(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】スマートホームシステム用の制御方法とスマートホームシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240711BHJP
G06Q 10/00 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503801
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-01-20
(86)【国際出願番号】 CN2022099332
(87)【国際公開番号】W WO2023000880
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110831286.8
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521309570
【氏名又は名称】重慶海爾洗衣机有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【氏名又は名称】柳元 八大
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】石 代興
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲バイ▼▲バイ▼
(72)【発明者】
【氏名】許 昇
(72)【発明者】
【氏名】黄 振興
【テーマコード(参考)】
5L010
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA22
5L050CC11
(57)【要約】
本発明は、スマートホーム技術分野に関し、具体的には、スマートホームシステム用の制御方法とスマートホームシステムを提供し、従来のスマートホームシステムが、衣類を合理的にコーディネートして洗濯プログラムを推奨することができない問題を解決することを目的とする。そのため、本発明の制御方法は、家庭用機器が現在の衣類の画像を取得するステップと、家庭用機器が現在の衣類の画像をサーバに送信するステップと、サーバが現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するステップと、サーバがIDアカウントに基づいて現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するステップと、サーバが身分に基づいてターゲット需要を確定するステップと、ターゲット需要に基づき、サーバが現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨するステップとを含み、合理的且つ正確な洗濯プログラムを推奨することができるだけでなく、ユーザに合理的な衣類コーディネート案を推奨し、最適又は比較的に良いコーディネート効果を達成することもでき、ユーザの異なる需要をより良く満たし、ユーザ体験を向上させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートホームシステム用の制御方法であって、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、
前記制御方法は、
前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得するステップと、
前記家庭用機器が前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するステップと、
前記サーバが前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するステップと、
前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定するステップと、
前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨するステップとを含む、ことを特徴とする制御方法。
【請求項2】
「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、具体的には、
前記家庭用機器のIDアカウントが第1種機器のIDアカウントである場合、前記ターゲット需要が衣類の洗濯であると確定するステップを含み、
「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、具体的には、
前記ターゲット需要が衣類の洗濯である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、
前記家庭用機器のIDアカウントが第2種機器のIDアカウントである場合、前記ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定するステップをさらに含み、
「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、
前記ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスである場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、
前記家庭用機器のIDアカウントが第3種機器のIDアカウントである場合、前記家庭用機器が制御命令を取得するステップと、
前記家庭用機器が前記制御命令を前記サーバに送信するステップとをさらに含み、
「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、
前記サーバが、前記制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨であるか否かを判断するステップ、
前記制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨するステップ、及び/又は
前記制御命令の内容が衣類コーディネート案の推奨である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記サーバは、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースを有し、
「前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第1の本体画像を得るステップ、
前記サーバが、前記第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かを判断するステップ、
前記第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在する場合、前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断するステップ、及び/又は
前記第1の本体画像にトップス又はボトムスのみが存在する場合、前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨するステップを含む、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の制御方法。
【請求項6】
「前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定するステップと、
前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定するステップと、
前記サーバが前記第1の適合度と前記第2の適合度に基づいて総適合度を確定するステップと、
前記サーバが前記総適合度に基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断するステップとを含む、ことを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
「前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスの色とボトムスの色を確定するステップと、
前記トップスの色と前記ボトムスの色が予め設定されたルールに符合しているか否かを判断するステップと、
判断結果に基づき、前記トップスの色と前記ボトムスの色の前記第1の適合度を確定するステップとを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
「前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記第1の本体画像に基づいて現在のトップス画像と現在のボトムス画像を確定するステップと、
前記サーバが、前記現在のトップス画像と前記衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なトップス画像、又は前記現在のボトムス画像と前記衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なボトムス画像との間の第1の類似度を計算するステップと、
前記サーバが、それぞれ各前記第1の類似度に基づいて前記衣類コーディネートデータベースからターゲットボトムス画像を確定し、又は、それぞれ各前記第1の類似度に基づいて前記衣類コーディネートデータベースからターゲットトップス画像を確定するステップと、
前記サーバが、各前記ターゲットボトムス画像と前記現在のボトムス画像、又は各前記ターゲットトップス画像と前記現在のトップス画像との間の第2の類似度を計算するステップと、
前記サーバが各前記第2の類似度及びそれに対応する第1の類似度に基づいて前記第2の適合度を計算するステップとを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
F
2=D
1×D
2
という方法で前記第2の適合度を計算し、
ここで、F
2は、前記第2の適合度であり、D
1は、前記第1の類似度であり、D
2は、前記第2の類似度である、ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
「前記サーバが前記第1の適合度と前記第2の適合度に基づいて総適合度を確定する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記第1の適合度と各前記第2の適合度に基づいて前記総適合度をそれぞれ計算するステップを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
【請求項11】
F
0=F
1×k
1+F
2×k
2
という方法で前記総適合度を計算し、
ここで、F
0は、前記総適合度であり、F
1は、前記第1の適合度であり、F
2は、前記第2の適合度であり、k
1は、第1の重み値であり、k
2は、第2の重み値である、ことを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
「前記サーバが前記総適合度に基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する」というステップは、具体的には、
前記サーバが全ての前記総適合度を比較し、最大適合度を確定するステップ、
前記最大適合度が予め設定された適合度よりも大きいか否かを判断するステップ、
前記最大適合度が前記予め設定された適合度よりも大きい場合、現在の衣類コーディネートが合理的であると判定し、前記サーバが判定結果を前記家庭用機器に送信することで、前記家庭用機器に「現在の衣類コーディネートが合理的である」を表示するステップ、及び/又は
前記最大適合度が前記予め設定された適合度以下である場合、現在の衣類コーディネートが合理的でないと判定し、前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨するステップを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
【請求項13】
「前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、
前記サーバが現在の衣類の色に基づいて予め設定された方法に従って前記衣類コーディネートデータベースから複数の候補衣類コーディネート案をマッチングするステップ、
