IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー イノテック カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/11 20060101AFI20240711BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20240711BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20240711BHJP
   H05K 3/40 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
H05K1/11 L
H05K3/46 N
H05K1/02 C
H05K1/02 J
H05K3/46 Q
H05K3/40 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504260
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 KR2022010835
(87)【国際公開番号】W WO2023003442
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0097391
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】ジョ,ヘジン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン,ウォンスク
(72)【発明者】
【氏名】イ,ビョンリュル
【テーマコード(参考)】
5E316
5E317
5E338
【Fターム(参考)】
5E316AA33
5E316AA38
5E316AA43
5E316CC04
5E316CC09
5E316CC32
5E316CC33
5E316CC38
5E316CC39
5E316DD13
5E316FF03
5E316FF07
5E316FF08
5E316FF09
5E316FF10
5E316FF13
5E316FF14
5E316GG06
5E316GG15
5E316GG17
5E316HH02
5E316HH04
5E316HH24
5E316JJ12
5E316JJ24
5E316JJ27
5E317AA24
5E317BB02
5E317BB12
5E317BB13
5E317BB14
5E317BB15
5E317CC08
5E317CC25
5E317CC32
5E317CC33
5E317CD32
5E317GG11
5E317GG20
5E338AA03
5E338AA16
5E338BB13
5E338BB14
5E338BB22
5E338BB25
5E338BB75
5E338EE11
5E338EE24
(57)【要約】
実施例に係る半導体パッケージは、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上面に配置され、第1パッドを含む第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置された第1モールディング層と、前記第1パッド上に配置され、第1幅を有する第1導電性結合部および前記第1導電性結合部上に配置され、前記第1幅よりも小さい第2幅を有する貫通部を含み、前記第1モールディング層を貫通する貫通電極と、前記貫通電極の前記貫通部上に配置された第2導電性結合部と、を含み、前記第1導電性結合部の前記第1幅は、前記第2導電性結合部の第3幅よりも小さい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の上面に配置され、第1パッドを含む第1回路パターンと、
前記第1絶縁層の上面に配置された第1モールディング層と、
前記第1パッド上に配置され、第1幅を有する第1導電性結合部および前記第1導電性結合部上に配置され、前記第1幅よりも小さい第2幅を有する貫通部を含み、前記第1モールディング層を貫通する貫通電極と、
前記貫通電極の前記貫通部上に配置された第2導電性結合部と、を含み、
前記第1導電性結合部の前記第1幅は、前記第2導電性結合部の第3幅よりも小さい、半導体パッケージ。
【請求項2】
前記貫通電極は、
前記第1導電性結合部と前記貫通部との間に配置された補強部を含む、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項3】
前記補強部は、前記貫通部の前記第2幅よりも大きく、前記第1導電性結合部の前記第1幅よりも小さい第4幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項4】
前記補強部は、前記貫通部の幅の110%~150%の範囲の幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項5】
前記第1導電性結合部の上面は、前記第1パッドに向かって凹んだ凹部を含み、
前記補強部の少なくとも一部は、前記第1導電性結合部の前記凹部上に配置される、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項6】
前記第1導電性結合部、前記補強部、および前記貫通部は、互いに同じ金属物質で備えられ、
前記第1導電性結合部の下面は、前記第1パッドと接触する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項7】
前記貫通電極の下面から上面までの高さは、50μm~200μmの範囲を有し、
前記貫通部は、10μm~100μmの範囲の幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項8】
前記貫通電極の高さは、100μmよりも大きく、
前記貫通部の幅は、40μmよりも大きい、請求項7に記載の半導体パッケージ。
【請求項9】
仮想の垂直線上に対して前記貫通部が傾いた角度に対応する直進度は、10度以下である、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項10】
前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第1パッドの上面と垂直方向に重なる開口部を含む第2絶縁層を含み、
前記貫通電極は、前記第2絶縁層の開口部と垂直方向に重なる前記第1パッドの上面に配置される、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、半導体パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電気/電子製品の高性能化が進むにつれて、限られたサイズの基板により多くのパッケージを付着するための技術が提案および研究されている。但し、一般的なパッケージは、一つの半導体チップが搭載されることを基本とするため、所望の性能を得るのに限界がある。
【0003】
一般的な半導体パッケージは、プロセッサチップが配置されたプロセッサパッケージと、メモリチップが付着されたメモリパッケージとが一つで連結された形態を有する。このような半導体パッケージは、プロセッサチップとメモリチップとを一つの統合パッケージで製造することによって、チップの実装面積を減らし、短いパスを通じて高速信号が可能であるという長所がある。
【0004】
このような長所により、上記のような半導体パッケージは、モバイル機器などに多く適用されている。
【0005】
一方、最近、モバイル機器のような電子機器の高仕様化、HBM(High Bandwidth Memory)採用などで、パッケージのサイズが大きくなっており、これによるインターポーザを含む半導体パッケージが主に使用されている。このとき、前記インターポーザは、シリコン基板で構成される。
【0006】
しかし、シリコン基板のようなインターポーザの場合、インターポーザを製造するための材料的なコストが高いだけでなく、TSV(Through Silicon Via)形成が複雑でコストも高いという問題点がある。
【0007】
また、従来は、半導体パッケージとしてシリコン系インターコネクトブリッジを含む基板が使用されている。但し、シリコン系インターコネクトブリッジの場合、ブリッジのシリコン材料と基板のオルガニック材料との間のCTE(Coefficient of Thermal Expansion)ミスマッチによる信頼性問題が存在し、パワーインテグリティ(Power Integrity)特性が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実施例では、新しい構造の回路基板およびこれを含む半導体パッケージを提供する。
【0009】
また、実施例では、複数のプロセッサチップを並んで(side-by-side)実装できる回路基板およびこれを含む半導体パッケージを提供する。
【0010】
また、実施例では、ワイヤを用いて形成された貫通電極を含む回路基板およびこれを含む半導体パッケージを提供する。
【0011】
提案される実施例において、解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた別の技術的課題は、下記の記載から提案される実施例が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施例に係る半導体パッケージは、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上面に配置され、第1パッドを含む第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置された第1モールディング層と、前記第1パッド上に配置され、第1幅を有する第1導電性結合部および前記第1導電性結合部上に配置され、前記第1幅よりも小さい第2幅を有する貫通部を含み、前記第1モールディング層を貫通する貫通電極と、前記貫通電極の前記貫通部上に配置された第2導電性結合部と、を含み、前記第1導電性結合部の前記第1幅は、前記第2導電性結合部の第3幅よりも小さい。
【0013】
また、前記貫通電極は、前記第1導電性結合部と前記貫通部との間に配置された補強部を含む。
【0014】
また、前記補強部は、前記貫通部の前記第2幅よりも大きく、前記第1導電性結合部の前記第1幅よりも小さい第4幅を有する。
【0015】
また、前記補強部は、前記貫通部の幅の110%~150%の範囲の幅を有する。
【0016】
また、前記第1導電性結合部の上面は、前記第1パッドに向かって凹んだ凹部を含み、前記補強部の少なくとも一部は、前記第1導電性結合部の前記凹部上に配置される。
【0017】
また、前記第1導電性結合部、前記補強部、および前記貫通部は、互いに同じ金属物質で備えられ、前記第1導電性結合部の下面は、前記第1パッドと接触する。
【0018】
また、前記貫通電極の下面から上面までの高さは、50μm~200μmの範囲を有し、前記貫通部は、10μm~100μmの範囲の幅を有する。
【0019】
また、前記貫通電極の高さは、100μmよりも大きく、前記貫通部の幅は、40μmよりも大きい。
【0020】
また、仮想の垂直線上に対して前記貫通部が傾いた角度に対応する直進度は、10度以下である。
【0021】
また、前記半導体パッケージは、前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第1パッドの上面と垂直方向に重なる開口部を含む第2絶縁層を含み、前記貫通電極は、前記第2絶縁層の開口部と垂直方向に重なる前記第1パッドの上面に配置される。
【0022】
また、前記貫通電極の第1導電性結合部の第1幅は、前記第2絶縁層の開口部の幅よりも小さく、前記第1モールディング層は、前記貫通電極の前記第1導電性結合部の少なくとも一部および前記補強部の少なくとも一部を覆い、前記第2絶縁層の前記開口部の少なくとも一部を充填する。
【0023】
また、前記半導体パッケージは、前記第1絶縁層の下面に配置され、第2パッドを含む第2回路パターンと、前記第1絶縁層の下面に配置され、前記第2パッドの下面の少なくとも一部と垂直方向に重なる開口部を有する第3絶縁層と、前記第3絶縁層の開口部の垂直方向に重なる前記第2パッドの下面に配置された第3導電性結合部と、を含み、前記第3導電性結合部のサイズは、前記第1および第2導電性結合部のサイズよりも大きい。
【0024】
また、前記半導体パッケージは、前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第1パッドと幅方向に離隔した第3および第4パッドを含み、前記第1モールディング層は、前記第3パッドの上面の少なくとも一部および前記第4パッドの上面の少なくとも一部と垂直方向に重なる第1キャビティを含み、前記第1キャビティと垂直方向に重なる前記第3パッド上に実装された第1チップと、前記第1キャビティと垂直方向に重なる前記第4パッド上に実装された第2チップと、前記第1キャビティ内に配置され、前記第1チップおよび前記第2チップを覆う第2モールディング層と、を含む。
【0025】
また、前記第1モールディング層と前記第2モールディング層とは、互いに異なる絶縁材料を含む。
【0026】
また、前記第1チップは、セントラルプロセッサ(CPU)に対応し、前記第2チップは、グラフィックプロセッサ(GPU)に対応する。
【0027】
また、前記第1絶縁層は、前記第3パッドの下面の少なくとも一部および前記第4パッドの下面の少なくとも一部と垂直方向に重なる第2キャビティを含み、前記第2キャビティと垂直方向に重畳する前記第3パッドの下面および前記第4パッドの下面に配置された第4導電性結合部と、前記第2キャビティ内に配置され、前記第4導電性結合部を介して前記第1パッドおよび第2パッドと連結されたブリッジ基板と、を含み、前記ブリッジ基板は、前記第1パッドに連結された第1チップの少なくとも一つの端子と、前記第2パッドに連結された第2チップの少なくとも一つの端子との間を連結する。
【0028】
また、前記第1パッドの側面および下面は、前記第1絶縁層によって覆われる。
【0029】
また、前記第1絶縁層は、ガラス繊維を含む第1絶縁物質を含む第1層と、ガラス繊維を含まない前記第1絶縁物質とは異なる第2絶縁物質を含む第2層とを含む。
【0030】
また、前記第1層は、プリプレグを含み、前記第2層は、RCC〈Resin Coated Copper〉を含む。
【0031】
また、前記半導体パッケージは、前記第2導電性結合部上に配置されたメモリ基板と、前記メモリ基板上に実装されたメモリチップと、前記メモリ基板上に配置され、前記メモリチップを覆う第3モールディング層と、を含む。
【発明の効果】
【0032】
実施例の回路基板は、第1絶縁層および第2絶縁層を含む。前記第1絶縁層は、プリプレグを含み、前記第2絶縁層は、RCCを含む。実施例では、プリプレグを含む第1絶縁層の層数を最小にし、RCCを含む第2絶縁層を層数を用いて全体の回路基板を構成する。これにより、実施例では、第1絶縁層を用いることによって、回路基板の全体的な反り特性を向上させるとともに、前記第2絶縁層を用いて回路基板の全体的な厚さを減らすことができる。これにより、実施例では、回路基板をスリム化することができるが、さらに半導体パッケージをスリム化することができる。
【0033】
また、実施例では、第1絶縁層の上面にETS構造を有する第1回路パターンを含む。そして、前記第1回路パターンは、チップが実装された第1および第2パッドを含む。このとき、前記第1パッドおよび第2パッドの上面は、第1チップおよび第2チップが実装された実装パッドとして用いられ、前記第1パッドおよび第2パッドの下面は、第1キャビティと垂直方向に重なり、これによりブリッジ基板が装着される端子パッドとして用いられ得る。
【0034】
これにより、実施例では、一層のパッドを用いてチップとブリッジ基板の両方を配置することにより、前記チップと前記ブリッジ基板との間の信号伝送距離を減らすことができ、これによる信号伝送損失を最小限に抑えることができる。
【0035】
また、実施例では、前記第1回路パターンがETS構造を有するようにし、前記プリプレグを含む第1絶縁層の一部を通じて支持できるようにする。これにより、前記第1キャビティが前記第1パッドおよび第2パッドと垂直方向に重なる(例えば、第1キャビティを介して露出する)ことによって発生することがある前記第1パッドおよび第2パッドの物理的信頼性の問題を解決することができ、これによる製品の信頼性を向上させることができる。
【0036】
また、一般的な半導体パッケージにおいてもブリッジ基板を含むが、前記ブリッジ基板は、回路基板の内部に埋め込まれた状態で配置される。例えば、従来の半導体パッケージにおけるブリッジ基板は、回路基板内に埋め込まれ、これにより、その上部および下部に絶縁層および回路パターンが配置される構造を有する。しかし、このような構成の場合、回路基板の反り特性によって前記ブリッジ基板の反りが発生し、これによる前記ブリッジ基板の信頼性が低下することがある。例えば、前記回路基板の熱膨張係数と前記ブリッジ基板の熱膨張係数との差により、前記ブリッジ基板にクラックが発生し、これによる前記ブリッジ基板に含まれた超微細回路層の損傷が発生することがある。これに対して、実施例では、前記ブリッジ基板は、回路基板の第1キャビティ内に配置され、第1モールディング層によって保護され得る。さらに、前記ブリッジ基板の下側には、回路基板を構成する絶縁層や回路パターンが配置されない。したがって、実施例では、回路基板の様々な使用環境において、前記ブリッジ基板の反り特性を向上させて信頼性を維持することができ、これによる第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の通信性能を向上させることができる。また、実施例では、前記ブリッジ基板の少なくとも一部が前記第1モールディング層の外部に露出されるようにして、前記ブリッジ基板で発生する熱を外部に容易に放出することができ、これによる前記ブリッジ基板の放熱性を高めることができる。さらに、実施例では、前記ブリッジ基板の信頼性を向上させて、前記ブリッジ基板を介して連結される第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の信号伝達または電力伝達の性能を向上させることができる。
【0037】
また、実施例では、回路基板の上側に、貫通電極を保護しながら第2キャビティを含む第2モールディング層と、前記第2モールディング層の第2キャビティに配置され、チップをモールディングする第3モールディング層とを含む。そして、実施例では、第2モールディング層と第3モールディング層とが互いに異なる強度を有するようにする。これにより、実施例では、前記第2モールディング層と第3モールディング層とを互いに異なる物質で構成することにより、貫通電極とチップを安定して保護することができる。また、実施例では、前記第2モールディング層が形成された状態で回路基板の製造工程が行われることにより、ブリッジ基板の実装時に回路基板の損傷を保護することができ、さらに回路基板とブリッジ基板との間の連結信頼性を向上させることができる。
【0038】
また、実施例における貫通電極は、金属ワイヤをボンディングして形成されたワイヤ部であり得る。このために、貫通電極は、第1導電性結合部、補強部、および貫通部を含むことができる。このとき、実施例における貫通電極は、前記金属ワイヤに対応する貫通部を含み、これにより前記貫通電極が有する幅を減らすことができる。これにより、実施例では、複数の貫通電極間の離隔間隔およびピッチを減らすことができ、さらに回路基板の横方向への幅を減少させることができ、これによる回路基板の集積度を向上させることができる。
【0039】
また、実施例における貫通電極は、第1導電性結合部を含み、これに基づいて第3パッドと前記貫通部との間の接合力を増加させることができ、さらに、前記第3パッドの幅と前記貫通部との間の幅の違いによって発生する信号損失を減らすことができる。例えば、第3パッド上に前記貫通部が直接配置される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間の接合力が減少して、前記貫通部が前記第3パッドから脱落するという問題が発生することがある。また、第3パッド上に前記貫通部が直接配置される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間で信号が伝送される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間の幅の急激な変化により信号損失が発生することがある。このとき、実施例では、前記第3パッドと前記貫通部との間に前記第1導電性結合部を形成することによって上記のような問題を解決することができ、これによる回路基板の電気的信頼性および物理的信頼性を向上させることができる。
【0040】
