(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20240711BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505141
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022108276
(87)【国際公開番号】W WO2023005981
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110853153.0
(32)【優先日】2021-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ニンギュ
(72)【発明者】
【氏名】タン, ジャヤオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD19
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体を開示し、方法は、端末が基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するステップを含み、前記少なくとも2組の設定における各組の設定にはキャリア情報またはBWP情報が含まれ、ネットワーク側によって行ランダムアクセスを行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される通信方法であって、
基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するステップを含み、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報または部分帯域幅(BWP)情報が含まれる通信方法。
【請求項2】
第1のキャリアまたは第1のBWPで前記基地局から送信された第1の情報を受信するステップを含み、
前記第1の情報は、端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うことを指示し、及び/又は端末が第2のキャリアまたは第2のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うことを指示する請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1の情報は、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、
第1のタイプの端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける請求項3に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第1の情報は、前記基地局から送信されたランダムアクセス応答(RAR)またはMSG 4に運ばれる請求項2に記載の通信方法。
【請求項6】
前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、
キャリアの周波数ポイントと、
BWPの周波数ポイントと、
同期信号ブロックに基づく測定時間設定SMTCサイクルと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の通信方法。
【請求項7】
前記基地局から送信された第2の情報を受信するステップを含み、
前記第2の情報は端末が第1のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示する請求項1に記載の通信方法。
【請求項8】
前記第1のアクセス優先パラメータを使用して前記基地局から送信された第2の情報を受信する前に、
前記基地局から送信された少なくとも2組のアクセス優先パラメータを受信するステップを含み、
前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度よりも高く、
前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常端末に設定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に設定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける請求項8に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第2の情報は、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のアクセス優先パラメータを使用すること、
第1のタイプの端末が第1のアクセス優先パラメータを使用し、第2のタイプの端末が第2のアクセス優先パラメータを使用すること、または、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示する請求項7に記載の通信方法。
【請求項11】
前記基地局に第3の情報を送信するステップを含み、
前記第3の情報は端末のタイプを指示し、前記第3の情報はMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれて送信される請求項1に記載の通信方法。
【請求項12】
前記基地局に第3の情報を送信する前に、
前記基地局から送信された第4の情報を受信するステップを含み、
前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する請求項11に記載の通信方法。
【請求項13】
基地局に適用される通信方法であって、
少なくとも2組の設定を送信するステップを含み、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる通信方法。
【請求項14】
第1のキャリアまたは第1のBWPで端末に第1の情報を送信するステップを含み、
前記第1の情報は、端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うことを指示し、及び/又は端末が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する請求項13に記載の通信方法。
【請求項15】
前記第1の情報は、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、
第1のタイプの端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する請求項14に記載の通信方法。
【請求項16】
前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける請求項15に記載の通信方法。
【請求項17】
前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれる請求項14に記載の通信方法。
【請求項18】
前記少なくとも2組の設定における各組の設定は
キャリアの周波数ポイントと、
BWPの周波数ポイントと、
SMTCサイクルと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項13に記載の通信方法。
【請求項19】
端末に第2の情報を送信するステップを含み、
前記第2の情報は端末が第1のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示する請求項13に記載の通信方法。
【請求項20】
前記端末に第2の情報を送信する前に、
少なくとも2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストするステップを含み、
前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける請求項19に記載の通信方法。
【請求項21】
第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高く、
前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常タイプの端末に設定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に設定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける請求項20に記載の通信方法。
【請求項22】
前記第2の情報は、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のアクセス優先パラメータを使用すること、
第1のタイプの端末が第1のアクセス優先パラメータを使用し、第2のタイプの端末が第2のアクセス優先パラメータを使用すること、または、
第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示する請求項19に記載の通信方法。
【請求項23】
端末から送信されたMSG 1またはMSG Aのプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO)リソース、及び/又は端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づいて、端末の端末タイプを決定するステップと、
異なる端末タイプの端末に異なる組のランダムアクセスリソースを設定するステップと、
を含み、
前記第3の情報は端末のタイプを指示する請求項13に記載の通信方法。
【請求項24】
前記端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づく前に、
端末に第4の情報を送信するステップを含み、
前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する請求項23に記載の通信方法。
【請求項25】
基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するように構成される第1の受信ユニットを備え、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる通信装置。
【請求項26】
少なくとも2組の設定を送信するように構成される第1の送信ユニットを備え、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる通信装置。
【請求項27】
第1のプロセッサと、第1の通信インターフェースと、を備え、