前記サーバが、各前記候補衣類コーディネート案に対応する候補衣類画像と前記衣類プライベートデータベースに記憶された各ユーザが所有する衣類画像との第3の類似度を計算するステップ、
前記第3の類似度が第1の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断するステップ、
前記第3の類似度が前記第1の予め設定された類似度よりも大きい場合、前記サーバが、前記候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案を前記ターゲットコーディネート案として確定し、前記ターゲットコーディネート案を前記家庭用機器に送信することで、前記家庭用機器に前記ターゲットコーディネート案を表示するステップ、及び/又は
前記第3の類似度が前記第1の予め設定された類似度以下である場合、前記候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案を前記ターゲットコーディネート案として確定しないステップを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
前記サーバは、衣類画像データベースをさらに有し、
「前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得るステップ、
前記サーバが前記第2の本体画像に基づいて現在の衣類の属性情報を確定するステップ、
前記サーバが、前記第2の本体画像と前記衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較するステップ、
比較結果に基づき、前記サーバが、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断するステップ、
現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つである場合、前記サーバが前記属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、前記洗濯プログラムを前記家庭用機器に送信するステップ、及び/又は
現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つではない場合、前記サーバが、前記属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定し、前記洗濯プログラムを前記家庭用機器に送信するステップを含む、ことを特徴とする請求項2又は4に記載の制御方法。
【請求項15】
「前記サーバが、前記第2の本体画像と前記衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較する」というステップは、具体的には、
前記サーバが前記第2の本体画像と各前記履歴衣類画像との第4の類似度を計算するステップを含み、
「比較結果に基づき、前記サーバが、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断する」というステップは、具体的には、
前記第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断するステップ、
前記第4の類似度が前記第2の予め設定された類似度よりも大きい場合、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであると判定するステップ、及び/又は
前記第4の類似度が前記第2の予め設定された類似度以下である場合、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つではないと判定するステップを含む、ことを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
【請求項16】
スマートホームシステム用の制御方法であって、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、
前記制御方法は、
前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得した後に、前記サーバが前記家庭用機器から前記現在の衣類の画像を受信するステップと、
前記サーバが、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するステップと、
前記サーバが前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するステップと、
前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定するステップと、
前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨するステップとを含む、ことを特徴とする制御方法。
【請求項17】
スマートホームシステム用の制御方法であって、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、
前記制御方法は、
前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得するステップと、
前記家庭用機器が前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信することで、前記サーバが前記現在の衣類の画像を受信した後に、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得し、前記サーバに前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定させ、且つ前記サーバに前記身分に基づいてターゲット需要を確定させ、前記ターゲット需要に基づき、前記サーバに前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨させるステップとを含む、ことを特徴とする制御方法。
【請求項18】
スマートホームシステムであって、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、
前記家庭用機器は、現在の衣類の画像を取得するために用いられ、
前記家庭用機器は、前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信するために用いられ、
前記サーバは、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するために用いられ、
前記サーバは、前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するために用いられ、
前記サーバは、前記身分に基づいてターゲット需要を確定するために用いられ、
前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨することができる、ことを特徴とするスマートホームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートホーム技術分野に関し、具体的には、スマートホームシステム用の制御方法とスマートホームシステムを提供する。
【背景技術】
【0002】
スマートホームは、住宅をプラットフォームとして、モノのインターネット技術で家庭内の様々な機器を接続し、スマートな居住環境を実現し、効率的な住宅施設と家庭スケジュール事務の管理システムを構築し、ホーム生活の安全性、便利性、快適性を向上させる。
【0003】
ホーム生活では、生活レベルの向上に伴い、人々は、質の高い着付けに対する需要を含めた個人イメージの管理をますます重視し、例えば、場合によって異なる着衣のコーディネートなどが必要である。そのため、ユーザが持っている服の種類とデザインもますます豊かになり、様々なコーディネートが可能になるが、多くの場合、ユーザは、どのように衣類をコーディネートすれば最適又は比較的に良いコーディネート効果が得られるかをよく分かっておらず、且つ服の種類とデザインが多すぎて、衣類への損傷を避けるために、異なる衣類をどのように洗濯するかは、ユーザを困らせる問題にもなっている。
【0004】
そのため、本分野は、上記問題を解決するために、新しいスマートホームシステム用の制御方法とスマートホームシステムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記技術課題を解決し、即ち、従来のスマートホームシステムが、衣類を合理的にコーディネートして洗濯プログラムを推奨することができない問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本発明は、スマートホームシステム用の制御方法を提供し、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、前記制御方法は、前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得するステップと、前記家庭用機器が前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信するステップと、前記サーバが、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するステップと、前記サーバが前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するステップと、前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定するステップと、前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨するステップとを含む。
【0007】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、具体的には、前記家庭用機器のIDアカウントが第1種機器のIDアカウントである場合、前記ターゲット需要が衣類の洗濯であると確定するステップを含み、「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、具体的には、前記ターゲット需要が衣類の洗濯である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨するステップを含む。
【0008】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、前記家庭用機器のIDアカウントが第2種機器のIDアカウントである場合、前記ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定するステップをさらに含み、「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、前記ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスである場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨するステップをさらに含む。
【0009】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、前記家庭用機器のIDアカウントが第3種機器のIDアカウントである場合、前記家庭用機器が制御命令を取得するステップと、前記家庭用機器が前記制御命令を前記サーバに送信するステップとをさらに含み、「前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、前記サーバが、前記制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨であるか否かを判断するステップと、前記制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨するステップ、及び/又は前記制御命令の内容が衣類コーディネート案の推奨である場合、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨するステップをさらに含む。
【0010】
