通気口140及び第4の複数の通気口150のいずれか一方又は両方が省略され得る。
【0014】
図1図5及び図7に関連して、前壁48は、バッテリパックハウジング20の外部とバッテリパックハウジング20の内部との間の流体連通を可能にする第5の複数の通気口170を備える。第5の複数の通気口170のそれぞれが、長手方向軸Aに平行に延びる軸F(図1)を有する開口部174を画定する。
【0015】
図1図2Bに示す実施形態では、バッテリパックインターフェース60は、バッテリパックハウジング20の外部とバッテリパックハウジング20の内部との間の流体連通を可能にする第6の複数の通気口180a、180b、190を備える。図示の実施形態では、第6の複数の通気口の第1の通気口セット180a、180bは、前壁48及び複数の端子開口部64に隣接して配置される。つまり、図示の実施形態では、バッテリパックインターフェース60の第6の複数の通気口のいくつか(例えば、第1の通気口セット180a、180b)は、後壁52よりも前壁48及び複数の端子開口部64の近くに配置される。更に、図示の実施形態では、第6の複数の通気口の第2の通気口セット190(図2B)は、後壁52に隣接してバッテリパックインターフェース60を通って延びる。つまり、第6の複数の通気口のいくつか(例えば、第2の通気口セット190)は、前壁48よりも後壁52の近くに配置される。
【0016】
図示の実施形態では、第6の複数の通気口の第1の通気口セット180aのいくつかが、各溝壁84を通って延びる。図示の実施形態では、第1の通気口セット180a(図1図2A図5図7)は、長手方向軸Aに垂直な軸Ga(図2Aに示す紙面内に入る)に沿って配向された開口部184a(図2A)を画定する。第1の通気口セット180aの軸Gaは互いに平行である。追加的に、第6の複数の通気口の第1の通気口セット180bのいくつかは、バッテリパックインターフェース60の上面を通って延びる。図示の実施形態では、第1の通気口セット180bのいくつか(図2A図5図7)は、長手方向軸Aに垂直な軸Gbに沿って配向された開口部184bを画定する。第1の通気口セット180bの軸Gbは互いに平行である。図示の実施形態では、第2の通気口セット190は、長手方向軸Aに垂直な軸H、Iに沿って配向された開口部194を画定する。第2の通気口セット190のいくつかの軸H、Iは互いに平行であり、第2の通気口セット190のいくつかの軸H、Iは互いに垂直である。図示のように、開口部194のうちの2つは軸Hに沿って配向される。開口部194の壁が、開口部194の壁を貫通して延びる開口部194’を備える。開口部194’は、ハウジング20の内部と連通し、軸Hに垂直且つ長手方向軸Aに平行な軸H’に沿って延びる。
【0017】
図23図24に示す別の実施形態では、バッテリパックインターフェース60は異なる通気口構造を備え得る。図23に示すように、第1の通気口セット180、180bは省略される。追加的に、図24に示すように、I軸に沿って整列される開口部194は省略される。
【0018】
上述のように、バッテリパックハウジング20は、バッテリパックハウジング20の壁全体に分散された通気口120、130、140、150、170、180a、180b、190を有する。通気口120、130、140、150、170、180a、180b、190は、バッテリパックハウジング20と共に成形される。他の実施形態では、通気口を含む部分は、別個のピースから成形され、バッテリパックハウジング20に結合され得る。バッテリパックハウジング20は、最大表面積を画定し、最大容積を囲む。例えば、図示の実施形態では、最大表面積は約242650mmであり、最大容積は約3776350mmである。第1の壁32にある第1の複数の通気口120は第1の積算表面積を画定する。第2の壁36にある第2の複数の通気口130、第3の複数の通気口140、及び第4の複数の通気口150は第2の積算表面積を画定する。バッテリパックインターフェース60にある第5の複数の通気口170及び第6の複数の通気口180a、180b、190並びに複数の端子開口部64は第3の積算表面積を画定する。図23の実施形態では、バッテリパックインターフェース60にある第5の複数の通気口170及び第6の複数の通気口190並びに複数の端子開口部64が第3の積算表面積を画定する。
【0019】
