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特表2024-526845車両意思決定及び交通管理のためのコンピューティングフレームワーク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】車両意思決定及び交通管理のためのコンピューティングフレームワーク
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20240711BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240711BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/00 A
G08G1/09 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503384
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2024-03-18
(86)【国際出願番号】 US2022028672
(87)【国際公開番号】W WO2023003619
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】17/380,361
(32)【優先日】2021-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511257078
【氏名又は名称】ニッサン ノース アメリカ,インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】ペダーセン、 リアム
(72)【発明者】
【氏名】べイグ、 ナジャムディン ミルザ
(72)【発明者】
【氏名】シーハイス、 マーティン
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC27
5H181DD04
5H181FF04
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL06
5H181LL09
5H181LL15
(57)【要約】
様々な車両状態に対処するためのコンピューティングフレームワークは、エッジコンピュータノードによって、第1のセンサのセットから、交通網領域に関連付けられる第1の交通網データを受信すること、クラウドコンピューティングノードによって、第2のセンサのセットから、複数の交通網領域に関連付けられる第2の交通網データを受信するステップと、エッジコンピュータノードによって、1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を交通網領域における前記1つ以上の自律走行車に提供するステップと、クラウドコンピューティングノードによって、少なくとも1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両及び交通状態を管理するための方法において、
エッジコンピュータノードによって、第1のセンサのセットから、交通網領域に関連付けられる第1の交通網データを受信するステップと、
クラウドコンピューティングノードによって、第2のセンサのセットから、複数の交通網領域に関連付けられる第2の交通網データを受信するステップと、
前記エッジコンピュータノードによって、1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも前記第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を前記交通網領域における前記1つ以上の自律走行車に提供するステップと、
前記クラウドコンピューティングノードによって、少なくとも前記1つ以上の自律走行車による前記制御決定を容易にするために、少なくとも前記第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記クラウドコンピューティングノードによって、1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれの第1の交通網データを受信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エッジコンピュータノードによって前記クラウドコンピューティングノードから、前記非リアルタイム交通網領域情報を受信するステップと、
前記エッジコンピュータノードによって、前記非リアルタイム交通網領域情報に基づいて、前記リアルタイム交通網領域情報を決定するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記クラウドコンピューティングノードによって、1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれのリアルタイム交通網領域情報を受信するステップと、
前記クラウドコンピューティングノードによって、前記それぞれのリアルタイム交通網領域情報に基づいて、前記非リアルタイム交通網領域情報を決定するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記リアルタイム交通網領域情報は、前記交通網領域について少なくとも遮蔽された衝突危険情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の自律走行車間における協調制御決定を容易にするために、前記リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エッジコンピュータノードによって、前記交通網領域における自律走行車協調を容易にするために、リアルタイム協調制御決定を前記交通網領域における前記1つ以上の自律走行車に提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つ以上の自律走行車による渋滞管理決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つ以上の自律走行車間の協調渋滞管理決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記クラウドコンピューティングノードによって、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による自律走行車協調を容易にするために、協調渋滞管理ポリシー決定を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上の自律走行車によるエネルギー使用決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のセンサのセットは、少なくとも前記第1のセンサのセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
エッジコンピュータ装置と、
少なくとも1つ以上のエッジコンピュータ装置に接続されるクラウドコンピューティングプラットフォームと
を備えるシステムにおいて、
前記エッジコンピュータ装置は、
第1のセンサのセットから、交通網領域に関連付けられる第1の交通網データを受信すること、
1つ以上のコネクテッド車両における制御決定を容易にするために、少なくとも前記第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を前記交通網領域における前記1つ以上のコネクテッド車両に提供すること
を行うように構成され、
前記クラウドコンピューティングプラットフォームは、
第2のセンサのセットから第2の交通網データを受信すること、及び
少なくとも前記1つ以上のコネクテッド車両における前記制御決定を容易にするために、少なくとも前記第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供すること
を行うように構成される、システム。
【請求項14】
前記クラウドコンピューティングプラットフォームは、
前記1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれの第1の交通網データを受信すること
を行うようにさらに構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記クラウドコンピューティングプラットフォームは、
前記1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれのリアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記非リアルタイム交通網領域情報は、前記それぞれのリアルタイム交通網領域情報及び前記第2の交通網データに基づくこと
を行うようにさらに構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記エッジコンピュータ装置は、
前記非リアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記リアルタイム交通網領域情報は、前記非リアルタイム交通網領域情報に基づくこと
を行うようにさらに構成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記リアルタイム交通網領域情報は、遮蔽された衝突危険情報の1つ以上の通知を容易にし、かつ前記1つ以上の自律走行車間の協調制御決定を仲裁することができる、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記非リアルタイム交通網領域情報は、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による渋滞管理決定、及び前記少なくとも1つ以上の自律走行車間の協調渋滞管理決定を容易にすることができる、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
1つ以上の車両センサを有するセンサシステムと、
コンピュータ可読命令を実行する1つ以上のプロセッサと
を備える自律走行車において、
前記コンピュータ可読命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
