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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】細菌芽胞を使用する染み除去の方法
(51)【国際特許分類】
   D06B 11/00 20060101AFI20240711BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20240711BHJP
   D06L 1/16 20060101ALI20240711BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
D06B11/00 E
C11D3/386
D06L1/16
D06F35/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502218
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 US2022072664
(87)【国際公開番号】W WO2023004214
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】21186296.6
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ラント、ニール・ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ラティマー、キャサリン・エスター
(72)【発明者】
【氏名】ニョロゲ、サミュエル・キマニ
(72)【発明者】
【氏名】カークウッド、キャスリーン
【テーマコード(参考)】
3B154
3B168
4H003
【Fターム(参考)】
3B154AA02
3B154AB19
3B154AB21
3B154AB31
3B154BA03
3B154BB32
3B154BD03
3B154BE05
3B168BA52
3B168FA01
4H003DA01
4H003DA03
4H003DB01
4H003DC02
4H003EB45
4H003EC01
4H003FA04
4H003FA21
(57)【要約】
布地からの染み除去を促進する方法であって、洗濯プロセスの前に、布地を細菌芽胞で直接処理する工程と、続いて、布地を洗濯プロセスに供する工程と、を含む、方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地からの染み除去を促進する方法であって、前記染みが、炭水化物及び/又は脂肪及びタンパク質を含み、前記方法が、
a)洗濯プロセスの前に、前記布地を細菌芽胞で直接処理する工程であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含む、工程と、
b)続いて、前記布地を洗濯プロセスに供する工程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記バチルス芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記布地に染みが付いた後に、前記布地を前記細菌芽胞で処理する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
処理された布地が、工程b)の前に少なくとも15分間貯蔵される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記細菌芽胞が、スプレーの形態の組成物から適用される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記洗濯プロセスが、洗濯洗剤の存在下で行われる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記洗濯洗剤が、酵素を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
細菌芽胞の使用であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含み、その後の洗浄プロセス中に表面からの染み除去を促進し、前記染みが、タンパク質を含有する糖及び/又は脂肪の染みである、使用。
【請求項9】
前記バチルスが、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、バチルス・セレウス、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・テキレンシス、バチルス・バリスモルティス、バチルス・モジャベンシス、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記表面が、布地であり、前記洗浄プロセスが、洗濯プロセスである、請求項8又は9に記載の使用。
【請求項11】
前記細菌芽胞が、添加剤組成物から前記布地に送達される、請求項10に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄の分野にあり、細菌芽胞を使用して、布地からの酵素染みの除去を促進する方法に関する。本発明はまた、2回目の洗浄利益を提供するための細菌芽胞の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
配合者は、汚れた表面の洗浄を促進することを常に求めている。特定の染み、特に酵素染みを布地から除去することは、特に、より反応性の低い配合物を使用し、より低い温度、より短いサイクル、及びより少量の水を伴う、より環境に優しい洗浄サイクルを使用する現在の傾向では、困難であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、表面からの汚れの除去、特に布地からの酵素染みの除去をより容易にする方法を提供する必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、布地からの染みの除去を促進する方法であって、洗濯プロセスの前に、染みつき布地を細菌芽胞、好ましくはバチルス(Bacillus)芽胞で処理する工程を含む、方法が提供される。
【0005】
本発明の第2の態様によれば、細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞の使用であって、その後の洗浄プロセス中に表面からの染み除去利益を提供する、使用が提供される。本発明の使用は、洗浄プロセスの前に細菌芽胞で表面を処理することによって、表面からの酵素染みの除去を促進する。
【0006】
本発明の第1の態様の要素は、本発明の第2の態様に準用される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞の使用を包含する。好ましくは、バチルスは、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、バチルスは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0008】
