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特表2024-526951低固有ノイズを有するコリメータを包含する照明光学装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】低固有ノイズを有するコリメータを包含する照明光学装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20240711BHJP
   G02B 17/06 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
G01N21/84 E
G02B17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024503922
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-21
(86)【国際出願番号】 IB2022056783
(87)【国際公開番号】W WO2023002444
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】21425036.7
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】102022000000722
(32)【優先日】2022-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518160436
【氏名又は名称】レオナルド・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】バリッリ,マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ダミ,ミケーレ
(72)【発明者】
【氏名】グリフォーニ,フルヴィオ
(72)【発明者】
【氏名】ポンペイ,カルロ
【テーマコード(参考)】
2G051
2H087
【Fターム(参考)】
2G051AB02
2G051BB07
2G051BB11
2H087KA29
2H087LA24
2H087NA18
2H087RA31
2H087TA02
(57)【要約】
照明光学装置(50)が、コリメータ54と、光源(52)と、絞り(56)を包含する。コリメータは、光源と絞りの間に延び、かつ光源と第四ミラーと、第三ミラーと、第二ミラーと、第一ミラーと、絞りによって連続的に形成されるコリメータ光路(80)が形成されるように、相互に傾斜された第一ミラー(70A)と、第二ミラー(70B)と、第三ミラー(70C)と、第四ミラー(70D)を包含する。光源は、コリメータ光路に従うように第四ミラーと交わる方向に沿って伝播する主ビーム(63)と、第四ミラーと交わらない方向に沿って伝播する二次ビーム(65)を形成する光線を、それぞれの方向に沿って放出するように構成される。この照明光学装置は、コリメータが、二次光ビームによる絞りの照明を防止するように構成された遮蔽構造(100A~100E)を包含することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明光学装置(50,150,250)であって、
- コリメータ(54,154,254)と、
- 光源(52)と、
- 絞り(56)と、
を包含し、前記コリメータは、前記光源と前記絞りの間に延び、かつ前記光源、前記第四ミラー、前記第三ミラー、前記第二ミラー、前記第一ミラーおよび前記絞りによって連続的に形成されるコリメータ光路(80)が形成されるように、相互に傾斜された第一ミラー(70A)、第二ミラー(70B)、第三ミラー(70C)および第四ミラー(70D)を包含し、
前記光源(52)は、それぞれの方向に沿って光線を放出するように構成され、前記光線は、
- 前記コリメータ光路(80)に従うように前記第四ミラー(70D)と交わる方向に沿って伝播する光線(66A,66B,66C)を含む主光ビーム(63)と、
- 前記第四ミラー(70D)と交わらない方向に沿って伝播する光線(106A,106B,108A,108B,110A,110B,124)を含む二次光ビーム(65)と、
を形成し、
前記コリメータは、前記二次光ビームによる前記絞りの照明を防止するように構成された遮蔽構造(100A~100E,200F,265)を包含する、
照明光学装置(50,150,250)。
【請求項2】
前記遮蔽構造(100A)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームに関して第1の影領域(105A)および第2の影領域(105B)を形成し、前記第一ミラー(70A)は、前記第1の影領域内に配置され、前記第三ミラー(70C)は、前記第2の影領域内に配置される、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項3】
前記遮蔽構造(100C)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームに関して第3の影領域(105C)を形成し、かつ第1の光学的吸収部分(100D)を包含し、前記第二ミラー(70B)は、前記二次光ビームの前記光線の一部(110B)によって照明されるように、前記第4の影領域(105C)内に部分的に配置され、前記第二ミラー(70B)、前記第四ミラー(70D)および前記第1の光学的吸収部分(100D)は、連続してトラップ光路(115)を形成するように構成され、それで、前記二次光ビームの前記光線の前記一部(110B)は前記トラップ光路に従い、かつ前記第1の光学的吸収部分によって吸収される、請求項1または2に記載の照明光学装置。
