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特表2024-527131サイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】サイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20240711BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240711BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240711BHJP
   H04W 72/541 20230101ALI20240711BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W72/0453 110
H04W72/0446
H04W72/541
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506275
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2022108613
(87)【国際公開番号】W WO2023011310
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110904191.4
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322001587
【氏名又は名称】中信科智聯科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CICT Connected and Intelligent Technologies Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Office 505, 5th Floor, Building 2, No. 299, Scientific Research Avenue, Zengjia Town, High-tech Industrial Development Zone, Jiulongpo District, Chongqing, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】趙 鋭
(72)【発明者】
【氏名】鄭 石磊
(72)【発明者】
【氏名】李 晨▲しん▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
(57)【要約】
本開示はサイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末を開示する。該方法は、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するステップと、第1送信リソースにおいてデータの送信を行うステップであって、送信される前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、第2送信リソースは第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、リソース衝突指示情報は第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含む。ここで、第1送信リソースと第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクデータ伝送方法であって、第1端末に適用され、
データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するステップと、
前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うステップであって、送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含み、
前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも前記第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも前記第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項2】
前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの次の送信リソースである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項3】
前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項4】
前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項3に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項5】
前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、前記第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項6】
前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項5に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項7】
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
前記リソース衝突指示チャネルを受信するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域における物理リソースブロックPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項8】
前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項7に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項9】
前記候補リソース集合が、前記第1送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて確定される場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である
ことを特徴とする請求項8に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項10】
前記候補リソース集合が、前記第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて確定される場合、
前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項8に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項11】
前記目標伝送リソースは、第1ステージサイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける巡回冗長検査符号CRCビット、第2ステージサイドリンク制御情報2nd-stage SCIにおけるソース識別子ID情報、前記候補リソース集合におけるPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおける直交多重化可能なシーケンスペアの個数のうちの少なくとも1つに基づいて確定され、
前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである
ことを特徴とする請求項7に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項12】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連しており、
関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項13】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連しており、
関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項14】
送信される前記データは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、
時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、前記第3送信リソースという順になる
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項15】
サイドリンクデータ伝送方法であって、第2端末に適用され、
第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するステップであって、送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、
前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項16】
前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの次の送信リソースである
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項17】
前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項18】
前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項17に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項19】
前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、前記第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間には少なくとも1つの最小送信処理時間離れている
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項20】
前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項19に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項21】
リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
前記リソース衝突指示チャネルを伝送するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域におけるPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項22】
前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項21に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項23】
前記候補リソース集合が、前記第1送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて確定される場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である
ことを特徴とする請求項22に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項24】
前記候補リソース集合が、前記第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて確定される場合、
前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項22に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項25】
前記目標伝送リソースは、1st-stage SCIにおけるCRCビット、2nd-stage SCIにおけるソースID情報、前記候補リソース集合におけるPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおける、直交多重化可能なシーケンスペアの個数のうちの少なくとも1つに基づいて確定され、
前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである
ことを特徴とする請求項21に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項26】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連しており、
関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項27】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連しており、
関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項28】
送信される前記データは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、
時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、前記第3送信リソースという順になる
ことを特徴とする請求項15に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項29】
端末であって、
トランシーバ、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて運転可能なコンピュータプログラムを備え、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1ないし14のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、請求項15ないし28のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される
ことを特徴とする端末。
【請求項30】
サイドリンクデータ伝送装置であって、第1端末に適用され、
データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するように構成される第1確定モジュールと、
前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うように構成される第1送信モジュールと、
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第1受信モジュールと、を備え、
送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、
前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられ、
前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも前記第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも前記第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送装置。
【請求項31】
サイドリンクデータ伝送装置であって、第2端末に適用され、
