(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】腹腔ヘルニアの閉鎖および再発の抑制のための腹腔閉鎖法および装置の態様
(51)【国際特許分類】
A61B 17/03 20060101AFI20240711BHJP
A61B 17/04 20060101ALN20240711BHJP
【FI】
A61B17/03
A61B17/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502678
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 US2022072727
(87)【国際公開番号】W WO2023004217
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521138497
【氏名又は名称】アブソリューションズ メッド,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ランプス,グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブス,ダニエル
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160BB01
(57)【要約】
腹腔ヘルニアを閉鎖し、再発を低減するための腹腔閉鎖方法および装置の態様について説明する。組織アンカー固定アセンブリは、一般に、少なくとも部分的にそれを貫通する内腔を形成する第1のプロングを含み得る。第1のプロングは、第1のプロングに少なくとも部分的に沿った1つ以上の開口部またはチャネルと、第1のプロングの基部付近または基部に開口部とをさらに形成し得、これにより、1つ以上の開口部またはチャネルと基部付近または基部の開口部とが内腔を介して連通する。第1の部材は、第1の組織表面に対して接触するように第1のプロングの基部から延び、第2の部材は、第1の部材と第2の部材とが互いに対して固定されるように、第2の組織表面に対して接触するように第1のプロングに対して移動するように構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的にそれを貫通する内腔を形成する第1のプロングであって、前記第1のプロングは、同第1のプロングに沿って少なくとも部分的に1つ以上の開口部と、前記1つ以上の開口部と第2の開口部とが前記内腔を介して連通するように、前記第1のプロングの基部付近または基部に設けられた第2の開口部とをさらに形成する、第1のプロングと、
前記第1のプロングの前記基部から延び、第1の組織表面に対して接触するように構成される第1の部材と、
前記第1のプロングに対して移動するように構成される第2の部材であって、前記第2の部材が前記第1の部材に対して前記第1のプロングに沿って並進するように、第2の組織表面に対して接触するようにさらに構成される、第2の部材と、
を備える、組織アンカー固定アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の部材の第1の表面から延びる1本以上の第1の穿通歯部をさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の部材の第2の表面から延びる1本以上の第2の穿通歯部をさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の部材が、前記第2の部材の縁部と前記第1のプロングに沿って形成される1つ以上の開口部との間に延びる、前記第2の部材の表面に沿った接続チャネルを形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第2の部材は、前記第2の部材の縁部に沿って1つ以上の開口部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の部材が、前記第1のプロングを内部に受承する大きさとされる受承開口部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のプロングの前記基部付近または前記基部における前記開口部を通って、前記内腔を通って、前記第2の部材の前記受承開口部を通って延びるように位置決め可能な接続要素をさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記接続要素を介して第1の組織アンカー固定アセンブリに接続可能な第2の組織アンカー固定アセンブリをさらに備える、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
少なくとも1つの止め部材をさらに備え、前記止め部材は、前記第2の部材のプラットフォームが前記少なくとも1つの止め部材を越えて前記第1の部材のプラットフォームに向かって前進することを阻止するように位置決めされる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの止め部材が前記第1のプロングに沿って位置決めされている、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの止め部材とは反対側に前記第1のプロングに沿って位置決めされる第2の止め部材をさらに備える、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記1つ以上の穿通歯部が下方切断部または棘部からなる、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項13】
第1のプロングを、接近させるように組織領域に貫通させ、これにより、前記第1のプロングが前記組織領域の第1の組織表面から第2の組織表面まで延びるようにするステップと、
前記第1のプロングの基部から延びる第1の部材を、前記第1の組織表面に対して接触するように位置決めするステップと、
第2の部材を、前記第1のプロングに対して、かつ前記第1の組織表面とは反対側の前記第2の組織表面に対して接触するように位置決めするステップと、
接続要素が前記第1の組織表面と前記第2の組織表面との間を通過するように、少なくとも部分的に前記第1のプロングを貫通して形成される内腔を通り、前記第2の部材に沿って前記接続要素を通過させるステップと、
を含む、組織アンカー固定アセンブリを介して組織を接近させる方法。
【請求項14】
前記接続要素が、前記第1のプロングの前記基部付近または前記基部における開口部を通って延びる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記接続要素が前記第2の部材の表面に沿って延びる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の部材を位置決めするステップが、前記基部から延びる1本以上の第1の穿通歯部を前記第1の組織表面に穿通させるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の部材を移動させるステップが、前記第2の部材から延びる1本以上の第2の穿通歯部を前記第2の組織表面に穿通させるステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の部材を移動させるステップが、前記組織領域が前記第1の部材と前記第2の部材との間に固定されるように、前記第1のプロングに沿って前記第2の部材の位置を調整するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の部材が、前記第1のプロングを内部に受承する大きさの受承開口部を形成する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記接続要素を通過させるステップが、前記第2の部材の縁部から延びる前記第2の部材の表面に沿って形成されたチャネル内に前記接続要素を位置決めするステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記接続要素が、前記第1の組織表面と前記第2の組織表面との間を調整可能に通過する、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
