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特表2024-527076バッファステータス報告のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】バッファステータス報告のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20240711BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W28/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024505136
(86)(22)【出願日】2021-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2021108938
(87)【国際公開番号】W WO2023004627
(87)【国際公開日】2023-02-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】イビン・ジュオ
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ミンゼン・ダイ
(72)【発明者】
【氏名】レ・ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施形態はバッファステータス報告に関する。本開示のいくつかの実施形態によれば、ワイヤレスノードによって実行される方法は、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、RRCメッセージが1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)IDを備える、ステップと、受信されたRRCメッセージに基づいて、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するステップと、第1のBSR MAC CEをネットワークノードに送信するステップとを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスノードによって実行される方法であって、
前記ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記RRCメッセージが前記1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)IDを備える、ステップと、
前記受信されたRRCメッセージに基づいて、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するステップと、
前記第1のBSR MAC CEをネットワークノードに送信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記第1のBSR MAC CEがLCG IDビットマップフィールドを含み、前記LCG IDビットマップフィールドのサイズが、前記RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記LCG IDビットマップフィールドが1つまたは複数のインジケータを含み、前記1つまたは複数のインジケータが、前記RRCメッセージの中の前記1つまたは複数のLCHのために構成された対応する1つまたは複数のLCG IDと関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のインジケータが、前記RRCメッセージにおける前記対応する1つまたは複数のLCHのために構成された前記1つまたは複数のLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のインジケータの各々が、前記第1のBSR MAC CEにおける前記対応するLCG IDに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し、前記バッファサイズフィールドが、
前記対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または
前記対応するLCG IDに関連する前記すべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数のインジケータの各々が、前記対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のBSR MAC CEが1つまたは複数のLCGフィールドを含み、前記LCGフィールドの数が、前記RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数のフィールドが、前記RRCメッセージの中の前記1つまたは複数のLCHのために構成された対応する1つまたは複数のLCG IDと関連付けられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数のLCGフィールドが、前記RRCメッセージにおける前記対応する1つまたは複数のLCHのために構成された前記1つまたは複数のLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のLCGフィールドの各々が、前記第1のBSR MAC CEにおける前記対応するLCG IDに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し、前記バッファサイズフィールドが、
前記対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または
前記対応するLCG IDに関連する前記すべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示す、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のLCGフィールドの各々が、前記対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示す、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のBSR MAC CEが、前記LCG IDビットマップフィールドと少なくとも1つの予備ビットとの組合せ、または、前記1つまたは複数のLCGフィールドと前記少なくとも1つの予備ビットとの組合せがバイト整列されるように、前記少なくとも1つの予備ビットをさらに含む、請求項2または7に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のBSR MAC CEを生成するステップが、
LCGの数の第1の閾値よりも大きい、前記RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数、
LCG IDの第2の閾値よりも大きい、前記RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値、または、
LCG IDの前記第2の閾値よりも大きい最大値を有する、前記RRCメッセージの中のLCHのために構成されたlogicalChannelGroupの情報要素
に応答して、前記第1のBSR MAC CEを生成するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ワイヤレスノードであって、
前記ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するように構成されるトランシーバであって、前記RRCメッセージが、前記1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)IDを備える、トランシーバと、
前記トランシーバに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサが、前記受信されたRRCメッセージに基づいて、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するように構成される、プロセッサとを備え、
前記トランシーバが、前記第1のBSR MAC CEをネットワークノードに送信するようにさらに構成される、ワイヤレスノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全般にワイヤレス通信技術に関し、より具体的には、ワイヤレス通信システムにおけるバッファステータス報告(BSR)に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送などの様々な遠隔通信サービスを提供するために広く展開されている。ワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な、多重接続技術を利用し得る。ワイヤレス通信システムの例は、long term evolution(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびnew radio(NR)システムとも呼ばれ得る第5世代(5G)システムを含み得る。
【0003】
ワイヤレス通信システムでは、媒体アクセス制御(MAC)エンティティにおけるアップリンク(UL)データ量についての情報をサービングBSに提供するために、バッファステータス報告(BSR)手順がユーザ機器(UE)によって使用される。統合アクセスおよびバックホール(IAB)ネットワークでは、MACエンティティにおけるULデータ量についての情報をIABノード(またはIAB-MT)の親ノード(たとえば、サービングBSまたは別のIABノード)に提供するために、BSRがIABノードによって使用され得る。加えて、IABノードの子ノードおよび/またはIABノードに接続されるUEからIABノードに到達することが予想されるデータの量についての情報をIABノードの親ノードに提供するために、プリエンプティブバッファステータス報告(プリエンプティブBSR)手順がIABノードによって使用される。ワイヤレス通信システムにおいて、BSRまたはプリエンプティブBSRを効率的に送信する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレスノードによって実行される方法を提供する。この方法は、ワイヤレスノードの論理チャネル(LCH)の論理チャネルグループ(LCG)IDを構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップと、RRCメッセージに基づいて第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するステップと、第1のBSR MAC CEを送信するステップとを含み得る。
【0005】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレスノードによって実行される方法を提供する。この方法は、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するステップであって、第1のBSR MAC CEが1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)グループ(LCGG)フィールドを含んでもよく、1つまたは複数のLCGGフィールドの各々が、第1のBSR MAC CEにおけるLCGフィールドの対応するグループの存在または不在を示してもよい、ステップと、第1のBSR MAC CEをネットワークノードに送信するステップとを含み得る。1つまたは複数のLCGGフィールドの数は、LCG IDの最大の数およびLCGGが関連付けられるLCG IDの数に基づき得る。
【0006】
第1の値を有するLCGGフィールドは、LCGGフィールドに関連する少なくとも1つのLCGが報告されるべきデータを有することを示してもよく、第2の値を有するLCGGフィールドは、LCGGフィールドに関連するすべてのLCGが報告されるべきデータを有しないことを示してもよい。
【0007】
第1の値を有する、1つまたは複数のLCGGフィールドの第1のLCGGフィールドに応答して、第1のBSR MAC CEはLCGフィールドの第1のグループをさらに含み得る。LCGフィールドの第1のグループの各LCGフィールドは、対応するLCG IDと関連付けられてもよく、第1のBSR MAC CEにおける対応するLCG IDのバッファサイズフィールドの存在または不在を示してもよい。バッファサイズフィールドは、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または対応するLCG IDに関連するすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示してもよい。
