(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】低移動性状態の決定方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 8/22 20090101AFI20240711BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240711BHJP
H04W 8/02 20090101ALI20240711BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W24/10
H04W8/02
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504860
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2022109996
(87)【国際公開番号】W WO2023011535
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110904341.1
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 彦良
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 力
(72)【発明者】
【氏名】▲鮑▼ ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲謙▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ52
(57)【要約】
本出願は、低移動性状態の決定方法、装置、端末及びネットワーク側機器を開示し、通信技術分野に属し、本出願の実施例の低移動性状態の決定方法は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、前記複数のサービングセルにおける第一のサービングセルの測定結果を取得し、第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであることと、端末は、測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低移動性状態の決定方法であって、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記端末は、第一のサービングセルの測定結果を取得し、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであることと、
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定することとを含む、低移動性状態の決定方法。
【請求項2】
前記第一のサービングセルは、前記端末がネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて決定される、請求項1に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項3】
前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項4】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項5】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項6】
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定される、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される、請求項4又は5に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記端末がアイドル状態にある時に前記端末が低移動性状態にあると決定された場合、接続状態に入った後、ネットワーク側機器に前記端末が低移動性状態にあることを報告することをさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項8】
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定することは、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、前記端末が低移動性状態にあると決定することとを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することと、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することとをさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項10】
前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差がターゲット閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、前記端末が接続状態にあるセル測定結果又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて得られる、請求項8又は9に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項11】
低移動性状態の決定方法であって、
ネットワーク側機器は、端末に低移動性状態判断基準を構成することと、
前記ネットワーク側機器は、前記端末からの第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つであることとを含む、低移動性状態の決定方法。
【請求項12】
前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項11に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項13】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項11に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項14】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一のセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定するように構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される、請求項11に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項15】
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定される、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される、請求項13又は14に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記ネットワーク側機器は、前記端末からの第二の指示情報を受信し、前記第二の指示情報は、前記端末が接続状態に入って送信され、且つ前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末がアイドル状態で決定されることをさらに含む、請求項11から14のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項17】
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記端末の低移動性状態は、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて決定される、請求項11から14のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項18】
前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差が、第一の閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、セル測定結果に基づいて得られた又は前記端末がアイドル状態にある測定リファレンス値である、請求項17に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項19】
低移動性状態の決定装置であって、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記複数のサービングセルのうちの一つである第一のサービングセルの測定結果を取得するための取得モジュールと、
前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定するための処理モジュールとを含む、低移動性状態の決定装置。
【請求項20】
低移動性状態の決定装置であって、
端末に低移動性状態判断基準を構成するための構成モジュールと、
前記端末からの第一の指示情報を受信するための受信モジュールとを含み、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである、低移動性状態の決定装置。
【請求項21】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から10のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する、端末。
