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特表2024-527106信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20240711BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240711BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240711BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W72/20
H04W72/0446
H04W72/231
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505383
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2022108606
(87)【国際公開番号】W WO2023006030
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110873152.2
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ペン,シューヤン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,フアン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジンファ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器を開示し、無線通信技術分野に属し、本出願の実施例の信号伝送方法は、増幅器が、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することと、前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うこととを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号伝送方法であって、
増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することと、
前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うこととを含む、信号伝送方法。
【請求項2】
前記TDD構成情報は、ネットワーク側機器によって、
前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、
前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の情報は、
F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCは、セル固有のcell specific RRCシグナリングと、端末専用UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、
前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、
前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記PDCCHの構成情報は、
前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、
前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、
前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、
前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、
前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定され、
又は、
前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定され、
又は、
前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第三の情報の有効化時間が次の第三の情報の受信時間に基づいて決定されることは、
前記第三の情報の有効化時間が、前記第三の情報の有効化開始時刻から次の有効な第三の情報を受信したまでであることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新することとのうちのいずれか一つをさらに含み、
ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第一のTDD patternの開始時間と、終了時間と、持続時間長とのうちの少なくとも一つは、前記第一の情報に基づいて決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送され、
前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、
前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、
前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送され、
前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報が第二のSFI情報によって伝送されることは、
前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、
前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、
前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることと、
前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記増幅器が第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する前に、前記方法は、
前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、
ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信することと、
前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定することとのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記方法は、
前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップを実行することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記増幅器が第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することは、
前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することを含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することは、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が上りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が下りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることとのいずれか一つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
増幅器が第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する前に、前記方法は、
複数のネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、
複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否することと、
複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否することと、
複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートすることと、
予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを満たすことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することは、
各前記ネットワーク側機器の識別子情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することと、
各前記ネットワーク側機器の優先度情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する場合に、前記方法は、
前記増幅器がターゲット伝送構成指示TCI情報に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク伝送を行うことをさらに含み、
ここで、前記ターゲットTCI情報は、前記決定された第一の情報を送信するネットワーク側機器のTCI情報である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
信号伝送方法であって、
ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信することを含み、
ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む、信号伝送方法。
【請求項24】
前記TDD構成情報は、前記ネットワーク側機器によって、
前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、
前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第一の情報は、
F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記RRCは、セル固有のcell specific RRCシグナリングと、端末専用UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、
前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、
前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記PDCCHの構成情報は、
前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、
前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、
前記PDCCH検出を検出する時間周波数領域リソースと、
前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、
前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、
前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信する前に、前記方法は、
前記ネットワーク側機器が前記増幅器によって送信されたTDD pattern要求を受信することをさらに含む、請求項23から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
増幅器に用いられる信号伝送装置であって、
増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するための決定モジュールと、
前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うための第一の伝送モジュールとを含む、信号伝送装置。
【請求項34】
前記第一の情報は、
F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記装置は、更新モジュールをさらに含み、前記更新モジュールは、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新することとのうちのいずれか一つに用いられ、
ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記決定モジュールは、第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定するために用いられる、請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記決定モジュールは、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が上りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が下りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることとのいずれか一つに用いられる、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記装置は、
複数のネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、
複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否することと、
複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否することと、
複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートすることと、
予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを満たすことをさらに含む、請求項33に記載の装置。
【請求項39】
信号伝送装置であって、
第一の情報を増幅器に送信するための第二の伝送モジュールを含み、
ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む、信号伝送装置。
【請求項40】
増幅器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から22のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、増幅器。
【請求項41】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項23から32のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項42】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から22のいずれか1項に記載の方法を実現し、又は請求項23から32のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2021年07月30日に中国特許局に提案され、出願番号が202110873152.2であり、発明名称が「信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的には信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連通信技術では、増幅器(Repeater)を導入する方式により、無線信号強度の増加、セルオーバーライド範囲の拡張などを行う。例えば、無線通信中に、増幅器によって基地局などのネットワーク側機器から送信された下りリンク信号を受信し、それを増幅して端末に転送して、端末に到着する下りリンク信号の強度を補強することができ、又は、増幅器によって端末からの上りリンク信号を受信し、それを増幅して基地局などのネットワーク側機器に転送して、基地局に到着する上りリンク信号の強度を補強することができる。
【0004】
しかしながら、増幅器は、上りリンク(Uplink、UL)データ又は下りリンク(Downlink、DL)データ増幅、転送を行う時、有効な時分割複信(Time Division Duplex、TDD)構成が不足しているため、UL増幅かDL増幅かを効果的に区別できず、さらに信号伝送効率の低下につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、増幅器がUL増幅かDL増幅かを効果的に区別できないという問題を解決できる信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、信号伝送方法を提供し、この方法は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することと、前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うこととを含む。
【0007】
第二の態様によれば、信号伝送方法を提供し、この方法は、ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信することを含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0008】
第三の態様によれば、増幅器に用いられる信号伝送装置を提供し、前記装置は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するための決定モジュールと、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うための第一の伝送モジュールとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、信号伝送装置を提供し、この装置は、第一の情報を増幅器に送信するための第二の伝送モジュールを含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0010】
第五の態様によれば、増幅器を提供し、この増幅器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、増幅器を提供し、この増幅器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第二の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0014】
第九の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十一の態様によれば、コンピュータプログラム製品/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品/プログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本出願の例示的な実施例による無線通信システムの構造概略図である。
図2】本出願の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図4】本出願の例示的な実施例による第一の情報による指示のフローの概略図である。
図5】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図6】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図7】本出願の例示的な実施例による信号伝送装置の構造概略図である。
図8】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送装置の構造概略図である。