芽胞は、その後の洗浄プロセス中に表面からの染みの除去を促進するために使用される。表面が細菌芽胞で処理された後、その表面に付着した染みは、先の処理がない場合よりも容易に除去される。この効果は、概して、「次回洗浄利益」と称される。この効果は、酵素染み、炭水化物及び/又はタンパク質及び/又は脂肪を含む染みに対して特に顕著である。芽胞は、炭水化物、好ましくは糖、並びにタンパク質及び脂肪を含む、染みの除去を促進する。例えば、少なくとも20%の炭水化物及び/又は少なくとも20%の脂肪及び少なくとも0.5%のタンパク質を含む、染み。本発明の使用は、炭水化物、好ましくは糖、及び/又はタンパク質及び/又は脂肪を含む染み、例えば、チョコレートミルクの染みを布地から除去するのに特に有効である。
【0009】
本発明はまた、布地の洗浄前に、細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞を使用して、布地からの酵素染みの除去を促進する方法を包含する。本発明の使用は、硬質及び軟質表面に適用することができる。硬質表面には、調理器具の上面、換気扇、タイル、床、作業面などを含む、台所及び浴室に見られる表面などの任意の家庭用表面が含まれる。本発明の使用は、軟質表面から、特に洗濯プロセスに供された布地からの酵素染みの除去に特に適している。本発明の使用及び方法は、穏やかな洗浄生成物及び環境に優しい洗浄サイクルの使用を可能にする。
【0010】
本明細書で使用するとき、特許請求の範囲で使用される場合の「a」及び「an」という冠詞は、特許請求又は記載されているもののうちの1つ以上を意味すると理解される。本明細書で使用するとき、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」という用語とは、非限定的であることを意味する。本開示の組成物は、本開示の構成要素を含み得る、それらから本質的になり得る、又はそれらからなり得る。
【0011】
本明細書で使用される百分率、比率、及び割合は全て、別段の指定がない限り、組成物の重量%である。全ての平均値は、別段の明示的な指示がない限り、組成物の「重量により」計算される。別段の指定がない限り、全ての比率は重量/重量レベルとして計算される。
【0012】
別段の指定がない限り、全ての測定は、25℃で実施される。
【0013】
別段の注記がない限り、全ての成分又は組成物の濃度は、その成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0014】
利用形態
本発明は、表面からの染み、好ましくは酵素染みの除去を促進するための細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞の使用であって、表面が洗浄プロセスの前に細菌芽胞で処理される、使用を提供する。好ましくは、細菌芽胞は、溶液、好ましくは水溶液として表面に適用され、その後、表面上で乾燥させてもよい。好ましくは、染みは、炭水化物を含み、及び/又は脂肪に富み、追加的にタンパク質を含む。好ましくは、乾燥染みは、少なくとも20%の炭水化物及び/又は20%の脂肪及び少なくとも0.5%のタンパク質を含む。
【0015】
細菌芽胞は、添加剤組成物から表面に適用されてもよい。好ましくは、細菌芽胞は、水溶液から表面に適用される。細菌芽胞は、洗濯プロセスの前に、スプレーの形態で適用することができる。
【0016】
表面を処理する方法
本開示は、布地からの酵素染みの除去を促進する方法に関し、本方法は、洗濯プロセスの前に、布地を細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞で処理する工程を含む。
【0017】
本開示の方法は、洗濯プロセスの前に、布地を細菌芽胞を含む生成物と接触させることを含む。接触は、水の存在下又は非存在下で生じてよい。生成物若しくはその一部文は、水に希釈及び/又は溶解されて、処理液を形成してよいか、又は生成物は、即時使用可能なスプレーであってもよい。
【0018】
一実施形態では、布地は、洗濯プロセスに供する前に、少なくとも15分間、好ましくは少なくとも30分間貯蔵される。例えば、染みつき布地は、洗濯バスケットに入れる前に処理することができる。
【0019】
本開示の方法は、布地を水性処理液と接触させることを含んでよい。水性処理液は、約0.001ppmから、又は約0.01ppmから、又は約0.02ppmから、又は約0.05ppmから、又は約0.1ppmから、約1ppmまで、又は約5ppmまで、又は約10ppmまで、又は約100ppmまでの総細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞を含み得る。
【0020】
本開示の方法の洗濯プロセスは、任意の好適な容器中で部分的に行われてもよく、例えば、自動洗い機械中で行われてもよい。かかる機械は、トップローディング式機械装置又はフロントローディング式機械装置であってよい。本発明の方法は、手洗い用途にも好適である。
【0021】
本開示の方法の洗濯プロセスは、布地を水性洗い液と接触させることを含んでよい。水性洗い液は、水に溶解する、又は希釈される粒状又は液体洗濯洗剤組成物など洗浄組成物を含んでよい。洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤を含んでよい。水性洗浄液は、約50ppm~約5000ppm、又は約100ppm~約1000ppmのアニオン性界面活性剤を含んでよい。
【0022】
洗濯プロセスは、洗い、すすぎ、及び乾燥サイクルを含んでもよい。細菌芽胞は、洗濯プロセスの前に送達される。それらは、洗浄組成物から、及び/又は添加剤組成物から布地に送達することができ、好ましくは、それらは、添加剤組成物から、より好ましくは、即時使用可能なスプレーから送達される。細菌芽胞、好ましくはバチルス芽胞は、布地の約0.01重量%~約5重量%の濃度で添加剤組成物から添加されてもよい。処理される布地は、合成布地であってよい。好適な合成布地としては、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン、アセテート、スパンデックス、ラテックス、及び/又はオーロン織物が挙げられる。
【0023】
処理される布地は、合成繊維を含んでよい。好適な合成繊維としては、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン、アセテート、スパンデックス、ラテックス、及び/又はオーロン繊維が挙げられてよい。繊維は弾性であってよく、及び/又はエラスタンを含有してよい。布地は、合成繊維と天然繊維とのブレンド(例えば、ポリコットンブレンド)を含有してよい。布地は、比較的疎水性である(例えば、綿繊維と比較して)繊維を含んでよい。
【0024】
細菌芽胞
細菌芽胞は表面上に存在し得るが、本発明の使用及び方法は、消費者に顕著な次回の洗浄利益を提供することができる量で細菌芽胞を表面に意図的に添加することを含む。好ましくは、本発明の使用及び方法は、細菌芽胞が洗濯プロセスなどの水性液を含むプロセスを介して送達される場合、少なくとも1×10CFU/gの表面、好ましくは約1×10~1×10CFU/gの表面の意図的な添加を必要とする。好ましくは、本発明の使用及び方法は、細菌芽胞が直接適用によって、例えば、表面上に直接噴霧することによって送達される場合、少なくとも1×10CFU/gの表面、好ましくは少なくとも1×10CFU/gの表面から1×10CFU/gの表面までの意図的な添加を必要とする。「細菌芽胞の意図的な添加」とは、本明細書では、布地上に存在し得る微生物に加えて、芽胞が添加されることを意味する。
