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特表2024-526943自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するための方法
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/04 20060101AFI20240711BHJP
   E06B 9/24 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
B60J3/04
E06B9/24 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503866
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-03-18
(86)【国際出願番号】 EP2022068148
(87)【国際公開番号】W WO2023001523
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2107870
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】アリドラ, ルドヴィック
(72)【発明者】
【氏名】カンパーナ, サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】イスナール, モーリン
(72)【発明者】
【氏名】ロペス, デルフィーヌ
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィエ, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】サバリオルト, ブリジット
(57)【要約】
自動車両(10)のための不透明化窓ガラス(2)を制御するための方法であって、窓ガラスの少なくとも一部は複数のゾーンを備え、個々のゾーンの不透明度のレベルが個別に制御されて、最小値と最大値の間で変化し、複数のゾーンは、第1の方向に増加する順序番号iで配置され、方法は、
- 窓ガラスの不透明度を増加させるステップ(E2)であって、時間の増加関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルを増加させることを含み、この増加は、ゾーンの増加または減少する順序番号iに従ってゾーン毎に初期化される、ステップ(E2)、および/または
- 窓ガラスの不透明度を低減させるステップ(E3)であって、時間の減少関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルを低減させることを含み、この低減は、ゾーンの増加または減少する順序番号iに従ってゾーン毎に初期化される、ステップ(E3)
を含む。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両(10)のための不透明化窓ガラス(2)を制御するための方法であって、前記窓ガラスの少なくとも一部は、複数のゾーン(Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7)を備え、個々のゾーンの不透明度のレベルが最小値(OPMIN)と最大値(OPMAX)の間で変化するように個別に制御され、前記複数のゾーン(Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7)が、第1の方向(281)に増加する順序番号iで配置され、前記方法は、
- 前記窓ガラスの前記不透明度を増加させるステップ(E2)であって、時間の増加関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルの増加を含み、前記増加は、前記ゾーンの増加または減少する順序番号iに従って各ゾーン間での時間ラグを伴ってゾーン毎に初期化される、ステップ(E2)、および/または
- 前記窓ガラスの前記不透明度を低減させるステップ(E3)であって、時間の減少関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルの低減を含み、前記低減は、前記ゾーンの増加または減少する順序番号iに従って各ゾーン間での時間ラグを伴ってゾーン毎に初期化される、ステップ(E3)
を含む方法。
【請求項2】
前記窓ガラスの前記不透明度を増加させる前記ステップ(E2)、および前記窓ガラスの前記不透明度を低減させる前記ステップ(E3)に先だって、前記窓ガラスの前記不透明度を変更するコマンドを検出するステップ(E1)を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
コマンドを検出する前記ステップ(E1)が、前記第1の方向(281)または前記第1の方向とは逆方向の第2の方向(282)のいずれかにおける制御配向を決定するサブステップ(E31)を含むこと、および前記増加させるステップ(E2)および前記低減させるステップ(E3)が、ゾーン毎に、それぞれ、
- 制御の方向が前記第1の方向(281)に決定される場合は、前記ゾーンの増加する順序番号iに従って、または、
- 制御の方向が前記第2の方向(282)に決定される場合は、前記ゾーンの減少する順序番号iに従って、
不透明度の増加および低減を開始することを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
制御配向を決定する前記サブステップが、
- 押す場所によって示される制御の方向(281、282)を検出するステップ、および/または
- 制御ボタン(4)を押す方向
を含むことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記ゾーンの前記不透明度の前記時間の増加関数または減少関数が線形または非線形であること、および/または前記ゾーンの前記不透明度の前記時間の増加関数または減少関数は、対象のゾーンに応じて異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項6】
センサ(5)のセットからのデータを使用して、前記窓ガラスを自動制御するステップを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項7】
自動車両(10)のための不透明化窓ガラス(2)を制御するための方法であって、
- 制御ボタンを短く押すことなどの第1のタイプの指令によって、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法の実施態様のフェーズが前記窓ガラスの一部に適用され、および/または
- 制御ボタンを長く押すことなどの第2のタイプの指令によって、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法の実施態様のフェーズが前記窓ガラス全体に適用される
方法。
【請求項8】
不透明化窓ガラス(2)デバイス(1)であって、前記デバイスは、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実現するハードウェア要素および/またはソフトウェア要素(2、3、4、5、20、21、22、31、32、33、34、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7)、とりわけ請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実現するように設計されたハードウェア要素および/またはソフトウェア要素(2、3、4、5、20、21、22、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7)を備える、不透明化窓ガラス(2)デバイス(1)。