図9】本出願の例示的な実施例による増幅器の構造概略図である。
図10】本出願の例示的な実施例によるネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、スマートサーフェス(Reconfigurable Intelligent Surface、RIS)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第6世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造概略図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0023】
前記増幅器は、スマート(Smart)増幅器、信号増幅器などとして理解されてもよい。本実施例では、前記増幅器は、端末モジュール(Mobile Termination、MT)と無線周波数ユニット(Radio Unit、RU)とを含んでもよく、前記MTは、ネットワーク側機器(例えばgNB、ドナー(donor)ノード、コアネットワークノードなど)との接続を確立するために用いられ、即ち、ネットワーク側機器は、MTによって前記増幅器との情報のやり取りを行うことで、前記増幅器は、ネットワーク側機器からの制御などを受けることができ、例えばネットワーク側機器は、増幅器の送信パラメータ、増幅器のオン/オフ、送信ビームなどを制御することができる。前記RUは、前記UEとの接続を確立して、信号のやり取りを行うために用いられる。
【0024】
注意すべきこととして、前記増幅器は、UEとネットワーク側機器との間に位置し、上/下りリンク信号の増幅、転送などの処理を実現するネットワークノードとして理解されてもよい。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による技術案を詳細に説明する。
【0026】
図2に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法200のフローチャートであり、この方法200は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法200は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0027】
S210、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0028】
ここで、前記第一の情報は、ネットワーク側機器(例えばDonorノード又はgNBなど)によって送信されて、前記増幅器に適用されるTDDモード(pattern)、即ちUL、DL、フレキシブル(flexible)を指示し、さらに前記増幅器にその伝送挙動を決定させるためのものであってもよい。注意すべきこととして、この伝送挙動は、伝送方向、例えばUL方向、DL方向、フレキシブル(flexible)方向として理解されてもよい。
【0029】
前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を少なくとも含んでもよい。
【0030】
ここで、前記データスケジューリング情報は、前記増幅器に適用されるTDD patternを指示するために用いられることに加えて、本実施例では、前記データスケジューリング情報はさらに、前記端末又は前記増幅器に対してデータスケジューリングを行うために用いられる。これに基づき、前記増幅器が前記データスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定するプロセスは、前記データスケジューリング情報によりスケジューリングされたデータがULデータである場合、前記伝送挙動が上りリンク伝送であってもよいこと、又は、前記データスケジューリング情報によりスケジューリングされたデータがDLデータである場合、前記伝送挙動が下りリンク伝送であってもよいこと、又は、前記データスケジューリング情報がデータスケジューリングを行っていない場合に、前記伝送挙動が非伝送であってもよいことを含んでもよい。
【0031】
前記TDD構成情報は、前記増幅器に専用されてもよい。本実施例では、前記TDD構成情報は、プロトコルによる約定、ネットワーク側による構成又は上位層による構成によって実現されてもよい。例えば、本実施例では、前記TDD構成情報は、ネットワーク側機器が以下の(101)-(102)のうちの少なくとも一つに基づいて決定した後に、前記増幅器に送信するものであってもよい。
【0032】
(101)前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報。
【0033】
ここで、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のTDD構成情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定する時、その決定プロセスは、以下の(1010)-(1112)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0034】
(1010)UEがULとして構成された場合、前記増幅器がUL伝送であると決定する。
【0035】
(1011)UEがDLとして構成された場合、前記増幅器がDL伝送であると決定する。
【0036】
(1012)UEがflexible時間単位である場合、前記増幅器がOFF状態であると決定し、このOFF状態は、RU部分が入力信号に対して増幅と送信を行わない状態であってもよく、それは、RUスリープ状態と、低出力パワー状態と、低増幅倍率状態と、電源オフ状態とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0037】
注意すべきこととして、前述の、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のTDD構成情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定することは、前記ネットワーク側機器が端末のスロットフォーマット指示(Slot Format Indication、SFI)などに運ばれたTDD構成情報をモニタリングすることで前記増幅器のSFIを決定することとして理解されてもよい。
【0038】
(102)前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報。
【0039】
ここで、前記データスケジューリング情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)により構成されたスケジューリング又は下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)動的スケジューリングであってもよい。例えば、端末についてflexibleシンボル(symbol)において動的にスケジューリングされるUL/DL伝送が存在する可能性がある場合、前記ネットワーク側機器は、端末の動的スケジューリング情報をモニタリングして前記増幅器のTDD構成情報、例えばUL伝送、DL伝送を決定してもよい。
【0040】
これに基づき、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のデータスケジューリング情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定する時、その決定プロセスは、以下の(1020)-(1021)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0041】
(1020)前記データスケジューリング情報が、UEがUL伝送となるようにスケジューリングする場合、前記増幅器がUL伝送であると決定する。
【0042】
(1021)前記データスケジューリング情報が、UEがDL伝送となるようにスケジューリングする場合、前記増幅器がDL伝送であると決定する。
【0043】
S220、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0044】
ここで、一つの可能な実現方式として、前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う方式は、以下の(201)-(203)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0045】
(201)前記伝送挙動が上りリンク伝送である場合に、前記増幅器は、上りリンク伝送を行う。
【0046】
(202)前記伝送挙動が下りリンク伝送である場合に、前記増幅器は、下りリンク伝送を行う。
【0047】
(203)前記伝送挙動がフレキシブル伝送である場合に、前記増幅器は、信号伝送を行わない。
【0048】
理解できるように、前述の(201)-(203)において、前記上りリンク伝送は、上りリンク受信と、上りリンク増幅と、上りリンク転送とのうちの少なくとも一つを含んでもよく、及び/又は、前記下りリンク伝送は、下りリンク受信と、下りリンク増幅と、下りリンク転送とのうちの少なくとも一つを含む。
【0049】
本実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0050】
図3に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法300のフローチャートであり、この方法300は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法300は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0051】
S310、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0052】
ここで、前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0053】
理解できるように、S310の実現プロセスは、前述方法の実施例200における関連記述を参照できることに加えて、一つの可能な実現方式として、前記第一の情報は、以下の(301)-(307)のうちの少なくとも一つによって伝送されてもよい。
【0054】
(301)F1シグナリング。
【0055】
つまり、前記F1シグナリングによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD pattern(即ちTDD構成情報又はデータスケジューリング情報)を指示する。
【0056】
(302)システム情報ブロック(System Information Block、SIB)。
【0057】
つまり、前記SIB(例えばSIB1)によって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。
【0058】
(303)マスター情報ブロック(Master Information Block、MIB)。
【0059】
つまり、前記MIBによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。
【0060】
(304)物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)。
【0061】
つまり、前記PDCCHによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。選択的に、前記PDCCHは、グループ共通(group common)PDCCH、又は固有の(specific)PDCCHであってもよい。
【0062】
また、一つの可能な実現方式として、前記PDCCHについて、その構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送されてもよい。選択的に、前記PDCCHの構成情報は、以下の(3041)-(3042)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0063】
(3040)前記PDCCHを検出する時間領域リソース。
【0064】
(3041)前記PDCCHを検出する周波数領域リソース。
【0065】
ここで、前述の(3040)-(3041)について、前記増幅器があるチャネルコントロールユニット(channel control element、CCE)/リソースユニット(Resource Element、RE)をモニタリングすること、又は、前記増幅器があるいくつかの時間周波数領域リソースなどをモニタリングすることとして理解されてもよく、これに対して制限しない。
【0066】
(3042)前記PDCCHを検出する回数。
【0067】
理解できるように、前記増幅器は、PDCCHモニタリングを行う時、前記PDCCHの構成情報に基づいて、モニタリング時の時間領域リソース、周波数領域リソースなどを決定してもよい。
【0068】
さらに、前記PDCCHに対応する第二の情報は、以下の(a)-(b)のうちの一つを満たす。
【0069】
(a)前記第二の情報が前記増幅器に専用される。
【0070】
ここで、前記第二の情報は、サーチスペース(Search Space、SS)と、無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)と、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
(b)前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用され、前記複数の増幅器が同一のセルに属する。
【0072】
前述の(a)と(b)について、図4を参照すると、PUCCHによって独立したSS、RNTI、DCI formatを構成してもよく、この独立したSS、RNTI、DCI formatがMT dedicated SS、RNTI、DCI formatであってもよく、又はdonorに接続された複数のrepeater(即ちRU group)のために独立して設計されたgroup common SS、RNTI、DCI formatであってもよいこととして理解されてもよい。
【0073】
(305)RRC。
【0074】
ここで、前記RRCは、セル固有の(cell specific)RRCシグナリングと、端末専用(UE dedicated)シグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0075】
つまり、前記cell specific RRCシグナリング、UE dedicatedシグナリング、MT dedicatedシグナリング又はrepeater dedicatedシグナリングによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。
【0076】
(306)メディアアクセス制御コントロールユニット(Medium Access Control-Control Element、MAC CE)。
【0077】
つまり、前記MAC CEによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。ここで、一つの実現方式として、MAC CEを使用して前記増幅器にTDD patternを動的に指示してもよい。
【0078】
(307)SFI。
【0079】
ここで、前記SFIによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。つまり、増幅器は、SFIをモニタリングしてそのUL/DL/flexible symbolの構成情報を決定してもよく、例えば前記増幅器は、モニタリングされたSFIにおける指示に基づいてある期間内のTDD構成情報を決定してもよい。
【0080】
また、本実施例では、前記SFIは、cell specific SFIと、UE dedicated SFIと、MT dedicated SFIと、repeater dedicated SFIとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。MT dedicated SFIを例にして、前記増幅器(例えばRU)は、MT dedicated SFIのみに基づいて動的な第一の情報(TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む)を取得して、半静的に構成されたflexible構成、又は半静的に構成されたUL構成/DL構成/flexible構成のうちのいずれか一つを変えてもよい。
【0081】
さらに、前記PDCCHと類似するように、前記SFIに対応する第二の情報も、以下の(a)-(b)のうちの一つを満たしてもよい。ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
(a)前記第二の情報が前記増幅器に専用される。
【0083】
(b)前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用され、前記複数の増幅器が同一のセルに属する。
【0084】
前述の(a)と(b)について、再び図4を参照すると、MT dedicated SFIによって独立したSS、RNTI、DCI formatを構成してもよく、この独立したSS、RNTI、DCI formatがMT dedicated SS、RNTI、DCI formatであってもよく、又はdonorに接続された複数のrepeater(即ちRU group)のために独立して設計されたgroup common SS、RNTI、DCI formatであってもよいこととして理解されてもよい。
【0085】
さらに、前述の(301)-(307)の記述に基づき、前記増幅器が異なる情報(例えばF1シグナリング、SIB、MIB、PUCCH、SFIなど)によって伝送された複数の第一の情報を前後に受信した場合、前記増幅器におけるTDD patternの有効性を確保するために、本実施例では、TDD patternの一部又はすべての更新を行ってもよく、以下、異なる更新方式を結び付けて説明する。
【0086】
方式1:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新する。
【0087】
ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される。選択的に、前記第二のTDD patternは、有効化中であり、且つ前記増幅器に専用されるTDD patternであってもよく、普通の端末のために構成されたTDD patternであってもよく、これに対して制限しない。
【0088】
これに基づき、方式1において、上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位のすべての構成をオーバーライドする必要がある。
【0089】
方式2:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新する。
【0090】
つまり、flexible時間単位の構成のみを更新(オーバーライド)し、上りリンク時間単位、下りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0091】
方式3:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新する。
【0092】
つまり、上りリンク時間単位の構成のみをオーバーライドし、フレキシブル時間単位、下りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0093】
方式4:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新する。
【0094】
つまり、下りリンク時間単位の構成のみをオーバーライドし、フレキシブル時間単位、上りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0095】
無論、方式2-方式4における関連記述について、方式1を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0096】
