(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】動力車両用光モジュール
(51)【国際特許分類】
F21S 41/657 20180101AFI20240711BHJP
F21S 41/25 20180101ALI20240711BHJP
F21S 41/147 20180101ALI20240711BHJP
F21S 41/151 20180101ALI20240711BHJP
F21S 41/36 20180101ALN20240711BHJP
F21W 102/155 20180101ALN20240711BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240711BHJP
【FI】
F21S41/657
F21S41/25
F21S41/147
F21S41/151
F21S41/36
F21W102:155
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505370
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-21
(86)【国際出願番号】 EP2022071473
(87)【国際公開番号】W WO2023007016
(87)【国際公開日】2023-02-02
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391011607
【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン
【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】シルバイン、ジロー
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ、マルタン
(57)【要約】
発明は車両(2)のための発光モジュール(1)に関し、当該発光モジュール(1)は:
- 光線(R1)を発するように構成される少なくとも1つの光源(10)と、
- 前記少なくとも1つの光源(10)に関連付けられる少なくとも1つのコレクター(11)であって、前記少なくとも1つの光源(10)からの光線(R1)を集めて、少なくとも1つの出射光学素子(12)に向けて方向付けるように構成される、少なくとも1つのコレクター(11)と、を備え、
- 前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は、前記光線(R1)を前記車両(2)の外側に向けて送って光ビーム(F1)を形成するように構成され、前記発光モジュール(1)は、前記光ビーム(F1)を横方向に移動させるように、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)に対する前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の横相対移動のためのシステム(13)を更に備えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(2)のための発光モジュール(1)であって、前記発光モジュール(1)は:
- 光線(R1)を発するように構成される少なくとも1つの光源(10)と、
- 前記少なくとも1つの光源(10)に関連付けられる少なくとも1つのコレクター(11)であって、前記コレクター(11)は、前記少なくとも1つの光源(10)からの前記光線(R1)を集めて少なくとも1つの出射光学素子(12)に向けて方向付けるように構成される、少なくとも1つのコレクター(11)と、を備え、
- 前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は、前記光線(R1)を前記車両(2)の外側に向けて送って光ビーム(F1)を形成するように構成され、前記発光モジュール(1)は、前記光ビーム(F1)を横方向に移動させるように、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)に対する前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の横相対移動のためのシステム(13)を更に備えることを特徴とする、
発光モジュール(1)。
【請求項2】
前記発光モジュール(1)は、複数の光源(10)と、各々が光源(10)に関連付けられる複数のコレクター(11)とを備える、請求項1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項3】
前記発光モジュール(1)は複数の出射光学素子(12)を備え、当該出射光学素子(12)の一部分(12a)は、前記光ビーム(F1)の第1部分(F1a)に関連付けられ、前記出射光学素子(12)の他の部分(12b)は、前記光ビーム(F1)の第2部分(F1b)に関連付けられる、請求項2に記載の発光モジュール(1)。
【請求項4】
前記第1部分(F1a)は、前記光ビーム(F1)の傾斜カットオフを表し、前記第2部分(F1b)は、前記光ビーム(F1)の平坦カットオフを表す、請求項3に記載の発光モジュール(1)。
【請求項5】
前記横相対移動のためのシステム(13)は:
- 前記少なくとも1つの出射光学素子(12)の両側に横方向に配置される中心A及び軸AEのピボット接続部及び中心Dのボールジョイント部と、
- 前記複数のコレクター(11)の両側に横方向に配置される中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部であって、前記1又は複数のピボット接続部は前記軸AEに平行な軸を有する、中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部と、
- 同じ長さを有する2つの平行な接続ロッド(G1、G2)であって、平行四辺形ABCDを形成するように、各々が、前記中心Aのピボット接続部及び前記中心Bのピボット接続部、及び、前記中心Dのボールジョイント部及び前記中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部にそれぞれ接続する、2つの平行な接続ロッド(G1、G2)と、
- 前記複数のコレクター(11)を横方向に移動させるように、前記中心Aのピボット接続部を実質的に横方向(AD)に回転させるように構成される一次アクチュエータ(H1)と、
- 前記一次アクチュエータ(H1)を前記接続ロッド(G1、G2)の一方に接続して一次クランク(M1)を形成する中心Fの一次環状リニア接続部と、
を備える請求項1~4のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項6】
前記中心A及び軸AEのピボット接続部は、中心Aのボールジョイント部及び中心Eの二次環状リニア接続部によって作られる、請求項5に記載の発光モジュール(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのコレクター(11)、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)及び前記接続ロッド(G1、G2)は、前記平行四辺形ABCDが長方形を形成する位置(PH0°)をとるように構成される、請求項5又は請求項6に記載の発光モジュール(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の前記横相対移動は、前記光ビーム(F1)に関してプラスマイナス5°間の、特にプラスマイナス3°間の、横移動の角度を生じさせる、請求項1~7のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は、前記発光モジュール(1)の光軸(Aa)に垂直な線に対して最大15°の傾斜角度(β)を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項10】
前記発光モジュール(1)は、前記光ビーム(F1)を垂直方向に移動させるような、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)に対する前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の垂直相対移動のためのシステム(14)を更に備える、請求項6と、請求項6に組み合わせられる請求項7~9とのうちのいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項11】
前記中心Eの環状リニア接続部は、二次アクチュエータ(H2)を前記接続ロッド(G1、G2)の一方に接続して二次クランク(M2)を形成し、前記二次アクチュエータ(H2)は、前記軸ADを中心に前記複数のコレクター(11)を回転させるように構成される、請求項10に記載の発光モジュール(1)。
【請求項12】
前記一次環状リニア接続部(F)は、前記軸AEに平行な軸を有する、請求項10又は請求項11に記載の発光モジュール(1)。
【請求項13】
前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の前記垂直相対移動は、前記光ビーム(F1)に関するプラスマイナス10°間の、特にプラスマイナス7°間の、垂直移動の角度を生む、請求項10~12のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項14】
前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は200mmの最小曲率半径を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)を備える発光装置(4)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用発光モジュールに関する。それは特に、ただし非限定的に、動力車両に適用可能である。
【発明の概要】
【0002】
動力車両の分野において、当業者に周知の車両用発光モジュールは以下を備える:
- 光線を発するように構成される少なくとも1つの光源、
- 前記少なくとも1つの光源に関連付けられる少なくとも1つのコレクター(collector)であって、前記少なくとも1つの光源からの光線を集めて導くように構成されるコレクター、
- 光線を前記動力車両の外側に向けて送って光ビームを形成するように構成される少なくとも1つの出射光学素子。
【0003】
発光モジュールは、発光装置に組み込まれ、1つ又は複数のマスクを更に備え、当該1つ又は複数のマスクは、スタイリング構成要素であり、発光モジュールを閉鎖する。発光装置は動力車両ヘッドランプである。光ビームは、それが垂直移動及び横移動を有するように、調整されてもよい。垂直移動は、車両のカテゴリー毎に変わる且つ車両の積載に応じて変わる車両の姿勢に適応するのに、及び接近してくる車両の乗員を眩惑させるのを回避するように光線を低くするのに、有用である。横移動は、2つの発光モジュール間の相対調整のために、及び車軸に対する光ビームの良好なアライメントを確保するために、有用である。この目的のために、発光モジュールのすべての構成要素(前記少なくとも1つの光源、前記少なくとも1つのコレクター、前記少なくとも1つの出射光学素子)が動くように設定される。
【0004】
この先行技術の1つの不利な点は、発光モジュール全体を移動させるための構造部品を有することが必要なことである。したがって、構造部品/発光モジュールアセンブリは非常にかさばる。
【0005】
これに関連し、本発明は、上記の不利な点の解決を提案する車両用発光モジュールを提案することを目的とする。
【0006】
この目的のために、発明は、車両用の発光モジュールを提案し、前記発光モジュールは、以下を含む:
- 光線を発するように構成される少なくとも1つの光源、
- 前記少なくとも1つの光源に関連付けられる少なくとも1つのコレクターであって、前記少なくとも1つの光源からの光線を集めて前記少なくとも1つの出射光学素子に向かわせるように構成される少なくとも1つのコレクター、
- 前記光線を前記車両の外側に向けて送って光ビームを形成するように構成される前記少なくとも1つの出射光学素子であって、前記光ビームを横方向に移動させるように、前記少なくとも1つの出射光学素子に対する前記少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源の横相対移動のためのシステムを、前記発光モジュールが更に備えることを特徴とする、前記少なくとも1つの出射光学素子。
【0007】
「横相対移動」とは、その移動が少なくとも1つの横に向かう並進を含むことを意味する。従って、少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源は、少なくとも1つの出射光学素子に対して相対的に横方向にシフトする、すなわち、少なくとも1つのコレクターの任意の点又は関連付けられる前記少なくとも1つの光源の任意の点が、少なくとも1つの出射光学素子に対して相対的に横方向にシフトする。
【0008】
したがって、後述するように、前記少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源を前記少なくとも1つの出射光学素子に対して相対的に移動させることにより、光学モジュールのすべての構成要素を移動させる必要なく、横方向及び/又は垂直方向の移動を行うことが可能になる。これは、この目的のために特別に使用されていた構造部品を取り除く。これはまた、スタイリング構成要素に対してクリアランスを持つことを避け、したがってこれらのクリアランスを通じて光が漏れることを防ぐ。発光モジュールの前部は固定されたままであり、その前部は前記少なくとも1つの出射光学素子及びスタイリング構成要素によって形成され、その一方で、光学モジュールの後部は横方向及び/又は垂直方向に移動するために動くように設定され、その後部は前記少なくとも1つのコレクター及び前記少なくとも1つの光源によって形成される。
【0009】
非限定的な実施形態によれば、前記発光モジュールは、単独で又は技術的に可能な任意の組み合わせで実施される以下の追加的な特徴のうちの1つ又は複数を更に含みうる。
【0010】
非限定的な実施形態によれば、前記発光モジュールは、複数の光源と、各々が光源に関連付けられる複数のコレクターとを備える。
【0011】
非限定的な実施形態によれば、前記発光モジュールは複数の出射光学素子を備え、当該複数の出射光学素子のうち、出射光学素子の一部分が前記光ビームの第1部分に関連付けられ、出射光学素子の他の部分が前記光ビームの第2部分に関連付けられる。
【0012】
非限定的な実施形態によれば、出射光学素子は、プロジェクションレンズを、特に複数のプロジェクションレンズを、含む。
【0013】
非限定的な実施形態によれば、出射光学素子は1つのプロジェクションレンズで構成され、又は出射光学素子は複数のプロジェクションレンズで構成される。
【0014】
非限定的な実施形態によれば、出射光学素子は、反射体を、特に複数の反射体を、含む。反射体はミラーとも呼ばれる。
【0015】
非限定的な実施形態によれば、出射光学素子は1つの反射体で構成され、又は出射光学素子は複数の反射体で構成される。
【0016】
非限定的な実施形態によれば、第1部分は、前記光ビームの傾斜カットオフ(inclined cut-off)を表し、第2部分は、前記光ビームの平坦カットオフ(flat cut-off)を表す。
【0017】
非限定的な実施形態によれば、横相対移動のための前記システムは、以下を含む:
- 前記少なくとも1つの出射光学素子の両側に横方向に配置された、中心A及び軸AEのピボット接続部及び中心Dのボールジョイント部、
- 複数のコレクターの両側に横方向に配置される中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部であって、その1つのピボット接続部又は複数のピボット接続部は、軸AEに平行な軸を有する、中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部、
- 同じ長さを有する2つの平行な接続ロッドであって、平行四辺形ABCDを形成するように、各々が、それぞれ中心Aのピボット接続部と中心Bのピボット接続部とを接続する及び中心Dのボールジョイント部と中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部とを接続する、2つの平行な接続ロッド、
- 前記複数のコレクターを横方向に移動させるように、前記中心Aのピボット接続部を実質的に横方向に回転させるように構成される一次アクチュエータ、
- 前記一次アクチュエータを前記接続ロッドのうちの1つに接続して一次クランクを形成する、中心Fの一次環状リニア接続部。
【0018】
非限定的な実施形態によれば、中心Aと軸AEの前記ピボット接続部は、中心Aのボールジョイント部及び中心Eの二次環状リニア接続部によってもたらされる。
【0019】
非限定的な実施形態によれば、前記少なくとも1つのコレクター、前記少なくとも1つの出射光学素子、及び前記接続ロッドは、前記平行四辺形ABCDが長方形を形成する位置をとるように、構成される。
【0020】
非限定的な実施形態によれば、前記少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源の横相対移動は、光ビームに関してプラスマイナス5°の間、特にプラスマイナス3°の間、の横移動の角度を生成する。
【0021】
非限定的な実施形態によれば、前記少なくとも1つの出射光学素子は、最大15°の発光モジュールの光軸に垂直な線に対する傾斜の角度を有する。
【0022】
非限定的な実施形態によれば、前記発光モジュールは、前記光ビームを垂直方向に移動させるように、前記少なくとも1つの出射光学素子に対する前記少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源の垂直相対移動のためのシステムを更に備える。
【0023】
非限定的な実施形態によれば、中心Eの前記環状リニア接続部は、二次アクチュエータを前記接続ロッドのうちの1つに接続して二次クランクを形成し、前記二次アクチュエータは、軸ADを中心に複数のコレクターを回転させるように構成される。
【0024】
非限定的な実施形態によれば、前記一次環状リニア接続部は、軸AEに平行な軸を有する。
【0025】
非限定的な実施形態によれば、前記少なくとも1つのコレクター及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源の垂直相対移動は、光ビームに関してプラスマイナス10°間の、特にプラスマイナス7°間の、垂直移動の角度を生む。
【0026】
非限定的な実施形態によれば、前記少なくとも1つの出射光学素子は、200mmの最小曲率半径を有する。
【0027】
非限定的な実施形態によれば、前記光ビームはハイビームである。
【0028】
非限定的な実施形態によれば、前記光ビームはロービームである。
【0029】
また、先行する請求項のうちのいずれか1つによる発光モジュールを備える発光装置も提案される。
【0030】
非限定的な実施形態によれば、発光装置はヘッドランプである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
発明及びその様々な適用は、以下の説明を読んで添付の図を検討することにより、よりよく理解されるであろう:
【
図1】
図1は、発明の非限定的な実施形態による、複数の光源と、複数のコレクターと、複数の出射光学素子と、前記複数の光源と一緒の前記複数のコレクターの前記複数の出射光学素子に対する横相対移動のためのシステムとを備える発光モジュールの概略上面図である。
【
図2】
図2は、非限定的な実施形態による、
図1の発光モジュールの概略展開図であり、前記発光モジュールは、前記複数の光源と一緒の前記複数のコレクターの前記複数の出射光学素子に対する垂直相対移動のためのシステムを更に備える。
【
図3】
図3は、非限定的な実施形態による、少なくとも1つのシールドの追加を伴う
