(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】洗浄機用往復構造及び手持ち式洗浄機
(51)【国際特許分類】
F04B 23/00 20060101AFI20240711BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
F04B23/00 B
B08B3/02 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503855
(86)(22)【出願日】2022-07-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2022106035
(87)【国際公開番号】W WO2023001077
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110813731.8
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524027330
【氏名又は名称】浙江千機智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】傅珂珂
(72)【発明者】
【氏名】李進
【テーマコード(参考)】
3B201
3H071
【Fターム(参考)】
3B201AA46
3B201AB52
3B201BB32
3B201BB62
3B201BB90
3B201BB92
3H071AA01
3H071BB01
3H071BB05
3H071CC12
3H071DD42
(57)【要約】
洗浄機用往復構造(100)及び手持ち式洗浄機であって、洗浄機用往復構造(100)は、往復機構(110)、ポンプアセンブリ(120)及び第2ガイドアセンブリ(130)を含む。使用過程において、往復軸(111)を駆動アセンブリ(210)に接続し、駆動アセンブリ(210)を操作して往復軸(111)を駆動して回転させる。第1ガイドアセンブリ(113)が往復軸(111)におけるガイド部(1111)にガイド係合され、スリープ(112)が第1ガイドアセンブリ(113)に接続されているため、スリープ(112)は、往復軸(111)の回転で往復軸(111)の長手方向に沿って往復移動する。プランジャ(122)がスリープ(112)に接続されているため、プランジャ(122)は、往復キャビティ(1211)内でピストン往復移動し、水を第1通路(1212)から吸入し、第2通路(1213)から排出する。往復軸(111)の軸方向における回転をスリープ(112)の往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリ(113)の転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、ポンプアセンブリにとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機の使用体験感を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄機用往復構造であって、
往復機構と、ポンプアセンブリと、第2ガイドアセンブリとを含み、
前記往復機構は、往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリを含み、前記スリーブは、前記往復軸に外嵌され、前記往復軸には、ガイド部が設けられ、前記スリーブは、前記第1ガイドアセンブリを介して前記ガイド部にガイド係合され、前記往復軸は、駆動アセンブリによる作用で回転して前記スリーブを往復移動させるように構成され、
前記ポンプアセンブリは、ポンプ体とプランジャを含み、前記ポンプ体には、往復キャビティ、第1通路及び第2通路が設けられ、前記第1通路と前記第2通路は、いずれも前記往復キャビティに連通し、前記プランジャは、前記往復キャビティに滑り嵌合され、且つ前記スリーブは、前記プランジャに接続され、前記プランジャは、水を前記第1通路から往復キャビティ内に吸入させ、且つ前記第2通路から排出させるように構成され、
前記第2ガイドアセンブリは、ガイドレールと第2転動部材を含み、前記ガイドレールは、前記ポンプ体に接続され、且つ前記ガイドレールは、前記往復軸の長手方向に沿って延在し、前記スリーブは、前記第2転動部材を介して前記ガイドレールにガイド係合されている、ことを特徴とする洗浄機用往復構造。
【請求項2】
前記第1ガイドアセンブリは、第1転動部材と接続ベースを含み、前記第1転動部材は、前記接続ベースを介して前記スリーブに接続され、前記第1転動部材は、前記ガイド部に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項3】
前記第1ガイドアセンブリは、固定部材をさらに含み、前記固定部材は、前記スリーブに外嵌され、且つ前記固定部材は、前記第1転動部材に位置制限して嵌合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項4】
前記ガイド部は、ガイド溝であり、前記ガイド溝は、前記往復軸の周方向に沿って延在し、且つ前記往復軸の軸方向に沿って往復延在し、前記第1転動部材は、前記ガイド溝に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項5】
前記第1ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、前記往復軸の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、いずれも前記ガイド部に転動嵌合され、及び/又は、