また、方式1-方式4のTDD pattern更新プロセスに係る前記第一の情報と前記第四の情報の伝送方式は、以下の(401)-(405)における記述を含んでもよく、内容は、以下のとおりである。
【0097】
(401)前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送される。
【0098】
(402)前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送される。
【0099】
つまり、cell specific RRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、SIB又はMIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライド(override)してもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0100】
(403)前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送される。
【0101】
つまり、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、cell specific RRCシグナリングに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0102】
又は、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、SIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0103】
又は、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、MIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0104】
また、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0105】
(404)前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送される。
【0106】
つまり、第一のSFIに運ばれる第一のTDD patternは、RRCに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0107】
例えば、基地局などのネットワーク側機器がRRCによって増幅器のためにTDD構成を構成する場合、基地局などのネットワーク側機器は、SFI(i.e.,DCI format 2_0)を送信して上位層TDD構成におけるflexible symbolなどを書き換えてもよい。
【0108】
また、RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0109】
(405)前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される。
【0110】
つまり、第一のSFIに運ばれる第一のTDD patternは、第二のSFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位と、下りリンク時間単位と、フレキシブル時間単位とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0111】
一つの実現方式では、SFIのタイプが様々である可能性があることを考慮するため、(405)に記載の、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送され、前記第四の情報が第二のSFI情報によって伝送される場合に、前記第一のSFIと前記第二のSFIとは、以下の(4050)-(4053)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0112】
(4050)前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、UE dedicated SFIである。
【0113】
つまり、新しいUE dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたUE dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0114】
(4051)前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、UE dedicated SFIである。
【0115】
つまり、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたUE dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0116】
(4052)前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである。
【0117】
つまり、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0118】
(4053)前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである。
【0119】
つまり、UE dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0120】
理解できるように、前述した第一のSFIは、新しい(new)SFIであってもよく、第二のSFIは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIであってもよい。つまり、新たに受信された有効なSFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。又は、新たに受信された有効なSFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIに対応する時間領域内の第二のTDD patternの一部の時間単位の構成をオーバーライドしてもよい。
【0121】
なお、新しいSFI(例えば第一のSFI)が複数のrepeaterのためにTDD構成、例えばUL/DL構成を同時に指示することができる場合、DCI(スケジューリングシグナリングを表す)は、ある特定のrepeaterのためにUL/DL情報を指示することしかできない。注意すべきこととして、new SFIは、ネットワーク側機器がUL/DLのUEにおけるflexible symbolを動的スケジューリングする状況にマッチングするためのものであり、増幅器は、対応するbeam/パワーコントロールなどのパラメータにマッチングするために、これらの位置でUL増幅であるかそれともDL増幅であるかを知る必要がある。
【0122】
さらに、前述の(301)-(307)において与えられた異なる伝送情報に基づき、第三の情報によって前記第一の情報を伝送するとする場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0123】
例えば、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報は、SIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであってもよい。つまり、前記増幅器が非接続状態にある場合に、SIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つによって前記第一の情報を伝送してもよい。
【0124】
また例えば、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つである。つまり、前記増幅器が接続状態にある場合に、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって前記第一の情報を伝送してもよい。
【0125】
また、本実施例では、前記第一の情報を伝送する第三の情報の有効化時間の決定方式は、様々であってもよく、例えば、以下、(501)-(503)を結び付けてその決定プロセスについて説明する。
【0126】
(501)前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定される。
【0127】
例えば、前記第一の数値がLであり、且つ前記増幅器が時間単位nにおいて前記第三の情報を受信したとすると、前記第三の情報によって指示された第一の情報の有効化時間は、時間単位n+Lであってもよい。
【0128】
また例えば、前記第一の数値がLであり、且つ前記増幅器が時間単位nにおいて前記第三の情報によって指示された第一の情報を使用するとすると、前記第三の情報の受信時間単位は、時間単位n-Lであってもよい。
【0129】
選択的に、前記第一の数値は、サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)に関連し、又は、前記第一の数値は、ネットワーク側による指示、プロトコルによる約定又は上位層による構成などによって実現され、例えば前記第三の情報などによって指示され、ここで制限しない。
【0130】
理解できるように、前記第一の数値がSCSに関連する場合、第一の数値とSCSとの間の関係を予め定義してもよく、例えばSCS=15kHzである場合、前記第一の数値は、K1であり、SCS=30kHzである場合、第一の数値は、K2であり、SCS=60kHzである場合、第一の数値は、K3であり、SCS=120kHzである場合、第一の数値は、K4である。この場合に、第三の情報の有効化時間を決定する必要がある場合、前述予め定義された第一の数値とSCSとの間の関係に基づいて前記第一の数値を決定してもよい。
【0131】
注意すべきこととして、本実施例及び後続の実施例に言及された時間単位は、サブスロット(sub-slot)、スロット(slot)、サブフレーム(sub-Frame)、フレーム(Frame)、シンボル(symbol)、秒(s)、ミリ秒(ms)などであってもよく、ここで制限しない。
【0132】
(502)前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定される。
【0133】
例えば、前記第一の指示情報において、前記第三の情報の有効化時間が非明示的に又は明示的に指示されてもよい。
【0134】
(503)前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される。
【0135】
ここで、前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報の有効化開始時刻から次の有効な第三の情報を受信したまでである。
【0136】
例えば、前記第三の情報をSFIとすると、前記SFIの有効化時間は、前記SFIを受信した時間から、次の有効なSFIを受信した時間までであってもよい。つまり、前記増幅器は、次の有効なSFIを受信するまで、このSFIの構成情報を採用して伝送挙動の決定を行ってもよい。ここで、有効なSFIは、DCI format 2-0、又はnew SFI formatとして理解されてもよい。
【0137】
また例えば、前記第三の情報をF1-AP又はRRCとすると、このF1-AP又はRRCの有効化時間は、前記F1-AP又はRRCを受信した時間から、次の有効なF1-AP又はRRCを受信した時間までであってもよい。
【0138】
説明すべきこととして、前述の(501)-(503)において、前記有効化時間は、前記第三の情報の有効化開始時刻、有効化終了時刻、有効化持続時間長、有効化周期などを含んでもよく、ここで制限しない。また、前記第三の情報の有効化時間は、前記第一の情報の有効化時間として理解されてもよい。
【0139】
前述内容の記述に基づいて、以下、一例を結び付けて前述構成情報の更新と有効化時間の決定について説明し、内容は、以下のとおりである。
【0140】
例:基地局などのネットワーク側機器がRRCによって増幅器のためにTDD patternを構成したとする。すると、基地局などのネットワーク側機器は、SFI(i.e.,DCI format 2_0)を送信して上位層TDD構成におけるflexible symbolを書き換え(更新し)てもよい。この場合に、前記増幅器は、基地局などのネットワーク側機器によって送信されたSFIをモニタリングして、そのUL/DL/flexible symbolの構成を決定してもよい。ここで、前記増幅器は、SFIにおける指示に基づいてある期間内のTDD構成を決定してもよく、例えば増幅器は、次の有効なSFIを受信するまでこのSFIの構成を採用する。この前記有効なSFIは、DCI format 2-0又はnew SFI(i.e.,repeater specific/MT specific SFI)である。
【0141】
S320、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0142】
理解できるように、S320の実現プロセスは、方法の実施例200における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0143】
本実施例では、異なるシグナリングを構成することによって前記第一の情報の伝送を実現し、それによって、前記第一の情報の伝送の柔軟性、信頼性を向上させ、無線通信品質をさらに確保することができる。
【0144】
図5に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法500のフローチャートであり、この方法500は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法500は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0145】
S510、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0146】
ここで、前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0147】
理解できるように、S510の実現プロセスは、前述方法の実施例200又は300における関連記述を参照できることに加えて、一つの可能な実現方式として、再び図5を参照すると、前記S510の実現プロセスは、S511をさらに含んでもよく、内容は、以下のとおりである。
【0148】
S511、増幅器は、第一の情報に基づいてターゲット時間単位内の伝送挙動を決定する。
【0149】
一つの実現方式では、前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することは、以下の(601)-(606)のうちのいずれか一つを含む。
【0150】
(601)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、上りリンク伝送である。
【0151】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このシンボルがULシンボルであることを黙認し、このULシンボルに基づいて上りリンク信号の受信、増幅と転送を行う。
【0152】
(602)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、下りリンク伝送である。
【0153】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このシンボルがDLシンボルであることを黙認し、このDLシンボルに基づいて下りリンク信号の受信、増幅と転送を行う。
【0154】
(603)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0155】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅と転送を行わない。
【0156】
(604)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0157】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このflexibleシンボルに対する上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示(即ち第一の指示シグナリング)を受信しなかった場合に、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅、転送を行わない。
【0158】
ここで、前記第一の指示シグナリングは、基地局がスマート増幅器のflexible symbolがUL増幅であるか、それともDL増幅であるかを指示するために用いられる。
【0159】
(605)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0160】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このflexibleシンボルに対する上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示(即ち第二の指示シグナリング)を受信した場合に、この上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示が、前記flexibleシンボルがフレキシブル時間単位であることを指示すれば、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅、転送を行わない。
【0161】
(606)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0162】
ここで、(606)の実現プロセスは、前述の(605)端末の記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、これに対してこれ以上説明しない。
【0163】
さらに、本実施例では、前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、以下の(701)-(702)の少なくとも一つを実行してもよい。
【0164】
(701)ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信する。
【0165】
ここで、前記TDD pattern要求は、前記ネットワーク側機器に第一の情報、例えば専用のTDD構成情報又はデータスケジューリング情報などを要求するために用いられる。
【0166】
(702)前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定する。
【0167】
つまり、前記増幅器は、SIB1、cell specific RRCにおいて受信した、普通のUEのために構成されたTDD構成情報を直接使用し、このTDD構成情報に基づいて前記伝送挙動を決定してもよい。
【0168】
注意すべきこととして、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記増幅器は、前記の、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定するステップの実行、及び前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップの実行を停止する。つまり、増幅器は、ネットワーク側機器によって送信された専用のTDD構成情報を受信すると、SIB1において受信した、普通のUEのために構成されたTDD構成情報の使用を放棄し、新たに受信した専用のTDD構成情報を使用して前記伝送挙動を決定する。
【0169】
さらに、一つの実現方式では、前記第一の情報がSFIによって伝送されるとすると、増幅器が複数のネットワーク側機器(例えばdonorノード)からのSFI構成を受信した時、増幅器が、同一のslot/symbolに対応する複数のSFIのうち、DL/ULを指示するSFIが最大一つあり、他のSFIがflexibleを指示することを求め、又は増幅器が一度に一つのネットワーク側機器にしかサービスを提供できないことを考慮すると、この場合に、増幅器が複数のネットワーク側機器から送信されたSFI(即ち第一の情報)を受信すると、前記増幅器は、以下の(801)-(804)のうちの少なくとも一つを満たす。