また、実施例の貫通電極は、前記第1導電性結合部と前記貫通部との間に補強部を形成する。前記補強部は、前記第1導電性結合部上に一定の高さを有し、前記貫通部よりも大きい幅を有することができる。これにより、実施例では、前記補強部を介して前記貫通部を安定して支持できるようにして、前記貫通電極の直進度を向上させることができ、これによる貫通電極の電気的信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】比較例に係る半導体パッケージを示す断面図である。
図2】第1実施例に係る回路基板を示す断面図である。
図3図2の一部の構成を説明するための図である。
図4図3の第1絶縁層を構成する回路パターンの層構造を具体的に示す図である。
図5図3の第1回路パターンのパッドを説明するための図である。
図6図2の貫通電極を説明するための図である。
図7図2のブリッジ基板を示す図である。
図8図7のブリッジ基板の再配線層の詳細構造を示す図である。
図9】第2実施例に係る回路基板を示す図である。
図10図9のブリッジ基板を示す図である。
図11a図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11b図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11c図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11d図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11e図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11f図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11g図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11h図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11i図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11j図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11k図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11l図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11m図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11n図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11o図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11p図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11q図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11r図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11s図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11t図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11u図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11v図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図11w図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
図12】実施例に係る第1半導体パッケージを示す図である。
図13】実施例に係る第2半導体パッケージを示す図である。
図14】実施例に係る第3半導体パッケージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明する。
【0043】
但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0044】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。また、本発明の実施例で使われる用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0045】
本明細書において、単数形は、文句で特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0046】
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。そして、或る構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合、または接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」、または「接続」される場合も含むことができる。
【0047】
また、各構成要素の「上(うえ)または、下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、一つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0048】
-比較例-
図1は、比較例に係る半導体パッケージを示す断面図である。
【0049】
図1を参照すると、比較例では、電子デバイスのメインボードに信号を伝達するために少なくとも2つのパッケージが要求される。
【0050】
比較例における電子デバイスに含まれる半導体パッケージは、少なくとも2つ以上のパッケージが組み合わせられた状態であり得る。
【0051】
比較例に係る半導体パッケージは、第1パッケージ10および第2パッケージ20を含む。
【0052】
第1パッケージ10は、プロセッサチップ12が実装されたプロセッサパッケージである。そして、第2パッケージ20は、メモリチップ23が実装されたメモリパッケージである。
【0053】
第1パッケージ10は、プロセッサチップ12が実装される第1基板11を含む。前記第1基板11は、多層構造を有し、プロセッサチップ12が配置される一側部および第1接着ボール16が配置される他側部を含む。前記第1パッケージ10は、ファンアウト構造を有し、前記他側部に配置された第1接着ボール16を用いて電子デバイスのメインボード(図示せず)に付着される。
【0054】
前記第1基板11には、プロセッサチップ12が実装される。前記プロセッサチップ12は、多様な機能が統合された統合プロセッサチップである。これにより、前記プロセッサチップ12は、提供する機能に数に比例してサイズが大きくなる。即ち、前記第1基板11は、プロセッサチップ12が実装され、前記プロセッサチップ12と電子デバイスのメインボードとの間を連結する機能を有する。
【0055】
一方、比較例の前記第1パッケージ10は、第2基板15をさらに含む。前記第2基板15は、前記第1パッケージ10と前記第2パッケージ20との間を相互連結するインターポーザである。
【0056】
即ち、比較例における半導体パッケージは、第2基板15のようなインターポーザが必須的に含まれる。そして、比較例における半導体パッケージは、前記インターポーザが有する厚さに比例して全体体積が増加するという問題点がある。これにより、比較例の半導体パッケージは、電子デバイスの厚さが増加し、これによるスリム化に限界がある。
【0057】
また、比較例における半導体パッケージは、前記第2基板15を用いて前記第1パッケージ10と前記第2パッケージ20とを相互連結することにより、信号伝送ラインの長さが増加するという問題点がある。即ち、比較例における半導体パッケージにおいては、プロセッサチップ12の信号とメモリチップ23の信号とを相互伝達するためには、少なくとも前記第2基板15を介していなければならず、これにより前記第2基板15における信号伝送ラインの長さに対応して、前記プロセッサチップ12と前記メモリチップ23との間の信号伝送距離が増加する。これにより、比較例では、前記第2基板15により、前記プロセッサチップ12と前記メモリチップ23との間の高速通信が困難であるという問題がある。さらに、比較例では、前記第2基板15による信号伝送距離が増加することにより、ノイズに脆弱であり、これによる通信性能が低下するという問題を有している。
【0058】
一方、比較例の第1パッケージ10は、第1基板11上に配置される第2接着ボール13と、前記第2接着ボール13と前記プロセッサチップ12とをモールディングする第1モールディング層14を含む。このとき、前記第1モールディング層14は、前記プロセッサチップ12と前記第2接着ボール13を保護する。これにより、前記第1モールディング層14は、前記プロセッサチップ12と前記第2接着ボール13の高さによって厚さが決定される。しかし、比較例では、前記第1モールディング層14の上に前記第2基板15がさらに配置され、これにより前記第1モールディング層14の厚さは、前記第2基板15による影響も考慮しなければならず、これによる厚さが増加するという問題を有する。
【0059】
また、比較例の第2パッケージ20は、第3基板22、前記第3基板22に配置されるメモリチップ23、および第2モールディング層24を含む。
【0060】
上記のように、比較例では、プロセッサチップ12とメモリチップ23とを互いに電気的に連結するために、少なくとも3つの基板が要求される。また、比較例では、少なくとも3つの基板を互いに接合するための工程が必要であり、これによる製造工程の数の増加および複雑度による歩留まりが減少するという問題を有する。具体的には、比較例では、互いに異なるチップを一つの基板上に配置する工程の難易性があるので、少なくとも3つの基板が要求される。
【0061】
また、比較例では、少なくとも3つの基板を互いに接合するために、少なくとも2つの接着ボールが要求される。
【0062】
即ち、比較例では、第1基板11と第2基板15とを連結するための第2接着ボール13および前記第2基板15と第3基板22とを連結するための第3接着ボール21が要求される。これにより、比較例に係る半導体パッケージは、複数の基板の相互接合のために、少なくとも2つ以上の接着ボールが要求されるので、前記接着ボールの接続不良により半導体パッケージの信頼性が低下し得るという問題を有する。また、前記2つ以上の接着ボールが厚さ方向に配置される構造を有し、前記接着ボールが有する厚さだけ半導体パッケージの厚さ、さらに電子デバイスの厚さが増加するという問題点を有する。
【0063】
具体的には、前記第1基板11の第1厚さt1は、120μm~150μmである。前記第1モールディング層14、プロセッサチップ12、および第2接着ボール13を含む第2厚さt2は、145μm~160μmである。また、第2基板15の第3厚さt3は、90μm~110μmである。また、第1接着ボール16の第4厚さt4は、130μm~150μmである。
【0064】
これにより、前記第1~第4厚さt1、t2、t3、t4を含む第1パッケージ10の全厚さt8は、480μm~550μmである。
【0065】
また、第3接着ボール21の第5厚さt5は、145μm~180μmである。また、第3基板22の第6厚さt6は、90μm~110μmである。また、メモリチップ23および第2モールディング層24を含む第7厚さt7は、370μm~400μmである。これにより、前記第5厚さ~第7厚さt5、t6、t7を含む第2パッケージ20の全厚さt9は、610μm~700μmである。したがって、比較例の半導体パッケージの全厚さは、1100μm以上を有する。
【0066】
一方、最近、電子デバイスのスリム化により、前記半導体パッケージの要求厚さは、1100μm以下である。また、最近、電子デバイスのタイプは、フォルダブル製品が主になっており、前記フォルダブル製品の特性上、長手方向への制約は少ないが、厚さ方向への制約は大きい。しかし、比較例の半導体パッケージは、厚さ方向に複数の接着ボールを媒介に複数の基板が相互接合される構造を有することにより、電子デバイスに要求される仕様を満足できないという問題がある。
【0067】
また、最近、電気/電子製品の高性能化が進むにつれて、限られたサイズの基板により多くのパッケージを付着するための技術が研究されており、これにより回路パターンの微細化が求められている。しかし、比較例の半導体パッケージの場合、回路パターンの微細化に限界がある。比較例の半導体パッケージに含まれる回路パターンは、少なくとも10μm以上の線幅と、10μm以上の間隔を有する。また、最近、アプリケーションプロセッサAP(Application Processor)で処理される機能の増加により、これを一つのチップとして実現することが難しくなっている。しかし、比較例で提供される回路パターンの場合、前記一つの第1基板11に互いに異なる機能を果たす2つのアプリケーションプロセッサAPを実装するのに困難がある。
【0068】
さらに、実施例では、第1基板11と第3基板22との間にパッドのピッチを合わせるために第2基板15が必ず含まれなければならず、前記第2基板15の厚さだけ半導体パッケージ の全体的な厚さが増加するという問題がある。
【0069】
実施例は、このような比較例の問題点を解消するためのものであって、複数のアプリケーションプロセッサチップを一つの基板を実装できる新しい構造の回路基板およびこれを含む半導体パッケージを提供できるようにする。
【0070】
さらに、実施例では、このような比較例の問題点を解消するためのものであって、貫通電極を用いて微細ピッチを具現することにより、比較例に含まれた第2基板15を除去して、半導体パッケージのスリム化、小型化、および高い集積度を達成できるようにした新しい構造の回路基板およびこれを含む半導体パッケージを提供できるようにする。
【0071】
-電子デバイス-
実施例の説明に先立ち、実施例の半導体パッケージを含む電子デバイスについて簡単に説明する。電子デバイスは、メインボード(図示せず)を含む。前記メインボードは、多様な部品と物理的および/または電気的に連結され得る。例えば、メインボードは、実施例の半導体パッケージと連結され得る。前記半導体パッケージには、多様なチップが実装され得る。主に、前記半導体パッケージには、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリチップと、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサチップと、アナログ-デジタルコンバータ、ASIC(application-specific IC)などのロジックチップなどが実装され得る。
【0072】
そして、実施例では、前記電子デバイスのメインボードと連結される半導体パッケージの厚さを減少させながら、一つの基板に互いに異なる種類の少なくとも2つのチップを実装できる半導体パッケージ基板を提供する。したがって、実施例では、複数のチップ間の信号または電力伝送をより容易にすることができ、これによる電子デバイスの小型化を達成することができる。
【0073】
このとき、前記電子デバイスは、スマートフォン(smart phone)、個人用情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピュータ(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビ(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであり得る。但し、これに限定されず、これらに加えてデータを処理する任意の他の電子機器であり得ることは言うまでもない。
【0074】
実施例
以下では、実施例に係る回路基板および前記回路基板を含む半導体パッケージについて具体的に説明する。
【0075】
図2は、第1実施例に係る回路基板を示す断面図であり、図3は、図2の一部構成を説明するための図であり、図4は、図3の第1絶縁層を構成する回路パターンの層構造を具体的に示す図であり、図5は、図3の第1回路パターンのパッドを説明するための図であり、図6は、図2の貫通電極を説明するための図であり、図7は、図2のブリッジ基板を示す図であり、図8は、図7のブリッジ基板の再配線層の詳細構造を示す図である。
【0076】
以下では、図2図8を参照して、第1実施例に係る回路基板について具体的に説明する。
【0077】
図2図8を参照すると、回路基板は、絶縁層110を含む。
【0078】
このとき、実施例における複数の絶縁層は、第1絶縁物質を含む第1絶縁層111と、前記第1絶縁物質とは異なる第2絶縁物質を含む第2絶縁層112とを含むことができる。
【0079】
第1実施例における回路基板は、互いに異なる少なくとも2つのチップを実装できるようにする。例えば、第1実施例における回路基板は、少なくとも2つのプロセッサチップを実装できる複数のチップ実装領域を含むことができる。例えば、回路基板は、CPUが実装される第1実装領域と、GPUが実装される第2実装領域とを含むことができる。このとき、前記第1実装領域と第2実装領域は、回路基板の最外側に形成され得、厚さ方向ではなく幅方向に並んで配置され得る。例えば、実施例における回路基板は、CPUおよびGPUが一定間隔で隔てた位置で並んで(side by side)実装できるようにする。
【0080】
第1絶縁層111は、1層構造を有することができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1絶縁層111が少なくとも2層以上の層構造を有することもある。但し、実施例は、比較例における第1パッケージの厚さをスリム化できるようにする。このとき、前記第1絶縁層111は、後述する第2絶縁層112よりも大きい厚さを有する。これにより、実施例では、回路基板のスリム化のために、前記第1絶縁層111の層数を最小化し、回路配置設計によって前記第2絶縁層112の層数を増加させることができるようにする。
【0081】
前記第1絶縁層111は、チップが実装されるチップ実装領域を提供することができる。
【0082】
実施例の回路基板は、第1絶縁層111の第2面または下面に配置される第2絶縁層112を含む。前記第2絶縁層112は、1層で構成され得、これとは異なり、2層以上の多層構造を有することができる。このとき、実施例では、メモリやプロセッサなどのチップと電子デバイスのメインボードとの間で信号伝達を可能にし、このための回路パターンの配置がなされなければならない。そして、このために、前記第2絶縁層112が1層のみで構成される場合、前記回路パターンの全ての配置がなされることが困難なことがある。これにより、実施例では、前記第2絶縁層112が2層以上の層数を有するようにする。但し、実施例はこれに限定されない。
【0083】
前記第2絶縁層112の最外側は、電子デバイスのメインボードと連結することができ、このためのメインボードと連結するための端子パッド領域を含むことができる。
【0084】
前記第1絶縁層111は、第1絶縁物質を含むことができる。例えば、前記第1絶縁層111は、強化繊維を含む樹脂で構成され得る。一例として、前記第1絶縁層111は、プリプレグを含むことができる。
【0085】
即ち、実施例の回路基板は、全体的な厚さをスリム化しながら、反り特性を向上させることができるようにする。さらに、少なくとも2つのプロセッサチップを実装できる実装領域を提供しなければならない。
【0086】
このとき、回路基板の全体絶縁層が第2絶縁層112のような第2絶縁物質を含む場合、回路基板の全厚さを低くすることができるが、これによる信頼性が低下することがある。例えば、回路基板の全絶縁層が第2絶縁層112のような第2絶縁物質を含む場合、回路基板にクラックが発生しやすくなり、反り特性が低下することがあり、さらにチップが実装されるチップ実装パッドを安定して支持できないという問題が発生することがある。
【0087】
これにより、実施例では、上記のような問題を解決するために、回路基板を構成する複数の絶縁層のうち少なくとも一つの絶縁層に対しては、第1絶縁物質を含む第1絶縁層111で構成する。さらに、実施例では、回路基板にキャビティC1、C2が形成され、前記キャビティは、回路基板の最上側に配置された実装パッドの第1面および第2面と垂直方向に重なる。例えば、前記回路基板の最上側に配置された実装パッドの第1面および第2面は、前記キャビティ内に配置されてキャビティを介して露出され得る。ここで、露出されるということは、実装パッドの第1面および第2面が実装パッドではなく他の構成に露出されることを意味し、半導体パッケージの外部に露出されることを意味するものではない。このとき、前記実装パッドを支持する絶縁層が第2絶縁層112である場合、前記キャビティC1、C2を形成する過程で前記実装パッドの物理的信頼性が低下することがある。例えば、前記第2絶縁層112は、第1絶縁層111に比べて強度が低くてもよい。これにより、前記第2絶縁層112によって前記実装パッドが支持される場合、前記実装パッドが絶縁層から分離される脱落問題や前記実装パッドの平坦度が低くなるという問題がある。