第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するように構成される第2受信モジュールと、
前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第2確定モジュールと、を備え、
送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、
前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられ、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送装置。
【請求項32】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1ないし14のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、請求項15ないし28のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は2021年8月6日に中国で出願された中国特許出願No.202110904191.4の優先権を主張し、その全ての内容を引用により組み込む。
【0002】
本開示は通信技術分野に関し、特にはサイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
サイドリンクの通信において、特に端末が自身のリソースセンシング結果のみに基づいてリソース選択を行う場合、送信端末側のセンシング結果は受信端末側のチャネル環境を反映できないため、隠れノード、露出ノード、ハーフデュプレックスなどにより影響されやすい。ゆえに、送信端末が選択したリソースは受信端末にとって不適切であるか、又は、送信端末が選択したリソースは他の端末が選択したリソースとリソース衝突が発生する。これらの問題は、サイドリンクに端末間の協調メカニズムを組み込むことによって回避することができる。
【0004】
端末間のリソース協調メカニズムにおいて、主に以下の2つの案が存在する。
【0005】
案1では、協調端末が被協調端末にリソース集合をフィードバックし、被協調端末は、協調端末によりフィードバックされたリソース集合に基づいて、送信を行うリソースを確定する。
【0006】
案2では、図1に示すよう、協調端末が、受信した被協調端末のリソース衝突指示情報に基づいて、被協調端末により占用されたリソース又はこれから占用されるリソースが、被協調端末自身又は他の端末との間にリソース衝突が存在するか否かを判断する。リソース衝突が存在する場合、協調端末はリソース衝突が発生するリソースを被協調端末に指示する。被協調端末は、リソース衝突指示情報を受信したあと、リソース再選択をトリガーする。
【0007】
上述した端末間のリソース協調の案2においては、被協調端末のリソース選択メカニズムを新たに設計しなければ、一部の場面ではリソース衝突を効果的に指示できなくなる可能性があり、したがってデータ伝送の信頼性が影響されてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、サイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末を提供し、関連技術において一部の場面ではリソース衝突を効果的に指示できない問題を解決して、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができ、データ伝送の信頼性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の技術課題を解決するために、本発明は以下のように実現される。
【0010】
第1の態様によると、本開示の実施例は、第1端末に適用される、サイドリンクデータ伝送方法を提供する。該方法は、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するステップと、前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うステップであって、送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報(sidelink control information,SCI)を含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含む。ここで、前記第1送信リソースと前記第2送信リソースとの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0011】
第2の態様によると、本開示の実施例は、第2端末に適用される、サイドリンクデータ伝送方法を提供する。該方法は、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するステップであって、送信されたデータは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含む。ここで、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0012】
第3の態様によると、本開示の実施例は端末を提供する。該端末は、トランシーバ、メモリ、プロセッサ、及び、メモリに記憶され且つプロセッサにおいて運転可能なコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するとき、第1態様によるサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、第2態様によるサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される。
【0013】
第4の態様によると、本開示の実施例は、第1端末に適用される、サイドリンクデータ伝送装置を提供する。該装置は、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するように構成される第1確定モジュールと、前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うように構成される第1送信モジュールと、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第1受信モジュールと、を備える。ここで、送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0014】
第5の態様によると、本開示の実施例は、第2端末に適用される、サイドリンクデータ伝送装置を提供する。該装置は、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するように構成される第2受信モジュールと、前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第2確定モジュールと、を備える。ここで、送信されるデータは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0015】
第6の態様によると、本開示の実施例はコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。該記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、第1の態様によるサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、第2の態様によるサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0016】
本開示の以上の技術手段が達成する有益な効果は以下の通りである。
【0017】
本開示の実施例によれば、第1端末がリソース選択を行う場合、選択されたいずれか2つの送信リソースの間にも1つの最小時間間隔が離れている。これによって、第2端末は、第1端末により送信されたデータを受信したあと、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができる。したがって、データ伝送の信頼性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の実施例による端末間協調の案2におけるインターアクション模式図である。
図2】本開示の実施例によるニューラジオ(New Radio,NR)V2X(Vehicle-to-Everything)のスロット(slot)に物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical sidelink feedback channel,PSFCH)が存在しないことを示す構造模式図である。
図3】本開示の実施例によるNR V2XのslotにPSFCHチャネルが含まれることを示す構造模式図である。
図4】本開示の実施例による、リソース衝突が指示できないことを示す場面模式図である。
図5】本開示の実施例に係る、サイドリンクデータ伝送方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例に係る、サイドリンクデータ伝送方法の原理を示す模式図である。
図7】本開示の実施例において候補リソース集合を確定することの模式図である。
図8】本開示の実施例においてリソース衝突指示情報をフィードバックすることの模式図である。
図9】本開示の他の実施例においてリソース衝突指示情報をフィードバックすることの模式図である。
図10】本開示の実施例においてリソース衝突指示チャネルリソース集合に関連されるウィンドウの模式図である。
図11】本開示の実施例における第1時間間隔の模式図である。
図12】本開示の他の実施例においてリソース衝突指示チャネルリソース集合に関連されるウィンドウの模式図である。
図13】本開示の実施例における第2時間間隔の模式図である。
図14】本開示の他の実施例に係る、サイドリンクデータ伝送方法のフローチャートである。
図15】本開示の実施例に係る、サイドリンクデータ伝送装置の構造ブロック図である。
図16】本開示の他の実施例に係る、サイドリンクデータ伝送装置の構造ブロック図である。
図17】本開示の実施例に係る端末の構造ブロック図である。
図18】本開示の他の実施例に係る端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示が解決しようとする技術的課題、技術的手段及び長所をより明確にするために、以下、図面及び詳しい実施例を参照しながら具体的に説明する。以下の説明において提供される具体的な配置やコンポーネントの特定の細部は、本開示の実施例への全面的な理解を支えるためのものに過ぎない。よって、当業者であればわかるように、ここで記述される実施例は、本開示の範囲及び思想を逸脱せずに様々な変形や変更が行われることができる。また、明確性及び簡潔性を図るために、既知の機能及び構造についての説明は省略される。
【0020】
なお、明細書全文において言及される「1つの実施例」又は「一実施例」は、実施例に関わる特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。そこで、明細書の所々に現れる「1つの実施例において」又は「一実施例において」は必ずしも同じ実施例を指すわけではない。また、これらの特定の構成、構造又は特性は任意の適切な形態で1つ又は複数の実施例に組み込まれることができる。
【0021】
本開示の各実施例において、以下の各工程の番号の大きさは実行順番の前後を意味せず、各工程の実行順番はそれらの機能及び内在的なロジックにより決められるべきであり、本開示の実施例の実施過程に対して如何な制限にもならないことを、理解すべきである。
【0022】
また、本文における「システム」及び「ネットワーク」との用語は一般に交換して使用可能である。
【0023】
なお、本開示に係る実施例において、「Aに対応するB」は、BとAとが互いに関連しており、Aに基づいてBを確定可能であることを意味する。ただし、Aに基づいてBを確定することは、Aのみに基づいてBを確定することだけを意味するではなく、A及び/又は他の情報に基づいてBを確定してもよい。
【0024】
本開示の実施例において、アクセスネットワークは形式が制限されず、マクロ基地局(Macro Base Station)、ピコ基地局(Pico Base Station)、Node B(3Gモバイル基地局の呼び方)、LTE基地局(eNB)、フェムト基地局(Femto eNB、Home eNode B、Home eNB又はHeNB)、中継局、アクセスポイント、リモートラジオユニット(Remote Radio Unit,RRU)、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head,RRH)などを含むアクセスネットワークであってもよい。ユーザ端末は、モバイルフォン(又は携帯電話)、又は無線信号を送信又は受信することができる他の機器であってもよく、ユーザ機器、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信装置、手持ち装置、ラップトップ型コンピュータ、ワイヤレス電話、ワイヤレスローカルライン(WLL)ステーション、モバイル信号を無線通信(Wireless Fidelity,WiFi)信号に転換可能なカスタマ端末(Customer Premise Equipment,CPE)、或いはモバイルスマートホットスポット、スマート家電、或いは人間の操作なしで自発的にモバイル通信ネットワークと通信可能な他の機器、などを含む。
【0025】
以下、NR-V2Xサイドリンクのリソース選択方式について説明する。
【0026】
NR-V2Xサイドリンクのリソース割り当て方法は2つのリソース割り当てモードを含む。1つは基地局スケジューリング方式であり、モード1と称し、主な適用シーンとしては、V2X端末がセルラーネットワークの範囲内にあり、V2X端末のサイドリンクにおける伝送リソースが基地局によってスケジューリングされる。このようなリソース割り当てモードでは、端末はリソースセンシングを行う必要がない。もう1つは端末が自主的にリソース選択を行う方式であり、モード2と称し、主な適用シーンとしては、V2X端末がセルラーネットワークの範囲外にあるか、又はV2X端末がセルラーネットワークの範囲内にあり且つ予め設定されたか或いはセルラーネットワークで設定されたモード2のリソースプールにおいて自主的なリソース選択を行う。
【0027】
ここで、NR-V2Xのモード2のリソース選択方式において、n時刻にデータが届いたか又はリソース再選択がトリガーされた場合、端末は、検出した他の端末により送信されたSCI、及び関連の基準信号受信パワー(Reference Signal Received Power,RSRP)の測量値に基づいて、リソースセンシングウィンドウの中で、リソース選択ウィンドウ内の使用可能なリソース集合を予測する。ここで、リソースセンシングの時間領域及び周波数領域における粒度はそれぞれスロットとサブチャネルである。
【0028】
NR-V2Xのモード2において、非周期的な突発サービスに起因するリソース競合を解決し且つ優先レベルの高いサービスの信頼性を保証するために、再評価(Re-evaluation)メカニズム及び占有(Pre-emption)メカニズムをそれぞれ追加した。ここで、再評価メカニズムは主に予約されていないリソースを対象としており、リソース送信前に最新のセンシング(sensing)結果に基づいて、選択されたリソースに競合が発生するか否かを判断し、競合が発生する場合には再選択を行うことができ、それによりリソースの競合確率を低下させる。占有メカニズムは主に予約されたリソースを対象としており、既に予約されたリソースが高優先レベルのユーザ機器(User Equipment,UE)により占用されたと気付いた場合、低優先レベルのUEがリソース再選択を行うようにトリガーし、それにより高、低優先レベルの間の競合を避けて、高優先レベルのサービスの性能を確保する。
【0029】
NR-V2Xサイドリンクの物理チャネル構造を説明する。