【0170】
(801)複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否する。
【0171】
ここで、本実施例における「サポートしない」、「拒否(Refuse)」は、禁止、一時停止、解放などとして理解されてもよく、ここで制限しない。
【0172】
(802)複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否する。
【0173】
(803)複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートする。
【0174】
(804)予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0175】
ここで、前記予め設定されるルールは、プロトコルによる約定、上位層による構成又はネットワーク側機器による構成によって実現されてもよく、ここで制限しない。一つの可能な実現方式として、前述した予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することは、以下の(9041)-(9042)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0176】
(9041)各前記ネットワーク側機器の識別子情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0177】
(9042)各前記ネットワーク側機器の優先度情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0178】
これに基づき、前記増幅器は、ターゲット伝送構成指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)情報に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク伝送を行い、ここで、前記ターゲットTCI情報は、前記決定された第一の情報を送信するネットワーク側機器のTCI情報である。
【0179】
S520、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0180】
ここで、理解できるように、S520の実現プロセスは、方法の実施例200における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0181】
本実施例では、無線通信品質をさらに確保できる異なるシナリオにおける伝送挙動の決定方式をさらに与える。
【0182】
図6に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法600のフローチャートであり、この方法600は、ネットワーク側機器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的にはネットワーク側機器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法600は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0183】
S610、ネットワーク側機器は、第一の情報を増幅器に送信し、
ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0184】
一つの可能な実現方式として、前記TDD構成情報は、前記ネットワーク側機器によって、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0185】
一つの可能な実現方式として、前記第一の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRC、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0186】
一つの可能な実現方式として、前記RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0187】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0188】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0189】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0190】
一つの可能な実現方式として、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0191】
一つの可能な実現方式として、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0192】
一つの可能な実現方式として、ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信する前に、前記方法は、前記ネットワーク側機器が前記増幅器によって送信されたTDD pattern要求を受信することをさらに含む。
【0193】
本実施例では、前記ネットワーク側機器は、増幅器にTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を送信することにより、増幅器がTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことを可能にし、それによって、増幅器は、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0194】
説明すべきこととして、本出願の実施例による信号伝送方法200-600では、実行本体は、信号伝送装置、又は、この信号伝送装置における信号伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、信号伝送装置が信号伝送方法を実行することを例にして、本出願の実施例による信号伝送装置を説明する。
【0195】
図7に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送装置700の構造概略図であり、この装置700は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するための決定モジュール710と、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うための第一の伝送モジュール720とを含む。
【0196】
一つの可能な実現方式では、前記TDD構成情報は、ネットワーク側機器によって、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0197】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRC、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0198】
別の可能な実現方式では、前記RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0199】
別の可能な実現方式では、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0200】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0201】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0202】
別の可能な実現方式では、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0203】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0204】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定され、又は、前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定され、又は、前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される。
【0205】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報の有効化時間が次の第三の情報の受信時間に基づいて決定されることは、前記第三の情報の有効化時間が、前記第三の情報の有効化開始時刻から次の有効な第三の情報を受信したまでであることを含む。
【0206】
別の可能な実現方式では、前記装置700は、更新モジュールをさらに含み、前記更新モジュールは、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新することとのうちのいずれか一つに用いられ、ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される。
【0207】
別の可能な実現方式では、前記第一のTDD patternの開始時間と、終了時間と、持続時間長とのうちの少なくとも一つは、前記第一の情報に基づいて決定される。
【0208】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送され、前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送され、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される。
【0209】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報が第二のSFI情報によって伝送されることは、前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0210】
別の可能な実現方式では、前記装置700は、実行モジュールをさらに含み、前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、前記実行モジュールは、ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信することと、前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0211】
別の可能な実現方式では、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記実行モジュールはさらに、前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップを実行するために用いられる。
【0212】
別の可能な実現方式では、前記決定モジュール710は、第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定するために用いられる。
【0213】
別の可能な実現方式では、前記決定モジュール710は、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が上りリンク伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が下りリンク伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることとのいずれか一つに用いられる。
【0214】
別の可能な実現方式では、複数のネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否することと、複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否することと、複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートすることと、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0215】
別の可能な実現方式では、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することは、各前記ネットワーク側機器の識別子情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することと、各前記ネットワーク側機器の優先度情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0216】
別の可能な実現方式では、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する場合に、前記第一の伝送モジュール720はさらに、ターゲット伝送構成指示TCI情報に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク伝送を行うために用いられ、ここで、前記ターゲットTCI情報は、前記決定された第一の情報を送信するネットワーク側機器のTCI情報である。
【0217】
本実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0218】
図8に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送装置800の構造概略図であり、この装置800は、第一の情報を増幅器に送信するための第二の伝送モジュール810を含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0219】
一つの可能な実現方式では、前記TDD構成情報は、前記ネットワーク側機器によって、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0220】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報は、F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0221】
別の可能な実現方式では、前記RRCは、セル固有のcell specific RRCシグナリングと、端末専用UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0222】
別の可能な実現方式では、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0223】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0224】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0225】
別の可能な実現方式では、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0226】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0227】
別の可能な実現方式では、前記第二の伝送モジュール810はさらに、前記増幅器によって送信されたTDD pattern要求を受信するために用いられる。
【0228】
本実施例では、増幅器にTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を送信することにより、増幅器がTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことを可能にし、それによって、増幅器は、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0229】
本出願の実施例における信号伝送装置700又は800は、装置であってもよく、オペレーティングシステムを有する装置又はネットワーク側機器、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0230】
本出願の実施例による信号伝送装置700又は800は、図2から図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0231】
本出願の実施例は、増幅器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、方法の実施例200-500に記載の方法を実現するために用いられる。この増幅器の実施例は、上記増幅器の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの増幅器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0232】
具体的には、本出願の実施例は、増幅器をさらに提供する。図9に示すように、このネットワーク機器900は、アンテナ901、無線周波数装置902、ベースバンド装置903を含む。アンテナ901と無線周波数装置902とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置902は、アンテナ901を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置903に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置903は、送信する情報を処理し、無線周波数装置902に送信し、無線周波数装置902は、受信した情報を処理した後にアンテナ901を介して送出する。
【0233】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置903に位置してもよく、以上の実施例において増幅器により実行される方法は、ベースバンド装置903に実現されてもよく、このベースバンド装置903は、プロセッサ904とメモリ905とを含む。
【0234】
ベースバンド装置903は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図9に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ904であり、メモリ905と接続されて、メモリ905におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器の操作を実行する。
【0235】
このベースバンド装置903は、ネットワークインターフェース906をさらに含んでもよく、無線周波数装置902との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0236】
具体的には、本発明の実施例の増幅器は、メモリ905に記憶されており、且つプロセッサ904上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ904は、メモリ905における命令又はプログラムを呼び出し、図7に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0237】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、方法の実施例600に記載の方法を実現するために用いられる。このネットワーク側機器の実施例は、上記ネットワーク側機器の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0238】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図10に示すように、このネットワーク側機器1000は、アンテナ1001、無線周波数装置1002、ベースバンド装置1003を含む。アンテナ1001と無線周波数装置1002とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1002に送信し、無線周波数装置1002は、受信した情報を処理した後にアンテナ1001を介して送出する。