【請求項9】
請求項8に記載の窓ガラスデバイス(1)を装着した自動車両(10)。
【請求項10】
コンピュータ可読媒体に記録されたプログラムコード命令を含むコンピュータプログラム製品であって、プログラムがコンピュータ上で走ると、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するための、コンピュータプログラム製品。
【請求項11】
コンピュータによる読出しが可能なデータ記録媒体であって、前記データ記録媒体に、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実現するためのプログラムコード命令を含むコンピュータプログラムが記録される、データ記録媒体。
【請求項12】
請求項10に記載のコンピュータプログラム製品を運ぶデータ媒体からの信号。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
本発明は、自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するための方法に関する。また、本発明は、自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するためのデバイスに同じく関する。また、本発明は、上記方法を実現するためのコンピュータプログラムに同じく関する。最後に、本発明は、このようなプログラムが記録される記録媒体に関する。
【0002】
固定ガラス屋根または開放可能屋根を装備している自動車両は、通常、機械的または電気的に開く可撓性または剛直ブラインドであってもよいスクリーニング手段を備えている。このスクリーニング手段は、自動車両のユーザを視覚的および熱的に快適にするために不可欠である。しかしながらスクリーニング手段は車両の重量を著しく重くし、また、車両の居住性を著しく損なう。
【0003】
スクリーニング手段の重量を軽くし、かつ、体積を小さくするために、一解決法は、このタイプのスクリーニング手段を不透明化窓ガラスを使用している解決法に置き換えることにある。また、不透明化窓ガラスを使用することは、乗客コンパートメントを不透明化するための複数の可能性を提供する。
【0004】
しかしながらこの解決法には欠点がある。具体的には、ユーザにとって、不透明化窓ガラスの使用は、物理的スクリーンの使用よりもそれほどには直感的ではない。詳細には、ユーザは、不透明化窓ガラス、およびユーザがユーザの必要性に応じて窓ガラスの不透明度を変えることができる制御によって提供される新しい可能性に慣れることは困難であることを見出し得る。
【0005】
本発明の目的は、不透明化窓ガラスを制御するためのデバイスおよび方法を提供することであって、上記欠点を克服し、かつ、従来技術で知られている、不透明化窓ガラスを制御するためのデバイスおよび方法を改善する、デバイスおよび方法を提供することである。詳細には、本発明は、単純で、かつ、信頼性が高いデバイスおよび方法の構築を可能にし、また、本発明は、不透明化窓ガラスの直感的で、かつ、多重方向制御を許容することができる。
【0006】
そのために、本発明は、自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するための方法に関しており、窓ガラスの少なくとも一部は複数のゾーンを備え、個々のゾーンの不透明度のレベルが個別に制御されて、最小値と最大値の間で変化し、複数のゾーンは、第1の方向に増加する順序番号iで配置される。
【0007】
方法は、
- 窓ガラスの不透明度を増加させるステップであって、時間の増加関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルを増加させることを含み、この増加は、ゾーンの増加または減少する順序番号iに従って各ゾーン間での時間ラグを伴ってゾーン毎に初期化される、ステップ、および/または
- 窓ガラスの不透明度を低減させるステップであって、時間の減少関数に応じた個々のゾーンの不透明度のレベルを低減させることを含み、この低減は、ゾーンの増加または減少する順序番号iに従って各ゾーン間での時間ラグを伴ってゾーン毎に初期化される、ステップ
を含む。
【0008】
方法は、窓ガラスの不透明度を増加させるステップ、および窓ガラスの不透明度を低減させるステップに先だって、窓ガラスの不透明度を変更するコマンドを検出するステップを含むことができる。
【0009】
コマンドを検出するステップは、第1の方向または第1の方向とは逆方向の第2の方向のいずれかにおける制御配向を決定するサブステップを含むことができ、また、増加させるステップおよび低減させるステップは、ゾーン毎に、それぞれ、
- 制御の方向が第1の方向に決定される場合は、ゾーンの増加する順序番号iに従って、または、
- 制御の方向が第2の方向に決定される場合は、ゾーンの減少する順序番号iに従って、
不透明度を増加させることおよび低減させることを開始することができる。
【0010】
制御配向を決定するサブステップは、
- 押す場所によって示される制御の方向を検出するステップ、および/または
- 制御ボタンを押す方向
を含むことができる。
【0011】
ゾーンの不透明度の時間の増加関数または減少関数は線形であっても、あるいは非線形であってもよく、および/またはゾーンの不透明度の時間の増加関数または減少関数は、当該ゾーンに応じて異なっていてもよい。
【0012】
方法は、センサのセットからのデータを使用して、窓ガラスを自動制御するステップを含むことができる。
【0013】
本発明は、さらに、自動車両のための不透明化窓ガラスを制御するための方法に関しており、
- 制御ボタンを短く押すことなどの第1のタイプの指令によって、先行する請求項のうちの1つで特許請求される制御方法の実施態様のフェーズが窓ガラスの一部に適用され、および/または
- 制御ボタンを長く押すことなどの第2のタイプの指令によって、先行する請求項のうちの1つで特許請求される制御方法の実施態様のフェーズが窓ガラス全体に適用される。
【0014】
また、本発明は、不透明化窓ガラスデバイスに同じく関しており、デバイスは、上で定義した方法を実現するハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を備える。
【0015】
本発明は、さらに、上で定義した窓ガラスデバイスを備える車両に関している。
【0016】
また、本発明は、コンピュータ可読媒体上に記録された、プログラムコード命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムがコンピュータ上で走ると、上で定義した方法のステップを実現するコンピュータプログラム製品、または通信ネットワークからダウンロードすることができ、および/またはコンピュータによる読出しが可能で、および/またはコンピュータによる実行が可能なデータ媒体上に記録されたコンピュータプログラム製品に同じく関しており、プログラムがコンピュータによって実行されると、上で定義した方法をコンピュータが実現することになる命令を含むことを特徴としている。
【0017】
また、本発明は、コンピュータによる読出しが可能なデータ記録媒体に同じく関しており、このデータ記録媒体上にコンピュータプログラムが記録され、コンピュータプログラムは、上で定義した方法を実現するためのプログラムコード命令を含み、あるいはコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータによって実行されると、上で定義した方法をコンピュータが実現することになる命令を含む。