【請求項4】
前記遮蔽構造(100E)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームの光線(124)に関して、かつ前記第三ミラー(70C)によって前記絞り(56)と交わる方向に沿って反射される前記主光ビーム(63)の光線(125)関して第4の影領域(105D)を形成し、前記絞りは、前記第4の影領域内に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【請求項5】
前記第二ミラー(70B)および前記第四ミラー(70D)は、89°と91°の間に包含される角度で互いに傾斜される、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【請求項6】
前記第一ミラー(70A)および前記第四ミラー(70D)は、89°と91°の間に包含される角度で互いに傾斜される、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【請求項7】
前記遮蔽構造は、単体の光学的吸収体(265)を形成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【請求項8】
前記遮蔽構造は、前記絞り(56)を画定する第2の光学的吸収部(200F,201A,201B)を包含する、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーは、球面ミラーである、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【請求項10】
前記コリメータ光路(80)は、連続して、前記光源と前記第四ミラーの間に延びる第1の区間(84)と、前記第四ミラーと前記第三ミラーの間に延びる第2の区間(85)と、前記第三ミラーと前記第二ミラーの間に延びる第3の区間(86)と、前記第二ミラーと前記第一ミラーの間に延びる第4の区間(87)と、前記第一ミラーと前記絞りの間に延びる第5の区間(88)によって形成される光軸(82)とを有し、前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の区間は、共平面である、請求項1から9のいずれか一項に記載の照明光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この特許出願は、2021年7月23日に提出された欧州特許出願第21425036.7号、および2022年1月18日に提出された伊国特許出願第102022000000722号の優先権を主張するものであり、これらの全開示は、参照によりこれに援用される。
【0002】
本発明は、コリメータを包含する照明光学装置に関する。特に本発明は、電気光学装置の光学的特性の試験、較正、および/または検証を行う能力を有するオプティカル・グラウンド・サポート・エキップメント(Optical Ground Support Equipment:OGSE)を得るために使用することが可能な照明装置またはプロジェクタに関連する。本発明は、航空宇宙分野に有利な応用を見出すが、それを排他的なものとはしない。
【背景技術】
【0003】
周知のとおり、電気光学装置は、現場における当該電気光学装置自体の実際の使用の前に、特に、信頼性の高い電気光学装置が要求される応用の前に1つ以上の試験および検証ステップを受けることがある。
【0004】
たとえば、航空宇宙分野においては、特定の組立統合および試験(AIT)または組立および統合試験(AIT)活動の間に多様な電気光学装置の光学的性能の検証にオプティカル・グラウンド・サポート・エキップメント(OGSE)が使用されることは周知である。
【0005】
後に被試験ユニット(UUT)として識別する電気光学装置の試験活動の間に分析される重要なパラメータの1つは、光学的刺激を受けたときに被試験ユニットによって発生される迷光である。
【0006】
迷光は、一般に、光学的装置によって発生される、たとえば望ましい光路とは異なる光路に従って伝播する光によって形成される光ノイズ成分として定義される。
【0007】
したがって、被試験ユニットによって発生される迷光の分析は、被試験ユニットの光学的性能の検証を可能にする。
【0008】
図1は、照明装置または照明器3および光学アーキテクチャ5Aおよび光学検出器5Bを有する被試験ユニット5を包含する周知のシステム1を示す。
【0009】
照明器3は、1つ以上の光源およびコリメータ(ここには図示されていない)を包含し、かつ被試験ユニット5に向かって伝播する光ビーム7を発生するように構成される。
【0010】
光ビーム7は、被試験ユニット5のための望ましいコリメートされた光学的刺激からなるコリメートされた部分9、およびコリメートされていない光ノイズ放射からなる迷光部分10を包含する。
【0011】
迷光部分10は、照明器3のシグネチャを構成し、照明器3自体の内部の、特にそれぞれのコリメータの不完全性によって発生される。
【0012】
光学アーキテクチャ5Aは、光ビーム7を受光し、検出器5Bに焦点決めされた装置光ビーム13を発生する。
【0013】
光学アーキテクチャ5Aは、光ビーム7のコリメートされた成分9および迷光成分10の両方を受光し、伝播する。
【0014】
その結果、装置光ビーム13は、主部分14および照明器迷光部分15の両方を包含する。
【0015】