【0239】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1003に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1003に実現されてもよく、このベースバンド装置1003は、プロセッサ1004とメモリ1005とを含む。
【0240】
ベースバンド装置1003は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1004であり、メモリ1005と接続されて、メモリ1005におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器の操作を実行する。
【0241】
このベースバンド装置1003は、ネットワークインターフェース1006をさらに含んでもよく、無線周波数装置1002との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0242】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1005に記憶されており、且つプロセッサ1004上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1004は、メモリ1005における命令又はプログラムを呼び出し、図8に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0243】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0244】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)を含む。
【0245】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0246】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0247】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0248】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0249】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0250】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2021年07月30日に中国特許局に提案され、出願番号が202110873152.2であり、発明名称が「信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的には信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連通信技術では、増幅器(Repeater)を導入する方式により、無線信号強度の増加、セルオーバーライド範囲の拡張などを行う。例えば、無線通信中に、増幅器によって基地局などのネットワーク側機器から送信された下りリンク信号を受信し、それを増幅して端末に転送して、端末に到着する下りリンク信号の強度を補強することができ、又は、増幅器によって端末からの上りリンク信号を受信し、それを増幅して基地局などのネットワーク側機器に転送して、基地局に到着する上りリンク信号の強度を補強することができる。
【0004】
しかしながら、増幅器は、上りリンク(Uplink、UL)データ又は下りリンク(Downlink、DL)データ増幅、転送を行う時、有効な時分割複信(Time Division Duplex、TDD)構成が不足しているため、UL増幅かDL増幅かを効果的に区別できず、さらに信号伝送効率の低下につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、増幅器がUL増幅かDL増幅かを効果的に区別できないという問題を解決できる信号伝送方法、増幅器及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、信号伝送方法を提供し、この方法は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することと、前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うこととを含む。
【0007】
第二の態様によれば、信号伝送方法を提供し、この方法は、ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信することを含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0008】
第三の態様によれば、増幅器に用いられる信号伝送装置を提供し、前記装置は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するための決定モジュールと、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うための第一の伝送モジュールとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、信号伝送装置を提供し、この装置は、第一の情報を増幅器に送信するための第二の伝送モジュールを含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0010】
第五の態様によれば、増幅器を提供し、この増幅器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、増幅器を提供し、この増幅器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0014】
第九の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十一の態様によれば、コンピュータプログラム製品/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品/プログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本出願の例示的な実施例による無線通信システムの構造概略図である。
図2】本出願の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図4】本出願の例示的な実施例による第一の情報による指示のフローの概略図である。
図5】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図6】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送方法のフローチャートである。
図7】本出願の例示的な実施例による信号伝送装置の構造概略図である。
図8】本出願の別の例示的な実施例による信号伝送装置の構造概略図である。
図9】本出願の例示的な実施例による増幅器の構造概略図である。
図10】本出願の例示的な実施例によるネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、スマートサーフェス(Reconfigurable Intelligent Surface、RIS)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第6世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造概略図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0023】
前記増幅器は、スマート(Smart)増幅器、信号増幅器などとして理解されてもよい。本実施例では、前記増幅器は、端末モジュール(Mobile Termination、MT)と無線周波数ユニット(Radio Unit、RU)とを含んでもよく、前記MTは、ネットワーク側機器(例えばgNB、ドナー(donor)ノード、コアネットワークノードなど)との接続を確立するために用いられ、即ち、ネットワーク側機器は、MTによって前記増幅器との情報のやり取りを行うことで、前記増幅器は、ネットワーク側機器からの制御などを受けることができ、例えばネットワーク側機器は、増幅器の送信パラメータ、増幅器のオン/オフ、送信ビームなどを制御することができる。前記RUは、前記UEとの接続を確立して、信号のやり取りを行うために用いられる。
【0024】
注意すべきこととして、前記増幅器は、UEとネットワーク側機器との間に位置し、上/下りリンク信号の増幅、転送などの処理を実現するネットワークノードとして理解されてもよい。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による技術案を詳細に説明する。
【0026】
図2に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法200のフローチャートであり、この方法200は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法200は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0027】
S210、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0028】
ここで、前記第一の情報は、ネットワーク側機器(例えばDonorノード又はgNBなど)によって送信されて、前記増幅器に適用されるTDDモード(pattern)、即ちUL、DL、フレキシブル(flexible)を指示し、さらに前記増幅器にその伝送挙動を決定させるためのものであってもよい。注意すべきこととして、この伝送挙動は、伝送方向、例えばUL方向、DL方向、フレキシブル(flexible)方向として理解されてもよい。
【0029】
前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を少なくとも含んでもよい。
【0030】
ここで、前記データスケジューリング情報は、前記増幅器に適用されるTDD patternを指示するために用いられることに加えて、本実施例では、前記データスケジューリング情報はさらに、前記端末又は前記増幅器に対してデータスケジューリングを行うために用いられる。これに基づき、前記増幅器が前記データスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定するプロセスは、前記データスケジューリング情報によりスケジューリングされたデータがULデータである場合、前記伝送挙動が上りリンク伝送であってもよいこと、又は、前記データスケジューリング情報によりスケジューリングされたデータがDLデータである場合、前記伝送挙動が下りリンク伝送であってもよいこと、又は、前記データスケジューリング情報がデータスケジューリングを行っていない場合に、前記伝送挙動が非伝送であってもよいことを含んでもよい。
【0031】
前記TDD構成情報は、前記増幅器に専用されてもよい。本実施例では、前記TDD構成情報は、プロトコルによる約定、ネットワーク側による構成又は上位層による構成によって実現されてもよい。例えば、本実施例では、前記TDD構成情報は、ネットワーク側機器が以下の(101)-(102)のうちの少なくとも一つに基づいて決定した後に、前記増幅器に送信するものであってもよい。
【0032】
(101)前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報。
【0033】
ここで、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のTDD構成情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定する時、その決定プロセスは、以下の(1010)-(1112)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0034】
(1010)UEがULとして構成された場合、前記増幅器がUL伝送であると決定する。
【0035】
(1011)UEがDLとして構成された場合、前記増幅器がDL伝送であると決定する。
【0036】
(1012)UEがflexible時間単位である場合、前記増幅器がOFF状態であると決定し、このOFF状態は、RU部分が入力信号に対して増幅と送信を行わない状態であってもよく、それは、RUスリープ状態と、低出力パワー状態と、低増幅倍率状態と、電源オフ状態とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0037】
注意すべきこととして、前述の、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のTDD構成情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定することは、前記ネットワーク側機器が端末のスロットフォーマット指示(Slot Format Indication、SFI)などに運ばれたTDD構成情報をモニタリングすることで前記増幅器のSFIを決定することとして理解されてもよい。
【0038】
(102)前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報。
【0039】
ここで、前記データスケジューリング情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)により構成されたスケジューリング又は下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)動的スケジューリングであってもよい。例えば、端末についてflexibleシンボル(symbol)において動的にスケジューリングされるUL/DL伝送が存在する可能性がある場合、前記ネットワーク側機器は、端末の動的スケジューリング情報をモニタリングして前記増幅器のTDD構成情報、例えばUL伝送、DL伝送を決定してもよい。
【0040】
これに基づき、前記ネットワーク側機器が前記増幅器にアクセスする前記端末のデータスケジューリング情報に基づいて、前記増幅器のTDD構成情報を決定する時、その決定プロセスは、以下の(1020)-(1021)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0041】
(1020)前記データスケジューリング情報が、UEがUL伝送となるようにスケジューリングする場合、前記増幅器がUL伝送であると決定する。
【0042】
(1021)前記データスケジューリング情報が、UEがDL伝送となるようにスケジューリングする場合、前記増幅器がDL伝送であると決定する。
【0043】
S220、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0044】
ここで、一つの可能な実現方式として、前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う方式は、以下の(201)-(203)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0045】
(201)前記伝送挙動が上りリンク伝送である場合に、前記増幅器は、上りリンク伝送を行う。
【0046】
(202)前記伝送挙動が下りリンク伝送である場合に、前記増幅器は、下りリンク伝送を行う。
【0047】
(203)前記伝送挙動がフレキシブル伝送である場合に、前記増幅器は、信号伝送を行わない。
【0048】
理解できるように、前述の(201)-(203)において、前記上りリンク伝送は、上りリンク受信と、上りリンク増幅と、上りリンク転送とのうちの少なくとも一つを含んでもよく、及び/又は、前記下りリンク伝送は、下りリンク受信と、下りリンク増幅と、下りリンク転送とのうちの少なくとも一つを含む。
【0049】
本実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0050】
図3に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法300のフローチャートであり、この方法300は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法300は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0051】
S310、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0052】
ここで、前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0053】
理解できるように、S310の実現プロセスは、前述方法の実施例200における関連記述を参照できることに加えて、一つの可能な実現方式として、前記第一の情報は、以下の(301)-(307)のうちの少なくとも一つによって伝送されてもよい。
【0054】
(301)F1シグナリング。
【0055】
つまり、前記F1シグナリングによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD pattern(即ちTDD構成情報又はデータスケジューリング情報)を指示する。
【0056】
(302)システム情報ブロック(System Information Block、SIB)。
【0057】
つまり、前記SIB(例えばSIB1)によって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。
【0058】
(303)マスター情報ブロック(Master Information Block、MIB)。
【0059】
つまり、前記MIBによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。
【0060】
(304)物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)。
【0061】
つまり、前記PDCCHによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示する。選択的に、前記PDCCHは、グループ共通(group common)PDCCH、又は固有の(specific)PDCCHであってもよい。
【0062】
また、一つの可能な実現方式として、前記PDCCHについて、その構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送されてもよい。選択的に、前記PDCCHの構成情報は、以下の(3041)-(3042)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0063】
(3040)前記PDCCHを検出する時間領域リソース。
【0064】
(3041)前記PDCCHを検出する周波数領域リソース。
【0065】
ここで、前述の(3040)-(3041)について、前記増幅器があるチャネルコントロールユニット(channel control element、CCE)/リソースユニット(Resource Element、RE)をモニタリングすること、又は、前記増幅器があるいくつかの時間周波数領域リソースなどをモニタリングすることとして理解されてもよく、これに対して制限しない。
【0066】
(3042)前記PDCCHを検出する回数。
【0067】
理解できるように、前記増幅器は、PDCCHモニタリングを行う時、前記PDCCHの構成情報に基づいて、モニタリング時の時間領域リソース、周波数領域リソースなどを決定してもよい。
【0068】
さらに、前記PDCCHに対応する第二の情報は、以下の(a)-(b)のうちの一つを満たす。
【0069】
(a)前記第二の情報が前記増幅器に専用される。
【0070】
ここで、前記第二の情報は、サーチスペース(Search Space、SS)と、無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)と、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