1つ以上の止め部材により前記第1の部材に向かう前記第2の部材の移動を抑制するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記接続要素を、前記組織領域と接近する第2の組織領域に固定された第2の組織アンカー固定アセンブリに固定するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記接続要素を締め付けることにより、前記組織領域と前記第2の組織領域とを互いに接近させるステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の部材の縁部に沿って1つ以上の開口部を介して前記第2の部材を前記第2の組織アンカー固定アセンブリに固定するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟組織閉鎖における張力を分散させる装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
米国では400万件の開腹手術が行われている(非特許文献1)。術後合併症としてよく報告されるのは、組織の治療の構造的失敗に起因する切開ヘルニアであり、これは腹部閉鎖術後の患者の約9乃至20%に発生し、特定のリスク群ではそれ以上である可能性がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】emedicine.medscape.com/article/1961789-technique
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
腹壁閉鎖術の失敗率を、主にヘルニア修復術の両者において低減するために、新規な技術および方法論が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
a.装置は、縫合糸の張力を関係する組織全体にわたって広く分散させるステップと、
b.アンカー固定装置が生分解するにつれて、アンカー固定装置から治癒瘢痕に徐々に力を伝達するステップと、
c.理想的には、永久的な異物を残さないステップと、によって、治癒中、腹壁端の位置決めを維持する。
【0006】
組織端の位置決めに使用される実施形態の一態様は、組織閉鎖部を支持するとともに治癒を最適化する生体吸収性を備えた構成要素を含む。生体吸収性を備えた構成要素では、後側(腹壁の内側)要素と前側(腹壁の外側)要素との間に接続部を形成する機構が利用される。これらの機構としては、固定機構、例えばラチェットと組み合わせて使用される様々な固定機構、例えば、ねじ付き要素、切り欠き、ラチェット要素、ねじ付き要素などが挙げられる。創傷の両側で、後側構成要素および前側構成要素に縫合糸または同様の構成要素を通すことにより、接続部を形成する機構を補強または置換することができる。場合によっては、縫合糸や同様の構造物以外の固定機構がないこともある。
【0007】
組織アンカー固定アセンブリの一態様において、アセンブリは、一般に、第1の組織領域に対して接触するように構成された第1の表面から延びる1つ以上の第1の穿通要素を有する第1の部材と、1つ以上の第1の穿通要素の位置に対応する1つ以上の開口部を有する第2の部材とを備えることができ、第1の部材および第2の部材は、1つ以上の第1の穿通要素を介して互いに対して固定されるように構成される。1つ以上の穿通要素は中空であってもよく、これにより、縫合糸または他の接続部材を1つ以上の穿通要素の内腔を通して第1の部材と第2の部材との間に通すことができる。内腔は、穿通要素の両側を貫通する1つ以上の側方開口部を有することができる。
【0008】
組織アンカー固定アセンブリの別例では、アセンブリは一般に、少なくとも部分的にそれを貫通する内腔を形成する第1のプロングを含んでもよく、第1のプロングはさらに、第1のプロングに少なくとも部分的に沿った1つ以上の開口部、および第1のプロングの近傍または基部に第2の開口部を形成し、これにより、1つ以上の開口部と第2の開口部とが内腔を介して連通する。アセンブリは、第1のプロングの基部から延び、第1の組織表面に対して接触するように構成された第1の部材と、第1のプロングに対して移動するように構成され、第1の部材と第2の部材とが互いに対して保持されるように、第2の組織表面に対して接触するようにさらに構成された第2の部材とをさらに備えてもよい。
【0009】
組織アンカー固定アセンブリを介して組織を接近させる一方法において、この方法は、一般に、第1の組織アンカー固定アセンブリを組織の第1の部位(例えば、腹壁切開部の片側)に、第2の組織アンカー固定アセンブリを組織の第2の部位(例えば、腹壁切開部の他方の側)に取り付けるステップと、縫合糸を一方のアセンブリの穿通要素に通し、第2のアセンブリに通すことで、第1のアセンブリおよび組織の部位を第2のアセンブリおよび組織の部位に向けて接近させるステップと、縫合糸を使用して2つのアセンブリを固定することにより、2つの組織の領域(腹壁切開部の両側)が接触するようにするステップと、を含む。
【0010】
組織アンカー固定アセンブリを介して組織を接近させる別の方法において、本方法は、一般に、第1のプロングが組織部位の第1の組織表面から第2の組織表面まで延びるように、接近させるべき組織領域に第1のプロングを穿通するステップと、第1のプロングの基部から延びる第1の部材を第1の組織表面に対して接触するように位置決めするステップと、第2の部材を第1のプロングに対して、第1の組織表面とは反対側の第2の組織表面に対して接触するように位置決めするステップと、接続要素を、少なくとも部分的に第1のプロングを貫通して形成された内腔を通過させ、接続要素が第1の組織表面と第2の組織表面との間を通過するように、第2の部材に沿って通過させるステップと、を含む。
【0011】
本明細書に記載される要素とともに使用され得る組織アンカー固定アセンブリおよび材料の異なる実施形態の例は、さらに2020年4月9日に出願された米国特許出願公開第20120/0323614号明細書(米国特許出願第16/844,420号明細書)に開示されており、その全体があらゆる目的のためにここに開示されたものとする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】
図1Aは、1本のプロング(104)および複数の棘部(116)を有する2本の歯部(112)を備えるアンカー(100)を示す斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第の2部材(120)と、1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材がプロングに沿って摺動可能である。第2の部材は、接続要素を収容するための溝部(124)を有する。
【
図2A】
図2Aは、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。
【
図2B】
図2Bおよび