【0030】
NR V2Xのチャネル構造は図2図3に示すように、物理サイドリンク制御チャネル(Physical sidelink control channel,PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(Physical sidelink shared channel,PSSCH)及びPSFCHを含む。その中、PSCCHは第1ステージサイドリンク制御情報(1st-stage SCI)を搭載し、PSSCHは一部のリソースが第2ステージサイドリンク制御情報(2nd-stage SCI)及びデータを搭載し、PSFCHはシーケンスに基づいた伝送方式を採用して、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest,HARQ)の確認(Acknowledgement,ACK)又は否定確認(Negative ACKnowledge,NACK)のフィードバック情報を搭載する。PSCCHは2つ目の直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDM)シンボルから、2つ或いは3つのOFDMシンボルを連続的に占用する。現在のスロットにPSFCHチャネルリソースが含まれる場合、各PSFCHチャネルは時間領域において1つのスロット中の、後ろから2つ目及び3つ目のOFDMシンボルを占用し、周波数領域において1つの物理リソースブロックを占用する。PSFCH伝送に用いられる2つのOFDMシンボルは重複する方式で伝送を行う。
【0031】
現在、1st-stage SCIは1種類のフォーマット(format)であるSCI format 1-Aのみを有しており、主にPSSCH及び2 nd-stage SCIのスケジューリングに用いられる。SCI format 1-Aは以下の情報フィールド:優先レベル(Priority)、周波数領域リソース割当(Frequency resource assignment)、時間領域リソース割当(Time resource assignment)、リソース予約周期(Resource reservation period)、復調基準信号(Demodulation Reference Signal,DMRS)パターン(DMRS pattern)、第2ステージのSCIフォーマット(2 nd-stage SCI format)、beta値指示(Beta_offset indicator)、DMRSポート数(Number of DMRS port)、転調暗号化(Modulation and coding scheme)、転調暗号化(Modulation and coding scheme,MCS)テーブル指示(Additional MCS table indicator)、PSFCH overhead指示(PSFCH overhead indication)、予約bit(Reserved)、及び、巡回冗長検査符号(Cyclic redundancy check,CRC)検査ビット(24ビット)を含む。
【0032】
1st-stage SCIは自身の時間-周波数位置によって対応するTBリソース位置を暗黙的に指示し、Frequency resource assignment及びTime resource assignmentにより現在の伝送ブロック(transmission block,TB)の予約した再伝送位置を指示し、Resource reservation periodにより次のTBの予約したリソース位置を指示する。つまり、周期的なサービスであれば、各リソース周期内の相対的な時間-周波数位置はサービス送信完了まで不変である。
【0033】
2nd-stage SCIは現在、2種類のformatを有し、そのうち、SCI format 2-Aは、PSSCHの複号と、ACK/NACK HARQ、NACK-based HARQ、又は無HARQ-ACKに基づく通信とに用いられる。一方、SCI format 2-Bは、PSCCHの複号と、NACK-based HARQ又は無HARQ-ACKに基づく通信とに用いられる。
【0034】
一部の場面において、図4に示すように、リソース衝突シグナリングはPSFCHに類似する方法によって指示を行う。設定された周期が4つのスロット(slot)であり、被協調端末が選択した1つのTBの2回の伝送リソースがそれぞれTx1とTx2であると仮定すると、協調端末は、Tx1を受信した後にTx2の伝送リソースにリソース衝突が発生すると把握できたが、Tx2とTx1の間にはリソース衝突シグナリングを伝送するリソースがないため、Tx2において発生するリソース衝突を効果的に指示することができない。
【0035】
具体的に、本開示の実施例はサイドリンクデータ伝送方法、装置及び端末を提供することにより、関連技術において一部の場面ではリソース衝突を効果的に指示できない課題を解決して、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができ、データ伝送の信頼性を向上させる。
【0036】
<第1実施例>
図5に示すように、本開示の実施例はサイドリンクデータ伝送方法を提供する。該方法は第1端末に適用され、具体的には以下のステップを含む。
【0037】
ステップ51において、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定する。
【0038】
ステップ52において、前記第1送信リソースにおいてデータ送信を行う。ここで、送信される前記データは、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを少なくとも含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。
【0039】
なお、本開示の実施例において、第1送信リソースは第2送信リソースの前にある。
【0040】
ステップ53において、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する。前記リソース衝突指示情報は、前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0041】
ここで、前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含む。
【0042】
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0043】
該実施例において、図6に示すように、被協調端末(すなわち第1端末であり、例えばUE-Bである)がリソース選択を行う場合、それにより選択されたいずれか2つの送信リソースの間も1つの最小時間間隔(例えば、最小時間間隔をZで表す)離れる必要がある。つまり、任意の2つの送信リソースの間も少なくともZ隔たっている。ここで、Zは少なくとも2部分の時間を含み、それぞれ第1時間間隔(例えば、第1時間間隔をaで表す)と第2時間間隔(例えば、第2時間間隔をbで表す)であり、すなわちZ=a+bである。
【0044】
なお、目標伝送リソースは、リソース衝突指示情報を伝送するためのリソース衝突指示チャネルの伝送リソースである。ここで、伝送リソースはスロット位置、周波数領域における物理リソースブロック(physical resource block,PRB)位置、及び、リソースインデックスを含む。
【0045】
該実施例において、第1端末がリソース選択を行うとき、選択される任意の2つの送信リソースは1つの最小時間間隔隔たる。こうすることによって、第2端末は、第1端末により送信されたデータを受信した後、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができる。したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0046】
なお、本開示の実施例におけるリソース衝突指示情報はPSFCHに類似する方式で伝送されることができ、すなわちリソース衝突指示チャネルはリソース衝突指示情報の伝送に用いられる。NR-V2Xの旧いバージョンとの互換性を考慮して、該リソース衝突指示チャネルをPSFCHと同じスロット内に配置する必要がある。つまり、該リソース衝突指示チャネルが配置される周期はPSFCHが配置される周期と一致する。
【0047】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0048】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0049】
つまり、第1時間間隔aは、第1送信リソースにおいてSCI伝送に用いられる最後の1つのOFDMシンボルと、最小リソース衝突検出処理時間を満たす最も近い1つのリソース衝突指示チャネルリソースの1つ目のOFDMシンボルとの間の時間を表す。すなわち、第1送信リソースによるSCI伝送の最後の1つのOFDMシンボルから始まって、最小リソース衝突検出処理時間を満たす最も近い1つのリソース衝突指示チャネルリソースの1つ前のシンボルで終了する。
【0050】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0051】
該実施例において、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報はリソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期を含んでもよく、該周期は1つのリソースプールにより共用される設定である。
【0052】
選択的に、前記最小リソース衝突検出処理時間(例えば、最小リソース衝突検出処理時間をa1で表す)は、前記SCIのデコードの処理時間、端末が受信状態から送信状態に切り替えるか又は送信状態から受信状態に切り替えることにかかる時間、及び、前記リソース衝突指示チャネルの送信準備時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0054】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0055】
つまり、第2時間間隔bは、リソース衝突指示チャネルの最後1つのシンボルと、第2送信リソースの最初のOFDMシンボルとの間の時間間隔を表す。
【0056】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0057】
該実施例において、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報はリソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期を含んでもよく、該周期は1つのリソースプールにより共用される設定である。
【0058】
選択的に、前記最小送信処理時間(例えばb1)は、リソース衝突指示チャネルの受信時間及び処理時間、端末がリソース選択を行うためにかかる時間、端末が送信準備を行うためにかかる時間、及び、端末が受送信状態を切り替えるためにかかる時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
選択的に、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
リソース衝突指示チャネルを受信するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域における物理リソースブロックPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む。
【0060】
図7は、本開示の一実施例に係る、候補リソース集合を確定することの模式図である。
【0061】
本開示の選択可能な一実施例において、リソースプールの設定は以下の通りである。
【0062】
リソース衝突指示チャネルの周期はN(例えば、N=4)であり、且つ周波数領域ではM(例えば、M=64)個の物理リソースブロック(physical resource block,PRB)を含み、各PRBにおいて伝送が許容され且つ直交性を満たすシーケンスペアの個数はY(例えば、Y=2)である。ここでは一般にZCシーケンスを採用するため、巡回シフトペアの個数を用いてYを表すことができる。
【0063】
リソースプールにおいて周波数領域ではS(例えば、S=4)個のサブチャネルを含み、よって、リソース衝突指示チャネルリソース集合に関連するウィンドウにおいてリソースユニットの個数はS×N=16となる。
【0064】
1つのリソース衝突チャネルグループに含まれるPRB個数はGであり、ここで、G=M/(S×N)=4である。
【0065】
なお、各リソース衝突指示チャネルグループは、リソース衝突指示チャネルリソース集合に関連するウィンドウ中の1つのリソースユニットに関連する。ここで、図7に示すように、同一の番号を有するリソース衝突指示チャネルグループとリソースユニットが関連する。
【0066】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
候補リソース集合の確定について詳しく以下のように説明する。
【0067】
(1)第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて前記候補リソース集合を確定することは具体的に以下の通りである。
【0068】
前記候補リソース集合を確定するとき、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて候補リソース集合を確定する場合、候補リソース集合はリソース衝突指示に関連するウィンドウにおいて第1送信リソースが占用する時間-周波数リソースの位置に関連するため、第1送信リソースにより占用されるリソースユニットの番号に基づいて候補のリソース衝突指示チャネルグループを確定することができる。
【0069】
ここで、送信ウィンドウ中のリソースユニットは、先に時間領域で次に周波数領域(図7に示す)又は先に周波数領域で次に時間領域、の形で番号付けることができる。
【0070】
なお、該方式によって候補リソース集合を確定することは主に以下の2つの案を含む。
【0071】
案1:第1送信リソースにより占用されるリソースユニット中の番号が最も小さいリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0072】
例えば、図7に示す1つ目の案において、第1送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループに対応するのはリソースユニット5に対応するリソース衝突チャネルグループである。
【0073】
案2:第1送信リソースにより占用されるすべてのリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0074】
例えば、図7に示す2つ目の案において、第1送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループに対応するのはリソースユニット5及び9に対応するリソース衝突チャネルグループである。
【0075】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0076】
該実施例において、第2時間間隔bがすなわち最小送信処理時間b1であり、他の時間間隔b2による影響は考慮する必要がない。
【0077】
また、該実施例において、図8に示すように、第2端末のリソース衝突指示情報は、第1送信リソースのSCI伝送の後にあり且つ第1時間間隔aを満たす、後にくる最初にリソース衝突指示チャネルを含むスロットにおいて、第2送信リソースのリソース衝突をフィードバックする。
【0078】
なお、該実施例においては、リソース衝突指示情報が現在の送信リソースの次の送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示するように約束することができる。例えば、現在の送信リソースが第1送信リソースであると、リソース衝突指示情報は、第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生することのみを指示する。