前記第2ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、いずれも前記スリーブに転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項4に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項6】
前記洗浄機用往復構造は、逆止弁群をさらに含み、前記逆止弁群は、第1逆止弁と第2逆止弁を含み、前記第1逆止弁は、前記第1通路と前記往復キャビティとの間に連通し、前記第2逆止弁は、前記第2通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第1逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項7】
前記ポンプ体には、さらに第3通路と第4通路が設けられ、前記逆止弁群は、第3逆止弁と第4逆止弁をさらに含み、前記第3逆止弁は、前記第3通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第3逆止弁と前記第1逆止弁は、方向が逆であり、前記第4逆止弁は、前記第4逆止弁と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第4逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である、ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項8】
手持ち式洗浄機であって、
駆動アセンブリ及び請求項1~7のいずれか1項に記載の洗浄機用往復構造を含み、前記駆動アセンブリは、前記往復軸に駆動接続されている、ことを特徴とする手持ち式洗浄機。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、減速ボックス及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記減速ボックスに駆動接続され、前記減速ボックスは、前記往復軸に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、伝動部材をさらに含み、前記減速ボックスは、前記伝動部材を介して前記駆動部材に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項9に記載の手持ち式洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄工具の技術分野に関し、特に洗浄機用往復構造及び手持ち式洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄工具の技術の発展に伴い、手持ち式洗浄機の技術が現れており、手持ち式洗浄機は、水流の圧力で物体の表面の汚れ物、油汚れ及び沈殿物などの汚れを洗浄する洗浄装置であり、手持ちで使用し、携帯に便利であり、アウトドア活動の洗浄の需要を満たすことができるため、広く応用されている。
【0003】
従来技術では、手持ち式洗浄機は、モータで減速ボックスを駆動して、偏心機構を動かして往復移動を形成し、シングルプランジャを動かしてポンプ体で往復移動させ、水に対して仕事を行い、給水及び排水を形成し、それにより、水を高圧で噴出させ、汚れに対して洗浄作用を果たす。
【0004】
しかし、現在の手持ち式洗浄機は、偏心機構がシングルプランジャを動かして、ポンプ体内で往復移動させる際に大きな偏心力が存在し、プランジャを押してポンプ体内で滑り摩擦させ、伝動効率が高くなく、全体の仕事効率が低く、損失が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、伝動効率を効果的に向上させ、ポンプ体の作用効率を向上させ、さらに洗浄機の洗浄効果を最適化する洗浄機用往復構造及び手持ち式洗浄機を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
洗浄機用往復構造は、往復機構と、ポンプアセンブリと、第2ガイドアセンブリとを含み、
前記往復機構は、往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリを含み、前記スリーブは、前記往復軸に外嵌され、前記往復軸には、ガイド部が設けられ、前記スリーブは、前記第1ガイドアセンブリを介して前記ガイド部にガイド係合され、前記往復軸は、駆動アセンブリによる作用で回転して前記スリーブを往復移動させるように構成され、
前記ポンプアセンブリは、ポンプ体とプランジャを含み、前記ポンプ体には、往復キャビティ、第1通路及び第2通路が設けられ、前記第1通路と前記第2通路は、いずれも前記往復キャビティに連通し、前記プランジャは、前記往復キャビティに滑り嵌合され、且つ前記スリーブは、前記プランジャに接続され、前記プランジャは、水を前記第1通路から往復キャビティ内に吸入させ、且つ前記第2通路から排出させるように構成され、
前記第2ガイドアセンブリは、ガイドレールと第2転動部材を含み、前記ガイドレールは、前記ポンプ体に接続され、且つ前記ガイドレールは、前記往復軸の長手方向に沿って延在し、前記スリーブは、前記第2転動部材を介して前記ガイドレールにガイド係合されている。
【0007】