図2Cは、表面上に形成されるとともに第2の部材の縁部から1本のプロングに沿って開口部(108)と整列して延びる縫合糸谷部(124)を示す、第1の部材および第2の部材を備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図2C】
図2Bおよび
図2Cは、表面上に形成されるとともに第2の部材の縁部から1本のプロングに沿って開口部(108)と整列して延びる縫合糸谷部(124)を示す、第1の部材および第2の部材を備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図3A】
図3Aおよび
図3Bは、所定の長さの縫合糸(152)または他の接続要素が、1本のプロング(104)を通って、1本のプロングの基部(102)に沿って形成された開口部(110)に沿って外に延びるように、縫合糸谷部(124)に沿ってどのように配置され得るかを示す、第1の部材(100)および第2の部材(120)を備えるアンカーを示す側面断面図である。
【
図3B】
図3Aおよび
図3Bは、所定の長さの縫合糸(152)または他の接続要素が、1本のプロング(104)を通って、1本のプロングの基部(102)に沿って形成された開口部(110)に沿って外に延びるように、縫合糸谷部(124)に沿ってどのように配置され得るかを示す、第1の部材(100)および第2の部材(120)を備えるアンカーを示す側面断面図である。
【
図4】
図4は、縫合糸(152)と組み合わせて組織(160)に接近させるために同様のアンカーとともに使用される
図3のようなアンカーを示す断面図である。
【
図5】
図5は、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、棘部のない1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。第1の部材の基部(102)は開窓部(170)を有することが示され、第2の部材の基部(122)は縫合糸谷部(124)の領域に追加の(第3の)アイレット(126)を有することが示されている。
【
図6】
図6は、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、棘部のない1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。第1の部材の基部(102)には開窓部(170)および4本の歯部(112)が設けられ、第2の部材にはアイレット(126)が設けられることが示される。
【
図7】
図7は、
図6と同様の代替的設計のアンカーを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、棘部(116)を備える歯部(112)を有する後側第1の部材(100)と、三方突出支柱(104)と、移動を制限するボス(182)とからなるアンカー構造体を示す斜視図であり、ボス(182)により、前側第2の部材(120)が後側部材支柱(104)上を摺動する際に、前側第2の部材(120)が後側第1の部材(100)に向かって接近することが制限される。
【
図9】
図9は、前側部材(120)が、後側部材(100)の支柱(104)上のスロット(108)内に嵌入する突起(190)を有するアンカーを示す断面図である。
【
図10】
図10は、後側部材(100)の支柱(104)と前側部材(120)の穴(128)とが三方で嵌合しているアンカーを示す断面図である。
【
図11A】
図11Aは、五方突出支柱(104)と、第1の部材(100)の支柱に沿って第2の部材(120)の移動を制限するボス(182)と、第1の部材および第2の部材の両者に設けられた棘部(116)を有する歯部(112)と、支柱穴(128)の周囲で第2の部材の表面上に突出する補強リング(180)と、第1の部材の支柱上のスロット(108)内に位置合わせされる第2の部材の穴上の突出部(190)と、第1の部材または第2の部材と直接相互作用しない追加の接続要素の配置を案内するための第2の部材上の凹状縁要素(130)とを備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図11C】
図11Cは、
図11Aのアンカーを示す断面図(第2の部材のプラットフォームを通って、プロングの軸線に直交する)である。
【
図12】
図12は、2つの前側部材(120)を後側部材(100)に対して固定し、2つのアンカーを互いに対して固定する接続要素(152)を備えた、
図11A、
図11B、および
図11Cに示すような一対のアンカーを示す。部材間の組織は図示しない。縫合糸経路は、縫合糸に高い局所応力を与え、縫合糸の破損につながる可能性のある急激な屈曲を最小限に抑えるために、湾曲したまたは放射状の表面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
軟部組織の端部(または端部近傍)に取り付けられ、この軟部組織全体に分散した張力を印加することができる組織アンカーが記載されている。
【0014】
説明する軟部組織アンカーの実施形態は、その一部または全部を生体吸収性を備える材料で形成可能である。生体吸収性を備える材料としては、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、乳酸/グリコール酸コポリマー(PLGA)、ポリジオキサノン(PDO、PDS)、トリメチレンカーボネート(TMC)、ポリカプロラクトン(PCL)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、PLA-co-TMCやPLGA-co-PDOのような、これらの材料の様々な共重合体もこの生体吸収性を備える材料に含まれる。
【0015】
これに代えて、装置の一部または全部を生体吸収性を備えない材料から形成することもできる。非生体吸収性材料としては、ステンレス鋼、チタン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、または体内で相当分解しないその他の材料が挙げられる。
【0016】
様々な実施形態は、抗生物質、活性医薬品、および/または抗菌剤を表面コーティングとして備えるか、またはこれらを材料に組み込むことができる。
【0017】
以下に説明するプロングおよび歯部は、様々な形状のいずれを有していてもよい。これには、円筒形、楕円形、直線形、円錐形、放物線形、その他の形状が含まれるが、これらに限定されるものではない。プロングおよび歯部(104、114)の先端はまた、切断した、無外傷の、外傷の、複数傾斜の、「鉛筆」状先端など、複数の形態をとることができる。プロングは、第2の部材が第1の部材に向かって支柱に沿って滑動できる範囲を制限する突出部または変化する直径を有することができる。加えて、歯部およびプロングは、棘部を備えるか、あるいは、組織から引き抜こうとする歯部の傾向に抵抗する傾向にある他の要素を有していてもよい。プロング(複数可)は中空または部分的に中空で、プロングの長さの少なくとも一部に沿った内腔を形成している。加えて、プロングは、プロングの内腔に通される縫合糸のような接続要素が、プロングの所望の点(複数可)で、またはプロングの所望の領域に沿って出ることを可能にする、プロングの長さに沿った1つ以上の開口部を有する。
【0018】
一実施形態(