前記第1の通信インターフェースは、基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するように構成され、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる端末。
【請求項28】
第2のプロセッサと、第2の通信インターフェースと、を備え、
前記第2の通信インターフェースは、少なくとも2組の設定を送信するように構成され、
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる基地局。
【請求項29】
第1のプロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1のメモリと、を備え、
前記第1のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する際に、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように構成される端末。
【請求項30】
第2のプロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2のメモリと、を備え、
前記第2のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する際に、請求項13から24のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように構成される基地局。
【請求項31】
コンピュータプログラムが記憶される記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法のステップを実現し、または請求項13から24のいずれか一項に記載の方法のステップを実現す記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互引用】
【0001】
本出願は、中国特許出願番号「202110853153.0」、出願日2021年7月27日の中国特許出願に基づいて提供され、当該中国特許出願の優先権を請求し、当該中国特許出願のすべての内容はここで参照として本出願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は無線技術の分野に関し、特に通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ランダムアクセス中に、端末はネットワーク側に設定(configure)されたランダムアクセスリソースに基づいてランダムアクセスを完了させる。関連技術では、異なる能力の端末はランダムアクセス中にランダムアクセス衝突が避けられず発生し、端末の通信効率に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
関連する技術的課題を解決するために、本出願の実施例は通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本出願の実施例の技術案は次のようにして実現される。
【0006】
本出願の実施例は端末に適用される通信方法を提供し、前記方法は、基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するステップを含み、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報または部分帯域幅(BWP、Bandwidth Part)情報が含まれる。
【0007】
本出願の実施例は基地局に適用される通信方法をさらに提供し、前記方法は、少なくとも2組の設定を送信するステップを含み、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0008】
本出願の実施例はさらに通信装置を提供し、前記装置は、基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するように構成される第1の受信ユニットを備え、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側が通信を行うための特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービス設定であるキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0009】
本出願の実施例はさらに通信装置を提供し、前記装置は、少なくとも2組の設定を送信するように構成される第1の送信ユニットを備え、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0010】
本出願の実施例は、第1のプロセッサ及び第1の通信インターフェースを備える端末をさらに提供し、前記第1の通信インターフェースは、基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信するように構成され、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0011】
本出願の実施例は第2のプロセッサ及び第2の通信インターフェースを備える基地局をさらに提供し、前記第2の通信インターフェースは、少なくとも2組の設定を送信するように構成され、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0012】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、当該端末は第1のプロセッサとプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1のメモリとを備え、
前記第1のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する際に、上記の端末側のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される。
【0013】
本出願の実施例は、第2のプロセッサ、及びプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2のメモリを備える基地局をさらに提供し、前記第2のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する際に、上記の基地局側のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される。
【0014】
本出願の実施例は、コンピュータプログラムが含まれる記憶媒体をさらに提出し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、上記のいずれかに記載の方法のステップを実現する。
【0015】
本出願の実施例は通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体を提供し、端末は基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信し、前記少なくとも2組の設定における各組の設定にキャリア情報またはBWP情報が含まれ、含まれるキャリア情報またはBWP情報は、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末に設定されたキャリアまたはBWPを特徴付け、または、ネットワーク側によって特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。基地局に設定された少なくとも2組のランダムアクセスリソースに基づいて、ランダムアクセスの中に、特定の端末は対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、または、端末は対応するスライスまたはサービスに基づいて対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができる。上記の方案に基づいて、ランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末または低優先度サービスに対応する端末がBWPを切り替えることをサポートすることができ、これによってランダムアクセス衝突を解決する際に端末能力またはサービス優先度が区別され、高能力端末または高優先度サービスの優先アクセスを保証し、これによってランダムアクセス衝突をより効果的に解決し、端末の通信効率を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本出願の実施例に係る通信方法の概略フローチャートである。
【
図2】本出願の実施例に係る別の通信方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の実施例に係る通信方法の第2の情報伝送例を示す図である。
【
図4】本出願の実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図5】本出願の実施例に係る別の通信装置の概略構成図である。
【
図6】本出願の実施例に係る端末の概略構成図である。
【
図7】本出願の実施例に係る基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
競合に基づくランダムアクセスプロセスは合計4ステップに分けられる。第1のステップ、メッセージ1(MSG 1)に対応し、端末はネットワーク側にプリアンブル(preamble)を送信する。第2のステップ、メッセージ2(MSG 2)に対応し、ネットワーク側は端末にランダムアクセス応答(RAR,Random-Access Response)を送信する。第3のステップ、端末はネットワーク側にメッセージ3(MSG 3)を送信する。第4のステップ、ネットワーク側は端末にメッセージ4(MSG 4)を送信し、端末とネットワーク側とがMSG 3とMSG 4を交換する目的は、セル内の複数の端末が同じプリアンブルを同時に送信する可能性があることによる競合を解決することを目的とする。なお、2ステップランダムアクセスプロセスを採用することもでき、第1のメッセージ(MSG A)は4ステップランダムアクセスプロセスのMSG 1とMSG 3に対応し、端末によってネットワーク側に送信され、第2のメッセージ(MSG B)は4ステップランダムアクセスプロセスのMSG 2とMSG 4に対応し、ネットワーク側によって端末に送信される。具体的には、MSG Aはプリアンブルと端末識別子(ID)とを含み、またはプリアンブルと、端末IDと、パケットとを含む。4ステップランダムアクセスプロセス中に、端末IDは無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)リンクをレジュメするための、端末のレジュメID(resume ID)であってもよく、生成された乱数であってもよい。2ステップランダムアクセスプロセス中に、端末IDはresume IDであってもよく、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell-Radio Network Temporary Identifier)であってもよい。