【0025】
細菌芽胞は、布地実体である。本発明の使用及び方法の細菌芽胞は、布地上で発芽することができる。芽胞は、熱、例えば、布地の使用中に発生する熱によって、又は洗い機械若しくは乾燥機において提供される熱によって活性化することができる。芽胞は、布地が保管及び/又は使用されるときに発芽することができる。悪臭前駆体は、発芽を促進する栄養素としての芽胞によって産生される微生物によって使用することができる。芽胞は、布地が湿潤環境に放置された後に発芽し得る。
【0026】
本明細書で使用するための細菌芽胞は、洗浄プロセス間に発芽する能力を有し、2回目の洗浄利益を提供する能力を有する。芽胞は、布地が洗濯プロセスに供する前に、発芽して細胞を形成する能力を有する。芽胞は、液体又は固体形態で供給することができる。好ましくは、芽胞は、固体の形態にある。芽胞は、貯蔵器、乾燥機ボール、固体担体、例えば、パウチ、ペレット、ビーズ、錠剤、乾燥機用シートなどから乾燥プロセスに供給され得る。好ましくは、ペレットは、実質的に球形及び/又は円筒形であり、約1mm~約30mmの直径を有する。好ましくは、芽胞は、乾燥機用シートから供給される。
【0027】
細菌芽胞は、即時使用可能なスプレー又は洗濯前処理剤などの任意の好適な生成物の一部分として表面に送達することができる。
【0028】
細菌芽胞を含む生成物は、任意の適切な形態にあり得る。生成物は、液体組成物、顆粒状組成物、単区画パウチ、多区画パウチ、シート、トローチ又はビーズ、繊維状物品、錠剤、バー、フレーク、又はこれらの混合物の形態にあってよい。生成物は、液体、固体、又はこれらの組み合わせから選択することができる。
【0029】
細菌芽胞を含む生成物は、液体組成物であってもよい。組成物は、この組成物の約30重量%から約90重量%、又は約50重量%~約80重量%の水を含んでよい。
【0030】
細菌芽胞を含む生成物は、洗浄又は添加剤組成物であってもよく、錠剤、パウチ、シート、又は繊維状物品などの、単位化用量物品の形態にあってもよい。このようなパウチは、典型的には、組成物を少なくとも部分的に封入する水溶性フィルム、例えば、ポリビニルアルコール水溶性フィルムを含む。好適なフィルムは、MonoSol,LLC(Indiana,USA)から入手可能である。生成物は、単区画パウチ又は多区画パウチに封入することができる。多区画パウチは、少なくとも2つ、少なくとも3つ、又は少なくとも4つの区画を有してもよい。多区画パウチは、並べてかつ/又は重ねて配置された区画を含んでもよい。パウチ又はその区画に含有される組成物は、液体、固体(粉末など)又はそれらの組み合わせであってもよい。パウチ組成物は、例えば洗剤組成物の約20重量%未満、又は約15重量%未満、又は約12重量%未満、又は約10重量%未満、又は約8重量%未満の水といった比較的低量の水を有してもよい。
【0031】
細菌芽胞を含む生成物は、錠剤又はビーズの形態にあり得る。錠剤は、担体としてポリエチレングリコールを含んでよい。ポリエチレングリコールは、約2000~約20,000ダルトン、好ましくは約5000~約15,000ダルトン、更により好ましくは約6000~約12,000ダルトンの重量平均分子量を有してよい。好ましくは、錠剤は細菌芽胞を含む。
【0032】
細菌芽胞を含む生成物は、担体として作用し得、かつ/又は安定性を促進し得る非水性溶媒を含んでよい。非水性溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,3-プロパンジオール、1,2-プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、グリコールエーテル、炭化水素、又はこれらの混合物などの有機溶媒を挙げることができる。他の非水性溶媒としては、シロキサン又は他のシリコーンなどの親油性流体、炭化水素、全フッ素化アミン、全フッ素化及びハイドロフルオロエーテル溶媒、又はこれらの混合物を挙げることができる。モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンなどアミン含有溶媒が好適であってよい。
【0033】
いくつかのグラム陽性細菌は、2段階の生活環を有する。その生活環中、栄養不足状態に応答するなどの特定の条件下で成長している細菌は、芽胞又は内生芽胞形成につながる精巧な発生プログラムを実行され得る。細菌芽胞は、興味深い形態的及び機械的特性を有する、生化学的に複雑な構造として組み立てられた、約60個の異なるタンパク質からなるコートによって保護される。そのタンパク質コートは、強剛性を提供する静的構造とみなされ、溶菌酵素などの外因性の大きな毒性分子を除外するためのふるいとして主に作用する。芽胞は、極端な環境条件に対して非常に耐性があるため、種の長期生存において重要な役割を果たす。芽胞はまた、長年にわたって、代謝的に休眠状態であり続けることができる。栄養細胞から細菌芽胞を得るための方法は、当該分野で周知である。いくつかの例では、栄養細菌細胞は液体培地で増殖させられる。後期対数増殖期又は初期定常期から、細菌は芽胞形成を開始し得る。細菌が芽胞形成を終了すると、例えば遠心分離を使用することにより、それらの芽胞を培地から得ることができる。任意の残りの栄養細胞を殺傷又は除去するために、様々な方法が使用され得る。様々な方法を使用して、細胞破片及び/又は他の材料又は物質から、芽胞を精製することができる。細菌芽胞は、例えば、様々な技術、相造影顕微鏡法、自動走査顕微鏡法、高解像度原子力顕微鏡法、又は耐熱性法を使用して、栄養細胞から分化され得る。細菌芽胞は、一般に、代謝的に不活性又は休止している、環境に耐性を有する構造であるため、市販の微生物生成物で使用されるように容易に選択される。丈夫さ及び極端に長い寿命にも関わらず、芽胞は、栄養細菌へと戻ることで生活環を完了させるプロセスの初期段階である発芽によって休眠状態を中断するための好ましい状態を知らせる、発芽として知られている特定の小分子の存在に迅速に応答することができる。例えば、市販の微生物生成物は、芽胞が環境内に存在する胚に遭遇する環境内に分散されて、栄養細胞内で発芽し、意図された機能を実施するように設計され得る。様々な異なる細菌が芽胞を形成し得る。これらの群のうちのいずれかからの細菌は、本明細書に開示される組成物、方法、及びキットに使用され得る。例えば、以下の属:アセトネマ、アルカリバチルス、アンモニフィラス、アムピバチルス、アナエロバクター、アナエロスポラ、アネウリバチルス、アノキシバチルス、バチルス、ブレビバチルス、カルダナエロバクタ-、カロラマター、カミニセラ、セラシバチルス、クロストリジウム、クロストリジイサリバクター、コーネラ、デンドロスポロバクター、デスルホトマクルム、デスルホスポロムサ、デスルホスポロシヌス、デスルホビルグラ、デスルフニスポラ、デスルフリスポラ、フィリファクター、フィロバチルス、ゲルリア、ゲオバチルス、ゲオスポロバクター、グラシリバチルス、ハロナトローナム、ヘリオバクテリウム、ヘリオフィラム、ラセエラ、レンチバチルス、ライシニバチルス、マヘラ、メタバクテリウム、モーレラ、ナトロニエラ、オセアノバチルス、オレニア、オルニチンバチルス、オキサロファーガス、オキソバクター、パエニバチルス、パラリオバチルス、ペロスポラ、ペロトマクルム、ピスシバチルス、プラニフィラム、ポンチバチルス、プロピオニスポラ、サリニバチルス、サルスギニバチルス、セイノネラ、シマズエラ、スポラセチゲニウム、スポロアナエロバクタ-、スポロバクター、スポロバクテリウム、スポロハロバクター、スポロラクトバチルス、スポロムサ、スポロサルチア、スポロタレア、スポロトマキュラム、シントロフォモナス、シントロフォスポラ、テヌイバチルス、テピディバクター、テリバチルス、タラソバチルス、サーモアセトゲニウム、サーモアクチノマイセス、サーモアルカリバチルス、サーモアナエロバクター、サーモアナエロモナス、サーモバチルス、サーモフラビミクロビウム、サーモベナブラム、チュベリバチルス、バルジバチルス、及び/又はブルカノバチルスのうちのいくつかの細菌は、芽胞を形成し得る。