図1Aの斜視図)では、基部またはプラットフォーム(102)を有するアンカー(100)は、腹膜(任意選択)、後腹直筋鞘(筋膜、存在する限り)、筋肉、および引張強度が最大である前腹直筋鞘(筋膜)を含む腹壁を貫通する1本以上のプロング(104)、および/または腹壁の部分的な厚みのみを貫通するように意図された歯部(112)を有する。アンカーは、1つ以上の開口部を形成する基部と、基部から法線方向または基部によって形成される平面に対して角度をなして突出する1本以上のプロングとからなる。プロング(複数可)はまた、第1の直径または厚み、例えば1乃至6mmを規定することができ、また、円形、楕円形、三角形、正方形、または規則的か否かにかかわらず他の多角形を含む、任意の数の断面形状を形成することができる。加えて、アンカーが固定されるべき腹壁の厚み全体を通してプロングが確実に延びることができるように支援するために、プロングは、例えば、7乃至25mm(ただし、異常に厚い腹壁にはより長い長さが必要な場合がある)の距離で延びることができる。本明細書でさらに詳しく説明するように、長さの余分な部分を取り除くことができる。プロングの1本以上は中空であり、組織内のプロングの長さの全部または実質的に全部が中空であるような十分な長さの内腔(150)を形成する。内腔は、外科用縫合糸を1本以上通すことができる直径である(内腔は好ましくは直径0.5mm以上)。内腔はまた、非円形の形状を有していてもよい。このようなプロングの壁部の一区分は、組織内への挿入後にプロング先端が切り取られ、プロングの壁部によって周囲組織の位置レベルよりも高くなることなく縫合糸が内腔から出ることができるように、1つ以上の開口部(108)を有することができる。プロング(複数可)よりも短い1本以上の歯部は、基部上に配置され、腹壁の組織を完全にまたは部分的に通過するように構成され得る。歯部および/またはプロングは、下方切断部または棘部(116)を有していてもよく、これらの下方切断部または棘部は、装置が組織から外れるのを妨げる傾向にある。
【0019】
プロングはまた、基部を覆うように配置することで、プロングが取り付けられている組織に対して安定して固定することができる。図示の例では、基部(102)の中心から延びる1本のプロング(104)を示しているが、別例では、基部の別の箇所に位置決めされるより多くの数のプロングを利用することができる。プロングには、下方切断部や棘部が設けられてもよく、これらは、装置が組織から外れるのを妨げる傾向にある。
【0020】
歯部(112)はまた、それぞれが第2の直径または厚み、例えば1乃至6mmを規定するように基部から延びるように組み込むこともでき、本明細書で上述したように、任意の数の断面形状を規定することもできる。加えて、歯部は、組織とより確実に係合することを支援するために、プロングよりも比較的短い距離、例えば1乃至8mmで延びてもよいが、組織の厚み全体を通して延びなくてもよい。さらに、歯部は、複数のプロングが設けられる場合には、プロングの周囲、またはプロングの周囲とプロングの間の基部上の複数の位置に配置することができる。歯部は、下方切断部や棘部(116)を有していてもよく、これは、装置が組織から外れるのを防ぐ傾向にある。
【0021】
1本以上の歯部(112)は、組織に部分的に穿通し、基部の位置を固定するのを支援するために使用され得るが、1本以上の歯部は、任意に、基部(102)から完全に省略されてもよい。これに代えて、他の態様は、1本以上の歯部が組織の厚みを完全に貫通して延びるように、それぞれがプロングの長さに見合った長さに構成された、1本以上の歯部を有する基部を含んでもよい。組織表面から延びる1本以上の歯部の長さは、そのまま変更無しであってもよいし、あるいは、任意により、1本以上の歯部の長さが組織表面と同一平面を保つように短くなるように、先端を切り捨ててもよい。
【0022】
歯部は、完全に省略されるか、または長さが変化し、例えば、組織の厚みを通って完全に延びるという態様は、本明細書に記載される異なる実施形態のうちの任意のものと任意の組み合わせで組み合わせることができる。
【0023】
内臓を保護するため、アンカーは通常、腹部の内側から外側に向かってプロングを通すように設置される。この安全対策はアンカーをその用途のみに限定するものではなく、腹部の外側から内側に向かってプロングを通すという方法もある。
【0024】
このアンカーは、2つの部材で構成することができ、
図1Aに示すような第1の部材(100)と、第1の部材と組み合わせて使用するように構成された第2の部材(120)とで対になっており、これにより、第1の部材のプロング(複数可)(104)が組織を貫通し、第2の部材の穴(複数可)(128)を貫通して、2つの部材の間に組織の部位を挟持し、第2の部材を第1の部材のプロング(複数可)に沿って移動させることができるようにする。第2の部材は、基部(122)からなり、この基部は、任意に、組織と接触する基部の表面に構成された1本以上の歯部(112)を有することができる。歯部(複数可)は、好ましくは、組織を貫通するように構成された先端(114)を有し、任意により、歯部(複数可)の長さに沿って配置される1つ以上の棘部(116)を有することができる。第2の部材はまた、縫合糸などの接続要素をアイレット(複数可)に通すことができるように、プラットフォーム上に構成された1つ以上のアイレット(126)を有することができる。第2の部材のプラットフォームはまた、プラットフォームの外周部から穴(128)まで延びるように構成された、プラットフォームの表面に沿った溝部または深溝部(124)のような窪みを有することができ、この溝部または深溝部(124)によって、接続要素が組織の表面に近接して横たわることができる。溝部または深溝部(124)は、接続要素がプラットフォームの表面の上を摺動することを防止することもできる。溝部は、プラットホームのプロング用穴の位置から、またはその近傍の位置からプラットホームの端部に向かって整列するように配置される。接続要素がプロング内腔の長さに沿って出ることができるように、プロングが側面に穴(複数可)(108)を有する場合に、第2のプラットフォームの溝部は、理想的には、プロングの穴と整列する。
【0025】
創傷部または切開部の反対側に一致するアンカーがあれば、縫合糸(152)のような可撓性および生体適合性を備えた要素である接続要素を内腔に通して、切開部の両側の縫合糸アンカーを互いに接続することができ、これにより治癒中に腹壁の両端を付勢して保持することができる。別例では、構成要素を逆にして、基部またはプラットフォームが、壁部を貫通するプロングで外側から挿入されるようにしてもよい。関連付けられる腹部のアンカーの内部基部は、より肉薄な部分または谷部を有し、これにより、腹壁の内面を通過する縫合糸が、腹壁の後面上に、またはその内側に、あるいは腹壁の後面よりも僅かに高い位置に留まることができ、内臓へのリスクを最小限に抑えることができる。
【0026】
先の実施形態と同様のアンカーを、好ましくは前腹直筋鞘(筋膜)の表層にある基部またはプラットフォーム(122)(
図2の斜視図に示す)を有する第2の部材(120)に結合してもよい。このような実施形態では、アンカーは、腹壁の内部からその外面に配置される1本以上のプロング(104)を備える基部(第1の部材)(102)であって、プロングが壁の厚みを通って延びる、基部(第1の部材)(102)と、壁の外面上に設けられる基部またはプラットフォーム(第2の部材)(122)であって、第1の部材(100)からのプロング(複数可)にクリップ、スナップ、ねじ、またはその他の方法で取り付けられる、基部またはプラットフォーム(第2の部材)(122)とからなり得る。