【請求項22】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むネットワーク側機器であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項11から18のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項23】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から10のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法を実現し、又は請求項11から18のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月6日に提出された、出願番号が202110904341.1であり、発明名称が「低移動性状態の決定方法、装置、端末及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、そのすべては、援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には低移動性状態の決定方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の移動通信システムでは、電力消費量を節約するために、端末、例えば狭帯域モノのインターネット(Narrow Band Internet of Things、NB-IoT)端末は、サービングセルの測定値が測定緩和基準を満たす条件下で、同一周波数又は異なる周波数の隣接セルの測定を行わなくてもよい。測定緩和基準条件を満たすことを決定した時に一般的に端末が低移動性状態にあるか否かを判断する必要がある。
【0004】
アイドル状態にある端末に対して、それが低移動性状態にあるか否かを判断し、現在の在圏セルに基づいて低移動性状態を判断するだけでよいが、他のシナリオ、例えばキャリアアグリゲーション(Carrier aggregation、CA)又はデュアルコネクティビティ(Dual connectivity、DC)をサポートするシナリオでは、端末は、同時に複数のサービングセルに接続されるように構成される可能性があり、この時端末は、接続状態にある。したがって、当業者にとって端末に複数のサービングセルが構成される場合に、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する方案を実現する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合に、端末が低移動性状態にあると決定することを実現できる低移動性状態の決定方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、端末に用いられる低移動性状態の決定方法を提供し、この方法は、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記端末は、第一のサービングセルの測定結果を取得し、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであることと、
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定することとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、ネットワーク側機器に用いられる低移動性状態の決定方法を提供し、この方法は、
ネットワーク側機器は、前記端末に低移動性状態判断基準を構成することと、
前記ネットワーク側機器は、前記端末からの第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つであることとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、低移動性状態の決定装置を提供し、この装置は、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記複数のサービングセルのうちの一つである第一のサービングセルの測定結果を取得するための取得モジュールと、
前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定するための処理モジュールとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、低移動性状態の決定装置を提供し、この装置は、
端末に低移動性状態判断基準の構成方式を構成するための構成モジュールと、
前記端末からの第一の指示情報を受信するための受信モジュールとを含み、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである。
【0010】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、端末を提供し、プロセッサ及び通信インターフェースを含み、ここで、前記通信インターフェースは、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、第一のサービングセルのリファレンス信号の測定結果を取得するために用いられ、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであり、前記プロセッサは、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあることを決定するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、プロセッサ及び通信インターフェースを含み、ここで、前記プロセッサは、端末に低移動性状態判断基準の構成方式を構成するために用いられ、前記通信インターフェースは、前記端末からの第一の指示情報を受信するために用いられ、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである。
【0014】
第九の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0016】
第十一の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理オーバーヘッドが比較的低く、端末の消費電力が低い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図である。
【
図2】本出願の実施例による低移動性状態の決定方法のフローチャートのその一である。
【
図3】本出願の実施例による低移動性状態の決定方法の対話型フローチャートである。
【
図4】本出願の実施例による低移動性状態の決定方法のフローチャートのその二である。
【
図5】本出願の実施例による低移動性状態の決定装置の構造概略図のその一である。
【
図6】本出願の実施例による低移動性状態の決定装置の構造概略図のその二である。
【
図7】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。
【
図8】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
【
図9】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)機器、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートバンド、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマート腕輪、スマートブレスレット、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足輪、スマートアンクレットなど)、スマートリストバンド、スマート衣服、ゲーム機などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0023】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による低移動性状態の決定方法を詳細に説明する。
【0024】
本出願の実施例の低移動性状態の決定方法は、端末が接続状態にあるシナリオ、端末に複数のサービングセルが構成され、端末は、そのうちの一つのサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを判断し、一方で端末が低移動性状態を判断する処理オーバーヘッドが大幅に低減され、他方で端末は、複数のサービングセルの判断結果が異なることにより、処理ロジックの衝突を引き起こすことがない。
【0025】
図2は本出願の実施例による低移動性状態の決定方法のフローチャートのその一である。
図2に示すように、本実施例による低移動性状態の決定方法は、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ101において、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、第一のサービングセルの測定結果を取得し、第一のサービングセルは、複数のサービングセルのうちの一つである。
【0027】
具体的に、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末の処理複雑度を低減させるために、端末は、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定してもよい。
【0028】
選択的に、端末は、ネットワーク側機器の構成に基づき、一つの第一のサービングセルを選択してもよく、例えば、ネットワーク側機器は、低移動性状態を決定するためのサービングセル又はセルグループを指示してもよく、又は、ネットワーク側機器は、低移動性状態を決定するためのサービングセル又はセルグループを明示的に示せず、例えば端末は、複数のサービングセルにおけるプライマリセル(Primary Cell、PCell)又はプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)を選択し、又は、端末は、所定ルールに基づいて複数のサービングセルから第一のサービングセルを選択し、例えば複数のサービングセルから優先度の高いサービングセルを選択してもよい。
【0029】
ステップ102において、端末は、第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定する。
【0030】
具体的に、端末は、第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか、又は低移動性状態にないと決定する。低移動性状態とは、端末が移動しないか限られた範囲内で移動している状態である。
【0031】
例えば、この第一のサービングセルの測定結果をある測定リファレンス値と比較し、差異が比較的小さければ、この端末は、低移動性状態にあり、差異が比較的大きければ、この端末は、低移動性状態にない。ここで、測定リファレンス値の初期値は、ネットワーク側機器によって構成されてもよく端末自体によって決定されてもよい。選択的に、測定リファレンス値は、測定結果に基づいて更新されてもよい。