【0018】
ランダムアクセス中に、端末はネットワーク側に設定されたランダムアクセスリソースに基づいてランダムアクセスを完了させる。関連技術では、ランダムアクセスリソースの設定方式は、ランダムアクセス衝突を効果的に回避することができない。
【0019】
これに基づいて、本出願の実施例は通信方法、装置、端末、基地局及び記憶媒体を提供し、端末が基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信し、前記少なくとも2組の設定における各組の設定にキャリア情報またはBWP情報が含まれ、含まれるキャリア情報またはBWP情報は、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末に設定されたキャリアまたはBWPを特徴付け、または、ネットワーク側によって特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。基地局に設定された少なくとも2組のランダムアクセスリソースに基づいて、ランダムアクセスの中に、特定の端末は対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、または、端末は対応するスライスまたはサービスに基づいて対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、これにより、異なる端末のタイプまたは異なるスライスまたはサービスに対応する端末間のランダムアクセス衝突を効果的に回避する。
【0020】
以下、添付図面及び実施例と併せて本出願をさらに詳細に説明する。
【0021】
本出願の実施例は端末に適用される通信方法を提供し、
図1を参照すると、この方法は以下のステップ101を含む。
【0022】
ステップ101では、基地局から送信された少なくとも2組の設定を受信する。
【0023】
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0024】
実際に適用される場合、基地局はシステム情報によってブロードキャストし、少なくとも2組のキャリア設定またはキャリア設定をブロードキャストすることができる。ブロードキャストされた設定はネットワーク側によって通信を行う特定の端末に設定されたキャリアまたはBWPを特徴付け、またはネットワーク側によって特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。例えば、基地局は3組の設定をブロードキャストし、それぞれ大、中、小の3つの帯域幅レベルに対応するBWPであり、各帯域レベルのBWPが1種類の端末のタイプに対応すると仮定すると、実際に適用される場合、対応するタイプの端末は端末のタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができ、各帯域幅レベルのBWPが1種類のスライスタイプまたはサービスタイプに対応する場合、対応するスライスを選択した端末はスライスタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができ、対応するサービスにアクセスすることを要求した端末はサービスタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができる。このように、基地局に設定された少なくとも2組のランダムアクセスリソースに基づいて、ランダムアクセスの中に、特定の端末は対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、または、端末は対応するスライスまたはサービスに基づいて対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、これにより、異なる端末のタイプまたは異なるスライスまたはサービスに対応する端末間のランダムアクセス衝突を効果的に回避する。
【0025】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
実際に適用される場合、端末が初期BWPでランダムアクセスを開始した後、基地局は、特定のタイプの端末、特定のスライスを選択した端末、または特定のサービスを要求する端末を、上記の少なくとも2組の設定における対応して指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトすることができる。これに基づいて、一実施例では、前記方法は、第1のキャリアまたは第1のBWPで前記基地局から送信された第1の情報を受信するステップをさらに含む。
【0027】
前記第1の情報は、端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うことを指示し、及び/又は端末が第2のキャリアまたは第2のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0028】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれ、端末に送信される。
【0029】
実際に適用される場合、第1の情報はキャリアまたはBWPの変更指示とみなすことができ、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことを指示し、または上記少なくとも2組の設定に基づいて、端末が端末のタイプ、スライスタイプまたはサービスタイプにマッチングするキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0030】
一実施例では、第1の情報によって異なるタイプの端末に異なるキャリアまたはBWPの変更指示を与えることができる。すなわち、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が第1のキャリアまたは第1のBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が第2のキャリアまたは第2のBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0031】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。すなわち、端末能力に基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することができる。なお、端末が選択したスライスまたは端末が要求するサービスに基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することもできる。
【0032】
端末能力で異なるタイプの端末を区別することを例として、実際に適用される場合、第1の情報はビット情報であってもよく、例えば、第1の情報が「00」である場合、通常端末と低能力端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことを指示し、第1の情報が「01」である場合、通常端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続き、低能力端末が設定における低能力端末に指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示し、第1の情報が「10」である場合、通常端末が設定における通常端末に設定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行い、低能力端末が設定における低能力端末に設定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。なお、基地局から送信されたRARまたはMSG 4に上記の第1の情報が運ばれない場合、通常端末と低能力端の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことが理解できる。
【0033】
上記の方案によれば、端末が初期BWPでランダムアクセスを開始した後、基地局は特定のタイプの端末または特定のスライスタイプまたは特定のサービスタイプに対応する端末を他のBWPにリダイレクトさせることができ、これに基づいて、ランダムアクセス衝突が発生した場合、上記方案は、低能力端末または低優先度サービスに対応する端末がBWPを切り替えることをサポートすることができ、これによってランダムアクセス衝突を解決する際に端末能力またはサービス優先度が区別され、高能力端末または高優先度サービスの優先アクセスを保証し、これによってランダムアクセス衝突をより効果的に解決する。なお、端末がリダイレクトした他のBWPはセル定義のSSBではなく、すなわち、初期BWPではなく、リダイレクトしたこのタイプのBWPにはランダムアクセスチャネルがないが、負荷分散のために使用されることができる。
【0034】
関連技術では、競争に基づくランダムアクセスプロセス中にランダムアクセス衝突が発生した場合、アクセス時の優先度処理において端末のタイプが区別されておらず、したがって低能力端末がより高いアクセス優先度にあり、通常端末より優先的にランダムアクセスを完了させる場合が発生する。
【0035】
これに基づいて、一実施例では、前記方法は、前記基地局から送信された第2の情報を受信するステップをさらに含む。
【0036】
前記第2の情報は端末が第1のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0037】
一実施例では、前記第2の情報は前記基地局から送信されたMSG 2またはMSG Bに含まれ(carry)、端末に送信されることができる。
【0038】