図2に示す態様は、第2の部材(120)がまた、1つ以上の開口部(128)を形成する基部と、第1の部材(100)の歯部(112)と同様に第2の部材の基部から延びる1本以上の歯部(112)とからなり得ることを示す。いくつかの実施形態では、第2の部材は第1の部材のプロング上を摺動可能である。このような場合、縫合糸または他の接続要素を使用して、プロング(複数可)が第2の部材の受承構造体から滑り落ちないように、第1の部材および第2の部材を所定の位置に保持することができる。いくつかの実施形態では、第1の部材および第2の部材の互いに対する摺動を制限する1つ以上の構造体を配置することも望ましい。プロング(複数可)の遠位側先端付近のスナップ(190)のような要素は、縫合糸を配置する前に第2の部材を第1の部材のプロング上に維持するのを補助するか、または第2の部材が第1の部材から滑り落ちるのを防止することができる。ボスまたは歯部のような他の要素は、プラットフォームの一方または両者、または支柱(複数可)上に配置されるとともに寸法を決められ、プラットフォームがどれだけ密接して摺動するかを制限することができる。
図8に示す実施形態では、突出部(182)は、第1の部材のプロングの周囲の1つ以上の箇所に配置され、第2の部材のプラットフォームが第1の部材のプラットフォームにどれだけ接近できるかを制限する。
【0027】
基部(第1の部材)(102)から延びる1本以上の歯部(112)に関して同様に記載されるように、第2の部材(120)から延びる1本以上の歯部(112)は、組織を部分的に穿通し、組織を固定することを支援するために使用され得る。一態様において、1本以上の歯部は、任意に、第2の部材から完全に省略することができる。これに代えて、他の態様は、1本以上の歯部が組織の厚みを完全に貫通して延びるように、1本以上の歯部がそれぞれプロングの長さに相応する長さからなる第2の部材を備えてもよい。組織表面から延びる1本以上の歯部の長さは、そのままであってもよいし、あるいは、1本以上の歯部の長さが組織表面と同一平面を保持するように短くなるように、任意に先端を切り捨ててもよい。
【0028】
歯部(112)が第2の部材(120)から完全に省略されるか、または長さが変化する態様は、基部(第1の部材)(102)から延びる1本以上の歯部(112)の異なる実施形態のいずれかと任意の組み合わせで組み合わせることができ、本明細書の範囲内であることが意図される。例えば、第1の部材(100)および第2の部材(120)は、ある一態様では、両者とも歯部を完全に省略することができる。別の態様では、第1の部材は1本以上の歯部を含み、第2の部材は歯部を完全に省略することも、その逆も可能である。さらなる別の態様では、第1の部材および第2の部材はそれぞれ、一様な長さを有するか、または第1の部材および第2の部材のいずれか一方もしくは両者と異なる長さを有する対応する1本以上の歯部を含むことができる。
【0029】
第2の部材の開口部(128)または受承チャネルの1つ以上は、第1の部材(100)から延びるプロング(複数可)(104)の位置決めにさらに対応し得る。この態様において、第2の部材(120)は、第1の部材からのプロング(複数可)が、第2の部材に形成された対応する開口部(複数可)を通って延びるように位置決めされてもよく、同時に、第1の部材および第2の部材は、各部材の間に組織の厚みを挟持しながら互いに対する配向を維持することができるようにされる。第2の部材の1本以上の歯部(112)は、図示のように、第1の部材の方を向くように配向され、各部材の間に組織をさらに固定することができる。
【0030】
創傷部または切開部の反対側に対応する一致するアンカーがあれば、接続要素(152)、例えば、ワイヤ、縫合糸などを内腔(150)に通して、切開部の各側の縫合糸アンカーを互いに接続することができ、これにより、治癒の間、組織の両端部を付勢して保持し、かつ/または切開部における追加の組織修復を補強することができる。加えて、縫合糸は、第1の部材および第2の部材の両者の基部を組織と接触した状態に保持するように機能することができる。別例では、構成要素を逆にして、基部またはプラットフォームが壁を貫通するプロング(複数可)で外側から挿入されるようにしてもよい。アンカーの基部は、腹壁の表面を通過する縫合糸が腹壁の表面上に、またはその内側に、あるいは腹壁の表面から僅かに高い位置に留まるように、より肉薄な部分または谷部(110,124)を有することができる。
【0031】
いくつかの実施形態(
図2乃至8)において、アンカーは、上述したように、プレート(102)から直交して延びる1本以上のプロング(104)であって、プロングが腹壁の内側から腹壁の厚みを貫通して外面に向かって延びて配置される、プロング(104)を有する第1の部材(100)(後側プレートまたは基部とも呼ばれる)と、腹壁の外側、好ましくは皮下に配置される第2の部材(120)(前側プレートまたは基部とも呼ばれる)とからなる。第2の部材は、第1の部材のプレートからプロング上の1つ以上の切り欠き(複数可)(142)または同様の形状と係合する1本以上の可撓性を備えた指部(複数可)(140)のような一体化された要素を有することができる。可撓性を備えた指部は、第2の部材が第1の部材に向かってプロングを滑り落ちることができるように、プロング表面に対して接触するように付勢される片持ち梁部材として構成されてもよいが、反対方向に付勢されたときに、指部が切り欠きに対して係合することにより、滑り落ちる(プレートから離れる)のに抵抗する異なる力を有してもよいし、有さなくてもよい。指部または爪部は、プロングの片側または複数側に配置することができる。
図2A乃至2Cには、プロングの複数の側面に作用する可撓性を備えた指部が示されている。具体的には、後側部材は、各プロングの全部または一部に隆起部またはリングが設けられた1つ以上のプロングを有する。第2の部材に指部を設けた例(
図2A、
図2B、および
図2C)では、指部(140)がプロング上の切り欠き(142)に係合し、プロングからの分離を妨げる。図示の例では4本の指部があるが、指部の数は、プロングの直径、プロングに対する動きに抵抗する力、または製造方法の制限に基づいて変更可能である。同様に、指部の太さ、長さ、および幅は、所望の力を達成し、素材および工法に対応するために変更可能である。いくつかの実施形態では、指部および切り欠きは、プロングの周囲の1つの回転方向でのみしか係合できないように、あるいは、指部を切り欠きに係合させた後に、第2の部材がプロングの軸線を中心として回転する能力が同様に制限されるように構成することができる。
図2Aでは、これは、プロングの周囲の周方向の切り欠き(142)を中断する1つ以上の長手方向のリブ(144)によって達成される。
【0032】
図2A、
図2B、および
図2Cは、縫合糸などの接続要素を受承するための溝部または谷部などの接続チャネル(124)を例示するための、第1の部材および第2の部材を有するアンカーを示す斜視図であり、接続チャネルは、第2の部材(120)の表面上に形成され、第2の部材のプラットフォーム(122)の端部から、1本のプロングに沿って開口部(108)と整列して延びている。加えて、第1の部材は、接続要素が組織表面と面一または面下になるような、プレートに溝部またはスリット(110)を示している。
【0033】
図3Aおよび
図3Bは、第1の部材および第2の部材を有するアンカーを示す断面側面図であり、これらは、所定の長さの縫合糸(152)が、所定の長さの1本のプロング(104)を通して少なくとも部分的に形成された内腔(150)と連通する1つ以上の開口部(108)またはチャネルを通って延びるように、第2の部材のプラットフォーム(124)に沿って第2の部材(120)のチャネル内に横たわるように位置決めされ得る態様を例示する。図示のように、縫合糸は、内腔を通って、1本のプロングの基部に沿って、または第1の部材に沿って形成された第2の開口部(110)に沿って外側に延びることができる。第1の部材および第2の部材が例えば組織の内面および外面に固定された状態で、縫合糸は、必要に応じて、第2の部材の接続チャネルに沿って、内腔内に、および組織を貫通する縫合糸の断裂が低減されるように組織に直接接触することなく1本のプロングの開口部に沿って、設けられ、摺動することができる。
【0034】