【0008】
第1の値を有する、1つまたは複数のLCGGフィールドの第1のLCGGフィールドに応答して、第1のBSR MAC CEはLCGフィールドの第1のグループをさらに含み得る。LCGフィールドの第1のグループの各LCGフィールドは、対応するLCG IDと関連付けられてもよく、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示してもよい。
【0009】
本開示のいくつかの実施形態では、方法は、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップをさらに含んでもよく、RRCメッセージは1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数のLCD IDを含んでもよい。第1のBSR MAC CEを生成することは、LCGの数の第1の閾値よりも大きい、受信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数、LCG IDの第2の閾値よりも大きい、受信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値、または、LCG IDの第2の閾値よりも大きい最大値を有する、受信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたlogicalChannelGroupの情報要素に応答して、第1のBSR MAC CEを生成することを含み得る。
【0010】
本開示のいくつかの実施形態は、ネットワークノードによって実行される方法を提供する。この方法は、ワイヤレスノードに、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップであって、RRCメッセージが1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)IDを含み得る、ステップと、ワイヤレスノードから、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信するステップであって、第1のBSR MAC CEが送信されたRRCメッセージに基づき得る、ステップとを含み得る。
【0011】
第1のBSR MAC CEはLCG IDビットマップフィールドを含んでもよく、LCG IDビットマップフィールドのサイズは、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変であってもよい。LCG IDビットマップフィールドは、1つまたは複数のインジケータを含んでもよく、1つまたは複数のインジケータは、RRCメッセージの中の1つまたは複数のLCHのために構成された対応するLCG IDと関連付けられてもよい。
【0012】
本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のインジケータは、RRCメッセージの中の対応する1つまたは複数のLCHのために構成された1つまたは複数のLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のインジケータの各々は、第1のBSR MAC CEにおける対応するLCGに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し得る。バッファサイズフィールドは、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のインジケータの各々は、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。
【0013】
第1のBSR MAC CEは1つまたは複数のLCGフィールドを含んでもよく、LCGフィールドの数は、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変であってもよい。1つまたは複数のLCGフィールドは、RRCメッセージの中の1つまたは複数のLCHのために構成された対応する1つまたは複数のLCG IDと関連付けられ得る。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のLCGフィールドは、RRCメッセージの中の対応する1つまたは複数のLCHのために構成された1つまたは複数のLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のLCGフィールドの各々は、第1のBSR MAC CEにおける対応するLCGに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し得る。バッファサイズフィールドは、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のLCGフィールドの各々は、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。
【0015】
第1のBSR MAC CEは、LCG IDビットマップフィールドと少なくとも1つの予備ビットとの組合せ、または1つまたは複数のLCGフィールドと少なくとも1つの予備ビットとの組合せがバイト整列され得るように、少なくとも1つの予備ビットをさらに含み得る。
【0016】
本開示のいくつかの実施形態では、第1のBSR MAC CEを受信することは、LCGの数の第1の閾値よりも大きい、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数、LCG IDの第2の閾値よりも大きい、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値、または、LCG IDの第2の閾値よりも大きい最大値を有する、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたlogicalChannelGroupの情報要素に応答して、第1のBSR MAC CEを受信することを含み得る。
【0017】
本開示のいくつかの実施形態は、ネットワークノードによって実行される方法を提供する。この方法は、ワイヤレスノードから、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信するステップを含んでもよく、第1のBSR MAC CEは、1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)グループ(LCGG)フィールドを含んでもよく、1つまたは複数のLCGGフィールドの各々は、第1のBSR MAC CEにおけるLCGフィールドの対応するグループの存在または不在を示してもよい。
【0018】
本開示のいくつかの実施形態では、1つまたは複数のLCGGフィールドの数は、LCG IDの最大の数およびLCGGが関連付けられるLCG IDの数に基づき得る。本開示のいくつかの実施形態では、第1の値を有するLCGGフィールドは、LCGフィールドに関連する少なくとも1つのLCGが報告されるべきデータを有することを示してもよく、第2の値を有するLCGGフィールドは、LCGGフィールドに関連するすべてのLCGが報告されるべきデータを有しないことを示してもよい。
【0019】
本開示のいくつかの実施形態では、第1の値を有する、1つまたは複数のLCGGフィールドの第1のLCGGフィールドに応答して、第1のBSR MAC CEはLCGフィールドの第1のグループをさらに含み得る。LCGフィールドの第1のグループの各LCGフィールドは、対応するLCG IDと関連付けられてもよく、第1のBSR MAC CEにおける対応するLCG IDのバッファサイズフィールドの存在または不在を示してもよい。バッファサイズフィールドは、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量、または、対応するLCG IDに関連するすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。
【0020】
本開示のいくつかの実施形態では、第1の値を有する、1つまたは複数のLCGGフィールドの第1のLCGGフィールドに応答して、第1のBSR MAC CEはLCGフィールドの第1のグループをさらに含み得る。LCGフィールドの第1のグループの各LCGフィールドは、対応するLCG IDと関連付けられてもよく、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示してもよい。
【0021】
本開示のいくつかの実施形態では、方法は、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップをさらに含んでもよく、RRCメッセージは1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数のLCG IDを含んでもよい。第1のBSR MAC CEを受信することは、LCGの数の第1の閾値よりも大きい、送信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数、LCG IDの第2の閾値よりも大きい、送信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値、または、LCG IDの第2の閾値よりも大きい最大値を有する、送信されたRRCメッセージの中のLCHのために構成されたlogicalChannelGroupの情報要素に応答して、第1のBSR MAC CEを受信することを含み得る。
【0022】
本開示のいくつかの実施形態はワイヤレスノードを提供する。ワイヤレスノードは、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するように構成されるプロセッサであって、第1のBSR MAC CEが、1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)グループ(LCGG)フィールドを含んでもよく、1つまたは複数のLCGGフィールドの各々が、第1のBSR MAC CEにおけるLCGフィールドの対応するグループの存在または不在を示してもよい、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含んでもよく、トランシーバは、第1のBSR MAC CEをネットワークノードに送信するように構成されてもよい。
【0023】
本開示のいくつかの実施形態は、ネットワークノードを提供する。ネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含んでもよく、トランシーバは、ワイヤレスノードに、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネル(LCH)を構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、RRCメッセージが、1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)IDを含んでもよく、ワイヤレスノードから、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信し、第1のBSR MAC CEが送信されたRRCメッセージに基づいてもよい、ように構成されてもよい。
【0024】
本開示のいくつかの実施形態は、ネットワークノードを提供する。ネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサに結合されたトランシーバとを含んでもよく、トランシーバは、ワイヤレスノードから、第1のバッファステータス報告(BSR)媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信するように構成されてもよく、第1のBSR MAC CEは、1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)グループ(LCGG)フィールドを含んでもよく、1つまたは複数のLCGGフィールドの各々は、第1のBSR MAC CEにおけるLCGフィールドの対応するグループの存在または不在を示してもよい。
【0025】
本開示のいくつかの実施形態は、ワイヤレスノードを提供する。本開示のいくつかの実施形態によれば、ワイヤレスノードは、トランシーバと、トランシーバに結合されたプロセッサとを含んでもよく、トランシーバおよびプロセッサは、本開示のいくつかの実施形態による方法を実行するために互いに対話してもよい。