【0032】
選択的に、低移動性状態の特別な場合は、静止状態である。
【0033】
本実施例の方法は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理の複雑度が比較的低く、端末の消費電力が低い。
【0034】
本出願の実施例では、この測定結果は、
同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)と、
時間周波数領域を追跡するためのチャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)と、
チャネル状態を測定するためのCSI-RSと、
移動性測定のためのCSI-RSとのうちの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果である。
【0035】
選択的に、測定結果は、
リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)と、
リファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)と、
信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)とのうちのいずれか一つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0036】
選択的に、測定結果が組み合わせである場合、少なくともリファレンス信号受信パワーRSRPを含む。
【0037】
選択的に、RSRP、RSRQ又はSINRは、平滑化フィルタリング後の測定結果である。
【0038】
本出願の実施例では、ステップ102の後にさらに以下のステップを実行してもよい。
【0039】
端末が低移動性状態にあることに基づき、第一のサービングセルに対して測定緩和を実行することを決定し、測定緩和は、無線リンクモニタリング(Radio Link Monitoring、RLM)測定緩和、ビーム失敗検出(Beam Failure Detection、BFD)測定緩和又は無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定緩和のうちの少なくとも一つを含む。
【0040】
具体的に、端末が低移動性状態にあると第一のサービングセルに対して測定緩和を実行してもよく、選択的に、端末が構成された他のサービングセルに対して測定緩和を実行してもよく、測定緩和は、例えば測定間隔を増加させ、端末の消費電力を減少させることができる。
【0041】
上記実施形態では、端末が低移動性状態にある場合、端末は、サービングセルに対する測定を緩和してもよく、即ち測定要件が低減し、端末の消費電力を比較的少なくする。
【0042】
本出願の実施例では、第一のサービングセルは、端末がネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて決定される。
【0043】
ここで、低移動性状態判断基準の構成方式は、例えば端末に基づく構成、セルグループに基づく構成又はサービングセルに基づく構成を含む。
【0044】
具体的に、端末に基づく構成は、低移動性状態判断基準の構成の階層が端末レベルであることを指し、即ちこの構成は、端末の全てのセルグループの全てのサービングセルに対していずれも有効化であり、セルグループに基づく構成は、低移動性状態判断基準の構成の階層がセルグループレベルであることを指し、即ちこの構成は、端末のある特定のセルグループの全てのサービングセルに対して有効化であり、サービングセルに基づく構成は、低移動性状態判断基準の構成の階層がサービングセルレベルであることを指し、即ちこの構成は、端末のあるサービングセルに対して有効化である。
【0045】
具体的に、ネットワーク側機器は、端末、サービングセル又はセルグループに基づいて低移動性状態判断基準を構成してもよく、異なる構成方式では、端末が低移動性状態を決定するための第一のサービングセルの選択方式が異なる可能性があるため、端末は、ネットワーク側機器から現在の低移動性状態判断基準の構成方式を取得する必要があり、端末は、この構成方式に基づき、複数のサービングセルから一つの第一のサービングセルを選択する。
【0046】
図3に示すように、ステップ100においてネットワーク側機器は、端末にこの低移動性状態判断基準を構成し、この低移動性状態判断基準の構成方式に基づき、一つの第一のサービングセルを決定し、且つこの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、選択的に、さらにステップ103を実行し、端末は、ネットワーク側機器に端末が低移動性状態にあることを報告してもよい。
【0047】
ここで、端末構成に基づく構成方式については、この端末構成の低移動性状態判断基準に対して、各セルグループに対していずれも適用可能であり、ある端末に関して、この低移動性状態判断基準を構成してもよく、この低移動性状態判断基準を構成しなくてもよい。
【0048】
セルグループ構成に基づく構成方式については、異なるセルグループにそれぞれ低移動性状態判断基準を構成し、異なるセルグループ構成の低移動性状態判断基準の関連パラメータのパラメータ値は、同じであっても異なってもよい。あるセルグループに関して、この低移動性状態判断基準を構成してもよく、この低移動性状態判断基準を構成しなくてもよい。あるセルグループがこの低移動性状態判断基準を構成しない場合、このセルグループは、端末が低移動性状態にあると決定するために用いられない。
【0049】
サービングセル構成に基づく構成方式については、異なるサービングセルにそれぞれ低移動性状態判断基準を構成し、あるサービングセルに関して、この低移動性状態判断基準を構成してもよく、この低移動性状態判断基準を構成しなくてもよい。あるサービングセルがこの低移動性状態判断基準を構成しない場合、このサービングセルは、端末が低移動性状態にあると決定するために用いられず、即ちこのサービングセルを第一のサービングセルとしない。
【0050】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて複数のサービングセルのうちどのサービングセルを第一のサービングセルとするかを決定してもよく、処理の複雑度が比較的低い。
【0051】
本出願の実施例では、第一のサービングセルは、以下の複数の方式によって決定されてもよい。
【0052】
一つの方式
低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、第一のサービングセルは、NR PCellであり、
NR PCellが存在しない場合、第一のサービングセルは、ネットワーク側によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0053】
具体的に、端末構成に基づく構成方式については、端末の複数のサービングセルにNRのプライマリセルPCellが存在する場合に、このPCellを第一のサービングセルとし、このPCellの測定結果に基づき、この端末の低移動性状態を決定し、即ち低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0054】
端末の複数のサービングセルにNRのプライマリセルPCellが存在しない場合に、例えば複数のサービングセルは、4Gサービングセルであり、複数のサービングセルにおけるネットワーク側機器によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellを第一のサービングセルとし、このPSCellの測定結果に基づき、この端末の低移動性状態を決定し、即ち低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0055】
ここで、NRは、5Gエアインターフェースの一般的な呼称である。
【0056】
別の方式
低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0057】
具体的に、セルグループ構成に基づく構成方式については、端末が低移動性状態にあるか否かを決定するための第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellであってもよく、このプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellの測定結果に基づき、この端末の低移動性状態を決定し、即ち低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0058】
ここで、ターゲットセルグループは、複数のサービングセルが位置するセルグループにおける一つのターゲットセルグループである。ターゲットセルグループを具体的にどのように選択するかは、後続の実施例では、詳細に記述する。
【0059】
さらに別の方式
低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
第一のサービングセルは、ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
ネットワーク側機器が複数のサービングセルに低移動性状態判断基準を構成した場合、以下のいくつかの場合を含む。
【0060】
第一の場合:第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
第二の場合:第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、第二のサービングセルは、ターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、又は、
第三の場合:第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される。
【0061】
具体的に、サービングセル構成に基づく構成方式については、第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された唯一のセル測定結果に基づいて端末が低移動性状態にあるか否かを決定するサービングセルであってもよく、又は、
ネットワーク側機器が複数のサービングセルにおいて低移動性状態判断基準が構成されている場合、端末は、ネットワーク側機器の他の構成情報に基づいてどのサービングセルに基づいて端末が低移動性状態にあるか否かを決定するか、即ちどのサービングセルを第一のサービングセルとして決定するかを決定する必要がある。