一般に、バッテリパックハウジング20における図1の様々な通気口120、130、140、150、170、180a、180b、190(及び図23の様々な通気口120、130、140、150、170、190)は、バッテリパックハウジング20を通る全空気流量を増加させる。図示の実施形態では、第1の複数の通気口120の第1の積算表面積は、第2の複数の通気口130の第2の積算表面積よりも大きい。他の実施形態では、第2の複数の通気口130の第2の積算表面積は、第1の複数の通気口120の第1の積算表面積よりも大きい。図示の実施形態では、第1の積算表面積は約4210mmである。つまり、図示の実施形態では、第1の積算表面積は最大表面積の約2%である。本明細書で使用される場合、「約(approximately)」という用語は、プラス又はマイナス1%を意味する。他の実施形態では、第1の積算表面積は、最大表面積の1%~10%であり得る。更に他の実施形態では、第1の積算表面積は、最大表面積の1%~50%であり得る。図示の実施形態では、第2の積算表面積は約1130mmである。つまり、図示の実施形態では、第2の積算表面積は最大表面積の1%未満(例えば、0.4%)である。他の実施形態では、第2の積算表面積は、最大表面積の0%~10%であり得る。図示の実施形態では、第3の積算表面積は約275mmである。他の実施形態では、第3の表面は、最大表面積の1%~10%であり得る。つまり、図示の実施形態では、第3の積算表面積は最大表面積の1%未満(例えば、0.1%)である。他の実施形態では、第3の積算表面積は、最大表面積の1%~10%であり得る。したがって、図示の実施形態では、第1の積算表面積及び第2の積算表面積から結果として得られた積算表面積は、約5335mmである。つまり、図示の実施形態では、最大表面積の約2%よりも大きい。他の実施形態では、第1の積算表面積及び第2の積算表面積から結果として得られる積算表面積は、最大表面積の約2%から10%までであり得る。更に、図示の実施形態では、第1の積算表面積、第2の積算表面積、及び第3の積算表面積から結果として得られた積算表面積は、約5610mmである。つまり、図示の実施形態では、第1の積算表面積、第2の積算表面積、及び第3の積算表面積から結果として得られる積算表面積は、最大表面積の2%よりも大きい。他の実施形態では、第1の積算表面積、第2の積算表面積、及び第3の積算表面積から結果として得られる積算表面積は、最大表面積の約2%から10%までであり得る。更に他の実施形態では、第1の積算表面積、第2の積算表面積、及び第3の積算表面積から結果として得られる積算表面積は、最大表面積の約1%から50%までであり得る。
【0020】
バッテリパック10が電動工具又は充電器のいずれかに結合されると、より低温の空気がバッテリパック10の第2の部分28(例えば、底部)からバッテリパックハウジング20の内部に引き込まれ(例えば、吸い込まれ)、それによって、バッテリパックハウジング20に収容された内部コンポーネント(後述)が冷却される。いずれの場合も、より低温の空気は、バッテリパック10の外部から、第2の部分28にある複数の通気口130、140、150、170(例えば、第2の複数の通気口130、第3の複数の通気口140、第4の複数の通気口150、及び第5の複数の通気口170)内に、バッテリパックハウジング20の内部へと移動し、バッテリパック10の第1の部分にある複数の通気口120、180a、180b、190(又は図23の複数の通気口120、190)(例えば、図1の第1の複数の通気口120及び第6の複数の通気口180a、180b、190又は図23の第1の複数の通気口120及び第6の複数の通気口190)及び複数の端子開口部64に向かって移動する。いくつかの場合では、より低温の空気が対流によってバッテリパックハウジング10内を移動する(例えば、バッテリパック10が電動工具に結合されている場合)。他の場合では、より低温の空気は、例えばファン又はブロワ(図示せず)からの強制空気流を介してバッテリパック10内を移動する。特に、例えば、バッテリパック10が電動工具又は充電器に結合される場合、1つ以上のファンが、バッテリパックハウジング20に空気を能動的に引き込む、又は強制的に送り込む。いくつかの実施形態では、例えば、充電器は、嵌合するレール/溝構造と、各レールの下に又は各レールに隣接して配置された1つ以上のファン(例えば、2つのファン)とを備え得る。バッテリパック10の冷却に使用されるファンのそれぞれが、無負荷状態で31.64CFMの空気を動かし得る。