【0034】
好ましくは、芽胞を形成し得る細菌は、バシラス科(family Bacillaceae)、例えば、アエリバチルス属、アリイバチルス属、アルカリバチルス属、アルカリコッカス属、アルカリハロバチルス属、アルカリラクチバチルス属、アロバチルス属、アルテリバチルス属、アルテリバクター属、アムピバチルス属、アナエロバチルス属、アノキシバチルス属、アクイバチルス属、アクイサリバチルス属、アウレイバチルス属、バチルス属、カルダルカリバチルス属、カルジバチルス属、カルディテリコラ属、カリディフォンティバチルス属、カメリイバチルス属、セラシバチルス属、コンポスティバチルス属、サイトバチルス属、デゼルティバチルス属、ドミバチルス属、エクトバチルス属、エバンセラ属、ファルシバチルス属、フェルディナンドコヒナ属、フェルメンティバチルス属、フィクチバチルス属、フィロバチルス属、ゲオバチルス属、ゲオミクロビウム属、ゴットフリーディア属、グラシリバチルス属、ハルアルカリバチルス属、ハロバチルス属、ハロラクチバチルス属、ヘインドリクキシア属、ヒドロゲニバチルス属、レデルベルジア属、レンチバチルス属、リッチフィエルディア属、ロッティデバチルス属、マルガリーチア属、マリノコッカス属、メルギリバチルス属、メソバチルス属、メタバチルス属、ミクロアエロバクター属、ナトリバチルス属、ナトロノバチルス属、ネオバチルス属、ニアリア属、オセアノバチルス属、オルニチニバチルス属、パラゲオバチルス属、パラリオバチルス属、パラルカリバチルス属、パウシサリバチルス属、ペラギラブドス属、ペリバチルス属、ピスシバチルス属、ポリゴニバチルス属、ポンチバチルス属、プラドシア属、プリエスチア属、シュードグラシリバチルス属、プエリバチルス属、ラディオバチルス属、ロベルトムラヤ属、ロゼルロモレア属、サッカロコッカス属、サリバクテリウム属、サリミクロビウム属、サリニバチルス属、サリパルディバチルス属、サリラブダス属、サリセディミニバクテリウム属、サリテリバチルス属、サルシューギニバチルス属、セディミニバチルス属、シミノビチア属、シニバチルス属、シノバカ属、ストレプトハロバチルス属、サクリフィエラ属、スウィオニバチルス属、テニューイバチルス属、テピディバチルス属、テルリバチルス属、テルリラクチバチルス属、テクスココニバチルス属、タラソバチルス属、タラソラブドス属、サーモロンギバチルス属、バルジバチルス属、バルディバシル属、ブルカニバチルス属、ヴァイツマニア属の種由来である。様々な例では、細菌は、バチルスバチルス・アキディコラ(Bacillus Bacillus acidicola)、バチルス・アエオリウス(Bacillus aeolius)、バチルス・アエリウス(Bacillus aerius)、バチルス・アエロフィルウス(Bacillus aerophilus)、バチルス・アルブス(Bacillus albus)、バチルス・アルティチュジニス(Bacillus altitudinis)、バチルス・アルベアユエンシス(Bacillus alveayuensis)、バチルス・アミロリクエファシエンセクス(Bacillus amyloliquefaciensex)、バチルス・アンスラシス(Bacillus anthracis)、バチルス・アクイフラビ(Bacillus aquiflavi)、バチルス・アトロファエウス(Bacillus atrophaeus)、バチルス・アウストラリマリス(Bacillus australimaris)、バチルス・バディウス(Bacillus badius)、バチルス・ベンゾエボランス(Bacillus benzoevorans)、バチルス・カブリアレシイ(Bacillus cabrialesii)、バチルス・カナベラリウス(Bacillus canaveralius)、バチルス・カッパリディス(Bacillus capparidis)、バチルス・カルボニフィルス(Bacillus carboniphilus)、バチルス・セレウス、バチルス・チャガンゲンシス(Bacillus chungangensis)、バチルス・コアフイレンシス(Bacillus coahuilensis)、バチルス・サイトトキシクス(Bacillus cytotoxicus)、バチルス・デシシフロンディス(Bacillus decisifrondis)、バチルス・エクトイニフォルマンス(Bacillus ectoiniformans)、バチルス・エンクレンシス(Bacillus enclensis)、バチルス・フェングクゥエンシス(Bacillus fengqiuensis)、バチルス・フンゴルム(Bacillus fungorum)、バチルス・グリチニフェルメンタンス(Bacillus glycinifermentans)、バチルス・ゴビエンシス(Bacillus gobiensis)、バチルス・ハロトレランス(Bacillus halotolerans)、バチルス・ハイネシイ(Bacillus haynesii)、バチルス・ホルティ(Bacillus horti)、バチルス・イナクォソルム(Bacillus inaquosorum)、バチルス・インファンチス(Bacillus infantis)、バチルス・インフェルナス(Bacillus infernus)、バチルス・イサベリアエ(Bacillus isabeliae)、バチルス・ケクェアエ(Bacillus kexueae)、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・ルティ(Bacillus luti)、バチルス・マヌセンシス(Bacillus manusensis)、バチルス・マリニセディメントーラム(Bacillus marinisedimentorum)、バチルス・メソフィルス(Bacillus mesophilus)、バチルス・メタノリカス(Bacillus methanolicus)、バチルス・モビリス(Bacillus mobilis)、バチルス・モジャベンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・ナカムライ(Bacillus nakamurai)、バチルス・ヌジオピクス(Bacillus ndiopicus)、バチルス・ニトラチレデゥセンス(Bacillus nitratireducens)、バチルス・オレイボランス(Bacillus