上記制御方法の好ましい技術案では、前記サーバは、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースを有し、「前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第1の本体画像を得るステップ、前記サーバが、前記第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かを判断するステップ、前記第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在する場合、前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断するステップ、及び/又は前記第1の本体画像にトップス又はボトムスのみが存在する場合、前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨するステップを含む。
【0011】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定するステップと、前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定するステップと、前記サーバが前記第1の適合度と前記第2の適合度に基づいて総適合度を確定するステップと、前記サーバが前記総適合度に基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断するステップとを含む。
【0012】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記第1の本体画像に基づいてトップスの色とボトムスの色を確定するステップと、前記トップスの色と前記ボトムスの色が予め設定されたルールに符合しているか否かを判断するステップと、判断結果に基づき、前記トップスの色と前記ボトムスの色の前記第1の適合度を確定するステップとを含む。
【0013】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記第1の本体画像と前記衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記第1の本体画像に基づいて現在のトップス画像と現在のボトムス画像を確定するステップと、前記サーバが、前記現在のトップス画像と前記衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なトップス画像、又は前記現在のボトムス画像と前記衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なボトムス画像との間の第1の類似度を計算するステップと、前記サーバが、それぞれ各前記第1の類似度に基づいて前記衣類コーディネートデータベースからターゲットボトムス画像を確定し、又は、それぞれ各前記第1の類似度に基づいて前記衣類コーディネートデータベースからターゲットトップス画像を確定するステップと、前記サーバが、各前記ターゲットボトムス画像と前記現在のボトムス画像、又は各前記ターゲットトップス画像と前記現在のトップス画像との間の第2の類似度を計算するステップと、前記サーバが各前記第2の類似度及びそれに対応する第1の類似度に基づいて前記第2の適合度を計算するステップとを含む。
【0014】
上記制御方法の好ましい技術案では、F2=D1×D2という方法で前記第2の適合度を計算し、ここで、F2は、前記第2の適合度であり、D1は、前記第1の類似度であり、D2は、前記第2の類似度である。
【0015】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記第1の適合度と前記第2の適合度に基づいて総適合度を確定する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記第1の適合度と各前記第2の適合度に基づいて前記総適合度をそれぞれ計算するステップを含む。
【0016】
上記制御方法の好ましい技術案では、F0=F1×k1+F2×k2という方法で前記総適合度を計算し、ここで、F0は、前記総適合度であり、F1は、前記第1の適合度であり、F2は、前記第2の適合度であり、k1は、第1の重み値であり、k2は、第2の重み値である。
【0017】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記総適合度に基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する」というステップは、具体的には、前記サーバが全ての前記総適合度を比較し、最大適合度を確定するステップ、前記最大適合度が予め設定された適合度よりも大きいか否かを判断するステップ、前記最大適合度が前記予め設定された適合度よりも大きい場合、現在の衣類コーディネートが合理的であると判定し、前記サーバが前記判定結果を前記家庭用機器に送信することで、前記家庭用機器に「現在の衣類コーディネートが合理的である」を表示するステップ、及び/又は前記最大適合度が前記予め設定された適合度以下である場合、現在の衣類コーディネートが合理的でないと判定し、前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨するステップを含む。
【0018】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが前記第1の本体画像、前記衣類コーディネートデータベースと前記衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、前記サーバが現在の衣類の色に基づいて予め設定された方法に従って前記衣類コーディネートデータベースから複数の候補衣類コーディネート案をマッチングするステップ、前記サーバが、各前記候補衣類コーディネート案に対応する候補衣類画像と前記衣類プライベートデータベースに記憶された各ユーザが所有する衣類画像との第3の類似度を計算するステップ、前記第3の類似度が第1の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断するステップ、前記第3の類似度が前記第1の予め設定された類似度よりも大きい場合、前記サーバが、前記候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案を前記ターゲットコーディネート案として確定し、前記ターゲットコーディネート案を前記家庭用機器に送信することで、前記家庭用機器に前記ターゲットコーディネート案を表示するステップ、及び/又は前記第3の類似度が前記第1の予め設定された類似度以下である場合、前記候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案を前記ターゲットコーディネート案として確定しないステップを含む。
【0019】
上記制御方法の好ましい技術案では、前記サーバは、衣類画像データベースをさらに有し、「前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得るステップ、前記サーバが前記第2の本体画像に基づいて属性情報を確定するステップ、前記サーバが、前記第2の本体画像と前記衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較するステップ、比較結果に基づき、前記サーバが、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断するステップ、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つである場合、前記サーバが前記属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、前記洗濯プログラムを前記家庭用機器に送信するステップ、及び/又は現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つではない場合、前記サーバが、前記属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定し、前記洗濯プログラムを前記家庭用機器に送信するステップを含む。
【0020】
上記制御方法の好ましい技術案では、「前記サーバが、前記第2の本体画像と前記衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較する」というステップは、具体的には、前記サーバが前記第2の本体画像と各前記履歴衣類画像との第4の類似度を計算するステップを含み、「比較結果に基づき、前記サーバが、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断する」というステップは、具体的には、前記第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断するステップ、前記第4の類似度が前記第2の予め設定された類似度よりも大きい場合、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであると判定するステップ、及び/又は前記第4の類似度が前記第2の予め設定された類似度以下である場合、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つではないと判定するステップを含む。
【0021】
第2の態様によれば、本発明は、スマートホームシステム用の制御方法を提供し、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、前記制御方法は、前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得した後に、前記サーバが前記家庭用機器から前記現在の衣類の画像を受信するステップと、前記サーバが、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するステップと、前記サーバが前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するステップと、前記サーバが前記身分に基づいてターゲット需要を確定するステップと、前記ターゲット需要に基づき、前記サーバが前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨するステップとを含む。
【0022】
第3の態様によれば、本発明は、スマートホームシステム用の制御方法を提供し、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、前記制御方法は、前記家庭用機器が現在の衣類の画像を取得するステップと、前記家庭用機器が前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信することで、前記サーバが前記現在の衣類の画像を受信した後に、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得し、前記サーバに前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定させ、かつ前記サーバに前記身分に基づいてターゲット需要を確定させ、前記ターゲット需要に基づき、前記サーバに前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨させるステップとを含む。
【0023】
第4の態様によれば、本発明は、スマートホームシステムを提供し、前記スマートホームシステムは、家庭用機器と、サーバとを含み、前記家庭用機器は、前記サーバと通信することができ、前記家庭用機器は、現在の衣類の画像を取得するために用いられ、前記家庭用機器は、前記現在の衣類の画像を前記サーバに送信するために用いられ、前記サーバは、前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得するために用いられ、前記サーバは、前記IDアカウントに基づいて前記現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定するために用いられ、前記サーバは、前記身分に基づいてターゲット需要を確定するために用いられ、前記ターゲット需要に基づき、前記サーバは前記現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の制御方法の好ましい技術案では、家庭用機器は、現在の衣類の画像を取得し、家庭用機器は、現在の衣類の画像をサーバに送信し、サーバは、現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得し、サーバは、IDアカウントに基づいて現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定し、サーバは、身分に基づいてターゲット需要を確定し、ターゲット需要に基づき、サーバは、現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する。