エッジコンピュータノードから、自律走行車が通行する交通網領域に関連付けられる少なくとも第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を受信すること、
クラウドコンピューティングノードから、複数の交通網領域に関連付けられる少なくとも第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記交通網領域は前記複数の交通網領域の中の1つであること、
前記センサシステムからの車両センサデータ、及び前記リアルタイム交通網領域情報と前記非リアルタイム交通網領域情報との少なくとも一方に基づいて、前記自律走行車が実行するべき制御アクションを決定すること、及び
前記制御アクションに基づいて前記自律走行車を制御すること
を行わせる、自律走行車。
【請求項20】
前記リアルタイム交通網領域情報は、他の自律走行車間の協調制御決定情報及び遮蔽された衝突危険情報の1つ以上の通知を提供することが可能であり、
前記非リアルタイム交通網領域情報は、他の自律走行車間の渋滞管理決定、及び他の自律走行車との協調渋滞管理決定を提供することが可能である、請求項19に記載の自律走行車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクテッド車両及び車両交通網に関し、より具体的には、コネクテッド車両の意思決定及び交通管理のためのコンピューティングフレームワークに関する。
【背景技術】
【0002】
車両交通網並びに車両交通網のユーザ及び近接するユーザからの及びそれらに関連する交通網データを使用して、車両交通網又は道路ユーザの位置、状態、及び密度に関する詳細なリアルタイム及び準リアルタイムの知識を生成することができる。この知識は、車両の案内、渋滞の管理、安全性の向上、環境への影響の低減、車両のエネルギー使用の低減、及び車両の排気ガスの低減を含む、様々な車両状態にとって重要である。交通網データは、交通カメラ及び誘導ループ交通センサ等の固定インフラストラクチャ、コネクテッド道路ユーザからの自己報告型の位置情報及び状態情報(SAE J2735規格で定義されている)、コネクテッド車両に搭載されたセンサを含む様々な発信源から受信又は取得され得る。しかしながら、収集された交通網データの処理は、大量のデータ、地理的に異なる発信源、及び一部のデータ製品又はサービス(例えば、衝突警告情報)に対する低遅延(例えば、約50ミリ秒)の必要性によって複雑になる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書では、様々な車両状態に対処するためのコンピューティングフレームワークの態様、特徴、要素、実装、及び実施形態が開示される。
【0004】
開示される実施形態の態様は、車両及び交通状態を管理するための方法である。本方法は、エッジコンピュータノードによって、第1のセンサのセットから、交通網領域に関連付けられる第1の交通網データを受信するステップと、クラウドコンピューティングノードによって、第2のセンサのセットから、複数の交通網領域に関連付けられる第2の交通網データを受信するステップと、前記エッジコンピュータノードによって、1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも前記第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を前記交通網領域における前記1つ以上の自律走行車に提供するステップと、前記クラウドコンピューティングノードによって、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも前記第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップとを含む。
【0005】
本方法の別の態様は、前記クラウドコンピューティングノードによって、1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれの第1の交通網データを受信するステップを含む。
【0006】
本方法の別の態様は、を含む。前記エッジコンピュータノードによって、前記クラウドコンピューティングノードから、前記非リアルタイム交通網領域情報を受信するステップと、前記エッジコンピュータノードによって、前記非リアルタイム交通網領域情報に基づいて、前記リアルタイム交通網領域情報を決定するステップと
【0007】
本方法の別の態様は、を含む。前記クラウドコンピューティングノードによって、1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれのリアルタイム交通網領域情報を受信するステップと、前記クラウドコンピューティングノードによって、前記それぞれのリアルタイム交通網領域情報に基づいて、前記非リアルタイム交通網領域情報を決定するステップと
【0008】
本方法の別の態様では、前記リアルタイム交通網領域情報は、前記交通網領域について少なくとも遮蔽された衝突危険情報を含む。
【0009】
本方法の別の態様は、前記1つ以上の自律走行車間における協調制御決定を容易にするために、前記リアルタイム交通網領域情報を提供するステップを含む。
【0010】
本方法の別の態様は、前記エッジコンピュータノードによって、前記交通網領域における自律走行車協調を容易にするために、リアルタイム協調制御決定を前記交通網領域における前記1つ以上の自律走行車に提供するステップを含む。
【0011】
本方法の別の態様は、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による渋滞管理決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップを含む。
【0012】
本方法の別の態様は、前記少なくとも1つ以上の自律走行車間の協調渋滞管理決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップ
【0013】
本方法の別の態様は、前記クラウドコンピューティングノードによって、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による自律走行車協調を容易にするために、協調渋滞管理ポリシー決定を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供するステップを含む。
【0014】
本方法の別の態様は、前記1つ以上の自律走行車によるエネルギー使用決定を容易にするために、前記非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップを含む。
【0015】
本方法の別の態様では、前記第2のセンサのセットは、少なくとも前記第1のセンサのセットを含む。
【0016】
開示された実施形態の一態様は、エッジコンピュータ装置及びクラウドコンピューティングプラットフォームを含むシステムである。前記エッジコンピュータ装置は、第1のセンサのセットから、交通網領域に関連付けられる第1の交通網データを受信すること、前記1つ以上のコネクテッド車両による制御決定を容易にするために、少なくとも前記第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を前記交通網領域における前記1つ以上のコネクテッド車両に提供することを行うように構成される。少なくとも1つ以上のエッジコンピュータ装置に接続されるクラウドコンピューティングプラットフォームは、第2のセンサのセットから第2の交通網データを受信すること、及び前記少なくとも1つ以上のコネクテッド車両における前記制御決定を容易にするために、少なくとも前記第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を前記少なくとも1つ以上の自律走行車に提供することを行うように構成される。
【0017】
システムの別の態様では、クラウドコンピューティングプラットフォームは、前記1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれの第1の交通網データを受信することを行うようにさらに構成される。
【0018】
システムの別の態様では、クラウドコンピューティングプラットフォームは、前記1つ以上のエッジコンピュータノードから、それぞれのリアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記非リアルタイム交通網領域情報は、前記それぞれのリアルタイム交通網領域情報及び前記第2の交通網データに基づくことを行うようにさらに構成される。
【0019】
システムの別の態様では、前記エッジコンピュータ装置は、前記非リアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記リアルタイム交通網領域情報は、前記非リアルタイム交通網領域情報に基づくことを行うようにさらに構成される。
【0020】
システムの別の態様では、前記リアルタイム交通網領域情報は、遮蔽された衝突危険情報の1つ以上の通知を容易にし、かつ前記1つ以上の自律走行車間の協調制御決定を仲裁することができる。
【0021】
システムの別の態様では、前記非リアルタイム交通網領域情報は、前記少なくとも1つ以上の自律走行車による渋滞管理決定、及び前記少なくとも1つ以上の自律走行車間の協調渋滞管理決定を容易にすることができる。
【0022】
開示された実施形態の一態様は、1つ以上の車両センサを有するセンサシステムと、コンピュータ可読命令を実行する1つ以上のプロセッサとを備え、前記コンピュータ可読命令は、前記1つ以上のプロセッサに、エッジコンピュータノードから、自律走行車が通行する交通網領域に関連付けられる少なくとも第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を受信すること、クラウドコンピューティングノードから、複数の交通網領域に関連付けられる少なくとも第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を受信することであって、前記交通網領域は前記複数の交通網領域の中の1つであること、前記センサシステムからの車両センサデータ、及び前記リアルタイム交通網領域情報と前記非リアルタイム交通網領域情報との少なくとも一方に基づいて、前記自律走行車が実行するべき制御アクションを決定すること、及び前記制御アクションに基づいて前記自律走行車を制御することを行わせる。
【0023】