図4に示すように、創傷部または切開部の反対側に一致するアンカーがあれば、縫合糸(152)を内腔(150)に通して、切開部の各側の縫合糸アンカーを互いに接続することができ、これにより、治癒中に組織の両端部(160)を付勢して保持し、かつ/または切開部における追加の組織修復を補強することができる。加えて、縫合糸は、第1の部材(100)および第2の部材(120)の両者の基部(102,122)を組織と接触させて保持するように作用することができ、これにより、両部材を互いに対して所定の位置に保持するための、例えば可撓性を備えた指部に要求される強度を小さくすることができる。別例では、構成要素を逆にして、基部またはプラットフォームが、壁を貫通するプロングで外側から挿入されるようにしてもよい。アンカーの基部は、腹壁表面内を通過する縫合糸が腹壁表面上に、腹壁表面内に、または腹壁表面から僅かにのみ高い位置に留まるように、より肉薄な部分(110,124)または谷部を有することができる。
【0035】
説明した他の実施形態と同様に、内腔(複数可)を有する1本以上の支柱(104)、任意選択で1本以上の歯部(112)、および接続要素が表面上または僅かに表面内に配置されるための基部を通るスロット(110)を有する第1の部材(100)を、第1の部材の1本以上の支柱に対応する1つ以上の穴(128)、および任意選択で1本以上の歯部(112)をさらに有する第2の部材(120)と組み合わせることができる。本実施形態では、第2の部材は、支柱穴(複数可)の周囲に補強リング(180)を有し、この補強リングは高くすることができる。このようなリング(複数可)は、任意に、支柱(複数可)上のスロット(複数可)(108)に嵌入する突起(複数可)(190)を有することができる。加えて、場合によっては、縫合糸などの接続要素(152)が、接続要素(複数可)に局所的な応力集中を引き起こし、接続要素の早期破損につながる可能性のある鋭い角部や小さな半径のない滑らかな経路を有するように、支柱(複数可)の基部、リング(複数可)および突起(複数可)の表面を半径にすることが望ましい。第1の部材の基部および/または第2の部材の基部の両者は、1つ以上の端部外形(130)を有することができ、これは、創傷部両端を所定の位置に保持することを支援するために、記載されたプレートを通過しないが、両部材にある程度近接して配置される追加の縫合糸または他の補強要素をどこに配置するかを使用者に示すためである。
【0036】
図5、
図6、および
図7は、可能な様々な構成を示す様々な実施形態を示している。これには、質量を低減するため、強度を調整するため、または組織の成長を促すために、第1の部材または第2の部材に開窓部(170)を追加することが含まれる。両部材の歯部(112)の数および形状も、組織を貫通する装置の面積を変え、それによってアンカーに作用する力を組織接触面積の大小に分散させるように調整することができる。両部材の歯部の一部または全部に棘部(116)を含む
図1および
図2とは対照的に、
図4、
図5、および
図6は棘部のない歯部を示す。両部材上のアイレット(126)の数および位置も、縫合糸がアンカーと相互作用するための係合点を多くしたり少なくしたりできるように変更することができる。また、部材の形状およびサイズは、円形、半円形、三角形、四辺形、またはアイレット、歯部、開窓部、およびラチェット指部の数を含む所望の装置性能要素を可能にする任意の所望の形状を含む、様々な形状を包含することができる。第1の部材(または同様の形状)のいずれかを、第2の部材(または同様の形状)のいずれかと組み合わせることができる。
【0037】
説明されたこれらの各実施形態において、第1の部材(100)は、これに代えて、身体内のその相対的な位置決めにより、後方プレートまたは基部と称されることがあり、第2の部材(120)は、これに代えて、同様に、身体内のその相対的な位置決めにより、および後方プレートまたは基部に対するその相対的な位置決めにより、前方プレートまたは基部と称されることがある。
【0038】
上述したアンカーおよび縫合糸のいずれかが生体吸収性を備える実施形態では、これらの各構成要素は患者の体内に生体吸収され得るため、後に感染症などの合併症を引き起こす可能性のある異物の永久的な足跡を回避することができる。
【0039】
本明細書における様々な実施形態において前方プレート(122)に示されるように、縫合糸が通過できるように、1つ以上の穴(126)が、装置の部材のいずれかまたは両者に設けられてもよい。一方のアンカーからの縫合糸は、対側のアンカーに走行パターンで接続することができ、これにより、それぞれのアンカーが他方のアンカーに相互接続される。別例では、1つのアンカーをもう1つのアンカーに縫合糸で断続したパターンで取り付け、一対のアンカーを形成する。縫合糸およびアンカーの複合体は、治癒が起こる間、腹壁の縁部を保持したり、切開部の追加の組織修復を補強したりする。縫合穴はアンカーの前方、後方、または複数の部材に設けることができる。
【0040】
説明される複数の実施形態において、第1の部材(100)から延びる1本以上のプロング(104)は、腹壁の表在性の皮下組織内または皮下組織を通って第2の部材の上方に突出するプロングの過剰な長さを制限するために、組み立て後に第2の部材(120)の上方で切断され、破壊され、または溶融されてもよい。
【0041】
第1の部材(100)から第2の部材(120)を通って延びる1本のプロング(104)のみの場合など、説明したいくつかの実施形態では、第1の部材のプロングの軸線を中心とした第2の部材の角度を制御する要素を含むことが有利である。これらの要素は、他方の部材のスロット(108)に嵌入するように配置された、一方の部材からの1つ以上の突起(190)を含むことができる。これに代えて、プロングおよび第2の部材の嵌合穴に非円形で不均一な外形を使用することで、同じ機能を達成することもできる。
【0042】
図8は、第2の部材(120)の三方突出穴(128)と嵌合する三方突出プロング(104)を示す。このプロングは、その長さの大部分において中空であり、スロット(108)が先端部(106)の基部からプラットフォーム(102)の上方の一定距離まで延びている。プロングの側面上の止め部(172)は、両プラットフォームの歯部(112)よりも長くなるように構成することができる。第2の部材の穴(128)はプロングよりも僅かに大きく、プロング上の止め部はプロングの側面から重なる寸法だけ延びており、これにより、第2の部材がプロングに沿って摺動すると、穴の縁が止め部の表面に接触し、第1の部材(100)のプラットフォーム(102)に向かう第2の部材のさらなる運動を制限するようになっている。第1の部材のプラットフォーム上の止め部の高さは、プロングの壁のスロット(108)の底部が第2の部材の穴の上縁よりも上に延びないように構成されている。場合によっては、プロング上の止め部をなくし、これに代えて、第1の部材のプロングに沿った第2の部材の並進を制限するために、対向するプラットフォーム(複数可)に接触する歯部を利用することが望ましいこともある。プロング上のスロット位置に対する歯部の高さは、止め位置について述べたのと同様であることが望ましい。止め部は、予想される力に耐久するサイズおよび形状に構成されている。
【0043】
プロングが1本しかない実施形態では、第1の部材のプロングの軸線を中心とした第2の部材の回転を制限することが望ましい。この目的を達成する一実施形態は、丸みを帯びたプロング(104)と、プロングに沿って通るように構成された第2の部材の丸みを帯びた穴(128)と、穴の内縁からプロングのスロット(108)と係合する舌状突起(190)とを含む。この実施形態は、第2の部材のプラットフォームを通る断面図である