【0025】
本発明は、サーバに現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分に基づき、ユーザのターゲット需要を正確に確定することができ、ユーザのターゲット需要に基づき、サーバが現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨することで、合理的且つ正確な洗濯プログラムを推奨することができ、それによって衣類をきれいに洗浄し、衣類への損傷を避け、衣類の洗濯効果を向上させ、且つユーザに合理的な衣類コーディネート案を推奨し、最適又は比較的に良いコーディネート効果を達成することができ、ユーザの異なる需要をより良く満たし、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0026】
さらに、ユーザのターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定した場合、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第1の本体画像を得て、背景環境などの要素の影響を取り除き、サーバは、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かを判断し、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在する場合、ユーザが1着の服をコーディネートしたが、現在のコーディネートが合理的であるか否かをまだ確定していないと示し、そのため、サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断することで、ユーザが現在のコーディネートの結果を知ることができ、さらにユーザの使用体験を向上させ、また、第1の本体画像にトップス又はボトムスのみが存在する場合、ユーザがこのトップス又はボトムスを着ようとするが、どのようにコーディネートすれば最適又は比較的に良いコーディネート効果を達成することができるかをまだ確定していないと示し、そのため、サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨し、ユーザに比較的に良い衣類コーディネート案を提供し、さらにユーザの使用需要を満たす。
【0027】
さらに、ユーザのターゲット需要が衣類の洗濯であると確定した場合、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得て、背景環境などの要素の影響を取り除き、サーバは、第2の本体画像に基づいて現在の衣類の属性情報を正確に確定することができ、サーバは、第2の本体画像と衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較し、比較結果に基づき、サーバは、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断し、現在の衣類が洗濯されたか否かを正確に判断することができ、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つである場合、この衣類がすでに洗濯されたと示し、洗濯プログラムを正確に確定するために、サーバは、属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、衣類の履歴洗濯状況を考慮しただけでなく、衣類の属性も考慮することで、推奨される洗濯プログラムは、より合理的且つ正確になり、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つではない場合、この衣類がまだ洗濯されていないと示し、洗濯プログラムを正確に確定するために、サーバは、属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定することで、推奨される洗濯プログラムは、より合理的且つ正確になり、洗濯プログラムを確定した後に、洗濯プログラムを洗濯機に送信することで、洗濯機は、推奨される洗濯プログラムに基づいて衣類をよりきれいで、徹底的に洗浄することができ、衣類への損傷をより効果的に回避することができ、衣類の洗濯効果を向上させ、ユーザの使用需要をより良く満たすことができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
以下、図面を参照しながら洗濯機を結び付けて本発明の制御方法を説明する。
【
図1】本発明のスマートホームシステムの構造図である。
【
図2】本発明の制御方法のメインフローチャートである。
【
図3】本発明の、ターゲット需要に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を確定し、選択的に推奨する制御方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の、衣類コーディネート案を推奨する制御方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の、現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する制御方法のフローチャート1である。
【
図6】本発明の、現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する制御方法のフローチャート2である。
【
図7】本発明の、ターゲットコーディネート案を推奨する制御方法のフローチャートである。
【
図8】本発明の、洗濯プログラムを推奨する制御方法のフローチャートである。
【
図9】本発明の、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断する制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を説明する。当業者にとって理解すべきことは、これらの実施形態が、本発明の技術原理を解釈するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を制限することを意図することではない。例えば、本出願は、洗濯機、ケア機、衣装鏡を結び付けて説明するが、本発明の技術案は、これに限定されるものではなく、このスマートホームシステムと制御方法は、明らかに洗濯乾燥機、乾燥機、スマートクローゼットなどの他の家庭用機器に用いられてもよく、このような変更は、本発明の原理と範囲を逸脱するものではない。
【0030】
なお、本発明の説明では、用語である「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「第5」、「第6」、「第7」、「第8」は、目的を説明するためだけに使用されるが、相対的重要性を示したり暗示したりすることとして理解できない。
【0031】
なお、さらに説明すべきこととして、本発明の説明では、特に明示的な規定と限定がない限り、用語である「接続」、「設置」は、広義の意味で解釈されるべきであり、例えば、固定的な接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体的な接続であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒介を介して間接的に接続されてもよく、二つの素子内部の連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に基づいて上記用語の本発明における具体的な意味を理解してもよい。
【0032】
背景技術に提案された技術的課題に基づき、本発明は、スマートホームシステム用の制御方法とスマートホームシステムを提供し、サーバに現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分に基づき、ユーザのターゲット需要を正確に確定することができ、ユーザのターゲット需要に基づき、サーバが現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨することで、合理的且つ正確な洗濯プログラムを推奨することができ、それによって衣類をきれいに洗浄し、衣類への損傷を避け、衣類の洗濯効果を向上させ、且つユーザに合理的な衣類コーディネート案を推奨し、最適又は比較的に良いコーディネート効果を達成することができ、ユーザの異なる需要をより良く満たし、さらにユーザの使用体験を向上させることを目的とする。
【0033】
まず、
図1を参照しながら、本発明のスマートホームシステムを説明する。ここで、
図1は、本発明のスマートホームシステムの構造図である。
【0034】
図1に示すように、本発明のスマートホームシステムは、家庭用機器1と、サーバ2とを含み、家庭用機器1は、サーバ2と通信することができ、家庭用機器1は、現在の衣類の画像を取得するために用いられ、家庭用機器1は、現在の衣類の画像をサーバ2に送信するために用いられ、サーバ2は、現在の衣類の画像を送信した家庭用機器1のIDアカウントを取得するために用いられ、サーバ2は、IDアカウントに基づいて現在の衣類の画像を送信した家庭用機器1の身分を確定するために用いられ、サーバ2は、身分に基づいてターゲット需要を確定するために用いられ、ターゲット需要に基づき、サーバ2は現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨することができる。
【0035】
好ましくは、家庭用機器1には、画像収集モジュールが設置され、画像収集モジュールによって現在の衣類の画像を撮影する。ここで、画像収集モジュールは、ウェブカメラ、カメラなどであってもよいが、それらに限らない。
【0036】
さらに、家庭用機器1は、3種類に分けてもよく、第1種機器11は、洗濯機、乾燥機、洗濯乾燥機、靴洗い機などを含み、ユーザがそれを使って衣類を洗濯できる機器であり、第2種機器12は、衣装鏡、スマートクローゼットなどを含み、ユーザがそれを使って衣類を着付けることができる機器であり、第3種機器13は、衣類ケア機などを含み、ケア機には衣装鏡が設けられ、ユーザがそれを使って衣類を洗濯できるし、それを使って衣類を着付けることができる機器である。無論、家庭用機器1の区別方式は、上記列挙した方式に限らず、家庭用機器1を4種類に分けてもよく、第4類機器は、アイロン掛け機などを含み、アイロン掛け機は、衣類にアイロンをかけてケアしかできず、当業者は、実際の使用需要などに応じて家庭用機器1の区別方式を柔軟に調整して設定することができる。
【0037】
好ましくは、サーバ2には、衣類コーディネートデータベース、衣類プライベートデータベースと衣類画像データベースがセットされ、ここで、衣類コーディネートデータベースには、多様多種で異なるスタイルの衣類画像、及び異なるスタイルのコーディネート案が記憶されており、衣類プライベートデータベースには、ユーザが所有する衣類画像が記憶されており、衣類画像データベースには、履歴衣類画像、履歴衣類属性、履歴洗濯データが記憶されており、履歴衣類属性は、衣類の色と、材質と、タイプとを含み、履歴洗濯データは、履歴洗濯回数と、履歴色深度とを含み、データベースはさらに、現在の衣類の画像、現在の衣類の色、材質とタイプを記憶することができる。
【0038】
ここで、サーバ2は、クラウドサーバ2とバックグラウンドサーバ2であってもよいが、それらに限らない。
【0039】
好ましくは、家庭用機器1は、広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、WIFI、「WIFI+アクセスインターネットのルーター」、ブルーツース、ZIGBEE(登録商標)、NFC、3G/4G/5Gなどの通信方式によってサーバ2と通信することができ る。
【0040】
以下、
図2を参照しながら、本発明のスマートホームシステム用の制御方法を説明する。ここで、