図1の前記発光モジュールの上面図であり、前記発光モジュール1は、横相対移動のためのシステムなしで及び垂直相対移動のためのシステムなしで示されている。
【
図4】
図4は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの斜視部分図である。
【
図5】
図5は、非限定的な実施形態による、
図1の前記発光モジュールの前記複数の光源によって生成される光線を概略的に示し、当該光線は、前記発光モジュールの前記複数のコレクターによって集められ、前記発光モジュールの前記複数の出射光学素子の方向に反射される。
【
図6】
図6は、非限定的な実施形態による、前記少なくとも1つのシールドのない
図3の前記発光モジュールの上面図であり、前記複数の出射光学素子は、前記複数のコレクターに対して第1位置に配置されている。
【
図7】
図7は、非限定的な実施形態による、前記少なくとも1つのシールドのない
図3の前記発光モジュールの上面図であり、前記複数の出射光学素子は、前記複数のコレクターに対して第2位置に配置されている。
【
図8】
図8は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、公称水平位置に配置されている。
【
図9】
図9は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図8の公称水平位置の左側に位置する水平位置に配置されている。
【
図10】
図10は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図8の公称水平位置の右側に位置する水平位置に配置されている。
【
図11】
図11は、非限定的な実施形態による、
図8の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図12】
図12は、非限定的な実施形態による、
図9の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図13】
図13は、非限定的な実施形態による、
図10の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図14】
図14は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの側面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、公称垂直位置に配置されている。
【
図15】
図15は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの側面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図14の公称垂直位置よりも上方に位置する垂直位置に配置されている。
【
図16】
図16は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの側面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図14の公称垂直位置よりも下方に位置する垂直位置に配置されている。
【
図17】
図17は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図8の公称水平位置及び
図15の垂直位置に配置されている。
【
図18】
図18は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図9の水平位置及び
図15の垂直位置に配置されている。
【
図19】
図19は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図10の水平位置及び
図15の垂直位置に配置されている。
【
図20】
図20は、非限定的な実施形態による、
図17の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図21】
図21は、非限定的な実施形態による、
図18の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図22】
図22は、非限定的な実施形態による、
図19の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図23】
図23は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図8の公称水平位置及び
図16の垂直位置に配置されている。
【
図24】
図24は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図9の水平位置及び
図16の垂直位置に配置されている。
【
図25】
図25は、非限定的な実施形態による、
図3の前記発光モジュールの背面図であり、前記複数のコレクターは、前記複数の光源と一緒に、
図10の水平位置及び
図16の垂直位置に配置されている。
【
図26】
図26は、非限定的な実施形態による、
図23の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図27】
図27は、非限定的な実施形態による、
図24の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図28】
図28は、非限定的な実施形態による、
図25の発光モジュールによって生成された光ビームの発光画像のグラフィック描写である。
【
図29】
図29は、非限定的な実施形態による、
図1の前記発光モジュールの横相対移動のためのシステムの機械要素の及び
図1の前記発光モジュールの垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、それらが公称横位置及び公称垂直位置で静止している場合における、移動学的斜視図である。
【
図30】
図30は、非限定的な実施形態による、
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、それらが横方向に移動している場合における、移動学的な図である。
【
図31】
図31は、非限定的な実施形態による、
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、それらが垂直方向に移動している場合における、移動学的な図である。
【
図32】
図32は、非限定的な実施形態による、
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の及び垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、それらが垂直方向及び横方向に移動している場合における、移動学的な図である。
【
図33】
図33は、非限定的な実施形態による、
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の及び前記発光モジュールの横相対移動のためのシステムの機械要素の、それらが公称横位置及び公称垂直位置で静止している場合における、移動学的な上面及び側面の図である。
【
図34】
図34は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも下方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の移動学的な図である。
【
図35】
図35は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも下方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の左方に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【
図36】
図36は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の左側に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【
図37】
図37は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも上方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の左側に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の移動学的な図である。
【
図38】
図38は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも上方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【
図39】
図39は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも上方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の右側に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【
図40】
図40は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の右側に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【
図41】
図41は、非限定的な実施形態による、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称垂直位置よりも下方に位置する垂直位置にある場合における
図29の垂直相対移動のためのシステムの機械要素の、及び、前記複数のコレクターが前記複数の光源と一緒に
図33の公称横位置の右側に位置する横位置にある場合における
図29の横相対移動のためのシステムの機械要素の、移動学的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