自律走行車の別の態様では、前記リアルタイム交通網領域情報は、他の自律走行車間の協調制御決定情報及び遮蔽された衝突危険情報の1つ以上の通知を提供することが可能であり、前記非リアルタイム交通網領域情報は、他の自律走行車間の渋滞管理決定、及び他の自律走行車との協調渋滞管理決定を提供することが可能である。
【0024】
以下では、本明細書に開示された方法、装置、プロシージャ及びアルゴリズムのこうした及び他の態様、特徴、要素、実装及び実施形態の変形がさらに詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本明細書に開示された方法及び装置の様々な態様は、以下の記載及び図面において提供される例示を参照することでより明らかになるであろう。
【0026】
図1】本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両の一例を示す図である。
【0027】
図2】本開示の実施形態による車両交通網及び通信システムの一部の一例の図である。
【0028】
図3】本開示の実施形態による車両交通網及び通信システムの一例の図である。
【0029】
図4】本開示の実施形態による交通遮蔽の一例の図である。
【0030】
図5】本開示の実施形態による交通遮蔽の一例の図である。
【0031】
図6】本開示の実施形態による交通遮蔽の一例の図である。
【0032】
図7】本開示の実施形態による交通遮蔽の一例の図である。
【0033】
図8】本開示の実施形態による交通遮蔽におけるSTSWMの使用例の図である。
【0034】
図9】本開示の実施形態によるSTSWMの使用例の図である。
【0035】
図10】本開示の実施形態によるSTSWMの使用例の図である。
【0036】
図11】本開示の実施形態によるLTSWMの使用例の図である。
【0037】
図12】本開示の実施形態によるLTSWMの使用例の図である。
【0038】
図13】本開示の実施形態による車両意思決定及び交通管理の一例のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本明細書には、車両意思決定ガイダンスを提供し、かつ交通管理を処理するためのコンピューティングフレームワーク又はコンピュータアーキテクチャを含むシステムが記載されている。交通網に関する交通網データは、限定されないが、固定インフラストラクチャストラクチャ、コネクテッド交通網ユーザからの自己報告位置及び状態情報、及びコネクテッド車両に搭載されたセンサを含む様々な発信源から受信、取得、又は収集(まとめて「収集」)され得る。交通網は、車両の移動を可能にする構造(例えば、道路、街路、高速道路等)を指してもよい。交通網データのための発信源は、異なる場所からであってもよい。
【0040】
システムは、交通網データから認識された全ての道路ユーザ及び道路状態に対して共有ワールドモデル(SWM)を使用するように構成され、共有ワールドモデルは、認識された道路ユーザの位置及び状態及び道路状態の共通モデルである。システムは、車両意思決定ガイダンス又は渋滞管理等の異なるタイプの車両状態を処理するために2層SWMを使用するようにさらに構成される。SWMは、短期共有ワールドモデル(STSWM)及び長期共有ワールドモデル(LTSWM)を含んでもよい。STSWMは、より長い時間窓を有する車両状態に使用され得るLTSWMとは対照的に、即時性を必要とする車両状態に使用され得る。
【0041】
STSWMは、道路ユーザのリアルタイムの位置、速さ、方向、及びその他の情報又はデータを対象とし、他の道路ユーザが操舵又は制動アクションを計画するのに十分な速さ(例えば、約50ミリ秒(ms)の範囲の低遅延)で更新され得る。複数の実装において、STSWMは、常にカバレッジを保証する常設センサ(インフラストラクチャストラクチャセンサ等)を備えた場所における道路状態をモデル化するために使用され得る。複数の実装において、STSWMは衝突回避警告を提供するために使用され得る。複数の実装において、STSWMは、コネクテッド車両又は自律走行車自身の認識をリアルタイムで補足するために使用され得る。
【0042】
LTSWMは、道路状態の統計モデル、及び本質的に継続的である(すなわち、車線レベルの交通流量、歩行者密度、及び類似の交通網の特性又はパラメータ等、数分から数時間にわたって有効なままである)その他の情報を対象とし得る。別の言い方をすれば、STSWMがリアルタイムであるのとは対照的に、LTSWMは非リアルタイムである。複数の実装において、LTSWMは、経路プランニング、渋滞管理、インフラストラクチャストラクチャプランニング、及びリアルタイム情報を必要としないタスクに使用することができる。
【0043】
システムは、STSWMに関連するコンピュータを実行するためのエッジコンピュータ装置又はノード、及びLTSWMに関連するコンピュータを実行するためのクラウドコンピューティングプラットフォームを含んでもよい。複数の実装において、エッジコンピュータ装置は、適切かつ適用可能なコネクテッド車両による計算されたSTSWMの使用を可能にするために、アクセスポイントへの低遅延リンクを有し得る。複数の実装において、エッジコンピュータ装置は、ジオフェンスされたデータからの地域又は局所的な領域(交差点等)に関するSTSWMをコンピュータすることができる。複数の実装において、クラウドコンピューティングプラットフォームは、必要に応じて、交通網データ及びSTSWMを取得するために複数のエッジコンピュータ装置に接続されてもよく、交通網データを取得するためにコネクテッド車両に直接接続されてもよく、このデータは、その後、例えば、複数の地域のLTSWMをコンピュータするために使用され得る。
【0044】
複数の実装において、2層SWMは、自律走行車の制御及び経路指定に特有の技術改良、例えば、自律走行車を遠隔監視及び遠隔操作するためのコンピュータネットワークコンポーネントの拡張に関する技術改良をもたらし得る。例えば、危険を識別し、障害物を識別し、渋滞を識別し、協調を可能にし、監視装置と車両との間で命令又は情報を通信するために、自律走行車ネットワークリソースを監視する新しいやり方の開発は、基本的に自律走行車関連のコンピュータネットワークに関連している。
【0045】
複数の実装において、技術的改善により、エッジコンピュータ装置が関連する交通網の場所の道路ユーザ間でSTSWMを共有することによって、自律走行車の使用における安全性の向上が可能になり又は提供され、ここで、STSWMは、限定されないが、接近する交通及び歩行者(すなわち、車両及び交通状態)を含む、遮蔽された衝突危険に関する詳細を含み得る。
【0046】
複数の実装において、技術的改善により、関連する交通網の場所にいる道路ユーザ間のようなマルチエージェントの協調が可能になる。STSWMは、道路ユーザが交差点で協調してスループットを向上させるために必要な共通のシーンの理解を提供することができる。例えば、交差点で第2の車両が左折しようとするか又は左折するときに、第1の車両が第2の車両に譲ることがある。
【0047】
複数の実装において、技術的改善により、渋滞管理が可能になり、ここで、LTSWMは、車線レベルの交通状態(例えば、車両密度、速度、スループット、及び他の条件)の分析であり、車線の妨害物の検出及び渋滞管理アクション(例えば、車線閉鎖、車線レベルの速度制限及びその他のアクション)の識別を可能にする。
【0048】
複数の実装において、技術的改善により、縁石の使用及び駐車場の可用性が可能になり、ここで、LTSWMは車両密度、ある場所に入る交通量、ある場所から出る交通量、及びその他の同様の指標の分析である。
【0049】
複数の実装において、技術的改善により、環境資源の使用、エネルギーの使用、及びそれらの組み合わせの予測が可能になり、ここで、LTSWMは、交通網又は交通網の一部の摩擦係数等のエネルギー使用パラメータの分析である。
【0050】
図1は、本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る、又はそれらの組み合わせにより実装され得る車両の一例を示す図である。図示のように、車両1000は、シャーシ1100と、パワートレイン1200と、コントローラ1300と、車輪1400とを含む。簡潔のため、車両1000は4つの車輪1400を含むように示されているが、プロペラ又はトレッド等の1つ以上の任意の他の推進装置が使用されてもよい。図1において、パワートレイン1200、コントローラ1300及び車輪1400等の要素を相互接続する線は、データ又は制御信号等の情報、電力又はトルク等の力、又は情報及び電力の両方が各要素間で伝達され得ることを示している。例えば、コントローラ1300は、パワートレイン1200から電力を受信して、車両1000を制御するためにパワートレイン1200、車輪1400、又はその両方と通信してもよく、これには、加速又は減速等による車両の運動状態の制御、操舵等による車両の方向状態の制御、又はその他のやり方による車両1000の制御が含まれる。
【0051】
図示のように、パワートレイン1200は、電源1210と、トランスミッション1220と、操舵装置1230と、アクチュエータ1240とを含む。サスペンション、駆動シャフト、車軸、又は排気システム等のパワートレインの他の要素又は要素の組み合わせが含まれてもよい。別々に示されているが、車輪1400は、パワートレイン1200に含まれてもよい。
【0052】
電源1210は、エンジン、バッテリー、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。電源1210は、電気エネルギー、熱エネルギー又は運動エネルギー等のエネルギーを提供するように動作する任意の装置又は装置の組み合わせであってもよい。例えば、電源1210は、内燃エンジン、電気モータ又は内燃エンジン及び電気モータの組み合わせ等のエンジンを含んでもよく、1つ以上の車輪1210に原動力としての運動エネルギーを提供するように動作してもよい。電源1210は、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、及びリチウムイオン(Li-ion)等の1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池、又はエネルギーを提供することが可能な任意の他の装置等のポテンシャルエネルギ装置を含んでもよい。
【0053】