図9に示されている。突起はスロットと相互作用し、プロングの長手方向軸線を中心とした第2の部材の回転を制限する。第2の部材の突起の表面は、アンカーの内腔を通ってこの突起を覆って通される接続要素に、放射状またはその他の滑らかな表面を設けるように構成することができる。
【0044】
別例では、第1の部材(100)に非円形のプロング(104)を使用し、第2の部材(120)に同様の形状の穴(128)を使用して、第1の部材の長手方向軸線を中心とした第2の部材の回転を制限することが望ましい。本実施形態は、第2の部材のプラットフォームを通る断面図である
図10に示されている。この場合、プロングは三方の突出部である。
【0045】
これまでの実施例で説明した複数の要素を組み合わせた一実施形態が、
図11A(斜視図)、
図11B(プロングをプラットフォームに対して直交して貫通した断面図)、および
図11C(第2の部材のプラットフォームをプロング軸線に直交して貫通した断面図)に示されている。第1の部材(100)は、プラットフォーム(102)からなり、プラットフォームから1つの中空プロングが延びている。プロングの断面は五方の突出部で、先端(106)付近からプラットフォームの少し上までスロット(108)が延びている。プロングの側面には2つの小型の止め部(172)が配置されている。棘部(116)を備える2本のより短い歯部(112)がプラットフォーム上に配置されている。加えて、プラットフォームは、2つの開窓部(170)およびスロット(110)を有し、これにより、縫合糸がプラットフォームによって表面から吊り下げられるのではなく、アンカーがある組織の表面に対して静止することができる。第2の部材(120)は、第2のプラットフォーム(122)に穴(128)を形成することができ、穴はプロングと同様の五方の突出部の形状を有する。穴の縁部から突起(190)がプロングのスロット内に延びている。また、強度を高めるために、穴の縁部(180)が盛り上がっている。第1の部材と同様に、第2の部材も複数の棘状歯部(4本)(112)を有する。縫合糸をさらに係合させるためのアイレットではなく、アンカーと直接係合しない縫合糸を配置するための視覚的ガイドを設けるために、2つの半円形の切り欠き(130)が第2の部材の一方の端部上に配置されている。
【0046】
あるアンカーの第1の部材(100)は、プロング(104)および歯部(112)が組織の部位の第1の表面に貫入し、遠位端が組織の反対側の表面を越えて突出するように、組織に挿入することができる。第2の部材(120)は、続いて第2の部材の歯部(112)が組織の第2の表面を貫通するように、露出したプロングの上を押し下げることができる。第2のアンカーは、第1のアンカーから切開や隙間によって切り離された組織の別の部位に、同様の方法で挿入することができる。続いて接続部材(152)をアンカーの両者の内腔(150)を通し、第2の部材の穴(128)を通して配置することにより、組織の2つの部位を互いに接近させることができる。続いてこのような接続部材を使用することで、2つの組織部位を互いに対して接近させることができる。このようなアンカー対を複数組み合わせて使用することで、より広い範囲の組織を接近させることができる。
【0047】
図12は、2つの前側部材(120)を後側部材(100)に対して固定し、2つのアンカーを互いに対して固定する接続要素(152)を備えた、
図11A、
図11B、および
図11Cに示すような一対のアンカーを示す。部材間の組織は図示しない。縫合糸経路は、縫合糸に高い局所応力を与え、縫合糸の破損につながる可能性のある急激な屈曲を最小限に抑えるために、湾曲したまたは放射状の表面を示す。
【0048】
特定の実施形態に関して説明した要素のいずれかを、任意の数の組み合わせが許容されるように、任意の別例の要素と組み合わせることができることが特に企図されている。
【0049】
上述した装置および方法の用途は創傷閉鎖に限定されるものではなく、さらに複数の治療用途が含まれ得る。さらに、このような装置および方法は、体内の他の治療部位に適用することもできる。本発明を実施するための上述したアセンブリおよび方法の変更、実施可能な異なる態様間の組み合わせ、および当業者に自明な本発明の態様の変形は、特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
【
図1A】
図1Aは、1本のプロング(104)および複数の棘部(116)を有する2本の歯部(112)を備えるアンカー(100)を示す斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第の2部材(120)と、1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材がプロングに沿って摺動可能である。第2の部材は、接続要素を収容するための溝部(124)を有する。
【
図2A】
図2Aは、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。
【
図2B】
図2Bおよび
図2Cは、表面上に形成されるとともに第2の部材の縁部から1本のプロングに沿って開口部(108)と整列して延びる縫合糸谷部(124)を示す、第1の部材および第2の部材を備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図2C】
図2Bおよび
図2Cは、表面上に形成されるとともに第2の部材の縁部から1本のプロングに沿って開口部(108)と整列して延びる縫合糸谷部(124)を示す、第1の部材および第2の部材を備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図3A】
図3Aおよび
図3Bは、所定の長さの縫合糸(152)または他の接続要素が、1本のプロング(104)を通って、1本のプロングの基部(102)に沿って形成された開口部(110)に沿って外に延びるように、縫合糸谷部(124)に沿ってどのように配置され得るかを示す、第1の部材(100)および第2の部材(120)を備えるアンカーを示す側面断面図である。
【
図3B】
図3Aおよび
図3Bは、所定の長さの縫合糸(152)または他の接続要素が、1本のプロング(104)を通って、1本のプロングの基部(102)に沿って形成された開口部(110)に沿って外に延びるように、縫合糸谷部(124)に沿ってどのように配置され得るかを示す、第1の部材(100)および第2の部材(120)を備えるアンカーを示す側面断面図である。
【
図4】
図4は、縫合糸(152)と組み合わせて組織(160)に接近させるために同様のアンカーとともに使用される
図3のようなアンカーを示す断面図である。
【
図5】
図5は、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、棘部のない1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。第1の部材の基部(102)は開窓部(170)を有することが示され、第2の部材の基部(122)は縫合糸谷部(124)の領域に追加の(第3の)アイレット(126)を有することが示されている。
【
図6】
図6は、1本のプロング(104)と、第1の部材(100)および第2の部材(120)と、棘部のない1本以上の歯部(112)とを備えるアンカーを示す斜視図であり、第2の部材は、プロング上の要素(142)と係合するとともにプロングに沿った第2の部材の移動に抵抗する指部(140)を有する。第1の部材の基部(102)には開窓部(170)および4本の歯部(112)が設けられ、第2の部材にはアイレット(126)が設けられることが示される。
【
図7】
図7は、