【0088】
これにより、実施例では、前記第1絶縁層111に前記チップ実装のための実装パッドを配置できるようにする。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0089】
実施例では、前記第1絶縁層111は、強化繊維を含むプリプレグを含むことができ、これにより前記回路基板の反り特性を向上させながら、前記少なくとも2つのプロセッサチップを実装できる実装領域を提供する。
【0090】
即ち。前記プリプレグは、ガラス繊維糸(glass yarn)で織られたガラスファブリック(glass fabric)のような織物シート(fabric sheet)形態の繊維層にエポキシ樹脂等を含浸した後、熱圧着を行うことにより形成され得る。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1絶縁層111を構成するプリプレグは、炭素繊維糸で織られた織物シート形態の繊維層を含むことができる。
【0091】
そして、前記第1絶縁層111は、樹脂および前記樹脂内に配置される強化繊維を含むことができる。前記樹脂は、エポキシ樹脂であり得るが、これに限定されない。前記樹脂は、エポキシ樹脂に特に限定されず、例えば分子内にエポキシ基が1個以上含まれ得、これとは異なり、エポキシ系が2個以上含まれ得、これとは異なり、エポキシ系が4個以上含まれ得る。また、前記樹脂は、ナフタレン(naphthalene)基を含むことができ、例えば、芳香族アミン型であり得るが、これに限定されない。例えば、前記樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、アラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性ヒドロキシル基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、キサンテン型エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、ゴム変性型エポキシ樹脂、リン(phosphorous)系エポキシ樹脂などが挙げられ、ナフタレン系エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ゴム変性型エポキシ樹脂、およびリン(phosphorous)系エポキシ樹脂を含むことができる。また、前記強化繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維(例えば、アラミド系の有機材料)、ナイロン(nylon)、シリカ(silica)系の無機材料、またはチタニア(titania)系の無機材料が使用され得る。前記強化繊維は、前記樹脂内で平面方向に互いに交差する形態で配列され得る。
【0092】
一方、前記ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維(例えば、アラミド系の有機材料)、ナイロン(nylon)、シリカ(silica)系の無機材料、またはチタニア(titania)系の無機材料が使用され得る。
【0093】
一方、前記 第1絶縁層111は、回路基板の最上側または最下側に配置される。但し、説明の便宜上、前記第1絶縁層111は、回路基板の最上側に配置されるものとして説明する。前記回路基板の最上側は、チップが実装される領域に対応することができる。例えば、前記第1絶縁層111は、回路基板を構成する複数の絶縁層のうち最上側に配置された絶縁層を意味することができる。
【0094】
前記第1絶縁層111は、10μm~30μmの範囲の厚さを有することができる。例えば、前記第1絶縁層111は、15μm~25μmの範囲を満足することができる。例えば、前記第1絶縁層111は、18μm~23μmの範囲を満足することができる。前記第1絶縁層111の厚さが10μmよりも小さいと、前記第1絶縁層111内に配置されたガラス繊維が前記第1絶縁層111の表面の外側に突出し、これによる電気的信頼性に問題が発生することがある。また、前記第1絶縁層111の厚さが30μmよりも大きいと、回路基板の全体的な厚さが増加し、これにより半導体パッケージのスリム化が困難なことがある。
【0095】
前記第1絶縁層111の厚さは、回路パターンと回路パターンとの間の距離に対応することができる。例えば、第1絶縁層111の厚さは、第1回路パターン121の下面と第2回路パターン122の上面との間の距離を意味することができる。
【0096】
前記第1絶縁層111の第2面には、第2絶縁層112が配置される。前記第2絶縁層112は、上述したように2層で構成され得る。
【0097】
前記第2絶縁層112は、前記第1絶縁層111を構成する第1絶縁物質とは異なる第2絶縁物質を含むことができる。例えば、前記第2絶縁層112は、ガラス繊維を含まない樹脂で構成され得る。一例として、前記第2絶縁層112は、RCC(Resin Coated Copper)であり得る。
【0098】
例えば、前記第2絶縁層112は、前記第1絶縁層111の第2面または下面に配置された第2-1絶縁層112-1と、前記第2-1絶縁層112-1の第2面または下面に配置された第2-2絶縁層112-2を含むことができる。そして、前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2は、それぞれRCCを含むことができる。
【0099】
前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2のそれぞれの厚さは、前記第1絶縁層111の厚さよりも小さくてもよい。
【0100】
例えば、前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2は、それぞれ8μm~20μmの厚さを有することができる。例えば、前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2は、それぞれ8.5μm~17μmの厚さを有することができる。例えば、前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2は、それぞれ9μm~15μmの厚さを有することができる。前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2の厚さが8μmよりも小さいと、前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2によって回路パターンが安定して保護されないことがある。前記第2-1絶縁層112-1および第2-2絶縁層112-2の厚さが20μmよりも大きいと、回路基板の全体的な厚さが増加し、これにより半導体パッケージのスリム化が困難なことがある。
【0101】
前記第2-1絶縁層112-1の厚さは、第2回路パターン122の下面と第3回路パターン123の上面との間の距離を意味することができる。また、前記第2-2絶縁層112-2の厚さは、前記第3回路パターン123の下面と前記第4回路パターン124の上面との間の距離を意味することができる。
【0102】
実施例では、前記回路基板を構成する絶縁層110において、上記のように1層の第1絶縁層111を除いた残りの絶縁層がRCCで構成されるようにして、回路基板の全体的な厚さを減少させながら、信号または電力伝送性能を向上させることができる。
【0103】
即ち、実施例では、前記第2絶縁層112を低誘電率を有するRCCで構成することにより、回路基板の厚さをスリムにしながら高周波帯域でも信号損失が最小化される信頼性の高い回路基板を提供することができる。
【0104】
一方、前記第2絶縁層112は、前記RCCに限定されず、ガラス繊維を含まない絶縁物質を含む他の絶縁層で構成され得る。例えば、前記第2絶縁層112は、光硬化性樹脂または感光性樹脂を含むことができる。例えば、前記第2絶縁層112は、PID(Photoimageable dielectics)を含むことができる。
【0105】
上記のような回路基板の第1最外側に対応する第1絶縁層111の最上側は、複数のチップが実装されるチップ実装領域を含むことができる。例えば、前記第1絶縁層111の最上側は、チップが実装される第1領域R1と、前記チップ実装領域R1以外の第2領域R1とを含むことができる。
【0106】
そして、前記第1領域R1は、第1チップが実装される第1-1領域R1-1と、第2チップが実装される第1-2領域R1-2とを含むことができる。また、前記第1-1領域R1-1および前記第1-2領域R1-2は、それぞれ複数の領域に区分され得る。前記第1-1領域R1-1は、第1-1サブ領域R1-11および第1-2サブ領域R1-12を含むことができる。第1-2領域R1-2は、第2-1サブ領域R1-21および第2-2サブ領域R1-22を含むことができる。
【0107】
即ち、前記第1チップおよび第2チップは、互いに電気的に連結されるべき端子を含む。例えば、前記第1チップは、前記第2チップと電気的に連結されるべき第1-1端子と、それ以外の第1-2端子とを含む。また、第2チップは、前記第1チップと電気的に連結されるべき第2-1端子と、それ以外の第2-2端子とを含む。
【0108】
そして、第1-1サブ領域R1-11は、前記第1チップの端子のうち第1-2端子と連結される実装パッドが配置された領域であり、第1-2サブ領域R1-12は、前記第1チップの端子のうち前記第1-1端子と連結される実装パッドが配置された領域である。
【0109】
これに対応して、第2-1サブ領域R1-21は、前記第2チップの端子のうち第2-2端子と連結される実装パッドが配置された領域であり、第2-2サブ領域R1-22は、前記第2チップの端子のうち前記第2-1端子と連結される実装パッドが配置された領域である。
【0110】
また、前記第1絶縁層111の第2領域R2には、後述する第1保護層140が配置され得る。このとき、前記第1保護層140は、開口部を含むことができる。例えば、前記第1保護層140は、前記第1絶縁層111の第1面または上面に配置された前記第1回路パターン121の第1面または上面と垂直方向に重なる開口部を含むことができる。
【0111】
これにより、前記第1絶縁層111の第2領域R2は、前記第1保護層140が配置される第2-1領域R2-1と、前記第1保護層140の開口部に対応する第2-2領域R2-2とを含むことができる。
【0112】
また、前記第2絶縁層112の第2面は、第3領域R3および第4領域R4を含むことができる。
【0113】
即ち、前記第2絶縁層112の第2面は、ブリッジ基板200が配置される領域とそれ以外の領域とに区分され得る。例えば、前記第2絶縁層112の第2面は、第2保護層145が配置される領域とそれ以外の領域とに区分され得る。そして、前記第2絶縁層112の第3領域R3は、前記ブリッジ基板200が配置される領域および前記第2保護層145が配置されない領域を意味することができる。また、前記第2絶縁層112の第4領域R4は、前記ブリッジ基板200が配置されない領域または前記第2保護層145が配置される領域を意味することができる。一方、前記第2保護層145は、前記第2絶縁層112の第2面(明確には、第2-2絶縁層112-2の第2面)に配置された第4回路パターン124の第2面と垂直方向に重なる開口部(図示せず)を含む。これにより、前記第2絶縁層112の前記第4領域R4は、前記第2保護層145が配置される第4-1領域R4-1と、前記第2保護層145の開口部に対応する第4-2領域R4-2とを含むことができる。
【0114】
実施例の回路基板は、それぞれの絶縁層の表面に配置された回路パターンを含む。
【0115】
例えば、実施例は、第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124を含む。
【0116】
このとき、実施例の回路基板は、ETS工法を適用して回路パターンを形成し、これにより、回路基板の最外側に配置された回路パターンは、ETS(Embedded Trace Substrate)構造を有することができる。例えば、回路基板に含まれる回路パターンのうち最上側に配置された回路パターンは、絶縁層内に埋め込まれた構造を有することができ、前記第1最外側とは反対となる第2最外側に配置された回路パターンは、絶縁層の表面の上に突出した構造を有することができる。
【0117】
前記第1回路パターン121は、第1絶縁層111の第1面に配置され得る。例えば、前記第1回路パターン121は、前記第1絶縁層111の上面に配置され得る。
【0118】
前記第1回路パターン121は、回路基板の最上側に配置された回路パターンである。前記第1回路パターン121は、チップが実装される領域に配置された回路パターンである。前記第1回路パターン121は、ETS構造を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121の上面は、前記第1絶縁層111の上面よりも高くなくてもよい。例えば、前記第1回路パターン121の上面は、前記第1絶縁層111の上面と同一平面上に位置するか、前記第1絶縁層111の上面よりも低く位置することができる。例えば、前記第1回路パターン121の側面および下面は、前記第1絶縁層111によって覆われ得る。但し、前記第1回路パターン121の下面の一部は、後述する第1キャビティC1と垂直方向に重なることがある。例えば、前記第1回路パターン121の下面の一部は、前記第1キャビティC1内に位置することができる。
【0119】
前記第1回路パターン121は、チップが実装される実装パッドを含む。そして、前記第1回路パターン121は、ETS工法により製造されたパターンであり、これによりETS構造を有し、前記第1絶縁層111の第1面または上面に埋め込まれ得る。このようなETS構造は、絶縁層の上に突出した構造の回路パターンを作製する比較例に比べ、絶縁層内に回路パターンが埋め込まれた構造を有するため、回路パターンの微細化が可能である。これにより、実施例では、前記チップが実装された領域における実装パッドやトレースの微細化が可能であり、これにより第1チップおよび第2チップの容易な実装が可能にできる。
【0120】
前記第2回路パターン122は、第1絶縁層111の第2面(例えば、下面)に配置され得る。例えば、前記第2回路パターン122は、第1絶縁層111の第2面(例えば、下面)と第2-1絶縁層112-1の第1面(例えば、上面)との間に配置され得る。前記第2回路パターン122は、前記第1絶縁層111の第2面または下面から下側方向に突出し得る。そして、前記第2回路パターン122の側面および下面は、前記第2-1絶縁層112-1によって覆われ得る。
【0121】
前記第3回路パターン123は、第2-1絶縁層112-1の第2面に配置され得る。例えば、第3回路パターン123は、第2-1絶縁層112-1の第2面と前記第2-2絶縁層112-2の第1面との間に配置される。前記第3回路パターン123は、前記第2-1絶縁層112-1の第2面または下面から下方向に突出し得る。そして、前記第3回路パターン123の側面および下面は、前記第2-2絶縁層112-2によって覆われ得る。ここで、覆われ得るという意味は、前記第3回路パターン123の側面の少なくとも一部および/または下面の少なくとも一部が包まれることを意味することができ、側面および/または下面が全て包まれることを意味することができる。
【0122】
前記第4回路パターン124は、前記第2-2絶縁層112-2の第2面に配置され得る。前記第4回路パターン124は、第1回路パターン121の第2最外側に配置された回路パターンであり得る。例えば、前記第4回路パターン124は、回路基板の最下側に配置された回路パターンであり得る。前記第4回路パターン124は、パッドを含むことができる。前記第4回路パターン124のパッドは、後に電子デバイスのメインボード(図示せず)に連結される端子パッドであり得る。
【0123】
前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタン(Ti)、錫(Sn)、銅(Cu)、および亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質で形成され得る。また、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124は、ボンディング力に優れた金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタン(Ti)、錫(Sn)、銅(Cu)、および亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質を含むペーストまたはソルダーペーストで形成され得る。好ましくは、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124は、電気伝導性が高く、かつ価格が比較的安価な銅(Cu)で形成され得る。
【0124】
前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124は、互いに異なる厚さを有することができる。例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124の一部は、プリプレグからなる第1絶縁層111に配置され、残りの一部は、RCCからなる第2絶縁層112に配置される。これにより、前記第1絶縁層111に配置された回路パターンの厚さと前記第2絶縁層112に配置された回路パターンの厚さとは異なり得る。例えば、第1絶縁層111に配置された第1回路パターン121の厚さは、第2絶縁層112に配置された回路パターンの厚さよりも大きくてもよい。
【0125】
前記第1回路パターン121および第2回路パターン122は、10μm~25μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121および第2回路パターン122は、12μm~22μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121および第2回路パターン122は、13μm~18μmの範囲を有することができる。
【0126】
前記第1回路パターン121および第2回路パターン122の厚さが10μm未満であると、前記第1回路パターン121および第2回路パターン122の抵抗が増加することがある。また、プリプレグを含む絶縁層に10μmよりも小さい厚さを有する回路パターンを形成することが困難なことがある。前記第1回路パターン121および第2回路パターン122の厚さが25μmを超えると、前記第1回路パターン121および第2回路パターン122の線幅または間隔が増加することがあり、これによる回路基板の全体的な体積が増加することがある。
【0127】
第3回路パターン123および第4回路パターン124は、7μm~20μmの範囲を有することができる。例えば、前記第3回路パターン123および第4回路パターン124は、8μm~17μmの範囲を有することができる。例えば、前記第3回路パターン123および第4回路パターン124は、8μm~15μmの範囲を有することができる。
【0128】
前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124は、それぞれパッドおよびトレースを含むことができる。
【0129】
前記パッドは、チップが実装される実装パッド、ビアと連結されるビアパッド、電子デバイスのメインボードと連結される接着ボール(後述)が配置されるコアパッドまたはBGAパッドを含むことができる。そして、前記トレースは、前記パッドと連結され、電気信号を伝達する長いライン形態の配線を意味することができる。
【0130】
前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のパッドは、20μm~50μmの範囲の幅を有することができる。前記第1回路パターン120のパッドは、22μm~40μmの範囲の幅を有することができる。前記第1回路パターン120のパッドは、25μm~35μmの範囲の幅を有することができる。
【0131】
前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースは、特定の線幅と特定の間隔を有することができる。
【0132】
例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースの線幅は、5μm~20μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースの線幅は、7μm~15μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124の線幅は、8μm~12μmの範囲を有することができる。