トランスミッション1220は、電源1210から運動エネルギー等のエネルギーを受信してもよく、原動力を提供するために車輪1400にエネルギーを送ってもよい。トランスミッション1220は、コントローラ1300、アクチュエータ1240又は両方によって制御されてもよい。操舵装置1230は、コントローラ1300、アクチュエータ1240又はその両方によって制御され、車両を操縦するために車輪1400を制御してもよい。アクチュエータ1240は、コントローラ1300から信号を受信してもよく、車両1000を動作させるために電源1210、トランスミッション1220、操舵装置1230又はこれらの任意の組み合わせを作動又は制御してもよい。
【0054】
図示のように、コントローラ1300は、位置決め装置1310、電子通信装置1320、プロセッサ1330、メモリ1340、ユーザインターフェース1350、センサ1360、電子通信インターフェース1370又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。単一の装置として示されているが、コントローラ1300の任意の1つ以上の要素が任意の数の分離した物理装置に組み込まれてもよい。例えば、ユーザインターフェース1350及びプロセッサ1330は、第1の物理装置に組み込まれてもよく、メモリ1340は、第2の物理装置に組み込まれてもよい。図1には示されていないが、コントローラ1300は、バッテリー等の電源1210を含んでもよい。個別の要素として示されているが、位置決め装置1310、電子通信装置1320、プロセッサ1330、メモリ1340、ユーザインターフェース1350、センサ1360、電子通信インターフェース1370、又はこれらの任意の組み合わせは、1つ以上の電子装置、回路又はチップに組み込まれてもよい。
【0055】
プロセッサ1330は、光プロセッサ、量子プロセッサ、分子プロセッサ又はこれらの組み合わせを含む現存する又は今後開発される信号又は他の情報を操作又は処理することが可能な任意の装置又は装置の組み合わせを含んでもよい。例えば、プロセッサ1330は、1つ以上の専用プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコントローラ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上の集積回路、1つ以上の特定用途向け集積回路、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ、1つ以上のプログラマブルロジックアレイ、1つ以上のプログラマブルロジックコントローラ、1つ以上の状態機械、又はこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。プロセッサ1330は、位置決め装置1310、メモリ1340、電子通信インターフェース1370、電子通信装置1320、ユーザインターフェース1350、センサ1360、パワートレイン1200、又はこれらの任意の組み合わせと動作可能に結合されてもよい。例えば、プロセッサは、通信バス1380を介してメモリ1340と動作可能に結合されてもよい。
【0056】
メモリ1340は、プロセッサ1330によって使用される又はそれと接続される、機械可読命令又はそれに関連付けられる任意の情報を、例えば、保持、記憶、伝達又は搬送することが可能な任意の有形の非一時的なコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体を含んでもよい。メモリ1340は、例えば、1つ以上の半導体ドライブ、1つ以上のメモリカード、1つ以上のリムーバブル媒体、1つ以上の読み取り専用メモリ、1つ以上のランダムアクセスメモリ、ハードディスク、フロッピーディスク、光学ディスクを含む1つ以上のディスク、磁気若しくは光学カード、又は電子情報を記憶するのに適した任意のタイプの非一時的な媒体、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0057】
通信インターフェース1370は、図示のような無線アンテナ、有線通信ポート、光学通信ポート、又は有線若しくは無線電子通信媒体1500とインターフェース接続することが可能な任意の他の有線若しくは無線装置であってもよい。図1は単一の通信リンクを介して通信を行う通信インターフェース1370が示されているが、通信インターフェースは、複数の通信リンクを介して通信を行うように構成されてもよい。図1は単一の通信インターフェース1370を示しているが、車両は、任意の数の通信インターフェースを含んでもよい。
【0058】
通信装置1320は、通信インターフェース1370等を介して、有線又は無線電子通信媒体1500を介して信号を送信又は受信するように構成されてもよい。図1に明示されていないが、通信装置1320は、無線周波数(RF)、紫外線(UV)、可視光、光ファイバ、有線回線、又はこれらの組み合わせ等の任意の有線又は無線通信媒体を介して送信、受信又は両方を行うように構成されてもよい。図1は、単一の通信装置1320及び単一の通信インターフェース1370を示しているが、任意の数の通信装置及び任意の数の通信インターフェースが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、通信装置1320は、狭域通信(DSRC)装置、車載装置(OBU)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0059】
位置決め装置1310は、車両1000の経度、緯度、高度、進行方向又は速さ等の地理情報を決定してもよい。例えば、位置決め装置は、広域補強システム(Wide Area Augmentation System;WAAS)対応米国海洋電子機器協会(National Marine-Electronics Association;NMEA)装置、無線三角測量装置、又はこれらの組み合わせ等の全地球測位システム(GPS)装置を含んでもよい。位置決め装置1310は、例えば、車両1000の現在の向き、2次元又は3次元での車両1000の現在地、車両1000の現在の角度方向、又はこれらの組み合わせを表す情報を取得するために使用され得る。
【0060】
ユーザインターフェース1350は、仮想又は物理キーパッド、タッチパッド、ディスプレイ、タッチディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、仮想ディスプレイ、拡張現実ディスプレイ、触覚ディスプレイ、視線追跡装置等の特徴追跡装置、スピーカ、マイクロホン、ビデオカメラ、センサ、プリンタ、又はこれらの任意の組み合わせ等、人物とインターフェースすることが可能な任意の装置を含んでもよい。ユーザインターフェース1350は、図示のようにプロセッサ1330と、又はコントローラ1300の任意の他の要素と動作可能に結合されてもよい。単一の装置として示されているが、ユーザインターフェース1350は、1つ以上の物理装置を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェース1350は、人物との音声通信を行うための音声インターフェース、及び人物との視覚及び接触に基づく通信を行うための接触ディスプレイを含んでもよい。ユーザインターフェース1350は、複数の物理的に分離した装置、単一の物理装置の中の複数の定義部分、又はこれらの組み合わせ等の複数のディスプレイを含んでもよい。
【0061】
センサ1360は、車両を制御するために使用され得る情報を提供するように動作し得るセンサの配列等の1つ以上のセンサを含んでもよい。センサ1360は、車両1000の現在の動作特徴に関する情報を提供してもよい。センサ1360は、例えば、速度センサ、加速度センサ、操舵角センサ、トラクション関連センサ、制動関連センサ、ハンドル位置センサ、視線追跡センサ、着座位置センサ、又は車両1000の現在の動的状況の何らかの態様に関する情報を報告するように動作可能な任意のセンサ若しくはセンサの組み合わせを含み得る。
【0062】
センサ1360は、車両1000を取り囲む物理環境に関する情報を取得するように動作可能な1つ以上のセンサを含んでもよい。例えば、1つ以上のセンサが、車線等の道路の特徴及び形状、及び固定障害物、車両及び歩行者等の障害物を検出してもよい。センサ1360は、既知の又は後に開発される、1つ以上のビデオカメラ、レーザ感知システム、赤外線感知システム、音響感知システム、又は任意の他の適切なタイプの車載環境感知装置、又は装置の組み合わせであるか又はこれらを含み得る。いくつかの実施形態では、センサ1360及び位置決め装置1310は、結合された装置であってもよい。
【0063】
別に示されてはいないが、車両1000は、軌道コントローラを含んでもよい。例えば、コントローラ1300が、軌道コントローラを含んでもよい。軌道コントローラは、車両1000の現在の状態及び車両1000に対して計画された経路を記述する情報を取得し、この情報に基づいて、車両1000に対する軌道を決定及び最適化するように動作可能であってもよい。いくつかの実施形態では、軌道コントローラは、車両1000が軌道コントローラによって決定される軌道に従うように、車両1000を制御するように動作可能な信号を出力してもよい。例えば、軌道コントローラの出力は、パワートレイン1200、車輪1400又はその両方に供給され得る最適化された軌道であり得る。いくつかの実施形態において、最適化された軌道は、一組の操舵角等の制御入力であってもよく、各操舵角は1つの時点又は位置に対応する。いくつかの実施形態において、最適化された軌道は、1つ以上の進路、線、カーブ、又はこれらの組み合わせであり得る。
【0064】
1つ以上の車輪1400は、操舵装置1230の制御下で操舵角に枢動され得る操縦された車輪、トランスミッション1220の制御下で車両1000を推進するためのトルクを与えられ得る推進された車輪、又は車両1000を操縦及び推進し得る操縦及び推進された車輪であってもよい。
【0065】
図1には示されていないが、車両は、エンクロージャ、ブルートゥース(登録商標)(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオ装置、近距離無線通信(NFC)モジュール、液晶表示(LCD)ディスプレイ装置、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ装置、スピーカ、又はこれらの任意の組み合わせ等の図1に示されていない装置又は要素を含んでもよい。
【0066】