【0026】
本開示のいくつかの実施形態は、ネットワークノードを提供する。本開示のいくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、トランシーバと、トランシーバに結合されたプロセッサとを含んでもよく、トランシーバおよびプロセッサは、本開示のいくつかの実施形態による方法を実行するために互いに対話してもよい。
【0027】
本開示のいくつかの実施形態は、装置を提供する。本開示のいくつかの実施形態によれば、装置は、コンピュータ実行可能命令が記憶されている少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、少なくとも1つの受信回路と、少なくとも1つの送信回路と、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、少なくとも1つの受信回路、および少なくとも1つの送信回路に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含んでもよく、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体およびコンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、本開示のいくつかの実施形態による方法を装置に実行させるように構成されてもよい。
【0028】
本開示の実施形態は、5G NRなどの様々な通信技術の実装を促進して改善するための技術的な方策を提供する。
【0029】
本開示の利点および特徴が取得され得る方式を説明するために、添付の図面に示される具体的な実施形態を参照して本開示の説明が行われる。これらの図面は、本開示の例示的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲を限定するものと見なされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムの概略図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムの概略図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマットを示す図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順のフローチャートである。
図11】本開示のいくつかの実施形態による、例示的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付の図面の詳細な説明は、本開示の好ましい実施形態の説明であることが意図され、本開示が実践され得る唯一の形態を表すことは意図されない。本開示の趣旨および範囲内に包含されることが意図される異なる実施形態によって、同じまたは等価な機能が達成され得ることを理解されたい。
【0032】
ここで、本開示のいくつかの実施形態が詳しく言及され、その例は添付の図面に示されている。理解を促すために、実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標)) 5G(NR)、3GPP long-term evolution (LTE) Release 8などの、特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオのもとで提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの発展とともに、本開示におけるすべての実施形態が同様の技術的問題にも適用可能であり、その上、本開示に記載される用語は変化してもよいことが企図され、これは本開示の原理に影響すべきではない。
【0033】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システム100の概略図を示す。
【0034】
図1に示されるように、ワイヤレス通信システム100は、いくつかのUE101(たとえば、UE101aおよびUE101b)および基地局(たとえば、BS102)を含み得る。特定の数のUE101とBS102が図1に示されているが、任意の数のUEおよびBSがワイヤレス通信システム100に含まれてもよいことが企図される。
【0035】
UE101は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビジョン(たとえば、インターネットに接続されたテレビジョン)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(防犯カメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、およびモデム)などの、コンピューティングデバイスを含み得る。本開示のいくつかの実施形態によれば、UE101は、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、携帯電話、折り畳み携帯電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択的呼受信機、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送信して受信することが可能な任意の他のデバイスを含み得る。本開示のいくつかの実施形態では、UE101は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含む。その上、UE101は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、もしくはデバイスと呼ばれることがあり、または当技術分野において使用される他の用語を使用して記述されることがある。UE101は、アップリンク(UL)通信信号を介してBS102と通信し得る。
【0036】
BS102はある地理的領域にわたって分布し得る。本開示のいくつかの実施形態では、BS102は、アクセスポイント、アクセス端末、ベース、ベースユニット、マクロセル、Node-B、evolved Node B(eNB)、gNB、Home Node-B、中継ノード、もしくはデバイスと呼ばれることもあり、または当技術分野において使用される他の用語を使用して記述されることもある。BS102は一般に、1つまたは複数の対応するBS102に通信可能に結合される1つまたは複数のコントローラを含み得る無線アクセスネットワークの一部である。BS102は、ダウンリンク(DL)通信信号を介してUE101と通信し得る。
【0037】
ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信信号を送信して受信することが可能な任意のタイプのネットワークと互換性があり得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信ネットワーク、携帯電話ネットワーク、時分割多重接続(TDMA)ベースのネットワーク、符号分割多重接続(CDMA)ベースのネットワーク、直交周波数分割多重接続(OFDMA)ベースのネットワーク、LTEネットワーク、3GPPベースのネットワーク、3GPP 5Gネットワーク、衛星通信ネットワーク、成層圏プラットフォームネットワーク、および/または他の通信ネットワークと互換性がある。
【0038】
本開示のいくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、3GPPプロトコルの5G NRと互換性がある。たとえば、BS102は、DLでは直交周波数分割多重(OFDM)変調方式を使用してデータを送信してもよく、UE101は、UL上では離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)または巡回プレフィックスOFDM(CP-OFDM)方式を使用してデータを送信してもよい。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、プロトコルの中でもとりわけ、何らかの他のオープン通信プロトコルまたはプロプライエタリ通信プロトコル、たとえばWiMAXを実装してもよい。
【0039】
本開示のいくつかの実施形態では、BS102およびUE101は、IEEE 802.11ファミリーのワイヤレス通信プロトコルなどの、他の通信プロトコルを使用して通信し得る。さらに、本開示のいくつかの実施形態では、BS102およびUE101は免許スペクトルを介して通信し得るが、いくつかの他の実施形態では、BS102およびUE101は免許不要スペクトルを介して通信し得る。本開示は、どんな特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装にも限定されることは意図されない。
【0040】
4G通信システムと比較して、5G通信システムは、様々なネットワーク性能指標についてより厳しい要件、たとえば、1000倍の容量増大、より広いカバレッジ要件、非常に高い信頼性および非常に小さいレイテンシなどを提起した。高周波キャリアの豊富な周波数リソースを考慮して、5Gの超大容量という要求を満たすために、小型の高周波の局を展開することが、ホットスポットエリアにおいてより一般的になりつつある。しかしながら、高周波キャリアは、伝播特性が悪く、障害物による減衰が大きく、カバレッジが限られている。したがって、小型の局を高い密度で展開することが必要とされる。一方、これらの小型の局のために光ファイバを展開することは、難しく高価である。したがって、経済的で便利なバックホール方式が必要である。アクセスリンクとバックホールリンクの両方がファイバの展開を避けるためにワイヤレス送信による方策を使用する、統合アクセスおよびバックホール(IAB)技術は、上記の問題を解決するための考え方を提供する。
【0041】
IABネットワークでは、中継ノード(RN)またはIABノードまたはワイヤレスバックホールノード/デバイスが、UEのためのワイヤレスアクセスサービスを提供することができる。すなわち、UEは、1つまたは複数のIABノードによって中継されるIABドナーに接続することができる。そして、IABドナーはドナーノードまたはドナー基地局(たとえば、DgNB、ドナーgNodeB)とも呼ばれ得る。加えて、IABドナーとIABノードとの間のワイヤレスリンク、または異なるIABノード間のワイヤレスリンクは、「バックホールリンク」と呼ばれ得る。
【0042】
IABノードは、IABモバイル端末(MT)部分およびIA分散ユニット(DU)部分を含み得る。IABノードがその親ノード(これは別のIABノードまたはIABドナーであり得る)に接続するとき、それはUEとして、すなわちMTの役割として見なされてもよい。IABノードがその子ノード(これは別のIABノードまたはUEであり得る)にサービスを提供するとき、それはネットワークデバイスとして、すなわちDUの役割として見なされてもよい。
【0043】
IABドナーは、完全な基地局機能をもつアクセスネットワーク要素、または集中ユニット(CU)および分散ユニット(DU)という別個の形態のアクセスネットワーク要素であり得る。IABドナーは、コアネットワークに接続され(たとえば、5Gコアネットワーク(5GC)に接続され)、IABノードのためにワイヤレスバックホール機能を提供し得る。IABドナーのCUは「IABドナーCU」と呼ばれる(または直接「CU」と呼ばれる)ことがあり、IABドナーのDUは「IABドナーDU」と呼ばれることがある。IABドナーCUは、制御プレーン(CP)およびユーザプレーン(UP)へと分けられ得る。たとえば、CUは1つのCU-CPおよび1つまたは複数のCU-UPを含み得る。
【0044】
高周波帯の小さいカバレッジを考慮すると、ネットワークのカバレッジ性能を確保するために、マルチホップネットワーキングがIABネットワークにおいて採用され得る。サービス送信の信頼性の要件を考慮して、IABノードは、送信の信頼性を高めるためにデュアルコネクティビティ(DC)またはマルチコネクティビティをサポートし、それにより、無線リンク障害(RLF)または遮蔽、負荷変動などの、バックホール(BH)リンク上で起こり得る異常な状況に対処することができる。
【0045】
IABネットワークがマルチホップおよびデュアルコネクションネットワーキングをサポートする場合、UEとIABドナーとの間に複数の送信経路があり得る。送信経路は、UE、1つまたは複数のIABノード、およびIABドナーなどの複数のノードを含み得る(IABドナーが別々のCUおよびDUという形態である場合、それはIABドナーDUおよびIABドナーCUも含み得る)。各IABノードは、そのためにバックホールサービスを提供する近隣のノードを親ノード(または親IABノード)として扱ってもよく、各IABノードは、その親ノードの子ノード(または子IABノード)として見なされてもよい。