上記洗浄機用往復構造は、組立過程において、まず、往復軸を、第1ガイドアセンブリを介してスリーブにガイド係合させ、そして、プランジャを往復キャビティに滑り嵌合させ、次に、プランジャをスリーブに接続し、最後に、ガイドレールをポンプ体に接続し、スリーブを、第2転動部材を介してガイドレールにガイド係合させる。使用過程において、往復軸を駆動アセンブリに接続し、駆動アセンブリを操作して往復軸を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリが往復軸におけるガイド部にガイド係合され、スリーブが第1ガイドアセンブリに接続されているため、スリーブは、往復軸の回転で往復軸の長手方向に沿って往復移動する。プランジャがスリーブに接続されているため、プランジャは、往復キャビティ内でピストン往復移動し、水を第1通路から吸入し、第2通路から排出する。当該洗浄機用往復構造は、往復軸の軸方向における回転をスリーブの往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリの転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、ポンプアセンブリにとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機の使用体験感を向上させる。
【0008】
一実施例では、前記第1ガイドアセンブリは、第1転動部材と接続ベースを含み、前記第1転動部材は、前記接続ベースを介して前記スリーブに接続され、前記第1転動部材は、前記ガイド部に転動嵌合されている。
【0009】
一実施例では、前記第1ガイドアセンブリは、固定部材をさらに含み、前記固定部材は、前記スリーブに外嵌され、且つ前記固定部材は、前記第1転動部材に位置制限して嵌合されている。
【0010】
一実施例では、前記ガイド部は、ガイド溝であり、前記ガイド溝は、前記往復軸の周方向に沿って延在し、且つ前記往復軸の軸方向に沿って往復延在し、前記第1転動部材は、前記ガイド溝に転動嵌合されている。
【0011】
一実施例では、前記第1ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、前記往復軸の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、いずれも前記ガイド部に転動嵌合されている。
【0012】
一実施例では、前記第2ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、いずれも前記スリーブに転動嵌合されている。
【0013】
一実施例では、前記洗浄機用往復構造は、逆止弁群をさらに含み、前記逆止弁群は、第1逆止弁と第2逆止弁を含み、前記第1逆止弁は、前記第1通路と前記往復キャビティとの間に連通し、前記第2逆止弁は、前記第2通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第1逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である。
【0014】
一実施例では、前記ポンプ体には、さらに第3通路と第4通路が設けられ、前記逆止弁群は、第3逆止弁と第4逆止弁をさらに含み、前記第3逆止弁は、前記第3通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第3逆止弁と前記第1逆止弁は、方向が逆であり、前記第4逆止弁は、前記第4逆止弁と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第4逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である。
【0015】
前記手持ち式洗浄機は、駆動アセンブリ及び上記の洗浄機用往復構造を含み、前記駆動アセンブリは、前記往復軸に駆動接続されている。
【0016】
上記手持ち式洗浄機、組立過程において、まず、往復軸を、第1ガイドアセンブリを介してスリーブにガイド係合させ、そして、プランジャを往復キャビティに滑り嵌合させ、そして、プランジャをスリーブに接続し、最後に、ガイドレールをポンプ体に接続し、スリーブを、第2転動部材を介してガイドレールにガイド係合させる。使用過程において、往復軸を駆動アセンブリに接続し、駆動アセンブリを操作して往復軸を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリが往復軸におけるガイド部にガイド係合され、スリーブが第1ガイドアセンブリに接続されているため、スリーブは、往復軸の回転で往復軸の長手方向に沿って往復移動する。プランジャがスリーブに接続されているため、プランジャは、往復キャビティ内でピストン往復移動し、水を第1通路から吸入し、第2通路から排出する。当該手持ち式洗浄機は、往復軸の軸方向における回転をスリーブの往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリの転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、ポンプアセンブリにとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機の使用体験感を向上させる。
【0017】
一実施例では、前記駆動アセンブリは、減速ボックス及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記減速ボックスに駆動接続され、前記減速ボックスは、前記往復軸に伝動接続されている。
【0018】
一実施例では、前記駆動アセンブリは、伝動部材をさらに含み、前記減速ボックスは、前記伝動部材を介して前記駆動部材に伝動接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の一部を構成する図面は本発明に対する更なる理解を提供することに用いられ、本発明の概略的な実施例及びその説明は本発明を解釈することに用いられ、本発明に対する不当な限定を構成しない。
【0020】