【0133】
また、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースの間隔は、5μm~20μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースの間隔は、7μm~15μmの範囲を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のトレースの間隔は、8μm~12μmの範囲を有することができる。
【0134】
一方、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のそれぞれのトレースは、前記範囲内で、互いに異なる線幅および間隔を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121は、チップが実装される領域に配置され、これによる微細パターンで構成されなければならない。また、前記第4回路パターン124は、電子デバイスのメインボードに連結されなければならない。これにより、前記第4回路パターン124は、前記メインボードに含まれた配線の規格に対応しなければならない。これにより、実施例では、前記回路パターンのうち前記第1回路パターン121のトレースが最小の線幅および間隔を有することができ、第4回路パターン124の最大線幅および間隔を有することができる。そして、前記第2回路パターン122のトレースは、前記第1回路パターン121のトレースの線幅および間隔よりも大きく、前記第4回路パターン124のトレースの線幅および間隔よりも小さくてもよい。また、第3回路パターン123のトレースは、前記第2回路パターン122のトレースの線幅および間隔よりも大きく、前記第4回路パターン124のトレースの間隔および線幅よりも小さくてもよい。
【0135】
また、これに対応して、前記回路パターンのうち前記第1回路パターン121のパッドが最小幅を有することができ、前記第4回路パターン124のパッドが最大幅を有することができる。そして、前記第2回路パターン122のパッドは、前記第1回路パターン121のパッドの幅よりも大きく、前記第4回路パターン124のパッドの幅よりも小さい幅を有することができる。また、前記第3回路パターン123のパッドは、前記第2回路パターン122のパッドの幅よりも大きく、前記第4回路パターン124のパッドの幅よりも小さい幅を有することができる。
【0136】
一方、第1絶縁層111、第2-1絶縁層112-1、および第2-2絶縁層112-2には、それぞれビアが形成され得る。前記ビアは、それぞれの絶縁層の表面に配置された回路パターンを互いに電気的に連結することができる。
【0137】
前記第1絶縁層111には、第1ビア131が形成され得る。前記第2-1絶縁層112-1には、第2ビア132が形成され得る。また、第2-2絶縁層112-2には、第3ビア133が形成され得る。前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、第1絶縁層111、第2-1絶縁層112-1、および第2-2絶縁層112-2のうち一つの絶縁層のみを貫通することができ、少なくとも2つの絶縁層を共通に貫通して形成され得る。
【0138】
前記第1ビア131は、前記第1回路パターン121の第2面と前記第2回路パターン122の第1面との間を連結することができる。例えば、前記第1ビア131の第1面または上面は、前記第1回路パターン121の下面と連結され、前記第1ビア131の第2面または下面は、前記第2回路パターン122の上面と連結され得る。
【0139】
前記第2ビア132は、前記第2回路パターン122の第2面と前記第3回路パターン123の第1面との間を連結することができる。例えば、前記第2ビア132の第1面または上面は、前記第2回路パターン122の下面と連結され、前記第2ビア132の第2面または下面は、前記第3回路パターン123の上面と連結され得る。
【0140】
前記第3ビア133は、前記第3回路パターン123の第2面と前記第4回路パターン124の第1面との間を連結することができる。例えば、前記第3ビア133の第1面または上面は、前記第3回路パターン123の下面と連結され、前記第3ビア133の第2面または下面は、前記第4回路パターン124の上面と連結され得る。
【0141】
前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、互いに同じ形状を有することができる。例えば、前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、第1面の幅が第2面の幅よりも小さい台形状を有することができる。例えば、第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、上面の幅が下面の幅よりも小さくてもよい。
【0142】
前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133のそれぞれの幅は、12μm~40μmの範囲を満たすことができる。前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133のそれぞれの幅は、15μm~35μmの範囲を満たすことができる。前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133のそれぞれの幅は、18μm~30μmの範囲を満たすことができる。そして、前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133の幅は、それぞれのビアの第1面および第2面のうち幅が広い第2面の幅を意味することができる。
【0143】
前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、前記範囲内で互いに異なる幅を有することができる。即ち、前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133の幅の差は、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124のパッドの幅の差に対応することができる。
【0144】
例えば、前記ビアのうち前記第1ビア131の幅が最も小さくてもよい。また、前記ビアのうち前記第3ビア133の幅が最も大きくてもよい。また、前記第2ビア132は、前記第1ビア131の幅よりも大きく、前記第3ビア133の幅よりも小さくてもよい。
【0145】
前記第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133は、絶縁層110を貫通するビアホールの内部に導電性物質を充填して形成され得る。
【0146】
前記ビアホールは、機械、レーザー、および化学加工のうちいずれか一つの加工方式によって形成され得る。前記ビアホールが機械加工によって形成される場合には、ミーリング(Milling)、ドリル(Drill)、およびルーティング(Routing)などの方式を使用することができ、レーザー加工によって形成される場合には、UVやCOレーザー方式を使用することができ、化学加工によって形成される場合には、アミノシラン、ケトン類などを含む薬品を用いて、前記複数の絶縁層のうち少なくとも一つの絶縁層を開放することができる。
【0147】
一方、前記レーザーによる加工は、光学エネルギーを表面に集中させて材料の一部を溶かし蒸発させて、所望の形態をとる切断方法であって、コンピュータプログラムによる複雑な形成も容易に加工することができ、他の方法では切断しにくい複合材料も加工することができる。
【0148】
また、前記レーザーによる加工は、切断径が最小0.005mmまで可能であり、加工可能な厚さ範囲が広いという利点がある。
【0149】
前記レーザー加工ドリルとして、YAG(Yttrium Alumium Garnet)レーザーやCOレーザーや紫外線(UV)レーザーを用いることが望ましい。YAGレーザーは、銅箔層および絶縁層の両方を加工できるレーザーであり、COレーザーは、絶縁層のみを加工できるレーザーである。
【0150】
前記ビアホールが形成されると、前記ビアホールの内部を導電性物質で充填して、それぞれの貫通部を形成することができる。前記貫通部を形成する金属物質は、銅(Cu)、銀(Ag)、錫(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、およびパラジウム(Pd)のうちから選択されるいずれか一つの物質であり得、前記導電性物質の充填は、無電解めっき、電解めっき、スクリーン印刷(Screen Printing)、スパッタリング(Sputtering)、蒸発法(Evaporation)、インクジェットティング、およびディスフェンシングのうちいずれか一つまたはこれらの組み合わせた方式を用いることができる。
【0151】
前記回路パターンおよびビアは、複数の層構造を有することができる。しかし、実施例では、前記回路パターンは、ETS構造を有し、これにより他の回路パターンとは異なる層構造を有することができる。
【0152】
例えば、前記第1回路パターン121は、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124とは異なる層構造を有することができる。例えば、前記第1回路パターン121は、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124の層数とは異なり得る。例えば、前記第1回路パターン121の層数は、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124の層数よりも少なくてもよい。
【0153】
一例として、前記第1回路パターン121は、電解めっき層のみを含むことができる。
【0154】
これとは異なり、前記第2回路パターン122は、シード層122-1および電解めっき層122-2を含むことができる。また、第3回路パターン123は、シード層123-1および電解めっき層123-2を含むことができる。また、第4回路パターン124は、シード層124-1および電解めっき層124-2を含むことができる。
【0155】
即ち、前記第1回路パターン121は、回路基板の回路パターンのうち最初に形成されるパターンであり、これにより、最終工程で前記第1回路パターン121のシード層は除去され得る。
【0156】
一方、第1ビア131は、前記第2回路パターン122に対応して、シード層131-1および電解めっき層131-2を含むことができる。第2ビア132は、前記第3回路パターン123に対応して、シード層132-1および電解めっき層132-2を含むことができる。第3ビア133は、前記第4回路パターン124に対応して、シード層133-1および電解めっき層133-2を含むことができる。
【0157】
実施例は、保護層を含む。即ち、回路基板は、第1絶縁層111の第1面または上面に配置される第1保護層140を含む。上述したように、前記第1保護層140は、前記第1絶縁層111の前記第2領域R2に配置され得る。例えば、前記第1保護層140は、前記第2領域R2で、後述する貫通電極(後述)が配置される領域である第2-2領域R2-2と垂直方向に重なる開口部を含み、第2-1領域R2-1の上に配置され得る。
【0158】
また、回路基板は、第2-2絶縁層112-2の第2面または下面に配置される第2保護層145を含む。上述したように、前記第2保護層145は、前記第2-2絶縁層112-2の第2面の第4領域R4に配置され得る。
【0159】
例えば、前記第2保護層145は、前記第4領域R4で、後述する電子デバイスのメインボードと連結される導電性結合部が配置される第4-2領域R4-2と垂直方向に重なる開口部を含み、前記第4-1領域R4-1上に配置され得る。
【0160】
一方、実施例では、一つの回路基板に互いに異なる種類の複数の第1および第2チップを実装できるチップ実装領域を提供する。このとき、前記第1および第2チップは、比較例では、一つのチップに統合されたアプリケーションプロセッサが機能に応じて分離された第1および第2プロセッサチップであり得る。
【0161】
例えば、実施例において、第1-1領域R1-1は、第1プロセッサチップが実装される領域であり、前記第1-2領域R1-2は、第1プロセッサチップとは異なる第2プロセッサチップが実装される領域であり得る。例えば、前記第1プロセッサチップは、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサ(AP)チップのうちいずれか一つであり得る。前記第2プロセッサチップは、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのアプリケーションプロセッサ(AP)チップのうち、前記第1プロセッサチップとは異なる種類のプロセッサチップであり得る。例えば、前記第1プロセッサチップは、セントラルプロセッサチップであり得、前記第2プロセッサチップは、グラフィックプロセッサチップであり得る。即ち、実施例の回路基板は、アプリケーションプロセッサを機能ごとに分離し、前記分離された機能ごとに別のプロセッサチップを一つの基板上に実装するダイスプリットのための回路基板であり得る。
【0162】
このとき、上記のようなダイスプリット構造では、前記第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の連結が必要である。即ち、前記第1回路パターン121には、前記第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間を連結するためのチップトレースが必要である。このとき、前記チップトレースは、限られた空間内で、前記第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの連結のために超微細化が必要である。例えば、前記チップトレースは、4μm以下の線幅および4μm以下の間隔が要求される。
【0163】
一方、最近、アプリケーションプロセッサに要求される機能が増加するにつれて、機能ごとにこれを別にプロセッサチップで構成し、これらのプロセッサチップを実装できる回路基板が要求されている。このとき、前記アプリケーションプロセッサに対して、機能ごとにこれを2つのプロセッサチップに分離した場合でも、それぞれのプロセッサチップに備えられた端子(Input/Output)の数が増加している。このとき、比較例のように一つのアプリケーションプロセッサチップで全ての機能を処理する場合とは異なり、前記プロセッサチップを少なくとも2つに分離した場合、それぞれのプロセッサチップは、相互間の信号を交換するために相互電気的に連結されなければならない。
【0164】
このとき、前記それぞれのプロセッサチップ間の離隔間隔が大きい場合、実施例のような微細パターンが要求されないことがある。しかし、前記それぞれのプロセッサチップ間の離隔間隔が大きいと、相互間の信号交換のための通信速度が減少することがある。そして、前記それぞれのプロセッサチップ間の離隔間隔が大きいと、通信に必要な消費電力が増加する。また、前記それぞれのプロセッサチップ間の離隔間隔が大きいと、それぞれのプロセッサチップ間を連結するトレースの長さも増加し、これによるノイズに脆弱になって信号伝送損失が増加するという問題がある。
【0165】
即ち、前記プロセッサチップ間の間隔は、信頼性のために150μm以下でなければならない。例えば、前記プロセッサチップ間の間隔は、信頼性のために120μm以下でなければならない。例えば、前記プロセッサチップ間の間隔は、信頼性のために100μm以下でなければならない。
【0166】
したがって、上記のように限られた空間内で、第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の配線の両方を連結するためには、上述したように特定の線幅および特定の間隔以下の回路パターンの微細化が要求される。
【0167】
また、従来は、前記第1プロセッサチップと前記第2プロセッサチップとの間の連結配線がX個であった。そして、前記連結配線がX個である場合には、上記のような限られた空間内で、回路パターンの微細化レベルが実施例とは異なり得る。
【0168】
一方、最近、5G、モノのインターネットIOT(Internet of Things)、画質の増加、通信速度の増加などの理由で、前記第1プロセッサチップおよび前記第2プロセッサチップ内での端子の数が徐々に増加している傾向である。これにより、最近では第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の連結配線は、従来の2倍以上(2X)または3倍以上(3X)または10倍以上(10X)であり得る。
【0169】
しかし、上記のような第1絶縁層111および第2絶縁層112に形成される回路パターンのトレースの線幅および厚さの微細化には限界がある。これにより、実施例では、ブリッジ基板200を用いて前記第1プロセッサチップと前記第2プロセッサチップとの間の連結がなされるようにする。
【0170】
このために、実施例における回路基板は、第1キャビティC1を含む。そして、前記第1キャビティC1には、ブリッジ基板200が挿入され得る。
【0171】
このとき、前記ブリッジ基板200が挿入される前記第1キャビティC1は、前記第1回路パターン121のうち前記第1領域R1に配置されたパターンの下面と垂直方向に重なることがある。前記ブリッジ基板200の説明に先立ち、前記第1絶縁層111の第1面または上面に配置された第1回路パターン121についてより具体的に説明する。
【0172】
前記第1回路パターン121は、複数のパッドを含む。
【0173】
前記第1回路パターン121は、前記第1プロセッサチップが実装される第1-1領域R1-1に配置される第1パッド121-1を含む。
【0174】
前記第1パッド121-1は、第1-1サブ領域R1-11に配置される第1-1パッド121-11および第1-2サブ領域R1-12に配置される第1-2パッド121-12を含む。そして、前記第1-2パッド121-12は、前記第1キャビティC1と厚さ方向に重なる領域に配置される。これにより、前記第1-2パッド121-12の下面は、前記第1キャビティC1と垂直方向に重なることがある。例えば、前記第1-2パッド121-12の下面の少なくとも一部は、前記第1キャビティC1内に位置することができる。前記第1-2パッド121-12の上面は、第1プロセッサチップが実装される部分であり、下面は、ブリッジ基板200が付着される部分であり得る。
【0175】
また、前記第1回路パターン121は、前記第2プロセッサチップが実装される第1-2領域R1-2に配置される第2パッド121-2を含む。
【0176】
前記第2パッド121-2は、第2-1サブ領域R1-21に配置される第2-1パッド121-21および第2-2サブ領域R1-22に配置される第2-2パッド121-22を含む。そして、前記第2-2パッド121-22は、前記第1キャビティC1と厚さ方向に重なる領域に配置される。これにより、前記第2-2パッド121-22の下面は、前記第1キャビティC1と垂直方向に重なることがある。例えば、前記第2-2パッド121-22の下面の少なくとも一部は、前記第1キャビティC1内に配置され得る。前記第2-2パッド121-22の上面は、第2プロセッサチップが実装される部分であり、下面は、ブリッジ基板200が付着される部分であり得る。
【0177】
前記第1-2パッド121-12および前記第2-2パッド121-22は、相互連結されるべき第1パッド121-1および第2パッド121-2の連結パッドであり得る。
【0178】
前記第1回路パターン121は、貫通電極150が配置される第3パッド121-3をさらに含む。前記第3パッド121-3は、前記第1絶縁層111の第2-2領域R2-2に配置され得る。即ち、前記第3パッド121-3は、前記第1保護層140の開口部と垂直方向に重なることがある。例えば、前記第3パッド121-3は、前記第1保護層140の開口部上に位置することができる。
【0179】
また、前記第1回路パターン121は、トレース121-4を含むことができる。前記トレース121-4は、前記第1回路パターン121のパッド間を連結することができる。
【0180】
一方、実施例では、一つの回路基板に第1プロセッサチップと第2プロセッサチップを配置するために、前記第1-2パッド121-12と前記第2-2パッド121-22とは互いに連結されなければならない。このとき、実施例では、前記第1回路パターン121のトレースを用いて、前記第1-2パッド121-12と前記第2-2パッド121-22との間を高い電気的信頼性を有して連結するために、ブリッジ基板200を使用する。これにより、実施例では、前記第1パッド121-1のうち前記第2プロセッサチップと連結されるべき前記第1-2パッド121-12は、前記第2パッド121-2に隣接して配置され得る。さらに、実施例では、前記第2パッド121-2のうち前記第1プロセッサチップと連結されるべき第2-2パッド121-22は、前記第1パッド121-1に隣接して配置され得る。したがって、実施例では、前記第1-2パッド121-12と前記第2-2パッド121-22とは、互いに隣接して配置され得る。