【0062】
第一の場合に関して、第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて端末が低移動性状態にあると決定したサービングセルであってもよく、例えばネットワーク側機器は、それぞれサービングセル1、サービングセル2及びサービングセル3に低移動性状態判断基準が構成されているように指示し、例えば一回に一つのサービングセルのみに低移動性状態判断基準を構成すると、サービングセル1は、一番目の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、最近の一つとは、ネットワーク側機器が最新に低移動性状態判断基準を構成したサービングセルであり、例えば現在の時間間隔に最近の一回の構成に対応するサービングセルである。
【0063】
第二の場合に関して、第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、この第二のサービングセルは、このターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルである。
【0064】
第三の場合に関して、第一のサービングセルはさらに、各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定されてもよく、例えば低移動性状態判断基準が構成されているサービングセルにおける優先度が最も高いサービングセルを、この第一のサービングセルとして決定し、端末は、この優先度が最も高いサービングセルに構成された低移動性状態判断基準に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0065】
選択的に、第三の場合に対して、低移動性状態を決定するためのサービングセルは、SCellであってもよい。
【0066】
選択的に、ターゲットセルグループは、以下の複数の方式によって決定されてもよい。
【0067】
ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定され、又は、
ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される。
【0068】
具体的に、ターゲットシグナリングメッセージは、例えばネットワーク側機器から送信されたRRC確立Setup又はRRC再構成Reconfigシグナリングメッセージである。このターゲットシグナリングメッセージは、低移動性状態を決定するためのセルグループを指示してもよい。
【0069】
ここで、最近の一つの低移動性状態判断基準が構成されているセルグループは、ネットワーク側機器が最新の一回に低移動性状態判断基準が構成されたセルグループを指す。
【0070】
ターゲットセルグループはさらに、各セルグループに対応する優先度に基づいて決定されてもよく、例えば低移動性状態判断基準が構成されているセルグループにおける優先度が最も高いセルを、このターゲットセルグループとして決定する。
【0071】
端末は、このターゲットセルグループに構成された低移動性状態判断基準の関連パラメータに基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。関連パラメータは、例えば時間長、ターゲット閾値、セルグループの優先度パラメータ又はサービングセルの優先度パラメータなどを含む。
【0072】
上記実施形態では、端末は、低移動性状態判断基準の異なる構成方式に基づき、一つの第一のサービングセルを選択してもよく、それによりこの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定し、処理の複雑度が比較的低い。
【0073】
本出願の実施例では、この低移動性状態の決定方法は、
端末がアイドル状態にある時に端末が低移動性状態にあると決定された場合、接続状態に入った後、ネットワーク側機器に端末が低移動性状態にあることを報告することをさらに含む。
【0074】
具体的に、端末がアイドル状態に基づいてプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCell又はセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)の周波数ポイントに対して相関測定を行ったことがある場合、例えば、DCシナリオ又はSCellシナリオにおいて、この測定は、事前測定(early measurement)であってもよく、且つアイドル状態の低移動性状態判断基準に基づき、端末は、それがアイドル状態で低移動性状態にあると既に判断した場合、この端末が低移動性状態にあることは、接続状態に再利用されてもよく、即ちこの端末が接続状態でも低移動性状態にあると決定し、且つ接続状態に入った後、ネットワーク側機器に端末が低移動性状態にあることを報告する。
【0075】
上記実施形態では、端末がアイドル状態で既に決定した低移動性状態にある結果を、接続状態に流用し、端末は、測定結果に基づいて判断する必要がなく、不要な処理プロセスを減少させ、さらに端末の消費電力を減少させ、且つ処理時間を節約することができる。
【0076】
本出願の実施例では、ステップ102は、以下の方式で実現されてもよい。
【0077】
第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、端末が低移動性状態にあると決定し、又は、
第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、端末が低移動性状態にあると決定し、又は、
第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、端末が低移動性状態にあると決定する。
【0078】
選択的に、この低移動性状態の決定方法は、
第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、端末が低移動性状態にないと決定することと、
第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、端末が低移動性状態にないと決定することとをさらに含む。
【0079】
具体的に、低移動性状態を決定するためのリファレンス信号が複数存在する場合、そのうちのいずれか一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、端末は、低移動性状態にあり、例えば端末が既に一定時間低移動性状態にあるか、又は端末が以前に低移動性状態になく、この時に低移動性状態に入り、そのうち全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たすことができない場合、端末が低移動性状態にないと決定し、例えば端末が既に一定時間低移動性状態にないか、又は端末が以前に低移動性状態にあり、この時に低移動性状態を終了し、
低移動性状態を決定するためのリファレンス信号が複数存在する場合、そのうち全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、端末が低移動性状態にあると決定し、例えば端末が既に一定時間低移動性状態にあるか、又は端末が以前に低移動性状態にないと決定し、この時に低移動性状態に入り、そのうちのいずれか一つのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たすことができない場合、端末が低移動性状態にないと決定し、例えば端末が既に一定時間低移動性状態にないか、又は端末が以前に低移動性状態にあり、この時に低移動性状態を終了する。
【0080】
低移動性状態を決定するためのリファレンス信号が複数存在し、且つこれらのリファレンス信号が異なるインデックス(index)のSSB又は同じタイプの異なるポートのCSI-RSである場合、端末は、複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。例えば複数のリファレンス信号の測定結果の平均値を計算し、この平均値を測定リファレンス値と比較し、差異が比較的小さければ、端末が低移動性状態にあると決定し、そうでなければ低移動性状態にない。
【0081】
上記実施形態では、複数のリファレンス信号が存在する場合、端末が低移動性状態にあることをどのように決定するかを実現し、実現プロセスが簡単である。
【0082】
本出願の実施例では、低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と測定結果との補正値との差であり、ターゲット閾値以下であり、測定リファレンス値は、端末が接続状態にあるセル測定結果又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて得られる。
【0083】
選択的に、端末は、測定リファレンス値Low_Mob_REF及び測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。端末の測定結果Low_Mob_MeasとLow_Mob_REFとの差が、ターゲット閾値以下である場合、端末は、低移動性状態にある。
【0084】
(Low_Mob_REF-Low_Mob_Meas)<SSearchDeltaPを満たすか否かを判断し、ここでSSearchDeltaPは、ネットワーク構成のターゲット閾値であってもよく、満たす場合、端末は、低移動性状態にあり、満たさない場合、端末は、低移動性状態にない。ここで、Low_Mob_REFは、測定リファレンス値である。
【0085】
選択的に、端末は、接続状態での測定結果に基づき、Low_Mob_REFを更新する必要があるか否かを決定してもよく、以下の三つの条件のうちの一つ又は複数を満たす場合、Low_Mob_REF=Low_Mob_Measにする。
【0086】
a.UEは、セル選択又はセル再選択によって現在の第一のサービングセルに入ったばかりであり、即ち今回の測定は、現在の第一のサービングセルにおける端末の一回目の測定であり、
b.Low_Mob_Meas<Low_Mob_REF、
c.端末は、既に一定時間(TSearchDeltaP)で低移動性状態判断基準を満たすことができず、タイマー時間長TSearchDeltaPは、ネットワークによって構成されてもよい。
【0087】
選択的に、アイドル状態も低移動性基準が構成されており且つ接続状態に流用できる場合、アイドル状態における測定リファレンス値も接続状態に流用でき、即ちアイドル状態における測定リファレンス値Srxlev_Refに基づいてLow_Mob_REFを決定する。