主部分14は、光学アーキテクチャ5Aによって出力される望ましい光学信号、すなわち、光ビーム7のコリメートされた部分10から生じて発生する光学信号を形成する。照明器迷光部分15は、光ビーム7の迷光部分10から生じて発生するノイズ信号を形成し、したがって照明器3の光学的性質に依存する。
【0016】
それに加えて、光学アーキテクチャ5Aは、光学アーキテクチャ5Aを形成する光学素子、たとえばミラー、レンズ等の不完全性に起因して光ビーム7のコリメートされた成分9から生じる装置迷光成分16を発生することがある。その結果、装置光ビーム13は、装置迷光成分16から生じて発生する装置迷光部分17も包含する。
【0017】
実際のところ、光学検出器5Bは、装置光ビーム13を受光するとき、それの主部分14、照明器迷光部分15、および装置迷光部分17を検出する。
【0018】
装置光ビーム13内における照明器迷光部分15の存在は、装置迷光部分17を分離すること、または被試験ユニット5によって導入されるノイズ寄与を分離することを、たとえそれが不可能でないとしても困難にする。
【0019】
したがって、照明器3が光の迷光部分を発生するという事実により、試験ステップの間に被試験ユニット5によって導入されるノイズ寄与の分離はできない、言い換えると被試験光学ユニット5の性能を信頼可能に検証することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】米国特許第5142417号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明は、従来技術の欠点の克服を狙いとする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
したがって、本発明によれば、付随する特許請求の範囲内に定義されているとおり、コリメータを包含する照明光学装置が提供される。
【0023】
本発明のより良好な理解のために、その好ましい実施態様を単なる例示として、したがって限定を目的とすることなく次に挙げる添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】周知の照明器を包含する電気光学装置の試験システムを示したブロック図である。
図2】本発明の実施態様に従ったコリメータを包含する照明器を略図的に示した平面図である。
図3】本発明の実施態様に従ったコリメータを包含する照明器を略図的に示した平面図である。
図4】本発明の実施態様に従ったコリメータを包含する照明器を略図的に示した平面図である。
図5図2のコリメータのミラーの断面を略図的に示した断面図である。
図6】使用時の図2のコリメータの一部を示した平面図である。
図7】使用時の図2のコリメータの一部を示した平面図である。
図8】使用時の図2のコリメータの一部を示した平面図である。
図9】使用時の図2のコリメータの一部を示した平面図である。
図10】本発明の別の実施態様に従ったコリメータを包含する照明器を略図的に示した平面図である。
図11】本発明のさらなる実施態様に従ったコリメータを包含する照明器を示した斜視図である。
図12】本発明に従った照明器を包含する電気光学装置の試験システムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明は、この分野の当業者が本発明を使用し、かつ実現することを可能にするべく提供される。この分野の当業者には、請求されている本発明の保護範囲から逸脱することなく、実施態様に対する多様な修正が明らかになるであろう。したがって、ここに示されている実施態様に本発明が限定されることは意図されてなく、むしろ以下に述べられ、かつ付随する特許請求の範囲の中に定義される原理および特徴と矛盾することなく、もっとも広い保護範囲が与えられるものとする。
【0026】
ほかの形での指定がない限り、以下において使用されるすべての科学的および技術的用語は、通常の分野における当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。齟齬が生じる場合においては、提供される定義を含めてこの説明が拘束力を持つものとする。それに加えて、例は、限定ではなく、例証だけが意図されている。
【0027】
以下に使用されている用語には、特定の実施態様を説明することが意図されており、それを本開示の目的を限定するとして解釈されるべきではない。
【0028】
図2~4は、照明装置を示しており、相互に光学的に結合された、拡張された光源52、入力焦平面Fおよび出力焦平面Fを有してコリメータ光路80を定義するコリメータ54、および絞りまたは瞳56を包含し、これ以降は、照明器50と呼ぶ。
【0029】
拡張された光源52は、単色または多色タイプの周知のタイプであり、図2においては矢印によって略図的に表されている、拡張された光源52から伝播する光放射60を発生するように構成される、たとえば、LED光源またはそのほかの任意の周知のタイプの光源である。たとえば、光放射60は、赤外線と紫外線の間の周波数範囲内の電磁放射を包含する。
【0030】
光放射60は、コリメータ光路80に従うように第四ミラー70Dと交わる方向に沿って伝播する主光ビーム63(図4)、および第四ミラー70Dと交わらない方向に沿って伝播する二次光ビーム65(図6~9)によって形成される。
【0031】
詳細に述べれば、略図的に図4に示されているとおり、拡張された光源52はコリメータ54の入力焦平面F内に配置され、絞り56は出力焦平面F内に配置され、それで、絞り56上において平面状波面を有する出力ビーム64内の主光ビーム63は、コリメータ54によってコリメートされる。