実際に適用される場合、第2の情報は退避指示として、端末が現在使用されているアクセス優先パラメータ、すなわち、元々に設定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示し、または端末が設定された他組のアクセス優先パラメータを使用することを指示することができる。具体的には、第2の情報によって異なるタイプの端末に異なる退避指示を指定することができる。すなわち、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第1のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が第1のアクセス優先パラメータを使用し、第2のタイプの端末が第2のアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示することができる。
【0039】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。すなわち、端末能力に基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することができる。なお、端末が選択したスライスまたは端末が要求するサービスに基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することもできる。
【0040】
実際に適用される場合、基地局は事前にシステム情報によって端末に少なくとも2組のアクセス優先パラメータを事前に送信する。一実施例では、前記基地局から送信された第2の情報を受信する前に、前記方法は、前記基地局から送信された少なくとも2組のアクセス優先パラメータを受信するステップをさらに含む。
【0041】
前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたは特定のサービスに設定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0042】
アクセス優先パラメータはランダムアクセスステップサイズパラメータ及び/又はロールバック時間パラメータを含み、端末のアクセス優先度を設定するために使用される。例えば、より高いランダムアクセスステップサイズ及び/又はより短いロールバック時間が設定された端末は、対応してより高いアクセス優先度を有し、優先的にランダムアクセスを完了させる。実際に適用される場合、基地局はシステム情報によってブロードキャストし、少なくとも2組のキャリア設定またはキャリア設定をブロードキャストする。例えば、基地局は2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストし、第1組のアクセス優先パラメータはより低いランダムアクセスステップサイズまたはより長いロールバック時間を特徴付け、第2組のアクセス優先パラメータはより高いランダムアクセスステップサイズまたはより短いロールバック時間を特徴付け、このようにして、通常端末と低能力端末との間にランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末は通常端末を回避し、より遅延なアクセスを実現することができる。
【0043】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高い。
【0044】
前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0045】
低能力端末より通常端末が高いアクセス優先度を備えることを確保するために、ネットワーク側は通常端末に送信優先のアクセス優先パラメータを設定し、及び/又は、低能力端末に送信遅延のアクセス優先パラメータを設定し、このようにして、ランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末はロールバックでき、通常端末の優先アクセスを確保する。
【0046】
基地局によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータ、例えば、低能力端末により低いランダムアクセスステップサイズまたはより長いロールバック時間を設定し、このようにして、通常端末と低能力端末との間にランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末のより遅延なアクセスを実現し、通常端末を回避することができる。実際に適用される場合、第2の情報はビット情報であってもよく、例えば、第2の情報が「00」である場合、通常端末と低能力端の両方が第1のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、第2の情報が「01」である場合、通常端末が第1のアクセス優先パラメータを使用し、低能力端末が設定された第2のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、第2の情報が「10」である場合、通常端末と低能力端の両方が第1のアクセス優先パラメータを使用することを指示する。なお、基地局から送信されたMSG 2またはMSG Bに上記の第2の情報が運ばれない場合、通常端末と低能力端の両方が現在のアクセス優先パラメータを引き続き使用することが理解できる。端末は第2の情報を受信した後、対応するビット識別子に基づいて、対応するアクセス優先パラメータを使用する。
【0047】
本出願の実施例では、端末は端末のタイプを基地局に知らせ、実際に適用される場合、端末は明示的に指示する方式で端末のタイプを基地局に知らせることができる。これに基づいて、一実施例では、前記方法は、前記基地局に第3の情報を送信するステップをさらに含む。
【0048】
前記第3の情報は端末のタイプを指示し、前記第3の情報はMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれて送信される。
【0049】
一実施例では、前記基地局に第3の情報を送信する前に、前記方法は、前記基地局から送信された第4の情報を受信するステップをさらに含む。
【0050】
前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0051】
端末が端末のタイプを報告する前に、端末がどのような方式で端末のタイプを報告するかを指示する第4の情報を基地局によって端末に送信する。実際に適用される場合、第4の情報で指示される方式は、端末がMSG 1によって端末のタイプを報告することと、端末がMSG 3によって端末のタイプを報告することと、端末がMSG Aによって端末のタイプを報告することという3つの種類があってもよい。
【0052】
一実施例では、端末は暗黙的に指示する方式で端末のタイプを基地局に知らせることができる。具体的には、まず、基地局によって、少なくとも1組のプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO、RACH Occasion)リソースを端末に送信し、例えば、基地局は、2組のプリアンブルまたはROリソースを送信し、第1組のプリアンブルまたはROリソースは通常端末の設定に対応し、第2組のプリアンブルまたはROリソースは低能力端末の設定に対応し、このようにして、端末は基地局から送信された2組のプリアンブルまたはROリソースに基づいて、自身の端末のタイプに基づいて対応するリソースでランダムアクセスプロセスを開始することを選択し、これにより、基地局は端末によって対応するリソースで送信されたMSG 1またはMSG Aを受信することにより、端末のタイプを決定することができる。
【0053】
本出願の実施例では、基地局は端末に第1の閾値と第2の閾値を送信でき、第1の閾値は第1のタイプの端末(通常端末)に対応し、第1のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第1の閾値より大きい場合、2ステップランダムアクセスを採用し、第1のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第1の閾値以下である場合、4ステップランダムアクセスを採用する。第2の閾値は、第2のタイプの端末(低能力端末)に対応する。第2のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第2の閾値より大きい場合、2ステップランダムアクセスを採用し、第2のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第2の閾値以下である場合、4ステップランダムアクセスを採用する。
【0054】
なお、第2のタイプの端末は第1のタイプの端末に比べてアップリンク能力が弱いため、第2のタイプの端末は2ステップランダムアクセスを採用するカバレッジ範囲がやや劣り、このようにして、第2のタイプの端末に対応する第2の閾値は第1のタイプの端末に対応する第1の閾値より高い。
【0055】
それに応じて、本出願の実施例は基地局に適用される通信方法をさらに提供する。
図2に示すように、この方法はステップ201を含む。
【0056】
ステップ201では、少なくとも2組の設定をブロードキャストする。
【0057】
前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0058】
実際に適用される場合、基地局はシステム情報によってブロードキャストし、少なくとも2組のキャリア設定またはキャリア設定をブロードキャストする。例えば、基地局は3組の設定をブロードキャストし、それぞれ大、中、小の3つの帯域幅レベルに対応するBWPであり、各帯域レベルのBWPが1種類の端末のタイプに対応すると仮定すると、実際に適用される場合、対応するタイプの端末は端末のタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができ、各帯域幅レベルのBWPが1種類のスライスタイプまたはサービスタイプに対応する場合、対応するスライスを選択した端末はスライスタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができ、対応するサービスにアクセスすることを要求した端末はサービスタイプにマッチングするBWPを選択してランダムアクセスプロセスを行うことができる。このように、基地局に設定された少なくとも2組のランダムアクセスリソースに基づいて、ランダムアクセスの中に、特定の端末は対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、または、端末は対応するスライスまたはサービスに基づいて対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、これにより、異なる端末のタイプまたは異なるスライスまたはサービスに対応する端末間のランダムアクセス衝突を効果的に回避する。
【0059】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