構造又は機能の点で同一であり且つ様々な図に現れる要素は、特に断りのない限り、同じ参照を有する。
【0033】
次に、発明による車両2用の発光モジュール1について、
図1~
図41を参照して説明する。非限定的な一実施形態において、車両2は動力車両である。動力車両とは、あらゆるタイプの原動機付き車両を意味すると理解される。この実施形態は、明細書の残りの部分で非限定的な例として取り上げられる。したがって、本明細書の残りの部分において、車両2を、さもなければ動力車両2と呼ぶ。
【0034】
図1に示すように、発光モジュール1は、発光装置4のハウジングに統合されるように構成される。非限定的な一実施形態において、発光装置4はヘッドランプである。したがって、発光装置4は、少なくとも1つの発光モジュール1が組み込まれたハウジング(図示せず)を備える。非限定的な一実施形態において、発光装置4は、ハウジングを閉鎖する出射外側レンズ(図示せず)を備える。別の非限定的な実施形態において、それは前記ハウジングを閉鎖する後述の前記少なくとも1つの出射光学素子12である。
【0035】
発光モジュール1は、以下を備える:
- 少なくとも1つの光源10、
- 前記少なくとも1つの光源10に関連付けられる少なくとも1つのコレクター11、
- 少なくとも1つの出射光学素子12、
- 前記光ビームF1を横方向に移動させるような、前記少なくとも1つの出射光学素子12に対する前記少なくとも1つのコレクター1及び前記関連の光源10の横相対移動のためのシステム13。横相対移動用システム13は、さもなければ横移動用システム13と呼ばれる。
【0036】
図1に示すように、非限定的な一実施形態において、発光モジュール1は、以下を備える:
- 複数の光源10、
- 各々が光源10に関連付けられる複数のコレクター11、
- 複数の出射光学素子12、
- 前記光ビームF1を横方向に移動させるような、前記出射光学素子12に対する前記複数のコレクター11及びそれらの関連付けられる光源10の横相対移動のためのシステム13。
【0037】
図示された非限定的な例において、発光モジュール1は以下を備える:
- 4つの光源10、
- 各々が光源10に関連づけられる4つのコレクター11、
- 2つの出射光学素子12。
【0038】
図示された非限定的な例において、出射光学素子12のうちの一方は、4つのコレクター11のうちの1つに面して配置され、出射光学素子12のうちの他方は、他の3つのコレクター11に面して配置される。
【0039】
この非限定的な実施形態は、明細書の残りの部分において、非限定的な例として考察される。
図1において光源10は透明で示されていることに留意される。
【0040】
図3の上面図及び
図4の部分図に示される非限定的な実施形態において、発光モジュール1は、発光モジュール1を閉鎖するための少なくとも1つのシールド16、さもなければマスク16又はスタイリング構成要素16と称される、を更に備える。前記少なくとも1つのシールド16は、コレクター11から前記出射光学素子12に向かって延びる。
【0041】
図2に示される非限定的な実施形態において、発光モジュール1は、前記光ビームF1を垂直方向に移動させるような、前記出射光学素子12に対する前記複数のコレクター11及びそれらの関連の光源10の垂直相対移動のためのシステム14を更に備える。
図2において、横相対移動用システム13は部分的にしか示されていない。
図2において、点とダッシュが交互に並ぶ線Lの上方には要素が上面図で示され、線Lの下方に要素が側面図で示されていることに留意される。横相対移動用システム13は、さもなければ横移動用システム13と呼ばれる。
【0042】
発光モジュール1の要素を以下に詳述する。
【0043】
非限定的な一実施形態において、光源10は半導体光源である。非限定的な一実施形態において、半導体光源は発光ダイオード又はレーザーダイオードの一部を形成する。「発光ダイオード」という用語は、非限定的な例において、これがLED(発光ダイオード)、OLED(有機LED)、AMOLED(アクティブマトリクス有機LED)、又はFOLED(フレキシブルOLED)を含むかどうかにかかわらず、あらゆるタイプの発光ダイオードを意味する。
【0044】
光源10は、光線R1(
図1及び
図2に示す)を発するように構成される。これらの光線R1は、複数のコレクター11に到達する。コレクター11は、シェル又はキャップの形をした支持体11.1(
図4及び
図5に示す)と、支持体11.1の内側面における反射面11.2(
図4及び
図5に示す)とを備える。非限定的な実施形態において、反射面11.2は、楕円形又は放物線型のプロファイルを有する。
【0045】
図5に示すように、反射面11.2は、それが楕円タイプである場合、出射光学素子12の前方で、発光モジュール1の光軸Aaから離れた位置にある第2焦点11.3を有する。この焦点11.3が、前記出射光学素子12の入射面12.1における光ビームF1の幅を減少させるようなやり方で、それが前記出射光学素子12に近接することを条件として、出射光学素子12の後方及び/又は光軸Aa上に配置されることも可能であることに留意される。これは、出射光学素子12の高さを減じること、したがって発光モジュール1の嵩を減じることを可能にする。
【0046】
前記複数のコレクター11のうちの各コレクター11は、光源10に関連づけられる。各コレクター11は、関連の光源10からの光線R1を集めて出射光学素子12に向けるように構成され、光線R1はコレクター11の前記反射面11.2で反射する。非限定的な一実施形態において、複数のコレクター11は、マルチキャビティ(multi-cavity)と呼ばれる反射体を形成する。
【0047】
コレクター11に関連付けられる光源10は、その光線R1が集光されて発光モジュール1の光軸Aa(
図5に示す)に沿って反射されるように、当該コレクター11の反射面11.2の焦点に配置される。非限定的な一実施形態において、これらの反射光線の少なくとも一部は、前記光軸Aaに対する垂直面において傾斜角αを有し、それは25°以下であり、ガウス条件と呼ばれるものの支配下で、無非点収差、すなわち投影像の鮮鋭度が得られることを可能にするようになっている。非限定的な一変形実施形態において、傾斜角αは10°以下である。
【0048】
非限定的な一実施形態において、光源10はPCB(「プリント基板」)支持体(図示せず)上に配置され、当該PCB支持体はそれ自体が光源10を冷却するためのラジエータ(図示せず)に取り付けられている。ラジエーターはコレクター11に取り付けられている。
【0049】
以下から分かるように、コレクター11/光源10/ラジエーターアセンブリは、光ビームF1が垂直方向及び/又は横方向に移動することができるように動作するように設定されてもよく、その一方で、出射光学素子12は、前記発光モジュール1の1又は複数のマスク16と同様に、動かないままである。したがって、コレクター11/光源10/ラジエーターアセンブリによって形成される発光モジュール1の後部は移動し、その一方で出射光学素子12及び1又は複数のマスク16によって形成される前部は固定されたままである。
【0050】
出射光学素子12は、光線R1を動力車両2の外側に向けて送って、前記発光モジュール1の光軸Aaに沿った光線F1を形成するように、構成される。それは、光線R1を受光する入射面12.1(
図1及び
図5に示す)と、光線R1によって形成された光ビームF1が出射する出射面12.2(
図1及び
図5に示す)とを備える。前記少なくとも1つの出射光学素子12は、光軸Aaに沿って、光源10に又は前記光源10の後方に位置する焦点12.3(
図5に示す)を有する。このケースでは、焦点12.3はコレクター11の反射面11.2に位置する。この焦点12.3が反射面11.2の後方又は前方に位置することも可能であることに留意される。
【0051】
非限定的な一実施形態において、光ビームF1はセグメント化された光ビームである。そのため、例えば、前記動力車両2に接近する車両を幻惑させないように、あるセグメントをオフにすることが可能である。このケースでは、コレクター11の反射面11.2は複数の垂直セクターを有する。
【0052】
第1の非限定的な実施形態において、光ビームF1はハイビームであり、すなわちそれは平坦カットオフを有する。
【0053】
第2の非限定的な実施形態において、光ビームF1はロービームであり、すなわち傾斜カットオフ及び平坦カットオフを有する。平坦カットオフ及び傾斜カットオフは、光ビームF1のそれぞれの部分の上部を区切る。従ってそれは、特に傾斜部分を有する「キンク(kink)」と呼ばれる傾斜カットオフを表す第1部分F1aと、「フラット」と呼ばれる平坦カットオフを表す第2部分F1bとを含む2つの部分を有する。2つの部分F1a、F1bを以下に説明する。非限定的な一実施形態において、傾斜カットオフは、傾斜部分と、それらの間に角度を形成する平坦部分とを備える。
【0054】
図1又は
図5に示す非限定的な一実施形態において、前記少なくとも1つの出射光学素子12はプロジェクションレンズである。それは、反射面11.2の像を無限遠まで投影する収束プロジェクションレンズである。非限定的な実施形態において、プロジェクションレンズは平凸又は凸凸又はメニスカスである。プロジェクションレンズは薄い。非限定的な一実施形態において、その厚さは7mm(ミリメートル)未満である。一実施形態において、前記少なくとも1つの出射光学素子12は、平面的であり又はわずかな曲率を有する。非限定的な一例において、その曲率は最小曲率半径200mm(ミリメートル)である。以下において、後述する2つの部分F1a、F1bを含む光ビームF1の場合、垂直移動は同じにならない。従って、前記少なくとも1つの出射光学素子12は、車軸OXに対して比較的真っ直ぐである。それは、上から見ると、比較的まっすぐである。これは、垂直移動の十分な角度(非限定的な一例では7°)を可能にする。更に、横移動は、後述する光ビームF1の平坦カットオフF1bを変形させない。
【0055】
第1の非限定的な実施形態において、前記少なくとも1つの出射光学素子12は、発光モジュール1の光軸Aaに対して垂直であり、すなわち、それは、発光モジュール1が車両2上の組立位置にある場合に、水平面で車軸OXに対して傾斜していない。