【0088】
選択的に、初期のLow_Mob_REFは、ネットワーク側機器によって構成されてもよく、又は前記端末が接続状態にあるセル測定結果、又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて決定されてもよい。
【0089】
例示的に、端末構成に基づく低移動性状態判断基準については、例えば接続状態のCA/DCシナリオにおいて、この低移動性状態の決定方法は、以下のステップを含む。
【0090】
ステップ1a:ネットワーク側機器によって構成された低移動性状態判断基準の関連パラメータを受信する。
【0091】
関連パラメータは、例えば時間長TSearchDeltaP、ターゲット閾値SSearchDeltaPを含む。この低移動性状態判断基準の構成は、全てのCGに対していずれも有効化であってもよく、例えば、端末がNRシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)を検索できる状況に対して、即ちNRプライマリセルPCellが存在する場合、この低移動性状態判断基準は、SIB2に直接構成されてもよい。端末がNR SIBを検索できない状況、即ちNRプライマリセルPCellが存在しない場合、この低移動性状態判断基準は、NRセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)がロードしたあるシグナリング(例えば無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング)において与えられ、この時、ネットワーク側機器は、初めてNR SCGを構成するシグナリングのみにこの低移動性状態判断基準を構成してもよく、且つ端末は、NR SCGにおけるPSCellに基づいて端末が低移動性にあるか否かを決定し、ネットワーク側機器は、NR SCGに対応する周波数ポイントに事前測定(early measurement)を構成する時、対応する低移動性基準を構成してもよい。
【0092】
ステップ2a:端末は、接続状態での測定結果と測定リファレンス値Low_Mob_REFとに基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0093】
ステップ3a:端末が低移動性状態にある場合、端末は、RLM/BFD/RRM測定緩和状態に入る。
【0094】
例示的に、セルグループ構成に基づく低移動性状態判断基準については、例えば接続状態のCA/DCシナリオにおいて、この低移動性状態の決定方法は、以下のステップを含む。
【0095】
ステップ1b:ネットワーク側機器によって構成された低移動性状態判断基準の関連パラメータを受信する。
【0096】
関連パラメータは、例えば時間長TSearchDeltaP、ターゲット閾値SSearchDeltaPを含む。この低移動性状態判断基準は、セルグループCG毎に独立して構成される。複数のCGにいずれも関連パラメータが構成された場合、即ち複数のCGにいずれも低移動性状態判断基準が構成された場合、端末は、ネットワーク側機器の他の構成に基づき、端末が低移動性状態にあると決定するためのCGを決定する。例えば、ネットワーク側機器は、RRC 確立Setupメッセージ又はRRC再構成Reconfigメッセージにおいて、端末が低移動性状態にあると決定するためのCGを明示的に指示してもよく、また例えば、端末は、ネットワーク側機器によって構成された一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されたCGを用いて、端末が低移動性状態にあると決定してもよい。また例えば、この主なパラメータは、セルグループの優先度構成を含み、例えば端末は、優先度が最も高いCGに構成された低移動性状態判断基準に基づき、低移動性状態を決定するためのパラメータを決定し、さらに端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。この時、低移動性状態にあると決定するための第一のサービングセルは、このCGにおけるPcell又はPSCellであってもよい。
【0097】
ステップ2b:端末は、接続状態での測定結果と測定リファレンス値Low_Mob_REFとに基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0098】
ステップ3b:端末が低移動性状態にある場合、端末は、RLM/BFD/RRM測定緩和状態に入る。
【0099】
例示的に、サービングセル構成に基づく低移動性状態判断基準については、例えば接続状態のCA/DCシナリオにおいて、この低移動性状態の決定方法は、以下のステップを含む。
【0100】
ステップ1c:ネットワーク側機器によって構成された低移動性状態判断基準の関連パラメータを受信する。
【0101】
関連パラメータは、例えば時間長TSearchDeltaP、ターゲット閾値SSearchDeltaPを含む。低移動性状態判断基準は、各サービングセルにおいて独立して構成される。選択的に、ネットワーク側機器は、そのうちの一つのサービングセルのみに低移動性状態判断基準を構成する。選択的に、ネットワーク側機器は、複数のサービングセルにいずれも低移動性状態判断基準を構成し、端末は、ネットワーク側機器の他の構成情報に基づき、端末が低移動性状態にあると決定ためのサービングセルを決定する必要がある。例えば、端末は、ネットワーク側機器によって構成された一番目又は最近の一つの、測定結果に基づいて低移動性状態にあるか否かを決定することができるサービングセルで低移動性状態にあるか否かを決定し、即ちネットワーク側機器によって構成された一番目又は最近の一つの測定結果に基づいて低移動性状態にあるか否かを決定することができるサービングセルを第一のサービングセルとし、また例えば、端末は、ネットワーク側機器構成に基づいて低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループを決定し、このターゲットセルグループ内の低移動性判断基準が構成されたサービングセルを選択して端末が低移動性状態にあるか否かを決定し、このターゲットセルグループ内に低移動性状態判断基準が構成された唯一のサービングセルがあり、ここでターゲットセルグループを決定する方式は、前記実施例を参照することができる。また例えば、この主なパラメータは、セル優先度構成をさらに含み、例えば端末は、優先度が最も高いサービングセルに構成された低移動性状態判断基準に基づき、関連パラメータを決定し、さらに端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。この時、優先度が最も高いサービングセルは、SCellであってもよい。
【0102】
ステップ2c:端末は、接続状態での測定結果と測定リファレンス値Low_Mob_REFとに基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。
【0103】
ステップ3c:端末が低移動性状態にある場合、端末は、RLM/BFD/RRM測定緩和状態に入る。
【0104】
図4は本出願の実施例による低移動性状態の決定方法のフローチャートのその二である。
図4に示すように、本実施例による低移動性状態の決定方法は、以下のステップを含む。
【0105】
ステップ201において、ネットワーク側機器は、端末に低移動性状態判断基準を構成する。
【0106】
ステップ202において、ネットワーク側機器は、端末からの第一の指示情報を受信し、第一の指示情報は、端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、低移動性状態は、端末が第一のサービングセルの測定結果及び低移動性状態判断基準に基づいて決定され、第一のサービングセルは、端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである。
【0107】
選択的に、ネットワーク側機器は、端末、サービングセル又はセルグループに基づいて低移動性状態判断基準を構成してもよく、端末は、低移動性状態を決定する際に低移動性状態判断基準に基づく必要があり、端末は、複数のサービングセルから一つの第一のサービングセルを選択し、この第一のサービングセルの測定結果及び低移動性状態判断基準に基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定する。例えば、この第一のサービングセルの測定結果がこの低移動性状態判断基準を満たすか否かを決定し、満たす場合、この端末が低移動性状態にあると決定し、満たさない場合、この端末が低移動性状態にないと決定する。
【0108】
本実施例の方法は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、且つネットワーク側機器に報告し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理の複雑度が比較的低く、端末の消費電力が低い。
【0109】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0110】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0111】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一のセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定するように構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される。
【0112】
選択的に、前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定され、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される。
【0113】
選択的に、この方法はさらに、以下のステップを含む:
ネットワーク側機器は、端末からの第二の指示情報を受信し、第二の指示情報は、端末が接続状態に入って送信され、且つ端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、この第二の指示情報によって指示される低移動性状態は、アイドル状態で端末によって決定される。
【0114】
選択的に、前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記端末の低移動性状態は、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて決定される。