一実施例では、前記方法は、端末に第1の情報を送信するステップをさらに含む。
【0061】
前記第1の情報は、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、及び/又は端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0062】
このようにして、端末が初期BWPでランダムアクセスを開始した後、基地局は、特定のタイプの端末、特定のスライスを選択した端末、または特定のサービスを要求する端末を、上記の少なくとも2組の設定における対応して指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトすることができる。
【0063】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれ、端末に送信される。第1の情報はキャリアまたはBWPの変更指示とみなすことができ、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことを指示し、または端末が上記少なくとも2組の設定に基づいて、端末のタイプ、スライスタイプまたはサービスタイプにマッチングする指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0064】
一実施例では、第1の情報によって異なるタイプの端末に異なるキャリアまたはBWPの変更指示を与えることができる。すなわち、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、を指示する。
【0065】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。すなわち、端末能力に基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することができる。なお、端末が選択したスライスまたは端末が要求するサービスに基づいて第1のタイプの端末と第2のタイプの端末を区別することもできる。
【0066】
端末能力で異なるタイプの端末を区別することを例として、実際に適用される場合、第1の情報はビット情報であってもよく、例えば、第1の情報が「00」である場合、通常端末と低能力端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことを指示し、第1の情報が「01」である場合、通常端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続き、低能力端末が設定における低能力端末に指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示し、第1の情報が「10」である場合、通常端末が設定における通常端末に指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行い、低能力端末が設定における低能力端末に指定されたキャリアまたはBWPにリダイレクトしてランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。なお、基地局から送信されたRARまたはMSG 4に上記の第1の情報が運ばれない場合、通常端末と低能力端の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを引き続くことが理解できる。
【0067】
上記の方案によれば、端末が初期BWPでランダムアクセスを開始した後、基地局は特定のタイプの端末または特定のスライスタイプまたはサービスタイプに対応する端末を他のBWPにリダイレクトさせることができ、これに基づいて、ランダムアクセス衝突が発生した場合、上記方案は、低能力端末または低優先度サービスに対応する端末がBWPを切り替えることをサポートすることができ、これによってランダムアクセス衝突を解決する際に端末能力またはサービス優先度が区別され、高能力端末または高優先度サービスの優先アクセスを保証し、これによってランダムアクセス衝突をより効果的に解決する。
【0068】
関連技術では、競争に基づくランダムアクセスプロセス中にランダムアクセス衝突が発生した場合、アクセス時の優先度処理において端末のタイプが区別されておらず、したがって低能力端末がより高いアクセス優先度にあり、通常端末より優先的にランダムアクセスを完了させる場合が発生する。
【0069】
これに基づいて、一実施例では、前記方法は、端末に第2の情報を送信するステップをさらに含む。
【0070】
前記第2の情報は端末が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0071】
一実施例では、前記第2の情報は前記基地局から送信されたMSG 2またはMSG Bに含まれ、端末に送信されることができる。
【0072】
実際に適用される場合、第2の情報は退避指示として、端末が現在のアクセス優先パラメータ、すなわち、元々に設定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示し、または端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示することができる。具体的には、第2の情報によって異なるタイプの端末に異なる退避指示を指定することができる。すなわち、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が現在のアクセス優先パラメータを使用して、第2のタイプの端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、を指示することができる。
【0073】
実際に適用される場合、基地局はシステム情報によって端末に少なくとも2組のアクセス優先パラメータを事前にブロードキャストする。一実施例では、前記端末に第2の情報を送信する前に、前記方法は、少なくとも2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストするステップをさらに含む。
【0074】
前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたはサービスにアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0075】
アクセス優先パラメータはランダムアクセスステップサイズパラメータ及び/又はロールバック時間パラメータを含み、端末のアクセス優先度を設定するために使用される。例えば、より高いランダムアクセスステップサイズ及び/又はより短いロールバック時間が設定された端末は、対応してより高いアクセス優先度を有し、優先的にランダムアクセスを完了させる。実際に適用される場合、基地局はシステム情報によってブロードキャストし、少なくとも2組のキャリア設定またはキャリア設定をブロードキャストする。例えば、基地局は2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストし、第1組のアクセス優先パラメータはより低いランダムアクセスステップサイズまたはより長いロールバック時間を特徴付け、第2組のアクセス優先パラメータはより高いランダムアクセスステップサイズまたはより短いロールバック時間を特徴付け、このようにして、通常端末と低能力端末との間にランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末は通常端末を回避し、より遅延なアクセスを実現することができる。なお、基地局はRARで前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータを運ぶこともできる。
図3を参照すると、基地局が端末に送信されたRARにおいて、「R」は予約ビットであり、「R」ビットは、低能力端末がより長いロールバック時間を使用することを指示するために使用され、または、「R」ビットは、低能力端末が一定時間内にランダムアクセスを再開できないことを指示するために使用される。一実施例として、低能力端末は、基地局から送信された第2の情報を受信すると、「R」ビットに指示されたロールバック時間を読み取り、指示されたロールバック時間より長い値をロールバック時間として採用する。例えば、指定されたロールバック時間より一定の倍数のロールバック時間を採用し、または指定されたロールバック時間に一定の時間を追加することで、ロールバック時間がより長くなる。通常端末の場合、「R」ビットに指示されたロールバック時間を直接使用する。
【0076】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高い。
【0077】
前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常タイプの端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0078】
低能力端末より通常端末が高いアクセス優先度を備えることを確保するために、ネットワーク側は通常端末に送信優先のアクセス優先パラメータを設定し、及び/又は、低能力端末に送信遅延のアクセス優先パラメータを設定し、このようにして、ランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末はロールバックでき、通常端末の優先アクセスを確保する。
【0079】
基地局によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータ、例えば、低能力端末により低いランダムアクセスステップサイズまたはより長いロールバック時間を設定し、このようにして、通常端末と低能力端末との間にランダムアクセス衝突が発生した場合、低能力端末のより遅延なアクセスを実現し、通常端末を回避することができる。実際に適用される場合、第2の情報はビット情報であってもよく、例えば、第2の情報が「00」である場合、通常端末と低能力端の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、第2の情報が「01」である場合、通常端末が現在のアクセス優先パラメータを使用し、低能力端末が設定における指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示し、第2の情報が「10」である場合、通常端末と低能力端の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示する。なお、基地局から送信されたMSG 2またはMSG Bに上記の第2の情報が運ばれない場合、通常端末と低能力端の両方が現在のアクセス優先パラメータを引き続き使用することが理解できる。端末は第2の情報を受信した後、対応するビット識別子に基づいて、対応するアクセス優先パラメータを使用する。