【0079】
(2)第2送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて前記候補リソース集合を確定することは具体的に以下の通りである。
【0080】
前記候補リソース集合を確認するとき、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて候補リソース集合を確定する場合、候補リソース集合はリソース衝突に関連するウィンドウにおいて第2送信リソースが占用する時間-周波数リソースの位置に関連するため、第2送信リソースにより占用されるリソースユニットの番号に基づいて候補のリソース衝突指示チャネルグループを確定することができる。
【0081】
ここで、送信ウィンドウ中のリソースユニットは、先に時間領域で次に周波数領域(図7に示す)、又は先に周波数領域で次に時間領域、の形で番号を付けることができる。
【0082】
なお、該方式において候補リソース集合を確定することは主に以下の2つの案を含む。
【0083】
案1:第2送信リソースにより占用されるリソースユニットのうちの番号が最も小さいリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0084】
例えば、図7に示すような1つ目の案において、第2送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループは、リソースユニット5に対応するリソース衝突チャネルグループに対応する。
【0085】
案2:第2送信リソースにより占用されるすべてのリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0086】
例えば、図7に示すような2つ目の案において、第2送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループは、リソースユニット5及び9に対応するリソース衝突チャネルグループに対応する。
【0087】
選択的に、第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0088】
なお、該実施例において、リソース衝突指示チャネルの伝送リソースについては、第1送信リソースのSCI伝送から第1時間間隔aが経った後に、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて具体的なリソース衝突指示チャネルの伝送リソース(すなわち目標伝送リソース)を確定する必要がある。
【0089】
ここで、時間領域において第1送信リソースと第2送信リソースが遠く離れている場合、図9に示すように、第2端末は、第1送信リソースの後の最初にリソース衝突指示チャネルを含むスロット(図9において第1スロットS1に示される位置)で第2送信リソースのリソース衝突をフィードバックすることができるが、第2送信リソースが第2スロットS2(図9に示す)中のリソース衝突指示チャネルにしか関連していないため、しばらく待ってからリソース衝突のフィードバックを行う必要がある。これによって、第2端末はリソース衝突を早く把握することができず、リソース再選択を早く行うこともできない。
【0090】
選択的に、確定された候補リソース集合において、前記目標伝送リソースは、第1ステージサイドリンク制御情報1st-stage SCI中の巡回冗長検査符号CRCビット、第2ステージサイドリンク制御情報2nd-stage SCI中のソース識別子(Identity,ID)情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0091】
該実施例においては、1st-stage SCI中のCRC検査ビットによってリソース衝突指示情報の伝送リソースを確定する。それにより、前記伝送リソースを第1端末に効果的に関連付けることができるとともに、多ユーザの場合にリソース衝突指示情報の伝送リソースが衝突してしまうことを防止する。
【0092】
また、1つの候補リソース集合におけるリソース衝突指示チャネルのリソースインデックスの番号付けは、先に周波数領域で次に符号領域の形を採用してもよく、又は先に符号領域で次に周波数領域の形を採用してもよい。
【0093】
本開示の選択可能な一実施例において、リソースインデックスは具体的に以下の通りに表されることができる。
[数1] Resoure_index=(K)Mod(L×Y)
【0094】
ここで、Kは1st-stage SCI中のCRCビット又は2nd-stage SCI中のソースID(すなわちsource ID)に基づいて確定される。
【0095】
該実施例において、1st-stage SCIのみによってリソース衝突の目標伝送リソースを判断する場合に処理時間遅延を効果的に低減させることができ、且つ、1st-stage SCI中のCRC検査ビットによってリソース衝突指示情報の伝送リソースを確定することによって、前記伝送リソースを第1端末に効果的に関連付けることができるとともに、多ユーザの場合にリソース衝突指示情報の伝送リソースが衝突することを防止することができる。
【0096】
つまり、1st-stage SCIのCRCを採用することによって以下の効果を達成できる。一方で、時間遅延を効果的に低減させ、PSCCHのみによってデコードすればよく、PSSCHが完全に伝送完了するまで待つ必要がない。他方で、source IDを採用した場合と同じ機能を達成でき、ユーザ間でリソース衝突指示チャネルの伝送リソースが衝突することを避けることができる。
【0097】
選択的に、前記SCIは1st-stage SCI及び/又は2nd-stage SCIを含む。
【0098】
ここで、前記SCIが1st-stage SCIである場合、前記SCIの伝送が行われる最後1つの直交周波数分割多重OFDMシンボルは、物理サイドリンク制御チャネルPSCCHの伝送が行われる最後1つのOFDMシンボルであり、且つ前記SCIに対するデコードはPSCCHに対するデコードである。
【0099】
前記SCIが1st-stage SCI及び2nd-stage SCIを含む場合、前記SCIの伝送が行われる最後1つのOFDMシンボルは物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの伝送が行われる最後1つのOFDMシンボルであり、且つ前記SCIに対するデコードは1st-stage SCIに対するデコード及び2nd-stage SCIに対するデコードを含む。
【0100】
つまり、SCIの伝送又はSCIのデコードに対する定義は以下の2種類の状況を含む。
【0101】
状況1において、端末間のリソース協調を行うためのSCIには1st-stage SCIのみが含まれる。このとき、SCI伝送の最後1つのOFDMシンボルは、PSCCH伝送の最後1つのOFDMシンボルを表し、対応するように、SCIのデコードもPSCCHのみに対するデコードである。
【0102】
状況2において、端末間のリソース協調を行うためのSCIには1st-stage SCI及び2nd-stage SCIが含まれる。このとき、SCI伝送の最後1つのOFDMシンボルは、PSSCH伝送の最後1つのOFDMシンボルを表し、対応するように、SCIのデコードは1st-stage SCIのデコード及び2nd-stage SCIのデコードを含む。
【0103】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0104】
該実施例において、図10に示すように(例えばN=4)、各リソース衝突指示チャネルリソースのスロットは、最小リソース衝突検出処理時間a1を満足する、前にあるN個のスロット中の第1送信リソースに関連される。前記N個のスロットはリソースプール中の連続するN個のスロットである。
【0105】
図11に示すように、最も早くリソース衝突をフィードバックできるリソース衝突指示チャネルのスロットは、第1伝送リソースの送信ウィンドウ(すなわち図面中に点線フレームで示される位置)に関連する。該送信ウィンドウは、リソース衝突指示チャネルリソースのスロットとの間の時間間隔が最小リソース衝突検出処理時間a1を満たし且つその前にあるN個のスロットである。
【0106】
ここで、第1時間間隔aについて以下の通りに説明する。図11に示すように、第1時間間隔aは少なくとも2部分の時間、すなわち最小リソース衝突検出処理時間a1及び時間間隔a2を含む。ここで、a2はリソース衝突指示チャネルの周期と、第1送信リソースの具体的な時間-周波数リソース位置とのそれぞれに関連する。なお、a2は変化する値であってもよい。
【0107】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0108】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0109】
該実施例において、図12に示すように、各リソース衝突指示チャネルリソースのスロットは、最小送信処理時間b1を満足し且つその後にあるN個のスロット中の第2送信リソースに関連する。前記N個のスロットはリソースプールにおける、連続するN個のスロット。
【0110】
ここで、第2時間間隔bについて以下の通りに説明する。図13に示すように、第2時間間隔bは2部分の時間により構成され、1つは最小送信処理時間b1であり、もう1つの時間間隔b2はリソース衝突指示チャネルの周期と、第2送信リソースの具体的な時間-周波数リソース位置とのそれぞれに関連する。なお、該時間間隔b2は変化する値であってもよい。
【0111】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0112】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0113】
なお、該実施例においては、送信されるデータは複数の伝送リソース(すなわち送信リソースであり、例えば第1送信リソース、第2送信リソースなど)の時間-周波数リソース位置のSCIを含んでもよく、ここでは3つの送信リソースの情報を含むことを例として、3つの送信リソースが時間順で並べると、第1送信リソース、第2送信リソース及び第3送信リソースの順になる。具体的に、以下の例を挙げる。
【0114】
状況1において、第2端末は、第2送信リソースにリソース衝突が発生することを第1送信リソースのSCIから知った場合、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に対応する伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報を送信する。ここで、該リソース衝突指示情報は、第2送信リソースにリソース衝突が発生することを詳しく指示する。
【0115】
状況2において、第2端末は、第3送信リソースのみにリソース衝突が発生することを第1送信リソースのSCIから知った場合、リソース衝突の発生を指示しない。ここで、第3送信リソースのリソース衝突は第2送信リソースのSCIに基づいて確定されることができる。
【0116】
つまり、本開示の実施例においては、リソース衝突指示情報が現在の送信リソースの次の送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示するように約束することができる。例えば、現在の送信リソースが第1送信リソースである場合、リソース衝突指示情報は第2送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示する。
【0117】
選択的に、前記サイドリンクデータ伝送方法は、目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報を検出するステップと、第2端末により送信されたリソース衝突指示情報を検出できた場合、リソース衝突指示情報に基づいてリソース再選択を行うステップと、を更に含む。
【0118】
該実施例において、第1端末は、第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定することができる。こうすると、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報を検出したら、第2送信リソースに対するリソース再選択をトリガーすることができる。
【0119】
本開示の実施例によれば、第1端末がリソース選択を行うとき、選択される任意の2つの送信リソースの間も1つの最小時間間隔離れている。これにより、第2端末は、第1端末により送信されたデータを受信した後に、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができる。したがって、データ伝送の信頼性を向上させる。
【0120】
<第2実施例>
図14に示すように、本開示の実施例はサイドリンクデータ伝送方法を提供する。該方法は第2端末に適用され、具体的には以下のステップを含む。
【0121】
ステップ1401において、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信し、送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。
【0122】
なお、本開示の実施例において、第1送信リソースは第2送信リソースの前にある。
【0123】
ステップ1402において、前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定し、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0124】
ここで、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0125】
なお、目標伝送リソースは、リソース衝突指示情報を伝送するためのリソース衝突指示チャネルの伝送リソースである。ここで、伝送リソースはスロット位置、周波数領域におけるPRB位置、及び、リソースインデックスを含む。
【0126】
該実施例において、図6に示すように、協調端末(すなわち第2端末であり、例えばUE-A)は、第1端末が第1送信リソースにおいて送信したデータ(該データはSCIを含む)を受信すると、第1端末が予約した第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生するか否かを確定することができる。リソース衝突が発生する場合、第2端末は、第1時間間隔aを満たし且つ後にあるスロットにおいて、第1送信リソースにおけるSCIに基づいて第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの伝送リソース(すなわち目標伝送リソース)を確定するとともに、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報をフィードバック(すなわち送信)することができる。このように、リソース衝突を効果的に指示することができ、したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0127】
第2端末にとって、リソース衝突を指示するためのリソース衝突指示チャネルの伝送リソースのスロット位置は、第1時間間隔を満たし且つ後にある最も近くてリソース衝突指示チャネルのリソースを含むスロットにあってもよい。それにより、第2端末はより早くリソース衝突の発生を第1端末に指示することができる。
【0128】
該実施例においては、将来にリソース衝突が発生するリソースを効果的に指示することができる。
【0129】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0130】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0131】