【0032】
拡張された光源52は、図2~4において、相互に区別される3つの点光源によって表され、これ以降は、第1の点光源58A、第2の点光源58B、および第3の点光源58Cと呼ぶ。
【0033】
点光源58A~58Cの各々は、球面の波面を有するそれぞれの光ビーム66A~66Cを放出し、図4には、コリメータ光路80に沿ったそれらの伝播が略図的に示されている。図3に、コリメータ光路80に沿った第2の点光源58Bの光ビーム66Bの伝播を詳細に示す。
【0034】
3つの点光源58A~58Cは、等しいかまたは互いに異なる、たとえば、各々はそれぞれの周波数を有する光源とすることができるか、またはそれらが、各々、拡張された光源52のそれぞれのピクセルを表すとすることができる。
【0035】
詳細に述べれば、第1および第3の点光源58A、58Cは、拡張された光源52の2つの端点に配置されている。第2の点光源58Bは、拡張された光源52の中点に配置されている。
【0036】
コリメータ54は、シーフシュピーグラー・タイプのコリメータであり、すなわち、軸外れで配置され、かつ妨げのない光路が形成されるように相互に傾斜させられた複数のミラー70を包含する。
【0037】
詳細に述べれば、特許文献1の中で述べられているとおり、コリメータ54は、各々がそれぞれの反射表面72およびそれぞれの支持表面74を有する4つのミラー、すなわち第一ミラー70A、第二ミラー70B、第三ミラー70C、および第四ミラー70Dを包含する。
【0038】
好ましくは、ミラー70A~70Dは、各々、凹状または凸状の球面ミラーである。
【0039】
ミラー70A~70Dの各々は、コリメータ54の具体的な設計に依存して選択することができるそれぞれの焦点比を有する。
【0040】
図5に、例として第一ミラー70Aの断面を示すが、ここではそれが凹面タイプであり、その反射表面72は、支持表面74上に定義される中心Oに関してRの曲率半径を有する。
【0041】
第一ミラー70Aは、反射表面72と、中心Oを通り、支持表面74と垂直なミラー軸Sの間の交点によって形成される頂点76を反射表面72上に有する。
【0042】
第一ミラー70Aについて行った説明と同様に、第二ミラー70B、第三ミラー70C、および第四ミラー70Dもまた、それぞれの曲率半径R、R、R、およびそれぞれのミラー軸Sによって定義されるそれぞれの頂点76を有する。
【0043】
再び図2を参照するが、コリメータ54のコリメータ光路80は、拡張された光源52(ここでは、入力焦平面F内に配置されている)、第四ミラー70D、第三ミラー70C、第二ミラー70B、第一ミラー70A、および絞り56(ここでは、出力焦平面F内に配置されている)を連続的に包含する。
【0044】
詳細に述べれば、コリメータ光路80は、図2において連続する矢印によって示される、第1の区間84、第2の区間85、第3の区間86、第4の区間87、および第5の区間88を包含するコリメータ光軸82を有する。
【0045】
コリメータ光軸82の第1の区間84は、第2の点光源58Bと第四ミラー70Dの頂点76の間に延びる。コリメータ光軸82の第2の区間85は、第四ミラー70Dの頂点76と第三ミラー70Cの頂点76の間に延びる。コリメータ光軸82の第3の区間86は、第三ミラー70Cの頂点76と第二ミラー70Bの頂点76の間に延びる。コリメータ光軸82の第4の区間87は、第二ミラー70Bの頂点76と第一ミラー70Aの頂点76の間に延びる。コリメータ光軸82の第5の区間88は、第一ミラー70Aの頂点76と絞り56の点、特に絞り56の中点Mの間に延びる。
【0046】
実際のところ、コリメータ光軸82を参照すると、第1の区間84は、拡張された光源52と第四ミラー70Dの間の距離eを定義し、第2の区間85は、第四ミラー70Dと第三ミラー70Cの間の距離eを定義し、第3の区間86は、第三ミラー70Cと第二ミラー70Bの間の距離eを定義し、第4の区間87は、第二ミラー70Bと第一ミラー70Aの間の距離eを定義する。
【0047】
ミラー70A~70Dは、各々が、それぞれの傾斜角によってコリメータ光軸82に関して回転されて配置される。
【0048】
詳細に述べれば、第一ミラー70Aのミラー軸Sは、コリメータ光軸82の第5の区間88に関して傾斜角αを形成する。第二ミラー70Bのミラー軸Sは、コリメータ光軸82の第4の区間87に関して傾斜角αを形成する。第三ミラー70Cのミラー軸Sは、コリメータ光軸82の第3の区間86に関して傾斜角αを形成する。第四ミラー70Dのミラー軸Sは、コリメータ光軸82の第2の区間85に関して傾斜角αを形成する。
【0049】
第四ミラー70Dのミラー軸Sおよび第一ミラー70Aのミラー軸Sは、それらの間に89°と91°の間に包含される角度、特に約90°をなす角度を形成する。この方法においては、使用時に主光ビーム63は、第四ミラー70Dに入射した後に第一ミラー70Aに向かって反射されることが回避可能である。
【0050】
さらに、コリメータ光軸82の第1の区間84は、コリメータ54の焦平面Fに対して垂直かつ第2の点光源58Bを通る光源軸Sと傾斜角αを形成する。
【0051】
ミラー70A~70Dの間の距離、傾斜角、およびミラー70A~70Dの曲率半径は、設計段階において、コリメータ54の望ましい有効焦点長、および/または拡張された光源52によって発生される光放射60の周波数範囲の関数として決定することができる。
【0052】
それに加えて、またはそれに代えてミラー70A~70Dの間の距離、傾斜角、およびミラー70A~70Dの曲率半径は、第1の近似におけるコリメータ54の収差が排除されるように設計段階において選択することができる。