図2は、本発明の制御方法のフローチャートである。
【0041】
図2に示すように、本発明の制御方法は、以下のステップを含む。
【0042】
S100、家庭用機器は、現在の衣類の画像を取得し、
S200、家庭用機器は、現在の衣類の画像をサーバに送信し、
S300、サーバは、現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得し、
S400、サーバは、IDアカウントに基づいて現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定し、
S500、サーバは、身分に基づいてターゲット需要を確定し、
S600、ターゲット需要に基づき、サーバは、現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する。
【0043】
ステップS100では、家庭用機器は、ウェブカメラ、カメラなどの画像収集モジュールで現在の衣類の画像を撮影する。
【0044】
なお、上記過程において、ステップS200とステップS300の実行順序と方式は、上記列挙した順序と方式に限らず、まず、ステップS300を実行し、それからステップS200を実行してもよく、ステップS200とステップS300を同時に実行してもよく、当業者は、ステップS200とステップS300の実行順序を柔軟的に調整し、設定することができ、本発明は、これについて任意の制限を行わない。
【0045】
以下、
図3から
図8を参照しながら、本発明の、ターゲット需要に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を確定し、選択的に推奨する制御方法を説明する。ここで、
図3は、本発明の、ターゲット需要に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を確定し、選択的に推奨する制御方法のフローチャートであり、
図4は、本発明の、衣類コーディネート案を推奨する制御方法のフローチャートであり、
図5は、本発明の、現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する制御方法のフローチャートであり、
図6は、本発明の、ターゲットコーディネート案を推奨する制御方法のフローチャートであり、
図7は、本発明の、洗濯プログラムを推奨する制御方法のフローチャートであり、
図8は、本発明の、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断する制御方法のフローチャートである。
【0046】
図3に示すように、ステップS500では、「サーバは、身分に基づいてターゲット需要を確定する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0047】
S511、家庭用機器のIDアカウントが第1種機器のIDアカウントである場合、ターゲット需要が衣類の洗濯であると確定し、
S512、家庭用機器のIDアカウントが第2種機器のIDアカウントである場合、ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定し、
S513、家庭用機器のIDアカウントが第3種機器のIDアカウントである場合、家庭用機器は制御命令を取得し、
S514、家庭用機器は、制御命令をサーバに送信する。
【0048】
ステップS511では、家庭用機器のIDアカウントが第1種機器のIDアカウントである場合、この機器が衣類を洗濯できる機器、例えば洗濯機であると示し、ユーザが衣類を洗濯しようとすると考えられ、そのため、ターゲット需要が衣類の洗濯であると確定することができる。
【0049】
ステップS512では、家庭用機器のIDアカウントが第2種機器のIDアカウントである場合、この機器が、ユーザがそれを使って衣類を着付ける機器、例えば衣装鏡であると示し、ユーザが衣類を着付けようとすると考えられ、そのため、ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定することができる。
【0050】
ステップS513とステップS514では、家庭用機器のIDアカウントが第3種機器のIDアカウントである場合、この機器が、ユーザがそれを使って衣類を洗濯できるし、それを使って衣類を着付けることができる機器、例えばケア機であると示し、ユーザの需要を確定するために、ユーザの制御命令を取得し、制御命令をサーバに送信することで、サーバは、制御命令の内容に基づいてターゲット需要を確定する。
【0051】
さらに、ユーザのボイス制御命令を取得し、又は、ユーザがケア機の制御端によって入力する制御命令を取得することができる。
【0052】
図3を参照し続けると、ステップS600では、「ターゲット需要に基づき、サーバが現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラム又は衣類コーディネート案を選択的に推奨する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0053】
ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスである場合、ステップS612を実行し、
ターゲット需要が衣類の洗濯である場合、ステップS613を実行し、
サーバが制御命令を受信した場合、ステップS611を実行し、
S611、サーバは、制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨であるか否かを判断し、そうではない場合、ステップS612を実行し、そうである場合、ステップS613を実行し、
S612、サーバは、現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨し、
S613、サーバは、現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨する。
【0054】
ステップS612では、ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであり、又は制御命令の内容が衣類コーディネート案の推奨である場合、ユーザが衣類を着付けようとすると示し、ユーザの使用需要を満たすために、サーバが現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨する。
【0055】
ステップS613では、ターゲット需要が衣類の洗濯であり、又は制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨である場合、ユーザが衣類を洗濯しようとすると示し、ユーザの使用需要を満たすために、サーバは、現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨する。
【0056】
なお、上記過程において、ステップS612とステップS613は、優先順位がなく、並列的なものであり、ターゲット需要又は制御命令の内容だけに関連し、異なるターゲット需要又は制御命令の内容に基づいて対応するステップを実行すればよい。
【0057】
次に
図4を参照すると、サーバは、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースを有し、サーバには、ターゲット検出モデルが予め記憶されており、ステップS612では、「サーバは、現在の衣類の画像に基づいて衣類コーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0058】
S621、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第1の本体画像を得、
S622、サーバは、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かを判断し、そうである場合、ステップS623を実行し、そうではない場合、ステップS624を実行し、
S623、サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断し、
S624、サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨する。
【0059】
ステップS621では、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の本体画像を得る。FCOSアルゴリズムを例にして、ターゲット検出モデルは、FCOSアルゴリズムを採用して現在の衣類の画像を識別して、現在の衣類の画像における衣類及びこの衣類が位置するこの画像における位置を識別し、位置に基づいて現在の衣類の画像の背景を除去して、第1の本体画像を得、第1の本体画像をユーザの既存衣類画像として衣類プライベートデータベースに記憶し、再度衣類をコーディネートする場合、直接取り寄せればよい。
【0060】
無論、ターゲット検出モデルは、Faster R-CNNアルゴリズム、SPPNetアルゴリズム、SSDアルゴリズムとYOLOアルゴリズムなどを採用して現在の衣類の画像を前処理して、第1の本体画像を得てもよく、ターゲット検出モデルがどのアルゴリズムを採用しているかにかかわらず、いずれかのアルゴリズムに対応する、現在の衣類の画像を前処理する具体的な方法は、本発明に対して任意の制限を構成すべきではない。
【0061】
ステップS623では、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在する場合、ユーザが1着の服をコーディネートしたが、現在のコーディネートが合理的であるか否かを確定しないと示し、そのため、サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断することで、ユーザが現在のコーディネートの結果を知ることができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0062】
ステップS624では、第1の本体画像にトップス又はボトムスのみが存在する場合、ユーザがこのトップス又はボトムスを着ようとするが、どのようにコーディネートすれば最適又は比較的に良いコーディネート効果を達成することができるかを確定しないと示し、そのため、サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨し、ユーザに比較的に良い衣類コーディネート案を提供し、さらにユーザの使用需要を満たした。
【0063】
なお、上記過程において、ステップS623とステップS624は、優先順位がなく、並列的なものであり、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かの判断結果だけに関連し、異なる判断結果に基づいて対応するステップを実行すればよい。
【0064】
次に
図5を参照すると、サーバには、ディープラーニングモデルが予め記憶されており、ステップS623では、「サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0065】
S631、サーバは、第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定し、
S632、サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定し、
S633、サーバは、第1の適合度と第2の適合度に基づいて総適合度を確定し、
S634、サーバは、総適合度に基づいて現在の衣類コーディネートが合理的であるか否かを判断する。
【0066】
図6に示すように、ステップS631では、「サーバは、第1の本体画像に基づいてトップスとボトムスの第1の適合度を確定する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0067】
S641、サーバは、第1の本体画像に基づいてトップスの色とボトムスの色を確定し、
S642、トップスの色とボトムスの色が予め設定されたルールに符合しているか否かを判断し、
S643、判断結果に基づき、トップスの色とボトムスの色の第1の適合度を確定し、