【0181】
一方、前記貫通電極150は、第3パッド121-3の上に一定の高さを有して配置され得る。比較例では、第2接着ボール13を用いて第1パッケージと第2パッケージとを連結した。しかし、前記第2接着ボール13のピッチ限界により、前記第1半導体パッケージと前記第2半導体パッケージとの間のピッチマッチングが困難である。したがって、比較例では、第2基板15が追加で必要であった。これに対して、実施例では、貫通電極150を用いて、第1半導体パッケージと第2半導体パッケージとの間を連結する。このとき、前記貫通電極150は、第2接着ボール13に比べて、電気伝導性および熱伝導性が高い。例えば、実施例における貫通電極150は、金属ワイヤ(wire)で形成される。例えば、前記金属ワイヤは、銅ワイヤであり得る。これにより、実施例では、前記金属ワイヤで形成された貫通電極150を用いて複数の半導体パッケージ間を連結することにより、複数の貫通電極間の間隔を最小限に抑えることができる。さらに、実施例では、前記金属ワイヤで形成された貫通電極150に基づいて、第1半導体パッケージと第2半導体パッケージとの間の熱伝達特性を向上させることができ、これを通じて放熱特性を高めることができる。
【0182】
実施例では、前記第3パッド121-3上にワイヤボンディング工程を行い、一定の高さを有する貫通電極150を形成することができる。これにより、前記貫通電極150は、ワイヤ部とも言える。
【0183】
このとき、貫通電極150は、複数の部分に区分され得る。
【0184】
例えば、貫通電極150は、第1導電性結合部150-1、補強部150-2、および貫通部150-3を含むことができる。このとき、前記第1導電性結合部150-1、補強部150-2、および貫通電極150は、貫通電極150を領域ごとに区分するためのものに過ぎず、これは実質的に一体に形成された一つの構成であり得る。即ち、実施例では、金属ワイヤをボンディングすることにより、前記第3パッド121-3上に、第1導電性結合部150-1、補強部150-2、および貫通部150-3を含む貫通電極150を形成することができる。
【0185】
前記貫通部150-3は、前記第1絶縁層111および第1保護層140上に配置され、第2モールディング層160を貫通することができる。前記貫通部150-3は、前記貫通電極150を形成するのに使用されたワイヤに対応することができる。例えば、前記貫通部150-3は、第1幅W1を有することができる。前記第1幅W1は、前記貫通電極150を形成するのに使用されるワイヤの幅(明確には、ワイヤの直径)に対応することができる。前記貫通部150-3の第1幅W1は、10μm~100μmの範囲を有することができる。前記貫通部150-3の第1幅W1は、12μm~98μmの範囲を有することができる。前記第1幅W1は、15μm~95μmの範囲を有することができる。前記貫通部150-3の第1幅W1が10μmよりも小さい場合、前記第3パッド121-3上に前記貫通電極150を形成する過程で、前記貫通部150-3の直進度が減少することがある。前記直進度は、前記第1絶縁層111の上面に対して垂直な仮想の垂直線に対する前記貫通部150-3の傾いた角度を意味することができる。例えば、前記仮想の垂直線に対する前記貫通部150-3の傾いた角度が大きいほど直進度が低くなり、前記傾いた角度が小さいほど直進度が高くなり得る。前記貫通部150-3の第1幅W1が100μmを超える場合、複数の貫通電極間の離隔間隔が増加し、これにより前記貫通電極のピッチが増加することがある。一方、前記貫通部150-3の第1幅W1は、前記貫通電極150の高さH1によって決定され得る。例えば、前記貫通電極150の高さH1が増加するほど、前記貫通部150-3の直進度が減少することがある。これにより、実施例では、前記貫通電極150の高さH1が増加するほど、前記貫通部150-3の第1幅W1を増加させるようにする。例えば、実施例における前記貫通電極150の高さH1は、実施例の回路基板上に実装されるチップの高さによって決定され得る。例えば、前記貫通電極150の高さH1は、50μm~200μmの範囲を有することができる。そして、実施例では、前記貫通電極150の高さH1が100μmを超える場合、前記貫通部150-3の第1幅W1が少なくとも40μm以上を有するようにする。そして、前記貫通電極150の高さH1が100μm未満の場合、前記貫通部150-3の第1幅W1
は、10μm~100μmの範囲を満たすことができる。また、前記貫通電極150の高さH1が100μmを超える場合、前記貫通部150-3の第1幅W1は、40μm~100μmの範囲を満たすようにする。
【0186】
一方、前記貫通電極150は、前記第3パッド121-3と前記貫通電極150との間に第1導電性結合部150-1を含むことができる。
【0187】
前記第1導電性結合部150-1は、第3パッド121-3上にワイヤをボンディングする過程で形成される本体部であり得る。前記第1導電性結合部150-1は、前記第3パッド121-3上に第2高さH2および第3幅W3を有して形成され得る。
【0188】
例えば、前記第1導電性結合部150-1は、前記第3パッド121-3上に前記貫通電極150を形成するための金属ワイヤのボンディング時に、前記金属ワイヤを押した状態でボンディングを行うことにより、前記金属ワイヤが束ねられた部分であり得る。前記第1導電性結合部150-1は、ワイヤボールとも言える。前記第1導電性結合部150-1は、第3幅W3を有することができる。前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3は、前記貫通部150-3の第1幅W1の150%~300%の範囲を満たすことができる。例えば、前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3は、前記貫通部150-3の第1幅W1の160%~250%の範囲を満たすことができる。例えば、前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3は、前記貫通部150-3の第1幅W1の180%~240%の範囲を満たすことができる。前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3が前記貫通部150-3の第1幅W1の150%未満であると、前記第1導電性結合部150-1によって前記貫通部150-3が安定して支持できないという問題が発生することがあり、これによる前記貫通部150-3の直進度が減少することがある。また、前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3が前記貫通部150-3の第1幅W1の150%未満であると、前記第3パッド121-3と前記貫通電極150との間の接合面積が減少し、これによる電気的信頼性の問題(例えば、電気抵抗が増加するにつれて信号損失が増加する)および物理的信頼性の問題(例えば、前記第3パッドから前記貫通電極が分離される脱膜問題)が発生することがある。また、前記第1導電性結合部150-1の第3幅W3が前記貫通部150-3の第1幅W1の300%を超えると、複数の貫通電極間の離隔間隔が増加し、これにより回路基板の集積化が困難なことがある。
【0189】
一方、実施例における前記貫通電極150は、前記第1導電性結合部150-1と前記貫通部150-3との間に補強部150-2が形成され得る。前記補強部150-2は、前記第1導電性結合部150-1と前記貫通部150-3との間に形成されて、前記貫通部150-3を支持する支持部とも言える。前記補強部150-2は、前記貫通部150-3の第1幅W1よりも大きい第2幅W2を有することができる。例えば、前記補強部150-2は、前記貫通部150-3の第1幅W1の105%~160%の範囲の第2幅W2を有することができる。例えば、前記補強部150-2は、前記貫通部150-3の第1幅W1の108%~155%の範囲の第2幅W2を有することができる。例えば、前記補強部150-2は、前記貫通部150-3の第1幅W1の110%~150%の範囲を有することができる。前記補強部150-2の第2幅W2が前記貫通部150-3の第1幅W1の105%以下であると、前記補強部150-2によって前記貫通部150-3が安定して支持できないという問題が発生することがあり、これによる前記貫通部150-3の直進度が減少することがある。また、前記補強部150-2の第2幅W2が前記貫通部150-3の第1幅W1の160%を超えると、前記補強部150-2が形成される工程時間が増加し、これによる工程の複雑さが増加することがある。
【0190】
一方、実施例では、前記第1導電性結合部150-1が形成された状態で、前記第1導電性結合部150-1に向かう方向に金属ワイヤに圧力を加えて(例えば、金属ワイヤを下側方向に押すことによって)前記金属ワイヤが有する幅(即ち、前記貫通部が有する第1幅)よりも大きい幅を有して形成され得る。
【0191】
このとき、前記第1導電性結合部150-1の上面には、前記補強部150-2を形成する過程で形成される凹部150-1aを含むことができる。そして、前記補強部150-2は、前記第1導電性結合部150-1の前記凹部150-1a内に一定の高さH3を有して形成され得る。
【0192】
実施例では、前記貫通電極150は、金属ワイヤをボンディングして形成されたワイヤ部とも言え、前記金属ワイヤが有する直径に対応する幅を有する貫通部150-3を含む。これにより、実施例では、前記貫通電極150の幅を比較例に比べて減少させることができる。これにより、実施例では、前記貫通電極150が第1貫通電極151および第2貫通電極152を含む場合、前記第1貫通電極151と第2貫通電極152との間の離隔間隔D1を比較例に比べて減らすことができる。さらに、従来は、図1の比較例のソルダーボールの問題を解決するために金属ポストを用いている。しかし、前記金属ポストは、シード層形成およびめっき工程を行うことによって製造工程が複雑であり、製造コストが本実施例に比べて増加するという問題がある。さらに、前記金属ポストを含む従来の構造は、前記金属ポストの幅が少なくとも110μm以上を有し、これにより、本実施例に比べて複数の金属ポスト間の離隔間隔が増加し、これによる回路基板の横方向への幅が増加して回路集積度が減少するという問題がある。さらに、金属ポストを含む従来の構造は、めっき工程時に化学的な方法でめっき液、めっき設備、およびめっき条件等を管理しなければならないなどの技術が要求されるという問題がある。
【0193】
これに対して、実施例では、前記第3パッド121-3上に金属ワイヤを単にボンディングすることにより、前記第1導電性結合部150-1、補強部150-2、および貫通電極150を含む貫通電極150を形成することができる。これにより、実施例では、前記貫通電極150を形成するための工程を簡略化することができ、さらに製造コストを削減することができる。さらに、前記貫通電極150は、金属ワイヤの直径に対応する幅を有し、これはめっき工程によって形成される金属ポストに比べて小さい。これにより、実施例では、複数の貫通電極間の離隔間隔を減らすことができ、これを通じて回路基板の横方向への幅を減らすことができ、さらに回路基板の回路集積度を向上させることができる。
【0194】
一方、実施例における互いに隣接する第1貫通電極151と第2貫通電極152との間のピッチは、40μm~100μmであり得る。例えば、実施例における互いに隣接する第1貫通電極151と第2貫通電極152との間のピッチは40μm~100μmであり得る。例えば、実施例における互いに隣接する第1貫通電極151と第2貫通電極152との間のピッチは、40μm~100μmであり得る。前記ピッチは、第1貫通電極151の中心から前記第2貫通電極152の中心までの距離を意味することができる。このとき、ソルダーボールや銅ポストを含む従来技術の構造の場合、前記ソルダーボールまたは銅ポストの幅が110μm以上を有し、これにより前記ピッチは、少なくとも120μm以上を有していた。これに対して、実施例における前記第1貫通電極151および第2貫通電極152は、金属ワイヤの直径に対応する幅を有し、これにより前記第1貫通電極151および第2貫通電極152間のピッチを100μm以下に減らすことができる。
【0195】
一方、実施例では、前記貫通電極150の直進度は、10度以下であり得る。好ましくは、前記貫通電極150の直進度は、8度以下であり得る。より好ましくは、前記貫通電極150の直進度は、5度以下であり得る。前記貫通電極150の直進度は、上述したように、前記第1絶縁層111の上面に垂直な仮想の垂直線に対して前記貫通電極150の貫通部150-3の傾いた角度を意味することができる。そして、前記傾いた角度が0度に近いほど前記直進度が高いことを意味することができる。
【0196】
一方、上述したように、実施例における絶縁層110には、第1キャビティC1が形成され、前記形成された第1キャビティC1内にブリッジ基板200が挿入および/または埋め込まれ得る。
【0197】
このために、前記絶縁層110には、第1キャビティC1が形成される。
【0198】
前記第1キャビティC1は、前記第1絶縁層111に形成される第1部分C1-1と、前記第2-1絶縁層112-1に形成される第2部分C1-2と、前記第2-2絶縁層112-2に形成される第3部分C1-3とを含むことができる。このとき、前記第1部分C1-1の内壁の傾きは、第2部分C1-2および第3部分C1-3の内壁の傾きとは異なり得る。例えば、前記第1部分C1-1の内壁の傾斜は、第2部分C1-2および第3部分C1-3の内壁の傾きよりも大きくてもよい。即ち、前記第1部分C1-1は、プリプレグを含む第1絶縁層111に形成され、これにより、RCCを含む第2絶縁層112に形成される前記第2部分C1-2および第3部分C1-3の内壁の傾きよりも大きくてもよい。
【0199】
前記第1キャビティC1は、前記第1回路パターン121のうち少なくとも一部の回路パターンの下面と垂直方向に重なることがある。
【0200】
具体的には、前記第1回路パターン121において、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22は、前記第1キャビティC1と厚さ方向に重なることがある。これにより、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22の少なくとも一部は、前記第1キャビティC1内に配置され得る。
【0201】
一方、前記第1絶縁層111は、前記第1回路パターン121と第2回路パターン122との間に配置される第1部分111-1と、前記第1回路パターン121を囲む第2部分とを含む。ここで、前記第1絶縁層111の厚さは、前記第1部分111-1の厚さを意味する。
【0202】
このとき、実施例では、前記第1キャビティC1は、前記第1絶縁層111の第2部分111-2の一部を開放することができる。これにより、前記第1絶縁層111の第2部分111-2は、領域ごとに互いに異なる厚さを有することができる。例えば、前記第1絶縁層111の第2部分111-2は、第1キャビティC1と厚さ方向に重なる第2-1部分と、それ以外の第2-2部分とを含むことができる。そして、前記第2-2部分は、前記第1回路パターン121の厚さと実質的に同じ厚さを有することができる。これとは異なり、前記第1キャビティC1と重なる第2-1部分は、前記第1回路パターン121の厚さ、さらに前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22の厚さよりも小さくてもよい。例えば、前記第1絶縁層111において、前記第1キャビティC1と重なる第2-1部分の厚さT1は、前記第1-2パッド121-12および第2- 2パッド121~22の厚さよりも小さくてもよい。
【0203】
ここで、上記のように実施例では、ブリッジ基板200を挿入するための第1キャビティC1を絶縁層110に形成する。このとき、前記第1キャビティC1は、実質的に前記絶縁層110を貫通して形成される。ここで、実施例では、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22は、前記第1絶縁層111の第2-1部分を通じて支持され得る。このとき、前記第1絶縁層111の第2-1部分の厚さT1は、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22よりも小さい。これにより、前記第1キャビティC1を形成することによって、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22を安定して支持できないことがある。このとき、実施例では、上記のように回路基板の剛性を確保して反り特性を向上させ、最小の厚さで前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22を安定して支持できるように、前記第1絶縁層111をプリプレグで形成する。これにより、実施例では、前記第1キャビティC1が形成されても、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22を安定して支持することができ、これによる信頼性を向上させることができる。
【0204】
一方、前記第1キャビティC1と垂直方向に重なる前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22の下面には、第3導電性結合部201が配置される。そして、前記ブリッジ基板200は、前記第3導電性結合部201を介して前記第1キャビティC1内で前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22に付着され得る。
【0205】
前記ブリッジ基板200は、前記第1-2パッド121-12と第2-2パッド121-22とを互いに電気的に連結させることができる。例えば、前記ブリッジ基板200は、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22を介して第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとを互いに電気的に連結することができる。例えば、前記ブリッジ基板200は、回路基板に実装される複数のプロセッサチップを互いに電気的に連結させるダイ間のインターコネクション(die to die interconnection)を行うことができる。前記複数のプロセッサチップは、限られた空間内で相互電気的に連結されなければならない。このとき、前記複数のプロセッサチップ間を連結するには、限られた空間内で非常に密集した連結回路が必要である。これにより、実施例におけるブリッジ基板200は、高密度の回路層を含み、これにより前記回路基板に実装される複数のプロセッサチップ間を電気的に連結することができる。
【0206】
このために、ブリッジ基板200は、超微細化パターンを含むことができる。
【0207】
前記ブリッジ基板200は、ベース層210、前記ベース層210上に配置された絶縁層220、前記絶縁層220上に配置された回路層230、前記絶縁層220を貫通するビア層240、および前記絶縁層220の最外側に形成されるパッド層250を含むことができる。前記絶縁層220、回路層230、ビア層240、およびパッド層250は、前記ベース層210上に配置されるブリッジ基板200の再配線層と言える。
【0208】
前記ベース層210は、ブリッジ基板200の反り特性を向上させることができる。例えば、ベース層210は、前記ブリッジ基板200を支持することができる。このために、ベース層210は、シリコン(Si)、ガラス(Glass)、セラミック(Ceramic)などを含むことができる。
【0209】
前記ブリッジ基板200の絶縁層220は、前記ベース層210の一面に配置され得る。前記絶縁層220は、複数の層で構成され得る。前記絶縁層220は、ポリイミド(PI)を含むことができるが、これに限定されない。例えば、前記絶縁層220は、SiOなどの有機絶縁層を含むこともできる。
【0210】
前記ブリッジ基板200の絶縁層220には、回路層230およびビア層240が形成される。前記回路層230およびビア層240は、前記絶縁層220を露光および現像して形成された回路パターン溝(図示せず)またはビアホール(図示せず)内に金属物質をめっきして形成することができる。
【0211】
これにより、前記ブリッジ基板200の回路層230およびビア層240は、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、第4回路パターン124、第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133とは異なる層構造を有することができる。