【0053】
たとえば、ミラー70A~70Dは、特許文献1の中に記述されているとおり、コマ収差Cおよび非点収差Aを低減するべく設計することができる。
【0054】
たとえば、第三ミラー70Cの傾斜角αは、25°より小さい。
【0055】
たとえば、第一ミラー70Aと第二ミラー70Bの間の距離eは、第一ミラー70Aの焦点長の0.4倍と0.6倍の間である。
【0056】
たとえば、第一ミラー70Aを凹球面ミラーとし、第二ミラー70Bを凸球面ミラーとすることができる。
【0057】
たとえば、第四ミラー70Dを平面ミラー、すなわち無限大の曲率半径Rを有する球面として数学的に表現可能なミラーとすることができる。
【0058】
それに加えて、ミラー70A~70Dの具体的な3次元配置は、設計段階においてコリメータ54の具体的な応用に応じて選択することができる。たとえば、図12の実施態様に示し、かつ後述するとおり、コリメータ光軸82が単一平面上に横たわるようにミラー70A~70Dを単一の光学的作業平面上に取り付けることができる。
【0059】
しかしながら、ミラー70A~70Dは、異なる3次元配置を有してもよい。
【0060】
コリメータ54は、さらに、各々が入射光ビームの反射を防止するように構成された複数のバッフル100A~100Eを包含し、これ以降は、それらを個別に第1のバッフル100A、第2のバッフル100B、第3のバッフル100C、第4のバッフル100D、および第5のバッフル100Eと呼ぶ。
【0061】
バッフル100A~100Eは、各々を入射光の放射を吸収するように構成された不透明材料、たとえば薄い金属プレートとすることができる。
【0062】
この実施態様においては、第1および第4のバッフル100A、100Dが1つの部品として形成され、第2、第3、および第5のバッフル100B、100C、100Eは、互いが明瞭に区別される。しかしながら、バッフル100A~100Eは、たとえば図12に示されているように単一の吸収体の部分を形成することができる。
【0063】
図6を参照するが、第1のバッフル100Aは、第1の端部103Aおよび第2の端部103Bを有し、拡張された光源52の二次光ビーム65の第1の影領域105Aが形成されるように拡張された光源52と第一ミラー70Aの間に配置される。
【0064】
図6の上面図においては、第1の影領域105Aが、第1の境界光線106Aおよび第2の境界光線106Bによって範囲が定められる、拡張された光源52の影領域である。
【0065】
第1の境界光線106Aは、二次光ビーム65に属し、第1の点光源58Aによって発生される光線であり、第1のバッフル100Aの第1の端部103Aに隣接して通過する。第2の境界光線106Bは、二次光ビーム65に属し、第3の点光源58Cによって発生される光線であり、第1のバッフル100Aの第2の端部103Bに隣接して通過する。
【0066】
実際のところは、第1および第2の境界光線106A、106Bの間を伝播する二次光ビーム65の各光線が第1のバッフル100Aに入射し、それによって吸収される。
【0067】
第一ミラー70A、特に各反射表面72は、第1の影領域105A内に配置される。
【0068】
その結果、第1のバッフル100Aは、使用時に、拡張された光源52の二次光ビーム65のいかなる部分も第一ミラー70Aの反射表面72上に直接入射しないことを保証する。
【0069】
図7の上面図を参照するが、第2のバッフル100Bは、第1の端部107Aと第2の端部107Bの間に延び、拡張された光源52の二次光ビーム65の第2の影領域105Bが形成されるように拡張された光源52と第三ミラー70Cの間に配置される。
【0070】
第2の影領域105Bは、第1の境界光線108Aおよび第2の境界光線108Bによって範囲が定められる、拡張された光源52の影領域である。
【0071】
第1の境界光線108Aは、二次光ビーム65に属する第1の点光源58Aによって発生される光線であり、第2のバッフル100Bの第1の端部107Aに隣接して通過する。第2の境界光線108Bは、二次光ビーム65に属する第3の点光源58Cによって発生される光線であり、第2のバッフル100Bの第2の端部107Bに隣接して通過する。
【0072】
実際のところは、第1および第2の境界光線107A、107Bの間を伝播する二次光ビーム65の各光線が第2のバッフル100Bに入射し、それによって吸収される。
【0073】
第三ミラー70C、特に各反射表面72は、第2の影領域105B内に配置される。
【0074】
その結果、第2のバッフル100Bは、使用時に、二次光ビーム65のいかなる部分も第三ミラー70Cの反射表面72上に直接入射しないことを保証する。
【0075】
図8の上面図を参照するが、第3のバッフル100Cは、第1の端部111Aと第2の端部111Bの間に延び、拡張された光源52の二次光ビーム65の第3の影領域105Cが形成されるように拡張された光源52と第二ミラー70Bの間に配置される。
【0076】
第3の影領域105Cは、第1の境界光線110Aおよび第2の境界光線110Bによって範囲が定められる、拡張された光源52の影領域である。
【0077】
第1の境界光線110Aは、二次光ビーム65に属し、第1の点光源58Aによって発生される光線であり、第3のバッフル100Cの第1の端部111Aに隣接して通過する。第2の境界光線110Bは、二次光ビーム65に属し、第3の点光源58Cによって発生される光線であり、第3のバッフル100Cの第2の端部111Bに隣接して通過する。