ステップS641では、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して第1の本体画像を識別して、現在の衣類のトップスの色とボトムスの色を識別する。ここで、ターゲット検出モデルは、FCOSアルゴリズム、Faster R-CNNアルゴリズム、SPPNetアルゴリズム、SSDアルゴリズムとYOLOアルゴリズムなどを採用して第1の本体画像を識別して、現在の衣類のトップスの色とボトムスの色を識別してもよく、ターゲット検出モデルがどのアルゴリズムを採用しているかにかかわらず、いずれかのアルゴリズムに対応する第1の本体画像を識別する具体的な方法は、本発明に対して任意の制限を構成すべきではない。
【0068】
ステップS642では、衣類の色を寒色、暖色と中間色に分け、ここで、寒色は、シアン、ブルー、パープル、グリーン、グレーなどの寒色系の色を含み、暖色は、赤、オレンジ、イエローなどの暖色系の色を含み、中間色は、黒と、白とを含む。それに応じて、予め設定されたルールは、寒色に寒色をコーディネートし、暖色に暖色をコーディネートし、中間色は、寒色、暖色と中間色をコーディネートしてもよい。さらに、上記予め設定されたルールに従ってコーディネートする場合、色の適合度は、1であり、上記予め設定されたルールに従ってコーディネートしていない場合、色の適合度は、0.5である。無論、上記列挙した色の適合度は、例示的なものだけであり、限定的なものではなく、当業者は、実際のコーディネート需要に応じて色の適合度を柔軟に調整して設定することができる。
【0069】
ステップS643では、上記予め設定されたルールに従ってコーディネートする場合、例えば、トップスの色が白であり、ボトムスの色がブルーであり、中間色に寒色をコーディネートするコーディネートルールに合う場合、トップスの色とボトムスの色の第1の適合度が1であると判定し、上記予め設定されたルールに従ってコーディネートしていなく、例えば、トップスの色がシアンであり、ボトムスの色がイエローであり、上記列挙したいずれかのコーディネートルールに合わない場合、トップスの色とボトムスの色の第1の適合度が0.5であると判定する。
【0070】
図6を参照し続けると、トップスを基準にしてマッチングすることを例にしてさらに説明する。ステップS632では、「サーバは、第1の本体画像と衣類コーディネートデータベースに基づいてトップスとボトムスの第2の適合度を確定する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0071】
S644、サーバは、第1の本体画像に基づいて現在のトップス画像と現在のボトムス画像を確定し、
S645、サーバは、現在のトップス画像と衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なトップス画像との間の第1の類似度を計算し、ここで、第1の類似度は、第1のコサイン距離を採用して表され、又は第1のオイラー距離を採用して表されてもよく、
S646、サーバは、それぞれ各第1の類似度に基づいて衣類コーディネートデータベースからターゲットボトムス画像を確定し、
S647、サーバは、各ターゲットボトムス画像と現在のボトムス画像との間の第2の類似度を計算し、ここで、第2の類似度は、第2のコサイン距離を採用して表され、又は第2のオイラー距離を採用して表されてもよく、
S648、サーバは、各第2の類似度及びそれに対応する第1の類似度に基づいて第2の適合度を計算する。
【0072】
ステップS644では、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して第1の本体画像を識別して、現在の衣類の現在のトップス画像と現在のボトムス画像を識別する。ここで、ターゲット検出モデルは、FCOSアルゴリズム、Faster R-CNNアルゴリズム、SPPNetアルゴリズム、SSDアルゴリズムとYOLOアルゴリズムなどを採用して第1の本体画像を識別して、現在のトップス画像と現在のボトムス画像を識別してもよく、ターゲット検出モデルがどのアルゴリズムを採用しているかにかかわらず、いずれかのアルゴリズムに対応する第1の本体画像を識別する具体的な方法は、本発明に対して任意の制限を構成すべきではない。
【0073】
ステップS645では、衣類コーディネートデータベースに3つの標準的なトップス画像が記憶されているとすると、サーバは、ディープラーニングモデルを呼び出して現在のトップス画像の第1のベクトル行列と3つの標準的なトップス画像の第2のベクトル行列を抽出し、抽出された各第1のベクトル行列と3つの第2のベクトル行列との第1の類似度を計算し、第1のコサイン距離を採用して第1の類似度を表し、例えば、第1のベクトル行列と3つの第2のベクトル行列との第1のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.8、0.3である。ここで、ディープラーニングモデルは、ResNet101アルゴリズム、CNNアルゴリズム、HRNetアルゴリズム、DeeplabV3+アルゴリズムとResNeXtアルゴリズムなどを採用して現在のトップス画像と標準的なトップス画像との間の第1の類似度を計算してもよく、ディープラーニングモデルがどのアルゴリズムを採用するかにかかわらず、いずれかのアルゴリズムに対応する現在のトップス画像と標準的なトップス画像との間の第1の類似度を計算する具体的な方法は、本発明に対して任意の制限を構成すべきではない。
【0074】
ステップS646では、サーバは、第1の類似度が設定類似度よりも大きいか否かを判断し、ここで、設定類似度は、設定コサイン距離を採用して表され、又は設定オイラー距離を採用して表されてもよく、第1の類似度が設定類似度よりも大きい場合、この第1のコサイン距離に対応する標準的なトップス画像に基づいてターゲットボトムス画像を確定する。第1の類似度が設定類似度以下である場合、この第1のコサイン距離に基づいてターゲットボトムス画像を確定しない。
【0075】
例えば、設定コサイン距離は、0.7であり、ステップS645で算出された第1のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.8、0.3であり、0.9、0.8、0.3をそれぞれ0.7と比較し、ここで、0.9は、0.7よりも大きく、0.8は、0.7よりも大きく、設定類似度よりも大きく、第1のコサイン距離がそれぞれ0.9と0.8に対応する標準的なトップス画像が、現在のトップス画像の類似度と極めて高いと示し、そのため、第1のコサイン距離がそれぞれ0.9、0.8に対応する標準的なトップス画像に基づいてターゲットボトムス画像を確定することができる。衣類コーディネートデータベースに異なるスタイルのコーディネート案が記憶されているため、標準的なトップス画像は、予め記憶されるコーディネート案によってそれにコーディネートするターゲットボトムス画像を確定することができ、即ち2枚のターゲットボトムス画像を確定した。
【0076】
さらに、0.3は、0.7よりも小さく、設定類似度よりも小さく、第1のコサイン距離が0.3に対応する標準的なトップス画像が現在のトップス画像の類似度と極めて低いと示し、そのため、第1のコサイン距離が0.3であることに基づいてターゲットボトムス画像を確定しない。
【0077】
ステップS647では、ステップS646では、2枚のターゲットボトムス画像が確定されており、サーバは、ディープラーニングモデルを呼び出して現在のボトムス画像の第3のベクトル行列と2つのターゲットボトムス画像の第4のベクトル行列を抽出し、抽出された各第3のベクトル行列と2つの第4のベクトル行列との第2の類似度を計算し、第2のコサイン距離を採用して第2の類似度を表し、例えば、第3のベクトル行列と2つの第4のベクトル行列との第2のコサイン距離は、それぞれ0.8、0.6である。
【0078】
ステップS648では、サーバは、各第2の類似度とそれに対応する第1の類似度の積をそれぞれ計算し、この積を第2の適合度として、具体的には、式(1)を参照してもよい。
【0079】
F2=D1×D2 (1)
上記式(1)では、F2は、第2の適合度であり、D1は、第1の類似度であり、D2は、第2の類似度である。
【0080】
例えば、ステップS647で算出された第3のベクトル行列と2つの第4のベクトル行列との第2のコサイン距離が、それぞれ0.8、0.6であり、それに対応する第1のコサイン距離がそれぞれ0.9、0.8である場合、式(1)に従って算出した第2の適合度は、それぞれ0.72と0.48であり、即ちF21=0.8×0.9=0.72であり、F22=0.6×0.8=0.48である。
【0081】
又は、代替的な一実施形態では、ボトムスを基準にマッチングしてもよく、それに応じて、ステップS645からステップS648の実行方式を調整すればよく、調整が必要な部分の方法は、具体的には、以下の通りである。
【0082】
サーバは、現在のボトムス画像と衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なボトムス画像との間の第1の類似度を計算し、ここで、第1の類似度は、第1のコサイン距離を採用して表され、又は第1のオイラー距離を採用して表されてもよく、
サーバは、各第1の類似度に基づいてそれぞれターゲットトップス画像を確定し、
サーバは、各ターゲットトップス画像と現在のトップス画像との間の第2の類似度を計算し、ここで、第2の類似度は、第2のコサイン距離を採用して表され、又は第2のオイラー距離を採用して表されてもよく、
上記ステップの具体的な実行方式は、ステップS645からステップS648の実行方式を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0083】
図6を参照し続けると、ステップS633では、「サーバは、第1の適合度と第2の適合度に基づいて総適合度を確定する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0084】
S649、サーバは、第1の適合度と各第2の適合度に基づいてそれぞれ総適合度を計算し、
ステップS649では、サーバは、以下の方法で総適合度を計算し、
F0=F1×k1+F2×k2 (2)
上記式(2)では、F0は、総適合度であり、F1は、第1の適合度であり、F2は、第2の適合度であり、k1は、第1の重み値であり、k2は、第2の重み値である。
【0085】
例えば、k1は、0.5であり、k2は、0.5であり、ステップS643では、トップスの色とボトムスの色の第1の適合度が1であると判定し、ステップS648で算出された第2の適合度がそれぞれ0.72と0.48である場合、式(2)に従って算出した総適合度は、それぞれ0.86と0.74であり、即ちF01=1×0.5+0.72×0.5=0.86であり、F02=1×0.5+0.48×0.5=0.74である。
【0086】
また例えば、k1は、0.5であり、k2は、0.5であり、ステップS643では、トップスの色とボトムスの色の第1の適合度が0.5であると判定し、ステップS648で算出された第2の適合度がそれぞれ0.72と0.48である場合、式(2)に従って算出した総適合度は、それぞれ0.61と0.49であり、即ちF03=0.5×0.5+0.72×0.5=0.61であり、F04=0.5×0.5+0.48×0.5=0.49である。
【0087】
図6を参照し続けると、ステップS634では、「サーバは、第1の適合度と第2の適合度に基づいて総適合度を確定する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0088】
S650、サーバは、全ての総適合度を比較し、最大適合度を確定し、
S651、最大適合度が予め設定された適合度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS652を実行し、そうではない場合、ステップS653を実行し、
S652、現在の衣類コーディネートが合理的であると判定し、サーバは、判定結果を家庭用機器に送信することで、家庭用機器に「現在の衣類コーディネートが合理的である」を表示し、
S653、現在の衣類コーディネートが合理的でないと判定し、サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨する。
【0089】
ステップS650からステップS653では、例えば、予め設定された適合度は、0.8であり、ステップS649で算出された総適合度は、それぞれ0.86と0.74であり、0.86と0.74を比較し、ここで、0.86が0.74よりも大きい場合、0.86を最大適合度に確定し、さらに、0.86と0.8を比較し、0.86が0.8よりも大きく、即ち予め設定された適合度よりも大きく、ユーザによりコーディネートされる1着の服が非常に合理的であると説明され、サーバは、判定結果を家庭用機器に送信することで、家庭用機器に「現在の衣類コーディネートが合理的である」を表示することで、ユーザが現在のコーディネートの結果を知ることができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0090】