oleivorans)、バチルス・パシフィクス(Bacillus pacificus)、バチルス・パキスタネンシス(Bacillus pakistanensis)、バチルス・パラリケニフォルミス(Bacillus paralicheniformis)、バチルス・パラミコイデス(Bacillus paramycoides)、バチルス・パランスラシス(Bacillus paranthracis)、バチルス・ペルバグス(Bacillus pervagus)、バチルス・ピスチコラ(Bacillus piscicola)、バチルス・プロテオリティクス(Bacillus proteolyticus)、バチルス・シュードミコイデス(Bacillus pseudomycoides)、バチルス・プミルス、バチルス・サフェンシス(Bacillus safensis)、バチルス・サラセティス(Bacillus salacetis)、バチルス・サリナス(Bacillus salinus)、バチルス・サリトレランス(Bacillus salitolerans)、バチルス・セオハエアネンシス(Bacillus seohaeanensis)、バチルス・シバジイ(Bacillus shivajii)、バチルス・シアメンシス(Bacillus siamensis)、バチルス・スミティ(Bacillus smithii)、バチルス・ソリマングロビ(Bacillus solimangrovi)、バチルス・ソングクレンシス(Bacillus songklensis)、バチルス・ソノレンシス(Bacillus sonorensis)、バチルス・スピジゼニイ(Bacillus spizizenii)、バチルス・スポンギアエ(Bacillus spongiae)、バチルス・ステアルコリス(Bacillus stercoris)、バチルス・ストラトスフェリクス(Bacillus stratosphericus)、バチルス・サブチリス、バチルス・スウェヅェイ(Bacillus swezeyi)、バチルス・タエアネンシス(Bacillus taeanensis)、バチルス・タマリシス(Bacillus tamaricis)、バチルス・テキレンシス、バチルス・サーモクロアカエ(Bacillus thermocloacae)、バチルス・サーモトレランス(Bacillus thermotolerans)、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・チアンシェニイ(Bacillus tianshenii)、バチルス・トヨネンシス(Bacillus toyonensis)、バチルス・トロピカス(Bacillus tropicus)、バチルス・バリスモルティス、バチルス・ベレズエンシス(Bacillus velezensis)、バチルス・ヴィエドマンニイ(Bacillus wiedmannii)、バチルス・ヴダリアンキエンシス(Bacillus wudalianchiensis)、バチルス・キアメネンシス(Bacillus xiamenensis)、バチルス・キアプエンシス(Bacillus xiapuensis)、バチルス・ザングゾウエンシス(Bacillus zhangzhouensis)、又はそれらの組み合わせの株であり得る。
【0035】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、バチルス属の株であってよく、バチルス種株SD-6991、バチルス種株SD-6992、バチルス種株NRRL B-50606、バチルス種株NRRL B-50887、バチルス・プミルス株NRRL B-50016、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50017、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7792(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されていた)、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されていた)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50018、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7541、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7544、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7545、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7546、バチルス・スブチリス株PTA-7547、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7549、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7793、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7790、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7791、バチルス・スブチリス株NRRL B-50136(DA-33Rとしても知られている、ATCC受託番号55406)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50141、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50399、バチルス・リケニフォルミス株NRRL B-50014、バチルス・リケニフォルミス株NRRL B-50015、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50607、バチルス・スブチリス株NRRL B-50147(300Rとしても知られている)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50150、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、バチルス・メガテリウムPTA-3142、バチルス・アミロリクエファシエンス株ATCC受託番号55405(300としても知られている)、バチルス・アミロリクエファシエンス株ATCC受託番号55407(PMXとしても知られている)、バチルス・プミルスNRRL B-50398(ATCC 700385、PMX-1、及びNRRL B-50255としても知られている)、バチルス・セレウスATCC受託番号700386、バチルス・チューリンギエンシスATCC受託番号700387(上記の株は全て、Novozymes,Inc.,USAから入手可能である)、バチルス・アミロリクエファシエンスFZB24(例えば、Novozymes製の分離株である、NRRL B-50304及びNRRL B-50349 TAEGRO(登録商標))、バチルス・スブチリス(例えば、Bayer CropScience製のRHAPSODY(登録商標)、SERENADE(登録商標)MAX、及びSERENADE(登録商標)ASOにおける分離株NRRL B-21661)、バチルス・プミルス(例えば、Bayer CropScience製の分離株NRRL B-50349)、バチルス・アミロリクエファシエンスTrigoCor(「TrigoCor 1448」としても知られている、例えば、Cornell University,USAから入手可能なEmbrapa Trigo受入番号144/88.4Lev、Cornell受入番号Pma007BR-97、及びATCC受入番号202152の分離株)、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0036】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、バチルス・アミロリクエファシエンス株であり得る。