【0018】
また、本発明は、上で定義したコンピュータプログラム製品を運ぶデータ媒体からの信号に同じく関している。
【0019】
添付の図面は、一例として、本発明による窓ガラスデバイスの実施形態、および本発明による制御方法の実施態様のモードを示したものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】窓ガラスデバイスを装備した自動車両を示す図である。
図2】不透明化窓ガラスの実施形態の断面図である。
図3】不透明化窓ガラスの動作原理を示す図である。
図4】不透明化窓ガラスの動作原理を示す図である。
図5】複数のゾーンから構成され、かつ、車両に装着された不透明化窓ガラスの実施形態の上面図である。
図6】不透明化窓ガラスのパーティションおよび安定状態の実施形態を示す略図である。
図7】制御インタフェースの実施形態を示す図である。
図8】制御方法の実施態様の第1のモードのフローチャートである。
図9】不透明化窓ガラスの第1の動作論理を示す図である。
図9-following】不透明化窓ガラスの第1の動作論理を示す図である。
図10】不透明化窓ガラスの複数のゾーンに対する個別の不透明化コマンドのシーケンスを示す図である。
図11】不透明化窓ガラスの第2の動作論理を示す図である。
図11-following】不透明化窓ガラスの第2の動作論理を示す図である。
図12】制御方法の実施態様の第2のモードのフローチャートである。
図13】不透明化窓ガラスの第3の動作論理を示す図である。
図14】制御方法の実施態様の第1のモードで実現された動画のユーザによる知覚を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図1を参照して、不透明化窓ガラスを有する窓ガラスデバイスの実施形態を装備した自動車両10の例について説明する。
【0022】
自動車両10は、任意のタイプの車両であってもよく、とりわけ乗用車両または実用車両であってもよい。
【0023】
窓ガラスデバイス1は、主として、
- 不透明化窓ガラス2
- マイクロプロセッサまたはコンピュータ3
- 制御インタフェース4
- センサのセット5
の要素を備えている。
【0024】
不透明化窓ガラス2の実施形態は図2から図5に示されている。
【0025】
不透明化窓ガラス2により、窓ガラスの中で可変不透明度を実現することができる。窓ガラスの不透明度は、異なる物理量、詳細には光線が透過する百分率によって特性化することができる。不透明度は、少なくとも2つの値の間、すなわち窓ガラスの「光状態」または「透明状態」と呼ばれる状態に対応する最小値OPMINと、窓ガラスの「暗い状態」と呼ばれる状態に対応する最大値OPMAXとの間で変化し得る。様々な技術が中間不透明化状態の実現を同じく可能にしている。これは、とりわけ、本文書の中で優先的に説明されるPDLC(「重合体分散液晶」)技術の場合がそうである。
【0026】
図3および図4に示されているこの実施形態では、不透明化窓ガラス2は、2つのガラスの層23と27の間に積層された不透明化膜25、とりわけPDLC膜を備えている。PDLC膜は、重合体樹脂の中に埋め込まれた液晶からなっている。
【0027】
第1の導電層および第2の導電層24、26は、不透明化膜25と、それぞれガラス層23、27の各々との間に配置されている。
【0028】
図3および図4に示されているように、窓ガラスの不透明度の変化は、第1の導電層24と第2の導電層26の間に電圧を印加すること、あるいは印可しないことによって制御される。
【0029】
2つの導電層24と26の間に電圧が印加されていない図3では、液晶は、重合体樹脂の中にランダムに配置され、光の透過を阻止している。
【0030】
図4では、2つの導電層24と26の間に電圧を印加することにより、重合体樹脂の中の液晶が配向され、PDLC膜を貫通する光の透過を許容している。
【0031】
本文書の残りの部分では、「不透明度変更コマンド」という表現は、不透明化窓ガラスの2つの導電層24と26の間に電圧を印加することを示すために使用されており、印加される電圧はゼロであっても、あるいは非ゼロであってもよい。
【0032】
本発明による窓ガラス2は、複数のゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7を備えており、個々のゾーンの不透明度のレベルは、最小値OPMINと最大値OPMAXの間で変えるために個別に制御されている。窓ガラスのゾーンの数nは2つ以上である。
【0033】
図5により明確に示されている実施形態では、窓ガラス2は自動車両屋根窓ガラスである。提示されている実施形態では、不透明化膜は、2つのガラスのシートの間に形状化される前に、詳細には7つの個別のセグメントに切断されている。したがって窓ガラス2は、それぞれ不透明化膜の7つのセグメントと関連付けられた7つのゾーン、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7を有している。したがって不透明化膜を7つの個別のセグメントに切断することにより、画定された7つのゾーンの各々の不透明化のレベルを独立して制御することができる。
【0034】
窓ガラスデバイス1の役割は、不透明化窓ガラスのゾーンのセットに対するコマンドの調整を実現することであり、それにより、
- 窓ガラス2の多重方向不透明化、言い換えると窓ガラスの不透明度の多重方向増加が可能になり、また、
- 窓ガラス2の多重方向減不透明化、言い換えると窓ガラスの不透明度の多重方向低減が可能になる。
【0035】
多重方向不透明化および減不透明化は、いくつかの方向における不透明度の実施態様に対応している。多重方向不透明化および減不透明化は、とりわけ物理的スクリーンによって達成される、単方向不透明化および減不透明化の逆であり、単方向不透明化および減不透明化は、屋根窓ガラスの単一方向、通常は車両の後方から前方への不透明化を許容し、また、窓ガラスの、不透明化の方向とは逆の単一方向の減不透明化を許容する。多重方向不透明化は、窓ガラスの不透明度の増加または低減を許容し、不透明度の増加または低減は、いずれも少なくとも2つの方向で実施することができ、例えば車両の後方から前方、および車両の前方から後方の方向で実施することができる。
【0036】
提示されている実施形態では、画定されたゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7は、ストライプへの窓ガラスのセグメント化に対応しており、ストライプは、本文書の残りの部分では「制御線」28と呼ばれる線28に沿って配置されている。この実施形態では、制御線28は実質的に直線であり、自動車両10の縦軸に対して平行である。
【0037】
制御線28の2つの方向は、
- 示されている事例では、自動車両10の前方を自動車両10の後方に接続している第1の方向281、
- 第1の方向281とは逆方向の第2の方向282
で定義されている。
【0038】
説明されている実施形態では、ゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7には、増加する順序で番号が振られているか、または第1の方向281に増加する順序番号iを有している。
【0039】