つまり、第1時間間隔aは、第1送信リソースのSCI伝送が行われる最後の1つのOFDMシンボルと、最小リソース衝突検出処理時間を満たす最も近い1つのリソース衝突指示チャネルリソースの1つ目のOFDMシンボルとの間の時間を表す。すなわち、第1送信リソースによるSCI送信の最後の1つのOFDMシンボルから始まって、最小リソース衝突検出処理時間を満たす最も近い1つのリソース衝突指示チャネルリソースの1つ前のシンボルで終了する。
【0132】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0133】
選択的に、前記最小リソース衝突検出処理時間(例えば、最小リソース衝突検出処理時間をa1で表す)は、前記SCIのデコードの処理時間、端末が受信状態から送信状態に切り替えるか又は送信状態から受信状態に切り替えることにかかる時間、及び、前記リソース衝突指示チャネルの送信準備時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
該実施例において、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報はリソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期を含んでもよく、該周期は1つのリソースプールにより共用される設定である。
【0135】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0136】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0137】
つまり、第2時間間隔bは、リソース衝突指示チャネルの最後1つのシンボルと、第2送信リソースの最初のOFDMシンボルとの間の時間間隔を表す。
【0138】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0139】
該実施例において、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報はリソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期を含んでもよく、該周期は1つのリソースプールにより共用される設定である。
【0140】
選択的に、前記最小送信処理時間(例えばb1)は、リソース衝突指示チャネルの受信時間及び処理時間、端末がリソース選択を行うためにかかる時間、端末が送信準備を行うためにかかる時間、及び、端末が受送信状態を切り替えるためにかかる時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
選択的に、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
リソース衝突指示チャネルを伝送するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域におけるPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む。
【0142】
図7は、本開示の一実施例に係る、候補リソース集合を確定することの模式図である。
【0143】
本開示の選択可能な一実施例において、リソースプールの設定は以下の通りである。
【0144】
リソース衝突指示チャネルの周期はN(例えば、N=4)であり、且つ周波数領域ではM(例えば、M=64)個の物理リソースブロック(physical resource block,PRB)を含み、各PRBにおいて伝送が許容され且つ直交性を満たすシーケンスペアの個数はY(例えば、Y=2)である。ここでは一般にZCシーケンスを採用するため、巡回シフトペアの個数を用いてYを表すことができる。
【0145】
リソースプールにおいて周波数領域ではS(例えば、S=4)個のサブチャネルを含み、よって、リソース衝突指示チャネルリソース集合に関連するウィンドウにおいてリソースユニットの個数はS×N=16となる。
【0146】
1つのリソース衝突チャネルグループに含まれるPRB個数はGであり、ここで、G=M/(S×N)=4である。
【0147】
なお、各リソース衝突指示チャネルグループは、リソース衝突指示チャネルリソース集合に関連するウィンドウ中の1つのリソースユニットに関連する。ここで、図7に示すように、同一の番号を有するリソース衝突指示チャネルグループとリソースユニットが関連する。
【0148】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
候補リソース集合の確定について詳しく以下のように説明する。
【0149】
(1)第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて前記候補リソース集合を確定することは具体的に以下の通りである。
【0150】
前記候補リソース集合を確定するとき、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて候補リソース集合を確定する場合、候補リソース集合はリソース衝突指示に関連するウィンドウにおいて第1送信リソースが占用する時間-周波数リソースの位置に関連するため、第1送信リソースにより占用されるリソースユニットの番号に基づいて候補のリソース衝突指示チャネルグループを確定することができる。
【0151】
ここで、送信ウィンドウ中のリソースユニットは、先に時間領域で次に周波数領域(図7に示す)又は先に周波数領域で次に時間領域、の形で番号付けることができる。
【0152】
なお、該方式によって候補リソース集合を確定することは主に以下の2つの案を含む。
【0153】
案1:第1送信リソースにより占用されるリソースユニット中の番号が最も小さいリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0154】
例えば、図7に示す1つ目の案において、第1送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループに対応するのはリソースユニット5に対応するリソース衝突チャネルグループである。
【0155】
案2:第1送信リソースにより占用されるすべてのリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0156】
例えば、図7に示す2つ目の案において、第1送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループに対応するのはリソースユニット5及び9に対応するリソース衝突チャネルグループである。
【0157】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0158】
該実施例において、第2時間間隔bがすなわち最小送信処理時間b1であり、他の時間間隔b2による影響は考慮する必要がない。
【0159】
また、該実施例において、図8に示すように、第2端末のリソース衝突指示情報は、第1送信リソースのSCI伝送の後にあり且つ第1時間間隔aを満たす、後にくる最初にリソース衝突指示チャネルを含むスロットにおいて、第2送信リソースのリソース衝突をフィードバックする。
【0160】
なお、該実施例においては、リソース衝突指示情報が現在の送信リソースの次の送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示するように約束することができる。例えば、現在の送信リソースが第1送信リソースであると、リソース衝突指示情報は、第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生することのみを指示する。
【0161】
(2)第2送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて前記候補リソース集合を確定することは具体的に以下の通りである。
【0162】
前記候補リソース集合を確認するとき、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置に基づいて候補リソース集合を確定する場合、候補リソース集合はリソース衝突に関連するウィンドウにおいて第2送信リソースが占用する時間-周波数リソースの位置に関連するため、第2送信リソースにより占用されるリソースユニットの番号に基づいて候補のリソース衝突指示チャネルグループを確定することができる。
【0163】
ここで、送信ウィンドウ中のリソースユニットは、先に時間領域で次に周波数領域(図7に示す)、又は先に周波数領域で次に時間領域、の形で番号を付けることができる。
【0164】
なお、該方式において候補リソース集合を確定することは主に以下の2つの案を含む。
【0165】
案1:第2送信リソースにより占用されるリソースユニットのうちの番号が最も小さいリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0166】
例えば、図7に示すような1つ目の案において、第2送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループは、リソースユニット5に対応するリソース衝突チャネルグループに対応する。
【0167】
案2:第2送信リソースにより占用されるすべてのリソースユニットに基づいて、対応するリソース衝突チャネルグループを確定して、候補リソース集合とする。
【0168】
例えば、図7に示すような2つ目の案において、第2送信リソースが5と9の2つのリソースユニットを占用する場合、リソース衝突指示チャネルグループは、リソースユニット5及び9に対応するリソース衝突チャネルグループに対応する。
【0169】
選択的に、確定された候補リソース集合において、前記目標伝送リソースは、1st-stage SCI中のCRCビット、2nd-stage SCI中のソースID情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0170】
該実施例においては、1st-stage SCI中のCRC検査ビットによってリソース衝突指示情報の伝送リソースを確定する。それにより、前記伝送リソースを第1端末に効果的に関連付けることができるとともに、多ユーザの場合にリソース衝突指示情報の伝送リソースが衝突してしまうことを防止する。
【0171】
本開示の選択可能な一実施例において、リソースインデックスは具体的に以下の通りに表されることができる。
[数2] Resoure_index=(K)Mod(L×Y)
【0172】
ここで、Kは1st-stage SCI中のCRCビット又は2nd-stage SCI中のsource IDに基づいて確定される。
【0173】
該実施例において、1st-stage SCIのみによってリソース衝突の目標伝送リソースを判断する場合に処理時間遅延を効果的に低減させることができ、且つ、1st-stage SCI中のCRC検査ビットによってリソース衝突指示情報の伝送リソースを確定することによって、前記伝送リソースを第1端末に効果的に関連付けることができるとともに、多ユーザの場合にリソース衝突指示情報の伝送リソースが衝突することを防止することができる。
【0174】
つまり、1st-stage SCIの巡回冗長検査コード(Cyclic redundancy check,CRC)を採用することによって以下の効果を達成できる。一方で、時間遅延を効果的に低減させ、PSCCHのみによってデコードすればよく、PSSCHが完全に伝送完了するまで待つ必要がない。他方で、source IDを採用した場合と同じ機能を達成でき、ユーザ間でリソース衝突指示チャネルの伝送リソースが衝突することを避けることができる。
【0175】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0176】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0177】
該実施例において、図10に示す(例えばN=4)ように、各リソース衝突指示チャネルリソースのスロットは、最小リソース衝突検出処理時間a1を満足する、前にあるN個のスロット中の第1送信リソースに関連される。前記N個のスロットはリソースプール中の連続するN個のスロットである。
【0178】
図11に示すように、最も早くリソース衝突をフィードバックできるリソース衝突指示チャネルのスロットは、第1伝送リソースの送信ウィンドウ(すなわち図面中に点線フレームで示される位置)に関連する。該送信ウィンドウは、リソース衝突指示チャネルリソースのスロットとの間の時間間隔が最小リソース衝突検出処理時間a1を満たし且つその前にあるN個のスロットである。
【0179】
ここで、第1時間間隔aについて以下の通りに説明する。図11に示すように、第1時間間隔aは少なくとも2部分の時間、すなわち最小リソース衝突検出処理時間a1及び時間間隔a2を含む。ここで、a2はリソース衝突指示チャネルの周期と、第1送信リソースの具体的な時間-周波数リソース位置とのそれぞれに関連する。なお、a2は変化する値であってもよい。
【0180】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0181】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0182】
該実施例において、図12に示すように、各リソース衝突指示チャネルリソースのスロットは、最小送信処理時間b1を満足し且つその後にあるN個のスロット中の第2送信リソースに関連する。前記N個のスロットはリソースプールにおける、連続するN個のスロット。
【0183】
ここで、第2時間間隔bについて以下の通りに説明する。図13に示すように、第2時間間隔bは2部分の時間により構成され、1つは最小送信処理時間b1であり、もう1つの時間間隔b2はリソース衝突指示チャネルの周期と、第2送信リソースの具体的な時間-周波数リソース位置とのそれぞれに関連する。なお、該時間間隔b2は変化する値であってもよい。
【0184】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0185】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0186】
なお、該実施例においては、送信されるデータは複数の伝送リソース(すなわち送信リソースであり、例えば第1送信リソース、第2送信リソースなど)の時間-周波数リソース位置のSCIを含んでもよく、ここでは3つの送信リソースの情報を含むことを例として、3つの送信リソースが時間順で並べると、第1送信リソース、第2送信リソース及び第3送信リソースの順になる。具体的に、以下の例を挙げる。
【0187】
状況1において、第2端末は、第2送信リソースにリソース衝突が発生することを第1送信リソースのSCIから知った場合、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置に対応する伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報を送信する。ここで、該リソース衝突指示情報は、第2送信リソースにリソース衝突が発生することを詳しく指示する。
【0188】
状況2において、第2端末は、第3送信リソースのみにリソース衝突が発生することを第1送信リソースのSCIから知った場合、リソース衝突の発生を指示しない。ここで、第3送信リソースのリソース衝突は第2送信リソースのSCIに基づいて確定されることができる。
【0189】
つまり、本開示の実施例においては、リソース衝突指示情報が現在の送信リソースの次の送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示するように約束する必要がある。例えば、現在の送信リソースが第1送信リソースである場合、リソース衝突指示情報は第2送信リソースに発生するリソース衝突のみを指示する。
【0190】