本発明の実施例中の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に必要とする図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下の説明中の図面は、本発明の一部の実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、またこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】一実施例に記載の洗浄機用往復構造の構造模式
図1である。
【
図2】一実施例に記載の洗浄機用往復構造の分解図である。
【
図3】一実施例に記載の手持ち式洗浄機の内部構造の模式図である。
【
図4】一実施例に記載の洗浄機用往復構造の構造模式
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳しく説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0022】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0023】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0024】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0025】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0026】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0027】
一実施例では、
図1、
図2及び
図3を参照すると、洗浄機用往復構造100は、往復機構110、ポンプアセンブリ120及び第2ガイドアセンブリ130を含む。往復機構110は、往復軸111、スリーブ112及び第1ガイドアセンブリ113を含み、スリーブ112は、往復軸111に外嵌されている。往復軸111には、ガイド部1111が設けられ、スリーブ112は、第1ガイドアセンブリ113を介してガイド部1111にガイド係合されている。往復軸111は、駆動アセンブリ210による作用で回転して、スリーブ112を往復移動させる。ポンプアセンブリ120は、ポンプ体121とプランジャ122を含み、ポンプ体121には、往復キャビティ1211、第1通路1212及び第2通路1213が設けられ、第1通路1212と第2通路1213は、いずれも往復キャビティ1211に連通する。プランジャ122は、往復キャビティ1211に滑り嵌合され、且つスリーブ112は、プランジャ122に接続されている。プランジャ122は、水を第1通路1212から往復キャビティ1211内に吸入させ、第2通路1213から排出させる。第2ガイドアセンブリ130は、ガイドレール131と第2転動部材132を含み、ガイドレール131は、ポンプ体121に接続され、且つガイドレール131は、往復軸111の長手方向に沿って延在し、スリーブ112は、第2転動部材132を介してガイドレール131にガイド係合されている。
【0028】
上記洗浄機用往復構造100は、組立過程において、まず、往復軸111を、第1ガイドアセンブリ113を介してスリーブ112にガイド係合させ、そして、プランジャ122を往復キャビティ1211に滑り嵌合させ、次に、プランジャ122をスリーブ112に接続し、最後に、ガイドレール131をポンプ体121に接続し、スリーブ112を、第2転動部材132を介してガイドレール131にガイド係合させる。使用過程において、往復軸111を駆動アセンブリ210に接続し、駆動アセンブリ210を操作して往復軸111を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリ113が往復軸111におけるガイド部1111にガイド係合され、スリーブ112が第1ガイドアセンブリ113に接続されているため、スリーブ112は、往復軸111の回転で往復軸111の長手方向に沿って往復移動する。プランジャ122がスリーブ112に接続されているため、プランジャ122は、往復キャビティ1211内でピストン往復移動し、水を第1通路1212から吸入し、第2通路1213から排出する。当該洗浄機用往復構造100は、往復軸111の軸方向における回転をスリーブ112の往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリ113の転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、ポンプアセンブリにとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機200の使用体験感を向上させる。
【0029】
なお、スリーブ112が第1ガイドアセンブリ113を介してガイド部1111にガイド係合されるのは、以下のように理解すべきである。スリーブ112は、第1ガイドアセンブリ113を介してガイド部1111に当接嵌合、例えば転動嵌合、滑り嵌合などをし、ガイド部1111は、第1ガイドアセンブリ113に対してガイド作用を果たし、それにより、第1ガイドアセンブリ113は、ガイド部1111の輪郭軌道に沿って移動し、スリーブ112と第1ガイドアセンブリ113は、相対的に静止するため、スリーブ112は、ガイド部1111に対して移動し、ガイド部1111が周方向に沿ってガイド軸に設けられているため、ガイド軸が回転することで、スリーブ112を往復移動させる。
【0030】
また、スリーブ112が前記第2転動部材132を介してガイドレール131にガイド係合されるのは、第2転動部材132とガイドレール131との嵌合方式は、滑り嵌合、転動嵌合又は他の嵌合の方式であってもよいと理解すべきである。