例えば、株は、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前は、バチルス・アトロファエウスと分類されたもの)、及び/又はバチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、又は他のバチルス・アミロリクエファシエンス微生物からのものであり得る。
【0037】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、ブレビバチルス種であってよく、例えば、ブレビバチルス・ブレビス(Brevibacillus brevis)、ブレビバチルス・フォーモサス(Brevibacillus formosus)、ブレビバチルス・ラテロスポラス(Brevibacillus laterosporus)、若しくはブレビバチルス・パラブレービス(Brevibacillus parabrevis)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0038】
いくつかの例では、芽胞を形成する細菌株は、パエニバチルス(Paenibacillus)種であってよく、例えばパエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、パエバチルス・アミロリティカス(Paenibacillus amylolyticus)、パエバチルス・アゾトフィクサンス(Paenibacillus azotofixans)、パエニバチルス・クッキイ(Paenibacillus cookii)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、若しくはパエニバチルス・バリダス(Paenibacillus validus)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0039】
細菌芽胞は、約2~50ミクロン、好適には約10~45ミクロンの平均粒径を有し得る。バチルス芽胞は、水性担体中のブレンドで市販されており、この水性担体には不溶である。他の市販のバチルス芽胞ブレンドとしては、以下のものに限定されるわけではないが、Novozymes Biologicals,Inc.から入手可能な、Freshen Free(商標)CAN(10X)、Genesis Biosciences,Inc.から入手可能なEvogen(登録商標)Renew Plus(10X)、及びGenesis Biosciences,Inc.から全て入手可能なEvogen(登録商標)GT(10X、20X、及び110X)が挙げられる。前述のリストでは、括弧内の表記(10X、20X、及び110X)は、バチルス芽胞の相対濃度を示す。
【0040】
本明細書に開示される組成物、方法、及び生成物で使用される細菌芽胞は、熱活性化されていても、熱活性化されていなくてもよい。いくつかの例では、細菌芽胞は熱活性化されている。いくつかの例では、細菌芽胞は熱不活性化されていない。好ましくは、本明細書で使用される芽胞は、熱活性化される。熱活性化は、室温(15~25℃)から25~120℃、好ましくは40C~100℃の最適温度まで細菌芽胞を加熱し、最適温度を2時間以下、好ましくは70~80℃で30分間保持することを含み得る。
【0041】
本明細書に開示される方法、組成物、及び生成物について、細菌芽胞の集団が一般に使用される。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、細菌の単一株からの細菌芽胞を含み得る。好ましくは、細菌芽胞の集団は、2、3、4、5、又はそれ以上の細菌株の細菌芽胞を含み得る。一般に、細菌芽胞の集団は、大多数の芽胞と、少数の栄養細胞とを含有する。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、栄養細胞を含まない。いくつかの例では、細菌芽胞の集団は、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、又は50%未満の栄養細胞を含有してもよく、細菌芽胞のパーセンテージは、((栄養細胞数/(集団中の芽胞数+集団中の栄養細胞数))×100)として計算される。一般に、開示された方法、組成物、生成物中で使用される細菌芽胞の集団は、安定しており(すなわち、発芽中ではない)、集団中の少なくともいくつかの個々の芽胞は、発芽できる状態にある。
【0042】
本開示で使用される細菌芽胞の集団は、異なる濃度で細菌芽胞を含み得る。様々な例において、細菌芽胞の集団は、少なくともlxl02、5xl02、lxl03、5xl03、lxl04、5xl04、1xl05、5xl05、lxl06、5xl06、lxl07、5xl07、lxl08、5xl08、lxl09、5xl09、lxl010、5xl010、lxl011、5xl011、lx1012、5xl012、lxl013、5xl013、lxl014、又は5xl014個の芽胞/ml、芽胞/グラム、又は芽胞/cm3を含み得るが、これらに限定されない。
【0043】
乾燥機用シートは、乾燥機での乾燥プロセス中に布地を処理するために都合よく用いることができる。乾燥機用シートは、洗われていない布地、又は布地が洗濯洗剤で洗われた後に処理するために使用され得る。
【0044】
洗浄組成物成分
好適な洗浄成分としては、界面活性剤、酵素、酵素安定化系、洗剤ビルダー、キレート剤、錯化剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー汚れ放出剤、ポリマー分散剤、ポリマーグリース洗浄剤、移染防止剤、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、布地コンディショナ、粘土、泡増進剤、消泡剤、抑泡剤、防食剤、汚れ懸濁剤、染料、色相染料、殺菌剤、曇り防止剤、蛍光増白剤、香料、飽和若しくは不飽和脂肪酸、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号成分、構造化剤、増粘剤、固結防止剤、デンプン、砂、ゲル化剤、又はこれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが挙げられる。
【0045】
添加剤組成物