制御線の方向281、282は、複数のゾーンがそれらの不透明度を変更するように指令される順序を定義している。例えばゾーンZ1、Z2、Z3、Z4の不透明度を変更するコマンドの事象において、制御線が方向281に配向されると、ゾーンZ1がその不透明度を変更するように最初に指令されることになり、次にゾーンZ2が2番目に指令され、ゾーンZ3が3番目に指令され、また、ゾーンZ4が4番目に指令されることになる。制御線が方向282に配向されると、ゾーンZ4がその不透明度を変更するように最初に指令されることになり、次にゾーンZ3が2番目に指令され、次にゾーンZ2が3番目に指令され、また、ゾーンZ1が4番目に指令されることになる。
【0040】
代替実施形態では、窓ガラス1は、もっと少ないゾーン、例えば3個のゾーンに切断することが可能である。別法としては、窓ガラス1は、8個以上の多数のゾーン、例えば10個のゾーンに切断することも可能である。
【0041】
ゾーンは、制御線28に沿って異なる幅および距離を有することも可能であり、2つの隣接するストライプの間は可変であってもよい。
【0042】
ゾーンは様々な形状を取ることができ、詳細には、様々な形状の線、例えば湾曲した線によってゾーンの互いの範囲を定めることができる。
【0043】
ゾーンの空間配置に応じて、制御線28も同じく曲線であってもよい。
【0044】
説明されている実施形態では、ゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7は窓ガラス2自体の構造によって画定されているため、窓ガラスのゾーンの数は一定である。
【0045】
しかしながら窓ガラスデバイスは、ゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7をまとめて、少なくとも1つのパーティション21、22を包含するパーティション20のセットにグループ化することができる。
【0046】
パーティションは、制御線に沿って連続的に配置されていることが好ましいゾーンのサブセットで構成されている。他の構成では、ゾーンは、少なくとも2つのパーティションの間で交互に分散させることができ、窓ガラスを間隔を隔てたストライプで不透明化することができるよう、例えば奇数番号が振られたゾーンは第1のパーティション21に包含することができ、また、偶数番号が振られたゾーンは第2のパーティション22に包含することができる。
【0047】
パーティションの機能は、窓ガラスゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7に基づいて、窓ガラスの様々な不透明度構成を構成することである。これらの構成は、本文書の残りの部分では、「窓ガラスの安定状態」または「安定状態」と呼ばれる。
【0048】
窓ガラス2、とりわけ窓ガラスの個々のゾーンは、安定状態にあるか、または過渡状態にあるかのいずれかであり得る。
【0049】
窓ガラスの安定状態は、窓ガラスゾーンの不透明度がパーティションの各々全体にわたって均質であることによって特性化される。言い換えると、窓ガラスが安定状態にある場合、所与のパーティションのゾーンは、すべて、窓ガラス2の個々のパーティション21、22に対して同じ不透明度を有する。
【0050】
窓ガラスの過渡状態は、窓ガラスが2つの安定状態の間を移行している間に窓ガラスによって取られる複数の状態のうちの1つに対応している。窓ガラスが過渡状態にある場合、窓ガラスのパーティションの少なくとも2つのゾーンは、異なるレベルの不透明度を有する。
【0051】
窓ガラスのパーティションおよび関連する安定状態の実施形態は図6に示されている。この実施形態では、ゾーンおよびパーティションは、車両の前方と後方の間の区別された不透明化を許容する方法で画定されており、
- パーティション21は、窓ガラスの前方部分に配置されたゾーンZ1、Z2、Z3およびZ4をまとめてグループにし、
- パーティション22は、窓ガラスの後方部分に配置されたゾーンZ5、Z6およびZ7をまとめてグループにしている。
【0052】
図6に示されている実施形態では、パーティション21、22を実現している可能安定状態のセットは、安定不透明度の2つのレベル、すなわち最低レベルOPMINおよび最高レベルOPMAXの関数として定義されている。
【0053】
2つのレベルの不透明度OPMINおよびOPMAXと結合されたパーティション21および22は、窓ガラスの4つの安定状態ES1、ES2、ES3、ES4の実現を可能にしており、
- 第1の安定状態ES1は、2つのパーティション21、22に対する最高レベルの不透明度OPMAXの適用に対応し、
- 第2の安定状態ES2は、2つのパーティション21、22に対する最低レベルの不透明度OPMINの適用に対応し、
- 第3の安定状態ES3は、パーティション21に対する最低レベルの不透明度OPMINの適用、およびパーティション22に対する最高レベルの不透明度OPMAXの適用に対応し、
- 第4の安定状態ES4は、パーティション21に対する最高レベルの不透明度OPMAXの適用、およびパーティション22に対する最低レベルの不透明度OPMINの適用に対応している。
【0054】
別法としては、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを変えることによって、ゾーンZ1からZ7を備えた窓ガラスの安定状態の他のセットを定義することも可能である。
- 1から7までの範囲であってもよいパーティションの数、1に等しいパーティションの数は、単一のパーティション中の7つのゾーンの分配に対応し、7に等しいパーティションの数は、パーティション毎に1つのゾーンの分配に対応する。
- 少なくとも1つのパーティションと最大7つのパーティションの間のゾーンZ1からZ7までの分配。
- 2以上であってもよい不透明度の安定レベルの数。
【0055】
有利には、パーティション21、22は、車両の前方と後方の間の区別された不透明化を許容する方法で画定されている。別法としては、ゾーンおよびパーティションの他の実施形態は、車両の右側部分と左側部分の間の区別された不透明化を許容することができる。
【0056】
窓ガラスデバイス1は、車両ユーザによる、車両ユーザが自動車両10で使用することを希望する窓ガラスの安定状態ES1、ES2、ES3、ES4の選択を許容する制御インタフェース4をさらに備えている。
【0057】
第1の実施形態では、制御インタフェース4は、ボタン、とりわけ図7に示されている方向性押しボタン4の形態で製造することができる。方向性押しボタンにより、ユーザは、2つのパラメータ、すなわち選択された方向および押しの継続期間を介して不透明度の変更を制御することができる。
【0058】
制御インタフェースの第1の実施形態では、方向の選択は、車両の後方を指しているボタン上の第1の場所41を押し、また、車両の前方を指しているボタン上の第2の場所42を押すことによって実施される。言い換えると、このボタンにより、第1の方向281および第2の方向282のうちのいずれかを選択することができる。
【0059】
さらに、この方向性押しボタンにより、押しの継続期間DAPPを測定することができる。したがってこの測定により、押しの継続期間を閾値APPMINに対して比較することによって押しを分類することができる。したがって閾値APPMINより厳密に短い継続期間の押しは「短い押し」と見なされ、また、閾値APPMIN以上の継続期間の押しは「長い押し」と見なされることになる。押しの継続期間に従って押しを分類することにより、押しの分類に従って、区別された処理を適用することができる。
【0060】
任意選択で、方向性押しボタン4は、図13により明確に示されている第3の場所43を含むことができる。第3の場所43は、第1の場所41と第2の場所42の間に位置していることが好ましい。この第3の場所43により、後で本文書の中で説明される自動窓ガラス制御モードを起動することができる。一実施形態では、場所43を長く押すことにより、自動制御モードの起動を解除することができる。追加または別法として、自動モードの起動を解除することは、場所41または42のうちの一方を長く、または短く押すことによって達成することができる。