【0031】
往復軸111の長手方向をさらに理解して説明するために、
図1を例とすると、往復軸111の長手方向は、
図1における直線S
1上の矢印のいずれかが指す方向である。
【0032】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、第1ガイドアセンブリ113は、第1転動部材1131と接続ベース1132を含み、第1転動部材1131は、接続ベース1132を介してスリーブ112に接続され、第1転動部材1131は、ガイド部1111に転動嵌合されている。このように、転動嵌合により、摩擦の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、往復機構110の伝動効率を向上させ、さらに洗浄機用往復構造100の伝動効率を向上させる。
【0033】
具体的には、
図1と
図3を参照すると、第1転動部材1131は、ボールである。接続ベース1132は、固定鋼球受けである。接続ベース1132は、スリーブ112にネジ接続されている。或いは、接続ベース1132は、サークリップによってスリーブ112内に固定されている。このように、第1転動部材1131の転動の順調性の向上に有利であり、さらにパワー損失を低下させ、伝動機構の伝動効率を向上させ、さらに同じパワーでポンプアセンブリ120の水圧の流量の向上に有利である。
【0034】
或いは、第1転動部材1131と接続ベース1132は、一体式の自在玉軸受である。このように、第1ガイドアセンブリ113の構造安定性の向上に有利であり、負荷を保証する場合で、自在玉軸受と往復軸111は、転動摩擦を形成し、パワー損失の低下に有利であり、伝動効率を向上させ、同じパワーでポンプアセンブリ120の水圧の流量を向上させルことに有利である。
【0035】
さらに、
図1と
図2を参照すると、第1ガイドアセンブリ113は、少なくとも2つあり、少なくとも2つの第1ガイドアセンブリ113は、往復軸111の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの第1ガイドアセンブリ113は、いずれもガイド部1111に転動嵌合されている。
【0036】
具体的には、
図1と
図3を参照すると、第1ガイドアセンブリ113は、2つあり、2つの第1ガイドアセンブリ113は、往復軸111の軸線に沿って対称設置されている。2つの第1ガイドアセンブリ113は、いずれもガイド部1111に転動嵌合されているが、これに限定されない。このように、第1ガイドアセンブリ113のガイド作用の向上に有利であり、往復機構110の伝動効率を向上させる。一方、対称設置された2つの第1ガイドアセンブリ113は、往復軸111の周方向に対するガイドアセンブリの支持作用を向上させることに有利であり、往復軸111の揺動を避け、且つ偏向力を相互に相殺し、さらにパワー損失を低下させ、スリーブ112の移動をより順調にし、摩耗を低下させ、さらに洗浄機用往復構造100の使用品質を向上させる。
【0037】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、第1ガイドアセンブリ113は、固定部材114をさらに含む。固定部材114は、スリーブ112に外嵌され、且つ前記固定部材114は、第1転動部材1131に位置制限して嵌合されている。このように、固定部材114は、第1転動部材1131をしっかり挟むことができ、第1転動部材1131がスリーブ112から離脱することを避け、第1ガイドアセンブリ113の作動の信頼性を向上させ、さらに洗浄機用往復構造100の使用品質を向上させる。
【0038】
選択的に、ガイド部1111は、ガイドレール131、ガイド溝、ガイド管又は他のガイド構造であってもよい。
【0039】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、往復機構は、往復ハウジングをさらに含む。往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリは、いずれも往復ハウジング内に設けられ、往復ハウジングは、ガイドレールを介してポンプ体に接続されている。このように、往復機構とポンプアセンブリは、一体式構造を形成し、構造のコンパクト性及び伝達効率の向上に有利であり、より高い水圧及びより高い流量を提供する。
【0040】
具体的には、
図1と
図4を参照すると、ガイド部1111は、ガイド溝であり、ガイド溝は、往復軸111の周方向に沿って延在し、且つ往復軸111の軸方向に沿って往復延在し、第1転動部材1131は、ガイド溝に転動嵌合されている。このように、第1転動部材1131がガイド溝の輪郭に沿って転動することにより、スリーブ112を駆動して往復移動させ、往復機構110の構造安定性の向上に有利であり、且つ、往復機構110の伝動効率を向上させ、摩耗を低下させ、さらに手持ち式洗浄機200の使用信頼性を向上させる。本実施例は、1種のガイド部1111の具体的な実施形態のみを提供するが、これに限定されない。
【0041】
具体的には、
図1と
図2を参照すると、第2転動部材132は、鋼ボールである。このように、転動方式は、摩擦の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、往復機構110と駆動アセンブリ210の伝動効率を向上させ、パワー損失を低下させ、さらにポンプアセンブリ120の使用信頼性を向上させる。
【0042】
さらに、