【0078】
実際のところは、第1および第2の境界光線110A、110Bの間を伝播する二次光ビーム65の各光線が第3のバッフル100Cに入射し、それによって吸収される。
【0079】
第二ミラー70B、特に各反射表面72は、第3の影領域105C内に部分的に配置される。
【0080】
詳細に述べれば、第3の影領域105Cの第2の境界光線110Bは、使用時に、第二ミラー70Bの反射表面72に入射する。
【0081】
第二ミラー70Bおよび第四ミラー70D、特にそれぞれのミラー軸は、89°と91°の間に包含される角度、特に約90°で互いに傾斜される。
【0082】
第二ミラー72、第四ミラー70D、および第4のバッフル100Dは、トラップ光路115を形成する。
【0083】
第二ミラー70Bは、第2の境界光線110Bを反射し、第四ミラー70Dの反射表面72に入射する第1の反射光線116を形成する。第四ミラー70Dは、第1の反射光線116を反射し、第4のバッフル100Dに入射する第2の反射光線117を形成する。
【0084】
実際のところは、第二ミラー70Bは、拡張された光源52に関して部分的に影に覆われ、それで、第二ミラー70Bの反射表面72に直接入射する二次光ビーム65の部分がトラップ光路115に従い、その後、第4のバッフル100Dによって吸収される。
【0085】
図9の上面図を参照するが、第5のバッフル100Eは、第1の端部121Aと第2の端部121Bの間に延び、第二ミラー70Bと第四ミラー70Dの間に配置される。
【0086】
第5のバッフル100Eは、拡張された光源52に関してと、コリメータ光路80の外部にある第三ミラー70Cによって反射される光線に関して、すなわち第二ミラー70Bに向けられない第三ミラー70Cによって反射される光線に関してとの両方にて第4の影領域105Dを形成する。
【0087】
詳細に述べれば、第4の影領域105Dは、第5のバッフル100Eの第1の端部121Aに隣接して通過する第1の境界光線120Aによって、また第5のバッフル100Eの第2の端部121Bに隣接して通過する第2の境界光線120Bによって範囲が定められる、拡張された光源52の、および第三ミラー70Cの影領域である。
【0088】
絞り56は、第4の影領域105D内に配置される。
【0089】
実際のところは、拡張された光源52によって発生される二次光ビーム65の各光線、すなわち例として図9では矢印124によって識別されている、第四ミラー70Dと第二ミラー70Bの間を通過し、絞り56に向けられる光線が、第5のバッフル100Eに入射する。同様に、第三ミラー70Cによって反射される各光線、すなわち例として図9では矢印125によって識別されている、第四ミラー70Dと第二ミラー70Bの間を通過し、絞り56に向けられる光線が、第5のバッフル100Eに入射する。
【0090】
実際のところは、バッフル100A~100Eおよび第四ミラー70Dと第一ミラー70Aの相互配置が、拡張された光源52によって発生され、かつコリメータ光路80に従う光線(すなわち、図4の光放射60の主光ビーム63)だけが絞り56に届くことを保証する。実際のところ、コリメータ80は、低い固有ノイズを有する。
【0091】
言い換えると、照明器50の内部で発生する迷光、すなわちコリメータ光路80に従わない光線は、絞り56に届かない。
【0092】
結果として、照明器50は、コリメータ光路80に従ったコリメートされた出力ビーム64だけを絞り56を通して出力する。
【0093】
したがって、照明器50は、低いシグネチャを有する。言い換えると、照明器50は、固有ノイズが低い。
【0094】
図10は、ここでは150によって示す照明器の別の実施態様を示している。
【0095】
特に照明器150は、図2~9の照明器50のうちの1つと同じ構造であるが、以下において考察する相違を有する点を除く。したがって、共通する要素を同じ参照番号によって示し、照明器50と比較して異なる点のみを参照して照明器150を説明する。
【0096】
詳細に述べれば、照明器150は、拡張された光源52、絞り56、およびここでは154によって示すコリメータを包含する。
【0097】
コリメータ154は、この実施態様においてもまた、ミラー70A~70D、第1のバッフル100A、第2のバッフル100B、第3のバッフル100C、第4のバッフル100D、および第5のバッフル100Eを含む吸収構造200Fを包含する。
【0098】
吸収構造200Fは、さらに、2つのカプセル化部分201A、201Bを包含する。
【0099】
カプセル化部分201Aは、第5のバッフル100Eを伴う単体部品を形成する。
【0100】
カプセル化部分201A、201Bは、絞り56およびコリメータ光路80の最終区間、すなわちコリメータ光軸82の第5の区間88の横方向の範囲を定める。
【0101】
実際のところは、カプセル化部分201A、201Bは、照明器154の迷光をさらに吸収するための部分を形成し、したがって、コリメータ154のシグネチャのさらなる減少に寄与する。
【0102】
図11は、ここでは250によって示す照明器のさらなる実施態様を示した斜視図である。
【0103】
特に照明器250は、図2~9の照明器50のうちの1つと同じ構造であるが、以下において考察する相違を有する点を除く。したがって、共通する要素を同じ参照番号によって示し、照明器50と比較して異なる点のみを参照して照明器250を説明する。
【0104】
詳細に述べれば、照明器250は、拡張された光源52、絞り56(図12には、略図的にのみ示されている)、およびここでは254によって示す、ミラー70A~70Dを包含するコリメータによって形成される。