【0046】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システム200の概略図を示す。
【0047】
図2に示されるように、ワイヤレス通信システム200は、基地局(たとえば、IABドナー210)、いくつかのIABノード(たとえば、IABノード220A、IABノード220B、およびIABノード220C)、およびいくつかのUE(たとえば、UE230AおよびUE230B)を含んでもよい。特定の数のUE、IABノード、およびIABドナーが図2に示されているが、任意の数のUE、IABノード、およびIABドナーがワイヤレス通信システム200に含まれ得ることが企図される。
【0048】
IABドナー210、IABノード220A、IABノード220B、およびIABノード220Cの各々は、本開示のいくつかの他の実施形態に従って1つまたは複数のIABノードに直接接続され得る。IABドナー210、IABノード220A、IABノード220B、およびIABノード220Cの各々は、本開示のいくつかの他の実施形態に従って1つまたは複数のUEに直接接続され得る。
【0049】
図1に示されるワイヤレス通信システム100と同様に、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信信号を送信して受信することが可能な任意のタイプのネットワークとも互換性があり得る。UE230AおよびUE230Bは、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。たとえば、UE230AおよびUE230Bは図1に示されるUE101として機能し得る。
【0050】
IABドナー210は、コアネットワーク(図2に示されない)と通信していてもよい。コアネットワーク(CN)は、モビリティ管理エンティティ(MME)(図2に示されない)またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)(図2に示されない)などの、複数のコアネットワークコンポーネントを含み得る。CNは、公衆交換電話網(PSTN)および/または他のネットワーク(図2に示されない)にUEがアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たし得る。
【0051】
技術が発展して進化するにつれて、本開示において説明される技術は変化することがあるが、本開示の原理および趣旨に影響せず、またはそれらを限定すべきではないことを、当業者は理解すべきである。
【0052】
図2を参照すると、IABノード220AおよびIABノード220Bは、IABドナー210に直接接続され得る。IABドナー210は、IABノード220AおよびIABノード220Bの親ノードである。言い換えると、IABノード220AおよびIABノード220Bは、IABドナー210の子IABノードである。IABノード220Cは、IABノード220Bを通じてホッピングすることによってIABドナー210に到達することができる。IABノード220Bは、IABノード220Cの親IABノードである。言い換えると、IABノード220Cは、IABノード220Bの子IABノードである。
【0053】
UE230Aおよび230Bは、それぞれIABノード220Aおよび220Cに接続され得る。UE230Aまたは230Bからのアップリンク(UL)パケット(たとえば、データまたはシグナリング)は、1つまたは複数のIABノードを介してIABドナー(たとえば、IABドナー210)に送信され、次いで、モバイルゲートウェイデバイス(5GCにおけるユーザプレーン機能(UPF)など)にIABドナーによって送信され得る。ダウンリンク(DL)パケット(たとえば、データまたはシグナリング)は、ゲートウェイデバイスによって受信された後、IABドナー(たとえば、IABドナー210)から送信され、次いで、1つまたは複数のIABノードを通じてUE230Aまたは230Bに送信され得る。
【0054】
たとえば、図2を参照すると、UE230Aは、IABノード220Aを介して、ULデータをIABドナー210に送信し、またはそれからDLデータを受信し得る。UE230Bは、IABノード220CおよびIABノード220Bを介して、ULデータをIABドナー210に送信し、またはそれからDLデータを受信し得る。
【0055】
ワイヤレス通信システム200などのIAB展開において、IABドナー(たとえば、図2のIABドナー210)とIABノードとの間の、または2つのIABノード間の無線リンクは、バックホールリンク(BL)と呼ばれ得る。IABドナー(たとえば、図2のIABドナー210)とUEとの間の、またはIABノードとUEとの間の無線リンクは、アクセスリンク(AL)と呼ばれ得る。たとえば、図2では、無線リンク240Aから240CはBLであり、無線リンク250Aおよび250BはALである。
【0056】
ワイヤレス通信システム100または200などのワイヤレス通信システムでは、UEまたはIABノードなどのワイヤレスノードは、その媒体アクセス制御(MAC)エンティティにおけるULデータ量についての情報をサービングBSまたはその親ノードに提供するために、BSR手順を実行し得る。加えて、IABノードなどのワイヤレスノードは、それに接続された子ノード(たとえば、UEまたは子IABノード)からワイヤレスノードに到達することが予想されるデータの量についての情報をその親ノードに提供するために、プリエンプティブBSR手順を実行し得る。
【0057】
本開示のいくつかの実施形態では、ワイヤレスノードは、ワイヤレスノードの1つまたは複数の論理チャネルグループ(LCG)のULデータ量、または、1つまたは複数のLCGに到達することが予想されるデータの量を報告するために、BSR MAC制御要素(CE)を使用し得る。LCGの最大の数は規格においてあらかじめ定められ得る。たとえば、LCGの最大の数は8としてあらかじめ定められ得る。ワイヤレスノードの各論理チャネル(LCH)は、より高次の層のパラメータ(たとえば、3GPP規格において規定されるようなlogicalChannelGroup情報要素(IE))を使用して対応するLCGに割り振られ得る。たとえば、無線リソース制御(RRC)メッセージは、ワイヤレスノードのLCHのLCG IDを構成し得る。たとえば、RRCメッセージは、ワイヤレスノードの1つまたは複数のLCHを構成してもよく、1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数のLCG IDを含んでもよい。1つまたは複数のLCHの異なるLCHは、同じまたは異なるLCG IDを用いて構成され、すなわち同じまたは異なるLCGと関連付けられ得る。
【0058】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット300を示す。BSR MAC CEフォーマット300は、short BSRフォーマットまたはshort truncated BSRフォーマットとも呼ばれる。short BSRフォーマットおよびshort truncated BSRフォーマットの適用シナリオは、3GPP規格において規定される。たとえば、1つのLCGだけが送信に利用可能なデータを有するとき、ワイヤレスノードは、BSRを送信するためにshort BSRフォーマットを選び得る。
【0059】
図3に示されるように、BSR MAC CEフォーマット300は、オクテット整列されてもよく、1バイトを含んでもよく、これは図3では「Oct 1」と呼ばれ得る。BSR MAC CEフォーマット300は、「LCG ID」フィールドおよび「バッファサイズ」フィールドなどのいくつかのフィールドを含み得る。「LCG ID」フィールドは、そのバッファステータスが報告されているLCGを特定し得る。このフィールドの長さは3ビットであり得る。「バッファサイズ」フィールドは、「LCG ID」フィールドによって特定されるLCGのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。データの量はバイト単位で示され得る。無線リンク制御(RLC)ヘッダおよびMACサブヘッダのサイズは、バッファサイズ計算において考慮されない。このフィールドの長さは5ビットであり得る。
【0060】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット400を示す。BSR MAC CEフォーマット400は、long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットとも呼ばれる。long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットの適用シナリオは、3GPP規格において規定される。たとえば、送信に利用可能なデータを有する2つ以上のLCGがあるとき、ワイヤレスノードは、BSRを送信するためにlong BSRフォーマットを選び得る。pre-emptive BSRがワイヤレスノードにおいてトリガされるとき、ワイヤレスノードは、pre-emptive BSRを送信するためにpre-emptive BSRフォーマットを選び得る。
【0061】
図4に示されるように、BSR MAC CEフォーマット400は、オクテット整列されてもよく、m+1バイトを含んでもよく、図4ではこれは「Oct 1」から「Oct m+1」と呼ばれ得る。BSR MAC CEフォーマット400は、8個の「LCGi」フィールド(すなわち、LCG0からLCG7)およびいくらかの「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。
【0062】
long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに対する「バッファサイズ」フィールドの存在または不在を示し得る(ここで、iの値は0から7の整数である)。たとえば、1に設定されるLCGiフィールドは、論理チャネルグループiに対する「バッファサイズ」フィールドが報告される(すなわち、BSR MAC CEに含まれる)ことを示し得る。0に設定されるLCGiフィールドは、論理チャネルグループiに対する「バッファサイズ」フィールドが報告されないことを示し得る。Long truncated BSRフォーマットについて、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。たとえば、1に設定されるLCGiフィールドは、論理チャネルグループiに利用可能なデータがあることを示し得る。0に設定されるLCGiフィールドは、論理チャネルグループiに利用可能なデータがないことを示し得る。
【0063】
long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。データの量はバイト単位で示され得る。RLCヘッダおよびMACサブヘッダのサイズは、バッファサイズ消費において考慮されない。long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットに対する「バッファサイズ」フィールドの長さは8ビットであり得る。long truncated BSRフォーマットでは、含まれる「バッファサイズ」フィールドの数は最大にされるが、パディングビットの数を超えない。
【0064】
long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、LCGiに基づく昇順(または降順)で含まれ得る。たとえば、LCG 7、LCG 5、LCG 3の「バッファサイズ」フィールドを示すLCG7、LCG5、およびLCG3フィールドが報告されると仮定して、BSR MAC CEは、それぞれLCG 7、LCG 5、LCG 3の3つの「バッファサイズ」フィールド(たとえば、バッファサイズフィールド#7、バッファサイズフィールド#5、およびバッファサイズフィールド#3)を含み得る。3つの「バッファサイズ」フィールドは、BSR MAC CEにおいてバッファサイズフィールド#3、バッファサイズフィールド#5、およびバッファサイズフィールド#7の順序(すなわち、LCGのIDの昇順)で並べられ得る。
【0065】
pre-emptive BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、pre-emptive BSRがトリガされるノードのIAB-MTに到達すると予想されるデータの量を特定してもよく、IAB-MTにおいて現在利用可能なデータの量を含まない。pre-emptive BSRフォーマットは、long BSRフォーマットと同一であり得る。