【0061】
第1の実施形態に対する代替または追加である第2の実施形態では、制御インタフェース4は人間機械インタフェースの形態を取ることができ、この人間機械インタフェースは、例えば車両またはモバイル電話アプリケーションの多重媒体スクリーンによって提供することができる。
【0062】
人間機械インタフェースにより、方向性押しボタンタイプの物理ボタンと同じパラメータ、すなわち制御方向281、282および押しの継続期間DAPPに従って窓ガラス2を制御することができる。厳密な意味における押しの継続期間を指令する代わりに、ユーザは、2つの選択の間で押しのタイプを選択することができ、すなわち長い押しまたは短い押しを選択することができる。
【0063】
別法としては、人間機械インタフェースにより、例えば窓ガラス2のための可能安定状態の視覚表現を直接クリックすることにより、すべての可能安定状態ES1、ES2、ES3、ES4の中から窓ガラスの最終安定状態を選択することも可能である。
【0064】
追加または別法として、人間機械インタフェースは、とりわけ自動窓ガラス制御を起動し、また、起動を解除することができる音声コマンドを含むことも可能である。
【0065】
窓ガラスデバイスはセンサ5のセットを含むことも可能である。センサ5のセットは、窓ガラス2の自動制御の実現を可能にするデータを提供する。例えばセンサ5のセットは、車両の屋根に有利に置くことができる1つまたは複数の日光センサを含むことができる。これらの日光センサからのデータにより、乗客コンパートメントを太陽光線から保護するために不透明化すべき屋根パーティションを自動的に決定することができる。
【0066】
追加または別法として、センサ5のセットは、自動車両10の上に配置された1つまたは複数の内部および外部温度センサを含むことができる。温度センサは、不透明化窓ガラスの自動制御の実現を可能にし、例えば所望の内部温度を達成し、かつ、維持することができる。
【0067】
さらに、外部温度センサにより、外部温度による不透明化屋根の動作に対する影響を管理することが可能である。具体的には、極めて低い温度で不透明化膜の動作が著しくスローダウンし、窓ガラスの不透明度の変化の可能性をかなり制限する。有利には、外部温度が温度制限閾値未満になると、窓ガラスデバイス1の起動を解除することができ、制限閾値は-20度であり得る。ユーザには、外部温度にリンクされたこの起動解除が知らされることになる。
【0068】
窓ガラスデバイス1およびとりわけマイクロプロセッサは、主として以下のモジュールを備えている。
- 窓ガラスの不透明度を変更するコマンドを検出するためのモジュール31であって、モジュール31は制御インタフェース4と対話することができる。
- 窓ガラスを不透明化するためのモジュール32であって、このモジュールは窓ガラス2と対話することができる。
- 窓ガラスを減不透明化するためのモジュール33であって、このモジュールは窓ガラス2と対話することができる。
- 窓ガラスを自動的に制御するためのモジュール34であって、このモジュールは、窓ガラス2およびセンサ5のセットと対話することができる。
【0069】
自動車両10、とりわけ窓ガラスデバイス1は、本発明の主題で定義されている方法、または以下で説明される方法を実現するように構成されたすべてのハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を備えていることが好ましい。
【0070】
次に、不透明化窓ガラスを制御するための方法の実施態様の第1のモードについて、図8を参照して説明する。
【0071】
第1のステップE1で、窓ガラスの不透明度を変更するコマンドが時間Tで検出される。
【0072】
制御インタフェース4の第1の実施形態では、窓ガラスの不透明度を変更するコマンドの検出は、制御ボタン4を押すことによってトリガされ、詳細には制御ボタン上の場所41、42を押すことによってトリガされる。
【0073】
検出ステップE1は、制御の配向を決定するサブステップを含み、
- 場所41を押すと、第1の方向281として制御配向を決定し、
- 場所42を押すと、第2の方向281として制御配向を決定する。
【0074】
別法または追加として、検出ステップE1は、制御の配向を決定するサブステップを含み、
- 第3の方向にボタンを押すと、第1の方向281として制御配向を決定し、
- 第4の方向にボタンを押すと、第2の方向282として制御配向を決定する。
【0075】
検出ステップE1は、制御ボタン上の押しの継続期間DAPPを決定するステップをさらに含む。押しの継続期間を押しの最短継続期間閾値APPMINに対して比較することにより、押しの2つの分類が決定され、すなわち
- 短い押しと呼ばれる押しであって、その継続期間は、厳密に、押しの最短継続期間閾値APPMINより短い押しと、
- 長い押しと呼ばれる押しであって、その継続期間は、押しの最短継続期間閾値APPMINに等しいか、それより長い押し
が決定される。
【0076】
したがって本文書の残りの部分で分かるように、押しの継続期間DAPPを使用して2つのタイプの指令が区別され、
- 制御ボタンを「短く」押すことなどの第1のタイプの指令は、窓ガラスの一部に適用される不透明化コマンドまたは減不透明化コマンドの実施態様のフェーズをもたらし、窓ガラスの前記部分は、示されている実施形態では、パーティション21、22のいずれかに対応し、および/または
- 制御ボタンを「長く」押すことなどの第2のタイプの指令は、窓ガラスの完全な不透明化または減不透明化をもたらす不透明化コマンドまたは減不透明化コマンドの実施態様のフェーズをもたらす。第2のタイプの指令に引き続いて、窓ガラスの不透明化の初期状態に応じて、不透明化コマンドまたは減不透明化コマンドを窓ガラスの一部または窓ガラス全体に適用することができることに留意されたい。
【0077】
ステップE1は、初期安定状態ESIを決定するサブステップをさらに含む。初期安定状態ESIは、不透明度変更コマンドが発行される時間Tにおける窓ガラスの不透明度の状態に対応している。説明されている実施形態では、初期安定状態は、図6で説明した4つの安定状態ES1、ES2、ES3およびES4のうちの1つに対応している。
【0078】
初期安定状態は、時間Tに窓ガラスの個々のゾーンに印加される電圧によって決定され、同じパーティションのゾーンは、すべて、実質的に同じ電圧にさらされる。当然、制御デバイスは、電圧制御以外の技術を使用して、少なくとも1つのパーティションの安定状態を保証することができる。
【0079】
したがってゾーンに印加される電圧を知ることにより、初期安定状態ESIは、窓ガラス2に対して定義された複数の安定状態、すなわち状態ES1、状態ES2、状態ES3または状態ES4のうちの1つとして決定される。
【0080】
次にくるのは、最終安定状態ESFを決定するサブステップである。制御方法を実行している間にユーザによって発行される何らかの新しい不透明度変更コマンドは、窓ガラスが最終安定状態ESFに到達した場合にしか考慮されないことに留意されたい。
【0081】
説明されている実施形態では、窓ガラス2の最終安定状態ESFは、ステップE1で既に定義されているパラメータ、すなわち初期安定状態ESI、制御方向281、282および押しの継続期間DAPPの関数として決定することができる。
【0082】
これらのパラメータの関数として最終安定状態を決定する第1のモードは図9で説明される。
【0083】