本開示の実施例によれば、第2端末が第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信したあと、第1端末が予約した第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生するか否かを確定することができ、リソース衝突が発生する場合、第1送信リソースにおけるSCIに基づいて、第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの伝送リソース(すなわち目標伝送リソース)を確定するとともに、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報をフィードバックすることができる。このように、リソース衝突を効果的に指示することができ、したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0191】
<第3実施例>
図15に示すように、本開示の実施例は第1端末に適用される、サイドリンクデータ伝送装置1500を提供する。該データ伝送装置1500は第1確定モジュール1501、第1送信モジュール1502及び第1受信モジュール1503を備える。
【0192】
第1確定モジュール1501は、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するように構成される。
【0193】
第1送信モジュール1502は、前記第1送信リソースにおいてデータ送信を行うように構成される。ここで、送信される前記データは、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを少なくとも含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。
【0194】
第1受信モジュール1503は、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される。前記リソース衝突指示情報は、前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0195】
ここで、前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含む。
【0196】
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0197】
該実施例において、第1端末がリソース選択を行うとき、選択される任意の2つの送信リソースは1つの最小時間間隔隔たる。こうすることによって、第2端末は、第1端末により送信されたデータを受信した後、衝突が発生するリソースを効果的に指示することができる。したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0198】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0199】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0200】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0201】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0202】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0203】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0204】
選択的に、前記第1受信モジュールは、リソース衝突指示チャネルを受信するための伝送リソースの候補リソース集合を確定することと、前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定することと、を行う。
【0205】
ここで、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域における物理リソースブロックPRB位置を含む。
【0206】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0207】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0208】
選択的に、第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0209】
選択的に、前記目標伝送リソースは、第1ステージサイドリンク制御情報1st-stage SCI中の巡回冗長検査符号CRCビット、第2ステージサイドリンク制御情報2nd-stage SCI中のソース識別子ID情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0210】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0211】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0212】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0213】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0214】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0215】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0216】
なお、本開示の第3実施例は上述した第1実施例に係る方法に対応しており、上述した第1実施例によるすべての実施手段はいずれも該サイドリンクデータ伝送装置の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成できる。
【0217】
<第4実施例>
図16に示すように、本開示の実施例は第2端末に適用される、サイドリンクデータ伝送装置1600を提供する。該データ伝送装置1600は第2受信モジュール1601及び第2確定モジュール1602を備える。
【0218】
第2受信モジュール1601は、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するように構成される。ここで、送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。
【0219】
第2確定モジュール1602は、前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される。ここで、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0220】
ここで、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0221】
該実施例において、協調端末(すなわち第2端末であり、例えばUE-A)は、第1端末が第1送信リソースにおいて送信したデータ(該データはSCIを含む)を受信すると、第1端末が予約した第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生するか否かを確定することができる。リソース衝突が発生する場合、第2端末は、第1時間間隔aを満たし且つ後にあるスロットにおいて、第1送信リソースにおけるSCIに基づいて第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの伝送リソース(すなわち目標伝送リソース)を確定するとともに、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報をフィードバック(すなわち送信)することができる。このように、リソース衝突を効果的に指示することができ、したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0222】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0223】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0224】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0225】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0226】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0227】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0228】
選択的に、前記第2確定モジュールは、リソース衝突指示チャネルを伝送するための伝送リソースの候補リソース集合を確定することと、前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定することと、を行う。
【0229】
ここで、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域におけるPRB位置を含む。
【0230】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0231】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0232】
選択的に、第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0233】
選択的に、前記目標伝送リソースは、1st-stage SCI中のCRCビット、2nd-stage SCI中のソースID情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0234】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0235】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0236】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0237】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0238】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0239】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0240】
本開示の第4実施例は上述した第2実施例に係る方法に対応しており、上述した第2実施例によるすべての実施手段はいずれも該サイドリンクデータ伝送装置の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成できる。
【0241】
<第5実施例>
上述した目的をよりうまく達成するために、図17に示すように、本開示の第17実施例は端末を更に提供する。前記端末は第1端末であって、プロセッサ1700と、バスインターフェースを介して前記プロセッサ1700に接続するメモリ1720とを備える。前記メモリ1720は、前記プロセッサ1700が動作を実行するときに使用するプログラム及びデータを記憶するように構成され、プロセッサ1700は前記メモリ1720に記憶されるプログラム及びデータを呼び出し且つ実行する。
【0242】
ここで、トランシーバ1710はバスインターフェースに接続し、プロセッサ1700により制御されてデータを受信・送信するように構成される。プロセッサ1700はメモリ1720中のプログラムを読み取って、データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するステップと、前記第1送信リソースにおいてデータ送信を行うステップと、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップと、を実行する。
【0243】
ここで、送信されるデータは、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを少なくとも含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。前記リソース衝突指示情報は、前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0244】
ここで、前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含む。
【0245】
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0246】
なお、図17において、バスアーキテクチャは互いに接続する任意の数のバス及びブリッジを備えることができ、具体的にはプロセッサ1700により代表される1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1720により代表されるメモリの各種の電気回路とが接続されて形成される。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワーマネジメント回路などのような様々な他の電気回路を更に接続し込むことができる。これらは本分野で周知されているため、本明細書ではこれ以上詳しく説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ1710は複数の素子であってもよく、すなわち送信機及び受信機を備えて、伝送媒体において様々な他の装置と通信するユニットを提供する。異なる端末によって、ユーザインターフェース1730は必要なデバイスに外部又は内部で接続するためのインターフェースであってもよく、接続されるデバイスはキーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むがこれらに限られない。プロセッサ1700はバスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を担当し、メモリ1720は、プロセッサ1700が操作を行うときに使用するデータを記憶することができる。
【0247】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0248】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0249】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0250】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0251】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0252】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0253】
選択的に、前記プロセッサ1700は、リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するとき、具体的には、リソース衝突指示チャネルを受信する伝送リソースの候補リソース集合を確定することと、前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定することと、を含む。
【0254】
ここで、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域の物理リソースブロックPRB位置を含む。
【0255】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0256】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0257】
選択的に、第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0258】