本開示の添加剤組成物は、追加の補助成分を含み得る。かかる補助剤は、標的布地に更なる処理利益をもたらしてよく、かつ/又はそれらは、安定化助剤若しくは加工助剤として組成物に作用してよい。好適な補助剤としては、キレート剤、香料、構造化剤、塩素捕捉剤、悪臭低減材料、有機溶媒、又はこれらの混合物が挙げられてよい。
【実施例
【0046】
以下の実施例は、バチルス芽胞で汚れを直接処理することから生じるその後の洗浄プロセスにおける染み除去の改善を実証する。異なる実施例は、汚れの直接処理を異なる方法で行うことができることを示す。染み付け前に織物に直接適用する(実施例1)、染み付け前の洗浄プロセス中に織物に適用する(実施例2)、又は布地に適用した後に染みに直接適用する(実施例3)。しかしながら、全ての場合において、芽胞処理は、その後の洗浄プロセスにおいて改善された染み除去をもたらす。
【0047】
一般的な洗浄プロトコル及び染み除去分析方法(全ての実施例に使用)。
各処理について4つの外部反復及び2つの内部反復を伴う実験において、全ての染みスワッチを1.7g/LのTide Pods(Procter & Gamble USA)溶液で同様に洗浄した。すなわち、8回の洗浄が完了し、4回は芽胞処理試験生成物の8つの反復のうちの2つを含み、4回は無芽胞対照の8つの反復のうちの2つを含んだ。洗浄工程は、水道水(Northumbrian Water、9gpg (US))、及び5cm×5cmの編み綿バラスト(GMT糊抜き編み綿、Warwick Equest Ltd、Consett,UK)を含有する1Lターゴトメーター中で実行して、総負荷重量を60gにした。布地を26℃、208rpmで17分間洗浄し、次いで、新鮮な水道水(15℃)で5分間2回すすいだ。
【0048】
染みを乾燥させ、使用前に較正したシャッター速度1/2、開口部8でDigiEye(VeriVide Ltd,Leicester,UK)を使用して得られたL読み取り値を使用して、染み除去について評価した。L測定値を、未洗浄染み、洗浄染み、及び未汚れ布地について取り、ΔE計算を行って、以下の式を用いて、未洗浄染み及び洗浄染みの両方についての染みのレベルを、未汚れ布地と比較して決定した。式中、接尾辞1は、未汚れの値を示し、接尾辞2は、未洗浄又は洗浄染みの値を示す。
【0049】
【数1】
【0050】
染み除去指数(Stain Removal Index、SRI)は、以下のように百分率として計算される染み除去のレベルである。
SRI=100×(A-B)/A
式中、
A=未洗浄布地染みつき領域のΔE
B=洗浄した布地の染みつき領域のΔE
【0051】
(実施例1)
5×10CFU/mlのバチルス(Genesis Biosciences、Cardiff,UK)(UKによって供給されたEvozyme(登録商標)P500 BS7を使用して調整された)を脱イオン(DI)水中に含有する40μLのバチルス芽胞懸濁液を、8枚の5cm×5cmの滅菌の編み綿布地(GMT糊抜き編み綿、Warwick Equest Ltd,Consett,UK)上にピペットで移し、次いで、バイオセーフティキャビネット内で一晩乾燥させた。
【0052】
次いで、0.9mlのYazooチョコレートミルク(FrieslandCampin)をピペットで移すことによって、これらの8枚の布地スワッチ並びに追加の8枚の無菌の編み綿スワッチ(対照)にチョコレートミルクを添加し、バイオセーフティキャビネット内で48時間乾燥させた。次いで、染みをDI水単独(30重量%)で処理した。各処理の8つの反復を、1つの湿った5cm×5cmの編み綿スワッチ(100重量%のDI水)とともに添加して、別々の350mlの密封容器に入れ、21℃で72時間貯蔵した。得られたスワッチを、上記の一般的な洗浄プロトコル及び染み除去分析方法に従って洗浄した。
【0053】
【表1】
【0054】
(実施例2)
8枚の編み綿布(5cm×5cm)を、撹拌棒(Northumbrian Water、9gpg(US)、21℃、100rpm)を備えた磁気撹拌プレート上で、1.7g/LのTideゼロ酵素Pods(Procter & Gamble、USA)の溶液で20分間洗浄し、次いで、新鮮な水道水(15℃)で5分間1回すすいだ。追加の8枚の編み綿布地(試験スワッチ)を、洗浄水に添加されたDI水中に5×1010CFU/mlのバチルス(Genesis Biosciences、Cardiff,UKによって供給されたEvozyme(登録商標)P500 BS7を使用して調整された)を含有する追加の40μLの10%バチルス芽胞懸濁液で同じ方法で(同じ洗剤を用いて)洗浄した。次いで、布をバイオセーフティキャビネット内で一晩乾燥させた。
【0055】
次いで、0.9mlのYazooチョコレートミルク(FrieslandCampin)を布地上にピペットで移すことによって、チョコレートミルクを16枚の布地に添加し、次いで、バイオセーフティキャビネット内で48時間乾燥させた。次いで、染みをDI水単独(30重量%)で処理した。各処理の8つの反復、及び1つの湿った5cm×5cmの編み綿スワッチ(100重量%のDI水)を添加して、別々の350mlの密封容器に入れた。これらを21℃で72時間貯蔵した。得られたスワッチを、上記の一般的な洗浄プロトコル及び染み除去分析方法に従って洗浄した。
【0056】
【表2】
【0057】
(実施例3a)
0.9mlのYazooチョコレート(FrieslandCampina)、モカ(Starbucks)、及びダブルショットエスプレッソ(Starbucks)を5cm×5cmの編み綿布にピペットで移すことによって、チョコレートミルク、モカ、及びダブルエスプレッソ染み(各々16個)を調製し、乾燥キャビネット内で48時間乾燥させた。
【0058】
5×10CFU/mlのバチルス(Genesis Biosciences、Cardiff,UK)(UKによって供給されたEvozyme(登録商標)P500 BS7を使用して調整された)を脱イオン(DI)水中に含有する40μlのバチルス芽胞懸濁液で、各染みのうちの8つ(試験生成物)を処理した。対照染み(各々8つ)を40μlのDI水単独で処理した。追加のDI水を各染みに添加し(30重量%)、各処理の8つの反復を、1つの湿った5cm×5cmの編み綿スワッチ(100重量%のDI水)とともに、350mlの密封容器に入れ(各処理の8つの反復全てについて1つ)、21℃で72時間貯蔵した。得られたスワッチを、上記の一般的な洗浄プロトコル及び染み除去分析方法に従って洗浄した。
【0059】
【表3】
【0060】
(実施例3b)
0.9mlのYazooチョコレート(FrieslandCampina)を5cm×5cmの編み綿布地上にピペットで移すことによって、チョコレートミルク染みを調製し、乾燥キャビネット内で48時間乾燥させた。
【0061】
5×10CFU/mLのバチルス(Genesis Biosciences、Cardiff,UKによって供給されたEvozyme(登録商標)P500 BS7、Croda International、Goole,UKによって供給されたEvogen ON 50X-LQ-(RB)及びEvogen GP 50X-LQ-(RB)、並びにNovozymes、Bagsvaerd,Denmark)によって供給されたMicrovia Activeを使用して調整された)を脱イオン(deionised、DI)水中に含有する40μlのバチルス芽胞懸濁液で、各染みのうちの8つ(試験生成物)を処理した。