上述の4ファン構成では、パックを通る最大空気流量は、126.6CFM(各レール当たり63.3CFM)であり得る。バッテリパックが取り付けられる電動工具はまた、ファンなどの能動的な冷却要素を備えてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は、例えば、空気流が対流を介して流入して移動するか否か、及び/又は空気流を移動させるためにいくつのファンが使用されるかに応じて、126.6CFM(各レール当たり63.3CFM)未満であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は63.3CFMであり得る。別の例では、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は31.64CFMであり得る。別の例では、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は最大31.64CFMであり得る。別の例では、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は31.64CFM~63.3CFMであり得る。別の例では、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は63.3CFM~126.6CFMであり得る。別の例では、いくつかの実施形態では、バッテリパック10を通る空気流量は126.6CFM超であり得る。
【0022】
図13図15に関連して、バッテリパックハウジング20は、他の特徴の中でも、バッテリセルホルダ200と、バッテリセルホルダ200によって固定された複数のバッテリセル204と、1つ以上のバッテリセル204に遠位端で結合したセルストラップ206と、バッテリパック回路208と、バッテリパック回路208と電気的に連絡する電気端子68(図15)と、バッテリパック回路208と電気的に連絡する温度測定アセンブリ212(例えば、温度検知アセンブリ)とを囲む。電気端子68は、電動工具に電力を供給するために電動工具の電気端子(図示せず)と嵌合するように、またバッテリセル204を充電するために充電器の電気端子(図示せず)と嵌合するように構成される。
【0023】
更に図13図15に関連して、図示の実施形態では、バッテリパック回路208は1つ以上のプリント回路基板(PCB)を備える。図示の実施形態では、バッテリパック回路208は、第1のPCB208a、第2のPCB208b、及び第3のPCB208c、並びに第4のPCB280dを備える。PCB208a~208cは、支持部材230(例えば、キャリヤ)に物理的に結合され、第4のPCB208dは、ホルダ200に結合され、セルストラップ206を介してバッテリセル204と、またPCB208a~208cのうちの1つ以上と連絡する。図示の実施形態では、電気端子68は、第1のPCB208aに結合され、第1のPCB208aの一方の端部に隣接して配置される。追加的に、端子台234が、電気端子68を少なくとも部分的に囲む。端子台234は、電気端子68にアクセスできるように電気端子68ごとに1つずつ複数の端子開口部238を有する。電気端子68及び端子台234は、バッテリパックハウジング20の前壁48に隣接してバッテリパックインターフェース60内に少なくとも部分的に配置される。端子台234の複数の端子開口部238は、バッテリパックインターフェース60にある複数の端子開口部64に隣接する。つまり、端子台234の複数の端子開口部238のそれぞれが、バッテリパックインターフェース60にある複数の端子開口部64のうちの1つと同様のサイズ及び形状を有する。更に、端子台234の複数の端子開口部238のそれぞれが、バッテリパックインターフェース60にある複数の端子開口部64のうちの対応する1つと整列される。バッテリパックインターフェース60と端子台234との間にガスケット又はシール部材(図示せず)が配置されてもよい。
【0024】