(b)前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用され、前記複数の増幅器が同一のセルに属する。
【0072】
前述の(a)と(b)について、図4を参照すると、PUCCHによって独立したSS、RNTI、DCI formatを構成してもよく、この独立したSS、RNTI、DCI formatがMT dedicated SS、RNTI、DCI formatであってもよく、又はdonorに接続された複数のrepeater(即ちRU group)のために独立して設計されたgroup common SS、RNTI、DCI formatであってもよいこととして理解されてもよい。
【0073】
(305)RRC。
【0074】
ここで、前記RRCは、セル固有の(cell specific)RRCシグナリングと、端末専用(UE dedicated)シグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0075】
つまり、前記cell specific RRCシグナリング、UE dedicatedシグナリング、MT dedicatedシグナリング又はrepeater dedicatedシグナリングによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。
【0076】
(306)メディアアクセス制御コントロールユニット(Medium Access Control-Control Element、MAC CE)。
【0077】
つまり、前記MAC CEによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。ここで、一つの実現方式として、MAC CEを使用して前記増幅器にTDD patternを動的に指示してもよい。
【0078】
(307)SFI。
【0079】
ここで、前記SFIによって前記第一の情報を運んで、前記増幅器にTDD patternを指示してもよい。つまり、増幅器は、SFIをモニタリングしてそのUL/DL/flexible symbolの構成情報を決定してもよく、例えば前記増幅器は、モニタリングされたSFIにおける指示に基づいてある期間内のTDD構成情報を決定してもよい。
【0080】
また、本実施例では、前記SFIは、cell specific SFIと、UE dedicated SFIと、MT dedicated SFIと、repeater dedicated SFIとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。MT dedicated SFIを例にして、前記増幅器(例えばRU)は、MT dedicated SFIのみに基づいて動的な第一の情報(TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む)を取得して、半静的に構成されたflexible構成、又は半静的に構成されたUL構成/DL構成/flexible構成のうちのいずれか一つを変えてもよい。
【0081】
さらに、前記PDCCHと類似するように、前記SFIに対応する第二の情報も、以下の(a)-(b)のうちの一つを満たしてもよい。ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
(a)前記第二の情報が前記増幅器に専用される。
【0083】
(b)前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用され、前記複数の増幅器が同一のセルに属する。
【0084】
前述の(a)と(b)について、再び図4を参照すると、MT dedicated SFIによって独立したSS、RNTI、DCI formatを構成してもよく、この独立したSS、RNTI、DCI formatがMT dedicated SS、RNTI、DCI formatであってもよく、又はdonorに接続された複数のrepeater(即ちRU group)のために独立して設計されたgroup common SS、RNTI、DCI formatであってもよいこととして理解されてもよい。
【0085】
さらに、前述の(301)-(307)の記述に基づき、前記増幅器が異なる情報(例えばF1シグナリング、SIB、MIB、PUCCH、SFIなど)によって伝送された複数の第一の情報を前後に受信した場合、前記増幅器におけるTDD patternの有効性を確保するために、本実施例では、TDD patternの一部又はすべての更新を行ってもよく、以下、異なる更新方式を結び付けて説明する。
【0086】
方式1:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新する。
【0087】
ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される。選択的に、前記第二のTDD patternは、有効化中であり、且つ前記増幅器に専用されるTDD patternであってもよく、普通の端末のために構成されたTDD patternであってもよく、これに対して制限しない。
【0088】
これに基づき、方式1において、上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位のすべての構成をオーバーライドする必要がある。
【0089】
方式2:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新する。
【0090】
つまり、flexible時間単位の構成のみを更新(オーバーライド)し、上りリンク時間単位、下りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0091】
方式3:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新する。
【0092】
つまり、上りリンク時間単位の構成のみをオーバーライドし、フレキシブル時間単位、下りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0093】
方式4:第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新する。
【0094】
つまり、下りリンク時間単位の構成のみをオーバーライドし、フレキシブル時間単位、上りリンク時間単位の構成は、以前の構成を維持する。
【0095】
無論、方式2-方式4における関連記述について、方式1を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0096】
また、方式1-方式4のTDD pattern更新プロセスに係る前記第一の情報と前記第四の情報の伝送方式は、以下の(401)-(405)における記述を含んでもよく、内容は、以下のとおりである。
【0097】
(401)前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送される。
【0098】
(402)前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送される。
【0099】
つまり、cell specific RRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、SIB又はMIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライド(override)してもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0100】
(403)前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送される。
【0101】
つまり、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、cell specific RRCシグナリングに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0102】
又は、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、SIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0103】
又は、UE dedicatedのRRCシグナリング、MT dedicatedのRRCシグナリング又はrepeater dedicatedのRRCシグナリングに運ばれる第一のTDD patternは、MIBに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。
【0104】
また、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0105】
(404)前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送される。
【0106】
つまり、第一のSFIに運ばれる第一のTDD patternは、RRCに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0107】
例えば、基地局などのネットワーク側機器がRRCによって増幅器のためにTDD構成を構成する場合、基地局などのネットワーク側機器は、SFI(i.e.,DCI format 2_0)を送信して上位層TDD構成におけるflexible symbolなどを書き換えてもよい。
【0108】
また、RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0109】
(405)前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される。
【0110】
つまり、第一のSFIに運ばれる第一のTDD patternは、第二のSFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位と、下りリンク時間単位と、フレキシブル時間単位とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0111】
一つの実現方式では、SFIのタイプが様々である可能性があることを考慮するため、(405)に記載の、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送され、前記第四の情報が第二のSFI情報によって伝送される場合に、前記第一のSFIと前記第二のSFIとは、以下の(4050)-(4053)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0112】
(4050)前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、UE dedicated SFIである。
【0113】
つまり、新しいUE dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたUE dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0114】
(4051)前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、UE dedicated SFIである。
【0115】
つまり、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたUE dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0116】
(4052)前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである。
【0117】
つまり、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0118】
(4053)前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIは、MT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである。
【0119】
つまり、UE dedicated SFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶又は受信されたMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよく、そのオーバーライド方式は、前述の方式1-方式4を参照することができ、例えば、第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位の構成と、下りリンク時間単位の構成と、フレキシブル時間単位の構成とのうちの少なくとも一つをオーバーライドしてもよい。
【0120】
理解できるように、前述した第一のSFIは、新しい(new)SFIであってもよく、第二のSFIは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIであってもよい。つまり、新たに受信された有効なSFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIに運ばれる第二のTDD patternをオーバーライドしてもよい。又は、新たに受信された有効なSFIに運ばれる第一のTDD patternは、前回記憶された、又は以前に受信されたSFIに対応する時間領域内の第二のTDD patternの一部の時間単位の構成をオーバーライドしてもよい。
【0121】
なお、新しいSFI(例えば第一のSFI)が複数のrepeaterのためにTDD構成、例えばUL/DL構成を同時に指示することができる場合、DCI(スケジューリングシグナリングを表す)は、ある特定のrepeaterのためにUL/DL情報を指示することしかできない。注意すべきこととして、new SFIは、ネットワーク側機器がUL/DLのUEにおけるflexible symbolを動的スケジューリングする状況にマッチングするためのものであり、増幅器は、対応するbeam/パワーコントロールなどのパラメータにマッチングするために、これらの位置でUL増幅であるかそれともDL増幅であるかを知る必要がある。
【0122】
さらに、前述の(301)-(307)において与えられた異なる伝送情報に基づき、第三の情報によって前記第一の情報を伝送するとする場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0123】
例えば、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報は、SIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであってもよい。つまり、前記増幅器が非接続状態にある場合に、SIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つによって前記第一の情報を伝送してもよい。
【0124】
また例えば、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つである。つまり、前記増幅器が接続状態にある場合に、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって前記第一の情報を伝送してもよい。
【0125】
また、本実施例では、前記第一の情報を伝送する第三の情報の有効化時間の決定方式は、様々であってもよく、例えば、以下、(501)-(503)を結び付けてその決定プロセスについて説明する。
【0126】
(501)前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定される。
【0127】
例えば、前記第一の数値がLであり、且つ前記増幅器が時間単位nにおいて前記第三の情報を受信したとすると、前記第三の情報によって指示された第一の情報の有効化時間は、時間単位n+Lであってもよい。
【0128】
また例えば、前記第一の数値がLであり、且つ前記増幅器が時間単位nにおいて前記第三の情報によって指示された第一の情報を使用するとすると、前記第三の情報の受信時間単位は、時間単位n-Lであってもよい。
【0129】
選択的に、前記第一の数値は、サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)に関連し、又は、前記第一の数値は、ネットワーク側による指示、プロトコルによる約定又は上位層による構成などによって実現され、例えば前記第三の情報などによって指示され、ここで制限しない。
【0130】
理解できるように、前記第一の数値がSCSに関連する場合、第一の数値とSCSとの間の関係を予め定義してもよく、例えばSCS=15kHzである場合、前記第一の数値は、K1であり、SCS=30kHzである場合、第一の数値は、K2であり、SCS=60kHzである場合、第一の数値は、K3であり、SCS=120kHzである場合、第一の数値は、K4である。この場合に、第三の情報の有効化時間を決定する必要がある場合、前述予め定義された第一の数値とSCSとの間の関係に基づいて前記第一の数値を決定してもよい。
【0131】
注意すべきこととして、本実施例及び後続の実施例に言及された時間単位は、サブスロット(sub-slot)、スロット(slot)、サブフレーム(sub-Frame)、フレーム(Frame)、シンボル(symbol)、秒(s)、ミリ秒(ms)などであってもよく、ここで制限しない。
【0132】
(502)前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定される。
【0133】
例えば、前記第一の指示情報において、前記第三の情報の有効化時間が非明示的に又は明示的に指示されてもよい。
【0134】
(503)前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される。
【0135】
ここで、前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報の有効化開始時刻から次の有効な第三の情報を受信したまでである。
【0136】
例えば、前記第三の情報をSFIとすると、前記SFIの有効化時間は、前記SFIを受信した時間から、次の有効なSFIを受信した時間までであってもよい。つまり、前記増幅器は、次の有効なSFIを受信するまで、このSFIの構成情報を採用して伝送挙動の決定を行ってもよい。ここで、有効なSFIは、DCI format 2-0、又はnew SFI formatとして理解されてもよい。
【0137】
また例えば、前記第三の情報をF1-AP又はRRCとすると、このF1-AP又はRRCの有効化時間は、前記F1-AP又はRRCを受信した時間から、次の有効なF1-AP又はRRCを受信した時間までであってもよい。
【0138】
説明すべきこととして、前述の(501)-(503)において、前記有効化時間は、前記第三の情報の有効化開始時刻、有効化終了時刻、有効化持続時間長、有効化周期などを含んでもよく、ここで制限しない。また、前記第三の情報の有効化時間は、前記第一の情報の有効化時間として理解されてもよい。
【0139】
前述内容の記述に基づいて、以下、一例を結び付けて前述構成情報の更新と有効化時間の決定について説明し、内容は、以下のとおりである。
【0140】
例:基地局などのネットワーク側機器がRRCによって増幅器のためにTDD patternを構成したとする。すると、基地局などのネットワーク側機器は、SFI(i.e.,DCI format 2_0)を送信して上位層TDD構成におけるflexible symbolを書き換え(更新し)てもよい。この場合に、前記増幅器は、基地局などのネットワーク側機器によって送信されたSFIをモニタリングして、そのUL/DL/flexible symbolの構成を決定してもよい。ここで、前記増幅器は、SFIにおける指示に基づいてある期間内のTDD構成を決定してもよく、例えば増幅器は、次の有効なSFIを受信するまでこのSFIの構成を採用する。この前記有効なSFIは、DCI format 2-0又はnew SFI(i.e.,repeater specific/MT specific SFI)である。