【0062】
対照染み(各々8つ)を40μlのDI水単独で処理した。追加のDI水を各染みに添加し(30重量%)、各処理の8つの反復を、1つの湿った5cm×5cmの編み綿スワッチ(100重量%のDI水)とともに、350mlの密封容器に入れ(各処理の8つの反復全てについて1つ)、21℃で72時間貯蔵した。得られたスワッチを、上記の一般的な洗浄プロトコル及び染み除去分析方法に従って洗浄した。
【0063】
【表4】
【0064】
結論
実施例1~3からの結果は、バチルス芽胞による染みの直接処理が、芽胞が、染み付け前に織物に直接適用する(実施例1)、染み付け前の洗浄プロセス中に織物に適用する(実施例2)、又は布地に適用した後に染みに直接適用する(実施例3)かに関わらず、その後の洗浄プロセスにおいて改善された染み除去をもたらすことを示す。全ての場合において、芽胞処理は、無芽胞対照と比較して、顕著に改善された次洗浄染み除去を示した。これは、対照に対して、バチルス処理された布地についての顕著に高いSRI値で例証される。この差は、3つ全ての前処理について肉眼で非常に顕著であった。つまり、対照染みは、試験処理で洗浄されたスワッチからほぼ完全に除去された高レベルの褐色残留物を含有していた。
【0065】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、別段の指定がなない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、別段の指定がなない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本明細書は以下の発明を開示する。
[1]
布地からの染み除去を促進する方法であって、前記染みが、炭水化物及び/又は脂肪及びタンパク質を含み、前記方法が、
a)洗濯プロセスの前に、前記布地を細菌芽胞で直接処理する工程であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含む、工程と、
b)続いて、前記布地を洗濯プロセスに供する工程と、を含む、方法。
[2]
前記バチルス芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、[1]に記載の方法。
[3]
前記布地に染みが付いた後に、前記布地を前記細菌芽胞で処理する、[1]又は[2]に記載の方法。
[4]
処理された布地が、工程b)の前に少なくとも15分間貯蔵される、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]
前記細菌芽胞が、スプレーの形態の組成物から適用される、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]
前記洗濯プロセスが、洗濯洗剤の存在下で行われる、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
前記洗濯洗剤が、酵素を含む、[6]に記載の方法。
[8]
細菌芽胞の使用であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含み、その後の洗浄プロセス中に表面からの染み除去を促進し、前記染みが、タンパク質を含有する糖及び/又は脂肪の染みである、使用。
[9]
前記バチルスが、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、バチルス・セレウス、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・テキレンシス、バチルス・バリスモルティス、バチルス・モジャベンシス、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、[8]に記載の使用。
[10]
前記表面が、布地であり、前記洗浄プロセスが、洗濯プロセスである、[8]又は[9]に記載の使用。
[11]
前記細菌芽胞が、添加剤組成物から前記布地に送達される、[10]に記載の使用。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地からの染み除去を促進する方法であって、前記染みが、炭水化物及び/又は脂肪及びタンパク質を含み、前記方法が、
a)洗濯プロセスの前に、前記布地を細菌芽胞で直接処理する工程であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含む、工程と、
b)続いて、前記布地を洗濯プロセスに供する工程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記バチルス芽胞が、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・チューリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス・テキレンシス(Bacillus tequilensis)、バチルス・バリスモルティス(Bacillus vallismortis)、バチルス・モジャベンシス(Bacillus mojavensis)、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記布地に染みが付いた後に、前記布地を前記細菌芽胞で処理する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
処理された布地が、工程b)の前に少なくとも15分間貯蔵される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記細菌芽胞が、スプレーの形態の組成物から適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記洗濯プロセスが、洗濯洗剤の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記洗濯洗剤が、酵素を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
細菌芽胞の使用であって、前記細菌芽胞が、バチルス芽胞を含み、その後の洗浄プロセス中に表面からの染み除去を促進し、前記染みが、タンパク質を含有する糖及び/又は脂肪の染みである、使用。
【請求項9】
前記バチルスが、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、バチルス・セレウス、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・テキレンシス、バチルス・バリスモルティス、バチルス・モジャベンシス、及びそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、バチルス・サブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記表面が、布地であり、前記洗浄プロセスが、洗濯プロセスである、請求項8又は9に記載の使用。
【請求項11】
前記細菌芽胞が、添加剤組成物から前記布地に送達される、請求項10に記載の使用。
【国際調査報告】