【0115】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差であり、第一の閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、セル測定結果に基づいて得られた又は前記端末がアイドル状態にある測定リファレンス値である。
【0116】
上記実施形態における具体的な実現プロセスと技術的効果は、端末側の実施例と類似し、具体的に端末側の実施例における詳細な記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0117】
説明すべきこととして、本出願の実施例による低移動性状態の決定方法について、実行本体は、低移動性状態の決定装置であってもよく、又は、この低移動性状態の決定装置における低移動性状態の決定方法を実行するための処理モジュールであってもよい。本出願の実施例では低移動性状態の決定装置で低移動性状態の決定方法を実行することを例にし、本出願の実施例による低移動性状態の決定装置を説明する。
【0118】
図5は本出願の実施例による低移動性状態の決定装置の構造概略図である。本実施例による低移動性状態の決定装置200は、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記複数のサービングセルのうちの一つである第一のサービングセルの測定結果を取得するための取得モジュール210と、
前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定するための処理モジュール220とを含む。
【0119】
選択的に、前記第一のサービングセルは、前記端末がネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて決定される。
【0120】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0121】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0122】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される。
【0123】
選択的に、前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定され、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される。
【0124】
選択的に、この装置は、
前記端末がアイドル状態にある時に前記端末が低移動性状態にあると決定された場合、接続状態に入った後、ネットワーク側機器に前記端末が低移動性状態にあることを報告するための送信モジュール(
図5に示さず)をさらに含んでもよい。
【0125】
選択的に、処理モジュール220は、具体的に
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、前記端末が低移動性状態にあると決定することとに用いられる。
【0126】
選択的に、処理モジュール220はさらに、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することと、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することとに用いられる。
【0127】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差であり、ターゲット閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、前記端末が接続状態にあるセル測定結果又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて得られる。
【0128】
本実施例の装置は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、処理モジュールは、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理の複雑度が比較的低く、端末の消費電力が低い。
【0129】
図6は本出願の実施例による低移動性状態の決定装置の構造概略図である。本実施例による低移動性状態の決定装置300は、
端末に低移動性状態判断基準を構成するための構成モジュール310と、
前記端末からの第一の指示情報を受信するための受信モジュール320とを含み、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである。
【0130】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0131】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである。
【0132】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一のセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定するように構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される。
【0133】
選択的に、前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定され、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される。
【0134】
選択的に、前記受信モジュール320はさらに、
端末からの第二の指示情報を受信するために用いられ、第二の指示情報は、端末が接続状態に入って送信され、且つ端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、この第二の指示情報によって指示される低移動性状態は、アイドル状態で端末によって決定される。
【0135】
選択的に、前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末は、低移動性状態にあり、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末は、低移動性状態になく、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記端末の低移動性状態は、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて決定される。
【0136】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差であり、第一の閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、セル測定結果に基づいて得られた又は前記端末がアイドル状態にある測定リファレンス値である。
【0137】
本実施例の装置は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末は、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、且つネットワーク側機器に報告し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理の複雑度が比較的低く、端末の消費電力が低い。
【0138】
本出願の実施例における低移動性状態の決定装置は、装置であってもよく、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0139】
本出願の実施例による低移動性状態の決定装置は、
図2から
図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0140】
選択的に、
図7に示すように、本出願の実施例は、通信機器700をさらに提供し、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶されており、且つ前記プロセッサ701上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器700が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記低移動性状態の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器700がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記低移動性状態の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0141】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、第一のサービングセルの測定結果を取得するために用いられ、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであり、前記プロセッサは、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあることを決定するために用いられる。この端末の実施例は、上記端末側の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図8は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0142】
この端末1000は、無線周波数ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インターフェースユニット1008、メモリ1009、及びプロセッサ1010などの部材を含むが、それらに限らない。
【0143】