図6に示すように、描かれた2つの出射光学素子12a、12bは傾斜していない。第2の非限定的な実施形態において、前記少なくとも1つの出射光学素子12は、発光モジュール1の光軸Aaに垂直な線に対して前記水平面において傾斜角βを有する、すなわち、それは車軸OXに対して傾斜しており、光軸Aaは車軸OXに実質的に平行である。
図7において上面図で示すように、描かれた2つの出射光学素子12a、12bは傾斜している。水平面は、車軸OXを含む地面に平行な平面である。
【0056】
非限定的な一実施形態において、傾斜角βは15°の最大値を有する。非限定的な一変形実施形態において、傾斜角βは3°に等しい。こうして、車軸OXに対してごくわずかだけ傾斜した出射光学素子12が得られる。これは、光ビームF1のカットオフが歪まない移動範囲を、最大化することを可能にする。傾斜角βが傾きすぎると、光ビームF1のカットオフが実際には歪んでしまう。
【0057】
1つの非限定的な実施形態において、発光モジュール1は、複数の出射光学素子12を備え、当該複数の出射光学素子12のうちの出射光学素子12の一部分12aは、前記光ビームF1の第1部分F1aに関連付けられ、出射光学素子12の他の部分12bは、前記光ビームF1の第2部分F1bに関連付けられる。
図1又は
図5に示すように、2つの出射光学素子12があり、当該2つの出射光学素子12のうちの一方12aは前記光ビームF1の第1部分F1aに関連付けられ、当該2つの出射光学素子12のうちの他方12bは前記光ビームF1の第2部分F1bに関連付けられる。これは、ロービームを作り出す出すことを可能にする。第1部分F1aは、「キンク」と呼ばれる傾斜カットオフを表す。それはさもなければ 傾斜カットオフF1a又はカットオフF1aと呼ばれる。第2部分F1bは、「フラット」と呼ばれる平坦カットオフを表す。それはさもなければ 平坦カットオフF1b又はカットオフF1bとも呼ばれる。
図1及び
図2に示す非限定的な例において、光ビームF1の第1部分F1a(「キンク」)を生成するために1つのコレクター1が使用され、光ビームF1の第2部分F1b(「フラット」)を生成するために3つのコレクター11が使用される。傾斜カットオフ及び平坦カットオフを有する光ビームF1を形成するための複数の出射光学素子12のこの非限定的な実施形態は、明細書の残りの部分において非限定的な例として取り上げられる。このケースでは、非限定的な一実施形態において、2つの出射光学素子12a及び12bは、車軸OXに垂直な同じ共通の長手方向軸を有することに留意される。
【0058】
横相対移動用システム13及び垂直相対移動用システム14は、光ビームF1が横方向及び/又は垂直方向に移動することを可能にするように、関連の光源10とともにコレクター11の横移動及び垂直移動を組み合わせることを可能にする。移動するのはコレクター11/光源10/ラジエーターアセンブリであることが思い起こされるが、以下では、簡略化のため、コレクター11の移動についてのみ言及が行われる。横方向及び/又は垂直方向のものであるその移動は、発光モジュール1の内側で行われる。
【0059】
図8~
図10に示すように、横相対移動用システム13は:
- 光ビームF1の公称横位置H0(背面図では
図8)に対して右H+(背面図では
図9)に向けて方向付けられた出射ビームF1を有し、光ビームF1の前記公称横位置H0が、コレクター11の公称横位置PH0°に対応するように、車両軸OXを含む垂直面に対して左(位置PH-)に、又は
- この公称横位置H0°に対して左H-(背面図では
図10)に向けて方向付けられた出射ビームF1を有するように、前記垂直面に対して右(位置PH+)に、
コレクター11を出射光学素子12に対して横方向に相対移動させることを可能にする。垂直面は、発光モジュール1が動力車両2における組み立ての位置にある場合に定められることに留意される。
【0060】
これは、
図11~
図13に等カンデラ(isocandela)で示される光ビームF1光像をそれぞれ得ることを可能にする。各曲線は、等カンデラと呼ばれる一定レベルの光強度を表す。一般的に、公称横位置H0°は水平によって定められ、その水平は発光モジュール1が通常の動作位置でその組み立てられた向きにある場合に定められる。言い換えれば、水平は、動力車両2が走行している道路の平面である。
図8~
図10において、コレクター11は、光ビームF1の公称垂直位置V0°に対応する公称垂直位置PV0°に配置されていることに留意される。
【0061】
見てわかるように、
図12の光ビームF1の傾斜カットオフF1aは、
図11のもの(公称横位置H0)よりも更に右側H+に位置している。更に、
図13の光ビームF1のカットオフF1aは、
図11のそれよりも更に左側H-に位置している。後述から分かるように、横移動は、コレクター11の円並進によってもたらされる。非限定的な一実施形態において、コレクター11及び関連の光源10の横移動は、光ビームF1に関するプラスマイナス5°間の、特にプラスマイナス3°間の、横方向の移動の角度を生じさせる。非限定的な一変形実施形態において、横移動の角度はプラスマイナス3°に等しい。これらの値は、等カンデラ上の光ビームF1の動きを示す。コレクター11の2mmの横移動は、約2°の光ビームF1の横方向の移動に対応することに留意される。横移動は、平坦カットオフF1bには影響しないことに留意される。
【0062】
図14~
図16に示すように、垂直相対移動用システム14は:
- 光ビームF1が公称垂直位置V0°(
図14)に対して下方V-(
図15)に方向付けられるように、車軸OXを含む地面に平行な水平面に対して上向き(位置PV+、さもなければ高位置と称される)に、又は
- この公称垂直位置V0°に対して光ビームF1が上方V+(
図16)に方向付けられるように、前記平行水平面に対して下向き(位置PV-、さもなければ低位置と称される)に、
コレクター11を出射光学素子12に対して垂直に相対移動させることを可能にする。
【0063】
その水平面は、発光モジュール1が動力車両2における組み付けの位置にある場合に定められることに留意される。
【0064】
これは、光ビームF1の公称垂直位置V0°より下方に又は公称垂直位置V0°より上方に光ビームF1を移動させることを可能にする。後述において分かるように、垂直相対移動は、コレクター11の回転によってもたらされる。非限定的な一実施形態において、コレクター11の垂直相対移動は、光ビームF1に関するプラスマイナス10°間の、特にプラスマイナス7°間の、垂直移動の角度を生じさせる。非限定的な一変形実施形態において、垂直移動の角度は、光ビームF1に関して実質的にプラスマイナス7°に等しい。この値は、等カンデラ上の光ビームF1の動きを示す。出射光学素子12の高さにおける回転軸AD(後述)の回転によって垂直移動がもたらされるため、1°の機械的回転は、約1°の光ビームF1の垂直移動に対応することに留意される。
【0065】
図17~
図19及び
図23~
図25は、出射光学素子12に対する相対的なコレクター11の様々な水平位置及び垂直位置を示す。公称位置PV0°/PH0°は、公称垂直位置PV0°及び公称横位置PH0°によって定められ、それは前記光ビームF1の公称垂直位置V0°及び公称横位置H0°によって定められる前記光ビームF1の公称位置V0°/H0°に対応する。「公称位置PV0°/PH0°」という用語は、動力車両2において設定される光ビームF1の位置であることを意味し、その全ての寸法が公称値である。後述するように、コレクター11が右に移動すると、これは光ビームF1を左に向け、その一方でコレクター11が左に移動すると、これは光ビームF1を右に向ける。更に、コレクター11が上方に移動すると、光ビームF1は下方に傾斜し、その一方でコレクター11が下方に移動すると、光ビームF1は上方に傾斜する。
【0066】
従って、
図17~
図19に示すように、コレクター11は、公称垂直位置PV0の上方に位置する垂直位置PV+、さもなければ高位置PV+と称される垂直位置PV+、に配置される。更に、
図17において、コレクター11は、公称横位置PH0°に配置され、その一方で
図18ではそれらは左横位置PH-に配置され、
図19ではそれらは右横位置PH+に配置されている。これは、
図20~22に示される像の光ビームF1をそれぞれ得ることを可能にする。これらの図において分かるように、光ビームF1は、公称垂直位置V0°より下方の垂直位置V-に位置している。更に、
図21の光ビームF1のカットオフF1aは、
図20のもの(公称横位置H0°)よりも更に右側H+に位置している。更に、
図22の光ビームF1のカットオフF1aは、
図20におけるものよりも更に左側H-に位置している。
【0067】
従って、
図23~
図25に示すように、コレクター11は、公称垂直位置V0°の下方に位置する垂直位置PV-、さもなければ低位置PV-と呼ばれる垂直位置PV-、に配置される。更に、
図23において、コレクター11は公称横位置PH0°に配置され、その一方で
図24において、それらは左横位置PH-に配置され、
図25において、それらは右横位置PH+に配置されている。これは、
図26~28に示される像の光ビームF1をそれぞれ得ることを可能にする。これらの図から分かるように、光ビームF1は、公称垂直位置V0°より上方の垂直位置V+に位置している。更に、
図27の光ビームF1のカットオフF1aは、
図26におけるもの(公称横位置H0°)よりも更に右側H+に位置している。更に、
図28の光ビームF1のカットオフF1aは、
図26におけるものよりも更に左側H-に位置している。
【0068】
要するに:
- コレクター11の公称横位置PH0°は、光ビームF1の公称横位置H0°に対応する、
- コレクター11の横位置PH-は、光ビームF1の横位置H+に対応する、
- コレクター11の横位置PH+は、光ビームF1の横位置H-に対応する、
- コレクター11の公称垂直位置PV0°は、光ビームF1の公称垂直位置V0°に対応する、
- コレクター11の垂直位置PV-は、光ビームF1の垂直位置V+に対応する、及び
- コレクター11の垂直位置PV+は、光ビームF1の垂直位置V-に対応する。
【0069】