選択的に、前記目標伝送リソースは、第1ステージサイドリンク制御情報1st-stage SCI中の巡回冗長検査符号CRCビット、第2ステージサイドリンク制御情報2nd-stage SCI中のソース識別子ID情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0259】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0260】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0261】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0262】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0263】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0264】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0265】
本開示に係る第1端末は、第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定することができる。それにより、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報を検出した場合、第2送信リソースに対するリソース再選択をトリガーすることができる。
【0266】
<第6実施例>
上述した目的をよりうまく達成するために、図18に示すように、本開示の第18実施例は端末を更に提供し、前記端末は第2端末であって、プロセッサ1800と、バスインターフェースを介して前記プロセッサ1800に接続するメモリ1820とを備える。前記メモリ1820は、前記プロセッサ1800が動作を実行するときに使用するプログラム及びデータを記憶するように構成され、プロセッサ1800は前記メモリ1820に記憶されるプログラム及びデータを呼び出し且つ実行する。
【0267】
ここで、トランシーバ1810はバスインターフェースに接続され、プロセッサ1800により制御されてデータを受信・送信するように構成される。プロセッサ1800はメモリ1820中のプログラムを読み取って、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するステップと、前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップと、を実行する。
【0268】
ここで、送信されたデータは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行う。前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられる。
【0269】
ここで、前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている。
【0270】
なお、図18において、バスアーキテクチャは互いに接続する任意の数のバス及びブリッジを備えることができ、具体的にはプロセッサ1800により代表される1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1820により代表されるメモリの各種の電気回路とが接続されて形成される。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワーマネジメント回路などのような様々な他の電気回路を更に接続し込むことができる。これらは本分野で周知されているため、本明細書ではこれ以上詳しく説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ1810は複数の素子であってもよく、すなわち送信機及び受信機を備えて、伝送媒体において様々な他の装置と通信するユニットを提供する。異なる端末によって、ユーザインターフェース1830は必要なデバイスに外部又は内部で接続するためのインターフェースであってもよく、接続されるデバイスはキーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むがこれらに限られない。プロセッサ1800はバスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を担当し、メモリ1820は、プロセッサ1800が操作を行うときに使用するデータを記憶することができる。
【0271】
選択的に、前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0272】
ここで、前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている。
【0273】
選択的に、前記第1時間間隔は、最小リソース衝突検出処理時間、第1送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0274】
選択的に、前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔である。
【0275】
ここで、前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている。
【0276】
選択的に、前記第2時間間隔は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0277】
選択的に、前記プロセッサX00は、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するとき、具体的には、リソース衝突指示チャネルを伝送する伝送リソースの候補リソース集合を確定することと、前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定することと、を含む。
【0278】
ここで、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域の物理リソースブロックPRB位置を含む。
【0279】
選択的に、前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0280】
選択的に、前記第1送信リソースが占用する時間-周波数領域リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記第2時間間隔の長さは最小送信処理時間である。
【0281】
選択的に、第2送信リソースにより占用される時間-周波数リソースに基づいて前記候補リソース集合を確定する場合、前記候補リソース集合は、最小送信処理時間、第2送信リソースの時間-周波数リソース位置、及び、リソース衝突指示チャネルリソースの設定情報のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。
【0282】
選択的に、前記目標伝送リソースは、1st-stage SCI中のCRCビット、2nd-stage SCI中のソースID情報、前記候補リソース集合中のPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおいて直交多重化可能なシーケンスペアの個数、のうちの少なくとも1つに基づいて確定される。ここで、前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである。
【0283】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連する。関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0284】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0285】
選択的に、前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連する。関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にある。
【0286】
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である。
【0287】
選択的に、送信されるデータは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、前記第3送信リソースは前記第1端末が予約したリソースである。
【0288】
ここで、時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、第3送信リソースという順になる。
【0289】
本開示に係る第2端末は、第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信したあと、第1端末が予約した第2送信リソースにおいてリソース衝突が発生するか否かを確定することができ、リソース衝突が発生する場合、第1送信リソースにおけるSCIに基づいて、第2送信リソースに関連するリソース衝突指示チャネルの伝送リソース(すなわち目標伝送リソース)を確定するとともに、該目標伝送リソースにおいてリソース衝突指示情報をフィードバックすることができる。このように、リソース衝突を効果的に指示することができ、したがってデータ伝送の信頼性を向上させる。
【0290】
当業者であれば理解できる通り、上述した実施例のすべて又は一部のステップはハードウェアにより遂行されてもよく、コンピュータプログラムが関連ハードウェアを指示することによって遂行されてもよい。前記コンピュータプログラムは上述した方法のすべて又は一部のステップを実行するための命令を含み、且つ該コンピュータプログラムは1つの読取可能な記憶媒体に記憶されることができ、記憶媒体は任意の形の記憶媒体であってもよい。
【0291】
また、本開示の具体的な実施例はコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。該記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上述した第1実施例に係る方法のステップを実現するか、又は上述した第2実施例に係る方法のステップを実現し、且つ同じ技術的効果を達成できる。重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0292】
なお、本開示に係る装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは分解及び/又は再組合せされることが可能である。このような分解及び/又は再組合せは本開示の同等な形態として見なされるべきである。また、上述した一連の処理のステップを実行する際、説明された順に従って自然的に時間順で実行することができるが、必ずしも時間順で実行する必要もなく、一部のステップは同時に実行されるか又は互いに独立で実行されることができる。当業者であれば理解できる通り、本開示に係る方法及び装置の全部又はいずれかのステップ又は部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせの形で実現可能である。これは、当業者が本開示の説明を読んだうえ、彼らの基本的なプログラミング能力を発揮することで実現することができる。
【0293】
そこで、本開示の目的は、任意の計算装置において1つのプログラム又は1セットのプログラムを運転することによって実現することができる。前記計算装置は周知の汎用装置であってもよい。よって、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供することのみによって実現することができる。つまり、このようなプログラム製品も本開示を構成し、且つこのようなプログラム製品を記憶している記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は任意の周知の記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体であってもよい。なお、本開示に係る装置及び方法においては、明らかに、各部品又は各ステップは分解及び/又は再組合せされることができる。これらの分解及び/又は再組合せは本開示の同等な形態として見なされるべきである。また、上述した一連の処理のステップを実行する際、説明された順に従って自然的に時間順で実行することができるが、必ずしも時間順で実行する必要もなく、一部のステップは同時に実行されるか又は互いに独立で実行されることができる。
【0294】
なお、以上での各モジュールの区切り方は論理的機能による区切りに過ぎず、実際に実現する際にはそれらのモジュールのすべて又は一部を1つの物理的実体に集積してもよく、物理的にそれぞれ独立させてもよい。また、これらのモジュールはすべてソフトウェアがプロセス素子により呼び出される形で実現されてもよく、又はすべてハードウェアの形で実現されてもよく、さらに一部のモジュールがプロセス素子により呼び出される形で実現され且つ一部のモジュールがハードウェアの形で実現されてもよい。例えば、確定モジュールは独立で設けられるプロセス素子であってもよく、上述した装置のある1つのチップに集積されて実現されてもよく、他に、プログラムコードの形で上述した装置のメモリに記憶されて上述した装置のある1つのプロセス素子により呼び出されて以上の確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現もそれと類似する。また、これらのモジュールはすべて又は一部が集積されてもよく、それぞれ独立で実現されてもよい。ここに記載のプロセス素子は信号を処理する能力を有する集積回路であってもよい。実現される場合、上述した方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ素子におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形の命令により遂行されることができる。
【0295】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、以上の方法を実施するように構成される1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、或いは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor,DSP)、或いは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)などとして設定されることができる。また、例えば、以上のあるモジュールが、プロセス素子により調度されるプログラムコードの形で実現される場合、該プロセス素子は汎用プロセッサ、例えばセントラルプロセッサ(Central Processing Unit,CPU)や他の、プログラムコードを調度可能なプロセッサであってもよい。また、例えば、これらのモジュールは集積されてオンチップシステム(system-on-a-chip,SOC)の形で実現されることができる。
【0296】
本開示の明細書及び特許請求の範囲に記載の「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序や前後順序を記述するために用いられる必要はない。なお、このように使用されるデータは、ここで記述された本開示の実施例が、例えばここで図示又は記載の順序以外の順序で実施されることができるように、場合によって互いに入れ替えられてもよい。また、「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的に含むことを意味しており、例えば、一連のステップやユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的にリストアップされたステップ又はユニットに制限されなく、明示的にリストアップされていないステップやユニット、或いは、これらのプロセス、方法、製品又はデバイスの固有の他のステップやユニットを含むことができる。また、明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」は、それに接続される対象らのうちの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCとは、Aのみを含むこと、Bのみを含むこと、Cのみを含むこと、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、A、B及びCがすべて存在すること、の7種類の状況を含む。類似するように、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」とは、「Aのみ、Bのみ、又は、A及びBの両方」として理解されるべきである。