【0141】
S320、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0142】
理解できるように、S320の実現プロセスは、方法の実施例200における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0143】
本実施例では、異なるシグナリングを構成することによって前記第一の情報の伝送を実現し、それによって、前記第一の情報の伝送の柔軟性、信頼性を向上させ、無線通信品質をさらに確保することができる。
【0144】
図5に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法500のフローチャートであり、この方法500は、増幅器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的には増幅器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法500は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0145】
S510、増幅器は、第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する。
【0146】
ここで、前記第一の情報は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0147】
理解できるように、S510の実現プロセスは、前述方法の実施例200又は300における関連記述を参照できることに加えて、一つの可能な実現方式として、再び図5を参照すると、前記S510の実現プロセスは、S511をさらに含んでもよく、内容は、以下のとおりである。
【0148】
S511、増幅器は、第一の情報に基づいてターゲット時間単位内の伝送挙動を決定する。
【0149】
一つの実現方式では、前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することは、以下の(601)-(606)のうちのいずれか一つを含む。
【0150】
(601)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、上りリンク伝送である。
【0151】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このシンボルがULシンボルであることを黙認し、このULシンボルに基づいて上りリンク信号の受信、増幅と転送を行う。
【0152】
(602)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、下りリンク伝送である。
【0153】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このシンボルがDLシンボルであることを黙認し、このDLシンボルに基づいて下りリンク信号の受信、増幅と転送を行う。
【0154】
(603)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0155】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅と転送を行わない。
【0156】
(604)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0157】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このflexibleシンボルに対する上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示(即ち第一の指示シグナリング)を受信しなかった場合に、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅、転送を行わない。
【0158】
ここで、前記第一の指示シグナリングは、基地局がスマート増幅器のflexible symbolがUL増幅であるか、それともDL増幅であるかを指示するために用いられる。
【0159】
(605)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0160】
例えば、リソースがflexibleシンボルとして構成される場合、増幅器は、このflexibleシンボルに対する上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示(即ち第二の指示シグナリング)を受信した場合に、この上り下りリンク方向指示又は基地局スケジューリング指示が、前記flexibleシンボルがフレキシブル時間単位であることを指示すれば、増幅器は、干渉を回避するために、このflexibleシンボルにおいて上/下りリンク信号の受信、増幅、転送を行わない。
【0161】
(606)前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動は、非伝送である。
【0162】
ここで、(606)の実現プロセスは、前述の(605)端末の記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、これに対してこれ以上説明しない。
【0163】
さらに、本実施例では、前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、以下の(701)-(702)の少なくとも一つを実行してもよい。
【0164】
(701)ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信する。
【0165】
ここで、前記TDD pattern要求は、前記ネットワーク側機器に第一の情報、例えば専用のTDD構成情報又はデータスケジューリング情報などを要求するために用いられる。
【0166】
(702)前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定する。
【0167】
つまり、前記増幅器は、SIB1、cell specific RRCにおいて受信した、普通のUEのために構成されたTDD構成情報を直接使用し、このTDD構成情報に基づいて前記伝送挙動を決定してもよい。
【0168】
注意すべきこととして、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記増幅器は、前記の、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定するステップの実行、及び前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップの実行を停止する。つまり、増幅器は、ネットワーク側機器によって送信された専用のTDD構成情報を受信すると、SIB1において受信した、普通のUEのために構成されたTDD構成情報の使用を放棄し、新たに受信した専用のTDD構成情報を使用して前記伝送挙動を決定する。
【0169】
さらに、一つの実現方式では、前記第一の情報がSFIによって伝送されるとすると、増幅器が複数のネットワーク側機器(例えばdonorノード)からのSFI構成を受信した時、増幅器が、同一のslot/symbolに対応する複数のSFIのうち、DL/ULを指示するSFIが最大一つあり、他のSFIがflexibleを指示することを求め、又は増幅器が一度に一つのネットワーク側機器にしかサービスを提供できないことを考慮すると、この場合に、増幅器が複数のネットワーク側機器から送信されたSFI(即ち第一の情報)を受信すると、前記増幅器は、以下の(801)-(804)のうちの少なくとも一つを満たす。
【0170】
(801)複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否する。
【0171】
ここで、本実施例における「サポートしない」、「拒否(Refuse)」は、禁止、一時停止、解放などとして理解されてもよく、ここで制限しない。
【0172】
(802)複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否する。
【0173】
(803)複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートする。
【0174】
(804)予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0175】
ここで、前記予め設定されるルールは、プロトコルによる約定、上位層による構成又はネットワーク側機器による構成によって実現されてもよく、ここで制限しない。一つの可能な実現方式として、前述した予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することは、以下の(9041)-(9042)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0176】
(9041)各前記ネットワーク側機器の識別子情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0177】
(9042)各前記ネットワーク側機器の優先度情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する。
【0178】
これに基づき、前記増幅器は、ターゲット伝送構成指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)情報に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク伝送を行い、ここで、前記ターゲットTCI情報は、前記決定された第一の情報を送信するネットワーク側機器のTCI情報である。
【0179】
S520、前記増幅器は、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行う。
【0180】
ここで、理解できるように、S520の実現プロセスは、方法の実施例200における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0181】
本実施例では、無線通信品質をさらに確保できる異なるシナリオにおける伝送挙動の決定方式をさらに与える。
【0182】
図6に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送方法600のフローチャートであり、この方法600は、ネットワーク側機器によって実行されてもよいが、それに限らず、具体的にはネットワーク側機器にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法600は、以下のステップを少なくとも含んでもよい。
【0183】
S610、ネットワーク側機器は、第一の情報を増幅器に送信し、
ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0184】
一つの可能な実現方式として、前記TDD構成情報は、前記ネットワーク側機器によって、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0185】
一つの可能な実現方式として、前記第一の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRC、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0186】
一つの可能な実現方式として、前記RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0187】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0188】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0189】
一つの可能な実現方式として、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0190】
一つの可能な実現方式として、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0191】
一つの可能な実現方式として、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0192】
一つの可能な実現方式として、ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信する前に、前記方法は、前記ネットワーク側機器が前記増幅器によって送信されたTDD pattern要求を受信することをさらに含む。
【0193】
本実施例では、前記ネットワーク側機器は、増幅器にTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を送信することにより、増幅器がTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことを可能にし、それによって、増幅器は、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0194】
説明すべきこととして、本出願の実施例による信号伝送方法200-600では、実行本体は、信号伝送装置、又は、この信号伝送装置における信号伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、信号伝送装置が信号伝送方法を実行することを例にして、本出願の実施例による信号伝送装置を説明する。
【0195】
図7に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送装置700の構造概略図であり、この装置700は、増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するための決定モジュール710と、前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うための第一の伝送モジュール720とを含む。
【0196】
一つの可能な実現方式では、前記TDD構成情報は、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0197】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報は、F1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRC、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0198】
別の可能な実現方式では、前記RRCは、cell specific RRCシグナリングと、UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0199】
別の可能な実現方式では、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0200】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0201】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0202】
別の可能な実現方式では、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0203】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0204】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定され、又は、前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定され、又は、前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される。
【0205】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報の有効化時間が次の第三の情報の受信時間に基づいて決定されることは、前記第三の情報の有効化時間が、前記第三の情報の有効化開始時刻から次の有効な第三の情報を受信したまでであることを含む。
【0206】
別の可能な実現方式では、前記装置700は、更新モジュールをさらに含み、前記更新モジュールは、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新することと、第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新することとのうちのいずれか一つに用いられ、ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される。
【0207】
別の可能な実現方式では、前記第一のTDD patternの開始時間と、終了時間と、持続時間長とのうちの少なくとも一つは、前記第一の情報に基づいて決定される。
【0208】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送され、前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送され、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される。
【0209】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報が第二のSFI情報によって伝送されることは、前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがUE dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることと、前記第一のSFIがUE dedicated SFIである場合に、前記第二のSFIがMT dedicated SFI又はrepeater dedicated SFIであることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0210】
別の可能な実現方式では、前記装置700は、実行モジュールをさらに含み、前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、前記実行モジュールは、ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信することと、前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0211】
別の可能な実現方式では、指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記実行モジュールはさらに、前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップを実行するために用いられる。
【0212】
別の可能な実現方式では、前記決定モジュール710は、第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定するために用いられる。
【0213】
別の可能な実現方式では、前記決定モジュール710は、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が上りリンク伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が下りリンク伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることとのいずれか一つに用いられる。
【0214】