短い押しコマンドは、制御方向281、282のうちの一方に配向された細い矢印で示されている。長い押しコマンドは、制御方向281、282のうちの一方に配向された太い矢印で示されている。
【0084】
図9は、窓ガラスの第1の動作論理による、窓ガラスの2つの安定状態の間の可能移行を示したものである。個々の制御シーケンスは、
- 初期安定状態ES1、ES2、ES3、ES4
- 制御方向281、282および押しの継続期間DAPPからなるコマンド
- 移行ET12a、ET12b、ET13、ET14、ET21a、ET21b、ET23、ET24、ET31、ET32、ET41、ET42、個々の移行は2つの安定状態の間の移行状態のセットからなる
- 最終安定状態ES1、ES2、ES3、ES4
【0085】
図9で説明されている窓ガラスの第1の動作論理は表1に転記されており、本文書の残りの部分では「第1の移行表」として参照されている。
【0086】
第1の移行表は、選択された動作論理を2つの状態の間の可能な移行のセットに翻訳しており、表の個々の行は移行を表している。独自の参照は、個々の可能な移行と関連付けられている。第1の移行表の第1の列は、個々の移行の独自の参照を含んでいる。参照は、文字「ET」およびそれに後続する、初期安定状態の数に対応する第1の数字、および最終安定状態の数に対応する第2の数字によって定義されている。例えば表の第1の行は、初期安定状態ES1と最終安定状態ES4の間の移行ET14を記述している。
【0087】
参照は、例えばそれぞれ表の第3の行および第4の行に出現する参照ET12aおよびET12bの事例のように、追加文字を同じく含むことができる。移行ET12aおよびET12bは、同じ初期安定状態ES1と同じ最終安定状態ES2の間の2つの可能な移行を記述しているが、移行ET12aおよびET12bは互いに制御方向が異なっており、これは、当該ゾーンの減不透明化の異なる指令をもたらすことになる-これらの移行のうちのいずれかを実行するための減不透明化ステップE3において-。
【0088】
第1の移行表の第2の列は、個々の移行の初期状態ESIの参照を含む。
【0089】
第1の移行表の第3の列は、個々の移行の最終状態ESFの参照を含む。
【0090】
第1の移行表の第4の列は、個々の移行の押しの継続期間DAPPの分類を含み、この分類は短い押しであっても、あるいは長い押しであってもよい。移行ET31などの特定の移行の場合、押しの分類は問題ではない。言い換えると、第2の制御方向282に押すことにより、押しの継続期間に無関係に、窓ガラスは初期安定状態ES3から最終安定状態ES1へ進行し、移行はゾーンZ4からZ1までの不透明度を増すことによって生じ、不透明化コマンドのシーケンス化は、ゾーンの番号付けの降順で実施される。
【0091】
第1の移行表の第5の列は、第1の方向281または第2の方向282のいずれかであってもよい制御方向を含む。
【0092】
第1の移行表の第6の列は、少なくとも1つのパーティション21、22の参照を含み、そのパーティションの不透明度が個々の移行中に変更される。
【0093】
第1の移行表の第7の列は、第6の列に示されている少なくとも1つのパーティションの不透明度の変化(増加、低減)の知覚を含む。
【0094】
第1の移行表の第8の列は、第6の列に示されている少なくとも1つのパーティションのゾーンがそれらの不透明度を変更するように指令される順序を含む。
【0095】
第1の移行表は、不透明度の変化の多重方向移動を実現していることに留意されたい。言い換えると、窓ガラス1は、
- 第1の方向または第2の方向で不透明になり、
- 第1の方向または第2の方向で透明になる。
【0096】
ステップE1の上記サブステップで定義された、初期安定状態ESI、制御方向281、282および押しの継続期間DAPPであるパラメータにより、表の単一の行を選択することができる。
【0097】
したがって第1の移行表を使用して、単一の移行ET12a、ET12b、ET13、ET14、ET21a、ET21b、ET23、ET24、ET31、ET32、ET41、ET42が決定され、したがって移行の他のパラメータ、すなわち最終安定状態を決定し、不透明度が修正された少なくとも1つのパーティションは、本文書の残りの部分では「少なくとも1つの選択されたパーティション」と呼ばれ、不透明度の変化の知覚、および第6の列において少なくとも1つのパーティションのゾーンが指定される順序が、それらの不透明度を変更するように指令される。
【0098】
これらのパラメータの決定に応じて、次のステップは、
- 移行によって決定された不透明度の変化の知覚が不透明度において増加している場合、少なくとも1つの選択されたパーティション21、22を不透明化するステップE2であるか、
- あるいは移行によって決定された不透明度の変化の知覚が不透明度において減少している場合、少なくとも1つの選択されたパーティション21、22を減不透明化するステップE3であるか
のいずれかであり得る。
【0099】
不透明化ステップE2は、少なくとも1つの選択されたパーティション21、22の個々のゾーンに対する個別の不透明化コマンドを決定するサブステップE21を含む。
【0100】
本文書の残りの部分では、少なくとも1つの選択されたパーティション21、22のゾーンは「選択されたゾーン」と呼ばれる。
【0101】
サブステップE21では、個別の不透明度変更コマンドは、個々の選択されたゾーン毎に対して決定される。
【0102】
個別の不透明化コマンドは、初期値OPMINと最終値OPMAXの間で、ゾーンの不透明度を時間と共に変化させるように指令するべく定義され、最終値は初期値より大きい。
【0103】
窓ガラスゾーンの不透明度は、このゾーンの第1の導電層24と第2の導電層26の間に印加される電圧Vが下降すると増加する。
【0104】
したがって個別の不透明化コマンドは、電圧V値の変化を初期値VMAXとVMAX未満である最終値VMINの間で時間と共に小さくするように指令するように定義され、電圧Vは、このゾーンの第1の導電層24と第2の導電層26の間に印加される。
【0105】
本文書の残りの部分では、「ゾーン電圧変化関数」という用語を使用して、このゾーンの第1の導電層24と第2の導電層26の間に指令された電圧の時間による変化が示されている。
【0106】
ゾーン電圧変化関数は線形であっても、あるいは非線形であってもよい。詳細には、ゾーン電圧変化関数は、ゾーンの不透明度の漸進的消滅またはゾーンの不透明度の漸進的強化が達成される方法で定義することができる。
【0107】
一実施形態では、電圧変化関数は、例えば以下で説明される個別の不透明度変更コマンドのシーケンス化と関連して動画効果を生成するために、ゾーンに応じて異なっていてもよい。
【0108】
不透明化ステップE2は、選択されたゾーンに対する個別の不透明化コマンドをシーケンス化するサブステップE22を含む。
【0109】
シーケンス化する順序は、第1の方向または第2の方向281、282における制御線の配向によって定義される。したがってサブステップE22は、ゾーン毎に、
- 制御方向が第1の方向281であることが決定されると、ゾーンZiの増加する順序番号iに従って、または
- 制御方向が第2の方向282であることが決定されると、ゾーンZiの減少する順序番号iに従って
不透明度の強化を開始する。
【0110】
したがってステップE21で決定された個別のコマンドは、選択されたゾーンの番号付けの増加または減少する順序で適用される。有利には、時間遅延、例えば500ミリ秒の遅延が2つの連続する個別のコマンドの適用を分離している。時間遅延は、2つの連続するコマンドを分離している全インターバルにわたって一定であってもよい。別法としては、時間遅延は、動画を生成するためにインターバルに応じて変化してもよい。例えば時間遅延は、コマンドの連続する適用に対して短くすることも可能であり、これは、制御方向における不透明度の変化を加速させる効果をもたらす。