【0080】
一実施例では、前記方法は、端末から送信されたMSG 1またはMSG Aのプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO)リソース、及び/又は端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づいて、端末の端末タイプを決定するステップと、異なるタイプの端末に異なる組のランダムアクセスリソースを設定するステップと、をさらに含み、前記第3の情報は端末のタイプを指示する。
【0081】
実際に適用される場合、端末は明示的に指示する方式で端末のタイプを基地局に知らせることができる。一実施例では、前記方法は、端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づいて、端末の端末タイプを決定するステップをさらに含む。
【0082】
前記第3の情報は端末のタイプを指示する。
【0083】
一実施例では、前記端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づく前に、前記方法は、端末に第4の情報を送信するステップをさらに含む。
【0084】
前記第4の情報は、端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0085】
端末が端末のタイプを報告する前に、端末がどのような方式で端末のタイプを報告するかを指示する第4の情報を基地局によって端末に送信する。実際に適用される場合、第4の情報で指示される方式は、端末がMSG 1によって端末のタイプを報告することと、端末がMSG 3によって端末のタイプを報告することと、端末がMSG Aによって端末のタイプを報告することという3つの種類があってもよい。
【0086】
また、端末は暗黙的に指示する方式で端末のタイプを基地局に知らせることができる。具体的には、まず、基地局によって、少なくとも1組のプリアンブルまたはROリソースを端末に送信し、例えば、基地局は、2組のプリアンブルまたはROリソースを送信し、第1組のプリアンブルまたはROリソースは通常端末の設定に対応し、第2組のプリアンブルまたはROリソースは低能力端末の設定に対応し、このようにして、端末は基地局から送信された2組のプリアンブルまたはROリソースに基づいて、自身の端末のタイプに基づいて対応するリソースでランダムアクセスプロセスを開始することを選択し、これにより、基地局は端末によって対応するリソースで送信されたMSG 1またはMSG Aを受信することにより、端末のタイプを決定することができる。これに基づいて、前記方法は、端末から送信されたMSG 1またはMSG Aのプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO)リソースに基づいて、端末の端末タイプを決定するステップをさらに含む。
【0087】
本出願の実施例では、基地局は端末に第1の閾値と第2の閾値を送信でき、第1の閾値は第1のタイプの端末(通常端末)に対応し、第1のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第1の閾値より大きい場合、2ステップランダムアクセスを採用し、第1のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第1の閾値以下である場合、4ステップランダムアクセスを採用する。第2の閾値は、第2のタイプの端末(低能力端末)に対応する。第2のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第2の閾値より大きい場合、2ステップランダムアクセスを採用し、第2のタイプの端末によるサービスセルの信号測定値が第2の閾値以下である場合、4ステップランダムアクセスを採用する。
【0088】
なお、第2のタイプの端末は第1のタイプの端末に比べてアップリンク能力が弱いため、第2のタイプの端末は2ステップランダムアクセスを採用するカバレッジ範囲がやや劣り、このようにして、第2のタイプの端末に対応する第2の閾値は第1のタイプの端末に対応する第1の閾値より高い。
【0089】
本出願の実施例に基づいて、ランダムアクセスの中に、特定の端末は対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、または、端末は対応するスライスまたはサービスに基づいて対応するランダムアクセスリソースを選択してランダムアクセスを行うことができ、これにより、異なる端末のタイプまたは異なるスライスまたはサービスに対応する端末間のランダムアクセス衝突を効果的に回避する。また、異なる端末タイプまたは異なるスライスまたはサービスに対応する端末間で、低能力端末または低優先度サービスのより遅延なアクセスを実現し、これによって通常端末または高優先度サービスを回避することができる。
【0090】
本出願の実施例の方法を実現するために、本出願の実施例は端末に設けらる通信装置をさらに提供し、
図4に示すように、この装置は、基地局によってブロードキャストされた少なくとも2組の設定を受信するように構成される第1の受信ユニット401を備え、前記少なくとも2組の設定における各組の設定にはキャリア情報またはBWP情報が含まれ、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。
【0091】
一実施例では、前記装置は、前記基地局から送信された第1の情報を受信するように構成される第2の受信ユニットをさらに備え、前記第1の情報は、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、及び/又は端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0092】
一実施例では、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、を指示する。
【0093】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。
【0094】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれる。
【0095】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
一実施例では、前記装置は、前記基地局から送信された第2の情報を受信するように構成される第3の受信ユニットをさらに備え、前記第2の情報は端末が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0097】
一実施例では、前記装置は、前記基地局から送信された第2の情報を受信する前に、前記基地局によってブロードキャストされた少なくとも2組のアクセス優先パラメータを受信するように構成される第4の受信ユニットをさらに備え、前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0098】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高く、前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0099】
一実施例では、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が現在のアクセス優先パラメータを使用して、第2のタイプの端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、を指示する。
【0100】
一実施例では、前記装置は、前記基地局に第3の情報を送信するように構成される第1の送信ユニットをさらに備え、前記第3の情報は端末のタイプを指示し、前記第3の情報はMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれて送信される。
【0101】
一実施例では、前記装置は、前記基地局に第3の情報を送信する前に、前記基地局から送信された第4の情報を受信するように構成される第5の受信ユニットをさらに備え、前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0102】
実際に適用される場合、前記第1の受信ユニット401、第2の受信ユニット、第3の受信ユニット、第4の受信ユニット、第1の送信ユニット及び第5の受信ユニットは通信装置の通信インターフェースによって実現されることができる。
【0103】
本出願の実施例の方法を実現するために、本出願の実施例は基地局に設けられる通信装置をさらに提供し、
図5に示すように、この装置は、少なくとも2組の設定をブロードキャストするように構成される第1のブロードキャストユニット501を備え、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0104】
一実施例では、前記装置は、端末に第1の情報を送信するように構成される第2の送信ユニットをさらに備え、前記第1の情報は、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、及び/又は端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0105】
一実施例では、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、を指示する。
【0106】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。
【0107】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれる。
【0108】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
一実施例では、前記装置は、端末に第2の情報を送信するように構成される第3の送信ユニットをさらに備え、前記第2の情報は端末が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0110】