【0066】
上に示されるようなBSRフォーマット300および400は、8個という最大の数のLCGをサポートすることができる。LCGの最大の数が拡張するにつれて(たとえば、LCGの最大の数は256まで拡張され得る)、新しいBSR MAC CEフォーマットは、拡張されたLCG範囲をサポートすることが要求され得る。
【0067】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット500を示す。BSR MAC CEフォーマット500は、short BSRフォーマットまたはshort truncated BSRフォーマットとして使用されてもよく、LCGの最大の数の拡張を満たすように設計される。
【0068】
図5に示されるように、BSR MAC CEフォーマット500は、オクテット整列されてもよく、固定サイズ、たとえば2バイトを含んでもよく、これは、図5では「Oct 1」および「Oct 2」と呼ばれ得る。BSR MAC CEフォーマット500は、「LCG ID」フィールド、1つまたは複数の「R」フィールド(任意選択)、および「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。
【0069】
「R」フィールドは、予備ビットを示してもよく、0に設定されてもよい。「LCG ID」フィールドは、そのバッファステータスが報告されているLCGを特定してもよく、たとえば、対応するLCG IDを示す。「LCG ID」フィールドの長さ(またはサイズ)は、LCG(またはLCG ID)の最大の数に従って決定され得る。LCGの最大の数をMと表記すると、「LCG ID」フィールドの長さはlog2(M)によって決定され得る。図5の例では、LCGの最大の数は64であると仮定される。したがって、「LCG ID」フィールドの長さは6ビットであり、BSR MAC CEフォーマット500は、「LCG ID」フィールドと「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように2つの「R」フィールドを示す。
【0070】
本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット500は、より少数または多数の「R」フィールドを含み得る。たとえば、LCGの最大の数が256であるとき、「LCG ID」フィールドの長さは8ビットであり、BSR MAC CEフォーマット500に「R」フィールドは含まれない。図5の例では「R」フィールドは「LCG ID」フィールドの末尾の後に追加されるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、「R」フィールドは「LCG ID」フィールドの先頭の前に配置されてもよいことが当業者により理解されるべきである。
【0071】
「バッファサイズ」フィールドは、「LCG ID」フィールドによって特定されるLCGのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。「バッファサイズ」フィールドの長さは8ビットであり得る。本開示のいくつかの他の実施形態では、「バッファサイズ」フィールドはより多数または少数のビット(たとえば、16ビット)を含み得る。
【0072】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット600を示す。BSR MAC CEフォーマット600は、long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットとして使用されてもよく、LCGの最大の数の拡張を満たすように設計される。
【0073】
図6に示されるように、BSR MAC CEフォーマット600は、オクテット整列されてもよく、可変のサイズを有し得る。BSR MAC CEフォーマット600は、いくらかの「LCGi」フィールドおよびいくらかの「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。たとえば、LCGの最大の数が、8の倍数であるYであると仮定すると、BSR MAC CEフォーマット600はY個の「LCGi」フィールドを含んでもよく、これは、図6に示されるようにLCG0からLCGY-1を含む。Y個の「LCGi」フィールドはZ(すなわち、Z=Y/8)バイトを占有してもよく、これらは、図6では「Oct 1」から「Oct Z」と呼ばれ得る。
【0074】
図6の例では複数の「バッファサイズ」フィールドがあるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット600は、どんな「バッファサイズ」フィールドも含まないことがあり、または1つの「バッファサイズ」フィールドしか含まないことがあることが、当業者により理解されるべきである。たとえば、パディングビットは、「バッファサイズ」フィールドを収容できず、または最大でも1つの「バッファサイズ」フィールドしか収容できない。
【0075】
本開示のいくつかの他の実施形態では、LCGの最大の数は8の倍数ではなくてもよく、BSR MAC CEフォーマット600は、「LCGi」フィールドと少なくとも1つの「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように少なくとも1つの「R」フィールドをさらに含んでもよい。少なくとも1つの「R」フィールドが、すべての「LCGi」フィールドの末尾の後、または任意の「LCGi」フィールドよりも前に(たとえば、「Oct 1」の先頭に)追加されてもよい。
【0076】
「LCGi」フィールドおよび「バッファサイズ」フィールドは、図4に関して上で説明された対応するフィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに対する「バッファサイズ」フィールドの存在または不在を示し得る(ここでiの値は0からYの整数である)。Long truncated BSRフォーマットでは、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。
【0077】
図6の例では、「LCGi」フィールドはLCG IDの降順に従って並べられるが、「LCGi」フィールドは、当業者が想起し得る任意の他の方法に従って並べられ得ることが、当業者により理解されるべきである。いくつかの例では、「LCGi」フィールドは、本開示のいくつかの他の実施形態ではLCG IDの昇順(たとえば、LCG0で開始してLCGY-1で終了する)に従って並べられ得る。いくつかの例では、「LCGi」フィールドは次の方式に従って並べられ得る。BSRフォーマットの「Oct 1」はLCG7から開始してLCG0で終了してもよく、フォーマットの「Oct 2」はLCG15で開始してLCG8で終了してもよい等々である。
【0078】
たとえば、long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。データの量はバイト単位で示され得る。RLCヘッダおよびMACサブヘッダのサイズは、バッファサイズ計算において考慮されない。long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットに対する「バッファサイズ」フィールドの長さは、8ビットであり得る。long truncated BSRフォーマットでは、含まれる「バッファサイズ」フィールドの数は最大にされるが、パディングビットの数を超えない。long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、LCGiに基づく昇順(または降順)で含まれ得る。
【0079】
pre-emptive BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、pre-emptive BSRがトリガされるノードのIAB-MTに到達することが予想されるデータの量を特定してもよく、IAB-MTにおいて現在利用可能なデータの量を含まない。たとえば、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。pre-emptive BSRフォーマットに対する「バッファサイズ」フィールドの長さも8ビットであり得る。「バッファサイズ」フィールドは、LCGiに基づく昇順(または降順)で含まれ得る。
【0080】
図6を参照すると、long BSRフォーマットでは、Y個の「LCGi」フィールドの中で、X個の「LCGi」フィールドが対応するLCGに対する「バッファサイズ」フィールドの存在を示すと仮定すると、BSR MAC CEフォーマット600はX個の「バッファサイズ」フィールドを含んでもよく、これは、図6では「Oct Z+1」から「Oct Z+X」を占有し得る。X個の「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのLCGIDの昇順(または降順)に従って並べられ得る。
【0081】
図6の例では、BSR MAC CEフォーマットにおいてすべてのLCGが直接列挙されるので、BSR MAC CEにおけるLCGiフィールドのオーバーヘッドは大きいことがある。たとえば、LCGの最大の数が256である場合、LCGiフィールドのために32バイトが必要とされる。本開示の実施形態は、LCGの最大の数の拡張を満たしながらそのようなオーバーヘッドを減らすために、改良された方策をさらに提供する。
【0082】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット700を示す。BSR MAC CEフォーマット700は、long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットとして使用され得る。
【0083】
図7に示されるように、BSR MAC CEフォーマット700は、オクテット整列されてもよく、可変のサイズを有し得る。BSR MAC CEフォーマット700は、「LCG IDビットマップ」フィールド、1つまたは複数の「R」フィールド(任意選択)、およびいくらかの「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。
【0084】
図7の例では複数の「バッファサイズ」フィールドがあるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット700は、どんな「バッファサイズ」フィールドも含まなくてもよく、または1つの「バッファサイズ」フィールドしか含まなくてもよいことが、当業者により理解されるべきである。たとえば、パディングビットは、「バッファサイズ」フィールドを収容できず、または、最大でも1つの「バッファサイズ」フィールドしか収容できない。
【0085】
上で述べられたように、RRCメッセージは、ワイヤレスノードのLCHのLCG IDを構成し得る。「LCG IDビットマップ」フィールドのサイズは、そのようなRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変であり得る。たとえば、最大で64個のLCGがサポートされ得るが(たとえば、LCG IDは0から63または1から64までインデクシングされ得る)、ワイヤレスノードは、そのLCHのための21個のLCG IDだけを用いて構成され得る。BSR MAC CEフォーマット700は、21ビットを有する「LCG IDビットマップ」を含んでもよく、これらは、BSR MAC CEフォーマット700の最初の2バイト(図7では「Oct 1」および「Oct 2」と表記される)および3番目のバイトの最初の5ビット(図7では「Oct 3」と表記される)を占有する。BSR MAC CEフォーマット700は、「LCG IDビットマップ」フィールドと「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように、3個の「R」フィールドをさらに含み得る。
【0086】
本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット700は、より少数または多数の「R」フィールドを含み得る。たとえば、ワイヤレスノードのLCHを構成するために実際に使用されたLCG IDの数が8の倍数であるとき、BSR MAC CEフォーマット700に「R」フィールドは含まれない。図7の例では、「R」フィールドは「LCG IDビットマップ」フィールドの末尾の後に追加されるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、「R」フィールドは、「LCG IDビットマップ」フィールドの先頭の前に配置され得ることが、当業者により理解されるべきである。