当業者であれば理解できるように、端末1000は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1010にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0144】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1004は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)10041とマイクロホン10042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ10041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1006は、表示パネル10061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル10061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット1007は、タッチパネル10071及び他の入力機器10072を含む。タッチパネル10071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器10072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、ジョイスティックを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0145】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1001は、ターゲットサービングセルからの信号を受信した後、プロセッサ1010に処理させ、また、端末の低移動性状態をネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1001は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0146】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラム又は命令及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1009は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0147】
プロセッサ1010は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1010は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1010に統合されなくてもよい。
【0148】
ここで、プロセッサ1010は、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、第一のサービングセルの測定結果を取得するために用いられ、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであり、
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定する。
【0149】
本実施例では、端末に複数のサービングセルが構成されている場合、端末のプロセッサは、複数のサービングセルのうちの一つの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあると決定し、即ち端末に複数のサービングセルが構成されている場合に端末の低移動性状態を決定することを実現し、且つ一つのサービングセルの測定結果のみに基づき、この端末が低移動性状態にあるか否かを決定するため、処理の複雑度が比較的低く、端末の消費電力が低い。
【0150】
選択的に、前記第一のサービングセルは、前記端末がネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて決定される。
【0151】
上記実施形態では、端末は、ネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて複数のサービングセルのうちどのサービングセルを第一のサービングセルとするかを決定してもよく、処理の複雑度が比較的低い。
【0152】
選択的に、前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellであり、又は、
前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellであり、又は、
前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される。
【0153】
選択的に、前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定され、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される。
【0154】
上記実施形態では、端末は、低移動性状態判断基準の異なる構成方式に基づき、一つの第一のサービングセルを選択してもよく、それによりこの第一のサービングセルの測定結果に基づき、端末が低移動性状態にあるか否かを決定し、処理の複雑度が比較的低い。
【0155】
選択的に、プロセッサ1010はさらに、
前記端末がアイドル状態にある時に前記端末が低移動性状態にあると決定された場合、接続状態に入った後、ネットワーク側機器に前記端末が低移動性状態にあることを報告するために用いられる。
【0156】
上記実施形態では、端末がアイドル状態で既に決定した低移動性状態にある結果を、接続状態に流用し、端末は、測定結果に基づいて判断する必要がなく、不要な処理プロセスを減少させ、さらに端末の消費電力を減少させ、且つ処理時間を節約することができる。
【0157】
選択的に、プロセッサ1010は、具体的に
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、前記端末が低移動性状態にあると決定することとに用いられる。
【0158】
選択的に、プロセッサ1010はさらに、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することと、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することとに用いられる。
【0159】
上記実施形態では、複数のリファレンス信号が存在する場合、端末が低移動性状態にあることをどのように決定するかを実現し、実現プロセスが簡単である。
【0160】
選択的に、前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差であり、ターゲット閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、前記端末が接続状態にあるセル測定結果又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて得られる。
【0161】
本出願の実施例はさらに、ネットワーク側機器を提供し、プロセッサ及び通信インターフェースを含み、前記プロセッサは、端末に低移動性状態判断基準を構成するために用いられ、前記通信インターフェースは、前記端末からの第一の指示情報を受信するために用いられ、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つである。このネットワーク側機器の実施例は、上記ネットワーク側機器方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用されることができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0162】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図9に示すように、このネットワーク機器900は、アンテナ91、無線周波数装置92、ベースバンド装置93を含む。アンテナ91と無線周波数装置92とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置92は、アンテナ91を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置93に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置93は、送信する情報を処理し、無線周波数装置92に送信し、無線周波数装置92は、受信した情報を処理した後にアンテナ91を介して送出する。
【0163】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置93に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置93に実現されてもよく、このベースバンド装置93は、プロセッサ94とメモリ95とを含む。
【0164】
ベースバンド装置93は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図9に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ94であり、メモリ95と接続されて、メモリ95におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0165】
このベースバンド装置93は、ネットワークインターフェース96をさらに含んでもよく、無線周波数装置92との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略す)である。
【0166】
本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ95に記憶されており、且つプロセッサ94上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ94は、メモリ95における命令又はプログラムを呼び出し、