【0111】
図10は、パーティション21のゾーンZ1からZ4に対する個別不透明化コマンドのシーケンス化の実施態様のモードを示したものである。グラフG1は、ゾーンZ1からZ4の各々の時間による不透明度の変化を、時間の非線形増加関数によって示したものである。
【0112】
時間による不透明度の変化のプロファイルはゾーン毎にほぼ同じであり、これは、個々のゾーンは同じサイクルに従って不透明になることを意味している。
【0113】
プロファイルは、
- 所与の不透明化速度に到達するまで、サイクルの開始時における不透明度のわずかな加速度を有する最小不透明度値OPMINで開始し、
- 不透明度が最大不透明度値OPMAXに接近するまで所与の不透明化速度を維持し、
- 次に、サイクルの終了時に不透明化がスローダウンする
進歩的変化タイプのプロファイルであってもよい。
【0114】
変形態様によれば、プロファイルは、最小OPMIN不透明度値と最大OPMAX不透明度値の間の線形タイプのプロファイルであってもよい。
【0115】
一方、2つの連続する個別の不透明化コマンドの間の時間遅延は変化し、詳細には時間の関数として短くなる。
- ゾーンZ1に対する第1の個別の不透明化コマンドは時間T=0で指令される。
- 第1の遅延Δt1は、ゾーンZ1に対する第1の個別の不透明化コマンドとゾーンZ2に対する第2の個別の不透明化コマンドの間に適用される。
- 第1の遅延Δt1より短い第2の遅延Δt2は、ゾーンZ2に対する第2の個別の不透明化コマンドとゾーンZ3に対する第3の個別の不透明化コマンドの間に適用される。
- 第2の遅延Δt2より短い第3の遅延Δt3は、ゾーンZ3に対する第3の個別の不透明化コマンドとゾーンZ4に対する第4の個別の不透明化コマンドの間に適用される。
【0116】
そのため、
- 第1のゾーンZ1が第1のレベルの不透明度OP1に到達すると、第2のゾーンZ2の不透明化が開始し、次に、
- 第2のゾーンZ2が第1のレベルの不透明度OP1より低い第2のレベルの不透明度OP2に到達すると、第3のゾーンZ3の不透明化が開始し、次に、
- 第3のゾーンZ3が第2のレベルの不透明度OP2より低い第3のレベルの不透明度OP3に到達すると、第4のゾーンZ4の不透明化が開始する。
【0117】
したがってグラフG1は、窓ガラスの不透明化の速度の漸進的加速を実現する方法の実施態様のモードを示しており、一方、個々のゾーンは、同じ不透明化曲線に従って個別に変化する。
【0118】
別法としては、不透明度を低減させるコマンドをステップE1が検出すると、これには減不透明化ステップE3が後続する。
【0119】
減不透明化ステップE3は、不透明化ステップE2と同じ原理に従って実施される。言い換えると、ステップE3は、
- 選択されたゾーン毎に個別の減不透明化コマンドを決定するサブステップE31、および
- 選択されたゾーンに対する個別の減不透明化コマンドをシーケンス化するサブステップE32
を含む。
【0120】
サブステップE31で、選択されたゾーン毎に個別の減不透明化コマンドが決定される。
【0121】
個別の減不透明化コマンドは、初期値OPMAXと最終値OPMINの間で、ゾーンの不透明度を時間と共に変化させるように指令するべく定義され、最終値は初期値より小さい。不透明度は、このゾーンの第1の導電層24と第2の導電層26の間に印加される電圧に対して逆方向に変化するため、したがって個別の減不透明化コマンドは、初期値VMINとVMINより高い最終値VMAXの間で、時間と共に電圧Vを増加変化させるように指令するべく定義される。
【0122】
選択されたゾーンに対する個別の減不透明化コマンドをシーケンス化するサブステップE32は、不透明化に対して上で説明したサブステップE22と同じ原理に従って動作する。シーケンス化する順序は、第1の方向または第2の方向281、282における制御線の配向によって定義される。したがってサブステップE32は、ゾーン毎に、
- 制御方向が第1の方向281であることが決定されると、ゾーンZiの増加する順序番号iに従って、または
- 制御方向が第2の方向282であることが決定されると、ゾーンZiの減少する順序番号iに従って
不透明度の低減を開始する。
【0123】
サブステップE32で実現されるシーケンス化の説明は、サブステップE22で実現されるシーケンス化の説明と同様である。
【0124】
実施態様の第1のモードの異なる変形態様を考慮することができる。
【0125】
第1の変形態様は、第1の移行表とは異なる移行表、例えば図11によって示されている移行を記述している表2で説明される第2の移行表を使用することにある。
【0126】
図11は、窓ガラスの第2の動作論理による窓ガラスの2つの安定状態の間の可能な移行を示したものである。
【0127】
第2の移行表は、不透明度の変化の単一方向の移動を実現していることに留意されたい。言い換えると、窓ガラス1は、
- 第1の方向281でのみ透明になり、また、
- 第2の方向282でのみ不透明になる。
【0128】
したがって第2の移行表によって説明されている操作では、安定状態ES4に到達することは不可能である。言い換えると、実施態様のこのモードでは、窓ガラスの後部に配置されたパーティション22が不透明化される場合、窓ガラスの前方に配置されたパーティション21のみを不透明にすることができ、また、窓ガラスの前方に配置されたパーティション21が透明化される場合、窓ガラスの後方に配置されたパーティション22のみを透明にすることができる。
【0129】
制御インタフェースの代替実施形態では、人間機械インタフェースにより、自動車両10のユーザは、定義済みのセットのパーティションおよびこの定義済みセットのパーティションを備える窓ガラスの可能安定状態から移行表を選択することができ、あるいは構成することができる。
【0130】
ユーザによる構成は、窓ガラスのパーティションの数、様々なパーティション同士の間の窓ガラスのゾーンの分配、これらのパーティションと関連付けられた窓ガラスの可能安定状態、および窓ガラスの可能安定状態同士の間の移行の表の定義に同じく関していてもよい。
【0131】
人間機械インタフェースを介して、最低レベルOPMINと最高レベルOPMAXの間の不透明度の中間レベルの数を同じく構成することができる。次に、構成された異なるレベルの不透明度を考慮して、窓ガラスの可能安定状態、ならびにこれらの安定状態同士の間の移行の表を定義しなければならない。
【0132】
上で説明した実施態様のモードのうちの1つに対する別法または追加として、実施態様の他の変形態様モードは、自動窓ガラス制御のステップE4を含むことができる。
【0133】
自動窓ガラス制御のステップE4を含む制御方法の実施態様のモードは図12で説明される。
【0134】
実施態様のこのモードでは、ステップE1は、このステップに対して上で説明した処理に加えて、自動モードを起動するコマンドの検出を含む。
【0135】
多重方向押しボタンを含む制御インタフェース4の一実施形態では、自動モードを起動するためのコマンドの検出は、ボタン上の第3の場所43の押しを検出することによって実施される。
【0136】
別法または追加として、自動モードを起動するためのコマンドの検出は、人間機械インタフェースまたは音声コマンドを介して実施することができる。また、人間機械インタフェースまたは音声コマンドにより、乗客コンパートメントを所望の温度に制御することができ、また、屋根の不透明化の状態は、この温度の到達に寄与し得る。
【0137】
自動モードを起動するためのコマンドが検出されると、次のステップは不透明化窓ガラスを自動制御するステップE4である。