【0087】
「LCG IDビットマップ」フィールドは1つまたは複数のインジケータを含んでもよく、その各々が、RRCメッセージの中のLCHのために構成された対応するLCG IDと関連付けられてもよい。1つまたは複数のインジケータは、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。たとえば、ワイヤレスノードが0から10および20から29というLCG IDを用いて構成されると仮定すると、「LCG IDビットマップ」フィールドは、21個のインジケータ、たとえば、それぞれLCG ID 0から10および20から29に対応するインジケータ#1から#21を含む。インジケータ#1から#21は、「LCG IDビットマップ」フィールドにおいて、インジケータ#1から#21まで、またはインジケータ#21から#1まで配置され得る。1つまたは複数のインジケータを並べるための他の方法も利用されてもよく、本開示から排除されない。
【0088】
long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、1つまたは複数のインジケータの各々は、BSR MAC CEフォーマット700における対応するLCG IDに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し得る。1つまたは複数のインジケータの各々は、1ビットを含み得る。たとえば、1に設定されるインジケータは、対応するLCG IDに対する「バッファサイズ」フィールドが報告されることを示してもよく、0に設定されるインジケータは、対応するLCG IDに対する「バッファサイズ」フィールドが報告されないことを示してもよく、またはその逆であってもよい。たとえば、1に設定されるインジケータ#21は、LCG ID 29に対する「バッファサイズ」フィールドがBSR MAC CEフォーマット700に含まれることを示し得る。
【0089】
Long Truncated BSRフォーマットでは、1つまたは複数のインジケータの各々は、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。1つまたは複数のインジケータの各々は1ビットを含み得る。たとえば、1に設定されるインジケータは、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあることを示してもよく、0に設定されるインジケータは、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがないことを示してもよく、またはその逆であってもよい。たとえば、1に設定されるインジケータ#1は、LCG ID 0を有するLCGに利用可能なデータがあることを示し得る。
【0090】
「バッファサイズ」フィールドは、図4および図6に関して上で説明された対応するフィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。pre-emptive BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。「バッファサイズ」フィールドの長さは8ビットであり得る。「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDの昇順(または降順)で含まれ得る。long truncated BSRフォーマットでは、含まれる「バッファサイズ」フィールドの数は最大にされるが、パディングビットの数を超えない。
【0091】
たとえば、「LCG IDビットマップ」フィールドは、利用可能なデータを有する8個のLCG(たとえば、0から7のLCG IDを有する)があることを示し得るが、パディングビットの数により、パディングBSRには最大で3個だけの「バッファサイズ」フィールドが含まれ得る。たとえば、0から2というLCG ID(すなわち、LCG IDの昇順)を有するLCGに対する「バッファサイズ」フィールド、または、7から5というLCG ID(すなわち、LCG IDの降順)を有するLCGに対する「バッファサイズ」フィールドが、long truncated BSR MAC CEに含まれ得る。
【0092】
図7を参照すると、long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、「LCG IDビットマップ」フィールドの中のインジケータ#1から#21の中で、N個のインジケータが対応するLCGに対する「バッファサイズ」フィールドの存在を示すと仮定すると、BSR MAC CEフォーマット700はN個の「バッファサイズ」フィールドを含んでもよく、これらは図7では「Oct 4」から「Oct N+3」を占有し得る。N個の「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのLCG IDの昇順(または降順)に従って並べられ得る。
【0093】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット800を示す。BSR MAC CEフォーマット800は、long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットとして使用され得る。
【0094】
図8に示されるように、BSR MAC CEフォーマット800は、オクテット整列されてもよく、可変のサイズを有し得る。BSR MAC CEフォーマット800は、いくらかの「LCGi」フィールド、1つまたは複数の「R」フィールド(任意選択)、およびいくらかの「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。
【0095】
図8の例では複数の「バッファサイズ」フィールドがあるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット800は、どんな「バッファサイズ」フィールドも含まなくてもよく、または1つの「バッファサイズ」フィールドしか含まなくてもよいことが、当業者により理解されるべきである。たとえば、パディングビットは、「バッファサイズ」フィールドを収容できず、または、最大でも1つの「バッファサイズ」フィールドしか収容できない。
【0096】
上で述べられたように、RRCメッセージは、ワイヤレスノードのLCHのLCG IDを構成し得る。「LCGi」フィールドの数は、そのようなRRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に基づいて可変であり得る。たとえば、最大で64個のLCGがサポートされ得るが(たとえば、LCG IDは0から63までまたは1から64までインデクシングされ得る)、ワイヤレスノードは、そのLCHのための29個だけのLCG IDを用いて構成され得る。BSR MAC CEフォーマット800は29個の「LCGi」フィールドを含んでもよく、これらは、いくつかの他の実施形態では図8では「LCG0」から「LCG28」と表記され(または「LCG1」から「LCG29」と表記され)、BSR MAC CEフォーマット800の最初の3バイト(図8では「Oct 1」から「Oct 3」と表記され)および4番目のバイトの最初の5ビット(図8では「Oct 4」と表記される)を占有する。BSR MAC CEフォーマット800は、「LCGi」フィールドと「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように3個の「R」フィールドをさらに含み得る。
【0097】
本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット800は、より少数または多数の「R」フィールドを含み得る。たとえば、ワイヤレスノードのLCHを構成するために実際に使用されたLCG IDの数が8の倍数であるとき、BSR MAC CEフォーマット800に「R」フィールドは含まれない。図8の例では、すべての「LCGi」フィールドの後に「R」フィールドが追加されるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、「R」フィールドは、任意の「LCGi」フィールドよりも前に(すなわち、「Oct 1」の先頭に)配置されてもよいことが、当業者により理解されるべきである。
【0098】
「LCGi」フィールドの各々は、RRCメッセージの中のLCHのために構成された対応するLCG IDと関連付けられ得る。複数の「LCGi」フィールドは、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。たとえば、ワイヤレスノードが0から18および20から29というLCG IDを用いて構成されると仮定すると、「LCG0」から「LCG28」フィールドは、0から18および20から29(昇順)というLCG IDにそれぞれ対応し得る。代替として、「LCG28」から「LCG0」フィールドは、0から18および20から29(降順)というLCG IDにそれぞれ対応し得る。1つまたは複数のインジケータを並べるための他の方法も利用されてもよく、本開示から排除されない。
【0099】
long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、各「LCGi」フィールドは、BSR MAC CEフォーマット800における対応するLCG IDに対するバッファサイズフィールドの存在または不在を示し得る。各「LCGi」フィールドは1ビットを含み得る。たとえば、1に設定される「LCGi」フィールドは、対応するLCG IDに対する「バッファサイズ」フィールドが報告されることを示してもよく、0に設定される「LCGi」フィールドは、対応するLCG IDに対する「バッファサイズ」フィールドが報告されないことを示してもよく、またはその逆であってもよい。たとえば、1に設定される「LCG0」フィールドは、LCG ID 0(昇順)またはLCG ID 29(降順)に対する「バッファサイズ」フィールドがBSR MAC CEフォーマット800に含まれることを示し得る。
【0100】
Long Truncated BSRフォーマットでは、各「LCGi」フィールドは、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。各「LCGi」フィールドは1ビットを含み得る。たとえば、1に設定される「LCGi」フィールドは、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがあることを示してもよく、0に設定される「LCGi」フィールドは、対応するLCG IDを有するLCGに利用可能なデータがないことを示してもよく、またはその逆であってもよい。たとえば、1に設定される「LCG0」フィールドは、LCG ID 0(昇順)またはLCG ID 29(降順)を有するLCGに利用可能なデータがあることを示し得る。
【0101】
「バッファサイズ」フィールドは、図4図6、および図7に関して上で説明された対応するフィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。pre-emptive BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。「バッファサイズ」フィールドの長さは8ビットであり得る。「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDの昇順(または降順)で含まれ得る。long truncated BSRフォーマットでは、含まれる「バッファサイズ」フィールドの数は最大にされるが、パディングビットの数を超えない。
【0102】
たとえば、29個の「LCGi」フィールドは、利用可能なデータを有する8個のLCG(たとえば、0から7というLCG IDを有する)があることを示し得るが、パディングビットの数により、最大で3個だけの「バッファサイズ」フィールドがパディングBSRに含まれ得る。たとえば、0から2というLCG ID(すなわち、LCG IDの昇順)を有するLCGに対する「バッファサイズ」フィールド、または7から5というLCG ID(すなわち、LCG IDの降順)を有するLCGに対する「バッファサイズ」フィールドが、long truncated BSR MAC CEに含まれ得る。
【0103】