別の可能な実現方式では、複数のネットワーク側機器から送信された第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、複数の前記第一の情報の構成情報をサポートしないか又は拒否することと、複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク伝送と下りリンク伝送であることを指示することをサポートしないか又は拒否することと、複数の前記第一の情報が前記ターゲット時間単位が上りリンク時間単位又は下りリンク時間単位又はフレキシブル時間単位であることを指示することをサポートすることと、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0215】
別の可能な実現方式では、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することは、各前記ネットワーク側機器の識別子情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することと、各前記ネットワーク側機器の優先度情報に基づいて、少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0216】
別の可能な実現方式では、予め設定されるルールに基づいて少なくとも二つの前記第一の情報から前記伝送挙動の決定に用いられる第一の情報を決定する場合に、前記第一の伝送モジュール720はさらに、ターゲット伝送構成指示TCI情報に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク伝送を行うために用いられ、ここで、前記ターゲットTCI情報は、前記決定された第一の情報を送信するネットワーク側機器のTCI情報である。
【0217】
本実施例では、前記増幅器は、TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報によって伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことによって、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0218】
図8に示すように、本出願の例示的な実施例による信号伝送装置800の構造概略図であり、この装置800は、第一の情報を増幅器に送信するための第二の伝送モジュール810を含み、ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む。
【0219】
一つの可能な実現方式では、前記TDD構成情報は、前記ネットワーク側機器によって、前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0220】
別の可能な実現方式では、前記第一の情報は、F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される。
【0221】
別の可能な実現方式では、前記RRCは、セル固有のcell specific RRCシグナリングと、端末専用UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む。
【0222】
別の可能な実現方式では、前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含む。
【0223】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、SIB及び/又はMIBによって伝送される。
【0224】
別の可能な実現方式では、前記PDCCHの構成情報は、前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0225】
別の可能な実現方式では、第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連する。
【0226】
別の可能な実現方式では、前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む。
【0227】
別の可能な実現方式では、前記第二の伝送モジュール810はさらに、前記増幅器によって送信されたTDD pattern要求を受信するために用いられる。
【0228】
本実施例では、増幅器にTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を送信することにより、増幅器がTDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報に基づいて伝送挙動を決定し、さらに伝送挙動に基づいて信号伝送を行うことを可能にし、それによって、増幅器は、UL増幅を行うかそれともDL増幅を行うかを明確にすることができ、それによって対応するビーム(beam)/パワーコントロール方式にマッチングして、有効な信号伝送を実現し、無線通信性能を確保する。
【0229】
本出願の実施例における信号伝送装置700又は800は、装置であってもよく、オペレーティングシステムを有する装置又はネットワーク側機器、ネットワーク側機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0230】
本出願の実施例による信号伝送装置700又は800は、図2から図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0231】
本出願の実施例は、増幅器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、方法の実施例200-500に記載の方法を実現するために用いられる。この増幅器の実施例は、上記増幅器の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの増幅器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0232】
具体的には、本出願の実施例は、増幅器をさらに提供する。図9に示すように、このネットワーク機器900は、アンテナ901、無線周波数装置902、ベースバンド装置903を含む。アンテナ901と無線周波数装置902とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置902は、アンテナ901を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置903に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置903は、送信する情報を処理し、無線周波数装置902に送信し、無線周波数装置902は、受信した情報を処理した後にアンテナ901を介して送出する。
【0233】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置903に位置してもよく、以上の実施例において増幅器により実行される方法は、ベースバンド装置903に実現されてもよく、このベースバンド装置903は、プロセッサ904とメモリ905とを含む。
【0234】
ベースバンド装置903は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図9に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ904であり、メモリ905と接続されて、メモリ905におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器の操作を実行する。
【0235】
このベースバンド装置903は、ネットワークインターフェース906をさらに含んでもよく、無線周波数装置902との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0236】
具体的には、本発明の実施例の増幅器は、メモリ905に記憶されており、且つプロセッサ904上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ904は、メモリ905における命令又はプログラムを呼び出し、図7に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0237】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、方法の実施例600に記載の方法を実現するために用いられる。このネットワーク側機器の実施例は、上記ネットワーク側機器の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0238】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図10に示すように、このネットワーク側機器1000は、アンテナ1001、無線周波数装置1002、ベースバンド装置1003を含む。アンテナ1001と無線周波数装置1002とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1002に送信し、無線周波数装置1002は、受信した情報を処理した後にアンテナ1001を介して送出する。
【0239】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1003に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1003に実現されてもよく、このベースバンド装置1003は、プロセッサ1004とメモリ1005とを含む。
【0240】
ベースバンド装置1003は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1004であり、メモリ1005と接続されて、メモリ1005におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器の操作を実行する。
【0241】
このベースバンド装置1003は、ネットワークインターフェース1006をさらに含んでもよく、無線周波数装置1002との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0242】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1005に記憶されており、且つプロセッサ1004上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1004は、メモリ1005における命令又はプログラムを呼び出し、図8に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0243】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0244】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)を含む。
【0245】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0246】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0247】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記信号伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0248】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0249】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0250】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号伝送方法であって、
増幅器が、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することと、
前記増幅器が前記伝送挙動に基づいて信号伝送を行うこととを含む、信号伝送方法。
【請求項2】
前記TDD構成情報は、
前記増幅器にアクセスする端末のTDD構成情報と、
前記増幅器にアクセスする端末のデータスケジューリング情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の情報は、
F1シグナリングと、システム情報ブロックSIBと、マスター情報ブロックMIBと、物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、無線リソース制御RRCと、メディアアクセス制御コントロールユニットMAC CEと、スロットフォーマット指示SFIとのうちの少なくとも一つによって伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCは、セル固有のcell specific RRCシグナリングと、端末専用UE dedicatedシグナリングと、MT dedicatedシグナリングと、増幅器repeater dedicatedシグナリングとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PDCCH又は前記SFIに対応する第二の情報は、
前記第二の情報が前記増幅器に専用されることと、
前記第二の情報が複数の増幅器に共通に使用されることとのうちの一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、サーチスペースと、無線ネットワーク一時識別子RNTIと、DCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを含み、
及び/又は
前記PDCCHの構成情報は、
前記PDCCHを検出する時間領域リソースと、
前記PDCCHを検出する周波数領域リソースと、
前記PDCCHを検出する回数とのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第三の情報によって前記第一の情報を伝送する場合に、前記第三の情報のタイプは、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連し、
前記第三の情報のタイプが、前記増幅器が接続状態にあるかどうかに関連することは、
前記増幅器が非接続状態にある場合に、前記第三の情報がSIBと、MIBと、PDCCHとのうちの少なくとも一つであることと、
前記増幅器が接続状態にある場合に、前記第三の情報がF1シグナリングと、SIBと、MIBと、PDCCHと、RRCと、MAC CEと、SFIとのうちの少なくとも一つであることとのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第三の情報の有効化時間は、前記第三の情報を受信した第一の時間単位及び第一の数値に基づいて決定され、
又は、
前記第三の情報の有効化時間は、ネットワーク側機器によって送信された第一の指示情報に基づいて決定され、
又は、
前記第三の情報の有効化時間は、次の第三の情報の受信時間に基づいて決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位、下りリンク時間単位、フレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおけるフレキシブル時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける上りリンク時間単位を更新することと、
第一のTDD patternに基づいて第二のTDD patternにおける下りリンク時間単位を更新することとのうちのいずれか一つをさらに含み、
ここで、前記第一のTDD patternは、前記第一の情報に基づいて決定され、前記第二のTDD patternは、第四の情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の情報がRRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIB又はMIBによって伝送され、
前記第一の情報がcell specific RRCシグナリングによって伝送される場合に、前記第四の情報は、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、
前記第一の情報がUE dedicatedのRRCシグナリングと、MT dedicatedのRRCシグナリングと、repeater dedicatedのRRCシグナリングとのうちのいずれか一つによって伝送される場合に、前記第四の情報は、cell specific RRCシグナリングと、SIBと、MIBとのうちのいずれか一つによって伝送され、
前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、RRCによって伝送され、
前記第一の情報が第一のSFIによって伝送される場合に、前記第四の情報は、第二のSFIによって伝送される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記増幅器が第一の情報に基づいて伝送挙動を決定する前に、前記方法は、
前記増幅器が前記第一の情報を受信しなかった場合に、
ネットワーク側機器にTDD pattern要求を送信することと、
前記ネットワーク側機器が端末のために構成したTDD構成情報である指定されるTDD構成情報に基づいて、前記伝送挙動を決定することとのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含み、
指定されるTDD構成に基づいて前記伝送挙動を決定した後に、前記方法は、
前記増幅器が、前記ネットワーク側機器によって送信された前記第一の情報を受信した場合に、前記増幅器が、前記の、前記第一の情報に基づいて伝送挙動を決定するステップを実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記増幅器が第一の情報に基づいて伝送挙動を決定することは、
前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記増幅器が第一の情報に基づいて、ターゲット時間単位における伝送挙動を決定することは、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が上りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が下りリンク伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定した場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第一の指示シグナリングを受信しなかった場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信したが、第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることと、
前記第一の情報が、前記ターゲット時間単位がフレキシブル時間単位であると決定し、第二の指示シグナリングを受信しており、且つ第二の指示シグナリングが、前記ターゲット時間単位が非上りリンク且つ非下りリンクであることを指示する場合に、前記増幅器の前記ターゲット時間単位における伝送挙動が非伝送であることとのいずれか一つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
信号伝送方法であって、
ネットワーク側機器が第一の情報を増幅器に送信することを含み、
ここで、前記第一の情報は、時分割複信TDD構成情報及び/又はデータスケジューリング情報を含む、信号伝送方法。
【請求項14】
増幅器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、増幅器。
【請求項15】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項13に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】