次に、横相対移動用システム13及び垂直相対移動用システム14を、
図29~
図41を参照して、移動学的観点から以下に詳細に説明する。
図29~
図41は、反射体を形成するコレクター11及び出射光学素子12も描く。
【0070】
図1及び
図29に示すように、横相対移動用システム13は、以下を備える:
- 前記少なくとも1つの出射光学素子12の両側に横に配置された、中心A及び軸AEのピボット接続部及び中心Dのボールジョイント部、
- 複数のコレクター11の両側に配置された中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部であって、その1又は複数のピボット接続部がAEに平行な軸を有する、中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部、
- 同じ長さを有する2つの平行な接続ロッドG1、G2であって、各々がそれぞれ中心Aのピボット接続部及び中心Bのピボット接続部、及び中心Dのボールジョイント部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部に、平行四辺形ABCDを形成するように接続する、2つの平行な接続ロッドG1、G2、
- 前記複数のコレクター11を横方向に移動させるように、中心Aのピボット接続部を実質的に横方向ADに回転させるように構成される一次アクチュエータH1、
- 前記一次アクチュエータH1を前記接続ロッドG1、G2のうちの一方に接続して一次クランクM1を形成する中心Fの一次環状リニア接続部。
【0071】
より具体的には、中心A、B、C、Dは平行四辺形ABCDのコーナーを形成し、平行四辺形ABCDはセグメントAB、BC、CD及びDAによって形成される。2つの接続ロッドG1、G2、出射光学素子12、及びコレクター11によって形成されるアセンブリは、大まかに平行四辺形ABCDと呼ばれる。
【0072】
中心A、B、C、D、E、Fの接続部は、それぞれの接続部A、B、C、D、E、Fと大まかに呼ばれる。一次クランクM1は、さもなければ横スラストクランク(lateral thrust crank)M1又は横クランクM1と呼ばれる。軸AEは中心A及び中心Eを通る。
【0073】
ボールジョイント部は全ての方向に回転できるのに対し、ピボット接続部は1つの軸を中心に回転し、並進的には動くことができないことが念頭におかれる。
【0074】
複数のコレクター11の横移動は、小さな角度範囲にわたる円形の並進移動である。円形の並進移動は、円の一部である経路に沿った並進である。横移動の角度は、光ビームF1に関してプラスマイナス5°間、特にプラスマイナス3°間、であることが留意される。
【0075】
図29において、出射光学素子12は地面を表すシンボルに接続されており、それは、前記出射光学素子12が動力車両2に対して相対的に固定されていることを意味することに留意される。それは動かずに不動のままであり、それに対してコレクター11は動く。ロータリー式接続部であるピボット接続部は、それらの信頼性で知られていることに留意される。スライドシステムとは異なり、それらの固着やジャムのリスクはない。トレードオフとして、(直線的な並進の代わりに)円形の並進移動がある。しかし、その状況が小さな角度の移動を伴い且つ公称上平行四辺形ABCDが長方形である場合、円並進は直線並進に近い。
【0076】
横スラストクランクM1は、(G1に関して)レバーアームAF又は(G2に関して)レバーアームDFを形成するように、一次環状リニア接続部Fを接続ロッドG1、G2の一方に接続する。クランクM1は、接続ロッドG1、G2の一方に、図示の非限定的な例におけるこのケースではG1に、剛結合されている。
【0077】
非限定的な一実施形態において、コレクター11、出射光学素子12及び前記接続ロッドG1、G2は、前記平行四辺形ABCDが長方形を形成する位置PH0°をとるように構成される。非限定的な一変形実施形態において、この位置は上述の公称位置PH0°である。これは、軸方向成分を含まない、可能な限り大きな横移動が可能になることを許容する。これは、僅かに変化するコレクター11と関連付けられる出射光学素子12との間に距離を有することを可能にする。
【0078】
平行四辺形ABCDは変形可能で、角度DCB、角度CBAは変わるかもしれないが、その辺はAB=DC及びAD=BCであるように同じ長さである。ピボット接続部Aの中心及び環状リニア接続部Fの中心を通る直線と、ピボット接続部Aの中心及びピボットBの中心を通る直線は、互いに直角である。
【0079】
2つの接続ロッドG1、G2は、さもなければ横接続ロッドG1、G2と呼ばれる。各接続ロッドG1、G2は、それぞれ、軸AEに対して及びボールジョイント部Dを通るAEに平行な軸に対して、相対的に回転する。接続ロッドG1、G2は互いに平行であり、同じ長さを有する(AB=CD)。軸AEは中心A及び中心Eを通る。
【0080】
一次アクチュエータH1は、さもなければ横アクチュエータH1と呼ばれる。非限定的な一実施形態において、横アクチュエータH1は、工場において又は作業場において調整される手動ねじである。したがって、このケースにはネジ-ナット接続部がある。これは、製造公差を考慮しながら、動力車両2において光ビームF1を適切にセンタリングすることを可能にする。一次アクチュエータH1は前進又は後進することができる。
【0081】
さもなければ横移動と呼ばれる複数のコレクター11の横移動は、円形の並進移動であるため、一次アクチュエータH1は、中心Aのピボット接続部を実質的に横方向ADに回転させる。このように、ピボット接続部A及びボールジョイント部Dの結合は、横移動に関する(中心A及び中心Dを通る)軸ADを定めることを可能にする。一般に、横方向ADは、モジュールが動力車両2に搭載される場合の水平方向に対応する。
【0082】
非限定的な一実施形態において、中心A及び軸AEの前記ピボット接続部は、中心Aのボールジョイント部及び中心Eの二次環状リニア接続部によってもたらされる。中心A及び中心Eは一致していない。二次環状リニア接続部Eは、ボールジョイント部A及びボールジョイント部Dを中心とした回転が行われる方向を固定する。ボールジョイント部A及び二次環状リニア接続部Eは、同等のピボット部を形成する。
【0083】
2つのピボット接続部B、Cは、軸AEに平行な回転軸を持つ。これは、平行四辺形ABCDが横移動を生じるように変形可能であることを許容する。
【0084】
環状リニア接続部は、中空円筒において相互作用するボールによって模式的に示されていることに留意される。環状リニア接続部は、所定の方向に並進することが可能なボールジョイント部であることにも留意される。非限定的な一実施形態において、所定の方向は軸AEを有する。
【0085】
したがって、非限定的な一実施形態において、一次環状リニア接続部Fは、軸AEに平行な軸を有する。これは、横相対移動用システム13の横移動中にわずかな過静的状態(hyperstaticity)を作り出すが、これは、構成要素の柔軟性、作動クリアランス、及び必要な変形の振幅が小さいおかげで何とかなる。
【0086】
具体的には、横移動中、接続ロッドG1が軸AEを中心に回転するので、一次環状リニア接続部Fの雌部分は(中心Aの平面ABDにおいて)円を描く。この雌部分は、雄部分(ボール)に対して相対的にYに沿ってずれた状態になり、それは必然的に横アクチュエータH1の軸と一直線になったままである。しかし、前記移動は最小である。例えば、50mmのレバーアームAF及び3°の範囲の場合、Yに沿った移動は~0.07mmである。構成要素の柔軟性及び作動クリアランスは、この変動に耐えることができる。逆の構成(軸AFの環状リニア接続部)が選択される場合、横方向の動きにはもはや過静的状態はない。そのボールは単純に、接続部の雌部分において0.07mm動く(これは、ヘッドランプ調整システムにおける環状リニア接続部の通常の役割である)。他方、横方向及び垂直方向の複合的な動きにおいて、より大きな過静的状態がある。
【0087】
図29において、コレクター11は、公称横位置PH0°にあり且つ公称垂直位置PV0°にあり、公称位置PV0°/PH0°と呼ばれ、それは移動グリッドg上の黒四角で図示された公称位置V0°/H0°における光ビームF1に対応する。転じて、横相対移動用システム13/垂直相対移動用システム14の機械要素は、公称位置PV0°/PH0°にあると言われる。簡略化のため、光ビームF1の公称位置V0°/H0°のみが示されている。
【0088】
図30において、コレクター11は円形の並進移動を行い、それは、図示した移動グリッドgの黒四角で示すように、光ビームF1を左横方向に移動させることを可能にする。
図30に示すように、一次アクチュエータH1をたぐり寄せる(実際には、手動でねじを緩める)ことは、一次環状リニア接続部Fをたぐり寄せ、それは軸AEを中心とする回転を生み出し、それは図示した非限定的な例においてコレクター11のすべてを右に移動させ、それによって光ビームF1が、図示した移動グリッドgの黒四角で示すように左に移動する。光ビームF1が右に移動するようにすべてのコレクター11を左に移動させるには、一次アクチュエータH1を押す(実際には、手動でねじを締める)必要がある。
【0089】
したがって、横アクチュエータH1の直線移動(矢印S1)は、ボールジョイント部Aの中心と二次環状リニア接続部Eの中心とを通る軸AEを中心とする接続ロッドG1の回転(参照される矢印S2)を引き起こす。そしてこれは、平行四辺形ABCDの変形をもたらす。これは、複数のコレクター11によって形成される反射体(当該反射体は、経路全体にわたって、
図29に示すその公称開始位置PV0°に平行なままである)の円形の並進移動(参照される矢印S3)をもたらす。
【0090】
図2及び
図31に示すように、垂直相対移動用システム14は、以下を備える:
- 前記少なくとも1つの出射光学素子12の両側に配置される中心A及び軸AEのピボット接続部と中心Dのボールジョイント部、
- 複数のコレクター11の両側に配置される中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部であって、その1又は複数のピボット接続部がAEに平行な軸を有する、中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部、