【0105】
ミラー70A~70Dおよび拡張された光源52は、作業光学平面260上に、コリメータ光軸82が当該作業光学平面260と平行な単一の平面内に横たえられるように取り付けられる。
【0106】
コリメータ254は、ここでもまた、第1のバッフル100A、第2のバッフル100B、および第4のバッフル100Dを包含する。
【0107】
第3のバッフルおよび第5のバッフルは、図11においては、明瞭性のために可視的に示されていない。
【0108】
この実施態様においては、第1のバッフル100A、第2のバッフル100B、および第4のバッフル100Dは、互いに隣接して貫通キャビティ270を有する単一吸収体265を形成する。
【0109】
コリメータ光軸82の第1、第2、および第3の区間84、85、および86は、貫通キャビティ270を通過する。
【0110】
図12に示されているとおり、照明器50、150、250を使用して被試験ユニット305の迷光を試験するためのシステム300を得ることができる。
【0111】
簡単のため、以下においては照明器50のみを参照する。しかしながら、照明器150および250に対しても同じ考察が適用される。
【0112】
たとえば、照明器50を使用して、特定の組立統合および試験(AIT)活動または組立および統合試験(AIT)活動の間における被試験ユニット305の光学的特性、特に迷光の光学的特性の試験、較正および/または検証を行う能力を有するオプティカル・グラウンド・サポート・エキップメント(OGSE)を得ることができる。
【0113】
被試験ユニット305は、任意の、たとえば対物、望遠、または無限焦点のタイプの電気光学装置とすることが可能であり、光学アーキテクチャ305Aおよび光学検出器305Bによって形成される。
【0114】
光学アーキテクチャ305Aは、照明器50の絞り56から出力される出力ビーム64を受光し、光学検出器305Bに焦点される装置光ビーム310を発生するように構成される。
【0115】
使用時においては、光学アーキテクチャ305Aは、照明器50によって受光される出力ビーム64の伝播から生じる迷光311を発生することがある。
【0116】
その結果、装置光ビーム310は、光学アーキテクチャ305Aからの出力のうちの望ましい光学信号を形成する主部分312と、迷光311によって発生する装置迷光部分313の両方を包含する。
【0117】
光学検出器305Bは、装置光ビーム310を受光し、対応する検出信号、たとえば電気信号を発生する。
【0118】
照明器50が被試験ユニット305のために望ましい光学的刺激のみ、すなわちこの場合であれば、コリメートされていない迷光成分を伴うことなくコリメートされたビームのみを出力するという事実により、検出信号内の、被試験ユニット305自体によって発生された装置光ビーム310の迷光部分313を明瞭に区別することを可能にする。
【0119】
その結果、照明器50によって、被試験ユニット305の迷光の光学的性質を効果的に試験することが可能である。
【0120】
最後に述べるが、本発明の範囲からの逸脱を伴うことなく、この中に示されているコリメータおよび照明器に対する修正および変形が可能であることは明らかである。
【0121】
拡張された光源52は、一般的に任意の非点光源、たとえば分散型の光源とすることができる。
【0122】
また、たとえば、ミラー70A~70Dのうちの1つ以上を非球面とすることができる。たとえば、特許文献1の中に述べられているとおり、球面ミラー70A~70Dのうちの1つ以上、特に第一ミラー70Aおよびミラー70Bに偏心を、それぞれのコリメータの収差を減ずるために導入することが可能である。
【0123】
たとえば、この照明器を、絞りに直接向かって伝播する二次光ビームの部分のみを遮蔽するように構成することが可能である。
【符号の説明】
【0124】
1 システム
3 照明器
5 被試験ユニット、被試験光学ユニット
5A 光学アーキテクチャ
5B 光学検出器
7 光ビーム
9 コリメートされた部分
10 迷光部分
13 装置光ビーム
14 主部分
15 照明器迷光部分
16 迷光成分
17 装置迷光部分
50 照明器
52 拡張された光源
54 コリメータ
56 絞り
58A 第1の点光源
58B 第2の点光源
58C 第3の点光源
60 光放射
63 主光ビーム
64 出力ビーム
65 二次光ビーム
66B 光ビーム
70 ミラー
70A 第一ミラー
70B 第二ミラー
70C 第三ミラー
70D 第四ミラー
70A~70D 球面ミラー
72 反射表面
74 支持表面
76 頂点
80 コリメータ光路
82 コリメータ光軸
84 第1の区間
85 第2の区間
86 第3の区間
87 第4の区間
88 第5の区間
100A 第1のバッフル
100B 第2のバッフル
100C 第3のバッフル
100D 第4のバッフル
100E 第5のバッフル
103A 第1の端部
103B 第2の端部
105A 第1の影領域
105B 第2の影領域
105C 第3の影領域
105D 第4の影領域
106A 第1の境界光線
106B 第2の境界光線
107A 第1の端部
107B 第2の端部
108A 第1の境界光線
108B 第2の境界光線
110A 第1の境界光線
110B 第2の境界光線
111A 第1の端部
111B 第2の端部
115 トラップ光路
116 第1の反射光線
117 第2の反射光線
120A 第1の境界光線
120B 第2の境界光線
121A 第1の端部
121B 第2の端部
124 矢印
125 矢印
150 照明器
154 コリメータ