【0297】
以上の記載は本開示の好ましい実施形態に過ぎず、当業者であれば、本開示に記載の原理を逸脱せずに様々な改善や付加を実現することが可能であろうが、これらの改善や付加も本開示の保護範囲に属するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2024-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクデータ伝送方法であって、第1端末に適用され、
データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するステップと、
前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うステップであって、送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含み、
前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも前記第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも前記第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項2】
前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの次の送信リソースである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項3】
前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項4】
前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、前記第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小送信処理時間離れている
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項5】
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
前記リソース衝突指示チャネルを受信するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域における物理リソースブロックPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項6】
前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項7】
前記目標伝送リソースは、第1ステージサイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける巡回冗長検査符号CRCビット、第2ステージサイドリンク制御情報2nd-stage SCIにおけるソース識別子ID情報、前記候補リソース集合におけるPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおける直交多重化可能なシーケンスペアの個数のうちの少なくとも1つに基づいて確定され、
前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである
ことを特徴とする請求項に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項8】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連しており、
関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあるか又は、
前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連しており、
関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項9】
送信される前記データは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、
時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、前記第3送信リソースという順になる
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項10】
サイドリンクデータ伝送方法であって、第2端末に適用され、
第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するステップであって、送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行うステップと、
前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するステップであって、前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられるステップと、を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項11】
前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの次の送信リソースである
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項12】
前記第1時間間隔は、前記第1送信リソースにおいて行われる前記SCIの伝送が完了する第1時刻から、最も近い1つのリソース衝突指示チャネルの第1リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第1時刻と前記第1リソースの開始時刻の間は少なくとも1つの最小リソース衝突検出処理時間離れている
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項13】
前記第2時間間隔は、前記目標伝送リソースが終了する第2時刻から、前記第2送信リソースの開始時刻までの時間間隔であり、
前記第2時刻と前記第2送信リソースの開始時刻の間には少なくとも1つの最小送信処理時間離れている
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項14】
リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定する前記ステップは、
前記リソース衝突指示チャネルを伝送するための伝送リソースの候補リソース集合を確定するステップであって、前記候補リソース集合は前記伝送リソースに対応するスロット位置及び周波数領域におけるPRB位置を含むステップと、
前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項15】
前記候補リソース集合は、前記第1送信リソースの時間-周波数リソース位置と、前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置とのうちの少なくとも1つに基づいて確定される
ことを特徴とする請求項14に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項16】
前記目標伝送リソースは、1st-stage SCIにおけるCRCビット、2nd-stage SCIにおけるソースID情報、前記候補リソース集合におけるPRBの個数、及び、1つの前記PRBにおける、直交多重化可能なシーケンスペアの個数のうちの少なくとも1つに基づいて確定され、
前記1st-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの1st-stage SCIであり、前記2nd-stage SCIは前記第1送信リソースにおけるSCIの2nd-stage SCIである
ことを特徴とする請求項14に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項17】
前記目標伝送リソースのスロットは前記第1送信リソースに関連しており、
関連される前記第1送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの前にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあるか又は、
前記目標伝送リソースのスロットは前記第2送信リソースに関連しており、
関連される前記第2送信リソースは、前記目標伝送リソースのスロットの後にあり、且つ前記目標伝送リソースのスロットから少なくとも最小リソース衝突検出処理時間離れている、連続するN個のスロットの中にあり、
ここで、Nはリソースプールで設定された、リソース衝突指示チャネルに対応するリソースの周期であり、Nは正の整数である
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項18】
送信される前記データは、第3送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを更に含み、
時間の前後に従って並べると、前記第1送信リソース、前記第2送信リソース、前記第3送信リソースという順になる
ことを特徴とする請求項10に記載のサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項19】
端末であって、
トランシーバ、メモリ、プロセッサ、及び、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて運転可能なコンピュータプログラムを備え、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するとき、請求項1ないしのいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、請求項10ないし18のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される
ことを特徴とする端末。
【請求項20】
サイドリンクデータ伝送装置であって、第1端末に適用され、
データ伝送を行う第1送信リソース及び第2送信リソースの、時間-周波数リソース位置を確定するように構成される第1確定モジュールと、
前記第1送信リソースにおいてデータの送信を行うように構成される第1送信モジュールと、
リソース衝突指示情報を受信するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第1受信モジュールと、を備え、
送信される前記データは少なくとも前記第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのサイドリンク制御情報SCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、
前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられ、
前記第1送信リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも1つの最小時間間隔離れており、前記最小時間間隔は第1時間間隔及び第2時間間隔を含み、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも前記第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも前記第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送装置。
【請求項21】
サイドリンクデータ伝送装置であって、第2端末に適用され、
第1端末により第1送信リソースにおいて送信されたデータを受信するように構成される第2受信モジュールと、
前記SCIに基づいて、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するように構成される第2確定モジュールと、を備え、
送信された前記データは少なくとも第2送信リソースの時間-周波数リソース位置を指示するためのSCIを含み、前記第2送信リソースは前記第1送信リソースの後に伝送を行い、
前記リソース衝突指示情報は前記第2送信リソースにおけるリソース衝突の発生を指示するために用いられ、
前記第1送信リソースと前記目標伝送リソースの間は少なくとも第1時間間隔離れており、前記目標伝送リソースと前記第2送信リソースの間は少なくとも第2時間間隔離れている
ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送装置。
【請求項22】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1ないしのいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現されるか、又は、請求項10ないし18のいずれか一項に記載のサイドリンクデータ伝送方法のステップが実現される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0241
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0241】
<第5実施例>
上述した目的をよりうまく達成するために、図17に示すように、本開示の第実施例は端末を更に提供する。前記端末は第1端末であって、プロセッサ1700と、バスインターフェースを介して前記プロセッサ1700に接続するメモリ1720とを備える。前記メモリ1720は、前記プロセッサ1700が動作を実行するときに使用するプログラム及びデータを記憶するように構成され、プロセッサ1700は前記メモリ1720に記憶されるプログラム及びデータを呼び出し且つ実行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0266
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0266】
<第6実施例>
上述した目的をよりうまく達成するために、図18に示すように、本開示の第実施例は端末を更に提供し、前記端末は第2端末であって、プロセッサ1800と、バスインターフェースを介して前記プロセッサ1800に接続するメモリ1820とを備える。前記メモリ1820は、前記プロセッサ1800が動作を実行するときに使用するプログラム及びデータを記憶するように構成され、プロセッサ1800は前記メモリ1820に記憶されるプログラム及びデータを呼び出し且つ実行する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0277
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0277】
選択的に、前記プロセッサ1800は、リソース衝突指示情報を伝送するリソース衝突指示チャネルの目標伝送リソースを確定するとき、具体的には、リソース衝突指示チャネルを伝送する伝送リソースの候補リソース集合を確定することと、前記候補リソース集合に基づいて前記目標伝送リソースを確定することと、を含む。
【国際調査報告】