図1を参照すると、ガイドレール131には、ボール溝が設けられ、第2転動部材132は、ボール溝を介してガイドレール131に転動嵌合されている。このように、第2転動部材132のガイドレール131での順調性及びガイド性の向上に有利であり、且つ、第2転動部材132の脱落を避け、第2ガイドアセンブリ130の作動の信頼性を向上させ、さらにポンプアセンブリ120の作動安定性と信頼性を向上させる。
【0043】
別の実施例では、
図4を参照すると、ガイドレール131は、2本のガイド柱であり、第2転動部材132は、2本のガイド柱に転動嵌合されている。このように、ガイドレール131の構造を簡略化することに有利であり、ガイドレール131の体積を減少させ、洗浄機用往復構造のコンパクト性を向上させ、さらに洗浄機用往復構造100の使用品質の向上に有利である。
【0044】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、第2ガイドアセンブリ130は、少なくとも2つあり、少なくとも2つの第2ガイドアセンブリ130は、スリーブ112の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの第2ガイドアセンブリ130は、いずれもスリーブ112に転動嵌合されている。
【0045】
具体的には、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、第2ガイドアセンブリ130は、2つあり、2つの第2ガイドアセンブリ130は、スリーブ112の軸線に沿ってスリーブ112の周方向において対向する両側に対称設置され、且つ2つの第2ガイドアセンブリ130は、いずれもスリーブ112に転動嵌合されているが、これに限定されない。このように、スリーブ112の往復移動に対する第2ガイドアセンブリ130のガイド作用及び支持作用をさらに向上させることに有利であり、スリーブ112の往復移動の大きな軌跡ずれを避け、往復機構110の伝動効率を向上させ、さらにポンプアセンブリ120の作動安定性及び信頼性を向上させる。
【0046】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、洗浄機用往復構造100は、逆止弁群140をさらに含み、逆止弁群140は、第1逆止弁141と第2逆止弁142を含み、第1逆止弁141は、第1通路1212と往復キャビティ1211との間に連通し、第2逆止弁142は、第2通路1213と往復キャビティ1211との間に連通し、且つ第1逆止弁141と第2逆止弁142は、方向が逆である。このように、逆止弁の一方向の導通作用によって、プランジャ122が移動する際、水は、入水部材220から第1逆止弁141を通ってポンプ本体中に吸入し、さらに第2逆止弁142を通って出水部材230中から排出することしかできず、水の逆流を避けることに有利であり、ポンプアセンブリ120の作動の信頼性を向上させる。
【0047】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、ポンプ体には、さらに第3通路1214と第4通路1215が設けられ、逆止弁群140は、第3逆止弁143と第4逆止弁144をさらに含み、第3逆止弁143は、第3通路1214と往復キャビティ1211との間に連通し、且つ第3逆止弁143と第1逆止弁141は、方向が逆である。第4逆止弁144は、第4通路1215と往復キャビティ1211との間に連通し、且つ第4逆止弁144と第2逆止弁142は、方向が逆である。このように、プランジャ122は、ポンプ本体内で往復移動する際、前後進ともに仕事ができる。プランジャ122が前進する際、第1逆止弁141、第2逆止弁142によって吸水及び排水を形成し、プランジャ122が後退する際、第3逆止弁143と第4逆止弁144によって吸水及び排水を形成し、プランジャ122が往復移動する際、持続的に排水し、ポンプアセンブリ120の作動効率の向上に有利であり、さらに手持ち式洗浄機200の排水品質と使用体験を向上させる。
【0048】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、プランジャ122は、シール部材を介して往復キャビティ1211に滑り嵌合されている。このように、ポンプアセンブリ120の密封性能の向上に有利であり、水漏れを避け、さらに洗浄機用往復機構110の使用品質を向上させる。
【0049】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、手持ち式洗浄機200は、駆動アセンブリ210及び上記の洗浄機用往復構造100を含み、駆動アセンブリ210は、前記往復軸111に駆動接続されている。
【0050】
上記手持ち式洗浄機200は、組立過程において、まず、往復軸111を、第1ガイドアセンブリ113を介してスリーブ112にガイド係合させ、そして、プランジャ122を往復キャビティ1211に滑り嵌合させ、次に、プランジャ122をスリーブ112に接続し、最後に、ガイドレール131をポンプ体121に接続し、スリーブ112を、第2転動部材132を介してガイドレール131にガイド係合させる。使用過程において、往復軸111を駆動アセンブリ210に接続し、駆動アセンブリ210を操作して往復軸111を駆動して回転させ、第1ガイドアセンブリ113が往復軸111におけるガイド部1111にガイド係合され、スリーブ112が第1ガイドアセンブリ113に接続されているため、スリーブ112は、往復軸111の回転で往復軸111の長手方向に沿って往復移動する。プランジャ122がスリーブ112に接続されているため、プランジャ122は、往復キャビティ1211内でピストン往復移動し、水を第1通路1212から吸入し、第2通路1213から排出する。当該手持ち式洗浄機200は、往復軸111の軸方向における回転をスリーブ112の往復移動に変換するため、従来の偏心機構中の滑り摩擦を第1ガイドアセンブリ113の転動摩擦に変更し、偏向力の減少に有利であり、パワー損失を低下させ、伝動効率を向上させ、ポンプアセンブリにとって、排水の水圧と流量の向上に有利であり、手持ち式洗浄機200の使用体験感を向上させる。