図6に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0167】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記低移動性状態の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0168】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0169】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記低移動性状態の決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0170】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0171】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記低移動性状態の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0172】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含する」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、係る機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0173】
以上の実施形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がコンピュータソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0174】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施形態に限らない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0175】
1000 端末
1001 無線周波数ユニット
1002 ネットワークモジュール
1003 オーディオ出力ユニット
1004 入力ユニット
1005 センサ
1006 表示ユニット
1007 ユーザ入力ユニット
1008 インターフェースユニット
1009 メモリ
1010 プロセッサ
900 ネットワーク機器
91 アンテナ
92 無線周波数装置
93 ベースバンド装置
94 プロセッサ
95 メモリ
96 ネットワークインターフェース
【手続補正書】
【提出日】2024-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
ターゲットセルグループはさらに、各セルグループに対応する優先度に基づいて決定されてもよく、例えば低移動性状態判断基準が構成されているセルグループにおける優先度が最も高いセルグループを、このターゲットセルグループとして決定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0162
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0162】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図9に示すように、このネットワーク
側機器900は、アンテナ91、無線周波数装置92、ベースバンド装置93を含む。アンテナ91と無線周波数装置92とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置92は、アンテナ91を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置93に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置93は、送信する情報を処理し、無線周波数装置92に送信し、無線周波数装置92は、受信した情報を処理した後にアンテナ91を介して送出する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低移動性状態の決定方法であって、
端末に複数のサービングセルが構成されている場合、前記端末は、第一のサービングセルの測定結果を取得し、前記第一のサービングセルは、前記複数のサービングセルのうちの一つであることと、
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定することとを含む、低移動性状態の決定方法。
【請求項2】
前記第一のサービングセルは、前記端末がネットワーク側機器から送信された低移動性状態判断基準の構成方式に基づいて決定される、請求項1に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項3】
前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側機器によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項4】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項5】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がサービングセル構成に基づく場合、
前記第一のサービングセルは、
ネットワーク側機器構成がセル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定する唯一のサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つの、セル測定結果に基づいて低移動性状態にあると決定されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された、低移動性状態にあると決定するためのターゲットセルグループのうちの第二のサービングセルであり、ここで、前記第二のサービングセルは、前記ターゲットセルグループにおける唯一の低移動性状態判断基準が構成されたサービングセルであり、又は、
前記第一のサービングセルは、ネットワーク側機器によって構成された各サービングセルに対応する優先度に基づいて決定される、請求項2に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項6】
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器から送信されたターゲットシグナリングメッセージに基づいて決定される、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された、一番目又は最近の一つ又は唯一の低移動性状態判断基準が構成されているセルグループであり、又は、
前記ターゲットセルグループは、ネットワーク側機器によって構成された各セルグループに対応する優先度に基づいて決定される、請求項
4に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記端末がアイドル状態にある時に前記端末が低移動性状態にあると決定された場合、接続状態に入った後、ネットワーク側機器に前記端末が低移動性状態にあることを報告することをさらに含む、請求項
1に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項8】
前記端末は、前記測定結果に基づき、前記端末が低移動性状態にあると決定することは、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たす場合、前記端末が低移動性状態にあると決定することと、
前記第一のサービングセルの複数のリファレンス信号が異なるインデックスの同期信号ブロックSSB又は同じタイプの異なるポートのチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、前記複数のリファレンス信号の測定結果の平均値又は最大値に基づいて、前記端末が低移動性状態にあると決定することとを含む、請求項
1に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記第一のサービングセルの全てのリファレンス信号の測定結果がいずれも低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定すること、
又は、
前記第一のサービングセルの少なくとも一つのリファレンス信号の測定結果が低移動性状態判断基準を満たさない場合、前記端末が低移動性状態にないと決定することをさらに含む、請求項
1に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項10】
前記低移動性状態判断基準は、測定リファレンス値と前記測定結果との差がターゲット閾値以下であり、前記測定リファレンス値は、前記端末が接続状態にあるセル測定結果又はアイドル状態にある測定リファレンス値に基づいて得られる、請求項
8に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項11】
低移動性状態の決定方法であって、
ネットワーク側機器は、端末に低移動性状態判断基準を構成することと、
前記ネットワーク側機器は、前記端末からの第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が低移動性状態にあることを指示するために用いられ、前記低移動性状態は、前記端末が第一のサービングセルの測定結果及び前記低移動性状態判断基準に基づいて決定され、前記第一のサービングセルは、前記端末に構成された複数のサービングセルのうちの一つであることとを含む、低移動性状態の決定方法。
【請求項12】
前記低移動性状態判断基準の構成方式が端末構成に基づく場合、
ニューラジオNRプライマリセルPCellが存在する場合、前記第一のサービングセルは、前記NR PCellであり、
前記NR PCellが存在しない場合、前記第一のサービングセルは、前記ネットワーク側によって構成された一番目のプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項11に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項13】
前記低移動性状態判断基準の構成方式がセルグループ構成に基づく場合、前記第一のサービングセルは、ターゲットセルグループにおけるプライマリセルPCell又はプライマリセカンダリセルPSCellである、請求項11に記載の低移動性状態の決定方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から10のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むネットワーク側機器であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項11から
13のいずれか1項に記載の低移動性状態の決定方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】