一実施例では、前記装置は、前記端末に第2の情報を送信する前に、少なくとも2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストするように構成される第2のブロードキャストユニットをさらに備え、前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0111】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高く、前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常タイプの端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0112】
一実施例では、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が現在のアクセス優先パラメータを使用して、第2のタイプの端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、を指示する。
【0113】
一実施例では、前記装置は、端末から送信されたMSG 1またはMSG Aのプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO)リソースに基づいて、及び/又は端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づいて、端末の端末タイプを決定するように構成される決定ユニットと、異なるタイプの端末に異なる組のランダムアクセスリソースを設定するように構成される設定ユニットと、をさらに備える。
【0114】
一実施例では、前記装置は、端末に第4の情報を送信するように構成される第4の送信ユニットをさらに備え、前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0115】
実際に適用される場合、前記第1のブロードキャストユニット501、第2の送信ユニット、第3の送信ユニット、第2のブロードキャストユニット及び第4の送信ユニットはランダムアクセス装置の通信インターフェースによって実現可能であり、前記設定ユニッと決定ユニットは通信装置のプロセッサによって実現可能である。
【0116】
なお、上記の実施例によって提供される通信装置は、ランダムアクセスを行う際に、上記の各プログラムモジュールの区分のみを例に挙げて説明したが、実際応用では、上記処理の割り当てを、必要に応じて異なるプログラムモジュールによって完成させ、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割して、上記で説明したすべてまたは一部の処理を完成することができる。なお、上記の実施例によって提供される通信装置と通信方法の実施例は同じ構想に属し、具体的な実現プロセスは方法の実施例を参照して、ここでは説明を省略する。
【0117】
上記のプログラムモジュールのハードウェア実装に基づいて、本出願の実施例の端末側の方法を実現するために、本出願の実施例は端末をさらに提供し、
図6に示すように、端末600は、他のネットワークノードと情報インタラクション可能である第1の通信インターフェース601と、前記第1の通信インターフェース601に接続されて、他のネットワークノードとの情報インタラクションを実現し、コンピュータプログラムを実行するとき、上記端末側の1つまたは複数の技術案によって提供される方法を実行するように構成される第1のプロセッサ602と、を備える。一方、前記コンピュータプログラムは、第1のメモリ603に記憶される。
【0118】
具体的には、前記第1の通信インターフェース601は、基地局によってブロードキャストされた少なくとも2組の設定を受信するように構成され、前記少なくとも2組の設定における各組の設定にはキャリア情報またはBWP情報が含まれ、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたキャリアまたはBWPを特徴付ける。
【0119】
一実施例では、前記第1の通信インターフェース601は、さらに、前記基地局から送信された第1の情報を受信するように構成され、前記第1の情報は、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、及び/又は端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0120】
一実施例では、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、を指示する。
【0121】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。
【0122】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれる。
【0123】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
一実施例では、前記第1の通信インターフェース601は、さらに、前記基地局から送信された第2の情報を受信するように構成され、前記第2の情報は端末が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0125】
一実施例では、前記第1の通信インターフェース601は、さらに前記基地局から送信された第2の情報を受信する前に、前記基地局によってブロードキャストされた少なくとも2組のアクセス優先パラメータを受信するように構成され、前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0126】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高く、前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0127】
一実施例では、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が現在のアクセス優先パラメータを使用し、第2のタイプの端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、を指示する。
【0128】
一実施例では、前記第1の通信インターフェース601は、さらに、前記基地局に第3の情報を送信するように構成され、前記第3の情報は端末のタイプを指示し、前記第3の情報はMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれて送信される。
【0129】
一実施例では、前記第1の通信インターフェース601はさらに、前記基地局に第3の情報を送信する前に、前記基地局から送信された第4の情報を受信するように構成され、前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0130】
なお、第1のプロセッサ602及び第1の通信インターフェース601の具体的な処理プロセスは、上記の方法を参照して理解することができる。
【0131】
もちろん、実際に適用される場合、端末600内の各コンポーネントはバスシステム604を介して結合される。なお、バスシステム604は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成される。バスシステム604は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、及び状態信号バスを備える。しかし、明確に説明するために、
図6では、様々なバスをバスシステム604と表記する。
【0132】
本出願の実施例の第1のメモリ603は、端末600の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成さる。これらのデータの例は、端末600で動作するように構成される任意のコンピュータプログラムを含む。
【0133】
上記の本出願の実施例に開示された方法は、前記第1のプロセッサ602に適用されることができ、または、前記第1のプロセッサ602によって実現されることができる。前記第1のプロセッサ602は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現プロセスでは、上記の方法の各ステップは、前記第1のプロセッサ602内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形式の命令によって完了することができる。上記の前記第1のプロセッサ602は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP,Digital Signal Processor)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部品などであってもよい。第1のプロセッサ602は、本出願の実施例に開示された各方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例に開示された方法のステップと併せて、ハードウェア復号化プロセッサによって実行して完了し、または復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行して完了することとして直接体現することができる。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に存在してよく、この記憶媒体は第1のメモリ603に存在し、前記第1のプロセッサ602は、第1のメモリ603内の情報を読み取り、そのハードウェアを組み合わせて上記の方法のステップを完了させる
【0134】
例示的な実施例では、端末600は1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU、Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、または他の電子部品によって実現され、前記方法を実行することができる。
【0135】
上記のプログラムモジュールのハードウェア実装に基づいて、本出願の実施例の基地局側の方法を実現するために、本出願の実施例は基地局をさらに提供し、
図7に示すように、この基地局700は、他のネットワークノードと情報インタラクション可能である第2の通信インターフェース701と、前記第2の通信インターフェース701に接続されて、他のネットワークノードとの情報インタラクションを実現し、コンピュータプログラムを実行するとき、上記基地局側の1つまたは複数の技術案によって提供される方法を実行するように構成される第2の第プロセッサ702と、を備える。一方、前記コンピュータプログラムは、第2のメモリ703に記憶される。
【0136】