【0051】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、駆動アセンブリ210は、減速ボックス211及び駆動部材212を含み、駆動部材212は、減速ボックス211に駆動接続され、減速ボックス211は、往復軸111に伝動接続されている。駆動部材212は、減速ボックス211を駆動して移動させ、それにより、往復軸111を駆動して回転させ、往復軸111の回転数を調整することに有利であり、さらにプランジャ122の移動速度を調整し、ポンプアセンブリ120の水圧と流量を調整し、手持ち式洗浄機200の稼働の安定性と使用品質を向上させることに有利である。
【0052】
選択的に、駆動部材212は、モータ、油圧モータ、気動モータ又は他の駆動装置であってもよい。
【0053】
具体的には、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、駆動部材212は、モータである。このように、駆動部材212の携帯性の向上に有利であり、電池による駆動により、手持ち式洗浄機200の充電及び持ち運びに便利であり、さらに手持ち式洗浄機200の使用便利性を向上させる。本実施例は、1種の駆動部材212の具体的な実施形態であるが、これに限定されない。
【0054】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、前記駆動アセンブリ210は、伝動部材213をさらに含み、前記減速ボックス211は、前記伝動部材213を介して前記駆動部材212に伝動接続されている。このように、駆動部材212は、伝動部材213を駆動して移動させ、それにより、減速ボックス211を駆動して移動させ、駆動部材212の駆動効果の向上及び駆動部材212の使用寿命の延長に有利であり、且つ異なる伝動方式は、取付キャビティの内部構造のコンパクト性の向上に有利であり、体積及び重量を減少させ、さらに手持ち式洗浄機200の使用品質を向上させる。
【0055】
選択的に、伝動部材213の伝動方式は、歯車伝動、ベルト伝動、チェン伝動、リンク伝動又は他の伝動方式であってもよい。
【0056】
具体的には、
図1と
図2を参照すると、伝動部材213は、ギアである。このように、往復機構110の伝動効率を保証することに有利であり、往復軸111の移動安定性を向上させ、且つ取付キャビティの内部構造のコンパクト性を向上させ、さらに手持ち式洗浄機200の体積と重量を低下させ、持ち運びが便利になり、手持ち式洗浄機200の使用体験感を向上させる。本実施例は、1種の伝動部材213の具体的な実施形態であるが、これに限定されない。
【0057】
一実施例では、
図3を参照すると、手持ち式洗浄機200は、入水部材220と出水部材230をさらに含み、入水部材220は、第1通路1212に連通し、出水部材230は、第2通路1213に連通する。このように、入水部材220は、蓄水装置又は給水装置に接続され、ポンプアセンブリ120による作用で、水は、入水部材220から往復キャビティ1211に進入し、出水部材230から排出され、手持ち式洗浄機200の排水効率の向上に有利である。
【0058】
一実施例では、入水部材220には、安全リリーフ弁(図示せず)が設けられ、安全リリーフ弁は、入水部材220とプランジャ122との間に連通する。このように、ポンプアセンブリ120において安全保護作用を果たすことに有利であり、ポンプ体121内の圧力が所定値を超えると、安全リリーフ弁は開いて、ポンプ体121から排出される水流部分は入水部材220に戻し、ポンプ体121内の圧力を安全値の範囲内に維持し、それにより、ポンプアセンブリ120が圧力の高すぎることによる事故を発生しないように保証し、手持ち式洗浄機200の使用安全性及び信頼性を効果的に向上させる。
【0059】
一実施例では、
図1と
図2を参照すると、入水部材220には、給水クイックジョイント221が設けられ、上記給水クイックジョイント221は、蓄水装置に取外し可能に接続される。このように、入水部材220と給水クイック接続管、水タンクなどの蓄水装置との接続安定性の向上に有利であり、且つ取り外しが便利になり、蓄水装置の交換の便利性の向上に有利であり、さらに手持ち式洗浄機200の使用便利性を向上させる。
【0060】
上記実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、それらの全ては、本明細書の範囲と見なされるべきである。
【0061】
上記実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、いくつかの変形及び改善を行うことができ、これらは全て本願の範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0062】
100 洗浄機用往復構造、110 往復機構、111 往復軸、1111 ガイド部、112 スリーブ、113 第1ガイドアセンブリ、1131 第1転動部材、1132 接続ベース、114 固定部材、115、往復ハウジング、120 ポンプアセンブリ、121 ポンプ体、1211 往復キャビティ、1212 第1通路、1213 第2通路、1214 第3通路、1215 第4通路、122 プランジャ、130 第2ガイドアセンブリ、131 ガイドレール、132 第2転動部材、140 逆止弁群、141 第1逆止弁、142 第2逆止弁、143 第3逆止弁、144 第4逆止弁、200 手持ち式洗浄機、210 駆動アセンブリ、211 減速ボックス、212 駆動部材、213 伝動部材、220 入水部材、221 給水クイックジョイント、230 出水部材。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄機用往復構造であって、