200F 吸収構造
201A カプセル化部分
250 照明器
254 コリメータ
260 作業光学平面
265 吸収体
270 貫通キャビティ
300 システム
305 被試験ユニット
305A 光学アーキテクチャ
305B 光学検出器
310 装置光ビーム
311 迷光
312 主部分
313 装置迷光部分、迷光部分
58A~58C 点光源
66A~66C 光ビーム
70A~70D ミラー
100A~100E バッフル
201A、201B カプセル化部分
A 非点収差
C コマ収差
距離
距離
距離
距離
F 焦平面
入力焦平面
出力焦平面
M 中点
O 中心
、R、R、R 曲率半径
S ミラー軸
光源軸
α 傾斜角
α 傾斜角
α 傾斜角
α 傾斜角
α 傾斜角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明光学装置(50,150,250)であって、
- コリメータ(54,154,254)と、
- 光源(52)と、
- 絞り(56)と、
を包含し、前記コリメータは、前記光源と前記絞りの間に延び、かつ前記光源、前記第四ミラー、前記第三ミラー、前記第二ミラー、前記第一ミラーおよび前記絞りによって連続的に形成されるコリメータ光路(80)が形成されるように、相互に傾斜された第一ミラー(70A)、第二ミラー(70B)、第三ミラー(70C)および第四ミラー(70D)を包含し、
前記光源(52)は、それぞれの方向に沿って光線を放出するように構成され、前記光線は、
- 前記コリメータ光路(80)に従うように前記第四ミラー(70D)と交わる方向に沿って伝播する光線(66A,66B,66C)を含む主光ビーム(63)と、
- 前記第四ミラー(70D)と交わらない方向に沿って伝播する光線(106A,106B,108A,108B,110A,110B,124)を含む二次光ビーム(65)と、
を形成し、
前記コリメータは、前記二次光ビームによる前記絞りの照明を防止するように構成された遮蔽構造(100A~100E,200F,265)を包含し、
前記第一ミラー(70A)および第四ミラー(70D)は、89°と91°の間に包含される角度で互いに傾斜される
照明光学装置(50,150,250)。
【請求項2】
前記遮蔽構造(100A)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームに関して第1の影領域(105A)および第2の影領域(105B)を形成し、前記第一ミラー(70A)は、前記第1の影領域内に配置され、前記第三ミラー(70C)は、前記第2の影領域内に配置される、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項3】
前記遮蔽構造(100C)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームに関して第3の影領域(105C)を形成し、かつ第1の光学的吸収部分(100D)を包含し、前記第二ミラー(70B)は、前記二次光ビームの前記光線の一部(110B)によって照明されるように、前記第4の影領域(105C)内に部分的に配置され、前記第二ミラー(70B)、前記第四ミラー(70D)および前記第1の光学的吸収部分(100D)は、連続してトラップ光路(115)を形成するように構成され、それで、前記二次光ビームの前記光線の前記一部(110B)は前記トラップ光路に従い、かつ前記第1の光学的吸収部分によって吸収される、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項4】
前記遮蔽構造(100E)は、前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーが存在しないときには、前記二次光ビームの光線(124)に関して、かつ前記第三ミラー(70C)によって前記絞り(56)と交わる方向に沿って反射される前記主光ビーム(63)の光線(125)関して第4の影領域(105D)を形成し、前記絞りは、前記第4の影領域内に配置される、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項5】
前記第二ミラー(70B)および前記第四ミラー(70D)は、89°と91°の間に包含される角度で互いに傾斜される、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項6】
前記遮蔽構造は、単体の光学的吸収体(265)を形成する、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項7】
前記遮蔽構造は、前記絞り(56)を画定する第2の光学的吸収部(200F,201A,201B)を包含する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第一ミラー、前記第二ミラー、前記第三ミラーおよび前記第四ミラーは、球面ミラーである、請求項1に記載の照明光学装置。
【請求項9】
前記コリメータ光路(80)は、連続して、前記光源と前記第四ミラーの間に延びる第1の区間(84)と、前記第四ミラーと前記第三ミラーの間に延びる第2の区間(85)と、前記第三ミラーと前記第二ミラーの間に延びる第3の区間(86)と、前記第二ミラーと前記第一ミラーの間に延びる第4の区間(87)と、前記第一ミラーと前記絞りの間に延びる第5の区間(88)によって形成される光軸(82)とを有し、前記第1、前記第2、前記第3、前記第4、および前記第5の区間は、共平面である、請求項1に記載の照明光学装置。
【国際調査報告】