また例えば、予め設定された適合度は、0.8であり、ステップS649で算出された総適合度は、それぞれ0.61と049であり、0.61と049を比較し、ここで、0.61が0.49よりも大きい場合、0.61を最大適合度に確定し、さらに、0.61と0.8を比較し、0.61は、0.8よりも小さく、即ち、予め設定された適合度よりも小さく、ユーザによりコーディネートされる1着の服が合理的でないと示し、サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨し、ユーザに比較的に良い衣類コーディネート案を提供し、さらにユーザの使用需要を満たす。
【0091】
なお、上記列挙した第1のコサイン距離、第2のコサイン距離、第1の適合度、第2の適合度、総適合度、最大適合度、予め設定された適合度は、例示的なものに過ぎず、制限的なものではなく、当業者は、実際の応用で実際の衣類画像に基づいてコサイン距離と適合度を計算し、実際の精度要求に応じて予め設定された適合度を柔軟に調整することができる。
【0092】
なお、上記過程において、ステップS631とステップS632の実行順序と方式は、上記列挙した順序と方式に限らず、まず、ステップS632を実行し、それからステップS631を実行してもよく、ステップS631とステップS632を同時に実行してもよく、ステップS641とステップS644の実行順序と方式は、上記列挙した順序と方式に限らず、まず、ステップS644を実行し、それからステップS641を実行してもよく、ステップS641とステップS644を同時に実行してもよく、本発明は、これについて任意の制限を行わない。ステップS652とステップS653は、優先順位がなく、並列的なものであり、最大適合度が予め設定された適合度よりも大きいか否かの判断結果だけに関連し、異なる判断結果に基づいて対応するステップを実行すればよい。
【0093】
次に
図7を参照すると、ステップS624とステップS653では、「サーバは、第1の本体画像、衣類コーディネートデータベースと衣類プライベートデータベースに基づいてターゲットコーディネート案を推奨する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0094】
S661、サーバは、現在の衣類の色に基づいて予め設定された方法に従って衣類コーディネートデータベースから複数の候補衣類コーディネート案をマッチングし、
S662、サーバは、各候補衣類コーディネート案に対応する候補衣類画像と衣類プライベートデータベースに記憶された各ユーザが所有する衣類画像との第3の類似度を計算し、ここで、第3の類似度は、第3のコサイン距離を採用して表され、又は第3のオイラー距離を採用して表されてもよく、
S663、第3の類似度が第1の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS664を実行し、そうではない場合、ステップS665を実行し、ここで、第1の予め設定された類似度は、第1の予め設定されたコサイン距離を採用して表され、又は第1の予め設定されたオイラー距離を採用して表されてもよく、
S664、サーバは、候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定し、ターゲットコーディネート案を家庭用機器に送信することで、家庭用機器にターゲットコーディネート案を表示し、
S665、候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定しない。
【0095】
ステップS661では、ステップS653に対する場合、ステップS641において現在の衣類の色、トップスの色とボトムスの色をすでに取得したため、直接呼び出せばよく、再度取得する必要がなく、ステップS624に対する場合、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して第1の本体画像を識別して、現在の衣類の色、例えば、トップスの色又はボトムスの色を識別する。具体的な識別方法は、ステップS641における説明を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。以下、現在の衣類が、トップスにボトムスをコーディネートする必要があることを例にして、さらに説明する。
【0096】
さらに、予め設定された方法は、上記の予め設定されたルールに対応し、予め設定された方法は、寒色に寒色をコーディネートし、暖色に暖色をコーディネートし、中間色に寒色、暖色と中間色をコーディネートしてもよいことである。例えば、トップスの色は、シアンであり、コーディネートできるボトムスの色は、ブルー、パープル、グリーン、グレーであり、衣類コーディネートデータベースにおけるこの色にコーディネートすることに合うボトムスは、計で2枚ある。
【0097】
ステップS662では、サーバは、ディープラーニングモデルを呼び出して衣類コーディネートデータベースにおけるこの色コーディネートに合う2枚のボトムスの第5のベクトル行列と衣類プライベートデータベースに記憶された全ての(例えば2枚)ボトムスの第6のベクトル行列をそれぞれ抽出し、抽出された2つの各第5のベクトル行列と2つの第6のベクトル行列との第3の類似度を計算し、第3のコサイン距離を採用して第3の類似度を表し、例えば、2つの各第5のベクトル行列と2つの第6のベクトル行列との第3のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.8、0.7、0.3である。
【0098】
ステップS664とステップS665では、例えば、第1の予め設定されたコサイン距離は、0.75であり、ステップS653で算出された第3のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.8、0.7、0.3であり、0.9、0.8、0.7、0.3をそれぞれ0.75と比較し、ここで、0.9は、0.75よりも大きく、0.8は、0.75よりも大きく、第1の予め設定されたコサイン距離よりも大きく、第3のコサイン距離がそれぞれ0.9、0.8に対応する衣類プライベートデータベースに記憶されたボトムスが、現在の衣類(即ちコーディネート対象のトップス)とよくマッチングすると示し、すると、第3のコサイン距離がそれぞれ0.9、0.8に対応する衣類プライベートデータベースに記憶されたボトムスをターゲットコーディネート案として確定し、即ち、候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定し、サーバは、ターゲットコーディネート案を家庭用機器、例えば衣装鏡又はケア機に送信することで、衣装鏡又はケア機にターゲットコーディネート案を表示する。
【0099】
さらに、0.7は、0.75よりも小さく、0.3は、0.75よりも小さく、第1の予め設定されたコサイン距離よりも小さく、第3のコサイン距離がそれぞれ0.7、0.3に対応する衣類プライベートデータベースに記憶されたボトムスが、現在の衣類(即ちコーディネート対象のトップス)とまったくマッチングしないと示し、すると、第3のコサイン距離が0.3に対応する衣類プライベートデータベースに記憶されたボトムスをターゲットコーディネート案として確定せず、即ち候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定しない。
【0100】
なお、上記列挙した第3のコサイン距離と第1の予め設定されたコサイン距離は、例示的なものに過ぎず、制限的なものではなく、当業者は、実際の応用で実際の衣類画像に基づいて第3のコサイン距離を計算し、実際の精度要求に応じて第1の予め設定されたコサイン距離を柔軟に調整することができる。
【0101】
なお、上記過程において、ステップS664とステップS665は、優先順位がなく、並列的なものであり、第3の類似度が第1の予め設定された類似度よりも大きいか否かの判断結果だけに関連し、異なる判断結果に基づいて対応するステップを実行すればよい。
【0102】
次に
図8を参照すると、サーバは、衣類画像データベースをさらに有し、ステップS612では、「サーバは、現在の衣類の画像に基づいて洗濯プログラムを推奨する」のステップは、以下のステップをさらに含む。
【0103】
S671、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得、
S672、サーバは、第2の本体画像に基づいて現在の衣類の属性情報を確定し、
S673、サーバは、第2の本体画像と衣類画像データベースに記憶された履歴衣類画像を比較し、
S674、比較結果に基づき、サーバは、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断し、そうである場合、ステップS675を実行し、そうではない場合、ステップS676を実行し、
S675、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つである場合、サーバは、属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、洗濯プログラムを家庭用機器に送信し、
S676、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つではない場合、サーバは、属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定し、洗濯プログラムを家庭用機器に送信する。
【0104】
ステップS671では、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得る。具体的な前処理方法は、ステップS621における説明を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0105】
ステップS672では、サーバは、ターゲット検出モデルを呼び出して第2の本体画像を識別して、現在の衣類の属性情報、例えば、色、タイプ、材質などを識別する。ここで、ターゲット検出モデルは、FCOSアルゴリズム、Faster R-CNNアルゴリズム、SPPNetアルゴリズム、SSDアルゴリズムとYOLOアルゴリズムなどを採用して第2の本体画像を識別して、現在の衣類の色、タイプ、材質などの属性情報を識別してもよく、ターゲット検出モデルがどのアルゴリズムを採用しているかにかかわらず、いずれかのアルゴリズムに対応する第2の本体画像を識別する具体的な方法は、本発明に対して任意の制限を構成すべきではない。
【0106】
ステップS673では、サーバは、ディープラーニングモデルを呼び出して第2の本体画像と履歴衣類画像とを比較し、第2の本体画像と各履歴衣類画像との第4の類似度を計算し、ここで、第4の類似度は、第4のコサイン距離を採用して表され、又は第4のオイラー距離を採用して表されてもよい。計で3つの履歴衣類画像があるとすると、ディープラーニングモデルは、第2の本体画像の第7のベクトル行列と3つの履歴衣類画像の第8のベクトル行列を抽出し、抽出された各第7のベクトル行列と3つの第8のベクトル行列との第4の類似度を計算し、第4のコサイン距離を採用して第4の類似度を表し、例えば、第7のベクトル行列と3つの第8のベクトル行列との第4のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.6、0.3であり、又は、第7のベクトル行列と3つの第8のベクトル行列との第4のコサイン距離は、それぞれ0.7、0.4、0.1である。
【0107】
次に
図9を参照すると、ステップS674では、「比較結果に基づき、サーバは、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かを判断する」というステップは、具体的には、以下のステップを含む。
【0108】
S681、第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS682を実行し、そうではない場合、ステップS683を実行し、
S682、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであると判定し、