車両1000は、交通網の一部を移動するように、直接的な人間の介入なしで、自律的に制御される自律走行車であってもよい。図1に別に示されていないが、自律走行車は、自律走行車のルーティング、ナビゲーション及び制御を行い得る自律走行車制御装置を含んでもよい。自律走行車制御装置は、車両の別の装置と一体化されてもよい。例えば、コントローラ1300は、自律走行車制御装置を含んでもよい。
【0067】
自律走行車制御装置は、現在の車両動作パラメータに従って車両交通網の一部を移動するように車両1000を制御し又は動作させてもよい。自律走行車制御装置は、車両の駐車等の定義された動作又は操縦を行うように車両1000を制御し又は動作させてもよい。自律走行車制御装置は、車両情報、環境情報、車両交通網を表す車両交通網データ、又はこれらの組み合わせに基づいて車両1000の現在地等の出発地から目的地への移動経路を生成してもよく、経路に従って車両交通網を移動するように車両1000を制御し又は動作させてもよい。例えば、自律走行車制御装置は、軌道コントローラに移動経路を出力してもよく、軌道コントローラは、生成された経路を使用して出発点から目的地に移動するように車両1000を動作させてもよい。
【0068】
図2は、本明細書に開示の態様、特徴及び要素が実装され得る車両交通及び通信システムの一部の例示の図である。車両交通及び通信システム2000は、いくつかのコンポーネント又は要素が重複し得る1つ以上の部分2010及び2020を含んでもよい。車両交通及び通信システム2000の部分2010は、図1に示される車両1000等の1つ以上の車両2100/2110を含んでもよく、これは1つ以上の車両交通網2200の1つ以上の部分2010、2020等の部分を移動してもよく、1つ以上の電子通信ネットワーク2300を介して通信を行ってもよい(これは必要に応じて、適切な場合、「コネクテッド車両」と呼ばれ得る)。例えば、1つ以上の車両2100/2110は、自動化なしの車両、運転支援車両、部分的自動化車両、条件付き自動化車両、高度自動化車両、完全自動化車両、又はそれらの組み合わせであり得る。例えば、1つ以上の車両2100/2110は、国際自動車技術者協会(SAE)によって定義されたレベル0車両、レベル1車両、レベル2車両、レベル3車両、レベル4車両、レベル5車両、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0069】
図2には明示されていないが、車両は、オフロード領域等の車両交通網に明示的に又は完全には含まれていない領域を移動してもよい。
【0070】
電子通信ネットワーク2300は、例えば、多重アクセスシステムであってもよく、車両2100/2110と、クラウドコンピューティングプラットフォーム又は装置2400及びエッジコンピュータ装置2410等の1つ以上のコンピュータ装置との間の音声通信、データ通信、映像通信、メッセージング通信、又はこれらの組み合わせ等の通信を提供してもよい。エッジコンピュータ装置2410は、車線、道路セグメント、道路セグメントの隣接するグループ、道路、又は交差点等の車両交通網の定義された領域、又はブロック、近隣、地区、郡、自治体、州、国等の定義された地理的領域又は別の定義された地理的領域に関連付けられてもよい。図2では、領域は部分2010である。クラウドコンピューティングプラットフォーム又は装置2400は、複数の領域に関連付けられ、かつ複数のエッジコンピュータ装置に接続され得る。図2では、複数の領域は部分2010及び2020である。
【0071】
一例では、車両2100/2110は、ネットワーク2300を介してクラウドコンピューティングプラットフォーム又は装置2400から、車両交通網2200を表す情報等のLTSWM又は非リアルタイム情報を受信してもよい。例えば、LTSWM又は非リアルタイム情報は、部分2010及び2020に関して収集された車両交通網データの統計ベースの分析であり得る。車両2100/2110は、直接無線通信を介して通信装置2410から車両交通網2200を表す情報等のSTSWM又はリアルタイム情報を受信してもよい。例えば、STSWM又はリアルタイム情報は、部分2010に関して収集された車両交通網データに基づいて、車両2100及び2110等の道路ユーザのリアルタイム位置、速度、及び方向であってもよく、これは、車両2100及び2110が操舵及び制動アクションを計画するのに十分な速さで更新される。
【0072】
車両交通網データは、マークアップ言語要素等の要素の階層として表されてもよく、これはデータベース又はファイルに記憶されてもよい。簡単のために、本明細書の図面は、車両交通網の一部を図又はマップとして表す車両交通網データを示している。しかしながら、車両交通網データは、車両交通網又はその一部を表すことが可能な任意のコンピュータ使用可能な形式で表されてもよい。進行方向情報、速度制限情報、料金所情報、傾斜又は角度情報等の勾配情報、表面材料情報、審美的情報、定義された危険情報又はこれらの組み合わせ等の車両交通網データを含んでもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、車両2100/2110は、有線通信リンク(図示せず)、無線通信リンク2310/2320/2370/2380/2385、又は任意の数の有線若しくは無線通信リンクの組み合わせを介して通信してもよい。例えば、図示のように、車両2110/2110は、陸上無線通信リンク2310を介して、非陸上無線通信リンク2320を介して、又はこれらの組み合わせを介して通信してもよい。陸上無線通信リンク2310は、イーサネット(登録商標)リンク、シリアルリンク、ブルートゥース(登録商標)リンク、赤外線(IR)リンク、紫外線(UV)リンク、又は電子通信を提供可能な任意のリンクを含んでもよい。
【0074】
車両2100/2110は、別の車両2100/2110と通信してもよい。例えば、ホスト又は対象の車両(HV)2100が、直接通信リンク2370を介して又はネットワーク2300を介して、遠隔又は標的車両(RV)2110から基本安全メッセージ(basic safety message;BSM)等の1つ以上の自律走行車間メッセージを受信してもよい。例えば、リモート車両2110は、300メートル等の定義されたブロードキャスト範囲内のホスト車両にメッセージをブロードキャストしてもよい。いくつかの実施形態では、ホスト車両2100は、信号リピータ(図示せず)又は別のリモート車両(図示せず)等のサードパーティを介してメッセージを受信してもよい。車両2100/2110は、例えば、100ミリ秒等の定義された間隔に基づいて周期的に1つ以上の自動車両間メッセージを送信してもよい。直接通信リンク2370は、例えば、無線通信リンクであってもよい。
【0075】
自動車両間メッセージは、車両識別情報、経度、緯度若しくは高度情報等の地理空間状態情報、地理空間位置精度情報、車両加速度情報、ヨーレート情報、速度情報、車両方位情報、制動システム状態情報、スロットル情報、ハンドル角度情報若しくは車両経路情報等の運動状態情報、又は送信車両状態に関連する車両サイズ情報、ヘッドライト状態情報、方向指示灯情報、ワイパー状態情報、トランスミッション情報若しくは任意の他の情報若しくは情報の組み合わせ等の車両動作状態情報を含んでもよい。例えば、トランスミッション状態情報は、送信車両のトランスミッションがニュートラル状態、駐車状態、前進状態又は後退状態に有るかどうかを示してもよい。車両交通網は、自動車両間メッセージを含んでもよい。
【0076】
車両2100は、アクセスポイント2330を介して通信ネットワーク2300と通信してもよい。コンピュータ装置を含み得るアクセスポイント2330は、無線又は有線通信リンク2310/2340を介して、車両2100と、通信ネットワーク2300と、1つ以上のコンピュータ装置2400/2410と、又はこれらの組み合わせと通信するように構成されてもよい。例えば、アクセスポイント2330は、基地局、BTS(base transceiver station)、Node-B、eNode-B(enhanced Node-B)、HNode-B(Home Node-B)、無線ルータ、有線ルータ、ハブ、リレー、スイッチ、又は任意の類似の有線若しくは無線装置であってもよい。図2には単一の装置として示されているが、アクセスポイントは、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0077】
車両2100は、衛星2350又は他の非陸上通信装置を介して通信ネットワーク2300と通信してもよい。コンピュータ装置を含み得る衛星2350は、1つ以上の通信リンク2320/2360を介して、車両2100と、通信ネットワーク2300と、1つ以上のコンピュータ装置2400/2410と、又はこれらの組み合わせと通信するように構成されてもよい。図2には単一の装置として示されているが、衛星は、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0078】
電子通信ネットワーク2300は、音声、データ、又は任意の他のタイプの電子通信装置を提供するように構成される任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、電子通信ネットワーク2300は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、モバイル若しくはセルラ電話ネットワーク、インターネット、又は任意の他の電子通信システムを含んでもよい。電子通信ネットワーク2300は、トランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)、ハイパーテキストトランスポートプロトコル(HTTP)、又はこれらの組み合わせ等の通信プロトコルを使用してもよい。図2には単一の装置として示されているが、電子通信ネットワークは、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。コンピュータ装置2400/2410は、通信リンク2390等を介して通信してもよい。
【0079】
車両2100は、車両交通網2200の一部又は状態を識別してもよい。例えば、車両2100は、速度センサ、車輪速度センサ、カメラ、ジャイロスコープ、光学センサ、レーザセンサ、レーダセンサ、音響センサ、又は車両交通網2200の一部若しくは状態を決定若しくは識別することが可能な任意の他のセンサ若しくは装置又はこれらの組み合わせを含み得る図1に示されたセンサ1360等の1つ以上の車載センサ2105を含んでもよい。センサデータは、車線データ、リモート車両位置データ、又はその両方を含んでもよい。車両交通網データは、センサデータを含んでもよい。
【0080】