図9図10及び図16図17に示すように、バッテリセルホルダ200は、第1の部分250aと、第1の部分250aに結合する第2の部分250bとを備える。第1の部分250aのみを詳細に論じるが、第2の部分250bは第1の部分250aと同じ要素をすべて備えることを理解されたい。第1の部分250aは、第1の壁254aと、第1の壁254aとは反対側にある第2の壁258aと、第1の側壁262aと、第2の側壁266aと、第3の側壁270aと、第4の第3の側壁274aとを備える。側壁262a、266a、270a、274aは、第1の壁254aと第2の壁258aとの間に延びる。第1の壁254aはバッテリパックハウジング20の第1の壁32に隣接して配置され、第2の壁258aはバッテリパックハウジング20の第2の壁36に隣接して配置され、第1の側壁262aはバッテリパックハウジング20の第1の側壁40及び第2の側壁44の一方に隣接して配置され、第2の側壁266aはバッテリセルホルダ200の第2の部分に隣接して配置され、第3の側壁270aはバッテリパックハウジング20の前壁48に隣接して配置され、第4の側壁274aはバッテリパックハウジング20の後壁52に隣接して配置される。複数のバッテリセル受入セクション278aが、第1の側壁262aから第2の側壁266aまで延びる。したがって、バッテリセル204の軸Jは、バッテリパック10の長手方向軸Aに垂直に向く。したがって、上述のように、第2の複数の通気口130の開口部134は、第2の壁36の長さ方向よりも第2の壁36の幅方向に長い。つまり、開口部134の長さは、バッテリセル204の軸Jに平行である。図示の実施形態では、第1の部分250aは一体的に形成されない。むしろ、図示の実施形態では、第1の部分250aは、中央部分250a’と、締結具などを介して中央部分250a’に結合される周辺部分250a’’とを備える。したがって、図示の実施形態では、バッテリセル204がバッテリセルホルダ200に受け入れられると、バッテリセルは、第1の部分250及び第2の部分250bによって軸方向に圧縮される。他の実施形態では、第1の部分250aが、単一のピースとして、一体的に形成され得る。更に他の実施形態では、バッテリセルホルダ200全体が、単一のピースとして、一体的に形成され得る。
【0025】
更に図9図10及び図16図17に関連して、バッテリセルホルダ200の第1の壁254aは複数の開口部300aを備え、バッテリセルホルダ200の第2の壁258aは複数の開口部304aを備える。複数の開口部300a、304aのそれぞれが、長手方向軸A及びバッテリセル204の軸Jの両方に垂直な軸K、Lに沿って配向される。第1の壁254a及び第2の壁258aにある複数の開口部300a、304aは、バッテリセルホルダ200とバッテリパックハウジング20との間の領域と、バッテリセルホルダ200内の領域との間の流体連通を可能にする複数のバッテリセルホルダ通気口308a、312aを画定する。バッテリセルホルダ200の第1の壁254aにある複数のバッテリホルダ通気口308aのそれぞれが、バッテリパックハウジング20の第1の複数の通気口120のうちの1つ以上に隣接して配置される。同様に、バッテリセルホルダ200の第2の壁258aにある複数の通気口312aのそれぞれが、バッテリパックハウジング20の第2の複数の通気口130のうちの1つ以上に隣接して配置される。図示の実施形態では、空気流案内部材316a、320a(例えば、ルーバー)が、第1の壁254a及び第2の壁258aにある複数の開口部308a、312aのそれぞれの開口部を横断して延びる。各ルーバー316a、320aは、バッテリセルホルダ200内に配置されるように、対応する壁254、258から凹んでいる。図10に示すように、ルーバー316a、320aのそれぞれは、バッテリセル受入セクション278aを少なくとも部分的に画定する。バッテリパックハウジング20のルーバー104、108(図6図8)のように、バッテリセルホルダ200のルーバー316a、320aは、バッテリパックホルダ200にある通気口308a、312aに入って、バッテリセル204の周りに入る空気流を導き、流体侵入防護のための迷路を形成する。いくつかの実施形態では、空気流案内部材315a、3120aが省略され得る(例えば、バッテリセルホルダ200にある開口部308a、312aの幅が1mm未満の場合)。
【0026】