【0212】
例えば、前記ブリッジ基板200の回路層230およびビア層240は、前記第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、第4回路パターン124、第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133よりも多くの層数を有することができる。
【0213】
例えば、回路層230は、第1金属層231および第2金属層232を含むことができる。前記第1金属層231は、スパッタリングを通じて形成された金属層であり得る。このために、前記第1金属層231は、スパッタリング工程を通じて形成されたチタン(Ti)層と銅(Cu)層とを含むことができる。前記チタン(Ti)層は、0.01μm~0.15μmの厚さを有することができる。例えば、前記チタン(Ti)層は、0.03μm~0.12μmの厚さを有することができる。例えば、前記チタン(Ti)層は、0.05μm~0.10μmの厚さを有することができる。前記銅(Cu)層は、0.01μm~0.35μmの厚さを有することができる。例えば、前記銅(Cu)層は、0.05μm~0.32μmの厚さを有することができる。例えば、前記銅(Cu)層0.1μm~0.3μmの厚さを有することができる。前記チタン(Ti)と前記銅(Cu)層の厚さを合わせた第1金属層231の厚さは、0.5μm以下であり得る。好ましくは、前記第1金属層231の厚さは、0.4μm以下であり得る。より好ましくは、前記第1金属層231の厚さは、0.3μm以下であり得る。前記第1金属層231の厚さが0.5μmを超えると、前記回路層230の微細化が困難なことがある。具体的には、前記回路層230の形成工程には、前記第1金属層231を除去するシード層除去工程が含まれる。このとき、前記第1金属層231の厚さが増加するほど、前記シード層工程におけるエッチング量が増加し、これによる全体的な回路層230の微細化が困難になる。
【0214】
実施例における前記第1金属層231は、スパッタリング工程によって形成され、前記回路層230の微細化が可能である。
【0215】
前記第2金属層232は、前記第1金属層231をシード層として電解めっきして形成された電解めっき層であり得る。前記第2金属層232は、2μm~12μmの範囲の厚さを有することができる。前記第2金属層232は、3μm~11μmの範囲の厚さを有することができる。前記第2金属層232は、4μm~10μmの範囲の厚さを有することができる。
【0216】
前記第2金属層232の厚さが2μmよりも小さいと、前記シード層エッチング工程では、前記第2金属層232も一緒にエッチングされ、回路層230の正常な具現が困難なことがある。前記第2金属層232の厚さが12μmよりも大きいと、前記回路層230の微細化が困難なことがある。
【0217】
上記のような層構造を有する前記回路層230は、それぞれ3μm~13μmの範囲の厚さを有することができる。上記のような層構造を有する回路層230は、4μm~12μmの範囲の厚さを有することができる。上記のような層構造を有する前記絶縁層220は、それぞれ5μm~11μmの範囲の厚さを有することができる。前記回路層230の厚さが5μmよりも小さいと、前記回路層230の抵抗が増加して、前記第1および第2プロセッサチップとの連結において信頼性が低下することがある。前記回路層230の厚さが11μmを超える場合には、前記ブリッジ基板200に必要な微細パターンを具現することが困難なことがある。
【0218】
前記回路層230は、超微細化パターンであり得る。例えば、前記回路層230は、5μm以下の線幅を有することができる。例えば、回路層230は、3μm以下の線幅を有することができる。例えば、回路層230は、2μm以下の線幅を有することができる。前記回路層230は、5μm以下の間隔を有することができる。前記間隔は、同じ層に配置された回路層230のトレース間の離隔間隔を意味することができる。例えば、回路層230は、3μm以下の間隔を有することができる。例えば、回路層230は、2μm以下の間隔を有することができる。
【0219】
好ましくは、前記回路層230は、1μm~5μmの線幅を有することができる。前記線幅は、前記絶縁層220を構成するトレースの線幅を意味することができる。前記回路層230は、1.2μm~3μmの範囲の線幅を有することができる。前記回路層230は、1.5μm~2μmの範囲の線幅を有することができる。前記回路層230の線幅が1μm未満よりも小さいと、前記回路層230の抵抗が増加し、これによるプロセッサチップとの正常な通信が困難なことがある。前記回路層230の線幅が5μmよりも大きいと、限られた空間内で複数のプロセッサチップ間を連結するためのブリッジ基板200を具現することが困難なことがある。例えば、前記回路層230の線幅が6μmよりも大きいと、限られた空間内に形成された第1キャビティC1内に複数のプロセッサチップ間を連結するためのトレースを含むブリッジ基板200を配置することが困難なことがある。
【0220】
一方、ブリッジ基板200のビア層240も、前記回路層230に対応して、第1金属層241および第2金属層242を含むことができる。
【0221】
また、ブリッジ基板200は、最外側の絶縁層222上に配置されるパッド層250を含む。前記パッド層250は、前記回路層230およびビア層240に対応して、第1金属層251および第2金属層252を含むことができる。
【0222】
前記パッド層250は、前記第3導電性結合部201が配置されるブリッジ基板200のパッドであり得る。即ち、前記ブリッジ基板200の最外側には、パッド層250が配置され、前記パッド層250上に第3導電性結合部201が配置され得る。そして、前記ブリッジ基板200は、前記第3導電性結合部201を介して前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22に付着され得る。
【0223】
実施例では、上記のように第1キャビティC1にブリッジ基板200を挿入することにより、限られた空間内で、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22間を容易に連結することができる。
【0224】
一方、前記第1キャビティC1には、第1モールディング層170が形成され得る。前記第1モールディング層170は、前記ブリッジ基板200が前記第1キャビティC1に挿入または付着された状態で、前記第1キャビティC1を充填することができる。即ち、前記第1モールディング層170は、前記第1キャビティC1内に挿入された前記ブリッジ基板200を保護することができる。このとき、ブリッジ基板200の少なくとも一部は、前記第1モールディング層170の下面に露出され得る。例えば、前記ブリッジ基板200のベース層210は、前記第1モールディング層170の下面に露出され得る。これにより、実施例では、前記ブリッジ基板200で発生する熱を外部に容易に放出することができ、これによる前記ブリッジ基板200の放熱性を高めることができる。さらに、実施例では、前記ブリッジ基板200の信頼性を向上させて、前記ブリッジ基板200を介して連結される第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の通信性能を向上させることができる。但し、実施例はこれに限定されない。例えば、前記ブリッジ基板200は、前記第1モールディング層170内に埋め込まれ得る。
【0225】
また、一般的な半導体パッケージにおいてもブリッジ基板を含むが、前記ブリッジ基板は、回路基板の内部に埋め込まれた状態で配置される。例えば、従来の半導体パッケージにおけるブリッジ基板は、回路基板内に埋め込まれ、これにより、その上部および下部に絶縁層および回路パターンが配置される構造を有する。しかし、このような構造の場合、回路基板の反り特性によって前記ブリッジ基板の反りが発生し、これによる前記ブリッジ基板の信頼性が低下することがある。例えば、前記回路基板の熱膨張係数と前記ブリッジ基板の熱膨張係数との差により、前記ブリッジ基板にクラックが発生し、これによる前記ブリッジ基板に含まれた超微細回路層の損傷が発生することがある。
【0226】
これに対して、実施例では、前記ブリッジ基板200は、回路基板の第1キャビティC1内に含まれ、これを保護する第1モールディング層170を含む。そして、前記ブリッジ基板200の下側には、回路基板を構成する絶縁層110や回路パターンが配置されない。したがって、実施例では、回路基板の様々な使用環境において、前記ブリッジ基板200の反り特性を向上させて信頼性を維持することができ、これによる第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の通信性能を向上させることができる。
【0227】
一方、実施例では、第1絶縁層111上には、第2モールディング層160が形成され得る。好ましくは、前記第2モールディング層160は、第1保護層140上に形成され得る。前記第1保護層140は、絶縁層の一種であるが、前記絶縁層110との区分のために「保護層」と称した。
【0228】
前記第2モールディング層160は、前記第1絶縁層111の前記第2領域R2上に配置され得る。前記第2モールディング層160は、前記貫通電極150を囲んで配置され得る。例えば、前記第2モールディング層160は、前記貫通電極150を保護するための保護層であり得る。
【0229】
これにより、前記貫通電極150は、前記第2モールディング層160を貫通することができる。例えば、前記貫通電極150の貫通部150-3は、前記第2モールディング層160を貫通することができる。
【0230】
このとき、前記第1保護層140の開口部の幅は、前記貫通電極150の幅よりも大きくてもよい。例えば、前記第1保護層140の開口部の幅は、前記貫通電極150の第1導電性結合部150-1の幅よりも大きくてもよい。これにより、前記第2モールディング層160は、前記第1保護層140の開口部内に配置され、前記貫通電極150の第1導電性結合部150-1および前記補強部150-2の少なくとも一部を包んで形成され得る。
【0231】
前記第2モールディング層160は、第2キャビティC2を含むことができる。例えば、前記第2モールディング層160は、前記第1絶縁層111の第1領域R1と垂直方向に重なる第2キャビティC2を含むことができる。例えば、前記第2モールディング層160は、前記第1回路パターン121のうち前記第1領域R1に配置された第1パッド121-1および第2パッド121-2と垂直方向に重なる第2キャビティC2を含むことができる。これにより、前記第1回路パターン121のうち第1プロセッサチップおよび第2プロセッサチップを実装するための第1パッド121-1および第2パッド121-2の上面は、前記第2キャビティC2上に位置することができる。
【0232】
一方、実施例では、第1絶縁層111の上面には、金属層312が配置され得る。前記金属層312は、前記第1回路パターン121を形成するときに使用されたシード層であり得る。また、前記金属層312は、前記第2キャビティC2を形成するときに使用されたレーザーストッパーであり得る。即ち、実施例では、前記第1回路パターン121を形成するために使用したシード層の一部を前記第2キャビティC2の形成のためのレーザーストッパーとして使用する。
【0233】
そして、前記レーザーストッパーとして使用された金属層と前記第2キャビティC2のサイズとを正確に一致させることは困難なことがあり、これにより、前記第1絶縁層111と前記第2モールディング層160との間には、前記金属層312が一部残ることがある。しかし、実施例はこれに限定されず、追加のエッチング工程を通じて前記金属層312を完全に除去することもできる。
【0234】
実施例の回路基板は、第1絶縁層および第2絶縁層を含む。前記第1絶縁層は、プリプレグを含み、前記第2絶縁層は、RCCを含む。実施例では、プリプレグを含む第1絶縁層の層数を最小にし、RCCを含む第2絶縁層を層数を用いて全体の回路基板を構成する。これにより、実施例では、第1絶縁層を用いることによって、回路基板の全体的な反り特性を向上させるとともに、前記第2絶縁層を用いて回路基板の全体的な厚さを減らすことができる。これにより、実施例では、回路基板をスリム化することができるが、さらに半導体パッケージをスリム化することができる。
【0235】
また、実施例では、第1絶縁層の上面にETS構造を有する第1回路パターンを含む。そして、前記第1回路パターンは、チップが実装された第1および第2パッドを含む。このとき、前記第1パッドおよび第2パッドの上面は、第1チップおよび第2チップが実装された実装パッドとして用いられ、前記第1パッドおよび第2パッドの下面は、第1キャビティと垂直方向に重なり、これによりブリッジ基板が装着される端子パッドとして用いられ得る。これにより、実施例では、一層のパッドを用いてチップとブリッジ基板の両方を配置することにより、前記チップと前記ブリッジ基板との間の信号伝送距離を減らすことができ、これによる信号伝送損失を最小限に抑えることができる。
【0236】
また、実施例では、前記第1回路パターンがETS構造を有するようにし、前記プリプレグを含む第1絶縁層の一部を通じて支持できるようにする。これにより、前記第1キャビティが前記第1パッドおよび第2パッドと垂直方向に重なることによって、前記第1パッドおよび第2パッドの倒れなどの問題を解決することができ、これによる製品の信頼性を向上させることができる。
【0237】
また、一般的な半導体パッケージにおいてもブリッジ基板を含むが、前記ブリッジ基板は、回路基板の内部に埋め込まれた状態で配置される。例えば、従来の半導体パッケージにおけるブリッジ基板は、回路基板内に埋め込まれ、これにより、その上部および下部に絶縁層および回路パターンが配置される構造を有する。しかし、このような構成の場合、回路基板の反り特性によって前記ブリッジ基板の反りが発生し、これによる前記ブリッジ基板の信頼性が低下することがある。例えば、前記回路基板の熱膨張係数と前記ブリッジ基板の熱膨張係数との差により、前記ブリッジ基板にクラックが発生し、これによる前記ブリッジ基板に含まれた超微細回路層の損傷が発生することがある。これに対して、実施例では、前記ブリッジ基板は、回路基板の第1キャビティ内に配置され、第1モールディング層によって保護され得る。さらに、前記ブリッジ基板の下側には、回路基板を構成する絶縁層や回路パターンが配置されない。したがって、実施例では、回路基板の様々な使用環境において、前記ブリッジ基板の反り特性を向上させて信頼性を維持することができ、これによる第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の通信性能を向上させることができる。また、実施例では、前記ブリッジ基板の少なくとも一部が前記第1モールディング層の外部に露出されるようにして、前記ブリッジ基板で発生する熱を外部に容易に放出することができ、これによる前記ブリッジ基板の放熱性を高めることができる。さらに、実施例では、前記ブリッジ基板の信頼性を向上させて、前記ブリッジ基板を介して連結される第1プロセッサチップと第2プロセッサチップとの間の通信性能を向上させることができる。
【0238】
また、実施例では、回路基板の上側に、貫通電極を保護しながら第2キャビティを含む第2モールディング層と、前記第2モールディング層の第2キャビティに配置され、チップをモールディングする第3モールディング層とを含む。そして、実施例では、第2モールディング層と第3モールディング層とが互いに異なる強度を有するようにする。これにより、実施例では、前記第2モールディング層と第3モールディング層とを互いに異なる物質で構成することにより、貫通電極とチップを安定して保護することができる。また、実施例では、前記第2モールディング層が形成された状態で回路基板の製造工程が行われることにより、ブリッジ基板の実装時に回路基板の損傷を保護することができ、さらに回路基板とブリッジ基板との間の連結信頼性を向上させることができる。
【0239】
また、実施例における貫通電極は、金属ワイヤをボンディングして形成されたワイヤ部であり得る。このために、貫通電極は、第1導電性結合部、補強部、および貫通部を含むことができる。このとき、実施例における貫通電極は、前記金属ワイヤに対応する貫通部を含み、これにより前記貫通電極が有する幅を減らすことができる。これにより、実施例では、複数の貫通電極間の離隔間隔およびピッチを減らすことができ、さらに回路基板の横方向への幅を減少させることができ、これによる回路基板の集積度を向上させることができる。
【0240】
また、実施例における貫通電極は、第1導電性結合部を含み、これに基づいて第3パッドと前記貫通部との間の接合力を増加させることができ、さらに、前記第3パッドの幅と前記貫通部との間の幅の違いによって発生する信号損失を減らすことができる。例えば、第3パッド上に前記貫通部が直接配置される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間の接合力が減少して、前記貫通部が前記第3パッドから脱落するという問題が発生することがある。また、第3パッド上に前記貫通部が直接配置される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間で信号が伝送される場合、前記第3パッドと前記貫通部との間の幅の急激な変化により信号損失が発生することがある。このとき、実施例では、前記第3パッドと前記貫通部との間に前記第1導電性結合部を形成することによって上記のような問題を解決することができ、これによる回路基板の電気的信頼性および物理的信頼性を向上させることができる。
【0241】
また、実施例の貫通電極は、前記第1導電性結合部と前記貫通部との間に補強部を形成する。前記補強部は、前記第1導電性結合部上に一定の高さを有し、前記貫通部よりも大きい幅を有することができる。これにより、実施例では、前記補強部を介して前記貫通部を安定して支持できるようにして、前記貫通電極の直進度を向上させることができ、これによる貫通電極の電気的信頼性を向上させることができる。
【0242】
図9は、第2実施例に係る回路基板を示す図であり、図10は、図9のブリッジ基板を示す図である。
【0243】
図9および図10を参照すると、第2実施例に係る回路基板は、図2に示す回路基板と類似しており、ブリッジ基板の構造において違いがある。
【0244】
第2実施例に係る回路基板は、第1絶縁層111および第2絶縁層112を含む。そして、前記第1絶縁層111および第2絶縁層112には、第1キャビティC1が形成され得る。
【0245】
そして、第2実施例に係る回路基板は、第1回路パターン121、第2回路パターン122、第3回路パターン123、および第4回路パターン124を含む。
【0246】
また、第2実施例に係る回路基板は、第1ビア131、第2ビア132、および第3ビア133を含む。
【0247】
また、第2実施例に係る回路基板は、第1保護層140および第2保護層145を含む。第1保護層140および第2保護層145は、絶縁層とも言える。例えば、前記絶縁層110を「第1絶縁層」と言え、前記第1保護層140を「第2絶縁層」と言え、前記第2保護層145を「第3絶縁層」と言える。
【0248】
また、第2実施例に係る回路基板は、第1回路パターン121の第3パッド121-3に配置される貫通電極150を含む。
【0249】
また、第2実施例に係る回路基板は、第1保護層140上に配置され、前記貫通電極150をモールディングする第2モールディング層160を含む。また、前記第2モールディング層160は、前記第1回路パターン121のうちチップが実装される領域に配置されたパッドと垂直方向に重なる第2キャビティC2を含む。
【0250】
一方、第2実施例に係る回路基板は、前記第1絶縁層111および第2絶縁層112に形成された第1キャビティC1内に配置され、第3導電性結合部201を介して前記第1回路パターン121と連結されるブリッジ基板200aを含む。
【0251】
このとき、第2実施例の回路基板に含まれたブリッジ基板200aは、第1実施例の回路基板に含まれたブリッジ基板200とは異なり得る。
【0252】
例えば、前記第1実施例の回路基板に含まれたブリッジ基板200は、ベース層210を中心に、その一側のみに再配線層に対応する絶縁層、回路層、ビア層、およびパッド層が形成される。例えば、第1実施例の回路基板に含まれたブリッジ基板200は、断面ブリッジ基板であり得る。
【0253】
これに対して、第2実施例の回路基板に含まれたブリッジ基板200aは、ベース層を中心に、その両側に再配線層に対応する絶縁層、回路層、ビア層、およびパッド層が配置され得る。そして、前記両側に配置された再配線層は、互いに電気的に連結され得る。
【0254】
具体的には、ブリッジ基板200aは、ベース層210を含む。
【0255】
そして、前記ブリッジ基板200aは、ベース層210の一側に配置される第1絶縁層220a、第1回路層230a、第1ビア層240a、および第1パッド層250aを含む。