車両2100は、交通網2200を表す情報、1つ以上の車載センサ2105、又はこれらの組み合わせ等のネットワーク2300を介して伝達される情報を使用して、1つ以上の車両交通網2200の一部又は複数の部分を通行してもよい。
【0081】
簡潔のため、図2は2つの車両2100、2110、1つの車両交通網2200、1つの電子通信ネットワーク2300及び2つのコンピュータ装置2400/2410を示しているが、任意の数のネットワーク又はコンピュータ装置が使用されてもよい。車両交通及び通信システム2000は、図2に示されていない装置、ユニット又は要素を含んでもよい。車両2100は単一の装置として示されているが、車両は、任意の数の相互接続要素を含んでもよい。
【0082】
ネットワーク2300を介してコンピュータ装置2400と通信する車両2100が示されているが、車両2100は、任意の数の直接又は間接通信リンクを介してコンピュータ装置2400と通信してもよい。例えば、車両2100は、ブルートゥース(登録商標)通信リンク等の直接通信リンクを介してコンピュータ装置2400/2410と通信してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態では、車両2100/2210は、車両の運転者、オペレータ、又は所有者等のエンティティ2500/2510に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、車両2100/2110に関連付けられるエンティティ2500/2510は、スマートフォン2502/2512又はコンピュータ2504/2514等の1つ以上のパーソナル電子装置2502/2504/2512/2514に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、パーソナル電子装置2502/2504/2512/2514は、直接又は間接通信リンクを介して対応する車両2100/2110と通信してもよい。1つのエンティティ2500/2510が図2の車両2100/2110に関連付けられるように示されているが、任意の数の車両が、エンティティに関連付けられてもよく、任意の数のエンティティが、車両に関連付けられてもよい。
【0084】
図3は、本明細書に開示された態様、特徴、及び要素が実装され得る2層SWMコンピューティングアーキテクチャを備えた車両交通及び通信システムの一例の図である。図2に示す要素及びコンポーネントは、必要に応じて、適用可能な場合に含まれてもよく、関連する要素及びコンポーネントの説明及び図示を容易にするために図示していない。車両交通及び通信システム3000は、車両交通網3100、通信システム3200、及びコンピュータシステム3300を含んでもよい。
【0085】
車両交通網3100は、限定されないが、領域1 3110、領域2 3120、他の領域3130、及びインフラストラクチャストラクチャのない領域3140等の複数の領域を含んでもよい。例えば、領域は、車線、道路セグメント、連続する道路セグメントのグループ、道路、交差点、又はブロック、近隣、地区、郡、自治体、州、国、又は他の定義された地理的領域のような定義された地理的領域であってもよい。いくつかの領域は、車両交通網データを感知又は捕捉し得る車両交通網インフラストラクチャストラクチャを含んでもよい。例えば、領域1 3110は、路側灯3410を含んでもよく、他の領域3130は、路側灯3420を含んでもよい。いくつかの領域は、1つ以上の車両を含んでもよく、これは、車両交通網3100の領域を介して移動することが可能であり、図1に示すように、通信システム3200又は他の通信リンクを介して通信してもよい。例えば、車両は、領域1 3110内の車両3510及び3520であり、インフラストラクチャストラクチャのない領域3140内の車両3530及び3540であってもよい。これらの車両のそれぞれは、図1に記載されている車両タイプであり得る。これらの車両のそれぞれは、必要に応じて、適用可能な場合、コネクテッド車両であり得る。いくつかの領域は、車両交通網3100の領域を介して移動し得る1つ以上の非車両又は脆弱なユーザを含んでもよい。例えば、非車両ユーザは、領域1 3110内の非車両ユーザ3610及び3620であってもよい。一例では、非車両ユーザ3610及び3620は、携帯電話又は同様の装置等、非車両ユーザと共に位置する装置を介して車両交通網データを提供してもよい。
【0086】
通信システム3200は、アクセスポイント3210、アクセスポイント3220、及びアクセスポイント3230等のアクセスポイントを含んでもよい。通信システム3200は、図1に記載された通信リンクを含んでもよい。通信システム3200は、車両交通網3100のユーザと、路側灯3410、路側灯3420、車両3510、3520、3530及び3540、非車両ユーザ3610及び3620、及びコンピュータシステム3300等の車両交通網3100内のインフラストラクチャストラクチャとの間の通信を可能にしてもよい。例えば、本明細書に記載されているように、ユーザ及びインフラストラクチャストラクチャ(車両交通網データプロバイダ又はセンサ)からの車両交通網データは、コンピュータシステム3300に送信されてもよく、車両交通網データに基づく交通網情報は、コンピュータシステム3300によってユーザに提供されてもよい。交通網情報は、例えば、リアルタイム交通網情報及び非リアルタイム交通網情報を含んでもよい。
【0087】
コンピュータシステム3300は、エッジコンピュータ装置3310、エッジコンピュータ装置3320等の1つ以上のエッジコンピュータ装置、及びクラウドコンピューティングプラットフォーム3330を含んでもよい。エッジコンピュータ装置3310は、車両交通網の定義された領域に関連付けられてもよい。クラウドコンピューティングプラットフォーム又は装置3330は、複数の領域に関連付けられ、かつ複数のエッジコンピュータ装置に接続され得る。ここではエッジコンピュータ装置について説明するが、他の分散コンピューティング装置が使用されてもよい。ここではクラウドコンピューティングプラットフォームについて説明するが、他の集中コンピューティングプラットフォームが使用されてもよい。
【0088】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置は、リアルタイム交通網情報が関連する又は適用可能な領域に提供され得るように、アクセスポイントの少なくとも1つとの低遅延通信リンクを有し得る。すなわち、その領域内の適切なユーザによるリアルタイム交通網情報の使用を可能にすることができるように、各アクセスポイントが1つ以上の領域に関連付けてられてもよい。エッジコンピュータ装置は、車両交通網3100を表す情報等のSTSWM又はリアルタイム情報を、関連する領域内の道路ユーザに提供することができる。例えば、STSWM又はリアルタイム情報は、その領域に関して収集された車両交通網データに基づいて、車両3510及び3520等の道路ユーザのリアルタイム位置、速度、及び方向であってもよく、これは、車両3510及び3520が操舵及び制動アクションを計画するのに十分な速さで更新される。例えば、ユーザのタイプに基づいて、警告、車両制御アクション、車両制御データに及ぶ異なるレベルの情報が提供され得る。コンピューティングプラットフォーム又は装置3330は、車両交通網3100を表す情報等のLTSWM又は非リアルタイム情報を提供することができる。例えば、LTSWM又は非リアルタイム情報は、領域1 3110、領域2 3120、他の領域3130、及びインフラストラクチャストラクチャのない領域3140等の1つ以上の領域に関して収集された車両交通網データの統計ベースの分析であってもよい。
【0089】
エッジコンピュータ装置3310、エッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置、及びコンピューティングプラットフォーム又は装置3330は、ワールドモデル化モジュールを含んでもよく、これは、各車両交通網データ発信源からの車両交通網データに基づいて、車両、非車両又は脆弱なユーザ、及びそれらの組み合わせ等、少なくともいくつかの検出されたオブジェクトの状態情報を追跡及び維持することができる。ワールドモデル化モジュールは、複数の追跡対象オブジェクについて1つ以上の可能性のある仮説(すなわち、軌道、進路等)を予測し得る。ワールドモデル化モジュールは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている2018年5月21日に出願された“Trajectory Planning”と題する国際公開第WO2019/231455号(「‘455公報」)に記載されているように実装されてもよい。ワールドモデル化モジュールは、各車両交通網データ発信源から車両交通網データを受信する。ワールドモデル化モジュールは、受信した車両交通網データからオブジェクトを決定する。ワールドモデル化モジュールは、速度、姿勢、形状(幅、高さ、奥行き等)、分類(例えば、自転車、大型トラック、歩行者、道路標識等)、及び位置のうちの1つ以上を含むオブジェクトの状態を維持することができる。そのため、オブジェクトの状態は、離散状態情報(例えば、分類)及び連続状態情報(例えば、姿勢及び速度)を含む。エッジコンピュータ装置3310、エッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置、コンピューティングプラットフォーム又は装置3330は、‘455公報に記載されているように、車両が道路上で安全かつ円滑に運転できるように、車両交通網データ発信源によって提供されるシームレスオートノマスモビリティ(SAM)データを使用し得る。エッジコンピュータ装置3310、エッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置、コンピューティングプラットフォーム又は装置3330は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる2021年4月29日に出願された”Vehicle Guidance with Systemic Optimization”と題する米国特許出願第17/243,919号に記載されているような車両誘導方法を実装し得る。この方法は、限定されないが、車両交通網のある領域に関する車両動作データを取得することを含んでもよく、車両動作データは、領域内で動作する複数の車両に関する現在の動作データを含むこと、領域に関する系統的効用車両案内モデルを操作すること、車両動作データに応答して系統的効用車両案内モデルから領域に関する系統的効用車両案内データを取得すること、及び系統的効用車両案内データを出力することを含んでもよい。これらの技術及び方法を使用して、複数の車両交通網データ発信源又はセンサから、STSWM又はリアルタイム情報、LTSWM又は非リアルタイム情報、又はそれらの組み合わせを、必要に応じて、適用可能な場合、生成することができる。