具体的には、前記第2の通信インターフェース701は、少なくとも2組の設定をブロードキャストするように構成され、前記少なくとも2組の設定における各組の設定には、ネットワーク側によって通信を行う特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたキャリアまたはBWPを特徴付けるキャリア情報またはBWP情報が含まれる。
【0137】
一実施例では、前記第2の通信インターフェース701はさらに、端末に第1の情報を送信するように構成され、前記第1の情報は、端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、及び/又は端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うことを指示する。
【0138】
一実施例では、前記第1の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行うこと、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、または、第1のタイプの端末が現在のキャリアまたはBWPを使用してランダムアクセスプロセスを行い、第2のタイプの端末が指定されたキャリアまたはBWPでランダムアクセスプロセスを行うこと、を指示する。
【0139】
一実施例では、前記第1のタイプの端末は通常端末を特徴付け、前記第2のタイプの端末は低能力端末を特徴付ける。
【0140】
一実施例では、前記第1の情報は前記基地局から送信されたRARまたはMSG 4に運ばれる。
【0141】
一実施例では、前記少なくとも2組の設定における各組の設定は、キャリアの周波数ポイントと、BWPの周波数ポイントと、SMTCサイクルと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0142】
一実施例では、前記第2の通信インターフェース701はさらに、端末に第2の情報を送信するように構成され、前記第2の情報は端末が現在のアクセス優先パラメータを使用することを指示し、及び/又は端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用することを指示する。
【0143】
一実施例では、前記第2の通信インターフェース701はさらに、前記端末に第2の情報を送信する前に、少なくとも2組のアクセス優先パラメータをブロードキャストするように構成され、前記少なくとも2組のアクセス優先パラメータにおける各組のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって特定の端末または特定のスライスまたはサービスに指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0144】
一実施例では、第1のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度は第2のアクセス優先パラメータに対応するアクセス優先度より高く、前記第1のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって通常タイプの端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付け、前記第2のアクセス優先パラメータはネットワーク側によって低能力端末に指定されたアクセス優先パラメータを特徴付ける。
【0145】
一実施例では、前記第2の情報は、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が現在のアクセス優先パラメータを使用すること、第1のタイプの端末が現在のアクセス優先パラメータを使用し、第2のタイプの端末が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、または、第1のタイプの端末と第2のタイプの端末の両方が指定されたアクセス優先パラメータを使用すること、を指示する。
【0146】
一実施例では、前記第2のプロセッサ702は、端末から送信されたMSG 1またはMSG Aのプリアンブルまたはランダムアクセス機会(RO)リソース、及び/又は端末から送信されたMSG 1、MSG 3またはMSG Aに運ばれる第3の情報に基づいて、端末の端末タイプを決定し、異なるタイプの端末に異なる組のランダムアクセスリソースを設定するように構成され、前記第3の情報は端末のタイプを指示する。
【0147】
一実施例では、前記第2の通信インターフェース701はさらに、端末に第4の情報を送信するように構成され、前記第4の情報は端末がMSG 1、MSG 3またはMSG Aによって前記第3の情報を報告することを指示する。
【0148】
なお、第2第プロセッサ702及び第2の通信インターフェース701の具体的な処理プロセスは、上記の方法を参照して理解することができる。
【0149】
もちろん、実際に適用される場合、基地局700内の各コンポーネントはバスシステム704を介して結合される。なお、バスシステム704は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成される。バスシステム704は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、及び状態信号バスを備える。しかし、明確に説明するために、
図7では、様々なバスをバスシステム704と表記する。
【0150】
本出願の実施例の第2のメモリ703は、基地局700の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成さる。これらのデータの例は、基地局700で動作するように構成される任意のコンピュータプログラムを含む。
【0151】
上記の本出願の実施例に開示された方法は、前記第2のプロセッサ702に適用されることができ、または、前記第2のプロセッサ702によって実現されることができる。前記第2のプロセッサ702は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現プロセスでは、上記の方法の各ステップは、前記の第2のプロセッサ702内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形式の命令によって完了することができる。上記の前記第2のプロセッサ702は、汎用プロセッサ、DSP、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部品などであってもよい。第2のプロセッサ702は、本出願の実施例に開示された各方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例に開示された方法のステップと併せて、ハードウェア復号化プロセッサによって実行して完了し、または復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行して完了することとして直接体現することができる。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に存在してよく、この記憶媒体は第2のメモリ703に存在し、前記第2のプロセッサ702は、第2のメモリ703内の情報を読み取り、そのハードウェアを組み合わせて上記の方法のステップを完了させる。
【0152】
例示的な実施例では、基地局700は、上記の方法を実行するために、1つまたは複数のASIC、DSP、PLD、CPLD、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、Micropocessor、または他の電子部品によって実現されることができる。
【0153】
本出願の実施例のメモリ(第1のメモリ603、第2のメモリ703)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備えてもよいことが理解できる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標),ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、または読み取り専用光ディスク(CD-ROM,Compact Disc Read-Only Memory)であってもよく、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリまたは磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的な説明ではないが、多くの形態のRAMが使用可能であり、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM,Direct Rambus Random Access Memory)である。本出願の実施例で説明されたメモリは、これらと任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが、これらに限定されないことを意図する。
【0154】
例示的な実施例では、本出願の実施例は、記憶媒体、すなわちコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、具体的にはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムを記憶する第1のメモリ1203を備え、上記のコンピュータプログラムは、上記の端末側の方法のステップを完成するために、端末600の第1のプロセッサ602によって実行されることができる。また、例えば、コンピュータプログラムを記憶する第2のメモリ703を備え、上記のコンピュータプログラムは、上記の基地局側の方法のステップを完成するために、基地局700の第2のプロセッサ702によって実行されることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、またはCD-ROMなどのメモリであってもよい。
【0155】
なお、「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序や優先順位を説明する必要なく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。
【0156】
なお、本出願の実施例で説明される技術案間は、矛盾しない限り、任意に組み合わせることができる。
【0157】
上記の説明は、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願の保護範囲に限定されない。
【国際調査報告】