図8を参照すると、long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、「LCG0」フィールドから「LCG28」フィールドの中で、Y個の「LCGi」フィールドが対応するLCGに対する「バッファサイズ」フィールドの存在を示すと仮定すると、BSR MAC CEフォーマット800はY個の「バッファサイズ」フィールドを含んでもよく、これらは、図8では「Oct 5」から「Oct Y+4」を占有し得る。Y個の「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのLCG IDの昇順(または降順)に従って並べられ得る。
【0104】
図9は、本開示のいくつかの他の実施形態による、例示的なBSR MAC CEフォーマット900を示す。BSR MAC CEフォーマット900は、long BSRフォーマット、long truncated BSRフォーマット、またはpre-emptive BSRフォーマットとして使用され得る。
【0105】
図9に示されるように、BSR MAC CEフォーマット900は、オクテット整列されてもよく、可変のサイズを有し得る。BSR MAC CEフォーマット900は、いくらかの「LCGGj」フィールド、いくらかの「LCGi」フィールド、およびいくらかの「バッファサイズ」フィールドなどの、いくつかのフィールドを含み得る。
【0106】
図9の例では複数の「バッファサイズ」フィールドがあるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、BSR MAC CEフォーマット900は、どんな「バッファサイズ」フィールドも含まなくてもよく、または1つの「バッファサイズ」フィールドしか含まなくてもよいことが、当業者により理解されるべきである。たとえば、パディングビットは、「バッファサイズ」フィールドを収容できず、または、最大で1つの「バッファサイズ」フィールドしか収容できない。
【0107】
各LCGGjフィールドは、1ビットを占有してもよく、BSR MAC CEフォーマット900におけるLCGフィールドの対応するグループの存在または不在を示してもよい。たとえば、1に設定されるLCGGjフィールドは、LCGGフィールドに関連する少なくとも1つのLCGが報告されるべきデータを有することを示してもよく、0に設定されるLCGGjフィールドは、LCGGフィールドに関連するすべてのLCGが報告されるべきデータを有しないことを示してもよく、またはその逆であってもよい。
【0108】
「LCGGj」フィールドの数は、LCG IDの最大の数およびLCGGが関連付けられるLCG IDの数に基づいて決定され得る。LCG IDの最大の数は、8、16、32などに設定され得る。LCGGが関連付けられるLCG IDの数は、4、8、16などに設定され得る。
【0109】
たとえば、最大で64個のLCG(たとえば、0から63のLCG IDを有する)がサポートされ、LCGGが関連付けられるLCGの数が8であると仮定すると、BSR MAC CEフォーマット900は8個の「LCGGj」フィールドを含んでもよく、これらは「LCGG0」から「LCGG7」と表記され得る。各LCGGjは8個のLCGiと関連付けられてもよく、i=8j,8j+1,8j+2…8j+7であり、jは0から7である。たとえば、「LCGG0」は、0から7のLCG IDを有するLCGと関連付けられてもよく、「LCGG1」は、8から15のLCG IDを有するLCGと関連付けられてもよい等々である。
【0110】
図9の例では、LCGGインデックス(j)は0から開始されるが、本開示のいくつかの他の実施形態では、LCGGインデックス(j)は1から開始してもよいことが当業者により理解されるべきである。これらの実施形態では、各LCGGjは8個のLCGiと関連付けられてもよく、i=8j-8,8j-7,8j-6…8j-1であり、jは1から8である。
【0111】
「LCGGj」フィールドは、「LCGGj」フィールドのインデックス(j)の値の昇順または降順に従って、BSR MAC CEフォーマット900において並べられ得る。たとえば、図9に示されるように、BSR MAC CEフォーマット900における「LCGGj」フィールドは、LCGGインデックスの昇順に従って「LCGG0」から「LCGG7」まで並べられてもよく、図9では「Oct 1」を占有する。
【0112】
本開示のいくつかの他の実施形態では、「LCGGj」フィールドの数は8の倍数ではなくてもよく、BSR MAC CEフォーマット900は、「LCGGj」フィールドと少なくとも1つの「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように、少なくとも1つの「R」フィールドをさらに含んでもよい。少なくとも1つの「R」フィールドは、すべての「LCGGj」フィールドの末尾の後に、または任意の「LCGGj」フィールドよりも前に(たとえば、「Oct 1」の先頭に)追加され得る。
【0113】
たとえば、「LCGG0」および「LCGG5」フィールドが、LCGフィールドの対応するグループの存在を示すことがあり、残りのLCGGjフィールドが、LCGフィールドの対応するグループの不在を示すことがあると仮定すると、BSR MAC CEフォーマット900は、それぞれ「LCGG0」および「LCGG5」フィールドに対応する「LCGi」フィールドの2つのグループをさらに含み得る。図9の例では、LCGGが関連付けられるLCG IDの数は8であるので、「LCGi」フィールドのグループはバイト整列される。本開示のいくつかの他の実施形態では、「LCGi」フィールドのグループと少なくとも1つの「R」フィールドとの組合せがバイト整列されるように、少なくとも1つの「R」フィールドがBSR MAC CEフォーマット900に含まれ得る。
【0114】
「LCGi」フィールドの2つのグループは、たとえば対応するLCGGインデックスの昇順または降順で、関連するLCGGのLCGGインデックス(j)に従って並べられ得る。たとえば、図9の例では、LCGG0に関連する「LCGi」フィールドのグループ(図9では「LCGG0のLCGi」と表記され、「Oct 2」を占有する)は、BSR MAC CEフォーマット900ではLCGG5に関連するもの(図9では「LCGG5のLCGi」と表記され、「Oct 3」を占有する)よりも前に並べられ得る。「LCGG0のLCGi」はLCG0フィールドからLCG7フィールドを含んでもよく、それらは、それぞれ0から7というLCG IDを有するLCGに対応し得る。「LCGG5のLCGi」はLCG40フィールドからLCG47フィールドを含んでもよく、それらは、それぞれ40から47というLCG IDを有するLCGに対応し得る。LCGGのLCGは、メンバーLCGの対応するLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。
【0115】
「LCGGj」フィールド、「LCGi」フィールドのグループ、およびLCGGのLCGを並べるための他の方法も利用されてもよく、本開示から排除されない。
【0116】
「LCGi」フィールドは、図4および図6に関して上で説明された対応するフィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、long BSRフォーマットおよびpre-emptive BSRフォーマットでは、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに対する「バッファサイズ」フィールドの存在または不在を示し得る。Long truncated BSRフォーマットでは、「LCGi」フィールドは、論理チャネルグループiに利用可能なデータがあるかどうかを示し得る。
【0117】
たとえば、long BSRフォーマットでは、「LCGG0のLCGi」および「LCGG5のLCGi」はそれぞれ、「00010001」および「00001000」を示し得る。すなわち、LCG3フィールド、LCG7フィールド、およびLCG44フィールドは1という値を有し、これは、LCG 3、LCG 7、およびLCG 44(たとえば、3、7、および44というLCG IDを有するLCG)に対する3個の「バッファサイズ」フィールドがBSR MAC CEフォーマット900において提示されることを意味し得る。
【0118】
「バッファサイズ」フィールドは、図4および図6に関して上で説明された対応するフィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、long BSRフォーマットおよびlong truncated BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDのすべてのLCHにわたって利用可能なデータの量を特定し得る。pre-emptive BSRフォーマットでは、「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCGのすべてのLCHに到達することが予想されるデータの量を示し得る。「バッファサイズ」フィールドの長さは8ビットであり得る。「バッファサイズ」フィールドは、対応するLCG IDの昇順(または降順)で含まれ得る。long truncated BSRフォーマットでは、含まれる「バッファサイズ」フィールドの数は最大にされるが、パディングビットの数を超えない。
【0119】
たとえば、LCG 3、LCG 7、およびLCG 44に対する3個の「バッファサイズ」フィールドが、LCG IDの値の昇順または降順に従って並べられ得る。たとえば、図9の「バッファサイズ1」から「バッファサイズ3」は、LCG 3、LCG 7、およびLCG 44にそれぞれ対応し得る。代替として、図9の「バッファサイズ1」から「バッファサイズ3」は、LCG 44、LCG 7、およびLCG 3にそれぞれ対応し得る。「バッファサイズ1」から「バッファサイズ3」は、図9の「Oct 4」から「Oct 6」を占有し得る。
【0120】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信の例示的な手順1000のフローチャートを示す。本開示の前述の実施形態のすべてにおいて説明される詳細が、図10に示される実施形態に適用可能である。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、例示的な手順1000における動作の順序が変更されてもよく、例示的な手順1000における動作のいくつかが削除または改変されてもよいことが、当業者により理解されるべきである。
【0121】
図10を参照すると、ワイヤレスノード1010はUEまたはIABノードとして機能してもよく、ネットワークノード1020はBSまたは別のIABノードとして機能してもよい。
【0122】
動作1011において、ワイヤレスノード1010はBSR MAC CEを生成し得る。本開示のいくつかの実施形態では、BSR MAC CEは、図3から図9の1つに関して説明されるようなフォーマットを有し得る。いくつかの例では、ワイヤレスノード1010は、(たとえば、logicalChannelGroup IEによって)そのLCHのLCG IDを構成するRRCメッセージを受信し得る。たとえば、RRCメッセージは、ワイヤレスノード1010の1つまたは複数のLCHを構成してもよく、1つまたは複数のLCHに対応する1つまたは複数のLCG IDを含んでもよい。RRCメッセージはネットワークノード1020からのものであり得る。本開示のいくつかの実施形態では、BSR MAC CEは、受信されたRRCメッセージに基づいて生成され得る。
【0123】
本開示のいくつかの実施形態では、LCGの数の閾値(たとえば、8)よりも大きい、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に応答して、ワイヤレスノード1010は、図5から図9の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つのLCGだけが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図5に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図6から図9に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0124】
それ以外の場合、LCGの数の閾値以下である、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に応答して、LCGの最大の数(たとえば、64または256)がLCGの数の閾値よりも大きいときでも、ワイヤレスノード1010は、たとえば図3および図4に関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つのLCGだけが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図3に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたように、BSR MAC CEを生成してもよい。LCGの最大の数がLCGの数の閾値よりも大きく、BSR MAC CEフォーマット400が適用される場合、BSR MAC CEの中の「LCGi」フィールドは、図8の「LCGi」フィールドと同じ定義を有し得る。たとえば、BSR MAC CEフォーマット400における「LCGi」フィールドは、RRCメッセージの中の構成されたLCGに対応してもよく、対応するLCG IDの値の昇順または降順に従って並べられてもよい。