図6と同様の代替的設計のアンカーを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、棘部(116)を備える歯部(112)を有する後側第1の部材(100)と、三方突出支柱(104)と、移動を制限するボス(1
72)とからなるアンカー構造体を示す斜視図であり、ボス(1
72)により、前側第2の部材(120)が後側部材支柱(104)上を摺動する際に、前側第2の部材(120)が後側第1の部材(100)に向かって接近することが制限される。
【
図9】
図9は、前側部材(120)が、後側部材(100)の支柱(104)上のスロット(108)内に嵌入する突起(190)を有するアンカーを示す断面図である。
【
図10】
図10は、後側部材(100)の支柱(104)と前側部材(120)の穴(128)とが三方で嵌合しているアンカーを示す断面図である。
【
図11A】
図11Aは、五方突出支柱(104)と、第1の部材(100)の支柱に沿って第2の部材(120)の移動を制限するボス(1
72)と、第1の部材および第2の部材の両者に設けられた棘部(116)を有する歯部(112)と、支柱穴(128)の周囲で第2の部材の表面上に突出する補強リング(180)と、第1の部材の支柱上のスロット(108)内に位置合わせされる第2の部材の穴上の突出部(190)と、第1の部材または第2の部材と直接相互作用しない追加の接続要素の配置を案内するための第2の部材上の凹状縁要素(130)とを備えるアンカーを示す斜視図である。
【
図11C】
図11Cは、
図11Aのアンカーを示す断面図(第2の部材のプラットフォームを通って、プロングの軸線に直交する)である。
【
図12】
図12は、2つの前側部材(120)を後側部材(100)に対して固定し、2つのアンカーを互いに対して固定する接続要素(152)を備えた、
図11A、
図11B、および
図11Cに示すような一対のアンカーを示す。部材間の組織は図示しない。縫合糸経路は、縫合糸に高い局所応力を与え、縫合糸の破損につながる可能性のある急激な屈曲を最小限に抑えるために、湾曲したまたは放射状の表面を示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
先の実施形態と同様のアンカーを、好ましくは前腹直筋鞘(筋膜)の表層にある基部またはプラットフォーム(122)(
図2の斜視図に示す)を有する第2の部材(120)に結合してもよい。このような実施形態では、アンカーは、腹壁の内部からその外面に配置される1本以上のプロング(104)を備える基部(第1の部材)(102)であって、プロングが壁の厚みを通って延びる、基部(第1の部材)(102)と、壁の外面上に設けられる基部またはプラットフォーム(第2の部材)(122)であって、第1の部材(100)からのプロング(複数可)にクリップ、スナップ、ねじ、またはその他の方法で取り付けられる、基部またはプラットフォーム(第2の部材)(122)とからなり得る。
図2に示す態様は、第2の部材(120)がまた、1つ以上の開口部(128)を形成する基部と、第1の部材(100)の歯部(112)と同様に第2の部材の基部から延びる1本以上の歯部(112)とからなり得ることを示す。いくつかの実施形態では、第2の部材は第1の部材のプロング上を摺動可能である。このような場合、縫合糸または他の接続要素を使用して、プロング(複数可)が第2の部材の受承構造体から滑り落ちないように、第1の部材および第2の部材を所定の位置に保持することができる。いくつかの実施形態では、第1の部材および第2の部材の互いに対する摺動を制限する1つ以上の構造体を配置することも望ましい。プロング(複数可)の遠位側先端付近のスナップ(190)のような要素は、縫合糸を配置する前に第2の部材を第1の部材のプロング上に維持するのを補助するか、または第2の部材が第1の部材から滑り落ちるのを防止することができる。ボスまたは歯部のような他の要素は、プラットフォームの一方または両者、または支柱(複数可)上に配置されるとともに寸法を決められ、プラットフォームがどれだけ密接して摺動するかを制限することができる。
図8に示す実施形態では、突出部(1
72)は、第1の部材のプロングの周囲の1つ以上の箇所に配置され、第2の部材のプラットフォームが第1の部材のプラットフォームにどれだけ接近できるかを制限する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的にそれを貫通する内腔を形成する第1のプロングであって、前記第1のプロングは、同第1のプロングに沿って少なくとも部分的に1つ以上の開口部と、前記1つ以上の開口部と第2の開口部とが前記内腔を介して連通するように、前記第1のプロングの基部付近または基部に設けられた第2の開口部とをさらに形成する、第1のプロングと、
前記第1のプロングの前記基部から延び、第1の組織表面に対して接触するように構成される第1の部材と、
前記第1のプロングに対して移動するように構成される第2の部材であって、前記第2の部材が前記第1の部材に対して前記第1のプロングに沿って並進するように、第2の組織表面に対して接触するようにさらに構成される、第2の部材と、
を備える、組織アンカー固定アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の部材の第1の表面から延びる1本以上の第1の穿通歯部をさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の部材の第2の表面から延びる1本以上の第2の穿通歯部をさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の部材が、前記第2の部材の縁部と前記第1のプロングに沿って形成される1つ以上の開口部との間に延びる、前記第2の部材の表面に沿った接続チャネルを形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第2の部材は、前記第2の部材の縁部に沿って1つ以上の開口部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第2の部材が、前記第1のプロングを内部に受承する大きさとされる受承開口部を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のプロングの前記基部付近または前記基部における前記開口部を通って、前記内腔を通って、前記第2の部材の前記受承開口部を通って延びるように位置決め可能な接続要素をさらに備える、請求項
6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記接続要素を介して第1の組織アンカー固定アセンブリに接続可能な第2の組織アンカー固定アセンブリをさらに備える、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
少なくとも1つの止め部材をさらに備え、前記止め部材は、前記第2の部材のプラットフォームが前記少なくとも1つの止め部材を越えて前記第1の部材のプラットフォームに向かって前進することを阻止するように位置決めされる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの止め部材が前記第1のプロングに沿って位置決めされている、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの止め部材とは反対側に前記第1のプロングに沿って位置決めされる第2の止め部材をさらに備える、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記1つ以上の穿通歯部が下方切断部または棘部からなる、請求項2に記載のアセンブリ。
【国際調査報告】