【0256】
また、ブリッジ基板200aは、ベース層210の他側に配置される第2前記絶縁層220b、第2回路層230b、第2ビア層240b、および第2パッド層250bを含む。
【0257】
また、前記ブリッジ基板200aは、前記ベース層210を貫通するベースビア210aを含む。前記ベースビア210aは、前記ベース層210を中心に、その一側に配置された第1回路層230aと他側に配置された第2回路層230bとを電気的に連結することができる。前記ベースビア210aは、TSV(Through Silicon Via)であり得る。
【0258】
上記のように、第2実施例では、ブリッジ基板200aを両面ブリッジ基板として具現することにより、限られた空間でより多くの第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22間を連結する再配線層を提供することができる。
【0259】
例えば、第1実施例のような断面のブリッジ基板200を使用する場合、前記ブリッジ基板200のパッド層250のピッチを減らすのに限界がある。これは、断面のブリッジ基板200の場合、最外側にパッド層250以外にもこれらを連結するトレースのような回路層が配置されなければならず、これにより前記パッド層250間のピッチを減らすのに限界がある。
【0260】
これに対して、第2実施例のような両面のブリッジ基板200aを使用する場合、最外側には前記第1-2パッド121-12および前記第2-2パッド121-22と連結される第1パッド層250aのみを配置することができ、これらの間の連結をトレースなどの回路層は、ベース層210の下側に配置することができる。これにより、第2実施例の場合、第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22と連結されるパッド層のピッチをさらに減らすことができ、これにより、限られた空間内で高性能プロセッサチップ間を容易に連結することができる。
【0261】
以下では、実施例に係る回路基板の製造方法について説明する。
【0262】
図11a~図11wは、図2の回路基板を工程順に説明するための図である。
【0263】
図11aを参照すると、実施例は、ETS工法を用いて回路基板を製造することができる。このために、実施例では、回路基板を製造するための基礎資材を準備する工程を行うことができる。このために、実施例ではキャリアボード310を準備することができる。キャリア基板310は、キャリア絶縁層311および前記キャリア絶縁層311の少なくとも一面に配置されたキャリア金属層312を含むことができる。
【0264】
そして、実施例は、キャリア基板310の両面に配置されたキャリア金属層312を用いて、その両側で2つの回路基板を同時に製造する工程を行うことができる
【0265】
前記キャリア金属層312は、前記キャリア絶縁層311に無電解めっきを施して形成することができる。また、実施例では、CCL(Copper Clad Laminate)を前記キャリア基板310として使用することもできる。
【0266】
続いて、実施例では、図11bのように、前記キャリア金属層312上に第1マスク320を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第1マスク320は、前記キャリア金属層312全体を覆って形成され得、後でこれを開放する工程を通じて前記キャリア金属層312の表面と垂直方向に重なる開口部(図示せず)を含むことができる。即ち、前記第1マスク320は、前記キャリア金属層312の表面に第1回路パターン121が形成される領域をオープンする開口部(図示せず)を含むことができる。
【0267】
続いて、実施例では、図11cに示すように、前記キャリア金属層312をシード層として電解めっきを施すことにより、前記第1マスク320の開口部を充填する第1回路パターン121を形成する工程を行うことができる。
【0268】
続いて、実施例では、図11dに示すように、前記キャリア金属層312に配置された第1マスク320を除去する工程を行うことができる。また、実施例では、前記キャリア金属層312上に、前記第1回路パターン121を覆う第1絶縁層111を形成する工程を行うことができる。前記第1絶縁層111は、プリプレグを含むことができる。
【0269】
続いて、実施例では、図11eに示すように、前記第1絶縁層111にビアホールVH1を形成する工程を行うことができる。前記ビアホールVH1は、前記第1絶縁層111を構成するレジンおよび強化繊維を開放するためにレーザー工程を通じて形成され得る。このために、前記第1絶縁層111上には、前記レーザー工程を通じてビアホールVH1の形成工程のための第2マスク330(例えば、レーザーマスク)を形成する工程を行うことができる。
【0270】
次に、実施例では、図11fに示すように、前記第1絶縁層111の表面および前記ビアホールVH1上に第3マスク340を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第3マスク340は、少なくとも一つの開口部(図示せず)を含むことができる。例えば、前記第3マスク340は、前記第1ビア131が形成される領域と垂直方向に重なる開口部および第2回路パターン122と垂直方向に重なる開口部を含むことができる。
【0271】
次に、実施例では、図11gに示すように、前記第3マスク640の開口部を充填する電解めっきを施して、第1ビア131および第2回路パターン122を形成する工程を行うことができる。前記第1ビア131および第2回路パターン122が形成されると、前記第3マスク640を除去する工程を行うことができる。
【0272】
次に、実施例では、図11hに示すように、前記第1絶縁層111上に第2-1絶縁層112-1を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第2-1絶縁層112-1は、RCCで構成され得る。そして、前記RCCは、銅箔層(図示せず)を含むことができ、前記銅箔層は、エッチング工程を通じて除去され得る。
【0273】
次に、図11iに示すように、実施例では、前記第2-1絶縁層112-1に第2ビア132および第3回路パターン123を形成する工程を行うことができる。
【0274】
次に、図11jに示すように、実施例では、前記第2-1絶縁層112-1に第2-2絶縁層112-2を形成する工程を行うことができる。そして、実施例では、前記第2-2絶縁層112-2に第3ビア133および第4回路パターン124を形成する工程を行うことができる。
【0275】
次に、図11kに示すように、上記のように回路基板の製造が完了されると、前記キャリア基板310を中心に、その両側で製造された回路基板を相互分離する工程を行うことができる。このとき、実施例では、前記キャリア基板310のキャリア絶縁層311とキャリア金属層312との容易な分離が可能である。これにより、前記分離工程が行われることにより、回路基板の最外側には、キャリア金属層312が残存することがある。前記キャリア金属層312は、上述したように前記第1回路パターン121を形成するのに使用したシード層である。
【0276】
次に、図11lを参照すると、実施例では、前記シード層として使用されたキャリア金属層312をエッチングして除去する工程を行うことができる。このために、実施例では、第2-2絶縁層112-2の第2面または下面に第1保護フィルムPFを形成する工程を行うことができる。前記第1保護フィルムPFは、前記第1絶縁層111の上側で行われる以後工程で、前記第2-2絶縁層112-2および第4回路パターン124を保護するための保護層であり得る。
【0277】
一方、実施例では、回路基板の製造工程中にキャビティを形成する工程を含むことができる。前記キャビティは、第1キャビティC1および第2キャビティC2を含むことができる。このとき、前記第1キャビティC1および第2キャビティC2は、レーザー工程を通じて形成され得る。そして、レーザー工程を行うためには、所望の深さだけキャビティを形成するためのレーザーストッパーが存在しなければならない。このとき、実施例では、前記キャリア金属層312の一部をレーザーストッパーとして使用する。これにより、実施例では、前記レーザーストッパーをさらに形成するべき工程を省略することができ、これによる製造工程の簡素化およびこれによる製造コストを削減することができる。
【0278】
これにより、実施例では、前記キャリア金属層312のエッチング工程時に、前記第1キャビティC1および第2キャビティC2が形成される領域に位置した部分は残して、残りの部分のみを除去することができる。このとき、以下では、前記キャリア金属層312のうち除去されずに残っている部分を「ストッパー」と言って説明する。
【0279】
次に、実施例では、図11mに示すように、前記第1絶縁層111の上面に第1保護層140を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第1保護層140は、前記第1絶縁層111の上面の全領域に配置され得る。そして、実施例では、前記第1保護層140を加工して、第3パッド121-3に対応する領域と垂直方向に重なる開口部を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第1保護層140は、前記第1絶縁層111の上面のうち第1領域R1と垂直方向に重なる開口部を含むことができる。ここで、前記第1領域R1は、前記ストッパー312が配置された領域であり得る。
【0280】
次に、実施例では、前記第1保護層140の開口部と垂直方向に重なる第3パッド121-3の上面に貫通電極150を形成する工程を行うことができる。このとき、前記貫通電極150は、ワイヤボンディング装置(図示せず)を用いて行われ得る。例えば、前記貫通電極150は、ワイヤボンディング装置を用いて前記第3パッド121-3の上面に金属ワイヤをボンディングすることによって形成され得る。
【0281】
一方、前記貫通電極150は、複数の前記第3パッド121-3上にそれぞれ形成され得る。このために、前記第1保護層140は、前記第1回路パターン121のうち前記貫通電極150が配置される第3パッド121-3の上面と垂直方向に重なる複数の開口部を含むことができる。
【0282】
そして、実施例では、前記第1保護層140の開口部と垂直方向に重なるそれぞれの第3パッド121-3上に貫通電極150を形成する工程を行うことができる。
【0283】
このために、実施例では、ワイヤボンディング装置を用いて、前記第3パッド121-3上にワイヤボールに対応する第1導電性結合部150-1を形成する工程を行うことができる。
【0284】
次に、図11oに示すように、実施例では、前記第1導電性結合部150-1上に補強部150-2を形成する工程を行うことができる。即ち、実施例では、前記第1導電性結合部150-1が形成された後に、前記金属ワイヤを上側方向に長く引き 出す工程を行うことができる。このとき、実施例では、前記金属ワイヤを引き出す過程で、前記貫通電極150の強度を高めるために前記補強部150-2を形成する。前記補強部150-2は、前記金属ワイヤを下側方向に押すことによって形成され、これにより前記金属ワイヤが有する幅よりも大きい幅を有することができる。例えば、前記補強部150-2は、前記貫通電極150の前記第1導電性結合部150-1と前記貫通部150-3との間に配置される段差部とも言える。
【0285】
その後、実施例では、前記補強部150-2が形成されることにより、前記補強部150-2上に前記金属ワイヤを長く引き出して、前記金属ワイヤの直径に対応する幅を有する貫通部150-3を形成する工程を行うことができる。このとき、実施例では、前記貫通電極150の全高さに対応して、前記第1導電性結合部150-1の幅と高さ、そして前記補強部150-2の幅と高さを制御する。これにより、実施例では、前記貫通電極150の前記貫通部150-3が一定レベル以上の直進度を有し、前記補強部150-2によって支持されて安定して配置できるようにする。
【0286】
実施例では、上記のような工程を繰り返して、前記複数の前記第3パッド121-3上にそれぞれ一定高さを有する貫通電極150を形成することができる。
【0287】
次に、実施例では、図11qに示すように、前記第1保護層140および前記ストッパー312上に第2モールディング層160を形成する工程を行うことができる。前記第2モールディング層160は、前記貫通電極150を保護しながら、ブリッジ基板200の挿入工程時に前記第1絶縁層111の上側を保護するために形成され得る。
【0288】
このとき、前記第1保護層140の開口部の幅は、前記貫通電極150の第1導電性結合部150-1の幅よりも大きくてもよい。これにより、前記第2モールディング層160は、前記第1保護層140の開口部内を充填して形成され得る。これを通じて、実施例における前記貫通電極150の第1導電性結合部150-1、補強部150-2、および貫通電極150は、前記第2モールディング層160を通じて覆われ得る。
【0289】
ここで、実施例では、前記第2モールディング層160を形成する過程で、前記第2モールディング層160が前記貫通電極150の上部を覆って形成されるようにすることができる。例えば、前記第2モールディング層160は、前記貫通電極150の貫通部150-3の上面よりも高く位置することができ、これに基づいて前記貫通電極150を埋め込むことができる。その後、実施例では、前記第2モールディング層160の一部をグラインディングして平坦化する工程を行うことができ、これにより前記第2モールディング層160の上面と前記貫通電極150の上面とが同一平面上に位置するようにすることができる。
【0290】
次に、実施例では、図11rに示すように、前記第1保護フィルムPFを除去する工程を行うことができる。その後、実施例では、前記第2モールディング層160上に第2保護フィルムPFを形成する工程を行うことができる。また、実施例では、前記第2-2絶縁層112-2の下面に第2保護層145を形成する工程を行うことができる。前記第2保護層145は、第1キャビティC1が形成される領域および第4回路パターン124の端子パッドの下面と垂直方向に重なる開口部を含むことができる。
【0291】
次に、実施例では、図11sに示すように、前記第1絶縁層111および第2絶縁層112を加工して第1キャビティC1を形成する工程を行うことができる。前記第1キャビティC1は、前記第1絶縁層111の上面に配置された第1回路パターン121のうち第1-2パッド121-12の下面および第2-2パッド121- 22の下面と垂直方向に重なることがある。このとき、実施例では、レーザー加工条件を調節して、前記第1-2パッド121-12および第2-2パッド121-22の側面に配置された第1絶縁層111の一部が残存するようにする。
【0292】
次に、実施例では、図11tに示すように、ブリッジ基板200を製造する工程を行うことができる。このとき、前記ブリッジ基板200の製造工程は、上記で既に説明したので、これについての詳細な説明は省略する。その後、実施例では、前記ブリッジ基板200が製造されると、前記ブリッジ基板200のパッド層250上に第3導電性結合部201を付着する工程を行うことができる。その後、実施例では、前記第3導電性結合部201を用いて、前記第1キャビティC1と垂直方向に重なる第1-2パッド121-12の下面および第2-2パッド121-22の下面に前記ブリッジ基板200を付着する工程を行うことができる。
【0293】
次に、図11uに示すように、実施例では、前記第1キャビティC1を充填する第1モールディング層170を形成する工程を行うことができる。前記第1モールディング層170は、前記第1キャビティC1内に配置されたブリッジ基板200を保護する機能を果たすことができる。前記第1モールディング層170は、図に示すように、前記ブリッジ基板200のベース層210の下面を基板の外部に露出することができる。但し、実施例はこれに限定されず、前記第1モールディング層170は、前記ブリッジ基板200のベース層210まで全て覆うことができる。
【0294】
次に、実施例では、図11vに示すように、前記第2保護フィルムPFを除去する工程を行うことができる。その後、実施例では、前記第2モールディング層160をレーザー加工して第2キャビティC2を形成する工程を行うことができる。このとき、前記第2キャビティC2が形成される領域には、ストッパー312が形成されており、これにより、実施例では、前記第2モールディング層160から前記ストッパー312が形成された領域を除去して、第2キャビティC2を形成することができる。 前記第2キャビティC2が形成されることにより、前記第2キャビティC2は、前記第2モールディング層160内に埋め込まれたストッパー312と垂直方向に重なることがある。
【0295】
このとき、前記ストッパー312の幅は、前記第2キャビティC2の下面の幅よりも大きくてもよい。これにより、前記ストッパー312の少なくとも一部の上面は、前記第2キャビティC2と垂直方向に重ならないことがある。
【0296】
次に、実施例では、図11wに示すように、前記第2キャビティC2が形成されることにより、前記第2キャビティC2と垂直方向に重なるストッパー312をエッチングして除去する工程を行うことができる。これにより、実施例では、前記第2キャビティC2が前記第1回路パターン121のうち第1パッド121-1および第2パッド121-2の上面と垂直方向に重なることがある。
【0297】
このとき、前記ストッパー312のうち少なくとも一部は、前記第1絶縁層111と前記第2モールディング層160との間に残存することがある。但し、実施例はこれに限定されず、前記ストッパーを完全に除去するための追加の工程を行うこともできる。
【0298】
図12は、実施例に係る第1半導体パッケージを示す図である。
【0299】
第1半導体パッケージは、図2および図9に示す回路基板に第1プロセッサチップおよび第2プロセッサチップが実装された第1パッケージを意味することができる。
【0300】
図12を参照すると、実施例では、図2および図9に示す回路基板に第1チップおよび第2チップを実装して、第1半導体パッケージ400を製造することができる。
【0301】
第1半導体パッケージ400は、回路基板と、前記回路基板に実装された第1チップ420および第2チップ450とを含むことができる。前記回路基板については既に説明したので、これについての詳細な説明は省略する。
【0302】
実施例では、回路基板の最外側に配置された第1回路パターン121を含む。そして、前記第1回路パターン121は、第1パッド121-1および第2パッド121-2を含む。
【0303】
そして、第1半導体パッケージ400は、前記第1パッド121-1の上面に配置される第4導電性結合部410を含むことができる。また、第1半導体パッケージ400は、前記第2パッド121-2の上面に配置される第5導電性結合部440を含むことができる。
【0304】
前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440は、互いに同じ形状を有することができ、これとは異なり、互いに異なる形状を有することができる。
【0305】
例えば、前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440は、六面体形状を有することができる。例えば、前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440の断面は、四角形状を含むことができる。前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440の断面は、長方形または正方形を含むことができる。例えば、前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440は、球形状を含むことができる。例えば、前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440の断面は、円形状または半円形状を含むことができる。例えば、前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440の断面は、部分的にまたは全体的にラウンドした形状を含むことができる。前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440の断面形状は、一側面で平面であり、他側面で曲面であり得る。前記第4導電性結合部410および第5導電性結合部440は,ソルダーボールであり得るが、これに限定されない。
【0306】
実施例では、前記第4導電性結合部410に配置される第1チップ420を含むことができる。前記第1チップ420は、第1プロセッサチップであり得る。例えば、前記第1チップ420は、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラのうちアプリケーションプロセッサ(AP)チップであり得る。前記第1チップ420の端子425は、前記第4導電性結合部410を介して前記第1パッド121-1と電気的に連結され得る。