【0125】
本開示のいくつかの実施形態では、最大で8個よりも多くのLCG(たとえば、16個または32個のLCG)をサポートできるBSR MAC CEフォーマットが定義され得る。LCGの数の閾値(これは16または32であり得る)以下である、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの数に応答して、LCGの最大の数(たとえば、64または256)がLCGの数の閾値よりも大きいときでも、ワイヤレスノード1010は、そのようなBSR MAC CEフォーマットに従ってBSR MAC CEを生成し得る。
【0126】
本開示のいくつかの実施形態では、LCG IDの閾値(たとえば、7)よりも大きい、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDの値に応答して、ワイヤレスノード1010は、図5から図9の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図5に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0127】
それ以外の場合、LCG IDの閾値以下である、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたLCG IDのすべての値に応答して、LCGの最大の数がLCGの数の閾値よりも大きいときでも、ワイヤレスノード1010は、図3および図4の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図3に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0128】
本開示のいくつかの実施形態では、LCG IDの閾値(たとえば、7)よりも大きい最大値を有する、RRCメッセージの中のLCHのために構成されるlogicalChannelGroup IEに応答して、ワイヤレスノード1010は、図5から図9の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図5に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図6から図9に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0129】
それ以外の場合、LCG IDの閾値以下の最大値を有する、RRCメッセージの中のLCHのために構成されたすべてのlogicalChannelGroup IEに応答して、ワイヤレスノード1010は、図3および図4の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図3に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0130】
本開示のいくつかの実施形態では、閾値(たとえば、8)よりも大きい、ワイヤレスノードによってサポートされるLCGの最大の数、または、閾値(たとえば、7)よりも大きい、LCG IDの最大値に応答して、ワイヤレスノード1010は、図5から図9の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図5に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図6から図9の1つに関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0131】
それ以外の場合、閾値以下である、ワイヤレスノードによってサポートされるLCGの最大の数、または、閾値以下である、LCG IDの最大値に応答して、ワイヤレスノード1010は、図3および図4の1つに関して上で説明されたようにBSR MAC CEを生成し得る。たとえば、BSR手順では、1つだけのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図3に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよく、1つよりも多くのLCGが報告されるべきデータを有するとき、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。プリエンプティブBSR手順では、ワイヤレスノード1010は、図4に関して説明されたようにBSR MAC CEを生成してもよい。
【0132】
動作1013において、ワイヤレスノード1010は、生成されたBSR MAC CEをネットワークノード1020に送信し得る。いくつかの例では、ワイヤレスノード1010はUEであってもよく、ネットワークノード1020はUEに接続されたサービングBSまたはIABノードであってもよい。いくつかの例では、ワイヤレスノード1010はIABノードであってもよく、ネットワークノード1020はその親ノード、たとえばサービングBS(たとえば、IABドナーDU)または親IABノードであってもよい。
【0133】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な装置1100のブロック図を示す。
【0134】
図11に示されるように、装置1100は、少なくとも1つのプロセッサ1106と、プロセッサ1106に結合された少なくとも1つのトランシーバ1102とを含み得る。装置1100は、UE、IABノード、またはBSであり得る。
【0135】
この図では、少なくとも1つのトランシーバ1102およびプロセッサ1106などの要素は単数形で記述されるが、単数形への限定が明確に述べられない限り、複数形が企図される。本出願のいくつかの実施形態では、トランシーバ1102は、受信回路および送信回路などの2つのデバイスへと分割され得る。本出願のいくつかの実施形態では、装置1100は、入力デバイス、メモリ、および/または他のコンポーネントをさらに含み得る。
【0136】
本出願のいくつかの実施形態では、装置1100はUEであり得る。トランシーバ1102およびプロセッサ1106は、図1から図10において説明されたUEおよびワイヤレスノードに関する動作を実行するために互いに対話し得る。本出願のいくつかの実施形態では、装置1100はIABノードであり得る。トランシーバ1102およびプロセッサ1106は、図1から図10において説明されたIABノード、ワイヤレスノード、およびネットワークノードに関する動作を実行するために互いに対話し得る。本出願のいくつかの実施形態では、装置1100はBSであり得る。トランシーバ1102およびプロセッサ1106は、図1から図10において説明されたBSおよびネットワークノードに関する動作を実行するために互いに対話し得る。
【0137】
本出願のいくつかの実施形態では、装置1100は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体をさらに含み得る。
【0138】
たとえば、本開示のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明されたようなUEおよびワイヤレスノードに関する方法をプロセッサ1106に実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶していてもよい。たとえば、コンピュータ実行可能命令は、実行されると、トランシーバ1102と対話するプロセッサ1106に、図1から図10において説明されたUEおよびワイヤレスノードに関する動作を実行させる。
【0139】
本開示のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明されたようなIABノード、ワイヤレスノード、およびネットワークノードに関する方法をプロセッサ1106に実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶していてもよい。たとえば、コンピュータ実行可能命令は、実行されると、トランシーバ1102と対話しているプロセッサ1106に、図1から図10において説明されたIABノード、ワイヤレスノード、およびネットワークノードに関する動作を実行させる。
【0140】
本開示のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明されたようなBSおよびネットワークノードに関する方法をプロセッサ1106に実施させるためのコンピュータ実行可能命令を記憶していてもよい。たとえば、コンピュータ実行可能命令は、実行されると、トランシーバ1102と対話しているプロセッサ1106に、図1から図10において説明されたBSおよびネットワークノードに関する動作を実行させる。
【0141】
本明細書で開示される態様に関して説明された方法の動作またはステップは、ハードウェアで直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこれらの2つの組合せで具現化され得ることを、当業者は理解するだろう。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在し得る。加えて、いくつかの態様では、方法の動作またはステップは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、非一時的コンピュータ可読媒体上のコードおよび/もしくは命令の1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在し得る。
【0142】
本開示はその具体的な実施形態とともに説明されたが、多くの代替例、修正、および変形が当業者には明らかであり得ることが明白である。たとえば、実施形態の様々なコンポーネントは、他の実施形態では交換され、追加され、または置換され得る。また、各図の要素のすべてが、開示される実施形態の動作に必要ではない。たとえば、開示される実施形態の技術分野の当業者は、独立請求項の要素を単に利用することによって、本開示の教示を実現して使用することが可能にされるであろう。したがって、本明細書に記載されるような本開示の実施形態は、限定するものではなく例示的であることが意図される。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更が行われ得る。
【0143】
本文書では、「含む」、「含んでいる」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非網羅的な包含をカバーすることが意図されるので、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されない、または、そのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含み得る。「a」、「an」などが前にある要素は、さらなる制約なしで、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置に、追加の同一の要素が存在することを排除しない。また、「別の」という用語は、少なくとも第2またはそれ以降のものとして定義される。本明細書で使用される場合、「有している」などの用語は、「含んでいる」として定義される。「Aおよび/またはB」または「AおよびBの少なくとも1つ」などの表現は、その表現とともに列挙される語の任意のすべての組合せを含み得る。たとえば、「Aおよび/またはB」または「AとBの少なくとも1つ」という表現は、A、B、またはAとBの両方を含み得る。「第1の」、「第2の」などの語は、本出願の実施形態を明確に示すためにだけに使用され、本出願の実質を制限するためには使用されない。
【符号の説明】
【0144】
100 ワイヤレス通信システム
101 UE
102 BS
200 ワイヤレス通信システム
210 IABドナー
220 IABノード
230 UE
240 無線リンク
250 無線リンク
1010 ワイヤレスノード
1020 ネットワークノード
1100 装置
1102 トランシーバ
1106 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】