【0138】
ステップE4は、センサ5のセットからの測値に基づいて不透明度の目標レベルを決定するステップを含む。測値は、車両の屋根の日光の1つまたは複数の測値、および/または外部温度の測値を含むことができる。有利には、測値は、自動車両10の乗客コンパートメントの温度の測値を同じく含む。
【0139】
ステップE4は、乗客コンパートメント内のユーザの所望の温度に対応する目標温度を決定するステップを含む。使用される制御インタフェースのタイプに応じて、人間機械インタフェースおよび/または音声コマンドを介してユーザが目標温度を決定することができる。別法としては、デフォルト値、例えば20度によって目標温度を決定することも可能であり、あるいは外部温度および/または内部温度に対する予め決定された差によって決定することも可能であり、予め決定された差は、恐らくこれらの温度のうちの少なくとも1つの関数である。
【0140】
定義された目標温度に基づいて、また、日光測値または温度測値に基づいて、乗客コンパートメントの温度を目標温度に向けて進化させることができる窓ガラスの不透明度の目標レベルが決定される。
【0141】
ステップE4の実施態様の一モードでは、図13に示されている第5の安定状態ES5の実施態様に対応する、目標レベルの不透明度一様性を窓ガラスのゾーン全体にわたって実現するために、窓ガラスのすべてのゾーンが同時に制御される。
【0142】
代替実施形態では、ステップE4は、詳細には日光測値に応じて窓ガラスの少なくとも1つのパーティション21、22のうちの1つまたは複数を選択的変更し、光線の方向の決定を可能にすることを含むことができる。
【0143】
ステップE4は、センサ5のセットからの測値の更新に基づいて不透明度の目標レベルを更新するステップを含む。次に、パーティション毎に更新された不透明度の目標レベルに従って、窓ガラスの少なくとも1つのパーティションのすべて、または一部の不透明度が修正される。
【0144】
実施態様の一モードでは、詳細には多重方向押しボタン上の場所のうちの1つを押すことによって変更コマンドが検出されると、次のステップは、不透明度変更コマンドを検出するステップE2である。
【0145】
総合すると、本発明によれば、単純で、かつ、直感的な方法で不透明化窓ガラスを制御することができる。
【0146】
単純で、かつ、直感的な性質は、まず第一に、恐らくは方向性押しボタンの使用によって生じ、ユーザは、ボタンを押す方向と、不透明度変更の方向を視覚的にリンクすることができる。
【0147】
さらに、第1の移行表によって定義される方法の実施態様の第1のモードは、複数のセグメント、詳細には7個のセグメントで構築されたスクリーンの動きを模擬する。
【0148】
図14は、制御方法の実施態様の第1のモードで実現された動画のユーザによる知覚を略図で示したものである。眼の図面は、これらの安定状態を実現している間の窓ガラス上のユーザの視点を表すために、示されている窓ガラスの4つの安定状態、ES1、ES2、ES3、ES4の各々の下方に配置されている。
【0149】
塗りつぶされた長方形セグメントは不透明化された窓ガラスゾーンに対応している。例えば安定状態ES1は7個の塗りつぶされた長方形セグメントを有しており、7個の不透明化された窓ガラスゾーンを表している。
【0150】
中空の長方形セグメントは仮想であり、それらはスクリーンの仮想の隠された部分の心理的表現を具体化している。スクリーンの隠された部分のこの知覚は、スクリーンの物理的動きを模擬している動画によって作り出されている。
【0151】
例えば移行ET14により、完全な不透明窓ガラスから、車両の前方に位置しているパーティション21の中だけが不透明である窓ガラスへ進行することができる。移行ET14の実現は、制御方向282におけるパーティション22中のゾーンの不透明度を連続的に低減し、したがって安定状態ES4に到達するまで、スクリーンが車両の前方に向かって移動し、かつ、スクリーンのその部分が車両の屋根の中へ徐々に消滅する幻覚を生成することによって実施される。
【0152】
ユーザが引き続き不透明度を変更して、不透明度が最低の窓ガラスを得ようとしている場合、安定状態ES4から、移行ET42を実現する。この移行は、スクリーンが安定状態ES2に到達してから完全に消滅するまで、パーティション21中のゾーンの不透明度の連続的低減を生成し、スクリーンが車両の前方へ向かうその物理的動きを継続する幻覚をもたらす。
【0153】
したがって安定状態ES2の表現は、仮想スクリーンの消滅を具体化する7個の中空長方形セグメントを含む。
【0154】
安定状態ES2のこの心理的表現により、例えばユーザは、窓ガラスを透明化するための2つの可能な操作を安定状態ES2から直感的に知覚することができ、
- 車両の前方に向かって導かれた第2の方向282における不透明度の変更を指令することにより、不透明ゾーンが、移行ET23に従って、あたかも物理的スクリーンが窓ガラスの後方に再出現し、かつ、車両の前方に向かって展開しているかのように車両の後方に出現することになる。
- 車両の後方に向かって導かれた第1の方向281における不透明度の変更を指令することにより、不透明ゾーンが、移行ET24に従って、あたかも物理的スクリーンが窓ガラスの前方に再出現し、かつ、車両の後方に向かって展開しているかのように車両の前方に出現することになる。
【0155】
したがって制御方法の実施態様の第1のモードは、物理的に広がったスクリーンの感覚をもたらし、それによりユーザは、本発明の操作を直感的に理解し、かつ、あたかも物理的スクリーンを制御しているかのように窓ガラスを単純に制御することができる。したがって方法の実施態様の第1のモードによれば、本発明による操作を直感的にし、その一方で物理的スクリーンの使用に優る利点が得られる。
【0156】
第1の利点は、不透明度の変化の多重方向移動によってもたらされ、それにより前方および後方の乗客は、互いに独立して不透明化のレベルを選択することができる。この利点は、とりわけ、窓ガラスの前方に配置されたパーティション21が不透明であり、かつ、窓ガラスの後方に配置されたパーティション22が透明である安定状態ES4に到達する可能性によって具体化される。
【0157】
第2の利点は、潜在的に、例えば空気調和システムなどの車両の他の機能性と組み合わせた、乗客コンパートメントにおける所望の温度および/または明るさに応じた窓ガラスの自動制御に関している。
【0158】
窓ガラスパーティションをユーザが構成する可能性、およびユーザのニーズに応じたこれらのパーティションに基づいて定義される安定状態同士の間の移行の可能性により、他の利点を提供することができる。
【0159】
有利には、自動窓ガラス制御は、気象条件に応じて、異なるセットのパーティション20および不透明度のレベルを使用するように構成することも可能である。例えば自動窓ガラス制御は、
- 第1の日光構成における第1のセットのパーティションを使用することができ、この第1のセットのパーティションおよび不透明度のレベルにより、とりわけ、太陽光線の方向に応じて窓ガラスの不透明度を適合させるために、乗客コンパートメントの前方部分および後方部分で異なる不透明度を有することができ、
- 第2の日光構成における第2のセットのパーティションおよび不透明度のレベルを使用することができ、この第2のセットのパーティションおよび不透明度のレベルにより、例えば乗客コンパートメントの目標温度の維持を最適化することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図9-following】
図10
図11
図11-following】
図12
図13
図14
【国際調査報告】