往復機構と、ポンプアセンブリと、第2ガイドアセンブリとを含み、
前記往復機構は、往復軸、スリーブ及び第1ガイドアセンブリを含み、前記スリーブは、前記往復軸に外嵌され、前記往復軸には、ガイド部が設けられ、前記スリーブは、前記第1ガイドアセンブリを介して前記ガイド部にガイド係合され、前記往復軸は、駆動アセンブリによる作用で回転して前記スリーブを往復移動させるように構成され、
前記ポンプアセンブリは、ポンプ体とプランジャを含み、前記ポンプ体には、往復キャビティ、第1通路及び第2通路が設けられ、前記第1通路と前記第2通路は、いずれも前記往復キャビティに連通し、前記プランジャは、前記往復キャビティに滑り嵌合され、且つ前記スリーブは、前記プランジャに接続され、前記プランジャは、水を前記第1通路から往復キャビティ内に吸入させ、且つ前記第2通路から排出させるように構成され、
前記第2ガイドアセンブリは、ガイドレールと第2転動部材を含み、前記ガイドレールは、前記ポンプ体に接続され、且つ前記ガイドレールは、前記往復軸の長手方向に沿って延在し、前記スリーブは、前記第2転動部材を介して前記ガイドレールにガイド係合されている、ことを特徴とする洗浄機用往復構造。
【請求項2】
前記第1ガイドアセンブリは、第1転動部材と接続ベースを含み、前記第1転動部材は、前記接続ベースを介して前記スリーブに接続され、前記第1転動部材は、前記ガイド部に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項3】
前記第1ガイドアセンブリは、固定部材をさらに含み、前記固定部材は、前記スリーブに外嵌され、且つ前記固定部材は、前記第1転動部材に位置制限して嵌合されている、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項4】
前記ガイド部は、ガイド溝であり、前記ガイド溝は、前記往復軸の周方向に沿って延在し、且つ前記往復軸の軸方向に沿って往復延在し、前記第1転動部材は、前記ガイド溝に転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項5】
前記第1ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、前記往復軸の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第1ガイドアセンブリは、いずれも前記ガイド部に転動嵌合され、及び/又は、
前記第2ガイドアセンブリは、少なくとも2つあり、少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、前記スリーブの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ少なくとも2つの前記第2ガイドアセンブリは、いずれも前記スリーブに転動嵌合されている、ことを特徴とする請求項4に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項6】
前記洗浄機用往復構造は、逆止弁群をさらに含み、前記逆止弁群は、第1逆止弁と第2逆止弁を含み、前記第1逆止弁は、前記第1通路と前記往復キャビティとの間に連通し、前記第2逆止弁は、前記第2通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第1逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である、ことを特徴とする請求項
1に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項7】
前記ポンプ体には、さらに第3通路と第4通路が設けられ、前記逆止弁群は、第3逆止弁と第4逆止弁をさらに含み、前記第3逆止弁は、前記第3通路と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第3逆止弁と前記第1逆止弁は、方向が逆であり、前記第4逆止弁は、前記第4逆止弁と前記往復キャビティとの間に連通し、且つ前記第4逆止弁と前記第2逆止弁は、方向が逆である、ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄機用往復構造。
【請求項8】
手持ち式洗浄機であって、
駆動アセンブリ及び請求項1~7のいずれか1項に記載の洗浄機用往復構造を含み、前記駆動アセンブリは、前記往復軸に駆動接続されている、ことを特徴とする手持ち式洗浄機。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、減速ボックス及び駆動部材を含み、前記駆動部材は、前記減速ボックスに駆動接続され、前記減速ボックスは、前記往復軸に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式洗浄機。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、伝動部材をさらに含み、前記減速ボックスは、前記伝動部材を介して前記駆動部材に伝動接続されている、ことを特徴とする請求項9に記載の手持ち式洗浄機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
往復軸111の長手方向をさらに理解して説明するために、図3を例とすると、往復軸111の長手方向は、図3における破線S1上の矢印のいずれかが指す方向である。
【国際調査報告】