【0090】
例えば、図3において、エッジコンピュータ装置3310は、少なくとも車両3510及び3520から取得した車両交通網データから、リアルタイム交通網領域情報3112(少なくとも陰影付き領域で表される)を生成して、少なくとも車両3510及び3520に提供することができる。リアルタイム交通網領域情報3112は、例えば、車両3510及び3520並びに非車両ユーザ3610及び3620のそれぞれについて、車両3510及び3520、非車両ユーザ3610及び3620、又はそれらの組み合わせによって認識される、本明細書に記載されているような情報を含んでもよい。リアルタイム交通網領域情報3112は、非車両ユーザ3610及び3620がそれらを受信するための装置を有する場合に、非車両ユーザ3610及び3620に提供されてもよい。
【0091】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置、コンピューティングプラットフォーム又は装置2400は、1つ以上の車両3510及び3520による制御決定を容易にするために、STSWM又はリアルタイム情報、及びLTSWM又は非リアルタイム情報を提供してもよく、これは、STSWM又はリアルタイム情報、LTSWM又は非リアルタイム情報、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上に基づいてもよい。これは、例えば、制御アクション、警告、又はそれらの組み合わせを、その領域内の他の車両の中の車両及び非車両に提供するために使用され得る。
【0092】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置、及びコンピューティングプラットフォーム又は装置2400は、他のアクションを容易にするために、STSWM又はリアルタイム情報及びLTSWM又は非リアルタイム情報を提供してもよい。例えば、STSWM又はリアルタイム情報は、他の車両交通網発信源又はセンサからの交通網データを使用することによって、車両の観点から見えない危険を「明らかにする」ことができる。例えば、駐車車両によって隠されたオブジェクト、照明条件のためにほとんど見えないオブジェクト、予測された進路に入ってくる可能性のある車両、及び他の制御不可能又は不可視のオブジェクトである。これは図4~8に示されており、STSWM又はリアルタイム情報が、本車両以外のデータ発信源からの情報を使用又は組み合わせることによって可視性を提供することができる様々な交通遮蔽状況を示す。図4では、交差点4000に進入する車両4100は、車両4300のために歩行者4200を認識することができない。図5では、交差点5000に進入する車両5100は、車両5300のために車両5200を認識することができない。図6では、交差点6000で左折する車両6100は、車両6300のために車両6200を認識することができない。
【0093】
図7は、車両7100が左折しようとしている交差点7000を示す。交差点7000は、インフラストラクチャストラクチャカメラ等のインフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯7200を含む。図示のように、車両7100は歩行者7300を認識することができるが、車両7500のために車両7400を認識することができない。この場合、エッジコンピュータ装置は、インフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯7200、車両7400、車両7500、及び交差点7000内の他の発信源から交通網データを取得して、それに応じて車両アクションを制御又は指示するために車両7100によって使用され得るSTSWM又はリアルタイム情報を生成することができる。これは、例えば、図8に示されており、インフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯7200は視野8000を有し、車両7400はセンサ視野8100を有し、車両7400はGPSデータ、及び交差点7000内又は交差点付近の各車両からのセンサデータを有し、これらの全ては、交差点7000内のオブジェクトを検出し、予測される動きを追跡し、車両7100のためにSTSWM又はリアルタイム情報を生成するために、エッジコンピュータ装置によって使用(例えば、融合)される。
【0094】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置は、他の車両交通網発信源又はセンサからの交通網データを使用すること及び合流するタイミングに関する警告を合流車両に提供することによって、合流支援を容易にするために、STSWM又はリアルタイム情報を提供してもよい。
【0095】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置は、領域内の全ての車両交通網発信源又はセンサからの交通網データを使用すること及びコネクテッド車両に標的警告を提供することによって、衝突検出警告を提供するために、STSWM又はリアルタイム情報を提供してもよい。これは、例えば図9に示されており、交差点9000は、インフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯9100、車両9200、9300、9400、9500、及び歩行者9600を含んでもよい。エッジコンピュータ装置9700は、利用可能な場合、インフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯9100、車両9200、9300、9400、9500、及び歩行者9600の交通網データを取得することができる。エッジコンピュータ装置9700は、STSWM又はリアルタイム情報9710を生成し、車両9200、9300、9400及び9500と歩行者9600との間の潜在的な衝突を決定することができる(9720)。エッジコンピュータ装置9700は、潜在的な衝突の影響を受けた車両に対する警告を生成することができる。例えば、潜在的な衝突の警告を車両9300及び9500に送信し、歩行者9600の警告を車両9500に送信することができる。これは、安全性の向上、快適性の向上、エネルギー節約の向上、及び排気ガスの削減をもたらすことができる。
【0096】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置は、地域内の全ての車両交通網発信源又はセンサからの交通網データを使用すること及びコネクテッド車両に標的警告を提供することによって、車両間のネゴシエーションを調停又は支援するために、STSWM又はリアルタイム情報を提供してもよい。これは、例えば、図10に示されており、そこでは図9の交差点9000及び車両9300及び9500を使用している。この場合、エッジコンピュータ装置9700は、STSWM又はリアルタイム情報10100を生成し、STSWM10100を車両9300及び9500に送信することによって、車両9300及び9500間の決定を仲裁することを支援してもよく、次に、STSWM10100を使用して、譲る又は先に行く等のアクションが決定され得る。
【0097】
エッジコンピュータ装置3310及びエッジコンピュータ装置3320等のエッジコンピュータ装置は、地域内の全ての車両交通網発信源又はセンサからの交通網データを使用すること及びコネクテッド車両に標的警告を提供することによって、車両間のネゴシエーションを調停又は支援するために、STSWM又はリアルタイム情報を提供してもよい。これは、例えば、図10に示されており、そこでは図9の交差点9000及び車両9300及び9500を使用している。この場合、エッジコンピュータ装置9700は、STSWM又はリアルタイム情報10100を生成し、STSWM10100を車両9300及び9500に送信することによって、車両9300及び9500間の決定を仲裁することを支援してもよく、次に、STSWM10100を使用して、譲る又は先に行く等のアクションが決定され得る。
【0098】
コンピューティングプラットフォーム又は装置2400は、LTSWM又は非リアルタイム情報を提供して、交通又は渋滞管理を容易にし得る。これは、図11に示されており、多車線道路11000は、車両11100、11150、11200、11250、11300、11350、11400、11450、11500、及びインフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯11600を含んでもよい。コンピューティングプラットフォーム又は装置11600は、車両11100、11150、11200、11250、11300、11350、11400、11450、11500、及びインフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯11600から収集された交通網データからLTSWM又は非リアルタイム情報11610を生成することができる。コンピューティングプラットフォーム又は装置11700は、車両11100、11150、11200、11250、11300、11350、11400、11450、及び11500がそれに応じて経路プランニングを決定できるように、LTSWM又は非リアルタイム情報11710を提供することができる。これは、渋滞の減少、エネルギー使用の減少、及び排気ガスの減少をもたらすことができる。
【0099】