- 平行四辺形ABCDを形成するように、各々が同じ辺に位置する中心A、Dと中心B、Cとを結ぶ、同じ長さを有する2つの平行な接続ロッドG1、G2、
- 中心Fの前記一次環状リニア接続部。
【0091】
垂直相対移動用システム14について、非限定的な一実施形態において、前記一次環状リニア接続部Fは、軸AEに平行な軸を有する。
【0092】
垂直移動用システム14に関し、非限定的な一実施形態において、中心A及び軸AEのピボット接続部は、中心Aのボールジョイント部及び中心Eの環状リニア接続部によって作られる。非限定的な一実施形態において、二次環状接続部Eは軸AEを有する。
【0093】
垂直移動システム14に関し、一次環状リニア接続部Fは、(
図31に示すように)前記コレクター11が公称横位置PH0°にある場合、中心A及び中心Dを通過する軸AD上にある。これは、コレクター11が軸ADを中心に回転することを可能にする。このように、ボールジョイント部A及びボールジョイント部Dの結合は、その垂直移動に関する回転軸ADを定めることを可能にする。公称横位置PH0°にない場合、(
図32に示すように)一次環状リニア接続部Fは軸AD上にないことに留意される。
【0094】
中心Eの環状リニア接続部は、二次アクチュエータH2を前記接続ロッドG1、G2の一方に接続して二次クランクM2を形成し、前記二次アクチュエータH2は、軸ADを中心に複数のコレクター11を回転させるように構成される。2次クランクM2は、さもなければ垂直スラストクランクM2又は垂直クランクM2と呼ばれる。
【0095】
従って、垂直移動用システム14は、前記二次アクチュエータH2を更に備える。2次アクチュエータH2は、さもなければ垂直アクチュエータH2と呼ばれる。
【0096】
垂直移動用システム14は、ボールジョイント部A、D、ピボット接続部B、C、及び横相対移動用システム13によってすでに使用されている接続ロッドG1、G2を使用することに留意される。横相対移動用システム13及び垂直相対移動用システム14は、このように共通の要素を共有する。これは、全体的にコンパクトな移動システムをもたらす。
【0097】
垂直スラストクランクM2は、(G1に関する)レバーアームAEを形成するように又は(G2に関する)レバーアームDEを形成するように、二次環状リニア接続部Eを接続ロッドG1、G2のうちの一方に接続する。クランクM2は、接続ロッドG1、G2のうちの一方に、非限定的な例におけるこのケースではG1に、剛結合されている。別の非限定的な例において、クランクM2は、M1のものとは異なる接続ロッドG1、G2に結合されてもよい。
【0098】
ボールジョイント部Aの中心及び環状リニア接続部Eの中心を通る直線と、ボールジョイント部Aの中心及びピボット接続部Bの中心を通る直線とは、互いに直角をなす。これは、公称垂直位置PV0°にある場合に絶対的に水平面にある横調整を可能にする。
【0099】
非限定的な実施形態において、垂直アクチュエータH2は、工場で調整される手動ねじ、又は、動力車両2の運転時に動力車両2の姿勢を動的に直すことを可能にする電動アクチュエータ、又は、その2つの組み合わせである。電動アクチュエータは電子モーターを備える。2次アクチュエータH2は前進又は後進することができる。ボールジョイント部Aを垂直方向に回転させて、前記複数のコレクター11を軸ADを中心に旋回させるように構成される。したがってそれは、コレクター11の軸ADを中心とした回転移動を可能にする。
【0100】
図31において、コレクター11は回転移動を行い、それは光ビームF1を、図示の移動グリッドgに黒四角で示されるように垂直下方に移動させることを可能にする。
図31に示すように、垂直アクチュエータH2をたぐり寄せることは、二次環状リニア接続部Eをたぐり寄せ、それは、軸ADを中心とした回転を発生させ、それはすべてのコレクター11を、それらが上方に移動するように動かすことをもたらし(コレクター11の軸MM’は下方に傾斜している)、それによって光ビームF1が図示の移動グリッドgの黒四角で示すように下方に方向付けられる。光ビームF1が上向きに傾斜するようにすべてのコレクター11をそれらが下向きに移動するように動かすには、2次アクチュエータH2を押し進める必要がある。
【0101】
したがって、垂直アクチュエータH2の直線移動(参照される矢印S4)は、(コレクター11によって形成される)反射体及び2つの接続ロッドG1、G2で構成されるアセンブリの、2つのボールジョイント部A及びDの中心を通る軸を中心とした回転(参照される矢印S5)をもたらす。この軸ADは、車両の長手方向軸OXに実質的に垂直である。
【0102】
図32において、コレクター11は円形の並進移動及び回転移動も行い、それは、光ビームF1を、図示した移動グリッドgの黒四角で示すように左横方向に且つ垂直下方向に移動させることを可能にする。こうして、横アクチュエータH1及び垂直アクチュエータH2がともに作動される。横方向の動きに関して又は垂直方向の動きに関して、2つのピボット接続部C及びB間の距離は同じままであることに留意される。
【0103】
上面図及び側面図を示す
図33~
図41は、コレクター11の様々な可能な位置、その結果として光ビームF1の様々な可能な位置を示す。それらの図は、あるポジションから別のポジションへの切り替えを示す。
図33~
図41に示す非限定的な例において、簡略化のために、3つのコレクター11及び1つの出射素子12のみが示されている。
【0104】
図33は、光ビームF1の公称位置V0°/H0°、したがってコレクターの公称位置PV0°/PH0°を示す。分かりやすくするため、図には、光ビームF1の垂直位置及び横位置のみが示される。
【0105】
図34は、光ビームF1の高垂直位置V+7°及び公称横位置H0°を示す。非限定的な例において、コレクター11は、公称垂直位置PV0°より7°下方に且つ公称横位置PV0°に配置される。側面図において、垂直アクチュエータH2を押し進めることにより、光ビームF1が上方に傾斜し公称垂直位置V0°から高垂直位置V+7°に行くように、コレクター11が低位置(それらの軸MM’は上方に傾斜している)まで下方に移動し、その一方で出射光学素子12が移動していないことが分かる。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、上方に方向付けられ、横方向にセンタリングされる。
【0106】
図35は、光ビームF1の高垂直位置V+7°及び右側の横位置H+3°を示す。非限定的な例において、コレクター11は、公称垂直位置PV0°の7°下方に且つ公称横位置PH0°の左側に配置される。それらは低位置のままである。上面図において、横アクチュエータH1を押し進めることにより、コレクター11が左に移動し、それによって光ビームF1が公称横位置H0°の右方3°に位置するのに対し、出射光学素子12が移動していないことが分かる。側面図において、コレクター11は、光ビームF1が上方V+7°に方向付けられたままとなるような低位置にとどまっているのに対し、出射光学素子12は移動していないことが分かる。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、右方且つ上方に方向付けられる。
【0107】
図36は、光ビームF1の公称垂直位置V+0°及び右側横位置H+3°を示す。上面図において、コレクター11は、光ビームF1が右方H+3°に方向付けられたままとなるように左側に残っているのに対し、出射光学素子12は移動していないことが分かる。公称垂直位置V0°に戻るには、側面図において、我々が垂直アクチュエータH2をたぐり寄せることが分かる。コレクター11は、光ビームF1がその公称垂直位置V0°に戻るように、公称垂直位置まで戻るように動く(それらの軸MM’は水平に戻る)。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、右方に方向付けられて、垂直方向にセンタリングされる。
【0108】
図37は、光ビームF1の低垂直位置V-7°及び右側横位置H+3°を示す。上面図において、コレクター11は、光ビームF1が右方H+3°のままであるように左側に残っているのに対し、出射光学素子12は動いていないことが分かる。低垂直位置V-7°に行くには、側面図において、我々が垂直アクチュエータH2を再びたぐり寄せることが分かる。コレクター11は、光ビームF1が公称垂直位置V0°から低垂直位置V-7°に向かうように、高位置まで戻るように動く(それらの軸MM’は下方に傾斜する)。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、下向きで右側に方向付けられる。
【0109】
図38は、光ビームF1の低垂直位置V-7°及び公称横位置H0°を示す。公称横位置H0に戻るには、上面図において、横アクチュエータH1をたぐり寄せることが分かる。コレクター11は、光ビームF1が右側の横位置H+3°から公称横位置H0に向かうように右に移動するが、出射光学素子12は移動しない。側面図において、コレクター11は高位置にあるままである(それらの軸MM’は下方に傾斜したままである)ことが分かる。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、下方に方向付けられ且つ横方向にセンタリングされる。
【0110】
図39は、光ビームF1の低垂直位置V-7°及び左側の横位置H-3°を示す。左側の横位置H-3°に行くには、上面図において、我々が横アクチュエータH1をもう一度たぐり寄せることが分かる。コレクター11は、光ビームF1が公称横位置H0°から左側横位置H-3°に向かうように右に移動するが、出射光学素子12は移動しない。側面図において、コレクター11は高位置にあるままである(それらの軸MM’は下方に傾斜したままである)ことが分かる。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、下向きに左に方向付けられる。
【0111】