S683、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つではないと判定する。
【0109】
ここで、第2の予め設定された類似度は、第2の予め設定されたコサイン距離を採用して表され、又は、第2の予め設定されたオイラー距離を採用して表されてもよい。
【0110】
ステップS682では、第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きい場合、例えば、第2の予め設定されたコサイン距離は、0.8であり、ステップS673で算出された第4のコサイン距離は、それぞれ0.9、0.6、0.3であり、0.9、0.6、0.3をそれぞれ0.8と比較し、ここで、0.9は、0.8よりも大きく、予め設定されたコサイン距離よりも大きく、この衣類と3枚の履歴衣類のうちの1枚との類似度が極めて高いと示し、そのため、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであると判定することができ、つまり、現在の衣類がすでに洗濯された衣類であり、データベースには、この衣類の履歴洗濯データが記憶されている。
【0111】
さらに、ステップS675では、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つであるため、この衣類がすでに洗濯されたと示し、データベースには、この衣類の履歴洗濯データが記憶されており、洗濯プログラムを正確に確定するために、サーバは、属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、衣類の履歴洗濯状況を考慮しただけでなく、衣類の属性も考慮することで、推奨される洗濯プログラムは、より合理的且つ正確であり、衣類をきれいに洗濯できるだけでなく、そして衣類への損傷を避け、衣類の洗濯効果を向上させ、ユーザの使用需要をより良く満たすことができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0112】
ステップS683では、第4の類似度が第2の予め設定された類似度以下である場合、例えば、第2の予め設定されたコサイン距離は、0.8であり、ステップS673で算出された第4のコサイン距離は、それぞれ0.7、0.4、0.1であり、0.7、0.4、0.1をそれぞれ0.8と比較し、いずれも0.8よりも小さく、予め設定されたコサイン距離よりも小さく、この衣類と3枚の履歴衣類との類似度が比較的に低いと示し、現在の衣類とそれに比較する3つの履歴衣類がいずれも同じ衣類でないため、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つではないと判定し、データベースに、この衣類の履歴洗濯データを記憶しない。
【0113】
さらに、ステップS676では、現在の衣類が履歴洗濯衣類のうちの一つではないため、この衣類がまだ洗濯されていないと示し、衣類画像データベースにこの衣類の色、材質とタイプなどの属性情報を記憶しない場合、サーバは、色、材質とタイプなどの属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定し、推奨される洗濯プログラムは、衣類の属性、即ち色、材質とタイプを考慮することで、推奨される洗濯プログラムは、より合理的且つ正確であり、衣類をよりきれいで、徹底的に洗浄することができ、洗濯プログラムを洗濯機に送信することで、洗濯機衣類への損傷をより効果的に回避することができ、衣類の洗濯効果を向上させ、ユーザの使用需要をより良く満たすことができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0114】
さらに、サーバは、識別された色、材質とタイプなどの属性情報を衣類画像データベースに記憶し、この衣類を再度洗濯する場合、この衣類の色、材質とタイプなどの属性情報を直接取り寄せればよく、再度識別する必要がない。
【0115】
なお、洗濯プログラムを確定した後に、洗濯プログラムを家庭用機器、例えば洗濯機に送信することで、洗濯機は、推奨される洗濯プログラムに基づいて衣類をよりきれいで、徹底的に洗浄することができ、衣類への損傷をより効果的に回避することができ、衣類の洗濯効果を向上させ、ユーザの使用需要をより良く満たすことができ、さらにユーザの使用体験を向上させる。
【0116】
なお、上記列挙した第4のコサイン距離と第2の予め設定されたコサイン距離は、例示的なものに過ぎず、制限的なものではなく、当業者は、実際の応用で実際の衣類画像に基づいて第4のコサイン距離を計算し、実際の精度要求に応じて第2の予め設定されたコサイン距離を柔軟に調整することができる。
【0117】
なお、上記過程において、ステップS675とステップS676は、優先順位がなく、並列的なものであり、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであるか否かの判断結果だけに関連し、異なる判断結果に基づいて対応するステップを実行すればよい。ステップS682とステップS683は、優先順位がなく、並列的なものであり、第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きいか否かの判断結果だけに関連し、異なる判断結果に基づいて対応するステップを実行すればよい。
【0118】
以下、図と10と
図11を参照する、本発明の可能な制御フローを紹介する。ここで、
図10は、本発明の制御方法の論理
図1であり、
図11は、本発明の制御方法の論理
図2である。
【0119】
図10と
図11に示すように、本発明の制御方法の可能な完全フローは、以下の通りである。
【0120】
S701、家庭用機器は、現在の衣類の画像を取得し、
S702、家庭用機器は、現在の衣類の画像をサーバに送信し、
S703、サーバは、現在の衣類の画像を送信した家庭用機器のIDアカウントを取得し、
S704、サーバは、IDアカウントに基づいて現在の衣類の画像を送信した家庭用機器の身分を確定し、
家庭用機器のIDアカウントが第1種機器のIDアカウントである場合、ステップS705を実行し、
家庭用機器のIDアカウントが第2種機器のIDアカウントである場合、ステップS706を実行し、
家庭用機器のIDアカウントが第3種機器のIDアカウントである場合、ステップS707を実行し、
S705、ターゲット需要が衣類の洗濯であると確定し、ステップS705の後、ステップS731を実行し、
S706、ターゲット需要が衣類コーディネートアドバイスであると確定し、ステップS706の後、ステップS710を実行し、
S707、家庭用機器は、制御命令を取得し、
S708、家庭用機器は、制御命令サーバに送信し、
S709、サーバは、制御命令の内容が洗濯プログラムの推奨であるか否かを判断し、そうではない場合、ステップS710を実行し、そうである場合、ステップS731を実行し、
S710、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第1の本体画像を得、
S711、サーバは、第1の本体画像にトップスとボトムスが同時に存在するか否かを判断し、そうである場合、ステップS712を実行し、そうではない場合、ステップS726を実行し、
S712、サーバは、第1の本体画像に基づいてトップスの色とボトムスの色、即ち現在の衣類の色を確定し、
S713、トップスの色とボトムスの色が予め設定されたルールに符合しているか否かを判断し、そうである場合、ステップS714を実行し、そうではない場合、ステップS715を実行し、
S714、第1の適合度は、1であり、
S715、第1の適合度は、0.5であり、
ステップS714とステップS715の後、ステップS716を実行し、
S716、サーバは、第1の本体画像に基づいて現在のトップス画像と現在のボトムス画像を確定し、
S717、サーバは、現在のトップス画像と衣類コーディネートデータベースに記憶された各標準的なトップス画像との間の第1の類似度を計算し、
S718、サーバは、それぞれ各第1の類似度に基づいて衣類コーディネートデータベースからターゲットボトムス画像を確定し、
S719、サーバは、各ターゲットボトムス画像と現在のボトムス画像との間の第2の類似度を計算し、
S720、サーバは、各第2の類似度及びそれに対応する第1の類似度に基づいて第2の適合度を計算し、
S721、サーバは、第1の適合度と各第2の適合度に基づいてそれぞれ総適合度を計算し、
S722、サーバは、全ての総適合度を比較し、最大適合度を確定し、
S723、最大適合度が予め設定された適合度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS724を実行し、そうではない場合、ステップS725を実行し、
S724、現在の衣類コーディネートが合理的であると判定し、サーバは、判定結果を家庭用機器に送信することで、家庭用機器に「現在の衣類コーディネートが合理的である」を表示し、
S725、現在の衣類コーディネートが合理的でないと判定し、ステップS725の後にステップS726を実行し、
S726、サーバは、現在の衣類の色に基づいて予め設定された方法に従って衣類コーディネートデータベースから複数の候補衣類コーディネート案をマッチングし、
S727、サーバは、各候補衣類コーディネート案に対応する候補衣類画像と衣類プライベートデータベースに記憶された各ユーザが所有する衣類画像との第3の類似度を計算し、
S728、第3の類似度は、第1の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS729を実行し、そうではない場合、ステップS730を実行し、
S729、サーバは、候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定し、ターゲットコーディネート案を家庭用機器に送信することで、家庭用機器にターゲットコーディネート案を表示し、
S730、候補衣類画像に対応する候補衣類コーディネート案をターゲットコーディネート案として確定しなく、
S731、サーバは、現在の衣類の画像を前処理し、現在の衣類の第2の本体画像を得、
S732、サーバは、第2の本体画像に基づいて現在の衣類の材質と、タイプと、色とを含む属性情報を確定し、
S733、サーバは、第2の本体画像と衣類画像データベースに記憶された各履歴衣類画像との第4の類似度を計算し、
S734、第4の類似度が第2の予め設定された類似度よりも大きいか否かを判断し、そうである場合、ステップS735を実行し、そうではない場合、ステップS737を実行し、
S735、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つであると判定し、
S736、サーバは、属性情報と現在の衣類の履歴洗濯データに基づいて洗濯プログラムを確定し、洗濯プログラムを家庭用機器に送信し、
S737、現在の衣類が履歴衣類のうちの一つではないと判定し、
S738、サーバは、属性情報に基づいて洗濯プログラムを確定し、洗濯プログラムを家庭用機器に送信する。
【0121】
指摘すべきこととして、上記実施例は、本発明の好ましい実施形態において、本発明方法の原理を説明するためだけに使用されるものであり、本発明の保護範囲を制限することを意図したものではなく、実際の応用において、当業者は、必要に応じて上記機能を割り当てて異なるステップによって完了され、即ち本発明の実施例におけるステップを再分解又は組み合わせてもよい。例えば、上記実施例のステップは、一つのステップに統合されてもよく、さらに複数のサブステップに分解して、上記説明される全て又は一部の機能を完了してもよい。本発明の実施例に関するステップの名称に対し、それは、各ステップを区別するためのものだけであり、本発明に対する制限と見なされない。
【0122】
以上、図面に示す好ましい実施形態を結び付けて本発明の技術案を説明したが、本発明の保護範囲が明らかにこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者にとって容易に理解されるであろう。本発明の原理を逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に同等の変更又は置き換えを行うことができ、これらの変更又は置き換え後の技術案は、いずれも本発明の保護範囲内に入る。
【符号の説明】
【0123】
1、家庭用機器
11、第1種機器
12、第2種機器
13、第3種機器
2、サーバ
【国際調査報告】