コンピューティングプラットフォーム又は装置2400は、隊列走行又は協力/協調走行を容易にするために、LTSWM又は非リアルタイム情報を提供してもよい。これは図12に示されており、多車線道路12000は、車両12100、12125、12150、12175、12200、12225、12250、12275、12300、12325、12350、12375及びインフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯12400を含んでもよい。コンピューティングプラットフォーム又は装置12500は、車両12100、12125、12150、12175、12200、12225、12250、12275、12300、12510、12350、12375及びインフラストラクチャストラクチャセンサ路側灯12400から収集された交通網データからLTSWM又は非リアルタイム情報12325を生成することができる。コンピューティングプラットフォーム又は装置12500は、LTSWM又は非リアルタイム情報12510に基づいて協調走行ポリシー12520を決定することができる。次に、協調走行ポリシー12520は、車両12100、12125、12150、12175、12200、12225、12250、12275、12300、12325、12350、及び12375の中の標的車両に送信されて、例えば、交通渋滞を減らし、ノロノロ運転を減らし、スループットを高め、制動を減らし、エネルギー効率を高めることができる。
【0100】
図13は、本開示の実施形態による車両意思決定及び交通管理の方法13000の一例のフロー図である。方法13000は、第1の交通網データを受信するステップ13100と、第2の交通網データを受信するステップ13200と、1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ13300と、少なくとも1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ13400とを含む。例えば、方法13000は、必要に応じて、適用可能な場合、車両1000、1つ以上の車両2100/2110、クラウドコンピューティングプラットフォーム又は装置2400、エッジコンピュータ装置2410、車両3510、3520、3530及び3540、コンピュータシステム3300、エッジコンピュータ装置9700、コンピューティングプラットフォーム又は装置11600、及びコンピューティングプラットフォーム又は装置12500によって実装されてもよい。
【0101】
方法は、第1の交通網データを受信するステップ13100を含む。車両交通網は、インフラストラクチャストラクチャセンサ、コネクテッド車両、及び車両交通網の領域に関連付けられるコネクテッド非車両から取得された交通網データ(まとめて、第1の交通網データ)によって表されてもよい。エッジコンピュータ装置は、ローカルコンピューティングノードを提供するために領域に関連付けられてもよい。エッジコンピュータ装置は、インフラストラクチャストラクチャセンサ、コネクテッド車両、及びコネクテッド非車両から第1の交通網データを取得してもよい。
【0102】
方法は、第2の交通網データを受信するステップ13200を含む。車両交通網は、複数の領域から収集された第1の交通網データによって表されてもよい。すなわち、各領域は、複数の領域に関連付けられるクラウドコンピューティングプラットフォームに送信可能な第1の交通網データを有する。クラウドコンピューティングプラットフォームは、エッジコンピュータ装置から第1の交通網データを取得してもよく、又は車両交通網の各領域に関連付けられるインフラストラクチャストラクチャセンサ、コネクテッド車両、及びコネクテッド非車両から直接取得してもよい。クラウドコンピューティングプラットフォームは、ローカルコンピューティングノードとは対照的に、グローバル又は地域のコンピューティングノードを提供してもよい。
【0103】
本方法は、1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、少なくとも第1の交通網データに基づいて、リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ13300を含む。エッジコンピュータ装置は、第1の交通網データ、クラウドコンピューティングプラットフォームによって提供される非リアルタイム交通網領域情報、又はそれらの組み合わせから、STSWM又はリアルタイム交通網領域情報を計算又は生成してもよい。エッジコンピュータ装置は、適切なコネクテッド車両又は非車両による使用、クラウドコンピューティングプラットフォームによる使用、又はそれらの組み合わせのために、STSWM又はリアルタイム交通網領域情報を計算又は生成してもよい。
【0104】
本方法は、少なくとも1つ以上の自律走行車による制御決定を容易にするために、第2の交通網データに基づいて、非リアルタイム交通網領域情報を提供するステップ13400を含む。クラウドコンピューティングプラットフォームは、第2の交通網データ、コネクテッドエッジコンピュータ装置によって提供されるリアルタイム交通網領域情報、又はそれらの組み合わせから、LTSWM又は非リアルタイム交通網領域情報を計算又は生成してもよい。クラウドコンピューティングプラットフォームは、適切なコネクテッド車両又は非車両による使用、コネクテッドエッジコンピュータ装置による使用、又はそれらの組み合わせのために、LTSWM又はリアルタイム交通網領域情報を計算又は生成してもよい。
【0105】
本明細書で使用される場合、「コンピュータ」又は「コンピュータ装置」という用語は、本明細書で開示の任意の方法を実行し得る任意のユニット又はユニットの組み合わせ、又はその任意の部分若しくは複数の部分を含む。
【0106】
本明細書で使用される場合、「プロセッサ」という用語は、1つ以上の専用プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のコントローラ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路、1つ以上の特定用途向け標準製、
1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の他のタイプ又は組み合わせの集積回路、1つ以上の状態機械、又はこれらの任意の組み合わせ等の1つ以上のプロセッサを示す。
【0107】
本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のプロセッサによって使用され得る又はそれと関連している任意の信号又は情報を有形に保持、記憶、通信、又は搬送し得る任意のコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読媒体又は装置を示す。例えば、メモリは、1つ以上の読み取り専用メモリ(ROM)、1つ以上のランダムアクセスメモリ(RAM)、1つ以上のレジスタ、低電力DDR(LPDDR)メモリ、1つ以上のキャッシュメモリ、1つ以上の半導体メモリ装置、1つ以上の磁気媒体、1つ以上の光学媒体、1つ以上の磁気光学媒体、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0108】
本明細書で使用される場合、「命令」という用語は、本明細書に開示の任意の方法を実行するための指示若しくは表現、又はその任意の部分若しくは複数の部分を含んでもよく、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。例えば、命令は、本明細書に記載の各方法、アルゴリズム、態様又はこれらの組み合わせのいずれかを行うためにプロセッサによって実行され得るメモリに記憶されたコンピュータプログラム等の情報として実装されてもよい。いくつかの実施形態では、命令又はその一部は、本明細書に記載の任意の方法、アルゴリズム、態様又はその組み合わせを行うための専用ハードウェアを含み得る専用プロセッサ又は回路として実装されてもよい。いくつかの実装形態では、命令の部分は、直接的に又はローカル領域ネットワーク、ワイド領域ネットワーク、インターネット又はこれらの組み合わせ等のネットワークを介して通信し得る複数の装置、単一の装置上の複数のプロセッサに分散されてもよい。
【0109】
本明細書で使用される場合、「例示」、「実施形態」、「実装」、「態様」、「特徴」又は「要素」という用語は、用例、例示又は実例としての役割を果たすことを示している。明示されない限り、任意の例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素が、互いの例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素から独立しており、任意の他の例示、実施形態、実装、態様、特徴又は要素と組み合わせて使用されてもよい。
【0110】
本明細書で使用される場合、「決定」及び「識別」又はこれらの任意の変形の用語は、図示の及び本明細書に記載の1つ以上の装置を使用するいかなるやり方で選択、確認、計算、検索、受信、決定、確立、取得、又は他のやり方で識別又は決定することを含んでいる。
【0111】
本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく包含的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、他に特に定めがない限り、又はコンテキストから明確であれば、「XがA又はBを含む」は、任意の当然の包含的な並べ替えを示すことが意図されている。すなわち、XがAを含む、XがBを含む、又はXがA及びBの両方を含む場合、「XがA又はBを含む」は、上記の例示のいずれかによって満たされる。さらに、本願及び添付の請求項の中で使用される“a”及び“an”という冠詞は、一般に、単数形を指していることが文脈から明確であるか又は他に特段の定めがない限り、「1つ以上の」を意味すると解釈されるべきである。
【0112】
さらに、説明の簡潔のため、本明細書の図面及び説明は一連のステップ又は段階又はシーケンスを含み得るが、本明細書に開示の方法の要素は、様々な順番で又は同時に起こってもよい。さらに、本明細書に開示の方法の要素は、本明細書に明示的に提示及び開示されていない他の要素と共に起こってもよい。さらに、本明細書に記載の方法の全ての要素が、本開示による方法を実装することを要求されるとは限らない。態様、特徴及び要素は特定の組み合わせで本明細書に記載されているが、各態様、特徴又は要素は、他の態様、特徴及び要素と共に又はそれらなしで独立して又は様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0113】
上記の態様、例示及び実装は、本開示の理解を容易にするために記載されており、限定するものではない。対照的に、本開示は、添付の特許請求の範囲内に含まれる様々な修正及び等価な構成を包含しており、特許請求の範囲は、法的に認められている全てのこのような修正及び均等構造を包含するように最も広く解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】