【0307】
また、実施例では、前記第5導電性結合部440に配置される第2チップ450を含むことができる。前記第2チップ450は、第2プロセッサチップであり得る。例えば、前記第2チップ450は、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラのうち前記第1チップ420とは異なる種類のアプリケーションプロセッサ(AP)チップであり得る。前記第2チップ450の端子455は、前記第5導電性結合部440を介して前記第2パッド121-2と電気的に連結され得る。
【0308】
一例として、前記第1チップ420は、セントラルプロセッサチップであり得、前記第2チップ450は、グラフィックプロセッサチップであり得るが、これに限定されない。
【0309】
一方、前記第1チップ420と前記第2チップ450は、前記回路基板上に一定間隔で離隔し得る。例えば、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、150μm以下であり得る。例えば、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、120μm以下であり得る。例えば、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、100μm以下であり得る。
【0310】
好ましくは、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、60μm~150μmの範囲を有することができる。好ましくは、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、70μm~120μmの範囲を有することができる。好ましくは、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅は、80μm~110μmの範囲を有することができる。前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅が60μmよりも小さいと、前記ブリッジ基板200が配置される領域が確保されないことがある。また、前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅が60μmよりも小さいと、前記第1チップ420と前記第2チップ450の相互間の干渉により、前記第1チップ420または前記第2チップ450の動作信頼性に問題が発生することがある。
【0311】
前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅が150μmよりも大きいと、前記第1チップ420と前記第2チップ450との間の距離が離れることにより、信号伝送損失が増加することがある。前記第1チップ420と前記第2チップ450との離隔幅が150μmよりも大きいと、第1半導体パッケージ400の体積が大きくなることがある。
【0312】
前記第1半導体パッケージ400は、第1フィレット層430および第2フィレット層460を含むことができる。前記第1フィレット層430は、前記第1チップ420の端子425を囲んで配置され得る。前記第1フィレット層430は、前記回路基板と前記第1チップ420との間の空間に異物(例えば、水分)が浸透することを防止することができる。前記第2フィレット層460は、前記第2チップ450の端子455を囲んで配置され得る。前記第2フィレット層460は、前記回路基板と前記第2チップ450との間の空間に異物(例えば、水分)が浸透することを防止することができる。
【0313】
前記第1半導体パッケージ400は、第3第3モールディング層470を含むことができる。前記第3モールディング層470は、前記第1チップ420および前記第2チップ450を覆って配置され得る。例えば、前記第3モールディング層470は、実装された前記第1チップ420および前記第2チップ450を保護するために形成されるEMC(Epoxy Mold Compound)であり得るが、これに限定されない。前記第3モールディング層470は、前記回路基板の第2キャビティC2を充填して配置され得る。
【0314】
前記第3モールディング層470は、放熱特性を高めながら前記第1チップ420および前記第2チップ450を安定して保護するために低誘電率を有することができる。例えば、前記第3モールディング層470の誘電率Dkは、0.2~10であり得る。例えば、前記第3モールディング層470の誘電率Dkは、0.5~8であり得る。例えば、前記第3モールディング層470の誘電率Dkは、0.8~5であり得る。これにより、実施例では、前記第3モールディング層470が低誘電率を有するようにして、前記第1チップ420および/または前記第2チップ450で発生する熱に対する放熱特性を高めることができるようにする。
【0315】
また、実施例では、前記第2モールディング層160と前記第3モールディング層470とは、互いに異なる物質を含むことができる。前記第2モールディング層160は、前記貫通電極150を保護するための用途であり、前記第3モールディング層470は、前記第1チップ420および第2チップ450を保護するための用途である。これにより、前記第2モールディング層160と前記第3モールディング層470とは、互いに異なる強度を有することができる。上記のように、実施例では、前記第2モールディング層160と第3モールディング層470とを互いに異なる物質で構成することにより、貫通電極150と前記第1チップ420および第2チップ450を安定して保護することができる。また、実施例では、前記第2モールディング層160が形成された状態で回路基板の製造工程が行われることにより、ブリッジ基板200の実装時に回路基板の損傷を保護することができ、さらに回路基板とブリッジ基板200との間の連結信頼性を向上させることができる。
【0316】
一方、前記第1半導体パッケージ400は、貫通電極150上に配置される第2導電性結合部550を含むことができる。前記第2導電性結合部550は、前記第1半導体パッケージ400上に第2半導体パッケージ(例えば、メモリ基板)を付着するために形成され得る。
【0317】
前記第2導電性結合部550は、前記貫通電極150の貫通部150-3の上面と直接接触することができる。この場合、実施例では、前記貫通部150-3は、金属ワイヤを通じて形成された部分であり、これにより前記金属ワイヤの直径に対応する幅を有することができる。そして、実施例では、前記貫通電極150上に前記第2導電性結合部550を配置することにより、前記第2導電性結合部550の幅または直径を比較例に比べて減らすことができる。即ち、比較例では、パッド上にソルダーボールが配置されるか、金属ポスト上に前記ソルダーボールが配置されることにより、前記ソルダーボールの幅は少なくとも110μm以上であった。これに対して、実施例では、前記貫通電極150上に前記第2導電性結合部550を配置することにより、前記第2導電性結合部550の幅を110μm未満に減らすことができる。
【0318】
一方、前記第2導電性結合部550の幅または直径に対応するサイズは、前記貫通電極150を構成する第1導電性結合部150-1の幅または直径に対応するサイズよりも大きくてもよい。例えば、前記第1導電性結合部150-1のサイズは、前記第2導電性結合部550のサイズよりも小さくてもよい。
【0319】
また、第1半導体パッケージ400は、回路基板の第2保護層145の開口部と垂直方向に重なる第4回路パターン124に配置される第6導電性結合部560を含む。前記第6導電性結合部560は、電子デバイスのメインボードと連結される接着ボールであり得る。
【0320】
前記第6導電性結合部560は、前記第1導電性結合部150-1および第2導電性結合部550のサイズよりも大きくてもよい。
【0321】
図13は、実施例に係る第2半導体パッケージを示す図である。
【0322】
図13を参照すると、第2半導体パッケージ500は、図12の第1パッケージ400にメモリチップパッケージに対応する第2パッケージが結合された基板であり得る。
【0323】
このために、第2半導体パッケージ500は、メモリチップパッケージを含むことができる。
【0324】
前記メモリチップパッケージは、メモリ基板510を含む。前記メモリ基板510は、少なくとも一つの絶縁層、ビア層、回路パターン層、および保護層を含むことができる。前記メモリ基板510は、比較例の第3基板と実質的に同一であり、これにより、これについての詳細な説明は省略する。
【0325】
前記メモリチップパッケージは、前記メモリ基板510上に実装されるメモリチップを含む。例えば、メモリチップパッケージは、前記メモリ基板510上に一定の間隔を置いて実装される第1メモリチップ520および第2メモリチップ530を含むことができる。
【0326】
また、前記メモリチップパッケージは、前記メモリ基板510上に配置され、前記第1メモリチップ520および第2メモリチップ530をモールディングする第4モールディング層540を含むことができる。
【0327】
一方、第2半導体パッケージ500は、前記第1半導体パッケージ400の貫通電極150上に配置される第2導電性結合部550を介して前記第1半導体パッケージ400上に付着され得る。
【0328】
上記のような第2半導体パッケージ500は、比較例の半導体パッケージに比べて厚さを減らすことができる。
【0329】
実施例における第2半導体パッケージ500の厚さは、比較例の半導体パッケージの厚さ(t8+t9)よりも小さくてもよい。第2半導体パッケージ500の厚さは、比較例の半導体パッケージの厚さ(t8+t9)の95%レベルであり得る。第2半導体パッケージ500の厚さは、比較例の半導体パッケージの厚さ(t8+t9)の90%レベルであり得る。第2半導体パッケージ500の厚さは、比較例の半導体パッケージの厚さ(t8+t9)の85%レベルであり得る。
【0330】
例えば、前記第2半導体パッケージ500の厚さは、1000μmよりも小さくてもよい。例えば、前記第2半導体パッケージ500の厚さは、900μmよりも小さくてもよい。例えば、前記第2半導体パッケージ500の厚さは、850μmよりも小さくてもよい。
【0331】
図14は、実施例に係る第3半導体パッケージを示す図である。
【0332】
図14を参照すると、第3半導体パッケージは、図12に開示された第1パッケージ400に追加のチップが配置された構造を有することができる。
【0333】
例えば、第1パッケージ400は、回路基板上に配置される少なくとも一つのチップを含む。例えば、回路基板上には、前記第1チップ420と前記第2チップ450とが実装され得る。
【0334】
また、第3半導体パッケージは、前記第1パッケージ上に追加の第3チップ620がさらに実装され得る。
【0335】
例えば、第3半導体パッケージは、前記第1半導体パッケージ400の貫通電極150上に配置される第2導電性結合部550を介して前記第1半導体パッケージ400に付着される第3チップ620をさらに含むことができる。
【0336】
例えば、前記回路基板上には、第1半導体素子が配置され得る。そして、前記回路基板および第1半導体素子上には、第2半導体素子が配置され得る。前記第1半導体素子は、前記第1チップ420および第2チップ450を意味することができる。前記第2半導体素子は、前記第3チップ620を意味することができる。
【0337】
このとき、前記第2半導体素子620は、前記第2導電性結合部550を介して前記貫通電極150と連結される。これを通じて、前記第2半導体素子620は、前記貫通電極150を介して前記回路基板と連結され得る。
【0338】
さらに、前記第1半導体素子420、450と前記第2半導体素子620との間にも導電性結合部610が配置され得る。前記導電性結合部610は、前記第1半導体素子420、450と前記第2半導体素子620との間を電気的に連結することができる。
【0339】
これにより、前記第2半導体素子620は、前記第2導電性結合部550を介して前記貫通電極150を含む回路基板と直接連結され、前記導電性結合部610を介して前記第1半導体素子とも連結され得る。
【0340】
このとき、前記第2半導体素子620は、前記第2導電性結合部550を介して電源信号を提供され得る。また、前記第2半導体素子620は、前記導電性結合部610を介して前記第1半導体素子420、450と通信信号を送受信することができる。
【0341】
これによる第3半導体パッケージは、第2導電性結合部550を介して前記第2半導体素子620に電源信号を提供することにより、前記第2半導体素子620の駆動に必要な十分な電源を提供することができる。これにより、実施例は、前記第2半導体素子620の駆動特性を向上させることができる。即ち、実施例は、第2半導体素子620に提供される電源の不足の問題を解決することができる。即ち、最近、前記第2半導体素子620に提供される機能が増加するか性能が向上されて、前記第2半導体素子620が必要とする駆動電力が増加することができる。これにより、実施例は、前記第2導電性結合部550を介して前記第2半導体素子620に電源信号が供給されるようにする。これにより、実施例は、半導体パッケージの電気的信頼性をさらに向上させることができる。
【0342】
さらに、実施例は、前記第2半導体素子620の電源信号および通信信号が互いに異なる経路を介して提供されるようにする。これを通じて、実施例は、前記電源信号によって前記通信信号の損失が発生する問題を解決することができる。例えば、実施例は、電源信号の通信信号間の相互干渉を最小限に抑えることができる。
【0343】
上術の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ず一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例に例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、他の実施例に対しても組合せまたは変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関連した内容は、実施例の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0344】
また、以上では実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能であることが理解できるであろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に関連した差異点は、添付された請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図11c
図11d
図11e
図11f
図11g
図11h
図11i
図11j
図11k
図11l
図11m
図11n
図11o
図11p
図11q
図11r
図11s
図11t
図11u
図11v
図11w
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縁層と、
記絶縁層上に配置された上部パッドと、
前記上部パッド上に配置された第1モールディング層と、
前記上部パッド上に配置され、水平方向に沿って第1幅を有する第1導電性結合部および前記第1導電性結合部上に配置され、前記水平方向に沿って前記第1幅よりも小さい第2幅を有する貫通部を含み、前記第1モールディング層を貫通する貫通電極と、
前記貫通電極の前記貫通部上に配置された第2導電性結合部と、を含み、
前記第1導電性結合部の前記第1幅は、前記第2導電性結合部の第3幅よりも小さい、半導体パッケージ。
【請求項2】
前記貫通電極は、
前記第1導電性結合部と前記貫通部との間に配置された補強部を含む、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項3】
前記補強部は、前記貫通部の前記水平方向に沿って前記第2幅よりも大きく、前記第1導電性結合部の前記第1幅よりも小さい第4幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項4】
前記補強部は、前記貫通部の幅の110%~150%の範囲の幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項5】
前記第1導電性結合部の上面は、前記上部パッドに向かって凹んだ凹部を含み、
前記補強部の少なくとも一部は、前記第1導電性結合部の前記凹部上に配置される、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項6】
前記第1導電性結合部、前記補強部、および前記貫通部は、互いに同じ金属物質で備えられ、
前記第1導電性結合部の下面は、前記上部パッドと接触する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項7】
前記貫通電極の下面から上面までの高さは、50μm~200μmの範囲を有し、
前記貫通部は、10μm~100μmの範囲の幅を有する、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項8】
前記貫通電極の高さは、100μmよりも大きく、
前記貫通部の幅は、40μmよりも大きい、請求項7に記載の半導体パッケージ。
【請求項9】
前記貫通部は、前記絶縁層の上面または下面に対して所定の傾斜を有して前記第1モールディング層を貫通する、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項10】
仮想の垂直線上に対して前記貫通部の傾斜が傾いた角度に対応する直進度は、10度以下である、請求項に記載の半導体パッケージ。
【請求項11】
記絶縁層上に配置され、前記上部パッド垂直方向に沿って重なる貫通孔を含む上部保護層を含み、
前記貫通電極は、前記上部保護層貫通孔と垂直方向に重なる前記上部パッドの上面に配置される、請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項12】
前記貫通電極の第1導電性結合部の第1幅は、前記上部保護層の貫通孔の幅よりも小さく、
前記第1モールディング層は、前記貫通電極の前記第1導電性結合部の少なくとも一部および前記補強部の少なくとも一部を覆って前記上部保護層の前記貫通孔の少なくとも一部を充填する、請求項11に記載の半導体パッケージ。
【請求項13】
前記絶縁層の下面に配置された下部パッドと、
前記下部パッドの下面に配置され、貫通孔を備える下部保護層と、
前記下部保護層の貫通孔内に配置された第3導電性結合部と、をさらに含み、
前記第3導電性結合部の幅は、前記第1および第2導電性結合部のサイズよりも大きい、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項14】
前記絶縁層上に配置され、前記上部パッドと水平方向に沿って重なる実装パッドをさらに含み、
前記第1モールディング層は、
前記実装パッドの上面の少なくとも一部と垂直方向に重なる第1キャビティを含み、
前記第1キャビティに配置された少なくとも一つのチップと、
前記第1キャビティ内に配置され、前記少なくとも一つのチップをモールディングする第2モールディング層を含む、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項15】
前記第1モールディング層と前記第2モールディング層とは、互いに異なる絶縁材料を含む、請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項16】
前記絶縁層は、
前記実装パッドの下面の少なくとも一部と垂直方向に沿って重なる第2キャビティを含み、
前記第2キャビティ内に配置された連結部材をさらに含む、請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項17】
前記チップは、水平方向に沿って離隔した第1チップおよび第2チップを含み、
前記第1チップおよび前記第2チップのそれぞれは、前記連結部材と垂直方向に沿って重なる端子を備える、請求項16に記載の半導体パッケージ。
【請求項18】
前記上部パッドの側面および下面は、前記絶縁層で覆われる、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項19】
前記絶縁層は、ガラス繊維を含む第1絶縁物質を含む第1絶縁層と、ガラス繊維を含まずに前記第1絶縁物質とは異なる第2絶縁物質を含む第2絶縁層とを含む、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項20】
前記第2導電性結合部上に配置されたメモリ基板と、
前記メモリ基板上に実装されたメモリチップと、
前記メモリ基板上に配置され、前記メモリチップを覆う第3モールディング層と、を含む、請求項1に記載の半導体パッケージ。
【国際調査報告】