図40は、光ビームF1の公称垂直位置V0°及び左側横位置H-3°を示す。上面図において、コレクター11が右側に残ったままであるのに対し、出射光学素子12は動いていないことが分かる。公称垂直位置V0°に戻るには、側面図において、我々が垂直アクチュエータH2を押すことが分かる。コレクター11は、光ビームF1が低垂直位置V-7°から公称垂直位置V0°に向かうように、公称垂直位置まで下がって戻るように動き(それらの軸MM’は水平に戻る)、その一方で出射光学素子12は動いていない。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、左に方向付けられ、垂直方向にセンタリングされる。
【0112】
図41は、光ビームF1の高垂直位置V+7°及び左側横位置H-3°を示す。上面図において、コレクター11が右側に残ったままであるのに対し、出射光学素子12は動いていないことが分かる。高垂直位置V+7°に行くには、側面図において、我々が垂直アクチュエータH2をもう一度押し進めることが分かる。コレクター11は、光ビームF1が公称垂直位置V0°から高垂直位置V+7°に向かうように、低位置まで下がって戻るように動くが(それらの軸MM’は上向きに傾斜している)、その一方で出射光学素子12は動いていない。従って、出射光学素子12を出射する光ビームF1は、図示したグリッドgの黒四角で示すように、左上方向に方向付けられる。
【0113】
もちろん、発明の説明は、上述した実施形態に及び上述した分野に限定されるものではない。したがって、別の非限定的な実施形態において、1又は複数の出射光学素子12は、プロジェクションレンズの代わりにミラーである。
【0114】
このように、記載された発明は、特に以下の利点を有する:
- それは、光ビームF1を横方向に移動させることを可能にする、
- またそれは、光ビームF1を垂直に移動させることを可能にする、
- それは、光ビームF1の横方向への移動及び垂直方向への移動を組み合わせることを可能にする、
- それは、発光モジュール1全体(出射光学素子12/コレクター11/光源10)を発光装置の内側で移動させることを回避する。その結果、車両2の外側から発光装置を見る人には、どの部分も動いているようには見えない、
- それは、例えば、垂直移動及び横移動が、スタイリング構成要素に対するクリアランスを取り除くこと可能にし、(数ミリメートルの)当該クリアランスは発光モジュール1の全体が発光装置の内側で動く場合には与えられなければならず、そのクリアランスは、このケースでは、発光モジュールがスタイリング構成要素にぶつからないように、移動の角度のために必要である。その結果、それはこれらのクリアランスから光が漏れるのを防ぐ。更に、車両2の外側から発光装置を見る人は、見苦しいクリアランスを、或いは非限定的な一例における電気配線などのマスクの後ろに隠された技術的要素を、見ることはない、
- それは、光ビームF1を歪ませない解決法である、
- コレクター11及び光源10だけが動くので、それは、発光装置においてよりコンパクトな発光モジュール1を持つことを可能にする解決策である。そのため、発光装置のハウジングはより小さくなる、
- それは、従来技術で発光モジュール1全体を移動させるために使用されていた構造部品を取り除くことを可能にし、これは嵩及び重量を低減する、
- それは、光ビームF1を歪ませることなく、横及び垂直移動の十分な角度を持つことを可能にする、
- それは、発光モジュール1に面する出射外側レンズを持たないことを可能にし、当該出射外側レンズは、従来技術の解決法では、発光モジュール1全体が移動する場合、(水や汚れなどに対して)それが密閉されることを確保することが必要である。出射外側レンズがない場合、光の損失がない。したがって、発光モジュール1はより効果的である。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(2)のための発光モジュール(1)であって、前記発光モジュール(1)は:
- 光線(R1)を発するように構成される少なくとも1つの光源(10)と、
- 前記少なくとも1つの光源(10)に関連付けられる少なくとも1つのコレクター(11)であって、前記コレクター(11)は、前記少なくとも1つの光源(10)からの前記光線(R1)を集めて少なくとも1つの出射光学素子(12)に向けて方向付けるように構成される、少なくとも1つのコレクター(11)と、を備え、
- 前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は、前記光線(R1)を前記車両(2)の外側に向けて送って光ビーム(F1)を形成するように構成され、前記発光モジュール(1)は、前記光ビーム(F1)を横方向に移動させるように、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)に対する前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の横相対移動のためのシステム(13)を更に備えることを特徴とする、
発光モジュール(1)。
【請求項2】
前記発光モジュール(1)は、複数の光源(10)と、各々が光源(10)に関連付けられる複数のコレクター(11)とを備える、請求項1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項3】
前記発光モジュール(1)は複数の出射光学素子(12)を備え、当該出射光学素子(12)の一部分(12a)は、前記光ビーム(F1)の第1部分(F1a)に関連付けられ、前記出射光学素子(12)の他の部分(12b)は、前記光ビーム(F1)の第2部分(F1b)に関連付けられる、請求項2に記載の発光モジュール(1)。
【請求項4】
前記第1部分(F1a)は、前記光ビーム(F1)の傾斜カットオフを表し、前記第2部分(F1b)は、前記光ビーム(F1)の平坦カットオフを表す、請求項3に記載の発光モジュール(1)。
【請求項5】
前記横相対移動のためのシステム(13)は:
- 前記少なくとも1つの出射光学素子(12)の両側に横方向に配置される中心A及び軸AEのピボット接続部及び中心Dのボールジョイント部と、
- 前記複数のコレクター(11)の両側に横方向に配置される中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部であって、前記1又は複数のピボット接続部は前記軸AEに平行な軸を有する、中心Bのピボット接続部及び中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部と、
- 同じ長さを有する2つの平行な接続ロッド(G1、G2)であって、平行四辺形ABCDを形成するように、各々が、前記中心Aのピボット接続部及び前記中心Bのピボット接続部、及び、前記中心Dのボールジョイント部及び前記中心Cのピボット接続部又はボールジョイント部にそれぞれ接続する、2つの平行な接続ロッド(G1、G2)と、
- 前記複数のコレクター(11)を横方向に移動させるように、前記中心Aのピボット接続部を実質的に横方向(AD)に回転させるように構成される一次アクチュエータ(H1)と、
- 前記一次アクチュエータ(H1)を前記接続ロッド(G1、G2)の一方に接続して一次クランク(M1)を形成する中心Fの一次環状リニア接続部と、
を備える請求項
1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項6】
前記中心A及び軸AEのピボット接続部は、中心Aのボールジョイント部及び中心Eの二次環状リニア接続部によって作られる、請求項5に記載の発光モジュール(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのコレクター(11)、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)及び前記接続ロッド(G1、G2)は、前記平行四辺形ABCDが長方形を形成する位置(PH0°)をとるように構成される、請求項
5に記載の発光モジュール(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の前記横相対移動は、前記光ビーム(F1)に関してプラスマイナス5°間の、特にプラスマイナス3°間の、横移動の角度を生じさせる、請求項
1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は、前記発光モジュール(1)の光軸(Aa)に垂直な線に対して最大15°の傾斜角度(β)を有する、請求項
1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項10】
前記発光モジュール(1)は、前記光ビーム(F1)を垂直方向に移動させるような、前記少なくとも1つの出射光学素子(12)に対する前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の垂直相対移動のためのシステム(14)を更に備える、請求項
6に記載の発光モジュール(1)。
【請求項11】
前記中心Eの環状リニア接続部は、二次アクチュエータ(H2)を前記接続ロッド(G1、G2)の一方に接続して二次クランク(M2)を形成し、前記二次アクチュエータ(H2)は、前記軸ADを中心に前記複数のコレクター(11)を回転させるように構成される、請求項10に記載の発光モジュール(1)。
【請求項12】
前記一次環状リニア接続部(F)は、前記軸AEに平行な軸を有する、請求項1
0に記載の発光モジュール(1)。
【請求項13】
前記少なくとも1つのコレクター(11)及び関連付けられる前記少なくとも1つの光源(10)の前記垂直相対移動は、前記光ビーム(F1)に関するプラスマイナス10°間の、特にプラスマイナス7°間の、垂直移動の角度を生む、請求項1
0に記載の発光モジュール(1)。
【請求項14】
前記少なくとも1つの出射光学素子(12)は200mmの最小曲率半径を有する、請求項
1に記載の発光モジュール(1)。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の発光モジュール(1)を備える発光装置(4)。
【国際調査報告】