図13図16に関連して、バッテリセルホルダ200はバッテリパック回路208を支持するように構成される。図示のように、PCBの少なくともいくつかを支持するキャリヤ230は、バッテリセルホルダ200上に配置され、バッテリセルホルダ200によって支持される。バッテリセルホルダ200は、バッテリセルホルダ200の第1の部分250a及び第2の部分250bのそれぞれの第1の壁254a、254bから延びるポスト又は突起330a、330bを更に備える。ポスト254a、254bのそれぞれが、ポスト254a、254bのそれぞれを貫通して延びる開口部334a、334bを画定する。ピン338a、338bは、開口部334a、334bのそれぞれに配置されて固定され、対応するポスト330a、330bから延びる。図示の実施形態では、ピン338a、338bのそれぞれは金属製であり、対応するポスト330a、330bと共にインサート成形される。他の実施形態では、ピン338a、338bのそれぞれが、任意の適切な手段(例えば、圧入、ねじ結合など)によって成形された後、対応するポスト330a、330bの開口部334a、334bに挿入され得る。各ポストのピン338a、338bは、バッテリパック回路208をバッテリセルホルダ200に対して適切に配置するために、キャリヤ230、第1のPCB208a、及び端子台234における、対応する整列された開口部によって受け入れられるように構成される。
【0027】
図18図22Dに関連して、温度測定アセンブリ212は、バッテリセルホルダ200によって少なくとも部分的に支持される。温度測定アセンブリ212は、温度センサ400(例えば、サーミスタ)と、押圧部材404と、クランプ408とを備える。図示のように、サーミスタ400は、バッテリパック回路208(例えば、第2のPCB)に電気的に結合される第1の端部412と、バッテリセル204のうちの1つに直接接触するように構成される第2の端部416とを備える。押圧部材404は、図示の実施形態では発泡パッドであるが、任意の適切な材料で構築されてよい。押圧部材404は、第1の表面420と第2の表面424とを備える。クランプ408は、本体428を貫通して延びる開口部432を有する本体428と、本体428から延びるアーム436とを備える。
【0028】
図22A図22Dに示すように、温度測定アセンブリ212を組み立てるために、サーミスタ400の第1の端部412がバッテリパック回路208(例えば、第2のPCB208b)に結合される。サーミスタ400の第2の端部416は、押圧部材404の第1の表面420に(例えば、接着剤によって)結合される。押圧部材404のサーミスタ400及び第1の表面420は、サーミスタ400の第2の端部416がバッテリセル204のうちの1つに接触するように、バッテリセルホルダ200にある開口部440に挿入される。図示の実施形態では、開口部440は、バッテリセルホルダ200の第2の部分250の第1の壁254を通って延びる。他の実施形態では、開口部440は別の場所に配置され得る。押圧部材404は、押圧部材404がバッテリセルホルダ200から突出するように、開口部440内に配置される。そして、クランプ408は、クランプ408が押圧部材404に対して矢印Zの方向に押圧力を及ぼすように、開口部440に隣接してバッテリセルホルダ200に固定される。特に、クランプ408の本体428は、アーム436が押圧部材404の第2の表面424に接触して押圧力を及ぼすように配置されるように、バッテリセルホルダ200に(例えば、本体428にある開口部232を通って受け入れられる締結具444によって)固定される。押圧部材400及びクランプ428を介してサーミスタ400に加えられる圧力は、バッテリセル204の表面との良好な接触を確保し、したがって、サーミスタ400は、バッテリセル204の温度をより正確に検知し、測定することができる。更に、サーミスタ400が、(例えば、バッテリパックインターフェース60に隣接して)バッテリパック10の上部付近の最上段のバッテリセル204に接触するように配置されるという事実によって、上で論じたように、バッテリパックハウジング20に引き込まれるより低温の空気がバッテリパック10の第2の部分28から到来するため、より正確な読み取りが可能になる。図示の実施形態では、バッテリセル204に必要なのは単一のサーミスタ400のみである。図示のようないくつかの実施形態では、追加のサーミスタ448がセンス抵抗452に結合されてもよい。図示の実施形態では、サーミスタ448は、バッテリパック回路208のサーミスタ400とは反対側に配置される。
【0029】
本開示を、特定の好適な態様に関して述べてきたが、記載されている本開示の1つ以上の独立態様の範囲及び趣旨内において、変形形態及び修正形態が存在する。本開示の様々な特徴及び利点は、以下の特許請求の範囲に定める。
図1
図2
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22A
図22B
図22C
図22D
図23
図24
【国際調査報告】